来年1月、東京・新国立劇場ほかにて上演されるミュージカル『DNA-SHARAKU』。謎の絵師といわれる写楽の存在を鍵にして時空を超えた騒動が巻き起こる、SF要素たっぷりの新感覚のミュージカル作品だ。西暦2116年、人工知能が支配する世界と少し未来である2045年の世界、さらに2016年現在の日本、そして写楽がいた江戸時代という4つの時代が交錯し、「創造する心」をめぐって物語が展開してゆく。今作でW主演を果たすナオト・インティライミと小関裕太に話を聞いた。ミュージカル『DNA-SHARAKU』チケット情報ミュージシャンとして幅広く活動しているナオトは、今作がミュージカル初挑戦。いっぽうの小関も『テニスの王子様』以来5年ぶりのミュージカルとなる。「小関くんとは今日会ったばかりですが、もうぞっこんです。さわやかな笑顔のしたに、計り知れないものを秘めている感じがする」と小関の印象を語るナオトにたいして、「ナオトさんは心の扉を開きたくなるような人です」とはにかむ小関。その「扉を開く」というフレーズにひっかかったナオトが急に「そういうの大好きだ!」と『アナと雪の女王』の曲「とびら開けて」のフレーズを発言すると、小関も立ち上がって「♪どこにも出口のない~」と歌い出す。ふたりの息は想像以上にぴったりの様子だ。「小関くんはもちろん、豪華なスターの方々に囲まれて演じられる喜びとともに、恐怖ももちろんあります。初舞台をこんな環境でやらせてもらえるなんて、めったにないこと。『自分にはこれがあって、これがない』と改めて知る大きな機会になりそうです」というナオトに、「ナオトさんが歌い手で、僕が絵描きの役なんです。芸術を通じてものを伝える人をどう演じるか、いまからいろいろと思いを巡らせています」と話す小関。20歳になったばかりの小関は「稽古中にみなさんと飲みにいける年齢になったのが本当にうれしい。稽古場はもちろん、それ以外の場所でもみなさんと親交を深めて、良い作品にしていけたらと思います」と語った。稽古前の現時点でいちばんの楽しみは? という質問に「ナオトさんと芝居ができること」と答える小関に「何かほしいのか?」と笑わせるナオト。それに「バーベキューセット!」と屈託なく答える小関に取材現場は一層の笑いに包まれた。すでに最強のタッグに見えるこのふたりが織りなす物語がどんなものになるか、期待が募る。公演は2016年1月10日(日)に東京・新国立劇場 中劇場にて開幕。その後、1月28日(木)より大阪・シアターBRAVA!、2月6日(土)より福岡・キャナルシティ劇場へと各地を巡る。東京公演は現在、抽選先行プレリザーブを受付中。取材・文/釣木文恵
2015年10月23日「Kis-My-Ft2」の玉森裕太の映画初主演作『レインツリーの国』の完成披露試写会が10月15日(木)に開催。玉森さんをはじめ、、西内まりや、森カンナ、麻生祐未、大杉漣、三宅喜重監督、原作者の有川浩が舞台挨拶に登壇した。有川さんの代表作「図書館戦争」シリーズの中に登場する同名の本を実際に書籍化。この小説を過去に「阪急電車」「県庁おもてなし課」と有川作品を実写化してきた三宅監督が映画化した。一途な青年・伸とインターネットでの書評をつうじて知り合ったひとみの恋が描かれる。映画初主演の話を初めて聞いた時、玉森さんは「素直に嬉しかったし頑張ろうと思ったけど、関西弁とかなじみのない設定で不安や緊張もあった」と明かす。一方で完成した映画を見て「自分で見るのは照れくさいけど(笑)」と言いつつ「ホントにキュンキュンしますよ!」と手応えを口にする。気になる玉森さんの関西弁だが、三宅監督は「大阪出身なので、エセ関西弁を聞くとイラッとする」と語り、現場でも方言指導のスタッフを交えつつ、かなり厳しい指導を行ったと語る。玉森さんは「25年、標準語だったので、それが抜けないんですよ。イントネーションや抑揚の付け方…ひとことでも間違うと『やり直そうか』って。英語の勉強みたいでした」とまさに外国語を学ぶように関西弁に取り組んだよう。一方で、大阪出身の森さんは今回、標準語で話すOL役で玉森さんと絡むことが多く「(玉森さんの関西弁を)聞くと、うつってしまってやりづらかったです(苦笑)」と奇妙なシチュエーションでの演技に苦労したと明かす。西内さんは玉森さんの関西弁について「ナチュラルで途中まで(もともとが)関西弁の方だと思ってました」と称賛。その上で、この日、玉森さんが標準語で舞台挨拶をしていることについて「標準語だと伸さんじゃない!伸さんがいなくなっちゃって寂しい。伸さんに会いたいなぁ…」と壇上で関西弁を披露することをおねだりを装いつつ半ば強要!玉森さんは苦笑しつつ、女性ファンで埋まる満員の客席に向かって「好きやで」と関西弁で告白し、会場は歓声と拍手に包まれた。『レインツリーの国』は11月21日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2015年10月15日映画『レインツリーの国』の完成披露試写会が10月15日に開催され、主演の玉森裕太(Kis-My-Ft2)をはじめ、西内まりや、森カンナ、麻生祐未、大杉漣、三宅喜重監督、そして原作者の有川浩が舞台あいさつに登壇した。その他の写真原作は有川の代表作『図書館戦争』シリーズから派生して生まれた恋愛小説。真っ直ぐな青年・伸とある秘密を抱えたヒロイン・ひとみの不器用な恋模様が展開する。映画初主演を務めた玉森は、最初に今回の話を聞いた時は「素直に嬉しかったし、頑張ろうという気持ちでしたが、関西弁とかなじみのない設定に緊張や不安もあった」という。それでも「監督やスタッフのみなさんとたくさんコミュニケーションを取って、ひとつの作品を作り上げていった」と手応えを感じながら撮影を進めていったようで「自分で見るのは照れくさいですが、ホントにキュンとしますよ!」