●全国大会にあたる「本戦」とは今年で第22回を迎えた「写真甲子園」こと全国高等学校写真選手権大会。8月4日から7日まで北海道・東川町を中心としたエリアで「本戦」が開催された。天候にこそ恵まれなかったが、心に残る作品が多く見られ、筆者も撮影モチベーションを十分に補給して帰ってきた。○全国大会にあたる「本戦」とは写真甲子園は「本戦」の撮影フィールドでもある東川町、美瑛町、上富良野町、東神楽町、旭川市や、北海道新聞社などで構成される写真甲子園実行委員会が主催し、キヤノンおよびキヤノンマーケティングジャパンが特別協賛社としてサポートしているイベントだ。2015年は全国を11ブロックに分けて「初戦」(予選のようなもの)を実施。その初戦に応募した全国514校から、「本戦」(全国大会のようなもの)に進む18校が選ばれた。本戦出場校の選手と監督は8月3日に現地入りし、9日まで滞在。本選の競技は4日から7日の3日間で、各日ごとに撮影と8枚組の作品提出を行い、審査員から講評を受ける。■競技の流れ本戦のスケジュールは「超絶ハード」な内容だ。たとえば、筆者が現地入りした本戦2日目は、6時10分に朝食をとり、7時20分からバスで移動、上富良野町で2時間、美瑛町で2時間の撮影タイムを経て、15時10分から写真セレクト、17時15分に作品提出締め切り、18時30分から20時30分まで公開審査会、選手が宿舎に戻るのは21時15分という予定である。●「初戦」のように作りこめない、撮って出しの「本戦」ここで「初戦」と「本戦」の違いについて説明しておきたい。本戦に出場するのは、全国11ブロックの初戦を突破した18校。高校生3人で1チームを構成し、最大8枚の組写真で競い合う、この点については初戦、本戦とも共通している(なかには初戦と本戦でメンバーを変えてくる出場校もある)。しかし、初戦と本戦はまったくの別物といえるほど、競技の性格が大きく異なるのだ。○「初戦」のように作りこめない、撮って出しの「本戦」初戦の作品受付期間は3月下旬から5月下旬まで。それ以前から準備することも可能なので、作品を仕上げるための時間は潤沢にある。撮影エリアの制限はなく、テーマも指定されていない。いつ、どこで、何を、どのように撮るかは、まったくの自由だ。それに対して本戦は、出場校の選手たちが同一の条件で競い合うことに主眼を置いている。使用するカメラはEOS 8000Dが貸与される。撮影可能な時間やエリアには制限があり、写真をセレクトして作品として提出するまでの時間も3時間弱しかない。また、各日ごとにテーマも設定される。ちなみに今回は、初日が「出合い」、2日目が「風景」、3日目が「ぬくもり」だ。さらに本戦では、撮影データをパソコンで編集することが禁止されている。色や明るさの調整はもちろん、トリミングも禁止。モノクロ作品で勝負したければ、あらかじめカメラで「白黒モード」に設定しておかなくてはならない。つまり、「撮って出し」で組写真を構成することが求められるのだ。とはいえ、初戦と本戦の違いについて、2年連続出場・埼玉県立芸術総合高校の森俊成監督は、「普段から撮っている枚数がスゴいので、全然気にしていないです。3年生ともなってくると自然と(対応できていると思います)」とドッシリ。一方、初出場・青森県立弘前高校の宮崎俊明選手、念代周子選手、山内美思選手は、「スケジュールが結構キビシイので、時間を気にしながらどこで何を撮るか考えなくちゃいけない。それと、朝がキツい(笑)」と率直な感想を。また、「撮影前のイメージと天気が違ったり、肝心なところで人に出会えなかったり……。でも、試練をクリアして、"レベルアップしている感"があって、出場できてよかった」と大会を楽しんでいるようだ。■本戦2日目スナップ※作品写真、写真甲子園実行委員会提供
2015年08月14日2月22日のネコの日を前に、App Storeでネコにちなんだ特設ページが公開された。また、iBookでも「猫ブック」というコーナーが設置されており、期間限定価格で販売を行っている。特設ページは「猫のゲーム」と題され、猫のキャラクターが登場するタイトルが16本ピックアップされている。もふもふするのが好きなら試したくなるゲームばかりだ。また、iBooksでは「猫ブック」というコーナーが設置されており、東川篤哉のミステリー小説『完全犯罪に猫は何匹必要か?』、いくえみ綾のマンガ『いくえみ綾のかわいいにもほどがある』、梅津有希子の写真集『吾輩は看板猫である』、68枚の猫写真とその写真にマッチしたキャッチコピー、さらに272個の偉人の逸話・格言を収録した『人生はニャンとかなる!』など、猫好きはもちろん、そうでない人にも楽しめるブックが取り上げられている。
