飲食チェーン店などを手掛けるマルシェは23日、大阪市北区・東梅田に「東梅田ワイン食堂BarVita(バルビダ)」をオープンする。同店は、「逸品料理と世界の銘酒がリーズナブルな価格で存分に楽しめるバル」をコンセプトにしたワイン食堂。2008年に大阪市・天満橋の1号店オープン以来、東梅田店は5店舗目の出店となる。メニューは、イベリコ豚の最高ランク”ベジョータ”を使用したハンバーグや、牛ホルモンのトマト煮込みなど、比較的手頃な価格ながら本格的な味わいの料理をラインナップ。酒類は、ワインをはじめとした世界の銘酒をそろえた。開店は23日17時。場所は大阪府大阪市北区小松原町1~1 小松原ビル1F。営業時間は17時~24時で無休。1月中旬からはモーニングタイム、ランチタイム営業が予定されている。詳細は「マルシェ公式ページ」で確認できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月21日健康を考えたバランスの良い社員食堂のメニューが話題を呼び、レシピ本「体脂肪計タニタの社員食堂」が発売となり、果ては東京・丸の内に「丸の内タニタ食堂」をオープンさせた「タニタ」から、初公開となるパーティーメニューやデザートメニューのレシピを紹介した「タニタ食堂のしあわせレシピ DVD+BOOK~バースデー&クリスマス編~」が発売となった。世間はもうクリスマスモード。大切な日は、家族や彼氏、友達を呼んでパーっと楽しくパーティーしたい!でもお金はあまりかけられないし、太るのも嫌…というのが全ての女子の本音。そこでオススメしたいのが、タニタの社員食堂担当の栄養士・荻野菜々子さんがプロデュースした「カンタン」、「短時間で効率よく」、「ローカロリー」、「低予算」をキーワードにした栄養バランスの取れたパーティーメニュー&デザートメニューのレシピ集「タニタ食堂のしあわせレシピ」だ。書籍のみだと料理のコツというのはなかなか伝わりずらいものだが、その点はDVDがついているので安心。実践を交えて、分かりやすく紹介してくれる。プロデューサー・リタピクチャル星野加奈子さんが「こんなに素敵なフルコースのパーティーメニューが食べられるのに、総カロリーが一人あたり520キロカロリー。カレーライス一杯以下!」と太鼓判を押すように、タニタレシピの魅力はあくまで低カロリーであること。スイーツというと生クリームなどを使用し、高カロリーなイメージがあるだけにその配慮はなんとも嬉しい。今回、このDVDに出演した情報番組「王様のブランチ」でもレギュラー主演を務めるアマンダは、「今回のレシピを収録前に家で作ってみたのですが、収録で出てきた料理と全然盛り付けが違うんです。女の子らしい盛り付けやコーディネートを習ってウキウキ・ハッピーになれました!」とご満悦。36ページに及ぶ豪華ブックレットには買い出しリストや付け合せメニューも収録されているとのこと。年末にかけてクリスマスや友達同士での忘年会など、イベントごとは盛りだくさん。日常の食卓をほんの少しの「コツ」と「気づき」で、さらに華やかで、楽しい空間に変えてみてはいかが?「タニタ食堂のしあわせレシピ DVD+BOOK~バースデー&クリスマス編~」価格:1,995 円(税込)発売中発売元/販売元:TCエンタテイメント© TCエンタテイメント
2012年11月28日今回紹介する社食は、東京・新宿にある東京都庁の職員食堂だ。この庁舎には、第一本庁舎32階に2つ、第二本庁舎4階に2つ、あわせて4つの職員食堂がある。第一本庁舎の2つの食堂に行ってきた。食堂の前に立つと、入り口が左右に2つ。ほとんど同じ造りの食堂が北と南で対称的にあるようなかたちだ。2つの食堂は入り口が分かれているが、中ではつながっている。食事をどちらで購入したかに関わらず、どちら側の座席も利用できるという。どちらも席数388席で、一般の人も利用可能(昼食11時30分~14時)。都庁見学の人なども多く訪れ、職員と一般の利用は半々くらいという。あわせて1,000食、多いときで1,500食ほどが出るという巨大な食堂。全体で7,000~8,000人ほどいる職員が休み時間に入る12時~13時は大変混雑するそうなので、避けたほうがよさそうだ。どちらの食堂も、32階という高層階からの眺望が魅力。昼食以外にも軽食(14時~16時)、喫茶(10時~11時30分、14時~17時)の利用ができる。まずは、北側の食堂(東京ケータリング運営)へ。入り口でサンプルの展示があるのでここでメニューを選んで、食券を購入する。こちらではカレーやラーメンなど定番メニューに加えて、「スペシャルセット」(660円)や「あつあつランチ」(600円)、「ヘルシーバランスランチ」(600円)など毎日6種類の日替わりメニューがある。季節に合わせてイベントも開催しており、取材した期間には、オリンピック日本代表選手にゆかりのメニューを提供するフェアを行っていた。取材日は、日替わりメニューの一つ「あつあつランチ」の「東京産さくら玉子のオムライス」をいただいた。卵は、こだわりの東京産「さくらたまご」「もみじたまご」を使用しているとのこと。ふわふわとろとろの卵に、濃厚なデミグラスソースが絡む。メニューは日替わりだが、このオムライスは月に1回は出る人気メニューという。食堂では、どちらも窓からは副都心の高層ビル群が見え、北側では晴れた日には富士山、南側では東京スカイツリーも眺めることができる。続いて、南側の食堂(西洋フード運営)へ。こちらも入り口でサンプルを確認して、食券を購入する。定番メニューに加えて、「おすすめメニュー」(660円)、「ヘルシー定食」(580円)など、毎日6種類の日替わりメニューが提供されている。全国の郷土料理を提供する「味めぐり」などのイベントメニューもある。”都庁”の名前のついた「都庁弁当」「都庁ラーメン」も人気という。取材日はこの日の「おすすめメニュー」の「うなぎまぶし」(660円)をいただいた。うなぎの価格が高騰している昨今、驚きのこのお値段。たれの香りが食欲をそそるうなぎのかば焼きに、半熟卵が載せられている。好評のため、今回が今年2回目の提供だったそうだ。どちらの食堂でも、すべてのメニューにエネルギー、タンパク質、脂質、塩分の栄養表示をしており、健康への配慮も抜かりない。また、「食べて応援!被災地支援!」として東北の食材を使ったメニュー提供などの取り組みも行っている。毎日豊富なメニューを取りそろえている2つの食堂。利用者は当日の両食堂のメニューを確認して、どちらに行くか決めることが多いそうだ。どちらの食堂を選ぶか、迷うのも毎日の楽しみになりそうだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月09日肥薩おれんじ鉄道はこのほど、同社保有車両を改造し運行する観光列車の愛称を「おれんじ食堂 九州西海岸食楽列車」(以下「おれんじ食堂」)とし、2013年3月より運行開始することを発表した。列車のデザインは九州新幹線などを手がけた水戸岡鋭治氏が担当した。肥薩おれんじ鉄道は旧鹿児島本線の八代~川内間(営業キロ116.9km)を運営する第3セクター鉄道会社で、新潟トランシス製のディーゼル車両19両(一般車両17両、イベント兼用型車両2両)を保有する。新たに登場する観光列車「おれんじ食堂」は2両編成で、紺色をメインとした車体にロゴマークを各所に配した外観、木目調のインテリアなど、水戸岡氏が手がけた車両ならではの特徴も随所に見られる。同社の路線には、不知火海や東シナ海といった海外線のそばを走る風光明媚な区間も。「おれんじ食堂」では、「九州西海岸を眺めながら、ゆったり、のんびり、スローライフな旅」を提案しており、車内にはブッフェ(キッチン)が設置され、地産地消の料理や飲みものなどを提供する。九州西海岸沿線の旬の食材を用い、さまざまな提携先とアイデア・コラボした「逸品メニュー」も提供予定とのこと。その他にも、ダイニングテーブルやドリンクカウンター、セパレートタイプの個室などを設置。パーサーとアテンダントが乗務し、利用者の旅の思い出をサポートする。車内ではカントリーミュージックなど心地良い音楽も流れるという。「おれんじ食堂」については、来年3月のデビュー以降、年間200~230日程度、1日あたり3便運行し、料金や運行ダイヤは10月頃をめどに公表する予定と報じられている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月30日IGRいわて銀河鉄道は10日、「ぎんが食堂 スイーツ列車」モニターツアーを実施する。同ツアーは今年4~6月に開催された「ぎんが食堂 各駅定食弁当」に続く”ぎんが食堂シリーズ”第2弾としての開催となる。同ツアーは料理研究家の千葉星子さんをコーディネーターに迎えて行われ、当日は盛岡駅よりIGRいわて銀河鉄道の貸切車両に乗車。盛岡駅、巣子駅、いわて沼宮内駅、奥中山高原駅、二戸駅にて、電車型の小箱に詰められたスイーツが積み込まれるという。その後、金田一温泉駅から貸切バスに乗り換え、一戸町の小鳥谷にてさくらんぼ狩りを実施。行きは電車内でスイーツを、帰りはさくらんぼ狩りで旬の味覚を堪能できるツアーとなる。なお、ツアー参加者へのアンケートも行われるとのこと。同ツアーの募集人員は40名(最少催行人員20名)。旅行代金は3,900円(大人・小人同額)で、銀河鉄道観光にて申込みを受け付ける。ツアー申込締切日は7月5日となっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月02日レベルアップした社員食堂に行ってみたい!昔の社内食堂のイメージを持っている人は、安いけど味はイマイチ、定番メニューしかないという先入観があるのでは?最近の社内食堂は、ずいぶん進化しています。とは言っても、まだまだ期待のメニューがないという声も多いですね。どのようなメニューがあったらうれしいのか、女性488名に聞いてみました。>>男性編も見るQ.あったらうれしい社内食堂のメニューを教えてください(複数回答)1位カロリー計算されたヘルシー定食29.2%2位食べ放題のビュッフェ13.2%3位有名シェフが作るパスタ11.0%4位築地直送ネタで握るすし8.5%5位本格インドカレー&ナン8.4%■カロリー計算されたヘルシー定食・「毎日通う」(29歳/その他)・「タニタの食堂が話題なので」(26歳/学校・教育関連)・「ダイエットによさそうなので」(26歳/医療・福祉/専門職)・「外でのランチは、意外とカロリーが高いので」(25歳/機械・精密機器/営業職)・「会社でおいしいご飯が食べられたら、出社や仕事が楽しみになるから」(29歳/その他)■食べ放題のビュッフェ・「好きなものが選べるから」(24歳/金融・証券/営業職)・「めずらしいかなって」(18歳/人材派遣・人材紹介/販売職・サービス系)・「テンションがあがるので」(25歳/食品・飲料/技術職)■有名シェフが作るパスタ・「めずらしく、レアなものが好き」(30歳/情報・IT/技術職)・「日替わりパスタなんて、最高かも~」(47歳/運輸・倉庫/販売職・サービス系)・「自分で作れないものが食べたい」(29歳/ソフトウェア/技術職)■築地直送ネタで握るすし・「新鮮なものを食べたい」(27歳/マスコミ・広告/クリエイティブ職)・「すしがあったら、午前中の仕事のご褒美に、午後の仕事の活力になりそう」(22歳/学生)・「たまに贅沢したいから」(25歳/生保・損保/専門職)■本格インドカレー&ナン・「なかなかナンカレーはアタリが少ないので……」(40歳/その他)・「インドカレーが好きだけど、近くにお店がないので」(25歳/その他)・「週に1回くらいカレーが食べたくなるので、本格的な味が食べられるとうれしい」(25歳/金融・証券/事務系専門職)■番外編:お昼は何でもいいのです・パン「パンでいい」(29歳/運輸・倉庫/事務系専門職)・何でもOK「昼は軽く取る習慣なので、あまりこだわらない」(27歳/食品・飲料/秘書・アシスタント職)総評1位は「カロリー計算されたヘルシー定食」です。 