注目の恋愛映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の口元から下だけが写った男女のポスターが、WEBで公開され話題を呼んでいたが、1月29日(木)のお披露目イベントでポスターのモデルが黒沢かずこ(森三中)と溝端淳平であることが明らかになった。全世界で電子書籍を含め1億部を売り上げた恋愛小説の映画化。巨大企業の若きCEOと恋愛経験のない女子大生の奇妙な取り決めごとに基づく得意な恋愛模様が展開する。オリジナル版でも、主演の俳優の口元から下だけを捉え、顔は隠れているのにそれでもなぜかセクシーなポスターが制作されていたが、日本版のコラボポスターとして同じ構図のポスターが作られ、先日よりWEB上で公開されており「この男女は誰?」と話題を呼んでいた。恋愛経験がない主人公のアナにちなんで、恋愛未経験の黒沢さんが“アナ役”に選ばれ、その黒沢さんが普段から大ファンを公言している溝端さんが“グレイ役”となったが、この日のお披露目イベントではまず、黒沢さんが登場。実は、黒沢さんには男性のポスターモデルが溝端さんであることは事前に全く知らされておらず、完全サプライズ!黒沢さんが目隠しした状態で溝端さんが登場し、黒沢さんの背後で肩に手を乗せて原作にもあるグレイのセリフをささやくという演出を行なったが、黒沢さんは溝端さんの出現に驚愕し、うろたえ、目線もロクに合わせられないほどだった。さらに、感激している黒沢さんの頭を、溝端さんが優しくポンポンとなでる。溝端さんは「髪の毛、とってもきれいですね」と優しく語りかけるが、実がこの髪は今回のイベントのためのウィッグ!黒沢さんは申し訳なさそうに「ヅラです…(笑)」と伝え、溝端さんは思わぬ失言(?)に「すいません!」と平謝り。会場は笑いに包まれた。溝端さんは黒沢さんについて「とても女性らしい方だと、TVで共演したときから思ってましたが、お会いして向かい合っても乙女な心のある素晴らしい方だなと思います」と絶賛。さらに、黒沢さんのポスターについて「このくちびる、キーラ・ナイトレイに似てませんか?とてもセクシーです」とまで語り、黒沢さんは、溝端さんと目も合わすこともできないまま「月1万円のひげ脱毛に行っててよかったです。(あごに)すごくシャドーを入れてるんです」と恥らいつつ喜んでいた。また、異性のドキッとする仕種に話が及ぶと、溝端さんは「ベタですが、女性が落ちているものを拾うときの所作にドキッとする。そのときの髪の毛とかを触ると…」と告白。一方の黒沢さんは、男性が車庫入れなどで車をバックさせるときに後ろを振り向く仕種にドキドキすると明かし、この場で溝端さんがその願いを快諾!“助手席”の位置から、溝端さんの“エア”車庫入れを堪能し、うっとりと恍惚の表情を浮かべていた。一部で、交際中とされていた片瀬那奈との破局が報じられた溝端さん。その件についてコメントすることはなかったが、自身の女性との恋愛のスタイルについて「引っ張って行くタイプか?」と尋ねられると「結構、昔から友人といても行く場所とかを自分で決めるタイプです。女性がいても引っ張りたいですね。食べるのが好きで自分で店を調べて行ったりするので、おいしいお店などに自分で連れていけたら」と語っていた。『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』は2月13日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ 2015年2月13日より全国にて公開(C) 2014 UNIVERSAL STUDIOS
2015年01月29日会社の先輩は木村拓哉似の超イケメン。仕事は早いし、スポーツ万能だし、性格もよくてまさに完璧男子! 先輩が彼氏だったらきっと幸せだろうなぁ……。今回は、マイナビニュース会員のうち独身女性200名に「今まで会った中で一番ハイスペックだと思った男性」について聞いてみた。Q.「ハイスペック」な男性に会ったことはありますか?はい 20.0%いいえ 80.0%Q.(「はい」と答えた方にお聞きします)今まで会った中で一番「ハイスペック」だと思った男性のスペックを教えてください。■すべてにおいて完璧!!・「高身長、イケメン、優しい、顔が広い、かわいさがある」(27歳/小売店/販売職・サービス系)・「高身長、医者、多趣味、話上手、気さく、本当いい人!」(29歳/医療・福祉/専門職)・「頭が良い、運動神経良い、社交的で友達多いし実家がお金持ち」(26歳/医療・福祉/専門職)・「性格・見た目・仕事・財力・感覚、全てにおいて合格!!だったとき」(37歳/団体・公益法人・官公庁/秘書・アシスタント職)・「顔立ちがきれいで、料理が得意で、動作の一つひとつがしなやかでかっこいい」(23歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「高身長、高学歴、高収入、帰国子女、なによりルックス最高、FXで相当儲けて家を一括で買った、料理のできる趣味も多彩な男性、ここまですごい人にあったことはない」(34歳/ホテル・旅行・アミューズメント/事務系専門職)■有名大学出の男性・「東大卒で、運動神経抜群な人で、おまけにすごくかわいい彼女がいる」(25歳/小売店/販売職・サービス系)・「東大法学部卒の弁護士」(25歳/情報・IT/事務系専門職)・「慶応ボーイで背も高く顔もよくノリも良かったバイト先の友人」(31歳/金融・証券/営業職)・「有名大卒業で、有名代理店勤務でイケメンで、フットサルをやっていて、ぼんぼん」(31歳/不動産/秘書・アシスタント職)・「早稲田在学、帰国子女の溝端淳平似のイケメン、別世界の人のようでした」(23歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)■とにかくお金持ち!・「億万長者の人、部下がたくさんいた」(33歳/金融・証券/事務系専門職)・「20歳で月収60万円、一日に使うチップ代で5000円という、身長180くらいの細マッチョな日本とフランスのハーフイケメン」(28歳/機械・精密機器/事務系専門職)・「年収5000万、スポーツ万能(ラグビー元日本代表&プロボクサー)、身長180以上、車も家も持ち物も全てが超高級」(22歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)・「20代前半で起業し、その後30手前で別会社の役員として引き抜かれ、それから10年近く売上高を右肩上がりにし続けている男性、上品で話し方が優しくフェミニストだった」(28歳/団体・公益法人・官公庁/技術職)■その他・「世界一周したことある人」(26歳/金融・証券/販売職・サービス系)・「トリリンガルで幅広い知識を持っている人」(23歳/運輸・倉庫/秘書・アシスタント職)・「仕事がすさまじくできる、みんなで遊んでいるときに仕事の電話がかかってきてもすぐ対応して話を終わらせる、抜けていた間の時間に対する謝罪も怠らない」(32歳/その他/その他)■総評ハイスペックな男性に会ったことが「ある」と答えた独身女性は20.0%。どれほどハイスペックだったのか質問したところ、高学歴・高収入・高身長のいわゆる「3高」が並んだ。とりわけ、有名大学を卒業していることがひとつの基準になっているようで、東大、早稲田、慶応の3大学を「高スペック男子」として挙げる人が多かった。さらに、イケメンで、運動神経も性格もいいという、まさに「すべてが完璧」な男性と出会ったという人も多かった。一体どこにいけば、そんなハイスペック男子に会えるのか知りたい。そしてハイスペック男子というのは大抵「多趣味」で、フットサルがうまかったり、料理が得意だったり、とにかく何をやらせても一通りこなしてしまうらしい。もちろん、仕事能力だって標準装備だ。他にも、 どこかの石油王か? と聞きたくなるようなお金持ちや、「溝端淳平」似の医者、「宇宙関係機関で働いていたスペイン人(ただし既婚)」などが挙げられていた。あなたはこれを上回るハイスペック男子に出会ったことがあるだろうか?※写真と本文は関係ありません調査時期: 2014年10月2日~2014年10月5日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 女性200名調査方法: インターネットログイン式アンケート
2014年12月05日AKB48の入山杏奈が、きょう12日発売の下着カタログ『PEACH JOHN 2014 Winter』で下着姿を初披露している。テレビ朝日系ドラマ『黒服物語』(毎週金曜後11:15)でキャバクラ嬢を熱演するなど、注目度急上昇中の入山。引き締まったボディで新商品の下着を着こなしている。<写真>小嶋陽菜がキュートなサンタに変身!同誌では“クリスマスをハッピーに彩るSEXYなランジェリー”をテーマに展開。薄紫色をベースにレースがあしらわれた可憐なランジェリー姿で誌面を飾っている入山のほか、ストーンをちりばめた真っ赤な下着姿でサンタクロースに扮しているAKB48の小嶋陽菜や、マギー、久住小春、岸明日香、俳優・金城武の姪のU(ユー)らも登場。女子がスペシャルなホリデーシーズンを楽しめる下着を見事なプロポーションで紹介している。そのほかにも同誌では、溝端淳平がクリスマスの理想の過ごし方について語っているほか、元テラスハウスメンバーの宮城大樹が初登場。久住と部屋でくつろいでいるシーンを披露している。
