「時をかける少女カフェ」が福岡パルコに限定オープンする。期間は、2017年2月1日(水)から2017年2月28日(火)まで。2006年に公開され大きな人気を博した細田守監督のアニメーション映画『時をかける少女』。2016年冬、細田守監督のスタジオ地図との初のコラボレーションカフェとして“時かけカフェ”が登場し、話題になった。細田守監督作品が大集結!『時をかける少女』をはじめ、『サマーウォーズ』や『おおかみこどもの雨と雪』また2015年夏に公開された『バケモノの子』に登場する料理や、キャラクターたちをモチーフにしたオリジナルメニューが盛りだくさん。またカフェ店内の装飾は、まるで『時をかける少女』の世界に足を踏み入れたようなデザインとなっており、絵筆で描かれた背景美術や場面写真なども展示されている。福岡初登場は、卵かけごはん風スイーツ「熊徹の卵かけご飯風ライスパフェ」は、福岡初登場の新メニュー。醤油に見立てたメープルシロップをかけて食べる新感覚スイーツは、想像もしない食感や味わいを楽しめる一品だ。失敗作を販売?!注目のメニューは、「アメリケーヌクリームパスタ 〜調理実習で真琴が上手に作れなかった海老の天ぷらのせ〜 時かけカフェ限定サラダボウル付」だ。他にも劇中に登場する料理を再現したメニューが登場する。劇中を思わせるグッズも販売フードメニュー以外にもオフィシャルグッズを取り扱う“スタジオ地図SHOP”も併設。ここでしか買えない限定グッズが登場する。【概要】時をかける少女カフェ@福岡パルコ開催期間:2017年2月1日(水)~2017年2月28日(火)※2月15日(水)は、福岡パルコ休館に伴い休業。時間:10:00~21:00(フードL.O.20:00 ドリンクL.O.20:30会場:THE GUEST cafe & diner住所:福岡県福岡市中央区天神2丁目11-1 福岡パルコ 本館5F©2006 TK/FP ©2009 SW F.P. ©2012 W.C.F.P ©2015 B.B.F.P
2016年09月09日『時をかける少女』の劇場公開から10年を迎えたこの夏、細田守監督の「スタジオ地図」との初のコラボカフェ「時をかける少女カフェ」が渋谷パルコで開催され大盛況のうちに幕を閉じたが、この度、名古屋パルコに期間限定でオープン!新メニューも登場することが分かった。2006年7月公開の映画『時をかける少女』から始まり、いまや、夏に子どもと大人が一緒に楽しめるアニメーション映画の代名詞となった“細田作品”。この夏には、細田監督作『バケモノの子』のテレビ初放送を記念した“スタジオ地図2016 in Summer”が実施され、東京国立博物館では『時をかける少女』の野外上映が実施。また、『時をかける少女』公開10周年記念として角川シネマ新宿にて期間限定で本作がリバイバル上映。さらに、渋谷パルコにて「時をかける少女カフェ」が開催され、大きな盛り上がりを見せた。そして渋谷パルコで最大7時間待ちを記録した「時をかける少女カフェ」が、名古屋パルコに期間限定でオープンすることが決定。カフェでは、『時をかける少女』のタイムリープの数字がランダムに浮かぶカフェラテ「真琴のタイムリープ・ラテ」や、『サマーウォーズ』の栄おばあちゃんの励ましの言葉が書かれたお守り付きの和風ケーキなど、『サマーウォーズ』や『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』に登場する料理や、キャラクターたちをモチーフにしたオリジナルメニューが盛りだくさん。細田守監督作品の重要なモチーフである「入道雲」を表現した「あの夏の青空と入道雲ソーダ」も引き続き提供予定だ。さらに、名古屋初出しメニューも登場!『バケモノの子』に登場し、九太にいつも寄り添っていたチコが冷えた体を”ほっと”温めてくれる「チコの“ほっと”するホットココア」。そして、『時をかける少女』主人公の真琴が、劇中で調理実習で失敗していた(?)天ぷらが乗った「アメリケーヌクリームパスタ~調理実習で真琴が上手に作れなかった海老の天ぷらのせ~時かけカフェ限定サラダボウル付」。このサラダには黒板風モナカが添えられており、そこにはあの文字が…!ファン垂涎の新メニューに仕上がっているようだ。またカフェ店内の装飾は、まるで『時をかける少女』の世界に足を踏み入れたようなデザインとなっており、絵筆で描かれた背景美術や場面写真なども展示される。オフィシャルグッズを取り扱う「スタジオ地図SHOP」も併設され、限定グッズも登場する。「時をかける少女カフェ@名古屋」は、10月6日(木)~11月8日(火)、キャッツガーデン(名古屋パルコ西館・8F)にて開催。(text:cinemacafe.net)
2016年09月06日新海誠監督の新作『君の名は。』が8月26日(金)に封切られ、週末2日間で動員68万8,000人、興収9億3,000万円を記録。配給の東宝によると興収60億円を見込める出足だといい、もしこの数字を達成すれば、昨年公開の『バケモノの子』(細田守監督)を上回ることになる。この夏、『シン・ゴジラ』に続く社会現象を巻き起こした『君の名は。』に、なぜ私たちは熱狂するのか?もちろん、日本アニメ界の次代を担う存在として、国内外で熱い視線を浴びる新海監督の新作であるという注目度がある。『雲のむこう、約束の場所』『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』と、作品を重ねるごとにクオリティとスケール感を更新し続ける“新海ワールド”の最新型は、アニメファンならば見逃すわけにはいかない。それでも年に数回、映画館に足を運ぶようなライトな観客層にとって、新海誠というクリエーターは“知る人ぞ知る”存在でもある。しかも、本作は新海監督にとって、過去最大規模となる300超スクリーンでの封切り。宣伝やタイアップの大量投下が効果を発揮したのは間違いないが、それ以上に、『君の名は。』という作品そのものに、観終わった後「誰かと話したい」「誰かに伝えたい」と胸を熱くさせる“何か”があることは確かだ。その“何か”とは、物語の意外性、作品の時代性、テーマの普遍性である。夢の中で入れ替わった少年少女の恋模様と冒険…のはずが、物語は予想もつかない方向に展開し、観客をクギづけにする。マスコミ向けの試写で1回、そして封切り後に新宿バルト9でもう1回鑑賞したが、やはり映画が“あの瞬間”を迎えると、客席は水を打ったように静まり返った。そこから始まるハリウッド映画顔負けのスペクタクルは圧巻の一言!そして、男女の入れ替わりという設定ながら、古めかしいジェンダーの問題から解き放たれた風通しの良さ、度重なる自然災害と対峙する日本人の心象風景(この点も『シン・ゴジラ』との共通点を見出せる)といった2016年だからこそ成立する時代性が、作品に説得力を与えている。何より友情、恋、青春、冒険、成長といった夏休み映画の必須事項を決して手放さない普遍性が、あらゆる世代の心に響いているのではないか。(text:Ryo Uchida)
2016年09月03日恋をしたい気持ちはあっても、仕事が忙しかったり出会いがなかったりと、なかなか上手くいかないという女性は多いのではないでしょうか。そんなときは、とりあえず手っ取り早く疑似恋愛しちゃいましょう!疑似的にでも、ドキドキすれば女性ホルモンが分泌され、美しさに磨きがかかります。トキメキを忘れずにいると、異性の魅力をキャッチしやすくなるのでリアルな恋愛にも繋がります。長い間恋心を忘れていると恋愛センサーが鈍るので、せっかくの出会いがあっても何も感じず逃してしまう……なんてことにもなり兼ねません。疑似恋愛は、いわばリアルな恋愛のためのトレーニング!そこで今回は、私のおすすめ恋愛ストーリーをご紹介します。漫画編青桜オペラPhoto by Amazon小学館ベツコミにて連載中の、桜小路かのこ先生の作品『青桜オペラ』。1~4巻まで出ています!舞台は江戸時代の吉原遊郭。武家の娘である朱音は、両親を殺した犯人を探すために吉原で働き始めます。そんな彼女に救いの手を差し伸べるのが高利貸しの若旦那である近江屋惣右助。素直になれず強がる朱音と色男、惣右助のやり取りにキュンとすること間違いなし。ヒロインの強気な性格に好感を抱く女性は多いはず。そして何より、惣右助のSっ気と優しさのバランスが絶妙です!天使なんかじゃないPhoto by Amazon集英社りぼんにて1991年~1994年に連載された、矢沢あい先生の作品『天使なんかじゃない』は全8巻です!完全版コミックス(全4巻)や文庫本(全6巻)も発売されています。創立されたばかりの私立高校で、生徒会メンバーたちが繰り広げる青春ラブストーリー。子ども時代に愛読されていた方も多いのでは?大人になった今こそ読み返していただきたい一作。リアルな恋愛がご無沙汰だったとしても、甘く切ない感情は決して色褪せることなく、あなたの胸にあるのです。これを読めば、きっとそれを思い出せるはず。映画編バーレスクPhoto by Amazon『バーレスク』は2010年に公開されたクリスティーナ・アギレラ主演のアメリカ映画。歌手志望の主人公アリが、ロスにあるバーレスク・ラウンジで才能を開花させるサクセスストーリーです!アギレラのパワフルな歌声を堪能できるミュージカル仕立て。夢に向かって邁進する中、ウェイター、ジャックと恋に落ちるアリ。ラブストーリーとしても楽しめる、魅力満載の一作です。歌うアリを見つめるジャックの優しく熱い眼差しに、包容力を感じます。逞しく輝くアリに惚れ込み、力になってくれるジャック。そんな男性像は、仕事や夢に一生懸命なANGIE世代の女性にとって理想的なのではないでしょうか。時をかける少女Photo by Amazon2006年に公開されたSFアニメ映画『時をかける少女』は、筒井康隆先生の小説を元に、細田守監督が原作の次世代を描いた作品です。タイムリープという不思議な能力を持つ真琴と、彼女の同級生3人が織り成す青春物語。「千昭がかっこいい」と思ったのは私だけではないはず……!周りのアラサー女性にアンケートを取ったときに最も多かった声です。最初は何とも思っていなかったのに、気が付いたら好きになっていた……。そんな風に、主人公と同じペースで千昭に恋に落ちていくはず。中盤あたりまでポップな雰囲気で物語が展開するため、ラストの切なさが際立ちます。ドラマ編私 結婚できないんじゃなくて、しないんですPhoto by Amazon2016年4月~6月にTBSで放送されたドラマ『私結婚できないんじゃなくて、しないんです』は、水野敬也先生の著書『スパルタ婚活塾』を原案に描かれた作品。主人公のアラフォー美人女医が、行きつけの料理店で毒舌な店主から恋愛指導を受けるというラブコメディ。ずっと好きだった同級生、年下の可愛い彼、イケメン毒舌店主……。モテなかったはずなのに、いつのまにか主人公の周りは何気に豊作。色んなタイプの「キュン」を楽しめるはず。店主のアドバイスがなかなか参考になるのも見どころの一つです。5→9 ~私に恋したお坊さん~Photo by Amazon2015年10月~12月にフジテレビで放送されたドラマ。相原実貴先生の漫画が原作です。海外で働くことを夢見ながら、英語教師として頑張る主人公と、そんな彼女に一途な想いを寄せる僧侶の恋愛模様を描いたラブコメディ。俗世間の常識を心得ていない僧侶の言動に、最初のうちはキュンキュンするというより爆笑、もしくは失笑するかも。でも次第に「一度くらい男性からここまでされてみたい」と、多くの女性が思うはず!いかがでしたか?ぜひキュンキュンする感覚を楽しんで、リアルな恋愛に繋げてください!