話題のタニタ食堂のような定食なら、毎日でも通いたいというコメントが目立ちました。ヘルシーランチを社内食堂で食べられたら、夢のようですよね。ダイエットを意識している女性が多いかと思いきや、2位には「食べ放題のビュッフェ」がランクイン。ボリューム重視というよりも、少しずつ、いろいろな種類のものを食べられるというのが、女性にはうれしいポイントのようです。3位には「有名シェフが作るパスタ」がランクインしました。4位「築地直送ネタで握るすし」、5位「本格インドカレー&ナン」では、味へのこだわりがうかがえる結果になりました。最近の社内食堂は、オシャレなメニューが増えてきています。元気のみなもとは、リラックスをしたり、おいしいものを食べること。皆さんの会社にも、夢のような社内食堂のメニューが実現するといいですね。(文・OFFICE-SANGA渡邉久美子)調査時期:2012年4月26日~2012年5月9日調査対象:マイナビニュース会員調査数:女性488名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【女性編】1回の食事で、後輩におごれる金額の限度ランキング【女性編】おふくろの味といって思い浮かぶものランキング【女性編】好きなラーメンの味ランキング完全版(画像などあり)を見る
2012年06月22日こんなメニューがあったら、毎日でも出社したい!昼食は何にしようか、いつも悩むところですよね。社内食堂があれば、安くてメニューも豊富だし、毎日助かるのに、と思う人は多いのではないでしょうか。そこで今回は、「社内食堂にこんなメニューがあったらうれしい」と思うランチメニューを、男性334名に聞いてみました。職場の昼休みなのに、ディナーの気分になってしまうかも?>>女性編も見るQ.あったらうれしい社内食堂のメニューを教えてください(複数回答)1位カロリー計算されたヘルシー定食20.7%2位食べ放題のビュッフェ17.2%3位行列ができる店のラーメン9.9%4位築地直送ネタで握るすし9.0%5位本格インドカレー&ナン7.7%5位手打ちそば、うどん7.7%5位メガ盛り丼7.7%■カロリー計算されたヘルシー定食・「家で食事するときの参考になると思うから」(29歳/食品・飲料/販売職・サービス系)・「体重に悩んでいるから」(29歳/電機/技術職)・「カロリーが気になるので」(44歳/情報・IT/技術職)・「手間をかけずに、健康的な食事をとれたらうれしいから」(21歳/学生)・「なかなかお昼を食べる時間をとれないので、便利だから」(26歳/学校・教育関連)■食べ放題のビュッフェ・「大食いなので」(28歳/商社・卸/事務系専門職)・「いろいろな食べ物が食べられるから」(25歳/その他)・「ヘルシーにもひかれますが、ガッツリ食べたいときもある」(40歳/医薬品・化粧品/技術職)■行列ができる店のラーメン・「待たずに食べられるから」(20歳/学生)・「ラーメンが好きだから」(28歳/機械・精密機器/事務系専門職)・「ラーメンがめちゃくちゃ好きなので全国のラーメンが食べられそうで、遠征をせずに済んで助かるから」(28歳/運輸・倉庫/技術職)■築地直送ネタで握るすし・「安価でいただけるのなら」(39歳/その他)・「仕事のやる気につながりそうだから」(29歳/情報・IT/技術職)・「どうしても食堂のメニューはイマイチなので、たまにはこういうのがいいです!」(38歳/通信/技術職)■本格インドカレー&ナン・「ナンが食べられるところが限られているので、食べられるとうれしい」(28歳/情報・IT/技術職)・「夢のような話だから」(34歳/運輸・倉庫/秘書・アシスタント職)■手打ちそば、うどん・「何度食べても飽きないものがいい」(27歳/その他/販売職・サービス系)・「夏にざるそばとか食べたい」(22歳/運輸・倉庫/販売職・サービス系)■メガ盛り丼・「ボリュームを味わいたいから」(42歳/電力・ガス・石油/営業職)・「カツ丼が好き」(41歳/食品・飲料/クリエイティブ職)■番外編:味よりも「無料」!・「無料で食べられるメニュー」(25歳/学校・教育関連/事務系専門職)・「無料料理があったらいい~。倹約したいから」(38歳/その他)総評1位は「カロリー計算されたヘルシー定食」です。ヘルシーなものを、しかも自分で手間をかけることなく、毎日いただけるのならありがたいとの声が、多数寄せられました。特に、ひとり暮らしの場合は、栄養が偏りがちですからね。3位の「行列ができる店のラーメン」には、熱い期待が寄せられていました。食べ歩きをする男性も多く、並ばなくてもいいというのがポイントのよう。ラーメン好きには、たまらないランチタイムになりそうです。「食べ放題のビュッフェ」や「メガ盛り丼」がランクインしていることから、男性はボリュームのあるメニューを欲していることがわかります。おなかいっぱい食べすぎて、仕事中に眠くなりませんように。仕事でお疲れのときでも、このようなランチがいただけるなら、午後からも頑張れるはず。会社に行くのが楽しくなりそうです。(文・OFFICE-SANGA渡邉久美子)調査時期:2012年4月26日~2012年5月9日調査対象:マイナビニュース会員調査数:男性334名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【男性編】1回の食事で、後輩におごれる金額の限度ランキング【男性編】おふくろの味といって思い浮かぶものランキング【男性編】好きなラーメンの味ランキング完全版(画像などあり)を見る
2012年06月22日ワーナー・マイカル・シネマズ新百合ヶ丘は6月9日・10日の2日間、通常より1時間早い午前8時にオープン。“早朝落語“と題し、「映画館落語 かもめ亭」を8時30分から上映する。同イベントは、ショッピングセンター「イオン」の早朝営業に合わせて企画。上映する「映画館落語 かもめ亭」は、文化放送が2007年から定期開催している落語会「浜松町 かもめ亭」を映画館で楽しめるように撮り下ろしたもので、桂歌丸師匠と三遊亭小遊三師匠の落語2席と色物1席、普段は見られない舞台裏の映像も盛り込んでいる。同映画は、ワーナー・マイカル・シネマズが映画以外のジャンルのコンテンツを提供するサービス「シアタス」として公開中で、実際に見た人からは「臨場感があり、寄席で見ているようだ」、「映画館で見ていることを忘れて笑った」、「気軽で良い」などの高い評価を得ているという。“早朝落語”「映画館落語 かもめ亭」は、ワーナー・マイカル・シネマズ 新百合ヶ丘において6月9日、10日に開催。午前8時オープン、8時30分上映開始。演目は桂歌丸「ネズミ」、三遊亭小遊三「蛙茶番」、ぺぺ桜井「色物」、ナビゲーターは林家たい平。鑑賞料金は1,500円(シニア割引はなし)。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月07日最近、「24時間営業」や「社内の託児所に預けている子どもと食事ができる」など、特色ある社員食堂の話をよく耳にします。そこで、会社の食堂の自慢できる点について、アンケート調査で伺いました。調査期間:2012/3/9~2012/3/14アンケート対象:マイナビニュース会員有効回答数 960件(ウェブログイン式)■ご飯の大盛りが極限まで無料目立った回答は、なんといっても「安さ」。「安い。定食は280円で、ご飯の大盛りが極限まで無料」(27歳/男性)「とにかく安い!味も悪くなく、季節のイベントをメニューに反映してくれるのでうれしい」(32歳/男性)「金額が一律で食べ放題」(25歳/女性)と、出費を抑えられる社員食堂は、ありがたい味方です。また、「管理栄養士が献立を考えている」(27歳/女性)「ときどきご当地メニューが登場する」(31歳/男性)という自慢も。ヘルシーな献立や、普段とは違う味わいを提供してくれるなら、足しげく通いたくなりそうです。「レストラン、カフェテリア、コーヒーショップ、特別食堂など、数が多い」(28歳/男性)「ピザ専用窯がある」(28歳/女性)とバラエティーに富む向きもあり、これはうらやましい限り。また、「見晴らしがよい」(32歳/男性)、「夜はパブに変身する」(28歳/男性)などは、食事だけでなく、社員がコミュニケーションを図るうえでひと役かう場となりそうです。興味深く思える、「どのメニューを頼んでもドリンクバー付き」(31歳/女性)について、「一品の値段が高いので、ドリンクバーはいらないから安くしてほしい」(同上女性)という本音も飛び出し、思わずうなずきました。オリジナルのサービスが増える社員食堂ですが、「メニューが豊富でなおかつ安い、うまい」(27歳/男性)が、基本にあってこそ有意義なのでしょう。話題のタニタ食堂に負けないような、魅力的な社員食堂が増えてほしいものです。(岩田なつき/ユンブル)
