12月2日から5日まで東京ビッグサイトで「2015国際ロボット展」が開催されている。ロボットは近年、災害対応や家庭の見守りなどでの活用が注目を集めているが、介護分野でもロボットの利用が期待されている。介護向けロボットというと、介護者を補助するパワーアシストスーツを思い浮かべるかもしれないが、レイトロンが出展している「Chapit」は高齢者や要介護者の自立支援を通じたQOL向上および介護者の負担軽減を目的として開発されたロボットだ。○生活雑音環境下でも音声を認識レイトロンはもともと音声認識システムの開発・販売を本業としており、それを「Chapit」の開発に活かしている。「Chapit」の音声認識技術にはレイトロンと北海道大学大学院の共同研究によって開発された雑音環境下でも音声認識を可能とするアルゴリズムが駆使されており、マイクから2~3m離れたところからの音声でも認識することができるほか、テレビの音や他人の話し声、生活雑音が存在する環境でも自然に話しかけるだけで音声認識が可能だという。また、音声入力による家電コントロール機能も搭載されており、ここでも同技術が活用されている。高齢者や要介護者向けの機能としてはブレイントレーニング機能とタイムサポート機能が搭載されている。前者では「Chapit」が出題するクイズや算数の問題に答えたり、徐々に増えるフレーズを記憶する暗記ゲームなどを通じたトレーニングが可能となっている。また、後者では食事や入浴、服薬の時間、戸締まり確認などを設定することで、健康的な生活リズムを構築できるとする。「Chapit」は2016年度から介護施設などに向けて販売を開始する予定で、価格は13万円(税別)となる。
2015年12月02日スイッチサイエンスは12月2日、中国のMaker Works Technologyが開発、製造しているお絵描きロボットキット「mDrawBot」の通常販売を12月9日より開始すると発表した。同ロボットキットは、組み合わせ方によって「mScara」、「mCar」、「mSpider」、「mEggBot」という4つのお絵描きロボットを作ることができるもので、Makeblockというロボット作成プラットフォームに基づいて設計されたアルミ製の部品や電子モジュール、Arduino Unoと互換性のある専用マイコンボード「Makeblock Orion」など、60種類以上のパーツによって構成されている。4つのロボットについては、mScaraは、平らな面に絵を描くことができるロボットで、ロボット本体から伸びる腕を動かして絵を描く。mCarは、走った軌跡を描くことができるロボットカーで、ペンの代わりにチョークを取り付けることで、道路などの上にも絵を描くことができる。mSpiderは、壁やホワイトボードに絵を描くロボットで、ロボット本体を2本の糸で壁に吊り下げ、その糸をステッピングモーターで引っ張りあげたり伸ばしたりすることで絵を描く。そしてmEggBotは、卵やピンポン球のような球面に絵を描くことができるロボットとなっている。また、フリーソフトウェア「mDraw」を使うことで、より簡単にmDrawBotを制御することができるほか、Makeblockの部品の多くが工業用標準部品と互換性があるほか、レゴとは機械的にも電子的にも互換性があるため、レゴ用のパーツを自由に組み合わせる事も可能だという。なお、価格は3万2400円。注文は同社Webサイトから行うことが可能となっている。
2015年12月02日12月2日から5日まで東京ビッグサイトで開催されている「2015国際ロボット展」には、産業用をはじめ、介護や災害対応用など幅広い分野のロボットが出展されている。本稿では、同展示会のサービスロボットゾーンに出店しているユニロボットのコミュニケーションロボット「unibo」を紹介する。○健康状態やその日の気分に合わせたレシピを提案「unibo」は日々のスケジュールやEメール管理、写真や動画の撮影と保存、遠隔地とのビデオ通話などさまざまな機能を備えたソーシャルロボットで、個人の趣味や生活習慣を学習し、個人に適した情報を提供する。例えば、健康状態やその日の気分に合わせた食事のレシピを提案もしくは宅配で手配したり、好きなアーティストのライブのチケットを「unibo」経由で入手することなどができる。また、顔認証技術によって個人の顔を記憶することで、最適なフレーミングで撮影し、写真の保存・管理も音声で指示することが可能となっているほか、友人などの声を収録し「unibo」の声にすることや、アニメキャラクターやタレントの声を設定するなどのカスタマイズも可能となっている(有料)。さらに、子供向けの専用学習アプリ「ひらがな覚えよう!国語海賊」(iOS、Android)が用意されており、「unibo」に"ひらがなの勉強がしたい"と話しかけることでアプリを起動することができる。同社は今後、こうした学習アプリのラインアップを拡充していくほか、スマートフォンと連携させた機能の実装を視野に入れて開発を進めるとしている。なお、「unibo」は2016年7月に先行販売が開始される予定で、正式な価格は未定だが、10万円以下になるとみられる。
2015年12月02日12月2日から5日まで、東京ビッグサイトにて「2015国際ロボット展」が開催されている。同展示会は2年に一度開催されており、21回目となる今回は前回(2013年)を大きく上回る446社・団体が技術を披露している。○好感度システムを搭載したタマゴ型コミュニケーションロボット同展示会は産業用ロボットゾーンと、サービスロボットゾーンに分かれており、後者ではDMM.make ROBOTS(DMM)がMJIのコミュニケーションロボットを参考出展している。MJIのロボットは、カメラ、スピーカー、マイク、タッチパネルモニタを搭載した家庭用コミュニケーションロボット。大きさは21(幅)×21(奥行)×25(高さ)cmで、バッテリーを内蔵しているため、家の中で設置場所を簡単に変更するができる。名前は未定。一定時間ロボットとの応答がない場合に家族へ通知したり、外出先からのモニタリングするみまもり機能のほか、天気やスケジュールを読み上げる生活サポート機能、写真や音楽を再生するメディア機能を有しており、音声入力によって操作することが可能だ。日常会話には感情表現と好感度システムが搭載されており、会話のペースや内容によってロボットの反応が変化する。また、現在開発中だが、照明スイッチの切り替えなど、スマートハウスに向けたIoT機器としての機能も搭載予定だという。2016年5月の発売を予定しており、価格は10万円前後となる。
2015年12月02日安川電機は12月1日、小型ロボットMOTOMAN-GPシリーズとロボットコントローラYRC1000を開発したと発表した。小型ロボットにはコンパクトな設置性を確保しながら、可搬質量の増加や高速・高精度化が求められており、MOTOMAN-GPシリーズではこれらのニーズに応えるためにメカ構造を刷新。また、新たな制御方式を採用した新コントローラYRC1000により、ロボットのパフォーマンスを最大限に引き出すことができるという。具体的には、従来の最高速度制限を撤廃し、加減速制御の改善によりロボットの姿勢によらず限界まで加減速時間を短縮したほか、新たな軌跡制御の採用により、軌跡誤差を80%減少(同社従来比)した。さらに、周辺機器との干渉が少ないスリムアームを採用し、コンパクトボディながら業界トップクラスの動作範囲を実現。また、アーム形状は悪環境における粉じん、液体の堆積を少なくする丸みを帯びた耐環境デザインとなっている。加えて、給電ケーブルを1本とすることでセットアップ時間を短縮。断線時にはプログラミングペンダント上で異常個所を瞬時に表示するなど、メンテナンス性にも優れているとする。なお、同ロボットおよびコントローラは2016年6月に製品化される予定となっている。
2015年12月01日オムロンは12月1日、10月7日から21日まで募集していた同社の卓球ロボットの名前が「FORPHEUS(フォルフェウス)」に決定したと発表した。「FORPHEUS(フォルフェウス)」は"Future Omron Robotics technology for Exploring Possibility of Harmonized aUtomation with Sinic theoretics"の頭文字をとっており、同社独自の未来予測理論「SINIC理論」に基づくロボット技術を表現した造語。「For(向かう)」、「ORPHEUS(人間の創造性を象徴するギリシャ神話の吟遊詩人)」と読ませることで、"人間の創造性に向かっていくオムロンの姿勢"を表しているという。名前の選考にあたりオムロンは社内に選考委員会を設け、応募総数2445件の中から、1)人と機械の融和や卓球ロボットのコンセプトと親和性が高いこと、2)グローバルに通用すること、3)日本並びに海外の主な国において第三者の著作権や商標などの権利を侵害しないこと、4)オムロンの商標ルールに適合していることの4つ条件を満たす候補を3つ選び出し、全グローバル社員による投票が実施された。なお、同ロボットは12月2日から4日まで東京ビッグサイトで開催される「システムコントロールフェア2015」のオムロンブースでデモンストレーションとして出展される。
2015年12月01日日立ハイテクノロジーズ(日立ハイテク)とカワダロボティクスは12月1日、カワダロボティクスのヒト型ロボット「NEXTAGE」事業での協業を開始したと発表した。NEXTAGEは人の目に相当する2つのカメラと、2本の腕を有するロボットで、自動車や電機業界、医薬品業界などで活用されている。同ロボットの事業はこれまでカワダロボティクスが本体を開発・製造し、THKインテックスがロボットハンドなどのエンジニアリングと販売を行ってきた。また、日立ハイテクは2015年にTHKインテックスと販売店契約を締結し、国内大手顧客への販売強化およびグローバル市場での販売に取り組んできた。今回の協業契約締結について日立ハイテクとカワダロボティクスは、マーケティング情報の共有によるロボット開発の促進、システムインテグレーターの拡充・育成によるエンジニアリング力の強化を推進するなど、これまでの3社間の連携をさらに強化することで、国内外でのさらなるマーケティング・販売活動強化に注力していくとしている。
