閉経前後5年間の更年期は体調を崩しがちですが、少しでも快適に過ごす方法はないのでしょうか。レディースクリニックで受けられる女性ホルモン対策、低用量ピルとホルモン補充療法について、産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生に聞きました。低用量ピルは初回の場合40歳以降には処方されない低用量ピルとは、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンが含まれる薬で、●生理痛の緩和●経血量の減少●生理前の不調(PMS・PMDD)の改善●貧血の改善などの効果があります。卵巣機能の働きを抑える効果があるため、生理の緩和のほか避妊薬として活用する人もいます。低用量ピルは初めて使う場合、40歳を過ぎている女性には、基本的には処方ができません。血栓症などのリスクが高まるためです。そのため、40歳以降で更年期症状を緩和したいという場合はホルモン補充療法や漢方薬が適しています。どんな状態ならホルモン補充療法を受けられる?ホルモン補充療法は、●ホットフラッシュ●頭痛●動悸●冷え●腰痛●うつ気分●不眠症状●皮膚のかさつき、くすみなどの症状に効果があります。補充するホルモンは人によって異なりますが、エストロゲンとプロゲステロン両方が含まれたものが主流です。「どれも私に当てはまる!」「今スグしてほしい!」という方もいますが、毎月生理が来ている場合、基本的にホルモン補充療法はおこないません。毎月生理が来ているということは、女性ホルモンが出ているということ。多少、量が減ってバランスを崩しているかもしれませんが補充するほどではないという判断になります。というのも、ホルモン補充療法は不正出血のほか、子宮体がんや乳がんの発症リスクを抑えながら慎重におこなう必要があるためです。子宮体がん、乳がんを経験している方や血液をサラサラにする薬を内服している人には原則禁止となります。また、家族や親族に体がん、乳がんを経験した方がいる場合は禁忌、または慎重投与となります。ホルモン補充療法を始めるには、●生理が不定期であること●卵巣機能の低下が検査で認められること●更年期症状が強いことといった条件が必要です。更年期の症状があれば健康保険が適用されます。薬は内服薬、貼り薬、塗り薬、腟剤と種類があり、種類と量によって違いますが、薬代は月に2,000~3,000円ほどになります。ホルモン補充療法を始めるにはどうすればいい?更年期症状をメインに診察しているクリニックに相談してみると良いでしょう。ホームページなどで、ホルモン補充療法の良い面、リスク面もしっかりと説明しているか、チェックしてみてください。また、ホルモン補充療法は子宮体がんと乳がんの検査を定期的に受けながらおこなうのが望ましいので、がん検査のフォローが手厚いところが良いですね。また、ホルモン補充療法は何歳からどのような症状で治療を始めたかで投与できる期間が変わってくるので、私のクリニックでは1~2年ほど様子を見て基本的には量を減らしていきます。肌や髪が若々しくなるなどの美容効果もあるため、閉経後5年たってもやめたがらない人が多いのですが、年齢を重ねれば重ねるほど他の病気の治療、発症の可能性も考慮しないといけません。ホルモン補充療法を始めるなら、必要以上に依存しない、という自立した姿勢が求められると思います。その点、漢方薬はそういったリスクはありません。漢方薬も1つの選択肢に入れると良いでしょう。まとめいかがでしたか? 「毎月生理は来ているけれどなんとなく不調があるという人には、ホルモン補充療法は向かない」という先生のお話にびっくりしました。自分の体調、症状を見ながら、一番適した方法で閉経前後の時期を乗り切りたいものです。取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。
2020年12月28日食べる量は変わらないのに、「最近なぜか太ってきた」「脂肪がやわらかくなってきたみたい」という40代女性に多い声。閉経後はますます体型の変化が予想できるけど、何をしていいかわからない……。そんな不安に、産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生が答えてくれました。閉経するとコレステロールがたまりやすくなる閉経すると、女性ホルモンのエストロゲンを生成しなくなりますが、エストロゲンの原料はコレステロール。つまり、エストロゲンをつくらなくなる分、コレステロール値が上がりやすくなります。そこで閉経後、それまでと同じ生活を続けるとコレステロールがたまり、太りやすくなってしまうのです。50代からの食べないダイエットは逆効果!50代になると急激に筋肉量が減り始めます。筋肉量が減ると、筋肉に行っていた血液量が減り、血液量が減ると体は冷えてしまうように。そこで体は、一番大切な内臓を冷やさないように脂肪で固めようとします。そのため、おなか周りに脂肪が付きやすいのです。つまり、内臓を冷やさないようにすることが必要なのですが、そのためには、体を温める食べ物をしっかり食べることが大切です。固形物を食べる吸収熱と消化熱で体は温まります。