テイラー・スウィフトの大親友で、テイラーの大ヒット曲「Bad Blood」のMVにも出演したカーリー・クロス。最近、彼女の交友関係に異変が起きているようだ。水曜日夜(現地時間)、カーリーとケイティ・ペリーが仲良くディナーする姿が目撃された。「Vanity Fair」誌のライター、デレク・ブラスバーグら友人も一緒だったとはいえ、テイラーの天敵ケイティと食事をするという行為はテイラーにとっては好ましくないはず…。一体どうしたのだろう。実は、半年ほど前からテイラーとカーリーに不仲説が浮上していた。昨年8月に公開されたテイラーの「Look What You Made Me Do」のMVで、テイラーが自身の“軍団”のメンバーの名前を書いたTシャツを着て出演したのだが、これにカーリーの名前は書かれていなかった。さらに今年1月にもこんなことが。カーリーが自身のSNSでバスケットボールでドリブルをしている動画を投稿し、「Swish Swish」(シュッシュッ)とキャプションを添えた。ドリブルの音を表しているので不自然なことは何もないが、「Swish Swish」とはケイティが歌詞でテイラーを攻撃しているとうわさされた曲のタイトルでもあるのだ。この一件でも「カーリーはテイラー派ではなくケイティ派に?」と話題に。関係者は昨年「E!News」に「テイラーとカーリーはいまも仲の良い友だち。でも、お互いが忙しすぎて…」と双方が多忙を理由に会ってはいないことを暗に認めていた。(Hiromi Kaku)
2018年02月09日赤いレーシングカー“マックィーン”を主人公に、“クルマ”の世界のドラマをカーアクション満載で描くヒットシリーズの最新作『カーズ/クロスロード』。本日11月15日(水)より先行デジタル配信開始されることにあわせ、本編から強烈なライバルとなる新キャラクター、ミス・フリッターが登場する約7分間ものプレビュー映像と、メイキング映像がW解禁された。ベテラン・レーサーになったマックィーンが、次世代レーサーの“ジャクソン・ストーム”に王者の座を奪われ、現役レーサーとして最後のチャンスに賭ける本作。クルマの世界を舞台に、圧倒的なスケールのアクションと、人間よりも人間らしい魅力的なキャラクターによる“人生の岐路(クロスロード)”や仲間との絆を描き、劇場公開時には大人たちの涙も誘った。そんな本作から貴重な映像が2本も到着。■ハラハラドキドキのレースシーン!本編映像が7分間も!まずは本作のハイライトの1つでもある、泥の中でつぶし合いを繰り広げるという恐怖のデモリッション・ダービーのシーン。デモリッションとは破壊の意味。その名の通り、「破壊上等」な命知らずの車たちが、泥まみれでしのぎを削っている恐怖のレースなのだ。ひょんなことから、マックィーンとトレーナーのクルーズ・ラミレスは、このハラハラドキドキのレースに参加することに。そこに待ち受けるのは、もともとはスクールバスの“美しき破壊の女王”ミス・フリッター!今回到着した本編映像(日本語吹き替え版)では、このインパクト大の新キャラクターがマックィーンとクルーズに襲い掛かる!ちなみに、液体でも個体でもない“泥”を描くことはピクサー初の試みだったそうで、「本作最大のチャレンジ」と多くのアニメーターが苦労を語っている。そんな苦労の末にでき上がった、リアリティ溢れる泥の表現にも要注目。■恐怖のスクールバス!?ブッ飛び新キャラクターのメイキング映像プロデューサーのケヴィン・レハーや、多くのアニメーターたちが最も好きなキャラクターとしてあげるミス・フリッター。今回はMovieNEXに収録されるボーナス映像の中から、そんな大人気キャラクターの魅力に迫るメイキング映像も解禁。本国版でミス・フリッターの声を務めたのは、大ヒット海外ドラマ「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」にも出演するリー・デラリアだ。もともとは、子どもたちを安全に目的地まで送り届けるスクールバスだったミス・フリッター。しかし、いまでは車体に装備された「止まれ」の標識を丸鋸に変えて、ライバルたちに襲い掛かる、まさに怪物のようなマシンに変身を遂げている。そんな彼女の恐ろしさは、車体のサイドにぶら下がる過去の“被害者”たちのナンバープレートの数々が物語っていて…。ちなみに、ミス・フリッターの顔の横から突き出たマフラーは、あの『眠れる森の美女』の邪悪な妖精マレフィセントのツノをイメージしたとか!まさに恐怖のスクールバスにふさわしいデザインに仕上がっている。このほかにも、MovieNEXには未公開シーンやインタビューなど、ボーナス映像が満載。たっぷりのボーナス映像で作品の世界観を堪能してみては。『カーズ/クロスロード』は先行デジタル配信中、11月22日(水)よりMovieNEX発売。(text:cinemacafe.net)■関連作品:カーズ/クロスロード 2017年7月15日より全国にて公開(C) 2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2017年11月15日この夏のディズニー映画界隈では、大人気シリーズ最新作『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』が7月1日に日本で公開され、3週連続で週末興行成績ナンバーワンを獲得するという夏映画の王座に堂々と君臨し、東京ディズニーシーでは、ディズニー映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの世界をテーマとしたスペシャルイベント「ディズニー・パイレーツ・サマー」が7月11日にスタート。パークのハーバーではキャプテン・ジャック・スパロウとキャプテン・バルボッサが荒くれ者同士のバトルや大宴会を繰り広げるなど、パイレーツの大熱狂ブームはしばらく収まりそうにない。そして、7月15日にはディズニー/ピクサー最新作となる『カーズ/クロスロード』が公開に。全米では6月16日に全米で公開され、ディズニー/ピクサー映画として16作品目の初登場第1位という良発進。しかも、全米メディアなど観た人の中には、“大人が泣ける映画!”という評価も出ている。本作では、我らが天才レーサー、ライトニング・マックィーンがレース中に大クラッシュしてしまい、およそディズニー/ピクサー映画ではないようなシリアスリーな映像が話題に。華々しく活躍してきた天才レーサー“マックィーン”は、これからも走り続けるといつものように信じていたが、嵐のごとく現れた最新テクノロジーを追求した次世代レーサーのジャクソン・ストームとの激しいレースで大クラッシュしてしまい、“人生の岐路”(=これがクロスロードという邦題に込めたテーマ)に立ってしまう。ストームを筆頭とする新たな世代の台頭とレース人生を揺るがす衝撃的な大クラッシュで心が折れそうなマックィーンは、“夢の続きか、それとも新たな道か?”と人生の岐路で悩みまくるが、レーサーにあこがれるも夢をあきらめた過去を持っているトレーナー、クルーズ・ラミレスに支えられ、再起を賭けてレースに挑もうとするマックィーン。その展開は大人の共感を呼び、ディズニー/ピクサー史上最大の衝撃作と言う人も。このお話のスジを聞いて真っ先に思い出しそうな映画が、シルヴェスター・スタローンの『ロッキー』シリーズ。かつて栄光を得た主人公が加齢に伴う現実に直面して戸惑い、台頭する新たな世代、それに負けそうな自分自身と戦うという大展開は、我々が必ず感動するアメリカ映画の類型のワンパターンだ。すなわち、ざっくり言ってしまうと『カーズ/クロスロード』は“クルマ版『ロッキー』シリーズ”で、マックィーン、そして新たな相棒クルーズ・ラミレスの関係性に着目して観ると、感動も味わいも深まるというものだ。この点、すなわち大人が泣けるという問いについて来日していたブライアン・フィー監督は、「マックィーンというキャラクターがぶちあたる葛藤や困難、予想を超える衝撃の展開に皆さんが共感してくれるのではないかと思います。人生とは、必ず変化が起こるものです。そんなときに、自分たちは上の世代から教わることがあり、その次に下の世代へ伝えていくメッセージがある。それがこの映画の魅力です」とコメント。アンドレア・ウォーレン共同プロデューサーも「夢を追うことは怖いことかもしれない、でも困難に直面しても、夢を追い続けるインスピレーションをクルーズから感じてほしい」と説明していた。『カーズ/クロスロード』は観る人の“その時の状況”によって受け止めるリアルなメッセージがいくつもあり、あんぐりと口を開けていればいつか夢は叶うというような漠然とした肯定感が漂っていることはない。実にリアルで、実人生にリンクするテーマが満載だ。ちなみに本気の余談で本作の公開と直接的な関連性はほぼないが、舞浜にあるディズニーアンバサダーホテルの「ハイピリオン・ラウンジ」(ロビーラウンジ)では、7月31日まで、ディズニー/ピクサー最新映画『カーズ/クロスロード』の公開を記念したスペシャルケーキセット(1,700円)を数量限定で提供中。2個のタイヤの上をマックィーンが駆っているというなかなか思い切ったビジュアルの特製ケーキで、味も悪くない。シネマイクスピアリで映画を観た後、同ラウンジで映画感想トークに花を咲かせても楽しいかも!(C)2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2017年07月25日ディズニー/ピクサー最新作は、真っ赤なボディがトレードマークの天才レーサー、マックィーンが主人公のシリーズ第3弾、『カーズ/クロスロード』(7月15日公開)だ。今作のマックィーンは、最新技術を限界まで追求したレーサー、ストームをはじめとする新たな世代の台頭に追い込まれ“人生の岐路”に!新たな相棒クルーズとともに、現況を打ち破る旅へと出て行く物語で、本作で監督デビューを果たしたブライアン・フィー監督も「人生の過渡期の物語」と説明する。深みを増した「カーズ」について、来日した監督に話を聞いた。――クルーズがアメリカのディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パークに登場して話題になりましたが、この新しいキャラクターについて教えてください。この映画中の彼女はとても重要な役割を担っていて、彼女は次世代のキャラクターです。ストームはレースという目的のために作られた車ですが、クルーズはストリートカーで、見た目的には無理そうですよね。それなのに夢が実現できそうな車というところが、この作品の中でテーマ的にとても重要なんです。自信をもって夢を見れば、実現できるということを表しています。