2015年02月21日昨年、興行収入32億円超を記録した櫻井翔&北川景子出演の『映画 謎解きはディナーのあとで』のブルーレイ&DVDが19日にリリースされた。TVドラマシリーズから演出を担当し、本作のメガホンも執った土方政人監督に本作の魅力を聞いた。その他の写真原作は本屋大賞に輝いた東川篤哉の人気推理小説で、連続ドラマ、スペシャルドラマに続く待望の劇場版。毒舌の執事・影山とその主人で刑事でもある“お嬢様”麗子が豪華客船で起きた殺人事件の謎に迫る。連ドラが始まったのは2011年の秋。原作を読んで土方監督は「設定は面白いし、小説としては成り立つけど、このまま映像化しても何かが足りない」と感じたという。「ドラマとしてどう見せるか?」――考え抜いた結果、生まれたのが本シリーズを大きく特徴づける、時折差し込まれるアメコミ風の描写だった。ベースとなる物語にアメコミ的演出、そしてもうひとつ、重要かつヒットの大きなポイントとなったのがキャラクターの確立だった。土方監督にとっては櫻井とのタッグは初めてで当初は不安もあったというが…。「影山は慇懃無礼で上品なヤツというイメージだったけど、翔くんと会ったときに、メガネをかけて、あの衣裳を着たらイケそうだなと感じましたね。いま考えると、彼じゃなきゃ無理だった。初日に現場で見た瞬間、ハマったという手応えがあった」。この“櫻井版”影山に、「コメディエンヌとしての素質がある」と絶賛する北川が「絶妙の間と立ち振る舞い」で絡むことで軸が完成した。さらにうれしい誤算と言えるのが「はいはいはい!」というセリフとポーズでメインふたりに劣らぬ人気を獲得した椎名桔平が演じた風祭警部の存在。「あの動きは椎名さんのアイディアです。本人が『ただセリフを言うだけじゃ嫌です』って。照れるんだって(笑)。その結果、あのジェスチャーが生まれたけど、子どもたちにマネされるってすごいよね。僕ひとりじゃ考えられない。現場の面白いところだね」。映画化に際しても「映画を観るのは、コアな映画ファンというよりもまず第一にドラマのファン」と、大きくドラマと手法は変えずに挑んだ。ひとつ、大きな違いとして挙げるのは「影山のアクティブな動き。櫻井翔がクールに豪華客船を動き回るのを楽しんでもらえると思う」と自信をのぞかせる。興行収入32億円超という成績にも本人は「それってすごいんですか?」と全く実感がないよう。だが、さらなる続編をというファンの声には「東川さんにぜひ面白い続編を書いていただきたい」と意欲をのぞかせていた。『映画 謎解きはディナーのあとで』ブルーレイ&DVD発売中取材・文・写真:黒豆直樹
2014年02月24日櫻井翔、北川景子が共演の人気ドラマを映画化、最終興収が32億円を突破した『謎解きはディナーのあとで』が、豪華特典満載で2014年2月19日(水)にBD&DVDでの発売が決定した。同作は2011年度「本屋大賞」で第1位を受賞、同年度の年間ベストセラーも第1位を記録した、大ヒット同名小説の連続ドラマ化を経た劇場版。シリーズ初となるシンガポールでの海外ロケを敢行して、アジア最大級の豪華客船“SuperStar Virgo”でも撮影。映画ならではのスケール感で、執事・影山(櫻井)とお嬢様の麗子(北川)がミステリーを解く。今回明らかとなった情報によれば、豪華な映像特典を「プレミアム・エディション」の特典ディスクに収録する予定で、メイキングや完成披露舞台挨拶、シンガポールでのインターナショナルプレミア、初日舞台挨拶、大ヒット御礼舞台挨拶風景などを収録。公開時期に放送したスペシャルドラマ「船上探偵・影山」の「メイキング of 船上探偵・影山」もファン必見だ。また、封入特典の「飛び出すフォトカード」や、初回プレス特典の「失礼ながらお嬢様☆特製ミニクリアファイル」「“クビよ!クビクビ!”ステッカー」など、世界観を追求した特典も。