向井理主演の連続ドラマの劇場版となる『RANMARU 神の舌を持つ男』の完成披露試写会が11月15日(火)に開催され、向井さんをはじめ、木村文乃、佐藤二朗、市原隼人、木村多江、堤幸彦監督がタキシード&ドレス姿で出席し、会場をわかせた。この日、舞台挨拶前には結婚式場として有名な「アニヴェルセル豊洲」にて、“スペシャルセレモニー”と称し、登壇陣がまるで結婚式の新郎新婦のように正装でライトアップされた階段をペアで降りて登場するという演出が行われたが、“温泉ギャグミステリー”の本作の内容とは似ても似つかない雰囲気に、一同困惑…?市原さんは木村(多)さんを、佐藤さんが木村(文)さんをエスコートしたが、最後に登場した向井さんと堤監督は、堤監督が向井さんの手を取ろうとし、それを向井さんが拒否し階段上でもみ合いになる“醜態”をさらしつつ、最後は笑顔で手を繋いで並んで降りてきて、会場を笑いに包んだ。向井さんはタキシードについて「着慣れてないので着させられている感じがして、変な感じですね…」と首をかしげるが、木村(文)さんの「カッコいいですよね?」という言葉に「まあ、そうですけど」とあっさり頷き、さらに堤監督の「9頭身ですからね」という言葉に「8.5頭身ですから!やめてくださいよ」とさすがの余裕の受け答えで、佐藤さんからは「8.5でも十分すごいから!」とツッコミが飛ぶ。劇場に会場を移しての完成披露舞台挨拶では、「ジロニスト」というボードを掲げる佐藤さんの熱烈なファンも!佐藤さんは、喜びつつも「ジロニスト、平均年齢高そうだな…」と苦笑。堤監督は満員の客席を見渡し「こんなにお客さん入っちゃって大丈夫かな? これで(公開後も含めて)全部じゃない?」とビビり気味。興奮のあまり「犯人バラしちゃうぞ!」と監督自ら禁を破ろうとし、佐藤さんらから慌てて止められていた。また、佐藤さんは、これまでのイメージとは異なるタイプの役柄について、堤監督、向井さんから「仏のイメージが…」と別作品で局も異なる「勇者ヨシヒコ」シリーズについて言及され「君たち、ちょっとさっきから、作品違うからあんまり仏、仏って言わないで!」と困惑。さらに堤監督から「僕と福田(雄一)さん、どっちを取るの?」となぜか無茶ぶりな二択を迫られ、佐藤さんは「それは堤幸彦に決まってるでしょ!」と胸を張り、喝采を浴びるもすぐに「Twitterとかには書かないでね…」と弱気を見せ、会場は爆笑に包まれていた。『RANMARU 神の舌を持つ男酒蔵若旦那怪死事件の影に潜むテキサス男とボヘミアン女将、そして美人村医者を追い詰める謎のかごめかごめ老婆軍団と三賢者の村の呪いに2サスマニアwithミヤケンとゴッドタン、ベロンチョアドベンチャー!略して…蘭丸は二度死ぬ。鬼灯デスロード編』は12月3日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月15日「2016年(第34回)毎日ファッション大賞」の表彰式が11月2日、都内で行われ、ファセッタズム(FACETASM)デザイナーの落合宏理氏が大賞を受賞した。落合氏は2013年(第31回)新人賞・資生堂奨励賞に選ばれており、新人賞から3年で大賞という史上最短の受賞となった。落合氏は表彰式で「こんなに早く大賞を受賞できたことに驚いているが、これも時代の流れなのかなとも思っているし、時代のスピードについて行った結果だとも感じている。毎日ファッション大賞はファセッタズムにとって必ず受賞しなければいけないと思ってきたもの。今後も新しい価値を生むために、世界に向けてクリエーションを発信していきたい」と話した。また、新人賞・資生堂奨励賞はプラスチックトーキョー(PLASTICTOKYO)デザイナーの今崎契助氏、ファッション界に功績を残した人に贈られる鯨岡阿美子賞はカイハラ株式会社の会長・貝原良治氏。話題賞は将棋棋士で第74期名人の佐藤天彦氏、特別賞はビームス(BEAMS JAPAN)に決まった。今崎氏は「未熟な自分が新人賞をいただけたのは支えてくれた人たちのおかげ。この賞をきっかけに更に飛躍したい」と挨拶。貝原氏は「これまでも会社を続けていけるのかという危機は何度もあったが、世界でどこもやっていない幅広かすりやデニムなど、ピンチのたびに新しいことをスタートしてきた。それが当社の強み」。佐藤氏は「ファッションを好きな棋士が名人位を獲得したことが今回の受賞につながったと思っている」と喜びを語った。ビームスの設楽洋社長は「創業40周年の節目の年にこのような賞を頂き感激している。今後は世界のいいものや、いいことだけでなく、チームジャパンとして日本の巧みからオタクまでを世界に発信したい」と述べた。表彰式の後に行われたパーティーでは、プラスチックトーキョーの17SSコレクションを紹介するファッションショーも行われた。
2016年11月03日東京芸術劇場 シアターウエストで約1か月間にわたり上演される向井理主演の舞台『星回帰線』が10月1日に開幕した。舞台『星回帰線』チケット情報200席という小空間で、舞台上はまるで漆黒の宇宙のよう。床面は高低差のある歪な5角形の回廊で囲まれており、回廊は椅子や道、壁あるいは窓などに見立てられる。ピアノが彩る会話劇を通して、人間対人間の複雑な感情、ひと筋縄では捉えられない心根が露わになってゆく。イケメンで産婦人科医の三島雄一(向井理)は、小学校時代の恩師・藤原(平田満)と久しぶりに再会し、藤原が苫小牧で営む「白樺ハウス」に滞在する。ここで暮らすのは、藤原と妻・久子(奥貫薫)、元漁師で暴力事件を起こしたことのある木田(高橋努)、かつて引きこもりで何事にも不器用な奥井(岩瀬亮)、訳あり妊婦の灯子(生越千晴)。彼らは美しい自然に囲まれた地で、星を観察しながら地ビールを作っていた。地元住まいでハウスに出入りする紗江(野波麻帆)を含めた人々に歓迎され、三島は豊かなスローライフに心を躍らせるが…。さりげない日常会話の中に違和感が地雷のように埋められ、あちこちで爆発するのにゾッとする。外から見れば美しい世界も、内情を知るにつれ表情を変える。2か月後には、三島というイケメン異分子が加わったことで、ハウスの人間関係は崩壊寸前。三島は女には友情以上の好意を抱かれ、男には嫉妬される。中でも父親代わりのような存在で尊敬していた藤原が、トゲを出し放題なのには苦笑するしかない。久子に優しくしただけのつもりが愛情と勘違いされ、三島は紗江との関係を打ち明けて誤解を解こうとするが、紗江に突っぱねられてより孤立を深めてゆく。ハウスの人々はこの共同体に依存するしか生きる道がない。それは果たして選択なのか、諦めなのか。三島は唯一、俯瞰の目の持ち主だが、彼自身も患者に訴えられて、実社会から逃れてきた身。三島が心中、父親に語りかける本音に、彼の変化が見てとれる。嘘、見栄、保身、自分勝手、劣等感などなど、普段は覆い隠しているダークでぐちゃぐちゃな感情のオンパレードに、観る者も自分のブラックボックスを開ける羽目に。同時に、爽快感が残るのが面白いところ。向井は終始出ずっぱりで、繊細かつダイナミックな感情の流れを、説得力たっぷりに演じ切る。「劇中で僕が傷つくように、観る人に傷ついてほしい」という彼の会見の言葉通り、心に刺さる120分だ。東京公演は10月30日(日)まで。その後、11月2日(水)・3日(木・祝)愛知、11月5日(土)から7日(月)まで北海道、11月11日(金)・12日(土)新潟、11月17日(木)から20日(日)まで京都、11月22日(火)・23日(水・祝)広島、11月25日(金)から27日(日)まで福岡、11月30日(水)・12月1日(日)鹿児島にて上演。取材・文:三浦真紀
2016年10月05日暮らしまわりのスタイリストとして活躍する伊藤まさこさんは、実は「さりげない気配りの達人」。その絶妙な“気配り”の秘訣、そして周囲の人からの、伊藤さんの「気配りエピソード」を紹介します。***18時からのオフの時間は、「友人たちとの食事を楽しむことが多い」と伊藤さん。アトリエにはよく友人が集まり、その楽しそうな様子は彼女のインスタグラムでも垣間見られる。「人を招いたときに気をつけているのが、ゲストを緊張させないこと。我が家に到着したら、すぐに自由に過ごしてもらえるように工夫をしています」例えば、グラスやカトラリーははじめから用意し、誰でもすぐ手にできる場所にセット。食事が始まれば、伊藤さんも一緒にテーブルについて、おしゃべりに興じる。ゲストがくつろげるように、丹念な準備をしているのだ。また、楽しかった様子はSNSにもアップ。「多くの人が目にするものだから、言葉は選んでいます。アップする写真も、見て楽しい、おいしそうって思ってもらえるものだけと決めていますね」とはいえ、耳に心地よいことばかりを並べて済ませているわけではない。言いにくいこともちゃんと伝えるようにしている。「おかしいと思ったら、すぐその人に伝え、それで終わり。引きずりません。思ったことをいつ伝えるかも大切にします」そんな伊藤さんのことを、料理家の坂田阿希子さんは「温かさのあるカジュアルな気配り名人」だと話します。「とにかくフットワークが軽いんです。SNSで彼女が和菓子をアップしていたので“食べたい”とコメントしたら、すぐに差し入れてくれて(笑)。不思議なことに、彼女の行動からは、これは特別なことじゃないのという雰囲気を感じとれるから、お返ししなきゃと思わず、素直に受け取れるんです」つい最近も料理の差し入れをもらったという坂田阿希子さん。伊藤さんには、男らしさと女らしさが共存しているとも話す。「愛猫が亡くなってしばらく経ったとき、“娘と庭で摘んだから”という簡単な手紙と一緒にブーケを玄関のドアにかけてくれていたことがあって。その心遣いが本当に嬉しかったんです。悲しんでいた私と適度な距離を保つ男前な感じと、花や料理にこめられた女らしさと。そんなバランスがちょうどいい人なんです」◇伊藤まさこさん暮らしまわりのスタイリストとして活躍する傍ら、旅や食にまつわる本も出版。ほぼ日刊イトイ新聞のサイトでは、お弁当の連載も担当する。『ちびちび もぐもぐ お酒とごはん』(PHP研究所)は11月に発売。◇坂田阿希子さん料理家。「studio SPOON」主宰。雑誌や書籍で活躍しながら、料理教室も開催。著書『わたしの作りおき便利帖』が発売されたばかり。※『anan』2016年10月5日号より。写真・馬場わかなスタイリスト・伊藤まさこ取材、文・野村紀沙枝