50代からは食べないダイエットは体を冷やす原因となり、逆効果になるので避けましょう。冷えやすい下半身の筋肉のストレッチから!閉経すると、子宮と卵巣への血流が減っていきます。すると、それまで子宮と卵巣に運ばれていた血液は、上半身に集中します。血液は下に下がるよりも上に上がる力が強いためです。その結果、のぼせたり、めまいがしたりといった更年期症状が出やすくなります。一方の下半身はというと、血流が悪く冷え切っています。そのため、上半身はのぼせているのに足の先は冷えているという現象が起きてしまいます。それを解消するためには、血流を下へ向けてあげることが大切です。効果的なのはスクワットなどの筋トレですが、大変ならばお風呂上がりのストレッチでもOK。まずは意識的に、下半身の筋肉を積極的に動かすことが大切です。まとめいかがでしたか? 筋トレはちょっと……という人も、ストレッチなら始めやすいのではないでしょうか。まずは、意識的に体を動かすこと。そして大切なのは、しっかり食べて体を冷やさないこと。できることから始めてみはいかがでしょうか。取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。
2020年12月24日体内の女性ホルモンの量を血液検査で調べることができることを知っていますか?「加齢とともに女性ホルモンの分泌が減少」と聞くものの、どれくらい減っているのか気になる人もいるでしょう。産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生に女性ホルモン値の検査について聞きました。女性ホルモン検査ってどんなことをするの?婦人科のクリニックでは、血液検査で女性ホルモン値を調べられます。問診~診察までの所要時間は30分ほど。ホルモン検査単体なら4,000~7,000円程度で受けることができます。●一般的な検査の流れ1)医師の診察2)採血3)検査から約1週間で結果。医師より説明を受ける。調べられるホルモンは?主に調べられるホルモンは以下のとおり。●フェリチン=内臓が鉄をどのくらい持っているかということ。貧血検査に用いる●プロラクチン=脳下垂体から分泌されるホルモン。生殖・排卵・妊娠・授乳に関係する●LH=脳から卵巣に命令を出すホルモン。黄体形成ホルモン。プロゲステロンを卵巣に出すように促す●FSH=同じく脳から卵巣に命令を出すホルモン。卵胞刺激ホルモン。同じくエストロゲンを卵巣に出すように促す●エストラジオール=エストロゲンの物質の1つ。不妊症や更年期の数値の指標になる●テストステロン=男性ホルモン。女性ホルモンが減ると数値が高くなる特に注目したいのはFSH(卵胞刺激ホルモン)です。数値が高いと、更年期や閉経が近いサインと言えます。卵巣機能が低下してエストロゲンの分泌が減少することで、脳からホルモンをもっと出すよう指示を出すことでFSH(卵胞刺激ホルモン)が増えるからです。また、内臓が鉄をどのくらい持っているかがわかるフェリチンを調べるのは、ホルモンが細胞にしっかり届いているかを見るため。細胞に酸素や栄養を運ぶためには酸素と鉄、ヘモグロビンの3つが結合する必要があります。フェリチンが少ないとホルモンがうまく細胞に届きにくくなり、体調を崩す原因となります。女性ホルモン値で閉経の時期はわかる?閉経の時期はわかりませんが、女性ホルモン値によっては卵巣機能の低下やホルモンバランスの崩れなどは指摘ができます。ただ、「ホルモン値が知りたい」と思っている時点で卵巣機能の低下やホルモンバランスの崩れを感じているのでしょうから、それ以上の結果は得られないかもしれません。なお、貧血症状がある方なら、受診したときの血液検査でホルモン値を調べることができます。年に1回検査して欲しいのは、甲状腺ホルモンです。「のぼせ」「ほてり」「発汗」といった更年期症状にも似た症状が甲状腺異常によるものだったとわかることもあります。会社や自治体の健康診断でオプションとして付けられることもあるので、検査すると安心です。まとめいかがでしたか? ピルやホルモン補充療法(HRT)※を開始するときや貧血で受診する場合は女性ホルモン検査を受けるそうです。検討している人は、その機会を利用しても良いですね。※さまざまな更年期症状を緩和するために、女性ホルモンのエストロゲンを薬品で補充する治療のこと。取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。
