米国株を取り扱っている証券会社で口座開設すれば、国内にいながら米国株に投資できます。米国は世界最大の株式市場で、世界的な有名企業に投資できるのが魅力です。日本株とは特徴が異なるため、取引経験がないと米国株の買い方がわからないかもしれません。また、証券会社によって手数料やサービスに違いがあるので、比較検討したうえで口座を選ぶことが大切です。今回は、米国株の特徴や購入方法、米国株投資におすすめの口座について解説します。米国株(アメリカ株)投資の魅力とは米国株は、世界的な有名企業に投資できるのが魅力です。米国は世界最大の株式市場で、アルファベット(グーグル)やアマゾン、アップルなど、日本人にも身近なグローバル企業が多く上場しています。以下は、米国の代表的な株価指数であるS&P500のチャートです。GoogleS&P500指数は、1980年から2020年までの40年間で約30倍に拡大しています。一時的に暴落している局面はあるものの、長期的には上昇を続けているのがわかります。米国は世界経済の中心であり、今後も人口増加が続くと予想されていることから、長期的な成長が期待できます。米国株の特徴米国株投資を始める前に、日本株との違いを確認しておきましょう。具体的にどのような違いがあるのかをまとめました。1株から購入できる配当は年4回の銘柄が多い株主優待はない値幅制限(ストップ高・ストップ安)がない取引時間は日本時間の深夜になる手数料はやや高めそれぞれ、詳しく説明していきます。1株から購入できる日本株には単元株制度があるので、通常は100株単位の取引になります。たとえば、株価が1,000円の銘柄であれば、最低投資金額は10万円(1,000円×100株)です。一方、米国株は1株から購入可能で、中には1万円以内で購入できる銘柄もあります。米国株なら、まとまった資金を用意しなくても、少額から気軽に投資を始められます。配当は年4回の銘柄が多い日本株は、配当が年1~2回の銘柄が多く、配当金をもらえるのは半年に1回程度です。それに対して、米国株は多くの銘柄が年4回配当を行っています。年間の配当総額は同じですが、3か月ごとに配当がもらえます。米国株は株主還元に注力している企業が多く、配当利回りは比較的高い傾向にあります。株主優待はない株主優待とは、企業が株主に対して自社製品や優待券などを贈呈する制度です。日本株は株主優待を実施している銘柄が多く、個人投資家に人気があります。株主優待は日本株独特の制度で、米国株に株主優待はありません。ただし、米国株は株主還元に注力しており、配当利回りが高い銘柄が多いです。値幅制限(ストップ高・ストップ安)がない日本株には値幅制限があり、1日の株価の変動幅に制限が設けられています。株価の高騰や暴落により、投資家に大きな損失を与えないようにすることが目的です。値幅制限いっぱいまで株価が上昇することを「ストップ高」、値幅制限いっぱいまで株価が下落することを「ストップ安」と言います。米国株には値幅制限がないので、うまく取引すれば大きな利益を得られるかもしれません。ただし、損失も大きくなる可能性があるので注意が必要です。取引時間は日本時間の深夜になる日本と米国は時差があるため、米国株の取引時間は日本時間の深夜になります。米国株式市場の取引時間は、現地時間の9:30~16:00です。日本時間では23:30~6:00(サマータイム期間は22:30~5:00)になります。日本時間の日中でも注文を出すのは可能です。しかし、デイトレなど、リアルタイム株価を確認しながら取引したい場合は、深夜に取引する必要があります。手数料はやや高め米国株は、日本株に比べると手数料はやや高めです。日本株の場合、1日の約定金額が一定額までは、手数料無料で取引できる証券会社もあります。一方、米国株は手数料が安い証券会社でも、約定金額の0.5%程度の売買手数料がかかります。また、米国株は米ドル建ての取引なので、為替手数料も負担しなくてはなりません。米国株投資で利益を得るには、手数料が安い口座を選ぶことが大切です。[adsense_middle]米国株を購入する方法SBI証券日本株への投資経験があれば、同じような感覚で取引できると思います。ただし、米国株は値幅制限がなく、株価が大きく動くこともあるので注意が必要です。米国株投資の口座選びで比較すべきポイント複数の証券会社で米国株を取り扱っていますが、手数料やサービス内容には違いがあります。米国株投資を始めるなら、証券会社ごとの特徴を理解したうえで、自分に合った口座を選ぶことが大切です。ここでは、米国株投資の口座を選ぶときに比較すべきポイントを紹介します。売買手数料為替手数料積立投資に対応しているか貸株サービス米国株投資はネット証券がおすすめ売買手数料米国株を取引するときは、売買手数料がかかります。米国株の売買手数料は証券会社によって異なり、最低手数料が設定されていることもあります。米国株投資の利益を最大化するには、売買手数料が安い証券会社を選ぶことが大切です。少額取引の場合、最低手数料が高いと手数料負けしてしまうため、最低手数料が0円の証券会社がおすすめです。為替手数料米国株は米ドル建ての取引なので、円を米ドルに両替するときに為替手数料がかかります。これは外貨決済だけでなく、円貨決済の場合も同じです。米国株を1,000米ドル購入するケースについて、為替手数料を比較しました。片道4銭:40円(4銭×1,000米ドル÷100)片道50銭:500円(50銭×1,000米ドル÷100)1米ドルあたりの為替手数料が片道4銭の証券会社であれば、購入時の為替手数料は40円で済みますが、片道50銭の証券会社の場合は500円かかります。米国株投資の取引コストを節約できるように、為替手数料が安い証券会社を選びましょう。積立投資に対応しているか一部の証券会社では、米国株の積立投資(定期買付サービス)に対応しています。一度積立の設定をしておけば、毎月決まったタイミングで自動的に発注してくれるので、時間や手間がかからないのがメリットです。また、購入タイミングを分散することで、リスク軽減にもつながります。「毎月決まった日に購入したい」「時間や手間をかけずに投資したい」といった場合は、米国株の積立投資ができる証券会社を選ぶといいでしょう。貸株サービス貸株サービスとは、保有中の株式を証券会社に貸し出すことで、貸株金利を受け取れるサービスです。一部の証券会社では日本株だけでなく、米国株の貸株サービスにも対応しています。貸株サービスを利用すれば、売却益や配当以外の収入源を確保できます。米国株を長期保有する場合は、貸株サービスを利用して貸株金利を受け取るのがおすすめです。米国株投資はネット証券がおすすめ米国株は大手証券会社でも取り扱っていますが、これから投資を始めるならネット証券がおすすめです。店舗を持たないネット証券は人件費を節約できるので、手数料が格安に設定されています。また、ネット証券は場所を選ばず、空いた時間にパソコンやスマホから取引できるのも魅力です。相談できないことに不安を感じるかもしれませんが、初心者の方でも問題なく取引できるように、サイトにはわかりやすい説明が掲載されています。どうしてもわからないことがあれば、電話で質問することも可能です。[adsense_middle]米国株投資におすすめのネット証券を3つご紹介米国株投資におすすめのネット証券は以下の3社です。SBI証券マネックス証券楽天証券それぞれの特徴やメリットなどを紹介していきます。おすすめのネット証券①SBI証券SBI証券は、為替手数料の安さと充実したサービスが魅力のネット証券です。住信SBIネット銀行との「外貨入出金サービス」を利用すれば、為替手数料は片道4銭で済むので取引コストを大幅に節約できます。また、SBI証券は今回紹介する3社の中で唯一、米国株の定期買付サービスと貸株サービスに対応しています。米国株の積立投資がしたい場合、貸株金利を受け取りたい場合は、SBI証券がおすすめです。おすすめのネット証券②マネックス証券マネックス証券は米国株を3,600銘柄以上取り扱っており、大型株から中小型株までさまざまな銘柄を取引できます。また、指値、成行といった通常の注文方法以外に、ツイン指値(OCO注文)なども用意されています。マネックス証券は外貨決済なら24時間発注可能なので、時間を選ばずに自分の好きなタイミングで取引できます。おすすめのネット証券③楽天証券楽天証券も米国株の取扱銘柄数が豊富で、売買手数料や為替手数料も格安です。スマホアプリのiSPEEDを使えば、日本株と米国株を同時に取引できます。楽天証券はポイントが貯まりやすいのも魅力のひとつです。手数料コースで「超割コース」を選択すると、売買手数料の1%分の楽天ポイントがもらえて、貯まったポイントは日本株や投資信託の買付代金に充当できます。米国株の手数料をネット証券ごとに比較米国株投資の口座を選ぶときに、特に確認しておきたいのが手数料です。先ほど紹介したSBI証券、マネックス証券、楽天証券の3社について、米国株の手数料を比較しました。売買手数料は3社とも同じですが、楽天証券は売買手数料の1%がポイントバックされます。為替手数料は、外貨入出金サービスで片道4銭になるSBI証券が最も有利です。米国株投資の口座はSBI証券がおすすめ!これから米国株投資を始めるなら、個人的に一番のおすすめはSBI証券です。今回紹介したSBI証券、マネックス証券、楽天証券の3社は、売買手数料や取扱銘柄数に大きな差はありません。しかし、SBI証券は外貨入出金サービスを利用することで、為替手数料を大幅に節約できます。また、定期買付サービスや貸株サービスに対応しているのも大きなメリットです。米国株投資におすすめの口座に関するまとめ今回は、米国株投資の口座を選ぶときのポイントやおすすめのネット証券を紹介しました。複数の証券会社で米国株を取り扱っていますが、売買手数料や為替手数料、サービス内容には違いがあります。各証券会社の特徴をよく比較したうえで、自分の投資スタイルに合った口座を選びましょう。これから米国株投資を始めるなら、手数料が安く、サービスが充実しているネット証券がおすすめです。
2020年06月22日最近では老後資金などのお金の不安から、株式投資に興味が出てきたという人が多いのではないでしょうか?株式投資を行うには、まず証券口座の開設から始まります。株取引をしたことのない初心者の場合、どの証券口座を開設すればよいのかわからない…とお悩みの人もいるかもしれません。そこで今回は、株初心者におすすめしたい証券口座をご紹介します。これから株式投資をしたい!と考えている人の証券口座選びの参考になれば幸いです。株式投資初心者が最初にすることは「証券口座開設」株式投資を行うのであれば、まずは証券会社の口座を開設することから始めましょう。とはいえ、初心者の場合は証券口座とは何かわからないという人もいるかもしれません。ここでは、証券口座の概要について解説します。証券口座とは証券口座とは、証券会社で開設できる口座のことをいいます。銀行口座とは異なり、証券口座にはご自身で購入した株を預けることが可能です。また、証券口座では銀行口座のように公共料金などの引き落としはできません。一般的に、株の売買は証券取引所を通して行われています。つまり、「株」は会社が発行するものですが、株取引を会社と購入希望者が直接行っているわけではなく、証券会社を通じて売買することになるのです。したがって、私たちが株式投資を行いたいのであれば、証券取引所と私たちを繋ぐ存在である「証券会社」の口座開設が必須だということです。初心者の人は、まず証券口座の開設から始めてみましょう。証券口座の選び方株初心者が口座開設をする場合、たくさんある証券会社の中からどのように選んでよいのかわからないというケースも多いでしょう。ここでは、証券口座を選ぶ際のポイントをご紹介します。証券口座選びにお悩みの人は、ぜひ参考にしてみてください。手数料の安いネット証券会社株初心者におすすめしたいのが、手数料の安いネット証券です。ネット証券は名称のとおり、実店舗を持たないインターネットのみの証券会社のこと。ネット証券の場合、実店舗にかかる維持費や人件費を抑えることができるため、株取引にかかる手数料を安く設定することができるのです。取引にかかる手数料プランには、「1回の取引につき〇円」「1日あたり〇円」「取引金額〇万円まではX円」などの種類があります。証券会社によって準備されているプランが異なりますので、ご自身のトレード方針に合うプランを選択するとよいでしょう。初心者が始めやすい「ポイント投資」最近では、ポイントを利用して株を購入できる「ポイント投資」というサービスを提供している証券会社があります。たとえば、楽天証券では楽天スーパーポイントを株(国内株式・現物取引)の購入代金・手数料に利用することが可能です。また、SBIネオモバイル証券では、Tポイントを利用した株式投資ができるようになっています。「いきなり現金を使って投資するのは不安」と考える人は、まず日常の買い物などで貯めたポイントを利用して投資ができる証券会社も検討してみましょう。銀行口座との紐付けで金利アップ証券会社の中には、銀行口座と連携させることで預金口座の金利をアップさせる制度を設けているところがあります。たとえば、楽天証券と楽天銀行。楽天証券と楽天銀行をマネーブリッジで連携させることにより、普通預金の金利を年0.02%(税引き前)から0.1%(税引き前)まで引き上げられます(2020年5月現在)。楽天証券でのオンライン取引などを行わなくても、マネーブリッジの設定がしてあれば金利アップが適用されますので、楽天銀行を利用している人であれば楽天証券も開設しておくとよいでしょう。[adsense_middle]初心者におすすめ!人気の証券口座を比較ここでは、株初心者におすすめしたい人気の証券口座をいくつかご紹介します。各証券口座の特徴を詳しく解説しますので、証券会社選びの参考になれば幸いです。SBI証券ネット証券会社総合評価No.1のSBI証券。株式投資をするのであれば、開設しておいて損はない証券会社の1つです。ここでは、SBI証券の特徴をご紹介しましょう。手数料が安い手数料の安さが魅力のSBI証券。SBI証券の手数料プランは2種類あります。1つは1注文の約定代金に対して手数料がかかる「スタンダードプラン」、もう1つは1日の約定代金合計に対して手数料がかかる「アクティブプラン」です。それぞれの手数料体系は以下のとおりです。スタンダードプランアクティブプランなお、NISA口座であれば売買手数料が無料。NISA枠内での株式投資を考えている人は、SBI証券も選択肢の1つとなるでしょう。IPO銘柄の取り扱いが多いSBI証券は、IPO銘柄の取り扱いが多いことも魅力の1つ。SBI証券では、2018年3月通期の全上場会社数のうち、約94.9%の銘柄を取り扱っていました。これは、大手証券会社と引けを取らない数字です。IPOに興味のある方は、SBI証券を検討してみるとよいでしょう。PTSで夜間も取引が可能SBI証券ではPTS取引を利用して、8:20~23:59(一部時間除く)まで取引をすることが可能です。サラリーマンなどの場合は日中忙しく、なかなか取引ができないという人がいるのではないでしょうか?夜間に取引ができる点も、SBI証券の魅力の1つといえるでしょう。サポート体制が充実している株初心者の中には「ネット証券だと対面でのサポートが受けられないので不安」と感じる人がいるかもしれません。SBI証券のカスタマーサービスセンターでは、数々のコンクール入賞者を多数揃えています。サポートのプロが在籍していますので、株初心者の人でも安心して利用することができるでしょう。楽天証券楽天ユーザーであれば特におすすめしたい楽天証券。ほかの楽天サービスと連携した独自のサービスを展開しています。それでは、楽天証券の特徴について解説しましょう。2種類の国内株取引手数料楽天証券では、業界最低水準の手数料を誇ることも魅力の1つ。業界最低水準で取引したい人向けの「超割コース」と、1日に少額で何度も取引したい人向けの「いちにち定額コース」が展開されています。超割コース楽天証券の超割コースでは、手数料の1%がポイントバックされます。取引でポイントが貯まりますので、お得な気分を味わえますね。