吉田鋼太郎が連ドラ初主演をすることで話題の来年1月期放送のドラマ「東京センチメンタル」。昨年末特別番組として放送された本作だが、この度、初回のマドンナに草刈民代の出演が決定し、さらに新たなレギュラーとして小栗旬が出演することも明らかとなった。東京・言問橋の老舗和菓子屋「くるりや」の倅として生まれた久留里卓三(吉田さん)は生まれも育ちも東京。昔気質の二代目の父に厳しい教育を施され、店の看板である団子を作る職人としては父を越えるほどの技量を身につけているが、私生活では離婚歴がありバツ3の、女性に対しては“ちょこっとだらしない”男。55歳になったいまも、自由気ままな日々を送っている。趣味は、幼いころ父に買ってもらった年代物の一眼レフを持って町を散策すること。いつかは変わりゆくであろう古き良き東京の風景をカメラに収めている。そんな日々の中、卓三は心惹かれる女性に出会うのだった。淡い恋心を抱きながら過ごす一時。美味い酒や料理を前に語り合う二人。果たして卓三の恋心は成就するのか――。主人公の卓三を演じるのは特別番組に続いて本作が初の連続ドラマ主演となる吉田さん、「くるりや」の看板娘・須藤あかね役には高畑充希、卓三の昔馴染み柴田幸吉役に「ラーメンズ」の片桐仁が続投している。また、今回の連ドラ化にあたってレギュラーキャストとして卓三の過去を知る謎多き女・玲子役に大塚寧々が出演する。そして新たなレギュラーキャストに、卓三の行きつけの蕎麦店の店主・荒木役として小栗さんが出演する。『信長協奏曲』や『テラフォーマーズ』『ミュージアム』の公開も控える小栗さんは、今回酒を呑みかわしながら卓三に恋のアドバイスをするよき相談相手を好演する。そんな小栗さんは今回の出演にあたって「(鋼太郎さんに)無理やり出ろっていわれたので出演を決めました(笑)」と語っている。また「台本を読んで、まるで鋼太郎さんのために書かれた本だなって思いました。久留里卓三は、本当にそのままの鋼太郎さんです。普段からこんな会話を2人でしているなって」と台本を読んだ感想を語った。さらに本作は、毎回違ったマドンナが登場するのも魅力の一つ。今回初回のマドンナ・山村里美役として登場するのは、世界に名を馳せる元バレリーナで女優の草刈さん。今回は卓三の亡き親友の妻で友人のかつて憧れていた女性を演じる。そんな草刈さんは、吉田さんについて「再びご一緒させていただき、鋼太郎さんがモテる理由が良く分かりました。懐が大きく男らしいのだけれど、どこか細やかで柔らかく優しい大人の男性。カッコいい!何よりも、そんな鋼太郎さんと芝居をするのがとても楽しかった!外のシーンが多く、雨にも見舞われましたが、2人でずぶ濡れになったのは良い思い出です」と撮影での様子を語った。また主演の吉田さんも「毎回変わるマドンナの方々と僕の、ちょっと面白くて哀しいみたいな恋愛模様と、そこにスパイスのように入る、小栗演じる荒木との男同士の会話という、ちょっと両極にある2つの要素があります。女性と一緒にいてとても硬くなっている僕と、荒木と一緒に喋ってる時の蕎麦屋でリラックスしている僕という両方。そこもちょっと見どころかな?」とコメントを寄せた。「東京センチメンタル」は2016年1月15日(金)0時12分~テレビ東京にて放送。(cinemacafe.net)
2015年12月17日ワタベウェディングはこのほど、周防正行監督新作映画『舞妓はレディ』(全国東宝系で公開中)の公開を記念し、首都圏を中心とした働く女性507人(既婚221人、未婚286人)を対象に実施した、働く女性の「仕事感や花嫁修業」に対するアンケート調査の結果を発表した。調査期間は7月24日~8月17日。○女性の9割が「結婚後も働きたい」と回答同調査は、映画『舞妓はレディ』の主人公が、舞妓になるために日夜修業に励む女性であることにちなんで実施されたという。調査ではまず、「結婚しても働きたいですか?」と質問した結果、89.2%の女性が「はい」と回答。また、既婚で働いている女性の91.9%が、結婚する前から「結婚しても働きたい」と考えていたことがわかった。働く理由について尋ねたところ、1位は「自分や家族の生活のため(40.8%)」だった。次いで2位は「仕事を通じてやりがいや達成感を得るため(29.2%)」、3位は「楽しいから(7.1%)と続いたが、未婚女性だけで見ると「働くのが当たり前」という理由が3位となり、同じ働く女性でも未婚と既婚では就業観に違いがあることが浮き彫りとなった。さらに、仕事を頑張った後のご褒美を教えてもらったところ、「映画やコンサートなどを見る」、「旅行に行く」、「おいしいものを食べる」といった内容がTOP3となった。年代別では20代、40代は「旅行に行く」、30代は「おいしいものを食べる」、50代は「映画やコンサートなどを見る」がそれぞれトップに。また、「欲しいものを買う」という人の割合は、20代の16.4%が最大で、以下年代が上がるに連れて低下する傾向にあることが明らかとなった。○必要な花嫁修業は「料理」!次に、「必要だと思う(だったと思う)花嫁修業は?」と尋ねたところ、77.7%と「料理」が断トツ1位だった。未婚女性に「花嫁修業でしていることは?」と質問したところ、こちらも「料理」が45.1%でトップとなったものの、「必要だと思う花嫁修業」に料理をあげた未婚女性81.1%と36ポイントものギャップがあり、実情が伴っていないことがわかった。○憧れの働く女性に「篠原涼子」「天海祐希」最後に、憧れの働く女性芸能人を聞いた結果、1位「篠原涼子」、2位「天海祐希」、3位「黒木瞳」、4位「松嶋菜々子」、5位「井川遙」がTOP5に選ばれた。未婚既婚別では、未婚女性が選ぶ憧れの働く女性1位に「天海祐希」が選ばれ、次いで「篠原涼子」、「井川遙」と続いた。そのほか、「安室奈美恵」「竹内結子」「草刈民代」も支持された。一方既婚女性が選ぶ憧れの働く女性1位には「篠原涼子」が選ばれ、2位は「天海祐希」、3位は「黒木瞳」だった。そのほか、「アンジェリーナ・ジョリー」が5位にランクインした。
2014年10月02日俳優の長谷川博己が8月21日(木)、出演作『舞妓はレディ』の完成披露試写会に出席。劇中で歌とダンスを披露しており「不安でいっぱい。早くそのシーンは終わってほしい」と弱気を見せたが、「渾身のおもてなしを込めた作品で、実は自信あります」とドヤ顔も披露した。また、役作りのため“御茶屋遊び”も初体験したそうで、「緊張しっぱなしで、ずっと正座していました。雑誌でしか見たことない超高級シャンパンも置いてあって、『それ、すごく高級ですよね』と話したら、舞妓さんが『そうどす』ってポーンと開けちゃって(笑)。きっと、お会計が大変なことになっていたはず」とふり返っていた。都内で行われた完成披露試写会には、長谷川さんを始め、ヒロインに大抜擢された主演の上白石萌音、共演する富司純子、田畑智子、草刈民代、周防正行監督が駆けつけた。長谷川さん同様、「これからの事が想像できず、混乱しています」(上白石さん)、「歌が本当にダメなので、どんな感想をいただくか怖い」(富司さん)、「地元京都のみなさんに笑われないか不安だった」(田畑さん)とキャスト陣が、緊張の面持ちで不安を明かすと、周防監督は「明日の見出しは『出演者が不安』で決まりですね」と苦笑しきり。自身は「満足といえる喜びを感じている」と胸を張った。本作は、『Shall we ダンス?』『それでもボクはやってない』の周防正行監督が、20年もの間温めていたひとりの少女の成長物語。舞妓不足に悩む歴史ある花街・下八軒に舞妓志願の少女・春子(上白石さん)がやってきたが、鹿児島弁と津軽弁を話し、花街のしきたりもわからず、唄や舞踊の経験もない春子にはさまざまな困難が待ち受けていて…。800人のオーディションを勝ち抜いた上白石さんは、冒頭の挨拶でこそ不安を口にしていたが、「私自身、撮影を楽しんだ。その楽しさがみなさんに伝われば。おもてなしを心ゆくまで堪能してもらえれば」とアピール。上白石さんに白羽の矢を立てた周防監督は、「魅力はやっぱり素直な気持ち」と起用理由を明かしていた。周防作品の常連である草刈さんは、「日本舞踊やパパイヤ鈴木さん振付のダンスといった、いままでにない経験をさせてもらった」。夫・周防監督が手がけた本作を「観る人をおもてなしする、心温まる作品」だと語った。『舞妓はレディ』は9月13日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:舞妓はレディ 2014年9月13日より全国にて公開(C) 2014 フジテレビジョン東宝関西テレビ放送電通京都新聞KBS京都アルタミラピクチャーズ
