先週金曜日(現地時間)、アメリカにてトム・フーパー監督作『キャッツ』の公開がスタートした。同日の興行収入は、製作費などの予算が100億円超えに対し、約2億8000万円(260万ドル)だった。「The Hollywood Reporter」によれば同日、ユニバーサル・ピクチャーズが国内の各劇場に「ビジュアル・エフェクツ(VFX)に改善を加えた新バージョンの『キャッツ』を送る」という内容のメモを送ったという。VFXについては、16日に開催されたニューヨークでのプレミアで、フーパー監督が「かろうじて、ギリギリに間に合わせた」と語っていた。その後関係者に「微調整したい」と口にしていたとのこと。VFXに手を加えても上映時間は変わらず、最新版の映画はサーバーを通じて日曜日にダウンロードすることができ、サーバーにアクセスするシステムを所有していない劇場に関しては、火曜日までにハードドライブが届けられるという。メモによると、ユニバーサルは「なるべく早く、最新版に差し替えて上映してほしい」と劇場に呼び掛けている。『キャッツ』は、テイラー・スウィフト、ジェニファー・ハドソン、ジェームズ・コーデンら豪華キャストが出演していること、『英国王のスピーチ』でアカデミー賞監督賞を獲得したフーパー監督が、『レ・ミゼラブル』以来のミュージカルを手掛けるということで注目を集めていた。(Hiromi Kaku)■関連作品:キャッツ 2020年1月24日より全国にて公開© 2019 Universal Pictures. All Rights Reserved.
2019年12月23日ケンジントン宮殿のツイッターアカウントから、クリスマスムードあふれるロイヤルファミリーの写真が公開された。大きなクリスマスツリーを背景に、エリザベス女王、チャールズ皇太子、ウィリアム王子、ジョージ王子の“4世代”が集まり、クリスマスプディング(ケーキ)を作っている姿が写っているもの。撮影された場所は、エリザベス女王の自宅であるバッキンガム宮殿の音楽堂だという。エリザベス女王は「Angela Kelly」のドレスにサファイア&ダイアモンドのブローチ、チャールズ皇太子とウィリアム王子はスーツを着用、ジョージ王子も白のブラウス姿というケーキ作りにしてはエレガントな装い。ジョージ王子に指示を出す仕草をしているエリザベス女王は、左手にハンドバッグを持ったままで、王室ウォッチャーたちから「家の中で食べ物を用意するのに、バッグを持っていなきゃいけないなんて。何が入っているんだろう?」「ハンドバッグを持ったままの女王が、すごくイイ」というツッコミを受けている。また、ボウルの中の材料を一生懸命混ぜているジョージ王子に「スーパーキュート!」とかわいさを称える声が寄せられている。プディングは、現役&退役軍人を支援するチャリティー団体「British Royal Legion」が来年99周年を迎えることを記念し、イベントで配るために99個つくられたという。同団体はエリザベス女王がパトロンを務めている。写真には4つのボウルが写っており、ジョージ王子たちは4つのケーキ作りのお手伝いをしたとみられる。(Hiromi Kaku)
2019年12月23日『ダークナイト』、『ダンケルク』のクリストファー・ノーラン監督が、映画業界への貢献が認められ、大英帝国勲章(CBE)を受章した。「映画とフィルム・カルチャーの重要性を熱心に主張してきたので、映画がこのような形で評価され、栄誉を受けるというのは私にとってとてもうれしいことです」と喜びを語った。木曜日(現地時間)、バッキンガム宮殿でのセレモニーに、家族と出席したノーラン監督。CBEを受章すると聞いた家族の反応は、「とんでもなく興奮していた」とのこと。「多分、それだけ喜んだのは、バッキンガム宮殿に入ることができて、いろいろ見られるからじゃないかな」と推測する。ウィリアム王子から勲章を授与されたノーラン監督は、セレモニーの前にウィリアム王子とちょっとした歓談の時間を持ったという。「ウィリアム王子は映画愛を語り、私に『なにか新しい作品を作っていますか』とお尋ねになったので、私は『ある作品を撮り終えて、いまは編集中なんです』とお答えしました」と語った。その作品とは、ロバート・パティンソンやケネス・ブラナーが出演する『Tenet』(原題)で、木曜日に予告編が公開されたばかり。本編の公開は2020年7月に予定している。(日本公開は2020年9月)(Hiromi Kaku)
2019年12月20日『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』に、ハリー・スタイルズがカメオ出演しているかもしれない。同作のプレミアが行われた日、ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルが「ついにあの機能不全な家族の物語が幕を閉じるよ。今回は、だれが#シークレットストームトルーパーになっているかな?いままでを考えると、みんなUKのスーパースターだった(2人の王子に2人の俳優)。でもまだ歌手はいないよね。すべてのヒントは一つの方向(ワン・ダイレクション)を指している。#スタイルズトルーパー」とツイート。過去にカメオ出演したウィリアム王子&ヘンリー王子(出演シーンは公開前にカットされた)、ダニエル・クレイグ、トム・ハーディの顔がストームトルーパーの胴体に合成された写真に加え、ハリーがあるパーティーでストームトルーパーのコスプレをしたときの写真を掲載した。そして本日、数時間前にマークは「みんなにどうか、本当に、お願いだからネタバレしないでねと頼んだぼくが、#シークレットスタイルズトルーパーのネタバレをしちゃったことを、深く謝罪します。でもまだ謎は残っている。どれがハリーかな。もう口を閉じておくよ」とツイートした。マークの一連のツイートが「ジョークなのか本気なのかわからない」とやきもきするファン続出。いずれ、ハリーの口から真相が明らかになるかもしれない。(Hiromi Kaku)■関連作品:スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け 2019年12月20日より日米同時公開©2019 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