なお、超割コース大口優遇の判定条件におけるいずれかを達成すると、さらに安い手数料が適用されることも魅力です。超割コース大口優遇が適用されると、現物取引手数料では取引金額10万円までの手数料が無料。さらに、手数料2%がポイントバックされるという特典がついています。いちにち定額コース楽天証券を利用して1日に何度も取引がしたいという人は、いちにち定額コースが向いているでしょう。ご自身の投資スタイルに応じて、手数料プランを選ぶことをおすすめします。ポイント投資ができる上記でも解説したように、楽天証券では楽天スーパーポイントを利用して国内株式(現物取引)を購入することが可能です。いきなり現金をつぎ込むのは抵抗があるという人でも、ポイントなら気軽に始められるのではないでしょうか?普段の買い物などで獲得したポイントを株式投資に利用することができますので、株初心者でも気軽に始めることができるでしょう。マネーブリッジ設定で楽天銀行の普通預金金利アップ先ほどご紹介したように、楽天証券と楽天銀行をマネーブリッジで連携させることにより、楽天銀行の普通預金金利を0.1%(税引き前)に上げることができます。楽天証券での取引がなくても、マネーブリッジの設定だけで適用されることも魅力でしょう。楽天銀行を利用している人であれば、楽天証券で口座を開設してマネーブリッジを設定するのがおすすめです。金融商品の種類が豊富国内株式海外株式NISA投資信託投信積立金・プラチナ債権楽天証券では、株式以外にも上記のような金融商品を取り揃えています。株式投資以外の金融商品にも興味があるという人は、楽天証券も検討してみるとよいでしょう。松井証券「顧客中心主義」という企業理念を掲げ、創業100年の歴史・実績をもつ松井証券。松井証券には株初心者にもおすすめしたい特徴があります。ここでは、松井証券の特徴についてご紹介しましょう。わかりやすい手数料体系松井証券では、現物取引の場合に以下のような手数料体系を展開しています。複数プランがあるわけではないので、株初心者にもわかりやすい手数料体系となっています。1日あたりの約定代金合計額が50万円までであれば、手数料が無料。少額の取引をする人や、1日に何度も取引する人にとってはありがたいですね。デイトレード向けの一日信用取引松井証券には、主にデイトレードを行いたい人に向けた独自のサービス「一日信用取引」があります。一日信用取引は、なんと取引手数料が無料。また、貸株料0~1.8%で取引が可能です。デイトレードでは1日に何度も取引を行うので手数料が気になるところですが、一日信用取引を利用すれば低コストで行うことができるという魅力があります。デイトレードを検討している人は、松井証券も選択肢の1つとなるでしょう。株初心者におすすめの証券口座に関するまとめ株式投資をしたいのであれば、証券口座の開設が必須です。株初心者の方は、まず証券口座を開設してみましょう。今回ご紹介したSBI証券・楽天証券・松井証券は、株初心者の方に特におすすめしたい証券会社です。みなさんの投資スタイルや投資での目標はどのようなものでしょうか?ぜひこの記事を参考に、ご自身に合った証券会社を見つけてください。
2020年05月27日個人事業主として独立するとき、銀行の口座は個人名義のままでも問題ありませんが、事業用の口座と分けて使うべきなのでしょうか?本記事では、個人事業主として独立された方やこれからされる予定の方に向けて、事業用の口座開設をすべきかどうかや、そのメリット、おすすめの金融機関などをお伝えしていきます。個人事業主は屋号付き口座を開設すべき?個人事業主は個人でもあり事業主でもあるため、プライベートの口座のまま取引先や顧客から報酬や売上を受け取ることが可能です。一方、金融機関で口座を開設する際に、屋号付きの口座にしてビジネス専用の口座とすることもできます。屋号付き口座を開設してビジネス専用の口座を持つと、プライベートとビジネスのお金を分けて管理できたり、税金の計算に便利だったりといったメリットがあります。詳しいメリットの内容については次以降で解説していきます。個人事業主がビジネス用の口座を開設するメリット個人事業主の方がプライベートの口座とビジネス用の口座を分けると、以下のようなメリットを得ることができます。プライベートとビジネスのお金を分けて管理できる確定申告の際に便利屋号付き口座を持つことで会社名義口座を持つのと同じような効果を得られるそれぞれ見ていきましょう。プライベートとビジネスのお金を分けて管理できるまず、プライベートの口座とビジネス用の口座を分けることで、それぞれお金を分けて管理しやすくなります。これは意外と重要なことで、ビジネス用の口座を作っていないと、1つの通帳で生活費などと事業用の経費(事務所家賃や仕入れ費など)が入り混じってしまいます。一方、口座を分けていると、生活費などにいくらかかっているか、事業の経費にいくらかかっているかをはっきり区別できます。例えば1月の収支がマイナスになっている場合には収入を上げるか支出を下げるかする必要がありますが、これは口座を分けている方が断然やりやすくなるでしょう。ちなみに、1カ月のお金の動きが多い場合には、ビジネス用の口座を収入専用の口座と支出専用の口座に分けることで、さらに管理しやすくなります。確定申告の際に便利起業して個人事業主になると、複式簿記による方法で記帳することで最大65万円の特別控除を受けられる「青色申告」を利用できます。青色申告をするには事業の財務状況を表す貸借対照表を作成する必要がありますが、その際、口座の1年間の取引を帳簿付けしなくてはなりません。1つの口座で事業用でない入金や出金があると、それらについてもすべて「事業主借」や「事業主貸」などとする必要があり、記帳の手間が増えることになります。一方、ビジネス用の口座を開設していると、生活費などをまとめてプライベートの口座に移す際のみ「事業主貸」とすればよいだけなので、記帳が楽になります。また、確定申告を税理士に代理してもらっている場合は、帳簿をつけるために通帳の中身を見せることになります。ビジネス用の口座を作っていないと、通帳を見せるときにプライベートな内容まで見せることになり、嫌だという方もいるでしょう。事前にビジネス用の口座を作成していれば、こうした心配をする必要もなくなります。屋号付き口座を持つことで会社名義口座を持つのと同じような効果を得られるもう1つのメリットとして、屋号付き口座を持つことによって、会社名義口座を持つのと同じような効果を得られるということが挙げられます。例えば、ネットショップを経営しているようなケースでは、振込先として銀行口座を提示することがありますが、こうしたとき、個人名の口座より屋号付きの口座の方が安心感を持たれやすくなるでしょう。また、複数の事業を行っている場合には、事業別に屋号をつけることで口座を分けられるというメリットもあります。屋号付き口座の開設について金融機関を比較!おすすめは?ところで、屋号付き口座を開くのであれば、どのような視点で金融機関を選ぶとよいのでしょうか?ここでは銀行系と信用金庫系、ネットバンク系に分けてそれぞれ比較していきたいと思います。なお、屋号付き口座はすべての金融機関が対応しているわけではありません。検討している金融機関があるのであれば、まずは確認してみるとよいでしょう。必要書類としては「本人確認書類」と「印鑑」、「開業届の控え」、「事務所の住所等の分かる賃貸契約書」などがありますが、こちらも金融機関によって変わることがあるので、事前に確認しましょう。[adsense_middle]銀行系都市銀行や地方銀行などが該当します。都市銀行の場合、三菱UFJ銀行やみずほ銀行、三井住友銀行など、いずれにおいても基本的には屋号付き口座の開設が可能ですが、銀行の方針によっては口座開設時にヒアリングが行われ、必要に応じて書類を提出しなければならないことがあります。また、地方銀行においても基本的には屋号付き口座の開設が可能ですが、一部の地方銀行では取扱いがないこともあるため注意が必要です。都市銀行の場合、取引先や顧客に安心してもらいやすい他、都道府県をまたいで全国に取引があるようなケースでは、同じ都市銀行間であれば振込手数料が安くなるメリットを得ることができます。一方、将来的に銀行から融資を受けることなど考えているのであれば、地方銀行の方がおすすめです。信用や実績の少ない個人事業主の方が都市銀行から融資を受けるのはハードルが高いですが、地方銀行は中小企業や個人事業主をメインターゲットとしているため、話を聞いてくれやすいからです。都市銀行別屋号付き口座の取扱いの違い都市銀行においては、屋号付き口座の取扱いにおいて以下のような違いがあります。三菱UFJ銀行…口座開設時に屋号の郵便物や公共料金領収書などの提出が必要みずほ銀行…既に個人口座を開設している場合には屋号付き口座の開設が難しい三井住友銀行…「営業性個人」としての口座開設りそな銀行…りそなビジネスダイレクト口座として月額2,100円の経費が発生信用金庫系信用金庫も基本的には地方銀行と同じだと考えてよいでしょう。地方を中心に事業を行う場合や、将来的に融資を受けることも考えているのであれば、信用金庫の方が適していることが多いといえます。なお、地方銀行がよいか信用金庫がよいかについては、大きな違いはないと考えて問題ありません。支店数や、融資への姿勢など個別に判断する必要があるでしょう。ネットバンク系ネットバンクは、屋号付き口座であってもWeb上だけで口座開設を完結できる手軽さが特徴です。お金を振り込む際に手数料を安く抑えられるのもポイントの1つだといえます。ただし、住信SBIネット銀行など一部のネットバンクでは屋号付き口座の開設はできないため事前に確認しておきましょう。ネットバンク別屋号付き口座の取扱いの違いネットバンクにおいては、屋号付き口座の取扱いについて以下のような違いがあります。楽天銀行…個人口座開設後、個人ビジネス口座を開設するジャパンネット銀行…事業に関するウェブサイトで事業内容を確認してもらえる住信SBIネット銀行…営業性個人の口座開設不可個人事業主の口座開設に関するまとめ個人事業主の方が屋号付き口座を開くメリットやおすすめの金融機関などをお伝えしました。個人事業主になっても個人の口座のままで通すことはできますが、お金の管理の問題や確定申告のしやすさから、ビジネス用の口座を開設して分けるのがおすすめです。その際、どの金融機関にすればよいかについては、本記事の内容を参考に「取引先や顧客が全国にあるかどうか」や「将来融資を受けたいと思っているか」といった視点で選ぶとよいでしょう。
2020年05月05日個人事業を始めようと思ったら、税務署への開業届などいくつかの手続きが必要になりますが、その中でも重要になってくるのが専用口座の開設です。そこで今回は、個人で事業をする人の店名などが入る口座の必要性などについて詳しく解説します。屋号などが入る口座とは?個人事業を始める際には、取引先から報酬を振り込んでもらう先となる銀行口座を開かなければなりません。個人で使っている口座をそのまま流用することもできますが、私用と仕事を完全に仕分けすることが困難になることを考えると、基本的には個人事業専用にもう1つ口座を開設する必要があります。通常、個人が銀行口座を作る際には個人名義の口座しか作れません。では、店名などが入る口座とはどのような口座のことなのでしょうか。お店名義の銀行口座や通帳は作れる?法人であれば会社名義の銀行口座を作ることができますが、個人事業主についてはたとえお店の名前や事務所名があったとしても、法的には個別の人格がないのでその名前を主体として口座を開設することができません。ただ、取引先に送る請求書に書く口座が個人名義の口座だと、取引先に不安を与える可能性があります。そこで個人事業主については、個人名義の前や後にお店の名前などの屋号をつけて口座を開設することが認められています。これを店名などが入る口座といいます。例えば、山田太郎さんが山田食堂というお店を個人事業で営んでいる場合、次のような口座の開設が可能です。・山田食堂山田太郎・山田太郎山田食堂このように屋号単独での口座は開設できませんが、個人名を前か後につけることで屋号付の口座を開設することができます。店名などが入る口座は簡単に作れるのか店名などが入る口座は各銀行の窓口で開設することができますが、個人口座のように簡単に開設できるわけではありません。最近では銀行口座が詐欺行為の入金先になったりするケースを懸念して、銀行側も以前のように簡単には開設してくれないケースもあるようです。例えば銀行によっては、以下のような業種の店名などが入る口座の開設を断っているそうです。出会い系サイト運営アダルトチャット運営キャバクラホストクラブその他風俗店情報商材の取り扱いマルチ商法ネットワークビジネスこれらに該当しない業種でも、事業の実態や予定が明確でない場合などは口座開設を断られることもあります。私も実際に店名などが入る口座を開設したことがありますが、事業内容がわかるパンフレットを提出するなど、一定の審査がありました。また、事業を行う所在地を管轄するエリアに支店がない銀行については、口座開設できない場合もありますので、事前に支店に確認してから来店することをおすすめします。個人事業主が屋号付の口座を作るメリット個人事業主が店名などが入る口座を開設することで、次のようなメリットがあります。取引先への信頼度私はこれが一番大きいと思います。というのも、個人名義の口座しかない場合、取引先に出す請求書の振込先は個人名義の銀行口座になります。別に問題はないのですが、請求書を受け取った相手からすると「あ~個人なんだ」と再認識することになり、なんとなく心細くなるのです。人によっては、本当にこの口座でいいのか確認してくる人もいます。これが個人口座であれば店名などが記載されるので、ちゃんと事業としてやっているんだな、と信頼してもらいやすくなるのです。ちょっとしたことですが、先方に与える印象は大きく違ってくるので、個人事業を始めるのであれば必ず店名などが入る口座を作ることをおすすめします。管理しやすい個人名義用の口座と屋号付の口座を作ることによって完全に資金を分けることができるので、記帳などの管理がしやすくなります。キャッシュフローを把握できるので、資金ショートの兆候なども早めに気が付いて対処することができます。ビジネス機能が使える最近ではどの銀行でもオンラインでの振り込みや残高照会などが可能になっています。銀行によっては、店名などが入る口座と個人名義口座のオンライン上での機能が異なっていて、屋号付のビジネス口座で開設することで機能が拡張されるケースがあります。クレジットカードの引き落とし先にできる個人事業の決済にクレジットカードを使うケースも少なくありません。ちょっとした備品などをクレジットカードで購入すれば、履歴がすべて残るので経費管理がしやすくなります。ただ、個人事業主の場合は個人名義でしかクレジットカードを作ることができないため、クレジットカードの請求だけ個人口座から引き落としされてしまいそうに感じるでしょう。実は店名などが入る口座でも個人名義のクレジットカードの引き落とし先に指定できるケースがあるので、会社用のクレジットカードを1枚決めておけば、店名などが入る口座で全部経費を管理することが可能です。おすすめのネット銀行屋号付の銀行口座はほとんどの銀行で取り扱っていますが、銀行によって特徴が異なります。中でもおすすめしたいのが、実体店舗を持たないネット銀行系です。そこでここでは、おすすめのネット銀行について詳しくご紹介します。[adsense_middle]ネット銀行のメリット法人となると大手都市銀行で口座を開設していることが取引先の安心につながることはありますが、個人事業主の場合、屋号付の口座を開設していれば十分取引先の安心は得られるので、銀行はどこでもそんなに影響はありません。そんな中ネット銀行をおすすめする理由は、すべてがオンラインで完結することです。支店がある銀行の場合、窓口まで来店する手間がかかったりしますが、ネット銀行であればすべて郵送での手続きのみで、店名などが入る口座を開設することができます。また、取引先への支払い手続きなどについてもすべてオンラインで決済できますし、最近ではスマホでも簡単に操作が可能です。三井住友銀行やみずほ銀行など大手都市銀行系や、ゆうちょ銀行でもオンライン決済は可能になってきていますが、スピードや手数料の安さでいえば、やはりネット銀行系の方がメリットが大きいです。手数料が安い銀行振り込みする件数が増えてくると、じわじわダメージを受けるのが振込手数料です。近年、銀行の振込手数料の値上がりが始まる中、コストが少ないネット銀行系は月数回まで振込手数料が無料になるなど、独自のサービスを展開しているところもあり、手数料負担が軽くなる傾向があります。楽天銀行のビジネス口座がおすすめ店名などが入る口座を作るなら、ぜひおすすめしたいのが楽天銀行のビジネス口座です。通常、店名などが入る口座の開設は、支店まで足を運んだり様々な書類を準備したりする必要がありますが、楽天銀行なら必要最小限の書類を郵送で提出してオンラインで手続きするだけで完結します。楽天銀行で個人口座を開設している人であれば、すぐにウェブ上から店名などが入る口座の開設手続きが可能です。必要書類店名などが入る口座の開設にあたって必要になる口座は、以下のうちいずれか1つだけです。個人事業開業届の受付印があるものの写し個人事業開始申告書の受付印があるものの写しウェブ上で店名などが入る口座の申し込みをすると、楽天銀行から返信用封筒が送られてきますので、それに入れて返送すれば手続きは完了です。非常に簡単に作れます。個人事業主の口座開設に関するまとめ個人事業主として事業を始めるにあたっては、店名などが入る口座はもはや必須といっても過言ではありません。開設するなら比較的簡単なネット銀行系を活用するとよいでしょう。