本編同様、ゴージャスな特典の数々とともに、極上のミステリーを堪能してみて!『謎解きはディナーのあとで』Blu-ray&DVDは2014年2月19日(水)より発売。「Blu-rayプレミアム・エディション」(2枚組、本編Blu-ray+特典Blu-ray)価格:¥7,600(税抜)「DVDプレミアム・エディション」(2枚組、本編DVD+特典DVD)価格:¥5,700(税抜)「Blu-rayスタンダード・エディション 」(1枚組)価格:¥4,700(税抜)「DVDスタンダード・エディション」(1枚組)価格:¥3,800(税抜)発売元:フジテレビジョン販売元:ポニーキャニオン(C) 2013東川篤哉・小学館/「謎解きはディナーのあとで」製作委員会(text:cinemacafe.net)■関連作品:映画謎解きはディナーのあとで 2013年8月3日より全国東宝系にて公開(C) 2013東川篤哉・小学館/「謎解きはディナーのあとで」製作委員会
2013年11月20日豪華客船を貸し切り、シリーズ初の海外ロケを敢行した『映画 謎解きはディナーのあとで』が、公開から10日間で観客動員数100万人を突破し、8月13日(火)、主演の櫻井翔、北川景子、土方政人監督が大ヒット舞台挨拶を行った。原作は、「本屋大賞」を受賞した東川篤哉の同名小説。2011年秋の連続ドラマからスタートし、スペシャルドラマ、スピンオフドラマと、回数を重ねてきた大人気シリーズの待望の劇場版となる。今回の舞台となるのは、シンガポールに向かう豪華客船。たまたま船に乗り込んでいた令嬢で刑事の麗子(北川さん)と、毒舌の執事・影山(櫻井さん)が、船内で起こった殺人事件に挑んでいくのだが…。『謎解きはディナーのあとで』、ファンの間では略して『謎ディ』として親しまれている本作だが、櫻井さんがのっけから「公開前からずっと言いたかったことがあるんです。連続ドラマが始まったときに、嵐のメンバーが『タイトルが長すぎるんじゃないか』ということで『謎ディ』と呼び始めたんですが、僕はずっと『認めん』と言ってきたんですよ。それが、映画が公開されたら、劇場パンフレットに『謎ディ』と書いてあって、僕の2年半にわたる活動はなんだったんだ、と!いままでずっと我慢していましたが、やっと言えました!」と、ここぞとばかりに不満をぶつけて舞台挨拶がスタート。しかし、北川さんから映画が大ヒットした理由を、「いままでは『お客様のおかげ』と申し上げてきましたが、今日は、人前ではご自分の努力をひけらかすことは一切ないけれど、役のために、作品のために、現場のために、並々ならぬ努力をされていたであろう櫻井さんのおかげです、とお伝えしたいです」と褒めちぎられると、「え、オレのこと?恐縮です。ありがたき幸せ」と、満面の笑み。さらに、土方監督からも「本当におふたりで良かったなと思っています。翔くんの執事姿を最初に見たときに、『これはいける!』と改めて影山は彼でとの思いを強くしましたし、面白くなるぞという予感がありました」と絶賛され、「なんかちょっと気恥ずかしいけど、嬉しいです」と照れまくっていた。そして、まだまだ謎が多い影山のキャラクターについて、北川さんから「影山の“下の名前”も分からない(笑)」と言われると、「下の名前、欲しいですね(笑)。2年近くやってきたので、『やれ』と言われれば明日にでもできます。続編、やりましょう!」と、力強く宣言。それに応えるように、北川さんも「私たちも、もっとみなさんに楽しんでいただけるものをお見せできるのではないかと思っています。続編ができるかは、みなさんが何回ぐらい観てくださるか…かな(笑)」と茶目っ気たっぷりに呼びかけて、会場を盛り上げていた。『映画 謎解きはディナーのあとで』は全国東宝系にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:映画謎解きはディナーのあとで 2013年8月3日より全国東宝系にて公開(C) 2013東川篤哉・小学館/「謎解きはディナーのあとで」製作委員会
