展覧会「ピーター・シスの闇と夢」が、東京・八王子市夢美術館にて、2023年6月30日(金)から8月31日(木)まで開催される。絵本作家、ピーター・シスの世界を堪能現代アメリカを代表する絵本作家、ピーター・シス。これまでに数多くの絵本イラストやポスターなどを手掛けており、その作品は国際アンデルセン賞など数々の絵本賞で称えられ、多くの人々を魅了している。1949年にチェコスロヴァキア(現チェコ共和国)に生まれ、首都プラハや留学したロンドンでアニメーションを学んだシスは、ベルリン国際映画祭アニメーション部門で金熊賞を受賞するなど、高い評価を獲得。しかし、当時のチェコスロヴァキアは冷戦の暗い影にのみこまれ、独創的な表現が許されがたい状況にあった。国際的に活動していた映像作家の父や、一時期をアメリカで暮らした祖父の影響で、幼いころから多様な文化に親しんでいたシスは、より自由な表現を求めアメリカでの活動を選ぶことになる。シスの絵本は、祖国チェコへの想いを描いた作品、小さな子どもたちのための作品、広い世界を旅した英雄の物語、ダーウィンやガリレオなど強い意思を貫いた偉人の伝記など、そのテーマは様々。また、アニメーションや新聞・雑誌の挿絵、公共空間のためのアートプロジェクトなど、その創作の軌跡には表現することの渇望と喜びが溢れている。展覧会「ピーター・シスの闇と夢」では、影から光へとたどってきたシスが人生をかけてつむいだ、闇と夢が織りなす作品の数々を公開。ピーター・シスの絵本やアニメーションの原画、ポスターなど、その幅広い創作活動を紹介する。【詳細】「ピーター・シスの闇と夢」会期:2023年6月30日(金)~8月31日(木) 10:00~19:00※月曜休館※各日入館は18:30まで場所:八王子市夢美術館住所:東京都八王子市八日町8-1 ビュータワー八王子 2F入場料:一般 900円、学生(高校生以上)・65歳以上 450円、中学生以下 無料【問い合わせ先】八王子市夢美術館TEL:042-621-6777
2023年04月30日展覧会「さくらももこ展」が2023年4月22日(土)から5月28日(日)まで神奈川・横浜のそごう美術館にて開催。本展を記念した限定メニューやグッズがそごう横浜店にて展開される。「さくらももこ展」を記念した限定メニュー&グッズ展覧会「さくらももこ展」は、漫画『ちびまる子ちゃん』や『COJI-COJI』、エッセイ『もものかんづめ』などで知られているアーティスト・さくらももこにフィーチャーした展覧会。会場では、代表作から、約300点のカラー原画や直筆原稿を一堂に展示する。可愛らしい“キャラクターモチーフ”のメニューそんな「さくらももこ展」の開催を記念して、そごう横浜店では限定メニューやグッズを展開する。10階のレストラン「イー・エー・グラン」では、さくらももこが描くキャラクターをモチーフにしたメニューを用意。注目は、かわいらしいコジコジの顔を描いた「コジコジのフルーツケーキ」だ。スポンジやオレンジ、カスタードクリームをクレープ生地で包みこんでいる。「さくらももこの桃色ソーダ」は、さくらももこの名前にちなんだ、ピーチ味のクリームソーダ。上にはバニラアイスやカラフルなおいりを飾って、華やかな見た目に仕上げた。展覧会オリジナルグッズまた6階ミュージアムショップでは、展覧会オリジナルグッズを販売。さくらももこワールドに迫る図録をはじめ、キーチャームやステーショナリーグッズ、Tシャツなど、ファンにはたまらないアイテムを豊富に取り揃えている。【詳細】「さくらももこ展」限定メニュー&グッズ■限定メニュー提供期間:2023年4月22日(土)~5月28日(日)場所:そごう横浜店 10階「イー・エー・グラン」メニュー例:・コジコジのフルーツケーキ(約直径12.0cm※フルーツ、ホイップ部分を除く) 2,401円<各日限定30個>・さくらももこの桃色ソーダ 851円<各日限定30杯>※上記メニューを注文した人各日先着50名に「さくらももこ展 オリジナルクリアコースター」をプレゼント。■限定グッズ提供期間:2023年4月22日(土)~5月28日(日)場所:そごう横浜店 6階 ミュージアムショップグッズ例:・さくらももこ展 公式図録 3,500円・キーチャーム 各550円※画像はイメージ■「さくらももこ展」情報会期:2023年4月22日(土)~5月28日(日)開館時間:10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで)※そごう横浜店の営業時間に準じて、変更になる場合あり。会場:そごう美術館住所:神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店 6階休館日:会期中無休入館料:一般 1,400円(1,200円)、大学・高校生 1,200円(1,000円)、中学生以下無料※( )内は、前売りおよび、クラブ・オン / ミレニアムカード、クラブ・オン / ミレニアムアプリ提示者の料金。※前売券は4月21日(金)まで、そごう美術館、公式オンラインチケットまたはセブンチケット、ローソンチケット、イープラス、チケットぴあにて取り扱い。※展覧会・イベントの中止や延期、一部内容が変更になる場合あり。最新情報は、そごう横浜店HP、そごう美術館HPを参照。【問い合わせ先】TEL:045-465-5515(美術館直通)
2023年04月24日展覧会「アニメージュとジブリ展」が、2023年4月22日(土)から6月11日(日)までの期間、名古屋の松坂屋美術館で開催される。展覧会「アニメージュとジブリ展」が名古屋に初上陸1978年5⽉26⽇に創刊した、⽇本初の本格的商業アニメ雑誌・⽉刊『アニメージュ』。業界初となる作家や制作陣を取り上げた内容で話題を呼び、アニメブームの火付け役を担った雑誌だ。宮崎駿の連載作品『⾵の⾕のナウシカ』のアニメーション映画化、およびスタジオジブリ設⽴のきっかけにもなった本誌は、創刊44周年を迎えた今でもアニメとファンを繋いでいる。スタジオジブリの誕生まで本展では、1978年の『アニメージュ』創刊当時から80年代までにフィーチャー。まだ“アニメ”という言葉が一般的でなかった時代から、『機動戦士ガンダム』の大ヒットともに勃興するアニメブーム期。そして、後に2代目編集長となる現・スタジオジブリの鈴木敏夫が、高畑勲・宮崎駿の両監督を見出し、『風の谷のナウシカ』が誕生、『天空の城ラピュタ』に向けてスタジオジブリを設立していく過程を辿る。そんな「アニメージュとジブリ展」が全国6会場の巡回を経て、名古屋に初上陸。ガンダムブームを紹介する紙面イラストをはじめ、高畑・宮﨑両監督がジブリ以前に制作した作品『未来少年コナン』や『ルパン三世カリオストロの城』、1984年の『風の谷のナウシカ』誕生、スタジオジブリ創設の歴史などを展示する。展覧会オリジナルグッズも会場では『魔女の宅急便』や『となりのトトロ』のキャラクターや名シーンをクローズアップしたフリーカップや豆皿、『天空の城ラピュタ』モチーフの刺繍トートバッグや大判ハンカチーフなど、「アニメージュとジブリ展」オリジナルグッズが展開される。【詳細】アニメージュとジブリ展期間:2023年4月22日(土)~6月11日(日)会場:松坂屋名古屋店 南館7階 松坂屋美術館時間:10:00〜18:00※入場は閉館の30分前まで※最終日は17:00閉館入場料:一般・大学生 1,500円/中高生 1,000円/小学生 600円アイテム例:・フリーカップ 各1,540円・豆皿 各1,320円・大判ハンカチーフ 各1,650円・刺繍トートバッグ 天空の城ラピュタ 3,960円
2023年04月20日千葉・ホキ美術館では、展覧会「瞳の奥にあるもの -表情でみる人物画展-」を、2023年5月25日(木)から11月5日(日)まで開催する。写実絵画作品の名作を展示ホキ美術館は、2010年に開館した日本初の写実絵画専門美術館。巨匠から若手の作品まで、日常生活や現実をそのまま表現する写実絵画を約60作家500点所蔵している。展覧会「瞳の奥にあるもの -表情でみる人物画展-」では、画家がモデルと対峙する中でその表情を引き出して作り上げる、人物画の“表情”に着目した作品を取り上げる。人物画に描かれるのは穏やかなほほえみばかりではなく、何かを訴えているような表情や、戸惑いや不安、微笑んでいるのか緊張しているのか、一言では言い表せないあいまいな表情たち。その受け取り方に正解・不正解はなく、答えは鑑賞者へとゆだねられる。たとえば、廣戸絵美の《冬萌》には、2児の母である彼女が抱く、今この瞬間のかけがえのなさと愛おしさ、未来への思いが宿る。静謐な筆致で家族や親しい人たちを描き出す廣戸の、描く対象の核心に迫ろうとするような、緻密で力のこもった写実を見て取れる作品だ。台湾出身の作家・羅展鵬による《小徑分岔的花園》は、時間や空間の分岐点の中で、現実、自然、身体、幻想の次元における、複数の異質な時間と空間の形態を提示する。彼の鮮やかで精巧な肖像画は、絵を“台無しにする”要素を加えることで、見る者に強烈でユニークな視覚体験をもたらし、また抽象的な概念を目に見えるものへと変換しているのが特徴だ。美術作家である石黒賢一郎が、自身のオリジナルストーリー「Injection Devices」をもとにつくった《細胞融合増殖抑制装置001》にも注目。「Injection Device」は、AIと人類が等価になった時代を舞台に、インジェクションデバイスでワクチンを注入しながら戦う女性主人公の物語だ。ほかにも、会場には塩谷亮《想》、松永瑠利子《奏でる》、藤田貴也《A girl》といった気鋭の作品が集う。開催概要瞳の奥にあるもの -表情でみる人物画展-開催期間:2023年5月25日(木)〜11月5日(日)会場:ホキ美術館(ギャラリー1)住所:千葉県緑区あすみが丘東3ー15開館時間:10:00~17:30 ※入館は17:00まで休館日:火曜日※火曜日が祝日の場合は開館、翌平日に休館※お盆期間の8月15日(火)は開館、8月22日(火)・23日(水)は休館、入館料:一般 1,830円、大学・高校生・65歳以上 1,320円、中学生 910円、小学生 760円(ただし保護者1人につき子ども2人まで無料)<障がい者手帳の提示>一般 910円、高校生・大学生・65歳以上 660円、中学生 450円、小学生以下 380円(保護者1人につき2人まで無料)【問い合わせ先】ホキ美術館TEL:043-205-1500
2023年04月20日展覧会「虫めづる日本の人々」が東京・六本木のサントリー美術館にて、2023年7月22日(土)から9月18日(月・祝)まで開催される。虫にまつわる作品が一堂に古来より日本美術では、草木花鳥に重きが置かれてきたものの、虫もまた重要なモチーフであった。現代において昆虫に分類されるものだけでなく、蜘蛛、蛙、蛇なども虫として親しまれ、物語や和歌、様々な美術作品に登場している。中でも、源氏絵や伊勢絵などを見ると、蛍や鳴き声が美しい鈴虫などが愛好されていたことが分かる。さらに草花や虫を描き吉祥を表す草虫図が中国からもたらされ、中世から長きにわたり日本で珍重された。江戸時代に入ると、本草学の進展や古典学習、俳諧などの文芸の発達により、草虫図の範疇には収まらない多彩な虫の絵が生み出される。江戸時代中期以降は、虫聴や蛍狩が娯楽として市井の人々に広まり、その風習は今日にまで受け継がれている。そんな虫を愛でる日本独特の文化は、大衆化が進んだ江戸時代をピークのひとつとして捉えられるだろう。展覧会「虫めづる日本の人々」では、江戸時代を中心に中世や近現代の「虫めづる日本の人々」の様相に触れつつ、虫と人との親密な関係を再考。展示を6つの章に分けて紹介する。虫めづる国にようこそ日本の物語や和歌に数多く登場してきた虫たち。時に主人公を助ける名脇役、またある時には自ら和歌を詠んでその優劣を競ったり、人間さながらの恋愛劇を演じたりと、擬人化され多彩な活躍を見せる。第1章では、『源氏物語』や『伊勢物語』など、文芸と深く結びついた日本の虫たちの姿にフォーカス。住吉如慶『きりぎりす絵巻』などを展示する。生活に用いる道具を彩る虫たち&草虫図の受容また第3章では、中国で成立した草虫図に着目。画中には多種多様な草花と虫が描かれており、それぞれ立身出世、子孫繁栄などの吉祥を表している。孔子による「詩を学ぶことで鳥、獣、草木の名前を多く知ることが出来る」という論も相まって、多くの生き物を知り、自らの知識を増やせる草虫図が愛好されるようになった。伝 趙昌《竹虫図》などを通して、中国で画題として確立した草虫図が、日本で将軍や大名など時の権力者たちに愛好された様子を紹介する。西洋の科学技術流入により進展する草虫図18世紀以降の江戸時代は西洋の技術の流入により、本草学や、書物に登場する動植物の名前を同定する名物学が飛躍的に進歩。これら学問の発展、古画学習、文芸などが互いに影響し、草虫図という枠組みを越えて、多彩な虫の絵が制作されるようになった。たとえばこの時代は、伊藤若冲、酒井抱一、喜多川歌麿、葛飾北斎といった絵師たちにより、虫をモチーフとした草虫図が数多く生み出された。第5章では、伊藤若冲による重要文化財《菜蟲譜》、喜多川歌麿『画本虫撰』など、虫の特徴を的確に捉えた精緻な図譜なども公開する。展覧会概要「虫めづる日本の人々」会期:2023年7月22日(土)~9月18日(月・祝)※作品保護のため、会期中展示替を行う会場:サントリー美術館住所:東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階開館時間:10:00〜18:00※金・土曜日および8月10日(木)、9月17日(日)は20:00まで開館休館日:火曜日(9月12日(火)は18:00まで開館)入館料:一般 1,500円(1,300円)、大学・高校生 1,000円(800円)、中学生以下 無料※( )内は前売券料金(展覧会開幕前日まで販売)※チケットはサントリー美術館受付、サントリー美術館公式オンラインチケット、ローソン チケット、セブンチケットにて販売※サントリー美術館受付での販売は開館日のみ※あとろ割:国立新美術館、森美術館の企画展チケット提示で100円割引(割引適用は1種類まで)※会期や開館時間などは変更となる場合あり(最新情報については美術館ウェブサイトを確認のこと)【問い合わせ先】サントリー美術館TEL:03-3479-8600
