昨年8月に刊行した初めての新書『ひとりぼっちを笑うな』(KADOKAWA)が好評の蛭子能収さん。今回SOLO編集部は蛭子さんにインタビューを敢行。同書をヒントに独身女性にも活かせる“ひとりぼっちの流儀”について伺った全4回です。第3回は、おひとりさま流「孤独の耐え方」について語っていただきました。蛭子さんならではの具体的な提案もあるのでぜひ読んでみてください。第1回「自分の好きなことをしっかり持て!」、第2回「自己主張は自分自身にせよ!」もあわせてご覧ください。風俗店の前でのやり取りに孤独な気持ちが和らぐ蛭子能収――本のなかの「あんまり自分が孤独だと思い続けていると、いつしか得体知れない狂気に変わってしまうこともある」という部分が印象に残りました。おひとりさまってついつい「自分は孤独なんじゃないか」と落ち込むことも多いように思います。1人でいることが好きな蛭子さんの考える、孤独に耐える方法があったら教えていただきたいのですが。蛭子能収さん(以下、敬称略):孤独に耐える方法はね……、麻雀好きだったらフリー雀荘に行くこと。1人で行って、知らない人と麻雀を打てばいいんです。純粋にゲームを楽しめます。――そこは揺らがないんですね(笑)。蛭子:そう(笑)。あとね繁華街に出かけていくのもいいんじゃないかな、気が紛れて。俺どの地方に行っても繁華街を歩くのが好きなの。賑やかなところにいたいんですよ。人がいっぱいいるところに1人で出かけて、色んな人を見るのが好きなんです。――人間観察がお好きなんですね。蛭子:人がどういうものを好んでいるかを知りたいのかな……。風俗街も店に入りはしないんですけど、どういう人たちが来ているのか見るのが好きですね。こういうおじさんが行くんだとか(笑)。そういうのがすごく好き。――それは何かメモしたり記録したりするんですか?蛭子:メモはしないけど、昔は漫画のネタにしていたかもしれない。最近は忘れっぽいからすぐ忘れてしまうけどね。――人間観察も趣味にしてしまえばすごく楽しそうです。どういう醍醐味があるんですか?蛭子:俺、やっぱり風俗街を歩くのが一番好きなんですね。風俗店に従事している人と交流するのが面白い。女性は外に出てこないけど、入り口の男性に「あら蛭子さんじゃない、遊んで行きなよ」とか声かけられたりするのが。恥ずかしいから「いいです、いいです」って言って通り抜けるんですけど、そういうやり取りが全部好きなんですよ。――独特のコミュニケーションがある気がします。ある意味で気軽な、ちょっとしたやり取りに心励まされることもあるというか。商店街の会長気分で町歩きをしてみる蛭子:そんな風に街歩きを歩いていると、ときには個性的で面白い人も見かけるしね。どういう店があるのかなって1軒、1軒チェックしていくのも面白い。もし自分がこの繁華街の会長になったら、どう発展させたらいいのかな、何が足りないのかなって考えたりしてね。それで、だいたいパチンコ屋の数をかぞえます。――パチンコ屋の数が基準なんですね(笑)。でも蛭子さんがプロデュースした街があったら、とても自由な空間で、おひとりさまもすごく楽しめそうです。蛭子:やりたいです。おひとりさまシティつくりたいね。その街には風俗店も入れます(笑)。風俗もパチンコ屋も、本屋も映画館も全部いっしょくたんにある街にしたいね。真面目なものも不真面目なものもどちらも置いて、色んな人の楽しみを全部つぎ込みたいと思う。こういう人は来ないでくれっていうのは絶対なしで。そうしたら、寂しいって気持ちの人は減ると思うんだけどね。――蛭子さんは1人でいることは好きでも、決して“人間嫌い”というわけではないんですね。お互いに好きなことをやれる自由があって、それが共存できるのであれば賑やかな方がいいというか。蛭子:俺デパートにもよく行くんですけど、女性が1人でデパ地下をブラブラ楽しそうにしているのを見ることが多いんですよ。それって俺が競艇場に行くのと同じかなと思うんです。1人でいるのがどんなに好きでもやっぱり退屈はするから。人が賑やかなところは気を紛らわすことができるからね。でも、そこで誰かと知り合って仲良くするとか、そういうわけではないんです。1人でブラついて、たまに喫茶店に入ってお茶を飲んだりするだけでも十分楽しい。今日は渋谷のデパートに行ったから、明日は二子玉川のデパートに行ってみようかなと思ったり。気が向いたらそれぞれのデパートの特色をチェックしたりするのも楽しそう。あ、最近のショッピングモールのなかには映画館もあるし、あそこをブラつくのもすごくいいと思いますよ。でもショッピングモールにパチンコ屋もあるといいのにね。あとは馬券売り場とか、舟券売り場とかも……。――本当に賭け事がお好きなんですね(笑)!