2020年04月26日個人事業主として仕事をするうえで必ず必要になるのが、専用の銀行口座です。私用の銀行口座をそのまま使う人もいますが、記帳がしにくくわかりにくい状態になるため、基本的には私用と事業用で口座は分けることをおすすめします。ただ、個人事業主用の銀行口座の開設は、個人口座の開設よりも手続きが複雑な場合があるので注意が必要です。そこで今回は、個人事業主の銀行口座の開設方法や必要書類などについて詳しく解説します。個人事業主が口座を作る際の名義と屋号個人事業主の方が銀行口座を開設する場合、2つの選択肢があります。その1:個人名義の銀行口座を新たに解説するすでに持っている銀行口座とは別に、個人名義の口座を開設します。この場合は、すでに口座を持っている銀行では開設できないので別の金融機関で口座を開設することになります。口座開設の方法は個人の口座を開設する場合と全く同じなので、比較的簡単に開設することが可能です。個人名義の銀行口座開設の際の必要書類個人事業主の口座を個人名義で開設する場合、次の本人確認書類のうちいずれかを金融機関の窓口に持参して手続きをします。運転免許証運転経歴証明書(2012年4月1日以降に発行されているものなら利用可能です)パスポート住民基本台帳カード(顔写真付きのものが必要です)在留カード特別永住者証明書外国人登録証明書個人番号カードこれらにプラスして銀行印として登録する印鑑を持参しましょう。なお、印鑑のサイズについては特段の規定はないので、100円ショップで売られている印鑑でも登録すること自体は可能です。ただし、シャチハタやゴム印については偽造などの恐れもあることから利用できません。通常は次のようなサイズが一般的とされています。・男性用:直径13.5~15mm・女性用:12~13.5mm印鑑の印影は苗字だけ、名前だけ、フルネームの3種類がありますが、どのパターンでも銀行印として登録することが可能です。私は以前に外国人の方の口座開設を手伝ったことがあるのですが、外国人ですから当然印鑑は持っていません。中国や韓国の方であれば同じ漢字の印鑑が売られていることはありますが、欧米の方の印鑑は特注しないと無理でしょう。ただ、外国人の場合は特段印影と本名が一致していなくても登録することができるようです。私が手伝った方は中国の方でしたが、100円ショップで鈴木という印鑑を買って銀行に持ち込みましたが、普通に口座開設ができました。その2:屋号名義の口座を開設する個人商店や事務所など、法人ではないものの看板を掲げて商売をしている方については、個人名義の口座ではなくこうした屋号名義の口座を作りたいという人もいるのではないでしょうか。屋号については法人のように明確な登録基準がないため、屋号名義の口座を開設する際には個人口座とは違い、開設するにあたって一定の審査が行われる場合があります。屋号の基準屋号とはいわゆる店舗名や事務所名のことを指していますが、法人口座のように組織名だけの口座名義になるわけではありません。基本的に屋号名義の口座については、屋号にプラスして個人名義も列挙される形になります。山田商店山田太郎〇山田太郎山田商店〇山田商店×屋号名義は審査が厳しい屋号名義の銀行口座はオレオレ詐欺などに悪用されることもあるため、銀行によっては審査が非常に厳しかったり、屋号名義の口座開設自体を受け付けていなかったりする場合もあります。手続きをする際には事前に金融機関のホームページで確認することをおすすめします。屋号口座の作り方、開設までの流れを徹底解説ここからは屋号名義の口座の作り方の流れについて開設していきたいと思います。屋号名義の口座は個人名義とは違い、必要書類が別途必要になるほか一定の審査が入ることもあるので、申請したとしても開設できない場合もあるようなので注意が必要です。[adsense_middle]屋号口座開設の必要書類屋号名義の口座開設に必要な書類は金融機関によって異なりますが、概ね先ほどの個人名義の口座開設に利用する本人確認書類に加えて、以下の書類のうち1つの提出が必要になります。国税または地方税の領収書または納税証明書原本社会保険料の領収書原本商業登記簿謄本原本事務所の賃貸借契約書写し公共料金の領収書原本確定申告書(税務署収受印済のもの)原本これらの書類の提出を求める意図は、事業の実態を確認するためです。先ほども言った通り、屋号名義の口座は詐欺に悪用されてトラブルになることがあるため、必ず屋号名義の事業の実態を金融機関側が確認します。そのため、形式的に確認するというよりもこれらの書類を確認して営業実態があるかどうかを確認するので、例えば自宅で事業をしている場合に、自分で自分に賃貸している内容の賃貸借契約書を形式的に作成して提出しても審査は通りません。このあたりについては、昔に比べて審査が非常に厳しくなっていますので十分注意が必要です。私も数年前に屋号付きの口座を開設した経験がありますが、上記書類だけでは審査が通らず、事業をしている実態を示すために営業で使っているパンフレットなどを別途提出し、事業内容を説明したことで何とか口座を開設することができました。このように、屋号名義の口座は個人名義の口座に比べて開設までのハードルが若干高いので注意しましょう。個人名義と屋号を比較するとどっちがおすすめ?では個人名義と屋号、個人事業主が口座を開設するとしたらどちらがおすすめなのでしょうか。個人名義がおすすめのケースクラウドワークスやランサーズなどを活用して活動する、いわゆるフリーランスの方については簡単に開設できる個人名義の口座で十分でしょう。むしろ屋号名義の口座だと、振込先として登録できないケースもあるため、フリーランスであれば個人名義の口座をもう一つ開設すれば問題ありません。そのほか飲食店や個人商店など現金決済が主体の場合で、銀行口座に直接取引先から報酬を振り込んでもらうことがない業種業態については、個人名義の口座でよいでしょう。屋号名義がおすすめのケース個人として一事業を立ち上げて営業活動を行うケースについては、屋号付の銀行口座がおすすめです。取引先に請求書を発行する際に、口座名義が個人名義よりも屋号名義の方が相手に与える印象がよいです。取引先にきちんと事業としてやっているんだな、ということをわかってもらえる意味でも、屋号名義の口座を開設したほうが信用度も高まるでしょう。通帳はあり?なし?屋号名義の口座を開設する際、金融機関によっては通帳がないタイプのものとあるタイプのものがあり、迷うことがあります。どちらにするかは好みによりますが、基本的には通帳なしタイプの方がおすすめです。通帳がないタイプでも、ウェブ上で入出金記録を簡単に閲覧できますし振込も簡単です。昔のように通帳と印鑑を銀行に持参して手続きをする機会はほとんどなくなりましたので、管理・保管が大変な通帳をわざわざ作らない方がリスク管理になります。通帳がなくてもウェブ上から入出金記録を出力して印刷することも可能なので記帳に問題はありませんし、最近の会計ソフトであれば直接データを連動させて自動的に記帳することも可能です。なお、通帳はなくてもキャッシュカードは通常通り発行されますので問題ありません。屋号口座を開設する際の注意点屋号名義の口座を開設する場合、どこでも好きな銀行で開設できるわけではありません。基本的に事務所の所在地を管轄している支店の金融機関でないと申し込みを受けてもらえないことが多いです。例えば自宅で事業を営んでいる場合、自宅周辺にある金融機関でしか屋号名義の口座が開設できない可能性が高いです。そのため、希望する金融機関があったとしても、必ずそこで口座が開設できるとは限りません。まずは事務所周辺の金融機関を検索して調べたうえで、屋号名義の口座開設が可能かどうか一件ずつ確認していくことになります。おすすめの金融機関は?屋号名義の口座を開設するのにおすすめなのは、実体店舗を持たないネット銀行系です。ネット銀行系は手続きをすべてオンラインと郵送だけで完結できるため非常に簡単に屋号名義の口座を開設できます。例えば楽天銀行のビジネス口座であれば、個人名義の口座を持っている場合、以下のいずれかを郵送で提出することで屋号名義の口座を開設することができます。個人事業開業届個人事業主開始申告書上記は個人事業を始める際に最初に提出するものなので、簡単に手に入ります。またスマホ上でも簡単に決済できますので、迷っている方はネット銀行で屋号名義の口座を開設してみてはいかがでしょうか。口座はいつ開設するのがベスト?屋号名義の口座を作るとして、どのタイミングで作るのがベストなのでしょうか。ネット銀行系であれば比較的審査が緩めなので、開業前で実績がない状態でも開業届を提出していれば開設することが可能です。対して、都市銀行系などはある程度の営業実態がないと開設できない場合もあるので、まずは取り急ぎ細かな書類が不要なケースが多いネット銀行系で口座を開設しておいて、その後必要に応じて都市銀行系も開設して変更するといった形がよいと思います。個人事業主の銀行口座の開設方法に関するまとめ今回は個人事業主の方向けに、屋号名義の口座開設方法について開設してきました。屋号名義の口座を持つと事業を始めたという気持ちが強く持てるため、できることなら開設することをおすすめしますが、個人名義の口座よりも開設するためのハードルが若干高くなります。現金決済ではなく取引先から振込で報酬を受け取る業態については、個人口座と屋号口座では相手に与える印象や安心感が変わってきますので、長い目で見ればできる限り屋号名義の口座を開設したほうがよいでしょう。ネット銀行系なら比較的簡単に開設できるケースもあるので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
2020年03月30日子どもが生まれるとお祝い金を受け取ったり、将来の資金を積み立てたりと預貯金をする機会が少なくありません。このお金を親名義の口座で貯めるか、子ども名義の口座で貯めるかご相談を受けるケースがあります。結論としては状況に応じて名義を選択することになりますので、それぞれのケース・目的をお伝えします。 子ども名義の口座でできないこと子ども名義の口座を作るかどうかを判断するにあたって、目的から考える必要があり、こちらは後述しますが、子ども名義の口座でできないことが主に2点あります。そのため、以下の2点を目的とする場合は、別の目的の有無で子ども名義の口座を開設するか判断をするといいでしょう。 【1】児童手当の振込先には指定できません児童手当の支給対象者は、中学校卒業までの児童を養育している人で、子ども本人ではありません。そのため、児童手当の振込先は一般的にはご両親のいずれか(親がいない場合には、親族・施設の長・里親等)の口座を指定します。そのため、子ども名義の口座に児童手当を貯めたい場合には、親等の口座に入金されたものを振替する必要があります。 【2】生前贈与の対策には使えません相続税や贈与税を抑える生前贈与の対策として、子ども名義の口座に両親や祖父母等の資産を移しても節税とはなりません。子どもが自分の意思で口座内のお金を使えない場合は子どもの資産としては判断されず、移転元の両親や祖父母の資産として判断されます。 子ども名義の口座を開設したほういい場合子ども名義の口座を開設したほうがいい場合はいくつかの目的がありますが、主にこの2つを目的とする場合は子ども名義の口座開設を検討するといいでしょう。 【1】子どもの教育費などの将来に備えて貯めたい場合生活費を出し入れしているメイン口座に子どもの教育費などの将来に備えるお金を貯めてしまうと、いくら準備できているかわかりにくく、支出が増えたときに使ってしまっている場合も考えられます。そのため、子ども名義の口座を開設しメイン口座と分けて管理すると金額が把握しやすく、他の目的で使われる可能性も少なくなります。預貯金以外の学資保険やジュニアNISA口座等で必要額が確保されている場合は、あえて子ども名義の口座を開設しなくてもいいでしょう。 【2】将来貯めたお金を子どもに渡したい場合子どもが大きくなり、就職や結婚などにお金をまとめて渡したい場合に子ども名義の口座ごと渡したい場合に、子どもの口座を開設することを検討される方もいます。お年玉を貯めておいて将来渡すこともできますが、渡すときの金額が110万円を超えると贈与税の申告・納税が必要になる場合もありますので、渡すときは時期や金額等を検討すること忘れないようにしましょう。 いずれの場合も、生活費等とは分けて将来子どものために貯めておきたい場合は、子ども名義の口座を開設することを検討されるといいでしょう。 子ども名義の口座開設は金融機関によって手続きが異なる最近の金融機関では、マネーロンダリング(犯罪収益の資金洗浄)防止の観点から口座開設の手続きが厳格になっています。子どもの本人確認だけでなく、親権者・法定代理人等の本人確認が必要になることや家族とは別の印鑑が必要な場合がほとんどです。金融機関によっては、子ども名義の口座開設に制限を掛けている場合もありますので、事前に確認することをおすすめします。 学資保険と同様に、子ども名義の口座開設もご家族の状況やご判断によって必要性の有無が異なります。上記でお伝えした内容も踏まえた上で、子ども名義の口座が必要かどうかご検討いただければと思います。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年03月23日新しい年が明けて、今年から証券口座を開設して投資を始めようとされている方もいらっしゃると思います。その中でも、NISA口座の開設を検討されている方も多いのではないでしょうか。ただ、金融機関には様々なタイプがあり数も膨大なので、どこがいいか判断は簡単ではないと思います。そこで、今回は投資初心者の方が、NISA口座を開設する金融機関を比較判断できる材料となる記事を記載したいと思います。そもそもNISA口座とは?金融庁ホームページ「顧客本位の業務運営」の取組成果の公表状況P6ネット証券のNISA口座開設おすすめランキングSBI証券ホームページ セミナーのご案内問い合わせコールセンターの営業時間は年末年始を除く平日8:00~18:00です。ネット証券によっては17時までしか営業していないところもあるため、ここは他者と比べて優位性があります。またコールセンターには、「口座開設サポートデスク」、「テクニカルデスク」と複数のタイプがあるところも特徴的です。積立方式投資信託の積立の仕方も柔軟な方式を選ぶことができます。金額は100円からで、毎日好きな日を選んで積立できます。積立タイミングまで自由に選べ、毎日積み立てるということも可能です。