歌舞伎俳優の市川海老蔵(いちかわ・えびぞう)さんが、2020年6月3日に公式YouTubeチャンネル『EBIZO TV 市川團十郎 白猿』を開設。初回は息子の勸玄(かんげん)くんによる質問コーナーが行われ、ファンを喜ばせています。市川海老蔵、息子からの質問に「素晴らしいね!」動画では早速、長男の勸玄くんが登場。『パパに質問コーナー』と題し、自分で考えてきた質問を父親に次々とぶつけていきます。市川海老蔵ついにYouTube始めます!「毎日ジムに行きますか?」「何を食べたら強くなれるの?」など、さまざまなことを質問する勸玄くん。そんな息子の一生懸命な姿に、市川海老蔵さんは時折「素晴らしいね」と感心し、一つひとつ丁寧に質問に答えていきます。親子の微笑ましい様子を見たファンは「癒されました」「YouTube開設、嬉しいです」と大歓喜。「これからも見ます!」「チャンネル登録しました」といった声も寄せられています。・カンカン(勸玄くん)の質問、すごいですね!初回からクオリティが高い。・すぐさま登録させていただきました!これからも頑張ってくださいね。・親子のやりとりにほっこりしました。気付いたら、自分の顔がニヤけてた。市川海老蔵さんは同チャンネルの今後について、子供たちからのインタビューや歌舞伎、トレーニング、食生活などの情報を発信したいと話しています。これからの投稿にも期待ですね!市川海老蔵が『小林麻耶と再婚』というウワサは嘘!?息子と娘がインスタに登場小林麻央のブログ『KOKORO.』から闘病生活を振り返る姉・小林麻耶が語った想いとは[文・構成/grape編集部]
2020年06月05日今年5月に市川團十郎白猿の襲名を控えた市川海老蔵が、1月31日(金)から3月1日(日)まで各地巡業で特別公演を行う。演目は『羽衣』と『勧進帳』。『勧進帳』は、七世市川團十郎が市川宗家(成田屋)のお家芸として選定した18演目「歌舞伎十八番」の内の一つで、天保11(1840)年3月に江戸河原崎座で初演。これを九世團十郎が洗練し、今日では歌舞伎屈指の人気演目となっている。物語は平安末期、壇ノ浦で平家を滅ぼすのに寄与した源義経だったが、その後生じた兄頼朝との不和を修復できぬまま、弁慶ら家来とともに都を落ち延びるところから始まる。山伏姿に身をやつして奥州を目指す途中、安宅(あたか)の関に差しかかるが、既に義経一行が山伏姿で逃げているとの情報があり、関守の富樫左衛門が通行を許さない。「東大寺再建の勧進(寄付金集め)のため」と目的を偽ると、「それならば、勧進帳(寄付募集の趣意や必要な金品・材料が書いてあるもの)があるはず」と迫られる。そこで弁慶が白紙の巻物を勧進帳として読み上げるシーンが有名だ。その後も富樫は弁慶に対し、仏法の心得がある真の山伏か確かめようと質問攻めにする。この「山伏問答」や、弁慶が豪快に花道を駆け抜ける「飛び六方」など、みどころ満載で最初から最後まで飽きることがない。能の『安宅』を基につくられているため、舞台は能楽堂を模し、背景は鏡板さながら松の大樹。「松羽目物(まつばめもの)」と呼ばれる様式美にも注目だ。囃子方がひな壇に揃って演奏する音楽も格調高く、心地よい。弁慶を演じる海老蔵は、これが海老蔵として最後の『勧進帳』となる。富樫は市川右團次。義経は中村児太郎が初役で勤める。その児太郎が天女の役の『羽衣』も能の同名作を舞踊化した作品で、駿河の国(今の静岡県)三保の松原に残る羽衣伝説が題材だ。浜辺の松に掛けられた美しい羽衣を見つけた猟師がこれを家宝に持ち帰ろうとすると、持主である天女が姿を現し返してほしいと願う。返してもらった羽衣を身にまとって優雅に舞う天女の幻想的な美しさ、能につながる幽玄な世界を、成長目覚ましい若手女方の児太郎がどこまで表現できるか楽しみだ。巡業先は、1月31日(金)から2月2日(日)まで名古屋・御園座、2月8日(土)・9日(日)に石川県こまつ芸術劇場 うらら 大ホール、2月10日(月)に石川・金沢歌劇座、2月14日(金)から23日(日・祝)まで京都・南座、2月26日(水)から3月1日(日)まで福岡・博多座の計5か所。いずれも上記2演目と、演者による「挨拶」がある。文:仲野マリ
2020年01月30日平成3年に哲学者の梅原猛と市川猿翁(当時は三代目猿之助)が創り上げた伝説のスーパー歌舞伎『オグリ』。その伝説の作品が、スーパー歌舞伎II(セカンド)『新版 オグリ』として生まれ変わる。来年の博多座(福岡)、南座(京都)公演に向けた取材会に市川猿之助(四代目)と中村隼人が出席し、意気込みを語った。【チケット情報はこちら】猿之助は、遠方地域から来場する観客にも配慮しつつ、東京公演よりも「時間を短縮します」と宣言。と言っても、もちろん無理やり削るわけではなく「(東京で)2か月やって、ここはいらない、ここは増やしたいというところが見えてきました。初演は“あれもやりたい”“これもやりたい”といろいろ詰め込むけど、今度は凝縮していきます」とより洗練した『オグリ』を見せるべく意気込む。束縛を嫌い、心のままに生きる小栗判官が、地獄や現世を渡り歩くさまを描く本作。伯父の手による、もはや“伝説”と化している舞台と比較されることになるが猿之助は「こだわりは“前作にとらわれないこと”。過去って美化されがちだけど、“昔はよかった”という言葉は気にしないように」と独自の世界の構築に自信をのぞかせる。猿之助、隼人が小栗判官と遊行上人を交互に演じるが、互いの小栗判官の印象を尋ねると、猿之助は「等身大の飛ぶ鳥を落とす勢いのある若さが(役と)重なる」と隼人を称賛。一方、隼人は「猿之助兄さんの小栗判官を見て、自分にはまだまだ及ばないと感じるのは、人々の心を煽り立て、幸福をかき乱し、リーダーシップをとって、考えの違う人も変えてしまうようなところにあるんだと思います」と、そのカリスマ性を改めて感じている様子。物語について、隼人が作品中でスマホが出てくることに触れ「誹謗中傷をする人たちって相手がどうなるかって考えずにやることが多いですよね。これは現代のネット社会を描いているのかなと。直接手を下さなくてもそうなるツールを持っている事に、何かを感じてもらえたら」と語る。一方、猿之助は「この作品では、本当に今の生き方でいいんですか? あなたは今、本当に幸せ?と問いかけている」と語った。取材会では猿之助が、九州から来た記者に博多のなじみの店の名をあげつつ「いま、街の賑わいはどうですか?」と逆質問するひと幕も。「(自身の公演をいい流れに)つなげられたら」と語るなど、自身の公演や歌舞伎だけにとらわれず、福岡、そして九州のエンターテイメント全体を盛り上げていこうとする強い気持ちを感じさせた。福岡公演は、2月4日(火)から25日(火) まで博多座で上演。チケット発売は12月14日(土)、プレリザーブは12月12日(木)11:00まで受付中。その他、京都公演は12月13日(金)発売。
2019年12月11日梅原猛と市川猿翁が平成3年(1991年)につくり上げ、演劇界に新風を巻き起こした伝説のスーパー歌舞伎『オグリ』。令和元年の今年、スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)『新版 オグリ』として装いも新たに上演される。注目は、市川猿之助・中村隼人の二役交互出演だ。芸の引き出しが豊富な猿之助が、猿翁の築いた『オグリ』の世界観を熟知した上で自らの構想をどのように展開するのか、その猿之助により主演に指名された若手・隼人が、旬の勢いでどこまで猿之助に肉薄できるのか?競演によってそれぞれの魅力が浮き彫りになるだろう。前作のスーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』は動員40万人を超える大ヒットとなった。今回も各ジャンルから精鋭のクリエイティブスタッフが集結している。脚本は『八犬伝』や『カグヤー新竹取物語ー』などのスーパー歌舞伎を手がけた横内謙介、演出は「木ノ下歌舞伎」で多くの古典歌舞伎を新解釈で換骨奪胎させている杉原邦生。客席左右同時の両宙乗りのスペクタルな演出も楽しみの一つだ。キャストも歌舞伎俳優以外から多数起用。『ワンピース』で活躍した浅野和之や下村青のほか、蜷川演劇でおなじみの高橋洋やベテラン俳優・石橋正次の初参加も注目を集めている。物語は、武芸学問に通じた美貌の若者・藤原正清(後に小栗判官=オグリ、市川猿之助・中村隼人のWキャスト)が、「なんでも手に入る」勘違いから地獄に落とされ、逆に「持たざる者」として現世に送り返され生き直すという構成。輿入れ行列から奪取した照手姫(坂東新悟)と強く惹かれ合い夫婦となることを誓ったものの、姫の父に拒否されてオグリは殺されてしまうのだった。顔も手足も重い病に侵された姿で生き返ったオグリは、遊行上人(市川猿之助・中村隼人のWキャスト)の導きで善意の人が曳く土車に乗り、熊野を目指す。道中偶然にも照手姫と再会するが、姫はオグリに気づかない……。一見奇想天外なオグリと姫の人生に、恵まれ過ぎる現代の若者たちの、本当の自由や幸せを探し続ける満たされない思いを重ねていくという。衣裳などにもストリートファッションを取り入れるとか。江戸時代の庶民なら誰もが知っていたという説経節「小栗判官ストーリー」が、現代の若者の物語としてどのように展開していくのか楽しみだ。公演は10月6日から11月25日まで東京・新橋演舞場、来年2月に福岡・博多座、3月に京都・南座で上演される。文:仲野マリ
