第70回ベルリン国際映画祭が3月1日(現地時間)に閉幕した。最高賞であるコンペティション部門の金熊賞には、イラン出身モハマド・ラスロフ監督作『There Is No Evil』(英題)が選ばれた。同作は死刑制度をテーマとした作品。ラスロフ監督作は今作以前の作品が問題視され、イランからの出国を禁じられているため、今作に出演もしている娘のバランが代わりにトロフィーを受け取った。次点の銀熊賞は、イライザ・ヒットマン監督が17歳の少女を主役としてアメリカ国内における中絶問題を描いた『Never Rarely Sometimes Always』(原題)に贈られた。今年はエンカウンターズ部門という新部門が設けられた。公式サイトによると、この部門では「映画界における新しい声や多様性のある物語やドキュメンタリーをサポートする」とのこと。3人の審査員によって最優秀作品賞、最優秀監督賞、審査員特別賞が選ばれる。初の最優秀作品賞には、加瀬亮や本木雅弘が出演する『The Works And Days (of Tayoko Shiojiri in the Shiotani Basin)』(原題)が選ばれた。アメリカ、スウェーデン、日本、イギリス合作。C・W・ウィンター&アンダース・エドストロームがメガホンを取った。京都の集落で27週間かけて撮影されたドキュメンタリー調の作品。480分の長編で、3回の休憩をはさんで上映されたという。(Hiromi Kaku)
2020年03月02日マーベルのCEOケヴィン・ファイギが、日曜日(現地時間)に「ザ・シンプソンズ」で演技デビューを果たす。「Variety」誌によるとケヴィンは「Bart the Bad Guy」というエピソードに出演。MCU作品でお馴染みのスーパーヴィラン「サノス」をパロディ化した、「チノス」役の声優を務めるという。このエピソードは、バート・シンプソンが大人気映画シリーズ『ヴィンディケイター』の最新作を、ひょんなことから公開前に目にし、「ネタバレ」を武器としたスーパーヴィラン「スポイラー・ボーイ」になってしまうという物語。「チノス」は『ヴィンディケイター』の中に登場する悪役で、スマホの中に入っている“この世の終わりアプリ”で「私はこの惑星を炎で包み、ユートピアとして再生できるんだぞ!」と脅す。ケヴィンのほかにもMCU作品でマリア・ヒル役を演じたコビー・スマルダーズと、コビーの実生活での夫タラン・キラムが、「ハイドレンジア」と「エアショット」というスーパーヒーローの声を演じる。さらに、『アベンジャーズ/エンドゲーム』などを手掛けた監督のアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟が、バートのネタバレ攻撃をなんとか避けようとする映画会社の重役として出演するとのこと。「ザ・シンプソンズ」はアメリカで現在シーズン31まで続いている人気アニメシリーズ。(Hiromi Kaku)
2020年02月28日『ゲット・アウト』、『アス』のジョーダン・ピール監督が製作&脚本を務める『Candyman』(原題)の予告編が公開された。今作は、クライヴ・バーカーの小説「禁じられた場所」をもとに1992年に製作された『キャンディマン』(バーナード・ローズ監督作)のリメイクで、監督は『ヘヴィ・ドライヴ』のニア・ダコスタ。鏡の前で「キャンディマン」と5回唱えると、片手がかぎ爪のキャンディマンが現れ殺されてしまうという都市伝説が描かれている。予告編では、冒頭で主人公のアーティスト、アンソニー・マッコイ(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世)がその都市伝説を女性に話している。その後、5人の少女がおもしろ半分に鏡の前で「キャンディマン」と唱え、不可解なことや血を見ることになってしまう。場面は変わり、アンソニーは最近、キャンディマンの伝説の発祥の地に引っ越してきたことが明らかになる。伝説に夢中になり、自身のアート作品にもキャンディマンを描くほどに取りつかれるアンソニー。そこから恐怖と暴力的なシーンが連続する。「自分に何かが起きている」、「間違ったことに足を踏み入れてしまった」というアンソニーのセリフが示す真相やいかに…?『Candyman』は6月12日に全米公開予定。(Hiromi Kaku)
2020年02月28日3月31日をもって王室の高位メンバーから退き、「ロイヤル・ハイネス」の称号を失い、「サセックス・ロイヤル」のブランド名を使うことを禁じられるヘンリー王子&メーガン妃夫妻。ヘンリー王子は水曜日(現地時間)、スコットランドのエディンバラで行われたイベント「トラヴァリスト・サステイナブル・ツーリズム・サミット」に出席したが、その際、自身をただ「ハリー」(ヘンリー王子の愛称)と呼んでほしいと「Daily Mail」紙の王室担当記者に伝えたという。これを受けてイベントの司会者は、「そんなわけで、紳士淑女のみなさん、大きくあたたかなスコットランド風の歓迎をハリーにお願いします!」と“ハリー呼び”でヘンリー王子を出席者に紹介した。ヘンリー王子一家は現在カナダで暮らしており、ヘンリー王子がUKに戻るのは1月から今回が初めて。金曜日にはロンドンに戻り、アビー・ロード・スタジオで録音を行うボン・ジョヴィと面会予定。ボン・ジョヴィは2019年にリリースした「Unbroken」を、退役軍人らからなるコーラス隊とともに再録音し、収益をインヴィクタス・ゲームズ財団に寄付することが発表されている。(Hiromi Kaku)
