歌舞伎俳優の市川團十郎白猿が5日に自身のアメブロを更新。世話になった“先生”の訃報を受け追悼した。この日、團十郎は「今知りました、」というタイトルでブログを更新。4日に亡くなった料理評論家の服部幸應さんのニュース記事を引用し「お世話になりました。先生に、素敵な方でした」とコメントした。続けて「銀座にあるお料理屋をご紹介くださり」と振り返りつつ「私がブログを始めたての頃料理をたくさんあげたの覚えますか?」と問いかけ「そこのお店も先生と一緒にいました」と説明。「そのお店の後、かき氷の美味しいお店へお誘いくださり」と回想し「そこのシェフのユーモアを理解する寛大さ 今も忘れません。素敵でした、、」とつづった。最後に「残念でなりません」と悲痛な胸中を吐露し「安らかなお眠りをお祈り申し上げます」と追悼した。この投稿に読者からは「突然の御逝去、ショックでした」「素敵な方でしたね」「ほんとうに残念でなりません」などのコメントが寄せられている。
2024年10月06日市川海老蔵が3日、自身のインスタグラムを投稿した。【画像】市川海老蔵の息子が会話しながら熟睡!寝顔が可愛すぎると話題に「ふふ、必死で起きようとはしている。」と綴り、最新ショットを投稿。親の視点から見た、可愛らしい息子の奮闘に心が温まる投稿である。 この投稿をInstagramで見る Ichikawa Ebizo 十一代目市川海老蔵(@ebizoichikawa.ebizoichikawa)がシェアした投稿 ファンからは「かわいいですね」や「こんな可愛い寝顔で寝てたら」とコメントが寄せられた。
2024年10月03日市川海老蔵が21日自身のインスタグラムを投稿した。【画像】市川海老蔵空に浮かぶハートの雲、歌舞伎のような優雅さ「9ヶ月ぶりの京都でした。京都楽しみたかったですが、また即移動です。とほほ」と綴り、最新ショットを投稿。久しぶりの京都訪問にも関わらず、すぐに移動しなければならない残念さが伝わる投稿である。 この投稿をInstagramで見る Ichikawa Ebizo 十一代目市川海老蔵(@ebizoichikawa.ebizoichikawa)がシェアした投稿 ファンからは「次は何処ですか?」や「次はぜひゆっくりこれると良いですね」とコメントが寄せられた。
2024年09月21日俳優・戸次重幸(50)の妻で、同じく俳優の市川由衣(38)が20日、自身のインスタグラムを更新。息子が作ったという“撮影がんばれおまもり”を公開した。市川は、3人組グループ・NEWSの小山慶一郎(40)が主演を務める日本テレビ系水曜プラチナイト『高杉さん家のおべんとう』(深0:2910月2日スタート)に出演することが決定。「私は小山さん演じるハルと同期で准教授の香山さんを演じます」と役柄を紹介し、ビジュアルをアップした。さらに2枚目では「息子が撮影がんばれのおまもりくれた涙」と、息子手づくりの“おまもり”を紹介。手書きの「おまもり」の文字や、ハートマークがたくさん描かれており、わが子からのパワーを受け「頑張るぞー!」と気合いを入れた。愛のこもった贈り物に、ファンからは「息子ちゃん めんこいし優しいし、ウルウルしました〜!」「息子くん、本当に優しいですね そして字がキレイ!!」といった声が寄せられている。
2024年09月20日市川海老蔵が12日自身のインスタグラムを投稿した。【画像】市川海老蔵果物を囲んで、心温まるひととき「久しぶりの広島公演でした。広島は野球にサッカーに大盛り上がりでした。」と綴り、最新ショットを投稿。広島公演に対する感謝とスポーツから受けた刺激が伝わる投稿である。 この投稿をInstagramで見る Ichikawa Ebizo 十一代目市川海老蔵(@ebizoichikawa.ebizoichikawa)がシェアした投稿 ファンからは「お疲れさまです。応援しております。」や「お疲れ様です☺️今週末が楽しみです✩︎⡱」とコメントが寄せられた。
2024年09月12日立飛グループ創立100周年記念事業「立川立飛歌舞伎特別公演」が昨年に引き続き、東京・立川市の立川ステージガーデンで上演されることになり(11月21日~24日)、これに先立ち、都内で製作発表会見が開催された。会見には、本公演で「立川立飛歌舞伎特別公演」に初出演する片岡愛之助、昨年に続き出演を果たす市川中車と中村壱太郎が出席し、意気込みを語った。今年は『新版 御所五郎蔵』と『玉藻前立飛錦栄』の二作品を上演。『新版 御所五郎蔵』は、歌舞伎の名作者・河竹黙阿弥の『曽我綉俠御所染』(通称:『御所五郎蔵』)を木ノ下裕一補綴、藤間勘十郎演出による新たな着想で「新版」としてお披露目。愛之助が御所五郎蔵と後室百合の方の二役、中車が星影土右衛門、壱太郎が傾城逢州と時鳥の二役を勤める。愛之助が女形を演じるのは『伽羅先代萩』の八汐以来だといい、「百合の方は品格と迫力があって、怖くもあり、悪くもある。別の役者が演じているのかと思っていただければ。思いきり弾けて、楽しみながら作り上げていきたい」と背筋を伸ばす。一方の中車は「意欲作だとうかがっているので、初めてのものとして、ぶつかっていきたい」とこちらも意欲満々。愛之助と中車は、映像作品での共演経験もあり「役作りが独特で、深く濃く作っていかれる。土下座させられたらどうしようと(笑)。毎回共演は楽しみです」(愛之助)、「歌舞伎に関しては、頼ってすべてを預けている。『御所五郎蔵』は縁が遠いものですから、いろいろと聞かなければいけない」(中車)と信頼を寄せあった。そして、『玉藻前立飛錦栄』は藤間勘十郎の脚本・振付による新作舞踊。「九尾の狐」伝説をモチーフに、壱太郎が九役を早替りし、宙乗りを披露する他、愛之助が川村大介義明、中車が薬王院秀明上人を勤め、舞台を盛り上げる。壱太郎は、水泳の飛び込み経験があり、「落ちるのは大丈夫ですが、高いところが苦手。ジェットコースターは大丈夫で、観覧車がダメなタイプなんです」と告白。「人生で初めて、空を飛ばせていただきます。初めて尽くしの挑戦ですが、『立川立飛歌舞伎』が今後、第3回、第4回へとつながることを目標に、鍛錬と研鑽を積んでいきたい。今も手汗が止まりませんが(笑)」と抱負を語った。会見には、藤間勘十郎、株式会社立飛ホールディングス代表取締役社長の村山正道氏、松竹株式会社取締役副社長の山根成之氏が出席した。勘十郎は、壱太郎による九役早替りについて、「衣装とかつらを変えれば良いというものではなく、踊り方も変えないといけない。ですが、内面は変わらず、キツネのお化けですから、壱太郎さんがどこまで消化して演じていただけるのか楽しみ」と期待を寄せた。また、村山社長は「昨年の『立川立飛歌舞伎』は、特に地域の高齢者の皆様方に喜んでいただいた」と振り返り、地元の幼稚園児や保護者が鑑賞した舞台稽古も「大変好評だった」と報告。「今回は新作だとうかがっており、ワクワクしております」とさらなる地域活性に意欲を見せた。取材・文・撮影:内田涼<公演情報>立飛グループ創立100周年記念事業「立川立飛歌舞伎特別公演」2024年11月21日(木)~11月24日(日)会場:東京・立川ステージガーデン※「公演開催記念お練り」11月17日(日) 13:30 サンサンロードで開催公式サイト
2024年08月29日21日のブログで、演歌歌手の市川由紀乃が卵巣がんと診断されて複数の公演を降板することが発表された。この日「市川由紀乃 現状のご報告」と題したブログで「すでにお知らせいたしました通り、病気治療のため入院、手術を終えて現在療養中の市川由紀乃ですが、ご心配をいただいております皆様に現状のご報告を申し上げます」と切り出し「診断の結果、卵巣がんでありました」と市川が卵巣がんと診断されたことを発表した。続けて「病院にて適切な処置を受け、このたび担当医の指導のもと再発防止を目的として抗がん剤治療に入ることとなりました」と明かし「活動再開に向けて何事にも前向きに臨んでおりますので、応援してくださる皆様には引き続き温かく見守っていただけますよう心よりお願い申し上げます」と呼びかけた。また、11日に延期されていた兵庫県神戸市の神戸国際会館こくさいホールで開催予定の『市川由紀乃コンサート ソノサキノハジ真利』が中止となったことを報告。11月に予定されているその他の公演についても降板することを明かし「お客様、共演者の皆様、公演関係者の皆様には多大なるご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます」とつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「ゆっくり治してまた素晴らしい歌と笑顔を見せて下さい」「応援しています」「絶対治ります」「お大事になさってくださいね」などのコメントが多数寄せられている。
