意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「『保守』と『リベラル』」です。政策で見ると両者は矛盾だらけ。二分はできない。衆議院選挙は自由民主党の圧勝に終わりました。選挙のニュースなどでもよく使われた「保守」と「リベラル」ですが、実は「保守」の対義語は「リベラル」ではなく「革新」なんです。そもそも保守派とは、受け継がれてきた慣習や伝統、地域のルール、家族を重んじ、慎重に歩みを進める姿勢を指します。対して、革新派は、古いものを打破して新しいものを作り上げていく姿勢。1970年代の学生運動のころは、まさに革命を求める人たちが革新派と呼ばれてきました。時代とともに、いつの間にか「革新」は「リベラル」と言い換えられるようになりましたが、「リベラル」は、個人の自由を尊重するという主義ですから、意味合いが少し違うんですね。政党でいうと、自由民主党が保守の政党とされています。伝統を守り、昔ながらの家父長制度、家族観を大事に守ります。農家や企業を守り、地域地盤を固めることに腐心します。それに対して、家族や企業、地域を優先するのではなく、あくまで個人の幸福追求を基本にして成り立つ社会を目指すのが「リベラル」。共産党や社民党、立憲民主党はリベラルといわれていますが、ひとつひとつの政策を比べてみるとまた、矛盾が生じてしまうんです。たとえば原発。原子力発電というエネルギー自体は、石油をベースにするエネルギーからすれば革新的なものです。自民党は賛成しており、その他の政党は反対しています。TPPを自民党は推進していますが、TPPを進めれば、海外の安いものがたくさん日本に入ってきて、従来の日本の農林水産業は脅かされる恐れもある。地域産業を尊重する自民党のスタンスとは真逆になりますよね。つまり、「保守」や「リベラル」は、政党をわかりやすく色分けするためにメディアが使っている言葉。実際には明確に分けることはできません。自民党員に聞くと「党内には保守の人もリベラルの人もいる」と話しています。わかりにくいと思われるかもしれませんが、最も大事なのは政党ではなく政策。自分が賛同できる政策をうたっているのは誰なのか、有権者はそれを見極める必要があるんですね。堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2017年11月15日号より。写真・中島慶子題字&イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2017年11月10日出会った女性がネタの源という横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、家庭の味を忘れない、可愛げのある女になりきり。「好きなお肉って何?」と聞かれたとき、みなさんは何と答えますか?私がいい女だな~と思う回答は、「ウインナー」です。きっと誰もがみんな食べたことがあるし、子どもの頃には、出てくると大喜びするような食材だったはずです。そんな慣れ親しんだ味を大人になっても忘れることなく、今でも気取らずに好きなお肉の筆頭にあげちゃう女性って、素直で素敵だと思いませんか?考えてみるとウインナーって、炒めたときのジューッという音、キッチンに広がるいい香り、食べたときのパリッとした食感など、五感を使って味わうことができる食べ物。高級食材ではないけれど、カニやタコの形にしたりして、工夫をしながら楽しむ姿勢も、可愛らしいです!こういう女性は、ちゃんとスーパーで食材を買っているだろうし、アスパラの肉巻きのような“巻き系料理”が得意そう。そして、お昼は必ず手作り弁当に違いない…と、家庭的なイメージがどんどん膨らんでいきます。「やっぱり黒毛和牛でしょ」なんて言ってる女性と比べると、経済観念もちゃんとしてそうだし、きっといいお嫁さんになるはず!と男の人からのウケも良いに違いない。こんなふうにウインナーひとつで、色々ハッピーなことが見込めちゃうんです!早速、今日の帰りにでも、スーパーへウインナーを買いに行きましょう。いろいろな種類がありますが、ハーブが入っているようなこだわり系や高級なものではなく、どさっと袋にたくさん入ったお徳用を選んだほうが、より家庭的な雰囲気が漂います。人が来たときにふるまって家庭的な印象を持ってもらうよう、冷蔵庫にストックしておくのもよさそうですよね~。袋のままレンジでチンタイプの女性も飾り気がなくて私は好きです。よこさわ・なつこ芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。『バイキング』(フジテレビ系)、『王様のブランチ』(TBS系)など数多くのバラエティ番組にレギュラー出演している。※『anan』2017年11月8日号より。写真・中島慶子イラスト・別府真衣文・重信 綾
2017年11月04日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「評価経済社会」です。私たちの社会は、貨幣を媒介にして、物やサービスが流通しています。しかし、インターネットやSNSの普及で、人の価値や信用による「評価経済社会」がこの10数年広がってきました。日本発の「VALU」は、個人が株式会社のように株式を発行して売りに出し、その人に対して他人が投資し合うという仕組みです。たとえば、AさんがVALUを始めるとしましょう。AさんのSNSアカウント情報を運営会社に提出します。すると、運営会社はAさんのTwitterやFacebook、Instagramなどのフォロワー数、どんな発信をしているのか、職業などを総合的に判断し、Aさんの時価を算出、VAという株式に相当するものを発行します。Aさんは自分のVAに値段を設定し、市場に解放。すると、Aさんの活動に賛同する人、Aさんに価値があると判断した人が投資をし、AさんのVAが売買され、株価のように価値が上下するのです。新しい事業を始めようとするとき、これまでなら銀行に融資してもらいますよね。商売がまわるか、将来性があるかを銀行が判断し、融資の可否を決めます。でも、銀行の融資のままならないベンチャー企業や一般の個人が、VALUやクラウドファンディングのような仕組みを利用して、夢を実現することが可能になってきたのです。ただし、貨幣経済社会では、通貨は誰にとっても価値は平等ですが、評価経済社会では、同じ人の価値が評価する人によって変わります。フォロワー数の多さ、発言力の大きさなどをもとに判断されるのです。それを気持ちが悪いと感じる人もいるかもしれません。ほかにも時間を売る「タイムチケット」や、アメリカ発の「タイムバンク」というシステムがあります。たとえば、「1時間○○円で、簡単なプログラミングを教えます」など、自分のスキルの時価を決め、それを売買するのです。こういうシステムにより、講演の依頼を受けたり、専門家に相談をしたり、食事の相手を見つけることなどができるようになるんですね。評価経済社会に際し、自分にどんな価値、スキルがあるのかをあらためて考えることも大事になってきそうですね。堀潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2017年11月8日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2017年11月04日女をテーマにした一人コントはもちろん、婚活&結婚キャラとしても人気の横澤夏子さん。気になる新婚生活のエピソードなどに迫ります。「ちょっとイラッとくる女」シリーズなど“腹が立つけど、こんな女いる!”と思わせる一人コントネタで大ブレイクし、小誌連載「いい女ごっこ」も絶好調!さらに、100回以上の婚活パーティに参加し、結婚したい思いを公言し続けたことでも注目された横澤夏子さんが、今年7月、ついに入籍。――おめでとうございます!横澤:ありがとうございます~。正直、もっと、燃え尽き症候群みたいになるのかなと思っていました。私は周りから“結婚がしたい人”だと思われていたし、実際、自分でもそういう部分がないとは否定できなかったから。結婚というゴールにたどりついたら、抜け殻みたいになるかもしれないと思っていたんです。でも、意外とそうじゃなかったのでびっくりしました。それは、多分、「この人と結婚したい」と純粋に思える相手だったから。付き合っているとき、私が結婚を焦る姿を見て、「夏子は結婚と結婚したいんでしょ?」と言われたことがあって、ハッとしたんです。これまで結婚ができなかった理由もわかったし、その言葉で結婚観が変わったと思います。――今は芸人としてお仕事が絶好調だと思うのですが、仕事と結婚で迷ったりすることはなかったのでしょうか。横澤:私にとって仕事と結婚は切り離されたものではなく、同時進行するものだという感覚なんです。「休みの日に遊ぶ」のではなく、「仕事の間に時間を見つけて遊ぶ」というイメージ。ただ、結婚したら、ネタはどうなっていくのだろうとは思いました。どういう話をして、どういうキャラになるのかなって。でも、新しい世界が広がるので、その分、ネタが増えていいやと思って落ち着きました。先に結婚した友だちに、「やっと夏子、ここのステージに来たね」「結婚って、あんたが思っていたものとは違うでしょ?」って言われたりして。アドバイスはありがたいと思いながらも、“新婚の女に結婚について語る7年目の女”というネタができたなって(笑)。――旦那さんは一般の方ですよね。横澤:休みが暦どおりの人がいいなと思っていたんです。芸人をしていると“あ、今日って何曜日だっけ”と曜日感覚が狂うことが多く、世間に取り残された感じがして嫌だったので、そのあたりがちゃんとしている人がいいなと。芸人のなかにいると芸人の感覚しかわからなくなりそうというか…。彼は、“節分とか季節の行事を大事にするよね、NHKの受信料はちゃんと払うよね、新聞も読むよね、そうだよね”というタイプの人。あと、私の両親が堅い人だということも、影響しているとは思います。――学校の先生ですよね?横澤:父が私が通っていた中学校の隣の学校の先生だったこともあって、少しでも悪いことをすると、すぐに通報されたんですよ。それで“いい子に見られなきゃ”という気持ちが強かった。私自身も、褒められることが気持ちよくてストレス発散みたいになっていたので、頑張っていましたし。小・中学校と生徒会長で、卒業式で送辞を読んだときに、母親から「○○ちゃんのお母さんが上手にできてたと褒めてたよ」と言われたんですね。“お母さんも褒められるから、二重で褒められるんだ”という構図に気づき、そのときから目立ちたがり屋な気持ちも強くなっていきました。――そんな環境のなか、なぜ芸人の道に入ったのでしょう。横澤:私も、親と同じように教師になると思ってました。でも、ある日、先生になって私の名前を覚えてくれる人は、せいぜい、生涯で1000人くらいだなと思ったんです。そんなときに、タカアンドトシさんが東京ビッグサイトで漫才をして、1万人を笑わせている姿をテレビで見て。こんな一瞬にして自分の名前が多くの人に覚えられることがあるんだと衝撃を受けて、これしかないと思いました。それから、お笑いをめちゃめちゃ見るようになったし、特にタカアンドトシさんのことは大好きになって、ルミネにもライブを観に行ったりしていました。そう、芸人になったことは、人生最後の、一番大きな親への反抗ですね。よこさわ・なつこ1990年7月20日生まれ、新潟県出身。NSC東京校の第15期生で2012年に初の単独ライブを開催。『R-1ぐらんぷり2016、2017』ファイナリスト。『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)の人気コーナー「博士と助手~細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」で注目される。ドラマに出演するなど女優活動も行う。『バイキング』(フジテレビ系)や『王様のブランチ』(TBS系)、『土曜はダメよ!』(読売テレビ)など数々のレギュラー番組に出演中。また、日本テレビが主催する『女芸人No.1決定戦 THE W』に、山崎ケイとコンビ「とんとん」を組んで挑戦することが決定。小誌では「横澤夏子のいい女ごっこ」を連載している。※『anan』2017年11月8日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・重信 綾(by anan編集部)