と自信をのぞかせた。西内にとっても実写映画出演は本作が初めて。慣れない舞台挨拶に、言葉を詰まらせ「こういうのダメなんです!」と苦笑するも、演技に関しては「ひとみは大きな悩みを抱えており、それをどう表現するか? 心の変化をどう表すか? ということを胸に演じました。私とひとみは似ているようで違う。私は感情が表に出やすいですが、ひとみは心にフィルターを掛けて接してる。そんな彼女を丁寧に演じようと心がけました」と強い思いを口にした。三宅監督をはじめ、森、大杉、有川とこの日の登壇陣には関西育ち、もしくは関西での生活が長い面々が揃っていたが、玉森の関西弁の出来栄えは? 三宅監督は「大阪出身なのでエセ関西弁はイラッとする」と語り、現場でかなりのスパルタ指導をしたと明かす。玉森も「ひと言間違うと『やり直そうか』と、英語の勉強みたいだった」と告白。大阪育ちの森は、逆に劇中では標準語を話さねばならず、関西弁の玉森との会話は「やりづらかったです」と苦笑いを浮かべた。西内は現場で関西弁の玉森と接していたため「標準語だと、伸さんがいなくなっちゃったみたいで寂しい! 伸さんに会いたい」とこの場で玉森の関西弁をおねだり! 玉森は困惑しつつも「好きやで」と関西弁で告白し、会場は悲鳴のような歓声に包まれた。『レインツリーの国』11月21日(土)全国ロードショー
2015年10月15日女優の西内まりやがヒロインを、7人組アイドルグループ・Kis-My-Ft2の玉森裕太が主演を務める映画『レインツリーの国』(11月21日公開)の大型スタンディが10日より、全国の上映劇場に登場する。劇場に登場するのは、西内と玉村が直筆でサインした、縦2メートル、横2メートル10センチのスペシャル大型スタンディ。また、2人は200枚に直筆メッセージを書き込み、その内容はセリフ、方言、イラスト、ご当地の名物などさまざま。なお、劇場以外にも全国の大型書店などでの展開も決定している。本作は、作家・有川浩による累計88万部を超える同名恋愛小説を原作に、『阪急電車 片道15分の奇跡』(2011年)などで知られる三宅喜重監督がメガホンを取った作品。玉森が初の映画主演に挑む。玉森演じる主人公・向坂伸行が高校時代に好きだった本についてネットで調べていると「レインツリーの国」というブログにたどりつき、西内演じるそのブログの管理人・ひとみにメールを送ったことがきっかけで恋心を抱く。しかし、人には言えない秘密のために会うことを拒むひとみと伸行の関係を描く。(C)『レインツリーの国』製作委員会
2015年10月08日ドラマ「探偵の探偵」(フジテレビ)や映画『新宿スワン』で演技派俳優として注目を集める中野裕太が、日本と台湾の国際恋愛を描き書籍にものなった物語の映画化『ママは日本へ嫁に行っちゃダメというけれど。』で主演を務めることが明らかになった。中野さんは主演映画で初の海外デビュー作品となる。台湾在住のアニメとファッションと日本文化の大好きな女の子「リンちゃん」のFacebookに届いた一通の友だち申請から物語は始まる。震災間もない国に住む男の子「モギサン」からのMessage。はじめはたわいもないMessageだったけど。会ったこともない日本人のMessageだったけど。だけど、2人の間をFacebookがドンドン紡いでいった。そしてある日、モギサンから衝撃のMessage。「台湾に行くかも?」こうしてヴァーチャルから飛び出した2人。想いは海を越えていく。しかし、2人を阻む最大の障壁はお母さんだった――。ページを彩る美しいフォトグラフやリンちゃんとモギサンのブッ飛んだコメントがネット上で大きな話題を呼び、20万いいね!を獲得ほど注目されている、リンちゃんとモギサンのFacebookページ「雖然媽媽我不可以嫁去日本」。2人の何気ない日常を綴った内容は、日本・台湾で書籍化され大ヒットを記録。そんな2人が積み重ねた“日常のコンテンツ”がついに映画化となる。そんな本作の温かく優しく、マイペースな日本人男性「モギサン」を演じるのは、中野さん。ドラマ「リッチマン、プアウーマン」「探偵の探偵」や映画『ツレがうつになりまして』『新宿スワン』などに出演し、最近では今月公開される『もうしません!』が「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」で上映され、骨太な演技で好評を得たことは記憶に新しい。緊張感ある空気を作り出すこともできる演技派俳優だ。今回の出演について中野さんは「すごく面白い台本になっていると思いました。台湾でもロケがあったのですが、スタッフの皆さんは今後もずっと友達や兄弟と想い続けられるだろう人たちです。素晴らしい方々」とコメント。「渡航前に付け焼刃に覚えたつたない中国語で深くて楽しいコミュニケーションをとれるような環境でした。ジエンとも同じく。言語などのルーツを瞬時に越える、とても人間染みた現場でした。いつもゴム鉄砲で遊んでました」と現場でのエピソードを語った。また天然「リンちゃん」を演じるのは台湾の宮崎あおいと呼ばれ、一見清楚な面持ちだが多様な一面を持つジエン・マンシュー。デビューの年に出演したドラマ「イヤオブザーレイン」で台湾テレビ番組・ドラマアカデミー賞の主演女優賞にノミネートされた逸材。近年では様々な映画に多様な役柄で出演し、台湾20代俳優の中で最も潜在力を持っている女優といえる。そんなジエンさんは「裕太さんと初めて会ったのは台湾の製作会社の前。このパーマかけてる男性は独特の雰囲気をもっているなぁと思いました。しばらく一緒に仕事をしたら、裕太さんは本当に天才で、表現力も語学力も優れていることを知りました。本当にかっこよくてどこ行ってもみんなとすぐ仲良くなります。台湾の町中が裕太さんにとっては撮影現場だったように思います」と中野さんについてコメント。そして今回本作の監督は遅れてきた鬼才・谷内田彰久。谷内田監督は本作を“Social Cinema”と明示し、切り取った2人の日常を視聴者とシェアしていくことにより、製作者と観客が身近な立ち位置となり融合していく作品だと語った。日本の演技派俳優と台湾の人気女優が共演する本作品。注目の2人がどんなほのぼのカップルを演じるのか注目したい。『ママは日本へ嫁に行っちゃダメというけれど。』は2016年春、公開予定。(cinemacafe.net)
