歌舞伎座の團菊祭五月大歌舞伎が5月2日に開幕。團菊祭とは、明治の「劇聖」、九世市川團十郎と五世尾上菊五郎を顕彰するために昭和11年に始まったもので、近年は歌舞伎座の五月興行として上演されてきた。今月は九世團十郎の子孫にあたる市川海老蔵が昼の部で『雷神不動北山櫻』鳴神上人・粂寺弾正・早雲王子・安倍清行・不動明王の5役、五世菊五郎の子孫である尾上菊五郎が夜の部で『弁天娘女男白浪』弁天小僧菊之助役を勤めている。その『弁天娘女男白浪』の初日のもようをお届けしよう。【そのほかの画像はこちら】河竹黙阿弥が書いた全5幕の『青砥稿花紅彩画』のうち、「雪の下浜松屋」の場面から「滑川土橋」の場面までを上演する、今回の『弁天娘女男白浪』。本作には、虚構が何重にも張り巡らされている。まず、若党(市川左團次)を伴って呉服屋の浜松屋に現れた振り袖姿の娘(菊五郎)は、自身の緋鹿子を店の緋鹿子の中に忍ばせたあとでそれを懐に入れ直し、あたかも店の品を盗んだかのように見せかけて、これを咎めた店側を強請る。その娘が盗賊・弁天小僧菊之助であることを見破って店を救う日本駄右衛門(市川海老蔵)は、実は弁天小僧と若党に化けた南郷力丸の親分だった。彼らはただのごろつきではなく義賊的要素も持っている……。演じ手はこうした複雑さを内包しながら、華やかに芝居を運んでいくのだ。特筆すべきはやはり、弁天小僧菊之助を数限りなく演じてきた菊五郎の、無駄なく余裕あふれる演技だろう。婚礼前の娘になりすました「浜松屋」の場面では、おっとりとかまえつつ、緋鹿子を忍ばせる際には一瞬の鋭さを覗かせる。そして、正体が露見して居直る際の砕けっぷりの可笑しさ、威勢よく名乗る有名な「知らざあ言って聞かせやしょう」以下の名台詞の心地よさ。初日ながらこなれた演技で、左團次と共にベテランの風格を見せつけた。鳶頭役の尾上松也の眼光の鋭さも印象的。また、丁稚長松に扮した菊五郎の孫・寺嶋眞秀が、丁寧な手つきで茶を出したり草履を揃えたりと立ち働く姿に、客席が沸いた。「白浪五人男」の通称でも知られる本作。日本駄右衛門、弁天小僧菊之助、忠信利平(尾上松緑)、赤星十三郎(尾上菊之助)、南郷力丸の5人の盗賊が、まずは花道、続いて本舞台に、傘を手にずらりと並び、黙阿弥調の台詞を響かせる「稲瀬川勢揃の場」は、大きな見どころ、聴きどころだ。黙阿弥が、三世歌川豊国の絵に触発されてこの作品を書いたというだけあって、鮮やかな世界が楽しめる。さらに極楽寺の屋根の上では、捕手たちを相手に大立ち回りを展開した挙句、覚悟を決め、腹を切る弁天小僧菊之助。ここで、菊五郎を乗せたまま、屋根が倒れて次の場面に変わる“がんどう返し”も、他ではなかなか見られない趣向だ。昼の部は『雷神不動北山櫻』のほかに『女伊達』、夜の部は『弁天娘女男白浪』のほかに『鬼一法眼三略巻』菊畑、『六歌仙容彩』喜撰を上演。 歌舞伎の魅力が詰まった團菊祭五月大歌舞伎は、5月26日(土)まで、歌舞伎座にて。チケットは発売中。また歌舞伎座タワー5階の歌舞伎座ギャラリーでは 「平成歌舞伎30年博」も開催中。取材・文:高橋彩子
2018年05月11日尾上菊五郎が「團菊祭五月大歌舞伎」の夜の部『弁天娘女男白浪』で、音羽屋のお家芸である弁天小僧菊之助を演じる。4月、菊五郎の取材会が開かれた。【チケット情報はこちら】「初めてやらせていただいたのが昭和40年、22歳の時。その後、(菊五郎)襲名もこの演目でやりましたし、節目節目に、様々な劇場でやらせていただきました」と、菊五郎は振り返る。弁天小僧菊之助といえば、婚礼間近の娘として登場し、男であることが発覚して片肌を脱ぐ“見あらわし”で有名。女方と立役の両方が求められるその芸を、菊五郎はメジャーリーグで活躍する大谷翔平選手に引っ掛けて「今流行りの二刀流の究極」と評する。今では押しも押されもせぬ当たり役だが、演じながら悩んだ時期もあったという。「最初は、煙管や赤い鹿の子の布をどう出すか、お金をどこに入れるかといった手順、あとは捨て台詞も難しくて、つい現代語のようにペラペラペラペラと言ってしまい、あとで台詞がなくなって困ったこともあります(笑)。それでも怖いもの知らずで、30代までは勢いでやっていたけれど、40代に入り、あまりに何度もやらせていただくので、悩んでしまって。立役がよくなってくると女方が気になるし、女方を一生懸命やると今度立役が……となるんです。完成品ではありませんから、今回も、色々勉強することになるでしょう」「白浪五人男」の通称でも知られる本作。日本駄右衛門、弁天小僧菊之助、忠信利平、赤星十三郎、南郷力丸の5人の盗賊が並ぶ「稲瀬川勢揃の場」も、本作の見どころのひとつだ。「古い歌舞伎座で五人男をやった時、“10年後にやって、誰も抜けてないだろうなあ”と言ったら“そんなことないよ”と答えた夏雄ちゃん(市川團十郎)が一番先に逝き、それから寿(坂東三津五郎) も逝って、非常に寂しい思いをしました。今回、新しい歌舞伎座の五年祭にあたり、この辺りで一遍やろうかなと。(市川)左團次さんのようにずっと一緒にやってくださっている方もいる一方、(尾上)松緑も(尾上)菊之助も揃うし、(市川)海老蔵くんの日本駄右衛門も初めてだと思う。鳶頭も(故・尾上)松助がやっていたから(息子の尾上)松也にやらせます。(芸の継承を)意識して配役を決めました」若い世代に伝えたいことを問われると、「言葉の間(ま)と、歌舞伎の江戸っ子言葉。“ひゃく“と言わず“しゃく”と言うわけですが、あんまり“しゃくがにしゃくと……”と言われるとゾッとしちゃう。昔の江戸っ子はそう言ったかもしれないけど、歌舞伎としてお客さんの前でやる場合の発音はひゃとしゃの間くらいだと思います。若い人達には、映像だけではなく、一緒に演じることで、感じを覚えておいてほしいですね」今75歳。少年である弁天小僧を演じるにあたり、姿勢に気を使い、体重も落としていると語る。円熟味と若々しさが同居する珠玉の芸を味わいたい。團菊祭五月大歌舞伎は、5月2日(水)から26日(土)まで、歌舞伎座にて。チケットは発売中。取材・文:高橋彩子
2018年05月02日1994年に、十八世中村勘三郎と串田和美のタッグで開始した渋谷・コクーン歌舞伎。その第十六弾『切られの与三』が5月に上演される。公演に先立って製作発表記者会見が行われ、演出の串田、補綴の木ノ下裕一、出演の中村七之助、中村梅枝が登壇した。【チケット情報はこちら】この『切られの与三』は、三代目瀬川如皐が書いた歌舞伎『与話情浮名横櫛』を再構成するもの。主人公は、小間物問屋の若旦那・与三郎と芸者・お富。木更津の浜で恋に落ちたふたりだが、お富が土地の親分・赤間源左衛門の囲われ者であったことから、与三郎は源左衛門とその手下に身体中を切りつけられてしまう。変わり果てた姿の与三郎がお富と再会する「源氏店」の場面は、「しがねえ恋の情けが仇」の名台詞と共に有名で、今もしばしば上演されている。中学生か高校生の頃、十一世市川團十郎が演じる与三郎を観たという串田は「与三郎が傷を受けながら生き抜いていくさまに、ずっと興味を持っていました。(コクーン歌舞伎で上演した)『三人吉三』にしろ『東海道四谷怪談』にしろ『夏祭浪花鑑』にしろ、原作を読むと、朝から晩まで芝居を上演していた江戸時代から現代に至るまでに落としてしまった面白いものもある。遠い昔の関係ない話ではなく私達の話として上演したい」と語る。また、現在、補綴の作業中である木ノ下は「“傷”がひとつのテーマになるのではないかと思います。傷は何かの痕跡であり、そこには記憶も眠っている。原作は10年ほどの歳月を描くお芝居で、与三郎の周りの環境も彼の立場も社会も変わっていきます。社会全体の傷を与三郎が負っているような読み方のホンにできれば。その上で、串田監督のイメージが様々に重なって今に繋がっていくと思います」と言う。そして今回、与三郎を演じるのが七之助だ。「父が残してくれた宝物のひとつであるコクーン歌舞伎をやらえてもらって嬉しく思います。コクーン歌舞伎立ち上げ当初の、父や串田監督や(中村)芝翫の叔父が稽古場で作り上げた熱量は今も変わりません。それはどんな人にも平等で誰の意見も聞く串田監督が作り上げてくれた空気です。今回は不慣れな立役ですので手探りで、私なりに良いものにしたい」と意気込んだ。与三郎の相手役・お富を演じるのは、梅枝。「お富は、古典では1度させていただいていますが、古典は形から入る部分がありますので、この機会にお富の精神・内面を、イチから作り上げていければと思います。七之助の兄さんは年が近い女方の先輩。尊敬し、嫉妬しています。相手役を勤めることで、教えをいただき、それから兄さんにない良い所も多分あると思うので、そこが上手くはまっていけば」と抱負を述べた。「渋谷・コクーン歌舞伎 第十六弾 切られの与三」は、5月9日(水)から31日(木)まで、東京・シアターコクーンにて。チケットは発売中。取材・文:高橋彩子
