9月2日(水)より、大阪・シアターBRAVA!にてミュージカル『ラ・マンチャの男』が幕を開ける。1969年の日本初演以来46年、松本幸四郎が主演を務め、上演回数は1207回を数えるミュージカルの金字塔。日本初演の翌年には、ニューヨーク・ブロードウェイに招かれ、マーチンベック劇場で日本人として初めて英語での単独主演も果たした。ミュージカル「ラ・マンチャの男」 チケット情報大阪では約6年ぶりとなる今作、アルドンザ役を務めるのは元宝塚月組トップスター、今年2月に第22回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞した霧矢大夢。圧倒的な歌唱力と演技力が魅力の実力派だ。16世紀末、スペインの作家ミゲール・デ・セルバンテスの小説『ドン・キホーテ』を元にしたミュージカル。教会を侮辱した罪で投獄された作家が、牢獄内で自らが書いた芝居『ドン・キホーテ』を上演、囚人達を巻き込んでゆく。半世紀以上にわたりセルバンテス役を務める幸四郎は「世界最年長のドン・キホーテじゃないかな。“あるがままの人生に折り合いをつけるんじゃなくて、あるべき姿のために戦おう”というのがこのミュージカルのテーマなんですが、40数年間、いろんなことがありました。楽しいこと、嬉しいことばかりじゃなく、苦しいこと、悲しいこともありました。ですが、苦しみを勇気に、悲しみを希望に変えて、苦しくても歌って、悲しくても踊って、お客様にお見せして、そしてお客様に “ああ、勇気が出たなぁ、希望がわいたなぁ、よし明日も一生懸命生きてやろう”と思っていただく、それが我々役者の仕事だと思います。ブロードウェイで初演してから50年だそうですが、この間、そうしてずっと演じてまいりました。このたび、大阪でまた上演できることが本当に嬉しい限りです」と胸の内を切々と語った。我こそが何世紀も前に姿を消した遍歴の騎士“ドン・キホーテ”だと信じて疑わない老人と逢い、やがて勇気と誇りを取り戻してゆく売春婦・アルドンザに初めて挑む霧矢は、「幸四郎さんと初めてお目にかかったとき、『ラ・マンチャの男』に対する溢れんばかりの思いをお伺いしました。“何でもおっしゃってください”“僕を信じてください”と本当に頼もしいお言葉をたくさんいただきました。幸四郎さんにすべてを委ねてついてまいりたいと思います」と初共演ながら早くも絶大な信頼を寄せた。シアターBRAVA!10周年記念シリーズの最大の目玉とも言えるミュージカル『ラ・マンチャの男』。キャストも新たに、2015年にしか見られない見果てぬ夢を追い求める男の“遍歴の旅”を描く。公演は、9月2日(水)から21日(月・祝)まで大阪・シアターBRAVA!にて上演。5月23日(土)のチケット一般発売に先駆け、5月22日(金)23:59まで先行先着「プリセール」実施中。
2015年05月22日カブドットコム証券、マネックス証券および楽天証券の3社(以下ネット証券3社)はこのたび、個人投資家を対象とした国内株式の夜間取引に関するアンケートを実施し、その結果を東京証券取引所(以下東証)の親会社である日本取引所グループに報告したと発表した。同アンケートは、東証が2014年11月25日に発表した「取引時間の拡大に関する検討結果について」のうち、夜間取引について『現時点で市場開設に踏み切ることは妥当でない』と結論づけたことに関し、個人投資家が主な顧客層であるネット証券3社が、個人投資家の国内株式の夜間取引に関する意向を確認する目的で実施した。ネット証券3社は東証に個人投資家の意向を伝えるために、12日、カブドットコム証券齋藤正勝代表執行役社長、マネックス証券株松本大代表取締役社長CEO、および楽天証券楠雄治代表取締役社長が、日本取引所グループ斉藤惇代表執行役グループCEOと面会し、ネット証券3社連名で同アンケート結果を報告・提出したという。ネット証券3社は「貯蓄から投資」を力強く支援すべく、今後も重要な市場参加者である個人投資家の夜間取引に関する意向を継続して東証および日本取引所グループに強く伝えていくとしている。同アンケートは、11月28日~12月8日の間、ネット証券3社に口座を保有する個人投資家を対象にインターネットで調査が行われ、4万2753件の有効回答を得た。○ネット証券3社共同アンケート「国内株式の夜間取引に関するアンケート」結果同アンケートは、選択式で回答する質問が計2問(うち1問は自由回答欄あり)にて実施した。現物株の取引時間を拡大することについて聞いたところ、半数以上の65.2%の人が賛成と回答した。反対は18.1%、どちらでもないは16.7%となった。自由回答では「賛成」派の意見として、日中勤務者に配慮を望む声や参加したい証券会社だけで参加すれば良いという回答が多く見られた。一方で「反対」派の意見としては、拘束時間が長くなることを懸念する声や適正な価格形成が難しいのではないかなどの声があった。どちらでもないと回答した「中立」派からは、時間拡大に関するメリットがわかりづらいので現時点では判断が難しい等の意見が寄せられた。東証から、検討していた現物株の取引時間拡大を見送るという発表に対する感想について、最も多かったのが日本市場の国際競争力の低下が心配が40.1%、個人投資家の意見を聞いてもらえずがっかりしたが僅差の39.8%、取引参加者が少ないと公正な価格形成について不安があるので妥当な判断だと思うが35.7%という結果になった。