2014年08月22日タブロイド誌「きらめきエイジング」創刊資生堂は、「きらめきエイジング」の体現者として岸惠子さん、草刈民代さん、前田美波里さんの3名のアンバサダー起用や、「きらめきMs.」に向けたタブロイド誌の創刊(5月21日発行)など、拡大するボリューム市場であるシニア世代に向けたマーケティングを本格的に強化する。対象世代に向けた情報提供機会の創出・拡大を図る「きらめきエイジング」とは、いくつになっても「自分らしく輝いていたい」というイマドキ女性の年齢の重ね方を名づけたもので、そうした「インサイト(深層心理)」を持つ50代半ば以上の女性を「きらめきMs.(キラメキミズ)」と命名したもの。具体的な取り組みとしては、シニア世代特有の「インサイト」データの蓄積やシニア世代特有の肌悩みに合わせたメーキャップ理論の再構築など、これまでに推し進めてきたことに加え、対象世代に向けた情報提供機会を創出・拡大。「きらめきMs.」に向けたタブロイド紙の創刊(年2回発行予定)、全国事業所による美容をマスターできるレッスン形式の美容講座「きらめきマスターサロン」の開催、「インサイト」データをもとにした対象世代の心地よい売り場・店頭応対の徹底等によるコミュニケーションの強化などによる、接点拡大および関係性の深化を図るとしている。元の記事を読む
2013年05月28日草刈民代&周防正行監督、「ミッドタウン・クリスマス2012」点灯式に仲良く出席!「ミッドタウン・クリスマス2012」の点灯式が東京ミッドタウン(六本木)にて行われ、公開中の映画『終の信託』で夫婦タッグを組んだ女優の草刈民代と周防正行監督が出席した。草刈さんはクリスマスをイメージさせる真っ赤なドレス姿で登場し、イベントを華やかに盛り上げた。今年、開業5周年を迎えた東京ミッドタウンでは、毎年「芝生広場」(スターライトガーデン)にて幻想的なクリスマス・イルミネーションを一般公開している。今年は広大な“宇宙”を光と音が織り成す幻想的なイルミネーションで表現しており、その幻想的な美しさは非日常の空間へと誘う。ほかにも高さ6メートルのクリスマスツリーや巨大な雪だるまサンタクロース“ミッドタウン・スノウマン”など様々な演出が行われており、人々の目を楽しませている。まずは周防監督の掛け声で、草刈さんが映画の撮影を再現したカチンコをならすと、東京ミッドタウン全体のイルミネーションが一斉に点灯、スターライトガーデンには一面にブルーの幻想的な光が広がった。草刈さんは、幼いころからクリスマス時期はバレエの公演に明け暮れており、「こんな美しいイルミネーションを見たのは初めて。銀世界のようで素晴らしい!」と感激のコメント。一面のネオンの海や光輝くクリスマスツリーを見上げてうっとり。一方、周防監督は毎年ミッドタウンのイルミネーションは見に来ていたことを明かし、「今回は、光の海の中に浮いているみたい。いい経験をさせてもらった」とロマンチックな雰囲気にご満悦の様子。公私共にパートナーの2人だが、今年は映画『終の信託』が公開され、周防正行監督は草刈さんには「ひとりの信頼できる役者として自分の考えを預けている」と絶大な信頼を寄せていことを明かした。本作で、数奇な運命に翻弄されるエリート医師・折井綾乃を演じている草刈さんは「大人の映画ですが、ご夫婦とか、若い方にもちょっと背伸びをしていただいて観ていただきたい」。周防正行監督は「人と人がどう向き合っていくかを見て欲しい」とそれぞれが見どころをアピールしていた。映画『終の信託』は公開中。「ミツドタウン・クリスマス2012」は12月25日(火)まで開催。公式サイト:www.tokyo-midtown.com/jp/xmas/2012/■関連作品:終の信託 2012年10月27日より全国東宝系にて公開©2012 フジテレビジョン東宝アルタミラピクチャーズ
2012年11月15日周防正行監督最新作『終の信託(ついのしんたく)』で主人公の女医を演じた草刈民代が、『Shall we ダンス?』以来、16年越しの再共演となった役所広司、そして周防監督との現場を振り返るとともに、バレリーナのキャリアが主人公の葛藤や信念を表現する際に活きたことを明かした。その他の画像現役弁護士・朔立木の同名小説を原作に、本物の愛、そして人間の死に直面した草刈演じる女医・折井綾乃の心の機微や成長を草刈と役所、そして浅野忠信、大沢たかおという豪華キャストで紡ぐ周防流のラブストーリー。「16年後、まったく違う作品と役柄でご一緒できて、とてもいい記念になりました」とまずは奇跡の再会を素直に回想。「役所さんとの名古屋ロケの後、帰宅して偶然放送していた『Shall we ダンス?』を観て、ふたりとも若いなあって(笑)。その後に『終の信託』の写真を並べた映像が流れて、それだけで感慨深い想いに浸りましたね」とそれぞれが歩いた16年間という軌跡を受け止めたという。その草刈演じる綾乃は、患者の評判も良い呼吸器内科のエリート医師。しかし、不倫の果ての自殺未遂、終末医療にまつわる重大な決断、そして検察の追及など、「大変な人生を背負っている人」と草刈が表現するように、さまざまな試練と戦うことになる。その大仕事は映画を観ればよく分かるが、意外にもバレリーナとしての経験が演じる上での助けになったという。「技術があっても内面の成熟なしには良い踊りは踊れない。綾乃さんも医師として挫折を経験し、初めて大きな岐路に立たされたのだと思います。だからこそ、あのような行動に出たのではないでしょうか」。その説得力に満ちた熱演はプロフェッショナルとして、ある種の到達点に達した者だからこそ成し得た表現のように映る。そこには周防監督の狙いがあったと草刈も言う。「周防監督が言っていたことですが、プロフェッショナルの孤独を私に感じていて、それが綾乃さんとリンクしたそうです。私もバレリーナとして葛藤してきました。その経験は彼女の医師としての揺るぎない信念を表現することに役だったかも知れませんね」。『終の信託』公開中取材・文・写真:鴇田
2012年11月01日『Shall we ダンス?』、『シコふんじゃった。』の周防正行監督の最新作『終の信託』が10月27日(土)に公開を迎え、周防監督を始め主演で監督の妻の草刈民代、役所広司、大沢たかお、浅野忠信、細田よしひこが初回上映後の舞台挨拶に登壇した。重度の喘息を抱えた江木は自らの死に際しての決断を信頼する女医・綾乃に託す。医療と江木への思いをはざまで揺れつつ、綾乃は重い決断を下すが、3年の後、その決断が刑事事件へと発展していく…。『Shall we ダンス?』以来、16年ぶりの劇映画出演となった草刈さん。前作では“本職”であったバレリーナ役だったが、今回はバレリーナ引退後に女優に転向して初の劇映画ということもあり「この役を演じたことが私の女優としてのスタートになったと思っています」と晴れ晴れとした表情を見せる。作家・朔立木による原作の小説を読んだときは号泣したそうで「現場でも込み上げてくるものがあって、役所さんのセリフを聞くだけで涙がこぼれてしまい(監督に)『ここでは泣かないでくれ』と言われました(笑)」と明かすほど、強い思い入れを持って演じたことを明かした。『Shall we ダンス?』以来の草刈さん、周防監督とのトリオ再結成となった役所さんは「『Shall we ダンス?』に続いて草刈さんに思いを寄せる役でした」とニンマリ。草刈さんとの久々の共演について「16年前はバレエダンサーで、一緒に踊ったときはよく怒られました(笑)。今回の女優としての覚悟、ご主人の作品をより良くしようと頑張る姿に感動しました」と称賛を送った。映画を観たばかりの観客を前に居心地が悪そうなのは大沢さんと浅野さん。