【ランキング2位】楽天証券楽天証券トウシル問い合わせSBI証券と同じくコールセンターの営業時間は、平日8:00~18:00です。窓口は口座ありの方だけでなく、口座なしの方用の窓口まで設置されています。また、電話だけでなくチャットで相談できるチャットボットまであるところも特徴的です。積立方式投資信託の積立金額は100円からで、毎日積み立てることも可能です。ただ、資金の引き落とし日は引き落とし方法が証券口座、カード決済、銀行口座かによって異なります。SBI証券と同様に、自由度は高いですが、引き落とし日の部分はやや仕組みが複雑です。【ランキング3位】マネックス証券日経新聞電子版(2020年1月22日)【ランキング4位】松井証券松井証券ホームページ 投信専用アプリ問い合わせコールセンターの問い合わせ可能時間は平日8:30~17:00までとなっています。他社に比べやや短いですが、口座をお持ちでないお客様専用の 「マネープランサポート」のコールセンターがあり、結婚、育児、住宅購入、老後など、今後のライフイベントに備えた早めの資産形成・運用の相談ができる窓口があるのが特徴的です。積立方式投資信託は100円から投資可能で、投資タイミングは「毎日」「毎週」「毎月」から選ぶことができ、ある程度自由に設定できます、課税口座では、ロボアドバイザーで積立することもできるので、むしろ課税口座での積立において他社に比べた優位性があります。【ランキング5位】auカブコム証券カブコム公式チャンネルFUND DRESS問い合わせオペレーターの受付時間は平日8時~17時とやや短いですが、インターネットを介して、直接お客さまのパソコン画面や起動しているアプリケーションを参照しながら、操作方法をご案内するサービスがあるところが特徴的です。積立方式投資信託は100円から投資可能で、自動引落日は1日単位で自由に設定できます。株では単元未満株の積立サービスがあり、毎月500円以上1円単位から積み立てできる「プレミアム積立®(プチ株®)」があります。銘柄は3000以上あり、積立買付手数料は無料です。おすすめのNISA口座に関するまとめ以上の記載には、著者の独断と偏見も多分に含まれておりますので、あくまで1つの参考として見ていただけたら幸いです。NISA口座を始めるときに、特にこだわりたいポイントがある場合は、ランキングの順位は度外視して気に入った金融機関を選ぶのもありです。またNISA口座は、1つの金融機関で開設した後でも他の金融機関に変更することも可能です。まずは、いったん決めた金融機関で始めてみるのもよいでしょう。
2020年02月04日ウェルスナビは、資産運用を自動で行ってくれるサービスですが、確定申告は自分でしなければいけないのでしょうか。結論をいうと、「特定口座・源泉徴収あり」を選べば基本的に何もする必要はありません。ただ、状況によっては確定申告をした方が有利になる場合があるので、どのような時に確定申告した方が有利になるのかを解説していきます。ウェルスナビとはウェルスナビ高い実績を誇るロボアドバイザーウェルスナビは、2019年11月時点で預かり資産1,900億円を超え、一番の実績を持っているロボアドバイザーです。ウェルスナビでは、世界水準の資産運用をすべて自動で行ってくれます。これまで世界水準のアルゴリズムは、機関投資家や一部の富裕層に限られていました。しかし、テクノロジーの力で誰でも世界水準の資産運用をできるようにしたのが、ウェルスナビのロボアドバイザーなのです。AI(人工知能)が投資を代行するので人件費がかからず、手数料は預かり資産の1%と低コストで、最低投資金額は10万円と少額から始められるというメリットがあります。また、スマホで簡単に開始できるのも大きなポイントです。AI自分に最適な運用プランを提示してくれる6つの質問に答えるだけで、自分に合った運用プランをAIが提示。発注や積立、リバランス(資産のバランス調整)も、ウェルスナビがすべて自動で行います。人ではなくAIが投資をしてくれるので、相場環境に一喜一憂することもなくなります。資産運用の王道は「長期・積立・分散」です。世界中の金融商品に分散投資しながら、世界経済の成長率を中長期で上回ることを目指します。もちろん、世界経済はいい時も悪い時もあり、資産運用中にはリーマンショックなど大きな金融危機が起こることもあります。しかし、「長期・積立・分散」投資を続けることで、そのような大きなショックが起こっても、長期で見ればプラスのリターンを期待できるのです。たとえば1992年1月から2017年1月までの過去25年間の期間で、ウェルスナビの推奨ポートフォリオを用いて資産運用のシミュレーションを行うと、資産は2.4倍に成長し、1年あたりのリターンは6.0%という結果になります。ウェルスナビウェルスナビの売却益にかかる税金株や投資信託を売って利益が出たとき、利益の20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)が課税されます。ウェルスナビの売却益も同じです。株や投資信託と同じく、ウェルスナビを含めたロボアドバイザーの売却益の税金も、申告分離課税に区分されるからです。申告分離課税とは、株式や投資信託などの譲渡により所得が生じた場合、確定申告の段階で他の所得と合算せず、分離して課税する制度のこと。株式等の譲渡による所得は、総合課税となる他の所得はもちろん、土地や建物などの譲渡による所得のような、他の申告分離課税の所得とも分離して課税が行われます。たとえば、ウェルスナビを10万円で買って20万円で売ったときの利益は10万円ですが、20,315円(10万円✕20.315%)が税金として引かれるので、実際の手取りは79,685円(10万円-20,315円)となります。売却益は出金することもできます。本来、税金は投資家本人が確定申告の書類に必要事項を記入したり、税務署に行ったりする必要があります。しかし日中忙しい人は、「面倒な手続きをしたくない」と考える人も多いでしょう。次の項では、確定申告が不要になるポイントを解説します。「特定口座・源泉徴収あり」を利用すれば確定申告の必要は原則ない証券会社や銀行で口座を開く場合、「特定口座」か「一般口座」を選ぶ必要があります。両者の違いは、損益計算や税金の納め方です。特定口座は、証券会社や銀行が年間取引報告書を作成してくれ、税金を本人に代わって納めてくれます(源泉徴収ありの場合)。一方、一般口座では税金の計算から確定申告、納税まで投資家自身がすべて行わなければいけません。[adsense_middle]特定口座・源泉徴収ありとは面倒な手間を省きたい人は「特定口座」を選ぶようにしましょう。特定口座を選べば、1年間の損益をウェルスナビが計算してくれます。ただし、特定口座には「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」の2種類があります。「源泉徴収あり」を選べば、ウェルスナビが税金を納めてくれるので、確定申告の必要は原則ありません。一方、「源泉徴収なし」の場合、投資家自らが確定申告して税金を納めます。また、特定口座以外にも「一般口座」があります。一般口座の場合、ウェルスナビでは税金の手続きについて何もしません。損益の計算から確定申告、税金の納付まで投資家がすべて行わなければなりません。資産運用を自動で任せられるのがウェルスナビのメリットですから、税金の手間も省ける「特定口座・源泉徴収あり」を選ぶようにしましょう。特定口座・源泉徴収なしを選んだほうがいい場合もあるが、住民税の申告が必要手間が省けて便利な「特定口座・源泉徴収あり」ですが、「源泉徴収なし」を選んだほうがいい場合もあります。それは、投資による利益が20万円以下なら、所得税がかからないというメリットがあるからです。ただし、住民税の申告は必要になるので、手間をかけたくない人は「源泉徴収あり」を選んだ方がいいでしょう。外国税額控除を適用したい場合は確定申告が必要ウェルスナビは海外のETF(上場投資信託)で運用を行っているので、配当は米国内で租税条約に基づいた税率(10%)で源泉徴収されます。さらに米国で課税された後の金額に対して、日本でも20.315%の税率で源泉徴収されます。源泉徴収されているので確定申告は必要ありませんが、日米の二重課税を調整するための外国税額控除を適用したい場合は確定申告が必要になります。外国税額控除とは外国証券投資(株やETFなど)による配当金や利子は、まず外国で課税され、さらに日本でも課税されることから二重に課税されることになります。この二重課税を調整するために、外国で課税された税額を日本の税金から差し引く制度です。外国税額控除に必要な書類外国税額控除を受けるためには、確定申告をする必要があるので、必要書類を作成して期間内に税務署に提出します。外国税額控除に必要な書類は、以下の通りです。外国税額控除に関する明細書国外所得総額の計算に関する明細書外国所得税を課されたことを証する書類その税が外国税額控除の対象となる外国所得税に該当することについての説明を記載した書類ただし申告の際は、書類ややり方の詳細を税務署に問い合わせるようにしましょう。ウェルスナビで確定申告をした方がいい場合配当の二重課税以外にも、以下のように確定申告をしたほうが税金がオトクになる場合があります。[adsense_middle]株式や投資信託との損益通算確定申告すれば、他の証券会社の株や投資信託と損益通算できます。たとえば、ウェルスナビで利益が出ていて、株式で損失が出ている場合、損益通算することで支払う税金を減らせることができるのです。特定口座で取引をしていれば、ウェルスナビが年間取引報告書を作成してくれます。年間取引報告書はウェルスナビのホームページで電子交付しているので、いつでもダウンロードが可能です。損失の繰越控除を利用する株や投資信託と損益通算しても譲渡損失が残ってしまう場合、「譲渡損失の3年間繰越控除」の適用を受けるようにしましょう。適用を受けると、翌年以降3年間、翌年の譲渡益や配当金から繰り越した損失額を控除できます。これによって、課税評価額がゼロまたはマイナスとなれば課税されません。ただし、損失を繰り越すには、3年間は毎年「損失の繰越控除」の申告をする必要があるので注意しましょう。口座の変更方法ウェルスナビで一般口座を開設していても、特定口座に変更可能です。「ウェルスナビのお問い合わせ」から「現在の口座を特定口座に変更したい」と申し込みましょう。すると、ウェルスナビから口座変更申込書が送られてくるので、記入してマイナンバーなど身分証明書のコピーを同封して送り返せば完了です。ただし、その年の売却益や分配金が発生している場合は、変更できないので注意しましょう。たとえば、2019年度の口座を変更しようとしても、すでに売却益や分配金が発生している場合は、税金の計算が始まっているので年度内の変更はできません。翌年(2020年)まで待つ必要があるのです。確定申告書の書き方確定申告書をスムーズに作るためには、国税庁の「確定申告書作成コーナー」を利用すると便利です。確定申告書作成コーナーを利用すると、画面の案内にしたがって入力していくことで、申告の目的や所得の種類に応じた申告書を作成できます。申告書はプリントアウトできるので、確定申告の書類を税務署に提出すれば終了です。直接税務署に行き、職員に確認しながら作成する方がミスなくできますが、確定申告の期間は混み合い時間もかかるので、「確定申告書作成コーナー」を利用するようにしましょう。ウェルスナビのDeTax(デタックス)とはDeTax(デタックス)とは、税金の負担を軽減(先送り)してくれるサービス。分配金の受け取りやETF(上場投資信託)の売却によって利益が出ると、税負担が生じます。デタックスは、税負担が1万円を超える場合を目安に、税負担の一部または全部を翌年以降に繰り延べます。税負担を繰り延べなかった場合より運用できる金額が増えるため、投資効率の向上が期待できるのです。具体的には、損益がマイナスになっている銘柄を売却して損を確定させます。そして、すでに利益確定している銘柄と利益を相殺させることにより、その年の利益を圧縮もしくはゼロにし、税負担を翌年以降に繰り延べるのです。また、損益がマイナスになっている銘柄を売却すると同時に、同じ銘柄を「同じ数量・同じ価格」で買い戻します。これにより、ポートフォリオを維持したまま、税負担を軽くすることができるのです。柴山CEOは、SBI証券とのインタビューで、DeTaxの機能で年間0.4~0.6%程度の負担減になるといっています。ウェルスナビの手数料は年率1%(預かり資産3,000万円まで)ですが、DeTaxにより半分程度のコスト負担になることが期待できるのです。ウェルスナビの確定申告に関するまとめ今回は、ウェルスナビの税金について解説しました。「特定口座・源泉徴収あり」をしておけば、何もする必要はありません。ただし、外国税額控除や株・投資信託と損益通算をしたい場合は、確定申告をする必要があります。それでも資金が少ない間は、「特定口座・源泉徴収あり」を選んでいても問題ないでしょう。しかし、10年・20年と運用を続けて資産が大きくなった場合は、税金についてもきちんと考えるようにしましょう。
2019年12月21日’16年2月に日銀のマイナス金利政策が始まってから3年半。銀行は収益が悪化し厳しい状況だ。マイナス金利とは、銀行が日銀に資金を預けるとき、一部の口座には金利が付かないばかりか、手数料を取られること。預けた資金は目減りしていく。ただマイナス金利は、日銀と銀行間で行われることで、私たちの預金には適応されないといわれている。大手銀行の普通預金利率も、0.001%とごくわずかですがプラスの金利が付いている。しかし、一部の個人口座に「管理手数料」導入の動きが出てきた。これはまさに、個人向けマイナス金利といえるものだという。経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれた――。■口座の棚卸しをして、銀行口座やATMの利用もよく考えて最初の標的は「休眠口座」です。一定期間、入出金などの取引がない口座に、管理手数料の導入を検討する銀行が増えています。実はすでに、りそな銀行では導入されています。対象は入出金が2年以上ない残高1万円未満の口座で、「未利用口座管理手数料」として年1,200円を引き落とし。口座残高が減り、手数料が払えなくなると、自動的に解約されます。たとえば残高9,000円の口座から毎年1,200円が引き落とされると、7年後の残高は600円になります。8年目の手数料は払えないので解約され、預けていたお金も口座自体もなくなってしまうのです。ほかにも、振込み手数料などを引き上げる銀行もあります。たとえば、横浜銀行では、今年5月から他行あてのATM振込み手数料を、振込額が3万円未満なら270円から324円に、3万円以上だと432円から540円に引き上げました。さらに、横浜銀行は硬貨の預け入れに『硬貨整理手数料』を導入しました。硬貨500枚までは無料ですが、501~1,000枚までは432円、1,001~2,000枚までだと864円などと有料化したのです。貯金箱いっぱいの硬貨を預けると手数料がかかり、貯めたお金が目減りしてしまう。預入れ時に限ってですが、これも個人向けマイナス金利の1つといえるでしょう。今後、銀行の収益がもっと悪化すると、手数料の導入も増えるでしょう。たとえば、預け入れの少ない小口口座から管理手数料の徴収などが広がっていくと思います。私たちは今のうちに、銀行との付き合いを見直す必要があります。【1】銀行口座の棚卸し使っていない口座はないか、チェックして、不要な口座は解約しましょう。口座は少ないほうが管理は簡単です。総合口座1つか、せいぜい給与振込み口座と貯金用口座の2つがあれば十分です。【2】インターネットバンキング手数料は銀行口座→銀行ATM→インターネットバンキングの順に安くなります。「インターネットバンキングはムリ~」という方も、慣れれば簡単です。銀行の行列に並ぶことなく、自宅から24時間手続きできて安いのですから、使わない手はありません。今年10月の消費税率引き上げで、銀行手数料も一斉に上がります。口座の整理はお早めに!