2014年11月12日TBS系連続ドラマ「女はそれを許さない」の制作発表会見が10月16日(木)に同局で行われ、主演の深田恭子、共演の寺島しのぶ、溝端淳平、吉沢悠、加藤雅也、竹中直人、松重豊、上川隆也が出席した。ドラマタイトルにちなんで「許せない」ことを聞かれた寺島さんは、一部週刊誌で報じられた深田さんとの“不仲説”を挙げ、「深田さんと私の仲が悪いと週刊誌に書かれたことは根も葉もない噂。本当に仲が悪くなったら言いますから。根も葉もないことは書かないで」とゴシップを一蹴。寺島から「(報じられたこと)知らないの?」と聞かれた深田さんは、「知らないです。え~」と寝耳に水といった様子で目を丸くしていた。同作は、法廷に立つ勇気のないペーパー弁護士・岩崎麗(深田さん)とグレーな手腕から活動資格を剥奪された元エリート弁護士・海老沢凛香(寺島さん)がコンビを組み、マタハラ(※マタニティーハラスメント)や結婚詐欺など悩める女性を救っていく痛快ドラマ。弁護士役は初挑戦の深田さんは「とてもやりがいのある役で、現代の社会性をテーマにしたお話。自分自身楽しみしております。胸のすくような爽快感あふれるドラマをお届けできれば」と劇中衣裳である弁護士ルックも様になっているよう。役柄上、法律用語など難解なセリフ回しもこなすことになるが「演じている麗という女性は、人の役に立ちたいという気持ちの強い女性。依頼人の気持ちを代弁するような形なので、そこまで大変なセリフは出てきてないけれど、これから先が怖い…」と今後の撮影に戦々恐々としていた。一方、6年ぶりの民放連続ドラマ出演となる寺島さんは「シャキシャキした役が苦手で、昨日も5回くらいNGを出してしまいました」とイメージとは裏腹な素顔を覗かせながら、「だから麗のようにポワァンと喋れたらいいのに…と恨めしく見ています」と深田さんの役どころが羨ましそうだった。ドラマ「女はそれを許さない」は10月21日(火)スタート/毎週火曜22時~TBS系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2014年10月16日2009年の初演、2010年のロンドン、ニューヨーク公演が話題を呼んだ『ムサシ』。かの有名な宮本武蔵と佐々木小次郎の戦いのその後を描いた井上ひさしの戯曲を蜷川幸雄が演出した作品が、彩の国さいたま芸術劇場で上演中だ。今回佐々木小次郎役に抜擢された溝端淳平に話を訊いた。『ムサシ』ロンドン・NYバージョン チケット情報初めて観た舞台が蜷川の『お気に召すまま』だったという溝端。「上京して3か月経ったか経ってないかの僕にとっては、何もかもが初めての感覚で、圧倒されました。ただ階段を上って下りるだけのシーンに、ぐんと惹き込まれたのを覚えています」と蜷川作品の魅力を語る。以来、蜷川作品にいつか参加したいと願いつつも「舞台は力量が露骨に表れる場所。いまの自分にはまだまだだと思っていました」。そんな溝端に『ムサシ』の話が舞い込んだ。今回溝端が演じる佐々木小次郎は、初演で小栗旬が演じた大役。さらに溝端以外のキャストは前回と同じ。全員の芝居が出来上がっているところにひとり飛び込まなくてはならない。「小栗旬さん、藤原竜也さんといえば、僕ら世代の俳優にとって憧れの人。仕事を始めた頃は、それこそおふたりの演技をまねしてみたこともありました。だからものすごく緊張していますし、怖さもあります」と率直に話す溝端。しかし、だからこそ「とにかく飛び込むしかない、といまは少し開き直っています」と笑顔を見せる。「蜷川さんの舞台に出ることも、憧れの藤原さんとの共演も、自分の力がもっとついたらぜひやりたいとずっと思っていた。でもそれは今思えば逃げていたのかもしれません。せっかく機会を与えられたからには、精一杯やりきりたいと思います」と決意を新たにした。今回の舞台では、歴史上の人物をユーモアたっぷりに演じなくてはならない。殺陣も初挑戦となる。「初めてのことだらけですが、僕はいつも、どんな現場でも困ったら先輩方にすぐ聞くことにしています。皆さん本当に真摯に教えてくださる。今回も怖がらず、なんでも聞いて吸収していきたい」と溝端。さいたまでの上演の後、大阪を経てシンガポール公演、そして来年には韓国公演も控えている。「シンガポールにはこの間、ひとり旅で下見に行きました。だから唯一シンガポールに関してだけは、カンパニーの皆さんより詳しいかもしれないですね」と笑った。若手実力派である溝端の初挑戦を、この目に焼き付けたい。10月20日(日)まで彩の国さいたま芸術劇場 大ホールにて。その後、10月25日(金)から29日(火)まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティでも上演。取材・文:釣木文恵
2013年10月04日みなさん、こんにちは。コンサルタントの木村隆志です。先日、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが結婚しました。女優からモデル、アーティスト、グラビアアイドルまで、数々の美女と浮き名を流してきた淳さんだけに、相手女性に注目が集まりましたが、フタを開けてみたらアラサーの一般女性。それだけに「他の女性とくらべて、どこが良かったのか?」「そもそも男性が結婚を考える女性とは?」などと大きな話題になっています。今回は田村淳さんの妻・香那さんに見る、“男性が結婚を意識する女性”の特徴を挙げていきます。■あらゆる人に優しい女性は恋人の男性に、「自分だけ特別扱いしてほしい」「他の女性に優しくしないで」と思うことが多いのですが、男性は逆。「自分の友人や同僚にどれだけ優しくできるか」を見ていますし、家族に対しても「大切に扱ってくれるか」を見ています。また、飲食店のスタッフやショップ店員への接し方が優しい女性は、「結婚してもずっとその優しさが続きそう」という安心感を抱くものです。実際、香那さんは、淳さんの両親や芸人仲間はもちろん、顔を合わせる全ての人に優しく接しているそうで、これだけ騒がれても悪い評判が一切漏れてきません。■笑顔が多く、感情の起伏が少ない結婚会見で淳さんは、「隣で笑ってくれる女性がいる僕は幸せ者」と言っていました。仕事熱心な男性も、仕事嫌いでグチの多い男性も、「家に帰ったら仕事を忘れて落ち着きたい」ことに変わりはありません。男性が自分の家に求めるのは、癒しや安らぎなのですが、そのイメージを決定づけるのが妻。「どんな精神状態で家に帰ってきても、変わらない笑顔がある」というだけで男性は愛情を感じるのです。逆に、ストレスや怒りを家に持ち帰り、パートナーに話したがる女性は、徐々に距離を置かれてしまうので気をつけましょう。■包容力があり、柔軟な過ごし方ができる多くの独身男性は、“恋人と過ごす時間”と“それ以外の時間”を分けて考える傾向があります。その理由は、「ずっと2人でいても楽しくないし、別々に楽しんでいる時間があるから、2人きりの時間がより楽しくなる」と考えているから。その点、香那さんは、2人きりのときは淳さんのノリに合わせて楽しみ、別々のときは自分の趣味に集中しているそうです。そんな柔軟性は、彼に「帰りの遅い日は電話しなきゃいけない」「ただ家で待っていられても困る」などの窮屈さを感じさせないことにつながっていきます。また、結婚会見で淳さんは、「香那さんの“包容力”にホレた」と言っていました。これは「私を受け入れて」という女性が多い中で、まず「先に彼を受け入れよう」とする姿勢によるものでしょう。小さな違いに思えるかもしれませんが、「先に相手を受け入れてから、私はあとで受け入れてもらう」という順番こそが包容力なのです。■“実は”しっかり者であること男性が穏やかで心優しい女性を求めるのは事実ですが、それだけで結婚を意識することはありません。精神的・金銭的に自立していない恋人には、「もう少し大人になるまで結婚は無理だな」と感じています。男性は、長い年月一緒にいれば、いいことばかりではなく、ピンチも訪れることを分かっているもの。それだけに、「彼女ならピンチがあっても一緒に乗り越えていける」という女性を求めているのです。よく「かかあ天下の方がうまくいく」と言いますが、これは単に強い女性のことではなく、「男性に好きなことをさせ、間違っているところはビシッと伝えられる」という意味を含んでいます。■好きなタイミングで結婚できる淳さんは仕事で何度かインタビューしたことがあるのですが、とても頭の回転が速く、相手の気持ちを常に考える優しい男性でした。「モテて当然」の男性なのですが、ここで挙げた項目がそろっているからこそ、他の美女ではなく香那さんを選び、何度も復縁を懇願したのでしょう。今回のテーマは、結婚だけでなく、「本命の恋人として大事に扱ってもらえるか」、引いては「主導権を握れるか」の分かれ目でもあります。あなたの結婚願望はさておき、「彼女以上の女性はいないかもしれない」と思わせておけば、自分の好きなタイミングで結婚話を進められるのですから、彼に結婚を意識させるくらいの存在でいてほしいと思います。(木村隆志/ハウコレ)
2013年09月29日寺島しのぶを主演に迎え、映画監督の廣木隆一が手がけるWOWOWの新作ドラマW「ソドムの林檎~ロトを殺した娘たち」の制作発表記者会見が、3月19日(火)東京・帝国ホテルで行われ、寺島さんに廣木監督を始め、木村文乃、溝端淳平、石橋杏奈、野村周平ら主要キャストが登壇した。編集者の万里(木村文乃)は、口論が原因で別れた元恋人が自殺したと聞き、訪れた葬儀の場で、婚約していた女性の存在を知る。彼女の名前は宮村恵(寺島しのぶ)。婚活サイトで知り合ったという恵が気になった万里は、男性を装い、サイトに登録。やがてコンタクトに成功し、恵のマンションに向かった万里が見たのは、独特の風貌と“匂い”がする恵が警察に連行される姿だった…。本作で描かれるのは、外見の美しさゆえに偽りの愛を受け、それを憎んで自らの顔を醜く整形した女性・恵と、(容姿が)醜ければ愛されないと思い、美しい女性へと変貌した万里の2人の女性が抱く“愛されたいという欲求”と“女の業”。昨日で無事クランクアップを迎えたそうだが、その女性独特の心の闇を描き出したストーリーとあって、撮影をふり返ったキャスト陣は全員「とにかく難しかった…」と口を揃える。寺島さんは、「(観客に)優しい作品が多くなったこの時代に、こんなにも突き放した、媚を売らない作品ができたことが嬉しかった。でも、なぜ主人公の恵がこんな事件を起こすのか、全く分からなくて、しかも廣木監督も分かってなくて、とにかく難しかったです…」と難役に悪戦苦闘した日々を述懐。さらに、高校生時代を演じた石橋さんは“醜くなる”整形手術を受けた後の姿として大人になった恵役を演じたが、「整形後という役柄です…こういう役を引き受ける女優さんは少ないと思います。廣木監督とは4回目だと思いますが、私のブサイクな顔をいっぱい知っているので、ブサイクな私をいっぱい撮っていると思います」と語った。劇中でスポーツ紙記者・健吾役の溝端さんは、この目を塞ぎたくなるような深すぎる女性たちの闇に「オレはもう恋愛したくねぇ…」と虚ろな目で挨拶し会場を笑いで包んだ。さらに、劇中に登場する綺麗ではないが家庭的な恵と、美しいが家庭的ではない万里にちなんで「どちらの方がタイプ?」と、取材陣から質問が飛ぶと「両方がいいなぁ」と欲張りつつ、「でも、僕は自由に外で好きなことをしている女性の方が好きなので、美しさを取ります!」と女優陣を前にして気まずそうに答えていた。ドラマW「ソドムの林檎~ロトを殺した娘たち」は毎週土曜夜10:00 全4話で、3月23日(土)よりスタート。(※第1話は無料放送)(text:cinemacafe.net)