2014年12月16日城下町・松本にあり、1300年前から親しまれてきたのが浅間温泉。古くは江戸時代、松本城主たちが愛し、明治になると竹久夢二、与謝野晶子など文豪たちも足しげく通った名湯です。長野県内でもトップクラスの湧出量を誇り、柔らかく肌になじむ泉質は多くの温泉ファンに好まれています。その浅間温泉の中でもひときわ現代性と日本ならではの伝統の意匠ある空間を持ち、デザイナーズ旅館として高い評価を受けているのが、「星野リゾート 界 松本」。新旧のアートに触れた後、ゆっくりとくつろぐのなら、こんなスタイルのある宿こそがふさわしいものです。伝統の技を各所に感じる館内「界 松本」のコンセプトは歴史と芸術に深く結びついた松本の歴史をたどるかのように、館内で新鮮さとクラシカルな美しさを秘めたアートワークを表現すること。それも職人たちの手仕事の技が光る本物を見せる。そんな宿の情熱が見え隠れします。ドームのような外観からガラスのアプローチを抜けた先にあるエントランスホールはまるで教会のような荘厳さ。その先には吹き抜けの廊下がドラマチックにゲストを出迎えてくれます。丁寧な細工が施された透け感が美しい組子障子は匠の技術あってのもの。陰影ある表情を持つのは天然土壁。波のような浮き上がりが力強い。このほか、伝統的な江戸の墨流しを用いた和紙、繊細な金箔をはりつけた細工、作家・川原信子氏によるカリグラフィーアートなどパブリックスペース、客室のあらゆる場所にこだわりが。伝統とモダンがとけあい、ときに共鳴しあってどこにもない「界 松本」ならではの華やかな美学へと昇華し、みごとです。 松本文化を表した星野リゾート 界 松本の「ご当地部屋」>>続きを読む 松本の文化を表したご当地部屋「オーディオクラフトルーム」「界」ブランドではその土地の魅力を極めてゲストに提供する「ご当地部屋」というコンセプトルームを設けています。もの作りが盛んな松本を象徴して「界 松本」では「オーディオクラフトルーム」を用意。工房アンダンテを主宰する木工作家・吉田直樹氏による音楽をテーマにした作品を室内に展示。クラシック、ジャズなど心をリラックスする音の世界を表現し、音楽を愛するゲストに好評。この部屋に泊まりたくて訪れる愛好家も多く、人気です。「オーディオクラフトルーム」制作クラフト作家 吉田直樹氏コメント「星野リゾート 界 松本」との出会いは今年の「クラフトフェアまつもと2014」でのことでした。そこからお話しがあり、「オーディオクラフトルーム」のための作品を依頼されました。最初はやはり、いろいろと考えましたね。客室というプライベートな場所でどんなものがゲストのみなさんの心の琴線に触れ、音楽を楽しんでいただけるのかと。そこで、ジャズとクラシックをテーマにした作品を選んでみました。やはり部屋の中ではリラックスしてもらうのが一番ですからね。松本は「サイトウキネン・フェスティバル」などアートと共に音楽とも深い絆のある街。「界 松本」にも音楽愛好家のゲストの方も多く、 この「オーディオクラフトルーム」はとても喜んでいただけているようで、本当に嬉しいです。私の作品は音と灯りと木のぬくもりが生み出す優しく、温かな空間が特徴です。どうぞ、作品に触れてみて、柔らかい木の肌触りを感じとっていただきたいです。また、バイオリンなどに用いる本物の木を使ったオリジナルスピーカーも「ご当地部屋」のために製作中です。チェックインすると室内には好みの音楽が流れている。そんな余韻のある「ご当地部屋」になればと思っています。 宿泊中は松本文化ならではの体験を >>続きを読む カンクラフトワークショップを体験「星野リゾート 界 松本」でもうひとつ体験したいのがゲストのためのクラフトワークショップ。松本でシンプルな美しい手作り家具を製作するKancraft(カンクラフト)直伝で技術を取得したホテルスタッフが指導。小さなカッティングボードやコースターなど気軽に作れる作品に挑戦。これが思わず集中してしまうほど楽しく、自分だけのクラフト作品に旅の思い出を刻んでいきます。夜にはエントランスロビーにてコンサート堪能教会のような荘厳な雰囲気のエントランスロビーでは毎夜、地元のアーティストによるゲストのためのコンサートを開催。フルート、ピアノ、サックスなど日によって異なる内容で、身近に楽器の音色、ライブな音楽の高揚感を味わえると好評。空間を活かし、高い天井に共鳴する響きは感動をおぼえるほどにドラマチックで「界 松本」での夜にふさわしい時間を演出してくれます。 特集「アートを旅する街、松本」
2014年11月28日●デザイナ-・佐藤卓と作り上げた新カバー「SSACK」紙に手で書く「アナログ」な手法から、iPhoneなどのデジタル端末を使う「デジタル」なやり方に、さまざまなものが移り変わっている昨今。そんな中、多くの支持を得ている"アナログ"な文房具の代表格ともいえるのが「ほぼ日手帳」だろう。同商品は数多くのクリエイターとコラボレーションし、毎年異なるデザインのカバーを生み出している。今年は基本のカバーのかたちや素材とはまったく異なるシリーズ「SSACK(ザック)」を、デザイナー・佐藤卓との協業によって作り出したのが目新しい。すでに手帳カテゴリの定番商品の位置を獲得していながら、毎年新たな試みを行っているのも特徴のひとつだ。今回は、そんな「ほぼ日手帳2015」のラインナップや、デジタル時代における"アナログ"な文房具の「進むべき先」について、同製品を生んだWebサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」主宰の糸井重里氏に話をうかがった。