劇場3部作のアニメーション映画として公開される『亜人』から、制作を務めるメインスタッフ陣によるコメントが公開された。本作の原作である、漫画家・桜井画門氏が手がける漫画作品『亜人』は、漫画誌『good!アフタヌーン』(講談社)にて、2012年7月より連載。決して死なない新種の人類"亜人"と、それを追う日本政府の戦いを描いた物語で、事故死から謎の蘇生を遂げた高校生・永井圭ら亜人の緻密な心理描写も話題になり、コミックの累計発行部数は320万部を突破している。『シドニアの騎士』などを手がけ、本作で総監督を務める瀬下寛之氏は「原作面白いですね。引き込まれました」と絶賛。気になるキャラクターには佐藤を挙げ「主人公の圭を飲み込む程の圧倒的な存在感を持つ。その行動と戦闘力は恐怖を通り越し、憧れすら感じる」と表現している。また、本作については「彼らの活躍、息もつかせぬサスペンスやアクションを、アニメならではのダイナミズム・臨場感で再現します」と伝えている。『シドニアの騎士第九惑星戦役』に引き続き、瀬下氏とタッグを組む安藤裕章氏は、「疾走感と迫力あふれる絵と音で、原作の魅力を削ぐことなく映像化したい」とコメントを寄せ、「突然の運命に翻弄される圭と助ける海斗。社会の先鋒として亜人たちを追う戸崎たち。そしてそんな両者をもてあそぶ巨敵の亜人佐藤。三つどもえの状況で現代っ子に等身大な圭が、どう運命にあらがっていくのかをぜひ見てください」と呼びかけた。シリーズ構成の瀬古浩司氏は、シナリオの指針について「大勢の男たちが憧憬を抱いたハリウッド製アクション映画を、現代の日本を舞台にしてやる、というものです」と大胆な構想で臨むことを明かす。それに応えるように、美術監督の滝口比呂志氏は「美術的には空間の使い方がハリウッド映画的でとてもスケール感のある作品だなと思います。映像化にあたってはこの美術チームでできる最大限の工夫を凝らしてます」と説明。造形監督の片塰満則氏も、「動いたときに魅力や説得力を持ったキャラクターになるように、との思いをこめて、3Dモデルの造型演出に取り組んでいます。現代物なので、細かい部分もウソが無いように、見てくださる皆さんに"信じるに値する"と思っていただけるような造型を目指しています!」と意気込みを語った。本作ではほかにも、プロダクションデザイナーに『シドニアの騎士』、『もののけ姫』の田中直哉氏、キャラクターデザイナーに『シドニアの騎士』、『ストリートファイター×鉄拳』の森山佑樹氏、色彩設計に『シドニアの騎士』、『シドニアの騎士 第九惑星戦役』の野地弘納氏、演出を『トランスフォーマー プライム』の鹿住朗生氏と井手恵介氏、『夜桜四重奏』のりょーちも氏が務め、音楽を『PSYCHO-PASS サイコパス 2』、『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』の菅野祐悟が担当するなど、豪華なスタッフ陣によって制作される。(C)桜井画門・講談社/亜人管理委員会
2015年07月10日バイオリニストで1児の母でもある宮本笑里が、6月22日からキッズステーションでスタートする新番組『えいごのおはなしCBeebies!』の関連番組『日本初放送の BBC 知育番組を体験!「宮本笑里 meets CBeebies」』に出演する。CBeebies(シービービーズ)は、BBC(英国公共放送協会)が運営する6歳以下の幼児向け専門チャンネルから生まれたブランド。新しく始まる『えいごのおはなし CBeebies!』では「楽しく学ぶ」をコンセプトに、CBeebies が厳選した良質なアニメーションを吹き替え無しで原語のまま放送。生きた英語で「えいご耳」を育てるのが狙いだ。宮本は「色の鮮やかさ、音やリズムなど、CBeebies のアニメーションは子どもを引き付けるパワーがすごいなと思いました。それまで泣いていた私の娘も番組が始まった瞬間、集中して観ていました。バイオリンなどクラシック音楽の楽器は幼少期に始めると良いとよく聞くのですが、英語もネイティブの発音でなるべく小さいうちに聞くことで自然に身に付いていきそうなので、これから親子で一緒に楽しみたいと思います」とコメント。番組では英語や音楽をテーマに、これからの知育について母親の目線で語る。『日本初放送の BBC 知育番組を体験!「宮本笑里 meets CBeebies」』はBSスカパー!にて6月20日(土曜 12:00~)放送。
2015年06月14日2015年6月13日(土)よりパルコ劇場にて上演されるイタリア人作家ダーチャ・マライーニ作、舞台「メアリー・ステュアート」。1990年に宮本亜門演出、麻実れい×白石加代子で上演し、パルコ劇場では2005年に南果歩×原田美枝子で上演されて以来10年ぶりとなる本作の上演にあたり6月12日(金)に都内で会見が行われ、主演の中谷美紀と神野三鈴が登壇した。16世紀に生きたスコットランド女王メアリー・スチュアートと、イングランド女王エリザベス1世という同時代に同じ島の中に生きた二人の女王を描く。生後6日目でスコットランドの王位を継承し、国や宗教に翻弄されながらも「女」として果敢に生き、奔放ゆえに処刑された、男で身を滅ぼしたと言われるメアリー・ステュアートに挑むのは中谷美紀。今作が舞台「三作目」となる。一方、政治にまつわる男女間の諍いを嫌い、「国家」と結婚をした“ヴァージン・クイーン”エリザベス一世を演じるのは、中谷さんが今、もっとも共演したかったという神野三鈴。井上ひさし作品に欠かすことのできない女優として活躍し、2012年には紀伊国屋演劇賞個人賞を受賞している。本作の登場人物はメアリー・ステュアートとその乳母、そしてエリザベスとその侍女、そしてエリザベスの愛人と結婚した若き女性貴族の5人。しかし、演じるのは中谷さん、神野さんの2人の女優。メアリーを演じる中谷さんはエリザベスの侍女と若き女性貴族を、そして神野さんはメアリーの乳母を演じる。神野さんとの競演を熱望していた中谷さんは、「神野さんの情熱と知識に対して、私はまだまだ新人の状態。今回、神野さんの演劇に対する情熱をたくさん学ばさせていただきました。舞台の上で一緒に遊ばせてくれるような包容力のある方ですね」とコメント。しかし、演出家マックス・ウェブスター氏については「私たち稽古場で『この豚たち』と呼ばれているんです(笑)」と衝撃の発言!劇中に「豚」と連呼するシーンがあり、そこから覚えた日本語だがそうだが、「ひどい言葉を浴びせられながら演出して頂いていますが(笑)、愛情深く理知的な方で、すごく戯曲を読み込まれています」と英国気鋭の若手演出家を絶賛した。一方の神野さんは「役者としてのひとつの夢を与えて頂いたような今回の作品。ちょっと幸せすぎて怖いくらいです。あとはもう美紀ちゃんと舞台の上で愛し合って生きていくのみだと思っております。ぜひ見届けてやって下さい」と本作に対する意気込みを語った。美術にはヨーロッパオペラ界で注目のドイツ人デザイナー、ジュリア・ハンセン、そして衣装デザインには昨年三谷幸喜「紫式部ダイアリー」で久しぶりに日本に戻ってきたワダエミを迎える。そして、今回の最大の特徴は音楽。リュートの生演奏というヒストリカルな色彩の音色と、「Why Sheep?」名義でも活躍する内田学の「音」が絡み、ひとつの世界を作り出していく。本日より上演がスタートする本作。中谷さん、神野さんが創り出す新たな「歴史」を目撃してみては。舞台「メアリー・ステュアート」は6月13日(土)よりパルコ劇場にて上演。(text:cinemacafe.net)
2015年06月13日漫画誌『good!アフタヌーン』(講談社)にて連載中で、累計発行部数が320万部を突破している漫画『亜人』が、劇場3部作のアニメ化が決定した。漫画家・桜井画門が手がける本作は、2012年7月の連載開始以来、決して死なない新種の人類"亜人"と、それを追う日本国政府が繰り広げる迫力の戦闘を描いたバトル・サバイヴ・サスペンス作品。事故死から謎の蘇生を遂げた高校生・永井圭ら亜人と日本政府の戦いを描き、緻密な心理描写も話題に。今回、単行本6巻の発売に合わせて劇場アニメ化が発表され、公開日やキャストについては、後日発表される。アニメーション制作は、アニメ界のアカデミー賞と言われる「アニー賞」や「エミ―賞」を連続受賞し、新技術を駆使して描いた『シドニアの騎士』で世界的に高い評価を得たポリゴン・ピクチュアズ。公開された特報動画では、主人公・永井圭の微妙な表情の変化が、目の動き、口元のゆがみなどで緻密に描かれており、原作のもう一つの見どころであるアクションシーンが今後どのようにアニメーション化されていくのかにも注目が集まる。総監督は『シドニアの騎士』の副監督だった瀬下寛之氏、監督は安藤裕章氏が担当。脚本は『進撃の巨人』の瀬古浩司氏、音楽は『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』『ガンダム Gのレコンギスタ』『PSYCHO-PASS サイコパス』などを手がけた菅野祐悟氏が務める。(C)桜井画門・講談社/亜人管理委員会
2015年06月05日宝塚歌劇団を先月に退団した柚希礼音が、6月8日(8:00~)にWOWOWが中継する米演劇賞「トニー賞」授賞式の中継特番に、退団後初のテレビ出演を果たすことが5日、分かった。柚希は、トニー賞最多受賞の演出家、ハロルド・プリンスの新作『プリンス・オブ・ブロードウェイ』に、唯一の日本人キャストとして出演することが決まっており、そうした中で、同番組への出演が決定した。柚希は、ラミン・カリムルーなど、ブロードウェイで活躍するキャストの中で、10月23日~11月22日の東京公演(東急シアターオーブ)、11月28日~12月10日の大阪公演(梅田芸術劇場メインホール)での公演に挑む。今年のトニー賞授賞式は『王様と私』に主演した渡辺謙が、日本人で初めてミュージカル主演男優賞にノミネートされていることでも注目。WOWOWのスタジオでは、案内役に宮本亜門と八嶋智人、スペシャルサポーターに井上芳雄、そしてゲストに柚希と黒柳徹子を迎え、生中継で授賞式の模様を届ける。
