米フロリダで4日間に渡る「スター・ウォーズ・セレブレーション」が開幕。日本時間13日深夜にはシリーズ40周年を記念するイベントが開催され、『スター・ウォーズ』の生みの親ジョージ・ルーカスを囲むように、ハン・ソロ役のハリソン・フォード、ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミル、さらに後にダース・ベイダーへと転じるアナキン・スカイウォーカー役のヘイデン・クリステンセンら、レジェンドたちが一挙に大集結し、まさに歴史的な「スター・ウォーズ」同窓会が実現した。全米興行収入ランキング歴代No.1、日本でも興行収入116億円の特大ヒットを記録した『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。そして、その後を描くシリーズ最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が12月15日に控える今年は、『スター・ウォーズエピソード4/新たなる希望』の全米公開(’77)から40周年を迎えるアニバーサリー・イヤー。そこで、恒例の「スター・ウォーズ・セレブレーション」では40周年を祝い、一夜限りの超豪華「スター・ウォーズ」同窓会が実現。会場に集まった3,500人ものファンが待ちわびる中、「スター・ウォーズ」シリーズを生み出したルーカスが登場すると、会場からは盛大な“ルーカス・コール”が巻き起こった。ルーカスはシリーズ40周年という節目の年をふり返り、「『アメリカン・グラフィティ』のあと職を失い、もう次はないと思ったんだ。だけど20世紀フォックスのアラン・ラッドJr.がアイデアを通してくれた」と話した。さらに、「実は当初、12歳の子ども向けに書いたものだったんだ。将来はまだ見えなくて恐ろしいけれど、友情や信頼、正しい行い、ダークサイドを避けることなど、そういったメッセージにあふれているものにしたかったんだ。批評家は厳しい反応だったが、子どもたちが手を伸ばしてくれた顔を見ただけで十分だったよ」と感慨深げに語ってくれた。また、40周年を祝福して、会場には来られなかったクワイ・ガン役で知られるリーアム・ニーソンと、メイス・ウィドウ役のサミュエル・L・ジャクソンからコメント動画が到着。リーアムの「いまカナダのロッキー山脈にいて、ジャー・ジャー・ビンクスがダークサイドに堕ちたという映画を撮っているんだ。フォースとともにあらんことを!」という抜群のジョークセンスに、ファンは大爆笑。サミュエルも、メイスとしてシリーズにカムバックしたい(?)旨を語り、会場を盛り上げた。そして、アナキン・スカイウォーカー役のヘイデンが登場すると、鳴り止まないほど大きな拍手と歓声が!ヘイデンが「スター・ウォーズ・セレブレーション」に参加するのはおよそ15年ぶり。ライトセーバーを使った撮影時の様子を、「ライトセーバーの戦いは子どものころの夢が叶ったんだ。でもライトセーバーは音が鳴るものだと思っていたから、振ると口が動いてしまう。だからイアン(・マクダーミド、パルパティーン皇帝役)に『効果音は後で入れるから口で言わなくてもいいんだよ』って指摘されたんだ」と、当時のお茶目なエピソードを告白し会場を沸かせた。また、舞台上にルーカスをはじめ、全作品に出演するC-3PO役のアンソニー・ダニエルズ、チューバッカ役のピーター・メイヒュー、ランド・カルリジアン役のビリー・ディー・ウィリアムズの面々が待ち受けるなか、『フォースの覚醒』で圧倒的な存在感を示したシリーズの“レジェンド”、ルーク・スカイウォーカー役のマークとハン・ソロ役のハリソンが登場し、メンバーが一堂に会すると会場の熱気は最高潮にヒートアップ。マークは、「ファンが家族以上にサポートしてくれた。世代を超えて、SWが愛されているのを見るのは素晴らしい、驚きだし、情熱を感じる」と挨拶。ジョージ・ルーカスはマークを選んだ理由を「たくさんテストしたんだ。大勢の中から2、3人が残って、ルークとレイアとハン・ソロの組み合わせで雰囲気を生み出せる人たちを選んだんだよ」と明かす。また、ハリソンは、「ジョージ(・ルーカス)とは『アメリカン・グラフィティ』で出会い、その後、僕は大工の仕事に戻ったんだけどジョージが呼び戻してくれた」と語る。「あの(ハン・ソロの)ブーツを履かされてから、すごい冒険を経験しているよ」と40年をふり返り、「どんなにいいキャストが集まっても、物語と神話がそこになければ、お手上げ。『スター・ウォーズ』には物語と神話があったんだよ」と、シリーズが愛され続けてきた理由に触れる。また、ルーカスが「役の決め手は、飛行機を飛ばせるかと聞いたら、できると言ったからなんだ」と言うと、すかさずハリソンは「飛ぶのも落ちるのもできるよ」とヒヤヒヤの(?)ジョークを飛ばし、会場は笑いに包まれた。最後には、昨年末に急逝し、世界中が悲しみに包まれたレイア役ことキャリー・フィッシャーの娘で女優のビリー・ロードも登場。ビリーは「ママは言っていました。私の人生でどこからがキャリー・フィッシャーで、どこからがレイアだかわからなくなるときがあると」と語り、キャリーが人生をかけてレイアを演じたことを述懐。加えて、貴重なメイキング映像も含むキャリーのトリビュート映像が上映されると、会場は熱気から追悼ムードに。シリーズの音楽を手掛ける作曲家ジョン・ウィリアムズが、オーケストラで「レイア姫のテーマ」など3曲を生演奏で披露し、会場はさらなる感動に包まれた。ルーカスやマーク、ハリソンら、会場とともに一体となってキャリーを追悼し、いかに彼女が特別な存在であったのかを改めて感じさせる締めくくりとなった。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は12月15日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年04月14日寄せ集めチーム“ローグ・ワン”が、生還不可能なミッションに挑む『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』。本作のデジタル先行配信およびMovieNEXの発売を前に、これまでの「スター・ウォーズ」作品との関連が明かされる、ファン必見のトリビア映像集「ローグ・コネクション」の一部が解禁となった。銀河全体を脅かす帝国軍の究極の兵器<デス・スター>。その設計図を奪うための反乱軍の極秘チーム<ロ―グ・ワン>に加わったジンは、希望を取り戻すため、仲間と共に決死のミッションに挑む。『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の冒頭でレイア姫がR2-D2に託した<デス・スター>の設計図は、いかにして入手されたのか?初めて描かれるキャラクターたちが繰り広げる新たな物語によって、「スター・ウォーズ」の世界がさらにドラマティックに進化する!今回解禁となったのは、MovieNEXのブルーレイ特典ディスクに収録されているボーナス映像の1つで、本作に隠された「スター・ウォーズ」シリーズとの関連に迫るトリビア映像集「ローグ・コネクション」。まずは、個性豊かなドロイドたちに着目すると、物語の冒頭に登場する、ゲイレン・アーソ(マッツ・ミケルセン)の農場で働く労働ドロイドSE-2は、CGではなく、実は人間が操るパペット。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で活躍した大人気ドロイドBB-8と同じチームが操作を担当していたという。また、本作で人気を博した毒舌ドロイドK-2SOの初期デザインは、あのC-3POと同じプロトコル・ドロイドだったことも明かされている。一方、乗り物に目を向けると、作品の冒頭で主人公ジン・アーソ(フェリシティ・ジョーンズ)を連行していたターボ・タンクは、『エピソード3/シスの復讐』でクローン軍が初めて使用した車両と同型!本作が『エピソード3/シスの復讐』に続く物語であることも綿密に考慮されている。さらに、本作で初登場となった輸送船タイ・リーパーは、『フォースの覚醒』や『エピソード1/ファントム・メナス』~『エピソード3/シスの復讐』のプロダクション・デザインにおける中心的人物、ダグ・チャンによってデザインされたもの。シリーズを知り尽くしたクリエイターの美学が、本作にも継承されている様子だ。わずか数秒しか登場しないドロイドや乗り物にさえ、長い歴史に裏打ちされた世界観の徹底ぶりが感じられる本作。ボーナス映像には、今回の「ローグ・コネクション」の全編はもちろん、初めて明かされる制作秘話や、“あのキャラクター”の登場の秘密など、1時間13分もの映像が収録されている。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は4月28日(金)よりMovieNEX発売、4月19日(水)より先行デジタル配信開始。(text:cinemacafe.net)
2017年04月14日第89回アカデミー賞で外国語映画賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞の2部門でノミネートを果たしてスウェーデン映画史上第3位の興行成績を記録。“不機嫌じいさん”の孤独な人生を笑いと涙で温かく描いた珠玉のヒューマンドラマ『幸せなひとりぼっち』のBlu-rayとDVDが、来たる7月5日(水)に発売になることが、このほど決定した。孤独な男の悲哀を、人間味いっぱいの笑いを織り交ぜつつ描いた本作は、全世界で250万部を突破している同名小説の映画化。本国スウェーデンでの公開時『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を抑え、トップの興行成績を記録。5か月を超える大ロングラン上映として話題を集め、本国スウェーデンでは実に5人に1人が観た計算になる国民的な映画だ。映像特典として監督の来日時インタビューと予告編集を収録する予定で、DVDの初回限定特典としては特製のアウターケースが付属する予定。ここ日本でも公開週のミニシアターランキング(興行通信社発表)で第1位を獲得するなど口コミ効果で大ヒットした作品だ。『幸せなひとりぼっち』Blu-ray&DVDは7月5日(水)より発売。※同日レンタル(text:cinemacafe.net)■関連作品:幸せなひとりぼっち 2016年12月17日より全国にて公開(C) Tre Vanner Produktion AB. All rights reserved.