2016年09月29日スタイリング、そしてそのライフスタイルも支持されるスタイリストの伊藤まさこさん。彼女を知る人々は、「さりげない気配りの達人」と、伊藤さんを評します。ご本人への取材から見えてきた、気配りのコツとは。***大人ならではの気配りができる人を取材するなら?編集部の周辺できいてみると、みんな口を揃えて伊藤まさこさんの名を挙げる。それを本人に伝えると、「自分では普通のことをしているだけなので…。でも、そう言っていただけるのは嬉しいですね」と少し照れ笑い。伊藤さんの言う“普通のこと”とは、とてもシンプル。それは自分がされて嬉しいことを相手にするということ。「されて嫌なことは、絶対にしないようにしています。ただそう考えているだけだから、無理なく自然と動けているのかもしれない。私自身、気を使わせるのが苦手な部分もあるので、やりすぎないようにはしています」そんな絶妙な塩梅の伊藤さんの気配りをいくつか例に挙げてみると…。近所のホームパーティには、シャンパンをワインクーラーに入れて持っていき、相手に氷を用意させないように。あるときは、家の庭で摘んだミントでブーケを作って、お裾分けの惣菜と一緒にプレゼントと、まさに人柄溢れる温かな心遣い。この発想は、心の余裕から生まれるらしい。「いつもどうやったら気持ちよく過ごせるかを考えているんです。自分が機嫌よくいられれば、誰に対しても自然と心配りができると思うから。だから仕事は18時には終わらせて、その後はきっぱりオフの時間に。時間の使い方は潔いタイプかも。あと、悪口や噂話も苦手だから、ネガティブなことは言わない。こうやって、常に自分を健やかにしておくことが、大切だと思うんです」そんな伊藤さんに、誰もがふっと笑顔になれる贈りものアイデアを教えてもらうと、驚き・手間・備え・組み合わせ、この4つのキーワードが浮かんできた。なかでも、伊藤さんが一番大切にしているのが、手間をかけること。「特に目上の方になりますが、みなさんおいしいものや高価なものをよくご存じなんですよね。だからあえて手作りのものを差し上げています。自分の手足を動かして用意したものって、案外喜んでもらえるんですよ」その代表的なものが、手作りのお弁当。詰めるおかずは、作り慣れている和惣菜を4~5種ほど。お弁当箱やお箸は使い捨てを選び、食べた後の返却などで相手をわずらわせないようにしている。この優しいひと手間が、伊藤さんらしい気の配り方。さらに、料理上手ならではのおみやげも。「よく海外に行くんですが、毎回みんなの分のおみやげを買って帰って配るのは正直難しい。だから、持ち帰った現地の食材で料理を作り、おみやげ代わりに友人を招待。旅先での話も自然とはずみます」贈りもの上手の伊藤さんが、ものをいただいたらどうする?「できるだけお礼状を書くようにはしていますが、なかなか手紙を出せないときもありますよね。そういう状況にあるなら、すぐに電話をかけるようにしています。嬉しかったことは、早く伝えたくなっちゃうんです」◇伊藤まさこさん暮らしまわりのスタイリストとして活躍する傍ら、旅や食にまつわる本も出版。ほぼ日刊イトイ新聞のサイトでは、お弁当の連載も担当する。『ちびちび もぐもぐ お酒とごはん』(PHP研究所)は11月に発売。※『anan』2016年10月5日号より。写真・馬場わかなスタイリスト・伊藤まさこ取材、文・野村紀沙枝
2016年09月29日寝坊した朝に限ってとんでもない寝癖が・・・なんて経験をお持ちの方はいませんか?時間がなくてヘアが決まらないと、その日は気分が上がりませんよね。今回は、寝癖のメカニズムから時短で直す方法まで、寝癖のあれこれをまとめてみました!朝にゆとりを持てないお寝坊さんは、ぜひ参考にしてくださいね。■☆寝癖ができるのはどうして?日によって寝癖がまったくできていなかったり、ひどい寝癖がついていたりするのは、どうして?寝癖の有無には、前日の入浴後のヘアケアや寝ている間の状態が影響します。髪の毛を洗った後によく乾かさずに眠ってしまったときや、室温が高いなどが原因で寝汗をかいてしまうと、寝癖がつきやすくなりますよ。■☆濡れたままオヤスミ・・・はNG!ガンコな寝癖と関わりが深いのが、髪の毛の「結合」。髪の毛には「結合」と呼ばれるメカニズムがあり、水素結合と化学結合の2種類に分けられます。このうち、寝癖に関係があるのは水素結合。髪の毛を水に濡らすと、原子の結びつきがゆるみ、乾くと結びつきが強まる性質をいいます。髪の毛が濡れた状態で眠ると、水素結合がゆるんでいるため頭の重みで髪の毛にクセがつき、クセがついたまま乾いていくので、ガンコな寝癖ができてしまうのです。同様に、髪の毛をしっかり乾かしてから布団に入っても、寝汗をかくと髪の毛が濡れて水素結合がゆるむので、クセがつきやすくなります。■☆時短でできる!理にかなった寝癖直しの方法寝癖直しの時短テクは、髪の毛を軽く湿らせてからドライヤーを使ってセットする方法。髪の毛を濡らすと水素結合がゆるくなるので、スタイリングがしやすくなります。市販の寝癖直しウォーターやヘアウォーターを使って湿らせると、セットするときに髪の毛がきしむことなく、美しく仕上がりますよ。髪の毛には、温まるとやわらかくなり、冷えると固まる性質があるため、ドライヤーを使うとき、最後に冷風で仕上げるとスタイリングが長持ちします。髪の毛の性質をうまく利用すれば、時短でスタイリングできますよ!■☆それでも直らない、ガンコな寝癖には・・・朝起きて鏡を見たらビックリするような寝癖がついていた・・・というときにおすすめなのが、朝食を利用した寝癖直し。朝食を利用するといっても面倒なことは何もなく、ただ髪の毛を濡らしたまま朝食をとるだけです。タオルドライをした状態でもいいし、蒸しタオルをしておいてもGOOD。髪の毛の水素結合がゆるむまでには濡らしてから少し時間がかかるといわれています。朝食の間放置しておくことで、水素結合をゆるくできるので、お出かけ前のスタイリングがスムーズになりますよ。■☆「髪の毛を濡らす」が、正攻法の寝癖直し!確実に寝癖直しをするためには、髪の毛を濡らすことがマスト。濡らしてから少し時間をおくとスタイリングしやすくなり、結果的には時短につながります。ドライヤーを使うときは、最後に冷風で仕上げると、スタイルが長持ちしますよ。(はまこ/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年09月29日「何年も前から蓬莱(竜太)さんに“一緒にやりましょうよ”と言い続けて、今回ようやく実現したんです」そう向井理さんが話すのは、4作目の主演舞台『星回帰線』のこと。向井さんが出演した’08年の映画『ガチ☆ボーイ』の原作が、蓬莱さんが脚本・演出を手がける劇団の舞台だったことから、「共演者に誘われて観に行くように」なり、かれこれ7~8年。「劇団公演の打ち上げに参加して、少しずつ蓬莱さんとの距離を縮めていった」とか。スマートな物腰からクールな印象を受けるけれど、じつは熱い人なのかも!?「自分と同じ方向を向いてくれそうな方…それが監督やスタッフさんでも、そういう人と出会うとうれしくなっちゃうんですよね。それで“こういうことやりたいですよね”って話したり。結局その人と仕事をするのが好きってことなんですけれど」蓬莱作品に惹かれる理由は、「わかりやすくないところ」だとか。「日常の延長線上にある物語なのに、誰も気づかないうちにちょっとずつ、でも確実に物事が掛け違っていって、気づいたら後戻りできないところにきている。その日常が破綻していく様が会話劇で繰り広げられるんですけれど、丁寧に描かれていて見事なんですよ。ただ、演者としてはセリフを着実に積み上げていかなきゃいけないし、観る側としても一瞬たりとも目が離せないだけに覚悟がいる。そういうヒリヒリした時間が味わえるのも好きなんですよね」そんな向井さんにあてて蓬莱さんが書いたのは、真っすぐな心を持った青年。しかし、彼のその正直さが、周りの人々の悪感情を引き出し、人間関係が崩壊していく。「物語は普通じゃない方向へと展開していくんですが、そこに描かれているのは、人間であれば誰しもが身に覚えのある、普通のエゴを持っている人たちなんです。この物語が、どうなるか、いまから楽しみです。ただ期待値が高いぶん、プレッシャーもあるんですよね。あんなにやりたいって言ってたくせになんだよ、って言われないかって(笑)」舞台出演は、なんと3年ぶり。「本当は1年に1回くらいはやりたいんですけどね。というか、やらなければいけない気がするんです。僕のようなタイプの俳優は、自分で自分に負荷をかけないとダメなんだろうな、と。毎回、幕が開くたびに、もう二度とやらないって思うくらい怖い。なのに、千秋楽が終わると達成感を覚えて、またやりたくなるんです。まあ、なんだかんだ言いながらも、結局好きなんでしょうね」◇むかい・おさむ俳優。1982年生まれ、神奈川県出身。'06年にデビュー。近作にドラマ『神の舌を持つ男』(TBS系)、連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(NHK)。バンドカラーシャツ¥22,000Tシャツ¥11,000(共にFACTOTUM/ファクトタム アパルトメントTEL:03・5459・9779)◇家業を継ぐことに悩んだ三島(向井理)は、かつての恩人・藤原(平田満)に誘われ、北海道の工房を訪ねる。理想的なスローライフに思えた生活は、次第に崩れはじめ…。10月1日(土)~30日(日)作・演出/蓬莱竜太出演/向井理、奥貫薫、野波麻帆、高橋努、岩瀬亮、生越千晴、平田満池袋・東京芸術劇場 シアターウエスト全席指定7500円U-25チケット4000円(25歳以下対象、要証明書)パルコTEL:03・3477・5858愛知、札幌、新潟、京都、広島、北九州、鹿児島公演あり。※『anan』2016年9月28日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・イトウケンタヘア&メイク・外丸 愛(SOF)インタビュー、文・望月リサ
2016年09月22日“絶対音感”ならぬ、“絶対舌感”を持つ男を向井理が演じ、連続ドラマに続いてまさかの映画化が決定した『RANMARU 神の舌を持つ男』。このほど、撮影の後半に突入した現場にて、主演の向井さんと木村文乃、佐藤二朗が演じる“ポンコツ3人組”が堤幸彦監督の無茶ぶりともいえる演出に、抜群の演技力とチームワークを発揮(?)している様子が明らかになった。『トリック』『SPEC』『20世紀少年』、さらに今年は『真田十勇士』と、数々のエンターテインメント作品を手掛けてきた堤監督が20年来、温めてきたアイデアを映画化する本作。それは、日本人の誰もが愛する温泉を舞台に事件に出くわし、その特異な能力=“舌”で鮮やかに解決する、という娯楽ミステリー。蘭丸(向井さん)の“口に合う”運命の女性として木村多江が登場するほか、市原隼人、黒谷友香、財前直見など、強力な新キャラクターも登場することが明らかにされている。ロケ地・静岡県裾野市某所に着くと、そこにいたのは道の端に怪しいいでたちをした白髪の老婆たち。彼女たちは、“横溝正史系”ミステリーの雰囲気を盛り上げる重要な登場人物だ。この日は、旅の途中、行き倒れた蘭丸が介抱してもらった鬼灯村で死体が発見され、現場検証が行われるシーンが撮影された。「映画化することはある種の勝負と賭けになる」と、ドラマ映画化に関して、持論を語る堤監督。医師役の木村さんが、陥没穴から発見された死体を検死するシリアスな場面にもかかわらず、堤監督が次々ギャグを加えて面白いシーンになっていく。「(死後)硬直がすごい」と言うとき、死体のズボンのジッパーを下げるという下ネタを提案する堤監督に、佐藤さんが「やめろ」とぼそり…。木村さんは、そんなことをやらされているにもかかわらず「自分だけ笑いが少ないのではないか」と心配の様子だった。それだけ、堤監督はあらゆる俳優たちに面白いことを付け足す。木村さんには、死体を引っ張るときにパントマイムの動きをするようリクエスト、岡本信人には野草を持たせ、刑事役の落合モトキが話すとき、フランス語の発音のように語尾に「ウイ」をつけるように提案した。堤作品に3度目の出演となる落合さんは器用にすぐやってみせ、笑いをとる。結果的に、その案は別の形に変わってしまったが、その都度食らいついていく姿はさすが。とにかく、舞台となる鬼灯(ほおずき)村の人たちはみなエキセントリックに描かれており、青年団の人たちはそろってウエスタン風の格好をしている。とりわけ、市原さんは頭の先からつま先までウエスタン・ファッションをカッコよく着こなしており(温泉村で)、それもまた面白い。さらに、堤演出はまだまだ続く。人が死んだのは「鬼子の呪い」であると騒ぐ8人の老婆たちは輪になって「かごめかごめ」を歌い踊り出す。そのあまりの迫力に、練習のときは小鳥のさえずりさえもぴたりと止まってしまったとか。見ていた佐藤さんも「この村を出ようと思うな…」と目をそらした。