2018年05月02日歌舞伎俳優の市川海老蔵(40)がブログを更新。シンガー・ソングライターのさだまさし(65)からバレンタインに贈り物が届いたことを報告し話題となっている。 海老蔵は2月11日にブログを更新。昨年6月に亡くなった妻・麻央さんが2017年2月13日に投稿したブログについて触れた。麻央さんが綴っていたのは、さだからバラの花束をもらったという思い出。海老蔵はブログで、バレンタインデーに男性から花束を渡すことについて「わたしが麻央にしてあげられなかった事です」とさだに対して感謝の気持ちを述べた。 15日に「さださん」と題した記事では、「私の家にバレンタインに花束が届いた最初は何方からかは分かりませんでした」とし、ピンクのバラの花束の写真を投稿。その後、「さだまさしさんからでした」と贈り主を明かした。 「麻央と同じ花だ…」と涙ながらに花束に顔をうずめている写真をアップし、「あーーーありがとうございます。ありがとうございます涙」と感謝の気持ちを伝えた。 これに対し「さだまさしさん……言葉になりません。凄いなみだしました。海老蔵さん素敵ですよね」「さださん素敵過ぎます 昨年は麻央さんを励まし、今年は海老蔵さんを励まし、なんて素敵な方なのでしょう」とさだへの称賛の声のコメントが寄せられている。
2018年02月16日ワイドショー、週刊誌、スポーツ新聞などで報道された芸能ニュースをコラムニストの木村隆志が、「芸能界のしがらみ無視」で厳選紹介! 芸能人の熱愛・破局・スキャンダル・事件……これさえ見れば、一週間の芸能ニュースをサクッとつかめる。■5位:小泉今日子と豊原功補が堂々のデート2ショット。同志から恋人に!?『女性セブン』が小泉今日子(51)と豊原功補(52)がデート姿をキャッチ。10月下旬の夕方、2人は都内の喫茶店にいた。夜になり、店の外に出ても変装する素振りはない。当然気づく人もいるのだが、2人は気にすることなく、ドラッグストアでトイレットペーパーなどの日用品を買い、近くのマンションへ入っていったという。アイドル時代の窮屈さが影響してか、これまで小泉がデート中のツーショットを撮られることは一度もなかった。それだけに今回の報道は、ほほ笑ましく、何かしらの変化を感じたい気持ちになる。2人は約2年前から食事姿や舞台論を語り合う様子が報じられていたが、同志を超えた関係になったのだろうか。いずれにしても、小泉は自分を飾ることなく、自然体で生きる姿が似合っている。■4位:堂本光一が大阪の“婚約者”にブチ切れた日。シャワー直後の怒声その見出しが強烈だった。「堂本光一(38) 大阪の“婚約者”にブチ切れた日」。これぞ女性週刊誌とも言える記事を掲載したのは『週刊女性』。ただし、「仰天! 発掘実話」というサブタイトルがついているように、過去の話だ。2001年8月、大阪厚生年金会館でソロライブを行う光一のもとに、「知り合い」という女性が現れた。最初に応対した警備員いわく「フィアンセ」とのことで、楽屋に通された女性は、シャワールームからバスタオル1枚で出てきた光一と遭遇。「バカ野郎! オレがこんなオバちゃんと結婚するわけないだろ!」「とっとと追い出せ!」とキレまくったという。言わば、なりすましだったわけだが、光一のキレる姿はレアだけに興味深い。このエピソードは、元事務所スタッフの暴露話によるもの。ただ、この内容は『週刊女性』を発行する出版社が手がけた書籍から引用したものだった。つまり、書籍のPRとして大げさな見出しをブチ上げたのだ。まんまとだまされた! のは確かだが、こんな女性週刊誌の伝統芸を嫌いになれない。■3位:草刈正雄も苦悩。愛娘・紅蘭が暴力、薬物で服役のラッパーと真剣交際『週刊新潮』が紅蘭(28)の驚くべき恋人を報じた。恋人はRYKEY(リッキー)という2歳年上のラッパー。母親がケニア出身のハーフで、業界では知られた存在だが、元暴走族でイレズミがあり、強盗致傷で2年間服役していたという。さらに昨年、覚せい剤で逮捕され、今年7月に出所したばかりだった。「交際約2年で、現在は同棲中」というから父・草刈正雄(65)も気が気でないだろう。紅蘭は逮捕の事実を認めつつ、「些細なことでケンカになって、彼が机の上の物を投げたり、ビンタをしてきたんです。これまでそういうことはなかったので、翌日1人で警察に相談に行きました」とDV被害を告白。警察が彼を逮捕したところ、薬物反応が出たようだ。それでも別れないのは、「私が支えてあげなきゃと思ったんです。覚せい剤でおかしくなる人ってたくさんいるじゃないですか。彼がそうなってしまうのは絶対に嫌」だから。「毎週手紙を出し、刑務所にも面会に行った」「結婚前提で付き合っている」と言い切った。これを純愛と呼べるのか……。同じ2世タレントの清水良太郎が覚せい剤で逮捕されたばかりだけに、このままでは紅蘭に対する疑惑の目も向けられかねない。それ以前にバラエティのオファーは減り、イベントなどで見せるサバサバしたコメントも響かなくなってしまう。■2位:ローラ、突然の「独立宣言書」が流出。CM契約企業は大混乱か『FRIDAY』がローラ(27)の「独立宣言」を書面の写真つきで報じた。ローラ側は、今年6月あたりから、所属事務所のギャラ配分や契約の自動更新などが「奴隷的である」と主張していたが、今回は「最後通告」と言える。10月20日付でCMクライアントに送られた文書には、「本契約の内容や、その後のローラに対する同社の処遇等に照らせば、今回の契約解除という対応がやむを得ないものであり、正当なものであることは、社会的にもお認めにいただけるものと考えております」と書かれていた。さらに、ローラと事務所は無関係であり、「これから皆さまとの間で直接、お話をさせていただき、より良い関係を築いていけることを楽しみにいたしております」と一方的につづられている。この文書はローラを起用している26社に送られたのだが、ライオン、サントリー、ユニクロ、楽天……そうそうたる大企業が並ぶ。それぞれがどんな対応をするのか。他社の動きと世間の声をうかがいながらの決断になるだろう。一方的な文書の存在を知った所属事務所は、「契約を解除するにせよ、更新するにせよ、法的に有効な形での合意は何もなされていないんです。それにもかかわらず、彼女は実力行使に打って出た。これはさすがに納得できません」と反論。法的な罪に問われる可能性もあるだけに、予断を許さない。新事務所は今年7月に設立され、代表取締役には双子の兄が就任しているという。ローラ側が芸能界や広告業界の知識・経験が乏しいこともあって、まだまだこじれそうなムードが漂う。ともあれ、イメージダウンは避けられない。■1位:市川海老蔵、妻を失って4カ月での「新恋人」報道に怒りの反論!長くたたみかけるような見出しは、悪意を感じるほどだった。「市川海老蔵(39)『義姉 麻耶(38)と再婚』拒否の理由…」「猛プッシュした後援者に明かした新恋人!」「麻央さん(享年34)がん逝去から4か月『團十郎襲名までに』周囲は嫁取り計画を進行中」。『女性自身』によると、2020年の市川團十郎襲名披露興行が既定路線となるなか、海老蔵に嫁取りを望む声が日に日に高まっているという。さらに同誌は、海老蔵の「実はつき合っている人がいます」というコメントを掲載。8月中旬の22時ごろ、海老蔵は後援者たちと大阪市内の高級ラウンジを訪れた。その場で後援者たちから麻耶をすすめられた海老蔵は困ったような表情をしたあとに、「実はつき合っている人がいます」と話したというのだ。この報道に海老蔵はブログで猛反論。「女性自身?」のタイトルで「私に彼女? 笑笑 いるんだ… 知らなかった」「私は私に彼女がいるらしい事を週刊誌を通して知りました」「そんな気持ちになれないよ、酷いと思いました」と不満をこぼした。その後のブログでも、「なんだろうね…いないよ。と言っているのに、次々と関連記事が笑笑」「ただ一つ言えることは全て私が決めます。ただそれだけなので私からそう言ったご報告ある時のみ信じていただければ良いかなーと素朴に思う」とコメント。全面から怒りと不本意さがにじみ出ていた。大阪の発言は、会話のアヤか、誰かの聞き間違えなのか。長きにわたって妻の闘病生活を支え、家と子どもたちのために働き続けてきた海老蔵が、たった4カ月で新恋人に走るとは考えにくい。これは“盛り記事”が前提の女性週刊誌でもダメだろう。□おまけの1本「騒動から1年半、ショーンK、月収60万円と復帰願望」今週のおまけは、「あの人はいま」状態のショーンK(49)の近況。こちらも『女性自身』が、「月収60万円 復帰へ野望の今 独占直撃」と報じた。昨年3月に経歴詐称騒動で全番組を降板してから、「どこにいるのか?」「地方に雲隠れしている」などの噂があったが、1年半が過ぎた現在、東京にいることが発覚。