『CASSHERN』『GOEMON』の紀里谷和明監督最新作にしてハリウッド進出作『ラスト・ナイツ』のポスターが完成。さらに、第28回東京国際映画祭パノラマ部門への正式出品がこのほど決定した。戦士の時代は終わりを迎え、よこしまな政治が栄誉に取って変わろうとしていた封建的な帝国。権力欲に取り憑かれた非道な大臣への不正な賄賂を堂々と断り、刀を向けたバルトーク卿(モーガン・フリーマン)は反逆罪に問われ、最も残忍な処刑による死罪を勧告される。それは、愛弟子であり、自身の後継者として信頼するライデン(クライヴ・オーウェン)による斬首。絶対に出来ないと断るライデンに対しバルトーク卿は、騎士の掟を全うし、自身亡き後の一族を守れと諭す。ライデンは震える手で主君の首を落とした。一年後。気高い騎士達は、その日が来るまで刀を捨て、身分を隠していた。隊長であるライデンは酒浸りの日々を過ごし、宿敵の目を欺く。すべては、忠誠を誓った主君バルトーク卿の仇を討ち、堕落し、不正がはびこる権力への報復のために…。『ミリオンダラー・ベイビー』でアカデミー賞を受賞した名優モーガン・フリーマンと、英国アカデミー賞受賞とアカデミー賞ノミネートの経歴を持つ『クローサー』『シン・シティ』のクライヴ・オーウェンを主演に迎え、紀里谷監督が5年の歳月をかけて完成させた『ラスト・ナイツ』。このほど本作の正式出品が決定した東京国際映画祭パノラマ部門は、先日「Perfume」のドキュメンタリー映画の正式招待が報じられ話題にもなった、今年初めて新設される部門。人間ドラマから、ホラー、アニメーションなど、映画の多様性が体感できる刺激的かつ個性的な様々な作品が出品され、日本公開前の最新作がプレミア上映される。そして完成した最新ポスターには、江口洋介やGACKT、岩井俊二、MIYAVIなど、アスリートから役者、アーティストに至るまで、多くの各界著名人からの絶賛コメントが掲載させている。<『ラスト・ナイツ』ポスター掲載コメント>■第69代横綱白鵬 翔この台詞が気に入りました。名誉は持って生まれるもの、誰もそれを奪えず、与えもできない!失ってもならぬ、 敵は騎士の掟が絶対であることを思い知る!民と国の魂を再生させるのだ!人生は、我慢した者が勝つのだと教えてくれた気がします!■江口洋介(俳優)誇り高き伝統と忠誠心を奪われた瞬間の、男達の逆転劇を見逃すな。紀里谷監督が打ち出すサムライスピリットが、ハリウッドのスケールの中で爆発する。■GACKT(アーティスト)この作品を見よ。そしてこの日本の美しい魂を、見事に紀里谷監督がどうやって世界に届けているかを感じてみよ。そして何よりこの作品を通して、日本人として忘れてはならない魂を自らの心に呼び戻せ。■岩井俊二(映画監督)正義とは何か?それは人間の生きる美学だ。欲望のままに増殖し収奪し続ける悪しき強者に対するプロテスタント。弱きを助け強きを挫く。強くなければ生きられないが、優しくなければ生きる資格もないのだ。■SUGIZO(LUNA SEA、X JAPAN)信頼、忠誠、良心。漢として永遠に守るべき最重要な精神性が全編で光を放っている。世界に果敢に挑みをかける紀里谷監督のアティテュードを心から讃えたい。■武論尊(漫画「北斗の拳」原作者)映像の奇才に魂が舞い降りた。この作品は日本人の魂の源流が描かれている!■奥田瑛二(俳優・映画監督)日本人が失いかけている美しき心がここにある。壮大で優美な映像とドラマが騎士道と武士道の融合によって見事に蘇った。KIRIYA KAZUAKI ハリウッド監督誕生だ!さらに、現在、紀里谷監督を見つけたらチケットが抽選で当たるという大サービスも。明日19日(土)15:00ごろ、品川プリンスシネマ劇場ロビーにて紀里谷監督が訪問するとのことだ。『ラスト・ナイツ』は11月14日(土)、TOHOシネマズスカラ座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年09月18日劇作家・平田オリザの戯曲を映画監督・本広克行が演出する舞台『転校生』が開幕。初日の8月22日、東京・Zeppブルーシアター六本木にて通し稽古が報道陣に公開された。舞台『転校生』チケット情報同公演は、ある高校の教室を舞台に女子高生21名の1日を描いた群像劇。1994年にオール高校生キャストで初演されて以来、高校演劇のバイブルとも言われ、様々な高校で上演されている。平田と本広のタッグは、ももいろクローバーZ主演の映画_及び舞台『幕が上がる』に続き、今年2タイトル目。今作は若手女優発掘プロジェクトとして、岩井俊二プロデュースのドラマ『なぞの転校生』で主演を務めた桜井美南ら、1474人の中から選ばれた21名のキャストが演じる。物語は、「朝起きたら、この学校の生徒になっていた」と言う転校生が教室にやってくるところから始まる。平田オリザ戯曲特有の「同時多発」会話は、同公演でも見どころのひとつ。女子高生の他愛のない会話から、彼女たちの日常や社会への好奇心、大人たちへの不信感、将来への不安を垣間見ることができる。さらに、「舞台演出と映像演出の今の自分が持てる全ての演出方法」「映画と演劇の中間を狙っている」と本広が語る舞台は異色の仕上がり。21人の姿をより際立たせる。通し稽古後、出演者全員と本広で行われた囲み取材で本広は「70倍の中から選ばれてる子たちですから、千載一遇の出会いがこの舞台に集まっています。さらに映像も若手の監督にやってもらっているので、ここからいろんな出会いが起きて、たくさんの作品が生まれて、みんながスターになって、僕らがやったことが10年後に評価されたらいいなと思っています」と語った。物語の鍵を握る転校生_・大西由美役を演じた桜井は「稽古が始まった時には役が決まっていなくて、役を回して何度も違う役を演じていく中で、大西由美という役を演じてみたいと監督にも伝えていたので、役発表はすごく嬉しくて。同時に、初舞台の私に務まるのかな、という不安もあったのですが、この21人全員でやっていくうちにこの役がやれてよかったなって思いました」と心境を語った。9月6日(日)まで東京・Zeppブルーシアター六本木にて上演中。『転校生』と『幕が上がる』両作の舞台が富士ケ丘高校である、ということから、ももクロメンバーがアフタートークに参加。9月2日(水)に「転校生」出演者たちと舞台裏トークを開催する。取材・文:中川實穗
2015年08月28日花とアリスが帰ってきた。『花とアリス』の公開から11年を経て、ふたりが出会うまでの前日譚を描く『花とアリス殺人事件』。本作で岩井俊二監督は、初のアニメーション長編作品に挑んでいる。しかしながら、なぜいま花とアリスなのだろうか?そしてこのタイトルの意味は?さまざまな疑問符が浮かぶ中、稀代の映像作家である岩井監督がどんなアニメショーンを仕上げてくれるのかと、大きな期待が寄せられたはずだ。インタビューでは、前作をふり返りながらストーリーの発端となったエピソードをはじめ、新境地であるアニメ制作の裏側、さらに音楽家としての一面など多岐に渡り、稀代の才能である岩井監督の等身大の姿を垣間見ることができた。海外のキャストを迎え、全編英語で展開された『ヴァンパイア』以来、オリジナル作品としては3年ぶりとなる本作。岩井監督のフィルモグラフィーを見渡してみると、続編といったかたちで制作されたのは、『打ち上げ花火 横からみるか?下からみるか?』に続く作品として制作された『少年たちは花火を横から見たかった』があるが、こちらはドキュメンタリーという体裁をとっており、フィクション=物語としての続編作品は本作がはじめてとなる。今回の前日譚が生まれた経緯について訪ねると、「既に存在していた」と岩井監督は語る。「今回の企画自体は、前作『花とアリス』を作ったあとに、ある種続編的な位置づけで、脚本としてはその時点で存在していたんです。その時に、アニメ企画で立ち上げたんですけど、予算とかいろんな都合があって、実現のところまでいかなくて、途中で立ち消えになっちゃったんですよね。今回はたまたま、こんな企画あるんだけどって話したら興味をもっていただいて、じゃあやろうかという流れで実現しました」。実写として撮影された画をもとに、上から線でなぞるロトスコープというアニメーション手法で制作された本作。岩井監督は、昨年WEBで公開された『TOWN WORKERS』ですでにロトスコープを導入している。タウンワークとのコラボレーションとして制作されたショートストーリーの同作は、岩井監督初のアニメ作品として大きな注目を集めたが、長編アニメーションとしては今回が初となる。これまでに、その圧倒的なクオリティの美しい実写映像作品を数多く世に送り出している岩井監督だが、ロトスコープでは監督最大の武器とも言える実写映像があくまで素材として使用され、そこからロトスコープに変換されていく作業が始まる。「ふたつ分」の作業だったと語る制作過程について聞いてみた。「実写の場合は撮って編集で仕上げてしまえば終わりなんですが、今回はそこからアニメの制作が始まるので、ふたつ分の現場をやったような感じではありましたね。 まずはオーディションで役者さんを選んで、実際に撮影を行いました。ロトスコープの場合は、映像はあくまで素材になるので、ひとりで何役もやっていたりしますよ。20日間くらいかけて撮りましたね。それをベースに3D CGを作ったり、ロトスコープとして手描きでなぞって。さらに3D CGであがったものを手描きで修正したりとかいろんなことをやって、こういう仕上がりになった感じです」。今回の制作を振り返る中で、表現としての実写とアニメの違いについて、その“ダイナミズム”の差異について岩井監督は「実写だと普通に見えちゃうはずのものが、アニメだと妙な凄みを持つことが多々あるんです」と語る。「実写だとほぼ無理なんですけど、顔のアップをあまり使わないで済んだっていうのは意外でしたね。アニメ、とくにロトスコープっていうのは、人の全身が写っているサイズで動いてるときに一番存在感を発揮する気がしていて。その時の凄みっていうのは、なかなか実写だと出ないんです。同じサイズで人が動いててもあんまり印象に残らなかったり、なかなか間が持たなかったりするので、どうしてもアップに逃げたりしがちなんですけど。たぶんこれと同じことを実写でやったら、ややアート色の強い映画みたいな、観客が入っていけない作品に見えると思うんですよね。ところが、アニメだとそう見えなくて、全然普通に見える。そんな風に、ダイナミズム感が違うんです」。そして『花とアリス』の世界において、なによりもその魅力的なキャラクターである荒井花=“花”演じる鈴木杏と、有栖川徹子=“アリス”演じる蒼井優は本作においても出演。