2019年12月20日エマ・ワトソンが、インスタグラムでファンにクリスマスプレゼントを贈った。『ハリー・ポッター』シリーズで共演した、トム・フェルトン(ドラコ・マルフォイ役)、イヴァナ・リンチ(ルーナ・ラブグッド役)、ボニー・ライト(ジニー・ウィーズリー役)、マシュー・ルイス(ネビル・ロングボトム役)と5人で写る白黒写真を公開した。マシューは「ぼくのろう人形、すごくいい感じだね」ととぼけたコメントをして笑わせている。キャプションは、シンプルに「私たちからメリー・クリスマス」。それ以上の情報は不明だが、『ハリポタ』終了後から8年経ってもなお、キャストがつるむ仲であることを目の当たりにし、「息ができない」、「涙が出てくる」と感動コメントを寄せるファン続出。しかし、メインキャラのダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッター役)とルパート・グリント(ロン・ウィーズリー役)がいないことに、悲しむファンも…。トムのアカウントでは、同じ写真をカラーで見ることができる。トムもまた、白黒写真を投稿しているが、こちらはお互い端にいるマシューとなにやら口論をしているような写真。「マシューとぼくで、グリフィンドールかスリザリンかってディベートしているんだ」と『ハリポタ』ネタでファンを喜ばせた。(Hiromi Kaku)
2019年12月19日ウィリアム王子一家のクリスマスカードの家族写真が明らかになった。ケンジントン宮殿から公開される前に、カードを受け取った人がTwtitterに投稿した。昨年は、アンマー・ホールで撮影された“秋色”の強い家族写真だったが、今年はジョージ王子&ルイ王子が半そで、シャーロット王女がノースリーブのワンピース、ウィリアム王子とキャサリン妃が薄手の長そでの服を着ていることから、夏に撮影されたものとみられる。家族全員がブルー&ネイビーの服装でカラーコーデ。ウィリアム王子がルイ王子を抱えてレトロなバイクにまたがり、キャサリン妃がバイク横に立ってハンドルに手を添え、ジョージ王子&シャーロット王女がサイドカーの上に立っている。昨年は木の幹の上で、片足を上げてやんちゃなポーズを取っていたジョージ王子は、今年はウィリアム王子の肩に肘をつき、気取っている風のポーズ。シャーロット王女は、ますます大きく成長。オーバーオール姿がかわいらしいルイ王子は、まぶしそうに目を細め、口をすぼめている。世間の反応は、「なんて美しい一家だろう」、「すごくいい写真。みんな幸せそう」、「子どもたちの成長は本当に早い」など。まもなく、ケンジントン宮殿から王室メンバーのクリスマスカードが正式に公開される見込み。(Hiromi Kaku)
2019年12月19日『ビルとテッドの大冒険』(1989)、『ビルとテッドの地獄旅行』(1991)で主役のビルとテッドを演じたアレックス・ウィンターとキアヌ・リーブスが、再び帰ってくる。約30年を経て3作目『Bill & Ted Face The Music』(原題)が製作され、ツイッターの公式アカウントからファーストルックが公開された。1作目、2作目と同様、ビル&テッドは再び公衆電話型タイムマシンでタイムトラベルをする模様。今回は2人が組んでいるバンド「ワイルド・スタリンズ」が、世界を救うために音楽を作る話だという。前作から引き続き、ウィリアム・サドラー演じる死神も登場することが画像から分かる。すっかり中年となった2人には家族がおり、ビル(アレックス)の娘テア役をサマラ・ウィーヴィング、テッド(キアヌ)の娘ビリー役をブリジット・ランディ=ペインが演じている。脚本も前2作を担当したクリス・マシソン&エド・ソロモンのコンビが担当。マシソンによると、テアもビリーも父親たちの音楽を愛しており、曲作りの手伝いをするという。また、キッド・カディが本人役で出演。この30年間、キアヌは俳優業に邁進してきたが、アレックスは主にドキュメンタリー作品の監督を行い、俳優業からは遠ざかっていた。「リア王を演じろなんて言われたらビビっちゃうけど、ビルのことは知り尽くしているから大丈夫」と自信を見せた。『Bill & Ted Face The Music』の全米公開日は2020年8月21日。(Hiromi Kaku)
2019年12月18日米FOXニュース局のセクハラ騒動の真実を描いた『スキャンダル』で、実在の人物メーガン・ケリーを演じたシャーリーズ・セロンが、自身が過去に受けたセクハラについて明らかにした。「ナショナル・パブリック・ラジオ」とのインタビューで語った。1994年、ある有名監督の自宅に招かれたというシャーリーズ。家に着くと、その監督はパジャマを着ていて、酔っぱらっており、シャーリーズの脚を触ってきたため、シャーリーズはあわてて逃げ帰ったという話だ。以前、記者にこの話をしたことがあり、監督の名前も明らかにしたものの、記者が名前を伏せて記事にしたとシャーリーズは言う。「セクハラ問題というものが、いかに根が深いかということ」と指摘する。今回のインタビューでは、名前を出すべきかどうか「葛藤があった」という。現在、賞レースの真っ最中であり、『スキャンダル』でゴールデングローブ賞やSAGアワードなどで主演女優賞にノミネートされている自身や、同じく多くの賞にノミネートされている共演者のニコール・キッドマンやマーゴット・ロビーに影響が出るかもしれないからだ。ただし、シャーリーズはいずれ監督の名前を明らかにすると宣言している。「彼を守ろうだなんていう考えはまったくない。でもいまは、『スキャンダル』に影を落としたくない。この話をまたする良いタイミングが訪れたら、彼の名前を言うことにする」。(Hiromi Kaku)
2019年12月18日先週末、ジェニファー・アニストンがクリスマス・パーティーを開催したという。出席者はグウィネス・パルトロウ、ケイト・ハドソン、ジミー・キンメルらセレブ。その中には、元夫のブラッド・ピットもいたという。「People」誌が報じた。関係者によると、ジェニファーとブラピは「ジェニファーの誕生日から、何回か連絡を取っていて、仲良くしているようです」とのこと。今年2月、ジェニファーが50歳の誕生日を迎え、ロサンゼルスのサンセット・タワー・ホテルで行った誕生日会にもブラピは参加していた。「彼女の人生において大切な人たちが、お祝いに駆け付けました。ブラッドは、その人たちのグループに溶け込んでいました。彼が来たいと望むのは、すごく自然なことだったんです」と当時、関係者が語っていた。今年5月、「Entertainment Weekly」が直接ブラピに「ジェニファーとヨリを戻すんですか?みんな知りたがっていますよ」と質問。ブラピは「オー・マイ・ゴッド!よい一日を!」と言って去っていった。ジェニファーは、2000年~2005年に結婚していたブラピと良好な関係を築いているだけでなく、2018年2月に2年半の結婚生活に終止符を打ったジャスティン・セローともいまだ付き合いが続いている。先月、ジェニファーが感謝祭近くに開いたパーティーに、普通に参加していた。(Hiromi Kaku)