2016年08月20日「バナナマン」の2人が吹き替え声優を務める映画『ペット』。いよいよ来週に日本公開を控えた本作から、大人気声優の宮野真守と梶裕貴が吹き替えを担当した鷹とモルモットの初絡み映像が到着した。大好きな飼い主ケイティと不自由ない生活を送っていたマックスの生活は、ケイティが毛むくじゃらの大型犬デュークを保護して連れて帰って来た瞬間から一変! お互いに自分が優位に立とうと奮闘する中で、ある事件をきっかけに2匹は都会という荒野で迷子になってしまう! 果たしてマックスたちは、ケイティが帰宅するまでに家に帰ることができるのか…!?本作は、全世界で空前の大ヒットとなった映画『ミニオンズ』の“ミニオン”を生み出したイルミネーション・エンターテインメントと、ユニバーサル・スタジオが再びタッグを組んだ最新作。「飼い主が留守にしている時、ペットたちは一体どんなことをしているのだろう?」誰もが一度は考えたことがある“ペット”たちの裏側の日常を、ユーモラスに描き出している。日本語吹き替え版には、各方面で活躍する豪華キャストが集結していることでも話題。テリア混ざりの雑種犬・マックス役、ずんぐりむっくりしたのろまな犬・デューク役には、それぞれ「バナナマン」の設楽統、日村勇紀。マックスの飼い主で思いやりに溢れたケイティ役に佐藤栞里、マックスとデュークを救うために仲間たちをひとつにまとめる姉御肌の猫・クロエを女優の永作博美が担当。さらに、小さな生き物を見ると食欲が抑えられない鷹・タイベリアス役に宮野さん、忘れっぽくて愉快で陽気な小さなモルモット・ノーマン役に梶さん、元気で可愛いポメラニアン・ギジェット役に沢城みゆき、ニューヨークシティの下水道に住む、飼い主に捨てられたペット集団のリーダーウサギ・スノーボール役の中尾隆聖も参加している。イルミネーション作品に数多く参加しており、『ミニオンズ』に引き続き本作にも出演する宮野さんと、本作がイルミネーションシリーズ初参加となる梶さん。これまでも「東京喰種トーキョーグール」「七つの大罪」「デュラララ!!」など、共演作が注目を集めてきた2人だが、今回の2人の役どころは、宮野さん演じる鷹のタイベリアスが、梶さん演じるノーマンを食べたくて食べたくて仕方がない…。出演決定時、「僕も梶くんを食べたくて食べたくて仕方がないので、等身大で演じたいと思います(笑)」と語っていた宮野さん。そんなユニークな関係性が各所で話題を呼んでいる。このほど到着したのは、マックスとデュークを探すために集まったギジェット、クロエなどの仲間たち。日頃からマックスに助けてもらっていたことで、次は自分たちが助ける番だと心をひとつにする重要なシーン。しかしそこへノーマンが床下から飛び出し、「マックスを助けに行くぞー!」と同行することを宣言するも、タイベリアスに捕まり、文字通り鷲掴み状態に!大きな口を開けてノーマンを食べようとし万事休すかと思いきや、ギジェットが透かさず注意をしたことで食べられずに済んだノーマン。目を見開きながら「ちっこくて可愛いィィッー」と、食べたい気持ちが丸見えながら必死でその気持ちを抑えるタイベリアスに対し、そんなことに全く気付いていないノーマンは「この鳥好きだよ! クレイジーだけどね」と、そんな2匹の絡みが笑いを誘うシーンに仕上がっている。さらに同時上映には、ミニオンたちが最高の○○○を手に入れるため、お小遣い稼ぎに奮闘する、短編アニメーション『ミニオンズ:アルバイト大作戦』も公開される。『ペット』は8月11日(木・祝)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年08月04日本日、9日(土)より放送スタートした黒島結菜主演で贈るドラマ「時をかける少女」。この度、次回16日(土)放送の第2話にて、若手演技派女優・高月彩良がゲスト出演することが分かった。ある日の放課後。理科実験室でラベンダーの香りをかいでから、少女は「時を自在に超える能力」を身につけた。そこから起こる不思議な出来事…繰り返す毎日…。そして、未来からやってきた少年に抱く、初めての「恋心」。きっと、今年は忘れたくない「夏」になる――。原作は、角川書店で発売された累計250万部を超える同名大ロングセラー小説。発表から50年、これまで様々な映像化やアニメ化・舞台化が行われてきた。また細田守監督のアニメーション映画版『時をかける少女』は、今年で公開10年を迎えることを記念して期間限定でリバイバル上映が決定するなど、盛り上がりをみせている。今回ドラマで主人公の芳山未羽を演じるのは黒島さん。そして相手役の深町翔平こと未来人ケン・ソゴルに「Sexy zone」の菊池風磨が好演している。そのほか、2人と三角関係になるクラスメイトの浅倉吾朗役に竹内涼真、教師の矢野和孝役に「NEWS」の加藤シゲアキ、未羽の同級生「おじょう」役に古畑星夏が出演している。そして第2話に出演することとなった高月さんが演じるのは、教師に思いを寄せる女子高校生・ミホ。彼女は原作にはないドラマオリジナルのキャラクターで、第2話のカギを握る人物。彼女が胸に秘める切ない恋心が、時を超えて物語にどう関わってくるのか…。これまで「GTO」や 「地獄先生ぬ~べ~」などに出演、そして「重版出来!」では新人漫画家役が記憶に新しい高月さん。 彼女は、初アクションに挑んだ映画『ストレイヤーズ・クロニクル』では、主演の黒島さんと共演したこともあり、最初は緊張していたものの「再会を喜びながら、すぐに現場に溶けこむことが出来ました」と話した。また今回の役柄については「こんな切ない恋をする役は初めてだったので、自分自身キュンキュンしながら演じていました」と自身も楽しんでいたようだ。さらに「誰かを好きになること、その想いを伝えるか伝えないか。そして“時間”の大切さ。恋愛だけでなく大事に想っている人がいる方たちにはぜひ観ていただきたいです」とメッセージを寄せた。そしてドラマプロデューサーは「脚本を作った段階から、この“切ない恋をしている女子高生役”のイメージは高月さんでした」と最初から高月さんを思い描いていたと明かす。また「今回、“言葉ではなく目だけで恋心を感じさせる”という非常に難しいお芝居をお願いしましたが、高月さんはそんな難役を見事に演じきり、“大好きな人を見つめる”その目は、まさに恋をする少女そのものでした」と絶賛していた。「時をかける少女」は毎週土曜日21時~日本テレビにて放送。(cinemacafe.net)■関連作品:テレビばかり見てると馬鹿になる 2007年6月9日よりポレポレ東中野にてレイトショー公開
2016年07月09日ファン待望の新作『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』を皮切りに今年も、夏休み映画シーズンがスタート。数多くの実写大作がしのぎを削り「10年に1度の激戦」と称された昨夏とは対照的に、ブランド力の強い長編アニメ3本が“夏の映画王”を目指す形だ。その3本とは、ディズニー/ピクサー最新作『ファインディング・ドリー』、夏休みの鉄板ヒット商品である「ポケモン映画」の19作目『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」』、そして3年半ぶりとなる劇場版アニメ『ONE PIECE FILM GOLD』。7月16日(土)に同日公開の「ドリー」「ポケモン」を、翌週の7月23日(土)封切りの「ワンピ」が追いかける接近戦に、関係者は熱い視線を注いでいる。なかでも本命と目されているのが、『ファインディング・ドリー』だ。前作『ファインディング・ニモ』(2003年公開)がここ日本で興収110億円を記録しており、実はディズニー/ピクサー作品としては国内歴代トップの数字。それだけに、13年ぶりとなる続編の認知度、期待度は絶大だ。「アナ雪」以来の好調をいまもキープするディズニーが、広告、タイアップ、パブと全方位で圧倒的な露出を実現させており、再びの100億円超えが期待される。近年は興収30億円割れが続き、勢いに陰りも見える「ポケモン」だが、5年ぶりとなる本編のみ(短編なし)興行で勝負をかける。初週の週末動員ランキングで『ファインディング・ドリー』と激しい首位争いを繰り広げ、20作目のアニバーサリーイヤーとなる来年に弾みをつけたいところ。前作『ONE PIECE FILM Z』が東映史上最高となる興収68億円超えを記録した「ワンピ」新作はまさに台風の目で、この夏をいい意味で荒らす予感だ。さらにこの夏は、昨夏に『ミニオンズ』が興収50億円を超えて大きな話題を集めたイルミネーション・エンターテインメントの新作『ペット』(8月11日公開)、東宝がジブリや細田守監督に続く新ブランドとして期待を込める、新海誠監督の『君の名は。』(8月26日公開)など新興勢力も続々。また、第87回アカデミー賞候補となったアイルランド映画『ソング・オブ・ザ・シー海のうた』は公開規模こそ小さいが、ぜひ見てほしい傑作である。(text:Ryo Uchida)
2016年07月01日次世代の宮崎駿、ポスト細田守と称される気鋭のアニメーション映画監督・新海誠が贈る最新作『君の名は。』。7月にロサンゼルスにて行われる「Anime Expo」で世界初上映されることが決定しさらに盛り上がりをみせている本作から、この度、新ビジュアルが到着した。千年ぶりとなる彗星の来訪を1か月後に控えた日本。山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉(上白石萌音)は憂鬱な毎日を過ごしていた。町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。小さく狭い町で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会への憧れを強くするばかり。「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!!!」そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。戸惑いながらも、念願だった都会での生活を思いっきり満喫する三葉。「不思議な夢…」。一方、東京で暮らす男子高校生、瀧(神木隆之介)も、奇妙な夢を見た。行ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。彼らが体験した夢の秘密とは。出会うことのない2人の出逢い。少女と少年の奇跡の物語がいま動き出す――。『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』など意欲的な作品を数多く作り出してきた新海監督。精緻な風景描写とすれ違う男女の物語を、美しい色彩と繊細な言葉によって紡ぎ出す“新海ワールド”は、世代や業界、国内外を問わず人々に大きな刺激と影響を及ぼしてきた。そんな監督が今回挑んだのは、夢の中で“入れ替わる”少年と少女の恋と奇跡の物語。世界の違う2人の隔たりと繋がりから生まれる「距離」のドラマを、圧倒的な映像美とスケールで描く。また声の出演として、神木隆之介と上白石萌音をはじめ、長澤まさみ、市原悦子ほかアニメーションと実写の垣根を越えた豪華キャスティングが実現している。そして作画監督には『千と千尋の神隠し』など数多くのスタジオジブリ作品を手掛けたアニメーション界のレジェンド・安藤雅司。さらに『心が叫びたがってるんだ。』などで新時代を代表するアニメーターとなった田中将賀をキャラクターデザインに迎えるなど、日本最高峰のスタッフが揃っている。そしてこのほど完成したのは、東京都内某所の階段で主人公・瀧とヒロイン・三葉がすれ違うビジュアル。実はこのビジュアル「出会うはずのない、2人の出逢い」という物語のテーマに合わせ、映画のプロモーションのために制作陣が特別に描きおろしたオリジナルイメージビジュアル。また、本編の内容ともリンクしており、映画を観てからこのビジュアルを見ると、また新たな感動が生まれること間違いなしとなっている。なおこのビジュアルは、7月1日(金)より全国の映画館で順次掲出される大型バナーや新チラシに掲載。