2012年05月20日『かもめ食堂』、『めがね』の荻上直子監督最新作『レンタネコ』が5月12日(土)に公開を迎え、都内劇場で行われた舞台挨拶に荻上監督と主演の市川実日子、草村礼子、光石研、山田真歩が登壇した。寂しい人に猫を貸す“レンタネコ”屋を営む女性と彼女の客となる様々な問題を抱えた人々の交流を荻上監督独特のタッチで温かく描き出す。全編を通じ大小17匹の猫と共演を果たした市川さん。猫と接するのはほぼ初めてだったというが「『よーい、スタート!』と同時にダーッといなくなるコもいれば、寄り目で揺れ続けてるコもいて全然性格が違う。猫にもきっといろいろあるんだろうなぁって思いました」と笑顔でふり返った。草村さんはそんな市川さんを「かわいかった!」と大絶賛。「実日子さんは18匹目の猫のよう」と明かす。また草村さんは荻上監督に対し「『草村さん』と呼ぶときと(猫に)『猫ちゃん』と呼ぶときでやきもちを焼いちゃうくらい(口調が)違う!」と明かす。これに対し、荻上監督は悪びれることなく「正直に言いますと、現場で役者より猫ちゃんの方を見てました。17匹の猫と仕事をして最終的に感じたのは、自分が飼っている猫が一番かわいいということ」と語り、猫バカっぷりを見せつけた。光石さんはこれまでに何度も共演してきた市川さんについて「相変わらず変で『わかんない!』って言いながらちゃんとやって帰っていった」と語る。これに草村さんから「“変”じゃなくて“不思議”って言いなさい」と異議が申し立てられ「変で不思議です(笑)」と訂正した。一方の山田さんは初の荻上作品となったが、これまで『かもめ食堂』などを観ていたそうで「まさかこのストーリーに自分が入ることになるとは…。外から見るのと中から見るのでは印象にギャップがあって面白かったです」と笑みを浮かべていた。監督は市川さんについて「普通の人じゃない、変なところがある(笑)。美しい大人の女優になるであろうと思いますが、その一歩手前の少年っぽさを出してほしかった」とコメント。さらにこの日は欠席となった田中圭について問われると、途端にニヤけた表情で「カッコイイです。『ヤバい、目が合わせられない!』って感じ(笑)。一緒に飲みたいです」とほとんどファンのようなコメントを発し、会場の笑いを誘っていた。『レンタネコ』は銀座テアトル、テアトル新宿ほか全国にて公開中。■関連作品:レンタネコ 2012年5月12日より銀座テアトルシネマ、テアトル新宿ほかにて全国公開© 2012 レンタネコ製作委員会■関連記事:『レンタネコ』市川実日子心の穴ぼこは「埋める」から「ほうっておく」へ田中圭、初めての荻上直子作品の現場は「ボーっとしてた」『かもめ食堂』荻上直子監督の最新作『レンタネコ』、ベルリン映画祭出品決定荻上直子監督最新作!ハートフルムービー『レンタネコ』試写会に15組30名様ご招待
2012年05月14日友だちや恋人、家族、同僚…誰かしら傍にいたとしても、なぜか寂しさに襲われるときがある。そんな心にぽっかりと空いた穴ぼこを埋められるモノは人それぞれで、映画『レンタネコ』に登場する人々の場合は“猫”の存在がその穴を埋めてくれる──。「♪レンタ~ネコ、ネコ、ネコ。寂しいヒトに、猫、貸します」と呼びかけながら、穴ぼこの空いた人と猫との出会いを手伝うヒロイン・サヨコを演じた市川実日子。30代を迎え、大人の女性に近づきつつある市川さんの心の中にも確かに寂しさはあった。市川さん、その寂しさとどう向き合っているんですか?30代を迎えて変わった“穴ぼこ”の受け止めかた「以前は、かわいい文房具や素敵な洋服を買ったり、友だちと会ったりして穴ぼこを埋めようとしたこともありました。今でも無意識にそうしているかもしれないけれど、埋めるために何かをしても埋まらないときもあるんですよね。それに気づいてからは、敢えて何かをしたりしないように。ああ、穴ぼこ空いているな…って、空いていることを受け止めて知っておくことも大切だと思うんです。だから今はほうっておきます(笑)。そんなふうに思えるようになったのは、20代を経て30代を迎え、年齢を重ねたからなのかもしれないですね。共演した田中圭さんとも“穴ぼこ”の話をしてたんですけど、(20代の)田中さんは『えーっ!僕はすぐに埋めます!』って言っていましたから(笑)」。自分自身の気持ちを素直に受け止められる年齢であることも、荻上直子監督がサヨコ役に市川さんを選んだ理由のひとつなのだろう。監督は「市川さんが持っている少年っぽさを出せる最後のタイミングだったんじゃないかと思っています」と、今の市川さんの魅力をスクリーンに映し出している。荻上監督といえば、デビュー作の『バーバー吉野』を始め、『かもめ食堂』、『めがね』、『トイレット』と、新作ごとに様々な形で人とのつながりを描いてきた監督だ。『めがね』に続いてのタッグを組む市川さんは、荻上監督の“らしさ”について「ファンタジーとリアルが入り混じっている世界を創り出す監督」と表現する。「寂しい人にネコを貸すという、ありそうでなさそうな物語は、見方によっては不思議な話とも思えるけれど、気づくと自分と重ね合わせたり、(その世界観を)自分の中で探していたりするんですよね」。中でもファンタジーとリアルを強く感じたのは、サヨコが川辺で立ち尽くすとあるシーン。「あれ…みんな何処に行っちゃったんだろうって感じるあのシーンには、いろいろな意味があると思うんです。具体的な言葉にはしていないけれど、あの感覚、なんか分かるんです。(周りに人がいるのに)突然、ひとりになってしまう感覚ってありますよね?普段、感じていても言葉にしていない、でも確かに感じ続けていることが、あのシーンに描かれていて。うん、ファンタジックなのにリアルなんですよ」。「猫との距離がぐっと近くなった」撮影現場リアルなキャラクターとしてサヨコの前に現れるのは、夫と愛猫に先立たれた老婦人、単身赴任中の中年男、自分の存在意義に疑問を感じている受付嬢。寂しさゆえの穴ぼこを抱えた彼らに「寂しいまま、なんて絶対にいけません」と、サヨコは猫を貸す。祖母の遺した一軒家に17匹の猫と住み、見ず知らずの人の寂しさを埋めることを仕事にしている彼女を、市川さんは「傍から見ると、ひとりでも楽しく生きてそうに見えるんですけど、彼女自身は自分は孤独だって感じていると思うんですよね…」と代弁する 。“今年こそは、結婚するぞ”と習字で目標を書いては壁に貼っているのも、孤独から脱したいという願望の現れなのかもしれない。市川さんも、意外にも結婚願望の強いサヨコに共感。「ひとり暮らしを始めた頃は楽しかったと思うんですよね。すべての時間を自分のために自由に使えるという醍醐味もあるし。でも、寂しさって突然にやってくるもので…たまーに寂しくなるんですよね」と、哀愁をふくんだ笑みを浮かべる。そんなサヨコの寂しさをからかうように、何かとちょっかいを出してくる謎の隣人を、ラジオDJとしておなじみの小林克也が、まさかの女装で演じているのも面白い。「本番で笑わないようにするのが大変でした(笑)。普段のしゃべり方はとても男らしい方なので、なおさら可笑しいんです。サヨコとの絡みも面白いし、何よりもあんなに正直に話してくれる隣人っていいですよね(笑)」と語るように、小林さんの演じる隣人のセリフは笑いと共に心にしっかりと突き刺さる“何か”を持っている。また、17匹の猫たちからは猫と暮らす良さ、動物が与えてくれる癒しを感じるはず。もともと犬派だった市川さんも「猫との距離がぐっと近くなった」と、猫に囲まれた現場をふり返る表情はなんとも和やかだ。「同居人」のような猫の存在「サヨコは、猫~!っていうように極端にかわいがるタイプではないので、ほどよい距離感を保ちつつ、猫は猫、サヨコはサヨコっていう感じで現場に臨んでいました。人でも猫でもすべてを同じ目線で見ることのできるキャラクターなんです。だから、17匹も猫がいても違和感がないというか…。撮影に入る前に監督が、猫に何か強要するということはせず、でも猫待ちということもせず、猫に自然なままでいてもらうスタイルで行きますと話していて、本当にそういう撮り方でしたね」。たしかに、サヨコと暮らす猫たちはペットというよりも同居人のような存在。荻上監督自身が長年猫を飼っているということもあり、彼女がつねに感じていた「猫に癒されたり、猫から与えられたものが多かったので、この映画はそのお裾分けという気分もあります」というメッセージも込められている。撮影を終えた今、市川さんもしっかりとそのお裾分けを受け取り「猫と暮らしたくなりました」と、猫との暮らしに惚れ惚れ。敢えて穴ぼこは埋めないようにしているという彼女の穴ぼこを『レンタネコ』の猫たちがごく自然に埋めたように、この映画を観た人の穴ぼこも、猫と人間、愛しいキャラクターたちがきっと埋めてくれるはず──。(photo:Yoshio Kumagai/text:Rie Shintani)■関連作品:レンタネコ 2012年5月12日より銀座テアトルシネマ、テアトル新宿ほかにて全国公開© 2012 レンタネコ製作委員会■関連記事:田中圭、初めての荻上直子作品の現場は「ボーっとしてた」『かもめ食堂』荻上直子監督の最新作『レンタネコ』、ベルリン映画祭出品決定荻上直子監督最新作!ハートフルムービー『レンタネコ』試写会に15組30名様ご招待
2012年05月09日大の猫好きで知られる『かもめ食堂』の荻上直子監督最新作、猫を通して人と人のきずなを描く映画『レンタネコ』。今回、ザ・プリンス パークタワー東京のスイートルームを『レンタネコ』がプロデュース!50平米のゆったりとしたお部屋では、オリジナルのハンドメイド猫クッションやキャットツリーアートなど、可愛らしい猫たちが待っている。また、全国の猫好きから絶大な人気を集め、映画のエンディングイラストも手掛ける、くるねこ大和氏の著書「くるねこ」シリーズ本や猫動画DVD「にゃんこんと」、映画の実物台本もご用意。可愛らしい猫たちに癒され優しい気持ちになれる一部屋だけの特別ルームを、ぜひお楽しみあれ。コラボレーションルーム「猫のへや」1日1室限定!5月12日(土)~6月30日(土)期間限定!1名利用¥30,000/2名利用¥15,000お問い合わせ:ザ・プリンス パークタワー東京 tel.03-5400-1111
2012年05月09日『かもめ食堂』、『めがね』など何気ないやり取りの中にあるほのぼのとした情景を描き出し、女性を中心に高い人気を誇る荻上直子監督の最新作『レンタネコ』がついに完成。4月9日(月)に完成披露試写会が都内で開催され、主演の市川実日子、草村礼子、光石研、山田真歩、田中圭が舞台挨拶に登壇した。多くの猫と暮らし、人々に猫を貸し出す「レンタネコ」屋を営むサヨコと人々の出会いを描いた本作。猫によって心の隙間を埋める人々、そんな様子を見守りながら自身も少しずつ変わっていくサヨコの姿を温かく描く。市川さんは映画について「17匹の猫が出てきますが、しかし!それだけではない映画になってます」とアピール。サヨコ役で出ずっぱりのため、この17匹のすべての猫たちと共演を果たしたが「こんなにいると性格が全然違うんです。猫にもいろいろあるんだなぁって思いました。(自身は)猫と人間の間にいる感じでした」とニッコリ。猫との撮影ということでさぞや苦労したかと思いきや、「荻上監督は猫を愛している方で、撮影前に『“猫待ち”をすることも、猫に何かを強要することもしないで、(猫には)自然に自由に現場に居てもらう』とおっしゃって、すごく自由でした(笑)」とあるがままの猫たちがカメラに収められていることを明かした。そんな市川さんについて草村さんは「拡声器を持って土手を歩く姿がとてもかわいくて、少年のようで惚れ惚れしました!」と絶賛。草村さん自身は「子供の頃に化け猫の映画を観てから、自分の方から猫に触ったことはなかったんです」とイタズラっぽい笑みを浮かべた。光石さんは荻上作品の常連だが、その魅力を「(物語が)現実とフィクションのギリギリのところにあって、演じる側がリアリティを持ってやるとホンワカするんです」と分析。「今回は猫もいてなおさらでした。市川さんも本当に猫みたいでした」と語った。これに市川さんが「そうですか(笑)?」と返すと、「いや、分かんないです。いいかげんなこと言いました」と照れくさそうに頭をかいた。