2015年10月01日有川浩の大ヒット作「図書館戦争」シリーズ第二弾「図書館内覧」(角川文庫刊)の中に登場する架空の小説を実際に有川氏が作品化した「レインツリーの国」。玉森裕太を迎えての映画化が先日報じられたが、この度、本作の主題歌が「Kis-My-Ft2」が歌う「最後もやっぱり君」に決定した。きっかけは伸が高校時代に好きだった「忘れられない本」。そこから「レインツリーの国」というブログの管理人であるひとみとメールで繋がり、会ったこともない彼女に惹かれていく――。「直接会いたい」という伸。「会えない」というひとみ。頑なに会うことを拒む彼女には、言い出せない「秘密」があった…。累計88万部を超える大ヒット小説の実写化となる『レインツリーの国』。映画初主演を飾る玉森さんが演じるのは、いつも自分の気持ちをまっすぐに言葉で伝える大阪出身の社会人。そんな彼が、「忘れられない本」をきっかけに、西内まりや演じるまだ会ったことのない彼女に恋をする。しかし、彼女は感音性難聴を患っていて…。二人のまっすぐな想いと言葉が紡ぐ、感動のラブストリーとなっている。このたび主題歌に決定した「Kis-My-Ft2」の「最後もやっぱり君」は、本作のためにつんく♂が書き下ろした数珠のラブソング。つんく♂さんがキスマイに楽曲提供をするのは初であり、今回の主題歌提供に「Kis-My-Ft2の皆とお仕事が出来た事、とても光栄に思っています」と喜びのコメント。さらに、「この曲は映画『レインツリーの国』の主題歌を『Kis-My-Ft2』が歌うということで、男の純粋な愛する思いを曲にしました。僕が曲を作っているときは、家族や友情含めて人間同士の心と心の絆みたいな事も考えながら書きましたが、『Kis-My-Ft2』のメンバーの情熱と無邪気さと色っぽさがふんだんに盛り込まれた心温まる作品に仕上がり、僕もとても嬉しく思っています」と楽曲に込めた想いを明かした。さらに、「最後もやっぱり君がすき」は玉森さん主演ドラマの主題歌となる第一弾シングルに続き2か月連続リリースが決定しており、メンバーである北山宏光は「2か月連続リリースと初めて聞いたとき、素直に“凄い!”と思いました」と驚きを隠せない様子。自身が初主演をする作品での主題歌に、玉森さんは「どちらも本当に思い入れのある作品なので、完成を楽しみにしていましたが、主題歌という音楽の面からも作品に参加できる事を、嬉しく思います。主題歌を聞いたら映画やドラマを思い出してもらえるような、そんなお互いを印象づけられるような楽曲と作品の関係になれたらいいなと思います。この秋はドラマ・映画・舞台、そして音楽と様々なジャンルのエンターテインメントに挑戦させて頂いているので、是非、見て聴いて頂けたら嬉しいです」と熱いコメントを寄せた。メンバーの北山さんも「つんく♂さんの世界観と『キスマイ』7人の歌に、是非酔いしれてもらいたい」と太鼓判を押す楽曲「最後もやっぱり君がすき」は、11月11日(水)リリース予定だ。『レインツリーの国』は11月21日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月14日昨年放送されたドラマ「ごめんね青春!」や今年3月に公開された映画『あしたになれば。』で注目を集めた俳優・小関裕太の主演作『Drawing Days』が公開を迎え、8日(土)、都内にて行われた初日舞台挨拶に主演の小関さんが登壇した。絵を描く趣味を持ちつつ古びた街の電器店で働く19歳の主人公が、ひょんなことから60歳の女性とルームシェアを始めることになり…というストーリーを優しい目線で描く本作。昨年公開の『小川町セレナーデ』で監督デビューを果たし、新藤兼人賞・銀賞を受賞した原桂之介監督が監督・脚本を務め、共演陣には、古舘寛治、須藤理彩ら実力派俳優陣が名を連ねている。この日、役名の“夏生(なつお)”にちなみ、夏らしく涼しげな黒地にグレーの柄が入った浴衣姿で登場した小関さん。昨日までの連日の真夏日も少し和らいだこともあり、夏らしい雰囲気の舞台挨拶となった。本作は6月に行われた小関さんのバースデーイベント用に製作されたものであったが、当初より小関さんが「映画館で観ていいねと言われる作品にしたい」と監督やプロデューサーと話し合って作った作品だけあって、「映画館の大きなスクリーンで作品がかかることが決まってとても嬉しいです。思わず涙しちゃいました」と念願の劇場公開に感無量の様子だった。さらに本作の主題歌である高橋優の「同じ空の下」は、小関さんたっての希望で実現したらしく、「僕の意向でどうしても高橋優さんにお願いしたくて『曲を使わせてください』とお手紙を書いたんです」と、熱いエピソードを披露してくれた。6月8日で20歳になったという小関さんだが、「今後一緒に飲みに連れていってほしい先輩は?」と司会者に尋ねられると、「福山雅治さん!」と即答。「福山さんの飲み会は最後にはギターが出てきて音楽会になるという魅力的なウワサを聞いたことがあるので…緊張するかもしれないけど、(「飲みに連れて行ってください!」と)直筆の手紙を出してみようかな」と密かな野望を披露。このたび大阪・名古屋での劇場公開が決まったことに対して、「東京で劇場公開できるだけでも嬉しいのに、すごく嬉しいです。でももっと欲が出てきました。