2020年02月27日アメリカにとって、来る3月3日は予備選や党員集会が行われ、だれがトランプ大統領と1月の大統領選で闘うことになるのか、候補者が絞られる「スーパー・チューズデー」。セレブたちが投票のための登録を呼びかける公共広告が公開された。出演者はブラッド・ピット、シャーリーズ・セロン、スカーレット・ヨハンソン、シンシア・エリヴォ、ウィレム・デフォー、クリス・エヴァンス、エル&ダコタ・ファニング姉妹、シャイア・ラブーフ、ローラ・ダーン、オークワフィナ、アントニオ・バンデラス、アダム・サンドラーなど、賞レースでよく見る顔ぶれや有名セレブが勢ぞろい。「私は投票する。だって、変化を信じているから」「投票のため、意見に耳を傾けてもらうため、登録をして」というフレーズを、セレブたちが視聴者に刷り込むように呼び掛けている。動画の最初に登場するブラピは今月、アカデミー賞で助演男優賞を受賞した際に、スピーチでトランプ大統領の弾劾裁判について言及。政治批判を行い、後日トランプ大統領から「彼のファンだったことは一度もない。知ったかぶりをして」と名指して「嫌い」発言をされていた。(Hiromi Kaku)
2020年02月27日マイケル・B・ジョーダンが、今年のシネマコンの「Male Star of the Year(今年のスター俳優)」に選出された。シネマコンとは、全米劇場所有者協会(NATO)が主催している年1回のコンベンションで、今年は3月30日から4月2日までラスベガスの「シーザース・パレス」で開催される。シネマコンのディレクターは、「今年のスター俳優」にマイケルを選出した理由を次のように語っている。「マイケル・B・ジョーダンは、『フルートベール駅で』でスクリーンに登場した瞬間から、映画業界で一目置くべき存在になるということを観客に知らしめました。『クリード』シリーズのアドニス・クリードから『ブラックパンサー』のエリック・キルモンガーまで、どんな役でも幅広く対応し、活力に満ちた演技を見せてくれます。マイケルほど、情熱を持って献身的に物語を伝える存在はいません」。マイケルの待機作には、トム・クランシーの「容赦なく」を原作として映画化した『Remorse』(原題)があり、全米公開予定は9月だが、シネマコンでいち早く上映される。「今年のスター俳優」の歴代受賞者にはベニチオ・デル・トロ(2018)、チャーリー・ハナム(2017)、ジェシー・アイゼンバーグ(2016)、ポール・ラッド(2015)らがいる。(Hiromi Kaku)■関連作品:フルートベール駅で 2014年3月21日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2013 OG Project, LLC. All Rights Reserved.ブラックパンサー 2018年3月1日より全国にて公開© Marvel Studios 2017 MARVEL-JAPAN.JP/blackpanther
2020年02月26日『ジュラシック・ワールド』第3弾の正式タイトルが明らかになった。監督のコリン・トレヴォロウ、主演のクリス・プラット、『ジュラシック・パーク』のオリジナルキャストであり今作にカムバックするサム・ニールがツイッターで発表した。タイトルは『Jurassic World:Dominion』(原題)。クリスはツイッターとインスタグラムでDominionの単語の意味を辞書風に「1.主権または支配権」と記し、「自然への支配権を確立しようとする人間の試み」という一文を例文として挙げている。また、24日(現地時間)に撮影初日を迎えたことをカチンコの写真で伝えた。クリスのインスタグラムの投稿には、義理の弟のパトリック・シュワルツェネッガーから「エキストラになってもいい?」というコメントや、共演者のサムから「救急箱を持っていくよ。念のため」といったユーモアあふれるコメントが寄せられている。今作のキャストには前作で復帰したジェフ・ゴールドブラムとともに、『ジュラシック・パーク』の主要キャストのサムとローラ・ダーンの出演が決定しており、前作のキャストのB・D・ウォンやジャスティス・スミスも続投。2015年に公開された『ジュラシック・ワールド』は現在世界歴代興収第6位のポジションをキープしている大ヒット作で、第2弾の『ジュラシック・ワールド:炎の王国』も第15位と健闘。『Jurassic World:Dominion』は2021年6月11日全米公開予定。(Hiromi Kaku)■関連作品:ジュラシック・ワールド 2015年8月5日より全国にて公開© 2015 Universal Pictures.ジュラシック・ワールド/炎の王国 2018年7月13日より全国にて公開© Universal Pictures
2020年02月26日月曜日、1月26日にヘリコプター事故で亡くなったコービー・ブライアントと娘のジアーナさんの追悼式が開かれた。「E!News」などが報じた。コービーが長期に渡って活躍したレイカーズの本拠地・ステイプルズ・センターで、レイカーズのチームカラーである黄色のスーツを着用したビヨンセのパフォーマンスからスタート。ビヨンセは、「XO」を歌い始めるとすぐに「私がここに来たのは、コービーのことが大好きで、この曲が彼のお気に入りだったから」と観客に伝えた。アリシア・キーズは、コービー&ヴァネッサ夫妻が好きなベートーヴェンの「月光ソナタ」をピアノで演奏し、クリスティーナ・アギレラは「アヴェ・マリア」を熱唱した。司会を務めたジミー・キンメルやシャキール・オニール、マイケル・ジョーダン、ヴァネッサは、スピーチでコービーらを偲んだ。ヴァネッサは「私たちは本当に素敵なラブストーリーの中にいました。お互いが全身全霊で愛し合っていました。完全に不完全な2人の人間が美しい家族を築き、かわいく、素晴らしい子どもたちを育てていたのです」と涙ながらにコービーとの愛について語った。「ベイブ(コービー)、私たちのジジ(ジアーナ)をよろしく。私たちはいまも最高のチーム。また会う日まで安らかに眠り、天国で楽しく過ごして」と2人に呼び掛け、出席者の涙も誘った。(Hiromi Kaku)