2013年08月13日櫻井翔(嵐)と北川景子共演の人気ドラマの劇場版『映画 謎解きはディナーのあとで』が3日に公開初日を迎え、櫻井、北川に椎名桔平、桜庭ななみ、生瀬勝久、中村雅俊、土方政人監督による舞台挨拶が都内劇場で行われた。その他の写真原作は本屋大賞を受賞した東川篤哉のベストセラー小説。今回の劇場版ではシリーズ初となる海外ロケを敢行し、休暇のクルーズとしてシンガポール行きの豪華客船に乗り込んだ令嬢・麗子と毒舌の執事・影山が犯人の姿が見えないシージャック事件の解決に挑む。櫻井と北川は宝生家の紋章入りのヘリコプターで会場の六本木ヒルズ屋上に乗りつけるというド派手な演出で登場!この模様は舞台挨拶とあわせて全国75の劇場で同時中継された。櫻井は2年前のドラマ版の撮影が横浜の小さなアパートの一室で始まったことを明かし「こうして映画となってみなさんに観ていただけるのが嬉しい。胸がいっぱいです」と感慨を口にする。櫻井による毒舌の執事・影山は高い人気を得たが「ひとつの役とここまで長く歩いてこられて嬉しいです」と笑顔を見せた。北川は「最初にお嬢様役と聞いて、歩幅の小さなおしとやかな感じかと脚本を読んでみたら、麗子はオテンバでキュートなところが魅力でした」と述懐。2年にわたって麗子を演じて「存在そのものが愛らしく、大切な役になりました」と明かす。櫻井、北川と並ぶ主要&人気キャラクター風祭警部役の椎名は「はーい!」と劇中のテンションで挨拶し観客のハートをガッチリキャッチ!昨日はついに風祭を主役に据えたスピンオフドラマまで放送されたが椎名は「『天空の城ラピュタ』の裏で頑張りました(笑)!」と満面の笑み。これまで、ヤクザ役やこわもての刑事役が多かったが、180度方向転換して臨んだ風祭のキャラは子どもたちにも大人気のようで「近所の公園で子どもたちに囲まれて『はいはい』をやってくれと頼まれましたよ」と嬉しそうに報告した。生瀬は船の乗客でカジノ好きの若社長を演じたが、櫻井とは『ヤッターマン』でのヤッターマンとボヤッキーという間柄で戦ったのに続いての対峙。実は、生瀬はシンガポールに行くことなくスタジオのみでの撮影だったそうで、主要キャストの中でも「ヤッターマン(櫻井)としか会ってないんですよ」と苦笑い。「そろそろ(櫻井の)仲間に入れてもらいたい。もう戦いたくないんですよ!」と訴え笑いを誘っていた。風祭によるスピンオフに触発されたのかキャスト一同、スピンオフドラマ、そして続編にも意欲的のよう。櫻井は「嬉しいことに作品に広がりが出ている。新しい形でのそれぞれのスピンオフはあり得るし、何度でもやってやろうと思ってます!」と語り、北川も「やりたい!」と乗り気。客席からは期待を込めて大きな拍手がわき起こった。『謎解きはディナーのあとで』公開中取材・文・写真:黒豆 直樹
2013年08月03日嵐の櫻井翔が主演を務める『映画 謎解きはディナーのあとで』のインターナショナルプレミアが、27日に映画の舞台でもあるシンガポールで開催された。プレミア上映会の模様8月22日(木)からの現地公開を前にシンガポールを訪れた櫻井、北川景子、椎名桔平は、映画のロケ地として使われた名門ホテル・ラッフルズホテルで記者向けにグループインタビューを実施。櫻井は「シンガポールの映画公開に、たくさんの人に観に来てもらえないと、もう1度来られないと思うので(笑)、是非映画をよろしくお願いします」とアピールした。同日、1500人収容可能なマリーナベイ・サンズ内“ザ・サンズシアター”で日本映画史上初となる上映会を実施。レッドカーペットイベントには約2000人のファンが集まり、櫻井らがリムジンに乗って会場に到着すると黄色い声が響き渡り、会場は熱気に包まれた。上映会で櫻井は、撮影時にお世話になった現地の方々への感謝を英語で伝え、結びには「テリマカシー(ありがとう)」とマレー語で述べるとファンからの歓声が上がる一幕も。歓声鳴り止まぬ中、櫻井は「LOVE YOU ALL!! 」と言葉をかけ会場をあとにした。本作は、東川篤哉氏の人気ミステリー小説を原作に、毒舌執事・影山(櫻井)が見事な推理力で、令嬢刑事・宝生麗子(北川)とともに難事件を解決する人気ドラマの劇場版。映画はシンガポール行きの豪華客船を舞台に、乗員乗客3000人の中から真犯人を突きとめるべく奮闘する姿を描く。8月3日(土)の全国公開を皮切りに、8月9日(金)に台湾、8月22日にシンガポール、9月5日(木)に香港で公開される。『映画 謎解きはディナーのあとで』8月3日(土)全国東宝系にて 航海⇒公開!