同誌によると、所属事務所が変わっていないほか、都内の不動産会社に“顧問”として籍を置いてもらい、毎月50~60万円の給料を得ているという。芸能事務所に所属している以上、メディアへの再露出を狙っているのは間違いない。10月下旬、記者の直撃を受けたショーンKは、「今は普通に仕事をしていますよ。世に出ている情報などは違うことも多いです。今はまだメディアの仕事は(再開)していませんので、そっとしておいてくださいませんか?」とコメント。復帰の意志を尋ねられると、「今はまだ立て直しをしているところです。もう少し見守っていていただければ」と意欲を隠さなかった。つい先日、モーリー・ロバートソン(54)から「英語、ひと言もしゃべれない」と酷評されるなど、さんざんな扱いを受け続けているだけに、どこに復活の糸口を見い出していくのか、ちょっと興味深い。■著者プロフィール木村隆志コラムニスト、芸能・テレビ解説者、タレントインタビュアー。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超える重度のウォッチャーであり、雑誌やウェブに毎月20~30本のコラムを執筆するほか、業界通として各メディアに出演&情報提供。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、著書は『トップ・インタビュアーの聴き技84』など。
2017年11月05日「梨園は『このまま独り身で大丈夫か』と心配しています。実は数名の女性が“後妻候補”に名乗りを上げているほど、周囲から嫁取りを望む声が高まっています」(梨園関係者) 10月27日、歌舞伎座で行われた『河東節開曲三百年記念演奏会』。市川海老蔵(39)が午前11時すぎに姿を見せると、かたわらには長女・麗禾ちゃん(6)と長男・勸玄くん(4)の姿が。子どもたちと手をつなぎ、慌ただしく会場内へと入っていく。親子3人での出演を前に、パパとして子どもたちの引率係をつとめていた――。 今年6月22日に妻・小林麻央さん(享年34)がこの世を去ってから4カ月、海老蔵は今も喪に服している。だが、このまま悲しみに浸ってばかりはいられない。2020年に團十郎襲名披露興行を行うという“市川宗家としての責務”が、すぐそこまで迫っているのだ。 「市川家の葬儀は神道式で、8月11日が五十日祭という“忌明け”。しかし海老蔵さんは、来年6月22日の1年祭まで喪に服すつもりだといいます。ただ、彼が市川團十郎を襲名することは既定路線。襲名披露興行を20年に行うのであれば、発表は1年前の19年に行われます。さらに発表の半年から1年ほど前には松竹役員や歌舞伎俳優の重鎮を集め、襲名の是非を話し合わなければなりません」(前出・梨園関係者) 麻央さんが生きていればともに支えてくれたことだろうが、それはもうかなわない……。そんななかで浮上してきたのが、新たな“嫁取り計画”だ。 「過去には妻不在で襲名したケースも一応あります。坂東三津五郎さん(享年59)は00年6月に近藤サトさん(49)と離婚。その4カ月後に襲名披露興行が発表されています。しかし、やはり当時も大きな混乱が生じました。ましてや海老蔵さんの團十郎襲名は、そのとき以上に大きな興行。乗り切るためには、想像を絶する苦労が予想されます。そのため周囲が緊急で“嫁取り計画”を進めようとしているのです」(前出・梨園関係者) その“筆頭候補”といえば、麻央さんの実姉・小林麻耶(38)だろう。実際、これまで何度も“再婚説”が浮上してきていた。亡き妻の姉妹と再婚する例は過去にもある。 「“順縁婚”と呼ばれ、古くは家督や家系を重んじる武家社会で行われました。近年でも、うつみ宮土理さん(75)の父親が“順縁婚”をしています。麻耶さんも子どもたちから好かれていますし、市川家のことをよくわかっています。麻央さんの姉という点以外は、後妻に適任なのです」(歌舞伎関係者) 團十郎襲名に伴い、次々と浮上する再婚計画。しかし周囲が心配するなか、当の海老蔵はこんな“驚きの発言”をしていたという。 「8月中旬の夜10時ごろだったでしょうか。大阪市内の高級ラウンジで海老蔵さんたちをお見かけしました。『座頭市』公演で訪れたそうで役所の偉い方や後援者の方と来店。当初は女性が席についてみんなで談笑していましたが、後援者としては気になっていたのでしょう。次第に再婚話へとシフトしていきました。後援者たちは『團十郎襲名するなら奥さんがいたほうがいい』と切り出し、『麻央さんのお姉さんはどうか。子どもたちとも仲がいいみたいだし、問題ないだろう』と猛プッシュ。すると海老蔵さんは言うべきか困ったような表情をした後、『実は付き合っている人がいます』と話したんです」(目撃者) 突然の告白にみな仰天して、それ以上何も言えなくなってしまったという。 「東京五輪開会式の目玉は、十三代目團十郎を襲名した海老蔵さんになるでしょう。出演は決定事項。松竹には五輪準備室も開設されているそうです。ただそれだけに、襲名披露興行の失敗は許されない。海老蔵さんの“嫁取り”はもはや国家的プロジェクトといっても過言ではないのです」(別の梨園関係者)
2017年10月31日「ママ、行ってきます!」 今日も勸玄くん(4)と麗禾ちゃん(6)が声をかける。だが、その先に小林麻央さん(享年34)はいない。たくさんの花で飾られた遺影と骨壺があるだけだ――。 「『舞台で一緒の勸玄と違って、麗禾との時間はなかなか取ってあげられないから』と市川海老蔵さん(39)は麗禾ちゃんとずっと添い寝をしているそうです。勸玄くんは最近悲しみを紛らわすためか、もらったカブトムシやクワガタの世話に夢中になっている。ただそれでも突然泣き出すこともあって、そのたびに海老蔵さんは狼狽してしまうそうです」(歌舞伎関係者) ほかのことで気を紛らわせていても、ふとママを思い出してしまうことがある。 《(勸玄が)珍しく泣いてました、 しばらく泣いてました》(7月7日海老蔵のブログより) そんなときは、ママに向かって話しかけるのだ。 「麻央さんが自宅のベッドで横になっていたころ、子どもたちはママのところに行ってよく話しかけていましたし、お出かけの『行ってきます』も欠かしませんでした。今は遺影に向かって、同じようにしているんです。2人とも、麻央さんの声が聞こえるかのように振る舞うこともあって……」(前出・歌舞伎関係者) 子どもたちは悲しみを抱えながらも、周囲の助けを借りて、一歩ずつ前に踏み出している。勸玄くんは東京・歌舞伎座でおこなわれている「七月大歌舞伎」の夜の部で、海老蔵と一緒に宙乗りに挑戦中だ。 「大人でも高くて怖い高さなのに、彼は楽しんで手を振る余裕まで見せているのにはみんな感心しています。やっぱり市川宗家の子だね、と彼の将来を期待する声まで聞こえています。ただ連日の舞台の負担は大きいようで、ときどき『もう行きたくない』と言って海老蔵さんを困らすこともあるようです」(別の歌舞伎関係者) 辛い別れを経て海老蔵が変わったと、別の歌舞伎関係者は話す。 「海老蔵さんは生まれながらにして、歌舞伎界の頂点“市川團十郎”の道が約束された方。そのためか、昔は他人に良くされて当たり前と思っているようなところがありました。ところが今は何かしてもらったことに対して、きちんと『ありがとう』と口にするようになりました。麻央さんのご病気で苦労されて、本当に周囲に助けられた。そのことが海老蔵さんを変えたのではないでしょうか」 七夕の日、海老蔵が麻央さんの骨壺が置かれた祭壇を見ると、一枚の写真が置いてあった。この日、焼きあがった舞台写真。白狐として舞台に臨む勸玄くんの写真だった。 《カンカンいち早くママのところへ飾ってた…だめだ今日も、涙がとまらない》(7月7日海老蔵のブログより) 家族の支えがあって、子どもたちは日常を取り戻していく。だが、麻央さんのことを忘れることはない。これからも、亡き母に向けて、子どもたちは声をかけ続ける――。 「ママ、ただいま!」