2017年04月13日全世界興行収入1,193億円を叩き出し、日本でも興行収入45億円突破、観客動員数約300万人の大ヒットを記録した「スター・ウォーズ」プロジェクトの劇場公開最新作『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』。このたび、本作MovieNEXのブルーレイ特典ディスクに収録されているボーナス映像の中から、“ローグ・ワン”メンバーのイケメンパイロット、ボーディー・ルックを演じた新鋭俳優リズ・アーメッドが、役を掴むまでに監督に大量のメールを送っていたことが明かされる映像の一部がシネマカフェにて解禁となった。『スター・ウォーズエピソード4/新たなる希望』につながる直前までの出来事を新たに描いた、「スター・ウォーズ」のアナザーストーリーとなる本作。小さな砂漠の衛星ジェダ出身のボーディー・ルック(リズ・アーメッド)は、生計を立てるため帝国軍の貨物船で働いていたが、故郷での帝国軍の行いを目のあたりにし、帝国軍から脱走。主人公ジン・アーソ(フェリシティ・ジョーンズ)の父ゲイレン・アーソ(マッツ・ミケルセン)から娘への伝言を頼まれ、やがて反乱軍のパイロットとなった、という異色の経歴を持つ男。短気で怒りっぽい性格だが、一度操縦桿を握ればトップレベルのパイロットとして最強の“ヒーロー”に変身する。公開された映像では、本作の共同プロデューサーであるジョン・シュワーツが「彼は何パターンも次々と演じて見せた」と語る通り、アーメッド本人が撮影した貴重な“自撮り”オーディション映像を見ることができる。「切り抜けられるか?」「スパイならやれ」「だから言っただろ」というセリフだけでも、さまざまな口調や表情で演じ分けており、アーメッドの演技力の幅広さが一目瞭然だ。「撮影した大量の映像をどんどん送った。ものすごい執着心だったね。もう十分と言われても、さらに撮影してメールを送り続けた。必死だったんだ」と明かすアーメッド。その熱意に、ギャレス・エドワーズ監督も「あらゆるパターンだよ。“君に決まった”と言っても、まだ送り続けてきた。さらに8パターンもね」と苦笑いでふり返っている。「監督に大量の迷惑メールを送るなんて異常だったね」と苦笑するアーメッドだが、目指すミッションのためにあらゆる手段と努力を惜しまない姿、そして、決してあきらめない精神こそ、“ローグ・ワン”のメンバーには必要不可欠!高い演技力はもちろんだが、アーメッドのそんな姿勢こそがボーディー役に大抜擢された理由なのかもしれない。MovieNEXには、今回公開となった映像のほかにも、初めて明かされる制作秘話や、キャスト、スタッフのインタビュー、特別映像など、1時間13分にもおよぶボーナス映像を収録。本編を観た後も、作品の世界をさらに堪能することができる。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は4月28日(金)よりMovieNEX発売、4月19日(水)より先行デジタル配信開始。(text:cinemacafe.net)
2017年04月13日『スター・ウォーズ』が今年40周年を迎えることを記念し、ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルとレイ役のデイジー・リドリーが以前から行っていたチャリティー活動「フォース・フォー・チェンジ」の新たなキャンペーンを動画で発表した。ファンにはたまらなくうれしい特典が用意されているという。4月11日から5月11日(現地時間)まで「Omaze.com」で行われるこの募金活動キャンペーンの特典は『スター・ウォーズ』シリーズの「過去、現在、未来」をテーマとしていて、「過去」は敷地内に「ルーカスフィルム」の本社がある「スカイウォーカーランチ」を見学・宿泊し、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』をプライベートスクリーンで鑑賞することが可能。ちなみに、デイジーは『スター・ウォーズ』ファミリーにもかかわらず、1回も「スカイウォーカーランチ」を訪れたことがなく、動画でマークにからかわれてしまうシーンも。「現在」は今年12月15日に公開される『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のプレミアとアフターパーティーにキャストと一緒に参加でき、「未来」はタイトル未定の「ハン・ソロ」の単独映画の撮影現場を訪れ、監督たちと会い、さらには映画に出演できる可能性も。ラッキーな1組2名の当選者は、この3つの特典をすべて体験できるというのだから素晴らしい。寄付金は「ユニセフ」と「スターライト・チルドレン基金」に寄付される。(Hiromi Kaku)
2017年04月12日『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』『トリプルX:再起動』と話題作に次々出演し、いま改めて世界中から熱い視線を集めるドニー・イェン。彼が主演を務める人気シリーズの第3弾『イップ・マン 継承』から、武術の達人イップ・マンも妻にはかなわない(!?)本編映像がシネマカフェに到着した。1959年。好景気に沸く香港は、その一方で、無法地帯になりつつあった。裏社会を牛耳る最凶の不動産王・フランクによる暴挙から町を守るため、静かな達人イップ・マンは立ち上がる。だが、それは、自身の家族をも命の危険にさらすことを意味していた。さらには、武術“詠春拳”の正統をめぐって死闘を挑まれるイップ・マン。果たして彼は、人生において最も大切なものを見出し、守り、伝えることができるのか?香港映画界が生んだ本格派アクションスター、ドニーが、ブルース・リーの唯一の師と知られる詠春拳の達人イップ・マン(葉問)を演じる本作。これまで、名だたる敵と戦ってきたイップ・マン。今回はあのマイク・タイソン演じる不動産王との激闘も用意され、前作以上の多彩で自在な詠春拳やアクションを魅せる一方、妻ウィンシンと次男チンを愛し、香港の町の人々、同じ武術家の師匠たちからも尊敬されるイップ・マンの姿も映し出される。そんなイップ・マンが、愛する妻には頭があがらない(?)、普通の夫としての一面があることが判明。微笑ましい夫婦のやりとりを収めた本編シーンが解禁された。とある日、さまざまな流派の武術家が集まる店で、新聞記者から取材を受けるイップ・マン。ほかの師匠たちと集合写真を撮ろうとしたところ、そこに妻からの電話が。「約束を忘れたの?」という妻に、動揺を隠せないイップ・マン。どうやら妻との約束をすっかり忘れてしまったよう…。妻からのお小言に、さすがのイップ・マンもタジタジに。そのやり取りがなんとも微笑ましく、武術の達人も、ごく普通の夫である一面をドニーがキュートに演じている。カッコイイだけじゃない、女心もくすぐるイップ・マン。『ローグ・ワン』『トリプルX』で女性からの支持が急上昇したドニー演じる達人の、知られざる一面を、ここからチェックしてみて。『イップ・マン 継承』は4月22日(土) より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:イップ・マン 継承 2017年4月22日より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開(C) 2016 Starbright Communications Limited All Rights Reserved