花とアリスとの再会は11年ぶりとなるが、岩井監督は自然と作品の世界に入っていったようだ。「蒼井優と鈴木杏に会って、久しぶりと言いつつも、不思議と前の撮影がこないだあったような感覚になるんですよね。『花とアリス』の撮影の仕上げの時期と感覚が直結してくるというか…。『花とアリス』は、映画の中で出てくるバレー教室でリハーサルをやるところからはじめたんですけど、そんな日を思い出したりしました」。そして、『花とアリス』の世界のもうひとつの大きな魅力は、美しい映像を彩るピアノとストリングスを基調とした瑞々しい音楽だ。『花とアリス』の代表的なシーンとも言える、オーディションでアリスがバレエを披露する場面の楽曲など、美しい旋律が全編で展開されるサウンドトラックは、岩井俊二自身が制作している。本作では、岩井監督自身が参加する音楽ユニット「ヘクとパスカル」が監督と同じく音楽担当としてクレジットされ、前作との制作過程の違いについて伺うと、音楽家としての顔も持つ岩井監督の妥協なきこだわりが明かされた。「前回はオールコンピュータで、ひとりでパソコンに向かい合いながらずっと音楽制作をやっていたんです。打ち込みでどこまでやれるかっていう、音を聞いてデジタルだって思われないところまでどうやってもっていくのかということに、ただひとりひたすらこだわっていました。繰り返し繰り返しエンニオ・モリコーネのサントラを一日中聞き込んで、それに近いバイオリン音源を数か月かけて探したんですけど、ほとんど駄目でしたね。その中でかろうじて使えるのが出てきたんですけど、それはもう感動でしたけどね。今回はそのスコアをベースに、『ヘクとパスカル』の桑原さんにアレンジをお願いしました。桑原さんはプロとして活動をしているので、アレンジしたらスタジオに入って演奏して終わり。基本的にはピアノは桑原さんが弾いて、弦とかは他のミュージシャンに頼んで演奏してもらいました」。『スワロウテイル』『リリイ・シュシュのすべて』をはじめ、完成された世界観と語られるストーリーの力が強く印象を残す岩井作品の中では、自然なタッチが特徴の『花とアリス』は、他の作品とは少し趣が異なるように思える。岩井監督が明かしたように、自然発生的なエピソードの数々が描かれ、自然体の岩井俊二が堪能できる本作を、自身は“エッセーのようだ”と語っている。「『花とアリス』はあの仕上がりになりつつも、なんだか食い足りなくて、エピソードゼロとして続編を考えて書いたのが今回の作品ですね。そういう意味ではゆるく長い付き合いだったと思います。考えてみると、自分の日常的な人生観とか、そういうのが意外と出やすかったというか、ちょっとエッセーに近い作品だったと思うんですよね。主人公があるできごとに出会いながら、ストーリーを解決して終わるっていうのがスタンダードとしてあると思うんですけど、ほっとけばどこまでも行ってしまうような話って、意外にありそうで少なくて、今回が初めてだった気がしますね」。最後に、今後のアニメ制作への意欲について尋ねると、少し意外にも思えるアイデアを語ってくれた。「予定はまだありませんけど、またやりたい気持ちはありますね。やっている間中おもしろかったですね。だいぶ作り方がわかったので次はもうちょっと安定的に作れたらなあと思います(笑)。ロトスコープは実は時代劇に向いてるなって思ってるんです。3D CGでも着物の表現って難しいと思うんですよね。そのときに、ロトスコープならほぼ正確に表現できるんで、時代劇はあってるんだよなっていう。ぼくがいきなり時代劇やるのって違和感あると思いますが」。インタビューの中で何より印象的だったのは、さまざまなジャンルを越境する才人としての岩井俊二の姿ではなく、実直に、ひとつひとつの創作を妥協なく繰り返してきた時間の積み重ねが、岩井俊二という存在を確かに形作っているということだった。自身を“不器用”だと語る監督の、表現を探求するものとしての真摯な姿勢、さらには、作家性の高い作品を数多く残しながらも、常に表現としてのバランスへの目配りを忘れない姿から、等身大でありながら自身の才能を発揮している岩井俊二という存在を少し垣間見ることができたように思う。アニメという新たな表現に向かいながらも、自分自身であることを貫き続ける岩井俊二。新作も控えているとのことで、これからもどんな映画を見せてくれるのか、大いに期待したい。(text:cinemacafe.net)■関連作品:花とアリス殺人事件 2015年2月20日より全国にて公開(C) 花とアリス殺人事件製作委員会
2015年08月11日岩井俊二監督が手がけた長編アニメーション『花とアリス殺人事件』のブルーレイ&DVD化を記念して、8日に池袋の新文芸坐でオールナイトイベントが開催され、上映前に岩井監督と新海誠監督がトークショーを行った。その他の写真鈴木杏&蒼井優主演の『花とアリス』(2004年)の前日譚となる本作は、後に親友になるふたりの出逢いと、友情を深めていく様がミステリータッチで描かれる。岩井監督がアニメを手がけると知って「すごくびっくりした」という新海監督は「初めてフッテージを観た時にアニメーションではなかなかやらないスローモーションが入っていて、もっとびっくりしました(笑)。アニメーションでスローモーションは、成立しにくいんですよね。その絵だけ観て、これはどうなんだろうかと想像が渦巻いてしまって。実際、完成した作品を観た時は、衝撃を受けて、素晴しくて、心配した自分を恥じましたね(笑)」と作品を絶賛。さらに「今回は、広角寄りの画が多いですよね。僕は実写の岩井監督の映画を観て、望遠で描く人物がとても美しいと思って、その望遠の使い方を参考に、岩井監督のDVD作品を再生しながら絵コンテを書いたこともあります(笑)。でも今回は、望遠がほとんどなくて、なぜ望遠を使わなかったのでしょうか?」と質問を投げかけると岩井監督は「実写の場合は引きすぎると感情移入しにくいけれど、アニメーションだと、それくらいで気持ちが入ってくるような気がする。それ以上寄ると生々しい気がして、自分にとってのアニメーションとして気持ちいいところを見つけた感じです」と説明した。最後に岩井監督は「実写のほうが、いろいろあきらめちゃう、と思いました。『秒速5センチメートル』(2007年)で人工衛星が打ち上がるシーンがありますが、実写では難しい。だから無理だなって引き下がって考えることがあるんですけど、アニメーションだと、もっとやっていいみたいなことが次々に起こって、そこが面白いなって気がするんです。いまは実写を撮っていますが、次は、ああしたい、こうしたいみたいなことは、ありますね」といい、『花とアリス』と続けて観ることで「見事なまでに物語がつながっていることがよくわかると思います。まるで突然実写になるような感覚にもなると思います」と集まった観客に語りかけた。『花とアリス殺人事件』8月12日(水)ブルーレイ&DVDリリース※レンタル同時リリースDVD(2枚組):4700円+税ブルーレイ(2枚組):5800円+税販売元・発売元:ポニーキャニオン(C)「花とアリス殺人事件」製作委員会
2015年08月11日長編アニメ『花とアリス殺人事件』のブルーレイ&DVD記念トークイベントが8月8日(土)、東京・池袋の新文芸坐で行われ、メガホンをとった岩井俊二監督と、岩井監督を敬愛する新海誠監督(『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』)が対談した。2004年に公開された実写映画『花とアリス』の前日譚を長編アニメーション化。石ノ森学園中学校へ転校してきた中学3年生の有栖川徹子(通称:アリス)が、花屋敷と呼ばれる隣家に暮らす不登校のクラスメイト・荒井花(通称:ハナ)とともに、1年前に起こった「ユダが、4人のユダに殺された」奇妙な事件の真相を追う。実写映画に引き続き、蒼井優がアリスを、鈴木杏がハナを演じ、大きな話題を集めた。本作が初の長編アニメ制作だった岩井監督は、「実写にはない苦労が多く、試行錯誤の連続だった。最後の2週間は誰も寝られないし」とふり返り、「納期を目前にひどい高熱を出してしまって。絶望的でした(笑)」と完成までの苦闘を告白。これには新海監督も「作品を見て、軽やかで自由に作っている印象を受けていた。現場は大変だったんですね」と知られざる舞台裏に驚きの表情だった。その新海監督は「カメラアングルや望遠の使い方など、過去の岩井さんの作品を参考にしていた」と言い、憧れの存在を前に恐縮した様子。それだけに、岩井監督が「またいつか、アニメを作ってみたい」と意欲を見せると、「楽しみです!」と期待を寄せていた。『花とアリス殺人事件』ブルーレイ&DVDは8月12日(水)発売。(text:cinemacafe.net)■関連作品:花とアリス殺人事件 2015年2月20日より全国にて公開(C) 花とアリス殺人事件製作委員会
2015年08月09日タレントの小島瑠璃子が19日(日)、都内で行われた『思い出のマーニー』特別上映会スペシャル・トークショーに出席した。本イベントは、ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンが(株)文芸春秋と共同で、7月17日(金)より“ジブリがいっぱいCOLLECTION×文春ジブリ文庫サマーキャンペーン”を実施することを記念して開催。「祖父母の経営するペンションの大きなスクリーンで『天空の城ラピュタ』を観たことがきっかけで、ジブリ作品の大ファンになった」という小島さん。司会者から夢を聞かれると、「私はゴリゴリのバラエティ班で演技をしたことがないので、素のままで明るくできるヒロイン役の声優をしてみたい!」と恐縮しながらも、大きな夢に目を輝かせた。そんな小島さんが真のジブリファンなのかをジャッジをするため、スタジオジブリ制作業務部取締役部長の野中晋輔さんが登場!野中さんといえば、「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」ジブリ支局でおなじみの、「スタジオジブリの生き字引」と言われるほど。「ナウシカで原作のみに出てくるのは誰?」という質問や、「『パンダコパンダ』のミミ子の元となった作品は何?」というファンでなければ解らない3択問題が5問投げかけられ、見事すべて正解!野中さんから真のスタジオジブリファンに認定された。「実は『もののけ姫』の歌詞は、宮崎駿さんが久石譲さんに音楽をお願いする際に、イメージを言葉にして渡したもの」「高畑勲監督を口説き落とすのに実は1年半もかかった」など、野中さんから裏話を含めた解説に目を丸くしながら耳を傾けていた小島さん。「この肩書きに恥じぬよう、これからも知識を深めていこうと思います」と気持ちを新たにした。『思い出のマーニー』『セロ弾きのゴーシュ』『パンダコパンダ』など、すべてのスタジオジブリ関連作品のブルーレイディスク・DVDを購入すると、その場でプレミアムグッズ「文春ジブリ文庫:ジブリの教科書〈特別編〉」がもらえる。プレミアムグッズには立花隆さん、岩井俊二さん、山田洋次さんらの原稿を集めた全3冊ならびに、風吹ジュンさんのインタビューが収録。キャンペーンは2015年7月17日(金)~プレミアムグッズがなくなり次第終了となる。(text:cinemacafe.net)■関連作品:思い出のマーニー 2014年7月19日より全国東宝系にて公開(C) 2014 GNDHDDTK