2017年11月03日20代で箱根駅伝のおもしろさに目覚め、それから地元茅ヶ崎の沿道で応援を続けること、なんと50年以上。芸能界きっての駅伝ファンである徳光和夫さんに、箱根駅伝だけが持つ魅力をたっぷりと伺いました。お正月という絶好の放送タイミングで、ひとつのテレビを皆が囲める。その昔テレビといえば、家族揃って見るのがおなじみでした。「最近は、お一人でスマホを片手に“ながら見”される方が多いですよね。そんな中いまだに家族みんなで見る人が多いのは、箱根と紅白くらいなものでしょう。それは年末年始は家に人がいる時期だということもありますし、1月2日と3日という日程もいい。1日は、初日の出を見て二度寝しちゃったり、お年賀に出かけたり…と、なかなかゆっくりできないものですが、2日3日は意外と予定も入らず、落ち着く人も多いでしょう。そんな状況に箱根駅伝というコンテンツがぴったりなんです。箱根の高い視聴率は単に“ちら見”の数字ではなく、みんながガッツリ見たうえでの数字だと思います」日本人の心を打つ、チーム全員でつなぐ襷の重み。「日本人は、“絆”とか、“襷”といった言葉が好きですよね。もちろん私もそうなんですが。駅伝とはその最たるもので、江戸時代、東海道五十三次に駅を設け、そこに置いてある馬をつないで西を目指したことを“駅伝”と言ったわけですが、その頃から日本人には、“つなぐ”精神があったんでしょう。なので、箱根の“襷をつなぐ”というスタイルが響くのでは。またもう一つ、箱根駅伝には“チームワーク”という見どころもあります。仲間が支え合いゴールを目指すというその姿は、とても美しい。でも逆に、制限時間に間に合わず、ギリギリのタイミングで襷がつながらないシーンもある。その悲劇のドラマティックさも私たちの胸を打つんです」沿道の景色よりも美しい、箱根路にかける選手たちの思い。「個人的には、箱根駅伝は世界で一番風光明媚な陸上競技だと思っています。春陽を受けて光る海の水面、天気が良ければ往路は富士山に向かって走り、復路は富士山を背に江の島に向かって疾走する。でっかい風呂屋にいるみたいなんだよ(笑)。でもそれ以上に心を打つのが、そこを走る彼らの、箱根に至るまでの紆余曲折の物語なんですよ。箱根を走る大学に入れず、陸上を諦めた仲間がいるかもしれないし、箱根の後に実業団に行けるかどうかの瀬戸際の選手もいるかもしれない。走る後ろ姿に、そういう様々な思いやドラマ、そしてロマンを感じるんです。長距離をやる学生にとっては、ある意味、オリンピック以上の価値があるのが、箱根駅伝なんですよ」とくみつ・かずお1941年生まれ、東京都出身。’63年に日本テレビに入社後、退社してフリーとなった今に至るまで、アナウンサーとして数々の人気番組やスポーツ中継を担当。駅伝好きで知られ、中継に映り込む応援の姿を楽しみにするファンも多い。※『anan』2017年11月1日号より。写真・中島慶子スタイリスト・壽村太一イラスト・深川 優(by anan編集部)
2017年10月30日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「教科書検定」です。検定のありなしも国によってさまざまなんです。日本の小中高等学校の教科書(教科用図書)は、文部科学大臣の検定に合格したものが無償給与されています。教科書の発行には4年かかります。1年目に民間の会社で著作・編集されたものを文部科学省に申請。2年目に文科省の専門家による審議会にかけられ審査され、3年目に、審査に通ったもののなかから、教育委員会や国立・私立学校が使う教科書を選び、4年目に部数が決まり印刷。翌年度にようやく子どもたちの手に渡ります。戦前の教科書は政府が作成し、軍国主義に導きましたが、戦後の教科書検定制度は「検閲」ではありませんから、歴史認識や領土問題、近隣諸国との関係についての記述はさまざまです。平成26年に発行された教科書の種類は958種類。発行点数は1286点にのぼります。それだけ表現の自由が守られているということですね。世界的には教科書検定のない国が多く、欧米諸国はほとんどありません。アメリカは州単位で地区の委員会が使用する教科書を決めますが、検定はなし。フランスは国が学習指導要綱を作り、それに基づき民間の教科書会社が作成、直接的な規制はありません。一方、ロシアには民間以外に国で発行する教科書があり、タイやマレーシアの小学校の教科書はすべて国が作成。検定制度があるのは、日本のほかにドイツや韓国、インドネシアなどで、韓国の小学校では、国語、社会、道徳などは国が発行する教科書を使っています。ドイツは、ナチスの問題があったため、歴史の教科書はポーランドと共同で作成しています。侵略した側とされた側で協議をして歴史を伝えるというのはとてもフェアな気がしますね。日本もそういうことができれば、近隣諸国との関係をもう少し改善できるのかもしれません。昨年、私立灘中学の校長が、慰安婦問題を取り上げた歴史の教科書を採択したことに政治的圧力があったことを明らかにし、ニュースになりました。教育の自主性が委ねられているはずなのに、それに抗議をしたり圧力をかけたりというのはあってはならないこと。戦争の惨事を繰り返さないためにも、自由な教育は守らなければいけません。堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2017年11月1日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2017年10月29日出会った女性がネタの源という横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、好奇心旺盛な旅行好きの女性、「日帰りバスツアーに行く女」になりきり。本当にデキる女は、仕事と遊びの両方に全力投球。みなさんは、日帰りバスツアーに参加したことがありますか?私は添乗員のアルバイトをしていたこともあって大好きです。「花めぐりと食べ放題ツアー」や「チーズ&湯葉づくりツアー」など、ワクワクしますよね。しかも、参加者のなかには、いい女がたくさんいるんですよ~!まず、グッとくるのは、貴重な休みの過ごし方として、バスツアーを選ぶところです。野菜を収穫したり、アクセサリーを作ってみたり…。ともすれば“これ、生活に今すぐ必要なことじゃないよね!?”と言いたくなるような体験を、お金を払って挑むというのは、強い好奇心を持っている証拠。それに、バスツアーに参加するとなると、時間厳守ですし、たとえ内容がつまらなくても、途中でやめることはできません。協調性が求められるレジャーを思いっきり楽しむ女性って、仕事もプライベートも充実してそうな気がしませんか。だから、この週末は思い切って気になるバスツアーに参加してみましょう。慣れてくると、ほかにもいいことがたくさん。初対面の人と旅をすることで、「こっちのイチゴも甘いですよ!」などと話しかけ合い、自然とコミュ力が磨かれます。バスガイドさんの巧みなトークにも学ぶところがたくさん。また、数々のツアーに行くことで旅上手になり、友だちと旅行をするときには、「あそこで陶芸体験できるよ」など、いいプランが提案できる。それに、「バスツアーが好き」と言うと素朴な感じがして、「どこに行っても喜んでくれそう」と男性がデートに誘いやすくなるはず。ツアーに参加したら、どんどん写真を撮ってSNSにアップしてアピール!と、旅を楽しむうち、いい女スキルが磨かれる日帰りバスツアー。私も、久しぶりに参加したいな~!よこさわ・なつこ芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。数多くのバラエティ番組にレギュラー出演。11月2日に単独ライブ「コスモスガール」が決定!※『anan』2017年11月1日号より。写真・中島慶子イラスト・別府真衣文・重信 綾(by anan編集部)
