同じ孫なのに、孫同士で扱いに差が出る、祖父母からの「孫差別」。孫差別を感じた時は、どのようにして対処したら良いのでしょうか?「うちの子は姉弟2人。男の子好きの義母が、弟ばかりをかわいがって、お姉ちゃんがかわいそう…」「ずっと私よりも姉をかわいがってきた父が、私と姉に子どもが生まれてからは、姉の子どもばかりかわいがる」こんな孫差別に遭遇したときの対処法を、心理カウンセラーの筆者がご紹介します。孫差別をする祖父母の心理は?孫差別をする祖父母の心理の裏側には、孫の親である息子や娘、その配偶者への感情が隠されていることがよくあります。長男が家を継ぐという考え方の人なら、長男の子どもだけは別格だから優遇する、という祖父母もいるでしょう。あるいは、息子よりも娘のほうが気の置けない関係で何でもズバズバ言える、と思っている祖父母なら、息子の子(内孫)より娘の子(外孫)を優先させるかもしれません。実際、内孫よりも外孫を優先させる祖父母のほとんどが、「息子の子はお嫁さんに気を遣うので何もできないが、娘の子なら自分の好きに扱って良い」という考え方を持っています。差別のパターンはさまざまで、例えば同じ両親から生まれた子でも、長男と次男とで差を付けられる場合があります。これは祖父母が、「長男の長男だから優先すべき」または「小さい子だから優先すべき」と考えているのかもしれません。いっぽうで、「男の子より女の子が好きだ」あるいは反対に「女の子より男の子が好きだ」という理由も存在し得ます。これらとは全く別に、単純に会う回数が多いなど、「なつくからかわいい」「なつかない孫はかわいくない」という理由で差別をする祖父母もいます。やっぱりなついてくるものはかわいく思えてしまうのですね。考え方は人それぞれですが、「そもそも孫同士で差別するのはおかしい」と考え、意識して平等に扱おうとしていない限り、孫差別は非常に起こる可能性が高いものなのです。そんな祖父母の中には、自分の子どもを、きょうだい間で差別していた人も少なくありません。祖父母が子育てをしていた時に、長男よりも次男のほうがかわいかったので、長男の子よりも次男の子がかわいい…という人もいます。「モノによる」「言葉や扱いによる」孫差別、どう対処する?孫差別に多いのは、「モノによる差別」と「言葉や扱いによる差別」の2パターンです。モノによる差別には、例えば「長男のときはランドセルを買ってもらったのに次男のときはなにもない」「親戚一同で遊びに行ったのに、一部の孫にしかお土産がない」といったようなものが挙げられます。これは、モノが存在していない以上、その場ではなかなかフォローする方法がありません。特にランドセルのような、子どもが知らないようなことならともかく、親戚一同で集まったときに気に入った孫にしかオモチャがないような時は困りますね。言葉や扱いによる差別は、例えば「●●ちゃんは勉強ができてえらいね~」などと、特定の孫ばかり褒める。あるいは、親戚一同で集まったときに、特定の孫にだけ何を食べたいか聞いて振る舞い、他の孫には一切聞かない…などがあります。いずれの場合も、最も効果的な対処法は、「孫の親である自分自身と祖父母が親しくなり、子どもが孫として祖父母になつく」ということです。祖父母とは、娘息子も独立してしまい、老いもあってか、人生に寂しさを感じやすいもの。そんな時、自分に厳しくも優しくしてくれる相手、「おじいちゃん、おばあちゃん!」と言って立ててくれる相手がいれば、その相手を優遇したくなってしまいます。差別されると疎遠になりたくなるのが人間の心理ですが、そこをぐっとこらえて、あえて相手の懐に飛び込むことが必要になるかもしれません。子どもにも、年配者に対する礼儀や態度、身の処し方を指南する良い機会でもあるでしょう。連絡をこまめに取って、体調ケアを気に掛けたり、子どもの成長や今の様子、子どもの好むものを報告し続けることで、祖父母からの扱いが変化することも。ただし、差別の度合いによっては、子どもの心理的なケアを優先すべき時もあります。いくら祖父母に対して親切に振る舞っても、相手が変化するとは限らないのが難しいところ。祖父母から自分や、時には両親が差別されるのを目の当たりにして、子どもが祖父母の側に行くのを嫌がったりする場合は、子どもたちが大きくなるまで、実家や義実家から距離を置くという選択をする家族もいます。