大沢さんは草刈さん扮する綾乃を厳しく追いつめていく検事、浅野さんは綾乃と長年、不倫関係にありつつもよそに若い恋人を作っていた同僚医師を演じており「みなさんの僕を見る視線に憎しみがあるようで好感度が心配」(大沢さん)、「怖い目で見られているような気がする」(浅野さん)と2人とも苦笑いを浮かべた。特に浅野さんは、結婚を望む綾乃に「オレ、結婚するなんて言ったっけ?」と言い放つほか、夫の周防監督が見つめる中で草刈さんとの激しいベッドシーンも披露しており、「すいません。僕は監督の指示に従うしかないので…。なかなか、旦那さんの前で奥さんにそういうことすることもないのでどうしようかと思いました」とふり返った。周防監督は、さすがに本作の製作を通じて自らの人生の“終の信託”に関して考えさせられたそうで「意思表示をちゃんとしておかないと、残された人が責任の重さに後悔したり罪の意識にさいなまれることになる」と語り、続けて「撮影の後に、妻にごく簡単にさらりと言っておりそれが“終の信託”のつもりだったんですが、ある舞台挨拶でそのことを言ったら『聞いてない』と言われまして…」と困った表情。草刈さんは「思い出しました(笑)。心に留めております」と笑顔で夫の思いを受け止めていた。『終の信託』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:終の信託 2012年10月27日より全国東宝系にて公開©2012 フジテレビジョン東宝アルタミラピクチャーズ
2012年10月28日10月20日(土)、華やかに開幕した第25回東京国際映画祭(TIFF)。同日の昼過ぎから、東京・六本木ヒルズ横のけやき坂通りに敷かれたグリーンカーペットを、参加作品に関わるゲストたちが闊歩し、多くの観客の注目を集めました。ブラックモード全開の、この秋冬ですから、グリーンカーペット上も例にもれず、ブラックドレスを着ていたゲストが百花繚乱。でも、「この秋、黒が流行?」と思う方もいるかもしれませんね。黒はオールシーズン愛用している人が多い定番カラーですから、あえて“流行”というほどでも…と。でも、この秋冬は、さまざまなデザイン、素材の黒がいっぱい。定番の黒を着こなし次第で、今年っぽくなるというわけです。そのあたりを分かっているのが、グリーンカーペットを闊歩したゲストたち。TIFFアンバサダーの前田敦子は、若々しくブラックミニドレスで登場。でも、ブラック一色ではなく、肩まわりにクリーム色をあしらったバイカラーのドレスをチョイス。腕にはプレゼントにかけられたリボンのようなデザインで、キュートな魅力を強調していました。『終の信託』で参加した草刈民代は、元バレリーナらしく凛とした姿で登場。隙のない美ボディを包んだドレスは、ブラックのシンプルなロング。スパンコールが全体にあしらわれているので、シンプルながら身体の動きに合わせてドレスが光を集めて控えめな美しさを引き立てていました。ただ、ドレスのデザインは華美ではないものの、胸元の大胆なカット、背中の大きな空き具合が、やはりお祝いの席らしい華やかさを添えています。ショートヘア、スパンコールによるローウエストな切り替えは、彼女の主演作品『ダンシング・チャップリン』を思わせました。もうひとり、黒の着こなしで印象的だったのは『グッモーエビアン!』の麻生久美子。全身ブラックながら、ボディラインにメリハリを見せたデザイン、素材違いの組み合わせで、とても新鮮なフォーマルスタイルに。黒という重い色を全身に纏っているのに、決して重苦しくない印象なのは、きゅっとまとめたモードなヘアスタイルと、ノースリーブによる思い切った肌見せ。シンプルでカッコいいという印象を容易に手に入れやすい黒を、オシャレにいまっぽく着こなすコツは、彼女のコーディネートに詰まっている気がしました。そのほか、素材違いの組み合わせで爽やかな黒の着こなしを見せたのが、オープニング作品『シルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語』の面々と姿を見せた上戸彩。ベルベット素材は、光の当たり方によって綺麗な光沢を見せとってもしなやか。ちょっとした色のコントラストを楽しめるナス紺のモチーフと、よく見るとかなりセクシーな胸元のレースで、こなれた大人のドレススタイルを完成させていました。ここまでご紹介したゲストたちのファッションは、決して私たちにもハードルの高いものではありません。これからのパーティシーズン、お手本になってくれそうです。実は、決して真似できないし、個人的にちょっと残念だと思ったのは、山田優。かっちりとしたゴールド柄のブラック・パンツスーツに身を包んだ彼女には、ちょっと昭和っぽさすら感じました。モデルとしても知られ、スタイルが良いことは誰もが知るところ。こんなときこそ、ばっちりそのナイスボディを見せつけて欲しかったのだけれど、肌は顔と首、手以外は一切露出せず。確かに、ゴールド柄は華やかだし、スーツのデザインもモード感たっぷり、限られた人たちにしか似合わない上級ファッションには違いなのだけれど、かっちりし過ぎで誰もが楽しく着飾っているフォーマルなグリーンカーペットには、ちょっと物足りない印象に。10月となれば確かに寒いのですが、年上の草刈民代もババーンと肌見せしているシチュエーションですから、ぜひこの機会に思い切りフォーマルスタイルを楽しんで欲しいところでした。また、決して真似はしないけれど、黒系で面白かったのは、『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』の柴咲コウ。縦ストライプの大胆柄の着物に、レースの半襟、髪には数羽の折り鶴という、彼女にしかできないであろうスタイル。お手本にはなりそうにないですが、やはり見るだけなら、このぐらいの独創性が面白いですよね。ブラックが秋冬の流行ということもあり、ブラックドレスが多かった今回のグリーンカーペット。でも、アイディア次第で、ライバルに差をつけることはいくらでも可能だと教えられた気がします。定番の黒を選ぶなら、無難なデザインに走らず、ぜひ黒だからこそ挑戦できるちょっと大胆なデザイン、ユニークな素材を選んでみるのもいいかも。今年のパーティシーズン、楽しみになってきませんか?特集「東京国際映画祭のススメ2012」(text:June Makiguchi)■関連作品:すーちゃん まいちゃん さわ子さん 2013年3月2日より全国にて公開© 2012 映画「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」シルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語 2012年11月9日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開© 2011 Cirque du Soleil Burlesco LLC. All Rights Reserved.グッモーエビアン! 2012年12月15日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2012『グッモーエビアン!』製作委員会終の信託 2012年10月27日より全国東宝系にて公開©2012 フジテレビジョン東宝アルタミラピクチャーズ第25回東京国際映画祭 [映画祭] 2012年10月20日から10月28日まで東京にて開催