2019年10月06日7月19日、急性咽頭炎のために歌舞伎座「七月大歌舞伎」の舞台を休演していた市川海老蔵(41)が復帰した。18日に松竹株式会社の公式サイトが、「市川海老蔵が復帰し、昼の部、夜の部ともに、通常通りの配役にて上演いたします」と発表した。本舞台は長男の堀越勸玄くん(6)との共演舞台。海老蔵が休演中も、勸玄くんは一人で舞台に立った。誰もが心配していた海老蔵の復帰に、歓喜の声があがった。《舞台復帰おめでとうございます 皆で素晴らしいお舞台 えいえいおー》《ひさしぶりに白塗りのお顔見れた 嬉しいです》《海老蔵さんお帰りなさい。適度な緊張感に包まれて楽しんでください》15日に海老蔵は、声が出なくなったことを理由に舞台を急遽休演した。その後、急性咽頭炎と病名が判明。18日に昼の部から復帰する予定だったが、病状が回復せず延期になった。17日のブログでは、《誠に申し訳ございませんが、あと一日。あと一日。お休みさせていただきます。誠に申し訳ありません。私自身の心は焦りと悔しさと行き場のない気持ちが交錯しています。が、お医者さんの意見に添いそれを理解しそうさせて頂くことにしました》とつづった。このように海老蔵は、ファンや関係者の気持ちを慮って体調の経過をこまやかにブログで報告している。19日に更新したブログでは《よろしくお願いします。みんなからはもっと休んで良いのだよと優しい言葉もらいます。有難い》と感謝の気持ちとともに、復帰の意欲をみせた。いっぽうで、依然として海老蔵を心配する声もあがっている。《無理してませんか、きっと申し訳ないという気持ちが高く少し頑張って出てませんか》《もっとゆっくり休んでいただきたい。でも、舞台の成功を心から祈っております》《もっと休んでいいんだよー 海老蔵さん責任感半端ないって》さらに歌舞伎役者の片岡孝太郎(51)も、19日に更新したブログで海老蔵を心配する気持ちをつづった。《早くないかなぁ、彼は人一倍身体や食事に気を使うにんげんですが今回の配役、本当に大変です。勿論ご自身で決めた事ですが、せめて明日から数日は夜の部だけにして頂けたらと勝手に心配しています》本公演は28日の千穐楽まで続く。一日も早く全快になることを祈るばかりだ。
2019年07月19日1月14日、歌舞伎俳優の市川海老蔵(41)が、東京・歌舞伎座で会見を行った。そこで、’20年に「市川團十郎」を十三代目として襲名することを発表した。また長男の堀越勸玄くん(5)が、八代目「市川新之助」を襲名することを発表。”親子W襲名”を知らせる会見を終え、海老蔵がブログで心境を告白した。会見では、「歌舞伎界におきまして大きな名跡でございます。この上は己の命の限り、懸命に歌舞伎に生きてまいりたい所存でございます」と語った。また、勸玄君は「このたび、父も名乗っておりました市川新之助の名跡を八代目として相続いたします。どうぞよろしくお願いいたします」とあいさつした。海老蔵は会見終了後、『なんとか』と題したブログを更新。「発表、なんとか、無事に終わりました」と発表を終えたことを報告。続いて「皆様ありがとう御座います。そしてよろしくお願い致します」と呼びかけた。また、朝の情報番組では生放送で会見を放送され、海老蔵は各番組の会見画像をキャプチャーし、ブログに投稿していた。これには1万5千を超えるいいね!と700を近いコメントが寄せられた。ファンは「襲名発表おめでとうございます」「麻央さんも喜んでるでしょう」という祝福のコメントや、「カンカンて呼べないくらい素敵なご挨拶でした」「かんかんとても凛々しく堂々としていて涙が出てきてしまいました」と勸玄くんへの称賛の声もみられた。
2019年01月14日女優の市川紗椰(31)が、ロックバンド“BST”を絶賛したことでなぜか炎上している。マニアックに趣味を突き詰めることで知られる市川。『週刊プレイボーイ』では「ライクの森」と題したコラムを連載中だ。11月26日号のコラムでは“BST”というロックバンドの魅力を熱弁。『市川紗椰が語る“BST”の魅力「韓流アイドルグループの陰に隠れている不運なバンドです」』というタイトルでヤフーニュースにも配信された。すると、コメント欄が荒れ模様となってしまったのだ。《被爆者を嘲笑する原爆Tシャツ。日本人として絶対に許せません。ファンの若い人達は少しは歴史を学んでみたら如何かと思います》《原爆を肯定する様なTシャツを、平気で意図的に着ていた事が問題である。日本人としては到底容認出来る行為ではない》コメント欄には韓国のアイドルグループ“BTS”への非難が並んだが、市川が絶賛したのは‘60~70年代に活躍したアメリカのロックバンド“Blood,Sweat&Tears”。略して“BST”だ。コラムでも市川自身が「防弾少年団という韓流アイドルグループの曲で同名のタイトルのものがある」「しかも、防弾少年団の略称が『BTS』だったりもするので、かなりややこしい」と、BSTとBTSが紛らわしいことも説明している。コメント欄では《かわいそうなくらいみんな勘違いしている…こっぱずかしい…》《記事を読まないでコメントしてる人多すぎ》と苦言を呈する声も上がっていた。
2018年11月24日現在公開中のシネマ歌舞伎『東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帖』の公開記念「父の日」舞台あいさつが17日、東京・東銀座の東劇で行われ、市川染五郎、市川團子が出席した。シネマ歌舞伎『東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帖』の公開記念「父の日」舞台あいさつに出席した市川團子、市川染五郎(左から)歌舞伎の舞台を撮影し、映画館で楽しむ"シネマ歌舞伎"の最新作となる本作は、染五郎は父の市川染五郎(現・松本幸四郎)と、團子は父・市川中車(香川照之)とそれぞれの親子が共演を果たした話題作で、歌舞伎座で大事件に巻き込まれた弥次郎兵衛(市川染五郎※現・松本幸四郎)と喜多八(市川猿之助)のコンビが奇想天外な謎に挑む、というストーリーだ。舞台あいさつには松本幸四郎の息子・市川染五郎と香川照之の息子である市川團子が登壇。父の日ということで、父のことを「変」という一言で表現した市川染五郎は「変な人ですよ。ポテトチップスを野菜のように食べて。もう数え切れませんね」と苦笑いを浮かべれば、香川照之について「昆虫の心を理解している」とフリップに書き記した市川團子は「家に入って手を洗うじゃないですか。洗面所に昆虫の本が置いてあるんです。リビングにも昆虫のものが置いてあったり台所にもあって、ずっと昆虫ばっかり見ていてお父さんのことが思い浮かびません」と明かして会場の笑いを誘った。そんな彼らはそれぞれの父と同舞台で共演している。市川染五郎が「父は挑戦という言葉が似合う役者。代々挑戦している家なので、それを引き継いですごいなと思いました」と語り、同舞台で父・香川照之と初共演を果たした市川團子も「その時の芝居を見て、すごいと思いました。それに最近は『ゆれる』という映画を見て、感情を露わにしてすごい演技をしているなと思いました」と香川の演技を絶賛した。夏芝居の風物詩として好評を博してきている『東海道中膝栗毛』。同シリーズの最新作が今年の夏も上演されるが、今年は歌舞伎座で松本幸四郎、市川染五郎、市川中車、市川團子の4人が同時に歌舞伎座史上初めての宙乗りにチャレンジする。市川染五郎は「去年父がしているところを見て、2人(市川團子と)で近い内にしたいねと話していたので、すごくうれしいです」と笑顔を見せれば、宙乗り自体初めてとなる市川團子も「宙乗りは憧れだったので、それを早い歳でやらせてもらってありがたく思っています」と夏の公演が待ち遠しい様子だった。
