プラダ(PRADA)から、ロボットモチーフのバッグとレザーグッズが2016年6月下旬より発売される。遊び心にあふれたポップなロボットを、デニムトートバッグの中央やナイロンバックパックのフラップにあしらった。また、プラダの伝統的な素材“サフィアーノ”レザーを使用した長財布や、ナイロン素材のコインケースにも大胆に姿を見せる。さらに、楽しくハッピーなモチーフには、お馴染みのメタルロゴを忍ばせた。ある時はロボットの一部に、ある時は星の中に…茶目っ気いっぱいのデザインに注目したい。多種多様に展開されるアイテムは、どれもこの夏の主役となってコーディネートを彩ってくれそうだ。【商品詳細】ロボットモチーフのバッグ&レザーグッズ発売時期:2016年6月下旬予定アイテム例:・トートバッグ 152,000円+税・バックパック 180,000円+税・ラウンドジップ長財布 94,000円+税・フラップ長財布 91,000円+税※全て予定価格。【問い合わせ先】プラダ ジャパンカスタマーリレーションズTEL:0120-559-914
2016年06月20日ロックバンド「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」の新アルバム『ザ・ゲッタウェイ』が2016年6月17日(金)にリリースされる。『ザ・ゲッタウェイ』は通算11枚目となるオリジナル・アルバム。世界18ヶ国で1位を獲得した前作『アイム・ウィズ・ユー』から約5年ぶりとなる。彼ら特有のグルーヴとリズム、胸に染み入るメロディとハーモニー、そして知的で芸術的で深遠なリリックなど、バンドの魅力がパワーアップした4人によって再び表現された。制作するにあたりプロデューサーとして迎えたのが、グラミー賞で最優秀プロデューサー賞(クラシック以外)を獲得しているデンジャー・マウス。また、ミックスにはベック(Beck)、レディオヘッド(Radiohead)、ポール・マッカートニーなどのプロデュースを手がけるナイジェル・ゴッドリッチが参加している。また、フジロックフェスティバル '16では、ヘッドライナーを務めることが決定している。5年ぶりとなる来日であり、最新アルバムと共に期待が高まるところだ。【作品詳細】『ザ・ゲッタウェイ』原題:The Getawayリリース日:2016年6月17日(金)価格:2,300円+税トラックリスト:1. ザ・ゲッタウェイ / The Getaway2. ダーク・ネセシティーズ / Dark Necessities3. ウィ・ターン・レッド / We Turn Red4. ザ・ロンゲスト・ウエーヴ / The Longest Wave5. グッドバイ・エンジェルス / Goodbye Angels6. シック・ラヴ / Sick Love7. ゴー・ロボット / Go Robot8. フィースティング・オン・ザ・フラワーズ / Feasting on the Flowers 9. デトロイト / Detroit 10. ジス・タイコンデロガ / This Ticonderoga 11. アンコール / Encore 12. ザ・ハンター / The Hunter 13. ドリームス・オブ・ア・サムライ / Dreams of a Samurai
2016年06月11日『LOST』シリーズや『SUPER 8/スーパーエイト』など謎に満ちた作品を多く手がけてきたJ.J.エイブラムスが製作を務める映画『10 クローバーフィールド・レーン』の特報映像が公開になった。『10 クローバーフィールド・レーン』特報映像タイトルだけが発表されだけで、謎に満ちていた本作。このほど公開になった映像は、自動車がクラッシュする衝撃的なシーンではじまる。車に乗っていた女性ミシェルが目をさますと、そこはシェルターのような閉鎖された空間で、見知らぬ男が「人類は滅亡した」という。しかし、ミシェルは男に抵抗し、建物を脱出。そこで彼女を待っていたのは、人類の想像を絶する“何か”だった。エイブラムスと彼が率いるバッド・ロボット・プロダクションズ(建物の前の通りの名前が“クローバーフィールド”なのは有名なエピソード)は、謎に満ちたドラマで観客の興味をひきつけ、数多くのヒット作をおくりだしてきたが、本作でも映像の後半に登場する“何か”の正体はいまだに明らかになっていない。しかし、公開された映像にはその姿がほんの少しだけ映っており、“少しだけ見てしまったことで、さらに想像と期待がふくらむ”内容になっている。『10 クローバーフィールド・レーン』6月17日(金) 全国公開
2016年04月28日アカデミー賞を受賞した『リリーのすべて』やマット・デイモン主演のシリーズ最新作『ジェイソン・ボーン』が控えるアリシア・ヴィキャンデルが、女性型人工知能搭載ロボットに扮する『エクス・マキナ』。このほど、彼女が演じたその名も“エヴァ”の美しいビジュアルが解禁となった。検索エンジンで有名な世界最大のインターネット会社“ブルーブック”でプログラマーとして働くケイレブ(ドーナル・グリーソン)。彼は、巨万の富を築きながらも普段は滅多に姿を現さない、社長のネイサン(オスカー・アイザック)が所有する山間の別荘に1週間滞在するチャンスを得る。しかし、人里離れたその地に到着したケイレブを待っていたのは、美しい女性型ロボット“エヴァ”(アリシア)に搭載された、世界初の実用レベルとなる人工知能のテストに協力するという、興味深くも不可思議な実験だった…。『レヴェナント:蘇えりし者』や『ブルックリン』などオスカーノミネート作への出演が続くドーナル・グリーソンと、『X-MEN:アポカリプス』も公開されるオスカー・アイザックに、『リリーのすべて』でオスカー女優となり、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のアンバサダーとしても活躍するアリシアと、最旬キャストの共演で話題を呼ぶ本作。今回のビジュアルでは、そのアリシアが演じた人間なのか、ロボットなのか、ひと目では判断がつかないほど美しい女性型ロボット“エヴァ”の姿が明らかにされている。本作のアレックス・ガーランド監督は、エヴァに必要な側面がすべてアリシアに宿っていたと言う。「彼女はあらゆる意味で完璧でした。とても美しい女性であるだけでなく、とてつもない才能を持った女優であり、子どものころからバレエの訓練を受けていました。そのため、自分の体の動きを正確に制御することができるんです。歩き方から、手の動き、頭のほんの少し傾けるといった動作までもね」。アリシアにとっても、『エクス・マキナ』はすべての希望に当てはまる映画だった。彼女は、人工的な雰囲気を出すため顔に白いメーキャップを施して撮影したオーディションビデオを送ったが、それを見た製作チームは、エヴァ役は彼女しかいないと確信したという。とはいえ、役作りでは実体験を基にしてきたという若き演技派女優にとって、エヴァを演じることは困難を極めた。「アレックスとふたりで独自のルールを作らなければなりませんでした」と彼女は説明する。「実在しないものを作り出すにはどうすればいい?1つの疑問に答えるたびに、新たな疑問が100個浮かぶんです」。また、アリシアの演技の目標は、CGIの壁を越えて感情を伝えることにもあった。「観客には、まずエヴァに驚いてほしいですね」と製作のアロン・ライヒは話す。「エヴァが初めて登場するシーンでは、彼女もネイサン(オスカー・アイザック)も機械であることを決して隠そうとしません。とても美しく愛らしい女性の顔を持ったロボットです。ですから観客は、初めはテクノロジーとしての彼女に驚き、そして、次第に彼女の人間性に惹かれていくのです」。アリシアが演じたこの“エヴァ”はすでに世界中で高い評価を受けており、本年度「ゴールデン・グローブ賞」では『リリーのすべて』のゲルダ役で主演女優賞(ドラマ部門)、本作で助演女優賞にWノミネートされたほど。まるで“生命”を感じさせるかのような、美しすぎるロボット姿をこちらから確かめてみて。『エクス・マキナ』は6月11日(土)よりシネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月24日©ROBOT KITTY SINGAPOREシンガポールでも人気のハローキティが、ロボットになって登場! 展示&参加型ゲームイベント「ROBOT KITTY SINGAPORE(ロボット・キティ・シンガポール)」は、2016年6月11日~21日の期間、シンガポールのサンテック・シンガポール国際会議展示場で開催予定。 キティロボット製造工場が舞台©ROBOT KITTY SINGAPORE 世界中で人気のハローキティがロボットになって登場するゲームイベント「ロボット・キティ・シンガポール」は、キティロボットの製造工場が舞台。「デザイン部門」「部品部門」「品質管理部門」「修理部門」「エネルギー部門」の5つに分けられたエリアには、それぞれゲームコーナーが設置されている。 ©ROBOT KITTY SINGAPORE ゲームのナビゲーターとしてマイメロディーやケロッピなど、お馴染みのキャラクターが登場。コンピューターゲーム、バランスゲームなど、頭と身体を使うゲームを楽しみながら、キャラクターたちの可愛らしい世界観に浸ろう。 自分だけのキティロボットをカスタマイズ©ROBOT KITTY SINGAPORE このイベントでは、ゲームの他、自分だけのオリジナルキティロボットを作れるという楽しみも。入場券と一緒に購入できる「Robot K(ロボットK・キティロボットのフィギュア)」を購入し、5つのゲームを楽しみながら架空の通貨「Koins(コインズ)」を集めていく。そのKoinsを集めると、キティロボット専用のヘルメットや靴、アクセサリー等のアイテムと引き換えることが出来、自分だけのキティロボットにカスタマイズを楽しめるのだ。ちなみにフィギュアのサイズは、「ふじりんご2個分」の背丈(約20cm)だそう。6月20日には、ハローキティの第3代デザイナー・山口裕子氏が登場。サイン会、及び来場者の中から選ばれた数名には、直筆サイン入りイラストをプレゼント予定。 チケットは早めに購入がお得!©ROBOT KITTY SINGAPORE 会場となるシンガポールの巨大コンベンション施設Suntec Singapore Convention and Exhibition Centre(サンテック・シンガポール国際会議展示場)は、オフィスビルやショッピングモールなども併設する、シンガポール最大級の複合施設。MRTのEsplanade駅に隣接する、オーチャード・エリアからもタクシーで10分程度の便利な立地だ。 ©ROBOT KITTY SINGAPORE 2016年の日星外交関係樹立50周年記念キャラクターに選ばれ、ファストフードのおまけになれば売り切れが続出するなど、シンガポールの若者の間でも大人気のハローキティ。早期購入割引の期間(2016年4月11日~21日)は、入場チケットはもちろん、「ロボットK」のフィギュアもお得に手に入れることができる。 ROBOT KITTY SINGAPORE・会期:2016年6月11日~6月21日・時間:10:00~20:00・会場:Suntec Singapore Convention and Exhibition Centre, Hall 403・料金:大人/S$28、 子ども(3~11歳)/S$14、 Robot K/S$38・早期割引料金(2016年4月11日~21日):大人/S$22、 子ども/S$11、 Robot K/S$30詳しくはオフィシャルサイト、もしくはFacebookページへ