そこまではしたくない、という時は、他家の孫とは違う時期に祖父母を訪問し、同時訪問を避けるなどの工夫をしてみましょう。祖父母には期待をしすぎないこと脇から見ている親世代には、信じられないようなことですが、孫差別が起こるとき、孫差別をしている祖父母には、その自覚がないことがほとんど。自覚がないので、こちらがストレートに孫差別を指摘しても、「そんなことないわよ」と言われたり、逆に相手の気分を害してしまうことが多いでしょう。孫差別には、祖父母のその時の経済状態や、体力の有無も関わっていることがあります。先に生まれた孫にはランドセルがあったのに…というのはその最たる例で、現役時代に生まれた孫と、引退してから生まれた孫とでは、誕生祝いで差を付けられることも。まずは、祖父母には期待をしすぎないことが重要です。最近では、あれもこれもやってもらって当たり前だと考えている親世代もいて、その期待に対する裏切られた感が「孫差別をされた」という感覚につながっているケースもゼロではありません。祖父母も人間!孫差別をできるほど元気なのは儲けものだと思って、親世代が「そんなもんだよね…」というおおらかな気持ちでいることも大切ですよ。<文・写真:フリーランス記者あん茉莉安>
2018年06月06日華やかなメジャーリーグの世界。そのバックステージを舞台に、根強く残る社会的、民族的マイノリティへの偏見や差別を描いた舞台『Take Me Out 2018』。人種やLGBT問題に切り込んだ傑作が再演。日本ではなかなか理解しづらい人種や宗教間の問題。しかし‘16年の日本初演時、それを映像や字幕、国旗といった舞台装置を駆使したり、各キャラクターの出自や民族性を俳優の声のトーンや立ち居振る舞いで見せるといった緻密な演出により、明快に描き出した藤田俊太郎さん。高い評価を受けた本作が、再びその手で再演される。「格差も貧困も人種も関係なく、誰もがスター選手になれるのがスポーツの世界。普通なら出会わないはずの出自も価値観も違う人々が、野球の名の下に集まりロッカールームという場を共有する。僕らが実感するのは難しいシチュエーションですが、脚本自体が素晴らしいのはわかっていましたから、そこに込められた面白さをちゃんと全部伝えたかったんです」作品は‘03年3月にアメリカで初演されたもの。そこから15年が経ち、LGBTなどのマイノリティへの理解が深まってきている。そんないまだからこそ、初演を踏まえつつも、「戯曲の書かれた時代性を明確にして描きたい」そう。「‘03年3月は、まさにイラク戦争が開戦した時期。アメリカには同時多発テロの不穏な空気が残っていたし、まだ同性婚も認められていなかった。そこをきちんと描くことで、それぞれの人物の立場や関係性がくっきりし、セリフがより芯の通ったものになる気がしています」さまざまな社会問題にクローズアップしながらも、「これは愛の物語だと思うんです」と話す藤田さん。「作品は時代を映す鏡だという言葉がありますが、多様性が叫ばれるいま、違う価値観を持った他人同士が出会い、愛を育むことがどんなに大変か。それがこの作品の中にはあらゆる形で織り込まれているんです」丁寧に戯曲と向き合おうとする姿勢の根本には、引きこもりから、高校を中退したかつての経験がある。「ある時、突然、友達とどう話していいかわからなくなってしまって…。でも、社会復帰して、いろんな道を模索した結果、演劇ならば他者と繋がれるんじゃないかと気づいたんです。だからこそ、台本や翻訳の意図が観客にきちんと伝わっているか、つねに敏感でありたいんですよね」‘16年の初演舞台より。撮影:岡千里周囲から高い尊敬を集めていたメジャーリーグのスタープレーヤーが、シーズン開幕前に自らゲイであることをカミングアウトした。そこからチームに不穏な空気が流れ始める。3月30日(金)~5月1日(火)渋谷・DDD 青山クロスシアター作/リチャード・グリーンバーグ翻訳/小川絵梨子演出/藤田俊太郎出演/玉置玲央、栗原類、浜中文一、味方良介、小柳心、陳内将、Spi、章平、吉田健悟、堅山隼太、田中茂弘全席指定8800円(税込み)チケットスペースTEL:03・3234・9999ふじた・しゅんたろう1980年生まれ。秋田県出身。故・蜷川幸雄の下で演出助手を経て演出家に。