英語力“ほぼゼロ”の娘と母、第2のふるさとオーストラリアを巡る旅(別名、英語コンプレックス克服の旅)では、ホームステイ・ファームステイ以外に、ちょっとしたチャレンジをさせてみることにした。はじめてのおつかい?自分で買い物に挑戦!今回の旅で子どもにぜひ挑戦させてみたかったこと、それは「自分で買い物をすること」。娘たちは過去の旅行で、機内食の注文やトイレの場所を聞くことには慣れていた。その次のステップに駒を進めておきたかった。旅の2日目、タイミングを見計らって「ちょっと、自分たちで買い物しておいでよ」と、長女と次女に話しをしてみた。…え?という表情の2人。しかしそこはわが家のチャレンジャー、「できない」とは言わないのである。“何でも挑戦してみよう!”というのが、長女のスタンスだから。はじめての買い物はメルボルン、サザンクロス駅構内のパイショップで、ビーフパイとカプチーノを買うミッション。私は少し離れたところで見守ることにした。カウンターにはアジア人女性(どうやら日本人らしい)。はじめてにちょうどいい。「恥ずかしがらずに英語で注文してごらん。きっと大丈夫だから」と背中を押した。「Can I have a beef pie?」(私には聞こえないが、そう言ったのだろう)やさしく笑顔で対応してくれたお姉さん、おかげで無事にミッションを完了(お姉さんありがとう!)。パイとコーヒーを手に、ニコニコ顔で私の元に戻ってきた。ここで自信を得た長女は、その後何度もひとりで買い物に行くようになる。露天でクレープを買ったり、売店で水を買ったりと、着実に小さな成功体験を重ねていった。「自分でできた!」「英語が通じた!」という喜びと自信は、この旅で一番の収穫だっただろう。彼女の後ろに続く妹たちにも、よい刺激になったに違いない。Busselton Jettyバッセルトン桟橋の売店にて。優しい対応と笑顔がうれしい「キャンディースタンド」で買ったブロックのグミ現地の小学校訪問「子どもたちがオーストラリアと日本の小学校の違いを知りたがっているんだけど、小学校の見学ができないかしら?」現役教員でもある、オーストラリア人のママ友Bさんに連絡を取ったのは出発の1カ月前。駐在中の先輩のお子さんが同じ小学校に通っているということもあり、地域で一番大きな公立小学校を見学する機会に恵まれた。校内唯一の日本人の女の子。引っ越してきてまだ1年経っていない彼女が先導、校内を案内してくれた。娘たちは英語オンリーの学校にすっかりなじんでいる彼女の姿に、まず驚かされていたようだ。クラスルームとは別に、外国人や発音が苦手な子たちが発音を学ぶ特別の教室がある。校内の壁にはカラフルな絵、広いグラウンドは芝生。空間も広いし、のびのびしている。日本の学校とは違う雰囲気に、娘たちも興味津々。グラウンドの隅に見える、立派なアスレチックコーナーは新設されたばかり。「木に登ったり、大きなタイヤを飛んだり、体全身を使って遊ばせることで、子どもたちは危険を知るし、自分の限界も分かってくるんですよ」と先生。こういう場所と機会を子どもに与えることも大切なのだと話してくれた。その他、校内専属の歯医者や、売店など、日本とは違う様子に「オーストラリアの学校、おもしろいね。いいな~」と娘たち。東京のマンモス校、地方の小さな学校の両方を知る娘たちに、これもまた新しい刺激となったようだった。長女の英語コンプレックス、その後…オーストラリア東部と西部の4都市、友人を巡る2週間の旅はあっと言う間に終盤を迎える。旅の最終日は三女のリクエスト、パース動物園。広くてゆったり、木陰が多くて歩き易くて快適。夏休みの自由研究で有袋類について調べた三女は、念願のコアラに会えただけでも大満足だった。カメラ目線のコアラの赤ちゃんその後、パースに住むママ友宅を訪問。大きくて新しいお宅に、オーストラリア流(イギリス流)の素敵なティータイムのセッティング、庭にはトランポリンも!「すごーい!素敵!」と、ワクワクを隠せない三姉妹。姉妹同士ということもあって、その後も違和感なくレゴフレンズで遊ぶ女子。どれどれ、と様子を見に行くと「お母さんはあっちへ行っといて~。ここは子どものゾーンだから!」あれほど私の通訳を必要としていた娘たちが、“あっちへ行って!”と言うのだ(驚)!「アイスクリーム?」、「イェス、プリーズ」、「サンキュー」、「ヤミー」など、知っている単語を発して遊んでいる。三女は思いっきり日本語だったが…しっかり遊びに混ざっていた(笑)。その姿に驚くやら、微笑ましいやら、うれしいやら。さようならのとき。レンタカーの中から手をふり、大きな声で「バイバ~イ!」と娘たち。それに応える「Bye!!Take care!」。たった数時間だったが、子どもたちの心が通じていたことが感じられ、うれしかった。空港までの車内で次女が「あー、楽しかった!」と満足そうな顔をして言った。「でも英語が話せたらもっともっと楽しいだろうな~」。「私、英語やろうかな…」ボソッと言ったのだ。この旅では長女の後ろにくっつき、手応えがあるのかないのか分からなかった次女が、自らやる気を表明したことに驚いた。英語コンプレックスを持っていた長女はというと、帰国後すぐに今回の旅で感じたことを紙に書き、私に見せてくれた。「これまで見てきたものと世界が違って見えた」、「自分で買い物をして、勇気がわいた」、「もっと英語を話せるようなって、お母さんたちの会話に入れるようになりたい」などと、ポジティブな言葉が並んでいた。そして最後に「この思い、この感覚を絶対に忘れたくない!!」と。彼女の英語コンプレックスは、いつの間にかどこかに消えてしまったようだ。ようやくやる気になってくれたか!と、心でガッツポーズをしたのは言うまでもない。今回の滞在でよかったのは、言葉に不安がありながらも“小さな成功体験を重ねることができた”ことと、友人・知人と多くの時間を過ごすことによって、“言葉の壁を越えられた”ことにあるだろう。友だちと楽しく遊びたい、大切な人に想いを伝えたいという気持ち、それこそがコミュニケーションの原点だから。9月から英語の勉強を本格的にスタートすることにした長女と次女。小6と小4でやや遅いスタートではあるけれど、やる気になったときが始めどき。親の私も気持ちを新たに、子どもたちの英語学習に付き合おうと決心したところである。おっと、もう1人を忘れてはいけない。小1の三女だが、彼女は特に変わらず、「あー、オーストラリア楽しかった!」といつも通りマイペース(笑)。ま、楽しんでもらえたなら何より。いつ彼女がやる気になるのか、今後を楽しみにしておくことにしよう。
2018年09月23日いつもの旅に少しの工夫を加えることで子どもの成長をうながす「旅育」。 『家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ 旅育BOOK』 (日本実業出版社)の著者で旅行ジャーナリストの村田和子さんに、前回は、旅のプラン作りや準備のコツについてお聞きしました。今回のテーマは、旅先での旅育。持て余しがちな移動時間はどう過ごしたらいいのか、親はどう関わったら良いのか、旅の思い出を定着させるテクニックなどをうかがいました。お話をうかがったのは…村田和子さん旅行ジャーナリスト。1969年生まれ、1児の母。子どもが生後4カ月の時に家族旅行を開始し、9歳までに47都道府県を制覇。『All About』では2001年からガイドを務めているほか、『週刊文春』では子連れ旅行の連載、JALサイトの『初めての子連れ海外』ページを監修・執筆するなど、家族で旅をする魅力やヒントを多方面で伝え、2013年には子どもの生きる力を育む「家族で旅育メソッド」を発表。子どもが旅育を実践し中学入試で志望校に合格したことを機に『プレジテンドファミリー』『AERA with Kids』『日経DUAL』をはじめ雑誌・新聞・ウェブで注目を集める。 「家族deたびいく」 運営。旅行業務取扱管理者・クルーズコンサルタント。 ・公式ホームページ(トラベルナレッジ) ■話す・遊ぶで“退屈”を吹き飛ばす「移動時間」――子連れにとって、移動時間は大きな課題です。私自身、6歳息子と出かける時は、一緒に遊んであげなきゃと思いつつゲームやタブレットに頼ってしまうことがあります。村田和子さん(以下、村田さん):ゲームをやること自体は悪くないんですよ。大人がスマホをさわっているのに、子どもにだけ「ゲームをしちゃダメ」というのは説得力がないですしね(笑)。事前に「最初の30分は自由時間にしよう。ゲームをしてもいいし、ママもスマホを見るね。でもその後の30分はお話しようね」というように、時間を区切り、ちゃんとできたらほめれば、それも成功体験になります。最初、一緒にルールを決めると、子どもは案外守れるものですよ。一番避けたいのは、子どもが騒いだらゲームを渡す、というやり方。騒げばゲームができるんだとなり、負のスパイラルにはまってしまいます。そもそも、移動中は家族が一緒に過ごせる貴重なチャンスなんです。ふだんは聞けない学校や園での様子も、旅の楽しい雰囲気に押されて話してくれるかもしれません。会話だけではなく、小さなお子さんは簡単なクイズやしりとり、計算ができるお子さんなら車のナンバーで足し算クイズなどをすると、遊びながら自然と学びにつなげられます。■子どもの新しい一面を発見できる「旅の目標」――移動は大変というマイナスイメージを持つよりも、旅育に活用するといいんですね。旅先ではどう過ごすと、より効果的なのでしょうか村田さん:なにか目標を持たせるといいと思います。未就学児なら、「元気にあいさつをする」「自分の荷物は自分で持つ」といった約束をして、ちゃんとできたら具体的にほめてあげる。すると「できた」という成功体験が心に刻まれ、自己肯定力が養われていきます。旅先では親以外にも、仲居さんや施設のスタッフ、通りすがりの人など、いろいろな人がほめてくれる機会も多くあります。それまで気づかなかった子どもの長所をほめてもらえることもあり、親にとっても発見があります。小学校中学年以上なら、会計係を任せる、時刻表を調べてもらうなどの役割をお願いするのも良いでしょう。考える力がついて学習に役立つほか、頼られることで自主性と責任感が身につきます。――親として、何かやるべきことはあるのでしょうか。村田さん:子どもの「なぜ?」「なに?」にはとことん付き合うこと。今はスマホで一緒に調べればすぐにわかりますし、「どうしてだろうね?」と子どもが自ら考える時間を持つ方法もいいでしょう。旅行中は時間に余裕がある分、子どもの小さな疑問や好奇心を見逃さないようにしたいですね。帰宅後にも図鑑で調べたり、博物館に足を運んだりして、学びを深めるのも良いと思います親自身が興味を持って旅を楽しむことも大切です。例えば、めずらしい料理が出てきたら、スタッフの方に「これはなんですか? この土地のものですか?」と聞くのもいいでしょう。子どもは親をよく見ていて、親のマネをします。親のそういった姿に、子どももやる気になるものです。 ■旅の記憶を定着させる旅先からの「絵ハガキ」――旅行中はとても楽しそうだった子どもが、数日後にはすっかり忘れて日常に戻ってしまう。仕方がないのかもしれませんが、もったいなく感じてしまいます。村田さん:子どもの毎日は刺激の連続ですから、放っておくと忘れてしまい、がっかりということもありますよね。私が実践しているのは、旅先から1枚の絵ハガキを送ること。後日届いた絵ハガキを見ながら「これ見たね」「こんなことしたね」と会話をすることで、旅の記憶が定着していきます。絵ハガキは場所を取らないので、保存しやすいのもメリットです。最初はハガキからはみ出しそうな字でひらがなしか書けなかった息子が、だんだんと漢字を交えた長文を書けるようになり、思春期になると面倒がってひとことコメントだけになる(笑)。子どもの成長がダイレクトに残るので、後で見返すと面白いですよ。■中学受験直前まで続けた「週末旅行」――小さな頃から旅育を続けると、家族の思い出も増えていくわけですね。わが家は子どもが小学生になり、旅が難しくなったと感じてします。未就学児のうちに、もっと行っておけばよかったと後悔しています。村田さん:小学生になると、どうしても週末限定になってしまいますよね。わが家の場合、金曜の夕方に出発して日曜に戻ってくる、というパターンが定番でした。学校のスケジュールを見ながら、テストや行事に影響が出ない日程を選ぶので、旅行を決めるのはいつも直前でしたね。それでも、中学入試の直前まで毎月1回のペースで行き続けていました。――入試の直前まで! 試験前は勉強に集中させる家庭が多いなか、変わらずに旅を続けられたんですね。村田さん:私は「旅育からの中学受験」と呼んでいるのですが、息子は小学5年生までは塾に通わず、旅で得た経験をベースに学びを深めていました。小さい頃から地図を見ながら旅をしていたので、日本地図は学校で習う前から頭に入っていましたし、その土地の産業や気候といった知識も体験とひもづけて役立ったようです。小学校中学年からは、教科書に載っている史跡や絵画などを見に行く旅も、子どもの興味に応じてしていました。こうした体験は、単なる暗記ではなく、本質的な学びにつながります。――旅育で育った息子さんは現在17歳。息子さんご自身は、これまでの旅についてどう言っていますか?村田さん:人と出会い、いろいろな体験ができたことがためになったと言っています。特に、素晴らしく美しい料理を作るシェフ、知識豊富で話上手なバスガイドさん、カツオをさばいてタタキにする方法を教えてくれた漁師さんなど、その道のプロフェッショナルとの出会いが印象的だったようです。旅で身につけた力は、子どもにとって一生の財産となります。息子は17歳になり、旅育の経験を生かして、自ら人生を切り開く次のステージになりました。今までの経験から得た旅育の魅力やノウハウを、次世代の親御さんをはじめ多くの方に伝えたいと思い、 『家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ 旅育BOOK』 を執筆しました。多くの方が旅育を実践するきっかけになればうれしいです。また、私も旅育の環境整備など、今後もライフワークとして「旅育」に関わっていきたいと思います。親子で旅をできる時間は案外少ないもの。筆者も荷物運びを手伝ってくれたり、6時間のトレッキングを達成したりと、成長していく息子の姿に旅の力を実感しています。家族それぞれの形で、旅育に挑戦してみてはいかがでしょうか。参考図書: 『家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ 旅育BOOK』 (日本実業出版社)村田和子著 1,512円(税込) 旅を通じて子どもの脳を刺激し、自立心や感受性、行動力、考える力などを育む「旅育」。旅行ジャーナリストの村田和子氏が十数年の親子旅の経験をもとにした旅育の5つの基本メソッドと、実践するための25のヒントを紹介する。47都道府県の親子旅を経験した著者が選ぶおすすめスポットやモデルコースに加え、星野リゾート代表・星野佳路氏に聞いた「子どもにとっての旅の効果・効能」、茂木健一郎先生の旅×脳コラムなども掲載。取材・文/まちとこ出版社 渡辺裕希子
2018年08月02日旅行って計画や旅支度から楽しいもの。旅はこれまで何度も行っているのに荷物のパッキングの時に、何をどれだけ持っていくか、忘れ物はないか、などなど意外と手間取ってしまいませんか?ちょっとこだわりのトラベルグッズを揃えて、準備からスマートな夏旅をしませんか? 『HIGHTIDE』の衣類圧縮袋衣類圧縮袋って正直どこでも買えます。がしかし、HIGHTIDEの圧縮袋はとにかくオシャレ。注意書き等が英文で書いてあって、なんだかステキ。その上使い方もとっても簡単。折り曲げるだけであっという間に真空状態に。スーツケースを開けた時に衣類がこのオシャレな圧縮袋に入っているだけで、気持ちが高ぶること間違いなし。HIGHTIDEの衣類圧縮袋の記事はこちら 『BEST PACK』のポーチ コスメはこれ、下着はこれ、着替えはこれ・・・etc。旅行の度にいろいろなポーチや風呂敷、ジップ付き保存袋にあーでもない、こーでもないと詰め込んだ経験ありませんか?『BEST PACK』のポーチは旅行者視点で考えられた使いやすい工夫が詰まっています。例えば、スクエアタイプは、メインの収納スペースと、細かく仕分けできるポケットスペースがついた2部屋構造。ファスナーがぐるりとついているので、大きく開閉できて出し入れに便利。このようなちょっとした点が実は非常に使い勝手をよくしているのです。そのほかにも、指を引っ掛けやすいファスナーの引き手や、長く使える軽くて丈夫なナイロン素材など、気の利いた仕掛けがたくさんあります。『BEST PACK』のポーチの記事はこちら 『メルヴィータ』『インフィオレ』のプチサイズコスメ 旅行中だって、いや旅行中だからこそきれいでいたいですよね。だけど、毎日使っているコスメをそのまま持っていくと荷物がかさばってしまう。そんな時に役立つのがプチサイズコスメ。今回リコメンドするこちらのアイテムは保湿効果抜群!乾燥が気になる機内やホテルでの強い味方です。『メルヴィータ』『インフィオレ』のプチサイズコスメの記事はこちら 『プライベート・スプーンズ・クラブ』のトラベルソックス 旅の準備は万端!さあ出発!となったものの、行き先によっては乗り換えがあったり、時差ぼけ何てことも・・・。旅を早く楽しみたいのに、移動だけで疲れてしまった。そんな経験はありませんか?その疲れをすこしでもやわらげるのがこちらのソックス。むくみがちな足にほどよく圧力がかかるようにリブ編みで作られている。膝上まであるので、冷え対策もばっちりです。『プライベート・スプーンズ・クラブ』のトラベルソックスの記事はこちら いかがでしたか?これから夏旅にいく人はもちろん、すぐすぐの旅の予定がなくてもぜひともゲットしてくださいね!