2015年06月05日タレントで女優の黒柳徹子が、6月8日(8:00~)にWOWOWで放送される米演劇賞「トニー賞」授賞式の生中継番組にゲスト出演することが22日、明らかになった。黒柳は、今年のトニー賞について「ぜひ渡辺謙さんに受賞してほしい」と期待。渡辺は『王様と私』でノミネートされているが、黒柳の友人であったユル・ブリンナーが出演していた作品でもあり、「毎日、舞台袖で『王様と私』を見ていたので懐かしい」と当時を振り返った。『王様と私』以外のノミネート作品については『オン・ザ・タウン』なども楽しみだと話す黒柳。トニー賞の楽しみ方について「ブロードウェイに行けなくとも、あのブロードウェイで今どんな作品が、どんな人が人気あるか」「新しい才能が出てきていると、わかるのも面白い」と解説した。黒柳は、かつて70年代初頭に、ニューヨークへ留学していた経験があり、その頃のブロードウェイは「ダンサーの90%が失業していた。ロングランのものも多く、そこに入れなかった人は、同級生でも、毎日、オーディションに出かけていった」と、大変厳しい世界だったという。それでも、「歌って踊って芝居して、俳優なら、絶対憧れる」と理解していたようだ。「知ってる曲が出てくるとうれしくなる。血が騒ぐ」「初めて、ブロードウェイで見たミュージカルが、オリジナルの『マイ・フェア・レディ』だった。夢かと思った。芝居も歌も衣装も装置も、これ以上のものはない」と、ブロードウェイの魅力を語りだすと止まらない黒柳。授賞式の生中継番組でも、彼女ならではのエピソードがたっぷり聞けそうだ。東京のWOWOWのスタジオには、黒柳のほか、案内役に演出家の宮本亜門、俳優の八嶋智人を迎え、スペシャル・サポーターの俳優・井上芳雄とともに、授賞式の見どころを伝えていく。6月8日8時よりWOWOWプライムで、同時通訳により生中継。8月13日20時からは、WOWOWライブで、字幕版を放送する。
2015年05月22日3月2日(現地時間)、Dark Readingに掲載された記事「Every 4 Seconds New Malware Is Born」が、マルウェアの亜種の発見が増加の一途をたどっていること、その数が4秒以内に新しい亜種が1つ発見されるほどであることなどを伝えた。記事では2014年に発見されたマルウェアの亜種は600万ほどとされており、2013年と比較して77%も増加しているという。記事では、セキュリティファーム「G DATA SecurityLab」の報告書を引き合いに出されており、2014年の後半に発見されたマルウェアの亜種の数は410万ほどに到達しているとのこと。これは2014年前半と比較して125%ほどとされており、マルウェアの亜種が発見されるペースが増えていることが指摘されている。マルウェアの種類としてはトロイの木馬が最も多いこと、種類別に見た場合の成長率はアドウェアの成長率が31.4%と最も高いことも説明されている。割合では最も多いトロイの木馬だが、これまでの活動と比較して変化が緩やかなものになりつつあるという。
2015年05月20日俳優の渡辺謙が、アメリカの演劇・ミュージカルにおける最高峰の権威である第69回トニー賞のミュージカル主演男優賞にノミネートされたことが29日、明らかになった。『王様と私』でミュージカル主演男優賞にノミネートされた渡辺は、ノミネートの知らせを受け「アメリカでの初舞台でノミネートして頂いたことを誇りに思っています。The King and I の カンパニー、バートレット・シャー、ケリー・オハラが大きな力をくれました」とコメント。ブロードウェイ初挑戦にして受賞の快挙に期待がかかる。ほかにもミュージカル『ザ・ラスト・シップ』でスティングがオリジナル楽曲賞に、『エレファント・マン』でブラッドリー・クーパーが演劇主演男優賞に、『オーディエンス』でヘレン・ミレンが主演女優賞と、気になるノミネーションが目白押し。番組では案内役に宮本亜門、八嶋智人、スペシャルサポーターに井上芳雄を迎え、授賞式の興奮の模様を余すところなく伝えていく。なお、WOWOWでは「第69回トニー賞」の授賞式を独占生中継。『生中継!第69回トニー賞授賞式』はWOWOWプライムにて6月8日(月曜 8:00~)に同時通訳で生放送。字幕版はWOWOWライブにて6月13日(土曜 20:00~)放送。
2015年04月29日6月に上演される市川海老蔵第三回自主公演『ABKAI 2015』の製作発表会見が行われた。第一回公演で「花咲か爺さん」を題材とした歌舞伎を披露したのに続き、今回は、「浦島太郎」と「桃太郎」をモチーフにした新作歌舞伎『竜宮物語』『桃太郎鬼ヶ島外伝』を上演する。製作発表では、前回もタッグを組んだ脚本の宮沢章夫、演出の宮本亜門とともに登壇した海老蔵。ふたりに敬意を払いながら、自身の思いの丈を語ってくれた。『ABKAI 2015』チケット情報日本の昔話を歌舞伎にするというのは、以前から海老蔵のなかにあったアイデアだった。「自分の勝手な妄想を(笑)、宮沢先生と亜門さんに語ったことがこの自主公演の始まりでした。小さい子どもにも観てわかってもらえるものを作ることがテーマですが、一つひとつの作品を丁寧に作って、それを数珠つなぎにするとさらに面白くなり、昔話ってこう楽しめるんだと思っていただければ」と昔話に挑戦する意義を語る。すると宮本も、「前回も登場した“鬼石”が各話をつなぐ要素になっていきます」と構想を明かした。宮沢もまた、「昔話というひとつの空間・次元に、『花咲か爺さん』も『桃太郎』も『浦島太郎』もあって、それぞれに別の話の登場人物が現れてもおかしくないという考え方をすると、書くのが面白くなってきたんです」と、この企画に手応えを感じているようだ。「花咲か爺さん」では犬を演じた海老蔵だが、今回もやはり、「浦島太郎」では乙姫、「桃太郎」では鬼という、主役ではない役を演じることになる。なかでも悪役の鬼を演じることについては、「歌舞伎では、勧善懲悪の物語のなかで勝つ側を演じているので、負ける側を演じて、普段は見せない表情をお見せしたいですし。悪いことが正義であるという純粋な悪、悪の美学を追求できるのが面白そう」と意欲を見せる。そして、久々の女方となる乙姫は、「泉鏡花のような世界」と、すでに明確なイメージがある。「歌舞伎で言えば変化ものですよね。美しい魔性の女が、浦島太郎という誠実な男と出会ったらどうなるか。子どもが観ても楽しめるけど、大人も楽しめる深い話になっていくと思います。ただ、あとはもう先生方にお任せしてますから。僕を好きに使ってくださいという感じです(笑)」。発案者でありながら最後は身を任せる潔さ。海老蔵という稀代の役者を使って、海老蔵はどんな新たな歌舞伎を生み出すのだろう。公演は6月4日(木)より東京・Bunkamuraシアターコクーンにて。チケット発売中。取材・文:大内弓子
2015年04月13日国連が定めた世界自閉症デーである4月2日に、様々な生きづらさを抱える人たちに“まぜこぜの社会”を提案するイベント「Warm Blue 2015」が開催される。このイベントは4月2日の世界自閉症啓発デーにちなんだもので、コンセプトカラーのブルーにちなんだ様々な催しが行われる。なお、今年は会場を原宿、表参道、青山の3エリアまで拡大。街単位でのイベント開催は、「Warm Blue」でも世界初の取り組みとなる。4月2日から24日まで伊藤忠青山アートスクエアでは、アート展「Warm Blue MAZEKOZE Art」を開催。自閉症アーティストを始め、東ちづるや宮本亜門などがそれぞれブルーをテーマとした作品を出展する。そのオープン初日には、出展アーティスト達も参加するライブペインティングを開催。白いトラックを会場に訪れた人達全員でアーティスティックに彩色する。11日、18日にも造形作家の佐々木卓也を始めとしたアーティストによるライブパフォーマンスや、全盲のシンガーソングライター佐藤ひらりのライブなどが行われる。また、東急プラザ表参道原宿の「おもはらの森」では、NHKのバラエティー番組「バリバラ」の公開収録を実施。障害者お笑い日本一を競う「SHOW-1グランプリ」の出場者の中から、選りすぐりのパーフォマーたちが登場する。会場では紙芝居風の絶叫系フリップ芸、自分の体験を弾き語りやコントにしたライブショーなど、インパクトのあるパフォーマンスを展開。その後は、自閉症、知的マイノリティ、サバイバーなどが参加する音楽ライブが行われる他、会場を訪れた人にマイメロディから青い花冠がプレゼントされる。一方、表参道の「BA-TSUアートギャラリー」でも、アーティストの菊池宏子によるワークショップを開催。青をテーマとしたラクガキ、粘土細工、立体コピーなど、現代アートな参加型の催しが多数行われる。なお、期間中には表参道ヒルズやラフォーレ原宿など、エリア内にある8か所の施設で青色のライトアップを実施。「コンドマニア」にもオリジナルの壁面広告が施されるなど、街のいたる所が青色にデコレートされる。神宮前交差点の大型ビジョンでも、メッセージソング「Get in touch!」のPVが放映される予定だ。更に、当日はスタッフが「BEAMS×Get in touch」のオリジナルコラボTシャツを着用。東急プラザ表参道原宿を始めとする会場周辺で、オリジナルブルーアイテムのブルーバルーンを配布する。ラインアップは自閉症アーティストなどがパッケージを手掛けたコンドーム、絵本作家のスギヤマカナヨによるキャラクターが印刷されたキャンドルなど。その他、青色にデコレートされた世界の名車による「Blue Car DRIVE」、ブルーキャンドルと共にオリジナルメニューを提供する「ブルーキャンドルディナー」など、当時は様々な催しが行われる予定。また、会場以外でも東京タワーなど、全国のランドマークでブルーのライトアップが行われる。
