第44回日本アカデミー賞の授賞式が19日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、『ミッドナイトスワン』が最優秀作品賞に輝いた。同作で最優秀主演男優賞も受賞した草なぎ剛は「マジか、って感じですね。いいんすか? どうしようかな、これ」と呆然とする。さらに「なんか、奇跡が起きるんだなと思って。諦めたりしないで、一歩ずつ。たまには振り返ることも人間誰しもあると思うんですけど、またそこから少しでも進むと、なんかいいことあるんだなと思って」と心境を明かし、「本当にこの映画を愛していただいてありがとうございました」と感謝した。同作は、草なぎがショーパブで舞台に立つトランスジェンダーを演じた話題作。監督は『下衆の愛』『全裸監督』など意欲作を撮り続けてきた内田英治が務めた。○■「第44回日本アカデミー賞」最優秀賞受賞リスト作品賞…『ミッドナイトスワン』監督賞…若松節朗(『Fukushima 50』)脚本賞…野木亜紀子(『罪の声』)主演男優賞…草なぎ剛(『ミッドナイトスワン』)主演女優賞…長澤まさみ(『MOTHER マザー』)助演男優賞…渡辺謙(『Fukushima 50』)助演女優賞…黒木華(『浅田家!』)音楽賞…梶浦由記/椎名豪(『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』)撮影賞…江原祥二(『Fukushima 50』)照明賞…杉本崇(『Fukushima 50』)美術賞…瀬下幸治(『Fukushima 50』)録音賞…柴崎憲治/鶴巻仁(『Fukushima 50』)編集賞…石井巌/石島一秀(『男はつらいよ お帰り 寅さん』)アニメーション作品賞…『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』外国作品賞…『パラサイト 半地下の家族』(C)日本アカデミー賞協会
2021年03月19日第44回日本アカデミー賞の授賞式が19日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、レッドカーペットに受賞者たちが登場した。新人俳優賞には服部樹咲(『ミッドナイトスワン』)、蒔田彩珠(『朝が来る』)、森七菜(『ラストレター』)、岡田健史(『望み』『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』『弥生、三月-君を愛した30年-』)、奥平大兼(『MOTHER マザー』)、永瀬廉(『弱虫ペダル』)が選ばれ、男女に分かれて登場する。服部・蒔田・森はそれぞれシックながらも華やかな装いで登場。森はショートヘアで登場したために、YouTubeでの生配信を見ていた視聴者からも「七菜ちゃん、ショート!」「かわいすぎる」「ショートもかわいい!」と話題になっていた。○『第44回日本アカデミー賞』の主な受賞作品・受賞者※作品名は対象作品・優秀作品賞『浅田家!』『男はつらいよ お帰り 寅さん』『罪の声』『ミッドナイトスワン』『Fukushima 50』・優秀アニメーション作品賞『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『映画 えんとつ町のプペル』『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』『ジョゼと虎と魚たち』『STAND BY ME ドラえもん 2』・優秀監督賞内田英治『ミッドナイトスワン』河瀨直美『朝が来る』土井裕泰『罪の声』中野量太『浅田家!』若松節朗『Fukushima 50』・優秀主演男優賞小栗旬『罪の声』草なぎ剛『ミッドナイトスワン』佐藤浩市『Fukushima 50』菅田将暉『糸』二宮和也『浅田家!』・優秀主演女優賞小松菜奈『糸』永作博美『朝が来る』長澤まさみ『コンフィデンスマンJP プリンセス編』『MOTHER マザー』倍賞千恵子『男はつらいよ お帰り 寅さん』広瀬すず『一度死んでみた』・優秀助演男優賞宇野祥平『罪の声』妻夫木聡『浅田家!』成田凌『窮鼠はチーズの夢を見る』星野源『罪の声』渡辺謙『Fukushima 50』・優秀助演女優賞江口のりこ『事故物件 恐い間取り』黒木華『浅田家!』後藤久美子『男はつらいよ お帰り 寅さん』桃井かおり『一度も撃ってません』安田成美『Fukushima 50』・新人俳優賞服部樹咲『ミッドナイトスワン』蒔田彩珠『朝が来る』森七菜『ラストレター』岡田健史『望み』『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』『弥生、三月-君を愛した30年-』奥平大兼『MOTHER マザー』永瀬廉『弱虫ペダル』(C)日本アカデミー賞協会
2021年03月19日第44回日本アカデミー賞の授賞式が19日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、レッドカーペットに受賞者たちが登場した。新人俳優賞には服部樹咲(『ミッドナイトスワン』)、蒔田彩珠(『朝が来る』)、森七菜(『ラストレター』)、岡田健史(『望み』『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』『弥生、三月-君を愛した30年-』)、奥平大兼(『MOTHER マザー』)、永瀬廉(『弱虫ペダル』)が選ばれ、男女に分かれて登場する。岡田・奥平・永瀬は少し緊張した面持ちで、互いに声をかけあいながらも、フレッシュな姿を見せた。○『第44回日本アカデミー賞』の主な受賞作品・受賞者※作品名は対象作品・優秀作品賞『浅田家!』『男はつらいよ お帰り 寅さん』『罪の声』『ミッドナイトスワン』『Fukushima 50』・優秀アニメーション作品賞『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『映画 えんとつ町のプペル』『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』『ジョゼと虎と魚たち』『STAND BY ME ドラえもん 2』・優秀監督賞内田英治『ミッドナイトスワン』河瀨直美『朝が来る』土井裕泰『罪の声』中野量太『浅田家!』若松節朗『Fukushima 50』・優秀主演男優賞小栗旬『罪の声』草なぎ剛『ミッドナイトスワン』佐藤浩市『Fukushima 50』菅田将暉『糸』二宮和也『浅田家!』・優秀主演女優賞小松菜奈『糸』永作博美『朝が来る』長澤まさみ『コンフィデンスマンJP プリンセス編』『MOTHER マザー』倍賞千恵子『男はつらいよ お帰り 寅さん』広瀬すず『一度死んでみた』・優秀助演男優賞宇野祥平『罪の声』妻夫木聡『浅田家!』成田凌『窮鼠はチーズの夢を見る』星野源『罪の声』渡辺謙『Fukushima 50』・優秀助演女優賞江口のりこ『事故物件 恐い間取り』黒木華『浅田家!』後藤久美子『男はつらいよ お帰り 寅さん』桃井かおり『一度も撃ってません』安田成美『Fukushima 50』・新人俳優賞服部樹咲『ミッドナイトスワン』蒔田彩珠『朝が来る』森七菜『ラストレター』岡田健史『望み』『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』『弥生、三月-君を愛した30年-』奥平大兼『MOTHER マザー』永瀬廉『弱虫ペダル』(C)日本アカデミー賞協会
2021年03月19日第44回日本アカデミー賞の授賞式が19日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、レッドカーペットに受賞者たちが登場した。優秀主演男優賞の受賞者として、小栗旬(『罪の声』)、草なぎ剛(『ミッドナイトスワン』)、佐藤浩市(『Fukushima 50』)、菅田将暉(『糸』)、二宮和也(『浅田家!』)が登場。YouTubeで行われた生中継では、一番左を歩いていた二宮が笑顔を見せると、その笑顔に応える菅田、佐藤、草なぎ、小栗の姿が映る。歩行中には、何か話す草なぎの言葉に二宮と菅田が笑顔を見せる一幕も。和やかな空気での登場となった。○『第44回日本アカデミー賞』の主な受賞作品・受賞者※作品名は対象作品・優秀作品賞『浅田家!』『男はつらいよ お帰り 寅さん』『罪の声』『ミッドナイトスワン』『Fukushima 50』・優秀アニメーション作品賞『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『映画 えんとつ町のプペル』『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』『ジョゼと虎と魚たち』『STAND BY ME ドラえもん 2』・優秀監督賞内田英治『ミッドナイトスワン』河瀨直美『朝が来る』土井裕泰『罪の声』中野量太『浅田家!』若松節朗『Fukushima 50』・優秀主演男優賞小栗旬『罪の声』草なぎ剛『ミッドナイトスワン』佐藤浩市『Fukushima 50』菅田将暉『糸』二宮和也『浅田家!』・優秀主演女優賞小松菜奈『糸』永作博美『朝が来る』長澤まさみ『コンフィデンスマンJP プリンセス編』『MOTHER マザー』倍賞千恵子『男はつらいよ お帰り 寅さん』広瀬すず『一度死んでみた』・優秀助演男優賞宇野祥平『罪の声』妻夫木聡『浅田家!』成田凌『窮鼠はチーズの夢を見る』星野源『罪の声』渡辺謙『Fukushima 50』・優秀助演女優賞江口のりこ『事故物件 恐い間取り』黒木華『浅田家!』後藤久美子『男はつらいよ お帰り 寅さん』桃井かおり『一度も撃ってません』安田成美『Fukushima 50』・新人俳優賞服部樹咲『ミッドナイトスワン』蒔田彩珠『朝が来る』森七菜『ラストレター』岡田健史『望み』『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』『弥生、三月-君を愛した30年-』奥平大兼『MOTHER マザー』永瀬廉『弱虫ペダル』
2021年03月19日第44回日本アカデミー賞にて草なぎ剛の優秀主演男優賞など8部門で優秀賞を獲得し、服部樹咲が新人俳優賞を受賞している『ミッドナイトスワン』。公開から現在まで、約6か月(3月18日で25週目終了)にわたりロングランヒットを続けている本作のDVD、Blu-rayが受注販売されることが決定、予約がスタートした。9月25日(金)からの公開以来、3月16日(火)までの総動員数は52万0308人、総興行収入は7億1千676万5670円を記録、いまなお更新中となっている本作。都会の片隅で出会った2人の孤独な魂、トランスジェンダーの凪沙と母親の愛を知らずに生きてきた少女・一果が心を寄せ合う姿を描き、昨年末12月31日に公開された台湾からも感動の声が次々と寄せられている。さらに各界からの評価は続き、昨年には報知映画賞、日刊スポーツ映画大賞にて新人賞受賞(服部樹咲)、日本で唯一の撮影賞となる三浦賞受賞、今年も第75回毎日映画コンクール「TSUTAYAプレミアム映画ファン賞2020日本映画部門」「音楽賞」受賞、第63回ブルーリボン賞 主演男優賞受賞など、数々受賞。リピート鑑賞が「追いスワン」と呼ばれる現象も起きている。今回のDVD、Blu-ray受注販売を記念し、草なぎさん、服部さん、内田英治監督のプレミアムインタビューを敢行。印象的なシーンが生み出された瞬間、何が起きていたのか、3人は何を思っていたのか、それぞれの視点から語るプレミアムインタビューを通して、いままで語り尽くされていなかった3人の心の底に潜む思いが明らかとなり、メイキング映像も交えながら各シーンを濃密に切り取っていく。また、劇場公開作品には入りきらなかった未公開シーンの映像を内田監督の解説とともに収録、初公開。草なぎさん演じる凪沙と服部さん演じる一果の未公開・初公開カットによるポストカードも封入される。『ミッドナイトスワン』DVD・Blu-rayは予約受付中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ミッドナイトスワン 2020年9月25日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2020「MIDNIGHT SWAN」FILM PARTNERS