――さっそくですが、今回新登場した手帳カバー「SSACK(ザック)」は、ほぼ日手帳のカバーの基本形から外れていて、素材もシリコンというほぼ日"らしく"ない素材を使っており、新しい挑戦だと感じました。このシリーズが生まれたいきさつをお教えください。「ほぼ日手帳」は、全体的にほかの手帳より高いと言われますが、高いぶんだけ僕らもちょっと自信があると言いますか、価格を上回る商品づくりをしているつもりです。ですが今回、若い人への(ほぼ日手帳の)入り口を広げようと思って作ったのが「SSACK」です。パソコンなどで、スチューデントモデルが出るのと同じような感覚かもしれません。名前は活動的なリュックサックのイメージから来ていて、素材も丈夫で、機能性みたいなものをつめこんだ、"大事にしない人を大事にしたい"というような製品です。この真逆にあるのが、革のカバーと言えますね。――そんな経緯で生まれたものだったんですね。確かに定番の型のカバーよりはやや安価(1,296円)ですが、デザイナーの佐藤卓さんが開発に携わったということもあり、デザイン性に敏感な人に向けたものだと思っていました。位置づけとしてはあくまで廉価版ということなんでしょうか。そうなんです。でも、廉価版を出すときに、ちゃんとした良いデザインにしないとかっこ悪いし、「こんなんでいいだろ?」という雰囲気になってしまったら嫌ですから。このカバーを見た人からは「8,000円くらいしますか?」と聞かれたりもしますけれど、実は一番安いというのが、この製品の面白いところですね。卓さんが「できないかも」って言ったくらい、なかなかの難産だったんです。これまでのものとは形が違うし、乱暴に使えるものにしたいし、シールを貼ったりして個性を出す人にも受け入れられるようなものにしたいなど、満たしてほしい要件がいくつもありました。ほかの(布や革などでできた)カバーは縫製で作るものですが、このカバーは押して型で作るので、たとえるならiPhoneのようなプロダクトを作る感覚に近かったかもしれません。(ほぼ日手帳のカバーとして)"あとから出てきたプロトタイプ"、という気がします。マグネットで開け閉めする仕組みや、色のバリエーションも、卓さんと一緒に決めました。――基本のかたちとかなり構造は異なりますが、並べてみると「ほぼ日手帳」らしい雰囲気なのもまた印象的です。たいした仕事ですよ。卓さんもそうだし、"英語版ほぼ日手帳"「Hobonichi Planner」の企画製作に携わってくださっているソニア パークさんや、ハンドメイドで革カバーを手がけてくださっているアンリ・ベグランさんにもいえることですが、こちらがためらうような省略をすっと行って、良いものを作ってくださるんです。そんな仕事ぶりに、僕らは「"これだけは譲れないもの"は何なんだろう?」といつも問われている気がしますね。●、"アナログ"な文房具が進むべき方向は?――2015年版も写真家・石川直樹さんの写真がカバーになったのをはじめ、多くのクリエイターとのコラボレーションカバーを発表されています。「ほぼ日手帳」のカバーがクリエイターのショーケースのようになってきているような印象があるのですが、今後もさらにクリエイターとの協業は広げていくのでしょうか。もちろんです。さまざまなクリエイターの方とご一緒して、幸運なことにその多くがカバーというかたちで成就していますが、もちろん全部が実現するわけではありません。残念ながらかたちにならなかったものも、そのプロセスそのものが良い刺激になっています。ほぼ日手帳のカバーに写真をあしらったのは、石川直樹さんが初めてです。「ほぼ日」のコンテンツや書籍「はたらきたい。」のときにご一緒して、作品のみならず、彼の活動を含めてコラボレーションしたいと思った方ですね。ほかにも、松本大洋さんに描いていただいた文庫本「ボールのようなことば。」の表紙イラストが、週間手帳「WEEKS」のいちデザインとして登場しています。「TOBICHI」での展示では、石川さんと松本さんの手帳は、写真集や文庫本と並べて展示しています。――手帳カバーのデザインを、元になった作品と見比べられるのは面白い試みですね。「TOBICHI」での展示は、まるで美術館のような雰囲気も感じられます。今回は確かにそうですね。でも、この間は1日限定の喫茶店でした。8月にできたばかりの場所ですが、催しを変えるたびに全然違う装いになっています。小さい場所ですけれど、「エキスだけ見てもらえればいい」というものも結構ありますからね。まとめて手帳を見せるだけの催しはここで行って、LOFTさんでは大勢の人が来ても大丈夫な展示をやります。――ところで、昨年の手帳発売の時のインタビューでは、パソコンの普及期に「シャープペンシルを封印する儀式」をされたものの、その後再び筆記具を使うようになったとうかがいました。昨今、クリエイターがiPhoneなどを用いてメモやスケッチを行ったり、絵を描かれる方は筆記具をペンタブレットに持ち替えたりする流れがありますが、糸井さんがアナログに戻ったきっかけは?やっぱり、様式関係なく物を書けることですね。デジタルなものでは、脳の中をとりあえず置いていくというようなことができないんです。――フリーハンドとテキスト入力の両方に対応しているiPadなどのメモアプリなどと比べても、やはりアナログの筆記具のほうが使いやすいということでしょうか?iPadのスイッチを入れたり、アプリを起こしたりするというのが、僕にとってはちょっと違うんですよね。"すぐに"書けないと、さっき言ったようなことはできないと感じています。