2020年12月23日40代になってから、「生理が今までと違う」と感じたことはありませんか? 更年期症状や閉経のことが気になる年代が抱えやすい生理の悩みについて、産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生に聞きました。生理がいつもと違う=閉経のサインではない!40代になると卵巣機能が低下し、ホルモンバランスが崩れ、生理が乱れやすいのは事実です。しかし、だからといって生理不順のすべてが更年期症状であり、閉経のサインというわけではありません。閉経の前後5年間、合計10年間を更年期と呼びますが、閉経前の生理不順が更年期によるものだったとわかるのは閉経になってから。生理不順の原因には、さまざまな病気が隠れていることもあります。閉経が近づくと回数が減っていきます閉経が近づくと、生理の回数が1カ月おき、2カ月おき……と少しずつ減っていくことが多くなります。その後、1年間継続して生理が来なければ閉経となります。ただ、8カ月なかったのに生理が来たという生理不順が潜んでいることもあります。それまで順調に生理が来ていたのに突然止まるというケースは少なく、多少なりとも不安定な時期を経て、閉経に向かっていくと言えます。量は多かったり少なかったり、人それぞれ回数は減っていきますが、量については個人差があります。閉経が近づくと量が減っていくと思っている人も多いようですが、必ずしもそんなことはありません。卵巣機能が低下してホルモンバランスが崩れることで急に多くなったり少なくなったりと、経血の量は乱れやすくなります。生理が今までと違うからといって慌てる必要はありませんが、年1回の健康診断は必ず受けてセルフチェックしておきましょう。そのとき、婦人科のがん検診とエコー診断を受けるとさらに安心です。まとめいかがでしたか? 閉経が近づくと、生理の回数や量がそれまでとは違ってくるということがわかりました。ただ、閉経とは関係ないケースもあるということも忘れずに。定期的に健康診断を受けて、セルフチェックすることが大切です。取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。
2020年12月20日40代になるとそろそろ気になってくるのが閉経。早く終わってほしい、終わるのは寂しい……と感じ方は人それぞれですが、閉経とはどういう状態なのか、何歳くらいで訪れるものなのか、閉経の基礎知識を産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生に聞きました。卵がなくなり、1年生理が来なければ閉経閉経とは、生理が1年来ない状態になったことを言い、最後の生理から1年以上たってから判断します。年齢とともに卵巣の機能が低下し始め、また、出生時に約200万個あった卵子のもととなる原始卵胞の数も少なくなってきます。そのため、更年期に入り閉経が近づくと生理周期が乱れたり、生理があっても無排卵月経が増えたりしてきます。原始卵胞がなくなった時点で閉経となります。閉経の平均年齢は50.5歳。実際は個人差が大きい日本人女性の平均的な閉経年齢は50.5歳ですが、個人差があります。40代で閉経する人もいれば、50代後半まで続く人もいます。40~50代のライフスタイルはさまざまで、体質や体力、気質や性格も千差万別です。閉経へのプロセスは、卵巣機能低下による女性ホルモンの減少由来以外にも、仕事、子育て、夫婦関係、介護、嫁姑関係、経済状況、もともとの健康状態などと複雑に絡み合っています。閉経がいつ訪れるか、事前に特定する方法はない!残念ながら、閉経の年齢を特定することはできません。ただ、閉経前後の5年間を更年期と呼びますが、この時期はホルモンバランスが崩れ、体調も崩しやすくなります。健康診断や検査では問題ないのに体調不良が治らない場合、更年期症状が考えられますが、閉経後に「あれがサインだったのか」と思うことも多いです。また、徐々に月経回数が減っていくこともサインの1つです。ただ、月経回数が減ってからしばらく続く人もいます。まとめ「卵がなくなれば閉経」という先生の言葉に改めて納得。妊娠・出産の条件がなくなることが閉経と感じました。閉経時期を特定する方法はありませんが、サインがないわけではないので、自分の体に向き合ってみる機会と捉えても良いかもしれません。取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。
2020年12月17日産婦人科医と美容家による「閉経」のホント閉経や更年期について、産婦人科医師と美容家が解説している新刊『「閉経」のホントがわかる本』が発売された。著者は産婦人科医師で医学博士、対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座院長、NPO法人女性医療ネットワーク理事長の対馬ルリ子氏と、美容家でオーガニックスペシャリストの吉川千明氏である。四六判256ページ、1,700円(税別)の価格にて集英社より発売中である。キーワード検索や「わたしカルテ」も全ての女性に訪れる更年期。更年期は閉経前の5年間、閉経後5年間の計10年間のことをいい、心身に変調をもたらす。閉経や更年期という言葉は口にしづらく、その時期にある女性でも考えたくないと思ってしまうが、不調に直面し、相談しづらいことから1人で悩むことになってしまう。新刊では貴重な10年間とその後の人生を左右する閉経、更年期、女性ホルモンの正しい情報を紹介。様々な不調に対し、なぜそうなるのか、対処法、相談先などがわかりやすくまとめられている。120以上の用語については、キーワード検索で該当のページを探すことが可能となっている。また、検診データなどを記録できる「わたしカルテ」が収録され、記載のQRコードによりダウンロードも可能。何枚でも継続的に「わたしカルテ」を作ることができる。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※「閉経」のホントがわかる本~更年期の体と心がラクになる!/対馬 ルリ子/吉川 千明 - 集英社の本 公式