2017年04月11日この世にはわずかだが「優れた続編映画」が存在する。『ダークナイト』『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』といった名作をはじめ、『トイストーリー』や『スパイダーマン』の続編も成功例だ。そしてこの春、『T2 トレインスポッティング』がその仲間入りを果たした。同作は1996年に公開された青春映画『トレインスポッティング』の約20年ぶりとなる続編。ダニー・ボイル監督を筆頭に、脚本を手がけるジョン・ホッジ、主演のユアン・マクレガーらが再集結し、前作から20年後の新たなる群像劇を繰り広げる。その時点で、続編映画として他に類を見ない“奇跡”であり、リアルタイムで前作に触れたファンなら誰もが興奮と郷愁を同時に噛みしめ、「こんな完ぺきな続編ある?」とうなってしまうはずだ。主人公のレントンが、スパッド、サイモン(=シック・ボーイ)、ベグビーを出し抜き、麻薬取引で得た大金を持ち逃げしてから20年。彼らが故郷スコットランドのエディンバラで再会すれば、きな臭いトラブルが巻き起こるのは時間の問題だ。若かった20年前に比べて、見た目は老けても、中身がまったく成長していないという男の悲しい性(さが)。一方、奔放な女子高生だったダイアンが、いまや敏腕弁護士なのだから、女性は聡明でたくましい。前作で描かれたエピソードや登場人物、さらに実際のシーンが絶妙なポジションに配置され、ノスタルジーを刺激しながら(イギー・ポップの“Lust for Life”が流れる瞬間がシビれる!)、後悔してもしきれない過去/結局は閉塞したまま現在/いまだにお先真っ暗な未来という、中年だからこそ感じてしまう容赦ない時間の残酷さを突きつける本作。20年後を描いた20年ぶりの続編、という重みがあるからこそ成立するドラマ性が最大の武器だ。歳月の経過に思いをはせれば、前作が30週以上にわたりロングラン上映された渋谷のシネマライズが閉館し、“Lust for Life”をプロデュースしたデヴィッド・ボウイ、薬物を注射したレントンが奈落に沈むシーンで流れる“Perfect Day”のルー・リードもこの世を去った。かたや、ボイル監督は『スラムドッグ$ミリオネア』でアカデミー賞を制覇し、ユアンはジェダイ騎士としてライトセーバーを振り回したのだから、人生はわからないものである。(text:Ryo Uchida)■関連作品:T2 トレインスポッティング 2017年4月8日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開
2017年04月08日『ゼロ・グラビティ』のアルフォンソ・キュアロンが製作を務め、息子ホナス・キュアロンが監督を務めた『ノー・エスケープ 自由への国境』。本作で主演を務めるメキシコ映画界のスーパースター、ガエル・ガルシア・ベルナルの場面写真がシネマカフェに到着した。メキシコとアメリカ間の砂漠の国境。不法入国を試みるモイセスと15人の移民たち。突如襲いかかる銃弾。襲撃者は正体不明。摂氏50度。水なし。武器なし。通信手段なし。“自由の国”を目指す命懸けの逃走劇がいま、始まる――。本作は、構想8年、奇しくもアメリカではトランプ政権が発足し、公約となる国境の“壁”が世界から注目されているさなかに、アメリカ=メキシコの国境を舞台に繰り広げられる、いま最もタイムリーなサバイバル・エンターテインメント。『バベル』『天国の口、終りの楽園。』のガエル・ガルシア・ベルナルがメキシコからアメリカへ不法入国を試みる主人公モイセスを、「ウォーキング・デッド」シリーズのジェフリー・ディーン・モーガンが不法入国者を襲う謎の襲撃者サムを演じ、逃げ場のない砂漠という空間で衝撃の攻防を繰り広げる。“自由の国”アメリカへ、危険を冒してまで向かう理由とは?まさにこの瞬間、どこかで起きているかもしれない驚愕の“事件”を、呼吸すら忘れてしまうほどの緊迫感で描く。このたび、主人公モイセスを演じたガエルが逃げて、隠れて、戦う場面写真が解禁!甘いマスクと演技力を兼ね備え、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』で知られる盟友ディエゴ・ルナと並んでメキシコ映画界随一の人気スターであるガエル。第73回ゴールデン・グローブ賞で自身の男優賞と作品賞の2部門を受賞したドラマ「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」での熱演も話題を呼んでいるが、本作でのガエルの力演も必見。先日の第89回アカデミー賞授賞式では、プレゼンターとして登場した際、「メキシコ人として、ラティーノとして、移民労働者として、ひとりの人間として、僕は僕たちを分断しようとするあらゆる形の壁に反対します」と壁建設に対する反発の声を上げるなど、何かと注目を浴びているガエル。本作のプロデューサーにも名を連ねており、本作にかける熱意も伝わってくる。しかし、劇中で彼が演じるモイセスは、正体不明の襲撃者サムに命を狙われ、隠れる場所もなければ、助けを求める手段もない。そんな状況の中、生きのびるために必死になって逃げる写真と、戦うことを余儀なくされ、唯一手にした武器で抵抗する様子が、場面カットではとらえられている。まさに生と死の狭間、極限の中で生きようとする緊張感あふれるガエルの姿を、劇場でも目撃してみて。『ノー・エスケープ 自由への国境』は5月5日(祝・金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ノー・エスケープ自由への国境 2017年5月5日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開(C) 2016 STX Financing, LLC. All Rights Reserved.
2017年04月08日アニメーション映画『BLAME!』が、2017年5月20日(土)より、2週間限定で全国公開される。講談社『アフタヌーン』にて1997年から2003年に連載され、『シドニアの騎士』で第39回講談社漫画賞を受賞した弐瓶勉のデビュー作『BLAME!』。人類が“違法居住者”として駆除・抹殺される暗黒の未来を舞台に、無限に増殖を続ける超巨大な「階層都市」における探索者・霧亥(キリイ)の孤独で危険な旅路を描いた、SF漫画の金字塔だ。今なお世界中のクリエイターを魅了し続ける鬼才・弐瓶勉の原点であり、難解と言われながらも幾度となく映像化への期待が高まっていた本作。連載開始から20年の時を経て遂に実現した今回のアニメ化にあたって、原作者・弐瓶勉自身がシナリオやキャラクターデザインをはじめとしたクリエイティブディレクションの中核を担うなど、自らプロジェクトに本格参加。映像革命と称されたアニメ『シドニアの騎士』のスタッフも再結集し、原作者・弐瓶勉による全面協力・総監修の元で再構成した完全新作ストーリーが描かれる。監督には、アニメ『シドニアの騎士』で緻密でハードな新感覚のSFバトルを表現し、『亜人』をスピーディーでスリリングなサスペンスバトルへと進化させた瀬下寛之。アニメーション制作は『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』や『トランスフォーマー プライム』など海外でも圧倒的な存在感で数々の賞を受賞し、『シドニアの騎士』で世界を震撼させたポリゴン・ピクチュアズ。さらに音響は、従来の劇場サラウンドスピーカーに加え、高さの要素を含めることで、3次元的な立体音響表現を実現した最新サウンドシステム「ドルビーアトモス」を、日本のアニメで初めて採用している。【作品情報】映画『BLAME!』公開日:2017年5月20日(土) 2週間限定で全国公開原作:弐瓶勉『BLAME!』(講談社「アフタヌーン」所載)総監修:弐瓶勉監督:瀬下寛之キャスト:霧亥 - 櫻井孝宏/シボ - 花澤香菜/づる - 雨宮天/おやっさん - 山路和弘/捨造 - 宮野真守/タエ - 洲崎綾/フサタ - 島﨑信長/アツジ - 梶裕貴/統治局 - 豊崎愛生/サナカン - 早見沙織副監督/CGスーパーバイザー:吉平"Tady"直弘脚本:村井さだゆきプロダクションデザイナー:田中直哉キャラクターデザイナー:森山佑樹ディレクター・オブ・フォトグラフィー:片塰満則美術監督:滝口比呂志色彩設計:野地弘納音響監督:岩浪美和音楽:菅野祐悟主題歌:angela「Calling you」音楽制作:キングレコードアニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ配給:クロックワークス製作:東亜重工動画制作局© 弐瓶勉・講談社/東亜重工動画制作局【ストーリー】テクノロジーが暴走した未来。人類の希望は孤独な旅人に託された――過去の「感染」よって、正常な機能を失い無秩序に、そして無限に増殖する巨大な階層都市。都市コントロールへのアクセス権を失った人類は、防衛システム「セーフガード」に駆除・抹殺される存在へと成り下がってしまっていた。都市の片隅でかろうじて生き延びていた「電基漁師」の村人たちも、セーフガードの脅威と慢性的な食糧不足により、絶滅寸前の危機に瀕してしまう。少女・づるは、村を救おうと食糧を求め旅に出るが、あっという間に「監視塔」に検知され、セーフガードの一群に襲われる。仲間を殺され、退路を断たれたその時現れたのは、“この世界を正常化する鍵”と言われている「ネット端末遺伝子」を求める探索者・霧亥(キリイ)であった。