――しかしながら、スマートフォンなどデジタル端末が普及したことで文房具が売れなくなってきているという声もあり、モバイルアプリと連携した文房具が出てきたりもしています。「ほぼ日手帳」はそんな情勢の中でも根強い支持を受けていますが、"アナログ"な文房具が進むべき方向はどこにあるのでしょうか。そんな行き先があれば教えてほしいくらいです(笑)。あえて言うならば、「買いに行けばある」ということに負けているんだと思います。たとえば、包丁。すでに切ってあるサラダなんかがそこかしこで売っていて、必要になった時に出来合いを買ってくればいいという人が増えている。だから、包丁が売れなくなってきている……"かも"しれません。だけど、包丁自体は今もなくなっていないじゃないですか。しかも、昔に比べて(100円均一など安価な雑貨店やWebストアなど)「包丁を買う機会」は増えている。その一方で、デパートではお客さんが列をなして、包丁を研いだり、あるいは銘を入れてもらったりしている。中には「ゾーリンゲンのあの包丁がほしい」なんていう、こだわりのある人もいる。文房具もそうだと思います。だからと言って、包丁が売れない原因を「出来合いのサラダ」だと仮定して、「みんな、野菜は自分で切ったほうがいいぞ!」と言っても仕方ないじゃないですか(笑) 世の中全体を「それ以前」に戻そうと思っても無理ですし、売れすぎた時に比べたら(売れなくなっている)ということじゃないかなあ。誰も彼もがウハウハ言うような時代って、そんなにはないですよ。――なるほど。ほぼ日手帳について言えば、2014年版を買ってくれている人が50万人いて、買ってくれた人たちが喜んで使ってくれている声が届いています。もしかしたら、いずれ買ってくれる人が100万人にまで増えるかもしれませんが、急にはそうならないでしょう。販路を広げれば、そうなる可能性は上がるかもしれません。ただ、それを達成したところで、果たして嬉しいのかな?と考えてしまいます。(物の需要は)あるところまで下がったらそれ以上は下がらないし、あるところまで増えたらそれ以上にはならない。みんなに"ちょうどいい場所"があるわけだから、「ちょうど良い場所で、一番いいものになりましょう」というのが、一番いいですよね。何かの「全体」を考えると、やはり答えは出ないです。――ありがとうございました。
2014年08月28日作・谷川俊太郎氏、絵・松本大洋氏、企画監修・糸井重里氏による絵本『かないくん』(東京糸井重里事務所/1,600円+税)。1月24日に出版され、今も品薄状態の書店が存在するという。そんな同書を元に、5月16日から6月2日にかけて、渋谷のパルコミュージアムにて原画やラフスケッチ、「死」に関する詩の展示などを行う「かないくん展」が行われる予定だ。ある意味、究極のキャリアである「死」。文章を担当した詩人・谷川俊太郎さんはどのようにとらえているのだろうか。同展に先駆けて、話を伺った。○死んでしまったら、今までの仕事が何も残らなくても構わない--早速ですが、死について、どんなイメージを持たれていますか?基本的には日本人だから、一種のアニミズムというのか…木にも草にも神様が宿る、といった考え方と同じで、自分も死んだら「土に還る」という考え方はありますね。でも「死ぬというのは肉体を置いて身体を脱ぐことになる」と考えると、だんだん「じゃあ残るのはなんだ」と思うようになりませんか? それは自分というものよりも、もっと広い…魂みたいな言い方が一番近いのかな。自由になった魂が残る、という感覚なのかなと思います。どこまで自分の記憶が残るのかはよくわからないんだけど、何かは残る、何かを感じるだろうなって思いますけどね。だから、今は死も一種の楽しみになっています。「どうなるのかな」という好奇心があるから。--例えば自分がいなくなったあとに、「これが残ってほしい」と思うお仕事ってありますか?ないんです、僕はもう。何も残らなくてもかまわない。だって自分がいないんだから、残っても楽しめないじゃない。いや「おれがえらくなってるんだ」と思えればいいけど(笑)。銅像が立ってら、なんて(死んでからも)わかってたら面白いですけどね。アインシュタインは、「死とはどういうことですか」と聞かれたときに「モーツァルトが聞けないことだ」って答えたそうで、すごく印象に残っていますね。ただ僕も、若い頃はそう思ってたんだけど、今は「死んだ方がもっとよくモーツァルトを聴けるんじゃないか」と思います(笑)。耳があるかどうかはわからないんだけど、生きてるときとは違う感覚で聴けるんじゃないかなと。五感じゃない感じ方ができたら面白い。--それはやっぱり死なないとわからないですねそう、だから楽しみなんですよね。○様々な死についての、感覚の違い--今回の「かないくん」の中には、突然の死と、だんだんいなくなる死が出てくると思います。感覚の違いはありますかそれはもちろん。亡くなる方にもよりますが、全然違いますね。うちの母は認知症になってから4年7カ月病院にいて亡くなったのですが、それと…例えば先日亡くなった広告批評の天野(祐吉)さんの死に対する感覚は少し違ってきます。その近くまで一緒に仕事で会ったりしていたので、急に亡くなることのショックというのは大きいですね。信じられないんです。だからすぐに悲しくなるというよりも、ふっと思い出して悲しくなったりします。--作中で、おじいさんが後からかないくんのことを思い出す感覚にも近いですかそうですね、きっと。自分と何か関係のある死は記憶に残るんですね。それは有名人とかじゃなくて、身近な人。