2023年04月17日嵐・櫻井翔の初の展覧会「櫻井翔 未来への言葉展 SHO SAKURAI:WORDS FOR THE FUTURE」が、14日から東京・六本木ミュージアムで開催される。嵐、歌手、作詞家、キャスター、司会者、俳優など、さまざまな立場や活動を通じて何かを「伝え続けて」いる櫻井。個人としては初の開催となる同展覧会は、2019年に行われた「ARASHI EXHIBITION “JOURNEY” 嵐を旅する展覧会」をまとめた図録に櫻井が言葉を添えた際に、その言葉に感銘を受けた出版プロデューサーが言った「いつかソロの展示を」という一言をきっかけに開催。硬軟あわせた“伝え続ける人”櫻井の人となりと、その視線の先に見ているものを、視覚化し共有していく。櫻井の言葉から発展した7つのインスタレーションを通して、よりよい未来と社会をつくるきっかけになればという願いが込められている。会期は14日から5月24日まで。インスタレーションの一部は下記の通り。「SHO ROOM」櫻井翔と“言葉”の歴史。取材に過去8大会臨んだオリンピックや、報道番組での取材メモ、嵐のrap詞を書きためたノート、会員向けモバイルサイト・Johnnyʼs webでの連載「オトノハ」をしたためてきた歴代の“ガラケー”とPC、青少年時代に影響を受けた映像作品など貴重な私物を展示し、櫻井の“言葉”を形成してきたその原点に触れる。「NO MORE WAR」真珠湾攻撃・日米開戦80年の2週連続特別企画として、『Newsweek日本版』2021年12月14日号・21日号に「櫻井翔と戦争の記憶」の特集が掲載。特集のための取材を基に、海軍士官として戦没した櫻井大伯父の最期までをたどった貴重な史料や写真を立体的に展示すると同時に、櫻井が『Newsweek』に寄稿した原文から抜粋・編集して収録したナレーションを展開。さらには「今、記しておきたい」と自ら新たに書きおろした後記の発表も行なう。「サクラップサウナ」嵐の楽曲になくてはならないものは、言わずと知れた、櫻井翔の手によるrap詞。“サクラップ”と称されるそのパワフルで熱くたたみかけてくるリリックを、ソニー独自の360立体音響技術を活用した「360 Reality Audio」で体感できる。櫻井の言葉の真骨頂でもある熱い“サクラップ”を、サウナを模した空間で一身に“浴びる”ように聴くことが実現する。「来年も再来年も」櫻井は2011年の東日本大震災以降、日本テレビ系『news zero』(毎週月曜~木曜23:00~、毎週金曜23:30~)で被災地のこと、立ち上がる人々の取材を重ねてきた。10年以上にわたる長期取材で見えてきたもの、被災者の方々とのふれあい、果てしない復興の歩み。ここでは番組の取材映像を本展用に特別編集し、櫻井が感じたこと、発してきた言葉、伝え続ける思いを届ける。「ありがとうの交換。的な。」櫻井とアーティスト・AYAKA FUKANO氏がコラボレーションし、1冊の絵本が誕生。櫻井がこの絵本のために自身の話をもとにして書きおろしたエピソードへ、AYAKA FUKANO氏が愛とやさしさに満ちたイラストで命を吹き込んだ。展示は、巨大な絵本型のスクリーンに、2つのエピソードを1枚1枚のスライドショー形式でゆっくりと投影。だれの心にも響く感謝の気持ちが、ほっこり、クスッ、ときに胸にしみいる絵本に込められている。■櫻井翔インタビュー――改めて、そもそもの「始まり」は?僕の言葉を面白がってくれた人がいた、というのが「始まり」ですね。Journeyの図録に書いた前書きと後書きを見たスタッフが「櫻井くんの言葉は面白いですね。言葉の展覧会とか興味ある?」、「やってみませんか?」と言ってくれて。僕としては、「そんなこと出来るの?」って驚くばかりで(笑)。これまで仕事で数々の美術館とか展覧会を見させてもらったけれど、ほとんどがアートだったから。本当に実現するのかな? 面白いものになるのかな? という不安がありましたが、いろんなセクションのプロ、一流の人たちが集まってくれて。それこそ、自分には想像もつかないような展示になったと感じています。――昨年の6月から準備を始めて。ここまでの思い出、喜びややりがい、苦心した点とは?みんなでブレストで意見を出し合っていくと、いろいろ形になる案もあれば、浮かんでは消えていく案もあって。「これは結果的に自分の首を絞めるかもしれないんですけど……」という自らの提案もいくつかあって(笑)。それこそ、展示と同時にグッズの「ことばの箱」にも入れた「10年後の自分への手紙」とかはまさにそうなんだけど。案の定、スタッフが面白がってくれたから「じゃあ、やるか!」ってなったものの、一番難しかったかもしれない。「それで、何を書けばいいんだろう?」という(笑)。ただ……本当に(「SHOROOM」で展示の)ガラケーにせよ、(「僕です。」で展示の)週記帳にせよ、実家に、あるいは自分の家にあるだけでは、“ただの物”であり、ともすれば“ガラクタ”だったものにも、スタッフと一緒に息を吹き込むことができた。救われた、報われたところがたくさんあったから。それはすごくよかったなと思う。――いよいよ完成直前。自身で展示を巡ってみての率直な感想は?ほんとすごいなぁ! と思いました。やっぱり言葉の展示は、アートとかともまた少し違うから。展示というものに則しているかどうか? ということも僕の中では未知数だったんだけど。本当にさすが、展示のプロの方々が集まっているから。「こうやって表現するんだ? 伝えるんだ?」って。それはやっぱり……僕が自分の家でパソコンを叩いてるときには想像もつかない表現というか……すごいなぁって思いましたね。――会場のいたるところに“小ネタ”の「僕です。」があるのも楽しいです。これまで書いてきたもので構築していくと、やっぱりどうしても堅いものになってしまうんだよね。ラップとか音楽の要素があるにしても。そうなると結局、普段の僕の“ふざけた部分”があまりないかもね? となって(笑)。それでちょっとした息抜きというか、まさに小ネタという表現で見せることになりました。――展示コーナーの所感、見どころは?展示されているもの全てが、本当に“これまでの積み重ね”なので。オトノハとかラップとか、今までファンの人に、あるいは自分のために書いてきたものの積み重ねと、“伝える”“取材”ということの一部と、あとは言葉×アートのコラボレーション。という、大きく3本立てなのかな。Newsweekの特集原稿(戦争)を書く時(21年)に、調べても調べても出てこなかった、自分にとっての大伯父が乗っていた船の写真が、このタイミングで見つかったんですよ。Newsweekの時にお世話になった歴史家の先生、アメリカの歴史家の方がとにかくご尽力くださり、アメリカの膨大な資料を掘り起こしてくれました。この開催に際して、その新しい事実、新しい資料が出てきた、しかもそれがアメリカから出てきた、っていうのは、個人的に大きなトピックではありますね。――開幕に向けて、今の心境と来てくださる方へのメッセージをお願いします。「このメッセージを伝えたい」とか、「未来へ、この提言があります」っていうような大それたことではなくて。これまでファンの人に、あるいは自分のために、蓄えてきた言葉たちを、自分のことを応援してくれている人に感じて欲しい。というだけのものだから。足を運んでくださる方がどう感じるか? というのは、全くの未知数ではあるんだけど。なんていうか……「一流のスタッフたちと手作りで、見てくださる方に喜んでもらえるものを、精一杯作りました!」っていうことなのかな。結局、説明が難しいんだよね。言葉の展示を、言葉で説明するっていうことが難しい(笑)。アートの場合、“感じる部分”という余白があるけど、展示が“言葉”である以上、この会場の中でその全ての説明が済んでいるようなものだから。なんなら「一言一句読み逃さないでくれ」っていう空間だからね。「ふらっと来て、流し見しても楽しめます」っていうよりは、「ごめんだけど、一文字たりとも読み逃さないでもらいたい」という(笑)。取材に来てくれたzeroのスタッフが、「前に知覧の特攻平和会館に行った時くらいの感覚」ってポロッと言ってくれたんだけど……それは僕にとっては褒め言葉で。情報量も多いし、正直疲れるかもしれないけれど、逃さず見てもらえるとうれしいです。
2023年04月15日井田幸昌にとって初めてとなる国内美術館での展覧会「Panta Rhei|パンタ・レイ − 世界が存在する限り」を開催いたします。本展覧会は、2023年7月22日(土)〜8月27日(日)の期間、故郷である米子市美術館、9月30日(土)〜12月3日(日)の期間、京都市京セラ美術館にて開催される巡回展です。井田は、これまで「一期一会」をテーマとし、絵画作品を中心に制作してきました。移りゆく時のなかで存在する様々なもの・こと・ひとの存在。それらの関係性なくしてこの世界は成り立ちません。今、私たちが此所に存在し、ときに出会うことのできる奇跡。その一つ一つを拾い集め、自身の感じたリアリティを日々、画面に残しています。本展では、国内未発表作を含むこれまでの絵画作品、立体作品に加えて、絵日記のように日々綴る “End of today” シリーズ、そして最新の作品までを一同に展示いたします。展示する作品群は、井田の生きた軌跡でもあります。点から線へ、線から面へと広がり、さらに過去から未来への流れとなる井田の「変わり続けるもの」また「変わらないもの」を同時に感じていただけるでしょう。この時、この場所でしか出会えない力強い井田の芸術をご堪能いただける機会になれば幸いです。■■井田幸昌 | Yukimasa Ida■■[Profile]1990年、鳥取県生まれ。絵画のみにとどまらず、彫刻や版画にも取り組み、国内外で発表を続けている、画家・現代美術家。「一期一会」をテーマに、家族、友人や著名人をモチーフに描いた「Portrait」シリーズ、自身の心象風景や身近な無名の人々を出会ったその日に描く「End of today」シリーズなどが代表作。作品は国内外のコレクター、美術館に収蔵されており、日本の民間人として初めてISSに滞在する宇宙旅行を行った前澤友作氏によって、作品《End of today - L’Atelier du peintre -(画家のアトリエ)》がISSにも設置されたことで話題を集めた。主な個展に「King of limbs」(カイカイキキギャラリー、東京、2020)、「Here and Now」(マリアン・イブラヒム・ギャラリー、シカゴ、2021)「YUKIMASA IDA visits PABLO PICASSO」(ピカソ生誕地ミュージアム、マラガ、2022)、「Now is Gone」(マリアン・イブラヒム・ギャラリー、パリ、2022)。■■開催概要■■[鳥取展]会 場 :米子市美術館(鳥取県米子市中町12番地)会 期 :2023年7月22日(土)〜8月27日(日)休館日 :水曜日開館時間 :10:00~18:00 ※最終入場は17:30まで料 金 :一般/当日1,300円(1,000円)、高大生/当日900円(800円)、中学生以下無料( )内は前売料金 ※税込※その他各種割引あり。販売場所・方法について詳細は公式WEBサイトを参照主 催 :米子市、米子市教育委員会、(一財)米子市文化財団 米子市美術館特別協賛 :中海テレビ放送協 賛 :株式会社サンエムカラー協 力 :IDA Studio後 援 :米子市美術館後援会、米子市文化協議会、日吉津村、日吉津村教育委員会、鳥取県西部医師会、鳥取県西部歯科医師会、鳥取県薬剤師会西部支部、BSS山陰放送、TSKさんいん中央テレビ、日本海テレビ、テレビ朝日鳥取支局、新日本海新聞社、山陰中央新報社、朝日新聞鳥取総局、産経新聞社、毎日新聞鳥取支局、読売新聞鳥取支局、共同通信社鳥取支局、エフエム山陰、DARAZ FM(順不同)お問合せ :米子市美術館 0859-34-2424 art-museum@yonagobunka.net [京都展]会 場 :京都市京セラ美術館 本館 南回廊2階(京都市左京区岡崎円勝寺町124)会 期 :2023月9月30日(土)〜12月3日(日)休館日 :月曜日(祝日の場合は開館)開館時間 :10:00~18:00 ※最終入場は17:30まで料 金 :一般/当日1,800円(1,600円)、高大生/当日1,500円(1,300円)、中学生以下無料( )内は前売料金 ※税込主 催 :京都新聞、京都市協 力 :読売テレビ、Link Up Inc.