2020年02月25日新型コロナウィルスの感染者が急増し、映画界にもその影響が及んでいる。トム・クルーズ主演作『ミッション:インポッシブル』第7弾の撮影が延期になったという。「Variety」誌などが報じた。パラマウント・ピクチャーズは「キャストとクルーの安全と健康に念のため、また、ヴェネチアで新型コロナウィルスの脅威により公共の場所で集まることが禁じられたため、ヴェネチアで3週間行うはずだった撮影予定を変更することになりました」と発表。クルーは製作を再始動できるようになるまで自宅に帰ることが認められ、スタジオ側は今後の状況を注視していくという。第7弾は前作、前々作でメガホンを取ったクリストファー・マッカリー監督が続投し、キャストにはトムやレベッカ・ファーガソン、サイモン・ペグ、ヴァネッサ・カービーらのほか、新しくニコラス・ホルトやMCU作品でペギー・カーターを演じたヘイリー・アトウェルも出演する。トムは『ミッション:インポッシブル』シリーズにあと2作主演することが決まっており、撮影が延期になった第7弾は2021年7月23日、第8弾は2022年8月5日に公開も決定している。(Hiromi Kaku)
2020年02月25日2月21日(現地時間)、ベルリン国際映画祭でアンドリュー・レヴィタス監督作『Minamata』(原題)のワールドプレミアが開催された。今作は水俣病の取材活動を行った写真家、故ユージン・スミスを主人公とした物語。ユージンと妻のアイリーン・美緒子・スミス共著の「写真集 水俣」を基に、デヴィッド・ケスラーが脚本を担当した。ジョニー・デップがユージンを演じ、プロデューサーも兼任。美波がアイリーンを演じている。キャストはビル・ナイ、キャサリン・ジェンキンスらのほか、日本からも真田広之、浅野忠信、國村隼、加瀬亮らが参加。ジョニーは会見に出席し、水俣で起きたことは「信じるのが不可能に近いこと」、「歴史を学ぶことは衝撃的なことでもある」と語り、この物語を「伝えられるべきもの」として信念を持って映画化に取り組んだと述べた。また、過去に起こった出来事やこれから起こっていくことに対し、メディア、映画、その他の芸術の力を人々の関心を向けさせるために役立てるべきだと主張。こうしたことを実際にできた『Minamata』のような映画はそうそう作られることがなく、「我々はすごく幸運だと思う。みなさんに観てもらえることが光栄だし、(過去の出来事などに対する)興味や関心を持つことの火付け役になれるかもしれない」と語った。(Hiromi Kaku)
2020年02月22日毎年6月にフランスで開催されているアヌシー国際アニメーション映画祭が、今年60周年を迎える。これを記念して、今年はウェス・アンダーソン監督が初めて同映画祭に出席するという。「Variety」誌などが報じた。アンダーソン監督は、過去にメガホンを取った長編アニメ『犬ヶ島』と『ファンタスティック Mr. FOX』で、ともにアカデミー賞、ゴールデングローブ賞、アニー賞にノミネートされた経験を持ち、『ファンタスティック Mr. FOX』は2010年のアヌシー国際アニメーション映画祭・長編部門でグランプリにも輝いた。しかし、2010年に出席することは叶わず、これまで何度もコラボレーションしてきたジェイソン・シュワルツマン、ロマン・コッポラとともに今年初めて姿を見せることになる。同映画祭の芸術監督マルセル・ジャンは、「ウェス・アンダーソンは、ここ10年に渡ってストップモーション・アニメのリバイバルに特別な影響を与えてきました」とコメントし、アンダーソン監督の若手のフィルムメーカーに対する多大な影響力を称賛。60周年を迎える映画祭にアンダーソン監督が来場することは、「真の贈り物」であると喜びをあらわにした。今年のアヌシー国際アニメーション映画祭は、6月15日から20日まで開催される。(Hiromi Kaku)
2020年02月21日トム・ホランドとロバート・ダウニー・Jr.の顔がマーティ・マクフライとドクの顔に合成された『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の“ディープフェイク”動画がバレンタインデーに公開され、話題に。トムはマーティ役のマイケル・J・フォックス、ロバートはドク役のクリストファー・ロイドに顔も声もそっくりで、「マーティとドクにしか見えない」、「あまりにも自然で顔がすり替わっていると気付かなかった」、「この2人でリメイクができる!」といった絶賛の声が寄せられた。火曜日、声優を務めた『2分の1の魔法』のプレミアに出席したトムを、情報番組「ET」が直撃。まずは例の動画を観たかと尋ねると「観たよ。(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』リメイク映画は)実現するよ。絶対にね」とノリノリで答えたが、改めてリメイク映画に出演してみたいかと尋ねると、「(オリジナル版が)パーフェクトすぎるから、興味が持てない」と返答。実は『スパイダーマン』に選ばれた際に、「自分の世代のマーティ・マクフライになる!」と目標を決めていたと語るトム。その目標は、『スパイダーマン』のプレスツアー中に、ある記者から「きみ、この映画でマーティ・マクフライみたいな存在だってことに気付いてる?」と聞かれ、「あ!目標を達成しちゃった」と思ったという。そんなわけもあり、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のリメイクには興味がないようだ。(Hiromi Kaku)