僕は、第二次大戦中の東京大空襲の焼け跡の死というのも印象に残っていますね。子供だから「自分も死ぬかもしれない」という意識は全然なかったのですが。○なるべく元気に死にたいから、身体には気をつける--今までのお仕事の中で、気に入っているものはありますか?詩の中でいえば、『芝生』という詩は自分で「これはいい」と思っています。生まれ方が特別だったものだから。それから、『おならうた』みたいな言葉遊びのものも気に入っていますね。--ちなみに、お仕事にはパソコンを使われるんですね。なんだか意外でした詩人はコンピューター導入早かったですよ。絶対手書きじゃなきゃやだという人もけっこういるんですが、仕事道具としてはパソコンという人もけっこう多いです。それで、ネットを駆使して(笑)。僕は買い物とか、調べ物とか、そんなところでもよく使いますね。--今後も、死についての詩は書かれますか?自然に書いちゃうでしょうね。先日吉野弘さんという詩人が亡くなったんですが、それについて書いてくれと言われたときも、自然と詩の形になりましたね。--ふだん意識してるわけでないけど書きたい題材ではあるのでしょうか…?書きたい題材ではなく、自然に。親しみ深いテーマではあるかな。特にやっぱり、同世代の身近な方がずいぶん亡くなったから、どうしても考えてしまいます。そういう方について書く時は、どうしても意識しちゃうから。--詩人には定年がないと思うのですが、死ぬまで書き続ける予定ですか?自然にまかせて…認知症になったら書けないだろうし、例えば転んで歩けなくなってしまうこともあるだろうし、自分で予想できないので、なるようになるしかないって感じですね。でもなるべく元気に死にたいから、身体には気をつけてます。元気に死ぬっていうのが理想なんですよ。かないくん展 「ほぼ日の」死と生の展覧会5月16日~6月2日。10時~21時(入場は閉場の30分前まで。最終日は18時退場)。渋谷パルコミュージアム(渋谷パルコパート1・3F)にて開催。谷川俊太郎さんの死の詩と解説、ビデオインタビュー、『かないくん』原価28点展示、かないくんといっしょに写真を撮れるフォトコーナー、スペシャルグッズ販売などを予定。詳細は特設ページ参照。※5月25日(日)は会場内でイベントを開催するため、12:00ごろ~15:00ごろまで会場内原画展示の一部に閲覧制限がかかる。また、混雑状況によっては展覧会場への入場制限の可能性あり。
2014年05月16日そろそろ新生活にも慣れた頃、アクティブに恋愛するのも気が進まない、もしかして5月病かも・・・と生活に疲れや弛みが出てきていませんか?そんな時にお薦めなのが、スポ根漫画!主人公や仲間たちの熱さに引き込まれ、自分もがんばろう!とやる気を出させてくれるはず。そこで今回は、漫画好きの女子に「友達にお薦めできるスポ根漫画」を聞きましたのでご紹介します。イケメンキャラも盛り沢山ですので、ときめきも感じられること間違いなしです!■1.ハイキュー!!「絵柄が可愛いので手に取ったんですけど、あまりに面白くて一気読み!キャラクター皆が個性豊かで可愛くて、一生懸命で。脇役や一回で終わる敗戦相手まで丁寧に描かれているのが凄い。」(18歳/短大生)「まさに王道青春スポーツ漫画!こんなに熱くなれるのは『スラムダンク』以来かも!」(25歳/出版)この4月からアニメがスタートしたばかりのバレーボール漫画「ハイキュー!!」。本格的なバレーボールの漫画ですが、絵柄が可愛らしく読みやすいので、漫画を読みなれない女子にもお薦めです。イケメン枠としては、ライバル校のキャプテン・及川(テヘペロ系イケメン)、主人公の相棒兼ライバルの影山(王様系イケメン)が人気です。■2. ピンポン「松本大洋の『鉄コン筋クリ―ト』が面白かったのでこちらも読んだら、この絵柄なのに読むと熱い!!全5巻なのでまとまりも良く読後感も最高ですよ」(27歳/営業)「ペコとスマイルの男の友情に涙。」(20歳/大学生)こちらも4月よりアニメがスタートしている卓球漫画「ピンポン」。実写映画のヒットで有名になりましたよね。松本大洋氏の絵柄はかなり独特ですが、描かれる卓球の世界観はいつのまにやら抜けられなくなるほどの高い中毒性。間違いなく名作と呼ばれる漫画ですので、読んでみて損無し!主人公の親友「スマイル」は無口系イケメン。■3.黒子のバスケ「オタクの友達が『基本』と言って貸してくれたんですけど、絵がどんどんカッコ良くなっていくし気付いたらキャラの口癖をマネするようになってたッス・・・」(21歳/大学生)「キャラ人気だけだろうとなめてかかったら、意外と面白くてどんどん読み進めてしまいました。ちょっとファンタジーだけど、勢いがあっていい」(22歳/大学生)オタク女子の皆さんにも大人気なバスケ漫画「黒子のバスケ」。王道バスケ漫画の「スラムダンク」みたいなのを想像しているとちょっと違う印象になるかもしれませんが、これはこれで面白い、と思わせてくれる勢いとパワーのある漫画です。イケメンは・・・お好みが一人は必ずいるはず。豊富です。■4.ボールルームへようこそ「社交ダンスなんて興味なかったけど、その面白さ・奥深さにどんどん引き込まれる!!優雅な趣味っていうイメージだったけど、完全なスポ根の世界だった。」(19歳/大学生)「絵がキレイだし、社交ダンスの美しさや激しさがぐいぐい伝わってくる。見てるとこっちまで汗かきそう!あと清春が愛しい・・・」(25歳/メーカー)上の3つは男子がメインの漫画ですが、この「ボールルームにようこそ」は社交ダンスの漫画なので、闘う女子に勇気づけられたかったらこちらがお薦め!力強い男子の姿もいいですが、美しくしなやかに闘うのは女子ならでは。もちろん天才ダンサーの清春くんというイケメン枠もいるのでご安心を。■おわりにいかがでしたでしょうか?スポーツ漫画は、今まで知らなかったスポーツに興味を持たせて、実物を見てみたくなるという要素もありますので、生活に張りを出させてくれること間違いなし。上記はどれも人気なので、お友達が持っていることも多いはず。ぜひ読んでみてくださいね。(福井優/ハウコレ)