2015年07月19日2013年4月の創業90数年を記念して株式会社文藝春秋が設立した「文春ジブリ文庫」。中でも人気のシリーズ「ジブリの教科書」から、この度、かつての豪華ナビゲーター陣に加え風吹ジュンのインタビューを収録した特別版が制作されたことが分かった。「ジブリの教科書」シリーズは、ジブリの長編アニメーション映画1作ごとに、その魅了を分かりやすく解きほぐした解説本として人気を集めており、いままでにナビゲーターとして、立花隆、森絵都、あさのあつこ、山田洋次、内田樹、岩井俊二、梨木香歩、万城目学、小松和彦、朝吹真理子、福岡伸一など豪華執筆陣が登場。今回制作される「文春ジブリ文庫:ジブリの教科書<特別編>」には、彼らの貴重な原稿に加え、スペシャルナビゲーター・風吹ジュンのインタビューが収録され、全3冊セットと大ボリューム仕様。一般販売はされないファン必携のオリジナルグッズとなっている。こちらは、7月17日(金)より「ジブリがいっぱいCOLLECTION」から、「海がきこえる」ブルーレイ、そして高畑監督と宮崎監督がかつて携わった珠玉の名作、「パンダコパンダ」『じゃりン子チエ劇場版』『劇場版名探偵ホームズ』『セロ弾きのゴーシュ』のブルーレイ&DVDがリリースされるのを記念して開催される“ジブリがいっぱいCOLLECTION×文春ジブリ文庫 サマーキャンペーン”のプレミアムグッズとして特別に編集されたもの。すべてのスタジオジブリ関連作品のブルーレイ&DVDを購入すると、その場で「文春ジブリ文庫:ジブリの教科書<特別編>」がもらえるという企画なので、ぜひ、この機会にお気に入りのジブリ作品を手にしてみて。(プレミアムグッズはなくなり次第終了予定)(text:cinemacafe.net)
2015年06月16日ファン待望の最新作にして、岩井俊二監督初の長編アニメーション作品『花とアリス殺人事件』が、8月12日(水)にブルーレイ&DVDで発売することを受け、その映像特典の内容をはじめ、主演の蒼井優、鈴木杏、そして岩井俊二監督の最新コメントも解禁となった。岩井監督の名作『花とアリス』(04)の前日譚となるふたりの出逢いを描いた“ビギンズ”で、史上最強の転校生アリスと史上最強のひきこもり花が“世界で一番小さな殺人事件”に巻き込まれてゆく姿を追う。花とアリスの声優を前作『花とアリス』(04)同様、アリス役を蒼井優、花役を鈴木杏が務めたことでも視線を集めた一作だ。アリス役の蒼井さんは、「どんなに時代が変わっても、青春のくだらなさと、可笑しさと、愛おしさは変わらずあって欲しいと思います。この作品が、観てくださる方の思春期と繋がりますよう」とコメント。花役の鈴木さんは、「またひとつ、大切な作品が増えました。“花”と“アリス”に再会できて、ひたすらにうれしいです。この何をしでかすか予想不可能な“友人たち”が、これからも多くの人と出逢い、愛されることを願います。ぜひ、2人に巻き込まれてください!!」とメッセージを投げる。特典映像には、上記3人のインタビューなどを収録するほか、外装は特製スリーヴケース仕様。「人生についてなんて、まるでなんにも考えていないような花とアリスから、なぜかいつも教えられるのは、人の人生なのです」と岩井監督が説明する同作の世界に、多彩な特典の数々とともに迫ってみて。(text:cinemacafe.net)■関連作品:花とアリス殺人事件 2015年2月20日より全国にて公開(C) 花とアリス殺人事件製作委員会
2015年05月15日岩井俊二監督の初のアニメーション映画となる『花とアリス殺人事件』が、世界最大のアニメーション映画祭であるアヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門へ選出されたことがこのほど明らかになった。いまでも多くのファンに愛され続けている、岩井監督が2004年に原作・脚本・監督を務め、女優の蒼井優と鈴木杏を主演に迎えた映画『花とアリス』。この前日譚となる二人の出逢いのエピソードを、岩井監督自らが完全オリジナルストーリー&長編アニメーション作品として完成させたのが『花とアリス殺人事件』である。今回『花とアリス殺人事件』が選ばれたのは、世界最大のアニメーション映画祭であるアヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門。今年は95か国より2,605作品の応募があった本映画祭にて、グランプリにあたるクリスタル賞のノミネート作品の一本とし選出された。過去に同映画祭の長編コンペティション部門では、1993年に宮崎駿監督の『紅の豚』、1995年に高畑勲監督『平成狸合戦ぽんぽこ』がグランプリを受賞しており、細田守監督の『時をかける少女』(2007年受賞)や原恵一監督の『カラフル』(2011年受賞)が特別賞を受賞している。アヌシー国際アニメーション映画祭は6月15日(現地時間)から20日まで開催され、岩井監督の現地入りも決定している。日本アニメ映画史における名作の数々に、岩井監督の初アニメーション映画が受賞作として名を連ねることになるのか、大いに期待がかかる。(text:cinemacafe.net)■関連作品:花とアリス殺人事件 2015年2月20日より全国にて公開(C) 花とアリス殺人事件製作委員会
2015年04月29日2月はまだまだ雪がちらつく日が多いものの、季節は着実に春へと向かっている。3月、流行の最先端の街、渋谷では、各店舗で春プロモーションがスタートしはじめ、気分はもうすっかり春気分! スイーツやメイクなど、身も心も春を先取りして、いざデートを楽しもう!今月ピックアップする映画は、『花とアリス殺人事件』。2004年に公開された岩井俊二監督の映画『花とアリス』が10年の時を経て、その前日譚が長編アニメーションとして復活。前作の主演、蒼井優と鈴木杏が声のキャストとして再共演を果たして話題になっている。物語は2人が出会うところから始まる。石ノ森学園中学校へ転校してきた中学3年生の有栖川徹子(通称・アリス)は、1年前に3年1組で起こった「ユダが、4人のユダに殺された」といううわさを耳にする。近隣から恐れられている“花屋敷”に住む女の子がユダに関して詳しいと教えられたアリスは、話を聞こうと花屋敷に潜入。そこで待ち構えていたのは、不登校のクラスメイト・荒井花(通称・ハナ)だった…。本作が上映されている渋谷の映画館のひとつは、渋谷の目抜き通りでもある公園通り沿いの「渋谷HUMAXシネマ」だ。大手セレクトショップやファッションブランドの路面店、お洒落なレストランや人気カフェがひしめくこのエリアで、映画を観がてら、春物のファッションや雑貨のウィンドウショッピングするのも楽しい。映画館近くの休憩スポットにおすすめなのが、「フレンチトースト専門店IVORISH(アイボリッシュ)」。密かにパンケーキブームの次にくるのは、これ!と囁かれているフレンチトースト。同店では、焼き具合からトッピングの食材の組み合わせまで、こだわり抜いたフレンチトーストを、スイーツとミール(軽食)でそれぞれメニューを用意。一皿がボリューミーなのでスイーツ系とミール系で1皿ずつオーダーして、カップルでシェアするのがおすすめ。3月から提供開始になる新メニューの中でもイチオシは、ビタミンカラーのエディブルフラワーがプレートいっぱいに盛り付けられた「フラワー」(1,800円)。ローズジャムとアプリコットジャムをサンドした2種類のフレンチトーストに青りんごシロップをかけていただく。ふわっふわなのに、しっとり。これまで味わったことのない、フレンチトーストの新感覚の美味しさに目覚めてしまうかも!渋谷駅直結のランドマーク「渋谷ヒカリエ」では、2月16日(月)から全館を通じた春プロモ―ションがスタート。3月4日(水)まで、カフェ&レストランがマルコメ株式会社とコラボして、最近話題の発酵食品「糀(こうじ)」のパワーを活かしたオリジナルメニューを展開する。南イタリア料理を提供する「CAPRICCI(カプリッチ)」では、「生しょうゆ糀に漬けた卵黄とズワイガニのカルボナーラ」を提供するなど、洋風にアレンジされた糀メニューも登場する。ぜひこの機会に味わいたい。また年に2回開催されているファッションの祭典「Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO 2015-2016 A/W」とのコラボレーション企画が3月2日(月)より順次展開となる。カクテル・雑貨・スイーツなどでもファッションウィークとのコラボが実現する。注目は、ShinQs地下2階のスイーツフロアで「桜ピンク」をテーマにしたスイーツコレクションを実施。「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ」の「エクレール サクラ」や、「ヨロイヅカファーム・トーキョー」の「バウムさくら」など、期間限定の味わいを楽しめる。二人でお持ち帰りしてお部屋で楽しむ、なんて作戦もいいかも。女子のみなさんは、ぜひメイクも春の装いにアップデートして。今春おすすめの目元と口元を演出するならコスメブランド「THREE」の新作をチェック。口元には、ヌーディでナチュラルな質感の肌に、グラマーな発色とツヤでジャム感ただようフレッシュカラーの「シマリング リップジャム」が全11色でラインナップ。目元には軽やかなニュアンスと光沢を与えるアイカラー「ブリージー シマー フォー アイズ」が3色数量限定で登場。まぶたに濡れたようなツヤをまとわせる女子力アップの新アイテム。目元と口元にフォーカスしたポイントメイクで魅せる春顔が完成。幸せを呼び込んで、素敵な春を迎えたい。『花とアリス殺人事件』は全国にて公開中。(text:Miwa Ogata)■関連作品:花とアリス殺人事件 2015年2月20日より全国にて公開(C) 花とアリス殺人事件製作委員会