‘16年に演出したミュージカル『ジャージー・ボーイズ』で、読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞。※『anan』2018年4月4日号より。写真・土佐麻理子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年04月01日女優のシャーリーズ・セロン(41)は、ハリウッドの映画界が女性を年齢で差別する場所だと感じていないそうだ。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』も記憶に新しいシャーリーズは、20代の頃よりも今のほうが仕事があるとして、業界内には女性が軽視される事実があると認めながらも、40歳以上の女性にはそれがあてはまらないと発言した。イタリア版ヴァニティ・フェアー誌のインタビューでシャーリーズは「女性にとって見た目の重要さが一番大事ではなくいということを気づく時がきたのよ。それに年齢を重ねた時の方が価値が落ちるなんてことも事実ではないわ」「私は今41歳だけど、20年前よりもっと仕事をしているし、もっと楽しんでいるわ。私の知っている女性はみな同じことを言っているから、このお決まりの言い方は止めるべきよ」と話した。そして、多くのハリウッド女優とは異なる意見ではないかと指摘されると、「私はそうは思わないし、人がハリウッドのことをそう言う風に言っているを聞くのも好きじゃないの。映画とは社会の問題を反映するものだし、本当の問題とは目の前にあるものよ。ハリウッドの男女差別は社会の問題に比べればたいしたことはないわ」と続けた。男の子と女の子の2人の養子を迎えているシャーリーズは、歳を重ねることは人生で避けることができない事実であると考えているため、老いることを恐れたことはないそうだ。「こんなに自然なことをなぜ恐れることがあるの? 歳を取ることは人生の一部なんだから避けられないわ。それに歳をとってから起こったことにとても感謝している自分もいるもの。20年前よりももっと賢くなっているしね。それに比べればシワなんて関係ないわ」(C)BANG Media International
2016年11月14日俳優のダニエル・ラドクリフは、映画『インペリウム』での人種差別的発言に関して共演者に謝罪をしていたという。同作品で白人至上主義組織を潜入調査するFBI捜査官を演じるダニエルは、罵倒する言葉を使わなければならなかったシーンのあとは毎回共演者に謝罪をしていたそうだ。ダニエルは「映画で人種差別的中傷や発言をしたときは毎回、後で共演者たちのところに行かなきゃだったんだ。そして『本当にすみません。(言ったのは)ただ言わなきゃいけなかっただけで。本気で言ってるわけではないと分かってもらえてると思いますが、やはり伝えておかないとと思いまして』と謝罪していたんだ。最も謝罪の多いスキンヘッド集団だったよ」と話した。使わなければならなかった差別的用語を好まなかったダニエルだが、映画を作る「素晴らしい経験」をしたといい「素晴らしい経験で最高のクルーだったからある意味では作っているのがとても不思議な映画だったんだ」「一方で、右翼とか白人至上主義者が集結するシーンのようなとても重い題材と撮影に臨んでいたし、全員が『白い力』と書かれたTシャツを着ていて、そんなことは不気味で恐ろしいことだよね」と続けた。また、映画のワンシーンでスキンヘッドにしなければならなかったダニエルは、奇妙な形をした頭でないことが分かりうれしかったようで、ザ・デイリー・ショーの番組内で「カメラの前で髪を剃らなくてはいけなかったんだ。とにかく変な形をしていたり変なマークがついていない頭だと分かってうれしかったよ」と冗談交じりに話した。(C)BANG Media International