なお、この老婆たちの踊りには通常バージョンと倍速バージョンがあり、編集で倍速にするのではなく、実際に老婆たちの踊りも歌も倍速に。演じるのは、故・蜷川幸雄が率いていた高齢者劇団の俳優たちで、海外公演にも進出し好評を博している実力派。だからこそ、「かごめかごめ」も本気度が高く、途中でスタッフが止めても、勢いがついて止まらないことも。そんな老婆たちが犯人は「りん(木村さん)だ」と騒ぐ台詞では、監督は「リンダ」と言わせ、「リンダリンダ」の大合唱。また、1人の老婆に「山本リンダ」と言わせた監督は、佐藤さんと木村さんに「コケて」と指示。2人は息を合わせて、小さくコケてみせた。この混沌の中、向井さんはほぼ9頭身の身体を使い、起っている出来事に的確なリアクションをとり、自分のやるべき仕事を黙々とやる生真面目さ、繊細さを見せる。しかし、そんな向井さんの姿とは真逆に、老婆たちのおどろおどろしい、アングラ芝居のようなアクションがこれでもかと続き、佐藤さんが向井さんを「(老婆は)こわくない、こわくない大丈夫」と冗談めかしてあやす場面も。何度か共演経験のある2人は、仲が良さそうだ。次々にアイディアが浮かび出す堤演出に対し、向井さんは、「もちろんいい意味ですけど、わけのわからなさも合わせて映画はもっとスケールアップしていて、監督の世界感がすごく飛び抜けている。僕も被害者のうちの1人です(笑)」と、“堤節”をすっかり受け入れ、木村さんは「ドラマが終わって映画がインするまで2週間ありましたが、(その間)癒えた傷がまたえぐられるなって気持ちです(笑)」とコメント。一方、佐藤さんは、「僕はわりとまともな役なのでぼーっと観ています。連ドラの3倍くらい輪をかけて強烈な方たちがでてくるので見ているだけで楽しいです。木村多江ちゃんも市原隼人くんも財前直見さんも、みんなこんなことやってくれるのかなっていうような堤さんの特殊な演出を、嬉々としてやっています。ほかの作品では見られない非常に貴重な姿が見られると思います」と役柄同様、超マイペースに現場を語る。そんな堤監督の無茶ぶりともいえる炸裂した演出を、出演者全員が楽しみつつ対応できるのも、個々の高い俳優スキルとチームワークがあるからこそ。極めて現実離れしている村の様子だが、役場の車に「たばこは地元で買いましょう」「マイナンバーを作ろう」「故郷納税で4LDK」などと書いてあり、ピリッとした社会風刺が利いているところも堤監督らしい。『RANMARU 神の舌を持つ男酒蔵若旦那怪死事件の影に潜むテキサス男とボヘミアン女将、そして美人村医者を追い詰める謎のかごめかごめ老婆軍団と三賢者の村の呪いに2サスマニアwithミヤケンとゴッドタン、ベロンチョアドベンチャー!略して…蘭丸は二度死ぬ。鬼灯デスロード編』は、12月3日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月13日本日最終回を迎えた堤幸彦監督×主演・向井理のタッグで贈るドラマ「神の舌を持つ男」。この度、本作が『RANMARU 神の舌を持つ男酒蔵若旦那怪死事件の影に潜むテキサス男とボヘミアン女将、そして美人村医者を追い詰める謎のかごめかごめ老婆軍団と三賢者の村の呪いに2サスマニアwithミヤケンとゴッドタン、ベロンチョアドベンチャー!略して…蘭丸は二度死ぬ。鬼灯デスロード編』というタイトルで12月3日(土)より映画化されることが決定した。「絶対舌感」という特殊能力を持つ男・朝永蘭丸(向井理)は、唯一、口内細菌を気にすることなくキスできる相手に失恋し、傷心の旅の途中、行き倒れてしまう。気がつくと、そこは怪しげな鬼灯村。人工呼吸された時その口内の細菌になぜか不快感のなかった女医・りん(木村多江)に興味をもった蘭丸は、伝説の三助として語り継がれる「大津のヘースケ」の孫であることを生かして、村の温泉で働くことにする。甕棺墓光(木村文乃)と宮沢寛治(佐藤二朗)が蘭丸を追って村にやって来た頃、村の空気は次第に不穏さを増していく。鬼灯村は玄武岩が多い土地柄で良い成分の水が沸く。そのため、住民たちは温泉で村おこしをしようと試みていたものの、最近、黒水が出て対処に追われる上に、不吉な鬼火が目撃され、さらには秘かに語り継がれていた「子殺しの温泉」という曰くつきの悪評が明るみに出て、問題てんこもり。村が大騒ぎになっていた頃、大陥没地帯で遺体が発見された!殺されたのはりんと恋仲だと噂されていた卜真だったことから、たちまちりんに疑惑の目が向けられる。りんは事件と関係しているのか?不吉なことが次々と起る理由は一体…。そして、りんを責めるように老婆たちが集まって歌い踊る妖しい「かごめかごめ」に隠された謎とは――?7月期TBS金曜ドラマ枠にて放送した「神の舌を持つ男」は、全国の秘湯と呼ばれる温泉地を舞台に、ひょんなことから知り合った3人の男女が、一台のボロ車に乗って温泉宿で寝食を共にしながら、謎の温泉芸者「ミヤビ」を探し求めて日本全国を旅するコミカルミステリー。ドラマ最終話まででは、「絶対舌感」を持つ男・蘭丸が唯一口内細菌を気にすることなくキスできる相手・ミヤビ(広末涼子)に出会うも失恋。腐れ縁で旅を続けていた光と宮沢とも別れ、ひとり自分探しの旅へ…。そして今回の映画では、そんな傷心ひとり旅の途中行き倒れてしまった蘭丸が、とある村で新たなる“口に合う女性”と出会うところからスタートしていくのだ。キャストには、ドラマから引き続きポンコツな3人組演じる向井さん、木村文乃、佐藤二朗が登場し、新たな“口に合う”運命の女性として木村多江、そのほかに、市原隼人、黒谷友香、財前直見ほか、強力な新キャラクターも登場する。今回の映画化に向井さんは「さぁ、まさかの映画化です。 さらにスケールアップした映像と、夏のオールロケの過酷さ。存分に味わえること請け合いでございます。 旅は道連れ世は情け。 またお付き合い下さい、彼らの旅に」と語り、木村(文)さんは「堤監督とまたご一緒できてとてもうれしいですが、 甕棺墓光というやっかいな役にドラマが終わって癒えた傷がまたえぐられそうです(笑)」と少々複雑そう。そして佐藤さんは「ドラマ以上に破天荒な堤ワールド、ぜひ劇場でご堪能を。映画もトッチラカッタまま、飛びます」とコメント。さらに今回蘭丸の新たな“口に合う”運命の女性を演じる木村(多)さんは「ヒロイン、という響きに惑わされ、気がついたら、堤ワールドに蟻地獄のように引きずり込まれて、自分を見失う可笑しさにハマってしまった。堤監督恐るべし。皆さんにも、この蟻地獄、ぜひ体験していただきたいです」とアピールした。映画公開決定に併せて、劇場版のポスタービジュアルと予告編映像も到着!ポスターは、あまりに長すぎる作品タイトル、ドラマでお馴染のポンコツ3人組の喜怒哀楽な様子に混じり、手ブラをするスケバン、裸の大将風の男…堤ワールドらしいキャラの濃い面々と数々の小ネタが所狭しと詰め込まれたド派手なビジュアルに。一方予告編映像はというと、超本格派ミステリー…かと思いきや、やっぱりゆる~い!ペロリと舌を出し謎を解く蘭丸に、事件を騒ぎ立てる2サスマニアのウザカワ女・光、そして1人冷静沈着な史上最強のツッコミおじさん宮沢に、美人村医者、なぜかウエスタンな旅館の若旦那、天然水を輸出する麗しい女社長に怪しい老婆たちなど、強力なキャラクターが大集結し、クスッと笑える仕上がりとなっている。『RANMARU 神の舌を持つ男酒蔵若旦那怪死事件の影に潜むテキサス男とボヘミアン女将、そして美人村医者を追い詰める謎のかごめかごめ老婆軍団と三賢者の村の呪いに2サスマニアwithミヤケンとゴッドタン、ベロンチョアドベンチャー!略して…蘭丸は二度死ぬ。鬼灯デスロード編』は12月3日(土)より全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年09月10日アイドルグループ・乃木坂46の「3期生最終オーディション」が4日、都内で行われ、合格した12名が決定した。乃木坂46の3期生には、1期生38,932人、2期生16,302人を大きく上回る48,986人が応募。1次、2次、3次審査を勝ち抜いた13名のうち1名が辞退し、この日のファイナル審査には12人が挑み、全員合格となった。3期生となったのは中村麗乃、大園桃子、山下美月、坂口珠美、吉田彩乃、向井葉月、岩本蓮加、与野祐希、久保史緒里、伊藤理々杏、梅澤美波、佐藤楓の12人。今回のオーディションでは大手出版社20誌とのコラボレーション企画も行われ、各誌の特別賞に選ばれたメンバーは、その雑誌に掲載されることが確約された。『週刊ヤングジャンプ』や『FLASHスペシャル』などメンバー最多の5社から特別賞が与えられ、この日の会見でも暫定センターを務めた鹿児島県出身で16歳の大園は、合格の感想を聞かれると「何もできないのに受かったのが不思議です。これから…頑張ります」と声を震わせ、暫定センターに選ばれたことについて聞かれると「自分にできるか不安です」と弱気なコメント。さらに「頑張ります」とコメントしたことについて、具体的に何を頑張るのか追及されると「…全部頑張ります」と独特の間で返答し、再び報道陣を沸かせた。さらに、登壇した際に手を揺らしていた大園は、そのことを聞かれると「していません」と否定。メンバーから「していたよ」と突っ込まれると、キョトンとし「覚えていません」とコメント。理想のセンター像を聞かれると「齋藤飛鳥さんみたいなセンターを目指したいです」と今回初めて即答したが、具体的に好きな部分を聞かれると「…全部いいと思います」とポツリ。独特の間でオドオドと一言しかしゃべらないその雰囲気に、報道陣からは「天然? それともポンコツ?」と早くもキャラ付けされていた。また、『Zippre』や『週刊ヤングマガジンなど』など4社から特別賞が与えられた東京都出身で17歳の山下は「大好きな乃木坂46さんに入れたことが夢のようで、今でも実感が湧いていません」と夢見心地な様子で、「私はそんなにキャラとか個性はないんですけど、乃木坂46さんにとって必要な存在になれるように、一生懸命努力したいと思います」と意気込みを語った。同じく、特別賞が与えられた宮城県出身で15歳の久保は「まだ信じられないんですけど、まだスタート地点に立ったばかりなので、ここで満足せずに頑張っていきたいと思います」と気合を入れていた。