、IDA Studioお問合せ :京都市京セラ美術館 075-771-4334 info@ida-2023.jp (井田幸昌 展「Panta Rhei|パンタ・レイ − 世界が存在する限り」運営事務局) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月11日展覧会「ポケモン×工芸展―美とわざの大発見―」が金沢・国立工芸館で2023年6月11日(日)まで開催される。「ポケモン×工芸展」“ポケモン”と“工芸”。一見意外な組み合わせだが、実は共通項が少なくない。たとえば工芸の原材料や製造工程のエネルギーには、土・草・金属・水・炎・電気などが挙げられ、いずれもそのままポケモンのタイプといっても通用するかのよう。また、わざを磨いたり、育てたり、収集や交換といったシステムも工芸にかける作り手や愛好者の想いと重なるところが多い。人間国宝から注目の若手まで20名が参加「ポケモン×工芸展―美とわざの大発見―」は、“ポケモンと工芸、正面切って出会わせたとしたら、どのような化学反応が起きるだろうか?”という問いに、アーティストたちが本気で挑んだ作品を展示する展覧会。人間国宝から注目の若手まで20名のアーティストが、工芸の多種多様な素材と技法で作り上げた新作約70点を初公開する。会場で展示されるのは、銅や金などで作られた吉田泰一郎による《サンダース》や、陶器で表現した今井完眞の《フシギバナ》など立体的な工芸作品。また、ピカチュウなどのキャラクターを落とし込んだ城間栄市の《琉球紅型着物「島ツナギ」》や、全面にゲンガーとゴーストを表現した小宮康義の《江戸小紋 着尺 「ゲンガー・ゴースト」》なども鑑賞できる。【詳細】展覧会「ポケモン×工芸展―美とわざの大発見―」会期:2023年3月21日(火・祝)~6月11日(日)休館日:月曜日(ただし5月1日は開館)、5月14日(日)開館時間:9:30~17:30※入館時間は閉館30分前まで。会場:国立工芸館住所:石川県金沢市出羽町3-2観覧料:一般 900円(600円・800円)、大学生 500円(350円・450円)、高校生 300円(200円・250円)※( ) 内は20名以上の団体料金・割引料金の順で記載。※オンラインによる事前予約もあり。※中学生以下、障害者手帳の所持者と付添者1名は無料。出品作家:池田晃将、池本一三、今井完眞、植葉香澄、桂盛仁、桑田卓郎、小宮康義、城間栄市、須藤玲子、田口義明、田中信行、坪島悠貴、新實広記、林茂樹、葉山有樹、福田亨、桝本佳子、水橋さおり、満田晴穂、吉田泰一郎[五十音順]【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
2023年04月08日詩人・谷川俊太郎の展覧会「谷川俊太郎 絵本★百貨展」が、東京・立川のプレイ ミュージアム(PLAY! MUSEUM)にて、2023年4月12日(水)から7月9日(日)まで開催される。その後、全国数会場へ巡回予定。詩人・谷川俊太郎日本を代表する詩人・谷川俊太郎。1952年に『二十億光年の孤独』でデビューして以来、詩だけでなく翻訳や脚本など、言葉を駆使し多くの作品を生み出し続けている。1960年代から現在に至るまでは、様々な絵描きや写真家と共に、200冊にも及ぶ絵本を作ってきた。扱うテーマは、世界のありようを認識する手掛かり、生きることの面白さや大変さ、死や戦争など。テーマは違えど、共通するのは“読み手に対する谷川俊太郎の希望の眼差し”だ。ことばあそびや絵、さらには谷川の明るさに溢れた目線を通して、これらのテーマの表現を試みている。約20冊の絵本をピックアップ、絵本原画や言葉が動き出す映像などを展示展覧会「谷川俊太郎 絵本★百貨展」は、そんな谷川のバラエティに富んだ絵本の数々を紹介する「百貨店」のような場。イラストや絵画だけでなく、写真やコラージュなど視覚的な表現を伴う媒体を用いて生み出される絵本を、視覚的に楽しめる展覧会となっている。会場では、『もこ もこもこ』や『まるのおうさま』『へいわとせんそう』など、約20冊の絵本をピックアップ。アートディレクターや映像作家、建築家など多彩なクリエイターと共に、絵本原画や絵、言葉が動き出すアニメーション、朗読といった作品を展示する。また、巨大な絵巻や描き下ろしのインスタレーション作品も出現。子どもから大人まで楽しめる仕掛けが盛り沢山となっている。加えて、車やトンネルなど“谷川が好きなもの”に唐突に遭遇するストーリーの新作『すきのあいうえお』も用意するため、気になる人は要チェックだ。“言葉”にまつわるオリジナルグッズもなお、展覧会タイトルをもじり「絵本★百貨店」に様変わりするショップでは、“言葉をもちかえる”をテーマに、ステーショナリーやアパレル、食品、インテリアなどを展開。ワタナベケンイチによる描き下ろしイラストをベースにした特製ショッピングバッグも用意する。さらに、展覧会にあわせて図録『谷川俊太郎 絵本★百貨典』も出版される。【詳細】展覧会「谷川俊太郎 絵本★百貨展」会期:2023年4月12日(水)~7月9日(日)場所:プレイ ミュージアム(PLAY! MUSEUM)住所:東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3 2FTEL:042-518-9625開館時間:10:00~18:00(最終入場17:30)※当日券で入場可能。入場料:一般 1,800円、大学生 1,200円、高校生 1,000円、中・小学生 600円、未就学児無料■割引制度(併用可能)・[立川割]一般 1,200円 、大学生 700円、高校生 600円、中・小学生 400円※立川市在住・在学を確認できるものの提示が必要。・[障害者割引]障害者手帳を提示した人とその介添人1名は半額・[相互割引]「一般」入場者は、PLAY! PARKを200円引きで利用可能※特典つき。
2023年03月31日フリーランスコミュニティ「ドットいっぽ」では最新トレンドに関する情報交換会を定期的に開催しています!フリーランスや副業の“仕事につながる人脈”を作るための無料オープンコミュニティ「.ippo(ドットいっぽ)」を運営する合同会社KBC(神奈川県川崎市代表社員 小林慶志郎)が、3月29日にコミュニティ内で『真っ白パワポ勉強会』という勉強会を開催しました。今回のテーマは、ChatGPTやMidjourneyなどを筆頭に話題になっている「生成系AI」。様々な業種の方々が集まり、お互いの持っている情報をシェアする勉強会を開催しました。.ippoでは継続的にコミュニティ内で勉強会や交流イベントを開催しています。『真っ白パワポ勉強会』とは?(イベントの概要)名前の通り、真っ白なパワーポイントに「本日のテーマ」だけ書かれた状態でスタートする勉強会です。様々な業種の方が参加するコミュニティの為、誰かが一方的に説明するセミナーのような形式だと前提知識が全く異なることも多いです。その為、誰かが"講師"になるのではなく、代表の小林がファシリテーターとなり、「このテーマについて知りたいことは何か?」というところから参加者のみなさんの意見を拾い、詳しい人が答えたり、インターネットで検索していきます。その中で分からないことがあれば一緒になって調べて、その内容を自分達が分かる言葉でパワーポイントにまとめていくことで、前提知識が異なっていても双方にとって学びになる形式の勉強会となっています。.ippoでは以前よりこの形式での勉強会を開催しており、これまでには「SDGsってなんだろう?」「みんなで学ぼう"メタバース"の世界」「Webマーケってなんなん?」などのテーマで、参加者のみなさんの疑問を解消していく勉強会を行ってきました。今回は「AIクリエイティブの衝撃」と題し、文章生成AIツールである"ChatGPT"や、画像生成AIツールである"Midjourney"等はじめとする「生成系AI」について勉強会を開催しました。そもそも、どういったツールがあるのか、この先どんな仕組みが作られていきそうなのかなどといった基礎情報を学ぶところからスタートし、様々な職種で働くメンバーがいる中で、それぞれの仕事の中でどういった使い方が出来そうかという情報交換する勉強会となりました。勉強会中に作成した資料AIに関しては昨今の情報量が多く、「情報を追いきれなくなっていた」という方も多かったので、「今回改めて情報交換することができて助かった」というコメントをいただきました。今後も継続的にこういった勉強会・情報交換会を開催してまいります。「.ippo(ドットいっぽ)」とは「.ippo(ドットいっぽ)」は、フリーランスや副業を頑張る人が「仕事につながる"人脈"を作る」ための完全無料のコミュニティです。200名を超えるメンバー同士のつながりを生み出すために、コミュニティの中での「オンライン交流会」や「無料セミナー」等のイベントを開催しています。これまでにも、以下のようなイベントを開催してきました。・補助金や確定申告等の実務知識に関する外部講師を招いた無料セミナー・Web3、SDGs、Webマーケなどのトレンドワードに関する勉強会・メンバー同士のつながりを作るための雑談会やオンライン交流会・直接のつながりを生み出すためのオフライン交流会その他にも、・お惣菜屋さんの店長による「お料理配信」・リラクゼーションセラピストさんの「ストレッチ講座」・毎週金曜の夜にオンラインで雑談する時間「BAR .ippo」など、気軽に参加いただけるイベントを多数開催しています。フリーランスになって相談相手がいない等といった課題を抱えている方が多くいらっしゃる状況に対して、気軽に相談できる仲間を見つけられる環境を作るべく、様々なイベントを開催しています。これまでに、実際に専門家との具体的な仕事の相談に発展したり、メンバー同士での仕事のやり取りが発生する事例もあり、引き続き新しいつながりを生み出せるよう運営を続けてまいります。今後も、交流イベントや配信企画、専門家を招いた勉強会など、様々な企画を行っていく予定です。.ippo【ドットいっぽ】 | BiSE : 会社概要合同会社KBCプロジェクトマネジメントを中心に経営、業務、ITのコンサルティングを行ってきた小林慶志郎(中小企業診断士)が2018年に設立。数々のクライアント先で”仕事との向き合い方”に悩む人達に触れ、「働く人達が笑顔で前向きな気持ちで働ける環境づくり」を目指して、業種業界を問わず、幅広い領域でコンサルティングを行っている。また、外部からのコンサルティング支援だけでなく、「働く人の笑顔」に向けてより大きなインパクトを与えるべく、.ippoやスマホアプリBiSEの開発を含めた各種サービス開発に取り組んでいる。フリーランスの働き方の変革を皮切りに、働くすべての人達の"働き方"、ひいては"生き方"を次の時代にシフトさせることを目指して、各種サービス提供を行う。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年03月31日大阪にある江崎グリコの企業ミュージアム「江崎記念館」では、展覧会「グリコのおもちゃ100年」展を、2期にわたって開催。前期は2023年3月20日(月)から9月29日(金)まで、後期は10月10日(火)から2024年2月29日(木)まで。江崎グリコの歴代おもちゃが一堂におもちゃ入りの栄養菓子「グリコ」、「子どもにとって“食べることと遊ぶことは二大天職”。栄養補給源となる菓子『グリコ』におもちゃである豆玩具を入れれば、子どもの知識と情操の向上、さらには心の穏やかな発育に役立つだろう」という江崎グリコの創業者・江崎利一の思いにより誕生。「グリコ」に込められた「食べることと遊ぶことの大切さ」をもとに、2022年に迎えたグリコグループ創立100周年を記念した特別展を開催する。おもちゃのデザイン画やジオラマなどを展示江崎記念館特別展「グリコのおもちゃ 100年」展では、常設の歴代おもちゃ約4,000点に加えて、各時代のおもちゃを解説するパネルやパッケージなどを展示。また、普段見ることのできないおもちゃのデザイン画や、当時のおもちゃを使ったジオラマなども鑑賞することができる。本展の前期では、1920年代から1980年代の創業期に展開された「絵カード」から「独自のキャラクターおもちゃ」までを、一方、後期では1980年代から現在までの展示を行う。これらの展示を通して、「グリコ」に込められた創業者・江崎利一の思いや、現在まで続く「子どもの心の健康を育むおもちゃづくり」を紹介する。【詳細】グリコ創立100周年 江崎記念館特別展第3弾「グリコのおもちゃ100年」展会期:・前期 2023年3月20日(月)~9月29日(金)・後期 10月10日(火)~2024年2月29日(木)場所:江崎記念館 二階展示フロア 期間限定展示コーナー住所:大阪府大阪市西淀川区歌島4-6-5休館日:第1・第3土曜日以外の土曜日、日曜日、祝日、夏期、年末年始時間:10:00~ / 11:30~ / 13:00~ / 14:30~※完全予約制入場料:無料予約:06-6477-8257受付時間:開館日の10:00~16:00※完全予約制のため、予約を行っていない場合入場不可。
