パナソニックは14日、Webストア「Panasonic Store」で同社製モバイルノートPC「Let’snote」シリーズの2016年春モデル(Webモデル)の予約受付を開始した。価格は税別180,800円から。発売日は、Windows 10搭載の12.1型モデル「Let’snote SZ5」が1月23日から、このほかのモデルが1月29日から。カスタマイズが可能な「Let’snote」Webモデルは、最新OS「Windows 10 November update」を搭載した店頭モデルをベースに、全製品で最大16GBメモリ+512GB SSD搭載モデルを用意。第6世代Intel CoreプロセッサのvProモデルや、Windows 7ダウングレードモデルも提供する。また、天板カラーを変更できる「カラー天板」もオプションで選択できる。○Let’snote SZ5「Let’snote SZ5」は、DVDドライブ付きの12.1型ノートPC。プレミアムエディションでIntel Core i7-6600U vPro、通常モデルでIntel Core i5-6300U vProを搭載。ブルーレイディスク搭載モデルも用意する。ホイールパッドのカラーも選択可能。販売開始は1月23日からで、Windows 7 ダウングレードモデルは1月29日販売開始。価格はプレミアムエディションが税別271,828円から、カスタマイズできる通常モデルが税別215,800円から。店頭モデルの詳細はこちら。○Let’s note RZ5「Let’snote RZ5」は、コンバーチブルPCで世界最軽量の745gとなる10.1型2-in-1 PC。プレミアムエディションではCPUにIntel m7-6Y75 vProを、スタンダードモデルではIntel Core m5-6Y54を搭載。また、512GB SSDやLTE対応も選べるほか、キーボードのカラー選択も可能。販売開始は1月29日から。価格はプレミアムエディションが税別262,828円から、通常モデルが192,800円から。店頭モデルの詳細はこちら。○Let’snote MX5「Let’snote MX5」は、ディスプレイを背面に向かって回転させることで、タブレットに変形する12.5型2-in-1 PC。WebモデルではvPro版CPUを採用し、プレミアムエディションでIntel Core i7-6600U vPro、通常モデルでIntel Core i5-6300U vProを搭載する。店頭モデルにはないブラックカラーやLTE搭載モデルも選択可能。販売開始は1月29日から。価格はプレミアムエディションが税別325,028円から、通常モデルが税別234,800円から。店頭モデルの詳細はこちら。○Let’snote LX5「Let’snote LX5」は14型液晶と光学ドライブを搭載したノートPC。プレミアムエディションではIntel Core i7-6600U vProを、カスタマイズモデルではIntel Core i5-6300U vProを搭載し、512GB SSDや256GB SSD+750GB HDDなどの大容量ストレージも用意する。販売開始は1月29日から。価格はプレミアムエディションが税別266,628円から、通常モデルが税別180,800円から。店頭モデルの詳細はこちら。
2016年01月15日パナソニックは14日、スマートフォンやデジタルカメラで撮影した写真などを保存 、管理、共有できるストレージデバイスとして、パーソナルメモリーマネージャー「BN-SDPAP3」を発表した。2月17日から発売し、価格はオープン、店頭予想価格は20,000円前後(税別)。BN-SDPAP3は、スマートフォンやデジタルカメラで撮った写真や動画を保存しておく据え置き型のストレージボックス。家族みんなの写真・動画を保存、管理、閲覧、共有することを目的に開発された。IEEE802.11b/g/n対応無線LAN(Wi-Fi)に対応しており、スマートフォンやWi-Fi対応デジタルカメラから直接データを転送して保存できる。同時接続台数は5台だ。内蔵ストレージ(32GB)のほか、SD/SDHC/SDXCメモリーカードスロットを搭載し、128GBまでのSDXCメモリーカードに対応。デジタルカメラの写真・動画を記録したSDメディアから内蔵ストレージへと、データを手軽に保存できる。「差分取り込み」機能を使って、新しく追加された写真だけの転送も可能。取り込む対象となるファイルは、写真がJPEG、動画がMP4とMOV。本体の設定や操作は、スマートフォン用アプリ「メモリーマネージャー」を使って行う。このアプリは写真のオートリサイズ機能を持ち、オリジナルサイズの写真をBN-SDPAP3に転送し、スマートフォン内にはXGA(78.6万画素)サイズの写真を残せる。これにより、スマートフォンの内蔵ストレージ容量を節約できる。また、BN-SDPAP3本体に保存したデジタルカメラの写真についても、専用アプリで閲覧しつつXGAサイズの写真をスマートフォンに保存。デジタルカメラの写真を共有しながらも、スマートフォンのストレージ容量を圧迫しないようになっている。クラウドストレージとも連携し、写真や動画のクラウド保存をサポート。離れた場所にいる人と、写真や動画の共有も可能だ。BN-SDPAP3のインタフェースはGigabit Ethernet対応有線LAN×1、USB 3.0×1。本体サイズはW41×D129×H82mm、重量は約160g。専用アプリの対応OSはAndroid 4.1以降、iOS 8.0以降。■2016年2月10日追記パナソニックは、「パーソナルメモリーマネージャー」の発売日を当初予定の2月17日から延期しました。詳細をニュース記事に記載しています。パナソニック、「パーソナルメモリーマネージャー」を発売延期
2016年01月15日ラティス・テクノロジー(ラティス)は1月14日、製造設備や装置の開発を支援する新たなXVL/Vmechソリューションの提供を同日より開始した。同ソリューションは、製造設備の3DCADモデルを軽量なXVLで表現し、装置がどう稼働するかを動的干渉チェックで検証する新製品「XVL Kinematics Suite」と、これまで実機で検証していた制御ソフトを軽量XVLモデル上で仮想検証可能にする「XVL Vmech Simulator」の2製品が中核となる。「XVL Kinematics Suite」は、工程設計・検証、3Dデータ編集・閲覧を行うDMUツール「XVL Studio Standard」と、機構の定義・動作確認やタイミングチャートによるシナリオ動作・動的干渉チェックを行う「機構オプション」をパッケージ化したもの。3次元CADではできない大規模設備モデルの機構検証が可能となり、実機完成前にメカ設計の妥当性や制御仕様の妥当性を検証することができるようになる。販売価格は220万円(税別、ノードロックライセンス)で、年間保守費用が44万円(税別)。一方の「XVL Vmech Simulator」は「XVL Kinematics Suite」で作成された機構モデルに、モータやセンサなど制御デバイスの仮想モデルを関係付け、制御コントローラの接続設定を行うことで実装ソフトウェアの仮想デバッグを実現する。通信インタフェースは、使用するコントローラに合わせてオプション製品として提供される。また、制御デバイスとコントローラの入出力をモニタしたり強制変更(いじわるテスト)が可能なユーティリティをバンドルされた。販売価格は440万円(税別、ノードロックライセンス)で、年間保守費用が80万円。また、2製品に加えて新手法の導入に人的リソースが投入できない企業に向けて機構モデルの作成、制御ソフト検証環境の構築サービスなどを提供する「運用支援サービス」も開始。ラティスは「新製品とサービスの提供で、設備のメカ検証と制御ソフト検証を並列に進めることが可能になり、品質の高い設備の早期開発を実現することで、量産工場の垂直立ち上げに貢献します」とコメントしている。