2015年04月01日アイロン・コテの高熱による髪のダメージ「髪ヤケド」を予防してくれるヘアスタイリング剤「フワリエ」のイベントが3月26日、人気モデル・大倉士門をゲストに迎え、原宿・竹下通りの「ドリーム*ステーション JOL原宿」で開催された。春休み期間中ということもあり、2部制の開催となった会場には、中高生を中心に多くの女性が駆けつけた。イベントでは、「フワリエ」の特徴である「髪ヤケド防止」について、クラシエホームプロダクツの担当者から学んだのち、大倉自身のヘアスタイリングについて、来場客と会話を楽しみながら語った。また、来場客から抽選で選ばれた女子に大倉が実際にフワリエを施す"体験会"では、登壇したストレートヘアの女子に、フワリエ、及びヘアアイロンを施し、その仕上がりに「全然違う! 香りも良いし、めっちゃスゴイ!」と、驚きを隠せなかった。普段から自身でもヘアアイロンを使うという大倉は、「俺の毛先も髪ヤケドかもしれんし、これからはフワリエを使っていきたい」と、イベントを通して感心しきりだった。
2015年03月27日映画初主演となる「V6」の森田剛を迎え、その過激な内容から連載当時に物議を醸した古谷実の伝説的コミック「ヒメアノ~ル」が映画化されることが決定。このほど、“狂気の連続殺人鬼”役を務める森田さんのコメントが到着、さらに濱田岳、佐津川愛美らの出演が明らかになった。物語は、ビルの清掃会社で働く平凡な男、岡田(濱田岳)が同僚・安藤に自らも想いを寄せるユカ(佐津川愛美)とのキューピッド役を頼まれることから動き出す。岡田がユカの働くカフェに向かうと、そこで高校時代の同級生・森田正一(森田剛)に出会うが、ユカから「森田にストーキングされている」と知らされ…。原作は、その過激さから実写化不可能とも言われていた、「行け!稲中卓球部」「ヒミズ」の人気漫画家・古谷実のベストセラー漫画を、『銀の匙 Silver Spoon』の吉田恵輔監督がメガホンをとった本作。森田さんが演じるのは、のちに岡田の恋人となるユカを付け狙い、“人をターゲット=餌としか思わない連続殺人鬼・森田正一”。森田さんといえば、アイドルグループ「V6」のメンバーとしてデビューして以降、多数の作品に出演。近年では舞台を中心に活躍し、蜷川幸雄、宮本亜門、いのうえひでのり、行定勲といった錚々たる名演出家からのオファーが絶えないが、意外にも映画の主演を務めるのは本作が初めてだという。森田さんは今回の出演を機に原作を読んだ感想を「人間がしっかり描けている所が、とても読みやすく面白かったです」としながらも「決して共感はできない今回の役作りに関して、吉田監督とお話ししただけでは、中々理解するのが難しいと感じています。森田正一の過去や、なぜこういう人間になったのかを理解して、クランクインを迎えたいです。いわゆる悪い人は沢山存在しているかもしれないが、彼らの過去には何かしらの理由があるのでは?」と、役作りの難しさについて語る。そんな本作を手がける吉田監督は、高校生の頃からバイブルだった原作を監督出来るなんて夢のよう、とその心境を語り、R15指定となることも辞さない決意を持って挑むという。「ドス黒さ溢れる、良い意味でバランスの悪い映画に仕上げたいです。森田さんには“普通なんだけど普通じゃない”という感じを表現していただきたい。難しい注文ですが、森田さんなら答えてくれると思います」と、監督も実写化にあたり森田さんに強い期待を掛けているよう。数々の映像作品・舞台で演技を研鑽し、今年11月にデビュー20周年を迎える森田さんが、満を持しての映画初主演で、“映画史に残る連続殺人鬼”役を務める本作。「キャスト・スタッフのこめた熱が、しっかり伝わる人間臭い作品を目指したいと思います」と目標を掲げる超意欲作だけに、今後の動向から目が離せない。『ヒメアノ~ル』は3月末日クランクイン、2016年に全国公開予定。(text:cinemacafe.net)
2015年03月23日これまでの常識にとらわれず、自ら創ったものですら覆す──。ディズニー映画の最新作『イントゥ・ザ・ウッズ』はそんな挑戦的作品だ。ブロードウェイの伝説的ミュージカルの映像化ではあるが、ディズニーが手がけてきた『シンデレラ』や『ラプンツェル』などのディズニー・プリンセスを、幸せを“待つ”夢見るお姫様ではなく幸せを自分で“手に入れる”たくましい女性として描き、さらにはそれぞれのおとぎ話の「めでたし、めでたし」のその後を描いているというのが何とも新しい。その『イントゥ・ザ・ウッズ』のメインキャストのなかで最年少ながらも抜群の歌唱力で赤ずきんを演じ、映画界に新風をもたらしたのがリラ・クロフォード。また、彼女と同じく舞台を中心に女優としてのキャリアを積み、過去には宮本亜門の舞台で赤ずきんを演じた経験のある神田沙也加。赤ずきんという共通のキャラクターを演じた2人に『イントゥ・ザ・ウッズ』の魅力を聞いた。神田さんが赤ずきんを演じたのは11年前。「もうそんなに経つんですね(笑)」と十代の頃の自分を思い出しながら、この映画の面白さは「赤ずきんだけでなく、登場するそれぞれのキャラクターに感情移入できること」だと語る。「立場や年齢の違うおとぎ話の主人公たちが、いろんな困難に立ち向かいながら自分の未来、自分の運命を自分で掴みとって行く自立を描いている。自分自身の成長にあわせて、赤ずきんだったりシンデレラだったり、年齢や成長によって考えさせてくれる、これから先、生きていく時々で思い返したくなる作品ですね」。リラも神田さんの言葉に「本当にその通り!」とうなずきながら、演じた赤ずきんと自分自身の成長がぴたりと重なったのだと説明する。「『赤ずきん』のパートは少女から大人の階段をあがっていく物語。撮影をしていたときの私はちょうど12~13歳、赤ずきんと同じ年頃だったんです。映画の冒頭で登場したばかりの赤ずきんはナイーブだし、物事についても世間のこともあまりよく知らない。けれどシンデレラと出会って『No One Is Alone』を歌うとき、あの瞬間に彼女は“もう子供じゃないわ!”って大人に近づいたと思うんです。私自身も毎日すべての瞬間で少しずつ大人になっているので、赤ずきんと同じですね(笑)」。そんなリラを見て神田さんが「ものすごく大人ですよね」と驚くように、現在14歳のリラは想像以上にしっかりしている素敵なレディだ。10歳でブロードウェイ・デビュー、翌年には5,000人の中からオーディションでブロードウェイ・ミュージカル「アニー」の主役を勝ち取り、これまでに14もの舞台を経験。この『イントゥ・ザ・ウッズ』はリラにとって記念すべき初の映画となる。名女優メリル・ストリープはじめ大先輩たちとの共演もまた彼女を役者として大きく成長させたはずだ。そして「小さい頃からジョニー・デップの大ファンだったの!」と嬉しそうに赤ずきんを誘惑するオオカミ役、ジョニー・デップとの共演について言葉を弾ませる。「好きな俳優は?って聞かれるたびに『ジョニー・デップ!』って答えていたほど大好きなの。憧れの人に会えて、しかも共演できたというのは本当に嬉しくて夢のようでした。彼は才能にあふれていて常に新しいアイデアを思いついては提案してくれるんです。撮影の合間には世界各地で撮影をしたときの秘話とかいろんな話も聞きました。もう、隣に立っているだけで、あのジョニー・デップが私の隣に立ってる!って、毎回信じられなかったです」。リラの緊張と喜びに満ちたジョニー・デップとの想い出のシーンは、神田さんにとってもお気に入りのシーンだと言う。「ジョニー・デップさんとリラちゃんが歌う『Hello, Little Girl』という曲があるんですけど、曲の最後にジョニー・デップさんが雄叫びをあげたりユニークなところもあって大好きです。2人の掛け合いも素晴らしかった!」。どのシーンにどの曲が使われているのか瞬時に出てくるあたりは、さすが舞台経験豊富な神田さんだからこそ。この映画の宣伝ナビゲーターを任せたくなるのも納得だ。神田さんに続いて、リラが「私のお気に入りは…」と挙げたのは、巨人対ジャックの母のシーン。「あのシーンはとにかく面白くて、魔女役のメリルもジャックの母役のトレーシー(・ウルマン)もパン屋の夫役のジェイムズ(・コーデン)も、みんな笑いが止まらなかったんです。監督が『アクション!』って言っても笑いが止まらないほど楽しかったのを覚えています。あと、パン屋の夫婦からもらったたくさんのパンやケーキを次々とほおばるシーンは幸せな時間でした。私、キャンディにケーキ、デザート…甘い物が大好きなんです!赤ずきんと私自身は違うところもたくさんあるけれど、共通点は食いしん坊だっていうことですね(笑)」。リラの演じる赤ずきんが赤いマントを手放すことにも通じるが、ディズニーが仕掛ける挑戦──『アナと雪の女王』や『マレフィセント』、そして『イントゥ・ザ・ウッズ』、最近のディズニー作品が共通して描いているのは女性の自立。神田さんは「私たちと同じ」だとヒロインたちの生き方にも注目する。「現代の女性は決して受け身じゃないですよね。自分で動いて自分の足で幸せを掴みに行く。それは今回の主人公たちも私たちも同じだと思うんです。女性も“自分から幸せを探しに行く”という時代の流れを敏感に感じ取っていち早くおとぎ話に反映させる、それができるディズニー作品ってやっぱりすごい。“めでたし、めでたし”の後のストーリーに切り込むこともすごい!」。「私も本当にそう思う!私も映画のなかのヒロインたちのように強い女性になりたい!」と、瞳を輝かせながらリラも力強くこの映画のメッセージを伝える。「アナとエルサ、マレフィセントもそうだったけれど、赤ずきんもシンデレラもラプンツェルもパン屋の妻もみんな強いキャラクター。もちろんキャラクターはフィクションではあるけれど、起きる出来事や表現のされ方はリアル(現実の女性の生き方)に近づいていて、みんな私たちのお手本になるような、素敵な女性たちばかりだと思うんです」。時代とともに変化していくディズニーのヒロインたち。リラと神田さんが深く共感したように、すべての女性に響く、知っているけど新しいヒロインたちが誕生した。(text:Rie Shintani/photo:Nahoko Suzuki)■関連作品:イントゥ・ザ・ウッズ 2015年3月14日より全国にて公開(C) 2014 Disney Enterprise,inc. All Rights Reserved.