2020年02月20日映画のレーティング審査を担うアメリカ映画協会が、ディズニーの実写映画『ムーラン』を「暴力的な場面」が含まれることからPG-13指定(13歳未満の子どもが鑑賞する際には保護者による特別な注意が望ましい)作品としたという。「The Hollywood Reporter」誌が報じた。ここ数年、『アラジン』、『ライオン・キング』、『マレフィセント』(『眠れる森の美女』より派生)、『美女と野獣』などアニメ映画の実写リメイク化がさかんなディズニー。『ムーラン』はこうしたディズニーの実写リメイク作品の中で、初めてPG-13指定を受けた作品となる。『ムーラン』はレーティング以外にも、ほかの作品と異なる点がある。オリジナル版のようなミュージカル・シーンはなく、アメリカ版ではエディ・マーフィー、日本版では山寺宏一が声優を務めた人気キャラクター、ドラゴンのムーシューは登場しない。リウ・イーフェイがムーランを演じ、ドニー・イェン、コン・リー、ジェット・リーら豪華キャストがそろう『ムーラン』。アメリカでは3月27日、日本では4月17日に公開が決定しているが、世界2位の映画市場である中国は、新型肺炎の影響で7万館以上の映画館が閉鎖されているため、公開予定日の3月27日から遅れが見込まれるという。(Hiromi Kaku)■関連作品:ムーラン(2020) 2020年4月17日より全国にて公開© 2020 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2020年02月20日日曜日(現地時間)、マイコプラズマ肺炎のため、ニュージーランドのオークランド公演を“途中退場”する事態となり謝罪したエルトン・ジョン。ツアープロモーターは、今週ニュージーランドでさらに予定されていた2公演について、「予定通り開催する」という声明文を発表していたが、やはり短期間に全快するのは無理だったようだ。「ニュージーランド・ヘラルド」紙によると、プロモーターが再び声明文を発表。「ファンを絶対にがっかりさせたくないと、パフォーマー(エルトン)は回復に努めてきました。しかしながら、医師やスペシャリストとの相談の結果、ニュージーランドでの残りの2公演は2021年1月15日(金)、16日(土)に延期します」とのこと。エルトンは「私はいつも100パーセントの力を出し切りたいと思っていますが、現在はそれができません。ファンのみなさんが示してくれた愛情に感謝します。来年1月、ニュージーランドの最後のショーに戻ってくるのが待ち遠しいです」とコメントしているという。ツアーからの引退を決め、3年に及ぶ引退ツアー「Farewell Yellow Brick Tour」を開催中のエルトン。ニュージーランド公演は延期となったが、この後オーストラリア、アメリカ、カナダ公演を控えている。(Hiromi Kaku)
2020年02月19日ドリュー・バリモアが約9キロ(20ポンド)の減量に成功したことをインスタグラムで報告した。マットの上でトレーニングをしている「Before」と「After」の比較画像を掲載しており、後者のボディは明らかにほっそり。自分自身がトレーニングに一生懸命に取り組んだのはもちろんだが、健康的に減量できたのは、15年来の大事な友人でトレーナーのマーニー・アルトンのおかげだと長文で感謝を綴った。「サンタクラリータ・ダイエット」の撮影時期が来るたびに、ボディメイクを手伝ってもらったとも語っている。「健康の向上に取り組む人たちには、心と精神も健康になってほしい」というドリュー。フィットネスはただ単に体重を落とすためのものではなく、「自分を見つけること、ベストな自分になること」と説いている。そのためには「賢く、健全に導いてくれる人が必要であり、それこそがマーニー」とマーニーを絶賛している。マーニーがCEOを務めるロサンゼルスのスタジオ「M/STUDIO」のHPによると、レッスンへの初回参加費は1時間で約3000円(28ドル)とお手頃。ダンスやバーを使ったトレーニング経験は不要で、マット、タオル、水サーバーはスタジオが用意。動きやすい服装であれば参加できる。(Hiromi Kaku)
2020年02月19日「リセス~ぼくらの休み時間~」で、マイケル(マイキー)・ブラムバーグ役の声優を務めたジェイソン・デイヴィスが35歳の若さで亡くなった。「リセス~ぼくらの休み時間~」は日本でもディズニーXDや地上波で放送されていた。日曜日(現地時間)、母親が「本日、ロサンゼルスで息子のジェイソン・デイヴィスが亡くなりました。私の人生において最も悲しいニュースをシェアすることになり、心が張り裂けそうです。ジェイソンは心優しく、生きることに情熱を持っていた人でした。なによりも友人や家族を愛していました」という声明文を発表し、プライバシーの尊重を求めた。ジェイソンの死因は明らかにされていない。ジェイソンはかつて20世紀フォックスを所有していた石油王の故マーヴィン・デイヴィスの孫。2000年代にミーシャ・バートンやリンジー・ローハンと浮き名を流したプレイボーイ、ブランドン・デイヴィスの弟でもある。薬物依存症との闘いを公にしており、2010年にリアリティー番組「Celebrity Rehab with Dr. Drew」に出演してリハビリを受けたこともあった。近年は、薬物依存のサイクルを断ち切る研究を支援する団体「Cure Addiction Now」を立ち上げた。俳優としては『ラッシュアワー』や『ビバリーヒルズ・ニンジャ』に出演。死去する前は「The Two Jasons」というテレビドラマに関わっていたと「Variety」誌が報じている。(Hiromi Kaku)