2013年03月19日タレントのマツコ・デラックスが公開中の映画『黄金を抱いて翔べ』にワンシーンのみの特別出演を果たしていることが明かされ、11月7日(水)の夜、新宿ピカデリーにて行われた上映後のトークイベントに井筒和幸監督と共に出席した。高村薫のデビュー小説を映画化した本作。大阪のメガバンク本店の地下に眠る金塊の強奪を目論む男たちのドラマを描く。マツコさんは劇中、電源がつけられたテレビの画面に映るタレントとして出演。ごく一瞬のみの登場ということで、客席に向かって「見つかった?」と何度も確認し、「こんなに胸張って出れない現場もないわ」と居心地が悪そうに語った。自身は完成した作品を自宅で見たが、パソコンの小さな画面では自らの姿をほとんど確認できなかったとキレ気味。「(主要キャストの)チャンミンちゃんがキレイになって出てきたとき、それかと思った」と語ると、客席のチャンミンのファンが「違う!」と抗議。マツコさんは怒りを込めて「『違う』って言うときは挙手して言いなさいよ!」と脅迫するかのように語り、劇場は笑いに包まれた。マツコさんの“恋人”を自認する井筒監督は、その起用について「あの緊張のシーンが続く中でテレビをつけたときに映るのがこんなに似合う奴がほかに誰がおるんや?」と自信満々。だが、出演シーンの長さについて「5秒でいいんや。失礼やろ…世の中に」と本人を前に暴言を吐き、マツコさんの怒りに油を注いでいた。妻夫木聡、浅野忠信、チャンミン、桐谷健太、溝端淳平、西田敏行と錚々たるメンツが主要キャストとしてポスターに映っているが、この男性陣の中では誰が…?と司会者がおそるおそる質問を振ると、マツコさんは「用途によって違うわね」と意味深な(?)答え。「結局、西田さん以外なら誰でもいい」と問題発言で会場を沸かせた。ちなみに、金塊強奪のメンバーではないためポスターには写っていないが、本作のキャストの中でマツコさんの本当のお気に入りは青木崇高だそうで「ものおじしないで乱暴なことを言ってくれそう」と語り、「監督、どうにかならないの?」とおねだり。監督が「電話すりゃすぐ来るから今度、紹介してやる。いま、NHK(の大河ドラマ)で弁慶やってるから」と軽く請け合うとマツコさんは「弁慶vs弁慶よ!」と興奮していた。なぜか終始、興奮と怒りをにじませながらのトークイベント。仕舞には2人は司会者の映画パーソナリティに対してまで「何が映画パーソナリティだ?」(井筒監督)、「何だよ、映画パーソナリティって?お前のパーソナリティこそ…」(マツコさん)などと激しく攻撃を開始。マスコミ向けの写真撮影でもあれこれとポーズを要求するカメラマンに「お前、どこの媒体だ?」などと牙をむいて客席は爆笑に包まれた。『黄金を抱いて翔べ』は公開中。■関連作品:黄金を抱いて翔べ 2012年11月3日より全国にて公開© 2012「黄金を抱いて翔べ」製作委員会
2012年11月08日妻夫木聡主演の映画『黄金を抱いて翔べ』が3日に公開初日を迎え、東京・有楽町にある丸の内ピカデリーに主演の妻夫木と、浅野忠信、桐谷健太、溝端淳平、チャンミン(東方神起)、西田敏行、井筒和幸監督が登壇し、舞台あいさつが行なわれた。その他の画像本作は、高村薫の同名小説を原作に、銀行から240億円の金塊を強奪しようとする6人の男たちの姿を描いたクライム・ミステリー。舞台あいさつでは「最後のドキドキ感は、僕も(映画を)観ていてたまらないものがあったので、それを味わってくれてたらいいなって思う」(妻夫木)、「こんな骨太な映画は、最近めずらしいんじゃないのかなと思う。今日帰ったら『良かったよ』とまわりの人に言ってください」(溝端)とコメント。桐谷は「みんな全力で邁進して全部のシーンをやったけど、僕のシーンで言うと、証明写真のシーンで着替えているときのパンツの柄。あれ、実際にもらってたまに履いています」と語り、会場の笑いを誘った。最後に妻夫木は「ひとりひとりが手ごたえを感じながら作っていった映画だし、みんな命かけて作った映画。日本映画の底力をまじまじと感じ、魅せられた作品なので、その想いをぜひみなさんにも、いろんな人に届けてほしいと思う」と改めて作品をPRした。『黄金を抱いて翔べ』公開中
2012年11月05日映画『黄金を抱いて翔べ』が11月3日(土)に待望の初日を迎え、妻武木聡、浅野忠信、桐谷健太、溝端淳平、チャンミン(東方神起)、西田敏行のキャスト陣に加え、井筒和幸監督が丸の内ピカデリーにて行われた舞台挨拶に登壇した。上映後の舞台挨拶となり、観客の笑顔を見たキャスト陣から「楽しんでいただけたみたいで良かった!」と安堵の笑顔がこぼれた。この日は映画にちなんで本物の金塊が用意されており、豪華舞台挨拶となった。「マークスの山」などで知られる日本推理サスペンス大賞に輝く小説家・高村薫のデビュー作を、『パッチギ!』シリーズなどの井筒和幸監督が映画化。大阪の街を舞台に、メガバンクの地下に眠る240億の金塊を6人の男たちが、死力を尽くして一世一代の強奪作戦に挑む姿を描く。同作における黄金は、ただの金銭的な意味ではなく、“男たちが命を賭して勝ち取りたい何か”の例えである。会場から大声援で迎えられたキャスト陣の顔は、初日を無事に迎えられた喜びにあふれていた。主演の強盗犯・幸田を演じた妻夫木さんは、観客に「どうでしたか?」と呼びかけ、大きな拍手を浴び、手ごたえを感じた様子で「最後のドキドキ感は観ていてたまらないものがある。その部分を味わってもらえたら…」と自信のコメント。また、井筒作品出演を切望していたという妻夫木さんは「最後のシーンが印象に残っている。船上でのイメージカットを見たとき、あまりのカッコよさにシビレて、泣いてしまった」と感動しきり。さらに「手ごたえを感じながら命を懸けて作った映画です。こんな日本映画の底力があるんだと感じた」と語り、感無量の様子だった。劇中、無精ひげを生やした妻夫木さんの姿が鮮烈な印象を残す。日本映画初出演となったチャンミンさんは、劇中、“自称”工学部留学生で国家スパイの裏の顔をもつモモを演じている。「スピードの速い展開から目が離せない」と観客に向けて熱烈アピール。ほかの共演者たちも「出来上がりを楽しんで観ることができた」(浅野さん)、「どっしりとしたいい映画ができました」(桐谷さん)、「個人的にも好きな骨太の映画です」(溝端さん)、そして西田さんは「観客のみんなが満足してくれた顔をしているのが嬉しい。みんな楽しかったかぁ?」と会場に呼びかけ、笑いを誘っていた。この日、「黄金を盛り立ててくれた」ということで、井筒監督が佐渡の黄金大使に任命されたということが発表された。監督は、照れ隠しに「バラすな」と言いつつも、まんざらでもない様子。作品については「スター映画は久しぶり。全部手を抜かないで、一生懸命やりましたよ」と自信たっぷりにアピールした。主題歌は、安室奈美恵の新曲「Damage」でミュージックビデオを井筒監督が演出している。裏切りや疑心が交錯する物語に加え、計画の推移を綿密に追ったディテールにこだわった描写は必見。映画『黄金を抱いて翔べ』は全国にて公開中。■関連作品:黄金を抱いて翔べ 2012年11月3日より全国にて公開© 2012「黄金を抱いて翔べ」製作委員会
2012年11月03日桐谷健太が映画俳優になることを決意したのは、保育園の頃だったという。夢が叶ったのは20代前半。井筒和幸監督がメガホンを握った『ゲロッパ!』で銀幕デビューを飾る。井筒監督について尋ねたとき、真っ先に出てきた言葉は「確実に自分の人生を変えてくれた人」。それは決して大げさではない。続いて出演した井筒作品『パッチギ!』ではエキセントリックな不良学生役で存在感を発揮。この作品での爆発に誘発されるかのようにその後、『ROOKIES』や『BECK ベック』などハマり役とも言えるハジけた役柄を次々と好演し、着実に若手人気俳優としての道を歩み始めた。そして2012年、井筒監督が三度、桐谷さんを変える!まもなく公開となる『黄金を抱いて翔べ』で桐谷さんはメガバンクの地下に眠る黄金強奪を目論む一味に加わっている。本作で桐谷さんが自らに感じた変化、成長とは――?公開を前に熱く語ってくれた。「井筒さんが『映画を撮る』、『健太をメインどころで使いたい』と言っていると聞いて、内容も何も全然聞かずに『はい、やります!』と言ってました(笑)」と明かす桐谷さん。原作は人気サスペンス作家・高村薫のデビュー小説で、井筒監督が長年、映画化を切望してきた作品でもある。大阪のメガバンク本店から240億円相当の黄金を盗もうとする6人の男たちの姿を描く。『ゲロッパ!』に始まり、『パッチギ』シリーズ2本を経て、井筒作品への参加は本作が4作目。「抽象的な言い方しかできないけど…」と前置きしつつ、井筒組に漂う独特なムードをこう表現する。「空気の粒子が細かいというか、クッキリしている気がします。あの空気に触れると『うわぁ、始まるんだ』って感じがして、撮影中も『オレはいま、映画を撮っているんだ』というのを強く感じます。緊張感とみんなが一つの方向を向いている一体感がある。それができるのは監督の中で自分がやりたいこと、撮りたいものがはっきりとあるからだと思います」。ちなみに過去3作品で桐谷さんは、監督からの罵倒あり、ムチャぶりありという厳しさの中で鍛えられたという。「メチャクチャに怒鳴られてましたよ。『このシロウトがっ!』とか平気で言ってきますし、『健太、なんか面白いことやれ。はい、本番!』みたいな指示も出るし(笑)。こっちは考える間もなく直感でやってました。やってみたら『面白いやんけ。それでええんや』って。そのおかげでテストからどんどん自分のやりたいことをアピールするようになりました。直接、そういう言葉を掛けられたわけじゃないけど『やりたいことを全力でやってみたらええんや』ってことを教わったと思います。そこからブッ飛んだ役やテンションの高いキャラクターのオファーがどんどん来るようになりましたね」。黄金強奪を企てるチームのメンバーを演じる共演陣には妻夫木聡に浅野忠信、溝端淳平、チャンミン(東方神起)に西田敏行と錚々たる顔ぶれが並ぶ。井筒監督が、この俳優たちとならできると確信を持って撮影に臨んだということもあってか「監督が現場で大声を出すことはほとんどなかった」と桐谷さんはこれまでの現場との違いを証言する。そしてもう一つ、これまでと何より大きく違うのが桐谷さんに与えられたキャラクター。井筒作品で、しかもこの面々の中に桐谷さんの名が並んでいると、どうしても桐谷さんが演じた野田という男に対し、ハジケっぷりのよいイケイケのムードメーカーの男を想像してしまうが、意外にも野田はクールなシステムエンジニア(!)。黄金強奪に向けてブレーキをかけることを知らない“肉食系”、“野獣系”の男たちの中にあって、逃げ腰でビビリ気味の一面を覗かせる。「こういう役を井筒監督からいただけたというのが何より嬉しかったです。最初に話を聞いたときは『またブッ飛んだ役かな?』と思ったので、システムエンジニアと聞いて一瞬『マジで!?』って(笑)。このメンバーの中で野田がどういう存在かと考えたら、映画を観ている人の感覚に一番近い男だと思うんですよね。逆にほかの連中は『なんで?』って言いたくなるくらい飛んでるから(笑)。その意味で、観る人にこの物語をありそうな話だと感じてもらう上でキーになる男。一方で、すごく奇妙さを感じさせる男でもあるんです。しかも第一印象で『こいつおかしいよね』と思わせるのではなく、じわじわと胡散臭さがにじみ出てくる。そこは意識しましたし、演じていて楽しかったです」。また新たな一面を井筒監督に引き出してもらった形だが、桐谷さん自身、20代から30代と年齢を重ねていく中での自身の変化に“必然”を感じていたとも明かす。「なかなか言葉にはできないけど、日常を含めてあらゆる面で自分が変わっていっていることを感じてます。そういう内面的なところでの変化がない限り、入ってくる役柄も変わらないんじゃないか?という思いもありました。芝居って結局、自分以上のものはできない、全ては自分の中から出てくるものだと思ってます」。冒頭でも述べたように映画俳優になることは保育園のときからの夢であり、20代前半でその夢を叶えたが、桐谷さんはそこから一度として立ち止まったことはない。常に演じることへの飢餓感をもって10年もの年月を疾走してきた。「もうガムシャラですよね。思い返せばいろいろな作品をやってきたけど、その一つ一つで瞬間を生きてきたというか、あまり意識的じゃなかった。ようやく30歳を超えたあたりで、俯瞰で物語を見られるようになってきたかなと思います。でも、変わらないのは喜びも幸福も一瞬だということ。夢が叶ったときであれ、芝居がうまくいった瞬間であれ、幸福感はあるけどほんの一瞬で、すぐにフラットに戻るんです。だからこそ常に何かに挑戦したいし、変化し続けたいです」。(photo/text:Naoki Kurozu)■関連作品:BECK ベック 2010年9月4日より全国にて公開© 2010『BECK』製作委員会/© ハロルド作石/講談社ROOKIES−卒業− 2009年5月30日より全国東宝系にて公開© 2009 映画「ROOKIES」製作委員会黄金を抱いて翔べ 2012年11月3日より全国にて公開© 2012「黄金を抱いて翔べ」製作委員会