2024年08月22日歌舞伎俳優の市川團十郎白猿が16日に自身のアメブロを更新。血液検査と点滴を受けたことを報告した。この日、團十郎は「寝てましたが」というタイトルでブログを更新。「ニュース見て」「友達の病院へ」と病院へ足を運んだことを明かした。続けて「採血して、」と題したブログでは「血液検査。せっかくなので点滴も」と写真とともに報告。帰宅後に食事をとったことを写真とともに明かし、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「お大事に」「健康でいて下さい」「いたわってくださいね」などのコメントが寄せられている。
2024年08月17日歌舞伎俳優の市川團十郎白猿が13日に自身のアメブロを更新。約20年間続けていることを明かした。この日、團十郎は「温めて」というタイトルでブログを更新し「ストレッチ中に寝てしまう事ありますか?」と問いかけつつ「私はかなりある」と説明。「それが一番怖い、、目覚ましとかないし」と述べ、ストレッチ中に眠っている自身について「みんな起きてると思ってるから」とつづった。続けて更新したブログでは「思うんですよね、今何が大切なのか」と切り出し「おそらく健康」とコメント。「ですからなるべくストレッチとランニングとトレーニング。少しやろうと思ってから20年ほどコツコツしてます」とストレッチとトレーニングを続けていることを明かし、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「流石ですね」「凄いですね」「私も見習い頑張ります」などのコメントが寄せられている。
2024年08月13日演歌歌手の市川由紀乃が26日に自身のアメブロを更新。患部を切除したことを明かし、今後について言及した。この日、市川は「病気治療のための活動休止をお伝えいたしました市川由紀乃です」と述べ「このほど病院にて患部の切除を行い退院いたしましたことをご報告申し上げます」とコメント。今後について「担当医からの指導をもとに治療方針を固め、活動の再開に向けて努力して参る所存です」と活動再開に向けて励むことを報告した。最後に「ご心配をお掛けいたしまして大変恐縮ではございますが、引き続き温かいご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます」とつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「退院おめでとうございます」「心配していました」「治療もリハビリも、頑張ってください」「応援しています」などのコメントが多数寄せられている。
2024年07月28日5月30日、大阪・道頓堀で市川團十郎(46)が、道頓堀川を走る船上から“にらみ”を披露。「今年10月から『大阪松竹座』でおこなわれる十三代目市川團十郎白猿襲名披露のプロモーションでした。夜の部で披露する『連獅子』については《東京では何回もお断りした》と“レア感”をアピールしていましたね」(後援会関係者)團十郎がPRに熱心なのには大きな理由があると明かすのは、梨園関係者だ。「もともと襲名発表会見を開いたのは、今から約5年半前となる’19年1月のことでした。本来なら’20年5月から襲名披露興行が始まる予定だったものの、コロナ禍で何度か延期になり、ようやく始まったのが’22年11月の歌舞伎座公演から。当初は大盛況でしたが、スケジュールが大幅に遅れてしまったことで襲名の新鮮味が薄れてしまい、当初目標とされていた興行収入50億円はかなり厳しい状況です。襲名披露興行には、スタッフの人件費など、かなりの経費がかかります。また、歌舞伎界の重鎮の方々がゲスト出演される際は、銀座の焼き肉店で度々慰労会を開くことも。もちろん支払いは團十郎さんで、1回30万~50万円ほどの出費となるといいます。そのため、團十郎さんは贔屓筋からの“手厚いご祝儀”をあてにしていたのですが……」團十郎は歌舞伎界最高峰の名跡だ。そのため、ご祝儀相場も梨園で最高だという。「先代の團十郎さんのときの相場は一口100万円で、公演後の食事会などの場で、熨斗付きのご祝儀袋に入れて手渡しされていました。また、先代の襲名披露興行の期間は約2年でした。区切りもよく、ご祝儀も弾みやすかったのかもしれません。一方で当代は会見からすでに5年半が経過。給与が上がらない不景気なこのご時世で、ご祝儀相場もかなり安くなり、“半減”も日常的にあると聞きました。團十郎さんは実家売却などで、両親の借金をようやく完済。襲名のご祝儀は子供たちの教育費として少しずつ貯金しているようで、現状“予定より1億円ほど少ない”とボヤいているといいます」(前出・後援会関係者)そんな“不振”ゆえ、彼は襲名披露をまだ続けたい考えだそう。「歌舞伎座、大阪松竹座、南座、博多座などでの歌舞伎役者の“定期興行”は原則、給料制です。そのため、もっとも儲かるのは自主公演。8月末から9月末まで全国18カ所で計23公演行われる團十郎さんの襲名披露巡業はまさに“稼ぎ時”。チケットは通常1万円台で、1会場1千200人の定員なら2千万円程度の売り上げとなり、そのうちの数パーセントが収入に――。團十郎さんの出演料は1公演約200万円として23公演で約4千500万円。そこにご祝儀が追加されることになります」(前出・梨園関係者)だが、梨園ではこれ以上、團十郎の襲名披露興行を続ける構想はないという。「5月27日、人間国宝の尾上菊五郎さん(81)と長男・菊之助さん(46)、孫の丑之助くん(10)が会見し、来年5月に菊之助さんが八代目菊五郎、丑之助くんが六代目菊之助を襲名すると発表しました。團菊祭で知られるように、菊五郎は團十郎と双璧の看板名。その襲名披露が控えていることもあり、“團十郎襲名イベントは年内で終了”が梨園の暗黙の了解なのです」(前出・後援会関係者)■NYを皮切りにパリやロンドンへそこで、團十郎はほかの打開策をめぐらせているという。「円安に目をつけて、年内にNY公演を開催できるよう動いていると聞いています。長らく團十郎さんとスポンサー契約している『伊藤園』は最近、大谷翔平選手も広告キャラクターに起用し、NYのタイムズスクエアに巨大広告を掲出しました。團十郎さんのNY公演をバックアップする可能性は高いと思います」(前出・梨園関係者)團十郎の野望はNYだけにとどまらない。「“日本がダメなら世界で稼げばいい”と、歌舞伎界最大のブランドを生かすべく、NYを皮切りにパリやロンドンなど世界各地を回る構想があるそうなんです」(前出・梨園関係者)実際、彼は海老蔵時代の’04年10月にパリ・国立シャイヨー劇場で「十一代目市川海老蔵襲名披露公演」をおこなった。「かねて團十郎さんは“襲名披露ワールドツアー”に意欲的でしたが、コロナ禍がおさまった現在でも松竹が慎重な姿勢を見せているといいます。というのも、先代の團十郎さんがおこなった’82年と’85年のNY公演が大赤字となってしまった苦い過去があるのです。円安で経費も想像以上にかさみますから、NYだけならまだしも、松竹が他都市まで全面的にバックアップすることは難しいかもしれません。その場合は“自主公演”となるでしょうから、最後は團十郎さん個人の人脈がものを言うはずです」(前出・梨園関係者)“出稼ぎ”團十郎なら、ご祝儀で“荒稼ぎ”できるかも!?
