気になる隣のお財布事情。世の中は好景気だとはいうものの、我が家の家計は……?なかなか周りに聞けない、みんなのお財布事情を探ってみます。 1. お小遣いはいくら必要?ランチ代お小遣いの利用用途としてもっとも回数が多いであろう、ランチ代からご紹介します。ひと月20日勤務すると考えて、月いくら必要なのでしょうか。新生銀行の調査によると、1回分のランチ代は男性で587円、女性が674円となったそうです。これを月の勤務日(20日)に換算すると以下のとおり。男性:11,740円女性:13,480円女性のほうが1,740円高くなっています。自分へのご褒美という意味で質の高いランチを食べたりするのは、女性のほうが多そうですね。また、「インスタ映え」のために、ランチを奮発しているというかたもいるのかもしれません。自分磨き代金は?次に、自分磨き代はいくら必要なのでしょうか。SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の調査によると、自分磨きの平均支出額は、月額で以下の結果になったそうです。男性:8,999円女性:11,343円こちらも、女性のほうが2,344円高くなっています。自分磨きと言っても、資格取得やスキルアップなどの「自己投資」や、スポーツや美容などの「外見磨き」などあり、一口には言えません。ただ、そういった「自分磨き」の意識も、女性のほうが高いのかもしれませんね。 2. お給料、いくらほしい?原資であるお給料について考えてみましょう。お給料は制限なくほしいのが本音ですが、そうはいきませんよね。自分が理想とする生活を送るために欠かせない「お小遣い」が捻出できる金額のお給料は、いくらくらい必要になるのでしょうか。新生銀行の調査によると、1ヶ月のお小遣いで必要な使い道とその金額は以下となったそうです。ちなみに、お小遣いの使い道として需要の高い順になっています。男性昼食代:10,396円趣味の費用:10,494円嗜好品代:8,490円飲み代:10,799円携帯電話代:6,642円雑誌・書籍代:2,916円車関係・ガソリン代:7,109円喫茶代:3,573円身だしなみのための費用:3,634円遊興費:11,243円女性身だしなみのための費用:6,829円昼食代:7,295円ファッション費用:10,122円携帯電話代:7,229円趣味の費用:8,900円飲み代:8,229円喫茶代:3,297円雑誌・書籍代:2,540円車関係・ガソリン代:5,976円嗜好品代:6,269円男性は合計75,296円、女性は合計66,686円となりました。これらの使い道すべてをかなえようとなると、お小遣いが月々これだけ必要になるということですね。よく、ファイナンシャルプランナーのかたからのお話で、「お小遣いは年収の1割が妥当」だという話を聞きます。それを単純に考えると、男性は月収752,960円(年収900万円)、女性は月収666,860円(年収800万円)必要になるということです。あまり現実的な金額ではなくなりますね。お小遣いの使い道の中から優先順位の低いものを我慢したり、何かを節約してやりくりする必要がありそうです。 3. 自由につかえるお小遣いは、月いくらまで?いよいよ、実際のお小遣い額について考えてみましょう。使用用途と収入に対して、お小遣いは妥当といえるのでしょうか。そして、いくらくらいが適正なのでしょうか。新生銀行の調査による平均のお小遣い額は、男性が月額37,873円、女性が月額33,502円となったそうです。ちなみに男性の年収平均は506万円、女性の平均年収が313万円だそう。先ほどご紹介した「お小遣いは年収の1割」にあてはめてみると、男性の月収が42万円ほどになるので、37,873円のお小遣いは妥当か少なめだといえそうですね。女性の月収が26万円ほどなので、33,502円だとちょっと高めということになります。ただ、これらふたつの年収を合わせて「世帯年収」と考えると、ふたりの月収は約68万円となります。ふたりのお小遣いの合計は71,375円。月収の1割の68,000円にかなり近づきますね。年収に差がある夫婦は、収入を合算してそこからそれぞれのお小遣いを捻出する、という方法もあるのかもしれません。ただ、額で揉めないような話し合いが必須です。こうしてみると、先ほどの「お小遣いの使い道と金額」から、かなりかけ離れた数字になっていますね。みなさん理想がありながらも、年収の1割程度の額でやりくりをしているようです。ただ、これらはあくまでも「平均」なので、ぜひご自分の年収や配偶者の年収にあてはめて考えてみてくださいね。 4. お小遣いの使用使途を考える「お小遣いの額が年収の1割よりも多いかも……」というかたは、お小遣いの内訳について書き出してみましょう。そして、内訳の中で「これだけは譲れない」という使用使途に優先順位をつけて、あまり必要ないと思うものは我慢してみると良いかもしれません。また、ランチ代や自分磨き代など、金額が多いけど必要なものは、節約できるところから変えてみるのもおすすめです。例えば毎日の飲み物代をなくすために水筒を持参したり、ランチ代を節約するために夕飯の残りをつめてお弁当を持参してみるなど。自分磨きなら、いらなくなったものをフリマアプリで売ってそのお金で好きな服を買う、ブランド物は中古で購入する……などができそうです。ただ、資格取得やスキルアップなどの自分磨きは、節約をしないほうが良いかもしれません。将来的に昇給・年収があがって、お小遣い額が増える可能性があるからです。お小遣いのやりくりではそういった「将来的なこと」も考えてみてくださいね。 悩みがちな「お小遣い」のこと。自分で稼いだお金なのだから、できる限り好きに使いたいものですよね。しかし、そうしていくと「貯金」ができなくなってしまいます。食費や光熱費など、生きていくために必要なお金は削れないので、お小遣いからやりくりしていくしかありません。夫婦でよく話し合って、お互いが無理のない範囲での金額を決めることができたら良いですね。そして年収があがるたびに、お小遣いの金額も見直してください。そうすることでモチベーションを保つことができますよ。 参考:SMBCコンシューマーファイナンス調べ 結婚のハードル上昇、男性がより慎重な姿勢に! 「年収400万円あればしたい」男性では約3割にとどまる男性会社員のお小遣いは過去3番目に低い金額回数が多いでろう
2018年03月28日子どもが大きくなるにつれて、お金事情も変化します。おやつやゲームなど今までは親が買い与えていたものが、自分の意思で欲しいものを買うためにお小遣いが必要になってきます。お小遣いは、子どもがお金の使い方を学べる絶好のチャンスです。逆に、お小遣いのあげ方を間違えると金銭感覚が身につかなくなります。お小遣いはどんな風に、そしていつごろからあげるのがいいのでしょうか。お小遣いを始めるタイミング小学生の約8割、中学生・高校生の約9割がお小遣いをもらっています。学年別の1ヶ月当たりの平均額は、・小学生の低学年(1・2年)553円・中学年(3・4年)860円・高学年(5・6年)1,370円・中学生2,513円・高校生5,651円となっています。※金融広報中央委員会の調査お小遣いを始める時期は、入学・進級などのタイミングが多いようです。「数字が分かるようになってから」「お金に興味を示すようになってから」と考えて、未就学時に始めるママも増えています。逆に小学生になってもまだ早い、と考える家庭もあるでしょう。子どもの様子や性格を見て判断しましょう。ただ、お金のことを大人が丁寧に説明してあげることで子どもも考えるようになります。お小遣いをあげる・あげないの前に何度かお金の大切さについて話してみるといいですね。金銭感覚を養うお小遣いのあげ方お小遣いをあげると決めたら、次はその方法を考える必要があります。大きく分けるとお小遣いには2つのタイプあり、決まった時期に決まった金額を与える“定額制”と、手伝いをしたり頑張ったりしたご褒美として与える“報酬制”があります。●定額制定額制についても、例えば学年によって自動的に金額が増えていくことはオススメできません。「お金は、何をしなくても段々多くもらえるもの」という感覚が身に付いてしまう可能性があるからです。学年が上がるタイミングで本人の行動も変わっている(向上している)かがポイントです。また、本人からのアップ交渉を取り入れても良いでしょう。結果上げるか上げないかに関わらず、上げて欲しい気持ちをプレゼンすることも能力です。プレゼンしたことで、子どもの意外な気持ちに親が気づく場合もあります。お小遣いのアップ交渉は積極的に受けていきましょう。●報酬制考え方にもよりますが、家のお手伝いをした時にお小遣いをあげるのは基本的にNGです。お手伝いは家族の一員として当然行うことであり、その都度お小遣いを与えると「お小遣いがもらえるからやる・もらえないからやらない」という意識が芽生える可能性が高いからです。報酬制を取り入れたいなら、普段行わないような大変な手伝いをしてくれた時や、勉強や運動などですごく頑張ったと感じた時に特別感を出すためにあげる方が良いでしょう。定額制・報酬制それぞれにメリット・デメリットがあります。オススメは、定額制にした上でボーナス的に報酬を取り入れることです。どのように渡すかは、親子でしっかり話し合い、お互いが納得する形を決めましょう。お小遣いをあげる時の注意点●期間は短く定額制の場合ですが、与える期間は短めにします。10日に1回、週に1回などがいいでしょう。特に年齢が小さい内は、月に1回のお小遣いは次が待ちきれなくなってしまいます。我慢を覚えさせるにしても、使ってしまったら次まで1ヶ月もらえないとなると我慢しきれなくなってしまいます。「1週間経ったらまたもらえる」というワクワク感も大切です。●細かい小銭でもし100円を渡すなら、100円玉1枚ではなく50円1枚・10円5枚というように細かい小銭で渡します。お金を使う際に、お金が減る感覚を掴みやすくなります。お金は使った分だけ減るということが分かって貯金ができるようになったら、500円玉や札などに両替してあげましょう。●使い道は本人に任せる初めてお金を手にすると、大人から見たらくだらないものや不要だと思うものを欲しがることもあるでしょう。しかし使い道はあくまで本人に委ねます。また、使い過ぎて失敗してしまった時も責めてはいけません。どうして失敗したのかをよく話し合い、次は失敗しないためにどうしたら良いかを考えさせる良い機会となります。やってはいけないお小遣いのあげ方●必要な時に必要なお金を渡す必要な時に必要な分だけお金をあげていると、自分でお金を管理する必要がなく、金銭感覚が養われなくなります。「お金は計画的に使う。使ったらなくなるもの」という認識は、自分でお金を管理することで培われます。●前借りをさせる「今欲しいものにお金が足りないから貸してほしい」と言ってくる場合もあるかもしれません。前借りを覚えると、計画性のないお金の使い方をする可能性が高くなり、また人から借りれるという感覚が兄弟姉妹や友達間での貸し借りにつながる可能性があります。お金が足りない時は我慢を覚えるチャンスであり、頑張ってお金を貯めて欲しいものを手にすることの喜びを知ることにもつながります。そうしたお金の大切さがわかると物を大切にするようにもなります。心を鬼にして前借りは拒否しましょう。息子は年長ですが、同学年のお友だちがお小遣いを始めたと聞きました。週に1回、100円と決めているとのことで我が家でも始めることにしました。最初は、ゲームなどの高価で、お小遣いで買うには非現実的なものを欲しがっていたので、まだお金の管理という意味では早かったかな?と感じていました。しかし何回か小遣いをあげると、貯金したり残高が0にならないようにお菓子を買ったりと、自分なりに考えるようになってきました。今は2千円程度のおもちゃが欲しいということでお小遣い貯めつつ、時々お菓子を買っています。お小遣い帳はまだつけていませんが、小学校での勉強が始まったらつけさせるようにしようと考えています。お小遣いはまだ早いかな、と思う方もいるかもしれませんが、状況を作ることで子どもは親の思う以上に順応していくのだと感じました。失敗したらやり直せばいいので、まずはお小遣い制を始めてはいかがでしょうか?