2020年09月11日通常、生理が終わるのは50代に入ってからと言われていますが、「早期閉経」といって、若くして閉経してしまうことがあるというウワサを聞いたことはありませんか?そんな話を聞くと、もともと生理が不規則な人は不安になりますよね。そこで、本当にそんなことが起きるのかどうか専門家の先生にお話を伺ってきました。 答えてくれたのは……三鷹レディースクリニック院長天神尚子(てんじんひさこ)先生日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。 早期閉経(早発閉経)とは?「閉経とは1年以上無月経の状態で、かつ脳から指令を出すホルモン(性腺刺激ホルモン)が高値で女性ホルモンのエストロゲンが低値を満たす場合をいいます。通常は50代前半が多いとされています。早期閉経はホルモンの条件は同じですが、40歳未満で4~6カ月無月経の場合をいい、自然発生率は1%ほどです」 Q.生理がいきなり終わることってある?A.ない「女性ホルモン(エストロゲン)は30代後半から減りはじめ、40代に入ると卵巣機能が少しずつ低下してくるために排卵や生理も不規則になります。また、エストロゲンが減少することで子宮内膜が薄くなるため経血量も減っていき、大体50代で閉経を迎えます。生理はいきなり終わるというより、じょじょに不規則になって、量も少なくなって閉経に移行するという感じです」 Q.20代で閉経することもある?A.ない「普通はありません。あるとすれば、手術で両側卵巣を摘出したり、脳下垂体の手術をして女性ホルモンを出すための指令を脳が出せなくなった場合です。また、卵巣がんや子宮がんの化学療法や放射線治療によって卵巣の働きが低下して生理がこなくなることもあります。この場合は将来の妊娠に備えて治療の前に採卵して卵を冷凍保存することもあります。あとは染色体異常や遺伝的なものも言われていますが、実際には原因がよくわからないことが多いです。早期閉経が起こるのは、30代後半くらいからですが、それによる低エストロゲン状態が続くとホットフラッシュなどの更年期の症状や骨量低下、高脂血症などのリスクが出てくるためホルモン補充療法を行います。これによって卵巣機能が復活することもあります」 20代~30代前半の健康体であれば、早期閉経の可能性はほとんどないということが分かりました。また、早期閉経になってもホルモン療法で復活することもあるそうなので、ちょっと安心ですね。もし20代で急に生理が来なくなったり明らかに量が減っている場合は、妊娠や病気の可能性が高いということなので、迷わず受診することをおすすめします。 監修者:医師 三鷹レディースクリニック院長 天神尚子 先生日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。
2020年05月27日男性が女子を見てぐっとくるのは、薄着の時期だけではありません。コートの時期にも、ひそかに「可愛い!」と感激している場合も。男性をきゅんとさせる着こなしポイントは、どこにあるのでしょうか?それでは「男性がきゅんと来る女子のコートスタイル」をご紹介します。■ ドロップショルダーの華奢な肩「ここ2,3年、ドロップショルダーのコートを着てる子が多いですよね。僕はアレがすごく好きなんです。肩を落として着てるから、すごく華奢に見えるし、着ぶくれしないのもいい。厚手のニットで腕がパツパツになってるコートはちょっと古く見えるよなあ」(32歳・男性)女子からすれば当たり前だけど、男性がきゅんと来るパーツの一つに「華奢な肩」があります。肩幅の狭さ、肩の薄さなど、自分にないものにときめくそう。「私は華奢じゃないし」という人も、身幅が広めで肩を落として着る、ドロップショルダータイプのコートなら、十分華奢見えできます。少し襟元を抜くように、ゆったり羽織るとより華奢さが際立ちます。■ インナー使いのGジャン「Gジャンをコートにインして着てる子を見ると『おしゃれだな』と思います。トレンチの中とか、ザクっとしたニットカーデのインでも可愛いな。定番を上手に着まわしてて、ほんとのオシャレな人っぽい。あと、比較的細い子じゃないと着れないっていうのもちょっとあるかな」(29歳・男性)女子のトレンドは男性からすれば意味不明なものも多いなか「俺でもわかる服」は意外に好感度が高いようです。サイズ感にこだわった定番アイテムを上手に着まわしている女子を「おしゃれ上手」と評価する声を耳にします。華奢ネックレスやブレスレットで女性らしさをプラスするのも「彼女にしたい」と人気です。■ 脱いだら薄着「見るからに上質そうで、ふわっと温かそうなコートを脱いだら、薄手のワンピース一枚とか超色っぽくないですか?待ち合わせ場所では普通に見えたのに、お店に入ってコートを脱いだら薄着って、ギャップでドキッとしますよね。