2012年10月24日その年の日本アカデミー賞で全部門制覇の偉業を達成した『Shall we ダンス?』(’96)から16年。同作で鮮烈な女優デビューを飾った草刈民代が、主演最新作『終の信託』(ついのしんたく)で劇映画の世界に舞い戻った。銀幕デビュー、映画監督・周防正行との結婚、バレリーナ引退という様々な人生の局面を経て、本作でたどり着いたのは「これが女優としての始まり」(草刈さん)という新たなる決意だ。夫・周防監督の最新作でもある本作で、いかに女優・草刈民代は誕生したのか…。草刈さん本人がキャリアをふり返りながら、その秘話を紐解いてくれた。舞台からスクリーンへ映画は終末医療の現場を舞台に、ある重病患者からの“信託”を受けたエリート女性医師・綾乃(草刈さん)が下した決断と、それを罪とみなす検事の攻防を緊張感たっぷりに描くヒューマンドラマ。患者を演じるのは『Shall we ダンス?』でも共演した役所広司。綾乃を取り調べる検事に大沢たかお、綾乃の不倫相手に浅野忠信という実力派俳優が起用され、スクリーン上で草刈さんとの“真っ向勝負”に火花を散らす。医師として、女として、そして被疑者として…。多面的な表情を見せる綾乃を演じる上で、草刈さんが最も大切にしたのは「切実さと誠実さ」だったという。「彼女の生きてきた姿勢というものが見えないと、クライマックスの取り調べシーンに繋がりませんからね。変に芝居がかっていても、観ている人に伝わらないと思いました。妥協をせず、誠実に役や自分自身に向かうしかなかったです」。あえて16年前の『Shall we ダンス?』と比較すれば、「当時はガムシャラに脇目も振らず一直線、みたいな(笑)。今回はそれだけでは演じきれない役だし、全てのシーンで必要なテンションや表現のチョイスを考え抜いた。身体的な疲れよりも、神経的な疲れが強かったですね」と自己分析する。バレリーナとして18歳で主役デビューを果たし、国内外で活躍した後、2009年に自らプロデュースした公演「Esprit~エスプリ~ -ローラン・プティの世界-」を最後に引退。その後は、NHK大河ドラマ「龍馬伝」などに出演したが「女優としてはちょっと前まで、トウシューズを履いていたのにな…って、ちょっと居心地が定まらない気持ちもあった」のだとか。その分、「今回は主演として作品と向き合うので、ただただ演じることに集中すれば良かった。だから、16年ぶりの劇映画という意識はあまり関係ないんですよ」とも。そんな持ち前のしなやかさは、綾乃を悲劇のヒロインではなく、等身大の女性として輝かせている。夫、監督としての周防正行輝かせる…と言えば、やはり忘れてはならないのが夫・周防監督の存在だ。「旦那さんの前で演技すること?それが全然抵抗がないんですよ」と屈託なく笑う草刈さん。「そもそも出会ったのが映画でしたし、家では台本を読む相手もしてくれるので、いわゆる“構え”はない。『仕事を家庭に持ちこまない』みたいなルール決めも一切ないし、撮影準備期間は家での会話も映画中心だった」と夫婦生活の一端も明かしてくれた。もちろん“映画監督”周防正行への信頼感も絶大だ。「本当に意味のある映画を作ったと思います。この映画を観て、私自身も生きることの切実さを感じる機会になったし、一人一人が自分なりの意見や視点、物事を判断する尺度をもたないと、社会的な“ひずみ”がどんどん増してしまうことを気づかされました」。綾乃が下す決断に関しても「本来、旅立つ人の意志が尊重されることが理に適っていると思うが、そこに法が介入すると、映画が描くような問題が生じてしまう。その難しさがよく表現されていると思う」と言い、その上で「『Shall we ダンス?』のときに比べて、表現者としての成熟がものすごく作品に表れている」と改めて尊敬のまなざしを注ぐ。そんな本作『終の信託』を観れば、「これが女優としての始まり」と語った草刈さんの未来にも期待せざるを得ない。「正直、自分なりに『これ以上は無理、これしかない』というところまでやり切りました。でも今後、さらに経験を積めば、そんな思いも変わってくるでしょうし、演技に関する捉え方の幅や判断材料も増えてくるはず」と草刈さん。「自分にできる役柄は、何でも挑戦したいし、良い作品を作りたいという人たちに囲まれると触発されますからね。そんな経験を数多く経験して、表現を広げていきたい」と“女優・草刈民代”に誰よりも期待を寄せる草刈さんだった。(text/photo:Ryo Uchida)■関連作品:終の信託 2012年10月27日より全国東宝系にて公開©2012 フジテレビジョン東宝アルタミラピクチャーズ
2012年10月23日最新作『終の信託』の公開を記念し10月8日(月・祝)、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで「周防正行映画祭」と題した特別イベントが開催され、代表作である『シコふんじゃった。』(’92)、『Shall we ダンス?』(’96)、『それでもボクはやってない』(’07)の3本が上映された。幕間には周防監督を始め、役所広司、草刈民代、竹中直人、田口浩正、徳井優、加瀬亮、瀬戸朝香という“周防組”に縁の深い豪華な顔ぶれが勢ぞろい。「まるで生前葬(笑)」と照れくさそうな周防監督を囲み、出演作の思い出や知られざる(?)監督の素顔を明かした。『Shall we ダンス?』に主演し「その後の人生が変わりました」と語る役所さんは、「だって海外に行っても、あの映画観たよって言われるし、本当パスポートみたいな作品ですよ」と感謝しきり。「小細工せず堂々とした映画作家。心から愛しています!」と賛辞を惜しまない。同作で女優デビューを飾った草刈さんは「当時はバレリーナでしたし、映像の仕事は私がやることじゃないと思っていた。でも監督からシナリオをいただき、ものすごい取材量に『この人なら信頼できる』と思った」とふり返る。映画は日本アカデミー賞の全部門制覇という快挙を成し遂げたが、それ以上に世間をアッと言わせたのが、周防監督と草刈さんの結婚だった。「男としての魅力?出会った当初は感じなかったですね」と草刈さんが明かす一方、周防監督は「特に口説いた覚えはなくて、一番大きいのは僕のカン違い(笑)。ひょんなことから毎晩電話で2時間くらい話すようになって『これは好意的に思われている!』と俄然その気になった」のだとか。ただ「結婚してから知ったんですが、草刈さんは誰とでも長電話する」そうで、やはりおふたりの結婚には、大いなる“カン違い”パワーが働いていたのかも?役所さん×草刈さん×周防監督が16年ぶりにタッグを組んだのが、終末医療をテーマにした『終の信託』。周防監督が「ユーモアが一切ない映画で、いままでと違う緊張感にあふれている。ただいままで通り、映画らしい映画になったのでぜひスクリーンで深く味わってほしい」と静かに自信をみなぎらせるヒューマンサスペンスだ。竹中さんは1989年公開の『ファンシイダンス』を始め、『シコふんじゃった。』、『Shall we ダンス?』に出演する周防組の“顔”とも言える俳優。それだけに「最新作に呼ばれなかったのが、納得いかない。次は絶対呼んでください!」とアピールにも熱がこもる。一方の周防監督は「テクニックとパワーを持った俳優さんだから、最初は僕の言うことなんて聞いてくれないと思っていた。ところが、実際には監督の意図をくみ取って演じてくれる俳優さんで、こんなありがたい人はいない」と大絶賛。「まあこの先、出番があるか分かりませんが…」(周防監督)、「そんな…。僕、泣いちゃう」(竹中)と丁丁発止のやり取りで、会場は爆笑に包まれた。『それでもボクはやってない』で周防組にフレッシュな風を送り込んだのが、加瀬さんと瀬戸さんだった。「僕は気が小さいので、監督の前では緊張してしまう。ところが周防監督はいつもニコニコしていて、初対面でホッとできた初めての監督だった。何より正直で誠実な方だと思う」(加瀬さん)、「何を聞いても、すぐに答えが返ってくるし、現場のチームワークもすごく良かった」(瀬戸さん)と2人にとっても、同作は新境地だったようだ。「死ぬまで精進して、いい作品をたくさん撮ってほしい。(映画の題材の)貯金はしているはずなので、ファンのみなさんにも末長く応援していただけるよう、よろしくお願いいたします」と“夫”周防正行監督に愛あふれる激励を贈る草刈さん。これに対し、周防監督は「やっぱり役者ってすごいと思う。常に僕のイメージを超えた演技を見せてくれ、とても感謝している」と語り、さらに「映画は何よりも、映画を観た人のもの。これからもみなさんの心の中に生きる映画を頑張って作っていきたい」と抱負を語っていた。『終の信託』は10月27日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:終の信託 2012年10月27日より全国東宝系にて公開© 2012 フジテレビジョンアイ・エヌ・ピーそれでもボクはやってない 2007年1月20日よりシャンテシネほか全国にて公開© 2006 フジテレビジョンアルタミラピクチャーズ東宝