2018年03月15日お正月の子どもの楽しみの一つがお年玉。赤ちゃん時代は親が管理していたお年玉も、子どもが大きくなると「自分で使いたい」と言い出すこともあります。でも、親戚などが集まるお正月は、普段のお小遣いよりも多い金額をお年玉としてもらうことも。子どもが小学生くらいまでは、「まとまった金額を子どもに管理させるのは心配」というママも多いかもしれません。子どもがもらったお年玉、ママ達はどのような管理をしているのでしょうか。■子ども名義の口座開設で「全額親が管理派」「お年玉は全て親が管理しています。ただ、子どもが『お年玉をママにとられちゃった』という気持ちにならないよう、本人名義のお年玉専用口座を一緒に開設しに行き、毎年そこに貯金。欲しいものはクリスマスや誕生日のプレゼントでもらっているせいか、今のところとくに不満はないみたい。もう少し大きくなったら本人に管理させようかな、と思っています」(小2男の子のママ)お正月に親戚一同が集まると、子どもがもらうお年玉も結構な金額に。子どもがお金の使い方をよく分からないうちは、親の管理も必要ですよね。でも、ただ「ママが預かる」というと「お年玉を取り上げられた」とマイナスイメージを持ってしまう子もいるかも。専用口座をつくるなど「ちゃんと貯金している」アピールをするのはいい方法かもしれません。■一番の多数派は「一部子どもに渡し、残りは貯金派」「うちは親戚の数も多いため、子どもがもらうお年玉は合計で数万円になることも。そんな大金を管理させるのはまだ不安なので、お年玉の中から3,000円だけ本人に渡し、残りは貯金しています。渡したお金の使い方に親は口出ししません。欲しいものをあれこれ考えて自由に買い物するのが楽しいみたいです」(小3女の子のママ)子どもが大きくなるにつれて、「お年玉の中から一部だけ子どもに渡し、残りは親が管理」という家庭が増えてくるようです。渡す金額は3,000円や5,000円など家庭によってさまざまですが、「普段のお小遣いより少し多め」というのがポイントのよう。まとまったお金で自由に買い物ができるのも、子どもにとっては楽しいイベントになりそうです。 ■お金の勉強にもなる「子ども本人に管理させる派」「子ども名義の口座をつくって、もらったお年玉は本人に管理させています。その代わり、月々の決まったお小遣いはなし。『全部使ってしまうのも、欲しいもののために貯金するのも自分次第。計画を立てて使いなさい』と、事前にしっかり話し合いました。お金の管理を学ぶ機会になれば…と思っています」(小5男の子のママ)子どもの年齢が上がってくると、徐々にお金の使い方や管理の仕方も学んでいってほしいですよね。お年玉は、お金について親子で話し合う良い機会かも。子ども本人に管理させる場合は、使い方のルールなどもあらかじめ話し合っておくとよいですね。■こんなお年玉管理法も! 「番外編」「わが家は2人兄弟。上の子は昔からムダ遣いせずにコツコツためる性格なので、お年玉も自分で管理させています。一方、下の子は、あればあるだけ一気に使ってしまうタイプ。まとまったお金を管理させるのは心配なので、必要な分だけ渡して、あとは親が貯金しています。子どもの性格によって、お金の管理法も変わりますよね」(小3男の子・小1男の子のママ)「お年玉は原則、子ども名義の口座に貯金。テーマパークなど、まとまった金額がかかるレジャーの時には、子どもの分はお年玉貯金から自分で出させるようにしています。それをきっかけに、レジャーの計画も子どもを交えて家族みんなで企画するようになりました」(小5女の子のママ)お年玉の管理方法には、それぞれの家庭によって違いがあるようです。もらうお年玉の金額や子どもの性格によっても、適した管理法は変わってきますよね。子どもも親も納得して、計画的に使えるように、親子でルールを話し合ってみてはいかがでしょうか。
2018年01月02日*画像はイメージです:普段のお小遣いよりも多くの金銭をもらうことができる「お年玉」を楽しみにしている子どもも多いことでしょう。そんなお年玉ですが、幼い頃は親に預けるケースもあることかと思います。そのお金が実は親に使用されていることが分かった場合は、怒ることもあるかもしれません。親子とはいえ他人ですし、通常は他人のお金を使うことは法律に触れることもお分かりかと思いますが、親が子どもに無断でお年玉を使ってしまうと、法的な問題が生じるのでしょうか? ■「親権」でどこまで管理できる?未成年の子どもは両親の親権に服します。両親は共同して親権を行使するのが原則ですが、親が離婚すると母か父かどちらか一方のみが親権を行使します。親権とは、子どもを養育監護することであり、また、子どもの財産を管理することでもあります。あるいは子どもの居場所を定めたり、進学先を決めるのも親権に含まれます。従って、親が子どもの財産であるお年玉を管理することはなんら問題がありません。しかし親が自分のために子どもの財産を費消することは許されません。親権とはあくまでも子どもの福祉のために認められた親の義務であり、また権利でもあるからです。お年玉程度の財産であれば、自分のために費消するということはあり得ませんので、法的に問題にはならないでしょう。仮に、全部使ってしまい、子どもにお年玉を渡さなかったとしても、親はそれ以上のことを子どもにして上げていますから、問題になることはありません。つまり、10万円のお年玉を生活費に使ってしまったとしても、親が子どもにかけるお金はそれを遙かに超えていますから、法的な問題にはなりません。しかし、祖父から孫へ多額の遺産相続があり、それを親が勝手に使ってしまったような場合には、横領罪となり刑罰を科されたり、あるいは親の親権が剥奪されることがあります。要は、程度問題ということですね。 *この記事は2015年1月に掲載されたものを再編集しています。*著者:弁護士 星正秀(星法律事務所。離婚、相続などの家事事件や不動産、貸金などの一般的な民事事件を中心に、刑事事件や会社の顧問などもこなす。)【画像】イメージですNana / PIXTA(ピクスタ)
2018年01月02日世の中のおとーさんたちが、お小遣い制という言葉をこよなく愛しているのか、忌み嫌っているのか知りませんが、ときどきテレビの中継で「不景気ですが、お小遣いのほうは?」と、リポーターが新橋駅前になぜかいるおとーさんに尋ね、「いや~、嫁に小遣いを減らされまして」なんて答えているのを見るにつけ、お小遣い制に内心、反対しているおと~さんも大勢いるのではないかと思います。お小遣い制度 VS 夫婦別財布お小遣い制にするのか、夫婦別財布にするのか?は、夫婦のいかなる話し合いによって決められているのか?について、ぼくは長年興味を抱いていました。だって、新橋駅前の寒空の下、缶コーヒーをすすりながらリポーターに愚痴をこぼすくらいなら、夫婦別財布にして、喫茶店に自由に入ることができる環境くらい、大のオトナとして確保したいと思うのが人情ってものでしょう。それをみすみすお小遣い制にさせられてしまうおとーさんたちって、どういう思考回路をしているのか、不思議でならなかったから。なにもおとーさんたちを批判しているわけでなく、単純にその思考回路を知りたかった。男の条件反射を刺激せよ先日、この積年の疑問が一気に解消されました。「一緒に住んだら、家賃とかどうする?」と、ヨメはぼくに尋ねました。家賃とか、の「とか」がかなり曲者だと、瞬間ぼくは感じましたが、つねに冷静沈着なヨメを前に、「とかってなに?」と言うことができず、「毎月決まった金額を渡すから、そこから払えばいいよ」と答えました。こういうのはもう、男の条件反射みたいなものです。「家賃、折半ね」と、しれっと言える反射神経が欲しかったと思っても、そんなもの、あとの祭りですよ。続けて、「わたしのお小遣いは?」と、ヨメが尋ねました。「毎月渡すお金の中から自由にとればいいよ」と、ぼくは答えました。「ということは、あなたもお小遣い制になるけど?」と、ヨメは、しれっとぼくに言いました。今度は「けど」が怪しい、なにか良からぬにおいがプンプンする、とぼくは思いました。が、長年このカラダに染みついてしまっている哀しい反射神経ゆえ、ぼくは「はい」と答えそうになりました。が、ここは踏みとどまった。新橋の駅前で、鉄でできている黒いメタリカルなSLよりカタくこわばった表情で缶コーヒーをすすっているおとーさんたちの姿が、反射的に脳裏をよぎったから。しばし沈黙がふたりを包みました。新橋のおとーさんたちが束になって、「お前、ここで踏ん張らないと、哀しい結末にしかならないぞ!寒空の下で飲む缶コーヒーもいいけど、ルノアールで居眠りこくのもいいぞ」などと、頭の中で応援してくれていました。おとーさん100人くらい?もっと?だからぼくは「小遣い制でもいいけど、おれ、個人事務所を持っているから、会社の経費とかいろいろあって…」と、思いつく限りの、かつ、ヨメが否定しづらそうな言葉を並べました。その間中ずっと、ヨメは黙ってぼくの話を聞いていました。ぼくの言い訳の言葉が尽きてもなお、ヨメは黙っていました。ぼくも負けじと黙っていました。がしかし、長年このカラダに染みついてしまっている哀しい反射神経ゆえ、気づくと「まあ小遣い制でもいっか」と口走っていました。沈黙はカネなり…!「沈黙はキンなり」という言葉をヨメは、幼い頃から「沈黙はカネなり」と読んできたのかもしれません。沈黙はカネなり…ってまあ、確かにそのとおりやなあ…と、新橋駅前にいるおとーさんたちも、物言わぬSLをぼんやりと眺めつつ、新婚当初、感心したのかもしれません。感心している場合では全然ないけど。(ひとみしょう/文筆家)
2017年11月14日お子さんが、自分でお金を使える年齢になるとともに出てくる、お小遣い問題。何歳から、いくらあげればいいのか、悩まれるお母さんも多いのでは。小学生以上の子供を持つ主婦50人に、お小遣いにまつわる問題解決のヒントをもらいましょう。お子さんがお手伝いのできる年齢になったり、学校でテストを受けたりする年齢になると、各ご家庭でお小遣いについて考える親御さんも多いでしょう。しかしそこに待ち構えるのは、・1回いくらが妥当なのか・どのタイミングであげればいいのか・子どもが無駄遣いをしないようにできるのかといった課題。定額やインセンティブなどのシステムも悩みどころです。そこで20代~50代の女性50名を対象に、お子さんのお小遣いまつわるアンケートを実施。前編では、小学生の子どもにお小遣いをあげている家庭が何割なのか。いつから、どのような形で与えているのか、という点に着目してお小遣い事情を探っていきます。■目次1.小学生の子どもにお小遣いをあげる家庭は約6割2.お小遣いは小学生から?お小遣いをスタートする時期3.小学生のお小遣いはいくら?家庭ごとのパターンありまとめ1. 小学生の子どもにお小遣いをあげる家庭は約6割はじめに、小学生にお小遣いを与えている家庭がいったいどの程度あるのか調べました。すると、システムに違いはあっても、およそ3/5の家庭ではお小遣いを与えているという結果に。【毎月あげている】■「月にいくらと決めて渡しています」(30代・正社員)【適宜あげている】■「お小遣いを何に使うか聞いた上で、親が必要だと判断した時にお小遣いをあげる事にしています」(40代・主婦)“お金の価値、貯金を含めた運用を学ばせたい”と考える家庭では、毎月定額のお小遣いを与えています。一方、“うちの子にお金の運用はまだ早いから”と考えている家庭では、適宜お小遣いを与えていることが明らかになりました。お小遣いを与えていない4割ほどの家庭では、欲しいものがあると言われたら毎回子どもと一緒に買い物に行くため、「現金を渡す必要がない」と考えているようです。2. お小遣いは小学生から?お小遣いをスタートする時期それでは、いつからお小遣いをあげはじめる家庭が多いのでしょう。もっとも多い意見は、「小学校1~2年生から」。実に6割のご家庭が該当します。【小学校1~2年生】■「小学校1年生から、お菓子を買う程度のお金を渡していました。早めにお金に触れさせると、お金の大切さと使い方を覚えます」(30代・正社員)■「小学校に上がると、友達と一緒に買い物に行くこともあるため」(50代・主婦)■「テストを受けるようになってから、お小遣い制を採用しました。テストの結果次第でお小遣いを支給します」(30代・主婦)もっと上級生になってからお小遣いをあげはじめた親御さんも、実のところきっかけはまったく同じ。次はもう少し具体的な部分を見ていきます。3. 小学生のお小遣いはいくら?家庭ごとのパターンあり現金でお小遣いを与えている家庭では、毎月いくら渡しているのか。千円単位でその割合を見ていきましょう。【千円未満~千円台】■「学年×100円のお小遣いを与えていました」(40代・主婦」■「学年にもよるが、大体千円前後が理想だと思う。それ以上は必要ない」(20代・パート)【2千円~3千円台】■「交友範囲を考えると、2千円程度で十分だと思う」(30代・個人事業主)■「週に2回ほど放課後友達と遊ぶので、月に換算すると8回ほど遊びに行くことになる。毎回300~500円ほど渡しているので、3千円台になる」(30代・パート)なかには子どもと相談をして、額を決めているというご家庭もありましたが、非常に少数派でした。では、どうやってお小遣いの額を決めているのか。アンケートの結果から、おおよそ次の4パターンに分けることができます。・親判断=学年を考慮・友達との関係性=子どもの友達付き合いを考慮・運用=貯金の仕方や、上手なお金の使い方を覚えさせる・ご褒美=テストの結果や、お手伝いの報酬とするこれらの4つのパターンは、額を決める根拠だけでなく、お小遣いをあげはじめたきっかけにも関連しています。各パターンの家庭がそれぞれどれくらいの割合をしめるのか、後編で詳しくご紹介します。まとめ6割の家庭が、小学校1年生からお小遣いを現金で与えているということがわかりました。同時に、お小遣いをあげはじめる学年に違いはあっても、同じような“きっかけ”を経て、お小遣いをあげるようになるという現状も見えてきました。後編では、上であげた4パターンそれぞれの割合に加え、お小遣いに許す使い道は何か。そもそもお小遣い制度を導入していないご家庭には、どんな理由があるのか。さらに深く、各ご家庭のお小遣い事情について見ていきましょう。【小学生の小遣い事情・後編】はこちらからアンケート実施期間:2017年7月12日対象:20〜50代の専業主婦、パート・アルバイト、正社員、派遣社員、個人事業主の方アンケート総数:50