2016年08月22日日本でも8月19日に公開を迎える『ゴーストバスターズ』に出演しているレスリー・ジョーンズが、寄せられた人種差別的ツイートの数々により19日にツイッターを一時止めるに至ったという。攻撃的で心を痛めるような投稿のほとんどは肌の色をネタにしたものだったそうで、「猿」や「唇の厚い黒人」、「エイズの元凶」呼ばわりされているメッセージをレスリーはリツイートした後、「私は個人的に地獄にいるような気分よ。こんなことされることをした覚えはないわ。ひどすぎる。こんな風になるのはおかしいわ。今すごくつらい気分よ」とツイートした。そしてレスリーは、「以前は何でツイッターのアカウントを持たないセレブがいるのか疑問に思ったものだけど、今はその理由が分かるわ。人々をクレイジーにさせるようなファンたちには良い顔もコミュニケーションを図ることもできないもの」と投稿し、周囲からはそういった投稿に気を留めないようにアドバイスされるものの、人種差別発言は無視することはできないとしてツイッター運営側に対処を求め、「私は涙と悲しみに満ちた心と共に今夜でツイッターを止めるわ。全ては私が1本の映画に出たからっていうだけで起こったことよ。映画を嫌いになってもいいけど、私が今日受けたような仕打ちは間違っているわ」と締めくくって、ツイッターを止めていた。しかし21日になって「(ツイッターを)やらないでいられると思ったんだけど、私の他に誰が『ゲーム・オブ・スローンズ』のライブツイートするっていうのよ!!」「みなさんの愛と応援の言葉に感謝しているわ! すごく特別な気分にしてくれた」というツイートで投稿を再開した。(C)BANG Media International
2016年07月25日2016年4月1日から、障害者差別解消法という法律が施行されたことをご存知でしょうか?この法律では、行政や事業者へ障害者に対して不当な差別を禁止し、社会のなかのバリアを取り除くべく「合理的配慮」に努めるよう定めています。障害者が必要としている「合理的配慮」とは、いったいなんなのでしょうか?また、この法律ができたことで、障害者の人たちは暮らしやすくなるのでしょうか?そんな問いに答えてくださったのは、「きこえないママ×まちプロジェクト」代表で、自身も聴覚障害があるまつもとまつりさん。耳のきこえないママたちと、地域の人たちをつなぐ活動をしていらっしゃいます。以前、お子さんが夜中に熱性けいれんを起こしたときに自力で救急車を呼べず、近所の人に助けてもらったため、日ごろから地域の人たちとつながっている必要性を感じたのだとか。今回はまつもとさんに、「聴覚障害者」の視点に立ったお話をお伺いしました。■聴覚障害者は想像以上に不便に感じているまつもとさんは以前クレジットカードを落としてしまったとき、母親にカード会社に電話をかけてもらったことがあったのだそうです。ところがカード会社の人に、「本人でないとダメ」といわれてしまったというのです。「だから、わざわざ会社を休んでカード会社に行って手続きをしなければならなかったんですよ。普通の人だったら休憩時間にちょっと電話すれば済むことなのに」(まつもとさん)また、銀行のATMに不具合があっても備えつけの電話が使えないため、窓口に行って事情を話してもう一度列に並びなおさなければならなかったこともあるといいます。それだけならまだしも、障害者割引のある駐車場に入っても出るときにモニターに障害者手帳をかざさないといけないことがわからず、結局は正規料金を払わざるを得なかった……などと不便に感じていることは多々あるそうです。健常者にとっては当たり前にできることだからこそ、聴覚障害者が不便に感じていてもなかなか気づきにくいものなのかもしれません。■行政にはその人に合った配慮をしてほしい「きこえる」人たちは、「耳がきこえない」といわれると、「じゃあ手話で通訳できる人がいればいいのね」と思いがちではないでしょうか。「でも、聴覚障害者のなかには手話を知らない人もいるんです。だから『耳がきこえない=手話通訳の用意』と考えるのではなく、筆談で対応する、ゆっくり話す、流れの決まっている手続きであればフローチャートを用意して指差ししながら説明するなど、その人に合った配慮をしてほしいと思います」(まつもとさん)まず、「聴覚障害者はみんな手話を知っている」という思い込みをなくすことが必要なのですね。■私たちにもできるちょっとした配慮とは?聴覚障害のある人だって、スキルアップのための学びの場や職場の会議、町内会の話し合いに参加する機会を望んでいるもの。しかし、話の流れがわからない、資料を読んでいると知らないうちに話が進んでいる……など、ハードルが高くてなかなか参加しづらいのだとか。そんなとき、「きこえる」人たちが「きこえない」人たちのためにできることはなんでしょうか?