2015年02月28日蒼井優と鈴木杏主演で、岩井俊二が2004年に発表した『花とアリス』。10代の少女の恋と友情を岩井らしい美しい映像で綴った同作は、いまだ根強い人気を誇る。10年の時を超え、中学時代の花(鈴木)とアリス(蒼井)の出会いを描く前日譚『花とアリス殺人事件』が公開。新たにアニメーションという形で姿を見せる主人公たちに、ふたたび命を吹き込んだ、実生活でも親友同士の蒼井と鈴木に話を聞いた。その他の画像「大好きなふたりの出会いを見られて嬉しかった」という蒼井。続けて「なんだろ、でも前から知っていたといえば知っていたような気もするんですよね。私にとってアリスは親友のようでもあるし、私自身でもあるような不思議な存在なんです」と打ち明ける。鈴木も花は自分にとても近いそうで、「自分の中の花ちゃんに居ますか?ってノックする感じでした。あとは岩井さんがOKというなら大丈夫なんだろうなって」と空白の時間も問題はなかったよう。とはいえ蒼井も鈴木も20代後半。10年も前に自分が実写で演じた役の声を出すことに、通常のアニメ作品とは違う難しさはあった。だが同時に「10代から二十歳前後にやった役って、すっごくおもしろかった。それって役もだけど、あの年代そのものに、特有のまぶしさがあったんだと思うんです。実写では戻れないけれど、声優という形でだったら、まだそうした役ができる」と蒼井は顔をほころばす。そして鈴木は「この10年間いろんなことがあったけど、花とアリスという少女に再会できて、なんだかご褒美みたい。有難いです。優ちゃんとの出会いも含めて」としみじみ語り、「おばあちゃんになって、もう1回やりたいね(蒼井)」「そうだね、おばあちゃんになってね(鈴木)」「花婆とアリス婆で(蒼井)」と笑い合った。『花とアリス殺人事件』2月20日(金)新宿バルト9ほか全国ロードショー取材・文・写真:望月ふみ
2015年02月20日女優の蒼井優が2月20日(金)、声優として出演した『花とアリス殺人事件』の初日舞台挨拶に出席。実写映画『花とアリス』以来、約11年ぶりにアリスを演じ「私にとっては大切な2部作。どんな形であれ、またアリスを演じたい」と“続投”に意欲を燃やした。2004年に公開された実写映画『花とアリス』の前日譚を長編アニメーション化。東京・新宿バルト9で行われた初日舞台挨拶には蒼井さんを始め、共演する鈴木杏、『花とアリス』生みの親であり、今回アニメ初挑戦となった岩井俊二監督が登壇した。石ノ森学園中学校へ転校してきた中学3年生の有栖川徹子(通称:アリス/声:蒼井さん)が、花屋敷と呼ばれる隣家に暮らす不登校のクラスメイト・荒井花(通称:ハナ/声:鈴木さん)とともに、1年前に起こった「ユダが、4人のユダに殺された」奇妙な事件の真相を追う。ハナ役で声優を務めた鈴木さんは、「(アニメという)予期せぬ再会でしたが、改めて自分にとっての大切な存在だと気づかされた。やっぱりこの二人は、愛らしくて胸がつまる」と感無量の面持ちだった。一方、岩井監督は「まるで巣立つ娘を見届ける父親のような、複雑な気持ち」と苦労が絶えなかった初のアニメ演出にしみじみ。それでも、蒼井さんの「またアリスを演じたい」というコメントを受けて、「いつ卒業できるやら…。良くも悪くも引きずっている作品なので、まだ終わらないかも」と世界観のさらなる発展を示唆していた。また、プライベートでも親友同士だと言う蒼井さんと鈴木さんは、「この映画を見れば、自分の親友のありがたみや出会えた素晴らしさを感じることができるはず」(蒼井さん)、「友情って気づいたら生まれるもの。パワーあふれる10代が貴重な時間だと共感してもらえる」(鈴木さん)と本作のテーマである“友情”や“青春”について語っていた。『花とアリス殺人事件』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:花とアリス殺人事件 2015年2月20日より全国にて公開(C) 花とアリス殺人事件製作委員会
2015年02月20日岩井俊二監督の最新作『花とアリス殺人事件』が公開されるのを前に2月18日(水)、「岩井俊二映画祭」が開催。ファン投票で岩井監督作の中から選ばれた『リリイ・シュシュのすべて』が上映され、監督と俳優の郭智博によるトークイベントが開催された。2004年に公開され、いまなお多くの支持を集める実写映画『花とアリス』。今回製作されたアニメーション映画『花とアリス殺人事件』はその前日譚で、花とアリスの2人の中学時代の出会いが描かれる。郭さんは実写版『花とアリス』で花(鈴木杏)とアリス(蒼井優)が憧れる宮本先輩を演じており、今回のアニメでは学校教師役で声優にも挑戦。また『リリイ・シュシュのすべて』で映画デビューを果たすなど岩井監督との繋がりが非常に深い俳優のひとりだ。郭さんは『リリイ・シュシュのすべて』について、「初めてだったので、思い出深いです。同年代がたくさん出ていて、楽しくて勉強にもなったし、お互いに刺激し合ってやってた」とふり返る。凄惨なイジメの描写などが公開時には論議を呼んだが、岩井監督は「公開直後に怒りやお叱りのメールが相次ぎました。『なんて映画を作ったんだ!』『こんなの作るべきではない』という声が多かった」と明かす。当時、もちろん岩井監督はイジメについてリサーチを行なっており「映画で再現できないほど深刻で過激なものも多かった。僕としてはもっとディープなものから緩和して作った作品。絵空事ではなく、そういう世界にいる子どもに寄り添う映画があってもいいと思い、納得してやってました」と気概を口にする。郭さんは『リリイ・シュシュのすべて』に続き、『花とアリス』で岩井作品に参加することになったが「杏ちゃんと優ちゃんに日々、イジられてました(笑)」と撮影をふり返る。岩井監督はその様子を「遠くから気の毒だなと思って見てました(笑)。10代の子たちのイジリは猫が猫じゃらしで遊んでいるようで、本人たちは楽しんでいるんだけど…」と懐かしそうに語った。この日はTwitterに寄せられたファンからの質問に2人が答えたが、複数の質問が寄せられたというのが『花とアリス』の結末――花とアリスに好意を寄せられた宮本先輩の“選択”について。これについて郭さんは「撮影当時、僕も疑問に思って監督に聞いたら『男ってそういう時、あるじゃん』と言われた(笑)」と明かす。岩井監督はそもそも「疑問に思ったこともなかった」とのことで、観客、郭さんが抱いた疑問に「そう考えるものなの?実体験をふり返ってヒヤッとした…」と語っていた。『花とアリス殺人事件』公開も近づいてきたが、岩井監督はまず『リリイ・シュシュのすべて』について「重たい内容ですが、どこかでこんな状況でも強く生きている若い子を描きたくて作った気がしてて、それはストレートに『花とアリス』に繋がってます。同じ世界に生きている頑張っている子たちを描いてます。(今回の)アニメもその同じ一直線上にあるので、そんなことを頭に置いて見ていただけたら」と呼びかけた。『花とアリス殺人事件』は2月20日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:花とアリス殺人事件 2015年2月20日より全国にて公開(C) 花とアリス殺人事件製作委員会
2015年02月19日SF、ホラー、ファンタジー、アクションなど、イマジネーションとエンタテインメント性豊かなファンタスティック映画を対象に優れた作品を選定し、新しい才能の発見と育成、映画を通じての文化交流やコミュニケーションの活性化を目指してきた「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」。今年で25周年のアニバーサリーイヤーを迎える本映画祭を盛り上げるに相応しいフレッシュな若手俳優たちが、今年もゲストとして登壇することが明らかとなった。本映画祭の魅力の一つとして挙げられるのが、登壇するゲストたちの多くが、ブレイク前の監督や俳優たちということ。これまでも、綾野剛や鈴木亮平、昨年は東出昌大や斎藤工などいった、いまでは日本映画界を牽引していく存在となったイケメン俳優たちが多数登場してきた。今年は、「ニューウェーブアワード」を受賞した中村蒼を筆頭にネクストブレイクが期待される若手俳優たちが続々と登場予定、ここで一挙にご紹介!『クローズEXPLODE』『アオハライド』『寄生獣』に大河ドラマ「花燃ゆ」と、話題作に次々と出演しまさに飛ぶ鳥を落とす勢いの東出さんが昨年受賞した「ニューウェーブアワード」。目覚ましい活躍を見せる映画人に新たな波を期待して贈るこの賞を今年受賞したのが、『トワイライト ささらさや』での好演が記憶に新しい中村さん。ジュノンスーパーボーイグランプリの受賞をきっかけに芸能界デビューを果たした中村さんは、昨年グランプリを獲得した竹葉リサ監督の最新作として本映画祭で上映予定の『春子超常現象研究所』で“感情をもったTV役”という難しい役どころに挑戦し話題に。さらに昨年は『東京難民』や岩井俊二監督のTVドラマ「謎の転校生」で主演を務め、近年、その閑静なルックスでシリアスな役柄からコミカルな役柄まで幅広く演じることができる表現力が多方面から賞賛を受けている。2015年、もっとも目が離せない大注目株俳優といえる。続いて紹介するのは、映画初主演『もうしません!』で売れないラジオMCを演じている中野裕太。2008年に平成仮面ライダーシリーズ「仮面ライダーキバ」で俳優デビューすると、その日本人離れのソース顔イケメン・フェイスと、留学経験もある高学歴でバラエティー番組に進出し、瞬く間に人気を集めた。TVドラマ「謎の転校生」で演じた異世人役ではシリアスな役柄に挑戦し好評価を得た中野さんは、近年では舞台への活躍の場を広げている。今年の5月には園子温監督最新作として話題の『新宿スワン』に出演が控えており、今後もマルチ俳優として幅広い活躍が期待される。ドラマ「GTO」や、いまや若手俳優の登竜門となった戦隊シリーズ「獣電戦隊キョウリュウジャー」に出演に人気急上昇中の草食系イケメン俳優、塩野瑛久。本映画祭で上映される『鼻目玉幸太郎の恋』では初の主演に抜擢され、自分に自信がなく、女性と話すことすらままならないという本来の塩野とは真逆の男役に挑み、俳優としての新境地を開拓している。昨年は「タンブリング FINAL」で初舞台出演を果たし、着実に俳優としてステップアップしている、将来が楽しみな俳優である。自身も女優として活躍する広田レオナ監督の最新作『お江戸のキャンディー』で、美しき男たちの絢爛豪華な恋愛模様を体当たりで演じた真山明大と高橋ひろ無も、忘れてはならないネクストブレイク俳優たちである。男花魁・白鳥太夫役を演じるのは、ジュノンスーパーボーイコンテストを機に俳優としてデビューした真山さん。TVドラマ「メイちゃんの執事」「ショムニ2013」「リーガルハイ」と立て続けに人気作に出演し、映画『私の奴隷になりなさい』では檀蜜の相手役として話題となった。そして大衆人気No.1のキャンディボーイ・フリ松役を、広田監督の前作 『美貌先生~その壱~』に引き続き、2度目の出演を果たしす高橋ひろ無が熱演。本田翼や石原さとみらとのCM共演から徐々に人気に火がついてきた高橋さんだが、これまでNHKでの時代劇や岩松了の舞台などで演技を磨いてきた。ほかのフレッシュ俳優とは一戦を画す本格派として、今後注目されること必至だ。2015年も早1か月半経ち、数々の新作が上映、放送されている。今月には2014年度を彩った作品をふり返る日本アカデミー章の受賞式も開催されるが、来年のアカデミー賞で賞賛を浴びる俳優は出てくるのか?まずはゆうばり国際映画祭を彩る若手俳優たちを要チェックしてみて。(text:cinemacafe.net)