2015年06月24日昨年8月に刊行した初めての新書『ひとりぼっちを笑うな』(KADOKAWA)が好評の蛭子能収さん。今回SOLO編集部は蛭子さんにインタビューを敢行。同書をヒントに独身女性にも活かせる“ひとりぼっちの流儀”について伺った全4回です。第2回は、おひとりさま流「自己主張」の流儀に解き明かしていただきます。他人に干渉するのもされるのも嫌だけれど、自分の意見は他者にうまく伝えたい…いう方はぜひ読んでみてください。第1回「自分の好きなことをしっかり持て!」もあわせてご覧ください。人の上に立ちたいなら頭が良くないといけない蛭子能収――この本のなかで蛭子さんは、自分が"いじられキャラ"になれば自分から無理に話しかける必要がなくていいと言っています。すごく面白い発想だと感じますが、誰しもがそういうキャラになれるわけでもないと思うんです。何か秘訣ってあるのでしょうか?蛭子能収さん(以下、敬称略):それはもう、プライドをあんまり持たないことですよ(笑)。とにかく自分が下っ端であると常に思っていればいい。謙虚にしていれば、いじられてもなにくそって思ったりしないで済むし。もともとそういう風にいじられてなんぼの人間だと思うというか。そうすれば気が楽になると思うんですよね。――なるほど……。蛭子:やっぱり人の上に立ちたいという人は、頭が良くないといけないと思うんだよね。――確かに、真理ですね(笑)。蛭子:それで包容力もあって、知識もいっぱいないと。そういうものが俺にはちょっと足りないから、本当に。知識がもうちょっとあればね。――いえ、蛭子さんは考え方そのものがすごく面白いです。おひとりさま女性って、「何者かにならなきゃ」という焦りがあると思うんです。夫も子供もいないなら、たとえば仕事で何か成し遂げないと自分には意味がないんじゃないかって……。蛭子:えっ、そうなの!?――ちょっと極端な話ですけど、自分でキャリアを切り拓こうとしていくときって少なからず自己主張や自分を表現することが求められると感じます。でも別にみんながみんなそれを上手にできるわけではありません。そういうちょっと内向的な人はどうしたらいいと思いますか?蛭子:対人で主張ができないんだったら、まずはこっそり本の原型みたいなものを書くことが一番いいんじゃないかな。とにかく何でもいいから日記を毎日書いてみて、たまってきたらエッセイみたいにして、出版社に持っていけばいいんですよ。「私書いてみたんですけど、どうですかねって」。そんなにグイグイいくんじゃなくて、ちょっと笑いながら、冗談っぽくね。――なるほど、出版社にもっていくというのは考えたことがなかったです……。蛭子:ダメでもともとって感じで行けば、断られても恥ずかしくない。出版社も新しい人をいつも探しているから、万が一「君、ちょっと面白いね」って言われることだってあるかもしれない。そしたらすごく楽しくなるじゃない。書く内容はなんでもいいと思うんですよね、自分の好きなことで。自分はこんな風にして遊ぶのが好きだとか、こうやって時間を過ごしているんだとかね。ちょっとしたことを記録しておけばいいんですよ。すぐに持っていくんじゃなくても、いつか出版社に持っていってみようかなとか思ってやってみると面白いんじゃないですかね。俺、独身女性にはそういうのをすすめたいね。――具体的な何かに結びつかなくても、毎日が楽しくなりそうですね。蛭子:楽しくなってくると思うし、出版社の人も書いた本は気に入らなくても、書いた人を気に入ったりして、そこからまた新しい遊び方が見つかるかもしれない。――広がり方はなんだっていいってことですね。紙と鉛筆、パソコンさえあれば1人でできちゃいますしね。お金もかからないし、おひとりさま向けです。蛭子:もし何か表現したくて悶々としている人がいればですよ。なんにもしなくても楽しい人は、それはそれでいいと思います。自己主張すると何かと面倒が多い!?――自分をアピールしろと言われがちな社会ですけど、この本の一章分を割かれていた「自己主張しない」というメッセージは新鮮でした。ただ、現実的にはまったく自己主張しないわけにはいかないとも感じていて。蛭子さんのこれまでのご経験のなかから、最低限ここだけは周りに主張した方がいいということはありますか?蛭子:俺の思う「自己主張しない」というのは、集団がいたときに自分がそこのトップになるんじゃなくて、隅の目立たないところにいた方がいいよってことなんですね。トップに立つと人の面倒を見たりする責任が出てきます。そんな立場にはならない方が自由に心を持っていられるということなんです。自己主張は自分の心のなかにこそ持っているべきで、それを口に出して言わない方がいいと思うんですよ。