2024年06月05日4月21日、市川中車こと香川照之(58)がXで自身の近影を公開した。その姿が大きな反響を呼んでいる。この日、Xに《オスとメスの見分け方を長々と講釈し、居合わせた一歳児に呆れられている香川プロデューサー》と投稿した香川。あわせて写真もアップしており、そこには庭のような場所で土をスコップで掬ったり、子供を抱きながら地面にいる幼虫を指差したりする香川の姿があった。この写真で注目を集めているのは、香川の“激変姿”だ。今年1月に行われた市川猿翁さん(享年83)とその弟である市川段四郎さん(享年76)を送る会で、香川は黒髪の中に白髪が散見されるような髪型だった。ところが今回公開された近影では、香川の髪は全体がグレーヘアに。さらに、鼻の下や顎に同じくグレーの髭を蓄えている。上はミッキーマウスの描かれたTシャツ、下はジーンズというラフなスタイルの香川は、そのグレーヘアを後頭部で結んでいた。そんな香川の渋い近影に、SNSでは驚きの声が続出することに。「かっこいい!」と絶賛する声がこう相次いでいる。《香川さん渋くてかっこいい》《シルバーヘアもとてもお似合いです》《渋くなられましたねー》《香川さん?!すごいグレイヘアで驚きましたけど、よくお似合いで私は好きです》
2024年04月24日新型コロナ感染症が季節性インフルエンザと同じ5類となり、劇場にもかつての賑わいが戻った。しかし、歌舞伎界では、昨年報じられた市川中車(58)の性加害報道に引き続き、5月に市川猿之助(48)がパワハラ疑惑を報じられた直後に両親への自殺ほう助で逮捕、7月には尾上菊之助(46)の不倫報道など、今年もスキャンダルが絶えなかった。女性問題が「芸の肥やし」で済まされた時代はとうに過ぎ、定期的に不祥事やスキャンダルが報じられる歌舞伎俳優への世間の目は厳しくなるばかり。果たして、これまでの行いからどの歌舞伎俳優が世間からの支持が薄いのか。そこで本誌は、男女500人を対象にこれまで不祥事やスキャンダルを起こした中で最も「引退してほしい」歌舞伎俳優についてのアンケートを実施。クロス・マーケティングの「QiQUMO」を利用した。結果をランキング形式で発表する。まず、第3位にランクインしたのは、市川中車。歌舞伎役者としての経歴は浅いが、香川照之の名で『半沢直樹』(TBS系)や『坂の上の雲』(NHK)といった数多くの人気作に出演。俳優業だけでなく、趣味の昆虫好きを活かし「カマキリ先生」としてNHKの教育番組に出演していることから、子どもからお年寄りまで幅広い層に認知されていた。しかし、’22年8月に「週刊新潮」によって、19年にホステスの女性への性加害を行っていた疑惑が報じられる。加えてその後掲載された、香川が笑みを浮かべながら女性の髪を掴んでいた写真も衝撃を与え、不快感を示す人が多かった。「女性を物のような扱いをしているのが許せない」「報道が事実ならば人として最低だし許せないので、もう顔を見たくない」「性加害は犯罪、不倫等とは全く次元が違う。気持ち悪いし不愉快」性加害報道後は出演していた番組を降板していたものの、今年8月に「歌舞伎」と「昆虫」に注力していくことを発表。しかし、これにも「子供の頃から歌舞伎をやっていたわけではないから、不祥事を起こせば続けて行くのは無理がある」と難色を示す意見も寄せられていた。続いて、第2位に選ばれたのは、市川團十郎(46)。新之助時代に隠し子の発覚、海老蔵時代には飲食店でトラブルになり暴行被害に遭うなど、数々の問題を起こしてきた團十郎。妻の小林麻央さん(享年34)を’17年に亡くして以降はシングルファザーとして子育てに奮闘する様子を見せているが、昨年には複数の女性との多重交際や義姉の國光真耶から告発を受けるなど、團十郎襲名前にも関わらずトラブルが噴出した。また女性関係だけでなく、父としての良識が疑われるような行動も。今年6月に本誌は、車での登下校が基本的に禁止されている長男の学校に車で乗り付け、他の保護者からクレームが来ていることを報じている。なにかと“お騒がせ”な團十郎に、あまり良いイメージをもっていない人は多いようだ。「問題が多い印象があるから」「女問題だけでなく色々問題がありすぎ」「なんだかんだで結局素行が悪そうなところが好かない」「トラブルが何度も報じられているが、歌舞伎界が特に問題にしないことに違和感がある」そんな團十郎を抑えて、1位に選ばれたのは市川猿之助。女方から立役まで幅広くこなす歌舞伎役者として手堅い評価を受けながら、叔父から「スーパー歌舞伎」を受け継ぎ『ワンピース』といった革新的な話題作も生み出すなど歌舞伎界に貢献。また『半沢直樹』(TBS系)や『鎌倉殿の13人』(NHK)などの現代劇にも多数出演しており、歌舞伎ファン以外からの認知度も高かった。しかし、今年5月に両親の自殺を幇助したとして逮捕され、11月に懲役3年・執行猶予5年の判決が下された。動機については、自身のパワハラ報道がきっかけで「歌舞伎の仕事はもうできない」という思いを抱き、心中を図ろうとしたと報じられている。この事件に大きなショックを受けた人は多いようで、復帰に対し厳しい意見が相次いだ。「行った行為があまりにも酷すぎるから」「事件が衝撃的で俳優に対するイメージが悪い」「どんなに辛い事が有っても、両親を満ち連れに自殺しようとするなど、有り得ない」「あれだけの事件を起こしておいて表舞台に立つのはいかがなものかと思う」裁判中に読み上げられた供述調書で「許されるなら歌舞伎に関わり舞台に立ちたい」と語っており、復帰を望む意向を示しているという猿之助。しかし、起こした事件の内容や大きさから、復帰しても今まで同じように見ることが難しいと感じている人も多いようだ。「見ても楽しめなさそう」「どんな理由があれ命を大切にできない人間に歌舞伎を演じてほしくないから」「人が亡くなっているから。その人が出演している作品を心から楽しめないから」また、「休んでほしいから」「一度きちんとメンタルケアをしてから出直すべきだと思います」と猿之助の体調面を心配する声もあった。旧ジャニーズ事務所の性加害問題や宝塚歌劇団のいじめ疑惑など、意識改革を求められている芸能界。歌舞伎界も例外ではないようだ。
2023年12月31日歌舞伎俳優の市川團十郎白猿、長男の市川新之助が25日、都内で行われた『市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台 二月御園座大歌舞伎』(来年2月1日~17日)の合同取材会に出席した。同公演で、團十郎は「吉野山」の佐藤忠信実は源九郎狐と「勧進帳」の武蔵坊弁慶を演じ、新之助は「外郎売」の外郎売実は曽我五郎を演じる。團十郎は「見やすい演目を並べさせていただいて、歌舞伎を初めて見る方でも、歌舞伎をよくご存じの方でも楽しめるような構成に、昼の部も夜の部もしています」と紹介した。襲名から約1年。新之助は「新之助と呼ばれることがあまりなくて、まだあまり実感がないのかなと思います。サインをたまに練習するんですけど、そういう時は『新之助だな』と思う時があります」と述べ、團十郎も「私もあまり実感ないんですけど、同じで、サインを書く時に『團十郎なんだな』と思ったりします」と話して笑いを誘った。團十郎はまた、「1年前の自分と今の自分を比較すると、團十郎という名前に慣れてきたのかなと思います。少しずつ、まだ海老の殻のついている團十郎ですが、團十郎なのかもしれないなと自分でも思うところがちょっと出てきた。周りも『團十郎』と呼ぶようになってきたので、ちょっとずつ團十郎になっている実感はあります。ですから荷が重いです」と話していた。
2023年12月25日歌舞伎俳優の市川團十郎白猿、長男の市川新之助が25日、都内で行われた『市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台 二月御園座大歌舞伎』(来年2月1日~17日)の合同取材会に出席した。同公演で、團十郎は「吉野山」の佐藤忠信実は源九郎狐と「勧進帳」の武蔵坊弁慶を演じ、新之助は「外郎売」の外郎売実は曽我五郎を演じる。團十郎は「見やすい演目を並べさせていただいて、歌舞伎を初めて見る方でも、歌舞伎をよくご存じの方でも楽しめるような構成に、昼の部も夜の部もしています」と紹介。新之助は「『外郎売』は新之助の襲名でもやらせていただいて、すごく好きなんですけど、その『外郎売』をまたやれる。名古屋で舞台をやるのは初めてなので、すごく緊張するんですけど、名古屋の方々にもいろんな演目を楽しんでほしいと思っています」と語った。新之助は、初舞台から約1年が経ったが、「新之助と呼ばれることがあまりなくて、まだあまり実感がないのかなと思います。サインをたまに練習するんですけど、そういう時は『新之助だな』と思う時があります」と心境を語った。團十郎は、新之助の成長について「めざましく進歩したなと。『外郎売』を1年間引っ提げて各地で披露してきた結果、積み重ねてきた日々がちゃんと実となってお客様にも通ずるような芸風に少しずつなってきている」と評価。「本人もやる気がある。だからといって私はあーだこーだ言わないタイプなので、環境を作って見守って。あまりプレッシャーをかけすぎると感じちゃうので、伸びやかに修正点を注文しながら、また一歩階段を上ってもらいたいと思っています」と話していた。