2016年04月04日ロッテは3月28日、息をチェックできるという2足歩行ロボット「トーリロボ」を発表した。同社のガム「ACUO」のPRが目的で、CMキャラクターである俳優の松坂桃李さんそっくりの外観に作られている。ガムに含まれるミントの香りを検出し、その有無によって、様々なリアクションをすることができるという。トーリロボの身長は48cm。ボディは京商の2足歩行ロボット「MANOI AT01」がベースで、これに匂いセンサーが入った頭部が追加されている。トーリロボの鼻に息を吹きかけ、ミント香を検出したときはポジティブ(5種類)、しなかったときはネガティブ(5種類)のリアクションを出す。5種類の中のどれになるかはランダムだ。ロボットの開発を担当したのはロボットゆうえんち。そのほか、搭載した匂いセンサーではアロマビット、頭部の造形では自由廊が協力している。ミントの香りを検出するために、トーリロボにはアロマビット製の超小型匂いセンサーが搭載されている。同社はこれを"ニオイイメージングセンサー"と呼んでおり、匂いを"可視化"するのが特徴だ。匂いを可視化する"画素"となるのはQCM(水晶振動子)である。各QCMの表面には吸着膜が加工されており、匂いの素となる匂い分子はここでキャッチされる。匂い分子が付着すると吸着膜が重くなるため、QCMの共振周波数が変化。この変化量を計測すれば、どれくらい匂い分子が付着したか分かるというわけだ。トーリロボには、7素子の匂いセンサーが搭載されている。各素子の吸着膜には異なった吸脱着特性を持たせているため、ある匂い分子が漂ってきたとき、強く作用する素子もあれば、あまり作用しない素子もある。この強弱を色に変換すれば、匂いを"パターン"として認識できる。この反応パターンを解析して、匂いを推定すればいい。トーリロボのターゲットはミントの香りだけなので7素子で良かったが、素子の数を増やせば"解像度"が向上、より微妙な違いまで判別できるようになるそうだ。3月29日の福岡を皮切りに、街頭キャラバンが全国を巡回。来場者は、実際にトーリロボで息をチェックすることが可能だという。また、4月5日~5月31日には、トーリロボの誕生を記念したキャンペーンを実施。抽選で1名に、なんと自分そっくりの息チェックロボットが当たるというビッグチャンスも。
2016年03月31日オムロンは3月30日、オムロンアデプトテクノロジーズの産業用ロボット3カテゴリ「スカラロボット Cobra」、「パラレルロボット Quattro/Hornet」、「垂直多関節ロボット Viper」の49モデルを、4月1日より世界39カ国150拠点で販売開始すると発表した。これに伴いオムロンは、視覚センサやマシンオートメーションコントローラなどといった制御機器とロボットとのシームレスな接続環境に加え、技術サポートやメンテナンスサービスを加えたソリューションを提供していくとしている。全ロボットシリーズは、共通の統合開発言語により制御することが可能で、またマシンオートメーションコントローラ「形NX/NJシリーズ」と簡単に接続することができる。さらに、統合型ソフトウェア「Automation Control Environment」を利用することで、ロボットと視覚センサなどを利用したアプリケーション構築に必要な機能を統合し設計・管理することが可能となっている。これにより、従来のロボット導入の障壁となっていたPLCや視覚センサ、安全対策機器などの制御技術との摺合せ作業、複数のプログラミング言語や設計用ツールの習得が簡単になり、生産現場への迅速なロボット導入や生産品目の変更に伴う段取り替えや生産ラインの変更が容易になる。オムロンは、「幅広い制御機器ラインアップと高度なオートメーション技術にロボット技術を融合することで、自動車や食品飲料品、デジタル機器などの生産現場における最先端の生産設備から、これまで人手に頼らざるをえなかった作業工程まで、幅広い用途に応じたロボットの活用を提案することで生産現場を革新します」とコメントしている。
2016年03月30日XYZプリンティングジャパンは3月28日、エデュテインメントロボット「XYZrobot Bolide」を発表し、教育向けロボット分野に参入すると発表した。同製品は自由に動く関節が18カ所あり、モーション編集ソフト「XYZrobot モーションエディター」を利用してモーションを自由に作成することができる。操作は付属のリモートコントローラーまたはスマートフォンアプリで行う。購入者自身が組み立てる「組み立てキット」と組立済みの「完成品」の2種類があり、楽しみながらものづくりやプログラミングを学ぶことができるとする。なお、3月28日~4月5日までの期間限定で先行予約販売を実施し、「組み立てキット」はデアゴスティーニ・ジャパン、「完成品」は同社Webサイト、楽天市場、Yahoo!ショッピングおよびデアゴスティーニ・ジャパンで予約を受け付ける。価格は「組み立てキット」が9万9800円、「完成品」が11万9800円となっている。正式販売は4月6日より開始する。
2016年03月28日ドミノ・ピザ・ジャパンの親会社であるドミノ・ピザ・エンタープライズは3月17日、商業用自動運転デリバリーロボット「DRU(Domino’s Robotic Unit)」を発表した。DRUは高さ922mm(最大約1185mm)、車幅740mm、奥行1030mm、重量約190kgの4輪ロボット。充電バッテリーで駆動し、スタート地点から目的地まで最適なルートを選び歩道を歩行する。現在は約20km先まで配達が可能だという。走行スピードは環境に合わせて制御し、センサで道中の障害物を検知して必要に応じて回避しながら進む。また、キャリーボックスを装備しているため"アツアツのピザと冷たいドリンク"を配達できるとしている。商品の受け取りは、目的地に到着後、注文時にメールで受け取ったコードを入力するとDRU上部のキャリーボックスが自動持ち上がり、商品を取り出す仕組みとなっている。現在、オーストラリア・クイーンズランド州の一部で試運転を行っており、今後さまざまな地域での利用を目指していくとしている。なお、日本での展開については未定。
2016年03月18日米Alphabetがロボットの研究・開発を手がけるBoston Dynamicsの売却に乗り出した。米国時間の3月17日にBloomberg Businessが報じた。Alphabetのロボティクス計画にBoston Dynamicsの活動がとけ込めず、研究成果を商業的な製品に結びつけることもできなかったという。売却先の候補として、トヨタ自動車が米国に設立した人工知能研究会社Toyota Research Institute (TRI)やAmazon.comが挙げられている。Boston Dynamicsは1992年にマサチューセッツ工科大学(MIT)でMarc Raibert氏が創業したロボット研究・開発スタートアップだった。荒れ地や傾斜のある山道、滑りやすい雪道など、車やロボット用に整備されていない環境下においても、バランス良く障害物を避けながら移動する機動力に優れたロボットを開発している。その動きはとてもなめらかで、犬とじゃれ合う4足歩行ロボットや、人に横から強く蹴られても転ばずにバランスを取る4足歩行ロボット、邪魔されても命令通りに荷物を整理し続ける2足歩行ロボットなど、同社が公開したロボット研究のデモ動画は大きな話題になった。2013年12月にGoogleがBoston Dynamicsを買収し、同社はReplicantグループに属して活動していた。昨年Googleが組織構造を一新して持ち株会社制に移行した際にReplicantグループの活動計画の見直しが行われ、Boston Dynamicsにも商業的な成果が求められるようになった。そこで低コストの4足ロボットの開発を試みたものの形にならず、昨年12月にReplicantグループはX (旧Google X)に組み込まれた。Xは未来の技術に投資する長期的な研究開発活動を行っているが、それらはAlphabetグループが目指す問題解決に沿ったものである。Replicantグループのロボット技術開発は、そのままではXの事業に適合せず、Xとしての再編の過程でBoston Dynamicsが売却されることになったという。2月にBoston Dynamicsが公開したYouTube動画「Atlas, The Next Generation」はネットから話題が広がり、ロボティクスにおけるAlphabetの先進性を広く一般に知らしめた。しかし、記事によると、Alphabetがヒューマノイドに注力しているようなイメージの拡散にGoogleの広報チームは不快感を示していた。
