緊急事態宣言により人々の暮らしが一変する中、行定勲監督がショートムービーを製作。感染拡大を阻止するために“お家にいよう!”と呼びかける映画で、YouTube上にて公開されている。現在、不要不急の外出を自粛する“要請”が出され、事業者などに対しては店舗や施設の使用制限や休業要請が出されている。身近なところでいえば、全国の映画祭の中止、映画館は休業せざるを得ない状況に追い込まれている。もちろん、今は皆が一致団結して耐えなければならない時だ。しかしこんな時でも、作り手には何かできることがあるのではないか、むしろこの困難な状況だからこそ、エンタテインメント作品を作ることを諦めてはならないのではないかと考えて、本作の製作に至ったようだ。この監督の思いに賛同した柄本佑、高良健吾、永山絢斗、MCアフロ(MOROHA)、浅香航大、有村架純ら俳優陣に協力を得て、外出を我慢している人々へ、少しの笑いと少しの人間的な自虐を込めて、新型コロナ感染拡大のために外出を自粛する東京の人々を描き出している。完全なリモートで撮影・制作された約30分の“テレワーク映画”で、行定監督が俳優、スタッフと共に、エンタテインメントの力で社会に勇気と希望を示そうとする姿勢が伝わってくる。『きょうのできごと a day in the home』期間限定配信中
2020年04月24日会いたかった恭一と今ヶ瀬に、実写の世界で会えた。原作コミックの展開を冒頭から丁寧になぞり始める物語は、恭一の前に今ヶ瀬が姿を現した瞬間、作り手たちを信頼していいのだと気づかせてくれる。受け身の恋愛を繰り返してきた恭一は、なんとなく結婚し、当たり前のように不倫もしている。興信所の調査員として彼の浮気調査を請け負った今ヶ瀬は、“弱み”を握って「なんとなく」の隙間を突き、大学時代から募らせてきた恭一への想いを遂げようとする。恋心を武器にぐいぐいと迫っていく者と、恋心に押されて日常をはみ出し始める者。その光景はあまりにも普遍的で、恋愛映画としての距離を観客に向かってぐっと縮めてくる。水城せとなによる原作コミックの恭一と今ヶ瀬は、想いを言葉にしてぶつけ合う。彼らが飲み込んだ言葉は、モノローグになって吐露される。だが、実写の世界では、原作の大切な言葉をごく控えめに、けれども誠実に抽出。モノローグを鬱々とした表情に、戸惑いの仕草に変化させていく。人物描写に長けた行定勲監督の下、大倉忠義が冷たくも柔らかな空気をまといながら恭一を、成田凌がひたすら可愛らしくもほんの少々の狂気を交えながら今ヶ瀬を好演。恭一と今ヶ瀬が、この2人でよかった。並んで立っているだけで、口喧嘩をしているだけで、肌も露わに交わり合っているだけで、心からそう思える。自分と闘い、相手とも闘う今ヶ瀬の苦しき恋の闘いに出口が見えない一方、恭一は徐々に変化していく。相手がいてこその受け身だった恭一が、初めて自分1人で恋心と向き合う姿が愛おしい。原作と異なる結末は賛否を呼ぶところかもしれないが、成長物語としてもゆるやかに機能しているラストシーンが大好きだ。(text:Hikaru Watanabe)■関連作品:窮鼠はチーズの夢を見る 2020年6月5日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©水城せとな・小学館/映画「窮鼠はチーズの夢を見る」製作委員会
2020年04月20日山崎賢人主演×行定勲監督で又吉直樹の初の恋愛小説を実写化、松岡茉優が相手役を務める映画『劇場』の公開が、4月17日(金)から延期となることが発表された。今回の発表は、新型コロナウイルス感染症が拡大している状況および政府発表の「新型コロナウイルス対策基本方針」を受け、観客をはじめ関係者の健康・安全面を第一に検討した結果、によるもの。今後の公開予定については、感染状況および政府・関係諸機関等の発表を注視しながら、決定し次第、速やかに『劇場』公式ホームページにて告知するとしている。本作では、自分の劇団で脚本兼演出を務める主人公・永田を演じる山崎さんの新境地が評判を呼んでおり、松岡さん演じる服飾の学校に通う恋人・沙希との恋愛模様と、表現者の苦悩や葛藤などもつぶさに描かれていることで注目を集めている。※山崎賢人の「崎」は、正しくは「たつさき」(text:cinemacafe.net)■関連作品:劇場 近日公開©2020「劇場」製作委員会
2020年04月12日原田知世主演『時をかける少女』などの“尾道三部作”をはじめ、数々の名作を世に贈りだしてきた映画作家・大林宣彦監督が、肺がんのため4月10日(金)に82歳で死去。この日は、最新作『海辺の映画館ーキネマの玉手箱』の公開予定日だったが、新型コロナウィルスの影響により映画館が休館し、公開延期となっていた。1938年、広島県尾道市生まれ。3歳のときに自宅の納戸で見つけた“活動写真機”と戯れるうちに映画をつくり始めたという。テレビCM草創期にはチャールズ・ブロンソンの「マンダム」をはじめ、カトリーヌ・ドヌーヴなど多くの外国人スターを起用したCMを製作、その作品数は3,000 本を超える。1977年に『HOUSE/ハウス』で商業映画に進出。自身の古里・尾道を舞台にした『転校生』(’82)、『時をかけ る少女』(’83)、『さびしんぼう』(’85)は“尾道三部作”と称され、世代を超え親しまれ、現在も新世代のクリエイターへ大きな影響を与えつづけている。近年には“大林的戦争三部作”と呼ばれる『この空の花-長岡花火物語』(’11)、『野のなななのか』(’14)、『花筐/HANAGATAMI』(’17)を発表。特に『花筐/HANAGATAMI』は第72回毎日映画コンクール日本映画大賞、第33回高崎映画祭特別大賞など様々な賞を受賞し、第91回キネマ旬報ベスト・テンでは日本映画ベスト・テン第2位に選ばれ、監督賞を受賞した。また、2004年春の紫綬褒章受章、 2009年秋の旭日小綬章受章。2019年には令和初の文化功労者にも選ばれていた。肺がんと診断され、余命の宣告を受けたのは、2016年8月。転移を繰り返すがんと闘いながら、みずからの命を削って、平和をたぐり寄せる映画を完成させた大林監督渾身の最新作『海辺の映画館ーキネマの玉手箱』は、新型コロナウイルスの影響により映画館が休館し、公開延期となっていた。その公開予定日だった4月10日(金)19時23分、東京都世田谷区の自宅にて息を引き取った大林監督。葬儀・告別式は、家族葬(密葬)を執り行い、後日、お別れの会を予定。喪主は、妻で映画プロデューサーの、大林恭子氏が務める。『時をかける少女』でデビューした原田さんは「在りし日のお姿を偲びつつ、ご冥福をお祈りいたします」とTwitterに思いを綴り、また、『青春デンデケデケデケ』に出演した浅野忠信も「ありがとうございました一緒に映画を撮った日々を忘れません」とTwitterを更新。岩井俊二監督は「ちょっとすぐには受け止められない。 エネルギッシュな新作にコメントを書かせて頂いたばかりでした」とまだ信じられないといった様子で、「訃報を聞いて呆然としている」と綴った行定勲監督は「恩師を失ってしまったような気持ちだ。この時、拙作『遠くの空に消えた』を『僕が撮ったらあんな爽やな風のような映画にならない』と気に入ってくださった」と2ショット写真をアップするなど、出演者や映画関係者、映画ファンから悲しみの声が相次いでいる。『海辺の映画館ーキネマの玉手箱』は近日公開。(text:cinemacafe.net)
2020年04月11日主演・窪塚洋介、脚本・宮藤官九郎の『GO』(2001年)が高く評価され、『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)で歴史を作ったヒットメーカー、行定勲監督。近年は中島裕翔主演『ピンクとグレー』(2015年)、松本潤×有村架純『ナラタージュ』(2017年)、二階堂ふみ×吉沢亮『リバーズ・エッジ』(2018年)と、話題作を次々と世に送り出してきた行定監督が手掛けた恋愛映画2作品が、この春、相次ぎ公開される。どちらも観る者の心を激しく打ち震わせる、“生涯にたった一度”しか経験できない恋を描いた物語だ。肩を寄せ合う2人のヒリヒリとした恋『劇場』芥川賞作家・又吉直樹による、恋愛純文学としては異例のベストセラーとなった傑作小説を原作につむぐ青春ラブストーリー『劇場』(7月17日公開、同日Amazon Prime Videoにて全世界独占配信)。演劇の世界で夢を抱く青年と、それを支えようとした女性の7年間の愛と葛藤の日々を、ヒリヒリとした焦燥感と共に情感豊かに描いている。変わらない男と変わっていく女の物語永田は中学時代の友人と立ち上げた劇団の脚本家兼演出家。その前衛的な作風は酷評され、辛辣な物言いが災いし劇団員からは憎まれることも。自分の才能に限界を感じながらも、愚直に夢を追う日々を過ごしている。そんな不器用な永田を大きな愛で包むのは、女優になる夢を抱いて上京し、服飾の学校に通う学生・沙希だ。永田を理解しようと努め、彼の才能を信じて夢の実現を応援する彼女は、ほどなくお金に困った永田を自宅へと迎え入れる。美味しい食事に、献身的なサポート、心身ともに“安全な場所”を提供してくれる沙希に安らぎを感じる永田。しかし誰よりも大切だった沙希に、永田は次第に苛立ちを感じ始めるのだ。葛藤を抱え、自分のことしか考えないワガママな永田と、周囲が年相応に落ち着いていく中、永田の真意が分からず不安感を募らせていく沙希。本作は“変わらない男”と“変わっていく女”が、<現実>という壁にぶつかり少しずつすれ違っていく姿をつぶさに記した切ない恋物語だ。お金の分担の提案を屁理屈で交わしたり、たまたま起こった不幸な偶然の一致を相手の要領の悪さにすりかえてイラ立ったり…。相手を軽んじる一方で、独占欲のような嫉妬心を見せるなど、映画が写す恋愛関係にありがちな甘えや身勝手なエピソードの数々には、自らの恋愛遍歴をふり返り、苦い想いをする者も多いかもしれない。山崎賢人×松岡茉優、言葉にならない感情を渾身の演技で魅せる永田を演じるのは、しっとりとした人間ドラマからアクションまで役柄の幅を広げる山崎賢人(正しくは、「崎」は「たつさき」)。本作ではボサボサの長髪に自身初となるヒゲ顔も披露。青臭い頑固さと退廃をまとう永田をセクシーに演じ、不器用な男の生き様を浮き彫りにしている。そして沙希を演じたのは、『万引き家族』(2018年)ほか代表作を着実に積み上げている松岡茉優。無邪気な少女から哀しみを知る大人の女性へと変わっていく心の移ろいを完璧に表現。次第に消えていく笑顔の代わりに、言葉にならない感情を瞳に宿す名演は必見だ。「小説『劇場』はあまりにも身に覚えがある場面ばかりで胸をかきむしるような想いで読んだ。私は又吉さんが書いた主人公がまとう空気をどうしても撮りたくなった。ザラザラとした、夜が明ける頃に感じる切なくて淋しい空気を。下北沢、渋谷、井の頭公園、そこかしこで錆つきそうな青春が吹き溜まっている。山崎賢人と松岡茉優という稀代の若く鋭い感性と共に、自戒を込めてどうしようもない男と女の在り方を映画として映し出せたらと思います」と、行定監督は本作への想いを語っている。舞台芸術の世界にも携わる行定監督だからこその、原作とは異なる大仕掛けも堪能して欲しい。既成概念の壁を乗り越え、恋におぼれる『窮鼠はチーズの夢を見る』そして水城せとなの人気コミック「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」を下敷きにした恋愛ドラマが『窮鼠はチーズの夢を見る』(9月11日公開)。既成概念の壁を乗り越え狂おしいまでの恋におぼれていく男性2人の、愛が始まる瞬間をとらえた深い余韻の残るラブストーリーだ。一途な恋心と葛藤広告代理店勤務の大伴恭一は、女性からのアプローチを断れない優柔不断な男。結婚しながらも不倫を繰り返していたが、そんな折、大学の後輩・今ヶ瀬渉が7年ぶりに訪ねてくる。興信所の探偵をしている今ヶ瀬はたまたま担当した浮気調査の相手が恭一だったと語り、不倫の証拠を握りつぶすための交換条件としてホテルへと恭一を誘う。初めて会った時から恭一のことを好きだったという今ヶ瀬と恭一はキスを交わし、その後しばらくして2人は一緒に暮らし始めることに。しかし、今ヶ瀬との生活に心地よさを感じていた恭一の前に元カノが現れて…。“流されやすい性格”から学生時代には「流され侍」と異名をつけられていた恭一と、次々と現れる恭一との恋路をはばむ刺客=女性の存在にヤキモキする今ヶ瀬。すぐにフラフラと誘いに乗ってしまう愛する者の心の不確かさに傷つき、悲しくなる気持ちは誰しも理解できることだろう。それと同時に描かれる、「同性を愛することへの迷い」と「愛する者のために身を引くべきか」という根源的な葛藤。その苦悩を知るからこそ、ある種の静謐な決意の果てに激しく求め合う2人の姿は官能的で美しいのだ。濃密に肌を重ね合わせた者どうしが醸し出す、わずかな気恥ずかしさと親密さが混じった翌朝の風景までも写しとる本作からは、恋を知る者の匂い立つような色気が画面から立ち昇ってくるようだ。大倉忠義×成田凌、男と男の間の欲情までも全身全霊で体現人を惹きつける魅力を持つ恭介を演じるのは、「関ジャニ∞」の大倉忠義。『ナラタージュ』でも行定監督とタッグを組んだ本作の脚本・堀泉杏は、キャスティング前から恭一役に、クールに見えて笑顔がファニーな大倉さんをイメージして執筆していたという。受け身の恋愛しかしてこなかった男が、既成概念と愛情の狭間で揺れ動く色気たっぷりな姿には胸キュン必至!そして一喜一憂する恋に身をやつす今ヶ瀬を演じたのは、今年6本の出演映画が公開予定となっている成田凌。駆け引き上手でしなやかな反面、健気でキュートな今ヶ瀬を熱演。強烈な色香が漂う、愛する者への恋心がにじみ出た横顔にご注目あれ!行定監督による繊細かつ大胆な演出が光る本作では、男と男の間の欲情までもつまびらかに描かれる。そんな恋する2人を全身全霊で体現した大倉さん、成田さんに魅了されること請け合いだ。愛を少しずつ失っていく2人を描く『劇場』と、愛を少しずつ育んでいく2人を描く『窮鼠はチーズの夢を見る』。それぞれの境遇は異なれど、どちらも激しくも切ない恋模様を描いた珠玉のラブストーリーだ。人間関係が希薄な時代だからこそ、行定監督がつむぐ“生涯にたった一度”の恋に感性を揺さぶられてみてはいかがでしょう?《text:足立美由紀》※作品の公開日に追記修正を加えました(7月20日更新)(text:Miyuki Adachi)■関連作品:窮鼠はチーズの夢を見る 2020年9月11日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©水城せとな・小学館/映画「窮鼠はチーズの夢を見る」製作委員会劇場 2020年7月17日(金)より全国にて公開、Amazon Prime Videoにて全世界独占配信。©2020「劇場」製作委員会