2018年06月18日6月の博多座は、九代目松本幸四郎改め二代目松本白鸚、七代目市川染五郎改め十代目松本幸四郎の親子襲名披露興行。坂田藤十郎、中村梅玉、片岡仁左衛門ら華やかな面々が色を添え、歌舞伎の歴史に残る貴重な名舞台となりそうだ。開幕を前に、松本白鸚、松本幸四郎が公演に対する思いを語った。【チケット情報はこちら】「1月、2月の東京・歌舞伎座で私と息子と孫の三人で襲名をさせて頂きました。37年前に私が松本幸四郎を襲名させて頂いた時も三代襲名でしたが、今回も本当に奇跡のようなこと。歌舞伎を愛してくださる皆様が起こしてくださった“奇跡”。博多座では私と息子の襲名興行となりますが、その思いをしっかり受け止めて伺いたいです」と、笑顔で抱負を語ってくれた松本白鸚。続いて松本幸四郎は「十代目松本幸四郎を襲名させて頂きました。幸四郎という名前を父から譲られ、許されるということは本当に嬉しいこと。父の背中を追い続けるのは変わりませんが『松本幸四郎は僕だ』という思いで、さらに精進したいと思います。母が博多出身なので、博多は私にとって第2の故郷。その場所で襲名興行ができるのは本当に嬉しいです」と挨拶した。親が子に、子が孫に、それぞれ慣れ親しんだ名前を譲る。襲名とはやはり特別なものだ。父・白鸚は「今回の昼の部でも上演する『伊達の十役』の政岡を、染五郎が演じていた時に見事だと感心しました。そして『染五郎』という器から芸があふれ出ているなと。そこで器を『幸四郎』に変えれば、新たな芸を詰め込めるのではないかと思ったんです」、息子・幸四郎は「前回の襲名とは違い、今回は息子が同時に『市川染五郎』を襲名します。昨日まで自分が名乗っていた名前を別の人物が名乗るというのは、私にとって初めての経験で、自分が『幸四郎』になったという事をより強く実感させてもらってます。息子も子役から大人の役への変化の時期ですし、本当に新たなスタートですね」と、それぞれの思いを語ってくれた。昼の部で幸四郎は、2015年二月花形歌舞伎で好評を博した『伊達の十役』を勤める。市川猿翁(三代目猿之助)が復活させた、立ち回りあり、宙乗りありの大スペクタル劇。40回以上の早替りを幸四郎が魅せる十役の演じ分けや、今回は特別に三浦屋女房を三浦屋亭主に変え、白鸚が演じるというのも見どころだ。夜の部では「毎日踊っていたいと思えるぐらい好き」という舞踊の大曲『春興鏡獅子』を踊る。白鸚は夜の部の『魚屋宗五郎』を演じる。「襲名であることも、高麗屋の芸を披露することも大事だけれど、やはり一番はお客様に喜んでいただける演目であること。世話物の(独特の) “間”が非常に難しく、かつ面白い。他の演目ももちろんですが、『魚屋宗五郎』が一番面白かったと思わせますよ(笑)」。6月2日(土)から26日(火)まで福岡・博多座で上演。チケットは発売中。5月30日(水)には恒例の船乗り込みも行なわれる。
2018年05月22日歌舞伎俳優の市川海老蔵(40)がブログを更新。シンガー・ソングライターのさだまさし(65)からバレンタインに贈り物が届いたことを報告し話題となっている。 海老蔵は2月11日にブログを更新。昨年6月に亡くなった妻・麻央さんが2017年2月13日に投稿したブログについて触れた。麻央さんが綴っていたのは、さだからバラの花束をもらったという思い出。海老蔵はブログで、バレンタインデーに男性から花束を渡すことについて「わたしが麻央にしてあげられなかった事です」とさだに対して感謝の気持ちを述べた。 15日に「さださん」と題した記事では、「私の家にバレンタインに花束が届いた最初は何方からかは分かりませんでした」とし、ピンクのバラの花束の写真を投稿。その後、「さだまさしさんからでした」と贈り主を明かした。 「麻央と同じ花だ…」と涙ながらに花束に顔をうずめている写真をアップし、「あーーーありがとうございます。ありがとうございます涙」と感謝の気持ちを伝えた。 これに対し「さだまさしさん……言葉になりません。凄いなみだしました。海老蔵さん素敵ですよね」「さださん素敵過ぎます 昨年は麻央さんを励まし、今年は海老蔵さんを励まし、なんて素敵な方なのでしょう」とさだへの称賛の声のコメントが寄せられている。
2018年02月16日「『宙乗り』では万全の安全対策をおこなっています。専用のX線機器を使って、ワイヤーに破損がないかをチェックします。さらに本番で飛ぶ役者が釣り上げられる前に、スタッフや門下の役者が実際に試しています。今回は成田屋門下の市川升一さんと、市川福之助くんが試したようですね」(歌舞伎関係者) 史上最年少で親子宙乗りに挑んだ勸玄くん(4)。「七月大歌舞伎」の初日となった7月3日、父・市川海老蔵(39)の腕に抱かれて、勸玄くんは見事に東京・歌舞伎座の宙を舞った。 「いくら父親に抱かれているとはいえ、地上10メートルの高さに釣り上げられるのは。4歳の勸玄くんにとって恐ろしいことだったと思います。でも、表情は固かったものの、観客に手を振る余裕までありました。さすが、未来の團十郎。初宙乗りは大成功といって、よかったのではないでしょうか」(歌舞伎関係者) 今でこそ、当たり前のようにおこなわれている宙乗り。だが、一時は邪道といわれた時期もあった。 「宙乗りはもともと江戸時代からおこなわれていました。その当時は縄で役者を釣り上げる原始的なもので、事故も多かったそうです。明治期に歌舞伎が日本の伝統芸能として認められるにつれて、宙乗りは“曲芸”などといわれて廃れてしまいます。現代の歌舞伎に宙乗りを復活させた最大の功労者は二代目市川猿翁(77)です。猿之助時代の1968年、『義経千本桜』に宙乗りの演出を加えて、大人気となりました。歌舞伎界からは邪道だとか、サーカスだ、などの批判も出ましたが、あまりの人気を無視できず、他の役者も取り入れるようになりました」(前出・歌舞伎関係者) 一方で、華やかな演出に頼らず、“芸”を磨くべきだという声は根強い。海老蔵の父・十二代目市川團十郎さん(享年66)は、自著のなかで「電気の力を借りて現実に体を浮かせる方法より、自分のエネルギーでみごとに表現してみせる方向を模索しなければならない」(『團十郎の歌舞伎案内』(PHP新書)より)と書いている。 「もちろん海老蔵さんもそれを重々承知でしょう。でも、勸玄くんはまだ役者の道を踏み出したばかりです。これから厳しい修行で芸を磨いていくことになります。今回の宙乗りで見せた“度胸”があれば、お父さまやおじいさまのような立派な役者になれるでしょう」 勸玄くんの歌舞伎道は始まったばかりだ。
2017年07月05日松本幸四郎、中村吉右衛門、片岡仁左衛門、市川左團次、片岡秀太郎、中村歌六、中村雀右衛門、中村又五郎、尾上松緑、市川猿之助、尾上松也らが出演する歌舞伎座「六月大歌舞伎」。昼の部は『名月八幡祭(めいげつはちまんまつり)』『浮世風呂(うきよぶろ)』『御所桜堀川夜討(ごしょざくらほりかわようち)弁慶上使』、夜の部は『鎌倉三代記(かまくらさんだいき)』『曽我綉侠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ)御所五郎蔵』『一本刀土俵入(いっぽんがたなどひょういり)』が上演される。歌舞伎座六月大歌舞伎 チケット情報今回、『名月八幡祭』の船頭三次、『浮世風呂』の三助政吉、『一本刀土俵入』のお蔦を演じる猿之助に話を聞いた。四代目市川猿之助の襲名披露公演「松竹大歌舞伎」(2014年)以来、お蔦を演じる猿之助。「(お蔦は)好きな役なので、『一本刀土俵入』ができることが嬉しい」と語り、今回「高麗屋のおじさん(幸四郎)とできるってことが嬉しい。もうすぐお名前変わられちゃうから」(幸四郎は2018年に二代目松本白鸚を襲名)と感慨深げに話す。大阪公演(2001年)での七世芝翫のお蔦を見ていた猿之助に芝翫のお蔦の魅力を尋ねると「薄情なところがいいでしょ。親切だけど情があっちゃダメな役だから。それがだんだん時代が変わって、わが身の不幸さと茂兵衛を重ね合わせちゃってそこに情が移って…っていうのは現代的な解釈。片方は全く覚えてないのに、片方はそれを一生覚えてて恩返しするっていうのが大事なとこ」と改めて解説した。『名月八幡祭』は初役となるが「(縮屋新助を演じるのが)松緑さんだから、ぜひ出たいと思って」と笑顔。初役に対して「この前、(三次を演じた事がある)竹三郎さんが、四世菊次郎さんから言われた小道具の扱いとかそういうポイントを教えてくれた」と明かす。歌舞伎座では約16年ぶりとなる『浮世風呂』は「この時期のものだからね。ちょっと季節感を出そうと思って」と猿之助の提案だったそう。なめくじ役をかつては自身も演じており「なめくじはいい役ですよ。本当は僕はなめくじのほうがいいんだけど、やっぱり主役の三助をやらなきゃいけない」と笑う。取材後、「あっという間に6月ですよ!」と猿之助。5月には大阪松竹座公演で宙乗り通算1000回を達成し、10、11月にはスーパー歌舞伎II『ワンピース』と続く。「六月大歌舞伎」ではどのような姿をみせてくれるのか期待が高まる。公演は、6月2日(金)から26日(月)まで東京・歌舞伎座にて。チケットは発売中。取材・文:中川實穗