2020年02月18日新型コロナウィルスによる肺炎の拡大の影響が、映画業界にも及んでいる。3月24日から開催予定だった香港国際映画祭は延期となり、今度は4月に予定されていた『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の北京プレミアと中国でのPRツアーが中止になった。同プレミアには、主演のダニエル・クレイグや他キャストが出席予定だったという。「Variety」誌などが報じた。新型肺炎の影響で、中国国内の7万館以上の映画館が閉鎖されており、今月はバレンタインデー向け映画やほかの映画の公開も軒並みキャンセルになっているとのこと。前作『007 スペクター』の世界興行収入は約966億円(約8億8000万ドル)で、そのうち中国の興収は約92億円(約8400万ドル)を占めていた。今作は世界が待望する『007』シリーズ最新作かつ、ダニエルがジェームズ・ボンドを演じる最後の作品ということもあり、前作以上の興行収入が予想されている。先日、ビリー・アイリッシュが兄のフィニアスと手掛けた主題歌も公開となり、ますますファンの期待が高まっている『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、日本では4月10日公開予定。(Hiromi Kaku)■関連作品:Bond 25(仮題) 2020年2月14日世界公開007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 2020年4月10日より全国にて公開
2020年02月18日日曜日(現地時間)、ニュージーランドのオークランドで公演を行っていたエルトン・ジョンが、舞台から“途中退場”した。この日の公演の初め、エルトンは観客に「病気のためいつまで歌えるかわからない」と“予告”していたという。「ごめんね、本当に申し訳ない。もう声が出ないんだ…」と観客に告げて涙を流したエルトンは、スタッフに支えられながら舞台を後にした。観客は声援を贈っていたという。後にエルトンがツイートしたメッセージによると、エルトンはこの日の朝「歩ける肺炎」(マイコプラズマ肺炎)と診断されたが、人力の及ぶ限り最高のパフォーマンスをしたいと公演を決行。これ以上は歌えない…となるまで心行くまで演奏し、歌ったという。「自分自身に落ち込み、非常に動揺し、残念だ。できるだけのことはやった」とつづっている。また、サポートしてくれたファンに感謝も述べている。日曜日にはこういった状況だったが、「PA Media」によると明日、20日とオークランドで予定している2公演は「現在のところ、予定通りに開催」とツアープロモーターがコメントしているとのこと。ジョンは2018年から3年かけて、キャリア最後のツアーである「Farewell Yellow Brick Road」を開催中。今回のオークランド公演も、300公演以上の中の1つだった。(Hiromi Kaku)
2020年02月17日「ストレンジャー・シングス」のSNSアカウントから、シーズン4のティザー映像が公開された。※以下、ネタバレあり。ご注意ください。デヴィッド・ハーバー演じるジム・ホッパー署長が自らを犠牲にしてみんなを救ったシーズン3の最終話。ホッパーは死んでしまったと思われたが、ラストシーンのロシア(旧ソ連)の刑務所、あるいは研究施設のような場所で、看守が「アメリカ人はいい」と言ったことから、アメリカ人がホッパーであり、ホッパーは生きていると確信したファンもいたはずだ。今回公開された「ロシアから愛を込めて」というタイトルのティザー映像で、ホッパーが生きていることが明らかになった。雪に覆われた極寒の地で、監視下の元、ほかの囚人たちと線路沿いで作業を強いられている。坊主頭で頬がこけているように見える。クリエイターのダファー兄弟は、「『ストレンジャー・シングス4』の製作が進行中であることを公に発表できてうれしい。ホッパーが帰ってくるということを伝えられるのはもっとうれしい」とコメント。ダファー兄弟によると、ホッパーが現在いるのはアメリカから遠く離れたカムチャッカ半島。ホッパーは、人間という存在の脅威だけでなく“他の危機”にも直面することになるという。アメリカでは新たな恐怖が出現しつつある。「長い間埋もれていた…しかしながら、すべてとつながっていたもの」が。「みんなに観てもらうのが待ちきれない!」と興奮を語った。(Hiromi Kaku)
2020年02月17日マット・リーヴス監督が、『The Batman』(原題)でロバート・パティンソンが演じるバットマンのファーストルックを公開した。リーヴス監督がツイッターに「カメラテスト」と題した55秒の動画をアップ。マイケル・ジアッチーノが手掛けた不穏な空気を醸し出す音楽が流れる中、バットスーツに身を包んだロバートがスローモーションでカメラに近付いてくる。映像の色は暗く、ライトで赤みがかかっている。次第に胸元のコウモリのメタリックなエンブレムがズームアップされ、最後にマスクを身につけているロバートの横顔が映し出される。『The Batman』の撮影は先月からスタート。ロバートは、バットスーツを着用するにあたり、「他人にお尻をギュッとつぶされて、脚の部分に押し込まれるのはすごく恥ずかしい」という思いをしながら撮影に挑んでいること明かしている。キャットウーマンを演じるゾーイ・クラヴィッツは、先日「Variety」誌にロバートとの撮影についてこのように語った。「彼とは仕事をしたことがなかったけど、この数週間一緒にいる。カメラテスト、トレーニング、リハーサルをやった。彼はおもしろい人で、素晴らしい、思慮深い俳優。撮影は長期間に及ぶだろうし、プレッシャーもある。お互いに支え合っていく」。『The Batman』は2021年6月25日全米公開予定。(Hiromi Kaku)