2020年03月30日映画『劇場』(4月17日公開)の完成披露イベントが25日に都内で行われ、山崎賢人、松岡茉優、寛 一 郎、行定勲監督、原作の又吉直樹が登場した。同作は作家・又吉直樹が芥川賞受賞作『火花』より前に書き始めていた恋愛小説を実写化。「恋愛がわからないからこそ、書きたかった」と又吉が語る2作目は、劇作家を目指す主人公・永田(山崎)と、彼に恋をし必死に支えようとする沙希(松岡)の、生涯忘れることができない7年間の恋を描く。松竹=アニプレックスの共同配給にて公開されることとなった。行定勲監督がメガホンを取る。新型コロナウィルスの対策として、無観客の映画館で行われた同イベント。山崎は「本当はお客さんに見ていただきたかったんですけど、このようなご時世で、初めての経験」と苦笑する。客席に座ってトークすることになったキャスト陣は「謝罪会見みたい」(寛 一 郎)、「すごい不思議な気分だわ〜」(松岡)、「これを記憶しておいた方がいいよね、今しかない」(行定監督)と驚いていた。"推しシーン"について聞かれた山崎は、「ラストは絶対見てほしいんですけど、加えて2人乗りのシーンはすごく頑張ったので、見て。すごくいいシーンになってますし、見てほしいなって思いますね」と語り、又吉も「感動しました」と同意する。同シーンで一緒だった松岡は、「セリフも4ページくらいあって、私を(自転車に)乗せて、長回し1本撮り。1回も噛まないんですよ。信じられなくないですか?」と称賛していた。また、キャスト陣にはサプライズで、行定監督と交友関係にあり、同作を観たというポン・ジュノ監督からのメッセージも。ポン・ジュノ監督から来たという手紙のように長いメッセージから抜粋してその場で代読され、絶賛された山崎も「嬉しいですね」と喜ぶ。行定監督はポン・ジュノ監督について「本当に別格」と表しつつ、「別格の人が、このある種特殊な2人の普遍的な部分を汲み取ってくれたのはありがたいなと思います」と感謝していた。○ポン・ジュノ監督メッセージ(抜粋)成長と克服に関する物語で、はてしなく長く、終わりの見えないある時期を乗り越えていく物語ですが、青春期の男女の感情の繊細な調律師である行定監督ならではの熟練した、老練な腕前(力量)を再確認させてくれる作品でした。山崎賢人さんは不確かな天才から醸し出される不安感、不確かな天才に向けて沸き起こる憐憫、そのすべてを可能にしました。松岡茉優さんは天使の安らぎと、反対に天使からもたらせる息苦しさの両面を見事に表現していたと思います。2人の俳優の演技が素晴らしく、本当によかったです。この作品はまさに行定監督にしか作り得ない、長くも繊細な愛の物語であるという点で非常に印象深かったです。またこの映画は、クリエイターあるいは芸術家が抱く不安や苦痛、偏狭さや卑怯な一面をリアルに描いており、その否定的な感情を乗り越え、成長に導いていく自己省察と忍耐までも描かれています。それは同じ作り手という立場にとって、一層胸に迫るものでした。
2020年03月25日又吉直樹原作映画『劇場』。この度、主演の山崎賢人(正しくは、「崎」は「たつさき」)とヒロインの松岡茉優が多彩な表情を見せる新場面写真が到着した。自分の劇団で脚本兼演出を務める永田(山崎さん)と、女優を夢見て服飾の学校に通う沙希(松岡さん)、2人の恋愛模様に加え、表現者の苦悩や葛藤も描く本作。行定勲監督は「美しいものと醜いものが映っている青春映画にしたいと思った」と本作について語り、本作を観た又吉さんは「“生々しさ”とか“痛み”みたいな、そういう部分を小説でも描いたつもりだったので、それが映像になると、よりいい意味で“いるな”っていう感じがしました」と話しており、恋する幸せそうな2人、すれ違っていくやりきれなさ、そんな2つの側面が場面写真に写し出されている。表現者であろうとして虚勢を張っている永田だが、沙希の前では安心しきった笑顔や純粋無垢な瞳を見せ、一方でこれからの不安や孤独も見せてその苛立ちを沙希にぶつけてしまうことも…。また沙希も、そんな永田の全てを受け入れるかのようなほほ笑みを見せるも、涙を流すなど劇中では様々な表情を見せている。『劇場』は4月17日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:劇場 2020年4月17日より全国にて公開©2020「劇場」製作委員会
2020年03月19日大倉忠義主演、行定勲監督の最新作『窮鼠はチーズの夢を見る』から、新たな場面写真が解禁された。部屋着姿の大倉忠義が成田凌の手からスナック菓子をパクッ新たに解禁された場面写真は、恭一(大倉忠義)と今ヶ瀬(成田凌)がテレビを見ながらくつろいでいるシーン。妻と別れ、独り身となった恭一のもとに押し掛けた今ヶ瀬。最初はそんな彼を拒否していた恭一だったが、いつしか今ヶ瀬と恋人同士のような密な時間を過ごすようになっていく。今ヶ瀬の差し出すスナック菓子を、テレビに夢中になりながらパクリとくわえる恭一。そして、無意識に今ヶ瀬の髪に触れ…。予告編では、「俺は、お前を選ぶわけにはいかないよ」と苦悩を見せている恭一が印象的だが、2人暮らしの他愛もない日常が切り取られ、その先のドラマを期待させる1枚だ。撮影現場では行定監督の指示のもと、まるで恋人同士のような雰囲気を作り上げていったという大倉さんと成田さん。そのほかに、2人の関係を揺るがす存在となる恭一の元恋人・夏生(さとうほなみ)、恭一の同僚・たまき(吉田志織)のカットも到着している。『窮鼠はチーズの夢を見る』は6月5日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:窮鼠はチーズの夢を見る 2020年6月5日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©水城せとな・小学館/映画「窮鼠はチーズの夢を見る」製作委員会
2020年03月18日「あなたほど寡黙で芯の強い女優を私は知らない」。松本潤主演『ナラタージュ』(2017)の大ヒット舞台挨拶の際、行定勲監督からサプライズで送られた手紙にはそう書かれていたという。確かにそのとおり。柔らかで、可憐で、愛らしいルックスの裏側にある熱く、揺るぎない女優魂をすでに私たちはよく知っている。それでいて、ときには親友のように見守りたくなる親しみやすさと等身大感。「ひよっこ」のみね子、「中学聖日記」の聖(ひじり)、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」の音(おと)、『映画 ビリギャル』のさやか…などなど、女優・有村架純はつい役名で呼びたくなる、そんな役柄に数多く出会ってきた。今年でデビュー10周年。文字通り老若男女、幅広い世代からの支持を集め、実力を兼ね備えた国民的女優のひとりとなった有村さんに、いま改めて迫った。「あまちゃん」から『映画 ビリギャル』で人気を不動のものに1993年2月13日生まれ、兵庫県伊丹市出身。現在27歳。2010年にドラマ「ハガネの女」で女優デビューし、2013年に放送されたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」で小泉今日子が演じるヒロインの母・天野春子の青春時代を演じてブレイクした。その直後から、「スターマン・この星の恋」「弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~」「MOZU Season1~百舌の叫ぶ夜~」など話題のドラマに立て続けに出演、「失恋ショコラティエ」(2014)では主演の松本さんの妹で三角関係に悩む女子大生・まつりを演じた。2014年10~11月には「ジャンヌ・ダルク」で舞台に初挑戦した。そして躍進の年、2015年を迎える。金髪やホットパンツ姿でイメージを一新し、ベストセラー小説「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」を原作にした『映画 ビリギャル』に主演、女優としてさらに評価を高めることに。同作は興収28億円を超える大ヒットとなり、中国、韓国などでも公開。有村さんは第39回日本アカデミー賞優秀主演女優賞と新人俳優賞に選ばれ、福士蒼汰との共演作『ストロボ・エッジ』と合わせて第58回ブルーリボン賞主演女優賞を受賞。この2作のヒット映画と、月9「ようこそ、わが家へ」や連続ドラマ初主演となったWOWOW連続ドラマW「海に降る」などによりエランドール賞新人賞も受賞した。特に、ブレイク以前から連続ドラマ「SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~」に起用されており、完結編の『劇場版 SPEC ~結~』(2013)まで出演。「スターマン」でも組んだ堤幸彦監督については「やはり“思いきり”が大事だなと、堤監督の作品で学びました」と語っており、「最初はいっぱいいっぱい」だったものの「それから色々な経験を経て、堤監督から学んだことを出しながら、自分の中でも伸び伸びできるように」なってきたと当時のインタビューで語っている。いまからは考えられない⁉︎オーディションに落ち続けた下積み時代2016年1月期には「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(いつ恋)で高良健吾と初の月9主演を務め、翌2017年度前期放送の「ひよっこ」では2度目の“朝ドラ”にしてヒロインに抜擢され、2年連続で紅白歌合戦の司会を担当。さらに、『僕だけがいない街』『アイアムアヒーロー』『何者』『3月のライオン』『関ヶ原』『ナラタージュ』『コーヒーが冷めないうちに』などヒット映画に出演してきた。その駆け抜け方は怒涛のごとくといっていいほど。同世代に菅田将暉や神木隆之介、福士さんらがひしめく中、実力派若手女優としてメキメキと力をつけてきた。『フォルトゥナの瞳』(2019)では、「SPEC」シリーズや「11人もいる」『3月のライオン』と共演してきた神木さんと4度目の共演にして初めて恋人同士を演じたことも話題に。『かぞくいろ -RAILWAYS わたしたちの出発-』では喪失感を抱えた“母親”役にも挑戦した。知名度や人気が上がるにつれて明らかになったのが、学生時代からアルバイトをしながら女優を目指し、デビュー当時は何度もオーディション落選を経験していたという下積み時代。『映画 ビリギャル』公開時に行われた現役女子高生限定のイベントでは、「(芸能界に)入る前の事務所のオーディションも落ちてるし、事務所に所属してからもことごとく(映画やドラマの)オーディションで落ちてました。すごく落ち込みますよ。自分をどうやったら目に留めてもらえるのか?」という驚きのエピソードを告白。「でもこれが自分なので、どう自分を伸ばすかを考えました」と明かしていた。そして、「『これでダメなら、大学に進学しよう』と思っていた時期にオーディションに受かったのが、いまの事務所に入るきっかけでした。最終的に自分を支えたのは、小さな頃から抱いていた『お芝居をしたい』という気持ちを信じることだったんです」(『ビリギャル』インタビュー)と、自身を支えた夢への思いを語っていた有村さん。『ビリギャル』や「いつ恋」「ひよっこ」などで見せてきた、ひたむきで、真面目で、一途な主人公の姿はそんな有村さん自身に重なって見える。スタジオジブリの『思い出のマーニー』(2014)では、ヒロインのひとりであるマーニー役で声優に挑戦。その際も、「デビュー当初に一度、ジブリ作品のオーディションを受けたことがあったんです。その時は残念ながら落ちてしまったので、『今度こそ!』という思い」があったそうで、念願のジブリ声優で好演。その後、『くるみ割り人形』や『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』でも声優をつとめ、さらに『駅までの道をおしえて』では主人公の少女(新津ちせ)の10年後に扮してモノローグを担当した。“かぐちゃん”はじめ、CM女王として活躍観る者の共感を呼ぶ有村さんは、CM界でも大活躍。2019年末にメディアの調査・分析を行う「ニホンモニター」が発表した「2019女性タレントCM起用社数ランキング」によれば、起用社数は12社にのぼり、広瀬すず、白石麻衣、齋藤飛鳥と同率2位。とりわけ、2015年1月1日からスタートしたau「三太郎」シリーズでの、桃太郎(松田翔太)と“夫婦”のかぐや姫役でもおなじみ。“かぐちゃん”には鬼嫁疑惑(!?)があり、桃太郎は日ごろ尻に敷かれている…という見方が一般的、そんなドSなところも有村さんの日ごろのイメージとのギャップで人気となっている。しかも、菜々緒が姉・乙姫、川栄李奈が妹・織姫と最強の3姉妹で、ママは池田エライザ扮する親指姫だ。2017年からスタートしたWOWOWのCMでも、飄々とした柳楽優弥に何かと振り回される(?)役柄も、新しいCMが公開されるたび「可愛い」と評判を呼んでいる。また、リクルート「ホットペーパービューティー」のCMでは、『映画 ビリギャル』で“母子”役を熱演し、「中学聖日記」や『コーヒーが冷めないうちに』でも共演してプライベートでも親交がある吉田羊と息の合ったやりとりを見せている。かつての有村さんを彷彿とさせる、7歳年下の浜辺美波とは「JA共済」のCMで姉妹役に。ライフアドバイザーとして働いている姉と大学生の妹という設定で、おそろいのTシャツを着たバージョンのCMでは、初共演とは思えないほどの仲のよさが画面からも伝わってくる。「いつ恋」の後半のごとく、世話を焼く側となった(?)有村さんと浜辺さんが共演するドラマや映画をぜひ観てみたいところだ。お茶の間に鮮烈な衝撃「あまちゃん」(2013)宮藤官九郎が脚本を手がけた朝ドラ「あまちゃん」。ヒロイン・天野アキ役でオーディションを受け、選ばれたのは能年玲奈(現・のん)だったが、有村さんが若き天野春子で出演することに。芸能界に入って4年目で出会った当たり役だ。その春子はとにかく田舎がキライで大都会・東京でアイドルになることに憧れ、母の反対を押し切って家出同然で上京する。「アイドルになって大きく羽ばたいてやる」と、1980年代当時に流行した“聖子ちゃんカット”で登場した有村さんの、その勢いと輝きは鮮烈だった。一度はクランクアップしたものの、好評を受けて最終週の大事な局面でドラマチックな的で再登場!さらに宮藤さん監修・選曲、小泉今日子や薬師丸ひろ子の楽曲も入った80年代ヒット曲集「春子の部屋~あまちゃん 80’s HITS~」ではジャケット写真にも起用された。最強女優戦隊の健気なグリーン『女子ーズ』(2014)桐谷美玲がレッド、藤井美菜がブルー、高畑充希がイエロー、山本美月がネイビー、そして有村さんが売れない劇団員の“グリーン・緑山かのこ”という最強の女子戦隊。「まつエク行きたい」など女子ならではの用事が優先されつつ、“表の顔”の仕事との両立に悩み、戦隊モノあるあるを取り入れた福田雄一監督ワールドの中で懸命に弾けた。桐谷さんは翌年『ヒロイン失格』が大ヒット、高畑さんも朝ドラ「とと姉ちゃん」ヒロインに起用されるなど、それぞれ躍進のきっかけ(!?)となることに。同世代からの支持を集める『ストロボ・エッジ』(2015)2014年ブレイクランキング俳優部門・女優部門それぞれ1位に選ばれた福士さんと最強カップルに。“壁ドン”ほか、バックハグ以上にドキドキする(?)、男子の大きめパーカーの袖を後ろからまくってもらう“袖クル”という新パターンも誕生し、好きな人の肩にもたれかかって居眠りする“肩ズン”も話題となった。駅のホームで何かと“事件が起こる”本作で告白したりされたり、「わかってるよ!」とひとり叫ぶシーンや、壮大な花火を背後にセリフがない中で切ない感情を表現する有村さんの繊細な演技が注目された。