荻上作品初参加の田中さんは、現場の様子について「フワッと柔らかいというかボーっとしてる感じ」と表現。市川さんから「ボーっとしてないですよ(笑)。普段ものすごい現場が多いんですか?」とやんわりと突っ込まれると、「ずーっと駆け足ですよ!…いや、そうでもないです(笑)」と語り会場の笑いを誘った。山田さんは、お客へのマニュアル通りの説明にとらわれたレンタカーショップの女性店員という役どころで、早口でサヨコ相手に商品の説明をするというシーンがあるが「個性を殺そうと思ってやりました」と述懐。「バイトはいままでいっぱいやって来たけど、マニュアルを言うような仕事はなかったので街中でそういう人たちを観察しました」と苦労を明かした。この日は高さ2.4メートルの巨大な招き猫も登壇。静岡県の看板業者の社長が20年も構想を練り上げて仕事の合間に作り上げたもので、当初は縁起物としてレンタルすることを予定していたが、借り手が現れずに完成からずっと倉庫に眠ったままだった…。今回の『レンタネコ』イベントで記念すべき初レンタルを飾った。右手を掲げた招き猫はお金を、左手を掲げたものは人を呼び込むと言われており、キャスト陣は“巨大レンタ招き猫”を前に福を呼び込もうと手を掲げていた。『レンタネコ』は5月12日(土)より銀座テアトルシネマ、テアトル新宿ほか全国にて公開。■関連作品:レンタネコ 2012年5月12日より銀座テアトルシネマ、テアトル新宿ほかにて全国公開© 2012 レンタネコ製作委員会■関連記事:『かもめ食堂』荻上直子監督の最新作『レンタネコ』、ベルリン映画祭出品決定荻上直子監督最新作!ハートフルムービー『レンタネコ』試写会に15組30名様ご招待
2012年04月09日タニタは11日から17日までの1週間の期間限定で、「丸の内タニタ食堂」の特製ランチボックスを東京・中央区の「三越銀座店」で販売する。同商品は、タニタ社員食堂のレシピから食堂担当栄養士が弁当に適した主菜、副菜を厳選してアレンジを加えたオリジナルメニューになっている。丸の内タニタ食堂と同じスタイルで、日替わりと週替わりの2品。いずれも米飯(精白米100g)、主菜、副菜2品で構成され、価格は945円。栄養バランスに配慮しつつ野菜をたっぷりと使い、1定食当たり500kcal前後、塩分は3g前後としたタニタ社員食堂のコンセプトを忠実に再現しているという。保存料や添加物、化学調味料は不使用。弁当容器は、要加熱メニュー(白米や主菜など)と非加熱メニュー(サラダや和え物など)とを分けられるように工夫。電子レンジで再加熱がしやすく、温かいものは温かく、冷たいものは冷たいうちに、つくりたてのおいしさを味わえるようになっているという。メニューは、日替わりとして「ふわふわつくね弁当」「鮭のこしょう揚げ弁当」「アスパラの中華風炒め弁当」「ささみの唐揚げ弁当」「さわらのネギソース弁当」「豚肉と玉ねぎの甘辛炒め弁当」「鮭のカレー焼き弁当」が販売される。週替わりメニューには「さわらの野菜あんかけ弁当」、6席あるイートインコーナーでの提供メニューは「ふわふわつくね定食」「さわらの野菜あんかけ定食」となっている。なお、特製ランチボックスは、生産体制が整い次第三越銀座店および丸の内タニタ食堂で本格販売を始める予定。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月05日ご存知、空前の社員食堂ブームの日本。ウーマンエキサイトでも、「体脂肪計タニタの社員食堂」が大ベストセラーとなった健康機器大手の タニタの社員食堂 や、渋谷のセルリアンタワーにオフィスを構える GMO インターネットグループの社員食堂 と、羨ましい限りの社員食堂を勢力的に取り上げてきたが、今回はそんな社員食堂の先駆者ともいえる世界のインターネット企業・Googleにおじゃました。本国アメリカの社員食堂の様子やその他素敵すぎるオフィスの様子はテレビで度々見かけるが、日本の社員食堂はどのようになっているのだろうか?2年前に移転したという六本木ヒルズを直撃…とその前にオフィスフロアものぞいてみる。これは銭湯……?いえいえ、打ち合わせスペースです。外国から見た日本というのイメージを充実に再現したのだそう。忠実すぎて銭湯に行きたくなってしまう。続いて今度はコミュニケーションルーム…なんだかこれも旅館のようだ。さてさてお待ちかねの社員食堂。ランチタイムでにぎわうそこは、まるでホテルのバイキングのよう。前菜、おかず、炭水化物、デザート、そして催し物と、主に5つのエリアに分かれている。ちなみにこの日の催し物は、三陸を応援する「わかめ」フェア。前菜の種類がたくさんありすぎておかずまで盛り付けられなかったけれど、こんな感じ。気持ち野菜が多め。三陸のわかめの彩りがグー。そして本日の炭水化物はカルボナーラととろろそば。もちろんカロリー高めのカルボナーラをチョイス。※メニューにはなんとカロリー表示が…!ダイエットを気にする女性社員もこれを目安に選んでいるそう。味は濃すぎず薄すぎずちょうどいい、代官山あたりでこの手の食べ放題をいただいたら軽く¥2,000はいってしまいそう。もちろん、福利厚生の一環で社員は無料。普段私たちが何気なく使っているGoogleのサービスは、こうした環境から生み出されているのね。なんだか感動。ウーマンエキサイトおすすめGoogle機能・ Google Chorome ブラウザ。とにかくスピーディーな動き。珍しい書類を開く時もかなり寛容に対応してくれるところがポイント。・ YouTube 動画サービス。流行を知るにはここが一番。最近では 英語も勉強できるらしい。
2012年03月07日『かもめ食堂』、『めがね』など独特の世界観で多くの映画ファンに愛される荻上直子監督の待望の最新作『レンタネコ』が5月に公開されることが決定。さらに、公開に先立ち、2月に開催される第62回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門にて正式出品されることが決定した。どこかゆったりとした時間の流れの中で、こだわりの場所と人の出会いを描いてきた荻上監督が選んだ新たな題材は、タイトルにもなっている「レンタネコ」。都会の片隅で“レンタネコ”屋をひっそりと営む主人公・サヨコが、心寂しい人たちと猫との出会いのお手伝いをしていく姿を描く。夫と愛猫に先立たれた老婦人に、単身赴任中の中年男、自分の存在意義に疑問を感じるレンタカー屋の受付嬢、サヨコと浅からぬ因縁を持ち、いまはとある組織から追われる男などなど、サヨコのもとに訪れる様々な事情を抱えた人たちと猫の出会いの物語が繰り広げられる。主人公・サヨコに扮するのは、『めがね』以来の荻上組参加となる市川実日子。大人の女性になりきる一歩手前の少年ぽさを残したたたずまいで、正体不明の“レンタネコ”屋をコミカルかつ愛らしく演じる。そして猫をレンタルする人々には、同じく『めがね』で共演した光石研に草村礼子、山田真歩、田中圭、謎の隣人に小林克也と、ベテランから若手勢まで個性豊かな面々が集まった。荻上監督作品のベルリン映画祭参加は、劇場長編デビュー作の『バーバー吉野』(’03)、『めがね』(’07)に続いて3度目。『バーバー吉野』では児童映画部門出品で特別賞を、『めがね』はパノラマ部門出品でザルツゲーバー賞を受賞と、それぞれに高い評価を得ており、いまや国際的に支持を集める荻上監督にとってベルリン映画祭は縁深い映画祭の一つ。“レンタネコ”屋という斬新な舞台で展開する新たな“荻上ワールド”は、海外でどのように迎え入れられるのか?第62回ベルリン国際映画祭は2月9日(現地時間)より開催。『レンタネコ』は5月、銀座テアトルシネマ、テアトル新宿ほか全国にて公開。■関連作品:レンタネコ 2012年5月、銀座テアトルシネマ、テアトル新宿ほかにて全国公開© 2012 レンタネコ製作委員会
2012年01月26日気仙沼の食堂を復活させる復興プロジェクトとして、新横浜ラーメン博物館に気仙沼「かもめ食堂」が、2月2日(木)復活開店する。 「かもめ食堂」は、昭和17年に気仙沼市で創業した老舗の食堂。昭和30年頃からラーメン展開を始め地元客に愛され続けた食堂だったが、平成18年4月後継者不在を理由に惜しまれつつも閉店。そして、昨年3月11日、東日本大震災の津波により店舗跡が全壊してしまった。そんな誰もが知っている気仙沼のシンボル「かもめ食堂」の復活を通して、震災前の平和な気仙沼を取り戻そうと立ち上がったのが、料理人の千葉憲二氏。日本料理の名店、銀座「江島」で料理長まで登りつめた、気仙沼出身の千葉氏が作る復活メニューは、気仙沼ラーメン 潮味など。味は当時の「かもめ食堂」のものではないが、気仙沼らしさを前面に出した復興への想いがつまったものになっている。気仙沼ラーメン 潮味 かもめの玉子(半熟煮玉子)入り ¥900この力強い復興への希望の味を、一杯いかがだろうか。お問い合わせ: 新横浜ラーメン博物館
2012年01月20日ヘルシー食でおなじみのタニタ食堂、開店社員食堂で有名になった、健康機器大手のタニタ。レシピ本の売れ行きも好調なほか、関連する商品も次々ヒット商品となっている。そんなタニタのヘルシーメニューを食べることのできる「丸の内タニタ食堂」が東京・丸ノ内国際ビルヂングに11日開店した。この日の11時にオープンした食堂。ガラス張りのおしゃれで開放的な店内に、最大70席が設けられているという。営業時間は午前11時から午後3時まで。開店当日の11日は、午前8時30分から整理券が配布されたそうだ。一般でも気軽に味わえる!これでヘルシーに食生活改善?!メニューは、800円の日替わり定食と900円の週替わり定食の2種類。どちらも500kcal前後におさえたヘルシーメニューで、塩分も3g程度とひかえめ、一方で野菜はたっぷり150~250g使用しているそうだ。気になる初日のメニューは、日替わり定食が「ささみのピカタ定食」。キノコサラダやわかめの味噌汁が付き、479kcalとなっている。週替わり定食は「寒ぶりとれんこんのみぞれ煮」だそうだ。店内では、累計420万部という驚異的なヒット本となった、レシピ本「体脂肪計タニタの社員食堂」や体組成計などの同社製品の販売も行うとか。そのほか、管理栄養士による食事摂取のアドバイスも無料で受けられるそうだ。ヘルシーな食生活を目指し、一度訪れてみては。元の記事を読む