2019年09月06日証券は、ネット証券の中で証券総合口座開設数や国内株式個人売買代金シェアがナンバーワン。業界最低水準の手数料や、プロの投資家も愛用している「HYPER SBI」が人気です。今回は、SBI証券の口座開設のやり方について詳しく解説します。SBI証券で投資を始めようと考えている人は、ぜひ参考にしてください。SBI証券はネット証券最大手SBI証券SBI証券はネット証券最大手で、証券総合口座数はナンバーワンの460万口座、国内株式個人売買代金社も1番です。オリコンが発表しているネット証券の顧客満足度でも何度も1位を獲得。口座数だけでなく、投資家から高い評価を得ていることが分かります。評価が高いポイントとして、取扱商品数の多さと手数料の安さが挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。業界最多水準の金融商品(株や投資信託など)SBI証券の主な取扱い銘柄は、以下の通りです。現物株信用取引PTS取引(私設取引)IPO(新規上場株)単元未満株(S株)外国株式(米国株・中国株など)投資信託債券FXCFD先物オプションこのように金融商品の種類が豊富なので、取引したい投資対象がほとんど揃っています。SBI証券の株式手数料体系SBI証券の評価が高い2つ目の理由として、業界最低水準の手数料体系があります。具体例として、国内株式と米国株式の手数料体系を紹介します。国内株式手数料国内株式手数料は、1注文の約定代金に応じて手数料が決まる「スタンダードプラン」と、1日の約定代金合計金額に応じて手数料が決まる「アクティブプラン」の2種類があります。SBI証券どちらも業界最低水準となっています。特にアクティブプランは、1日約定代金が10万円までは手数料がかかりません。少額から株取引を始めたい人に最適なプランです。米国株式手数料これまで5ドルかかっていた米国株式の最低手数料が、2019年7月22日現地約定分より撤廃されました。SBI証券SBI証券では、米国株式を取引したことがない人でも安心して取引できるツールやサービスが用意されています。さらに、最低手数料がなくなったので、少額から気軽にチャレンジできるようになりました。SBI証券の口座開設申し込み方法SBI証券の口座開設方法には、次の2つの方法があります。オンライン口座開設申込みに必要な情報のほとんどをオンラインでやりとりできます。手続きが簡素化されるので、取引を早く始めることができます。郵送での口座開設口座開設に必要なやりとりを郵送で行います。手間と時間がかかりますが、「本人限定受取郵便」が受け取れない場合や、パソコンの操作に不慣れな人は郵送を選ぶといいでしょう。本人限定受取郵便は、受取の際に本人確認書類が必要になります。本人以外は家族でも受け取れないので注意しましょう。SBI証券で口座開設するために用意するものSBI証券で証券総合口座を開設するには、本人確認書類と個人番号記載書類、振込先金融機関口座を用意する必要があります。本人確認書類と個人番号記載書類は、マイナンバーカードを持っている場合は両面のコピーで対応できます。SBI証券一方、マイナンバー通知カードの場合は、以下のような本人確認書類が必要です。写真ありの場合:1種類運転免許証住民基本台帳カード(写真付き)特別永住者証明書在留カードなど写真なしの場合:2種類健康保険証年金手帳印鑑登録証明書住民票など申し込む前に、あらかじめ書類を用意しておきましょう。SBI証券口座開設の流れSBI証券書面:書面を選ぶと、SBI証券から「本人確認書類届出書」が送付されます。その書類に必要事項を記入した上で、本人確認書類を個人番号記載書類のコピーとともに返送します。Webアップロード:口座開設を急いでいる人は「Webアップロード」が便利です。本人確認書類やマイナンバーカードなどを撮影し、画像をアップロードするだけで申込みが完了し、書類の到着を待つだけです。最短で翌営業日から取引をスタートできます。Eメール:Eメールを選ぶと、登録したメールアドレス宛に、本人確認書類と個人番号記載書類の送信用フォームURLが記載されたメールが送られてきます。そのURLにアクセスし、表示画面の「添付ファイル」に本人確認書類と個人番号記載書類のデータを添付して送ると申込みできます。STEP2必要事項の入力公式サイトにログインしたら名前や住所・Eメールアドレスなどを登録し、申込ボタンを押します。STEP3必要書類の受取りSBI証券から「口座開設手続完了のご案内」が送付されます。「口座開設手続完了のご案内」は、本人限定受取郵便で送られてくるので注意が必要です。受取時には本人確認書類や印鑑(サイン)が要るからです。STEP4本人確認書類の提出SBI証券から送られてくる書類には、「口座番号」「ログインパスワード」「取引パスワード」が記載されています。本人確認書類の提出方法として「書類」を選択した人は、本人確認書類届出書が同封されています。本人確認書類を添付・同封のうえ、返送します。取引開始までは、SBI証券で書類受取後3営業日程度かかります。STEP5 取引開始SBI証券で審査が完了すると、Eメールアドレス宛に連絡がきます。証券総合口座に入金すると取引が開始できます。[adsense_middle]郵送で口座開設を行う方法座開設申込み口座開設申込書が届く口座開設申込書・本人確認書類の返送SBI証券より口座開設完了の案内が郵送される初期設定を行って取引開始STEP1口座開設申込み郵送の場合も、SBI証券の公式サイトから申し込む時は「口座開設はこちら」ボタンを押して入力画面に進みます。画面の案内に従いながら「口座開設フォーム」に名前や住所などの必要事項を入力。本人確認書類の提出方法は「書面」を選びます。必要事項を入力すると「内容確認画面」に移るので、「郵送での口座開設」を選択して申込みます。申込みが完了すると、「完了画面」に申込み内容や受付番号などが表示されるので、SBI証券から「口座開設手続完了のご案内」が届くまで控えをとるなどして大切に保管しておきましょう。STEP2 口座開設申込書が届く口座開設申込後、約5日程度で口座開設申込書が届きます。口座開設申込書には以下の書類が同封されています。証券総合サービス申込書:必要事項を記入し、返信用封筒に同封のうえ返送します。本人確認提出のお願い:マイナンバーの確認できる書類と、本人確認書類を提出します。STEP3 口座開設申込書・本人確認書類の返送必要事項を記入した口座開設申込書と、本人確認書類・個人番号記載書類のコピーを同封の返信用封筒で返送します。不備や記入ミスなどがあると口座開設まで時間がかかるので、以下の点をきちんと確認しましょう。申込書と本人確認書類の住所は一致しているか本人確認書類は、記載内容がきちんと確認できるかどうかSTEP4SBI証券より口座開設完了の案内が郵送される「口座番号」「ログインパスワード」「取引パスワード」が記載された書類がSBI証券から簡易書留で郵送されます。「口座開設申込書」を返送してから約10日程度かかります。STEP5初期設定を行って取引開始はじめてWebサイトにログインする場合は、勤務先や出金先の金融機関の登録が必要です。登録完了後、10~15分程度で取引が可能になります。未成年口座の開設未成年口座とは、満20歳未満の未婚者を対象とした証券総合口座です。親権者がSBI証券に証券総合口座を開設していれば、口座開設が可能です。ジュニアNISAを利用する場合も未成年口座が必要になります。ジュニアNISAには、主に次の2つの特徴があります。年間80万円までの投資額に対する利益が非課税。最大5年間で合計400万円利用可能です。教育資金の運用に活用できます。贈与税の枠(年間110万円)の範囲内で資産を移動でき、贈与税がかかりません。相続対策にもなります。ただし、ジュニアNISAは資金を自由に引き出せないので注意しましょう。口座開設にかかる料金(お金はかかる?)口座開設にかかる費用や口座管理料は無料です。すぐに取引しないでも口座開設は無料です。SBI証券の提携銀行なら振込手数料(料金)が無料口座開設しても、取引するためには入金が必要です。SBI証券には、提携銀行に入金するとすぐに買付余力として反映してくれる「即時入金サービス」があります。手数料もかかりません。SBI証券ただし、利用するためには以下の提携金融機関のネットバンク契約が必要です。入金は24時間いつでも即時に反映されます。住信SBIネット銀行三菱UFJ銀行三井住友銀行みずほ銀行りそな銀行埼玉りそな銀行関西みらい銀行楽天銀行ジャパンネット銀行ゆうちょ銀行セブン銀行スルガ銀行イオン銀行即時入金サービスのほかにも、口座振替の登録を行うだけで利用できる「リアルタイム入金(即時反映)」や自分の銀行口座から入金できる「銀行振込(反映まで1~2時間)」、ゆうちょ銀行からの「振替入金(翌営業日)」などがあります。また、近くのコンビニ(セブン銀行・ゆうちょ銀行ATM)や郵便局のATMから入金できる「ATMカード入金(SBI証券で確認後に反映)」があります。入金単位は5,000円以上1,000円単位。利用するためには、ATMカードの発行手続きが必要です。セブン銀行を利用すれば、7~19時の間は手数料がかかりません。SBI証券で口座開設する際の注意点基本的にSBI証券の口座開設手続きは簡単ですが、「納税方法」について迷う人もいると思うので詳しく解説します。証券口座で納税方法を選ぶ際、次の3つの選択肢が示されます。SBI証券に任せる(特定口座・源泉徴収あり)特定口座とは、証券会社が株式や投資信託などの1年間の取引結果を「年間取引報告書」にまとめてくれるサービスです。さらに「源泉徴収あり」を選択すると、SBI証券が株式や投資信託の利益にかかる税金(所得税・住民税)を代わりに納付してくれます。確定申告する必要がないので、一番手間がかかりません。自分で申告する(特定口座・源泉徴収なし)SBI証券が「年間取引報告書」を作成してくれますが、確定申告を自分でする必要があります。手間がかかりますが、会社員など給与所得者は、「特定口座・源泉徴収なし」を選んだほうが有利な場合があります。会社員で給与所得以外の収入が20万円以内の場合、確定申告や納税が免除される特例があるのです。給与所得以外の所得がなければ、投資の利益20万円までは税金がかかりません。会社員で年間利益が20万円以内になりそうなときは、「特定口座・源泉徴収なし」を選んだ方がオトクです。自分で計算・申告する(一般口座)一般口座を選んだ場合、自分で取引の明細書を作成して確定申告する必要があります。一般口座は手間がかかるので、初心者は特定口座を開設するようにしましょう。SBI証券の窓口で口座を開設する方法SBIマネープラザの店舗(窓口)SBI証券のグループ会社である「SBIマネープラザ」を利用すれば、店頭(窓口)で証券口座を開設できます。Webで申し込める「インターネットコース(インターネット経由のみの取引)」を店舗で申し込めるほか、電話や店舗で注文できる「対面コース」や専任の担当者がつく「ダイレクトコース」の口座開設が可能です。SBIマネープラザでは、無料のセミナーや投資情報の提供も行っています。IFA(独立系フィナンシャルアドバイザー)の店舗(窓口)IFAとは、銀行や証券会社など特定の金融機関には属さず、独立・中立の立場から資産運用のアドバイスを行う金融商品の仲介業者。通常、Webサイトから申し込む「インターネットコース」を店舗で申し込めるほか、電話や店舗で注文できる「IFAコース」、専任の担当者がつく「IFAコース」の口座開設が可能です。SBIマネープラザやIFAの店舗は、以下から確認できます。SBI証券の口座開設方法に関するまとめ今回は、ネット証券で最も人気があるSBI証券の口座開設方法について解説しました。おすすめは、「ネット申し込み」で本人確認書類やマイナンバーカードを「Webアップロード」する方法です。一番早く取引を開始できるからです。最短で翌日から取引が可能になります。ただし、名前や住所などの登録内容に間違いがあったり、アップロード画面が不鮮明だったりすると、時間がかかる場合があるので注意しましょう。SBI証券は、多くの人が利用して満足度も高い証券会社なので口座開設をしておいて損はありません。口座開設や口座管理料などはかからないので、まずは口座開設だけでもしてみてはいかがでしょうか。
2019年08月26日今回はNISA口座をどこで開設、利用したら良いのかを解説していきます。銀行や証券会社など様々な金融機関がありますが、何口座も開設できませんので、見比べたいですよね。今回は私の考えるNISA口座ランキングを発表しますので、これから開設をお考えの方は是非参考になさって下さい。ランキングの諸条件まずランキングを付けるに当たってですが、銀行は回避します。理由は、例えば地銀の〇〇銀行が良いとした際に、遠方であれば開設すら躊躇しますし、参考にならないのではないかと考えたからです。よって、今回のランキングは、誰でも閲覧できるネット証券に特化したランキングを発表する事にします。そして以下の項目を評価ポイントとして見ていきます。手数料商品数使いやすさ総合評価私の意見分かり易くする為に◎、〇、△の表記も入れておきますので、参考にして頂ければと思います。それでは第5位からの発表です。NISAでおすすめの口座ランキング第5位松井証券手数料◎商品数△使いやすさ〇総合評価〇今回第5位にランクインしましたのは松井証券です。松井証券と言えば「桐谷さん」というイメージがある方もいらっしゃるかもしれません。桐谷さんは株主優待で生活する方でして、何度かTVで取り上げられた事もあります。株主優待を利用する為に自転車で颯爽と移動するシーンが特徴的ですが、桐谷さんは松井証券で取引されています。今回5位になった主な理由として、商品数が他と比べると少ないかなと感じた事が要因でしょうか。個人的には選択肢は多い方が良いと思うので、今回5位とさせて頂きました。また、便利なツールとして、「ネックストック・スマート」「株touch」「投信工房」と呼ばれるアプリを開発しており、お持ちのタブレットやスマートフォンで株価等がチェックできます。この点は非常に有難いですね。出先でもチェックが可能になりますので、安心ではないでしょうか。第4位カブドットコム証券手数料◎商品数△使いやすさ〇総合評価〇第4位はMUFGグループのインターネット専業の証券会社であるカブドットコム証券です。お聞きになった事はあるのではないかと思います。松井証券よりか商品数は多いものの、海外株の取引きが無い事が4位の主な理由です。同じく選択肢は多い方が良いと思うので4位ですが、松井証券との違いは「IPOの取扱い」にあります。IPOとはInitial Public Offeringの略で、訳は「新規公開株」や「新規上場株式」と言います。主な特徴として分かり易く言えば「上場する前に株を入手して、上場日に売却する」事で、簡単に利益を出す事が可能になります。しかしながら、購入する場合は厳選なる抽選が行われる為、誰でも入手できる訳ではありません。また、信用ある証券会社にて取り扱われる為、全く知らない未公開株ではないという所もポイントです。このIPOですが、松井証券でも取扱いはあるものの、取扱い本数で言えばカブドットコム証券が上回っていますので、僅差ではありますが4位とさせて頂きました。また、購入に関しては「プチ株」と言って1株からの購入もできる、初心者には有難い購入方法もあります。ツールは「kabuステーション」と呼ばれるツールを使い、こちらも使い勝手はいいですね。