2013年07月29日既刊の1・2巻を合わせて275万部を売り上げ、昨年はドラマ化もされて話題となった東川篤哉の人気推理小説シリーズ『謎解きはディナーのあとで』。財閥のお嬢様で新人刑事の宝生麗子と、彼女に仕える身でありながら麗子に毒舌でアドバイスする執事・影山のコンビが活躍するユーモア・ミステリーだ。その待望の舞台化が今夏、DAIGO、西山茉希、ウエンツ瑛士という布陣で実現。この3人を迎えての製作発表が、6月21日に都内で行われた。『謎解きはディナーのあとで』公演情報3人はそれぞれの役柄に合わせた扮装で登場。舞台は2年ぶり2回目となる影山役のDAIGOは、「自分は普段ドMなので、ドSの影山とは正反対。でもこれから稽古を通して共通点を見つけていきたい」とDAIGO節を披露しながら意気込みを語った。そして麗子役の西山は今回が初舞台。「私もドMですが、根っこに強い部分もあって、夢を追いかけて頑張っているところは麗子と似ているかも」と、役との共通点を披露。続けて、「お芝居の経験は少ないですし、今は不安とプレッシャーで一杯。でもおふたりになじませてもらって、楽しめるようになりたいです」と素直な気持ちを語った。またウエンツ演じる風祭警部は、こちらも自動車会社の御曹司。だが成金趣味で、麗子の身元を知らずに食事に誘っては嫌がられている人物だ。「すぐに調子に乗るところが、風祭と自分は似てますね」とウエンツは笑いながらも、「舞台ですから、(この3人で)作る空気を感じられるものにしたい」と、蜷川幸雄演出も経験した舞台の“先輩”らしい言葉を口にした。西山が「意識をオープンにして稽古に向かい合いたい」と真剣な表情を見せたのに対し、「(最近舞台に出た)小池徹平さんに聞いたら、『皆と仲良くなれば大丈夫!』って言われました」と、とぼけた表情のDAIGO。それにはすかさずウエンツが「ちょっと待って!」と突っ込むひと幕も。「稽古中は言いたいことを言い合うほうが、チームワークがよくなるんです。(稽古場の空気が)締まるから、主役からキレてみれば?」とのウエンツに、「キレるタイミングが分からないので、メールをください」と戸惑うDAIGOと、早くも息の合ったところを見せたふたり。「“SSS”、つまり“最高にSな執事”をお見せします!」と気を取り直すDAIGOに今度は西山が吹き出すなど、終始笑いが絶えないキャスト陣。本番への期待が高まる会見となった。東京・天王洲 銀河劇場にて8月31日(金)から9月9日(日)まで上演。なおチケットぴあでは、7月1日(日)の一般発売に先がけ、6月23日(土)11:00から28日(木)11:00までインターネット先行抽選・プレリザーブを受付。取材・文:佐藤さくら
2012年06月22日ベストセラー小説やコミックの映画化作品が定着化して久しいが、同様にテレビドラマが好評を博して映画化、という流れも近年では少なくない。テレビ放送時の視聴者にとっては、どんなスケールで、誰がキャストとして加わり映画化されるのかは常に注目されるところ。シネマカフェでは、最近のブログ話題度総合ランキングを参考に、映画の“いま”の話題を分析!上位作品を検証すると、「ドラマの映画化」「刑事ドラマ」という共通点が見られた。今週のブログ話題度3位に浮上したのは、先週末に公開を迎えた『外事警察 その男に騙されるな』。NHKで放送された人気ドラマの劇場版である本作では、外国人によるテロを未然に防ぐことを任務とする警視庁公安部外事課の面々の、日の目を見ることがない活動が描かれる。実際に劇場に足を運び、“公安の魔物”と称される主人公・住本を熱演する渡部篤郎の迫真の演技に圧倒された観客の口コミが集まってのランクインとなった様子。続く4位にランクインしたのは、2011年の年間ベストセラー第1位を記録した東川篤哉のミステリー小説を櫻井翔(「嵐」)と北川景子主演で実写ドラマ化した「謎解きはディナーのあとで」の劇場版。ブログ上で語られるキーワードに「影山」、「毒舌」、「お嬢様」という言葉が多く並んでいることからも、櫻井さん演じる天才執事・影山のツンデレキャラに対する女性を中心とした人気ぶりがうかがえる。