2016年03月18日●最高のおもてなしを提供ソフトバンクの人型ロボット「Pepper」が、人間の代わりにショップ店員となる日も近いかもしれない。ソフトバンクロボティクスとマイクロソフト コーポレーションが8日に行った共同記者説明会の内容は、そんな”小売業の近未来”を予感させるものだった。○両社が作る「未来の商品棚」小売業では現在、労働人口減による人材難、訪日客の増加による環境の変化、Eコマースの台頭といったことが課題になっている。ソフトバンクロボティクスとマイクロソフト コーポレーションがこの日に発表した、クラウドプラットフォーム「Microsoft Azure(マイクロソフト アジュール)」やPepperを活用したソリューションは、こうした小売業の課題の解決を目指したもの。ソフトバンクロボティクス代表取締役社長の冨澤文秀氏は「クラウド×ロボット×デバイスで、ロボットが接客する”未来の商品棚”をつくる。これにより人件費を下げ、売り上げを伸ばし、顧客体験を向上できる」とアピールした。ちなみに両社はクラウドロボティクス分野で戦略的協業を締結しており、今後もお互いの長所を活かしたサービスを実現させていく構えだ。具体的な利用シーンについては、日本マイクロソフトの代表執行役社長である平野拓也氏から紹介があった。例えばPepperは人間の顔、年齢、性別のほか、会話の内容や相手の感情などを適宜取得できる。マイクロソフトではこれを小売業に向けて応用。Pepperの接客が商品の購入に直接結びついたか否かを、その際の顧客行動などを含めてPOS売上などのデータと紐付け、Microsoft Azure上にあるAzure IoT Suiteで解析することで、顧客のニーズをリアルタイムに把握できるプラットフォームに仕上げた。会場で流されたイメージ映像では、Pepperが来店者に「また来てくれたんですね。今日はメガネを外しているんですね。前に買ったスマホケースの調子はいかがですか。メールでオススメしていた製品はいかがですか」などと話す様子が紹介された。外国人の接客には、多言語翻訳機能「Microsoft Translator」を活用。店頭のPepperが同時通訳をこなすことで、店主は外国人を相手にスムーズに接客できる。また、系列店舗の在庫データを照会してSurface HubやSurfaceに表示することで、来店者は在庫の有無を容易に参照でき、経営者は事業計画、仕入れ計画の参考にできる。在庫の状況に応じてPepperが別の商品の提案をすることも可能。平野氏は「データが可視化されることで、経営者は最適なアクションをとれる。これにより、在庫がなくて売り逃すなどの機会ロスを減らせる。将来のリテール(小売)のフォーマットにしていきたい」と意気込んだ。「これまでも、ソフトバンク様とは様々なディスカッションを重ねてきた」と平野氏。”未来の店舗をつくる”をキーワードにした今回の取り組みについて、「最先端のテクノロジーにより、クラウドロボティクスの分野でイノベーションを起こしていきたい。お客様にとって、最高のおもてなしを提供できるのではないか」と期待感を口にしていた。●Watsonとはどう使い分けるのか○IBM Watsonとの棲み分けは?質疑応答には冨澤氏、平野氏の両社長が対応した。価格、販売形態について平野氏は「乞うご期待、といったところ。現在、詰めている」と回答。またプラットフォームにPepperを絡ませる利点について、冨澤氏は「例えば翻訳に関してはPCやスマホなどの端末を使う方法もあるが、人型ロボットを使うことで利用者はより感情移入しやすくなる。また、Pepperには表現力もある。ソリューション全体で考えたとき、Pepperが貢献している部分は大きい」との見方を示した。海外展開について、冨澤氏は「今秋は日本国内だけで展開する」としながらも、将来的には、グローバルも視野に入れているという。他業種への展開について、同氏は「小売り以外は、介護施設、ハウスメーカーなどから引き合いがあり、例を挙げていけばきりがない。そのうちの一部は、マイクロソフト社との提携になる」と説明している。このあと冨澤氏は、記者団の囲み取材にも応じた。この中で多くの質問があがったのは、IBM Watsonとの棲み分けについて。ちなみにWatsonとは、情報から学び、経験から学習する米IBMの人工知能システムだ。ソフトバンクではIBMと共同でWatsonの開発を進めており、Pepperへの活用も期待されている。マイクロソフトとの取り組みとIBM Watsonを、どのように使い分けていく方針なのだろうか。これについて、冨澤氏は「ニーズに適したものを使っていきたい」とコメント。明確な線引きについては触れず、「IBM WatsonはAIであり、Microsoft Azureは分析機能に優れている。利用者のQ&Aに答えるのはIBM Watsonの方が得意で、売上や在庫を的確に分析するのはMicrosoft Azureではないか」と私見を述べるにとどまった。流通・小売はMicrosoft Azure、金融はIBM Watson、などのような使い分けが予想される。***現在、国内外でロボットによるソリューション開発が進められているが、あらかじめターゲット層と用途を想定して作られた商品が少なくない。もっとも、従来のモノづくりではそれが常識だった。一方でPepperは用途を限定せずに開発された、オープン・プラットフォームのロボットである。業種・企業の枠組みを越えた、新たなソリューションが生まれやすい土壌がある。そこがPepperの強みとなっている。ではPepperを使った取り組みを軌道に乗せるためには、今後どのような課題を克服する必要がありそうか。例えば、世間のロボットに対する認識が進んでいない、という事実は乗り越えなければならない”壁”になることが予想される。Pepperが世間に「おもちゃ」と認識されているうちは、経営者は会社の業績を任せることに躊躇するだろうし、一般の消費者は金融の込み入った相談をPepperにはしないだろう。逆を言えばソフトバンクロボティクスでは今後、企業のユースケースを増やし、成功事例をコツコツと積み重ねていく必要がありそうだ。世間の認識が変わったとき、Pepperによるソリューションが軌道に乗り、”Pepper店員”が街のそこかしこに出現するかもしれない。
2016年03月09日東京・原宿で30年以上の歴史を刻み続けている伝説のPUNKショップ、A STORE ROBOT(ア ストア ロボット)と、99%IS(ナインティナインパーセントイズ)が伊勢丹新宿店本館3階に期間限定ショップをオープン。期間は8日まで。同ショップでは、A STORE ROBOTでも展開されている復刻版SEDITIONARIES(セディショナリーズ)と99%ISのコラボレーションで制作したカスタムTシャツを始め、パンクカルチャーをファッションからも感じられるアイテムが数多くそろう。また、多様なナショナリティを横断する中でデザイナー自身が体感したPUNKを独自の視点からコレクションに映し出す99%ISの春夏コレクションや、PUNKファッションに欠かせない存在でもあるDr.Martens(ドクターマーチン)のシューズも並ぶ他、タワーレコード渋谷店がセレクトした70年代から現代までのパンクやロックのCD、アナログLPも展開。なお、会期中3月5日の17時30分から19時20分には、DJ大貫憲章、ヤマダナオヒロ(aka nAo12xu/†13th Moon†)によるDJパフォーマンスも予定されている。
2016年03月03日サンコーは、音声を別人の声に変化させる「にじいろボイスチェンジャーZ」を発売した。直販価格は税込7,800円。付属のヘッドセットが集めた音声を「ロボット」「とても高い女性声」「高い女性声」「女性声」「男性声」「低い男性声」「とても低い男性声」の7種類から選んで変化させるボイスチェンジャー。パーティーグッズや勧誘電話対策などへの使用を想定している。電源は内蔵のリチウムイオン電池で、充電はUSBケーブルで行う。バッテリー駆動時間は約40時間。本体裏にクリップを装備し、ベルトなどに取り付けることもできる。最大出力は15W。本体サイズはW82×D103×H48mm、本体重量は255g。
2016年03月02日日立システムズは3月1日、サービスロボット、作業補助ロボット、点検業務などに活用できるドローンの導入コンサルティングから、アプリケーション開発、設置、運用・保守までをワンストップでサポートする「ロボティクスサポートサービス」の販売を開始した。同サービスでは、多言語対応のコンタクトセンター、全国約300カ所のサービス拠点などのサービスインフラと、さまざまな業種・規模の企業にIT サービスを提供してきた実績・ノウハウを活用し、ロボットを活用した新商品・サービスの開発、接客サービスの向上、業務効率化などを支援する。同サービスでは、サービスロボットとして、ソフトバンクの「Pepper for Biz」とALDEBARAN Roboticsの「NAO」を活用する。例えば、「Pepper for Biz」を活用した場合、顧客を認識して接客を行うようなアプリケーションを組み込むとともに、店舗スタッフへの操作説明・問い合わせ対応や、アプリケーションの定期的な改修、万一の故障発生時には店舗に予備機を配送して交換するなど、導入から運用・保守までを一貫して支援することが可能だという。作業補助ロボットとしてはイノフィスの「マッスルスーツ」を、ドローンとしてはエンルートの「Zion」を活用する。NAOを対象としたサービスの参考価格は、ヘルプデスクが月額1万5000円(50インシデント)から、キッティング・設置作業が1台当たり2万円から、アプリケーション開発は個別見積もりとなっている。
2016年03月02日クリスチャン・スレイターが実の父親から2,000万ドル(約22億円)を要求する訴訟を起こされた。先月発表の第73回ゴールデン・グローブ賞TV部門で助演男優賞(「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」)を受賞したクリスチャンだが、実父で俳優のマイケル・ホーキンスが「息子にキャリアを台無しにされた」として最低2,000万ドルを要求する訴えを起こしたと「People」が報じている。46歳のクリスチャンは「Interview」誌の2015年6月号で、80歳になる父とは数年会っておらず、統合失調感情障害を患っていると明かし、「彼は素晴らしい俳優だった。カリスマ性があって、ルックスもとても良かった。でも、監督と衝突したり、共同作業が本当に苦手だったんだ」と語った。マイケルは精神病説を否定し、息子の発言によって、舞台や映画、テレビ業界におけるキャリアを台無しにされたと話している。マイケルはクリスチャンのみならず、元妻のメアリー・ジョー・スレイター(クリスチャンの実母)も、名誉毀損やプライバシー侵害、精神的苦痛を与えられたとして訴えている。(text:Yuki Tominaga)