2015年12月01日安川電機は11月30日、安全柵なしで設置可能な人共存形ロボット「MOTOMAN-HC10」を開発したと発表した。同ロボットは、人と接触した際に人に与える力を制限する機能を持っているため、安全柵の設置が不要となる。これにより、専用設備の設計・製作の必要性などの理由でロボット活用が進んでいない現場の自動化推進の可能性が拡大する。主に、工作機械間のハンドリングや小物部品の組立て作業などへの利用が想定されている。また、プログラミングペンダントを使用した従来のティーチング方法に加えて、ロボットを直接手で掴んで操作するダイレクトティーチング機能を備えている。これにより、直感的な操作でロボットへの動作指示が可能になるため、ロボット操作に不慣れなユーザーや頻繁にティーチングが必要となる工程へのロボット導入が容易となる。同ロボットは、実機の検証終了後に製品化予定だ。
2015年11月30日つい先日、映画「BACK TO THE FUTURE Part2」(1989年公開)で未来都市として描かれていた「2015年」のまさにその日付が現実にやってきたことに、ネットを中心に盛り上がりをみせました。実際の2015年はというと、映画の中で描かれていた空中を飛べる未来的なボードなどはまだありませんが、当時から比べると身近なところで驚くほど進化を遂げたものが数多くあります。進化をとげたアイテムには、話題の「IoT」(アイオーティー)を駆使したものが数多く見受けられます。今回は、多忙なアラフォーの暮らしに役立つ、注目のIoT 新アイテムをご紹介しましょう。そもそも「IoT」(アイオーティー)って何?昨今注目が集まっている「IoT」(アイオーティー)の分野。あまり聞き慣れないこの言葉、一体何なのでしょうか?IoTとは “Internet of things”の略で、「モノのインターネット」と言われることもあります。インターネットを経由して、家電やロボットなどとスマホやPCが連動していたり、モノとモノ、モノとヒトとが相互に通信できる仕組みだそう。なんだか難しそうだけれど、ビジネスなどだけでなく、実は日常生活にも徐々に広がってきています。家族とのコミュニケーション不足に活躍!愛らしいロボット「BOCCO」(ボッコ)働き盛りの共働き家庭も多いのが、アラフォー世代。両親も高齢になり離れて暮らしていたりと、なにかと家族間のコミュニケーションが希薄になりがちです。そこで、そんなコミュニケーション不足を解消するために楽しく取り入れられる身近なテクノロジーに注目してみましょう。未来的でありながら、どこか親しみを感じるデザインのコミュニケーションロボット「BOCCO」(ボッコ)は、インターネット経由で家族のスマホとつながり、相互に声のメッセージを送りあったり、スマホからBOCCOに送ったテキストメッセージを読み上げてもくれるロボットです。受け手側にスマホがなくても簡単にコミュニケーションがとれるのが、嬉しいポイント。さらに、玄関ドアに付属のセンサーを設置すれば、留守中でも誰かが帰宅した際のドアの開閉により通知が届き、無事の帰宅を確認することができるのです。開発しているのは、ユカイ工学の青木さん。自身も共働きで子育てをしているパパ。普段、子供と奥さんがやりとりしている内容をパパも共有でき、子供からの何気ない声のメッセージが届くことで多忙な仕事中も癒やされるそう。それぞれの家庭では、メモ書きを置いてきたり、交換日記をつけたり、子供が帰宅したら親に電話やメールを入れるルールにしたり… と創意工夫しながらコミュニケーションをとっているかと思います。でも、電話がかかってきてても、仕事の会議中や電車移動中などではすぐに電話をとることができず、コミュニケーションが行き違いになってしまうことも。そもそも家庭の方針や年齢的に子供に携帯を持たせていなかったり、まだメール操作ができなかったりと、スマホや携帯に関する心配事も多く聞かれます。また、離れた場所に住む高齢の親の生活も気になるところです。スマホが苦手な世代、スマホをまだ使えない世代の家族とのコミュニケーションにもひと役かってくれるでしょう。今後は、スマートハウスとの連動でBOCCOが照明のON/OFFのコントロールをしたり、天気を教えてくれたりと、ライフスタイルに合わせた機能が追加されていくのだとか。家族の一員になったロボットが進化していく過程を肌で感じられるのも楽しいですね。女性の必需品、「鏡」にもIoTが!?今やSNS用に自撮り写真をアップする機会も多い時代。でもセルフィー棒を買うのはちょっと、、と思う方に、朗報です。まだ日本では発売されていませんが、海外ではこんなアイテムも話題に。一見普通の鏡のように見えますが、自分の姿を確認しながら写真を撮ったり、そのままSNSにアップもできる優れもの。外出先からは、搭載されたカメラで家族の様子を見守ったり、物騒なこの時代、泥棒対策にも。さらに内蔵スピーカーで音楽を楽しめたり、家のエアコンなどと連動してリモコン代わりにもなるのだとか。今後はどんな身近なものがIoT化されていくのか楽しみですね。家事もロボットに任せる時代に!?先日話題になっていた自動洗濯機ならぬ全自動洗濯物たたみ機の出現など、将来的には今まで手でしか行えないと思っていた家事も、これからもっと進化していくことでしょう。身近なところで言うと、今では定番となったお掃除ロボット。勝手に部屋を動き回りお掃除してくれる姿を初めて見たときは驚きでいっぱいでしたが、さらなる進化を遂げているのだそう。最近ではスマホと連動して外にいながら操作もできるようになりました。まさにIoTの新領域です。今までのルンバは、同じ場所を数回通り掃除していたのに対し、最新のルンバは自分の居場所を搭載されたカメラで把握してマッピングすることにより、一度通るだけでキレイにできるようになったそう。それにより充電が切れても、ルンバ自身で充電スポットに戻り充電し直した後、掃除しきれなかったスペースに行き仕事を続けてくれる、まさにお掃除スペシャリスト。またスマホと連動することにより、外出先から別の部屋にあるルンバを移動させたり、「急な来客が!」という時にもルンバを起動して掃除をしたりもできるのだとか。昔は夢の世界のみの話だったロボットとの暮らし。仕事と家庭の両立に忙しいアラフォー世代こそ、最新のロボットの力を借りて、スマートライフを楽しんでみてはいかがでしょうか。
2015年11月27日安川電機は11月12日、韓国におけるロボット事業の強化に向けて韓国ロボットセンタを大邸(テグ)に設立したと発表した。韓国ロボットセンタは敷地面積1万6530m2、建物面積8435m2という規模の中にショールームやテストルームが設けられている。 同社がこれまで提供してきたロボット操作教育、保守教育を充実させるとともに、「来て・見て・触って」をコンセプトに、実機を使ったデモやテストを通じて、ロボットへの理解を深めてもらうことを目的としているほか、現地での自動化ニーズが高い自動車、電子関連だけでなく、食品・医薬品・化粧品など、今後一層の自動化拡大余地のある産業分野に向けて、各種ロボットソリューションを提案・提供していくとしている。さらに、同施設の稼働によりロボットを使った自動化設備の設計・製作を請け負うシステムインテグレータ(SI)への情報提供や教育などのサポート体制を整備し、SI専用の施設を設け、実際に同社ロボット製品を使ってもらうなど関係を強化し、事業の拡大に繋げていくとしている。
2015年11月13日ヒラリー・スワンクとの共演でも話題の『サヨナラの代わりに』のエミー・ロッサムが、『そんな彼なら捨てちゃえば?』『MR.タスク』のジャスティン・ロングと描く新感覚ラブストーリーを『COMET/コメット』。このほど、『エターナル・サンシャイン』のミシェル・ゴンドリーや『her/世界でひとつの彼女』のスパイク・ジョーンズのような幻想的な世界観を思わせる予告編映像が到着した。彗星の夜に運命的に出逢ったデル(ジャスティン・ロング)とキンバリー(エミー・ロッサム)。それはめまぐるしく変化するふたりの6年間の激しくも儚い恋のはじまりだった。出逢ったL.A.の公園、パリのホテル、再開の列車…別れと再会を繰り返していくうちに、2人の記憶の欠片が、現実とパラレルワールドの境界線を越えていく。二つの太陽が昇る朝、キンバリーが口にしたある告白にデルは衝撃を受けるーー。ある恋人たちの6年間がパラレルに展開していく新感覚ラブストーリー。本作で長編デビューとなった新鋭の映像作家サム・エスメイルが、終始交わされる恋人たちの会話を「時間」と「空間」を巧みに使い、叙情的な映像センスで独特の世界を作りだした。また、エスメイル監督が手掛けた海外ドラマ「ミスター・ロボット」(原題)は続編も決定し、いま、期待の“新星”に注目が集まっている。到着した予告編では、ジャスティン演じるデルとエミー演じるキンバリーの出会いからさまざまな時間が切り取られ、ランダムに展開していく様子が描かれている。“型破りな方法”“類まれな映像美”“独創的で創造的”と称される通り、夢なのか現実なのか判断できない美しい世界で2人の会話が繰り広げられる。そして予告編最後にキンバリーが放つ「もしくは、これも現実じゃなくて、夢の続きかもよ」という言葉の真意とは…?さらに今回は、その美声に翻弄される女性が続出中の声優・小西克幸がナレーションを担当。彗星が降る夜に始まった、恋人たちの甘くも切ない“大人の恋愛”と、幻想的な映像美を、まずはこちらから確かめてみて。『COMET/コメット』は12月12日(土)よりヒューマントランストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月02日●この世に起こらないことはない今年(2015年)の年末、12月18日にスター・ウォーズの新作が公開されるという。その話を聞いたとき、オレは「ついにまた動き始めたか」と思った。以前、ジョージ・ルーカスがその版権をディズニーに受け渡したことを知り、今後のスター・ウォーズがいったい、どのようになっていくのか? さまざまなことを考えていた。