2018年08月02日旅を通じて子どもの心と脳を育てる「旅育」。家族旅行はもちろん、帰省や日帰りのレジャーも、子どもを大きく成長させるチャンスです。特に、言葉を理解し始める3歳頃から基礎的な脳が出来上がる9歳頃までは、旅育のゴールデンエイジだといいます。現在、6歳の息子を持つ筆者も旅育を実践中。そこで、 『家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ 旅育BOOK』 (日本実業出版社)の著者で、旅行ジャーナリストの村田和子さんに旅育についてお話をうかがいました。お話をうかがったのは…村田和子さん旅行ジャーナリスト。1969年生まれ、1児の母。子どもが生後4カ月の時に家族旅行を開始し、9歳までに47都道府県を制覇。『All About』では2001年からガイドを務めているほか、『週刊文春』では子連れ旅行の連載、JALサイトの『初めての子連れ海外』ページを監修・執筆するなど、家族で旅をする魅力やヒントを多方面で伝え、2013年には子どもの生きる力を育む「家族で旅育メソッド」を発表。子どもが旅育を実践し中学入試で志望校に合格したことを機に『プレジテンドファミリー』『AERA with Kids』『日経DUAL』をはじめ雑誌・新聞・ウェブで注目を集める。 「家族deたびいく」 運営。旅行業務取扱管理者・クルーズコンサルタント。 ・公式ホームページ(トラベルナレッジ) ■3歳~9歳が「旅育」のゴールデンエイジ――村田さんは、現在17歳の息子さんが生後4カ月の頃から親子旅を始め、9歳までに47都道府県を制覇されたと聞きました。当初はまだ、子連れ旅行が一般的ではない時代ですよね。村田和子さん(以下、村田さん):「小さな子どもを連れて旅行なんてとんでもない」とよく言われましたし、施設側も子連れを受け入れる体制が整っていませんでした。その点、今は子ども向けの施設やプランが充実した宿がたくさんあり、新幹線や飛行機などのサービスも行き届いています。親子で旅に出るには、絶好の時代だと思いますよ。――確かにそうですね。私は5年前から親子旅を始めたのですが、おいしそうな離乳食やキッズミールがあったり、キッズルームや子ども向けのイベントが用意されていたりと、レベルの高さを感じます。村田さん:それに、子どもにとって旅に出ることの重要性は増していると感じます。昔に比べて、今の子どもたちの世界はかなり狭い。子どもたちがふだんふれあう大人は、親御さん、幼稚園や学校の先生、習い事の先生、友だちのお父さんお母さんくらいではないでしょうか。子どもは自分が知っている世界が社会のすべてだと考えがちなので、日常で自分の居場所が見つけられないと悩んだり、自暴自棄になったりする危険性があります。実際、私の息子も、男の先生にほめられて自信になっていた「朝の元気なあいさつ」を、小3になり先生が変わった途端「そんなに大きな声を出さなくて結構です」と言われたことで混乱。旅先でもあいさつができなくなってしまったことがあるんです。「これまでに、たくさんの人に元気なあいさつをしてきたけれどどうだった? そうだよね? 笑顔で返してくれた人やほめてくれた人が多かったよね? 担任の先生は価値観が違うかもしれないけれど、ママはすてきだと思うよ」と話し合って解決したんですが、子どもにとって学校や先生の影響がいかに大きいかを思い知らされました。――それは辛いですね。でも、息子さんがすぐに納得してくれたのは、やはり旅を通じて多くの人や価値観とふれあった経験が大きいんでしょうか。村田さん:そう思います。息子はいかにも社交的で目立つという感じではないんですが、さまざまな地域で暮らす年代も異なる多様な人々との交流を通じて、懐の深い人間に育っていると感じます。また、旅のトラブルを乗り越えた経験などから、何事にも「手をつくせば、なんとかなる」というタフさや、臨機応変に対応する力は身についたと思います。今の子どもたちが生きてくのは変化の時代ですから、旅育は大いに役立つと考えています。――受験勉強だけできればいい、という時代ではないですものね。子どもたちが成長する頃、「生きる力」がますます重要になっていると実感しています。村田さん:私が提案している「旅育メソッド」では、生きる力を「自己肯定力・コミュニケーション力・知恵を育む力」の3つと定義しています。旅育で一番大切なのは、親子のコミュニケーションです。親のちょっとした心がけや働きかけで、この3つの力はぐんと伸びていきますよ。特に、言葉を理解し始める3歳頃から、基礎的な脳が出来上がる9歳頃までは旅育のゴールデンエイジですから、積極的に旅に出ることをおすすめします。――そうなると、赤ちゃん時代に旅に出ることはあまり意味がないのでしょうか? 確かにうちの息子も、小さい頃の旅はまったく覚えていません。村田さん:旅にはリフレッシュ効果もあります。親御さんが旅でストレスを解消して、ゆとりを持って子育てをできるのは、子どもにとって大きなメリットだと思います。また、小さな頃の旅は忘れてしまうので意味がないのでは? と思いがちですが、本の中で脳科学者の茂木健一郎先生が解説してくださったように、記憶には残らなくても、子どもが成長した時、ものの見方や行動に影響を与えると考えられています。 ■「どこに行くか」より「何をするか」――周囲のママたちに旅育をすすめると、「楽しそうだけどお金がかかりそう」と言われることが多々あります。村田さん:旅というと、どうしてもぜいたくなイメージがあるのかもしれません。でも、近場の日帰りレジャーやイベントに出かけるだけも旅育はできるんですよ。ネットで検索すると、子連れ向けの施設やイベントはたくさん見つかります。肝心なのは「どこに行くか」ではなく「何をするか」。特にお子さんが小さいうちは、無理をして遠出をしなくても大丈夫。日常と違う経験をすることは、それだけで子どもの脳に刺激となります。――小さな子を連れた旅やおでかけでは、公共の乗り物や施設で迷惑をかけないか心配、という声もよく耳にします。村田さん:小さくても旅をする仲間ですから、「どうせわからないだろう」と子ども扱いしないことが大切だと考えます。私は写真や地図を見せて「これからこの場所に行くよ」「電車に◯時間乗るよ」「眠りたい人もいるから、静かにしていようね」などと説明していました。そして、上手にできたら「頑張れたね! えらいね!」と認めてあげると、子どもにとって成功体験となります。「電車に何分乗るから、その間は何をして遊ぼうか」と相談しながら、子ども自身が持ち物を用意するのもおすすめです。――自分で用意をさせると、自主性が身につきそうですね。でも息子が3歳の頃にリュックに入れるおもちゃを選ばせたら「全部持っていく!」と言い張り、荷物がパンパンになってしまった経験があります(笑)。村田さん:3歳くらいだとまだ自分では気がつかないことも多いので、「全部使って遊ぶ時間あるかな?「持てる? ちょっと背負ってみようか。自分でずっと持つんだよ?」と親が助言してあげたほうがいいでしょうね。ただ、可能な限り、最終的には本人の判断に任せるのが良いと思います。自分で言い出したことに責任を持つのも大事ですし、失敗から学ぶことも多いと感じます。■未就学児&低学年「旅育プラン」3つのアイデア旅育のモデルプランは無数にあり、どんなプランがいいのかは子どもの個性や発達によってさまざま。「小学校中学年以上の子どもなら話し合いで決めるのも旅育の一環となりますが、小さいうちは親がナビゲートする必要があります」と村田さん。そこで、プラン作りのヒントとなる3つのアイデアを教えていただきました。1.テーマを決めてとことん追求する!子どもが興味を持っていることをより深めていくことで、探究心や集中力が育ち、自信にもつながります。例えば、電車好きの子どもなら鉄道博物館に行く、ユニークな観光列車に乗ってみる、鉄道会社のスタンプラリーに参加するなどの選択肢があります。食べることが大好きなら、フルーツ狩りや食品メーカーの工場見学もいいでしょう。「これといって興味を持っていることが見当たらない、というお子さんは、親の趣味から子どもの成長に合ったものを選んで、お子さんに提案してもOKです。ただし無理強いは禁物。もし子どもが興味を持てないようなら、違うプランを試しましょう」(村田さん)2.親子でいっしょに「初めて」を体験!人生経験が豊富な親は、つい「上から目線」で子どもに接してしまいがち。「親も子もどちらにとっても初めての体験なら、同じスタート地点に立つことができ、親子の連帯感が育まれます。例えば、見たことがない花や動物を見に行ったり、専門家のもとで簡単なトレッキングやアクティビティに参加してみたりといったプランがおすすめですよ」(村田さん)子どもにとって、初めての体験は深く心に残るもの。小さいうちから親子で、たくさんの“初めて”に挑戦してみましょう。3.家族で別々に過ごす時間を作る!旅行中に親子別々の時間を作ってみましょう。子どもは、ホテルにあるキッズクラブや子ども向けの自然体験教室などに参加。親と離れて何かに挑戦することで子どもは一気に成長し、再会した際には「こんなことをしたんだよ」と家族の会話が広がります。「もし、旅先にキッズクラブや自然体験教室などがなく、子ども1人で参加できる環境が整わないなら、ふだんとは違う家族の組み合わせで行動するのもいいですね。例えば、ママと一緒に過ごすことが多い子どもは、パパやおばあちゃんと一緒、ママはひとりなど、いつもと違う組み合わせで行動すると、意外と発見もあり、うまくいって楽しめることが多いんですよ」(村田さん)自分の子どもはどんなことに興味があり、どんな力を身につけさせたいか。上記を参考に、ぜひプラン作りに挑戦してみましょう。次回は、旅育の実践編として、旅先での過ごし方をお教えします。参考図書: 『家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ 旅育BOOK』 (日本実業出版社)村田和子著 1,512円(税込) 旅を通じて子どもの脳を刺激し、自立心や感受性、行動力、考える力などを育む「旅育」。旅行ジャーナリストの村田和子氏が十数年の親子旅の経験をもとにした旅育の5つの基本メソッドと、実践するための25のヒントを紹介する。47都道府県の親子旅を経験した著者が選ぶおすすめスポットやモデルコースに加え、星野リゾート代表・星野佳路氏に聞いた「子どもにとっての旅の効果・効能」、茂木健一郎先生の旅×脳コラムなども掲載。取材・文/まちとこ出版社 渡辺裕希子
2018年07月26日「おひとりさま」ってなんだか寂しいし、悲惨な感じ、なんて印象があるのでは?でも世の中には、おひとりさまを思う存分楽しんでいる女性も大勢いますよね。今回は、そんな素敵な「おひとりさまライフ」のヒントとなりそうなマンガを2つご紹介します。■不幸っぽいのに、なぜか楽しそう『幸子、生きてます』(柘植文/講談社)主人公は市役所に勤める金子幸子、33歳。“金も幸せも子もない”と自虐的に言うおひとりさま女子です。欠陥マンションに住み、元カレにお金を貸し、婚活パーティに行っても収穫ナシ……。そのようなシングルライフなのですが、なんだか楽しそう。あるときは、周囲から“お似合い”と言われた図書館司書の男子・飯田さん(35歳)とデートへ。飯田さんは若いギャルが好きで、幸子はいつもあやうい人に惹かれてばかり、という共通点を見つけ、恋愛感情を持たぬまま共感し合うふたり。そこで愛が芽生えないのが面白すぎます。33歳ながら男性とのお付き合いの経験がないエミちゃん。美人なのに不倫にハマっているユリちゃんといった女友達も強烈。特筆すべきは、幸子のハンパない妄想力。その妄想プロセスがとにかく楽しいんです。今日も真実の愛を探して生きる……シュールでフフッと笑ってしまう幸子の世界に、あなたも迷い込んでみては?■地味なお局さんの裏の顔は!?『セクシー田中さん』(芦原妃名子/小学館)主人公は、23歳のOL朱里。頻繁に合コンに顔を出し、それなりにモテている女子です。その朱里が密かに注目しているのが、経理のアラフォーお局・田中さん。ロングヘアにひっつめ髪&眼鏡という地味な出で立ちですが、朱里は彼女のナイスバディが気になって仕方ありません。「絶対、何かやっている」と田中さんをウォッチ。実は田中さんには、セクシーなベリーダンスを踊る女、という別の顔があったのです。そんな田中さんに憧れを抱いた朱里は、同じようにベリーダンスを習うなど、自分をどんどん変えていくことに……。そこに男友達、合コンで知り合った男子との恋愛模様などが絡んでいきます。とにかく田中さんの豹変ぶりが楽しいのでおすすめ。普段は地味だけど裏の顔は……っていう女性、現実にもたまにいますよね!■終わりにちなみに『幸子、生きています』の幸子はアルゼンチンタンゴを習い、『セクシー田中さん』の田中さんはベリーダンスを踊ります。どちらも色っぽいダンスなので、マイペースなおひとりさまは、そういう踊りと縁があるのかしら?なんて面白く感じました。おひとりさまだからと言って日々、暗い顔をしているのではなく、自分らしく楽しんでいる女性は魅力的です。読めば「こんな“おひとりさま”ライフなら、ちょっといいかも」と思え、なんとなく気分がラクになるマンガたち。おひとりさまに飽きている人も、今の恋愛にお疲れ気味の人も、ぜひ手に取ってみてくださいね!
