東京・清澄白河のタカ・イシイギャラリー東京が5月下旬、北参道に移転した。新ギャラリースペースのオープニング展として、6月27日までトーマス・デマンドの個展「Model Studies(Koto-ku)」を開催中だ。新しいギャラリーは、北参道駅から徒歩3分ほどに位置。二つに分けたスペースの一方には、清澄白河で同じビルに入居していた小山登美夫ギャラリーが引き続いて同居する。トーマス・デマンドは、主要メディアから引用した歴史的、社会的事件の記録写真や映像をもとに、その現場を着色紙や段ボールによって実物大の模型で再現。出来上がった模型を再び撮影することで、まるで本物の事件現場を写したような大判の写真や映像作品を生み出してきた。また、11年には米国人建築家のジョン・ロートナーによる建築模型に出会ったことを機に制作された、トーマス・デマンドが自分以外の人間の模型を初めて撮影した作品「Model Studies」を発表している。トーマス・デマンドは13年に入ると、東京・江東区にある日本人建築家ユニットSANAAの事務所を訪れるようになる。トーマス・デマンドはそこで、いつどこで芽を出して大樹に育つかわからないアイデアの生きた種として、オフィスに散在するSANAAの模型をいくつも撮影した。同展では、「Model Studies」シリーズから、最新写真作品約8点を展示。建築模型をアイデアを具現化させた彫刻と捉え、生じては破棄されるアイデアの束の間の美質にフォーカスし、模型が持つ豊かな可能性を探っている。また、今回の個展に際し、トーマス・デマンドによるエッセイを収録した書籍『Model Studies: Koto-ku』(8,000円)も発行されている。さらに、イギリスの出版社「MACK」から発行された最新作品集 『Blossom』の国内先行発売も本展に合わせて代官山蔦屋書店にてスタート。紙で作られた“Blossom=桜”は、13年5月4日にニューヨークタイムズ紙に掲載された、同年4月に起こったボストンマラソン爆弾テロ事件のタメル ラン・ツァルナエフ容疑者の妻、 キャサリン・ラッセルの写真にまつわるもの。デマンドの作品は撮影され、壊され、見る人を目の前にある現実とは違った、仮想現実の世界 へと引き込み、そこへアメリカ人小説家・詩人 のベン・ラーナーの文章を添えることで新たな解釈が提案されている。【イベント情報】「Model Studies(Koto-ku)」会場:タカ・イシイギャラリー東京住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷3-10-11 地下1階会期:6月27日まで
2015年05月24日釣り師のジェレミー・ウェイドが巨大な怪物魚を求めて世界を巡る人気シリーズ「怪物魚を追え!」の第6シリーズが、25日22時から動物エンターテイメントチャンネル「アニマルプラネット」でスタートする。生物学者で"究極"の釣り師、ジェレミー・ウェイド。ジャングルから未開の地まで世界を巡り、水面下に潜む怪物魚に挑む。彼の使命は、淡水の怪物魚を捜し、釣り上げること。これまで殺人ナマズ、巨大ザメ、最凶ピラニアといった伝説の魚たちを見事に捕獲してきた。時には命の危機にさらされることもあるが、そんなことには無関心。「究極の怪物魚を求めて」の一心で、挑戦を続けている。ジェレミーはある日、セオドア・ルーズベルト大統領がアマゾン川の支流を探検した時の日誌に、人間を丸呑みにする巨大な肉食魚"ラウラウ"の記述を発見する。その正体は巨大ナマズのピライーバ。ジェレミーは20年前から巨大なピライーバを追っているが、いまだに人間を襲うほどの大きさのものを捕まえていない。そんな中、ガイアナのエセキボ川で少年がピライーバに襲われたという情報が入る。ジェレミーは釣れるまで戻らないという覚悟で現地に乗り込み、25日の第1回ではその模様が放送される。第6シリーズは全6話で、8日の第2回は「数百人の命を奪った生物の正体」を調査し、15日の第3回は大勢の行方不明者が出ている地帯を探索。29日の第4回は「見たことのない傷のついた3体の遺体」の謎に迫る。中でも、第3回はジェレミーにとって、かつてない恐怖体験が待ち受けている。
2014年10月25日森永乳業は10月14日、「サー・トーマス・リプトン」シリーズから「アールグレイミルクティー チルドカップ」を全国で発売する。価格は160円(税別)。紅茶業界における功績により「サー(Sir)」の爵位を授かった、リプトンの創始者トーマス・リプトンの名を掲げる同シリーズ。ティーエキスパート(お茶の専門家たちの総称)が厳選した茶葉を使用し、ワンランク上の香りや味わいを楽しめる。同シリーズは、30年近く高級ホテルや高級レストランなどで業務用として展開してきたが、今年8月、家庭用として「ダージリンストレートティー チルドカップ」が発売となった。第2弾となる「アールグレイミルクティー チルドカップ」は、スリランカのヌワラエリア地方で作られる茶葉を100%使用。この茶葉自体が柑橘系の香りを持つことに注目したとのこと。
2014年10月08日ジュード・ロウが現在、ロンドンで新作『Dom Hemingway』(原題)を撮影中だ。ジュードが演じるのは12年の刑期を終えて出所したばかりの金庫破りのドン・ヘミングウェイ。仲間を裏切らずに沈黙を守り通した彼は親友と2人でその報酬を求めて、かつてのボスが暮らす南フランスを訪ねる、という犯罪コメディでジュードは思い切ったM字ハゲのヘアスタイルにひげ面、体重も増やして美貌を封印し、撮影に臨んでいる。リチャード・ギア主演の『ハンティング・パーティ』(’07)やピアース・ブロスナン主演の『ザ・スナイパー』(’05/未)のほか、TVシリーズ「クリミナル・マインド/FBI vs.異常犯罪」を手がけたリチャード・シェパードが監督・脚本を務める。『危険なメソッド』や、日本映画の『十三人の刺客』なども手がけるジェレミー・トーマスが製作にあたり、リチャード・E・グラント、『明日を継ぐために』(未/’10)でオスカー主演男優賞候補になったデミアン・ビチルが共演。シェパード監督は「最初から、独創的で、あらゆる局面で驚きを与えるキャストを実現させたいと考えていた」とキャスティングの経緯について語っている。撮影はロンドンと南フランスで行われ、来年公開を予定している。(text:Yuki Tominaga)© Splash/AFLO■関連作品:クリミナル・マインド/FBI vs.異常犯罪 [海外TVドラマ]© ABC Studios and CBS Studios, Inc.危険なメソッド 2012年10月27日よりTOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開© 2011 Lago Film GmbH Talking Cure Productions Limited RPC Danger Ltd Elbe Film GmbH. All Rights Reserved.
