来年4月に公開されるウォルト・ディズニー生誕110周年記念作品『ジョン・カーター』のプレゼンテーションのため、プロデューサーを務めるジム・モリスが来日。『ファインディング・ニモ』『ウォーリー』の監督アンドリュー・スタントンが初めて手がける実写作品としても話題だが、監督と並んで作品について最も詳しい存在であるモリスが、いまだベールに包まれた本作について語ってくれた。その他の写真エドガー・ライス・バローズの小説『火星のプリンセス』の映画化である『ジョン・カーター』は、ハリウッドでは20年も前から浮上していた伝説的とも言えるプロジェクトだ。「私がこのプロジェクトに参入したのは1989年、ジョン・マクティアナンが監督するといわれていた頃だった。しかし、この企画も座礁してしまい、その後は様々な監督の名前が浮上したり消滅したり。私がピクサーに移り、アンドリュー(・スタントン)と『ウォーリー』を作っていたときに彼の口から“『火星のプリンセス』を実写で撮りたい”と聞いたんだ。なんか運命みたいなものを感じるよね(笑)」本作の監督を希望したのはロバート・ロドリゲスやジョン・ファブローといった才能豊かなクリエイターたち。だが、それぞれが何らかの理由で断念せざるをえなかったのに、スタントンは実現できたのだ。「アンドリューが脚本を書けるというところが大きいと思うよ。バローズの原作はとても壮大で入り組んでいる。それを彼はわかりやすく、映像化に向いたストーリーに書き換えることができたんだ。あとは技術。今の映像技術があったからこそ可能になった表現がたくさんある」ディズニーは基本、製作費に関しては公表しない方針だが、ウワサによると『アバター』などの超大作をも超える高額、とも言われている。「決して安い金額ではないことは確かだね(笑)。アンドリューがロケやセットにこだわったから、そういう方面の製作費がかかり、VFXにもかなりかかった。最も資金を投入したのはそういう部分で、スタッフや役者のギャラは、そのすべてを集めてもジョニー・デップの出演料にはかなわないよ(笑)」今回、ジョン・カーターを演じるのは、そのジョニーにも似たエキゾチックなルックスが目を引くテイラー・キッチュなのだが。「テイラーの魅力は、その瞳にある。何かを感じさせる深い瞳をしているんだよ。それこそ僕たちが求めた“ジョン・カーター”なんだ」『ジョン・カーター』2012年4月13日(金)2D・3D同時公開取材・文:渡辺麻紀
2011年12月22日来春4月に公開される、世界を席巻しそうなファンタジー・アドベンチャー超大作『ジョン・カーター』。そのプロモーションでタイトルロールのヒーロー、ジョン・カーターを演じている新鋭テイラー・キッチュが初来日を果たし、インタビューに答えた。その他の写真『ジョン・カーター』は『ターザン』などで知られる人気作家エドガー・ライス・バローズが100年も前に書いたスペースオペラの元祖『火星のプリンセス』の映画化。ひょんなことから火星にスリップした南北戦争の英雄がその地で経験する驚くべき冒険の数々を描いている。若いキッチュにとってその原作に触れるのは初めてのことだ。「原作のジョンは火星でいろんな体験や冒険をするんだけれど、なぜそんなことになったのか、あまり書かれてない。でも、アンドリュー(・スタントン)の脚本のほうには出来事の経緯などが詳しく書かれていて、そちらのほうが僕にとっては大切だった」監督は『ウォーリー』などで知られるピクサー出身のアンドリュー・スタントン。彼が用意した映画版ジョン・カーターは原作とは異なり、哀しみを背負っている。それがジョンを突き動かしているのだ。「そういう感情面の設定もアンドリューは完璧に用意してくれた。だから僕は原作以上にジョンの気持ちが理解できたと思うんだ。それにアンドリューが最高だったのは、役作りを僕に任せてくれたこと。南北戦争のリサーチや身体作りも僕が自分でやったんだ。これって、キャリアも浅い僕に、凄いことだよね」確かにキャリアはまだ始まったばかりのキッチュだが、本作のあとも主役級の大作が数本控え、来年のハリウッドの新しい顔になることは間違いない。「こういうのを嵐の前の静けさっていうのかなあ(笑)。でも、どうなるかなんて誰にもわからない。僕にとって一番嬉しいのは、注目されることより、凄い映画人と仕事ができること。アンドリューだって僕が大好きな『ファインディング・ニモ』や『ウォーリー』の監督なんだしさ」ちなみに、バローズの“ジョン・カーター”シリーズは原作だけでも11作あり、本作がヒットすれば続編も作られそうだ。「今のところあと2本の契約をしているよ。シリーズになると本当に嬉しいんだけど、それは観客次第だ」『ジョン・カーター』2012年4月13日(金)2D・3D同時公開