2012年11月01日フリーマガジン「R25」の人気連載コラム『スマートモテリーマン講座』の舞台化第3弾が、来年1月に登場する。その製作発表が10月23日、都内で行われ、出演者の安田顕、大東駿介、高畑充希、アルゴ&ピース(平子祐希、酒井健太)、脚本・演出の福田雄一が登壇した。この日の会見は、ある変わった趣向が凝らされた。選挙運動さながら、街宣カーに乗車した出演者たちは、まず新橋駅周辺でプロモーション活動を実施。その後有楽町へと移動し、街頭演説風の会見がスタートした。「私モテリーマン、最後のお願いにまいりました!」と口火を切ったのは、モテリーマン役のいでたちがすっかり板についた安田。「ニッポンを元気に!」と高らかに宣言すると、その場に訪れたファンから一斉に拍手が巻き起こる。続いて「ぜひ我々に、清き一票とは申しません。お金をください! チケットを買ってください!」と懇願すると、今度は拍手が大きな笑い声へと変わった。登壇の際ファンに投げキッスをするなどして、ひと際黄色い声援を浴びていたのは、溝端淳平、賀来賢人に続き若手サラリーマン役を演じる大東。「福田さん作品のファンでもあるので、出演が決まってすごくうれしいです」と待望の初参加に顔をほころばせる。またヒロインのOLちゃん役を演じるのは、ミュージカル『ピーターパン』など数多くの舞台経験を重ねてきた高畑。安田の気迫に押されながらも、「皆さんのキャラが濃いので、それに負けないよう頑張ります」と抱負を述べた。その後アルゴ&ピースが意気込みを語ろうとするも、安田の予測不可能な言動に、ふたりのペースは乱れるばかり。記者からの「マニフェストは?」という質問にも、安田はまったく関係のないノープラン発言を続ける。ついにはモテリーマンお約束(?)のおならを出すかと思いきや、それも不発に。すると「私のマニフェストは以上でございます」と苦笑いを浮かべ、会場は再び爆笑に包まれた。そんな安田を見て大東は、「前回の賀来くんから、“安田さんには気をつけろ”と言われていましたが、今それを痛感しています」と苦笑混じりにコメント。福田も「キャスティング的に言うと、今までで最低のメンバー」と笑い、「一番くだらない連中がそろったと思うので、僕自身もすごく楽しみです」と述べ、モテリーマンのバカバカしい世界観にさらなる磨きがかかることを予感させた。舞台『スマートモテリーマン講座』は、1月17日(木)から27日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場、2月1日(金)から3日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、2月9日(土)に福岡・キャナルシティ劇場にて上演。チケットは、東京公演・大阪公演が10月27日(土)、福岡公演が12月1日(土)より一般発売される。取材・文:野上瑠美子
2012年10月24日妻夫木聡主演の映画『黄金を抱いて翔べ』が11月3(土)から公開されるのを前に、15日に東京・有楽町にある丸の内ピカデリーで完成披露試写会が行われ、主演の妻夫木と、浅野忠信、桐谷健太、溝端淳平、チャンミン(東方神起)、西田敏行、井筒和幸監督が登壇した。その他の画像本作は、高村薫の同名小説を原作に、銀行から240億円の金塊を強奪しようとする6人の男たちの姿を描いたクライム・ミステリー。当日は、舞台あいさつ前に映画館の入っている有楽町マリオンの1Fエントランスでレッドカーペットセレモニーを実施。世界最大を誇る金塊(底面225×455mm、上面160×380mm、高さ170mm、重さ12.7kg:レプリカ)が飾られたセットに妻夫木、浅野、桐谷、溝端、チャンミン、西田敏行が登場すると、集まった約1000人のファンから歓声が沸き起こった。また、本編上映前の舞台あいさつでは、井筒監督が「最初に(本を)読んだときに、これは映画になると思ったんだけどね、そのときは力量が足りないから出来ないと思った。今も足りないんだけどね(笑)。他の人が撮りに来るのをなんとか阻止しようと思って、今に至ってしまったわけ。今回すばらしいプロデューサーに恵まれて、こんな大きな劇場で自分の映画がかかるなんて…。腰が揺れてしまうわ!」と井筒節で映画化の経緯をコメント。妻夫木も「毎日が刺激的だった。細かく演技指導をしてくださって、映画って簡単に作れるものではないと改めて実感しました。期待した以上に新しいものが生まれたと思います」と自信を持って本作をPR。本作の撮影のときに東方神起のライブもあったというチャンミンは「ライブは明るくて輝いている自分を見てもらえるから自信になるけど、演技のほうはモモという陰のあるしずかなキャラクターなので内面をどう演じればよいか心配でした。でも日本語で話すのも頑張りましたし、後悔はない」と力強く語り、多くのファンから熱い歓声を集めていた。『黄金を抱いて翔べ』11月3日(土)全国ロードショー
2012年10月16日数々のベストセラーを世に送り出す高村薫のデビュー作にして、日本推理サスペンス大賞を受賞した同名犯罪小説を映画化した『黄金を抱いて翔べ』の完成披露試写会が10月15日(月)に都内で行われ、主演の妻夫木聡を始め、浅野忠信、桐谷健太、溝端淳平、チャンミン(東方神起)、西田敏行、井筒和幸監督が登壇した。大阪を舞台に、裏社会と繋がる調達屋の主人公・幸田(妻夫木さん)を始めワケアリな男6人が、それぞれの過去や思惑を抱えながら、鉄壁のハイテク防御システムを破り時価15億円の金塊を奪おうとする姿を圧倒的な迫力と緻密な描写で追っていく。妻夫木さんにとって、今回が初の井筒組で「毎日が刺激的でしたね。現場は厳しいと聞いていたが、細かい芝居にも指示をいただき、監督の妥協しない姿が印象に残った。『映画ってそんな簡単には作れないよな』って改めて感じました」とふり返る。ついに完成した作品には「いままでにない日本映画ができた」と自信満々。「6人の男たちの生き様をまじまじと感じてもらえれば」とアピールしていた。強奪作戦を持ちかける大学時代の友人・北川を演じる浅野さんが「僕自身、とても気に入っている作品」と胸を張れば、システムエンジニア役の桐谷さんも「どっしりとした、めっちゃカッコいい、それでいて色気のある映画」と負けじと熱弁。北川の弟を演じる溝端さんは、以前から井筒監督の作品に出演するのが夢だったと言い「いまこの場に立てることが、とても幸せ」と感無量の面持ちだった。そして客席から黄色い歓声を浴びるチャンミンは「素晴らしい監督とキャストのみなさんと一緒に映画を撮影できて楽しかったし、勉強になりました」。映画初出演で自称・工学部留学生で国家スパイの顔をもつモモを演じ、「あまりしゃべらない、静かなキャラクターなので、内面を演じられるか不安だった。でも一生懸命やりました。後悔はないです」とファンを前に誇らしげだった。そんなチャンミンの横に立つのは、元エレベーター技師の“ジイちゃん”を演じた西田さん。「みなさんの歓声を聞けるだけで、僕も嬉しい。さっきから横で見ているけど、完璧な顔だね」とチャンミンに惚れ惚れした様子だ。一方、大勢の女性ファンが駆けつけた客席を見て「今日は女の人ばっかりやなあ。本当は男のために作ったのに」と“井筒節”全開の監督は、「原作を読んだ当時からずっと映画化したかった。こんな大きなスクリーンで、僕の写真(映画)が上映されるとは思ってもみなかった」と映画の完成を誰よりも喜んでいた。『黄金を抱いて翔べ』は11月3日(土)より全国にて公開。■関連作品:黄金を抱いて翔べ 2012年11月3日より全国にて公開© 2012「黄金を抱いて翔べ」製作委員会
2012年10月15日首都圏で配布されているフリーペーパー「R25(あーるにじゅうご)」に掲載された人気コラムを、バラエティ、ドラマ、映画で大活躍中の福田雄一の脚本・演出で立体化した舞台『スマートモテリーマン講座』。2010年の初演、2011年の第2弾とチケットが完売した人気作の第3弾の上演が決定した。初演から不動の講師・モテリーマン役の安田顕(TEAM NACS)にモテを伝授されるサラリーマン役には、大東駿介を迎える。溝端淳平、賀来賢人に続き、3代目主人公となる大東に、本作への意気込みを訊いた。舞台「スマートモテリーマン講座」 チケット情報もともと脚本・演出の福田のファンで、「いつかご一緒したいと、ご本人にも伝えてました」と、念願の福田作品への出演を喜びいっぱいに語る。「なにせ台本が面白い!見ただけで『あ、これ福田さんの作品やな』ってわかっちゃうぐらいの言葉のセンスというか空気感というか。笑いの基本がボケ・ツッコミだとしたら、福田さんの笑いはそういうんじゃなくて、ズレの面白さ。ひとつスカす感じとか、『ようこんな場面切り抜いたな』みたいなところが面白いですよね(笑)」。関西出身だが、「もともとそんなにオモシロいヤツじゃない」という自己評価。「コメディって緊張するし怖いけど、福田さんと安田さんに身を任せようと思っています。オモロいことだけをひたすら追求する舞台だから、その緊張とか怖さっていうのが一番いらないものなんだろうし、そうならなきゃいけないなって。まず自分自身が楽しめるようにしたいですね」。物語は、仕事一筋の天然系、草食系サラリーマン(大東)が社内のマドンナをゲットするため、見るからにアヤしげなモテリーマン(安田)にモテの技術を学ぶ、という内容。ファッション誌のモデルも務め、関西弁がフレンドリーな雰囲気を醸し出す大東には不必要のテクニックに思えるが……。「謙遜じゃなく、俺は全然モテないタイプの人間です。やっぱり男子校やったっていうのが大きいんでしょうね。同級生たちは卒業後たいていブレイクしちゃうんですけど、俺はすぐこの世界に入っちゃったから出来ずじまい。小洒落た店とか知らないし小粋なトークも一切できなくて、スマートにモテる手段を知らないというか。まさにこの主人公みたいな感じなんで、俺自身学びたいですよ!まっ、この教えを鵜呑みにしたらヤバそうですけど(笑)」。公演は2013年1月17日(木)から27日(日)まで東京・天王洲銀河劇場、2月1日(金)から3日(日)まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演される。チケットは10月27日(土)より一般発売開始。なお、チケットぴあではインターネット先行抽選・プレリザーブを東京公演は10月6日(土)11時より、大阪公演は10月8日(月・祝)11時より受け付ける。取材・文:武田吏都