海外の映画祭の人とかにも上映してくれるように直筆でお願いの手紙を書いちゃおうかな(笑)」と笑わせつつも、本作にかける熱い思いを口にした。『Drawing Days』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2015年08月09日次世代ブレイク候補として、いま注目度が急上昇中の若手俳優・小関裕太。20歳の節目を迎え、「全力を詰め込み、強い思い入れがある」と語る主演作『Drawing Days』の公開が近づいている。油絵に情熱を注ぐ青年を演じた小関さんが、演技という絵筆で描く(=Drawing)未来とは?さびれた電器店で働き、プライベートでは油絵に没頭する19歳の夏生と、絵ばかり描いていた夫に先立たれた60歳の女性との奇妙な“ルームシェア”を通して、互いが人生の新たな一歩を踏み出すという心温まるヒューマンストーリー。小関さん演じる夏生は、胸の内に自分の夢を閉じ込めた青年という役どころで、「自分に似ている分、逆に難しかったですね。自分と役柄が交わらないように試行錯誤したのも俳優として、初めての経験でした」。本作が生まれたきっかけは、「映画を作りたい」という小関さん本人の熱い思いだった。「もともと映画製作に興味があり、今回幸運なめぐり合わせもあって、実現することができました。台本の段階から原桂之介監督とプロデューサーさんと一緒に、どんなストーリーにするか話し合いを進めるなかで、僕自身が大好きな『絵を描く』というテーマが挙がったんです。そこから作品の全体像が広がっていった感覚ですね」と作品誕生の裏側を語る。共演には古舘寛治、須藤理彩、根岸季衣らベテラン勢が勢ぞろいした。色と色とが混ざり合い、新たな色が生まれる油絵具のように、小関さんもまた、実力派俳優と“混ざり合う”ことで俳優として新たな一面を垣間見せる。「共演者の皆さんをはじめ、監督さん、スタッフさんがひとつの作品を作り上げる…。確かに色を調合しながら、一枚の絵を完成させる感覚に近いかもしれません。愛にあふれた現場で、とても暖かな作品に仕上がりました」。幼い頃から子役として、ドラマ、CM、舞台と幅広く活動してきた小関さん。「初めて受けたCMのオーディションに合格してしまって(笑)、その後は楽しいままに、お仕事を続けていた感覚かもしれません。子どもなので、将来のことも何も考えていなくて。周りにカッコいい先輩たちがたくさんいたので、『こんな大人になりたい』と無意識に思っていたかもしれませんが…。仕事の幅が広がると同時に、自覚や責任感も生まれていきました」。2011年に出演した舞台「ミュージカル・テニスの王子様2ndシーズン」が転機となり、俳優としてさらなる飛躍を遂げた。大泉洋演じる主人公の青年期を演じた『ぶどうのなみだ』をはじめ、『あしたになれば。』『空と海のあいだ』など映画出演が相次ぎ、昨年は能年玲奈と共演した「カルピスウォーター」のCM、ドラマ「ごめんね青春!」のコスメ役も大きな話題に。現在は放送中の「ホテルコンシェルジュ」でベルボーイの牧原豪太役を演じている。そんな充実した俳優人生を歩み始めた小関さんは、さる6月8日に20歳の誕生日を迎えた。「大人の定義ってわかりませんが、それでも自分のなかで大きな意識の変化がありますね。俳優としてできることも増えますし、その分、周りからの見え方も変わってきますから。目標ですか?正直な俳優でいられたらいいですね。現場は人間同士が作り出す環境なので、自分の思いや皆さんの意見をぶつけ合いながら、演じる役柄を生きていきたいです」。もともと『Drawing Days』は6月上旬に都内で開催されたバースデイイベントでの上映を目的に製作されたが、好評を博し、8月に渋谷シネクイント、名古屋ピカデリー、大阪シアターセブンでの限定公開が決定したばかりだ。「自分自身が胸を張って『いい』って言える作品なので、本当に幸せだなと思います。でも、もっともっとこの作品が広がらないと、協力してくださった皆さんに恩返しできない。ひとりでも多くの皆さんに、劇場に足を運んでほしいです」。プライベートでは「カメラにハマっている」そうで、撮影した写真は自身のブログなどで発表もしている。「でも、飽きっぽい性格で(笑)、常に新しいこと、自分が知らないことに興味がわいてしまうんですよ。海外の人と触れ合い、文化的な交流を深めたいという気持ちもあって」とも語り、海外での活動にも関心を示す。自分にしか出せない色で未来を描こうとする“俳優・小関裕太”。目の前には、真っ白なキャンバスが無限に広がっている。(photo / text:Ryo Uchida)
2015年08月07日昨年放送されたTBSドラマ「ごめんね青春!」や、今年3月に公開された映画『あしたになれば。』で、その存在感と演技力が大きな注目を集めている若手俳優・小関裕太主演の映画『Drawing Days』が、8月8日(土)より渋谷シネクイントにて劇場公開されることが決定した。穏やかな光と町の佇まいが、色彩美を醸し出す神奈川県三浦市を舞台に、「夢を心に秘めた青年」と「夫に先立たれた婦人」のふたりによる「奇妙な共同生活(ルームシェア)」が始まるところから物語りは進んでいく。“絵を描きたい”閉ざしていた夏生の心を動かす、佳乃の言葉――。変わりゆく日々を形成していくふたりの生活とは…。主演を務める小関さんは、ミュージカル「テニスの王子様」菊丸英二役で人気を博しドラマなどで活躍する一方、映画への出演も増えているネクストブレイクが期待される若手俳優だ。昨年公開された『小川町セレナーデ』で監督デビューを果たし、新藤兼人賞・銀賞を受賞した原桂之助が監督・脚本を手がけており、古館寛治、須藤理彩、根岸季衣といった実力派俳優たちが脇を固める。主演の小関さんは本作について「20歳の、今、この瞬間が映画になりました。最高の誕生日プレゼントです」と喜びを抑えられない様子。