2011年12月19日来年4月の日本公開が決定した、ウォルト・ディズニー生誕110周年記念作品『ジョン・カーター』の特報映像が公開された。『ジョン・カーター』特報本作は、ピクサー作品『ファインディング・ニモ』『ウォーリー』などを手がけたアンドリュー・スタントン監督が「幼少の頃に読み感動した」という、エドガー・ライス・バローズの伝説的SF小説『火星のプリンセス』を映画化したもの。滅亡の危機に瀕した惑星“バルスーム”を舞台に、愛する妻と娘を失った地球の男ジョン・カーターの戦いを描くアドベンチャー大作だ。『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』の新星テイラー・キッチュを主演に迎え、『スター・ウォーズ』や『アバター』など、のちの映画界に多大な影響を与えたと言われる古典冒険小説を、スタントン監督にとって初となる実写で描いている。今回公開された特報動画は、失踪した主人公カーターが甥に残した1冊の日記から始まり、現代での彼の悲しい過去が描写される。そして未知なる惑星に迷い込んだカーターが、4本の腕に牙を持つ緑色人のサーク族と出会うシーンや、美しいプリンセスの登場、さらに凶暴な大白猿が襲いかかってくる様などが迫力タップリに描かれていく。ミステリアスでエキゾチックな惑星の世界観や、重力から解き放たれたカーターの凄まじいジャンプ力、徒党を組んで攻め込んでくる敵にひとりで立ち向かう勇姿を見るだけでも、ワクワクするに違いない。スタントンにとって念願の企画だったという本作。アニメーションで名を成した彼が、名作小説をどのように実写化しているのか。ぜひ特報映像で確認してみてほしい。『ジョン・カーター』2012年4月13日(金)2D・3D同時公開
2011年12月16日12月開催の「Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ2011」に、スペシャル・ゲストとして桑田佳祐の出演が決定、11月19日(土)主催より発表となった。「ジョン・レノン スーパー・ライヴ」は、オノ・ヨーコの呼びかけで始まったチャリティ・コンサート。毎年ジョン・レノンの命日である12月8日に行われ今年で11回目を迎えるが、桑田は今回が初参加となる。ジョン・レノン スーパー・ライヴ 2011のチケット情報出演はほかに、オノ・ヨーコをはじめ、奥田民生、吉井和哉、斉藤和義、LOVE PSYCHEDELICO、BONNIE PINK、サニーデイ・サービスら常連組と、今回初参加のTHE BAWDIESのボーカル・ROY、BRAHMANのメンバーが中心となって結成したユニット・OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND。また、モデルで女優の杏が朗読で参加するのも話題。「Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ 2011」12月8日(木)19:00日本武道館(東京都)チケット発売中
2011年11月19日ジョンマスターオーガニックから、マルチに使える保湿ケア2アイテムが11月23日発売される。ジョンマスターは、乾燥した地域でも肌が健康でいられるようにと、どんな環境でも機能するオーガニック認証植物オイルやバターをブレンドした商品を開発した。肌に深刻なダメージを引き起こす主な原因の乾燥。この乾燥を防ぐことが肌の健康を保つ秘訣。元来、人は自身で乾燥を防ぐため、自ら皮脂や汗を分泌することによって、肌を守ろうとしている。しかし、排気ガスやアレルギー、ストレスを受けるなど、肌にとって悪影響を与える環境により肌のバリア機能が壊れてしまうことがある。ハンドバターはこっくりとしたハンドケアアイテムは手だけでなくボディーにも使える。香りもナチュラルなので場所を気にせず使用できる。気になるかかとやひじ、ひざなどに塗りこんで乾燥を防いで。アルガンオイルは、べたつきにくいさらっとしたテクスチャー。冬はヘアの乾燥も気になる。夜毛先に塗布すると翌朝柔らかさとうるおいを毛先に促す。アルガンオイルなのでヘアだけでなくボディーにも使用できる。マルチに使用できる今回のアイテム。ぜひ店頭で試して。お問い合わせ:スタイラ tel.0120-207-217 公式サイト (画像右)ジョンマスターオーガニック カカオ&クプアス ハンド&ボディバター 118ml ¥4,200 / (画像左)ジョンマスターオーガニック アルガンオイル 59ml ¥4,725
2011年11月18日『トイ・ストーリー』や『カーズ』などを手がけるジョン・ラセター監督が、米国映画界で輝ける功績をのこした人々に与えられる“ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイム”の星を授与され、現地時間1日にセレモニーが行われた。その他の写真“ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイム”は、カリフォルニア州ハリウッドにある約5kmほどの歩道のこと。ここには米国映画界で活躍した人々の名が刻まれた星のプレートが埋め込まれており、ここに名を連ねることはハリウッド最高の栄誉ともいわれている。1日のセレモニーには、俳優のオーウェン・ウィルソンや、音楽家のランディ・ニューマン、女優のボニー・ハントら共に作品作りをした仲間や関係者、そして最新作『カーズ2』に登場する人気キャラクター、マックィーンとメーターが会場にかけつけ、ピクサー誕生から25周年の記念すべき年でのラセター監督の“殿堂入り”を祝福した。