2012年10月05日妻夫木聡が主演し、浅野忠信、桐谷健太、溝端淳平、チャンミン(東方神起)らが出演する映画『黄金を抱いて翔べ』より、本日が10月2日“豆腐の日”(日本豆腐協会が1993年に制定)であることにちなんで、チャンミン扮するチョウ・リョファンが豆腐屋でアルバイトをするシーンが公開された。その他の写真『黄金を抱いて翔べ』は、高村薫の同名小説を原作に、銀行から240億円の金塊を強奪しようとする6人の男たちの姿を描いたクライム・ミステリー。主演に妻夫木を迎え、井筒和幸監督がメガホンを執る。チャンミンが本作で演じるのは、豆腐屋でアルバイトをする自称・大学院留学生のチョウ・リョファン。幸田(妻夫木)からは“モモ”と呼ばれ、爆弾工作のエキスパートとして、仲間に加わる謎めいた人物だ。物語は、登場人物それぞれの背負う過去が、強奪計画にさまざまな影響を及ぼしながら二転三転していく。チャンミンの演じる“モモ”も、国家スパイとしての裏の顔を持ち、仲間に明かしたがらない過去の出来事によって、何者かに命を狙われていくことになる。井筒監督の「フレッシュでリアルなキャスティングをしたい」という理由から、モモ役に決まったチャンミン。日本映画への出演は初となる彼が、井筒監督とともにどのような役作りをし、新たな一面を見せるのか注目したい。『黄金を抱いて翔べ』11月3日(土)全国ロードショー
2012年10月02日佐々木蔵之介、溝端淳平、平幹二朗が出演する舞台、 二兎社『こんばんは、父さん』の制作発表が9月4日行われ、出演の3人と作・演出の永井愛が会見に登場した。二兎社「こんばんは、父さん」チケット情報物語の登場人物は男性3人のみ。たたき上げで財をなしたが、今では全てを失い借金とりから追われる70代の「父」を平が、その父と長年音信不通だった40代の「息子」を佐々木が演じる。溝端は父と関わりを持つ20代の若者役だ。会見で佐々木は「平さんは大先輩で(山の)頂のような方。しかもぼくのお父さんという役。半分平さんの血がぼくの中に入っている、DNAを受け継いでいると考えると、どうしたらいいのかなと思いますが、遠慮なく胸に飛び込んで父の愛に包まれようと思ってます」と抱負を語った。溝端はさらに恐縮した様子で「雲の上のような大先輩の平さん、蔵之介さんと共演させていただけて、本当にぼくでいいのかと、そわそわ緊張しています。永井さんから愛のあるダメ出しをしてもらい、しっかり成長していきたい」と話し、意欲を見せた。平は台本を読んで「ぼくにはとても痛い作品でした」と語り、女優の佐久間良子と離婚後、息子で俳優の平岳大と離れていたことを思い出し「10年近く自分の息子に会えなかった時期があったので、(役の父の)痛みがよくわかります。会えなかった息子の立場も痛いほどわかるので、そのへんを頼りに役作りをしていこうと思っています」とコメントした。「3人の男性がひょんなことをキッカケに自分の人生を振り返る芝居を書きたいと思っていた」と話す永井。これまで多くの印象的な女性像を描いてきた永井にとって、男だけの3人芝居は初の試みとなる。また、この公演は永井が主宰する二兎社と公立劇場5館が共同で制作する。5館は作品づくりをサポートし、制作資金の確保を二兎社と共に計画する。共同制作する劇場は、埼玉・富士見市民文化会館キラリふじみ、愛知・パティオ池鯉鮒(知立市文化会館)、愛知・豊橋市民文化会館、岩手・盛岡市文化振興事業団(盛岡劇場)、福岡・北九州芸術劇場の5館。公演は10月13日(土)のキラリふじみを皮切りに、3か月にわたり全国15か所で巡演する。東京公演は10月26日(金)から11月7日(水)まで、東京・世田谷パブリックシアターにて上演。チケットは一部を除き発売中。
2012年09月06日『ひとつ屋根の下』など数々のヒットドラマを手掛けた脚本家・野島伸司が、初めて舞台の脚本に挑戦。生のステージに築かれた新たな野島ワールド、『ウサニ』が開幕する。『ひとつ屋根~』で野島とタッグを組んだ演出家・永山耕三が演出を担い、テーマ音楽となるオリジナル曲を小室哲哉が書き下ろすなど、ドラマファン、音楽ファンも注目する話題の舞台だ。開幕前日の8月2日、公開リハーサルと会見が行われ、主演の溝端淳平と共演の平野綾、真野恵里菜、高岡早紀、山本耕史が登場し、本作への意気込みを語った。「ウサニ」チケット情報「23歳の僕には1回じゃ理解できない、深い愛の哲学を描いた不思議な世界」と溝端が言うように、現実と幻想の間を錯綜するストーリーは、次から次へと思いもよらぬ展開をみせる。青年コーゾー(溝端)が美味しいイチゴを作るため、アマゾンの奥地から持ち帰った伝説のへびイチゴの精霊は、ウサギに似たぬいぐるみ・ウサニ(平野と真野のWキャスト)に変身し、純真な愛をコーゾーへ注ぐ。その思いにほだされながらも謎の美女レーコ(高岡)との愛欲におぼれるコーゾー。そこにアマゾンの大蛇王スネーク(山本)が、ウサニを取り戻そうと現れる。ウサニ役の平野と真野は、愛らしい着ぐるみ姿で溝端を囲み「成立させるのが難しいほどの世界観。いろいろな視点から見ていただけたら」(平野)、「野島さんの初の舞台脚本にヒロインとして出させていただけて幸せ」(真野)とそれぞれコメント。浴衣姿の高岡が「この衣裳でわかるように、キャラクターが出て来るたびに違う世界が繰り広げられる。皆さんが今まで見たことのない世界に迷い込めるんじゃないかな」と落ち着いた自信の笑みを見せると、長い尾を持つ黄金の蛇に扮した山本も「かなり振り幅の広い世界観。いろいろなものを作り出してきた野島さんだけど、まだ新しいものが生まれるんだなと思った」と強く頷いた。ファンタジックな美術に彩られた舞台の上で展開するのは、コミカルかと思えばセクシー、はたまたスラップスティック。色合いの違うさまざまなシーンに意表を突かれる。“真実の愛とは?”“男はなぜ浮気をするのか?”といった深遠なテーマに向けて飛び交う言葉は、「見て見ぬフリが大事」「愛は使い捨てカイロのようなもの」等の野島流哲学だ。溝端が、まるでシェイクスピア悲劇を演じるかのように熱のこもった長い独白に全身全霊で挑み、健闘をみせていた。「のめり込むのが愛なのか、それとも居心地が良いのが愛なのか。そのふたつの対比が今回の舞台のカギなので、愛について考え直すきっかけになるのでは」と溝端。ファンタジーのヴェールに包まれた世界の奥で、辛辣な愛の痛みに出会う。そんな独特の魅力に満ちた舞台だ。公演は8月3日(金)から8月26日(日)まで東京・ルテアトル銀座 by PARCOにて上演。なお、限定公演日のみアフタートークイベントも開催する。取材・文:上野紀子
2012年08月03日9月17日(月・祝)に東京・国立代々木競技場第一体育館で開催されるファッションイベント「東京ランウェイ 2012 A/W」に、人気ブレイク中のスギちゃんの出演が決定した。東京ランウェイ 2012 A/W開催情報「東京ランウェイ」は、「神戸コレクション」が10周年20回目を迎える今年、その「東京公演」としてスタートしたイベント。3月に第1回を開催、1万4000人の観客がつめかけ会場を盛り上げた。毎回人気のモデルやアーティストが多数参加することでも話題を集めており、先日もAKB48の小嶋陽菜や溝端淳平、山本裕典の出演が追加発表されたばかり。そんなおしゃれなイベントへ、スギちゃんの参戦が決定。はたして、いつものデニムの上下で現れるのか、あるいはあっと驚く大変身を遂げるのか。いずれにせよ、「ワイルドだろ~」な登場になることは間違いない?■東京ランウェイ 2012 A/W日程:9月17日(月・祝)会場:国立代々木競技場 第一体育館(東京都)
2012年07月30日妻夫木聡が主演し、浅野忠信、桐谷健太、溝端淳平、チャンミン(東方神起)らが出演する映画『黄金を抱いて翔べ』のポスター画像と予告編が公開された。『黄金を抱いて翔べ』予告編本作は、日本推理サスペンス大賞を受賞した高村薫のデビュー作を原作に、240億円の金塊強奪を企てる6人の男たちの姿を描くクライム・ミステリー。主演の妻夫木は、実行犯の幸田を、浅野はチームのリーダー北川を演じ、井筒和幸監督がメガホンをとる。このほど公開された動画では、妻夫木、浅野のほか銀行の地下に眠る金塊を狙う男たちが次々と登場。桐谷はシステムエンジニアの野田、溝端は北川の弟で調達屋の春樹、チャンミンは爆破工作員のエキスパートで国家スパイの顔を持つモモ、西田敏行は、元エレベーター技師でチームの相談役でもあるジイちゃんを演じる。終盤では、本作の主題歌に決定した安室奈美恵の新曲『Damage』の一部を聴くことができる。またポスター画像には、“計画は完璧なはずだった”とあり、彼らの命がけの強奪計画が思いもよらぬ方向へと進んでいくことがわかる。大阪の街を舞台に、井筒監督が“犯罪小説の最高峰”と言われる高村薫のベストセラー小説をどのように映画化するのか気になるところだ。『黄金を抱いて翔べ』11月3日(土)全国ロードショー