タイツも少し透けるタイプとかだともっといい」(28歳・男性)「ジャケット脱いだらノースリ」「ノースリニット」など、暑いんだか寒いんだかわかりにくい服、男性には人気ですよね。このケースの「あったかコート&薄手のワンピ」もその系統です。脱いだ時のギャップがたまらないそう。冷え性女子にはなかなかつらいですが、インナーを上手に使ったり、ドライブデートの日にトライするなど、できるときに取り入れてみて。■ 鉄板・髪のふくらみ「女子がマフラーをまいた時の、髪の毛のふくらみってなんであんなに可愛いんですかね?後頭部が丸く盛り上がってるのも、顔周りの髪がふわふわしてるのもどっちも可愛い!触りたくなります」(26歳・男性)鉄板すぎて「マフモコ」なんて名前も付いた、マフラーをまいた時の髪のふくらみ。襟が高めのコートでも、同じ状態になりますね。女子からすれば「誰でもなるじゃん」と思うのですが、男性にはまず縁のないスタイルであること、女子ならではの丸みが際立つスタイルであることなどが「きゅん」を誘うようです。可愛いマフモコは、うつむいた状態でマフラーを髪の上から巻き、そのまま顔を起こすといい感じに仕上がります。寝ぐせで後頭部の髪がつぶれている女子も見かけますが、ひと手間かけて丸くブローしておくと、男性の目を奪う可愛さが手に入るでしょう。■ 女子ならではのディテールが大事寒い時期だから演出できる可愛さもあるようです。どのケースも、男性が「自分ではなかなかしない」スタイルや、華奢な肩など女子ならではの魅力が際立つところに惹かれるよう。防寒だけでなく、そんなディテールにも気を配ってみては?(中野亜希/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2018年12月19日お子さんの将来の学費に備える学資保険。契約しようとすると、必ず聞かれるのが「加入時期」「払い込み期間」「給付時期」です。契約なんていつでもいいよね、と思いがちですが、払戻金にかなり大きな違いが出てくるポイントです。学資保険契約の際に重要な“いつがお得か?”をバッチリ解説しましょう。学資保険って何という方は、まずこちらの記事をご覧ください。学資保険の「加入時期」は何が大切なの?7~9歳で入れなくなるってホント?私たちが加入する“人に対する保険”は、契約する人が若ければ若いほど、保険料が安く設定されています。学資保険も、契約者はお子さんの保護者の方で、被保険者はお子さんになりますので、「保護者が若い&お子さんが小さい」時期に加入するほど、有利な契約を結ぶことができます。どんな仕組みか、詳しく見てみましょう。妊娠中の加入もOK!思い立ったら早めの契約を学資保険の保険料を決める重要ポイントの一つが、「契約者(保護者)と被保険者(子供)の年齢」です。学資保険は、一般的にお子さんを被保険者に、保護者が契約します。それぞれの年齢が若いほど、保険料は安く設定されています。そうは言っても、「うちは結婚○十年で、やっと子宝に恵まれました!」という場合もあるでしょう。最近は、人生経験豊かなパパママも増えています。その際は、お子さん(被保険者)が小さいうちに契約すればするほど、保険料は有利になります。「早ければ良いといっても、生まれてからでしょう?」と思われるかもしれませんが、実は、妊娠中(出産の140日前)から加入OKです。一般的な妊娠期間は、40週間(約280日)とされていますので、安定期に入る妊娠6カ月目あたりから加入できることになります。じっくり検討できる妊娠中の加入で、まさかの際も学資を確保「妊娠中の加入って、そんなに急いで何が良いの?」という疑問も、ごもっとも。妊娠中加入のメリットをお伝えしましょう。お子さんが既にいらっしゃるベテランパパママは別として、初出産の際の妊娠期間は、準備でワクワクしますね。また、出産後に比べて、時間に余裕がある時期でもあります。出産後は、3~4時間おきの授乳があったり、寝不足になったりすることも。それなら、余裕がある妊娠中にじっくり検討して、学資保険に加入してしまうのは、とても良い選択になると言えるでしょう。また、保護者といえども、事故に遭ったりする可能性もあります。学資保険は、契約すると、その時点から保障が始まりますので、契約者(保護者)が死亡や高度障害状態になると、その後の保険料は免除され、契約した時期が来ると保険料を払ってもらうことができます。年齢制限に注意!お子さんが7~9歳、保護者が60歳代で契約範囲外に「ああ、うっかり学資保険入り損ねてるわ」というあなた、大丈夫です。お子さんが小学校入学前くらいまでなら、余裕で契約できるようですよ。保険会社によりますが、7〜9歳くらいになると契約期間外(契約できない)になる会社もありますので、気づいたら早めのアクションをお勧めします。また、契約者である、保護者の年齢も制限がある場合があります。ベテランパパさんや、おじいさまや、おばあさまなどが契約する際は、シュミレーションしてみるなどして、早めに契約できるかどうか確認しておきましょう。60歳代前半まではOKの場合が多いようです。払込期間は、早い時期に、短期で払う方がお得!契約時に気になるポイント2つ目は、「払込期間」です。「払込期間」とは、学資保険の保険料を払う期間のことです。契約時に、払込期間を選べるようになっています。