ラセター監督は、まだコンピュータ・グラフィックスが発展途上にあった段階からその可能性に着目し、先ごろ亡くなったスティーヴ・ジョブズ氏の強力なサポートに助けられながら、史上初の長編CGアニメーション映画『トイ・ストーリー』を発表。その後も巧みなストーリー展開と練りに練ったキャラクター造形を武器に大ヒット作を連発。同時に技術の発展にも尽力し、かつては無機的で表現に限界があると思われていたCGを駆使して“CGアニメで観客の心を揺さぶる”という25年前には誰もが想像しなかった偉業を成し遂げた。ちなみに、そんなラセター監督が映画史にその名を残したのは『トイ・ストーリー』シリーズだが、監督が最も強い思い入れをもって製作したのが『カーズ』シリーズだ。ラセター監督は自らの自動車への想いと、冒険への憧れ、そして熱い友情のドラマを本シリーズを通じて描き、最新作『カーズ2』では、自身が映画のキャンペーンで訪れた日本や英国の思い出も盛り込むなど、ピクサー流のエンターテインメント作でありながら、ラセター監督の思い入れがつまった作品に仕上がっている。『カーズ2』※12月2日(金)発売・3Dスーパー・セット(4枚組/デジタル・コピー&e-move付き)6090円・ブルーレイ(3枚組/デジタル・コピー&e-move付き)3990円・DVD+ブルーレイセット 3990円・カーズ1&2ブルーレイセット(3枚組)7140円・DVD 3360円・コンプリート・ボックス(5枚組/完全数量限定3,000セット オンライン限定商品)20790円※価格はすべて税込み※ブルーレイ3D、ブルーレイ、DVD同時レンタル開始オン・デマンド同日配信開始※発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
2011年11月04日オノ・ヨーコの呼びかけで始まったチャリティ・コンサート「Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ」が今年も12月8日(木)、ジョン・レノンの命日に開催される。これは世界の恵まれない子どもたちへ学校を贈るためのチャリティ公演。昨年で10回を数え、アジア・アフリカ・中南米各国に計107校の学校建設を支援してきた。11回目の今年はフィリピン、カンボジアなど計9か国10校の開校を支援。また、東日本大震災で両親を失ったこどもたちへ、チャリティ・グッズ売上金の寄付も行うという。Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ 2011のチケット情報出演アーティストは、オノ・ヨーコをはじめ、奥田民生、吉井和哉、斉藤和義、LOVE PSYCHEDELICO、BONNIE PINK、サニーデイ・サービスら常連組に加え、今回初参加のTHE BAWDIESのボーカル・ROY、BRAHMANのメンバーが中心となって結成したユニット・OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUNDと、錚々たる顔ぶれ。さらに、今年話題を集めそうなのが、ジョン・レノンのバーチャル出演で実現する人気アーティストとの一夜かぎりのコラボレーション。映像で蘇ったジョンが、奥田民生、吉井和哉、斉藤和義の演奏をバックに自身の曲を歌うという、注目のステージだ。「Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ 2011」は12月8日(木)東京・日本武道館にて。チケットの一般発売は10月22日(土)10:00より。チケットぴあではインターネット先行抽選「プレリザーブ」を10月17日(月)11:00まで受付中。
2011年10月13日今年3月の問題発言に判決8日、差別的な発言を行ったとして問題となっていた英国のファッションデザイナー、ジョン・ガリアーノ(50)に対し、ついに有罪の判決が下ることとなった。奇才、異端児として知られる天才デザイナーへの有罪判決に、あらためて衝撃が広がっている。騒動の発端は、今年の3月、パリのカフェ店内で、ガリアーノがユダヤ人を侮辱する差別的発言を行い、警察に一時拘束されることとなったもの。この際、彼はかなり酔っていたといわれるが、それ以前にも彼が人種差別的な発言を行っている動画などが流出するといった事態にもなり、最終的にクリスチャン・ディオールのクリエイティブ・ディレクターを解雇されるにいたっていた。猶予付きの有罪判決パリの裁判所が下した判決は、ガリアーノに対し、6000ユーロ(約65万円)の罰金と原告に対して1ユーロを支払うように命じたものだった。ただしこの6000ユーロの罰金は、今後5年間フランス国内でいかなる罪も犯さなかった場合は、支払わなくて済む執行猶予付きのものだそうだ。このほかに、今回の裁判費用はガリアーノが負担するということだが、稀有な才能がこうしたことで失われてしまうのは、ファッション界、美容界として、アート界として、非常に大きな損失だ。問題となった部分に関しては十分に反省し、さらなるその才能あふれる美の発信を願うばかりである。元の記事を読む