たとえば講座に参加するときであれば、前もって資料をもらう、隣に座った人にはいま話しているところを指差ししてもらう、資料を読むのに夢中になっているとき、講師が話しはじめたら肩を叩いて教えてもらう。そういう、ちょっとした「配慮」をしてもらえたらだいぶ助かるとまつもとさんはいいます。「手話通訳になにからなにまで依頼することはできません。でも、『ちょっと配慮がほしい』という場面は日常的にたくさんあります。ちょっとしたことでも協力してもらえたら、とてもありがたいです」(まつもとさん)■障害者差別解消法だけで社会は変わるのか最後に、障害者差別解消法ができたことで障害者が生活しやすくなっていくかどうかについて意見をきいてみたところ、「5分5分」という答えが返ってきました。法律ができたことで、いままで「予算がない」という理由でやらなかったことに対して「やらなきゃいけない」という意識が芽生えることはあるかもしれない。しかし、だからといって具体的になにをすればよいか行政や事業者の人たちにはわからないだろうから、聴覚障害者自身がもっと「こうしてほしい」と声をあげなければいけないといいます。「行政などに直接声を伝えるのはなかなか難しい。だから、まずまわりの人たちに『こういう不便がある』ということを伝えたいと考えています。その話を聞いた人からアイデアを出てくるなど、なにかいい方向につながっていくと思うから」(まつもとさん)現在、聴覚障害で障害者手帳が交付されている人は全国で45万人。でも、手帳交付に至らない軽度の方も含めると、聴覚障害者は1,000万人以上いるといわれています。障害の程度に関係なく、不便に感じる人たちへの配慮が自然にできる社会になれば、障害者もそうでない人もお互いにもっと気持ちよく暮らせるのではないでしょうか。(取材・文/あさき みえ) 【取材協力】※まつもとまつり・・・「きこえないママ×まちプロジェクト」代表。3人の男児の母。横浜市戸塚区にある親子カフェ「こまちカフェ」を拠点に、「きこえないママ」と地域の人たちとの交流会を月1回(第2火曜日10:00~12:00)おこなっている。コミュニティFMラジオ「エフエム戸塚」の番組にゲスト出演経験もあり。 【参考】※ココロもカラダもぽっかぽか※こまちカフェ※障害を理由とする差別の解消の推進-内閣府※厚生統計要覧(平成27年度)-厚生労働省※難聴者の数は、どれくらい?という事で調べてみた-L.S.B.information
2016年06月25日日本にいると感じにくいかもしれませんが、人種差別は世界中でいまだに深刻。文化や歴史とのつながりもあるだけに解決が難しい問題ですが、いま、ある意外な方法が注目されています。それは「瞑想」。仏教の「慈愛」についての瞑想が、人種差別の意識を低下させる効果があるのだそうです。最新の研究からわかった意外な事実をご紹介します。■仏教の「慈愛」の精神が人種差別をなくすたった7分間の瞑想で、人種差別がなくなることが最新の研究で判明しました。専門家によると、仏教的な瞑想は思いやりの気持ちを高め、人種に対する差別や偏見の気持ちを鎮める作用があるのだとか。イギリスのサセックス大学で行われた実験から、仏教の「慈愛」の精神が、自己や他者への肯定的な気持ちを高めることがわかったのです。■瞑想はリラックスするためのものではない実験は、71人の成人した白人の男女を対象に行われました。参加者を2つのグループに分け、1人1人に自分と同性の黒人の写真を1枚ずつ配ります。1つのグループでは瞑想について説明する音声が流されました。目をつむり、特定の人のことを考えて、心のなかで「あなたが幸せで健康でありますように」と唱えるというものです。もう1つのグループでは、写真の顔をよく観察して特長を探すように指示されました。どちらも与えられた時間は7分間です。その後、参加者は白人と黒人の人物の写真に、「幸せ」などのポジティブな言葉や「悪い」などのネガティブな言葉をそれぞれあてはめるように指示されました。すると、写真を見ながら瞑想したグループのほうが、明らかに人種差別の度合いが低かったのです。調査を行った専門家は、瞑想はただ自分がリラックスするためだけに行うのではないと語っています。人間には本来、自分の人種のほうが好ましいと感じてしまう性質があります。これが「慈愛」の精神によって変えられるのではないかと期待されているのです。瞑想は今後、さまざまな人種の人が共生する社会で、必要不可欠になる可能性すらあるのです。*瞑想が現代社会に生かされて、幸せに生きられる人が増えるといいですね。(文/スケルトンワークス)【参考】※Seven minutes of meditation can cure racism-the Sun