2016年09月05日松重豊扮する主人公が仕事の合間に各地のグルメをひとり味わい楽しむ人気ドラマシリーズ「孤独のグルメ」。そのスペシャル版となる「孤独のグルメスペシャル!真夏の東北・宮城出張編」が8月3日(水)今夜いよいよ放送となる。原作は「月刊PANJA」(扶桑社)で90年代に連載された同名コミック。その後「SPA!」(扶桑社)で復活し現在も不定期掲載されている。2012年からスタートしドラマシリーズも昨年の「Season5」がシリーズ最高視聴率を記録するなど、放送を重ねるごとに人気を高めている。今年の元日には「孤独のグルメ お正月スペシャル ~真冬の北海道・旭川出張編」が放送されこちらも好評を博した。今夜のスペシャル版では東北・宮城を舞台に、向井理、渡辺いっけい、でんでん、余貴美子の4人のゲストを迎え、松重さん演じる輸入雑貨商を営む井之頭五郎のグルメ旅が繰り広げられる。古くからの友人である岸本(渡辺いっけい)の依頼で、輸入雑貨商を営む井之頭五郎は8年ぶりに仙台へやってきた。今回の依頼は、岸本がイベントのプロデュースを手掛ける牡鹿郡女川町の商業施設「シーパルピア女川」での仕事。震災からの復興を目指す人々に力を貸してほしいと言われ、五郎は力強く応える。打合せも無事に終わり、空腹を感じた五郎が入ったのは、仙台名物・牛たんの店。牛たんのセットとちょっと変わった一品料理に舌鼓を打ち、女川での仕事に向けて精をつける。仙台から石巻へ電車で移動した五郎は、女川へ向かうためレンタカー屋へ。しかし、そこにあったのは軽トラックのみ。仕方なく、慣れないトラックで仕事先のシーパルピア女川へ向かう。「シーパルピア女川」に到着し、立ち並ぶ店を興味深く眺め始める五郎。中には、「ほやきそば」(ホヤの焼きそば)という気になるのぼりを出している店もある。待ち合わせ場所に赴いた五郎は、担当者である牧原(向井理)と会う。仕事が一段落すると、また腹が減ってきた五郎。軽トラックに乗り、とりあえず進んでみたものの道はどんどん山道へ。店があるのか不安になったところ、前方に看板を見つける。プレハブの店の前には「活魚」の文字、背後に山のある場所で海鮮を食べることに面白さを感じ、店へと足を踏み入れる。そこで五郎が出会うグルメとは…?また、五郎の腹は、そこで満足するのか!?…というのが今回のストーリー。個人で輸入雑貨商を営む“井之頭五郎”が、商用で訪れたさまざまな街で、ひとりふと立ち寄った店で食事をし、言葉で表現できないようなグルメたちとの出会いを描いていく本作。今回、1泊2日の東北・宮城出張では計3軒でグルメを堪能するという。本作の魅力はグルメをテーマにしながらも、主人公の井之頭五郎が赴くのが大衆的なお店である点。仕事の合間に立ち寄った街の名店で五郎が料理を味わう姿を見て、思わずお腹がすいてしまったという視聴者も多いのではないだろうか。松重さんも「本当においしかった。ドラマを見て興味をもったら、足を延ばして食べに来てほしい」とコメントした宮城のグルメ。ドラマで堪能するだけでなく実際に味わいに行ってみるのもアリかもしれない。「孤独のグルメスペシャル! 東北・宮城出張編」(仮題)は8月3日(水)22時~テレビ東京系で放送。(笠緒)
2016年08月03日パルコ・プロデュース公演『悼む人』からは4年ぶり、向井理が蓬莱竜太作・演出『星回帰線』に出演することが決まった。劇団『モダンスイマーズ』を率いて、外部にも次々と話題作を生み出している蓬莱。向井は以前から蓬莱作品の大ファンだそうで、今回は念願かなってのプロジェクトだ。舞台『星回帰線』チケット情報モダンスイマーズの作品は、ほぼ観ていると言う向井。少人数で描く濃密な世界観に惹かれるのだとか。「日常を描く話が好きなんですが、蓬莱さんの作品は日常から生まれるちょっとしたズレから、思わぬことが暴かれていく。伏線の張り方やその回収の仕方も絶妙です。笑いもあって、エンタテインメントとしてのバランスもおもしろい」。ふとした会話から人間関係にひそむ愛憎を浮かび上がらせる蓬莱、その作風はスリリングで骨太だが、人を愛おしく見つめる情感にあふれている。そして今回はとある地方都市、様々な問題を抱える人々の共同生活が描かれる。スローな暮らしぶりは一見、楽園のように見えるのだが…。「特殊な設定だけど、描かれるのは日常。舞台という非日常空間で日常を覗き見しているような感じです。派手なアクションなどないなか、言葉と体を武器に人間性や関係性を変化させていく…。どうなることか、緊張感があります」。舞台が好きで、自身でもよく観に行く。観客の集中力や想像力を刺激するような作品が好きな演劇ファンだ。「観客のリアクションがダイレクトに伝わるライブ感に惹かれます。それと舞台は、稽古を通して100回、200回と膨大な数のセリフを言う。セリフを大事にしている気持ちになるのも魅力かな」。しかし、その緊張感はやはり「怖いもの」だとか。「初日の幕があくとき、毎回、やらなきゃよかったって思います。でも、千秋楽が終わるとまたやりたくなる。それが舞台の魔力です。中毒性ありますね、パンチドランカーみたい(笑)」。しかも、今回は熱望していた蓬莱作品、共演も濃密な劇世界にふさわしいツワモノが揃った。やるからには、「観客の心に爪痕を残すような作品にしたい」と、静かな闘志を見せてくれた。共演は、奥貫薫、野波麻帆、高橋努、岩瀬亮、生越千晴、平田満。公演は10月1日(土)プレビュー公演、2日(日)から30(日)まで東京芸術劇場 シアターウエストにて上演。その後、豊橋、北海道、京都を含む全国7か所を巡演する。チケットは8月21日(日)より一般発売開始。なお、チケットぴあでは、8月4日(木)午前11時まで有料会員向けインターネット抽選先行「いち早プレリザーブ」を受付中、8月3日(水)午前11時より無料会員向けインターネット抽選先行「プレリザーブ」受付予定。取材・文/大西美貴
2016年08月01日実写版『進撃の巨人』や、『劇場版MOZU』など多くの映画作品に出演し、役柄によって別の顔をみせる俳優・長谷川博己。彼の最新作は「エヴァンゲリオン」シリーズの生みの親にして、世界中でその名を轟かせている庵野秀明の脚本・総監督作『シン・ゴジラ』だ。7月29日(金)に公開されるが、いまだストーリーの多くはヴェールに包まれたまま…12年ぶりに日本で製作されるということもあって注目を集める本作について長谷川さんと同事務所でもある女優・玄理が迫り、庵野総監督の演出や撮影秘話について語ってもらった。■始まりは1954年の初代『ゴジラ』玄理:私は『ゴジラ』を今回初めて観たのですが、長谷川さんはいままでシリーズは観ていましたか?長谷川:結構、観ていました。初めて観たのは1954年の『ゴジラ』でした。小学校の頃、ほかにやっていたものも観ていたかもしれないけど初めて観たのは白黒の『ゴジラ』でしたね。玄理:映画館でご覧になったのですか?長谷川:いや、54年の作品はビデオテープで観ました。『七人の侍』も同じ年なんですよね。家に1954年の作品がたくさんあって『七人の侍』を観たあとに『ゴジラ』を観ました。玄理:小学校の頃観て『ゴジラ』を好きになりました?長谷川:ただただ、恐ろしいと思っていました。昔の特写は、ゴジラが人形で、コマ撮りになっているところもあるからちょっとカクカク動いていたりするんですね。人間の手で動かしている魂が宿った感じがとても怖いなと思いながら、ちょっと滑稽で好きでしたね。玄理:その後、いくつか『ゴジラ』シリーズは観ていたんですか?長谷川:多分観ていたと思いますよ。全部観ていたかは分からないですけど、ビデオだったり映画館だったりで。一時期やっていた『ゴジラ対モスラ』とか戦うものもたくさん観ていましたね。玄理:今回、長谷川さんはゴジラから日本を守らなきゃいけないという役でしたよね。直接の対決ではないにしろ、ゴジラと戦って、そのゴジラに対して怖いとか、憎いとかそういう気持ちはあったんですか?長谷川:ゴジラに対して憎しみとかを矢口が表現する場所ってそんなになかったと思います。庵野さんからも、そこはあまり求められてなかったです。どれだけ被害や犠牲者を出さずにうまくゴジラを倒せるか、というのがリーダーとしてあるべき姿かというのを想像しながら、それが感情的になるのはいけないことなんじゃないかと思いながら演じていたと思います。玄理:ゴジラに対しての気持ちというよりは国民を守らなきゃという思いの方が大きかったんですか?長谷川:ゴジラをどうやったら倒せるのかというところに腐心していたので、当然そういう部分の感情を出したりもしましたけど、それよりもどういう風に事態を解決していくかというところに専念してましたね。玄理:実際観て思ったのは、ゴジラを倒す以前に会議して誰の許可を取って…経なきゃいけない工程が強調されているように感じました。長谷川:そうですね。庵野さんがどう思って描いたのか、答えは聞いてはいないですけど。玄理:長谷川さんだったら煩わしいと思いますか?それともあって然るべきだと思いますか?長谷川:もっと即決できれば理想的ですが、やっぱり前例がないことが起きたときの対応は一筋縄ではいかないと思うんです。もし本当にゴジラが現れたら、現場で対処する前にいろいろしなきゃいけないと思うとちょっとゾッとしますよね。玄理:そうですよね。誇張されているものなのか、あれがリアリティなのか分からないけど、本当にこういう工程を踏まなきゃいけないとなると、無駄じゃないのかもしれないけど、助けるためにいろいろできたのに…と思いました。■庵野秀明のこだわりぬいた演出玄理:庵野さんの演出で変わったものはありましたか?長谷川:庵野さんはやっぱりこだわりがすごいですね。なかなかあれ程こだわり抜ける方はいないと思います。玄理:例えばどんなときにこだわっていると思ったんですか?長谷川:カメラが8台くらいあって、壁を取っ払って8台で撮って、今度は隣の壁を取っ払って8台で撮って…。あとはリサーチ力がすごいですね。事実に基づいて作っていると感じました。庵野さんにいろいろ聞くと、そんなに意味の大きいものなんだと思う部分がたくさんあって、台本を読めば読むほど新しい発見に気づかされました。映画もシンプルなストーリーだけどその中で行われている細かいところは専門的すぎてかなり難しいこともあるんですよね。でも観ていると全部が繋がって理にかなってる。この作品は未来のあり方を庵野さんが指し示しているなと思いました。玄理:カメラ8台はどんなカメラだったんですか?長谷川:もちろん映画用のいいカメラがメインですが、iPhoneもありましたね。あとはデジタルカメラとか…8台以上あったかもしれないですね。実際iPhoneの映像も使ってるって言ってました。玄理:みたいですね!アプリを入れて画質を揃えて…って聞いたことがあります。専門的なセリフが多かったと思うのですがどうでしたか?長谷川:内容を理解するのに時間がかかりましたね。会話の速度も速いですし、その中で即断して決めていく政治家の会話はなかなか面白いものがありました。玄理:政府の機関なども調べたりしたんですか?長谷川:そうですね、実際に取材しても本音で話してくれないかもしれないと思ったので政治家に近い友達に「こういう場合はどういう意図があると思う?」とか聞いて、「裏側でこういう欲があればこうするだろう」とかそういう話を聞いたりしましたね。玄理:長谷川さんの役って出世欲が強い役ではなかったですよね?長谷川:いや、出世欲がなければあのポジションにいなかったと思います。欲が表面に出ていなかっただけで矢口が40歳前に官房副長官の立場になれるということは、なくはないかもしれないけど、普通に考えたら若い人が抜擢されることは考えられないんじゃないでしょうか。大人の事情がありつつも選ばれるんですよ。選ばれてからも目立ちすぎると足を引っ張られると思うんです。だからそこに矢口の人物像の答えがあるなって。矢口は人とどう接するのか、周りからどう見られているのか。ということを庵野さんと相談し、想像しながら役を組み立てていきました。■そこに無いものを見る…演劇で培ったもの玄理:役としてはゴジラって初めて対峙する怪獣になりますよね?長谷川:そうですね。庵野さんからコンピューターグラフィックで作ったものを見せてもらって、こういう映像が映っていると思ってやってくださいって言われて。ほとんどグリーンバックでした。玄理:もしかしたら俳優さんによっては正確には見ているものとか、覚えているゴジラが違うかもしれないですよね?長谷川:そうですね。でも大体は見せてもらっているから思い描いているものは一緒だったと思います。玄理:今回のお芝居は、ゴジラの起こした出来事に怒りなどの感情を表現してお芝居するじゃないですか。ないものを見ながら演じることにやりづらさなどはありましたか?長谷川:僕はもともと演劇をやっていたから無いものを見えるように演技することは、ずっとやってきたことなんです。だから違和感や勝手が違うとかは感じなかったですね。(text:cinemacafe.net)