2012年07月27日「愛しあってるかい!」「ひとつ屋根の下」など数々のテレビドラマの脚本を執筆しヒットを飛ばしてきた野島伸司が、初の舞台脚本を手がける。その舞台『ウサニ』の製作発表が5月17日に都内で行われた。会見では野島のほか、出演の溝端淳平、平野綾、真野恵里菜、高岡早紀と演出の永山耕三が登壇した。本作は、2003年に野島が発表した同名小説をもとに舞台化するもの。アマゾンで伝説のへびイチゴの精霊を捕獲した主人公の青年・コーゾーと、へびイチゴの精霊が宿ったウサギに似せたぬいぐるみ・ウサニ、そして謎の美女・レーコとの三角関係を描いたファンタジー恋愛ストーリー。「なぜ男は浮気をするのか」と「純愛」をテーマに、野島の独特なセリフで複雑な恋愛関係を描く。会見で野島は「実写でない分、世界観に制約がなく自分がファンタジー作家か?と思うほど自由に書けました。この作品が毎年公演できるよう、キャストの皆さんに頑張ってもらいたい」と余裕の発言。演出の永山も、野島ワールドの舞台化に「彼の言葉が生の舞台でどう生きてくるか楽しみ」と期待を寄せる。また、舞台上で使用する曲は小室哲哉が書き下ろすことも発表された。主人公のコーゾーを演じる溝端は「大先輩の俳優に野島さんの脚本は特別だと聞いていました。その脚本で主演を務められて光栄です。この舞台のテーマは若い僕にとって難しい題材ですが、野島さん、永山さんの胸を借りて頑張りたい」と意気込みを語った。記者から舞台に引っかけて“浮気”について質問されると「浮気も二股もしたことがないし、されたこともない」と男らしく断言する溝端に対し、レーコを演じる高岡は「浮気は当然ないです」と強調しつつ「(なぜ)男は浮気をするのか私もわからないのでこの舞台で勉強したい」と大人の発言で答えていた。ウサニ役は平野と真野のダブルキャストで演じる。平野は「今までは腹に一物のある役ばかり(笑)。純粋な役は初めてなので色んな意味で挑戦していきたい」とコメント。一方、真野は「役を通して真実の愛を知れたら」と恥ずかしそうに語った。また、ふたりの印象について溝端は「精霊役のイメージにぴったりで台本もスムーズに読めそう」と早くも稽古が楽しみな様子。高岡にも「美しく気さくな人」と好印象を抱いていたところ、高岡の「年下には興味がない」「息子と歳が近いから誘惑できない」との発言に気後れする場面も。さらに、理想の女性像を訊かれた溝端は「友達や家族を大事にする人がタイプ。年上、年下は関係ないです。ちょっとした所作に女性らしさがある人も好き」と明かした。公演は8月3日(金)から8月26日(日)まで東京・ルテアトル銀座にて上演。チケットは6月24日(日)より発売開始。取材・文:藤田正恵
2012年05月18日巷ではリクルートスーツに身を包んだ就職活動中の学生が目に付く季節になってきたが、やはりスーツは男を奮い立たせる重要なアイテム!堅苦しいだけでなく、ちょっとした工夫で大事なデートで男の魅力を3割くらいアップしてくれることも?実際、ネクタイをビシッと決めた男性に思わずキュンとしてしまう女子も多いのでは?シネマカフェのランキング企画「シネマカフェゴコロ ランキング5」では「あなたが萌えるスーツ男子」をテーマに投票を実施。最もスーツが似合う男は誰?結果を大発表!見事、No.1スーツ男子の栄誉を手にしたのは、ランキング上位の常連である藤木直人。映画にドラマ、トーク番組の司会など多方面で活躍しており、スーツ以外の私服姿も十分に魅力的だが、当たり役となった人気ドラマ「ホタルノヒカリ」の“ぶちょお”役のスーツ姿の印象が強いようで多くの票を集めた。確かに理知的な大人っぽいあの雰囲気にピッタリの服装と言えそう。6月には待望の映画版『ホタルノヒカリ』も公開となるが、舞台はイタリアとあってオシャレなスーツ姿を見せてくれることを期待したい。2位には若手No.1の人気を誇る向井理がランクイン。現在放送中の主演ドラマ「ハングリー!」(フジテレビ)ではロックンローラーのコック役とあって、スーツではなくコックコート姿を披露しているが「モデル体型で細身のスーツが似合う!」(20代・女性)という声が多数寄せられた。3位に入ったのは、惜しくもアカデミー賞主演男優賞は逃したものの、ハリウッド随一の“かっこいいオヤジ”として高い人気を誇るジョージ・クルーニー。「大人だから似合うんだと思う。重ねたものが若い人たちとは違う。働く男の哀愁がある」(20代・女性)、「スーツであの笑顔と色気はズルい」(20代・女性)といった声に代表されるように、“大人っぽさ”や“色気”がスーツの似合う男として支持を集める重要な要素と言えそう。自ら監督も務めた『スーパー・チューズデー~正義を売った日~』では大統領選への出馬を目論む知事役を演じており、フォーマルなスーツ姿で魅せてくれる。なぜカッチリと決めたスーツ姿からあれだけの色気が漂ってくるのか…?4位には『麒麟の翼~劇場版・新参者~』が公開中の阿部寛が入った。本作ではあえてネクタイを締めず、カジュアルな雰囲気を醸し出し、相手の懐にスッと入り込んでいく刑事・加賀恭一郎を演じているが、これに限らず阿部さんと言えば『チーム・バチスタ』シリーズの破天荒な官僚役やドラマ「ドラゴン桜」の弁護士くずれの教師役などあえて着崩したスーツ姿が印象的。藤木さんや向井さん同様に、理知的かつクールな雰囲気がスーツ姿と見事にマッチしている。そして第5位に滑り込んだのは意外にも(?)ジョニー・デップ。劇中、プライベートを問わずどちらかというとフォーマルな格好よりも独特のファッションセンスが印象深い気がするが「普段の衣装がすごいのでスーツを着ている姿を見ると新鮮」(50代・女性)との声が多数。時折見せるスーツ姿にキュンキュンしてしまう女性ファンが多いようだ。色気にクールさ、知性、さらにはミステリアスな雰囲気など同じスーツ姿からも感じる印象はそれぞれ。あなたはお気に入りのスターにどんなスーツでキメてほしい?みんなが萌えた「スーツ男子」ベスト51位:藤木直人2位:向井理3位:ジョージ・クルーニー4位:阿部寛5位:ジョニー・デップ次回の「シネマカフェゴコロランキング5」のテーマは、「理想の“尽くす男”俳優は?」。こちらもぜひ、ご応募ください。「シネマカフェゴコロランキング5」<セル>「マイレージ、マイライフ」 [Blu-ray]価格:2,625円(税込)「マイレージ、マイライフ」 [DVD]価格:1,890円(税込)販売元:角川書店発売中TM, © 2010 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.■関連作品:ダーク・シャドウ 2012年5月19日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2012 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED麒麟の翼~劇場版・新参者~ 2012年1月28日より全国東宝系にて公開© 2012映画『麒麟の翼』製作委員会スーパー・チューズデー~正義を売った日~ 2012年3月31日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 Ides Film Holdings, LLC ホタルノヒカリ 2012年6月9日より全国東宝系にて公開© 映画「ホタルノヒカリ」製作委員会■関連記事:G・クルーニーは悪ふざけの天才?色男2人のオフショット写真を独占入手!向井理「場違い承知」と恐縮しきり 『麒麟の翼』ヒット御礼にサプライズ登壇ジョニー演じるヴァンパイアはとっても家族思い?『ダーク・シャドウ』新写真が到着!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第23回)あなたが萌える“スーツ男子”は?阿部寛、客席の父への思いを吐露『麒麟の翼』監督、続編に意欲も溝端淳平は降板!?
2012年02月27日向井理「場違い承知」と恐縮しきり『麒麟の翼』ヒット御礼にサプライズ登壇俳優の向井理が2月13日(月)、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催された『麒麟の翼~劇場版・新参者~』の大ヒット御礼舞台挨拶にサプライズ登壇。客席から大歓声を浴びながら、主演を務める阿部寛に花束を手渡した。「場違いは承知していますが、大ヒットおめでとうございます」と恐縮しきりの向井さん。実は今回のサプライズ、向井さんがほんの一瞬、映画本編に登場していることから実現。東野圭吾の人気連作である加賀恭一郎シリーズの1作を、連続ドラマ「新参者」、スペシャルドラマ「赤い指」に続いて映画化。向井さんは「新参者」で母親を殺されてしまう売れない役者・清瀬弘毅役で出演していた。そして、今回の劇場版では、所属する劇団の公演が決定し、その告知を行うポスターに向井さんの姿が確認できるのだ。喫茶店「黒茶屋」のシーンなので、まだ観ていない方はもちろん、すでに鑑賞した方も確認してみては?向井さんはポスター撮影のために、わざわざ現場入り。「誰よりも早く現場に行って、15分でクランクアップしました(笑)」とやはり恐縮しながらふり返った。一方の阿部さんは「こんなすごい人になるなんて。もちろん予感はしていましたが…。いろんな顔を持った役者さんだから、これからもっとすごくなるはず」と向井さんにエールを送っていた。舞台挨拶には、新垣結衣、溝端淳平、土井裕泰監督が同席。公開から2週間で動員86万3,000人、興行収入10億5,000万円を記録する大ヒットで(2月12日時点)、「数字としてはふわっとしていて、実感がわかないが、映画の公開後に舞台挨拶に立つ機会をいただけたのは、本当に嬉しいこと」(新垣さん)、「京都の実家(の家族)も、もう3回くらい観てくれた。いろんなテーマが含まれているので、2度、3度と楽しめる。記録だけではなく、記憶に残る作品になれば」(溝端さん)。阿部さんもこの大ヒットにご満悦で、「来週あたり、僕も映画館に観に行きたい。隣の席に僕がいたら…ぜひ気軽に声をかけてください」とアピールしていた。『麒麟の翼~劇場版・新参者~』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:麒麟の翼~劇場版・新参者~ 2012年1月28日より全国東宝系にて公開© 2012映画『麒麟の翼』製作委員会■関連記事:阿部寛、客席の父への思いを吐露『麒麟の翼』監督、続編に意欲も溝端淳平は降板!?『麒麟の翼』阿部寛インタビュー刑事・加賀を通して見る父への思い、後輩への思い阿部寛、東京・日本橋に凱旋!「第二の故郷」だと感謝しきりJUJUサプライズ熱唱に、阿部寛も感激このミステリーが泣ける!『麒麟の翼~劇場版・新参者~』試写会に10組20名様ご招待
2012年02月13日ベストセラー作家・高村薫原作の『黄金を抱いて翔べ』が、井筒和幸監督と妻夫木聡のタッグで映画化されることが発表された。共演には、浅野忠信、桐谷健太、溝端淳平、チャンミン(東方神起)、西田敏行ら豪華出演陣が揃う。その他の写真本作は、高村薫のデビュー作にして、日本推理サスペンス大賞を受賞した犯罪小説が原作。大阪の街を舞台に、過激派や犯罪相手の調達屋をしてきた主人公・幸田(妻夫木)が、大学時代からの友人・北川(浅野)から15億円の金塊強奪の話を持ちかけられ、北川の仲間である銀行システムエンジニアの野田(桐谷)、自称工学部留学生で国家スパイの裏の顔を持つモモ(チャンミン)、北川の弟・春樹(溝端)、元エレベーター技師の爺ちゃん(西田)らが加わり計画を企てる物語。本作で、監督を務めた井筒は、「“反逆”をテーマに、生きる男たちにとって世界一の労働とは、真の自由とは何か。現代の閉塞感や鬱屈は黄金の前で解放されるのか。この映画を通して見つめたい」とコメントしており、彼が金塊に魅せられた男たちをどう描いているのか見どころだ。また、妻夫木が熱演した幸田が追う金塊は、本作においてはただの金銭的な意味ではなく、“男たちが命を賭して勝ち取りたい何か”の例えだとされており、彼らがそこまでして求めるものとは一体なにか気になるところ。男たちの人生を賭けて繰り広げられる熱き戦いに注目したい。『黄金を抱いて翔べ』11月ロードショー