2017年05月16日歌手で女優の神田沙也加さんと、俳優の村田充さんの結婚が報じられ話題となっています。1980年代を代表するアイドル歌手であった松田聖子さんと、俳優の神田正輝さんとのあいだに生まれた神田さんですが、大ヒット映画『アナと雪の女王』でアナ役の日本語吹替えを演じるなど、 女優としても高く評価されています。「松田聖子の娘」という肩書きがなくとも、十分に芸能界で活躍できていると言えるでしょう。二世タレントというと、親の七光りでテレビに出ているという見方をされることもありますが、芸能界には自分の実力で売れている人も少なくありません。そこで、パピマミ読者のみなさまに「親の名前を出さなくても売れたと思う二世タレントは?」 というアンケートを実施しましたので、その結果をランキング形式で発表したいと思います!●親の名前を出さなくても売れたと思う二世タレントは?・1位:宇多田ヒカル……58%(119人)・2位:香川照之……9%(18人)・3位:ワンオクTaka……8%(17人)・4位:杏……7%(15人)・同率5位:神田沙也加……3%(7人)・同率5位:松たか子……3%(7人)・同率5位:松田翔太……3%(7人)・8位:佐藤浩市……3%(6人)・9位:森山直太朗……2%(5人)・10位:すみれ……1%(2人)※11位以下は省略※有効回答者数:206人/集計期間:2017年5月1日〜2017年5月3日(パピマミ調べ)●第1位:宇多田ヒカル最も多くの票を獲得したのは『宇多田ヒカル』さんで、58%(119人)でした。『間違いなく実力で売れた人!親を完全に超えてると言えるのはこの人ぐらいじゃないですか?』(30代女性/アパレル)『まず二世タレントだということを知らなかった。日本を代表するアーティストだと思います!』(20代女性/大学生)2016年は8年ぶりとなるアルバムが爆発的なヒットを記録し、紅白歌合戦にも初出場を果たした宇多田ヒカルさん。15歳のときに発売した『Automatic』 は社会現象にもなり、一気に人気アーティストとなりました。母親は同じく日本を代表する演歌歌手であった藤圭子さんですが、宇多田さんが二世タレントということを知らなかったという人も少なくないでしょう。音楽プロデューサーの小室哲哉さんが「引退を考えた」というほどの才能を持ち、その自由奔放な言動から世間に衝撃を与え続けています。まぎれもなく“親の名前を出さなくても売れた人”だと言えるのではないでしょうか。●第2位:香川照之2位にランクインしたのは『香川照之』さんで、9%(18人)でした。『もう立派な俳優さんですよね。大御所と言ってもいいぐらい。この人が出ている作品は見たいと思うものが多いですね』(40代女性/主婦)『大好きな俳優さんです!歌舞伎俳優をやるってなるまでは二世だと知りませんでした』(30代女性/事務)歌舞伎役者・二代目市川猿翁さんと元宝塚の主演娘役で女優の浜木綿子さんを両親に持つ香川照之さん。デビュー当時は両親の名前が注目されることに良い思いをしなかったこともあったようですが、今では数えきれないほどの賞を受賞し、日本を代表する俳優 として活躍しています。大ヒットしたドラマ『半沢直樹』にも出演し、土下座シーンを覚えている人も多いでしょう。また、熱狂的なボクシングファン でもあり、熱い解説を見せることもあるなどマルチなところも。歌舞伎の世界でも新たな姿を見せてほしいものですね。●第3位:ワンオクTaka3位にランクインしたのは、ロックバンドONE OK ROCKの『Taka』さんで、8%(17人)でした。『今一番ノってるバンドでしょう。世界をまたにかけて活躍できるということは、親の七光りがあってもできることじゃありませんよね』(30代男性/営業)『大好きです!確かに両親はスゴい人だと思うけど、別のジャンルで結果を残してるわけですからね。実力はあると思いますよ』(30代女性/自営業)歌手の森進一さん、森昌子さん夫妻の長男としてうまれたTakaさん。世界的な人気を誇るロックバンド『ONE OK ROCK』でボーカルを務め活躍するTakaさんですが、実はジャニーズ事務所に所属していたことがあり、『NEWS』結成時のメンバー9人のうちの1人 でもありました。その後NEWSは脱退してしまいますが、今では多くの楽曲で作詞・作曲を手掛けるなどその実力は疑うところがありません。ONE OK ROCKへは、猛烈な勧誘を受けての加入だったということですが、もしアイドルとして活動を続けていたら今のバンドの活躍はなかったと言えるでしょう。これからの活動が注目されるアーティストのひとりです。----------いかがでしたか?ランキングの中には、デビュー当時は親の人気にあやかっていた人もいるかもしれませんが、今ではしっかりと結果を残している人ばかりです。「親よりも活躍してやる!」というのが、良い意味でモチベーションとなることもあるはず。今後も親子一緒に注目していきたいものですね。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜11位)】親の名前を出さなくても売れたと思う二世タレントは?()●文/ぶるーす(芸能ライター)●モデル/SAYA
2017年05月04日歌舞伎俳優の市川海老蔵(39)が15日、ブログを更新し、妻で乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央(34)にフットマッサージャーをプレゼントしたことを明かした。また、前日の14日には麻央へホワイトデーとして胡蝶蘭を贈っており、ファンの間で感動を呼んでいる。 15日付けのブログで海老蔵は「まおへ頼んでおいたんですが、ようやく」とフットマッサージャーが届いたことを報告。「ベイマックス似のマッサージ機気に入ってもらえたら嬉しいのですが」と麻央の反応に期待を寄せた。 一方、麻央も前日の14日にブログを更新。「こんなに綺麗な胡蝶蘭を主人が飾ってくれました。贅沢すぎるホワイトデーです」と胡蝶蘭の写真を公開し、「3月は、ひなまつり結婚記念日息子の誕生日とお祝いづくしですが、ホワイトデーも、うれしい今日でした」と喜びを綴っている。 ふたりのブログには読者から「素敵な贈り物に感動」「優しい旦那様」「愛がこもってますね」とコメントが寄せられている。
2017年03月15日歌舞伎役者の市川海老蔵(39)が7日、自身のブログを更新。妻で乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央(34)と一緒に朝食を食べたことを報告し「嬉しいです」と幸せを噛みしめた。 『いいじかん』というタイトルで更新された記事では「まおと話しながらストレッチ。(中略)まおの今日みた夢が爆笑でした」と夫婦でゆったりとした時間を過ごした様子。 つづけて、いっぱいの小鉢料理と鍋の写真を公開し、「今日は並んで朝ごはん。嬉しいです。ありがとうございます」と喜びを綴った。 ブログの読者からは「麻央さんの体調が良さそうで安心した」「素敵な時間ですね!」とコメントが寄せられている。
2017年03月07日歌舞伎俳優の市川海老蔵が、9日に放送された日本テレビ系特番『市川海老蔵に、ござりまする。』の密着取材を受け、妻・小林麻央の病状について「今だから言えるけど、今年の夏は本当に無理だと思っていた」と覚悟していたことを、昨年10月に明かしていた。現在乳がんで闘病中の麻央は、この時、局所コントロールのための手術を実施。当時、取材を受けた海老蔵は「言っちゃえば絶対に治らないレベルの病気だった。早かったら今年(2016年)の3・4・5月でたぶんダメだった。なんとか綱もないようなところを渡ってきて、まさか手術できるとは思わなかった」と、奇跡の回復で手術を受けることができたと強調した。ただ、「ここから普通のガン(患者)の人としての戦いが始まるという感じ」と、長い戦いへの心構えも持ち合わせていた。同番組では、昨年6月に麻央の乳がん公表した海老蔵が、記者会見場に向かう車の中にも密着し、「(麻央に)『ごめんね』って言われたけど、関係ないよね」と語る場面も。会見場の控室では「麻央と子供のことが心配だよね。そこなんだよね…」と、公表することへの懸念を漏らしていた。それでも、2週間後に長野・志賀高原へ子供たちと訪れた際には「あの会見を開いて、私自身が変わったかな。麻央も集中できるし、私自身も堂々としていられる」と前向きに捉える姿があった。一方で、長女の麗禾(れいか)ちゃんは状況を理解しており、「清算できない悲しさ」があるという海老蔵。「何もないときに『ママはいつ帰ってくるの?』って泣いてたりするんで、抱きしめて『ごめんね』って言うしかないですよね。そしてずっと抱っこしていると、彼女の方が僕よりも大人なんで、パパが気を使っちゃってるなって理解して、落ち着くわけですね」と、苦しい胸の内を紛らわせるかのように、笑顔で語っていた。