特に高さ1.8m×幅3.6mの大型バナーには、徹底したロケハンのもと細部まで描きこまれた実在の東京と、新海監督の代名詞である大空が描かれている。また、翌2日(土)より本作の劇場前売券が発売開始。映画館で前売券を買うと、全国合計3万名限定で本ビジュアルの絵柄を全面に使用したA4オリジナルクリアファイルがプレゼントされるようだ。『君の名は。』は8月26日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2016年06月23日主演に黒島結菜、相手役に「Sexy Zone」菊池風磨を迎えて、この夏贈る新ドラマ「時をかける少女」。この度、本作の新たなキャストとして雑誌「Seventeen」専属モデルの古畑星夏が出演することが明らかとなった。ある日の放課後。理科実験室でラベンダーの香りをかいでから、少女は「時を自在に超える能力」を身につけた。そこから起こる不思議な出来事…繰り返す毎日…。そして、未来からやってきた少年に抱く、初めての「恋心」。きっと、今年は忘れたくない「夏」になる――。原作は、角川書店で発売された現在累計250万部を超える大ロングセラー小説「時をかける少女」。発売から50年、これまで様々な映像化やアニメ化・舞台化が行われてきた。また細田守監督のアニメーション映画版『時をかける少女』は、今年で公開10年を迎えることを記念して期間限定でリバイバル上映が決定。この夏は、ドラマに映画に「時かけ」が大きな盛り上がりをみせている。既に、主人公の少女・芳山未羽役には黒島さん、未来からやってきた少年・深町翔平役に菊池さん、そして2人と三角関係になるクラスメイト浅倉吾朗役に竹内涼真とフレッシュなキャストに加え、先日、教師・矢野和孝役に加藤シゲアキの配役が新たに発表。またエンディングは「NEWS」の新曲「恋を知らない君へ」が起用された。そして今回新たに出演が決定した古畑さんは、モデルとして活躍しながらも、『近キョリ恋愛』、「きょうは会社休みます。」など話題作に立て続けて出演し、新ドラマ「ふれなばおちん」にも出演が決定するなど女優業でも躍進中。また、お天気キャスターとして「Going! Sports & News」にレギュラー出演中で、今後の幅広い活躍に期待されるいま注目の女優のひとりだ。今回古畑さんが演じるのは、主人公・芳山未羽の同級生「おじょう」役。もうひとりの同級生「えりちん」を加え、芳山未羽とは仲良し3人組。おじょうはその名の通りお嬢様で、恋愛に憧れる女の子。浅倉吾朗に片想いをしていて、彼のことになるとまわりが見えなくなり、少々行き過ぎた恋愛妄想をしてしまうようなコミカルな役どころだ。出演決定について古畑さんは、「同世代の方々と学校の教室のシーンなどが、すごく楽しみ。土曜日の夜放送ということで、みなさんお家にいて、見てくれる方も多いと思うので、存在感を残せるように頑張りたいです!」と気合十分。また、ドラマタイトルにちなみ、もし未来に行くことができるなら?という質問には「宝くじの当選番号を見て、現代に戻ってきて買います!」と目を輝かせながらコメントを寄せた。「時をかける少女」は7月9日(土)より毎週土曜日21時~日本テレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2016年06月22日細田守監督が贈る『時をかける少女』が、来月7月15日で公開から10年を迎えることを記念して、角川シネマ新宿にて期間限定でのリバイバル上映されることが決定。また今回の上映は、 DCPフォーマットを使用してのデジタル上映となり、細田監督自身が手掛けたデジタルニューマスター版の上映は本作品初となる。高校2年生の紺野真琴は、理科実験室に落ちていたクルミをうっかり割ってしまったことがきっかけとなり、時間を飛び越えて過去に戻る力「タイムリープ」を手に入れる。彼女はさっそく「タイムリープ」の力を試すべく、妹が食べてしまったプリンを食べにいく。自分が“飛べる”ことを確信した真琴は、男友達の間宮千昭や津田功介とカラオケでノドが枯れるまで歌ったり、3人で何度も野球をして好プレイを連発してみたり…。何気ない日常を思う存分満喫するのだった。何があっても大丈夫、また戻ればいい、何回でもリセットができる。そんな楽しい毎日が続くはずだった。千昭が真琴に「俺と付き合えば?」と告げるまでは。Time waits for no one.(時間は誰も待ってくれない)。「タイムリープ」を繰り返し、残り回数が底をついたとき、真琴は自分にとって1番大事なかけがえのない時間がそこにあったことに気づくのだった――。本作は、1965年に小説家・筒井康隆によって執筆されたジュブナイル小説の7度目の映像化。原作から数十年後を舞台に、原作の主人公・芳山和子の姪である紺野真琴を主人公とし描かれている。公開当初は公開館数も全国で7館と小規模であったものの、8か月を超えるロングランを記録、最終的に上映館数は延べ100館を超えた。また「第30回日本アカデミー賞」最優秀アニメーション作品賞、「第31回アヌシー国際アニメーション映画祭 」長編部門特別賞など、国内外で数々の賞を受賞しその名を轟かせた。本上映企画は、この夏、細田守監督最新作『バケモノの子』がテレビ初放送されるのを記念して行われる“スタジオ地図2016 in Summer”と連動した企画であり、ほかにも本作公開10年を祝した企画として、渋谷パルコにて「時をかける少女 カフェ」や、東京国立博物館にて「時をかける少女 野外シネマ&スペシャル・ギャラリー」が開催されることもすでに発表。今回のリバイバル上映決定で、本企画の盛り上がりはさらに増しそうだ。また、先着入場者特典として、公開日より「公開10周年記念!特製ポートレート」が配布。先着&数量限定となっているので、ゲットしたい方はお早めに。『時をかける少女』は7月18日(月・祝)~29日(金)、角川シネマ新宿にて期間限定公開。(cinemacafe.net)
2016年06月17日7月15日(金)、16日(土)に開催される、細田守監督作『時をかける少女』を東京国立博物館にて野外上映する「『時をかける少女』10th Anniversary『博物館で野外シネマ』」。このほど、2日目のスペシャルゲストとして奥華子の登壇が決定した。“今年もまたあの夏がやってくる”をキャッチコピーに、細田監督作『バケモノの子』のテレビ初放送を記念した“スタジオ地図2016 in Summer”の一環として行われる本企画。東京国立博物館とのコラボレーションとして、『時をかける少女』の劇場公開から10年を記念した野外上映が行われる。このほど各日程のゲスト登壇者が決定。初日は、東京国立博物館の松嶋雅人平常展調整室長と細田監督自身が登壇し、二日目に奥さんが登壇する。奥さんは、『時をかける少女』の主題歌「ガーネット」を手掛けており、今夏にデビュー10周年を迎えるシンガーソングライター。“10万人が足を止めた魔法の声”と称され、1年間で2万枚の自主制作CDを手売りするなど、驚異的な集客力の路上ライブが話題となり、2005年にメジャーデビューを果たした。また同イベントは、当日の東京国立博物館入館料のみで観覧できるが、野外シネマ限定デザインのクリアフォルダが付いてくる優先席付きチケットが各日350席分発売される。なお、こちらのチケット持参者は屋外での上映ができない場合、場所を振替え、東京国立博物館平成館でのトークイベントおよび館内上映に参加できるという。チケットは、6月15日(水)午前10時より販売中。「『時をかける少女』10th Anniversary『博物館で野外シネマ』」は、7月15日(金)、16日(土)東京国立博物館にて開催。(text:cinemacafe.net)
2016年06月15日「時をかける少女カフェ」が、2016年7月7日(木)から8月7日(日)まで、東京・渋谷パルコ PART1 7階の「THE GUEST cafe & diner」にオープンする。今や、夏に子どもと大人が一緒に楽しめるアニメーション映画の代名詞となった細田守監督作品。その歴史の始まりともいえる映画『時をかける少女』の公開10年というアニバーサリーイヤーを記念し、今回のコラボカフェが実現した。「時かけカフェ」では、『時をかける少女』はもちろん、『サマーウォーズ』や『おおかみこどもの雨と雪』また2015年夏に公開された『バケモノの子』に登場する料理や、キャラクターたちをモチーフにしたオリジナルメニューの数々を提供する。店内の装飾は、まるで『時をかける少女』の世界に足を踏み入れたようなデザイン。鉛筆と絵筆で描かれた原画や背景美術などが展示されるほか、オフィシャルグッズを取り扱う“スタジオ地図SHOP”も併設する。【店舗情報】「時をかける少女カフェ」期間:2016年7月7日(木)〜8月7日(日)会場:渋谷パルコ PART1・7F時間:オープン 11:00 (フードL.O.22:00/ドリンクL.O.22:30)※8月7日(日)は渋谷パルコ一時休業に伴い、フードL.O. 20:00 / ドリンクL.O. 20:30 21:00 閉店となる。©「時をかける少女」製作委員会2006©2009 SUMMERWARS FILM PARTNERS©2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会©2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2016年06月12日『時をかける少女』の劇場公開から10年。細田守監督のスタジオ地図が贈る“あの夏”が今年、渋谷パルコに初のコラボカフェとなって帰ってくる!2006年7月公開された『時をかける少女』の公開からはじまった、細田作品の歴史。いまや、夏に子どもと大人が一緒に楽しめるアニメーション映画の代名詞となり、今年は本作の公開10周年のアニバーサリーイヤーを迎える。今回渋谷パルコにオープンする「時かけカフェ」には、『サマーウォーズ』(2009年)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)、『バケモノの子』(2015年)の世界観を表現した、作中に登場する料理やキャラターをモチーフとしたオリジナルメニューが提供される。『時をかける少女』で真琴が届けた桃をイメージした「桃とトマトの冷製パスタ」や、『おおかみこどもの雨と雪』で“やってみたかった”と思ってしまうあの「追いダレ串焼き」など、作品の世界にこだわったメニューが揃っている。カフェの内装もまるで『時をかける少女』の世界に足を踏み入れたようなデザインになっており、鉛筆と絵筆で描かれた原画や背景美術なども展示されているという。さらに、これらの作品グッズが購入できる「スタジオ地図SHOP」も併設。人気の定番商品はもちろん、カフェ限定のオリジナルグッズも取り揃っており、『時をかける少女』のキーアイテムであるプリンやポロシャツ、黒板といった一風変わったグッズまで展開。カフェと併せてもぜひ立ち寄りたいスポットとなりそうだ。「時をかける少女カフェ」は、7月7日(木)~8月7日(日)まで渋谷パルコにてオープン。(text:cinemacafe.net)
