「日本人はたしかに長寿ですが、どれだけ健康寿命を長くできるかが課題です。私は最近『90歳の壁』を意識するようになり、それを乗り越えるための習慣を実践中です」こう話す医師の鎌田實先生。現在74歳の鎌田先生は、70代でけがをしない体作りに励み、80代では毎日歩き続けることで、90歳を元気な体で迎えるのが目標だという。特に心がけているのが「脈活」だ。「日本人の死因の上位には心筋梗塞や脳梗塞といった血管系の疾患がありますが、実に4人に1人が動脈硬化を起因とする血管系疾患で死亡している計算です。血管系疾患の予防のためにも、血管を健康に保つための『脈活』はとても大切です」(鎌田先生、以下同)脈活のキーワードの一つが、NO(一酸化窒素)という体内で産生される物質だという。「NOは、’98年にノーベル医学・生理学賞を受賞した3人の化学者によって、血管内皮細胞から分泌されると、血管を拡張させて血圧を下げる働きがあることが発見された物質です。たとえば、手にグッと力を入れて握りこぶしを作り、パッと開くとき、血管内からNOが放出されます。加圧トレーニングもこの理論を活用したもので、NOを出すことで血流を促進し、血管を若返らせることができるのです」この「グーパー体操」をすき間時間に実践することも、脈活になると鎌田先生は話す。 このほかにどんなことに気をつけて日々の生活を送ると血管の若返りにつながるのか、鎌田先生が行っている脈活を紹介してもらった。「まず、起きてすぐに朝日を浴びてください。朝日には私たちの体内時計を整えてくれる働きがあり、このとき分泌される『セロトニン』が16時間後に睡眠ホルモンの『メラトニン』に変化します。朝日を浴びながら腹式呼吸をしたり、軽い運動をすると、目覚めもスッキリしますし、おなかがすいてスムーズに朝食を取ることができます」忙しい朝も朝食は欠かさないようにしたい。「年齢を重ねてからも、毎食きちんと食べることは体作りのために不可欠です。朝食は昼食後の血糖値の急上昇を防ぐ役割もあります。卵や青魚、大豆製品などのタンパク質、そして野菜を意識的に取りましょう」野菜をたっぷり食べていると、野菜に含まれるカリウムによって血中のナトリウムが排出され、血圧を安定させる効果が得られる。「日本人に1日に必要な野菜の摂取量の目安は350gですが、実際の平均摂取量は300gほど。約50g足りていません。野菜には細胞の老化を防ぐ抗酸化成分や、便通を促す食物繊維も含まれます。ぜひ目標値をクリアしましょう」これからの季節、日中の気温が上がってくると、室内ではエアコンが使われ、屋外と屋内の温度差が大きくなってくる。特に女性は体が冷えやすくなりがちなので、体の保温を心がけたい。「室内にいるときは腹巻きをするなど、体の芯を冷やさないように注意が必要。体が冷えると、体の隅々まで血液が届きません」おやつタイムには、シナモンジンジャーティーで体内を温めよう。紅茶にシナモンパウダーとチューブタイプのしょうがを加えるだけ。抗酸化作用や気分をリラックスさせる効果も期待できる。日中に散歩などで体を動かしておくと、副交感神経が優位になり、睡眠の質を高めることにもつながるそうだ。夕食では、根菜類を多く取ろう。睡眠中の胃腸への負担を軽減するためにも、可能な限り早い時間にすませることを習慣にしたい。そして、入浴はシャワーですませずに、ぬるめのお湯につかるとNOを産生させることができる。就寝前は「むくみ取りポーズ」で血流を促し、6時間以上の良質な睡眠を確保すること。「就寝直後の3時間は“若返り”の、起床前の3時間は“痩身”のホルモンが分泌されるゴールデンタイム。この時間帯にしっかり眠ることも大切です」健康長寿をかなえるために、「脈活」を日常に取り入れていこう。
2023年05月01日山形県鶴岡市出身のフルーティスト鎌田邦裕のリサイタルが目前だ。「笛吹絵巻(ふえふきえまき)」と題された今回のリサイタルは、「日本」「ふるさと」がテーマ。その心は、幼少の頃からクラシック音楽に触れ、日本にいながらにして西洋文化についての学びを深めてきた鎌田にとって、日本人が西洋の文化を学ぶ意味とはなにかを考えることにあるという。「日本」に焦点を当てたプログラムには、日本の音楽や、日本人が作った西洋の音楽、西洋から見た日本の音楽が並ぶとともに、鎌田と同じ中学・高校の先輩でもある、鶴岡市出身の作曲家・佐藤敏直がフルートソロのために作曲した楽曲も披露される。中でも興味深い作品が、フルートと詩の朗読による作品「笛吹き女(ふえふきめ)」だ。菅原明朗作曲によるこの曲には、与謝野晶子に師事していた昭和の詩人、深尾須磨子の詩が用いられている。深尾須磨子は、詩人であると同時に昭和初期の女流フルーティストでもあり、昭和5年に発表した詩集「雌鶏の視野」において、自らとフルートのことを描いた詩がこの「笛吹き女」だというのだから意味深だ。東京公演の朗読は、冨永みーな(代表作:「サザエさん」カツオ役、「それ行け!アンパンマン」ドキンちゃん/ロールパンナ/レアチーズ役)。山形(庄内)公演は、松野太紀(代表作:「金田一少年の事件簿」金田一一役、「スポンジ・ボブ」スポンジ・ボブ役)が出演。鎌田邦裕のフルートと朗読で共演するのも楽しみだ。山形から世界へと羽ばたく俊英の“今”を見届けたい。「鎌田邦裕フルートリサイタル〜笛吹絵巻〜」出演:鎌田邦裕(フルート) / 遠藤直子(ピアノ)ゲスト:冨永みーな(東京公演)、松野太紀(山形(庄内)公演)【東京公演】2月17日(金) 19:00 開演(18:15 開場)※18:40 頃よりプレトーク開催江東公会堂(ティアラこうとう)小ホール【山形(庄内)公演】3月18 日(土) 14:00 開演(13:15 開場)※13:40 頃よりプレトーク開催。庄内町文化創造館 響ホール 大ホール■プログラム(予定)山田耕作:「この道」を主題とする変奏曲尾高尚忠:フルート協奏曲D. チェスノコフ:日本狂詩曲 Op. 48江文也:祭典ソナタ鶴の巣篭もり (尺八古典本曲)佐藤敏直:舞 ‒ フルートソロのために菅原明朗:笛吹き女
2023年01月31日有限会社IDT(大阪市浪速区)は、ミセスコンテストの世界大会であるミセスグローブの45歳以上の部、ミセスクラシックに日本代表として出場する鎌田 真紀子の挑戦を応援するプロジェクトをクラウドファンディングCAMPFIREにて開始いたしました。夢と希望があれば、年や病気に負けず、明るい未来をつかむことができるを皆様にお伝えしていきたいと考えております。61歳、世界への挑戦表紙「61歳世界への挑戦 夢と希望があれば未来は開ける」クラウドファンディングサイト ■背景還暦を過ぎて、老いていくことや、度重なる病気に見舞われ、後ろ向きな生活を送っていましたが、そんな自分を変える決心をして、人生初めてのミセスコンテスト(ミセスクイーン)にエントリー。そして、世界大会であるミセスグローブの45歳以上の部ミセスクラシックに選んでいただき、日本代表として、2022年5月に渡米することになりました。■特徴*挑戦を楽しむ新しいことを始める時に、「失敗したらどうしよう?」という不安も。たとえ失敗しても、その経験は、財産となり、次に進むことができます。「人生は一度キリ」どんなことも楽しんで生きていける心をもつことが大事。*「キレイ」は作られる背も高くないし、顔も、スタイルもごく普通、見られることも恥ずかしいと思っていたけれど、ウォーキングやメーキャップの練習、努力することで、「キレイ」は作ることができます。*夢があればいくつになっても未来は明るい今や女性の人口の半分以上は50歳を超えています。いくつになっても自分のやりたいことにブレーキをかけなくていい。■リターンについて5,000円 :世界大会での出場記念写真データをお送りします。10,000円:世界大会の映像や写真を見ながらのオンラインミーティングの参加券20,000円:世界大会のイブニングガウンコンペティションで使用するピアスと同じもの(新品)をお送りします。※その他、多くのリターンをご用意しています。■プロジェクト概要プロジェクト名: 61歳、日本代表として世界に挑戦!病気や苦手を克服し、世界に羽ばたきたい期間 : 2022年2月22日~3月26日23:59URL : ■会社概要商号 : 有限会社IDT所在地 : 〒556-0011 大阪市浪速区難波中2-8-75設立 : 2003年8月事業内容: スポーツウェア企画販売資本金 : 300万円URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月04日山形県鶴岡市出身のフルーティスト鎌田邦裕が、20 歳のときから毎年、地元の鶴岡市でリサイタルを 開催している事業の一環であるコンサートシリーズが今年も全国3都市(京都・東京・鶴岡)で開催される。スタート以来のテーマである“故郷を音楽の力で元気に”という想いと、後に続く若い音楽家を支援する気持ちが込められたステージが目前だ。今回のプログラムでは、ヨハン・セバスチャン・バッハの名作「無伴奏チェロ組曲」の中でも、最もエネルギーを必要とすると言われる 第5番がフルートで演奏されるほか、行動が制限されていた第二次世界大戦中と現代のコロナ禍を重ね併せ、その当時に作曲された作品の数々が、作曲家たちの思いとともに奏でられる。鎌田邦裕ならではのトークと音楽の絶妙なコラボに期待したい。