マックィーンにとっても、彼女を見ることで満たされます。彼女が成功に導くわけですね。彼女が成功することで自分も満たされるという。言ってみれば、親の子どもに対する誇りのようなものです。自分ではなく、自分の子どもが成功することで満たされることほど、素晴らしいことはない、そういう影響を彼女が与えるわけですね。――そのストーリーの開発については、どの程度かかわっていたのでしょうか?かかわっていたというよりも、メインの仕事でした。本当に初期の開発段階から参加して、ほぼそれが仕事でした。そのほかの仕事もストーリーを支える補完みたいなもので、ストーリーの開発に最大限の時間を費やしました。とてもパーソナルな要素を反映しています。――パーソナルな要素とは、具体的には何でしょうか?自分自身で実際に関係したことを描いています。たとえば両親との関係、わたしと娘たちとの関係、世代というもの、教える側、教えられる側というということなどです。わたしは母を失くしていて、父も歳をとっています。大人になっても、両親がいることの安心感はあったわけで、それがなくなりつつあることを自覚することは、とても怖いものでした。――それをマックィーンに投影しているわけですね。マックィーンは人生の過渡期に遭遇しているので、そういう意味で投影しています。わたしもまた娘たちの親になり、かつて自分が体験したようなサポートをしてあげる立場になっている。そういう想いを、脚本を開発する段階では、いつも思い出していた気がします。――以前ピクサーへ取材に行った際に、アンドリュー・スタントン監督も実体験をニモの物語に投影していたと言っていましたが、ピクサーの社内では、自分の家族を扱うというトレンドが確実にありますよね。それはもう絶対に必要なことなんです。この作品で言うと6年くらい費やしているわけで、自分が呼吸している間はずっとこの作品に携わっているので、多くの情熱を持って向かわないと、やり遂げること自体が難しいものになります。したがって個人的に想い入れがある題材であれば周りの人間、クルー全員にとってもモチベーションが上がるものなんです。――ジョン・ラセター氏は、どういうリアクションでしたか?最終的にすべてのピクサー作品はジョン・ラセターがGOを出さないと作れないわけで、彼の承認を得ないものは手がけられないんです。ジョン自身もすべてを注げるような題材である必要があって、過去作品も共感しうる人生経験を元にして生まれたものだと思います。――ところでマックィーンがジョンで、クルーズがあなた自身という関係性で描いているということはありますか?それは一個の見解であって、真実ではないですね(笑)。ただ、ジョンからバトンを受け取って、この作品を手がけているわけ、似たような縁は見出せるかなとは思います。でも、僕たちは、そのことを追い求めていたわけではなかったわけで、あくまでも偶然の結果として、そう見えることはあったということです。もちろん、ジョンもこの作品を誇りに思ってくれればうれしいです。クルーズのマックィーンへの想いは、共通しているかな(笑)。――そういう深読みも楽しめるほど、普遍的なテーマで描いていることですよね!確かに、制作中にクルーズの気分になったことはありました。なぜなら、監督という経験がなかったから、どうしてもジョンのサポートが必要でした。経験のないなか大変な仕事をするということで、学びながら監督業をやってたので、そういうところで、ジョンに頼ったというところは確かにありました。なのでそういう指摘や解釈は間違いではなく、映画と通じるところもあったかもしれないけれど、あくまでもいい意味での偶然ですね(笑)。(C)2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.■プロフィールブライアン・フィーケンタッキー州アレクサンドリア出身。少年時代、両親と地元のドライブインシアターで『ジャングル・ブック』(67)と『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(77)を観て以来、映画が好きに。コロンバス・カレッジ・オブ・アート&デザインを卒業後、手描きアニメーションやキャラクター・デザインの仕事に携わり、2003年ピクサー・アニメーション・スタジオに。ストーリーボード・アーティストとして『カーズ』(06)、『レミーのおいしいレストラン』(07)、『ウォーリー』(08)、『カーズ2』(11)を手掛け、『モンスターズ・ユニバーシティ』(13)ではストーリー・アーティストを担当。本作で監督デビュー。
2017年07月17日『カーズ』(06)でアート部門マネージャーを務め、最新作『カーズ/クロスロード』では共同プロデューサーを務めたアンドレア・ウォーレンにインタビューしました。『カーズ』シリーズはファミリー映画としても人気を博してきましたが、アンドレアも一男一女の母親であり、本作には「親目線からのメッセージ」がたくさん込められていると話します。物語の主人公はトップレーサーとして活躍してきたスポーツカー、ライトニング・マックィーン。しかし、レース中にまさかの大クラッシュ事故を起こし、自信を喪失してしまいます。そんななか出会うのが、女の子なのにマックィーンに憧れ、レーサーを目指していたというクルーズ。本作では、人生の岐路(クロスロード)を迎えたマックィーンの葛藤や挫折からの再生はもちろん、新しい相棒となるクルーズをとおして夢を追うことの大切さも描かれていきます。■子育ての体験談が『カーズ』の物語に生きている!プロデューサーであるアンドレアもブライアン・フィー監督もお子さんがいます。そんな二人がタッグを組んだとき、子育てで起きる体験、そして子どもへのストレートな想いが込められたといいます。「子どもたちには、将来に向けて大きな夢を抱いてほしいし、何にでもなれるという自分の可能性を信じてほしい。私もブライアン・フィー監督にも子どもがいますが『子どもたちは自分たちの限界を定めてしまいがちだよね』という話になったことがあります。たとえば監督がお嬢さんに『ギターをやってみない?』と提案したら、お嬢さんから『やらない。だって男子がやるものでしょ』と言われたそうです。彼女は頭の中で、女子はギターを弾かないと決めつけてしまっている。でも、クルーズの姿を見て、やりたいことがあれば、男女関係なくチャレンジするという心意気を持ってほしいと思いました。自分の夢をあきらめてしまうことは確かにつらいこと。でも、恐れをのり超えて、自分の限界までやってみれば、きっとそこで何かが見えてくるのではないかしら」アンドレアのお子さんはすでに本作を観て、とても喜んでくれたそう。「実際、親が直接子どもに何かを言うよりも、映画で同じことを言ってもらう方が伝わりやすいんです。子どもに『夢を追いなさい』と頭ごなしに言ってもダメ。そういうところを含め、子育ての体験が物語に反映されていると思います」日本のアニメでは宮崎駿監督作が大好きで、なかでもいちばんのお気に入りが『となりのトトロ』(88)だとか。「子どもと一緒に映画を観ることで、最高なのは子どもたちといっしょに学べることです。長女が小さいとき、ビーチで波をとても怖がっていたのです。でも私が、『トトロのように叫ぼうよ』と言って『わ~』と叫んだら、娘はその怖さを乗り越えることができたんです。それからは、何か怖いことがあると、トトロのように叫ぶようになりました(笑)」 ■夢をあきらめない! いまも大切にしているものとは『カーズ』では人生の岐路が描かれますが、アンドレアさんにとっても「人生での選択」というべき岐路はたくさんありました。「私はピクサーで19年働いていますが、1つのプロジェクトから次のプロジェクトに移るときも岐路になります。もちろん、パートナーを選んだり、子どもを産んだりという選択もそうです。でも、もしかしたらいちばん大きかった岐路は、『クリエイティブな仕事がやりたい!』と決意して、カリフォルニアに出てきたことかもしれない」アンドレアの地元サウスダコタ州は、映画業界とはかけ離れたアメリカ中部の農家が多い田舎町。彼女はクルーズのように意を決し、自分の夢を追いかけたわけです。「いま思えば、当時は『やりたい!』という一心で動きました。引越した先には知り合いはほとんどいないし、やりたい仕事にも就けるわけでもなくて。でもあきらめず、少しでもつながりそうな方々の連絡先をアドレス帳に書いていきました。いまでもそのアドレス帳は大事にもっています。だって、当時の気持ちを忘れたくないから」『カーズ』の主人公マックィーンも世間から見放され、自信喪失に。この挫折を終わりとするのか、始まりとするのか、どう立ち向かうべきかが描かれ、まさにアンドレアさんと物語もシンクロしていきます。■家族に届ける作品を作る「ディズニー/ピクサー」が大事にすることアンドレアは、大きな仕事を手がけ、はたから見るととても順風満帆の人生のようにみえます。しかしアンドレアにも、仕事を始め、結婚したあとは、仕事と家庭のバランスを取ることに悩んだ時期もあったと話します。「私のような仕事の場合、制作が佳境になってくると、残業が増えていきます。ただ、「ディズニー/ピクサー」は家族を大事にする会社。だから、病院に行ったり、学芸会で子どもたちのお芝居を観たりする時間はみんながとても大切にしています。なぜなら、私たちが作品を届けたいのは家族。だからこそ「ディズニー/ピクサー」は、家族の価値観をおざなりにはしません。仕事場が家族のために時間を取ることを許してくれる応援体制ができていることは、とてもありがたいです」最後に日本でがんばる働くママにアドバイスをいただきました。「私自身も初めての子育ては、とても悩みました。そのとき、サポートしてくれる人を複数見つけることが大事だと思ったんです。私の場合は、夫や遠く離れた親、子どもを送り迎えしてくれる人を頼って生活しています。助けを借りること、『助けて』と言えること、そんな自分を受け入れてほしいと思います。じつはそこがとても難しいということは、私も実感しているんですが。当時、私よりも先に子どもを授かった妹から『家をきれいに片付けるとか、時間どおりに全部こなすなんてことはできないからね』と言われました。あきらめるというと聞こえは悪いんですが、母親はまず『何でも完璧にしたい』という思いから解き放たれることが必要なのかなと。また、家でも仕事場でも、その場にいるときは、ソコに集中するようにしています。家にいるときは仕事の電話をしない。子どもと過ごすときは『100%あなたたちのことを見ているよ』とメッセージを送りながら過ごします。大切なことは、理想の半分くらいしかできていなくても、『自分はベストを尽くしているよね。これで足りているよね』と自分に言い聞かせることかしら」 『カーズ/クロスロード』7月15日(土) 公開主人公の天才レーサー“マックィーン”。ベテラン・レーサーになりつつある彼に待ち受けていたのは、最新テクノロジーを限界まで追求した新たな世代の台頭と、レース人生を揺るがす衝撃的な大クラッシュだった…。「いったい自分はいつまで走り続けるのか?」──誰もが直面する人生の大きな壁や、思いがけない挫折、そしてその先に見えてくる新たな道。自らの運命を左右する“人生の決断”が迫られる。 『カーズ/クロスロード』公式ホームページ