2019年12月17日マライア・キャリーの名曲「恋人たちのクリスマス」が、リリースから25年を経て、初めて「ビルボード・ホット100(The Billboard Hot 100)」ランキングの頂点に立った。1994年のリリース当初はアルバム「メリー・クリスマス」に収録されている1曲だったために、ランキング入りの要件を満たしていなかったという。しかし、ランキングのルールが変わり、アルバムからのシングルカット曲もランキング入りが可能になった。先月、「メリー・クリスマス」が25周年を迎えてデラックス・アニバーサリー・エディションを発売したことも大きい。マライアは、ビルボードのランキングで1位になったという記事を引用し、ツイッターで「ヤッタ!」と短い言葉ながらも複数の絵文字とともに喜びを表現した。今年、6回目となる「All I Want For Christmasツアー」を開催したマライア。15日(現地時間)の最終日には、クリスマスソング11曲と、過去にランキング1位を獲得した4曲を熱唱し、マディソン・スクエア・ガーデンで幕を閉じた。「恋人たちのクリスマス」は観客とともに歌い、大いに盛り上がったようだ。終演後は観客として来場していたテッサ・トンプソンらセレブと有名レストラン「TAO」でディナーを楽しんだという。(Hiromi Kaku)
2019年12月17日第92回アカデミー賞における9部門のショートリスト(ノミネート前の最終候補リスト)が発表された。注目は、今回より「外国語映画賞」から名前が変更となった「国際長編映画賞」。ゴールデングローブ賞の「外国語映画賞」にノミネートされている『パラサイト 半地下の家族』、『レ・ミゼラブル』、『Pain and Glory』の3本がショートリスト入りを果たした。「The Wrap」によると、『パラサイト 半地下の家族』は、韓国映画でショートリストに入った2本目。昨年、『バーニング 劇場版』が韓国映画として初めて同部門のショートリストに挙がったが、ノミネートは逃している。主な部門のショートリストは以下の通り。国際長編映画賞『The Painted Bird』(チェコ)『Truth and Justice』(エストニア)『レ・ミゼラブル』(フランス)『Those Who Remained』 (ハンガリー)『Honeyland』(北マケドニア)『Corpus Christi』(ポーランド)『Beanpole』(ロシア)『Atlantics』(セネガル)『パラサイト 半地下の家族』(韓国)『Pain and Glory』(スペイン)メイクアップ&ヘアスタイリング賞『スキャンダル』『ルディ・レイ・ムーア』『ダウントン・アビー』『ジョーカー』『ジュディ 虹の彼方に』『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』『マレフィセント2』『1917 命をかけた伝令』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『ロケットマン』作曲賞『アベンジャーズ/エンドゲーム』『スキャンダル』『フェアウェル』『フォードvsフェラーリ』『アナと雪の女王2』『ジョジョ・ラビット』『ジョーカー』『キング』『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』『マリッジ・ストーリー』『マザーレス・ブルックリン』『1917 命をかけた伝令』『Pain and Glory』歌曲賞「Speechless」(『アラジン』)「Letter To My Godfather」 (『The Black Godfather』)「I’m Standing With You」(『Breakthrough』)「Da Bronx」(『The Bronx, USA』)「Into The Unknown」(『アナと雪の女王2』)「Stand Up」(『ハリエット』)「Catchy Song」(『レゴ(R)ムービー2』)「Never Too Late」(『ライオン・キング』)「Spirit」(『ライオン・キング』)「Daily Battles」(『マザーレス・ブルックリン』)「A Glass of Soju」(『パラサイト 半地下の家族』)「(I’m Gonna) Love Me Again」(『ロケットマン』)「High Above The Water」(『Toni Morrison: The Pieces I Am』)「I Can’t Let You Throw Yourself Away」(『トイ・ストーリー4』)「Glasgow」(『ワイルド・ローズ』)このほかに、長編ドキュメンタリー映画賞、短編ドキュメンタリー映画賞、短編アニメ映画賞、短編映画賞のショートリストが発表された。(Hiromi Kaku)
2019年12月17日1978年に公開された『グリース』でダニーを演じたジョン・トラボルタと、サンディを演じたオリヴィア・ニュートン=ジョンが、約40年ぶりにダニー&サンディの姿でイベントに出席した。2人が出席したのはフロリダ州で13日~15日まで3日間行われた「Meet’n’Greece」で、『グリース』の映画を観ながらみんなで歌を歌ったり、ジョン&オリヴィアに質問することができるという『グリース』ファンにはたまらないイベント。10月にジョンがインスタグラムでファンに参加を呼び掛けていた。オリヴィアはサンディに扮した自分とダニーに扮したジョンと手をつなぎ、イベントに参加する前に撮影した写真をインスタグラムで公開。「この衣装を着るのは映画を製作してから初めて。すごい楽しみ」とつづった。写真に写っているオリヴィアは、劇中でサンディが清純だったころに着ていた黄色のカーディガン&スカート、白のブラウスを着用。映画と同じように、イベントの途中で黒のライダースジャケット&レギンスに着替えてワイルドなサンディの姿も披露したという。2人は観客と「愛すれど悲し」、「いとしのサンディ」、「グリースト・ライトニン」を歌い、イベントは大いに盛り上がったようだ。(Hiromi Kaku)