2017年10月26日野性的な身体能力と、規格外の天然キャラで、人気急上昇中のお笑い芸人、みやぞんさん。いつも明るく朗らかな笑顔に癒される彼の、テレビでは見せない素顔に迫ります。笑顔でいれば、10年後はもっと幸せになってます。インタビューを始める前に「アンアンです」と言うと、「知ってます、知ってます!エーエヌ、エーエヌですよね!」と、空中に指でアルファベットを書きながらニッコリ。昨年、人気番組『世界の果てまでイッテQ!』の人気企画「世界の果てまでイッタっきり」の新メンバーに抜擢され、驚異の身体能力を披露し次々に難題をクリア。一躍人気者になった、ANZEN漫才のボケ担当、みやぞんさん。それ以来、持ち前の明るさと飾らない性格が愛され、バラエティ番組に引っ張りだこ!そんな大ブレイク中のみやぞんさんに、これまでの生い立ちや生き様、今後について語っていただきました。――ずば抜けた運動神経、ギターで即興ソングを披露する音楽センスなど、多彩な才能をお持ちですが、なぜお笑い芸人に?みやぞん:相方のあらぽんに誘われたんです~。あらぽんとは、同じ保育園に通っていた幼なじみ。昔からよく遊んでいたんですが、ちょうど僕らが中学生の頃、空前のお笑いブームだったんです。だから僕たちも「MIX」というコンビを組んで、遊び半分で漫才していました。『オールナイトケニア』というオリジナルのラジオ番組を作って、テープに録音したり。ハハッ。――『オールナイトケニア』…?みやぞん:そう、本物は『オールナイトニッポン』ですが、僕らはまだまだ足元にも及ばない存在ということで、日本から遠く離れたケニア。いつかニッポンに近づきたいね、という思いで作っていました。誰かに聴かせるわけでなく、ふたりでこっそり楽しんでいたんですが、当時から今のようにギターを弾いて即興ソングを歌ったり、ネタを考えたりして遊んでいました。――なるほど。お笑いの原点ですね。ギターも独学で習得されたんですよね。いちど聞いたらメロディを覚えてしまうとか?みやぞん:絶対音感、というのが僕にあるかはわかりませんが、知っている曲だったらすぐ弾けますよ。何か好きな曲ありますか?――え、じゃあオフコース…。みやぞん:さよなら~さよなら♪(と、あの名曲を弾くみやぞんさん)――バッチリじゃないですか!みやぞん:今初めて弾きましたけど、聴いたことがある曲なら何でも弾けます。というのも僕、テレビに出る前まで、新田の立ち飲みバーで「流し」をやっていたんです。ギターを抱えてお客さんのリクエストに応えて演奏するやつです。狭い店内だから邪魔にならないように、背中でギターを弾きながら歩いたら、すごく盛り上がって!みんなが笑顔になってくれるので、今でも背中ギターは得意技ですね。――昔から音楽が好きだった?みやぞん:そうですね、中学生の頃にはギターもピアノも独学で弾けるようになっていました。大人になるまで、ギターのAマイナーを発見したのは自分だと思っていましたから(笑)。世間知らずですみません。――いえいえ(笑)。よく聴いていた曲はありますか?みやぞん:どの曲も好きですけど、美空ひばりさんの「愛燦燦」は思い出深い曲ですね。中学2年の時、テニスで足を複雑骨折してしまい、手術をすることになったんですが、その手術の同意書に、好きな曲を書く項目があったんです。麻酔が効くまでリラックスするために流す音楽についての質問だったみたいなんですが、そこにうちの母が間違って、「愛燦燦」と、自分が大好きな曲名を書いてしまったんです。だから手術の時、「愛燦燦」が大音量で流れて、それは今でも忘れられない思い出です~(笑)。――『世界の果てまでイッテQ!』で、習得までに1年はかかるという難技を数日で成功させるなど、視聴者を毎回驚かせていますが、運動神経も昔から抜群だったんですか?みやぞん:コツを掴むのはウマかったかもしれません。好きなことって何時間でも集中してできるじゃないですか。それと同じように、スポーツもそうだし、『イッテQ』のロケもそうですが、何か物事に取り掛かる時は、“楽しいぞ~、ハマるぞ〜”という方向に自分の脳を持っていくと、ウマくいくんです。――中学時代にはテニスで足立区2位、高校では野球部に所属し、エースで4番。輝かしい経歴をお持ちですもんね。みやぞん:でも僕、自分からやりたいと思ったことがあまりないんです。来るもの拒まずって感じで、偶然出合ったものにとりあえず挑戦するというスタンスが多いです。野球だって、中学の時にテニスコートに入ってきたボールを投げ返したら、ちょうど視察に来ていた高校の野球部の監督にスカウトされたのがきっかけですから…。だからどれも自分の意思じゃないんですよね。でも、いちど始めると極めたくなっちゃうんですよ。なんでも楽しんだもん勝ちです。ハハッ。――でも『イッテQ』の過酷なロケで、何をやってもできない時は、いちど練習から離れて何もやらないことがありますよね?みやぞん:気分が乗らない時は何をやっても意味がないと思うんです。僕はいつも、疲れる前にまずは休むというスタンスでいます。だって疲れてから休んだら回復にもっと時間がかかるし、良いモチベーションを保っていられないじゃないですか。それに、ずっと続けていると、そのことが嫌いになって、またやるのがシンドクなる。だからもっと続けたい、やりたいと思うくらいのところで、潔く離れてみるんです。そうすると、良い気分でまた始められるんですね。――普通なら一分一秒でも練習していたいと思うはずですが、不安やプレッシャーを感じることはありませんか?みやぞん:もちろん感じます。人間は必ず不安やプレッシャーを感じるようにできていると思うので。でもそんな時は、みんなは僕がやれると思ってこのロケに呼んだわけだから、成功しないはずがないって思うようにしています。そうやって自分で自分の心をプラスに持っていくようにすると、気持ちがラクになるし、どんな苦難にも立ち向かえるようになるんです~。――メンタルが強いですね。人と比べることもないんでしょうか?みやぞん:人と比べても意味なくないですか。苦しくなるだけだし、比べるから挫折するんです。もちろん挫折を味わうことも大切ですけど、自分は自分。自分の中で成功だと思えばそれでいいじゃないですか。――なるほど、それでは今のご自身の大ブレイクについてはどう感じていますか?みやぞん:いや、正直わからないです。目の前のことを一生懸命やっていたら、たまたまテレビにたくさん呼んでもらえるようになったというだけなんで…。僕自身は何も変わっていないです。もちろん街で声を掛けられることは多くなりましたが、『イッテQ』のロケで月の半分くらいは海外にいるので、あまり実感がないんですね(笑)。みやぞん(ANZEN漫才)1985年4月25日生まれ。東京都出身。本名は宮園大耕。足立区生まれの幼なじみ・あらぽんと、2009年11月にお笑いコンビ「ANZEN漫才」を結成。事務所の先輩・どぶろっく唯一の弟子で、歌ネタが得意。2016年、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)、『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)に出演し、一躍有名に。『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)では、アクロバット闘牛や少林寺の奥義「水上漂」を成功させる超人ぶりを披露。他に『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)などのバラエティ番組でも活躍中。ANZEN漫才で、11/3に広島文化学園大学・短期大学長束キャンパスと長崎県立大学佐世保校の文化祭に出演予定。※『anan』2017年10月25日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・鈴木恵美(by anan編集部)
2017年10月22日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「緊急地震速報」です。予知より、対策。緊急地震速報も無視しないで。緊急地震速報が導入されて、ちょうど10年が経ちました。地震が起きると、震源からP波とS波の2種類の揺れの波が伝わります。P波のほうが先に、そのあとにS波が到来します。P波を察知し、その後大きな揺れが来るであろう地域に知らせるのが、緊急地震速報。速報を受け、列車やエレベーターなどが自動で止まる仕組みを作り、被害が広がるのを防いでいます。日本の地震観測の歴史は古く、気象庁では明治17年から続いています。最初は体感による観測でしたが、平成3年に世界に先駆けて震度計を開発。高感度震度計を全国に1000か所設置し、国立研究開発法人「防災科学技術研究所」なども含めると、国が運用する震度観測点は4200地点にも上ります。おなじみの10階級の「震度」は、日本独自の計測単位。世界共通なのは、マグニチュードです。マグニチュードが小さくても震源が近ければ、体に感じる揺れは大きくなるので、それを測る指標に「震度」を使っているんです。政府の地震調査委員会は、南海トラフでの、マグニチュード8以上の巨大地震が発生する確率を20%程度から、20~30%に引き上げました。50年以内に期間を広げると、90%程度からそれ以上と予測されています。ただし、現在の科学では、日時を特定した地震予知はいまだ研究段階にあるといわれています。大地震は頻繁には起きないので、発生前に震源域でどのようなことが起きているかを十分に解明できないからです。なので、たまに流れてくる「○月×日に大地震が起きる」という情報に科学的根拠はないので、惑わされないようにしましょう。それよりも起きたときの対策のほうが重要です。緊急地震速報も、認知はされていても、聞いても何もしないという人が大勢います。気象庁は、来年3月下旬より、S波のデータも組み入れた、続報も発表することにしました。食料の備蓄や避難経路の確認。帰宅困難になった場合にどうするかなど、調べておくのも大事です。東京都が作った、防災ブック『東京防災』は災害時に有用な情報がたくさん載っています。サイトからPDFを入手することもできるので、とても便利ですよ。堀潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2017年10月25日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2017年10月19日出会った女性がネタの源という横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、カラオケで一曲目を歌う女になりきり。気を遣っていることを気づかせないのがいい女。人が嫌がることを率先してできる女性って素敵ですよね。なかでも尊敬するのが、カラオケで1曲目を歌う人。友だちと行く場合は別ですが、職場の人や、そこまで仲良くない人たちとのカラオケは、選曲や曲を入れる順番などを探り合う、気を遣う場所。特に1曲目を歌うことは避けたい人が多いものです。そんな嫌な役目に手を挙げてくれる人がいると、一気に場の空気が明るくなり、会そのものがスムーズに運ぶ。しかも、そうやって気が遣える女性は、場にいる人たちに“1曲目を歌ってくれたんだな…”と思わせるという無粋なこともしません。“1曲目を歌いたいキャラ”を見事に演じ切り、周りには「あの人、絶対、最初に歌うよね!」と思わせる。もちろん、そんな女性はカラオケに引っ張りだこ。“この人がいれば会が成功する”と信頼され、必要とされ、愛されるわけです…!だから、いい女を目指す私たちがやるべきことは、まず勇気を出して1曲目を引き受けること。このとき、部屋に入ってすぐに曲を入れず、飲み物のオーダーが終わるタイミングに歌うと、より展開がスムーズに。選曲はバラードなどのしっとり系は避け、盛り上がるものにする。私がいいなと思うのは、モーニング娘。の「LOVEマシーン」です。上司や同世代の人は必ず知っているし、年下を“え、この曲、知らないの~?”といじることもできるなど、コミュニケーションをとりやすい。また、あまりに上手く歌い上げると次の人が歌いづらいので、ちょいヘタなくらいに抑えておくのがベター。間奏中に歌ってない人には、「曲入れた?」とデンモクを渡せると完ぺきです。カラオケに行く機会があれば、全体を俯瞰で見て、盛り上がるように動けるのがいい女。私も頑張ります!よこさわ・なつこ芸人。『バイキング』(フジテレビ系)など、数多くのバラエティ番組にレギュラー出演している。11月2日、ルミネtheよしもとにて単独ライブ「コスモスガール」が決定!※『anan』2017年10月25日号より。写真・中島慶子イラスト・別府真衣文・重信 綾(by anan編集部)