公式ホームページ: ●「鎌田邦裕フルートリサイタル〜祈りの音〜」公演概要出演:鎌田邦裕(フルート)、 笹まり恵(ピアノ)、 遠藤直子(ピアノ)【京都公演】⻘山音楽記念館 バロックザール2022年2月26日(土) 14:00 開演(13:15 開場)※13:40 頃よりプレトーク開催。前売(全席自由) 一般-3,500 円 学生-2,000 円 ※当日はいずれも 500 円増。※未就学児は入場不可。【東京公演】ティアラこうとう 小ホール2022年3月11日(金) 19:00 開演(18:15 開場)※18:40 頃よりプレトーク開催。前売(全席自由) 一般-3,500 円 学生-2,000 円 ※当日はいずれも 500 円増。※未就学児は入場不可。【鶴岡公演】荘銀タクト鶴岡(鶴岡市文化会館) 大ホール2022年3月18日(金) 19:00 開演(18:00 開場)※18:40 頃よりプレトーク開催。前売(全席自由) 一般-2,500 円 学生-1,000 円 ペア(※前売のみ)-4,000 円※当日は一般・学生共に 500 円増。未就学児は入場不可。■プログラム(予定)F.マルタン:バラードA.ジョリヴェ:リノスの歌P.ヒンデミット:フルート・ソナタJ.S. バッハ:無伴奏チェロ組曲より第 5 番 ハ短調 BWV 1011(フルート版)S.プロコフィエフ:フルート・ソナタ ニ⻑調 OP.94
2022年02月16日株式会社朝日出版社は『図解 鎌田 實医師が実践している 認知症にならない29の習慣』(著・鎌田 實)について、8刷目を決定しました。本書は、医師である著者が、70歳を過ぎたころから、人の名前が出てこないことが多くなり、認知機能を健全に保つにはどうしたらいいのか、自身の生活習慣を見直した経験から、実践していることをまとめた一冊です。コグニサイズ鎌田式かかと落としパタカラ体操巻頭ページでは、新型コロナウイルスから身を守るための「免疫力を上げる7つの習慣」を特別収録。新型コロナへの対策は、認知症予防にも通じる点が多くあります。長引くコロナ禍においても孤立を防ぐ方法、重症化のリスクとなる高血圧などを防ぐ食生活のひと工夫や、運動不足の解消と生活リズムを整える方法など、写真や図解でわかりやすく解説しています。「コロナに負けない7つの習慣」特別収録著者・鎌田 實氏のコメント(本文より)認知症を予防するために鎌田が実際にやっていることを書きましたが、この本は、認知症になってからも、進行を遅らせるためにも役に立つと、僕は考えています。70歳をすぎ、本を読むスピードが遅くなったり、時々、人の名前が出てこなくなった僕は、人生の第4コーナーを曲がっても、最期までピンピン、生きることを楽しみ、ヒラリと人生のゴールがきれるように、今できることを自分のできる範囲でやっています。PPH、ピンピンヒラリです。一人でも多くの方に、本当に体や心にいいことや正しい情報をきちんとお伝えしたい、いつもそう思っています。読者のなかには、「認知症になったらおしまい」というイメージをもつ人がいるかもしれません。しかし、「認知症=何もできない人」というのは大きな誤りです。脳の機能の一部がそこなわれても、できることはたくさんあります。現存能力を生かしながら、自分の「居場所」や「役割」を持ち続けることが、脳にいい刺激を与える。脳を刺激すれば、進行を遅らせ、いい状態を長く保つことができる――好循環を生み出します。認知症になったからといって、人生をあきらめる必要はないのです。僕には忘れられない言葉があります。「認知症になって不便なことは増えたけれど、不幸ではありません」本当にその通りだと思います。80歳になってもスキーができ、90歳になっても一人でジャズライブハウスに行けるように、僕が日ごろ、どんなふうに認知機能の低下を防ぎ、できる限りアップさせるために実践していることをすべてお伝えしました。しかし、本当の目的は「認知症にならないこと」だけではありません。認知症になっても、ならなくても、今ある自分の能力をフルに生かし、最後まで人生を楽しんでもらうために、この本のノウハウが役立てば幸いです。そう、この本は、人生を楽しみ尽くすための本です。書誌情報書名:図解 鎌田實医師が実践している 認知症にならない29の習慣著者名:鎌田 實発売日:2020年5月定価::1,408円(本体1,280円+税)体裁:A5判ISBN: 9784255011776ページ数:124発行:朝日出版社※電子書籍も配信中書籍詳細はこちら : 目次(抜粋)・鎌田医師の認知症を防ぐ毎日習慣 3つの柱・鎌田医師の一日〜脳の健康のために実践していること〜・若々しい脳のために、毎日これだけはやっています!〈第1章〉 認知症は生活習慣で防げる・ 軽度認知障害のかんたんチェック・ こんな症状は、生活習慣を見直すサイン・ 認知症予防のカギは、「慢性炎症」と「フレイル」対策〈第2章〉脳を元気に、若々しく保つ食べ方・週2回以上は、青魚を食べる。刺身や缶詰がオススメ・ えごま油は、食べる直前にサッとひとかけ・ 健康長寿のスーパーフード! 高野豆腐や粉豆腐を活用〈第3章〉鎌田式 ウォーキングと筋トレで、脳をイキイキ・歩幅を10㎝広げる「速歩き」と「遅歩き」を交互に行う・「鎌田式ワイドスクワット」で、効率よく下半身を鍛える・ 足踏みをしながら「しりとり」「計算」をするコグニサイズ・ 「鎌田式かかと落とし」で、骨から脳を活性化!〈第4章〉意識と習慣を変えれば、毎日が「脳トレ」になる・ 軽い運動、料理、片付けは、最高の脳トレにする!・ 新聞、本、映画、音楽を楽しむ日々。感動は声や文章で表す・ 新聞活用やボランティア─役割や生きがいをみつけるおわりに――認知症になっても、幸せに生きることができる番組出演情報テレビ朝日系「徹子の部屋」2月8日(火)午後1:00~1:30 ※事情により放送日が変更になる場合があります。著者プロフィール鎌田實(かまた みのる)1948年東京生まれ。1974年、東京医科歯科大学医学部卒業。1988年に諏訪中央病院院長、2005年より名誉院長に就任。患者の心のケアまで含めた地域一体型の医療に携わり、 長野県を健康長寿県に導いた。日本チェルノブイリ連帯基金理事長、日本・イラク・メディカルネット代表。06年、読売国際協力賞、11年、日本放送協会放送文化賞を受賞。ベストセラーに『がんばらない』『鎌田式「スクワット」と「かかと落とし」』(集英社)など著書多数。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年02月08日最愛の家族を突然失った父と娘の再生の旅をイタリアの新鋭監督フェデリコ・ボンディ監督が描き、第69回ベルリン国際映画祭パノラマ部門で国際批評家連盟賞を受賞した映画『わたしはダフネ』から、新ビジュアルが到着。さらに、いち早く本作を鑑賞した俳優の石橋静河や演出家の宮本亞門らからも共感のコメントが到着した。主演をつとめるのは、自身もダウン症のカロリーナ・ラスパンティ。スーパーマーケットで働く傍ら、自伝本を上梓するなど創作活動も活発に行っており、2019年にはその活動が評価され、元サッカー日本代表の中田英寿氏なども受勲した「イタリア共和国功労勲章」を受勲している。SNS上でボンディ監督に見出され、本作で演技に初挑戦。チャーミングでシニカルなダフネを誕生させた。そんな本作に、フリーアナウンサーの笠井信輔は「ダウン症のヒロインを演じたカロリーナを見てほしい。彼女の言葉は本質を突いている。セリフではなく、心からの魂の言霊だ」とカロリーナを絶賛、石橋さんは「真実を見ることを恐れないまなざし。今たくさんの人が求めている力かもしれない。ダフネの正直すぎる生き方に、固くなった心がほぐれていく。作品の持つ圧倒的な明るさに救われた」とコメント。宮本さんは「母に会うための、美しい再生のロードムービーだ」と絶賛のコメントを寄せ、医師で作家である鎌田實は「悲しみは受けとめる。逃げない。かっこいい生き方。ダフネに触れると、みんな彼女を好きになる」とカロリーナの悲しみの受け入れ方に触れる。併せて解禁となった新ビジュアルは、娘と父の微妙な距離感がコミカルに切り取られたワンシーンが使用された、本作のチャーミングな世界観を表現したものとなっている。『わたしはダフネ』は7月3日(土)より岩波ホールほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:わたしはダフネ 2021年7月3日より岩波ホールほか全国にて順次公開© 2019, Vivo film - tutti i diritti riservati