2019年12月16日ジャン・リュック=ゴダールのミューズであり、『女は女である』、『気狂いピエロ』に出演したアンナ・カリーナが亡くなった。享年79。フランス通信社が報じた。アンナのエージェントが「昨日、パリの病院にてがんの影響によりアンナが亡くなりました」と公表したという。フランスのフランク・リステール文化大臣も「今日、フレンチシネマは身寄りをなくしました。伝説ともいうべき1人を失ったのです」と嘆きのツイートを発信した。デンマーク出身のアンナは、ティーンエイジャーのときに、女優を目指すためにヒッチハイクをしてパリへとやってきた。ゴダール監督にシャンゼリゼ通りで見いだされる前はモデルとして活躍。ゴダール監督は、初長編作『勝手にしやがれ』への出演をオファーしたが、ヌードシーンがあったため、アンナは拒否したとのこと。ゴダール監督が次に撮影した『小さな兵隊』で女優デビューを果たし、その次に出演した『女は女である』で、ベルリン国際映画祭において女優賞を獲得した。このとき、すでにゴダール監督とアンナは恋仲であり、結婚。しかし、2人の結婚生活は長くは続かず、わずか4年で離婚。ゴダール監督との結婚生活には2018年3月に受けたインタビューで触れており、「お互い愛し合っていたけど、彼と暮らすのはとても複雑なことだった。『ちょっと煙草を吸ってくる』と言って、3週間も戻らないような人だから」と語っていた。アンナは2008年の『Victoria』(原題)を最後に、女優活動から遠ざかっていた。昨年、アンナの女優人生をたどったドキュメンタリー作品『アンナ・カリーナ、君はおぼえているかい』が日本で上映された。(Hiromi Kaku)
2019年12月15日木曜日(現地時間)、マッテオ・ガローネ監督がメガホンを取った『Pinocchio』(原題)が、イタリアで公開日の19日に先駆け上映された。今作は、カルロ・コッローディ作「ピノッキオの冒険」をベースとした実写映画。上映会に参加したガローネ監督は、「この作品は、(いままでの私の作品とは)タイプの異なる映画。1コマ1コマに自分自身を感じられることがうれしい。幅広い層の観客に観てもらえるように作った」とコメントし、今作はコッローディの原作に「忠実である」とも述べた。今作では特殊メイクのスペシャリストで、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』と『グランド・ブダペスト・ホテル』でアカデミー賞を受賞したマーク・クーリエがメイクを担当している。クーリエは、ピノキオを演じる8歳のフェデリコ・イエラーピの顔に、毎日3時間かけてメイクするのが最も大変だったと語っている。ゼペット役のロベルトも、2002年にピノキオ映画『ピノッキオ』を監督したことがあるが、ガローネ監督版こそが「いままで観たピノキオ映画でベスト!」と絶賛。自身が監督・主演した『ライフ・イズ・ビューティフル』と同じように、今作でも「お父さん」役を演じていることに、「今回は、(イエスの父)ヨセフと同じくらい、世界で有名なお父さんの1人を演じている」と胸を張った。(Hiromi Kaku)
2019年12月13日先月上旬に軽い脳卒中を発症して入院していたカトリーヌ・ドヌーヴが、退院したという。フランスの「ル・パリジャン」紙が伝えた。「カトリーヌ・ドヌーヴが自宅に戻ったのは確かです。できるだけ早く活動を再開するために、身体を休め、回復に努めています」と友人のひとりが語ったとのこと。自宅があるサンジェルマン・デ・プレ付近では、ここ数日でカトリーヌの姿が目撃されているとの報道もある。カトリーヌは11月6日に最新作『De Son Vivant』(原題)を撮影中、体調不良を訴え、脳卒中が発覚。撮影していた場所が病院だったため、迅速な手当てを受けられたという。その後、脳卒中の専門的な治療を受けられるサルペトリエール病院に入院。数週間後にパリ北部の私立病院に転院していた。『De Son Vivant』の撮影は10月11日から9週間を予定していたが、11月25日までにカトリーヌが出演しないシーンを全て撮り終わり、中断している。カトリーヌの調子を見ながら来年はじめには再開するとのことで、具体的な日にちは決まっていない。(Hiromi Kaku)
2019年12月13日ワーナー・ブラザースが、『マトリックス』第4弾とDCコミックスのフラッシュ単独映画『The Flash』(原題)の公開日を発表した。それぞれ2021年5月21日と2022年7月1日。今夏、製作されることが発表されたばかりの『マトリックス』第4弾。オリジナルキャストのキアヌ・リーブス、キャリー=アン・モス、ジェイダ・ピンケット・スミスに加え、ニール・パトリック・ハリス、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世、ジェシカ・ヘンウィックが出演することが決定している。数日前には「glee/グリー」のジェシー役、『アナと雪の女王』のクリストフ役声優として知られるジョナサン・グロフの出演決定も報じられた。公開日の2021年5月21日は、なんと『ジョン・ウィック』第4弾と同じ日でキアヌの主演作がぶつかり合うことに。フラッシュ単独映画『The Flash』は2014年10月から企画がスタートしたが、これまで監督の降板、脚本の書き直しなど様々なハプニングに直面し、一向に製作が始まっていなかった。現在のところ、主役のフラッシュ/バリー・アレンを演じるのはエズラ・ミラーに変わりなく、監督は『IT/イット“それ”が見えたら、終わり。』シリーズのアンディ・ムスキエティが務めることになっている。(Hiromi Kaku)