2017年10月19日出会った女性がネタの源という横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、手先が器用で、力の抜き加減を知る女になりきり。私が常々いい女だと思うのが、餃子を手作りできる人です。餃子って、すごく手間がかかる料理ですよね。具材をきちんとみじん切りにしないといけないし、皮にきれいなひだを作って包むのも、ひと苦労。中の具がこぼれ出ないように、かつ焦がさず焼くのも難しい。と、どの工程にも緊張感が漂う、“失敗すると巻き返せない料理”。そんな大変な餃子を上手に作れるって、それだけでトップクラスのいい女だと思うんです!また、手作りといいながらも、餃子の皮は市販のものを使っていると、より素敵。皮まで手作りだと、“こだわりが強い”感が漂いがちじゃないですか?手先は器用で料理上手なのに、力を抜くところでは抜く。その絶妙なバランス感のよさも、いい女!そういう女性に近づくための第一歩は、人前で餃子作りができるように、みじん切りの練習をすること。そして、包んで焼く練習を経て、餃子パーティで自分のスキルをついに披露!皮は多めに買っておき、「作りすぎちゃった~」と言いながらも完食。「餃子って、いっぱい作っても、不思議と食べられちゃうね」という、可愛いながらも、たくさん食べる女性をアピール。それに、餃子好きの女性は、いい意味で庶民的で男性からデートに誘われやすいように感じます。にんにくのニオイも気にせず、「この後、キスする予定ないし」と、あっけらかんと言うのも、サバサバした、いい女感がある。しかも、餃子の美味しいお店を知っている男性はグルメだけど家庭感があって、どんな料理を作っても、喜んでくれるおおらかそうな気がしませんか?と、素敵な男性との出会いも手に入れられるのが、餃子を手作りする女。早速、ていねいに具材を刻んで包み、焼いてみましょう~!よこさわ・なつこ芸人。『バイキング』(フジテレビ系)など、数多くのバラエティ番組にレギュラー出演している。11月2日、ルミネtheよしもとにて単独ライブ「コスモスガール」が決定!※『anan』2017年10月18日号より。写真・中島慶子イラスト・別府真衣文・重信 綾(by anan編集部)
2017年10月16日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「二重国籍」です。蓮舫さんの二重国籍問題が以前ニュースになりましたね。あそこまで騒がれたのは、彼女が元閣僚で民進党党首だったからです。また、「二重国籍ではない」と言い張ったことが虚偽だったという、政治家としての発言責任問題も大きく関わっていました。国の要職につく政治家の二重国籍がなぜ問題になるのか。それは、たとえば敵対している国との二重国籍だった場合、本当に国益になる判断ができるか。スパイ行為に及ばないとも限らないからです。とはいえ、容認するかどうかは国によっても異なります。アメリカでは、過去に州知事を務めたシュワルツェネッガー氏は、オーストリア国籍とアメリカ国籍の両方を持っています。しかし、アメリカ大統領は、アメリカ単一国籍かつ、アメリカ生まれでないとなることができません。現在イギリスの外務大臣で、元ロンドン市長のボリス・ジョンソン氏は、アメリカ国籍とイギリス国籍の両方を保持していたそうです。フィリピンやオーストラリアでは、二重国籍の政治家は認められていません。国籍の取得ルールは大きく「血統主義」と「出生地主義」に分かれます。日本は「血統主義」。父親か母親が日本人であれば、たとえ外国で生まれても日本国籍を取ることができます。ただし、その場合、出生後3か月以内に届け出をしないと権利は失われます。逆に、代々日本に暮らしていても、両親が外国籍の場合は日本国籍を取得することができないんですね。対してアメリカは親が米国人でなくても、アメリカで生まれればアメリカ国籍を取得できるという「出生地主義」です。国籍を持っていなくても住民権は得られますし、税金も納めますが、選挙権は得られません。日本で働く外国人労働者の数は100万人を突破しました。これから、外国ルーツの子どもはますます増えるでしょう。アスリートでも、外見は外国人風でも日本人として活躍する方がたくさん出てきましたよね。今後、何世代も日本で暮らす外国人が増えていくなかで、彼らが政治参加できないままでよいのかどうか?これから議論の必要があると思います。堀潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2017年10月18日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2017年10月14日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「2020年の東京」です。五輪開催まであと3年。2020年が技術革新の契機に。2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催まで、3年を切りました。1964年の東京オリンピック開催時には、東海道新幹線やモノレールが開通したり、首都高速が建設されたりと、戦後の高度経済成長に大きく拍車をかけました。現在も2020年に向けて、渋滞を回避するための都内の道路などインフラの整備や再開発がなされていますし、2020年の春には、山手線の品川と田町の間に新駅が開業します。2027年にはリニア新幹線が開通し、品川駅はますます利用者が増えることになるでしょう。現在、晴海エリアに選手村を建設しており、大会後はマンションとして約5600戸が供給され、約1万2000人規模の街が新たに生まれるといわれています。これにより地価の上昇が期待され、不動産投資にも注目が集まっています。2020年にまつわるニュースとしてはあまり知られていないかもしれませんが、東京都産業労働局では「次世代イノベーション創出プロジェクト2020」という事業を打ち出しています。健康、医療、環境、危機管理などをテーマに、次世代の産業の礎となるようなイノベーションに取り組む都内の中小企業に、技術・製品開発の支援として最大8000万円の助成などをするというもの。2020年あたりから、東京都の人口減少は本格的に進み、2030年には都民の4人に1人が高齢者になるといわれています。それに伴い予想される、大都市東京が抱える都市課題の解決には技術革新しかないと、2年前から取り組みが始まりました。東京五輪の誘致が決まって、「2020年」がイノベーションを加速させる契機にもなったんですね。大地震の経験がない外国人に即座に災害を知らせる技術、生体情報をデータ化する新しい繊維を用いたスポーツウェア、直接触れなくても手のひらをかざすだけでできる本人認証システムなど、さまざまな分野の人たちが、生活に役立つ新しい技術や製品の実現に向け、しのぎを削っています。東京五輪に出場する選手だけでなく、明るい未来を切り拓こうとしているエンジニアたちも応援していきたいですね。堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2017年10月11日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2017年10月09日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「シンギュラリティ」です。まもなく訪れるかもしれないその時、共存の道は?シンギュラリティは「技術的特異点」と訳され、人類の知能を超える人工知能(AI)が誕生する地点のこと。シンギュラリティを越えると、人工知能が自分で、自分の行動規範を判断できるようになります。2045年と言われてきたそのタイミングも、もっと早まり、2020年代には迎えるのでは?という意見も出ています。加速する進化の様子をみて、一定の歯止めが必要なんじゃないかと、スティーブン・ホーキング博士らの科学者や、自動運転車を開発したテスラ・モーターズのイーロン・マスクなど起業家たちが、警鐘を鳴らしています。人工知能がこれほど進化のスピードをあげられた最大の理由は、SNSやクラウドサービスの普及。私たちが日々、大量にネット上にアップする文章や画像データをもとにディープラーニングをし、翻訳技術や画像認証、音声認識などの技術を鍛え上げたんですね。ただ、AIがつねに正しい判断をするとは限りません。昨年3月にマイクロソフト社が人工知能Tayにツイッター上で人間と会話させる実験をしましたが、一部の人から差別的な発言を集中的に受けた結果、「ヒトラーは正しい」と語り始めたので、実験を中止しました。誰がどのようなデータを与えるかにより、人工知能の判断は左右されてしまうので注意が必要です。しかし、人工知能の開発を止めるわけにはいかないので、ルールを作ろうと、昨年4月、高松市で開催されたG7の情報通信相会合では、人間第一主義や安全保護など、AIの開発にまつわる「ロボット法新8原則」を提示し承認されました。危険もあるかもしれませんが、私たちの暮らしが便利になることは確かです。道案内から、翻訳技術、新しい治療薬の開発、介護の現場での代用など可能性は広がります。すでに日本経済新聞社は、上場企業の決算発表の記事をAIに書かせるようになりました。自分の仕事がAIに奪われるかもしれない、という後ろ向きな考えではなく、面倒なことはAIに任せて、人は新しいことに挑戦していけると思ったほうが夢が広がりますね。AIといかに共存するかが大事なんです。ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2017年10月4日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2017年10月01日結婚、妻の懐妊、ロシアワールドカップの本戦出場決定。2017年は、長友佑都さんにとってサッカー選手としてもプライベートでもドラスティックな年となった。が、遡ること2年前は度重なるケガに苦しみ、選手生活の岐路に立っていた。そこで、ある決意をしたという。「食事を徹底的に見直すことにしたんです。主食を変え、タンパク質の摂り方や脂質の摂り方、間食の選び方、何もかもを変えました」そのプロセスは雑誌『ターザン』に連載され、この9月に一冊の書籍『長友佑都の食事革命』としてまとめられた。たとえばある日のメニューがこれ。朝食/野菜とフルーツのスムージー、チャーハン。昼食/ミックスサラダ、牛肉のハム、魚介たっぷりリゾット、カカオ100%チョコケーキ(白砂糖不使用)。夕食/豚ロース肉の生姜焼きサラダ、クラムチャウダー、白身魚のソテートマトのアンチョビソース、馬肉のステーキゴルゴンゾーラソース、まぐろ納豆。とにかく肉や魚など、タンパク質の量が多い。