レ・メルヴェイユーズ ラデュレ(Les Merveilleuses LADURÉE)は、“船の旅”をテーマにした2016 サマー コレクションを2016年4月29日(金)発売する。「ティンテッド リップ バーム N」は、艶やかな唇へと導いてくれる新リップ バーム。配合された発色を高めるリキッドオイルが、透明感のある美しい口元を叶えてくれる。旅先でもお出かけ先でも、気になるときにさっとひと塗りすれば、テクニックいらずでみずみずしい唇に。明るく輝くシャイニーオレンジや甘く可憐なキャンディピンクなど、5色のポップなカラーが展開される。夏の陽射しを浴びた後には、バスタイムを優雅に過ごして疲れをとって。シャボン玉スティック付きの「バブル バス」なら贅沢なひとときを演出してくれそう。泡立ちがよくキメ細やかな泡が、すっきりなめらかな洗い上がりを実現。深みのあるローズの香りが広がり、五感に深い喜びをもたらしてくれる。【アイテム詳細】2016 サマー コレクション発売日:2016年4月29日(金)・ティンテッド リップ バーム N 全5色 各2,000円+税<新商品>・リクイド チークカラー 全3色 各3,200円+税<数量限定品>・クレンジング ジェル スクラブ 3,000円+税<数量限定品>・ローズ ヘア トリートメント ミスト 2,500円+税<数量限定品>・バブル バス 1,800円+税<数量限定品>・ローズ ハンド トリートメント セット 3,800円+税<数量限定品>セット内容:ローズ リキッド ハンド ウォッシュ 190ml、ローズ ハンド クリーム 25g(ミニサイズ)【問合わせ先】レ・メルヴェイユーズ ラデュレTEL:0120-818-727
2016年04月23日ロシア国営宇宙会社Roskosmosは3月19日、国際宇宙ステーション(ISS)に向かう3人の宇宙飛行士を乗せた「サユースTMA-20M」宇宙船の打ち上げに成功した。サユースTMA-Mの飛行は今回で最後となり、今後は新型の「サユースMS」が使用される。サユースTMA-20Mを載せた「サユースFG」ロケットは、日本時間3月19日6時26分(現地時間3月19日3時26分)、カザフスタン共和国にあるバイカヌール宇宙基地の第1発射台「ガガーリン発射台」から離昇した。ロケットは順調に飛行し、約9分後に宇宙船を軌道に投入した。宇宙船は太陽電池パドルやアンテナの展開にも成功。徐々に高度を上げつつISSに近付き、打ち上げから約6時間後の12時9分58秒にISSの「ポーイスク」モジュールへドッキングした。その後、ハッチの気密確認や、宇宙船とISSとの間の気圧の調整などが行われ、13時55分にハッチが開かれ、宇宙飛行士らはISSへ入室した。○サユースTMA-20MサユースTMA-20Mにはロシアのアリクセーイ・アフチーニン宇宙飛行士と、アリェーク・スクリーパチュカ宇宙飛行士、米国のジェフリー・ウィリアムズ宇宙飛行士の3人が搭乗していた。アフチーニン飛行士は1971年生まれの44歳で、今回が初の宇宙飛行ながら、宇宙船のコマンダーを務めた。スクリーパチュカ飛行士は1969年生まれの46歳で、2010年にサユースTMA-01M宇宙船でISSに長期滞在した経験を持つ。今回が2回目の飛行となる。ウィリアムズ飛行士は1958年生まれの58歳で、これまでに、スペースシャトル「アトランティス」のSTS-101ミッション(2000年)、サユースTMA-8(2006年)、サユースTMA-16(2009年)で宇宙飛行した経験を持ち、今回が4回目の宇宙飛行となる。この3人は第47/48次長期滞在員として、ISSに約6か月間滞在する。ISSには昨年12月から、ロシアのユーリィ・マレーンチェンカ飛行士、欧州のティモシー・ピーク飛行士、ティモシー・コプラ飛行士が滞在しており、3人が合流することで、ISSは6人体制での運用となる。今回打ち上げられた3人は、今年9月6日ごろに地球に帰還する予定となっている。帰還時にも、今回と同じサユースTMA-20Mに搭乗する。○最後のサユースTMA-M、今後はMS型にサユースTMA-M宇宙船は、ロシアの傑作宇宙船サユースの最新型で、2010年に1号機が打ち上げられた。TMA-Mは従来型と比べ、搭載コンピューターなどの機器が一新され、性能向上の他、軽量化と消費電力の低減が行われた。また、コクピットのコンソールも新しくなり、船体構造も見直されている。さらに軌道修正の精度が上がったことで、それまで約2日も掛かっていた打ち上げからISS到着までの時間が、わずか6時間に短縮された。サユースの船内は狭く、2日もの間、3人がその中で過ごすのは決して快適ではなく、宇宙飛行士からは大きく喜ばれた。ただ、6時間で到着するためには、打ち上げ日時など、いくつか条件があり、打ち上げ前、あるいは軌道投入後に、何らかの事情で予定が変わった場合は、2日かかる飛行プロファイルに変更せざるを得ない。新型コンピューターなどの改良点の多くは、有人のサユースへの採用に先立ち、2008年から運用が始まった無人の補給船「プラグリェースM-M」に適用され、試験が行われた。しかし、1号機「サユースTMA-M」(*1)では、打ち上げ時に船内で酸素漏れが発生し、またコンソールに一部のデータが表示されないなど、いくつかのトラブルが発生。その後も、TMA-12Mではスラスターの噴射がうまくいかなかったり、TMA-14Mでは太陽電池パドルが開かなかったりなど、細かなトラブルがたびたび発生した。ただ、人命にかかわるほどの大きな事故は起こしていない。サユースTMA-Mは、今回の20号機で最後となり、今後はさらに大幅な改良が加えられた「サユースMS」が使われる。1号機の打ち上げは今年6月21日ごろに予定されており、ロシアのアナトーリィ・イヴァニーシン飛行士、米国のキャスリーン・ルービンズ飛行士、そしてJAXAの大西卓哉飛行士が搭乗する。サユースMSは、サユース宇宙船シリーズの最新型にして、そして最後となる予定で、現在まったく新しい後継機の「フィディラーツィヤ」の開発も進められている。ロシアの宇宙開発では近年、ロケットの打ち上げ失敗や衛星の故障などの問題が続いており、信頼性の低下が叫ばれている。しかし有人宇宙開発に関しては、無人機よりも慎重に進められていることもあり、前述のような細かなトラブルを除けば、大きな事故は起きていない。今後、サユースMSの運用、そしてフィディラーツィヤの開発で、その技術を維持することができるかどうかが注目される。【脚注】*1: ロシアの宇宙機の多くは、1号機に「1」という数字は付かず、機体名をそのまま呼ぶ。なお、2号機以降は数字が振られ、たとえばサユースTMA-Mの2号機は「サユースTMA-02M」である。【参考】・・・Launch, Docking Returns International Space Station Crew to Full Stren | NASA・New Crew Launches and Heads to Space Station | Space Station・New Expedition 47 Crew Arrives at Station | Space Station
2016年03月25日セブン銀行は1月29日、長崎県長崎市に本店を置く十八銀行と共同で、長崎港松が枝国際ターミナルビルおよび長崎市中心部にATMを設置すると発表した。○訪日クルーズ船旅客増を受け国土交通省の発表によると、2015年の訪日クルーズ船旅客数は112万人で過去最高を記録。長崎県・長崎港に寄港した外国船社運航クルーズ船の寄港回数は、福岡県・博多港に次ぐ128回だった。このたびセブン銀行が十八銀行と共同で設置するセブン銀行ATMは、海外で発行されたクレジットカードやキャッシュカードで日本円を引き出すことが可能。増加傾向にある訪日クルーズ船旅客などの海外からの顧客ニーズにも応えることができるという。設置スケジュールは1月29日に長崎港松が枝国際ターミナルビルに1台、 春頃に長崎市中心部(正式名未定)に1台を予定している。利用できるカードは、銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、JAバンク、JFマリンバンク、商工組合中央金庫、証券会社、生命保険会社、クレジットカード会社、信販会社、消費者金融会社、事業者金融会社など国内で発行された590社以上のカードと、海外で発行されたVISA(PLUSを含む)、MasterCard(MaestroとCirrusを含む)、中国銀聯、American Express、Diners Club、JCB、Discoverのカード。セブン銀行は、「セブン銀行のATMは、海外で発行されたカードを入れると取引画面や明細票の表示を12の言語から選択できるようになっている。海外からのお客さまにも安心してご利用いただけるため、ぜひ多くの方々にご利用いただきたい」とコメントしている。
2016年02月01日米航空宇宙局(NASA)は1月27日(現地時間)、米国の宇宙開発企業「スペースX」が開発している有人宇宙船「ドラゴン2」に装備される、パラシュートの展開試験が成功したと発表した。同宇宙船は2017年から国際宇宙ステーション(ISS)に宇宙飛行士を運ぶことが計画されており、実現に向けて開発は着実に進んでいる。この試験はアリゾナ州クーリッジ近郊で実施された。試験の実施日は明らかにされていない。試験では、ドラゴン2宇宙船と同じ質量の重りに4基の大きなパラシュートを装着し、輸送機から投下。そしてパラシュートは問題なく開き、試験は成功した。このパラシュートは、ドラゴン2の帰還時に大気中で減速させ、安全に海上に着水させるために用いられる。ただ、ドラゴン2は最終的に、側面に装備した「スーパードレイコー」と呼ばれるスラスター(小型のロケット・エンジン)を使って、SFに出てくる宇宙船のように地上に軟着陸することが計画されている。そのため、パラシュートが使用されるのは、宇宙船の運用初期や、また宇宙からの帰還前にスーパードレイコーに問題があり、着陸ができないことがわかったときのバックアップといった場合に限られることになっている。スーパードレイコーの開発も順調に進んでおり、昨年11月にはその噴射だけで宇宙船を空中で静止させる試験に成功している。(スーパードレイコーの空中静止試験について詳しくはこちら)なお、今回の試験は減速用のメイン・パラシュートのみが対象で、実際の帰還時に使用される、姿勢制御とメイン・パラシュートを引き出すための、より小型のドローグ・シュートに関しては搭載されていなかった。スペースXはNASAからの資金提供を受けてドラゴン2の開発を行っており、今回の試験はその開発の最終段階のひとつであり、またNASAに対する開発状況の証明という意味もあった。スペースXとNASAでは、今後も開発や試験を続けていくとしている。○着実に進むNASAによる宇宙開発の民間委託NASAでは2005年から、国際宇宙ステーション(ISS)への補給物資や宇宙飛行士の輸送を民間企業に任せる計画を進めており、すでに物資の輸送に関しては実現しており、スペースXと同じく米国の宇宙企業であるオービタルATKが補給を実施している。そして現在、スペースXと、米国の航空宇宙大手ボーイングの2社が、NASAからの資金提供を受け、有人宇宙船の開発を進めている。スペースXが開発しているのはドラゴン2という宇宙船で、ISSへの物資補給に使われている「ドラゴン」補給船を大きく改良したもの。最大7人の宇宙飛行士を乗せることができ、耐熱シールドなどを除く機体の大部分を再使用することが可能となっている。またISSとの往復だけでなく、いずれは火星への飛行や、さらには火星の地表への着陸も可能になるという。一方、ボーイングは「CST-100スターライナー」という宇宙船の開発を進めており、こちらも最大7人の宇宙飛行士を乗せることができ、機体の大部分を再使用することが可能となっている。スターライナーの開発や試験も順調に進んでいる両社ともすでに、NASAから宇宙飛行士の輸送を受注しており、今後開発が順調に進めば、スターライナーは2017年中に無人飛行と有人飛行を、一方のドラゴン2は、今年12月にも無人飛行を、2017年に有人飛行を実施する予定となっている。【参考】・SpaceX Tests Crew Dragon Parachutes | Commercial Crew Program・SpaceX Tests Crew Dragon Parachutes - YouTube・Boeing: Crew Space Transportation (CST) System