2014年05月03日日本の生活者には、残念ながら未だ長期投資は根付いていません。それは、前世紀後半まで、40年にわたって続いた高度経済成長時代に培われた預貯金神話が未だ定着したままだからであり、逆に投資という行動を忌避する文化ともなっているからでしょうか。しかし何よりも、本来の投資の意味を浸透させず、資産形成として投資に叶う商品供給をことごとく怠ってきた既存金融機関の姿勢にこそ、その責は大きいのです。とりわけ投資信託においては、現在4千本余りの公募ファンドが存在していますが、その数はセゾン投信設定開始の5年前と較べ約1.6倍で、ずっと本数は増加し続けています。一方で株式投資信託の残高はその間横這い状態であり、決して新たな投資マネーは生まれていないのです。その結果、直近では投資信託の平均保有期間が、2.4年となり、それが4年以上はあった5年前からどんどん短くなっており、長期投資とは完全に逆行しています。ちなみに今年11月度の株式投資信託の資金フローは、設定が2兆548億円に対し、解約が2兆1千億円とまさに出入りが拮抗していて、ずっと投信のお金の流れはこのように毎月解約された資金によって新しいファンドが購入されるという回転状態が続いているのです。投資信託の販売者側が販売手数料を得ることを目的化している限り、こうした投資信託の回転売買のカルチャーは変わらないでしょう。従ってそれに即した毎月分配、高配当、テーマ型の仕組みファンドばかりが売れ筋となるわけです。今の状況に鑑みれば、既存業界からは決して真っ当な長期投資ファンドは生まれないでしょう。だからこそ、既存金融業界のしがらみとは埒外の独立系投信会社が生まれてくる社会的必然性を強く意識しています。独立系といっても手っ取り早く残高を積み上げることが目的化すれば、やはり既存業界のルールで販売会社のチカラに頼って資金集めをすることになります。いくら運用の質にこだわろうとしても、それでは結局、証券・銀行の下請け業者の域を脱することは出来ないでしょう。やはりそのくびきから解放されるためには、独立系投信会社が販売会社を通さず自ら直接販売するモデルしか、本物の長期投資ファンドを育てることは出来ないのです。さわかみ投信がその先導者として大きな成果をあげてきました。セゾン投信はそれに続く本格的長期投資を日本の新たなムーブメントとするべき大きな役割を担っているのだ、との強烈な自覚を持っています。その他、数社ある独立系直販投信会社も皆、同じ価値観で既存金融業界へのアンチテーゼを掲げ、既得権益の壁に挑んでいます。各社共、運用規模はまだまだ小さいながらもここに参加する顧客は、30代40代の若い世代が圧倒的で60代以上の高齢者ばかりを顧客としている既存業界とは別次元の、新しい投資家を想像する、新たなる産業の担い手としての萌芽となっています。今年、東京証券取引所が「東証プラスYOU」というキャラバン活動を開始しました。その主旨は、日本の再生に絶対不可欠な本格的長期投資マネーを生活者のお金から生み出すストレートな長期投資家創りを目的とした啓蒙活動です。今年度だけで全都道府県80都市で長期投資のセミナーを開催して巡るこの企画に講師として、マネックス証券・松本大社長、さわかみ投信・澤上篤人会長、そして草食投資隊としてトリオで活動しているコモンズ投信・渋澤健会長、ひふみ投信・藤野英人取締役CIO、セゾン投信・中野の5人が選ばれました。このメンバー、松本さん以外はいずれも独立系直販ファンドを主宰しており、東証との協働で日本中の生活者に長期投資の魅力と必要性を訴えています。すでに欧米には立派な本格的長期投資ファンドが厳然と根付いています。日本にも長期投資が主役となる時代が近い将来必ず到来する筈です。そして、セゾン投信が日本の金融のニューパラダイムをリードする資産運用会社として大きく成長している姿を実現させる! それが私のこれからの人生のミッションであるにちがいありません。(終)【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月19日瑛太×豊田利晃監督がタッグを組んだ映画『モンスターズクラブ』が来年3月2日(土)にDVD発売される。その他の情報本作は、規制に縛られた日本社会への警鐘として、企業に爆弾を送り続けるひとりの男(瑛太)が、雪山の中で遭遇するあるできごとによって運命を狂わせていく姿を描いた人間ドラマ。瑛太のほか、窪塚洋介、RIZEのベーシストKenKen、草刈麻有、アーティストのピュ~ぴる、松田美由紀、國村隼が出演している。このほど発売されるDVD初回生産特典には、瑛太、窪塚、豊田監督が製作の裏側を語るメイキング映像や、映画製作のきっかけとなった豊田監督×ピュ~ぴる出演の『ヌーヴェルヴァーグ プロモーション映像』などが収録されるほか、16ページに及ぶブックレット、松本大洋氏が描き下ろしたポストカードが封入される。全米を震撼させた爆弾魔ユナボマーにインスパイアされたという本作。豊田監督は、「ユナボマーの犯行声明文『産業社会とその未来』を読み、彼が危惧していた社会システムの末路は日本の現状そのもののように思えた。正しい行いとは何なのか? 正しい生き方とは? そのことを見つめたくてこの映画を作った」といい、「この映画が現代社会を生きるすべての人の心の憂いに届くことを祈っています」とコメントを寄せている。『モンスターズクラブ』2013年3月2日発売DVD4410円(税込)発売・販売元:ポニーキャニオン