「あまちゃん」では直接絡みはなかったが、今作で4度目の共演となった福士さんは「今まで以上に有村さんの中にある演技への“熱さ”も感じた気がした」とシネマカフェのインタビューでふり返っている。ギャルの一念発起を熱演『映画 ビリギャル』(2015)金髪、へそ出しのホットパンツ姿で「ガン見しすぎじゃね?」と登場する姿はインパクト大。そのビジュアルとは裏腹に、高校2年生にして学力は小学4年生レベルのギャル・さやかが慶應大学現役合格という無謀ともいえる目標に向かって、家族と、仲間と七転八倒しながら挑戦する姿が笑いと涙を誘った。ギャル語や名古屋弁にも挑み、一度こうと決めたときの精神力と、周囲の思いを受けとめ真価を発揮していくさまは幅広い層からの支持を集めた。伝説級の月9「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(2016)高良さんや「AAA」西島隆弘、仲良しの高畑さんら気鋭の若手キャストが熱演を見せる中、「約4か月、大恋愛しました」とクランクアップ後の思いを当時のブログに語っていた有村さん。都会の片隅で暮らす、それぞれに寂しさや痛みを抱えた6人の20代を描いた青春群像ラブストーリーは、朴訥な“引っ越し屋さん”高良さんとのやりとり、すれ違いを続ける2人の恋が主題歌を担当する手嶌葵の儚い歌声も相まって観る者を夢中にさせた。先日の有村さん27歳の誕生日は、高畑さんと森川葵にもお祝いしてもらった様子。今作・第一部の完結編、“芋煮会”はそこでも話題にのぼるほどの伝説級。降りしきる雨が印象的『ナラタージュ』(2017)『陽だまりの彼女』以来4年ぶりに恋愛映画に臨んだ松本さん演じる高校教師・葉山に思いを寄せ続け、再会後にその思いがさらに激しく燃え上がる、という大学生・工藤泉を熱演。かつて居場所のなかった自分を救ってくれた葉山先生には、妻がいるという許されない恋…。シャワールームでのずぶ濡れハグをはじめ、本格的なラブシーンに初挑戦し、ひたむきに役と向き合った有村さんは、冒頭の行定監督の言葉を引き出すことに。釜山国際映画祭でも上映され、有村さんは「マリ・クレールアジアスターアワード」を受賞。日常を大切に昭和を駆け抜ける「ひよっこ」(2017)戦後の高度経済成長期、日々変わりゆく日本の中で変わらない人情をベースに、微笑ましい日常に寄り添った群像劇。実在した人物でも偉人でもなく、“金の卵”として東京に集団就職した谷田みね子が、まだまだひよっこながら一歩ずつ成長していく姿を丁寧に描いた今作で、「あまちゃん」の“夏ばっぱ”こと宮本信子らベテランと、今作から躍進した佐久間由衣や泉澤祐希、伊藤沙莉、松本穂香、竹内涼真、磯村勇斗らに囲まれ、常にヒロインとして周囲を照らし続けた。神木隆之介に激情をぶつける…『3月のライオン』(2017)主人公・桐山零を演じた神木さんの再現度もさることながら、「前編」「後編」2部作で登場人物たちのそれぞれの心情もつぶさに描いた今作。「いつか演じてみたい」と『ストロボ・エッジ』のインタビューで語っていたような、「人をもてあそんじゃうような悪女」とまではいかないものの、プライドが高く、将棋の才能により父(豊川悦司)から特別扱いされる零に複雑な感情を抱き、父の弟子であるプロ棋士の後藤(伊藤英明)と不倫を続ける姉・香子は確かにこれまでにない役。初の教師役で禁断の恋「中学聖日記」(2018)「ひよっこ」以来の連ドラ出演、民放での連ドラ単独主演作で選んだのは、制服姿からの卒業であり、なんと10歳年下の中学生の教え子に恋してしまうという教師の役。1年にわたるオーディションから選ばれた新星・岡田健史の真っさらで真っ直ぐな演技は役柄とも重なり、劇中と同様、回を追うごとに成長していく彼を受けとめ続けた有村さんの女優としての度量も見せつけた。また、美しいキスシーンやハラハラさせるラブストーリーのみならず、教師という仕事にひたむきに向き合う姿も胸を打つことに。今作も、うわさや他人の目、先入観、偏見と闘い、そんな社会に一石を投じる“勇者”たちの物語だった。新境地に挑んだ連続ドラマW「そして、生きる」(2019)劇場版も公開『ナラタージュ』「いつ恋」の坂口さんと再共演、「ひよっこ」『阪急電車片道15分の奇跡』の岡田惠和によるオリジナル脚本、『君の膵臓をたべたい』の月川翔監督が連続ドラマ初演出という豪華な組み合わせ。全編6K収録を行い、4K・HDR(ハイダイナミックレンジ)版は、復興しつつある気仙沼の風景から海外ロケのフィリピン、焚き火が照らし出す告白に至るまで見応えある映像美を生み出した。演じたのは、幼い頃に両親を亡くした主人公・瞳子。地元・盛岡ではポスターなどに起用される劇団員で、オーディションに落ち続ける中で震災が起き、ボランティアで坂口さん演じる清隆と出会う、という役どころ。震災を通じた経験をはじめ、現代で生きていくことの痛みをすくい上げ、「生きるって何だろう」と問いかける今作は有村さんにとっても、坂口さんにとっても新境地となった。次回作は菅田将暉&「いつ恋」坂元裕二との再タッグこの冬公開映画『花束みたいな恋をした』は、「いつ恋」脚本家・坂元裕二のオリジナル脚本、監督は『映画 ビリギャル』の土井裕泰と、有村さんの新たな魅力を開花させてきたスタッフとのタッグ。そして『何者』でも共演した菅田さんとあれば、期待値が上昇しっぱなし。さらに、4月には「坂元裕二 朗読劇2020」にも参加することが発表されている。柳楽優弥&三浦春馬と共演、戦時下の若者描く「太陽の子」柳楽さんと三浦春馬が兄弟役となり、2人が密かに思いを寄せる女性を有村さんが演じるNHKの国際共同制作ドラマ「太陽の子」が8月15日に放送される。大戦末期、核分裂のエネルギーを使った新型爆弾を作ることを命じられた研究者(柳楽さん)らの苦悩を描く青春群像劇。「サンダンス・インスティテュート/NHK賞2015」でスペシャルメンションを贈られた黒崎博(「ひよっこ」)が作・演出。イ・チャンドン監督の「バーニング」やHIKARI監督の「37セカンズ」と同様、長編映画『太陽の子』(公開日未定)も制作され、テレビドラマ版とは違った視点で描かれるという。そんな有村架純が“撮休”の日に何する…?薄幸で運命に翻弄されるヒロインでもない、よく転ぶドジっ子でもない、“素”の女優・有村架純が急に撮影がお休み=撮休になり「さて、何しよう?」と様々な休日を過ごしていくオムニバスストーリー。WOWOW初参加の是枝裕和監督をはじめ、『愛がなんだ』の今泉力哉監督、星野源のMVを手掛けるディレクター・山岸聖太や、『ウルトラミラクルラブストーリー』「バイプレイヤーズ」の横浜聡子監督、是枝監督が総合監修したオムニバス映画『十年 Ten Years Japan』の一編を手がけた津野愛監督ら、これまで組んだことのないクリエイター陣とのタッグで、また新たな姿を見せてくれること間違いなし!デビュー10周年にして、今作で初めて出会えそうなNEW・有村架純には、早くも「楽しみすぎる」「生きててよかった」といった期待の声が上がっている。有村さんの進化は、まだまだ止まらない。(text:Reiko Uehara)■関連作品:フォルトゥナの瞳 2019年2月15日より全国東宝系にて公開Ⓒ2019映画「フォルトゥナの瞳」製作委員会劇場版 そして、生きる 2019年9月27日よりイオンシネマ板橋、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開Ⓒ2019 WOWOW
2020年03月17日今回は、赤ちゃんの名づけ調査件数日本最大級「ベビーカレンダー2019年赤ちゃんの名前ランキング」から、女の子に人気の「さ行ネーム」をお届けします。「さ行」で始まる名前は爽やかで上品な印象になります。よみランキングTOP100中、13個の名前が「さ行ネーム」でした。その中から人気の名前TOP10をご紹介します。 1位さな2019年のよみランキング15位にランクインしたのは「さな」。2018年は13位で、引き続き人気のある名前だとわかります。2019年の名前ランキングでは47位に「紗奈」、67位に「紗菜」、79位に「咲花」がランクイン。「紗」は糸や織物を表す漢字で、繊細で美しい印象です。「な止めネーム」はあたたかみがあり、周りを明るくしてくれるイメージのある名前です。 2位さくら「さくら」は2019年のよみランキング17位にランクイン。名前ランキング100位以内に「咲良」、「さくら」、「桜」がランクイン。「さくら」は、その名の通り日本の象徴であり春の訪れを告げる「桜」の花を連想させ、可憐で美しい印象です。美しく咲いてみんなに愛される桜は、春生まれの女の子だけでなく季節問わず人気の名前です。 3位さら2019年のよみランキング19位にランクインしたのは「さら」。2019年の名前ランキングでは、14位に「咲良」が、72位に「紗良」がランクイン。「さら」という響きは外国人の名前のようで、まさにイマドキの名前。洗練された印象で、呼びやすいのも特徴です。「良」は清らかな良い子に育つように願ってつけられることもあるようです。 4位さき「さき」は2019年のよみランキング31位にランクイン.名前ランキングでは34位に「咲希」がランクイン。「咲」という漢字は「笑う」という意味もある漢字で、漢字ランキング10位にランクインする人気の漢字。希望の「希」と合わせることで、「希望が叶うように、才能が開花するように」といった願いが込められることもあるようです。 5位しおり2019年のよみランキング36位にランクインしたのは「しおり」。「栞」という漢字が漢字ランキング74位にランクイン。「栞」は、山林を歩くときに道の目印にするために使う木の枝を意味します。また、本に挟む「しおり」もこの漢字。そのため、清楚で知的な印象で、「道に迷わず人生を歩んでほしい。人のお手本となる女性になって欲しい」という願いも込められているようです。 6位すみれ「すみれ」は、2018年のよみランキング57位から、2019年は45位へとランクアップ。名前ランキングでは50位に「すみれ」が、78位に「菫」がランクイン。「すみれ」と言えば、紫色の可憐なすみれの花。どことなく古風で清楚なイメージの名前です。また、すみれの花言葉は「誠実」「謙虚」「小さな幸せ」で、花言葉も清らかです。令和ネームとしては「純令」「菫令」などがあるようです。 7位すず2019年のよみランキング69位にランクインしたのは「すず」。2019年名前ランキングでは50位に「鈴」が、97位に「すず」がランクイン。華やかで愛らしく、呼びかけたときに、まるで鈴がなるようなかわいらしい響きの名前です。有名人では、女優の広瀬すずさんが活躍されています。 8位さえ「さえ」は、2018年のよみランキング94位から、2019年は82位へとランクアップ。「さ」とよむ漢字として、漢字ランキング21位に繊細で美しい印象を与える「紗」、79位には爽やかな海辺のイメージの「沙」がランクイン。「え」とよむ漢字では、83位に「恵まれた人生になりますように」という願いが込められる「恵」、28位に「従順で素直な子に育ちますように」という想いが込められる「依」がランクイン。組み合わせる漢字により名前の印象が変わりますね。 9位そら2019年のよみランキング89位にランクインしたのは「そら」。漢字ランキング82位には「空」がランクイン。男の子にも人気のユニセックスな名前で、2019年の男の子のよみランキングでは19位、漢字ランキングでは「空」が25位、名前ランキングでは「蒼空」が53位にランクインしました。さわやかな青空のように、のびのびと育ってほしいという願いなどが込められた名前です。 10位さや「さや」は、2019年のよみランキング92位にランクイン。さやの「さ」には、先ほど8位でご紹介した「紗」「沙」の他にも、美しく優しい女性になることを願って「桜」や、花のように美しく育つようにという願いを込めて「咲」が用いられることも。「さや」という響きは女の子らしく、どことなく古風なイメージもある名前です。 女の子の「さ行ネーム」TOP10では、上位4つすべてが「さ」から始まる名前でした。さ行の音を使うことで、爽やかで上品な印象の名前に。また、「さくら」「すみれ」「すず」「さえ」など、どこか日本的で古風な響きの名前の「レトロネーム」が多いのも特徴です。これから女の子をご出産予定の方は、参考にしてみてくださいね!【調査概要】調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方、ベビーカレンダー「2019年 赤ちゃんの名づけエピソードキャンペーン」に応募された方、内祝いサービスを利用された方(協力:内祝いカタログ事業会社3社/ルメールの出産内祝い、出産内祝い.jp、ナイスベビー)調査期間:2019年1月1日(火)~2019年10月1日(火)調査件数:158,370件(男の子:80,062件/女の子:78,308件) 文/福島絵梨子
2020年03月12日今回は、赤ちゃんの名づけ調査件数日本最大級「ベビーカレンダー2019年赤ちゃんの名前ランキング」から、男の子に人気の「さ行ネーム」をお届けします。よみランキングTOP100中、13個の名前が「さ行」から始まる「さ行ネーム」でした。その中から特に人気の名前TOP10をご紹介します。 1位そうた2018年、2019年と2年連続よみランキング2位にランクインしたのは「そうた」。2019年の名前ランキングでも「奏汰」「颯太」「蒼大」「奏太」「颯汰」「奏多」「湊太」となんと7つの名前が100位以内にランクイン。2019年の漢字ランキングには「そう」とよむ漢字として9位に「蒼」、10位に「颯」、14位に「湊」、19位に「奏」がランクインしており、最近人気の名前です。 2位そうま2019年のよみランキング12位にランクインしたのは「そうま」。名前ランキングでも16位「颯真」、42位「蒼真」、86位「壮真」がランクイン。爽やかで男らしい印象のある「そう」に、「ま」の止め字を使うことで落ち着いた印象になります。元気が良く、はつらつとした男の子のイメージがあります。 3位そうすけ「そうすけ」は2019年のよみランキング18位にランクイン。男の子の四文字ネームは、男らしく頼もしい印象です。颯爽として爽やかな響きの「そう」と、古風で粋なイメージの「すけ」。組み合わせることで新鮮な印象の名前になりますね。 4位そら2019年のよみランキング19位にランクインしたのは「そら」。女の子にも人気の名前で、女の子のよみランキングでも89位にランクイン。2019年名前ランキングでは53位に「蒼空」が入っています。草木が青々と生い茂る様子を表す「蒼」。漢字ランキングでも9位にランクインしています。本来「蒼」は「そう」、「空」は「そら」と読みますが、それらを組み合わせることで美しい青空が広がる様子を連想する名前になります。 5位さく「さく」は2019年のよみランキング46位にランクイン。2019年の名前ランキングでは34位に「朔」がランクインしています。「朔」という漢字には、「はじめ」「最初」という意味があります。「逆方向」「元に戻る」という意味の「屰」に、「月」を組み合わせ、「月が元に戻ること」を表したのが由来だそうです。月に起因した、どことなくロマンチックな印象の名前ですね。 6位しょうま2019年のよみランキング49位にランクインした「しょうま」。「ゃ」「ゅ」「ょ」の拗音が入ることで、印象的で記憶に残りやすい名前に。