2012年10月09日日本アカデミー賞で13部門制覇という大記録を打ち立てた『Shall we ダンス?』の周防正行監督とその妻の草刈民代、役所広司のトリオが16年ぶりに顔を揃える『終の信託』が完成。9月19日(水)に完成披露会見が都内で行われ、周防監督、草刈さん、役所さんに周防作品初参加となる大沢たかおが出席した。現役弁護士の朔立木の同名小説を映画化した本作。エリート女医と重度の喘息を抱えた男性患者の間に芽生えた深い絆を軸に終末医療、尊厳死と医師の責任といった社会的な問題を浮き彫りにしていく。劇中で重要な役割を果たすアリア「私のおとうさん」に乗せて、草刈さんと役所さんは腕を組んで登場。草刈さんにとっては長編劇映画への出演自体が『Shall we ダンス?』以来。当然、16年ぶりの役所さんとの共演に注目が集まるが「(役所さんは)前回はダンス教室の生徒で今回は患者さんでしたが、そこにその人がいる感じで16年ぶりとかそういうことを感じさせずにすんなりと芝居に入っていく感じでした」と明かす。一方、役所さんも「16年前は周防監督に呼ばれて、トップダンサーがちょっとお芝居をやってみましょうかという感じでしたが、今回はずっと女優でやっていくという気迫がありましたね」と述懐する。草刈さんは劇中、浅野忠信が演じる不倫相手の医師とのかなり大胆な濡れ場も披露しているが、“夫”周防監督はその点について「妻を裸にして大丈夫なのか?という意味でしたら、監督はそんなこと考えてない!ラブシーンをどう撮るかということの方が大問題で、“妻が裸でそこにいる”ことは問題じゃないです」とピシャリ。草刈さんも「私も特に(意識するところは)ないです。主人は私が踊っているところや稽古を以前から見てましたから、主人の前で演技することに抵抗はなく、自分のことだけ考えてました」と明かす。そんな2人の関係を役所さん、大沢さんら共演陣はどのように見ていたのか?役所さんは「変わらないですね。16年前に2人が結婚を前提にお付き合いされるようになった頃と変わってません」と証言。すかさず周防監督から「いつから結婚を前提に付き合うようになったか知らないでしょ!」とツッコミが入り、役所さんは「僕のカンでは…」と口ごもり、会場は笑いに包まれた。一方、周防組初参加となった大沢さんは「微妙に2人の間が緊迫する瞬間があって、僕は見て見ぬフリをしてお茶を飲みに行ったりしてました(笑)。結構、気を遣うんですよ。今日も草刈さんと役所さんが腕組んでいいのかな?と思ったり」と意外な小心なさまを見せて笑いを誘っていた。尊厳死をめぐる問題は、議員立法での法制化も議論されているが「大きな政治テーマですが、法律が一度できてしまうと、法に背かなければよいのか?ということになりがち。人間としていいのかダメなのか?法律以前に、人間としてどうなのかということが抜けてしまう。法律ができてすべてが丸く収まるわけではない。法律ができる過程できちんと話し合うことが大事。真剣な議論を望みます」と呼びかけた。映画にちなんで、自身の最期の迎え方についても質問が飛んだが、役所さんは「意識があるうちに卵かけご飯が食べたい(笑)。意識がなくなったら、家族や友人や仕事の仲間たちがベッドの横で『あんなことあった』なんて話してるのを聞きながら、『あれ?死んだんじゃないの?』となるのがいいかなと思います」と理想の“最期”を明かした。『終の信託』は10月27日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:終の信託 2012年10月27日より全国東宝系にて公開© 2012 フジテレビジョンアイ・エヌ・ピー
2012年09月19日周防正行監督の最新作『終の信託』の完成披露会見が19日に都内で行われ、周防監督をはじめ『Shall we ダンス?』以来16年ぶりに共演を果たした草刈民代と役所広司、周防作品に初参加した大沢たかおが出席した。その他の写真自分の人生に誠実に向き合うエリート医師・綾乃(草刈)は、“最後の願い”を託す重病の患者の江木(役所)と向き合いながら、ある決断を下す。しかし3年後、彼女の決断は殺人罪として検察官・塚原(大沢)から追及されることに……。原作は朔立木の『命の終わりを決める時』収録の同名小説。終末医療の現場を舞台に、命の尊厳を問いかけながら、良質な大人のラブストーリーが展開される。草刈にとって”劇映画”への出演は『Shall we ダンス?』以来で、今回演じた綾乃については「繊細さと大胆さ。強さと弱さを兼ね備えた、ふり幅が激しい人なので、何よりも彼女の切実さを大切にしたかった」とコメント。「人の尊厳に関わる重いテーマもあるが、映画的な趣きがある作品」とアピールした。一方、役所は「さまざまな経験をされたのか、女優として気迫を感じた」と16年ぶりの共演を振り返る。ちなみに、どんな終末を望むかと質問されると「最後は玉子かけご飯を食べたい」と願望を語っていた。かねてから周防組への参加を熱望していたという大沢は「高いプロ意識と張りつめた緊張感。それでいて笑顔が絶えない、すばらしい現場で夢のような時間だった」と感激していた。前作『それでもボクはやってない』で司法システムに切りこんだ周防監督。今回は終末医療を題材に選んだが「前回はシステムそのものを描いたが、こちらはシステムの中で人間がどう苦悩し、克服するかを描いた作品」だといい、「物語としてはわかりやすいが、構成や台詞のボリュームなどかなり挑戦した。映画らしい映画を目指したので、ご覧になるみなさんにも『久々に映画を観た』と思ってもらえるはず」と自信をのぞかせた。10月8日に周防監督の『シコふんじゃった。』『Shall We ダンス?』『それでもボクはやってない』の豪華3本立て上映を行う「周防正行映画祭」を東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催。第25回東京国際映画祭の特別招待作品として、10月24日に公式上映される。『終の信託』10月27日(土)より全国東宝系にて公開
2012年09月19日宮沢賢治の小説をアニメ化した『グスコーブドリの伝記』が7月7日(土)に公開を迎え、声優を務めた小栗旬、忽那汐里、林家正蔵、林隆三、草刈民代に音楽を担当した小松亮太、そして杉井ギサブロー監督が舞台挨拶に登壇した。度重なる自然災害に見舞われながら家族を取り戻すべく各地を巡るグスコーブドリの成長と、彼のある決断を繊細で色鮮やかなアニメーションで描き出す本作。初日舞台挨拶には和装がすっかりおなじみとなった小栗さん。夏らしい涼しげな着物姿に、先日、賢治の故郷である岩手県花巻市の“賢治まちづくり課”の一日課長を務めた際に贈られた帽子をかぶって登場した。この日はあいにくの雨模様となったが、「雨ニモマケズ、全国の人に届くようにと願っています」と賢治の詩を引用した粋な挨拶。初の声優挑戦となった忽那さんは「最初の声優がこんな感性豊かな作品で嬉しい」と感慨深げに語る。林さん、草刈さんにとってもアニメ作品の声優を務めるのは今回が初めて。「敬愛する賢治の大好きな『グスコーブドリの伝記』に参加できて楽しかった」(林さん)、「このような素晴らしい作品に参加できて光栄」(草刈さん)と出演の喜びを明かした。正蔵さんは「モヤモヤした世の中ですが、この作品を観ると前向きな爽やかな風が胸をスッと吹き抜けていくと思います」と胸を張る。バンドネオンを持って登場した小松さんは「普段はアルゼンチンタンゴをやってますので『どうなるんだ?』と思われた方もいたと思いますが、こんな音楽になりました」とホッとした様子で作品を送り出した。長年、本作の企画を温めて来てようやく公開にこぎつけた杉井監督は「絵を作ったスタッフ、ここにいるみなさんがいまのような世の中に向けて全力投球してくれた」とスタッフ、キャスト陣への感謝の思いを口にした。七夕に合わせて、登壇陣は願いを書き入れた短冊を披露したが、小栗さんは「『グスコーブドリ』がたくさんの人に届きますように」と映画のヒットを祈願。さらに小さく「(月9もね)」と加えて、ちゃっかり主演ドラマのヒットもお願い。「あさってから始まりますので」と観客に向けてアピールし笑いを誘っていた。最後に再びマイクを握った小栗さんは「賢治の原作と同じように観る人それぞれにいろんな感じ方をもたらす作品です。多くの人に伝わり、ちょっとでも考えるきっかけになってくれたら嬉しい」と呼びかけ、舞台挨拶は幕を閉じた。『グスコーブドリの伝記』は丸の内ピカデリーほか全国にて公開中。■関連作品:グスコーブドリの伝記 2012年7月7日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012「グスコーブドリ製作委員会/ますむらひろし