2017年07月13日「『宙乗り』では万全の安全対策をおこなっています。専用のX線機器を使って、ワイヤーに破損がないかをチェックします。さらに本番で飛ぶ役者が釣り上げられる前に、スタッフや門下の役者が実際に試しています。今回は成田屋門下の市川升一さんと、市川福之助くんが試したようですね」(歌舞伎関係者) 史上最年少で親子宙乗りに挑んだ勸玄くん(4)。「七月大歌舞伎」の初日となった7月3日、父・市川海老蔵(39)の腕に抱かれて、勸玄くんは見事に東京・歌舞伎座の宙を舞った。 「いくら父親に抱かれているとはいえ、地上10メートルの高さに釣り上げられるのは。4歳の勸玄くんにとって恐ろしいことだったと思います。でも、表情は固かったものの、観客に手を振る余裕までありました。さすが、未来の團十郎。初宙乗りは大成功といって、よかったのではないでしょうか」(歌舞伎関係者) 今でこそ、当たり前のようにおこなわれている宙乗り。だが、一時は邪道といわれた時期もあった。 「宙乗りはもともと江戸時代からおこなわれていました。その当時は縄で役者を釣り上げる原始的なもので、事故も多かったそうです。明治期に歌舞伎が日本の伝統芸能として認められるにつれて、宙乗りは“曲芸”などといわれて廃れてしまいます。現代の歌舞伎に宙乗りを復活させた最大の功労者は二代目市川猿翁(77)です。猿之助時代の1968年、『義経千本桜』に宙乗りの演出を加えて、大人気となりました。歌舞伎界からは邪道だとか、サーカスだ、などの批判も出ましたが、あまりの人気を無視できず、他の役者も取り入れるようになりました」(前出・歌舞伎関係者) 一方で、華やかな演出に頼らず、“芸”を磨くべきだという声は根強い。海老蔵の父・十二代目市川團十郎さん(享年66)は、自著のなかで「電気の力を借りて現実に体を浮かせる方法より、自分のエネルギーでみごとに表現してみせる方向を模索しなければならない」(『團十郎の歌舞伎案内』(PHP新書)より)と書いている。 「もちろん海老蔵さんもそれを重々承知でしょう。でも、勸玄くんはまだ役者の道を踏み出したばかりです。これから厳しい修行で芸を磨いていくことになります。今回の宙乗りで見せた“度胸”があれば、お父さまやおじいさまのような立派な役者になれるでしょう」 勸玄くんの歌舞伎道は始まったばかりだ。
2017年07月05日「麻央さんは病気発覚以降、常に成田屋の行く末を心配していました。自分に万が一のことがあったときを考えて、複数の手紙をしたため遺していたそうです」(歌舞伎関係者) 小林麻央さん(享年34)の“覚悟の手紙”があった――。悲しみの死から1週間、手紙の存在が知られるにつれ、改めて周囲に驚きと感動の思いが広がっている。 「海老蔵さんがかつて指導を受けた中村吉右衛門さんをはじめ、歌舞伎の重鎮の方々に宛てたものと聞いています。手紙には『私の亡き後も夫と息子の勸玄のことを末永くよろしく頼みます』という趣旨のことが書かれているようです。麻央さんは“梨園の妻としての役目”を最期まで立派に勤め上げようとしていたんだと思います」(前出・歌舞伎関係者) 麻央さんには忸怩たる思いがあった。がんの告知は14年10月。前年に市川團十郎さん(享年66)が亡くなり、市川海老蔵(39)が成田屋の重責を担うようになった矢先だった。 「麻央さんはがんがわかってからも、海老蔵の母・希実子さん(64)について“おかみさん修行”を続けていました。周囲に明かさず、麻央さんは涼しい顔をして歌舞伎座のロビーに立ち、お客様をお迎えしていました。だが16年1月、海老蔵が座頭を務めた『初春花形歌舞伎』に麻央さんの姿はありませんでした。麻央さんがいらっしゃらないことに、ごひいきのみならず、梨園の関係者も不思議に思っていました」(前出・歌舞伎関係者) このとき、麻央さんは歌舞伎座のロビーに立ちたくても立てない状態だった。それから5カ月後の6月9日、海老蔵は麻央さんががんを患っていることを明らかにした。 「もちろん、麻央さんは再び梨園の妻として復帰することを信じて闘病していました。だが万一のことも考え、筆をとったそうです。一点一画おろそかにせず、手紙をしたためたと聞いています」(松竹関係者) 夫とわが子のために全身全霊で書いた麻央さんの手紙。 「すでに、海老蔵さんはお父さまを亡くされています。海老蔵さんと勸玄くんの活躍のためには歌舞伎界の重鎮の後ろ盾が不可欠ですが、本来、ほかの家とのお付き合いは妻の役目です。自分がいなくなった後も、変わらぬお付き合いをしてほしい。そんな願いも込められた手紙だったそうです」(前出・歌舞伎関係者) そして梨園の妻としての最後の仕事を立派に果たした。 「麻央さんは希実子さんに思いを告げ、手紙を託したそうです。しかるべきタイミングで希実子さんからそれぞれの方に直接手渡されるのでしょう。手紙には封がしてあるので、海老蔵さんも詳しい文面は知らないはずです。もし海老蔵さんがこの先、それを読む機会があったら、麻央さんの深い愛情に、泣いてしまうと思います」(前出・歌舞伎関係者) 「七月大歌舞伎」で勸玄くんは父・海老蔵と親子宙乗りに挑む。――これからも2人のことをよろしくお願いいたします。麻央さんの深い愛情はいつまでもそこにある。
2017年07月04日「勸玄はまだわかっているんですけど、わかっていないところもあって。今日の朝も麻央の横になっているところに立って、麻央の顔を触ったり、足をさすったり……」 23日の会見でそう語った市川海老蔵(39)。小林麻央さん(享年34)の訃報に大人たちが悲しみにくれるなか、まだ4歳の勸玄くんはその意味を完全には理解できていないという。だがそんな勸玄くんにはこれから、数々の試練が――。まず来月、勸玄くんはさっそく七月大歌舞伎で“史上最年少の宙乗りに挑む”という大役が待ち受けている。 「勸玄くんはしっかりしていても、まだ子ども。母の死を本当に実感したとき、舞台に立てなくなるかもしれません。それを周囲は心配しています。しかし、公演に穴をあけることはできない。幼いながらも彼は“梨園の宿命”を背負っているのです」(舞台関係者) 彼が背負うのは、それだけにとどまらない。実は早くも名門「成田屋」を背負う一大興行が目前まで迫っているというのだ。 「海老蔵さんは、2020年の東京五輪委員を務めます。そこで松竹サイドはオリンピックイヤーに華を添えるべく“ある計画”を考えています。それは海老蔵さんが十三代目・市川團十郎を、勸玄くんが八代目・市川新之助を襲名する“親子同時襲名興行”です。『団菊祭』を皮切りに、全国を回る超目玉興行になるでしょう。通常、襲名披露の発表は1年以上前。つまり19年初めごろまでには詳細を決めなければなりません」(歌舞伎関係者) 実現すれば、おそらく数十年に一度の規模になるであろうこのイベント。当然、そこにはとてつもない額のお金が動くことになる。 「前回の東京五輪2年前の62年4月に十一代目・市川團十郎の襲名披露公演が行われました。当時も松竹が全面バックアップ態勢をとって、『世紀の大興行』『1億円襲名』などと言われるほどの大成功を収めました。それから約半世紀、今回は親子同時のイベントですからね。規模はさらに大きなものとなるはずです。チケット代だけでも10億円、グッズの売上も合わせれば数十億ものお金が動くともいわれています」(前出・舞台関係者) その重責を、父子で担っていく――。麻央さんがいないなか、勸玄くんはあまりに大きな重圧と闘っていかなくてはならないのだ。 「勸玄くんの修業は、すでに始まっています。本来6歳からスタートするものですが、勸玄くんの場合は4歳から日本舞踊などを始めています。習いごとは今後も増えていくことでしょう。それでも彼ならきっと乗り越えてくれるはず。今回の七月大歌舞伎で勸玄くんが宙乗りに挑戦するのも、麻央さんを元気づけるために企画されたものでした。麻央さんは『危ないから』と息子の出演に反対しましたが、彼自らが『出たい』と申し出たそうです。勸玄くんには歌舞伎役者としての心構えができていますよ」(前出・歌舞伎関係者)
2017年06月29日歌舞伎俳優の市川海老蔵(39)が26日、自身のブログを更新し、「しっかりしろ!海老蔵!」と自身を奮い立たせた。妻でフリーアナウンサーの小林麻央さん(享年34)が乳がん闘病の末、22日に亡くなり、23日に会見を開いて涙ながら報告した海老蔵。その後もブログを更新し続け、「かなしささみしさがより現実的になっていく朝です」「やはり耐えられないかなしさが…」などと悲しみを吐露し、「今日からパパ ママもやります」と麻央さんの分も役割を果たす決意も記している。そして、この日はブログでは、さまざまな麻央さんの写真を掲載。結婚式での2ショットや、長男の勸玄くんに食事を食べさせている写真、海老蔵と麻央さんが2人の子供を抱っこしている家族写真、海老蔵の父・十二代目市川團十郎も写った一門での集合写真などを振り返り、最後に「しっかりしろ!海老蔵!と奮い立たせます」とつづった。