2021年06月16日気鋭のフルート奏者、鎌田邦裕のリサイタルが目前だ。2月14日(日)の京都公演を皮切りに、 2月28日(日)東京、 3月18日(木)鶴岡で行われる3公演のツアーには「儚き水の精」という副題が付けられる。同公演は、山形県鶴岡市出身の鎌田邦裕が20歳のときから毎年地元鶴岡市でリサイタルを開催している事業の一環だ。「コロナ禍で数々の公演がキャンセルとなる中、いったい音楽家の仕事とはなんなのだろうか、音楽は必要とされていないのだろうかと考えさせられました。人との接触や繋がりが絶たれ、デジタル化へと移行する中、家の中で一人、孤独を感じている人も沢山います。 先行きはまったく見えず、不安ばかりが心の中に広がっている今だからこそ、音楽の出番なのではないかと考えたのです」と公演への思いを語る。日本の芸術文化の発信地でもある京都、東京を入れた3都市での公演を開催することは、フルーティスト鎌田邦裕にとっても更なる飛躍へと繋がる大きな一歩となることだろう。熱演に期待したい。■京都公演:2月14日(日)15:00 / アートスペース Hase 二条城前■東京公演:2月28日(日)19:00 / ディアラこうとう(小ホール)■山形/鶴岡公演:3月18日(木)19:00 / 荘銀タクト鶴岡(鶴岡市文化会館)大ホール(公演プログラム)W.A. モーツァルト:ロンド ニ長調 KV.373滝廉太郎:花C. ライネッケ:フルート協奏曲 ニ長調 Op.283C. ライネッケ:ピアノとフルートのためのソナタ ホ短調「ウンディーネ」他
2021年02月01日不要不急の外出を自粛し、人との接触を極力減らす……。新型コロナウイルスの感染拡大を予防するための「新しい生活習慣」が知らず知らずのうちにむしばみつつある、私たちの「心・脳・体」の健康を取り戻そう!7月に入って以降、ふたたび猛威を振るい始めた新型コロナウイルスだが、ここにきて、その感染拡大が“想定外の影響”を及ぼしてきているーー。そう警鐘を鳴らすのは、諏訪中央病院名誉院長の鎌田實先生だ。「コロナの感染拡大が本格化した3月ごろから外出自粛の要請が出された、いわゆる“巣ごもり生活”の時間が増えてきました。それにより、たしかに新型コロナウイルスの感染拡大は抑えられましたが、今度はその巣ごもり生活そのものが、中高年の健康をじわじわとむしばみつつあるのです」(鎌田先生・以下同)鎌田先生によれば、外出自粛前にはコントロールできていた血圧や血糖値が、巣ごもり生活を経て上昇してしまった、という人が増えているというのだ。ほかにも、足腰の筋力や認知機能の著しい低下など、長引く巣ごもり生活の影響は多岐にわたっているという。「医療の現場で目の当たりにするこうした患者さんたちは、まさに外出自粛による“巣ごもり老化”の状態だといえるでしょう」もちろん“巣ごもり老化”という正式な病名があるわけではないが、鎌田先生は次のような兆候を指摘する。「巣ごもり老化の兆候は、大きく3つに分けられます。1つ目の兆候は、気分がふさぎ込みがちになったり、よく眠れなくなったりという『心』の不調。次に、スマホの操作や簡単な計算などがうまくできなくなるといった『脳』の鈍化。そして、最後は血圧や血糖値の数値がコントロールできなくなってしまうような『体』の機能低下です。この3つが複合的に起こるのが巣ごもり老化の怖いところだといえるでしょう」コロナ対策のための外出自粛が生みだした「負の副産物」ともいえる巣ごもり老化だが、その影響は、“想定外の結果”をもたらすと鎌田先生はいう。「巣ごもり老化は、心・脳・体のそれぞれに影響をもたらしますが、それらのどれか1つでも衰えてしまえば、健康に過ごすことはできなくなってしまいます。つまり、巣ごもり老化の進行は、“要介護状態”に直結してしまう可能性が高いともいえるでしょう」そんな状況を回避するには、日々の小さな積み重ねが大切だと鎌田先生はいう。「コロナとの闘いは長期戦になります。だからこそ、ちょっとした心構えや、無理のない生活習慣の改善が、結果的に大きな差を生みます。心と脳、そして体というのは、おのおのが独立して存在しているわけではなく、互いに密接に関係しています。ですから、この3つそれぞれの老化を防ぎ、さらに少しずつでも鍛えていくことが、巣ごもり老化の効果的な予防につながっていくのです」読者世代にはとりわけ気になるのが“脳”。一般に、認知症の予備群である軽度認知障害(MCI)の人の多くは、適度な運動や栄養バランスの取れた食生活により生活習慣を安定させることで、進行を食い止めることができるとされているが、そこにも巣ごもりの影響は表れている。「巣ごもり中は、運動不足はもちろん、食事では糖質が多くなりがちです。外出自粛前は一人暮らしができていたMCIの人が、いまでは人の助けを借りなければならなくなっていたり、軽度だった認知症が進行してしまったりと、私の患者さんにも、全体的に認知機能の低下が見られます」また、家でぼーっとテレビを見ている時間が増えると、認知症の前段階であるアパシー(意欲低下)にも陥りがちだという。「番組にもよりますが、テレビを見るという行為は、どうしても受け身になりがちですから。やっぱり大切なのは、脳に刺激を与えること。脳トレも悪くないとは思いますが、じつはあれは学会でも見解が分かれていまして、私としては、あまりエビデンス(科学的根拠)がないんじゃないかと考えています。それよりも、私がいま推奨しているのは『コグニサイズ』。コグニッション(認知)とエクササイズ(運動)を合わせたものです。心と脳と体はつながっている、という視点からしてもこれはおススメ。ぜひ挑戦してみてください」「コグニサイズ」は、体を動かしながら、脳のエクササイズも同時に行うもので、国立長寿医療センターのデータによれば、軽度認知障害(MCI)の人の約40%が、症状の悪化を予防できたという。■コグニサイズ足踏み(1)もも上げをしながら、「1、2、3……」と数をかぞえる。(2)5の倍数のときに手をたたく。※慣れてきたら、常に右手が勝つように、左右の手でじゃんけんをしましょう。左手を一瞬早く出すことがうまくやるコツ。■コグニサイズウオーキング少し速めのウオーキングをしながら「しりとり」や「計算」をする。※ポイントは、息が軽くはずむ程度の運動を。そしてたまに間違えるくらいの難易度を。「足踏みをしながら数をかぞえ、5の倍数のときだけ声を出さずに手をたたく“コグニサイズ足踏み”に、ウオーキングをしながら、一人でしりとりや計算をする“コグニサイズウオーキング”。どちらも実際にやってみると、これが結構難しいんです(笑)。でも、難しいからといってテンポを緩めてはいけません。コグニサイズは『正しくやる』ことよりも、『正しくやろうと考える』過程が大切なのです。むしろ、なかなか上手にできないくらい難しいものをやるほうが、脳にはよい刺激になるのです」(鎌田先生・以下同)このコグニサイズ、じつは主婦にとって大切な「家事力」の向上にも役立つという。「家事というのは、一度に複数の作業を並行して進めなくてはなりませんが、コグニサイズはそのためのトレーニングにもなります」次に弱った筋肉を再起動!「鎌田式エクササイズ」BEST3を紹介。■鎌田式「速遅歩き」速歩き3分+遅歩き3分のセットを2回、最後に速歩き3分=計15分。■鎌田式「ワイドスクワット」(1)足を肩幅より大きくハの字に開いて立ち、胸の前で手を組む。(2)体重を下半身にのせるイメージで、お尻をゆっくりと下ろす。(3)太ももが床と平行になったら、元の姿勢にゆっくり戻す。10回1セットで1日に3セット。■鎌田式「かかと落とし」(1)イスなどにつかまり、背筋を伸ばして立つ。(2)かかとをつけたまま、つま先を上げて3秒キープ。(3)つま先を下ろすと同時に、かかとを少し上げて3秒キープ。(4)かかとをストン、と床に落とす。10回1セットで1日に3セット。「鎌田式エクササイズ」で最も手軽な「速遅歩き」。「3分間歩幅を広げて速歩きした後、3分普通の速度で歩く、これを繰り返すだけで脚力の向上が期待できます。外出先でも簡単にできるので、これを機にぜひやってみてください」つづいては、うれしい副次効果が期待できる「ワイドスクワット」と「かかと落とし」。「ワイドスクワットは、皮下脂肪を筋肉にかえて、美尻、美脚効果が期待できます。さらに腰が引き締まり、太ももの内側に筋肉がつくので、内股もスッキリします」じっくりやると結構きついエクササイズだが、トライしてみる価値あり!鎌田先生の代名詞ともいえる「かかと落とし」は、骨密度のアップや、毛細血管の働きが活性化するという効果も。「女性の骨密度は閉経前後から低下していきますので、骨粗しょう症の予防にもおススメです。さらに『幸せホルモン』とも呼ばれるセロトニンの分泌も促されますので、体だけでなく、心まで元気になりますよ」「女性自身」2020年9月1日 掲載