2019年12月12日11日(現地時間)、第26回SAGアワード(全米映画俳優組合賞)のノミネーションが発表された。映画部門では『スキャンダル』から主要キャラクターを演じたシャーリーズ・セロンが主演女優賞、ニコール・キッドマンとマーゴット・ロビーが助演女優賞にノミネートされるという快挙を果たした。シャーリーズは大喜びし、「わー。SAGアワードのノミネーションを聞いて興奮しすぎた。美しいキャストのみんな、おめでとう。あなたたちと映画製作の旅に出られたことに感謝」とのコメントを寄せている。『スキャンダル』は作品賞にあたるキャスト賞にもノミネートされた。その一方で、ほかの重要な賞を受賞したり、ノミネートを受けてきたグレタ・ガーウィッグ監督の『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』が、SAGアワードの候補に挙がらなかったことに驚きの声が上がった。授賞式は1月19日、ロサンゼルスのシュライン・オーディトリアムで開催される。映画部門■キャスト賞『スキャンダル』『アイリッシュマン』『ジョジョ・ラビット』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『パラサイト 半地下の家族』■主演男優賞クリスチャン・ベール『フォード vs フェラーリ』レオナルド・ディカプリオ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』アダム・ドライバー『マリッジ・ストーリー』タロン・エジャトン『ロケットマン』ホアキン・フェニックス『ジョーカー』■主演女優賞シンシア・エリヴォ『Harriet』(原題)スカーレット・ヨハンソン『マリッジ・ストーリー』ルピタ・ニョンゴ『アス』シャーリーズ・セロン『スキャンダル』レニー・ゼルウィガー『ジュディ 虹の彼方に』■助演男優賞ジェイミー・フォックス『黒い司法 0%からの奇跡』トム・ハンクス『A Beautiful Day in the Neighborhood』アル・パチーノ『アイリッシュマン』ジョー・ペシ『アイリッシュマン』ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』■助演女優賞ローラ・ダーン『マリッジ・ストーリー』スカーレット・ヨハンソン『ジョジョ・ラビット』ニコール・キッドマン『スキャンダル』ジェニファー・ロペス『ハスラーズ』マーゴット・ロビー『スキャンダル』■スタントアンサンブル賞『アベンジャーズ/エンドゲーム』『フォード vs フェラーリ』『アイリッシュマン』『ジョーカー』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』テレビ部門【テレビ映画・リミテッドシリーズ部門】■男優賞マハーシャラ・アリ「TRUE DETECTIVE/迷宮捜査」ラッセル・クロウ「The Loudest Voice」ジャレッド・ハリス「チェルノブイリ」ジャレル・ジェローム「ボクらを見る目」サム・ロックウェル「Fosse/Verdon」■女優賞パトリシア・アークエット「The Act」トニ・コレット「アンビリーバブル たった1つの真実」ジョーイ・キング「The Act」エミリー・ワトソン「チェルノブイリ」ミシェル・ウィリアムズ「Fosse/Verdon」【ドラマ部門】■男優賞スターリング・K・ブラウン「THIS IS US 36歳、これから」スティーヴ・カレル「ザ・モーニングショー」ビリー・クラダップ「ザ・モーニングショー」ピーター・ディンクレイジ「ゲーム・オブ・スローンズ」デヴィッド・ハーバー「ストレンジャー・シングス」■女優賞ジェニファー・アニストン「ザ・モーニングショー」ヘレナ・ボナム=カーター「ザ・クラウン」オリヴィア・コールマン「ザ・クラウン」ジョディ・カマー「キリング・イヴ/Killing Eve」エリザベス・モス「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」【コメディ部門】■男優賞アラン・アーキン「コミンスキー・メソッド」マイケル・ダグラス「コミンスキー・メソッド」ビル・ヘイダー「バリー」アンドリュー・スコット「Fleabag フリーバッグ」トニー・シャルーブ「マーベラス・ミセス・メイゼル」■女優賞クリスティーナ・アップルゲイト「デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~」アレックス・ボースタイン「マーベラス・ミセス・メイゼル」レイチェル・ブロズナハン「マーベラス・ミセス・メイゼル」キャサリン・オハラ「Schitt‘s Creek」フィービー・ウォーラー=ブリッジ「Fleabag フリーバッグ」(Hiromi Kaku)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定【Netflix映画】アイリッシュマン 2019年11月27日よりNetflixにて全世界同時配信開始ジョジョ・ラビット 2020年1月17日より全国にて公開©2019 Twentieth Century Fox&TSG Entertainment
2019年12月12日ティモシー・シャラメが、ジミー・ファロンがホストを務める「The Tonight Show」に出演。今年1月に、キッド・カディ、カニエ・ウェスト&キム・カーダシアン夫妻らとディナーをしたことを明かした。「ぼくはキッド・カディの大ファンで。彼がいなかったら俳優をやってなかっただろうし、こんなクレイジーなキャリアも築けていなかったと思う」と語り始めたティモシー。今年1月のキッド・カディの誕生日にメッセージを送ったところ、その日のディナーに誘われたとのこと。「その時点では、自分が何に足を踏み入れているのか、わかっていなかった」とふり返る。ディナーに向かい、キッド・カディやピート・デヴィッドソンと戯れていたというティモシーだったが、「レストランで地震があったかのような感覚があった。鳥肌ものだったよ。ものすごいエネルギーを感じてふり返ったら、もう…うわ~ヤバイって…」とカニエ&キム夫妻が入ってきたときの衝撃を明かす。自身が俳優という身分であっても、2人のオーラには「非現実的」で「自分は詐欺にでもあっているんじゃないか」と感じたという。ティモシーは思わずトイレに駆け込み、状況を友人にメール。「ぼくにそんな価値がある?ていうか、意味がわからない!」と混乱した様子を伝えると、友人は冷静に「おいおい、もし16歳のきみがいたら、いまのきみを張り倒しているはずだよ。早く席に戻りなよ」とティモシーに活を入れたそうだ。(Hiromi Kaku)