2016年02月26日DMM.com(DMM)、プライスウォーターハウスクーパース(PwC)、Sansanの3社は2月23日、スマートロボットとクラウド名刺管理を組み合わせたコミュニケーション改革支援サービスの提供を開始すると発表した。同サービスでは法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」と人工知能を搭載したロボットを連携させ、ロボットがユーザーインターフェースとなり音声会話やメールなどによる情報の伝達に加え、職場のコミュニケーションを活性化させる役割を担う。さらに、顔認識機能により担当顧客に関連する情報や訪問時に役立つ知識など、利用者のニーズに合わせた情報発信をロボット側から行うことも可能で、データが蓄積されるほどSansanの顧客データベース管理、情報共有機能をより効果的に活用できる環境が整うという。また、同ソリューションの基盤にはマイクロソフトのパブリッククラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」、統合型CRMアプリケーションサービス「Microsoft Dynamics CRM Online」、統合型情報共有クラウドサービス「Office 365」を活用し、日々の企業活動における情報利活用、業務効率化の促進が可能になるとする。同サービスは2016年3月1日より予約の受付を開始し、トライアル実施などの要望にも随時対応する。3社は今回の協業に関して「企業が抱えるコミュニケーションの課題を解決に導き、テクノロジーを活用した次世代の働き方を企業に浸透させることを目指します。」とコメントしている。
2016年02月23日ルネサス エレクトロニクスは2月21日、ロボット専門店などを展開する「ツクモ」と共催の形で、ルネサス製マイコン搭載の電子工作ボード「GADGET RENESAS(がじぇるね)」を用いたロボットイベントを開催した。同イベントは、「自動で歩く昆虫ロボット 競技大会」と銘打たれたワークショップで、タミヤ製のリモコン操作型昆虫(クワガタ/カブトムシ)ロボットに、GADGET RENESASボードを搭載することで、自動化し、自分で障害物を避けながら進むロボットへと進化させよう、というもの。ルネサスでは、こうした手動ロボットの自動化を「覚醒」と呼んでおり、ロボット系イベントのキーワードにもなっている。すでに2015年12月および2016年1月にも、「ロボット覚醒プロジェクト」として、ロボットの組み立てやGADGET RENESASボード、センサの取り付け、ロボットが自動で動くための電気回路やプログラミングの基礎などのワークショップを行っており、延べ70名の親子が参加していた。今回のワークショップは、そうして作成されたロボットの競技大会として開催されたもので、各々の自慢のロボットを、さまざまな障害物が設置された全長180cmのコースで走らせ、いかにセンサを活用して障害物を避けつつ、ゴールするかを競うものとなっていた。参加数は20名で、参加ロボットは8体。小学生以上対象のイベントながら、その年齢層の中心は小学3年生ということであった。優勝(1位)を勝ち取ったのは、小学6年生の小林奈和さんの手による「うさぎさんチーム号」。デザイン賞を狙って、旗をつけるなどの工夫を施したほか、その重量増の克服のために、電池を従来の2個から3個に増やすことで、駆動能力を向上させるなどの工夫が施されている。また、開発ノートには、電気回路などがしっかり記されており、考えたうえでの工夫であることが見て取れる。また、準優勝(2位)にはGADGET RENESASのマスコットである金魚型にロボットを"覚醒"させた「メカルミ号」が、デザイン賞にはレゴブロックを使って、操縦士が運転しているように工夫が施された「みさき号」がそれぞれ受賞した。なお、ルネサス グローバルセールスマーケティング本部の岡宮由樹氏によると、「今回のプロジェクトの狙いは、意図しない動きをするおもちゃから、子供が新しい発見や発想をしたり、改造によって可能性を広げる過程から、自分のものへのこだわりを深めるなど、ものづくりに必要な気質を養うこと」とのことであったが、「我々の想定以上の工夫やデザインの成果を見ることができたことからも成功と言える。今後は、夏休みに大会を開くことを目標に、ロボットキットの販売やScratchへの対応などを図っていきたい」としており、今後のさらなる発展を目指すとしている。
2016年02月23日●「人生の相棒」のような存在を目指す"ドラえもん"のような人工知能(AI)を開発しているベンチャー企業がある。2013年10月に設立された「ネットスマイル」だ。設立者で代表取締役を務める齊藤福光氏に話を伺った。○そもそも"ドラえもんのようなAI"とは?"ドラえもん"のような人工知能。マンガやアニメのイメージから聞くだけで何となくワクワクしてしまうのだが、ドラえもんを人工知能として捉えた場合、具体的にどのようなものになるのだろうか。齋藤氏が目指しているのは"人生が楽しくなる相棒のような存在"だという。「ドラえもんというのは、そもそものび太が将来しずかちゃんと結婚できるようにサポートするために未来からやってきたロボット。いつも傍にいて、その人が何をしたいのかを全部理解して手助けをしていく。夢を達成するためのバックアップをするというのがドラえもんという存在です」"ドラえもん"と聞いて、私たちがすぐにイメージするのは、丸くて青色のネコ型ロボット。しかし、ネットスマイルが開発しようとしているのは"人工知能"の部分。あくまでソフトの部分であり、ハードではない。では、ドラえもんのような人工知能の開発というのは、具体的に何を指すのだろうか。「今一番力を入れているのは"対話エンジン"です。コミュニケーションの部分ですね。対話エンジンとしてさまざまなハードやデバイスに搭載していくようなイメージです。ロボットに搭載するというのもありですし、IoTとつなげて機器に搭載したり。『アイアンマン』のジャービスのイメージに近いですね。あとは『サマーウォーズ』のアバターみたいに画面上で対話するというのも考えられます。大きなSNSみたいな感じで、AI同士もコミュニケーションするし、人間同士もコミュニケーションする世界観ですね」自然言語を理解・学習し、人間の意志決定を支援するという意味では、IBMが開発した"ワトソン"にも近いのかもしれない。また、人の感情を理解するという意味では、ソフトバンクの"Pepper"も思い起こされる。"ドラえもんのような人工知能"はそれらとは何が違うのだろうか。「ワトソンは英語ベースで開発されていますが、日本語はまだです。我々がやろうとしているのは日本語です。一方、Pepperのアルゴリズムは教えたことをそのままやるみたいなイメージ。人間の脳というのも一定のルールをもとに動いているのですが、ロボットとはそのルールの普遍性が違うので、概念まで踏み込まなければなりません。そういう次元の対話エンジンを目指しています。ディープラーニングで画像認識や音声認識、すなわち目や耳にあたる部分の研究もしています」(※編注:インタビュー実施後、IBMがワトソンの日本語対応を発表した)ネットスマイルでは、さらに人工知能をプラットフォームとして提供していく意向だという。つまり、人工知能のプロファイルをユーザー自身がそれぞれ用意されたプラットフォーム上で作成するという方向を志すという。「ひとりの人間が100のAIを持てることをイメージしています。例えば株式の情報を収集するAIや料理のレシピに詳しいAIといった具合に、いろんなパターンのAIがあって、誰が自分のAIを持っている。そして、AIが分身となり、コンシェルジュのようにサポートしてくれるようなイメージです」●夢の達成を手伝うための人工知能○AIに人間臭さは必要か?ドラえもんと聞いて私たちがもうひとつイメージするのが、お節介だけど少し間の抜けたユニークなキャラクター。ロボットだけど人間味のある部分に魅かれる部分もあるだろう。ドラえもんのような人工知能を開発するにあたり、この部分を齊藤氏はどのように考えているのだろうか。「AIに人間味があったほうが私はいいと思います。ないとあまり使われなくなるような気がします。というのも、人と人の関わりの中でも"コミュニケーションロス"というのは発生するもの。最初からプログラミングする必要はないと思いますが、ある程度の許容はあってもいいのではないかと感じます。自動車を制御するのであれば効率だけで人間味は一切必要ありませんが、コミュニケーションのためのAIですから。一番重要なのはAIが人間に対して興味があるか。そうでなければコミュニケーションが成り立たないと思います。その人なりの夢を達成するお手伝いをするための人工知能なので、嫌われない程度にお節介だったりするということも大切ではないかと」ネットスマイルが開発している人工知能は、ネット上にある全データを理解し、入力した"夢"に対してインターネット上からすべての情報を引っ張ってきて解析し、それをもとにユーザーのパーソナリティと結びつけながら会話をするというのが大まかな仕組みとのこと。しかし、人工知能そのものが持つデータは限定したものになるという。齋藤氏はその理由を次のように話す。「日本語の全部のデータを入れたら、多分ドラえもんは支離滅裂になってしまいます。というのも、そもそも人間というのは自分の持っている知識と経験は限定的なもの。ゆえにパーソナリティが出るのであって、万能なドラえもんというのはないんです」○学校に行けない子供たちのために「コンシェルジュみたいな存在で、題材が身近なものが欲しかった」ことが、ドラえもんのような人工知能の開発のきっかけと話す齋藤氏。