2016年01月29日米国の宇宙開発企業「スペースX」は1月21日(現地時間)、「ドラゴン2」宇宙船を自身のスラスター(小型のロケット・エンジン)だけで空中に静止させる試験の動画を公開した。ドラゴン2はスラスターを使って地上に着陸することが可能で、その性能を証明するために実施された。同宇宙船は2017年から国際宇宙ステーション(ISS)に宇宙飛行士を運ぶことが計画されている。同社によると、この試験は昨年11月24日に、テキサス州マクレガーにある同社の試験施設で行われたものだという。ドラゴン2はワイヤーで空中に吊るされた状態で、そこから宇宙船の側面に装備された8基の「スーパードレイコー」スラスターを噴射し、約5秒間空中に静止した。米国の「アポロ」やロシアの「サユース」など多くの宇宙船は、地球の帰還時にパラシュートを使って減速し、陸上や海上に着地するが、ドラゴン2はスーパードレイコーを噴射しながら軟着陸する方式をとっている。これにより、宇宙飛行士の乗り心地が良くなるほか、地上の狙った位置に正確に着陸することができるようになるため、回収に掛かるコストが安くなるという利点もある。なお、スーパードレイコーに問題が起きた場合に備え、パラシュートも装備している。またスーパードレイコーは、打ち上げ時にロケットに何らかの問題が発生した際、宇宙船をロケットから脱出させる「脱出ロケット」としての役目ももっており、着陸と脱出をひとつのシステムで兼ねることで、宇宙船全体の軽量化やコスト・ダウンも図られている。昨年5月6日には、スーパードレイコーを使って発射台から脱出する試験も行われている。すでに運用中のドラゴン補給船には姿勢制御用のより小さな「ドレイコー」スラスターが装備されており、ロケットから分離後の飛行や、姿勢制御、軌道離脱時の噴射で使われている。ドレイコーはまた、ドラゴン2でも姿勢制御や軌道制御に使われる。スーパードレイコーはドレイコーをもとに2012年から開発が始まり、当初は鋳造で造られていたが、その後3Dプリンタでの製造に変わった。スーパードレイコーはドラゴン2の側面に8基が装備されている。8基をすべて最大出力で噴射した際の推力は534kNで、ドラゴンを2秒で100m、5秒で500mもの距離へ飛ばすことが可能だ。推力は20%から100%の間で可変させることができる。また、最低4基だけでも脱出は可能な余裕がある。○ドラゴン2ドラゴン2はスペースXが開発中の有人宇宙船で、最大7人の宇宙飛行士を乗せることができ、ISSとの往復だけでなく、いずれは火星への飛行や、さらには火星の地表への着陸も可能になるという。スペースXはすでに、同じドラゴンという名前をもつ無人補給船を開発しており、これまでに8回、水や食料、実験機器などの補給物資をISSに送り届けている。米航空宇宙局(NASA)ではISSへの物資の輸送を民間に任せる計画を続けており、ドラゴン補給船はその中で開発、運用されている。NASAではまた、物資だけではなく、宇宙飛行士の輸送も民間企業に担わせる取り組みも進めており、これまでに数社に開発資金を援助して、提案や設計、開発などを競わせ、その中から米航空宇宙大手のボーイングの宇宙船「CST-100スターライナー」と、スペースXのドラゴン2が選ばれた。両社はNASAからの資金提供を受け、現在も開発に取り組んでいる。開発が順調に進めば、スターライナーは2017年中に無人飛行と有人飛行を、一方のドラゴン2は、2016年12月に無人飛行を、2017年に有人飛行を実施する予定となっている。【参考】・SpaceX Tests SuperDraco Descent Landing Capability | Commercial Crew Program・Dragon 2 Propulsive Hover Test - YouTube・"Hover test of our Dragon 2 spacecraft that can carry cargo and crew "
2016年01月25日40年近くもの間、「プラグリェース」と名付けられたロシアの無人補給船は、「サリュート」や「ミール」、そして国際宇宙ステーションといった宇宙ステーションに向けて、「宇宙の定期便」として運用に必要不可欠な補給物資を送り届けてきた。プラグリェースは有人宇宙船「サユース」をもとに開発され、サユースが改良されると共に、プラグリェースも改良を、あるいはその逆もまた然りと、両者は常に一心同体となって、宇宙開発の歴史を歩み続けてきた。そして12月21日、最新の、そしておそらく最後となる改良が施された「プラグリェースMS」が宇宙に飛び立った。プラグリェースMSとはどんな補給船なのか、従来のプラグリェース補給船から何が変わったのか。そして、その先にどんな意味があるのかについて見ていきたい。○プラグリェースMSロシア連邦宇宙庁は12月21日、新型補給船「プラグリェースMS-01」を搭載した「サユース2.1a」ロケットの打ち上げに成功した。2日後の23日には国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングにも成功し、2436kgの補給物資を送り届けた。ロケットは日本時間12月21日17時44分39秒(カザフスタン時間12月21日14時44分39秒)、カザフスタン共和国にあるバイカヌール宇宙基地の第1発射台(通称「ガガーリン発射台」)を離昇した。ロケットは順調に飛行し、約9分後にプラグリェースMS-01を軌道に投入した。プラグリェースMS-01はその後、太陽電池パドルやアンテナの展開に成功。そして約2日間の飛行を経て、23日19時27分にISSの「ピールス」モジュールにドッキングした。プラグリェースMS-01はこの後2016年7月までISSに係留される。プラグリェースMSはロシアのRKKエネールギヤ社が開発した新しい補給船で、今回が初めての飛行であった。シリーズとしては初期型、M型、そして現行のM-M型に続く第4世代になる(厳密にはもう少し細かい種類がある)。MS型の外見は従来のプラグリェースとあまり変化はない。しかし部品から機体の構造全体に至るまで、さまざま箇所に改良が加えられている。ロシア国産の自動ランデヴー・ドッキング・システム「クールスNA」プラグリェースも、また有人のサユースも、宇宙ステーションとのランデヴー(接近)とドッキングには「クールス」と名付けられた装置を使用している。この装置は「2AO-VKA」、「AS-VKA」、「2ASF1-M-VKA」、そして3基の「AKR」の、合計6基のアンテナからなり、電波を使ってドッキング相手のステーションとの相対的な距離や速度、角度などを測り、そのデータをコンピューターで処理。その結果に基づき宇宙船は自動で操縦される。これまでサユースやプラグリェースに使われていたクールスは、正確には「クールスA」と呼ばれているが、このクールスAは大きく2つの欠点がある。まず1つはアンテナが展開式、あるいは可動式であり、故障によってアンテナの展開や格納、可動ができなければ、ランデヴー・ドッキングができなくなる危険性を抱えている。実際に、大きな失敗や事故にはつながらなかったものの、アンテナが展開できない、あるいは格納できないという問題が過去に発生している。また、クールスAの電子機器を製造しているのはウクライナの企業であり、ロシアにとっては入手しづらいという問題もあった。クールスが開発されたのはまだソヴィエト連邦が存在したころであったが、ソ連崩壊後に独立したウクライナは、ロシアに対してクールスAの価格を吊り上げるようになった。クールスAはサユースやプラグリェースにとって必要不可欠な装備であり、ロシアは言い値で購入しなければならない状態となり、かつては一度使用したクールスAの電子機器を取り外し、スペースシャトルで持ち帰って再使用するといったことも行われていた。そこでロシアは2003年から、クールスAと互換性をもたせつつ、部品をすべてロシア製にし、かつ可動部を少なくした、「クールスNA」の開発に着手した。外見も大きく変わり、クールスAの2AO-VKAと3基のAKR-VKAの合計4基のアンテナが、AO-753Aと呼ばれる1つのアンテナに置き換えられている。AO-753は機体に固定されているため、展開機構に起因する問題が起こり得なくなる。さらに測定誤差も小さくなり、消費電力も少なくなるなど、性能も向上している。クールスNAは2012年に打ち上げられた「プラグリェースM-15M」と、2013年の「プラグリェースM-21M」に試験的に搭載され、実際にISSとのドッキングで使われた。このときの試験結果は芳しくなく、何度かの試験の中で失敗と成功が半々ぐらいというものだったが、今回のプラグリェースMS-01では問題は起きず、無事にISSとのドッキングを果たした。新型飛行制御システム「ASN-K」新型の飛行制御システム「ASN-K」は、ロシアの全地球測位システム「GLONASS」を利用し、自身の軌道を測定することができる。これまでプラグリェースやサユースにそうした機能はなく、地上から軌道を観測し、そのデータを送るしかなかった。また、このASN-Kと、サユース2.1aロケットの高い軌道投入精度とを組み合わせることで、打ち上げからISS到着までの所要時間を、最短で4時間ほどにまで短縮することも可能だという。新型通信システム「EKTS」従来のプラグリェースやサユースは、ロシア国内にある地上局のアンテナとしか通信ができなかったため、ロシアの上空を通過すると通信ができなくなるという制約を抱えていた。しかしプラグリェースMSでは新たに衛星通信用のアンテナを装備し、静止軌道に配備されたロシアの通信衛星「ルーチ5」を中継することで、1日のうち83%ほどは、ロシアの地上局と通信ができるようになるという。また、従来の「クヴァーントV」と呼ばれる通信システムはウクライナ製だったが、EKTSはロシア製となる。この他にも、次のような点が改良されている。新しい太陽電池パドルによる出力の向上。外部に超小型衛星を搭載、放出できるコンテナーを搭載(10 x10cmのキューブサットで最大24機まで搭載可能)。尾部にある軌道変更用スラスターを改良。エンジンを4基搭載し、そのうち1基が壊れてもドッキング可能に、また2基が壊れても安全に軌道離脱が可能。映像システムが新しくなり、外部カメラからの映像がより鮮明に。新型のバックアップ制御システム「ブーク」の追加。スペース・デブリ(宇宙ゴミ)や宇宙塵などとの衝突に備えたシールドの強化。LEDを使った照明システムの搭載。角速度センサーの改良。ドッキング機構にバックアップ系統を追加し、ISSのドッキング面との結合の信頼性が向上。これらの改良点は有人宇宙船のサユースにも採用されることになっている。改良されたサユースは「サユースMS」と呼ばれ、2016年6月に初飛行を行う予定となっている。サユースMSではまた、以下の改良も施される。これらはプラグリェースMSには必要ないため、サユースMSだけの改良点となる。GLONASSと米国のGPS受信機を装備し、大気圏再突入後の帰還カプセルの位置を正確に測定可能に。また予定外の地域に着陸した場合の捜索活動も容易になる。宇宙飛行士が船外を見るための光学式のペリスコープ(潜望鏡)を廃止し、映像を見て操縦する形に。○ロシア宇宙開発、復活の狼煙となれるか新技術をふんだんに盛り込んだプラグリェースMS-01の成功は、実は完璧なものではなかった。サユースとプラグリェースには、クールスが問題を起こした場合に備え、「TORU」という手動のドッキング・システムが搭載されているが、プラグリェースMS-01がISSに接近する際、このTORUが使えなくなるという問題が発生した。もしクールスNAがなんらかの問題を起こしていれば、ドッキングができなかった可能性もある。もちろん、宇宙船という複雑なシステムであればひとつやふたつの故障は起こるものであり、そのために冗長系と呼ばれる、予備の部品や装置が用意されている。今回もクールスNAのバックアップであるTORUの故障だったからこそ、ドッキングそのものには影響は出なかった。それでも本来は起こるべきものでなく、やや不安は残る。現在、ロシアの宇宙技術が低迷していることは、すでに多くの人が認識している。今年だけでも、4月には「プラグリェースM-27M」が打ち上げに失敗し、5月には「プラトーンM」ロケットが打ち上げに失敗。7月には日本人の油井宇宙飛行士が乗った「サユースTMA-17M」が、打ち上げ後に太陽電池パドルの片方が開かないという問題を起こした。12月には「サユース2.1v」ロケットが、衛星の分離に失敗する事故を起こしている。ロシアのロケットや衛星の打ち上げ数の多さは考慮する必要はあるが、しかし、ほぼ同じ打ち上げ数である米国や中国の失敗の少なさを考えると、ロシアの失敗数の多さは際立っている。ロシアでは数年前から宇宙産業の改革が始まっているが、今のところ目立った変化はまだ現れていない。とくに新しい技術は失敗の原因となりやすいことを考えると、今後プラグリェースMSが2号機、3号機、4号機……と、今回のTORUの一件のような問題を起こさず成功を重ねることができるか、そしてサユースMSの運用も無事に軌道に乗るかが、この改革が成功したか否かを見極める試金石となるだろう。また、現在ロシアはサユースに代わる、まったく新しい宇宙船「PTK NP」の開発も進めており、プラグリェースMS、サユースMSの技術も活用されることになっている。PTK-NPの初飛行は2021年ごろに予定されている。プラグリェースMS、サユースMSが成功するかどうかは、PTK NPにたすきをつなぐためにも、そして何よりロシアの宇宙開発の威信回復のためにも、重要な意味をもっている。また、ISS計画に参加する米国や欧州、そして日本にとっても他人事ではない。とくにサユースMSの1号機には大西卓哉宇宙飛行士が搭乗することになっており、その後も日本人が搭乗する機会があるだろう。なにより、有人宇宙船は人の命がかかっていることもあり、今後の動向を注意深く見守っていく必要がある。【参考】・・・Progress-MS cargo ship・Progress MS Spacecraft begins Debut Mission to ISS with successful Launch atop Soyuz Rocket | Spaceflight101・Kosmonavtika - par Nicolas Pillet - Le système radar de rendez-vous Kours