2018年07月14日夏休みに旅行に行く予定がある“旅女”にオススメの「便利グッズ」や、「マストアイテム」、「旅コスメ」などをご紹介します!旅を快適に過ごすために役立ててみてはいかがでしょうか?もうすぐ夏休み旅行。なに持っていこう?夏休みの予定はお決まりですか? 連休がとれたら時間がなければ行けないようなところまで遠出をして羽を伸ばしたいですよね。家族旅行や友人との旅行、ひとり旅など、旅先では非日常な空間で気分も開放的になり、普段よりもじっくり向き合うことができます。そんな特別な時間を過ごす旅先では、おもいっきりおしゃれを楽しみたいですよね。でも荷物は増やしたくない。そんな“旅女”の気持ちに寄り添った旅行の持ちものを提案いたします!1:普段は着られない大胆なファッションアイテムを一点投入!旅行に行く前に、旅を彩るファッションを新調したくなりますよね。そんなときは、ずっと着てみたかったけれどちょっと大胆すぎるかな、と着ることを避けてきたファッションに挑戦してみましょう。旅行では、自分の知らなかった新たな自分を知るチャンス。遊び心のあるファッションも、そのひとつです。ただし、旅先では見知らぬ道をたくさん歩くことになるので、シューズは歩きなれているものがおすすめ。個性的なファッションアイテムを投入して、自分らしい旅行を楽しみましょう。2:旅行にあると便利な「アイディアグッズ」旅先には、なるべく最小限の荷物で行きたいですよね。おきまりのルーティーンをコンパクトにする工夫をこらした、旅先に持っていきたいアイディアグッズをご紹介します。「圧縮ケース」でバッグの中を上手に収納お洋服を圧縮して収納できる圧縮ケースは、掃除機を使用しなくても手の圧迫によって簡単にできるものもあります。洋服やタオルなど、かさばりそうなものは圧縮ケースに入れていきましょう。ジャンルごとに収納できるのでどこに何があるか一目瞭然で、バッグの中もスッキリ。ワンピースは「ハンガーごと」持っていこうしわになりやすいワンピースは、圧縮ケースではなく、ハンガーごと持っていきましょう。ハンガーにかけた状態でキャリーバッグに一番始めに置きます。その上に荷物を収納していき、詰め終わったらスカートの部分をカバーのように荷物にかけて完成。ワンピースが型崩れしにくく、旅先で荷解きしたときに、そのままハンガーに掛けることができるのでおすすめ。「コンタクトのケース」にコスメをイン意外と場所を取るのが化粧ポーチ。なかでも一番場所を取るのがファンデーションや下地などのベースメイクコスメ。コンタクトのケースに下地とファンデーションを入れれば、滞在中に使用する分のベースメイクコスメをコンパクトに収納できます。アクティブに楽しみたい人に「防水スマホケース」旅先でプールや海、部屋についている温泉で音楽やムービーを楽しみたいという人におすすめなのが防水のスマホケース。突然の雨にも対応できます。水だけでなく、スマホを落としてしまったときや、砂や埃からもスマホを守ってくれます。観光名所でも活躍してくれますよ。3:旅行に連れていきたい「コスメ」旅先では、写真を撮る機会がたくさんあります。旅の思い出を美しく残すためにも、いつもよりもメイクに気合いが入りますよね。旅先の美しい景観にしっかりと映える「旅コスメ」をご紹介いたします。かしこく焼かない「UVカットコスメ」夏休みの旅行先は、どこに行っても照りつける日差しが予想されます。日焼けも旅行の思い出となりますが、肌のことを考えればできるだけUVカットしたいですよね。普通の日焼け止めにプラスアルファした、旅先で活躍するUV対策コスメが活躍の予感。チャコット/フィニッシングUVパウダー COOLCHACOTT チャコット フィニッシングUVパウダー COOL UVパウダー 15g パフ付)冷却成分+UV防止効果の、夏にダブルでうれしいフィニッシングパウダーです。汗や皮脂がでると、水分に冷却成分が反応して清涼感を発揮するという優れもの。ビタミンC誘導体が、日焼けで傷んだ肌をケアしてくれます。アジャステ/エアリータッチ UVスプレーアジャステ エアリータッチ UVスプレー [クリーンシャボン] 200g SPF50+ 青SPF50・PA++++のしっかり紫外線ケアできるUVスプレーです。顔、髪の毛、からだに使用できます。メイクやヘアセットのうえからシューッとひと吹きで簡単に紫外線ケアが叶います。汗や水に耐性があるので、旅行でプールや海の予定がある方も安心。爽やかなクリーンシャボンの香りが、涼やかな気分にさせてくれますよ。写真映え抜群の「カラーコスメ」プールサイドや海岸に映えるカラーメイクは、華やかな夏休みの旅行におすすめ。海や空の碧に合わせたブルーや、夏らしいビビッドなイエローやレッドのアイシャドウやアイライナーを使用したヘルシーなアイメイクにしてみましょう。コフレドール/6セレクションアイズコフレドール bijoux collection 6セレクションアイズ 01 サニーブラウン アイシャドウ発色のいいビビッドなイエローやオレンジ、ピンクが入った6色のアイシャドウパレット。アイシャドウのカラーに合わせたトップスやワンピースを着ると、コーディネート全体にまとまりと華やかさをプラスしてくれますよ。夏休みは輝く“旅女”を楽しもう!せっかくの長期休暇で旅行に行くなら、日々頑張っている自分を癒やしたり、高めたりする時間をつくりたいですよね。まだ見ぬ場所や人、自分との出会いを叶える旅行には、女性を輝かせてくれるアイテムを連れていきましょう!
2018年07月06日音楽家の椎名林檎、演出振付家のMIKIKO、そして小説家の西加奈子というトップクリエイターの3人が、初めて旅番組に挑戦した「猫にまた旅 ~椎名林檎・MIKIKO・西加奈子 ロシアを行く~」が、6月30日(土)に放送されることが決定した。今年デビュー20周年を迎え、書き下ろしたドラマ「カルテット」の主題歌が話題になったことも記憶に新しい椎名林檎、「Perfume」「BABYMETAL」など様々なアーティストの振付を手掛けるMIKIKO、そして、「まく子」が実写映画化されることも決定している直木賞作家・西加奈子。プライベートでも親交を深める彼女たちが訪れたのは、帝政ロシアの都として栄えたサンクトペテルブルグ。歴史と芸術に彩られた美しい街で、“3人の猫娘たち”が“芸のこやし”をハンティング。クリエイターならではの視点で、古都の魅力を掘り下げていく。番組内では、ロシアの伝統楽器「バラライカ」のバンドアンサンブルを体感したり、世界5大バレエ団として名をはせる「マリインスキー・バレエ団」に潜入したり。またロシアの文豪ドストエフスキーの家の訪問など、3人の創作に通ずるシチュエーションが満載。ほかにも、世界の猫・ロシア編として、ロシアンブルーのブリーダーを訪ね、ロシアの一般家族の夕食に突撃も。もちろん、エルミタージュ美術館をはじめとする名所も周る。「猫にまた旅 ~椎名林檎・MIKIKO・西加奈子 ロシアを行く~」は6月30日(土)23時5分~NHK総合テレビにて放送。(cinemacafe.net)
2018年06月19日第41回「至福のおひとりさま」(c)つめをぬるひと私がSOLOの連載にお声がけ頂いたのは、おひとりさま期間を終えて数ヶ月ほどたった頃だった。それまで、おひとりさまならではのエピソードが書けるくらいには、一人で何かをすることをひたすら満喫し、行きたい場所へ行き、たまには友人と飲み歩いたりして、自分の責任だけで動けることの“フットワークの軽さ”を武器に楽しんでいた。一人でいることが好きなのは今も変わらなくて、この連載でも様々なことを書いてきたが、最も多く書いたのは、・人と比べることがいかに生産性のないことか・そもそも誰しもがおひとりさまであるということだろう。割とベタなことを書いたかもしれない。ちなみに、これを言っちゃ元も子もないが、誰にでも当てはまることだと思っている。いくら一人で過ごしていようと、人と関わることには変わりない。いろいろな人と関わっていると、それだけ本当にいろいろなことが起こる。こういう人にはなりたくない、こんな人になりたい、そういう学びのようなものが自分を形成する。私は来月引っ越しをする。10年以上一人暮らしをしていたのが、一人暮らしではなくなる。普通なら「もうおひとりさまじゃないんだからちゃんとやらなきゃ」となるんだろうけれど、ここで私が書いてきたことは恐らく忘れちゃいけない気がしている。誰と一緒にいようと私たちは、おひとりさまと、おひとりさまだ。読者投稿を送ってきてくださった皆様や、私の文章を読みやすいよういろいろご提案してくださった編集の方、実は読んでますよと言ってくれた会社の人や友人、通りすがりに読んだことあるなあくらいの人も含めて、皆様のおかげで自分の忘れちゃいけない何かをその都度再認識させられました。一人でいることの至福は今後も大事に。Design&Text/つめをぬるひと前回記事<その時選択したことは最善だと思う>もチェック!
2018年05月28日(c)Amos Bar-Zeevおひとり旅に限りませんが、旅を楽しむためのコツがあるので、少しまとめてみますね。旅の最中はどうしても移動が多くなります。マイカー旅行ならいいけれど、電車やバス、特にLCCは持ち込める荷物に制限があるので、省エネならぬ“省荷物運動”は必須です。1.着るものを少なくなにしろ服が一番かさばるので、これを省エネする方法が大切!途中で洗濯すること前提で、3~4日以上なら日数分の衣類は持って行きません。ホテルは乾燥していることが多いので、夕方手洗いしてタオルで水を吸い取って干しておくと、朝には乾いてるなんてことはままあります。湿度対策にもよいのでホテルでのお洗濯は一石二鳥。それから、海外では現地でのお買い物も楽しいので、やっぱり衣類は少なめにします。現地で民族衣装を買うこともあるし、その国で流行っているスタイルのものを買うことも。現地に馴染む格好をすると目立ちにくくなることもメリットです。2.ジャージ素材のドレス自分に似合うデザインのものを見つけたら、同じものの柄違いを何着か買っちゃいましょう。シワにならないし、そこそこドレッシーだし、かさばらないしで、旅にもってこいの服なんです。和久井は「FIFILLES」というフランスのブランドがお気に入りです。というわけで、以前は旅というとジーンズとかパンツスタイルが多かったんですが、最近はエレガントなスタイルも楽しめるようになりました。海外なら、カジノとかちょっとしたパーティにも行けるので、重宝します。もはやジャージドレスは旅の必需品です。3.大判ストールは万能衣料旅行には必ずストールを持って行きます。寒ければ体に撒いて防寒具に、外歩きをするときは頭からかぶってUV対策に。今回は冬の日本から真夏のオーストラリアへの旅行だったのですが、日本ではマフラーとして、こちらではストールとして使えるシルクのものを持ってきました。旅先ではとにかく汎用性の高い衣服が便利です。例えばセーターよりもトレーナーだし、かぶり物よりカーディガンです。4.小さなハンガー(洗濯ばさみ付き)洗濯したはいいものの、意外と困るのが干す場所です。長い旅行にはハンガーを持って行きます。100円ショップに洗濯ばさみが6~8コついている小さなハンガーが売ってます。これが本当に重宝するのですよね、吊すのと吊さないのでは乾き具合もぜんぜん違うし。3日程度の短い旅行でも、洗濯ばさみをいくつか持参します。5.手ぬぐい安宿にはタオルの提供がないところもあります。でもバスタオルを持って行くとかなりかさばるので、和久井は何はともあれ手ぬぐいを持って行きます。タオルよりもかさばらないし、なにより速乾性なので使い回しが利くんですよね。お風呂に入ってびしょびしょになっても、ハンガーに掛けておくだけで朝にはカラッカラです。真冬のお風呂には向かないけど(私はそれでも済ましちゃいますが)、ハンカチより大きいし、とにかく使い勝手がいいんです。首に巻けば防寒・UV対策にもなるし!以上が、和久井が旅に持っていくものです。胃薬とビオフェルミン以外は現地で!行きのカバンは、半分くらい空きがある状態にしておきます。もしくは向こうで捨ててもいい下着や古くなったシャツを持って行って、捨てて帰ってきちゃいます。旅には紙パンツを持って行くという強者もいましたよ(が、まだ和久井にその勇気はない)。とにかく持ち物を減らすことに命をかけていた時期があって、なんならコスメも持って行かないことがあったけど、さすがにそれは不便だったので最低限のものは持っていくようになりました。海外旅行には胃薬とビオフェルミンがあれば、あとは現地で調達。海外旅行にポケットティッシュは必需品と言われているけど、和久井はそれほど気にしません。ホテルでトイレットペーパーを畳んでいくつか持っていれば事足りるので、ポケットティッシュは、あれば持って行く程度です。どうせ本格的にトイレに行こうと思ったらポケットティッシュじゃ足りないし。荷物をコンパクトにすると移動が楽だし、現地に忘れ物もしにくくなります。そのコンパクト加減が旅の楽しさを倍増させてくれるんですね。というわけでみなさん、よいおひとり旅を!Text/和久井香菜子<おひとりさまが海外ホームステイで泊まるべき2つの条件>もチェック!おひとりさまの海外旅行にはホームステイがおすすめ。はずれないステイ先選びのコツとは?