2015年03月13日ミュージカル『ウィズ~オズの魔法使い~』が3月7日、東京国際フォーラム ホールCで初日を迎え、Wキャストでヒロインのドロシー役をつとめる梅田彩佳、田野優花、魔法使いウィズ役の陣内孝則、、演出の宮本亜門が会見に登場した。ミュージカル『ウィズ~オズの魔法使い~』チケット情報AKB48グループ・メンバーより志望者108名の中から公開オーディションでヒロイン役を勝ち取ったふたり。梅田は「オーディションからこの日が来るまですごく早かった。今日から幕を開けるんだと思ってワクワクしています」。田野は「私は明日、初日を迎えますが、早くみなさんに見ていただきたいという気持ちでいっぱいです」と、それぞれ喜びを話した。また、田野は「ドロシーってソロ曲がものすごく多いんです。プレッシャーもありますが、そこをぜひ観ていただきたいです」と見どころについて話し、梅田は「愛を伝える楽しい舞台になっています。この作品を見た方がたくさんの愛に包まれたらうれしいなと思います。ぜひ見に来てください」と舞台をアピールした。東京公演は3月22日(日)まで。その後、大阪、愛知、福岡を巡演。チケットは発売中。
2015年03月09日ディズニー最新ミュージカル映画『イントゥ・ザ・ウッズ』(3月14日公開)の試写会イベントが25日、都内で行われ、宣伝ナビゲーターを務める女優・歌手の神田沙也加と、2005年にミュージカル『Into the Woods』を演出した宮本亜門氏がサプライズ登場した。神田は、17歳の時に宮本氏が手掛けた『Into the Woods』の赤ずきん役でミュージカルデビュー。オーディションでつかみとったその役で、舞台の難しさと楽しさを経験し、ミュージカルの道に進むきっかけとなったという。2人は当時を振り返り、宮本は「声がすばらしかった。赤ずきんにぴったりだと思った」と起用理由を告白。本読み時にものすごく緊張していたという神田は、「あなた自身を見て選んだんだから、あなたはあなたのままで自信を持って立っていいんだよ」という宮本の言葉で楽になったと言い、「そのひと言で救われて、今があります」と感謝した。また、神田は「その時の楽しかった思い出や、それまでにないような挑戦ができた思い出があったから、ミュージカルをやっていきたいと思った」と、人生の転機になったことをあらためて明かし、「積み重ねていった結果、昨年『アナと雪の女王』にも出会えて、そのつながり、縁に感謝ですね」と感慨深げに語った。神田の成長に、宮本も「『アナ雪』もすばらしかったし、こうやってどんどん大きくなって、親のようにうれしい」と喜んだ。トーク中に、当時の衣装とシーン写真も登場し、2人は大感激。そして、神田が赤ずきんという役について「言いつけを守らないといけない時もあるし、知らない世界への好奇心もある。その中で、失敗することも、失敗から学ぶこともある。そういうことを経て大人になって、最終的に、自分の考えで自分の運命を選び取っていくという自立を描いている。それを体現した大事なキャラクター」と説明すると、「沙也加、大人になったね~」と宮本がしみじみ語った。神田は、3月3日に行われるジャパン・プレミアで、本作のメッセージが詰め込まれた名曲「Children Will Listen」を披露する。「監督含め、みなさまにお会いできることが信じられないですし、緊張しています」と胸を膨らませ、「作品の大切なメッセージを担っている曲だと思うので、心をこめてしっかりと歌いたい」と意気込みを伝えた。(C)2015 Disney Enterprises, INC. All Rights Reserved.
2015年02月25日ディズニーの最新ミュージカル映画『イントゥ・ザ・ウッズ』試写会が2月25日(水)に開催され、宣伝ナビゲーターで、2005年に「Into the Woods」でミュージカルデビューを果たした神田沙也加とその演出を務めた恩師・宮本亜門がサプライズゲストで来場しトークを繰り広げた。『シカゴ』のロブ・マーシャル監督最新作で、メリル・ストリープ、ジョニー・デップら豪華スター共演の本作。シンデレラに赤ずきん、ラプンツェルなどおとぎ話の主人公たちのハッピーエンドの“その後”を描き出す。サプライズで神田さんが登場すると、観客の多くは、同じくディズニー映画で、神田さんが日本語吹替え版の声優を務め昨年、記録的な大ヒットとなった『アナと雪の女王』を観ているようで、大歓声が上がる。『アナ雪』で改めてその歌唱力が称賛された神田さんだが、その原点と言えるのが17歳で宮本さんの指導の下、赤ずきんを演じたミュージカルデビュー作「Into the Woods」である。宮本さんは、神田さんと出会ったオーディションについて「松田聖子さんの娘さんが来ているとみんな騒いでたけど、オーディションは有名・無名関係なく、ひとりずつ見せてもらった。(神田さんは)本気なんです!『舞台女優になる』という熱意が生半可じゃなかった。赤ずきんにピッタリだと思った」とふり返る。もちろん、神田さんは緊張もしていたようで、宮本さん曰く「最初の本読みの時の不安な表情は凄かった(笑)」とのこと。神田さんは「右も左も分からない中で、亜門さんは『あなた自身を見て、選んだんだから、あなたのままでいい』と言ってくださった」と『アナ雪』の“Let it go =ありのままで”ともリンクするかのような素敵なアドバイスを、2005年時点で授けられていたそうで「あの言葉で救われました!」と改めて感謝の思いを口にした。宮本さんはまた、稽古場での神田さんについて「足を痛めていたらしいんですが、それを見せず、ひと言も弱音を吐かなかった」と称賛。その後の、神田さんの活躍については「親のように嬉しいです!」と満面の笑みを浮かべた。神田さんは“恩師”の言葉に顔をほころばせ、改めて「Into the Woods」という作品の自身にとっての意味について「楽しかったし、挑戦したことないことができた思い出があり、その後も(女優を)やりたいと思えたし、そういう思いでやり続けたから昨年『アナと雪の女王』にも出会えた。感謝です!」と語り、会場は温かい拍手に包まれた。本作の見どころなどに関して、ネタバレしない程度に語るのは至難の業のようで、宮本さんはやや苦戦…。そんな中で神田さんは、自身も演じた赤ずきんの存在に言及し「少女から大人になっていく――守らないといけない“言いつけ”もあるけど、知らない世界への好奇心もあり、失敗することもあるけど、そこから学び取ることもあり大人になっていく。言いつけを守るだけでなく、自分の考えで人生を選び取っていく」と解説し、宮本さんは「沙也加、大人になったねぇ…」と嬉しそうにしみじみ。来月にはロブ・マーシャル監督をはじめ、キャスト陣の来日も決まっており、宣伝ナビゲーターでもある神田さんは、その際に劇中歌で物語のフィナーレを飾る楽曲であり、作品のテーマの詰まった「Children Will Listen」を生で披露することになっている。神田さんは大役を前に「みなさんにお会いできるのがまず、信じられないです!心を込めて歌いたいと思います」と意気込みを口にし、会場は期待とエールを込めた温かい拍手に包まれた。『イン・トゥ・ザ・ウッズ』は3月14日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:イントゥ・ザ・ウッズ 2015年3月14日より全国にて公開(C) 2014 Disney Enterprise,inc. All Rights Reserved.