2012年12月11日信州・まつもと大歌舞伎『天日坊(てんにちぼう)』が上演中の長野・松本市で、7月15日、中村勘九郎、中村七之助、中村獅童ら歌舞伎俳優と、演出の串田和美が市内から松本城まで人力車で練り歩く登城行列を行った。中村勘九郎チケット情報登城行列は「松本城市民ふれあい座」と題し、まつもと歌舞伎を盛り上げようと市民らが名乗りをあげ行われたイベント。この日、沿道には38,000人(主催発表)が集まり、市内の松本郵便局前から出発した俳優に、盛んに声援や拍手を送っていた。勘九郎らも市民からの熱烈な歓迎ぶりに満面の笑みを見せ、握手やサインにも気軽に応じていた。松本城本丸庭園内に設置された特設舞台前には5,000人の市民が詰めかけ、「おめでとう 六代目勘九郎襲名」のアドバルーンが上がると、壇上から勘九郎も「すごい」とびっくり。司会進行役の串田が「(六代目襲名後の)勘九郎さんではまつもと歌舞伎は初めてです」と紹介すると「串田さんに言われるまで気づきませんでした」と勘九郎はすっかり松本に馴染んだ様子で語った。七之助は「みなさまの温かさを身にしみて感じています。松本はみなさんが(自分達と)一緒に芝居をやっているという感じです、心からそう思っています」と挨拶。獅童は「歌ってもいいっすかー?」と会場を盛り上げるも「今日は止めときます」とトーンダウン。すかさず串田が「きっと千秋楽の舞台で歌うんだと思いますね」とフォローし笑いを誘っていた。信州・まつもと大歌舞伎は、2008年、2010年に続き今年で3回目。『天日坊』は、河竹黙阿弥が初期に書いたと言われる『五十三次天日坊』をもとに、人気脚本家の宮藤官九郎が渋谷・コクーン歌舞伎第十三弾に書き下ろした脚本での上演となる。ぴあの取材に応じたまつもと市民芸術館・芸術監督も務める串田は「観客や観客のいる街が一緒になって作る演劇がはっきり見えるのがすごい」と話す。また出演俳優が若いことや、宮藤の脚本目当てで「若い人たちがものすごく増えた」そうだ。串田は「歌舞伎の力って、古典だとかそういうのを超えて血の中にある芸能とかお祭りのようなもの。見た事がない人でも、知らない人でも騒ぎたくなっちゃう、知識と関係なく、ある敷居をとった時に突然自分たちのものになる。庶民が江戸時代に作った文化なんだなとここに来るとはっきりします」と力を込めて語った。公演は長野・まつもと市民芸術館主ホールにて7月18日(水)まで開催。
2012年07月17日マネックス証券は19日、会員向けに国内 6都市で「マネックス全国投資セミナー」を開催すると発表した。同セミナーは昨年5月から今年3月にかけても開催されていたもので、本年度も2012年6月から 2013年1月にかけて、札幌、富山、名古屋、大阪、岡山および福岡で開催するという。セミナーは、国内および海外の株式市場動向や為替相場の展望について時宜にかなったテーマで講演を行うほか、参加者の質問にスピーカーがその場で回答する「駆け込み寺」も実施。マネックス証券代表取締役社長 CEO松本大氏、チーフ・エコノミスト村上尚己氏およびチーフ・ストラテジスト広木隆氏などマネックス証券のスピーカーに加えて、特別ゲストの登壇も予定しているという。第1回 富山市(富山県)6月16日第2回 札幌市(北海道)8月4日第3回 名古屋市(愛知県)9月1日第4回 岡山市(岡山県)10月6日第5回 福岡市(福岡県)12月8日第6回 大阪市(大阪府) 2013年 1月12日【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月23日新橋演舞場の『三月大歌舞伎』夜の部で上演される『佐倉義民伝』で、松本幸四郎が主人公の木内宗吾を4年ぶりに演じる。3月2日(金)の初日に先立ち、3月1日、公演期間中に劇場ロビーで行われる宗吾霊堂の出開帳(でかいちょう)法要と幸四郎の囲み取材が行われた。『三月大歌舞伎』チケット情報木内宗吾は、暴政に苦しむ庶民のために、自らの命を懸けて四代将軍徳川家綱に直訴し、今なお語り継がれる実在の人物。また、今年は木内宗吾が宗吾霊として祀られてから360年という節目の年にあたる。本作では、幸四郎に加え、息子の市川染五郎が徳川家綱、孫の松本金太郎が宗吾長男彦七を演じる。高麗屋3代の出演も話題だ。会見で幸四郎は「木内宗吾は、村民たちのために命をかけて働いた素晴らしい方。心から皆のために尽くした方ですので、心して演じないと嘘になってしまう」と尊敬の念を込めて語り、「こういう役がやれるような役者になるために、今まで俳優の道を歩んできたような気がします。『英雄のいない世の中は悲惨だけれども、英雄を欲する世の中はもっと悲惨だ』とよく言われます。宗吾様は人々のために自分の命を捨てた。英雄というと偉そうに聞こえるかもしれませんが、きっとチャーミングで素敵な方だったいたのでしょう。人間として心が和む素敵なことだと思います」と語った。また、今年で70歳を迎える幸四郎。息子の染五郎、孫の金太郎と3代で同じ舞台に立つ事について「奇跡に近い」と話し、「これはお金では買えることではないし、やろうと思ってできることでもありません。自分がこれまでやってきたことが良かったかな、と思う瞬間です。我々の仕事はそう甘くはなくて、なかなかうまくはいきません。でも間違い、つまずき、失敗があり、つらくても苦しくても悲しくても、それが人生だと思っています」としみじみと語っていた。公演は同劇場にて3月26日(月)まで開催。チケットは発売中。