2023年12月25日2023年12月8日、以前は市川海老蔵の名で知られていた、歌舞伎俳優の市川團十郎さんがInstagramを更新。舞踊家の市川ぼたんとして芸能事務所に所属する、長女の写真を公開しました。京都府京都市にある劇場『南座』にて、ぼたんさんと、同じく歌舞伎俳優の市川新之助を襲名した、長男の堀越勸玄さんとともに出演している、團十郎さん。同日、團十郎さんは「お散歩。勸玄はお部屋なり」というひと言とともに、ぼたんさんの写真を公開しました。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る Ichikawa Ebizo 十一代目市川海老蔵(@ebizoichikawa.ebizoichikawa)がシェアした投稿 満面の笑みで楽しそうに走る、ぼたんさん。スラリと伸びた足や整った顔立ちは、2017年に亡くなった團十郎さんの妻でタレントの、小林麻央さんを彷彿とさせます。團十郎さんが公開した、ぼたんさんの写真に、麻央さんの姿を重ねた人は多い様子。「麻央さんが走っているように見えて、涙が出ました」「麻央さんの生き写しですね」「立派に成長していて、胸がジーンとした」などの声が相次いで寄せられました。ぼたんさんは、同日現在まだ12歳。これからいろいろな経験を経て成長する姿を、團十郎さんはもちろん、麻央さんも天国で見守っていることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年12月09日2023年11月23日、歌舞伎俳優の市川團十郎さんがInstagramを更新。長男で同じく歌舞伎俳優である、市川新之助さんの写真をアップしたところ、大きな反響が寄せられました。新之助さんは、同日、東京都内で行われた新潟のブランド米『新之助』の新米お手渡しイベントに出席。来場者100名一人ひとりに、新米を手渡したといいます。※写真は複数枚あります。左右にスライドしてご覧ください。 この投稿をInstagramで見る Ichikawa Ebizo 十一代目市川海老蔵(@ebizoichikawa.ebizoichikawa)がシェアした投稿 10歳でありながら、1人でイベントに出席し、立派に務めを果たしていた新之助さん。幼い頃のあどけなさが抜け、その凛とした美しい佇まいと表情は、2017年に亡くなった母親の小林麻央さんを彷彿とさせます。投稿には新之助さんの成長に、驚きの声などが多数寄せられていました。・かわいかったカンカンがこんなに大きくなったなんて!すごくかっこよくなりましたね。・しっかり目を見て渡していてえらい。3枚目は麻央さんにそっくりです。・麻央さんに似ていると思ってたけど、團十郎さんにも似てきた。パパとママのいいと取り!團十郎さんは、投稿に「どんな気持ちだったのかを、聞くのが楽しみです」とコメントをつづっており、きっと後で新之助さんからイベントの感想を聞いて親子で会話をしたのでしょう。未来の歌舞伎界を背負う存在として、注目が高まっている、新之助さん。今後の活躍を応援したいですね![文・構成/grape編集部]
2023年11月24日2023年5月18日、自宅で倒れていたところを発見され、歌舞伎俳優の四代目市川猿之助(本名:喜熨斗孝彦)氏ら3人が救急搬送される事件が発生。後に、搬送された猿之助氏の両親は死亡が確認され、猿之助氏は自殺ほう助の容疑で逮捕されています。同年11月17日、猿之助氏の判決公判が東京都千代田区の東京地裁で開かれ、懲役3年、執行猶予5年の判決がいい渡されました。市川猿之助氏、判決を受けコメント同日、猿之助氏の判決を受け、松竹株式会社はウェブサイトを更新。亡くなった猿之助氏の両親へ哀悼の念を表し、「いかなる事情があったとしても、市川猿之助が行った判断は決して許されるものではなく、大きな過ちであった」と、会社としての考えを述べました。続いて猿之助氏の今後については、「まずは1人の人間として、両親のぶんまでしっかりとこの後の人生を歩んでほしい」と述べ、歌舞伎俳優としての予定が白紙であることを明かしています。また、同社はウェブサイトに猿之助氏のコメントも掲載しました。本日、裁判所から、懲役3年執行猶予5年の判決の言い渡しを受けました。失意のどん底で決意したこととはいえ、常に自分を見守ってくれた父と母を巻き込んでしまったこと、そして、歌舞伎界を含め、多くの皆様に治癒し難い傷を負わせてしまったことに対し、言い表せない罪を感じています。自分の記事が世に出るとき、そのこと自体により、四代目猿之助を継承した自分が「猿之助」という名前のみならず歌舞伎界という大きな伝統と文化に対し深い傷を与えてしまうこと、また成長を歩み続けている猿之助一門のみんなを暗闇の中に放り出すこと、その現実の大きさから自死を選んでしまいました。どん底の中で生き長らえることを選ばなかった自分の弱さを責めるしかありません。たとえ生活の場を失ったとしても、次の日を信じて静かに待つべきでした。生きることを諦める気持ちになったとき、自死を成し遂げることだけを考えていました。自分の精神状態の異常性すら理解できない状況に陥っていました。「あなただけ行かせるわけにはいかない。」という両親の言葉も自然に受け止めてしまっていました。来世に向かう両親の身支度をし、そして、自分の終止符へと向かいました。自分一人で抱え込まず、周囲の人に自分の不安や絶望を相談するべきでした。ただ、当時の自分は、自分の立場もあり、他の人には自分の気持ちは理解できないだろうと考え、また、周囲に弱みを見せることもできませんでした。事件の日から今日まで生きてきました。毎日、あの日のことを思い返してきました。私だけが生き延びてしまった、父と母に申し訳ない、そういったことを考えていました。事件後も、死んでしまいたい、明日命が終わっていないか、と思うこともありました。しかし、周囲や病院関係者の助けのおかげで、事件のときほど真に迫った自死の思いが生じることはありませんでした。「最後に何か言いたいことはありますか。」という裁判官の言葉に対し、「自分にできることがあればやらせていただきたい。」と答えました。今後は、生かされた自分に、これから何ができるか考えていきます。これからは、一人で抱え込まずに、自分の弱さも自覚し、周囲の方々に相談し、助けていただきながら、一日一日一生懸命に生きていこうと考えています。本当にご迷惑をおかけしました。松竹株式会社は、猿之助氏と時間をかけて話し合い、責任をしっかりと受け止めた上で、今後について模索していくとのこと。また、事件の発端とされているハラスメント行為の報道については、現時点で事実確認はないものの、通報窓口の利用者を拡大するなど、会社として改善を進めていくといいます。[文・構成/grape編集部]
2023年11月17日昔、学校で同じクラスだった人や、親しかったものの気付けば連絡を取らなくなってしまった旧友は、あなたにもいるのではないでしょうか。世間は意外と狭いもの。年月が経ってから偶然にも再会し、お互いに驚く…という展開は、時々起こりますよね。以前は市川海老蔵の名で知られていた、歌舞伎俳優の十三代目・市川團十郎白猿(いちかわ・だんじゅうろう・はくえん)さんも、そういった経験をしたようです。市川團十郎白猿、ホテルで手渡された手紙に感動2023年11月14日、市川さんはブログに「ホテルに!?え!?」という、動揺が伝わってくるタイトルの記事を投稿しました。この日、市川さんは京都府京都市の南座に出演。襲名披露公演で使用される、祝幕のお披露目イベントを行いました。イベント後、市川さんはホテルに移動し、おいしい食事を堪能したのですが…そこで、驚くべき出来事が起こったのだとか。豪華なフルーツの盛り合わせとともに、市川さんが受け取ったのは、1通の手紙でした。なんと手紙の送り主は、このホテルの料理長であり、市川さんの元同級生!意外な場所での同級生との再会を受け、市川さんは「泣ける…ありがとう。フルーツ、おいしく頂きます」というコメントとともに、この写真を投稿しました。翌朝、市川さんは料理長とのツーショット写真も公開。きっと昨晩の手紙を受け、市川さんから声をかけたのでしょう。同級生が、料理長としておいしい食事を振る舞っていることを知り、市川さんも嬉しそうな表情を浮かべています。ほほ笑ましいエピソードに、ファンからは「そんなことがあるだなんて…!」「すごい、まさに奇跡の再会!」といった声が続出。きっとこのホテルで口にした料理は、市川さんにとって最高のものであったことでしょう![文・構成/grape編集部]