2021年03月17日約6カ月のロングランを続けている映画『ミッドナイトスワン』のDVD&Blu-rayが受注販売されることが決定し、3月17日(水)より予約が開始されている。本作は9月25日の公開以来、3月14日までの総動員数が52万0308人、総興行収入は7億1千676万5670円を記録。今なお更新中だ。劇場に足を運ぶ観客が衰えないこともあり、DVD&Blu-rayの販売は見送られてきたが、公開25週を終えるタイミングでついに決定された。各種SNS、ネット上には観客、各界著名人、さらには昨年末12月31日に公開された台湾からも感動の声が次々と届いている。文春文庫より発売された小説版も異例の大ヒット、ハワイ国際映画祭(11月22日から29日オンラインにて開催)、カイロ国際映画祭パノラマ部門での上映(12月2日から10日開催)と世界での上映も続いている。さらに昨年は報知映画賞、日刊スポーツ映画大賞にて新人賞受賞、日本で唯一の撮影賞となる三浦賞受賞、今年も第75回毎日映画コンクール「TSUTAYAプレミアム映画ファン賞2020日本映画部門」「音楽賞」受賞、第63回ブルーリボン賞 主演男優賞受賞、第44回 日本アカデミー賞にて優秀作品賞、優秀主演男優賞はじめ8部門優秀賞 / 新人俳優賞受賞となった。DVD、Blu-ray化を記念し、草彅剛、服部樹咲、内田英治監督のプレミアムインタビューが行われた。観客の心にもきっと深く刻まれている印象的なシーンが生み出された瞬間に何が起きていたのか、3人は何を思っていたのかが各々の視点から語られる。メイキング映像も交えながら切り取られる各シーンに期待だ。さらに劇場公開作品には入りきらなかった未公開シーンの映像を内田監督の解説とともに収録、初公開。劇場公開版では描き切れなかったエピソードを通して『ミッドナイトスワン』をさらに深く味わうことができるだろう。また草彅剛演じる凪沙と服部樹咲演じる一果の未公開・初公開カットによるポストカードも封入されている。『ミッドナイトスワン』公開中■リリース情報『ミッドナイトスワン』DVD・Blu-ray受注予約開始:3月17日(水)12時~内容:2枚組みデジパック・クリア型ブックケース入り
2021年03月17日俳優の草なぎ剛が主演を務めた映画『ミッドナイトスワン』(公開中)のDVD&Blu-rayの受注販売が決定。17日12時より予約受付が開始された。9月25日の公開開始から現在まで約6カ月(3月18日で25週目終了)にわたり上映、ロングランヒットを続けている『ミッドナイトスワン』。3月16日までの総動員数は52万人越え、総興行収入は7億1676万円越えとなり、今なお更新中だ。本作は、都会の片隅で出会った、トランスジェンダーの凪沙(草なぎ)と母親の愛を知らずに生きてきた少女・一果(服部樹咲)が心を寄せ合う姿を描き、凪沙の生き様、無償の愛を届けた。これまで各種SNS、ネット上では、観客や著名人、さらには昨年末12月31日に公開された台湾からも感動の声が続出。文春文庫より発売された小説版も異例の大ヒット、ハワイ国際映画祭、カイロ国際映画祭と、世界での上映も続いた。また、各映画賞でも評価され、数々の賞を受賞している。何十回と作品観劇のために足を運ぶ「追いスワン」という現象も起き、そういった多くの人たちのご声援と全国の作品を観られずにいる人たちからの声に応え、このたびDVD&Blu-rayの受注販売を決定した。DVD&Blu-raには、受注販売を記念して敢行した草なぎ剛、服部樹咲、内田英治監督のプレミアムインタビューを収録。印象的なシーンが生み出された瞬間、何が起きていたのか、3人は何を思っていたのか、それぞれの視点から語る。インタビューを通して、今まで語り尽くされていなかった3人の心の底に潜む思いが明らかとなり、メイキング映像も交えながら各シーンを濃密に切り取っていく。また、劇場公開作品には入りきらなかった未公開シーンの映像を内田監督の解説とともに収録、初公開。劇場公開版では描き切れなかったエピソードを通して『ミッドナイトスワン』をさらに深く味わうことができる。さらに、草なぎ演じる凪沙と服部演じる一果の未公開・初公開カットによるポストカードも封入されている。(C)2020 Midnight Swan Film Partners
2021年03月17日「第75回毎日映画コンクール」授賞式が17日に東京・めぐろパーシモンホールで行われ、TSUTAYAプレミアム映画ファン賞・日本映画部門に選ばれた映画『ミッドナイトスワン』の森谷雄プロデューサーが登場した。同賞は毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社などが主催している映画賞。森谷プロデューサーは「映画ファン賞をいただけるなんてこんな光栄なことはないなと思っています。内田英治監督のオリジナル脚本を皆が信じて、スタッフキャストがとにかく一丸となって同じ方向を向いて作り上げた作品です。映画というのは観客の皆さんに届いて観ていただいて完成するものだと改めて実感する作品でもありました。本当に感謝しています」と喜びを表す。内田監督は別の仕事で授賞式は欠席となったものの、手紙にて「今回は光栄な賞をいただきありがとうございます。『ミッドナイトスワン』が今までどれだけ多くの方々に支えられてきたのかと感じずにはいられません」と感謝。「作り手だけではなく、映画とは観客に育てられ成長するものだと改めて僕自身も勉強になり、映画と同じように成長させていただきました。そんな理由も含め、本賞の受賞は何よりも嬉しく思います。5カ月が過ぎた今も上映が続いております。支え続けていただいた皆様に心から感謝をしております」とコメントを寄せた。○第75回毎日映画コンクール 受賞結果日本映画大賞:『MOTHER マザー』(大森立嗣監督)日本映画優秀賞:『アンダードッグ』(武正晴監督)外国映画ベストワン賞:『パラサイト 半地下の家族』(ポン・ジュノ監督)男優主演賞:森山未來『アンダードッグ』女優主演賞:水川あさみ『喜劇 愛妻物語』男優助演賞:宇野祥平『罪の声』女優助演:蒔田彩珠『朝が来る』スポニチグランプリ新人賞(男性):上村侑『許された子どもたち』スポニチグランプリ新人賞(女性):佳山明『37セカンズ』監督賞:河瀬直美『朝が来る』脚本賞:丸山昇一『一度も撃ってません』撮影賞:西村博光『アンダードッグ』美術賞:磯見俊裕、露木恵美子『ばるぼら』音楽賞:渋谷慶一郎『ミッドナイトスワン』録音賞:藤丸和徳、瀬川徹夫『アンダードッグ』アニメーション映画賞:『魔女見習いをさがして』(佐藤順一、鎌谷悠監督)大藤信郎賞:『音楽』(岩井澤健治監督)ドキュメンタリー映画賞:『れいわ一揆』(原一男監督)TSUTAYAプレミアム映画ファン賞・日本映画部門:『ミッドナイトスワン』TSUTAYAプレミアム映画ファン賞・外国映画部門:『TENETテネット』田中絹代賞:梶芽衣子特別賞:大林恭子(映画プロデューサー)
2021年02月17日松本まりかが連続ドラマ初主演を務めるWOWOWオリジナルドラマ「向こうの果て」の放送が決定した。舞台は、昭和60年の東京。痴情のもつれからアパートの一室で放火殺人が発生。逮捕された池松律子と、死亡した小説家・君塚公平は幼なじみだった。担当検事・津田口の取り調べに、どこか浮遊しているような態度でするりと躱していく律子。津田口は、事件の真相を追って、これまでに律子と関わってきた人物たちと接触していく。次第に明らかになってくる律子の数奇な人生と、彼女を取り巻く男たちの姿。しかし、彼らが口々に証言する律子の印象は、全てがバラバラであった。やがて津田口は、律子と公平が幼少期を過ごした昭和30年代の青森・津軽に事件の真相を解くカギがあると睨み始める――。本作は、ドラマ・舞台・小説と、3つのコンテンツで展開されるオリジナルシナリオの連動プロジェクトのひとつ。舞台版は、いま最も注目される劇団「ゴツプロ!」が手掛け、4月より上演。旗揚げ以来、男性キャストのみで公演を行ってきたが、今作では初の女性キャストとして小泉今日子が出演することが決定している。そして小説は、4月に幻冬舎より発売予定。3つともにアレンジが加えられるため、それぞれ一味違った物語を味わうことができる。そして今回、ドラマ版の主演が明らかに。夜叉のような女、娼婦のような女、嘘つきな女、柔らかな女、太陽のような女…“いくつもの素顔”をもつ女性・池松律子を演じる松本さんは、台本を読み、「体が疼き、自分の細胞が目を覚ましていくような感覚でした」と感想を語り、「こういう作品をやってみたかったですし、ずっと求めていたような作品です」と気合十分。また役に関しては「彼女のことを理解するのは前途多難」と言い、「接する相手によって見せる顔が全然違うんですが、多重人格ではないし、意識的に演じ分けているわけでもない。彼女の奥にある核心に触れないと、チープな表現になってしまうなと思っています。台本を読めば読むほど深みにはまっていく感覚です。それでも、彼女を演じたいという気持ちがメラメラと沸いてくるんです」と語る。劇中では、津軽三味線を披露する松本さん。稽古については「難しくてまだまだですが、三味線の稽古はすごく楽しいです」と話し、「令和の時代に、こんなにも人間の本質をえぐりだす作品はなかなか観られないと思います。今では希薄になってしまった人と人との結びつきや、人間ドラマは、本当の意味で琴線に触れる作品になると思います。私自身、まだ演じる律子がどんな女かわかり得ない部分ばかりで挑戦でもありますが、彼女は接する相手それぞれからは全然違う顔を持つ女に見えています。どんな女に見えるのか、本当の律子はどんな女なのか。ラストも衝撃的なので、ぜひ最後までご覧ください」と視聴者へメッセージを寄せている。監督は、「全裸監督」『下衆の愛』『ミッドナイトスワン』などを手掛けてきた内田英治。「彼女がまだ10代の頃、私の作品『ガチャポン』に出演していただいた。くしくも、彼女にとって初めての映画出演、僕は初めての監督作品だった」とふり返り、「そして今作。松本まりか、初めての連続ドラマ主演作品だ。この巡り合わせを、単なる偶然とは思えない。きっと素晴らしい作品になるだろう」とコメントしている。WOWOWオリジナルドラマ「向こうの果て」は5月14日より毎週金曜日23時~WOWOWプライム&WOWOWオンデマンドにて放送・配信(全8話/第1話無料放送)。TELASAでは各話終了後配信。ゴツプロ!第六回公演「向こうの果て」は4月23日(金)~5月5日(水・祝)本多劇場にて上演。(cinemacafe.net)
2021年02月14日『第44回日本アカデミー賞』の優秀賞が27日に明らかになり、授賞式の司会を務める羽鳥慎一、シム・ウンギョンがコメントを寄せた。日本アカデミー賞協会が主催する「第44回日本アカデミー賞」は、昨年度に劇場公開された映画の作品賞や主演男優賞、主演女優賞、新人俳優賞などを表彰するもの。今回は2019年12月16日~2020年12月31日までに公開され選考基準を満たした作品(日本映画154作品、外国映画210作品)に対し、日本アカデミー賞協会会員(3,953名)の投票が行われた。3月19日にグランドプリンスホテル新高輪にて開催される第44回の授賞式に先立ち、正賞15部門各優秀賞、および新人俳優賞が決定。授賞式では、羽鳥慎一(昨年に続き2回目)と、外国人俳優で初の最優秀主演女優賞を受賞したシム・ウンギョン(『新聞記者』で第43回最優秀主演女優賞受賞)が司会を務め、受賞者を迎える。○羽鳥慎一 コメントこの賞は、映画に関わる今年1年の総決算、1年に1度のお祭りなんだ」と去年お伺いしました。今年もそのお祭りに進行役・サポート役として携わらせていただきます。緊張はしますが、晴れの舞台を特等席で観られるという、こんな素晴らしい機会に立ちあうことができます。普段、集うことができない第一線の俳優さんが一堂に会します。去年、「この方々はこういう関係性なんだ」と感じることができました。今年も間近ででそれぞれの俳優さんの知られざる関係性を知ることができるのがとても楽しみです。○シム・ウンギョン コメント今年も素晴らしい作品が多いので、受賞者の皆さんにお会いして、お話をお伺いするのを楽しみにしています。昨年、本当に貴重な賞をいただいて、未だに感謝の気持ちや喜びがあふれています。今年は司会者として授賞式に参加します。司会を務めるのは人生で初めてですので、しっかりと言葉を届けられるように、日本語の勉強を頑張っております。よろしくお願いします。○『第44回日本アカデミー賞』の主な受賞作品・受賞者※作品名は対象作品・優秀作品賞『浅田家!』『男はつらいよ お帰り 寅さん』『罪の声』『ミッドナイトスワン』『Fukushima 50』・優秀アニメーション作品賞『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『映画 えんとつ町のプペル』『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』『ジョゼと虎と魚たち』『STAND BY ME ドラえもん 2』・優秀監督賞内田英治『ミッドナイトスワン』河瀨直美『朝が来る』土井裕泰『罪の声』中野量太『浅田家!』若松節朗『Fukushima 50』・優秀主演男優賞小栗旬『罪の声』草なぎ剛『ミッドナイトスワン』佐藤浩市『Fukushima 50』菅田将暉『糸』二宮和也『浅田家!』・優秀主演女優賞小松菜奈『糸』永作博美『朝が来る』長澤まさみ『コンフィデンスマンJP プリンセス編』『MOTHER マザー』倍賞千恵子『男はつらいよ お帰り 寅さん』広瀬すず『一度死んでみた』・優秀助演男優賞宇野祥平『罪の声』妻夫木聡『浅田家!』成田凌『窮鼠はチーズの夢を見る』星野源『罪の声』渡辺謙『Fukushima 50』・優秀助演女優賞江口のりこ『事故物件 恐い間取り』黒木華『浅田家!』後藤久美子『男はつらいよ お帰り 寅さん』桃井かおり『一度も撃ってません』安田成美『Fukushima 50』・新人俳優賞服部樹咲『ミッドナイトスワン』蒔田彩珠『朝が来る』森七菜『ラストレター』岡田健史『望み』『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』『弥生、三月-君を愛した30年-』奥平大兼『MOTHER マザー』永瀬廉『弱虫ペダル』(C)日本アカデミー賞協会