2015年02月25日宮本亜門演出によるミュージカル『ウィズ~オズの魔法使い~』が3月、再演の幕を開ける。2012年の初演で話題となったのは、AKB48グループ・メンバーによる主人公ドロシー役のオーディションだ。今回も同様に熱き選考の結果、梅田彩佳(NMB48)と田野優花(AKB48)のふたりのドロシー(Wキャスト)が誕生。意欲十分のふたりの奮闘を探りに、ある日の稽古場を訪れた。ミュージカル『ウィズ~オズの魔法使い~』チケット情報空間を支配していたのは、アンサンブル・キャストによる歌とダンスの圧倒的な熱量だ。個性際立つ巧者たちが、ポップなナンバーに乗せて魅せるキレのよい動きに目が離せない。その中を、ある時は皆に負けじと弾けるようにステップを踏み、ある時は不安げに群衆をかき分けてさまよう梅田ドロシーを発見。全身を思い切りよく使った表現、豊かな表情変化が愛らしい。全体を見つめる宮本亜門の顔にも勝算の笑みが浮かぶ。その横では田野優花が背筋をピンと張って、舞台面に真っ直ぐな瞳を向けていた。宮本が短い指示を与えた後は、すぐさまシーンを反復。今度は田野ドロシーの登場だ。また違ったドロシーの喜びと不安が群衆に溶け込み、同じシーンでも色合いが大きく変化して面白い。簡単に印象を言うなら、ひたむきで全力投球の梅田、ピュアでマイペースな田野といったところか。田野が入ったシーンを、今度は梅田が体育座りをして真剣に見つめていた。「亜門さんは私たちと同じ目線になって、ひとつひとつ問題提起してくださる。その答えを探していく作業がすごく楽しいです」(梅田)「休憩中も亜門さんやキャストの皆さんと話しているのが面白くて。無駄な時間はまったくないですね」(田野)充足感いっぱいに稽古の日々を語るふたりに、お互いについて聞いてみた。「田野ちゃんのことを大人しい子だと思っているなら、それは違います(笑)。そんな無邪気な笑顔をするんだ!と発見したので。まだ知られていない一面が見られると思いますよ」(梅田)「私は感覚でやっちゃうタイプだけど、梅田さんはしっかりと考えて演じているのですごい。オリジナリティもあるので、こんな歌い方があるんだ!って勉強になります」(田野)それぞれの魅力と情熱が詰まったふたつの『ウィズ』の世界。両方ともに味わってこそ、『ウィズ』の感動は完結する。「私自身もパワーをもらって元気になれる舞台。たくさんの方の心を満たせるよう、愛を届けたいです」(梅田)「観終わった時、皆さんが良い方向に変わっていけるような作品にしたい。私次第なので頑張ります!」(田野)ミュージカル『ウィズ~オズの魔法使い~』は3月7日(土)から22日(日)まで東京国際フォーラム ホールCで上演。その後、大阪、愛知、福岡を巡演。チケットは発売中。取材・文上野紀子
2015年02月25日フリーアナウンサーの宮本隆治、歌手の八代亜紀、吉幾三、川中美幸が13日、都内スタジオで行われた、BSスカパー!の特別番組『宮本隆治の歌謡ポップス☆一番星コンサート』の公開収録に参加した。同番組は、音楽情報バラエティー番組『宮本隆治の歌謡ポップス☆一番星~演歌・歌謡曲情報バラエティ~』の特別番組。ゲストの八代、吉、川中によるトークコーナーのほか、生バンドの歌唱ステージを披露する内容で、番組は、3月29日18時からBSスカパー!で先行放送、5月上旬に歌謡ポップスチャンネルで90分の完全版を放送する。番組収録前、報道陣の取材に応じた八代は、「人生の贈りもの」、「心をつなぐ10円玉」を披露するにあたり、「今、どうしても歌いたい曲。言葉が素敵なので、じっくり見て聞いてくれればうれしい」とアピール。一方、コラボレーションを含む7曲を歌唱する吉は、「3曲がギリギリ……」とこぼしながらも、「カラオケじゃなく生バンドという音楽番組はなかなか無い。こういう番組は続けて欲しいし、この3人で毎週出てもいい」と番組初のコンサート形式が楽しみな様子だった。また、番組司会を約2年半務めている宮本アナは、「司会生命をかけて、誰も知らない素顔を引き出したい」と意欲満々。フリー転身前のNHK時代には、『紅白歌合戦』や『のど自慢』など歌番組の司会を担当してきた宮本アナだが、八代は以前からの印象を、「表も裏も面白い人」と称してにっこり。「生放送が終わると面白いって言われてましたけど(笑)。私は額縁ですから、中の絵を引き立たせることに徹します」と照れ笑いする宮本アナに、川中は、「額縁の方が高い時もある」と突っ込んで笑いを誘っていた。
2015年02月14日3月7(土)から22日(日)まで、東京・東京国際フォーラム ホールCで上演されるミュージカル『ウィズ~オズの魔法使い~』の公開稽古と記者会見が2月9日に都内で行なわれ、翻訳・演出の宮本亜門、主役の梅田彩佳(NMB48)と田野優花(AKB48)らが出席した。【チケット情報はこちら】同作は2012年に初演。その時と同様、主人公ドロシー役はAKB48グループ・メンバーより、志望者108名の中から公開オーディションにて選考。見事主役の座を射止めた梅田彩佳(NMB48)と田野優花(AKB48)が、Wキャストでドロシーを演じる事で話題を集めている。同作について宮本は「この作品は東日本大震災があって、若い人が未来を信じにくいなと思っていたのがスタートのきっかけ。元々この「ウィズ」という作品は「オズの魔法使い」から、ブロードウェイを目指して黒人たちが“自分たちが時代を変えるんだ!”という想いで作ったもの。初演の時はその想いに負けないだけの作品にしようと思っていました。そこから時間が経過しても、日本にはまだまだ元気のない人が多いですが、この作品でお客さんと最高の時間を過ごせたら」と語った。また、ダブルキャストについては「最初は絶対ひとりに決めようと思っていたんですが(笑)。どうしてもふたりとも見せたくて」と説明。ドロシー役の梅田は「前回の公演を観に行った時、ドロシー役の(増田)有華が凄くキラキラしていて楽しそうで、後から本人に聞いても“楽しかった!”って言っていたので、絶対にこの役をやってみたいと思っていた。稽古も凄く楽しいし、その楽しい気分を舞台上で活かせたら」とコメント。また、同じくドロシー役の田野は「ドロシーは自分と似ている所があると思っているので、あえて役作りとかをせずに、稽古に臨んでいます」と話した。ドロシー役ふたりの印象について記者から聞かれると、宮本は「梅田さんは1回目のオーディションの時、主役に選んだ増田さんの次点だった。でも今回は歌を大分勉強したのが伝わってきて、この人のドロシーが見たい!って思ったんです。あと、田野さんはダンスがとにかく凄かったのと、1次、2次とどんどん成長していった柔軟性を買いました。ただ、オーディションの途中で、前回のオーディションの時、“疲れてるなら、やる気ない人は帰っても良いよ”って言ったら、一番最初に帰った子だって後で思い出して(笑)。もう稽古がスタートしたんで、今回は帰らないでね(笑)」と田野に語りかけ、会見場は笑いにつつまれた。ミュージカル『ウィズ~オズの魔法使い~』は3月7日(土)から22日(日)まで東京国際フォーラム ホールCで上演。その後、大阪、愛知、福岡を周る。チケットは発売中。
2015年02月10日女優で、音楽ユニット“TRUSTRICK”のメンバーでもある神田沙也加が、ディズニーの最新ミュージカル『イントゥ・ザ・ウッズ』の宣伝ナビゲーターに就任した。神田は17歳の時に、本作の基になったミュージカルに出演しており、本作のジャパンプレミアでは劇中のナンバーを披露する。その他の写真『イントゥ・ザ・ウッズ』は、『ウェスト・サイド物語』で知られるスティーヴン・ソンドハイムのロングラン・ミュージカルを基に映画化したもので、誰もが知るおとぎ話の主人公の“その後”を描く。神田は2005年に宮本亜門が演出した同ミュージカルに赤ずきん役で出演しており、「私の人生に大きな転機を与えてくれた作品であり、この作品があったからこそ今の自分がある。そして、この作品がなかったら“アナ”には出会えていなかったと思います」と語る。神田はすでに映画を鑑賞しており「舞台に関わっていたので、あれをどうやって映画化するんだろうと一人の観客として興味があったんですが、全く新しい映画の中で繰り広げられるミュージカルとして楽しめると思います」とコメント。「舞台では、なかなかそこまで見られなかった主人公たちの表情や細部の表現というのも観られるので、楽曲ももちろんですけど、お芝居も楽しめる作品として、新しくブラッシュ・アップされたんじゃないかと思います」と言い、「皆さんにもおなじみのおとぎ話のキャラクターたちの“めでたし、めでたし”のそのあとを描いた作品です。なかなかなかったと思うので、今まで皆さんが観てきたおとぎ話とちょっと違った角度から物語を楽しむことができるかもしれません。名曲ぞろいなので、曲も一緒にお楽しみください!」と早くもナビゲーターとして作品をPRしている。本作のジャパンプレミアは3月4日に都内で行われ、ロブ・マーシャル監督と、赤ずきん役のリラ・クロフォードが来日するが、神田は作品のメッセージが詰め込まれた楽曲『Children Will Listen』を披露する。『イントゥ・ザ・ウッズ』3月14日(土)、全国ロードショー(C)2015 Disney Enterprise.inc. All Rights Reserved.