2012年07月09日俳優の小栗旬が7日、声優を務めるアニメーション映画『グスコーブドリの伝記』の初日舞台あいさつを東京・丸の内ピカデリーで行った。宮澤賢治の童話を原作に、冷害にみまわれた森で暮らす青年ブドリ(小栗)が、その脅威に向き合いながら、自身が愛する人々を守るために奔走する感動作。この日はあいにくの空模様だったが「七夕でこんな天気ですが、“雨ニモマケズ”全国に届くよう願っています」と賢治の名フレーズを引用し、作品の門出を祝っていた。その他の写真小栗は七夕の願いを聞かれると「ブドリが沢山の人のもとに届きますように(月9もね)」と本作のヒットと共に、自身が出演するTVドラマもちゃっかりアピールする場面も。先月、キャンペーンで訪れた岩手・石巻では“一日賢治課課長”に任命されたといい、記念にプレゼントされた帽子をかぶり、ご満悦の表情だ。「この作品は宮澤賢治の原作と同じで、見る人それぞれにいろんな感じ方をもたらせてくれる作品。ぜひ友人、知人にぜひ宣伝してください」と思いを込めたメッセージも忘れなかった。舞台あいさつには小栗をはじめ、ブドリの妹・ネリ役で声優に初挑戦した忽那汐里、ブドリの母親役を担当した草刈民代、ブドリの優しい父親を演じる林隆三、ブドリを助け、人生の師となる重要なキャラクター“赤ひげ”の声に挑戦した林家正蔵ら声優陣が勢ぞろい。さらに杉井ギサブロー監督と音楽を手がけた小松亮太が登壇した。忽那は「初めての声優挑戦で、素晴しい先輩方といっしょに参加できたのはもちろん、それが宮澤賢治原作という感性豊かな作品だったということがうれししいです」と感無量の面持ち。「アニメの声優は私も初めてで、素晴しい作品に参加でき本当にうれしい」(草刈)、「アニメの声優では私も新人(笑)。緊張して“ウー”と悩んでばかりでしたが宮澤作品、その中でも『グスコーブドリの伝記』の大ファンなので、参加できて良かった」(林)、「モヤモヤした世の中ですが、この作品はそんなモヤモヤを吹き消してくれる映画だと思います」(正蔵)と作品への思いは皆、格別の様子だった。宮澤賢治原作の1985年公開の名作『銀河鉄道の夜』も手がけた杉井監督は「スタッフが皆、今の時代に向かって全力投球してくれた作品。ですから、世界中の多くの方に見てもらいたいですね。世界の多くの人が自然について、そして家族の幸せについて語り合える幸せの時間を迎えられますように」と感慨深げにあいさつした。『グスコーブドリの伝記』公開中
2012年07月09日東北が生んだ国民的作家・宮沢賢治の代表作を80年の時を経て、アニメーション映画として蘇らせた『グスコーブドリの伝記』。6月12日(火)に世界最速となるジャパン・プレミアが行われ、ボイスキャストを務めた小栗旬を始め、忽那汐里、草刈民代、そして杉井ギサブロー監督と音楽担当の小松亮太が宮沢さんゆかりの地、岩手県花巻市で舞台挨拶を行った。美しきイーハトーヴの森を舞台に、厳しい自然と向き合う主人公・ブドリが家族と故郷を守るために奮闘する姿を描く本作。原作は三陸沖地震や大規模な冷害に何度も見舞われるという厳しい環境の中でも故郷を愛した宮沢さんの思いが込められた傑作である。まず現地に到着した一行を出迎えたのは、花巻市の幼稚園児たち。サプライズとばかりに本作の主題歌である「生まれ来る子供たちのために」(小田和正)を園児たちが大合唱するという歓迎を受けた。さらに今春、花巻市では「(宮沢)賢治まちづくり課」という新しい課が設立されたが、小栗さんはこのセレモニーに駆けつけた花巻市・大石市長から「ぜひ『賢治課』課長を務めていただきたい!」と告げられ、宮沢さんが愛用していた帽子のレプリカが贈呈された。これに小栗さんは大感激の面持ちで「とても光栄です!“小栗賢治”として、賢治が愛した岩手の土地を1日ですが、映画と共にPRしたいです!」と語った。次に向かったのは、ジャパン・プレミアの会場となった宮沢さんの母校・花巻農業高校。本作を鑑賞した生徒たちからの割れんばかりの歓声の中、舞台挨拶に登壇した小栗さんは「まんず、花巻さ来るごとできだじゃ(ようやく、花巻に来ることができたな~)。みなさん、映画は楽しんでいただけましたか?熱気ムンムンの体育館ですね(笑)」と岩手訛りを交えて挨拶。さらに、「教科書にも“花巻農業高校”と出てきて、テストのために暗記しました。その学校に来ることになるなんて、思ってもいませんでした」(忽那さん)、「27年前の『銀河鉄道の夜』の映画化から、久しぶりに花巻に来ました。ただ、この学校は初めてです。こういう自然の中で、賢治が作品を作っていたと思うと感慨深いですね」(杉井監督)とそれぞれに思いを口にした。劇中では愛する家族を守ろうとするブドリの奮闘を通して、家族の絆の大切さが描かれているが、役を通じての感想を聞かれ、先日結婚したばかりの小栗さんは「うちは仲の良い家族なので、自分と全く違うブドリのようになったらどうなるんだろうと思ったり…未来に生まれ来る子供たちのことを考えたりしました」。草刈さんは「子供たちへの愛情から来る重みのある一言一言を、セリフとして伝えることがいままでにない経験でした」と改めてふり返った。そして、最後に小栗さんは「花巻からこの映画をスタートできたことがとても嬉しいです。ここから全国に届けていきたいと思います」と挨拶し、宮沢賢治ゆかりの地でのPRを締めくくった。『グスコーブドリの伝記』は7月7日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:グスコーブドリの伝記 2012年7月7日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012「グスコーブドリ製作委員会/ますむらひろし
2012年06月13日小栗旬が声優を務めるアニメーション映画『グスコーブドリの伝記』のジャパンプレミアが12日に岩手県花巻市で行われ、小栗、忽那汐里、草刈民代、音楽を手がけた小松亮太と杉井ギサブロー監督が登壇した。その他の写真プレミア上映前に行われた歓迎セレモニーで、花巻の幼稚園児たちから花束をプレゼントされ、花巻市長より“一日賢治課 課長”に任命された小栗は「機会があれば来たいと思っていたので、今日来られてよかったです。大自然の中で気持ちよい場所で、リラックスできました。賢治が愛した岩手の土地を一日ですが、映画とともにPRしたいです」とコメント。宮沢賢治の母校である花巻農業高校で行われたプレミア上映では「僕らは作品を通して、イーハトーヴに触れてきたけれど、その場所で、映画を観てもらえたことがとてもうれしいです」とあいさつした。杉井監督は「27年前の『銀河鉄道の夜』の映画化から、久しぶりに花巻に来ました。ただ、この学校は初めてです。こういう自然の中で、賢治が作品をつくっていたと思うと感慨深いですね」と言い、「震災があって、自然と人間の関係を考えさせられ、僕らができることはこの映画をきちんと作り上げること、賢治の想いを伝えることだと思いスタッフみんなで力を出し切りました」と集まった学生たちに語りかけた。本作は、宮沢賢治の同名作を基に、冷害にみまわれた森で暮らす青年ブドリが、その脅威に向き合いながら、自身が愛する人々を守るために奔走する姿を描く感動作。『グスコーブドリの伝記』7月7日(土)丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2012年06月13日アニメーション映画『グスコーブドリの伝記』の完成報告会見が4月4日(水)、東京の明治記念館で行われ、ボイスキャストを務めた小栗旬、忽那汐里、柄本明、杉井ギサブロー監督が出席した。1985年に宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をアニメ化した杉井監督×ますむらひろし(キャラクター原案)のコンビによる新作で、「銀河鉄道の夜」と同じく原作は宮沢賢治の小説。