2017年08月05日お子さんが小学生になり、お小遣いの導入を検討しはじめたお母さん。今あるお小遣い制度の見直しをしたいお母さん。今回は50人のお母さんに聞く、お小遣い制度のメリット・デメリットをご紹介します。ぜひ、このアンケートからお子さんに見合った渡し方を探してみてください。前編では、子どもにお小遣いをあげている家庭の割合や月額、与えはじめた学年といった点に着目して、小学生の小遣い事情について見てきました。【小学生の小遣い事情・前編】はこちらから後編では、何をきっかけにお小遣い制度を導入したのか、お小遣いで買ってよいものには何を含むのか、という点に迫ります。最終的に、主婦の皆さんはお小遣い制度についてどんなメリット・デメリットを感じているのか、ご紹介していきます。お小遣いのあげ方について迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。■目次1.お小遣い制は“お金の運用の勉強”になる!?2.お小遣いの使い道は何でもOK?2.賛否両論。子どものお小遣い制についてまとめ1. お小遣い制は“お金の運用の勉強”になる!?前編で、お小遣いをあげはじめるきっかけや金額について、次の4つのパターン分けができると言及しました。・親判断=学年を考慮・友達との関係性=子どもの友達付き合いを考慮・運用=貯金の仕方や、上手なお金の使い方を覚えさせる・ご褒美=テストの結果や、お手伝いの報酬とする世間では、どのパターンが最大となるのでしょうか。グラフで見ていきましょう。【お金の運用の勉強】■「お金という存在に早いうちから慣れてほしかったからです。最初は100円だけでも、それで何が買えるのか、という学習できるので」(30代・主婦)半数に近い家庭が、貯金やお金の計算、買うものの選択を学べるように、お小遣い制度を導入していると回答しています。未就学児ではなく「算数を学ぶ小学生からお小遣いを」という理由が多く見られました。ママ・パパに何を買うか相談させる、という家庭も少なからずありました。【友達との関係性】■「まわりがお小遣いをあげはじめたころに、友達と出かけたりするようになってきたので、まわりにタイミングをあわせた」(40代・パート)次いで多かった回答が、子どもの友人と足並みをそろえたというもの。子ども同士で買い物をする経験も大事ということでしょう。子どもだけでお金を使わせても大丈夫、という信頼ができれば、お小遣いをあげるようになるようです。【ご褒美として】■「お手伝いをしたらシールを1つ貼り、月末にその数の分だけお小遣いが貰えるようにした」(30代・主婦)1割にも満たない少数派ですが、ご褒美やインセンティブとしてのお小遣い制度を導入している家庭も。定額のお小遣いを与える前段階として、お金を使う練習をするためにご褒美制にしている、という回答もありました。2. お小遣いの使い道は何でもOK?では、お小遣いをもらった子どもたちは、何を買っているのでしょうか。そして、親御さんはその買い物についてどう考えているのでしょう。【遊び道具】■「食べ物と本は、まだ親支払いということにしているため、おもちゃがメインのようです」(30代・正社員)■「夕飯が食べられなくなるので、おやつは勝手に買わない約束にしていました。好きなおもちゃなどを買っていました」(50代・主婦)子どもたちにとって誘惑の代表であるおもちゃ。主婦の皆さんは、「限られたお小遣いのなかでやりくりしてくれるなら」とおおむね好意的にうけとめているようです。たくさんあるおもちゃから、欲しいもの・我慢できるものを自分で考える力もつく、といった意見も見られました。【おやつ】■「おもちゃや本などは親などが買ってあげることが多いので、ほとんどおやつ代になっています」(40代・主婦)■「あまり自分からお金を使いたがらないので、お菓子をかわせます」(20代・主婦)子どもの必要なもの、欲しいものは基本的に親が買ってあげている場合、どのようにお金を使うことを学ばせるのがよいのでしょう。その手段として選ばれたのが、おやつです。上記のようなコメントもありますが、お小遣いの金額的にお菓子以外のものは買えない、という方もいました。【交際費】■「主に欲しいものは友達の影響が大きいと思う。一緒にコンビニや駄菓子屋に行ったり、同じゲームをやったり、マンガを貸し借りしたり。友達付き合いには必要なお金もあると思う」(30代・主婦)放課後の買い食いを好意的に受け止めている、というよりは、友達との付き合いを大事にさせている、という印象を受けます。なお、少数ではありますが選ばれた“学用品”。これは、消耗品である日常使いの文房具のことではなく、コレクションとしてのかわいい文具のことを指していました。3. 賛否両論。子どものお小遣い制についてこれまでお小遣いは、“お金の運用”や“友達の関係性を大事にさせる”面を持つ、とご紹介してきました。ですが、前編でご紹介した通り、お小遣いを導入していない家庭もあります。最後に、お小遣い制度についてのメリット・デメリットについての声をまとめていきましょう。【賛成】■「『お金は大事だよ』と伝えるだけではどう大事なのか学べないから、自分でキチンと管理することはメリットがあると思う」(20代・主婦)■「自分でお金の管理をし、親の価値観以外の所でモノを買う事を始める事で、徐々に自分の考えというものが成長する気がします」(40代・主婦)【反対】■「お金は働いて手にするものという感覚を身に着けてほしいが、お小遣いはもらえるものと思ってしまっている」(40代・主婦)■「お金を持っていると不要なものを買ったり、友達とぶらついてたむろする機会を多く与えたりすることになりかねない」(50代・主婦)【その他】■「大人でもお金の価値観は違うので、家庭によって違うと思います。モラルもしっかり教えるべきです」(50代・個人事業主)子どもの自立心を認めるかどうかによって、賛成・反対と意見が変わってくる印象です。たしかに子どもだけで入れるお店もたくさんありますし、子どもがお金のトラブルに巻き込まれる話も耳にしていることでしょう。大事なのは、お子さんと家庭でしっかりと話し合うことではないでしょうか。まとめ前編・後編にわたり、小学生のお小遣い事情についての声をまとめてきました。お小遣いを与えている家庭もあれば、与えていない家庭もある。額や、お小遣いで買わせるものもさまざま。ですが、どの家庭でも“自分の子どもとお金の付き合い方”を考えた上で、お小遣い制の導入の可否や、システムを決めています。ぜひ、ご家庭のお子さんの成長、がんばり具合を見ながらゆっくり考えていただければと思います。その際は、このアンケートの結果が少しでもお役に立ちますように!アンケート実施期間:2017年7月12日対象:20〜50代の専業主婦、パート・アルバイト、正社員、派遣社員、個人事業主の方アンケート総数:50
2017年08月05日あげたいけれど、あげたくない。複雑な事情が見え隠れする夫婦のお小遣い。果たしてあなたは鬼嫁か平均か、それとも天使のような良妻か。20代~50代の女性50人の、お小遣い事情をのぞき見してみましょう。旦那のお小遣い、いくらですか?旦那はもっと飲み代やタバコ代が欲しいと値上げを要求し、妻はもっと将来のために貯蓄したい…月々のお小遣いについて、攻防戦を繰り広げるご家庭も多いのでは。今回、20~50代の女性50人を対象に、夫婦間でのお小遣い制度についてアンケートを実施しました。夫婦どちらが給料を管理して、お小遣い制度を導入しているのか?ズバリ、それぞれいくら渡しているのか?共働きと、専業主婦では金額は変わってくるのか?など、気になるお小遣い事情を聞いてみましょう。■目次1.あなたの家庭では、夫婦間でお小遣い制をとっていますか?2.夫婦間でお小遣い制をとっている場合、そのシステムについて教えてください。まとめ1. あなたの家庭では、夫婦間でお小遣い制をとっていますか?まず、そもそも各ご家庭でお小遣い制をとっているか伺ったところ、妻主導か夫主導かの違いはありますが、実に6割を超えるご家庭でお小遣い制度を導入していることがわかりました。【お小遣い制(妻主導)】■「結婚して県外に来たので、退職しなくてはいけなくなり、小遣い制にした。」(30代・主婦)■「夫は2万円、自分は5千円程度です。昔は夫の金額はもっと多かったのですが、転職したのとタバコを辞めたので減額しました。」(30代・専業主婦)■「自由に使っていいようにすると、とめどなく使ってしまうので。お金の管理は妻の仕事」(30代・正社員)専業主婦、共働きともに、夫の自由な金銭感覚を抑えるべく、小遣い制を導入しているご家庭は、全体のおよそ半分。やはり妻が家計の財布の紐を握っているケースが多いようですね。各家庭の家計において一番ネックなのは、夫の金遣い、ということでしょうか。【お小遣い制(夫主導)】■「妻である私が、月1万円を家事代としてもらっています。」(50代・主婦)■「夫が自分のお小遣いも私のお小遣い(生活費も)もきちんと計算して管理してくれています。」(20代・正社員)■「夫だけが小遣い制です。そのため、本人が管理しています。」(30代・主婦)こちらは夫が家計を握っているご家庭のコメント。夫が稼いだ給料は、夫がそのまま管理しているというケースです。専業主婦の中には、退職前の貯金を崩して自分のお小遣いとしている、という意見もありました。いずれ働きに出る、というご家庭でないと難しいかもしれませんね。【小遣い制度なし】■「家計の中でお小遣いの項目を作れるほど余裕がない。」(30代・主婦)■「適当に分けているので、お小遣い制にしていません。その都度どうにかすればいいと思う。」(40代・主婦)■「夫婦それぞれの収入は各自で管理し、家計はそれぞれが臨機応変に負担する。」(40代・個人事業主)一方、お小遣い制度を導入していないご家庭では、家計簿や通帳で残金を確認しているというもの。お小遣い制としてはっきりさせるほど、お金を使わないから、というご家庭が多い印象です。もらうとそれだけ使ってしまうというご家庭でも、お小遣い制ではなく、都度レシートで管理をする、という意見も。この回答は、一度お小遣い制度を導入したが合わなかった、というご家庭に多い傾向です。2. 夫婦間でお小遣い制をとっている場合、そのシステムについて教えてください。次の設問は、「妻と夫のどちらが主導となって、お小遣いを相手に渡しているのか」というもの。また、どういった形でお小遣いとしているのかを聞いてみましょう。【夫のみ(妻主導)】■「主人はタバコや自分の趣味で使用するので、それは小遣い制にしました。それ以外は、申告制にしています」(30代・正社員)■「夫に月3万円を渡している。臨時出費や付き合いが多くなるときには、妻の基準でさらにプラスでお金を渡すようにしている。」(20代・パート)■「夫へは小遣いを渡し、私は欲しいものがあれば夫に相談して購入する。」(20代・主婦)共働きのご家庭は、妻が強いという印象を受けます。どのご家庭でも、夫の無駄遣いを防ぐように財布の紐は固く結んでいるようですね。なかには妻にまでお小遣い制度が発生すると厳しい、といった意見も。少数派ですが「妻のみ小遣い制(夫主導)」では、生活費+αであったり、家事代としてもらったりしているようです。どのコメントからも、家事や仕事のがんばりを認めてもらった対価だ、というおだやかな印象を受けます。【夫婦ともに(妻主導)】■「夫主導にすると夫が指定する金額を欲しがるので妻が主導。生活費を考えて、余裕のある分をお小遣い制にしています。」(30代・正社員)■「妻が預金通帳を管理し、給料日に引き出して夫に決まった額を手渡している。」(50代・主婦)妻主導でお小遣いの金額を決めているご家庭では、夫の無駄遣いを気にする声が非常に大きい印象を受けます。少数ではありますが、夫婦間で不平等とならないよう、意識されている意見もありました。共働きのご家庭では同金額をお小遣いとする。専業主婦のご家庭では、話し合い、無理のない金額を妻が管理した生活費の残りから払う、など。【夫婦ともに(夫主導)】専業主婦の方が過半数以上を占めた意見です。化粧品や交際費が払えるだけの金額を、夫がお小遣いとして給与や家計費から払ってくれるというご家庭の中には、こんな声がありました。■「夫が預金残高の入った通帳を見せたくないから、夫が主導で小遣いを払ってくれる。通帳を盗られるのが嫌みたい。」(30代・主婦)なんともシビアに聞こえますが、案外こういう考え方の夫も多いようです。まとめ各ご家庭でのお小遣いに関する考え方についてまとめてきました。無駄遣いを防ぐためにお小遣い制度を導入している、という考え方が大半をしめています。同じお小遣い制度を導入しているご家庭でも、話し合いで金額を決めるのか、有無を言わせず決めた金額を相手に渡すのか。ちょっとした立ち位置の違いはあるようです。後編では、お小遣いの実態について、さらに深く掘り下げていきます。果たして、よそのご家庭ではいくらをお小遣いとしているのか。お小遣いに含まれる使い道とは何なのか、またメリット・デメリットについても生の声を聞いてみましょう。【旦那の小遣い・後編】はこちらからアンケート実施期間:2017年7月12日対象:20代〜50代の専業主婦、正社員、パート・アルバイト、個人事業主の方アンケート総数:50
2017年08月04日夫が飲みに行くたびに、おかわりを求められるお小遣い。主婦たちはそれを許しているのか?今回は、お小遣いとして渡す金額や、許す使い道、はたまた賛否両論について赤裸々に語ってもらいました。この記事が、あなたのご家庭で行われる、お小遣い攻防戦に役立ちますように。夫婦がもめる原因にもなりかねない、お小遣い事情。20~50代の女性を対象に伺ったところ、6割を超えるご家庭が導入していることがわかりました。その中でも妻と夫のどちらが家計自体を牛耳っているのかで、各ご家庭でのお小遣いのシステムは変わってくるようです。【旦那の小遣い・前編】はこちらからそんな各ご家庭のお小遣い事情を紹介した前編に続き、後編ではお小遣いの実態について、さらに深く掘り下げていきます。果たしてよそのご家庭ではいくらお小遣いとして支給されているのか。飲み代やタバコ代は、夫のお小遣いとして妥当なのか。またお小遣い制のメリット・デメリットについても生の声を聞いてみましょう。■目次1.夫婦間でお小遣い制をとっている場合、月あたりの金額はいくらですか?2.夫婦間でお小遣い制をとっている場合、その使い道について教えてください。3.夫婦間のお小遣い制について、メリットまたはデメリットに感じることを教えてください。まとめ1. 夫婦間でお小遣い制をとっている場合、月あたりの金額はいくらですか?まずは、月額いくらがお小遣い代としての相場なのか、見ていきましょう。アンケートはそれぞれ、20〜50代の女性50人を対象にしています。■「夫の小遣いは毎月1万円としている。給料の金額を考慮すると、これでも高いほうだと思う。」(30代・パート)■「夫のみお小遣い制。給料の1割の2万円をお小遣いとしてあげています。」(30代・主婦)■「夫の小遣いは手取りの10%と決めています。5万円は多いかなと思うのですが、がんばってくれているので。」(40代・主婦)本当はもっと夫にお小遣いをあげたいけど、生活費の余裕や貯蓄を考えると、これが限界…というご家庭がほとんどでした。1万円台をお小遣いとしてはいるものの、足りなくなったぶんは追加で渡しているので、結局いくらかわからない…というご家庭も。妻に関しては、必要なものを都度買ってもらうか、家計をやりくりして残ったぶんがお小遣いになる、といった傾向が強いようです。また、家計は夫の給料でまかない、妻の給料はそのまま妻のお小遣いになる、という猛者もいました。2. 夫婦間でお小遣い制をとっている場合、その使い道について教えてください。上の設問で、1万円台、2万円台をお小遣いとする家庭が多いことがわかりました。では、家計費に含まず、そのお小遣いの中でやりくりを求められるものとは?日々出ていくタバコや昼食代、たまにではあるけれど、大きな金額になる交際費や娯楽費など、選択回答してもらいました。【趣味・娯楽】■「趣味や、娯楽に使っていますね。そのために、毎月がんばっているので!」(20代・主婦)■「昼食もお弁当持参なので、特に使い道もなく、趣味のものを買っているようです。」(40代・個人事業主)必要経費外で設定した金額だからこそ、家計にも響かないので、夫が好きに使おうが気にならない傾向です。また妻である自分も趣味を楽しみたいから、夫の趣味を否定しないと、どの方も好意的でした。【交際費】■「会社の飲み会は家計費から出しますが、個人的な飲み会は自分のお小遣いから出してもらっています。」(30代・主婦)■「飲み会を家計に含めると、際限なく大きなお金が飛んでいくので。」(50代・パート)夫が月に何度も飲みに出かけてしまう。誘われた飲み会すべてに参加しないよう、お小遣いという制限を設けた、という方もいました。自分は飲み会に行かないから、夫には限られたお小遣いの中でやりくりをさせている傾向も。3. 夫婦間のお小遣い制について、メリットまたはデメリットに感じることを教えてください。これまで、お小遣いはいくらに設定しているのか、お小遣いは何に使っているのかをご紹介してきました。お小遣い制を夫の無駄遣い対策として導入している方が多い印象だったのですが、反対の意見が11人いました。ここでは、お小遣い制に対する賛否の声をご紹介します。【賛成】■「その範囲で使うように取り決めて、追加なしにしているので、後で請求されることがなくていい」(40代・主婦)■「お小遣い制にすることによって、家計の管理がしやすくなる。」(50代・主婦)決まった額をやりくりするから、無駄遣いを防げる。余らせた分を貯めて、別のものを買おうとする中で、節約も覚える。また、お小遣いを好きなことに使うためにがんばれる。こういった好意的なコメントが大半な中、■「男はお金と時間があるとろくなことをしないし、あればあるだけ使うので、きちんと管理が必要だと思う。」(50代・主婦)といった、夫の性格をわかっているからこそのコメントもありました。【反対】■「金額を決めるのも容易ではないし、使い切ろうと思ってしまうので、もったいないこともあります。」(30代・主婦)■「突然の出費に対応できない。貯金を使い込んだりしていた。余裕が無い。」(40代・主婦)一方のお小遣い制には反対だ、とする方は、全員が専業主婦の方でした。月々で異なる出費に臨機応変に対応できない、そもそもお小遣いの運用が面倒…そんな意見が多い傾向にあります。また、夫が稼いできたお金だから、という意識もあるようです。まとめ全体を通じ、“家を買いたいから節約のために”お小遣い制度を導入しているという声が上がっていました。何かのために節約する必要がある方には、一定の金額を設定できるお小遣い制が見合っているのでしょう。今回のアンケートでは、妻と夫のどちらが家計を握っているかによって、お小遣いの額に対する発言力の大きさが変わる印象を受けました。お小遣いにあまり金額をさけないとしても、ぜひお互いが納得のできるまで話し合いをしてください。アンケート実施期間:2017年7月12日対象:20代〜50代の専業主婦、正社員、パート・アルバイト、個人事業主の方アンケート総数:50