2021年01月27日羽鳥慎一とシム・ウンギョンが司会を務める授賞式に先立ち、「第44回日本アカデミー賞」の各優秀賞、新人俳優賞が発表された。コロナ禍による映画館休業などを考慮し、2019年12月16日~2020年12月31日までに公開され選考基準を満たした作品(日本映画154作品、外国映画210作品)に対し、日本アカデミー賞協会会員(3953名)の投票が行われた今回。優秀作品賞に選ばれたのは、『浅田家!』『男はつらいよお帰り 寅さん』『罪の声』『ミッドナイトスワン』『Fukushima 50』の5作品。特に、未解決のまま時効になった実際の事件をモチーフとした『罪の声』と、東日本大震災とその後に起きた福島第一原発事故を描いた『Fukushima 50』は、優秀主演男優賞、優秀監督賞、優秀脚本賞、優秀撮影賞、優秀音楽賞など、ほとんどの賞にタイトルが挙がった。優秀主演男優/女優賞には、ほかにも『糸』の小松菜奈と菅田将暉、『浅田家!』の二宮和也、『コンフィデンスマンJP プリンセス編』『MOTHER マザー』で長澤まさみなどが選ばれた。また新人俳優賞には、『朝が来る』で望まぬ妊娠をしてしまった少女を演じた蒔田彩珠。『望み』『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』『弥生、三月-君を愛した30年-』と多くの作品で活躍した岡田健史をはじめ、服部樹咲、森七菜、奥平大兼、永瀬廉に贈られる。優秀アニメーション作品賞には、京都アニメーション製作の『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』、驚異の興行収入を叩き出している『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』と大きな話題となった2作品に加え、『映画 えんとつ町のプペル』『ジョゼと虎と魚たち』『STAND BY ME ドラえもん 2』が決定した。昨年に引き続き司会を担当する羽鳥さんは「それぞれの俳優さんの知られざる関係性を知ることができるのがとても楽しみです」と授賞式に期待。昨年、『新聞記者』で外国人俳優初の最優秀主演女優賞を受賞したシム・ウンギョンは「受賞者の皆さんにお会いして、お話をお伺いするのを楽しみにしています」と話し、「司会を務めるのは人生で初めてですので、しっかりと言葉を届けられるように、日本語の勉強を頑張っております。よろしくお願いします」とコメントを寄せた。なお、授賞式は3月19日(金)グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミールにて行われる。「第44回日本アカデミー賞」主要な各賞の受賞作・受賞者優秀作品賞『浅田家!』『男はつらいよお帰り 寅さん』『罪の声』『ミッドナイトスワン』『Fukushima 50』優秀アニメーション作品賞『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『映画 えんとつ町のプペル』『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』『ジョゼと虎と魚たち』『STAND BY ME ドラえもん 2』優秀監督賞内田英治(『ミッドナイトスワン』)河瀬直美(『朝が来る』)土井裕泰(『罪の声』)中野量太(『浅田家!』)若松節朗(『Fukushima 50』)優秀主演男優賞小栗旬 (『罪の声』)草彅剛(『ミッドナイトスワン』)佐藤浩市(『Fukushima 50』)菅田将暉(『糸』)二宮和也(『浅田家!』)優秀主演女優賞小松菜奈(『糸』)永作博美(『朝が来る』)長澤まさみ(『コンフィデンスマンJP プリンセス編』)長澤まさみ(『MOTHER マザー』)倍賞千恵子(『男はつらいよお帰り 寅さん』)広瀬すず(『一度死んでみた』)優秀助演男優賞宇野祥平(『罪の声』)妻夫木聡(『浅田家!』)成田凌(『窮鼠はチーズの夢を見る』)星野源(『罪の声』)渡辺謙(『Fukushima 50』)優秀助演女優賞江口のりこ(『事故物件 恐い間取り』)黒木華(『浅田家!』)後藤久美子(『男はつらいよお帰り 寅さん』)桃井かおり(『一度も撃ってません』)安田成美(『Fukushima 50』)優秀外国作品賞『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』『パラサイト 半地下の家族』『フォードvs フェラーリ』『1917 命をかけた伝令』『TENET テネット』新人俳優賞服部樹咲蒔田彩珠森七菜岡田健史奥平大兼永瀬廉(cinemacafe.net)■関連作品:男はつらいよお帰り 寅さん 2019年12月27日より全国にて公開©2019松竹株式会社Fukushima 50 2020年3月6日より全国にて公開© 2020『Fukushima 50』製作委員会浅田家! 2020年10月2日より全国東宝系にて公開©2020「浅田家!」製作委員会罪の声 2020年10月30日より全国東宝系にて公開©2020「罪の声」製作委員会ミッドナイトスワン 2020年9月25日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2020「MIDNIGHT SWAN」FILM PARTNERS
2021年01月27日第75回毎日映画コンクール各賞の受賞作品と受賞者が22日、明らかになった。同賞は毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社などが主催している映画賞。日本映画大賞に輝いたのは、大森立嗣監督の『MOTHER マザー』。日本映画優秀賞は『アンダードッグ』(武正晴監督)が受賞し、男優主演賞の森山未來、撮影賞の西村博光、録音賞の藤丸和徳、瀬川徹夫と合わせて最多4冠を獲得した。女優主演賞には『喜劇 愛妻物語』の水川あさみが輝き、男優助演賞は『罪の声』の宇野祥平、女優助演賞は『朝が来る』の蒔田彩珠が受賞し、監督賞の河瀬直美と合わせて『朝が来る』は2冠を獲得した。また『許された子どもたち』の上村侑、『37セカンズ』の佳山明にはスポニチグランプリ新人賞が贈られる。田中絹代賞は梶芽衣子が受賞となった。脚本賞は『一度も撃ってません』の丸山昇一、美術賞は『ばるぼら』の磯見俊裕、露木恵美子、音楽賞は『ミッドナイトスワン』の渋谷慶一郎が受賞。アニメーション映画賞は『魔女見習いをさがして』(佐藤順一、鎌谷悠監督)、大藤信郎賞は『音楽』(岩井澤健治監督)、ドキュメンタリー映画賞は『れいわ一揆』(原一男監督)がそれぞれ受賞した。外国映画ベストワン賞は『パラサイト 半地下の家族』(ポン・ジュノ監督)が選ばれ、さらに特別賞は昨年亡くなった大林宣彦監督の妻であり、映画プロデューサーの大林恭子に決まった。映画ファンが選ぶTSUTAYAプレミアム映画ファン賞・日本映画部門は『ミッドナイトスワン』(内田英治監督)、外国映画部門は『TENETテネット』(クリストファー・ノーラン監督)が受賞した。なお、表彰式は、めぐろパーシモンホールで2月17日の開催が予定されている。○第75回毎日映画コンクール 受賞結果日本映画大賞:『MOTHER マザー』(大森立嗣監督)日本映画優秀賞:『アンダードッグ』(武正晴監督)外国映画ベストワン賞:『パラサイト 半地下の家族』(ポン・ジュノ監督)男優主演賞:森山未來『アンダードッグ』女優主演賞:水川あさみ『喜劇 愛妻物語』男優助演賞:宇野祥平『罪の声』女優助演:蒔田彩珠『朝が来る』スポニチグランプリ新人賞(男性):上村侑『許された子どもたち』スポニチグランプリ新人賞(女性):佳山明『37セカンズ』監督賞:河瀬直美『朝が来る』脚本賞:丸山昇一『一度も撃ってません』撮影賞:西村博光『アンダードッグ』美術賞:磯見俊裕、露木恵美子『ばるぼら』音楽賞:渋谷慶一郎『ミッドナイトスワン』録音賞:藤丸和徳、瀬川徹夫『アンダードッグ』アニメーション映画賞:『魔女見習いをさがして』(佐藤順一、鎌谷悠監督)大藤信郎賞:『音楽』(岩井澤健治監督)ドキュメンタリー映画賞:『れいわ一揆』(原一男監督)TSUTAYAプレミアム映画ファン賞・日本映画部門:『ミッドナイトスワン』TSUTAYAプレミアム映画ファン賞・外国映画部門:『TENETテネット』田中絹代賞:梶芽衣子特別賞:大林恭子(映画プロデューサー)
2021年01月22日草なぎ剛主演作『ミッドナイトスワン』が、台湾で12月31日(木)より公開されることが決定した。本作は、Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督』の内田英治監督による完全オリジナル脚本作となるラブストーリー。トランスジェンダーの凪沙と、親から愛を注がれることなく生きてきた少女・一果の姿を通して、“切なくも美しい現代の愛の形”が描かれる。トランスジェンダーの凪沙を草なぎ、少女・一果を新人の服部樹咲が演じるほか、田中俊介、吉村界人、真田怜臣、上野鈴華、佐藤江梨、平山祐介、根岸季衣、水川あさみ、田口トモロヲ、真飛聖らがキャストに名を連ねた。9月25日より公開された本作は、公開4週目の10月22日には興収5億円を突破、公開5週目に突入した今も132館で上映が続いている。台湾では、『ミッドナイトスワン』を直訳したタイトル『午夜天鵝』として、天馬行空電影配給により公開。情報が急遽発表されることになったのは、台湾関係者からの提案により、10月31日(土)より首都台北で行われる一大LGBTQイベント、「台湾 LGBT プライド」(「台湾同志遊行」)の開催に併せたため。各国のLGBTQ関連イベントが中止される中、台湾は今年も実施を決定、例年より一段と「台湾 LGBT プライド」が世界中からの強い関心を集めている。台湾での公開決定にあわせて、内田監督、草なぎより、下記のコメントが寄せられた。●草なぎ剛(主演)コメント12月31日からは台湾でも公開されるとうかがい、大変うれしくさらに多くの方々に作品が届けられることを心から幸せに思っています。多くの方々に凪沙や一果たちの姿を通して感じていただけることがきっとたくさんあると思います。皆さんから感想がいただけたらとてもうれしいです。●内田英治(監督)コメントこのような情勢の中で、海外での公開が決まることに大変感謝致します。また、台湾での公開がきっかけとなり、その他の国へと波及することを期待しております。ゆっくりと大きく羽を広げて海を渡るスワンをまだ暫く見守ってやって下さい。ありがとうございます。『ミッドナイトスワン』公開中
2020年10月29日2020年10月28日、朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)で、お笑いコンビ『ハリセンボン』の近藤春菜さんと、エッセイストの内田也哉子さんが対談。その内容が反響を呼んでいます。内田也哉子「夫婦ケンカは隠さない」内田さんは俳優・樹木希林さんと、ロックシンガー・内田裕也さんのひとり娘。夫は俳優の本木雅弘さんで、夫婦の間には2男1女の3人の子供がいます。インタビューで家族や子育てについて語った内田さん。夫の本木さんについては「私よりもはるかに気が利く小姑です」と語っていました。私よりもはるかに本木のほうが気が付くし、お母さんのようなきめ細やかさがある。旦那さんというよりも、小姑。お姉さんがいるという感じがしてします。スッキリーより引用普段、本木さんと衝突することがあるかと尋ねられると「しょっちゅうですね」と回答。夫婦がもめていると、長男が「2人とも悪くないから!」と止めに来ることもあるそうです。しかし、子供の前で夫婦のケンカを隠すようなことはしていないといいます。その理由について内田さんは次のように話していました。子供たちの前ではぴしっとしてて、急に影でっていうのではなくて、常にそれはもうもれてしまっているだけなんですけど、そこの中からもう学んでもらうしかない。こうやって、他人の2人は一生懸命すり合わせながら、家庭を築いていくんだなと。スッキリーより引用「夫婦ゲンカを子供に見せてはいけない」とよくいわれますが、時に意見がぶつかったとしても、それを乗り越えようと試行錯誤する夫婦の姿を見て、子供たちも感じるものがあるのかもしれません。また、子育てでは、子供それぞれの個性を尊重するようにしているといいます。若い時の子育てからいろんな試行錯誤の末、今はやっぱり一人ひとりの『持って生まれたたち』っていうのはあるから、それを見極めて、親のやらせたい方向に閉じ込めるのでなく。世の中に迷惑をかけないというのは大前提ですけど。裕也みたいになったら困っちゃう。スッキリーより引用「結局、自分を育ててるということに返ってくる。この世を去る時に1ミリだけ大人になれたのかなって思う瞬間が来たらいいな」と考えを語っていました。ネット上では、インタビューを見た人からさまざまなコメントが寄せられています。・グッときた。『子育てが、自分育て』という言葉、すごく納得です。・内田也哉子さん、言葉選びがとても素敵。話し方とかすごく好きだ。・親の立場を経験してないけど、「1ミリだけでも成長したかな」と思える生き方をしたいと思いました。・夫婦ケンカは子供に見せちゃだめっていうけど、そういう親の姿から学ぶものもあるよね。2018年に亡くなった母・樹木さんの人柄について「母はどんな状況でも、おかしみを拾う人だった」と表現していた内田さん。物事の『面白い側面』を見て、前向きにとらえる樹木さん流のスピリットが、母から子へ脈々と受け継がれているのでしょう。夫婦関係や子育てにまつわる内田さんの考え方は、多くの人の心に響きました。[文・構成/grape編集部]