2015年02月04日女優で歌手の神田沙也加が、ディズニー最新ミュージカル映画『イントゥ・ザ・ウッズ』(3月14日公開)の宣伝ナビゲーターに就任することが3日、明らかになった。『アナと雪の女王』のアナ役で大ブレイクした神田が、2年連続で"ディズニーの顔"を務める。神田にとって『イントゥ・ザ・ウッズ』は"運命の作品"だ。2005年にブロードウェイ・ミュージカル『Into The Woods』を宮本亜門氏が演出した際、17歳の神田は、ミュージカル初出演で赤ずきんという大役に挑戦。神田は「私の人生に大きな転機を与えてくれた作品であり、この作品があったからこそ今の自分がある。そして、この作品がなかったら"アナ"には出会えていなかった」と語る。また、彼女に縁深い『アナと雪の女王』と『イントゥ・ザ・ウッズ』には、共通点があるという。前者は、王子様とお姫様が結婚して幸せになるというパターンを覆して"現代の愛"を描き、後者は、おとぎ話の主人公の"その後"を描いて、人生における本当の幸せを問いかける。どちらも、今までのディズニー作品のような"ハッピーエンド"では終わらないのだ。両作品の共通点について神田も「くしくも"自立"という共通したテーマを持っています」とコメント。「『アナ』があってこその『イントゥ・ザ・ウッズ』だと思いますし、ディズニーの最新作ですので、この作品の楽しさや魅力を、一生懸命伝えていきたい」と意気込んでいる。映画公開前の3月3日・4日には、赤ずきん役のリラ・クロフォードとロブ・マーシャル監督が来日するが、神田は、4日に行われるジャパン・プレミアで、本作のメッセージが詰め込まれた名曲「Children Will Listen」を披露する。神田は「リラちゃんはすごくかわいくて、スクリーンからもみずみずしい魅力が伝わってきたので、彼女がやってみたいことは何でもかなえてあげたい。赤ずきんを演じてみての本音トークもしたい」と来日を心待ちにしている。(C) 2015 Disney Enterprises,INC. All Rights Reserved.
2015年02月04日『アナと雪の女王』で驚異的な大ヒットを記録し歴史的なミュージカルブームを作り上げたディズニーが贈る最新ミュージカル『イントゥ・ザ・ウッズ』。この度、本作の宣伝ナビゲーターに、『アナと雪の女王』でアナ役の声優を担当した女優・歌手の神田沙也加が就任することが明らかになった。本作で描かれるのは、ハッピーエンドを迎えたはずのおとぎ話の主人公たちの「めでたし めでたし」のその後。願いを叶え、「めでたし めでたし」では人生は終わらない。その後も続いていく人生において、「本当の幸せとはなにか?」をディズニーが問いかける。先日、3月3日、4日には「赤ずきん」役のリラ・クロフォードとロブ・マーシャル監督が来日することが発表されたが、その際に行われる予定のジャパン・プレミアで、神田さんは本作のメッセージが詰め込まれた名曲 「Children Will Listen」を披露することが決定している。実は神田さんは「イントゥ・ザ・ウッズ」と深いつながりが…。2005年、ブロードウェイ・ミュージカル「Into The Woods」を宮本亜門氏が演出した際、17歳の神田さんは、ミュージカル初出演で赤ずきんという大役に挑戦した。神田さんは「『Into the Woods』は私の人生に大きな転機を与えてくれた作品であり、この作品があったからこそいまの自分がある。そして、この作品がなかったら“アナ”には出会えていなかったと思います」とコメント。さらに、『アナと雪の女王』と本作に込められた“共通のテーマ”についても、「奇しくも『自立』という共通したテーマを持っています。『アナ』があってこその『イントゥ・ザ・ウッズ』だと思いますし、ディズニーの最新作ですので、この作品の楽しさや魅力を、一生懸命伝えていきたいと思います」と、宣伝ナビゲーターへの熱い思いを語った。『イントゥ・ザ・ウッズ』は3月14日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月04日1990年に宮本亜門演出、麻実れい×白石加代子で上演、2005年には南果歩×原田美枝子によって上演されたイタリア人女性作家、ダーチャ・マライーニ作の舞台「メアリー・ステュアート」。パルコ劇場では、現在放送中の「ゴーストライター」に出演する中谷美紀と舞台女優・神野三鈴を迎えて10年ぶりに上演が決定した。本作は、血なまぐさい宗教戦争と華やかなイギリス・ルネサンス文芸の黄金時代である16世紀に生きたスコットランド女王メアリー・ステュアートと、イングランド女王エリザベス1世という同時代に同じ島の中に生きた2人の女王を描いた作品。フリードリッヒ・シラーの同名作品の翻案として、イタリア人作家のダーチャ・マライーニが女性の視点からこの2人の女王を主人公に描いた戯曲だ。この作品の登場人物はメアリー・ステュアートとその乳母、そしてエリザベスとその侍女の4人だが、演じるのは2人の女優。メアリーを演じる中谷さんはエリザベスの侍女を、そしてエリザベスを演じる神野さんはメアリーの乳母を演じる。中谷さんは、映画・テレビでの活躍はもちろんのこと、フランソワ・ジラール演出「猟銃」(’11)で初舞台にして、紀伊国屋演劇賞個人賞、読売演劇大賞優秀女優賞を受賞。そして翌年の三谷幸喜演出「ロスト・イン・ヨンカーズ」では、読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞するという2本目の舞台にして頂点に立つという快挙を遂げている。そして今回演じるのは、生後6日目スコットランドの王位を継承し、国や宗教に翻弄されながらも「女」として果敢に生きたメアリー・ステュアート。中谷さん自身、舞台の参加は3度目となる。一方、メアリーと同時代に生き、政治にまつわる男女間の諍いを嫌い、「国家」と結婚をした“ヴァージン・クイーン”エリザベス一世を演じるのは、中谷さんがいま、もっとも共演したかったという神野さん。井上ひさし作品に欠かすことのできない女優として活躍し、三谷幸喜演出「三谷版桜の園」(’12)、栗山民也演出「組曲虐殺」での演技により紀伊国屋演劇賞個人賞を受賞し注目を集めている。実力派女優が繰り広げる2人の女王の物語は見ごたえのある、熱く、そしてスリリングな舞台になること間違いなさそうだ。以下、出演者コメント。■中谷美紀(メアリー・ステュアート/エリザベスの侍女)今回はステージの上にはたった二人だけですから、掛け合いの妙をお客様に楽しんでいただくためには、寸分の隙も許されません。大変な作品と出会ってしまったというのがいまの正直な気持ちです。女王というポジションは、われわれ市井の人間とは異なった特殊なもの。とはいえ、女性が人の上に立つということでいえば、会社を営んだり、あるいは部署を司ったりということで、彼女と同じ立場にいる女性も多いと思います。そしてその中で、自分の意志だけではなにも決められない、という経験のある方も少なくないのでは。そのもどかしさは、メアリーと現代の女性たちが共通して感じる部分だと思っています。メアリーは、人の上に立つ者であるにもかかわらず、感情に流されやすく愚かな部分もあって、そこが魅力的でもある人物です。エリザベスのように冷静で、自制心をもって国を治める人間と異なり、彼女はその場の感情に流されている。その二人の対比を楽しんでいただきたいですし、対照的でありながら、ともに気高い女王たちの物語を全身全霊で演じたいと思っています。■神野三鈴(エリザベス一世/メアリーの乳母)中谷さんと一緒に二人芝居を、という話をいただき、しかもそれが「メアリー・ステュアート」。演劇史に残るような作品を、大好きな女優さんとご一緒できるなんて奇跡のようです。二人だけで、純粋に作品に取り組む環境を作っていただき、演劇を志した頃の夢が叶いました。エリザベスの人生を演じることで、彼女が抱くものを昇華させてあげられたら、それが、私たちすべての女性の中にあるなにかを昇華させることに繋がったらうれしい。そして、女性ならではの苦しみや幸福、葛藤を一緒に感じていただければ。舞台という生身の人間が立つ場で、中谷さんと私が魂でぶつかり合う姿を見届けていただけたら幸せです。舞台「メアリー・ステュアート」は6月13日(土)~7月5日(日)パルコ劇場ほか順次全国公演予定。(text:cinemacafe.net)