第3位楽天証券手数料◎商品数◎使いやすさ◎総合評価◎第3位はかなり悩みましたが、楽天証券をランクインさせました。もう皆さんご存知かと思いますが、楽天グループの一角を担います。楽天銀行とも連携しており、ポイントなどで還元される部分は他社証券会社にはない制度ですね。お買い物などで楽天を利用したり、銀行取引、資産運用と生活における殆どがワンストップで可能になるのは管理し易いのではないでしょうか。取扱い商品数はネット証券では1位2位を争う程豊富で、海外株式も取扱いがありますので、経験者の方にしてみると使い勝手は抜群にいいのではないかと思います。先程ご紹介しましたIPOですが、カブドットコム証券より取扱いは少なく、3位か4位で悩みましたが、それを遥かに凌ぐだけの商品ラインナップの多さ、また使用ツールである「マーケットスピード」は利用者の中でも評判はかなり高く、評価できる点でもあります。結果、総合的に判断し3位とさせて頂きました。[adsense_middle]第2位マネックス証券手数料◎商品数◎使いやすさ◎総合評価◎第2位はマネックス証券です。甲乙つけ難い中で今回2位にした主な理由は、手数料水準は他社と同じで安いですが、特にサポート、フォローの体制でもある情報量が圧倒的に多く配信されているという点がポイントです。特にマーケットに詳しいアナリストの方々による市場の動きの解説等は非常に勉強にもなりますし、投資する上では参考になります。また、PO取扱いも豊富で当選する確率も上がるのではないでしょうか。海外への投資も充実しており、短期間で増やす事になるであろうNISA口座で考えるとマネックス証券のラインナップは適していると考えます。ツールに関してはマネックストレーダーと呼ばれるもので、ぱっと見トレーダー感覚に浸れるツールですね。総合的な商品数で言えば、楽天証券よりも見劣りは否めませんが、それ以上にIPOの取扱いが多い為、個人的に2位とさせて頂きました。NISAを始めるに当たって、少しでも市場に関する動向を知りたい、勉強したいという事であれば、情報豊富なマネックス証券は初心者にも向いていると考えます。第1位SBI証券手数料◎商品数◎使いやすさ◎総合評価◎今回のランキング第1位にはSBI証券を選びました。証券会社では圧倒的な存在感を発揮していて、NISAだけでなく、積立NISA、iDeCoとこちらも非常に順調に取引を増やし続けています。1位たる理由ですが、楽天証券と同等の取扱い商品数を誇り、ネット証券では1位2位の数です。また、海外投資商品も豊富である事、そしてIPO取扱いは業界NO.1です。他社と比較してもその数は豊富で、口座開設者数が右肩上がりなのも頷けます。使用ツールは「HYPER SBI」と呼ばれ、こちらも使い勝手の良さは評判が高く、タイムリーな取引も可能で、初心者から経験者の方までが幅広く利用できるスペックとなっています。これまで僭越ながらランキングを付けて参りましたが、SBI証券においては、他社よりも頭1つ、2つ抜きんでている印象がかなり強く、私自身がNISAをおすすめするのであれば、SBI証券は外せない証券会社でしょう。ランキング一覧表これまでランキングを付けてきましたが、ポイントの手数料、商品数、便利さ、総合評価を一覧にしました。総評今回、私の知識と経験を踏まえて、独断でランキングを付けてきました。正直言ってどこの会社も甲乙つけ難いのが私の感想ではあります。今回はNISAを主題としてランキングを付けました。間もなく制度そのものが終わろうとしていますので、これから開設をお考えの方にとって、アドバイスするならば、非課税期間が残り少ない中で、恩恵を受けながらも結果を出したいという事でしたら、やはり海外投資を念頭に口座開設を考えてみてはと思います。日本の株式市場と比べ運用成果が高い事が理由です。もちろんIPOを利用し、上場と同時に売却するという事も有りですが、抽選に当たらなければ意味がありません。ご自身の投資スタンスをどのようにするのかを考えて、慎重に口座を選んで頂きたいと思います。NISAでおすすめの口座ランキングに関するまとめ今回手数料水準は横一線で、ランキングを左右したのは商品数、IPO、海外投資の3点が主になりました。先程も述べましたように、NISAの非課税期間を考慮して、ご自身の投資スタンスを考慮して口座開設して下さい。
2019年06月20日10年以上、入金や出金などの取引がない預金口座を「休眠口座」と言う。その休眠口座のお金が、来年から国の社会事業費に充てられることになるという。何年放置しようと、銀行預金は自分の財産のはずでは?経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれた――。学校指定の金融機関で作った口座が子どもの卒業後もそのままだったり、引っ越し前に使っていた金融機関が遠くなって放置してしまったり休眠口座をお持ちの方は案外多いのではないでしょうか。元来、何年放置しようと、銀行預金は自分の財産です。しかし来年1月からは、休眠口座の一部を国が管理し、社会事業費として活用することになりました。詳しく見ていきましょう。国が活用するのは、預金者が特定できない休眠口座です。それを見極めるために金融機関は、休眠口座になる可能性のある、9年以上入金のない口座のうち、残高が1万円以上のものに、通知を郵送します。その通知が届いた方は、預金者と連絡がついたということで、休眠口座であっても国の管理にはなりません。宛先不明などで通知が届かなかった休眠口座を、国は活用しようというのです。また、残高1万円未満の休眠口座は郵送通知なしで、国が管理する休眠口座になります。ですが休眠口座になっても、預金者が気付いた時点で銀行に申し出れば、いつでも、出金や解約が可能です。通帳やはんこなどを持って銀行に行きましょう。確認に時間がかかることがあるので、電話連絡して行くといいと思います。通帳やキャッシュカードをなくした方も、問い合わせてみてください。身分証明証などを持参すれば、手続きできることが多いです。ただ、いつでも出金できるとはいえ、来年以降は、社会事業費に活用する休眠口座は、銀行から国の機関に移されます。そうなると、今よりもっと手続きが煩雑になり、時間がかかると思います。休眠口座の手続きは、今年のうちに済ませてしまいましょう。困るのは、引っ越しなどで休眠口座のある金融機関が近くにない場合です。電話をかけて、ほかの金融機関で手続きできないか、相談してください。ただし、ほかの金融機関で手続きする場合は、1,000円程度の手数料がかかることがあるので、注意してください。休眠口座は、毎年約700億円ずつ増え、’08年以降の総額は6,000億円を超えるといいます(’18年・金融庁)。この資金の一部を、子育てや生活に困っている人などを支援するNPO法人などの活動費に充てる法律が昨年施行されたのです。いっぽう、ゆうちょ銀行は、民営化前の’07年9月30日以前の定額郵便貯金、定期郵便貯金、積立郵便貯金は、満期を過ぎて20年2カ月たっても払い戻し請求がなければ、権利が消滅し没収されます。あとから気付いても満期金は受け取れませんから、早めに最寄りのゆうちょ銀行で確認してください。この機会に、銀行口座を整理してみませんか。使っていない口座は解約して、メインバンクにまとめると、お金の流れが把握しやすくなりますよ。
2018年10月26日2018年の「休眠預金等活用法」施行により、10年以上取引のない口座の預金は、預金保険機構に移管されることになった。本人が請求すれば払い戻ししてもらえるため、「預金がなくなる」わけではない。とはいえ、「放置したまま忘れている預金、自分にもあるのでは?」と不安に思う人は少なくないのではないだろうか。ところで、合併と吸収を繰り返したメガバンク。例えば「東海銀行に預金があったはずだけど…」と思っても、すでになくなってしまっている銀行の場合、確認方法がわからないという人もいるはず。預金の確認方法について、ファイナンシャルプランナーの馬場聡子さんは次のように説明する。「口座の取引内容によって、必要な書類は異なってきます。まずは各銀行のコールセンターなどに連絡してみれば、取引のある支店に転送してもらえます」(馬場さん以下同)メガバンクの合併・吸収で当時の銀行がなくなっている場合も、合併先銀行のウェブサイトで確認し、コールセンターに連絡すれば、どこの支店で引き継ぎがあるかを教えてもらえるそう。●旧姓の口座は、旧姓を証明するものが必要に預金を確認するには、運転免許証などの身分証明書が必要となる。ただし、注意が必要なのは、独身時代に開設した口座の登録先は「実家の住所・電話番号になっている可能性が高い」こと。「預金の有無などを確認してもらった場合、登録の電話番号には折り返してもらえますが、結婚後の今の電話には連絡がもらえません。また、通帳があれば、実家に戻って通帳をとってきて連絡すれば良いですが、通帳がない場合には手続きがいろいろ必要になります」また、旧姓のままの口座であれば、旧姓を証明するものが必要となる。「例えば、住民票で旧姓を出してくれることもありますが、市町村によって対応が異なりますので、戸籍のほうが確実。また、旧姓のときに発行していた年金手帳があれば、手数料もかからないので、おすすめですよ」そもそも預金があるかどうかもわからない場合には、最寄りの支店の窓口に行き、調べてもらうのが手っ取り早いそう。子どもが小さいうちは、銀行に行くのもラクじゃない。しかし、自分の預金が把握できていない人が多いのも、事実。もし機会があれば、実家に帰省する際に、親に子どもを見てもらっている間に、一度銀行の窓口で預金の有無を確認してみては?(取材・文:田幸和歌子編集:ノオト)
2018年02月16日三菱東京UFJ銀行と三井住友銀行、みずほ銀行が、個人向け預金口座の口座維持手数料検討を進めていることが報じられている。この結論は2018年度中に出るということだが、もし、口座維持手数料がかかるようになれば、「メガバンクに預け入れする意味って…?」と疑問に思う人もいるだろう。では、今後、メインバンクを乗り換えるとしたら、どんな基準で選べば良い?ファイナンシャルプランナーの馬場聡子さんは次のように説明する。「今後はメガバンクに限らず、口座を持つことで手数料が発生する可能性は十分にあります。費用面でも、財産を自分で管理・把握するという面でも、クレジットカードと同様に、たくさん持ちすぎないこと。必要な口座数に絞り込む必要があると思います」面倒なようでも、不必要な口座があるなら、解約の手続きをしたほうが良いそう。特に忘れがちな独身時代の口座などは、実家に帰省した際の平日に解約手続きを行うのがおすすめだ。●銀行口座の最適な口座数って?では、どのくらいの数、どんなところに絞れば良いのだろうか。「口座でどんな取引をしているかによって、選択の基準は異なります。例えば、住宅ローンを支払っている口座があれば、削れないですし、手数料などの優遇がある可能性も高いはず」財産をどれだけ持っているかにもよるが、できれば「普段使い」「一時置き(普段は使わず、年に数回程度利用の予備金)」「将来のため」の3つくらいに絞るのがおすすめだとか。また、手数料には「振込」「両替」「振替」「ATM利用料」などがあるが、日々使う部分、特にATM手数料の見直しが重要だそう。「ATMや提携コンビニでの無駄遣いは、実は意外と多いもの。かつては夜9時まで無料だったところが、夜6時まで無料に時間変更されているといった具合に、制度が細かく変わっていても、現場に行くまで気づかないのです」●銀行選びのポイントは費用と「よく行く場所」馬場さんが勧める「銀行選び」のポイントは、以下の通り。1、費用面ATM手数料などが無料、あるいは安いところを選ぼう。2、大型ショッピングモールなど、よく行く場所にATM機があること自宅の最寄りの銀行を選びがちだが、銀行では駐車場に車が停められないこともある。子どもを抱っこしながらATMの操作をするのは、結構大変。屋根のある立体駐車場があるなど、子ども連れで行きやすい場所なら、最寄りの銀行よりも便利。3、ネット銀行家計簿のアプリを使っている人なら、ネット銀行は便利。また、ネット通販をよく利用する人なら、利用が多ければポイントがたまるメリットも。ただし、子育て中は親に相談(物件購入など)する機会が多く、親世代はネット銀行に躊躇するケースがあるので、注意が必要。「メガバンクのリストラのニュースで衝撃が走ったように、銀行はここ数年でどんどん変わっていっています。マイナス金利も続いています。大切なのは、自分で『変化』を知る、信頼できる情報を入手できる環境を整えておくこと。自分の目を肥やしていくことです」今はもう「銀行に預けておけば安心」ではなく、「知らないと損をすることもある」時代。手数料などの小さな積み重ねが、大きな差になることもあるだけに、自分でアンテナをはっておくことも大切だ。(取材・文:田幸和歌子編集:ノオト)
2018年02月15日「昨年末、みずほ・三井住友・三菱東京UFJの3メガ銀行が『口座維持手数料』の導入を検討中、との報道がありました。口座維持手数料とは、預貯金口座を開設しお金を預けておくだけでかかる手数料です。今は超低金利のため、3メガ銀行の普通預金に100万円を1年預けても、利息はわずか10円(税引き前)です。口座維持手数料の金額によっては、『銀行に預けるほど、お金が目減りしてしまう』という事態にもなりかねません」 こう語るのは、経済ジャーナリストの荻原博子さん。そもそも銀行は、預金者からお金を集め、そのお金を企業などに融資して収益を得ている。 「しかし近年、企業は利益の一部を内部留保として蓄積しています。国内の企業全体の内部留保は、アベノミクスが始まってからの5年間で約100兆円増え、’16年度には400兆円を超えました(’17年9月・財務省)。それだけ企業に蓄財があれば、銀行から融資を受ける必要はないでしょう。こうして銀行は、貸出先がない状況に陥り、預金者から集めたお金を、日銀の当座預金に“ブタ積み”と揶揄されるほど預け続けてきました。その状況を変えるため、’16年に日銀は、銀行が日銀に預けている当座預金に『マイナス金利』を導入しました。しかし、それでも日銀への預金は増えていて、貸出先、運用先がない状況は深刻です」 窮地に立たされた銀行が収益を上げる手段として、3メガ銀行が検討する口座維持手数料は、海外では一般的だが、日本では、銀行は公共性が高いものとの認識が強く、導入には強い反発が予想される。 「’18年度中の結論を目指すようで、実際に導入されるかどうかはわかりません。ですが、私たちは導入を前提に、準備を始めておきましょう」 そこで、荻原さんが口座維持手数料導入前にすべきことを解説してくれた。 「まずは、今ある口座の整理です。子どもの学校関連で使っていたものや、引っ越して使わなくなった口座などはありませんか?すべての口座をリストアップしたら、使っていない口座は解約しましょう。また、使ってはいるが、解約しても困らない口座については、口座維持手数料の導入が決まったらどうするか、対策を考えておきましょう。こうして利用口座をシンプルにまとめると、家計も管理しやすくなります。手数料の引き上げは銀行の苦しい経営状況の表れです。厳しいところから統合・合併などの再編が進み、大幅なリストラがあるかもしれません。大手銀行は安泰という時代は過ぎました。今後も注意深く見守っていきたいものです」