2017年07月15日ディズニー/ピクサー映画「カーズ」シリーズ最新作『カーズ/クロスロード』(7月15日公開)のストーリーになぞられた実写版ミニドラマが、俳優の野村周平主演で制作されることが決定し、公開に先駆けてティザー予告編映像が7日、公開された。完全な日本オリジナルドラマで、ディズニー/ピクサーのアニメーション映画として史上初の試み。公開された映像では、マックィーンを思わせる真っ赤な衣装に"95"のナンバーを身に付けた野村の姿がお披露目となった。この実写版ミニドラマ『ランナーズ/クロスロード』は、映画本編の主人公である“天才レーサー”マックィーンの物語を、陸上競技に全てをかけるランナー・幕井雷斗に置き換えた内容。映画本編では、これまで華々しく活躍してきたマックィーンが、ストームをはじめとする次世代レーサーたちとの激闘で大クラッシュをしてしまい、人生の岐路=クロスロードに立たされる物語を描いているが、ミニドラマ版も陸上部でエースとして活躍していた幕井のもとに、才能あふれる1年生、ツトムが現れるところから始まる。そして、激しい競争の中、幕井は競技中に激しい転倒をしてしまう。夢の続きか、それとも新たな道か? 幕井を支える仲間・来栖とともに、"人生の岐路"(クロスロード)に立ち、運命の決断を前に仲間たちとの絆を深めていく物語で、映画さながらのドラマとなっている。まさに映画『カーズ/クロスロード』に登場するクルマたちの物語を擬人化した内容で、ディズニー/ピクサーが実写ミニドラマ化の企画を公認したきわめて異例の展開となる。主人公の幕井雷斗役を演じた野村は、本作の出演について「うれしかったです。実写化するならこういう話なんだろうなっていうのを想像していた通りの実写化でした」とコメント。アニメーションのキャラクターたちの擬人化ドラマという難役だが、「車が主役ですが、人間ドラマなので、やりづらいと感じることなくできました。(幕井の)気持ちもすごく分かりやすくて、感情移入がしやすかったですね。悲しいというか悔しい気持ちが多かったのだと思います。そういう気持ちで演じました」と明かし、さらに作品について「車の物語だけど、大人も泣けるというのは、僕はすばらしいと思います」と太鼓判を押している。なお、実写版ミニドラマ「ランナーズ/クロスロード」は7月7日オープン予定の特設サイト(で配信予定。(C)2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2017年07月07日食器や手を拭いたり、ミトン代わりにしたり、毎日の生活の中で何気なく使っているキッチンクロス。でも、キッチンクロスの出番はそれだけではないってご存知ですか?今日はクロス歴10年になるというインスタグラマーのTammy(@t_ammy) さんに教わる、キッチンクロスのある暮らし。日頃から上手にクロスを取り入れてらっしゃるTammyさんに、毎日の生活の中でのクロスとのお付き合いについてお伺いしました。■インスタグラマーTammyさんのキッチンクロスのある暮らしTammyさん「私のクロス歴はもう10年以上にもなります。クロスの使い方は数知れず、器やグラスを拭いたり、手拭きにしたり、ランチョンマットやなべ敷きにしたり・・・。いつだって引き出しにスタンバイしている、我が家の必須アイテムです。」<ランチョンマットに>二つ折りにすれば、おひとりさま用のランチョンマットにも。お片付けが楽になるのはもちろんのこと、彩りを合わせてお皿や料理とのコーディネートを楽しめます。<ミトン代わりに>電子レンジやオーブンから取り出す時や、煮込んだお鍋を食卓に運ぶ時、そのフタを開ける時などに。<手拭きとして>タオル代わりに手拭きとして。何気なく掛けておけば、色鮮やかなクロスがキッチンのアクセントになります。<ディッシュマットとして>クロスを敷くだけで、洗いものを乾かす場所の出来上がり。使い込んだリネンのクロスは、柔らかく水含みもいいからこんな使い方もぴったりです。<簡単なテーブルクロスに>鮮やかなカラーリングと、気取らないリネンの風合いは、インテリアの一部として活躍する顔も。小さなテーブルの上でちょっとしたクロスとして使えます。<水うけや埃よけ、目隠しにも>カゴにクロスを敷いてうつわ達をのせれば、お皿についた水滴を受けるのはもちろんのこと、埃よけや目隠しにも。上からさっとクロスの端をかければ、急な来客にも慌てずにすみますよ。Tammyさん「我が家のクロスは使い込んでどうしても取れなくなったシミや、生地が薄くなって穴が空いているものもあるけれど、それはそれで使い方があるんです。例えば穴の空いたクロスは、小さな穴ならタオル感覚でお手拭きに、大きな穴なら鍋敷きに。どんなにヨレヨレになっても、引き出しの中で出番を待っているんですよ。生地から糸になるまで(笑)使い切る。そこまでクロスは使えます。」何度も水を含んで柔らかく優しくなったリネンのクロスたちを「人と一緒なのかも。だからなんだか手放せないんです。」とおっしゃるTammyさん。ぜひ皆さんも毎日の暮らしの中で、アンジェの色とりどりのキッチンクロスを使い込む愉しさを味わってみませんか?=写真:Tammy(@t_ammy) さんご提供文:宮城=暮らしのはなし 【特集「キッチンクロスで、暮らしを変える」はこちらから】
2017年04月25日ティップネスは4月1日より順次、春の新生活に向けた5種類の新プログラムを開始する。実施店舗は、ティップネスの都心店ブランド「ティップ.クロス TOKYO」渋谷・新宿・池袋の3店舗。新プログラムは、ラウンド制格闘技トレーニング「COMBAT WORKOUT(コンバットワークアウト)」、手軽&本格コアトレーニング「SHAKE BALL CORE(シェイクボールコア)」、「ピラティス Spine Corrector(スパイン コレクター)」、「CORE PERFORMANCE YOGA(コア パフォーマンス ヨガ)」、「Odaka Yoga(オダカ ヨガ)」。「COMBAT WORKOUT(コンバットワークアウト)」(1プログラム45分)は、総合格闘技をベースに、1ラウンド3分間のワークアウト(打撃やキック、膝蹴りなど)を、1分間の休憩をはさみながら7ラウンド繰り返すインターバルトレーニング。脂肪燃焼、コアの引き締めというシェイプアップ効果が期待できるという。「SHAKE BALL CORE」(1プログラム20分)は、カラフルな水の入ったボール「FLUI BALL」を使った、20分間のワークアウト。不安定に揺れ動くボールを使用して行うトレーニングで、ダンベルなど安定した負荷の使用時より心拍数・消費カロリーが高いという実験結果が出ているとのこと。「ピラティスSpine Corrector」(1プログラム45分)は、スパインコレクターと呼ばれるピラティスツールを使って行うプログラム。本来の背骨の動きを引き出し、ゆがみを調整することで、ウエストの引き締めや柔軟性の向上、肩こり・腰痛の改善につながるという。「CORE PERFORMANCE YOGA」(1プログラム45分)は、トップアスリートも実践する本格パワーヨガで、スポーツ医学に基づいた機能解剖を重視し、身体機能の改善を目的としている。安定した強い体幹をつくるのではなく、連動した身体を築く事を目的としたメソッドであるとのこと。「Odaka Yoga」(1プログラム45分)は、伝統的なヨガをベースに「武道」「禅」「波の動き」を取り入れた、流れるような動きが特徴の現代的なヨガ。丹田(体幹、下腹部)に意識を向け、身体を波のように動かすのが特徴であるという。各プログラムは、「ティップ.クロス TOKYO」会員であれば、無料で参加できる。
2017年03月30日中山優馬×屋良朝幸のW主演となるミュージカル『CROSS HEART(クロスハート)』。本作品は11月13日まで六本木EX THEATER ROPPONGIにて上演されたLive Versionと12月9日(金)から28日(水)まで東京・ Zeppブルーシアター六本木にて上演される本公演で構成される。本公演に先駆けて、11日にLive Versionのマスコミ向け公開ゲネプロと囲み取材が実施された。ミュージカル『CROSS HEART(クロスハート)』チケット情報公開ゲネプロにて披露されたLive Versionは、実際に本公演で使用される楽曲で構成されており、100年戦争の時代を生きる若者の友情と愛情が描かれている。出演者はLive Versionのための衣装に身を包み、70分間歌い、踊り、更には殺陣までこなす。額に汗を浮かばせながらも最後まで気合充分のパフォーマンスだった。公開ゲネプロ後に行われた囲み取材に登場したのは演出・振付・出演を務める玉野和紀とカミーユ役の唯月ふうか、W主演の中山優馬×屋良朝幸だ。公開ゲネプロを終えての感想を聞かれると、「初めての経験なので、とても新鮮な気持ちです」と笑顔で中山が答えた。すると屋良は「曲に関して(お客さんは)このLive Versionで初めて聴くことになると思うので、どういう反応がかえってくるか楽しみ」と期待を膨らませた。また本公演が上演される前にLive Versionが上演される試みに対して玉野は「本編が初演であるのに、先にLive Versionをすることは自分自身も初めて。でもやるからには思い切ってがっつりやろうと思った」と答えた。主演のふたりを目の前に、キュンとなるポイントを聞かれた唯月が「ダンスしている姿はキュンときますね」と答えると「ダンスと言われると先輩には勝てないな~」と中山。すると屋良が「まあ、今のは俺のことかな」と自信満々に言い、会場は笑いに包まれた。最後に意気込みを聞かれると「僕と屋良君とのクロスハートや共演者のみなさんとのそれぞれの“クロスハート”がどうなっているかをご覧頂きたいです」と中山。Live Versionを経た本公演への期待がますます高まる。公演は12月9日(金)から28日(水)まで、東京・ Zeppブルーシアター六本木にて。