2015年12月25日米国のユナイテッド・ローンチ・アライアンスは12月6日(現地時間)、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を補給する「シグナス」補給船運用4号機(OA-4)を搭載した、「アトラスV」ロケットの打ち上げに成功した。シグナスは昨年10月に打ち上げに失敗しており、使用するロケットを変え、約1年ぶりの打ち上げ再開となった。関連記事・打ち上げ失敗から1年、「アンタリーズ」ロケットは再び輝く星になれるかロケットは日本時間2015年12月7日6時44分(米東部標準時12月6日16時44分)、米国フロリダ州にある、ケイプ・カナヴェラル空軍ステーションの第41発射台から離昇した。ロケットは順調に飛行し、打ち上げから約21分5秒後にシグナスを分離、所定の軌道に投入した。シグナスOA-4は太陽電池パドルの展開や、地上との通信の確立にも成功。この後、12月9日20時10分ごろに、ISSに到着する予定となっている。打ち上げは当初、12月3日に予定されていたが、天候不良により、この日まで連日延期を重ねていた。○シグナス補給船シグナス補給船は、米国のオービタルATKが開発、製造した補給船で、ISSに物資を補給することを目的としている。シグナスの打ち上げは今回が5機目となり、1号機は試験機ながらISSとの結合に成功。しかし4号機はロケットが打ち上げに失敗したことで失われている。また、2号機からはNASAからの物資輸送の発注を受け、オービタルATKがシグナスを運用する「商業補給契約」(CRS)に基づいて運用が行われている。今回のシグナスOA-4では、初めて「改良型シグナス」(Enhanced Cygnus)という新しい機体が使われた。改良型は従来型と比べ、物資を搭載する「与圧貨物モジュール」が広くなり、搭載できる物資の量が従来型の2トンから、最大3.5トンにまで大きく増えている。また、それに伴いバッテリーや電子機器などが収められている「サービス・モジュール」も大きく改良され、大型の円形太陽電池パドルが搭載されるなど、外見も大きく変わっている。シグナスOA-4には、食料品や生活用品、ISS内で使われる装置や部品、科学機器、ISSから放出される超小型衛星など、合計3350kgもの物資が搭載されている。シグナス全体やサービス・モジュールはオービタルATKが開発、製造、組み立てを手掛けているが、与圧貨物モジュールは欧州のタレス・アレーニア・スペースが製造している。同社はスペース・シャトルに搭載にされていた与圧コンテナの「多目的補給モジュール」も開発、製造した実績があり、その技術が活かされている。またシグナスには、過去に活躍した宇宙飛行士の名前を愛称として付けるという慣例があり、今回のシグナスには「S.S. ディーク・スレイトンII」という愛称が付けられている。○打ち上げ停止中のアンタリーズに代わりアトラスVで打ち上げシグナスは本来、同じオービタルATKが運用する「アンタリーズ」ロケットで打ち上げられているが、昨年アンタリーズは打ち上げ失敗事故を起こし、現在は打ち上げ停止となっている。同社は、失敗の原因とされているロケット・エンジンを別の新しいものに変え、打ち上げ能力も向上させた「改良型アンタリーズ」の開発を行っているが、完成は早くとも2016年の春ごろの予定で、その間は「アトラスV」ロケットを使ってシグナスを打ち上げることになった。アトラスVは、米空軍とロッキード・マーティンが開発したロケットで、主に米国の軍事衛星やNASAの衛星などの打ち上げで使用されている。2002年の1号機打ち上げ以来、安定した打ち上げを続けており、今回で60機目の打ち上げとなった。アトラスVによる打ち上げはもう1回分予定されており、オービタルATKは改良型アンタリーズの完成が遅れてもISSへの物資補給は滞らないように、体制を立てている。
2015年12月08日海洋研究開発機構(JAMSTEC)は12月3日、オオミズナギドリの位置情報と内航貨物船の航行記録を利用することによって海流予測の制度が向上することを示したと発表した。同成果は、JAMSTECプリケーションラボの宮澤泰正グループリーダーら、名古屋大学、東京大学大気海洋研究所、海上技術安全研究所の研究グループによるもので、12月3日付けの英科学誌「Scientific Reports」に掲載された。今回の研究では、JAMSTECで開発・運用している海流予測モデル「JCOPE2」を利用。JCOPE2では、海流分布の海洋観測データを主に人工衛星から取得していたが、今回オオミズナギドリのGPSログに記録された海上休息位置の変動データおよび内航貨物船の航行データをこれに同化した。この結果、海洋生物や内航貨物船から取得できるデータと海流モデルを連携することによって、海流分布の海洋観測データが劇的に強化される可能性が示唆されたという。特に内航貨物船から取得するデータによるデータ同化で海流予測の精度が向上することは、その結果が内航貨物船の効率的な運航にフィードバックされるという仕組みが機能するようになるため、持続可能な高密度の海流観測網の出現が期待できる。
2015年12月04日スパイスサーブはこのほど、「海賊船アニバーサリークルーズ号」の運行を東京湾・横浜港にて開始した。「海賊船アニバーサリークルーズ号」は、東京湾を運行する中では唯一となる3階層のクルーザー。バイキング時代の巨大海賊船を思わせる外装が特徴で、定員は200人。有明や竹芝小型桟橋、横浜みなとみらいからの運航にも対応する。3Fや2Fデッキでは、BBQやビアガーデンも提供するとのこと。同船のクルーズプランには訪日団体客ツアー向けのものも用意。「2時間貸切クルージング」「ジャパニーズプラン」「インターナショナルフレンドプラン」の3種類で、いずれも100人以上での利用の場合はフリードリンクなどの特典がつく。「2時間貸切クルージング」では、東京湾、横浜港をベースに航路を自由に選べる。料理も利用者の国の風習・慣習にあったものを用意できるほか、オリジナルのBBQやビュッフェなどを複数組み合わせることも可能。「ジャパニーズプラン」は、東京の景色を眺めながら日本の文化を楽しむクルージングプランとなる。食事には弁当や寿司、本格和食などを用意し、要望に応じてマグロの解体ショーなども行う。また、スタッフが忍者やくノ一の姿となって登場するほか、和太鼓での出迎えの演出も実施可能。浴衣の貸出も受け付けている。「インターナショナルフレンドプラン」は、カルチャースクールで語学を学ぶ日本人と外国人限定の相乗りクルーズプラン。中国語や英会話などでコミュニケーションをとる交流の場を提供する。なお、同船のクルーズは訪日外国人だけでなく日本人も利用可能。詳細は、公式サイトにて公開されている。
2015年10月30日ダイキン工業は10月1日、ルームエアコンのフラッグシップとなる「うるさら7 Rシリーズ」2016年度モデルを発表した。「垂直気流」と「無給水加湿」を採用し、風を身体に直接当てず乾燥しにくい暖房を実現している。11月1日から順次発売し、価格はオープン。推定市場価格は適用畳数によって異なり、230,000円前後から420,000円前後だ。今回搭載された「垂直気流」は、室内(床面)が設定温度に到達したら、「デュアルコアンダフラップ」によって、壁・床に沿わせるように暖気を広げる機能だ。壁から1m以上、床上30cm以上のエリアで風速0.3m/s以下の無風に近い状態のまま、床全体にゆったりと温風を広げられ、足もとから部屋全体を暖められる。独自の「無給水加湿(うるる加湿)」に加えて、温風が肌に直接当たらないため、肌や唇の乾燥を約40%抑えられるという。垂直気流によって風量や吹き出し温度を抑えられるので、運転音が従来モデルに比べて約50%低減できるほか、消費電力の低減も実現した(いずれもダイキン工業調べ)。垂直気流が働く前の運転開始時は、新搭載の「人・床温度センサー」により、床面の温度を細かく検知。空気をかき混ぜるように循環させて気流を届ける「サーキュレーション気流」によって効率よく室内を暖める。給水せずに室内を加湿できる無給水加湿(うるる加湿)機能は、室外機に搭載する加湿ユニットを通じて、外気中の水分を室内に取り込む仕組み。加湿ユニットを従来より50%小型化し、そのぶん熱交換器を大きくできた。これによって、暖房低温能力が約11%向上、マイナス15℃でも標準定格暖房能力(7℃)を維持する(ピーク時)。即暖性も向上。エアコンから6m離れた位置でも、従来の約半分の時間で設定温度に到達する。「高温風モード」搭載により、最高約60℃の吹き出し温度でも運転可能だ。室外機の熱交換器下部に比較的暖かい冷媒を流して霜付きを抑えるといった、室外機が凍結しづらい構造を新たに採用。外気温がマイナス25℃でも運転可能となった(従来はマイナス20℃まで)。このほか、従来モデルから引き続き搭載される機能としては、冷房時に設定温度到達後の湿度上昇を抑えて快適湿度をキープする「デシクル制御」、冷房能力の強さをきめ細かく制御して0.5℃単位で温度をコントロールできる「PIT制御」、必要な除湿量に合わせて熱交換器の使用量を調整して低消費電力で除湿する「さらら除湿」、ダニのフンや死骸、カビ、花粉を分解する「ストリーマ」などがある。推定市場価格は、単相100Vで適用畳数がおもに6畳の「AN22TRS-W(C)」が230,000円前後、おもに8畳の「AN25TRS-W(C)」が250,000円前後、おもに10畳の「AN28TRS-W(C)」が270,000円前後、おもに12畳の「AN36TRS-W(C)」が280,000円前後、おもに14畳の「AN40TRS-W」と単相200Vで適用畳数がおもに14畳の「AN40TRP-W(C)」が290,000円前後、おもに18畳の「AN56TRP-W(C)」が320,000円前後、おもに20畳の「AN63TRP-W(C)」が340,000円前後、おもに23畳の「AN71TRP-W(C)」が370,000円前後、おもに26畳の「AN80TRP-W」が390,000円前後、おもに29畳の「AN90TRP-W」が420,000円前後(いずれも税込・工事費別)。発売はAN90TRP-Wのみ12月1日で、そのほかの機種は11月1日。