2017年04月03日来たる4月14日、フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールドのディズニー・ハリウッド・スタジオにて、プミアムなパーティー「スター・ウォーズ:ギャラクティック・ナイト」が開催される。これは映画『スター・ウォーズ』シリーズがテーマのプレミアムパーティーで、すべての『スター・ウォーズ』ファンを魅了する、さまざまなイベントが行われる。映画さながらに、「レベル・ベース」が本パーティーのハブ(=中心)となって、『スター・ウォーズ』がテーマのダンス・パーティーが楽しめるほか、セレブリティーによる映画『スター・ウォーズ』メイキングについてのチャット・ショーの鑑賞など、『スター・ウォーズ』の世界を存分に満喫できるプログラムが満載。ハリウッド・ブルバードでは、悪の権化ダース・ベイダー卿をはじめ、キャプテン・ファズマがストムートルーパーを引き連れて行進するほか、『スター・ウォーズ』のセレブリティーも登場。ファンは、参加必達だ。また、『スター・ウォーズ』の音楽やキャラクター、話題のシーンなどをミックスした花火ショー「スター・ウォーズ:ギャラクティック・スペクタキュラー」や、映画のアイコニックなシーンが楽しめるライブステージ・ショー「スター・ウォーズ:ギャラクシー・ファー・ファー・アウェイ」も開催。この「スター・ウォーズ:ギャラクティック・ナイト」は19時~午前0時までの1夜限りのパーティーで、 本パーティーへの参加には、別途イベントチケットの購入が必要。チケット価格:大人$129(税抜)、9歳以下$124(税抜)。Disney’s Hollywood Studios Events & ToursAs to Disney artwork, logos and properties: (C) Disney(text:cinemacafe.net)
2017年04月02日ベネディクト・カンバーバッチ主演最新作『ドクター・ストレンジ』のMovieNEXリリースが6月2日(金)に決定。そこで、特撮ドラマ「仮面ライダーアマゾンズ」で主演を務めたモデルで俳優の藤田富が、本作で宿敵を演じた“北欧の至宝”マッツ・ミケルセンに直撃インタビューを敢行した。突然の事故で神の手を失った天才外科医ドクター・ストレンジを甦らせたのは、魔術。厳しい修行により魔術師となった彼は、世界を滅亡から救うため“闇の魔術”との戦いに巻き込まれていく――。本作は、『アベンジャーズ』シリーズをはじめ数々の世界的大ヒット映画を製作するマーベル・スタジオ最新作。魔術によって作り出される時間と空間の概念を超えた、驚異のバトルアクションが話題となった。その本作で、ストレンジの宿敵カエシリウス役を演じたマッツにインタビューしたのは、Twitterのフォロワー数は約30万人を誇り、女子中高生を中心に人気急上昇中の藤田さん。大のマーベルファンとして知られる藤田さんが初めてハリウッドスターへのインタビューに挑戦!本作の魅力について迫った。マッツといえば、『007/カジノ・ロワイヤル』のル・シッフル役やTVシリーズ「ハンニバル」でのハンニバル・レクター役など、悪役として名を馳せつつも、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』では主人公の父親ゲイレン・アーソ役を演じたことも記憶に新しい。本作では人知を超えた力を手に、カンバーバッチ演じるストレンジとの壮絶な戦いを繰り広げていく。まず、「『アベンジャーズ』を観たとき、主役級のヒーローがたくさんいてこれまでのヒーロー作品の常識が覆された」と語る藤田さん。マッツにマーベル作品の魅力を尋ねると、「マーベルのヒーローにはほかにはない特別な魅力があると思う。みんな欠点があり、人間的にも立派とは言えない連中だ」とマッツも持論を述べる。「たとえばドクター・ストレンジも自己中心的かつナルシストでどうしようもない男だが、物語の中で多くのことを学び、世界を危機から救うことになる。そして人間として成長を遂げるんだ」と語り、さらに、「ヒーローや悪役に欠点があるからこそ、誰でも共感できる。完璧なスーパーヒーローとは少し違うね」とマーベル作品の魅力について語った。さらに藤田さんが撮影現場の様子について質問すると、マッツはカンバーバッチとの印象深いスタントのエピソードを明かす。マッツ演じるカエシリウスがストレンジに向かって剣を振るも、よけられたためにガラス製のキャビネットが粉々になるというシーンで、「僕は宙に吊られたまま重い剣を取り出し、人に当てないように気をつけてガラスを割るという動作を何度も練習したよ。その結果、本番の撮影ではすべてが完璧に進み、カットがかかる直前についニヤけてしまった」と激白。「物を派手に壊すだけでお金をもらえるなんて最高だよ」と笑うマッツに、藤田さんが「もう1度観たら確認します」と言うと、「スロー再生したら、僕の笑顔が確認できるかもしれない」とうなずき、2人で笑い合っていた。インタビューを終えた藤田さんは、「マッツさんのように、僕も楽しみながら仕事を頑張りたい」と興奮気味にふり返ってコメント。「男として理想。余裕があってカッコいい」とすっかり感激した様子で、「いつかマーベル作品に出たい」と胸の内を明かした。「マーベル作品は『欠点があるヒーローだから共感を呼ぶ』と話していたけど、まさにそのとおりだなと。マーベル作品のように、いろんな人の共感を呼んだり期待に応えたりする作品に出てみたいです!」と自身の夢を熱く語っていた。本作のMovieNEXの発売に先駆け、4月7日(金)からは日本初公開となる貴重な資料、衣裳や小道具など約200点の展示などにより、その世界観を余すところなく紹介する「マーベル展」が六本木ヒルズにて開催。さらに5月12日(金)からは、銀河一“ヤバい”ヒーロー・チームの活躍を描く最新作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』が公開される。今年も、マーベルから目が離せなくなりそうだ。『ドクター・ストレンジ』MovieNEXは6月2日(金)より発売、5月3日(水)より先行デジタル配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ドクター・ストレンジ 2017年1月27日より全国にて公開(C) 2016MARVEL
2017年04月02日全米4,210スクリーンで公開され、公開2週目に『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『ジュラシック・ワールド』『アベンジャーズ』に次ぐ歴代4位の記録となる脅威の興行成績で2週連続No.1に輝いた『美女と野獣』。しかし、エマ・ワトソン演じる村一番の美女ベルとダン・スティーヴンス演じる野獣が主役の本作ではなく、村一番のイケメン英雄ガストンが主役の『俺様と美女』が4月21日(金)より公開となるらしい!?心優しく聡明、読書好きで広い世界を夢見るベルは、ほかの娘たちと連れ立って歩くこともなく、村人たちから「変わっている」娘だとささやかれている。そんな中、村中の娘たちの心を思うままにしている、ルックスと腕力に自信のある“村のスター”ガストンが、彼女の美しさに心奪われた。ベルにプロポーズするも、彼女は“恥ずかしがって”受け入れない。簡単には手に入れられないベルに、ガストンはますます魅了されていく。ある日、ベルが忽然と姿を消した。ベルの父親・モーリスから助けを求められたガストンは、探しにいくも見つけられない。彼女は野獣の城に囚われていたのだ。野獣の存在を知ったガストンは、村を野獣から守るため、その城へと向かう。果たして、ガストンは野獣を倒し、ベルの心を奪えるのか――?(注:一部にガストンの思い込みあり)村一番のイケメンで英雄と崇められているガストン(ルーク・エヴァンス)を主人公とした『俺様と美女』。同作から、そのイケメンぶり、スターぶりがよく分かる映像が到着。さらに公式サイトでは、そのハンサムフェイスを拝めるフォトや、ありがたいガストン様の名言集など、全世界待望のコンテンツがずらり。公開前に、ガストンの魅力を存分にチェックできるようになっているが…。そう、本日4月1日(土)は「エイプリルフール」。もちろん、4月21日(金)から公開となるのは『美女と野獣』だ。現在アメリカでは、圧倒的大差をつけて2週連続で1位を獲得。日本をはじめ、まだ公開していない国があるにもかかわらず、全世界興行収入はすでに7億ドルを超え、2017年公開作のトップに踊り出ている。とはいえ、ガストンのセクシーなカッコよさも楽しめる本映像。続いて登場する、ちょっぴり困惑気味(?)のエマにも注目してみて。『美女と野獣』は4月21日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:美女と野獣 (2017) 2017年4月21日より全国にて公開(C) 2016 Disney. All Rights Reserved.