2011年09月10日12月に公開の映画『ニューイヤーズ・イブ』(原題)に出演するジョン・ボン・ジョヴィ、ヒラリー・スワンクが、本作の取材に際し、東日本大震災の被災者、そして日本人に向けて発したメッセージが到着した。本作はゲイリー・マーシャル監督によるロマンティック・コメディ。1年の中で最もきらびやかな夜、(“大晦日”)のニューヨークを舞台に愛や希望、許し、そして新たな始まりが様々な人間模様と共に描き出される。ジョン・ボン・ジョヴィ、ヒラリーに加え、ジェシカ・ビール、アビゲイル・ブレスリン、クリス・“リュダクリス”・ブリッジス、ロバート・デ・ニーロ、ジョシュ・デュアメル、ザック・エフロン、ヘクター・エリゾンド、キャサリン・ハイグル、アシュトン・カッチャー、セス・マイヤーズ、リア・ミシェル、サラ・ジェシカ・パーカー、ソフィア・ヴェルガラなど豪華スターが競演することも話題だ。3月14日には、ニューヨークのタイムズ・スクエア一帯を借り切って、年越しカウントダウンのシーンの撮影が行われた。これまでタイムズ・スクエアが撮影に使われることは数多くあれど、カウントダウンが再現されたのは初めてだという。人気バンド「ボン・ジョヴィ」のリーダーとして絶大な支持を集め、また俳優としても活躍するジョン・ボン・ジョヴィ。ライヴのために幾度となく来日しており、親日家としても知られ、最近では昨年末に東京ドームで公演を行った。1986年には青森で公演を行うなど、東北にも訪れており、地震発生後にビデオで日本に向けた応援メッセージを発表するなど、たびたび被災者を気遣うコメントを発表してきた。今回、最新映画の取材に際して、日本人のインタビュアーに対し、「日本のみなさんに絶対伝えてほしい」と言って、次のように語った。「いま、日本で起きていることが本当に心配で仕方ないんだ。だからどうか日本のみんなに伝えてほしい。僕は、日本にすごくたくさんの友達がいるし、そのうちの何人かには、実際に連絡を取って、無事を確認したくらいだった。幸い彼らは東京にいたから大丈夫だったんだけどね。僕らのバンドは、日本には恐らく30回、またはそれ以上訪れているから、日本との関係は本当にすごく長いものなんだ。本当に素晴らしい友達がたくさんいるし、本当に僕らを長い間応援してくれたファンがたくさんいる。だから、僕は彼らのことが本当に心配で仕方がないし、それに、できる限り早く、僕は日本のファンのために必ず特別な何かをやろうと計画しているんだ。本当だから、絶対に!」また、同じく本作に出演しているヒラリーも「日本のみなさんが本当に心配です。とても悲しいことだと思うし、その状況を見ていても私も言葉にならないくらい悲しい気持ちになります…それは、他の人たちもみんなそうだと思うのです。だから、本当にみなさん頑張ってください」とのメッセージを贈ってくれた。『ニューイヤーズ・イブ』(原題)の公開は12月(予定)。復興には長い、長い時間がかかるが、年の瀬までにひとりでも多くの被災者が、落ち着いた生活を取り戻すことを願うばかりだ。© Vegas5 / StarlitePics/Camera Press/AFLO■関連作品:ニューイヤーズ・イブ (原題) 2011年12月、公開
2011年04月11日ブルース・ウィリス主演最新作『RED/レッド』が29日(土)から日本公開されるのを前に、本作に出演している名優ジョン・マルコヴィッチのインタビュー映像が公開された。その他の写真映画は、静かな引退生活を送る元CIAのフランク(ウィリス)が何者か襲撃され、かつてCIAから“RED”(Retired Extremely Dangerous=引退した超危険人物)と呼ばれ恐れられていた仲間たちとともに、巨大な陰謀に立ち向かう物語。本作でマルコヴィッチが演じるのは、CIAの実験のために長きに渡って幻覚剤を投与し続けられてきたという過去を持つ男・マーヴィン。現役を引退し人の目を忍んで暮らす彼は、主人公フランクに誘われチームに復帰。被害妄想が強いという欠点を抱えながらも、生粋の暗殺者として武器・兵器に関するスキルを最大限に駆使して巨大な陰謀に立ち向かっていく。マルコヴィッチは、マノエル・ド・オリヴェイラやベルナルド・ベルトルッチ、クリント・イーストウッド、ジョエル&イーサン・コーエンら世界中の映画作家たちから厚い信頼を得る演技派として知られる一方で、『コン・エアー』や『エラゴン/遺志を継ぐ者』などブロックバスター大作にも出演。また、『マルコヴィッチの穴』では本人役で登場しハジケまくった演技を見せるなど名優・怪優として映画ファンから高い支持を得ている。このほど公開されたインタビュー映像では、マルコヴィッチが自身が演じた役や物語について語るほか、今回メガホンを執ったロベルト・シュヴェンケ監督や共演者の魅力についてコメントしている。『RED/レッド』2011年1月29日(土)ロードショー(C)2010 Summit Entertainment LLC. All Right Reserved.