新作の監督はジョージ・ルーカスではないわけだが、この次世代スター・ウォーズをしょって立つ監督はJ・J・エイブラムス氏だ。ドラマでは「フリンジ」や「LOST」、映画では「スター・トレック」(2009年)や「スター・トレック イントゥ・ダークネス」などを手がけている人物だ。スター・トレックでは、若き日のカーク船長やスポックをなかなかナイスに描いてイメージを刷新し、新しい世界観を作ってくれた。続編のイントゥ・ダークネスも、カーン役のカンバ―バッチがカッコよすぎる気もするが、なかなかだ。オレの見た限りで、J・J・エイブラムス監督の映画作りのいいところは、「見せ場の作り方がうまい」ところだ。スター・ウォーズもきっと盛り上がったものを作ってくれることだろう。ディズニー映画だしね。ディズニーも、大人のためのファンタジーとして、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズみたいなものまで作れてしまうのだから、これからのスター・ウォーズにも期待できると思う。ちなみに、オレには心のライバルがいろいろいるが、なかでもジャック・スパロー船長はトップクラスのライバルだ。○スター・ウォーズはジョジョなのか?話をスター・ウォーズに戻すと、新作(エピソード7)の名前はなんと「フォースの覚醒」だ。「覚醒しちゃうんですか? 今まで覚醒してなかったんですか?」今までジェダイが使っていたフォースは、フォースの真の姿ではなかったのか? それとも誰かがフォースに覚醒するのか? いや、そもそもフォースって何だ? オレたちはフォースの真実について何を知っているのだろうか?とか考えた後でエピソード7のトレーラー映像を見ると、これはどうやら、アナキン、ルークの流れを継いだ誰かの「覚醒」なのでは? と推理できる。そして、ビデオに出てくる主演っぽい人は黒人の男と白人の若い女性だ。「なるほど、これはこの女性がフォースに覚醒するのか?」と。おそらく、ルーク、あるいはレイアの娘なのではないか?スター・ウォーズは父から息子に、そして、次の世代に受け継がれる物語なのか? と考えたところで、これは「ジョジョの奇妙な冒険」ぽいなという気がしてきた。どちらも終わる様子がない壮大なストーリーだ。まさか、スター・ウォーズを作ってる連中はジョジョを愛読しているのか? いや、親子で継承されていく超能力者の物語なんて、世の中にはいっぱいありますからねえ。○リアルワールドを侵食するスター・ウォーズさて、そんなことを考えているうちに、現実世界も着実にスター・ウォーズに侵略されている。街ではスター・ウォーズ展などが開かれたり、いろいろなメーカーからさまざまなスター・ウォーズグッズが発売されている。そんな期待にあふれる日々を過ごすなか、ある日、怪しい笑いを浮かべた家電fanの編集H氏がオレの耳にささやいた。編集H「一条さん、いい情報があるんですよ」オレ「えっ、何ですか、粉ですか? 液体ですか? 錠剤ですか?」編集H「なに言ってんですか、スター・ウォーズですよ」オレ「ほう」編集H「今度、スター・ウォーズの冷蔵庫が出るんですよ」オレ「スター・ウォーズの冷蔵庫ですかあ」信じられない話な気もしたが、この世に起こらないことはない、という話もある。トレーディング界のことわざだ。●ノリノリなハイアールアジアの伊藤社長○ノリノリなハイアールアジアの伊藤社長スター・ウォーズの冷蔵庫を出すというメーカーは「AQUA」だ。正確にはAQUAはブランド名でハイアールアジア社になる。このメーカー名は知っていた。前に知人の神原サリーさんの事務所に遊びに行ったときに、AQUAのコトンという携帯洗濯機を見せてもらったことがある。洗濯機というより汚れがついたところを染み抜きするようなデバイスという印象を受けたが、世界初の携帯洗濯機なのだという。今回の発表会が始まると、舞台にはハイアールアジアの伊藤社長が現れ、「我々は元サンヨー(*)の社員によって今までにない製品を生み出している」と話を始めた。一通りの製品紹介が終わった後、ようやくスター・ウォーズ冷蔵庫に話が移った。(*)三洋電機。日本の総合家電メーカー。2009年にパナソニックの子会社、2011年に完全子会社化。事業の売却や移管、従業員の転籍を進め、2015年4月の段階でほぼ法人格が残るのみとなった。主に白物家電は中国の大手家電メーカー「ハイアール・グループ」に移り、日本やアジア各国ではハイアールアジアが手がけている。ハイアール・グループとは2007年からの関係。○R2-D2がランウェイを優雅に移動!会場で気になっていたのは、ステージから会場中央あたりまで「ランウェイ」のようなものがあったことだ。そして、ランウェイの先はボックススペースになっている。「なにかオモシロイ奴が出てくるのか?」と期待していたが、ランウェイを移動して来たのはR2-D2だった。新製品の等身大「R2-D2型移動式冷蔵庫」は、電動でうぃんうぃんと移動するのだ。この移動は、リモコン操作で回転と前進、後退ができる。ステージにR2-D2が到達すると、伊藤社長はこのR2-D2について説明を始めた。電動で動き、内蔵プロジェクターで映像を投影できるという。映像はスマホなどからMiracastで送る。なかなか今風な機能だ。その代わり、冷蔵庫としてのスペースは大きくなく、350ml缶が6本ほど収納できるにとどまる。ビール専用ですか?このR2-D2を細部までリアルにするため、伊藤社長はルーカスフィルムと数百回も連絡を取り合ったとアピールし、話は価格に移った。いったいいくらなのか?伊藤社長は以前、自分でR2-D2をリアルに再現したモデルを買おうとしたところ、日本円で200万円程度と高かったので断念したと話しつつ、今回のR2-D2冷蔵庫はその約半分の「99万8,000円(税別)」という"リーズナブル"な価格にしたとアピールした。他のリアルな再現モデルが200万円なのに、こちらは移動できて、プロジェクターも搭載して、冷蔵庫機能もあって、その半額は安いだろう? というわけだ。●ロボット「ペッパー」と、どっちが欲しい?○ペッパーとどっちが欲しい?それにしても、このR2-D2冷蔵庫はどんな人に向くのだろうか?ふと考えたのが、コミュニケーション型ロボットの「ペッパー」とどっちがいいかな? ということだ。ペッパーは家族的に周囲の人としゃべったり動いたりしてコミュニケーションをとってくれるロボットなわけだが、個人的にはロボットよりも人間としゃべったほうが楽しいので、ペッパー最大の機能はオレには完全に無力だ。ペッパーは本体こそ19万8,000円だが、維持費を計算すると、基本プラン(1万4,800円×36カ月)、保険パック(9,800円×36カ月)で、19万8,000円+(1万4,800円×36カ月)+(9,800円×36カ月)=108万3,600円(税別)と、R2-D2冷蔵庫よりも高くなる(税込だと117万円ちょっと)。オレならペッパーよりもR2-D2冷蔵庫が欲しいね、という結論になる。フッ…、もちろん、どっちも買えないけどね。○オレの中の何かが覚醒した?伊藤社長は発表会のなかで「日本を覚醒させる」ことが自分の目的だと言っていた。オレは、このR2-D2を見て、スター・ウォーズのエピソード4(新たなる希望)を初めて見たころの記憶が蘇り、脳内が昔に戻って少し元気になった気がする。日本が覚醒するかはわからないけど、オレは少し覚醒したぜ、シャチョー。○ほかにもスター・ウォーズ製品が続々その後、R2-D2冷蔵庫のほかに、ダース・ベイダー型、C-3PO型、ストーム・トルーパー型のマスク型保冷庫も登場。これは350ml缶1本(!)を保冷できる。さらに、ダース・ベイダーとストーム・トルーパーのスティック掃除機、スター・ウォーズキャラの顔がプリントされたコトンも登場した。実にスター・ウォーズづくしだ。
2015年11月01日山口フィナンシャルグループの山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行は27日、接客ロボット"Pepper(ペッパー)"を新しく採用すると発表した。○20体の接客ロボットが教育・研修後に配属先の銀行に出向このたび採用するのは接客ロボットは、ソフトバンクのPepper for Biz。採用数は20体。配属先は、山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行の支店・出張所となる。配属日程は、11月に山口フィナンシャルグループで採用し、教育・研修の修了後、順次、配属先の銀行に出向させる予定だという。山口フィナンシャルグループによると、「20体を法人向けで導入し、来店されたお客様への挨拶、キャンペーンや商品の説明、またゲームなども内蔵されているのでお子様のお相手など、幅広く対応していく。今後は、たとえば住宅展示場などでの住宅ローン相談のコーナーや大学などでの新規口座開設のイベントなどにも出張していく予定」としている。
2015年10月29日戦後の日本の子供たちが夢中になった昭和レトロなブリキのロボットがパズルになった、「クリスタルパズル ブリキ ロボット」が、ジグソーパズル総合メーカーであるビバリーより、2015年11月6日(金)に発売される。「クリスタルパズル」は、クリスタルのようなプラスティック製のピースを立体的に組み上げるジグソーパズルシリーズ。平面的なパズルが「絵画パズル」であるのに対し、立体パズルはまるで「彫刻パズル」で、3次元で完成した形をイメージしながら組み立てるという難しさがある。2004年の発売以来、300万個を販売するヒットシリーズとなっており、「ブリキ ロボット」で全80種類のラインナップとなる。今回発売される「クリスタルパズル ブリキ ロボット」は、昭和レトロなブリキロボットの立体パズル。カクカクした箱型フォルムで、背中にはゼンマイネジ、可愛らしく懐かしいブリキのロボットが再現されている。首とアームはそれぞれ左右、上下に可動するギミック付となっており、パズル完成後は、ノスタルジックな気分に浸れること間違いなしだ。イエロー、レッド、ブルーの3色で、価格は各1,296円(税込)。