2017年01月10日全編独占の貴重な密着映像で市川海老蔵一家の家族の絆と夫婦の愛を描くドキュメンタリー「市川海老蔵に、ござりまする」が1月9日(月)今夜日本テレビ系でオンエアされる。元「NEWS ZERO」キャスターで現在は海老蔵さんの妻となった麻央夫人との出会い以来、海老蔵一家を追ってきた日本テレビの海老蔵取材班によるドキュメンタリー第4弾となる今回は、昨年6月の麻央さんのがん報道と記者会見、その後の試練の中でひたむきに家族を守り続ける海老蔵さん、そして家族の姿にフォーカスする。結婚以来、海老蔵さんを追い続けている密着取材班にも病を隠し続けた海老蔵さん。そのとき家族に何が起こっていたのかを新たに明らかになった事実をもとに検証。記者会見に向かう車内で「ずっと誰にも言ってなかったからね」と初めて取材班に向けて語った真実。激動の「記者会見の日」の裏側がいま明かされる。さらにこれまでカメラの前では多くを語ってこなかった海老蔵さんが、妻・麻央さんへの思いや夫婦の「絆」、家族を守るための「決意」などを番組だけに語ったロングインタビューも。そして昨年夏、子どもたちと過ごす時間を大切にしたいと願い、舞台の上とは全く違う“育メン”として親子で散歩や食事、お出かけの日々を過ごした、襲名以来初の1か月に及ぶ長期休暇の様子や、その一方で2月のUAE(アラブ首長国連邦)、3月のニューヨーク・カーネギーホールでの自主公演など、歌舞伎を文化として根付かせようと奮闘する海老蔵さんの異国の地での新たな挑戦など、海老蔵さんの2016年を多角的に取材した映像は必見。また麻央さんががん闘病を公にしてから初めてカメラの前で海老蔵さんへの思いを語る。このインタビューは麻央さん自らの提案で、1月4日、麻央さんが入院する病室で行われたもの。また番組では海老蔵さんが入院中の麻央さんをサポートする様子など夫婦の現在の日常も紹介するという。「市川海老蔵に、ござりまする」は1月9日(月)22時~日本テレビ系でオンエア。(笠緒)
2017年01月09日ワイドショー、週刊誌、スポーツ新聞などで報道された芸能ニュースをコラムニストの木村隆志が、「芸能界のしがらみ無視」で厳選紹介! 芸能人の熱愛・破局・スキャンダル・事件……これさえ見れば、一週間の芸能ニュースをサクッとつかめる。■5位:次世代スター、池田エライザと村上虹郎が半同棲のお泊まり愛!『週刊文春』が『CanCam』の人気モデル・池田エライザ(20)と、若手実力派俳優・村上虹郎(19)の熱愛を報じた。知名度こそ高くないが、2人とも文句なしのトップスター候補だ。エライザはモデルやCM出演のほか、女優としてドラマや映画でも活躍し、Gカップのナイスボディでも知られる。村上は父が村上淳(43)、母がUA(44)のサラブレッドで、すでに映画主演を飾ったほか、今夏にはドラマ『仰げば尊し』でメインの生徒役を務めるなど、注目度は高まる一方。2人は今年4月にFOD(フジテレビオンデマンド)のドラマ『SHIBUYA零丁目』で共演し、キスシーンも演じていた。記事によると、「村上がエライザの自宅に何度も泊まる半同棲の関係」とのこと。村上は無言を貫いたが、所属事務所は「何度か家にも遊びに行かせていただいておりますが、仲の良いお友達の1人」、池田の所属事務所は「自宅に遊びに来る親しい友人の1人」とコメントした。トップへの道筋が見えはじめた大事な時期だけに、報道が事実だとしても簡単には認められないだろう。しかし、同世代の若者にとってはアイコンとなりうるカップルだけに、堂々と振る舞うのもアリではないか。■4位:香川照之が21年間連れ添った妻と離婚。ガマンの限界か香川照之(51)が元客室乗務員の妻と離婚したことが明らかになった。夫妻は1995年に結婚し、2人の子どもが生まれ、長男は香川とともに歌舞伎界入りしている。香川は報道を受けて記者たちの取材に応じ、離婚を報告。「ひとえに私の力不足、力足らずでこのような結果になってしまいました。お騒がせしてしまったことに深くお詫び申し上げます」と自らの非を認めて謝罪した。ただ、「離婚の内容・詳細に関しましては、お相手の方が一般人ということもありますし、何より子どもたちのこともありますので、ご容赦いただきたいと思っております」とコメントを回避。繰り返し離婚理由を尋ねられても、「私の力不足です」と話すだけで言及しなかった。21年連れ添った夫妻の離婚であり、約2年にわたる離婚協議もあったというから、ただごとではないのは明らか。香川が歌舞伎界入りしたこと、息子も歌舞伎をさせたこと、それらが独断だったこと、妻が歌舞伎界のしきたりや人間関係に悩んでいたこと、父・市川猿翁(77)を同居させて不仲になったことなど、さまざまな報道が飛び交っている。その間、香川は働き詰めでほとんど休みがなかったというから、妻の負担が大きかったのは間違いないだろう。■3位:ベッキーが因縁のLINEを再インストール。トーク術は健在15日、ベッキー(32)がLINEのイベントに出演。1月の不倫騒動では、川谷絵音(28)とのLINEでのやり取りが流出して猛バッシングを受けるきっかけになっただけに、100人を超える記者が集まるなど注目度は高かった。ベッキーは吹っ切れたような表情で自虐発言を連発。「ありがとう文春」「センテンススプリング」などの迷言を生んだ因縁深いアプリのCMに起用されたことに関して、「“因縁の”とか言われてますけど、大丈夫ですか?」と主催者サイドに逆質問していきなり沸かせる。さらに、不倫騒動後初のテレビCMオファーに、「このタイミングで私に? と驚きました。たくさんご迷惑をおかけしたのにお話をいただけてありがたい」と笑わせた。その後、「ふだんLINEを使うか?」と聞かれたベッキーは、「ちょっと前に再インストールしました」といったん削除したことをほのめかして再び会場を沸かせる。ただ、これだけで終わらないのがトーク巧者のベッキー。その様子を見て、「ちょっとザワザワってなりました?」とすぐさま反応し、「今は家族とやりとりをしているけど、年末にかけて他の方々とも連絡を取りたいです」と続けるなど、変わらぬ話術を見せた。今回のCMは大みそかと元日の2日間限定で、声のみの出演にすぎない。ラジオのレギュラー番組がスタートしたほか、来年1月から北海道のテレビ番組に出演するなど、「ようやく復活のきざしが見えた」というところか。ベッキーは、「一度立ち止まる機会があって、自分自身を見つめ直す一年になりました。自分の未熟さが分かりました」と前向きに話したが、いまだネット上では反発も強い。「出続けることで存在意義を示し、雑音をシャットアウト」できれば真の復活につながるだろう。■2位:成宮スクープ第3弾、4年前からコカイン。サスケの息子に迫る?『FRIDAY』の成宮寛貴(34)報道3弾。今回のネタは、「六本木・西麻布のクラブで見られた『クスリ漬け』の実態」「どういう尿検査をやったのか、なぜ毛髪検査はしない」「石原良純、きゃりーぱみゅぱみゅ『的外れタレント』の罪」の3つだった。告発者の「4年前からコカインを使っていた」という新証言、事務所が行って「シロだった」という尿検査は「コカイン使用後1日しか検出されない」こと、長期間コカインが滞留する毛髪検査は行わなかったこと、『FRIDAY』に批判的な発言をしたタレントたちにコメントを求めたらトーンダウンしていたことなどが書かれている。編集部へのバッシングが多い中、「成宮が引退の理由として挙げた『セクシャリティな部分』は一切書いていない」ことなど、報道の正当性を主張したかったのだろうか。しかし、騒動は『FRIDAY』だけでは終わらない。グレート・サスケ(47)がブログで、「引退する成宮さんへその幕の引き方じゃぁ我々家族は逆に許しませんよ。10年程前に愚息があなたから受けたハラスメントが真実だったって認める事になっちゃうじゃないですか?」と怒りの投稿をしたのだ。「元モデルの長男が高校一年生のときに、成宮から肉体関係を求められたことが原因でPTSDを発症した」という。当時、サスケは「成宮さんがゲイだと知らなかったから、息子の言ったことを100%信じきれず、抗議はしなかった」ようだが、このタイミングでの公表は何かと疑問が残る。真偽はどうあれ、当面はサスケのイメージダウンも免れないだろう。■1位:NON STYLE・井上裕介が交通事故で逃走!「ひき逃げ」の疑いも11日23時45分ごろ、NON STYLE・井上裕介(36)が運転中にタクシーと衝突し、運転手にケガを負わせる事故を起こした。問題を大きくしたのは、井上が事故現場から逃走したこと。運転手が車のナンバーを覚えていたため警察に通報し、井上のもとを訪れたという。運転手のケガは全治2週間程度で、刑事処分こそ不確定ながら、極めてイメージは悪い。マスコミは「当て逃げ」と報道していたが、事故相手がケガをして救護義務が発生していたことから「ひき逃げ」とみなす弁護士もいる。所属事務所は、井上の仕事を全てキャンセルし、活動自粛を発表。年末年始特番など多くの番組が再編集や代役手配などの対応に追われているだけに、井上としては痛恨の極みだろう。井上は14日に運転手と面会し、涙を流して謝罪したという。さらに運転手はテレビ朝日に電話連絡し、「無理な追い越しもなく、事故は単なる不注意だった」「十分制裁は受けているので、早く芸能界に戻ってもらいたいと思っています」などと長期謹慎を望まない意向を示したのが唯一の救いか。芸能人の自動車事故は少なくないが、活動自粛に追い込まれるケースは極めてレア。その場で警察を呼び、事故の相手を気づかうことさえできれば、ニュースにこそされてしまうものの、ケガさえ治れば即復帰できていただろう。