2023年03月30日あべのハルカス美術館では、日本美術や西洋美術、現代アートなど多彩な展覧会を開催しています。2023年度は4月22日(土)から6月18日(日)まで「幕末土佐の天才絵師絵金」、7月1日(土)から9月3日(日)まで「超絶技巧、未来へ! 明治工芸とそのDNA」、9月16日(土)から11月12日(日)まで「安野光雅展」、 11月23日(木・祝)から2024年1月21日(日)まで「コシノジュンコ 原点から現点」を開催予定です。(既報のとおり。詳細は別紙参照)上記の展覧会に続き、「あべのハルカス美術館開館10周年記念 円空―旅して、彫って、祈って―」の開催が新たに決定しましたのでお知らせいたします。「あべのハルカス美術館開館10周年記念 円空―旅して、彫って、祈って―」会 期 :2024年2月2日(金)~4月7日(日)共 催 :NHK大阪放送局、NHKエンタープライズ近畿、朝日新聞社開催趣旨:修行の旅に人生を捧げ、人々のために祈りを込めて仏を彫った円空。生涯に12万体の神仏を造る誓願を立てたといわれ、飛神の剣のようにノミを振るい、神仏を彫り続けました。謎の多い一生ですが、その生きた証として、優しく微笑む観音像、迫力に満ちた護法神像など、今も5千体を超える神仏の像が伝わり、人々に愛されています。本展では初期から晩年までの代表作により、創造の足跡をたどります。別紙: ※上記の画像データは貸出が可能です。ご希望の方はお問合せください。また、事前に原稿の確認が必要になります。(画像の使用は、本展覧会をご紹介いただく媒体に限ります。ご使用後は破棄をお願いします。)※開催1ヶ月前を目処に詳細なプレスリリースを皆様のもとへお送りします。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月30日6月29日(木) に東京・東京ドームで行うワンマンライブ『Bye-Bye Show for Never』をもって解散するBiSHが、その唯一無二のヒストリーを辿る展覧会『美醜秘宝館 EXHiBiTiON OF BiSH』の完結編『PART3 THE FiNAL』を4月29日(土・祝) から5月7日(日) まで東京・渋谷ストリームホールで開催することが決定した。昨年8月に開催された『PART1』『PART2』では、2015年のデビューから2020年までの歩みを様々な資料で展示し話題となった。完結編となる今回は、2021年から2023年までのライブやミュージックビデオの衣装、そしてメンバーの私物など、膨大なアイテムを集め振り返るほか、2015年から2020年の衣装もプレイバック展示。レコーディング時の資料など「いつか展覧会があった時のために」とメンバーが保管していた貴重なものも初公開される。『美醜秘宝館 EXHiBiTiON OF BiSH』(2022年開催)より『美醜秘宝館 EXHiBiTiON OF BiSH』(2022年開催)よりまた、メンバーがライブなどで実際に使った衣装を買うことができるオークション「美醜秘宝館売買Show」も実施予定。会期中毎日開催され、日替わりで貴重な衣装が登場する。なおオークションはネットからも参加することができる。<イベント情報>美醜秘宝館 EXHiBiTiON OF BiSH PART3 THE FiNAL日程:4月29日(土・祝)~5月7日(日)会場:渋谷ストリーム ホール展示のみ鑑賞:各日12:00~19:00(1時間ごとの日時指定入場/18:00の回は18:30最終入場)オークション参加付き鑑賞:各日10:00開始チケット料金:展示のみ、オークション参加付きとも3,500円(税込)※日時指定FC先行先着受付:3月29日(水) 22:00~ 3月31日(金) 23:59一般発売:4月4日(火) 22:00~オークション:各日10:00より開始/会場またはネットから参加可能※事前に「うぶごえ」への会員登録(無料)が必要公式サイト:
2023年03月28日トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)が若手アーティストの活動支援として開催する展覧会『TOKAS-Emerging 2023』が、第1期:4月8日(土)〜5月7日(日)、第2期:5月20日(土)〜6月18日(日)の2期に分けてTOKAS本郷で開かれる。『TOKAS-Emerging』は、2001年から、日本在住の35歳以下のアーティストを対象に個展開催の機会を提供してきたプログラム。『TOKAS-Emerging 2023』では全国から81組の応募があり、審査を経て6名のアーティストが選ばれた。各会期の初日には、審査員を招いて出展アーティストとのトークも開催される。第1期に発表するのは室井悠輔、井上瑞貴、宇佐美奈緒。表現とは他者への暴力性を少なからず内包する行為であると捉える室井は、幼少の頃に描いた絵とエピソードを現在に繋げるような絵画やインスタレーションとして展開する。井上は、個(人)が日々感じる怒り、違和感の原因ともいえる差別の構造や、周縁と中心との関係を、海岸沿い出身者との対話を起点として、絵画や映像、テキストなどで示す。宇佐美は、性暴力によって身体を物体にさせられた過去を持つ人間の話をもとにビデオゲームを制作。他者の経験を追体験するシミュレーションを通じて考える機会をつくる。いずれも暴力や差別をさまざまな視点から考える作品となりそうだ。第2期に発表するのはちぇんしげ、大東忍、岡本大河。ちぇんしげは、自らが住むアパートの大家との関係を一連の記述/記録として提示し、虚実入り混じる展示を試みる。大東は、秋田県の風景を舞台に、身体を澄ますために踊り、風景を「踏み慣らす」ことで境界や道をつくり、「踏み鳴らす」ことで風景の声に耳を傾け、鎮魂し、祝福を表現。それを描いた木炭画などを展示する。他者の言葉や時間に触れるとき、それは虚構として立ち現れると語る岡本は、現実と虚構(=他者の現実)の間で新たな現実を見つめ、豊かに夢想する術を探る。いずれも人々の営み、記憶などをあらためて捉え直す場となりそうだ。新しい世代の視点を通じて、世界を見つめ直してみたい。参加作家:Part 1|室井悠輔、井上瑞貴、宇佐美奈緒Part 2|ちぇんしげ、大東忍、岡本大河<開催情報>『TOKAS-Emerging 2023』会期:Part 1|2023年4月8日(土)~5月7日(日)Part 2|2023年5月20日(土) ~6月18日(日)会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷時間:11:00~19:00 (入場は18:30まで)休館日:月曜日料金:無料公式サイト:
2023年03月28日設備の入れ替え及び建物のメンテナンスのため、4月10日(月) より2024年秋までの予定で長期休館に入る三菱一号館美術館。休館前最後の展覧会となる『芳幾・芳年―国芳門下の2大ライバル』が4月9日(日) まで開催されている。江戸後期を代表する浮世絵師、歌川国芳のもとで学び、良きライバルとして当時人気を二分した落合芳幾(おちあいよしいく)と月岡芳年(つきおかよしとし)。同展では、国芳の門弟として腕を磨いたふたりの作品が、江戸から明治という激動の時代のなかでどのように変化していったのか、両者を対比させながら紹介。大阪で書店を営んだ浅井勇助氏が収集し、幕末明治の浮世絵を網羅する「浅井コレクション」をはじめとする貴重な個人コレクションを中心に構成されている。ともに江戸に生まれた芳幾と芳年は、10代のほぼ同時期に国芳に入門。慶応2-3(1866-67)年には、幕末の不穏な世相を反映し歌舞伎や講談の残虐シーンを分担して描いた「英名二十八衆句」を共作し人気を博すが、明治維新を迎え、浮世絵が衰退していくなかで、芳幾は新聞錦絵などの新しいジャンルを開拓。芳年は浮世絵での表現にこだわり続けるなど、それぞれの道を模索していく。(左):月岡芳年《英名二十八衆句 勝間源五兵衛》1866年、(右):月岡芳年《英名二十八衆句 姐妃の於百》1866年、ともに西井コレクション(左):落合芳幾《英名二十八衆句 濱島正兵衛》1867年、(右):落合芳幾《英名二十八衆句 十木伝七》1866年ともに西井コレクション展示の序盤では、二人の師である国芳の作品や、国芳の作風を継承し、芳幾、芳年それぞれが描いた武者絵を中心に紹介されている。(左):歌川国芳《初代沢村訥升の春永 六代目岩井半四郎の蘭丸 四代目坂東三津五郎の武智光秀》1834年浅井コレクション武者絵に役者絵、美人画、風俗画にいたるまで幅広く描き、幕府の規制をかいくぐって風刺を続け、江戸庶民の人気を得ていた国芳。なかでも最も得意としていたのは武者絵で、芳幾は国芳が手掛けた武者絵の人気シリーズ「太平記英勇伝」(1848-53年)の作品を引継ぎ、1867年に同名シリーズを発表。両者を見比べると、芳幾がいかに師の作風に非常に忠実に描いているかということがわかるだろう。(左):歌川国芳《太平記英勇伝 根来小水茶》1848-53年浅井コレクション落合芳幾「太平記英勇伝」1867年浅井コレクション※前後期で頁替えあり。写真は前期展示のもの一方の芳年も、1883年から4年の歳月をかけて武者絵のシリーズ「芳年武者无類」を出版している。こちらは、無地の背景や人物の配置など独特な構図で描かれた芳年の武者絵の金字塔的シリーズで、芳年が国芳から継承した画風を革新的なものに変えていったということを見て取ることができる。(左):月岡芳年《芳年武者无類 日本武尊 川上梟師》1883年(右):月岡芳年《芳年武者无類 相模守北條最明寺入道時頼》1883年ともに浅井コレクション明治に入り、芳幾が活路を見出したのが「新聞錦絵」というジャンルだ。芳幾は、戯作者の條野採菊(じょうのさいぎく、鏑木清方の父)らとともに東京初の日刊紙「東京日日新聞」を発刊。新聞からゴシップ的な記事を選び、テキストに即して描いた錦絵「新聞錦絵」を刊行するとたちまち人気となり、多くの追随者を生むことになった。のちに刊行された「郵便報知新聞」の新聞錦絵では、芳年が起用されている。(左):落合芳幾《東京日々新聞 四十号》1874年毎日新聞社新屋文庫(左):月岡芳年《郵便報知新聞 第四百二十五号》1875年毎日新聞社新屋文庫芳幾が新聞錦絵で成功する一方で、芳年は西洋絵画にも学び、自らの表現を突き詰めていく。歴史画も数多くのこしている芳年だが、晩年には100図からなる大作シリーズ「月百姿」に取り組んだ。これは、歴史上の人物や物語の登場人物などを月にちなんだ風景のなかに描いたもので、文学的で静謐なその作品世界は、芳年が試行錯誤のうえにたどり着いた境地を示しているといえる。(左):月岡芳年《月百姿 朱雀門の月 博雅三位》1886年(右):月岡芳年《月百姿 竹生島月 経正》1886年ともに浅井コレクション江戸から明治へ、浮世絵衰退の時代に生き、それぞれのやり方で時代に抗った芳幾と芳年。同じ師に学んだふたりの対照的な生き様を、それぞれの作品を通して感じとってみてほしい。<開催情報>『芳幾・芳年―国芳門下の2大ライバル』2月25日(土)〜4月9日(日) 三菱一号館美術館にて開催詳細はこちら:
2023年03月27日「金曜ロードショー」のヒストリーをたどりながら、「スタジオジブリ」の作品の魅力を紹介する展覧会「金曜ロードショーとジブリ展」が、東京と富山にて開催することが決定した。1985年にスタートした「金曜ロードショー」は『風の谷のナウシカ』の放送以来、これまで200回以上にわたってジブリ作品を放送。本展では、放送された時代ごとの記憶と記録を通じて、映画の魅力に迫るほか、昭和からいまに至る世相を掘り起こすことで、ジブリ作品が持つ時代性と普遍性を浮かび上がらせる。また、『風の谷のナウシカ』に登場する“腐海”をリアルに表現した空間「風の谷のナウシカ 王蟲の世界」、映画の世界に飛び込めるようなフォトスポット、「ジブリの大博覧会」富山展のために作られたジブリの幻燈楼が登場する。なお展覧会は、東京と富山のほか、来春以降で全国巡回も予定している。「金曜ロードショーとジブリ展」<東京展>は6月29日(木)~9月24日(日)天王洲・寺田倉庫B&C HALL/E HALLにて、<富山展>は10月7日(土)~2024年1月28日(日)富山県美術館にて開催。(cinemacafe.net)