2017年04月01日映画界に衝撃を与えた『トレインスポッティング』(’96)から20年、その続編である『T2 トレインスポッティング』がいよいよ4月8日(土)より日本公開される。本作から、“イケメンコンビ”ユアン・マクレガーとジョニー・リー・ミラーが女子中高生に大人気のアプリで遊ぶお茶目な本編シーンが、シネマカフェにて解禁となった。仲間たちから大金を持ち逃げした前作のラストから20年。突如、故郷スコットランド、エディンバラに舞い戻ったマーク・レントン(ユアン・マクレガー)。そんな彼に裏切られたのが、「007」オタクで女たらしのシック・ボーイ(ジョニー・リー・ミラー)、アルコール中毒でケンカっぱやいベグビー(ロバート・カーライル)、そしてヘロイン中毒者でレントンと最も仲の良かったスパッド(ユエン・ブレムナー)の3人。20年の時を経て再会する4人が、想像した未来と現実の中で葛藤する――。前作同様、ダニー・ボイル監督がメガホンを取った本作。20年後の“現在”では『スター・ウォーズ』シリーズのオビ=ワン・ケノービ役をはじめ、ディズニー作品『美女と野獣』の公開も控えるなど世界的スターとなったユアンと、人気海外ドラマ「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」での、これまでにないヤサグレ&ツンデレのシャーロック・ホームズ役で知られるジョニー・リーは、劇中でコンビが復活。今回解禁となる本編映像では、故郷に戻ってきたレントンと現在はパブを経営しながらも売春、ゆすりを稼業とする悪友シック・ボーイが、日本の10代にも大人気の顔認識スタンプアプリに興じている。前作を象徴するイギー・ポップの「ラスト フォー ライフ(Lust For Life)」の音楽が鳴り響く中、“トレスポ”のイケメンコンビは、かつて甘いマスクと天才的技術でアイドル的人気を博し“5人目のビートルズ”とまで言われた名サッカー選手を茶化しながら、40代とは思えないはっちゃけた姿を披露!車体に人物を投影させるボイル監督のクールな演出が炸裂し、ちょっぴり皮肉も効いたカッコいい映像となっている。『T2 トレインスポッティング』は4月8日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:T2 トレインスポッティング 2017年4月8日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開
2017年03月31日リーアム・ニーソン、フェリシティ・ジョーンズ、シガニー・ウィーバーらが集い、英文学の傑作を『パンズ・ラビリンス』の製作スタッフが映画化する『A Monster Calls』(原題)が、『怪物はささやく』として6月9日(金)より日本公開されることが決定。その息を飲むほどに美しいビジュアルとショート予告が解禁となった。13歳の少年コナーは、難しい病を抱えた母親と2人で暮らしていた。ある夜、コナーのもとに怪物がやって来て「いまから、私はお前に3つの“真実の物語”を話す。4つ目の物語は、お前が話せ」と告げる。しかも、怪物はコナーが隠している“真実”を語れと迫るのだ。頑なに拒むコナー。しかし、コナーの抵抗など意にも介さず、その日を境に夜ごと怪物は現れ、“物語”の幕が上がるのだが――。スペインのアカデミー賞として名高い「ゴヤ賞」にて、本年度最多の9部門受賞を果たした本作。英国史上初の快挙となる最高峰の文学賞カーネギー賞とケイト・グリーナウェイ賞のW受賞を果たし、世界でベストセラーを記録した同名小説を原作に、この物語に魅せられた『パンズ・ラビリンス』のプロデューサーが、再び妖しくも美しいダークファンタジーを完成させた。監督を務めるのは、デビュー作『永遠のこどもたち』が高い評価を受け、“新スパイダーマン”トム・ホランドが注目された『インポッシブル』や、2018年公開予定の『ジュラシック・ワールド』シリーズ最新作にも抜擢されたJ.A.バヨナ監督。主人公の少年コナーには、『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』のニブス役で注目を集めた新星ルイス・マクドゥーガル。病いを抱えた母親役には『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のフェリシティ・ジョーンズ、祖母役には『エイリアン』シリーズのシガニー・ウィーバー、さらに、怪物の声を『沈黙-サイレンス-』の名優リーアム・ニーソンが演じ、モーションキャプチャーにも挑戦している。今回届いたショート予告では、本作の見どころの1つである“圧倒的な映像美”を垣間見ることができる。リーアムがモーションキャプチャーに挑み、CGで見事に再現された怪物の姿をはじめ、ストーリーの鍵となる“3つの物語”を描くダークなアニメーションは美しく幻想的な雰囲気。凄みのある声色で怪物になりきった、リーアムの声の演技にも注目だ。また、併せて解禁となったビジュアルは、妖しげで巨大な怪物の手と、主人公コナーの怯えてはいるものの、その手の主をしっかりと見上げる表情が描かれ、2人の関係を想像させるデザインとなっている。2006年に世界中で大ヒットを果たしたダークファンタジー映画の傑作『パンズ・ラビリンス』を思い起こさせる、現実とファンタジーの狭間に揺れる少年の心の闇に焦点を当てた物語は、大人も思わず夢中になってしまうほど魅力的。幾度も描かれてきた、これまでの“怪物と子どもの友情物語”とは一線を画す、全く新しい怪物と少年の繋がりを予感させている。『怪物はささやく』は6月9日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年03月30日映画『DCスーパーヒーローズvs鷹の爪団』が、2017年10月21日(土)より全国ロードショー。低予算Flashアニメ「金字塔鷹の爪」と、スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマンといった世界的有名キャラクターを抱えるDCエンターテイメントのコラボレーション映画の製作が決定した。この異色とも言えるコラボレーションの実現に、オファーを受けたDCエンターテイメント社長自身も”予測不能なプロジェクト”と紹介の言葉を添えた。監督・脚本を務めるのは、「金字塔鷹の爪」でも監督から録音、編集、声まで製作を全て1人で担当するFROGMANだ。ストーリーは、東京を舞台におなじみの鷹の爪団とスーパーマン達が協力して戦うという、夢のような設定で展開。彼が作り出す独特のユーモアあふれる世界観で、世界的ヒーローであるスーパーマンやワンダーウーマンがどう描かれるのかにも注目したい。さらに、豪華なキャスト陣にも注目。本作でもキーを握るバットマン役には、山田孝之が決定。山田の渋い演技で、クールなバットマンを演じきる。バッドマンの不在に頭を悩ますスーパーマン役には鈴村健一、そしてセクシーでキュートなハーレ・クインには知英(ジヨン)、ジョーカー役には安田顕が抜擢された。追加キャスト陣も決定した。ワンダーウーマン役には「ポケットモンスター」などで知られる松本梨香、フラッシュ役にはスター・ウォーズのアナキン・スカイウォーカーの吹き替えもおこなった浪川大輔が演じる。■ストーリー2017年、東京。なぜかシェアハウスに住むジョーカーとハーレイ・クインを訪る男、ペンギン。彼らの目的は鷹の爪団だった。彼らの仲間、天才博士レオナルドが開発した秘密兵器を奪い、汚くお金を稼ぎ、その資金で映画を作ろうとしていただ。映画主人公は、兵器で身長600メートルに巨大化されたシン入社員!!無駄な動きが多いシン入社員が暴れ始めたら街は壊滅する。ジョーカーたちを追ってきたスーパーマンやワンダーウーマンなどが所属するスーパーヒーローチームのジャスティス・リーグと共闘して戦うことになった鷹の爪団。しかし、ジャスティスリーグ派手なアクションシーンに、途端にバジェットゲージが蒸発し、画面が雑になる問題が発生!このままでは、ジョーカーたちを倒せない。こうなったらジャスティス・リーグの仲間たちから離れアメリカにいるあの金持ちで暗いヒーローに資金援助してもらおう!そう、バットマンだ!果たして気難しいバットマンを説得は成功するのか?日和見なDXファイターや新キャラ“吉田ジャスティス・リーグ”も交えて物語はクライマックスを迎える。予算の都合で途中で終わり、次回作に持ち越してしまうか、巨大シン入社員は撃退できるのか?ハリウッドのDCスーパーヒーローズと日本でも独自路線を行く鷹の爪の史上空前プロジェクトが今、始まる!!【作品詳細】公開時期:2017年10月21日(土) 全国ロードショー監督・脚本・原案:FROGMANキャスト::山田孝之、知英、安田顕、鈴村健一、松本梨香、浪川大輔、中井和哉、高木渉、岩田光央、内田彩、犬山イヌコ、金田朋子ほかタイトルコール::大塚明夫製作:DLE/ワーナーブラザース映画配給:ワーナーブラザース映画© Warner Bros. Japan and DLE. DC characters and elements © & TM DC Comics. Eagle Talon characters and elements © & TM DLE. All Rights Reserved.