2016年07月28日向井理、木村文乃、佐藤二朗が共演するドラマ「神の舌を持つ男」。この度、主演の向井さん演じる朝永蘭丸が追い続ける謎の温泉芸者“ミヤビ”の正体が広末涼子だということが分かった。ドラマは、行く先々でなぜか必ず巻き込まれてしまう事件の謎解きをする朝永蘭丸(向井理)と、2時間サスペンスドラママニアのうざかわ女・甕棺墓光(木村文乃)、そしてそんな暴走しがちな2人を鋭い突っ込みでまとめる唯一まともな人格者(?)の宮沢寛治(佐藤二朗)、ひょんなことから知り合った3人の男女が、1台のボロ車に乗って温泉宿で寝食を共にしながら謎の温泉芸者“ミヤビ”探し求めて、日本全国を旅するコミカルミステリー。舌に乗せたものを成分に変換する脳を持つ蘭丸は、唾液や胃液などに含まれる成分も分かってしまうため、女性とキスすることはもちろん、恋など出来ないはずだった。ところが蘭丸の祖父・平助(火野正平)の通夜で、ミヤビと接吻した蘭丸の脳には幸福の色が広がり、成分が何も浮かばなかった。「なぜミヤビには何も感じなかったのか? きっと愛に違いない」と思い込んだ精神年齢が低い蘭丸は、それを確かめるためにミヤビを追い、温泉場を巡っているのだった。そんな蘭丸の思いを知ってか知らでか、ミヤビは蘭丸を避けているようにも見える…。それはいったいなぜなのか? 実はそれこそが、このドラマ最大のミステリー。そんな全てが謎だらけのミヤビだが、これまでドラマの最後に流れる出演者テロップにはミヤビ役は「ヒ・ミ・ツ」と紹介されており、番組スタート当初から「ミヤビ役は誰?」「丸ちゃんにキスしてるあの輪郭はもしや…?」などウェブ上ではいろいろと噂されていた。そんな中、今回その“ミヤビ”が広末さんだということが明かされた。本作品の原案・監督を担当する堤幸彦と広末さんといえば、「愛なんていらねえよ、夏」でタッグを組み、『恋愛寫眞』では主演に。今回は、「スターマン・この星の恋」以来のタッグとなる。そんな広末さんは「堤ワールド全開な今作品にも、謎の女というネーミングの面白い役で出演させていただき、とっても光栄です」と喜び、「ミステリアスで魅惑的なミヤビ役を楽しんで演じさせていただきました。これからの展開にもご期待ください!!」とメッセージを寄せた。そして、7月29日(金)放送の第4話からはいよいよ広末さんが登場する。 4話では、毛増村(けましむら)へと続く山道を走っている最中、蘭丸はその道を歩くミヤビ(広末涼子)を発見! ようやく会えたと喜ぶ蘭丸だったが、ミヤビは蘭丸を避けるように走り去ってしまう。さらに、突然目の前に落雷が。あえなくミヤビを見失ってしまうのだ。その時、土砂崩れに巻き込まれそうになった町子(臼田あさ美)を寛治(佐藤二朗)が間一髪で助ける。命拾いしたと喜んだのもつかの間、土砂の中に数体の白骨死体を見つけた光(木村文乃)が気絶し、町子の案内で蘭丸と寛治は光を運びながら村へと向かうことに。村へ向かう道のあちこちでは、村人達が野菜や肉を手でちぎっている姿が。毛増村には、古くからの言い伝えでこの時期、村の刃物を全て「雷神の祠」に封印し、刃物は一切使えないというのだ。町子は村長の赤池(きたろう)が営む旅館「波外ノ湯」へ3人を案内。赤池の妻で女将の栄子(真飛聖)は、3人を歓迎するが話題が白骨死体に及ぶと態度を一変させる。そんな中、村の駐在警官・木村(野添義弘)が胸に刀を刺され死んでいるのが発見される。しかもその胸に刺さっていたのは、光の骨董刀だった…。「神の舌を持つ男」は毎週金曜日22時~TBSにて放送。(cinemacafe.net)
2016年07月25日松重豊が各地のグルメを自らの信念にのっとって堪能し、ひとり楽しむ人気ドラマシリーズ「孤独のグルメ」。このほど、8月3日(水)に放送される「孤独のグルメスペシャル!真夏の東北・宮城出張編」に向井理、渡辺いっけい、でんでん、余貴美子の4人が参加、シリーズ最長1時間超えのスペシャルとなることが分かった。古くからの友人である岸本(渡辺いっけい)の依頼で、輸入雑貨商を営む井之頭五郎(松重豊)は8年ぶりに仙台へやってきた。今回の依頼は、岸本がイベントのプロデュースを手掛ける牡鹿郡女川町の商業施設「シーパルピア女川」での仕事。震災からの復興を目指す人々に力を貸してほしいと言われ、五郎は力強く応える。打合せも無事に終わり、空腹を感じた五郎が入ったのは、仙台名物・牛たんの店。牛たんのセットとちょっと変わった一品料理に舌鼓を打ち、女川での仕事に向けて精をつける。仙台から石巻へ電車で移動した五郎は、女川へ向かうためレンタカー屋へ。しかし、そこにあったのは軽トラックのみ。仕方なく、慣れないトラックで仕事先のシーパルピア女川へ向かう。「シーパルピア女川」に到着し、立ち並ぶ店を興味深く眺め始める五郎。中には、「ほやきそば」(ホヤの焼きそば)という気になるのぼりを出している店もある。待ち合わせ場所に赴いた五郎は、担当者である牧原(向井理)と会う。仕事が一段落すると、また腹が減ってきた五郎。軽トラックに乗り、とりあえず進んでみたものの道はどんどん山道へ。店があるのか不安になったところ、前方に看板を見つける。プレハブの店の前には「活魚」の文字、背後に山のある場所で海鮮を食べることに面白さを感じ、店へと足を踏み入れる。そこで五郎が出会うグルメとは…?また、五郎の腹は、そこで満足するのか!?個人で輸入雑貨商を営む“井之頭五郎”が、商用で訪れたさまざまな街で、ひとりふと立ち寄った店で食事をし、言葉で表現できないようなグルメたちとの出会いを描いていく本作。今回、1泊2日の東北・宮城出張では計3軒でグルメを堪能するという。向井さんが演じるのは、井之頭五郎が今回仕事をする商業施設「シーパルピア女川」の職員・牧原達也。イベントを成功させたいという熱い思いがあり、五郎の力を借りることに。五郎の古くからの友人・岸本を演じるのは、渡辺さん。岸本は、女川での仕事を紹介し、五郎が宮城へ来るきっかけを作る役どころ。また、でんでんさん、余さんはそれぞれ、五郎が訪れる2軒の店の親方と女将に。どんなお店なのかはお楽しみだが、2人は「孤独のグルメ」らしく、その店の雰囲気に溶け込み、東北の隠れた食事処の魅力を体現する。松重さんが「本当においしかった。ドラマを見て興味をもったら、足を延ばして食べに来てほしい」と明かすそのグルメを、多彩なゲストとともに楽しんでみて。「孤独のグルメスペシャル! 東北・宮城出張編」(仮題)は8月3日(水)22時~テレビ東京系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2016年07月19日俳優の向井理が、テレビ東京系スペシャルドラマ『孤独のグルメスペシャル! 真夏の東北・宮城出張編』(8月3日22:00~)に出演することが19日、わかった。同作は、個人で輸入雑貨商を営む井之頭五郎(松重)が、商用で訪れた街で出会ったグルメを紹介するドラマ。久住昌之作・谷口ジロー画の漫画『孤独のグルメ』を2012年にドラマ化し、2015年までにSeason5まで放送。今年1月1日には、『孤独のグルメ お正月スペシャル ~真冬の北海道・旭川出張編』も放送されている。向井は、宮城の商業施設の職員・牧原達也を演じ、東北大震災で被害を受けた女川町の復興イベントを成功させるため、五郎に協力を頼む。また、五郎の古くからの友人・岸本を渡辺いっけい、五郎が宮城で訪れる2軒の店の親方と女将を、でんでんと余貴美子が演じる。同スペシャルは、五郎が1泊2日で宮城県に赴く設定で、3軒の食事処に立ち寄る。また、これまでで最長となる1時間8分の放送となる。
2016年07月19日堤幸彦が構想に20年を費やしたという企画を向井理を主演で映像化したTBS系金曜ドラマ「神の舌を持つ男」の第2話が7月15日(金)今夜放送される。本作は脚本・櫻井武晴、演出・堤幸彦、プロデューサー・植田博樹という最強タッグが、向井理、木村文乃、佐藤二朗ら強力な俳優陣を迎え制作した“堤ワールド”集大成とでもいうべき作品。物語は全国の秘湯と呼ばれる温泉地を舞台に、向井さん演じる舌に乗せたものをガスクロマトグラフィーばりに分析する能力“絶対舌感”を持つ青年・朝永蘭丸(ともながらんまる)が、木村さん演じる2時間サスペンスドラママニアのウザカワ女・甕棺墓光(かめかんぼひかる)、佐藤さん演じる宮沢寛治(みやざわかんじ)とひょんなことから出会い、一台のボロ車に乗って温泉宿で寝食を共にしながら、謎の温泉芸者「ミヤビ」を探し求めて日本全国を旅するコミカルミステリーになっている。今夜放送の第2話では、ミヤビがいると聞き「鐵友温泉」へと向かう蘭丸、 光、 寛治の3人は、女将・順子(山村紅葉)と湯守の重吉(徳井優)が夫婦で切り盛りする温泉宿「南出田楼」に辿り着く。そこは近年客足が途絶えており閉業寸前だった。蘭丸が宿でミヤビの行方を聞いていると、2人の客を連れて10年ぶりに帰ってきた順子と重吉の長男・天童(中尾明慶)が突然旅館を継ぐと言い出し2人と大喧嘩。さらに麓から女性の悲鳴が聞こえて蘭丸らが駆けつけるとミヤビが走り去っていくところだった。慌ててミヤビを追おうとする蘭丸。しかし光が男性の死体を発見する…という物語が展開する。金曜ドラマ「神の舌を持つ男」第2話は7月15日(金)22時~TBS系で放送。(笠緒)
2016年07月15日『BECK』『パラダイス・キス』『信長協奏曲』や「S -最後の警官-」 に出演し、先日スタートしたドラマ「神の舌を持つ男」では主演を務めるなど、映画にドラマと引っ張りだこの俳優・向井理。この度、向井さんがかねてより熱望していた劇作家・蓬莱竜太との初タッグが実現した舞台「星回帰線」の上演が決定した。かつての恩人に呼ばれ、地方にある恩人の家を訪ねる三島(向井理)。そこには天体を観測しながら、自給自足の生活を営む生活があった。美しい自然の中、社会生活に疲れた人達との共同生活。三島はそこが楽園に思えた。その中に溶け込み受け入れられる三島。しかし、そのことで施設の代表である恩人からの嫉妬を受けることになる。次第にそのひずみは顕著となり、施設に集まるそれぞれの人間関係を複雑にしていく。いつの間にか、かつての恩人と対立することになる三島。何故こうなったのか。何故そうなるのか。留まることも、去ることも許されず、「人間」に巻かれていく…。本作は、劇作家・蓬莱さんが、自ら率いる「モダンスイマーズ」の最新作「嗚呼いま、だから愛。」、休館前の現パルコ劇場では最後の新作舞台となるパルコ・プロデュース公演「母と惑星について、および自転する女たちの記録」に続いて贈る、期待の書き下ろし最新作。三島の成長記であり、人間たちの繋がりを描く物語だ。出演者には、向井さんをはじめ、今期ドラマ「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」や連続テレビ小説「とと姉ちゃん」に出演中の奥貫薫、先日放送スタートした「時をかける少女」に出演する野波麻帆、「S -最後の警官-」では向井さんと共演も果たした高橋努。そのほか、岩瀬亮、生越千晴 、平田満と、ドラマや映画だけでなく演劇界でも活躍する実力派俳優が結集している。かねてより蓬莱竜太作・演出の舞台への出演を熱望していたという向井さんは、今回の決定に「年に1本は舞台をやりたいと思いながら、気がつけば前回から3年が経っていました。3年ぶりの舞台が、何年も前からずっと一緒にお仕事をしたいと話していた蓬莱さんの作・演出で叶うということで、自分にとっては本当に念願の舞台です」と喜ぶ。また、「蓬莱さんの作られる、日常の延長の中の会話で世界が動いていくのにどこか違和感があって、いつの間にか日常がゆるやかに破壊されて、また再生されていくような独特の世界観が面白くて、出来上がった作品からは、役者と演出家がしっかり組んで稽古を積み上げたことが伝わってくる土臭さというか…いつかこの世界の中に入ってみたいと思っていました」と蓬莱作品を熱く語った。対する蓬莱さんは「キャスト陣は信頼出来る人しかいないので、とても楽しみです。東京では小劇場で演じてみたいという向井くんのチャレンジグな姿勢に僕も乗りました」と語り、本舞台については「内容としては、なんでこんなとこに来てしまったんだろうと、人間関係でどんどん大変なことになっていく“巻き込まれ型向井くん”をお届けしたいと思っています。滑稽だけど胸がヒリヒリするような舞台にします」とコメントを寄せた。パルコ・プロデュース公演「星回帰線」は10月1日(土)~30日(日)、東京芸術劇場 シアターウエストにて上演。※地方公演:豊橋、札幌、新潟、京都、広島、北九州、鹿児島にて公演あり。(cinemacafe.net)