2016年01月14日パナソニックは1月14日、スマートフォンやデジタルカメラなどで撮影した写真データを一元管理できる据え置き型の「パーソナルメモリーマネージャー BN-SDPAP3」を発表した。発売は2月17日で、価格はオープン。推定市場価格は税別20,000円前後だ。本体には32GBのメモリを内蔵し、各種デバイスで撮影した画像データを転送・保存しておける。データの転送は本体に備えられたSDカードスロットやUSB 3.0端子から行えるほか、Wi-Fi接続にも対応。スマートフォンやWi-Fi対応のパナソニック製デジタルカメラからWi-Fi経由でも写真や動画を転送できる。写真データを読み込む際は、新しく追加された画像のみを取り込む。本体前面にある写真データ読み取り用SDカードスロットのほか、本体底部にはデータ保存容量を拡張するためのSDカードスロットも搭載する。拡張用SDカードスロットは最大128GBのSDXCメモリーカードまで使用可能だ。スマートフォン向け専用アプリには「オートリサイズ」機能を搭載。XGAサイズに縮小された画像のみをスマートフォン内に残し、オリジナルサイズの画像はBN-SDPAP3へ転送する。SDメモリーカード経由でBN-SDPAP3に保存された画像を専用アプリから閲覧する場合、スマートフォンにはXGAサイズに縮小された画像を保存する。最大5ユーザーまでの個別フォルダでスマートフォン画像を管理できる。家族共用のフォルダと個人のフォルダを分けることで、プライバシーを守りながら使用できるという。デジタルカメラで撮影した画像については共用フォルダへ保存される。マイクロソフトのクラウド型データストレージサービス「OneDrive」と連携可能だ。BN-SDPAP3に取り込んだ写真データを、自動的にOneDriveにアップロードできる。パナソニック独自の「お部屋ジャンプリンク」にも対応。機能に対応したテレビやレコーダーを使用すれば、別の部屋にBN-SDPAP3があっても保存した写真をテレビやレコーダーから鑑賞できる。本体サイズはW41×D129×H82mm、重量は約160g。取り込み対象ファイルは静止画がJPEG、動画がMP4とMOV。■2016年2月10日追記パナソニックは、「パーソナルメモリーマネージャー」の発売日を当初予定の2月17日から延期しました。詳細をニュース記事に記載しています。パナソニック、「パーソナルメモリーマネージャー」を発売延期
2016年01月14日宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月13日、今月下旬より開始する有人閉鎖環境滞在試験を行うJAXA筑波宇宙センター内の閉鎖環境適応訓練設備のプレス向け見学会を開催した。同試験が行われる閉鎖環境適応設備は宇宙飛行士の選抜に使用されたもので、円柱状のモジュールが2つ並べられ、上から見るとコの字型になるように短い廊下で結ばれている。各モジュールは長さ11×幅3.8×高さ2mで、国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」の形状に寄せて作られているという。設備内はおおまかに実験スペースとダイニング、ベッドルームに分かれており、実験スペースと居間には各2台ずつモニタ用のカメラが設置されている。ベッドルームは2段ベッドが4台あり、ベッドのサイズはそれぞれシングルより少し大きい。ダイニングにはキッチンがついているが、試験中は食事が制限されるためキッチンの出番はあまりないと思われる。また、風呂はユニットバスで、このほかトイレがもう1つある。○試験には約4400人が応募同試験は宇宙飛行士の精神心理健康状態を評価する手法の研究の一環として実施されるもので、一般から募った男性8名が2週間にわたり同施設で共同生活を送る。共同生活中は行動や食事などが制限されるほか、グループ作業をはじめとするさまざまな課題が与えられる。そうしたストレス負荷によって身体にどのような変化が起こるかを調べ、専門家の面談によるストレス状態評価の変化と比べることで、有効なストレスマーカーの確立を目指す。第1回試験は1月29日からスタートし、被験者は2月5日~18日まで閉鎖環境に滞在する。滞在前後のデータ取得を含む全日程を消化した場合、協力費38万円が支払われる。募集はすでに締め切られており、約4400人の応募があったという。今後、16名程度まで候補者を絞り、面接や健康診断を実施して被験者を選定する。試験の詳しい内容や背景ついてはこちらをご参照いただきたい。
2016年01月14日●Ultra HD Premiumテレビ「65DX900」パナソニックは「CES 2016」において、Ultra HD Premiumテレビ「65DX900」や1型センサー搭載の「LUMIX ZS100」などを発表。ブースではこれら実機のほか、BtoB向けの製品やサービスを数多く出展していた。○CESに新しい風を吹き込んだパナソニックパナソニックは「CES 2013」の基調講演で、BtoBを機軸とした新生パナソニックの経営方針を発表。当時コンシューマ向けを中心に展開していたなかで、異彩ともいえるブースづくりが話題を呼んだ。その影響か、主催者であるCTAも、今年のCESは「コンシューマエレクトロニクスショー」とせず、「CES」という略称で呼ぶことに統一。コンシューマだけのイベントではないことをアピールした。今年のパナソニックブースは、こうしたCESの変化を示す象徴的な展示内容になったといえる。街をモチーフにデザインした同社ブースでは、「パナソニックスタジアム」「スマートホーム」「タウンスクエア」「ビジネス/リテール」「モビリティ」といった5つのゾーンに分けて、最新の製品や技術を展示。BtoBソリューションの具体的な事例なども示した。○パナソニックも4Kパナソニックスタジアムゾーンでは、開催前日のプレスカンファレンスで発表されたUltra HD Premiumテレビ「65DX900」や、欧州市場で販売を開始している有機ELテレビ「CZ950」、4K BDレコーダー「DMP-UB900」がお目見え。このほか、1型センサー搭載の「LUMIX ZS100」、4Kビデオカメラ「MZ-VX981」「MZ-ZX1800」を出展した。2016年から北米市場でサービスを開始するホームモニタリングシステム「ORA」のデモストレーションも実施。ORAは、外出先からスマートフォンを利用し、ドア錠の開閉、照明や室温のコントロール、音楽の再生などを操作できるテクノロジーだ。監視カメラとの連動により、外出先から家の中や周辺の確認もできる。○近未来のキッチンを表現スマートホームゾーンでは、最新の商品やサービスのほか、将来の暮らしをイメージしたシーン展示を実施している。参考展示として、フリーゾーンIHやコードレス調理家電、キッチンスクリーン、クラウドサービスを組み合わせたデモンストレーションを行い、自宅にプロのシェフと栄養士がいるかのような環境を提案。キッチンのそう遠くない未来を表現していた。リビングシーンでは、透明液晶ディスプレイを活用することで、家具への実装を可能にするファニチャーディスプレイ、カーペットの四隅にスピーカーを埋め込んだラグスピーカーを展示した。また、2016年秋から北米市場に投入予定の泡洗顔機のほか、ナノイー関連製品、メンズシェーバー、ハイパワーブレンター、マルチクッカー、ブレッドベーカリー、ロボット掃除機など、白物家電や理美容製品もそろえていた。●映像が人を追いかける○映像が人を追いかけるビジネス/リテールゾーンでは、スマホで多言語案内が可能な光IDシステムをはじめ、デジタルサイネージ、骨伝導ヘッドホン、360°セキュリティカメラ、IoT/M2Mセキュリティ対策基盤などを展示。透明スクリーンによるデモストレーションでは、新たなショーウインドウの形を提案してみせた。さらに、初公開の高速プロジェクションマッピングやスペースプレーヤー、インタラクティブミラーなどにも注目が集まっていた。このエリアでの目玉展示となった高速プロジェクションマッピングは、マーカーレスで動く形状をリアルタイムで追随し、プロジェクションマッピングする世界初の技術。プロジェクターからスクリーンまでの深度情報をリアルタイムに検出し、動体に対して形状をあわせた映像を投影している。また、センシングから映像表示まで、約1msの低遅延を実現している。人に映像を投射する際、これまでは人が投影位置にあわせて動いていたが、同技術を利用すると映像側が人に追随できるようになる。将来的には、この技術を自動車のヘッドライトに採用し、歩行者や動物が飛び出してきた際、プロジェクターで映像を投影して運転者に危険を知らせる、といった応用が検討されているとのこと。業務用8Kディスプレイも展示。新たに10点タッチに対応したモデルを紹介した。さらに、Facebookと開発した光ディスクによるデータアーカイブシステム「freeze-ray」も出展。freeze-rayは、アクセス頻度が低いコールドデータの蓄積に最適化した製品で、ブルーレイやアーカイブディスク技術に基づいたパナソニック独自のキーデバイスを使用。長寿命を実現しているほか、高いデータ密度と低コストを実現。同社では、「データセンター業界にとっても魅力的なソリューションになる」としている。さらに、テクニクスの展示ゾーンとして、路面店をイメージした「テクニクスストア」を設置。ターンテーブル「SL-1200G」、プレミアムオールインワンシステム「OTTAVA」、グランドクラス「G30シリーズ」、ヘッドホン「T700」を展示している。●エアライン向け技術をアピール○エアライン向け技術をアピールモビリティゾーンでは、オートモーティブとアビオニクスの2つの展示を行っている。オートモーティブでは、SYNCR3インフォテインメントシステムを搭載した「リンカーンMKZハイブリッド」、パナソニックのプレミアムオーディオシステムを搭載した「アキュラNSX」を展示。さらに、カーブドディスプレイ、スマートミラーなどを活用したeコックピットも出展した。アビオニクス関連では、機内エンターテイメントシステムの納入から映像配信サービス、メンテナンスサービスまでのトータルソリューションを紹介。天候情報サービスのPanasonic Weather Serviceなども出展していた。○シンボルタワーは大型LEDディスプレイパナソニックスタジアムゾーンでは、大型LEDディスプレイや映像配信システム、業務用4Kカメラなどを活用したスタジアム向けAVソリューションを紹介。さらにタウンスクエアエリアでは、大型LEDディスプレイを活用したシンボルタワーとし、パナソニックの製品やサービスなどを表示した。ここでは、電気バイクメーカーのGOGOROのスクーターを用意し、充電ステーション、家庭用充電器などを紹介した。このようにCES 2016のパナソニックブースは、ここ数年の展示コンセプトと同様、BtoBにフォーカスしたものとなっている。テレビなどの家電に関しては、ディーラーなどの関係者を対象に、別会場で個別対応するという格好だった。パナソニックの北米市場におけるビジネス基盤がBtoBソリューションであることを裏付ける展示内容であったともいえるだろう。