こうした食事は、アスリートだけでなく女性にもおすすめできると長友さん。「日本の女性って細い体型を理想にしますけれど、外国の女性は筋肉が締まったグラマラスな体型を目指すんです。文化の違いもあるんだろうけど、僕はそっちの方が健康的だし色気があると思う。ダイエット中野菜しか食べない女性もいると聞きますが、野菜だけじゃなくタンパク質もしっかり摂ってほしい。ただし、糖質はうまくコントロールしながらです。そうするとカラダが変わってきます。姉や妻も僕と同じような食事を摂ってきて、今では“痩せるだけじゃなく筋肉がいい感じについてきて健康的なカラダになってきた”と言っています」それだけではない。タンパク質が豊富な食事は美肌づくりにも通じるのだとか。「僕自身、肌質がガラリと変わりました。食事を変えるまでニキビや肌荒れに悩まされていましたが、今はいい感じの皮脂が出てニキビもまったくできなくなった。化粧水やクリームなどで外から対処するんじゃなく、カラダの中から変えていくことが大事なんだと思います」現在は体調だけでなく精神的にもタフになり充実しているという。食事の影響は計り知れない。「性別にかかわらず、健康的な肌やボディの人を見ると、幸せそうだなと思います。日本の女性たちにも食事をしっかり摂ってカラダの中から健康になり、海外の人からも“生き生きしてて幸せそう”と言われるようになってほしいですね」本作には、健康的で美しいボディをつくるヒントが満載。これは、手に取らないわけにいかない。『長友佑都の食事革命』2016年の6月から1年間にわたり、雑誌『Tarzan』に連載された「食事革命」が一冊の本に。アスリートだけでなく、健康的なカラダづくりを目指すすべての人に必ず役立つ情報が満載。9月28日発売。マガジンハウス1400円ながとも・ゆうとFC東京を経て、2010年にイタリアへ。現在インテルに所属。2017年、女優の平愛梨さんと結婚。来年はロシアワールドカップ本戦での活躍が期待される。シャツはスタイリスト私物※『anan』2017年10月4日号より。写真・中島慶子スタイリスト・高田勇人ヘア&メイク・高取篤史インタビュー、文・石飛カノ(by anan編集部)
2017年09月28日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「ベーシックインカム」です。「ベーシックインカム」とは、年齢や収入にかかわらず、全国民一律に生活に必要な最低限のお金を支給する制度のことです。日本には、国民健康保険や国民年金、失業保険など様々な社会保障制度がありますね。それらを全部取り払い、一定額をすべての国民に支給し、自身でやりくりするという考え方なのです。これを導入するべきかどうか、賛否が分かれるテーマです。資本主義経済が進み、いま世界中で格差が広がっています。世界中の富がごく少数の富裕層に集中し、その集中がものすごい勢いで加速しています。2015年、最富裕層62人の資産を合計すると1兆7600億ドル。それは世界人口の半分以上の人の富を合わせた金額を上回っていました。一方、1日1.25ドル未満で暮らす極度の貧困層は8300万人を超えている。富の再分配が必要なんですね。しかし、ベーシックインカムを導入すれば、最低限の生活が保障されるので、働かなくなってしまうのでは?と心配する声もあります。いま、オランダのユトレヒトで300人規模の実証実験をしており、単身者で1人あたり12万円、夫婦の場合は1世帯18万円を支給しているそうです。ケニアやカナダでも今年から実験がスタート。これらの結果に注目したいですね。日本の社会保障費は年間110兆~120兆円。国民に給付されているのが70兆~80兆円です。1億2000万人にベーシックインカムを導入すると、支給額は1人6万円くらい。多岐にわたる社会保障プログラムをベーシックインカムに一括すれば、コスト削減が図れます。ある程度生活が保障されれば、気持ちに余裕もでき、新しいことにチャレンジしたくなるかもしれません。これまでの世界の実験でも、犯罪件数や子供の死亡率、家庭内暴力の件数が減ったという報告があります。ただ、支給されたお金を一気に使ってしまう人も出てくるかもしれないので、何かしらのフォローは必要でしょう。日本のいまの社会保障制度はこのままいくと、いつか破綻するでしょうから、ドラスティックに変えてみるのもいいのかもしれません。みなさんはどちらの保障がよいと思いますか?堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2017年9月27日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2017年09月24日「あなたがいいならそれでいいけど」は、坂上忍さんと土田晃之さんが毎週異なるテーマに小気味よく回答する『anan』人気連載。今回のテーマは「ニンフォマニアック」。自分から積極的にセックスする女性のこと。女性が主体的に“自分で、セックスしたい自分好みの男を選ぶ”姿勢を貫く。誰とでもやるんでしょ?という偏見やセクハラとも闘う。そんな「ニンフォマニアック」に対する坂上さんの意見は?リスクを負うのは女性、を忘れてはいませんよね性に対する積極性は、いわゆる“ヤリマン”とは違う。先日テレビ番組で会った、「ニンフォマニアック」的な考え方の女性たちは、そこの線引きをしたがっている印象でした。自分でセックスしたい男を選ぶので、受け身であるヤリマンとは違うのだと。もちろん、こういう考え方を否定はしませんよ。今のご時世、性欲旺盛で、自分本位でやりたい時にやるという、男のような思考を持った女性がいても不思議じゃない。ただ、男の場合は、気が小さくてかわいい部分があるんですよ。頭の片隅で、悪いことをしているというジレンマを持っているものなんです。その点、女性は悪びれた様子はまったくない。そこが怖いな、と思っちゃうんです。“セックスする相手を主体的に選ぶ女性はかっこいい”とアピールするのは、ちょっと待って。セックスにおいてリスクがあるのは女性のほう、ということを忘れてはいませんよね。声高に訴えて世の女性を巻き込んでいくと、女性が傷つく機会が増える懸念もあるということを、念頭においたほうがいいと思いますよ。さかがみ・しのぶ俳優。『バイキング』(フジ月~金曜)メインMC。『好きか嫌いか言う時間』(TBS月曜19:56~)、『ダウンタウンなう』『有吉ゼミ』レギュラーほか出演番組多数。※『anan』2017年9月20日号より。写真・中島慶子イラスト・3rdeye文・神保亜紀子(by anan編集部)
2017年09月17日「R-1ぐらんぷり2017」での優勝をきっかけにその名が全国に知れ渡ったアキラ100%さん。武器は、見るものを釘付けにする驚異のお盆芸。その誕生秘話から今の悩みまでを語ります。裸に蝶ネクタイをつけただけの姿で人前に現れ、目にもとまらぬ早い手さばきで銀色のお盆を操り、巧みに股間を隠す。そんな、見ている人をハラハラさせ、驚かせ、笑わせる芸で大ブレイク中のアキラ100%さん。取材当日はポロシャツに短パンといういでたちで、その爽やかな雰囲気と、裸でお盆芸をしている姿は結びつきづらい。カメラにだけは見せないよう、自分を信じてやってます。――マネをする子どもが続出するなど、今、大人気です。アキラ:僕の芸は、同年代のおじさんに宴会芸を見る気分で楽しんでもらえそうかな、と思っていたので、営業とかに行くと家族連れのお客さんが多くて驚きましたね。なぜウケたかは…、正直、わからないです(笑)。ただ、お風呂場で股間を桶で隠すような遊びは、昔からあると思うんです。誰もが見たことがあるけれど、そこに特化したネタを今まで誰も作らなかった。古くもあり、新しくもあるところが、よかったのかもしれません。あと、僕が初めてテレビに出させてもらった2015年は、とにかく明るい安村さんが大人気で、彼がいてくれたおかげで、世間に受け入れてもらいやすかったというのは、あると思います。――お盆芸を始めたきっかけを教えてください。アキラ:もともと、コンビ時代のコントで喫茶店のネタがあったんです。“喫茶○○”の○○に当てはまる特徴を持った店員がいろいろ出てくるというもので、最後、“喫茶ナチュラル”の店員が裸で出てくるというオチでした。あるとき、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の山-1グランプリというコーナーのオーディションがあり、やるネタがなくて困りに困って、裸の喫茶店員のネタを一人でやりました。その年は“テレビだから裸は…”とダメでしたが、翌年の同じオーディションで、審査員の人に「去年、裸でやってた人だよね。新しいネタはない?」と言われて、再オーディションをすることになって。そのときに新ネタとして誕生したのが丸腰刑事でした。結果、合格して、テレビに出ることができたんです。――芸に欠かせないお盆には、こだわりがあるとか。アキラ:『ダイソー』のものが、軽くて一番いいです。重いと、回したときに手首を持っていかれて上手くできない。でも、この型はもう生産が終わっていて。30枚ほどストックがありますが、それが尽きてしまったときを考えると心配で…。最悪、どこかの工場に行って発注をかけることも考えてます(笑)。――ひとくちにお盆芸といっても、いろいろな技がありますよね。アキラ:1つのライブに出るたびに、なにか1つ新しいことをしようと思ってやってきました。最初は手を持ち替えたり、クルンと回すものくらいしかなかったんですが、練習をして、しゃがんだり、でんぐり返しができるようになった感じです。家の窓を鏡代わりにして見ながら練習して、嫁や芸人仲間にアドバイスをもらいながら、新しい技に挑戦しています。――すごく真面目な方なんですね。アキラ:面白みのない、真面目な自分の性格がコンプレックスなんです。でも、そういうところを隠そうとしても、すぐにバレる。だから、“こういうネタをやっているのに真面目”“こういうネタなのに絶対に見せない”というところを、ウリにしたいんです。以前、営業先にノリがいいというか、タガが外れちゃっている人がいて、「今日は見せちゃってもいいですからね!」と言われたことがありましたけど、そういう芸ではないので(笑)。絶対に見せません!――とはいえ、大事なところが見えてしまう可能性はゼロじゃありません。きっと、芸をするときには、とてつもない緊張感があると思うのですが、普段とは違うスイッチが入ったりしますか?アキラ:開き直ると言ったほうが近いかもしれません。芸をしている最中は、自分ではもう、確認のしようがないですから。上から見て大丈夫だろうというのはわかりますが、横や斜めから見えるかどうかは、自分を信じてやるしかない。やっぱり、テレビショーなので、とにかくカメラにだけは見せないように死守します。カメラに向かっての芸なので、角度によって共演者の方に見えてしまったとしたら、それはもう、ご迷惑をかけるのですが、同じテレビ側の人として、許してもらえたら幸いです。舞台のような生っぽさと、テレビネタの両方の要素がある芸だなと、自分では感じています。――タフな精神力をお持ちですね。アキラ:どうなんでしょう。でも、この芸を思いついてしまったから、やるしかないんですよね(笑)。あきらひゃくぱーせんと1974年8月15日生まれ。埼玉県出身。コンビ「タンバリン」を結成するも2010年に解散し、ピン芸人に。お盆で股間を隠す芸で、人気芸人の仲間入りを果たす。昨年末に放送された『ガキの使い「絶対に笑ってはいけない科学博士24時」』で、俳優の原田龍二との共演が話題になるなど、多くの有名人がお盆芸に挑戦。初のDVD作品『裸の王様』が発売中。「R-1ぐらんぷり2017」でピン芸人日本一の座をつかんだネタ「絶対見せないde SHOW」や、「丸腰刑事」、お盆芸をマスターできるようになるかもしれない「How toアキラ100%講座」などを収録。¥3,000(ソニー・ミュージックマーケティング)※『anan』2017年9月13日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・重信 綾(by anan編集部)