2020年10月28日女優として数々のドラマや映画で活躍している内田有紀(うちだ・ゆき)さん。その美しいビジュアルや抜群の演技力で男女問わず、多くの人から支持されています。そんな内田有紀さんが、俳優の吉岡秀隆(よしおか・ひでたか)さんと結婚していたことや、結婚式を富良野で行なったこと、子供についてなど、さまざまな情報をご紹介します!内田有紀の結婚相手は吉岡秀隆内田有紀さんは2002年に俳優の吉岡秀隆さんと結婚。そのきっかけはドラマ『北の国から 2002遺言』(フジテレビ系)での共演でした。同作で吉岡秀隆さん演じる黒板純と、結婚を意識した間柄になる訳ありの女性・高村結役を演じた内田有紀さん。撮影を重ねていくうちに、互いの間に本物の恋心が芽生えたようですね。同年12月には富良野プリンスホテルで挙式・披露宴が行われ、多くの人が2人の門出を祝いました。内田有紀・吉岡秀隆2002年12月しかし、2005年に内田有紀さんと吉岡秀隆さんは離婚。約3年続いた夫婦生活に幕を下ろしています。吉岡秀隆ってどんな人?吉岡秀隆さんは幼少期の頃から劇団に入団し、子役として映画『男はつらいよ』シリーズなどに出演していました。1981年の小学生の時に、連続ドラマ『北の国から』(フジテレビ系)に出演。主演の田中邦衛(たなか・くにえ)さんの息子・黒板純役を演じ、天才子役として名を馳せました。同作をきっかけに、世間からさらに注目を集める存在となった吉岡秀隆さん。2003年よりシリーズ化された主演ドラマ『Dr.コトー診療所』(フジテレビ系)や、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ、ドラマ『若者たち2014』(フジテレビ系)といった多くの話題作に出演しています。近年は、ドラマ『八つ墓村』(NHK)をはじめ、山田洋次(やまだ・ようじ)監督の映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』、『Fukushima 50』、朝の連続テレビ小説『エール』(NHK)などに出演。朝ドラ『エール』では、窪田正孝(くぼた・まさたか)さん演じる主人公・古山裕一が戦後の代表曲『長崎の鐘』を生み出すきっかけとなる、医師・永田武を好演しています。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 映画「 #長崎の鐘 」の原作者・永田武に会うため、長崎へ。 #朝ドラエール #窪田正孝 #吉岡秀隆 #中村ゆり 連続テレビ小説「エール」 (@nhk_yell)がシェアした投稿 - 2020年10月月21日午後4時16分PDT内田有紀の結婚歴は?再婚の可能性を探る!内田有紀さんは吉岡秀隆さんとの離婚後、2020年10月現在まで独身です。しかし、2010年に俳優の柏原崇(かしわばら・たかし)さんとの熱愛が報じられて大きな話題になりました。もともと同級生のような関係だった2人は1995年にCMで共演したことをきっかけに仲を深め、2009年に友人を介して再会。そこから交際をスタートさせたといわれています。熱愛が報じられた時期には、腰を痛めて杖をつきながら歩く柏原崇さんに内田有紀さんが寄り添う姿が目撃。双方の事務所は「大人なので本人たちに任せる」とコメントしており、2人の行く末を見守っているようです。現在も交際が続いているといわれている内田有紀さんと柏原崇さん。今後、再婚という嬉しい報告が聞けるといいですね。柏原崇の現在の彼女は内田有紀?実は過去に結婚していた!内田有紀に子供はいるの?内田有紀さんについて、「子供はいるの?」と気になっている人が多いようです。2005年に吉岡秀隆さんと離婚していますが、子供に関する報道はなく、その後もコンスタントに仕事に励んでいることから子供はいないと思われます。 この投稿をInstagramで見る 美しいゆきさまと。 今回ディアペイシェントで 初共演の陽子先生役の内田有紀さん。 美しく優しく陽子先生のようなゆきさまに いつも癒されておりました。 何故ゆきさまかって? 初日の本読みの日 「なんて呼ばれてるの?」 と気さくに声を掛けていただき、 「じゃあしーちゃんだね!」と。 私は「じゃあ私はゆきさまと呼ばせていただきます」と言ったら 笑いながら「いいよ〜」と 撮影中はたくさんお気遣い頂き 支えてもらいました! 写真は自粛前。 こんなに頬を寄せてもらって 嬉しくて目が開いてません(笑) ついに明日から放送が始まります! 是非ご覧ください!!! #nhk #ドラマ10 #ディアペイシェント #内田有紀 #7月 #17日 #夜10時 からです!どんな#モンスターペイシェント が登場するでしょうか 貫地谷しほり (@shihori_kanjiya)がシェアした投稿 - 2020年 7月月16日午前3時25分PDTそんな内田有紀さんが、2018年2月6日放送の情報番組『ごごナマ』(NHK)に出演。自身の意外な子供時代を明かし、共演者や視聴者を驚かせました。番組では、「ほぼ男の子だった」という幼少期を紹介。おままごとをするより、外を走り回ることが大好きで活発な少女時代を送っていたといいます。また、虫が大好きで自分が知らない虫をつかまえてはカゴに入れ、教室にそれを並べて博物館を作ったこともあったのだとか。さらに、髪の毛をセルフカットしたり、いたずらでスカートめくりをする男の子とケンカをしたりすることも!これが内田有紀さんにとっての日常だったといい、自身を「ハナタレ小僧でした」と懐かしそうに振り返っています。この放送を見ていた人は、「今のイメージからは全然想像ができない!」とびっくり。おしとやかな印象が強いだけに、そのギャップに驚く人が続出しました。・内田有紀さんの子供時代が意外すぎた…。・かなりのおてんば娘だったんだね!でも、そんな有紀ちゃんも素敵!・虫とか苦手そうなイメージなのに…。絶対友達になりたいタイプだわ。もし、内田有紀さんに子供がいたら活発な性格に育っていたかもしれません。元気な子供時代を過ごしていた内田有紀さん。結婚と離婚という大きな人生経験を積んで、さらに演技に深みが増したように感じます。これからも女優としての素晴らしい才能を発揮し、活躍し続けてほしいですね!内田有紀プロフィール生年月日:1975年11月16日出身地:東京都血液型:O型身長:165cm特技:フェンシング所属事務所:バーニングプロダクション中学2年生の時にモデルデビューし、多くのCMに出演した。1992年にドラマ『その時、ハートは盗まれた』(フジテレビ系)に出演し、俳優デビュー。1994年のドラマ『時をかける少女』(フジテレビ系)での主演が話題となり、歌手デビューも果たした。2002年に俳優・吉岡秀隆と結婚し芸能界を引退。その後、2005年に離婚し芸能界に復帰した。復帰後も、以前と変わらぬ目覚ましい活躍を見せている。
2020年10月23日映画『ミッドナイトスワン』(公開中)の内田英治監督が9日、東京・日本外国特派員協会で開催された記者会見に、主演の草なぎ剛とともに出席した。本作は、トランジェンダーとして生きる主人公の凪沙(草なぎ)と、母親のネグレクトを受け親戚である凪沙のもとに預けられることになった中学生の少女・一果(服部樹咲)の2人が育む疑似親子のラブストーリー。9月25日の公開とともに、各映画ポータルサイトでの初日満足度ランキング1位や、検索ワードランキング、Twitterトレンド等に軒並み名前が上がり話題に。そして、海外メディアから会見を望む声が日本外国特派員協会に多数寄せられ、このたび同協会にて会見開催が実現した。内田監督は「3週目ですが大変多くの方に見ていただいていて、オリジナルの脚本がこれだけの劇場数でこれだけ多くの方に見ていただけるというのはなかなかないことなので、本当にありがたく思っています」と感謝。「トランスジェンダーの映画とくくられてしまいますが、基本的には、血は繋がっていないが、母性と愛情の物語です」と伝えた。そして、「映画が公開されたあと、いろんな意見がSNSで出てきて、それはとてもいいことだなと。若い人がすごく反応してくれてとてもうれしいです。『トランスジェンダーはテレビで見るニューハーフくらいだと思っていたけど全然違う』と、若い人がそう感じてくれただけで本当にこの映画をやってよかったなと思います。そして、その若い人は草なぎ剛という俳優がいたからこそ。入り口になっているというのは間違いない」と語った。また、足立区議の白石正輝氏が「L(レズビアン)だってG(ゲイ)だって法律で守られているという話になれば足立区は滅んでしまう」などと区議会で発言したことについて見解を求められると、「許しがたい発言だと思います」と非難。「仮にも政治家と名乗る人間があのような発言をするというのは、ひとりの映画監督としても抗議したいですし、本当に言葉にならないくらい許しがたい発言だと思っています」と怒りをにじませた。続けて、「無知なんですね。何も知らない。保守的な昔からのイメージで話をしていらっしゃる」と指摘し、「この映画はLGBT含めさまざまな問題に無知なことが多い日本において第一歩。ああいう政治家がいきなりいなくなることはないので、一歩一歩、若い人たちからそういった問題をちょっとでも、考えるだけでいいです。この作品で、『あれ? あの政治家おかしなこと言ってるんじゃないか』と感じるきっかけになってくれればいいなと思います」と語った。
2020年10月09日俳優の草なぎ剛が9日、東京・日本外国特派員協会で開催された映画『ミッドナイトスワン』(公開中)の記者会見に、本作の脚本・監督を務めた内田英治氏とともに登壇。海外メディアに向けて本作の魅力や役作りについて語った。本作は、トランジェンダーとして生きる主人公の凪沙(草なぎ)と、母親のネグレクトを受け親戚である凪沙のもとに預けられることになった中学生の少女・一果(服部樹咲)の2人が育む疑似親子のラブストーリー。9月25日の公開とともに、各映画ポータルサイトでの初日満足度ランキング1位や、検索ワードランキング、Twitterトレンド等に軒並み名前が上がり話題に。そして、欧米、アジア、中東などの海外メディアから『ミッドナイトスワン』の会見を望む声が日本外国特派員協会に多数寄せられ、このたび同協会にて会見開催が実現した。草なぎはまず、「今、上映中ですが、この会見をいろんな方が見て、『ミッドナイトスワン』に関心を持っていただいて、1人でも多くの方にこの作品の魅力が伝わることを願っています」とあいさつ。「いつもの会見とは少し違う雰囲気もあって、この作品がいろんな方に注目されているんだなという実感もありますし、本当に大きく遠くに羽ばたいていっているのかなという気持ちも感じました」と真剣な表情で語った。この役を受けた理由を聞かれると、「監督のオリジナル脚本。トランスジェンダーの役で難しいとは思ったんですが、それ以上に脚本から、感じたことのないような温かい気持ちが込められているのがすごく実感できたので、素晴らしい作品に参加したいという気持ちが勝って、この作品に触れてみたいという気持ちが起きたのですぐに参加しました」と答えた。また、役作りに関して「あまりトランスジェンダーというのを意識せず、脚本が持っているエネルギーを役に乗せて。初めて脚本を読んだときにすごく泣いてしまったんですけど、素敵な涙だなと感じられたので、自分が流した涙のエネルギーを役に乗せることが僕の一番の役作りだなと思って、それを意識して演じました」と説明した。さらに、「世界中のみなさんに『ミッドナイトスワン』を見ていただきたいと思っています。すごくデリケートな問題が描かれていますが、みなさんの考えるきっかけになったらいいですし、自分自身すごくいい映画だなと思える映画に出演できたことがうれしいので、この感動を1人でも多くの方に届けられたらなと思っています」とメッセージを送った。
2020年10月09日女優でモデルの内田理央が、31日までオンライン写真展「内田理央10周年企画スマホの中身展『半目と開眼』」(一般チケット500円税別・ファンクラブ会員無料)を開催している。デビュー10周年を記念に企画した本イベントは、本人のスマホなどで撮影された写真を展示するオンライン写真展。すっぴんや“闇歴史”を含む総数300点が展示される。女優やモデル現場でのオフショットはもちろん、プライベートで訪れた旅行先での写真やコスプレ姿まで、まさに内田理央のスマホの中を覗き見できる企画。アニメや漫画・ゲームが大好きな内田の、独特な世界観が表現された“カオス”な展示も見どころだ。バーチャル空間で開催されている写真展は、期間中であれば何度も来場可能。展示写真に埋め込まれた“タグ”をクリックすると、本人自ら設営している様子や限定動画を見ることができるなど、オンラインならではの仕掛けが満載のイベントとなっている。■内田理央コメントスマホの中身を通して、芸能生活10年を振り返りました!仕事の写真からプライベートの写真まで。懐かしい写真や少し恥ずかしい写真など、盛りだくさんの写真展になってます!きっかけは、自粛中にTwitterに載せた私の昔のコスプレ写真やサブカル女子ファッションの写真。これを見たスタッフさんが、スマホの中身に他にどんな写真が入ってますか? と聞いてきてくれた所から企画が始まりました!現在の技術で、オンラインなのにその場にいるような臨場感がある写真展になってます。所々にわたしの落書きや手書きの説明も入れたので、ぜひ見つけてください!