井上の復帰は「早くて2月、遅くて3月」と言われているが、もはや持ち前のポジティブキャラを貫くのは不可能に近い。復帰後にどんな芸風で勝負するのか、自粛期間の過ごし方に芸人としての真価が問われている。□おまけの1本「大阪の妻子は? 千鳥・大悟がヒョウ柄美女をお持ち帰り」『FRIDAY』が千鳥・大悟(36)のスキャンダルを報じた。恵比寿駅近くの寿司屋でフルーツポンチ・村上健志(36)と飲んでいたところに、ヒョウ柄ジャケットを着た藤崎奈々子似の茶髪美女が合流。20代前半での美女で、大阪に住む大悟の妻ではないらしい。深夜1時すぎに店から出た3人は、タクシーをつかまえて乗車。しかし、数百メートル進んだところで村上は降り、大悟と美女は芸人御用達のシティホテルへ向かったという。記者の直撃を受けた大悟は、ホテルに行ったことを認めつつも、「一緒の部屋ではない」と弁明。「そんなこと(不倫)は、あるわけがない!」と言う大悟に記者が「他にも三軒茶屋在住の美女とも仲よくされていると聞きました」とたたみかけると、「記事、優しめにお願いしますね」とタジタジだったようだ。その後、大悟は所属事務所を通じて、「ホテルに宿泊していた芸人仲間と合流して、しばらく一緒に飲んでから自分は帰りました」とコメントを寄せた。千鳥らしいクセの強さを感じないのは、この一年間ゲス不倫を見続けてきたせいだろう。■木村隆志コラムニスト、芸能・テレビ解説者、タレントインタビュアー。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超える重度のウォッチャーであり、雑誌やウェブに毎月20~30本のコラムを執筆するほか、業界通として各メディアに出演&情報提供。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、著書は『トップ・インタビュアーの聴き技84』など。
2016年12月18日歌舞伎俳優の市川海老蔵が9日、自身のブログを更新。米大統領選でドナルド・トランプ氏の勝利が確実になったタイミングで、「アンビリバボー」と驚きの示した。この日、「ただいま。トランプさん優勢」「大統領選挙はトランプさんになりそうですね」などとブログで大統領選に関心を示していた海老蔵。その後、トランプ氏の勝利が確実と報じられると、テレビのニュース画面をアップし、「まじか?!トランプ大統領か!アンビリバボー」と率直な感想をつづった。そして、「とりあえずおめでとうございます」と祝福。「かしら、日本はどうなる?の方が日本人はきになるね」と続け、「もう期待するしかないですね」と今後に期待した。
2016年11月09日11日にAbemaTVで配信された、歌舞伎俳優・市川海老蔵の12時間密着生番組『有名人1日ガチ生放送 市川海老蔵』が、視聴数125万を記録した。これは、インターネットテレビ局・AbemaTVの本開局記念特番として配信されたもので、京都で公演中の海老蔵に、11日正午から12時間にわたって完全密着。舞台『源氏物語 第二章 ~朧月夜より須磨・明石まで~』の模様に加え、その楽屋への潜入、八田亜矢子による観客や市川九團次、大谷廣松、片岡市蔵ら共演者のインタビューなどで、番組は進行した。舞台が終わると、AbemaTVを展開するサイバーエージェントの藤田晋社長と夕食。「『舞台を生中継したい』という熱い思いがあった」と振り返りながら、ネットを通じて舞台が生中継され、スマートフォンから鑑賞することもできたことで、若年層に向けての大きなアピールになったと歓喜した。途中には、妻・小林麻央からLINEでメッセージが届く一幕も。それに対して、海老蔵は「麻央見てる~?」と画面越しにデレデレしながら、メッセージを送った。海老蔵は、目標視聴数を100万と掲げていたが、配信中に見事達成。記念に、100年物で100万円するワインでお祝いしたが、放送終了時刻より30分早く解散してしまい、急きょ"市川AB蔵"ことレイザーラモンRGの配信に切り替え、視聴者からのさまざまなリクエストに「あるあるネタ」で30分間つないだ。その後、エンディングに海老蔵が再登場。配信中に約6,000件のコメントが集まったことが明かされ、最後に海老蔵が、この生配信番組の第2弾を実施することを発表した。(C)AbemaTV
2016年04月12日『あなたの「治る力」を引きだそう』(市川加代子著、あさ出版)は、著者が日ごろから行なっているという自然療法「市川式恢復(かいふく)療法」についてのガイドブック。耳慣れないかもしれませんが、市川式恢復療法の基本的な考え方は次のようになるそうです。・体に設計ミスはない・体は「治る力」を秘めている・どんな病気に対しても例外ではないつまり病気を治すのは、薬でも医者でもなく、自分自身だということ。もっと詳しくいえば、自分のなかで眠っている「治る力」を引き出すことによって、病気は治るというのです。そんな市川式恢復療法には、10種ものメリットが。■市川式恢復療法のメリット(1)知っていれば、いつでもできる使用するのは生姜や豆腐、こんにゃくなど、身近にあるものばかり。それらがあれば、昼夜を問わず行えるといいます。(2)どんな病状でも使える体調の改善、治癒が期待できるそうです。(3)害がないすべて自然のものを使用するため、副作用の心配もなし。(4)安価である基本的に、使用する野菜やサラシを買う費用だけでOK。(5)おぼえたら、小学生でも行なえる過去には、4歳で行なった子もいたのだとか。(6)体のことがよくわかる体調を観察することが必要なので、おのずと自分の体に対する理解が深まります。(7)家族、友人間で行なえば、つながりが深まる手でなでたり、さすったりするので、無理なくスキンシップができるということ。(8)実践すると治癒力が増進される体力が早く恢復するなど、予後がよくなるのだといいます。(9)自分への信頼、体へのいたわりが強くなる「治る力」を実感するほど、自分の体を信じるようになるそうです。だからこそ「大切にしよう」という気持ちも強くなり、さらに健康になることに。(10)権威や情報に振り回されず、自分で方向性を見い出せる自分で行ない、自分で治すことを体験することで、自分の判断によって、的確に体を扱うことが可能に。使い方を学ぶ必要があったり、手間ひまのかかるものもあったり、根気とやる気が必要だったりもするものの、これなら効果が期待できそうです。でも、具体的にどのようなことをするのでしょうか?■いちばんの近道は半身浴!市川式恢復療法の実践方法はさまざまですが、すべてに共通する鍵があるのだそうです。それは、体を芯から温めて、不要物を出す力を高めること。そして、なかでも著者が最初にオススメしているのが半身浴。なにも特別なものを準備する必要がなく、体の負担も軽く、それでいて血液循環をよくする効果は抜群だといいます。(1)風呂をぬるめ(38~41度)に沸かします。水位を低くするか、浴用の椅子を沈めるかして、入ったときに水位がみぞおちからへその間くらいにくるように調整します。(2)途中で飲むための水やお茶を用意し、湯船に浸かります。なお、腕は湯から出しておきましょう。(3)体が熱くなってきたら、いったん湯から上がって、下半身に水シャワーを浴び、ふたたび湯船に浸かります。これを、自分が疲れず「気持ちいい」と思える範囲で何度か繰り返します。このとき大切なのは、脱水症状を「起こさないように、マメに少しずつ水分をとること(ただし、ガブガブ飲むのはよくないそうです)。(4)大切なのは、必ず「冷」で終えること。そして最後に水シャワーを浴びるか、冷たいタオルで全身を拭きます。半身浴後も、マメに水分補給することを忘れずに。*他にも、末端を集中的に温める「手足温浴」、万能の薬効を体に送り込む「びわ療法」、体中から汗が噴き出す「全身生姜罨法(あんぽう)」など、身近にあるものを利用して、手軽に行えるメソッドがたくさん紹介されています。しかも無理なくできるものばかりなので、実践してみれば体調を快適にすることができるかもしれません。(文/書評家・印南敦史)【参考】※市川加代子(2015)『あなたの「治る力」を引きだそう』あさ出版