2012年01月12日「タニタ食堂の100kcalデザート香るメープルプリン」発売決定森永乳業がタニタとコラボレーションして発売する100kcalデザートシリーズが好評だ。今回、13日からは「タニタ食堂の100kcalデザート香るメープルプリン」が発売される。カロリーや脂肪分をおさえた「ライト」型のデザートとして注目の商品。カロリー摂取は控えたいけれど、甘いものは食べたい、美味しいスイーツが欲しいという欲張りな悩みに、今回もしっかりと応えてくれるものとなっている。100kcalとは思えない美味しさを「なめらかカスタード」「まろやか豆乳プリン」などでも通常に比べカロリーを3割から5割抑えながら、美味しさと満足感を実現したスイーツとして展開してきたが、今回もそれに続き、“100kcalとは思えない美味しさ”を実現したという。砂糖やはちみつに比べ、カロリーが低く、それでいて香り高い味わいが楽しめるメープルシロップ。とくに秋冬のシーズンには恋しくなるフレーバーでもあるだろう。そのメープルシロップを採用したプリンということで、期待も大きい。なめらかな口どけにもこだわったそうで、甘い香り漂うメープルソースとの組み合わせも魅力的だ。隠し味に丸大豆醤油と海洋深層水から作った塩も加えられているとか。甘みを引き立たせるこんなポイントも注目点だ。商品は全国のスーパーやコンビニエンスストアにて、13日以降発売される。参考小売価格は120円(税別)。元の記事を読む
2011年12月10日タニタ社員食堂監修メニューを発売「体脂肪計タニタの社員食堂」として、そのヘルシーなメニューが話題となり、料理本としても人気を博している“タニタ”。その社員食堂監修のメニューを、ローソンがナチュラルローソン店舗で販売している。15日からはミツカンも協力した新商品が並んでいるそうだ。ナチュラルローソンでは、今年の2月から「体脂肪計タニタの社員食堂」出版に携わった、社員食堂担当栄養士である荻野菜々子氏監修の弁当や総菜を販売しており、女性を中心に高い支持があるそうだ。そこで今回は「ミツカン」の協力も得て、お酢を使ったヘルシーメニューを提案。食べておいしくキレイを、よりアピールし、展開していくという。食べごたえも満足☆肉、魚介、野菜といずれも相性が良い酢は、料理全体の味を引き締めたり、引き出したりしてくれる効果があり、美味しさを損なわずに塩分を控えることもできる。また、毎日一定量のお酢を継続的に摂取すると、内臓脂肪が減少するという効果も確認されているから、酢は積極的に摂りたい。15日から店頭で販売されるのは、「豚肉と野菜のさっぱり炒め弁当」「チキンとハーブのマリネ風サラダ」「豚しゃぶと温野菜の和風ビネガーソース」の3種類。いずれも素材のよさを活かし、塩分控えめながら美味しさと食べごたえにもこだわった、美容に最適なメニューとなっている。ヘルシーをコンビニで手軽に。毎日の生活の中に取り入れてみたい。元の記事を読む
2011年11月16日『かもめ食堂』、『めがね』など心温まる映画を世に送り出してきた製作チームによる最新映画『東京オアシス』が10月22日(土)に公開。主演の小林聡美を始め加瀬亮、黒木華、原田知世、松本佳奈監督、中村佳代監督が都内で行われた舞台挨拶に出席した。深夜の国道で、小さな映画館で、動物園のツチブタの柵の前で。東京をさすらう女優のトウコが様々な出会いを通じて自らの生き方を取り戻していくさまを描きだす。小林さんと加瀬さんは劇中、深夜にエア・バレーボールに興じ、回転レシーブやAクイック、Bクイックなどを華麗に(?)披露している。このシーンのためにわざわざバレー特訓日まで設けられたそうだが、加瀬さんは「(撮影は)あっさり終わりましたよ。(特訓の)必要なかったですね」と苦笑い。小林さんは「加瀬くんはものすごく真剣でしたよ。回転レシーブ、久々に見ました。“東洋の魔女”以来ですね」と語り、加瀬さんから「全然、分かりませんけど…」と突っ込まれていた。この一連のシリーズ初出演となる原田さんは「いい経験をさせてもらいました」とニッコリ。原田さんの出演シーンの舞台は映画館で、営業後の深夜の映画館で撮影が行われたが「夜の9時ごろに集合で終わったころには空が明るくなっていました」と懐かしそうに撮影をふり返った。映画初出演でこの日が人生初の初日舞台挨拶となった黒木さん。映画の中で小林さんと語り合う、姫路の動物園にいる“ツチブタ”という不思議な動物について「いつか見に行きたい」と語ったが、松本監督から、実は上野動物園にもいることを明かされると「見に行きます」と笑顔を見せた。最後の締めの挨拶を任された小林さんは「加瀬くんが全然、しゃべってない!」と交代を要求。加瀬さんが「いやいや、(小林さんが)主演ですから」と辞退すると、憤然とした面持ちで加瀬さんの足を踏みつつ「今日は(雨で)街全体がオアシスっぽくなってるんじゃないですか?」とキレイにまとめ、会場は温かい笑いと拍手に包まれた。『東京オアシス』は全国にて公開中。■関連作品:東京オアシス 2011年10月22日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開© 2011オアシス計画■関連記事:小林聡美×加瀬亮×原田知世インタビューそれぞれが胸に秘める“オアシス”の意味小林聡美、加瀬亮と4回目の共演で「夫婦漫才ができそう」小林聡美、加瀬亮らが静かに優しく語る『東京オアシス』予告編が解禁『東京オアシス』撮影クランクアップ3つのエピソードが生み出す、3つの空気感『めがね』チーム新作『東京オアシス』飼育係の物語を公式サイトで展開
2011年10月22日『かもめ食堂』チームの新作『東京オアシス』が遂に公開。こちらの主演・小林聡美のインタビューをお届けする。『東京オアシス』というタイトルの通り、今回は東京が舞台です。小林さんにとって東京という街の印象、魅力に感じるところはどこですか?全国各地からいろいろな人が集まってくる、すごくエネルギーのある街だと思います。殺伐とした大都会というイメージとはまた違った場所もちゃんとあって、そこでは人と人とが助け合いながら暮らしていたり、知らない人同士のちょっとした触れあいがあったりと、いろんな表情のある魅力的な街だと思います。『かもめ食堂』からのこのプロジェクト作品で、東京が舞台ということに驚きを感じました。東京での撮影はいかがでしたか?これまでフィンランド、与論島、タイ、京都と撮影を行ってきたなかで、今回の舞台が東京と聞いたときには、すごく新鮮に感じました。日常と切り離された場所での撮影ではなく、普段暮らしてる場所から現場に通って、しかも見慣れた景色の中で撮影するというのが、すごく自然な感覚でいられてリラックスしてのぞむことができたと思います。今回は、2人の監督、3人の脚本によって、3つのエピソードからなるアンソロジーということで、これまでの作品とは少し違った雰囲気になるのでしょうか?今までの作品もすごくシンプルな雰囲気でしたけれど、今回はさらにシンプルな構成になっているので、きっと物語には入りやすいんじゃないかなと思っています。3つのエピソードでは、加瀬亮さん、原田知世さん、黒木華さん、それぞれの方と2人だけの会話のシーンがほとんどで、人生の迷子になってしまった人たちが、小さな出会いを通じて人生の“オアシス”を見つけていく物語です。いつもと違う場所に行き、そこで人と出会うことによって、自分が一歩進むことができたり、自然とその人の背中を押してあげることができたりする、そういうことって誰にでも起こり得ると思うんです。日常生活において人と関わることで世界が広がっていく、そんな偶然の面白さがこの映画では描かれていると思います。小林さんにとっての“オアシス”はなんですか?私にとってのオアシスとは、ちょっとほっとできる場所、時間のことなのかなって思います。そういう意味では、自分で運転しているときが一番リラックスできますね。音楽もかけずにただ運転している、そんな時間が好きです。もうひとつ、みんなの機嫌が良くてのんびりと穏やかに流れる時間が好きです。そういう意味では、『かもめ食堂』から一緒にやっているこのチームの作品には、力まずにリラックスして参加できるので、私にとってはオアシスなのかもしれません。作品情報『東京オアシス』監督:松本佳奈/中村佳代出演:小林聡美/加瀬亮/黒木華/原田知世配給:スールキートス2011年10月22日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開(C)2011オアシス計画
2011年10月21日小林聡美、加瀬亮、原田知世。この3人の俳優に共通するのは、なぜかほっとする、なぜか親しみやすい、心の隙間を埋めてくれるような人間力──。そんな魅力的な3人が集まった『東京オアシス』もまた、悩める現代人の背中をそっと押してくれるような、一歩踏み出す手助けをしてくれるような、温かな映画だ。『かもめ食堂』『めがね』『プール』『マザーウォーター』に続いての主演となる小林さん、『めがね』以降の常連キャストである加瀬さん、今回が初参加となる原田さんに、『東京オアシス』がなぜ温かい映画なのかを語ってもらった。──小林さんが主演されてきた過去4作は、シリーズではないものの、人生を豊かにする、気持ちを温かにする、そんなパワーを持った作品ですよね。まず、それぞれが演じたトウコ、ナガノ、キクチというキャラクターについて、台本から感じ取った印象を聞かせてください。小林:私の演じたトウコは女優なんですが、映画の中で劇中劇をするというわけではなく、たまたま職業が女優だったという設定。ひとりの人間として描かれています。仕事に行き詰まって、周りの考え方と自分の考え方が噛み合わず、思い詰めてしまう、とても真面目な女性。で、仕事場から逃げ出してしまうんですね。一見、不真面目そうだけれど、実は正直で嘘をつけない性格だと思って演じていました。原田:キクチという女性も真面目な女性だと思うんですよね。周りからは順調にいっているように思われているけれど、自分のなかで疑問が生まれてしまったことで立ち止まって、(再び)歩き出すまですべてを止めてしまうんです。そして、トウコさんとの再会によって背中をふっと押してもらったような女性です。個人的にこれまでの作品を観ていましたので、オファーをもらったときは純粋に嬉しかったというか。過去4作の映画を観て感じていた空気感は、今回の作品にもありましたね。加瀬:僕の演じたナガノという青年は、特に買いたいものもないのにコンビニで買い物をして、アイスを食べても美味しくなくて…という、心が止まっているというか、この先どうしていいのか分からず、いつの間にか出口に出られなくなってしまったような人です。──それぞれが大なり小なり悩みを抱えていて、トウコと出会うことで、彼女も彼女と出会うナガノもキクチも変化を迎えるわけですよね。人は出会いによって様々なことに気づくものなんだと、観ている側も一歩を踏み出したくなりました。映画に絡めて、自分はこんな出会いで変わったという経験談を聞かせていただけたらと。加瀬:仕事がそういう出会いの場になっているような気がします。たとえば、昨年の『アウトレイジ』や『海炭市叙景』など、自分が予想もしなかった役を演じさせていただいたことで、思ってもいない道が拓けています。小林:そうよね、私たちの仕事って毎回が出会いのようなものだと思う。作品を通しての人との出会いはもちろん、役との出会いもあるし。いただいた役に対して自分は何ができるのか、どこまでできるのかとか。今回の映画で気づいたことは──自分の大切な人とちゃんと向き合って話をする、そういう機会って大事なんだなと思ったんですよね。友だち同士みんなで賑やかに楽しい時間を過ごすのももちろん楽しいけれど、大切な人が本当はどういう気持ちでいるのかを知ったりすることも大切。