さらに、劇場版ではシンガポールでの海外ロケもあるとあって、スケールアップして戻ってくる名コンビの復活に喜びの声が多く挙がっている様子。ドラマ版が最高視聴率18.1%を記録した人気作だけに、劇場版も息の長いヒットになりそうだ。そして、7位には9月7日(金)より公開となる『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』がランクイン。TVドラマシリーズから3回にわたる映画化、さらにスピンオフ映画まで、15年の歳月にわたりファンを歓喜させてきた大人気刑事ドラマシリーズの最新作にして完結編となる本作。織田裕二扮する青島と対決を繰り広げる犯人役を「SMAP」の香取慎吾が務めることも決定し、公開はまだ少し先ながら、ここにきて注目度が急上昇。『踊る』シリーズに加え、スピンオフ映画『交渉人 真下正義』、『容疑者 室井慎次』も合わせた累計動員数はなんと3,000万人以上!日本中の注目が集まる人気シリーズの完結編とあって、秋には再び日本に“『踊る』旋風”が巻き起こることとなりそうだ。人気テレビドラマの映画化への高い注目に加え、「刑事もの」作品の健闘が見られる今週のブログ話題度ランキング。一口に「刑事もの」と言っても、鬼気迫るシリアスなものからクスリと笑えるコメディ要素満載のものまでその作風は多種多様。この中にあなたの気になる作品はある?ブログ話題度ランキング■ブログ話題度とは?ブログで話題の情報を提供する「kizasi.jp」独自のブログ解析エンジンにより、シネマカフェに掲載されている映画作品名がブログ上に掲載されている“話題度”をポイント化。いまブログ上で最も話題の映画作品のランキングを掲載しています。また、映画作品に関連する言葉も抽出して掲載。その作品がブログで、どのような言葉で語られているかを知ることができます。興行成績やDVD売上だけでは知ることの出来ない、映画ファンが“いま”話題にしている映画はどの作品か?ヒットの“kizasi”が見えてくるオリジナルランキングです。■関連作品:外事警察 その男に騙されるな 2012年6月2日より全国にて公開© 2012「外事警察」製作委員会謎解きはディナーのあとで 2013年、全国東宝系にて公開踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望 2012年9月7日より全国東宝系にて公開© フジテレビジョン
2012年06月08日2011年の年間ベストセラー第1位を記録した東川篤哉原作の本格ミステリー小説を「嵐」の櫻井翔と北川景子を迎えて実写ドラマ化した「謎解きはディナーのあとで」。昨年10月よりフジテレビ系列にて放送され最高視聴率18.1%という記録を叩き出した本作がこのほど映画化されることが決定した。世界有数の大企業の令嬢である新人刑事・麗子が遭遇する難解な事件を、慇懃無礼な毒舌執事・影山が概要を聞いただけで見事に推理し、解決に導いていくというユニークな設定が話題を呼び、そのあまりの人気ぶりから今年3月にはスペシャルドラマも放映された本作。特に、北川さん扮する“お嬢様”麗子の推理力のなさを「お嬢様の目は節穴でございますか?」、「お嬢様はアホでいらっしゃいますか?」などという暴言スレスレの毒舌で指摘しながらスラスラと謎を解いてしまう、櫻井さん扮する毒舌執事・影山は、そのツンデレキャラで多くの女性を魅了した。映画版となる本作でも、影山と麗子のコンビの見事な掛け合いはもちろん健在。シンガポール行きの超豪華客船「プリンセス・レイコ号」に舞台を移し、何と乗客3,000人の中から真犯人を探し当てるという壮大なスケールで推理劇が展開する。また、彼らを取り囲む豪華ゲストキャストたちの乗船も決定した。麗子の上司刑事・風祭役の椎名桔平に加え、プリンセス・レイコ号の客室支配人に中村雅俊、船内のステージシンガーに桜庭ななみ、豪華客船の舵をとる船長に鹿賀丈史。そして福引で乗船チケットを手に入れた下町の珍客に、宮沢りえが扮する。そのほかにも映画監督役に竹中直人、船の見習いコックに要潤、ギャンブル好きな社長に生瀬勝久など、撮影舞台だけでなく登場キャストもより一層豪華になってのカムバックとなる。