2020年02月14日ディズニーの実写版『アラジン』に主演しながらも、その後、人種差別によりオーディションにすら呼んでもらえないと嘆いていたメナ・マスードに、再び銀幕で活躍するチャンスが到来か。実写版『アラジン』の続編製作が、本格的に始まりそうだと「Variety」誌などが報じた。ここ半年ほど、前作のプロデューサーであるダン・リン&ジョナサン・アイリッヒが続編の方向性について話し合ったという。2人は引き続き製作を担当し、製作総指揮はライアン・ハルプリン(『レゴ ムービー』シリーズ)が務める。脚本はジョン・ゲイティンズ(『フライト』『キングコング:髑髏島の巨神』)とアンドレア・バーロフ(『ワールド・トレード・センター』)の2人が手掛けることが決定している。ガイ・リッチーが再びメガホンを取るかは不明だが、製作陣はウィル・スミス、メナ、ナオミ・スコットの主要キャスト3人のカムバックを望んでいるが、脚本が仕上がってから出演オファーするとのこと。『アラジン』関連ニュースとしてはほかに、「Disney+」が同作の新キャラクター、アンダース王子を主人公としたスピンオフ作品を企画中と報じられている。(Hiromi Kaku)■関連作品:アラジン(2019) 2019年6月7日より全国にて公開© 2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2020年02月14日ビリー・アイリッシュが歌う『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の主題歌「No Time To Die」がついに公開された。わずか18歳にして今年のグラミー賞で5冠に輝き、オスカーでは堂々のパフォーマンスを披露し、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いのビリー。さらに今回、『007』の主題歌を手掛けた史上最年少のアーティストという肩書きも手にした。同曲は、ビリーが兄のフィニアスと書き上げ、劇中のスコアを担当するハンス・ジマーがオーケストラのアレンジを行った。また、ギタリストのジョニー・マーも参加している。同曲はしっとりとした切なげなバラード。ビリーが前半はささやくように、後半は広がりのある伸びやかなボイスで聴かせている。コメント欄は絶賛の嵐。「正直、ビリーの歌が007にマッチするかなぁ…って期待していなかったんだけど、これはスゴイ!!」「これこそがバレンタインデーに欲しかったもの。彼女よりも…」「静寂な部屋で目を閉じて聴いた。涙があふれた」「彼女の歌って、どの歌も聴くたびに鳥肌が立つ!」など、ビリーを見直した、歌に感動したなどの声が寄せられている。(Hiromi Kaku)■関連作品:Bond 25(仮題) 2020年2月14日世界公開007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 2020年4月10日より全国にて公開
2020年02月14日マギー・ギレンホールの監督デビュー作『The Lost Daughter』(原題)に、豪華キャストが集結。『女王陛下のお気に入り』でオスカーを獲得したオリヴィア・コールマン、ダコタ・ジョンソン(『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』)、ジェシー・バックリー(「FARGO/ファーゴ」、『ドクター・ドリトル』)そしてマギーの夫のピーター・サースガード(『マグニフィセント・セブン』)らが出演するという。「Variety」誌などが報じた。この映画はベストセラー作家エレナ・フェッランテの「La figlia oscura」(英題:The Lost Daughter)をベースとした物語だといい、マギーが初めてメガホンを取り、脚本、プロデュースも手掛けている。ストーリーの内容は、精神的なトラウマを抱えている大学教授(オリヴィア)が、夏の休暇中にある女性(ダコタ)と彼女の小さな娘に出会ったことで再びトラウマが蘇ってきて…というもの。マギーは原作を読み終わったときに、「なにかの秘密に関する真実を声に大きく出して言われたような感覚を覚え、心がかき乱された一方で心地よさもあった」と同作への印象を明かしている。映画化すればさらに強烈な体験ができそうだと思い、自ら動き出したマギー。脚本をいろんな人に読んでもらったところ、大きな手ごたえを感じたという。「勇敢で刺激的な俳優たちやフィルムメーカーたちとコラボレーションできるのが、楽しみで仕方ない」と語った。(Hiromi Kaku)
2020年02月13日今年、ゴールデングローブ賞ミュージカル・コメディ部門で、アジア系女優として初の主演女優賞に輝いたオークワフィナ。マーベルのヒーロー「シャン・チー」を主人公とした映画や、スポンジ・ボブの最新作など、待機作品が目白押し。さらに映画『The Baccarat Machine』(原題)で、実在のアジア人ギャンブラー、ケリー・サン(本名チャン・イン・サン)を演じることが決まったという。「Variety」誌などが報じた。同作は、「Cigar Aficionado」誌に掲載されたマイケル・カプラン氏による記事にインスパイアされて企画が始まった作品。ケリーは「エッジソーティング」という技を使い、ゲームパートナーのフィル・アイビーとミニバカラで大金を稼ぐことで知られている。製作会社の「SK Global」の共同CEOジョン・ペノッティ氏は、「オークワフィナが参加してくれる。この発表からプロジェクトを始められるなんて最高だ」と喜んでいる。「彼女は、ケリーという人物にスクリーン上でユニークに息を吹き込み、本物のユーモアと人間らしさを注ぎ込んでくれるだろう」と期待を込めた。脚本は『ラヴレース』のアンディ・ベリンが現在執筆中。監督やほかのキャストについては、プロデューサーチームが交渉中だといい、近日中に発表されるとのこと。(Hiromi Kaku)
2020年02月13日先月15日、75歳の父ロッキー・ジョンソンを亡くし、悲しみに暮れていたドウェイン・ジョンソンにとって、久しぶりにうれしいニュースが舞い込んだ。長女のシモーヌ(18)が、WWEのスーパースターになるべく、WWEパフォーマンス・センターでトレーニングを開始したという。WWEのツイッターアカウントが発表した。曽祖父ピーター・メイビア、祖父ロッキー、父ドウェインとレスラーが三世代続いていたジョンソン一家を、シモーヌが四代目として引き継ぐことになる。シモーヌは「謙虚な気持ちになっている。感謝もしているし、準備万端」とインスタグラムで意気込みを語り、ドウェインもシモーヌとハグしている写真を投稿し、シモーヌがWWEと契約したことを祝福し、四代目レスラーとして人生を切り開いていく娘にエールを贈った。WWEのコーチ陣のリーダー、マット・ブルーム氏は、「シモーヌはこれからたくさんのことを学ぶ必要があるとわかっている。コーチやベテランのスーパースターたちから良い所を吸収しようという意欲がすごい」と見ている。シモーヌはドウェインが1997年から2008年まで結婚していた元妻ダニー・ガーシアさんとの間に生まれた子ども。ドウェインは昨年8月に長年のパートナー、ローレン・ハシアンさんと結婚し、シモーヌのほかに2人の娘をもうけている。(Hiromi Kaku)