2020年10月06日9月26日、27日の全国映画動員ランキングは、公開2週目の『TENET テネット』(全国363館)が首位をキープした。ランキングは4位まで先週から変動がなく、公開2週目の『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』(全国153館)は2位に。公開2週目の『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』(全国364館)は3位に。公開5週目の『事故物件 恐い間取り』(全国336館)は4位と変わらず。大童澄瞳の人気同名コミックをTVアニメ、実写ドラマ化に続き映画化した『映像研には手を出すな!』(全国157館)は初登場5位に入った。ドラマ版に続き乃木坂46のメンバー、齋藤飛鳥が主演を務め、山下美月、梅澤美波らが共演する。そのほか新作では、草なぎ剛が主演し、内田英治監督がオリジナル脚本で挑む人間ドラマ『ミッドナイトスワン』(全国151館)が初登場6位に。過去にアニメや実写化されたチャールズ・アダムスによる同名漫画初の劇場版アニメ『アダムス・ファミリー』(全国159館)が初登場10位に入った。次週は『浅田家!』『生きちゃった』『エマ、愛の罠』『劇場版 BEM 〜BECOME HUMAN〜』『小説の神様 君としか描けない物語』『小さなバイキング ビッケ』『トロールズ ミュージック★パワー』『フェアウェル』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『TENET テネット』2位『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』3位『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』4位『事故物件 恐い間取り』5位『映像研には手を出すな!』6位『ミッドナイトスワン』7位『映画ドラえもん のび太の新恐竜』8位『糸』9位『劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel]III.spring song』10位『アダムス・ファミリー』
2020年09月28日俳優の草なぎ剛が、映画『ミッドナイトスワン』(9月25日公開)でトランスジェンダー役に初挑戦した。葛藤を抱えながら生きる凪沙は、親から愛を注がれずに育った少女・一果と出会うことによって母性が芽生えていく。“切なくも美しい愛の形”を描いた本作で、草なぎが繊細な演技で見事に凪沙になりきり、新境地を開拓した。草なぎの新たな境地を引き出したのは、『全裸監督』で知られる内田英治監督だ。草なぎの俳優としての魅力や現場での姿について、内田監督にインタビュー。本作が女優デビューとなった一果役の服部樹咲にも、草なぎとの共演の感想を聞いた。内田監督は「草なぎさんは国民的スター。そういう方が、この難しい役は普通やらないと思います。脚本を受け取って『やってみたい』と言っていただけてとてもうれしかったですし、本当にチャレンジャーだなと思います」と草なぎの挑戦に感謝。「チャレンジしていただいたわけですから、報いたいですよね。いい作品にして多くの方に観てもらって、映画で草なぎさんに報いたいと思っています」と語った。現場での草なぎについて尋ねると、「現場に常にいらっしゃる。スタッフが照明を組んだりカメラを組んだり、準備しているときもずっといるんです。空気を得ているんですよね」と笑いながら明かし、「最初は邪魔に感じるんですけど、1週間くらい経つと空気のようになってきて、もちろん見えているけど見えなくなってくるんです」と話した。続けて、「変わったタイプの役者さんだなと。現場そのものに馴染んでいくと同時に、表情や芝居……芝居ではなく同化ですね。そういうタイプの役者さんです」と、草なぎの演技を「同化」と表現。「彼女(服部)が目の前に出てくると、彼女に同化していく。もはや芝居ではない気がします。作る演技を超えている雰囲気がしました」と語った。そして、「演技の最終形は究極のナチュラリズム」だと言い、「草なぎさんは究極のナチュラリストです」と称賛。「イメージ的に言うと、草なぎさんの体をスタッフが通り抜けてしまうような。宮崎駿さんのアニメの世界のような感覚。それくらい面白い体験をさせていただきました」と、これまでに出会ったことのない“同化”していく役作りに驚かされたようだ。一果役の服部も、「草なぎさんと共演しているというより、凪沙と一緒にいるという感覚でした。ずっと凪沙に見えて、すごいなと思いました」と振り返り、草なぎがいかに現場で凪沙として生きていたかということが伝わる。そんな中でも、凪沙から草なぎに戻り、服部と過ごす時間もあったという。服部は「撮影の前半は、一果と凪沙の距離が縮まっていないときだったので、あんまりしゃべらなかったのですが、後半くらいから気遣ってくださって、いろいろ質問をしてくださいました」と明かし、「『好きな食べ物は何?』とか『買い物は誰と行くの?』とか『インドアかアウトドアか?』とか、そういう話をしました」と付け加えた。服部の演技を見て褒めてくれることもあったそう。「バレエのシーンを撮っていたときに近寄ってきてくださって、『バレエよかったよ』と声をかけてくれました」とうれしそうに話した。難役に挑戦し、新境地を開拓した草なぎ。内田監督は「いろいろなドラマや映画に出演してきた草なぎさんという本当にナチュラルな俳優が、演技をしたことのない樹咲ちゃんという女優を目の前にしたときの、2人の変な心地よい演技をぜひ観ていただきたい」と呼びかけている。■服部樹咲2006年7月4日生まれ、愛知県出身。4歳からバレエを始め、「第76回NAMUEバレエコンクール名古屋」第1位、「平成29年・30年ユースアメリカグランプリ」日本ファイナル進出、「NBAジュニアバレエコンクール東京2018」第1位など輝かしい成績をおさめる。演技未経験ながら、本作のオーディションで数百人の中からヒロインの座を射止めた。■内田英治ブラジル・リオデジャネイロ生まれ。週刊プレイボーイ記者を経て、1999年に『教習所物語』(TBS)で脚本家デビュー。『グレイトフルデッド』(2014)は「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」、「ブリュッセル・ファンタスティック映画祭」(ベルギー)など多くの主要映画祭で評価され、続く『下衆の愛』(2016)はテアトル新宿でスマッシュヒットを記録。「東京国際映画祭」、「ロッテルダム国際映画祭」(オランダ)をはじめ、世界30以上の映画祭にて上映、イギリス、ドイツ、香港、シンガポールなどで配給もされた。近年はNETFLIX『全裸監督』(2019)の脚本・監督を手がけた。(C)2020「MIDNIGHT SWAN」FILM PARTNERS
2020年09月27日大好評を博した「有村架純の撮休」に続き、人気俳優の架空の休日を描く異色ドラマ第2弾、WOWOWオリジナルドラマ「竹内涼真の撮休」。この度、“俳優・竹内涼真”を取り巻く個性豊かなキャスト陣と共に8つのストーリーが明らかとなり、主題歌と予告映像が解禁された。本シリーズ第2弾注目の主演を演じるのは、ドラマ・映画と連動して映像化された「太陽は動かない」で諜報組織のエージェントを演じた竹内さん。気鋭監督や脚本家が集結し、突然、撮影が休み=撮休になった俳優の1日を紡ぐ。毎週オムニバス形式で豪華出演者が登場する本作。演技派女優としての評価を確立し、多彩な役柄で出演作が後を絶たない小池栄子、メジャー・インディペンデント問わず様々な作品で唯一無二の存在感を放つ渋川清彦。続いて、初主演映画『ソロモンの偽証』にして日本アカデミー賞新人賞受賞を始め多くの賞で話題をさらい、ドラマや舞台など話題作に出演する藤野涼子。話題の主演作品が絶えず、純朴な役からコミカルな役まで幅広い顔で見る者を魅了する松本穂香。主演映画、主演舞台、主演ドラマのオファーが相次ぎ、いま飛躍が止まらない佐野勇斗。数々の映画やドラマ、舞台に出演し、幅広い役柄で多彩な顔を魅せる佐津川愛美。その確かな演技力と熱心な役作りで高い評価を受け、映画『his』や舞台、ドラマと活躍の場を広げる2020年注目の俳優、藤原季節。2007年に紫綬褒章を受章 し、2016年の春の叙勲では旭日小綬章を受章するなど、日本映画界を代表する名女優、富司純子。圧倒的な演技力で話題作に次々と出演し、バラエティ番組にも引っ張りだこの最旬女優として注目される松本まりか。様々なドラマや映画で独特の存在感を放ち、次世代の名バイプレイヤーと評される山本浩司。「劇団東京乾電池」出身で近年はドラマ、映画など映像作品に出演し、自身が立ち上げた演劇ユニット「切実」では演出も担当するなどマルチな才能を魅せる岡部たかし。ドラマ「ヴィレヴァン!」から「賭ケグルイ」まで数々の話題作に出演し、多才ぶりが注目される森川葵。個性的な魅力を持ち、ドラマや映画などで存在感を放つ注目の実力派吉村界人など、多彩な才能が集まった。また、本作の主題歌を担当するのは、5月20日から2週間に一度新曲をデジタル配信し、サブスクリプションサービスを中心に若者から絶大な支持を得ているシンガーソングライター・平井大による「Holiday」。その主題歌が流れる予告映像も公開された。■8つのパラレルストーリーが明らかに第1話「薫るスパイスカレー」 監督:廣木隆一脚本:首藤 凜突然の撮休。竹内涼真はカレーを作ろうと、とあるスパイス店を訪れる。そこにいたのは美しい店主・薫(小池栄子)。薫が涼真にスパイスの指南をするうち、一緒にカレーを作ることに。すると突然、店に男(渋川清彦)がやって来て…。第2話「『人生』」 監督:内田英治脚本:狗飼恭子撮休で寝ている竹内涼真の家に、突然押し掛けてきた麻沙美(藤野涼子)。涼真の得意料理のカレーを食べたいと言う麻沙美のため、仕方なくスパイスを買いに出掛ける。スーパーに入ると「あの人誰だっけ?」とコソコソと話す店員たちの声が。耳を澄ましてみると、聞こえてくるのは別の俳優の名前ばかりで…。第3話「世界で一番めんどい奴ら」 監督:松本花奈脚本:舘そらみ休みになった竹内涼真は弟・悠真(佐野勇斗)と家でくつろいでいる。すると、悠真の携帯電話に恋人の新菜(松本穂香)からの連絡が。悠真は彼女を紹介したいと公園に涼真を連れ出し、両親も呼び出した。しかし、やってきた新菜は愛想がなく何を話しても強硬的な姿勢。さらに誓約書まで取り出す始末で…。第4話「シェアハウス」 監督:廣木隆一脚本:玉田真也シェアハウスに住む竹内涼真。メンバーは、地下アイドルの優菜(佐津川愛美)、劇作家の宇山(藤原季節)、芸人の染谷(好井まさお)、制作会社ADの片山(小野莉奈)。涼真の久々の休みに、「話がある」と妙な空気の染谷。染谷は「この中の誰かが、ほかの皆の運を吸っている」と占い師に聞かされたと打ち明ける。彼らは次第に「涼真だけ引っ越したほうがよい」と言い出して――!?第5話「老婆との休日」 監督:内田英治脚本:ペヤンヌマキ撮休の朝を悪夢で迎えてしまった竹内涼真は、気分転換に出掛けた先で、転びそうになっている老婆・須磨子(富司純子)を助ける。須磨子はなぜか涼真のことを「新次郎さん」と呼び、誰かと勘違いしている様子。涼真は新次郎さんになりきっ て1日デートをすることに。楽しい時間を過ごし須磨子を家まで送り、家にも上がることに。第6話「竹内涼真と竹内涼真と」 監督:内田英治脚本:竹村武司撮休になった竹内涼真の元に帰ってきたのは、なんともうひとりの竹内涼真(山本浩司)。実はデビュー作からずっと最新鋭のマシンを使い、俳優・山本浩司がゴーストアクターとして涼真になり替わっていたのだ。涼真は2人の契約を終わらせたいと持ち掛けるが、山本は断固拒否。しかも、共演中の松本まりか(松本まりか)とデートの約束をしたと分かり…。第7話「鍵」 監督:内田英治脚本:ふじきみつ彦撮休の日、竹内涼真は注文していた宅配便を受け取り、いつものようにドアに鍵をかける。すると、程なくしてまたインターホンが鳴り、ドアを開けるとさっきの宅配業者(岡部たかし)が。「いつもガタンと鍵を閉めるから、もっとゆっくり閉めてほしい」と突然のクレームを言われた涼真は!?第8話「同級生」 監督:松本花奈脚本:松本哲也撮休になり、高校の同級生に誘われていたバーベキューに行くことにした竹内涼真。久々の再会を喜ぶ同級生たち。そこにはかつて恋人だった美保(森川葵)もいる。皆で買い出しに出掛ける中、思い出話に花が咲く涼真と美保。同級生のひとり・桜井(吉村界人)は途中で2人がいなくなっていることに気づき…。WOWOWオリジナルドラマ「竹内涼真の撮休」は11月6日(金)より毎週金曜深夜0時~WOWOWプライムにて放送予定(全8話/第1話無料放送)。(text:cinemacafe.net)