2017年06月26日松本幸四郎、中村吉右衛門、片岡仁左衛門、市川左團次、片岡秀太郎、中村歌六、中村雀右衛門、中村又五郎、尾上松緑、市川猿之助、尾上松也らが出演する歌舞伎座「六月大歌舞伎」。昼の部は『名月八幡祭(めいげつはちまんまつり)』『浮世風呂(うきよぶろ)』『御所桜堀川夜討(ごしょざくらほりかわようち)弁慶上使』、夜の部は『鎌倉三代記(かまくらさんだいき)』『曽我綉侠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ)御所五郎蔵』『一本刀土俵入(いっぽんがたなどひょういり)』が上演される。歌舞伎座六月大歌舞伎 チケット情報今回、『名月八幡祭』の船頭三次、『浮世風呂』の三助政吉、『一本刀土俵入』のお蔦を演じる猿之助に話を聞いた。四代目市川猿之助の襲名披露公演「松竹大歌舞伎」(2014年)以来、お蔦を演じる猿之助。「(お蔦は)好きな役なので、『一本刀土俵入』ができることが嬉しい」と語り、今回「高麗屋のおじさん(幸四郎)とできるってことが嬉しい。もうすぐお名前変わられちゃうから」(幸四郎は2018年に二代目松本白鸚を襲名)と感慨深げに話す。大阪公演(2001年)での七世芝翫のお蔦を見ていた猿之助に芝翫のお蔦の魅力を尋ねると「薄情なところがいいでしょ。親切だけど情があっちゃダメな役だから。それがだんだん時代が変わって、わが身の不幸さと茂兵衛を重ね合わせちゃってそこに情が移って…っていうのは現代的な解釈。片方は全く覚えてないのに、片方はそれを一生覚えてて恩返しするっていうのが大事なとこ」と改めて解説した。『名月八幡祭』は初役となるが「(縮屋新助を演じるのが)松緑さんだから、ぜひ出たいと思って」と笑顔。初役に対して「この前、(三次を演じた事がある)竹三郎さんが、四世菊次郎さんから言われた小道具の扱いとかそういうポイントを教えてくれた」と明かす。歌舞伎座では約16年ぶりとなる『浮世風呂』は「この時期のものだからね。ちょっと季節感を出そうと思って」と猿之助の提案だったそう。なめくじ役をかつては自身も演じており「なめくじはいい役ですよ。本当は僕はなめくじのほうがいいんだけど、やっぱり主役の三助をやらなきゃいけない」と笑う。取材後、「あっという間に6月ですよ!」と猿之助。5月には大阪松竹座公演で宙乗り通算1000回を達成し、10、11月にはスーパー歌舞伎II『ワンピース』と続く。「六月大歌舞伎」ではどのような姿をみせてくれるのか期待が高まる。公演は、6月2日(金)から26日(月)まで東京・歌舞伎座にて。チケットは発売中。取材・文:中川實穗
2017年05月16日人形町散歩を続ける坂東彌十郎さん。今回、グルメな彌十郎さんのアンテナがキャッチしたのは、路地裏の洋食店「そよいち」でした。じつはここ、「ビーフかつ」で名を馳せた、同じ人形町の老舗店の味を受け継ぐ人気店。彌十郎さんも、やっぱりその逸品・ビーフかつ(ライス付き1,800円・税込)を注文しました。彌十郎さんが「兄」と慕った名優も愛したというビーフかつ、さてさて、そのお味は……。 いよいよ人形町編も大詰め。最後の最後に彌十郎さんがたどり着いたのは、マンションの自転車置き場の奥という、ちょっと変わった場所に鎮座する、かわいらしいお社。その「???」な見た目とは裏腹に、すごいパワーが秘められていそう。というのも江戸時代、初代市川團十郎が日参し、名声を博したことからその名がついたというありがた~い神社なのです。彌十郎さんはここで、歌舞伎界のさらなる発展を祈念して人形町を後にするのでした。 【そよいち】住所:東京都中央区日本橋人形町1-9-6TEL:03-3666-9993営業時間:11:00~14:30/17:30~20:00定休日:日・月曜日 【出世稲荷神社】住所:東京都中央区日本橋堀留町1-6-11 坂東彌十郎(ばんどう・やじゅうろう)1956年、往年の銀幕の大スター・初代坂東好太郎の三男として生まれる。祖父は十三代目守田勘彌。1973年5月、歌舞伎座 『奴道成寺』 の観念坊で初舞台。八代目坂東三津五郎、三代目市川猿之助のもとで芸を磨く。近年ではコクーン歌舞伎や平成中村座など、十八代目中村勘三郎との共演も多数。平成中村座の海外公演にも参加してきた。また、今年(2016年)5月には、ヨーロッパ(フランス、スイス、スペイン)で歌舞伎の自主公演を敢行。大好評を博した。長男は初代坂東新悟(26)。
2017年05月08日歌舞伎俳優の市川海老蔵(39)が15日、ブログを更新し、妻で乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央(34)にフットマッサージャーをプレゼントしたことを明かした。また、前日の14日には麻央へホワイトデーとして胡蝶蘭を贈っており、ファンの間で感動を呼んでいる。 15日付けのブログで海老蔵は「まおへ頼んでおいたんですが、ようやく」とフットマッサージャーが届いたことを報告。「ベイマックス似のマッサージ機気に入ってもらえたら嬉しいのですが」と麻央の反応に期待を寄せた。 一方、麻央も前日の14日にブログを更新。「こんなに綺麗な胡蝶蘭を主人が飾ってくれました。贅沢すぎるホワイトデーです」と胡蝶蘭の写真を公開し、「3月は、ひなまつり結婚記念日息子の誕生日とお祝いづくしですが、ホワイトデーも、うれしい今日でした」と喜びを綴っている。 ふたりのブログには読者から「素敵な贈り物に感動」「優しい旦那様」「愛がこもってますね」とコメントが寄せられている。
2017年03月15日歌舞伎役者の市川海老蔵(39)が7日、自身のブログを更新。妻で乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央(34)と一緒に朝食を食べたことを報告し「嬉しいです」と幸せを噛みしめた。 『いいじかん』というタイトルで更新された記事では「まおと話しながらストレッチ。(中略)まおの今日みた夢が爆笑でした」と夫婦でゆったりとした時間を過ごした様子。 つづけて、いっぱいの小鉢料理と鍋の写真を公開し、「今日は並んで朝ごはん。嬉しいです。ありがとうございます」と喜びを綴った。 ブログの読者からは「麻央さんの体調が良さそうで安心した」「素敵な時間ですね!」とコメントが寄せられている。
2017年03月07日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が3日、自身のブログを更新。この日、千葉県の成田山新勝寺で行われた節分会に、夫で歌舞伎俳優の市川海老蔵と共に参加した長女・麗禾ちゃんと長男・勸玄くんについてつづった。麻央は「2月3日」というタイトルで更新。2013年2月3日に亡くなった海老蔵の父・市川團十郎さんを思い、「今日は、父の命日であり、節分の日」と書き出し、「先ほど、主人の母と今日はお父様もきっと成田山新勝寺に行かれていたかもしれないと話していました」と明かした。そして、「なぜなら!大切なご縁ある成田山新勝寺の豆まき」と続け、海老蔵と麗禾ちゃんと勸玄くんが豆まきしている写真を添えて「子供達2人も参加させて頂きました」と報告。「とても楽しそうな笑顔を画面を通して見て、一安心。そして感謝いっぱいです」と思いを伝え、「福は内」と締めくくった。
2017年02月04日歌舞伎俳優の市川海老蔵が、9日に放送された日本テレビ系特番『市川海老蔵に、ござりまする。』の密着取材を受け、妻・小林麻央の病状について「今だから言えるけど、今年の夏は本当に無理だと思っていた」と覚悟していたことを、昨年10月に明かしていた。現在乳がんで闘病中の麻央は、この時、局所コントロールのための手術を実施。当時、取材を受けた海老蔵は「言っちゃえば絶対に治らないレベルの病気だった。早かったら今年(2016年)の3・4・5月でたぶんダメだった。なんとか綱もないようなところを渡ってきて、まさか手術できるとは思わなかった」と、奇跡の回復で手術を受けることができたと強調した。ただ、「ここから普通のガン(患者)の人としての戦いが始まるという感じ」と、長い戦いへの心構えも持ち合わせていた。同番組では、昨年6月に麻央の乳がん公表した海老蔵が、記者会見場に向かう車の中にも密着し、「(麻央に)『ごめんね』って言われたけど、関係ないよね」と語る場面も。会見場の控室では「麻央と子供のことが心配だよね。そこなんだよね…」と、公表することへの懸念を漏らしていた。それでも、2週間後に長野・志賀高原へ子供たちと訪れた際には「あの会見を開いて、私自身が変わったかな。麻央も集中できるし、私自身も堂々としていられる」と前向きに捉える姿があった。一方で、長女の麗禾(れいか)ちゃんは状況を理解しており、「清算できない悲しさ」があるという海老蔵。「何もないときに『ママはいつ帰ってくるの?』って泣いてたりするんで、抱きしめて『ごめんね』って言うしかないですよね。そしてずっと抱っこしていると、彼女の方が僕よりも大人なんで、パパが気を使っちゃってるなって理解して、落ち着くわけですね」と、苦しい胸の内を紛らわせるかのように、笑顔で語っていた。