2020年08月26日不要不急の外出を自粛し、人との接触を極力減らす……。新型コロナウイルスの感染拡大を予防するための「新しい生活習慣」が知らず知らずのうちにむしばみつつある、私たちの「心・脳・体」の健康を取り戻そう!7月に入って以降、ふたたび猛威を振るい始めた新型コロナウイルスだが、ここにきて、その感染拡大が“想定外の影響”を及ぼしてきているーー。そう警鐘を鳴らすのは、諏訪中央病院名誉院長の鎌田實先生だ。「コロナの感染拡大が本格化した3月ごろから外出自粛の要請が出された、いわゆる“巣ごもり生活”の時間が増えてきました。それにより、たしかに新型コロナウイルスの感染拡大は抑えられましたが、今度はその巣ごもり生活そのものが、中高年の健康をじわじわとむしばみつつあるのです」(鎌田先生・以下同)鎌田先生によれば、外出自粛前にはコントロールできていた血圧や血糖値が、巣ごもり生活を経て上昇してしまった、という人が増えているというのだ。ほかにも、足腰の筋力や認知機能の著しい低下など、長引く巣ごもり生活の影響は多岐にわたっているという。「医療の現場で目の当たりにするこうした患者さんたちは、まさに外出自粛による“巣ごもり老化”の状態だといえるでしょう」もちろん“巣ごもり老化”という正式な病名があるわけではないが、鎌田先生は次のような兆候を指摘する。「巣ごもり老化の兆候は、大きく3つに分けられます。1つ目の兆候は、気分がふさぎ込みがちになったり、よく眠れなくなったりという『心』の不調。次に、スマホの操作や簡単な計算などがうまくできなくなるといった『脳』の鈍化。そして、最後は血圧や血糖値の数値がコントロールできなくなってしまうような『体』の機能低下です。この3つが複合的に起こるのが巣ごもり老化の怖いところだといえるでしょう」コロナ対策のための外出自粛が生みだした「負の副産物」ともいえる巣ごもり老化だが、その影響は、“想定外の結果”をもたらすと鎌田先生はいう。「巣ごもり老化は、心・脳・体のそれぞれに影響をもたらしますが、それらのどれか1つでも衰えてしまえば、健康に過ごすことはできなくなってしまいます。つまり、巣ごもり老化の進行は、“要介護状態”に直結してしまう可能性が高いともいえるでしょう」そんな状況を回避するには、日々の小さな積み重ねが大切だと鎌田先生はいう。「コロナとの闘いは長期戦になります。だからこそ、ちょっとした心構えや、無理のない生活習慣の改善が、結果的に大きな差を生みます。心と脳、そして体というのは、おのおのが独立して存在しているわけではなく、互いに密接に関係しています。ですから、この3つそれぞれの老化を防ぎ、さらに少しずつでも鍛えていくことが、巣ごもり老化の効果的な予防につながっていくのです」そこで、鎌田先生に監修してもらった“心を解きほぐすための5カ条”を紹介。【1】感情を抑えず、よく笑い、よく泣く【2】臆せず新しいことを始めてみる【3】面倒でもとりあえず体を動かす【4】1日1度は外で太陽の光を浴びる【5】テレビに洗脳されないいずれも「心・脳・体」の連動を踏まえたものだが、詳しく解説してもらおう。「心を健康にするには、じつは外出して体を動かすのが手っ取り早いんです。というのも、『幸せホルモン』と呼ばれるセロトニンの分泌は、適度な運動と、太陽の光を浴びることの両方で促進されるからです」(鎌田先生・以下同)太陽の光を浴びて体を動かすことは、良質な睡眠にもつながる。分泌されたセロトニンが10時間ほど後にメラトニンという睡眠誘導物質に変わるからだ。そして、巣ごもり生活では「テレビ漬け」になっていた人も多いと想像されるが、鎌田先生によれば、テレビは“心の老化”にとってもろ刃の剣だという。「1日中座りっぱなしでニュースやワイドショーを見ていると、完全に『受け身の状態』になってしまいます。すると、知らず知らずのうちに、テレビから流れてくる情報に洗脳され、正しい判断力が奪われるようになるからです」さらにこの状態が進行すると、無気力、無感動、無関心といった“アパシー(意欲低下)”が見られるように。「認知症の前段階であるアパシーが現れると、心だけでなく身体機能や認知機能も衰えていく可能性がありますので非常に危険だといえます。そんなときは、口角を指で押し上げてもいいので、笑顔を作りましょう。表情筋を動かすだけでもセロトニンが分泌されてきます」暗い話題ばかりのニュース番組は1日30分〜1時間程度にしておきたい。ただし同じテレビでも、お笑い番組やドラマ、クイズなど、脳に刺激のある番組を見るのはおススメだという。「映画やドラマを見て泣いたり笑ったりすると、感情が解き放たれるので、心の老化防止には有効です。涙にはストレスの原因になる物質を排出する効果がありますし、笑うことで、ウイルスを除去してくれるNK細胞が活性化されるという研究結果もあります」また、巣ごもりによって内向的になってしまった心を活性化させるには、何か新しいことを始めるとよいとも。「特におススメなのは、ピアノやギターといった楽器に、絵手紙やぬり絵、編み物などの手を動かす趣味。どれも巣ごもりしながら楽しめるので、日々の気持ちの落ち込みを防いでくれます。さらに、指先を使うことで脳にも刺激を与えられますし、徐々に上手になっていけば、強い達成感も得られます」ちなみに、色や音などで五感を刺激するのも、心の老化防止には効果がある。「巣ごもりは、長期戦になればなるほど、心に負担がかかってきます。ややもすると暗く沈み込みがちになってしまいますが、何事も面倒くさがらず、とりあえず“最初の一歩”を踏み出すことから始めてみてください」「女性自身」2020年9月1日 掲載
2020年08月26日7月に入って以降、ふたたび猛威を振るい始めた新型コロナウイルスだが、ここにきて、その感染拡大が“想定外の影響”を及ぼしてきているーー。そう警鐘を鳴らすのは、諏訪中央病院名誉院長の鎌田實先生だ。「コロナの感染拡大が本格化した3月ごろから外出自粛の要請が出された、いわゆる“巣ごもり生活”の時間が増えてきました。それにより、たしかに新型コロナウイルスの感染拡大は抑えられましたが、今度はその巣ごもり生活そのものが、中高年の健康をじわじわとむしばみつつあるのです」(鎌田先生・以下同)鎌田先生によれば、外出自粛前にはコントロールできていた血圧や血糖値が、巣ごもり生活を経て上昇してしまった、という人が増えているというのだ。ほかにも、足腰の筋力や認知機能の著しい低下など、長引く巣ごもり生活の影響は多岐にわたっているという。「医療の現場で目の当たりにするこうした患者さんたちは、まさに外出自粛による“巣ごもり老化”の状態だといえるでしょう」もちろん“巣ごもり老化”という正式な病名があるわけではないが、鎌田先生は次のような兆候を指摘する。「巣ごもり老化の兆候は、大きく3つに分けられます。1つ目の兆候は、気分がふさぎ込みがちになったり、よく眠れなくなったりという『心』の不調。次に、スマホの操作や簡単な計算などがうまくできなくなるといった『脳』の鈍化。そして、最後は血圧や血糖値の数値がコントロールできなくなってしまうような『体』の機能低下です。この3つが複合的に起こるのが巣ごもり老化の怖いところだといえるでしょう」そして、鎌田先生の分析によれば、巣ごもり老化の兆候はいずれも長引く巣ごもり生活と深い関係があるという。「たとえば、行きたいところに自由に行けないというストレスと、コロナ禍がいつ収束するのかわからないという不安感。こうした心的要因によるイライラが募ることで、睡眠障害が起こりやすくなってきます。また、人とのコミュニケーションが希薄になり、外部からの刺激も減るため、認知能力も当然低下してしまいます。そして、いちばんわかりやすいのは運動不足。筋力が衰え肥満化傾向が強まるので、体のさまざまな部分に悪影響が出てくると考えられます」まさに、コロナ対策のための外出自粛が生みだした「負の副産物」ともいえる巣ごもり老化だが、その影響は、“想定外の結果”をもたらすと鎌田先生はいう。「巣ごもり老化は、心・脳・体のそれぞれに影響をもたらしますが、それらのどれか1つでも衰えてしまえば、健康に過ごすことはできなくなってしまいます。つまり、巣ごもり老化の進行は、“要介護状態”に直結してしまう可能性が高いともいえるでしょう」最近、「健康な状態」と「要介護状態」の中間を指す“フレイル”という言葉を耳にすることが増えたが、巣ごもり老化というのは、まさにこのフレイルの予備群にあたる。外出自粛が長引き、巣ごもり老化が進行してしまえば、それこそ「要介護」一直線になりかねないというのだ。「新型コロナウイルスの収束までには、少なくとも1〜2年はかかると予想されます。自粛期間がそこまでの長期間に及べば、コロナの感染拡大を回避できても、おそらく5年後には要介護の中高年が激増している可能性があるのです」いまのところ日本ではまだコロナの重症者数は抑えられているが、このままでは、「要介護の激増」というコロナ禍が5年後の日本を直撃しかねない。そんな悲惨な状況を回避するには、日々の小さな積み重ねが大切だと鎌田先生はいう。「コロナとの闘いは長期戦になります。だからこそ、ちょっとした心構えや、無理のない生活習慣の改善が、結果的に大きな差を生みます。心と脳、そして体というのは、おのおのが独立して存在しているわけではなく、互いに密接に関係しています。ですから、この3つそれぞれの老化を防ぎ、さらに少しずつでも鍛えていくことが、巣ごもり老化の効果的な予防につながっていくのです」「女性自身」2020年9月1日 掲載