2023年03月24日北アルプスの山小屋雲ノ平山荘は2023年4月22日(土)~7月10日(月)の会期で雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンス・プログラム展覧会「Diffusion of Nature 2023 土と夢」を開催します。雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンス・プログラムは、かつて日本最後の秘境と呼ばれた雲ノ平におけるアーティストたちの表現活動を基点に、改めて社会と自然環境の調和に思いを馳せる試みとして2020年にスタートしました。本展はプログラム参加アーティストの作品と制作過程を紹介するとともに、アーティストたちの表現を都市の環境下で再現することを通して、さまざまな視点を巻き込みながら「自然とは何か」という問いを深めることを企画した展覧会です。mainvisual昨年に続き2回目の開催となる本年は、規模を拡大し、浅草・渋谷・山梨県北杜市の3会場・3会期で開催いたします。第1弾の浅草会場は 2023年4月22日(土)―5月7日(日) WATOWA GALLERY/THE BOX TOKYOで開催、第2弾の渋谷会場は2023年5月5日(金)―5月14日(日) elephant STUDIO(WATOWA GALLERY)で開催し、展覧会の集大成となる第3弾は山梨県北杜市のGASBON METABOLISMで2023年5月26日(金)―7月10日(月)に開催いたします。各会場ではアーティストトークやゲストによるトークイベント、ライブパフォーマンス等のイベントを計画しています。最新情報は公式ホームページやSNSで随時発信していきます。■開催概要展覧会名:雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンス・プログラム展覧会「Diffusion of Nature 2023 土と夢」入場料 :¥500(book付き)主催 :合同会社雲ノ平山荘共催 :WATOWA GALLERY (WATOWA INC.)GAS AS INTERFACE Co., LTD.浅草会場【Vol.1 Asakusa_浅草】東京浅草にある「WATOWA GALLERY / THE BOX TOKYO」では昨年の雲ノ平AIR参加アーティストたち(7組8名)による成果展が行われます。絵画、アニメーション、アンビエントミュージック、コンテンポラリーダンス、写真、バイオアートなど、多様な視点や媒体を通して捉え直された雲ノ平の自然環境が、都市空間に新しい芸術表現の生態系を描き出します。会期: 2023年4月22日(土)~2023年5月7日(日)時間: 12:00-19:00会場: WATOWA GALLERY/THE BOX TOKYO〒111-0024 東京都台東区今戸1丁目2-10 3FURL : <参加アーティスト>Anais-karenin & Tatsuro Murakami/岩崎広大/小林茂太/敷地理/秦景子/原口みなみ/渡邉知樹会場ではアーティストトーク及び各種イベントの開催を予定しています。詳細は追ってSNS、Webサイトなどで告知します。渋谷会場【Vol.2 Shibuya_渋谷】渋谷区青山にあるアートスペース「elephant STUDIO」では、2021年までの雲ノ平AIR参加アーティストたちによるグループ展が開催されます。雲ノ平で過ごした時間を消化し、身体に刻み込まれた経験を源として、どのような創造が行われるのでしょうか。この展覧会を通じて、アーティストたちの記憶が呼び覚まされ、多様な自然表現として都市の中で蘇る様子をご覧ください。また、会場1Fではアーティストトークなどの各種イベント開催、飲食の提供を行う他、歓談スペースや雲ノ平の映像(情報)コーナーなども設置します。会期: 2023年5月5日(金)~2023年5月14日(日)時間: 12:00-19:00会場: elephant STUDIO(WATOWA GALLERY)〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-7-4URL : <参加アーティスト>加々見太地/斎藤帆奈/Shibi/渋田薫/Soar/大東忍/只野彩佳/渡邊慎二郎北杜会場【Vol.3 Hokuto_山梨北杜】雄大な山岳景観を望む山梨県北杜市にある、巨大工場跡地を利用したアートスペース「GASBON METABOLISM」では、昨年の雲ノ平AIR参加アーティストと、過去の参加アーティストが一同に会し、展示を行います。AIRの成果展という枠をこえ、雲ノ平の自然環境を共有したアーティストたちの、乱反射する視点と、その表現をより大きな枠組みで捉え、「私たちにとって自然とは何か」を問う“ムーブメント”としての「Diffusion of Nature」の現在地を指し示します。会期: 2023.5.26(金)-2023.7.10(月)営業日 金~月、休日 火・水・木時間: 11:00-17:00会場: GASBON METABOLISM〒408-0205 山梨県北杜市明野町浅尾新田12URL : <参加アーティスト>Anais-karenin & Tatsuro Murakami/岩崎広大/加々見太地/小林茂太/斎藤帆奈/敷地理/Shibi/渋田薫/Soar/大東忍/只野彩佳/秦景子/原口みなみ/渡邊慎二郎/渡邉知樹会場ではアーティストトーク及び各種イベントの開催を予定しています。詳細は追ってSNS、Webサイトなどで告知します。【展覧会ウェブサイト】 【展覧会コンセプトムービー】 【2022年度 第1回開催のアーカイブページ】 【雲ノ平山荘ホームページ】 【SNS】Instagram: @kumonodairasanso Twitter : @kumonodairahut 【お問い合わせ】雲ノ平山荘事務所MAIL: kumonodaira@kumonodaira.net TEL : 046-876-6001■ステートメント「Diffusion of Nature 2023 土と夢」昨年に引き続き、今年も雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンス・プログラム(以下AIR)の成果展「Diffusion of Nature 2023 土と夢」を開催します。昨年は2020年、2021年のAIR参加アーティスト13名によるexhibitionを東京にて開催し、多くの方々にご来場いただくことができました。今年はさらに範囲を拡大し、WATOWA GALLERY (浅草、渋谷)ならびにGASBON METABOLISM (北杜市)のご協力のもと、東京都と山梨県の三つの会場で、22年度のAIR参加アーティストの成果展及び、過去参加アーティストによるグループ展を巡回形式で開催します。展覧会のタイトルであるDiffusion of Natureは日本語に翻訳すると「自然」の乱反射。本プロジェクトでは北アルプス最奥地の雲ノ平を旅するアーティストたちの多様な視点を通して「私たちにとって自然とは何か」という問いを掘り下げていきます。古代における狩猟採集社会の「環境の克服」から始まり、産業革命を経て科学技術の破壊性の自覚から自然保護を訴えるようになった近代、デジタルシステムへの依存により環境(空間・場所性)を知覚するメディア(主体)としての身体性の希薄化が進む現代に至るまで、人間の歴史にはあらゆる「自然」の意味が潜んでいます。恐れるべき敵であり、資源であり、生活を取り巻く環境であり、守るべき美であり、混沌とした現象そのものであり、生成と分解を促すメカニズムの集合体であり、取り戻すべき自我であり、破壊的な自分たち自身でもあるもの。環境危機や資源の枯渇が叫ばれる現代は、いわばそれらあらゆる自然の意味を経由した上でなお、足元の生活環境を破壊しなければ生活を維持できない文明世界の複雑な矛盾が突きつけられています。また、私たちにとって、日本社会に固有の自然観は重要なテーマです。日本は先史時代から自然豊かな島国として、アニミズム的な感性を持ちながら独自の文化や精神世界を形成してきました。しかし、自然が生活の資源であり制約でもあった時代を過ぎ、資源の外部依存化と殖産興業、自由経済に傾斜した近代以降、急激に環境への倫理観を喪失してきた社会の実像をどう見るべきでしょうか。山小屋に身近な領域では、アウトドアブームとは裏腹な日本の国立公園の(放置された)危機的な保全体制の問題をはじめ、各地の破壊的な再生可能エネルギー政策、国土強靭化計画など、「自然」という価値への創造的な関与とはかけ離れた現実があります。背景には、日本の自然環境が豊かであるが故に「あってあたりまえ」という意識が優越し、近代の重さに耐えうる、自然をめぐる芸術的、科学的、思想的、経済的な価値観の攪拌・気づきが起こらなかったことが長い影を落としています。生活レベルの自然資源への依存関係の解消と同時に、古来からの美意識や信仰なども迅速に後退し、自律的な価値判断のプロセスを伴わない自由経済や工業化への短期的な過剰適応とも言うべき社会性を追求した歴史的精神構造は、アニミズム美化の限界を示しているとも言えます。私たちは自然に何を見出そうとしているのでしょうか。「自然」というテーマはあらゆる価値観や土地、時代の交差点のように私たちの前に横たわっています。本展では北アルプスの最奥部にある雲ノ平の景観や生態系の実在的な肌感覚を纏った参加アーティストたちの作品と向き合うことを通して、自然をめぐる視点に小さな攪拌を促すことを志向します。そこにある調和や循環や混沌に目を凝らすことで、私たちの感覚は何を捉えるようになるでしょう。またAIRの活動地である山、展示空間である都市、田舎における自然の距離感のずれや共通性はどのようなダイナミズムを描き出すでしょうか。生命と無機物、肉体と環境、都市と山、概念と実在、現象と物質、明確なようでいて境界線のない、間(あわい)の存在としての「自然」を内包する響きとして、副題を「土と夢」としました。この活動が、これからの世界に調和と創造性をもたらす、新しい自然観を見出す一助になれば幸いです。■『雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンス・プログラム』本プログラムは「アートを通じて社会と自然環境の調和をデザインする試み」として、2020年にスタートしました。通常ならば長期滞在することが困難な北アルプスの最奥地にある雲ノ平山荘でアーティストたちが生活し、日常から遠く離れた環境下で「自然」をめぐる表現を探求します。資源の枯渇や環境危機などに揺れる現代社会において、私たちは「自然」に何を見出そうとしているのか、多様なアーティストたちの視点を通して思索を深めます。これまでの3年間で、絵画、写真、彫刻、バイオアート、アニメーション、ダンス、音楽、伝統工芸などの多分野にわたる計20名のアーティストを迎え、充実した活動を展開することができました。自分で現地まで歩く能力は必要ですが、生活面は全て雲ノ平山荘がサポートしています。【雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンス・プログラム】 【活動の様子】2022年: 2021年: 2020年: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月23日一般社団法人 情報オリンピック日本委員会は、来る8月28日~9月4日 ハンガリーで開催予定の「第35回国際情報オリンピック(IOI 2023)」の日本代表選手4名と、本年7月15日~7月21日 スウェーデンで開催予定の「第3回ヨーロッパ女子情報オリンピック(EGOI 2023)」の日本代表選手4名を発表しました。IOI 2023日本代表選手左から 尼丁さん、児玉さん、田中さん、西脇さん「第22回日本情報オリンピック(JOI 2022/2023)」予選に参加した1,720名からJOI本選での選考を経た、成績優秀者29名(内1名欠席)による「JOI春季トレーニング」(3月18日~22日)をNTTデータ 駒場研修センターをメイン会場として実施しました。JOI春季トレーニングでは4回の競技(各5時間3課題)・解析・解説を中心に実施し、その結果に基づき、3月22日「第35回国際情報オリンピック(IOI 2023)」の日本代表選手4名を決定しました。日本代表選手は以下のとおりです。「第35回国際情報オリンピック(IOI 2023)」日本代表選手尼丁 祥伍 (アマチョウ ショウゴ) 灘高等学校 1年児玉 大樹 (コダマ ダイキ) 灘高等学校 2年田中 優希 (タナカ ユウキ) 灘高等学校 2年西脇 響喜 (ニシワキ ヒビキ) 筑波大学附属駒場高等学校 2年(氏名は五十音順、学年は2023年3月現在)この4名は、2023年8月28日~9月4日 ハンガリー・セゲドで行われる予定の「第35回国際情報オリンピック(IOI 2023)」に日本代表選手として参加します。「日本情報オリンピック第3回女性部門(JOIG 2022/2023)」では、予選に参加した338名から、JOIG本選を経て成績優秀者10名が、NTTデータ 駒場研修センターをメイン会場として開催された「JOIG春季トレーニング」(3月18日~22日)に進みました。JOIG春季トレーニングでは、講義・演習等に加え、2回の競技(各5時間4課題)を実施し、その結果から、以下の日本代表選手4名を決定しました。EGOI 2023日本代表選手左から 小田さん、沈さん、藤居さん、ヘファナンさん「第3回ヨーロッパ女子情報オリンピック(EGOI 2023)」日本代表選手小田 華子 (オダ ハナコ) 桜蔭高等学校 2年沈 展帆 (シェン チャンファン) 大阪府立佐野高等学校 1年藤居 星 (フジイ アカリ) 北海道札幌南高等学校 1年ヘファナン 色葉 (ヘファナン イロハ) 兵庫県立宝塚北高等学校 2年(氏名は五十音順、学年は2023年3月現在)この4名は、2023年7月15日~7月21日 スウェーデン・ルンドで行われる予定の「第3回ヨーロッパ女子情報オリンピック(EGOI 2023)」に日本代表選手として参加します。【国際情報オリンピックとは】国際情報オリンピック(IOI=International Olympiad in Informatics)は、情報科学(informatics)を対象とするものであり、毎年、ホスト国を変えながら1週間程度にわたり開催されます。世界の約80の国・地域から高等学校3年に相当する、学年以下の生徒達が集まり、数理情報科学の能力を競う智の競技会です。競技では、現実の問題をモデルにした与えられた課題に対する性能の良いアルゴリズムを設計し、さらに、それをプログラムとして適切に実装することが求められます。「第22回日本情報オリンピック(JOI 2022/2023)」実施要領: 【ヨーロッパ女子情報オリンピックとは】ヨーロッパ女子情報オリンピック(EGOI=European Girls' Olympiad in Informatics)は、高等学校3年に相当する学年以下の女子生徒を対象としたプログラミングコンテストです。競技では、与えられた課題に対する性能の良いアルゴリズムを設計し、さらにそれをプログラムとして適切に実装することが求められます。EGOIは主にヨーロッパの国・地域を中心に開催されますが、ヨーロッパ以外の国・地域も招待されており、日本は2021年、第1回スイス大会から参加しています。「日本情報オリンピック第3回女性部門(JOIG 2022/2023)」実施要領: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月23日お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志の展覧会『松本人志 なかみ展』(東京・台場フジテレビ本社球体展望室「はちたま」、4月29日~5月5日)のメインビジュアルが公開された。この展覧会は、松本の頭の中にある、磨けば光る“かもしれない”アイデアの原石の数々を松本本人がデッサンし、それをもとに美大生たちがアート作品として表現するという、実験的試み。今回は、約10年前に制作された17作品と、新たなアイデアから生まれ、本展覧会に合わせて制作された5作品、計22作品の油絵が展示される。公開されたメインビジュアルは、松本の後ろ姿を中心に、今回の展覧会のポイントである「絵画」を意識したデザインとなっている。