2017年03月25日これまでのシリーズを文字どおり“打ち壊す(BREAK)”新展開やサプライズが待ち受けているという、人気アクション超大作『ワイルド・スピード』シリーズ最新作『ワイルド・スピード ICE BREAK』。この度、シリーズお馴染みの、ヴィン・ディーゼル演じるドミニクほか登場キャラクターが写し出された本作の場面写真が到着した。全世界累計興収3,800億円を超える、全世界待望の人気アクション超大作『ワイルド・スピード』シリーズ。世界を熱狂と感動の渦に巻き込んだ前作『ワイルド・スピード SKY MISSION』は、全世界興収約1,500億円を記録し、インターナショナル興行収入(※北米を除く世界興収)が『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『ジュラシック・ワールド』を超えて歴代3位というスーパーヒットを記録。名実ともに世界中から最も愛される大人気シリーズへと成長した。そしてロサンゼルス、東京、ブラジル、ヨーロッパ、アブダビなど世界中で前代未聞のロケを行ってきた本シリーズだが、これまでのシリーズを打ち壊すほどの新展開やサプライズが待ち受けているという本作では、凍てつく氷の大地・アイスランド、シリーズ初上陸のニューヨーク、ハリウッドメジャー大作としては初となるキューバでの撮影が行われ、史上最大のスケールで物語が展開していく。このほど到着した場面写真では、シリーズお馴染みドミニク役のヴィンをはじめ、ホブス役のドウェイン・ジョンソン、レティ役のミシェル・ロドリゲス、デッカート役のジェイソン・ステイサム、ローマン役のタイリース・ギブソン、テズ役のクリス・リュダクリス・ブリッジズ、ラムジー役のナタリー・エマニュエル、ミスター・ノーバディ役のカート・ラッセル。そして、先日新たに発表されたサイファー役のオスカー女優・シャーリーズ・セロンや、巨匠クリント・イーストウッド監督の息子スコット・イーストウッドの姿までが一挙公開された。また今回、最新作の公開を記念して夢の超大型企画、主人公のドミニク、ブライアン(ポール・ウォーカー)と共にシリーズの“もうひとりの主役”として活躍し続けてきたワイスピカーの初来日が決定。今回来日する劇中車は、ドミニクがシリーズ1作目から乗り続けている主役車ダッジ・チャージャーを、最新作の舞台のひとつであるアイスランドの氷河チェイス用にフルカスタムしたダッジ・アイス・チャージャー。撮影では実際にヴィン・ディーゼルが運転し、巨大潜水艦との氷河チェイスや爆破シーンといった激しい撮影を生き抜いたモンスターカーとなっており、実際の撮影で使用された劇中車が来日するのはシリーズ初の試み。5月中旬までの約1か月半の期間をかけて日本全国を縦断、全国30か所以上の都市で展示されるという。『ワイルド・スピード ICE BREAK』は4月28日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年03月24日クリス・プラットやジェームズ・ガン監督らの来日が決定し、盛り上がりをみせる『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』。このほど、彼らのノリノリぶりがよく分かる最新ポスターと最新予告が一挙解禁。さらに、今回の映像には登場していないものの、あのシルベスター・スタローンの出演も明らかとなり、日本語吹き替えを務める、ささきいさおからのコメントも登場した。正義のために戦う“アベンジャーズ”とはまるで真逆、ノリと笑いで銀河を守る“ならず者”チームの活躍を描く本作。身長25cmの超絶カワイイ最終兵“木”【ベビー・グルート】や、銀河一凶暴な毒舌アライグマの【ロケット】、セクシーなツンデレ暗殺者の【ガモーラ】、マッチョな荒くれ者だがド天然の【ドラックス】、そして永遠の思春期リーダー【スター・ロード】ことピーター・クイルなど、“ガーディアンズ”のメンバーは超個性的なヤツばかり。今回解禁となった最新版ポスターでも、ヤツらはノリノリ。中心には、ウォークマンを片手に華麗なポーズ&キメ顔で銃を放つリーダーのピーター・クイル。ながら歩きも危険だが、ながら撃ちは問題外!前作の最大のピンチに、アカペラとダンスで立ち向かった戦いぶりをほうふつとさせる適当さだ。そしてピーターの肩には25cmながら超危険な最終兵“木”ベビー・グルートが小さな口を大きく開けて雄たけび!毒舌アライグマのロケットは自身の身体と変わらぬほどの大きな銃をぶっ放す!ネオン管のようなサイケデリックなカラーに、てんでバラバラなポーズで決めており、ガーディアンズのそれぞれ魅力たっぷりのポスターとなっている。さらには、ポスターの下部に兼ねてからうわさされていたスタローンの名前も!どんなキャラクターなのかは明らかになっていないが、日本語吹き替えを担当するのはもちろん、ささきさん。「あの『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に、シルベスター・スタローンがいよいよ登場する。さあ、どんな出方をしてくれるのか?彼のことだからアイデアをたくさん盛り込んで、我々を楽しませてくれると思うよ!」と、マーベル作品初参加への意気込みを語ってくれた。また、新予告では、冒頭からガーディアンズのメンバーに対して“愚かなものたちを正す”と高圧的に迫る全身金色の女性が登場。この人物こそが、今回ガーディアンズたちを執拗に狙う強敵、“黄金の惑星”ソヴリンの指導者アイーシャ。演じるのは、まさかの『コードネーム U.N.C.L.E.』「ナイト・マネジャー」の美女エリザベス・デビッキ。アイーシャがガーディアンズたちを目の敵にする理由は明かされていないが、きっかけはロケットの挑発…!?自らの毒舌がチームのメンバーを災難に巻き込んだのにも関わらず、高笑いのロケット。また、「ボクはグルート」のひと言で、どうみても無邪気に遊んでいるようにしか見えないベビー・グルート。相変わらずリーダーらしさのかけらも見せないお調子者ピーター・クイル、そんな“ガーディアンズ節”が全開で、その軽いノリとは対照的なド迫力のアクションシーンは見逃せない。そして予告のラストシーンでは、カート・ラッセル演じる謎の人物エゴが、ピーターに「お前の父だ」と告げる。あの『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』でダース・ベイダーがルークに投げかけた映画史に残る衝撃の告白にも似た状況が、まさか本作にも…!?今後の続報も期待できそうだ。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』は5月12日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年03月22日ヴィン・ディーゼル演じるドミニクの裏切り、ジェイソン・ステイサム演じる宿敵デッカートとのタッグなど、これまでの常識を“崩壊”させている『ワイルド・スピード ICE BREAK』。このほど、新映像満載のロング版本予告と、分断される“ファミリー”をとらえたポスタービジュアルが到着した。前作『ワイルド・スピード SKY MISSION』は全世界興収約1,500億円を記録し、インターナショナル興行収入(※北米を除く世界興収)が『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『ジュラシック・ワールド』を超えて歴代3位というスーパーヒットに。名実ともに世界中から最も愛される大人気シリーズとなった『ワイルド・スピード』。だが、最新作では、これまでのシリーズを文字どおり“打ち壊す(BREAK)”新展開やサプライズが待ち受ける!キャストには主演のヴィン・ディーゼルをはじめ、ドウェイン・ジョンソン、ミシェル・ロドリゲスといったシリーズお馴染みの顔が再集結し、『ワイルド・スピード SKY MISSION』のジェイソン・ステイサムやナタリー・エマニュエルが続投、さらにオスカー女優のシャーリーズ・セロンとヘレン・ミレン、そして巨匠クリント・イーストウッド監督の息子スコット・イーストウッドも参戦が決定。先に公開された予告編は、公開後24時間の再生回数の合計(YouTube、Facebook、Twitter等)が1億3,900万回を超えるなど、早くも全世界から注目を集めているが、今回解禁されたのは、スゴすぎてあっけにとられてしまうほどの驚愕の新映像が加わったロング版予告だ。誰よりも“ファミリー”を大切にしてきたはずのドミニク(ヴィン・ディーゼル)の衝撃的な裏切りから始まる本映像。レティ(ミシェル・ロドリゲス)やローマン(タイリース・ギブソン)らがドミニクを取り戻そうと奮闘する中、謎のサイバーテロリスト(シャーリーズ・セロン)の手により、ニューヨークを走る街中の車がゾンビカーと化し、高層ビルから大量落下…。