2012年11月19日アミューズメント施設を運営する富士急行は、同社が運営する富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)で、クリスマスイベント「トーマスのパーティーパレード クリスマスバージョン」を開催している。期間は11月3日から12月25日まで。「きかんしゃトーマス」のテーマパーク「トーマスランド」にある「トーマスのパーティーパレード」は、貨車に乗り、トーマスに案内してもらいながらソドー島(同作品の舞台である架空の島)をめぐる屋内ライド型アトラクション。途中トーマスの仲間たちと出会い、最後はイルミネーションが輝くパーティーに参加する内容となっている。期間限定リニューアルとなる同バージョンは、トーマスがクリスマスのパーティー会場に案内するという設定。クリスマスの帽子をかぶったトーマスの仲間に出会え、クリスマスにちなんだセリフが飛び出したり、クリスマスならではのにぎやかなパーティーになるという。また、アトラクションのクライマックスとなる「機関庫」には、たくさんのプレゼントが並び、トーマスたちと一緒にクリスマスの写真撮影をすることができる。さらに、アトラクションに乗車すると参加できる「パーティーパレードクイズ!」では、正解するとクリスマス限定シールがもらえるとのこと。利用料金は300円。フリーパス・キッズパスも利用可能。なお、11月下旬には、「トーマスランド オリジナル クリスマスカード&切手セット(200円)」を発売。同カードにメッセージを書いて切手を貼り、ランド内にあるポストに投函(とうかん)すると「トーマスランドオリジナルスタンプ」が押されて後日届くという。そのほか、写真スポットのトーマスモニュメントの公開や、エントランスのクリスマスデコレーション、レストランでのクリスマス限定メニュー提供などが行われる予定とのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月09日富士急ハイランド(山梨県)は同園内のきかんしゃトーマスのテーマパーク「トーマスランド」において、ハロウィンイベント「トーマスのパーティパレードハロウィンバージョン」を開催する。同イベントは9月29日から10月31日まで、期間限定で行われる。同イベントは、トーマスランドの屋内ライド型アトラクション「トーマスのパーティーパレード」が、ハロウィンバージョンに期間限定リニューアルしたもの。トーマスに案内してもらいながら貨車に乗り、ソドー島を巡るという内容となっている。途中でハロウィンの仮装をしたトーマスの仲間に出会えたり、ハロウィンにちなんだセリフが飛び出したりと、にぎやかなパーティー気分が楽しめる。アトラクションのクライマックスにはたくさんのカボチャが並び、トーマスやパーシーなどの仲間たちと一緒にハロウィンの写真撮影もできる(※写真は有料で販売)。さらに、アトラクションに乗車すると参加できる「仮装している仲間を探そう!クイズ」も実施。正解すると「ハッピー・ハロウィン限定シール」がプレゼントされる。また、カフェ「K’sトーマスカフェ」においては、ハロウィンオムライス(1,300円)、ハロウィンパーティーセット(800円)といった期間限定ハロウィンメニューも登場する。同アトラクションの利用料金は300円(入園料別。フリーパス、キッズパス利用可)。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月02日映画ファンの多くが2000年代最高のアクション・ムービーと認める“ボーン”シリーズ。その待望の新章となる『ボーン・レガシー』の主演俳優ジェレミー・レナーが、自身が演じた新たな主人公アーロン・クロスについて語った。その他の写真「“ボーン”シリーズの大ファンなんだ。その理由は、僕が若い頃にはまった『フレンチ・コネクション』のような映画に似ていたから。僕は俳優として過度に様式化された映画よりも、キャラクターや世界観のリアリティが匂い立つような映画に身を置きたい。“ボーン”にそうした魅力を感じたからこそ、今回の主人公クロスを演じてみたかったんだ」クロスは細胞レベルで心身をアップグレードするCIAの暗殺者養成計画によって誕生した人間兵器。これまでマット・デイモンが演じたジェイソン・ボーンは記憶喪失者だったが、クロスはすべての現実を認識し、しかも自ら暗殺者に志願した人物だ。そこにクロスという人物の“複雑さ”があるという。「クロスは僕自身と同じように、自分の人生に目標を持ち、何かの一員になりたいと願っていた。しかし彼は信念と現実とのギャップに直面し、そこにドラマが生まれる。特に興味深いのは、クロスがターミネーターのようでありながら、とてもエモーショナルな人物だということ。それは暗殺者としての欠陥であり、僕にとっては役柄への入り口でもあったんだ」。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』『アベンジャーズ』などのアクション大作への出演が相次いでいることに関しては、「もちろん、フィジカルな演技が好きだからやっている。運動神経もいいほうだしね」。本作でも激烈なバイク・チェイスなどのハードな見せ場を自らこなし、「生身の闘いのシーンでは、相手役のスタントマンが殴られる演技、倒れる演技をうまくやってくれるものなんだ。つまり自分が格好良く見えるかどうかは相手次第なんだけど、そうした技術面を学んでいくうちに自分自身もうまくなっていくのがわかる。そこに達成感があるんだ」とアクション演技の面白さを語った。そして“男の色気”に関する質問には、「自分に自信を持っている人ってクールに見えるものだよね。それにユーモアのセンスも大切だと思うよ」とコメント。ハリウッドの超売れっ子スターの“剛”の存在感の中に“柔”の一面も垣間見えた取材だった。『ボーン・レガシー』9月28日(金)より、TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー
2012年09月24日世界中で大ヒットを記録したマット・デイモン主演の『ボーン』シリーズ。その最新作にして、ジェレミー・レナーを主演に迎えて贈る新章『ボーン・レガシー』。本作の撮影でも最も過酷だったと言われる、極寒の地・カナダでのメイキング映像がシネマカフェに到着!前シリーズではマット演じるジェイソン・ボーンが国家主導で行なわれている極秘の「トレッドストーン計画」と、そのアップグレード版となる「ブラックブライアー計画」の謎が解き明かされていったが、本作はその裏で同時に進行していた新たな機密プログラムがテーマ。「アウトカム計画」と呼ばれるそのプログラムの“最高傑作”であるアーロン・クロス(ジェレミー)に国家の魔の手が忍び寄る…。今回届いたメイキングは、極寒のカナダで水温7度の氷河に上半身裸の状態で身を沈めるという、過酷というよりも危険(?)なシーンに挑むジェレミーの姿を捉えたもの。本作の監督を務めたトニー・ギルロイも「本当に危険だ。(水から出て)焚き火の場所まで歩く間にヒゲが凍っていたよ…」とふり返る。前シリーズのラストシーンはマット演じるジェイソンが水の中に沈んでいくシーンで終わっていたが、新章となる本作ではジェレミー扮するアーロンが水上に浮かび上がって来るこのシーンから始まり、前シリーズとの繋がりを暗に示しているようだ。実際の映像を見てみると、ヒゲだけでなく顔中の水分が凍っていることがうかがえるが、体当たりでこのシーンに挑戦したジェレミーは「どう準備すればいいのか分からなかった」と当時をふり返る。最後に「もう水には飛び込まないぞ!」と堅い決意(?)をを笑顔で語る。ハードなアクションが見どころの『ボーン』シリーズだが、スタントでもCGでもなくジェレミーの役者魂がそれを作り上げていることを証明してくれる映像となっている。まずは、彼の鍛え上げられた見事な肉体美も堪能できるこちらのメイキング映像をチェック!『ボーン・レガシー』は9月28日(金)より全国にて公開。※こちらのメイキング映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ボーン・レガシー 2012年9月28日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2012 Universal Studios. All Rights Reserved.
2012年09月14日ジェレミー・レナーが、カーダシアン一家を「才能ゼロ」と酷評したようだ。ジェレミーは、冠TV番組「Keeping Up With the Kardashians」を持つカーダシアン一家に対して何か特別な才能があるのではなく、ただ有名で目立っているだけと辛辣に批判した。カーダシアン一家について尋ねられたジェレミーは「ああ、才能ゼロのバカげた人たちだね。あの人たちは私生活でただ名前を売っているだけだよ。本当にバカな、バカな人間たちだね」と答えている。そんなカーダシアン一家に対して、ジェレミーは俳優として成功するまで長年苦労を積んでいて、ホームレスの時代も経験しているという。またジェレミーは自身が今日俳優として成功しているものの、有名にはなりたくなかったと「The Guardian」紙に語った。「あるとき、僕はホームレスで、ホームレス生活はけっこう続いたんだ。でもいまじゃ僕はタキシードを着てオスカーの授賞式に行けるようになっているけどね。家に水道も引いてなかったからコーヒーショップで歯磨きしてたくらいだったよ。でもいまじゃ、ずっと尊敬していたジャック・ニコルソンが僕の目の前にいて僕の名前を呼んでくれるくらいだからさ。『神様、僕の家族が観れるような大きな映画館で僕の演技が映し出されることが、僕が本当にやりたかったことだったんだ』っていう感じなんだよ!そしていまに至っているんだ。何て言えばいいのかな?ほんとおかしいよね」と話し、「有名人の決まり文句みたいだけど、正直有名にはなりたくなかったんだ。僕は誰しもが有名にになりたいって願っているとは思わないな」と続けた。ジェレミーが主演を務めた最新作『ボーン・レガシー』は9月28日(金)に日本でも公開予定だ。■関連作品:ボーン・レガシー 2012年9月28日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2012 Universal Studios. All Rights Reserved.
2012年08月20日マット・デイモンに代わり、新たに『ボーン』シリーズで主演を務めるジェレミー・レナー。最新作『ボーン・レガシー』のプロモーションで本日(8月2日)、初来日を果たす彼だが、役づくりのための厳しいワークアウトから解放されて大喜びだという。アメリカのTV番組「Access Hollywood」に出演したジェレミーは「もう3か月半、ジムに行ってない。すごく嬉しいよ」と語った。「午前4時に起きて、1日8時間もワークアウトしたり、格闘シーンの練習やストレッチに明け暮れるんだ。それが仕事だからね。つまり、仕事じゃないときはやらないんだ」。新シリーズでは前3部作と「同じ世界・同じ時系列で展開されていた別の物語」という設定。今回マットは出演していないが、ジェレミーは今後のシリーズで共演できることを望んでいる。「この映画の素晴らしいところは、どんな風にも話を展開することができることだ。マットと共演できたら最高だろうね」。(text:Yuki Tominaga)© ZUMA Press/AFLO■関連作品:アベンジャーズ 2012年8月14日より全国にて公開TM&© 2012 Marvel & Subs.ボーン・レガシー 2012年9月28日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2012 Universal Studios. All Rights Reserved.