2015年10月28日●人工知能のIQは1万!?ソフトバンクグループ代表の孫正義氏は、そのプレゼンを「Singularity」(シンギュラリティ)というテーマで切り出した。同代表によれば、人工知能が人間の脳の限界を越える日も近いという。そのとき、人類には何がもたらされるのだろうか。本稿では、都内で22日に行われた「ソフトバンクアカデミア特別講義」で孫正義代表が語った内容の一部を紹介したい。○人工知能のIQは人間の100倍に?孫正義代表は「人間のIQの平均値は100で、200もあれば天才とされる。ところがコンピューターの人工知能は、今後30年ほどでIQが1万に達する。40億年とも言われる地球の歴史上で初めて、人類の知能を越える存在が出現する」と説明した。同氏によれば、コンピューターに組み込めるトランジスタの数は、2018年に人間の脳細胞の数(300億個)に到達。さらに、その後30年かけて人類の脳細胞の100万倍にまで増加し続けるという。コンピューターは人間に勝てるはずがない――。従来はそう考えられてきた。人間は見て、聞いて、触ってという経験を通じて自己学習(ディープラーニング)し、それに基づいて考え、予測し、創造する。一方でコンピューターは、人間がプログラミングして動かす。だからコンピューターは人間に勝てるはずがない、という理屈だ。しかしそれは、コンピューターを数少ないトランジスタで動かしていた時代の常識。孫代表は「有り余るほどのトランジスタをもってすれば、コンピューターにもディープラーニングさせることが可能になる」と分析する。つまり“コンピューターが勝手にどんどん賢くなっていく”、そんな時代がやって来るという。西暦2040年前後には、ロボットの数も地球上の総人口を上回ると予測。孫代表は「ロボットと言っても身近なIoTから、自動操縦できる乗用車、Pepperのようなスマートロボットまで色々あるが、人間の知能を遥かに越えたスマートロボットがウジャウジャしている、そんな時代が来る」と語った。●ロボットが溢れる世界は素晴らしいのか○ロボットと人間の関係性はどうなる?そうなると気になるのが、ロボットと人間の関係性だ。Singularityは、人類にとって良いことなのか悪いことなのか、進化なのか破滅なのか。孫代表は「私は楽観的に考えている。人類にとって、きっと素晴らしいものになると信じている。人類の知能を越えたコンピューターだから、この地球を破滅に導くようなことは避けるだろう。人類は知的ロボットと共存し、より良い社会をつくっていくだろう」と話した。ここで舞台には、ソフトバンクグループの代表取締役副社長であるニケシュ・アローラ氏が招かれた。孫代表は「情報革命は人をより幸せにしてくれる」とし、Singularityの訪れも楽観的に捉えている。これに対して、ニケシュ・アローラ副社長は慎重派。「IQが1万に到達したコンピューターを誰がコントロールするのか」「コンピューターが人にやかましくアドバイスするようになったら」と懸念材料を並べた。孫代表は「コンピューターは、コンピューター自身がコントロールする」「人はコンピューターに依存するようになる。すると、人間が行う知的作業の生産性を高められる」と回答。ニケシュ・アローラ副社長が「人類はコンピューターに支配されてしまうのではないか」と質問すれば、孫代表は「いや、共存できると思っている」。好対照なこの2人だが、ニケシュ・アローラ副社長も最後には折れて「孫社長は楽観的ですね。それで2人でバランスがとれている」と楽しそうに笑った。●Pepperは「良い」ロボット○悪いロボットも必要?情報革命が人を幸せにする例として、孫代表は「医師が行うアドバイスは今後、DNAや血液情報などをもとに、コンピューターが行えるようになる」と説明。ニケシュ・アローラ副社長が未来の交通事情について尋ねると、孫代表は「今後も四輪車は残る。でも人間がコントロールしない方が安全。コンピューターと一緒にドライブを楽しむ、というシチュエーションになるのではないか」と持論を展開した。IQの点では、人類より頭の良いスマートロボットが開発される。だからこそ、孫代表はロボットに「心」を持たせることにこだわっている。「IT業界で叫ばれているような、生産性向上の一辺倒には陥りたくない。だからこそ、私たちは優しい心を持ったPepperを開発した」と孫代表。ここでニケシュ・アローラ副社長が「人間でも冷たい人はいる。そうすると、悪い感情を持ったロボットも必要になるのでは」と問うと、孫代表は「人間と同じで、バランスは必要」。この回答に、ニケシュ・アローラ副社長は「では良いPepperはソフトバンクが開発して、悪いPepperはほかの会社に任せましょう」と応じて、会場の笑いを誘った。「Pepperを迎えた家族が、ハッピーになれるようにしたいんです」と孫代表。未来のロボットについて話題は尽きないようで、「会社を300年存続させるには」「リーダーシップとは」といった別のテーマに移った後も、度々、Singularity後のロボットについて熱く語り合う2人の姿があった。
2015年10月23日●ダイソンのロボット掃除機、ついに発売ダイソンは10月21日、「ダイソン 360 Eye ロボット掃除機」(以下、360 Eye ロボット掃除機)を正式に発表した。ダイソンの旗艦店「Dyson表参道」では10月23日、量販店では26日に発売する。価格はオープンで、推定市場価格は税別138,000円前後だ。世界に先がけてまず日本で発売する。360 Eye ロボット掃除機は2014年9月に発表されていたロボット掃除機。発表当初は2015年春に発売する予定だったが、日本の住環境に合わせて調整をしていた関係上、10月下旬にずれ込んだ。ロボット掃除機で肝要となるナビゲーションシステムには、カメラを用いた「360°ビジョンシステム」を採用。天面に配置されたカメラで、360度見渡しながら周囲の環境を把握する。カメラは秒間最大30コマの撮影が可能で、その情報をもとに詳細な間取り図を作っていく。シャッタースピードとロボット掃除機の移動速度は連動しており、現在位置やまだ掃除が完了していない部分を正確に把握できるという。赤外線センサーにより障害物を回避する仕組みだ。360°ビジョンシステムで室内を規則正しく、効率良く掃除していく。掃除面については、これまでダイソンが掃除機で培ってきた技術を惜しみなく投入している。毎分最大78,000回転する「ダイソン デジタルモーター V2」は、小型軽量ながらパワフルなモーターで、吸引力と小回りのきくボディを両立。ボディと同じ幅(230mm)のブラシバーは、カーボンファイバーブラシ(黒)と硬いナイロンブラシ(赤)で構成される。カーボンファイバーブラシが静電気の発生を抑えながらフローリングのゴミを除去し、ナイロンブラシがじゅうたんなどに入り込んだゴミをかき出す。吸い取ったゴミは、ダイソン独自の「ラジアルルートサイクロンテクノロジー」によって空気と分離。0.5ミクロンの微細なゴミまでキャッチできる。360 Eye ロボット掃除機は、ダイソンで初めてクラウド連携に対応した製品でもある。無料の専用アプリ「Dyson Link」をインストールしたスマートフォンやタブレットを通じて、外出先からでも360 Eye ロボット掃除機を操作したり、掃除スケジュールを設定したり、実際に掃除したルートを確認したりできる。サイズはW230×D242×H120mm、重量は2.42kg。ダストボックス容量は0.33L。約2.75時間でフル充電され、最大で約45分の連続運転が可能だ。掃除中にバッテリー残量が少なくなった場合は、自動で充電ドックに戻り、充電完了後は再び中断した箇所から掃除を始める。カラーはニッケル/ブルーとニッケル/フューシャの2色。次ページでは、開発に携わった、ダイソンのマイク オールドレッド氏も登場した製品発表会についてレポートする。●規則正しく、効率良く発表会には、ダイソンのマイク オールドレッド氏が登壇。フローリングやカーペット上に重曹をまいて、360 Eye ロボット掃除機の集じん力を見るためのデモンストレーションも行われた。○ロボット掃除機でも掃除性能ありきマイク オールドレッド氏はこれまで、17年間かけてロボット掃除機の開発に携わってきた。会場には、ダイソンが手がけた初代のロボット掃除機「DC06」も展示。DC06はすでに規則正しく掃除できたが、多くのバッテリーやセンサーを積んでおり、主にセンサーのコストがかさんだ結果、製品化にはこぎつけられなかった。そこで考えたのが、ビジュアル(カメラ)でナビゲーションをするシステムを持つロボット掃除機だった。これまでサイクロン掃除機を数々手がけてきたダイソンは、ロボット掃除機を開発する際も「まずは掃除性能ありき」だと考えていたそうだ。マイク オールドレッド氏は「パッと見はごく一般的なロボット掃除機かもしれないが、中身の、特に掃除に関する技術は他のメーカーとはちがう」と強調している。日本では背の高さ10cm以下のロボット掃除機が多いが、360 Eye ロボット掃除機は12cmとわずかに高い。しかし、この高さは「妥協せずに」サイクロン技術を搭載するために必要だったとか。高さはあるものの、幅が小さいため小回りがきき、狭い場所にも入り込めるのが強みだという。○「死角なし」のナビゲーション360 Eye ロボット掃除機のナビゲーションには、一度に360度を見渡せるカメラを用いている。カメラで得た画像情報から「自分が今どこにいるのか?」、赤外線センサーで得た障害物情報から「何があるのか?」を把握し、最適なルートを選ぶ。掃除している途中で出合った障害物に目印を付けていくので、一度掃除した箇所には戻らない。そのため、効率良く掃除できるとする。ランダムにではなく、規則正しく四角を描きながら掃除し、360 Eye ロボット掃除機がたどったルートはスマートフォン向けアプリ「Dyson Link」から確認可能だ。マイク オールドレッド氏は、「360 Eye ロボット掃除機の動きは人間から見ると、ヘンに思えるかもしれない。だから、きちんと掃除していると信じてもらえるよう、どこを掃除したかアプリで確認できるようにした」と説明した。なお、今回実現された360°ビジョンシステムは、今後他のプロダクトにも活用できると考えているそうだ。○ロボット掃除機をもっとメジャーに2015年春発売という予定から遅れた理由について、マイク オールドレッド氏は「英国でテストしたときには問題なかったのだが、日本でテストした際に玄関から落っこちてしまうという問題があった。日本の玄関に合わせるために時間がかかってしまった」と語った。ダイソンが日本市場をいかに重視しているかを物語るエピソードでもある。そのほか、運転音について日本のモニターから不満が寄せられたため、大きなデザイン変更に踏み切ったことも明かした。今後も、ユーザーからの声を反映したアップデートは随時行っていくそうだ。日本の掃除機市場において、ロボット掃除機が占める割合はわずか4%。マイク オールドレッド氏は「ロボット掃除機市場自体をさらに拡大していきたい」と意欲を見せた。