2017年09月12日出会った女性がネタの源。そんな横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、人前に可愛く登場する、フットワークの軽い女性になりきり。人が集まっている場所に現れるとき、みなさんはどうしていますか?普通に輪のなかにス~ッと入っていく人や、挨拶をしながらという人が多いのではないでしょうか。でも、私が見かけたいい女は、最初に体の一部を覗かせてから登場しているんです!なかでも、一番多いのが顔。ドアや壁の向こうから、まずは顔を出し、“何かやってる?” “今、大丈夫?”と、その場の状況を窺う表情を見せる。もし、取り込み中だったら、そのまま声を発さずフェードアウトする気遣いもできちゃいます。顔の出し方は、“ぴょこっ”という効果音が聞こえそうな、アニメっぽく、可愛らしい動きにすることがポイント。まだ見せていない手元には、差し入れの栄養ドリンクやお祝いのケーキを持っていると完ぺきです。そうしてキャラを立たせれば、会社の同僚や友だちからは、“○○さん登場”のように、登場の仕方に名前がつけられ、愛されること間違いなし。また、こういう女性はたいていフットワークが軽く、同級生がやっている行きつけのお店を「お客、入ってる~?」と訪ねたり、友だちのイベントに参加するなど、「あの子、顔しかないんじゃない?」と言われるほどに顔の広さを発揮。写真を撮るときも、誰かの肩の上に顔を出して存在をアピールします。そんな、コミュ力の高い、いい女を目指すには、体のパーツを“ぴょこっ”と覗かせる練習を始めるべきなのでは!顔に限らず、手を出すのもアリ。ベランダから見下ろすなど、いろいろな場所でトライしたいですよね。でも、前に出すぎるとうざい女になりかねないので、出しゃばらず、一歩引いたスタンスはキープ。それを踏まえて、見た人の夢に出ちゃうくらいの勢いで、ぴょこぴょこ、顔や手を出してみましょう~!よこさわ・なつこ芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。『バイキング』(フジテレビ系)や『王様のブランチ』(TBS系)など、数多くの番組にレギュラー出演している。※『anan』2017年9月13日号より。写真・中島慶子イラスト・別府真衣文・重信 綾(by anan編集部)
2017年09月09日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「自殺予防週間」です。日本は自殺大国。9 月はとくに注意月間なんです。9月10日は世界自殺予防デー。それにちなんで、日本では9月10日~16日を自殺予防週間に定めています。期や年度の替わる3月と9月は、自殺する人が多いのですが、18歳以下に限ると9月1日が突出して自殺者が多いんです。1972年~2013年に自殺した18歳以下の子どもの数は1万8048人。平均すると1日約50人ですが、9月1日に自殺した数は131人で平均の2.6倍にものぼります。また、9月2日は4番目、8月31日は5番目に多く、夏休み明けのプレッシャーが精神を不安定にさせるようです。いじめ問題もありますが、学校に行かせようとする親の期待に応えられないことから、自分を責め、存在意義を見失い、自殺に至るケースも少なくありません。自殺者数が把握できる世界90か国で、人口10万人あたりの自殺者数を比べてみると、日本はワースト6位。女性に限ればワースト3位に入っています。それほど、日本は自殺大国なんですね。厚生労働省の自殺対策白書によれば、平成10年以降、14年間連続で3万人を超えていた自殺者の数が、平成24年には2万人台にとどまり、日本全体で見れば、減少方向にはあります。しかし、問題は10代後半~30代の若年層の自殺者が増えていること。平成27年の15歳~39歳の死因のトップは「自殺」だったんですね。自殺の原因はいくつもの要因が複雑に絡んでおり、特定はできませんが、遺書などから推測すると、「うつ病などを含む健康不安」「経済、生活面の不安」「家庭問題」「勤務問題」などが上位に挙がっています。政府はこの現状を重く受け止め、平成18年に「自殺対策基本法」を制定し、国を挙げて自殺防止に取り組もうとしています。NPO法人「自殺対策支援センター ライフリンク」では、借金やいじめ、人間関係など、トラブル別の電話相談窓口を紹介しています。いつなんどき、あなたやお友達が崖っぷちに追い込まれるかわかりません。ぜひ元気なうちにウェブサイトを覗いてみてください。学校でも会社でも、命を落としてまで、通わなければいけない場所はどこにもありません。無理をせずに逃げてほしいと思います。ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2017年9月13日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2017年09月08日出会った女性がネタの源という横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、今回は、育てる喜びを知っているヘルシーな「パセリを育てる女性」になりきり。パセリに注目する人は、人を立てることができる。みなさんのなかには、家で植物を栽培している人も多いと思います。それ自体、とっても素敵なことですが、それ以上に大事なのが、何を育てているかということ。私が“この人、いい女!”と思うのは、パセリです。まず、パセリといえば、基本的に料理の立ち位置としては脇役。パセリがあるからメインの料理が引き立つことがわかっているということは、彼女自身が、人を立たせることの大切さを知り、なおかつそのスキルがある、空気の読める人ということなんです。また、バジルやローズマリーなどのおしゃれなハーブとは違って、正直、パセリはインスタ映えをするようなルックスはしていません。そこを選ぶということは、人の目を気にせず、自分にとって必要だから育てている。その、いじらしい姿勢も好感度が高い!しかも、何でも買える現代で、育てることの楽しさや喜びをわかっているからこそ、外食のときもパセリを残さない。きっと、小学生の頃には、自由研究でプチトマトを育てていたに違いありません。友だちが家に遊びにきたときには、料理に添えながら、「このなかで、私が育てたものが1つあります。何でしょう?」とクイズを出したり、「パセリって口臭予防効果があるんだよ~」と、豆知識を披露。と、パセリを育てるだけで、健気で、人を立てる、しかもデキる女のイメージをまとえちゃうなんて、マネするしかないですよね~。パセリを育てはじめると、光合成に必要な光をくれる太陽に感謝の気持ちが芽生えたり、植物を育てることができる生活リズムが身につくなど、ヘルシーな人間になれる副産物もいっぱい。いいことずくめなんです!まずは、苗とプランターを買いに行って、植え付けをしてみましょう~!よこさわ・なつこ芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。『バイキング』(フジテレビ系)や『王様のブランチ』(TBS系)など、数多くの番組にレギュラー出演している。※『anan』2017年9月6日号より。写真・中島慶子イラスト・別府真衣文・重信 綾(by anan編集部)
2017年09月04日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「ジェンダーフリー」です。男女の賃金格差大。女性管理職は極少。課題は多いのです。「ジェンダーフリー」とは、これまでの性別による役割分担を取り払って、能力や生活スタイルに合わせて自由に行動することをさします。人権運動とは別に、労働力を確保するためのジェンダーフリー策がいま、広がっています。日本はいま空前の人手不足。安倍内閣は一億総活躍社会を掲げ、いったん家庭に入った主婦や子育てを終えた女性も社会で活躍してもらいたいと考えています。厚労省の発表によると、フルタイムで働く女性の平均賃金は月額24万4600円。3年連続で上がっています。この20年間で男女格差も10ポイント縮小。それでも男性の賃金の73%にしか及ばず、まだまだ格差があるんですね。2014年のOECDの調査でも、日本の男女賃金格差は加盟国の中で韓国、エストニアに次いで3番目に大きいという不名誉な結果になっています。10年以内に男女差をなくすよう、国は各企業や事業所に訴えています。前国会は、過去最高の95.5%の法案が成立したのですが、成立しなかったもののひとつが、「政治分野における男女共同参画推進法案」。女性議員を増やすために、「クオータ制」といい、定着するまで候補者や議席の一定比率を女性に割り当てるというもの。北欧諸国はこの方式で男女の議員数の格差を減らしました。日本は女性議員が極めて少なく、下院の比較で193か国中164番目に低いんです。企業で見ても女性管理職の割合は平均6. 9%。少しずつ増えてはいるものの、それでも1桁台にとどまる。国が女性の活躍を訴えていながら、こういう結果になっているのは残念なことですね。ワークライフバランスの立役者である佐々木常夫さんは、うつ病の妻と3人の子どもを抱え、家のこともしながら時短勤務を実現させ、東レで役員にまで上り詰めた人。佐々木さんは「制度より風土が大事」と話していました。労働力が足りないから女性を使う、という後ろ向きな理由ではなく、本当の意味でのジェンダーフリーを実現するには、子ども時代からの働き方教育を徹底する必要があるのかもしれません。日本にとっては男女格差はまだまだ根深い問題なんですね。堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2017年9月6日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2017年09月03日出会った女性がネタの源という横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、モヤモヤした気持ちをうまく解消する女性、「スーツでバッティングセンターにいる女」になりきり。今週のお題“スーツでバッティングセンターにいる女”と聞いて、あなたは、どんな風景を思い浮かべましたか?私が思い浮かべたのは、2つのパターンです。まず、1つ目は、男性が多いグループのなかに、スーツを着た女性がいる姿。「スカートだけど大丈夫?」と周りの人に聞かれても、「全然平気です!かっとばしちゃいますよ!」と気持ちのいい返事をして、積極的に参加。ノリがいいし、男性陣の“バッティングセンターに行きたい欲”を邪魔しない、気遣いができる感じがしますよね。そして、もう一つは、一人で来ているパターン。もしかしたら彼女は、仕事で嫌なことがあって、モヤモヤした気持ちを解消しに来たのかもしれません。そんなときに、ネットに悪口を書き込むのではなく、ボールにぶつけるって、前向きな発散方法だと思います。本当は誰かに話を聞いてほしいのに、“夜だし、愚痴をこぼすのも申し訳ない…”と遠慮をして、ひたすらバットを振る健気さも感じられます。終わった後は、自販機の缶ジュースでひと息。お酒を飲んで忘れるのではなく、目の前の嫌なことと向き合って、心に決着をつけ、気持ちを切り替えて頑張る。もし翌日、“筋肉痛で資料が持てない…”なんて事態に陥ったとしても、そのドジっ子感がまた、かわいらしいですよね~。と、どちらのパターンにせよ、スーツでバッティングセンターにいる人は、すごく良い女だと思うんです。だからまずは、ひとりでバットを振りに行ってみましょう。もしかしたら、隣にいる男性に“もっと、下のほうを持って打ったほうがいいよ”なんて、声をかけられちゃうかも…!?そんなふうに、出会いのチャンスまで落ちているかもしれない場所、もう、行くしかないですよね~。よこさわ・なつこ芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。『バイキング』(フジテレビ系)や『王様のブランチ』(TBS系)など、数多くの番組にレギュラー出演している。※『anan』2017年8月30日号より。写真・中島慶子文・重信 綾(by anan編集部)
2017年08月29日「あなたがいいならそれでいいけど」は、坂上忍さんと土田晃之さんが毎週異なるテーマに小気味よく回答する『anan』人気連載。今回のテーマは「サンフレ」。サンドバッグフレンドの略。恋愛や仕事で落ち込んだときに、愚痴を聞いてもらい「精神的サンドバッグ」になってもらう。自分に好意を持っているが彼氏候補にならない男性がターゲット。そんな「サンフレ」に対する坂上さんの意見は?支配する環境に慣れると必ず外でもボロが出る!“精神的なサンドバッグ”とはよく言ったもので、完全に女性が上の主従関係。なんでこう安直に上から目線になれるんですかね~。自分の都合で呼び出せたり、なんでも黙って聞いてくれるなんて、相手の男はどれだけドMなんでしょう。完全にストレスのはけ口になっていることに気づかない男も男ですけど。人間、慣れってコワイですよ。自分が支配する環境に慣れてしまったら、普段どれだけふつうに振る舞っていても、どこかで絶対にボロが出る。サンフレへのドSな振る舞いがいつのまにか習慣となって、外に出てしまうんです。若いコならありがちですよ。たとえば、普段年上にはちゃんと敬語で礼儀正しいのに、友達からの電話にはギャル語で話している、なんていうのは、まだ若いもんなぁってことで片付く。でも、いい年をした大人の女性が…となると、誰もフォローしてくれない。ドン引きされるだけです。ストレス発散→サンフレって、短絡すぎるんですよね。本当に好きな人ができたとき、ハドメが利かない!なんてことにならないように!さかがみ・しのぶ俳優。『バイキング』(フジ月~金曜)メインMC。『好きか嫌いか言う時間』(TBS月曜19:56~)、『ダウンタウンなう』『有吉ゼミ』レギュラーほか出演番組多数。※『anan』2017年8月30日号より。写真・中島慶子文・神保亜紀子(by anan編集部)
2017年08月23日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「性犯罪厳罰化」です。今年、性犯罪に関する刑法改正案が可決され7月に施行されました。性犯罪の大幅な法改正は、明治の制定以来110年ぶりのことです。内閣府の2014年の調査によると、異性から望まぬ性行為を強要された女性が警察に相談できた割合は約4.3%。これほど低い理由は、まず、相手が知人や家族など、身近な人の場合が70~75%で、告発するのが困難ということ。次に、「自分にも非があったのでは?」と思いとどまってしまうケース。第3に、行為に合意がなかったことを、証拠集めからすべて自分で立証しなければいけないという、高いハードルがあるからです。今回の刑法改正により「非親告罪化」され、被害者以外の第三者でも起訴できるようになりました。また、男性被害者のケースも鑑み、強姦罪を「強制性交等罪」と名前を変更。刑の下限は、懲役3年以上から5年以上へと引き上げられました。しかし、その服役の間に再教育プログラムが組まれているわけではありません。性犯罪の再犯率は6割といわれています。欧米では服役後はGPSをつけたり、州によっては去勢を課し、徹底した再犯防止対策を行っています。今回、残念ながら改正されなかったのが「本人の立証が必須」という点です。冤罪を生む可能性もあるので慎重にと見送られてしまいました。被害者が警察に訴える際、欧米では警官、医者、弁護士が一堂に会し、1回の説明ですませる配慮をしていますが、日本にはそれができる、被害者支援ワンストップセンターが各都道府県に1つしかありません。起訴のあとも、欧米は警察、検察官、裁判官が同席して一度話せばすむ司法システムを整えていますが、日本はまだまだなんです。「魂の殺人」といわれる性犯罪。今回の改正は一歩前進ですが、まだ課題を積み残しています。もしもあなたが性暴力を受けたなら、「私にも非が」などと決して自分を責めないでください。どんな状況であれ、犯罪は犯したほうが悪い。一人で抱え込まずに、性暴力被害者支援ワンストップセンターや性暴力救援ダイヤルを使って、助けを求めてください。堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2017年8月30日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2017年08月23日フグやトリュフといったこだわりの素材と、厳選した塩をかけ合わせ、まったく新しい塩ラーメンに昇華させた至極の一杯を堪能して。最後の一滴までおいしく味わえるアイデアも満載。ここでは、そうした「進化系塩ラーメン」を大公開!ふぐだし潮 八代目けいすけの『ふぐだし潮らーめん 美味玉たまり漬け入り』世界初!?3種類のフグを贅沢に使ったフグ出汁ラーメン。トラフグ、真フグ、白サバフグを6~7時間煮込んだ出汁が決め手。2種類の天然塩をブレンドした塩ダレとトリュフオイルを加えたスープが、フグの風味と旨さを引き立てる。昆布〆のフグや生麩のトッピングにも心躍る。残ったスープを焼き石でアツアツにして、出汁で炊いたフグ飯に注ぐ「ふぐ茶漬け」¥500も新発想!¥1,250(共に税込み)【SHOP DATA】麺は全粒粉の自家製。東京都中央区銀座5‐2‐1東急プラザ銀座B2TEL:03・6228・503311:00~22:45LO休みは施設に準ずる麺LABOひろの『フォアグラそば しお』高級食材フォアグラが香る!黄金色に輝く濃厚スープ。比内地鶏や大山鶏をメインに、銘柄鶏のさまざまな部位と、羅らうす臼昆布やサンマなどをコトコト煮込んだWスープ。さらに藻塩など4種類の塩と、フォアグラの脂肪分を溶かして抽出した油を投入することで、芳醇でリッチな旨みが広がる。上にのったフォアグラのソテーと、低温調理した鴨肉のとろける柔らかさにも感激。¥1,800(税込み)【SHOP DATA】鶏そば¥900もおすすめ。東京都目黒区五本木2‐51‐5TEL:03・6303・499111:30~15:00、18:00~20:30LO水曜休香麺処 空(かおるめんどころ くう)の『鶏塩ラーメン』ラーメンの上に泡が??香りを楽しむこだわりの一杯。人形町のイタリアンバル『Solatio(ソラティオ)』が手がける新店。大山鶏を炊き、昆布を入れて一晩寝かせ、さらに鶏ミンチを加えた出汁。そこに数種類の塩と鯛の煮干し、昆布で作る塩ダレを効かせたスープは、コク深く長い余韻に浸れる。柑橘のエスプーマ(泡状のもの)をあしらい、蓋付きの丼で提供と、香りを堪能する工夫も素敵。¥800(税込み)【SHOP DATA】特製塩¥1,000(税込み)。東京都中央区日本橋人形町3‐7‐14TEL:03・6231・070611:15~15:00、夜の営業はTwitterで確認。日・祝日休塩生姜らー麺専門店MANNISHの『塩生姜らー麺 味玉入り』ピリリと辛い生姜の風味が後引く旨さで、やみつき覚悟。香りの強さとまろやかな辛さが特徴の、熊本産「きな生姜」を主役にした一杯。そのすりおろしと、モンゴル、イタリア、フランスの3種類の塩で作る塩ダレを入れた鶏ガラスープは、隠し味の自家製生姜油とも相まって、ほどよく刺激的。滑らかな舌触りで、モチモチ食感の多加水麺とも好相性で、食べだしたら止まらない!¥900(税込み)【SHOP DATA】卓上の生姜酢で風味UP。東京都千代田区内神田1‐9‐10光正ビル別館B1TEL:03・5577・633711:00~16:00日・祝日休澄まし麺 ふくぼくの『澄まし麺 並盛』シンプル・イズ・ベスト!まさにラーメンの究極の形。具のないラーメン目当てに連日大行列。澄み切ったスープは、北海道尾札部(おさつべ)産の天然真昆布と、削りたてのかつお節からとった出汁と塩のみ。これが思わず飲み干したくなるほど上品な味わい。国産小麦を使った中華麺の喉ごしも抜群。まずはそのままで、その後に海苔とネギを加えたり、ごま油などの調味料を足して楽しんで。¥700(税込み)【SHOP DATA】半盛¥500。麺のおともに、海老すり身蒸し揚げ¥400を(共に税込み)。東京都新宿区神楽坂5‐7TEL:なし11:30~14:00日・祝日休※『anan』2017年8月30日号より。写真・中島慶子文・鈴木恵美(by anan編集部)