2023年11月16日立飛グループ創立100周年記念事業『立川立飛歌舞伎特別公演』が、10月25日(水) に東京・TACHIKAWA STAGE GARDENで初日を迎えた。TACHIKAWA STAGE GARDENは、2020年にオープンした多摩地区初の民間運営ライブエンタテインメントホール。新たに誕生した会場で初めて上演される歌舞伎は、歌舞伎三大名作のひとつ『義経千本桜』より「忠信篇」。『義経千本桜』は、『菅原伝授手習鑑』『仮名手本忠臣蔵』と並ぶ三大名作のひとつで、延享4(1747)年に初演。全五段のうち、今回上演される「鳥居前」は二段目、「道行初音旅」と「川面法眼館」は四段目にあたる。狐忠信を中心として、狐親子の情愛と人間への義理を描く幻想的な物語で、荒事や所作事をはじめ、狐言葉や早替り、宙乗りなどケレン味あふれる趣向がみどころ。狐忠信が活躍する「忠信篇」は、「三代猿之助四十八撰」のひとつとして人気を博してきた。このたび、市川中車が登場した開幕してすぐの「ご挨拶」、中村壱太郎と市川團子による「解説」、中村鷹之資が初役で狐忠信を勤める「伏見稲荷鳥居前」までの舞台写真が公開となった。<公演情報>立飛グループ創立100周年記念事業『立川立飛歌舞伎特別公演』2023年10月25日(水) ~28日(土) 東京・TACHIKAWA STAGE GARDEN詳細はこちら:写真提供:松竹無断転載禁止
2023年10月25日2023年10月・11月に、「十三代目 市川團十郎白猿 襲名披露巡業」公演が全国20ヶ所にて開催となる。それに先駆け出演の市川團十郎による取材会が都内某所にて実施された。演目として『毛抜』を選んだ理由について「市川團十郎家の襲名公演ですので、歌舞伎十八番もしくは新歌舞伎十八番をご披露するというのが一般的。秋巡業の演目の候補としては『鳴神』、『毛抜』があがるなか、決め手となったのは一人で芝居をするところが多い点です。『鳴神』は荒事の要素は多いですが、女方と二人で芝居を進めていくことが多く、市川團十郎が中心の『毛抜』の方が襲名披露巡業としては面白いのではないかと思いました。『毛抜』には紋切り型という幕外の型があり、ご当地によって幕外の景色を変えたいという思いもあり、『毛抜』に決めさせていただきました。『毛抜』はもともと二代目市川團十郎が行った「雷神不動北山櫻」という作品。そこから七代目市川團十郎によって『鳴神』、『毛抜』、『不動』が歌舞伎十八番に選定されますがその形は途絶え、二代目市川左團次が色気ある作品に作り替えたのが今日伝わっている『毛抜』であり、『鳴神』。今やっている『毛抜』は派生して出来ている部分も大きくあり、二代目市川團十郎が演じていたものをそのまま演じている『助六』と違い、『毛抜』は原型がどうだったかは正直分からない。その中で『毛抜』の粂寺弾正は愛嬌とおおらかさ、その中にひけらかさない知的の強さ、歌舞伎十八番の「剛の者」というすべてのエッセンスがないと出来ない、歌舞伎十八番の中でもハードルの高い役のひとつ。」と語る。また、「歌舞伎十八番は荒事の印象があるかもしれませんが、お家騒動を解決していくLGBTQの壁をも超えた主人公が奮闘していくところに、新しい視点でも見ていただける作品なのではないかと思います。」と見どころについても触れ、「自分自身、襲名披露巡業のみならず他の興行を含めても各地に一番足を運んでいる役者だと思います。首都圏の近郊や遠方にいらっしゃる方々に届けられるよう巡業に力を注いで生きてきました。今回各地の方々にお目にかかれるということで、團十郎として今後ともよろしくお願いいたします、というご挨拶と、今まで海老蔵としてありがとうございました、という感謝を伝えられる興行になれば良いなと思う。」と締めた。チケットは好評発売中。
2023年10月10日かつてない正念場を迎えている歌舞伎界。昨年、市川中車こと香川照之(57)のホステスへの性加害が報じられ、今年に入っては大スターであった市川猿之助(47)が一家心中を図り自殺ほう助の容疑で逮捕・起訴されてしまった。さらに、7月には尾上菊之助(46)にも不倫疑惑が飛び出すありさま。スキャンダルまみれの歌舞伎界だが、「女遊びは芸の肥やし」といわれるなど、これまでは芸がよければお咎めなしという風潮も存在してきた。そこで、混沌とする歌舞伎界で、今誰が評価され、嫌われているのかを400人へのアンケートで調査した。今回は「嫌いな歌舞伎役者」について、公表する。嫌いな歌舞伎役者ランキング、3位に選ばれたのは市川團十郎(45)。歌舞伎界を背負って立つ大名跡を昨年襲名し、期待される存在だが、世間の評判は芳しくない。妻の小林麻央さん(享年34)を’17年に亡くして以降は、歌舞伎の傍らSNSで子育て風景を積極的に発信してきた團十郎。しかし、‘22年には義理の姉・小林麻耶(44)からの暴露騒動、「SNSナンパ」による複数女性との交際や、妻の麻央さんとの思い出の家で女性と密会するなど、良きパパの”裏の顔”がたびたび報じられてしまった。父親としての未熟さも指摘されている。今年6月、本誌は團十郎が金色の高級車で子供たちを学校から送り迎えする様子を目撃したが、なんとその学校では車送迎が禁止されていることも明らかになった。ふだんの振る舞いが好感度の低迷に大きく影響しているようだ。《イメージが悪すぎる。素行や女性関係。》《SNSよりも本業でがんばってほしい》《いろいろお騒がせな人物》2位に選ばれたのは、市川猿之助。今年5月、東京目黒区の自宅で、父親の市川段四郎さん(享年76)と母の喜熨斗延子さん(享年75)とともに倒れているのが見つかった。両親は死亡が確認され、猿之助はその後7月28日に両親に睡眠導入剤を服用させたとして、自殺ほう助の罪で起訴されている。猿之助については、自殺を図った日の朝に歌舞伎界での弟子に対するパワハラ・セクハラに関する報道がなされていた。猿之助本人は、この報道が自殺のきっかけになったと供述しているという。歌舞伎界きってのスター俳優だった猿之助。歌舞伎の世界だけでなく、’20年の『半沢直樹』(TBS系)、’22年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合)などドラマの世界でも活躍し、人気を博していた。それだけに、スキャンダルによって両親ともども悲しい選択をした事実が、”反省して出直すこともできたはず”と落胆を産んでしまったようだ。《今回の問題が残念です》《1度のスキャンダルで家族会議を開き、一家心中を試みたメンタルの弱さがあまり好きでない》《流石にこの被告はありえない歌舞伎の伝統とか血筋とかに理由をつけて、これで数年後に復帰となると世間との感覚がズレているとしか思えない》そして、1位に選ばれてしまったのは香川照之。8月7日に、所属事務所によって昨年再婚し、子どもが誕生していたことが発表されたのだが、その“昨年”8月に、ホステスへの性加害や“鬼の形相”で女性の髪をつかむ写真が報じられている。それまで『半沢直樹』(TBS系)など人気ドラマや朝の情報番組、子供向け昆虫番組などに出演し、世間にとってはなじみ深い歌舞伎俳優だった香川。“カマキリ先生”との落差に、ファンのショックは大きかった。スキャンダルからしばらくして、出演していた番組は全て降板となった香川。しかし、歌舞伎の世界では、昨年12月の「十三代目市川團十郎白猿襲名披露」で舞台復帰。さらに、この7月には猿之助の代役として「七月大歌舞伎」に出演し、昼の部「菊宴月白浪」で主演を務め、舞台のクライマックスでは、澤瀉屋のお家芸である「両宙乗り」にも挑戦していた。歌舞伎界では、今後の澤瀉屋を支える存在として期待されているよう。しかし、世間では”性加害報道”が、未だ強烈な印象として残っているようだ。《やはり、いろんな不祥事でクリーンなイメージがないから》《絶叫してワンパターンの芝居ばかり。もう見飽きた》《スクープされた内容が酷すぎるし、スクープされてもすぐに降板せず世間の批判が高まるまで朝の番組に出続けるくらい図々しい性格しているから》《クラブのホステスさんに性的な嫌がらせやセクハラをしたから》【嫌いな歌舞伎役者ランキング】1位:香川照之(市川中車)2位:四代目市川猿之助3位:十三代目 市川團十郎4位:二代目中村獅童5位:七代目尾上菊五郎5位:八代目中村芝翫7位:六代目片岡愛之助8位:十代目松本幸四郎9位:尾上松也10位:五代目尾上菊之助調査対象:20代以上の男女400人調査方法:WEBでのアンケート(クロス・マーケティングのセルフアンケートツール『QiQUMO』を使用)