2015年01月26日バイオリニストの宮本笑里が1月25日(日)、映画『マエストロ!』公開を記念して行われたトークイベントに出席し、11億円の価値があると言われるバイオリンの王様“ストラディヴァリウス”を生で演奏した。さそうあきらの漫画を原作にした本作。謎めいた指揮者の元に集った“負け組”のオーケストラの団員たちが名門オーケストラの復活のために奮闘するさまを描き出す。この日、宮本さんが演奏したストラディリヴァリウスは“HAMMA(ハンマ)”という名器で1700年代前半に製造されたもの。本作の完成披露試写会で、主演の松坂桃李も緊張しながら手にしていたが、本作にも協力している「株式会社日本ヴァイオリン」の社長で、この日のイベントにも出席した中澤創太氏によると「9億円~11億円」の価値があるとされる。宮本さんは「愛のあいさつ」(エルガー)、「主よ人の望みの喜びよ」(バッハ)、「チャールダーシュ」(モンティ)の3曲をピアノ伴奏に合わせて演奏し、集まった聴衆の割れんばかりの拍手喝さいを浴びたが、この名器を手に「格が違う。輝きやオーラを表情や本体から感じます」と語った。中澤氏はストラディヴァリウスについて、この楽器の前の持ち主だったというベルリンフィルのコンサートマスターのバイオリニストの「わがままなお嬢様のよう」という言葉を紹介。「手にとっていきなり弾くことが許されない」「前の人(演奏者)の音色が残っているんです」とその不思議な特徴を説明。具体的に、他のバイオリンとどのように音色が異なるのか?という質問に「音が大きいし、音量だけでなく音の届き方が違う」と答えつつも、一方で科学的な視点でのそうした違いの理由については「100%は分かってないんです。(製造者のアントニオ・ストラディヴァリウスが)天才だったと言えるし、(使われている)木が違うこと、黄金比などとも言われますが…」と300年を経てなお多くの演奏者、聴衆を魅了する名器の“謎”にも言及した。宮本さんは「ずっしりと重いのかと思ったら意外と軽いんです、大丈夫かな?と思うくらい。弾いてみると、音に重みがあり、深みが出てくる」と語り、“ダイヤモンドトーン”と呼ばれる高音域についても「高い音がキラキラと輝きがある」とウットリとした表情を見せていた。2人とも、すでに映画も鑑賞しているというが、宮本さんは「いまのクラシック業界をそのまま表した映画です!指揮者とオーケストラの関係性や音楽性の部分も分かりやすい。俳優のみなさんの楽器を持っての演技も集中力が高いのを感じました」と絶賛。中澤氏も「日本のクラシックの大変さがリアルに描かれている」とうなずく。また、約1年という長期にわたってバイオリンの練習に励んだという松坂さんの演技についても「上手いんですよ!ボウイングや構えが上手い。相当、練習したのが分かります」と語り、宮本さんも「ビックリしました。バイオリンは小さい頃からの積み重ねで馴染んでいくものですが、1年でこんなに楽器と一体になってるというのはものすごいこと」と惜しみない称賛を送る。映画を通じて「もっともっとクラシックを知ってもらえたら」と会場に足を運んだ観客に呼びかけていた。『マエストロ!』は1月31日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マエストロ! 2015年1月31日より全国にて公開(C) 2015『マエストロ!』製作委員会(C) さそうあきら/双葉社
2015年01月26日宮本亜門演出によるミュージカル『ウィズ~オズの魔法使い~』が2015年3月、再演の幕を開ける。2012年の初演同様、主人公ドロシー役はAKB48グループ・メンバーの中から公開オーディションにて選考。志望者108名による白熱の闘いを制したふたり、梅田彩佳(NMB48)と田野優花(AKB48)が、Wキャストでドロシーを演じることとなった。初演時のオーディションでは勧められるまま、軽い気持ちで受けたという梅田。「演技ってこんなに楽しいんだ!と思えた経験でした。落ちてから悔しさがこみ上げてきたので、再演のオーディションには競争心を燃やしてメチャクチャ必死に取り組みました」と、自信に満ちた笑顔で今回の選考への過程を振り返った。ミュージカル『ウィズ~オズの魔法使い~』チケット情報「初演の舞台を観て、キラキラと輝いた世界に胸がいっぱいになった。逆にあのステージから客席を見たら、どんなふうに見えるんだろう!?あちら側からの景色を見てみたい!と強く思ったんです」自身の中でミュージカル熱が沸き上がっていた頃、今春の舞台『IN THE HEIGHTS』に出演する機会を得たのも運の強さだ。「いざステージに立つとこんなにも大変なんだと実感しました。AKBで8年やってきたのに私、なんでできないんだろうって…。自分のダメダメ未熟さにヘコみ落ち込みましたが、舞台の世界に出たらこんなに日々、新しいことが広がってるんだ!、まだまだ学べる知れることがいっぱいある、という気持ちにもなりました」実力不足の痛感をバネに換え、人一倍の努力を重ねて『ウィズ』再演オーディションに臨んだ。初演で最終選考に残ったことでシード扱いになり、一次選考はパス。でも自ら願い出て会場に足を運び、仲間たちの奮闘を目に焼き付けた。「メンバーが亜門さんに何かひとこと言われただけで、どんどん変わっていく姿を見て、すごいな、人ってこんなに変われるんだ!と思った。最終選考での歌稽古の時に、亜門さんが歌詞の気持ちを丁寧に説明してくれただけで、もうキラキラした世界が見えて…。今はお稽古が楽しみでしょうがないです。何十個、何百個というヒントを亜門さんが与えてくれるくださる。それを学んでステージに立つことで、後輩たちにもつなげられると思うんです」ドロシーに共感するのは「この道を行ったら絶対にいいことがある。確実なものがあるわけじゃないけど、そこを目指して頑張ってるんだ」という台詞。自身の姿が重なるという。「日々これをやってて意味があるのかな?メンバーがこんなに大勢いる中で私はちゃんと存在してるかな?そんなふうに道をぐにゃぐにゃ曲がりながらここまで来た感じです(笑)。でも一生懸命やれば何かがつかめる。必ず自分の糧になるのがわかるから」愛らしい語り口からにじみ出るのは、ひたむきで聡明な横顔。結実の思いを胸に来春、梅田彩佳がきらめきの中心に立つ。公演は3月7(土)から22日(日)まで。チケットの一般発売は1月17日(土)より。チケットぴあではインターネット先行を12月26日(木)午前11時より実施。
2014年12月26日シマンテックは12月16日、日本のユーザーを狙ったランサムウェアを確認したと、ブログで明かした。今回見つかったのは「TorLocker」の亜種で、日本語にローカライズされたものが使われている。TorLockerの亜種は、主に侵入先のコンピュータ上で特定の拡張子が付いたファイルを暗号化し、ファイルを復号するために身代金を支払うよう要求してくる。そもそもTorLockerは、世界中で多く出回っているランサムウェア。その理由は、攻撃者がプログラムを比較的入手しやすいという点にある。プログラムの配布元は営利目的で、カスタムのランサムウェアを作成するビルダー、感染を追跡するコントロールパネルへのアクセス、マルウェアと連携する各種ファイルをキットにして提供している。提供を受けた攻撃者は、ランサムウェア攻撃で得た利益の一部を配布元に支払うという仕組みだ。国内におけるTorLockerの亜種の攻撃は、ブログのホストであるWebサイト上で見つかった。正確な侵入経路などはまだわかっていない。シマンテックは、攻撃者はソフトウェアの脆弱性を悪用し、自動的に標的のコンピュータに侵入したと推測している。また、AdobeのFlash Playerの配布ページを装ったケースもある。偽のWebページ内のインストールボタンをクリックすると、設定ファイルをダウンロードして実行するよう求められる。このとき、ファイルのアイコンは、通常Flash Playerが使っているものではなく、しかもデジタル署名も付いていない。設定ファイルを実行しても、Flash Playerはインストールされることはない。代わりに、特定のファイルが暗号化され、コンピュータがロックされたことを伝える日本語のメッセージがポップアップウィンドウに表示される。さらに、ファイルをアンロックするために身代金を支払うようにと日本語のメッセージが表示される。要求される金額はまちまちだが、4万円?30万円だという。シマンテックは、年末年始休暇で多くの人がネット利用が増えることに併せて、攻撃者も活発化すると指摘。自分のパソコンにセキュリティソフトをインストールして、しっかりと対策するように呼びかけている。