自分にただ言い聞かせるだけで。そうしたら人と喧嘩しなくて済むし。自己主張を口に出していうと、ほかの人の自己主張と対立してしまうかもしれないから。だからわざわざ対立しないでこっそりやっちゃえばいいんですよ。――仕事や人間関係などにおいては、お互い納得するまでぶつかったり、言い合ったりするべきだと言われたりもします。蛭子:でも言い合ったところで、たいした問題じゃないかもしれない。そういう場合は、意見があったとしても向こうがそう言っているならその場は降りる。相手を立たせてあげるということも大事ですよ。――蛭子さん自身、そういう風にした方が最終的にうまく行くことが多かったんですね。蛭子:そうですね、やっぱり相手にゆだねることで自分が責任者にならなくて済むというのが大きいです(笑)。――(笑)。確かに、むやみに敵をつくらないのもいいなと思います。ただ、そうすると自分のやりたいことが最終的にできないということはありませんか?蛭子:自分のやりたいことができるかできないかは、そのやりたいことに他人が関わる程度によると思います。自分がどうしてもやりたいことで他人が関わってくる話ならば、やっぱり相手をしっかり説得する必要があります。ただ、説得は自己主張とは違います。必ず相手も面白いと思えるようなことを提供するのはもちろんだし、協力をお願いする相手に対して自分を落として話をできるかどうか、それが相手とうまくいく方法だと思うんですよ。――やはりどんな場合でも、相手を尊重する姿勢が大事なんですね。蛭子:そうです。でも大体は説得しなくてもいいんですよ。たとえば俺が競艇に行きたくて、マネージャーが競馬に行きたいとする。それで2人で遊びに行こうとして、俺が競艇に行きましょうと言ったとする。それで俺が無理やりマネージャーを競艇に連れて行くんじゃなくて、別々に行けばいい。俺は競艇に行くし、マネージャーは競馬に行く。――すごくシンプルです。蛭子:下手に一緒に行動したり、協力し合うってことをがんばりすぎたりしないで、無理やりに引っぱっていかない、お互い好きなようにするのが一番いいんですよ。マネージャーの立場だったら「蛭子さんが競艇に行きたいんなら、ぼくも競艇に行きますよ」って言うかもしれないけど……。マネージャー氏:言いますよ(笑)。蛭子:アハハ!(笑)でも、自分の好きなところに行きなよって思います。まあ自分が上の立場だと相手があわせてくるかもしれないけど、そうだとしてもできるだけ平等に遊ぶということを心がけてます。自己主張を強くして、本当は嫌だと思っている人を無理やり従わせるのは好きじゃないし何にも楽しくない。自分自身が自己主張をするかどうかよりも、お互いに自由を楽しむことの方が大切じゃないですか。俺はその方が、長い目で見てうまく進むと思うけどなぁ。
2015年06月16日独特のタッチとナンセンスギャグが持ち味の漫画家であり、テレビ番組での"空気を読まない"、けれどなぜだか憎めない言動で、多くの人の心を惹きつけ続ける蛭子能収さん。昨年8月に刊行した初めての新書『ひとりぼっちを笑うな』(KADOKAWA)では、蛭子さんが"つながり過ぎ"の現代社会に異議を唱え、各方面で話題になりました。また同書内の数々のエピソードに表れる「ひとりぼっちの喜び」と社会生活とを両立させるバランス感覚の良さにも注目が集まっています。今回SOLO編集部は蛭子さんにインタビューを敢行。同書をヒントに、独身女性にも活かせる“ひとりぼっちの流儀”について伺った全4回です!同級生に非難されてもやり通した「熱湯風呂」 蛭子能収 ――新書『ひとりぼっちを笑うな』は発売してもうすぐ9か月が経ちますが10刷目(2015年3月末時点)だそうで、もはやロングセラーといった風格で書店でも目立っています。蛭子能収さん(以下、敬称略):えっ、10刷!?新書という形態もよく分からないし意識もしていないんだけどね。でも、周りではこの本読んだよって言ってくれる人いなくて、売れているって実感まったくないよ。芸人の又吉さんが書いた小説(『火花』(文藝春秋))なんかは月刊誌に出したとき、その号だけすごい部数がバーンと伸びたそうじゃないですか。それはめちゃめちゃすごいと思うけど、俺なんかまだまだで恥ずかしいよ。――多方面のお仕事をされている蛭子さんですから、いつか小説も読んでみたいです!このサイトでは“おひとりさま”女性向けの情報を発信していて、読者の方も独身アラサーが多いです。その世代で蛭子さんと言うと、「スーパーJOCKEY」(日本テレビ系)などが思い出深いと思うのですが、先日テレビ番組で、同番組の出演料について明かしていましたね。