打つ手がなくなった彼らは、ドミニクを追いつめるためにファミリー最大の敵だったデッカート・ショウ(ジェイソン・ステイサム)と手を組むことに!さらに、舞台はアイスランドへと移り、氷河から巨大潜水艦が出現!ホブス(ドウェイン・ジョンソン)は、まさかの素手で(!)巨大魚雷と格闘する。 “崩壊(BREAK)”が止まらない圧巻の映像の数々に、期待が高まる一方だが、映像終盤に映し出されるドミニクが銃を手に声を荒げるシーンでは、彼が“ファミリー”を裏切った理由を知る手がかりが隠されているらしく…。また、今回解禁されたポスタービジュアルは、ヴィンとシャーリーズが演じる裏切り者のドミニクと謎のサイバーテロリスト、そして、ドウェイン演じるホブスやミシェル演じるレティら“ファミリー”が完全に分断され、対峙する様子が描かれる迫力満点の仕上がりに。過去作との関連もにおわせるシャーリーズが演じるサイバーテロリストの正体とは?なぜ、ドミニクは“ファミリー”を裏切ったのか?これまで以上に桁違いなスケールのアクション、サプライズな展開に目が離せなくなりそう。なお、本作は「IMAX3D」「MX4D」「4DX」での上映も決定。本シリーズ作品が日本で3D上映されるのは、今回が初めてのこととなる。『ワイルド・スピード ICE BREAK』は4月28日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年03月22日『スター・ウォーズ』シリーズでC-3PO役を演じ、唯一、シリーズ全作に出演しているアンソニー・ダニエルズが、C-3POのデザインを模したANAのジェット機が就航するのを記念し来日!3月20日(月・祝)のお披露目式にC-3PO、そして相棒のR2-D2と共に来場した。ANAでは過去にR2-D2、BB-8の仕様の飛行機が就航しており、ドロイトのデザインはこれが3度目。3月21日(火)より国内線で就航となる。最初にC-3POとR2-D2が来場し、C-3POは“日本語吹き替え版”で、自身がデザインされた機体について「なななな、なんと!どうしましょう!」と驚きを口にし、「忘れないでください。私は宇宙旅行が好きなわけではないのです。でも空を飛ぶのは別です!」と喜びをあらわにしていた。続いてアンソニー本人が、機内からタラップに登場!最初に英語で挨拶を始めるも「ちょっと待って!すみません。日本のみなさま、こんにちは!私はアンソニー・ダニエルズといいます、本日はこのイベントに参加することができてとても光栄に思います」と日本語で挨拶。C-3POになりきって「私は600万もの言語を操りますが、日本語は残念ながら含まれていなくて…」と謙遜するが、見事な日本語に会場は温かい拍手に包まれた。今回のC-3POジェットの就航について、アンソニーは「C-3POもとても喜んでます。私は彼のスポークスマンではありませんが(笑)、40年もの間、すごくよく見てきて、文字通り中身まで全部わかってます。デザインを模したこの飛行機を見てとても喜んでいるんじゃないかと思います。不思議なことにC-3POは、日本の方々にとても似ていると思います。礼儀正しく、誠実で真面目でチャーミングで、カッコよく、とても忠実です。彼のそういう部分がデザインに込められていると思います」と語る。さらに「たぶん、ファンのみなさんは私が最初、『スター・ウォーズ』に出たくないと思っていたと聞いたらビックリするかもしれませんね。でもそうなんです。1975年にジョージ・ルーカスにお目にかかり、でもそのときも『どうしようかな?』と思っていたんです」と驚きの告白。「でも、彼の事務所で壁に貼ってあったC-3POのコンセプト画を見たんです。もともと、ボーイングのデザイナーだった人間がデザインしたのですが、そのデザインが私の人生を変えました。その画にひとめぼれして、さらにその6か月後には本物のC-3POが私の前に現れました。そして、それから41年が経ってANAがそれを飛行機にしてくれました」と感激を口にした。いまだからこそ話せる撮影時のエピソードを尋ねると「この飛行機の底面にC-3POのバッテリーパックが描かれてるんですけど、それは本物のバッテリーで、彼の目を光らせる電源があるんです。あのC-3POのスーツを着るのはとても大変なんですけど、ある日、背中が痛くなりました。スタッフに見てもらったら、電池がショートしてて、もうちょっとで感電するところだったんです(苦笑)!」と危険な思い出話を楽しそうに明かした。そして最後に日本語で「フォースと共にあらんことを!」と語り、翌日から就航となるこの機体に乗る乗客の幸運を祈った。(text:cinemacafe.net)
2017年03月20日2017年洋画の主役は、やっぱり大人気のミュージカル?大ヒット中のアニメ?いえいえ、今年は“宇宙版『タイタニック』”と呼ばれる作品や、人気俳優と注目監督が組んだアカデミー賞受賞作、カルト的人気を誇る名作の実写化、そして大ヒットシリーズの最新作まで、実は見逃せないSF映画が目白押し。女子も見逃せないチェックポイントとともに、オススメ作品を紹介する。■『パッセンジャー』3月25日公開:『タイタニック』的極限ラブストーリー!主演を務めるのは、ジェニファー・ローレンスとクリス・プラットという日本でも高い人気を誇る2人。20××年、新たな移住地を目指し、地球を後にした超豪華宇宙船。冬眠装置で120年間眠りながら到着を待つ乗客のうち、エコノミークラスの乗客でエンジニアのジムと、ファーストクラスの乗客で2世作家のオーロラという2人だけが、なぜか90年も早く目覚めてしまう。宇宙船は自動モードで、乗組員たちも眠りについている。果てしない宇宙にたった2人きりの男女が、恋に落ちることは必然!宇宙服を脱ぐことすらもどかしいキスシーンをはじめ、“お互いしかいない”という状況下での恋愛は激しく燃え上がるも、やはりひと筋縄ではいかない。極限状況だからこそ葛藤を抱える、2人の愛の行方には要注目。また、クリス・プラットが、素顔の“気のいい兄ちゃん”とはまるで違う(?)シャイで素朴な二枚目役に徹しているのは、見逃せない。■『ゴースト・イン・ザ・シェル』4月7日公開:名作実写化に豪華キャストが手応え!“SFの金字塔”といわれ、押井守監督による劇場アニメをはじめ多くの派生作品を生み出してきた士郎正宗の「攻殻機動隊」が、満を持してハリウッド実写化。しかも、主人公・草薙素子に当たる少佐役をスカーレット・ヨハンソン、上司の荒巻大輔をビートたけしが演じるなど、キャストも豪華。吹き替え版の声優陣にも、田中敦子や大塚明夫、山寺宏一らが再集結しており、ファンの期待値は上がる一方。先日のスカヨハら来日キャスト陣によるワールドプレミアも、盛り上がりを見せていた本作。原作・アニメファンの人も、「実はよく知らない」という人も、ネオン輝く近未来のアジアを思わせながら、どこか違う空気感を放つ異世界の中で、美しき肢体のスカヨハから繰り出される圧倒的アクションは、見逃せない。■『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』5月12日公開:マーベルの“宇宙”担当!地球で“仲違い”してしまったアイアンマンやキャプテン・アメリカたち「アベンジャーズ」を尻目に、銀河を救う超個性的なヤツらが再集結。とはいえ、永遠の思春期リーダー、スターロードことピーター・クイル、セクシーなツンデレ暗殺者のガモーラ、荒くれ者だがド天然のドラックス、凶暴な毒舌アライグマのロケット、そして身長25cm最終兵“木”ベビー・グルートたちは、「正義なんてくそ食らえ!」とノリ重視であるため、トラブル(と笑い)がいつも絶えない。今回は、アライグマのロケットとベビー・グルートの凸凹コンビが萌えキャラとして注目を集める一方、チーム内で恋愛も!?ガモーラ(ゾーイ・ソルダナ)に秘かに思いを寄せるピーター(クリス・プラット)が、その恋を叶えることができるのかも見逃せない。■『メッセージ』5月19日公開:アカデミー賞8部門ノミネート、音響編集賞受賞!巨大な“ばかうけ”似(?)の宇宙船が、地球に降り立つビジュアルでもおなじみの本作。宇宙からやってきた謎の知的生命体との意志の疎通を任されるのは、娘を亡くした言語学者のルイーズ。彼女は、“彼ら”が触手から水墨のような液体を吐き出して円形を描き、コミュニケーションを図っていることを突き止める。演じるのは、賞レース常連の実力派エイミー・アダムスだ。『プリズナーズ』『ボーダーライン』などを手がけ、リドリー・スコットが再び放つ『ブレードランナー 2049』、さらにデヴィッド・リンチ監督による1984年の名作『砂の惑星』のリブート版も任されたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がメガホンをとり、映像化不可能といわれた傑作短編を見事に映像化。