2015年10月01日夏季休暇中こそ、新しい出会いを掴むチャンス! 夏ならではの出会いを求めるなら、納涼船に参加するのも良いかもしれませんね。納涼船はナイトクルーズを楽しむのはもちろん、出会いを手にできる可能性も秘めています。今回は納涼船での出会いについて紹介していきましょう。夏ならではの出会いがあるかも納涼船は7月上旬から9月下旬あたりまで開催されている夏ならではのイベントです。船上でキレイな夜景を見ながら食事をしたり、お酒を飲んだりすることができるので、周囲との会話も弾むことでしょう。旅行や夜景を見るのが好きな人、みんなでワイワイと過ごす時間を好む人、ゆったりとした空間の中でお酒を飲みたい人など、いろいろな人が納涼船に参加しています。そこから新しい出会いを掴むことができるので、家で1人で過ごしているなら思い切って行動してみてはいかがでしょうか? 女性はリーズナブルな価格で参加できる気になる料金ですが、男性よりも女性の方がリーズナブルな価格になっているというところもあるようです。また、WEBなどで事前に予約しておくと予約割引が適用されたり、浴衣を着て参加すればいくらか割引してもらえたりと、よりお得に参加できるシステムも用意されていますよ。どの納涼船に参加するかを決めたら、割引情報や料金設定などについてしっかりと調べておきましょう。女性同士の繋がりが生まれる納涼船に気になる男性の参加者がいなくても、残念がらないでくださいね。納涼船に参加している同じくらいの年齢の女性とのつながりを持てるチャンスでもあるのです。その場で恋愛対象となる男性が見つけられなくても、そこから女性同士のつながりが生まれ、意気投合して後に男性を紹介してもらえるというケースも考えられます。思わぬところに良い出会いが待っているかもしないので、交友関係を広げるという意味でも納涼船に参加してクルージングを体験してみてはいかがでしょうか? 納涼船によって価格や内容などは異なり、大人数で参加できるパーティースタイルの納涼船もあるので、友達をたくさん誘って合コンスタイルで楽しむのも良いかもしれませんね。普段のように居酒屋やBARなどで合コンをするよりもムード満点でロマンチックな雰囲気が漂っています。浴衣着用が絶対条件になっているところもあり、浴衣マジックでより魅力をアピールすることもできるかも? 納涼船で夏ならではの出会い、楽しみを堪能しましょう。
2015年08月12日国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げられたロシアの無人補給船「プログレス」がISSにドッキングし、食品や飲料水のほか、補給用推進剤、酸素、クルーの衣服、実験ペイロードなどを届けた。同補給船は日本時間7月3日午後1時55分にカザフスタン共和国にバイコヌール基地からソユーズUロケットによって打ち上げられた後、同7月5日午後4時11分にロシアのドッキング室「ピアース」へのドッキングに成功した。ISSへの補給は、4月末にプログレスが制御不能によりドッキングを断念、6月末に米スペースXの無人補給船「ドラゴン」を搭載したファルコン9ロケットが打ち上げ直後に爆発し、失敗が続いていた。
2015年07月07日女優の有村架純が、連続ドラマ初主演を果たすことが2日、分かった。WOWOWで10月にスタートする『海に降る』で、深海調査船のパイロットを演じる。同作は、朱野帰子の同名小説を映像化するもの。JAMSTEC(海洋研究開発機構)の全面協力により、本物の潜水船、研究船で撮影を行った。フルハイビジョン放送だが、全編4K撮影しており、リアルな深海の世界を描く。有村演じる天谷深雪は、亡き父の遺志を受け継ぎ、日本で初めて有人潜水調査船「しんかい6500」の女性パイロットとなった。しかし、最後に父が行ったとされる、潜航の衝撃的な映像を見つけてしまい、深雪は恐怖心に襲われることになる――。有村は「台本を初めて読んだとき、心臓がドキドキというよりもバクバクしました」と、その衝撃を振り返る。それでも、JAMSTECの使命から、作品の背負う大きなテーマを知り「本当に身が引き締まりました」と語っている。また、今作が連ドラ初主演となることに「不安や戸惑いはありますが、男社会の厳しい環境の中で立っている深雪のように、私も甘えることなく、強くたくましく演じられたらと思います」と意気込む。原作の朱野氏は、ドラマ化の話があったときから「深雪が有村架純さんだったらいいな…」と希望を抱いていたそうで、有村の主演が決まった際は「心のなかでガッツポーズをとってしまいました」と大喜び。有村の愛らしさや、凛々(りり)しさが、本物の女性パイロットに似ていると感じたといい、「潜航服姿を拝見するのがとても楽しみです」と語っている。山本監督も「今、一番輝いている女優の一人である有村架純さんと脇を固める豪華な俳優陣がどんな化学反応を見せてくれるか僕自身楽しみであり、良い意味で緊張しています」とコメント。「深海の世界は遠い場所かもしれませんが、それに関わる人々はとても身近で人間臭く、さまざまなドラマが詰まっています」と見どころを語っている。
2015年07月03日米スペースXは6月28日(現地時間)、国際宇宙ステーション(ISS)へ物資を届ける無人補給船「ドラゴン」を載せた自社のロケット「ファルコン9」の打ち上げに失敗した。「ドラゴン」にはISSへの補給物資のほか、千葉工業大学が開発した流星観測カメラなどの機器が搭載されていた。同ロケットはフロリダ州ケープカナベラル空軍基地から飛び立ったが、打ち上げ139秒後に問題が発生し爆発した。今後、失敗の原因についてスペースX、アメリカ航空宇宙局(NASA)、アメリカ連邦航空局(FAA)による調査が行われる予定だが、現段階ではロケットの2段目に何らかの異常があったと考えられている。なお、ISSには10月までは物資がストックされていることから、NASAは「今回の打ち上げ失敗はISSの運用にすぐに影響を与えるものではない」とコメント。7月3日に予定されているロシアの無人補給船「プログレス」の打ち上げや、7月23日に予定されている油井亀美也宇宙飛行士が搭乗する「ソユーズ」宇宙船の打ち上げにも影響は無いとしている。
2015年06月29日2015年4月28日に打ち上げられた無人補給船「プラグリェースM-27M」は、ロケットからの分離直後に原因不明の問題に襲われ、制御不能に陥った。プラグリェースM-27Mには国際宇宙ステーションに補給するための物資が搭載されていたが、復旧できずにドッキングを断念、そのまま高度を落とし、5月8日に地球の大気圏に再突入して消滅した。プラグリェースM-27Mは、いったいなぜ制御不能に陥ったのだろうか。この連載の第1回では、事故の簡単な経緯と、今後の影響について紹介した。また第2回、第3回では、事故が発生した4月28日から、大気圏に再突入して消滅するまでの経緯について紹介した。そして第4回ででは、その5月31日までに発表されていた今後の打ち上げ予定や、事故調査の進み具合について紹介した。第5回となる今回は、ついに明らかにされた事故調査結果について見ていきたい。○サユース2.1aとプラグリェースM-27Mの組み合わせが失敗を呼んだロシア連邦宇宙庁(ロスコースマス)は6月1日に、事故原因を特定したと発表した。事故の際に得られたデータや、また実機を使った地上での試験の結果、プラグリェースM-27Mと、それを打ち上げたサユース2.1aロケットの第3段機体とが結合した状態における動特性に問題があったことがわかったという。この動特性の問題というのは、おそらく共振のことを指していると思われる。あらゆる物体は振動しやすい固有の振動数(固有振動数)を持っており、それと同じ、もしくは近い振動数を外部から加えると、その物体は自発的に振動を始める。これを共振という。たとえば、ギターの音が鳴ったり、冷蔵庫の上に置いた電子レンジが震えだしたりといったことは、すべてこの共振が関係している。つまり、ロケットの第3段とプラグリェースM-27Mが結合した状態において、何らかの理由で振動が始まり、それが両者が結合された状態での固有振動数と一致していたこと、またその振動を止めることができなかったことから振動が増幅され、その結果両者は異常な分離に至ったと考えられる。ロケットと補給船の結合部は、頑丈には造られてはいるものの、最終的には分離しなければならないため、他の部分と比べると脆い。たとえば振動によって機体が大きく揺さぶられたとすれば、まずこの結合部が壊れ、引きちぎられるようにして両者が分離したであろうことは想像に難くない。それによりプラグリェースM-27Mの機体が損傷を受け、制御不能に陥ったと思われる。またロスコースマスの発表文では、サユース2.1aロケットとプラグリェースM-M補給船の開発において、今回のような事故が起こる可能性を、十分に考慮していなかったとも述べられている。なお、サユース2.1aと他の宇宙機との組み合わせでは、この振動問題は起きなかったとされる。なぜ振動が発生し、最終的に異常分離に至ったのかについても、今回の発表では明らかにされていないが、大きく2つが考えられる。ひとつは、機体の構造そのもので起こる振動によるもので、なおかつそれが姿勢制御システムなどで制御できなかった、あるいは姿勢制御システムがかえって振動を増幅してしまったことが考えられる。有名な例ではM-3SIIロケットの8号機が挙げられる。このときは、ロケットの能力の限界に近い質量の衛星を載せて打ち上げたことから振動が発生し、なおかつTVC(ロケット噴射の向きを変える機構)がそれを吸収し切れなかったばかりか、逆に振動を大きくするように働いてしまった(これを連成振動という)。このためTVCの燃料がなくなり、その後正常に飛行できなくなった結果、打ち上げは失敗に終わった。もうひとつは、液体燃料を使うロケットで起きやすい「ポゴ振動」と呼ばれる現象だ。液体ロケットの場合、エンジン内の圧力や推進剤の流量の変動に起因して、ロケット全体が縦に振動する現象が起こることが知られており、もしこの振動が、そのロケットの持つ固有振動数と一致すれば、共振により振動は増幅され、搭載している衛星に損傷を与えたり、場合によってはロケットそのものが破壊されることさえある。このポゴという名前は、1950年代に米国で流行した「ポゴ・スティック」(日本ではホッピング)という玩具に由来している。ポゴ・スティックは取っ手と足場のある棒で、下部にバネが仕込まれており、それに乗って飛び跳ねると上下に大きくジャンプすることができるという玩具だ。この動きが縦振動するロケットに似ていることが名前の由来となった。ポゴ振動はどのような液体ロケットでも起こりうることで、たとえば過去には、アポロを月まで打ち上げたサターンVロケットでこの問題が起き、解決のためにフォン・ブラウンらが奔走したことが知られている。また一般的に、ポゴはロケット・エンジンの燃焼が終了する際に起こることが多く、第3段の燃焼終了直後に異常分離した、という今回の事故と状況は一致する。○実はロケットと補給船は比較的新しい機体だったところで、サユース・ロケットもプラグリェース補給船も、何十年も前から使われている機体にもかかわらず、どうして今になってこうした問題が起きたのか、と思われる方は多いだろう。確かに、サユースという名前のロケットの原型は1950年代に、プラグリェースという名前の無人補給船も、その初代の機体は1970年代から使われている。ただ、これはあくまで名前が同じだけであり、今回事故を起こしたサユース2.1aとプラグリェースM-Mという機体は、どちらもつい最近になって開発されたばかりの機体であった。サユース2.1aロケットは2004年に初の試験打ち上げが行われ、本格的な運用が始まったのは2006年からと、比較的新しいロケットである。従来のサユース・ロケットと比べると、ロケット・エンジンや搭載機器、質量などに違いがある。特に、今回問題が起きた第3段機体には大きく手が加えられており、従来と比べて特性が大きく変わっていることは間違いない。また、今回失敗したのと同じプラグリェースM-M型の補給船も、2008年に初めて打ち上げられたばかりのまだ比較的新しい宇宙機で、こちらも従来のプラグリェース補給船から改良されており、搭載機器や質量などに違いがある。なお、同様の改良は後にサユース宇宙船にも適用され、そうして開発されたサユースTMA-M宇宙船は2010年から運用が始まっている。油井宇宙飛行士らが乗るのは、この新しいサユースTMA-Mの17号機だ。また従来、プラグリェースM-Mを含むすべてのプラグリェース補給船の打ち上げは、旧型のサユースUロケットが担っており、プラグリェースM-M型をサユース2.1aによって打ち上げたのは、2014年10月29日が初めてのことで、今回がまだ2回目にすぎなかった。1回目の飛行では偶然にも問題は発生しなかったものの、2回目の今回になってついに出現した、というわけだ。ロシアは現在、旧型機から新型機のサユース2シリーズへの切り替えを進めている最中で、人工衛星の打ち上げについてはすでに代替が完了している。またプラグリェース補給船の打ち上げも、しばらくはサユースUとサユース2.1aの両方を並行して使用することで、様子を見ながら切り替えていく方針を採っている。そして露払いが完了すれば、現在は旧型のサユースFGで打ち上げられている有人のサユースTMA-M宇宙船もまた、ゆくゆくはサユース2.1aで打ち上げられる予定となっている。もしサユースTMA-Mの打ち上げで今回のようなことが起きていれば、ミッション中止はおろか、宇宙飛行士の命が失われる事態になっていたかもしれない。プラグリェースの打ち上げの段階で今回の欠陥が判明したことは、不幸中の幸いであったということになる。○信頼性を取り戻せるかしかし、本当に不幸中の幸いとなるかどうかは、これからのロシアの動きによって変わるだろう。ロスコースマスの発表では、サユース2.1aロケットとプラグリェースM-M補給船の開発において、今回のような事故が起こる可能性を十分に考慮していなかったとしている。ロケットや宇宙船などが設計通りに飛ぶかどうかは、実際に飛ばしてみなければわからない部分があるのは確かである。しかし、今回の場合、地上での実験で再現ができたこと、またその結果が1か月という比較的短期間で発表できるほどであったということは、今回の事故が再現性の高い事象、見つけやすい欠陥であったことを示している。つまり開発時にしっかり試験や検査をしてさえいれば、その時点で欠陥が見つかっていた可能性は高い。しかしロスコースマスが「開発時に考慮していなかった」と発表文で述べていることから、事前の試験や検査の一部が省略されたか、無視されていたということになる。信頼性は試験や検査でしか保証することはできない。今回の事故が、本当に試験や検査を軽視、無視したために起きたのかどうかは、今出ている情報だけでは確実なことは言えないが、しかし最近のロシアの宇宙開発では、そうした手順を無視した結果、打ち上げ失敗や衛星の故障といった問題が多々起きている。その都度、品質管理の見直しをはじめ、さまざまな対策を取ることが発表されてきたが、今のところそれらは一向に成果を見せておらず、つい最近も、それらの対策が履行されていないという事実が明らかになったばかりだ。ロシアの宇宙産業がこうした体質そのものを改善することができなければ、ふたたび今回のような事故が起こる可能性は残り続けることになるだろう。