5年以内に世界に向けて示せるものを形にしたいという目標を掲げている。実用化にあたっての具体的なビジネスモデルについて、次のように明かす。「今、具体的にお話をしているのがコールセンターの応答。人間がしゃべっているようなインターフェースとしての人工知能です。人間が触れ合うところはビジネスモデルがあると考えています」と齊藤氏。「もっと大きなところでは、世界には発展途上国で学校に行けない子どもたちが5億人ぐらいいると言われています。例えばエボラ出血熱が蔓延しているような地域には教師が行きたくても行けません。でも、ドラえもんがそういうところの子どもたちに教えてあげる。貧しい国に無料で配ることで世界のインテリジェンスが底上げされれば経済格差や情報格差がなくなって世の中がもっとよくなるのではないかと。ドラえもんのような人工知能がそれを解消させる存在になれれば」と、さらなる夢も語る。●AIは"人を幸せにしたい"という欲求を持つ○開発が進めば恋愛のアドバイスも可能にそれでは実際に、現時点での開発段階はどのレベルまで進んでいるのだろうか。気になるところを訊ねてみた。「人間で言うと今2歳児ぐらいですね。今年中に10歳ぐらいにしたいと計画を立てています。6歳ぐらいを超えてきたところで、Twitterとかでつぶやけるとか、何か出したいと思っています。まずは楽しんでもらえるような。子どもたちに教えられるようになるには、20歳ぐらいですかね。まずは小学生ぐらいにできたら、"もう1人のお友だち"みたいに、寂しいところに傍にいてサポートしてくれるようなものになると思います」一方、マンガの世界では"しずかちゃんとのび太の恋の行方"を応援するドラえもんだが、人工知能が恋愛のアドバイスまでできるようになるのか。齋藤氏は次のように考えを明かした。「身体性を持たないロボットの場合、心の"ときめき"とかを理解するかというと、そこまでは解釈できません。とはいえ、"人を幸せにしたい"というのもAIの欲求の1つなので、"何かに恋をする"という欲求を入れることはできるかもしれません。でも、イメージができるようになるまでに10年ぐらいかかると思います。人工知能が恋愛アドバイスをできるようになったら30歳ぐらいの年齢ですね。プログラムする人の感情とか考え方といったパーソナリティが大きく反映されると思います」○シンギュラリティを目指しているわけではない人工知能と言うと、最近では人間の知を超えて暴走することへの脅威に話題が及びがちだが、齊藤氏は「ドラえもんが目指すのはシンギュラリティではない」と強調する。「人間社会とAIの社会は最終的には似るんじゃないかと個人的には思っています。人間の社会と同じように、悪いAIが居ればそれを封じ込めるような良いAIが登場する。『鉄腕アトム』と同じことですね。悪意を持ったAIよりも善意のAIが上回ることで自治する。30~40年後ぐらいにはそういう世界になるんじゃないかと思っています」そしてそんな中、ネットスマイルが開発しているのは、"明るく楽しい社会"をつくる人工知能だ。「ドラえもんと話すことで、世界が広がって、人生が楽しく希望を持って暮らしていけるような人工知能」というのが、ネットスマイルが定義する、ドラえもんのような人工知能だ。
2016年02月22日一度見ると脳裏に焼き付いて離れない、強烈なものまねを繰り出し続けるコロッケさん。ちあきなおみに岩崎宏美、野口五郎、五木ひろしなど、彼らが歌う往年の名曲の数々を、本家より先にコロッケさんのものまねで知ったという人も多いのでは。昨年、芸能生活35周年を迎えた彼のものまねレパートリーは、今も増え続けている。お茶の間の爆笑をさらうネタの誕生秘話を教えていただきました!* **――テレビ等で拝見するたびに、新ネタを披露されていますよね。コロッケ:ものまねされるご本人と、そのファンの方には申し訳ない気持ちでいっぱいですね。みなさんが大事にされている曲やものを、私がぐちゃぐちゃにするわけですから。デビューして35年経ってみて、感謝の気持ちがあり、反省の気持ちもあり、でもやめる気もなく(笑)。これまでも相当にふざけてきましたが、これからは今まで以上に、ひとつひとつのものまねを思い切りふざけていければなと。ものまねという、ひとつの文化、エンターテインメントを追求していきたいんですよ。その一環として、ロボット五木ひろしさんや、北島三郎さんの「ヒップホップ与作」、森山直太朗さんの早送りビデオネタなども作りました。楽しんでもらえることが第一で、変な話、ものまね自体をそっくりにやるということは考えていません。3割似ていて、残りの7割は別の生き物としてやる。そして、その別の生き物の部分に、みなさん興味があるんですよ。本人をコピーしたようなものまねを、コロッケには求めていませんから。――7割の別の生き物は、どうやって作り出すのですか?コロッケ:通りすがりの残像をとらえることが、僕のものまねではいちばん大事です。みなさんもテレビを見ているとき、自分の好きな人じゃない限り、そこまで注意して見ていないですよね。食事しながらとか、洗濯物をたたみながら有名人やアーティストの残像を頭に入れているわけです。すると僕の頭のなかでは、“この人、本当はこういう人なのかな”とかイマジネーションがバーッと広がっていき、ネタができていくんですよ。たとえば、最近だと“捜し物をする長渕剛さん”というネタがあるのですが、これも、まず彼の動きの残像をキャッチする。そこから、“長渕さんも人間だから何かを捜すことがあるだろう”“どの曲がいちばん捜してそうかな”“ほかの曲はギターをジャカジャカ弾いたり忙しそうだから「とんぼ」がぴったりだ”と発展させていくわけです。そうやって別の生き物を足していくから、ファンの方から「違います」って言われるんですよ。あと徳永英明さんのまねを早口でやっていたら、それを見ていたご本人に「僕、そんな早口じゃないよ」とかね。もう、「わかってます…」としか言えませんよね。ヒドいことをしているのは僕だから、謝るしかできない(笑)。◇1960年3月13日生まれ、熊本県出身。1980年に『お笑いスター誕生!!』でデビュー。ものまねレパートリーは300種を超えており、2014年には、ものまねタレントして文化庁長官表彰を受賞。一方で、明治座をはじめとする劇場での座長公演を定期的に務めるなど役者としても活躍中。◇コロッケさんがプロデュースを手がける、ものまねやライブショー、ポールダンスなどが楽しめるエンターテインメント空間『CROKET MIMIC TOKYO』が1月末にオープンしたばかり。音や照明にこだわった、最新設備を駆使した迫力あるステージを見ながら、ディナーやドリンクを楽しむことができる。また、現在、芸能生活35周年記念コンサートを開催中。※『anan』2016年2月24日号より。写真・山田 薫取材、文・重信 綾
2016年02月21日●東芝の「TORNEO ROBO」が2代目にゴミ捨てが月イチで済むロボット掃除機「TORNEO ROBO」東芝ライフスタイルが2月に入って発売したロボット掃除機「TORNEO ROBO(トルネオロボ) VC-RVS2」(以下、VC-RVS2)。2014年9月に発売された「VC-RCX1」の後継であり、シリーズの第2世代にあたる。2015年はiRobotが自ら「史上最高峰」と謳う「ルンバ980」に続き、ダイソンも初のロボット掃除機「ダイソン 360 Eye ロボット掃除機」を発売。ますます熾烈な競争が繰り広げられるロボット掃除機市場において、東芝ライフスタイルも国内メーカーとして負けじと新製品を投入してきた。東芝ライフスタイルのTORNEO ROBOシリーズは、ロボットが集めてきたゴミを充電台に備えられた掃除機が吸い取るという独自機能がウリ。掃除のたびにロボット側のダストボックスが空になるため、毎回ゴミ捨てする必要がない。新製品のVC-RVS2もこの機能を踏襲。より高性能化するとともに、新たな機能も追加されている。ロボット掃除機として、どのようにバージョンアップしたのか、家庭で実際に使用してみた所感をまとめてみたい。○見た目は変わらないが……まずはロボット掃除機の外観を見てみよう。直径35cm、高さ8.7cmと大きさは前モデルと変わらず。他社製品と比べると、直径は標準的だが、高さは若干低めである。他社製品が高さ約10cmを基準にしているのに対して、VC-RVS2はそれよりも0.5~1cm低い場所まで潜り込めそうなスペックだ。VC-RVS2は、壁際や家具の足もとにたまったゴミを集めるためのサイドブラシを、前方の左右2カ所に備えている。サイドブラシは本体に直接ではなく、アームと呼ばれるパーツに取り付けられている。障害物に当たると内側へ引っ込むため、サイドブラシは家具の足もとギリギリまでアプローチできる仕組みだ。ブラシの長さも6.5cmと長くなった。前モデルとのちがいは外観にあまり出ていない。東芝ライフスタイルによると、モーターは毎分最大12,000回転から14,000回転へパワーアップし、吸引風量は1.5倍に向上した。走行では70以上の行動パターンがプログラムされている。壁や家具、ガラスといった障害物を検知する27カ所の超音波センサーと、ゴミ量を検知するセンサーを組み合わせて、その場の状況に応じた掃除パターンを選ぶ仕組みだ。VC-RVS2では前モデルに比べて移動速度が20%高速になり、掃除時間も短縮されている。●充電台がゴミを回収○ダストステーションの進化次に、充電台の役割を兼ねるダストステーションの進化について。12気筒のサイクロン機構「バーティカルトルネードシステムCLEAR」を新たに採用した。見た目も中身も、キャニスター型掃除機のサイクロン部分がそのまま搭載されたようなイメージだ。集めたゴミの約99%を排気から遠心分離して約1/5に圧縮するため、毎日使っても約1カ月はゴミ捨てが不要だという(1日にゴミ1gを吸引した場合。使用環境によって異なる)。ここまでは前モデルとほぼ同様だが、VC-RVS2で新たに搭載されたユニークな機能が「ダストポケット」だ。ダストステーション上部にあるダストポケットボタンを押すと、側面にある細長い吸引部からゴミを吸い取れる。