2017年01月10日フリーアナウンサーの小林麻央が、9日に放送された日本テレビ系特番『市川海老蔵に、ござりまする。』に、昨年6月の乳がん公表後初めてテレビ出演。夫の歌舞伎役者・市川海老蔵への思いを「パートナーとして支えられるチャンスを、神様くださいっていつも思うんです」と涙ながらに語った。番組のカメラは、昨年の大みそかに海老蔵が麻央の病室を見舞った際に密着。麻央は入ってきた取材陣に「そんな暗い顔しないでください(笑)」と健気に振る舞いながら、病室から外に出ようと海老蔵が腕を引くも、自らの力で起き上がれず、「腹筋がない(笑)。悲しい事実…」とつぶやく様子などが映し出された。そして麻央は、夫・海老蔵に対して、カメラの前で自ら話をしたいと希望し、年が明けて今月4日にインタビュー取材を受けた。麻央はまず、闘病生活が1年を経過した当時、海老蔵と麻央の母と3人で話をしたときに、「もう1年以上も迷惑かけて、これ以上迷惑をかけられない」旨を話し、弱気になっていたことを告白。すると海老蔵が「麻央のお母さんはずっとお母さんで、俺はずっと麻央の夫で、みんな家族なんだよ。1年がなんだよ! ずっと支え合うんだよ」と言ってくれたそうで、麻央は「その言葉は、本当にすごくうれしかったですね」と振り返った。そして、海老蔵に対しては、「父(=海老蔵の父・十二代目市川團十郎)が亡くなってからの主人を見ていて、すごく孤独だなって感じることが多かったんです」と切り出した。「それは、家族の愛とかそういうことで埋められる孤独ではない」と言い、「明るくて前向きで常にポジティブなんですけど、そういう中に主人の孤独を感じる部分が、私自身は多くなっていたんですね」と、妻だからこそ分かるものがあったようだ。そんな中、自身が病気になり、「誰かに話したりとか、共有しきれない苦しみや悲しみ、どうしようもない思いというのを私なりに経験した中で、今2年がたって、主人が前に言っていた、私が理解できなかった考え方や心の持ち方とか感覚が、少し理解できるというか、想像できるようになってきた部分が不思議とあるんです」と言い、それを「私が病気をして、得たものの1つかな」と表現。それだけに、「もしこの病気、今私にある試練というものを乗り越えられたときに、病気をする前よりも、(海老蔵にとって)ちょっといいパートナーになれるんじゃないかなって…」と涙で声を詰まらせる麻央。「なので、すごく思うのは、役者・市川海老蔵のパートナーとして、支えられるチャンスを、神様くださいっていつも思うんです」と切実な思いを吐露した。海老蔵からは、もっと世界を広げて見なければいけないということを、思い出させられるそうで、「(病気と)戦っていく中で、前向きな心の持ちようを、すごく教えてもらってますね」という。自分とは違う"物差し"を見せてくれるそうで、「病気になる前は『もうなに訳分かんないこと言っちゃって』って思うことが結構あったんですけど(笑)」と思い出しながら、今では「本当にありがたいって思います(笑)。主人と結婚したからこそ、今私はこうやって生きてられるなって思います。そうじゃなかったら、もう心が死んじゃってたかもしれない。だからすごく感謝しています」と、最後は笑顔で海老蔵への思いを語っていた。
2017年01月10日全編独占の貴重な密着映像で市川海老蔵一家の家族の絆と夫婦の愛を描くドキュメンタリー「市川海老蔵に、ござりまする」が1月9日(月)今夜日本テレビ系でオンエアされる。元「NEWS ZERO」キャスターで現在は海老蔵さんの妻となった麻央夫人との出会い以来、海老蔵一家を追ってきた日本テレビの海老蔵取材班によるドキュメンタリー第4弾となる今回は、昨年6月の麻央さんのがん報道と記者会見、その後の試練の中でひたむきに家族を守り続ける海老蔵さん、そして家族の姿にフォーカスする。結婚以来、海老蔵さんを追い続けている密着取材班にも病を隠し続けた海老蔵さん。そのとき家族に何が起こっていたのかを新たに明らかになった事実をもとに検証。記者会見に向かう車内で「ずっと誰にも言ってなかったからね」と初めて取材班に向けて語った真実。激動の「記者会見の日」の裏側がいま明かされる。さらにこれまでカメラの前では多くを語ってこなかった海老蔵さんが、妻・麻央さんへの思いや夫婦の「絆」、家族を守るための「決意」などを番組だけに語ったロングインタビューも。そして昨年夏、子どもたちと過ごす時間を大切にしたいと願い、舞台の上とは全く違う“育メン”として親子で散歩や食事、お出かけの日々を過ごした、襲名以来初の1か月に及ぶ長期休暇の様子や、その一方で2月のUAE(アラブ首長国連邦)、3月のニューヨーク・カーネギーホールでの自主公演など、歌舞伎を文化として根付かせようと奮闘する海老蔵さんの異国の地での新たな挑戦など、海老蔵さんの2016年を多角的に取材した映像は必見。また麻央さんががん闘病を公にしてから初めてカメラの前で海老蔵さんへの思いを語る。このインタビューは麻央さん自らの提案で、1月4日、麻央さんが入院する病室で行われたもの。また番組では海老蔵さんが入院中の麻央さんをサポートする様子など夫婦の現在の日常も紹介するという。「市川海老蔵に、ござりまする」は1月9日(月)22時~日本テレビ系でオンエア。(笠緒)
2017年01月09日歌舞伎俳優の市川海老蔵が9日、自身のブログを更新。米大統領選でドナルド・トランプ氏の勝利が確実になったタイミングで、「アンビリバボー」と驚きの示した。この日、「ただいま。トランプさん優勢」「大統領選挙はトランプさんになりそうですね」などとブログで大統領選に関心を示していた海老蔵。その後、トランプ氏の勝利が確実と報じられると、テレビのニュース画面をアップし、「まじか?!トランプ大統領か!アンビリバボー」と率直な感想をつづった。そして、「とりあえずおめでとうございます」と祝福。「かしら、日本はどうなる?の方が日本人はきになるね」と続け、「もう期待するしかないですね」と今後に期待した。
2016年11月09日歌舞伎俳優・市川海老蔵主演のテレビ東京系ドラマ『石川五右衛門』(10月スタート 毎週金曜20:00~)の、京都撮影シーンがこのほど、公開された。同作は、2009年に海老蔵主演で公演が行われた新作歌舞伎『石川五右衛門』に潤色を加え、映像化。テレビ東京にで、ゴールデンタイムで連続放送の時代劇が復活するのは、8年ぶりとなる。原作・脚本は、漫画『金田一少年の事件簿』『神の雫』原作者である樹林伸が手がけた。今回公開されたのは、重要文化財に指定されている南禅寺三門の楼上に五右衛門が佇み、キセルを片手に「絶景かな、絶景かな」とセリフを披露するシーン。撮影時、周囲には観光客も多く見守っていた。海老蔵は「石川五右衛門姿で南禅寺の三門の上に立つというのは、歌舞伎俳優だったら皆一度はやりたいことでしょう。実際にベテランの方も駆け出しの若手も一度は必ずやったことがあるはずです。役者冥利に尽きるシーンでした」と、このシーンについての感動を語る。今回は2種類の衣装を身に着けたが、片方は新作歌舞伎『石川五右衛門』で使用された、白地に龍をあしらったどてら。もう一着は、12代目市川團十郎が歌舞伎で五右衛門を演じた際に着用した、紺地に金が施された伝統的な衣装となっている。
2016年06月18日11日にAbemaTVで配信された、歌舞伎俳優・市川海老蔵の12時間密着生番組『有名人1日ガチ生放送 市川海老蔵』が、視聴数125万を記録した。これは、インターネットテレビ局・AbemaTVの本開局記念特番として配信されたもので、京都で公演中の海老蔵に、11日正午から12時間にわたって完全密着。舞台『源氏物語 第二章 ~朧月夜より須磨・明石まで~』の模様に加え、その楽屋への潜入、八田亜矢子による観客や市川九團次、大谷廣松、片岡市蔵ら共演者のインタビューなどで、番組は進行した。舞台が終わると、AbemaTVを展開するサイバーエージェントの藤田晋社長と夕食。「『舞台を生中継したい』という熱い思いがあった」と振り返りながら、ネットを通じて舞台が生中継され、スマートフォンから鑑賞することもできたことで、若年層に向けての大きなアピールになったと歓喜した。途中には、妻・小林麻央からLINEでメッセージが届く一幕も。それに対して、海老蔵は「麻央見てる~?」と画面越しにデレデレしながら、メッセージを送った。海老蔵は、目標視聴数を100万と掲げていたが、配信中に見事達成。記念に、100年物で100万円するワインでお祝いしたが、放送終了時刻より30分早く解散してしまい、急きょ"市川AB蔵"ことレイザーラモンRGの配信に切り替え、視聴者からのさまざまなリクエストに「あるあるネタ」で30分間つないだ。その後、エンディングに海老蔵が再登場。配信中に約6,000件のコメントが集まったことが明かされ、最後に海老蔵が、この生配信番組の第2弾を実施することを発表した。(C)AbemaTV