2015年06月18日三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月9日、H-IIBロケット5号機による国際宇宙ステーション(ISS)補給船「こうのとり」5号機の打ち上げを8月16日に実施すると発表した。「こうのとり」の打ち上げが実施されるのはおよそ2年ぶりとなる。「こうのとり」5号機は、種子島宇宙センターからH-IIBロケットで打ち上げられ、高度200km/300kmの楕円軌道へ投入された後、あらかじめ登録しておいたコマンドシーケンスや姿勢制御系の自動シーケンスによって高度350~460kmのISSに対しランデブ飛行を行い、結合する。補給物資をISSへ移送した後は、不要となった廃棄物を載せ、再突入軌道へ移行する計画となっている。
2015年06月09日2015年4月28日に打ち上げられた無人補給船「プラグリェースM-27M」は、ロケットからの分離直後に原因不明の問題に襲われ、制御不能に陥った。プラグリェースM-27Mには国際宇宙ステーションに補給するための物資が搭載されていたが、復旧できずにドッキングを断念、そのまま高度を落とし、5月8日に地球の大気圏に再突入して消滅した。プラグリェースM-27Mは、いったいなぜ制御不能に陥ったのだろうか。この連載の第1回では、事故の簡単な経緯と、今後の影響について紹介した。また第2回、第3回では、事故が発生した4月28日から、大気圏に再突入して消滅するまでの経緯について紹介した。第4回となる今回は、今後の予定や事故調査の進み具合について、現時点でわかっている最新の情報を紹介したい。○事故による今後の打ち上げへの影響ロシア連邦宇宙庁(ロスコースマス)は5月12日に記者会見を開き、今回の事故を受けて、今後のISSへの宇宙飛行士や補給物資の打ち上げ予定を、すべて延期すると発表した。プラグリェースM-27Mの事故前の予定では、まず5月15日に、現在ISSに滞在しているアントーン・シュカープリラフ(露)、サマンサ・クリストフォレッティ(欧)、テリー・ヴァーツ(米)宇宙飛行士の3人を乗せたサユースTMA-15M宇宙船が地球に帰還し、続いて5月26日には、新たにISSのクルーとなる、アレーク・カノネーンカ(露)、油井亀美也(日)、チェル・リングリン(米)宇宙飛行士の3人を乗せたサユースTMA-17Mが打ち上げられることになっていた。また、プラグリェースM-27Mの次号機となるプラグリェースM-28Mの打ち上げは8月ごろに設定されていた。しかし、ロスコースマスはこれをすべて変更し、まずサユースTMA-15Mの帰還を6月上旬まで延期し、サユースTMA-17Mの打ち上げも7月下旬まで延期するという。一方、プラグリェースM-28Mの打ち上げは、7月上旬に繰り上がることになった。これは、有人のサユースTMA-17Mよりも先に無人の補給船を打ち上げることで、安全性を確認すると共に、プラグリェースM-27Mで補給できなかった物資を、いくらかでも送り届けることを意図したものだろう。同機の打ち上げ準備は、今回の事故前からすでに行われており、打ち上げを1か月繰り上げることに問題はないという。それ以降の飛行計画については明らかにされていないが、今回の延期に合わせて、打ち上げや帰還は軒並み遅れることになるだろう。ただ、今現在もISSには宇宙飛行士が滞在しており、彼らの健康なども考えると、すべての予定が2か月遅れることはないと思われる。例えば油井飛行士ら第44/45次長期滞在員のミッション日数を予定より短くするなどして調整することになるだろう。ただ、注意しなければならないのは、あくまでこれは事故調査と、ロケットなり補給船なりへの対策が順調に進んだ場合での話であり、もし調査と対策に手間取ることがあれば、打ち上げ再開はさらに遅れ、油井飛行士らの飛行や、今後のISSの運用予定にもさらに大きな影響が出ることになろう。また、ISS関連の打ち上げ以外への影響も出ている。今回の事故がなければ、5月15日にプラグリェースM-27Mを打ち上げのと同じ、サユース2.1aロケットを使った偵察衛星の打ち上げが予定されていたが、タス通信が5月12日に報じたところによれば、2週間ほど延期されるという。これは今回の事故の原因が、ロケット側にあった可能性が否定できないということを示している。なお、同型のロケットは、欧州のアリアンスペース社もロシアから輸入して運用しているが、今回の事故による影響については特に発表は行われていない。油井飛行士らの打ち上げなど、今後の予定については、また新しい情報が発表され次第、本連載の中で紹介したい。○始まった事故調査ロスコースマスは5月12日に開かれた記者会見の中で、その時点までに判明している事柄を明らかにした。それによると、まず計画では、ロケットの離昇から524.97秒後に、第3段ロケット・エンジンの燃焼を停止させる指令が出され、528.27秒後にプラウリェースM-27Mを分離することになっていた。しかし実際には526.716秒後、つまり予定より1.5秒ほど早く「異常な分離」が起きたことが判明したという。この異常な分離がどういうものかについては不明だ。また、軌道を観測したところ、プラグリェースM-27Mは遠地点高度が予定よりも40kmほど高い軌道に、一方のロケットの第3段は遠地点高度が20kmほど低い軌道に入っていたという。また、ロケットの第3段エンジンの燃焼終了後に、ロケットの第3段の燃料と酸化剤の両方のタンクが、減圧していたこともわかったという。これはおそらく穴が開いたり、破裂したりして生じたものであるとされる。タス通信は5月13日付けで、少なくとも爆発したわけではないだろうとする専門家の見解を報じている。これは異常が発生した時点ですでにロケットの推進剤は空であったことから、爆発が起こるのに必要な要素が存在しないためだ。現時点では、これらの事実がどのように関連しているのかまでは明らかにされていない。たとえば、まずプラグリェースM-27Mに何らかの問題が起き、早期の分離とタンクの破裂を引き起こした可能性もあれば、逆にタンクが破裂したことで早期に分離された可能性など、さまざまなシナリオが考えられる。タス通信は、「失敗の原因を知るためには、さらに詳細な調査が必要である」とする、ロスコースマスのイーガリ・カマローフ長官の発言を報じている。ロスコースマスでは、プラグリェースM-27Mやサユース2.1aを製造した企業などと協力し、5月13日からより詳細な調査に入っている。その結果は当初、5月22日までには発表したいとしていたが、タス通信は22日、調査期間が延長されることになったと報じている。データが不足しており、まだ結論が出せないためだという。タス通信は5月14日にも、「原因を断定するにはデータが不十分だ」という関係者の発言を報じており、調査が難航している様子が伺える。(続く)
2015年06月03日2015年4月28日に打ち上げられた無人補給船「プラグリェースM-27M」は、ロケットからの分離直後に原因不明の問題に襲われ、制御不能に陥った。プラグリェースM-27Mには国際宇宙ステーションに補給するための物資が搭載されていたが、復旧できずにドッキングを断念、そのまま高度を落とし、5月8日に地球の大気圏に再突入して消滅した。プラグリェースM-27Mは、いったいなぜ制御不能に陥ったのだろうか。この連載の第1回では、事故の簡単な経緯と、今後の影響について紹介した。第2回となる今回は、事故の経緯について、打ち上げ当日の出来事に絞り、もう少し詳しく見ていきたい。○問題発生プラグリェースM-27Mはモスクワ時間2015年4月28日10時9分(日本時間2015年4月28日16時9分、以下同)、サユース2.1aロケットに搭載され、カザフスタン共和国にあるバイカヌール宇宙基地の31/6発射台から離昇した。無事に打ち上げられたかに見えたプラグリェースM-27Mに、何らかの問題が起きたことがわかったのは、打ち上げから約9分後の、ロケットから分離された直後のことだった。プラグリェース補給船はロケットからの分離後、太陽電池パドルと展開式のアンテナを開くことになっており、またその結果は地上へ知らされることになっている。だが、送られてきたデータからは、太陽電池が開いたことは確認できたものの、クールスと呼ばれるシステムで使われる6基のアンテナのうち、2基の展開しか確認できなかった。クールスは国際宇宙ステーション(ISS)に自動で接近し、ドッキングを行うことができるシステムで、接近速度を測ったり、ISSとの相対角度を測ったりするために6基のアンテナを使う。これらのアンテナは打ち上げ時には折り畳まれており、ロケットから分離された後に開くようになっている。また一部のアンテナは、ISSとのドッキング前に収容されることにもなっている。当初プラグリェースM-27Mは、打ち上げから約6時間後にISSに到着する予定だったが、この問題が起きたことで延期され、2日間かかる飛行計画に変更された。実は過去にも、プラグリェース補給船や、またよく似た設計のサユース宇宙船で、アンテナが展開しないという問題が何度か起きていたが、あとになって展開に成功し、問題なくドッキングできたことがあった。また、アンテナのうちいくつかが展開していない状態でもドッキングする術がないわけではなかった。したがって、まだ絶望視するような状況ではないと思われた。NASAやロシア連邦宇宙庁(ロスコスモス)は、この時点ではまだ、問題さえ解決すれば4月30日には到着できるだろうという見通しを述べていた。だが実のところ、このときすでに、モスクワ郊外にあるミッション管制センター、通称ツープ(TsUP)は、より悪い状況に陥っていることを認識していた。プラグリェースM-27Mからのテレメトリー(宇宙機や搭載機器の状態を示す信号)は途切れ途切れにしか届いておらず、またプラグリェースM-27Mに搭載されているコンピューターがクラッシュしていることが確認された。さらに、センサーの数値から、2系統ある推進システムのうち一方の圧力が出ていないことも確認されていた。また、ツープに勤めている人物が後に明かしたところによると、このとき、プラグリェースM-27Mが乗っている軌道を測ったところ、地表から最も遠くなる地点(遠地点)が、計画より約40kmも高いことが判明していたという。事故への対処に当たっていた調査チームはこの時点で、サユース2.1aロケット側の問題を疑ったそうだが、ロケットを製造したRKTsプラグリェース社の職員は「ロケットの飛行は正常であり、測定の方が間違っている」と見解を述べ、その根拠となるデータも提示していたという。だが、プラグリェースM-27Mが軌道を2周した後になって態度を変え、そのデータは実際の測定値ではなく計画値であったことを認め、さらにテレメトリーが不足しており、補給船とロケットの分離すら、直接には確認できていないことも認めたという。11時30分(17時30分)には、軌道上の物体を追跡している米戦略軍(USSTRATCOM)・宇宙統合機能構成部隊(JFCC SPACE)・統合宇宙運用センター(JSpOC)は、プラグリェースM-27Mと、ロケットの第3段と思われる物体の軌道のデータを発表した。