2018年01月31日(c)Amos Bar-Zeevおひとり旅に限りませんが、旅を楽しむためのコツがあるので、少しまとめてみますね。旅の最中はどうしても移動が多くなります。マイカー旅行ならいいけれど、電車やバス、特にLCCは持ち込める荷物に制限があるので、省エネならぬ“省荷物運動”は必須です。1.着るものを少なくなにしろ服が一番かさばるので、これを省エネする方法が大切!途中で洗濯すること前提で、3~4日分以上なら日数分の衣類は持って行きません。ホテルは乾燥していることが多いので、夕方手洗いしてタオルで水を吸い取って干しておくと、朝には乾いてるなんてことはままあります。湿度対策にもよいのでホテルでのお洗濯は一石二鳥。それから、海外では現地でのお買い物も楽しいので、やっぱり衣類は少なめにします。現地で民族衣装を買うこともあるし、その国で流行っているスタイルのものを買うことも。現地に馴染む格好をすると目立ちにくくなることもメリットです。2.ジャージ素材のドレス自分に似合うデザインのものを見つけたら、同じものの柄違いを何着か買っちゃいましょう。シワにならないし、そこそこドレッシーだし、かさばらないしで、旅にもってこいの服なんです。というわけで、以前は旅というとジーンズとかパンツスタイルが多かったんですが、最近はエレガントなスタイルも楽しめるようになりました。海外なら、カジノとかちょっとしたパーティにも行けるので、重宝します。もはやジャージドレスは旅の必需品です。3.ストールは万能衣料旅行には必ずストールを持って行きます。寒ければ体に撒いて防寒具に、外歩きをするときは頭からかぶってUV対策に。今回は冬の日本から真夏のオーストラリアへの旅行だったのですが、日本ではマフラーとして、こちらではストールとして使えるシルクのものを持ってきました。旅先ではとにかく汎用性の高い衣服が便利です。例えばセーターよりもトレーナーだし、かぶり物よりカーディガンです。4.小さなハンガー(洗濯ばさみ付き)洗濯したはいいものの、意外と困るのが干す場所です。長い旅行にはハンガーを持って行きます。100円ショップに洗濯ばさみが6~8コついている小さなハンガーが売ってます。これが本当に重宝するのですよね、吊すのと吊さないのでは乾き具合もぜんぜん違うし。3日程度の短い旅行でも、洗濯ばさみをいくつか持参します。5.手ぬぐい安宿にはタオルの提供がないところもあります。でもバスタオルを持って行くとかなりかさばるので、和久井は何はともあれ手ぬぐいを持って行きます。タオルよりもかさばらないし、なにより速乾性なので使い回しが利くんですよね。真冬のお風呂には向かないけど、ハンカチより大きいし、とにかく使い勝手がいいんです。首に巻けば防寒・UV対策にもなるし!以上が、和久井が旅に持っていくものです。胃薬とビオフェルミン以外は現地で!行きのカバンは、半分くらい空きがある状態にしておきます。もしくは向こうで捨ててもいい下着や古くなったシャツを持って行って、捨てて帰ってきちゃいます。旅には紙パンツを持って行くという強者もいましたよ(が、まだ和久井にその勇気はない)。とにかく持ち物を減らすことに命をかけていた時期があって、なんならコスメも持って行かないことがあったけど、さすがにそれは不便だったので最低限のものは持っていくようになりました。海外旅行には胃薬とビオフェルミンがあれば、あとは現地で調達。海外旅行にポケットティッシュは必需品と言われているけど、和久井はそれほど気にしません。ホテルでトイレットペーパーを畳んでいくつか持っていれば事足りるので、ポケットティッシュは、あれば持って行く程度です。どうせ本格的にトイレに行こうと思ったらポケットティッシュじゃ足りないし。荷物をコンパクトにすると移動が楽だし、現地に忘れ物もしにくくなります。というわけでみなさん、よいおひとり旅を!Text/和久井香菜子前回記事<おひとりさまが海外ホームステイで泊まるべき2つの条件>もチェック!おひとりさまの海外旅行にはホームステイがおすすめ。はずれないステイ先選びのコツとは?
2018年01月27日(c)Amos Bar-Zeevおひとり旅に限りませんが、旅を楽しむためのコツがあるので、少しまとめてみますね。旅の最中はどうしても移動が多くなります。マイカー旅行ならいいけれど、電車やバス、特にLCCは持ち込める荷物に制限があるので、省エネならぬ“省荷物運動”は必須です。1.着るものを少なくなにしろ服が一番かさばるので、これを省エネする方法が大切!途中で洗濯すること前提で、3~4日分以上なら日数分の衣類は持って行きません。ホテルは乾燥していることが多いので、夕方手洗いしてタオルで水を吸い取って干しておくと、朝には乾いてるなんてことはままあります。湿度対策にもよいのでホテルでのお洗濯は一石二鳥。それから、海外では現地でのお買い物も楽しいので、やっぱり衣類は少なめにします。現地で民族衣装を買うこともあるし、その国で流行っているスタイルのものを買うことも。現地に馴染む格好をすると目立ちにくくなることもメリットです。2.ジャージ素材のドレス自分に似合うデザインのものを見つけたら、同じものの柄違いを何着か買っちゃいましょう。シワにならないし、そこそこドレッシーだし、かさばらないしで、旅にもってこいの服なんです。というわけで、以前は旅というとジーンズとかパンツスタイルが多かったんですが、最近はエレガントなスタイルも楽しめるようになりました。海外なら、カジノとかちょっとしたパーティにも行けるので、重宝します。もはやジャージドレスは旅の必需品です。3.ストールは万能衣料旅行には必ずストールを持って行きます。寒ければ体に撒いて防寒具に、外歩きをするときは頭からかぶってUV対策に。今回は冬の日本から真夏のオーストラリアへの旅行だったのですが、日本ではマフラーとして、こちらではストールとして使えるシルクのものを持ってきました。旅先ではとにかく汎用性の高い衣服が便利です。例えばセーターよりもトレーナーだし、かぶり物よりカーディガンです。4.小さなハンガー(洗濯ばさみ付き)洗濯したはいいものの、意外と困るのが干す場所です。長い旅行にはハンガーを持って行きます。100円ショップに洗濯ばさみが6~8コついている小さなハンガーが売ってます。これが本当に重宝するのですよね、吊すのと吊さないのでは乾き具合もぜんぜん違うし。3日程度の短い旅行でも、洗濯ばさみをいくつか持参します。5.手ぬぐい安宿にはタオルの提供がないところもあります。でもバスタオルを持って行くとかなりかさばるので、和久井は何はともあれ手ぬぐいを持って行きます。タオルよりもかさばらないし、なにより速乾性なので使い回しが利くんですよね。真冬のお風呂には向かないけど、ハンカチより大きいし、とにかく使い勝手がいいんです。首に巻けば防寒・UV対策にもなるし!以上が、和久井が旅に持っていくものです。胃薬とビオフェルミン以外は現地で!行きのカバンは、半分くらい空きがある状態にしておきます。もしくは向こうで捨ててもいい下着や古くなったシャツを持って行って、捨てて帰ってきちゃいます。旅には紙パンツを持って行くという強者もいましたよ(が、まだ和久井にその勇気はない)。とにかく持ち物を減らすことに命をかけていた時期があって、なんならコスメも持って行かないことがあったけど、さすがにそれは不便だったので最低限のものは持っていくようになりました。海外旅行には胃薬とビオフェルミンがあれば、あとは現地で調達。海外旅行にポケットティッシュは必需品と言われているけど、和久井はそれほど気にしません。ホテルでトイレットペーパーを畳んでいくつか持っていれば事足りるので、ポケットティッシュは、あれば持って行く程度です。どうせ本格的にトイレに行こうと思ったらポケットティッシュじゃ足りないし。荷物をコンパクトにすると移動が楽だし、現地に忘れ物もしにくくなります。というわけでみなさん、よいおひとり旅を!Text/和久井香菜子前回記事<おひとりさまが海外ホームステイで泊まるべき2つの条件>もチェック!おひとりさまの海外旅行にはホームステイがおすすめ。はずれないステイ先選びのコツとは?
2018年01月27日「旅は非日常を楽しむとか、五感が高まるなどと言われますね。それを最も感じやすいのが冬の雪見旅です。壮大な自然の中で、視・聴・嗅・味・触の感覚が刺激され、感動が倍増するんです!」 そう話すのは、年の多くを旅先で過ごす旅ジャーナリスト・のかたあきこさん。 「雪化粧の世界に気持ちがリセットされ、心穏やかな時間が過ごせます。自分や家族を思う余裕もできて。寒くなるほど際立つ風景があり、うまさが増す食材があります」(のかたさん・以下同) たとえば、滝の凍った姿である氷瀑。止まった時間を目の前に差し出されたかのようにも思える、まさに自然の芸術だ。日常から離れて“きれいなものを見たい欲”を満たすのに、雪旅はまさに最高の時間ともいえるのだ。行かないなんてもったいない! とはいえ、「やっぱり寒いのはイヤ!」という人は、最近の防寒インナーの実力を知らないのかも。 「厚手のものを重ね着すると着ぶくれしますし、室内では特に汗冷えのもとになります。暖かい格好でも着ヤセを狙うなら、機能性インナーが◎。軽量で荷造りも楽です。肌着、レギンス、靴下は、吸湿速乾性や発熱素材などがおススメ。乾燥する季節ですから肌心地良好の素材もポイントです」 防寒のキモはインナー。「アウターは雪中でも街中でもOKなデザインを」とのかたさん。 また、旅先を決めるには、見たい景色、冬の味覚、雪見温泉など、自分がいちばん気になるものを優先しよう。最近の傾向をのかたさんはこう語る。 「気軽さが受け、直行バスで行く雪見旅が人気。宿泊と往復バスがセットになったお得なプランが出ているので、宿や観光協会のサイト、旅会社のツアー情報をチェックしてみて。近年、増加中の母娘旅では、少しリッチに露天風呂付き客室に泊まるプランが人気なんですよ」 あなたも“雪旅先”を見つけて、旅に出よう!
2018年01月20日女子の知らない男子のオナニー。ひとりでかつ密室で行われるもののため、何が行われているか謎に包まれていますよね。そこで今回は、ミステリアスな男子のひとり性生活の実態を紹介します。また、ユニークなオナニーネタも公開、話のネタにどうぞ♪文・オリ子【セックスリサーチ】立場や環境で変わる? 男子のオナニー事情アラサー男子による生の声から、一風変わったオナニー調査まで、男のひとりエッチ雑学を詰め込みました! 貴重!? な情報をどうぞ。性欲低下中!? 全然しない派「子供が2人いるけど、そのせいかあんまりしてない。そもそも性欲は薄いほうです」(35歳・会社員)「結婚してからあんまりしていない。出張先のホテルでカード購入してすることはあるくらい」(30歳・会社員)オトコとは、頻繁にひとりエッチしてる生き物と思いきや、意外にも子供がいることや、そもそも性欲が少ない人は、めったにしないという結果に。少し前まで草食系男子という言葉も流行りましたが、性欲的な面でも男子の ”男らしさ” は減少しているのかもしれませんね。彼女がいても!? オナニーは別もの派「彼女と毎日してるものの、自分で自分の気持ちいいところがわかるマスターベーションは別物。週に3回くらいしてる」(25歳・会社員)彼女と頻繁にしている男性はひとりエッチの回数も減ると思いきや、自分の体だからこそわかるツボがあるため、「オナニーは彼女とのSEXとは別物」という声も聞かれました。彼女の立場で女心としては複雑ですが、浮気されているわけではないので広い心で受け入れたいものですね。ひとり暮らしだから。毎晩してる派「ひとり暮らしなので、自由です。毎日してます」(26歳・SE)「毎晩しています。1日2回くらいすることも。家族と住んでいた頃はできなかったけど、彼女のいない今は、毎日してるし、しないとすっきりしないので眠れない」(25歳・エンジニア)ひとり暮らしの独身男性は、毎晩こっそりとでも確実にオナニーをしている人が多いようです。特に20代に多く、まだムラムラが止まらない世代といえそうです。こんなユニークな調査も!「オナニー国勢調査」(TENGAヘルスケア(楽天リサーチ株式会社)調べ)というのがあるのをご存じでしょうか。全国の男性(15歳~64歳)約5200人をターゲットに行われたもので、なんと都道府県別のオナニー頻度ランキングを公表しています。1週間のマスターベーション回数が最も多かった県は、神奈川県。意外とも予想通りとも言えない、微妙な結果なのかもしれませんが、神奈川県出身の男性のみなさまはとってもお盛ん。なんと、全国の一週間平均回数を約1回分ほど上回り、1週間のうち半分以上の約4回の結果になりました! この結果が示すもの、それは神奈川県の男性がセックス好きということなのか、それとも彼女がいないということなのか……気になるところです。この情報、なかなか語れる機会も少ないかもしれませんが、飲み会の話のネタになるはず(笑)。「オナニー国勢調査」TENGAヘルスケア(楽天リサーチ株式会社)調べ調査実施期間 2017年9月25日 – 2017年9月28日また、オナニーの “おかず” に関する調査もしており、約80%の男性が、リアル感の味わえる 「実写アダルト動画」を好んでいる模様。しかも ”無料” を選んで、お楽しみしているという結果になりました。最近、働き世代なはずの若い世代の年収が減っているなんて話も耳にしますが、こんなところにも、社会問題が影響しているのかも。奥深い、マスターベーションの世界です。このリアルな回答結果、使い道はなくとも興味深い!「オナニー国勢調査」TENGAヘルスケア(楽天リサーチ株式会社)調べ調査実施期間 2017年9月25日 – 2017年9月28日あなたの彼は大丈夫? 間違ったオナニーが不妊の原因に!?さて、最後にまじめなお話をひとつ。テンガさんが行った調査のなかには、頻度のほかに、ひとりエッチをする体勢もリサーチ結果があります。あまり公にすることのない話題ですから、それぞれにイキやすいスタイルがあるのかもしれませんが、腟内環境とは全く異なる環境でマスターベーションを頻繁に行うと、知らず知らずの間に「腟内射精障害」という現象に繋がってしまうことがあるんだとか。また、不適切なやり方でひとりエッチをしている男性の約7割が障害を抱えてしまうリスクがあるという結果も。今付き合っている彼との結婚を考えるなら、これを機に彼のオナニー生活について、彼女としてこっそりリサーチしてみるのも良いかもしれません。Information調査データ協力TENGAヘルスケア(楽天リサーチ株式会社)(C)yanyong/Gettyimages(C)dima_sidelnikov/Gettyimages