2016年06月10日7月に地上波初放送されることが大きな話題となった映画『バケモノの子』の監督・細田守が手掛けた『時をかける少女』。今年で公開から10年を迎えるアニバーサリー企画として、物語の舞台となる東京国立博物館にて「時をかける少女×東京国立博物館」特別企画と題した3つのイベントが実施されることが決定した。あるきっかけから「いま」から過去に遡ってやり直せる力、タイムリープ能力を持ってしまった紺野真琴は、ひとたびその使い方を覚えると、何の躊躇も無く日常の些細な不満や欲望に費やす。大好きなものはいくらでも食べられるし、いやなトラブルも即解決!ばら色の日々のはずだったのだが…。原作は、1965年発表以来、幾度となくドラマ化、映画化、舞台化されてきた筒井康隆による大ロングセラー小説。細田監督は、舞台を2006年に移し、さらに主人公の紺野真琴は、原作の主人公・芳山和子の姪という設定に変更。女優の仲里依紗が主人公の声を務め、「時をかける少女」初のアニメーション版として初夏の町並みを、真琴が文字通り駆け抜けていく爽快な青春映画に仕上げ、「スタジオ地図」代表作としていまなお高い人気を誇る。この度、劇場公開10周年を記念して、物語の舞台となる「東京国立博物館」にて特別企画の開催が決定。1つ目は、「『時をかける少女』10th Anniversary 博物館で野外シネマ」と題し、本作の野外上映「博物館で野外シネマ」を開催。野外シネマの開催日は、2006年の劇場公開初日と同じ7月15日(金)とその翌日16日(土)の2日間。15日には上映前に細田監督と、東京国立博物館の松嶋雅人平常展調整室長によるトークイベントを実施。また16日にも本作には欠かすことのできないスペシャルゲストによる特別イベントが予定されている。当日は22時まで本館及び東洋館を開館予定とのことなので、映画鑑賞後に実際に映画の舞台を体験することもできそうだ。2つ目は、「スペシャル・ギャラリー『時をかける少女』と東京国立博物館」と題し、劇中内で描かれた「アノニマス-逸名の名画-」展を企画監修した松嶋雅人平常展調整室長キュレーションによるスペシャル展示を、 7月12日(火)~7月31日(日)まで行う。鉛筆と絵筆で描かれた原画や背景美術を通して、東京国立博物館が果たした役割や、「アノニマス-逸名の名画-」展が持つ意味などを解説。松嶋さんは「登場人物のひとりが博物館の研究員であったり、劇中では企画展示が開催されていて、たいへん重要な場面で東京国立博物館が登場します。ぜひ野外シネマを御覧いただいて、実際の東京国立博物館と比べてみてください」と、見どころをコメント。絵画芸術から見た細田監督『時をかける少女』にも注目だ。そして、3つ目として、東京国立博物館前の正門プラザにて本作のオフィシャルグッズや、東京国立博物館限定デザインのオリジナルグッズを販売する物販SHOPをオープン。野外シネマ開催日には、野外シネマ限定デザインのグッズや、飲食の販売を行う予定もあり、ファン必携のアイテムとなりそうだ。本企画は、細田守監督作品『バケモノの子』テレビ初放送を記念して行われる“スタジオ地図 2016 in Summer”の一環として開催。さらにスタジオ地図では、“今年もまたあの夏がやってくる”をキャッチコピーに、今後もさまざまなイベントを企画するようなので、期待して待ちたい。「『時をかける少女』10th Anniversary 博物館で野外シネマ」は7月15日(金)、16日(土)19時~東京国立博物館 本館前にて開催。スペシャル・ギャラリー「『時をかける少女』と東京国立博物館」&物販SHOPは、7月12日(火)~7月31日(日)9時30分~17時で開催。(ただし、水、金は20時、土、日、祝日は18時、7月15日(金)、16日(土)は22時まで。入場は閉館の30 分前まで)7月19日(火)、25日(月)は休館。(text:cinemacafe.net)
2016年06月09日役所広司、宮崎あおい、染谷将太ら豪華実力派俳優陣が集結し、2015年夏の邦画No.1ヒットを記録した細田守監督作品『バケモノの子』が、この夏、日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」にてテレビ初放送されることが決定した。母親を亡くしひとりぼっちとなってしまった少年・九太は、「強さ」を求めて、バケモノたちが住む「渋天街」に迷い込み、乱暴者のバケモノ・熊徹らとの出会いと修行の日々を通じて「本当の強さ」とは何かを学んでいく。月日が経ち、たくましい青年へと成長した九太は、現実の世界で同い年の少女・楓に出会い、無限に拡がる可能性という「新しい世界」の魅力に強くひかれていくのだが、その新しい道を進むためには、突如巻き起こった、現実世界と渋天街の両方を崩壊させかねない大きな事件を乗り越えなければならないのであった…。2006年『時をかける少女』、2009年『サマーウォーズ』、2012年『おおかみこどもの雨と雪』を世に送り出した、映画監督・細田守の最新作である本作。2015年7月11日に公開されると、観客動員数459万人という2015年夏の邦画No.1ヒットを記録し、第39回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞。海外でも、サン・セバスチャン国際映画祭にてアニメーション映画として初のコンペティション部門に選出され、49の国と地域で配給され世界各地で上映中。先日開催された第25回日本映画批評家大賞アニメーション部門では、作品賞を受賞するなど、いまなお高い人気を誇る感動作だ。主演は、『清須会議』『日本のいちばん長い日』などコミカルな作品からシリアスな作品まで幅広く活躍する名優・役所さん。その熊徹の弟子となった九太の少年期を前作『おおかみこどもの雨と雪』の母親役を好演した宮崎さん、青年期を『寄生獣』『バクマン。』の染谷さんがそれぞれ担当。そのほか楓役に『ちはやふる』シリーズの広瀬すず、熊徹の悪友・多々良に『アイアムアヒーロー』大泉洋、同じく悪友・百秋坊にリリー・フランキーを始め、津川雅彦(宗師役)、山路和弘(猪王山役)、黒木華(一郎彦役/少年期)、宮野真守(一郎彦役/青年期)、大野百花(二郎丸役/少年期)、山口勝平(二郎丸役/青年期)、諸星すみれ(チコ役)、長塚圭史(九太の父親役)、麻生久美子(九太の母親役)と錚々たるキャストが集結した。今回、『バケモノの子』のテレビ初放送を記念し、「今年もまたあの夏がやってくる」をキャッチコピーに、“スタジオ地図2016 in Summer”の開催が決定。2016年の夏で劇場公開から10年を迎える『時をかける少女』のアニバーサリー企画や、数多くの細田監督作品関連イベントを実施予定。第1弾イベントは、東京・渋谷、大阪・梅田で総動員数10万人を超える記録的ヒットとなった“『バケモノの子』展”が、細田監督の故郷であり、『おおかみこどもの雨と雪』の舞台となった富山で開催されるという。『バケモノの子』は、「金曜ロードSHOW!」にて今夏テレビ初放送。(text:cinemacafe.net)
2016年06月02日押井守監督が実写とアニメを組み合わせて製作した最新作『ガルム・ウォーズ』が5月20日(金)に公開を迎え、押井監督、日本語版で主人公の声を担当した朴ロ美、宣伝コピーを担当した虚淵玄が舞台挨拶に登壇した。押井監督が自身の脚本を英訳し、海外キャストで北米ロケを敢行し、日本語版プロデューサーをジブリの鈴木敏夫が務めたことでも話題の本作。戦争に明け暮れる星アンヌンを舞台に神話のような物語が展開する。夜の9時台の舞台挨拶となったが、会場は熱い押井ファンであふれ、これには押井監督も朴さんも感激しきり。押井監督は「いつも(笑)!お世話になっております」と挨拶し笑いを誘う。実は、朴さんと押井監督はこの日がほぼ初対面。押井監督曰く「日本語版は鈴木敏夫に任せていて、互いに口出ししない紳士協定があった」とのことで、声優のキャスティング、アフレコなどにも全く関わってないという。朴さんは、アフレコを「アットホームだった」とふり返り、スタジオで鈴木プロデューサーとも対面したことを明かしたが「(顔を)存じ上げず、作務衣を着た方に『きみの鼻にかかった声もいいね』と言われて『ありがとうございます』と言ったんですが、あとからそれが鈴木さんと知り、ヒイッ!っとなりました」と冷や汗体験を告白。すると押井監督は「鈴木敏夫は服を着てましたか?あの男、アフレコ現場でよくパンツ一丁になるから」「(鈴木氏の朴さんへの発言は)偉そうだけど、たぶん、遠慮があったと思う。女優に弱いし好かれようというヨコシマな心を持ってるから」「朴さんがいなかったら脱いでる。チンパンジーと一緒」などと鈴木プロデューサーの悪口を吐き続ける!この日、鈴木プロデューサーはカンヌ国際映画祭に赴いていたために欠席したが、出会って30年以上になる2人の複雑な(?)関係性に観客は爆笑!それでも押井監督は日本語吹き替え版の出来栄えについて「鈴木敏夫が言っていたことを認めるのはシャクだけど、日本語版になって情緒みたいなものが出て、優しく柔らかくなっている」と鈴木版日本語吹き替えに納得の表情を見せていた。日本での公開に、カラを演じた新鋭メラニー・サンピエールから祝福の手紙が届き、朴さんが代読したが、押井監督は朴さんから「目が潤んでますよ」と指摘され、慌てて「ライトがまぶしいだけ!」と否定。それでも、おかっぱに黒髪で臨んだオーディションを経ての抜擢から、体を絞っての過酷な撮影、肺炎の身をおしての執念を称え「孫みたいなものです」と満足そうに笑みを浮かべていた。本作は17年前に構想するも、中断し、今回やっとの思いで実現にこぎつけた作品。押井監督は「断念したことはなかったけど、中止命令が出て、全員が解雇されたんです。でもしつこくやろうと思ってたし、(契約上)捨てなきゃいけない資料も隠し持ってました。こういう形で実現するとは」と感慨深げ。「いつものことですが、(興行で)パッとしない結果が出ても僕はめげない!10年後もこの作品がスクリーンにかかっていることを信じてます」と力強く語り、ファンから喝采を浴びていた。『ガルム・ウォーズ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年05月21日「第29回東京国際映画祭」が、2016年10月25日(火)から11月3日(木・祝)まで、東京・六本木ヒルズを中心に開催される。今年の目玉は、2つの大きな日本映画特集。1つ目は今年のアニメーション特集として、最新作『バケモノの子』(15)の大ヒットも記憶に新しい映画監督・細田守の特集だ。細田監督の初期の貴重な作品から最新作までを紹介する初の大規模上映となる。2つ目の特集は、近年の日本映画を振り返り、現在の日本を代表する作品の数々を映画祭独自の視点でセレクションするJapan Now部門。今年の特集は、国内外で幅広く活躍し、アジアで絶大な人気を誇る日本を代表する映画監督・岩井俊二だ。ハリウッドやアニメーションなど新しい挑戦を経て、久しぶりに日本で手がけた実写最新作『リップヴァンウィンクルの花嫁』が注目を浴びている今年、改めて岩井監督の仕事を振り返る。【開催概要】「第29回東京国際映画祭」開催期間:2016年10月25日(火)〜11月3日(木・祝)会場:六本木ヒルズ(港区)他
2016年05月15日『バケモノの子』『おおかみこどもの雨と雪』など長編アニメーションから日本映画を牽引する細田守監督と、久しぶりに手がけた実写最新作『リップヴァンウィンクルの花嫁』が話題の岩井俊二監督にそれぞれスポットを当てた、日本映画を世界へ発信する特集上映が、10月に開催される「第29回東京国際映画祭」にて行われることになった。まず、最新作『バケモノの子』が2015年公開邦画のNO.1ヒットを記録し、全世界約50か国で劇場公開されている細田監督は、アニメーション特集「映画監督細田守の世界」として上映。内外の観客・批評家から圧倒的な支持を得る“映画作家”細田監督の、初期の貴重な作品から最新作までを紹介する初の大規模上映となる。オリジナルモチーフで物語をつむぎ、日本の“いま”を活写しながら、常に新たな価値観を発信し続ける細田監督の創作の軌跡を辿っていく。この特集に際して、アニメ特撮研究家の氷川竜介氏(明治大学大学院客員教授)は、「細田守監督は、時代とともに成長する映画監督である」とコメント。「恋愛・結婚・子育て・家族と世界の観客すべてに届く普遍的なモチーフを採用し、アニメーションという<動く絵>だけが可能とする表現を駆使して、感情重視の物語をつむぎ出す。常に高みをめざし、芸術に新天地の<地図>を描こうとする作家・細田守。その真摯な姿勢と成長の軌跡を、改めて辿ることで、その作家性に迫り、世界へ発信する機会に期待したい」と思いを込めて語る。また、2つ目の特集は、近年の日本映画をふり返り、現在の日本を代表する数々の作品を映画祭独自の視点でセレクションするJapan Now部門、「監督特集岩井俊二」。本部門では、いま最も海外に発信したい監督1名をピックアップして特集を行っているが、今年は『花とアリス』以来久しぶりとなる長編実写映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』を日本で手がけ、特にアジアで絶大な人気を誇る岩井監督の仕事を改めてふり返る。プログラミング・アドバイザーの安藤紘平監督(早稲田大学名誉教授)は、「JAPAN NOW」のコンセプトについて「『今日の日本映画を通じて、海外に“日本の今”とそこに在る美意識、文化を再認識してもらう』ことと、『それらを創造した監督たちを海外に紹介する』こと」と説明。「岩井俊二監督は、常に“日本の今”を生きる若い世代を寓話的に語りつつ、記憶、時間、空間、社会といったものを彼独特の映像美学で表現する稀有な作家です。新作『リップヴァンウィンクルの花嫁』でも、日本の美意識を基調に、普遍的な世界観を創造し、世界を視野に入れた作家として今こそ海外にアピールすべき監督です」とコメント、本特集に期待を寄せている。「第29回東京国際映画祭」は10月25日(火)~11月3日(木・祝)、六本木ヒルズほかにて開催。(text:cinemacafe.net)