原田:私もそれはなんとなく思っていたことで…。誰かと向き合って話をしているうちに、自分の本当の気持ちが見えてきて、気持ちの整理がつくことってありますよね。相手を通して自分を探せるというか。今回演じたキクチという女性は、まさにその瞬間が描かれているんです。トウコさんと出会ったことで、自分自身で気づき始めていたことに気づく。だから共感する部分もありました。ものすごく長いセリフでしたけど(苦笑)。──たしかに、映画館でのトウコとキクチの会話は、ものすごくセリフが多かったですよね。原田:しかも台本9ページ分をほぼ1カットで撮影しているんです。加瀬:僕だったら、あんなに長いシーン、放棄します(笑)。原田:私もあんなに長いセリフのある映画だと思っていなかったんです。これまでの作品は、どちらかというと間とか空気感のある映画だと思っていたので(笑)。でも、聡美さんとは初共演だったけれど、撮影自体は1日しかご一緒していないのに、もっと長く一緒にいたような、グッと近くにいたような、それがとても嬉しかったんですよね。(人との関わり方は)長さではなく、深さなんだなと、とても濃密で貴重な経験でした。小林:あのシーンは、ほぼ原田さんのセリフなんですが、共演相手が長台詞のときは、こっちが間違えられない! って、緊張するんです(笑)。ただ、原田さん的には大変なシーンだけれど、ふっと楽になれるシーンでもあって、周りの人を感じないような雰囲気に包まれていたなと。原田:あの長台詞を乗り越えられたことで、自分自身も一歩進めた気がします。「できた!」っていう達成感がありましたね。それから、トウコさんと聡美さんが重なる部分もあったんです。きっと私自身も聡美さんにああいう話ができるんじゃないかなって。お芝居ではあるんですが、聡美さんが話している言葉が自分の中にスッと入ってきた。その感覚はこのシーンを作るうえで重要だったと思っています。加瀬:僕は自分のパートが終わった時点で、後の2つのエピソードは気楽に観ていたんですけど(笑)、ナガノが見ていたトウコと、キクチが見ているトウコの顔(表情)が全然ちがうのには驚きました。重いものを抱えていたトウコが…ああ、よかったなと。キクチさんのシーンでは、もたい(まさこ)さんが出てきて、笑っちゃったり。それにしてもあの役、ずるい(笑)。小林:そうそう、私も次はああいう役をやりたい!──ああいうポジションの小林さんも観てみたいです(笑)。最後に、なぜ、この映画のタイトルは『東京オアシス』なのか?という問いについてのそれぞれの見解を聞きたいです。加瀬:東京に住んでいる人はみんな砂漠を抱えていて、マイナス×マイナス=プラスというか、悩みを話して×悩みを話して=一歩進んでいるのかなと思います。オアシスというのはマイナスからできているっていう皮肉なんでしょうか(笑)。小林:哲学っぽいけど加瀬くんらしい(笑)。私は、(自分たちが生きていく場所がオアシスであってほしいという)決意なのかもしれなって思うんですよね。東京で生きていく人たちそれぞれのオアシスって何だ?っていう問いかけでもあるのかなと。原田:“東京”と“オアシス”、一度聞いたら忘れられない組み合わせではありますよね。聡美さんと同じで、映画を観て、自分のオアシスって何だろうな?って、そんなふうに考えるきっかけになってもらえたら嬉しいです。(photo:Shinya Namiki/text:Rie Shintani)■関連作品:東京オアシス 2011年10月22日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開© 2011オアシス計画マザーウォーター 2010年10月30日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2010パセリ商会プール 2009年9月12日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開©プール商会めがね 2007年9月22日よりテアトルタイムズスクエア、銀座テアトルシネマほか全国にて公開© めがね商会■関連記事:小林聡美、加瀬亮と4回目の共演で「夫婦漫才ができそう」小林聡美、加瀬亮らが静かに優しく語る『東京オアシス』予告編が解禁『東京オアシス』撮影クランクアップ3つのエピソードが生み出す、3つの空気感『めがね』チーム新作『東京オアシス』飼育係の物語を公式サイトで展開『かもめ食堂』チームの新作が始動!小林聡美、加瀬亮らが撮影を前に心境を告白
2011年10月20日映画『東京オアシス』の完成披露試写会が10月17日(月)、都内で開催され、主演の小林聡美を始め加瀬亮、原田知世、黒田華(はる)が舞台挨拶に登壇した。『かもめ食堂』、『めがね』などを世に送り出してきた製作チームが贈る最新作で、女優のトウコ(小林さん)が東京のあちこちでの小さな出会いを通じて忘れかけていた風景、自らの生き方を取り戻していく姿を優しく描き出す。映画の中ではトウコ(小林さん)とそれぞれの出会いが描かれるため、この4人が揃うシーンはゼロ。4人が勢揃いした貴重なこの機会に黒木さん、原田さん、加瀬さんに小林さんとの共演の感想を尋ねた。映画初出演となる黒木さんは「分かってないことがたくさんあって困ったり、あがり症で緊張してたんですが、いつも小林さんがたくさん話をしてくれました。一緒にいて落ち着く、素敵な方です」と感謝の思いを語った。原田さんも小林さんと初共演となったが「初めてとは思えなかったです。2人のシーンは9ページくらいの長回しだったんですが、変な緊張もせずに楽しく一緒に乗り越えました」と笑顔で語った。そして、今回で4回目の共演となる加瀬さんは「改めて思ったのはどんなときでも前向きな人なんだなということ。夜の撮影で寝る時間もない中でも、いつもと変わらず明るい姿勢で、改めてすごい先輩だなと思いました」と讃えた。逆に小林さんに3人の印象を尋ねると、黒木さんについては「全然緊張していたような感じではなくて、柔軟性のある可憐で素敵な女優さんです」とニッコリ。原田さんに関しては「同じ頃にデビューしたんですが、“時をかけていた”頃と印象が変わらない(笑)。小鳥のように可憐な大人の人です」と原田さんの初主演映画『時をかける少女』に引っかけながらユーモアたっぷりに称賛した。そして加瀬さんについては「夫婦漫才が出来そうかなと思います」と語り、当の加瀬さんから「それ、誉めてます?」とツッコミを入れられていた。登場人物たちの物語と共に東京の持つ様々な表情を映し出す本作。原田さんは映画館のスタッフを演じており、都内のある映画館で撮影が行われたが、原田さんによると「高校時代に通学路でこの映画館の前を毎日、往き来していた」とのこと。「だからなじんでいたのかな」と笑顔を見せた。小林さんも「東京で生まれ育ちましたが、あまりこれまで考えたり見つめたことがなかった。この映画を通じて改めて『私の住んでる街はここだ』と実感するようになった」と“東京”への愛着を明かし「何でこういうタイトルなんだろう?と思いながら観てもらえたら」と呼びかけた。『東京オアシス』は10月22日(土)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。■関連作品:東京オアシス 2011年10月22日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開© 2011オアシス計画■関連記事:小林聡美、加瀬亮らが静かに優しく語る『東京オアシス』予告編が解禁『東京オアシス』撮影クランクアップ3つのエピソードが生み出す、3つの空気感『めがね』チーム新作『東京オアシス』飼育係の物語を公式サイトで展開『かもめ食堂』チームの新作が始動!小林聡美、加瀬亮らが撮影を前に心境を告白
2011年10月17日社員食堂といえば、一昔前は日替わり定食が2、3種類というのが相場。学生食堂の延長線上?という意識の人も多かったはず。しかし、近年健康志向の高まりなどを受けて、本にもなった「タニタの社員食堂」をはじめ、「再春館製薬所」など社員食堂に力を入れる企業が増えてきた。今回はそんな中で、世界規模で展開する有名IT企業「GMO インターネットグループ」の社員食堂・シナジーカフェ「GMO Yours(ジーエムオーユアーズ)」に行ってきた。まず目をひくのが、山積みのフルーツ(朝はもっと山積みだそう)。オブジェかと思いきや、自由に食べられるとのことで、特に朝食として利用する人が多いそう。フルーツの横には「くまのみみ」と呼ばれる、いわゆる意見BOXが。ここに寄せられた意見が元になり、日々進化につながっている。食事はビュッフェ形式。ここはどこかのホテルのディナービュッフェ?と錯覚するほどの、本格的な料理が並ぶ。そして、健康を気にする働き盛りのスタッフにやさしいのが、すべてのメニューの産地とカロリーが明確に提示されている点。さらには、「アンチエイジング」メニューなるものが見本コーナーに!見本通りに料理をとっていくと、ご覧の通り、野菜・魚介類・たんぱく質など、バランスを考えた食材で作られたランチプレートの出来上がり。代官山あたりのカフェでいただいたら、軽く¥1,500くらいはいくであろうおしゃれなプレートも、社員食堂なのでもちろん無料。また、りんご酢・ぶどう酢なども並ぶ、ドリンクメニューは、特に女性社員に人気だとか。この夢のような社員食堂、なんと24時間営業でしかも無料。昼時メインとなるこのビュッフェのほか、焼きたてパン(お隣のセルリアンタワー東急ホテルから仕入れた!)と美味しいコーヒーを提供するカフェコーナーや、残業や深夜のスタッフ向けにおにぎりやサンドイッチなどの自動販売機など様々な施設がそろう。加えて毎週金曜日の夜には、社員食堂がBARへ様変わり。仕事を終えて一杯いきたい時にうれしい。。また、社内にある託児所に預けていた子どもと、昼時は一緒にランチができるなど、福利厚生もこの上ない。GMOインターネットグループは世界でナンバー1のサービスを提供するために、世界一の人財が集まる場を提供する、この理念で社員食堂をオープンさせた。ただ、使われない施設は最大のムダ。そこでスタッフ自身の意見を取り入れるため「世界一をめざす社食プロジェクト」チームをグループ内の公募で集めた。8名のプロジェクトメンバーが意見を出し合い、200近くのアイディアからそのほとんど(95%)が実現した。社員のことを一番に考えた社員食堂は、昼時ともなると、グループ各社からスタッフが集まり、大きなテーブルを囲んだランチタイムが始まる。いい社員食堂は仕事の効率を上げること間違いなし。動き方次第では、あなたの会社にも、このように素晴らしい社員食堂が出来る日も、夢じゃないかも?取材/ウーマンエキサイト編集部