2016年04月12日『あなたの「治る力」を引きだそう』(市川加代子著、あさ出版)は、著者が日ごろから行なっているという自然療法「市川式恢復(かいふく)療法」についてのガイドブック。耳慣れないかもしれませんが、市川式恢復療法の基本的な考え方は次のようになるそうです。・体に設計ミスはない・体は「治る力」を秘めている・どんな病気に対しても例外ではないつまり病気を治すのは、薬でも医者でもなく、自分自身だということ。もっと詳しくいえば、自分のなかで眠っている「治る力」を引き出すことによって、病気は治るというのです。そんな市川式恢復療法には、10種ものメリットが。■市川式恢復療法のメリット(1)知っていれば、いつでもできる使用するのは生姜や豆腐、こんにゃくなど、身近にあるものばかり。それらがあれば、昼夜を問わず行えるといいます。(2)どんな病状でも使える体調の改善、治癒が期待できるそうです。(3)害がないすべて自然のものを使用するため、副作用の心配もなし。(4)安価である基本的に、使用する野菜やサラシを買う費用だけでOK。(5)おぼえたら、小学生でも行なえる過去には、4歳で行なった子もいたのだとか。(6)体のことがよくわかる体調を観察することが必要なので、おのずと自分の体に対する理解が深まります。(7)家族、友人間で行なえば、つながりが深まる手でなでたり、さすったりするので、無理なくスキンシップができるということ。(8)実践すると治癒力が増進される体力が早く恢復するなど、予後がよくなるのだといいます。(9)自分への信頼、体へのいたわりが強くなる「治る力」を実感するほど、自分の体を信じるようになるそうです。だからこそ「大切にしよう」という気持ちも強くなり、さらに健康になることに。(10)権威や情報に振り回されず、自分で方向性を見い出せる自分で行ない、自分で治すことを体験することで、自分の判断によって、的確に体を扱うことが可能に。使い方を学ぶ必要があったり、手間ひまのかかるものもあったり、根気とやる気が必要だったりもするものの、これなら効果が期待できそうです。でも、具体的にどのようなことをするのでしょうか?■いちばんの近道は半身浴!市川式恢復療法の実践方法はさまざまですが、すべてに共通する鍵があるのだそうです。それは、体を芯から温めて、不要物を出す力を高めること。そして、なかでも著者が最初にオススメしているのが半身浴。なにも特別なものを準備する必要がなく、体の負担も軽く、それでいて血液循環をよくする効果は抜群だといいます。(1)風呂をぬるめ(38~41度)に沸かします。水位を低くするか、浴用の椅子を沈めるかして、入ったときに水位がみぞおちからへその間くらいにくるように調整します。(2)途中で飲むための水やお茶を用意し、湯船に浸かります。なお、腕は湯から出しておきましょう。(3)体が熱くなってきたら、いったん湯から上がって、下半身に水シャワーを浴び、ふたたび湯船に浸かります。これを、自分が疲れず「気持ちいい」と思える範囲で何度か繰り返します。このとき大切なのは、脱水症状を「起こさないように、マメに少しずつ水分をとること(ただし、ガブガブ飲むのはよくないそうです)。(4)大切なのは、必ず「冷」で終えること。そして最後に水シャワーを浴びるか、冷たいタオルで全身を拭きます。半身浴後も、マメに水分補給することを忘れずに。*他にも、末端を集中的に温める「手足温浴」、万能の薬効を体に送り込む「びわ療法」、体中から汗が噴き出す「全身生姜罨法(あんぽう)」など、身近にあるものを利用して、手軽に行えるメソッドがたくさん紹介されています。しかも無理なくできるものばかりなので、実践してみれば体調を快適にすることができるかもしれません。(文/書評家・印南敦史)【参考】※市川加代子(2015)『あなたの「治る力」を引きだそう』あさ出版
2016年01月20日「子供歌舞伎フェイスパック」発売記念イベントが、5日(水)、渋谷区文化総合センター大和田伝承ホールで開催され、歌舞伎役者の市川染五郎が特別ゲストで登場した。市川さんは、デザインフェイスパックシリーズの第一弾商品として、「歌舞伎フェイスパック」を考案。国内外問わず根強い人気を集め、これまでシリーズ累計約110万個を売り上げている。「歌舞伎フェイスパックをしていると、子どもも必ずやりたがる。子どもも使えるフェイスパックがあれば欲しい!」というユーザーからの声を受け、第13弾・第14弾の商品として、子供用サイズに改良した世界初の子供用フェイスパック「歌舞伎フェイスパック」と「動物フェイスパック」の2種が7日(金)より同時発売されることとなった。「小さな頃から歌舞伎ごっこが好きだった」という市川さん。子ども用サイズを見て「隈取りは本来格好よかったり、迫力があったりするものですが、子ども用サイズになるだけで可愛らしくなって嬉しいです。これをつけて歌舞伎ごっこをして欲しい」と満足げな顔を見せていた。また、同ホールで7日から9日(日)まで開催される「カブキ踊り『渋谷金王丸伝説』」に市川さんと共に出演をしている、寺子屋の子どもたちがフェイスパックをつけて登場。「可愛らしい!今からパックをしていたら、どれだけ美男美女になるんだろうね!」と市川さんも興味深々な様子だった。司会者から、子どもたち全員と見得のポーズをリクエストされると、「ちょっとリハーサルしてもいいですか」と市川さんが子どもたちに稽古をつける姿も。手の高さまで細かく指導し、見事に見得を決めた。「今日帰ったら、子どもにこのフェイスパックをつけようと思います」と笑顔で話した。「子供 歌舞伎フェイスパック」「子供 動物フェイスパック」は8月7日(金)より同時発売。(text:cinemacafe.net)
2015年08月05日叶 匠壽庵(かのうしょうじゅあん)はこのほど、市川海老蔵特別公演「源氏物語」が行われる一部会場において、市川海老蔵<干菓子<の販売を開始した。同社は歌舞伎役者・市川海老蔵氏の古典へ挑戦する姿に共感し、干菓子を創作した。古典芸能である歌舞伎をテーマにしつつ、新たな表現への幕開けという意味で、歌舞伎幕の4色の彩りを伝統の技で表現している。商品は全4種類。抹茶の持つ苦味と甘さが調和している「抹茶(緑)」、昔からある日本の食材「黒ゴマ(黒)」、甘さと辛味がバランスよく楽しめる「シナモン(茶)」、フルーティな酸味がきいた「柚子(白)」。各2~3個ずつ詰め合わせた10個入りとなっている。価格は2,000円(税別)。販売会場は、「上野学園ホール」(3月4日)、「サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)」(3月18日)、「福井市文化会館」(3月20日)、「NHK大阪ホール」(3月21~22日)、「岩手県民会館」(3月27日)など。
2015年03月04日新橋演舞場の新年の幕開けに、今回も市川海老蔵が登場。「初春花形歌舞伎」として、2009年の初演から大幅にスケールアップをした『石川五右衛門』を、2015年1月2日(金)より上演する。そこで五右衛門役の海老蔵に、今の思いを訊いた。新橋演舞場 初春花形歌舞伎 チケット情報石川五右衛門という稀代の大泥棒を題材に、『金田一少年の事件簿』の原作者である樹林伸の原案のもと、海老蔵が新作歌舞伎をつくり上げたのは平成21年8月。誰もが知る人物だが、実はこの五右衛門、史実がほとんど残っていない人物だと言う。「つまり石川五右衛門というのは、歴史が、想像がつくった人物なんですよね。だからこそ五右衛門って自由ですし、それこそ僕が彼に感じる魅力の最高の部分でもあるんです」。その五右衛門の父が実は……というのが、新作歌舞伎『石川五右衛門』における大きなポイント。しかも今回の舞台は日本だけにとどまらず、はるか中国大陸にまで及び、より壮大な物語が展開される。「前回までは“父と子の物語”でした。今回はそういった部分も含め、“友情”、さらに“恋”という歌舞伎ならではの題材を、樹林流に書いていただいた。それを五右衛門で体現出来るというのは、とても楽しみです」。また五右衛門には、古典歌舞伎『楼門五三桐』(さんもんごさんのきり)に、京都・南禅寺にある山門での「絶景かな、絶景かな」という名ぜりふがある。このせりふを海老蔵は、劇中でなんと2回も登場させると言う。「歌舞伎の『絶景かな』というのは、あくまで様式美なんですよね。でも実はそこに五右衛門の精神性が込められていて。今回はさらにその上をいく『絶景かな』をつくるべきだなと。それまでのドラマによって、見えていたはずのものが変わって見える瞬間。その2度目の『絶景かな』を、中国大陸のどこかで実現させようと思っています」。舞台機構や演出でも、よりダイナミックな作品になると意気込む海老蔵。しかしひとつ残念な事実もある。「父(十二世市川團十郎)がいないのはやっぱり惜しまれますね。でも今回は父が演じた秀吉役を、市川右近さんが勤めてくださる。相当プレッシャーには感じていらっしゃると思いますが、右近さんが今持っていらっしゃる秀吉像を真っ直ぐ演じていただくことが、一番素敵なことじゃないかと思います」。海老蔵が贈る、新年にふさわしい豪華な演目。「皆さんの2014年の埃が落ちるよう、また2015年が無病息災で過ごせるような気迫でやれればと思います」。公演は1月2日(金)から25日(日)まで。チケット発売中。取材・文:野上瑠美子