2016年05月12日筒井康隆による小説で、映画やドラマ、アニメ化もされた人気作品「時をかける少女」が、主演に黒島結菜、共演に「Sexy Zone」の菊池風磨を迎え、7月期土曜9時ドラマとして日本テレビ系で放送されることが明らかになった。ある日の放課後。理科実験室でラベンダーの香りをかいでから、少女は「時を自在に超える能力」を身につけた。そこから起こる不思議な出来事…繰り返す毎日…。そして、未来からやってきた少年に抱く、初めての「恋心」。きっと、今年は忘れたくない「夏」になる――。原作は、角川書店で発売された小説「時をかける少女」。現在累計250万部を超える大ロングセラーとなっている。発売から50年、幾度となく実写映像化・アニメ化・舞台化が実現。2006年には、主人公の声優を仲里依紗が務め、細田守監督がメガホンを取ったアニメ映画が公開。2010年には、仲さんが再び主人公を演じ、中尾明慶、安田成美、勝村政信、石丸幹二、青木崇高らと共演した実写版が公開された。今回のドラマ化にあたり、そんな数々の“時かけ”映像作品には見られなかった初の試みとして、主人公の少女の心情だけでなく、未来からやってくる少年側から見たストーリーも深く丁寧に描かれるという。いままで描かれることのなかった、「彼はなぜ未来から現代に来たのか?」「現代での生活をどう感じているのか?」「少女のどこに恋をしたのか?」「自分のせいで少女に『時を超える能力』を与えてしまい、どう収拾しようと苦悩していたのか?」…など、連ドラだからこそできる丁寧な心理描写で、誰もが知るストーリーに新たな目線が追加されていく。主演を務める黒島さんは、『ストロボ・エッジ』『ストレイヤーズ・クロニクル』など話題作に多数出演するも、今回が連ドラ初主演!演じるのは主人公の少女・芳山未羽。突然身についてしまった「時を自由に超える能力」にはじめは戸惑いつつも、それを受け入れ、様々なチャレンジを始める。受験が近づいているのに未だ「将来の夢」が見つからない未羽は、この能力を使って起こる様々な出来事を通して、自分を見つめなおしていく…。“時かけ”とはアニメ作品を観たのが出会いだったそうで、今回の抜擢にはプレッシャーもありつつも「頑張ろうという気持ちが大きい」と気合充分。「いままでとはまた違った新しい『時をかける少女』に出会えると思います。見てくださる皆さんの記憶に残るような作品にするために、この一夏をキャストスタッフの皆さんと一緒に、一生懸命全力で駆け抜けたいと思っていますので、よろしくお願いします」と意気込んでいる。そして、未羽に恋をする深町翔平こと未来人、ケン・ソゴル。2122年から来た優秀な研究者である彼は、「時を超える薬」を使って2016年に来てみたものの、帰るための薬を落としてしまい戻れなくなってしまう。しかし、高校生として初めての「授業」や「学校祭」などを経験し思い出が増えていくたびに、未羽や友だち、先生や家族たちへ愛着を感じ始め…。翔平を演じるのは「Sexy Zone」菊池さん。「もう戻ることのできない高校時代において青春を過ごすことができるという、この上ないチャンスを頂いたことに対し、感謝の気持ちに満ち溢れてます」と喜びを語ると共に、菊池さんが始めてドラマに出演した“日本テレビの土曜9時”という枠に対して、「8年の時を経てこの枠に帰ってきたということもあり、少しでも成長した自分で、当ドラマに貢献できたらなと心から思います」と、抱負を述べた。ドラマ「時をかける少女」は7月より毎週土曜21時~日本テレビ系で放送。(text:cinemacafe.net)
2016年05月10日神木隆之介と上白石萌音が、主人公とヒロインのキャラクターの声を担当する『君の名は。』。“次世代の宮崎駿、ポスト細田守”と称される気鋭のアニメーション映画監督・新海誠の3年振りとなる最新作だが、この度、米「Variety」誌が選ぶ「2016年に注目すべきアニメーター10人」に、新海監督が日本人として初選出されたことが明らかになった。千年ぶりとなる彗星の来訪を1か月後に控えた日本。山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉(上白石萌音)は憂鬱な毎日を過ごしていた。町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。小さく狭い町で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会への憧れを強くするばかり。「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!!」。そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。戸惑いながらも、念願だった都会での生活を思いっきり満喫する三葉。「不思議な夢…」。一方、東京で暮らす男子高校生、瀧(神木隆之介)も、奇妙な夢を見た。行ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。彼らが体験した夢の秘密とは。出会うことのない2人の出逢い。少女と少年の奇跡の物語がいま動き出す――。本作は、『ほしのこえ』『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』など意欲的な作品を数多く作り出している新海監督の待望の最新作。声の出演として、三葉が夢の中で見た男の子・瀧役に神木さん、自らの運命に翻弄されていくヒロイン・三葉役に上白石さんがそれぞれ決定しており、音楽は、その唯一無二の世界観と旋律で熱狂的な支持を集めるロックバンド・「RADWIMPS」が担当することでも注目を集めている。新海監督は、『言の葉の庭』でドイツの「シュトゥットガルト国際アニメーション映画祭」長編アニメーション部門のグランプリを受賞、同年「信毎選賞」を受賞するなど、美しい色彩で描かれるすれ違う男女の物語を、精緻な風景描写と繊細な言葉によって紡ぎだす“新海ワールド”は世代や業界、国内外を問わず高い評価と支持を受けている。この度発表されたのは、1905年にアメリカで創刊されたエンタテインメントビジネスの総合誌 「Variety」が、その年に注目すべき新人の俳優や監督、プロデューサーなどクリエイターを選ぶ「Varietyが選ぶ10人シリーズ」の中でも2015年から始動した新しい「注目すべきアニメーター10人」。昨年は『トイ・ストーリー4』の共同監督、ジョシュ・クーリーらが選ばれ、また特別賞として、ピクサーの創業者のエド・キャットムルや『トイ・ストーリー』などのジョン・ラセターが「Creative Impact in Animation」を受賞。そして2回目となる今回は、新海監督のほか、アニメ映画版『ゴーストバスターズ』のフレッチャー・ムール監督や、2017年公開予定のピクサーのアニメーション映画『COCO』の共同監督、エイドリアン・モリーナが選ばれている。さらに『カンフー・パンダ3』のジェニファー・ユー・ネルソン監督が「Creative Impact in Animation」を受賞したという。この発表を受け新海監督は「とても嬉しく思います」と喜びを語り、「僕個人は非力な作り手ですし、日本製エンタメの凋落というような言説も囁かれる昨今でもありますが、心強いスタッフたちとともに僕たちなりに高く遠くを見つめ、国内外に誇れる作品作りをしていきたいと思っています」とこれからに向けてコメントを寄せた。これまで、ディズニーやピクサー、ドリームワークスなど、アメリカのアニメーション業界のスタッフばかりが選出されてきた中で、日本人として初めて選ばれるという快挙を遂げた新海監督。最新作の本作が、今後海外から注目を集めることは間違いなしだ。『君の名は。』は8月26日(金)より全国東宝系にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年05月06日主人公を神木隆之介、ヒロインを上白石萌音が演じることで話題の長編アニメーション『君の名は。』。この度、本作の音楽を、ボーカル・野田洋次郎の創り出す独特の歌詞と音楽性で多くのファンを魅了し続けるロックバンド「RADWIMPS」が担当することが決定。また公開日が8月26日(金)であることが分かった。千年ぶりとなる彗星の来訪を1か月後に控えた日本。山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は憂鬱な毎日を過ごしていた。町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。小さく狭い町で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会への憧れを強くするばかり。「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!!!」そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。戸惑いながらも、念願だった都会での生活を思いっきり満喫する三葉。「不思議な夢…」。一方、東京で暮らす男子高校生、瀧も、奇妙な夢を見た。行ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。彼らが体験した夢の秘密とは。出会うことのない2人の出逢い。少女と少年の奇跡の物語がいま動き出す――。『秒速5センチメートル』<a href="">『言の葉の庭』</a>などを世に送り出し、“次世代の宮崎駿、ポスト細田守”と称される気鋭のアニメーション映画監督・新海誠の3年ぶりの最新作。夢で見た少年と少女が経験する恋と奇跡の物語を声で演じるのは、『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』など声優経験豊富な神木さんと、<a href="">『おおかみこどもの雨と雪』</a>で声優を務め、オーディションで本作のヒロイン役を射止めた上白石さん。実力派若手俳優たちの名演と、美しい色彩で描かれるすれ違う男女の物語を精緻な風景描写と繊細な言葉によって紡ぎ出す“新海ワールド”とが融合し、新たな名作が誕生する。この度、本作の音楽をロックバンド「RADWIMPS」が担当することが決定。ボーカル楽曲に加え、20曲以上の劇中音楽全てを制作しており、「RADWIMPS」としても初めての試みとなっている。事の発端は2年前、曲を聴いた上で作りたいシーンがいくつかあるという新海監督からの要望を受けた「RADWIMPS」野田さんは、製作初期からデモ曲をやり取りし、プロット段階から作品作りに参加。新海監督は、劇中にボーカル楽曲を印象的に使う名手としても知られているが、本作でも大切な場面で「RADWIMPS」の書き下ろしたボーカル曲が複数使用。