2019年漢字ランキング1位の「翔」と6位の「真」の人気漢字を組み合わせると「翔真」に。「真っすぐ、大きく羽ばたいてほしい」という願いが込められていることも。そのほか、「将真」「匠真」「昌磨」などさまざまな漢字を用いて名づけられていました。 7位そう2019年のよみランキング55位にランクインしたのは「そう」。2019年名前ランキングでは「湊」、「蒼」、「颯」、「奏」と4つの「そう」がランクイン。漢字ランキング14位の「湊」は船や人が集まる「みなと」を指す漢字です。海の雄大さを感じさせるほか、「人気者になりますように」「家族や友人に恵まれますように」といった願いが込められているようです。 8位しょうた「しょうた」は2019年のよみランキング64位にランクイン。名前ランキングでは、46位に「翔太」が、92位に「翔大」がランクインしています。大きく羽ばたくことを意味する「翔」は漢字ランキング1位で、近年男の子の名づけに人気の漢字。「太」や「大」を用いてさらに男らしく、明るく元気なイメージの名前になります。 9位そうし2019年のよみランキング65位にランクインしたのは「そうし」。2019年漢字ランキングにもランクインしている人気の「湊」「蒼」「颯」「奏」などと、目標に向けて努力するように願いを込めて「志」や、男らしく有能な人に育つように願いを込めて「士」を組み合わせた名前が多く、名前ランキング76位には「蒼士」がランクインしています。音の響きからも爽やかなイメージの名前です。 10位さくと「さくと」は、2018年のよみランキング84位から2019年は70位へとランクアップ。漢字ランキング57位にランクインした「朔」や、漢字ランキング88位にランクインした「才能が開花するように」という意味のある「咲」を使った名前が多いようです。最近のトレンドでもある「●●と」とよむ「と止め」には、「翔」「斗」「人」などさまざまな漢字が使われており、名前のバリエーションが多い名前のひとつです。 男の子の「さ行ネーム」トップ10では、10個中6個が「そ」から始まる名前でした。さ行の音を使うことで、爽やかでかっこいい印象の名前になりますね。これから男の子をご出産予定の方は、参考にしてみてくださいね!【調査概要】調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方、ベビーカレンダー「2019年 赤ちゃんの名づけエピソードキャンペーン」に応募された方、内祝いサービスを利用された方(協力:内祝いカタログ事業会社3社/ルメールの出産内祝い、出産内祝い.jp、ナイスベビー)調査期間:2019年1月1日(火)~2019年10月1日(火)調査件数:158,370件(男の子:80,062件/女の子:78,308件) 文/福島絵梨子
2020年03月10日赤ちゃんの名づけ調査件数日本最大級「ベビーカレンダー2019年赤ちゃんの名前ランキング」から、男の子に人気の「ら行ネーム」をお届けします。よみランキングTOP100中、16個の名前が「ら行」から始まる「ら行ネーム」でした。男の子の「ら行ネーム」はかっこよくイマドキの印象に。今回は「ら行ネーム」TOP10をご紹介します。 1位りく2019年よみランキング5位にランクインしたのは「りく」。2019年名前ランキングでも18位に「陸」がランクインしています。「陸」という漢字は2019年漢字ランキングでも45位にランクインする人気の漢字で、どこまでも広がる大地のようなおおらかさ、地に足のついた安定感、スケールの大きさを感じさせる名前です。 2位れん「れん」は、2019年のよみランキング13位にランクイン。名前ランキングでは2018年、2019年と2年連続「蓮」が1位で、引き続き人気の名前だということがわかります。仏教で用いられる蓮の花としても有名で、「清らか・落ち着き」のイメージがあります。「清く純粋な心を持ち続け、自分の信念を貫くたくましい子に育ってほしい」といった想いを込めて名づけられることも。一文字漢字で、男らしさを感じる名前です。 3位りくと2019年のよみランキング27位にランクインしたのは「りくと」。2019年の名前ランキングでは43位に「陸斗」、93位に「陸人」がランクインしており、1位でもご紹介したように「陸」という漢字の人気の高さがわかります。落ち着いた印象を与える「と」を止め字に使うことで、まじめで頼もしい印象の男らしい名前になります。 4位りつ「りつ」は、2018年のよみランキング55位から、2019年は30位へとランクアップ。2019年の名前ランキングでは5位に「律」がランクインしています。「自律」「規律」といった堅い言葉にも使われ、「旋律」「調律」などの音楽に関係する熟語にも使われる「律」。賢く芸術的な印象の名前です。2018年に放送された連続テレビ小説「半分、青い。」(NHK)に登場するヒロインの幼馴染「萩尾 律」(佐藤 健)の名前として人気が高まったようです。 5位れお2019年のよみランキング32位にランクインしたのは「れお」。男らしくもやわらかい響きの名前で、海外でも呼びやすく将来グローバルに活躍するように願いを込めてつけられることも。令和にちなんだ「令旺」や「令隆」、純粋で透明感のあるイメージの「玲央」、賢く聡明なイメージの「怜央」など、組み合わせる漢字によってさまざまな意味を表します。 6位れい「れい」は2018年のよみランキング61位から2019年は38位へと、大幅にランクアップ。2019年の名前ランキングでは68位に「怜」がランクイン。「怜」は漢字ランキングでも2018年の84位から2019年は65位とランクアップしています。2019年は令和に改元し、漢字のつくりが「令」の名前の人気が高まっています。「賢い・いつくしむ」という意味を持つ「怜」、涼しげな響きの一文字ネームで男らしくかっこいい名前です。 7位りつき2019年よみランキング42位にランクインしたのは「りつき」。2019年名前ランキングでは64位に「律希」がランクインしています。新鮮でみずみずしい音の響きの「りつき」。「き」で止めることでシャープさが加わり、一層かっこいい印象の名前になっています。「律」という漢字は同ランキングの4位にもランクインしており、人気が高まっています。 8位るい「るい」は2019年よみランキング43位にランクイン。2019年名前ランキングでは「琉生」が73位にランクインしています。「琉璃」「琉球」などに使われ、南国の空や海を連想させる「琉」。生命力あふれた印象の名前で、「心の広い温かな男の子になり、元気に育ちますように」と願いをこめて名づけられることもあるでしょう。 9位りょうま2019年よみランキング45位にランクインしたのは「りょうま」。名前ランキングでは72位に「涼真」がランクインしています。「涼」という漢字は漢字ランキングでも83位にランクイン。清涼さを感じる漢字で、「りょう」という響きも男女問わず人気。芸能人では、俳優の竹内涼真さんが人気を博していることもあり、かっこよくさわやかなイメージのある名前です。 10位りょう「りょう」は、2019年よみランキング56位にランクイン。漢字ランキングでは80位に「龍」が、83位に「涼」、86位に「稜」がランクイン。同じ「りょう」と読む名前の有名人では、ゴルフの石川遼選手が活躍していることもあり、海外でも通用する名前です。 男の子の「ら行ネーム」トップ10では、10個中6個が「り」から始まる名前でした。涼し気でかっこいい名前が多い「ら行ネーム」。これから男の子をご出産予定の方は、参考にしてみてくださいね!【調査概要】調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方、ベビーカレンダー「2019年 赤ちゃんの名づけエピソードキャンペーン」に応募された方、内祝いサービスを利用された方(協力:内祝いカタログ事業会社3社/ルメールの出産内祝い、出産内祝い.jp、ナイスベビー)調査期間:2019年1月1日(火)~2019年10月1日(火)調査件数:80,062件 文/福島絵梨子
2020年03月03日大倉忠義・成田凌出演で、水城せとなの傑作コミックを行定勲監督が映画化した『窮鼠はチーズの夢を見る』。この度、待望のポスタービジュアルと予告編が解禁となった。人を好きになることの喜びや痛みをどこまでも純粋に描いた、水城せとなの「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」を原作にした本作。今回、初解禁されたポスタービジュアルは、窓際で読書をする恭一(大倉忠義)をバックハグしながら見つめる今ヶ瀬(成田凌)という、ふたりの愛おしい瞬間が収められている。「好きで、好きで 苦しくて、幸せ」というコピーによって、恋の歓びと痛みが同時に表現され、切ない恋模様を予感させるものに仕上がった。また、予告編映像は、大学の新入生歓迎会で出会った恭一に「一瞬で恋に落ちた」今ヶ瀬のナレーションが入る、ふたりの出会いのシーンからスタート。「僕と付き合いますか?」という今ヶ瀬の言葉に、「なんで俺が男と付き合わなきゃいけないんだよ」と素っ気ない態度の恭一。一緒に暮らしはじめたころは、今ヶ瀬の「キスして」という甘い言葉に見向きもしなかった恭一が、一途な今ヶ瀬に少しずつ心を開いていくような姿も。しかし、恭一の昔の恋人・夏生(さとうほなみ)が現れたことで、ふたりの関係はすこしずつ変わり始めていく…。恋が始まる瞬間や、胸にそっとしまっておきたくなる言葉、複雑に絡みあう感情、それらのひとつひとつが、痛いほどリアルに、そしてときに美しく、どのシーンからも1秒たりとも目が離せない。さらに映像のラストシーンでは、雨の音が鳴り響く中、再びふたりの距離が近づき…。この予告編だけでも、揺れ動くふたりの狂おしくも切ない恋を予感させるものとなっている。『窮鼠はチーズの夢を見る』は6月5日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:窮鼠はチーズの夢を見る 2020年6月5日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©水城せとな・小学館/映画「窮鼠はチーズの夢を見る」製作委員会
2020年02月17日大倉忠義と成田凌が共演する映画『窮鼠はチーズの夢を見る』が6月5日(金)に公開される。この度、ポスタービジュアルと予告編が公開された。原作は、人を好きになることの喜びや痛みをどこまでも純粋に描き、圧倒的な共感を呼ぶ心理描写から、多くの女性から支持を得た水城せとなの傑作コミック『窮鼠はチーズの夢を見る』『俎上の鯉は二度跳ねる』。監督を『ナラタージュ』『リバーズ・エッジ』の行定勲が務める。主人公・大伴恭一を大倉、恭一への想いを募らせ葛藤する今ヶ瀬渉を成田が演じるほか、吉田志織、さとうほなみ、咲妃みゆ、小原徳子らがキャストに名を連ねた。この度公開されたポスタービジュアルは、窓際で読書をする恭一を後ろから抱きつき、見つめる今ヶ瀬の姿が切り取られている。あわせて公開された予告編では、大学時代、新入生歓迎会で出会った恭一に「一瞬で恋に落ちた」という今ヶ瀬との出会いのシーンからスタート。「僕と付き合いますか?」という今ヶ瀬の言葉に、「なんで俺が男と付き合わなきゃいけないんだよ」と素っ気ない態度の恭一。今ヶ瀬の「キスして」という甘い言葉に見向きもしなかった恭一だが、一途な今ヶ瀬に少しずつ心を開いていく。しかし、恭一の昔の恋人・夏生(さとうほなみ)が現れたことで、ふたりの関係はすこしずつ変わり始めていく。さらにラストシーンでは、雨の音が切なく鳴り響く中、再びふたりの距離が近づく瞬間が映し出されている。『窮鼠はチーズの夢を見る』6月5日(金)公開
2020年02月17日赤ちゃんの名づけ調査件数日本最大級「ベビーカレンダー2019年赤ちゃんの名前ランキング」から、男の子に人気の「か行ネーム」ランキングTOP10をご紹介! 名前のよみランキングTOP100中、19個の名前が「か」行から始まる「か行ネーム」でした。音がはっきりしていて、シャープで聡明な印象を与える「か行ネーム」でどんな名前が人気なのかチェック! 1位こうきよみランキング11位にランクインした「こうき」が1位でした! 昨年も9位と、例年人気が高い名前だということが分かります。「こう」には「航」「光」「煌」が、「き」には「希」「輝」などが漢字ランキングにランクインしており、組み合わせのパターンも多いです。か行で始まり、か行で止まるキリっとした「こうき」。男らしい印象の名前です。 2位かいとよみランキング14位にランクインした「かいと」。名前ランキングには、44位に「海翔」、47位に「海斗」がランクインしています。大きなスケールを表す「海」は男の子の名づけに人気の漢字で、漢字ランキングでも30位にランクイン。英語(kite)では凧(たこ)という意味なので、「凧のように広い空を自由に飛び回り、世界で活躍してほしい」という願いを込めてもいいですね。 3位かなたよみランキング24位の「かなた」3位。名前ランキングには「奏汰」「奏太」「奏多」と3つもランクイン。いずれも漢字ランキング19位の「奏」という漢字が使われています。「演奏」や「奏でる」などに使われる「奏」は、調和や芸術性を感じさせ、ゆったりとした雰囲気を連想させる漢字。男女ともに人気の漢字で、「周囲を和ませる穏やかな人になってほしい」「細かな部分まで気遣える優しい人になってほしい」といった想いが感じられます。 4位こうせいよみランキング28位には「こうせい」がランクイン。男らしい響きの「こう」に、さわやかで清々しいイメージのある「せい」を組み合わせ、現代的でかっこいい印象を与えます。「こう」には「航」「考」「晃」「康」「幸」など、「せい」には「正」「生」「政」「成」など、さまざまな組み合わせが考えられます。 5位かなとよみランキング31位の「かなと」が5位にランクイン。名前ランキングには93位に「奏斗」が入っています。「かなた」と同様、「奏」が人気であることが分かります。「かな」という響きはか行でありながらもどこか柔らかく、「と」で止めることで男らしく頼もしい印象も与えます。 6位こうたよみランキング35位にランクインしたのは「こうた」。響きも男らしくかっこいい名前なので、安定して人気のある名前です。先ほどご紹介したように「こう」には様々な漢字が当てはまり、どんな子に育ってほしいかという親の願いによって漢字を考えてみてもいいかもしれませんね。 7位けんとよみランキング36位の「けんと」。名前ランキングでは、56位に「絢斗」、66位に「健人」がランクインしています。男らしい響きの「けん」と「と」の組み合わせで、かっこよくてシャープな印象を与えます。また、外国でも親しまれている名前なので、グローバルな活躍を願ってつけることもあるようです。 8位こうよみランキング48位にランクインした「こう」が8位に。名前ランキングには、59位に「航」、79位に「光」、96位に「煌」がランクインしており、特に「光」は男女ともに漢字ランキングに入っている人気の漢字です。二音の名前ですっきりと洗練された印象になり、また漢字一文字の名前により潔いイメージにもなります。 9位かいよみランキング50位にランクインした「かい」。名前ランキングでは68位に「櫂」が入っています。「櫂」は船具のひとつで、「羽を広げたような形の道具」を意味し、「将来大きく活躍してほしい」といった願いを込めて名づけてもいいですね。2004年から人名として使うことが可能になり、今後ますます人気が高まりそうです。 10位かいりよみランキング51位にランクインしたのは「かいり」。ユニセックスな響きで男女ともに使える名前です。先ほどご紹介した「かい」とよむ漢字「海」や「櫂」は海や船を連想させることから、海のように穏やかで懐深く、目標に向かって突き進むイメージも。「り」を止め字として使うことで、きりっとした印象も抱きますね。 男の子の「か行ネーム」では、「かい」と「こう」がつく名前が引き続き大人気!「か行ネーム」では、なんと19個のうち4個が「かい」のつく名前、6個が「こう」のつく名前でした。使える漢字はさまざまあり、親の願いにぴったりなイメージの漢字を選んでみてください。これから男の子をご出産予定の方は、ぜひご参考に! 【調査概要】調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方、ベビーカレンダー「2019年 赤ちゃんの名づけエピソードキャンペーン」に応募された方、内祝いサービスを利用された方(協力:内祝いカタログ事業会社3社/ルメールの出産内祝い、出産内祝い.jp、ナイスベビー)調査期間:2019年1月1日(火)~2019年10月1日(火)調査件数:158,370件(男の子:80,062件/女の子:78,308件) 文/福島絵梨子