2015年02月14日2月20日公開の映画『花とアリス殺人事件』の完成披露上映会が12日、東京・新宿バルト9で行われ、女優の蒼井優、鈴木杏、岩井俊二監督が出席した。本作は、岩井俊二監督が2004年に手掛けた映画『花とアリス』に続く監督にとって初めての長編アニメーション映画。物語は『花とアリス』の前日譚となる花とアリスのエピソードを描いており、声優には実写版と同様に蒼井優がアリス、鈴木杏が花の声を担当している。試写会が行われたこの日は、岩井監督に蒼井と鈴木が登壇。蒼井が「実写の時は杏ちゃんは有名人でしたが、私そこまでではありませんでした。今考えると、青春の最後の1ページだったような気がします。こういう形でまた青春を味あわせてくれた岩井さんに感謝しています」と岩井監督に感謝の言葉を述べれば、鈴木も「また『花とアリス』に再会できたし、こんな風に3人で並べて『頑張って毎日生きてきて良かった』と思います」と感慨深げ。一方の岩井俊二監督は「『花とアリス』の撮影後に取り組み、台本が出来た朝に(『花とアリス』の撮影監督である)篠田昇さんが亡くなったという連絡が来て、書き上げた本を一緒に棺に入れてもらったっということがあって。この映画を作らねばと思っていました。それから足掛け10年、ようやく自分らしいアニメに辿りつけたと今は思っています」としみじみ語れば、蒼井も時折涙ぐみながら「本当ならば篠田昇さんに見ていただきたかったのですが、それは叶わないこと。でもきっと空の上から見てくれると思います。この作品を見終わった後に皆さんの笑顔が篠田さんに届けばと思います」と故人を偲んだ。今から11年前に製作された実写版『花とアリス』の共演を機にプライベートでも仲良くなったという蒼井と鈴木。蒼井が「11年前は2人とも高校生で、高校が一緒で私が1個上だったんですけど、昼休憩に私の教室まで来て昼ごはんを誘ってくれました。その後もずっとずっと友だちというか、家族みたいな感覚。あの作品で出会ってなかったらこういう形で今も続いてないかもしれないので、今では杏のいない人生なんて考えられません」と話せば、鈴木も「優ちゃんはあらゆることを滅多打ちにしていく開拓者のような人で、今までに会ったことがないタイプでした。私の人生に大きな新しい風を吹かせてくれましたよ」と当時を懐かしげに振り返っていた。映画『花とアリス殺人事件』は、2月20日より全国公開。
2015年02月13日岩井俊二監督によるアニメーション映画『花とアリス殺人事件』の完成披露試写会が2月12日(木)に開催され、岩井監督に声優を務めた蒼井優、鈴木杏が揃って舞台挨拶に登壇した。2004年に蒼井さんと鈴木さんの主演で実写映画として製作され、いまなお多くのファンに愛されている『花とアリス』。本作は主人公の高校生の花とアリスの中学時代の出会いを描いている。2人のほかにも相田翔子、平泉成、キムラ緑子、木村多江らが実写版の役のまま声優に参加しているほか、勝地涼、黒木華らも出演している。岩井監督は実写版の公開後、早い段階で本作の本を既に執筆していたが、そこからアニメ化の実現、完成までここまで長い時間を費やすことになり、完成披露を迎え「感無量です」と言葉を絞り出す。特に11年前の実写版でカメラマンを務め、2004年に亡くなった篠田昇氏の存在に言及。「本ができた朝、電話で亡くなったという連絡が来て、お葬式で2人はわんわん泣いてて、書き上げた本を一緒に棺に入れてもらいました。それから『作らねば』という思いはあったけど怠けていたとこもあり(苦笑)。どうやってアニメを作ったらいいのか?とジブリの鈴木(敏夫)プロデューサーに話を伺ってレクチャーを受けたりもした」と完成に至るまでの軌跡をふり返る。蒼井さんは「11年ほど前にやった役をこうしてできるのは幸せ」と微笑み、鈴木さんも「3人でこうして並んでいるのが嬉しいと同時に不思議。夢を見ているようです」と喜びを口にする。11年前の実写版『花とアリス』は2人の知名度を一気に飛躍させることになったいわゆる“出世作”といえる作品。2人にとってはどのような意味を持っているのか?蒼井さんは「当時、鈴木杏は既に有名でしたが、私はそこまでもなくて、この作品をきっかけに知っていただいた方もたくさんいます。街を歩いてて指を指されることがなかった時期で、いま思うと青春の最後の1ページだったんだなと思います。こういう形でもう一度青春を味わわせてくれた岩井さんに感謝してます」と語る。鈴木さんは「岩井さんの作品が好きで憧れの現場で、緊張や気負いもあったけど、優ちゃんや篠田さんがそばにいて、安心できる現場でした。特別な出会いがあり、あそこから出発していまも続いていることがたくさんあります。まだ『花とアリス』が好きと言ってくれる方もいて、自分が思っている以上に大きな作品なんだと思います。また花とアリスに再会できて、3人でこうして並べて、頑張って毎日生きてきてよかったです!」と思いを口にした。当時、2人は現役高校生で、蒼井さんが2年先輩だが同じ高校に通っていた。「撮影中、杏が昼休みに私の教室に来て『優ちゃ~ん!昼ごはん食べよう』って(笑)。その後、撮影があるから2人で早退して、電車に乗って現場に行ってました」と当時の鈴木さんの口調のモノマネまで入れて懐かしそうに述懐する。鈴木さんは「最初はビックリしました。これまで会ったことのないタイプの人で、あらゆるものをメッタ撃ちにして道を開いてた。人生に新しい風を吹かせてくれた」と蒼井さんの存在の大きさを語った。改めて本作が完成し、2人とも中学生の花とアリスの姿が「まぶしかった!」と口を揃える。蒼井さんが「この時期の女子は無敵だなと思った」といえば、杏さんも「バカと思いながらまぶしくて…」と嬉しそうにうなずく。蒼井さんは改めて、篠田さんに見てほしかったと残念そうに語りつつ「空の上から見てると思う。見終わった後のみなさんの笑顔が届けばと思います」と語った。岩井監督は「11年前の撮影中の2人の、カメラが回ってないところでの姿も頭にこびりついてて、(本作に)投影されているのを感じました」としみじみと感慨を口にした。『花とアリス殺人事件』は2月20日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:花とアリス殺人事件 2015年2月20日より全国にて公開(C) 花とアリス殺人事件製作委員会
2015年02月12日2月20日公開の映画『花とアリス殺人事件』の女子高生限定最速試写会が10日、東京・新宿バルト9で行われ、岩井俊二監督、女優の桜井美南が出席した。本作は、2003年にキットカット日本発売30周年に作られた岩井俊二監督のweb限定ショートフィルム『花とアリス』、2004年公開の長編映画『花とアリス』に続く長編アニメーション映画。岩井監督にとっては初めての長編アニメーション映画で、『花とアリス』の前日譚となる2人のエピソードを描く。物語の主人公と同じ女子高生を招いて行われた試写会前の舞台あいさつに、岩井監督と"キットカット受験生応援キャラクター"を務める現役女子高生で女優の桜井美南が登壇。初めてのアニメーション映画に岩井監督は「大変ではありましたけど、やっていて楽しかったです。お話をいただいたのが一昨年の9月。あれから粛々とここまでやり続けて完成しました」と安堵した表情を見せ、「僕も中学、高校の頃に映画館まで足を運んだ映画は忘れがたい映画になっています。いつか大人になって振り返ってもらった時に、思い出してもらえる映画になっていればと思います」とアピールした。そんな岩井監督の作品を見たという桜井は「実写版とは違った殺人事件ということですごく面白かったです。花とアリスの仲睦まじい様子も変わってなくて、共感する部分がありました。それに監督は女子高生の気持ちがすごく分かっていると思いました。どうしてですか?」と尋ねると、岩井監督は「こういう歳の娘ってこういうことするな~と、あっちこっちで見てるんですかね(笑)」と照れ笑いを浮かべていた。桜井は岩井監督が脚本とプロデュースを手掛けた昨年放送のドラマ『なぞの転校生』(テレビ東京系)で女優デビュー。岩井監督は「何とも可哀想な役でしたよ。恋をしても相手が人間じゃなかったりと、その思いをどこにぶつければいいのかというやるせない役でしたが、イメージ以上に演じてもらってすごく良かったです」と絶賛。岩井監督に褒められた桜井は笑顔を浮かべながら「うれしいです! 三角関係っていうシチュエーションだったので、感情の変化が難しかったんですが、とても楽しかったです」と当時を振り返っていた。映画『花とアリス殺人事件』は、2月20日より全国公開。