2011年01月19日ジョン・トラヴォルタとケリー・プレストン夫妻に23日、第3子となる男児が誕生した。フロリダの病院で誕生した赤ちゃんはベンジャミンと名づけられ、体重は8ポンド3オンス(約3,714グラム)。ケリーは48歳の高齢出産だが、母子共に健康で「ジョン、ケリー、そして娘のエラ・ブルーは家族の新たなメンバーの誕生に歓喜しています」とトラヴォルタ家は声明を発表した。トラヴォルタ家は昨年1月、休暇先のバハマで長男のジェットくんが16歳の若さで急死する悲劇に見舞われ、トラヴォルタは主演映画のプレミアにも欠席するほど悲嘆にくれていただけに、新しい家族が増える喜びはひとしおのようだ。(text:Yuki Tominaga)© Rex Features/AFLO■関連作品:オールド・ドッグ■関連記事:トラヴォルタ一家&ロビン・ウィリアムズで爆笑必至!『オールド・ドッグ』予告編トラヴォルタ一家が総出演!『オールド・ドッグ』DVDを3名様プレゼント笑顔が戻ったトラヴォルタ・ファミリー、新作プレミアに出席ジョニー・デップ『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ第4作に出演決定
2010年11月25日ビートルズ結成前のジョン・レノンの孤独や葛藤を描いた映画『ノーウェアボーイひとりぼっちのあいつ』でジョンを演じたアーロン・ジョンソンのインタビュー動画が到着した。育ての親である伯母と実の母親の惜しみない愛を受けて育ちつつも、自らをうまく表現できずに葛藤するジョン。その寂しさを紛らわすかのように音楽に没頭し、やがてポール・マッカートニーらとの出会いを通じて輝かしい世界へと羽ばたいていく――いわばビートルズ結成前夜をを描いた本作。劇中、まさにジョンそのものと言えるほど役になりきっているアーロン。自身の音楽の練習はもちろん、ジョンが当時耳にしていた音楽を聴き、ジョンが出ているドキュメンタリーを見て歩き方から訛りまで自分のものにしていったという。ちなみに彼は本作の監督であり、23歳年上のサム・テイラー・ウッドと結婚。“妻”との現場についてもユーモアを交えつつ語ってくれている。本作に加え、12月公開の異色のヒーロー映画『キック・アス』にも主演。日本でのブレイクも間近と言えるアーロン。まずは彼が演じる“青き”ジョン・レノンに注目してほしい。『ノーウェアボーイひとりぼっちのあいつ』はTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開中。※こちらのインタビュー映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ノーウェアボーイひとりぼっちのあいつ 2010年11月5日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© 2009 Lennon Films Limited Channel Four Television Corporation and UK Film Council. All Rights Reserved.キック・アス 2010年12月18日よりシネセゾン渋谷ほか全国順次公開© KA Films LP. All Rights Reserved.■関連記事:ハリウッドの新鋭美少女クロエ来日!憧れはナタリー・ポートマン名曲が生まれるきっかけがここに『ノーウェアボーイ』エコバックを3名様プレゼント【シネマモード】芸術の秋、映画で楽しむ英ロック・シーンニコラス・ケイジ、国連親善大使として組織犯罪撲滅を呼びかける若き頃のジョン・レノンを描く『ノーウェアボーイ』試写会に15組30名様ご招待
2010年11月05日現在南アフリカに滞在中のジョン・トラヴォルタ&ケリー・プレストン夫妻が、ネルソン・マンデラ・チルドレン基金に7万ランド(約910万ドル)を寄付した。ジョン・トラヴォルタはオーストラリアのカンタス航空のスポークスマンを務めており、W杯出場のオーストラリア・チームの応援のために夫妻は娘のエラも連れて南アフリカを訪問中。一家は同基金が支援している子供たちと面会した。支援を受けているのはストリート・チルドレンや難民の子供たち。基金では彼らのための児童病院をヨハネスブルグに建設することを計画中だ。子供たちはトラヴォルタ一家にドラム・コンサートや詩の朗読を披露し、トラヴォルタは子供たちと一緒にダンスしたという。トラヴォルタは「子供たちのおかげで謙虚でい続けられ、地に足をつけていられるのです」と、家族で暮らす大切さを語り、ほかのスターたちに向けてマンデラ・チルドレン基金への支援を訴えた。(text:Yuki Tominaga)© Splash/AFLO■関連作品:パリより愛をこめて 2010年5月15日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 EUROPACORP - M6 FILMS – GRIVE PRODUCTIONS – APIPOULAÏ PROD■関連記事:47歳の夫人がおめでたか?トラヴォルタ夫妻が「新しい家族が増えます」と発表ジョナサン・リス=マイヤーズが空港で泥酔、UA機から搭乗を拒否される杉本彩玉置&青田は「結婚する必要はないんじゃない?」異色コンビがパリで巨大犯罪組織を追う『パリより愛をこめて』試写会に10組20名ご招待シャンゼリゼにレッドカーペット!J・トラヴォルタが最新作パリ・プレミアに登場!