2023年03月19日日本橋髙島屋S.C.の本館8階ホールで、北欧家具やインテリア、食器などを集めた展覧会『ていねいに美しく暮らす北欧デザイン展』が開かれています。会場では、北欧の部屋をリアルに再現した美しい展示空間も登場。プレス内覧会と開会式を取材してきましたので、レポートします!北欧デザイン300点以上が集結!『ていねいに美しく暮らす北欧デザイン展』展示風景【女子的アートナビ】vol. 283日本橋髙島屋開店90年記念『ていねいに美しく暮らす北欧デザイン展』では、椅子研究家の織田憲嗣さんが長年かけて収集・研究してきた、世界的にもかなり貴重な「織田コレクション」が集結。北欧デザインの椅子やテーブルなどの家具から、照明やインテリアアクセサリー、さらに食器などの日用品まで、総勢70名以上のデザイナーによる300点以上の作品が紹介されています。洗練された作品だけでなく、展示空間も見どころのひとつ。北欧の建材メーカーによる窓枠や床材を使い、リアルなリビングルームやダイニングルームが再現されています。照明も北欧のもので演出され、現行商品の名作椅子には座ることもできます。美が人生を豊かに…!『ていねいに美しく暮らす北欧デザイン展』日本だけでなく、世界でも北欧デザインは人気があります。なぜ、これほど魅力を感じるのでしょう?北欧家具やインテリアなどの有機的で美しいデザインには、日常の暮らしや思想が強く影響しているそうです。開会式に登壇された織田さんは、北欧デザインができた背景について、次のように語りました。織田さん北欧では、19世紀末にスウェーデンの社会思想家、エレン・ケイが「美が人生を豊かにする」という思想をとなえ、さらに美術史家のグレゴール・パウルソンが、「暮らしの中にもっと美しいものを取り入れていこう」と提唱し、今日の高い生活文化が築かれていきました。現在、日本はジェンダーや環境などさまざまな問題を抱えています。北欧では、1960年代からそれらの問題に取り組み、解決してきた実績があります。モノだけをご覧になるのではなく、美しいモノたちが生まれてきた背景や歴史にも思いをはせていただければうれしいです。人生の節目に椅子を買う!『ていねいに美しく暮らす北欧デザイン展』では、会場の見どころをいくつかご紹介していきます。まず、第1章「椅子と生きる」では、北欧各国の名作椅子を展示。北欧の人たちは、長い人生をともにする椅子の存在をとても大切にし、美しいフォルムだけでなく、座り心地も徹底的に追求しています。また、初任給をもらったときや結婚したときなど人生の節目に椅子を買うこともあるそうです。椅子が人生のパートナーって、ステキですね。『ていねいに美しく暮らす北欧デザイン展』第2章「デザインの源泉」では、北欧を代表するデザイナー10名による多くの作品を展示。イッタラのデザイナーとして知られるフィンランドの巨匠、タピオ・ヴィルカラのガラス作品をはじめ、アルヴァ・アアルトやカイ・フランク、デンマークのフィン・ユールなどの作品とともに、デザイナーについても紹介されています。織田さんは、「北欧デザイナーの多くは、自然界からインスピレーションを受けてデザインに生かしている」と解説。例えば、タピオのガラス作品《ウルティマツーレ》は、最北のラップランドでのとけゆく氷をイメージしたデザインになっています。世界で唯一現存する椅子!『ていねいに美しく暮らす北欧デザイン展』また、第3章「心の居場所」では、北欧建材でつくられた部屋に家具や食器などを展示。照明も、北欧の光の変化を考えて演出されています。本展で展示されているダイニングセットは、ふだん織田さんが自宅で使っているものを運んできたそうです。「良いモノほど、よく使うべき」と語る織田さんは、現在北海道の森の中にある自宅で、美しいデザイン家具や日用品に囲まれて過ごされています。また、リビングルームに展示されているベント・ヴィンゲ《イージーチェア》は、スツールとセットになったもので、世界で唯一現存する貴重な作品。本展には、ほかにも「世界に2点しかない」ハンス J・ウェグナーの《ザ・チェアプロトタイプ》や、アルヴァ・アアルトの最初期モデルなど希少な作品があり、近代デザイン史に残る学術的にも重要な名作を見ることができます。織田さんが語った「美しい暮らしは人を幸せにする」という言葉を、まさに実感・体感できる展覧会です。ぜひ、現地でご覧になってみてください。本展はこの後、ジェイアール名古屋タカシマヤと大阪髙島屋に巡回予定です。Information会期:~3月21日(火・祝)会場:日本橋髙島屋S.C.本館8階ホール入場時間:午前10時30分〜午後7時(午後7時30分閉場) ※最終日3月21日(火・祝)は午後5時30分まで(午後6時閉場)観覧料:一般 ¥1,000、大学・高校生 ¥800、中学生以下無料
2023年03月12日Bunkamura ザ・ミュージアムで、『マリー・ローランサンとモード』展が開催中です。本展で音声ガイドナビゲーターを務めるのは、俳優の浦井健治さん。内覧会で展示をご覧になった浦井さんに、本展の見どころやアートについてお聞きしてみました!浦井健治さんがナビゲート!『マリー・ローランサンとモード』展浦井健治さん【女子的アートナビ】vol. 282本展では、ともに1883年に生まれたマリー・ローランサンとココ・シャネル、そして時代を彩った人々に注目し、美術とファッションを軸に、1920年代のパリの芸術界を紹介。女性的な美を追求したローランサンの優美な絵画を中心に、活動的でモダンな女性服を創作したシャネルのファッションなども展示され、約90点の多彩な作品を楽しめます。本展で音声ガイドを担当した浦井健治さんは、ミュージカルや映像などで活躍。これまで、さまざまな王子や伯爵などの役を演じ、最近までミュージカル『キングアーサー』で主演のアーサー王役を務められ、注目を集めています。そんな貴公子の風格が漂う浦井さんに、展覧会の感想やお好きな作品などをお聞きしてみました。二人の女性に魅せられて…――はじめて音声ガイドを担当されて、いかがでしたか?浦井さん光栄でうれしかったです。美術館は、自分自身や当時の時代とも向き合えて、「学びのある場所」と個人的に思っています。ですから、見ている方の邪魔にならないよう、抑揚などを考えて、優しく包むようなイメージで収録しました。また、今回はナレーションをしながら、自分自身もローランサンとシャネルという二人の女性のすばらしい志や芸術、生きざまに魅せられていきました。こんな贅沢な経験をさせていただき、うれしいです。――二人の女性について、特にどんな点に魅力を感じられましたか?浦井さん社会的に新しい感じがお二人にはあると思います。ローランサンの絵画は、淡い色彩で描かれていて女性らしさがあり、ステキだと思います。彼女の絵には、犬や周りにいる大切な人たちが描かれていて、優しさに包まれています。絆や人間を大切にしていることが絵から伝わります。シャネルは、女性たちが活躍できるよう、いろいろなことにトライされています。今は当たり前のことですが、当時の女性が権利を勝ち取っていくのは大変だったと思います。風潮や常識にあらがい立ち向かう様子は、まるで騎士のように見えます。二人とも、美術やファッションという枠を超えて、これから女性がどうやったら活躍できるのかを呈示しているような方々。だからこそ、みなさんに支持されて、今の時代も憧れの存在になっているのだと思います。美への探究心を感じる――会場をご覧になって、特にどの作品に興味をもたれましたか?浦井さんローランサンの作品に、恋人とのツーショットを描いた絵画があるのですが、二人の色味がグレーと色鮮やかな色で対照的に表されていて、印象的でした。また、自画像もよかったです。身につけている装飾品も工夫されていて、こう見せたいという彼女の思い、美への探求心を感じました。また、シャネルの衣装も興味深く思いました。自分は役者なので、いつも衣装を着させていただくのですが、衣装担当の方が凝った素材をパリから選んで持ってきてくれたり、役者の動きに合わせて制作してくれたり、工夫してくださるのです。いつも衣装担当の方から聞く言葉が、そのまま今回の展示物にリンクしている部分もありました。例えば、お腹を圧迫しないけどスレンダーに見えるファッションなど、今は当たり前のことですが、まさに当時、本展で見たところが始まりだったというのがわかり、すごいなと思いました。――本展は、美術とファッションを一緒に見られますが、その点はいかがですか。浦井さんとても豊かな展示構成だと思いました。説明がひとつひとつ書かれていて、見やすくなっているので、二人の女性の生きた証がよくわかります。まるで進行形のように、今でも彼女たちが生きているような感触があるくらい、見ていて清々しく生命力がありました。何度見ても、きっと発見があると思います。アートは学びの連続――浦井さんにとって、アートはどんな存在ですか?浦井さん情報の宝庫で、学びの連続です。描かれた当時のことを知ることができ、例えば戦争や疫病、生活スタイルなど時代の移り変わりをアートで見て知ることができます。また、自分の職業にも生かされています。実在の人物を演じるとき、書物や写真集などで学ばせていただくのですが、そこに必ずアートが入っています。例えばパリが舞台のとき、パリには行けないけれど美術作品を見ると、そこから服装や装飾品、人々の距離感などアートで語られていて勉強になります。また、知識だけでなく、インスピレーションも得られます。演じるのは、その場で生きて反応していくこと。アートは視覚で見て体感できるので、例えば教会の中の空気感とかが作品から伝わると、演じるときの助けになります。――よく美術館に行かれるとのことですが、印象に残る展覧会や作品はありますか。浦井さんいろいろありますが、以前、一部屋すべてモネの作品が飾られているのを見たときはすごいと思いました。やはり、本物はすごいですね。本物に触れると、自分の感性も変わっていき、研ぎ澄まされたインスピレーションが得られます。その空間に身を置くことでリセットでき、自分自身とも向き合えます。こんな贅沢な時間をリーズナブルなお値段で買えるのですから、美術館はもっとみんな行っていい場所だと思います。どんな方でも楽しめます!――最後に、読者の方にメッセージをお願いします。浦井さん二人の女性の心意気や志、生きた証に触れることができる展覧会で、見ると世界が広がります。男性も学ぶことが多く、渋谷の真ん中にあるのでカップルで来ていただいてもいいと思います。ぜひ、この贅沢な空間を体感していただきたいです。音声ガイドも、みなさんと一緒に街を歩いているような雰囲気になれるよう心がけました。どんな方が来ても楽しめるすごくステキな芸術空間で、心に潤いをもたらしてくれます。ぜひ一度といわず、何度も足を運んでいただければと思います。インタビューを終えて…終始穏やかなトーンで、とても丁寧にお話をしてくださった浦井さん。アートから知識やインスピレーションを得て、役作りにも生かされているなど、言葉の端々から演劇に対する真摯な思いが伝わってきました。ぜひ、浦井さんの優しく寄り添うような声で収録された音声ガイドを聴きながら、展覧会を楽しんでみてください。Information会期:~4月9日(日)休館日:3月7日(火)会場:Bunkamura ザ・ミュージアム開場時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)※金・土の夜間開館は、状況により変更になる場合があります。観覧料:一般¥1,900、大学・高校生¥1,000、中学生・小学生¥700撮影・松本理加