2020年08月26日7月に入って以降、ふたたび猛威を振るい始めた新型コロナウイルスだが、ここにきて、その感染拡大が“想定外の影響”を及ぼしてきているーー。そう警鐘を鳴らすのは、諏訪中央病院名誉院長の鎌田實先生だ。「コロナの感染拡大が本格化した3月ごろから外出自粛の要請が出された、いわゆる“巣ごもり生活”の時間が増えてきました。それにより、たしかに新型コロナウイルスの感染拡大は抑えられましたが、今度はその巣ごもり生活そのものが、中高年の健康をじわじわとむしばみつつあるのです」(鎌田先生・以下同)鎌田先生によれば、外出自粛前にはコントロールできていた血圧や血糖値が、巣ごもり生活を経て上昇してしまった、という人が増えているというのだ。ほかにも、足腰の筋力や認知機能の著しい低下など、長引く巣ごもり生活の影響は多岐にわたっているという。「医療の現場で目の当たりにするこうした患者さんたちは、まさに外出自粛による“巣ごもり老化”の状態だといえるでしょう」もちろん“巣ごもり老化”という正式な病名があるわけではないが、鎌田先生は次のような兆候を指摘する。「巣ごもり老化の兆候は、大きく3つに分けられます。1つ目の兆候は、気分がふさぎ込みがちになったり、よく眠れなくなったりという『心』の不調。次に、スマホの操作や簡単な計算などがうまくできなくなるといった『脳』の鈍化。そして、最後は血圧や血糖値の数値がコントロールできなくなってしまうような『体』の機能低下です。この3つが複合的に起こるのが巣ごもり老化の怖いところだといえるでしょう」コロナ対策のための外出自粛が生みだした「負の副産物」ともいえる巣ごもり老化だが、その影響は、“想定外の結果”をもたらすと鎌田先生はいう。「巣ごもり老化は、心・脳・体のそれぞれに影響をもたらしますが、それらのどれか1つでも衰えてしまえば、健康に過ごすことはできなくなってしまいます。つまり、巣ごもり老化の進行は、“要介護状態”に直結してしまう可能性が高いともいえるでしょう」そんな状況を回避するには、日々の小さな積み重ねが大切だと鎌田先生はいう。「コロナとの闘いは長期戦になります。だからこそ、ちょっとした心構えや、無理のない生活習慣の改善が、結果的に大きな差を生みます。心と脳、そして体というのは、おのおのが独立して存在しているわけではなく、互いに密接に関係しています。ですから、この3つそれぞれの老化を防ぎ、さらに少しずつでも鍛えていくことが、巣ごもり老化の効果的な予防につながっていくのです」「心・脳・体」それぞれの大まかな注意点を見ていこう。「病は気から」という言葉もあるが、まずは“心”の注意点から。「緊急事態宣言が出されていた間、テレビではさまざまな人が『外出を8割控えて』と呼びかけていましたが、これが“心の老化”につながったことは否めません。8割控えるということは、逆に言えば、残りの2割は外出してもいいわけですよね。それなのに、みんなが萎縮しすぎて、2割の外出が0割になってしまいました。私に言わせれば、テレビの情報を真に受けすぎなんです。必要な外出まで控えてしまった結果、うつや気持ちの落ち込みといった“心の老化”に拍車がかかるのです」もちろん、不要不急の外出はしないに越したことはないが、テレビに洗脳され、おびえて生きるようになっては本末転倒だ。「ワイドショーなどに出演しているのは感染症の専門家や政治の専門家であって、生き方の専門家ではありません。彼らの言うことをうのみにして家にこもりきりになってしまってはダメ。自分にとって本当に必要な2割の外出を見極めていくことが必要だと思います」つづいては読者世代にはとりわけ気になる“脳”について。一般に、認知症の予備群である軽度認知障害(MCI)の人の多くは、適度な運動や栄養バランスの取れた食生活により生活習慣を安定させることで、進行を食い止めることができるとされているが、そこにも巣ごもりの影響は表れている。「巣ごもり中は、運動不足はもちろん、食事では糖質が多くなりがちです。外出自粛前は一人暮らしができていたMCIの人が、いまでは人の助けを借りなければならなくなっていたり、軽度だった認知症が進行してしまったりと、私の患者さんにも、全体的に認知機能の低下が見られます」また、家でぼーっとテレビを見ている時間が増えると、認知症の前段階であるアパシー(意欲低下)にも陥りがちだという。「番組にもよりますが、テレビを見るという行為は、どうしても受け身になりがちですから。やっぱり大切なのは、脳に刺激を与えること。脳トレも悪くないとは思いますが、じつはあれは学会でも見解が分かれていまして、私としては、あまりエビデンス(科学的根拠)がないんじゃないかと考えています。それよりも、私がいま推奨しているのは『コグニサイズ』。コグニッション(認知)とエクササイズ(運動)を合わせたものです。心と脳と体はつながっている、という視点からしてもこれはおススメ。ぜひ挑戦してみてください」鎌田先生によれば、40〜50代から脳の認知機能はすでに低下傾向にあるそう。顔は浮かぶのに名前が出てこない、スマホで何を検索していたのか忘れてしまった……。そんな兆候がある人は“脳の老化”を疑ってみて。最後は、「要介護」に最も直結する“体”の老化について。「筋肉や丈夫な血管を作る大切な栄養素がタンパク質。日本人の食生活はもともとタンパク質が不足しがちなのですが、そこに巣ごもりによる運動不足が加わり、筋肉が落ちる一方となっています。巣ごもり生活に入って、焼きそばやチャーハン、お好み焼きといった炭水化物中心のメニューが増えた、というデータがあるのですが、これではタンパク質の摂取量は減るばかり。毎日の食事の中で、白身肉や魚など、良質なタンパク質をしっかり取るように心がけてください」ちなみに炭水化物の取りすぎは肥満の原因となり、その先に糖尿病や動脈硬化といった疾患のリスクがあるので要注意だ。さらに「食生活」と並んで気をつけたいのが「運動」。「特に更年期以降は筋肉の衰えが加速していきますから、巣ごもり老化の対策としては、運動こそいちばんおススメしたいですね」「心・脳・体」というのは、互いに密接に関連し合っているが、とりわけ“体”はすべての基礎になるもので、体を動かすことは、心と脳の刺激にもなる。裏を返せば、体を動かさないことは、体だけでなく、心と脳の老化も進行させてしまうことになるのだ。「要介護状態」につながりかねない“巣ごもり老化”だが、その対策は、じつは新型コロナ感染予防にも有効だそう。「適度な運動やバランスのよい食事をはじめとした、老化予防の生活習慣は、じつは免疫力の向上にも効果的なものばかり。私たちの体は、ウイルスが侵入しても、その数が100万個以下であれば、自然免疫力で撃退できるといわれていますから、巣ごもり老化の予防は、そっくりそのまま新型コロナの感染予防対策にもなるといえます」いつまでつづくのかわからないコロナとの闘い。心と脳、そして体の生活習慣をきちんと見直すことこそが、備えにつながるのだ。「女性自身」2020年9月1日 掲載
2020年08月26日「今、日本に認知症の人は460万人以上、予備群である軽度認知症(MCI)までを含めると860万人以上いるといわれています。これから自粛生活が徐々に解除されても、外出を控える生活はまだ続くでしょう。そうなると、新たな発症者や、重症化する人が想像を超えて増えるのではないか、ということを危惧しています」と警鐘を鳴らすのは、諏訪中央病院名誉院長で作家の鎌田實さん。巣ごもり生活が長く続き、人と会わない・接触しないことで、高齢者に限らず、まだ認知症とは関係のない中高年層も、認知機能が低下していく可能性があるという。「今のような日常生活において、まず気をつけなければいけないのが食事。なかでも、野菜をとることがとても大事です。認知症を進行させるのは“慢性炎症(くすぶるような不調)”といわれていますが、野菜のもつ“抗酸化力”が、それを予防してくれるのです。β-カロテンやリコピンといった、赤・黄・緑の色素を、毎日できるだけたくさん食べるよう心がけるべきです」そこで、71歳にして現役活動中の鎌田さんがみずから実践している“認知症予防のための食習慣”を紹介。その効果についても解説していただいた。【食習慣1】卵は1日に2〜3個、食べる「卵には、認知機能の維持によいとされるコリンが含まれています。このコリンが、記憶や脳を動かすために重要なアセチルコリンという神経伝達物質の材料になるのです。そしてこの時期は特に、タンパク質をしっかりとって筋肉の貯金をすることも必要ですから、タンパク質の多い卵を食べることで、認知機能と筋肉を維持しましょう」(鎌田さん・以下同)〈おすすめ〉ゆで卵のウーロン茶漬け「僕はつねに、殻をむいたゆで卵を6個ほど保存容器に入れて、ウーロン茶と少量のめんつゆに漬けています。見た目が味つけ卵みたいになるので(笑)、塩などはつけずにそのまま1日2〜3個、食べます」【食習慣2】発酵食品は複数種を組み合わせる「腸内環境は認知症と強い関連性がある、と論文にもありますが、腸内環境を整えるために発酵食品は欠かせません。ポイントは“乳酸菌+納豆菌”など、異なる種類を多種多様にとること。そして、今週は水戸納豆を食べたから来週は北海道の納豆……と、菌のタイプが違う多産地のものを食べることで、善玉菌が活性化します」【食習慣3】ビールを上手に利用する「ビールに含まれているホップの苦味成分、イソα酸がアルツハイマー型認知症を予防するという研究があります。この成分は老廃物を取り除く免疫細胞を活性化するそうです。ノンアルコールビールでもOK。ただし、飲みすぎには注意してください」〈おすすめ〉おつまみは「ピーカンナッツ」「ピーカンナッツには、抗酸化力の高い脂質が多く含まれています。だいたい5粒ぐらいが適量です。ほかにも、殻つきのピーナッツだったら20粒ぐらい。その場合、殻を割って茶色の薄皮はむかずそのまま食べると、ポリフェノールも一緒にとれます」【食習慣4】チョコレートは高カカオのものを「チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには、活性酸素を除去し、老化や慢性炎症を防ぐ効果があります。できれば、カカオ含有率が70%以上のチョコを1日25g。おやつとして食べていただくと、リラックス効果も得られ、認知症予防には間違いなくいい。僕はいつも、ブラックコーヒーと一緒につまんでいます」鎌田さんの人生観は、PPH(ピンピンひらり)だそう。「死ぬギリギリまで“ピンピン”していたい。そして、みんなに『サンキュー、グッバイ』がちゃんと言えて、“ひらり”といけたらいいなと思っています。85歳まで生きるとしたら、85歳まで、冬はスキー、月に1度はレストランに行って好きなものを食べる……みなさんもぜひ、食事や運動といった生活習慣を見直して、ピンピンひらりの生活を楽しく過ごしていただきたいですね」「女性自身」2020年6月9日号 掲載