蛭子:「スーパーJOCKEY」の熱湯風呂は、1回分のギャラが当時の給料の1か月分。1か月働いてやっと稼ぐような金額を、1日というか半日で稼げてそれが1日2回録りってこともある。こんな労働があるのかってすごくびっくりしましたよ。――同級生に「お前あんな情けない仕事するなよ」と言われても、「自分は月給分にあたる金額をたった1日で稼いでいるのだからやめられるわけがない」と思っていたというエピソードが印象的でした。蛭子:初めてテレビに出たときはこれがいくらになるか、お金はどうやったら振り込まれるかって何も分からなかったんですよ。最初は事務所にも入っていなくて個人でやっていたから。だから俺テレビ局に聞いたんです、お金ってどうやってもらえるんですかって。そしたら請求書出さなきゃダメだって。漫画の仕事で取引していた出版社は向こうから振込番号とか聞いてくれていたので、あのとき初めて自分で請求書というものを作りましたね。ひとりでも平気なのは競艇・競馬・映画があるから 蛭子能収 ――先ほどの熱湯風呂のエピソードもそうですが、自由奔放にみえる蛭子さんの言動の根っこには確固たる信念が潜んでいることがこの本からすごく伝わってきます。つながりや絆を必要以上に大事にすることへの問題提起も鮮烈でしたが、そもそもこの本を書かれたきっかけは何ですか?蛭子:最近SNSなどでさまざまな人につながることが流行っていますが、一方で色々な事件も起こっていますよね。LINEのグループチャットで悪口を言われたひとりが、悪口を言っていた友達を殺してしまった事件とかね。昔の学生運動にしても、オウム真理教にしてもそう。最初は友達だったのに仲間割れしていく。だって人の考えなんてそれぞれだからね。それを無理やりまとめていこうとすると、最悪の場合殺人に行き着くことさえある。あんまり友達とべったり仲良くし過ぎると、将来敵同士になる可能性があるんです。そこまで考えると1人でいた方が気楽でいい。グループに入らずに個人で不特定多数の人と遊ぶのもいいと思います。ただ、いつも同じ仲間うちでいるのってつまらない。――芸能界というと派閥があるようなイメージですが、蛭子さんはそこにまったく寄りかからないという印象があります。蛭子:派閥も多分あるんでしょうけど、俺はまったくそういうのに関わっていないんですよ。だから誘われることもほとんどないし、飲みに行くこともない。誰も俺のことを友達だと思っていないんじゃないかな。――おひとりさまは、恋人不在、未婚などの現状を自分では肯定していても、世間からのプレッシャーに揺らぐことも多いです。そんなとき、「人と群れずにいたい」という気持ちと仕事という社会生活を両立している蛭子さんの姿勢はとても参考になるような気がします。女性はグループに引っぱられがちなので。蛭子:本音で言うと、1人になりたいと思うときってありませんか?本当に自由にできたら、正直なところ1人でいたいという人も結構いるんじゃないかな。仕事が終わったらさっさと支度して1人で帰る。それを後から人にあれこれ言われたりするのが嫌なのかもしれませんけど、俺は全然気にしません。スイスイ帰っちゃいますね。――すごく自由なあり方ですね。本のなかでも自由が一番楽しい、大事だとありました。自由は寂しさや責任と背中合わせだとも思うのですが、なぜ蛭子さんはそんなに自由が好きなのでしょうか?どうしてそんなにも自由を思い切り楽しめるのでしょうか?蛭子:やっぱり俺には好きなことがあるからだと思うんですよ。好きなことがしっかりあるんです。俺は競艇が好き、麻雀が好き、映画を見るのが好き。子どもの頃から、ビー玉やメンコとか、これで遊びたいってものが必ずあったんですよ。勝負して勝ったらそれを取り上げるものが好きだな。あとはトランプでお菓子を賭けて遊ぶとか……、あれ昔から賭け事ばかりだね(笑)。とにかく、「遊びたい」って気持ちが強いんですよ。でも本当はみんなあるはずだから、「遊びたい」って気持ちとは素直に付き合った方がいいんじゃないかなぁ。俺は高校卒業して看板屋に就職したんですね。看板屋で仕事をしながら考えていたのは、終わったらどこのパチンコ屋に行こうということ、ほんとそれだけ。仕事だけで1日を終えるのは、その日ただお金を稼ぐことだけに費やしたということになる。だから自分の好きなことを1つでもしてから家に帰りたいんですよね。だからね、働いた後に真っすぐ家に帰ったことって一度もなかった。だからといって誰かと遊ぶこともほとんどない、一人でパチンコに行って帰っていました。あのパチンコ屋は昨日負けたから、今日はこっちの店に行こうかとか仕事中に考えるのも楽しいんですよ。