2023年03月11日家具から日用品まで幅広いプロダクトの中から、世の中に深く影響を与えるデザインを見極め、選抜した展覧会「The Original」が始まる。オリジナルとは、モノづくりのルーツや起源を指すのではなく、今回は“多くのデザイナーを触発する魅力を備え、その影響力が今も受け継がれているデザイン”と捉えている。そんな究極のデザインは一体どのようにして選ばれたのか?本展のディレクターである土田貴宏さんにお話を伺った。「発端はプロダクトデザイナーの深澤直人さんからの提案でした。深澤さんといえば〈スーパーノーマル〉など普通さの魅力を提唱し、廃れないデザインを考え続けてきた方。廃れないものの本質とは一体何かを考える中で、今回こうしたテーマが浮上してきたのだと思います」土田さんは本展の準備に際して、独創性やオリジナリティをキーワードに、今まで自分が見てきたデザインを改めて調べ、膨大なリストを作成。そこから企画協力の田代かおるさんと共に300以上の候補を出し、深澤さんも交え選定会議を重ね、今回紹介する約150点まで削り落とす作業を繰り返した。「何をもって独創性やオリジナリティというか?それを明言するのは難しいですが、今回はフォルム、アイデアの斬新さ、従来はなかった機能を生み出しているなど、いくつかの方向から考えていきました。印象的なデザインから環境問題への取り組みまで、時代によって基準は変わるけれど、どの作品にも明確な理由がある。本展には、時代を超えて色褪せない魅力をたたえた作品が並んでいると思います」例えばポスト・イット。見た目はシンプルなメモだが、貼ってはがせる画期的な機能は作り手の予想を超えて重宝されてきた。今では単なる文房具にとどまらず、新しいコミュニケーションツールとして、色や形も増え、ますます進化している。会場には、そうしたプロダクトを、実際に体感できるような工夫が凝らされている。会場は導入部分を過ぎるとまず、作品を設えた実物大の部屋が登場。実際にプロダクトのある日常空間を体感することができる。続いて、写真家ゴッティンガム氏が撮影した商品写真がレイアウトされたグラフィックとともに膨大な数のプロダクトが並ぶ展示空間が広がる。実際とはひと味違った商品の表情が楽しめる趣向だ。作品は大半が時系列で並び、誕生の時代背景を同時に知ることも。さらに終盤には椅子やドアノブなど触って体感できるコーナーも登場する。「現代って、ワンクリックで情報がたくさん集まる複雑な時代。けれど人が実際に使うものの意義はあまり変わっていなくて、そのシンプルな関係性の大切さに改めて光を当てたい。本展をきっかけに、オリジナルの意味や視点がもっと広がるといいな、と。そして先々、これが新しいオリジナルを生むことに繋がれば、もっと理想的だと思いますね」オリジナリティの本質を問うプロダクトの数々。接着剤の研究者であるスペンサー・シルバーが開発した弱い接着剤は、はがすことができる性質を持ったメモに搭載され、思いも寄らぬヒット作へと発展する。スペンサー・シルバー、アート・フライ「ポスト・イット(R)ノート」(1980、3M)PHOTO:“UNTITLED(THE FORMS THAT DESIGNERS FIND OUT #624)”, 2022 © GOTTINGHAMIMAGE COURTESY OF 21_21 DESIGN SIGHT AND STUDIO XXINGHAMFSC認証のリサイクル紙1枚で作ったゴミ箱。折り曲げているため強度が高く、遊び心あるカラフルさも魅力。紙ならではのデザイン性で収納箱としても人気。クララ・フォン・ツヴァイベルク「ペーパー ペーパー ビン」(2020、ヘイ)PHOTO:“UNTITLED(THE FORMS THAT DESIGNERS FIND OUT #585)”, 2022 © GOTTINGHAMIMAGE COURTESY OF 21_21 DESIGN SIGHT AND STUDIO XXINGHAMニッチなスペースに特化し多くのデザインを生んだカスティリオーニの隠れた名作。部屋の空きスペースについて熟考した結果、このサイドテーブルが誕生した。アキッレ・カスティリオーニ、ジャンカルロ・ポッツィ「トリオ」(1991/2017、カラクター)PHOTO:“UNTITLED(THE FORMS THAT DESIGNERS FIND OUT #325)”,2022 © GOTTINGHAMIMAGE COURTESY OF 21_21 DESIGN SIGHT AND STUDIO XXINGHAM視認性が高く、めくってもバランスが崩れることがない美しいグラフィックのカレンダーは、誕生から半世紀以上が経っても世界中に多大な影響を与えている。エンツォ・マーリ「フォルモサ」(1963、ダネーゼ・ミラノ)PHOTO:“UNTITLED(THE FORMS THAT DESIGNERS FIND OUT #489)”, 2022 © GOTTINGHAMIMAGE COURTESY OF 21_21 DESIGN SIGHT AND STUDIO XXINGHAM仏語で“海藻”を意味するこちらは、先端の穴をピンで連結させることで、光や風を通すグリーンカーテンのようなパーティションを自由に作ることが可能に。ロナン&エルワン・ブルレック「アルギュ」(2004、ヴィトラ)PHOTO:“UNTITLED(THE FORMS THAT DESIGNERS FIND OUT #664)”, 2022 © GOTTINGHAMIMAGE COURTESY OF 21_21 DESIGN SIGHT AND STUDIO XXINGHAMつちだ・たかひろデザインジャーナリスト、ライター。1970年、北海道生まれ。コンテンポラリーデザインを主なテーマに家具、インテリア、日用品について執筆。著書に『デザインの現在 コンテンポラリーデザイン・インタビューズ』(PRINT & BUILD)がある。「The Original」21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2東京都港区赤坂9‐7‐6東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン3月3日(金)~6月25日(日)10時~19時(入場は~18時半)火曜休(3/21は開館)一般1400円ほかTEL:03・3475・2121※『anan』2023年3月8日号より。写真・小笠原真紀取材、文・山田貴美子(by anan編集部)
2023年03月05日トーガ(TOGA)の2023年春夏コレクションを紹介する展覧会「MY CONTEMPORARY MOMENT TOGA SPRING SUMMER 2023 COLLECTION」が、渋谷パルコ内の「パルコミュージアムトーキョー(PARCO MUSEUM TOKYO)」にて、2023年3月3日(金)から12日(日)まで開催される。2023年春夏の世界観を体感本展は、トーガの2023年春夏コレクションの世界を体感できる展覧会。パリ、ロサンゼルス、アムステルダム、ソウルでそれぞれ活躍する4人の写真家、カミーユ・ヴィヴィエ(Camille Vivier)、ゾエ・ガートナー(Zoë Ghertner)、リヴ・リバーグ(Liv Liberg)、ニーナ・アン(Nina Ahn)が撮り下ろした2023年春夏のシーズンイメージを発表する。また、会場では、トーガの限定アイテムも展開。コンパクトなサイズ感のコインケースや、力強いカラーで仕上げたコーチジャケットなどを取り揃える。開催概要MY CONTEMPORARY MOMENT TOGA SPRING SUMMER 2023 COLLECTION会期:2023年3月3日(金)〜12日(日)会場:渋谷パルコ 4F パルコミュージアムトーキョー住所:東京都渋谷区宇田川町15-1時間:11:00〜21:00(最終日は18:00閉場)※入場はいずれも閉場30分前まで※営業時間は変更となる場合あり入場料:一般 500円、小学生未満 無料限定アイテム例:・TOGA coin case SP 7,700円・TOGA coach jacket SP 15,400円【問い合わせ先】渋谷パルコTEL:03-6455-2697
2023年03月05日展覧会「デミタスカップの愉しみ」が、大分県立美術館にて、2023年4月1日(土)から5月28日(日)まで開催される。ジャポニスムからアール・ヌーヴォーまでデミタスカップとは、エスプレッソなどの濃いコーヒーを飲むための小さなコーヒーカップのこと。様々な素材やデザインで作られており、その種類は多岐にわたる。展覧会「デミタスカップの愉しみ」では、2,000点以上ものデミタスカップを所有する村上和美のコレクションより、約380点を厳選。2部構成で展示する。ジャポニスムの受容とデミタスカップのデザインの変遷第1部では、19〜20世紀にヨーロッパの名窯が産んだジャポニスム、アール・ヌーヴォーやアール・デコまで、時代ごとに生まれたデミタスカップのデザインの変遷を紹介。加えて関連資料なども展示し、西洋の人々が身近なテーブルウェアで楽しんだジャポニズムの受容を知ることができる。形態&装飾から見る機能美や意匠続く第2部では、デミタスカップの形態や装飾にフォーカス。カップとしての機能だけでなく、小さなデミタスカップならではの凝縮された技術美や大胆な意匠など、華やかで煌びやか、それでいて繊細なカップの魅力を紹介する。【詳細】展覧会「デミタスカップの愉しみ」会期:2023年4月1日(土)~5月28日(日)会場:大分県立美術館 3階 展示室B住所:大分県大分市寿町2-1時間:10:00~19:00(金・土曜日は20:00まで)※入場はいずれも閉館30分前まで休展日:なし観覧料:一般 900円(700円)、高校・大学生 700円(500円)、中学生以下無料※( )内は前売および有料入場20名以上の団体料金※大分県芸術文化友の会びびKOTOBUKI無料(同伴者1名半額)、TAKASAGO無料、UME団体料金※身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳提示者とその付添者1名は無料※学生は入場時に学生証を提示※「デミタスカップの愉しみ」の会期中に限り、本展の半券提示でコレクション展を無料で観覧可【問い合わせ先】大分県立美術館TEL:097-533-4500
2023年03月05日アーティゾン美術館で、国内外で活躍するアーティスト集団、ダムタイプの展覧会が開かれています。先日開かれたプレス内覧会では、4名のアーティストも参加。作家のコメントや会場の様子、さらに同時開催中の展覧会もあわせてご紹介します!かっこよすぎる展覧会!『第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示帰国展ダムタイプ|2022: remap』展示風景【女子的アートナビ】vol. 281現在開催中のダムタイプの展覧会、とにかく会場の雰囲気がクールです。展示されているのは、視覚言語とサウンドを組み合わせてつくられたインスタレーション作品。暗い展示室の壁や天井方向、床にも映像が表れ、心地よいノイズのようなサウンドも響きわたり、とても不思議でかっこいい空間になっています。本展の正式タイトルは、『第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示帰国展ダムタイプ|2022: remap』。ヴェネチア・ビエンナーレとは、2年に1度開催されている現代アートの国際美術展です。1895年から続く歴史ある美術展で、作品の展示会場となっている「日本館」は、石橋財団創設者の石橋正二郎氏が建設寄贈。そんな縁などもあり、アーティゾン美術館で帰国展が開催されています。ダムタイプって、どんなグループ?左から、濱哲史さん、古舘健さん、高谷史郎さん、南琢也さんそもそも、ダムタイプとはどんなアーティストグループなのでしょう?活動を開始したのは、1984年。ビジュアル・アートや映像、コンピューター・プログラム、音楽などさまざまなジャンルのアーティストによって構成されているグループです。国内外で活躍され、これまでメルボルン国際芸術フェスティバルやリヨン現代美術館、シカゴ現代美術館、アムステルダム市立劇場など、各地で上演や作品展示をされています。また、ダムタイプはプロジェクトごとにメンバーが変わり、今回の作品制作にはミュージシャンの坂本龍一さんも参加。プレス内覧会には、本プロジェクトメンバーの高谷史郎さん、古舘健さん、濱哲史さん、南琢也さんが登壇されました。作品にこめられたメッセージは…『第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示帰国展ダムタイプ|2022: remap』展示風景展示作品について解説を求められた高谷史郎さんは、「最初に答えを言うことはできないし、作品の説明をするのは野暮なのですが…」と言いながらも、少し鑑賞のヒントを教えてくれました。高谷さん何をつくろうかと話し合いをしているなかで、時間と空間がメインテーマになりました。会場に入るとわかりますが、ジオグラフィカルな質問や地図などの情報が散りばめられている展示になっています。コロナや戦争で分断があったので、お互いつながり合って共存するような社会を創造しないといけない、と考え直す機会になればいいと思いました。我々は作品にメッセージを込めていますが、それが届くかどうかは本当にその人のタイミングによると思います。もしおもしろくないと思っても、また見に来てもらえれば、次に来たときに何か受け取れるかもしれない。時間を使ってゆっくりと滞在してもらい、体験してもらえるとありがたいです。同じチケットで見られる!2つの企画展『アートを楽しむ ―見る、感じる、学ぶ』展の入り口アーティゾン美術館では、ダムタイプの展覧会だけでなく、同時開催中の2つの企画展も同じチケットで見ることができます。5階の展示室では、アートにより深く親しめる企画展『アートを楽しむ ―見る、感じる、学ぶ』を開催。「肖像画のひとコマ ― 絵や彫刻の人になってみよう」、「風景画への旅 ― 描かれた景色に浸ってみよう」、「印象派の日常空間 ― 近代都市パリに行ってみよう」の3つのセクションにわけられ、ピカソやモネなどの名画が紹介されています。『アートを楽しむ ―見る、感じる、学ぶ』展示風景作品だけでなく、画家の再現アトリエや、フランス製エラール社の貴重なピアノなども置かれた楽しい展示構成になっています。さらに4階では、『石橋財団コレクション選特集コーナー展示|画家の手紙』を開催。石橋財団コレクションの中から、画家の手紙にまつわる作品などが展示されています。ダムタイプを含む3つの展覧会は、5月14日まで開催。見どころ満載ですので、ぜひゆっくり時間をとって訪れてみてください。Information会期:~5月14日(日)休館日:月曜日会場:アーティゾン美術館開場時間:10:00ー18:00(5月5日を除く金曜日は20:00まで)*入館は閉館の30分前まで観覧料:日時指定予約制ウェブ予約チケット ¥1,200、当日チケット(窓口販売)¥1,500、大学・専門学校・高校生は無料(要予約)、中学生以下無料(予約不要)*当日チケット:ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ販売*この料金で同時開催の展覧会をすべてご覧いただけます