2012年02月02日「マークスの山」や「レディ・ジョーカー」など数々のベストセラーを送り出してきた高村薫のデビュー作にして日本推理サスペンス大賞を受賞した犯罪小説の傑作「黄金を抱いて翔べ」(新潮社刊)がこのほど、井筒和幸監督の指揮の下、妻夫木聡、浅野忠信ら豪華キャストを迎えて映画化されることが決定した。過激派や犯罪者相手の調達屋として生計を立ててきた幸田はある日、友人の北川から15億円の“金塊”強奪計画を持ちかけられる。最初は渋る幸田だったが、北川の計画に乗ることに。さらに、銀行システムエンジニアの野田や自称・工学部留学生で国家スパイの裏の顔を持つモモら4人の男が仲間に加わり、大胆不敵な奪取作戦の火蓋が切って落とされる!ベストセラー作家・高村薫の名を押し上げた一作として知られる本作。大阪を舞台に、この街でしたたかに生きる6人の男たちが、それぞれの過去や思惑が渦巻く中、ハイテクを駆使した鉄壁の防御システムに対する彼らの挑戦を圧倒的な迫力と緻密な描写で追っていく。彼らが狙う“黄金=金塊”とは、ただの金銭的な獲物だけでなく「男たちが命を賭けて勝ち取りたいのは何か?」という意味も込められている。主人公・幸田を演じるのは、『悪人』での演技で喝采を浴び、今年も『愛と誠』など話題作への出演が続く妻夫木聡。昨秋公開された『スマグラーおまえの未来を運べ』では“運び屋”を演じた彼が、本作では転じて“調達屋”に扮する。そんな彼に強奪作戦を持ちかける大学時代からの友人・北川役には、『バトルシップ』などハリウッド大作への進出がめざましい浅野忠信。さらに、北川が仲間として引き入れるメンバーも豪華!銀行システムエンジニアの野田には桐谷健太(『ソラニン』)、自称・工学部留学生で国家スパイの裏の顔を持つモモには大人気アーティスト「東方神起」のチャンミン、北川の弟・春樹には溝端淳平(『高校デビュー』、『麒麟の翼~劇場版・新参者~』)、そして元エレベーター技師の爺ちゃんに大御所、西田敏行(『ステキな金縛り』)と、個性的な面々が大阪の街で生きるしたたかな男たちを演じる。豪快でパワフルな演出を持ち味とする井筒監督の下で、どのような掛け合いが繰り広げられるのか?本作は1月7日にクランクインしており、3月上旬にはクランクアップ、同6月に完成予定。映画『黄金を抱いて翔べ』は11月、公開。■関連作品:黄金を抱いて翔べ 2012年11月、公開
2012年02月02日映画『麒麟の翼~劇場版・新参者~』が1月28日(土)に公開を迎え、主演の阿部寛を始め、新垣結衣、溝端淳平、松坂桃李、田中麗奈、三浦貴大、中井貴一、土井裕泰監督が都内劇場で行われた舞台挨拶に登壇した。東野圭吾の人気連作シリーズを一昨年の連続ドラマ、昨年のスペシャルドラマに続いて映画化。日本橋の麒麟像の下で息絶えた男性の殺人事件を追いつつ、人情派の刑事・加賀恭一郎が事件の被害者や関係者たちの背後に隠されたある“思い”をあぶりだしていく。念願の劇場版の船出に阿部さんは満足そう。劇場に足を運んだ観客に何度も「ありがとうございます」と感謝の思いを伝えると共に「より深い人間ドラマが完成したと思います。感無量です」と自信をのぞかせる。ヒロイン役で映画からの参加となった新垣さんは「実は(舞台の)裏に立っているときはあまり(公開の)実感が湧いてこなかったんですが、みなさんの拍手に迎えられてお顔を見たら『やっと今日だ』と感じ、胸が熱くなってます」と初日を迎えた感激を明かした。阿部さんとはドラマ「ドラゴン桜」で教師と生徒という関係を演じて以来、6年ぶりの共演となったが「6年前はこんな風にまた共演させていただけるとは思ってもいなかったです」と感慨を口にした。昨年放送されたスペシャルドラマ「赤い指」に続いての本シリーズ出演となった田中さんは、普段弱みを見せることがほとんどない加賀を唯一、やり込める看護士の金森を演じているが「今回は叱りつけてやりましたから!」と微笑んだ。一方、溝端さんはドラマ版に続いて加賀とコンビを組む松宮刑事役で、何かと加賀にイジられつつ、思わず笑ってしまうようなユーモアのあるやり取りを披露している。コミカルなシーンについて溝端さんは「阿部さんの胸を借りつつも、楽しくなって着地する気もないままにアドリブで掛け合いをしてました」と楽しそうに述懐した。松坂さんは中井さんの息子役を演じたが、劇中で登場する重要な意味を持つ折り鶴について「中井さんと2人で折ったものなんです。感じるものの多かった役で、周りの人間のこと、父親の存在についてなど考えるようになりましたが、それは中井さんが父親として存在してくださったから。中井さんなしでは(自身が演じた)悠人は考えられなかった」と改めて感謝の思いを伝えた。中井さんは少し照れくさそうに「桃李くんがいいヤツなので、2人で一生懸命折りました」とニッコリ。“父子”の絆を感じさせた。土井監督は、続編について尋ねられると「『また加賀を見たい』というみなさんの声があれば」と意欲を見せる一方で「松宮刑事が続編に出てくるかどうかは分かりません」と、溝端さんの降板を匂わせ当人を慌てさせていた。父から子への思いを伝える本作を通じて、阿部さんは自らを顧みる部分も多かったようで、この日の客席にも80歳を超える阿部さんの父親が訪れていることを明かし「最近、親父と話をすることが増えました。戦争の頃の話なんかをしてくれるんですが、いまになってもっと早くにそういう話をしておくべきだったと感じています」と胸の内を語り、会場は温かい拍手に包まれた。『麒麟の翼~劇場版・新参者~』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:麒麟の翼~劇場版・新参者~ 2012年1月28日より全国東宝系にて公開© 2012映画『麒麟の翼』製作委員会■関連記事:『麒麟の翼』阿部寛インタビュー刑事・加賀を通して見る父への思い、後輩への思い阿部寛、東京・日本橋に凱旋!「第二の故郷」だと感謝しきりJUJUサプライズ熱唱に、阿部寛も感激このミステリーが泣ける!『麒麟の翼~劇場版・新参者~』試写会に10組20名様ご招待駆け引き上手な俳優No.1は藤原竜也!向井理、西田敏行らが上位にランクイン
2012年01月29日阿部寛の一番の“ハマり役”は?そう聞かれても正直、困ってしまう。『チーム・バチスタ』シリーズの破天荒な官僚・白鳥に「TRICK」シリーズの自称天才物理学者・上田。ドラマ「結婚できない男」で演じたあの偏屈な主人公を推す人もいるだろう。たったひとつでもハマり役と言える役を持っているだけでも大変なことなのだが…。東野圭吾の人気連作をドラマ化した「新参者」で演じた刑事・加賀恭一郎も間違いなくハマり役のひとつ。クールさと優しさを併せ持った加賀を体現し、多くの原作ファンをも納得させた。ひとつひとつの作品で外見を大きく変えているわけではない。失礼な言い方だが、いずれも見た目は“阿部寛”そのまま。それでも全く異なる人物を不思議な説得力でもって浮かび上がらせ、「この人物をもっと見ていたい」と思わせる。この何とも説明しがたい魅力はどこから来るのか?「新参者」からスペシャルドラマ「赤い指」を経て、映画『麒麟の翼~劇場版・新参者~』で三たび加賀に扮した阿部さんが、加賀という男の魅力、この役を演じることで自らの中に芽生えたある思いを明かしてくれた。胸を刺された男性が、日本橋の翼を持った麒麟像の下で息絶えるという事件が発生。関係者の元を訪ね歩く加賀の足跡を通じて、死にゆく者が大切な人に残した“メッセージ”が明らかにされていく。今回の劇場版で加賀を演じるに際し、過去のドラマ版の2作と比べ「より原作に近い形でやりたかった」と阿部さん。原作がある映画に出演するとき「僕自身が原作を読んで『これはいい』と思った部分は変えたくないし、原作を読んでいる方が『キャラが違う』と思うようなことはできる限りしたくないんです」と自らのスタンスを明かした上で、今回の加賀へのアプローチについて語る。「ドラマのときはまず、どうやって加賀恭一郎を世間の人に紹介し、見てもらったらいいのかということがあり、そこは結構、難しかったんです。(放送の)時間帯にも合わせて原作にない部分やちょっと力を抜く場面を入れながらやっていました。それが次の『赤い指』ではすでに加賀という男の紹介は済んでいるので、より原作に近い形でやれた。(原作者の)東野さんが現場に寄ってくださったとき『(時系列的に)間に「新参者」が入りますが、今回の映画は「赤い指」の続編として考えてくださって結構です』とおっしゃってまして、やはり原作志向で行けるなと思いました」。刑事・加賀の原点にあるのは同じく刑事だった父親の存在。その関係性や思いは「赤い指」で描かれているが、阿部さんはさらに、加賀が持つ独特の“優しさ”についても言及する。「刑事として生き、家族を顧みなかった父への思いが小さい頃からあって、その真意を知るために彼も刑事になって追いかけている。そうした思い以外に、加賀はこの仕事で何かを背負っている気がするんですよね。それが何なのかは分からないんだけど…悲しさや孤独感を感じます。刑事という仕事の限界を知りつつも捜査し、だからこそできる限りのことをやろうとして、時間がないのに多くの人を救おうとしているように僕には見える」。「赤い指」である種の“和解”を遂げたように見える父と息子だが、本作ではさらに深く、死の間際の父親の思いを加賀は思い知らされることになる。少しだけ憂いの混じった表情を浮かべ「背中を追ってきた父のさらなる部分――父の哀れさ、息子に対する弱さがあったということは、加賀にとってショックであると同時に嬉しかったとも思う」と語る阿部さん。歳を重ねていく中で気づかされたという、寡黙なエンジニアだった自身の父親に対する思いを明かしてくれた。「10代の頃は決して嫌いだったわけじゃないんだけど、ほとんど親父と話をした思い出はないです。僕も年が年だから…30代の頃かな、親父という存在をふり返って『強い父親だったんだな』と感じました。仕事一辺倒であまり話さない人だったけど、父としてずっと間違いのないことをやってきてくれた我慢強い人でした。病院での母との最後の8年間の苦労も…自分では何も言わないけど、毎日病院に通って。僕も背中を見ていたし、看護師さんからも聞かされてました。言葉ではなく行動で示すところは(加賀の父で山﨑努が演じた)隆正と重なるところがあります」。同時にスクリーンから、そして阿部さんの口からこぼれる言葉から感じられるのは、若い世代への思い。ドラマに続いての共演となった溝端淳平に初共演となった松坂桃李、「ドラゴン桜」以来の共演となる新垣結衣など、多くの若手俳優たちが阿部さんから強い刺激を受けていることは間違いない。「僕は聞かれない限り、現場でアドバイスしようというのはないですよ。若い俳優さんのこともみんな尊敬しているし、必死になってやってくれているから。