大きく分けて、「短期型」と「全期間型」の2種類があります。お子さんの学資保険にぴったりなのはどちらか、次項で一緒に確認しましょう。有利な払戻金を狙うなら「短期型」で!学資保険は保険商品ですので、運用期間が長い方がより大きな払戻金を期待できます。超低金利の影響で一時ほどの利益は望めないのですが、短期型で集中して積立を行い、運用期間を長くすれば、それだけ高いリターンが期待できます。最近は、塾代などで教育費が増えてくる中学入学前の10歳くらいで積み立てを終わらせる学資保険が人気なようです。良いことずくめに思える短期型ですが、心配な点もあります。契約金額は一定で、短期で積立を行うので、毎月の積立額は全期間型に比べて高くなる傾向があります。契約の途中で払い込みが苦しくなり、万一解約する事態となりますと、元本割れする可能性もあります。毎月の収入と見合った積立額となっているか、ご家庭でしっかり検討されることをお勧めします。先輩パパママには、学資保険の加入に際して家計を見直し、ムダのカットに成功されている方も多くいらっしゃいます。良い機会と捉えられて、一度家計の見直しをされてみてはいかがでしょうか。コツコツ無理なく貯まる「全期間型」短期間積立型と比べると、少しリターンが寂しい「全期間型」。一方で、長い期間の積立となりますので、メリットもあります。契約者となる保護者様の若いうちに学資保険に加入するので、はじめは月々の積立が負担となることがあるかもしれません。ところが、長い年月の間に収入が増えると、一定金額で積み立てている学資保険料は、それほど負担に感じなくなるようです。コツコツと長い期間で学資に備えるのは、学資保険の王道と言えるかもしれません。究極の短期型「一括前納」お子さんの誕生で、「親戚からお祝いをもらった」「おじいさんが盛り上がって学資保険を払ってくれる気持ちになっている」そんなラッキーな場合は、「一括前納」はいかがでしょうか。払戻金を多くもらうには「短期型」が良い、とお伝えしましたが、「一括前納」は、究極の短期型。払戻金の有利さは、ダントツです。余裕資金は、ついつい使ってしまいがちですね。家族の「お祝いしたい」暖かいお気持ちを、保障付きの学資保険でお子さんの将来に備えるために一括前納にする。お祝いを下さった方も、皆さん喜んでくださるに違いありません。チャンスがありましたら、ぜひご検討ください。給付時期の設定はどうする?こまめに複数回もらうか、まとめて1度にもらうか学資保険の契約の際に、「給付時期はどうしますか?」という質問が出ます。「給付時期」とは、学資保険の積み立てたお金を受け取る時期のことです。高校も無償化が進んでいますので、多くのお子さんにとって、大学に入学する時が、一番大きな教育費が掛かる時期となるでしょう。その際に学資保険から入学準備の費用を受け取れると大助かりですね。祝い金が出るプランも!保険契約によっては、中学入学や、高校入学時に祝い金をもらえる契約もあります。この祝い金は、必要がなければ、そのまま「据え置き」にすることもできます。「据え置き」は、祝い金でもらうはずのお金をそのまま置いておくことです。据え置かれた祝い金は、保険会社が運用し、最終的に払戻金が有利になる可能性もあるようです。祝い金の出るタイミングは、中学進学や、高校進学時など、ライフプランに合わせて設定できます。また、「一度しかもらえないのは不安」「大学入学時から毎年もらいたい」など、複数回に設定することもできますので、他のご兄弟の進学状況などと合わせて、ご家庭で検討しましょう。まとめ学資保険にまつわる3つの“いつ”。「加入時期」「払い込み期間」「給付時期」の有利な決め方を見てきました。そうは言っても、ご家庭ごとに使い勝手の良い契約は違うはず。お子さんの将来を夢見て、ご家族で検討されることをオススメします。
2018年12月03日だんだん暑くなってくるこの時期。気になるのが汗の臭い。今日は、これからの季節に気になる、デオドラント商品について紹介していきます!これからの時期、一番気になるのが『ニオイ』!だんだんと気温も上がってくるこの時期。梅雨もあり、衣類や汗の臭いがだんだんと気になってきますよね!?満員の電車に乗るのもなんとなく辛くなるこれからの時期。ドラッグストアに行くと、様々なタイプのデオドラント商品が販売されています。スプレータイプ、拭き取るシートタイプ、クリームを塗るタイプなど、様々な商品が販売されています。しかし、商品のタイプによっての使い分けがわからなかったり、なんとなく使いやすいからスプレーを使っている。そんなことありませんか?今日は、そんな様々な商品があるデオドラントグッツ。タイプ別に詳しく特徴を紹介して、嫌なニオイを出しにくくするポイントを紹介していきましょう!タイプ別。こんな使い方で、ニオイとおさらばしよう!では、それぞれの特徴をタイプ別に紹介していきましょう!スプレータイプ一番使い勝手がいいのがこのタイプ。使い勝手の良さから一番人気なタイプの商品でもあります。片方で手軽に使え、さらに使えるところも広範囲。背中など手の届きにくいところでも腰や首からスプレーするだけなので簡単に使えます。そして、何と言っても日焼け止めの効果を邪魔しにくいのもいいことです。