2020年09月26日●オーディションで存在感「放っているものがありました」俳優の草なぎ剛がトランスジェンダー役に初挑戦した映画『ミッドナイトスワン』(公開中)で、演技未経験の中学生・服部樹咲(14)がオーディションでヒロインを射止め、女優デビューを果たした。『全裸監督』を手掛けた内田英治監督のオリジナル脚本による本作は、トランスジェンダーとして葛藤を抱えながら生きる凪沙(草なぎ)と、親からネグレクトされてきた少女・一果(服部)の姿を通して、“切なくも美しい愛の形”を描いた物語。バレエダンサーを夢見る一果役は、バレエ経験を前提としたオーディションで、服部がその座をつかみ取った。初挑戦ながら堂々とした演技を見せ、大先輩たちに劣らぬ存在感を放つ服部。草なぎも「一果にしか見えなかった」と称賛し、服部によって自然と湧き出る母性があった話している。そんな原石を見つけ出した内田監督、そして服部本人を直撃。オーディションを振り返るとともに、どのように一果を作り上げていったのか語ってもらった。内田監督は「オーディションで何百人と見ましたが、服部さんは1組目にいました。目の前に立った時、(服部さんにしようと)ほぼほぼ決めた気がします」と説明。『全裸監督』で黒木香役に起用した森田望智も、オーディションで最初に目に入ってきたときに直感が働いたそうで、「演技ではなく存在感が重要」と語る。そして、服部について「放っているものがありました」と言い、「最初、どこかの島で育った田舎の子かなと。そんな雰囲気でしたが、実際は東京のど真ん中に住んでいて、東京でもこういう子がいるんだなと思いました」と第一印象を述べた。服部は「オーディションを受けたとき、あんまり手ごたえがなかったんですけど、受かりました」と振り返り、「ナチュラルな演技を求めていることはなんとなくわかっていたので、私に演技経験がなかったから自然さが出たのかなと思っています」と分析した。4歳からバレエを始め、さまざまなコンクールで入賞する実力を持つ服部だが、「バレエの道に進もうと決めていたんですけど、少し前に女優になりたいという思いが芽生えました」と将来の夢が変化。「ドラマなどを見て、『自分だったらこうやって演じたい』と考えていて、だんだんやりたい気持ちが大きくなっていきました」と女優に興味を持ったきっかけを明かした。そして、「そう思っていたときにこのオーディションを見つけて、バレエもできるし演技もできるし、と思って応募しました」と挑戦を決意。これまでのバレエ経験も生かせる一果役について「運命かなと感じました」と言い、「絶対にこの役をやりたいなと思いました」と強い思いを持って臨んだ。バレエの経験は、バレエシーンもある一果役には当然生かされているが、演技にもつながる部分があると感じているようだ。「バレエで自分を表現することが好きで、鏡の前で表情や手の動きを研究していたので、演技においても表情や動きに生かされているのかなと思います」内田監督も「いろいろな世界がありますがバレエは別格に厳しい。芸能界よりもバレエの世界の方が厳しいですから、そこでやっていたというのは役者の世界でめちゃめちゃ生かされると思います」と太鼓判。「ぽけっとしたいまどきの子に見えるけど、バレエの競争社会にいたから内面はアグレッシブ。芝居に対しても。役者も役を勝ち取っていかないといけないですから、そういう部分はすごく強いですよね」と話した。●バレエでの経験と重ねながら感情表現を特訓現場での服部への演出を尋ねると、「『余計なことをしないで』。それだけです」と内田監督。「現場に何日もいると、どんどん役者になって、だんだん作ろうとする。見ていてわかったので、『余計なことしないでね』と言いました」とはいえ、感情表現の練習は行ったようで、「泣いたり、笑ったり、気持ちを高ぶらせるところがあるので、彼女が持っている悔しい部分や悲しかったことを使って感情表現できるような練習を何回かやりました」と説明。「最初はなかなかできませんでしたが、バレエで苦しかったことなどを使うとうまく感情表現できる。役者は自分の経験と重ねながら芝居をしますが、彼女の場合はそういう特別な思い出はだいたいバレエなので、バレエに結びついていく」と、感情表現においてもバレエ経験が生かされという。内田監督はまた、「彼女は感情の出し方が個性的だから、最初は物足りないなと思ったんですけど、完成した映画を観ると、すごくリアリティがある」と服部の演技を称賛。演技未経験だからこそできた一果役でもあると言い、「1回限定なので。次の仕事のときはもう女優。1回こっきりのチャンスをうまく作品が拾ってくれたのかなと思います」と語った。服部は「『ネグレクトを受けるとどういう精神状態になってしまうのか』など、内田監督や母と一果についてたくさんお話して、一果に近づけるように頑張りました」と説明。「最初は涙がポロっとしか流せなくて、それじゃダメだって言われて、泣きわめいたり叫んだりする練習をしました」と感情の爆発に苦労するも、「練習をやっていくうちにだんだんできるように。1回殻を破けば、恥ずかしさはなくなるのかなと思いました」と感情の出し方をつかんだようだ。演技の楽しさを感じたか尋ねると、「表情をどうするかなど、細かいところまで考えるのは楽しい」と答える服部。内田監督曰く、「演技が楽しいと感じるのは2、3年後くらいらしい。それくらい経つと他人になりきる快感をつかむそうです」とのことで、服部が演技の本当の面白さを感じるのはまだ先のようだが、本作出演によって女優業への思いが強まったか質問すると、「はい。現場が楽しかったので」と即答した。●「リアルな演技ができる女優さんになりたい」また、本作に込めた思いを内田監督に尋ねると、「トランスジェンダーなどを扱っていて社会的なメッセージ性が強いと思われがちですが、娯楽映画として作ったので、娯楽映画としてたくさんの人に観てほしいという思いが一番強い」と説明。社会性と娯楽性のバランスは「難しかった」と言い、強い社会的メッセージがありながら娯楽作品に見えるためには「リアリティが大事。リアリティが圧倒的に娯楽につながる」と語った。だからこそオーディションはバレエ経験を前提に。「通常であれば人気女優さんを起用して、踊りをちょっとだけやってもらって、あとは吹き替えでうまい人の足元や手元を見せるというのが普通ですけど、そういうのはやりたくなくて。演技経験がなくても踊りのリアリティを持っていることが重要だと思いました。そして、この方が応募してきて今こうなっているわけです」リアリティを追求する内田監督に見いだされ、一果役として強烈な女優デビューを果たした服部。今後の女優としての目標を尋ねると、「役者っぽいというか、やりすぎなお芝居は見ていてあまり好きではなくて、自分ならこうしたいなと思っていたので、リアルな演技ができる女優さんになりたい」と、明確に目指している演技があるようだ。内田監督は「そういうところはしっかり考えているんです。自分なりのこだわりが意外にある子なんだなとわかってきました」と温かい眼差しを向け、「本人が40歳くらいになったらまた仕事がしたい。もちろんそれまでにもご一緒したいですけど。せっかくこの世界に足を踏み入れたわけですから、一過性の女優ではなく、40歳になった女優の彼女を見てみたい。どんな風になっているのかなって想像しながら生きていこうかな」と期待を込めた。最後に内田監督は「いろいろなドラマや映画に出演してきた草なぎさんという本当にナチュラルな俳優が、演技をしたことのない樹咲ちゃんという女優を目の前にしたときの、2人の変な心地よい演技をぜひ観ていただきたい」とメッセージ。服部は「凪沙と一果の関係性や愛の形の変化がすごく美しくて、すごく切なくて、私も観たときに涙が止まらなくなってしまって、それくらい感動します。そのほかにも、バレエのシーン、素敵な音楽や風景、ほかの登場人物のがむしゃらに生きる姿、すべてが美しい素敵な作品だなと思います」と本作の魅力を伝えた。■服部樹咲2006年7月4日生まれ、愛知県出身。4歳からバレエを始め、「第76回NAMUEバレエコンクール名古屋」第1位、「平成29年・30年ユースアメリカグランプリ」日本ファイナル進出、「NBAジュニアバレエコンクール東京2018」第1位など輝かしい成績をおさめる。演技未経験ながら、本作のオーディションで数百人の中からヒロインの座を射止めた。■内田英治ブラジル・リオデジャネイロ生まれ。週刊プレイボーイ記者を経て、1999年に『教習所物語』(TBS)で脚本家デビュー。『グレイトフルデッド』(2014)は「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」、「ブリュッセル・ファンタスティック映画祭」(ベルギー)など多くの主要映画祭で評価され、続く『下衆の愛』(2016)はテアトル新宿でスマッシュヒットを記録。「東京国際映画祭」、「ロッテルダム国際映画祭」(オランダ)をはじめ、世界30以上の映画祭にて上映、イギリス、ドイツ、香港、シンガポールなどで配給もされた。近年はNETFLIX『全裸監督』(2019)の脚本・監督を手がけた。(C)2020「MIDNIGHT SWAN」FILM PARTNERS
2020年09月26日●草なぎの演技を絶賛「素晴らしい母性とオーラを放っていた」俳優の草なぎ剛が主演を務める映画『ミッドナイトスワン』(9月25日公開)で、育児放棄とネグレクトに走ってしまった母親を演じた女優の水川あさみ。フジテレビ系ドラマ『37歳で医者になった僕~研修医純情物語~』(2012)以来、芝居では2回目となった草なぎとの共演について話を聞いた。また、本作が女優デビューとなる娘役・服部樹咲との共演の感想を尋ねると、未経験だからこそできる演技に「役者として目指す理想形」を感じたと明かした。『全裸監督』を手掛けた内田英治監督のオリジナル脚本による本作は、トランスジェンダーとして身体と心の葛藤を抱えながら生きる凪沙(草なぎ)と、親から愛を注がれずに育つもバレエダンサーを夢見る少女・一果(服部)の姿を通して、“切なくも美しい愛の形”を描いた物語。若くして一果を産み、水商売で生計を立てながらも日々酒に飲まれ、育児放棄とネグレクトに走ってしまった母親・早織を水川が演じた。水川はまず、出演を決めた理由を「内田監督のオリジナル脚本で、監督自身が撮られるということ。そして、草なぎさんが凪沙を演じるということで、出演を決めました。すごく勇気のいる題材で、草なぎさんが凪沙をどう演じるのだろうと、そこに興味をそそられました」と説明。完成した映像を観て草なぎの演技に圧倒されたそうで、「素晴らしかったです。本当にすごかった」と絶賛した。対峙したシーンでも、草なぎの演技の凄みを感じたという。「一果を取り合うシーンで、凪沙のほうが一果に対する気持ちの純度が高く、私は本当の母親なんですけど、負けるような気がして。剛さんは何とも言えない表情をしていて、本番中に気持ちがもっていかれそうになるような、素晴らしい母性とオーラを放っていました」普段の草なぎとのギャップにも驚いたそうで、「すごかったですね。あのシーンはみんな集中していましたが、剛さんも集中してグッと入っていました」と回顧。ちなみに、草なぎとは現場で段取りの打ち合わせはするも、お互いの役については一切話さなかったという。水川と草なぎは、芝居では『37歳で医者になった僕~研修医純情物語~』以来、2回目の共演。水川は「お互いさまざまなドラマや映画に出演していますが、『37歳で医者になった僕』の現場はみんな仲が良く、チームワークがすごくよかったので、印象に残っています。剛さんがみんなにご飯を作ってくれたり、みんな楽屋に帰らず前室でずっと話していたり。とても思い出深い現場でした」と懐かしそうに話した。約8年ぶりの共演で、草なぎとの“縁”を感じているという水川。「『37歳で医者になった僕』のとき剛さんは37歳で、今私がその歳になって共演しているというのは、不思議だなと思いますし、すごく面白いなと。思い出深い現場から、月日が経って剛さんの当時の年齢に私がなってまた共演できるというのは、なんか縁があるねって剛さんとも話しました。そういう縁のある人っていますよね」と感慨深げに語った。●新人女優に見た“役者の理想形”「もうできないからこそ憧れる」娘・一果役を演じたのは、オーディションで独特な存在感とバレエの才能を見いだされ、本作で芝居に初挑戦した服部樹咲。水川は「彼女は現場で毎日緊張していて、『お芝居をやりたいけどお芝居の正解がわからない』と言っていましたが、彼女はそこにいるだけで一果になれるという存在。彼女自身が一果という感じでした」と語った。そして、「テクニックとかではなく、純粋な彼女のまんまが一果だから、私たちは敵わない。すごいなと思いました」と続け、「そばで見ていても素敵だなと思いましたが、出来上がった作品を観たほうが素敵でした。大きく表情が変わらなくても思いが伝わる演技で、切なかったです」と称賛した。また、「彼女は『映画でお芝居がしたい』と言っていました。バレエもかなりのテクニックがあって上手なのに、バレエではなくお芝居の魅力を感じたというのが面白いなと思いましたし、うれしいなと。才能のある人たちが集まる場所っていいなと思います」とにっこり。「次に出演する作品も観てみたい。どういう風になるのか楽しみですし、はっきりと映画の世界でお芝居していきたいという夢を持っていたので、そこに向かって突き進んでほしいです」と今後の活躍に期待した。水川が目指す女優像を尋ねると、「演じたことがない役にチャレンジしていきたいと思っていますが、最終的に目指すは一果のようなところだと感じました」と答え、「存在するだけで成立するというのは、何も知らないからこそできること。私たちはどういう風に見せないといけないかわかって芝居をしていますが、それがない中で、そこにいるだけで存在する役を演じられる強さはうらやましいと思いました」と説明。「役者として目指す理想形はそこなのかなと。もう絶対にできないからこそ憧れます」と、新人女優との共演によって目指すべき理想が見えたようだ。■水川あさみ1983年7月24日生まれ、大阪府出身。主な出演作は、映画『今度は愛妻家』(10)、『大木家のたのしい旅行新婚地獄篇』(11)、『バイロケーション』(14)、『太陽の坐る場所』(14)、『福福荘の福ちゃん』(14)、『後妻業の女』(16)、『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』(20)、『喜劇 愛妻物語』(20)、ドラマ『東京女子図鑑』(18/Amazonプライム)、『ダブル・ファンタジー』(18/WOWOW)、『スキャンダル専門弁護士QUEEN』(19/フジテレビ)など。公開待機作に、『滑走路』(11月20日公開)がある。(C)2020「MIDNIGHT SWAN」FILM PARTNERS