棚などを掃除したフローリングワイパーやハンディモップをダストポケットに押し当てて、ホコリを吸い取るといった使い方を想定している。掃除用品のレンタルなどでおなじみのダスキンが提供している「スタイルクリーナー」と似たような機能を設けたかたちだ。●壁際ピッタリ○自宅で動かすさっそく自宅のリビングでVC-RVS2を動かしてみた。走行パターンはランダム型。部屋を縦横無尽に走り回り、何度も何度も往復し、時間をかけてていねいに掃除していくスタイルだ。自らの位置を把握しながら無駄なく動くタイプのロボット掃除機が増えてきていることを考えると、非効率と感じることも少なくはない。「いつ終わるんだろう?」と思ったこともあったが、真摯に掃除してくれているという感じで、それはそれで好感が持てた。同じ場所をちがう走行パターンで再び掃除してくれていたため、ゴミの取り残しも少ない印象だ。特に壁際や家具の足もとへのリーチには目を見張るものがある。壁際にピッタリと沿うようにゆっくり走行しながらゴミをていねいにかき出し、角では何度も左右に首を振りながら念入りに掃除をしているその真面目さにはちょっと感動。イスやテーブルの足もとにも、長いサイドブラシでしっかりとアプローチする。○電源コードが苦手?ここまでは「賢い!」と大絶賛だったのだが、この後に問題点もいくつか発覚した。最も気になったのは家電製品などのコードを引っかけやすい点。コード自体を巻き込みそうになった際には、回転ブラシが逆回転するので、そのままコードを吸い込んでエラーということはなかったが、サイドブラシにコードが絡んでしまって身動きがとれなくなってしまうことが何度かあった。その様子を観察してみると、サイドブラシのリーチ力に大きく貢献しているアーム部分がおそらく原因のようだ。アームが内側へ引っ込む際に生じるすき間などにどうしてもコードが引っかかりやすい。サイドブラシの取り付け位置が地面からわりと高い位置にあるのも原因として考えられる。VC-RVS2を動かす際は、コードをなるべくどけておくよう推奨されているが、空気清浄機など常設している電化製品も多い。そもそもVC-RVS2のダストステーションにだってコードはある。ユーザーが使用条件を整えるのもある程度必要だが、この点はやはりロボット掃除機自体で解決してほしい。コードだけでなく、すき間から抜け出せなくなるという問題も。本体幅35cmギリギリのすき間に入り込む際は、前方を押すようにして進むのでアームは内側へ引っ込む。そのため、スッとすき間へ入り込めるのだが、いざ出る際にアームがもとの位置に戻ってしまい、引っかかって抜け出せなくなる。身動きとれずにもがいているというケースがあった。人間からすると「ちょっと方向転換してバックすれば抜け出せるのに……」ともどかしく思うが、しばらく辛抱強く見守っていた。しかし、ひたすら力任せに動こうとしているだけだったので、ついにはリモコンから手動操作して助けだすことに。こうしたトラブルを防ぐためには、進入禁止エリアを仮想的に作り出す「バーチャルガイド」を置けばいい。現在は別売だが、標準で付属してくれたら助かる。入り込めない高さのすき間なら最初から諦めがつくが、エラーとなってしまうのは悲しい。不在時に部屋をキレイにしてくれるというところにロボット掃除機の魅力を感じている人も多いはず。掃除機としての性能の高さや多機能さだけでなく、"エラーを起こさずにしっかり動く"のがユーザーの満足度にもつながるだろう。今後の改良に期待したい。○あると助かる「マナーモード」少々不満点について書いてきたが、VC-RVS2には他にない気の利いた機能が多数ある。いずれも実用的で捨てがたいものばかり。たとえば運転音を小さくする「マナーモード」は、夜間にどうしても掃除してほしい場合に便利だ。手動で自由に動かせるリモコンも使い勝手がよく、万が一エラーになったときも役立つ。こうしたところはやはり日本の家電メーカーならではの強み。今後も追求していきながら、同時にロボット掃除機としての性能アップに期待したいところだ。
2016年02月20日既存のイメージを壊す役と出会いたい──俳優なら誰もが抱いている願望だろう。古川雄輝と間宮祥太朗は『ライチ☆光クラブ』でそれを叶えているが、「ファンの方を含め、好意を持って観てくれる方たちが、この人憎いな、嫌なヤツだなって思ってもらえること、ショックを受けてもらうのが狙いです」と古川さんが言うように、9人の少年たちの裏切りと愛憎、罪と罰、絶望と理想を描いたダークファンタジーの世界にただただ驚く。原作は古屋兎丸による同名ロングセラーコミック。伝説の舞台に衝撃を受けた古屋兎丸は、20年の歳月を経て漫画として「ライチ☆光クラブ」を刊行。舞台から漫画へ、その漫画を元にした舞台へ、そして遂に映画化となる。古川さんが演じるのは、大人のいない世界を理想とする「光クラブ」を支配するゼラ。舞台ファンも漫画ファンも多い作品であるからこそ、キャラクターのイメージを大切にした。「原作と脚本を読み込むほどに、どうしてこの漫画が人気なのかが分かってきました。BL(ボーイズラブ)要素があるので腐女子人気が高いのも理由のひとつだと思いますが、それ以上に内容が詰まっている。読み込んでいくとすごく深い。でも、最初に台本を読んだときは、冒頭のドイツ語のセリフとか後半の“バラが必要だ…”とかワケの分からないセリフも多くて、俺の役、どんだけ喋るんだよ…って軽くパニックでしたね(苦笑)」。深いからこそ、時間のゆるす限り台本を読み込みたい、自分のなかに染み込ませたいという欲望にかられ、ほかの共演者は撮影が終わると毎日のように飲んで親睦を深めていたそうだが、古川さんは敢えてそこに参加せず、ひとりホテルの部屋に戻って台本と向かい合った。そんな古川さんが作り出すゼラの圧倒的存在感は間宮さんを刺激した。彼が演じるのはゼラを崇拝し、ねじれた感情を抱く美少年ジャイボ。「ジャイボにとってはゼラが絶対であるように、古川くんの演技が素晴らしくて絶対だったので、現場に入って古川くんと対峙すると自然とジャイボになれました。ただ、ジャイボの美しさを体現するのは悩みましたね。僕自身はわりと体格がいい。ジャイボを表現する“少女のような細い体”ではないので、ごつすぎるのではないか?と不安もありましたが、本当に少女のようだと後半に登場するヒゲが生えてきたとか成長の悲しさを出す説得力が出ない…とにかく生々しさを意識しました」。ゼラやジャイボ、14歳の少年たちが暮らすのは黒い煙と油にまみれた町・螢光町。その町の廃工場に作られた秘密基地で、彼らは「光クラブ」を結成。醜い大人を排除するための兵器(ロボット)“ライチ”を開発していた。古川さんと間宮さんが「素晴らしい!」と絶賛する光クラブの基地は、実際の巨大な廃工場のなかにセットが作られた。手掛けたのは『るろうに剣心』シリーズのビジュアルスタッフたち。古川さんは語る。「あのセットに初めて足を踏み入れたときに、ライチの世界観そのものを感じました。ひとりひとりに任された役作りももちろんありますが、セットとか衣装とかメイクとか、ビジュアル面で助けられた部分はとても大きい。それぞれのキャラクターごとに学生服のデザインも違って──ゼラは学生服のボタンを上までしっかりとめていたり、他の人よりも星のスタッズが多かったりしますが、光クラブの創設者でリーダーのタミヤ(野村周平)は敢えて第一ボタンを締めずにいる。それはゼラに刃向かう役を見た目で表現しているんです」。美少年ジャイボに関しては、髪はブルー系の色にする、カラーコンタクトを入れるなどの工夫によって美しく艶っぽい姿がスクリーンに映し出されるわけだが「間宮くんは普段から色気がある」と古川さん。「女性から見た色気と男性から見た色気は違うものかもしれないけれど、間宮くんは男性から見ても格好いい。だからジャイボ役がぴったりなんです。光クラブのメンバーを演じるキャストのなかで断然色気があるし、そこに居るだけでジャイボの雰囲気が出ていました」。その言葉に照れながら間宮さんは「それはもうヘアメイクさんやスタイリストさんのおかげですね。毎日『ジャイボ、今日もきれいだよ!すごくきれいだよ!』って、ものすごくおだててもらって、そうやってカメラの前に送り出してもらっていました。そのおかげです(笑)」。ジャイボの美しさにゼラも惹かれ、2人が絡むシーンは多くの女性をドキッとさせるだろう。これまでの出演作で何かとキスシーンが多い古川さんだが、男性とのキスは初。間宮さんに至っては映像作品でのキスシーン初挑戦となった。「間宮くんの演技としてのファーストキスを奪ってしまいましたが、あのキスシーンはもっと激しくてもよかったかなぁと、ちょっと反省しているんです。美しくしすぎたかなと。舌を入れるとかもっとグロくてもよかったなって(笑)」。また、間宮さんいわく「緊張はぜんぜんしなくて案外サラッと撮影を終えました。僕らより周りのスタッフが緊張していたみたいです(笑)。注目して見てほしいのは、耳元でささやく古川くんの声。ゼラのあの声は格別な色気がありました。難しかったのは唇へのキスから下腹部に下がっていくシーンですね。動きによってR-18になっちゃうので苦労しました」。そんな2人のラブシーンも古川さんの言う「ショックを受ける」シーンのひとつではあるが、それ以上に打撃を与えてくるのは「気づきの大切さ」だと間宮さん。「ゼラという絶対的な指導者がいて、絶対的な存在ゆえに光クラブのメンバーたちはゼラの意見が自分たちの意見になって、あらがうことすら忘れてしまっている。そのなかでタミヤひとりが何かがおかしいと気づく。気づかない恐さと気づきの大切さを描いています。判断することを失ってしまった光クラブのメンバーたちの話は、痛烈なメッセージだと感じました」。当たり前のように正しいと思っていたこと、正義だと思っていたこと、優しさだと思っていたことは本当にそうなのか?と、大きな気づきを突きつけてくる『ライチ☆光クラブ』。古川さんが「読み込むほどに深い」と言うように、観るほどに深くもある。何度も観たくなる、何度観ても新しい発見がある映画だ。(text:Rie Shintani/photo:Nahoko Suzuki)