美しきイートハーブの森を舞台に、厳しい自然と向き合う主人公・ブドリの成長を描き出す。子供の頃に『銀河鉄道の夜』を観て、さらに杉井監督の手による「タッチ」シリーズも大好きだったという小栗さんは「『銀河鉄道の夜』のジョバンニがすごく印象に残っていて、お話をいただいたときは嬉しい反面、『(自分で)大丈夫かな?』という気持ちでしたが、監督にお会いできるというのが嬉しかった」とふり返る。実際に会った杉井監督の印象について「怖い人なんじゃないかというイメージがあったんですが、すごく物腰が柔らかくてびっくりしました」と明かした。忽那さんは本作で声優に初めて挑戦したが「地声が普段から低いので、監督からは『とにかく幼く』と言われて不安でしたが、画面と向き合うという作業は新鮮でした」と笑顔で述懐。作品については「いろんなキャラクターが登場しますが、犠牲の上での“何か”が描かれていて、それをメッセージとして受け取りました」と真摯に語った。柄本さんは「監督の作った世界で、監督に導かれながらやりました」と語るが、杉井監督は「賢治作品は2度目ですが、みんなが賢治の世界を自分で取り込んでやってくれるので、僕はほとんど何もしていないです」と穏やかな笑みを浮かべた。さらに「現代は音がとても多いけど、人の声は“言霊(ことだま)”として魂を持っている。みなさんの気持ちが入って、映画が大きくなっていくのを実感し、声に力があるんだということを久々に感じました」と声優陣を称えた。またこの日、主題歌が1980年に小田和正が「オフコース」時代に発表した「生まれ来る子供たちのために」に決定したことが発表され、小田さんの歌声が入った特別映像も上映された。杉井監督は、企画段階からこの曲を主題歌として念頭に置いていたことを明かし「詞そのものが、まさに賢治が童話に込めた思いとシンクロしている」と語る。小栗さんや忽那さんが生まれる前に発表された楽曲だが、曲と詞が伝える世界観について小栗さんは「この作品のために作った曲ではないのに、そうなっているのがすごいですね」としみじみと語った。報道陣からは新婚の小栗さんに対し、曲のタイトルと引っかけて「自分が父親になったら子供に映画を見せたいか?」、「“生まれ来る子供”に対しての思いは?」という質問も飛んだが、小栗さんは「きっとそう来ると思ってました」と動じることなく「僕の心の中に(答えは)ありますが、言わないですよ」とかわしていた。『グスコーブドリの伝記』は7月7日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:グスコーブドリの伝記 2012年7月7日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012「グスコーブドリ製作委員会/ますむらひろし■関連記事:小栗旬の母親役に草刈民代!『グスコーブドリの伝記』豪華声優陣が続々発表小栗旬&忽那汐里が兄妹役で共演!宮澤賢治原作『グスコーブドリの伝記』声優に挑戦
2012年04月04日時代を超えて愛され続ける作家・宮澤賢治の名作を、映画『銀河鉄道の夜』の製作チームが5年越しで完成させたアニメーション映画『グスコーブドリの伝記』。先日、ボイスキャストとして小栗旬と怱那汐里が主演を務めることが発表されたのに続き、声優初挑戦となる草刈民代を始めとする豪華キャストの参加が新たに発表された。イートハーヴの森で両親と妹と穏やかに暮らしていたグスコーブドリ。しかしある日、森を襲った冷害で家族を亡くしたブドリはひとりぼっちになってしまう。生きるために火山局で一生懸命働くようになるブドリだったが、そこに再び大きな冷害が立ちはだかり、ブドリはある決心をする――。本作で声優初挑戦となる草刈さんが演じるのは、小栗さん演じる主人公・ブドリの母親役。さらに、イーハトーヴの大学で科学を教えるクーボー博士役兼ナレーションに柄本明、大きなマントをまとい子供を連れ去っていく謎の男、子取り役に佐々木蔵之介、そして心優しいブドリの父親役に林隆三と、個性豊かな俳優陣が宮沢賢治の創り上げた世界観をより一層盛り上げる。アフレコに参加したキャストからそれぞれ充実したコメントが寄せられる中、アフレコ初挑戦となった草刈さんからは「声優はぜひ挑戦したいと思っていました。登場人物たちに深みのある作品で、私が演じた主人公・ブドリの母はとても繊細な女性なので緊張しました」とのコメントも。宮沢賢治が描く、優しくも独特の風刺が効いた世界観をこの豪華キャストがどう盛り上げてくれるのか期待される。『グスコーブドリの伝記』は7月7日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:グスコーブドリの伝記 2012年7月7日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012「グスコーブドリ製作委員会/ますむらひろし■関連記事:小栗旬&忽那汐里が兄妹役で共演!宮澤賢治原作『グスコーブドリの伝記』声優に挑戦
2012年03月19日日本初上陸となる『ザ・ミュージカル9時から5時まで』の製作発表が、1月27日、帝国劇場で行われ、出演者の草刈民代、紫吹淳、友近らが登壇した。『ザ・ミュージカル9時から5時まで』チケット情報本作は、1980年に公開された同名映画が原作。2009年にブロードウェイで初演され、トニー賞4部門にノミネートされた抱腹絶倒のミュージカル・コメディ。男性優位の大企業を舞台に、パワハラとセクハラをしまくりの卑劣な上司フランクリン・ハート(石井一孝)へ、3人のOL(草刈、紫吹、友近)がドタバタの復讐劇を繰り広げる。上司のせいで正当な評価を受けていない、やり手のオフィス・マネージャーで子持ちの未亡人・バイオレットを演じる草刈は、「ミュージカルは初めてで、舞台で歌うのもこれが初めて。歌の稽古で毎日新しい発見があって、充実した日々を送っています。コメディですので、明るく、楽しく、表現できたらいいなと思います」と抱負を語った。夫の浮気で離婚し、初めて会社に勤めることになった世間知らずのジュディーを演じる紫吹は、「コピーの仕方がわからない役で。事実、私もコピーの仕方がわからないので、その辺はそのままできるのかなと(笑)。役とともに成長できたらいいなと思います」と話した。セクシーな容姿が災いし、上司の愛人という根も葉もない噂をされる秘書・ドラリー役の友近は、「今までは、おばちゃんとかおっちゃんの役が多かったんですけど、今回はキュートでセクシーな今までにやったことのない役です。というのも、この話をいただいたのがちょうどダイエットして今より8キロぐらい痩せてる時で。体形をまた戻さなあかんなと」と話し、会場を沸かせた。さらに、「パワハラ、セクハラを懲らしめるという役なんですが、私も普段、大阪の劇場では先輩のMr.オクレさんによくお尻を触られてるんですね。“なにしてんのっ!”って言うたら、“飯おごってくれ”みたいな。そんな訳のわからないことを言う先輩が周りにたくさんいます。そんな方たちにも観て欲しいです」と話し、またまた爆笑を呼んだ。『ザ・ミュージカル9時から5時まで』は、3月9日(金)から18日(日)まで天王洲・銀河劇場(東京)にて上演され、4月から大阪、名古屋、広島など、全国11都市を回る。チケットは一部を除き発売中。取材・文:門宏
2012年01月30日雑誌「STORY」主催の賞を受賞1日、女優の真矢みきが、光文社の女性ファッション誌「STORY」が主催する「STORY 2011 Woman of the year」に選ばれ、その授賞式に出席、喜びを語った。歳を重ねても凛とした美しさを放つ彼女。納得の受賞といえるだろう。「STORY 2011 Woman of the year」は、昨年創設された賞で、その年1年間で社会的に活躍し、最も輝きを放った女性をたたえようというもの。第1回となった昨年は草刈民代に贈られている。真矢は、3月11日の東日本大震災後、“貴方と一緒にいます”をキャッチフレーズとした「心と力を合わせよう~Hands Together~」プロジェクトを立ち上げるなど、被災地支援の活動も精力的に展開している。受賞にはひたすら恐縮…気になる美の秘訣は??受賞に関しては「目の前のことを一生懸命にやってきただけ」なので…と恐縮していた彼女。ただ、自分が純粋にやってきたことを評価されたことに対しては、素直に喜びを表現したそうだ。40代になっても美しい彼女。現在は、昔よりはバランスよい食生活を心掛けているのだとか。『丁寧に生きたい』と思っており、それをテーマにしようかとも考えているそうだ。また「いつも新たな目線になれたらいい」と語り、常に好奇心旺盛でいたい、目を輝かせられる人間でありたいと思うという。外見的なケアももちろん重要だが、こうした考え方、物事への向き合い方こそ、一番の彼女の美の秘訣なのかもしれない。元の記事を読む