「僕にとっても特別に思い入れのあるこの作品が、映画館で公開されるのが嬉しいと同時に、できるだけ沢山の方にこの温かい世界を知っていただきたいです」とコメントを寄せた。本作は6月6日(東京)、7日(大阪)にて行われた「小関裕太 20th BirthDay スペシャルイベント」にて第一弾上映が行われ、好評を博し満を持して劇場公開が決定!なお、この1週間の上映では、主演・小関さんの舞台挨拶付きの上映回や、来場者全員にポスタープレゼントを行うなどの特典もあるという。『Drawing Days』は8月8日(土)より渋谷シネクイントにて1週間限定公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月02日「Kis-My-Ft」玉森裕太が西内まりやと初共演を果たし、映画初主演で「阪急電車」「図書館戦争」の作家・有川浩による同名恋愛小説の映画化に挑む『レインツリーの国』。本作の劇場公開が11月21日(土)に決定。さらに、大阪出身の歌舞伎役者・片岡愛之助が特別出演することになり、玉森さんに“ネイティブ”の関西弁を伝授していたことが明らかとなった。主人公の向坂伸行(玉森裕太)は、高校時代に大好きだった「フェアリーゲーム」という本について何気なくネットを検索していたところ、“レインツリーの国”というブログを見つける。そのブログにある感想に共鳴した伸行は、管理人のひとみ(西内まりや)にメールを送る。数日後、ひとみから返信が届き、パソコンを通じて2人は繋がることに。伸行はひとみに「直接会いたい」というが、彼女は「どうしても会えない」と言う。頑なに会うことを拒む彼女には、伸行に言い出せない秘密があった…。原作は、映画化もされた有川浩の「図書館戦争」シリーズの第2弾「図書館内乱」に登場する架空の小説を、著者が実際に作品化した累計75万部を超えるロングセラー小説。本作で大阪出身の伸行を演じる玉森さんは、初の関西弁での演技に挑戦しており、映画初出演となる西内さんとのフレッシュなコンビに、ドラマ「半沢直樹」でのブレイク以降も数々の映画やドラマ、CMなどで活躍する片岡さんが伸行の父(大杉漣)の主治医役として参戦する。撮影の合間、片岡さんが玉森さんの台本を覗き込むと、関西弁のイントネーションや意味合い、音の強弱などについて、台本がまっくろになるほど多くの書き込みがされていたそうで、大阪出身の片岡さんは“ネイティブの立場”から、玉森さんに関西弁のアドバイスを送ったという。「玉森さんは本当に好青年で、しかも勉強熱心」と片岡さんが言うように、その甲斐あってか玉森さんは、「徐々に関西弁も板についてきて、関西人の仲間に加わってほしいくらいです(笑)」とメキメキ上達を見せた様子。さらに、片岡さんは本作について「冬の季節に心温まるラブストーリーですので、必ずお楽しみいただけると思います」とアピールした。また、最近、歌手としても活躍する西内さんが、役作りのため人生初のショートヘアとなったことでも話題を呼んでいる本作。そんな西内さんのいまや貴重となったロングヘア姿のビジュアルも初お披露目されている。『レインツリーの国』は11月21日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年04月20日諸星和己、DA PUMPのISSA、175RのSHOGO、山崎裕太によるエンターテインメントミュージカル『4BLOCKS』が間もなく開幕する。河原雅彦の演出の下、ラストスパートをかける白熱の稽古場に潜入した。ミュージカル『4BLOCKS』チケット情報ハンク(諸星)、ルード(ISSA)、ウッディ(山崎)、チャーリー(SHOGO)の4兄弟は少年時代、父親のプロデュースの下、グループ“4BLOCKS”として活躍していた。しかし、人気絶頂のある日、父に解散を宣告され、音楽業界から追放されてしまう。それから15年。どん底の日々を送る彼らに、父の訃報と遺言が届く。父の遺産を得るため、父から課されたグループ再結成のためのミッションをこなしていく彼らを待っているものとは……?この日の稽古は、クライマックス近く、再会した4兄弟が初めて一緒にコンテストに出場する場面で始まった。彼らの前に歌い踊るのは、若手グループThe Hills。今回、音楽も手がけている諸星がThe Hillsのメンバー達に、新たに増えた曲について「実際にはもっと分かり易くするから大丈夫」と説明するひとコマも。そしてコンテストはいよいよ4BLOCKSの出番に。詳しい内容は本番で確かめていただきたいが、兄弟達がひとり、またひとりと歌い出し、ハーモニーを奏でていく場面は必聴だ。この舞台の大きな魅力は歌と踊りだが、演出の河原は、よりリアルな表現を求める。「普通はそこ、もっと焦るよね?」「歌い出すのは前からにして」「リズムを取るのはここから取り始めて」。言葉や動きに細かいニュアンスを作る河原の指示を得て、出演者達の演技には血が通い、自然発生的に感情が沸き起こる芝居になっていった。反目し合い、あるいは、それを為すすべなく傍観していた兄弟それぞれが、わだかまりを解き、状況をしっかりと受け入れ、前を向く――。 失地回復し、その先に何を見出すかというテーマは、私達の誰もが人生において直面するものだ。この舞台で4BLOCKS達がどんなことを感じ、発見し、導き出すのか、注目したい。公演は4月3日(金)から12日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて。チケット発売中。取材・文:高橋彩子