2016年11月15日3.1 フィリップ リム(3.1 Phillip Lim)が最新バッグシリーズ「アリックス(ALIX)」の新型となるサドルクロスボディバッグを発売する。15年フォールコレクションで登場した「アリックス」は、日常に溢れるモノの美しさへの感謝から生まれたシリーズ。これまでにフラップショルダーやミニなどのスタイルが登場してきた。今回は新型として、クラシックでミニマルなシルエットのサドルクロスボディバッグが登場。バッグの角はステープルを彷彿とさせるようなデザインで、フロントフラップにはペーパークリップからインスピレーションを得たハードウエアがあしらわれた。また、丸みのあるサドル型とモードなハードウエアの相反する美しさも特徴。カラーはキャメル、ブリック、ネイビー、ブラック(各13万8,000円)の他、アナコンダエンボスの加工を加えたレザー(15万8,000円)の5色が用意された。昼や夜、平日や休日に関わらず、様々な場面で使用できるエッセンシャルなアイテムとなっている。
2016年09月30日『マーケティングで面白いほど売上が伸びる本』(市川晃久著、あさ出版)は、ビジネスセミナーの人気講師である著者が、マーケティングについてわかりやすく解説した入門書。「初めてマーケティングに触れる方でもわかりやすいように解説しています」という言葉どおり、有名企業の成功事例などを交えつつ、マーケティングの基本が紹介されています。注目すべきは、マーケティングに欠かすことのできない「3C分析」「STP分析」「4P戦略」について順番に説明がなされている点。つまり、この流れに従えば、無理なくマーケティングができるわけです。でも、ビギナーにとってはそもそも、「3C分析」「STP分析」「4P戦略」自体が疑問かもしれません。そこできょうは、この3つの基本をさらってみましょう。■3C分析とは複雑かつ多様な環境要因が存在し、常に変化を続けているのが現代社会。そのため、成果を上げるためにはまず「現状を正確に把握すること」が必要とされます。そして、そのための最初の手法として用いられるのが「3C分析」。3Cとは、「市場・顧客」「自社」「競合」のこと。詳しく見てみましょう。・市場・顧客(Customer)特定商品の市場規模や顧客特製のことで、「顧客ニーズ」「市場状況」と同義。・自社(Company)自社の「市場シェア」「技術力」「資金力」など、定性的および定量的の両面によってはかることができる「自社の経営資源」のこと。・競合(Competitor)自社と同じ市場で競争する「他者の経営資源」のこと。つまり3C分析においては、自社と競合を比較することによって、「競合に対して自社が優位なマーケティング活動をどのように実施すべきかを考えるわけです。3C分析なくして、「ターゲットの選定」「商品」「価格」「販路」「販促」を決定することは無謀。ところが現実的に、9割以上の企業はこの段階が不完全なのだとか。そして、マーケティングが失敗する最大の理由は、この現状分析を正しく行っていないことなのだといいます。■STP分析とはSTPの「S」とは「セグメンテーション(Segmentation)」の略であり、つまり「市場を細分化する」こと。「T」は「ターゲティング(Targeting)」の略で、細分化した顧客のなかから、どの顧客を狙う(選ぶ)のかを明確にする、いわば「顧客の選定」。そして「P」は「ポジショニング(Positioning)の略。自社が参入した(しようとしている)市場を細分化し、顧客を絞り込んだうえで自社の立ち位置を決定するということです。ちなみにこれは、3C分析の知識があって、初めて可能になるのだといいます。顧客(ターゲット)を決定せずに営業するのは、現実的に不可能。プレゼントをする際に、「誰」に贈るかに寄って購入するもの、予算、時期が変わるのと同じことだといいます。商品をつくってから、それを必要とする顧客を探すようなマーケティング活動では、収益は安定しないわけです。■4P戦略とはそして最終段階は、「顧客に自社の価値をどのようなマーケティング活動で伝えるか」。そこで重要なのが、4P戦略を活用していくことだといいます。4Pとは「商品(プロダクト)」「価格(プライス)」「流通(プレイス)」「販促(プロモーション)」の4つの略称。この「4つのP」をどのように組み合わせるかによって、顧客の感じる価値は大きく異なるそうです。自社のマーケティング活動は、ターゲットを明確にしたうえで「商品」「価格」「流通」「販促」の4P戦略を活用しつつ、自社の価値を最大化すること、そして顧客の満足度を最大にすることが目的。その組み合わせパターンを複数持っておくことで、そのときの経済環境や、さまざまな顧客ニーズにも対応できるというわけです。当然ながら簡単なことではありませんが、刻々と変化する市場においては、その対応なくしては生き残れないと考えるべきだと著者はいいます。*こうした基本を踏まえつつ、以後もマーケティングについて無理なく学べる一冊。聞きたくてもいまさら聞けないことでもあるだけに、大きく役立ってくれそうです。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※市川晃久(2016)『マーケティングで面白いほど売上が伸びる本』あさ出版
2016年05月24日アクセンチュアは4月5日、デジタル分野でのサービス拡大に向けて、デジタルマーケティング事業を展開するアイ・エム・ジェイ(IMJ)の株式の過半を取得することで合意した。IMJは1996年に設立し、現在およそ600名の社員を擁するデジタルマーケティング領域における国内企業で、さまざまな顧客に対し包括的なデジタルマーケティングサービスを提供している。同社の強みは、デジタル戦略の立案やコンテンツの設計・開発、デジタルマーケティング施策によるユーザー獲得支援、キャンペーン管理、データ分析などの多様なマーケティング機能と、それらを支えるクリエイティブを組み合わせた独自のサービスにある。同社はこれらのサービスにより、国内の消費財、飲料、自動車、通信、金融、エンターテインメントや小売業界などの顧客の成長に貢献しているという。今回の合意に基づく株式取得の完了後は、アクセンチュア・デジタルの構成チームであるアクセンチュアインタラクティブの国内市場に向けたサービス提供能力が強化される。また、アクセンチュアとIMJが持つ、クリエイティブ性、デジタルテクノロジーの専門知識、およびコンサルティング能力が融合され、戦略から実行までを一貫して提供できる体制が整う。なお、IMJの株式取得は規制当局による承認ならびに商習慣に基づく完了条件に従って実行され、完了後は両社で共同した運営体制を構築していく。
2016年04月06日ヤフー(Yahoo! JAPAN)は4月5日、デジタル・マーケティング情報サイトである「Insight for D (インサイト フォー ディー)」を公開した。デジタル・マーケティング入門、マーケティング事例、市場・トレンドといった記事を公開していく。新サイトは、デジタル・マーケティングに役立つ情報を、データを中心とした多様な切り口で分かりやすく発信する同社のオウンド・メディア。デジタル・マーケティングにおける国内外の最新トレンドの紹介や成功事例、業界リーダーへのインタビューなど、多彩なコンテンツを掲載し、マーケティングにおける戦略的データ活用に関わる人々に、ビジネスを成功に導くヒントを届けていくとしている。具体的には「意外と知られていない『検索データ』の戦略的活用法」や「データ活用、成功企業が実践するマネジメント」などの初回コンテンツをはじめ、耳目を集めているスポーツ業界におけるデータ・マーケティング実践事例など、多様な記事を順次公開していく予定だ。
2016年04月06日ロケーションマーケティングサービスを提供する米xAdは3月31日、同社の日本法人「エックスアド・ジャパン合同会社」(xAdジャパン)による国内サービス展開を、本格的に開始すると発表した。同社が提供するロケーションマーケティングサービスは、スマートフォンなどのモバイルデバイスからの位置情報をもとに、その場所に最適な広告配信を行うもの。同社は、モバイルデバイスにアプリを提供している事業者と提携し、そのアプリを通して、個人を特定しない形で位置情報を取得。そのデバイスに対して広告を配信できる。日本では現在、およそ2000万台をターゲットにできるという。米xAd チーフマ・ケティング・オフィサー(CMO) モニカ・ホウ氏は、2019年までに米国広告市場の43%が位置情報を使用することになるという調査データをもとに、位置情報の重要性を訴え、次のように述べた。「消費者が購買行動を起こすその瞬間を知ることで、消費者がそのときもっとも興味があることを目立たせることができる。たとえば、消費者がファーストフードやコーヒーショップの店内にいるのか、その近くをただ通りかかっているだけなのかを見極めることができれば、消費者に対するメッセージを、それに合わせたものにすることができる」(モニカ・ホウ氏)xAdジャパン カントリーマネージャー 安里勇吾氏も、その人が焼肉店にいることがわかれば、消臭剤の広告効果がより高まると訴える。ただ、モニカ・ホウ氏は現在の位置情報には、精度の面で課題があるとした。「現在の位置情報の問題は住所をもとにしているため、その住所の中間点が示され、購買行動が実際に行われているビルの上にはないのです。そのため、そのビルにいる人をターゲットにしたい場合、精度が外れてしまいます」(モニカ・ホウ氏)そこで、xAdでは、特許技術「Blueprint」を使ってその場所の領域の輪郭を描き、その建物の中にいるのか、外にいるのかを区別できるようにしているという。敷地や建物の輪郭を生成は70%が自動生成で、残りは、人の手によって行っているという。モニカ・ホウ氏は「xAdは、モバイルの広告プラットフォームとして知られているが、私たち自身はロケーションマーケットプレイスだと認識している。モバイルを利用した行動はどんどん増えているが、小売行動の90%はオフラインで行われている。そのため、eコマースだけに特化していては、氷山の一角にフォーカスしていることになる。われわれのソリューションは、適切な消費者に、適切なときに、適切な場所で広告を配信することで、購買行動を起こすことを決定するその瞬間をお手伝いできる」と述べた。同社では日本で本格展開するにあたり、すでに680万件の公共施設などの目標の建物を登録済みだという。安里氏は、「日本全国のセブンイレブンの17,000店舗に対しても、1クリックで指示できる」と語る。同社では、「現在その場所にいる人」、「現在、その場所の付近にいる人」、「過去、その場所に行ったことがある人」などのほか、日本独自の機能として、郵便番号や町丁目などを指定したターゲィングが行えるという。米国では、セルフサービスとして展開されているが、国内ではパートナーを通した販売を開始。セルフサービス型は2016年8月にベータ版を提供し、2016年第4四半期にリリースする予定だ。日本では、サイバー・コミュニケーションズ(CCI)、Supershipなどのプレミアムパートナー企業との協業が大きな柱となっており、今後のプランについては、今年は代理店に対する啓蒙活動を行い、来年はパートナーの拡大、2018年から本格的に展開する予定で、まずは、米国での成功事例をもとに、ファーストフード、自動車販売、小売りをターゲットにするという。安里氏は「われわれはロケーションという概念をこの業界につくっていきたい。Googleは検索をリードし、FacebookはSNSをリードしている。われわれは、オフラインにおけるロケーションをリードしていきたい」と述べた。