中でも新曲「前前前世」は本作の予告編でも使われ、美しい映像にアップテンポな楽曲が加わり、躍動感のある映像に仕上がった。現在、ネット上にて公開されている。今回の試みについて「RADWIMPS」は「映画と、僕たちの音楽が掛け合わさることがあるとしたら。それは単純にオファーを受けて主題歌を作るという関係でないものでありたいと、漠然と思っていました。お互いの領域にオーバーラップし、響き合い、結びつき、共に冒険ができるようなものであったら、素敵だなぁと思っていました」と、念願であったことを告白。また「一昨年の冬に新海監督とお会いし、そのまっすぐな人柄とこの脚本に惹かれました。そしてこの1年間、僕たちはひと足先に『君の名は。』の世界にどっぷりと浸かることになりました。おそらくすべてのシーンの、すべての台詞がいまは言えると思います」と本作への思い入れも明かし、「最後まで心を研ぎすまして全力で取り組みたいと思います」とコメントを寄せた。主人公を演じる神木さんは、予告編でも使用された新曲「前前前世」を聴いて「これまで感じたことのない衝撃を受け鳥肌が立ち、自分の中で『君の名は。』の世界観が更に鮮やかになりました。『RADWIMPS』さんの素敵な曲を聴きながら、これから始まる声録りに向けてさらに気合いが入りました」と、意気込みを新たにしたようだ。『君の名は。』は8月26日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月06日『攻殻機動隊』シリーズや『機動警察パトレイバー』シリーズなどで知られる映画監督の押井守氏が構想に15年をかけて撮影した映画『GARMWARS ガルム・ウォーズ』の原点であるアニメーション『G.R.M』パイロット版映像の冒頭1分間が公開された。『ガルム・ウォーズ』の舞台は古代、戦いの星アンヌンにて創造主・ダナンが作ったクローン戦士・ガルムの真実を探る旅に出る、しかしそれは神の怒りに触れる行為だった……といったストーリー。『イノセンス』、『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』などの作品を制作してきたアニメーション制作会社 Production I.Gとオール北米ロケを敢行し、ことばも通じぬ異国の地で、日本人は押井氏含めスタッフ7人。かねてより「実写とアニメーションは融合して区別がつかなくなる」と提唱してきた押井氏は今作にて、アニメーションと実写の境界を越えた新しい映像を作り上げたとのこと。また、日本語版プロデューサーはスタジオジブリの鈴木敏夫氏が務めている。さらに、3月26日より全国の上映劇場にて前売り券の発売を決定し、3,000名の購入者先着特典として『ガルム・ウォーズ』の原点となる『G.R.M』通称『ガルム戦記』のDVDがプレゼントされる。1996年に製作されて以来、2001年の東京国際ファンタスティック映画祭でのみ上映された幻のアニメーション映像となる。映画『GARMWARS ガルム・ウォーズ』は5月20日全国ロードショー。(C)I.G Films(C)1996BANDAI
2016年03月24日『攻殻機動隊』シリーズ、『イノセンス』などを手掛ける押井守監督が、構想15年をかけて異国の地・カナダで全身全霊を捧げて撮影した『ガルム・ウォーズ』。この度、3月26日(土)より発売される前売り券の購入者特典として、本作の原点である超貴重映像が収録されているDVDを数量限定でプレゼントすることが明らかになり、今回そのDVDから冒頭1分間の映像が公開された。遙かなる古代、戦いの星・アンヌン。ここには創造主・ダナンがつくったクローン戦士・ガルムと彼らから神聖視される犬・グラと、鳥が生息している。ガルムはたとえ命を落としても、その個体の記憶をクローンの脳に転写することで、幾世代も生き延びてきた。ダナンが星を去った後、覇権をめぐり3部族の抗争が続いていた。ある日、空の部族・コルンバの女性飛行士「カラ」は、陸の部族・ブリガの兵士「スケリグ」との戦闘の最中、情報操作に長けた部族・クムタクの老人「ウィド」と出会う。我々は何処から来て何処へ行くのか。ウィドが投げかける不可思議な問いによって、敵同士である彼らの間に奇妙な連帯が生じ、3人は「ガルムの真実」を探る旅に出る。しかし、それは神の怒りに触れる行為だった――。本作は、かねてより「実写とアニメーションは融合して区別がつかなくなる」と提唱してきた押井さんが、『イノセンス』『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』など数々の作品を共にしてきたアニメーション製作会社Production I.Gとオール北米ロケを敢行。言葉も通じぬ異国の地で、日本人は監督含めスタッフ7人。外国人俳優を起用して撮影に挑み、アニメーションと実写の境界線を越えた新しい映像を作り上げている。また、名だたる名匠と数々の名作を生み出し、ヒットに導いてきた鈴木敏夫が、盟友・押井さんを支えるため、本作の日本語版プロデューサーに就任。『イノセンス』以来、12年ぶりの強力タッグとなっている。そして今回、本作の前売券の概要が決定。購入者特典としてプレゼントされる超貴重DVDは、本作の原点である“最初の映像”[G.R.M.]パイロット版だ。本映像は、1990年代後半に押井監督作品として企画され、1999年に製作が凍結された幻のプロジェクト『G.R.M.』(=通称「ガルム戦記」)の3年に及ぶ開発期間中に制作された数多くのパイロット・フィルムのうちの1本。2001年の「東京国際ファンタスティック映画祭」でのみ上映された“蔵出し映像”であり、制作陣には特技監督として「ガルム戦記」に参加した樋口真嗣も名を連ねているという。そんな樋口監督は、「日本のエンターテインメントは押井守を先頭に革命が起きるんだよって、本当にそう思ってましたから。これをやらないと俺たちは変わらないんだよ」と熱を込めて当時をふり返っている。『ガルム・ウォーズ』は5月20日(金)より全国に公開。(cinemacafe.net)
2016年03月24日ポスト宮崎駿、ポスト細田守と称される気鋭のアニメーション映画監督・新海誠の3年ぶりとなる最新作『君の名は。』。この度、本作で声を担当した神木隆之介、上白石萌音が演じる主人公とヒロインのキャラクタービジュアルが初解禁されると共に、新ポスタービジュアルが到着した。千年ぶりとなる彗星の来訪を1か月後に控えた日本。山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は憂鬱な毎日を過ごしていた。町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。小さく狭い町で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会への憧れを強くするばかり。「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!!!」そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。戸惑いながらも、念願だった都会での生活を思いっきり満喫する三葉。「不思議な夢…」。一方、東京で暮らす男子高校生、瀧も、奇妙な夢を見た。行ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。彼らが体験した夢の秘密とは。出会うことのない二人の出逢い。少女と少年の奇跡の物語がいま動き出す――。本作は、『ほしのこえ』『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』など、意欲的な作品を数多く作り出すアニメーション映画監督・新海さんの3年ぶり7作目となる最新作。夢で見た少年と少女が経験する恋と奇跡の物語を描いている。2013年に公開された『言の葉の庭』では、自身最大のヒットを記録し、ドイツのシュトゥットガルト国際アニメーション映画祭にて長編アニメーション部門のグランプリを受賞するなど、美しい世界で描かれるすれ違う男女の物語を、精緻な風景描写と繊細な言葉によって紡ぎだす“新海ワールド”は、国内外で高い評価と支持を受けている。声の出演として、主人公の東京に暮らす男子高校生・立花瀧役に、同世代の中でひときわ異彩を放つ演技派俳優であり、『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』などでも吹き替え声優を務め、多彩な才能を発揮する神木さん。山深い田舎町に暮らし、自らの運命に翻弄されていくヒロインの女子高校生・宮水三葉役に、現在公開中の映画『ちはやふる』に出演し、今回オーディションでその役を射止め、まさに“シンデレラガール” となった上白石さんが抜擢された。今回解禁されたのは、初披露となる二人の素顔を含む待望の最新ビジュアル。キャラクターデザインを担当したのは、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」『心が叫びたがってるんだ。』を手掛ける新時代のアニメーター・田中将賀、そして作画監督を『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』などを手がけるアニメーション界のレジェンド・安藤雅司が務める事もあり、昨年末に行われた製作発表記者会見以降、後ろ姿でしか登場していなかった瀧と三葉がどのような素顔をしているのか、多くの注目が集まった。このたび公開となったのは、物語のキーとなる彗星のもと、別々の空間に立った瀧と三葉が、互いの存在に気が付いたかのような表情を見せる新ポスター。また、瀧と三葉のそれぞれのシーンカットも同時に公開されている。新海作品の代名詞である美しい風景と融合し本作品のテーマ、そして物語を象徴するビジュアルとなっている。もともと新海監督の大ファンだと語る神木さんは、「監督の作品を何十回も観ていたので、声の出演が決まった時は信じられないくらい嬉しかったです。瀧のビジュアルを見ることで、純粋に作品として本編が完成することが楽しみになりました」と語り、また「瀧は都会で生活するごくごく普通の高校生。ですが、その『普通』を表現する事が何よりも難しい。一つ一つのセリフの言い回しなどを細かく考えながら演じないと瀧になりきれないと改めて思いました」と明かした。さらに上白石さんも「三葉は複雑な家庭で育ったので、自分がしっかりしなきゃという覚悟を持っている反面、都会にあこがれている普通の女子高生な一面もあって、描写がすごくリアルだと思いました」と語り、「今回初めて瀧と三葉の顔を見ましたが、二人の表情がすごく豊かで、一日も早く三葉を演じたいと思いました」と意欲を見せた。そして監督はキャスト二人について、「神木さんと上白石さんには、普通の『優しさ、気立ての良さ、勇気』を若々しくフレッシュな声で吹き込んでほしいなと。あくまで自然に湧き出るものを、お二人なら表現してくださると思っています」と期待を示す。また「田中将賀さん・安藤雅司さんの手により、顔の表情だけでなく、しぐさなども含め、アニメーションとして表情豊かに活き活きとした格好良さや可愛さが表現されていますので、ぜひご期待ください」とメッセージを寄せた。なお、今回の新ポスタービジュアルを使用したポスター、チラシは、4月16日(土)より全国の映画館で掲出されるようだ。『君の名は。』は2016年8月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年03月24日第39回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞した細田守監督の『バケモノの子』。そのBlu-ray&DVDの発売を記念して、本作の音楽を担当した高木正勝氏(音楽家/映像作家)と「スタジオ地図」プロデューサー・齋藤優一郎氏によるトークショーが、2016年3月6日、HMV&BOOKS TOKYOにて行われた。