2015年03月27日開催中の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」にて2月22日(日)、中野裕太が初主演を果たした映画『もうしません!』が上映され、中野さん、共演の荒川泰次郎、伊野瀬優監督が上映後の舞台挨拶に登壇した。うだつの上がらないインターネットラジオDJが、起死回生の策として人気美人ヴァイオリニストのAYASAをメインにした映画を作ろうと奔走するさまを、映画とラジオを組み合わせて、モキュメンタリーとして描いた本作。美人ヴァイオリニストのAYASAが本人役で参加しているほか、浅見れいな、升毅ら意外なキャストが出演する。英語、スペイン語など5か国語を操る“天才”として注目を集め、近年は役者として活躍し、放送中のドラマ「ウロボロス」にもヤクザ役で出演、映画でも園子温監督『新宿スワン』公開を控える中野さん。本作では己の才能を信じ、映画作りに挑む30男の優作を演じているが、中野さん自身、現在29歳で30歳目前ということで「この映画の1年ほど前に『遠くでずっとそばにいる』という映画をやってるときも、監督(長澤雅彦)と、日本では学園ものや少し年齢が上がると刑事ものの作品は多いけど、20代後半から30代が頑張るようなエンターテイメントないよね、作れたらいいね、と話してたので、お話をいただいたときは嬉しかったです」とふり返る。自身と重ね合わせて演じた部分も多々あったようで「やる気はあるけど、何をやっていいのか分からずにイライラしてしているイタい感じというのは、自分もそういうところがあって、自分の経験とも繋がりました」と明かす。共演の荒川さんも「もうすぐ30歳。自分もアルバイトしながら俳優をしてて、事務所にも入らずにフリーでオーディションうけて出演したんですが、不安や迷いも30歳になると大きいと思う。それでも、この1本の作品を作り上げたこととか、小さいことをコツコツと積み上げれば夢が叶うということをこの映画で再確認できました」と充実した表情を見せる。伊野瀬監督は、思い入れのあるシーンとして優作が海に向かって叫ぶシーンを挙げ「そこに向かって話を作っていきました」と語るが、中野さんもこれに同意。「僕の想像ですが、監督の名前は“優”で、優が作った主人公が“優作”。僕も裕太で、監督の思いが憑依した部分、自分の思いが重なった部分もあり、海のシーンは役作りとかではなく、涙がこみ上げてきて、それはこの作品の醍醐味でした」と強い思いを口にし、会場は温かい拍手に包まれた。「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」は2月23日(月)まで開催中。(text:cinemacafe.net)
2015年02月23日橋本愛が岩手県の山村でオールロケに挑んだ映画『リトル・フォレスト』。その後編となる『冬・春』から、橋本さんが手作りまんじゅうやパスタをおいしそうにほおばる場面写真がシネマカフェに到着。また、天野ひろゆき(キャイ~ン)、北斗晶など料理上手なタレントや平野レミら料理研究家が、橋本さんの“作り、食べ、生きる”姿をとらえた本作に絶賛のコメントを寄せていることが分かった。里山の自然の情景と、旬の素材を使った料理。生きるために食べ、食べるために作る、そんな全てがひとつながりになった暮らしを描いた『リトル・フォレスト』。本作は、約1年間に渡って奥州市衣川区でオールロケを敢行した春夏秋冬の4部作の完結編。世界各国より「食」にまつわる良作を選出し、世界の美食家からも注目されている第65回ベルリン国際映画祭「キュリナリー・シネマ」部門にも正式招待されている。夏と秋を経て、美しくも厳しい冬が来ても、主人公・いち子(橋本愛)は、かつて母(桐島かれん)と暮らした小森地区の家で相変わらずの日々を送っていた。その一方で、突然失踪してしまった母との関係、いち子がひとりで小森に暮らすようになったいきさつが明かされていき、自分を見つめ直し、一人の女性として成長する姿が描かれていく。今回到着したのは、橋本さん演じるいち子が、塩マスやノビルと白菜・蕾菜の入ったパスタや、あつあつのおまんじゅうを美味しそうに食べているシーン。野村友里が主宰する「eatrip」がフード・ディレクションを担当した料理の数々は、素朴さの中にもさまざまな工夫が凝らされ、観ているだけでお腹が鳴りそうに。その土地で採れた旬の食材を使い、手間ひまをかけて作る料理やいちこの姿に、料理上手なタレントや料理研究家も絶賛の声を贈っている。天野ひろゆき(キャイ~ン)料理は加減が大事だ。火加減、塩加減、この映画は、人と自然、人と食、人と人の関係を絶妙な加減で描いている。北斗晶(タレント)本当の幸せは健康で美味しい物を食べられること。美味しい食べ物は、人を笑顔にしてくれる。この国に生まれたことの幸せは四季があること。一緒に食べる気になって思わず笑顔がこぼれてしまう。不思議で温かい映画でした。森崎友紀(料理研究家)食べることは、生きること。生きることは、食べること。シンプルにみえて、実は複雑なことなんだと思い知らされる。平野レミ(料理研究家)四季の移り変わりを食べ物が教えてくれます。何でも買える便利な時代になって、失われていく昔ながらの保存や調理法を伝えたり教わることは大事。この映画は、素材からお料理を作る喜びや楽しみを教えてくれます。『リトル・フォレスト夏・秋』は1月28日(水)よりDVD&BDリリース。『リトル・フォレスト冬・春』は2月14日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リトル・フォレスト夏・秋 2014年8月30日より全国にて公開(C) 「リトル・フォレスト」製作委員会