2015年10月21日安川電機は19日、同社の産業用ロボット「MOTOMAN」を対象としたクラウドサービス「MOTOMAN-Cloud」を提供開始した。ロボット情報をクラウド上で管理し、トラブル発生時の問い合わせに役立てる狙い。MOTOMAN-Cloudは、安川電機が新たに提供するクラウドサービス。サービス第1弾として、顧客が使用しているロボットの製品情報閲覧や問い合わせができる「Web製品サポート」、トラブル対応に役立つスマートフォン・アプリ「MOTOMAN Touch!」を提供開始する。「Web製品サポート」では、クラウド上で、ロボットの機種や製品仕様を閲覧できるほか、問い合わせ履歴、部品交換履歴などの管理が行える。また、ロボット情報を安川電機のサービス部門と共有することで、トラブル発生時の問題解決に役立てる狙いがある。「MOTOMAN Touch!」では、トラブル発生時に、ロボット制御盤やプログラミングペンダントに表示されるQRコードをスマートフォンで読み込むことで、問い合わせがスムーズに行える。対象製品は、DX200全コントローラおよび2014年3月21日以降に出荷した全コントローラ。専用アプリ「MOTOMAN Touch!」の対応OSは、Android4.0.3以上(10月19日現在)。MOTOMAN-Cloudは、国内よりサービス提供を開始し、順次海外へ展開していく予定。今後は、予防保全や生産情報管理サービスを追加し、ラインなどの安定稼働や利便性向上をサポートするとしている。
2015年10月20日DMM.com(DMM)は10月14日、同社のロボットキャリア事業「DMM.make ROBOTS」において、卓上ロボットアイドル「プリメイドAI」の予約販売を10月29日から開始すると発表した。「プリメイドAI」にはロボットゆうえんちがデザインするベースモデルのほか、有坂あこ氏のデザインによる「プリメイドAI"ゆかり"」と佐久間結衣氏のデザインによる「プリメイドAI"マリ"」という3体がラインアップされている。同社は今後、エンターテインメント市場の新規開拓を目指し、アイドル・アニメコンテンツや声優とのタイアップを行っていくとしており、その第1弾として「アイドリング!!!」「Cupitron」「アキシブ project」とコラボレーションを行うことが決定している。さらに、衣類や頭部などをカスタマイズできる環境をユーザーに提供することでイベントコンパニオンとしての利用サポートするほか、ダンスデータを作成できる環境を提供するクリエイター奨励プログラムを実施する。海外での販売も視野に入れており、海外におけるクリエイターの活動をサポートするとしている。価格は「プリメイドAIベースモデル」が13万8000円(11月下旬販売予定)、「プリメイドAI"ゆかり"」が14万5000円(11月下旬販売予定、初回限定版300体)、「プリメイドAI"マリ"」が14万5000円(12月販売予定、初回限定版300体)となっている。価格はいずれも税抜。
2015年10月14日現在テレビ朝日系で放送中の特撮TVドラマ『手裏剣戦隊ニンニンジャー』より、ロボット玩具新商品の「シュリケン合体 DXゲキアツダイオー」が、10月10日にバンダイより発売される。価格はオープン価格。「ゲキアツダイオー」は、カラクリ技師・雑賀鉄之助の手によって新たに生み出された「ホウオウマル」「セイリュウマル」「ゲンブマル」「ビャッコマル」「パンダマル」「マゴイマル」の6体のオトモ忍が、ゲキアツシュリケン合体したロボット。「オトモ忍シュリケン激熱」を頭部に据え、カンフーアクションと奇想天外な上級忍法を駆使して戦う。10月4日に放送された第32話「ゲキアツ忍者! アチャー!」で初登場し、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』に登場する4番目の巨大ロボとなる。これを玩具化した「シュリケン合体 DXゲキアツダイオー」は、背中のレバーを回すと胸が回転してニンニンジャー型の発射弾が一発ずつ飛び出すギミックで、必殺技「ゲキアツ大フィーバー」を再現。さらに別売りのなりきり玩具「変身忍刀 忍者一番刀」とも連動しており、「オトモ忍シュリケン激熱」をセットすると、オトモ忍を召喚する音声が流れる機能も搭載している。(C)2015 テレビ朝日・東映AG・東映
2015年10月09日●CEATECを彩ったロボットたちロボットブームと呼ばれる中で開催された今年のCEATECでは、ロボット電話「RoBoHoN」(ロボホン)や、洗濯物折り畳みロボット「laundroid」(ランドロイド)など、非常にユニークなロボット製品の発表が相次いだ。本レポートでは、CEATECで見つけたロボット関連の話題について紹介する。○新型になったチアリーディング部まずはCEATECの定番といえる村田製作所のブース。同社は昨年、「ムラタセイサク君」「ムラタセイコちゃん」に続く第3世代のデモロボットとして「村田製作所チアリーディング部」をデビューさせているが、今年も引き続き、このチアリーディング部10体のロボットによるステージショーを行っていた。チアリーディング部は、身長36cm、体重1.5kgの玉乗りロボットである。今年のロボット、外観は昨年と同じように見えるが、信頼性を向上させるために、ハードウェアは新設計で作り直したという。これにより、旧型では移動速度が最大20cm/sに抑えられていたところ、新型では25cm/sまで出せるようになった。昨年は転倒するシーンもたびたびあったが、改良した新型では転倒が少なくなったという。筆者が見た初日1回目のステージショーでは見事ノートラブルで成功。ロボットの動きも、昨年よりは安定しているように見えた。○予測精度が向上した卓球ロボットオムロンは、進化した卓球ロボットを出展していた。昨年と同じように、ステレオカメラの画像からピンポン球の軌道を予測し、パラレルリンクのロボットで打ち返すことができるというシステムだが、今年は予測精度が向上。また予測結果を卓球台に表示して、人間をアシストする機能も追加されている。昨年はパラメータとして重力しか予測に使っていなかったが、今年のバージョンではこれに加え、ピンポン球の回転による軌道変化も考慮することで、予測の精度を向上させた。回転はカメラの映像から直接検出しているわけではなく、予測した軌道と実際の軌道のズレから推測、それを軌道予測の計算にフィードバックしているそうだ。ところでこの卓球ロボットにはまだ名前が無かったのだが、同社は公募で決めることを発表。10月21日まで、同社WEBサイトの応募フォームで受け付けるとのこと。○折り鶴が空を飛ぶロームは、マイコンボード「Lazurite」(ラズライト)を使った技術デモンストレーションとして、折り鶴型の羽ばたき飛行機「ORIZURU」を披露していた。Lazuriteは省電力が特徴のArduino互換ボード。現在、標準サイズの「Lazurite Basic」が販売中だが、ORIZURUには、IoT向けに小型化した新型基板「Lazurite Fly」を搭載した。この新型基板はSDカードサイズで、マイコン、モータードライバ、各種センサー(地磁気、加速度、気圧、照度・近接)、920MHz無線を全てオンボード搭載。これにバッテリとモーターを繋ぐだけで、様々なロボットを作ることができる。発売日や価格は未定だが、ネットショップ等で個人でも購入できるようになるとのこと。○スマホとロボットが融合!来場者の注目度が高かったのはシャープのロボット電話「RoBoHoN」(ロボホン)だ。これはロボットとスマートフォンが融合した製品で、2足歩行が可能なほか、小型プロジェクターまで内蔵。サイズは約19.5cm、重さは約390gと、携帯電話としてはちょっと大きくて重いが、これを持ち歩けば目立つこと間違い無しだ。このRoBoHoN、2足歩行ロボットとしてはかなり小さい。まだ開発中のためか、ブースの説明員に何を聞いても「非公開」と言われてしまうのだが、とりあえずデモやコンセプトムービーの動きからすると、自由度は足3軸×2、腕3軸×2、首2軸の計14軸ではないだろうか。全体のバランスとしては、足がやや短い印象を受ける。通話、メール、アプリ、検索、カメラなど、普通のスマホの機能は一通り揃える。背面に液晶画面があるが、音声認識による操作が基本となるようだ。サーボモーターがこれだけ使われるとなると、バッテリの持ちはちょっと気になるところだが、2016年前半という発売が非常に楽しみな製品だ。なお価格は未定とのこと。●人類の夢がついに実現? 洗濯物折り畳みロボット○洗濯物の折り畳みを自動化seven dreamers laboratoriesは、全自動洗濯物折り畳み機「laundroid」(ランドロイド)を世界で初めて実用化、ブースで試作機のデモを披露していた。乾燥が終わった洗濯物を投入すると、衣類の種類を認識して折り畳み、収納まで自動で行うという。2016年度中に先行予約販売が開始される見込み。これまで、洗濯と乾燥までは自動化できていたが、その後の折り畳みは自分でやるしかなかった。そこで、同社は2005年から開発を開始。同社によれば、折り畳み作業に要する時間は人生で約9,000時間、約375日にもなるということで、これを自動化することで、自由な時間を手に入れられるとアピールする。