2023年08月12日7月3日、歌舞伎俳優の市川中車こと香川照之(57)が東京・歌舞伎座で初日を迎えた「七月大歌舞伎」に出演した。香川は6月27日に母親に対する自殺ほう助の疑いで逮捕された歌舞伎役者の市川猿之助こと喜熨斗(きのし)孝彦容疑者(47)の代役として、昼の部「菊宴月白浪(きくのえんつきのしらなみ)」で主演を務めた。クライマックスでは、澤瀉屋のお家芸である「両宙乗り」に初挑戦。ワイヤーロープで吊り下げられ、舞台や客席の上を飛んで移動すると、観客からの拍手が鳴りやまなかった。香川は終演後、「父の熱い思いを受け継ぎ、力を込めてつとめます」と決意を新たにしたが、ネット上ではこの代役起用に疑問の声も相次いでいる。《猿之助さんの代わりに香川照之こと中車さんが演じて好評を得た、って言ってたけど彼もセクハラでTV干されてるよね?》《香川照之のセクハラだかパワハラはもうなかった事になってるの?》《ハラスメントの告発が理由で一家心中しようとした人の代役に、よりにもよってセクハラで失脚した人を…??そういう業界だっていうネガキャンをしてるようなもんじゃん。いいの?》また、この日歌舞伎座には勧進元である松竹の迫本淳一会長も訪れ、香川に「頑張ってもらわないと。歌舞伎ファンが戻ってきているし、一人でも多く非日常感を味わってもらいたい」とエールを送った。澤瀉屋についても「温かく見守ってもらいたい」と語った。しかし、この迫本氏の激励に対してもネット上では批判の声が。《松竹(株)という組織にはコンプライアンス遵守の認識があるのだろうか?伝統文化の歌舞伎役者だから、何をしても良いとの認識ですかね》《将来の歌舞伎界を松竹として考えるなら場当たり的な対応はやめた方が良いと思う》《この会社が、社会常識より自社の利益を優先する体質だってことがよくわかりました》伝統を守り、「温かく見守ってもらいたい」のであれば、自浄作用が失われている歌舞伎界の改善も必要ではないだろうか。
2023年07月04日歌舞伎座新開場十周年『七月大歌舞伎』が、7月3日(月) に東京・歌舞伎座で開幕。その初日レポートが到着した。昼の部は、スペクタクルな展開で描く忠臣蔵の後日譚『菊宴月白浪(きくのえんつきのしらなみ)』。歌舞伎の三大名作のひとつ『仮名手本忠臣蔵』をもとに鶴屋南北により独創性豊かに描かれた本作は、文政4(1821)年に初演されたのち、昭和59(1984)年に実に163年ぶりに三代目猿之助(現・猿翁)によりスペクタクルな要素を盛り込み復活上演され、「三代猿之助四十八撰」のひとつにも選ばれた。『忠臣蔵』では憎まれ役として描かれる斧定九郎がお家再興を目指す忠義者として登場するのも大きな特徴となっている。舞台は塩谷の浪士が高野師直を討って1年余、塩谷家、高野家の御家再興が取り沙汰される「禅覚寺」の場面から始まる。主君の敵討ちを果たした四十七士は義士として讃えられるなか、斧定九郎(市川中車)は、敵討ちに加わらず不義士の汚名を着せられた父・斧九郎兵衛(浅野和之)に代わり、せめて自分は亡君への申し訳を立てたい忠義の心をもっている。しかし御家再興のために必要な家宝が盗まれたことが判明し……。家宝を奪い返すため、定九郎は父九郎兵衛から斧家に伝わる忍術秘法を記した秘書こふさきの忍びの一巻を授かり、忍術を手に入れると“暁星五郎”と名のり、仲間とともにお家再興に立ち上がる。お家再興を巡り、それぞれの思いが入り乱れ、塩谷家、高野家それぞれの家宝はさまざまな人々の手を渡っていき……。『仮名手本忠臣蔵』の大序の場面を“兜改め”ならぬ“宝改め”として表現した冒頭の「禅覚寺」の場面をはじめ、五段目の鉄砲と猪の代わりに花火と角兵衛獅子を出すなど、随所に『忠臣蔵』のパロディ要素が散りばめられ、名場面の数々を彷彿とさせる構成、細かな趣向が観客を楽しませた。個性豊かな登場人物たちともに南北らしい奇抜な展開を見せる物語に引き込まれていくうち、舞台は注目の“両宙乗り”に。観客の熱い視線が注がれるなか、花道上を大凧が悠々と飛んで行ったかと思うと、たちまち反対側から本舞台へ向かって傘で舞い降りる中車演じる定九郎。劇場空間をいっぱいに使った大掛かりな演出に場内の盛り上がりも最高潮に。さらに、大屋根での大立廻りなど一瞬たりとも目が離せない怒涛の展開が続く。三代目猿之助(現・猿翁)が復活させた本作に挑むにあたり、「父の熱い思いを受け継ぎ、力を込めて勤めます」と意気込み見せた中車は、「令和のエンターテインメント作品として楽しんでいただけるよう、澤瀉屋一門をはじめ、共演の皆様の胸を借り、力を合わせて臨みます」と筋書の聞き書きで語った通り、気迫あふれる舞台を勤めあげ、客席からは割れんばかりの拍手が贈られた。夜の部は、平賀源内が「福内鬼外」の名で描いた義太夫狂言『神霊矢口渡(しんれいやぐちのわたし)』から。舞台は、褒美の金欲しさに新田義興の命を奪った強欲者・渡し守の頓兵衛(市川男女蔵)の家。ある日、義興の弟義峯(市川九團次)が恋人の傾城うてな(大谷廣松)と一夜の宿を乞いに偶然にも頓兵衛の家を訪れる。頓兵衛の娘のお舟(中村児太郎)は、気品あふれる義峯に一目ぼれ。全身で恋する乙女を体現するお舟の様子が微笑ましく描かれる。しかし、父頓兵衛が義峯の命を奪おうとすると一転、愛しい人を守ろうと決意したお舟は恋と孝との板挟みで苦しみ、物語は後半の見せ場である父と娘の立廻りの場面へ。純粋な娘と極悪非道な父の姿が対照的に描かれる。今回がともに初役となるお舟役の児太郎と頓兵衛役の男女蔵。児太郎は、恋に身を焼く切なくも情熱的なお舟で観客を魅了し、男女蔵は、徹底的な悪役でありつつも歌舞伎らしい品を失わない頓兵衛を勤めあげた。続いては、江戸っ子の生き様を鮮やかに描く『神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ)』。通称「め組の喧嘩」と呼ばれる、江戸風俗をたっぷりと味わえる世話狂言の傑作だ。め組の鳶頭・辰五郎(市川團十郎)は、品川の遊廓でのめ組の鳶と四ツ車大八(市川右團次)ら力士たちの喧嘩を収めるが、その後も喧嘩が再燃し……。「喜三郎内の場」では力士への仕返しを心に決めた辰五郎と、辰五郎を案じる兄貴分の喜三郎(中村又五郎)とのやり取りが印象的に描かれ、続く「辰五郎内」では辰五郎の苦悩と、愛する妻お仲(中村雀右衛門)と幼い子との別れが竹本を巧みに用いて繊細に表現される。公演に向けた取材会で「気持ちを収めなければならないけど、収まりきらない。そこに男の心意気、色気がある」と辰五郎について語った團十郎は、背中で語る男の魅力を全身で体現。力士との喧嘩へ向かっていく鳶たちを率いる姿は、まさに粋でいなせな江戸っ子そのもの。今回は若い鳶のひとりとして市川新之助も出演。喧嘩へ向かう鳶たちの水杯、鳶と力士の豪快な大立廻りも心地よく、活気あふれるひと時となった。夜の部を締めくくるのは、趣向を凝らした迫力あふれる舞踊『鎌倉八幡宮静の法楽舞(かまくらはちまんぐうしずかのほうらくまい)』。劇聖と謳われた九世團十郎が制定した「新歌舞伎十八番」のひとつで、平成30(2018)年に新たな着想により復活上演された本作を、九世團十郎没後120年という節目の年に上演する。夜な夜な物の怪が現れるという鎌倉の荒れ寺に、風とともに現れたのはひとりの老女(市川團十郎)。怪しげな空気が漂うと、次々と物の怪たちが現れ、提灯(市川新之助)は軽やかに、三ツ目(市川ぼたん)はかわいらしくそれぞれの舞をみせる。團十郎は冒頭の老婆に始まり、狐の白蔵主、油坊主、船頭と次々と鮮やかに早替りを披露。そこへ町娘(ぼたん/二役目)、若船頭(新之助/二役目)も現れ、一同は賑やかに踊り始める。やがて老女が在りし日の静御前(團十郎)の姿になってやってくると、幻の源義経(團十郎)も現れ、連舞となる。しかし、静御前に魑魅魍魎が憑依すると、その姿は恐ろしい化生に。河東節、常磐津、清元、竹本、長唄囃子とだんだんと音が重なり合い豊かな五重奏が響き渡る中、化生と僧たちとの立廻りに。恨みのあまりの大きさに僧たちも圧倒されるところへ、花道より満を持して登場したのは二宮姫(ぼたん/三役目)と竹抜五郎(新之助/三役目)。ふたりは團十郎演じる化生を本舞台へと押戻す。「我らが父十三代目にさも似たり」と趣向を凝らしたセリフでも観客を沸かせ、九世團十郎の没後百二十年に相応しい豊かな音楽性とエンターテインメント性あふれる華やかな一幕となった。『七月大歌舞伎』は7月28日(金) まで歌舞伎座で上演される。『七月大歌舞伎』の詳細はこちら:チケット購入リンク:※公演期間が終了したため、舞台写真は取り下げました。