2015年02月11日東映の2015年のラインナップ発表会が2月2日(月)に都内劇場で開催。この日、初めて製作が明かされた『さらば あぶない刑事 -long good-bye-』など2016年にかけて公開となる計20本が発表された。昨年2014年の東映作品は『相棒 -劇場版- 巨大密室! 特命係 絶海の孤島へ』が興行収入21.2億円を記録したが、同シリーズは第1作目が約44億、2作目が約31.8億円を記録してきただけにやや物足りない数字となった。『相棒』シリーズと並んで『仮面ライダー』シリーズ、戦隊ヒーロー、『プリキュア』シリーズも数字的には伸び悩みを見せており、今年2015年は巻き返しの年となる。「娯楽度1000%」をキャッチフレーズに掲げる今年は、現時点で20本がラインナップされている。春の公開作品としてまず注目を集めるのが、4月18日(土)公開の『ドラゴンボールZ 復活の「F」』。2013年に17年ぶりの新作として公開された『ドラゴンボールZ 神と神』は約30億円を稼ぐ大ヒットとなったが、そこから2年を経ての待望の新作では、原作者・鳥山明が劇場版19作目にして初めて脚本を手がけた新ストーリーが展開する。ファンの間で絶大な人気を誇る最強の悪役・フリーザが復活!悪の帝王が率いる1,000人の兵士と悟空やベジータら地球の戦士たちの戦いが繰り広げられる。同じくアニメでは『映画プリキュアオールスターズ 春のカーニバル♪』が3月14日(土)に公開。同じく『プリキュア』の新シリーズが『映画Go!プリンセスプリキュア(仮)』でこちらは秋公開となる。また『プリキュアオールスターズ』より一週間遅れて3月21日(土)公開となるのが『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』。先日、“幻”の仮面ライダーとも言われる3号を及川光博が演じることが発表されたばかりだが、新ライダーでありつつも懐かしさを感じさせる3号の存在が、子どもたちのみならずオールドファンをも劇場に呼び込む起爆剤となるか?注目が集まる。春先公開の実写作品として期待を集めるのが、浅田次郎原作の同名小説を『相棒』シリーズでも知られる水谷豊を主演に迎えて映画化した『王妃の館』。水谷さんが『相棒』とは別の“右京”--天才小説家・北白川右京を演じ、パリのホテル“王妃の館(シャトー・ドゥ・ラ・レーヌ)”に集まったワケありの男女10人のツアー客たちの人間模様が交錯する。昨年6月に3週間にわたってパリでの豪華なロケを敢行したが、邦画の撮影でヴェルサイユ宮殿でのロケが行われるのはこれが初めてだという。配給協力作品にも注目作が並ぶ。岩井俊二監督で製作された『花とアリス』から10年、同じく岩井監督の原作・脚本であり、初の長編アニメーションとなる『花とアリス殺人事件』がまもなく2月20日(金)より公開となり、10年前の主演を務めた蒼井優と鈴木杏が声優として本作でも主演を務めている。また人気絶頂の「ももいろクローバーZ」主演による青春アイドル映画で、平田オリザの小説を『踊る大捜査線』シリーズの本広克行監督が映画化した『幕が上がる』も2月28日(土)より公開。同じくアイドル主演の映画としては、6月13日(土)に人気上昇中の「でんぱ組.inc」主演の『白魔女学園 オワリトハジマリ』も公開となる。夏、秋以降の公開作品では「EXILE」の妹分とされる「E-girls」の石井杏奈主演のガールズムービー『ガールズ・ステップ』が秋公開。直木賞作家・桜木柴乃原作の初の映画化であり、佐藤浩市と本田翼という異色の組み合わせによる『起終点駅 ターミナル』も秋に公開される。東映は過去、戦後50年目の1995年に『きけ、わだつみの声 Last Friends』、60年目の2005年に『男たちの大和/YAMATO』と戦争を扱った映画が公開されてきたが、戦後70年目となる今年は、児童文学者・大川悦生の同名著作(ポプラ社刊)を原作にした『おかあさんの木』を製作、6月6日(土)公開となる。原作発表から40年を経て、何度もこれまでにも教科書にも採用されているが、母親と子どもたちの物語を中心に戦時下に生きた人々を描いており、戦闘シーンのない戦争映画となる。主演を鈴木京香が務め、志田未来、三浦貴大といった若手俳優も共演陣に名を連ねている。また年末の12月公開予定作品で、1890年に和歌山県沖で起きたオスマン帝国の軍艦の遭難事件、および1985年のイラン・イラク戦争時のトルコ航空によるテヘラン在留邦人救出劇という日本とトルコの2国間で起きた実際の2つの事件を軸に描かれるのが『海難1890』。日本とトルコの友好関係の源と言える事件を題材に、両国の深い絆を描く超大作として期待を集める。そして、この日のラインナップ発表会で初めてその製作が明らかにされたのが人気刑事ドラマシリーズ「あぶない刑事」の10年ぶりとなる最新劇場版にして最後の作品となる『さらば あぶない刑事 -long good-bye-』。舘ひろし、柴田恭兵のW主演に、仲村トオル、浅野温子というおなじみの顔ぶれが参戦し、シリーズのラストを華々しく飾る。こちらは2016年のお正月公開が予定されている。【東映2015年ラインナップ一覧】『悼む人』2月14日(土)公開『さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~』2月28日(土)公開『映画プリキュアオールスターズ 春のカーニバル♪』3月14日(土)公開『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』3月21日(土)公開『ドラゴンボールZ 復活の「F」』4月18日(土)公開『王妃の館』4月25日(土)公開『ズタボロ』5月9日(土)公開『天才バカヴォン ~甦るフランダースの犬~』5月23日(土)『おかあさんの木』6月6日(土)公開『アリのままでいたい』夏公開予定『劇場版 仮面ライダードライブ(仮) 手裏剣戦隊ニンニンジャー THE MOVIE(仮)』夏公開予定『ガールズ・ステップ』秋公開予定『映画Go!プリンセスプリキュア(仮)』秋公開予定『起終点駅 ターミナル』秋公開予定『海難1890』12月公開予定『仮面ライダー×仮面ライダー MOVIE大戦2016(仮)』冬公開予定『さらば あぶない刑事 -long good-bye-』2016年正月公開予定【配給協力作品およびODS作品】『花とアリス殺人事件』2月20日(金)公開『幕が上がる』2月28日(土)公開『白魔女学園 オワリトハジマリ』6月13日(土)公開(text:cinemacafe.net)
2015年02月03日世界有数の歓楽街、新宿・歌舞伎町のラブホテルを舞台に、染谷将太&前田敦子という、いまをときめくふたりに加え、大森南朋、村上淳、田口トモロヲ、松重豊、南果歩など豪華俳優陣、さらにキム・キドク監督に見いだされた注目女優イ・ウンウも体当たりで参加している『さよなら歌舞伎町』。ひと癖もふと癖もあるキャラクターが多数出演する群像劇の中で、風俗のスカウト・正也を演じる“イケメン”枠、忍成修吾に注目した。舞台は、新宿・歌舞伎町のとあるラブホテル。不器用ながらも懸命に生きていく男と女を、リアルに温かく描いた、笑って泣ける大人の群像劇となる本作。染谷さん演じるラブホテルの店長・徹や、前田さん演じる有名ミュージシャンを目指す沙耶、南さん演じるラブホテルの清掃員をつとめながら“時効”を待つ里美といった、ワケありなキャラクターがそれぞれの物語を紡ぎ、第39回トロント国際映画祭、第19回釜山国際映画祭などにも出品され、世界でも注目を集めている。忍成さんは、1981年生まれ。1999年にドラマ「天国に一番近い男」で俳優デビューし、岩井俊二監督の『リリイ・シュシュのすべて』で注目を集めた彼も、現在33才。本作の廣木隆一監督とは、『雷桜』(’10)、『軽蔑』(’11)、『100回泣くこと』(’13)と相次いでタッグを組んでいる。今年は染谷さんと岡田将生共演の映画『スレイヤーズ・クロニクル』が公開予定だ。彼が本作で演じる早瀬正也は、歌舞伎町を彷徨う少女に声をかけては風俗へと送り込む“悪徳”スカウト。いつものように夕方過ぎになると、街で声をかけた少女と共に徹が店長をつとめるラブホテルに入っていく。その日、正也と連れだっていたのは、女子高生・雛子(我妻三輪子)。彼女は家族に虐待を受け家出、歌舞伎町でホームレス同然のその日暮らしを送っていたのだ。身の上話を一方的に聞かされながらも、雛子あっけらかんとした表情の裏にある悲しみに触れていく正也は、“スカウト”として非情に徹さなければならないのに、次第に彼女に情が移り、雛子を救いたいという気持ちが目ばえてくる。「必ず戻ってくる」と言い残し、雛子を置いたまま部屋を去る正也。果たして、正也は雛子を風俗に送り込むことになるのか?彼は雛子のもとに帰ってくるのか?クールで鬱屈した悪役が多かったこれまでのイメージを裏切るかのように、男気あふれる忍成さん演じる正也の姿、イケメンぶりをスクリーンでもチェックしてみて。『さよなら歌舞伎町』は1月24日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:さよなら歌舞伎町 2015年1月24日よりテアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2014『さよなら歌舞伎町』製作委員会
2015年01月23日岩井俊二監督が初めて手がける長編アニメーション映画『花とアリス殺人事件』の公開を記念して、“岩井俊二映画祭”が新宿バルト9で開催されることが決定した。上映作品は過去作10本の中から一般投票によって決定し、上位2作品と『花とアリス』の計3作品が上映される。その他の画像『花とアリス殺人事件』は、岩井監督が花(鈴木杏)とアリス(蒼井優)の日常、友情、そして恋に揺れる姿を瑞々しく描いた『花とアリス』の前日譚を描く長編アニメーション。“岩井俊二映画祭”では、『undo』『Love Letter』『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』『FRIED DRAGON FISH』『PiCNiC』『スワロウテイル』『四月物語』『リリイ・シュシュのすべて』『市川崑物語』『ヴァンパイア〈2011年〉』の中から投票によって人気の多かった上位2作品と、『花とアリス』を上映するほか、ゲストによるトークイベントも行われる。投票期間は、ドリパスにて1月25日(日)24時まで受付中。投票結果は1月27日(火)18時に同サイトにて発表される。『花とアリス殺人事件』2月20日(金) 新宿バルト9ほか全国ロードショー岩井俊二映画祭『花とアリス』の他、投票上位2作品を2月から順次上映