2011年09月26日2009年に放映され、人気を集めた深夜ドラマ『深夜食堂』が2年ぶりに復活し、10月から放映されることが決定した。その他の情報『深夜食堂2』は、前シリーズの主要スタッフとキャストが続投し、安倍夜郎の人気コミックを基に繁華街の片隅で深夜にだけお店を開く“めしや”を舞台に、マスター(小林薫)と店に集う個性豊かな人々の姿を描く。前シリーズは『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』の松岡錠司、『マイ・バック・ページ』の山下敦弘らが監督を務め、フードスタイリストに『かもめ食堂』の飯島奈美、ゲストに田畑智子、オダギリジョー、あがた森魚らを迎え、毎話こだわり抜いた作品作りを行い、深夜ながら熱狂的なファンを生み出しただけでなく、優秀な放送番組に贈られるギャラクシー賞でテレビ部門選奨(第47回)を受賞するなど、人気・評価の両面で成功をおさめた。マスター役の小林は、本作の魅力について「個性的なキャスティングと、グルメとは180度違った、とはいえB級グルメなるものとは一味違った、あのなつかしい料理の数々じゃないでしょうか」と述べ、「予算が無い、ゆえに不便な場所へのスタジオ通い。無い無い尽くしの番組ではありますが、松岡、山下監督らがいなければあのテーストは実現しなかったでしょう。今回は前回にも増して、(監督の)小林聖太郎さん、(脚本の)荒井晴彦さんらが加わり、大変パワーアップしており楽しみです」と続編への意気込みを語っている。『深夜食堂2』(全10話)TBS・MBSにて10月より深夜放送(曜日・時間未定)(C)2011安倍夜郎・小学館/「深夜食堂」製作委員会
2011年08月22日『かもめ食堂』、『めがね』のチームによる最新作『東京オアシス』の予告編が解禁!大貫妙子の歌声に乗せて綴られる、都会の中のやさしい物語の一端が見えてきた――。『かもめ食堂』を皮切りに、『めがね』、『プール』、『マザーウォーター』と不思議な魅力で多くのファンの支持を集めてきたチームが東京の街を舞台に送り出す本作。女優としてフィクションの世界を生きる中で、現実の人生の迷子になってしまったトウコが、それぞれ別の場所と状況での3人の男女との出会いを経て、少しずつ変化していくさまを描きだす。先述の一連の作品全てに主演してきた小林聡美に常連の加瀬亮、そして原田知世、黒木華といったニューフェイスも加わり、2人の監督と3人の脚本家によって東京の物語が静かに紡がれていく。今回到着した予告編で、最初に映し出されるのは、少し離れた椅子に座る小林さんと加瀬さん。深夜の高速を車で走るナガノ(加瀬さん)に、トウコ(小林さん)は海辺で告げる。「私が来たかったのはここです」。ナガノは静かにトウコの言葉を受け止める。次に綴られるのは、映画館のロビーでの物語。「どうしてなの?」というトウコの問いに、かつては脚本家として活躍し、いまは映画館で働くキクチ(原田さん)は、自らの過去をふり返りながら胸の内を明かす。「もしかしたら私は、本当は何も分かってないまま書き続けていたんじゃないかって気づいたのかな…」。「逃げてみた」――。動物園のベンチで、アルバイトの面接に来たヤスコ(黒木さん)にはトウコは明かす。「気分良かったですか?」と思わずヤスコは尋ねるが、トウコの答えは「昔とは違ったかな」。予告編を通して流れているのは、『めがね』、『マザーウォーター』でも主題歌を手がけた大貫妙子によるエンディングテーマ「東京オアシス」。この澄んだやさしい歌声と共に、静かに、でも確実に想いのこもったトウコたちの言葉が胸の中に染み込んでくる――。会うべくして会った彼らとのやり取りの中で、トウコがつかんだものは?まずはこちらの予告編から涼やかな風を感じてほしい。『東京オアシス』は10月22日(土)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。※こちらの予告編映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:東京オアシス 2011年10月22日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開© 2011オアシス計画■関連記事:『東京オアシス』撮影クランクアップ3つのエピソードが生み出す、3つの空気感『めがね』チーム新作『東京オアシス』飼育係の物語を公式サイトで展開『かもめ食堂』チームの新作が始動!小林聡美、加瀬亮らが撮影を前に心境を告白
2011年08月04日『かもめ食堂』、『めがね』のスタッフ、キャスト陣による最新作として注目を集める『東京オアシス』。本作の動物園でのパートにほんの一瞬だけ登場する、飼育係のコクハラを主人公にしたショートストーリー「飼育係の日誌」が本日6月15日(水)より月2回のペース(全11話)で文章とイラストと写真によって綴られ、公式サイト上に連載されることが明らかになった。『かもめ食堂』、『めがね』、『プール』、『マザーウォーター』と、それぞれ人々の暮らし、そこで流れるゆったりとした時間を切り取り、多くの人々に愛される作品を世に送り出してきたプロジェクトチームの最新作として製作が発表され、当初より話題を呼んできた本作。小林聡美が演じる主人公の女優・トウコが、深夜のコンビニや映画館といった、東京の何気ない場所で小さな出会いを果たす、という物語で、小林さんに加瀬亮など“常連”に加え、原田知世、新鋭の黒木華(はる)といった新たな顔ぶれも参加している。今回、ショートストーリー「飼育係の日誌」の舞台となる動物園は、映画本編でトウコと黒木さん演じるヤスコが言葉を交わす場所として登場する。若いながらに人生に行き詰ったヤスコは、動物園の面接のアルバイトの面接の帰りにツチブタの柵の前でトウコと出会うのだが、このパートにごく一瞬だけ姿を見せるのが、飼育係のコクハラ。「飼育係の日誌」では、のっぽで無口な彼が、生きものたちについて綴る日々の記録となっている。『マザーウォーター』に続いて『東京オアシス』でも脚本を手がけた白木朋子が、このショートストーリーでも脚本を担当。同じく『マザーウォーター』でメガホンを握り、本作でも監督を務める松本佳奈が、最初のページの何ともゆるいイラストを手がけている。いろいろな動物たちが描かれた動物園のMAPが目次となっており、コクハラが園に来て最初に世話を担当したキリンの話に始まり、様々な動物たちとの思い出や彼の思いが淡々と、“日誌”という形式で記録されていく。本編とは別物だが、このチーム特有のゆるく、そして温かい空気感がたっぷりと感じられ、いち映画公式サイト内のコンテンツの域を超えた凝った内容となっている。映画公開までの間にこちらをチェックしておけば、本編ではほんのわずかしか登場しないコクハラが愛おしくなること間違いなし!今後、どんな動物たちにまつわる物語が展開するのか、コクハラのチョイスも気になるところ。こちらの「飼育係の日誌」は本日6月15日(水)より、月2回のペースで全11話で連載。『東京オアシス』は10月22日(土)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。公式サイト:■関連作品:東京オアシス 2011年10月22日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開© 2011オアシス計画■関連記事:『かもめ食堂』チームの新作が始動!小林聡美、加瀬亮らが撮影を前に心境を告白
2011年06月15日『かもめ食堂』、『めがね』など、観る者の心をどこかホッコリとさせてくれる良作を世に送り出してきたチームの最新作がついに始動!気になるタイトルは『東京オアシス』。東京を舞台に、ひとりの女性が繰り広げる出会いが、“何か”を気づかせる――。主演を務めるのはもちろん小林聡美!加瀬亮、もたいまさこ、市川実日子らおなじみの面々に加え、原田知世に新鋭・黒木華(はる)といった新たな顔ぶれも。主要キャストの小林さん、加瀬さん、原田さん、黒木さんが、5月の撮影を前に心境を語ってくれた。『かもめ食堂』、『めがね』、『プール』、『マザーウォーター』の製作チームによる本作。物語は小林さん演じる女優のトウコが、深夜のコンビニ、映画館、動物園といった何ということもない場所で、小さな偶然の出会いを果たすというシンプルなつくりとなっている。過去の作品は海外や地方が舞台となっており、のどかな風景が特徴として味わいを醸し出していたが、今回はタイトルにもあるように東京が舞台。こうした点も踏まえて、小林さんは「これまでとは毛色というか…雰囲気の違う作品になりそう」と語る。“女優”を演じるということについても「どのぐらいの女優なんでしょうか?」と思案顔だが、すかさず加瀬さんが横から「大女優ですよ」、「(セリフは)腹式呼吸でお願いします」と茶々を入れる。加瀬さんは、トウコが最初に出会う青年・ナガノを演じる。レタスを積んだ軽トラックを運転し、ひょんなきっかけで立ち寄ったコンビニの店先でトウコを車に乗せることになる。『めがね』以来の“常連”である加瀬さんも、本作には少し違った匂いを感じているようで「いままでに参加させていただいたものも(役柄は)突飛と言えば全部、突飛なんですが…。ただ今回、(脚本を)読んだ印象はいままでと違いましたね」と語る。セリフも従来と比べてかなり多いようで「(これまでは)どちらかというと会話とかじゃなくて、(間や表情で)やってきた気がするから、どんな感じなのかな、と」。トウコとナガノのある会話から、ナガノは群馬の出身ということが推測されるが、加瀬さんはそうした点も含め役柄について「このチームの映画って、書かれてないけど裏設定はしっかりしていて、毎回、ものすごくきちんと(役柄の裏設定の)説明を受けるんです。あえてそれをアピールするようなことはしないんですが。今回も(同じように)やることになるんじゃないかと思ってます」と明かしてくれた。初参加の原田さんは、トウコとは旧知の元脚本家・キクチを演じる。キクチはいまは映画館で働いているが、そこでトウコと偶然の再会を果たす。加瀬さんの「セリフが多い」という言葉に「意外と多くて…。間とかではなく、思いをはっきりと口にするんですよね」と頷く。自身の役柄については「人生の中で、何となく心のどこかで『こうなりたい』、『こうしたい』と思ってても実際にはそっちには進んでなくて…でも、どこかで思ってたら道が開けてくることがあると思うんです。私の役も、たまたまトウコさんと会って、背中を押してもらうんですが、人生をふり返ったときに『あのとき、ああいうことがあったから、こちらに来たんだな』という、どこかでスイッチ入れてもらった瞬間というのがあるな、と。分かるなという部分が多いです」と共感を口にする。劇作家・野田秀樹の主宰するNODA・MAPの公演にオーディションから抜擢され、そのまま続けて3作連続で出演を果たし、注目を集める黒木さん。映画初出演となる本作では、若いながらに人生に行き詰まった矢先に、動物園でトウコと出会うヤスコを演じる。物語について「私は大阪の田舎の出身なんですが、見知った人の周りで生きていると、なかなか全く知らない人と会って話をすることがなくなっていきます。いろんな人にお会いすることで、そこからいろんなことが起こったりすることがあるんだなと思いました」と初々しい表情で語る。