2020年06月15日「今、日本に認知症の人は460万人以上、予備群である軽度認知症(MCI)までを含めると860万人以上いるといわれています。これから自粛生活が徐々に解除されても、外出を控える生活はまだ続くでしょう。そうなると、新たな発症者や、重症化する人が想像を超えて増えるのではないか、ということを危惧しています」と警鐘を鳴らすのは、諏訪中央病院名誉院長で作家の鎌田實さん。巣ごもり生活が長く続き、人と会わない・接触しないことで、高齢者に限らず、まだ認知症とは関係のない中高年層も、認知機能が低下していく可能性があるという。「今のような日常生活において、まず気をつけなければいけないのが食事。なかでも、野菜をとることがとても大事です。認知症を進行させるのは“慢性炎症(くすぶるような不調)”といわれていますが、野菜のもつ“抗酸化力”が、それを予防してくれるのです。β-カロテンやリコピンといった、赤・黄・緑の色素を、毎日できるだけたくさん食べるよう心がけるべきです」そこで、71歳にして現役活動中の鎌田さんがみずから実践している“認知症予防のための食習慣”を紹介。その効果についても解説していただいた。【食習慣1】野菜はジュースとみそ汁でとる「厚生労働省は、野菜を1日350g以上食べるよう推奨しています。これをジュースにしたら必要量の約7割はとれるので、残りは、冷蔵庫にある野菜を使って具だくさんみそ汁を作ります。おすすめの具は、かぼちゃ・ブロッコリー・トマト・にんじん・きのこ・玉ねぎなど。基本はそのときにある野菜でかまいません。野菜には抗酸化力の高いポリフェノールが含まれていて、脳の神経細胞を保護し、認知機能の低下を抑えてくれる。腸にもいいので、免疫力もアップします」(鎌田さん・以下同)〈おすすめ〉鎌田流野菜ジュース「鎌田流の野菜ジュースは、小松菜やほうれん草などの野菜と、りんごやバナナなどの果物、牛乳かヨーグルトを合わせ、仕上げにえごま油を小さじ1杯」【食習慣2】青魚を週に2回は食べる「青魚(サバ、サンマ、イワシなど)には、EPAやDHAといった『オメガ3脂肪酸』が多く含まれていて、抗酸化力そのものが強い。なおかつ、悪玉LDLコレステロールを減らし、動脈硬化も防いでくれます。それによって血管も若々しくなるから、脳血管性の認知症も起きにくくなるのです。週に2回以上は、刺身か缶詰を食べましょう」〈おすすめ〉サバ缶けんちん汁「鍋に400ccの水を入れ、大根、にんじん、ごぼう、こんにゃくを切って煮る。ここにサバの水煮缶1缶を汁ごと加えて、みそを小さじ2杯。最後に刻んだねぎを入れて完成。根菜類は冷凍食品でもOKです」【食習慣3】えごま油をさっとかける「えごま油に多く含まれる成分α-リノレン酸は、体内に入るとDHAやEPAに変わり、脳の神経細胞を活性化させます。僕はサラダやほうれん草のおひたし、豆腐やみそ汁にもえごま油を小さじ1杯かけています。ほかにも、白身魚の刺身にえごま油と黒こしょう、レモンを搾ってカルパッチョにするのもおいしい。認知症予防の万能調味料です」鎌田さんの人生観は、PPH(ピンピンひらり)だそう。「死ぬギリギリまで“ピンピン”していたい。そして、みんなに『サンキュー、グッバイ』がちゃんと言えて、“ひらり”といけたらいいなと思っています。85歳まで生きるとしたら、85歳まで、冬はスキー、月に1度はレストランに行って好きなものを食べる……みなさんもぜひ、食事や運動といった生活習慣を見直して、ピンピンひらりの生活を楽しく過ごしていただきたいですね」「女性自身」2020年6月9日号 掲載
2020年06月15日「3年前に不整脈が出たときがきっかけで、『これはまずい、しっかり体を鍛えなくては』と危機感を覚えたんです」こう話すのは、諏訪中央病院名誉院長の鎌田實さん(71)だ。当時から地元での医療活動のほか、1年のうち100日間は全国のあちこちを飛び回って、精力的に講演活動をする日々を送っていたという。「15年くらい前から、行く先々で僕のオリジナルの『スクワット』と『かかと落とし』をすすめていたのですが、実のところ、僕自身は思いついたときにする程度でした。もちろん、健康に気を使った食事もしていたのですが、どこか“医者の不養生”なところがあり、おなかはポッコリで、少し階段を上がると息切れがしていたんです」(鎌田さん・以下同)運動不足が招いた不整脈だと反省し、仕事が忙しくても、毎日運動をしようと決意した鎌田さん。自身で開発したスクワットとかかと落としは、最短時間で効率よく体を鍛えられる、格好のエクササイズになったのだ。「高齢になると大切なのは、『筋活』『骨活』です。『筋活』はしっかり動けてけがをしない筋肉を作る活動、『骨活』は骨密度を上げて骨を丈夫にする活動です」高齢者が要介護になるきっかけの約13%は、骨折をまねく転倒だ。太ももが上がらなくなったり、つま先が上がらなくなって、じゅうたんや畳の縁につまづいたり、階段を下りるときに足をとられて転ぶなど、転倒のほとんどは室内で起こる。特に骨折は女性に多く、70歳以上の女性の7割以上が骨粗しょう症だ。だからといって転倒防止のために一日中座ってばかりの生活を送っていると、末端の毛細血管に血液が循環しなくなり、エコノミークラス症候群や肺塞栓症といった病気の原因となる。「筋肉は何歳になってからでも鍛えることができますが、じゃあ体が衰えてからやればよいというわけではなく、女性の場合は特に、女性ホルモンが激減する40~50代から始めてほしいです」「鎌田式スクワット」は筋活に、「鎌田式かかと落とし」は骨活にそれぞれ有効だ。それは鎌田先生自身が証明している。「僕自身、3年間毎日スクワットとかかと落としを続けて、3年前に起こった不整脈は再発していません。骨密度に至っては130%です。丈夫でしょう?さらに体重9kg減、ウエスト9cm減で、それまではいていたズボンがブカブカになりました。僕はあつらえたズボンをはいているので、サイズが変わるとお直しをしてもらうのですが、テーラーの方から『太もも部分も細くなりましたね』と言われました。脂肪が筋肉に変わって太ももが締まったみたいです」ポッコリおなかも今はスッキリ。毎年冬になると大好きなスキーを楽しむが、ここ数年は筋力が上がったため、以前よりも速く滑れるようになったという。ここでは「骨活」となる「鎌田式かかと落とし」を紹介。■椅子ありスクワット(1セット10回×1日3セット)(1)椅子の背につかまり、背筋を伸ばして立つ。(2)かかとをつけたまま、つま先をゆっくりと上げてむこうずねの筋肉を強化する。腰が引けないように。(3)つま先を下ろすと同時にかかとを少し上げる。(4)さらにかかとを上げ、背筋をピンと伸ばす。ふくらはぎの筋肉に意識を向ける。(5)かかとをドスンと落とす。「つま先をしっかりと上げることで、むこうずねの筋肉が鍛えられます。ここは意識しないと、日常生活の中ではなかなか使われていない筋肉です。転倒の原因もこの筋肉が衰えることで起こります。しっかりとつま先を上げ、その後かかとを上げて“ドスン”と勢いよく落とすことで、骨を再生する骨芽細胞に刺激を与えて、骨ホルモンのオステオカルシンを分泌させます。これにより骨密度を上げる効果が期待できるのです」オステオカルシンには血糖値やコレステロール値を下げる働きのほか、動脈硬化予防の働きもあるという。また、ふくらはぎは第二の心臓ともいわれるが、ふくらはぎの筋肉を刺激することで、足先から全身に血液が巡って心臓や脳の血流もアップする効果が期待できる。鎌田先生は、毎年最低1回はイラクの難民キャンプに医療支援に行っている。飛行機で片道20時間はかかる長い行程だ。普通は年齢を重ねると、長時間の渡航は体に負担を感じるようになるが、「僕は今71歳だけれど、海外に行っても時差ボケもなく行動できます」とキッパリ。「80歳まではイラクに行き続けたいし、大好きなスキーは93歳まで滑り続けたい。そのためにも、スクワットとかかと落としを続けて、いつまでも元気に動ける体を保つつもりです」