2016年03月31日NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション(NTTコム オンライン)とテラスカイは3月24日、これまで別管理されることが多かった企業のマーケティング活動と営業活動をセールスフォース・ドットコムが提供するマーケティングオートメーション「Pardot」、営業支援ツール「Sales Cloud」を簡易に連携させることで、営業結果につながるマーケティング施策を見える化し、同時に効率的な営業パイプラインの強化を図るソリューションを両社の連携により提供開始すると発表した。今回、提供する連携ソリューションでは営業支援ツール「Sales Cloud」の導入と活用支援で実績を持つテラスカイと、BtoBマーケティングで実績を有するNTTコム オンラインにより、二つのツールの連携を簡易に実現するととともに、個社ごとの業務に最適化した運用コンサルティングから、受注後の基幹業務までの一貫した支援や、周辺領域であるWebページやEメールなどの制作運営、マーケティングROI向上に向けての分析・コンサルティングまでをワンストップで支援する。同ソリューションの導入に向けて、マーケティングの観点から、顧客データベースの分析結果をベースに見込み客の行動パターン、業界特性を踏まえて最適なカスタマージャーニーを作成。また、営業の観点からも見込み客を営業に受け渡す最適なタイミングを見極め、合理的で効率のよい営業活動を行えるよう、シナリオの最適化、連携部分の設計を行う。そのほか、ローンチ後も自社での運用が可能になるまでコンサルタントが一緒に効果測定/改善に取り組む支援を行う。ツールの導入支援では、コンサルティングの結果を踏まえ、PardotとSales Cloudを最適に連携させた導入を行う。連携部分でもスムーズかつ、効率的にデータが受け渡され業務が流れるように、必要な開発をSales Cloud上で行う。運用支援では、導入コンサルティングで作成したカスタマージャーニーに基づき、見込み客のナーチャリングを行う。その際に重要となる顧客セグメントごとに最適化されたカスタマイズメールやWebコンテンツの作成を支援。さらに、Webサイトのマーケティングプレイス化を目指し、CMSを活用したサイトリニューアルや新規サイトの構築を支援に加え、営業活動の効率化のため見積作成、受注業務のシステムの見直し、在庫引当などのシステム化も支援する。なお、協業初年度の導入目標はNTTコム オンライン、テラスカイの2社で20社4億円を目標としている。
2016年03月25日米Adobe Systems(以下、Adobe)は3月22日、ネバダ州ラスベガスで開催中のデジタル・マーケティング「Adobe Summit 2016」において、ユーザー単位のマーケティング強化を可能にする「Adobe Marketing Cloud Device Co-op (以下、 Co-op)」を発表した。デバイス単位ではなく、個人単位でのターゲティングを可能にする。Adobeでは「最高水準のプライバシーと透明性を確保しつつ、複数のデジタル顧客接点における、消費者の識別向上を可能にするネットワーク」だとしている。Co-opは同社のマーケティングソリューション群である「Marketing Cloud」の機能の一環として提供される。利用条件はMarketing Cloudの導入企業であり、Co-op会員であることが求められる。同社によると、Co-op会員企業と接触のあるデバイスは、最大で12億台あるという。説明を行った同社デジタル・マーケティング担当でエグゼクティブ バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャのブラッド・レンチャー(Brad Rencher)氏は、「今までのデジタル・マーケティングは、消費者ではなく(アクセスしてくる)デバイスを対象としてきた。しかし、製品を買うのは消費者だ」と指摘する。これまでのターゲティングは、IPアドレスとインターネットのCookieに重点を置いていた。そのため、「そのコンテンツを“誰”が閲覧しているのか」を把握できていなかったことがある同社の調査によると、複数のデバイスを切り替えながらコンテンツを閲覧している消費者は79%で、2000年以降に成人になった、いわゆる「ミレニアル世代」は90%に上るという。また、消費者の66%が、デバイス間でコンテンツが同期されないことに不満を感じているとのことだ。○不必要な広告を繰り返し見せられるストレスから解放されるCo-opは、匿名化された個人や家族が使用する複数のデバイスの間にリンクを確立することで、消費者がデバイスを替えても、企業は適切なコンテンツを個人に提供し、一貫した体験を実現するものだ。これによりCo-opの会員企業は、デバイスではなく利用者に対して適切なコンテンツを提供できるという。一例として、A氏が航空会社とホテルのサイトにアプローチするケースを見てみよう。A氏はパソコンから沖縄行きの航空券を購入し、同時にホテルも予約したとする。現在は、IPアドレスとCookieで、A氏が利用している“デバイス”を把握し、沖縄旅行に関連するコンテンツ(広告)を供給し続けるのが一般的だ。この場合、「航空券を購入した」「ホテルは予約済み」という情報は、A氏が利用しているスマートフォンには共有されていない。そのため、パソコンからホテルを予約したにもかかわらず、スマートフォンにはホテルの広告が表示され続けることになる。Adobe関係者は、「ユーザーは自分に必要のないコンテンツを提示されると不快に感じる」と指摘する。実際、こうしたケースでは、プロモーションの目的でアプローチしても、企業のブランドイメージを低下させる結果になっているケースは多い。一方、Co-opの会員企業であれば、A氏が航空券し、ホテルを予約した段階で、その情報はスマートフォン側にも共有される。具体的な仕組みとしては、Co-op会員企業は、消費者の個人情報を隠すために、アドビに暗号化およびハッシュ化されたログインIDとHTTPヘッダデータへアクセスさせる。アドビは、このデータを処理して、非特定の個人が使用するデバイスのグループ(デバイスクラスタ)を作成する。次に、アドビが、デバイスのグループを明示する。これによりCo-op会員企業は、デバイスを利用している個人を対象に、測定、セグメント化、ターゲティング、広告配信できるようになる。そのため、スマートフォン側にも無駄な広告を表示することなく、ホテルのスパや現地の観光チケットなど、関連するコンテンツを効率的に提供することが可能になるというわけだ。レンチャー氏は、「共有される情報は、住所や名前など、個人が特定できるデータではない」と説明する。基調講演後の記者会見でもデータプライバシーに関する質問が飛んだが、「同サービスはデータを販売するものではなく、消費者の体験を向上させるものだ。もちろんユーザーには事前に許諾を求める」と述べた。Adobeでは、「Co-opは氏名、電子メール、電話番号、サイトの訪問データなどの個人情報は共有されない。そのため、クロスデバイス技術にともなう主なプライバシーの懸念は解消される」としている。現在は米国でプライベートベータプログラムを実施している段階だが、2016年末までには正式にサービスを開始する予定だという。なお、当面は米国のみのサービスとなる。この点についてレンチャー氏は、「データの扱いは国ごとに法律が異なるので、グローバル展開には時間がかかる。当初のCo-op会員企業は、小売やメディアなど、デバイス・コンテンツを多く擁する企業を想定している。ただし、どのような分野の企業にとっても(Co-op会員になることは)メリットがあると確信している」と、その展望を語った。
2016年03月25日トランスコスモスは3月17日、Reproと提携し、Reproが開発・提供するモバイルアプリ向けマーケティングツール「Repro(リプロ)」の取り扱いを開始したと発表した。インターネット利用デバイスがPCからスマートフォンへとシフトが加速する中、スマートフォン広告市場は引き続き大きく成長することが見込まれているという。こうした市場環境をうけ、同社はアプリマーケティング関連のサービスの拡充と専任スタッフの育成を進めており、モバイルアプリ向けマーケティングツール「Repro」の提供を開始する。マーケティングツール「Repro」は、アプリの成長に必要な機能を1つのSDKで提供しているグロースハックツール。ファネル分析やリテンション分析などの定量分析機能に加えてユーザーのアプリ内行動を動画として再現する定性分析機能もあり、アプリの課題発見が容易に行える。さらに、プッシュ通知やアプリ内メッセージ送信などのアプリ内マーケティング機能も充実しており、アプリの再訪率や課金率を高めることもできるとしている。
2016年03月18日ニールセンは3月16日、2016年3月3日にマーケティング意思決定支援システムのPointlogic(ポイントロジック)の買収を完了したと発表した。ニールセンではポイントロジックの買収を、ニールセンの視聴行動分析部門と消費行動分析部門のデータ資産とプランニング資産を拡大し、デジタル広告視聴率、トータル広告視聴率、デジタル・コンテンツ視聴率、トータル・コンテンツ視聴率を含むニールセンのトータルオーディエンスデータの普及を世界中で推進させるとしている。両社は2014年に戦略的提携を締結し、ニールセン メディア・インパクトを共同で開発してきた。ニールセンのプロダクトリーダーシップ部門プレジデントのメーガン・クラーケン氏は、今回の買収について、「ポイントロジックの買収により、当社の顧客企業はより高い精度でのメディアプランニングやプランの実施を行えるようになるでしょう。ニールセンは ポイントロジックと共に、顧客企業が最も効果的に消費者にリーチし、エンゲージメントを構築し、関係を確立する方法を変革し、結果として顧客企業が目標とするブランドやビジネスの成果を達成することを支援していきます」と述べている。