2019年12月11日自動車事故で大けがを負ったものの、驚異的な回復力を発揮してすっかり元気を取り戻したケヴィン・ハートが、「TLCチャイニーズ・シアター」の外に手形&足形を刻む栄誉を受けた。火曜日(現地時間)、ケヴィンはセレモニーに妻のエニコ・パリッシュと出席。ケヴィンの晴れの舞台をサポートしようと、『ジュマンジ』シリーズのドウェイン・ジョンソン、『ゲットハード/Get Hard』で共演したウィル・フェレルらも駆け付けた。ケヴィンはスピーチで「ここに来られたのは、自分自身だけの力じゃない。友情、パートナーシップ、称賛、尊敬の念のおかげ。ここにいる、みんなあってこそなんだ。本当にありがとう。みんなのことが大好きだよ。いまのこの瞬間をありがたく思ってる」と述べた。ドウェインは親友ケヴィンの人柄について「感じがよく、人を笑顔にさせ、笑わせてくれる」と称え、ケヴィンの頭を脇に抱えてキスした。ウィルは「ケヴィンのことが大好き。地球上で最もおもしろい人間の1人であるだけでなく、ハリウッドでは珍しいタイプの人で、ただただ、いいヤツ」、「家族思いの男であり、最高の友だち。必要なときに助けてくれる。彼をスターにしているものは、内面なんだ」とやはりケヴィンの人柄を絶賛した。(Hiromi Kaku)
2019年12月11日第25回放送映画批評家協会賞のノミネーションが発表された。マーティン・スコセッシ監督の『アイリッシュマン』が作品賞、監督賞、主演男優賞(ロバート・デ・ニーロ)、助演男優賞(アル・パチーノ、ジョー・ペシ)、アンサンブル演技賞など最多14ノミネートを受けた。クエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が12ノミネート、グレタ・ガーウィグ監督の『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』が9ノミネート、ノア・バームバック監督の『マリッジ・ストーリー』が8ノミネート、タイカ・ワイティティ監督の『ジョジョ・ラビット』とポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』が7ノミネートと続く。今年の放送映画批評家協会賞は、監督が脚本も担当した作品が評価されている傾向で、クエンティン・タランティーノ、グレタ・ガーウィグ、ノア・バームバック、ボン・ジュノは、監督賞と脚本賞のWノミネート。スカーレット・ヨハンソンが全く異なるジャンルの作品『マリッジ・ストーリー』と『ジョジョ・ラビット』で、それぞれ主演女優賞、助演女優賞にノミネートされる快挙を果たした。授賞式は1月12日(現地時間)に開催される。(Hiromi Kaku)■関連作品:【Netflix映画】アイリッシュマン 2019年11月27日よりNetflixにて全世界同時配信開始ジョジョ・ラビット 2020年1月17日より全国にて公開©2019 Twentieth Century Fox&TSG Entertainmentワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト 2019年9月27日より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて順次公開©1968 BY PARAMOUNT PICTURES CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.
2019年12月10日9日(現地時間)、ゴールデングローブ賞のノミネーションが発表された。注目を集めたのは、監督賞にノミネートされた5人だ。ポン・ジュノ(『パラサイト 半地下の家族』)、サム・メンデス(『1917 命をかけた伝令』)、トッド・フィリップス(『ジョーカー』)、マーティン・スコセッシ(『アイリッシュマン』)、クエンティン・タランティーノ(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)と全員が男性。女性監督が1人もノミネートされなかったことで、多くの人が遺憾の意を示した。自身は『スキャンダル』で主演女優賞にノミネートされたが、シャーリーズ・セロンもそのうちのひとり。「Los Angeles Times」紙に思いを語った。「厳しい。本当に、とても厳しい。それに、すごくフラストレーションを感じる。女性監督の数を増やそうとがんばっているところなのに。この業界で女性監督はわずか10%しかいない。それでも今年は彼女たちの仕事ぶりは素晴らしかった。だから本当に悔しい」と残念がった。『スキャンダル』は男性であるジェイ・ローチがメガホンを取った作品。シャーリーズは「女性はもっとチャンスを得られるべきだと強く信じているけれど、だからと言って女性の物語を伝えられるのが女性だけだとは思わないし、男性の物語を伝えられるのが男性だけだとは思わない。そんなことを言ったら、エイヴァ・デュヴァーネイが悲しむ。彼女は冤罪になった5人の少年についての作品(「ボクらを見る目」)を撮ったから」という意見も述べている。(Hiromi Kaku)
2019年12月10日ウィル・スミス、メナ・マスード、ナオミ・スコットらが出演し、大ヒットとなった実写版『アラジン』からスピンオフ映画が誕生するようだ。「The Hollywood Reporter」によれば、「Disney+」が『アラジン』のキャラクター、アンダース王子を主役とした映画を企画中だという。アンダース王子はアニメ版には存在せず、実写版に登場した新たなキャラクター。演じたビリー・マグヌッセンが、プロデューサーやディズニーにスピンオフ映画のアイディアを持ち掛け、企画に参加しているとのこと。脚本家には、キアヌ・リーヴスが本人役で出演することが話題となったスポンジ・ボブの映画『The SpongeBob Movie: Sponge on the Run』(原題)のジョーダン・ダン&マイケル・クヴァムが起用された。プロデューサーは『アラジン』のダン・リン&ジョナサン・アイリッヒ。つい最近、アラジンを演じたメナ・マスードが、人種問題によって『アラジン』以降オーディションにさえ呼んでもらえないという悲痛の叫びを上げたタイミングだったため、インターネット上ではディズニーに対する不満の声も見られる。