誰にも気兼ねせず、一人で遊ぶことを真剣に考えると本当にのびのびできますよ。おひとりさまにオススメはフリー雀荘!?――1人だと仕事が終わった後は誰かとごはんに行くか、職場と自宅の往復のどちらかに振れがちですが、その間をとって1人でどこかに遊びに行くというのはいいですね。蛭子:女性は男性よりも遊び場が少なそうですね。でも最近パチンコ屋に行くと半分は女性ですよ、みんなパチンコに狂ってますよ!――そうなんですね(笑)!蛭子:ほかに好きな遊びがあったらそっちやった方がいいと思いますけど、俺は女性がパチンコやったからって全然咎めたりしないですよ。むしろ若い女性がパチンコ屋に来ていたら頼もしく思うかも。あと、最近は行かなくなっちゃったけど、フリー雀荘にも女性が1人で結構来ていますよ。麻雀は知り合い同士でやるよりも、フリー雀荘で知らない人と卓を囲む方が緊張感あって好きなんですが、俺がよく行っていた店ではおばさん達がすごく楽しそうに遊んでいましたよ。「おひとりさま」の先輩ともいえるような、旦那さんに先に死なれたおばさん達も多かったように思います。――それは友達同士でやっているわけではなく、その場で知り合った人たちとやっているわけですよね。蛭子:そうそう、フリー雀荘には麻雀をやりたいよく知らない個人が集まって、みんなでやるんです。そこにさえいけば「この席が空いたからどうぞ」って従業員の人がアレンジしてくれるから、変な気遣いもほとんどしないですよ。――そういうシステムの遊びってなかなかないですよね。習い事も最初は楽しみで行っていたのに、そこに人間関係ができるとまた悩みが生まれたりもする。でも1人で行って、一期一会的に遊びを楽しめるというのはいい仕組みですね。蛭子:本当にすごくいいシステムだと思うんですよ。知り合い同士で麻雀をやると意地になったり、感情的になったりする人が出てくる。こうなるとまったく面白くない。これは麻雀に限らないと思う。純粋に遊びを楽しむためにはフリー雀荘で1人打ちした方がいいんです。給料の少ない人でも楽しく遊べるように料金も安いしね。あと、俺も好きだけど、映画館もおひとりさまにはいい遊び場だと思いますよ。本にも書いたけど、「ひとりだけどひとりじゃない」というような不思議な感覚がある場所。カップルやグループで来ている人がまだまだ多いようだけど、おひとりさま客ももっと増えたらいいね。――蛭子さんは優先順位がはっきりしているんですね。仕事はお金を稼ぐ手段であるとか、自分の好きなものはこれだという認識が明確にあって。だから、そのときどきの自分の目的に向かってシンプルに行動がとれる。蛭子:やっぱりまずは自分の好きなものをはっきりさせることですよね。本当に何でもいいので、人目を気にせず遊びの中からでいいので、自分はこれが好きだと思うものをまずは見つけて。本を読むのが好きだという人は本を読めばいいし。デパートが好きな人は、デパートをぐるぐる1人でまわってもいいんです。何か意味のあることをしようと思うと、好きな遊びは中々見つからないから、ただただ好きな気持ちを思い出してみてほしいですね。
2015年06月11日漫画家の蛭子能収が、BS12ch TwellV(トゥエルビ)の番組『桂雀々の大判小判がじゃくじゃく~BS12 お宝噺~』(毎週土曜20:00~21:00)のゲストに登場し、美輪明宏の「ヨイトマケの唄」をアカペラでテレビ初披露する。4月11日・18日の2週にわたり出演する。"上方の爆笑王"と呼ばれる落語家・桂雀々が、ゲストから貴重な"お宝噺"を聞く同番組。今回は「自分では真面目にまっとうに生きているつもりなんですけど、周りの人が(自分の言動を)面白がっているのを見ると、なんだか不思議な気持ちになります」と言う蛭子の魅力を、雀々が引き出す。4月11日放送の第一夜では、1947年に熊本で生まれ、長崎で育った蛭子が23歳で上京し、漫画家になる道のりを紹介。また、3年前に雀々と蛭子が共演した際、2人でランチに行った時のエピソードも紹介する。4月18日放送の第二夜では、ギャンブル好きの蛭子を紹介。パチンコが解禁となる高校卒業まで自作のパチンコ台で遊んでいた話や、レトロパチンコの思い出、自身の名前が冠についた競艇の「蛭子能収杯」など、さまざまなエピソードが披露される。そして、蛭子が、テレビ初披露という美輪明宏の「ヨイトマケの唄」をアカペラで熱唱。ホストの雀々が聴きほれるほどの歌声というが、果たして…。蛭子本人は「歌はイベントでは何度か歌っていますが、収録が終わって今、振り返ると恥ずかしいですね(笑)」と謙遜している。このほか、蛭子が大事にしている言葉「怒るな!! 自由に!!」を紹介。「お互いに怒りをエスカレートさせると最後は殺し合いになる」「一方に偏らず、自由な考え方を持とう」という独自の理論を語る蛭子に、雀々も「味の固まり! まさにブイヨンタレント!」と絶賛している。(C)BS12ch TwellV