2016年02月19日古屋兎丸の同名原作コミックを、野村周平、古川雄輝、間宮祥太朗ら次世代を担う俳優たちを迎えて贈る『ライチ☆光クラブ』。この度、公開間近となった本作から、ヒロイン演じる中条あやみが、氷点下のクライマックスシーンで女優魂を見せつけていた事が明らかとなった。物語の舞台は、黒い煙と油に塗れた蛍光町と廃工場の秘密基地“光クラブ”。14歳を目前に大人のいない世界をつくろうとした9人の美しい少年たちによる裏切りと愛憎の物語と、彼らが作り上げた思考する能力を持つ機械(ロボット)“ライチ”と、少女・カノンの恋を、圧倒的に美しくダークな世界観で描く。大人になる前の脆く、残酷で多感な少年の思春期を描き、その独創的な世界観と圧倒的なカリスマ性で支持される鬼才漫画家・古屋氏のロングセラーコミックを映画化した本作。出演者には、光クラブの創設者でありリーダーのタミヤ役の野村さんをはじめ、ゼラ役の古川さん、ジャイボ役の間宮さん、ニコ役の池田純矢、雷蔵役の松田凌、デンタク役の戸塚純貴、そしてヒロイン、カノン役に中条さんが好演している。そのほか、柾木玲弥、藤原季節、岡山天音ら、いま旬の若手俳優が集結している。撮影が行われたのは2014年11~12月。初主演に抜擢された『劇場版 零~ゼロ~』に続き2作目となる映画出演の中条さんは、極寒の中、連日の廃工場での撮影が行われ、クライマックスに差し掛かる「薔薇の処刑」の撮影に挑んでいた。「薔薇の処刑」とは、薔薇を浮かべた水の中にカノンが沈められるシーンのこと。撮影現場である富士市の最低気温は氷点下1度。鉄とコンクリートに囲まれた工場内の体感気温はさらに低く感じられたという。外気温があまりにも低く、処刑台となる棺桶に張られた水温を少しでも温めると水面から湯気が上がってしまうため、極めて真水に近い水温で撮影を敢行することを余儀なくされた本シーン。すでに連日撮影が10日間を過ぎ、体力的にもかなり疲労している状況の中、中条さんは、長時間息継ぎなしで、水中での演技をワンテイクでやってのけたという。中条さんが見せつけたその女優魂が垣間見えるシーンや、野村さんら次世代を担う若手俳優たちが現場でしのぎを削り合った演技合戦をぜひ劇場で目撃してみて。『ライチ☆光クラブ』は2月13日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年02月10日キーエンスはこのほど、産業用ロボットに関する基礎知識を集約した「FAロボット.com」を公開した。製造業の現場では、省人化や作業効率向上を目的として、産業用ロボットを導入する企業が増加している一方で、ロボットの使い分けなど、専門知識を理解することが難しく、導入へのハードルが高いことが大きな課題となっている。これに対し、「FAロボット.com」では、「産業用ロボットとは」という基本的な情報のほか、業界ごとの産業用ロボット活用事例などを紹介。さらに、画像処理総合メーカーである同社の強みを活かした「ロボットビジョン」がもたらす具体的なメリットも解説されている。同Webサイトは、「産業用ロボットとは」「産業用ロボットの活用事例」「ロボットビジョンについて」が主な内容となっているほか、ロボットビジョンに関するPDF資料も、無料でダウンロードすることができる。今後は、製造現場でのロボットビジョンの導入事例などを追加していく予定だ。
2016年02月09日昨年の大ヒット作『ベイマックス』の少年ヒロとロボット・ベイマックスをはじめ、アニー賞10部門を制覇した『インサイド・ヘッド』のヨロコビ&カナシミや3月18日(金)に公開される『アーロと少年』、さらにシャーロック・ホームズとジョン・ワトソンの『SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』や大ヒット中の『さらば あぶない刑事』など、いまも昔も人気ジャンルの1つとなっている“バディ”(相棒)ムービー。似た者同士、あるいは正反対な2人の絶妙な掛け合いや、衝突しながらも徐々に深まっていく絆など、“名作映画にはバディあり”といっても過言ではないほど。そんな中、今春、最も熱いバディムービーとなるのが、意外にも(?)ディズニーの最新アニメーション『ズートピア』。本作で描かれるコンビは、ウサギのジュディとキツネのニック。ジュディは夢を抱いて田舎から大都会“ズートピア”にやってきた、新米警官として奮闘するポジティブ・ガール。対するニックは、“ズートピア”育ちで、とことん現実的、夢を見る心を忘れた皮肉屋のサギ師…と、性格も立ち位置もまったく異なる2人。ちなみに、動物の世界でキツネはウサギの天敵として知られているが、映画の中でも“キツネはズル賢い”という前提でのっけから警戒されるなど、細かな設定が施されている。本作では、とある事件を成り行きで捜査することになったジュディとニックが、やがて“ズートピア”最大の危機に立ち向かうことになる。最初こそ、いがみ合っていた凸凹コンビだが、やがてニックの悲しい過去が明らかになるなど、冒険をする中でだんだんとその関係性が変化。果たして、2人はベスト・バディになれるのか?そして“ズートピア”を救うことができるのか?2人の名(迷?)コンビぶりとともに展開が気になるところだ。本作の監督のひとりで、『塔の上のラプンツェル』を手がけたバイロン・ハワードは、そんな『ズートピア』での“バディ感”について、「僕にとってこの映画でとても感動的なことは、まったく違う2人のキャラクターが協力しあうようになり、両者がお互いから学んで成長するというシーンだよ。いつもそういうものなんだと思う。だからディズニーで、しょっちゅうバディムービーをつくるんだと思うよ」と語っている。『ベイマックス』をはじめとする名作を生み出してきた、ディズニー“お得意のバディもの”という点からも、本作の公開が待ち遠しくなりそうだ。『ズートピア』は4月23日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月09日岡山大学はこのほど、ロボット制御知能3D-MoS(3 Dimension Move on Sensing)を搭載した「自律制御型水中ロボット3D-MoS/AUV(ももたろう岡大1号)」を開発し、実海域での嵌合実験に成功したと発表した。同成果は同大大学院自然科学研究科(工)の見浪護 教授の研究グループと広和によるもの。ももたろう岡大1号は従来型の遠隔操作型水中ロボット(ROV)に、複眼カメラと3D-MoS制御知能を搭載した長時間潜行/作業対応自立制御型水中ロボット。複眼動画像に対する実時間認識、水中対象物の3次元位置・姿勢自動認識、海底での自動充電、移動対象物の追尾制御を可能とする3D-MoS制御技術により、自動制御化を実現している。同研究グループは、2015年12月に和歌山県の実海域(水深4~5mの港内)での嵌合実験を実施。海流と波による振動を3D-MoS技術で抑制することで自動嵌合に成功した。今後、3D-MoS技術を搭載したロボットの開発が進めば、自動給電による長時間の自律化連続運転作業が行えることから、水中放射線汚染物の回収や深海底資源探査、機雷撤去などへの利用が期待される。
2016年02月09日バスキュールとプログレステクノロジーズは8日、iPad Proのタッチスクリーンと連動して動くロボット「タブレットボット・TABO」を発表した。iPad Pro専用に設計された、ステッピングモーター×2個を内蔵する自走型ロボット。3本の足によって自分の位置をiPad Proに伝達し、iPad Proのスクリーン上を自在に走行。物理的に動くTABOと、iPad Proのスクリーンの動きを同期させたコンテンツ開発が可能となっている。iPad ProとはBluetoothで接続され、最高移動速度は330mm/s、最高回転速度は1080度/sで動く。電源は内蔵バッテリで、充電用のmicroUSB端子を備える。連続動作時間は約30分。内蔵するLEDは、RGBの3色を17階調で調整できる。アプリはiPhone用の「TABO コントローラー」とiPad Pro用の「TABO アプリ」を用意。本体サイズはW32×D38×H37mm、重量は約35g。対応OSはiOS 9.1以降。なお、2016年2月26日に虎ノ門ヒルズで開催される「SENSORS IGNITION 2016」のエキシビション会場にて、実機デモが行われる予定。提供予定のデモコンテンツは、TABOがユーザーとスクリーン内のピンポンゲームで対戦する「TABO PONG」、ゲームを通じてプログラミングの概念を楽しく学べる「TABO MAZE」。また、□□□(クチロロ)の三浦康嗣氏を迎えて企画開発し、「00:00:00」のトラックに合わせて世界のニュースを語る音楽作品「TABO NOW」なども予定している。
2016年02月08日JALと野村総合研究所(以下、NRI)は2月9日~18日まで、サービスロボットを活用したサービス向上の実証実験を実施する。サービスロボットとは、工場の生産現場などで使われる「産業用ロボット」と区別されたオフィスや家庭で使われるロボットの総称。家庭向けの「お掃除ロボット」や危険な現場で活躍する「警備ロボット」、また、大手インターネット小売業の配送倉庫で活躍する「搬送ロボット」まで多岐にわたる。今回の実証実験は、羽田空港第1旅客ターミナルビル南ウィングのJALインフォメーションカウンターと保安検査場Cの前で行う。JALインフォメーションカウンターではサービスロボットと併設したデジタルサイネージ(電子看板)とを連動し、空港施設の案内や航空機の運航状況、行き先の天候・口コミ情報などを対話形式で利用者に提供する。また、保安検査場前での締め切り時間をアナウンスする業務において、空港スタッフが装着しているスマートウォッチからサービスロボットへ指示を送るほか、サービスロボットからの通知を空港スタッフが受けるといった、空港スタッフとサービスロボットが連携することで得られる効果を検証する。加えて、多言語(英語・中国語)による訪日外国人へのロボット活用の可能性も検証する。今回の実証実験は、NRIが進めている新たなビジネスやサービス共同創出のプログラム「NRI未来ガレージ」を活用し、JALとNRIが共同で新たな付加価値サービスの創出を目指して行う。NRIはサービスロボットを活用したシステムの開発を担当するほか、自然なユーザインタフェースに関する実用レベルの検証、および多様なセンサーやシステム間のインタフェースに関わる新しい開発手法の研究を行う。実証実験では、動きの自由度が高く多言語への対応が可能という観点から、仏アルデバラン社製ロポット「NAO」を使用する。JALは今回の実証実験を通じ、空港現場でのロボット導入における課題抽出や、デジタルサイネージなどの表示機器とは一線を画するロボット活用の意義検証を行い、サービスの新たな価値創造を目指す。それと同時に、空港スタッフの業務支援としての利用可能性も探索する。なお、羽田空港国際線旅客ターミナルでは現在、3月31日までの期間限定でNTTなど4社が「情報ユニバーサルデザイン高度化」の共同実験を実施している。