2023年07月04日2023年5月18日、自宅で倒れていたところを発見された、歌舞伎俳優の四代目市川猿之助(本名:喜熨斗孝彦)氏が、救急搬送されました。マネージャーが発見した際、自宅では猿之助氏の両親もその場で倒れており、後に両親は死亡が確認されています。同年6月27日には、母親に対する自殺ほう助の容疑で、警視庁は猿之助氏を逮捕。今後、父親であり、歌舞伎俳優である市川段四郎さんへの自殺ほう助容疑でも捜査を進めていくとのことです。市川猿之助氏の逮捕を受け、所属事務所がコメント猿之助氏が逮捕された日、所属事務所である株式会社ケイファクトリーはウェブサイトにコメントを掲載。ファンや関係者に向けて「多大なるご迷惑、ご心配をおかけしておりますこと改めて深くお詫び申し上げます」と謝罪の言葉を述べ、今後についてこのようにつづりました。現在、本人は警察の取調べを受けていると認識しております。このような事態に至りましたことを重く受け止め、今後も当局の捜査に協力して参ります。また、司法による最終的な判断がなされるまで、所属契約に関する見解について申し上げることは差し控えさせて頂きます。マスコミ各社様、SNSを含む個人の記者様への改めてのお願いでございます。市川猿之助の自宅及び、ご親族の方へのご取材はお控えいただきたく、皆様のご理解賜りますようお願い申し上げます。尚、この件に関する弊社所属俳優のコメントは差し控えさせていただきます。株式会社 ケイファクトリーーより引用また、松竹株式会社は「司法による最終的な判断がなされるまではコメントを差し控え、今後の捜査等を見守りたい」とコメント。今回の事件が家族内のものであるため、両社ともに、会社としての見解を述べるのは控える模様です。[文・構成/grape編集部]
2023年06月27日2023年6月26日、歌舞伎俳優の四代目市川猿之助氏(本名・喜熨斗(きのし)孝彦)について、警視庁が母親に対する自殺ほう助の容疑で逮捕状を取ったことが、捜査関係者への取材で明らかになりました。産経ニュースによると、市川猿之助氏は同年5月18日、東京都目黒区の自宅にて、父親で歌舞伎俳優の市川段四郎さんと母親とともに倒れているのが見つかり、両親は死亡が確認されました。自殺ほう助罪とは、刑法202条にあたる規定で、すでに自殺を決意している者に対し、自殺行為の手助けをすることです。市川猿之助氏の今後の動向に、多くの人が注目しています。【2023年6月27日10時46分追記】母親の自殺を手助けした自殺ほう助の容疑で、市川猿之助氏が逮捕されたことが、2023年6月27日にメディアで報じられました。[文・構成/grape編集部]
2023年06月27日歌舞伎座新開場十周年と銘打ち、毎月見逃せない演目を上演中の歌舞伎座。「六月大歌舞伎」の昼の部(11時開演)は、絵師の又平を市川中車、女房おとくを中村壱太郎が演じる『傾城反魂香(けいせいはんごんこう)』。さらに中村芝翫が蝦蟇の妖術使いの盗賊に扮する『児雷也』、中村福助のもと、注目度急上昇中の若手たちが芸者に扮して毛振りまで見せる『扇獅子』の3演目。夜の部(16時開演)は、歌舞伎三大名作のひとつ『義経千本桜』から、小悪党だが憎めない“いがみの権太”を片岡仁左衛門が演じる「木の実」「小金吾討死」「すし屋」。最後は尾上松緑が狐忠信を勤める「川連法眼館」と、充実のラインナップだ。注目は、「土佐将監閑居」(通称“吃又”)に加え、53年ぶりに「浮世又平住家」が上演されている『傾城反魂香』。絵の才能はあるが言葉が不自由な又平と、夫を明るく懸命に支えるおとく、その夫婦の愛が奇跡を起こす物語だ。2012年に歌舞伎の初舞台を踏み、主役の又平を初役で勤める中車と、若手ながら緩急自在な芝居に定評のある壱太郎の組み合わせで、これが吉と出た。物語の序盤、夫婦で師匠の土佐将監を訪ねる場面では、中車が又平の人となりを繊細に、歌舞伎の所作は“楷書”で丁寧に演じる。隣で瑞々しくも頼もしく場を引っ張る壱太郎とのバランスが絶妙だ。土佐将監役・中村歌六の厳しいが奥底に温かさを感じさせる佇まいや、ある知らせを持ってくる狩野雅楽之助役・中村歌昇の躍動感。さらに市川寿猿(中車ら澤瀉屋の最長老)が扮する女中お百の優しい眼差しも、今回ならではの“吃又”を形作る。優秀な弟弟子の修理之助に、又平が仕事を譲ってほしいと縋りつく場面も見どころだ。修理之助を演じるのは、市川團子。苦しげに又平を見つめ、首を横に振る様子は清廉な美しさで、古典の主要な役同士では初の親子共演ということも忘れてしまうほどだ。その後、又平が奇跡を起こして夫婦に笑顔が戻ってからは、中車の持ち前の愛嬌でクスリと笑わせる場面もあり。随所で見せる舞踊の所作もキチッと決まり、地道な研さんの成果を示した。続く「浮世又平住家」は、師匠の命令で姫をかくまう又平の家が舞台。大津絵に描かれた人物が次々と抜け出して賑やかに踊り、追手を阻む。中村米吉扮する銀杏の前の赤姫ぶりが目にも楽しく、登場人物がズラリと揃う幕切れも文句なしの面白さ。客席からの大きな拍手が、その出来栄えの証拠だろう。取材・文:藤野さくら
2023年06月19日5月18日午前、東京・目黒区にある自宅の半地下で倒れているのを発見された歌舞伎俳優の市川猿之助(47)。自宅2階ではあおむけに倒れている父の市川段四郎さんと母親も発見されたが、その後2人の死亡が確認された。各報道によると、猿之助のそばには本人名義で書かれた知人宛の遺書と見られるメッセージが残されていたことから、警視庁は自殺を図ったものと見ている。緊急搬送された猿之助は一命を取り留め、19日までに退院したという。また19日に行われた司法解剖の結果、両親の死因について警視庁は向精神薬中毒の疑いがあることを明らかにした。事件の背景については今後行われるであろう猿之助への聴取を待つほかないが、向精神薬中毒という報道に、衝撃を受ける人々が相次いだ。果たして、向精神薬中毒とは一体どのようなものなのか。大阪の心療内科科クリニック「岡田クリニック」の岡田尊司院長に話を聞いた。まず、「向精神薬」といっても様々な種類があるという。「向精神薬には、大きく分けると3つの種類があって、1つ目は睡眠薬や抗不安薬と言われるタイプ。この2つは大体似たような成分で、ベンゾジアゼピン系のお薬のことが多く、マイナートランキライザーと言われています。2つ目はより強力な精神安定剤、いわゆるメジャートランキライザーというもの。3つ目はこの2つ以外の抗うつ薬、気分安定薬等に分類できます。睡眠薬や抗不安薬の場合は、不眠や不安、軽い鬱の症状にも使えます。精神科、心療内科をはじめ、内科の先生も処方したりするので割と身近なものですね。一方で、メジャートランキライザーといわれる安定剤は、精神病圏の状態に使う薬で、より沈静効果が強力です。通常は、精神科や心療内科にかかってないと処方されません」(以下、カッコ内はすべて岡田院長)向精神薬中毒で死にいたるケースについて、岡田院長は言う。「一般の睡眠薬や抗不安薬は安全性が非常に高いため、100錠以上飲んでも死ぬとは限りません。ただ、高齢者等でもともと呼吸する力が弱まっていたり、呼吸不全があったりすると、そうとも言えません」一般的に、中毒で死に至る量の向精神薬を所持することはあるのだろうか?「睡眠薬は処方する日数制限があり、1カ月以上は処方できない決まりがあります。例えば30錠などが一つの制限としてあって、そこを守って処方しているきちんとした病院でしたら、大量に処方されるということはありません」■「日本いのちの電話」ナビダイヤル:0570-783-556(午前10時~午後10時)フリーダイヤル:0120-783-556(毎日・午後4時~午後9時/毎月10日・午前8時~翌日午前8時)
2023年05月20日歌舞伎俳優の市川猿之助が18日午前に救急搬送されたことを受け、所属事務所のケイファクトリーは同日、公式サイトを通じてコメントを発表した。同社は、「現在市川猿之助に関する報道がなされており、お客様をはじめ関係者の皆さまに多大なるご迷惑、ご心配をおかけいたしますこと深くお詫び申し上げます」と謝罪。猿之助の状態などについては、「本日(5/1819:00)時点で、弊社として詳細な情報を把握いたしておりません」とし、「警察ならびに病院にて対応をいただいているものと認識しており、各方面からの情報把握に努めているところでございます」と現在の状況を報告した。そして、「その他猿之助に付随する報道に関しましては弊社並びに、弊社所属俳優のコメントは差し控えさせていただきます。皆様のご理解賜りますようお願い申し上げます」と結んでいる。