例えば拭き取るタイプのデオドラントだとせっかく塗った日焼け止めをほとんど拭き取ってしまうことになります。しかし、スプレータイプならそんなことありません。デメリットとしては、スプレーを吸うと体に悪いので自分や周囲により一層気をつけないといけないのと、消臭効果が低めなところです。弱めの香水感覚で使う人もいるようです。拭き取るシートタイプ夏の汗をかく時期に一番いいのがこのタイプ。濡れたシートで拭き取るので汗を取ってくれ、さらにパウダーが入っている商品ならお肌もサラサラに。拭き取るとスーッとしてひんやり効果のある商品も。香りも良く、汗がべとついて気持ち悪い!そんな時に優れた商品です。ゴミが出てしまったり、人前で使いにくいのがデメリットですが、汗をかいたときは一番いい商品なんではないでしょうか!?ロールオンタイプロールオンタイプとは、先端にローラー上のボールが付いており、コロコロ転がし直接肌に塗り込むタイプです。特徴は薬剤がしっかりと定着するため、高い効果が期待できます。そして、乾くまで少し時間がかかります。しっかりつくのはありがたいですが、敏感肌の場合は合わないこともあります。そして、ローラーが何度も肌に当たるため、衛生面ではマイナス面も。毎日お風呂後にケアするのであればほとんど問題はありませんが、なんとなく衛生面が気になる、日中も使いたい。そんな場合は別のタイプを選んだ方がいいですね!スティックタイプスティックタイプとは、大きめなリップクリームのような感じの、固形の成分を肌に塗り込むタイプです。清涼成分が入っていないものが多く、自然にお肌になじむので脇がスッとなるのが苦手な方にもおすすめです。このタイプも効果は高いですが、肌に直接つけるので、衛生面が気になる人は違うタイプがいいですね!クリームタイプハンドクリームのようなタイプのクリームタイプ。必要な分量を手や指に取り、肌に塗り込んでいくので、ノビが良く肌にしっかり塗り込むことができるものが多く、長時間効果も持続。手の届く範囲なら幅広く使え、塗り足すこともできます。必要な分だけをチューブなどから手に取り使うので、衛生的にも良いのです。衛生面が気になる人はこのタイプもおすすめです。液体タイプ液体タイプは水のようにさらっとしていて、クリームタイプほどべとつきが無く、とにかくさらっとしたいという人におすすめです。広範囲に使えて、さらに香りのバリエーションも多いです。液体タイプの中でも、手にとって体に伸ばすタイプや、スプレー状で直接吹きかけるものもあります。べとつきにくく、さらっとしているので、スポーツをしている時に使うのが特にいいかもしれません。もちろん、普段使いも大丈夫です。いかがでしたでしょうか!?なんとなくでデオドラント商品、選んでいませんでしたか?様々なタイプがあり、それぞれ効果や使い勝手が違うんです。これらの特徴をしっかり理解して、この夏はニオイを気にせず、思いっきり楽しんでしまいましょう!
2017年06月09日一般的に女性は10代前半で生理が始まり、年齢を重ねると卵巣の機能が次第に衰え、生理が完全に止まる閉経を迎える。閉経の目安は50歳前後とされている一方、最近では卵巣機能の異常から「早期(早発)閉経」になってしまう20代や30代の女性も出始めており、問題視されている。ただ、最新の研究は食事によってそのリスクを低減できる可能性を示唆している。海外のさまざまなニュースを報じる「MailOnline」にこのほど、「ビタミンDと閉経の関係」にまつわるコラムが掲載されたのでその内容を紹介しよう。閉経を迎えると骨粗しょう症や心臓疾患のリスクが高まり、妊娠の機会が減る。生理が止まった後、生理がない状態が1年間以上続けば、閉経したと診断されるのが一般的だ。ビタミンDは女性の卵巣の老化ペースを緩やかにすると考えられており、今回の研究によって、ビタミンDが含まれている脂っこい魚や卵を食べれば早期閉経リスクを17%低減できることが判明。さらに、カルシウムの豊富な食べ物でも卵巣老化リスクが13%低くなることも明らかになっている。ハーバード大学を含むアメリカの研究チームは、20年以上にわたり11万6,430人の女性医療従事者を分析した。研究期間中に5回の食生活アンケートを行い、2,041人の女性が閉経期を迎えた。その結果、最も多くビタミンDを摂取していた人たちは早期に閉経を迎えるリスクが17%低かったとのこと。また、カルシウムを多く摂取していた人たちも早期閉経のリスクが13%低かったそうで、この結果は牛乳に閉経を遅らせるホルモンが含まれていたのが主因と考えられている。「早期閉経は心血管疾患や認知症、骨粗しょう症のリスクが高くなることと関連しているだけではなく、女性の妊娠機会にも影響を及ぼします。たとえば、43歳に閉経期にはいる女性は33歳から妊娠が難しくなる可能性があります。科学者は、早期閉経のリスクを下げるものを探しています。食生活のように簡単に変更できるものでリスクを下げられるのであれば、女性にとっては朗報です」と研究をまとめた論文の筆頭著者であるマサチューセッツ大学のアレキザンドラ・パードゥ-スミス氏は語る。そのうえで「女性はビタミンDとカルシウムが豊富に含まれている乳製品や、脂っこい魚を食べることで早期閉経のリスクを減らすことができます」とパードゥ-スミス氏は続ける。ビタミンDは日光をもとに生成できるが、脂っこい魚や卵黄、強化シリアルなどから摂取できる。ビタミンDのサプリメントが早期閉経予防に効果があるのか否かに関しては、今後の研究が必要だと研究者グループは結論づけている。※写真と本文は関係ありません○記事監修: 杉田米行(すぎたよねゆき)米国ウィスコンシン大学マディソン校大学院歴史学研究科修了(Ph.D.)。現在は大阪大学大学院言語文化研究科教授として教鞭を執る。専門分野は国際関係と日米医療保険制度。