2012年08月02日全世界で約1000億円を超える大ヒットを記録したアクション映画『ボーン』シリーズの最新作『ボーン・レガシー』の公開を記念して、本作で主演を務めるジェレミー・レナーの来日が決定した。その他の写真本作でレナーが演じるのは、高度な遺伝子操作と人格改造で類まれな戦闘能力を身につけた暗殺者アーロン・クロス。自らの身体に仕組まれた秘密を追う中で、CIAの最高機密である巨大な陰謀に関わることとなった彼が、激しい苦悩の中、危険な戦いに身を投じていく。レナーといえば、『ハートロッカー』で、アメリカ軍の爆弾処理班のリーダーを演じ、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた実力派。最近では、『ミッション・インポッシブル:ゴースト・プロトコル』でも凄まじいアクション能力を披露したり、間もなく公開される『アベンジャーズ』では弓矢の名手“ホークアイ”を演じている。今回満を持しての初来日となるレナーは、8月2日(木)に行われる完成披露試写会に登壇予定。いま、最も活躍が期待されている俳優のひとりなだけに、待望の来日でどのような素顔を見せてくれるのか期待が高まる。『ボーン・レガシー』は、最強の元暗殺者“ジェイソン・ボーン”とCIAの死闘を描き、『ボーン・アイデンティティー』、『ボーン・スプレマシー』、『ボーン・アルティメイタム』と3部作にわたって製作されてきたシリーズの最新作。3部作で主演を務めたマット・デイモンによる極限まで臨場感を追求したアクションと、ノンストップで展開されるストーリーは、それ以降のアクション映画に多大な影響を与えたことでも知られている。本作はそのジェイソン・ボーンの死闘の裏で「同じ世界・同じ時系列で展開されていた別の物語」に焦点を当てるというもの。前3作で脚本を手がけたトニー・ギルロイが監督も務め、ジェイソン・ボーンを遥かに凌ぐ暗殺能力を身に着けたアーロン・クロスの危険な戦いが描かれる。『ボーン・レガシー』9月28日(金)より、TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー文:渡部あきこ
2012年07月24日ジェレミー・レナーが、FBIエージェントの活躍を描く最新作でクリスチャン・ベイル(『ダークナイト ライジング』)の代役を務めることになりそうだ。『ザ・ファイター』のデヴィッド・O・ラッセル監督の最新作となる『American Bullshit』(原題)は以前、クリスチャンが主人公を演じる方向で出演交渉が進められていた。だが今回、彼に代わって『アベンジャーズ』、『ボーン・レガシー』と超大作への抜擢が続くジェレミーが主人公のFBI捜査官役で出演交渉に入っているという。このキャスティング変更にあわせて映画のタイトルも変更される模様。同作は1970年代、「アブスキャム」と名づけられた作戦によるFBIの捜査で数多くのアメリカ国会議員が汚職で逮捕され、起訴されたという実話に基づいたストーリー。主人公のFBIエージェント、ジミー・ボイルが詐欺師メル・ワインバーグを逮捕まで追い詰めるまでが物語の軸となっており、メルをセクシー男優ブラッドリー・クーパーが演じることが既に決まっている。また、ラッセル監督は現在、メルの詐欺のパートナーである妻役のキャスティングも同時に進めているという。本作の撮影は来年2月にも開始される予定。■関連作品:ボーン・レガシー 2012年9月、TOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2012 Universal Picturesアベンジャーズ 2012年8月14日より全国にて公開TM&© 2012 Marvel & Subs.ダークナイト ライジング 2012年7月28日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES FUNDING, LLC
2012年07月19日ジェレミー・レナーを新たな主人公に迎えて描くアクション大作『ボーン・レガシー』が9月から公開されるのを前に、約2分間のweb特別版予告編映像が公開され、“ボーン”シリーズで主演を務めてきたマット・デイモンも登場していることが明らかになった。『ボーン・レガシー』web特別版・予告動画『ボーン・レガシー』は、ジェイソン・ボーンを生み出した“トレッドストーン計画”(人格と肉体を改造し、最強の暗殺者にするCIAの極秘プログラム)によって作り出された、完璧な戦闘能力を持ったもうひとりの人物“ケネス・キットソン”=コード名アーロンを主人公にした物語。このほど公開された動画には、デイモン扮する“ジェイソン・ボーン”の写真と名前がニュースで取り上げられるシーンがあり、本作が前シリーズと同じ世界、同じ時系列で進行するストーリーであることが明らかになった。また、新キャストのエドワード・ノートンは、“プログラム”の抹殺指令を出す重要人物の役であることや、レイチェル・ワイズ演じるドクターは、“トレッドストーン計画”に関わった人物だということもわかる。さらに後半では、アーロンとドクターが逃走していく中での、息を呑むアクションシーンが次々に展開される。ボーンが起こした一連の事件を引き金に、完璧な戦闘能力を備えた“もう一人の最高傑作”アーロンもまた巨大な陰謀に巻き込まれ、生命の危機にさらされていく様が緊迫した映像の中で描かれており、期待の高まる予告編映像となっている。『ボーン・レガシー』9月TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー
2012年06月12日ロンドン・アカデミー・オブ・ミュージック・アンド・ドラマ・アートで演技を学び、ロイヤル・シェークスピア・カンパニーの「ダンシネーン」を含む舞台作品に出演しているジェレミー・アーヴァインは、今回この『戦火の馬』で長編映画デビュー。過酷な戦争の中で馬と強い絆で結ばれた少年を演じたジェレミーが、作品について語ったインタビューをお届けする。●小説は馬の視点から書かれていますが、今回アルバートを演じるにあたり、そのことは何か影響していますか?A:この映画は、登場人物を単に描いているのではなく、あの馬が彼らにあたえた影響について描いているんだ。ジョーイはアルバートの友達であり兄弟みたいな関係さ。僕の演じたアルバートは、ジョーイに感情移入して、身を持ってこの馬の気持ちや情感を感じ取っているけれど、おそらく父親とはそうすることができないんだ。この馬にはなんでも話せるし、それによってある意味、絆が深まっていく。僕はそういう風にアプローチしたんだ。●この物語で描かれている人間性と、それが観客にあたえる魅力について教えてください。A:これが典型的な戦争映画でないということは、観てすぐに理解できると思うんだ。これは兵士たちが機関銃を持って走り回ったり、敵を殲滅させたりすることを描いた映画ではない。あくまでも登場人物たちを中心に展開され、その人物たちはあの馬に影響を受けて心を通わせた様々な人々なんだ。この物語があらゆる世代の人々の心をとらえるのは、これが少年と馬の関係を描いたものだからじゃないかな。人間と馬の関係は何世紀も前にさかのぼるものだし、ある意味DNAに書き込まれているとさえ言えると思うんだ。何百年もの間、人間は馬の力に頼ってきたし、馬をまるで人間のように扱っていたんだ。