2014年12月18日宮本亜門の演出で2012年に初演されたミュージカル『ウィズ~オズの魔法使い~』が、2015年3月にパワーアップして再登場する。初演で話題となったAKB48グループ・メンバーによる主人公ドロシー役のオーディションを、この再演でも敢行。志望者108名の中から審査を勝ち抜いて栄冠を手にしたのは、梅田彩佳(NMB48)と田野優花(AKB48)のふたりだ。「踊ることが一番好き。踊りを見てもらったら、その楽しさは絶対に亜門さんに伝わる!と、自信を持っていました」。オーディションでの手応えをそう語る頼もしい17歳、田野優花に舞台への意気込みを聞いた。スーパー・ソウルフル・ミュージカル『ウィズ~オズの魔法使い~』チケット情報年齢よりも大人っぽいエキゾチックな瞳を輝かせて、最初に教えてくれたのは、初演のオーディションに参加した時に途中棄権したというエピソードだ。全員参加が義務だった前回は、「歌やダンスは好きだけど、演技はどちらかというとやりたくなくて、舞台にまったく興味がなかったんです。亜門さんに“正直、やりたくない人いる?”って聞かれた時に手を上げて、帰りました」と、あっけらかん。それが今では「お芝居がやりたくてしょうがなくて!」と急転直下。女優の友人たちの舞台を観に行くうちに、生の舞台が伝える感動、その素晴らしさを知ったという。新たに芽生えた演技への情熱を満面の笑顔で語る様子が、清々しく、愛らしい。「二次審査の時に、亜門さんが“前回、帰った子だ”って気づいたみたいでした。印象悪いままじゃダメだから、今回は本気なんだぞ!って気持ちを行動で表さなきゃと思って、ガッツで取り組みましたね。受かりたい!って気持ちをアピールして。亜門さんに“アナタは踊っている時の顔が本当に素晴らしい”って褒めていただいて、やった~!って(笑)」言葉の端々から伝わってくるのは、自分を信じている強さだ。「本番に強いです。ギリギリまでは心臓が飛び出そうなくらい緊張していても、ステージに立つとホッとします」「怒られたら逆に火が着くタイプ。へこまずに、じゃあやってやろう!って気持ちになりますね」芯のある朗らかさで、周囲に前向きなパワーを振り撒いていく。Wキャストでドロシーを演じる梅田はすでに今春、『IN THE HEIGHTS』でミュージカルを経験。その姿に刺激を受けて「自分もあんなふうにキラキラしたい」と発奮した。「私に夢を与えてくれた大先輩です。たくさんのことを吸収して勉強させていただきつつ、自分なりの表現を出していけたら。ミュージカルファンの方たちに認めてもらえる、心にひっかかる存在になりたいと思います」。負けず嫌いを自認する彼女の、体当たりの挑戦を見届けたい。公演は3月7(土)から22日(日)まで、東京国際フォーラム ホールCにて。チケットの一般発売は1月17日(土)午前10時より。チケットぴあではインターネット先行抽選「いち早プレリザーブ」を実施中、12月15日(月)午前11時まで受付。取材・文上野紀子
2014年12月12日舞台『ヴェローナの二紳士』が12月7日、東京・日生劇場で開幕した。シェイクスピア初期の傑作といわれている今作は、かつてブロードウェイでミュージカル化され、トニー賞を獲得している。それを今回、かねてから上演を熱望していた宮本亜門が演出。よりラテン色を強めてシェイクスピア生誕450年の今年にふさわしい、パーティーのような作品に仕立て上げた。『ヴェローナの二紳士』チケット情報T.M.Revolutionとしての活動のみならず幅広い活躍を見せる西川貴教がヴェローナの青年プロテュースを、CHEMISTRYでデビューし、昨今はソロとして新たな魅力を発揮する堂珍嘉邦がその親友ヴァレンタインを演じる。さらにプロテュースの恋人に島袋寛子、ヴァレンタインがミラノで恋する相手シルヴィアに元宝塚トップスターの霧矢大夢が扮する。主要キャストを見るだけでも“普通のミュージカル”になりそうもない。客席の前に広がるのは、何のセットもない素舞台。華やかなミュージカルを想像した観客はちょっと面食らうだろう。すると、スクリーンに映し出されるのは現代の公園の様子。やがてキャストが劇場の後ろから飛び込んできたかと思うと、あっという間にステージにヴェローナの街ができあがった。まるで落書きのようなタッチで無造作に描かれたセットの中で繰り広げられる会話は、まるで現代劇のよう。そして、とくに男性キャストの衣装は、スニーカーやセーターなどカジュアルなもの。両脇の生演奏にのせたキャストたちの伸びやかな歌声の華やかさ、耳に残るシンプルな歌詞には聞き惚れずにはいられない。中央に掲げられたシェイクスピアの似顔絵は、この芝居を見守っているようだ。シェイクスピア作品をこれほどまでにわかりやすく楽しく観られることの驚きにひたっていると、物語の舞台はミラノへ。ヴァレンタインと、少し遅れてプロテュースがやってくるミラノはそれまでの手作り感あふれるセットから一転、階層のある無機質なものに。映像も駆使され、都会らしさが伝わってくる。ミラノで変わってゆくプロテュースの軽妙な雰囲気は、まるで西川本人がテレビやラジオなどで見せる顔がそのまま活かされているようで、このキャスティングに大いに納得させられる。ほかにもシルヴィアの婚約者を演じる武田真治の活躍も見どころ。権威を傘に偉そうにしているが実は情けない男を軽やかに演じている。キャストが楽しんで演じている様子が客席にも伝わり、観客たちもいつしかお祭り騒ぎに巻き込まれている――年末気分を高めてくれるこのカーニバルはシェイクスピア初心者にも、ミュージカルを見たことのない人にもぴったりだ。公演は12月28日(日)まで東京・日生劇場にて。取材・文/釣木文恵
2014年12月11日シェイクスピアが描いたラブコメディの中でも代表的な一篇『ヴェローナの二紳士』。1970年代、ガルト・マグダーモットの音楽によってミュージカル化され、トニー賞を獲得した本作が、宮本亜門の演出により日本版として上演される。熱気を帯びたその通し稽古を取材した。舞台『ヴェローナの二紳士』チケット情報親友同士のプロテュース(西川貴教)とヴァレンタイン(堂珍嘉邦)、プロテュースの片思いの相手・ジュリア(島袋寛子)、そして旅先でヴァレンタインとプロテュースがひと目惚れするシルヴィア(霧矢大夢)らの恋愛模様が、あちらこちらに入り乱れる恋愛ドラマだ。とにかく足を踏み入れた時点で、稽古場の明るい雰囲気に圧倒された。「あと5分で通し稽古を始めます!」「はーーい!」一同の元気な声が、最高にハッピーな恋愛劇の幕を押し開く。幕開き、永久の友情を誓い合う親友同士。言うまでもなく、演じるのはふたりのトップ・シンガーである。美しいビブラートがハーモニーを成し、聴衆からはため息が漏れる。そして、熱い熱い芝居の応酬。歌うこととは異なる「演じる」という営みを、彼らは大いに楽しんでいるようである。そして、旅先のミラノのシーン。シルヴィアを思ってでれでれのプロテュースを、男装して追ってきたジュリアがはっきりと目撃してしまう。怒りに震えながら、それでも自分は彼を愛しているのだと、無償の愛を歌い上げる島袋が切なく、愛くるしい。もう一方のヒロイン・シルヴィアを演じる霧矢は、全身から感情をあふれさせ、ノンストップで踊りまくる。そんな彼女との恋を取るか友情を取るか、大いに揺れまくるプロテュース。西川が演じる主人公の葛藤ぶりは、もはや喜劇人の域である。右へ左へ舞台上を所狭しと駆け回る姿はまるで小動物のよう。エネルギーの固まりみたいな熱演ぶりに、スタッフ席からもくすくすと笑い声が漏れる。恋をすること、幸せを求めること。現代人がとかく我慢してしまいがちなそのことを、もっと臆せずするべきだと、亜門版『ヴェローナの二紳士』は歌いあげる。歌もダンスも笑いも涙も、すべてが濃密でハッピーな舞台だ。公演は12月7日(日)から28日(日)まで東京・日生劇場にて。取材・文:小川志津子
2014年12月02日AKB48グループ・メンバーが参加するスーパー・ソウルフル・ミュージカル『ウィズ-オズの魔法使い-』の公開オーディションが10月21日、都内で行なわれ、主役のドロシー役を梅田彩佳(NMB48 チームB II)と田野優花(AKB48 チームK)が射止め、ダブルキャストで行なう事が発表された。オーディションに参加したメンバーは梅田、田野のほかに、横山由依(AKB48 チームK)、岡田奈々(AKB48 チーム4)、高柳明音(SKE48 チームKⅡ)、仲川遥香(JKT48 チームJ)の6名。審査は同作の演出を手がける宮本亜門が担当。オーディションは課題曲でのダンス、劇中の1シーンを使った演技、同作の劇中歌『Home』の歌唱3つの審査で行なわれた。演技の審査後、印象に残ったメンバーを司会に問われた宮本が思わず全員の名前を挙げてしまうほど、高レベルなオーディションが繰り広げられた。全ての審査が終了し、宮本の口から梅田と田野の名前が発表されると、ふたりは歓喜のあまりその場に座り込んで涙。梅田は2年前、同作のオーディションで最終審査まで残りながら惜しくも選ばれなかったことを引き合いに「2年前見られなかった景色を見られるのは嬉しいですが、何より応援してくださるファンの方が喜んでくれるのが嬉しいです。(田野と)ふたりでドロシーの違うカラーを出せれば良いなと思います。嬉しくて今夜は早く眠れそう(笑)」とコメント。また、田野は「(ドロシー役に選ばれるのは)ひとりだと思っていたので、梅田さんが先に呼ばれた時は正直悔しかったんですが、もうひとり、私の名前が呼ばれて良かったです。公開オーディションなので、ファンの方の前でこの報告ができることも本当に嬉しいです。(初日は)私の誕生日の次の日でもあるので、より頑張りたい」とそれぞれ喜びの声をあげた。宮本はふたりに決めた理由について「今回は決めるのが正直辛かったです、全員どんどん上達しているから。ただ、その中でも梅田さんは、2年前の『Home』と今回の『Home』は全く違っていて、よくぞ上達した!と思いました。また田野さんは、はっきり言ってまだまだ未完成な部分がありますが、彼女の声はこの物語に合っているんです。なのでどうしてもこのふたりと仕事がしたいと思ってしまいました」と急遽ダブルキャストになった経緯を踏まえて話した。ミュージカル『ウィズ-オズの魔法使い-』は前述のふたりのほか、ウィズ役に陣内孝則、かかし役に佐賀龍彦、ブリキ男役に施鐘泰(JONTE)、ライオン役にエハラマサヒロ、南の善い魔女・グリンダ役に小柳ゆきなどが出演し、2015年3月8日(日)から22日(日)まで東京・東京国際フォーラムホールCで上演。その後、大阪、愛知、福岡を周る。
2014年10月21日