登壇した齋藤プロデューサーは、4日に行われた日本アカデミー賞で、細田作品が『時をかける少女』に始まり、4作品連続で最優秀アニメーション作品賞を受賞したことに賛辞が贈られたことへの礼を返しながら、「映画は1回失敗したら次がありません。沢山のお客様に観て頂けたからこそ、これまで4本の映画を作らせて頂くことができました。本当にうれしく、ありがたいことと思っています」と笑顔で挨拶。続いて『おおかみこどもの雨と雪』に続いて細田作品の音楽を手がけた高木氏が、オファー時の状況について「2014年の春にキャラクター表と熊徹の家、街の雰囲気がだいたい分かるくらいの状態のときにお話をいただきました。『おおかみこどもの雨と雪』ではピアノを使ったので、今回はパーカッションのみ、ピアノを一切使わないというのはどうでしょうと言われました。太鼓で行きたいと。僕が唯一弾ける楽器はピアノなのに」と苦笑いを浮かべると、齋藤プロデューサーは「企画段階に観ていた黒澤明監督作品などの話を始め、細田監督は思いつくままにイメージを伝えていました。それから、ピアノとメロディを封印してみてはどうでしょうかと(笑)。ただ結局、ピアノもほしいですねと変わっていきました。映画は完成に向けて変化していくものですから。監督自身も映画の正解に辿り着くために、死のものぐるいでそれににじりよっているんです」と振り返る。ここで高木氏が細田作品の特徴を分析。「最初は熊徹に三船敏郎さんが演じたキャラクターのような野性味を見ていて、そこに引きずられちゃったんです。ちょっと昭和的だったというか。でも細田さんの作品って、ちゃんと現代的に描かれるんですよね。だから音楽も今に対応できる形にアップデートしなきゃと方向転換しました」。齋藤プロデューサーも「細田監督作品にはいくつか特徴がありますが、そのひとつに時代は常に現代であり舞台は日本。そして、その主人公は特殊な能力を持っていたり、何か特別な一族の末裔であったりするのではなく、僕らの隣に住んでいるかもしれない、職場や学校にだっているかもしれない、日常を一生懸命生きている"人"が主人公。音楽もそれに即してるんです」と同意する。また『バケモノの子』における音楽はユニゾンがテーマになっていると高木氏は告白。「『おおかみ~』には弦楽器が合いました。そこから奏でられる和音やハーモニーが。今回はユニゾンでいっています。ピアノもクラリネットもユニゾン。たとえばこの楽器が鳴ったら中国っぽくなるとか、そういったことを、いくつかの楽器を同時に鳴らすことによって消したんです。それから、今回の場合は、細田監督が描いた絵コンテの映像に合わせて、即興で弾いていったものが基になっています」と、絵コンテの映像を観ながら、そのまま弾いて作るスタイルだったことが明かされた。続いて、来場者からのアンケートに両氏が回答。高木氏に向けられた「曲が生まれるときのシチュエーションはどういうときが多いですか?」との質問には、「ぱっと浮かぶときもありますが、1日中考えても浮かばないことが多い。そういうときは、これだけ考えたのだから、明日起きて一発目に弾いたものにするぞと決めます。実際にそうやって作ったものがベースになっています。難しく考えているときほどできないですね」と作曲家の生の答えを伝えた。また壇上の端に用意されていたキーボードで、高木氏が生演奏を披露。「『おおかみ~』の場合は、声で作っていく感じだったので、すべて口ずさめる曲になっています。『バケモノの子』の場合は、打楽器的に成り立っています」とキーボードを叩きながらそれぞれの曲調を実演する。「もう少し弾いて!」とのリクエストがかかると、『おおかみ~』からCM曲としてもおなじみの「きときと」を1曲まるまる生演奏。しかも高木さんアドバイスのもと、齋藤プロデューサーも参加しての連弾に! 演奏後にはイベントを通じて一番の拍手が沸き起こった。そして最後に高木氏がこの作品に関わって感じたこと、齋藤プロデューサーが細田監督の次回作について触れてイベントは盛況のうちに幕を閉じた。「人が誰かを応援するというのは、やっぱりいいなと。児童文学やいろんな物語の名作には、人が誰かを応援するという部分が絶対条件のように入っているんですよね。最近、本作を観直してみて改めて感じるのですが、『あなたの一番いい部分を使ってがんばりなさい』と言ってくれているなと感じました」(高木)、「細田監督は今、また新しい映画を作り始めています。『おおかみこどもの雨と雪』があったからこそ『バケモノの子』は生まれた。だからこそ、きっと次の物語も、『バケモノの子』があったからこそ作り得る、新しいチャレンジに満ちあふれた作品になるのではないかと思っています」(齋藤P)。
2016年03月09日細田守監督のアニメ映画『バケモノの子』が4日、第39回日本アカデミー賞で最優秀アニメーション賞に選ばれた。壇上のスピーチで「本当に僕たちは幸運だと思います」と切り出したのは、制作会社・スタジオ地図の齋藤優一郎プロデューサー。まずは、2012年の第36回で同賞を受賞した『おおかみこどもの雨と雪』について、「(細田)監督のお母さまが亡くなって、お母さまに対する贖罪とか親になることの願いを込めた作品」とし、『バケモノの子』は子どもを授かった細田監督の「未来を担っていく子どもたちを励ましたい」「大人たち、社会は何をしてあげられるのか」という思いが込められていると説明した。また、「実は細田監督は、新しい作品を作りはじめています」と明かしつつ、「夏に大人と子どもが一緒に楽しめるアニメーション映画というのは、一人の監督、一つのスタジオが担っていくものではありません」とメッセージ。「多くの監督たち、多くのキャスト、スタッフたち、お客さまたちがアニメーション映画の歴史と未来を作っていくものだと思っています」と語り、「その歴史と未来に恥じないように細田監督はこれからも一本一本、子どもと大人が一緒に楽しめるアニメーション映画を作っていくと思います」と細田監督が思い描く未来を示した。最優秀アニメーション賞は、優秀アニメーション賞を受賞した5作(『心が叫びたがってるんだ。』、『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』、『ドラゴンボールZ 復活の「F」』、『バケモノの子』、『ラブライブ! THE School Idol Movie』)の中から選ばれた。
2016年03月05日“アニメーション界のアカデミー賞”といわれるアニー賞のセレモニーが現地時間2月6日に行われ、『インサイド・ヘッド』が作品賞に輝いた。監督賞をはじめ3部門へのノミネートを果たしたジブリ作品『思い出のマーニー』は惜しくも受賞を逃す結果となった。2015年5月より、英題『When Marnie Was There』としてニューヨーク、ロサンゼルスを皮切りに全米公開された『思い出のマーニー』。本作では、イギリスの作家ジョーン・ロビンソンによる同名児童文学を原作に、海辺に暮らす親せきに預けられることになった少女・杏奈と、海辺に佇む“湿っ地屋敷”に暮らす金髪の少女・マーニーがひと夏を過ごし、ある秘密を分かち合う姿を描く。本作は第43回アニー賞の最優秀監督賞、最優秀脚本賞、インディペンデント作品賞にノミネートされていた。同じくインディペンデント賞へのノミネートを果たした細田守監督『バケモノの子』(『The Boy and the Beast』/英題)も受賞には至らなかった。『思い出のマーニー』は2月28日(現地時間)に開催される第88回アカデミー賞の長編アニメーション部門にもノミネートされており、同賞での受賞に期待がかかる。(text:cinemacafe.net)■関連作品:思い出のマーニー 2014年7月19日より全国東宝系にて公開(C) 2014 GNDHDDTK
2016年02月07日●「面白み」をブレずに芯にすること『のだめカンタービレ』『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』など、ヒットアニメを多く発信しているフジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」。多くの人に支持される企画を定期的に発信していくコツなどはあるのか、最新作『僕だけがいない街』のプロデューサーである、アニプレックス 企画制作グループ 企画制作部鈴木健太さんに話を伺った。○プロデューサーという仕事――今、鈴木さんはどのようなお仕事をされているのでしょうか。アニプレックスという会社は、アニメの企画制作、宣伝、商品販売、配信、海外、ゲームなど、アニメーション作品をもとにしたビジネスを展開している会社です。私は企画制作部という、アニメーション作品の企画を立て、実際に制作する部署に所属しています。例えば自分が面白いと思う漫画の作品があった時に、その作品のアニメ化の企画を立て、どのように実現させる事が出来るか、を考えるところから始めます。原作があれば、原作元に許諾を頂き、監督をはじめスタッフィングの構築や、フジテレビなどの放送局の方など、ビジネス周りのスタッフに参画頂き、一緒に進めていきます。企画を成立させる面と、作品を実際に作るという面、両方に関わる仕事ですね。ただ企画には、色々な成り立ち方があります。手を上げる人がプロデューサーなこともあれば、原作元の方のこともあるし、監督や現場の制作スタッフから出てくることもあります。『僕だけがいない街』は、監督の伊藤智彦さんが作品を読んで「面白い、アニメにしたい」と、私達に声をかけてくださったんです。私は伊藤さんの別作品にも関わらせて頂いていたので、「伊藤さんがやってくれるなら」と、企画を動かしていきました。――企画の発案者が誰であっても、最終的な決断をしなければならないのかなという印象がありますがプロデューサー個人に企画成立の最終判断権があるというよりは、企画は基本的には様々な人間が集まって成り立っているものなので、まず、その企画に参画するかどうかの個々人の判断があり、最終的に集まった人間たちで企画を動かしていくという事なんだと思います。そういう意味だと、何を判断基準にするかというのは非常に重要です。今回のポイントは二点あって、まずは作品が面白いこと。先が気になって、当時発売されていたコミックスを一気に読んでしまいました。最新7巻までで239万部と大ヒットになっていて、そのくらい反響を引き出す力を持っていたんだと思います。もう一つは、監督の伊藤智彦さんはじめ、脚本の岸本卓さん、キャラクターデザインの佐々木啓悟さんなど、才能あるクリエイターの人と一緒に仕事ができるということ。この面白い作品を、このスタッフの方々がアニメーションにしたら絶対面白いものになると思ったんです。――アニメーションを作る際に、いろいろな方が関わっているんですねそうですね、オープニングとエンディングにクレジットされている方々と、そこに名前が載っていないけど協力頂いている方々を加えると、ものすごい数の人間が関わって企画が成り立ち、作品が生み出されています。製作委員会だけで10社入っています。アニメーションの作り方は映画と同じで、製作委員会方式が多いんです。各社が得意分野で動いて作品を広められる強みがありますけど、逆に意見が分かれた時に意思決定が遅くなることもあります。でも、この企画は、参画している方々全員が作品に惚れ込んでいるので、議論はぶつけ合いますが、みんなが企画と作品をより良くしたい、という方向性はブレがなく、よい雰囲気で進んでいると思います。――鈴木さんはこれまでどのような作品に関わってこられたのでしょうか私は入社してからずっと宣伝部にいたので、自分がプロデューサーとしてメインで関わったのはこの作品が初になります。宣伝プロデューサーとしてはたくさんの作品に関わらせてもらいました。関わらせて頂いた作品はどれも思い入れがあるのですが、敢えて挙げるとしたら、ノイタミナで放送していた『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(以下、『あの花』)は転機になった作品です。また、伊藤智彦さんが監督を務めた『ソードアート・オンライン』も関わらせて頂いて胸を張れる、光栄な作品ですね。