2016年03月16日ジャストシステムが3月11日に発表した「SNSプロモーション活用実態調査2016」の結果によると、マーケティング担当者が、今後マーケティング活動や販売促進活動に使いたいと考えているSNSは、全体平均ではFacebookが最多だったが、販促や売上拡大ではLINE、ブランドや商品などの認知度向上ではInstagramが最も多いなど、目的により利用したいSNSが異なっている。同調査は、同社が運営するマーケティング・リサーチに関する情報サイトである「Marketing Research Camp(マーケティング・リサーチ・キャンプ)」において、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用し、3月4日から6日にかけて実施したもの。調査対象は、事前調査で「マーケティング、販売促進」の職種と回答した20代から50代の男女221人。現在、マーケティング活動や販促活動に活用しているネット媒体を複数回答で尋ねると、「ホームページ」が67.9%で最も多く、以下、SNS(35.3%)、メール・マガジン(メルマガ、31.7%)、ブログ(20.4%)と続く。今後マーケティング活動や販促活動に活用したいSNSを複数回答で聞いたところ、Facebookが21.7%で最多だった。販売促進・売上拡大を狙う場合に使いたいSNSではLINE(59.1%)が、ブランド・商品などの認知度向上を目的とする場合はInstagram(45.5%)が、それぞれ最も多い。マーケティング活動や販促活動で既にSNSを利用している担当者に次年度予算を尋ねると、「2015年度と比較して、2016年度は増やすつもり」が30.8%、「2015年度とさほど変化なし」が29.5%で、「増やす」と「変化なし」が拮抗している。Twitterをマーケティング活動や販促活動に利用している担当者が実感している効果(複数回答)では、「ブランド・商品などの認知度向上」が41.3%と最多であり、以下「情報を拡散できる力が大きいこと」(34.8%)、「ブランド・商品などのファン増」(30.4%)と続く。Facebookをマーケティング活動や販促活動に利用する目的(複数回答)として、「集客」を挙げる担当者が51.0%で最多だったにも関わらず、集客アップの効果を実際に感じている担当者は19.6%にすぎない。
2016年03月14日ティップネスは4月1日、「ティップ.クロス TOKYO」渋谷・新宿・池袋の3店舗にて、「Bungee(バンジー)ワークアウト」「BE-CORE」「WAKE THE BODY」「SOUL CLAP」の新プログラムを開始する。いずれも男女共に参加可。「ティップ.クロス TOKYO」は、ティップネスの都心型ブランド。都心に集う新しい文化や情報を吸収しながら積極的に自己を高める人々などに向け、2011年に誕生した。「Bungeeワークアウト」では、特殊なサスペンションの弾性が独特な浮遊感もたらし、楽しみながらシェイプアップすることができる。30分間のプログラムを通じ、バランス・ストレングス・パワー・エンデュランス(持久力)の側面に焦点を当て、効果的にバランス感覚や体幹を鍛えられるという。「BE-CORE」は、ランウェイモデルやミスコンファイナリストの経験を持つReebok ONEアンバサダーの山口絵里加氏が開発した、美に特化した独自の体幹エクササイズプログラム。ウエストラインを中心に全体を引き締めることが目的で、女性らしいボディーラインづくりを目指す人におすすめとのこと。「WAKE THE BODY」は、数多くのトップアスリートやモデルの指導実績を持つ本橋恵美氏監修のもとに開発された、ヨガや体幹トレーニングをベースとしたプログラム。まず、背骨を意識して組み立て直し、丁寧に筋肉に刺激を与える。また、せき柱を中心に全身の姿勢を整えることで、内臓の位置や腹圧のバランスを改善し、内臓の活性化や代謝向上、脂肪燃焼を促す。さらに躍動感のあるトレーニングを加え、エネルギー代謝を促進し、下半身を中心に絞り込むことができる。「SOUL CLAP」は、Soul Musicをベースに簡単なステップを動き続け、ストレスの解消にもなるプログラム。シェイプアップとコアの強化に効果的とのこと。なお、2カ月間限定での導入となる。
2016年03月03日ガートナーは2月24日 、ほとんどの新しいマーケティング・テクノロジ・イニシアティブには、セキュリティと精度よりもスピードと俊敏性に焦点を当てた新しいITアプローチが必要になるとの見解を発表した。ガートナーのリサーチ バイス プレジデントのキンバリー・コリンズ (Kimberly Collins) 氏は、「マーケティングは、常に革新と競争上の差別化が重視される領域でしたが、新たにソーシャル、モバイル、ビッグ・データ、モノのインターネット (IoT) の技術が注目されるようになり、マーケティング担当者にとって過剰なほどの新たなアイデアと機会が開かれました。市場の変化に後れを取らないように新たなアイデアや革新をテストするためには、事業部門とIT部門の両方にスピードと組織的な俊敏性が求められます。IT部門が新たなソリューションを実現するペース、または既存の環境をサポートするペースは、パートナーであるマーケティング部門の活動ペースと同じでなければなりません」と、その背景を述べている。これは、マーケティングをサポートするITリーダーは、マーケティング担当者が新たなアイデアや革新をテストし、試行できるIT環境を提供しながら、これまでどおりITガバナンス、技術的な支援、評価も提供する必要があるということだという。また同社は、新しいCRMの展望も発表。それによると、2018年までに、IT部門が関与するソーシャル・マーケティング・アプリケーションの意思決定は、今日の30%から増加し、約50%になるという。これは、従来、ソーシャル・マーケティングのテクノロジと戦略の意思決定はマーケティング部門が管理し、予算もマーケティング部門に割り当てられてきたが、この3年間、マーケティング部門はソーシャル・メディアの運用を全社規模に拡大しようとしており、IT部門と連携してソーシャル・マーケティングのテクノロジと戦略の組織的標準を作成することが必要になるからだとという。また2019年までに、マーケティング財務管理機能を搭載するマーケティング・リソース管理 (MRM) の実装は、今日の25%未満から増加し、50%以上になる予測。これは、ソーシャル、モバイル、ビッグ・データはマーケティングに多大な影響を及ぼしており、マーケティング担当者が顧客に働き掛ける機会をかつてないほど多く生み出しているが、マーケティング予算は顧客とのコミュニケーションを可能にする手段の数ほど速いペースでは増加していないため、マーケティング・パフォーマンス指標に基づいてマーケティング予算の配分と最適化を行うことは、かつてないほど重要になっているためだという。そのため、マーケティング担当者には、新たなアイデアや革新を試しながらリアルタイムで資金を再配分する俊敏性が求められ、アジャイル・マーケティングの時代では、マーケティング財務管理がMRMの重要な要件の1つになるという。ガートナー ジャパンのリサーチ部門主席アナリストの川辺謙介氏は「特に国内企業においてはこれまで、マーケティングによる市場創出・開拓といった考え方にあまり積極的ではなかったという側面もあり、マーケティングにテクノロジを活用しようとする動きはそれほど活発ではありませんでした。これは一般消費者の均質的な行動特性ときめ細かな作業を得意とする人的労働力によるものと考えています。しかしながら現在のデジタルの時代では、顧客接点の多様化、行動パターンの複雑化、それらに伴う情報の爆発的増加に速やかに対処しなければならず、もはやテクノロジの活用なしにはマーケティング業務をこなすことが不可能になってきました。そのため、IT部門にはマーケティング業務の目的、求められるスピード感と価値観を理解し、それに合わせたテクノロジへのアプローチを推進することが必要になります」と述べている。
2016年02月24日オプトホールディングとオプトグループのソウルドアウトは2月5日、バイドゥと業務提携してインバウンド・マーケティングに関する新サービスの開発・提供に取り組むと発表した。その手始めとして、中国の検索エンジンである「百度」(バイドゥ)の検索キーワード・ランキングに基づく認定ロゴを顧客企業に付与するサービスを開始、2016年末までに100社への導入を目指す。具体的な取り組みとして、バイドゥが運営する百度における検索キーワードのランキング・データに基づき、顧客企業が優位性を持つランキング指標の認定ロゴを付与した中国人観光客向けの販促物(店頭POPやのぼり旗など)の提供・利用により、来店及び購買を促進するインバウンド・ソリューション・サービスの提供を開始する。同サービスの導入企業第1弾として、コメ兵が、中国人観光客の消費がピークを迎えると目される2月8日の春節に向け、全国主要都市での利用を開始したという。3社は同サービスについて、中国人観光客から高い支持を受けるという百度の検索データを認証ロゴとして店頭の販促物に利用することで、製品のブランド力が高まり、中国人観光客が店頭で直接商品を選ぶ際に高い販促効果を期待できるとしている。3社は今後も新サービス開発・提供に取り組み、業務提携の成果を最大化していくとのことだ。
2016年02月08日電通は2月5日、海外本社「電通イージス・ネットワーク」がスペインのスポーツマーケティング会社「Alesport Group(アレスポーツ・グループ)」の株式100%を取得することで、同社株主と合意したと発表した。アレスポーツ・グループは、1975年に設立され、スポーツマーケティング領域を中心にビジネスを行い、傘下に、2輪・4輪車のモータースポーツやサイクリング、マウンテンバイクやマラソンの大会を企画・運営するRPMレーシング、BtoBイベントを企画・運営するRPMイベント、スポーツ関連情報の出版事業を行うAlesport(アレスポーツ)、スポーツ大会やイベント関係者の移動・宿泊などの手配を担うAventurismo(アベンツリズモ)の4社を抱えているという。また、スポーツ大会の企画・運営に加え、自社によるスポーツ大会の主催も手掛けている。なお、アレスポーツ・グループの2014年12月期の収益は1,371万ユーロ(約17.9 億円)。電通では、スポーツは今後強化していく分野の1つであり、2014年のスペインの広告費は経済の回復基調を反映して前年比6.2%増となり、2015年、2016年もそれぞれ6.9%増と堅調な成長が続くと予測されることから、買収することにしたという。買収後もアレスポーツ・グループ傘下4社によるサービス体制は維持し、スペイン内外の同社グループ各社との連携を図りながらシナジーの創出を図っていくという。