2017年08月04日お子さんが成長してくると「そろそろお小遣いをあげたほうがいい?」「いくらあげるべき?」と悩むママも多いでしょう。親しいママ友にも、お金の話はちょっと聞きにくいもの。ましてや夫のお小遣いとなると、さらに聞きにくいですよね。今回はそんな夫や子どもの「お小遣い」について、相場や使いみちをご紹介します。「お小遣い制」にはどんなメリットがある? そもそも「お小遣い制」にはどんなメリットがあるのでしょうか?まずは夫の場合です。2016年に新生銀行が実施した『サラリーマンのお小遣い調査』によると、既婚の男性会社員のうち65.8%が「給与の全額」を家庭に入れており、世間の旦那さんの7割近くがお小遣い制であることがわかります。データ引用元: 「2016年サラリーマンのお小遣い調査」結果について|新生銀行 夫をお小遣い制にするメリットとしては、家計の管理がしやすくなる、浪費の予防になるといったことが挙げられます。子どものお小遣いについては、前提として「必要なときに渡す」「定期的に決まった額を渡す」という2種類の渡しかたがあります。一般的には後者を「お小遣い制」と呼ぶことが多いようです。子どもを「お小遣い制」にするメリットとしては、お金の大切さや貯蓄のしかたを学べる、将来に向けてお金の使い方をコントロールする訓練になる、といったことが挙げられます。夫のお小遣い、ライフステージ別の相場は?夫のお小遣いについて、気になる相場を早速チェックしてみましょう。なお、以下のデータはいずれも前出の『 「2016年サラリーマンのお小遣い調査」結果について|新生銀行 』を参照にしています。男性会社員全体の月平均お小遣い額は、ズバリ37,873円です。ただしこれには未婚の男性も含まれているので、次に夫(既婚男性)のライフステージ別平均額(1ヶ月あたり)を見てみましょう。・既婚・子どもなし・共働き:42,116円・既婚・子どもなし・妻専業主婦:31,977円・既婚・子どもあり・共働き:30,083円・既婚・子どもあり・妻専業主婦:32,254円このように、いわゆるDINKS世帯(既婚・子どもなし・共働き)の夫のお小遣いがもっとも高額となっています。また、「子どもあり」のなかでも未就学児~大学生までの子どもがいる世帯は、全体として夫のお小遣いが少なめ(月平均25,000円~35,000円くらい)で、子ども全員が社会人になると増額(月平均42,291円)する傾向があるようです。まとめると、パパのお小遣いは月に3万円前後、お子さんがいない場合は3万円~4万円くらいが相場といえるでしょう。夫たちはお小遣いを何に使っているの? 世間の旦那さんたちは、お小遣いを何に使っているのでしょうか? 既婚男性に限ったデータではありませんが、前出の『2016年サラリーマンのお小遣い調査』によると、男性会社員のお小遣いの「必要不可欠な使いみち」トップ5は次のようになっています。第1位:昼食代第2位:趣味の費用第3位:嗜好品代第4位:飲み代第5位:携帯電話代なかでも昼食代は全体の50%以上を占めています。お小遣いのやりくり(節約の方法)でも「昼食代を安くする」がトップとなっているなど、世間の既婚男性たちはお小遣いの大部分を昼食代に割いているようです。もし夫がしょっちゅう「お小遣いが足りないんだけど…」と主張するようなら、弁当や飲み物の持参を提案してみてもいいかもしれません(だれが弁当を作るのかという問題はありますが…)。子ども(小学生~高校生)のお小遣いの相場は? 子どものお小遣いの相場はどうなっているのでしょうか?金融広報中央委員会の『暮らしと金融なんでもデータ2014年』によると、毎月お小遣いをもらっている小学生の場合、低学年~高学年で共通して「500~700円」が最も多い金額帯となっています。次に多い金額帯は低学年で「100~200円」、中~高学年では「1,000~1,500円」です。学年別の平均金額は次のようになっています。・低学年:949円・中学年:896円・高学年:1,087円また、中学生では月に「1,000~2,000円未満」がもっとも多く、平均金額は2,502円でした。高校生になると全体に金額が上がり、「5,000~7,000円未満」がもっとも多く、平均金額は5,305円となっています。このように、小学生は全体的として500円前後が相場ですが、中学・高校生と年齢が上がるにつれてお小遣いの相場も上がっています。データ引用元: 暮らしと金融なんでもデータ2014年|金融広報中央委員会「知るぽると」 子どものお小遣いはいつ渡す? お小遣いというと「月にいくら」という渡しかたをイメージするかもしれませんが、実はお小遣いを定期的にもらっている小学生はそう多くありません。前出の『暮らしと金融なんでもデータ2014年』によると、お小遣いのもらいかたとして、小学校低学年の6割近くが「ときどき」と回答しています。「月に1回」はわずか13%程度です。中学年になると「ときどき」が4割強、「月に1回」が3割強で、高学年では「月に1回」が5割強、「ときどき」が3割程度となっています。また、お小遣いを「ときどき」もらう場合、1回あたりの金額はそれほど高額ではありません。小~中学年では100~200円程度がもっとも多く、高学年では1,000円程度が多くなっています。この結果からお小遣いの渡しかたを考えてみると、お子さんが小学校低学年になったら、まずは必要なときに少額のお小遣いを渡すことからスタートするご家庭が多いのではないでしょうか。学年が上がり、お金を計画的に使ったり自分で使いかたを考えたりできるようになったら、定期的にある程度まとまった額を渡すといいでしょう。子どものお小遣いの使いみちは? 次に、子どもの一般的なお小遣いの使いみちをチェックしてみましょう。前出の『暮らしと金融なんでもデータ2014年』によると、学年別の使いみちトップ3は順に以下のようになっています。【小学生】・低学年:おかしやジュース、おもちゃなど、ゲームをする・中~高学年:ゲームソフトやおもちゃるい、おかしやジュース、まんが【中学生】おやつなどの飲食物、友達との外食・軽食代、友達へのプレゼント【高校生】おやつなどの飲食物、友達との外食・軽食代、休日に遊びに行く交通費このように、お子さんの年齢が上がるにつれて、お友だちと過ごすときにお小遣いを使っていることがわかります。お小遣いをあげるか否かはご家庭の方針によりますが、お子さんが交友関係や社会生活を維持するために、ある程度のお小遣いは必要だといえそうです。とはいえ、「〇〇ちゃんの家はいくらもらっているから」という理由でお小遣いの金額を決める必要はありません。また、お子さんがお小遣いを「もらえて当然のもの」と考えてしまうのも、将来を考えるとあまりいいことではありません。年齢に応じて金額を上げる場合は「なぜ額を上げるのか」「何に使いたいのか」といった内容をお子さんとしっかり話しましょう。「お小遣いを上乗せしてほしい場合はそれに応じた手伝いをする」など、家庭内でルールを決めておくのもひとつのやりかたです。ご家庭の方針や家計の状況に応じて臨機応変に今回は、夫と子どものお小遣いについて、相場や使いみちをご紹介しました。ここでご紹介した内容はあくまで一般の平均値です。お小遣いについて「これが絶対の正解」という額や渡しかたはありません。ご家族とも相談しながら、ご家庭の状況に応じて臨機応変に決めてくださいね。
2017年04月16日「お小遣いを増やしてほしいと言われるけれど、うちの夫のお小遣いは少ないのかしら」「家計が苦しいのは、お小遣いが多いせいじゃないかしら」。そう思うことはありませんか?働く人のお小遣いはどのくらいが適切なのでしょうか。今回はビジネスパーソンのお小遣い事情について、平均額や使途のほか、やりくり方法も含めてご紹介します。夫にお小遣いはいくらわたしてる?収入に対する割合は?女性にとって、夫のお小遣い額は家計の悩みの種ですよね。世の中の人は夫にいくらくらいお小遣いをわたしているのでしょうか。以下で見ていきましょう。【夫に渡すお小遣いの額】女性が夫に対してわたしているお小遣いの額は、月数千円程度から100,000円近くとさまざまです。さらに申告制でお小遣いがない人もいます。この違いは、まず昼食代が含まれるか含まれないかに左右されているといえるでしょう。またほかにも、職種や業種柄、交際費がかさむ場合はお小遣いの額も大きくなる傾向にあります。【収入に対するお小遣いの割合は?】ひとつの目安として年収の10%をお小遣いとするという考え方があります。たとえば年収7,500,000円だとした場合、ひと月のお小遣い額は以下のように計算できます。年間のお小遣い=7,500,00×0.1=750,000円ひと月のお小遣い=750,000÷12=62,500円。ここでは、月収ではなくボーナスを含めた年収で計算するのがポイントです。お小遣いが収入に対する割合で決まるとすれば、仕事をがんばるモチベーションにもなりますよね。なお夫婦お小遣い制の場合は、夫婦の合計が、夫婦の合計収入の10%となるのが理想的だとされます。このとき、使い道は夫婦共通にするようルールを設けましょう。たとえば昼食代を含むか含まないか、飲み会をのぞいた夕食代を含むか含まないかといったことは夫婦平等にしてください。ビジネスパーソンのお小遣いの平均は?働く既婚の男性に限らず、働く人のお小遣いは平均でどのくらいなのでしょうか。新生銀行がビジネスパーソン1,836人に対して実施した調査の結果を中心に見てみましょう。【ビジネスパーソンのお小遣い平均額】調査によると、男性会社員の平均お小遣い額は月38,873円です。ただし、額には年代別に差があります。20代は40,879円で、前年より2,700円近く増加しているという結果です。一方30代、40代は前年より減少し、36,000円前後となりました。なお女性会社員のお小遣い平均は月33,502円で、男性よりも5,000円程度低い額です。全体的に、ビジネスパーソンのお小遣い額は緩やかな減少傾向にあります。男性会社員のお小遣いについて、ライフステージ別に見てみましょう。未婚者と、既婚・共働き・子どもなし世帯のお小遣いは40,000円を超えています。一方、子どもあり世帯は30,000円を少し超える程度です。さらに子どもあり世帯を細かく見ると、子どもが社会人の世帯におけるお小遣い平均は40,000円を超えていますが、大学生以下の世帯は20,000円台~30,000円台となっています。教育や子育てにかかる費用との兼ね合いで、お小遣いが減っている傾向にあるといえるでしょう。【お小遣いの使い道とやりくり術】お小遣いの使い道については、男性会社員は昼食代約51%、趣味が約29%、嗜好品代が約29%となっており、お小遣いの半分以上が昼食代に使われていることがわかります。一方、女性会社員は身だしなみのための費用が約48%、昼食代が45%、ファッション費用が38%で、化粧品などにかける費用が多くかかっていることがわかるでしょう。限られたお小遣いのなかでのやりくり術については、男性は「昼食費を安くする」「外で飲む回数を減らす」「弁当を持参する」が上位でした。女性も「昼食費を安くする」「弁当を持参する」「水筒を持参する」といった方法が上位に挙がっています。男女とも、昼食代がお小遣いの大半を占めていることを考えると、もっともなやりくり術であるといえますよね。お小遣いが不足したときの対処については、男性は「使わず我慢する」が約62%と大半です。そのほか「預貯金を取り崩す」、「家計から捻出する」が20%前後となっています。女性も「使わず我慢する」が62%であるほか、「預貯金を取り崩す」「家計から捻出する」が20%台です。男女とも、カードローンやクレジットカードを使うという方法は割合が少なく、手元にあるお金で何とかやりくりしようという考えが見て取れました。【今後お小遣いが上がる予定は?】「今後お小遣いが上がる予定はあるか」という質問に対しては、男性会社員、女性会社員ともに「現状維持」が60%前後という結果で、上がったり下がったりする可能性がある層は限定的でした。細かく見ると、男性は若い人ほど上がる予定がある人が多く、年配の人ほど下がる予定の人が多い傾向が見られます。年収が上がっている最中の世代はお小遣い増も期待できるのかもしれません。ビジネスパーソンのランチ代はどのくらい?働く人におけるお小遣いの使途の大半を占めるランチについては、1回あたりどのくらいの金額が一般的なのでしょうか。以下で新生銀行の調査と、マルハニチロホールディングスによる調査の結果を中心に見ていきましょう。【働く人のランチ代の平均】新生銀行の調査によると、男性会社員の昼食代平均(弁当持参時をのぞく)は1回587円です。30代、40代は600円を超える一方、20代は500円台となっています。若い人ほどランチの節約志向が強いといえるでしょう。一方、女性会社員の昼食代は674円という結果です。女性は男性とは違い、20代がもっとも高く762円のランチ代となっています。若い女性は友人と外食する傾向も高そうですよね。男性会社員の昼食代は横ばいですが、女性会社員の昼食代は上昇傾向にあります。男性会社員のランチ代をライフステージ別に見ると、既婚・共働き・子どもなし世帯がもっとも高く643円となっています。なお昼食の内訳は、男性は持参弁当が約35%、社食が約20%、購入した弁当が約20%という結果でした。社食や購入したお弁当の割合が多ければ、昼食代を1,000円以内に抑えられそうです。一方女性は持参弁当が約50%を占めます。男女とも外食は低い数値でしたが、上記の平均昼食代を見てみると、女性のほうが「外で食べるときにはぜいたくに、それ以外は節約」といった志向が強いのかもしれません。【ランチスタイルもさまざま】マルハニチロホールディングスが1,000人のビジネスパーソンを対象にして行った別の調査によると、ランチスタイルもさまざまあることがわかります。たとえば、会議やミーティングをしながらのランチ「パワーランチ」を経験している人は28.8%となっています。また社外の人と交流しながらのランチ「社外交流ランチ」は21.5%、勉強会をしながらのランチ「勉強会ランチ」は19.2%という結果です。これら3つのランチは、課長クラス以上になると経験率が高い傾向にあります。課長クラス以上のパワーランチ経験率は53.4%、社外交流ランチ44.7%、勉強会ランチ32%という結果です。