2015年01月27日映画『超能力研究部の3人』が12月6日(土)に公開を迎え、主演を務めた「乃木坂46」の秋元真夏、生田絵梨花、橋本奈々未と山下敦弘監督が舞台挨拶に登壇した。大橋裕之の漫画「シティライツ」を映画化。併せてその撮影の様子をメイキングとして撮影…しているかのように見せ、実はそれはフェイクドキュメンタリーという、観客を“騙す”構成となっている。秋元さんは「フェイクであって“メイク”ではないので、全てに仕掛けがあると思って観てください」と注意を喚起し、生田さんは「いろんなところで騙されると思うので、アンテナを張って観てください」とこれから映画を観る観客に呼びかける。橋本さんは「いま見返しても、私たちも『これホント?ウソ?』と思うところがあります。それを頭に置いて観ても、みなさん、騙されると思います(笑)」と宣戦布告!秋元さんは撮影をふり返り「生ちゃんとぶつかるシーンが結構あったけど、元々、そんなに仲良くないからやりやすかったです」とピシャリと言い放ち、生田さん、橋本さんを慌てさせる。秋元さんは「本当は仲良すぎて(ケンカのシーンが)難しかったです」と続け、「いまもみなさんをちょっとずつ騙してます(笑)」と不敵な笑みを浮かべる。橋本さんも「私は2人がぶつかるのを仲裁し、取り持つ役柄だったんですが、私もそんなに仲良くないので…」と語り、会場は笑いに包まれる。それでも2人の姿を見て「映画を通じて2人が仲良くなっていくのがよく分かって、私もケンカしたかったです」と羨ましそうに語る。生田さんも「役でケンカしたけど、本当にケンカした後のようにもっと仲良くなりました」と満足そうにうなずいた。さらに生田さんは、フェイクの中にも「素が垣間見えることがありました。その境目を想像して観てください!」と呼びかける。また、本作を通じて「もっと芝居を頑張りたいと興味が深まりました!」とさらなる女優業での躍進を誓っていた。秋元さんは、自身の初キスシーンを巡って様々なドラマが展開するが「どんな感じになってるか、心配しながら観てください」と晴れ晴れとして表情で語った。この日は、なぜか映画には全く出ていない「乃木坂46」の生駒里奈からメッセージが到着。生駒さんの地元の秋田と、橋本さんの地元の旭川で本作の公開が決まったと報告する。秋元さんはいきなりの生駒さんの登場に「(映画に)出てないのにビックリだよ!」と驚いていたが、橋本さんは地元での公開に満面の笑み。両親やかつての自分を知る人たちに映画を観てもらえることを喜んでいた。『超能力研究部の3人』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2014年12月06日人気作家・有川浩の小説『レインツリーの国』がKis-My-Ft2の玉森裕太、西内まりやをキャストに迎えて実写映画化されることが発表になった。その他の情報本作は『阪急電車』や『図書館戦争』など映画化作品も多い有川のベストセラー小説を映画化するもの。玉森演じる主人公・向坂伸行と、彼が“レインツリーの国”というタイトルのブログを通じて知り合った女性ひとみの交流と、ひとみが向坂に実際に会えない“秘密”を描く。映画初主演となる玉森は「映画の主演を任されるのは初めてなので、気合いを入れて臨んでいます」と言い、「僕は人見知りするタイプですが、西内さんはとても明るい方で、気さくに話しかけてくれるので、楽しく共演できています。すごく真っ直ぐな2人の恋愛を描いた温かい映画なので、観てくださる方にキュンキュンして頂きたいし、2人の恋を応援して頂けるように頑張りたいと思います。映画の完成を楽しみに待っていてください」とコメント。秘密を抱えたヒロイン・ひとみを演じる西内は「玉森さんは伸行のイメージそのままで気さくに話しかけてくださり、監督も、役についてアドバイスをしてくださって、リラックスして現場に入ることができました。ほっこり、そして勇気づけられる温かい作品になると思うので楽しみにして頂けたら嬉しいです」とメッセージをおくっている。『阪急電車片道15分の奇跡』『県庁おもてなし課』の三宅喜重が監督を務める本作は、今月18日から撮影が始まっており、2015年にショウゲートの配給で全国公開される。『レインツリーの国』2015年全国ロードショー
2014年10月29日俳優の橋本さとしが10月15日韓国・ソウルのユニバーサルアートセンター 大劇場(1082席)にて、初めて韓国のミュージカルファンの前で歌を披露した。橋本は今年1月、韓国で大ヒットを記録した人気ミュージカル『シャーロック ホームズ~アンダーソン家の秘密~』の日本版初演で、タイトルロールを演じ、表現力豊かな演技と歌声で好評を博した。同公演は、2011年に韓国で初演、多くの演劇賞を受賞し、再演を重ね、今年3月にはシーズン2の『シャーロック ホームズ2~ブラッディゲーム~』も上演、さらに来月11月13日からは『アンダーソン家の秘密』の5度目の再演も決定している。今回、韓国での再演の開幕に向け、同シリーズに出演する俳優が総出演し、作品のナンバーを歌う『シャーロック ホームズ コンサート』を開催。橋本は韓国のカンパニーから特別ゲストとして招待を受けた。橋本は、『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』など、グランドミュージカルの主演を多く務め、ストレートプレイや映像でも活躍しているが、韓国でのステージ出演は今回が初めて。同作品のドラマティックで美しい曲の数々を、シーズン1、2でシャーロックを演じたソン・ヨンジン、キム・ドヒョン始め、高い歌唱力を誇る韓国ミュージカルの人気俳優が一堂に会し共演するとあって、満員の会場は熱気に包まれた。コンサートでは、13人編成の生演奏と50人以上のコーラス&アンサンブルをバックにキャストが次々に登場しハイライトナンバーを披露。舞台上総勢約90名による迫力のステージが展開された。橋本は、コンサート中盤、韓国シャーロック役のソン・ヨンジン、キム・ドヒョン、アン・ジェモ(新キャスト)に呼び入れられる形でステージに登場。韓国シャーロックのトリプルキャストと橋本、日韓4人のシャーロックが顔を揃え軽妙なトークを披露した。