2015年04月06日みなさんは、「自分は美人」と勘違いしている人に出会ったことはありますか?先日、埼玉の某スーパー銭湯で行水していたら、「うち、かわいいから、すぐ男がくるんだよね」と、背中にそんな声が聞こえてきました。「どんな美人さんかしら」と振り向いて声の主を見ると、あらビックリ!痩せた蛭子能収さんが……。はて?どれどれ?モーレツな疑問と理不尽感が止まりませんでした。それで「こういう時、みんなはどう考えているのかな?」と思い、今回は自分を美人だと勘違いしている女性について調査してみました。すると、遭遇率は4割にのぼることが判明!しかもコメントを分析すると、男性による興味深い洞察やまさかの誤解を受けている可能性など、無視できない結果が……。勘違い女は絶対にモテません!異性だけでなく、同性からも嫌われる可能性大!反面教師にしていくために、その中身をご覧ください。■勘違い美人に対する男性の厳しい本音実は、勘違い美人に遭遇した人のうち、約2割が「数えきれないほど」と回答していました。しかも、その約7割が男性!とくに男性からのコメントは無視できないものばかりでした。「勘違い女は心が不細工だと気付いていない」「立ち居振る舞いがかなり勘違いしているように感じた」「ちょっとかわいいというだけで大いなる勘違いが顔に出ていた」深いというか鋭いというか。本質を見抜いていて、ズシッと重い考察ですね。■勘違い美人にありがちなタイプ3つそして、勘違い美人には、大きく3つのタイプに分かれることが判明しました。(1)勘違いと自惚れの境界線を探った方がいいタイプ勘違いのタイプでもっとも多かったのは、ただひたすら美人気取り。「それほどでもないのに勘違いしている」「いつも“現実を見てほしい”と思います」「確かに正面から見ると美人だけど、横顔の面積が広くてピッコロ大魔王のような女性がいる」どれも、頷いてしまうものばかりですね。美人の定義は主観だけれど、一般的な許容範囲を超えるかどうかが自惚れと勘違いの境界なのかもしれませんね。(2)ひたすら勘違いの自分好きが止まらないタイプ次に多かったのは、自分大好きで身勝手なタイプ。「後輩女子が自分の写メをいつも送ってくる」「大してかわいくもないのに“かわいいでしょ”と言ってきた女にイラッとした」「スプーンでもなんでも、映るものには自分の姿を映して、常にメイクをチェックする女友達がいる」重症なナルシストばかりですね。確かに、メールで送りつけられる写メやSNSにアップされる“イケてる私“ 画像はもはや悪寒レベル!でも、天然だからツッコミどころがあって面白いかもしれません。(3)本当に美人だけどそれで自意識過剰なタイプ三番目に多かったのは、美人+アルファのダブル勘違いタイプ。盲腸と尿道結石を同時に発病するみたいな厄介なタイプです。「ナンパされたことを言いまくる女上司」「“自分はモテるから美人”と思いこんでいるブス」「“自分が美人だからセクハラを受けている”と勘違いしている社員がいた」でも、ちょっと待ってください。“モテるけど美人じゃない”とすれば、むしろ、容姿を超えた魅力があるのかもしれません。セクハラも考えようでは艶っぽいオーラがある、とも言えます。そんな風に視点を向けると、本人は勘違いしていないけど、周囲が「美人気取り」と捉えている可能性もあるのではないでしょうか。この場合はやっかみも含まれてますよね。今回のアンケートで寄せられたコメントを読むと、大人の“美人”基準は内面と外見をバランスよくミックスしていることが重要なことがよくわかりました。勘違いは絶対にダメ。でも、「●●さんって勘違いしているよね~」と陰口を叩かれた時は、「自分には他の人にはない魅力があるのかも?」とポジティブに捉えてみたらいいのかもしれません。とはいえ、あくまでも、痛い勘違いの境界線は越えないように気を付けましょう!(文/茶柱ズバ子)【調査概要】調査方法:インターネットリサーチ『簡単アンケート』調査期間:2014年12月25日(木)調査対象:全国30代の男女100名