2016年01月08日パナソニックは1月8日、液晶テレビ「VIERA D320」シリーズを発表した。32V型の「TH-32D320」と24V型の「TH-24D320」をラインナップする。発売は1月22日で、価格はオープン。推定市場価格(税別)はTH-32D320が58,000円前後で、TH-24D320が45,000円前後。D320シリーズは、地上/BS/110度CSデジタルチューナー×2基を搭載したダブルチューナータイプの液晶テレビ。パネルの画素数はいずれも1,366×768で、TH-32D320のみ視野角の広いIPSパネルを採用している。「お部屋ジャンプリンク」のクライアント機能を搭載。無線LAN接続することで、別の部屋にあるレコーダーやテレビで録画した番組をD320シリーズから楽しめる(お部屋ジャンプリンクのサーバー機能を持ったDIGAやVIERAが必要となる)。録画番組だけでなく、放送転送機能を持ったDIGAもしくはVIERAから、放送番組の追っかけ再生を受信すれば、アンテナ線のない部屋でもほぼリアルタイムで放送番組を楽しめる。USB HDDへの録画機能を搭載。ダブルチューナーモデルなので、番組を視聴中に裏番組の録画も行える。なお、2番組の同時録画には対応していない。接続できるHDDは1台のみだが、登録は8台まで可能となっている。入力端子としてHDMI×2、D4×1、ビデオ×1を装備。HDMI端子のうち1基はARC(オーディオリターンチャンネル)に対応しており、ホームシアターシステムなどとケーブル1本で接続できる。
2016年01月08日パナソニックは1月6日、8Kフルスペック映像を1本で伝送できるコネクタ付きケーブルを、KAIフォトニクスと共同開発したと発表した。ケーブルにはプラスチック光ファイバーを採用している。パナソニックとKAIフォトニクスは、プラスチック光ファイバーのボールペン型接続技術を開発。これにより、8Kフルスペック映像をケーブル1本で伝送できるようになる。さらに、独自の広帯域信号多値化伝送技術を採用し、伝送速度100Gbps超を実現した。従来、受信機から8Kディスプレイに信号を送信する場合、HDMI規格のケーブル4本で4K映像を伝送し、画像処理ソフトで8K映像に組み合わせて表示していた。また、光ファイバーは光軸を完全に合わせることにより高速通信を実現するが、機器とケーブルコネクタが分離している場合に光軸を正確に合わせることが難しいため、コネクタ付の映像伝送用ケーブルへの採用は見送られていた。
2016年01月07日パナソニックは1月6日、光ディスクを用いたデータアーカイブシステム「freeze-ray」をFacebookと連携して開発したと発表した。新システムは、光ディスクシステムの特性である長寿命性、不変性、ドライブの後方互換性、低消費電力、環境変化への耐性などにより、データ完全性の保護とデータセンターのコスト削減を同時に実現する最適なコールドストレージを提供することが可能。今後、両社は新データアーカイブシステムが拡大することにより、データセンター業界に経済的なメリットをもたらすことができると考えている。この連携において、パナソニックは主に高密度光学技術、主要装置(光ディスク、ドライブ、関連ロボット)、そしてデータセンターでのシステム制御を容易にするライブラリーソフトの開発で貢献している。一方、Facebookは、データセンターのストレージシステムの設計、配備、管理、整備に関する比類のない専門知識の提供という形で新データアーカイブシステムの開発に協力。また、技術面や実際のデータセンターからの広範なフィードバック情報も開発の各段階で提供している。両社は2世代でfreeze-rayソリューションを検討。現在、Facebookは同社のデータセンターに第1世代となる100GBのBlu-rayディスクによるアーカイブシステムを配備ししており、2016年後半には第2世代の300GBディスクによるアーカイブシステムを配備する予定だ。両社は今後、エンドユーザーにとっての利益をさらに高めると同時に、データ産業業界にとっても今以上の便益をもたらす数ペタバイトのコールドストレージアーカイブシステムを実現するために、500GBあるいは1テラバイトというさらに高密度のアーカイブディスクを使用した次世代システムの研究および開発に向け、協力関係を継続していく方針だ。
2016年01月06日パナソニックは、米ラスベガスで1月6日(米国時間)から開催される「2016 International CES」(CES 2016)の出展概容を発表した。Ultra HDブルーレイ再生対応レコーダーや、LUMIXのコンパクトデジタルカメラ「DMC-ZS100」などの新製品を参考出品する。パナソニックブースは「Smart Home」「Stadium」「Business/Retail」と、エアライン向け技術などを紹介する「Mobility」の4つのエリアで構成され、ブース全体でスマートタウンを表現する。Smart Homeゾーンでは、Ultra HD Premium認証を受けた65型液晶テレビ「TX-65DX900」(2016年欧州発売)や、Ultra HDブルーレイ再生対応レコーダー(2016年米国発売)を展示。このほか、フリースタイルIHクッキングヒーターやコードレスキッチン家電の参考展示や、インテリアと調和する透明LCDディスプレイや、カーペット内蔵スピーカーの参考出品を行う。Stadiumゾーンでは、LUMIXのコンパクトデジタルカメラ「DMC-ZS100」「DMC-ZS60」を出展。DMC-ZS100は、ZSシリーズのフラグシップモデルで、1.0型高感度MOSセンサーと光学10倍ズームを採用。DMC-ZS60は、18M高感度MOSセンサーに光学30倍ズームを搭載している。ともに4K動画の撮影に対応し、2016年3月に米国で発売される。4K対応デジタルビデオカメラ「HC-WXF991」「HC-VX981」も発表。両製品では撮影した4K動画の一部を切り出してフルハイビジョン映像に変換し、特定の被写体の自動追尾や手ぶれ補正するなど、ビデオカメラ本体で動画を編集する機能を搭載している。またHC-WXF991のみ、スローズームや撮影中のフレームレート変更機能を備える。Business/Retailゾーンでは、テクニクス50周年を記念したダイレクトドライブターンテーブルシステム「SL-1200GAE」を公開する。SL-1200GAEは新開発のダイレクトドライブモーターと制御技術を採用することで、回転中の微小な振動や回転ムラを抑制。さらに、真鍮、アルミダイキャスト、デッドニングラバーからなる3層構造のプラッターを使用しており、滑らかな回転を実現する。2016年冬には、通常モデルという位置付けの「SL-1200G」を発売予定だ。
2016年01月06日パナソニックは12月24日、独自の伸縮自在な樹脂技術を採用した「ストレッチャブル樹脂フィルム」を開発したと発表した。絶縁材料である同フィルムとあわせて、透明電極材料、配線用導電ペーストも提供していくという。これまでのフレキシブル材料では折り曲げができるものの、折り畳みや伸縮が難しいという課題があった。またウレタン樹脂やゴム系のストレッチャブル材料では密着性、耐熱性、脆化などの課題があった。今回開発された同フィルムは、伸張ともとの形状に復元が可能な絶縁材料で、自在な折り曲げや、さまざまな自由曲面へ適応できる。たとえば、衣服や体に付けるなど、あらゆる形に追従できる柔らかく、しなやかなエレクトロニクスデバイスが実現でき、ウェアラブル、センサ、ディスプレイ、ロボットなど幅広い分野での展開が見込まれる。なお同製品は、2016年1月13日から15日まで東京ビッグサイトで開催される「第17回 プリント配線板EXPO(PWB EXPO)」に出展される。