2017年に発売する第1弾モデルは折り畳み専用機となるが、2019年には、洗濯から折り畳みまで全て行えるオールインワンモデルを投入、洗濯を完全に自動化する。さらに2020年には家に一体化、各部屋のクローゼットに自動で収納することも目指す。製品化に向け、パナソニックと大和ハウス工業と協業、共同開発を開始したそうだ。デモでは、Tシャツの投入から取り出しまで4分半ほどかかっていたが、実際には物により、5~10分ほどになるという。第1弾モデルは40枚、4.5kgの洗濯物を投入可能で、終了まで3~6時間ほどかかるため、夜に開始して朝には終わるような使用イメージのようだ。○注目のホビー向けロボットキットタカラトミーから11月上旬発売予定というロボットキット「MECCANOID」(メカノイド)も出展されていた。なんといっても、税別5万円という低価格で、身長122cmの大きなロボットを作ることができるのが特徴。さすがに2足歩行ではないものの、音声認識やモーションキャプチャーなど、機能はなかなか本格的だ。○台湾発の新型ホビーロボットXYZプリンティングジャパンのブースでは、現在開発中の2足歩行ロボットが展示されていた。今年のCOMPUTEXで披露されたプロトタイプではROBOTIS製のサーボモーターが入っていたが、CEATECで展示されていたものには自社開発のサーボモーターが使われていた。発売時期は未定で、米国か台湾で先行販売する予定だという。○スケルトニクスの次世代機は?スケルトニクスは情報処理推進機構(IPA)のブースにて、最新世代の外骨格ロボットスーツ「スケルトニクス・アライブ」を展示していた。今までのスケルトニクスシリーズは全て人力で動かしていたが、同社は現在、動力付きの次世代機を開発中。年内の完成を目指しており、来年度の発表を予定しているとのこと。アクチュエータが何になるかは明らかにされていないが、重量は現在の10倍の400kgくらいになるそうだ。○仮想空間でのロボットコンテストCEATECの会場内で、「ジャパンバーチャルロボティクスチャレンジ」(JVRC)が開催されている。これは災害対応ロボットによる競技会で、実機は使わず、全て計算機上だけで実施するのが特徴。「DARPA Robotics Challenge」(DRC)の日本版、シミュレーション版と言えるだろう。この競技については後日、別途レポート記事でお伝えする予定だ。
2015年10月09日●歩行するロボット型のスマートフォン直近のニュース記事をピックアップして、「家電的な意味で」もうちょい深掘りしながら楽しい情報や役に立つ情報を付け加えていこう……という趣向で進めている当連載。今回の題材はこれだ。シャープ、人のココロに働きかけるロボット型携帯電話「RoBoHoN」発表 (10月6日掲載)CEATECからはソニーが去り、日立が去り、東芝も去った。大手家電メーカーがパナソニックとシャープくらいになり、三菱電機はNECなどと同じくくりにいる。「家電技術の展示会」としてはなんとも寂しい状況にあるのだが、スタート前日の10月6日に突如発表され、その愛くるしい姿から記者団をメロメロにし、話題をさらったのが、シャープが発表したモバイルロボット電話「RoBoHoN(ロボホン)」だ。中身をまだご存じない方はとりあえず、シャープが公開しているコンセプトムービーをご覧いただくのがいいだろう。初めて見る人は、十中八九あっけに取られることを保証する。ムービー内で行われていることは絵空事ではなく、「基本的には、すべて製品版で実現できること」とシャープ側も説明している。○課題は「脱・液晶一本足打法」そもそも、シャープはなぜRoBoHoNのような製品を作ろうとしたのだろうか? それは、家電メーカーとして「脱・液晶ディスプレイ一本足打法」という中長期戦略に基づく。シャープはずっと液晶パネルのクオリティとコストで勝負してきた。シャープのAV機器、そしてモバイル機器の評価は、「美しいディスプレイを備えている」ことがまず大きかった。しかし、である。パネル技術は陳腐化する。最先端の一部の製品向けではまだ差別化ができても、一般的に流通する価格帯のパネルの品質が上がってくると、「美しいディスプレイ」はシャープ製品の差別化ポイントではなくなる。また、シャープの最高級パネルを「他社の大ヒット製品」が一番先に使うことも増えてきて、シャープの製品部門としてはますます厳しい状態に置かれていく。そして、液晶パネル事業そのものの収益性も問題になったことが、現在のシャープの苦境の一つの本質だったりするのだが、今回そこは本論ではないので割愛する。液晶に頼らず、シャープ自身が企画した商品の魅力で戦おうというのが、同社の今の合言葉だ。考えてみれば、他社はなかなか「自社優先で作られたハイクオリティな液晶ディスプレイありきの製品」を作れるわけではないのだから、「当たり前の状態に戻った」ともいえる。●「ココロエンジン」でAIoTに突き進むシャープ○「ココロエンジン」でAIoTに突き進むシャープでは、そこでなにをやるのか? 今までと同じジャンルで、同じように製品のクオリティを高くしていくことはできるが、その手法では「そこそこのヒット」は出せても、「見たこともない大ヒット」にはなりにくい。今までにない要素を持ち、独自の進化の余地が大きいものは何か……。そんな観点で生まれたのが「ココロボ」である。ルンバの登場により、家庭用ロボット型掃除機の市場は一気に立ち上がった。シャープはそのフォロワーという立場である。だが、ココロボがちょっと違っていたのは、音声での操作及びコミュニケーションの機能を持っていたことだ。家庭用ロボット型掃除機の動きはかわいい。それをより生かすように、音声によって「キャラ付け」して特徴としたのだ。ロボット型掃除機の命は掃除の能力だが、そこで明確な差別化をするのは、意外なほど難しい。だから、視点をずらして「かわいさを強調」する形で商品性をアピールしたわけだ。同時に、スマートフォンでは「エモパー」というアプリケーションを展開した。これはシャープ製スマートフォンにのみプレインストールされるもので、スマートフォンを「擬人化」し、ユーザーとコミュニケーションを行うことができる。双方で使われているのは「ココロエンジン」という技術。これはいわゆる人工知能技術とされているが、場所・時間・人の反応と、機器側に用意された機能や情報のデータベースを照合し、適切なものを提示するシステム、と考えていい。家電をネットワークに接続し、ネットワークの向こうにあるサーバーに構築した「ココロエンジン」と連携して価値を高める、という仕組みである。ココロボやエモパーなど、ココロエンジンを搭載した機器がスマッシュヒットしたことを受けて、シャープは同社の家電製品により広くココロエンジンを使う方針を決めた。シャープの家電部門、シャープ コンシューマーエレクトロニクスカンバニーの長谷川祥典社長は、これからの同社のビジョンとして「AIoT」というキーワードを掲げた。これは、人工知能の「AI」と、家電にとって重要な要素となりつつある「IoT」を組み合わせた造語であり、中核となるのはココロエンジンである。AIの能力を家電にうまく溶け込ませることを差別化要因とする、と定めたわけである。●技術だけでなく「演出」も重要○技術だけでなく「演出」も重要RoBoHoNは、ロボットをスマートフォンにしたものである。OSはAndroidをコアとしたものだが、画面操作よりも音声操作を軸にしていること、ロボットの動きを反応に生かす要素があることなどから、かなり中身が異なっている。ここで軸になるのもココロエンジンで、RoBoHoNはシャープのAIoT戦略の象徴となる。ココロエンジンはネットワークの向こうに本質があり、そういう意味では、画面だけだったエモパーが体を持った、とも言えるだろう。他方で、RoBoHoNの存在は、別の意味でココロエンジンを象徴するものでもある。RoBoHoNは、シャープとロボットクリエイターの高橋智隆氏のコラボレーションによって開発されているものだ。高橋氏は、パナソニックが乾電池・エボルタのプロモーション「エボルタ・チャレンジ」に使っている「エボルタ・ロボット」や、ディアゴスティーニから発売された「週刊Robi ロビクルをつくる」などのデザインと開発を手がけた、世界有数のロボットクリエイターである。高橋氏が評価されているのは、「ハイテクのロボットを開発するから」ではない。むしろ彼の開発するロボットは、大企業や研究機関がつくるものに比べ、ずっとシンプルだ。だが、技術的に高度なロボットより、「リアル」な部分が評価されている。外観や動作、仕草などのコンセプトをトータルで作る能力に長けており、結果として良いロボットになる。実は、ココロエンジンのようなAIも似たところがある。AIとはいえ、人間の感情や反応を完璧に再現することは、現状不可能である。データベースに合わせた反応を積み重ね、人間の側には「リアリティがあるように思える」「かわいいと思える」演出を積み重ねるしかない。別の言い方をすれば、家電におけるAIの価値は「賢く働く」ことだけではなく、「人からシンパシーを感じてもらえるように演出する」ことも重要になるわけだ。ココロエンジンでソフト的な演出に長けたシャープと、ロボットという物理的に動く機器での演出とコンセプトワークに長けた高橋氏のコンビによって、小さなロボットが「通信機能を持つ人のコンパニオン」になるよう、開発されていくのである。試行錯誤が必要なものであり、一朝一夕な開発は困難だ。こうした部分でシャープは先行を狙う。高橋氏も「他社に5年は先行しているのでは」と自信を見せる。RoBoHoNは価格も未定で (おそらく、そんなに安くはならないだろう)、ヒットするかは未知数だ。しかし、CEATECでのRoBoHoNへの注目は大変な大きなものであり、ヒットへの第一段階をクリアーしつつある、と期待したい。