橋本が客席へのメッセージとして、「このミュージカル『シャーロック ホームズ』が生まれた韓国の地に来られた事を、本当に光栄に思います。エンタテインメントを通じてこうして皆さんと一緒になれるということは、僕にとって本当に喜びです。日本へは、皆様の熱い”キモチ”と、本場の“キムチ”をお土産にしたいと思います!」と語ると、会場は爆笑と喝采に包まれた。そしてトークコーナーが終了し、橋本さとしが歌を披露。シャーロックが自らの推理と心情の狭間で葛藤するソロの大ナンバー「悲しい真実」の日本語バージョンを美しく伸びのある歌声で歌い切った。圧倒的な“日本版シャーロック”の熱演に、耳の肥えた韓国ミュージカルファンからは、大歓声と惜しみない拍手喝采が鳴り響いた。ステージ上では橋本から、日本では来年2015年4月に、日本版『シャーロック ホームズ2~ブラッディゲーム~』が上演されることも発表された。『ブラッディゲーム』では、“切り裂きジャック”を名乗る人物の出現に、ホームズとワトソンがさらなる難事件に挑む。前作に続き、橋本ホームズ&一路真輝ワトソンが登場。一風変わった男女コンビの名推理が再び見られる日も近い。
2014年10月16日映画『桐島、部活やめるってよ』の公開を記念して、映画に出演している橋本愛が7月29日(日)に行われた試写会で舞台挨拶に登壇。劇中、橋本さん演じるかすみが部活のバドミントンに打ち込んでいることから、この日は現役の中高生が招待され、それぞれの部活ユニフォーム姿で映画を鑑賞した。朝井リョウのデビュー小説を映画化。高校の人気者・桐島のバレー部退部のうわさを巡り、その友人や恋人、クラスメイトたちが奔走する姿を描く。橋本さんは、プライベートでも中学時代に仕事のかたわらバドミントン部の活動に打ち込んでいたという。その点でバドミントンのシーンはやりやすかったのでは?と思いきや、「1年以上のブランクがあって、全然運動してなかったので取り戻すのが大変でした。不完全燃焼で悔いが残ってます」と苦笑い。今回演じたかすみは、目立つ女子のグループにいるものの、何かと衝突を避けながら人間関係を築いていくタイプの女の子。実はそんな彼女も一番の親友にも言えないある秘密を抱えているのだが…。橋本さんは「共感できるところはたくさんありました。人間関係に怯えてビクビクしながら、亀裂が入るのを避けて、周りを深く見て人と接するところなど似てるところが多かったです」と述懐。それでも「共感、理解できるところを表現するのは難しかったですよ」とふり返る。完成した映画については「何て言うか…すごかったです」と“衝撃”を明かす。撮影現場で自身の演技をモニターでチェックすることができなかったそうで、「どういう映像になっているのか分からなかったんです。『まったく新しい青春映画を撮ってる』と聞いてて、『どこが?』と思ってました(笑)。出来上がりを観て、なるほどと呆然としました」と出演した当人ですら驚くような仕上がりになっていると自信をのぞかせていた。会場にはバドミントンだけでなく、ラグビー、さらには書道部や美術部といった文化系の部活も含め、様々な部に所属する中高生が集結。橋本さんは『こんなワケの分からないノリに付き合っていただいて、ありがとうございます!」と恐縮気味に語り笑いを誘っていた。『桐島、部活やめるってよ』は8月11日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:アナザーAnother 2012年8月4日より全国東宝系にて公開© 2012 映画『Another アナザー』製作委員会桐島、部活やめるってよ 2012年8月11日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2012「桐島」映画部©朝井リョウ/集英社
2012年07月30日東日本大震災から1年となる3月11日(日)、指揮者・佐渡裕の呼びかけのもと、パリで「3.11メモリアルコンサート」が開催される。「佐渡裕」の公演情報これまでに世界中から被災地に寄せられた支援に感謝の意を伝えるべく、開催される本公演。出演は、佐渡裕、パリ在住の指揮者・阿部加奈子、パリ国立高等音楽院の在校生・卒業生、パリ管弦楽団やフランス国立管弦楽団、メトロポリタン歌劇場管弦楽団などフランスや世界のオーケストラの演奏家有志による「ジャポネード・オーケストラ」、佐渡裕が芸術監督を務める兵庫芸術文化センターの「スーパーキッズ・オーケストラ」小中高校生の団員45名ほか。ソリストとして、ピアニストの辻井伸行、2009年の東京音楽コンクールで優勝した16歳のバイオリニスト・周防亮介も参加する。また公演当日には、東日本大震災の被災者を代表し、岩手県釜石市の根浜海岸で津波に飲み込まれた旅館「宝来館」の女将・岩崎昭子さんらも登壇。被災地の現状の報告などが予定されている。2月12日に行われた記者会見で「人が人を思いやれる、心の支援が実感できる、そんな演奏会にしたいです。国境や年代、プロ・アマを越えて、ドリームオーケストラが凄い演奏をしてくれるでしょう。復興に向けては、まだまだ時間がかかります。これからの支援も誓い合えるような機会にもしたい」と語った佐渡裕。昨年8月には「佐渡裕被災地訪問プロジェクト」として福島県いわき市、岩手県釜石市・大槌町で演奏会を開催するなど、様々な復興支援に尽力してきたマエストロが、音楽を通じて、パリから被災地に向けて力強いエールを発信する。「3.11メモリアルコンサート」は、3月11日(日)にパリ・ユネスコ本部にて開催される。当日の会場ロビーでは、東北復興写真展も同時開催。コンサートの入場料、寄付金による収益は、全額、日本ユネスコ協会連盟(教育復興プロジェクト)、明友館を通じて、経済的に困っている家庭への支援として、子供たちの奨学金に充てられる。
2012年02月14日