2018年01月15日「ひとり人っ子だと子どもがいつも一人で申し訳ない…」「ひとり人っ子だからわがままに育っちゃうかも…」などなど、ひとり人っ子のお子さんを抱えると、このような悩みを抱えてしまいますよね。だけど、そんなに深く悩まなくても大丈夫です。今回は、ひとり人っ子を健やかに育てる方法を心理カウンセラーの資格を持つ筆者がご紹介します。きょうだいがいないのはかわいそう?きょうだいがいないと、コミュニケーションの機会が少なくなるので、子どものコミュニケーション能力が上がりにくくなります。そのため、「きょうだいがいなくて申し訳ない…」と口にするママは少なくないです。しかし、今の時代、子どもが交流する場はネットを探せばいくらでも見つかります。むしろ、見られない子と話すことで、より質の高いコミュニケーション能力を磨くことが可能です。ですので、ひとり人っ子の子どもに対して罪悪感を抱く必要はありません。ひとり人っ子はわがままになるの?「きょうだいがいれば親の愛情が分散できる。だけど、ひとり人っ子だと親の愛を一身に受けてしまうため、わがままな子どもになりやすい」とはよく言われます。しかし、愛情は与えすぎて困るものではありません。むしろ、愛情を分散させてしまった結果、得られる愛情が少なくなってしまい、人を信用できなかったり自分に自信が持てなかったりする人は多くいます。大切なのは、ちゃんとしつけをすることです。子どもがわがままな言動を見せたら「そういうことしちゃダメなんだよ」とちゃんと注意すれば何の問題もありません。まとめ「ひとり人っ子だと楽でいいわね」とマウンティングをしかけてくるママ友は一定数います。ですが、そういう心の寂しい人の意見には惑わされず、自信を持って子どもを思いっきり愛してあげましょう。written by 高萩 陽平
2017年12月31日マルシェで食材を買って、アパートで料理をして過ごすことが中心だったパリひとり旅。でも、せっかくグルメの国に来たんですもの!カフェやレストランで食事を楽しみたい!女性1人で食事をするなら、ランチやブランチがおすすめ。そこで今回は町歩きや観光の合間に立ち寄ったお店をご紹介します。予約必須!朝食専門店〔クラウス〕でボリューミーなブランチお借りしたアパートのオーナーさんに教えてもらって出かけた、オペラ地区にある〔Claus(クラウス)〕。ヨーロッパ中から美味しい食材を集めて朝食を専門に提供してくれるお店ということで、朝食やブランチを楽しむパリっ子でいつも満席なのだとか。味にうるさいパリジェンヌたちが認めただけあり、そのお味は格別!わたしがオーダーしたのは《Laflance》(€15)という一番シンプルなセットにアラカルトからオーガニック卵で作るスクランブルエッグとベーコンを追加(プラス€13くらい)。卵の調理法は選ぶことができます。パンはクロワッサンとヴィエノワーズリーの盛り合わせ。エシレバター付きです!スクランブルエッグはふわふわとやわらかく、ベーコンは少し塩辛く感じましたが、その分、卵料理は薄味。個人的にイチオシなのが、フレッシュジュースから選ぶことができる《デトックスジュース》。これが本当においしい!体が目覚める感覚に旅の疲れも吹き飛ぶよう。白を基調としたさわやかな空間とおいしい食事は、1日を気持ちよくスタートさせるのにぴったり。ちょっとお高いのですが、行く価値ありです!【Claus】●14rueJean-JacquesRousseau,75001※メトロ7番線ParisRoyalMuseeduLouvre駅から徒歩5分※予約が望ましいようです人気モデル御用達。プティ・ヴァンドームの《カスクルート》を堪能!街のいたるところに公園があるパリ市内。テイクアウトのお惣菜やコーヒーでランチタイムを取っているビジネスマンたちの姿をよく見かけます。パリっ子を気取って公園でのんびりランチというのも素敵ですよね。そんなパリっ子に人気なのが、《カスクルート》という、バゲットに具を挟んだサンドイッチです。こちらもアパートのオーナさんのご紹介で、高級宝飾店が集まるヴァンドーム広場近くに構える老舗のビストロ〔ル・プティ・ヴァンドーム(LePetitVendôme)〕でいただくことができました!こちら、フランス中部のオーヴェルニュ地方料理を出す地元で人気のビストロなのですが、テイクアウトコーナーで持ち帰れるバゲットサンド《カスクルート》も大人気。パンはパリのバゲットコンクール常連の〔ジュリアン〕のものが使われていて、これに生ハムやチーズなど、厳選されたフランスの地方の食材が挟んでいただきます。おすすめは、生ハム、シェーブルチーズにフレッシュなオリーブオイルがかかった《スペシャル》(6ユーロ)。モデルのケイト・モスも常連なんですって!ルーブル美術館に程近く、観光の合間にも立ち寄りやすい立地。お昼を過ぎるとたちまち長蛇の列ができるので、時間に余裕を持ってお出かけを。【LePetitVendôme(ル・プティ・ヴァンドーム)】●8ruedesCapucines75002Paris※メトロ:3・7・8番線Opéra/8・12・14番線Madeleineブルターニュ地方のソウルフード・ガレットは〔プティ・ジョスラン〕で決まりガレットの本場はブルターニュですが、モンパルナス地区でも本場さながらのおいしいガレットをいただくことができました。この界隈はちょっとしたクレープ激戦区になっているそうな。その理由は、モンパルナス駅にはブルターニュ地方への電車が発着するから。数あるクレープリーの中からわたしが選んだのは〔プティ・ジョスラン〕です。ジョスランに到着したのは12時ちょうど。パリのランチのピークは13時頃なので、ランチでレストランやカフェを訪れるなら、まだ空いているこの時間帯が狙い目です。わたしがオーダーしたのは、お店の名前がついた《ジョスラン》(€14)と言うガレット。かなりボリューミーなので、お腹をすかせてからおでかけを。外はカリカリ、なかはモチモチのガレットは家で作るものとは格段に違うおいしさ!ハム、マッシュルーム、チーズなど具もた〜ぷり。シードルと一緒に味わってくださいね。【CrêperieLePetitJosselin】●59,rueduMontparnasse75014Paris※メトロ6号線Edgar-Quinetから徒歩約5分おしゃれなマレ地区にある〔グル〕でタルタルステーキに舌鼓最後にご紹介するのが、スタイリッシュな人たちで賑わうパリのおしゃれエリア・マレ地区にあるビストロ〔Glou(グル)〕です。全体的にシンプルながらもモダンな雰囲気に店内は、テーブル席のほか、カウター席もあるので1人でも気軽に食事を楽しむことができますよ。こちらでいただいたのは、パリのレストランではおなじみの《タルタルステーキ(steakstartars)》です。みじん切りにした生の牛肉にたまねぎ、にんにく、ケッパー、ピクルスなどを同じくみじん切りにして混ぜ、オリーブオイル、塩、胡椒で味付けした料理。韓国料理のユッケより味つけがシンプルな分、牛肉の新鮮さが際立ちます。臭みはまったくなく、さっぱりとしているのが特徴。シャンパンやワインとの相性も抜群!グルはカフェとしても利用することができ、夜はお酒を楽しむことも。おしゃれなマレ地区にお出かけの際はぜひ立ち寄ってみてくださいね。【Glou(グル)】●101rueVieilleduTemple75003Paris※メトロ1番線StPaul、または8番線StSebastienFroissartご紹介したお店は女性1人でも安心して利用できるお店ばかり。お値段も目が飛び出るようなものはなく、スタッフも旅行客にとても親切でした。パリ市内は基本的に英語を話す人が多く、お店によっては英語のメニューを用意してくれることも。パリ旅行のお店選びに迷ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。【ねこりょうこ】雑誌編集を経てフリーランスのライターとして活動中。ライフスタイル提案、料理、旅行記事を中心に執筆。夫と娘の三人暮らし。主婦が総額20万円でパリまで旅をしてみた!【連載・ねこのふらり一人旅】
2017年12月21日益田ミリさんの著書『美しいものを見に行くツアーひとり参加』は、その名の通り、ツアーにひとりで参加する醍醐味を知ることができる一冊。いつか行ってみたい場所はたくさんあっても、きっと行けないのだろうと心のどこかで諦めてしまっていないだろうか。益田ミリさんは40代になって、そんな漠然とした夢を次々と実現してしまった。「30代の終わりにプラハを旅行したとき、教会で演奏会に遭遇して、死ぬということはこんなに美しい世界に別れを告げることなのだと焦るような気持ちになったんです」そして世界中の美しいものを見るために頼りにしたのが、添乗員が同行するツアー。本書では北欧オーロラの旅やモンサンミッシェル、リオのカーニバルなどひとりで参加した5つのツアーの様子が綴られていく。「最初にオーロラツアーに申し込んだときは、私でも行けるんだって胸が震えました。こんなに気軽に旅ができるなら、20代のうちにもっと参加すればよかったと思ったくらい」はじめは「寂しい人だと思われていないかしら」と、周りの目を気にしていた益田さん。しかしながらほかの参加者と大人な会話を交わしたり、美しい景色と向き合ったりしているうちに、徐々に解放されていく姿から旅の醍醐味が伝わってくる。「ドイツのクリスマスマーケットは、ひとりで回るのが本当に楽しくて、誰に気兼ねすることなく、これ食べよ!次はあれ食べよ!って、つい早歩きになってました(笑)。完全なひとり旅だと尻込みしてしまう場面も結構あるけれど、お母さんが近くにいてちょっと遠出をする子どもみたいに気楽だったのは、ツアーだからこそだと思います」団体行動の窮屈さも人間観察の場と捉え、ユーモアに転じてしまうところはさすが。自分自身とじっくり対話をしたり、いろんな想像を膨らませてみるのも、“ツアーひとり参加”のいいところといえそうだ。「バスの窓から町の風景をぼんやりと眺めながら、ここで生まれ育ったらあのカフェに行ってるだろうなと想像して、違う人生を生きられる瞬間があるんです。以前は記念にいろんなものを買いたくなっていたけど、見たり、その場で体験するほうに旅の楽しさを感じるようになったのが大きな変化かもしれません」達人でなくても「行きたい場所」と「行ける場所」がイコールになるこんな旅のしかたは、大人の贅沢といえるのではないだろうか。『美しいものを見に行くツアーひとり参加』旅先での感動はもちろん、参加者とのやり取りや、さりげない描写も魅力的。旅じたくや団体行動で気になるトイレ問題など役立つ情報も!幻冬舎1300円ますだ・みりイラストレーター。『ほしいものはなんですか?』『週末、森で』『お茶の時間』『今日の人生』『すーちゃん』シリーズなど著書多数。小誌にて「僕の姉ちゃん」を連載中。※『anan』2017年12月20日号より。写真・水野昭子インタビュー、文・兵藤育子
2017年12月16日第29回「ひとりが楽」と「ひとりが好き」の本意とは(c)つめをぬるひと今回は、「(誰かと一緒にいたいと思っているけど、深く傷つけあう関係がめんどいから)ひとりが楽」という投稿。ひとりが楽、ひとりが好き、というスタンスには、一言では語り尽くせない裏がある。ひとりでいることの良さは、人との煩わしさがないこと。しかし、人はひとりだけで行きていくのはほぼ不可能に近い。ひとりで生きていくこと、とはつまり、無駄に干渉してこない周囲でちょうど良い距離を保ちながら過ごすことと言えるだろう。それでも私達は、誰かと一緒にいたい時がある。こちらから歩み寄りたいと思う人と、ちょうど良い関係を保ちたいだけの人とがいる。歩み寄りたい人にも、同じように自分に歩み寄りたいと思ってもらえないと成立しないし、逆に、自分はそこまで干渉されたくないけど、相手から必要以上に歩み寄られて苦痛に感じる場合もある。自分の思いと相手の思いは合致しない場合が多く、これが面倒くささに繋がる。ひとりでいることが好きな人は、こういう人との距離感や難しさを分かっていて、本当はそういう人のほうが人間関係を築くのが上手なはずなんだけど、上手なのに、いや上手になってしまったからこそ、積極的に関係を築かない。と、真面目なことを書きながら私は、映画『ピンポン』で、「才能は求める人間にのみに与えられるものではない」というセリフを吐く眉毛のない中村獅童が脳裏に浮かんでしまったので、この話は終わり。今回はひとりが楽という思いに秘められたごちゃごちゃした思いや面倒くささを描いた。Design&Text/つめをぬるひとこの連載では、爪作家である私が、読者のみなさんが「どんなおひとりさまか?」をヒントに爪をつくります。あなたのエピソードを添えて、送ってください。前回記事<爪は身体で唯一、気軽に表現できる媒体だ!>もチェック!手軽に表現できる爪を堪能しよう。
2017年12月11日30代、仕事にも恋愛にも疲れてしまったという女性は多いのではないでしょうか?とはいえ、気持ちを切り替えるためにいきなり一人で何か特別なことを…と気を張る必要はありません。なんとなく出掛けてみたりすることから始めてみませんか?きっと新しい楽しみ方を見つけられるはずです。ひとりカラオケ最近ではひとりカラオケ用の部屋まで用意されているカラオケ店も多いです。店員さんも一人カラオケのお客さんには慣れているので、恥ずかしいことなんてなにもありません。むしろ一人でカラオケに行った方が、思う存分!練習したかったあの曲も、何度もリピートして予約できて、カラオケの練習にももってこいです!大きな声を出すと、かなりの爽快感を味わえます。ひとり映画一人で映画を見に行っても感想を言い合えないのはつまらない!そう思う方にはオススメできませんが、映画の後にじっくりとその世界に浸ったまま過ごせる時間があることは、おひとりさま映画鑑賞の特権です。自分とは全く違う解釈をして話してくる彼の意見は聞かずに、自分の思った解釈が正解!それで大満足な気持ちになれるのだから二度楽しんだ気分になれるはずです。一人で映画を見に行って、思いっきり涙を流すこともストレス発散になりますよ。実は私も実践済みです。ひとりグルメひとりで食事をするなんて恥ずかしいと思う女性がいるかもしれませんが、例えば、少し贅沢に高いお寿司を食べに行ってみませんか?案外おひとりさまって多いんです!ちょっと贅沢して高いネタを頼んで幸せに浸ってみるのも良いものです。行きつけのお店をもっている女性、かっこいいと思います!ひとり温泉旅行少しハードルが上がってしまうかもしれませんが、とても良いです。目的地にたどり着くまでものんびり過ごせますし、好きな食べ物、寄りたい場所、寝たいタイミング、好きなだけ入れる温泉、全てが誰かに合わせることなく自分で決めて良いという自由なところに解放感がいっぱいです。温泉旅館の方もおひとりさま旅行の女性には慣れているので、恥ずかしがることは全くありません。ひとりだからこそ、相手の懐事情を考慮せずに済みますし、少し贅沢したプランで旅行するのも優雅で楽しめます。おひとりさま活動は意外と身近なことからチャレンジできると思いませんか?慣れてしまえば、どこにでも行けるようになります。一人は気楽で楽しい!と思えてきたら上級者です。疲れてしまったときにはひとりでのんびりする時間が大切。楽しいこと、自分に合ったおひとりさま活動を見つけてみてくださいね!