愛犬とかペットとの関係について語る人はたくさんいるけれど、馬についてはそれとは1つレベルが違うんじゃないかな。だからこそ、この物語が多くの人々の心をとらえるんだよ。●アルバートがあの馬と強い絆で結ばれたのは何故だと思いますか?アルバートは両親との問題から逃げてジョーイと仲良くなったんだと思う。父親はとてもヘビーな酒飲みで、アルバートはある年齢に達すると、自分の父親について母から聞かされていること以外の側面に気づきはじめる。だれでも子供のころは親が間違いをおかすはずないと思っているけれど、自分が大人になりはじめると、親だって他の誰とも同じ普通の人間で、人間なりの問題をかかえていることに気がつくものだよね。そういう世代の子供たちの多くは、何か夢中になれる別のことを見いだして、両親の問題を見ないですむようにしているんじゃないかな。アルバートにとって、それがジョーイという馬だった。それでも、彼はまだ子供だから、ジョーイは兄弟のような親友のような存在になっていったんだ。●この映画に出ている動物たちと心を通わせましたか?A:面白いことに、僕はあまり動物好きではないし、馬についても特に何も知らなかった。でもこの映画で馬と一緒に仕事をするようになって、馬がとても人間的だということに気づいたんだ。他の動物とは違うんだよ。とても人間的な部分があって、どこか人と通じ合うところがある。数週間一緒に過ごしてみると、もうその馬を心から慕うようになっているんだ。一週間くらいでそうなるね。馬たちは素晴らしいし、それぞれまったく違う性格をしているね。1頭の馬に乗れるようになったからって、別の馬も乗りこなせるわけじゃないんだ。その馬と少なくとも2~3日かけて乗り方を覚えないといけない。みんなそれぞれ違うし、馬に信頼してもらう必要があるからね。そこが重要なんだ。馬はどんな人間が自分に乗っているのかちゃんと心得ている。乗馬初体験の人だとしたら、馬にはその人が馬に乗ったことがないとちゃんと分かるんだ。まるで人間を相手にするように馬と通い合わなければ、絶対に思ったように動いてくれないよ。あと、馬がそのときやりたがらないことは、絶対に強制してはいけないんだ。作品情報『戦火の馬』監督:スティーブン・スピルバーグ出演:ジェレミー・アーヴァイン/エミリー・ワトソン/デヴィッド・シューリス配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン2012年3月2日(金)全国ロードショー(c)Dream Works Ⅱ Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
2012年03月02日創立800周年を迎えたライプツィヒ聖トーマス教会合唱団が、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団とともに、間もなく日本ツアーを開催する。「ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団&ライプツィヒゲヴァントハウス管弦楽団」の公演情報1212年、ライプツィヒのアウグスティノ修道院の設立に伴って誕生した聖トーマス教会合唱団。あのヨハン・セバスチャン・バッハが1723年から27年間にわたってカントール(教会の音楽監督)を務め、その後半生を捧げた合唱団として有名だ。バッハはここで年間約50曲ものカンタータを作曲・演奏したほか、今回の日本ツアーのプログラムでもある「マタイ受難曲」など多くの傑作の初演をおこなっている。今回の日本ツアーは、同じくドイツのライプツィヒに拠点を置き、同合唱団とは160年以上にわたって交流を深めてきた縁の深いオーケストラ、ゲヴァントハウス管弦楽団と共演。こちらも、1743年創設、メンデルスゾーン、フルトヴェングラー、ワルターら錚々たる巨匠たちが率いてきた欧州屈指の伝統を誇るオーケストラだ。両者ともに確かな伝統に根付いた珠玉の演奏で“人類の至宝”ともいわれる「マタイ受難曲」を披露する。ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の日本ツアーは、2月25日(土)より3月1日(木)まで、横浜、大阪、東京にて全5公演。チケットは発売中。《聖トーマス教会合唱団創立800周年記念公演》ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団&ライプツィヒゲヴァントハウス管弦楽団2012年 日本公演スケジュール2月25日(土) 横浜みなとみらいホール(神奈川県)2月26日(日) ザ・シンフォニーホール(大阪府)2月28日(火) 東京オペラシティ コンサートホール(東京都)2月29日(水) サントリーホール(東京都)3月1日(木) サントリーホール(東京都)
2012年02月20日トム・ハンクス、サンドラ・ブロック出演の映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』で主演を務めた14歳のトーマス・ホーン少年が今月中旬にPRのために来日。オスカー俳優たちと対等に渡り合い“若き天才俳優”と称されるホーンが初めて日本の地を踏むことになった。その他の写真映画は、父を亡くした9歳の少年・オスカーを主人公に、突然、愛する者を失ってしまった人間たちがいかにして自らと向き合い、去った者を想いながら“現在”を生きていくかを、3世代に渡る壮大なスケールで描いたヒューマンドラマ。主人公オスカー役に抜擢されたのがホーン少年は、幼少期より読書を愛好し、アメリカの人気クイズ番組に出演して優勝を勝ち取り“天才少年”として注目を集めた経歴をもつ。演技経験はなかったが、『ソーシャル・ネットワーク』『トゥルー・グリット』の製作者スコット・ルーディンの目に止まり、オーディションを突破。デビュー作でハンクス、ブロックらと渡り合う鮮烈なデビューを飾った。ホーン少年の今後はまだ未知数だが、本作を手がけたスティーヴン・ダルドリー監督は、過去に『リトル・ダンサー』で子役だったジェイミー・ベルを抜擢しており、彼が“未来の実力派俳優”になる可能性は高い。ちなみに本作でホーン少年は、名優マックス・フォン・シドーとも共演している。シドーはスウェーデン出身の俳優で、イングマール・ベルイマン、マーティン・スコセッシ、スティーヴン・スピルバーグ、ウィリアム・フリードキンら数々の映画作家の作品に出演してきた。本作ではセリフを一切することなく、主人公オスカーの祖母の家に間借りしている謎の老人を演じ、本年度のアカデミー助演男優賞にノミネートされている。このほど公開された本編映像は、ホーン少年とシドーの共演シーン。一方が言葉を次々と発し、もう一方はセリフをまったく用いずにやりとりする“年の差68歳”のふたりの掛け合いを観賞できる。『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』2月18日(土) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー(C)2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012年02月02日公開中の映画『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』の本編映像の一部がこのほど公開され、本作からシリーズに出演するジェレミー・レナー演じる分析官ウィリアム・ブラントの登場シーンが披露された。