2015年10月09日コトブキヤが展開するオリジナルロボットのプラモデル「フレームアームズ」のスピンアウトシリーズ「フレームアームズ・ガール(FA:G)」から、シリーズ初のカスタム用"素体"として、「マテリア」が2色展開で2016年に発売される。現在「コトブキヤオンラインショップ」にて予約受付中で、価格は各3,888円(税込)。「フレームアームズ・ガール」は、既存の「フレームアームズ」シリーズを、イラストレーターの島田フミカネ氏が美少女化を手がけ、新たなプラモデルとして展開。「フレームアームズ」の特徴である各部の複数の3mm径の穴とPVC製の手首により、膨大なM.S.Gのウェポンシリーズや「フレームアームズ」シリーズの武器や外装を使用することもでき、自分だけのオリジナルなカスタマイズが可能となっている。今回発売される「マテリア」は、通常カラー版の「フレームアームズ・ガール マテリア Normal Ver.」(2016年1月発売)とホワイトカラー版の「フレームアームズ・ガール マテリア White Ver.」(2016年2月発売)の2タイプ。ともに既存の「FA:G」シリーズとの互換性を備えている。可動面では体育座りもできる広範囲な動きができ、腕や太腿アーマーの交換により既存のM.S.Gシリーズやフレームアームズの武装併用も可能となる。「笑い顔正面向き」「笑い顔右向き」「ほほ笑み顔左向き」の計3種の表情パーツ、手首(左右5種)、デカールが付属し、カスタム性をさらに広げるアイテムとなっている。なお、「フレームアームズ・ガール マテリア Normal Ver.」には、コトブキヤショップ限定(秋葉原館、日本橋、オンラインショップ)特典として、特別カラーの髪の毛パーツ&タンポ無しの顔パーツ一式が付属する。特典はなくなり次第終了となる。「フレームアームズ・ガール マテリア Normal Ver.」「フレームアームズ・ガール マテリア White Ver.」はともに価格は3,888円(税込)で、現在「コトブキヤオンラインショップ」にて予約中。商品の発売および発送は、2016年1月、2月を予定している。(C)KOTOBUKIYA
2015年10月07日●RoBoHoNとはシャープは6日、モバイル型ロボット電話「RoBoHoN(ロボホン)」を、2016年前半に販売することを発表した。価格や発売時期は未定。本稿では、同日行われた発表会の模様をレポートする。○二足歩行し、話し、踊れる「電話」RoBoHoNはロボ・ガレージの代表取締役であるロボットクリエイターの高橋智隆氏と共同開発された、携帯情報端末。本体は二足歩行が可能なヒューマノイドタイプのロボットで、身長は約19.5cm、重さは約390g。上着のポケットやバッグに入るサイズだという。ユーザーとは音声で対話し、操作する。内部には3G/LTEの通信モジュールとWi-Fiを内蔵しているほか、背面に小型のタッチパネル液晶を、頭部にカメラやフォーカスフリーのレーザープロジェクターを内蔵しており、タッチ操作でメールを送信したり、撮影した写真を壁などに映し出して見られる。音声インターフェースには同社の「ココロエンジン」を採用し、自然な会話での応対が可能。例えば「RoBoHoN、写真を撮って」と言うと、RoBoHoN自身も「うん、いいよ」とフランクな口調で応対し、写真を撮影してくれる。顔認識によりユーザーを認識しており、状況により気遣いの言葉なども投げかけてくれるという。動きは比較的ゆっくりめだが、手を振る、向きを変えるといったシンプルなものから、座った状態から立ち上がる、歩く、踊るといったアクティブな動きもでき、電話というイメージからはかなりかけ離れている。●スマホよりも話しかけやすい?○一人一台の存在が目標共同開発を担当した高橋氏は、家庭用ロボットというと人型ロボットが掃除している姿などを思い浮かべるが、そうしたタスクは例えばロボット掃除機の方がはるかに効率的であると指摘し、一方で人が対話するものとしては、スマートフォンのような四角い箱よりも、人や動物の姿をしているものの方が抵抗が少ないという研究結果を紹介。その上で、スマートフォンの次のイノベーションとして、スマートウォッチやスマートグラスではなく、ロボットとスマートフォンの融合を提唱。これまでの家庭用ロボットと言われるものが、据え置きの電話やデスクトップパソコンのように家族全体のものであったのに対し、スマートフォンやノートPCのように一人一台の存在としてのモバイル型ロボットという存在にしたいと語った。また、シャープの代表取締役でもあるコンシューマエレクトロニクスカンパニーの長谷川祥典社長は、RoBoHoNはココロプロジェクトの象徴的存在として、コンシューマエレクトロニクスカンパニーの技術を結集した存在と紹介。機能的に便利なタッチUIと、情緒的に楽しい動きや対話式インターフェースを持つ、使う人の気持ちに応える新しい電話の形であるとし、話しかけやすい姿と音声対話によるインターフェースで、サービスをもっと気軽に、楽しく利用できるようにしたいと語った。公式サイトでも利用例などが公開されているが、電話をかける姿などは確かに滑稽に見えるが、全体的な動きなどはかなりいい感じに見え、発表会後の報道陣の間でもかなり好意的な意見が飛び交っていた。今までにない発想の製品だけに、「電話」というジャンルに止まらず、ホビーや医療・介護、教育など様々なジャンルからの引き合いもありそうだ。
2015年10月06日シャープは6日、モバイル型ロボット電話「RoBoHoN(ロボホン)」を2016年前半に発売すると発表した。携帯電話の基本機能のほか、小型プロジェクターも搭載、音声対応を介した操作も行える。RoBoHoNは、ロボットクリエイター高橋智隆氏と共同で開発した次世代の携帯情報通信端末。二足歩行が可能なヒューマノイドロボットで、携帯電話機能として、モバイル通信(LTE/3G)に対応し、音声通話、メール、カメラを備え、搭載のタッチパネルでの操作も可能。フォーカスフリーの小型プロジェクタにより写真や映像、地図などを投影することもできる。音声対話のでの操作も可能で、ロボットとしてのコミュニケーション動作やキャラクター性による対話も実現するという。なお、サイズは高さ19.5cm、重さは約390g。衣類のポケットや鞄に入れて持ち運びも行えると同社は主張している。
2015年10月06日地球の70%が海だということは、みなさんご存知だと思います。では、そのうちの30%が太平洋だということは知っていますか?1872~1876年にイギリスのチャレンジャー6世号により初めて世界周航の海洋調査が行われたのをはじめ、日本でも海の日が制定された1996年に自律型海中ロボット「アールワン・ロボット」が本格的な自律潜航に成功するなど、技術の進歩に伴い未知の世界への探求が日々行われています。しかし、科学者や研究者、エンジニアたちのたゆまぬ努力と情熱をもってしても、まだこの広大な海のたった5%しか解明されていいないのです。海には、現在知られているよりもはるかに多くの海洋生物、植物や鉱物が存在しています。今回は『India Today Education』を参考に、あまり知られていない9つの海の数字トリビアをご紹介します。■1:海底熱水の温度は343.333℃もある海底には、地熱で熱せられた水が噴出する熱水噴出孔と呼ばれるものがいくつも存在しています。この熱水は重金属や硫化水素を豊富に含んでおり、人間にとっては猛毒です。■2:石油のおよそ1/3は沖合でとれる石油の起原は諸説ありますが、現在最も主流な学説は生物由来説です。プランクトンの死骸が百万年以上にわたり土砂のなかに埋もれ、そこからくる高圧と地熱により石油のもととなる油母(ケロジェン)に変わっていくのです。■3:世界の海には200万近くの金が眠っている海底での鉱石1トンに含まれる金の平均は13kg。これは陸地の2~3倍に相当します。しかし発見が難しく、海底から金を採取する技術の基盤も確率されていません。■4:地球の酸素の半分以上は海でつくられている海に住む無数のプランクトンや植物により、地上の植物よりも多くの酸素がつくられています。光合成に必要な太陽光が届くのは、海面から70~80m程度です。■5:大洋中央海嶺は6,437.8kmもある大西洋、インド洋、南大西洋のほぼ中央を走る大洋中央海嶺。海底山脈のなかでもっとも長く、その距離は6,437.8kmに及びます。■6:実は90%の火山活動は海で起きている海には、陸地よりもはるかに多くの火山が存在します。海底にある火山は水圧がかかるため爆発的な噴火は起きませんが、水深数10mにある火山は、マグマ水蒸気爆発を起こすことがあります。■7:南極大陸の氷の量と大西洋の海水の量は同じ地表の約98%は氷で覆われ、厚さは平均1.6kmに及ぶ南極大陸には、地球上の氷の90%が集中しています。大西洋の面積は約8,660万平方kmで、他の大洋と比較するとやや水深は浅くなっています。■8:一口分の海水には100万のバクテリアと1,000万のウイルスがいる海には生き物や植物、鉱物以上に、バクテリアとウイルスが存在しています。アメリカの微生物学教授であるスファン氏によると、海ではバクテリアとウイルスによる戦争が勃発しているそうです。■9:太平洋には25,000もの大陸が沈んでいるおよそ3億年前、世界は1つの大陸でした。長い時間をかけて、海に沈んでしまった部分は、島として数えると太平洋だけで、25,000にも及びます。*果てしない未知の世界は、私たちが生きている間にあとどれくらい、解明されるのでしょうか。今後の発見が楽しみですね。(文/スケルトンワークス)【参考】※Some lesser-known and amazing facts on oceans−India Today Education