2017年11月27日第27回「気兼ねなくひとり旅」(c)つめをぬるひと今回は「おひとりさまに向いている旅行プランを知りたいです!」という投稿について。私は1人で旅行をした経験はないが、つい先日、香川・倉敷へ行った際には初日から別行動をして、ほんの数時間だけ1人旅を楽しんだ。1人だと行きたいところに気兼ねなく行けるし、そこまで行きたいと思ってないところに付き合う必要もないので非常に気楽だ。その日、私は高松駅付近にいた。アーケード街にある「まちのシューレ963」というカフェやギャラリーが併設されたショップへ。自家焙煎珈琲店「プシプシーナ珈琲」のカフェオレベースや、さぬき伝統の祝い菓子「おいり」等、ここではひたすら自分が欲しいと思うものを購入した。その後、「北浜alley」という倉庫街へ。ここは古い倉庫をリフォームした喫茶店や雑貨屋が並んだエリアだ。そこで休憩の後、海沿いを歩いたり、オススメされていた店などを回った後、「高松市美術館」へ。その時開催されていた企画展「高松コンテンポラリーアート・アニュアル」では1時間くらい長居してしまった。こんなふうに、たった数時間ではあるが、私は一人旅を満喫した。おひとりさまに向いている旅行プランを考えるとすれば、とにかく周りの目は一切気にせず、ただ自分が行きたいところに行き、食べたいものを食べることだ。「ここといえばあの観光名所へ」「ここへ行かずしてどこへ…」という場所があったとしても、自分が特に行きたくなければ行かなくて良い。誰かがいると怪訝な顔をされそうなことでも、遠方まできて後悔するのはもったいない。旅は普段滅多に行かない場所だからこそ、恥をかき捨てるべきではないだろうか。今回はまちのシューレ963で出会った張り子「まるちゃん」や「おいり」を爪と共に。Design&Text/つめをぬるひとこの連載では、爪作家である私が、読者のみなさんが「どんなおひとりさまか?」をヒントに爪をつくります。あなたのエピソードを添えて、送ってください。前回記事<「ハードルは意外と低かったりする「ひとりラーメン入門」もチェック!おひとりさまなんて気にしない。
2017年11月13日「Dlife」初のオリジナル旅番組「男子旅」が、先月より放送中。この度、入江甚儀、市川知宏、山本涼介が旅する11月10日(金)放送回から場面写真が到着した。10月からスタートしているレギュラー放送では、毎月新エピソードが2話ずつ登場。今回の放送回では、『ストロボ・エッジ』「ウチの夫は仕事ができない」などに出演する注目の若手俳優・入江さん、「美咲ナンバーワン!!」『曇天に笑う』の市川さん、「仮面ライダーゴースト」の山本さんと、「MEN ON STYLE」のメンバー3人が“浜松”を旅する。放送では、3人は“アウトドアの聖地”と言われる群馬県みなかみ町をマウンテンバイクで駆け抜け、体当たりの男子旅を決行!番組初の62mのバンジージャンプや、迫力満点の川登り、名物のこんにゃく作りやガラス細工に挑戦し、そして利根川の源流「谷川岳」を特別許可の下、自転車で目指す!バンジージャンプに挑戦した場所は、62mの高さを誇る赤谷水管橋で、周りが木々で覆われた渓谷。まず飛ぶのは、この日が誕生日だという市川さん。「行っちゃいますか」と勢いよくジャンプし、入江さんも軽々とジャンプしさらに笑顔を見せるという余裕な表情。そして最後は、命綱をつけ準備しているときから口数が少なくなってしまっていた山本さん。「絶対死なないから大丈夫」と先輩・市川さんに励まされながら準備を終えるも、「やだなあ…」「走って逃げたい」とボソり。そんな彼らのキュートな素顔に注目だ。入江甚儀&市川知宏&山本涼介出演の「男子旅」は11月10日(金)23時55分~Dlifeにて放送。(cinemacafe.net)
2017年11月09日おひとり旅なら自分次第でいくらでも変えられるby Stokpicふらりとセブに行ってきました。池袋の東口にある西武じゃなくて、フィリピンのセブです。8日間ほどあったのだけど、初セブだったので宿は前半しか取らず、残りの3泊は現地の様子を見てから決めることにしました。日本から予約していったのは、シキホールという“黒魔術”の島。まあ、黒魔術と言ってもたぶん観光用の文句だと思います。ラブポーション(惚れ薬)を売っていたり、ヒーリングなんかをやってくれる場所がいくつかあります。その島のコテージを借りて、海を眺めつつ4日ほどだらだらしてました。さて、次にどこへ行こうか考えていたところでした。宿で一緒になった韓国人の男性が、これからドゥマゲッティという港町に行くというんです。「いいところですよ」と。彼にオススメのホテルを聞き、会う約束をして荷物をまとめ、ドゥマゲッティへ向かいました。今は、ネットさえあればどこからでも宿が予約できるところが本当に便利ですね。ホテルドットコムやagoda、Booking.comといった予約サイトを使って、好きな場所で、好きな条件の宿を探せます。サイトによって得意な地域や、登録されている宿が若干異なったりするので、気に入ったところが見つからない場合は、サイトを変えてみるとよいと思います。昔は、着いた場所の駅や空港から宿に電話をして予約したものです。求められる英語力と緊張感がとてつもなかったので、本当に便利になりました。というわけで、気軽に宿が取れるおかげで、旅行中でも行き先を自由に決められるようになりました。観光ってお天気によってやりたいことも異なってくるので、現地の情報次第で行き先を変えられると取れ高もいいですよね。その場で出会った素敵な人や物によって、旅の内容はいかように変えられます。これも、ひとり旅ならではの気軽さかもしれないですね。海外でバスは乗客を待ってくれないこうして和久井の初セブは、前半は離島でバケーション、後半は都市部の観光と決まりました。セブは比較的治安がいいと言われていること、夜の出歩きは韓国人の彼と一緒だったことで、危険な目に遭わずに過ごしました。……ただひとつのトラブルを除いて。ドゥマゲッティからバスでセブの中心部に戻ろうとしたときのことです。途中、バスごとフェリーに乗って小一時間ほど海を渡るところがありました。バスがフェリーに乗り込むと、乗客たちはバスから降りてフェリーの客室へ移動しました。ベンチに座っていると、「フェリー代を払え」ときっぷを持った男性がやって来ます。え、バス代の他にフェリー代も個人で払うの?だったらバスから降りなければフェリー代はなし?もうまったくシステムがわかりません。下船間近になり、お手洗いを済ませてからバスに乗ろうかな、と思ってトイレに入ったんです。で、出てきたら、バスがすでに発車してるじゃないですか!ちょっと待て! なぜ置いていく?慌ててバスの進路を遮り、乗り込みました。運転手やスタッフ、乗客たちが和久井に向かって何か茶化して笑っています。そんなん知るかー! ああびっくりした。出発の際に人数確認とかしないんですかね。もうまったくシステムがわかりません。どうやら和久井は、海外でバスに置いていかれるという運命みたいなんです。これは、トルコに行ったときのお話。バスで12時間という長時間の移動をしていたら、途中で体調を崩してしまったんです。深夜のパーキングエリアにバスが止まったので、急いで降りて、汚物の処理をしました。で、ヨロヨロとトイレから出たら、なんと勢いよく自分の乗っていたバスが走り始めているじゃないですか。トルコの、深夜の、山奥のパーキングエリアですよ。置いて行かれたら、どんな目に遭うかわかったもんじゃありません。吐いた直後に、バスを追いかけて全力疾走です。サザエさんの数倍辛い。しばらくすると運転手が気づいたようで、バスを止めてくれました。こっちはもう半べそです。そのバスには運転手の他にスタッフが1人いましたが、どうやら彼が人数確認を怠ったようで、運転手に叱られてました。恨み言を言おうにも、なんとそのバスには英語が通じる人が一人もいませんでした…。あの経験を思い出すと、たいていの旅のトラブルは平気な気がしてきます。海外では、バスは乗客を待ってくれません。これからはバスを降りる際に、「俺は降りるぜ、覚えてろよフーゥ!」みたいに主張することにします。Text/和久井香菜子前回記事<即ご利益あり?振られた彼から連絡がきた…高知県・鳴無神社の縁結び>もチェック!縁結びのパワースポット、高知県・鳴無神社へ。そのご利益のほどは……。!?
2017年10月23日若手俳優3人が、日本各地の絶景を楽しみながらホンキで遊ぶ旅を決行するDlife初のオリジナル旅番組「男子旅」が、10月6日(金)よりレギュラー復活することが決定。新たにスタートするレギュラー放送では、毎月新エピソードが2話ずつ登場。あわせて過去の人気エピソードも放送される。今回、10月に放送される新エピソードは、“能登”と“浜松”。まず6日(金)放送の「男子旅 ~能登~」では、ドラマや映画、舞台と様々な作品に出演する勝地涼、「獣医ドリトル」「トッカン 特別国税徴収官」の笠原秀幸、そして『花とアリス』で注目を集めた郭智博の3人が登場!また13日放送の「男子旅 ~浜松~」では、「海賊戦隊ゴーカイジャー」や『HiGH&LOW』シリーズに出演する山田裕貴、『シン・ゴジラ』「愛してたって、秘密はある。」など話題作に出演する前原滉、そして『るろうに剣心』シリーズや連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の大内田悠平が旅をする。それぞれ俳優仲間であり、プライベートでも友人である彼らが、一体どんな旅を繰り広げるのだろうか?なお、20日(金)には千葉雄大、久保田悠来、磯崎亮太が旅をした「北海道知床・カムイワッカ湯の滝」を、27日(金)には「しまなみ海道」を旅した矢野聖人、竹内涼真、福山康平の登場回が放送される。「男子旅」は10月6日(金)より毎週金曜日23時55分~Dlifeにて毎月2話ずつ新エピソード放送。 ※再放送は毎週土曜日20時~放送。(cinemacafe.net)
2017年09月21日「写真もたくさん撮るし、せっかく旅をするならオシャレにキメたい!」そんな願いを叶えるべく、旅好きでいつの間にか世界一周をしてしまったLuxury Backpackerの雨宮が秋冬の旅でオシャレに見えるアイテムやコーディネートの秘訣をご紹介します。便利グッズやアイテムも登場しますよ。アウターにこだわるまず、秋冬の旅のメインはアウターです。というのも観光はほとんど野外。そのため写真を撮る時も、歩いている時もだいたいアウターでいます。そのため旅でのアウターでは「それだけでオシャレに見えるもの」を選ぶのがポイントです。さらに、機能性や防寒性を兼ね揃えたものがベスト。特にヨーロッパや北欧などでは寒さが秋頃からはじまります。そのため軽めのダウンを一枚持って行くのもいいでしょう。写真は『YOSOOU(ヨソオウ)』のダウン「Fake Mooton Long Coat」(63,720円(税込))。寒さの厳しい地域や長時間の街歩きを考えて、首やお尻を覆うデザインがおすすめです。また見た目も着膨れしないデザインが断然、写真写りもよくなります。軽くて暖かく、伸縮性があるものを選ぶと長時間の旅でも疲れず、さらにスーツケースにもしまいやすいです。旅中、汚れやすいのでお家で丸洗いできるなどお手入れしやすいものもポイントです。トレンチコートを一枚持って行くとエレガントになる国内やヨーロッパなどで活躍するのがトレンチコートです。自分に合ったサイズ、デザインのトレンチコートを一枚持っていくだけで、とても写真映えするエレガントな旅の時間が過ごせます。風景にとっても合いますよね。少しダボッとした大きめサイズが中にも着込め、オシャレに見えるのでおすすめです。写真は去年発売のKBFのトレンチコートです。折りたたみのダウンベストで上手に体温調整をトレンチコートのインナーとしてや寒い時にさっと羽織れるアイテムもぜひ。背中部分にポッケがあり、コンパクトに収納できるので、軽くて持ち運びにも便利なんです。写真は『YOSOOU(ヨソオウ)』の「light vest」(20,520円(税込))。移動中のバスや電車、夜など寒い時にもサッと着られるため、鞄に忍ばせておくと、とても便利。旅のマストアイテムとして大活躍してくれます。ワンアイテムプラスするだけでオシャレに大変身いつもはシンプルに着ているワイドなワンピースをサッシュベルトでウェストマークするとまた別の雰囲気になります。写真は、JEANASiSのサッシュレザーベルト(3,240(税込))です。先に紹介したトレンチコートやダウンコートに巻いて、いつもと少し違ったコーディネートも楽しめます。軽くて持ち運び便利で、コーディネートの幅を広げてくれる旅ファッションのおすすめアイテムです。スーツケースはシンプルでスタイリッシュなデザインを最後に、旅には絶対欠かせないスーツケース。どんなコーディネートにも合うオシャレでスタイリッシュなものがいいですよね。7泊程度の旅行なら、無料受託手荷物最大サイズで十分。服や小物をたっぷり収納できて、旅先でもオシャレに過ごしたい女性のわがままを叶えてくれます。軽いのはもちろん、360度回転するダブルキャスターだと、快適にスイスイ進めておすすめです。写真は『TRIDENT(トライデント)』37,000円(税込:39,960円)。リニューアルオープンしたLoft(ロフト)銀座店で購入しました。いかがでしたでしょうか? せっかく旅に出るならオシャレをしたいですし、ずっと残る写真は素敵に写っていたいですよね。そんな願いを叶える秋冬の旅にピッタリのコーディネート術をお伝えしました。ぜひ、活用してみて下さいね。