ウィリアム・ブラントの登場シーン『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』は、変装の名人にして圧倒的な身体能力と作成遂行能力を誇るエージェント、イーサン・ハント(クルーズ)らが謎の爆破事件に巻き込まれ、自らの潔白を証明し、核によるテロを防ぐべく、組織の後ろ盾を失った状態で史上難関のミッションに挑む姿を描く。主演のトム・クルーズを筆頭に、ジョン・ヴォイト、ジャン・レノ、フィリップ・シーモア・ホフマン、サイモン・ペッグなど個性的な俳優陣が数多く登場してきた本シリーズだが、本作から“新メンバー”になったのがアカデミー作『ハート・ロッカー』で一躍注目を浴びたレナーだ。彼は本作で、IMFの分析官ブラントを好演。アナリストのはずなのに、事前に公開されている場面では颯爽と銃を構え、さらにはトム演じるイーサン・ハントと緊張感のはしる瞬間もあるようで、彼が一体何者なのか? そして彼の過去に何があったのかは謎のままだ。以前より「トムやこのシリーズの大ファンだった」というレナーは、同じく大ファンだった『Mr.インクレディブル』を手がけたブラッド・バード監督が本作を手がけると知って出演オファーを快諾。本作について「初めて観たときは、口が開きっぱなしだったよ(笑)。緊迫感があるし、かっこいいし、楽しい」とコメントしている。このほど公開された本編動画は、イーサン率いるチームが“ある目的”を果たすために開始したミッションの現場を捉えたもの。巨大空洞に腰掛けたブラントは、無線でイーサンより「迷わず飛べ!」と気合いを入れられて、おずおずと飛び降りる。すでに公開されている予告編では、本シリーズでお馴染みになっている“宙吊り”をブラントが再現する映像が登場。トムはレナーについて「彼は身体的にも優れていて、知的で、自分の持っている魅力の全てを演じる役に投影できる素晴らしい役者だ」、先日来日したバード監督も「彼はすべてのテイクで異なった演技ができ、そのどれもが素晴らしいから編集室で本当に悩んだ」と絶賛しており、トムとバード監督が全幅の信頼を寄せるレナー演じるブラントにも注目したいところだ。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』公開中『ミッション:インポッシブル』(TM) スペシャル・コレクターズ・エディション価格:2980円(税込)発売中発売元:パラマウント ジャパン(C) 2011 By PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.
2011年12月16日東京国際映画祭最優秀監督賞/観客賞 W受賞!1942年、パリでユダヤ人が“ヴェルディヴ(冬季競輪場)”に収容された悲劇を描いた衝撃のベストセラーが、12月17日(土)いいよ公開される。こちらを記念して、主演のクリスティン・スコット・トーマスのインタビューをお届けする。●原作タチアナ・ド・ロネの小説はすでにご存知でしたか?娘を通して知ったの。シナリオを読んで素晴らしいと思ったので、この小説知ってる?と娘にたずねたところ「その映画、絶対やらなきゃだめよ、すごいじゃない!」と言ってくれた。当時、私はブロードウェイの舞台に立っていたのだけど、「それならぜひ読まなくては!」と思ったわ。この小説と出来上がった映画は兄弟のような関係で、共通する部分もあれば、それぞれ違った素晴らしい個性があったりする。●貴女にジュリアという人物を演じる決意をさせたものは?まずはストーリー、人は前進を続けながらどのように過去と共存すればいいかを示しているわ。それにジュリアは素晴らしい女性なの。彼女は母親であり、人生に責任をもって行動するジャーナリストでもある。ジュリアは1942年7月のヴェルディヴのユダヤ人一斉検挙について、当時10才の少女だったサラについて調査をするけれど、今を生きながら戦争とも向き合うの。●ジル・パケ=ブランネール監督によると、貴女の人生はジュリアの人生に重なるものがあり、貴女のシンプルな演技が必要不可欠だったということですが。個人的には胸がいっぱいになるシーンは多々あったけれど、お涙頂戴な演技はご法度だった。私は外国人としてもう何年も前からパリに住み、医者やジャーナリスト、弁護士の知り合いが大勢いる環境で生きている。最近では、イラクやコソボの戦地を取材した素晴らしい女性報道記者と知り合いになったわ。現地で彼女は悲惨な情景を目の当たりにしたけれど、自宅に戻るまでは、気丈に取材を続けたそうなの。語り伝えることは私たちひとりひとりの義務じゃないかな。それはまさにこの作品を通して、監督が見事に実践していることだと思うの。●最後に。この映画が本当に描いていることを忘れないで欲しいわ。それは人生が続いていくということ、人間には立ち直る力があるということなの。最悪な悲劇に直面しても私達は進みつづけるのよ。作品情報『サラの鍵』配給:ギャガ12月17日 銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館他全国順次ロードショー(c) 2010 - Hugo Productions - Studio 37 - TF1 Droits Audiovisuel - France2 Cinéma
2011年12月05日19日(現地時間)、カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されている、三池崇史監督の『一命』の公式記者会見が行われ、三池監督、瑛太、プロデューサーのジェレミー・トーマスらが出席した。三池監督は、なぜアクション場面の多い前作『十三人の刺客』ではなく、『一命』を3Dにしたのかを聞かれた三池監督は「答えは簡単ですね。『十三人の刺客』をもし3Dで撮っていたら、いまでもまだ撮っていたかもしれない。3Dカメラに支配されてしまっていたでしょうから。でも、この映画ではふすまが開いたときの奥行きなど、時代劇ならではの映像を3Dで見せることに挑戦したんです」と答えた。リラックスした様子で質問に答える三池監督に対し、初のカンヌにやや緊張気味の瑛太さん。三池監督と仕事をした感想を聞かれると、「すごく迫力と緊張感のある現場だろうと思っていたのですが、実際には監督はとても優れたユーモアの持ち主で、現場でも楽しく過ごせました。ただ具体的に演技について語らなくても、『どんなものが出せるの?』と監督から聞かれているようで、僕はいつも緊張していました」と語った。会場では海外プレスから多くの質問が飛び、反響は上々。今夜の公式上映での盛り上がり期待したい。(photo/text:Ayako Ishizu)特集「カンヌ国際映画祭現地から最新ニュースお届け」■関連作品:一命 2011年10月、公開© 2011映画「一命」製作委員会第64回カンヌ国際映画祭 [映画祭]■関連記事:【カンヌレポート5】金城武、北野武になる?【カンヌレポート4】オダジョー、芝居を通しチャン・ドンゴンと言葉の壁を乗り越える【カンヌレポート3】アンジー、カンヌで家族への愛を熱弁!「家族こそ愛がある場所」レオナルド・ディカプリオ、映画祭開催中のカンヌにジェイミー・フォックスと傷心旅行【カンヌレポート2】J・デップ、カンヌ来場に熱狂!役作りにあのアニメキャラが影響?