2016年02月05日サクラサクホールディングスとサクラサクマーケティング(サクラサクグループ)は2月4日、SEOや、リスティング広告やコンテンツ・ライティングなどWebマーケティングにおける各種分析ツール、最新情報、ノウハウなどを無償で提供するサイト「サクラサクLABO-β版」を開設した。同サイトで提供するツールは、以下の8種類。・Yahoo!&Google順位変動調査ツール: 同社独自という調査方法で検索エンジンの変動状況を数値化しリアルタイム配信する・ツール被リンク(バックリンク)分析ツール: 自社サイトへのリンク(バックリンク)を分析・チェックする・HTML&ソースコード分析ツール: 指定したURLのSEOにおける主要タグ(title、canonical、alternateなど)の値を返し、分析・チェックする・共起語&関連語検索調査ツール: 指定したキーワードに対する関連キーワードや、合わせてよく利用されるキーワードなど抽出する・リダイレクト&ステータスコードチェックツール: 指定したURLのステータスコードの値を返し、HTTPSや多段リダイレクトにも対応する・Google否認(disavowツール)ファイル生成ツール: disavowツールにドメイン単位で否認する際のアップ・ファイルを生成する・スマホキャプチャツール: スマートフォンでのサイトの見え方を表示してキャプチャする・スマホSERPsキャプチャーツール: スマートフォンでのGoogleの検索結果(SERPs)を表示してキャプチャする同社では同サイトを通じ、各種SEOにおける無料診断やペナルティ分析、コンサルティング相談などを随時受け付けているとのことだ。
2016年02月05日前編では、今後のデジタルマーケティングを展望する上で重要なトレンドである「アドテクとマーテクの融合」を取り上げた。後編では、前編でも取り上げたScott Brinker氏による2016年のマーケティングテクノロジー(以降、マーテク)の予測「7 not-quite-predictions for marketing technology in 2016」を題材に、2016年のトレンドを占ってみたい。○2016年のマーテク7つの予測タイトルに「あまりきちんとしたものではない」との断り書きがあるが、Brinker氏による2016年の予測は以下の7点である。2016年はMarketing Technology Landscapeに示されるベンダー数がピークを迎える。2016年は多くの大手マーテクベンダーにとって、「キャズム越え」に直面する年になる。アドテクベースのディスプレイ広告が苦境に陥る。エンタープライズ向けマーテクベンダー間の垂直的競争が激化する。オープンソースソフトウェアが選択肢に加わるマーケティングテクノロジー分野が増加する。異なるテクノロジーを組合せたマーケティングテクノロジースタックがテクノロジー統合を容易にするものとして広く受け入れられる。ABM(Account-Based Marketing)が2016年で最も熱い分野になる。この予測の1番、2番、4番は前編で解説した「アドテクとマーテクの融合」に関連する。そこで後編では、筆者が重要と考える予測の6番と7番を中心に、国内企業がマーテク分野で把握しておくべきトレンドを解説しよう。○求められるマーケティング・テクノロジー・スタックの定義現在のマーテクのエコシステムにおいて、マーケティング・オートメーション(以降、MA)ツールは企業のマーケティング活動の基盤を提供する製品である。この分野のソフトウェアを提供しているマーテク・ベンダーは、アナリティクス、DMP(Data Management Platform)/CDP(Customer Data Platform)といった分野の製品を製品ポートフォリオに組み込み、企業のマーケティング活動を包括的に支援する統合プラットフォームを提供しようとしている。通常、ビジネス・ソフトウェア市場では、スイート製品の登場がテクノロジー分野が成熟したことを示す。しかし、Marketing Technology Landscapeを見る限り、スイート製品登場の兆しはない。それどころか、Brinker氏の予測の2番目でも「キャズム越え」が課題として示されているように、マーテクはメインストリーム市場に向かう前段階にある。このような状況下で、企業がマーケティングスイート製品の登場を待ってから導入に踏み切るというのは現実的ではない。では、これからマーテクを導入する企業はどうすればよいのだろうか。多くの先進企業ではマルチベンダー戦略を選択する方向に向かっている。具体的には、さまざまなベンダーが提供する製品分野からそれぞれ最適な製品を集め、インフラストラクチャ、ミドルウェア、アプリケーションと積み上げる「テクノロジー・スタック(技術群)」を定義し、これに沿って製品を導入することになると見られる。テクノロジー・スタックはマーテク・ベンダーとユーザー企業のどちらにも必要である。モデルとなるテクノロジー・スタックを示すマーテク・ベンダーはまだ存在しないが、テクノロジー・スタックは、ベンダーを中心としたエコシステムの充実を示すことになり、連携のためのミドルウェアの選択肢をユーザー企業に提示することにも役立つ。また、ユーザー企業にとってもテクノロジー・スタックは、自社の他の業務システムとの連携を考慮した上で、最適なマーケティングシステムを構築するための指針となるし、自社のマーケターがマーテクで実現したいことの優先順位を付け、テクノロジースタックが示す計画に従って複数の製品導入を行う上で役立つ。○マーケティングとセールスの連携で期待されるABMABMとは、企業がこれまで以上のビジネス価値を最も重要なアカウント(顧客)に提供することを支援する戦略的アプローチである。そして、それぞれのアカウントを1つの市場として扱うことで、企業が既存のアカウントとの関係を深め、新しいアカウントへと関係を拡大することを支援する。製品やサービスをアカウント(顧客)とする考え方は、B2C企業にはなく、B2B企業特有のものだが、ABMは特に目新しい概念ではない。国内ではキー・アカウント・マネジメント(重要顧客マネジメント)として知られるビジネス・プラクティスと同じであり、優良顧客を明確にした上で、セールス部門が他部門と連携しながら適切な施策を展開するアプローチとして認識されている。古くからあるABMがあらためてマーテクで注目される背景には、セールス部門ではなく、マーケティング部門が優良顧客を定義し、既存の優良顧客と同様の属性を持つプロスペクトをリードとして育成することに役立つのではないかという期待がある。国内でも、スコアリングに役立つ企業情報を提供する東京商工リサーチが2015年9月にリリースした「TSR Connect for Oracle」はABMを意識している点で興味深い。ABMは、国内ではまだまだ「営業の仕事」として認識されているかもしれない。だが、大口顧客イコール優良顧客ではない。ABMはしばしば混同されるこの2つを区別し、B2B企業におけるリード・ナーチャリング・プロセスを補完する考え方であり、マーケティングとセールスの連携を進める上で鍵となる概念として脚光を浴びることになるだろう。
2016年01月29日アビームコンサルティングは1月27日、企業のマーケティング部門のあるべき姿を示しマーケティング業務の変革・改善を継続的に支援するという「マーケティングBPRソリューション」の提供開始を発表した。初年度で5社程度への導入を目指す。新ソリューションは、マーケティング部門のデジタル化推進状況を含む包括的な課題・改善点を可視化するという「マーケティングオペレーションアセスメントサービス」をベースに、自社経営計画に基づくマーケティング戦略の立案や、マーケティング部門がすべき投資計画、組織・人事計画の実現に向けたロードマップの策定支援を行うという。また、実際にマーケティング部門のデジタル化実現に必要なデジタル・テクノロジーの選定から導入、それらを有効に活用するための新しい業務や制度の設計までをワンストップで提供するとのこと。同ソリューションにより、自社の経営方針に基づいた形のマーケティング変革を業務・IT・組織の面から継続的に推進できるよう支援するとしている。同ソリューションでは、8種類のサービスを提供する。「マーケティングオペレーションアセスメントサービス」は、マーケティング部門における業務のあるべき姿と現状のギャップを測定し、成熟度を可視化するもの。「全社マーケティング戦略ロードマップ策定サービス」では、企業の経営計画に基づくマーケティング戦略立案と実現ロードマップ及びマーケティング・ポートフォリオの策定を支援する。「マーケティング部門戦略ロードマップ策定サービス」は、企業のマーケティング部門における投資計画や組織・人事(採用)計画などの実現ロードマップの策定を支援する。「マーケティングテクノロジー導入ロードマップ策定サービス」は、マーケティング部門の投資戦略・計画に沿って必要なツールに優先順位を付け、導入に向けたロードマップの策定を支援するもの。「マーケティング部門業務・組織改善サービス」では、マーケティング部門のBPR(Business Process Reengineering)を継続的に実行可能とするチーム・組織作りを支援する。「マーケティングテクノロジー導入実行計画策定サービス」は、策定したテクロジー導入ロードマップ内の個々の案件について、導入計画の策定を行うもの。「マーケティングテクノロジー導入サービス」では、策定した構想策定や導入計画に沿って、マーケティング・テクノロジーを導入する。「モニタリング・リサーチサービスマーケティング効果」は、マーケティング部の取り組みや、当初掲げた目標との乖離などを継続的にモニタリングするもの。サービスの提供期間は企業規模や個別要望により異なるとしながら、マーケティングオペレーションアセスメントサービスでは2ヵ月程度を想定しているとのことだ。