2015年12月06日ベネディクト・カンバーバッチがTV番組出演中に人種差別用語を使用したことで批判を受け、26日(現地時間)に謝罪を表明した。ベネディクトはアメリカでPBSのトーク番組「Tavis Smiley」に出演、英国における俳優の雇用について、圧倒的に白人が優位に立つ現状にふれ、「僕の友人たちは、英国よりもこちら(アメリカ)の方がずっとチャンスがある」と変化の必要性を語った。その際、白人ではない人種の俳優について「Coloured(有色)」という表現を使ったのだが、人種差別に反対の立場での発言だったものの、この言葉は差別的な意味合いが強く、批判の声が上がった。ベネディクトはこの件について「People.com」に声明を寄せ、「この時代遅れの言葉を使ったことで、不快な思いをさせてしまったことを申し訳なく思っています。心よりお詫びします。自分の愚かさと、傷つけてしまったことに弁解の余地はありません。今回の件が、的確で人を傷つけない言葉を正しく使うことの必要性を強調することを願います」と謝罪した。ベネディクトは『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』で2月22日(現地時間)発表のアカデミー賞主演男優賞にノミネートされている。(text:Yuki Tominaga)
2015年01月28日NTTドコモは9月30日、2014~2015年冬春モデルの新製品・新サービスを発表した。料金・デバイス・ネットワーク・サービスという4つの柱で他社との差別化を図り、「スマートライフの実現を目指す」(NTTドコモ 加藤薫社長)のが目標。それに向けて、16機種の新製品と、トレーニングサービスなどの新サービスを投入する意向だ。本稿では、加藤社長のプレゼンテーションを紹介しながら、ドコモのサービス面での取り組みを紹介していきたい。発表会に登壇した加藤社長は、まずドコモの料金プランについて解説。ドコモでは他社に先駆けて「カケホーダイ&パケあえる」を発表し、9月19日からは「データLパック」、10月1日からは「パケット繰り越し」「追加購入データ量の利用期間延長」を提供する予定だ。加藤社長はこれらの取り組みに対し、長期利用者や若者向けの割引サービスなども「大変好評」と評価。新料金プランは9月29日の時点で937万契約に達したことをアピールした。なおカケホーダイ&パケあえるについては、先日販売を開始したiPhone 6/6 Plusの発売セレモニーでも話題となっている。同セレモニーにおいて、加藤社長はカケホーダイ&パケあえるを「サービスのひとつの重要な軸」と評し、「新しい料金は長く使っていただくとおトクだと感じる」とコメントしている。このほか、国内で初めて提供を開始した「VoLTE」についても言及があった。VoLTEは、ドコモのLTE「Xi」ネットワークを利用した音声通話サービスで、Xiエリア内であれば、VoLTE対応端末同士で高音質な音声通話が可能。従来の3G音声通話と比較し、幅広い音域に対応したことで、音声をクリアに伝えられるのが特長。今回の新端末では、スマートフォンは全機種でVoLTEをサポートする。「高品質なテレコミニュケーションが可能な、まさに通信会社ならではのサービス」と加藤社長は強調。さらにユーザー層を拡大したい考えだ。加藤社長はこのほか、自身がVoLTEによる会話について「本当に臨場感があり、新しい料金にぴったり」と見知らぬ方から伝えられたというエピソードを明かし、こう感じるユーザーが増えるようにしていきたいと語った。ちなみに、VoLTE対応機種では、通話だけでなく、発信時に聞こえる呼び出し音も高品質になるなどの機能向上も図られているそうだ。囲み取材では、iPhone 6/6 Plusの在庫に関するコメントもあった。