2020年02月12日今夏、全米公開となるウェス・アンダーソン監督作『The French Dispatch』(原題)の新しいポスターが公開された。これにより、いままでベールに包まれてきた、豪華キャストの演じるキャラクターが明らかに。特に話題を呼んでいるのが、タオルをターバンにして頭にかぶり、裸で風呂に入りながら書き物をしているティモシー・シャラメ。ブリーフケースを持ち、デスクにずらりと並んだ札束を目の前にたたずむスーツ姿のエイドリアン・ブロディや、絵の具まみれの絵描き、ベニチオ・デル・トロも目立っている。ポスターから様々な情報が読み取れる上に、タイトルにもなっている「The French Dispatch」は、「ザ・ニューヨーカー」誌にインスパイアされた架空の週刊誌であることも明らかになった。「ザ・ニューヨーカー」誌が公式サイト上で、映画の場面写真を独占的に掲載した。アンダーソン監督はティーンエイジャー時代から同誌の大ファンであり、自身が生まれる前に発売された雑誌まで集めているコレクター。ビル・マーレイ演じる「The French Dispatch」の編集者アーサー・ハウィッツァー・Jr.は「ザ・ニューヨーカー」誌の創刊者ハロルド・ロスに同誌への寄稿者A・J・リーブリングを足したようなキャラクターで、ジェフリー・ライト演じるローバック・ライトは作家のジェイムズ・ボールドウィンとやはりA・J・リーブリングをミックスさせたキャラクターなのだという。「ザ・ニューヨーカー」誌の影響を受けた今作は、まもなく予告編が公開される。(Hiromi Kaku)
2020年02月12日高位王族から離脱することを希望し、現在カナダ・バンクーバー島の15億円超えの邸宅で暮らしているヘンリー王子一家。先週マイアミで開催された「JPモルガン」のイベントに出席し、ヘンリー王子がスピーチを行った。「Daily Mail」紙は、経済的な自立も宣言した夫妻が、同社から多額の報酬を受け取った可能性を示唆した。また、本日行われたアカデミー賞授賞式にも出席のオファーがあったものの、「光栄に思いながらも辞退した」と関係者が語っている。王族から離脱するために北米で着々と準備を進めているように見える2人だが、来月、息子のアーチーくんを連れてロンドンに戻ることになるようだ。エリザベス女王から、3月9日にウェストミンスター寺院で行われるコモンウェルス(英連邦)デーの式典に出席するよう、求められているという。式典後には、再びカナダに帰ると予想される。同式典は毎年恒例のもので、昨年も王室メンバーが集結。赤いコートドレス姿のキャサリン妃と白いドレス姿のメーガン妃が、会話を交わす姿も見られた。(Hiromi Kaku)
2020年02月10日『パラサイト 半地下の家族』が英語以外の映画として史上初の作品賞を受賞、会場全体が歓喜に沸いて幕を閉じた第92回アカデミー賞授賞式。結果的に多様性を印象づけた今年を象徴するように、レッドカーペットはカラフルで光るドレスで華やいだ。『ジュディ 虹の彼方に』で主演女優賞を受賞したレネー・ゼルウィガーは「アルマーニ・プリヴェ(Armani Prive)」のカスタムで、白いシークインのドレス。前哨戦でも常に肩を見せるデザインを着ていたが、締めくくりとなる晴れの日もワンショルダーで片方だけスリーブのあるスタイルをチョイスした。『マリッジ・ストーリー』で助演女優賞を受賞したローラ・ダーンも「アルマーニ・プリヴェ(Armani Prive)」。デコルテ周りに黒の装飾を効かせた淡いピンクのノースリーブだ。ジュエリーは日本のブランド「NIWAKA(俄)」のもの。授賞式の追悼コーナーでビートルズの「イエスタデイ」を歌ったビリー・アイリッシュは「シャネル(Chanel)」の白のツイードのスーツで登場。前面にロゴがいくつも入ったジャケットもパンツも、彼女らしいオーバーサイズのデザインだった。着飾ることでメッセージを伝える、という方法を選んだのはナタリー・ポートマン。「ディオール・オートクチュール(Dior Haute Couture)」の黒とゴールドのケープドレスは落ち着いたデザインだが、グレタ・ガーウィグ(『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』)やルル・ワン(『フェアウェル』)、ローリーン・スカファリア(『ハスラーズ』)など、オスカーにノミネートされなかった女性監督たちの名前が刺繍してある。ナタリーは「私なりのやり方で、素晴らしい仕事を評価されなかった女性たちを知らせたかったのです」と語った。『スキャンダル』で助演女優賞候補だったマーゴット・ロビーは「シャネル(Chanel)」のミッドナイトブルーのドレス。胸元を飾るタッセルが付いたブローチとリボンをあしらったカフスリーブでエレガント。『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』で主演女優賞候補になったシアーシャ・ローナン、助演女優賞候補のフローレンス・ピューはともに鮮やかな色が印象的なドレス。シアーシャは「グッチ(Gucci)」の黒とラベンダー・カラーのドレス。実は黒のペプラムの部分は先日開催の英国アカデミー賞授賞式で着たドレスに使用したのと同じ生地。持続可能性に配慮した選択だ。フローレンスは「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」。