2015年03月19日映画『日々ロック』(11月22日公開)主題歌のコーラスに、出演キャストたちが参加していることが10日、明らかになった。同映画は、榎屋克優が『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で連載中の同名漫画を原作に、『SR サイタマノラッパー』(2009年)などで知られる入江悠監督でメガホンをとった。このたびオリジナルサウンドトラックの発売が決定し、その中に収録されている主題歌「終わりなき午後の冒険者~日々ロック ver.~」(爆弾ジョニー)のコーラスに出演キャストたちが参加してることが明らかになった。主演の野村周平をはじめ、二階堂ふみ、前野朋哉、岡本啓佑、The SALOVERS、毬谷友子、蛭子能収、竹中直人の豪華メンバーがコーラスを共に歌っている。入江監督の「映画のハチャメチャなパワーがそのまま続いているような主題歌にできたら……」という思いから、今回のコラボレーションが実現した。キャストが参加した豪華バージョンが聞けるのは映画のエンドロールとサウンドトラックのみとなっている。11月5日に発売されるサウンドトラックは、同映画の音楽プロデューサーを務めるいしわたり淳治がプロデュース。爆弾ジョニーの主題歌はもちろん、映画に登場する3ピースバンドのザ・ロックンロールブラザーズ(野村周平、前野朋哉、岡本啓佑)やアイドルの宇田川咲(二階堂ふみ)、犬レイプ(The SALOVERS)、ランゴリアーズ(ミサルカ)たちの楽曲を一足早く聞くことができる。(C)榎屋克優/集英社 (C)2014「日々ロック」製作委員会
2014年10月11日「若者たち2014」の野村周平、『私の男』で第36回モスクワ国際映画祭コンペティション部門、最優秀作品賞を受賞した二階堂ふみが贈る究極の爆音ムチャぶりエンターテイメント『日々ロック』。このたび、公開に先駆け、本作のオリジナルサウンドトラックが発売されることが決定。収録されている主題歌「爆弾ジョニー」の「終わりなき午後の冒険者 ~日々ロックver.~」には、野村さん、二階堂さんら出演者たちがコーラスに参加していることが明らかとなった。冴えない高校生、日々沼拓郎(野村周平)は友人と結成したバンド“ザ・ロックンロールブラザーズ”のギター&ボーカルを担当する“童貞ヘタレ”ロッカー。ある晩、彼らの演奏中に突如酔っぱらった女が乱入。ロックの名曲「雨あがりの夜空に」を歌い観客を一気に引き込むが、彼女はカリスマトップアイドル、宇田川咲(二階堂ふみ)だった…。このほど、主題歌「終わりなき午後の冒険者~日々ロック ver.~」のコーラスに参加したのは、若さとパワーに満ちあふれた本作の出演者たち。主演の野村さんはもちろん、二階堂さん、“ザ・ロックンロールブラザーズ”のメンバーの前野朋哉&岡本啓祐、「The SALOVERS」の面々、毬谷友子、蛭子能収、竹中直人といった豪華メンバーを集めたコーラス隊は、入江悠監督の「映画のハチャメチャなパワーがそのまま続いているような主題歌にできたら…」との思いから実現したという。レコーディングでは、各人に思う存分シャウトしてもらったというが、蛭子さんだけはなかなかシャウトできずに苦戦していた、というエピソードも。また、本作で音楽プロデューサーを担当した、いしわたり淳治が指揮をとったオリジナルサウンドトラックには、“ザ・ロックンロールブラザーズ”のバンド曲や、二階堂さん演じるデジタル系アイドル・宇田川咲の楽曲、本作のメインテーマである「黒猫チェルシー」が担当する劇伴のほか、「犬レイプ」、「ランゴリアーズ」(ミサルカ)らの楽曲が収録。さらに、楽曲提供した各アーティストが“日々ロックらしい1曲”をそれぞれ持ち寄り、特別収録。もはや映画のサウンドトラックの域を超えた、豪華コラボレーションとなっている。『SRサイタマノラッパー』など音楽で成り立つ世界を手がけてきた入江監督作品をいっそう楽しむためにも、ライブ前さながらに、このオリジナルサウンドトラックで“予習”してみてはいかが?『日々ロック』は11月22日(土)より全国にて公開。映画『日々ロック』オリジナルサウンドトラックは11月5日(水)より発売。(text:cinemacafe.net)■関連作品:日々ロック 2014年11月22日より全国にて公開(C) 2014「日々ロック」製作委員会 (C)榎屋克優/集英社