2015年12月24日パナソニックは12月21日、過酷な現場でも利用できる頑丈フィールドモバイル「TOUGHBOOK(タフブック)」のCF-20シリーズを2016年3月下旬より発売すると発表した。同PCは、頑丈ノートPCながらデタッチャブル(着脱式)&コンバーチブルに対応した、同社によると世界初の製品だという。タブレット、ノートPC、コンバーチブルPCの3通りの形態で利用でき、パナソニック独自の着脱機構(特許出願中)により、使用時には外れにくく、着脱時には外しやすくなっている。TOUGHBOOK CF-19の頑丈設計と拡張性を継承しつつ、タブレットとしても使える用途の拡大と、重量が約1.76kg(タブレット部は約0.95kg)で、さらなる軽量化と薄型化を図った。これにより、「現場におけるデバイスの複数持ちを解消できる」としている。また、現場のさまざまな要望には同社神戸工場で行う「コンフィグサービス」で、本体にオプションを内蔵するカスタマイズによって対応する。タブレット部には、 USBx1/HDMI/LAN/ヘッドセット/microSD、キーボード部には、USBx3/HDMI/LAN/外部ディスプレイ/シリアル/SDのインタフェースを備えている。同製品は法人向けだが、「パナソニックストア」法人向けで、1台からの購入が可能となる。価格はオープン。
2015年12月22日パナソニックの100%出資連結会社であるパナソニックESネットワークスは、雷サージ耐性を強化し、屋外設置のネットワークカメラや無線LAN用アクセスポイントにも適したPoE対応スイッチングハブとして24ポート品「Switch-M24PWR」、16ポート品「Switch-M16PWR」、12ポート品「Switch-M12PWR」の3機種を2016年1月8日から順次発売する。3機種ともに電源コード側から伝わる配線誘導雷サージだけでなく、UTPポート側(10/100BASE-TXポート)からの配線誘導雷サージ耐性を強化。それぞれのポートにサージ防護デバイス(SPD)を搭載することにより、特に落雷の影響を受けやすい屋外用のネットワークカメラや無線LAN用アクセスポイントを接続する場合などに有効だという。また、未使用ポートの電力を抑制する機能やPoEスケジューラ機能などの省エネ機能も備え、日本語表による設定変更、トラフィックのモニタができる「日本語WEB管理機能」のほか、周囲温度や本体のファンに異常が発生した場合にLEDで知らせる機能など運用面でも利便性を図った機能を搭載している。Switch-M24PWRの価格は19万8,000円(税別)で2016年1月8日、Switch-M16PWRの価格は17万5,000円(同)で同12日、Switch-M12PWRの価格は16万3,000円(同)で同下旬からそれぞれ発売を予定している。
2015年12月18日パナソニック サイクルテックは2016年1月下旬、次世代「リチウムイオンバッテリー」搭載の電動アシスト自転車「ビビ・EX」「ギュット・ミニ・EX」を発売する。この2車種に搭載されている「リチウムイオンバッテリー」は、従来モデルに比べバッテリー容量が約21%増量したにも関わらず体積は約23%小型化を達成。コンパクトでありながら、最長約54kmもの長距離走行を実現した。1回の充電で走行距離が伸びることによって、充電回数が減り、バッテリーの持ち運びの手間を軽減する。また、バッテリー本体がコンパクトになったことでフレームサイズの低床化を実現。従来モデルからサドルの高さが約2cm低くなり、より身長の低い人でも乗車しやすくなった。○約54kmの長距離走行を実現した「ビビ・EX」50代~70代向けショッピングモデル「ビビシリーズ」の最上位モデル「ビビ・EX」は、走行距離が往来モデルの約15%伸び、約54km(パワーモード時)。急な上り坂や重い荷物を載せたこぎだし時に、強いアシスト力を発揮する「ラクラクドライブユニット」も搭載。またバスケットを形状変更し、容量が往来モデルより約30%大きくなった。フレームカラーは「ジュエルローズ」「チタンシルバー」「ビターブラウン」「インディゴブルーメタリック」の4色展開。価格は、各13万7,000円(税別)。○子乗せモデル「ギュット・ミニ・EX」は「maarook」とコラボ20代~40代子育てママ向けモデル「ギュット・ミニ・EX」も、約50kmの長距離走行が可能に。子育て層に人気のアパレルブランド「maarook」とコラボレーションしたデザインとなっている。「ピュアマットブラック」「アクティブホワイト」「コーラルピンク」「ビターブラウン」「エンドレスブルー」「パウダーイエロー」の6色展開。価格は、各15万8,000円(税別)。新製品説明会であいさつに立った同社の丸山哲朗代表取締役社長は、「移動が非常に楽、乗るのが楽しい自転車を提供することによって、市場も広がると思います。本年度はコンパクトで大容量な新しいリチウムイオンバッテリーを実現しました」と話した。
2015年12月15日この男子おもろい!と思って、おもしろい男子に飛びついて交際するようになったら、じつはその男がDV男であった・・・・・・という、泣くに泣けない告白をしてくる女子がいます。若いうちは「恋愛ハウツー」でもよく紹介されているように、おもしろい男子って、女子の人気株でしょうから、ま、泣くに泣けない経験をする女子も多いのかもしれません。■本当のおもしろさとは本当のおもしろさとは、「よく考えていること」です。よく考えようと思えば、「考える元」が必要で、つまりそれなりにいろんな失敗をしている必要があります。失敗しそうなとき、人は視野が狭くなります。視野が狭くなると、当然、おもしろいことは言えません。あるいは、「究極の状況」を乗り越えた経験がないと、おもしろい発想は出てきません。究極の状況・・・・・・たとえば独立して事務所を構えたけれど、半年くらい仕事がまったくないとか、そういうことです。そういう状況を乗り越えたことのある男子は、腹が座っているし、さまざまな方向からものを見ることができるので、おもしろいことも言えます。あるいは、生まれつきのんびりとした家庭に育ち、両親がおもしろいと、自然とおもしろい男子になる、ということも、当然あるでしょう。■結婚となると、まずなにが必要か?さて、結婚となると、まずなにが必要か?生き延びるためのお金が必要。当たり前ですよね。生き延びるていどのお金ではなく、ちょっとばかり贅沢ができるお金もあったほうがいいでしょう。ないよりあったほうが、精神衛生上いいものです。でも、誰もがご存知のように、お金って「それを使う権利」のことですから、権利は、あるときもあれば、ないときもある。長い結婚生活には、それくらいの覚悟も求められます。であれば、なにが結婚生活に必要か?■「おもしろさ」をここでは提案したいと思います「おもしろさ」をここでは提案したいと思います。お金がなくなってくると、誰だって気持ちに余裕がなくなってきます。余裕がなくなりそうなときであっても、おもしろいことを言える男子と結婚したら、「それなりに」家庭はうまくまわります。そういう男子を旦那さんに持つと、ないものはないわけだから「お金がない」でケンカになりません。「貧しくとも楽しい我が家」になる可能性が高いです。■恋愛は、経済活動とセット恋愛は、経済活動とセットです。簡単に言えば、家賃も支払えないような女子の場合、家賃を支払ってくれそうな彼氏を探すしかないと・・・・・・こういう発想になりがちだろうと思います。まぁ、それはそれでいいわけですが(他人の恋愛にあれこれ言うのも品がないので)、要するに恋する気持ちというものは、お金と絶えずセットです。恋愛とお金のあいだの「緩衝材(クッション)」になるのが「おもしろさ」です。若いうちに、おもしろい男子をゲットする感度を高くしておくと、いざ結婚相手を探すときに、とても役に立ちます。「表面上おもろい男子」と「本当におもしろい男子(精神的に余裕がある男子)」の見極めはむずかしく、男子本人も「おれはなんちゃっておもろい男子」だとは言ってくれません。あなたの直感で探すしかありません。いつも心に少しの余裕を持つクセをつけておくと、「本当におもろい男子」を探しやすいということは言えます。(ひとみしょう/ライター)(ハウコレ編集部)
2015年12月08日ソニーと東芝は12月4日、東芝が所有している大分県の半導体製造関連施設・設備および関連資産の一部を、ソニーの子会社であるソニーセミコンダクタへ譲渡することで正式に契約を締結した。10月28日に締結された意向確認書にもとづいたもの。関係当局の必要な承認および認可を条件とし、2016年3月末日までに本件譲渡を行う。このたび、東芝からソニーへ譲渡されるのは、東芝・大分工場の300mmウエハ生産ラインの製造関連施設・設備、その他関連資産。譲渡金額は190億円となる。譲渡完了後は、ソニーの完全子会社であるソニーセミコンダクタの製造拠点の一つとなり、主にCMOSイメージセンサー製造に使われる予定だ。譲渡対象の施設・設備での製造やCMOSイメージセンサーの設計などに関わっている、東芝と関係会社の従業員約1,100名については、ソニーグループへ移籍することで引き続き調整を行っていく。