2017年08月23日SNSやウェブコミックなど、スマホで手軽にクリエイターの作品を見られる今、エロや性をテーマにした作品も続々と登場中。また、女性にSEXをレクチャーするサイトの誕生も話題に。そんな、ウェブだからこそ楽しめるコンテンツをピックアップ。フォロワー20万人!イラストレーター・たなかみさきさんのオシャレエロインスタが大人気!インスタグラムに自身の作品をアップするクリエイターが増えるなか、圧倒的な人気を誇るのが、イラストレーターのたなかみさきさん。昭和っぽさを感じさせるタッチで描く女の子やカップルは、キュートでエロく、見る人の妄想をかき立てる。ご本人曰く、「私が好きな、松本隆さんの歌詞や日活ロマンポルノ、古いエロ本の影響が、作品に出ているんだと思います。描くモチーフは、個人的になりすぎないように。かっこいい、ダサイなどは自分の感覚を信じるようにしています。いつも〝何かと何かのあいだでいられる?絵を描きたいと思っています」とのこと。絵に添えられた、艶っぽさの余韻が漂う文章も素敵。早速、フォローしてみて。CD ジャケットも!シンガーソングライターの吉澤嘉代子さんから月を使う案をもらい仕上げた作品は脚の投げ出し方など、だらっとした女性の体が色っぽい。吉澤嘉代子1st Single『月曜日戦争』初回限定盤、通常盤。【通常盤CD 】¥1,200 *税込み(日本クラウン) 発売中コラボグッズも!ヴィレッジヴァンガードとのコラボアイテム第2弾が登場。手ぬぐいの、お尻をタコにかじられる女の子がキュート。トートバッグ¥3,250かまわぬ×たなかみさき手ぬぐい各¥1,850(ヴィレッジヴァンガードお客様コールセンターTEL:0120・911・790)たなか・みさき1992年生まれ。書籍やグッズ製作など幅広く活動している。この春、熊本から東京に活動拠点を移した。酒と歌と哀愁をこよなく愛する。※『anan』2017年8月16・23日号より。写真・中島慶子取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2017年08月21日男女の考え方の違いをおさらいすれば、「いいセックス」のヒントになるはず!映画製作の杉作J太郎さん、AV女優の紗倉まなさん、AV男優のしみけんさんに違いを教えてもらいまいた。女:いい男ならしたい男:できそうだったらやる「状況に流されて、ヤッてしまうことは避けられません!」と杉作さんが何度も訴えるとおり、男性が目の前の誘惑に弱いという傾向はあるのかも?目の前にチャンスが訪れると、理性がぶっとんでしまうとのこと(言い訳?)。でも、浮気するからといって、本命彼女のランキングが変わるわけでなく、あくまで浮気は浮気という意識も。一方、女性は厳選してイイ男としたいもの。たとえ遊びだとしても相手へのハードルが下がるわけではないし、素敵だと思えない相手なら、触れ合うのも気持ち悪いというのが大きく違う。女:「心」でSEXしたい男:「体」でSEXするしみけんさんいわく、終わった後に、頭、心、体のすべてが満足するセックスが「いいセックス」。けれども、男性は“射精”というセックスの明確なゴールがあるため、体を満たす方向に意識が傾きがち。でも女性のほうは、ゴールがあまりはっきりしていないこともあり、心が満たされることのほうに重点を置く傾向が。セックスの最中にこそ愛情を感じたい、大事にされたいという気持ちが強くなり、それが感じられないと満足できない。お互いの感覚のズレを理解したうえで、ちょっとずつ歩み寄っていくことが必要かも。女:満足度ではかる男:数値ではかるサイズや挿入持続時間など、数値化されたものや目に見えるものにこだわり、自慢する男性は多い。でも、ハッキリ言って女性はあまりこだわっていないもの。たとえば、モノが大きくなくてもイイところに当たったり、フィット感が良かったりすれば気持ちがいいし、前戯でしっかり感じさせてくれれば早漏でも満足する。体位のバリエーションをたくさんこなしたり、潮を吹かせて得意になる男性も多いけど、ほとんどの女性には不評。でも、そこを否定すると傷つく男性もいるので、伝え方には気を付けてほしいとのこと。女:次第に盛り上がる男:果てるとサガる男性はセックスの最初が盛り上がるし、本命が相手だとしても、射精すれば一気にテンションが下がるもの。この、終了後の通称“賢者タイム”に入ったら、「お疲れさまでした!」くらいな感じで、むしろあんまりあれこれ構わないでほしいそう。女性は逆に行為後のほうが、きちんとケアしてほしい。紗倉さんいわく、AVの撮影現場でも、セックスが終わった後にサッサと去っていってしまう男優さんより、あれこれと気を使ってティッシュや飲み物などを持ってきてくれるADさんのほうにグッときてしまうことが多いとか。杉作J太郎さん男の墓場プロダクション代表。今秋、映画『チョコレートデリンジャー/アニメ封入版』が完成。10/21~センチメンタルコリーダ映画祭開催。紗倉まなさん小説家としても活躍し、デビュー作の『最低。』は、映画化が決定。初の長編小説『凹凸』(共にKADOKAWA)も好評。しみけんさん著書は『光り輝くクズでありたい』(扶桑社)など。ツイッター(@avshimiken)には、セックスに関する名言がいっぱい。※『anan』2017年8月16・23日号より。写真・中島慶子イラスト・山中玲奈(by anan編集部)
2017年08月17日欲望の有り方や、してほしいと思うことも、男と女では全然違うもの。それを知らずして幸せなセックスライフは送れません。性の有りようについて一家言あるお三方に、男女間に横たわる“エロスの深い溝”を赤裸々に語っていただきました!映画製作の杉作J太郎さん、AV女優の紗倉まなさん、AV男優のしみけんさんです。その違いがいつもドラマを生む!?男のエロスVS女のエロス。紗倉:男女のエロスの違いで、まずすごく大きいと思うのは、男性って浮気のハードルが低いと思うんです。できそうな女性がいたら、まずしますよね。杉作:男性はやっぱり誘惑に弱いんですよ。浮気しない、っていう信念があっても、目の前にチャンスが訪れると、いってしまうんです。それはもう、抗えないことなんです!しみけん:実際、ずっと同じ女性で満足して、絶対に浮気をしない男性っていうのは、1000人に3人しかいないらしいです。理性が働かなくなっちゃうんですよね。でなければ、有名人があんなに大変な問題を起こしたりしませんよ。紗倉:でも、それって動物的すぎますよね。人間が動物と違う部分って、やっぱり理性があることじゃないですか?杉作:あれ?今これって、裁判ですか?しみけん:本当、そうだよ(笑)。もっともなんですけどね…。紗倉:女性側の努力で男性の浮気を防げたりするんでしょうか。しみけん:なんだろうなぁ?朝、一発抜いてから送り出すとか…。杉作:いやぁ、それでもやるときはやるでしょう!でも、自分が本命であれば、絶対に男性は帰ってきますよ。男はいちばん大事な場所はどこかっていうのはしっかりわかってるから。しみけん:でも、そんなこと言われても女性としては納得いかないでしょ?紗倉:もちろん理解できないですよ!なんでそんな「いつか帰ってくるから今は自由に浮気させておきましょ」みたいな、お母さん的包容力を求められなくちゃいけないの?って思っちゃう。杉作:でも、セックスがいちばん気持ちいいのも、実は本命の女性なんですよ?紗倉:そうなんですね。でも本命の女性がそんなに気持ちよくても、ほかの女性としたいんですか?杉作:そうですよ。紗倉:ええ!?やだ~!杉作:アクシデントが起きちゃうんですよ。目の前に女性が出てきちゃいますから。しみけん:杉作さん、アクシデントが起きない場に身を置けばいいじゃないですか(笑)。杉作:刑務所くらいしかないじゃないですか(笑)。でも僕は今、もうケータイも持っていませんから。ケータイからすべての過ちが始まるってことがわかってるし、自分がいかに危ない人間かがわかっていますから、ケータイは持ち歩かないようにしました。紗倉:(笑)。ケータイからの誘惑はすごいですもんね。杉作:そうなんですよ。でも、浮気のことでいえばね、そのときどこかにあるのは、本命とのセックスがいまひとつつまらない、ということなんです。これは間違いないんです。もし男が浮気をしたら、セックスに何か不満があるということだと思ったほうがいいですよ。紗倉:ていうことは、セックスさえ満点だったら…。杉作:そうなんです!浮気をしたことを怒ったりする前にセックスを磨け、ってね。杉作J太郎さん男の墓場プロダクション代表。今秋、映画『チョコレートデリンジャー/アニメ封入版』が完成。10/21~センチメンタルコリーダ映画祭開催。紗倉まなさん小説家としても活躍し、デビュー作の『最低。』は、映画化が決定。初の長編小説『凹凸』(共にKADOKAWA)も好評。しみけんさん著書は『光り輝くクズでありたい』(扶桑社)など。ツイッター(@avshimiken)には、セックスに関する名言がいっぱい。※『anan』2017年8月16・23日号より。写真・中島慶子イラスト・山中玲奈(by anan編集部)
2017年08月15日出会った女性がネタの源。そんな横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、「生命力に満ちあふれた潤いのある女性」になりきり。水分は、命といい女の源!最優先で持ち歩いて。いきなりですが質問です。出かけるとき、一番、バッグに入れ忘れてはいけないものは何でしょうか?家の鍵やお財布、スマホと答える人が多いと思います。たしかに、それも大事なのですが、私が思う正解はペットボトルです。人間の体の60%以上を占めるといわれているくらい、生きていくのに水分は不可欠なもの。水分補給をないがしろにせず、水やお茶などをきちんと持ち歩くということは、命を大事にしている証ですよね。それをふまえて、私がいい女だと思うのが、バッグを買うときに、ペットボトルを入れるスペースがあるかどうかで選ぶ人です。ブランドものであることやデザインは二の次。水分を持ち歩くことが大前提ですが、仕事の資料やメイクポーチが濡れないようにと、機能性も大事にしている。そういったところから、真面目に生きている感じが伝わってきませんか?きっと、ペットボトルだけでなく、鍵はキーケースに、眼鏡は眼鏡ケースに、とモノが収まる場所をちゃんと作り、バッグの中もきちんと整頓されていそう。機能を優先したバッグは、ちょっとダサイと思われるかもしれないけれど、“そんなことより、私たちには水分が必要なんです”というスタンスを崩さない。夏にはペットボトルを凍らせたものを持ち歩いて、時にはそれで顔を冷やしたり、熱中症対策と一緒に、肌の引き締めにも活用しているに違いありません。そういう、地に足のついた、お母さん的な“いい女”感って、強いと思うんです。マネをするには、まず、ペットボトル入れがついたバッグを選びに行ってみることが第一歩に。そして、毎日飲み物を持ち歩いて、干からびること知らずの、体の中から潤っている女性を一緒に目指しましょうね〜!よこさわ・なつこ芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。『バイキング』(フジテレビ系)や『王様のブランチ』(TBS系)など、数多くの番組にレギュラー出演している。※『anan』2017年8月16・23日号より。写真・中島慶子イラスト・別府真衣文・重信 綾(by anan編集部)
2017年08月14日