2010年06月14日地球温暖化対策など環境問題に造詣の深いレオナルド・ディカプリオが、世界自然保護基金(WWF)による野生のトラ保護を訴えるキャンペーン「Save Tigers Now」に登場した。現在、野生のトラは世界で約3,200頭しか生息していない。これは乱獲、地球温暖化などによるもので、生息域は前回の寅年(1998年)と比較して40%が失われているという。WWFは年間キャンペーンを通して2,000万ドルの募金を目指し、次の寅年にあたる2022年には野生のトラの数を現在の2倍にすることを目標としている。アジアに滞在し、WWFスタッフと共にトラが直面している脅威を視察したレオは「世界で最も重要な生態系のひとつであるトラは危機にさらされています。保護することで絶滅から救うことができます。そして、トラやその生息地を保護することによって、私たちは貴重な種の保存のみならず、より多くのものを救うことができます」と語っている。(text:Yuki Tominaga)恋人のバー・ラファエリと共にNBAロサンゼルス・レイカーズの試合を観戦するレオ。© REUTERS/AFLO■関連作品:インセプション 2010年7月23日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved■関連記事:ディカプリオ×渡辺謙『インセプション』異例の“日本版”特別予告編が到着!渡辺謙、レオとの共演作の役柄は巨大企業のトップ!物語は依然として謎のままレオが立っているのは日本?それとも渡辺謙の頭の中?『インセプション』画像到着お待たせ!レオナルド・ディカプリオ『シャッター アイランド』携え3月に来日決定渡辺謙×ディカプリオ共演『Inception』予告編が到着!東京で極秘撮影も
2010年05月28日先日、イタリアのヴェネチアで運河クルーズを楽しむブランジェリーナ家に同行したアンジーの実父、ジョン・ヴォイトが、長年疎遠だった娘と関係を修復した喜びを語った。ヴォイトはアメリカの芸能誌「Us」の電話インタビューに応え、先週日曜日にブラピとアンジーと彼らの6人の子供たちと過ごしたことについて「ポジティブなことが起きるのはうれしいね」と話し、「運河クルーズは楽しかったよ。天気も良かったし、素敵な時間だった。とても楽しかったよ」と大喜び。その後、アンジーは新作『The Tourist』(原題)の撮影でパリに移動、ブラピや子供たちも同行中だが、ヴォイトは「家族一緒に過ごす機会がまたありそうだ。素晴らしいことだよ」と再訪のタイミングを心待ちにしている様子だ。1月に流れた娘とブラピの破局説については「彼らはうまくいってるよ。見ればわかるだろう」と一笑に付した。ブラピが仲介役を買って出て実現した8年ぶりの仲直りがよっぽど嬉しいらしく、何を訊いても答えてくれそうなヴォイトだが、そもそも疎遠になった原因の1つは、アンジーがマドックスを養子に迎える直前に彼女の精神状態に不安がある、とメディアを通して発言したこと。口は災いのもと、と心しておかないと、またすぐに絶縁状態にされてしまうかも。(text:Yuki Tominaga)パリで新作『The Tourist』を撮影中のアンジー。© AFLO■関連作品:ソルト 2010年7月31日より丸の内ピカデリー1ほか全国にて公開■関連記事:アンジー、長年疎遠だったオスカー俳優の父親とついに和解?ブランジェリーナ家は水の都を満喫 冬の寒さをものともせずに子連れで水上タクシーにアンジーが討論番組に出演、ハイチ訪問は新しい養子探しの旅ではないと明言アンジー、ハイチ大震災被災者と面会。破局報道の英国紙をブラピと共に告訴やっぱり2人の仲は安泰?ブランジェリーナ、マドックスを連れてスーパーボウル観戦
2010年02月26日恋に仕事に全力投球の20代。嫌なことにもたくさん直面するでしょうが、一日の最後は笑顔で気持ちをリセットしたいですよね。そんな充足した時間をもたらしてくれる素敵なアイテムの一つがコメディ映画でしょう。古今東西、実に多彩な作品が存在する中、20代女性の心を最も明るく元気にしてくれたのは……。>>男性編も見るQ:あなたが一番好きなコメディ映画を教えてください1位『踊る大捜査線 THE MOVIE』 23%2位『天使にラブ・ソングを…』シリーズ 20%3位『ホーム・アローン』シリーズ 19%4位『ウォーターボーイズ』 18%5位『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』 16%■とにかく笑えるから好き!派・『Mr.ビーン』シリーズ:「声を出さず、リアクションだけで笑いをとるところがすごい」(24歳/証券/営業)・『少林サッカー』:「ありえなくてくだらないのに、演技は大真面目なところがとにかく面白かった」(27歳/IT/営業)・『メリーに首ったけ』:「メリーをめぐる人々がそれぞれ個性的で笑いを誘う」(24歳/官公庁/総務)・『アメリカン・パイ』:「下品で強烈なアメリカンジョークの度を越した感じが逆に面白い」(26歳/IT/人事)・『デトロイト・メタル・シティ』:「主人公の田舎者っぷりがすごくて笑った。