2015年01月20日岩井俊二監督が自身の作品をベースに、その前日譚となるストーリーを描き、長編アニメーション作品に初挑戦した『花とアリス殺人事件』。10年前の実写作品と同じく蒼井優と鈴木杏を、ヒロインふたりの声優に迎え、ファンの期待を高める本作から最新ポスタービジュアルが到着した。2004年の公開から10年を迎えるいまでも、多くのファンに愛され続けている『花とアリス』。公開当時には日常、友情、そして恋に揺れるふたりの少女の青春を描いだストーリーとして一世を風靡した。その前日譚となる本作『花とアリス殺人事件』は先日予告編が公開。ヒロインの鈴木さんと蒼井さんを始め、相田翔子、平泉成、キムラ緑子、木村多江ら、前作で彼女たちを取り巻く役柄を演じた面々が“同じ役”で声優として登場し、新たに勝地涼、黒木華、鈴木蘭々らも参加するという豪華キャスティングにより注目が集まっている。本日解禁となったポスター・ビジュアルでの背景は、花(鈴木杏)とアリス(蒼井優)が通う中学校。周囲の制服とは異なるブレザーに身を包み、凛とした姿で立つ転校生・アリス。その背後にいる花は、ひきこもり中のため私服姿ながら、どこか物言いたげな視線でこちらを見つめている。いまにも「君、名前は?」という彼女の声が聞こえてきそうだ。史上最強の引きこもりと史上最強の転校生はいかにして出逢い、心を通わせるようになったのか。そしてふたりが出逢ったときに起きた、世界で一番小さな殺人事件とは…。岩井監督の描く美しい映像世界と、実力派俳優たちの声の演技を楽しみにしていて。『花とアリス殺人事件』は2月20日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年01月16日岩井俊二監督が初めて手がける長編アニメーション映画『花とアリス殺人事件』の新ポスターが公開になった。その他の画像本作は、岩井監督が花(鈴木杏)とアリス(蒼井優)の日常、友情、そして恋に揺れる姿を瑞々しく描いた『花とアリス』の前日譚を描くもので、鈴木と蒼井が花とアリスの声を演じるほか、相田翔子、平泉成、キムラ緑子、木村多江、勝地涼、黒木華、鈴木蘭々らが声のキャストを務める。このほど公開されたポスターは、画像奥に見える中学校に転校してきたアリスと、不登校の花の姿を描いたもの。本作は、『009 RE:CYBORG』を手がけた石井朋彦が岩井監督と共同で企画とプロデュースを手がけ、『東のエデン』の片山由美子が色彩設計を、『言の葉の庭』の滝口比呂志が美術監督を担当するなど、豪華なスタッフが集結している。『花とアリス殺人事件』2月20日(金) 新宿バルト9ほか全国ロードショー
2015年01月16日蒼井優と鈴木杏を主演に、鬼才・岩井俊二監督が原作と脚本から手がけた映画『花とアリス』(’04)ーー10年の時を経て、その前日譚を岩井監督が初の長編アニメーションとして描く『花とアリス殺人事件』。すでに蒼井さんと鈴木さんの再共演で話題を呼ぶ本作の声優キャストが発表され、郭智博、木村多江、平泉成、相田翔子ら前作の出演キャストに加え、黒木華、勝地涼、鈴木蘭々といった新キャストの参加も明らかとなった。石ノ森学園中学校へ転校してきた中学3年生の有栖川徹子(通称・アリス)は、1年前に3年1組で起こった「ユダが、4人のユダに殺された」という噂を耳にする。近隣から恐れられている“花屋敷”に住む女の子がユダに関して詳しいと教えられたアリスは、話を聞こうと花屋敷に潜入。そこで待ち構えていたのは、不登校のクラスメイト・荒井花(通称・ハナ)だった…。アリス役の声優には蒼井さん、花役の声優には鈴木さんと前作での役柄と同じとあって、岩井作品のファンには嬉しいニュースとなったが、今回の追加キャストも朗報となるはずだ。アリスの母親役には相田翔子、父親役には平泉成、花の母親役にキムラ緑子、バレエ教室の先生役は木村多江がそれぞれ同じ役柄で出演。前作で、花が恋する落語研究会の宮本先輩を演じた郭智博は朝永先生役で登場する。さらに本作からの新キャストとしては、花とアリスの担任・萩野里美先生役に黒木華、殺人事件の鍵を握る男・湯田光太郎役に勝地涼、黒木華、花の同級生・陸奥睦美役に鈴木蘭々、と個性的な俳優たちが名を連ねている。そんな『花とアリス』の世界に初参加となる3人からはコメントも到着。<勝地涼/殺人事件の鍵を握る男・湯田光太郎>「10代の頃に初めてご一緒させて頂いた時は、岩井さんを怒らせた僕ですが…。今回、久しぶりにお仕事ができ、とても嬉しかったです。わずか10分ほどでしたが、和やかに穏やかに収録ができました(笑)。10代の頃からよ~く知っている蒼井優さんと鈴木杏さんの2人が10年経っても、色あせず、『花とアリス』の世界観を蘇らせていると思いますので、楽しみにしてください」。<黒木華/花とアリスの担任・萩野里美先生>「『花とアリス』が、長編アニメになって、しかも、物語は、2人の出会い…。あの青春の始まりを目撃出来るということが、幸せで、楽しみです」。<鈴木蘭々/花の同級生・陸奥睦美>「私のドラマデビュー作は、岩井監督の『ゴーストスープ』という作品でした。とても久し振りにお会いした監督は変わらなさすぎて笑いました。(笑)。収録はとても楽しく、でも中学生という役どころに冷や汗が出ました」。美しい映像と音楽と青春の生々しい温度…果たして、アニメーションでどう表現されているのか?今回の追加キャストの発表と合わせて到着した予告編で確認してみて。『花とアリス 殺人事件』は2015年2月より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月12日蒼井優と鈴木杏を主演に岩井俊二が原作・脚本・監督を手がけた映画『花とアリス』の前日譚となる長編アニメーション『花とアリス 殺人事件』。このほど、蒼井さんが演じたアリスと鈴木さんが演じた花の“出会い”が描かれる本作から、特報映像が到着。およそ10年ぶりとなる、2人の声の共演がお披露目された。石ノ森学園中学校へ転校してきた中学3年生の、アリスこと有栖川徹子(声:蒼井優)は、1年前に起こった「ユダが、4人のユダに殺された」という奇妙な事件のうさわを耳にする。さらに、アリスの隣の家は “花屋敷”と呼ばれ、生徒たちから恐れられていることも判明。だが、その住人がユダについて何か知っていると教えられたアリスは、 “花屋敷”に潜入する。そこには、不登校のクラスメイト・荒井花(声:鈴木杏)が暮らしており…。『花とアリス』は、2004年、花とアリスという幼なじみのふたりの少女が、日常や友情、そして恋に揺れる様を描き、蒼井さんと鈴木さんがともにブレイクするきっかけとなった人気作。そして、岩井監督が再びメガホンを取り、脚本と音楽も担当して、『花とアリス』の前日譚となるふたりの出会いのエピソードを監督初の長編アニメーションとして製作したのが本作だ。特報映像では、主人公となる“史上最強の転校生”アリス役の蒼井さんと、“史上最強の引きこもり”花役の鈴木さんが声で共演を果たしており、アニメーションとなった“花とアリス”に新たな息吹を吹き込んでいる。また、『花とアリス』は当時、「キットカット」とのコラボレーションでも話題となったが、今回も「キットカット」とのコラボが実現。特設サイトでは、実写版のショートフィルムを皮切りにスペシャル映像が登場するという。『花とアリス 殺人事件』は2015年2月より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年11月17日2004年の映画『花とアリス』の前日譚となるエピソードが、岩井俊二監督初の長編アニメーション映画『花とアリス殺人事件』として2015年2月に公開されることが明らかになった。映画『花とアリス』(2004年)は、映画『Love Letter』(1995年)や『スワロウテイル』(1996年)の監督、東日本大震災復興プロジェクトチャリティーソング「花は咲く」の作詞などを手がける岩井俊二氏が原作・脚本・監督を務めた作品。もともと岩井監督がショートフィルムとして発表したもので、後に長編映画としても公開され、友情と恋に揺れる2人の少女、花(鈴木杏)とアリス(蒼井優)の姿と日常を描いた。発表された『花とアリス殺人事件』では、前日譚となる2人の出会いのエピソードを中心に描かれるという。脚本と音楽も岩井監督が手がけ、主人公の花とアリスの声優には、『花とアリス』同様、アリス役を蒼井優、花役を鈴木杏が務める。また、公開されたポスタービジュアルでは、アニメーションとなった"花"と"アリス"の姿が見られる。物語は、石ノ森学園中学校へ転校してきた中学3年生の有栖川徹子(通称アリス)は、「ユダが、四人のユダに殺された」という噂を聞かされることから始まる。「花屋敷」と呼ばれる隣の家に住む「ハナ」ならユダについて詳しいはずだと教えられたアリスは、花屋敷へ潜入。そこで待ち構えていたのは、不登校のクラスメイト・荒井花(通称ハナ)で、2人の出会いが描かれていく。自身初の長編アニメーションとなる岩井監督は「作品を作り終えてもなお、あの二人は僕の中に居座り、十年の歳月が過ぎてもなお、平然とそこに居続け、気がついたら僕はこのアニメを作らせていた。二人がいつまで居座る気なのか、それはちょっと僕にもわからない」とコメントを寄せている。そして、蒼井は「アリスだったあの日から、早10年。声も大分、野太くなっていますが、がんばりました。眩い青春時代を2度もありがとうございます。またアリスになることが出来、心から嬉しかったです。作品の完成が楽しみでなりません」と作品への期待を伝え、そして、鈴木は「花とアリスに再会できて、とてもとてもうれしいです。十年経って三十歳近くなった(!)私たちが中学生の声になれているのか、、、ちょっと不安。でも観てくださる方が楽しんでくださればいいな、と思います」と語っている。アニメーション映画『花とアリス殺人事件』は、2015年2月公開予定。(C)花とアリス殺人事件製作委員会
2014年10月16日岩井俊二監督、初の長編アニメーション映画『花とアリス殺人事件』が2015年2月に公開されることが発表され、ポスター・ビジュアルが公開された。本作は、岩井監督の2004年公開の映画『花とアリス』の前日譚を描くもので、ヒロインを演じた蒼井優と鈴木杏が声優を務める。その他の画像岩井監督が花(鈴木)とアリス(蒼井)の日常、友情、そして恋に揺れる姿を瑞々しく描いた『花とアリス』から約10年。『花とアリス殺人事件』では、ふたりの出逢いのエピソードが描かれるといい、岩井監督が脚本と音楽も担当する。このほど公開されたポスター・ビジュアルは、『花とアリス』のポスターと似たような構図でふたりが描かれており、史上最強の転校生アリスと史上最強のひきこもり花が出逢ったとき「世界で一番小さな殺人事件が起こった。」と書かれている。本作は既にプレスコ(セリフを先行して収録する手法)により、収録が終わっており、「アリスだったあの日から、早10年。声も大分、野太くなっていますが、頑張りました。眩い青春時代をニ度もありがとうございます。またアリスになることが出来、心からうれしかったです。作品の完成が楽しみでなりません」(蒼井)、「花とアリスに再会できて、とてもとてもうれしいです。十年経って三十歳近くになった(!)私たちが中学生の声になれているのか…ちょっと不安。でも観てくださる方が楽しんでくださればいいな、と思います」(鈴木)とコメントしている。岩井監督は「作品を作り終えてもなお、あのふたりは僕の中に居座り、十年の歳月が過ぎてもなお、平然とそこに居続け、気がついたら僕にこのアニメを作らせていた。ふたりがいつまで居座る気なのか、それはちょっと僕にもわからない」と語っている。『花とアリス殺人事件』2015年2月 全国ロードショー