2011年11月03日11周年、妥協しない美しさを株式会社アイムが発売する化粧品基幹ブランド「ライスフォース」。その新イメージキャラクターに、元バレリーナで女優の草刈民代氏が採用されたそうだ。12日からCMも公開し、全国へアピールしている。常にストイックに妥協せず、美しく輝いてきた、努力を重ねてきた姿を製品に重ね、またその生き方に共感する女性を応援したい想いから、彼女をイメージキャラクターに採用したのだとか。この彼女の起用と展開するキャンペーンにより、今年で誕生から11周年になるという「ライスフォース」の新たな歩みの一歩とし、常に美の追求に前進し続けるブランドでありたいそうだ。新CMは2種類公開される動画CMは2種類で、「上向きに行こう」篇では、草刈民代氏の前向きな生き方を“うるおいリフト肌”にかけて表現。常に上昇思考にあるブランドアピールをはかるという。「鍛えるべきは水分保持能」篇では、厚生労働省から承認された、100%天然、お米由来の「ライスパワーNo.11エキス」の皮膚水分保持能力の改善効果を全面にアピール。ボディの美しさを磨き上げてきた彼女に「鍛えるべきは水分保持能力」と表現してもらい、肌本来の美しさがこのアイテムで取り戻せることを強調したそうだ。本物の美しさを体現する草刈民代氏、それを支えるブランド「ライスフォース」、このコラボレーションがみられるCMは、商品アイテムとともに要チェックだ。元の記事を読む
2011年09月16日映画『少女たちの羅針盤』の完成披露試写会が4月13日(水)、都内で開催され、成海璃子、忽那汐里、森田彩華、草刈麻有、黒川智花ら女優陣と主題歌を手掛けた矢沢洋子、長崎俊一監督が勢揃いした。とあるネットシネマの撮影現場と、4年前の女子高生によって結成された劇団“羅針盤”の軌跡。現在と過去を交錯させながら、悩みを抱えつつも、前に進もうとする少女たちの姿と彼女たちに起こったある事件、その悲劇の真相が描き出される。“羅針盤”を結成する瑠美、蘭、梨里子、かなめを演じた成海さん、忽那さん、森田さん、草刈さんは春らしい衣裳で華やかに登場。撮影中も4人一緒のシーンが多かったそう。成海さんが「福山(広島県)で毎日一緒で、撮影が終わっても稽古したりして大変でしたが、4人で過ごしたことで“羅針盤”が画面に出ていると思います」と思い入れたっぷりに語れば、忽那さんも「都内でのリハから地方ロケまで、飽きないかってくらい仲良くずっといましたね」と楽しそうにふり返る。森田さんも「ホテルでも部屋に4人で集まってて、寝るとき以外は一緒にいて、くだらない話をずっとしてた」仲の良さをうかがわせた。草刈さんは、父親で俳優の草刈正雄は完成した映画を鑑賞したかと尋ねられ、「まだですが、家族で一緒に映画館に行こうと話してます」とニッコリ。また、かなめの姉のなつめを演じた黒川さんは、4人との一緒のシーンは少なかったが、草刈さんを見つつ「姉妹の仲の良さが伝わると思います。撮影後も遊びに行ったりしてました。本当にかわいくて、こんな妹がほしい」と語り、久々の再会を喜んでいた。また、主題歌「羅針盤」について矢沢さんは「2度(映画を)観て、時間をかけて作りました。少女の葛藤、未来に対する希望が前面に出ている、映画にピッタリの作品ができたと思います」と手応えを明かした。長崎監督は「こういう時期にお越しいただき、ありがとうございます」と観客への感謝を口にし、「若い女優たちの存在感、パワーを感じて元気になってもらえれば」と語りかけた。『少女たちの羅針盤』は5月14日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。■関連作品:少女たちの羅針盤 2011年5月14日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 映画「少女たちの羅針盤」製作委員会■関連記事:成海璃子、忽那汐里ら登壇『少女たちの羅針盤』完成披露試写会に15組30名様ご招待成海璃子、忽那汐里、草刈麻有らがミステリー初挑戦『少女たちの羅針盤』撮影快調
2011年04月13日『シコふんじゃった。』、『Shall we ダンス?』の周防正行監督の最新作で、妻の草刈民代が出演する『ダンシング・チャップリン』の完成披露試写会が3月2日(水)に都内で開催され、周防監督と草刈さんが夫婦揃って出席した。世界的な振付家のローラン・プティが手掛けた、チャップリンの名作を題材にしたバレエ作品「ダンシング・チャップリン」を映像化した本作。映画化に至るまでのバックステージをカメラが追ったドキュメンタリー部分の第一幕と、スタジオで撮影されたバレエの第二幕の二部構成となっており、2009年にバレリーナ引退を表明し女優に転身した草刈さんにとっては文字通り“ラストダンス”となる。プティの手によるオリジナルのバレエで主演を務めてきたルイジ・ボニーノが本作にも主演しているが、監督とボニーノは、監督が草刈さんと結婚して以来15年の付き合い。「彼の代表作であるこのバレエを記録として残したかった」と周防監督。同時に「(バレリーナとしての)妻を撮影する最後のチャンスだと思った」と本作を製作することに決めた理由を明かした。『Shall we ダンス?』で日本アカデミー賞の各賞を総なめにした周防監督と草刈さんコンビが15年ぶりに復活となったが、監督は「こうした完成披露の場に出席するのも『Shall we ダンス?』のとき以来。妻と並んで取材を受けるのも『Shall we ダンス?』のアメリカ公開のとき以来」と明かし、少し緊張気味のよう。完成した作品の感想を尋ねられた草刈さんは「まだ、踊り手の目線でダメなところばかりが目に付いてしまって、客観視できないです」と苦笑。バレリーナとして第一線を退いても、まだまだバレリーナとして自身のダンスを“審査”してしまうようだ。ちなみに、お2人の結婚記念日は3月9日(水)ということで、結婚15周年を記念して監督が桃の節句に合わせた桃の花の花束を草刈さんにサプライズでプレゼント。「次の15年に向けてよろしくお願いします」と照れくさそうに妻に声をかけていた。イベント後、報道陣の取材に応じた草刈さんは「いつも結婚記念日を忘れてしまうので、『もうすぐなのか!』という感じです」と笑顔で語っていたが、周防監督は「僕は覚えてますよ!」と“抗議”。おしどり夫婦の秘訣について草刈さんは「こうあってほしい、と相手に対して強く望まないこと」と答えた。一方の監督は「結婚して気づいたのは、家に帰って不機嫌な人がいるというのは困る、ということ」と語ったが、すかさず草刈さんが「いつも私が不機嫌でいるみたいじゃない?」と反撃され、「いや、不機嫌なときが少ないからうまくやってこれたという意味です」と慌てて付け加え、報道陣の笑いを誘った。仲睦まじい2人だが、監督はカメラのレンズを通じて自身の目に映った草刈さんを「キレイでした」と“映画監督”として大絶賛。草刈さんも「うちの主人…というか監督は、いつも映画を作る動機に関して『面白さを伝えたい』と言ってますが、この映画はその集大成」と共に自信のほどをうかがわせるコメントを残してくれた。『ダンシング・チャップリン』は4月16日(土)より銀座テアトルシネマほか全国にて公開。■関連作品:ダンシング・チャップリン 2011年4月16日より銀座テアトルシネマほか全国にて公開© フジテレビジョン/東宝/アルタミラピクチャーズ/電通/スオズ■関連記事:夫婦揃って登壇『ダンシング・チャップリン』完成披露試写会に10組20名様ご招待
2011年03月02日