2017年09月20日“おひとり様”ってなんだか寂しげな響きがありますよね。だから「一刻も早くおひとり様を卒業したい!」と思う女性も多いのでは?ところで、みなさんは『おひとり様物語』(谷川史子著/講談社)をご存知ですか?なんと、登場人物が全員“おひとり様”という設定のマンガなのです。毎回、別のおひとり様を主人公に物語が展開していきます。■おひとり様も人それぞれこのマンガを読んでいると、一口に“おひとり様”と言っても、いろいろな種類があることに気づかされます。多くの人がイメージするであろう「未婚で彼氏なしのおひとり様」もいれば、「遠距離恋愛中で気分はおひとり様」「彼氏と破局しそうな、おひとり様予備軍」「離婚しておひとり様ではあるけど、まだ気持ちはパートナーとつながっている人」など、さまざまな“おひとり様”が出てくるのです。今回は『おひとり様物語』をお手本に、“おひとり様”のパターンを分析してみました。あなたはどの「おひとり様タイプ」でしょうか?■[1] おひとり様をエンジョイ第1巻1話に登場する山波久里子(28歳)は「おひとり様エンジョイ派」です。書店勤務の彼女は、彼氏はいないけどプライベートを満喫。いわゆる、かわいそうな“おひとり様”ではないのですが…。【エンジョイ派へのアドバイス】ひとりが好きでも、時には女友達とつながることも大切です。■[2] 失恋直後のおひとり様第1巻2話の主人公は「失恋ほやほやのおひとり様」佐々木未和(21歳)です。とにかく、寂しさのあまり女友達に迷惑をかけまくる彼女…。身近にそういう女性っていますよね?ご自身にも似たような経験があるかも?【寂しがりやへのアドバイス】友達に依存してばかりいず、自分ひとりで過ごすことに慣れましょう。■[3] 彼氏とすれ違いのおひとり様第1巻4話の小宮山佳寿(22歳)は「彼氏と遠距離恋愛中」。“おひとり様”ではないのですが、普段の生活はなんだか“おひとり様”気分。大好きな彼が近くにいないツラさってありますよね?【すれ違い派へのアドバイス】彼氏と会えない時間を充実させるのもいいけど、時には素直に「寂しい」と伝えるのも大事です。■[4] 恋しちゃったおひとり様第3巻17話の三ノ輪(33歳)は「おひとり様エンジョイ派」の女性。勤務先のバイトくんにほのかな恋心を抱いて、どんどんキレイになっていきます。恋するおひとり様のパワーってすごい…。【恋するおひとり様へのアドバイス】好きな人がいると日々の生活にハリが出るので、恋に振り回されない程度に楽しむといいでしょう。■[5] 不倫中のおひとり様第3巻22話の並木香子(27歳)は不倫中。彼氏は既婚者なので、会えないときは“おひとり様”ムードを噛みしめています。これは不倫女子あるあるなのでは?身にしみるエピソードなので、現在進行形の女性は、ぜひ読んでみて!【不倫おひとり様へのアドバイス】その苦しい関係を終わらせるのは、あなた。■あなたの恋の教科書になるかもこのようにいろいろな“おひとり様”が登場し、ハッピーエンドあり、教訓あり、ちょっと悲しいエピソードありの『おひとり様物語』。とにかく女性の気持ちに寄り添うお話がたくさん詰まっています。一度登場した“おひとり様”が別のエピソードに登場し、ちょっぴり成長した姿に、ほっと一安心することも。ここまで読んで気になった人、私って“おひとり様!?”と思う人は、ぜひ手に取ってみてくださいね。あなたの恋の教科書になるかもしれませんよ!ライタープロフィール天野りり子ライター/編集者大学在学中からライター&編集稼業をスタート。女性誌ではビューティ&ヘルス企画、男性誌では恋愛記事を多数執筆、書籍編集も手がける。趣味は読書とタロット占い、そして恋バナを収集すること。
2017年09月15日元吹奏楽っ子(担当:Euphonium)の音楽好きharakoが、大人になってから、改めて音楽の楽しみ方を見つける連載です。第8回目は、世界50カ国をひとり旅した経験から作詞しボーカルを担当するシンガー、ジャムスタンマジックericoさんに旅から学んだ歌うことの楽しさや、作詞のポイントを教えていただきました!言葉が通じないひとり旅で学んだ、音楽の強さ。【大人の音楽LOVER♪】vol. 8harako現在ユニットを組んで活動されているとのことですが、ericoさんは、元々ミュージシャンを目指していたのでしょうか?ericoさん私は、専門的に学んだこともなければ、音楽を志していたわけでもないんですよ。フラッと南アフリカ共和国へ旅行に行ったのがきっかけで、海外に興味が湧いて、世界50カ国をひとり旅するまでに。誰も知らない土地で、海や空などを眺めていると、なんだか自分が一体化したような気分になって「このまま時が止まれば良いのに」と、心が奪われる日々だったんです。しかし、日常会話程度の英語はできるものの、深いコミュニケーションや共感したいと思った時に、言語の壁を乗り越えられないもどかしさが苦しくて……。そんなモヤモヤしたある日、ラジオから流れてきた日本の歌のメロディーに合わせて「ららら〜」と思わず口ずさんだら、日本語ってやっぱり良いな、懐かしいなと涙がポロポロ流れたんですよね。音楽なら、国境を越えてみんなとわかり合えるかもしれない。うまく話せなくても、歌うとみんなが笑ってくれる。そんな小さな希望から、現地の学校に訪問して、歌を歌いに行ったことがありました。私が歌うと、手を叩いてノッてくれたり、一緒に机や木を叩きながら楽しんでくれるんですよ。日本では「音楽の授業」がありますが、向こうでは、音楽は授業ではなく娯楽の一種。学ぶという概念を超えて、コミュニケーションを取る方法なんですね。私が求めていたのは、コレだ!ってピンときました。ハミングに想いをのせると、気持ちが伝わる。harako“音楽は国境を越える”というのを、肌で感じたわけですねっ……! その「ららら〜」に言葉をつけたことが、ericoさんにとって作詞の始まりということでしょうか?ericoさんそうですね。実は、普段はすごく人見知りするんです。共通の話題がないと、どうして良いかわからなくて……。でも、歌をうたっている時は、情熱的になれるし素直な自己表現がうまくできる気がして、音と言葉を組み合わせたら想いが伝わるのでは?と思ったのが、作詞のきっかけですね。歌詞を書く時は、世界を旅した一場面を思い浮かべて、その場面を見ている主人公を動物や人に例えています。自分は、その場面を第三者としてみて、その主人公がどんな気持ちなんだろう?と想像しながら書くんですよ。ちょっと不思議な感覚ですが……。ファンの方からは「ericoさんの歌を聴くと、いろんな国へ連れてってくれる」「目の前に自然の風景が広がる」と感想をいただくことがあります。実際にみてきた壮大な景色を、ぜひ連想して欲しいですね。「自然の音楽=アコースティック」が軸。harako「疾走感とアコースティック」にこだわりがあるということですが、これも旅から得たインスピレーションなのでしょうか?ericoさん日本で音楽や楽器を始めるとなると、だいたい「楽器を買う」「レッスンを習いにいく」ところがスタート地点だと思うんですが、海外では身の回りにあるものが “音楽であり、楽器”。木でできた机や椅子が楽器にもなるし、落ちているような金属が楽器になることもある。音楽を教えてもらうから始めるのではなく、気づいたら歌っている。そんな自然体な音楽があふれているんですよね。そこで、私のこだわりは「アコースティック」。何か特別なものを使って演奏するのではなく、基本的にはパーカッションとボーカルの私という組み合わせで、シンプルに表現したくて……。でも、アコースティックにこだわると音圧が薄くなってしまうデメリットがあるので、曲にはいつもスピード感を持たせています。作詞や音楽は、自分の言葉や想いを「箱」に詰め込んだ感覚だという、ericoさん。最近では、川崎市のCMのPRソングを担当し、その曲は南武線トレインチャンネル 、川崎市スマート EⅤバス (臨港バス・川崎病院行)の車内などにも流れているそうです。さらなる飛躍が、楽しみですっ……!今回の音楽LOVERは……♪ジャムスタンマジックericoさんボーカル・鍵盤ハーモニカ奏者♪音楽を、ひと言で表すと?「宝箱」南アフリカ共和国へ旅したことをきっかけに、世界50カ国にひとり旅をする。言語が通じない壁を乗り越える手段として、その場で感じたメロディーを口ずさむことから始めて、次第に周囲の人々と歌を通してコミュニケーションをとる楽しさに魅了される。帰国後、アコースティック編成の音楽ユニット、「ジャムスタンマジック」を結成し、疾走感あるサウンドを紡ぎだす独特のリズムと、生の空気感にこだわり続けて10年。シンプルな楽器編成でありながらも音圧感のあるサウンドと、懐かしさを感じながらも進化し続けるアコースティックミュージックを追求中!(C)g-stockstudio/Gettyimages(C)mrdoomits/Gettyimages
2017年09月08日仕事で疲れた心と身体を癒してくれる、ひとり旅。行きたいところへ気ままにふらり、観光もお散歩も、自分のペースで何でもできるのがひとり旅の醍醐味です。ひとりで行動すると、思いがけない出会いに恵まれることもしばしばあります。そして、それが恋に発展することも。英語圏では、そんな旅先での恋愛を「ホリデーロマンス」と呼ぶぐらい、ごく一般的な出会い方のひとつです。旅行中は開放的な気分になるからでしょうか、特に意識していなくても、出会いのチャンスは多いのもの。今回は、心踊るホリデーロマンスのスマートかつ現実的な楽しみ方をお伝えしたいと思います。割り切って楽しむ飛行機や長距離列車で隣り合わせになった人、レストランやバーで知り合った人、ホテルや客船でたびたび顔を合わせる人、あるいはナンパなど、旅行中の出会いはたくさんあるでしょう。ただ、現実的に考えて、旅先でお酒や食事に誘ってくる異性が本気だとは考えられません。楽しい時間をあなたと一緒に過ごし、あわよくばセックスを期待しています。ですから、旅先でのロマンスは割り切って楽しみたいもの。私の友人の話です。彼女は南国のビーチリゾートで、スキューバダイビングのインストラクターと親しくなりました。彼が積極的に迫ってきたため、気を許してしまった彼女。ところが、そのインストラクターの彼は妻帯者だったことが発覚!旅先では、身元を隠して迫ってくる人も少なくありません。巧みな言葉に騙されないようにしてくださいね。出会ったその日に身体を許す? 許さない?出会った日に、ヤるかヤらないか。旅先でのセックスは、その後の関係性を決定づける行為です。雰囲気に流されて、その日のうちにセックスに及ぶのは気をつけて。簡単にやらせてくれる相手だと分かれば、次のデートはないでしょう。彼が一番欲しかった、あなたの身体をゲットしてしまえば、あなたをモノにするための食事や夜景などのロマンスは必要ないからです。逆にあなた自身が、性的なことも含めホリデーロマンスを割り切れる人であれば、快楽に身を委ねるのももちろんアリ。私たちにだって性欲はあるのだから、割り切れる人はとことん楽しめばいいのです。でも、身元の分からない相手はどんな病気をもっているか分かりませんから、避妊は必須ですよ!ポーチには、常にコンドームを。旅先でのロマンス、長期的な恋愛に繋げるには?さて、旅先でのご縁を次に繋げる方法はないものでしょうか?私の知り合いの日本人男性Nさんは、ひとり旅でタイを訪れた折に、現在の奥さん(同じく日本人)と知り合いました。旅先で連絡先を交換し合い、東京に戻ってから交際に発展したそうです。Nさんが「現地でも何日か彼女と一緒に過ごしたのに、ヤらせてくれなかった。なんか、彼女のことが気になっちゃって……」と話してくれたのが印象的でした。長期的な恋愛に発展させる上では、やはりすぐには身体を許さないのがポイントのよう。このように、旅先でのホリデーロマンスがきっかけとなり、人生の方向性が変わることもあるかもしれません。私自身は現在海外で暮らしているのですが、外国で暮らすことになったきっかけはホリデーロマンスです。たとえ、旅先だけの刹那的な恋だったとしても、そのときにあなた自身が「最高に楽しかった!」と思えたなら、その後も素敵な思い出として記憶に残るはずです。型にはまらない、ルールのない、自分史上最高のロマンスがみなさんにも訪れますように!