2014年10月16日映画『Love Letter』『スワロウテイル』の監督や、東日本大震災復興プロジェクトチャリティーソング「花は咲く」の作詞など、多彩な分野で活躍する岩井俊二。2004年、蒼井優と鈴木杏を主演に岩井監督が原作・脚本から手がけた映画『花とアリス』の前日譚エピソードが、監督初の長編アニメーション『花とアリス殺人事件』として描かれることが決定し、アニメになった主人公・“花”と“アリス”の可愛らしいポスター・ビジュアルが到着した。『花とアリス』は、現在につながる“Wヒロイン”の元祖ともいうべき、花(鈴木杏)とアリス(蒼井優)という、幼なじみの2人の少女たちが繰り広げる友情や恋愛模様を描き、蒼井さんと鈴木さんがともにブレイクするきっかけとなった作品。そして今回、いまなお多くのファンに愛され続ける『花とアリス』の前日譚となる2人の少女の出会いのエピソードが、岩井監督初の試みとなる長編アニメーション作品として描かれる。アニメの少女に新たな息吹を吹き込むのはもちろん、アリス役の蒼井さん、花役の鈴木さんだ。石ノ森学園中学校へ転校してきた中学3年生の有栖川徹子(通称・アリス)は、1年前に3年1組で起こった「ユダが、4人のユダに殺された」という噂を耳にする。近隣から恐れられている“花屋敷”の住人・ハナがユダに関して詳しいと教えられたアリスは、話を聞こうと“花屋敷”に潜入。そこで待ち構えていたのは、不登校のクラスメイト・荒井花(通称・ハナ)だった…。本作でも自ら原作・脚本・音楽を担当している岩井監督は、「作品を作り終えてもなお、あの2人は僕の中に居座り、十年の歳月が過ぎてもなお、平然とそこに居続け、気がついたら僕にこのアニメを作らせていた。2人がいつまで居座る気なのか、それはちょっと僕にも分からない」と語り、本作への思い入れの強さを伺わせている。また、中学生のアリスの声を務めることになった蒼井さんは、「アリスだったあの日から、早10年。声も大分、野太くなっていますが、頑張りました。眩い青春時代を2度もありがとうございます。またアリスになることができ、心から嬉しかったです。作品の完成が楽しみでなりません」とコメント。鈴木さんも「花とアリスに再会できて、とてもとても嬉しいです。十年経って三十歳近くになった(!)私たちが中学生の声になれているのか…ちょっと不安。でも観てくださる方が楽しんでくださればいいな、と思います」と、ファンに対しても喜びを口にする。2015年2月の公開に向けて目下製作中の本作だが、先行してアニメーションで描かれた花とアリスのポスター・ビジュアルが完成し、本作公開に向けて期待が高まっている。『花とアリス 殺人事件』は2015年2月より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月16日桜庭一樹の直木賞受賞作を原作に、浅野忠信と二階堂ふみのW主演で贈る、熊切和嘉監督の最新作『私の男』。主役の浅野さんは昨年、俳優生活25周年を迎えており、現在出演中の名作ハードボイルド小説のドラマ化「ロング・グッドバイ」でも、渋カッコイイ!と多くの人を魅了している。そんな浅野さんの魅力に迫った。NHK「ロング・グッドバイ」の孤高の探偵役が、意外にも連続ドラマ初主演となった浅野さん。先月ドラマがスタートすると、ネット上では「存在感がすげえwww」「無言の演技が凄い」「表情だけで魅せる。ほれぼれするほどのいい男っぷり」と、絶賛の声が多数上がった。また、演技力の評価に加え「スーツの着こなしもすごくいい」「浅野忠信のスーツ姿みるだけでも価値ある。コート着てるとなおかっこいい」と、50年代ファッションの着こなしも注目の的になっている。一方、『私の男』では、10歳で震災孤児となった花(二階堂ふみ)と、若くして花の養父となる遠縁の腐野淳悟(浅野忠信)、寄り添うようにして生きてきた2人の、禁断の愛を描いている。映像化が難しいと言われた本作に「感覚で淳悟を演じるしかない」という覚悟で挑んだ浅野さんは、質素な身なりで憂いと影を帯びながらも、どこか優雅な男、淳悟としての風貌にこだわった。「衣装やメイクには常に気を遣っていました。俳優にとって一番身近にあるものなので、衣装合わせなどで意見を取り入れていただいたりしました。淳悟の性格上、彼は同じものを長く着るタイプだと思ったので、ロングコートやシャツなど、質感や色のトーンに統一感が出るようにしてもらいました」と、撮影時をふり返る。本作には、「いままでのキャリアをぶつけるのにこれ以上のものはなく、自分にしかできない役」と、観客も期待する意気込みで挑んでいる浅野さん。近年、『マイティ・ソー』シリーズほか数々のハリウッド映画に出演し、日本を代表する俳優のひとりとなったが、特にこの2作では「イケメン」と一言では片づけられない、唯一無二の雰囲気がたっぷり。その姿は、青山真治監督『Helpless』、岩井俊二監督『PiCNiC』、石井克人監督『鮫肌男と桃尻女』、大島渚監督『御法度』など、1990年代~2000年前半に日本映画で出演していたころをどこか思い起こさせる。俳優生活25年のキャリアに加え、40歳となったその佇まいでいっそう魅力を増している浅野さんの姿を、こちらの予告編映像からも確かめてみて。『私の男』は6月14日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(松雪範子(cinema名義))■関連作品:私の男 2014年6月14日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2014「私の男」製作委員会
2014年05月09日“天使の歌声”の呼び名で愛されるウィーン少年合唱団が来日。4月24日に東京都内で記者会見を行った。ウィーン少年合唱団2014年 日本公演1498年に創設され、かつてハイドンやシューベルトも所属していた伝統あるウィーン少年合唱団。世界の数ある少年合唱団の中でも抜群の人気と実力を誇り、ウィーンの音楽大使として世界各地でコンサートを開催。特に日本へは1955年の初来日以来、度々ツアーを行っており、毎回、完売公演が相次ぐほどの人気を博している。今回の来日メンバーは、日本人団員1名を含むハイドン組の25名。「日本には温かいファンの方が多くて、いつも家族のもとに帰ってきたように感じます。ツアーでは、新しい音楽と出会えるのが楽しみのひとつ。昨年も日本の曲をたくさん歌わせて頂きましたが、すぐに合唱団にとっても大好きな曲になりました」と芸術監督ゲラルト・ヴィルトが挨拶した。東日本大震災の直後からチャリティ公演を開催するなど、惜しみない支援を続けるウィーン少年合唱団。今回の日本公演に先駆けて、去る3月5日にはウィーン楽友協会で行われた震災復興支援プロジェクト「歌う第九コンサート」に出演。シュテファン・ヴラダー指揮ウィーン・カンマー・オーケストラ、南相馬ジュニア・コーラス(MJC)、日本から一般参加した合唱メンバーあわせて約320名と共演し、「第九」ことベートーヴェンの交響曲第9番を演奏した。「今回のプロジェクトで、こんなに大勢の日本人の皆さんが『第九』を歌うことを初めて知りました。ベートーヴェンの『第九』は、もちろん我々オーストリア人にとって大切な曲なのですが、日本の方々にとっても同じように賛歌なのですね。“歓喜の歌”の歌詞にあるように、まさに世界中の人々が一緒になれるという体験でした。また、日本人の皆さんと一緒に歌うということは、合唱団の子どもたちの教育にとっても非常に貴重だったと思います」とヴィルト芸術監督が感想を述べた。会見では「歌う第九コンサート」主催者である社団法人世界音楽合唱チャリティー協会の会長・林昭男と同夫人の歌手・小林幸子も登壇。チケット収入と会場での寄付金全額を南相馬ジュニア・コーラス(MJC)の音楽監督・金子洋一に贈呈した。会見の最後には、日本公演のツアープログラムから、映画『風立ちぬ』主題歌の「ひこうき雲」(荒井由実作曲)、「ラデツキー行進曲」(ヨハン・シュトラウス作曲)、東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」(作詞:岩井俊二/作曲:菅野よう子)の3曲を披露したウィーン少年合唱団。日本公演は、4月26日(土)のサンシティ越谷市民ホール(埼玉)を皮切りに、6月15日(日)の東京オペラシティ コンサートホール公演まで、全国31公演を開催する。
2014年04月25日INFINITEエルと蜷川実花が初コラボレーションしたグラビア誌『AJ Vol.02』(ぴあ発行)の表紙ビジュアルが公開された。イ・ジュンギの公演チケット情報同誌は、アジアで活躍するスターがグラビアでコラボレーションする雑誌。アジアをはじめ世界で活躍をする写真家・蜷川実花と、ワールドツアーで世界各国を沸かせているINFINITE・エル。ふたりの感性が“ぶつかり合う”表紙は、蜷川のセクシーでゴージャスな世界観の中で、涼しげだが、憂いを含んだようなエルの眼差しが印象的なビジュアルだ。誌面では、グラビアやインタビュー、撮影メイキングが30ページに渡って展開されている。他にも、豪華ラインナップが顔をそろえる。イ・ジュンギ、ノ・ミヌによる日本カルチャー論、台湾のモンスターズバンド・MayDay(メイデイ/五月天)のアジア戦略、アジアでブレイクした藤井美菜と古川雄輝、岩井俊二とハン・ヒョジュなどが登場。さらに、加藤和樹、水田航生、超新星のユナクとグァンスが、日韓の若手ミュージカル俳優として華麗な“競演”も見せる。また、「アジアに進撃する日本のコミック・アニメーション」と題して、『進撃の巨人』から『黒執事』『イタズラなKiss』までアジアにおける日本のコンテンツブームが特集されている。『AJ Vol.02』は11月28日(木)発売。なお、ぴあBOOKSHOP(では、特製オリジナル・アザーカバー付で予約を受付中。
2013年11月18日