2016年01月20日「子供歌舞伎フェイスパック」発売記念イベントが、5日(水)、渋谷区文化総合センター大和田伝承ホールで開催され、歌舞伎役者の市川染五郎が特別ゲストで登場した。市川さんは、デザインフェイスパックシリーズの第一弾商品として、「歌舞伎フェイスパック」を考案。国内外問わず根強い人気を集め、これまでシリーズ累計約110万個を売り上げている。「歌舞伎フェイスパックをしていると、子どもも必ずやりたがる。子どもも使えるフェイスパックがあれば欲しい!」というユーザーからの声を受け、第13弾・第14弾の商品として、子供用サイズに改良した世界初の子供用フェイスパック「歌舞伎フェイスパック」と「動物フェイスパック」の2種が7日(金)より同時発売されることとなった。「小さな頃から歌舞伎ごっこが好きだった」という市川さん。子ども用サイズを見て「隈取りは本来格好よかったり、迫力があったりするものですが、子ども用サイズになるだけで可愛らしくなって嬉しいです。これをつけて歌舞伎ごっこをして欲しい」と満足げな顔を見せていた。また、同ホールで7日から9日(日)まで開催される「カブキ踊り『渋谷金王丸伝説』」に市川さんと共に出演をしている、寺子屋の子どもたちがフェイスパックをつけて登場。「可愛らしい!今からパックをしていたら、どれだけ美男美女になるんだろうね!」と市川さんも興味深々な様子だった。司会者から、子どもたち全員と見得のポーズをリクエストされると、「ちょっとリハーサルしてもいいですか」と市川さんが子どもたちに稽古をつける姿も。手の高さまで細かく指導し、見事に見得を決めた。「今日帰ったら、子どもにこのフェイスパックをつけようと思います」と笑顔で話した。「子供 歌舞伎フェイスパック」「子供 動物フェイスパック」は8月7日(金)より同時発売。(text:cinemacafe.net)
2015年08月05日3月6日、藤山直美主演の舞台『スーパー喜劇「かぐや姫」』が東京・新橋演舞場で幕を開けた。【チケット情報はこちら】「スーパー喜劇」とは三代目市川猿之助(現猿翁)による「スーパー歌舞伎」と、藤山直美が演じる喜劇が合体したもので、2005年に第1弾として『狸御殿』を上演。今回、10年ぶりに第2弾が上演される。太陽の王と月の女王との間に生まれたかぐや姫(藤山直美)は、ある月の掟を破ってしまい、罰として蒼い星<地球>に流刑されることに。いにしえの地球に落ちたかぐや姫は、竹林で月庵(上條恒彦)と照乃夫妻に拾われ、人智を超える早さですくすく育つ。月での記憶を失いながらも、不思議な力を宿していたかぐや姫、人々を明るくさせる福女ぶりの噂に尾ひれがついて広がり、次々とムコ候補が名乗り出る。一方月の世界では、かぐや姫の母、月の女神・月光(水谷八重子)が、地上から“かぐや姫のムコ候補が次々と名乗り出ている”という報告を聞き、不安を募らせていた・・・。同作は、日本昔話で広く知られている「かぐや姫」という切なさや儚さといった印象のある物語が、楽しく、笑いに包まれて展開されていく。藤山が楽しい音楽にあわせて歌い踊るシーンや、かぐや姫を心配する親心を歌う水谷の美声も見所のひとつ。また、拍子木や太鼓といった歌舞伎の技法も盛り込まれている。“スーパー喜劇”お約束の宙乗りもあり、楽しみな要素が詰まった公演だ。『スーパー喜劇「かぐや姫」』は3月31日(火)まで東京・新橋演舞場、4月5日(日)から27日(月)まで、大阪・松竹座で上演。チケットは発売中。
2015年03月09日叶 匠壽庵(かのうしょうじゅあん)はこのほど、市川海老蔵特別公演「源氏物語」が行われる一部会場において、市川海老蔵<干菓子<の販売を開始した。同社は歌舞伎役者・市川海老蔵氏の古典へ挑戦する姿に共感し、干菓子を創作した。古典芸能である歌舞伎をテーマにしつつ、新たな表現への幕開けという意味で、歌舞伎幕の4色の彩りを伝統の技で表現している。商品は全4種類。抹茶の持つ苦味と甘さが調和している「抹茶(緑)」、昔からある日本の食材「黒ゴマ(黒)」、甘さと辛味がバランスよく楽しめる「シナモン(茶)」、フルーティな酸味がきいた「柚子(白)」。各2~3個ずつ詰め合わせた10個入りとなっている。価格は2,000円(税別)。販売会場は、「上野学園ホール」(3月4日)、「サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)」(3月18日)、「福井市文化会館」(3月20日)、「NHK大阪ホール」(3月21~22日)、「岩手県民会館」(3月27日)など。
2015年03月04日3月6日(金)より東京・新橋演舞場で上演される『スーパー喜劇「かぐや姫」』の制作発表が1月15日に行なわれ、主演の藤山直美ほかキャストが出席した。【チケット情報はこちら】「スーパー喜劇」とは三代目市川猿翁による「スーパー歌舞伎」と、藤山直美が演じる喜劇が合体したもので、2005年に第1弾として『狸御殿』を上演。今回、10年ぶりに第二弾として『かぐや姫』を上演する。主演のかぐや姫を演じる藤山は「私とかぐや姫が対極にあるっていうのは分かってるんですが、演出の齋藤さんと脚本の佐々木さんに物凄く大きな竹を作るからって言われたので(笑)、かぐや姫をやらせていただく事になりました」とコメント。手応えについては「来月から稽古なのでまだ分からないんですが、新しいひとつの“ジャンル”になれば良いなと思っています。ただ、出演者に珍獣が集まりましたので“ジャングル”になりそうな気もしています(笑)」と笑いを交えて語った。中宮役を務める市川笑也は、同作のエグゼクティブスーパーバイザーを務める猿翁の言葉を用い、「スーパー喜劇というのは、よりよくお客様を楽しませようと言うのがコンセプト。私の師匠である猿翁も“演劇はお客様あってのもの。お客様をどれだけ楽しませるかという所で頑張らなくてはいけないんだよ”とよく言っております。精一杯やらせていただこうと思います」と意気込んだ。また、月のウサギ役を務める市川猿弥は「前回のスーパー喜劇も思い出深い作品。前回は狸で、今回はウサギ。何で動物ばっかりなのかと思いますが(笑)今回も面白い作品になればと思っています」と話した。演出を務める齋藤雅文は、物語の見所のひとつである、藤山演じるかぐや姫の登場シーンについて「東京に初めてゴジラが登場したぐらいの衝撃があるのではないでしょうか(笑)。直美さんがやるからには歌って踊って暴れて・・・というようなお芝居になれば」とコメント。それを受けて藤山は「ゴジラに例えられて凄く幸せという方はいらっしゃらないと思うんですけど(笑)、ただ登場の仕方はどうでも良くて、最近は下を向くようなニュースが多いので、お客さんが劇場に来た時だけでも、心がほころんで帰ってもらえれば」と語った。また「喜劇というからにはお客さんに笑ってもらいたいですが、何でも良いから笑ってもらうというのは好きではない。喜劇というのは人の心情に自然と入り込んで笑ってもらうもの。登場シーンだけではなく、物語が作り出す情愛を感じて笑ってもらえたら良いですね」と話した。『スーパー喜劇「かぐや姫」』は3月6日(金)から3月31日(火)まで東京・新橋演舞場、4月5日(日)から27日(月)まで、大阪・松竹座で上演。なお、チケットぴあでは東京公演の先行抽選いち早プレリザーブを実施中。受付は1月19日(月)午前11時まで。また、先行抽選プレリザーブは1月17日(土)午前11時より受付開始。
2015年01月16日2015年2月14日(土)に東京・シダックスカルチャーホールで俳優の入江甚儀と市川知宏によるファンイベント「じんとも」の開催が決定した。入江甚儀と市川知宏は、同時期にデビューを果たし、現在TVドラマや映画などで活躍する若手人気俳優。同イベントは今年の6月に初めて開催され、今回で3回目。初の1日2回公演で行なわれるこの日の公演は、バレンタインデーにちなんで第1部を『Sweet Party』、第2部を『Bitter Party』と銘打ち、『Sweet Party』では「甘い」、『Bitter Party』では「少し大人」のふたりが見られるイベントになる予定だ。同イベントのチケット一般発売は2015年1月10日(土)午前10時より。なお、一般発売に先がけてじんとも特設サイトでは先行を実施。受付は12月6日(土)昼12時から14日(日)午後11時59分まで。■じんとも~Sweet Party~(第一部)2015年2月14日(土)開場11:00 / 開演12:00会場:シダックスカルチャーホール(東京都)出演:入江甚儀 / 市川知宏料金:指定 3500円 ※来場者特典付■じんとも~Bitter Party~(第二部)2015年2月14日(土)開場15:00 / 開演16:00会場:シダックスカルチャーホール(東京都)出演:入江甚儀 / 市川知宏料金:指定 3500円 ※来場者特典付