2020年09月25日●役作りを意識せず「現場で空気を感じて凪沙に」俳優の草なぎ剛が、映画『ミッドナイトスワン』(9月25日公開)でトランスジェンダー役に初挑戦した。出演決定時に「今までで一番大挑戦の役」と語っていた草なぎ。ひと足早く鑑賞した著名人らからその演技に称賛の声が相次いでいるが、草なぎはどのようにしてこの役を演じきったのか。そして、この難役への挑戦によって開かれた新境地とは。本人を直撃した。『全裸監督』を手掛けた内田英治監督のオリジナル脚本による本作は、トランスジェンダーとして身体と心の葛藤を抱えながら生きる凪沙(草なぎ)と、親から愛を注がれずに育つもバレエダンサーを夢見る少女・一果(服部樹咲)の姿を通して、“切なくも美しい愛の形”を描いた物語。一果と出会うことによって“母性”が芽生えていく凪沙を、監督が「同化」と称賛する演技力で草なぎが見事に表現した。挑戦するのに覚悟が必要な役のように感じるが、草なぎは台本も読まずに即決。「『全裸監督』などを見ていたので、その内田監督とお仕事できるのは面白そうだなと思って出演を決めました」と明かし、「役や作品は巡り合わせ。神様がくれているという勝手な思い込みがあり、お話をいただいた仕事は基本的には拒まない」と仕事に対するスタンスを説明した。出演をすぐ決めたという草なぎだが、台本を読んでさらにその思いは強まったという。「すごく感動したんです。果たしてこれはなんの感動なのか、それがわからないのがよくて。母の愛情をうまく受け止められていない一果と、トランスジェンダーとして生きてきた凪沙の心がシンクロする。そういうところに人間らしさを感じて涙が出てきて、映像でも伝えられたらなと思いました」そして、「台本を読んだときに内田監督の世界観が鮮烈に響いてきた。すごく台本に力があったので、無意識のうちに凪沙の背景も感じ取れた」と、台本から凪沙という人物をつかみとった草なぎ。役作りについては「考えてもできるような役ではないので、現場で空気を感じて凪沙になることを意識しました」と説明し、女性としての演技も「歌舞伎の女形の方の動画を見たりしましたが、本当に何も考えてない」という。監督との役についての話し合いもなし。「何にも言われず、テストもなくて。何度もテストをして作りこむといろいろ考えてしまい、きっとこのような形では演じられなかったと思うし、僕としてはすごく楽な形で演じさせてもらいました」と振り返り、「監督と役について話していませんが、日に日にお互いが目指している凪沙をつかめたと思います」と語った。この難役を「考えすぎずに演じた」というところに役者・草なぎ剛の凄みを感じるが、一果の母親・早織(水川あさみ)と対峙するシーンは、さすがに大変さを感じたそう。「一果の本当の母親なので、すごい覚悟をもって僕に向かってくる。その気持ちが痛々しく、ドキッとさせられ、一果に対して本当の母親より私のほうが愛しているという気持ちを持つのは大変でした」と打ち明け、「あそこまであさみちゃんに睨まれると怖かった」と笑いながら付け加えた。●新人・服部樹咲から刺激「僕を0に戻してくれた」凪沙に芽生えた母性がひしひしと伝わってくる草なぎの演技。オーディションで独特な存在感とバレエの才能を見いだされ、本作で芝居に初挑戦した一果役の服部によって、自然と湧き出る母性があったという。「一果を演じた樹咲ちゃんは、今まで演技をしたことがないがゆえに、僕の目の前にいるのは一果そのものだった。監督にいろいろ言われて大変そうだなというのも含めて、すごくいとおしく思えてきて。そういうのがうまく相まって、役を超えて守ってあげたいと思わせてくれた」また、「逆に僕が演技の勉強をさせてもらった」とも言い、「僕は樹咲ちゃんに比べたらいろんな作品に出演していますが、彼女を見て、そういうことではないんだなと。今までやってきたことは関係ないと気づくことができ、いい意味で僕を0に戻してくれました」と感謝した。そして、服部の演技について、「撮影の合間に話しているときは等身大の少女ですが、カメラの前に立つとすごい。一果を演じるために生まれてきたんだなと。アパートにいるときは田舎から出てきた女の子ですが、バレエを踊ると周りの空気を一変させる存在感。本当にすごいなと思いました」と称賛。続けて、「僕もそうだと思いますが、役との巡り合わせに関してスペシャルな奇跡がみんな起きている。自分が出演しているので手前味噌になってしまうかもしれませんが、奇跡が積み重なって計算では生まれないようなことが起きていて、だから僕も何にも考えないで演じることができた」と述べ、「僕も樹咲ちゃんに何か刺激を与えてあげたいと思って一生懸命やったのがよかったと思うし、お互い相乗効果で役を演じきれたのだと思います」と語った。役作りに関して何も考えなかったという草なぎだが、母性を理解しようとする中で、自身の母親のことを考える瞬間はあったという。「熱を出したときに心配してくれたり、『自分はどうなってもいいからこの子を助けたい』という母親の気持ちが初めてわかった」と明かし、「ちょうどそう感じられる歳になったから、この役を演じられたかなと。だから、このタイミングでしかできない役だったと思います」としみじみと話した。●コンプレックスも受容「足りないところも含めて自分」母親の気持ちを理解したことで心境の変化も。「親孝行しないといけないと思いましたし、家族を大切にしたり、身近にいる人に感謝しないといけないなとすごく感じました」と語る。また、「日常の中に転がっている、ごくありふれたことが大切なんだなと。今日も僕は元気でいられて、おいしいものが食べられるし、仕事ができている。それが素晴らしいことなんだと、凪沙の役を通してわかった。母の気持ちに触れたから、大事なものがそこにあるだけでいいじゃないかと、考えがシンプルになったのかもしれません」と打ち明け、「僕の場合は、朝起きて犬の散歩に行けることだったり、そういう幸せが一人ひとりにある。この作品によって、日常の中にある幸せに気づくことができた」と語った。さらに、「コロナ禍だからこそ、より公開する意味のある映画」だと言い、「人との距離感や思いやる気持ちは、今一番必要とされている。身近にいる人に感謝したり、優しい気持ちになれる映画だと思うので、この時期だからこそ見ていただきたい」と力を込める。本作にちなんで、受け入れるのに苦労した“変えられない運命”も聞いてみた。すると、「もう少し身長が高ければ。180センチくらいほしかった」と身長コンプレックスを告白。「(香取)慎吾ちゃんは背が高くて。僕より年下なのに、いつの間にか追い抜かれて」と香取と比べつつ、「40歳すぎて2センチ伸びて172センチなったんですが、180センチにはあと8センチ足りない」と話した。だが、本作によってコンプレックスも受け入れられるように。「自分の足りないところも含めて自分なんだと。そう思うことで次に進めると気づかせてくれた」と言い、「40歳になって2センチ伸びたからそれでよしとしよう! 172センチの自分を受け入れるということです!」と笑顔全開でコメント。「皆さんもそうやって受け入れられるようになってほしい」と大事なメッセージを発信した。出演が決定した際に「今までで一番大挑戦の役なので、ここでまた新しい作品の力やお芝居の力に目覚めることができたら」と語っていた草なぎ。この“大挑戦”をやり遂げ、何か目覚めるものはあったのか。本人にこの質問をぶつけると、「自信になりました。やったことのない難しい役を満足のいく形で演じきれたと実感できたので」と、得られたものは大きかったようだ。そして、「ラジオ体操第2に入ろうかな!」と突然ラジオ体操の動きを披露。そのときはただ笑ってしまったが、これはさらなる難しい挑戦もウェルカムということだったのか。最後に草なぎは、「毎回そうですが、新しい監督に出会う素晴らしさや、新しい役者さんに出会う素晴らしさを改めて感じました」と語り、「人生に似ているところがありますよね。出会いによって自分が変わっていくんだなと。これからもまた素敵な出会いをしていきたい」と今後の出会いに期待。これからも“巡り合わせ”に身を任せ、役者として進化を続けていく。■草なぎ剛1974年7月9日生まれ。91年にCDデビュー以来、数々の名曲を世に送り出し、『NHK紅白歌合戦』に23回出場。17年9月には稲垣吾郎、香取慎吾と「新しい地図」を立ち上げた。主な出演映画は『黄泉がえり』(03)、『日本沈没』(06)、『あなたへ』(12)、『まく子』(19)、『台風家族』(19)など。『僕と彼女と彼女の生きる道』(04)、『任侠ヘルパー』(09)などのドラマや、『バリーターク』(18)、『道』(18)、『アルトゥロ・ウイの興隆』(20)などの舞台作品でも活躍。新しい地図のレギュラー番組『7.2新しい別の窓』(ABEMA 毎月第1日曜15:00~7.2時間生配信)も注目を集めている。(C)2020「MIDNIGHT SWAN」FILM PARTNERS
2020年09月25日現在『喜劇 愛妻物語』が公開中、11月20日には主演映画『滑走路』の公開が控え、女優としてさらなる活躍を見せている水川あさみ。草なぎ剛主演の映画『ミッドナイトスワン』(9月25日公開)では、育児放棄とネグレクトに走ってしまった母親を演じた。難しい役どころとなった本作への挑戦について、水川にインタビュー。本作のストーリーにちなみ、受け入れるのに時間がかかった“変えられない運命”についても語ってもらった。『全裸監督』を手掛けた内田英治監督のオリジナル脚本による本作は、トランスジェンダーとして身体と心の葛藤を抱えながら生きる凪沙(草なぎ)と、親から愛を注がれずに育つもバレエダンサーを夢見る少女・一果(服部樹咲)の姿を通して、“切なくも美しい愛の形”を描いた物語。若くして一果を産み、水商売で生計を立てながらも日々酒に飲まれ、育児放棄とネグレクトに走ってしまった母親・早織を水川が演じた。水川は、演じた早織について「彼女自身は愛情を持っているけど、不器用で愛情をうまく伝えられなかったり、生きるのがすごく下手な人。本当に母性を持っているし、自分の子供であることに変わりはないけど、うまく愛情を表現できないというのが、彼女を表現する上でのテーマだと思って演じました」と説明する。また、「一果に対して殴ったり暴言を吐いたり、ほかの人に対しても怒りの沸点が低い。そういう意味ではパワーがいる役で、カロリーはかなり消費しました。全編を通して出ていないにもかかわらず大変な役でした」と回顧。広島弁もインパクトを放っているが、「母方のお父さんお母さん、私からするとおじいちゃんおばあちゃんが岡山に住んでいた時期があって、(広島に近い)岡山弁は聞き慣れていました。方言でNGになることはなかったです」と、すんなり習得できたという。早織との共通点はないものの、子供に対する母性には共感。「一果に対する母性は、女性なら誰しも共感するところかなと思います。子供だけでなく、私だったら動物を飼っているので、動物への母性がありますし、また、凪沙は凪沙の形の母性があるので、どの役にも共感できると思います」と語った。さらに、「(登場人物が)それぞれに受け入れないといけない宿命のようなものを持っている」と紹介。「凪沙は、変えられない宿命のもと、母性や、愛するということを知る。私が演じた早織は、母性や愛情を持っているけど、不器用だから表現の仕方がとても下手で、愛情があるにもかかわらず負のスパイラルにハマってしまう。凪沙とは違う悲しい宿命を持っていると思いました」と、本作で描かれる“変えられない運命”について言及した。続けて、「一果は凪沙に出会えたことで少し変わったのかもしれない。『近くの他人』という言葉があるくらいですから、関わる人物によって自分自身が変わることもあるし、変わらないこともあるし、複雑だからこそ面白い」としみじみ。「この作品によって、そういうことを考えました。普段ニュースで知るようなことがとても身近に。こういう現実があると受け入れ、知ることが大事なのかなと思います」と話した。自身がこれまで悩んできた“変えられない運命”を尋ねると、「内面的なところも含めてコンプレックスはいろいろあります」と告白。その一つが“声”だと言い、「声が低くて、昔はすごく嫌いでした」と打ち明けた。だが、「昔はコンプレックスを隠すのに必死でしたが、年齢とともに受け入れ、それをどう見せるのが自分にとっていいのかという考え方にシフトしていきました」と意識の変化があり、声についても「その特徴を面白いと思ったり、唯一無二だなと思えるようになったり、変わりました。きっかけは特にありませんが、歳を重ねるごとにそういう風に思えるようになりました」と前向きに。“唯一無二”の声を自身の持ち味とし、女優業に生かしていく。最後に、「この作品は、『愛とは?』という問いかけがテーマ。自分自身や家族、身近な人に対する愛の表現の仕方を考えるきっかけになればいいなと思います。そして、草なぎさんが素晴らしいので、エンターテインメントとしてもこういう世界があるんだなと、どっぷりと入り込んで楽しんでいただきたいです」とファンにメッセージを送った。■水川あさみ1983年7月24日生まれ、大阪府出身。主な出演作は、映画『今度は愛妻家』(10)、『大木家のたのしい旅行新婚地獄篇』(11)、『バイロケーション』(14)、『太陽の坐る場所』(14)、『福福荘の福ちゃん』(14)、『後妻業の女』(16)、『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』(20)、『喜劇 愛妻物語』(20)、ドラマ『東京女子図鑑』(18/Amazonプライム)、『ダブル・ファンタジー』(18/WOWOW)、『スキャンダル専門弁護士QUEEN』(19/フジテレビ)など。公開待機作に、『滑走路』(11月20日公開)がある。(C)2020「MIDNIGHT SWAN」FILM PARTNERS