2023年03月04日ヘアデザイナー・加茂克也の展覧会「KAMO HEAD ‐加茂克也展 KATSUYA KAMO WORKS 1996-2020‐」が、2023年3月21日(火)から4月2日(日)まで、東京・表参道ヒルズにて開催される。世界的ヘアデザイナー・加茂克也の展覧会2020年2月、52歳の若さでこの世を去ったヘアデザイナー・加茂克也。“イマジネーションを表現する場”へと昇華させたヘアデザインで、シャネル(CHANEL)やフェンディ(FENDI)、ジュンヤ ワタナベ(JUNYA WATANABE)、アンダーカバー(UNDERCOVER)といったファッションブランドのコレクションを担当。中でも独創的なデザインのヘッドピースが代名詞で、その唯一無二のスタイルを武器に、国内外で多くの仕事を手掛けた世界的なヘアデザイナーだ。代名詞のヘッドピースを中心に、約400点の作品を展示生前に加茂自身が企画・構想した内容をベースにした本展では、国内外のコレクションで使用された約200点のヘッドピースや、プライベートで制作していた箱型のアートピースなど、約400点の作品を展示。数々の作品が生み出されたアトリエまた、会場には数々の作品が生み出された加茂のアトリエを再現。本人が使用した制作道具や、アイディアを集めたポラロイドブックを鑑賞しながら、その創作の源泉を垣間見ることができる。このほか、過去に出演したTV番組「デザインあ」の映像上映や、過去の作品を収録した作品集『KAMO HEAD』の販売も実施予定だ。開催概要「KAMO HEAD ‐加茂克也展 KATSUYA KAMO WORKS 1996-2020‐」開催期間:2023年3月21日(火)〜4月2日(日)時間:11:00~21:00※3月26日(日)・4月2日(日)は20:00まで。※入場は閉場30分前まで。※会期中無休・場所:表参道ヒルズ 本館B3F スペース オー入場:無料【問い合わせ先】表参道ヒルズ 総合インフォメーションTEL:03-3497-0310受付時間:11:00~18:00
2023年02月24日展覧会「笠間日動美術館 珠玉のコレクション 近代西洋美術の巨匠たち ―モネ、ルノワールからゴッホ、ピカソまで」が、東広島市立美術館にて2023年2月14日(火)から3月26日(日)まで開催される。近代西洋美術の作品約70点を展示19世紀から20世紀にかけて、ヨーロッパの作家たちは新しい表現を模索し、生み出していった。クロード・モネやピエール=オーギュスト・ルノワールによる印象派や、燃えるような色彩と力強い筆致の画風を確立したフィンセント・ファン・ゴッホ、パリに世界中から集まった藤田嗣治やマルク・シャガールら“エコール・ド・パリ”の画家たち、そして20世紀を代表する芸術家パブロ・ピカソはその象徴的な作家といえる。展覧会「近代西洋美術の巨匠たち」では、フランス美術コレクションを常設展示する“フランス館”などの施設を擁する、茨城県笠間市の笠間日動美術館によるコレクションの中から、ファン・ゴッホの《サン=レミの道》や、ルノワールの《泉のそばの少女》、ポール・セザンヌの《聖アントニウスの誘惑》などを展示。近代西洋美術の巨匠たちによる珠玉の作品約70点を紹介する。大津絵とジョアン・ミロまた、本展では江戸時代に近江の大津(現在の滋賀県大津市)周辺で旅人の土産用に売られた民衆絵画「大津絵」の展示も行われる。ここでは、笠間日動日動美術館が所蔵する大津絵の逸品《鬼の念仏》や《藤娘》を紹介。東広島市立美術館所蔵の、大津絵などの日本文化に関心を寄せていたことで知られるスペインの画家ジョアン・ミロの版画を交えて取り上げる。詳細笠間日動美術館 珠玉のコレクション 近代西洋美術の巨匠たち ―モネ、ルノワールからゴッホ、ピカソまで会期:2023年2月14日(火)~3月26日(日)休館日:月曜日時間:9:00~17:00(入館は閉館30分前まで)※ただし2月14日(火)は10:00開館、2月24日(金)・3月24日(金)は19:00まで開館会場:東広島市立美術館 3階展示室、2階展示室住所:広島県東広島市西条栄町9-1前売券販売所:セブンチケット(セブンコード:098-511)※販売期間:2022年12月17日(土)~2023年2月13日(月)/東広島市立美術館での販売は休館日を除く観覧料:・前売券 一般 960円、大学生 640円・当日券 一般 1,200円、大学生 800円、高校生以下無料※当日券に限り20名以上の団体2割引、高校生以下のこどもを同伴する保護者(2名まで)は3割引(要割引引換券/他の割引券と併用不可)※学生料金は学生証の提示が必要※後期高齢者医療被保険者証・身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の交付対象者は提示により、観覧無料。【問い合わせ先】東広島市立美術館TEL:082‐430-7117
2023年02月12日株式会社 松栄堂が運営するインセンスショップ「リスン」にて、陶芸家 東 好美 氏と写真家 今西 徹 氏の二人の作品が並ぶ展覧会“Skagastroend※”(スカガストロンド)を2023年2月10日(金)~2月27日(月)に京都、3月9日(木)~3月27日(月)に青山で開催いたします。※「oe」は「o」にウムラウト付展覧会メインビジュアルSkagastroend※とは、「半島の海岸」という意味を持つ、アイスランド北西部の小さな町です。昨夏、二人はそこに滞在し制作活動をされました。海と山に囲まれ空が広く見渡せる美しい町。本展では、その風景やそこでの生活を通じて感じたことがありありと表出した作品を展覧します。本展での東氏の作品であるトレイやオブジェなどは、荒々しい現地の自然や、拾い集めた奇妙な形の海藻や石に着想を得て作られました。そこには直線的で力強い趣が残ります。今西氏は、青の濃淡で像を作り出す「サイアノプリント」という技法を用いて、現地の景色やものを写し込んだ作品を制作されました。シンプルな単色の濃淡のみで表現されるそれは、かえって様々な想像を掻き立ててくれます。同じ景色を眺める中で生まれた、それぞれの作品が共鳴し創り出す世界をぜひお楽しみください。東氏のオブジェ今西氏の写真【会場・会期】リスン京都:2023年2月10日(金)~2月27日(月)11:00~19:00 [短縮営業中] ※21日(火)臨時休業京都府京都市下京区烏丸通四条下ル COCONリスン青山:2023年3月9日(木)~3月27日(月)10:00~19:00 ※水曜日定休東京都渋谷区神宮前5-47-13 2F■東 好美 Yoshimi Azuma 京都生まれ。京都教育大学美術学科卒業、後渡仏。MJM graphic designでディスプレイデザインを学ぶ。京都府陶工高等技術専門校成形科修了。手のひらに収まる小さな器から、私たちを包み込む空間という器まで。テーブルウェアからはじまる空間づくりの提案をコンセプトに活動を続けている。■今西 徹 Toru Imanishi 大阪生まれ。ビジュアルアーツ大阪写真学科(夜間部)卒業。日本、フランスにて作品制作・展覧会を行う。人/水/火山をモチーフとして、物質と生命との関連を写真の記録性によって視覚化して表現している。■Lisn(リスン) 香りある豊かなライフスタイルを提案するインセンスショップ。約150種のインセンスを中心に機能性とデザイン性に優れた香りのプロダクトを展開。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月10日展覧会「ちひろ 光の彩(いろどり)」が、ちひろ美術館・東京にて2023年3月18日(土)から6月18日(日)まで開催される。水彩で表現する彩り豊かな光と子ども水彩の柔らかな筆致で子どものいる情景や物語を数多く描いた絵本画家・いわさきちひろ。ちひろは、水彩技法を探求する中で、あえて詳細な描きこみや説明的な描写を省略し、子どもや物語を照らし出す光を用いて心情や情景を表現するようになった。展覧会「ちひろ 光の彩」では、まぶしい陽の光、こもれび、ろうそくの灯や月明りなど、光の表現に着目した作品を展示すると共に、水彩技法の変遷も併せて紹介する。『青い鳥』や『にじのみずうみ』など“物語の中の光”ちひろが描いた絵本の中でも、光が印象的に描かれた2冊の絵本に着目。チルチルとミチルの兄妹が、光の精に導かれて青い鳥を探す『青い鳥』や、稲光や湖にきらめく朝の光、輝く虹など、自然を彩る光が印象的に描かれた昔話『にじのみずうみ』をピックアップする。1960年頃から晩年にかけて描いた“月の光”から見る表現の変遷また、1960年代から晩年にかけて、ちひろは月の光を多く描いた。そんな月の光の表現の変遷を辿るほか、にじみや余白として表現した光から、子どもたちの未来や希望を重ね合わせているように感じられる作品を展示する。【詳細】展覧会「ちひろ 光の彩(いろどり)」会期:2023年3月18日(土)~6月18日(日)時間:10:00~17:00(入場は閉館の30分前まで)※3月は16:00閉館。会場:ちひろ美術館・東京 展示室3・4住所:東京都練馬区下石神井4-7-2休館日:月曜日(祝休日開館、翌平日休館)※ゴールデンウィーク(4月29日(土)~5月7日(日)は無休。出展作品数:約40点料金:大人 1,000円 / 高校生以下無料※団体(有料入館者10名以上)、65歳以上、学生は800円。※障害者手帳提示者、付き添い者1名まで無料。※年間パスポート3,000円。※会期は予告なく変更になる場合あり。■松本猛ギャラリートーク日時:5月14日(日) 14:00~14:30講師:松本猛(ちひろ美術館常任顧問)参加費:無料(入館料別)定員:15名申込:当日受付■ギャラリートーク日時:第1・第3土曜日 14:00~14:30参加費:無料(入館料別)定員:15名申込:当日受付【問い合わせ先】TEL:03-3995-0612
2023年02月09日展覧会「ちひろ 光の彩(いろどり)」が、ちひろ美術館・東京にて2023年3月18日(土)から6月18日(日)まで開催される。水彩で表現する彩り豊かな光と子ども水彩の柔らかな筆致で子どものいる情景や物語を数多く描いた絵本画家・いわさきちひろ。ちひろは、水彩技法を探求する中で、あえて詳細な描きこみや説明的な描写を省略し、子どもや物語を照らし出す光を用いて心情や情景を表現するようになった。覧会「ちひろ 光の彩」では、まぶしい陽の光、こもれび、ろうそくの灯や月明りなど、光の表現に着目した作品を展示すると共に、水彩技法の変遷も併せて紹介する。『青い鳥』や『にじのみずうみ』など“物語の中の光”ちひろが描いた絵本の中でも、光が印象的に描かれた2冊の絵本に着目。チルチルとミチルの兄妹が、光の精に導かれて青い鳥を探す『青い鳥』や、稲光や湖にきらめく朝の光、輝く虹など、自然を彩る光が印象的に描かれた昔話『にじのみずうみ』をピックアップする。1960年頃から晩年にかけて描いた“月の光”から見る表現の変遷また、1960年代から晩年にかけて、ちひろは月の光を多く描いた。そんな月の光の表現の変遷を辿るほか、にじみや余白として表現した光から、子どもたちの未来や希望を重ね合わせているように感じられる作品を展示する。詳細展覧会「ちひろ 光の彩(いろどり)」会期:2023年3月18日(土)~6月18日(日)時間:10:00~17:00(入場は閉館の30分前まで)※3月は16:00閉館。会場:ちひろ美術館・東京 展示室3・4住所:東京都練馬区下石神井4-7-2休館日:月曜日(祝休日開館、翌平日休館)※ゴールデンウィーク(4月29日(土)~5月7日(日)は無休。出展作品数:約40点料金:大人 1,000円 / 高校生以下無料※団体(有料入館者10名以上)、65歳以上、学生は800円。※障害者手帳提示者、付き添い者1名まで無料。※年間パスポート3,000円。※会期は予告なく変更になる場合あり。■松本猛ギャラリートーク日時:5月14日(日) 14:00~14:30講師:松本猛(ちひろ美術館常任顧問)参加費:無料(入館料別)定員:15名申込:当日受付■ギャラリートーク日時:第1・第3土曜日 14:00~14:30参加費:無料(入館料別)定員:15名申込:当日受付【問い合わせ先】TEL:03-3995-0612
2023年02月08日