ただ僕自身、(中井)貴一さんたちの背中を見てきたし、さらに上の世代の人たちがどう生きてきたのかを、後輩たちは見ているんですよね。そこで自分の可能性や『何年後かにこうなりたい』という思いを持つものなんです。自分もそういうことを大事にして演じていかなきゃいけないとは思ってます」。後輩たちにその広い背中を見せつつ、誰よりも阿部さん自身が成長に対して貪欲である。演じることの楽しさはどこにある――?こちらのそんな問いに、今年48歳を迎える男はいたずらっ子のような笑みを浮かべてこう語る。「毎回、いろんな難しさがあるけど、年を経るにつれてより深く人間を出していかなくちゃいけなくなる。自分の人間的な成長と肉体的な変化が追い付いているのか?そこは難しいところなんだけど、その難しさが面白い。自分が成長してるのか?何が足りないのかを自分で測れたりするわけです。先輩の役者さんを見ていると、ずっと止まった芝居をする人もいれば動き続ける人もいる。そういうのを見て自分も挑戦してみたくなったりね。例えば、柄本明さんは紫綬褒章をもらうような俳優さんなのに、『妖怪人間ベム』で顔を真っ赤に塗ったくった敵役を演じてたりする。普通、もうそういう役は避けてもいいのに敢えてそういう道を通ってるのを見ると嬉しくてたまらなくなるし、見習わなきゃって思うんです」。あくなき向上心が新たな役を呼び込む。これだからこの男から目が離せない。(photo/text:Naoki Kurozu)■関連作品:麒麟の翼~劇場版・新参者~ 2012年1月28日より全国東宝系にて公開© 2012映画『麒麟の翼』製作委員会■関連記事:阿部寛、東京・日本橋に凱旋!「第二の故郷」だと感謝しきりJUJUサプライズ熱唱に、阿部寛も感激このミステリーが泣ける!『麒麟の翼~劇場版・新参者~』試写会に10組20名様ご招待駆け引き上手な俳優No.1は藤原竜也!向井理、西田敏行らが上位にランクイン【TIFFレポート】新垣結衣、阿部寛と溝端淳平の“職務質問”に「興奮しました」
2012年01月24日俳優の阿部寛が1月22日(日)、東京・中央区日本橋で開催された主演作『麒麟の翼~劇場版・新参者~』の公開記念イベントに、共演した新垣結衣とともに出席した。同地は、物語の幕開けを告げる殺人事件が発生する場所。撮影には日本橋に暮らす人たちが数多く協力しており、阿部さんも「差し入れをいただいたり、本当に心強かった。こうして街のみなさんが見守ってくださったおかげで、素晴らしい作品に仕上がった」。連続ドラマ「新参者」の舞台となった人形町も含めた日本橋エリアを“第二の故郷”だと語り、感謝しきりだった。東野圭吾の人気連作である加賀恭一郎シリーズの1作を、連続ドラマ「新参者」、スペシャルドラマ「赤い指」に続いて映画化。胸を刺され、日本橋の翼のある麒麟像の前で息絶えた男の事件の謎に、日本橋署の敏腕刑事・加賀が挑む。阿部さんは「よりシンプルで濃い人間ドラマを表現したかったし、今回新たな可能性を感じた」と加賀恭一郎のスクリーンでの活躍に手応えたっぷり。「きっと東野さんが日本橋を舞台にした新しい物語を書いてくださるはず。そのときはまたみなさんにお会いしたい」とさらなる新展開に、期待を寄せていた。一方、新垣さんは「撮影は深夜から朝方が多かったので、日本橋はとても神秘的だなって。その後、フォトブックの撮影で昼間に来たんですけど、今度は人がたくさんいて『あぁ、日本の道のスタート地点なんだな』って思いましたね」とすっかり日本橋がお気に入りの様子。容疑者の恋人という難しい役どころでの出演、そして阿部さんとはドラマ「ドラゴン桜」以来6年ぶりの共演となり「阿部さんの眼差しに負けそうでした」。それでも「当時(6年前)はできなかったお芝居のやり取りは、今回はちゃんとできた気がして、本当にいい時間でした」と感慨深げ。そんな新垣さんの“成長”に、阿部さんも目を細めていた。『麒麟の翼~劇場版・新参者~』は1月28日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:麒麟の翼~劇場版・新参者~ 2012年1月28日より全国東宝系にて公開© 2012映画『麒麟の翼』製作委員会■関連記事:JUJUサプライズ熱唱に、阿部寛も感激このミステリーが泣ける!『麒麟の翼~劇場版・新参者~』試写会に10組20名様ご招待駆け引き上手な俳優No.1は藤原竜也!向井理、西田敏行らが上位にランクイン【TIFFレポート】新垣結衣、阿部寛と溝端淳平の“職務質問”に「興奮しました」【TIFFレポート】映画祭開幕!ミラジョヴォら美しき女優陣のファッションに釘づけ
2012年01月23日『麒麟の翼~劇場版・新参者~』の完成披露試写会が1月15日(日)に開催され、主演の阿部寛を始め、新垣結衣、松坂桃李、田中麗奈、三浦貴大が出席。上映直後にはサプライズで歌手のJUJUが登場し、主題歌「Sign」を生で歌い上げた。東野圭吾の人気連作である加賀恭一郎シリーズの1作を、連続ドラマ、スペシャルドラマに続いて映画化した本作。胸を刺され、日本橋の翼のある麒麟像の前で息絶えた男の事件の謎に、日本橋署の敏腕刑事・加賀が挑む。映画上映直後、再び幕が上がるとJUJUが登場し「Sign」をピアノ伴奏に合わせて熱唱。事前にJUJUの登場を知らされていなかった観客は力強い歌声に酔いしれた。このステージが今年の舞台初めというJUJUは「こんな素敵な作品に関わらせていただけたことだけでも光栄ですが、こうして歌わせてもらい幸せです」とニッコリ。「生きていると、素直に言った方がいい、気持ちが言えないことがほとんど。分かってても素直に受け取れないことがありますが、後悔から生み出される明るいこともあるんじゃないかという思いで作りました」と楽曲に込めた思いを明かした。舞台袖で「みんなで横から見てました」という阿部さん。「歌詞の力、歌の力を感じました。思いが伝わる曲で感謝してます」と感動しきりだった。この日の登壇陣のうち、阿部さんと新垣さん、松坂さんの3人は辰年の年男&年女。今年の抱負を尋ねると、阿部さんは「48歳になりますが、この後の映画(『テルマエ・ロマエ』)では裸になったりもしてるので(笑)、恥ずかしいこともどんどんやっていきたいです」と語った。新垣さんは「プライベートでは食生活を改めたい。好きな食べ物が体に悪そうなものばかりなので、野菜も食べて、体を動かして綺麗になりたい」と宣言。司会者から「これ以上綺麗になってどうするんですか?」とツッコまれると「中はドロドロしてるんです」と苦笑交じりに明かした。松坂さんは「風邪をひかないように」とこちらも健康第一。さらに「この作品と共に、龍の如く昇っていけたらと思います」と飛躍を誓った。田中さんは今年、本厄ということだが、実は役者にとって厄年は“厄”と“役”つながりでよい年になると言われているとか。阿部さんからの「僕も本厄の年にいろんな役をやりましたよ。『結婚できない男』とか…(笑)」という本厄の年のご利益(?)の証言に田中さんは「そうですね。『結婚できない女』とか(笑)、いい役に出会えるように精進したいです」と笑顔で語った。三浦さんは「いつもと変わらず暮らしていければ」とマイペース。「仕事が忙しいのはいいけど、それ以外は家にこもって静かに暮らしたい」と新年早々の“ひきこもり”宣言で笑いを誘っていた。『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』は1月28日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:麒麟の翼~劇場版・新参者~ 2012年1月28日より全国東宝系にて公開© 2012映画『麒麟の翼』製作委員会■関連記事:このミステリーが泣ける!『麒麟の翼~劇場版・新参者~』試写会に10組20名様ご招待駆け引き上手な俳優No.1は藤原竜也!向井理、西田敏行らが上位にランクイン【TIFFレポート】新垣結衣、阿部寛と溝端淳平の“職務質問”に「興奮しました」【TIFFレポート】映画祭開幕!ミラジョヴォら美しき女優陣のファッションに釘づけ癒し系?頼れる系?親友にしたい俳優ランキング三浦春馬と天海祐希が1位に!
2012年01月16日壮大なスケールで描く話題のSFアドベンチャー・ドラマ「Terra Nova〜未来創世記」がついに日本上陸!12月の放送開始に先駆けて11月29日(火)、都内で試写会が行われ、スペシャルゲストとして溝端淳平がトークイベントに出席した。スティーヴン・スピルバーグらが製作総指揮に名を連ねる本作。荒廃した未来から新たに人類の文明を再建すべく、白亜紀の時代に移住する一家の姿を描く。溝端さんはまず、本作で描かれる近未来について「人類の問題が最悪の形で広がった世界であり、リアルな怖さがあります」と感想を語る。そこからはるか時を越えて未開拓の“テラノバ(新たな地)”へと移住した一家の奮闘が描かれるが、「家族愛が描かれていて共感しました」と人間ドラマも見どころであると力説した。ちなみに、溝端さん自身の理想の家庭像はというと「しょっちゅうケンカするけど、何だかんだで仲が良い家庭。(息子とは)先輩のような関係性でいたい。娘だったら甘やかしそう(笑)」と将来の家庭に思いを馳せていた。本作は第1話につき15億円が投じられており、1話およそ1千万円をかけて製作される日本のドラマの150倍。溝端さんは「そういうの聞くと、やってらんねーっすよ!」と渋い顔をしつつも「その割には日本のドラマも頑張ってるでしょ?」としっかりアピール。さらに「いつか(海外TVドラマに)出てみたいですね。毎日、ケータリングなんだろうな。ケータリングでカレーが出てくるだけでテンション上がるんで(笑)」と冗談を交えつつ、海外進出に向けた野望ものぞかせた。今年は震災後に公開を迎えた主演映画『高校デビュー』や現在フジテレビにて放送中のTVドラマ「蜜の味 〜A Taste Of Honey〜」など様々な役柄に挑戦したが、「いろんな方に認知されている実感があって嬉しかった。その半面、新しい自分を出そうといろんな役をやったり、充実した1年。いろんなことを吸収した1年でした」と満足そうに述懐。特に震災に触れ「(『高校デビュー』が)公開されるのか?イベントをやっていいのかと悩みましたが、こういうときだからこそエンターテインメントが人々を勇気づけられることを実感した」と俳優としての“使命感”を口にした。クリスマスの予定を聞かれると「全くない。本命はいないです。つらくなりますが…(苦笑)。でもいまは余裕がないし、仕事が楽しいです」とニッコリ。理想の家庭を実現するのはしばらく先になりそうだ。「Terra Nova〜未来創世記」は12月13日(火)23:00〜FOXチャンネルにて放送スタート。■関連作品:Terra Nova〜未来創世記 [海外TVドラマ]© 2011-2012 Fox and its related entities. All rights. reserved.
2011年11月29日