2011年05月19日市川海老蔵が主演する『一命』の共演陣が新たに発表され、瑛太、役所広司、満島ひかりが出演していることが明らかになった。本作は、第64回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されることも決定!今年のカンヌのコンペには、河瀬直美監督の『朱花(はねづ)の月』も出品されることになっているほか、アメリカからは最大の注目作としてブラッド・ピット&ショーン・ペン共演の『ツリー・オブ・ライフ』も参加することに。例年にも増して大きな盛り上がりを見せそうだ。三池崇史監督による3D時代劇として注目を集める『一命』の原作は、1958年に発表された滝口康彦による小説「異聞浪人記」。1962年に仲代達矢、三國連太郎らをキャストに迎え、小林正樹監督の手で『切腹』として映画化されたが、このたび再び映画化されることに。武家社会に立ち向かった2人の侍の姿を描いた本作。主人公の元芸州藩士の浪人・津雲半四郎を海老蔵さんが演じ、半四郎の娘婿で同じく元芸州藩士の浪人・千々岩求女(ちぢいわ もとめ)を瑛太さん、その妻で半四郎の娘の美穂を満島さん、そして井伊家家老の斎藤勘解由を役所さんが演じることが明らかに。また、世界的プロデューサーとして名を馳せるジェレミー・トーマスが企画・プロデューサーを担当。そのジェレミーのプロデュース作品『戦場のメリークリスマス』、『ラストエンペラー』などで音楽を担当してきた日本が世界に誇る音楽家・坂本龍一が、本作でも音楽を担当する。三池監督は今回の出品について「いつもと同じ春ならば、どんなに嬉しかったことでしょう。でも、だからこそ、しっかり顔を上げ、前進あるのみです」とコメント。カンヌ、ベルリン、ヴェネチアという世界の3大国際映画祭のコンペティション部門に、実写の3D作品が出品されるのは初めて。『HARA-KIRI:Death of a Samurai』という海外版タイトルで殴り込みをかける!『一命』のほかに邦画では、河瀬監督の『朱花の月』もコンペティション部門に。原作は坂東眞砂子の「逢はなくもあやし」(集英社文庫刊)。奈良県飛鳥地方を舞台にした人間ドラマで“朱花”とは「万葉集」に登場する言葉で赤を意味する。これまで、1997年『萌の朱雀』でカメラドール(新人監督賞)、2007年『殯の森』でグランプリ(審査員特別大賞)を受賞するなどカンヌとの相性の良さは抜群なだけに、最高賞“パルムドール”受賞に期待がかかる。邦画作品2作の前に立ちはだかりそうなのが『ツリー・オブ・ライフ』。1973年の監督デビュー以来、38年間で世に送り出した映画はわずか4本という、生ける伝説とも言うべきテレンス・マリックの最新作で、ブラッド・ピットが主演、そして製作も務めている。テキサスに生きる一家の40年にわたる物語を通じて、“生きること”、“家族”を問い直す。ブラッドは、カンヌのレッドカーペットに出席の予定とのこと。一昨年のカンヌに『イングロリアス・バスターズ』が出品された際には、アンジェリーナ・ジョリーと共にレッドカーペットを歩いたが、今年もブランジェリーナ揃い踏みはあるのか?コンペの結果と共に注目が集まる。ほかにも、巨匠ペドロ・アルモドバル監督の『THE SKIN I LIVE IN』(英題)にデンマークの異才ラース・フォン・トリアー監督作でキルステン・ダンスト、キーファー・サザーランド、シャルロット・ゲンズブールらが出演する『MELANCHOLIA』(原題)、ダルデンヌ兄弟の『BOY WITH A BIKE』(英題)など、カンヌをはじめ数々の海外映画祭を制してきた監督たちの作品がズラリ。今年のコンペティション部門の審査委員長を務めるのは名優ロバート・デ・ニーロ。果たしてどのような“審判”を下すのか――?さらに、コンペティション部門以外にも日本から注目の作品がカンヌへ。別所哲也が1人で6役の声を演じ分けている長編アニメーション『TATSUMI』が「ある視点」部門に公式エントリーされた。昭和30年代に“劇画”という革命を漫画界に起こした作家・辰巳ヨシヒロの「劇画漂流」をシンガポール出身の鬼才エリック・クーがアニメ化した本作。アニメーション作品として、カンヌ映画祭史上13本目、日本語作品としては史上2本目のノミネートとなる。日本人にとっても、目が離せない今年のカンヌ。5月11日から22日までの日程で開催される。■関連作品:イングロリアス・バスターズ 2009年11月20日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED 第64回カンヌ国際映画祭 [映画祭]ツリー・オブ・ライフ 2011年8月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2010 Cottonwood Pictures, LLC. All Rights Reserved朱花の月 2011年9月、渋谷ユーロスペース、TOHOシネマズ橿原 ほか全国にて順次公開© 「朱花の月」製作委員会TATSUMI 2011年公開予定一命 2011年10月、公開■関連記事:別所哲也、独断でカンヌ映画祭史上最高の作品を選定!?海老蔵、「七月大歌舞伎」で復帰!三池監督作の主演映画『一命』も10月公開決定タランティーノの全作品の編集を手がけたサリー・メンケが公園で急死ブラッド・ピット、撮影休みの土曜日に愛娘とお出かけブラッド・ピットがサッカーW杯のアメリカ招致委員会に参加