2019年07月18日おなじみ鎌田先生、スリムになってます。実は自身で考案したエクササイズが功を奏したそう。若返り効果もあるとかで、人生100年時代を最後まで元気に生きるために、さあ、試してみよう――!「3年前に不整脈が出たときがきっかけで、『これはまずい、しっかり体を鍛えなくては』と危機感を覚えたんです」こう話すのは、諏訪中央病院名誉院長の鎌田實さん(71)だ。当時から地元での医療活動のほか、1年のうち100日間は全国のあちこちを飛び回って、精力的に講演活動をする日々を送っていたという。「15年くらい前から、行く先々で僕のオリジナルの『スクワット』と『かかと落とし』をすすめていたのですが、実のところ、僕自身は思いついたときにする程度でした。もちろん、健康に気を使った食事もしていたのですが、どこか“医者の不養生”なところがあり、おなかはポッコリで、少し階段を上がると息切れがしていたんです」(鎌田さん・以下同)運動不足が招いた不整脈だと反省し、仕事が忙しくても、毎日運動をしようと決意した鎌田さん。自身で開発したスクワットとかかと落としは、最短時間で効率よく体を鍛えられる、格好のエクササイズになったのだ。「高齢になると大切なのは、『筋活』『骨活』です。『筋活』はしっかり動けてけがをしない筋肉を作る活動、『骨活』は骨密度を上げて骨を丈夫にする活動です」高齢者が要介護になるきっかけの約13%は、骨折をまねく転倒だ。太ももが上がらなくなったり、つま先が上がらなくなって、じゅうたんや畳の縁につまづいたり、階段を下りるときに足をとられて転ぶなど、転倒のほとんどは室内で起こる。特に骨折は女性に多く、70歳以上の女性の7割以上が骨粗しょう症だ。だからといって転倒防止のために一日中座ってばかりの生活を送っていると、末端の毛細血管に血液が循環しなくなり、エコノミークラス症候群や肺塞栓症といった病気の原因となる。「筋肉は何歳になってからでも鍛えることができますが、じゃあ体が衰えてからやればよいというわけではなく、女性の場合は特に、女性ホルモンが激減する40~50代から始めてほしいです」「鎌田式スクワット」は筋活に、「鎌田式かかと落とし」は骨活にそれぞれ有効だ。「筋活」となる「鎌田式スクワット」は4段階のレベルがある。ここでは、レベル4の「鎌田式スーパースクワット」を紹介。■鎌田式スーパースクワット(1日5~10回×1日3セット)(1)両足を肩幅の広さで立ち、手を胸の前で組む。(2)手を胸の前で組んだまま、膝がつま先より前に出ないように気をつけながら、太ももと床が平行になるまで下げる。つま先を少し外に開くと楽になる。同時に骨盤底筋を5秒締める(肛門をおなかのほうに引き込む感じ)。お尻を後ろに突き出すようにして曲げる。(3)お尻を5cm上げて5秒数える。これをさらに3回繰り返し、その都度5cmずつ上げる。5cm上げるたびに骨盤底筋を緩める・締めるを交互にする。このスクワットでは息をゆっくり吸ったり吐いたりする。(4)ゆっくりと1の状態に戻る。「10年ほど前、黒柳徹子さんとお会いしたときに、『ジャイアント馬場さんに教えてもらったスクワットを日課にしている』と聞き、スクワットの効果を確信しました。『鎌田式スーパースクワット』は、僕が考案した最も効率のよいエクササイズです。太ももとお尻の筋肉だけでなく、骨盤底筋を鍛える動作も盛り込んであり、尿モレなど泌尿器科系の悩みも改善できます」テレビを見ながらとか、家事など、何かをしながらできるので、気軽に行いやすい。「スクワットは負荷がかかって少しきつい運動なので、好きな音楽をかけてそれに合わせて行ったり、自分でリズムをとってリズム運動のように楽しく行うのもよいでしょう。リズム運動をすると、幸せを感じるセロトニンが脳内から分泌されますので、気持ちも明るくなり、効果倍増です」女性がこのエクササイズを続けると、ウエストが引き締まり、小尻効果が期待できるという。さらに、筋肉運動をすると、マイオカインという筋肉作動性物質(ホルモン)が体内で分泌される。「マイオカインは、血糖値や血圧を下げる働きをするだけでなく、がんやうつのリスクも下げ、記憶力をよくするという研究結果が出ている、まさに夢の若返りホルモンです」体の中で最も筋肉量の多い太もも部分を動かすスクワットで、効率よくマイオカインを分泌させて、若返りも狙えるというわけだ。
2019年07月18日「3年前に不整脈が出たときがきっかけで、『これはまずい、しっかり体を鍛えなくては』と危機感を覚えたんです」こう話すのは、諏訪中央病院名誉院長の鎌田實さん(71)だ。当時から地元での医療活動のほか、1年のうち100日間は全国のあちこちを飛び回って、精力的に講演活動をする日々を送っていたという。「15年くらい前から、行く先々で僕のオリジナルの『スクワット』と『かかと落とし』をすすめていたのですが、実のところ、僕自身は思いついたときにする程度でした。もちろん、健康に気を使った食事もしていたのですが、どこか“医者の不養生”なところがあり、おなかはポッコリで、少し階段を上がると息切れがしていたんです」(鎌田さん・以下同)運動不足が招いた不整脈だと反省し、仕事が忙しくても、毎日運動をしようと決意した鎌田さん。自身で開発したスクワットとかかと落としは、最短時間で効率よく体を鍛えられる、格好のエクササイズになったのだ。「高齢になると大切なのは、『筋活』『骨活』です。『筋活』はしっかり動けてけがをしない筋肉を作る活動、『骨活』は骨密度を上げて骨を丈夫にする活動です」高齢者が要介護になるきっかけの約13%は、骨折をまねく転倒だ。太ももが上がらなくなったり、つま先が上がらなくなって、じゅうたんや畳の縁につまづいたり、階段を下りるときに足をとられて転ぶなど、転倒のほとんどは室内で起こる。特に骨折は女性に多く、70歳以上の女性の7割以上が骨粗しょう症だ。だからといって転倒防止のために一日中座ってばかりの生活を送っていると、末端の毛細血管に血液が循環しなくなり、エコノミークラス症候群や肺塞栓症といった病気の原因となる。「筋肉は何歳になってからでも鍛えることができますが、じゃあ体が衰えてからやればよいというわけではなく、女性の場合は特に、女性ホルモンが激減する40~50代から始めてほしいです」「鎌田式スクワット」は筋活に、「鎌田式かかと落とし」は骨活にそれぞれ有効だ。それは鎌田先生自身が証明している。「僕自身、3年間毎日スクワットとかかと落としを続けて、3年前に起こった不整脈は再発していません。骨密度に至っては130%です。丈夫でしょう?さらに体重9kg減、ウエスト9cm減で、それまではいていたズボンがブカブカになりました。僕はあつらえたズボンをはいているので、サイズが変わるとお直しをしてもらうのですが、テーラーの方から『太もも部分も細くなりましたね』と言われました。脂肪が筋肉に変わって太ももが締まったみたいです」ポッコリおなかも今はスッキリ。毎年冬になると大好きなスキーを楽しむが、ここ数年は筋力が上がったため、以前よりも速く滑れるようになったという。「筋活」となる「鎌田式スクワット」は4段階のレベルがある。ここでは、レベル2の「椅子ありスクワット」を紹介。■椅子ありスクワット(1セット10回×1日3セット)(1)椅子の背につかまり両足を肩幅に広げて立つ。(2)ゆっくりと膝を曲げて腰を落とす。膝は曲げすぎないように(90度以上保つ)。お尻を後ろに引くイメージで。(3)ゆっくりと呼吸しながら、5秒ほど同じ姿勢を保つ。(4)ゆっくりと1の姿勢に戻る。「10年ほど前、黒柳徹子さんとお会いしたときに、『ジャイアント馬場さんに教えてもらったスクワットを日課にしている』と聞き、スクワットの効果を確信しました。『椅子ありスクワット』は、台所で食事の支度をしている合間などにできる簡単なスクワットです」
2019年07月17日「立て板に水だった父が言葉に詰まるようになって……。すぐに長年交流のある主治医の鎌田實先生に電話したら、神経内科医の先生を紹介していただき、パーキンソン症候群の可能性を告げられました。ただ、担当医の先生からは『永さん、とにかく仕事は続けましょう』と言われたんです」こう語るのは、映画エッセイストの永千絵さん(59)。千絵さんは昭和を代表するマルチタレント・永六輔さんの長女。約10年にわたる笑いと涙の介護の日々を『父「永六輔」を看取る』(宝島社)にもつづっている。妹はフリーアナウンサー・永麻理さん(57)だ。病気の前兆が表れたのは’08年。千絵さんは、ラジオから流れてくる父のトークに異変を感じたという。薬が効いてパーキンソン病は小康状態になったものの、’09年には前立腺がんのマーカーPSA値が高いことが判明する。再び主治医の鎌田医師に連絡し、3カ月に1度、治療のために茨城県つくば市に通うこととなった。さらに’11年、六輔さんは自宅で転倒し、大腿骨頸部骨折となり2カ月の入院を余儀なくされる。このときは手術の翌日にラジオの生放送があって、慌てたという。「『一度も休んだことがないから休みたくない』という父の気持ちをくんで、電話で出演させていただいたり、その後も、ベッドの上で収録したりしてなんとか乗り切ることができました」そして退院後は、千絵さんの夫・良明さん、妹の麻理さんとの3交代制で実家に通うように。’02年に母・昌子さんが逝去して以来、六輔さんは一人暮らしをしていた。「夫は父とは血がつながっていないことで、ほどよい距離感をとれるし力仕事も頼める。車いすを使い勝手よく改造してくれたり、男手があることは心強かったです」六輔さんのマネージャーでもあった良明さんは、車いすを押して現場へ。仕事場でのサポートは、良明さんの担当だった。「私は“父・永孝雄(本名)”をサポートするという分業でした」私生活の面では、以前から親交のあった女性がケアマネジャーだったことから一任し、自宅ではヘルパーさんも頼み、万全の態勢を整えた。そのため千絵さんも、映画エッセイストとしての執筆を続けることができた。全員が生活のすべてを介護に費やすことなく、少しずつ手抜きができる状態をつくる。そんな理想的な“チームワーク介護”を、一家で力を合わせて実践した。そして’15年、六輔さんは82歳にして最後となる冠番組『六輔七転八倒九十分』を始める。このころ、安心して仕事ができるよう「紙パンツ」の着用をすすめた際、着用するか否かで議論にもなった。