2018年01月19日来年からの「つみたてNISA」導入に向け、10月から専用口座の受付けが始まった。だが、「『つみたてNISA』って何?」という人も多いのでは?そこで、耳慣れない人のため、経済ジャーナリストの荻原博子さんがどんな制度なのか解説してくれた。 「まず、『NISA(少額投資非課税制度)』とは、’14年に始まった、投資での儲けが非課税になる制度です。株式や投資信託などの保有期間に受け取る配当金や分配金、また、売却した際の儲けなどに、通常20.315%の税金がかかるところ、NISAならゼロです」 20歳以上を対象とする現行のNISAは、年間最大120万円を、5年間投資できる。投資先は、株式や投資信託、リート(不動産投資信託)など、さまざまだ。 「これに対して、つみたてNISAの投資額は年間最大40万円。額は少なくても、非課税投資期間は20年と長期です。そもそも積立て投資とは、たとえば『毎月1日に1万円ずつ、A投資信託を買う』と決めると、あとは自動的に買い続けてくれる方法です。これをつみたてNISA口座で行うと、運用益が税金で減らされることなく次の運用に向かうので、利回りが向上しやすいといわれます。さらに、つみたてNISAは、投資先が金融庁の基準を満たした一部の投資信託などに限られていることも、特徴です。投資初心者向きだと国は推奨しています」 しかし、NISAで儲かったときのメリットはよく知られているが、損したときのデメリットはあまり語られない、と荻原さんは言う。NISAでは非課税投資期間が終わると、一般の口座に移すか、売却するか、選択しなければならない。このとき、損失が出ているケースを見てみよう。 「AさんがつみたてNISAで毎月2万円、20年で総額480万円を元手として、投資信託を買ったとします。しかし、投資信託の価値が400万円に暴落。売却すると80万円の赤字なので、値上がりを待とうと、一般口座に移しました。この際、一般口座での買付け額は時価、つまり400万円となるルールがあります。その後、450万円に持ち直した時点で、Aさんは売却しました。一般口座での買付け額が400万円のものを450万円で売れば、50万円の儲け。税金は約10万円かかりました。NISA口座を経ず、初めから一般口座だったら、30万円の損失ですから、税金はかかりませんでした」 金融庁によると、NISAは約1,077万件開設されている(’17年3月末時点)。しかし、実際に運用されているのは約60%(’17年7月末・日本証券業協会調べ)だ。 「国や金融機関は、NISAに興味はあるが躊躇している人に、一歩を踏み出してもらおうと躍起です。『よくわからないが、金融庁のお墨付きだから安心』はもってのほか。投資は自己責任が鉄則です」
2017年10月13日こんにちは、金融コンシェルジュの齋藤惠です。みなさんは「ラップ口座」を知っていますか?CMや広告で見聞きしたことがあっても、具体的な内容までは知らない人も多いのではないでしょうか?ラップ口座の知識は資産運用をしている人ならぜひ理解したいものです。この機会に概要を覚えてくださいね!●ラップ口座とは?ラップ口座を簡単に説明すると、運用商品を取り扱っている証券会社や信託銀行が顧客と契約を交わすことによって、商品の運用・管理・売買を証券会社(または信託銀行)にすべて任せる というものです。これまで資産運用に興味はあっても時間がなくてできなかった人や、運用判断に悩みが尽きなかった人にとっては、ラップ口座を利用することによってより積極的な資産運用ができます。●ラップ口座なら手数料が削減できることも!?個人で運用商品を売買するとき適時に売買手数料がかかりますが、ラップ口座なら売買手数料の代わりに管理手数料がかかります 。管理手数料は年率であらかじめ決まっていますから、人によっては手数料を減らすことができます。管理手数料の詳細は証券会社(または信託銀行)によって違いますが、総じて個別の販売手数料より割高なようです。そのため年間を通して頻繁に売買をする予定がなければ、かえって手数料が高くつくことになるので注意が必要です。●今人気のファンドラップとは?ラップ口座には『Separately Managed Account(SMA)』と『ファンドラップ』の2種類があります。SMAは一部の富裕層が利用する特殊なラップ口座なので、証券会社や信託銀行が宣伝しているラップ口座とはほとんどがファンドラップを指していると思って良いでしょう。ファンドラップの概要もラップ口座の説明で述べたものと同じですが、運用商品は投資信託がメイン で、SMAと比べると少ない資金(といっても最低数百万円は必要ですが)で利用できるという特徴があります。2017年現在、各証券会社や信託銀行がこぞってこのファンドラップを広告しているところをみると、今後はますますサービス内容が充実し一般の投資家にも普及していくことが予想されます。●賛否両論あり! 適性を見極めて決断を!ラップ口座は証券会社や信託銀行に運用判断を一任するものですが、当然ながら損失を出すリスクがなくなるわけではありません。中には「運用を人任せにしてはいけない」と主張する投資家もいることから、まとまった資金があるからと言って安易にラップ口座を利用することは避けた方が良さそうです。手数料や自分の投資経験などを考慮して、ラップ口座を運用の一選択肢としてじっくり検討するという冷静さが大切です。どんな運用方法であっても最後は自己責任であることを忘れないようにしたいですね。●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)●モデル/坂井由有紀(央将くん)
2017年03月06日夫が急死! まず妻がしなければいけない3つのこと 夫の葬儀でトラブル! 葬儀社の選び方と費用の目安 の続きです。夫が突然亡くなり、混乱の中、病院の支払いや葬儀代とお金が出ていくことが続く。そんなとき、気をつけなければいけないことに「銀行口座の凍結」があると、フィナンシャル・プランナーの内藤浩介さんは話す。■夫が亡くなり最初にする手続きまずは書類手続きの説明をしよう。夫が亡くなり、最初に提出しなければいけない書類が「死亡届」である。通常、死亡診断書と死亡届けは1枚の書式になっていて、死亡届に署名と押印(認め印でも可)をして提出する。この書類を提出すると、火葬許可証を受け取ることができる。「死亡届けの提出期限は、医師から死亡診断書を受け取った日から7日以内(海外で亡くなった場合は3カ月以内)ということを覚えておいてください」(内藤さん)●死亡届けの提出先1)死亡地の市町村役場2)故人の本籍地の市町村役場3)届出人(署名・押印をした人)の現住所地の市区町村村役場出典:『夫が亡くなったときに読むお金の話―あなたの生活を守る届出と手続き』(内藤浩介/東洋経済新報社)より抜粋■夫の口座が凍結!? 「葬儀代」をどうする?「本人が死亡したあと、銀行口座が凍結され、お金が引き出せなくなる」という事実を知っているだろうか。口座が一度凍結されてしまうと、解除するまでに数週間から数ヶ月かかる場合もある。「病院や葬儀費用の支払いは、口座が凍結されたといった、こちらの都合では待ってはくれません。可能であれば、臨終前に必要な金額を銀行から引き出しておくのも、ひとつの方法です」(内藤さん)。なぜ口座が凍結されるのだろうか。それは、人が死亡したその瞬間から「相続」が発生し、個人の財産は法律上「相続財産」となるからだ。 ■夫の財産にはプラスとマイナスがあるここでひとつ、重大な注意がある。「夫が亡くなった直後に、『口座が凍結されていないから(※)』と、多額の預金を引き出すのは絶対にしないでください。これをやってしまうと、相続を『単純承認』したとみなされる場合があるからです」(内藤さん) 「単純承認」とは、夫のすべての財産を相続することを意味する。財産はなにもプラスの財産だけではない。マイナスの財産、借金というのもあるのだ。「あとになってマイナスの財産のほうが多いことがわかり、相続放棄をしたいと思っても、『単純承認』をしてしまっていると、それができなくなる場合があるのです」(内藤さん)※口座凍結は、金融機関が新聞の死亡欄から死亡情報を得たり、窓口に来た遺族から死亡を知らされたりして行われる。役所の知らせによって実行されるわけではないので、死亡届を出したからといってすぐさま口座凍結がされないこともある。次回は、夫が死亡した後の「生活費の計算の仕方」について取りあげます。■今回取材にご協力いただいた内藤浩介さんの著書 『夫が亡くなったときに読むお金の話―あなたの生活を守る届出と手続き』 (内藤浩介/東洋経済新報社 本体1,400円+税)Facebook: 内藤浩介さんFacebook
2016年11月18日ジャパンネット銀行は3月24日、LINE Payと決済提携を行い、国内の主な金融機関から銀行振り込みでチャージができる「チャージ専用口座」を開始した。これに伴い、同行はチャージ専用口座の支店として新たに「ラインブラウン支店」「ラインコニー支店」を提供した。○「ラインブラウン支店」「ラインコニー支店」が登場このたび開始された「チャージ専用口座」には、同行のチャージ専用口座サービスの「ワンタイム口座」が使用されている。「ワンタイム口座」とは、同行が法人へ貸し出すカスタマイズ可能な口座。1ユーザーにつき1つの口座を割り当て、入金確認の効率化や、使い切りの口座としての利用など、使い方を自由に決めることができる。LINE Payは、日本で6,800万人が利用するコミュニケーションアプリ「LINE」を通じて、ユーザー間の送金、提携サービス・店舗での決済ができる"スマホのおサイフサービス"。今回の提携により、LINE Payはアカウントごとに「チャージ専用口座」を割り当てることで、入金確認や金額の付替処理を自動化し、チャージ残高反映を実現した。
2016年03月26日LINE Payは3月23日、「LINE」上で展開するモバイル向け送金・決済サービス「LINE Pay」において、三菱東京UFJ銀行と連携し、口座からLINE Payにチャージする機能を追加した。LINE Payは、LINEを通じてユーザー間での送金や、提携サービス・店舗での決済を行うことができるモバイル送金・決済サービス。今回の連携は、みずほ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行に続くもの。これにより、三菱東京UFJ銀行の口座から、LINE Payに直接チャージできるようになった。同社は、今後もパートナーシップの拡大や、機能の追加、ユーザーへの各種利用キャンペーンを積極的に実施し、さらなるサービス利便性の向上、LINE Pay導入加盟店および決済利用の拡大を図っていくという。
2016年03月24日紀陽銀行は4月下旬より、スマートフォン専用アプリ「紀陽銀行 スマホ口座開設アプリ」の取り扱いを開始する。○アプリの操作で申し込みが完了「紀陽銀行 スマホ口座開設アプリ」は、総合口座(普通預金口座)の開設並びにインターネットバンキング「紀陽モバイル・インターネットバンキング」の申し込みがアプリの操作のみで完了するサービス。スマートフォンアプリを利用した口座開設の取り扱いは、関西の金融機関では初の試みだ。同アプリでは、アプリをダウンロードして本人確認資料となる運転免許証をスマートフォンのカメラで撮影し、必要事項を入力し送信することで、申込書の記入や郵送、来店による手続きが不要となる。通帳は申し込み後、最短1週間程度で手元に届く。また、口座開設と同時にインターネットバンキング「紀陽モバイル・インターネットバンキング」の申し込みも受け付けており、取引明細や残高照会、振り込みなどの金融サービスがいつでもどこでも利用できるようになる。また、更なる利便性向上のため、今後、ローン機能などを含めた機能拡張を予定している。なお、サービスの詳細は後日、紀陽銀行公式ホームページ「トピックス・キャンペーン」にて告知予定。
2016年02月10日楽天銀行26日は、東京電力の口座振替サービスの受付を2月1日より開始すると発表した。自動引落は最短で2月中旬からの開始となる。○「ハッピープログラム」エントリーで最大3Pの楽天スーパーポイントを獲得楽天銀行口座を持っている顧客は、口座にログイン後、口座振替かんたん申込画面より東京電力を選択し口座振替を設定することで(東京電力指定の口座振替依頼書による口座振替(自動引落)の設定も利用できる)、東京電力の電気料金が自動引落されるようになる。なお、楽天銀行の顧客優遇プログラム「ハッピープログラム」にエントリーしていれば、口座振替による支払いごとに最大3ポイントの楽天スーパーポイントを獲得できる。楽天銀行は、「人々の生活口座として利用してもらえるよう、クレジットカード、通信、保険などの料金の口座振替に対応しており、このたびの提携により、さらに楽天銀行口座の利便性が高くなる。今後も顧客のニーズに応え、口座振替の提携先を拡大していく」としている。また、ハッピープログラムに登録し、給与・賞与・公的年金を楽天銀行口座で受け取るようにすれば、他行振込手数料が月3回無料(最大5回まで、当月使わなかった無料回数は2回まで翌月に繰り越して、最大5回分まで保有可能)となる。口座振替による支払いと同様に、楽天スーパーポイントは最大3ポイントを獲得できる。楽天銀行は、今後も顧客にとって利便性の高いサービスの提供を続けていくとしている。
2016年01月27日SBI証券は18日、「証券総合口座350万口座突破」を達成したと発表した。同社は、1999年のインターネット取引のサービス開始以来、「顧客中心主義」の経営理念のもと、「業界屈指の格安手数料で業界最高水準のサービス」の実現に努めてきたという。現在はネット証券の枠組みを超えて、法人ビジネスに注力していて、IPO引受関与率は84.5%(※1)と「証券業界トップの実績を誇っている」(SBI証券)。また、提携する金融商品仲介業者のネットワークを活用することで、リアルの営業網の拡大も推進しているとしている。※1 各社発表資料よりSBI証券集計(集計対象期間:2015年4月~12月)同社で新規に口座開設した顧客の属性を見ると、株式投資未経験者が約8割(※2)を占め、NISA制度開始から3年目を迎え、投資初心者の顧客を中心に顧客層が着実に広がっているという。※2 2015年9月~12月に口座開設した人の株式投資経験有無の割合また、年齢別では30代、40代を中心としつつも、2016年4月より取引開始となるジュニアNISAを見据えて未成年の口座開設数も増加している。性別では、女性の口座開設数も拡大しており、「年齢や性別に関わらず幅広い顧客から支持されている」(SBI証券)。さらに株式委託売買代金においても、2016年3月期 第3四半期累計(2015年4月~2015年12月)の個人株式委託売買代金における同社シェアは41.3%(※3)で、「日本国内の株式市場において存在感を示している」(同社)。※3 東証統計資料よりSBI証券集計同社は今後も「顧客中心主義」の経営理念のもと、インターネット取引における顧客基盤やSBIグループのリソース、また金融商品仲介業者の営業網やコールセンターなどインターネット以外のチャネルも最大限活用することで、ネット証券の枠に捉われない幅広い商品やサービスを提供し、「リテールNo.1証券」を目指すとしている。