2015年12月04日東京国際空港ターミナル、日本空港ビルデング、NTT、パナソニックは12月3日、訪日外国人とユニバーサルデザインを同時に対象として、最先端情報技術を活用した、情報ユニバーサルデザイン高度化の共同実験を羽田空港の国際線旅客ターミナルで開始した。今回、NTTが「画像解析技術を用いたかざすUIによる情報提供」「ビッグデータ解析技術を用いた動的サインによる人流誘導」「音声処理技術による音サインの明瞭化」に関する実験を、パナソニックが「光ID技術を使用した商業エリアなどの空港施設の認知検証」「Bluetoothビーコンを使用した施設案内誘導検証」を行う。「画像解析技術を用いたかざすUIによる情報提供」においては、訪日外国人にとって不案内な場所における移動・食事にまつわる課題を解決するため、直感的な動作だけで、有益な情報を容易に取得できる技術の確立を目指す。具体的には、NTTが開発した「アングルフリー物体検索技術」を利用し、到着ロビーの看板・案内板や、商業エリアの店舗建物や料理サンプル・商品に、スマートフォンのカメラを向けるだけで適切かつ有用な情報を得られるというUXの有用性を評価する。「動的サインによる人流誘導」では、混雑状況を先読みして動的に案内サインを変化させることにより、施設内での混雑を回避し、最適な人の流れ(人流)の誘導の実現を目指す。具体的には、到着ロビーや出国口といった人の滞留が発生しやすい箇所で動的な案内サインを提供することにより、最適な表現(表記、色彩、タイミングなど)に関する知見獲得を図るほか、従来は音声アナウンスで対応しているシーン(緊急案内など9に示す情報を視覚化することで、聴覚障がい者などへの情報提示手法としての有効性についても確認する。「音声処理技術による音サインの明瞭化」では、トイレやエスカレーターなどにおいて、周囲に雑音があっても聞き取りやすい音声で案内を行うとともに、音サインの音声自体が周囲に対しての騒音とならないよう環境に配慮されたシステム「インテリジェント音サイン」について、視覚障がい者への被験者実験を行う。「光ID技術を使用した商業エリアなどの空港施設の認知検証」では、パナソニック独自の光ID技術を使用した商業施設の認知効果の検証を行う。具体的には、空港施設内に光ID対応の案内看板を設置し、看板付近を通過する障がい者や外国人などの空港利用者に対して光ID看板にスマートフォンをかざすことにより多言語での店舗情報を取得し、商業エリアの認知の効果が得られることを被験者実験により検証する。「Bluetoothビーコンを使用した施設案内誘導検証」では、羽田空港内の商業エリアに指向性ビーコンを設置し、バリアフリーナビゲーションアプリを使用して目的地までの誘導がスムーズにおこなえるかを被験者実験により検証する。今回の共同実証実験の結果を受けて、2020年に向け、技術の実用化・導入、新たな技術開発・実証実験を行うとともに、他の空港等の新たな共同実験パートナー企業の参画を呼びかていくという。
2015年12月04日住宅設備・建材の総合メーカーであるLIXILは12月2日、東京大学大学院 情報学環ユビキタス情報社会基盤研究センター長である坂村健教授と共同で、住生活におけるIoTの活用に向けた「LIXIL IoT House プロジェクト」を開始したことを発表した。同社は、2020年までに「世界で最も企業価値が高く、革新的で信頼されるリビングテクノロジー企業となる」というビジョンを掲げており、このビジョンのもと、これまでも人やモノ、家が情報で結びついた「住生活の未来」について研究を重ねてきた。2009年に研究を開始した研究施設「U2-Home(ユースクウェアホーム)」では、センサーを使用し、生活シーンに合わせて住環境をコントロールするなど、情報化された住まいでの生活について研究してきた。LIXIL 代表取締役社長 兼 CEOの藤森義明氏は、「LIXIL IoT House プロジェクト」の開始に至った経緯について、次のように説明した。「われわれの競合や未来について考えたとき、今の競合相手は10年後、20年後の競合相手ではないだろう。今と同じ延長線上の2030年や2040年を考えると、今とはまったく違った競合がビジネスを持って行ってしまうのではないだろうか。本当の競争相手は、メーカーではなく、IoTやビッグデータを持っている大きな会社や、ソフトとハードを組み合わせていくような技術を持つ会社だ。今まさに、新しいことを考え出さないと、10年後、20年後の未来はなくなってしまうかもしれないという危機感が、IoT House プロジェクトを立ち上げるきっかけとなった」(藤森氏)本プロジェクトでは、社員モニターを活用した実生活での検証や、理想モデルに基づく実証実験施設での検証などを通じて、住まいの中でのIoTの可能性を追求していくとしている。LIXIL 取締役 専務執行役員 R&D本部長の二瓶亮氏は、住まいのIoTの可能性について、次のように述べた。「IoT Houseによって、新しい住生活や生活価値の向上、家自体の性能の向上、さらには今まで以上に地域社会とつながる豊かなコミュニティ社会の実現へと広げていくことができるだろう。例えば、人の排泄物にはたくさんの健康情報が含まれており、この情報をトイレがセンシングすることで、健康状態を人に伝えたり、予防医療や健康管理へつなげていくことができる。また、IoTで獲得した情報を使って、家の中で人の動きを見守り、安全・安心な暮らしの実現や、家の実年齢を把握しながら、最適な手当をすることで、家全体の性能の向上を図ることができる。さらに、IoT Houseを介して家に住まう人同士や、人と人とのつながりを地域コミュニティにつなげていくことで、リアルな社会での関わりが広がり、世の中を明るくすることにも貢献できるだろう」(二瓶氏)また、住まいのIoTに大切なこととして、「いつまでも使い続けられること」「プライバシーが守られていること」「非常時でも困らないこと」「簡単に設置し、簡単に使えること」が挙げられ、これらのポイントがクリアされるよう、検証を進めていくという。約30年前から住宅の未来について研究を重ねてきたという坂村教授は、今回のプロジェクトについて次のような意気込みをみせた。「80年代と比べて何が変化してきたかというと、コンセプトや機能は同じでも、実装技術が非常に変化してきた。例えば、半導体の大きさやネットワーク技術の進歩である。昔はコンピューターとセンサーをつなぐには大量の電線が必要だったが、IoT Houseは無線でつながってしまうだろう。すべてのものがインターネットにつながっているということは、住宅の部品全部が直接的に、インターネットに直結できる時代だということ。これは今までできないことだった。しかし、この部品が大量生産されないと、IoTの住宅を一般に普及させることはできない。IoTが住宅に適用できるかどうかは、部品メーカーにかかっている。これまでの研究の知見をこのプロジェクトにたたきこむことによって、LIXILと世界最高の住宅をつくる。2017年には、その時点で考えられる最高の未来住宅をつくる」(坂村氏)今後のロードマップとしては、まず第1フェーズ(2015年~2016年)で構想・予備実験を行い、第2フェーズ(2016年~2017年)では実証環境の構築、そして第3フェーズ(2017年~)では、実際に実証実験による有効性の検証が実施される予定となっている。
2015年12月03日●防犯に不安はある、でも何すればいい?パナソニックは11月30日、「スマ@ホーム システム」のセミナーを実施した。スマ@ホーム システムとは、設置が簡単で手軽に使えるホームセーフティー製品として、また、子どもやペットなどの見守りニーズに応える製品として、8月に発表、10月に発売されたもの。ラインナップは全部で5機種ある。今回のセミナーでは、「防犯」「ペットの見守り/しつけ」をテーマに、セキュアプランナー 京師美佳氏、ドッグトレーナー 遠藤和博氏を招いて、具体的な活用法を紹介した。○7割以上の人がセキュリティに不安パナソニックの調べによると、一般家庭では7割以上の人がセキュリティに関して何らかの不安を感じているが、ホームセキュリティおよび防犯機器の設置状況をみると、約7割が防犯機器などを何も設置していないという。その理由として「設置費用が高そうだから」「ランニングコストが高そうだから」「集合住宅には導入できなさそうだから」といった回答が多く、コストや設置の難しさが大きなハードルになっていることがうかがえる。その反面、留守宅の子どもがどうしているか気がかりな親は多く、ペットや高齢者の見守りといった需要も年々高まっているとのことだ。そこでパナソニックは、自宅に無線LAN環境があれば手軽に導入できるスマ@ホーム システムを開発。警備会社が提供するサービスのように月額料金はかからず、導入のハードルを下げた。スマ@ホーム システムでホームセキュリティ市場を拡大するねらいだ。10月に発売されたスマ@ホーム システムの各製品は、屋内・屋外の様子をスマートフォンで確認して侵入者から自宅を守る「セーフティー」と、子どもやペットなどとコミュニケーションを取れる「見守り」を目的としたシステム。システムの要となるホームユニットのほか、屋外カメラ、屋内カメラ、開閉センサー、人感センサーというラインナップ(各製品の詳細については「パナソニック、自宅の様子をスマホで確認できる「スマ@ホーム システム」を参照のこと)。ホームユニットと屋外カメラがセットになった「屋外カメラキット」、ホームユニットと屋内カメラがセットになった「屋内カメラキット」も用意されている。スマートフォンに専用アプリ「ホームネットワーク」をインストールすることで、屋内・屋外カメラに映った映像をスマートフォンから確認できる。また、映像を見るだけではなく、スマートフォンから映像の向こう側へ話しかけることも可能だ。