これまで4作を作ってきたチームに参加することになるが、黒木さんはこれまでの作品の印象について「私の勝手なイメージなんですけど、空気が澄んでいて、澄んだ時間が流れているなと思って観てました」と語る。同じく初参加の原田さんは「『かもめ食堂』を観て、ひとつひとつ細かいところまで丁寧に作られてる作品なんだな、と。役者さんも自然にそこにいるように見えて、独特の空気感が心地よくて新鮮でした。こんな映画が日本で作れてすごいなと思っていたので参加できて嬉しいです」と喜びを口にする。原田さん曰く「『良い現場なんだろうな』と思っていて…いつになく緊張してないです」。では、迎える側は?小林さんは「怖い緊張感があまりないよね。『良い映画を作りたい』という目指すところはあるけど、それだけ。あとはみんなが自分らしくいられる現場だと思います」とニッコリ。加瀬さんも「“迎える”という意識はなくて、むしろ頼ってるというか、新しく参加してくれる人にすがって(笑)。そこでいつも新鮮な変化が起きるので、頼ってますし、楽しみにしてます」と新メンバーへの期待を語る。改めて、“東京”という街の印象をそれぞれに尋ねると「いろんなバックグラウンドの人たちが、一見そうと見えないんだけど、面白く調和して動いている街。エネルギーのある街だなって思います」(小林さん)、「色とりどりの場所だから、その中で自分が落ち着く場所をみつけるのは難しいときもあるんですが、エネルギーとかいろんなものをもらえるところだし、自分の中で上手くバランスを取りながらいる場所ですね」(原田さん)、「人がたくさんいるな、と思います。大阪から12月に出てきたばかりで、想像していた東京は“人が冷たい”とか“森がない”とかそういうイメージでした。でも、何か月かですが、いてみると地元と共通してるところもあって、公園とかもあって、自分が想像していた東京とは少し違うな、と思います」(黒木さん)、「街で言えば“砂漠”なのかな。でも、そこに“人”がいるから、好きでいられるし面白い。常に地方や外国の方も含めて、人が風のように出たり入ったりしてて…風通しのいい街にも見えるし、でも人を抜いたら砂漠なのかもしれないですね」(加瀬さん)とそれぞれに興味深い答えが。そんな思い思いの東京で、どのような出会いとドラマが繰り広げられるのか?先日の震災により、ロケ地などを含め少なからず影響を受けているという本作だが、小林さんは「まだ大変な状況が続くでしょうが、この映画はこのタイミングで作るのにいい映画じゃないかなと思います」と語り、「丁寧に心をこめて、自分の仕事をやっていきたい」と静かに意気込みを口にする。加瀬さんも「元々、シンプルな映画を作るチームですが、今回、震災があって、自分の中でいままで以上に余計だったものが揺り落とされた気がしています。そういう自分のまま、この映画の中に立ちたい」と思いを明かす。原田さんも「簡単に言葉にできないんですが、自分の中で確実に何か変わってきている」と語り「よりシンプルに…たくさん物事があって見えなかったものが、すごくすっきりと見えるようになった気もしてます。なので、そのまま現場に入ってやるのが一番いいかな。あまり頭で考えたり、物事をくっつけたりしないでやれたら」と慎重に言葉を選びながら思いを語ってくれた。「知らない人同士でいようと思えばいられるけど、ちょっと一声かけるだけで、温かいものが広がったりする」とトウコが東京の片隅で果たす小さな出会いをそんな言葉で説明する小林さん。ふとした出会いが人をつなぎ、気づきを生んでいく――。まさにいまの日本が必要とする物語と言えそうだ。このチームに欠かすことができない、フードコーディネーターの飯島奈美の料理など、撮影が始まる前から物語、キャスト以外の要素でも楽しみな点が多い本作。『プール』でメイキングを担当し、『マザーウォーター』で初めてメガホンを握った松本佳奈と、数多くのCMやPVを手掛ける中村佳代という2人の監督の手で紡がれる。『東京オアシス』は5月26日(木)よりクランクイン。撮影は2週間の予定で東京近郊で行われる。公開は10月22日(土)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて。■関連作品:東京オアシス 2011年10月22日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開© 2011オアシス計画
2011年04月22日フィンランドのヘルシンキ、鹿児島県の与論島、タイのチェンマイ──3つの場所とそこで暮らす人々をシンプルに描いた映画『かもめ食堂』、『めがね』、『プール』。そのプロジェクトチームが4作目の舞台に選んだのは日本の古都・京都。タイトルは『マザーウォーター』。そこにはこれまでの3作と同様に今回も心地いい空気が流れ、人生を見つめ直したくなり、そして一歩踏み出したくなる。そんな『マザーウォーター』の魅力について加瀬亮、永山絢斗、光石研に語ってもらった。家具工房で働くヤマノハ役の加瀬さん、銭湯の主人オトメ役の光石さん、オトメの銭湯を手伝うジン役の永山さん。このシリーズへの参加はそれぞれ3回目、2回目、初参加となる。よく分からない台本──タイトルの「マザーウォーター」とは、映画にも登場する“ウイスキー”の仕込み水のことだそうですね。初めて台本を読んだとき、どんな印象を持ちましたか?加瀬:今回に限らず、最初に台本を読んでも分からないんです(笑)。ただ、このプロジェクトの出演は3度目になるので、『めがね』と『プール』のときにできなかったことを『マザーウォーター』でやってみたいという自分なりの課題はありました。──そのやりたいこととは、具体的に言うとどんなことですか?加瀬:前の2作もそうなんですが、僕の演じる役は小林聡美さんありきのキャラクターというか…。今回でいうと、小林聡美さんの演じるセツコに悩みを話し、彼女との交流を通してちょっとだけ前に進むという設定。ヤマノハという青年はいままでよりも閉じている役なので、そこにうまく反応していきたいなと思いました。──なるほど。光石さんは『めがね』に続いての参加ですね?光石:今回はより削ぎ落とされているというか、もっと分からなくなっていました(笑)。でも、分からないところもたくさんあることは確かなんですけど、クランクインの前にみんなで本読みをしたとき、(物語が)立ち上がってくるというか、(自然とセリフが)入ってくるというか、互いに読み合わせることで見えてくるものがあったんです。加瀬:それはありましたね。そう言えば本読みのときの光石さん、全然雰囲気が違って別人みたいでしたよね?ちょうど舞台の真っ最中だったからなのか、めちゃくちゃ男っぽい雰囲気で、ドスの効いた声で、オトメさんとは全然違うキャラでしたよ(笑)。光石:全然覚えてないなぁ。多分、声を出しすぎて枯れていたのかも(笑)。永山:僕はクランクインする4日前に京都に入ったんですけど、光石さんと(偶然)同じ新幹線で、その日は特に何もなかったので、夜ご飯を食べに行こうとふらふらと京都の街を歩いていたんです。そしたらまた光石さんとばったり会って、ご飯に連れて行っていただきました。あと、本読みの段階ではまだ(どう演じたらいいのか)不安の方が強かったんですが、京都に入って街を歩いたり電車に乗ったりしているうちに、あぁこういうことなんだ…と感覚がつかめたという気がします。加瀬:でも、初参加という感じは全然しなかったよね。光石:撮影のときもスッと現場に入って、スッとジンを演じて、スッと帰っていくんだよね。加瀬:帰った後はきっとやんちゃですけどね。って、それは推測ですけど(笑)。永山:…(笑)。“ゆるい映画”ではない彼らを引っ張り、初メガホンを取ったのは『めがね』と『プール』でメイキング撮影を担当していた松本佳奈監督。彼女のこだわりで約1か月にわたって京都市でオールロケが行われたそうだが、もちろん映し出されるのは観光名所的な京都ではなく、思わず住みたいと思ってしまうような小さな商店街。3人の俳優たちもそんな京都の街に惚れたと口を揃える。──撮影を通じて感じた京都の良さはどんなところですか?新たな発見はありましたか?光石:京都撮影所があるので、長期に渡って滞在したことはあるんです。けれど、京都に喫茶店文化やコーヒー文化があるのは知らなくて。20代の頃から撮影で京都に通っているのに、加瀬くんに教えてもらうまで全然知らなかったんです。滞在中はスタッフに作ってもらった冊子と市販の『おじさんの京都』というガイドブックを参考に、いろいろなお店を回りました。そういう楽しみがあったのは今回が初めてですね。──この映画にも小泉今日子さんが演じるタカコが営む素敵なカフェが登場しますよね。ほかにも豆腐屋、ウイスキーしか置いていないバー、どのお店も居心地が良さそうで。ただ、居心地のいい雰囲気を出すことは役者にとってハードルは高いのでは?光石:そうですね。『めがね』のときも思っていたことなんですけど、舞台となる場所(土地)でちゃんと呼吸をしていないと成立しない映画だと思うんです。だから短い期間ではあるけれど、京都を自分自身にしっかり染み込ませるというか、そういう点に気を付けていました。加瀬:さきほど光石さんも“削ぎ落とした”という表現を使っていましたが、個人的にはゆるい映画とは捉えていないです。役者としては感情的に表現する方がやりやすいのですが、このプロジェクトの映画みたいにただ立って呼吸をしているというのは、けっこう難しいんです。永山:こういう作品に初めて出演したので、ほんとに難しかったです。いろいろと勘ぐりすぎて分からなくなったりもしました。僕もゆるい映画だとは思っていなくて、むしろ自分的には(心情的に)激しかった映画ですね。加瀬さん、光石さん、永山さんが言うように、癒し系=ゆる系と括られがちだが、『マザーウォーター』は確かにゆるい映画ではない。何気ない毎日を自分らしく生きることは強いからこそできること。特別なことは何も描かれていなくても明日への活力が湧いてくる──実はものすごく力強い映画なのだ。(photo:Yoshio Kumagai/text:Rie Shintani)■関連作品:めがね 2007年9月22日よりテアトルタイムズスクエア、銀座テアトルシネマほか全国にて公開© めがね商会プール 2009年9月12日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開©プール商会マザーウォーター 2010年10月30日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2010パセリ商会■関連記事:小泉今日子『かもめ食堂』のシリーズに「ヘルシンキからいたような顔で」参戦市川実日子インタビュー京都で心地よく演じた“豆腐のような人”人気フードスタイリスト飯島奈美が『マザーウォーター』クッキーを初プロデュース!『かもめ食堂』チームに小泉今日子、永山絢斗が参戦今度の舞台は“京都”『かもめ食堂』荻上直子最新作『トイレット』特報が到着“ばーちゃん”って何者?
2010年10月28日