その弟の感化のされ方もオーバーで、そういう作りだと分かっていながらも笑えた」(24歳/ソフトウェア/クリエイティブ)・『ホーム・アローン』シリーズ:「わかりきっている罠にまんまとはまり、それに偶然が重なってさらにやられている姿を見ていつも笑ってしまう」(22歳/ソフトウェア/プログラマー)・『カンフーハッスル』:「突拍子のない設定が面白く、映画に飽きやすい私が休憩を入れずに熱中して観た」(26歳/官公庁/法務)・『オースティン・パワーズ』、『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』、『オースティン・パワーズ:デラックス』:「全体を通してくだらなくて面白い!!笑えないシーンがない!」(23歳/金融/マーケティング)・『トリック -劇場版-』シリーズ:「主役キャラがすごくいい!そして脇役もクセのある俳優ばかり出てきてすごく面白い。あちこちにネタがちりばめられていて笑いまくり」(27歳/通信/マーケティング)・『踊る大捜査線 THE MOVIE』:「どのキャラも個性的で何度観ても飽きない」(24歳/金融/金融系専門職)■コメディ以外の部分も好き!派・『THE 有頂天ホテル』:「リズム感のある進行と巧妙な伏線がすばらしい」(25歳/化学/研究開発)・『アメリ』:「笑えるし、何より観終わった後幸せな気分になれる」(26歳/マスコミ/クリエイティブ)・『ウォーターボーイズ』:「ただ面白いだけでなく、青春の苦悩が描かれている」(22歳/福祉/その他[福祉職])・『天使にラブ・ソングを』シリーズ :「主人公へのツッコミが面白かった。ただ、歌の場面では一転して感動した!」(22歳/化粧品/人事)・『キサラギ』:「俳優陣がそれぞれ個性的で役にハマっていて面白かった。後味の良いラストで見応えがある」(25歳/小売/販売)・『ザ・マジックアワー』:「ばかばかしいけど、切なくて、喜劇ってこうだなと思う」(31歳以上/公益法人/財務)・『ヘアスプレー』:「人種差別というテーマを盛り込みながら、明るく前向きなのがいい。ジョン・トラボルタの母親役(!)が最高!!」(27歳/マスコミ/クリエイティブ)・『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』:「懐かしい雰囲気と馬鹿馬鹿しさが気持ちいい」(26歳/IT/SE)・『マスク』:「ちょっと気持ち悪いけど面白い!荒唐無稽で夢もあって笑える」(24歳/小売/販売)・『踊る大捜査線 THE MOVIE 2』:「風刺とコメディがうまく混ざっていて笑える」(29歳/金属/企画開発)完全版(画像などあり)を見る
2009年11月30日ジョン・トラヴォルタが今週水曜(9月30日)にバハマの首都・ナッソーの裁判所に出廷、彼から2,500万ドルを脅し取ろうとした恐喝罪で起訴された2人の被告の裁判の証人として証言台に立った。事件は今年1月2日、休暇でバハマに滞在中だったトラヴォルタ一家の長男・ジェットくんが16歳の若さで急死したときに起きた。トラヴォルタの証言によれば、ジェットくんに付き添ったバハマの救急医療士タリノ・ライトボーン被告は、もし金を払わなければ、ジェットくんを地元の病院に搬送することを拒否する旨の書類(トラヴォルタの署名入り)を使って、トラヴォルタが息子の死に関与したように見せかけることをほのめかしたという。トラヴォルタは先週も証言台に立ち、書類にサインしたのは、息子を飛行機でフロリダに連れ帰り、そこで治療を受けさせたかったからだと理由を説明していた。もう1人の被告は元上院議員プレザント・ブリッジウォーター被告で、彼はライトボーン被告側の人間としてトラヴォルタの弁護士との交渉役を務めていた。「(被告人2人は)息子の死は意図されたもので、私が何らかの形でその罪に関わっているということにしようとしたらしい」とトラヴォルタは話している。証言を終えると、夫人のケリー・プレストンと共に速やかに裁判所を後にした。愛息を失った悲しみに加えて、卑劣な恐喝の被害まで受けていた夫妻の心中を察するに余りある。(text:Yuki Tominaga)法廷に向かうトラヴォルタ夫妻。© Splash/AFLO■関連作品:サブウェイ123激突 2009年9月4日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開■関連記事:普通の男が発揮する底力…名演光る重厚サスペンスに唸る『サブウェイ123激突』“交渉人”デンゼル・ワシントンが明かす、これまでの人生で最もタフな交渉相手は…?デンゼル・ワシントンが大江戸線を司る!一日運輸指令所長で「出発シマース」アラフィフ俳優の競演『サブウェイ123激突』独占試写会に25組50名様をご招待ハイジャックを呼び込むかも…?『サブウェイ 123』車両が大江戸線に登場!