○企画の面白みがどこにあるのかは、時間をかけて話し合う――様々な企画に関わるなかで、大切にしていることはありますか根本に立ち返ると、やっぱり企画として扱おうとしているものに対して、面白みを感じられるかどうかだと思います。それは作品自体の面白さに感じることもあれば、「こういうやり方をしたら反響がありそうだ」という仕掛けの部分に感じることもあるかもしれません。企画のどこかに面白みを感じないと、成り立たせることは難しいと思います。――「面白み」をどちらに感じるか、タイプなどはあるんでしょうか?いろんな人がいますが、どちらかだけで成功することは難しいと思います。私も色々な面で企画を検討するように心がけています。――自分の感じる「面白み」が間違ってたらとか……もちろん、あると思います。世の中に出ているもののほとんどは、「絶対ヒットする!」と思って企画されているはずなんです。それなのに、結果が出るものと出ないものにわかれてしまう。ただ、作り手が企画の選び方、成り立たせ方、作り方でブレなければ、どんな結果は出ても納得はできるはずなんです。自分たちが納得しないまま進んで、結果もだめだったときが、一番つらいですよね。そこはブレないようにしたいと思っています。――何が「面白み」か、チームで最初に共有されたりはしますか?作品のテーマはなんだろうという話は、すごくしますね。『僕だけがいない街』でもたくさん話し合いました。サスペンスっぽくもあるし、過去に戻ったときのノスタルジー感もあるし、いろいろ話し合った結果は作品自体にも反映されていると思います。また、「面白み」は、作品を宣伝していく上でも非常に重要な要素なので、作り方だけでなく、伝え方もすごく考えます。●『あの花』の反響は大きかった○コミュニケーション能力は、あとから身につくもの――いろいろな人の主張をまとめるには、コミュニケーション能力がいりそうですねこの仕事は、自ら動いて色々な人と関わらないと何も成り立たないので、必要だとは思います。一方で、生まれ持ったものではないんだなとも思いました。私は学生時代、○実行委員をやらないと気がすまないとか、そういうタイプの人間では全く無かったので。自らがやりたい仕事に就き、自分が動くことによって企画が動いて、『僕街』や『あの花』のように反響を頂けたり、そういう"仕事が本当に面白い瞬間"を経験して、能力が身についていったと思います――『あの花』はやはり大きかったですか?大きかったですね。当時、入社3年目の自分に担わせてくれた、会社とプロデューサーにはとても感謝しています。宣伝の仕事として、間違いなく誇りにしたい作品の一つです。オリジナル作品であれだけ反響や感想を頂いて、すごく嬉しかったです。ふだんアニメを見ない人からもリアクションがあったのは驚きました。思い返せば色々な事をやりましたね。――具体的にどのようなことをまずプロモーションスケジュールを、日単位、時間単位で細かく作りました。ニュースリリースや、解禁ネタ、広告や、CM、Twitterなどなど、「この日、このタイミングで!」というのを全て決め、実施していきましたね。もちろんリアルタイムで新しいネタや、アイディアが出てくるので、随時更新して実行して行きました。ここまで細かく設定して実行していた人間は、少なくとも自分の周りにはいませんでしたね。ほかには、埼玉県の秩父市が作品の舞台だったので、秩父市の方や、西武鉄道さんと色々な取り組みをしていました。街の方にも作品を受け入れて頂けて、アニメをきっかけに訪れる人が増えているというお話を聞いた時は嬉しかったですね。あとは秩父ミューズパークという5000人くらい収容できる屋外ステージでイベントを開催したのも印象深いです。会場は駅から離れた山のほうだったのですが、本当に沢山の方に集まって頂いてとても感慨深かったです。まだ三年目ということで、一つの作品に集中できる環境というのもありましたし。宣伝費もたくさん使いましたね。合計するとTVシリーズで考えたらありえないくらい使ってます…。――そんなに使えるものなんですか! 今はプロデューサーという立場ですが一番に考えなければいけないのは作品の成功なので、たくさんの人が興味を持ってもらうために宣伝費が多く必要であれば、その前提で予算を組みます。お金がかかるのはしかたのないことです。ただ、費用をかけるタイミングの見極めと、かけるに値するかは、きちんと精査します。それは宣伝をやっていた時から変わりません。○求められる「見極め力」――見極めは大事ですか非常に大事だと思います。世の中に面白いエンタテイメントがあふれている今の時代だからこそ、仕掛けてアクセルを踏むタイミングを見極めたい。そこまでがエンターテイメントだと思っています。――見極め力を磨くにはどうしたらいいでしょうかありきたりかもしれませんが、まずは「考える」ということだと思います。作品のことはもちろん、受けとってくれる方々のことも考える。自分よがりになった瞬間に、エンタテイメントは終わると思うんですよ。意識しないと惰性になってしまうこともあると思うので、そこは気をつけたいと思っています。その企画、作品にとってのベストがあると思っているので、そこは妥協せず考え抜きたいと思いますね。そして、考えたアイディアは、必ず行動に移さないと行けないと思います。考えただけではそのアイディアは皆さんに伝わっていないですからね。――何かヒットしたときに、「それ前から考えてたのにな~」と言う人もいますよねアイディアは先に実行した人のものだと思います。思いついたら絶対にやったほうがいいですね。○誰が受け手であっても、作品作りの根本は変わらない――受け手という話が出てきましたが、どういう受け手をイメージされているのでしょうか。特に「ノイタミナ」という枠は、アニメファンではない人も見るイメージがありますが、違いなどはありますか私は、「アニメファンか」「そうで無いか」というよりは、「アニメを見るか」「見ないか」、という捉え方をしています。この企画は「アニメーション」なので、「アニメを見る」人達に向けて発信をしていきます。もちろん「アニメを見る」人達の中には様々な趣向の方がいるので、その趣向に合わせて発信の優先順位を付け、発信の仕方を変えます。ジブリ作品も、細田守監督の作品も、深夜アニメも、基本的には「アニメ」なので、最初の入り口は最も広く捉えた方が良いと思っています。ジブリだけを見る人がいる一方で、深夜アニメだけを見る人もいます。それは決して「アニメファンか」「そうで無いか」という括りではなく、あくまでも趣向の違いだと考えています。なので、「ノイタミナ」だから、受け手が特別に変わるということは意識していません。ただ、「ノイタミナ」はフジテレビさんで放送される枠なので、作品への到達のしやすさはあると思います。リアルタイムの反応や、torneの予約数など、より多くの人に見てもらえている感触はありますね。でも、「ノイタミナだから」という企画や作品は、ないと思っています。作り手がそこを意識しすぎてしまうと、作品が制限されてしまうと思うんです。根本的にエンタテイメントを作ることが大切だと、個人的には思っています。そういう意味では「僕だけがいない街」は極上のエンターテイメント作品だと思いますので、是非楽しんで頂きたいですね。――ありがとうございました『僕だけがいない街』自分だけの時が巻き戻る現象"再上映(リバイバル)"に悩まされる青年・藤沼悟が、自らの過去と対峙し、もがく姿を描く"時間逆行"サスペンス。毎週木曜24:55からフジテレビ"ノイタミナ"ほかにて放送中(C)2016 三部けい/KADOKAWA/アニメ「僕街」製作委員会
2016年01月28日2015年9月に公開されたアニメ映画『心が叫びたがってるんだ。』が、第39回日本アカデミー賞の優秀アニメーション作品賞を受賞した。各部門の最優秀賞は、3月4日に発表される。本作は、長井龍雪監督、脚本の岡田麿里氏、キャラクターデザインの田中将賀氏が『とらドラ!』(08~09年)、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(以下『あの花』)シリーズに続いて、再びタッグを組んで製作されたオリジナルアニメ作品。『あの花』と同じく秩父を舞台に、幼少時のトラウマからうまく言葉が話せなくなった主人公・成瀬順(水瀬いのり)ら高校生を中心として心の傷や葛藤など、自分自身の姿に真正面から向き合いながら、人と人との絆などを描いた。昨年、全国142の劇場で公開されると、累計興行収入11億2,000万円、累計動員82万人を記録。第19回文化庁メディア芸術祭"アニメーション"部門に、審査委員会推薦作品としても選出された。TVシリーズ発ではない、完全オリジナル劇場用アニメ作品が興収10億円を超えるのは、スタジオジブリ作品(『千と千尋の神隠し』や『もののけ姫』など)、大友克洋監督作品の『スチームボーイ』、細田守監督作品(『サマーウォーズ』や『おおかみこどもの雨と雪』など)に次ぐ快挙となった。3月30日には、ブルーレイおよびDVDのリリースも決定。完全生産限定版(BDは8,500円/DVDは7,500円)と本編ディスクのみの通常版(BDは5,500円/DVDは4,500円)で発売され、限定版には、昨年放送された公開記念特番や初日舞台あいさつの模様を収録した特典ディスクや総作画監督修正集など掲載の特製ブックレット、劇場パンフレットの縮小版などが付属する(価格はいずれも、税別)。(C)KOKOSAKE PROJECT
2016年01月19日『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』のスタッフが再集結し、秩父を舞台にした“青春群像劇”第2弾として制作された完全オリジナルアニメーション『心が叫びたがってるんだ。』。この度、日本中を感動の渦に巻き込んだ本作が、「第39回日本アカデミー賞 優秀アニメーション作品賞」を受賞したことが分かった。お喋りを封印されてしまった女の子、順。彼女はとっても元気な女の子だったが、子供時代にうっかり話してしまった“ある事”がきっかけで、家族がバラバラになってしまう。そして突然現れた、玉子の妖精に、二度と人を傷つけないようお喋りを封印されてしまう。その事件以来トラウマを抱え、目立たないように生きてきた順だったが、ある日「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命され、なんとミュージカルの主役に抜擢されてしまう…。2015年9月19日より全国142館で公開がスタートした本作は、累計興収11.2億円、累計動員82万人を記録した大ヒット作。原作や原案を持たず、テレビシリーズ発でもない完全オリジナル劇場用アニメーション作品が興収10億円を突破するというのは、スタジオジブリ作品、大友克洋作品、細田守作品に次ぐ史上4番目の快挙!さらに本作は「第19回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門」でも審査委員会推薦作品に選出された。今回、本作は「第39回日本アカデミー賞」優秀アニメーション作品賞を受賞。同賞には、先日双子を妊娠したことが発表され話題の杏主演『百日紅~Miss HOKUSAI~』や、細田監督作品『バケモノの子』、『ドラゴンボールZ復活の「F」』、そして驚異的な興行収入を叩きだした『ラブライブ!The School Idol Movie』が選出。ちなみに昨年は、第88回アカデミー賞長編アニメーション部門にノミネートされたスタジオジブリ作品『思い出のマーニー』や『名探偵コナン 異次元のスナイパー』らが同賞に輝き、最優秀賞は『STAND BY ME ドラえもん』が受賞した。興行収入の快挙に続き、賞レースでも輝かしい記録を残せるか、期待が高まる。なお、最優秀賞の発表は3月4日(金)。『心が叫びたがってるんだ。』のBlu-ray&DVDは、3月30日(水)よりリリース。(text:cinemacafe.net)■関連作品:心が叫びたがってるんだ。 2015年9月19日より全国にて公開(C) KOKOSAKE PROJECT
2016年01月18日