2016年07月13日向井理が“絶対舌感”で事件を解決する青年を演じるTBS系金曜ドラマ「神の舌を持つ男」が7月8日(金)今夜より放送開始する。脚本・櫻井武晴、演出・堤幸彦、プロデューサー・植田博樹という最強タッグが手がける本作。物語は全国の秘湯と呼ばれる温泉地を舞台に、ひょんなことから知り合った向井さん演じる朝永蘭丸(ともながらんまる)が、木村文乃演じる2時間サスペンスドラママニアのウザカワ女・甕棺墓光(かめかんぼひかる)、佐藤二朗演じる宮沢寛治(みやざわかんじ)と出会い、一台のボロ車に乗って温泉宿で寝食を共にしながら、謎の温泉芸者「ミヤビ」を探し求めて日本全国を旅するコミカルミステリー。堤氏が構想に20年を費やしたという企画となり、堤氏と向井さんは連続ドラマ初タッグとなるほか、向井さんと木村さんも連続ドラマ初共演となる。また向井さん、木村さん、佐藤さんのほか片平なぎさ、火野正平、宅麻伸らが出演。そのほか2時間サスペンスドラマの女王が続々登場するということで、こちらにも期待。さらに主題歌には“演歌の女王”坂本冬美の「女は抱かれて鮎になる」を起用。金曜ドラマ枠で演歌が主題歌となるのは“異例”で、坂本さんはドラマにも出演するのでお楽しみに。また向井さん演じる蘭丸は舌に乗せたものをガスクロマトグラフィーばりに分析する能力“絶対舌感”を持つ青年という設定。劇中の舌を出すシーンについて「抵抗しかないですね」と言いつつも「そういうことはすべて受け入れました。身を削ってやった自信もあります」と制作発表会見で語っていた向井さん。その演技にも注目。第1話では蘭丸ら3人が栃木県奥日光にある秘湯「湯西川温泉」にたどり着き、宿に到着するとミヤビが男と立ち去っていくところに遭遇。慌てて後を追おうとするが、ガス欠のボロ車はうんともすんとも言わず立ち往生。落胆する蘭丸をよそに、寛治は宿の女将・美鈴(片平なぎさ)に、「三助として“垢すり”“湯かけ”“肩もみ”をするから1泊させてくれないか?」と無茶な申し入れ。蘭丸は“伝説の三助”といわれる「大津のヘースケ」・朝永平助(火野正平)の孫で弟子だったのだ。そこへ、近くの川で死体が発見されたと温泉組合長の石原(大河内浩)が駆け込んできて…というストーリーが展開する。向井さんが「これまで堤さんとは、朗読劇、映画、舞台とご一緒させて頂いたのですが、今回初めて連続ドラマをやるので、今までの集大成ともいえます。今回の作品は僕が一番好きな“堤幸彦ワールド”が満載です」と語るほど堤ワールド満載の本作。ぜひその神髄を味わって。「神の舌を持つ男」は7月8日(金)22時~TBS系でスタート(初回は15分拡大)。(笠緒)
2016年07月08日俳優の向井理が4日、都内で行われた主演を務めるTBS系ドラマ『神の舌を持つ男』(7月8日スタート/毎週金曜22:00~)の制作発表に、共演の木村文乃、佐藤二朗、堤幸彦監督、脚本の櫻井武晴とともに出席。主題歌を担当する坂本冬美もサプライズで登場した。『SPEC』『TRICK』の堤幸彦が構想に20年を費やし、原案・監督を務める同ドラマは、ひょんなことから知り合った3人の男女が、全国各地の温泉場を舞台に繰り広げるコミカルミステリー。舌にのせたものを分析する能力"絶対舌感"を持つのび太のような主人公・朝永蘭丸(ともながらんまる)を向井が、2時間サスペンスドラママニアのウザカワ女・甕棺墓光(かめかんぼひかる)を木村が、暴走しがちな2人を鋭い突っ込みでまとめる宮沢寛治(みやざわかんじ)を佐藤が演じる。主演の向井は「得体の知れない作品の制作発表にお集まりいただき…」と冒頭で笑いを誘い、作品について「わけがわからないところから始まって、長い間やってきましたがやっぱりわからない」とコメント。そう言いながらも、「堤さんの世界観が形になっていく瞬間を目の当たりにした。期待値の高い作品」と自信をのぞかせた。演じる蘭丸については「よくわからないキャラクター。あまり世間慣れしていないことや、探求心だけで生きているところ突き詰めたら、精神年齢が低い子に」と説明。「でも、愛らしい感じになったかな」と笑うと、堤監督も「かわいい。これは予想していませんでした。かわいさという武器をこの男は持ってきた」と太鼓判を押した。舌をペロッと出すシーンに抵抗はなかったか聞かれると、向井は「抵抗しかない。台本を読んだときははらわたが…」と本音を漏らし、「衣装合わせでふんどしが置いてある光景もシュールでしたし…」と回顧。「そういうことを正面から受けていたら立ち直れないので受け入れるようにした」と言い、「精神的に強くなった」と語った。また、「オールロケということで体力的には3本の指に入る…1本の指に入るような過酷な撮影でした」と明かした。佐藤も「向井さんとともにほぼ毎週ふんどし姿になります」とふんどしについて触れ、「ほとんど無駄な肉のついてない向井さんと、無駄な肉しかついてない年相応の怠惰な…」とコメント。一部の層には響くのではないかと期待を示した。
2016年07月04日TBS系ドラマ「神の舌を持つ男」制作発表会見が4日(月)に都内で行われ、主演の向井理、共演の木村文乃、佐藤二朗、堤幸彦(監督)、櫻井武晴(脚本)、主題歌を担当する坂本冬美が登壇した。ひょんなことから知り合った3人の男女が、一台のボロ車に乗り温泉宿で寝食を共にしながら、謎の温泉芸者「ミヤビ」を探し求めて日本全国を旅するコミカルミステリー。舌に乗せたものを分析する能力“絶対舌感”で事件の謎解きをする青年・朝永蘭丸役を向井さん、2時間サスペンスドラママニアのウザカワ女・甕棺墓(かめかんぼ)光役を木村さん、暴走しがちな2人を鋭い突っ込みでまとめる宮沢寛治役を佐藤さんが演じる。冒頭、「本日は、得体の知れない作品の会見にお越しいただき有り難うございます」とあいさつする向井さんは,「最初に話を聞いた時、なんだこれは?と思いましたが、撮影がはじまってもやっぱりわかりません」とぶっちゃけ。撮影はオールロケのため、「体力的には今までやって来た作品の中で1本の指に入るくらい大変なものでした」と過酷さも訴えた。劇中、舌をペロッと出すシーンがあるのだが、それについては「抵抗しかないですね。台本を読んで、ちょっと腸(はらわた)が…それ以上は言えませんけど」と胸中をほのめかすと、「衣装合わせでふんどしが1枚置いてある光景もシュールです」と苦笑い。しかし、「いろいろ正面から受けていたら立ち直れないので、そういうことはすべて受け入れました。精神的に強くなれました」と笑顔も見せると、徐々に作り上げられる独特の世界観に感服し、「期待値の高い作品ですし、身を削ってやった自信もあります」と胸を張った。木村さんはオファーを受けた際、「なぜ、わたしなんだろう」と思ったそうで、いまもなおその謎は解明していないことを打ち明けつつ、「ヤンキー座りで行儀が悪く、イビキ、舌打ち、暴言がすごく難しいなと思いました」と女性らしい一面をのぞかせるも、向井さんは「アテ書きでしょ?」とツッコみ。堤さんも「映画『イニシエーションラブ』で都会的な女性役を演じてもらいましたけど、本質は見抜いたので狙い通りです」としたり顔を見せて笑いを誘った。30年近く考えていた企画が結実するとあってご機嫌の堤さんは「みなさんにご迷惑をおかけしていますがその成果が表れると思います」と自信をみなぎらせると、「奇跡のパワーを楽しみにしてください」とアピールした。金曜ドラマ「神の舌を持つ男」(毎週金曜よる10時~10時54分)はTBSにて7月8日スタート(初回は15分拡大)(text:cinemacafe.net)
2016年07月04日向井理主演で贈る新ドラマ「神の舌を持つ男」。この度、ドラマの主題歌に“演歌の女王”坂本冬美の「女は抱かれて鮎になる」が起用されることが決定した。舌に乗せたものをガスクロマトグラフィーばりに分析する能力“絶対舌感”を持つ男・朝永蘭丸(向井理)は、ひょんなことから知り合った流浪の古物骨董屋・甕棺墓光(木村文乃)、正体不明の宮沢寛治(佐藤二朗)と共に1台のボロ車に乗って謎の温泉芸者“ミヤビ”を探し、旅に出る。3人が辿り着いたのは、栃木県奥日光にある秘湯「湯西川温泉」。平家の落人伝説が伝わる風情溢れる温泉地だ。一同が宿に到着すると、ミヤビが男と立ち去っていくところに遭遇。慌てて後を追おうとするが、ガス欠のボロ車はうんともすんとも言わず立ち往生してしまう。落胆する蘭丸をよそに、寛治は宿の女将・美鈴(片平なぎさ)に、「三助として“垢すり”“湯かけ”“肩もみ”をするから1泊させてくれないか?」と無茶な申し入れをする。蘭丸は“伝説の三助”といわれる「大津のヘースケ」・朝永平助(火野正平)の孫で、弟子だったのだ。そこへ、近くの川で死体が発見されたと温泉組合長の石原(大河内浩)が駆け込んできて…。ドラマは、全国の秘湯と呼ばれる温泉地を舞台に、ひょんなことから知り合った3人の男女が、1台のボロ車に乗って温泉宿で寝食を共にしながら、謎の温泉芸者「ミヤビ」を探し求めて日本全国を旅するコミカルミステリー。監督の堤幸彦が構想に20年を費やしたという作品で、思わずくすりと笑ってしまうギャグが満載。キャストには、主人公朝永蘭丸役の向井さんや甕棺墓光役の木村文乃、宮沢寛治役の佐藤二朗をメインキャストに、片平なぎさ、火野正平、宅麻伸らが脇を固めている。そんな堤ワールド炸裂のドラマ主題歌を、坂本さんが担当することがこのほど決定。さらに、主題歌だけでなく、坂本さんのドラマ出演も決定! すでにその撮影が千葉県大多喜町で行われたようだ。金曜ドラマ枠で演歌が主題歌となるのは非常に珍しく、資料が残っている1990年以降では初。今回は堤監督の「ど真ん中の演歌をやっていただきたい」という要望に応え、「女は抱かれて鮎になる」が完成した。今回のオファーに坂本さんは「まさかの堤監督から主題歌のご指名を頂いて夢のようです。ましてや主演は向井理さんですよ! 本当に光栄なことです。でもなぜ私だったのでしょう(笑)」と大喜び。そしてドラマ出演に関しては「思いきり楽しんでやりました。今年芸能生活30周年なのですが、1番のサプライズで、これ以上のものはもう暮れまで出てこないと思います」とコメントした。また楽曲を聴いた向井さんは「温泉を巡るドラマにふさわしい曲で、聞いていると各地の撮影場所を想い出すように情景が浮かんできます」と絶賛。「一言で表すことが難しいドラマですが、坂本さんの曲を聞くことで、ドラマの世界観がはっきりします。これまで撮影してきた映像とのコラボレーションが楽しみです」と放送を心待ちにしていると話した。「神の舌を持つ男」は7月8日(金)22時~TBSにて放送開始。(cinemacafe.net)