2016年01月18日横浜銀行は4日、ジュニアNISA(未成年者少額投資非課税制度)口座開設の申込受付を開始し、対象の顧客にQUOカードなどをプレゼントする「NISAはじめようプラン」と「NISAつかってみようプラン」を開始した。○ジュニアNISAは投資信託や株式などの分配金・配当金や売却益が非課税となる制度ジュニアNISAは、20歳未満の人を対象に、ジュニアNISA口座で購入した投資信託や株式など(横浜銀行では株式は取り扱っていないので、株式などを希望する場合は、横浜銀行グループの証券会社「浜銀TT証券」を利用)の分配金・配当金や売却益が非課税となる制度。「NISAはじめようプラン」では、ジュニアNISA口座を開設・申請した顧客に「QUOカード1,000円分」と「横浜銀行オリジナルはまペン通帳ケース」をプレゼントする。また、「NISAつかってみようプラン」では、ジュニアNISA口座ではじめて株式投資信託を10万円以上購入した顧客に「図書カード500円分」をプレゼントする。横浜銀行によると「ジュニアNISAを提供することにより、地域の未来を担うこども達の将来に向けた資産形成を応援していく」としている。
2016年01月06日三井住友信託銀行とカーディフ損害保険(以下カーディフ損保)はこのたび、2016年1月から導入されるジュニアNISA(未成年者少額投資非課税制度)口座での投資信託購入において、一定条件を満たした場合に、"子どもがケガで入院したときの保障"を無料で提供するサービス「わんぱく安心パッケージ」を開発したと発表した。11月1日より三井住友信託銀行にて「わんぱく安心パッケージ」の案内を開始し、2016年4月から提供するとしている。○子どもがケガで入院した場合にお見舞い金を用意する保険を無料付帯三井住友信託銀行では、2014年1月にスタートしたNISA(少額投資非課税制度)口座において、交通事故傷害保険を無料で付帯する「お出かけ安心パッケージ」を導入し、NISA口座での非課税メリットにケガ(交通事故傷害)への保障という"安心"をプラスしたサービスを提供してきたという。ジュニアNISA口座は、若年層への投資家のすそ野拡大をさらに推し進めるとともに、子どもの将来のための資産形成を目的とした活用が期待されている。「わんぱく安心パッケージ」は、口座を利用の子どもがケガで入院した場合にお見舞い金を用意する保険を無料で付帯することで、ジュニアNISAに"安心"をプラスし、子どもの元気な毎日を応援したいとの思いから開発した三井住友信託銀行だけのサービスだという。三井住友信託銀行によると「このたびのサービスについて、キャンペーンで実施している銀行はあるが、恒久的なサービスとして提供するのは同行が初めてと認識している。お子さんがケガで入院した場合のお見舞金を用意する保険を無料で提供することで、多くの人にジュニアNISAを利用していただき、資産形成のお手伝いをしていきたい」としている。○「わんぱく安心パッケージ」のポイント子どもがケガで入院した場合にお見舞い金を支払う入院1回につき30,000円の保険金をお見舞い金として支払う。日帰り入院も対象ジュニアNISA口座で投資信託を1回の手続きで1銘柄50万円以上(手数料等含む)購入した口座名義人の子どもが対象毎年1月4日~12月30日(銀行休業日を除く)までのジュニアNISA口座での注文分が対象となり、各年ごと1人につき1回加入できる。保障は注文日の翌月1日から1年間続く顧客の保険料や、追加の手数料負担は不要保険料は三井住友信託銀行が負担する三井住友信託銀行とカーディフ損保は、これまでに投資一任運用商品(ラップ口座)やNISA口座、外貨定期預金に保険を無料で付帯するサービスを共同開発し、合わせて約14万人(9月末時点)にのぼる顧客に"ライフステージに応じた安心"を届けたきたという。このたびの「わんぱく安心パッケージ」においても、銀行の金融商品と保障との組み合わせがもたらす相乗効果により、他にはないメリットを顧客に届けていくとしている。
2015年11月05日横浜銀行は19日、個人の顧客を対象としたスマートフォンアプリ「横浜銀行口座開設アプリ」と「横浜銀行残高照会アプリ」の取り扱いを開始した。○口座開設アプリで申し込み後、最短1週間程度で通帳が手元に届く「横浜銀行口座開設アプリ」は、運転免許証をスマートフォンのカメラで撮影のうえ必要事項を入力し送信することで、総合口座(普通預金口座)の開設ならびに「〈はまぎん〉マイダイレクト」、「〈はまぎん〉マイポイント」の申し込みがアプリの操作のみで完了するサービス。申し込み後、最短1週間程度で通帳が手元に届くため、普段来店が難しい顧客も便利に利用できるという。同行によると「口座開設に際して印鑑は必要なく、スマホのアプリを利用するだけで口座開設ができ、また残高照会もアプリを利用することで簡単にできるので、利便性は高くなった。口座開設アプリのiOS版は近日中に提供開始予定」としている。「横浜銀行残高照会アプリ」は、普通預金口座とキャッシュカードを持っていれば、即時に預金残高と取引明細の照会ができるサービス。入出金取引があった際には通知を受け取ることもできるという。これらのサービス開始にあわせて、19日から12月30日までの間、横浜銀行口座開設アプリを利用して新規に普通預金口座を開設した顧客全員(すでに普通預金口座を持っている顧客は対象外)と、横浜銀行残高照会アプリを利用登録した顧客の中から抽選で1,000名に、それぞれ1,000円分のAmazonギフト券をプレゼントするキャンペーンも開始した。横浜銀行は、顧客に常に満足してもらえるよう新しい金融サービスの提供に取り組んでいくとしている。○「横浜銀行口座開設アプリ」の概要申込内容:以下の(1)~(3)をセットで申し込むことができる。(1)総合口座(普通預金口座)開設、(2)〈はまぎん〉マイポイント、(3)〈はまぎん〉マイダイレクト利用できる顧客:以下のすべてに該当する「個人」の顧客。横浜銀行に口座を持っていない満18歳以上満70歳以下の人、運転免許証を持っている人、横浜銀行本支店の近隣に住んでいる・または勤めている人キャッシュカード:生体認証機能付ICカードを無料で発行アプリのダウンロード方法:スマートフォンで横浜銀行ホームページの「横浜銀行口座開設アプリ」案内ページへアクセスし、公式ストア(「Google Play」または「AppStore」)へのリンクボタンをクリックする。iOS版については近日中に提供開始予定○「横浜銀行残高照会アプリ」の概要サービス内容:預金残高照会、取引明細照会。取引明細の更新通知(更新した場合に原則、1日1回プッシュ通知する)利用できる顧客:横浜銀行に普通預金(決済用普通預金・総合口座の普通預金を含む)を持っていて、その普通預金口座のキャッシュカード(横浜バンクカードを含む)を持っている個人の顧客。〈はまぎん〉マイダイレクト、Web照会サービスを利用中の顧客も利用できる。利用登録できるのは1端末につき1口座アプリのダウンロード方法:スマートフォンで横浜銀行ホームページの「横浜銀行残高照会アプリ」案内ページへアクセスし、公式ストア(「Google Play」または「AppStore」)へのリンクボタンをクリックする
2015年10月21日ソニー銀行は19日、Visaデビット付きキャッシュカード「Sony Bank WALLET(ソニーバンク・ウォレット)」の先行受付開始を発表した。同カードは外貨預金口座で即時決済できる機能がついたもので、日本初の11通貨に対応する。サービス開始は2016年1月4日。○外貨預金口座を持っていれば手数料無料に「Sony Bank WALLET」は、ソニー銀行のキャッシュカードとVisaデビットカードが一体となったカード。最大の特徴は、日本円普通口座と10通貨の外貨預金口座で即時決済できるデビット機能だ。例えば米ドルで外貨預金をしている場合、アメリカで「Sony Bank WALLET」を使ってデビット払いすると、代金が米ドル預金口座から即時に引き落としされる。対応通貨は日本円、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、スイスフラン、香港ドル、カナダドル、南アフリカランド、スウェーデンクローナで、11通貨対応は日本初。また、外貨預金口座の残高が不足している場合は、不足金額相当分を円普通預金口座残高から即時換金して引き落としをすることができる「円からアシスト」機能も備える。現地通貨の口座からの引き落としであれば両替手数料は無料、「円からアシスト」を使用した場合でも、手数料はクレジットカード払いより割安となる。海外ショッピング利用で対象10通貨以外、又は対象通貨の口座を持っていない場合は、国際提携機関の指定するレートに基づき円換算した金額に手数料などを上乗せした金額が円普通預金口座から即時引き落としされる。キャッシュカード機能としては、セブン銀行やイオン銀行などの国内の提携ATM9万台以上から引き出し可能。また「Visa」「PLUS」マークの付いた海外ATMから現地通貨を引き出すこともできる。○新しい通貨の形を提案19日に銀座 ソニービルで実施された発表会には、今年6月にソニー銀行 代表取締役社長に就任した伊藤裕氏が登場。2002年にソニーヨーロッパのCFOに就任し、ユーロ通貨統合の現場を経験した同氏は「個人の金融行動にイノベーションを起こすことがソニー銀行のミッション。自分のタイミングで外貨を購入できて、海外に行ったときに自由に使える機能を持つ『Sony Bank WALLET』を新しい通貨の形として提案していきたい」と語った。また開発を担当した商品企画部長 國津雅央氏は、多通貨のデビット即時決済や「円からアシスト」など、一歩先を行くサービスを提供することがソニー銀行の「Fin Tech(金融とITの融合サービス)」だと胸を張る。「24時間365日対応の外貨即時決済は、OPEN系の基幹系システムにより実現したもの。外貨決済のメリットは、円高時に外貨をまとめて買っておいてそれをあとから使うことができる点にある。さらに外貨の積み立て購入で、購入レートを平均化することもできる。今までは『海外に行くタイミングで運が良ければ円高で得、運が悪ければ円安で損』というのが常識だったが、これからは能動的に為替レートをコントロールすることが常識になると考えられる」(國津氏)「Sony Bank WALLET」の年会費・新規発行手数料は無料。海外でのデビット払いの手数料は、該当10通貨の口座を持っている場合は無料、持っていない場合は利用金額の1.76%がかかる。海外ATMの手数料は、対象10通貨の場合は引き出し金額の1.76%(税込み)、対象10通貨以外または対象通貨の口座を持っていない場合は、引き出し金額の1.76%にATM使用料216円(税込み)が加算される。
2015年10月20日じぶん銀行はこのたび、「定額自動入金サービス」の提供を開始した。○小遣い管理などに便利でポイントもたまる「定額自動入金サービス」は、顧客本人名義の他行口座から、毎月一定額をじぶん銀行口座に取寄せできるサービスで、利用手数料は無料。一度の登録で毎月定額を自動で資金取寄せできるため、給与振込口座からの振込やATMでの入金など、顧客自身で毎回手続きする手間が省けるという。じぶん銀行の円普通預金に預入した資金は、クレジットカードやローン、家賃の口座振替の準備や毎月1万円からの貯蓄、小遣いの管理、外貨積立などの定期的な銀行取引に活用できるという。また、「定額自動入金サービス」を利用することで、じぶん銀行が「プレミアムバンクforau(※1)」において提供する、auWALLETクレジットカードやau利用料金の引き落しに応じたWALLETポイント(※2)も貯めやすくなるなど、じぶん銀行をおトクに、便利に利用できるとしている。(※1)「プレミアムバンクforau」は、auを契約の顧客を対象とした特典プログラムで、新たに口座開設する顧客、既に口座開設した顧客、共に利用可能。なお利用にはじぶん銀行のウェブサイトにて「auID」の登録が必要。(※2)WALLETポイントは、毎月のau携帯電話などの利用額に応じて貯まるほか、「auWALLETカード」や「auWALLETクレジットカード」を利用した普段の買い物でも貯まる。貯まったポイントはauWALLETカードにチャージ(入金)して次回の買い物に利用できるほか、au利用料金への充当も可能。じぶん銀行によると「当行でカードなどの引き落としをされている方はもちろん、貯蓄などのために他行から当行へ振込みをしている方は、一度手続きをしていただければ無料で毎月、資金移動が可能。また、『プレミアムバンクforau』では他行からの振込入金が月に1回5万円以上あるとWALLETポイントがたまるので、『定額自動入金サービス』によって利便性が高まる上、おトクも得ることができる」としている。○定額自動入金サービスの概要じぶん銀行は、今後とも顧客の多様なニーズへの対応および利便性向上のため、より一層商品やサービスの拡充に努めていくとしている。
2015年10月19日みずほ銀行はこのたび、LINE上で銀行口座の残高や入出金明細を照会できるサービス「LINEでかんたん残高照会サービス」の提供を開始した。同サービスは、みずほ銀行のLINE 公式アカウントのトーク画面上で、指定されたスタンプを送信するだけで即時に「残高」や「入出金明細(直近10明細)」を確認できるというもの。スタンプは、サービスにて使用する3種(残高照会 / 入出金明細 / メニュー)に加え、通常のコミュニケーション用となる5種、併せて8種が提供される。なお、みずほ銀行は、LINE公式キャラクター「ハリ田みず吉 (ニックネーム:みずっち)」が同サービスを説明する動画も公開している。
2015年10月19日武蔵野銀行は10月1日、スマートフォン専用に「口座開設アプリ(Android版・iOS版)」の取扱いを開始した。○口座開設と同時にネットバンキングの申込みも可能口座開設アプリは、顧客自身でアプリをダウンロードの上、本人確認資料として運転免許証をスマートフォンのカメラで撮影し、必要事項を入力し送信することで新規口座開設の申込みができるサービス。同アプリを利用することで、申込書の記入や郵送、来店による手続きが不要となり、最短4営業日でICキャッシュカードが手元に届くため、仕事などで来店が難しい顧客にとって利用しやすいサービスとなっているという。また、同アプリで開設する口座は、通帳を発行しない「WebNote(インターネット専用口座)」となるため、口座開設と同時にインターネットバンキング「むさしのダイレクト」の申込みも可能となる。そのため、取引明細や残高照会、振込み、定期預金などの基本的な金融サービスについていつでもどこでも利用することが可能となる。なお、スマートフォンアプリを利用した口座開設の取扱いは、埼玉県内の金融機関では初めての取扱いとなるという。武蔵野銀行は、顧客の多様なニーズに応え、最適な商品・サービスを提供していくとしている。○アプリ概要申込みできる取引き:(1)総合口座(普通預金)、(2)インターネットバンキング「むさしのダイレクト」。既にインターネットバンキング「むさしのダイレクト」を契約している顧客は、口座開設のみの取扱いとなる利用できる顧客:以下のすべてに該当する「個人」の顧客。(1)同行営業エリアに居住または勤務先(通学先)のある人、(2)運転免許証を保有している18歳以上80歳未満の人、(3)インターネットバンキング「むさしのダイレクト」および総合口座定期(0円)を申込みする人アプリのダウンロード方法:(1)スマートフォンで同行ホームページから「スマートフォン口座開設アプリ」のページを閲覧し「公式ストア」ボタンをクリック。(2)「GooglePlay」や「AppStore」にアクセス。「武蔵野銀行口座開設アプリ」で検索
2015年10月05日