2014年10月10日「TIME」誌が選ぶ「2013年最も影響を与えた架空のキャラクター」で主人公のウォルター・ホワイトが1位を獲得した、全米騒然の社会現象ドラマ「ブレイキング・バッド」。このほど、本作のブルーレイ&DVDの全シリーズ一挙リリースを記念して、漫画家の蛭子能収が、特殊メイクでウォルター・ホワイトに扮した特別映像が公開された。ある日、平凡な人生を送っていた温厚で生真面目な高校の化学教師ウォルター・ホワイトは、肺がんで余命宣告を受ける。教師の給与で身重の妻や脳性まひを抱える息子を養う彼は、家族にひと財産を遺すため、優秀な化学者としての知識を利用して純度99.1%のスーパードラッグを製造、危険なドラッグビジネスに足を踏み入れる。だが、一筋縄ではいかないのが裏社会。次第に彼は、まるで別人のように“ブレイキング・バッド(Breaking Bad)”=道を踏み外していく――。主人公・ウォルター役を熱演するのは、現在公開中の『GODZILLAゴジラ』やオスカー受賞作『アルゴ』などの名優ブライアン・クランストン。彼は放送開始の2008年からエミー賞ドラマ・シリーズ「主演男優賞」を3年連続受賞し、その鬼気迫る演技はアンソニー・ホプキンスら俳優仲間からも絶賛を受けている。今回の動画で蛭子さんが扮するのは、このウォルターがドラッグ社会の裏の帝王“ハイゼンベルグ”と名乗る、彼のもう1つの顔。まだ平凡な人生を送っていたころのキャラクターを彷彿とさせる、芸能界一“温厚”な男として蛭子さんに白羽の矢が立った。ふだん柔和で、一見、何を考えているのか分からない(?)表情の蛭子さんだが、次第に悪に染まっていくウォルターのように、特殊メイクを進めるごとにダークな部分を見せ始め、鏡に映る自身の姿に「自分じゃないみたい、悪くなった気がする」と思わずもらしたほど。今回の動画を通して、“漫画家”蛭子能収ではない、新たな一面を垣間見ることができるはずだ。公開された動画は「ウォルターに扮した男の正体は?」編、「ウォルターに扮した男の正体 正解ムービー」「ウォルター・エビスの撮影後記」編、「ウォルター・エビスの悪の模範解答」編など計8本。ウォルターがSEASON1第1話で見せた衝撃の白ブリーフ姿を再現した様子や、都内某公園でフリスビーする様子など、「ブレイキング・バッド」ファンにとってはもちろん、ファンならずとも爆笑必至の動画となっている。『ブレイキング・バッド』ブルーレイ&DVDはSEASON 1~3が発売中、SEASON 4 は9月3日(水)、SEASON 5・THE FINAL SEASON は10月3日(金)より順次リリース。発売元/販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブレイキング・バッド [海外TVドラマ]
2014年08月08日静岡県の観光振興課は春の観光シーズンに合わせ、このほど、静岡県内のミュージアム・テーマパークの春限定の見どころを発表。同時にリニューアルや新たにオープンした施設情報についても発表した。静岡県立美術館は、「富士山と南アルプスを臨む、風景とロダンの美術館」として1986年にオープン。4月8日まで春の息吹を伝えてくれる日本画14作品を展示した「日本画 春の景」を開催中。観覧料は一般300円(団体200円)、70歳以上・大学生以下無料。また、4月14日からは企画展「カラーリミックス―若冲も現代アートも―」が開催される。美術館収蔵品の中から「色」をテーマに、ジャンルにこだわらず古美術から現代アートまで90点を選んで展示。週末には、作品をよりよく知るためのイベントも予定されている。開催期間は2012年4月14日~5月27日、観覧料は一般600円(400円)、70歳以上300円(200円)、大学生以下無料※()内は20名以上の団体および前売料金あさぎりフードパークは2012年4月1日に富士山麓の朝霧高原にオープン予定。地元の食品会社6社(乳製品・日本酒・お茶・和菓子・さつま芋製品の製造会社5社、地元食材を使ったレストラン1社)による食のテーマパークとなっている。物販のほか、それぞれ見学や体験が可能とのこと。入場無料。伊豆市湯ヶ島地区の天城会館(旧天城温泉会館)3階に、2012年1月2日にオープンしたのは「天城ミュージアム」。開館記念展示として、4月8日まで「PIECE OF PEACE~『レゴ(R)』で作った世界遺産展 PART2~」を開催。4月14日~7月1日までは、蛭子能収(えびすよしかず)さんの企画展「えびすリアリズム」を開催予定とのこと。観覧料は大人(中学生以上)500円、小学生300円、小学生未満無料。2011年12月にオープンした日本で初めての深海水族館である「沼津港深海水族館 シーラカンス・ミュージアム」。3億5千年前から姿を変えず生き続ける「生きた化石」シーラカンスの冷凍標本と剥製が展示されている。入場料は大人(高校生以上)1,600円、小・中学生800円、幼児400円(4歳以上)上記スポットのほか、静岡県の観光地についての問い合わせは、静岡県観光振興課(054-221-3696)まで。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月26日