「iPhoneとAndroidではお客さまの興味が違う」という理由から、iPhone 6/6 Plusを提供することで、選択肢を広げたと話す。在庫についても「前回の反省を生かし」入荷数を増やしたという。「好評で販売も伸びている」とアピールする。* * *今回の発表会において加藤社長は、「少し先の未来に近づいている、そんなスマートライフの実現に向けて、新しい価値創造に向けて全力で取り組んでいく」と強調。そのベースとなるネットワークが1.7GHz・1.5GHz・800MHz・2GHzの各帯域でLTEを提供する「フルLTE」だ。この「フルLTE」を、加藤社長は「ドコモが持つ無線帯域の100%全部をLTEで使用するフルレーン」と説明。現在、1.7/1.5GHz帯、それぞれ20MHz幅と15MHz幅はすべてLTEとして使われており、それに加えて800MHz帯の10MHz幅、2GHz帯の15MHz幅をLTEに振り分けている。合計の帯域幅は60MHzとなり、これによってより快適な通信環境を実現していく考えだ。今回の新端末では、この「フルLTE」を利用できるため、「快適に利用できる」とアピールする。加藤社長は、「調査機関からも、Tiffany&Co.と並んでドコモショップが『おもてなし魅力度第1位』を獲得している」と、長期利用者をはじめとするユーザーとの接点を重要視していることに言及。「ドコモのチャレンジはまだ道半ばだが、これからも期待と想像を上回るようなスマートライフの世界をスピーディに実現していきたい」と意気込んでいる。(執筆:三谷真)
2014年09月30日パリス・ヒルトンのゲイ差別発言がネットに流出した。「ゲイの男はエッチで気持ち悪い。たいていエイズにかかっているし」という過激なもの。先週、ニューヨークのタクシーの中で友人に対して語ったものだ。タクシーに同乗していたのは、ヒルトンの男友達。ゲイ男性を対象とした出会いサイトについて彼がヒルトンに説明すると、ヒルトンは「うわっ。ゲイの男って世界一エッチよね。気持ち悪いわ。それに、たぶんほとんどはエイズにかかっているでしょ。もし私がゲイの男だったら、自分もエイズで死ぬんじゃないかと心配するわね」とコメントした。この音声がネットに流出すると、ヒルトンのパブリシストは即、「このタクシー運転手が録音したのは会話の一部にすぎません。彼女はゲイ全体に対してのコメントをしたのではありません。パリス・ヒルトンはゲイのコミュニティを支持しており、彼らに対するネガティブなコメントをすることはありえません」と反撃。また、「彼女は、知らない人とセックスすることの危険について、親しいゲイの友達とタクシーの中で話していたのです」とし、このコメントはその流れであるにすぎないと主張した。この音声は、アメリカ時間20日、西海岸時間午後4時にraderonline.comにアップされている。文:猿渡由紀
2012年09月21日今年3月の問題発言に判決8日、差別的な発言を行ったとして問題となっていた英国のファッションデザイナー、ジョン・ガリアーノ(50)に対し、ついに有罪の判決が下ることとなった。奇才、異端児として知られる天才デザイナーへの有罪判決に、あらためて衝撃が広がっている。騒動の発端は、今年の3月、パリのカフェ店内で、ガリアーノがユダヤ人を侮辱する差別的発言を行い、警察に一時拘束されることとなったもの。この際、彼はかなり酔っていたといわれるが、それ以前にも彼が人種差別的な発言を行っている動画などが流出するといった事態にもなり、最終的にクリスチャン・ディオールのクリエイティブ・ディレクターを解雇されるにいたっていた。猶予付きの有罪判決パリの裁判所が下した判決は、ガリアーノに対し、6000ユーロ(約65万円)の罰金と原告に対して1ユーロを支払うように命じたものだった。ただしこの6000ユーロの罰金は、今後5年間フランス国内でいかなる罪も犯さなかった場合は、支払わなくて済む執行猶予付きのものだそうだ。このほかに、今回の裁判費用はガリアーノが負担するということだが、稀有な才能がこうしたことで失われてしまうのは、ファッション界、美容界として、アート界として、非常に大きな損失だ。問題となった部分に関しては十分に反省し、さらなるその才能あふれる美の発信を願うばかりである。元の記事を読む
2011年09月10日