このようなランチスタイルによっても、ランチにかかる費用は変わってくるといえるでしょう。仕事にかかわるランチが多いという人には、多めにお小遣いをわたしたほうがいいかもしれません。【ランチの費用を抑えたい!社食への要望もあり】マルハニチロホールディングス調べによると、ビジネスパーソンのランチに対する考え方は、「ランチの費用を抑えたい」が75.5%を占めています。大多数の人がランチの費用を抑えたいと考えているという結果です。先述したお小遣いのやりくり術にも通じるものがありますよね。一方で、「ランチがおいしくないと、午後からがんばれない」という意見は4人に1人が持っているという結果になっています。お小遣いを使う以上、安くて充実感のあるランチを食べたいと考えるのではないでしょうか。安くて充実したランチについては、社食の評価が高い点が特徴です。社食がない人に対して「社食が欲しいか」聞いたところ、「欲しい」と回答した人が41%を占めました。社食については栄養バランスのよさもメリットとして挙げられています。さまざまなメニューのある社食であれば、財布にも体にもやさしいランチを楽しめるかもしれません。1回の飲み会代はいくら?ランチと並ぶお小遣いの使途が飲み会代です。みなさんは飲み会代にどのくらいの金額を使っていますか?以下では、新生銀行の調査と、キリン食生活文化研究所の調査の結果を中心に見ていきましょう。【飲み会代の平均額】新生銀行の調査によると、男性会社員における1回の飲み会代は平均5,102円、女性会社員の平均は3,915円となっています。男性会社員は50代が5,500円を超えているのが特徴です。男女平均を出すと、1回約4,500円の計算になります。ただし、職場の人と飲むとなると、少し額が下がってきます。キリン食生活文化研究所が行った調査によると、職場の人とお酒を飲むときにおける1回あたり平均予算は、4,208円です。上記の4,500円との差を見てみると、接待のときなど、社外の人と飲む場合に飲み会代が高くなるのではないかと考えられます。年代が上がり責任のある立場になるほど、接待などの場での飲み会が多くなるとも考えられるでしょう。飲む相手によってもこの額は異なります。上司と飲むときは3,899円、同僚とは3,822円、部下とは4,903円という結果です。上司が部下におごっているということが結果からよくわかります。また同僚と飲むときは節約志向が高まっている点も特徴です。飲む相手や飲み方によって、お小遣い代を考えたいものですよね。【飲み会代のやりくり方法】飲み会代のやりくり術としては、「外で飲まずに自宅で飲む」という方法がメジャーです。新生銀行の調査によると、男性会社員は、「自宅で飲む」人の割合が35.1%となっています。外に飲みに行く人の割合が減少しており、40代、50代は自宅で飲む人の割合が飲みに行く人の割合を上回っているのが特徴です。女性も年代が上がるにつれて外に飲みに行かず、自宅で飲むという人の割合が増加しています。自宅で飲む場合の1回の平均飲み代は、男性2,734円、女性2,450円ですから、外に飲みに行く場合と比べて半分程度です。お小遣いをやりくりしたいという人は「家飲み」に切り替えてみてはいかがでしょうか。1か月に飲み会は何回ある?新生銀行の調査によると、男性会社員の平均外飲み回数は月2.3回、女性は平均2.0回で、男女とも前年より減少しています。年代別に見ると、男性は20代がもっとも多く2.6回という結果です。お小遣いの節約のためであればできるだけ減らしたい飲み会の回数ですが、お付き合いから減らせないのが現状です。キリン食生活文化研究所の調査によると、職場の人と飲む機会が「必要」と答えたのは約半数でした。そのうち「上司と」の機会が必要と答えたのは、若い男性がもっとも高く、47.0%という結果が出ています。一方、若い女性は「同僚と」飲む必要があると答えた割合が高くなっていました。また男性ではすべての年代で「部下と」が飲む必要があると答えた割合が高くなっています。職場におけるコミュニケーションの円滑化のために、また人生の勉強のために、飲み会の機会は必要なのかもしれません。それぞれの飲み会に対する考え方や職場の雰囲気を踏まえて、お小遣いを渡すようにするとよいでしょう。まとめ今回は働く人のお小遣い事情について、ご紹介してきました。趣味によるストレス解消やお付き合いなどを考え、お小遣いは無理のない範囲で設定したいものですよね。今回ご紹介した「収入の10%」を目安に、夫婦でお小遣いについて改めて話し合ってみてはいかがでしょうか。
2017年03月27日中学生の息子、友達と遊びに行くのは良いことなんだけど…Upload By かなしろにゃんこ。息子が中学生だったときのことです。当時は、毎月3000円のお小遣いを渡していました。しかし中学2年生のころからゲームセンターやファーストフード店に友達と週1回程度行くようになると、友達はもっとお小遣いをもらっているようで、遊びに行くたび「小遣いを前借りさせてくれ」とお願いをしてくるようになりました。遊びに行くのも大切な社会勉強!Upload By かなしろにゃんこ。お金を渡さないと親の財布からお金やカードを盗ることもありました。これはたまらん!と思い、息子との話し合いの末、お金を「貸す」ことにしました。ただし、高校生になったらアルバイトをして返済するルールです。子どもにお金を借りさせるなんて…と思われるかもしれませんが、今まで人間関係でつまづいてきた息子にとって、人付き合いは大事な勉強の場で、社交代は必要だと考えたのです。でも、ただお金をあげて甘やかすのはイヤですし、そんなお金は我が家にはありません。遊んだ分はきちんと返済させ、「お金を借りるって苦しいこともあるんだ」ということもわかってもらえればいいかな?と思いました。高校生になり、アルバイトを始めた息子。お金を返し始めたと思いきや!Upload By かなしろにゃんこ。高校生になるとイヤイヤではありましたがアルバイトをはじめた息子。毎月少しづつ返済をするようになりました。でも中学生時代に借りた分が返済し終わるころ、またお金を借りに来るようになりました。高校生の遊びはカラオケにキャンプにと中学生の頃よりもお高くなるようで…高校3年生、未だに借金は0になりません(笑)。そろそろお母さんローンは返済だけの受付にしようかと考えています。
2016年12月06日子どものお小遣いは、親の頭を悩ませるもののひとつ。お金の大切さを学んでほしいけれど、早くからお金を持たせるのも心配。お小遣いの額や、渡し方など、ほかのママたちはどのようにしているのでしょうか。■お小遣いの頻度は、月1? ときどき?「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度」(金融広報中央委員会 調査時期2015年12月~2016年3月)によれば、7割以上の小学生がお小遣いをもらっていました。もらう頻度については、「ときどき」と答えた児童は低学年が57.3%、中学年は47.8%、高学年が38.3%となりました。「月に1回」と答えた児童は、低学年では13.4%、中学年では32.1%、そして高学年で45.0%となり、学年が上がるにつれて「ときどき」だったお小遣いが「月に1回」と変化していることがわかります。■平均的なお小遣いの金額と使いみち小学生の子どもに月に1回お小遣いを渡している家庭で、最も多かった額が「500円」でした。しかし、ときどきお小遣いを渡す家庭では、低学年と中学年が「100円」、高学年は「1000円」と金額に大きな差が見られました。お小遣いの使いみちでは、どの学年でも「おかしやジュース」が最も多いという結果に。2位以下の回答では、低学年は「おもちゃ」や「ゲームをする」が多く、高学年になると「まんが」が上位に上がってくるなど、趣味や娯楽の傾向が強くみられました。■子ども同士のコミュニケーションにもお小遣いは必要あまり多くのお金を1度に渡すと、“お金を貯めて欲しいものを買う”というステップを学ぶことができません。しかし、友達と一緒にゲームをしたりお菓子を買ったりするなど、子ども同士の遊びの場にもお金は必要。わが子だけお小遣いが極端に少ないと、子ども同士のコミュニケーションに支障をきたしてしまうことも考えられます。■お小遣いとセットで実施したい「お小遣い帳」お小遣いを渡したら、すぐにお小遣い帳に記入し、お金を使った日の夜には、必ずお小遣い帳に記入する癖をつけさせましょう。ただお小遣い帳を渡して「つけておきなさい」というのでは効果がありません。必ず親が一緒になってお小遣い帳をつけるよう見届けること。どれだけのお金を使い、どれだけお金が残っているか、子どもと毎回確認する。それにより、子どもにも自分がお金を管理しているという実感が生まれるのです。子どもが主体となってお金の大切さを学ぶことができるのがお小遣いです。しかし金銭感覚を身につけていくには、子どもに任せっぱなしにするのではなく、親も一緒になってお金の大切さや使い方を教えていくことが大切です。(参照)「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度」/金融広報中央委員会
2016年11月15日月々のお小遣い…これは世の既婚男性にとって大きな悩み事のひとつではないでしょうか。ビザ・ワールドワイドが2016年5月に発表した「お小遣いに関する調査」によると、お小遣いの平均金額は、東京では月40,610円、大阪では月35,256円という結果。日割りにすると1,000円ちょっと。日々の昼食代は賄えても、趣味や交際費に使うお金は限られてしまいますよね。しかし妻にお小遣いの増額を頼むのは至難の業です。今のお小遣いで飲み代もやりくりするしかない…というみなさまに、「せんべろ居酒屋」の魅力をお伝えしたいと思います。 「せんべろ」とは?「せんべろ」とは文字通り「千円でべろべろに酔う」の略称で、「せんべろ居酒屋」とはそれが可能なお店のこと。居酒屋で千円と聞くととんでもない料理やお酒が出てくるのではないかと思うなかれ。各店様々な工夫を凝らし、良質な食事を格安で提供しているのです!せんべろその1: 立ち飲み屋その代表的な例が立ち飲み屋。席料・お通し代などを取らず、立ち飲みにすることで顧客の回転率を上げ、その分料理を安く提供しています。最近では中目黒や新宿三丁目などを中心に“入りやすい”雰囲気を重視したお店があり、立ち飲み屋でせんべろデビューするにはもってこいです。> 晩杯屋@中目黒> うけもち@水道橋> いっぷく@新宿三丁目せんべろその2: ちょい飲み座席があっても席料・お通し代がなく、ちょい飲みを堪能できるお店も増えています。こうしたお店は新橋・池袋などに多く、都内のサラリーマンが「帰宅前の一杯」を楽しむことができる場所として賑わっています。> 豚娘@新橋> ワタル@新橋> ふくろ@池袋せんべろその3: 上級者向けの角打ち少々上級者向けになるかもしれませんが、角打ちという手段もあります。角打ちとは、「酒屋の店頭で酒を飲むこと」。角打ちのために店内にスペースを用意している酒屋もあります。お店の外や中にちょっとした飲みスペースがある酒屋…見たことありませんか?酒屋なので当然居酒屋よりも安くお酒が提供でき、格安でおつまみや軽食を用意しているお店もあります。立ち飲みやちょい飲みに慣れてきたら角打ちに挑戦してみる、というのも通らしくておすすめです。> 君嶋屋@銀座> 角打ちフタバ@蔵前> 加島酒店@人形町限られたお小遣いの中でもおいしく飲みたい。こうしたニーズがあるからこそ生まれた「せんべろ居酒屋」で、安くおいしくお酒を堪能してみてはいかがでしょうか?データ出典ライター:メオトーク編集部
2016年09月07日こんにちは。ファイナンシャルプランナーのyossyです。結婚した後にお小遣い制になった、という家庭は多いかもしれませんが、皆さんはどれくらいの金額をもらっているのでしょうか。また、それに対して納得感はありますか?夫婦の間でも、お小遣いにおけるモメ事は起こりがちですよね。ここでは、新生銀行の『2015年サラリーマンのお小遣い調査』を参考にしながら、お小遣いの金額やお小遣い制の是非に迫ります。●子育て中の世帯は支出が増える分お小遣い減?新生銀行の調査によれば、男性会社員のお小遣い金額は、全体では月に3万7,642円 という結果でした。これを、ライフステージ別に見るとどうでしょうか。・未婚……4万3,573円・既婚、子どもなし(共働き家庭)……4万1,962円・既婚、子どもなし(専業主婦家庭)……3万9,408円・既婚、子どもあり(共働き家庭)……3万1,620円・既婚、子どもあり(専業主婦家庭)……2万7,006円やはり未婚家庭が最も多いですね。結婚後に少し減る傾向がありますが、子どもがいる世帯は特に顕著にお小遣いの金額が少なくなるように見えます。住宅資金や教育費等、支出が増えますので、当然の結果ともいえるでしょう。●パパは大丈夫? お小遣い制の不満お小遣い制は、無駄遣いを抑える効果や、貯蓄する分のお金を確保しやすいメリットがあります。そのため、特に支出が多く、使えるお金が限られる世帯にとって合理的な方法と言えるでしょう。ただし、一方でパパの不満が溜まりやすい というデメリットがあります。『自分だけ制限されているようで気分が悪い』『自分が働いて稼いだお金が自由にならないことが気に入らない』『稼ぎが増えても一定額だとモチベーションがあがらない』といった声がよく聞かれるように思います。不満がたまると夫婦喧嘩に発展することもありますから、しっかり話し合いながら慎重にお小遣い制の中身を考えていきたいですね。●不満の元はなんなのかをしっかり突き止めて一口に「お小遣い制が不満」と言っても、不満の裏に潜む原因はさまざまです。原因によって対処法も変わってくるでしょう。上に挙げた不満について、それぞれ原因や対処法をご紹介します。●「自分だけ制限されているようで気分が悪い」場合このケースでは、“自分だけが大変” と夫が感じているのかもしれません。妻や子どもだけが贅沢していて、夫だけ我慢しているのであれば、それはやはりやり方を変えたほうがいいですね。一方で、妻だけが家計管理している場合、夫が家計の内情を知らずに不満をつのらせているケースもあります。家計簿を見せて論理的に説明すれば、「意外と家計が切迫していたんだ」とわかり、解決することも。●「自分が働いて稼いだお金が自由にならないことが気に入らない」場合これに関しては、そもそも、“何のために”お小遣い制にするのか 、その理由に立ち戻ったほうがいいでしょう。結婚・出産して支出が増えれば、自由になるお金が減るのは当たり前のこと。その支出項目・金額に納得感があれば、不満も減るはずです。実は、単に「妻に主導権を握られるのが嫌だ」と感じているケースもあるかもしれません。金額の決め方や管理の仕方を検討し直すのも手です。●「稼ぎが増えても一定額だとモチベーションがあがらない」場合この場合、お小遣い額を一定にするのではなく「収入の○%」 と決めるのもいいでしょう。月収が一定ならば、ボーナスで変動させるのです。----------パパの不満がたまりやすいお小遣い制。夫婦間のトラブルの引き金になることもあるかもしれませんが、支出を抑えるために効果的なのは事実。ぜひ、導入する場合にはお互いに不満がたまらないようにしっかり方法や金額について話し合いたいものです。【参考リンク】・「2015年サラリーマンのお小遣い調査」結果について | 新生銀行(PDF)()●ライター/yossy(フリーライター)