2020年02月04日水城せとなの漫画を、大倉忠義(「関ジャニ∞」)と成田凌共演で実写化する『窮鼠はチーズの夢を見る』。この度、本作の公開日が6月5日(金)に決定したことが分かった。本作は、水城氏の「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」の実写映画化。学生時代から受け身の恋愛ばかりを繰り返してきた恭一が、後輩の今ヶ瀬渉と再会。「昔からずっと好きだった」と突如想いを告げられ、今ヶ瀬の一途なアプローチに振り回されていくうちに、やがて彼と過ごす時間が心地よくなっていくが…というストーリー。今回単独主演となる大倉さんが主人公・恭一を、そんな彼を好きになってはいけないと思いながらも葛藤する姿に共感必至の今ヶ瀬を成田さんが演じ、『ナラタージュ』などで様々な愛のかたちを表現した行定勲監督が、揺れ動く2人の狂おしくも切ない恋を、繊細に、そして大胆に描いた。また今回の映画化を記念し、水城氏描きおろしの「窮鼠シリーズ」11年ぶりの完全新作よみきり「ハミングバード・ラプソディ」が、1月28日発売の「月刊フラワーズ」3月号に掲載。「窮鼠はチーズの夢を見る」の番外編となっており、現在に繋がる“今ヶ瀬の過去のある出来事”が描かれている。そして今回表紙も描きおろした水城氏は、一足先に完成した映画を鑑賞したそうで「大倉忠義さん、成田凌さんという素晴らしい演者さんたちの見逃せない瞬間がたくさんあり、原作にある場面も映画オリジナルの場面も、何度も見たいと思っていただけるようなシーンが満載です」とコメントしている。『窮鼠はチーズの夢を見る』は6月5日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:窮鼠はチーズの夢を見る 2020年6月5日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©水城せとな・小学館/映画「窮鼠はチーズの夢を見る」製作委員会
2020年01月23日今回は、赤ちゃんの名づけ調査件数日本最大級「ベビーカレンダー2019年赤ちゃんの名前ランキング」から、女の子に人気の「あ行ネーム」をお届けします。よみランキングTOP100中、14個の名前が「あ」行から始まる「あ行ネーム」でした。その中から特に人気の名前TOP10をご紹介します。 1位あかり2018年同様、今年もよみランキング2位と、引き続き人気の名前「あかり」。名前ランキングでは、見た目の丸みもかわいらしいひらがなの「あかり」の他に、「朱莉」「明莉」「朱里」の4種類がランクインしています。「あかり」は響きもかわいらしく、その名の通りやわらかく灯るあかりを連想します。明るくてあたたかな印象を持たれる名前です。 2位あおい「あおい」も昨年同様3位にランクイン。名前ランキングでは、3位に「葵」、63位に「碧」が入っており、男女ともに人気の名前です。太陽の方向に向かって成長する植物「葵」。「葵」のようにかわいらしく、そして太陽に向かって真っすぐ伸びる様から、すくすくと誠実に成長してほしいという親の願いが込められていることも多いようです。 3位えまよみランキングで8位の「えま」。名前ランキングには、92位に「咲茉」がランクイン。「咲茉」は、白い小さな花を咲かせる茉莉花(ジャスミン)を連想させ、そのかわいらしさや香りの良さから女の子の名づけに人気です。日本だけでなく海外でも呼びやすい名前としても人気で、国際的な活躍を願って名づける場合もあるようです。 4位:いちかよみランキングで昨年の17位から9位へとランクアップした「いちか」。名前ランキングでは、「一花」と「一華」がランクインしています。「花」「華」ともに、女の子の漢字ランキングで上位にランキングする、人気漢字の定番。かけがえのない・始まりイメージのある「一」をつけることで、可憐で凛としたイメージになります。 5位いろはよみランキング22位にランクインした「いろは」。名前ランキングでは、昨年同様「彩葉」「彩花」「いろは」と3つの「いろは」がランクインしており、根強い人気があることがわかります。和を感じる名前で、音の響きもかわいらしい「いろは」。「彩」という感じを用いることで、鮮やかな花や魅力的な才能という印象も与えます。 6位あいりよみランキング35位には「あいり」がランクイン。名前ランキングには30 位に「愛莉」、67 位に「愛梨」がランクイン。「愛」という漢字は、漢字ランキングで1位ということからもわかるように、女の子の名づけに人気の漢字です。両親や周囲から愛されているという意味のほか、周囲に愛を与えられる人になってほしいという願いを込めることも。 7位あんなよみランキング38位に入ったのは「あんな」。名前ランキングには19位に「杏奈」がランクイン。「杏」は漢字ランキングでも29位に入っています。「杏」とは春先に淡いピンク色の花を咲かせ、初夏にオレンジ色のかわいらしい実がなる「あんず」のこと。昔は薬として用いられてきたことから、「人の助けになる・役に立つ」というイメージもある、人気の漢字です。 8位えな2018年の68位から、よみランキング51位にランクアップした「えな」。近年女の子の名づけで人気が高まっているのがわかります。「え」はさまざまな漢字を使って名づけられており、咲・笑・恵・愛・永・絵などが挙げられます。かわいらしい響きであることに加え、組み合わせる漢字次第で、愛・幸せ・古風・おしゃれ・元気など、さまざまな印象になる名前です。 9位あんよみランキング57位の「あん」。名前ランキングの16位に「杏」がランクインしています。欧米でも親しまれている名前ですので、将来海外で活躍するような人になってほしいという両親の願いが込められることも。音の響きもかわいく、漢字の人気。同名の芸能人では、女優の杏さんが活躍しています。 10位いとよみランキング62位にランクインしたのは「いと」。どことなく古風で可憐なイメージがあります。ひらがなの「いと」はもちろん、誰もが連想するのは「糸」でしょう。糸には中島みゆきさんの曲にもあるように絆や結びつきというイメージがあり、「人との結びつきを大切にできるように」という願いが込められることも。ほかにも、「愛」「一音」「純」などの漢字も「いと」と読むことができます。 「あ行ネーム」のなかでは、「あかり」「あおい」など、丸みを帯びた形で優しい印象の「あ」から始まる名前が人気でした。また、「いろは」や「いと」など、古風な印象の名前も多く名づけられているようです。これから女の子をご出産予定の方は、参考にしてみてくださいね!【調査概要】調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方、ベビーカレンダー「2019年 赤ちゃんの名づけエピソードキャンペーン」に応募された方、内祝いサービスを利用された方(協力:内祝いカタログ事業会社3社/ルメールの出産内祝い、出産内祝い.jp、ナイスベビー)調査期間:2019年1月1日(火)~2019年10月1日(火)調査件数:158,370件(男の子:80,062件/女の子:78,308件) 文/福島絵梨子
2020年01月19日俳優の山崎賢人主演の映画『劇場』(4月17日公開)の特報映像が16日、公開された。松岡茉優がヒロインを務める。同作は作家・又吉直樹が芥川賞受賞作『火花』より前に書き始めていた恋愛小説を実写化。「恋愛がわからないからこそ、書きたかった」と又吉が語る2作目は、劇作家を目指す主人公・永田(山崎)と、彼に恋をし必死に支えようとする沙希(松岡)の、生涯忘れることができない7年間の恋を描く。松竹=アニプレックスの共同配給にて公開されることとなった。行定勲監督がメガホンを取る。特報は、演劇の世界を夢見る永田と、それを支える沙希が自転車で2人乗りし、同棲している部屋で仲睦まじく過ごすシーンからスタート。しかし、東京で夢を追いかける中で、厳しい現実に打ちのめされていく永田と、それを支えながらも葛藤していく沙希は徐々にぶつかりすれ違っていく。終盤では、沙希の涙ながらの「ごめんね」、そして永田の「なんでこんな当たり前のことができなかったんだろうね」と、ポツリと涙をこぼす表情も映し出された。
2020年01月16日映画『その瞬間、僕は泣きたくなった - CINEMA FIGHTERS Project -』(11月8日公開)の公開記念舞台挨拶が9日に都内で行われ、EXILE AKIRA(EXILE / EXILE THE SECOND)、佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、佐藤大樹(EXILE / FANTASTICS from EXILE TRIBE)、行定勲監督、洞内広樹監督、井上博貴監督が登場した。また、大阪会場の小林直己(EXILE / 三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)、今市隆二(三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)と中継を行った。同作は5本のショートフィルムによるオムニバス映画。三池監督の『Beautiful』には EXILE AKIRA、行定監督の『海風』には小林、松永監督の『On The Way』に今市、洞内監督の『GHOSTING』に佐野、井上監督の『魔女に焦がれて』に佐藤が主演する。スクリーンいっぱいに映った大阪会場の小林を見たAKIRAは「直己はもっとデカくなっちゃいましたね」、小林は「AKIRAさんの股下の長さがものすごいっす」と互いに大きさに驚いた様子。さらにAKIRAが「早く今市の作品を見たいと思ってますね。見たんですけどね。みなさんの心を代弁しました」とプッシュすると、今市は「最高の兄貴です」とAKIRAに感謝する。AKIRAは「(今市が)初演技をしているので、そういったところがBeautiful」と自身の作品タイトルにかけて表現し、佐藤は「上手ですね」と感心。AKIRAがなおも「今市が普段泣くことはないですから。でも(映画では)泣いてますから。演技してますから」とプッシュし、今市は後ろをむいて照れながらも「すごい押してくださるなと思って。ありがとうございます」と笑顔を見せた。AKIRAは「EXILE TRIBEのメンバーが本当に新たな道を開拓する、日本を代表する監督の皆様とタッグを組むことで自分たちの表現力もあがっていきますし、きっと今市も、さらなるレベルアップを求めて演技を始めたと思うので、やっぱり今市の作品は気になるなと思いますし、全国のみなさんにぜひ今市の作品を見ていただければと思います」と最後まで"今市推し"の姿勢だった。一方、小林は「『GHOSTING』の玲於がほんとにゴーストだなと思ったので、みなさんに注目していただきたいところです」と佐野をプッシュする。佐野は「やっぱり、AKIRAさんの希望を見つけた瞬間の笑顔がめちゃくちゃ素敵なので、映画館では写真を撮ることはできないですが、DVDが出た時に待ち受けにしていただければと思います」とAKIRA推しに。最後の今市は「自分は『魔女にこがれて』の大樹ですかね」ときれいに互いにプッシュしあったものの、「以上です」と特に理由を言わなかった今市に、佐藤は「いやいや、大して推してないじゃないですか」とつっこんでいた。
2019年11月09日今回は、赤ちゃんの名づけ調査件数日本最大級「ベビーカレンダー2018年赤ちゃんの名前ランキング」から、女の子に人気の「ま行ネーム」をお届けします。ま行の音は、口から空気がゆっくり出ていくソフトな音。そのため、ま行を使うと優しい印象の名前になります。 めいよみランキング4位にランクインしたのは、「めい」。名前ランキングには、7位「芽依」、27位「芽生」、100位「芽衣」と、3つの「めい」がランクインしています。2音で呼びやすく、かわいらしさと凛とした印象どちらも併せ持っており、毎年女の子に人気の名前です。 みおよみランキング10位にランクインしているのは、「みお」。名前ランキングには、17位に「澪」、68位に「美桜」がランクインしています。「澪」は、川や海の船が通る水路を意味する漢字。漢字の一部に新元号「令和」の「令」という字が入っており、今後さらに名づけに使われることが増えそうです。 みゆよみランキング26位にランクインしたのは、「みゆ」。名前ランキングには、41位に「美結」、42位に「心結」がランクインしています。「結」という漢字を「ゆ」と読む名づけは、ここ数年人気の傾向。「結」は、漢字ランキング6位にも入っています。「みゆ」という響きが、チャーミングな名前です。 ももかよみランキング29位にランクインした「ももか」。名前ランキングでは、79位に「百花」がランクインしています。初春に愛らしいピンク色の花を咲かせる桃の花を連想させるため、春生まれの女の子に人気です。古くから日本人に愛された桃の花をイメージさせるので、どこか古風で奥ゆかしい印象の名前です。 みつきよみランキング31位にランクインしたのは「みつき」。名前ランキングでは、13位に「美月」、100位に「充希」がランクインしています。満ちることを意味する「充」に、希望の「希」を組み合わせた「充希」は、2018年に新たにランクイン。女優の高畑充希さんが活躍している影響もあるでしょうか。 まなよみランキング42位には「まな」がランクイン。名前ランキングには、38位に「愛菜」が入っています。実は、漢字ランキング4位の「愛」と1位の「菜」という、人気漢字を組み合わせた最強ネーム。美しく知的に成長している、芦田愛菜ちゃんが活躍を続けている影響もあるかもしれません。 みさきよみランキング48位に入っているのは、「みさき」。名前ランキングでは、32位に「美咲」がランクインしています。