2009年10月02日『マルコムX』、『ザ・ハリケーン』、『トレーニング デイ』をはじめ数多くの主演作で“強い男”を演じてきた俳優が、25ポンド(約11キロ)体重を増やし、メガネをかけている。続けてコーヒーをうっかり自分にひっかけてしまうようなドジな一面が映し出される──その姿を見て「えっ?この人、デンゼル・ワシントンだよね…」と疑問に思うのは当然だろう。そう、2度のアカデミー賞に輝くデンゼル・ワシントンが『サブウェイ123激突』で演じるのは、ごく普通の男。本作はそんな普通の男がいざというときに発揮する底力を描いた重厚なサスペンス・ドラマだ。物語はニューヨークのペラム駅を発車した列車が4人の男にハイジャックされるところから始まる。そして、地下鉄職員のガーバー(デンゼル・ワシントン)はハイジャック犯からの電話を偶然とったことで、たった1人で彼らと戦うはめに…。この映画のオリジナルは1974年に作られた『サブウェイ・パニック』。当時は警官とハイジャック犯の設定だったが、今回は地下鉄職員に変え、ガーバーとハイジャック犯リーダーのライダー(ジョン・トラボルタ)との関係をより密接したものとして再構築している。無線を通じてガーバーとライダーが繰り広げる頭脳戦はアクション映画以上にスリリングだ。また、トニー・スコット監督はニューヨークの地下に潜むダークでタフな世界と、ガーバーがいる静かで清潔な司令室を対比させたいと、なんと実際の地下鉄で撮影を敢行。ちなみに、線路内で俳優がいる横を本物の列車が走る撮影はほとんど初めて。一歩間違えば命を落としかねないシーンをフィルムに収めることができたのは、やはりトニー・スコット監督がスタッフ・キャストから絶大な信頼を得ているから。代役なしで挑んだデンゼル・ワシントンの男気、俳優魂にも惚れ惚れする。(text:Rie Shintani)■関連作品:サブウェイ123激突 2009年9月4日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開■関連記事:“交渉人”デンゼル・ワシントンが明かす、これまでの人生で最もタフな交渉相手は…?デンゼル・ワシントンが大江戸線を司る!一日運輸指令所長で「出発シマース」アラフィフ俳優の競演『サブウェイ123激突』独占試写会に25組50名様をご招待ハイジャックを呼び込むかも…?『サブウェイ 123』車両が大江戸線に登場!ハリウッド2大スターが激突!『サブウェイ 123激突』試写会に10組20名様をご招待
2009年09月04日初めてシンガポールに行ったのは1999年。きっかけは恵比寿ガーデンシネマで上映されたシンガポール映画『フォーエバー・フィーバー』(’98)だった。70年代、ジョン・トラボルタ主演で大ヒットした映画『サタデー・ナイト・フィーバー』のパロディ映画というのが、この映画の一番簡単な説明である。イギリスで舞台俳優として活躍していたグレン・ゴーイが故郷のシンガポールに戻り、自主映画に近い形で、この映画を監督した。当時、シンガポールには映画産業の土壌はほとんどなく、彼の作品を上映してくれる映画館はどこもなかった。彼はフィルムを持って、招待を受けていないカンヌ映画祭へ飛ぶ。小さな部屋を借り、そこで自主上映を行い、いろいろな人に自分の映画を観てもらおうとしたのである。たまたま次の打ち合わせの合間に立ち寄ったハリウッドの映画会社の社長がこの映画を気に入り、その場でこの映画を買うという話になった。買うだけではなく、ハリウッドでの映画監督の契約も何本かあったらしい(その後、彼が監督のハリウッド映画の話を聞かないので、この契約自体がどうなったのかはわからないのだが)。アメリカでの上映はもちろんのこと、本国シンガポールでも上映することになった。世の中、わからないもので、少し前まで上映さえしてもらえなかったはずの映画が、シンガポール史上空前の大ヒット映画となる。その後、日本でも公開になり、そのプロモーションでグレン・ゴーイが来日した際、インタビューで意気投合した僕は、当時、自分が編集長をしていた女性ファッション誌でシンガポール特集を組み、彼にシンガポールを案内してもらったのである。滞在中、おかまショーやスキンヘッドのバレリーナのショーなどを案内してもらい、それはそれで充実していたのだが、いま考えるとシンガポールの映画館には一度も足を運ばなかった。そこで今回、シンガポールに立ち寄った際、映画館に行ってみようと思い、15のスクリーンを持つゴールデンヴィレッジなるハーバーフロント駅にある新しいシネコンに向かったのである。ちなみに同じビルには、ベスト電器も入っている。僕が選んだ作品はエリック・クー監督のシンガポール映画『マイ・マジック』である。元手品師だった父親と子供の親子愛を描いた作品で、2008年のカンヌ映画祭でパルムドールにノミネートされたことでも知られている。そんな話題作にもかかわらず、100名程の劇場は5名。平日の昼間ということもあるが、あまりにも寂しすぎる。日本と同じで映画祭の受賞が興行成績に結びつくのはアカデミー賞くらいで、カンヌ映画祭の話題性は観客を呼ぶものではないのかもしれない。それにしても、グレン・ゴーイ監督はいま、どこで何をしているのだろう。(text/photo:ishiko)
2009年08月19日