2016年07月16日こんにちは。ママライターのamuです。皆さんは、お子さんへのお小遣いをどのように渡していますか?ハーバード大学の教授が全米5都市で行った大規模実験によると、“本を読む”、“宿題をする”などの行動に対し報酬としてお小遣いを渡すと、学力が著しく向上したそうです。とはいえ、報酬型のお小遣いでは“お金をあげないと何もしない子”になるのではないかという懸念もあります。お小遣いの考え方は人それぞれ異なりますよね。そこで今回は、ママ友が実践している“それぞれのお小遣い制度”について聞いてみました。●報酬型のお小遣い制度『幼稚園から低学年まで、少ない金額だけど洗濯物を畳んだら50円、クイックルワイパーをかけたら50円というようにあげていた。はじめは、いちいち「はい50円ちょうだい」と言われていたけど、手伝うことに慣れたのか、月々定額制にした今になっても、快く手伝ってくれる』(小学3年生女の子のママ)『やることないー?と聞いて積極的に手伝ってくれるようになった 。どんなにお手伝いさせても大した金額にはならないし、手伝う習慣がお互い気持ちよくできてよかった』(小学生4年生女の子のママ)『お金を稼ぎたいのか、手伝えることをいつも探していて、細かいところまで気がついてくれるようになった』(小学3年生男の子のママ)『定額制にしても、結局は欲しいものが出てきて、いくら分あげたのかわからなくなる』(小学5年生女の子のママ)たしかに、報酬型のお小遣い制度はお手伝いの習慣を作るきっかけ になりますよね。やっぱりご褒美があると頑張れるし、はじめは報酬目当てでも、「喜んでもらえてうれしい」「料理って楽しい」などの感情が生まれることもあると思います。聞いていていいなと思ったのは、ポイント制。スタンプカードにスタンプがたまると1,000円など、楽しい工夫だと思いました。●定額制のお小遣い制度『1年生から毎年千円ずつアップするようにあげている。そこから、おやつや必要なものを買ってもらう。欲しいものがあるときは貯めて買うよう言っているから、ときには我慢しながらやりくりして頑張るようになった』(小学4年生女の子のママ)『千円でどれぐらいのものが買えるのか、月にどれくらい支出があるのか、なんとなくわかるようになったと思うし、お金のありがたみがわかってきた みたい』(小学4年生男の子のママ)『ある程度大きな額が貰えるから、給料日みたいに喜ぶし、わが子は貯金の楽しさに目覚めたらしい』(小学5年生男の子のママ)定額制にすると毎月のやりくりを工夫したり貯金したりと、金銭管理が身につくようです。大人顔負けですね。とはいえ、定額制のお小遣い制度では、「決められた分以上は絶対に出さない」 という親のスタンスが必要不可欠かもしれません。----------他にも、『欲しいものがあるときは、理由を聞いて、納得できたらお金を渡す。交渉術が身についてきた気がする』(小学5年生男の子のママ)という声や、『お小遣い帳をつけさせて、上限を超えたらもう何も買ってあげないと決めている』(小学3年生女の子のママ)と言う声も。お小遣いのあげ方は各家庭の自由ですが、“なんとなく”渡すよりも“決めごと”をして渡した方が、子どもも金銭管理の勉強になるのではないかと感じました。お小遣いのあげ方に困っている方は、先輩ママたちが実践しているお小遣い制度をマネしてみてはいかがですか?●ライター/amu(ママライター)
2016年07月08日【ママからのご相談】息子が小学校に上がったのを機会に、そろそろお小遣いを始めようかと考えています。お金の知識をつけるためには、どのようなことに注意してあげることがいいでしょうか。●A. お小遣いの渡し方を工夫して子どもの金銭感覚を育てましょう。ご相談ありがとうございます。ファイナンシャルプランナーの常磐麗奈です。お小遣いは、計画的にお金を使う、無駄遣いをしない、買ったものを大事にするなど、生活を送るうえで、基本的な大事なことを教えるよい機会です。●お小遣いをあげる頻度金融広報中央委員会の平成22年度の調査によると、小学校低学年ではときどき100円程度もらう、高学年では月に500円程度もらう、というのがもっとも多い回答となっています。先の予定を見通せる力がついてくると、一度にあげる金額を多くして計画的に使わせている 様子がうかがえます。●お小遣いは親子で管理低学年の場合は都度渡す形が多いですが、中高学年になると、一度にまとまったお金を渡し、自分で必要なものに使うケースが増えてきます。自分で考えて失敗しながら学ばせたい場合は、お小遣いが足りなくなっても補充しない、という約束のもと、好きに使わせる のもよいでしょう。一方、管理の仕方を教えたいときは、お小遣い帳などを用意し、手元にいくらあるかを把握できるように、記録する方法を教えてあげる とよいでしょう。●夏休みにしたい金銭教育夏休みの宿題とからめて家庭でできる金銭教育はたくさんありますが、例をあげたいと思います。●1週間分のおやつを子どもだけで買わせる夏休みは計画的にお金を使うことを学ぶいい機会です。たとえば、1週間分のおやつを子どもに買わせる、という企画。日曜日にお金を渡して子どもに1週間分のおやつをまとめて買わせます 。子どもは、次の日曜日まで、毎日何を食べるか考慮して自分の分を確保することになります。期待される学びとしては、予算以内で買い物をする こと、買ったものを日数で割ること、それを人数で割ること、買ったおやつを大事に食べること、などです。●カレーなどの材料を買いに行き、作る家族に好きなカレーの具を聞き、自分でカレーの献立を決める。親はいくらかお金を渡し、その予算内で買い物をしてきてもらう。高学年であれば、カレーの作り方から調べる。インターネットや、カレーの箱の裏など、自分で見つける。材料は家にあるものを調べ、足りないものを予算内で買う。予算内で買えないものはどうするか、自分で考えさせる。作ったものは写真にとり、経過を記録することで夏休みの宿題になります 。期待される学びとしては、家族の喜ぶものを考えて作る、予算内で買い物をする、自分で調べて作る。●金銭教育は学校では教わらない生きる知恵お小遣いの使い方について子どもに任せきりにするのも心配という方も多いでしょう。親子で話して決めることで、お金や、買ったものを大切にする、またそのお金はどこからきているかなど、親の仕事や社会の仕組みへの興味に発展していくいい教育材料になります 。【参考リンク】・子どものくらしとお金に関する調査(第2回)平成22年度 | 金融広報中央委員会()●ライター/常磐麗奈(ファイナンシャルプランナー)
2016年06月24日【ママからのご相談】今年小学生になった息子には、決まったお小遣いがありません。まわりのお友達の中には、お小遣いをもらっている子が時々いる様子で、うちもそろそろ……と考えているのですが、これを機にお金の大切さをわかってもらいたい気持ちもあります。無駄遣いをしない子にするために、何かいいアイデアはありませんか?●A. 低学年の子どもにとって、お小遣いは“時々もらえる臨時収入”ポジション!?ご相談ありがとうございます。ママライターの木村華子です。金融広報中央委員会が公開した『子どものくらしとお金に関する調査』(平成22年度)では、小学生のおよそ8割が「お小遣いをもらっている」と答えた様子。小学校への入学を機に、お小遣いを意識し始めるパパ・ママも多いはずです。また同調査では、お小遣いをもらう頻度について、小学校低学年の場合およそ6割が「決まった日にもらっているのではなく、時々もらっている」と答えています。学年が上がるにつれ「月1」や「週1」など、定期的にお小遣いをもらう“定額制”が定着するとのことですが、子どもへのお小遣い制度が導入されたばかりのご家庭では、支給日が不定期なケースも珍しくはない様子。お金は一生涯付き合わなければいけない大切な存在です。子どもには、お金の大切さを実感しながらお小遣いを受け取れるようになってほしいものですね。そのためにも、「時々もらえる臨時収入」とは別の渡し方を取り入れたい とお考えの、相談者様のような方は少なくないのかもしれません。そこで今回は、わが家が実施している“お小遣いの出来高制度” について紹介します。お小遣いを立派な労働の対価として扱うことで、正しくお金に向き合う姿勢を身につけさせてあげませんか。●“お小遣いの出来高制度”の仕組みわが家の冷蔵庫には、「おこづかい表」という紙が貼ってあります。表には、子どもができるお手伝いと、そのお手伝いを1回こなすことでもらえる単価が書き込まれているのです。【例】・料理の手伝い……50円・ゴミ捨て……10円・洗濯物を取り込む……20円・床の雑巾がけ……30円・朝起きて、カーテンを開ける……5円お手伝いを終えた子どもは、表に○(漢字を習った後なら、“正”の字)を書き込みます。そしてお小遣い支給日が来たら、○を数えてお小遣いの額を集計し、金額を書き込んだお小遣い表は“請求書”としてパパかママに提出。計算の間違いがない場合、請求したお小遣いが受け取れる仕組みになっています。じつはこの“お小遣いの出来高制度”、私が子どもだったころに実家で行われていたシステムでした。当時は「お手伝いしなくちゃお小遣いがもらえないなんて、ウチは貧乏なのかな〜」と不満に思っていたものです。ところが、いざ自分が親になってみれば、これほどお金の大切さを子どもに実感させるシステムはないのでは!? と感じるようになりました。具体的なメリットには、以下のようなものが挙げられます。【お小遣いを出来高制にするメリット】・目標(ほしい物)を設定し、その金額に近づくために子ども自身で努力できる・働いてもらったお金は、他の手段で手に入れたお金よりも大切に思える・稼いだお小遣いで買ったおもちゃは、もっと大切にできる・お手伝いを進んでやろうと思えるようになる・お金の計算は、算数の勉強にもなるいいこと尽くしの“出来高制”!この制度のおかげか、わが家の子どもたちは特に文句もなくお手伝いをしてくれるようになりました。正直、忙しい夕飯時では、子どもたちが積極的にお手伝いをしてくれるだけでも母はメリットを感じてしまいます……。●年齢や学年ごとに、支給額が平均的になるような単価を設定する工夫を!前出の『子どものくらしとお金に関する調査』によると、小学校低学年の子どもに対する1か月あたりのお小遣いで、最も多く回答されたのが「500円から700円」、平均額は「949円」とのこと。単価金額の設定により、わが家の子どもが毎月提出してくるお小遣い表も、およそ500円前後になることが多い印象です。とはいえ、当然お手伝いをしていなかった場合は300円、200円……と金額が小さくなることも。支給額が少なくなってしまうことは自業自得の出来高制ですが、「頑張っているにも関わらず、毎月のお小遣いがとても少ない (平均を大きく下回っている)……」という事態は避けるべきだと考えています。お小遣いの額はご家庭ごとの金銭事情も関わるデリケートなテーマですが、単価を決める際には年齢や学年に応じた調節 を行い、働けど働けど評価が得られない“ブラック企業”ならぬ“ブラックお母さん”にならないように注意してあげてください。出来高制で手にしたお小遣いは、子ども自身の頑張りです。金額が大きくなれば、当然「来月もがんばるぞ」というモチベーションにつながります。これは大人でも同じことですね。●出来高制のお小遣いで、お金を大事にする心を教えてあげませんか幼稚園・保育園までは縁遠い存在だった“定期的なお小遣い”は、小学生に上がると同時にグッと身近なテーマに変わります。「みんなどうしてるんだろう?」と戸惑いながら、なんとなく不定期にお小遣いを渡し始めるご家庭も珍しくはありません。せっかく子どもにお金を手渡すのであれば、これから一生続いていくお金との付き合い方を、わかりやすくレクチャーできる方法 を取りたいものですね。“働かざるもの食うべからず”という古い言葉が示す通り、食べる(生きていく)ためには働くことが必須です。自分にできるお仕事を頑張って、収入を得る……。シンプルですが、この一連の流れには体験しないとわからない尊さがあります。お小遣いの出来高制度で、お金を得ることの大変さや、お金を大事にする心を教えてあげてはいかがでしょうか?【参考リンク】・「子どものくらしとお金に関する調査」(第2回)平成22年度調査 | 知るぽると 金融広報中央委員会(PDF)()●ライター/木村華子(ママライター)
2016年05月25日あなたのお子さんは「お金」について正しく理解していますか。それはパパやママ次第です。 金融教育が普及している英国では「子どもが7歳のときまでに醸成された金銭感覚は一生涯続く」とも言われています。 とは言え、「具体的に何をしたらいいのかイメージがわかない」という方も多いのでは? でも多くのご家庭で、子どもに「お小遣い」や「お年玉」はあげているはず。それを用いて、お子さんの年齢ごとに、段階を追って金融教育をすると効果的ですよ。■3歳から6歳 ~結果を目に見える形で示しましょう~幼稚園児にお金についての教育なんて意味がないと思うかもしれません。たしかに、文字通りの金融教育はまだ必要ないですし、理解するのも難しいでしょう。しかし、ママが「お金」にまつわる話を子どもにすればするほど、子どもは自然に吸収してゆくものです。そのとき気をつけたいのは、この年齢の子どもはまだ「我慢」ができないということです。そのため「お金を貯める」ということを、なるべく目に見える具体的な形で子どもに示してあげることが大切です。子どもは成果が目に見えると、目的を理解します。おもちゃを買う、お菓子を買うといった小さな目的を与えて、少額でも子どもが自由にできるお小遣いやお年玉を与え、その目的に向かって貯めてゆくよう促してみてください。お金を貯める貯金箱はなるべく透明にして、増えてゆくのが目にみえる形にしてあげてください。■7歳から10歳 ~“トライ”アンド“エラー”を繰り返しましょう~この年齢になると、子どもは硬貨や紙幣の価値もだんだんわかり始め、お金で何を買うことができるのかもわかってきます。そこで、この年齢では1歩進んで、“トライ”アンド“エラー”を繰り返し、経験を積ませるのが効果的です。 まずはお金を使う目的を複数与えてみましょう。たとえば1つは日常の買い物、もう1つは高額商品、3つ目はチャリティー、といったように。この年代もまだ「目に見える」ことは重要ですから、それぞれの目的のためにそれぞれ透明な貯金箱を用意してあげてください。そして、3つの異なる目的のためにどのようにお金を扱えばいいか、ママから助言をしてあげてください。2つ目に、買いたいものを買うためのお金が今ないとき、お金が貯まるまで「待つ」ことを学ばせるのも重要です。ママの買い物に子どもを連れていき、そこで「手元にお金がなくてママが欲しいものを買わない」姿を子どもにみせてください。子どもはママやパパがすることから学びます。ですから、ママ自身が「買いたいものがあってもお金が貯まるまでは我慢する」という姿勢を示すと、子どもはそれをメッセージとして受け取ります。最後に、子どもに「自分で選択させる」経験をさせましょう。お店に連れて行き、子どもが「今手元にあるお金だと買えないけど、次のお小遣いを貯めたら買える」モノと、それより安く「手持ちのお金で買えるけど本当に欲しい物ではない」という2つのモノをみつけてください。そのうえで、ママは子どもに「どちらでもいいよ」と選択権を与えてください。子どもは我慢してお金を貯めて本当に欲しい物を買うか、すぐ買える安いものを買うか、というトレードオフを学んでいきます。さまざまな“トライ”をしていくなかで、ときには子どもが選択を失敗したと感じる“エラー”もあるでしょう。その経験が、将来より大きな選択をしていく際の備えになるはずです。■11歳から14歳 ~お金にはいろいろな「目的」があることを教えましょう~このくらいの年代の子どもには、お小遣いという枠ではなく「貯蓄」に目を向けさせるとよいでしょう。貯蓄にはさまざまな目的があることを教えてあげてください。「大学の入学金を貯めるための長期資金」「緊急時に備えて準備しておくお金」「日常的に好きなものを買うためのお金」などなど。ここまでくると、大人の資産運用の考え方に近づいてきます。このコラムの読者には小さい子どもをもつママも多いと思います。子どもが正しいお金の感覚を身につけられるよう、年代に応じた金融教育を考えていくことで、ママ自身もあらためてお金との付き合い方を考えるきっかけになるのでは。ぜひ実践してみてください!