その数値は計画値とは大きく異なるものであった。これは観測初期に起こりがちな測定誤差であり、後に訂正されているが、その差に違いはあれど、計画値と異なる軌道に乗っていたことだけは確かだった。○回転していたプラグリェースM-27M打ち上げから約1時間半後の11時44分(17時44分)、プラグリェースM-27Mは地球を一周し、再びロシアの管制センターとの通信が可能な範囲に入った。だが、相変わらずテレメトリーは途切れがちで、地上からの指示も受け付けない状態だった。そのまま軌道2周目は終わり、3周目に入ってもそれは続いた。打ち上げから約6時間半後の14時44分(20時44分)、ロシアの地上局がプラグリェースM-27Mと通信できる4度目の機会が訪れた際、途切れがちのテレメトリーから、プラグリェースM-27Mのコンピューターがエラーを認識しており、また角速度センサーや姿勢制御システムが稼動していないことが確認された。さらに、何らかの理由で、推進剤が大量に減っていることも確認されている。さらに、船の搭載カメラが撮影した映像データを受信することにも成功した。だが、そこには地球と宇宙空間が目まぐるしく交互に映る様子が収められており、プラグリェースM-27Mがおよそ4秒で1回転という速度で回転していることが判明した。もちろん、プラグリェース補給船がこのような回転をすることは、通常ではありえないことだった。ツープはすぐさま、この回転を止めるための指令をプラグリェースM-27Mに送った。だが、その直後に地上と通信できる範囲から飛び去ってしまったため、回転が止まったかどうかがわかるのは、さらに地球をもう1周し、ロシアの地上局との通信ができる範囲に入ってくるのを待つ必要があった。16時17分(22時17分)、5度目となる通信の機会が訪れた。しかし、回転が止まったか否か以前に、プラグリェースM-27Mからの通信自体が途絶えていた。モスクワ時間で4月28日中に通信ができる機会はこれが最後で、次の機会は約11時間後まで待たねばならなかった。(続く)
2015年05月13日軽い!涼しい!ひびきにくい!株式会社ワコールから、涼しさと快適さを追求した新開発のブラジャー『さら肌ブラ LighT(ライティ)』が発売される。5月中旬の発売を予定しており、アウターにひびきにくく通気性に優れたモールドタイプのTシャツブラだ。涼しい着け心地で人気の「さら肌ブラ」シリーズだが、『さら肌ブラ LighT』はシリーズの中でも最軽量の42グラムを実現。いちご約2粒分の重さしかないから、ライトな着用感が持てる。カップをメッシュ成形にしたことで、通気性も文句なし。暑い季節でも快適だ。バストメイクも叶えてくれるハート型のパッドが内蔵されており、ボリュームアップ効果と谷間メイク力がある。カップの表からは縫い目をなくして、バックは上部が段になりにくいようフラットに仕上げた。夏の薄いアウターにもひびきにくく、自信の持てる胸元を作ってくれる。かわいくないなんて言わせないワコールの調査によれば、モールドブラに対する不満として「かわいくない」と答える女性が56.4%もいたという。そんな不満に応えようと、『さら肌ブラ LighT』はシンプルなものから華やかなものまで、バリエーション豊かなデザインが揃った。夏のニーズを全部叶えた『さら肌ブラ LighT』。希望小売価格はA・Bカップが3,900円、C・D カップ4,200円、Eカップが4,500円(価格はすべて税抜)となっている。(画像はプレスリリースより)【参考】・株式会社ワコールニュースリリース
2015年05月11日SpaceXは2015年5月6日(現地時間)、2017年の運用開始を予定している有人宇宙船「Dragon」の緊急脱出試験を米国フロリダ州で実施した。「Dragon」は着陸時にも利用される8つのスラスターを搭載している。実験ではこの8つのエンジンを噴射後、地上約1kmまで到達し、その後2段階に分けてパラシュートを展開し、大西洋上に着水した。同宇宙船にはデータ収集のためにセンサーを搭載したダミー人形が載せられており、SpaceXは「もし実際に人間が乗っていたとしても、今回の結果であれば全く問題がなかっただろう」とコメントした。今後は、2017年の有人飛行開始に向けて、より高い高度での無人テストを実施していく予定だ。
2015年05月07日2015年4月28日、カザフスタン共和国にあるバイカヌール宇宙基地から、無人補給船「プラグリェースM-27M」を積んだ「サユース2.1a」ロケットが打ち上げられた。プラグリェースM-27Mには国際宇宙ステーション(ISS)に補給するための物資が満載されており、打ち上げから約6時間後にISSにドッキングする計画だった。だが、地球をまわる軌道に到達した直後、プラグリェースM-27Mに何らかの問題が発生し、制御不能に陥った。ISSにドッキングすることは叶わず、このまま軌道を下げ、5月8日前後に地球の大気圏に落ちる予定だ。○プラグリェース「プラグリェース」補給船は、宇宙ステーションに補給物資を輸送するために開発された無人の補給船である。船の基本的な構造は、有人宇宙船「サユース」を基にしているが、人を乗せたり、地球に帰還させたりすることを考えていないため、生命維持システムや、大気圏への再突入に耐える能力などは省略され、その分物資をより多く載せられるようになっている。プラグリェース補給船の1号機は1978年に打ち上げられ、当時ソヴィエト連邦が運用していた「サリュート6」に物資を輸送し、その後も「サリュート7」や「ミール」といったソ連の宇宙ステーションに向けて打ち上げられ、2000年からは「国際宇宙ステーション」(ISS)へも物資を運んでいる。今回のプラグリェースM-27Mは、ISSに向けて打ち上げられたものとしては59機目、1978年の1号機から数えると通産150機目となるプラグリェース補給船であった。また、打ち上げたロケットの側面には、対ドイツ戦勝70周年を記念したロゴも入れられていた。しかし、その記念すべき飛行は、一転して悲劇となった。○ロスト・イン・スペースプラグリェースM-27Mを載せた「サユース2.1a」ロケットは、カザフスタン時間2015年4月28日13時9分(日本時間2015年4月28日16時9分)、カザフスタン共和国にあるバイカヌール宇宙基地の31/6発射台から離昇した。プラグリェースM-27Mには、ISSに補給するための水や食料、日用品、燃料や酸素など、2357kgの物資が搭載されていた。当初、ロケットは順調に飛行し、予定通りの軌道にプラグリェースM-27Mを乗せ、打ち上げは成功したかに思われた。しかしその直後、プラグリェースM-27Mに装備されているいくつかのアンテナが展開しないという問題が報告された。もともとの予定では、プラグリェースM-27Mは打ち上げから約6時間後にISSに到着する予定だったが、この問題により2日後へと延期された。ところが実際は、アンテナの問題がかすんで見えるほど、もっと悪い状況に陥っていた。まず地上とプラグリェースM-27Mとの通信が断片的にしか取れず、船の状態がどうなっているか十分に把握できない状態にあった。やがて、その断片的な情報から、エンジンなどのシステムが壊れていること、そして、通常ではありえない向きと速度で回転をしていることが判明した。回転を止めるべく指令が送られたが反応はなく、その後通信も完全に途絶えた。プラグリェースM-27Mは完全に制御不能の状態に陥り、ISSとのドッキングは断念された。その後も機能回復に向けた努力が続けられているが、補給船は依然として沈黙を続けている。現在プラグリェースM-27Mは、大気との抵抗で徐々に高度を下げており、このままいくと、5月8日前後に地球の大気圏に再突入すると予測されている。○ISSへの衝突や地上への落下の可能性はプラグリェースM-27Mは制御不能の状態にあるとはいっても、暴走しているわけではなく、また軌道の高度が低いこともあって数日で地球の大気圏に落ちるため、ISSや、他の衛星に衝突するといった危険性はない。ただ、大気圏再突入後に、地表に破片が落下する可能性はゼロとはいえない。プラグリェースは有人のサユース宇宙船とは違い、大気圏再突入時の熱で燃え尽きるように造られているが、例えばチタン製のタンクなど、燃えにくい素材の部品が落下する可能性はある。また、通常であれば、ほぼ確実に燃え尽きるような角度で、なおかつ人家のない南太平洋上に落下するように制御して再突入が行われるが、制御不能の状態ではそれができない。地表の約70%が海であることや、陸地の中で人口密集地はまばらであることなどを考えると、破片が燃え残り、なおかつそれが人が住んでいるところに降ってくる可能性は、まずないと言ってよいが、それでも注意するのに越したことはない。衛星がまわる軌道がどのように減衰していくかは、大気の状態や、衛星の姿勢などによって変わってくる。しかし、大気の状態は太陽の活動などの関係しており、時々刻々と変わっているため、いつ、どこで大気圏に再突入するか、正確に予測することは難しい。○ISSの運用への影響はプラグリェースM-27MがISSに物資を送り届けられなくなったことで、最も心配されるのはISSに滞在している宇宙飛行士たちへの影響だろう。ISSは自給自足ができないため、定期的に物資を補給しなければならない。これについて、米国の宇宙開発ニュース・サイトである『Spaceflight now』は、「最低4か月間は正常な運用が可能なだけの量が蓄えてある」と報じている。また、宇宙航空研究開発機構(JAXA)も「数か月間は通常通り、食べる量を減らしたりなどの制限をすることなく、運用できるだけの量があると聞いている」としており、当面は問題なさそうである。ただ、今後打ち上げられる他の補給船にとっては、失敗が許されないということになる。6月には米スペースX社のドラゴン補給船運用7号機が、8月には日本の「こうのとり」5号機が打ち上げられる予定だが、これらも失敗することがあれば、ISSの運用はいよいよ危うくなる。○今後のサユース宇宙船やプラグリェース補給船の打ち上げへの影響は今回の事故でもうひとつ心配されるのは、今後のサユース宇宙船やプラグリェース補給船の打ち上げへの影響だろう。現時点ではISS内の物資は十分にあるものの、プラグリェース補給船の飛行停止が続くようなら、いずれは不足するものも生じてくるだろうから、一日でも早い飛行再開が望まれる。また5月27日には、JAXA所属の油井亀美也宇宙飛行士ら3人が乗ったサユースTMA-17M宇宙船の打ち上げが予定されている。今のところ打ち上げを延期するという話はないが、今回の事故の原因が判明し、対策が行われるまでは当然打ち上げはできないため、延期される可能性は十分にあるだろう。最初の事故の調査結果は、5月13日以降に発表される予定だが、5月5日現在、事故の原因は、ロケットの第3段にあったという見方が濃厚だ。今回プラグリェースM-27Mを打ち上げたサユース2.1aロケットと、サユースTMA-17Mを打ち上げるサユースFGロケットとは、同じ部分もあれば、異なる部分もある。今回の事故の原因がロケットの側にあったのであれば、それがロケットのどの部分で起きたのかが、延期するか否かを決めるにあたって重要となろう。参考までに、2011年8月24日にプラグリェースM-12Mがロケットの打ち上げ失敗によって墜落した際には、次のプラグリェースM-13Mが打ち上げられるまでに3か月がかかっている。このときの失敗の原因はロケット側の技術的な問題にあった。もし今回も同様にロケットの技術的な問題が原因であれば、打ち上げ再開までには数カ月かかると見てよいだろう。ちなみに5月15日には、今回プラグリェースM-27Mを打ち上げたのと同じ、サユース2.1aロケットが、軍事衛星を載せて打ち上げられる予定となっている。これも延期されるのか、されるとしたらどれぐらいの期間か、といった点も注目される。次回では、事故の経緯をもう少し詳しく紹介すると共に、その原因について推測してみたい。