また、68位にランクインしている「美桜」は、「みお」のほか「みさき」と読む場合もあるよう。「美」は漢字ランキング7位、「咲」は8位と、人気漢字を組み合わせた定番の女の子ネームです。 みことよみランキング57位に新たにランクインしたのは、「みこと」。名前ランキングも同様に、70位に「美琴」がニューエントリーしています。美しい琴の音色を連想させる名前で、「こと」という響きがかわいらしい印象。新しい名前なので、周りの子と重ならないのもポイントです。 みおりよみランキング63位にランクインしたのは、「みおり」。名前ランキングでは、55位に「美織」がランクインしています。「織」機織りを意味する「織」という漢字を使うことで、古風で奥ゆかしく、上品な印象を与える名前です。 まおよみランキング72位に新たにランクインした、「まお」。名前ランキングには入っていませんでした。「ま」も「お」も口を大きく開けて伸びやかな音を放つので、開放的で大らかな印象に。スケート選手の浅田真央さんや、女優の井上真央さんなど、やわらかく凛とした雰囲気を持つ有名人も多いです。 女の子の「ま行ネーム」では、「美」という漢字を使った「み」で始まる名前、そして全体的に2文字の名前が多い印象でした。これから女の子をご出産予定の方、名前を考える参考にしてみてくださいね。【調査概要】調査期間:2018年9月13日(木)~2018年10月1日(月)調査件数:88,107件中女の子43,647件調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方、ベビーカレンダー「2018年 赤ちゃんの名づけエピソードキャンペーン」に応募された方、内祝いサービスを利用された方(協力:内祝いカタログ事業会社3社/ルメールの出産内祝い、出産内祝い.jp、ナイスベビー) 著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2019年10月27日今回は、赤ちゃんの名づけ調査件数日本最大級「ベビーカレンダー2018年赤ちゃんの名前ランキング」から、男の子に人気の「や行ネーム」の人気ランキングをご紹介! や行の音はやわらかく温かみがあり、伸びのびとした印象の名前になります。 ゆうとよみランキング3位にランクインしたのは「ゆうと」。名前ランキングでは、「悠人」「結翔」「悠翔」「悠斗」「優斗」「結人」と、なんと6つの「ゆうと」がランクイン。その人気ぶりがうかがえます。や行の音を伸ばすことによって、より優しい印象の名前になります。 ゆいとよみランキング7位にランクインしているのは「ゆいと」。名前ランキングには、「結翔」「結斗」「結仁」「結人」と4つの「ゆいと」が入っていました。「結」という漢字は男女ともに人気で、男の子の漢字ランキングでは22位。「結ぶ」「つなぐ」「植物が実をつける」といった意味があります。 ゆうまよみランキング17位にランクインしたのは、「ゆうま」。名前ランキングには、4位に「悠真」「がランクインしています。「遥か遠く」「のんびりしている様子」を表す「悠」という字は近年人気で、2018年の男の子漢字ランキングでは8位。落ち着いたイメージと、スケールの大きさを感じさせる漢字です。 ゆうせいよみランキング21位にランクインした「ゆうせい」。今回紹介する名前の中では唯一の4文字ネームで、真面目で頼もしいイメージ。また、「せい」という止め字が流れるような音で、爽やかで落ち着いた印象も与えます。 ゆうきよみランキング31位にランクインしたのは「ゆうき」。名前ランキングでは39位に「悠生」が入っており、前年から40位近くランクを上げてのエントリーとなりました。「ゆうき」という響きそのものが「勇気」を感じさせ、男の子らしい印象の名前です。 やまとよみランキング34位には「やまと」がランクイン。名前ランキングでは、2位に「大翔」、7位に「大和」が入っていました。「大和」は日本の古称・雅称でもあります。「大和魂」などを連想させ、響きが男らしくかっこいいほか、どこか古風で日本的なイメージを持つ名前です。 ゆうよみランキング57位に入っているのは、「ゆう」。名前ランキングでは46位に「悠」が入っており、やはり「悠」という漢字が人気です。ユニセックスな名前で、呼びやすいのが人気のポイント。2音で潔く、洗練された印象にもなります。 ゆうたよみランキング66位にランクインしたのは「ゆうた」。名前ランキングではランク外でした。しかし「ゆう」とよむ漢字と「た」とよむ漢字でランクインしているものは非常に多く、悠太、侑大、勇汰などさまざまな組み合わせが考えられます。「た」で止めることで安定感があり、男の子らしい印象になります。 ようたよみランキング68位に新たにランクインしたのは、「ようた」。名前ランキングには、8位に「陽太」、36位に「陽大」がランクインしています。「陽」は漢字ランキング6位の人気漢字で、太陽やその明るさ、温かさを感じさせます。スケールの大きさや心の広さを連想させる名前です。 ゆうりよみランキング76位にランクインしたのは、「ゆうり」。名前ランキングには入っていませんでしたが、女の子のよみランキング100位にもランクインしており、ユニセックスな名前と言えます。ラ行の音が入ることによって、かっこよく新鮮な雰囲気の名前になります。 男の子の「や行ネーム」では、「ゆう」や「よう」など、や行の音を伸ばす名前が大多数でした。優しく伸びのびとした印象の名前や、ユニセックスな名前も多かったです。これから男の子をご出産予定の方は、参考にしてみてくださいね!【調査概要】調査期間:2018年9月13日(木)~2018年10月1日(月)調査件数:88,107件中男の子44,460件調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方、ベビーカレンダー「2018年 赤ちゃんの名づけエピソードキャンペーン」に応募された方、内祝いサービスを利用された方(協力:内祝いカタログ事業会社3社/ルメールの出産内祝い、出産内祝い.jp、ナイスベビー) 著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2019年10月24日今回は、赤ちゃんの名づけ調査件数日本最大級「ベビーカレンダー2018年赤ちゃんの名前ランキング」から、女の子に人気の「か行ネーム」をお届けします。か行の音を使った名前は賢くスタイリッシュな印象になりますが、優しくやわらかい音と組み合わせた名前がトレンド。 かほよみランキング21位にランクインしたのは、「かほ」。名前ランキングには、44位に「夏帆」がランクインしています。特に夏生まれの女の子に人気のな名前です。シャープな印象を与える「か」という音に、「ほ」をつけることで柔らかく優しい雰囲気に。そして2音で呼びやすく、かわいらしい印象も与えます。 ことはよみランキング32位にランクインしているのは、「ことは」。名前ランキングには、21位に「琴葉」がランクインしています。「琴」は、美しい音色を奏でる弦楽器。その音色のように、美しく凛とした人になるようにと、名づけに人気の漢字です。古風で優雅な印象になります。 かんなよみランキング34位にランクインしたのは、「かんな」。名前ランキングには、79位に「栞奈」がランクインしています。「栞」は「しおり」とも読み、本に挟む「しおり」を表す漢字。「栞」という漢字を使うことで清楚で知的な印象に、そして「かん」という響きが呼びやすくかわいらしい印象も与えます。 かえでよみランキング45位にランクインした「かえで」。名前ランキングでは、10位に「楓」がランクインしています。広葉樹の一種である「楓」は、秋に見事な紅葉を見せてくれる木。日本の秋の風情を感じさせてくれる木で、「木」と「風」という感じの成り立ちも良く、近年名前として人気です。 かのんよみランキング51位にランクインしたのは「かのん」。名前ランキングでは65位に「花音」がランクインしています。「か」で始まるものの、「のん」という優しい音が続くことで、かわいらしく繊細な印象に。また、「花」は漢字ランキング3位、「音」は15位と、人気漢字を組み合わせた名前になっています。 ことねよみランキング74位には「ことね」がランクイン。名前ランキングには、27位に「琴音」が入っています。「琴葉」と同様、人気漢字の「琴」を使った名前。漢字ランキングでは40位にランクインしています。より一層、琴の美しい音色を連想させる名前です。 かれんよみランキング78位に入っているのは、「かれん」。名前ランキングではランク外でした。そのよみ通り、「可憐」な印象を与える「かれん」という名前。「ん」で終わることで、やわらかく女性らしい雰囲気を持っています。 かりんよみランキング85位にランクインしたのは、「かりん」。「かりん」と聞いて連想するのは、秋に芳しい身をつける花梨の木。薬効成分がある実は、のど飴やお酒などに含まれていることもあるようです。「かりん」という響きも、かわいらしく洗練された印象を与えます。 ここなよみランキング87位にランクインしたのは、「ここな」。名前ランキングではランク外でしたが、漢字ランキング10位に入っている「心」という漢字を「ここ」と読むことが多いよう。チャーミングで新鮮な雰囲気の名前になります。 女の子の「か行ネーム」では、「ん」という響きを上手に使うことで、やわらかくかわいらしい、そしてどこか古風な印象を与えるものが多かったです。これから女の子をご出産予定の方、名前を考える参考にしていただければ幸いです!【調査概要】調査期間:2018年9月13日(木)~2018年10月1日(月)調査件数:88,107件中女の子43,647件調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方、ベビーカレンダー「2018年 赤ちゃんの名づけエピソードキャンペーン」に応募された方、内祝いサービスを利用された方(協力:内祝いカタログ事業会社3社/ルメールの出産内祝い、出産内祝い.jp、ナイスベビー) 著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2019年10月22日赤ちゃんの名づけ調査件数日本最大級「ベビーカレンダー2018年赤ちゃんの名前ランキング」から、男の子に人気の「か行ネーム」ランキングTOP10をご紹介。よみランキングTOP100中、22個の名前が「か」行。「か」行は音が硬いため、シャープでキビキビとした印象を与えます。 こうきよみランキング9位にランクインしたのは、「こうき」。よみランキングでは上位にランクインしているものの、名前ランキングには入っていませんでした。「こう」や「き」にはさまざまな漢字があるため、組み合わせのパターンも多く考えられます。か行で始まり、か行で止まる「こうき」という響きが、キリッとした格好良い印象を与えます。 かいと18位にランクインしているのは、「かいと」。名前ランキングには、33位に「海翔」、62位に「海斗」がランクインしています。広く大きい「海」は、男の子の名づけに人気の漢字。「広く大きな心を持った人になってほしい」「海を渡って世界で活躍する人になってほしい」など、さまざまな願いが込められているようです。 かなた22位にランクインしたのは、「かなた」。名前ランキングには、「奏太」「奏汰」「奏多」と3つの「かなた」がランクインしており、いずれも「奏」という漢字が使われています。「演奏する」「音を奏でる」といった言葉に使われる「奏」という漢字は、調和や芸術性を感じさせる文字。また、「かなた」という響きが「遥か彼方」連想させ、伸びやかな印象にもなります。 けんと28位にランクインした「けんと」。名前ランキングでは、35位に「健人」がランクインしています。「健」は、まさに健康の「健」。心も体も健やかに、元気に育つようにと、男の子の名づけに定番の漢字です。また、「けんと」という響きは外国でも通用する名前なので、グローバルな活躍を願って採用するパパ・ママもいるようです。 こうた30位にランクインしたのは「こうた」。名前ランキングでは69位に「航大」がランクインしており、「こうた」または「こうだい」と読むようです。船が並んで勇ましく進む様子、または空中を進む様子を表す「航」という漢字は、勇壮でどこかロマンチックな印象。近年男の子の名づけに人気の漢字です。 こうせい35位には「こうせい」がランクイン。名前ランキングには入っていませんでした。「こう」という響きがキリッと男らしく、「せい」という響きが穏やかで爽やかな印象。組み合わせて4文字にすることで、真面目で落ち着いた印象の名前になります。 かなと39位に入っているのは、「かなと」。名前ランキングには入っていませんでしたが、「かなた」と同様「奏」という漢字を使うことが多いようです。「かな」という響きがか行でありながら柔らかく、「と」で止めることで男らしく頼もしい印象に。 けい49位にランクインしたのは、「けい」。名前ランキングには、58位に「慧」がニューエントリーのほか、62位に「慶」も入っています。「慧」は賢く気が利くことを表す漢字で、「慶」は幸せや喜びを表す漢字。どちらも両親の強い想いが感じられます。また、2文字の名前は洗練された印象の名前にもなります。 こう53位にランクインしたのは、「こう」。名前ランキングには、64位に「光」、77位に「航」がランクインしています。「光」は、男女ともに漢字ランキングに入っている人気漢字。また、「けい」に続き2文字の名前で洗練された印象に、そして漢字一文字の名前は潔く格好良いイメージにもなります。 こうすけ56位にランクインしたのは、「こうすけ」。名前ランキングには入っていませんでした。「すけ」で終わる名前は、少し古風で粋な印象に。そして4文字の響きが、どっしりと落ち着いた雰囲気にもなります。 男の子の「か行ネーム」では、「こう」という響きを使った名前が特に人気! 「か行ネーム」22個のうち7個が「こう」のつく名前でした。これから男の子をご出産予定の方は、参考にしてみてくださいね!【調査概要】調査期間:2018年9月13日(木)~2018年10月1日(月)調査件数:88,107件中男の子44,460件調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方、ベビーカレンダー「2018年 赤ちゃんの名づけエピソードキャンペーン」に応募された方、内祝いサービスを利用された方(協力:内祝いカタログ事業会社3社/ルメールの出産内祝い、出産内祝い.jp、ナイスベビー) 著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2019年10月16日EXILE HIRO、SSFF & ASIA 代表の別所哲也、作詞家小竹正人の3人によって打ち出された『CINEMA FIGHTERS project』第3弾となる、『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』は、5人の監督たちによって紡がれる、詩と音楽、映像をひとつに融合したプロジェクト。この度、完成披露上映会舞台挨拶が行われ、それぞれの作品に出演する小林直己、今市隆二、佐野玲於、佐藤大樹、そして行定勲監督、洞内広樹監督、井上博貴監督らが登壇、司会者からの様々な質問に答えた。