2016年02月08日“最旬”俳優たちを迎え、熱狂的人気を誇る古屋兎丸のロングセラーコミックを映画化する『ライチ☆光クラブ』。本作のメインキャストを務めた野村周平と間宮祥太朗の2人が、本日2月4日(木)放送の「櫻井有吉アブナイ夜会」に登場することが明らかになった。下の名前で呼び合うほど親しい仲の2人のオフにカメラが密着し、その素顔に迫るという。野村さん、間宮さんほか、古川雄輝、中条あやみ、池田純矢、松田凌、戸塚純貴、柾木玲弥、藤原季節、岡山天音ら若手俳優たちが集結し、独創的で耽美的なコミックを実写化した本作。黒い煙と油に塗れた蛍光町と廃工場の秘密基地“光クラブ”を舞台に、14歳を目前に大人のいない世界をつくろうとした9人の美しい少年たちの脆く、残酷で多感な思春期が描かれる。また、彼らが作り上げた思考する能力を持つ機械(ロボット)“ライチ”の声には、アニメ「銀魂」坂田銀時役でお馴染みの人気声優・杉田智和が起用されるなど、各方面から注目を集めている。この度、本作でメインキャストを務めた野村さんと間宮さんが、「嵐」の櫻井翔と有吉弘行がMCを務めるTBSのバラエティ番組「櫻井有吉アブナイ夜会」に登場。本番組は、毎回ゲスト出演者がいま気になっている関心事や趣味などを、MCの2人に提案し、ライフスタイル情報からグルメ、美容までさまざまなジャンルが取り上げられ、出演者の新たな一面が見られると評判の番組だ。今回、本番組のカメラが、2人の仕事の間のオフの時間に密着!「周平」「祥太朗」と呼び合う仲の2人の素顔が垣間見えるという。また、歩けばすぐに人だかりができる中、2人は世界一辛い(?)麻婆豆腐のお店へ向かった様子にもカメラが同行。間宮さんが中華に行くと必ず頼むという麻婆豆腐は、果たしてどれほど辛いのか?さらにスタジオでは、野村さんが趣味である“BMX”の大技披露!櫻井さんの上を自転車で飛び越える技は成功するのか!?ぜひ本放送でチェックしてほしい。また、本日21時より「杉田智和のアニゲラ!ディドゥーーン!!」(文化放送「超!A&G」)にはニコ役・池田さんが出演するという。公開を目前に控え、イケメン俳優たちが様々なメディアに登場することでさらに話題を集めそうだ。『ライチ☆光クラブ』は2月13日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。「櫻井有吉アブナイ夜会」は毎週木曜日22時よりTBSにて放送。(text:cinemacafe.net)
2016年02月04日2020年に実施される「ロボットオリンピック」について、具体的な検討を行う実行委員会と諮問会議が発足、2月2日に、第1回目の諮問会議が開催された。今回は競技分野について選定が行われており、実行委員会からは「B2B分野」「B2C分野」「インフラ・災害対応・建設」の3分野を対象とする案が提出された。ロボットオリンピックは、2015年2月に策定された「ロボット新戦略」の中で、実施が決まったもの。東京オリンピックと同じ2020年に本大会、2018年にプレ大会を開催することがすでに決定していたが、具体的な開催形式や競技種目については、2016年までに決めることになっていた。実行委員会(委員長:佐藤知正・東京大学名誉教授)と諮問会議(委員長:金出武雄・カーネギーメロン大学教授)は2015年12月25日に発足。実行委員会は2016年1月29日に1回目の会合があり、今後、毎月開催する。一方、諮問会議は7~8月頃に第2回、11月頃に第3回を開催。競技ルール、開催場所、開催時期など詳細を年内に決定する予定だ。予算規模も含め、具体的なところは今後検討していくとのことで、現時点では「ほとんど何も決まっていない」という印象だが、競技分野として、以下の3分野を選定したことが今回明らかになった部分だ。○1. B2B中心の分野製造業、農林水産業、食品産業などが対象。大雑把にいうと、産業用ロボットによる競技となるようだ。類似した競技会としては、米Amazon.comの「Amazon Picking Challenge」(APC)が参考になるかもしれない。○2. B2C中心の分野サービス、介護・医療などが対象。この分野では、接客/案内ロボット、介護ロボット、生活支援ロボットなどが考えられる。既存の競技会では、「RoboCup @Home」に近い内容があるかもしれない。○3. インフラ・災害対応・建設橋やトンネルなどのインフラ点検、原発などのプラント点検、災害発生時の被災者発見などが対象になるだろう。同様の競技会としては、「DARPA Robotics Challenge」や「RoboCup Rescue」などがある。諮問会議は非公開であるが、実行委員である安田篤・経済産業省製造産業局ロボット政策室長によれば、諮問会議の委員からは、おおむね賛同が得られたという。今後、より具体的な内容を詰めていくことになるが、国際性の確保、教育とのリンクなどに配慮するよう、委員から注文があったそうだ。ところで、東京オリンピックの開催にタイミングを合わせた競技会であるものの、「RoboCup Soccer」のように、スポーツをベースにした競技は考えていないとのこと。「ロボットオリンピック」という名前が一人歩きした感があるが、競技会の正式名称も今後決めていく。なお競技会の名称について、ロボット新戦略の中では「ロボットオリンピック(仮称)」と表記されていたが、現在、組織としてその名前は使っておらず、単に「ロボット国際競技大会」と呼ばれている。商標の関係で、「オリンピック」という名前を使わない可能性もあるそうだ。また当初のロボットオリンピックという名称から、ヒューマノイドロボットによる競技をイメージした人も多いだろうが、参加ロボットの形も、競技種目やルールを検討する過程で決まることになるだろう。ヒューマノイド限定の種目も中にはあるかもしれないが、社会実装の側面が強いため、多くの種目は非人間型になるのではないだろうか。ただ、そうすると東京オリンピックと同じ2020年に開催する意味があまり見えてこない。安田室長は「世界から注目される年。ロボットが何をやれるのか発信する機会として一番いい」と説明するが、意義としては少し弱く感じる。利活用が中心とは言え、注目されるためには、盛り上げ方も工夫していく必要があるだろう。こういった競技会は、ロボットの研究開発を促進するには有効なツールである。しかし、それには継続していくことが何より重要。新競技会も継続していく方向ではあるものの、もし1回で終わるようなことになれば、既存の競技会を混乱させるだけになりかねない。実行委員会には、2020年以降もしっかり見据えた議論を期待したいところだ。
2016年02月04日ガエル・ガルシア・ベルナルが天才指揮者を演じ、1月の第73回ゴールデン・グローブ賞にてテレビの部ミュージカル・コメディ部門「作品賞」「主演男優賞」のW受賞に輝いたドラマ「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」。そのシーズン2が、2月12日(金)よりAmazonの映像配信サービス「プライム・ビデオ」 にて日本独占配信されることが明らかとなった。本作は、実在のプロのオーボエ奏者ブレア・ティンドールがクラシック業界の裏側を綴った小説「Mozart in the Jungle: Sex, Drugs, and Classical Music」を原作にした、ニューヨーク交響楽団の舞台裏を描くヒューマンコメディ。Amazonスタジオ製作のオリジナルドラマとなる。伝統あるニューヨーク交響楽団に新任した、まるで“クラシック界のロックスター”のような主人公の天才指揮者ロドリゴを好演するのは、『モーターサイクル・ダイアリーズ』や『恋愛睡眠のすすめ』『NO』などで知られる人気ラテン俳優ガエル・ガルシア・ベルナル。本作でアメリカの連続ドラマ初出演を果たしている。また、彼がその才能に惹かれる駆け出しのオーボエ奏者ヘイリーをイギリスの若手注目女優ローラ・カークが演じ、この2人を中心に物語は展開していく。シーズン2では、世界ツアーと色恋沙汰で楽団の中は大混乱。中でも、ロドリゴは故郷での演奏に向けて不安を抱えている。ヘイリーは楽団の中でより大きなパートを任されるようになるが、オーボエストとしてのキャリアの足掛かりも見つからず、恋愛もうまくいかずに悩んでいた。さらに、盛り上がるストライキの波によって楽団員の友情関係にもヒビが…。ロドリゴは皆をまとめ上げ、見事なハーモニーを作り上げられるのかが見どころとなる。また、今回は、ロサンゼルスのハリウッド・ボウルやメキシコシティのベシャス・アルテス宮殿などでもロケを行い、ガエル演じるロドリゴのモデルとなったベネズエラの実在の指揮者グスターボ・ドゥダメルや、ラン・ラン、エマニュエル・アックス、ジョシュア・ベルといった著名な演奏家たちをゲストに迎えるという。新シーズンも、つい“イッキ見”してしまいそうな本作。Amazonプライム・ビデオでは、ほかにも同じくゴールデン・グローブ賞など賞レースを席巻する「トランスペアレント」や同賞ドラマ部門「作品賞」「助演男優賞」(クリスチャン・スレーター)を受賞した「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」などを独占配信中だ。「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」シーズン2は2月12日(金)よりAmazonプライム・ビデオにて配信スタート。シーズン1(全10話)は配信中。(text:cinemacafe.net)
2016年02月03日