2017年09月04日旅先での体調不良で人の優しさにふれる旅好きだけど身体の弱い、和久井です。ブラブラするのはいいんだけど、あんまり身体が強くないので、けっこうな確率で旅先で具合が悪くなります。先日、長崎県の壱岐島に行ってきたんです。対馬と九州本土の間にある、小さな島です。神道が生まれた場所と言われていて、島のあちこちに神社があります。そこでパワースポット回ったれ! と思っていろんな神社をウロウロしていたら、突然血の気が引いたようになり、気持ちが悪くなりました。スピ的に言うと「神社の空気が合わなかった」とかになるんだと思いますが、原因は、食事と一緒にがぶ飲みした緑茶(鉄分の吸収を阻害する働きがあるので)か、数カ所蚊に刺されたせいか、どれかでしょう。そのまま旅館に戻って寝込んでいましたが、翌日は家に帰る日。ここから1時間かけて船で博多港へ行き、福岡空港から羽田へ飛ぶ予定です。無理無理無理無理!って感じでした。朝食を済ませたあと、旅館の受付の方に「すみません、具合が悪いので、船の時間まで寝かせてもらうことはできますでしょうか」と聞いてみました。「清掃担当に聞いておきますが、たぶん大丈夫ですよ」と言われ、お礼を言って部屋に戻りました。大手のホテルなら、チェックアウト時間から1時間ごとに延長料金がかかるところですが、動けないことには仕方がない。ところがその後、大変なことが起きました。適当に飲んだ解熱剤が効いたのか、気分がよくなってきたので、12時くらいに、そろそろ出ようと思いチェックアウトに行ったんです。すると「大丈夫ですか?」とみなさんに声をかけられ、受付の方には「今から港に行くの? 送っていきますよ」と言ってマイカーを出しくださいました。大手のホテルなら送迎代がかかるところですよ!港のそばにあるイオンで降ろしてもらい、最後のお土産を漁っていました。ここで先日、定食屋さんに教えてもらった「はったい粉」(と呼ばれる、オオムギやハダカムギを炒ってから挽いた粉)を買おうと思ったんです。昔の人には馴染みのある食材なんだとか。宿泊した旅館のそばのスーパーで見かけたのですが、買わずじまい。帰りに買いに行こうと思っていたのですが、送迎してもらった手前、具合悪いはずなのに「ちょっと買い物……」とは言いにくく、まあイオンにあるかな、と思っていました。ところが、なかったんですよ。食品売り場にもなし、店頭の地場の野菜を売ってるお土産屋さんに聞いてみても「今日は入荷していないわね」とのことでした。うちひしがれました。モノって、買えないとなると猛烈に欲しくなりませんか。なんなら、はったい粉を買いに壱岐まで来たんだ! みたいな気分です。そのしょんぼり具合が尋常じゃなかったのかもしれません。お店の女性が「1時に仕事が終わるから、車でスーパーに連れて行ってあげますよ」というじゃないですか。えっ? 今なんて??もうめちゃくちゃ嬉しくて、「ここでいっぱい買います!」と言ったら「雇われだからいいわよ」とおっしゃいます。いい人にもほどがないですか?玄界灘はいい人を育むミネラルがある?図々しくも30分ほど時間をつぶして女性が上がってくるのを待ち、はったい粉を売っているスーパーまで連れて行ってもらいました。「お礼に」と言って買ったはったい粉を渡そうとしたら「今、家にあるから大丈夫!」と言って断られた上、「ああいうお店をやっていると、いろいろもらうのよ」と言って、コーヒーとトマトを差し出してくれました。「コーヒーは飲めないんで」とか言って、いらないものは断り欲しいものだけもらうという図々しい態度でトマトをいただき、イオンまで戻ってもらってお別れしました。お名前も存じ上げない方です。わかるのは娘さんが市川市に住んでるってことくらい。離島に済む方々の人の良さにはほんとうにいつも感銘を受けます。悪いことしても逃げる場所がないからか、通常前払いのレンタカーも後払いだし。そういえば、マイカーを赤の他人の和久井に貸してくれたのは対馬の方でした。玄界灘はいい人を育むミネラルとか入ってるんですかね。引き潮になると道ができて渡れるようになるという小島神社。「壱岐のモンサンミッシェル」とか言われてるらしいけど、現地の方は知らない人が多かったです。島なのに牛が名物なのだとか。海のミネラルをたっぷり含んだ牧草を食べて育った壱岐牛は、松坂牛や神戸牛の“素牛”として知られる歴史のある和牛ブランド。柔らかくてクセがなくてジューシーでめちゃくちゃ美味しかったです。後日談:はったい粉を買いに壱岐島まで行った和久井ですが、特別地域の食べ物ってことでもなくてフツーに全国区の食材らしいです。Text/和久井香菜子前回記事<沖縄をもっと知りたい…おひとり旅だからできる大人の課外授業>もチェック!楽しむだけが、旅行じゃない。おひとり様だからこそできる、学びのある旅。
2017年07月19日日常に潜む、旅のスイッチわたしは独身の頃から旅をするのが大好きでした。わたしの旅はほとんどの場合が「人と食」がメインテーマ。食文化を追うと自然とローカルな生活や人々の暮らしに入っていけますし、作り、食べる、食べてもらうという気持ちは世界共通で「おいしいね」という笑顔と共に、少し深く関われると思うからです。数年前の今頃、日本の梅雨を抜け出して、ますます暑い国インドにはじめて行ったときも空港からすでにスパイシーな空気に満ちていて心がワクワクしたのを思い出します。日常の中にあるふとした瞬間の湿度や音や匂いは旅の記憶と繋がっていて、一瞬であの時、あの場所に連れ戻されるような……記憶や味が鮮明によみがえるような、そんなスイッチが隠れていますよね。最近のむしーーとした暑さでインドを思い出しながらこのジメジメした蒸し暑さに負けない元気な夏おやつを考えました。夏バテ防止にも、エネルギー量の高いおやつを!おにぎりを添えればそのまま食事にも、パパのおつまみにもなる夏のおやつ。小腹が空いたときにぴったり!夏バテ防止にしっかり食べて元気に過ごして欲しいですね!■インドの旅おやつ①「とうもろこしのサマーサモサ」サモサは、インドの屋台でも売られている軽食、スナックのひとつです。野菜とひき肉を香辛料たっぷりに混ぜ合わせ三角形の皮に包んで揚げたもの。子供が大好きな「とうもろこし」を使って、甘くてスパイシーな味わいにします。添えるソースを変えれば、大人用にもアレンジ可能です。<材料>約20個分・生のとうもろこし1本・豚ひき肉200g・玉ねぎ4分の1・カレー粉小さじ半分・塩小さじ半分・砂糖小さじ1・餃子の皮(厚めのモチモチ系がおすすめ)20枚・揚げ油適量<作り方>1、とうもろこしは包丁で実を削ぐ2、玉ねぎはみじん切り3、材料を全てボールに入れ手でよく混ぜる4、餃子の皮の真ん中に丸く丸めて置いて、まわりの皮を三方向から中心に持ってくる5、水をつけて皮どうしをくっつける※穴があると揚げる時はねるのでしっかり押さえるように包む6、フライパンに2cmほど油を入れる7、170度くらいの油でこんがりきつね色になるまで揚げて完成!そのままでもおいしいし、レモンを絞っても爽やかでGood!子供ならケチャップ、大人あ、スイートチリソース+タバスコ+レモンソースをお好みで付けて、いろいろアレンジを楽しんでくださいね。インドの旅おやつ②「マンゴーラッシー」インドの夏の始まりは「マンゴーサマー」と呼ぶ程に、マンゴーのおいしい季節なんです。道端の屋台で飲むマンゴーラッシーのおいしさは今でも鮮明に覚えているほど!ヨーグルトを使用しているラッシーは栄養価も高いです。うちの娘はヨーグルトが苦手ですが……カレー屋さんでのむラッシーは大好き!苦手なものを克服すべく、一緒に作っておいしさを実感してもらえたらうれしいですね。<材料>・マンゴー缶1個分(生のマンゴーを使ってもOK)・ヨーグルト150gくらい・牛乳 or 水 150~200くらい(牛乳だと濃厚に!お水だとさっぱり!)・氷3~4個・レモン汁少々(お好みで)<作り方>ミキサーに材料を全部入れ、よく混ぜて完成!サモサにもぴったり!夏はおいしい果物がたくさん!スイカ、スモモ、ぶどう……果物を変えていろんな味のラッシーを楽しんでみてください!楽しくおいしく旅する毎日!スパイシーな夏おやつを作ってみてくださいね♪
2017年07月15日おひとり旅がもたらすこと「百聞は一見にしかず」なんて言葉があります。旅に行くと、ほんとうにそうだなあといつも思います。ニュースになっていることって、その場に行って現地の意見を聞かずには、なにも判断できないと思うんです。テレビや新聞などで報道されている時点で、誰かの視点が入り込んでいるわけですし、文字数や時間の制限のために取材の10分の1しか公開されない、なんてことはざらですし。1997年に名護で市民投票がありました(もう20年も前なのか……)。米軍のヘリポート建設の是非を問うものでした。まだ美ら海水族館ができるだいぶ前のことで、名護は経済の基軸をどこに置くか揺れ動いていた時期なのだと思います。そこに全くのノンポリ和久井が出向いていって、「ヘリポート、はんたーい!」とか言って反対派のみなさんと街を練り歩きました。反対派事務所にみなさんと一緒に詰めて、開票を見守ったりして。なぜそんなことになったかというと、沖縄の知りあいが活動家のひとりだったんですね。その方に連れられていったのですが、大変貴重な体験でした。その方が、ひどく寂れた廃墟のような街に連れて行ってくれました。ドル円が360円固定だった頃、外貨で稼いでいた街だそうです。今では開店している店も少なく、人通りもなくて、忘れられた映画のセットのようなところでした。そこがどこだったのか、いろいろ調べたのですが発見できず、今どうなっているのかわからないのですが、忘れられない光景です。基地だけに頼る経済がどれほどもろいのかを教えられました。それまでももちろん、沖縄に基地問題があることは知っていました。でも現地に行ってそれを目の当たりにするまで、なにが問題なのかピンと来ていなかったと思います。その後、久米島に行ってクラブで飲む機会があったのですが、そこで知り合った人たちが、みんなでその市民投票の話をしていました。投票について、恐らく東京でこんなに盛り上がることはなかったでしょう。しかもみなさん米軍基地に対する思い出と意見を個々にお持ちなんです。細かいことは忘れちゃいましたが、現地だからこそ聞けた意見だったと思います。おひとり旅の現地取材は大人の課外授業数年前に、また1人で沖縄に行きました。名護に連れて行ってくれた方が亡くなっていたことを知り、ご実家にご挨拶に行ったんです。その帰りに、居酒屋に飲みに行きました。カウンターで飲んでいたら、お店の方に声をかけられ、常連さんをご紹介いただいておしゃべりしてたんです。ちょうどそのとき、尖閣諸島や竹島の問題が話題になっているときでした。私の周りには「あんな端っこの島、欲しいならあげればいいのに」と言っている人が何人もいました。その意見を聞いたとき、「領土ってのは国家の大前提でしょ。気軽に譲っていいものじゃない」とブリブリ怒っていたんです。だけど現地の人の話を聞いたら、そんな問題じゃないことがわかりました。彼らにとっては、尖閣諸島も竹島も、遠い離島の話じゃないんです。すぐ目の前の、隣の島の話なんです。なんなら、親戚が住んでたとか、知りあいが工場やってたとかいうレベルの話なんです。そこに外国の軍艦がぞろぞろやって来たら、そりゃ恐いですよ。本島に住んでいる私たちとは、臨場感が違うんです。「ああ、よそ者が軽々しく現地の人たちを批判する意見を言っちゃいけないな」と思いました。沖縄は一大観光地なので、南ののんびりした空気やダイビング、ショッピングを堪能して帰ることもできます。でも夜にちょっと足を伸ばして、現地の人と話をしてみると、これまで、わかっていた気になっていたことがぜんぜんわかってなかったなって感じるかもしれません。おひとりさまだと、普段は人見知りの和久井でも、気軽に知らない人と話すことができます。現地での話を聞いた後だと、新聞やニュースがとりわけ身近に感じられて、目を通すようになります。沖縄は特に歴史の陰の部分を多く持った場所なので、現地の方々のお話は衝撃的なことが多いです。おひとり旅の現地取材は、大人の課外授業って感じですね。Text/和久井香菜子前回記事<おひとり旅の夜はやることがない…では地方特有のアレを見に行こう>もチェック!旅先での夜の楽しみ方を和久井さんが伝授します。
2017年07月05日誰かと思い出を作るためじゃない私の趣味は、ほぼ100%と言っていいほど、ひとり遊びで形成されている。「ひとりでいることが好き」というと、「寂しくないの?」「誰かとやった方が楽しいんじゃないの?」と聞かれることがよくある。じゃあ、誰かと一緒にいることだけが正解で、他者と共通項を見つけることだけが趣味を見つける理由なんだとか、ひとりでいることに否定的な意見を言われる度に、ふと立ち止まって考え込んでしまう。小さい頃から、趣味と言えば、ひとりでできることばかりだった。読書とか、工作とか、ゲームとか。学校に通うようになって、友達がたくさんできるようになった。女子特有のグループでいるようになったとしても、同じような趣味を見つけることができても、同じ趣味をしている人を見つけられることはなかった。今でも変わらず、ひとりの趣味は続いている。予定のない日ができる度に、時間も気にせず朝から無計画にふらっと出かけ、まだ明るい時間のうちに帰ってくる。というのが私は今でも好きで、とても大切な時間だったりする。趣味の内容は変わってしまったとしても、相も変わらず大体ひとりで行動してしまうし、たぶんこれからも私の中でのひとりの趣味が、誰かと思い出を作るための趣味より重要になることはないんだと思う。「誰か」を待っていたら、一生の後悔になるかもしれない「ひとりで寂しくないの?」と聞かれることもあるし、「誰かと行った方が楽しいんじゃないの?」とも言われたこともある。たぶん寂しいし、きっと誰かと行った方が楽しいんだろうと思う。そんなこと、私はとうの昔から知っている。旅行だって、映画だって、ライブだって、観劇だって、美術館だって、なんだっていい。誰かと一緒に行って、意見を交換したり新しい共通の話題を見つけるのは、人と関係を築いていく上でとても重要なんだろう。誰か特定の人と思い出を作るために、どこかに出かけて同じものを見て、同じ経験を共有するのはいい。でも、目的が何か先にあって、「誰か」が現れるまで待っていたとしたら、たぶん私は何もできない人生だったんじゃないか? そう考えると、少しゾッとする。私にとって、他人の目を気にせず、ひとりでできることであればなんだって挑戦するのは、自分にとって大きな財産のひとつだと思っている。人生のうちで、自由に使える時間って本当に少ない。社会人になると特に。でも時間が少ない割に、若いうちにできることやしておいた方がいいことは多すぎる。学生時代ほど人間関係も形成しづらくなるから知り合いもそう簡単に増えないし、年齢を重ねていくごとに周囲の女友達はどんどん家庭を持つようになる。さらに、収入面もバラバラになってくるので、同じような金銭感覚を持ち、同じ趣味に同じくらいお金を使う人を見つけるのはなかなか不可能に近いでしょう。「あれがしたい」「これがしたい」なんて妄想を働かせることは簡単だけど、一緒に行動してくれる誰かが現れるまで待っていたら、時間なんてすぐ経過してしまう。最近は、一生の後悔に繋がってしまうんじゃないかなぁ、なんて思う。ほんのわずかなマイナスな記憶がこびり付いているだけ私はたまたま、幼い頃から自分ひとりでも大丈夫なことは知っていた。「ひとりでどこにでも行けるなんてすごいね」と言われることもあったけど、普段からあまり深く物事を考えない性格なのと、とりあえず何をしていてもなんとかなることを知っているってだけなんですよね。だって、危ない国への旅行も航空券取っちゃったなら行くしかないし。自分の好きなものが相手にとって面白いものかなんて分からないから、終わった後になって否定されても嫌だし。というか、何かやりたいことがあって、同じ趣味の人を見つけて、「断られないかなぁ」なんて思いながら誘って、いつがいいかやり取りをして、時間やスケジュールとか合わせて、色々準備して……みたいなやり取りが本当に面倒臭いし、人を遊びに誘うのが本当に苦手で。だったら私は大丈夫だから、ひとりでいいかな? って思っちゃうんだよね。他人からの目を気にせず好き勝手生きてきたから、文句を言う人や見下してくる人にはたくさん会ってきた。そんな人はどこにいたっているし、何をしたって文句を言ってくる。他人からどう思われるのか怖い人は、自分のマイナス要素を指摘した、ほんのわずかな人の意見が記憶に残り過ぎているだけの話だと思っている。ひとりでできることは、自分の度量を推し量れるひとりで好き勝手やっていると、自分に賛同してくれる人がどんどん増えてくるし、何かしていなくても私の趣味だけではなく、私自身に興味を持ってくれる人が現れる。ひとりで行動すること、ひとりの趣味を作ること。それは、自分を知るきっかけになり、自分の揺るがない軸を作るための材料にもなるんだと思う。できる範囲内で自分のやりたいことを全部試しながら年齢を重ねていくと、自分の度量みたいなものが見えてくるから。ひとりの趣味なんて限られているし、これからの人生で飽きずに続けられるなんて思ってない。だから、飽きるまではずっとひとりでふらふらと興味のあることに首を突っ込んでいきたいなあ、いつまで続くかわからないけれど。自分で好き勝手生きて、楽しみをどんどん増やして、生活をしていく上での活力にしていきたいなぁ。Text /あたそ前回記事<私だけが知っている。それだけで気持ちが高揚する「ひとり映画」という小旅行>もチェック!誰かと観るのもいいけど、ひとりだとひと味違う映画。感じたもの、考えたことを自分の中でかみ締めてみよう。
2017年06月27日