開閉センサーと人感センサーは、窓・ドアが開いたことや人の動きをスマートフォンに通知するとともにアラームが鳴る。ホームユニットには、屋外・屋内カメラ合わせて最大4台、開閉・人感センサーは合わせて最大50台まで接続可能だ。●空き巣や侵入ストーカー対策に○スマートフォン、SNS、GPS……犯罪手口は巧妙化セキュアプランナー 京師美佳氏は、防犯対策についてレクチャーした。「ライフスタイルが変化し、スマートフォンやSNSなどで便利になった反面、犯罪手口も進化している。手料理の写真に付された位置情報から自宅を特定され、侵入された例も。犯罪がより身近になっているため、本来であれば、何らかの対策を講じる必要があるが、半数以上はしていない」と近年の傾向を紹介した。また、ストーカーによる被害も深刻で、従来のように家の外で待ち構えたり、後をつけたりするだけでなく、室内に侵入して盗聴器を設置するなど、手口がエスカレートした侵入型ストーカーも増えているという。京師氏は、特に女性は防犯意識を高め、自衛しなければならない時代になったとしている。スマ@ホーム システムの具体的な活用例として、もっとも警戒すべきリビングや玄関に屋内カメラを設置したうえで、ベランダやガレージにも屋外カメラを設置、窓の開閉を検知して警報で威嚇できる開閉センサーも設置しておくとさらに安心だという。特に侵入型ストーカー対策には、玄関への設置が効果的だと説明した。今回、セミナールームとは別の部屋に侵入者が入ったという設定のデモが行われたが、手もとのスマートフォンに不審者の姿がハッキリと映っていた。スマートフォンから「通報するぞ!」と威嚇したところ、カメラのスピーカーから伝わり、不審者はその声にビックリして逃げて行った。カメラの視野角は広く、不審者の全身がハッキリ見えている。夜間など、暗い場所では白黒映像で確認できるという。最大64GBまでのmicroSD/microSDHCカード(別売)をホームユニットに挿入することで、動画と音声を保存することも可能だ。○お家のペットとコミュニケーション次にドッグトレーナー 遠藤和博氏が、飼い主が外出している間のペットを見守り、体調管理、コミュニケーションをすることの重要性について語った。留守中にペットを頻繁に観察し、様子がいつもとちがったら注意が必要とのこと。特に室温を管理することが重要で、子犬や老犬がいる場合は室温を25℃前後にしなければならない。屋内カメラに搭載された温度センサーで感知した室温の異常を、すぐにスマートフォンへ通知。自宅にいる家族へ連絡したり、遠隔でエアコンを操作したり、といった対策をすぐに取れる。デモでは、外出先から自宅で留守番中の犬とコミュニケーションを取るという設定で、別室で待機しているビーグル犬に、遠藤氏がスマ@ホームを通じて「おすわり」を指示。すると、最初は戸惑っているようだったが、2~3回声をかけたところ、きちんと遠藤氏の声だと理解して従っていた。犬が飼い主の声を判別でき、コミュニケーションを取れるスピーカーの音質にも注目したい。ペットにとって飼い主は数少ないコミュニケーション相手であり、飼い主と会えない留守番の時間、ペットは不安やストレスを抱えてしまう。外出先で留守中のペットの様子を確認し、たまに声をかけることで寂しさをやわらげる効果も期待できるとのことだ。○子ども、高齢になった両親の見守りにも我が家にも小学校低学年と高学年の子どもがいるが、ランドセルに付ける防犯ブザーなどは利用しているものの、家のセキュリティはまだ何も対策していない。導入時の高額な初期投資と毎月かかる定額料金といった価格面でのハードルが高く、踏み切ることができなかった。スマ@ホーム システムの屋内カメラキットであれば26,000円前後で導入可能であり、人感センサーや屋外カメラなどを単品で追加しても、それぞれ4,000円~18,000円と"手が届く"価格設定となっている。定額料金もかかることなく、簡単に自分で設置、設定できる点も評価できる。必要に応じてカスタマイズできるのも強みといえそうだ。留守中に子どもの様子を確認できたり、簡単な会話をしたり、そういったことが手持ちのスマートフォンで簡単にできるのはうれしい。離れて暮らす親についても気がかりだったが、スマ@ホーム システムを導入すれば、大切な家族をいつでもスマートフォンで見守れるため、さまざまなシーンで活用できそうだ。
2015年12月01日パナソニックの100%出資連結会社であるパナソニックESネットワークスは11月26日、IEEE802.11ac Wave2などの高速無線LAN用のアクセスポイントとの接続に適したPoE Plus給電スイッチングハブ「XG-M8TPoE+」「XG-M12TPoE+」「XG-M16TPoE+」「XG-M24TPoE+」の4機種を2016年1月12日から順次発売すると発表した。新製品は、全ポートがギガビットに対応するとともに、UTP対応の10Gbpsアップリンクポートを標準装備。1ポートあたり最大30Wまで給電可能な10/100/1000BASE-Tインタフェースを各8~24ポート搭載しており、アップリンク用として10Gbps通信が可能な10GBASE-Tを2ポート、光ファイバー接続が可能なSFP+拡張スロットを2スロット搭載しているため、スマートデバイスの増加により、高速化が進む無線LANアクセスポイント接続用に適している。加えて、電源コード側から伝わる雷サージだけでなく、UTPポート側(10/100/1000BASE-Tポート)の雷サージ耐性を強化し、それぞれのポートにサージ防護デバイス(SPD)を搭載。ポート側(ツイストペアケーブル)から伝わる配線誘導雷サージをアースへ流することにより、特に落雷の影響を受けやすい屋外用の無線アクセスポイントを接続する場合などに有効だという。さらに、各ポートの接続状態を自動的に検知し、機器が接続されていないポートの電力消費を抑制する「MNOシリーズ省電力モード機能」やポートが接続状態でもデータ通信が行われていない時には電力を抑制する「省電力型イーサネット」にも対応し、運用時の消費電力の削減が図れる。加えて、無線アクセスポイントなどを使用しない時間帯にタイマー設定で自動ON/OFFが可能になるPoEスケジューラ機能も装備し、よりエネルギーの消費を抑えた運用が可能となる。XG-M16TPoE+の価格は36万9000円(税別)、XG-M24TPoE+は41万2000円(同)となり、いずれも2016年1月12日に発売を予定しているほか、XG-M8TPoE+の価格は29万7000円(同)で同年2月中旬、XG-M12TPoE+の価格は34万円(同)で同年4月以降にそれぞれ発売を予定。販売目標はXG-M8TPoE+とXG-M16TPoE+が年間1800台、XG-M12TPoE+が同1500台、XG-M24TPoE+が同600台を計画している。
2015年11月26日パナソニックは11月19日、「LUMIXで撮る! 冬のフォトコンテスト2015」の募集を開始した。テーマは「わたしのイチオシの一枚! 」。写真共有サイト「LUMIX CLUB PicMate」にて、2016年1月18日15時まで応募を受け付ける。LUMIXで撮影した作品に限定したコンテストで、今回より「瞬間ベストショット部門」と「街撮り・イルミネーション部門」を新設した。そのほか、フォトコンビギナー部門、オープン部門があり、計4部門で作品を募集する。審査員は写真家の森脇章彦氏、佐藤仁重氏などが務める。最優秀賞の賞品は、瞬間ベストショット部門と街撮り・イルミネーション部門が「DMC-FZ300」または交換レンズ1本(選択可能)、フォトコンビギナー部門とオープン部門が「DMC-FZ300」または単焦点レンズとなっている。4部門共通で、優秀賞には10,000円分、佳作には5,000円分のPanasonic Storeショッピングポイントを贈呈する。
2015年11月19日丸紅は、パナソニックの子会社でデジタルサイネージ分野で実績のあるピーディーシー(PDC)は、11月13日に資本提携の手続きを完了したと発表した。 丸紅は、パナソニックからの株式譲受により、PDCの発行済み普通株式の30.0%を取得した。PDCは、六本木ヒルズ、東京スカイツリー等の大型施設をはじめ国内1万箇所超への「配信運営実績」を持つデジタルサイネージ企業で、今後、スポット広告を簡単に配信できる「アドプラットフォーム」を国内だけでなくグローバルに展開し、事業拡大を図るため丸紅を提携パートナーに選んだという。丸紅は、100%子会社の丸紅テクノシステムを通じてPDCのデジタルサイネージ販売で過去より協業関係にあり、今回の資本提携を通じグローバル展開を拡大すると共に国内では2020年に向けた多言語サイネージや様々なデジタルデバイスと連携させたプラットフォームの拡販等、新たな事業機会への取組みを加速していくという。PDCは今回の資本提携により、パナソニックの子会社ではなくなるが、パナソニックが引き続き筆頭株主となる。