2011年04月15日第67回ヴェネチア国際映画祭にて現地時間9月9日夜、三池崇史監督の『十三人の刺客』の公式上映が開催され、大きな盛り上がりを見せた。昼の公式会見に続いて、三池監督に主演の役所広司、山田孝之、そすてプロデューサーのジェレミー・トーマスが出席。海外、特にイタリアではかなりの人気を誇る三池作品とあって、メディアおよび現地のファンが会場に殺到した。本映画祭において、本作に加えて『ゼブラーマン』、『ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲』の計3本が上映されるという極めて異例の上映スタイルがとられた。特に本作に関しては本格時代劇ということで関心が高く、一般チケットは発売と同時に完売という人気ぶり。会場には、今年の審査委員長であるクエンティン・タランティーノも来場し、上映を待つ観客と共に立ち上がってキャスト・スタッフ陣を迎えた。上映中は、これぞ三池作品!とも言うべき激しい殺陣に何度も拍手がどよめきが起こり、上映後には7分におよぶスタンディングオベーションが!上映後の取材で三池監督は「何度かヴェネチアには来ているが、終わってこれほどお客さんが楽しんでくれたという感触があったのは初めて。日本映画を楽しみに来ているお客さんに応援してもらっている気がした。お客さんに楽しんでもらえたのでスタッフ・キャストのみんなにも許してもらえるかなと」と手応えを語った。また、親しい間柄であり、三池監督作でヴェネチアにも出品された『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』に出演までしているタランティーノが審査委員長を務めていることについては「ちょっと気まずいですよね。彼は映画を観ることにかけては世界最高の観客の一人なので、自分が楽しんだかどうかが選考の基準になるのでは」と語った。役所さんは「お客さんが楽しんでいるのが伝わってきたし、上映後には温かい拍手もいただいて感動しました。反応の良い客席を見て、子供の頃、映画館で大人たちと拍手をしながら映画を観ていたのを思い出しました」と感慨深げ。山田さんは「(上映を観るのは)今回が3回目なんですが、海外のお客さんには下手なのがバレていないかなと安心しています(笑)。またヴェネチアに来られるように頑張ります」とコメント。授賞式は現地時間11日。どのような審判が下されるのか?『十三人の刺客』の日本での公開は9月25日(土)より全国東宝系にて。■関連作品:ゼブラーマンゼブラシティの逆襲 2010年5月1日より全国にて公開© 2010「ゼブラーマン2 ゼブラシティの逆襲」製作委員会第67回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]十三人の刺客 2010年9月25日より全国東宝系にて公開© 2010「十三人の刺客」製作委員会■関連記事:清水崇がウサギの被り物でヴェネチア参上!3D映画部門は『アバター』&『ヒック』三池崇史監督、SMAP稲垣の“悪役”起用を説明劇中では赤ジャージのカトリーヌ・ドヌーヴ、華麗なドレスでヴェネチア降臨清水崇が満島ひかり×香川照之×大森南朋で3Dホラー再挑戦!ヴェネチアで一部を上映『ノルウェイの森』に強敵出現ソフィア・コッポラ新作に喝采!現地紙は最高点
2010年09月11日ヴェネチア国際映画祭9日目となる9月9日午後(現地時間)、金獅子賞を争うコンペティション部門に三池崇史監督の『十三人の刺客』がついに登場。公式上映に先立ち、記者会見が行われ、三池監督、役所広司、山田孝之、プロデューサーのジェレミー・トーマスが出席し、各国の記者から盛んに質問が飛んだ。日本の芸能界に詳しい台湾の記者からは、「優しいイメージのあるSMAPの稲垣吾郎さんに、悪役を演じさせたのはなぜですか?」という質問が。三池監督はまず欧米の記者たちに対し「殿を演じた稲垣吾郎さんは、日本ではアイドルなんです。日本ではアイドルは悪い役は普通やらないものなので、(台湾の記者は)まさかと思ったのでしょう」と説明。続けて「稲垣さんは10年以上もNo.1として君臨しているSMAPの中で、特殊な存在なんです。トップでもないし、けれど重要な位置を占めている。とても屈折した魅力の持ち主なので、この役にぴったりだった。映画では彼の存在感そのものが、活かされていると思います」と語った。また、刺客たちを率いる侍を演じた役所さんは、イタリアの記者から役作りについて聞かれ、「(自分をのぞく)12人が命を預けられるリーダーになることが、今回のテーマでした」と語った。会見前に行われたプレス試写も大好評で、受賞に期待がかかる。ある中国の記者は「最高にクール!傑作だと思う」と興奮気味に語った。クエンティン・タランティーノ、ギジェルモ・アリアガら審査員団が、果たして同じ反応を示すか?11日夜(現地時間)の結果発表が楽しみだ。(photo/text:Ayako Ishizu)■関連作品:十三人の刺客 2010年9月25日より全国東宝系にて公開© 2010「十三人の刺客」製作委員会第67回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]■関連記事:劇中では赤ジャージのカトリーヌ・ドヌーヴ、華麗なドレスでヴェネチア降臨清水崇が満島ひかり×香川照之×大森南朋で3Dホラー再挑戦!ヴェネチアで一部を上映『ノルウェイの森』に強敵出現ソフィア・コッポラ新作に喝采!現地紙は最高点『ノルウェイの森』にスタンディング・オベーション松山ケンイチ「確信」得た!『ノルウェイの森』に質問続出! 凛子、松山ケンイチと「楽屋にこもって話し合った」
2010年09月10日