ウエストをベルトでマークするデザインで、サンダルも同色でコーディネートした。カラフルな装いでは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で、レオナルド・ディカプリオ扮するリックに感銘を与える天才子役を演じたジュリア・バターズのピンクのドレスも。「クリスチャン・シリアーノ(Christian Siriano)」のデザインで、ボリュームある袖と、サンドイッチを忍ばせた小さなバッグがアクセントになっていた。今年は光る素材を使ったドレスが人気で、女優賞に主演と助演でWノミネートされたスカーレット・ヨハンソンは「オスカー・デ・ラ・レンタ(Oscar de La Renta)」のシルバーのサテンドレス、プレゼンターを務めたブリー・ラーソンの「セリーヌ(Celine)」のドレスは12万個のシークインと11万個のガラスビーズをあしらったデザイン。同じくプレゼンターのレベル・ウィルソンも「ジェイソン・ウー(Jason Wu)」ゴールドのドレス。オープニングにビリー・ポーターとパフォーマンスを披露したジャネール・モネイは「ラルフ・ローレン(Ralph Lauren)」のシルバーのドレス。フードがついたAラインのドレスには16万8000個のスワロフスキー・クリスタルが使用された。ちなみに昨年、タキシードとドレスを合体させたスタイルで話題をさらったビリー・ポーターはイギリスのデザイナー、「ジャイルズ・ディーコン(Giles Deacon)」のドレスをチョイス。スカート部分はバッキンガム宮殿にインスパイアされたデザインだという。昨年の授賞式で見せたハーネス・スタイルも衝撃だったティモシー・シャラメは「プラダ(Prada)」のネイビーのアンサンブルで、今年も攻めの姿勢を崩さず。ノータイに白シャツの上に羽織ったジップアップのジャケットに「カルティエ(Cartier)」のヴィンテージのブローチをアクセントにした。タイカ・ワイティティ監督が脚色賞を受賞した『ジョジョ・ラビット』で主役のジョジョを演じたローマン・グリフィン・デイヴィスと親友ヨーキー役のアーチー・イェーツも出席。タキシード姿で元気いっぱい取材に応じる姿が微笑ましかった。シャーリーズ・セロンの「ディオール・オートクチュール(Dior Haute Couture)」、オリヴィア・コールマンの「ステラ・マッカートニー(Stella McCartney)」 、作曲賞を受賞したヒドゥル・グドナドッティル(『ジョーカー』)の「シャネル(Chanel)」など、ダークな色使いに構築的なデザインの大人のクールな装いも目を引いた。また、歌曲賞候補の「イントゥ・ジ・アンノウン」(『アナと雪の女王2』)の歌唱パフォーマンスで、イディナ・メンゼルとともに世界各国の“エルザ”の1人としてステージに立った松たか子は、レッドカーペットには着物姿で登場。淡いピンクの総絞りに松の刺繍、母から譲り受けた帯だという。(text:Yuki Tominaga)
2020年02月10日過去にメンタルの不調で治療を受けた経験を告白し、メンタルヘルスに関心の高いジャスティン・ビーバーが、あるファンにとっておきのサプライズをした。メンタルヘルス活動家で、ジャスティンの大ファンであるジュリー・コーカー(22)さんに、約1100万円(10万ドル)の小切手を贈ったのだ。「Billboard」誌が報じた。ジュリーさんは13歳のときからジャスティンの「スーパーファン」。大学生のメンタルヘルスの認知度を向上させるNPO団体「アクティヴ・マインズ」の、ストックトン大学支部の会長を務めている。自殺願望、うつ、摂食障害で悩む3700人の学生を救ってきた。先日、「アクティヴ・マインズ」のプロモーション活動のために、MTVの番組に招かれたジュリーさん。収録中にジャスティンが突然登場し、ジュリーさんはステージに呼ばれてハグを交わした。これだけでもファンなら舞い上がってしまうところだが、さらなるサプライズが。ジャスティンがステージの上で10万ドルの小切手にサインし、プレゼント。一瞬何が起きたのか分からず固まってしまったジュリーさんだが、「すごくうれしかった」と大喜び。贈られたお金は、大学院への進学に使い、残りは「アクティヴ・マインズ」に寄付するという。(Hiromi Kaku)
2020年02月10日トビー・マグワイア主演の『スパイダーマン』シリーズを監督したサム・ライミが、久々にアメコミ作品を手掛けるかもしれない。MCU映画『ドクター・ストレンジ』の続編となる『Doctor Strange in the Multiverse of Madness』(原題)の監督候補として、契約交渉中だという。「Variety」誌が報じた。同誌は先月初旬に、前作の監督を務め、続投予定だったスコット・デリクソンが「クリエイティヴ面での意見の相違」から降板したことを伝えていた。デリクソンは製作総指揮としては残るという。続編の製作は今年5月から開始予定のため、スタジオ側は迅速に新たな監督を決めたい考え。デリクソンはツイッターで「サム・ライミとは一緒に働いたことがある。映画業界の中で、最も人柄のいい人の1人だし、監督としても“生きる伝説”みたいな人。ドクター・ストレンジを引き継ぐ人として最高のチョイスだね」と“後任”のライミ監督に太鼓判を押している。ライミ監督は、『スパイダーマン』3部作を撮り終えた後(2007年)、これまで長編作品でメガホンを取ったのは『スペル』(2009年)と『オズ はじまりの戦い』(2013年)の2本のみ。監督業ではなく、映画・テレビのプロデュース業に専念していた。『Doctor Strange in the Multiverse of Madness』は2021年5月7日全米公開予定。(Hiromi Kaku)■関連作品:ドクター・ストレンジ 2017年1月27日より全国にて公開© 2016MARVEL
2020年02月07日