2015年11月17日富士通は11月12日、富士通研究所が開発した光ファイバー超多点温度センシング技術による火力発電所の設備異常検知システムを東北電力と共同で開発し、東北電力秋田火力発電所において実証実験を実施したと発表した。火力発電所の設備において安定稼働を維持していくためには、燃料配管やボイラー煙道などさまざまな場所での温度変化を監視し、その結果から設備の状況を常に把握しておくことが早期に異常を検知するうえで重要となる。しかし、半導体式温度センサーや熱電対式温度センサーなどの「ポイント式温度センサー」による異常検知では、センサーごとに通信ケーブルが必要となることや、火力発電所特有の厳しい制約により、設置可能なセンサーの場所や数に制限があった。光ファイバーによる温度測定は、数km以上の光ファイバー上を10cm間隔で連続的に温度測定できるうえ、電気ではなく光を用いた温度測定技術であるため、防爆にかかわる制約を受けず、発電所関連のさまざまな設備に導入できるというメリットがある。導入コストも、ポイント式温度センサーを活用した場合より抑えることが可能だ。富士通と東北電力は、2014年6月から2015年の3月にかけて光ファイバー超多点温度センシング技術を用いて、東北電力秋田発電所の燃料配管と蒸気配管、ボイラー煙道の温度変化を継続的に測定し、設備異常をより精微にリアルタイム検知する実証実験を行った。この結果、蒸気配管内の水蒸気の異常な液化や滞留の発生を検知することができたうえ、蒸気配管と燃料配管の温度上昇・低下タイミングの比較から、それぞれの配管が正常な状態であるかどうかを把握することにも成功した。また、120℃に達する高温の排気ガスが排出され、継続的な振動にさらされるボイラー煙道においても、60日間連続での温度監視を実現し、高温・高振動環境下でも同技術を活用したリアルタイム温度監視を行い、設備の異常検知が可能であることを実証できたとしている。富士通は今後、同システムをベースに、発電所だけでなく化学プラントなどのさまざまな施設・設備へのビジネス展開を目指していくという。
2015年11月12日パナソニックは、SSDポータブルナビゲーション「ゴリラ(Gorilla)」の新モデル「CN-GL705D」を発売した。価格はオープンで、推定市場価格は30,000円前後(税込)。CN-GL705Dは、ゴリラの誕生20周年を記念したモデル。2,000台の限定モデルで、在庫がなくなり次第、販売を終了する。ベースモデルは「CN-GP750D」。CN-GP750Dは12V車と24V車のどちらでも利用できるが、CN-GL705Dは12V車専用となっており、その分低価格化されている。本体部分は共通だ。液晶パネルは7V型のWVGA(800×480ドット)。16GBのSSDを使用しており、HDDナビ並みの地図情報や検索情報が収録されている。GPSとみちびき、グロナスという3種類の衛星からの信号を利用でき、Gジャイロも搭載。高い精度で自車位置を測定する。オプションのOBD2アダプターを接続すれば、車速情報にも対応可能。道路の情報は、高速・有料道路が2014年12月、国道・都道府県道が2014年10月のものとなっている。2年ごとの夏ごろに有償アップデートを予定。AV機能としては、ワンセグチューナーを内蔵するほか、音楽や動画の再生、静止画の表示も可能だ。サポートするのは、音楽がMP3形式とWMA形式、動画がMP4形式、静止画がJPEG形式。パナソニックのWebサイトで配布されているGアプリにも対応し、ゴリラ本体にさまざまな機能、ゲームを追加できる。電源は専用のシガーライターコードと、内蔵のリチウムイオンバッテリー。内蔵バッテリーでの動作時間は約1時間30分だ。本体サイズはW176×D19.5×H113.8mmで、質量は約355g。
2015年11月04日パナソニック、日本電信電話(NTT)、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)、パナソニック ソリューションテクノロジー、KDDI研究所、みらい翻訳の6社・法人は10月26日、これら各社・法人に8社を加えた14団体で「総務省委託研究開発・多言語音声翻訳技術推進コンソーシアム」を設立した。同コンソーシアムは、訪日外国人などが言葉の壁を感じることなくコミュニケーションが可能な多言語音声翻訳技術について、5年を目途に技術研究・開発を実施し、2020年までに社会実装の実現を目指す。同コンソーシアムは、総務省が平成27年度情報通信技術の研究開発である「グローバルコミュニケーション計画の推進 -多言語音声翻訳技術の研究開発及び社会実証- I.多言語音声翻訳技術の研究開発」の委託先として、上記6社・法人を選定したことを受けて設立したもの。この他に、東日本電信電話(NTT東日本)、日立製作所、パナソニック システムネットワークス、KDDI、富士通、富士通研究所、エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ(NTT-AT)、エヌ・ティ・ティ・データ経営研究所(NTTデータ経営研究所)の8社が加わる。主な活動内容は、「多言語音声翻訳技術を実用レベルで利用するための各種技術の研究開発」「多言語音声翻訳技術を2020年までに社会で実用化するための社会実証」「多言語音声翻訳技術が2020年以降も社会に根付き、利活用されるモデルの検討と試行」の3分野。各種技術の研究開発のうち雑音抑圧技術の研究開発では、音声入力デバイスにおける雑音抑圧のための集音技術をパナソニックが、多様な環境における雑音抑圧最適化技術をNTTが担当する。この他、翻訳自動学習技術の研究開発をNICTが、特殊文字認識技術の研究開発をパナソニック ソリューションテクノロジーが、位置情報を利用する翻訳精度向上技術の研究開発をKDDI研究所が、各研究開発技術を利用可能とする多言語音声翻訳プラットフォームの開発をみらい翻訳が、それぞれ担当する。社会実証では、防災分野をNTT東日本とNTTデータ経営研究所、鉄道分野を日立、ショッピング分野をパナソニック システムネットワークス、タクシー分野をKDDI、医療分野を富士通と富士通研が、それぞれ担当する。モデルの検討と試行では、NICTが開発し技術的に世界トップクラスの評価を得ているという「多言語音声翻訳システム」を、実用レベルで利用するための各種技術の研究開発を実施すると共に、実社会の各場面において社会実装に向けた実証を実施するとのこと。同コンソーシアムによる研究開発を通じて、2020年までに多言語音声翻訳技術を用いたサービスを病院・ショッピングセンター・観光地・公共交通機関などの生活拠点に導入し、日本語を理解できない外国人が日本国内で言葉の壁を感じることなく、生活で必要なサービスを利用できる社会の実現を目指すという。こうした社会の実現は、訪日外国人旅行者の満足度や安心感の向上、旅行者数増加やリピート率の上昇、さらには観光などによる地域経済への波及につながることが期待できるとしている。
2015年10月27日東芝とサンディスクは10月21日、NAND型フラッシュメモリを製造する四日市工場の新・第2製造棟の一部が竣工したことにあわせて、両社共同で設備投資を実施する正式契約を締結したと発表した。新・第2製造棟は3次元構造のNAND型フラッシュメモリ(3D NAND)の専用設備を設置する拡張スペースを確保するために建設が進められてきたもので、2015年度第4四半期より生産を開始する計画となっている。全体の竣工は2016年前半を予定しており、建屋面積は2万7300m2。同社では、竣工した建屋から順次生産体制を構築する計画だとしているが、具体的な生産能力や生産計画などについては市場動向を踏まえ、決定していくとしている。なお両社は2014年にも第5製造棟の第2期分の稼働を開始させるなど、NAND型フラッシュメモリの生産能力の継続的な引き上げを進めてきており、今後も3D NANDの生産体制の構築ならびに生産効率の向上をタイムリーに行っていくことで、メモリ事業の競争力強化を積極的に図っていくとしている。
2015年10月21日パナソニック システムネットワークスは14日、ガス爆発リスクのある場所でも使用できる、"防爆"仕様の5型タブレットを発表した。同社の頑丈タブレット「TOUGHPAD」シリーズの新製品で、過酷な屋内外の作業現場での利用を想定したもの。10月下旬に販売開始し、価格はオープン。本体を帯電防止構造とすることなどで、公益社団法人 産業安全技術協会による国内防爆検定を取得した、防爆仕様のタブレットPC。大型プラントや化学・製薬工場などの防爆エリアで利用できる。また、国内主要キャリアの音声通話/データ通信に対応し、無線LAN設備がなくとも通信可能。手袋をしたままの状態や、画面に水滴がついた状態での操作モードも備える。ラインナップは、NTTドコモ網対応の「FZ-E1BDCBACJ」および「FZ-X1ADABACJ」、KDDI(au)網対応の「FZ-E1BKCBACJ」および「FZ-X1ADABACJ」の4種類。「FZ-E1BDCBACJ」および「FZ-E1BKCBACJ」の主な仕様は、OSがWindows Embedded 8.1 Handheld Update2、CPUがQualcomm MSM8974AB(2.3 GHz)、メモリが2GB、ディスプレイが5型液晶(1280×720ドット、10点マルチタッチ対応)、カメラ機能が背面800万画素、前面130万画素、インタフェースがUSB 2.0、microUSB、microSDカードスロット、NFCなど。センサーは1次元/2次元バーコードリーダー、GPS、GLONASS、照度、近接、加速度など。バッテリは6200mAhで、バッテリ駆動時間は約14時間。ホットスワップにも対応する。通信機能はIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN、Bluetooth 4.0。本体サイズはW101×D188×H4mm(ハンドストラップ除く)、重量は約600g。動作温度は-20度~40度。「FZ-X1ADABACJ」および「FZ-X1ADABACJ」では、上記仕様からOSがAndroid 4.2.2、CPUがQualcomm APQ8064T(1.7GHz)となる。