2015年10月05日『MR.タスク』ジャスティン・ロングと『オペラ座の怪人』エミー・ロッサムが共演する、新感覚ロマンティック・ラブストーリー『COMET/コメット』が12月に公開することが決定。併せて、本作のポスタービジュアルが解禁された。本作は、ある恋人たちの6年間をランダムに切り取りながら展開されるラブストーリー。彗星が振る夜に運命的に出逢ったデルとキンバリー。その日から、2人の6年間の恋がパラレルに交差し描写されていく。舞台は出逢いの公園、再会の列車、パリのホテルと目まぐるしく移り変わるが、キンバリーの告白にデルは衝撃を受ける――。幻想的な夜にヒロイン・キンバリーに一目惚れしてしまう青年モデルを演じるのは、ジャスティン・ロング。『そんな彼なら捨てちゃえば?』『ダイ・ハード4.0』などに出演し、最近では『MR.タスク』で“セイウチ人間”を演じるなど多くのコメディ映画に出演。私生活ではハリウッドの有名女優にモテモテのようだ。そしてヒロインのキンバリーには『オペラ座の怪人』でゴールデン・グローブ賞ノミネート、『サヨナラの代わりに』ではオスカー女優ヒラリー・スワンクと共演も果たすエミー・ロッサムが好演する。今回解禁されたポスタービジュアルでは、ジャスティンとエミーが横になって見つめ合う。そこには“彗星の夜、愛の終わりがはじまった。”という文字が書かれ、どこか幻想的で叙情感を漂わせるビジュアルだ。また、本作で長編デビューとなった新鋭の映像作家サム・エスメイルが監督・脚本を担当。『エターナル・サンシャイン』ミシェル・ゴンドリー監督や『her/世界でひとつの彼女』スパイク・ジョーンズ監督のような作家性を感じさせ、終始交わされる恋人たちの会話を「時間」と「空間」を巧みに使い、新感覚のラブストーリーに仕上げた。さらに、エスメイル監督が手掛けた海外ドラマ「ミスター・ロボット」(原題)も話題となり、期待の“新星”に注目が集まっている。さらに、先日婚約を発表したエスメイル監督とロッサムは、本作をきっかけに交際を開始させたことでも話題に。6年間で移り変わる女性の様々な感情を見事に演じ切ったロッサムの演技にも注目したい。『COMET/コメット』は12月、ヒューマントランストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2015年10月02日鬼才漫画家・古屋兎丸のロングセラーコミックを映画化した映画『ライチ☆光クラブ』が、アジア最大級の映画祭、第20回釜山国際映画祭に正式招待され、本映画祭のセレモニーとレッドカーペットに、既に発表されている中条あやみと共に次世代担うイケメン俳優の間宮祥太郎が緊急参加することが決定した。大人になる前の脆く、残酷で多感な少年の思春期を描き、その独創的な世界観と圧倒的なカリスマ性で支持される鬼才漫画家・古屋兎丸氏のロングセラーコミックを、ファン待望の実写映画化した本作。物語の舞台は、黒い煙と油に塗れた蛍光町と廃工場の秘密基地"光クラブ"。14歳を目前に大人のいない世界をつくろうとした9人の美しい少年たちによる裏切りと愛憎の物語と、彼らが作り上げた思考する能力を持つ機械(ロボット)“ライチ”と、少女カノンの恋を、圧倒的に美しくダークな世界観で描く。今年で20周年を迎える本映画祭。現地日程10月1日から10日まで韓国で開催され、本作は「ミッドナイト・パッション部門」に正式招待され、併せてワールドプレミアの上映が決定している。今年は、「スタジオジブリ」がアジア映画人賞として受賞しているほか、「Hey!Say!JUMP」の中島裕翔や菅田将暉、行定勲監督、佐藤健、長澤まさみらが釜山入りし、映画祭に参加することでも話題を呼んでいる。既に、『劇場版零~ゼロ~』で映画初主演を務め、本作ではヒロイン・カノン役を演じる中条さんの参加は決定していたのだが、今回新たに、美少年“ジャイボ”を演じた間宮さんも参加することに。間宮さんは、モデルで一躍人気を博し、「花ざかりの君たちへ~イケメンパラダイス~2011」「水球ヤンキース」などテレビドラマや舞台でも活躍。発売中の写真集が新人では異例の販売部数を記録し、その握手会では数千人を動員するなど瞬く間に人気が急上昇している次世代を担う大注目の若手俳優のひとりだ。間宮さん演じる「ジャイボ」は、原作コミックファンの1番人気のキャラクター。SNS上では配役を伏せたキャスト決定の発表から予想合戦が始まり、配役発表された瞬間、「ジャイボ」がtwitterのトレンドワードに上がるほどの盛り上がりをみせていた。また、間宮さんと中条さんは共に今回が“国際映画祭デビュー”となる。次世代担う美男美女2人が初参加する本映画祭。世界からも大きな注目を集めること間違いなしだ。『ライチ☆光クラブ』は2016年正月第二弾、新宿バルト9ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2015年09月30日カプコンは9月19日、「戦国BASARA」とシャープのロボット掃除機「COCOROBO(ココロボ)」シリーズとのコラボレーションモデル「プレミアムなCOCOROBO 戦国BASARA 伊達政宗ver.」を製品化するプロジェクトについて発表した。伊達政宗オリジナルボイスで会話するロボット掃除機。発売時期や価格については明らかになっていない。「戦国BASARA」とはカプコンから発売されているアクションゲーム。シリーズ10周年を記念して、シャープの人工知能搭載ロボット掃除機「COCOROBO(ココロボ)」とのコラボレーションモデル「プレミアムなCOCOROBO 戦国BASARA 伊達政宗ver.」の製品化を決定した。これまでシャープの社内プロジェクト「プレミアムなCOCOROBO」は、第1弾として<妹ver.>、第2弾として<黒執事ver.>を手がけてきた実績を持つ。<妹ver.>と<黒執事ver.>は、シャープのロボット掃除機における最上位モデル「RX-V200」がベースとなっている。伊達政宗ver.についても、自動掃除や声での操作のほか、クラウド連携が可能になっているという。そのほか、伊達政宗オリジナルボイスで会話することも明らかになっているが、発売時期や価格についてはまだ発表されておらず、「戦国BASARAシリーズ10周年記念 公式サイト」上では「続報を待て!」とされている。
2015年09月21日オムロンは9月16日、産業用ロボットメーカーの米アデプト テクノロジー(アデプト)を約2億100万ドルで買収すると発表した。公開買付けは9月23日(米国時間)に開始し、10月22日(米国時間)に終了する予定。アデプトはロボット制御する技術やビジョンセンサー技術に強みを持つ。特に、ロボット制御技術では、高速性となめらかな軌跡制御を両立させる技術を保有しており、繰り返し精度において業界最速クラスの性能を実現している。オムロンは自社の制御機器とオートメーション技術にアデプトのロボット技術を取り込むことで、自動車、デジタルデバイス、食品飲料などの産業に向けた「新しいオートメーションの創造」を推進し、産業の抱える課題に応えるためのソリューションを、メンテナンスやサポートと共に提供するとしている。
2015年09月16日永井豪氏原作の「マジンガーZ」シリーズに登場するロボットを美少女キャラ化したアニメ『ロボットガールズZ』だが、2015年9月12日(土)には、東京・千代田区の科学技術館サイエンスホールにて「ロボットガールズZ フェスティバル」が開催された。2部制で行われた今回のイベントには、『ロボットガールズZ プラス』の主役であるチームZの本多真梨子(Zちゃん役)・水瀬いのり(グレちゃん役)・荒浪和沙(グレンダさん役)をはじめ、内田真礼(ゲッちゃん役/第1部のみ)、津田美波(ジーグさん役)、小池菜摘(パーンさん役)、高岡香(トリプルガイちゃん役/第2部のみ)、辻あゆみ(バラたん役/第2部のみ)、喜多丘千陽(ダンダン役/第2部のみ)が登壇。ここでは第1部の模様をダイジェストで紹介しよう。イベントはまず『ロボットガールズZ プラス』の全話上映からスタート。まだ配信前である第5・6話の先行上映もあり、客席は早くもヒートアップする。その後、ボイスキャスト陣が登壇し、さらにキャスト陣が「ヒドすぎる!」「SNS投稿は絶対ダメです!」と口を揃えた朗読劇を披露。このイベントのためだけに書き下ろされた、ギリギリパロディのオンパレードとなった内容に、会場は大盛り上がりとなった。続けて行われたミニライブでは、オープニングテーマ「ロボットガールズZ」、エンディングテーマ「チームZのチカラ」のみならず、イベント初披露となるキャラクターソング、さらには元ネタ作品のオープニングテーマを各声優たちが熱唱。最後は「いざ行け! ロボット軍団」を会場全員で合唱し、大盛況のうちに幕を閉じた。○出演キャスト陣からのコメント(第2部開催前)――「ロボットガールズZ フェスティバル」の第1部が終わっての感想本多真梨子「ライブの盛り上がりが最高でした! 小さい頃に聴いて覚えていた『マジンガーZ』を歌えてめっちゃ気持ちよかったです!」水瀬いのり「5人で『ロボットガールズZ』を歌えたのが1年半ぶりでうれしかったです! 元ネタもいい曲がたくさんあるので、これを機に皆さんで歌って頂ければと思います」荒浪和沙「10曲以上もあったので全く"ミニ"ライブではなかったです(笑)。次はもっとビッグライブをやりたいです!」津田美波「楽しくロボガらしい朗読劇でした! ライブでは元ネタ作品のOPテーマもたくさん歌ったので、元ネタもロボガもさらに愛するきっかけになればうれしいです」小池菜摘「初めてのイベント、そして朗読劇でしたがとっても楽しめました! 来年もあるかもしれないので、期待してます!」――第2部に向けての意気込み高岡香「チームTといってもガッキー役の佐藤聡美さんがいないので3人ですが……佐藤さんがいない分もがんばります!」辻あゆみ「ロボットガールズシリーズに関わるのは約1年ぶりですが、チームTで観客の方々を前にして歌うのは初めてなので、楽しみです!」喜多丘千陽「朗読劇あり、歌ありなので、みんなで力を合わせて盛り上げていきたいです!」アニメだけでなくスマホ・オンラインゲームも人気の「「ロボットガールズZ」だが、最新アニメシリーズである月刊ショートムービー『ロボットガールズZプラス』が、ニコニコ動画、YouTubeほかにて、毎月20日に新エピソードを配信中。さらに全6話収録のBlu-ray/DVD(販売元:東映 / 発売元:東映アニメーション・東映ビデオ)が2015年11月11日(金)にリリースされるので、こちらもチェックしておきたい。なお、価格はBlu-ray版が7,000円(税別)で、DVD版が6,000円(税別)。○「ロボットガールズZ フェスティバル」セットリスト(C)ダイナミック企画・東映アニメーション(C)松本零士・東映アニメーション(C)ロボットガールズ研究所
2015年09月13日