役柄へのアプローチについて聞かれた小林は、主演した『海風』について、「脚本の段階で、蓮というキャラクターに共感する部分がたくさんありました。撮影前に、監督と食事をする機会があり、そこで蓮のバックボーンについてたくさんお話しすることができました。短い撮影でしたが撮影現場はセッションしているような感覚でした。行定組の船の上で暴れさせてもらった感じがしております」と答えた。『海風』の行定監督は、劇中で灰を食べるシーンは小林のアイデアだったことに触れた。「突然、現場で『灰を食べたい!』と言うので、脚本に加えました。物語のキーになっているシーンだし、小林さんのなかから生まれた熱いものを感じました。現場では、むせてたけどね(笑)」。小林は、「思った以上に食べてしまって、気管に入ってむせてしまいました」と苦笑いを浮かべた。『On The Way』で初演技を披露した今市は、撮影を行ったメキシコの印象について、「演技も初めてですし、メキシコも行ったことがありませんでした。作中のように銃を突きつけられた経験もない。どれも初めてだらけで、演技前にイメージしようにもできなかったというのが正直あります」と振り返る。撮影では観光で行かないようなローカルな場所に数カ所行ったという今市。「街の人、スタッフの方たち、みなさんが生きることに前向きで、明るくて、優しかったです。また行きたいと思った街でした」と笑顔でコメント。『魔女に焦がれて』に主演した佐藤は、「僕自身、雅人のようなもの静かな役は初めだったので『大変そうだな』と思いました。自分の周りにいる、なよなよした人や、ちょっぴり暗いタイプの子を観察して参考にしました」と説明。自身との共通点については「全くないです!僕は告白とかできないタイプなので」と笑顔で回答した。そして、『GHOSTING』に主演した佐野は、脚本を読んだときの感想について、「この作品はワクワクの中にも、大切なメッセージや本人が抱えているトラウマが描かれていました。ノスタルジックな雰囲気の中で、バクという役に共感しながら撮影に臨むことができました」と笑顔で振り返る。しかし自分自身は「過去には絶対戻りたくないです」とコメント。その理由は、「楽しい過去には戻りたいけれど、『過ぎちゃったことはしょうがねぇ』という精神だし、何より、辛かったり苦しかった気持ちは二度と味わいたくないです。戻るなら、いいとこ取りで戻りたい(笑)」と語った。これに小林から「結局戻るんかい!」とツッコミが入ると、佐野は「怒られているところには戻りたくないですからね」と笑顔で切り返し、会場の笑いを誘っていた。『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』11月8日(金)全国公開
2019年10月15日映画『その瞬間、僕は泣きたくなった - CINEMA FIGHTERS Project -』(11月8日公開)の完成披露試写会舞台挨拶が15日に都内で行われ、小林直己(EXILE / 三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)、今市隆二(三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)、佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、佐藤大樹(EXILE / FANTASTICS from EXILE TRIBE)、行定勲監督、洞内広樹監督、井上博貴監督が登場した。同作は5本のショートフィルムによるオムニバス映画。三池監督の『Beautiful』には EXILE AKIRA、行定監督の『海風』には小林、松永監督の『On The Way』に今市、洞内監督の『GHOSTING』に佐野、井上監督の『魔女に焦がれて』に佐藤が主演する。"過去に戻る"という『GHOSTING』について、佐野は「『ドラえもん』が好きなので、いくつになってもわくわくするなと思って。嫌いな人はなかなかいないと思うんですけど」と、設定に喜んでいた様子。しかし、自身が過去に戻るとしたら? という質問には「俺は、過去には絶対戻りたくないと思う人なので。『戻っていいことってねえな』みたいな。過ぎちゃったことはしょうがね~精神」ときっぱり拒否する。さらに「そんな気持ち、2度と味わいたくないということもある」と振り返りつつ、「いいところでで過去に戻れたら最高ですよね」と着地する佐野。小林から「結局戻るんかい!」とつっこまれ、「うまいもの食べてる時とかに戻りたい。怒られてる時とか、戻りたくないですね」とピンポイントに説明した。一方、『魔女に焦がれて』主演の佐藤は「小竹さんから『大樹には学生服を着せたい』というリクエストがあったと聞いていて。言葉数が少なくて内気な青年をやったのが初めてだったので、周りの暗い子とかを人間観察して頑張りました」と振り返ると、観客は「誰?」と若干ざわざわ。井上監督は佐藤について「すごくロジカルな思考の持ち主。ストーリーとキャラクターの感情両方で考えてプランニングして演技してたし、プランを乗り越えようとした意欲も感じたので、刺激をもらいました」と称賛した。同作ではヒロインが不思議な力を持っているが、自身が占って欲しいことは? という質問には「仕事運ですね。恋愛運ではなくて。将来の仕事がどうなるのかとか、アーティスト業がうまくいくのか」と硬派な様子。もし悪い結果が出ても「変えてやりますよ、その未来を。頑張ります!」と前向きに語った。
2019年10月15日映画『その瞬間、僕は泣きたくなった - CINEMA FIGHTERS Project -』(11月8日公開)の完成披露試写会舞台挨拶が15日に都内で行われ、小林直己(EXILE / 三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)、今市隆二(三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)、佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、佐藤大樹(EXILE / FANTASTICS from EXILE TRIBE)、行定勲監督、洞内広樹監督、井上博貴監督が登場した。同作は5本のショートフィルムによるオムニバス映画。三池監督の『Beautiful』には EXILE AKIRA、行定監督の『海風』には小林、松永監督の『On The Way』に今市、洞内監督の『GHOSTING』に佐野、井上監督の『魔女に焦がれて』に佐藤が主演する。三代目 J SOUL BROTHERSのヴォーカルで、今回が演技初挑戦となった今市は「撮影に入る前に2回、監督とご飯をご一緒して、プライベートな話から仕事の話までして、結構晒してくださって。良い信頼関係で始まったんですけど、初回で監督が豹変した」と振り返る。「最初の撮影で20テイクくらい撮ったんですよ。初めての演技でもあったので、食らった感じもあったんですが、『アーティストとしてではなく、人間としての今市隆二を撮りたい』と言ってくださったので、内面の部分を現場で出せるようにしてくれた」と感謝した。同じグループで活動する小林が「素晴らしかったです」と今市の演技を絶賛すると、今市は「LINEをくれたんですよ」と嬉しそうに報告。小林は「観終わったあと、すぐ隆二にLINEして。初めてでいろいろな葛藤があったと聞いていたんですけど、普段の彼があまり見せたことない感じが出てた。松永監督が、彼自身が表現したい、叫びたいと思ってることを芝居に置きかえたのかなというくらい」と驚きを表す。今市が「欲が出てきたので。今回は短編でしたけど、長編とかも」と今後の希望を見せると、観客は「え〜!!」と驚き&期待の声を上げ、今市が「まだ全然わかんないですけど!」と慌てる一幕もあった。また、舞台挨拶後の囲み取材では、今市の演技について佐藤が「もともと、ヴォーカリストとして活躍している方って、僕らにはできないような表現力を持ってるんです。悔しいくらいに。そこに上乗せして、今市さんにしかできない表現とか表情を全て出すようにされてたので敵いませんでした」と熱弁。佐野は「松永監督の作品が好きでうらやましい気持ちもあったし、今市さんにすごく合っていた。話がドキュメンタリーで、もっと見たくなった。メキシコの話にすごく興味が湧いて、自分の生活のありがたみも感じました。泣きました」と感想を述べる。この言葉を受けて、今市は「大樹は本当に思ってるかわからないけど……」と周囲を笑わせつつ、「直己さんもLINEをくださって。早く感想が聞きたいという気持ちもあったので」とLINEの感想がとても嬉しかった様子。今後「自分ではないような、真逆の役とかもやったら力にもなるのかなと思います」と語る。三代目JSB全員での作品の可能性を聞かれると、小林は「面白いんじゃないですかね。それぞれ本当に個性が違うので、『やってみたい』という監督の方に会ってみたい。ぜひ募集しています」と語りかけた。
2019年10月15日「映画業界」と言っても、製作から配給、宣伝、劇場、さらにはメディアまでお仕事の中身はいろいろ。シネマカフェではそんな映画業界の“中の人”にインタビューを敢行し、この業界に入ったきっかけから詳しい仕事の内容まで紹介する新連載をスタート!第1回目に登場していただくのは映画のプロモーションを請け負う宣伝会社、特にその中でもWEB上のプロモーションを特化して行なっている株式会社フラッグの東香瑠さん。東さんは特にSNSを駆使したプロモーションに従事されており、洋画・邦画を問わず様々な作品を担当されています。「映画を仕事にしたい!」と札幌から上京! 初めて知った”WEB宣伝”の仕事――まず、映画業界および、現在の会社に入るきっかけについて教えてください。もともと映画が好きで、学生時代がちょうど邦画がすごく盛り上がっていた時期で、岩井俊二監督や行定勲監督の作品が好きでよく見ていました。北海道の札幌出身なんですが、映画を作りたくて「映画のことをやるなら東京だ!」と思って上京し、映画の専門学校に入りました。そこで脚本の書き方や編集を勉強したり、実際に短編を仲間と撮ったりし最初に学んだのは宣伝ではなく制作のことだったんです。――最初に希望されていたのは宣伝ではなく、作り手側だったんですね。卒業後も映画の仕事をしたいという気持ちは強かったんですが、「制作現場」は自分の目指す方向とはちょっと違うなという思いもあり、とはいえ当時は「宣伝」という仕事があることすら頭になかったんですね(笑)。昔からWEBが好きということもあって、WEBの勉強も少ししていて、例えば映画の公式サイトを作ったりする仕事はできないかと思って、いくつかの会社を受けたんですが、なかなか受からず、結局、女性向けのファッションなどを販売する、いわゆるECサイトを運営する会社にWEBデザイナーとして入社したんです。ただ、そこで仕事をしつつも「映画の仕事がしたいなぁ」という思いは持っていて、そんな中、映画の宣伝について学ぶことができる「ニューシネマワークショップ」の存在を知ったんです。そこで初めて「映画の宣伝って仕事があるんだ! なるほど」と(笑)。そこにいまの会社の代表である久保(浩章)が講師として来ていて、WEBの宣伝についての講義が行われたんです。先ほども言いましたが、もともとWEBが好きだったこともあって、すごく興味深いなと思ったら、ちょうど求人を出しているということで応募しました。――入社後、最初に担当されたお仕事は?当時はまだ、いま私が担当しているSNSに特化した宣伝チームというのはなくて、まずはWEBパブリシティのチームに配属となって、その中でも某大手配給会社の洋画作品を担当しました。――WEBパブリシティというのは、WEBメディアでのニュース配信や特集の展開などですね?そうです。最初は右も左もわからないアシスタントで、もう未知すぎて何をやったらいいのかもわからない状態でした…(笑)。担当する作品に関するニュースのURLをピックアップしてリスト化したり、とにかく必死にやってました。ただ、その次に担当した同じ洋画系の作品で、WEB媒体さんと組んで自分で特集を企画し、ニュースを出したりしまして、そこで自分が考えた企画が記事となって世の中に露出しているのを見て、すごくやりがいを感じました。その後は、別の大手配給会社のアニメーション作品などを担当しました。学生時代に足を運んだゆうばり映画祭を仕事で訪れ感慨!――東さん自身、以前からかなりのアニメ好きだそうですね?そうなんです。ただ、入社当初はあまりそのことを公言しておらず…。「仕事なのに好きなことを公言するってどうなんだろう?」とか勝手に思ってたフシがありまして(苦笑)。いまにして思うと、特にうちの会社はみんな「好きなことは言ってナンボ!」なんですけど、当時は変に緊張してたんですよね。でも、ある機会にみんなで食事をすることがあって、そこでたまたまアニメの話になったときに「実は私、アニメファンで、コスプレしたり、コミケに通ったりするくらい大好きで…」という話をしたら、代表の久保から「え? 早く言いなさいよ! じゃあアニメ作品を担当したらいいじゃん」と。――それでアニメ作品の担当に?はい、ちょうどチーム編成を変更する時期だったこともありまして。そうやってアニメを担当するようになると、社内だけでなく配給会社の方からも頼っていただけることが多くなり、自信になりました。ファンの目線を理解しないといけないのはテレビや紙媒体での宣伝でも同じですが、WEBは特にファンとの距離が近いというのが特徴なので。――入社されてから担当したWEBパブリシティの仕事の中で、印象深い仕事を教えてください。これはWEBだけに特化した仕事ではないんですが、うちの会社で毎年、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭のプロモーションを請け負っていまして、私も実際に何度か現地に足を運んだんですけど、すごく楽しかったですね。――現地ではオープニングセレモニーに始まって、毎日、様々なイベントや舞台挨拶などが行われます。東さんたちは、イベントの運営やゲストの俳優さんのアテンド、インタビューなどのスケジュール管理にマスコミ対応、ニュースの配信まで多岐にわたるお仕事をされるんですよね?大変なんですけど「現場だなぁ」と感じさせてもらえますね。この映画祭に限らず、普段から映画館での舞台挨拶や記者会見などのイベントの運営を行なうことは多いんですが、私、イベントの仕事って好きなんです。WEBの宣伝ってなかなかお客さんの前に出る機会がないんですけど、イベントだとその場で直にお客さんの顔を見ることができるので。ゆうばりはその連続ですからね。大変なことも多いし、会期中は忙しくて寝る間もないくらいですが(苦笑)。やっぱり普段のイベントと比べても、観客とゲストの距離も近いし、熱量が高いんですよね。あのお祭り感が何とも言えないですね。私自身、学生時代に札幌からひとりでゆうばり映画祭を見に行ってたんです。そんな映画祭に仕事ととして携われるってめちゃくちゃエモいなぁって(笑)。そういうのはこの仕事の面白い部分のひとつですよね。――ただ、取材する側から見て、舞台挨拶や会見などを取り仕切らなくてはいけないイベントの仕事は大変そうだなぁと…(苦笑)。たしかに大変ですね。