「『僕が紙パンツをはいたらあなたは安心なの?』と聞かれたので、『そうだね。安心だね。でもきっと孝雄くんも安心できるよ』というやりとりがありました。信頼する鎌田先生が『僕もはいています』とあっさりとおっしゃったので、私たちも『イザとなったら試してみても』と、気が楽になりました」’16年の年明けは、家族全員で迎えられたものの、1月末からPSAの数値が上がり、入院。病院嫌いの六輔さんは3カ月で退院し、自宅介護の日々が始まった。千絵さんが週に4日泊まり、ほかの日は麻理さんと良明さん、さらに在宅医も定期的に来訪。泊まりのヘルパーさんも週一でお願いするという介護生活のなか、6月末、冠番組はついに終わりを迎えた。そして7月7日、六輔さんは83歳で逝去。その前夜は、リビングで千絵さんと麻理さんと3人でのひと時を過ごし、六輔さんは好きなアイスキャンデーも口にした。まだまだ頑張れそうだと希望の持てた夜でもあったという。「母も息を引き取った、同じリビングで。私より一歩遅れて入ってきた次男が声を上げて泣いていました。『こんなに泣いてくれるなんて』と感動したくらいで、私としては急なことで、あっけにとられていたという状態です。本当に寂しい気持ちになるのは、1年、2年たったころからでした」いまでも家族で集まって六輔さんの話をするときは、笑いが絶えないという。「こうして笑いながら話せることが父の目指した大往生だった――いまはそう思えるんです」
2018年10月27日「父のモットーは“楽しくなければ嫌”ということ。車いすを選ぶにしても『どんなのがある?』と好奇心旺盛で、展示場で目を輝かせている。介護生活でも私たち家族は常に、どうすれば父を楽しませられるかを考えていました」こう語るのは、映画エッセイストの永千絵さん(59)。千絵さんは昭和を代表するマルチタレント・永六輔さんの長女。約10年にわたる笑いと涙の介護の日々を『父「永六輔」を看取る』(宝島社)にもつづっている。妹はフリーアナウンサー・永麻理さん(57)だ。介護に関する最初の課題は、“病院嫌い、薬嫌いの六輔さんをどうなだめるか”だった。病気の前兆が表れたのは’08年。千絵さんは、ラジオから流れてくる父のトークに異変を感じたという。「立て板に水だった父が言葉に詰まるようになって……。すぐに長年交流のある主治医の鎌田實先生に電話したら、神経内科医の先生を紹介していただき、パーキンソン症候群の可能性を告げられました。ただ、担当医の先生からは『永さん、とにかく仕事は続けましょう』と言われたんです」’02年に母・昌子さんが逝去して以来、一人暮らしをしていた六輔さん。大嫌いな薬の服用をすすめるため、千絵さんは実家へ日参した。ところが「子ども用の(服用のための)ゼリーを粉薬にかけても、上のゼリーだけすくって食べて、薬は残っていたり。こんなに嫌がる父に、無理やり飲ませるのは……と、いつも葛藤していました」と、当時を振り返る。また、待つことが嫌いな六輔さんのため、自宅近くのクリニックへの通院では、朝一番に駆けつけて受付けを済ませた。その後、「すぐに父を呼んで来ます」と、2番目に並ぶ患者さんにも聞こえるように言い、走って迎えに行って受診させたという。「仕事のこと、孫のことなど、おかしなネタを仕入れておいて、家でも待合室でも父を楽しませることに、さんざん頭を使いました」薬が効いてパーキンソン病は小康状態になったものの、’09年には前立腺がんのマーカーPSA値が高いことが判明する。再び主治医の鎌田医師に連絡し、3カ月に1度、治療のために茨城県つくば市に通うこととなった。「東京とつくばの往復は1日仕事です。しかも父をどうやって連れ出すか――」思案の末、千絵さんは学校が休みの折には息子たちも引きずりこむ勢いで伴い、病院通いを楽しいイベントにして、連れ出すことに。そば好きの六輔さんに「近くに評判のおそば屋さんがあるから。つきあってね」という誘い文句も効果があった。そして、ホルモン療法によりPSAの数値は下がり、その後6年間の経過は良好だった。’16年7月7日、六輔さんは83歳で逝去。「それでも、あれだけ好奇心旺盛な父が、病状については興味を持とうとしませんでした。診察室でも常に私にまかせっきりでした」
2018年10月27日鎌田醤油が、アウトドア料理研究家の高松美里さんによる監修のもと、2017年のフードトレンドを盛り込んだオリジナルレシピ「KAMADABBQRecipe」を、公式通信販売サイトにて紹介しています。2017年注目のフードトレンド「ポキ」をアウトドアで楽しむ!KAMADABBQRecipeは、鎌田醤油の商品をBBQなどのアウトドアシーンでも楽しめるようにと、考案されたレシピです。今回ご紹介する「鰹のたたき」の場合、炙る、氷水につけるなどのパフォーマンスをプラス。料理を作っている人も見ている人も楽しいBBQになるように工夫がなされています。アウトドア料理研究家 高松美里 PROFILE高松美里(アウトドア料理研究家/フードスタイリスト)ヘアサロントップスタイリストを経て食の世界へ。アウトドアブランドとコラボした料理企画をはじめ、雑誌、広告のスタイリングなど数多く手がける。2児の母でもあり、子供と一緒に楽しむ食育アウトドアクッキングや、ホームパーティーのおもてなしスタイリングなども合わせて発信しているInstagram(@misatotakamatsu)は各メディアにも紹介され話題に。Seared Bonito Poke ~炙りカツオポキ~【材料】鰹のさく(200g)ポキのたれ:だし醤油(大さじ2)、サラダ醤油(大さじ1と1/2)、ごま油(小さじ2)アボカド(2個)ミニトマト(5個(半分にカット))紫玉ねぎ(1/2個(スライスして水にさらす))白ごま適量氷水【作り方】①カツオに串をさし、炭火で炙り、焼き目をつける。(皮の面をしっかり、他は軽く炙るだけ。コンロ、バーナーでもOK)②すぐに氷水に入れしっかり冷やし、食べやすい大きさにカットする。③薄くスライスしたアボカド、カツオのたたき、ミニトマト、紫玉ねぎを彩りよく並べ、白ごまをかける。ポキのたれを仕上げにかけて完成。【監修者コメント①レシピについて】バーベキューとなるとお肉料理という印象が強いですが、魚介料理も簡単に楽しめます。今回、和食のイメージが強い鰹のタタキをハワイ料理を代表する一品の「ポキ」にアレンジしました。アボカドを盛り付け、女性も食べやすく、彩りに食欲をそそられます。一番のポイントは串にさす、氷水につけるなど調理過程を工夫し、作っている方も見ている方も楽しめる点です。【監修者コメント②使用商品について】「だし醤油」、「サラダ醤油」は、バランスよく様々な食材が原材料に使用されている合わせ調味料です。レモンを絞ったり、他の調味料と細かく計量して合わせたりといった手間も省け、時短にもつながり、アウトドアにぴったりです。だし醤油醤油の名産地讃岐の天然醸造醤油に、日本全国の特産地から厳選したさば節・かつお節・昆布の天然材料のだしを利かせ、普通濃口醤油の塩分より25%減塩した風味豊かなだし入り醤油です。サラダ醤油本醸造醤油とワインビネガーにゆず果汁を加え、野菜の旨みでまとめたノンオイルの体にやさしい和風ドレッシングです。鎌田醤油「BBQレシピ」紹介ページ
2017年07月19日鎌田商事が、北海道産の牛乳と卵、国産丸大豆100%の本醸造特級醤油を使用、塩キャラメルのような味わいを楽しめる「醤油アイス」を、期間限定販売において販売目標の300%達成したことを受け、6月30日(金)より、特設サイトで通年販売を開始します。醤油×濃厚ミルク鎌田醤油が、220年以上続く醤油造りのノウハウを活かし、2016年に開発した「醤油アイス」。同年5月に坂出蔵元売店、北海道支店において開催したお客様感謝イベントにて販売したところ、2か所合計で約1,400個が完売しました。2017年1月には期間限定で全国通信販売を実施。想定の約300%の売上を記録し、大きな反響を得たことから、今回通年での販売が決定しました。「醤油アイス」は、北海道十勝の大自然で育った乳牛から搾った牛乳、北海道産のこだわりの卵、鎌田醤油自慢の国産丸大豆100%の本醸造特級醤油が原材料のベースとなっています。また、醤油とアイスクリームを絶妙なバランスで調えた美味しさ、はちみつを隠し味に採用することで上品な味わいを楽しめます。醤油とアイスクリームのコラボレーションによる美味しさの理由は、メイラード反応にあります。これは、醤油の色素を形成している、還元糖とアミノ酸・たんぱく質の間で起こる成分間反応を指します。香気を強くし、食べ物を美味しくする反応であり、砂糖を煮詰めてできるカラメル化に似ています。醤油の香ばしい香りと深いコクとミルクアイスの甘みや旨味により、塩キャラメルのような味わいを実現しています。「醤油アイス」商品概要①厳選された原材料を使用カマダの醤油と一番相性のよい、十勝の大自然で育った、乳牛から搾ったフレッシュな牛乳と、北海道のこだわり卵を使用②醤油とミルクアイスの絶妙なバランス味の決め手は醤油の風味が生きている国産丸大豆100%の本醸造濃口醤油③乳化剤、安定剤、着色料、香料無添加原材料はシンプルに。自然素材にこだわりました。販売期間:2017年6月30日(金)〜販売サイト販売価格:80mlx6ヶ入2800円(送料・税込価格)※沖縄は別途送料1,600円/箱
2017年06月29日