待望の映画化について櫻井さんは「連続ドラマ、スペシャルドラマを経ての映画化と、再び影山を演じられること、一つの役を長く、何度も演じられる機会は多くはないため、とても嬉しく思っております」とその喜びを語る。今回、実際にアジア最大の豪華客船である「スーパースター・ヴァーゴ号」内での撮影、シリーズ初となるシンガポールロケが敢行されるということで「ずっと行きたいと思っていたシンガポールでの撮影。そして豪華客船での撮影と、仕事とはいえ、胸を躍らせています(笑)」と、その胸中を明かした。一方、北川さんは「スタッフの方々と再会し、『作品に帰ってきた!』という感じです。元々の良さは活かしつつ、映画として新しい風が吹き込まれる気がします!スケールアップした『謎解き』をぜひ楽しみにしていてください」と自信の程をのぞかせた。麗子、影山、風祭のお馴染みの3人が映画版ではどのような形でスクリーンを駆け回ることになるのか?5月末にクランクインを迎えたばかりの本作は、7月末にクランクアップ予定。映画『謎解きはディナーのあとで』は2013年、全国東宝系にて公開予定。■関連作品:謎解きはディナーのあとで 2013年、全国東宝系にて公開
2012年06月04日2008年に放送され、全話視聴率20%超えを記録したNHK大河ドラマ「篤姫」で夫婦役を演じた宮崎あおいと堺雅人が、今年の秋公開の映画『ツレがうつになりまして。』で2年半ぶりに夫婦役で共演を果たすことが明らかになった。原作は細川貂々(ほそかわてんてん)の実話を基に、イラストを交えて綴った同名エッセイ。タイトルの通り、パートナーのうつ病という一見、暗くなりがちなテーマを扱いつつも、深刻にならず、油断せず、世の中や人のせいにせず、という姿勢で淡々と“2人で生きていく”姿を描き出し、2006年の発売以来30万部を超えるベストセラーとなっている。2009年には藤原紀香、原田泰造(ネプチューン)という組み合わせでNHKで連続ドラマとして放送され、好評を博したが今回、『半落ち』、『夕凪の街 桜の国』の佐々部清監督の下、映画化されることに。宮崎さんが演じるのは漫画家の晴子。堺さん演じる夫の幹夫とは互いを「ツレ」、「ハルさん」と呼び合い仲睦まじく暮らしており、彼女はマイナス思考で怠け者ながらも、生真面目なサラリーマンの幹夫に温かく見守られながら好きな漫画を描いていた。ところがある日、幹夫がうつ病になり、満員電車にも乗れず、電話も取れない状態に。そんな彼の姿を見て、自分がいままでどれだけ幹夫に甘えていたかを実感した晴子は「がんばらなくていいよ、だらだらしてていいよ、寝てていいよ」と告げる。これまでと違い自分が彼を支えるという生活の中で幹夫への深い愛を再確認する晴子。そして彼女は一心不乱に本当に描きたい漫画を執筆し編集部へ持ち込む。それは、2人の日々を描いた漫画だった――。撮影は1月9日(日)にクランクイン。今回の発表に際し、宮崎さんと堺さんのクランクイン直前のコメントも到着。宮崎さんは「原作の画を真似て書いてみたりしながら、『ツレうつ。』の現場を想像して、ウキウキしています。堺さんとは約2年半ぶりにお芝居ができるので、そこからまた新しい何かが生まれることをとても楽しみにしています」とコメント。堺さんは「宮崎あおいさんとは久しぶりの共演で、しかもまた夫婦役。とても楽しみです。大河のときとはまた違った夫婦になるでしょうが、ご覧になった方々があたたかい気持ちになれるよう、がんばりたいと思います。『うつ病』については、僕はこれまでほとんど何の知識もありませんでした。たくさんの方が苦しんでいる病気の割りに、よく分かっていないことも多いということです。この作品をきっかけに、いろいろ勉強したいと思っています」と意気込みを語った。篤姫と13代将軍・徳川家定という間柄でお茶の間に温もりをもたらした2人が、今度は現代劇で笑いと感動を届ける!『ツレがうつになりまして。』は2011年秋、公開。■関連作品:ツレがうつになりまして。 2011年秋、全国にて公開
2011年01月11日