2016年04月22日子育ては初めてのことばかり、「これってどうすればいいの?」の連続です。たとえば、お小遣い。いくらあげるか、週ごとか、月ごとか。進級につれてどのくらい金額をアップするか……。お財布と相談しつつ、ほかのお宅の状況もリサーチしながらの手探り状態です。一昨年、あるママが実践したユニークなお小遣い制度“お小遣い一括払い制”がネットで大きな話題になりました。発信したのは、2人の子どもを育てながら運動教室『MIKIファニット』を起業した働くママ・太刀山美樹さん。お小遣い一括払い制にも触れた著書『前傾姿勢でいいじゃない~子育て、起業、いま女子大生』(西日本新聞社)を出版した太刀山さんに、ユニークな子育てに込めた思いを伺いました。■一括払い制のきっかけは携帯料金9千円ことの始まりは、高校に入学したばかりの娘さんの携帯電話料金。高校入学と同時に携帯電話を持った娘さんにとって初めての請求書の金額は9,085円。「高すぎる!」と一喝したい思いをこらえ、太刀山さんは娘さんに話しかけました。「たしか将来はひとり暮らしをしたいんだよね。どんな生活がしたいの?」高校生になったばかりの女の子の描く“夢のひとり暮らし”にかかる金額は、しめて月35万円。ショックを受ける娘さんに、太刀山さんはこう続けました。「今度は、高校生活3年間でかかるお金を考えてみよう」すると、地下鉄の定期券代が3年間で45万円。加えて洋服代、コンタクトレンズ代、参考書代、お昼やおやつ代、友達と遊びにいくお金も必要です。2人で話し合って出した金額は、100万円。「通帳を作って、将来の練習をしたい」という娘さんの希望で、3年分の「経費・お小遣い100万円一括払い制」導入となったのです。■持つ手が震えた「帯封つき100万円」とはいえ、100万円といえば大人にとっても大金。当初は周囲も反対や、理解できないといった反応が多かったといいます。「私自身も改めて『高校生活ってお金がかかるなぁ』とビックリ。渡したお金は家のローンの繰り上げ返済のためにコツコツ貯めていた貴重なお金です。帯封付きの100万円なんて持つのも初めてで、下ろす時に手が震えました(笑)」その後、周囲の心配をよそに3年間かけて100万円をきっちりと使い切った娘さん。毎月ほしいものを比較し、3年目は「参考書以外はぼぼ我慢した」という涙ぐましい努力の結果でした。太刀山さんは振り返ります。「この3年間があったので、娘が大学に入ってからは本当に安心していられましたね。お金の管理はちゃんとできるだろう、と信頼できたので」太刀山さんは、娘さんのお小遣い一括払い制に取り組んだ3年間が、親子関係を育てる3年間でもあったといいます。「どんなやり方も、根底に必要なのは愛情だと思うんです。『できる』って信じてあげないと、本人もしんどいですよね。一括払い制をやってみたいという方に話しているのは、子どもと一緒に考えるのが大事だということ。わが家の場合は、将来の生活費から考えを広げていけたことがよかったと思います。子どもは、親ががんばって仕事をしている姿を見ているもの。そういう親子関係ができていれば、子どもが巣立った時に親も自分自身の人生を肯定できると思うんです」■「転んだ時に手がつける」角度がベター現在、『MIKIファニット』で運動を通じた子どもの心身育成に取り組むかたわら、子育てに悩むママに向けた講演活動も行う太刀山さんですが、約20年前は1歳と0歳の子どもを抱える“フツーの主婦”でした。26歳で「自分の人生は自分で決める!」と一念発起。子どもたちをおんぶして講座で学び、両肩におやつがわりの野菜スティックの青いシミを作りながら健康運動指導士の資格を取得。ゼロから子どものための運動教室をスタートしました。そのあゆみをまとめた『前傾姿勢でいいじゃない』には、思わず笑ってしまう失敗談だけでなく、目の前の子どもよりも仕事を優先してしまい後悔の涙を流したことなど、働くママなら誰しも経験がある苦い思いもたくさんつまっています。それでも前向きな印象を受けるのは、本の根底にあるこんな思いから。「がんばっているお母さんをホッとさせてあげたくて。子育て中の方は、みんなパンパンにがんばっている。でも『私、大丈夫かな』って思う瞬間が絶対あると思うんです。読みながら、そんな気持ちを笑い飛ばして『いまのままでいいんだ』って思ってもらえたらいいな、という思いが、この本の出発点なんです」本のタイトル“前傾姿勢”にも、そんな思いが表れています。「斜め前で、ちょっと前が見えればいい。それで、転んだときにちゃんと手がつけるくらいの角度でいいんです。別に地面が近くていいんですよ。先のことなんて、目を凝らしたって見えないんですから」子育てに迷ったとき、ちょっと立ち止まってしまったとき、手に取りたい1冊です。(文/よりみちこ) 【取材協力】※『MIKIファニット』をゼロから起業。2014年、米国マサチューセッツ工科大学卒業生運営のMITビジネスコンテストで審査員特別賞を受賞。女性の自立や子育てなどをテーマに講演する傍ら、地元テレビ局で教育コメンテーターも担当。2015年、九州大学大学院経済学府(QBS)に入学。著書に『子どもの!ママの!やってみたいを引き出す運動あそび集』(日本レクリエーション協会)、『ファニットリズムでどうぶつ体操』(MIKIファニット)。 【参考】※太刀山美樹(2015)『前傾姿勢でいいじゃない~子育て、起業、いま女子大生』西日本新聞社
2016年02月27日子どもと一緒に小さな商店やお祭りに行くと、子どもに小銭を持たせてお金を払う体験をさせる親は多いですね。子どもがお金に興味を持つ頃になると、親も子どものお小遣いについて考えるサインです。他の家庭がいつ頃から、どの頻度で、どの程度、お小遣いを渡しているのか気になりますね。○小学生低学年でも8割がお小遣いをもらっている金融広報中央委員会の「子どものくらしとお金に関する調査(第2回)平成22年度」でも、小学生からお小遣いをもらう子が多くなることがわかります。小学生低学年では79.1%、小学校中学年では80.0%、小学校高学年では77.2%と、全体で約8割の子どもがお小遣いをもらっています。そのうち、低学年では「ときどきもらう」が58.5%と最も多く、月に1回・週に1回などと定期的にもらう子を上回っています。中学年になると定期的なお小遣いが「ときどきもらう」を逆転、「ときどきもらう」が43.9%に下がります。月に1回は低学年の13.2%に対し、中学年では34.3%にアップ。高学年になると、月に1回の割合が最も高く52.2%です。「ときどき」もらうお小遣いで最も多くでてきた金額は、低学年と中学年では100円、高学年では1,000円です。回答金額を多い順から少ない順に並べて真ん中に位置する中央値は、低学年が100円、中学年が300円、高学年で500円となりました。月に1回のお小遣いで最も多くでてきた金額は、どの学年でも500円。中央値をみると、低学年が400円、中学年が500円、高学年が1,000円です。使う内容はお菓子やジュース、マンガやおもちゃなどの購入が多く、金額的にも大きくはなさそうですが、お小遣いが不足した経験も少なからずあるようです。低学年で46.6%、中学年で48.1%、高学年では52.2%の子どもが不足した経験が「よくある」または「ときどきある」と答えています。せっかくお小遣いを渡すのなら、自分でお金の「やりくり」をすることを身につけさせたいというのが親心でしょう。お金が不足するといっても子どものうちは大した金額ではないでしょう。しかし学生や大人になってお金のトラブルに巻き込まれる人が増えていることを考えると、正しい金銭感覚を養うためにも、できるだけ早いうちから金銭教育を始めたいものですね。そのための第一歩が、「入ったお金」と「出たお金」、そして「残ったお金」をきちんと把握させること。お小遣い帳をつけている子はまだまだ少数派で、低学年で20.3%、中学年で27.9%、高学年で24.1%の子しかいません。暮らしに身近な金融に関する幅広い広報活動を行っている金融広報中央委員会では、そのウェブサイト「知るぽると」で幼稚園生や小学生から楽しめるお金教育ツールやおこづかい帳などの便利ツールを利用できるので、試してみてはいかがでしょうか。○著者プロフィール武田明日香エフピーウーマン所属ファイナンシャル・プランナー南山大学経済学部卒業後、大手印刷会社に入社。2010年に、法人営業の仕事をしながら自己啓発のためにファイナンシャルプランナーの資格を取得。「女性がライフステージで選択を迫られたときに、諦めではなく自ら選択できるための支援がしたい」という想いから、2013年にファイナンシャルプランナーに転身。日本テレビ「ZIP!」やTBSテレビ「あなたの損を取り戻せ 差がつく!トラベル!」、「Saita」「andGIRL」等の雑誌、「webR25」「わたしのマネー術」等のウェブサイトなど幅広いメディアを通じ、お金とキャリアの両面から女性が豊かな人生を送るための知識を伝えている。お金の知識が身につく初心者向けマネーセミナー受付中(受講料無料)
2015年11月26日「 子供にとってちょうどいいお小遣いの金額設定 」の続きです。今回は、子どもでもできる、具体的なお小遣いの管理方法を紹介します。3つの空きビンでお金を管理しようお小遣いの金額が決まったら、今度は渡す日時を決めます。土曜日の夕方、日曜日の朝など、具体的に決めて、毎回必ず、その日時を守りましょう。週の途中でお金がなくなっておねだりしてきた場合は、追加であげたり早めにあげたりせずに、次にお小遣いを渡す日まで待たせましょう。「お金は使い果たすとなくなる、限りのあるもの」ということを実感させるためです。そして、お小遣いを渡す時は、3つの空きビンを用意して、「楽しみのためのお金」「勉強のためのお金」「貯金」と書いたラベルを貼り、振り分けさせましょう。出費のたびにお小遣い帳をつけさせることも大切ですが、この方法なら、お小遣い帳をつけるのをつい怠けてしまっても、残金がひと目でわかるので、管理が楽になり、モチベーションも上がります。お小遣いのやりくりには、自分にとって必要なもの、楽しみのものを分けて考えることと、お金を計画的に使うことという目的があります。くれぐれも、お小遣いをあげっぱなしにしないことが大切です。失敗して当たり前! 失敗から正しいお金の使い方が学べます最初のうちは新しいおもちゃと同じで、お金に急に執着するようになって驚くかもしれませんが、多くは一過性なので、あまり気にしなければ、だんだんと落ち着いてきます。お金を必要以上に使わないように貯めたり、お金を大切にしたりするのは、何よりもお金を最大限に利用して幸せになるためです。お金は利用することによってはじめて価値があるものですが、そのことも、こうした経験を通して徐々に理解していくことでしょう。また、買い物に行っても欲しい物が決められず、買ってからもやっぱりあっちがよかったと後悔…なんていう経験も大切です。何を買ったら自分は幸せになれるのか、自分にとって価値のあるものを選ぶ力は、生きていく上で最も大切な力のひとつです。単なる買い物と思うかもしれませんが、「自分が好きなものは何か」「一番やりたいことは何か」など自分にとって大切なことを自問自答する訓練になるので、親としてはできる限り口を出さずに見守りましょう。そして、子どもがお金の使い方に迷った時は、頭ごなしに否定したり指導したりせず、気軽に相談できる環境を作っておくように努めたいものです。お小遣いのやりくりは、失敗して当たり前。失敗から学ぶ環境が大切なので、なるべく子どもと話し合うように心がけましょう。(KANA)
2015年10月27日子どもにお小遣いを渡すと、すぐに使ってしまったり、お小遣いがあるのにそれを使わずにおねだりしたり、子どもにお金を管理させることは、難しいものです。それに、お小遣いの金額をいくらにすればいいのかも、悩ましい問題です。そこで今回は、お小遣い制を始めてみようかなと思った時に役立つ、ちょうどいい金額設定の仕方について紹介します。定期的にもらえるお小遣いは、生きた「教材」お小遣いというと、「楽しみのためのお金」というイメージが強いもの。ですが、ちょっと見方を変えると、お金の価値を実感し、お金との付き合い方を学ぶための「教材」でもあるのです。最近は、無駄遣いさせないためや、トラブルに巻き込まれないために、必要な時にその都度渡すという家庭が増えています。この方法だと、親の目が届くので安心感はありますが、子どもがお金を計画的に使うことや、無駄遣いして失敗するといった経験ができません。お財布をなくさずに持ち歩けるようになってきたら、定期的に渡すことを考えてみましょう。ちょうどいいお小遣いの金額ってどのくらい?最初は、子どもが管理しやすいよう、週単位でお小遣いを渡すのがおすすめです。具体的な金額は、以下のステップで決めてみましょう。<お小遣いの額の決め方例>1.まずは、1ヵ月で子どもに使っているお金を書き出してみましょう。2.その中で、スーパーで買うカプセルトイやおもちゃ付きのお菓子、漫画や雑誌など、必ずしも必要ではないと思うものを、「楽しみのためのお金」として合計します。3.具体的な金額を計算します。たとえば、「楽しみのためのお金」の合計が月に1,000円だったとしたら、4で割って週に250円は「楽しみのためのお金」が使えることにします。4.3で出した金額に、ノートや文房具などを買う「勉強のためのお金」をプラスします。たとえば、月200円とすると、4で割って週に50円です。5.さらに、ゲーム機や自転車などの少し高額な物を買うためのお金として、毎回少しずつ貯金できるように50円プラスします。「楽しみのためお金」250円+「勉強のためのお金」50円+「貯金」50円=350円これが1週間のお小遣い額を決めるひとつの例です。ちょっと多めに感じるかもしれませんが、あまりギリギリの額にしてしまうと、コツコツ貯めて欲しいものを買う楽しみがなくなり、続きません。しかし、あまり多く設定しすぎても無駄使いしてしまう危険があります。目的はあくまで、普段子どものために使っているお金を、子ども自身に一部管理させるということ。年齢が上がるにつれて必要額も増えるので、金額は少しずつ上げていき、「塾への交通費」や「洋服代」など、管理する範囲も徐々に増やしていきましょう。(KANA)