2016年06月16日苦しい時、悲しい時、つらい恋をしている時、誰にも相談できない時にも、そっと寄り添い、救いの言葉や広い世界を見せてくれるもの…、それが本です。私たちの心を貫くいくつもの物語を紡ぎ、世の女性を救ってきた、作家の島本理生さん、辻村深月さん、西加奈子さんの3人に、自身の読書習慣について語っていただきました!辻村:以前、トークショーで「作家になって失ったものは何ですか」という質問に、他の作家の方が「本を読む時間」と答えていて。確かに読むより書くことに時間を割いてるなって思ったの。でもそれだけに一冊一冊が大切だし、印象深く自分の中に入ってくる気がする。旅に出る時なんて、どの本を持っていこうか考えるだけでテンションが上がるし。島本:そう、それで重いのについ分厚い本を選んでしまう(笑)。旅先で読むとその時見た風景と重なって記憶に残るのもいい。西:私はお二人のように子どもがいないから、いつでも読むかな。寝る前も移動中もお風呂でも。島本:私、普段はもっぱら、子どもが寝たあとで近所のバーに行って1冊読んでるよ。辻村・西:かっこいいー!島本:軽く一杯飲みながら読んで、読み終えたら「いい話だったなあ」って余韻に浸りながら、さらに飲む(笑)。西:お酒強いからできるよね。◇しまもと・りお(中)1983年生まれ。’01年「シルエット」で群像新人文学賞優秀作を受賞。’15年『Red』で島清恋愛文学賞受賞。最新刊は疾走感あふれる恋愛小説『イノセント』。にし・かなこ(左)1977年生まれ。’04年に『あおい』で作家デビュー。’07年『通天閣』で織田作之助大賞、’15年に『サラバ!』で直木賞受賞。著作に『舞台』『まく子』など。つじむら・みづき(右)1980年生まれ。’04年にメフィスト賞を受賞しデビュー。’12年『鍵のない夢を見る』で直木賞受賞。原作ドラマ『朝が来る』がCX系土曜23時40分よりOA中。※『anan』2016年6月15日号より。写真・洞澤佐智子(CROSS OVER)文・瀧井朝世
2016年06月08日生活総合雑誌「暮しの手帖」(暮しの手帖社)を創刊した大橋鎭子と花森安治の軌跡をモチーフに、4月から始まったNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」。10歳のころに父親を病気で亡くした後、家族を守るため「とと(=お父さん)」になると宣言した三姉妹の長女・小橋常子を高畑充希が演じている。父親の死後、母親と三姉妹の4人家族となった小橋家は、静岡・浜松から東京に移り住んだが、その小橋家にふらりとやってきてはすぐに去っていく一風変わった人物がいる。亡くなった父親の弟・小橋鉄郎(三姉妹にとっては叔父)で、演じるのは向井理。「ゲゲゲの女房」(2010年上半期)以来6年ぶりの朝ドラ出演となった向井さんが、「とと姉ちゃん」に参加して感じた朝ドラの「進化」と、ヒロインに抜擢された高畑さんへの期待を語った。鉄郎は生まじめだった兄とは違って、定職に就かず、一獲千金を夢見て、砂金、うなぎの養殖、カブトムシの販売など、あちこちに手を出しては失敗ばかりしている風来坊。小橋家のいる場所に突然やってきては、引っかき回して去っていく。三姉妹からは「定職に就いて下さい!」と説教されてしまうという人物だ。そんな鉄郎を演じていて、向井さんは、「思い返すと、あまりやったことがない役なので新鮮です。明るい役なので気楽にやれますね。嫌われないようにやらなければならないと思いますけど、どこか『面倒くさいな』と思われるような調子のいい役です。こっちも調子が良くなるので、楽しいです」と心境を明かす。ヒロイン役の高畑さんについては、「すごくまじめな方ですね。出来上がっている感じがしますので、僕が何かを言うことはありませんが、本当にしっかりしています」と絶賛。一方では、「高畑さんはブレないから、ブレさせるのが大変です」とも。イタズラ心を持ちながら役に挑む向井さんは、高畑さんを“ブレさせる”ためにアドリブを行うこともあるそうで、「高畑さんをドキッとさせたいなと思って、顔が近づいたときに、本番だけウインクをしたことがあります。高畑さんは、固まっていましたけど(笑)。でも、それがキュートでした」と撮影現場での一幕を回想し、「お芝居もしっかりしています。ただ、あたふたしなければいけないときがあります。NGになってもいいので、肩の力を抜いてやってもらいたいなというときに、僕みたいなキャラクターがいると便利なのかなと思います」。朝ドラに出演するのは、ヒロインの夫である村井茂(水木しげる)役を演じた「ゲゲゲの女房」以来6年ぶりとなる向井さん。「とと姉ちゃん」に参加して、朝ドラが「進化している」と感じたそうだ。「とと姉ちゃん」は「ゲゲゲの女房」と同様に「派手さと言うよりは、台本の良さを繋いでいく作品」とするも、ドラマとしての総合的なクオリティという観点では「いままでとは計量が違う作品だなと思います」と驚きを明かした。「技術的なものやテクニックだけではなく、カメラの性能だったり、色々なもののクオリティがどんどん上がっているなと思います。現場で見ていて分からないことを、オンエアされたものを見て発見することもあるので、オンエアがとても楽しみです」。劇中では、浜松時代に、闘病中のため家族で花見に行くことができず残念がっていた父親を励ますため、常子たちが花が散った桜の木に、布で作った花びらを満開に取り付けた場面があった。向井さんは、「布で作った桜の木を撮ったり、ああいうのはいままではなかったな」と感慨深そうに思い返していた。風来坊とはいえ、父親を失った小橋家にとっては唯一の男の親類となった鉄郎。行動力はあるものの一本気で生まじめな面もある常子では想像すらできないことを、さらりと口にしたりもする。そんな鉄郎が今後、小橋家とどう係わり、常子にどんな影響を与えていくのか。向井さんが演じる鉄郎にも注目したい。(竹内みちまろ)
2016年05月24日全国の秘湯と呼ばれる温泉地を舞台に繰り広げるコミカルミステリー「神の舌を持つ男」が、7月期のTBS金曜ドラマ枠にて放送されることが決定。主演に向井理、共演には木村文乃、佐藤二朗らが出演することも分かった。舞台は全国の秘湯と呼ばれる温泉地。ひょんなことから知り合った3人の男女が、一台のボロ車に乗って温泉宿で寝食を共にしながら、謎の温泉芸者「ミヤビ」を探し求めて日本全国を旅するコミカルミステリー。脚本・櫻井武晴、演出・堤幸彦、プロデューサー・植田博樹といった最強タッグが手掛ける今回のドラマ。本作は、堤氏が構想に20年を費やした念願の作品で、ギャグ・パロディ・オマージュ満載の堤ワールドが炸裂している。主人公の朝永蘭丸役には、現在放送中の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」にも出演している向井さん。今回演じるのは、ちょっとダサくて世間知らずだがなんだか憎めず可愛らしい、「ドラえもん」ののび太のような男だという。舌に乗せたものをガスクロマトグラフィーばりに分析する能力を持つ蘭丸は、行く先々でなぜか必ず巻き込まれてしまう事件の謎解きをするという。演出の堤氏とは、これまで舞台や映画、単発ドラマなどで共にしているが、意外にも連続ドラマでのタッグは今回が初。そんな向井さんは「今までの集大成ともいえます。すべての作品に堤ワールドがありますが、今回の作品は僕が一番好きな“堤幸彦ワールド”が満載なので、こんなに堤さんの匂いがいっぱいするドラマに呼んでもらって本当にうれしいです。初めてお仕事するような気持ちでやらせてもらっています」と喜びを露わにしていた。「蘭丸は、想像力をかきたてるキャラクター。自由にやらせてもらってます。いろんなふり幅がある人物だと思うのですが、可愛らしいところもあるので、その辺はあざとく狙っていきたいなと(笑)」とも話していた。そして共演には、2時間サスペンスドラママニアのウザカワ女・甕棺墓光(かめかんぼひかる)役に、昨年の「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」での熱演が記憶に新しい木村さん。暴走しがちな2人を鋭い突っ込みでまとめる唯一まともな人格者(?)の宮沢寛治役には佐藤さんが出演している。これまた意外にも、向井さんとは今回が連ドラ初共演となった木村さんは、「向井理さんの地に足ついたお芝居と佐藤二朗さんの冷静かつ的確な突っ込みで、つつましさのカケラもない言動や何も顧みない自分勝手さ満載の甕棺墓光が少しはまともになるかと思いきや、堤監督の無茶ぶ…ご指導により、ますますおかしな人へと変貌しながら撮影している毎日です」と新たな木村さんが垣間見えそうな発言。また佐藤さんは「堤さんは僕を映像の世界に招いてくれた、扉を開けてくれた人でして、その人のもと、この作品に関われるのは、なにか運命的なものを感じます」と語り、実は、向井さんが無名時代に共演しており、古い付き合いだという。さらに佐藤さんは、「芝居も考え方も素晴らしく、大いに刺激を受けております。それどころか僕は理に頼り切っていて、それはもう、のび太がドラえもんに頼りきるくらい頼りきっていて、たまにホントに『ドラえも~ん、助けてくれよ~』と口にしてしまうくらい頼りきっております」と向井さんとの仲の良さも伺えるようだ。毎回様々な事件や、濃いゲストが登場するという本作。この3人のかけ合いはもちろん、繰り広げられる“堤ワールド”に期待していて。「神の舌を持つ男」は7月、毎週金曜日TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2016年04月28日俳優の向井理が、7月スタートのTBS金曜ドラマ『神の舌を持つ男』(毎週金曜22:00~)で主演を務めることが27日、明らかになった。演出の堤幸彦監督と連続ドラマ初タッグ、女優の木村文乃とは連続ドラマ初共演となる。堤監督が構想に20年を費やした同ドラマは、全国の秘湯と呼ばれる温泉地を舞台とするコミカルミステリー。ひょんなことから知り合った3人の男女が、1台のボロ車に乗って温泉宿で寝食を共にしながら、謎の温泉芸者「ミヤビ」を探し求めて日本全国を旅するストーリーで、"堤ワールド"が炸裂したギャグ、パロディ、オマージュ満載の作品だという。脚本は櫻井武晴、プロデューサーは植田博樹。撮影は、3月上旬にクランクインし、現在オールロケで好調に進んでいる。向井が演じるのは、『ドラえもん』に出てくるのび太のような男・朝永蘭丸(ともながらんまる)。舌に乗せたものをガスクロマトグラフィーばりに分析する能力を持ち、行く先々で巻き込まれてしまう事件の謎解きをする。そして、2時間サスペンスドラママニアのウザカワ女・甕棺墓光(かめかんぼひかる)役に木村文乃、暴走しがちな2人を鋭い突っ込みでまとめる人格者(?)・宮沢寛治(みやざわかんじ)役に佐藤二朗が決定した。向井は、これまでも堤監督と映画や舞台でタッグを組んでいるが、連続ドラマは初めて。「今までの集大成ともいえます」とし、「今回の作品は僕が一番好きな"堤幸彦ワールド"が満載なので、こんなに堤さんの匂いがいっぱいするドラマに呼んでもらって本当にうれしいです」と喜んでいる。演じる蘭丸については「想像力をかきたてるキャラクター」「いろんなふり幅がある人物」と説明。「可愛らしいところもあるので、その辺はあざとく狙っていきたいなと(笑)」と意気込む。木村は「向井理さんの地に足ついたお芝居と佐藤二朗さんの冷静かつ的確な突っ込みで、自分勝手さ満載の甕棺墓光が少しはマトモになるかと思いきや、堤監督の無茶ぶ・・・ご指導により、ますますおかしな人へと変貌しながら撮影している毎日です」とコメント。そして、「お話毎に変わる統一性皆無の衣装と、普段の私からは想像もできないハイテンションさ、コメディの中にしっかりと人間を描いているドラマになっています」とアピールする。佐藤は「堤さんは僕を映像の世界に招いてくれた人。その人のもと、この作品に関われるのは、運命的なものを感じます」としみじみ。また、「理とも古い付き合いで、彼が全くの無名時代に共演したりしております」と話し、ひと回り年齢が違う向井の芝居や考え方に刺激を受けているほか、「のび太がドラえもんに頼りきるくらい…たまにホントに『ドラえも~ん、助けてくれよ~』と口にしてしまうくらい頼りきっております」と笑いを交えて告白。さらに、「他にない、異色中の異色の作品になると思います」と自信を見せている。(C)TBS