(Hiromi Kaku)■関連作品:アラジン(2019) 2019年6月7日より全国にて公開© 2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2019年12月09日アカデミー賞の前哨戦として注目される、第45回ロサンゼルス映画批評家協会賞が発表された。今年は韓国の『パラサイト 半地下の家族』が作品賞、監督賞、助演男優賞を獲得するという快挙に。次点ではあるものの、脚本賞にも選ばれている。今回と同様、過去の作品賞にもアメリカの作品ではなく外国作品が選ばれたことがあった。昨年は『ROMA/ローマ』、2012年に『愛、アムール』、2000年に『グリーン・デスティニー』が選ばれ、3作品全てがアカデミー賞の作品賞にノミネート。惜しくも3作品とも受賞は逃したが、外国語映画賞は獲得している。果たして『パラサイト 半地下の家族』の運命やいかに。■主な受賞リスト作品賞受賞:『パラサイト 半地下の家族』(ポン・ジュノ監督)次点:『アイリッシュマン』(マーティン・スコセッシ監督)監督賞受賞:ポン・ジュノ監督(『パラサイト 半地下の家族』)次点:マーティン・スコセッシ監督(『アイリッシュマン』)主演男優賞受賞:アントニオ・バンデラス(『Pain and Glory』)次点:アダム・ドライバー(『マリッジ・ストーリー』)主演女優賞受賞:メアリー・ケイ・プレイス(『Diane』)次点:ルピタ・ニョンゴ(『アス』)助演男優賞受賞:ソン・ガンホ(『パラサイト 半地下の家族』)次点:ジョー・ペシ(『アイリッシュマン』)助演女優賞受賞:ジェニファー・ロペス(『ハスラーズ』)次点:チャオ・シューチェン(『フェアウェル』)脚本賞受賞:ノア・バームバック(『マリッジ・ストーリー』)次点:ポン・ジュノ&ハン・ジンウォン(『パラサイト 半地下の家族』)アニメ賞受賞:『失くした体』次点:『トイ・ストーリー4』(Hiromi Kaku)■関連作品:【Netflix映画】アイリッシュマン 2019年11月27日よりNetflixにて全世界同時配信開始
2019年12月09日「セサミストリート」で長年に渡ってビッグバードとオスカー・ザ・グラウチを演じたキャロル・スピニーが亡くなったという。同番組などの教育プログラムを手掛ける「セサミ・ワークショップ」がツイッターで報告した。「『セサミストリート』でビッグバードとオスカー・ザ・グラウチの中に入っていた、伝説的な人形使いのキャロル・スピニーが、2019年12月8日、85歳でコネチカット州の自宅で亡くなりました。キャロルはジストニアを患っていました」。「セサミ・ワークショップ」の共同創設者、ジョーン・ガンツ・クーニーは、「彼が旅立ったことにみんなで悲しんでいます。そして彼が世界中の子どもたちと『セサミストリート』に与えてくれたものに対し、感謝してもしきれないと感じています」とコメントしている。キャロルは1969年から昨年まで「セサミストリート」に出演。2015年までは身長約250センチ、重い着ぐるみの中に入ってビッグバードを演じ、昨年までは声優として出演していた。「セサミストリート」への出演は、同番組クリエイターで1990年に亡くなったジム・ヘンソンに誘われたことがきっかけ。2人は1960年代初期に人形使いサークルで出会って友情を築き、ともに「セサミストリート」に欠かせない重要な人物となった。キャロルが演じたビッグバードは、アメリカで切手になったり、議会図書館の「生ける伝説賞」に選出されたり、ハリウッドの殿堂入りを果たすなど、番組の外でも大活躍した。(Hiromi Kaku)
2019年12月09日フェリシティ・ジョーンズが、夫チャールズ・ガードとの間に第1子を妊娠中であることが明らかになった。4日(現地時間)に行われた主演作『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』のプレミアに、黒いドレスで登場したフェリシティ。お腹にふくらみが見られたため、妊娠説が出ていた。それから数時間後、フェリシティの代理人が「People」誌に妊娠を認めた。フェリシティと映画監督のチャールズは、3年の交際を経て2018年7月に結婚。交際期間中の2016年に、「ハーパース バザー」誌に「子どもを持つこと」について意見を述べていた。「幸いなことに、私たちは新しい時代にいて、いまは子どもを持つことで制限されてしまうような時代ではない。友人や親せきの女性たちを見ても、女性たちが強くなっていて、子どもを持つということの決定力もある」と語っていた。『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』の撮影で、初日に乗っていた気球が地面に衝突するというハプニングにあったというフェリシティ。一瞬首を動かせず、背骨を折ってしまったかと思ったというほどの衝撃があったとのことだが、実際には無傷で済んだとのこと。おめでたい妊娠の知らせも届いた。(Hiromi Kaku)
2019年12月06日水曜日(現地時間)、エリザベス女王から引き継ぎ、チャリティー団体「ファミリー・アクション」の新たなパトロンとなったキャサリン妃が、同団体のイベントに出席。イベントで出会った家族や子どもたちとの会話の中で、1歳7か月の第3子・ルイ王子の成長ぶりについて語った。「ETonline」によると、イベントに参加していたある小さな男の子が、「ぼく!ぼく!」と言いながら手を上げてキャサリン妃の注目を引こうとした。キャサリン妃は男の子の頬に触れ、笑顔で「まるでうちの小さなルイみたい。ルイも『ぼく、ぼく、ぼくも』と言って、私がどこかへ行こうとすると一緒に来たがるんです」と語ったという。おしゃべりも、歩くのもお手の物のようだ。また、ある女の子の細かいカールがかかったヘアスタイルに興味を示したという、キャサリン妃。女の子は「キャサリン妃は私の髪形を素敵って褒めてくれたの。『どうやってやったの?』と聞かれたから、『たくさん三つ編みにすればできるよ』って教えてあげた。そうしたら、キャサリン妃は『今夜やってみようかな』と言ってた」と語った。シャーロット王女の髪の毛にしてあげるのかもしれない。(Hiromi Kaku)