2016年01月28日2015年の国内マーケティング・テクノロジー動向を振り返ると、マーケティングオートメーション(以降、MA)の概念とマーケティングプロセスを支援するソフトウェアの導入領域に関して、認知度が急激に高まった1年だった。特に、これまではB2C企業に比べ、企業活動におけるマーケティング活動へのIT化に積極的ではなかったB2B企業もリードマネジメントを行うため、MAツールの導入に関心を示している。こうした市場環境の変化を踏まえ、2回に分けて、デジタルマーケティング全般に関して、米国における2016年の展望と日本市場に向けての示唆を考えてみたい。○マーケティングテクノロジーの現状企業のマーケティング活動を支えるソフトウェアやサービス、そして提供ベンダーを整理した資料として知られているのは、Chief Marketing Technologist Blog編集長のScott Brinker氏が作成を監修する「Marketing Technology Landscape」である。本稿時点での最新版は2015年1月に発表されたものであり、43分類にわたり1876のベンダーがマーケティング・テクノロジー(以降、マーテク)に関与している。このMarketing Technology Landscapeによれば、マーテクにはMAやSFAのような顧客関係のマネジメントに関するアプリケーション、アナリティクス、レポーティングツール、CMS(Content Management System)のほか、DMP(Data Management Platform)や各種連携用ミドルウェア、データベースまであらゆるソフトウェア・サービスが含まれる。なお、類似の資料に「カオスマップ」として知られる「Marketing Technology LUMAscape」があるが、インフラストラクチャやミドルウェアまではカバーされていない。このMarketing Technology Landscapeで驚くべきは、2014年1月は約900だったものが倍増している点である。さらに、Brinker氏は、マーテクに関する2015年の予測を発表する際、2015年末に向け、Marketing Technology Landscapeは縮小するのではなく拡大し、この市場に参画しているベンダー数はさらに増加すると予測した。これ以上の混沌とした状況はマーケターにとって好ましいものではない。マーケティング・ソリューションの選択肢が多いのは良いが、自社が取り入れるべきテクノロジーのビジョンを描きにくい中、最善のテクノロジーを選ぶことは非常に難しい取り組みとなるだろう。この点についてどうすべきかは、後編で詳しく述べたい。○米国におけるテクノロジー・トレンド「アドテクとマーテクの融合」多くのマーテクの識者たちは、この混沌とした状況下でアドテクノロジー(以降、アドテク)とマーテクの融合が進行していると指摘する。アドテクとは、オンライン広告のターゲティング、配信、表示、およびそれら一連のプロセスのマネジメントを行うためのソフトウェアおよびサービスの総称である。アドテクとマーテクの違いはどこにあるのだろうか?アドテクは、共通の属性を持つ匿名のオーディエンスに対してメッセージを配信するためのテクノロジーである。これに対し、マーテクは相手が誰かを把握した上でメッセージを配信するためのテクノロジーである。アドテクとマーテクはこれまでは別々のものとして発展してきた。しかし、アドテクもマーテクも、お金を払ってメッセージを届ける(いわゆるペイドメディア)か、自社が運営するWebサイトからメッセージを届ける(ペイドメディアに対してオウンドメディア)かという配信チャネルの違いがあるだけで、適切なメッセージを適切なターゲットに届けるというテクノロジーの原理自体に変わりはない。融合に向かうだけの共通点も存在するわけであり、それはマーケターのニーズに基づいている。マーケターとしては、属性を理解することはもちろん、正確にオーディエンスを特定して適切なメッセージを届けたい。このニーズに対して、マーテクが提供するターゲティング機能はアドテクでも有効であるし、アドテクの中には広告代理店のためだけのものではなく、企業で活用できるテクノロジーも含まれるからだ。ちなみに、マーケティング・テクノロジー・コンサルティング会社のRaab AssociatesのプリンシパルであるDavid M. Raab氏は、アドテクとマーテクの融合をデータ、意思決定、配信チャネルの統合という観点から見ており、示唆に富む。○トレンドの背景にあるものこのトレンドはゆっくりとだが確実に進んでいる。なぜならば、これが一貫性のある顧客体験を提供するためには不可欠な変化だからだ。2つのテクノロジーがバラバラのままよりも統合されているほうが企業としてはうれしい。統合されたテクノロジーを導入するほうがマーケティング活動の投資対効果がより高まるためである。では、アドテクとマーテクの力関係はどうか。資本市場の関係者から見ると、アドテクよりもマーテクのほうが魅力的に見えるようだ。これはマーテクのほうがより消費者・顧客に近いテクノロジーと見られていることが大きい。両者の交差点となるテクノロジーはMAであり、Adobe Systems、IBM、Marketo、Oracle、Salesforce.comといった主要ベンダーの企業買収やアライアンスの動向を見ていると、マーテク・ベンダーによるアドテク・ソリューションへの接近の傾向が伺える。また、テクノロジー統合のためにはデータを連携するミドルウェアが成功のカギを握ることが予想され、その意味でも上述の5社の動きは今後も注目の必要がありそうだ。
2016年01月26日クロス・マーケティングは1月21日、脳波をマーケティングに活用する技術、ノウハウをもつセンタンと業務提携し、ニューロマーケティングサービスを提供すると発表した。ニューロマーケティングは脳科学を利用して生活者の意識を明らかにする手法で、生活者の深層心理(インサイト)を読み解き、“無意識”を明らかにする。センタンは、脳科学・認知神経科学の知見に基づいたマーケティングコンサルティングを強みとしており、視聴者の関心が高いと値が上がるθ派を計測し、これまで蓄積したデータと比較することで、TVコマーシャルが効果的に購買に結びついているかを評価することができる。クロス・マーケティングは今回の業務提携により、生活者の“無意識”を明らかにする手法を拡充すると同時に、リサーチからプロモーションまで一貫してサポートできる体制を整えたという。なお、今回の提携においては、クロス・マーケティングが営業活動を行い、実際脳波の計測よる調査などはセンタンが行う。
2016年01月21日エスキュービズム・テクノロジー(Sテック)は1月20日、電通と共同で開発・販売しているEC向けマーケティング・オートメーション・プラットフォーム/ECパッケージである「DECIDE」を機能拡張し、マーケティング・エンジンとして利用可能な新パッケージとして「DECIDE Omni」を提供開始した。新製品は、従来製品が連携可能であったECサイトに加え、同社が提供するオウンド・メディア構築CMSとの連携、タブレットPOSである「EC-Orange POS」とのデータ連携、会員証アプリである「Orange Clubアプリ」との連携を実現し、EC/オウンド・メディア/実店舗で利用客の行動情報に基づくマーケティング・エンジンとして利用可能にした。タブレットPOSレジの購買情報のDECIDEへの連携、会員データの共通利用機能、DECIDEからスマートフォン用アプリに対してプッシュ通知を実施するモジュールの追加により、ECサイトでお気に入り登録した商品の在庫情報を利用客のGPS座標に基づいて店舗に近付いた際にプッシュ通知することや、店舗で手に取ったが買わなかった商品をECで割引販売するといった、より有機的な相互送客の実現が可能になるという。店頭での購買顧客や店頭のみでの購買顧客などの情報を連携し、ECやオウンド・メディアで実行しているのと同様の、購買提案や顧客育成に向けたステップ・シナリオなどの顧客育成施策を店頭でも実行し、ファンを増加させることが可能になるとしている。さらに、キャンペーン登録システムとキャンペーン・キッカーとしての機能を用意すると共に、集計やKPI指標に基づく施策の評価までを実施しているため、店舗/EC/オウンド・メディアの区別をせず、実施したキャンペーンの施策実施評価が可能とのこと。これらにより、従来と比べてキャンペーン施策などをより容易に登録・実行・評価可能になり、オムニチャネル時代のキャンペーンに発生するというデータの分散や評価主軸の散乱といった問題を廃し、適切に施策評価を実施できるようになるとしている。
2016年01月21日電通は1月14日、デジタル・マーケティング領域を中心とする運用型広告のオペレーション業務に特化した新会社「電通オペレーション・パートナーズ」をりらいあコミュニケーションズとの共同出資により設立し、沖縄に開設する新会社のオペレーション・センターの営業を1月15日から開始すると発表した。新会社の設立には、デジタル・マーケティング領域のビジネス増加があり、従来には無かった大量のオペレーション業務に効率的かつ迅速に対応する必要が生じているとしている。具体的には、デジタル&ダイレクト・マーケティング、システム・ソリューション、またソーシャル・マーケティングやPDCA(Plan Do Check Action)運用業務などにおいて、データ入力や集計作業、レポートの作成、コールセンター業務、簡易コンテンツの制作など定型業務の増大に対応する良質な運用体制の強化・拡充が急務となっていたとのことだ。一方で既にBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)の受託事業を行っているというりらいあコミュニケーションズは、デジタル・マーケティング関連サービスの拡充を目指しており、デジタル・マーケティング業務におけるBPO体制の強化を目指す電通と目的が合致したことから、互いにノウハウの提供をし合うJV(ジョイント・ベンチャー)を共同で設立することにしたという。新会社の電通オペレーション・パートナーズは、本社を東京都港区の電通本社ビル内に、オペレーション・センターを沖縄県那覇市の那覇新都心メディアビル内に置く。資本金は1億円で、出資比率は電通が70%、りらいあコミュニケーションズが30%。代表取締役社長には現在電通オペレーション業務マネジメント室に所属する岩井隆宜氏が就任し、従業員数は100人の予定。
2016年01月15日