2016年04月28日ピエール・ラコット版『ラ・シルフィード』の上演を控えた東京バレエ団が公開リハーサルを開催、続いて行われた記者懇親会で、斎藤友佳理芸術監と主演ダンサーたちが舞台への意欲を語った。【チケット情報はこちら】懇親会冒頭、「すべてこの作品からスタートした、私の原点ともいえる作品。踊り込んできたことでわかったことがたくさんあります。ラコットさん、(ギレーヌ・)テスマーさん(同作品の初演ダンサーで、指導者として活躍)から教えていただいたことを、すべて伝えたい」と、指導への並々ならぬ熱意を明かす斎藤。東京バレエ団のプリマとしてこの作品にたびたび主演、海外公演でも絶賛されたが、近年は、ラコットの信頼を得てモスクワ音楽劇場で振付指導アシスタントを務め、2013年の東京バレエ団での上演では振付指導を手がけている。愛着のある作品だけに、その指導ぶりは熱く、厳しくもなる。「ラコットさんから教えられたことを大切にし、ロマンティック・バレエの薫りを伝えたい」(斎藤)。『ラ・シルフィード』は19世紀前半のロマンティック・バレエの傑作だが、1972年にラコットが復元上演して人気を得た作品だ。スコットランドの農村を舞台に、結婚式を控えた青年ジェイムズと、彼の前に突然現れた空気の精シルフィードとの悲恋を描く。初日に主役を踊るのは、この4月にプリンシパルに昇進したばかりの渡辺理恵と、昨年8月に入団した宮川新大のペア。「2度目のシルフィード役。ジェイムズへの思いを軸に、柔軟に創っていきたい」(渡辺)、「毎日が勉強!物語の中での表現を、つきつめたい」(宮川)。また、2日目に主演する沖香菜子と松野乃知は2013年の上演でもペアを組んだが、「いろんな作品に触れ、成長できたのではないかと思う。私なりのシルフィードを出していきたい」(沖)、「この3年で感じ方は変わってきた。今の僕ができるジェイムズとして、舞台を生きたい」(松野)と抱負を語る。彼らの言葉に目を細める斎藤。「指導で同じことを要求しても、人によって受け取り方は違うもの。このふたりの妖精も、全く違う。それはとても素晴らしいこと」と、彼らの個性に期待を寄せる。「皆、舞台に命をかけているなと思うけれど、命はかけ過ぎず(笑)、楽しんでもらいたい。そうなったとき、それぞれの良さがでる。成功を見守っていただきたいと思っています」と、ダンサーたちを激励した。公演は4月29日(金・祝)、30日(土)、東京・東京文化会館にて。チケットは発売中。取材・文:加藤智子
2016年04月22日『スワロウテイル』『花とアリス』を手掛け、女優たちの新たな魅力をスクリーンへと昇華させてきた監督・岩井俊二。最新作『リップヴァンウィンクルの花嫁』では日常の中で「ありえなさそうだけど、現実にはそんなこともある」事件や不条理に出会いながら成長していく女の子を描いている。今回、主人公の友人役として出演する女優・玄理と共に、本作から見る職業の真義、人間のあり方について、さらに岩井監督の心の中にあるという“憧れ”について語ってもらった。■人生の節目の音楽は世界観を変える玄理:私、台本・小説・映画の順で観たので、小説家の岩井俊二はこのシーンはこういう感情で捉えてたんだな、と映画を観たとき初めて分かり、(小説と)ラストが違うからこそ面白かったです。ラストを描いたのはどっちが先だったんですか?岩井監督:映画が先だね。小説は小説の締めくくりを考えてたから。映画は映画の流れで(小説の)構図をもってくると大体失敗するから(笑)。あれは小説ならではというかね。そこにだけ意識がいっちゃって、いっぱいあった情報が集約されちゃうから、かえってやらない方が映画の場合は良かったりするんだよね。玄理:最近公開される邦画では、盛り上がる場所でクラシック音楽を使うのが流行りから定番になってるなという感じがしてて、でも岩井さんのクラシック音楽の使い方っていうのは風格があるなと思いました。映画に寄り添っているというか、気づいたら心の深いところに入ってきてて、別になんてことないシーンでも、ちょんっと突かれたら泣きそうになる感じが3時間続いてたんですよね。岩井監督:音楽はね、普段自分で作ったりしてるんだけど、今回は結婚式のウェディングソングのCDの中から選んだんだよね。割とみんなが知っている曲が次々出てくるけど、それって基本、華々しいセレモニーのときにかかる曲じゃない?でもそれが人生のいろんな節目でかかると違って聞こえるというか。そういうところを狙っていきたかったんだよね。玄理:すごく素敵でした。岩井監督:ここまで良い効果になると思わなかった。『リリイ・シュシュのすべて』のときにドビュッシーでやったんだけど、映画にはめてみると偉大な効果を生んで、いまとなってはホテルとかで流れると立ち止まっちゃうもんね(笑)。玄理:有名すぎて聴き慣れた曲なんだけどシーンごとに曲が流れると心が持っていかれました。■外の世界を知ると同時に“自分”が見えてくる玄理:作品に出演するにあたり、いろいろ勉強したんですよ。そのなかでAV監督に話を聞く機会もあったりして。日本にいるとエロ漫画の広告とか電車の中吊りでも卑猥な単語が飛び交ってるし、AVってこんな感じでしょってイメージで分かった気になってたけど、改めてちゃんと見たらすごかった。岩井監督:大学のときに友達がAV女優になって、本人が言うには、アートなんだって。これが自己表現なんだと言ってて。自分はすごく真面目にやっているんだと切々と語るんだよね。ちょっと用があって自宅に電話したときがあって、本人だと思って話してたら、お母さんだったのよ。そしたら堰を切ったように突然「うちの娘はあんなことする娘じゃないんです」と2時間くらい話を聞かされて、もう親御さんはパニックになっているわけなんだよね。そのときから対極にあるような本人と親のそのギャップっていうのは一体何なんだろうって、自分の中に大きな宿題として残ってた。あるときそういう人たちと取材できるタイミングがあって話を聞いたんだけど、やっぱり同じ親子の修羅場があって、でも本人たちはお金のためにやっているということじゃなくて、ひたむきにやっていたり、輝いてるんだよね。俺らより生き生きしていたりして、光り輝いているものは何なんだろうって非常に興味があったんだ。もちろん簡単なことじゃないし、いろんな苦労もたくさんあるだろうけど、なんか自分たちに持ち得ていないものを持っている感じ、これは何なんだろうって。海外に行ったり違う国の人を見ると感じたりするでしょ?発展途上国と言われているところに行って、そこの子どもたちに会うと、学校に行っていないがゆえに、テレビゲームをやっていないがゆえに、天然の人間というか、輝き方が違う、元気度が違う、体内エネルギーが全然違う。そういうの見ると、自分たちって養殖されている魚みたいな生き方をさせられているんじゃないかって、自分たちの反省も含めてそこを覗いてみたいと思ったんだよね。■多様性が必要とされている時代…常に自分と違うものに憧れる玄理:何年か前に岩井さんがお食事しているときに、囲炉裏の縁の内側が通常、普通の社会だとして、外側が普通じゃない異常な世界だとしたらこの囲炉裏の縁にいる人たちを描きたいっていうことを言っていたのを私すごく覚えていて、だから今回台本を読んだとき、その人たちのことなんだなって思ったんです。岩井監督:ずっとそこをやり続けている気がするんだよね。『花とアリス』ですらそこを描いているんだと思う。普通の人の実感の中にあるものを描きたくて、だから大体みんな孤独なの。友達とつるんで和気あいあいとして最後までつるみっぱなしの作品とかほとんどやったことがない(笑)。玄理:もちろん職業に貴賎がないという言葉の通り。そうだと思うけど、そのAV監督の話を聞いたとき、一番思ったのがその職業がどうっていうことより守るものがあったり、これからできたりするのであるならば、その一線を超えるとその代償って大きいなっていうのは聞いてて思った。岩井監督:どんな世界でも人は生きているし、人を殺した人ですら同じ空気を吸って生きているわけで、それが世の中だろうから。同じ時間・空間、同じ幸せ・不幸をシェアして生きているというか。我々って自分たちのいる場所が当たり前で、それと違うものはすぐ“違和感”という言葉を簡単に使ったりして、そのセンサーがみんな正しいものって思いがち。日本の場合、民族の多様性っていうのもあまりないからなおさらだよね。同調圧力が強いって言われるけど、マイノリティーって言われる人たちの気持ちや立場をなかなか理解しないでしょ、一部の政治家とかは人としてどうかと思うくらいそういうところ欠落していたりするじゃない?自分が目を向けたいのは、そういうところ。応援したいとかではなくて、なんか憧れがあるんだよね。この真ん中の世界に生きていて、いろんなところが麻痺している劣等感があって…。玄理:確かに、(縁の)外側の人たちにしか見えないものって絶対ありますよね。岩井監督:差別は良くないけど区別くらいまでは良いと思う。人を区別するときに蔑んだり、憐れんだりするのは酷いけど、憧れるのはいいと思う。自分じゃないいろんな人たちから学習し続けたいと思ってるんだよね。(text:cinemacafe.net)
2016年03月23日クリエイティブ ディレクターのジルダ・ロアエック(Gildas Loaec)と黒木理也によるメゾン キツネ(MAISON KITSUNE)が16-17AWメンズコレクションを発表した。「Love Rises」と題し、宮崎駿監督のアニメーション映画『風立ちぬ』に受けたインスピレーションを受けて制作された今シーズンのアイテムは、1930年代の飛行服を基調としている。富士山や日の出、飛行機、カモフラージュといったモチーフには、ポップな柄への原点回帰の意味が込められており、カジュアルかつシックな遊び心を持つメゾン キツネの男性像を象徴するものとなっている。
2016年03月13日乃木坂46のメンバーから白石麻衣、西野七瀬、生田絵梨花、桜井玲香、伊藤万理華、若月佑美と伊勢丹新宿店本館2階=イセタン ガールがコラボレーションするイベント「おけいこガール」が本日2日からはじまった。開店前には約100名の顧客が開店を待ちわびた。FASHION HEADLINEでは、同イベントのために作られたスペシャルムービーの撮影現場に同行し、メンバーのオフショットを公開。撮影当日は幻想的なセットの中で、生田や桜井が幼い頃から習っていたというピアノを弾くシーンや、バレエを習っていた若月と伊藤が撮影現場で振り付けを相談しながら踊るシーンも見られた。また、料理が得意だという白石は同企画のために制作したエプロンをまとい料理をするシーンを撮影。ファンの中ではおなじみのキャラクター「どいやさん」の生みの親である西野は、当日現場に用意されたキャンバスにスラスラとどいやさんを描き、絵心を披露してくれた。なお、今回メンバーがムービーで着用している衣装(一部小物などを除く)は、メンバーそれぞれがコラボレーションしたブランドのデザイナーと何度もミーティングを重ね、数ヶ月かけて作り上げたもの。西野は今回のコラボレーションにあたり「デザイナーさんがテキスタイル1枚をデザインするまでにも、本当に沢山の時間をかけていることを知りました」とコメントを寄せている。ロングバージョンのムービーは、伊勢丹新宿店本館2階のイセタンガールで先行上映中。また、店頭ではメンバーからの直筆メッセージも飾られているとあって、開店から多くの顧客で賑わっていた。動画引用元: (ISETANPARKnetオフィシャルYouTube:
2016年03月02日