2015年05月07日宅配寿司でおなじみの「銀のさら」。以前からユニークなCMが一部ネットユーザーの間でも話題になっている。そこで今回は、同社がYoutubeに公開しているCMのなかから、特に面白かったCM映像5本をピックアップして紹介したい。○秘密篇謎のMCがCM制作現場の舞台裏や種明かしを次々と紹介していく。時に過酷で時に残酷でもある裏の世界が皮肉いっぱいに明かされ、CMの虚構性に溜め息が漏れそうになるほどテンションが下がるが、最後の最後に明かされる“最大のタブー”によって、ホッと心が救われるCM。○サメ篇美味しさを求めて妥協しないという企業姿勢を表現したCM。短い30秒の映像で、多くは語らなくても、銀のさらがどこまで美味しさに命を懸けているか心から万人に伝わり、それでいてハラハラドキドキ最後まで目が離せなくなる。○会議篇「銀のさら」の新CMの候補を会議で議論するという設定で、4本の作品を楽しむことができる総集編的な映像。正統派な1本目のCMが「インパクトがない」と上司に否定された後、“ひねり”や“斬新さ”、“ドラマチックさ”を表現した、ぶっ飛び過ぎるCMが次々と提案される。どのCMも宅配寿司のイメージをはるかに凌いだ世界観で、もはやなんのCMかわからなくなるが、「宅配寿司ひとつでこんなにも多彩な表現が可能なんだな……」と、その芸術性の幅広さに感心せざるを得なくなる。○ハッピーバースシーサンプルムービー篇大切な人の顔写真でお寿司を作って祝うという“ハッピーバースシー”のイメージクリップ的CM。加藤登紀子さんが歌う『手のひらを太陽に』のような壮大な世界観を持った歌詞とメロディーのスペシャルソングに合わせて、CGのお寿司や人が軽快なテンポで踊る映像は、まるでNHKの『みんなのうた』のような善良感ある爽やかさで、最後まで魅せられてしまう。しかし、テーマはあくまでお寿司であり、なんとなく感じられるパロディの要素に、何とも言えないシュールさが感じられて面白い。○右手篇銀のさらを本能から求める、とあるサラリーマンの抑えることのできない衝動をハリウッドの大作映画のような手法で表現したCM。音楽やアクションハリウッド映画ばりの派手さなのに、日本の日常社会を舞台に描いているギャップが笑える。どれも思わず「これお寿司のCMなの!?」と驚いてしまうようなユニークな作品に仕上がっている。同社では、今回紹介したもの以外にも、思わず見入ってしまうユニークなCMを展開中。公式Webサイト上に設置されている「CMギャラリー」ページにて見ることができるので、興味が湧いた人は是非見てみてほしい。
2015年03月31日ライドオン・エクスプレスは6月15日までの期間限定で、同社が運営する宅配寿司チェーン「銀のさら」にて「特上特大あなご握り」(1貫330円)を販売している。とにかくその大きさとおいしさがスゴい! と評判なので、実際に編集部で宅配を頼んでみた。○「特上特大あなご握り」はとにかく大きい!今回頼んだのは、「特上特大あなご握り」のほかに「生桜えび」「生しらす」「さより」(いずれも1貫190円)など季節限定(6月15日まで)の寿司が盛りだくさんの桶「春」(1人前1,650円~5人前8,250円)だ。こちらの桶も「特上特大あなご握り」と同じく、6月15日までの期間限定販売となる。今回は5人前をいただいた。届いた桶の中身を見て編集部は大興奮! ぎっしりと隙間なく詰め込まれた寿司は非常に華やかで、まるで宝石箱をのぞいているよう。マグロにハマチ、季節限定の「生桜えび」に「生しらす」、さらには「さより」と目移りしてしまうが、何と言っても圧倒的な存在感を放っているのが中央に5貫並んだ「特上特大あなご握り」だ。他の寿司の2貫分はありそうなその大きさ! 寿司飯の上だけでは収まりきらず、皿の上に優雅に垂れたアナゴの身がなんともぜいたくな雰囲気だ。「銀のさら」では通常のアナゴ寿司も提供しているが、「特上特大あなご握り」に使用するアナゴには、より大きく脂ののった個体を厳選。「特上特大」の名にふさわしいものを使用しているという。そんな選ばれしアナゴの半身を2等分し、1貫の寿司に仕立てたのが同品。試しにiPhone 6を横に置いて大きさを比較してみると、なんとほぼ同じ長さだった。手元にスマートフォンが、特にiPhone 6がある方は想像していただきたい。その大きさで寿司1貫分なんですよ。○味わいはまさに"特上"待ちきれない編集部員は早速、「特上特大あなご握り」に手を伸ばし始めた。筆者も負けじと食べてみると、やはりその味は絶品! 肉厚で脂ののった身はフワフワの食感で、口の中でとろけるよう。アナゴのダシをベースに作った煮詰めも、ただ甘辛いだけではなく奥の深い旨みがあり、アナゴの風味を引き立てている。もはや宅配寿司のレベルではなく、たちの寿司屋(カウンター形式の寿司店)で食べているかのような味わいだ。○旬の素材にも舌鼓「特上特大あなご握り」を味わった後は、旬を迎えた3種の季節限定寿司をいただいてみる。「生桜えび」は1尾1尾が大ぶりで、口に入れるとぱっとエビの風味が花開く。素材の新鮮さを楽しめる一品だ。「生しらす」は、とろけるような舌ざわりと共に旨みが広がるぜいたくな味わいだ。それでいて、薬味のネギとショウガを合わせればあっさりと食べられる。「さより」は春の訪れを告げる"春告魚"の1種とも言われ、脂肪が少なく淡泊で上品な味わいが特徴だ。身は透き通り、寿司飯との間に挟んだ大葉の緑がはっきり見えるほど。引き締まった身の食感と大葉の香りで引き立つ風味がたまらない。ちなみに、「生桜えび」と「生しらす」は駿河湾、「さより」は瀬戸内海で水揚げされた鮮度の良いものを使っているという。新鮮さを重視し、素材本来の味を生かしたこの3品も、今しか味わえないこだわりの品だ。もちろん、ハマチやマグロなど、どの寿司も風味豊かで脂ののったたまらない味わいだった。"今だけ"の絶品メニューを口実に、たまには宅配寿司でちょっとしたぜいたくを味わってみるのも良いかもしれない。※価格は全て税別
2015年03月13日Intersilは2月9日、2014年12月5日に初試験飛行が実施されたNASA(米航空宇宙局)の宇宙船「オリオン」に、16個の耐放射線ICが搭載されたと発表した。「オリオン」は人類未踏の宇宙空間の探査のために開発された宇宙船であり、その無人試験飛行はExploration Flight Test 1(EFT-1)として知られている。プログラムには、ロボットミッションにより1つの小惑星を月の軌道に載せ、宇宙飛行士が小惑星の複数のサンプルの探査と収集を行うという計画がある。また、長年実現が期待されてきた火星への有人ミッションも対象の1つになっている。同社の耐放射線ICは、宇宙船「オリオン」のクルーモジュールの配電、ナビゲーション、フライトコントロールなどのミッションクリティカルな用途でサブシステムのサポートのために使用されているのに加え、慣性計測装置にも搭載されている。この他、電圧レギュレータ、コンパレータ、マルチプレクサ、PWMコントローラ、MOSFETドライバ、デュアルアナログスイッチ、クワッド差動レシーバ、マイクロプロセッサ監視回路など、広範な耐放射線ICソリューションが採用されている。
2015年02月13日ダイキン工業は9日、ルームエアコン「うるさら7 Rシリーズ」2015年度モデルを発表した。安定した温度・湿度に保つ「プレミアム冷房」機能を追加。発売は11月7日で、価格はオープン。推定市場価格は適用畳数によって異なり、10畳用モデルで税込260,000円前後だ(本体のみ、工事費含まず)。2015年度モデルのRシリーズは、設定温度に到達した後も安定した温度と湿度を維持する新冷房方式「プレミアム冷房」を採用したルームエアコン。熱交換器の一部だけ冷却して湿気を取る「デシクル制御」と、室温変動を抑える「PIT制御」の2つの新技術を導入することで、温度・湿度を快適にキープする。デシクル制御によって除湿力は従来モデルの約5倍に向上し、PIT制御によって設定温度を0.5度単位で調節できるようになった。冷媒には従来モデルと同じく、高温環境下でも効率が落ちにくい「HFC32(R32)」を採用。さらに、部品自体の発熱を低減した「ブリッジレスコンバーター回路」を室外機に新しく採用することで、室外機の周辺温度が45度の高温になっても、パワフルかつ省エネでの冷房運転が可能になった。新「おやすみ運転」機能では、気流の向きや運転音、表示ランプの明るさなど、睡眠に適した設定で運転する。また、暖房運転時にユーザーによる給水なしで部屋の湿度を上げられる「うるる加湿」機能、室温に近い温度で除湿を行う「さらら除湿」機能、空気を効率よく循環させる「サーキュレーション気流」、カビや花粉などをフィルターでキャッチして空気をきれいにする「ストリーマ空気清浄」機能を従来モデルに引き続き搭載している。
2014年10月09日2014年9月26日、3人の宇宙飛行士を乗せて打ち上げられたソユーズTMA-14M宇宙船は、ロケットからの分離直後、2枚ある太陽電池パドルのうち片方が開かないという問題に見舞われた。また3月に打ち上げられたソユーズTMA-12Mではスラスターに問題が発生し、ソユーズの貨物機版であるプログレス補給船でも問題が頻発している。2011年にスペースシャトルが引退して以来、ソユーズは国際宇宙ステーション(ISS)へ宇宙飛行士を送り込むことができる唯一の宇宙船であり、米国をはじめ、ISS参加国はソユーズへの依存を続けている。当のロシアもそれを誇り、シャトル引退直後には「ソユーズの時代がやってきた」と声高々に宣言した。だが、その直後からソユーズやプログレスをはじめ、ロシアのロケットや衛星に問題が相次いでおり、信頼性は大きく揺らぎつつある。ソユーズは1960年代に開発された宇宙船だ。もともとは有人月飛行もできるように造られたが、実現することはなく、もっぱら単独での地球周回ミッションや、サリュートやミール、ISSといった宇宙ステーションへの飛行など、地球周回軌道でのみ運用されている。開発以来、基本的な構造はそのままで、改良を重ねつつ運用が続けられており、現在はコンピュータなどを新しくしたソユーズTMA-Mと呼ばれるバージョンが運用されている。ソユーズはこの半世紀で123回のミッションを行い、300人を超える数の宇宙飛行士を宇宙へ送り込んだ。しかしその中で2回の事故を起こしている。1回目は1967年のソユーズ1、つまりソユーズの最初のミッションのときで、打ち上げは成功したものの軌道上で問題が続出し、なんとか地球への帰還を試みるも、最終的にはパラシュートが開かず墜落し、搭乗していた宇宙飛行士が死亡している。2回目は1971年のソユーズ11で、このときは帰還時に、帰還カプセル内の通気弁が何らかの理由で開いてしまい、中の空気が抜け、搭乗していた3人の宇宙飛行士が死亡した。この2回以外は、宇宙飛行士が死亡するような事故は起きていない。しかし、その一歩手前だったことはいくつもある。2003年5月、ソユーズTMAの1号機であるソユーズTMA-1が、ISSからの帰還時に技術的な問題が発生し、「弾道再突入モード」と呼ばれる、緊急時の際に使われる帰還方法で大気圏に再突入する羽目となった。ソユーズは通常、揚力突入といって、機体の姿勢を制御することで揚力を発生させつつ大気圏に再突入する。これにより宇宙飛行士が受ける加速度(G)を小さくすることができる。一方の弾道再突入モードは、打ち上げ時にロケットが故障したりといった緊急事態の際に「飛行士の命だけは助ける」ことのみを考えたモードであり、乗り心地に関しては保障されておらず、このときは約10Gもの加速度が加わったという。また着陸地点も大きくずれ、アンテナも損傷したため位置の特定も難しくなり、回収部隊の到着が大きく遅れたことで、宇宙飛行士は待ちぼうけを食らう羽目にもなった。2007年10月には、ソユーズTMA-10が、やはりISSからの帰還時に弾道再突入モードに陥った。さらに2008年4月には、ソユーズTMA-11でふたたび同様の問題が発生した。この2件は、大気圏再突入の直前に分離されるはずの帰還モジュールと機械モジュールとが繋がったまま再突入したために起きた。運良く再突入時の高熱によって両者は分離されたことで大事故にはならなかったものの、やはり弾道再突入モードであったため、宇宙飛行士には大きな負荷がかかり、着陸地点もずれることになった。分離されなかった原因は爆発ボルトの不点火であったと結論付けられている。以降は改修が施されたためか、同様の事故は発生していない。また、ソユーズは通常、耐熱シールドがある底部から大気圏に突っ込むが、この3件では頭部側から大気圏に再突入したため、ハッチには大きな圧力と熱が掛かった。底部とは異なり、ハッチ側は最低限の耐熱処理しか施されていないため、もし加熱が続いていればハッチは破壊され、船内に高熱のプラズマが流れ込み、宇宙飛行士が死亡する事態になったはずだ。また、同じく頭部にあるパラシュートのハッチが壊れ、中のパラシュートが燃えるようなことになっていれば、再突入後の減速と着陸ができず、帰還モジュールは地面に叩きつけられ、やはり飛行士が死亡する事態になっていただろう。その後ソユーズTMAは、ソユーズTMA-22をもって引退し、ほぼ時を同じくして次世代のソユーズTMA-Mが登場した。前述のようにソユーズTMA-Mはコンピュータを中心に大きな改良が加えられており、軽量化のほか、従来打ち上げからISSへの到着までは約2日間掛かっていたが、わずか6時間での飛行が可能となった。当然これほど多くの改良を加えることに対しては、不安視する声もあったが、1号機から11号機までは安定した飛行を続けていた。