2020年09月24日おとな向け映画ガイド今週の公開作品から、役者に注目!の3本をご紹介します。ぴあ編集部 坂口英明20/9/20(日)イラストレーション:高松啓二今週のロードショー公開は23本(ライブビューイング、映画祭企画を除く)。多くなってきました。全国100スクリーン規模以上で拡大公開される作品は『映像研には手を出すな!』『アダムス・ファミリー』『ミッドナイトスワン』の3本。中規模公開とミニシアター系の作品が20本です。その中からオトナが愉しめる3本を厳選して、ご紹介します。『鵞鳥湖の夜』現代中国の暗部をえぐりとったフィルム・ノワールの傑作です。2019年のカンヌ映画祭で、『パラサイト 半地下の家族』にコンペの評価が肉薄し、中国国内でも大ヒットした、ディアオ・イーナン監督の注目作です。前作『薄氷の殺人』では、雪の舞い散る中国北部の風景が印象的でしたが、この作品は、繁栄に取り残された南部の地方都市が舞台。雨、そして夜が背景です。ひとけのない駅、終電間際、高架を走る鉄道、降り止まぬ雨を避けるように柱の影に身を潜める男……。この冒頭シーンからぐいぐい中国的暗黒映画の世界に引き込まれます。前科を終えて、大掛かりなバイク窃盗団に戻った主人公が、縄張り争いに巻き込まれ、逃走中に誤って警官を殺してしまい、ヤクザ仲間と警察から追われることになります。彼の首にかけられた多額の報奨金と、彼にすりよるファム・ファタール的な謎の女が、事件を複雑なものにしていき……。江湖とよばれる中国裏社会と警察の対立。ジャ・ジャンクーの『帰れない二人』でも描かれていますが、同じ中国でも、大陸は、香港のギャング映画で描かれる義理と任侠の世界よりドライ。金がすべてといった感じです。映画での描かれ方もリアルです。警察のスタイルは制服ではなく普段着、一見どっちがどっちかわかりません。銃撃戦もギクシャクしていたり、と嘘っぽくありません。イケメンスターのフー・ゴーが陰りのある主人公チョウ・ザーノンを演じています。彼を惑わす女にグイ・ルンメイ。台湾を代表する女優で、イーナン監督作品には前作に続いての出演です。チョウの訳アリの妻役にも人気スター、レジーナ・ワンを起用。一見マイナーな映画にみえますが、この顔ぶれは超一級です。『ミッドナイトスワン』トランスジェンダーの主人公に芽生えた”母性”、という難しいテーマに草なぎ剛が体当たりした野心作です。新宿のニューハーフ・ショークラブで働く凪沙(なぎさ)の元に、広島の実家から親戚の娘を預かってほしいと連絡が入ります。娘の名は一果。育児放棄した母親から引き離すためです。凪沙は実家にはカミングアウトしておらず、一果は「叔父さん」の写真を持って、新宿のバスターミナルにやってきます。女装の叔父さんと少女の、不思議な共同生活が始まります。映画の導入で、凪沙たちホステスが、『白鳥の湖』を踊るシーンがでてきます。トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団でもおなじみ。コミカルにみえるショーです。凪沙のアパートで、一果は、その時に着るチュチュ(というんですか)を目にし、身につけてみます。広島での絶望的な暮らしのなかで、一果が密かに夢見ていたのは、バレリーナになることだったのです。内田英治監督のオリジナル脚本。実は一果にはとても秀でたバレエの才能があり、最初は冷淡だった凪沙が、次第にバレエを通し、母のような愛にめざめていく……。美の象徴ともいえるバレエを凪沙と一果の接点にしたことがポイントです。まるで『ベニスに死す』を思わせる草なぎクンの名シーンも見もの。さらに、一果を演じる服部樹咲のすばらしさが特筆ものです。バレエができるという条件でのオーディションに合格した新人。無理解な世界にひとり対置する少女、きりっとした佇まいが魅力です。将来の大女優がまたひとり生まれた、そう感じました。『甘いお酒でうがい』40代独身女性、いわゆる「おひとりさま」の日々、を描いた日本映画です。主人公「川嶋佳子」は、お笑い芸人シソンヌじろうが、コントのなかで演じてきたキャラクターです。その川嶋佳子が日記を書いていたら、そんな想定でシソンヌ自身が小説化。それを、大九明子監督が映画にしました。大九は、『勝手にふるえてろ』など、ナイーブな現代女性を撮らせたらこの人という監督です。主演松雪泰子、は意外でしたが、こんな人いるかも、と思わせる地味な、それでいて独特の世界を持つヒロインを見事に演じています。川嶋佳子は、出版社で校正の仕事をする、たぶん派遣社員。趣味はお酒、というだけあって、家での酒量は多そうです。バーでひとり、ちょっとだけおめかしして飲むこともあります。社員の若林ちゃん(黒木華=いるいる感満載!こんな子いてくれたら最高です)がなぜか気にかけてくれて、お昼はいつも一緒。彼女が後輩の岡本くん(清水尋也)を紹介してくれたことから、この二回りも年下の男の子とのいい雰囲気がはじまり……。ダイアン・キートンの『ミスター・グッドバーを探して』という映画がありました。あの主人公は、よなよなバーでセフレを探していましたが、この佳子さんは何を探しているのでしょう。なかなか、読めないこの世代の女性の日常、考え方。同世代はきっとたくさん共感できて、おじさんにはちょいと覗き見できる、そんな映画です。古舘寛治、前野朋哉など、大九監督の『勝手にふるえてろ』でちょい役ながら強烈な印象を与えてくれた個性派俳優たちが、今回もサイコーの演技を見せてくれています。
2020年09月20日映画『ミッドナイトスワン』(9月25日公開)でトランスジェンダー役に挑戦した俳優の草なぎ剛が、『週刊文春』の巻頭グラビア「原色美女図鑑」に主人公・凪沙役で登場する。『全裸監督』『獣道』『下衆の愛』で知られる内田英治監督のオリジナル脚本による本作は、トランスジェンダーとして日々身体と心の葛藤を抱え新宿を舞台に生きる凪沙(草なぎ)と、親から愛を注がれず生きるもバレエダンサーを夢見る少女・一果(服部樹咲)の姿を通して“切なくも美しい現代の愛の形”を描くラブストーリー。『週刊文春』の巻頭グラビア「原色美女図鑑」に、草なぎは“凪沙”として登場。映画で描かれなかった“凪沙”の姿を、写真家・渞忠之氏が撮影した。そこから写し出させる“凪沙”は、時には女優らしく、時には小悪魔のように、時には柔らかな光に包まれ穏やかな表情を見せるなどドキっとする美しさを見せている。巻末のグラビア「男の肖像」では、タレント・草なぎ剛としてのオンからオフまで様々なシーンに密着。番組収録を楽しむ一面のほか、合間に見せる真剣なまなざし、そして愛犬・クルミちゃんとのショットなど、いくつもの表情が存分に収められている。さらに、インタビューはノンフィクションライターの金子達仁氏が務め、本作への役作りや共演者のエピソードはもちろん、草なぎの表現者として、役者としての素顔を直撃した。今まで『週刊文春』では、男性キャストが登場するときは「原色美男図鑑」として掲載。しかし、今回は、映画の主人公であり、新人女優“凪沙”として登場するため、「原色美女図鑑」として掲載。1989年6月から「原色美女図鑑」の連載を開始し、今年で32年目の歴史の中で、同誌としては初めての大胆な展開となっている。9月24日発売の『週刊文春』で詳報する。草なぎは「皆さんのお力添えによって、1カット1カット撮るごとに、僕の中の“凪沙”が出てきた感じがありました。僕より、周りのスタッフが凪沙というキャラクターを愛してくれてるので、その気持ちに応えられるように頑張りたいな、と。きっと、いいものになってるんじゃないかなと思います」とコメントしている。また、9月25日には『ミッドナイトスワン SPECIAL CINEMA BOOK』が発売される。草なぎの限定インタビューや、キャラクター相関図、映画評、小説版『ミッドナイトスワン』冒頭部分の他、「週刊文春」の「原色美女図鑑」とは別の表情を見せる凪沙の撮りおろし写真も収録。映画の世界観をより深く理解できるとともに、鑑賞の思い出になる1冊となっている。なお、小説版『ミッドナイトスワン』は現在発売中。『ミッドナイトスワン SPECIAL CINEMA BOOK』(C)文藝春秋小説版『ミッドナイトスワン』文春文庫刊(C)2020 Midnight Swan Film Partner
2020年09月14日俳優の草なぎ剛(46)の主演映画「ミッドナイトスワン」(内田英治監督、25日公開)の予告お披露目イベントが9月10日、都内で行われた。草なぎ演じる男性として生まれたトランスジェンダーの凪沙が育児放棄された親戚の少女を預かることになり、“疑似母子”の関係を築いていく切ない愛の物語。各スポーツ紙によるとお披露目されたWEB用の予告編は、世界最長となる925秒(15分25秒)。草なぎも「そんなに見せちゃっていいのかな!?思い切りましたね。今の時代、思い切っていかないとダメですよね」と驚いた様子だったという。そんな心配とは裏腹に、前評判は上々だ。今月6日には草なぎ、稲垣吾郎(46)、香取慎吾(43)のABEMAレギュラー番組「7.2新しい別の窓#30」が放送。映画を見たという香取は「本当に素晴らしかったですよ。僕はちょっとやばかったです。今も思い出すと涙が……。僕はお芝居を辞めようと思いました。作品全体もそうですし、草なぎ剛という俳優も昔から好きなんですけど、素晴らしすぎて……」と大絶賛。香取の発言に対して稲垣は「なかなかそこまでの感想言ったことないよね?」と驚き、草なぎは「ずっと近くにいた慎吾がそう言ってくれると、すごく説得力あるし、うれしい」とほほ笑んだ。また大手映画サイト「Yahoo!映画」や「映画.com」のレビュー採点は5点満点だが、ネットユーザーたちはそろって絶賛。大半が満点の評価を付け、以下のようなコメントが書き込まれている。《映画を見ている感は無くその世界の中に引き込まれました》《一度映画館に行って自身の五感で全てを感じてください》《間違いなく傑作です。必見》草なぎにとって、新たな代表作の誕生となるのだろうか。
2020年09月11日女優の内田理央さんが2020年9月9日にインスタグラムを更新。自身のYouTubeチャンネル『だーりおCHANNEL』で、黒歴史だという過去の企画を再現したことを報告し、ファンをザワつかせています。 View this post on Instagram A post shared by 内田理央だーりお (@rio_uchida) on Sep 9, 2020 at 5:24am PDT内田理央、自身の黒歴史にヘコむ内田理央さんが黒歴史だと語る企画とは、以前YouTubeチャンネルに投稿していた動画『だーりおちゅーぶ』のこと。2020年現在、更新中の『だーりおCHANNEL』とは別のものです。内田理央さんの黒歴史とは、一体どんなものなのか…ご覧ください!内田理央6年前の黒歴史再挑戦動画動画の中では『1分で少女漫画の主人公になりきる』などの企画にチャレンジ。『930万円もする御曹司の服を汚したので、弁償のためにメイドとして働く』という設定を即興で演じ切りました。終わった直後、内田理央さんはよほど恥ずかしかったのか、次のような感想を口にしています。消え去りたい!消え去りたいー!だーりおCHANNEL/内田理央動画を見たファンからは、次のような感想が上がりました。・予想よりずっと黒歴史…。笑ったけど。・だーりお、めちゃめちゃ面白い。・昔の自分を見るしんどさってあるよねー。がんばれ。昔の自分を見つめ直すハメになった内田理央さんの姿に、共感してもだえる人もいたようです…。そんな内田理央さんは、2020年12月11日に放送されるドラマ『明治開化 新十郎探偵帖』(NHK BS)に出演することが決まっています。時代劇は初挑戦ですが、動画の中で見せていた素晴らしい演技力を発揮してくれることでしょう!内田理央の熱愛相手は田中圭?インスタの写真に「かわいい!」「セクシー!」の声が続出![文・構成/grape編集部]
2020年09月11日俳優の草なぎ剛が10日、都内で行われた映画『ミッドナイトスワン』(9月25日公開)の世界初!! 世界最長925秒予告お披露目イベントに、服部樹咲、真飛聖、内田英治監督とともに登壇した。本作は、トランスジェンダーとして日々身体と心の葛藤を抱え新宿を舞台に生きる凪沙(草なぎ)と、親から愛を注がれず生きるもバレエダンサーを夢見る少女・一果(服部)の姿を通して“切なくも美しい現代の愛の形”を描くラブストーリー。トランスジェンダー役に初挑戦した草なぎは、925秒予告のお披露目に「映画の素晴らしさを1人でも多くの方に知ってもらいたくて。皆さんに見てもらえるということで公開日と同じくらいドキドキワクワクしています」と声を弾ませた。そして、925秒予告の感想を聞かれると「まだ見てないんですよね。すいません」と打ち明け、「自分が演じているので、見るまでもなく、この作品を愛しているので」と説明。「そんなに見せちゃっていいんですか!? って思うんですけど、時代ですよね。1人でも多くの方に関心を持ってもらいたいということで。大挑戦じゃないですか!」と話した。さらに、「それを見ておなかいっぱいになる人がいるかもしれない。でも、そうならないと思います。僕は全部わかってますから!」と自信。「予告は見てないんですけど、素晴らしい挑戦だなと思って。思い切ったと思います」とこの挑戦を称賛し、「今の時代は思い切っていかないとダメです。羽ばたいていかないと。ミッドナイトスワン、私たちは世界に羽ばたいていきますから!」とテンション高く語った。オーディションでバレエの才能を認められ、本作で女優デビューを飾る服部は「見ました」とすでに925秒予告を鑑賞。草なぎは「見たの!? えらいね」と声をかけて笑いを誘い、司会者から「御覧になる予定は?」と聞かれると、「今日見ます! 夕方くらいに見ます!」と宣言した。撮影:辰根東醐
2020年09月10日