2015年10月26日オウチーノ総研はこのほど、「『子どものお小遣い』に関するアンケート調査」の結果を発表した。同調査は10月7日~9日、子どもがいる首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)在住の30~59歳の既婚女性696名を対象に、インターネットによるアンケートを実施したもの。はじめに、「いつ頃から子どもにお小遣いを渡し始めたか」を質問した結果、「小学1年生」が最も多く19.6%、次いで「中学1年生」が8.5%となり、「入学」という節目にお小遣い制度をスタートさせる親が多いことが分かったという。「なぜその年齢でお小遣いを渡し始めたか」聞いたところ、全年齢を通して最も多かった理由は「お金の価値や管理の仕方が分かり始める年齢だから」だった。具体的には「お金の価値が分かり始め、自分で管理できるだろうと思う年齢になったから」(59歳 / パート・アルバイト)や、「まずは小額から、お金を使うことを覚えていってほしかったから」(47歳 / パート・アルバイト)などが挙がったとのこと。一方、「お小遣いを渡していない」と回答した人は39.2%を占めた。その理由としては、「年齢的にまだ早いから」という理由が最多で、他には「必要な時に必要な分だけ渡しているから」が多かった。例えば、「買いたい物をその都度申請してもらい渡していたから」(59歳 / パート・アルバイト)や「必要な時にその都度親が判断しているから」(48歳 / 専業主婦)などの理由があった。調査では、お小遣いを渡している人を対象に質問した「各年代の時に、毎月いくらぐらいを渡したか」の結果を集計し、相場の割り出しも行った。その結果、小学校低学年は500円以内、小学校高学年は1,000円以内、中学生は1,000~3,000円、高校生は3,000~1万円ということがわかった。続いて、「お小遣いはどのように渡しているか 」を聞いたところ、「定期的に定額を渡す」という人が77.8%、「必要な時に必要な分を渡す」が16.3%、「お手伝いの対価として渡す」が10.6%を占めた。「定期的に定額を渡す」という人の理由で最も多かったのは、「自分で管理できるようにするため」で、具体的には「決まった期間内に決まった額をやりくりする方法を学んでほしかったから」(47歳 / 経営者・役員)、「自分で使う額に応じてためたり、残額を管理したりできるようにするため」(55歳 / 公務員)などが挙がったという。「お小遣い制度(渡し方、金額など)はどのようにして決めたか」との質問では、「夫婦で話し合った」(54.1%)と、「子どもと話し合った」(42.1%)が上位。同社は、「意外にも子どもの意見も反映されていることが分かった」とコメントしている。最後に、「お小遣いを渡し始めた目的は何か」という質問を実施。結果は、「金銭感覚を身につけるため」が47.3%、「お金の管理能力を養うため」が46.8%、「お金の使い方を知るため」が31.7%となった。「金銭感覚を身につけるため」と回答した理由では「物の値段を知ってほしいから」という声が最も多く、「お金の管理能力を養うため」と回答した理由では「上手なやりくりを学んでほしかったから」が最も多かった。
2015年10月20日ビザ・ワールドワイドはこのほど、「お小遣いに関する調査」を実施し結果を発表した。調査は8月7日~12日、妻から夫へのお小遣い制である全国の30代~50代の既婚サラリーマン1,854名と既婚女性618名を対象に行われた。○サラリーマン約2人に1人が、お小遣いに不満はじめに、自身の"お小遣い"に満足しているサラリーマンがどのくらいいるのか調べた結果、半数以上が「かなり不満(14.8%)」「どちらかといえば不満(37.5%)」と回答した。昼食を含むお小遣い平均は3万1,091円と、希望金額4万8,477円との間に1万7,386円もの差があることが判明した。その一方で妻が妥当と考える夫のお小遣いは3万1,193円と現在の夫のお小遣い平均とほぼ同様の結果だった。○サラリーマン46.2%に"副収入"アリ現状のお小遣いに不満を抱えているサラリーマンが多いことから、「これまでに"お小遣い"の値上げについて交渉したことはありますか?」と尋ねたところ、「はい(35.3%)」「考えたことはあるが、実行はしたことない(36.5%)」と、7割超がお小遣いの値上げを望んでいることが分かった。さらに、"副収入"についても聞いたところ、「NISAや株などへの投資(18.7%)」や「クラウドソーシング等のアンケートサイト回答(18.0%)」をはじめ、「オークションやギャンブル(9.7%)」「FXなどの外国為替取引(7.2%)」など、46.2%ものサラリーマンがさまざまな方法で給与以外の収入を得ていることが判明した。○お小遣いの平均値上げ額、3,480円次に、自身のお金の意識について聞いたところ、約65%が「かなり倹約家(14.7%)」「どちらかというと倹約家(49.5%)」と回答した。そこで、デビットカードの保有者と非保有者でお小遣い管理に違いがあるか調査した結果、デビットカード保有者がスマートホンのアプリやパソコンのExcel、通帳やお小遣い帳など何らかの形で管理をしている割合が約4 割に対し、非保有者は75%以上がお小遣いの管理をしていないことが判明した。続いて、値上げ交渉の経験がある人を対象に、結果いくら上がったかを調査。その結果、平均額は3,480円となった。この値上げ額についてもデビットカード保有者と非保有者とで比較したところ、保有者は「30代/3,015円」「40代/2,824円」「50代/6,695円」に対し、非保有者は「30代/2,796円」「40代/1,767円」「50代/3,866円」と、全ての年代において保有者が非保有者を上回った。
2015年08月25日ビザ・ワールドワイド・ジャパンは24日、「お小遣いに関する調査」の結果を発表した。それによると、お小遣いに不満を抱えるサラリーマンは5割超を占めた。○希望金額は4万8,477円現状のお小遣いについて、「満足している(計)」人は47.7%。反対に「不満(計)」がある人は52.3%に上った。30代~50代のサラリーマンの昼食を含むお小遣い平均は3万1,091円で、希望金額4万8,477円との間に1万7,386円もの差があることが判明。一方、妻が妥当と考える夫のお小遣いは3万1,193円で、現在の夫のお小遣い平均とほぼ同額だった。これまでにお小遣いの値上げの交渉を考えたことがある人は36.5%、実際に交渉した人は35.3%。値上げ交渉した人は平均3,480円値上がりしたものの、中には値上げ交渉をしたことで1万円も値下げされた人もいた。給与以外の副収入を得ている人は46.2%。主な内容は、NISAや株などの投資が18.7%、オンラインアンケート等の回答が18.0%、オークションやギャンブルが9.7%となった。調査期間は2015年8月7~12日、有効回答は30~50代の既婚者2,472人。
2015年08月24日ビザ・ワールドワイド・ジャパン(Visa)は21日、JR品川駅(東京都港区)構内にて、ファイナンシャルプランナーの横山光昭氏監修の元、お小遣いや家計に関するカウンセリングを無料で受けられる「サラリーマンお小遣い診療所」を26日に開設すると発表した。○お小遣い診断ツールで個別診察を実施同診療所では、ファイナンシャルプランナーの横山氏が今回のために監修・制作した「サラリーマン適正お小遣い診断ツール」を使用し、診療所内のブースでカウンセラーによる個別診察を実施する。診察ブースでは、サラリーマンの金銭感覚やお金の使い方をヒヤリングし、適正お小遣い価格の判定とともに、個々のお金の使い方をタイプ別に診断する。診断結果は「診断書」として発行し、お小遣い額の見直しや値上げ交渉、今後のお金の管理に役立てることができる。さらに、横山氏本人に対して、直接悩みの相談や改善のアドバイスを受けられるブースも時間限定で設置する。会場はJR品川駅 中央改札内イベントスペース。開催日時は2015年8月26日11:00~21:00。なお、横山氏との個別相談は12:00~13:00、18:00~19:00のみとなる。
2015年08月21日結婚して家庭をもつと、お金のルールを夫婦で決める家庭も多いかもしれません。特に、夫のお小遣いについては、家計を担い管理する側である妻と、お小遣いをもらう側の夫が納得のいくかたちで取り決めたいものです。では、このように「お小遣い制」にしている家庭は、どのくらいあるものなのでしょうか?「夫がお小遣い制」の家庭は全体の7割超え先日、株式会社エイチームが運営する女性向け体調管理アプリ・サイト「『ラルーン』」の 会員アンケート調査 が公開されました。「夫のお小遣い事情」というデリケートなテーマ調査によれば、「お小遣い制」の夫は全体の7割にのぼることが明らかになったのです。夫のお小遣い、金額は?家庭の事情に踏み込むお金の話題は、仲のいいママ友同士でもなかなか踏み込めないゾーンです。そして、さらに聞きたくても聞けないのがその金額。夫を「お小遣い制」にしている家庭において、お小遣いの金額はいくらくらいが多いのでしょうか?「夫のお小遣いはひと月あたりいくらですか?」というアンケートで最も多かった回答は、「20,001~30,000円」で32.7%。次いで「10,001~20,000円」が20.2%、「30,001~40,000円」が19.0%という結果となりました。「5,000円以下」は全体の2.2%、反対に最も金額の多い「600,001円以上」は2.3%。自分の家庭と照らし合わせてみると、「多いほう」なのか「少ないほう」なのかがわかりますね。お小遣いアップの要求は、叶えられないことが多い「お小遣い制」は毎月額が決まっているため、夫側は思いきった使い方ができないものです。不満がたまるのは仕方がないことなのか、お小遣いアップを要求したことのある夫は意外と多いようです。では、夫の勇気ある「賃上げ要求」に妻はどう答えているのでしょうか?「夫からお小遣いアップを要求されたときどうしましたか?」というアンケートで、59.3%の妻が「上げなかった」と回答しています。実に半数以上の妻が、お小遣いアップを拒否したようです。次いで「多少上げた」という回答が27.9%、「希望の額まで上げた」という回答が6.4%となり、家計のやりくりを担う妻の渋いお財布事情が明らかになりました。妻のお小遣いは、夫の半分一家の大黒柱である夫にとって、自由に使えるお小遣いのアップは、モチベーションアップに直結します。お小遣いアップに応じない妻が半数を占め、厳しい現実が目の当たりになりましたが、妻が自由に使えるお小遣いは一体いくらなのでしょうか?アンケート調査では、全体の約6割が「夫より低い」と答えています。美容やファッション、趣味などお金がかかることも、少ないお小遣いでやりくりしているようです。家計を支えているのは、夫も妻も同じなのかもしれませんね!
2015年08月04日専業主婦のママの中には、お小遣いが少なく「自分のものなんて、久しく買ってない…」なんて人もいるのではないでしょうか? 家族のための節約は大切なことですが、削ってばかりではママの心も満たされないもの。そこで、空いた時間を使って、ちょっとしたお小遣いがおうちで稼げる方法をご紹介します。「え、ちょっと怪しい…」なんて心配はご無用! 私が実際に利用し、「ここは安全」「良心的」と感じたサービスや方法のみをご紹介します。チリも積もれば必ず山に♪ アンケートは日課にするのがコツ某大手アンケートサイトは、換金速度がイマイチ。おすすめは「ライフメディア」というアンケートサイトです。・ ライフメディア 日々送られてくるメールアンケートの中には、高ポイントがつくものが混じっています。アンケート対象者に選ばれ、毎月定期的に答えていけば、どんどんポイントが貯まります。アンケートに答える以外にも、このサイト経由で商品を購入したり、見積もりをお願いしたりするなど、サービス利用によるポイントもつくので、気になった商品を利用していると、知らず知らずのうちにポイントが貯まっていることもありました。・ ディムスドライブ 「ディムスドライブ」はポイント制ではなく、抽選で商品券などが当たるシステムですが、これまでに4度ほど当選し、商品券が送られてきた経験があります。手があいた時にササッと答えられるので、手間もほとんどありません。クリックしてもらうと収入! 人気ブログ所有者なら期待大ブログを運営しているなら、アフィリエイトはいかがでしょうか? 「それってもう古くない?」と思うなかれ、まじめに気長に取り組めば、必ず収入となります。おすすめは「グーグルアドセンス」や「リンクシェア」です。・ グーグルアドセンス ・ リンクシェア 「グーグルアドセンス」は自分の運営するブログに広告をはりつけ、クリックされることで報酬が発生します。商品購入タイプのアフィリエイトと比べて、クリックさえしてもらえればお金になるので、とっかかりやすく感じますが、ブログの質が問われます。何度でも訪れたくなるような、良質なサイトでなければ成果が出ないのは、ご想像の通りです。「リンクシェア」は商品購入タイプのアフィリエイトですが、頻繁に行っているキャンペーンに参加することで「優良ブログ」と評されて賞金がもらえたり、年に一度広告主がブースを出展し、直接情報交換をする交流イベントが行われたりと、楽しめる要素がたくさんあります。上記のアフィリエイトで、私は月に数千円の収入があります。額は小さいですが、自分の書いた記事に影響を受けた誰かがいる、という実感が継続につながっています。買い取り店のチョイスが重要! 簡単査定のみもOK大手オークションサイトのなかでも、私が良心的と感じるのは「楽天オークション」です。・ 楽天オークション こちらは利用手数料がかかりません。ほかの大手オークションと比べると利用者は少ないですが、それでも安定した取引量があり、匿名のやり取りもできるので、名前や住所を明かしたくない場合にも便利です。また、「ブランディア」や「ZOZOUSED」などは、対象のブランドであれば、着なくなった衣類を買い取ってくれます。・ ブランディア ・ ZOZOUSED これまで私が売買成立したのは、夫のジャケットや、不要になったアクセサリー、20代の頃に結婚式の二次会などで着ていたミニワンピなどです。不要な衣類は、ただ捨てるのではなく、まずオークションに出品し、買い手がつかなければ買い取りサイトへ…という流れが、効率的ですね!たくさんの収入ではなく、ちょっとしたお小遣いを稼ぐのであれば、子育ての合間でできることが、意外とあるものです。一度にすべてやろうとするのではなく、「自分でもできそうなもの」から徐々にトライしていくと、懐事情も違ってくるかもしれませんよ!(※紹介した情報は2015年7月時点のものです。サービス内容が変更になっている場合もありますので、詳細につきましては個別にご確認ください。)
2015年07月21日新生銀行は6月29日、20代から50代の有職者の男女約2,300名を対象に実施した「2015年サラリーマンのお小遣い調査」の結果を発表した。男性会社員の毎月のお小遣い額は、昨年より1930円減少し、3万7642円と1979年の調査開始以降2番目に低い金額となった(最低額は1982年の 3万4100円)。年代別では、20代、30代はほぼ昨年の水準を維持したが、40代と50代は4000円以上の減額となった。女性会社員も、男性会社員同様に、小遣い額は昨年から2244円減少し、3万4468円となった。年代別では、20代・30代は3万円台半ばだったのに対し、40代・50代は3万円台前半と、やや小遣い額に開きが出ている。小遣い額は減少した一方、男性会社員の1日の平均昼食代は、昨年の541円から601円に上昇。その理由について、消費税や物価の上昇から、外食などの値上げが広がったことによるものと指摘されている。女性会社員も男性会社員と同様に、昼食代は昨年から上昇し(昨年512円から154円の上昇)、666円となった。年代別に見ると、男性同様、20代が最も高く、738円だった。いずれの年齢においても、男性に比べて女性の方がやや高い傾向が見られるという。また、男性会社員の1回の飲み代は、外に飲みに行く人が4954円、自宅で飲む人が2861円となった。女性会社員の1回の飲み代は、外に飲みに行く人が4082円、自宅で飲む人が2291円となった。
2015年06月30日