2015年10月16日パナソニックは10月15日、ファッションブランド「ハナエモリ・マニュスクリ」とコラボレーションしたヘッドホン「RP-HX550HM」を発表した。発売が2016年1月下旬。価格はオープンで、推定市場価格は税別8,700円前後。カラーはピンクとブルーの2色。RP-HX550HMは、ファッションブランド「ハナエモリ・マニュスクリ」のデザイナー天津憂氏が監修したアラウンドイヤー型ヘッドホン。デザインには、ブランドアイデンティティーである蝶を使用している。DTSが開発したヘッドホン用サラウンド規格「Headphone:X」をサポートしており、2chのヘッドホンでありながら11.1chサラウンドサウンドを楽しめる。Headphone:X対応のコンテンツを再生するには、スマートフォンアプリ「Music Live」などが必要となる。ハウジング部はスイーベル機構になっており、フラットに折りたためる。イヤーパッドは耳の形状に合わせたオーバル型。ハウジングの密閉性を高めることで音漏れを防止する。イヤーパッドの素材はやわらかく、長時間リスニングの際も圧迫感を低減する。主な仕様は、再生周波数帯域が8Hz~26kHz、インピーダンスが40Ω、音圧感度が96dB/mW、最大入力が1,000mW、ケーブル長が約1.2m、重量が約260g(ケーブル含む)。ケーブルプラグはL型の3.5mmステレオミニとなっている。
2015年10月15日KDDIは10月14日、パナソニック システムネットワークス製の法人向けタブレットPC「TOUGHPAD FZ-E1(Windows Embedded 8.1 Handheld モデル)」と「TOUGHPAD FZ-X1(Androidモデル)」の提供を10月下旬より開始すると発表した。「TOUGHPAD FZ-E1/ FZ-X1」は、電気火花や高温度の物体などの点火源に触れると爆発や火災が起こる可能性がある危険な場所でも使用可能な「国内防爆検定」を取得したタブレットPC。人口カバー率99%超であるプラチナバンド(800MHz)の「4G LTE」に対応し、広いエリアでデータ通信を利用できるだけでなく、音声通話も可能となる。実利用面では「高感度近接検知タッチパネル」を搭載しており、画面が濡れていても手袋をしたままで画面操作ができる。そのため、大型プラントや石油・ガス貯蔵庫、化学工場といった作業現場における業務効率化に貢献できるとしている。
2015年10月15日●買い物は週1~2回派が増えているパナソニックは10月14日、報道関係者向けに「パナソニック冷蔵庫 保存方法による比較試食会」を開催した。テーマは、同社冷蔵庫の一部に搭載されている「微凍結パーシャル」機能。「味博士」ことAISSY 代表取締役社長 鈴木隆一氏が登場し、人間の味覚について解説したほか、微凍結パーシャルで保存した肉と冷凍保存した肉の比較試食会も行われた。○冷蔵庫にまつわる3つの悩みはじめに、パナソニック 冷蔵庫チームの山本秀子氏が登壇し、生鮮食品の保存と冷凍庫が抱える問題点について説明した。パナソニックが700人以上の既婚女性(※)を対象に行った「生鮮食品の保存に関する調査」によると、共働き女性の約45%が「週に1~2回」の頻度で買い物へ行き、約1週間分のまとめ買いをする。生鮮食品のうち、「購入頻度の高い食品」は、1位から順に豚肉、鶏モモ肉、鶏ムネ肉で、調査対象者の半数弱が、これらを冷凍しているという。※:週に3回以上自炊をする、関東圏に住む25歳から59歳までの既婚女性(有職)が対象。頻繁に使用されている冷凍機能だけに不満や悩みも。なかでも、鮮度やおいしさを本当に維持できているのか? という心配が多い。冷凍すると解凍に手間や時間がかかるうえ、解凍に失敗することもある、という不満も挙がった。さらに、調査対象の約46%が、自宅の冷凍庫に放置したままの「冷凍化石」が存在すると回答したという。パナソニックでは、冷凍冷蔵庫への不満点を「長期保存時のおいしさと鮮度の低下」、「解凍の手間と失敗」、「冷凍したまま忘れ去られる食材『冷凍化石』の存在」の3つだと分析している。●微凍結パーシャルで「味」も変わる山本氏は、前ページで挙げた3つの問題を、すべてパナソニックの「微凍結パーシャル」機能が解消してくれると説明した。微凍結パーシャルとは、冷蔵室・チルド室より低温で、冷凍室よりは高温の「冷蔵と冷凍と間の温度帯」といえる、-3℃~-1℃で食材を保存する機能。冷蔵室の最下段にある「パーシャル室」を利用する。微凍結パーシャルでは、冷蔵室やチルド室で保存するよりも鮮度が長持ちし、冷凍保存ほど食材がかたくならないので、解凍の手間もいらない。微凍結の状態を生かした調理といったメリットもある。○生肉の鮮度を7日間キープまず、1つめの不満点であった「長期保存時のおいしさと鮮度の低下」について。生肉を保存する場合、チルド室では2~3日しかもたないのに対し、微凍結パーシャルでは約7日間鮮度を保てる。もちろん、冷凍室の約31日という保存期間にはかなわないが、1週間分の食材をまとめ買いする家庭ならば、7日という保存期間は十分実用的だ。一般的な冷凍室で肉を冷凍すると、細胞の中に氷結晶が生成される。細胞内に氷結晶ができると細胞が傷つきやすく、解凍時は旨味成分を含んだドリップが流出しやすい。一方でパーシャル室で保存した微凍結状態の肉は、細胞と細胞の間にある外液が凍るだけ。そのため細胞も傷つきにくく、ドリップ流出も防げておいしさもキープできる。8月発表の新モデルから、冷気を勢いよく吹き付けて食品表面をすばやく微凍結させる「酸化ブロック冷却」を追加。微凍結状態になった表面がバリアとなり、酸素の侵入を防ぐので、油脂の酸化も抑制できる。肉なら7日、魚なら3日、買った日の鮮度をキープできるそうだ。○ほしい分だけサクサク切れる2つめの不満点「解凍の手間と失敗」について。微凍結状態の食品は、冷凍状態ほどかたくならない。取り出してすぐ包丁で切ったり、加熱したりといったことも可能だ。解凍作業そのものと無縁になるので、解凍ムラやドリップ流出などの失敗もなくなり、これまで解凍にかかっていた時間も短縮できる。微凍結パーシャルであれば、肉や魚などを塊のまま保存しても、調理する分だけサクッと切り分けられるので、「解凍するのを忘れたから、今日はあの食材を使うのやめよう」と思うことも減り、いつの間にか忘れ去られてしまう「冷凍化石」の問題も解決できるはずだ。●「味博士」が登場○人間が感じる「おいしさ」を数値化微凍結パーシャルの実力を証明するため、AISSY 代表取締役社長でもあり、慶応義塾大学 理工学部共同研究員でもある鈴木隆一氏が登壇した。鈴木氏は、「味博士」としてテレビなどでも活躍している。まず、鈴木氏は「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「旨味」「無味」の水が入ったカップを配って簡単な味覚テストを行ったあと、人間の味覚の基本ともいえる「5基本味」(甘味、塩味、旨味、酸味、苦味で構成される)について解説した。人間は各味の強さを感じ取る以外にも、「コーヒー(苦味)」に「砂糖(甘味)」を加えると苦味が抑制されたように感じたり、「ダシ(旨味)」に「塩(塩味)」を加えると旨味が増したように感じたり、「味同士の相互作用」という複雑な味覚処理をする。この味の相互作用もふまえて解析できる味覚センサー「レオ」を用いて、微凍結パーシャルの実力を検証したという。○いざ、試食!レオでの測定は、豚ロース肉、牛モモ肉、マグロの3種類の食材で実施。実験方法は、豚ロース肉と牛モモ肉は7日間、マグロは3日間、微凍結パーシャルと冷凍室、チルド室でそれぞれ保存する。その後、レオで5基本味とコク(味の総和のこと。5基本味がバランス良く含まれているとコクを感じる)を測った結果、甘味や塩味などはほぼ変化がなかったものの、旨味とコクについては全食材で微凍結パーシャルが冷凍保存に大きく差をつけた(※)。※:味覚データ分析平均において、0.2ポイント以上の差で、95%の人がちがいを認識できる。実験結果説明のあと、微凍結パーシャルと冷凍庫で7日間ずつ保存した、牛モモ肉の試食会も行われた。会場では「微凍結パーシャルのほうがジューシー」「冷凍の肉は食感がキシキシとする」「冷凍の肉は後味が生ぐさく感じる」などのコメントが出ていた。
2015年10月15日