2014年12月12日2015年2月14日(土)に東京・シダックスカルチャーホールで俳優の入江甚儀と市川知宏によるファンイベント「じんとも」の開催が決定した。入江甚儀と市川知宏は、同時期にデビューを果たし、現在TVドラマや映画などで活躍する若手人気俳優。同イベントは今年の6月に初めて開催され、今回で3回目。初の1日2回公演で行なわれるこの日の公演は、バレンタインデーにちなんで第1部を『Sweet Party』、第2部を『Bitter Party』と銘打ち、『Sweet Party』では「甘い」、『Bitter Party』では「少し大人」のふたりが見られるイベントになる予定だ。同イベントのチケット一般発売は2015年1月10日(土)午前10時より。なお、一般発売に先がけてじんとも特設サイトでは先行を実施。受付は12月6日(土)昼12時から14日(日)午後11時59分まで。■じんとも~Sweet Party~(第一部)2015年2月14日(土)開場11:00 / 開演12:00会場:シダックスカルチャーホール(東京都)出演:入江甚儀 / 市川知宏料金:指定 3500円 ※来場者特典付■じんとも~Bitter Party~(第二部)2015年2月14日(土)開場15:00 / 開演16:00会場:シダックスカルチャーホール(東京都)出演:入江甚儀 / 市川知宏料金:指定 3500円 ※来場者特典付
2014年12月05日市川海老蔵が11月20日、東京・新橋演舞場の1月公演「初春花形歌舞伎」の製作発表会見を行った。新橋演舞場 初春花形歌舞伎 チケット情報上演演目は、『金田一少年の事件簿』などで知られるマンガ原作者・樹林伸がストーリー原案を手がけた『石川五右衛門』。2009年の初演時には父の故市川團十郎と共演した思い出の作品だ。「秀吉役をやってくださって、父の『父はわしじゃでな』のセリフが未だに脳裏から離れません。せがれ勧玄がゆくゆくは歌舞伎役者になった時には五右衛門を、そして私が秀吉を。いつかそんな時代が来れば」と海老蔵。今回は前回公演を下敷きにさらにスケールアップ。「前回の部分をぎゅっと凝縮して前半にまとめました。後半は五右衛門が中国大陸へとわたり、新たな伝説を築き上げる」という。海老蔵は「見せ場の『絶景かな』が2回あるかもしれない。『絶景かな』を超える『絶景かな』を同じセリフで表現したい。お正月に見るには最高の演目だと思います」と舞台をPRした。公演は1月2日(金)から25日(日)まで。チケットの一般発売は11月25日(火)午前10時より。チケットぴあではインターネット先行先着「プリセール」を11月22日(土)午前10時より実施。
2014年11月21日市川海老蔵が9月29日に都内で記者会見に出席。「市川海老蔵シンガポール公演古典への誘(いざな)い」と、「市川海老蔵特別公演『源氏物語』」の制作発表を行なった。今年の11月に行なわれるシンガポール公演は、日本文化を世界に向けて発信していく舞台「JAPAN THEATER」の一環として開催。歌舞伎以外に落語や能楽の演目も予定されており、同公演終了後も世界各地で公演を計画している。同公演最初の国としてシンガポールを選んだ理由について「ヨーロッパはイタリア、ロンドン、パリと伺わせていただいているのですが、アジアでの興行というのはこれまでそれほど考えていませんでした。ただここ最近、アジアも凄く大事だなと思うようになったんです。特に私の中では、近年のシンガポールという国の力強さが印象にあって、これからどんどん伸びていくんじゃないかと思っているんですね。そこに私も便乗しようとしたのがきっかけです」と笑いを交えてコメント。公演への意気込みについては「これまで私が行なってきた海外公演は松竹さんの力を大いにお借りしての公演だったのですが、今度のシンガポール公演はスポンサー集めなど、比較的自力に近い形で開催します。この公演が、今後日本の伝統文化が海外公演に進んでいく上でひとつの新しい形になればと思っているので、力が入っています」と意欲を見せた。また、来年2月に開催する市川海老蔵特別公演『源氏物語』は、今年の4月に京都・南座で初上演。同作は歌舞伎・オペラ・能が調和した新しい『源氏物語』として好評を博し、このたび全国での上演が決定。海老蔵は「今年4月の公演はメトロポリタンオーケストラのアンソニー・ロス・コスタンツォさんをお招きして作らせていただきましたが、今回は地方都市を回るということで、アンソニーさんではなく日本のオペラ歌手の方に歌っていただきます。日本人ならではの奥まった表現に期待しています」と話した。また、全国を周ることについては「『源氏物語』は祖父、11代目市川團十郎が人気を博した「光の君」というのを父が受け継ぎ、わたしも20歳そこそこでやらせていただいた縁のある演目。そんな『源氏物語』を、普段、歌舞伎を見に来られないような地域に住んでいる方々の所へ伺って、新しい形で見せられたらなと思っています」と語った。なお、会見の最後に記者から病気療養中の坂東三津五郎について聞かれると「凄く心配です。この前、納涼歌舞伎の時にお会いした時は元気そうだったんですが・・・。中村勘三郎さんに父(十二代目市川團十郎)という大きな柱を亡くした中、三津五郎さんは次の世代の柱なんです。元気になってもらわないと、歌舞伎界にとって困ります」と話した。「市川海老蔵シンガポール公演古典への誘(いざな)い」は11月14日(金)から16日(日)までシンガポールのマリーナベイサンズで開催、市川海老蔵特別公演「源氏物語」は2015年2月28日(土)名古屋・愛知県芸術劇場を皮切りに全43公演が行なわれる。また「JAPAN THEATER」は10月11日(土)より東京、京都でも上演される。
2014年10月02日市川由衣が大胆なベッドシーンに挑戦するなど公開前から話題の『海を感じる時』の完成披露試写会が8月25日(月)に開催。市川さんを始め、共演の池松壮亮、原作小説を手がけた中沢けい、安藤尋監督が舞台挨拶に登壇した。1978年、当時18歳の女子高生だった中沢さんが発表し「文学上の事件」と言われた「海を感じる時/水平線上にて」(講談社文芸文庫刊)を30年以上を経て映画化。充たされないままに高校時代の先輩である洋に体を差し出すヒロインの恵美子が、彼に必要とされたいと願い、寄り添いつつも反発し傷ついていくさまを繊細に描き出す。市川さんは、本作について「女優人生を懸けて挑んだ作品」と語り、完成にこぎつけたことに「感無量です」と充実感をにじませる。脚本を読んで「恵美子に惚れ込んだ」という市川さん。「最初に読んだ時はイタイ女だなと思い、女性としてそのイタさに共感しました。(ベッドシーンで)裸になるということで、悩む部分もありましたが、やらなかったら後悔する、ほかの役者がこの役をやっているのを見たくないという気持ちでした。いまやれることはやったと思います」と覚悟を覗かせる。市川さんと池松さんは初共演となった。池松さんは恵美子の気持ちに応えようとしないまま、それでも求めに応じて彼女を抱く洋という男について「みなさんにどう映るのか…?僕はすごく愛してますし、僕なんかよりずっと心がキレイで誠実な男だと思います」と評する。この言葉を受け、市川さんは池松さんについても「誠実です!」とニッコリ。「すごく魅力的でした。脚本を読んだとき、どうして恵美子はそこまで洋に惹かれたのか?と思いましたが、一緒に芝居をしていく中で『こりゃ惚れる!』と思うところがいっぱいありました(笑)。色っぽいし、寂しそうな眼をしてたり。あれは演技なのか…?」と称賛に次ぐ称賛。池松さんは慌てて「全然、寂しくないですよ!」と照れくさそうに笑みを浮かべていた。さらに、ベッドシーンの撮影について市川さんは「(池松さんが)前貼り(※局部を隠すための小道具のシート)をされてて『前貼りセンセイ』と呼ばせていただいてました」と明かし、「今日は着けてないんですか(笑)?」と撮影中もよく交わしていたという冗談交じりの問答を再現。池松さんも「今日は着けてないです(笑)」と返し、会場は笑いに包まれたが、市川さんは「緊張しましたが、そういう会話で和みました」と笑顔で感謝の思いを口にしていた。『海を感じる時』は9月13日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:海を感じる時 2014年9月13日よりテアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2014「海を感じる時」製作委員会
2014年08月25日