2017年05月24日12歳前後で始まって以降、毎月やってくる生理。しかし女性が年齢を重ねると、やがては「閉経」し、生理が来ることはなくなります。閉経の前後には、さまざまな症状や体の変化が起こるといわれています。それらは、いつ頃、どのように起こるのでしょうか。今回は、どんな女性にも訪れる閉経の基礎知識をお伝えします。○閉経年齢の目安は「50歳前後」閉経とは、卵巣の機能が次第に衰え、生理が完全に止まること。生理が止まった後、生理がない状態が1年間以上続けば、閉経したと診断されるのが一般的です。閉経する時期には個人差がありますが、日本人の平均的な閉経年齢は50歳前後といわれています。若い女性は、まだ先のことのように思えるかもしれません。しかし最近では、20代や30代で卵巣機能の異常により閉経してしまう女性も増えています。これは「早発閉経」と呼ばれ、多くの場合は原因不明ですが、ストレスや無理なダイエットが関係していると考えられています。そのほか、遺伝や免疫の異常などが早発閉経を引き起こす可能性もあります。○閉経前に起こる兆候閉経に向けた体の変化は、30代後半からすでに始まっています。女性の体の中では、35歳を過ぎたあたりから、卵巣の加齢が少しずつ進み始め、妊娠や生理に大きな影響を与える女性ホルモン「エストロゲン」の分泌も減り始めます。45歳前後になると、エストロゲンの分泌は急激に減少します。するとホルモンバランスが不安定になり、生理の周期が長くなったり短くなったりと、不規則になりやすくなります。また、ホルモンバランスの崩れが自律神経の乱れを引き起こすため、不眠や肩こり、冷え、頭痛のほか、のぼせやほてりとともに大量に汗をかく「ホットフラッシュ」と呼ばれる症状が起こることも。イライラや憂うつなどの精神的な症状に悩まされる人もいます。なお、閉経前後の約5年間を「更年期」といい、先に挙げた閉経の予兆といえるさまざまな症状を「更年期症状」と呼びます。40代半ばになって生理不順が続いたら、そろそろ更年期に入り、閉経に近づいているのだと考えて、心の準備をしておくとよいかもしれません。ただ、更年期症状には個人差も大きく、人によっては、特に予兆がなく、突然生理が終わることもあるようです。また、不正出血(生理時以外の出血)がある場合は、子宮筋腫や子宮がんなどの病気の可能性もあるので注意が必要です。○閉経後はどうなる?閉経すると、卵巣の機能が止まるため、妊娠しなくなります。ただし、いったん閉経したと診断されても、その後1年ほどは、妊娠する可能性がゼロではありません。妊娠を望まないのであれば、避妊を続けた方がいいでしょう。そのほかの体の変化としては、卵巣から分泌されていた女性ホルモン(エストロゲン)がほとんど分泌されなくなるため、おりものの量がぐっと減ります。腟のうるおいも少なくなるため、セックスのときに痛みを感じることもあるでしょう。また、エストロゲンは、骨や血管の健康を維持する役割を担っているため、閉経してエストロゲンの分泌が低下すると、骨粗しょう症や動脈硬化などの病気にかかるリスクも高まります。○更年期症状に悩んだら、婦人科へ閉経前後に生じる更年期症状は、婦人科で、女性ホルモンを補う治療(ホルモン補充療法)や漢方療法などを受ければ、改善する可能性があります。先述のように、症状の陰に病気が潜んでいる可能性もあるので、症状がつらいときや気になることがあれば、必ず医療機関を受診してください。更年期から閉経後にかけての性生活では、パートナーとよく話し合って、無理のない範囲で工夫しながら楽しむことが大切です。セックスのときの痛みがある場合は、ホルモン補充療法で改善することもありますし、潤滑ゼリーを使う方法もあるので、婦人科を受診した際に相談するといいでしょう。何かと不調が多い更年期ですが、更年期症状が落ち着くと、精神面でも体調面でも安定した時期がやってきます。閉経後の50代や60代になっても、多くの女性が仕事や趣味を楽しみながらアクティブに過ごしています。若いうちは「閉経なんてまだまだ先」と思いがちですが、更年期を前向きに乗り切るためにも、今のうちから知識を身につけておきましょう。※画像は本文と関係ありません○記事監修: 星合明医師星合勝どきクリニック 院長1986年獨協医科大学・医学部医学科卒業。1992年獨協医科大学大学院卒業。同年獨協医科大学付属病院産婦人科臨床助手。1994年より獨協医科大学産婦人科教室非常勤講師。その後、文京区星合産婦人科病院副院長を経て2001年2月より、東京都中央区勝どきにて「星合勝どきクリニック」を開設、医長を務める。
2017年03月22日