2012年03月02日トータス松本の故郷・播磨での野外ライブ『歌う! トータス松本烈伝』が8月27日に行われた。今年で2回目の開催となる同イベントは、地元との連携や選曲など、よりトータス松本の強い思いが反映されたものとなった。トータス松本の公演情報オープニングはトータスの出身校である黒田庄中学校吹奏楽部の生徒達による演奏でスタート。同校校歌の歌唱へ。ちなみに、トータスが中学2年でエレキギターを買って、友人たちとバンドの練習をした場所が黒田庄中学校の音楽室だったという。制服を着た吹奏楽部の面々と赤いジャケットを着た派手な衣装のトータスとのコントラストが、時空を超えて交差しているようで、なんだかほほえましい。1曲目は『バンザイ~好きでよかった~』。トータスを含む7人編成のバンドは昨年の『マイウェイ ハイウェイ・ツアー』をベースにしており、アンサンブルには隙がない。そしてメンバーが着ている色とりどりのシャツこそは「播磨織」という西脇市を中心とした地場産業のブランド品だ。このあたりにもトータスの地元愛がにじみ出ている。中盤に差し掛かったあたりで、トータスはセンターステージへ移動。アコギ1本での弾き語りで数曲披露……する予定だった。ところが、1曲目の『借金大王』の途中でゲリラ豪雨に見舞われる。大粒の雫が身体を打ち、目の前の視界もおぼつかないほどの激しい雨に、それでもトータスは歌い続ける。2曲目には予定になかったRCサクセションの『雨上がりの夜空に』をすぶ濡れになりながら熱唱。自身が音楽を始めたきっかけでもある曲に、オーディエンスも大合唱で応える。ライブ終盤には、アカペラ・ツアーを共にしたコーラス隊「ハッピー・アワーズ」から3名が加わり『愛がなくちゃ』『クリア!』『ガッツだぜ!!』などを披露していった。ウルフルズ時代の曲とソロ曲、さらに予定外のRCサクセションのカバー曲と、トータス松本が辿ってきた道のりを凝縮したライブとなった。なお、トータス松本は10月より自身初となる弾き語りツアーを行う。また、11月3日(木・祝)に千葉・幕張メッセ国際展示場9~11ホールで開催されるぴあ主催の音楽イベント『ぴあ39th FAREWELL〝39-THANK YOU-〟~車輪小僧の大回転~』に出演が決定した。チケットは10月1日(土)より一般発売開始。チケットぴあでは、9月1日~9月8日(木)まで先行抽選(第3次プレリザーブ)を実施している。
2011年09月02日『さや侍』の公開を控える松本人志の監督デビュー作『大日本人』がハリウッドのメジャースタジオのひとつコロンビア映画によってリメイクされることが発表された。松本監督自ら主演した本作。“6代目大日本人”として防衛庁の依頼を受け日本各地に出没する“獣”と戦うも、世間の厳しい目にさらされる主人公の悲哀を描き、90万人を動員し、興行収入は12億円を突破。既成概念にとらわれないオリジナリティあふれるその手法は大きな話題を呼んだ。松本監督は先日、NHKの番組に出演した際「3日後に重大発表がある」と語っていたが、それがこの『大日本人』ハリウッドリメイク決定の一報であるようだ。プロデューサーを務めるのは、映画製作会社「オリジナル・フィルム」の創立者で、世界的なヒット作となった『ワイルド・スピード』シリーズや、『アイ・アム・レジェンド』、『グリーン・ホーネット』などの大作を手がけてきたニール・H・モリッツ。『アイ・アム・レジェンド』、『グリーン・ホーネット』はいずれもリメイク作品であり、また、コロンビア映画もこれまでに、清水崇監督のホラー映画『呪怨』のリメイクにあたる『The Grudge』、続編『The Grudge 2』を製作している。彼の下で『大日本人』がどのような変貌を遂げ、ハリウッド作品として仕上がるのか楽しみなところ。脚本を担当するフィル・ヘイとマット・マンフレディは、2002年にはジョン・キャロル・リンチ出演の映画『バッグ』で数々の映画祭で受賞し、スリラー映画『イーオン・フラックス』、大ヒット映画『タイタンの戦い』の脚本も手がけてきた俊英コンビ。『大日本人』、2作目の『しんぼる』共に海外の映画祭で高い評価を受け、まもなく公開の『さや侍』もロカルノ国際映画祭においてインターナショナルプレミア上映が決定するなど、3作品で世界にその名を轟かせる松本監督。リメイクにあたってはハリウッドスターが主役を張ることになるのか?松本監督自身はどのように関わっていくのか?など大いに気になるところだ。■関連作品:さや侍 2011年6月11日より全国にて公開© 2011「さや侍」製作委員会大日本人 2007年6月1日より東劇、なんばパークスシネマにて先行公開、6月2日より全国松竹系にて公開©YOSHIMOTO KOGYO CO.,LTD.2007■関連記事:“切腹を申し付ける!”『さや侍』音声ストラップを5名様プレゼント松本人志、『さや侍』で「理想の娘」を描くも子役からは主演男優に鋭いダメ出しが…待望の松本人志監督第3弾!!『さや侍』試写会に10組20名様ご招待松本人志監督『さや侍』予告編が到着!りょうや板尾創路らの姿も松本人志監督『さや侍』特報が解禁!メガネの主人公、いきなりふんどしで…
2011年06月06日