2019年12月06日エマ・ストーンが「サタデー・ナイト・ライブ」(以下、「SNL」)のディレクター、デイヴ・マッカリーと婚約した。デイヴがインスタグラムに2ショットとハートの絵文字を投稿し、発表。写真に写っているエマは、カメラに向かって左手をギュッと握って突き出し、婚約指輪を披露している。満面の笑顔だ。2人は2016年の終わりにエマが「SNL」でデイヴが監督したスケッチ「Wells for Boys」に出演したことがきっかけで、2017年から交際をスタート。関係について多くを語ることはなかったものの、デートする姿がたびたび目撃されていた。今年はゴールデングローブ賞のアフターパーティーにも2人で出席し、テイラー・スウィフト&ジョー・アルウィンと同じテーブルでそれぞれのカップルがイチャつきあっていたという情報も。全米映画俳優組合賞授賞式にも、そろって参加した。関係者によると、デイヴの人柄は「親切でやさしい。健康的、自信家、おもしろい人。スポットライトを求めるような人ではない」とのこと。「SNL」の監督を務めるかたわら、2017年に『ブリグズビー・ベア』で長編デビューを果たしている。(Hiromi Kaku)
2019年12月05日Netflixが、来年の早い時期にテイラー・スウィフトをテーマとしたドキュメンタリー映画『Taylor Swift: Miss Americana』(原題)を配信予定であることを発表した。配信に先駆け、1月23日から2月2日まで開催されるサンダンス映画祭で上映予定だという。作品の内容は、「『Taylor Swift: Miss Americana』は、この時代の最もアイコニックなアーティストであるテイラー・スウィフトの姿を、鮮明かつ感情的に伝えます。ソングライター、パフォーマーとしてのみならず、女性として自身の力を最大限に使って声を届ける。テイラーがそう学んだ、変化の時期を追いました」とのこと。メガホンを取ったのは、ラナ・ウィルソン監督。これまでに手掛けた長編ドキュメンタリーは2本で、デビュー作『After Tiller』(原題)でエミー賞を受賞、日本で自殺防止活動に取り組む僧・根本一徹氏に焦点を当てた『いのちの深呼吸』でも数々の映画祭で上映&賞にノミネートされるなど高い評価を受けている。テイラーは先月、本人の“不本意”な形でこのドキュメンタリー映画に関する情報を伝えていた。「こんな風に発表するつもりはなかったんだけど、Netflixが過去数年の私に関するドキュメンタリーを作った。でも、スコットとスクーターがこの作品で私の昔の音楽やパフォーマンス映像を使うことを禁止している」。テイラーのほとんどの楽曲の権利は、過去に所属していたスコット・ボルチェッタのレコード会社「ビッグマシン・レコード」が所有している。今年に入ってスクーター・ブラウンが同社を買収。楽曲の権利をめぐって、テイラーとの争いが勃発している。果たして『Taylor Swift: Miss Americana』で古い楽曲は使われているのか?(Hiromi Kaku)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2019年12月05日12月4日(現地時間)、第85回ニューヨーク映画批評家協会賞が発表された。栄誉ある作品賞には、マーティン・スコセッシ監督の『アイリッシュマン』が選出。同作は12月3日にナショナル・ボード・オブ・レビュー賞の作品賞にも選ばれ、アカデミー賞に向けて幸先の良いスタートを切った。昨年、同賞を受賞したアルフォンソ・キュアロン監督の『ROMA/ローマ』も、『アイリッシュマン』と同じくNetflix作品だった。Netflix作品として、初めてのアカデミー作品賞の受賞に期待が寄せられたが、結果はノミネートされるものの受賞ならず。今年、『アイリッシュマン』で悲願の受賞となるかに注目が集まっている。スコセッシ監督にとって、ニューヨーク映画批評家協会賞の作品賞を受賞するのは2回目。前回は1990年製作の『グッドフェローズ』で受賞した。ニューヨーク映画批評家協会賞の授賞式は、来年1月7日に開催される。■主な受賞リスト作品賞『アイリッシュマン』監督賞ジョシュ&ベニー・サフディ『Uncut Gems』(原題)主演男優賞アントニオ・バンデラス『Pain and Glory』(原題)主演女優賞ルピタ・ニョンゴ『アス』助演男優賞ジョー・ペシ『アイリッシュマン』助演女優賞ローラ・ダーン『マリッジ・ストーリー』&『Little Women』(原題)脚本賞『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』クエンティン・タランティーノアニメ賞『失くした体』(Hiromi Kaku)■関連作品:【Netflix映画】アイリッシュマン 2019年11月27日よりNetflixにて全世界同時配信開始
2019年12月05日ブラッド・ピット(55)が「Interview Magazine」誌でアンソニー・ホプキンス(81)と対談した。2人は過去に『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』と『ジョー・ブラックをよろしく』で共演したことがある。ブラッドはアンソニーとの会話の中で、年を重ねたことによる感情の変化について言及。「ぼくは泣かない人間として結構有名なんだ。期間としては20年くらい泣いていなかったんじゃないかな。いまは人生の後半に入って、すごく感動するようになった。子どもたち、友人、ニュースなどに感動させられている。ただひたすら」と語った。「それって、いいサインだと思うんだ。どんな風に向かっていくのかはわからないけど、きっといいサインなんだと思う」。一方、ブラッドの話を聞いたアンソニーは「もっと年を取れば、ちょっとしたことで泣くようになるよ」と自分の涙もろさを明かした。ともにアルコール依存症だった過去を持つ2人。アンソニーは「きみが飲酒問題で苦しんでいるという記事を読んだよ」と話題を出すと、ブラッドは「自分自身から逃れるために、アルコールで自分を痛めつけていた」と語った。アンソニーは「それが、必要なことだったんだね」と理解を見せ、ブラッドは「ある程度までは」と認めた。アンソニーは断酒して45年になるというが、だからといってとくとくと断酒を勧める人間になるつもりはないそうだ。(Hiromi Kaku)
2019年12月04日