2023年05月18日●女形に楽しさ「舞台中、普段の性格も柔らかく」俳優・香川照之(市川中車)の長男で歌舞伎俳優の市川團子が、明治座創業百五十周年記念『市川猿之助奮闘歌舞伎公演』(東京・明治座、5月3日~28日)の夜の部「三代猿之助四十八撰の内『御贔屓繋馬』(ごひいきつなぎうま)」に百足のお百役で出演する。2012年に8歳で初舞台を踏んでから約11年。大学生活を送りながら歌舞伎俳優として着実に成長を遂げている團子に、同舞台への意気込みや歌舞伎への情熱、そして、目標とする祖父・市川猿翁と親戚でもある猿之助への思いを聞いた。『御贔屓繋馬』は、四世鶴屋南北の原作を三代目市川猿之助(現・市川猿翁)と奈河彰輔が筆を執り、1984年4月に明治座で初演し、大評判を呼んだ作品。今回は物語を洗い直し凝縮した形で届ける。大喜利所作事『蜘蛛の絲宿直噺』では猿之助が女童、小姓、番頭新造、太鼓持、傾城、土蜘蛛の精の6役を早替わりで踊り分け、“奮闘公演”に相応しい変化舞踊を披露する。――明治座創業百五十周年記念『市川猿之助奮闘歌舞伎公演』への出演が決まったときの心境からお聞かせください。『新・三国志』や『弥次喜多』に出させていただく機会が多く、それも本当にありがたいのですが、古典を学びたいと思っていたので、古典の作品に出演させていただけるというのはうれしかったです。――古典で学びたいと思った理由は?新作やスーパー歌舞伎『新・三国志』はセリフが現代調だったりして、先輩方は古典が身についていらっしゃるので現代調で言っても歌舞伎になるのですが、自分はまだ全然できていないので基礎である古典をしっかり学びたいと思いました。――明治座に抱いているイメージを教えてください。小学5年生のときに『四天王楓江戸隈』という作品に鬼童丸という役で出演させていただき、そのときに立ち回りが本当に楽しかったというのを覚えています。今回が2回目となりますが、また明治座さんに出させていただくのは本当にうれしいです。――『御贔屓繋馬』の魅力をどのように感じていますか?明治座さんでおじいさま(猿翁)がされた初演の映像も見させていただいたのですが、とにかく面白いという印象です。(主人公の)良門が復活するときに衣装から火や煙が出たり、視覚的にも楽しいですし、セットもすごくきれいです。そして、僕が演じる百足のお百はスパイで、村娘に扮して敵方に潜入するという役なのですが、僕だけでなく物語のほぼすべての人が“実は”という役で、スパイ合戦が繰り広げられます。この人はこうだったのだとひも解かれていくのも面白いですし、立ち回りも面白くパワフルな舞台だと思います。――今回の公演で特に楽しみにしていることを教えてください。女形を務めさせていただきますが、去年初めて女形をさせていただいたので、とにかく頑張って食らいつきたいと思っています。そして、“実は”という役を演じるのは初めてなので、その“実は”という要素をしっかり演じられるように、頑張ります。――女形はいかがですか? やりがいなどお聞かせください。楽しいです! 初めて女性に扮し、不思議な感覚になりました。――女形を演じて新たな気づきや変化などありましたか?すごく不思議なのですが、舞台中、普段の性格も柔らかくなっていたようで、家族や周りの人に言われてびっくりしました。言葉は変わりませんが、ちょっとした仕草が女性らしく柔らかくなっていたみたいです。――もしかしたらまた今回も?なるかもしれません(笑)●大切にしている猿之助の言葉「高1のときに…」――これまでも何度も共演されていますが、猿之助さんは團子さんにとってどんな存在ですか?“憧れ”と“かっこいい”が大きいです。『三国志』ではお父様の役(関羽)を演じられていて、後ろをついて歩く場面があったのですが、背中がとにかくかっこよかったです。――自分もこうなりたい! というように憧れている部分を教えてください。すごすぎてまだ何もわかりません(笑)。じいじと猿之助さんの2人が僕の中で一番の憧れなので、そんな役者になれるように必死に食らいついていきたいと思っています。――猿之助さんに言われたことや教えてもらったことで大事にしていることはありますか?高校1年生のときに猿之助さんと出演させていただいた『連獅子』で、「1日2個のことを直せば、25回公演があるから50個のことを直せる」とおっしゃってくださって、それは大事にしています。また、この前出演した作品の立ち回りのときに、僕は立ち回りは型だと思っていたのですが、猿之助さんは「そうではなく感覚でやるものだ。型も大事だけど、戦っているんだからもっと切羽詰まっているわけだし、それに縛られすぎたらよくない」とおっしゃっていて、とても勉強になりました。――今回の共演でもまた学びがありそうですね。長い時間共演するシーンが多いので、同じ場面で猿之助さんを見られるということが一番の楽しみです。猿之助さんの座頭を見るのも初めてで、目が見えない方をどう演じるのか、いろんなことを学ばせていただきたいです。――2012年に初舞台を踏まれていてから11年。ここまで活動されてきて歌舞伎俳優という職業に対して今どのような思いかお聞かせください。ずっと“好き”“楽しい”という感情です。――一番楽しいと感じる瞬間は?全部です! お稽古も本番も楽しいです。もちろん大変だなとか難しいという感情もありますが、常に楽しいという感情があります。――その楽しさは、経験を重ねるごとに増しているのでしょうか?楽しさはずっと一緒ですね。ずっと変わらず歌舞伎が好きなのだと思います。――團子さんが感じている歌舞伎の魅力とは?魅力は無数にあって未熟者なので到底語れませんが、音楽が楽しい、踊りも楽しい、そしてパワフルなところが大好きです。――若い團子さんを見て歌舞伎に興味を持つ若い方もいると思いますが、ご自身の活動によって歌舞伎界がこうなっていったらいいなという思いはありますか?全世代の方に見てみようかなと思っていただける役者に、いつかなりたいです。●祖父・猿翁の映像が活力源待ち受けも「じいじ」――歌舞伎のことがずっと好きだということですが、この11年で特にご自身にとって大きな経験になった転機を教えてください。おじいさまが『三国志』をやられた20年前のビデオとの出会いは転機になりました。おじいさまも言われていますが、主人公の関羽とおじいさまの人生は共通する部分があり、関羽が未来を語る場面は、おじいさまの夢を語っている場面でもあって、キラキラした目で語る姿がすごく好きで感動しました。子供のときも「かっこいい」と思って見ていましたが、2年前に僕も『新・三国志』に出演させていただくことになってよりそのシーンを見て感動し、その語りのシーンが活力源になっています。――けっこうな頻度で映像を見ているのでしょうか。見ます。いつも見ると「頑張らなきゃ!」と。心を燃やしてくださる活力源です。――今、映像を見せていただいた際に、スマホの待ち受け画面が歌舞伎の写真になっているのがちらっと見えましたが、ご自身ですか?これはじいじです。この写真は今年になってからですが、待ち受けはいつも、かっこいいなと思ったじいじの写真にしていて、本当に憧れです。――おじいさまの言葉で大切にしているものはありますか?「勇なるかな勇なるかな、勇にあらずして何をもって行わんや」という言葉をおじいさまが好きで、その言葉を書いた色紙を3、4年前にくださったのですが、これは何を行うにしてもまず勇気が必要であるという意味で、「僕も勇気を持ってやろう」と力をもらっています。――たくさんのパワーの源がありますね。そうですね!――大学ではどのようなことを学んでいるのでしょうか。芸術を学ぶ学科で、東洋のことだけでなく西洋の音楽や美術、演劇なども学んでいて、どれも面白いのですが、いろんなことを学んでいる中で僕はやはり歌舞伎が一番好きだと再確認しました。――本当に歌舞伎を愛していらっしゃるのですね。11年続けてこられて、別の道を考えてことはないですか?ないです。――今後、歌舞伎俳優としてどのようになっていきたいと思い描いていますか?じいじと猿之助さんが僕の理想なので、その背中を見てなんとか追いかけて、頑張り抜きたいという気持ちです。――最後にファンの方にメッセージをお願いします。『御贔屓繋馬』は、お話の内容がわかりやすく、早替わり、宙乗り、立廻りもありパワフルで楽しいお舞台です! 初めて歌舞伎を見る方や若い世代の方にも楽しんでいただける作品になっています。是非ご覧ください!■市川團子(いちかわ・だんこ)2004年1月16日生まれ、東京都出身。香川照之(市川中車)の長男。屋号 澤瀉屋。2012年、6・7月新橋演舞場『ヤマトタケル』で五代目市川團子を名乗り初舞台。2013年、国立劇場10月歌舞伎公演『春興鏡獅子』胡蝶にて、国立劇場賞特別賞を受賞。学業と芸道を両立させながら、さまざまな舞台に挑戦している。
2023年05月03日