まず、多くの人の目にニュースとして触れてもらうために行なうイベントですから、できる限りたくさんのマスコミのみなさんに来ていただかないといけないし、現場もいろんな予期せぬことが起きたりしますし…(苦笑)。完成披露舞台挨拶や記者会見が行われる場合、そのイベントだけでなく、前後の時間で俳優さんや監督の個別取材(インタビュー)も行なわれることがほとんどです。そのスケジュールの調整もありますし、イベント終了後には、その内容をニュースで配信してもらうためにリリースの作成をしたりもします。“拡散”とはファンの熱の広がりである――その後、東さんはWEBプロモーションの中でも、特にSNSでの発信に特化した現在のチームに配属となります。このチームの発足自体に東さんが関わられたそうですね? そうした経緯についても教えてください。私が入社した当初は、配給さんのSNSや映画の公式アカウントの運用をWEBパブリシティチームが兼任で担当していたんです。ただ、世の中でSNSの盛り上がりが大きくなっていくにつれて、映画のプロモーションでもSNSが欠かせない存在になっていき、これはパブリシティチームが兼任するのではなく、専任のチームを作った方がいいんじゃないか? と思いまして、会社に独立したチームを作ってはどうかと提案しました。――具体的なお仕事は?SNSの“何でも屋”なんですが、最初のうちは、映画の様々な解禁情報や新たな画像をSNS上に配信するという運用――いわゆるTwitterなどの“中の人”の仕事が中心でした。ただ、徐々にSNSが当たり前の存在になっていく中で、単に情報を更新するだけでなく、自分たちで企画を提案することが重要になってきました。Twitterキャンペーンで「RT&フォローで抽選でサイン入りのポスターをプレゼント」とかですね。劇場やテレビでかかる予告とは違う、SNS用の特別映像を作ったりもします。――もともとWEBが好きとのことでしたが、SNSも?mixi全盛の時代からSNSは大好きでやっていたので、そういう意味でこの仕事は、自分にとっては天職かもしれないです。特に当初は、配給さんの中にも、そこまでSNSに精通した人が多くなかったこともあって、自分の中では「普通」の感覚の意見や提案を「あ、そういうものなんだ!」と受け入れていただくことも多くありました。例えば「声優さんに参加いただく施策はSNS上で特に反響が大きいです」といった提案ですね。いまでは声優さんに積極的にパブリシティに参加していただくのは当たり前ですし、「あの洋画のナレーションをこの人気声優が担当する」といったニュースは、ネット上なら絶対に盛り上がりますが、当時はまだ“声優人気”が世の中に浸透していないこともあって、会議の場でも「?」という反応だったんですよね。ファン目線の文脈であったり、Twitterやネットの文脈をわかった上で運用できるというのも、自分自身がオタクでネット民であるがゆえの強みでした。――作品のジャンルやターゲット層などによっても、SNSとの相性というのはあると思います。SNSでのプロモーションをする上で気をつけていること、大事にしていることなどがあれば教えてください。やはり、何より大切にしないといけないのは、コアなファン層の熱量ですよね。「拡散」という言い方をしますけど、それは、ファンの熱が広がっていくということですから。そのファンの熱量を大事にした企画をきちんと出していかないといけません。当然ですが、どんなに面白い企画を考えても、SNSでそれを伝えてくれる人たちがいなければ、その施策は盛り上がりません。そこは掛け算なんですよね。以前、担当したある作品は、人気漫画の実写化で第1弾、第2弾とシリーズ化されたんですが、そこには原作ファン、実写化の『1』でこの作品が好きになった人たち、さらにはキャストのファンと多くのファンがいるわけです。そこで第2弾に向けてのSNSの施策の方針は「コアなファンの期待、気持ちを高めること」でした。“みんなで投稿キャンペーン”的なことをしたり、公式アカウントからファンにリプライを返したり、SNS特有のファンとの相互関係をうまく活用しつつ、お祭り感を出して、実際、公開前にはTwitterのトレンド欄でも上位に来ていました。コアなファンの方たちは、黙ってても勝手に盛り上がってくれるんじゃないかと思いがちなんですが、作品の一番の応援者だからこそ、その人たちのことを一番に考えて企画することが大事だと思います。――なるほど。“掛け算”という言い方をしましたが、逆に言うと、もともとそういう熱量を持ったコアなファンがいない作品に関しては、SNSの企画が必ずしも有効ではない場合もあります。まさに作品ごとの相性ですね。――ひとつの作品がSNSを活用して成功すると「じゃあこっちの作品も同じようなことをしよう!」となりがちですが…。何でもかんでもSNSで施策をやれば盛り上がるわけではないですし、作品ごとの魅力がどこにあるかを見極めることが大事です。場合によってはこちらから「この作品は、広告という形でターゲットを絞り込んで、映像を見せるようにした方がいいと思います」などと提案することもあります。ターゲットを絞って見てもらうというのは、TVではできない手法ですので、使い方によってはすごく有効なやり方だと思います。「好き」を仕事に! 宣伝プロデューサーの前で作品の魅力を熱くプレゼン――基本的に宣伝会社の仕事は、配給会社からの依頼・受注があって、その後、社内で担当チームが決まるという流れだそうですが、ある担当作品に関して、東さんが個人的にその作品の過去のシリーズが好きすぎて、その気持ちが高じて受注に至ったとか?そうですね。作品名は出せないのですが、ある人気シリーズが大好きで(笑)。きっかけは残業中に後輩から「疲れてますか? いい作品がありますよ」と勧められて動画を見て、ドハマりしちゃいまして…。それで、社内で過去の作品の上映会を開くことにしたんです。――社内上映会…? それは次回作の仕事を受注するために?ではなくて、単に好きだったので、会社のみんなにも勧めたくて、“社内応援上映会”を(笑)。で、せっかくだからとそこに、一緒に仕事をしている配給さんも招待したんです。全然、その作品とは関係ない配給会社の方たちとかなんですけど、そのつながりで、他にもいろんな方がいらして、巡り巡ってその作品を担当している配給さんの宣伝プロデューサーの方もいらっしゃいまして。その方もいる中で、私がみなさんの前でその作品の魅力をプレゼンしたんですけど…。――プレゼン…?それも仕事を受注するためではなく…。単に上映前に「このシリーズの魅力、見どころはこういうところですよ」と(笑)。うちの会社は、よくそういうことをやるんですよ。“推しプレゼン”と言ってるんですけど、やはりみんな“宣伝マン”ですから、自分が好きなものの魅力を「伝えたい」って思いが強いんですよね。自分の仕事と関係なく、好きなアイドルだったり、ドラマだったりを持ち時間を決めて、プレゼンするんです。――その後、その作品のWEB宣伝を担当することに?はい。その後、正式に依頼をいただきまして、やはりその作品もSNSの熱量の高い作品なので、その魅力をわかっている人間に担当してもらいたいということなのではないかと。そういう受注の経緯もあったので、普段はSNSもパブリシティも、複数の決まったチームがあって、そのチームごとに作品を担当するんですが、その作品に関しては、“有志連合”という形で、チームを横断してそのシリーズを好きな人間でチームを組んで担当しています。――「好き」を見事に仕事につなげていますね。すごくありがたいことですね。そもそもSNSの担当自体、SNSを好きでなかったら難しいと思うんです。そういうのって受け取る側はわかりますから。そのうえ、自分の好きな作品を担当できるというのは幸せですね。もちろん、コアなファン以外にも届けないといけませんから、そこはせめぎ合いでもあります。でもやはり、根底で作品を支えて、SNSで熱を発してくれるのはコアなファン層ですから、そこをきちんと見極めていくことが重要ですね。SNSは宣伝方法だけでなく映画作りそのものを根本から変えうる!――改めてSNSのパブリシティの仕事の魅力、やりがいについて教えてください。SNS上で施策を投入して、それがワーッと盛り上がるのは嬉しいですが、その盛り上がりがどこまで実際の映画館への動員につながったかというのが不透明で、なかなか達成感を得られないというのはあるんですよね。もちろん、フォロワーの増加やRTは数字として見える部分ではあるんですが…。そこに関して、ある作品の宣伝を担当したとき、公開後に劇場でアンケートをとって「何から情報を得て、この映画を見に来たか?」という項目があったんです。そこで「SNS」と答えた方々がある一定層あったという結果を聞いた時は、初めてに近い感慨がありましたね。そもそも、そういうアンケートの答えの中に「SNS」という項目があるってこと自体「そういう時代になったんだな…」という思いですし、実際に「SNS」と答える人たちがいるとは…。ひと昔前までは、ほとんどが「TV」でしたからね。自分がやってきたことに意味があったんだなという達成感を得ることができました。――今後も、WEBのプロモーションの在り方、SNSを使った施策の重要性は変化していくかと思います。それこそ、作品づくりを含めた動線が変わってくるんじゃないかと思います。今後さらに、WEB、SNSの重要性が映画宣伝の中で増していくと思うので、新しい施策をどんどん試していけたらと思います。(photo / text:Naoki Kurozu)
2019年10月11日プロ野球解説者・張本勲氏が、26日に放送されるTBSラジオ『伊集院光とらじおと』(毎週月曜~木曜 8:30~)に生出演する。TBS系『サンデーモーニング』(毎週日曜8:00~)でもおなじみの張本氏。引退後は解説者として、TBSラジオのプロ野球中継『エキサイトベースボール』にも出演していた。今回の出演では、現役時代の話から引退後の話、さらには今年のプロ野球の見立てや終わったばかりの甲子園について語る予定だ。さらに、日本と海外メジャーの未来や高校野球の問題点など、野球好きの伊集院が張本氏に迫っていく。
2019年08月23日東京国立近代美術館にて10月6日(日)まで開催中の『高畑勲展―日本のアニメーションに遺したもの』。同展のスペシャルトークイベントが8月3日に同会場にて行われ、ゲストとしてアニメーション映画監督の細田守、聞き手としてフリーアナウンサーの宇垣美里が登壇した。【チケット情報はこちら】『火垂るの墓』などで知られ、2018年4月に永眠したアニメーション映画監督・高畑勲。その功績をたどる回顧展では、制作ノートや絵コンテなど1,000点以上の資料が展示され、アニメーションの革新に挑み続けた高畑の監督・演出家人生に迫っている。好きな高畑作品に『かぐや姫の物語』を挙げた宇垣は「監督から“受け止め方はあなたの自由”と言われている気がして、人によって異なる感想を聞くのも楽しい」と語る。この言葉に、細田は「つまり“客観性”ですね」と反応。「主人公がどんな状況に置かれているかを観客に考えさせるのが、高畑さんの演出。登場人物に感情移入させることだけが映画じゃない」と昨今の“共感”をベースに感動を生む風潮とは対極にある高畑流・映画づくりの特徴を強調した。90分にわたるイベント中、細田のボルテージが特に上がったのは『セロ弾きのゴーシュ』の美術に話題が及んだ瞬間。椋尾篁の手がけた背景をスクリーンに映し出しながら、「美術がそのまま作品の世界観になっている」と類型的でない緻密な“画”の魅力に言及する。CGを多用するアニメーション作品と比較しつつ、「実写に近づくことがリアルなのではなく、“画”だからこそリアルに伝わる感動があるんです。それを引き出した高畑さんも素晴らしい!」と熱弁をふるった。また細田は、自身の監督作『未来のミライ』がカンヌ国際映画祭の監督週間に選出された際のエピソードを紹介。高畑の訃報とタイミングが重なり、彼の逝去は日本のアニメにどう影響を及ぼすか──という現地報道陣の質問に「監督が追求していた作品テーマや表現方法、問題意識を誰かが引き継がなければ」と答えたという。イベント後、取材に応じた細田に、このエピソードを受けて高畑のどんな要素を自身の作品に継承していこうと考えているか──と聞いてみた。すると「さまざまな試行錯誤を重ね、アニメーションの可能性を広げていくことです」と即答。これまで発表した作品では『時をかける少女』『おおかみこどもの雨と雪』『未来のミライ』が実験的要素の強い作品だったと述懐し、「高畑監督からバトンを受け取り、今後も映画芸術に貢献できれば」と覚悟を覗かせた。取材・文:岡山朋代■「高畑勲展―日本のアニメーションに遺したもの」会期:開催中~10月6日(日)会場:東京国立近代美術館(東京都)
2019年08月16日2019年秋に劇場公開予定の、EXILE HIRO、SSFF ASIA 代表の別所哲也、作詞家・小竹正人の3人による、音楽、映像、詩を融合するプロジェクト第三弾『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』より、小林直己(EXILE / 三代目J SOUL BROTHERS)主演、行定勲監督作品『海風』の特報映像と、主題歌を担当したLeolaが歌うミュージックトレーラーが公開された。2017年の第一弾、2018年の第二弾に続き、今回が第三弾となる『CINEMA FIGHTERS project』。三池崇史、井上博貴、松永大司、洞内広樹、行定勲が監督として参加し、“運命”と“奇跡”が生み出した出会いや、初恋を描く青春ラブストーリーなどで構成されている。小林 、秋山菜津子が出演する『海風』は、都会の片隅で傷つきながら生きてきたふたりが触れ合い、哀しみを共有し一夜をともにする姿が描かれる。生まれてすぐに親に捨てられヤクザとなった蓮。蘭は若い頃から横浜で、体を売って一人で生きてきた。蓮は蘭に母を感じ、蘭も蓮にはなればなれになった息子を感じていたのだ。これがふたりの始まりと思えていたが、それは一瞬の夢だった……。公開された特報では、行定監督と小林によるコメント映像のほか、小林演じる、愛を知らないで育ったヤクザの蓮と、秋山が演じる、愛を乞うことで生き延びてきた娼婦の蘭が、都会の路地で交流する姿や、部屋でふたりきり食事をするシーンなどが切り取られている。また、ミュージックトレーラーでは、Leolaの歌声とともに、本編の場面を確認することができる。『海風』のほか、三池監督の『Beautiful』にはEXILE AKIRA、井上監督の『魔女に焦がれて』には佐藤大樹(EXILE / FANTASTICS from EXILE TRIBE)、松永監督の『On The Way』には今市隆二(三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)、洞内監督の『GHOSTING』には佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)が出演。そして主題歌には、今市隆二、Crystal Kay、LISA、Leola、琉衣による5つの楽曲が使用されている。『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』『海風』2019年秋公開
2019年08月08日