しかし今年3月、ソユーズTMA-12Mが打ち上げ後に、スラスターの噴射で問題が発生し軌道変更に失敗し、予定では6時間でISSに到着するはずが、2日掛かる旧来の飛行プロファイルに急きょ変更された。このときの原因はソフトウェアにあったとされている。そして9月にはソユーズTMA-14Mが、ロケットからの分離直後に、2枚ある太陽電池パドルのうち片方が開かないというトラブルに見舞われた。原因は今も調査中だ。なお、開かなかった太陽電池パドルはISSとのドッキング後に展開した。ドッキング時の衝撃で引っかかっていた何かが外れたためであると推測されているが、こちらも詳しくは調査中だ。さらに、ソユーズの貨物機版であるプログレス補給船でも近年問題が多発している。例えば2006年と2008年、2013年に、プログレスの展開式アンテナに関する故障が発生している。このアンテナはソユーズにもまったく同じものが使われており、今後ソユーズでも同様のことが起こる可能性は十分にある。また、現在ロシアは新しいランデヴー・ドッキング装置の開発を進めており、ソユーズへの搭載に先立って、まずプログレスに搭載されて試験が行われている。しかし問題が多発しており、実用化のめどは立っていない。この装置はもともとウクライナで製造されていたもので、部品などをすべてロシア製にし、かつ性能をも向上させるという二兎を追ったものであったが、皮肉にもロシアの宇宙技術力の低下を示すことになってしまった。こうした問題続きの中で、しかしロシアは、プログレスとソユーズの大規模な改良を計画している。この改良型はプログレスMS、そしてソユーズMSと呼ばれており、まず前述の新しいロシア製ドッキング装置が正式に搭載され、また太陽電池も発電能力と効率がより高いものになるという。さらにスラスターも改良され、新しい航法装置も搭載される。通信システムも改良され、また船体を構成する材料や部品も新しくなり、スペースデブリからの防護システムも搭載されるとのことだ。まずはプログレスMSが先行して開発され、実際に飛行を行い、これらの改良点に問題がないことが証明された後、ソユーズMSが運用に入るとされる。現時点ではプログレスMSは2015年に、ソユーズMSは2017年にそれぞれ初打ち上げを迎える予定となっている。しかし、現在のソユーズやプログレスでも問題が頻発し、さらに新しいドッキング装置の試験も不満足な結果に終わっている今、プログレスMSやソユーズMSが無事に開発され、大きな事故を起こすことなく運用されるという見込みは小さい。またロシアの他のロケットも頻繁に失敗しており、また打ち上げられた衛星が、その後問題を起こすことも多い。ロシアはそもそもロケットや衛星の打ち上げ数が多いということを勘案する必要はあるが、一方でほぼ同じ頻度で打ち上げている中国や米国ではこれほど多発していないことから、やはりロシアの宇宙開発において、設計、製造、検査の質が低下していることは明らかだ。ソユーズがふたたび問題を起こすのも、またそれが今までよりも深刻な事態になることも、そしてそれが人命に関わるほどの事故になることも、もはや時間の問題であろう。だが、米国の民間企業によって開発されている宇宙船は2017年にならなければ運用に入らないため、それまでISS参加国は、否が応でもソユーズに命を預け続けなければならない。それは言わば、ロシアン・ルーレットの引き金を、連続で引き続けるようなものかもしれない。
2014年10月03日●フィヨルドやオーロラにも会いに行く!船内にはサウナにジャグジーまでノルウェー沿岸急行船「フッティルーテン」が創業したのは1893年のこと。人や食料、衣服や郵便などあらゆるものを運び、今日でも沿岸住民の生活を支えている。一方で、ノルウェー西岸を12日間かけて往復する船旅は、その景色の美しさも相まって、世界の観光客に極上なひとときを提供している。そこで今回、フッティルーテンの魅力に“中まで”迫ってみた。○夏はフィヨルド、冬はオーロラをフッティルーテンは、南のベルゲンからロフォーテン諸島やハシュタ、トロムソなどに寄航しながら、ロシアとの国境に位置するキルケネスまでを往復する。一年中運航しているため、夏はフィヨルドや太陽が沈まない「白夜」を、冬はオーロラを楽しむことができる。船内には客室が用意されているが、泊まらずに隣の港までのプチ船旅も昼間なら可能だ。船は全部で11艘(そう)あり、それぞれ大きさやコンセプトが異なる。今回筆者が体験したのは、1997年に就航したノールノルゲ。623人を乗船できるその大きさは、全長123.3m、全幅19.5m、1万1,384トンである。船内は木のぬくもりを生かしたデザインを採用しており、シックな印象を受けた。○完全なるオーシャンビューのジャグジーも!船内は7階建てで、客室があるのは2,3,5,6階。客室の多くは2台のベッドが備え付けられており、ソファーやデスク、シャワー、トイレを完備している。また、海に面した作りになっている部屋が多いので、窓からのんびり景色を眺めて過ごすのもいい。しかし、ただ部屋にこもるだけではもったいない!船内にはレストランやカフェスペースのほか、バーラウンジもあり、さらに、ジムやサウナ、ジャグジーまで備え付けられている。乗客の中には子供連れも多かったが、子供が遊べるスペースも用意されていた(※設備は船によって異なる)。また、ノルウェーならではのアイテムを集めたショップには、ここでしか売っていない切手もある。フッティルーテンの消印を押してもらい、船内のポストから投函すれば、その郵便は特別なお土産になるだろう。●ヨーロッパ最北の岬「ノールカップ」。荒涼とした極地は異世界だった!○ノルウェーゆかりの無料イベントノルウェー沿岸急行船「フッティルーテン」の船内では、随時、無料で参加できるイベントが行われている。筆者が乗船した時は、スカンジナビア半島やロシアの北部に居住する先住民族「サーミ人」の文化や、ノルウェーのカニ漁師によるキングクラブ(タラバガニ)の生態のレクチャーが行われていた。ずしりと重みのあるキングクラブを手にして、記念撮影をしている人も多かったが、「みなさんがこれからディナーで食べるカニはこうしたカニなんです」という言葉もあったからか、その日のビュッフェディナーでは、キングクラブを求める人の行列ができていた。○船を降りて小旅行もこうした無料のイベントのほかに、有料のツアーも用意されている。このツアーを利用して是非足を伸ばしてほしいのが、ヨーロッパ最北の岬「ノールカップ」だ(ツアー料金はひとり990ノルウェークローネ・約1万6,710円)。ノールカップへは、トロムソからキルケネスのちょうど間に位置するホニングスヴォーグで降り、バスで30分程度走る。ツアー中、フッティルーテンはそのまま港に停泊しているので、客室に荷物を置いたまま身軽に出発できる。夏季であれば、ホニングスヴォーグからノールカップへの路線バスがあるが、除雪車がなければ通行できない冬季はアクセスが限られてしまう。北緯71度10分21秒、東経25度47分40秒、北極点からは2,102.3kmの距離に位置する“北岬”への道のりは険しいものの、何も遮るものがない白銀の世界は、異世界に通じているような気持ちにさせられた。○極地感あふれる風景の前でそのノールカップでどう過ごすか。水平線を望む断崖絶壁の前で記念撮影をするもよし。地下に設けられたミュージアムでノールカップの歴史に触れるもよし。ショップでノールカップ到着記念証を購入したり、ヨーロッパ最北の地から手紙を出したりするもよし。「せっかく来たのだから何かしないと!」と思ってしまうが、周りを見るとカフェでただくつろいでいる観光客もいたりする。強い北風に吹かれながら、そして、ここまでの道のりをかみ締めながら、1杯のコーヒーとともに過ごす時間も格別のように思われる。フッティルーテンが提案するツアーは、バイキング博物館やカヤック、犬ぞりなど、オールシーズン楽しめるものを用意している。のんびりとした船旅とともに、小旅行を楽しんでみるのもいいだろう。※取材協力:スカンジナビア政府観光局
2014年01月22日涼しさと快適なつけごこちを追求した「さら肌ブラ」ワコールは、チェーンストア向けブランド「ウイング」から、「Kirei」ブランドのターゲット層(からだのエイジングステップ1~2)を対象に、夏の汗や下着のムレ・しめつけなどの悩みと体型変化に着目し、涼しさと快適なつけごこちを追求した“大人の夏ブラ”「さら肌ブラ」を、5月中旬より発売する。*画像はニュースリリースよりカップの通気性をアップし、体型変化による悩みにも対応「さら肌ブラ」は、「ウイング」ブランドから幅広い年齢層の女性に向けて、汗をかいてもさらっと快適なつけごこちが得られるブラジャーとして2006年より販売してきたが、2013年夏シーズンは、カップの通気性を従来よりアップさせ、「Kirei」ブランドから“さら肌史上、最涼!”をキャッチコピーとし発売するもの。カップは通気性の良い両面メッシュ素材でムレにくく、肌側はさらっとドライな肌ざわりで、また、体型変化による悩みに対応し、サイド~バックはテープが直接肌にあたらない軽いつけごこちで、背中の段差がつきにくく、フロント部分はテープを使わない“フラット・ストレッチ構造”でしめつけにくく、楽なつけごこちを実現したという。元の記事を読む
2013年05月11日ユニ・チャームは女性用の軽い尿もれ専用品「チャームナップ」シリーズに、「チャームナップ吸水さらフィ 少量用 羽つき15cc」を新たにラインナップした。10月9日より発売開始する。「チャームナップ吸水さらフィ」は、軽い尿もれに対する不安を軽減できるパンティライナー。従来の吸水タイプは、3cc(パンティライナー)と50cc(中量用)だけだったが、同商品は「少量用(15cc)」。よりニーズに近い商品を選んで使用できるようになった。従来モデルのパンティライナー中量用と同様に、少量用もショーツにぴったりフィットする羽付きタイプになっている。しっかり立ち上がったギャザーと、ショーツとズレないテープ付きで、横モレをガードする。チャームナップ少量用羽つきは26枚入りで価格500円。中量用羽つきは14枚入りで価格500円。パンティライナー羽付きは32枚入りで価格315円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月05日鹿島埠頭株式会社(茨城県神栖市東深芝)は、東日本大震災の影響により運休を余儀なくされていた、鹿島湾内一周遊覧船「ユーリカ号」の運航を9月15日(土)より再開した。「ユーリカ号」は、土曜、日曜、祝日の13時30分に港公園の隣から出航する、最大乗船人数46名(座席数36席)の個人向けの定期遊覧船だ。乗船運賃は、大人1,200円、小学生以下600円だ。乗船券は当日12時30分より発売。15名以上の団体なら、前日の午前中までに電話予約すれば、平日の臨時運航もしてくれる。団体の乗船運賃は大人1,080円、小学生以下540円。雄大な太平洋に面した鹿島の海、鹿島港を臨むオアシス「港公園」や「神の池緑地」、そして巨大タンカーが停泊し世界が交わる近代的な工業地帯……、これらを約45分かけて巡る。神栖市観光協会によると、「ユーリカ号」の名前の由来は、鹿島港がある神栖市と姉妹都市を結んでいるアメリカ合衆国カリフォルニア州ユーリカ市からとっている。さて、鹿島港は、30万トンのタンカーが入港できる世界最大級の掘り込み港湾。日本を代表する工業生産拠点である鹿島臨海工業地帯の中央部に位置し、原材料や製品の海上輸送基地という重要な役割を担っている。同時に、”工場萌え”にとっては、海から、空中から、地上から、工場を堪能できる”工場スポット”でもある。海からの見学に最適なのが、このほど再開した「ユーリカ号」。空から見学できるのが鹿島港の中央にある港公園だ。公園内にある高さ52mの展望台に上ると、左右に港湾地区、臨海地区の工場を一望できる。この公園も震災の影響を受けたが、改修工事を終え、2012年4月に全面開園となった。開園時間は8時30分~17時00分、第1水曜休み。入場料は大人190円、小人100円。遊覧船で海から、展望台で空から楽しんだ後は、地上からの工場見学へ。港公園からも見学できるが、鹿島一番の工場が密集するのが港公園の対岸に見える工業地帯東部地区だ。この地区の真ん中に位置するのが砂山公園。林になっている小さな丘があるほかは何の変哲もない公園だが、石油化学プラントを鑑賞するには外せないスポットだ。工場のパイプ群が目と鼻の先に迫り、存分に工場を楽しめる。なお、「ユーリカ号」は当日の気象条件により運航が中止する場合もあり、また、乗船定員に達した場合、発券は終了するので注意。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月02日