2014年12月05日市川由衣が大胆なベッドシーンに挑戦するなど公開前から話題の『海を感じる時』の完成披露試写会が8月25日(月)に開催。市川さんを始め、共演の池松壮亮、原作小説を手がけた中沢けい、安藤尋監督が舞台挨拶に登壇した。1978年、当時18歳の女子高生だった中沢さんが発表し「文学上の事件」と言われた「海を感じる時/水平線上にて」(講談社文芸文庫刊)を30年以上を経て映画化。充たされないままに高校時代の先輩である洋に体を差し出すヒロインの恵美子が、彼に必要とされたいと願い、寄り添いつつも反発し傷ついていくさまを繊細に描き出す。市川さんは、本作について「女優人生を懸けて挑んだ作品」と語り、完成にこぎつけたことに「感無量です」と充実感をにじませる。脚本を読んで「恵美子に惚れ込んだ」という市川さん。「最初に読んだ時はイタイ女だなと思い、女性としてそのイタさに共感しました。(ベッドシーンで)裸になるということで、悩む部分もありましたが、やらなかったら後悔する、ほかの役者がこの役をやっているのを見たくないという気持ちでした。いまやれることはやったと思います」と覚悟を覗かせる。市川さんと池松さんは初共演となった。池松さんは恵美子の気持ちに応えようとしないまま、それでも求めに応じて彼女を抱く洋という男について「みなさんにどう映るのか…?僕はすごく愛してますし、僕なんかよりずっと心がキレイで誠実な男だと思います」と評する。この言葉を受け、市川さんは池松さんについても「誠実です!」とニッコリ。「すごく魅力的でした。脚本を読んだとき、どうして恵美子はそこまで洋に惹かれたのか?と思いましたが、一緒に芝居をしていく中で『こりゃ惚れる!』と思うところがいっぱいありました(笑)。色っぽいし、寂しそうな眼をしてたり。あれは演技なのか…?」と称賛に次ぐ称賛。池松さんは慌てて「全然、寂しくないですよ!」と照れくさそうに笑みを浮かべていた。さらに、ベッドシーンの撮影について市川さんは「(池松さんが)前貼り(※局部を隠すための小道具のシート)をされてて『前貼りセンセイ』と呼ばせていただいてました」と明かし、「今日は着けてないんですか(笑)?」と撮影中もよく交わしていたという冗談交じりの問答を再現。池松さんも「今日は着けてないです(笑)」と返し、会場は笑いに包まれたが、市川さんは「緊張しましたが、そういう会話で和みました」と笑顔で感謝の思いを口にしていた。『海を感じる時』は9月13日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:海を感じる時 2014年9月13日よりテアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2014「海を感じる時」製作委員会
2014年08月25日現役女子高生が書いたスキャンダラスな文学として、一躍話題を呼んだ中沢けいの小説を基に、市川由衣と池松壮亮を迎えて贈る映画『海を感じる時』。このたび、主演の市川さんがもがきながら少女から女へと変貌を遂げようとする様子が垣間見える予告編映像が公開された。恵美子(市川由衣)と洋(池松壮亮)。2人の出会いは高校の新聞部。授業をサボって部室にいた恵美子は、ある日、先輩の洋と顔を合わせる。突然、洋は恵美子にキスを迫るが、「決して君が好きな訳じゃない。ただ、キスがしてみたい」と彼は言う。衝動的に体をあずける恵美子だったが、あくまで洋は「女の人の体に興味があっただけ」で「君じゃなくてもよかった」と言い放つ。それでも愛を知らない恵美子は洋を求め、大切にされないと分かっていても会うたびに自ら体を差し出していく。恵美子は、そんな関係に寂しさを募らせながらも、次第に“女”として目覚めていく自分に気付いていく…。今回公開となった予告編は、恵美子演じる市川さんとその相手となる洋を演じる池松さんの満たされない心と、抑えきれない体に葛藤しながらも濃密に男女の愛を描いていく映像。市川さんは美しくも切ないラブシーンを披露するなど、大胆なシーンにも果敢に体現し、一途な想いながら葛藤する心の揺れを力強く演じる一方、池松さんは、恵美子を翻弄しながらも恵美子への想いを昇華させ、堂々たる演技で観る者を魅了する。本作で初共演となった2人だが、恵美子と洋の後戻りできない恋愛を見事に演じ切った。女と男、家族との繋がりを豊かな感性で描き、いまもなお高く評価されている原作。『blue』、『僕は妹に恋をする』を手がけた安藤尋監督の繊細な表現力と確かな演出力で、揺れ動く登場人物たちの心の機微に迫る。『海を感じる時』は9月13日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年05月29日歌舞伎俳優の市川猿之助と市川中車(=香川照之)が3月20日に会見を開き、「松竹大歌舞伎」巡業公演の製作発表を行った。「松竹大歌舞伎」チケット情報2012年に四代目を襲名した猿之助と、同じく九代目を襲名した中車の襲名披露として行われる今回の巡業公演。5月末から6月にかけて行われる中央コースでは『一本刀土俵入』のふたりの共演が話題に。猿之助は「お蔦は(中村)芝翫さんから最後に教わった人生の中で一番大切にしている役。猿之助になっても女方を大切にしますと報告したい」と胸中を明かした。中車も「亡くなった勘三郎さんからも(茂兵衛役は)ぜひやるべきだよと聞いておりました。父(市川猿翁)が芝翫さんと共演した時のDVDを参考に、父に教えてもらいながらやっていこうと思っております」と意気込みを語った。8月末から9月にかけて行われる西コースで、新橋演舞場での襲名披露の際演じた『小栗栖の長兵衛』に再び挑戦する中車。「2年前にやらせていただきましたが、少しでも前進していると自分でも実感できるような作品にしたい」と話す。同じく西コースで「義経千本桜」『四の切』の狐忠信を演じる猿之助は「『義経~』については語る言葉はないです。猿之助イコールこれだと思ってもらっても過言ではない」と自信たっぷりに語った。襲名してから2年が経つが、感想を聞かれた猿之助は「ずいぶんまえから猿之助だったかのよう」と話し、気持ちは次のステップに向かっているようだ。「先輩からあずかった荷物を次へ渡す古典の継承とスーパー歌舞伎の次回作を考えなければ。ますます忙しくなりますが充実していて役者としてありがたい」。歌舞伎の世界に飛び込んだ中車にとっては全てが初めての経験だ。「この2年間で歌舞伎に対する思いが変わってきました。やっぱりもっと早くやりたかった。歌舞伎にひと月出させていただいてから映像の世界に戻ると実感するのですが、ひとつの動き、ひとつの音、ひとつの間、すべてが繋がっていたんだと。長い時間をかけて完璧に構築されてきた“完全体”をみせられると、理屈だけは理解してもそれが出来ない自分のもどかしさの中で、ある日1ミリだけ前進したような錯覚をうける。その錯覚を楽しみに今は前に進んでいます。(歌舞伎は)生きる実感をいただいているありがたい仕事です」。「松竹大歌舞伎」中央コースは5月31日(土)から6月27日(金)まで、西コースは8月31日(日)から9月26日(金)まで各地を巡演。チケットは一部を除き発売中。
2014年03月25日東京、大阪、名古屋と各地で好評を博した、二代目市川猿翁 四代目市川猿之助 九代目市川中車 襲名披露興行が6月、いよいよ博多座に登場。襲名ならではの豪華な演目も話題だが、一日でスーパー歌舞伎と古典歌舞伎を上演するのは博多座でも初となる。その公演を前に、歌舞伎の世界に入って1年を迎える市川中車が思いを語った。六月博多座大歌舞伎 チケット情報「映像の世界で27年以上やってきて、厳しい現場を通過してきているという自負はあったけど、それでも歌舞伎には驚くべき難しさがあった」と、厳しい表情で語り始めた市川中車。その難しさを「数式を使って正解を求めなければいけない。物理を解くような感覚」と例えた。歌舞伎から映像の世界へ活動の幅を広げる役者は多いが、その逆はほとんどいない。しかも46歳という年齢であれば尚更だ。「映像と歌舞伎は基本的には違うものだと思う。間だったり、型だったり、といった正解があり、それは日本人にとって、とても気持が良い『間』であることがわかった。その『間』を映像の世界に持ち帰っても、スパーンとハマったりする。きっと日本人が遺伝子レベルでもっている心地良い間なんでしょう。歌舞伎が長く愛されてきたのもわかります。碁盤の目のような整然とした印象で、その様式美を表現するのは非常にハードルが高いものです」(中車)。厳しい稽古の中、父である市川猿翁からもいくつかアドバイスがあったそう。一番、心に残っている言葉は「もっと突っ込め」という言葉。「突っ込むというのは、12割、15割の気持をそこにいれるということ。映像の現場でも80%の演技ではOKが出ない、100%だとOKが出るかもしれないけど、監督やカメラメンが嬉々として喜ぶカットというのは150%の演技を出した時だ、ということを元々僕も思っていた。『芝居を突っ込む』という父の言葉を聞いた時、同じ考えなんだ、と。たった何秒だったけど、僕達父子にとって確かな交流になった瞬間でしたね」(中車)。今回は、注目の襲名披露興行ということもあり、これまで歌舞伎を観たことがない方が劇場に足を運ぶことも多そうだ。「実はまだ歌舞伎を観たことがないという方は芸能界にも意外に多くて、ナイナイの岡村さんもそうだった。でも観て頂いた後、すごくハマってもらえて。客席の反応のひとつとしてすごく自信になりましたね。とは言え、完成された様式美でありながら演じる役者によって違いがあるのが本当の歌舞伎の面白さ。これまで歌舞伎をやってきて、どれだけ自分が完成されてないかということを日々痛感してますが、(歌舞伎の)長い歴史の中のエポックメイキング的な出来事として、この不完全な感じも見届けて頂ければ嬉しいですね」(中車)。公演は6月2日(日)から26日(水)まで、福岡・博多座にて。チケットは発売中。
2013年05月30日