こうしたSF作品が感動ドラマとして認められ、賞レースで高い評価を得るのは珍しいこと。謎の知的生命体が人類に向けて送るメッセージとは何なのかは、見逃せない。■『エイリアン:コヴェナント』9月公開:巨匠リドリー・スコットが原点回帰“SFの金字塔”と冠される作品の1つ『エイリアン』(’79)で、その名を世界に知らしめたリドリー・スコットが、自ら監督を務める本作も公開が待ち遠しい。シガニー・ウィーバーが演じた闘うヒロインの代名詞、リプリーを彷彿とさせる主人公ダニエルズを、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のティナ役で世界的に知名度をあげたキャサリン・ウォーターストンが演じる。また、前作となる『プロメテウス』に引き続き、“アンドロイド”役としてマイケル・ファスベンダーが続投していることも見逃せない。■『ブレードランナー 2049』10月27日公開:ハリソン・フォード×ライアン・ゴズリングリドリー・スコットが製作総指揮、『メッセージ』のドゥニ・ヴィルヌーブが監督という最強タッグで、いまも絶大な支持を集める名作の続編を描く。舞台となるのは、オリジナルで描かれた2019年から30年後の2049年。人間とは見分けのつかない人造人間“レプリカント”の暴挙を阻止する捜査官、“ブレードランナー”のリック・デッカードをハリソン・フォードが再演!そして、30年間行方不明となっていたデッカードを探す新人捜査官“K”として、現在『ラ・ラ・ランド』が大ヒット中、いま最もノッている俳優の1人ライアン・ゴズリングが登場。この2人が新旧“ブレードランナー”として師匠と弟子のような関係を見せてくれるのか、見逃せない。■『猿の惑星:大戦記(グレート・ウォー)』秋公開:猿vs人類の大戦争が始まる!?パフォーマンス・キャプチャーなど最新のVFX技術を駆使して、リブートを見事に実現させた『猿の惑星』の最終章も、今秋に公開が控えている。“本物”の猿は1頭も登場していないという驚異の映像とエモーショナルな展開が人々を魅了した『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』、コミュニティを築き始めた猿と、それらを失われた人類たちとの対立が激化する『猿の惑星:新世紀(ライジング)』をへて、今回はついに猿vs人間の大戦が勃発か!? 引き続き主人公シーザーを演じるのは、パフォーマンス・キャプチャーの第一人者アンディ・サーキス。オリジナル作品で描かれた、“砂に埋もれる自由の女神像”の世界がやはり訪れてしまうのか、見逃せない。さらに、2015年に公開され特大ヒットとなった『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の続編で、レイやカイロ・レン、ルーク・スカイウォーカーやレイア姫たちが再び登場する『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』も、12月15日に待ち受けている。宇宙や近未来を舞台に、現在の常識を超えた極限的な事態や、謎に満ちた生命体、アンドロイドとの対峙を通じて描かれるのは、いずれも、とても身近な人生の試練だったり、友愛や相互理解の大切さだったりする。想像あふれる世界にいったん身を委ねることで、改めて“いま”を見つめ直すことができるのが、SFの醍醐味なのだ。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パッセンジャー 2017年3月24日より全国にて公開メッセージ 2017年5月19日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開ゴースト・イン・ザ・シェル 2017年4月7日より全国にて公開(C) 2016 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2017年03月20日『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』などでヨーダの声と操作を行っていたフランク・オズが、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』にヨーダが登場する事を示唆している。フランクはサウス・バイ・サウスウェスト・フェスティバルの場で、ライアン・ジョンソン監督がメガホンを取る新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』、もしくはほかの『スター・ウォーズ』作品の中で再びヨーダの声を担当することはあるのか尋ねられた際、フォース・ゴーストとしてルークやレイに語りかけたり、フラッシュバックのシーンで戻ってくると語ったのだ。フランクが務めたヨーダの声は『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の中でも、マズ・カナタがレイにルークの失われていた古いライトセーバーを手渡した際に映し出されたフラッシュバックの影像の中で使われていた。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は2017年12月15日に全世界で同時公開されることが決定しており、フィン役のジョン・ボイエガ、ポー・ダメロン役のオスカー・アイザック、カイロ・レン役のアダム・ドライバー、マズ・カナタ役のルピタ・ニョンゴら出演する。(C)BANG Media International
2017年03月17日2015年、全世界興収5億6千万ドル以上という大ヒットを記録した『フィフティ・シェイズ・ダーカー』。このほど、身体だけでなく心も深く結ばれるようになったアナとグレイを新たに襲う者たちの本予告が解禁となった。恋愛未経験の純粋な女子大生・アナと、巨大企業の若き起業家にしてCEOである大富豪・グレイ。2人は強く惹かれ合い、そして求め合うが、グレイの歪んだ愛の形をアナは受け入れきれず、彼の元を去る。やがて大学を卒業し、出版社に就職し新生活を始めるアナ。一方、グレイは、これまでの女性には持つことのなかったアナへの愛情に気づき、アナと関係を戻したいとアプローチする。秘かにグレイを思い続けていたアナは喜びを感じながらも、今度はアナから“新たな条件”を要求する…。E L ジェイムズによる世界的ベストセラーを映画化する第2弾となる本作。前作同様、公開前から大きな期待を集め、本国での予告編は、あの『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を抜き、24時間で1億1400万回という驚異の再生回数を記録。さらに、2月10日より世界各国で公開されると、51か国で興行収入第1位スタートを記録した。このほど解禁された映像では、前作の別れから再び互いの心を開き、真の恋人として愛を育もうとするアナ(ダコタ・ジョンソン)とグレイ(ジェイミー・ドーナン)の前に、グレイの過去を知る謎の女性や、アナに迫る職場の上司、正体不明のストーカーが登場する!「君の望みは?」「ルールも秘密もナシよ」という2人に、新たな“刺激的な生活”と“幸福”が訪れるかに見えた矢先、アナの前に現れたのは、かつてグレイを“特異な世界”へと導いた年上の女性ビジネスパートナー、エレナ(キム・ベイシンガー)、そして亡霊のような女性ストーカー…。また、出版社の上司ジャック(エリック・ジョンソン)もアナに執拗に迫りまくり、予期せぬ危機がアナを襲う。次第に見えてきたグレイの過去が、2人の未来を壊すかのようにつきまとい…。グレイに隠された過去の秘密とはいったい…?アナが下す、人生で最も重要な決断とは?さまざまな遮られる2人の未来はどうなってしまうのか…?心までも深く結ばれた2人の、よりエロティックな愛の描写、そしてドラマティックな物語の行方に期待値が高まる仕上がりとなっている。『フィフティ・シェイズ・ダーカー』は6月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フィフティ・シェイズ・ダーカー 2017年6月、全国にて公開(C) 2017 UNIVERSAL STUDIOS
2017年03月15日ダニー・ボイル監督のもと、主演のユアン・マクレガーをはじめオリジナルのメンバーが20年ぶりに顔を揃える続編『T2 トレインスポッティング』。このほど、現在では『スター・ウォーズ』シリーズのオビ=ワン・ケノービとしてお馴染みのユアンと、人気海外ドラマ「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」のホームズとしても知られるジョニー・リー・ミラーのマッチョボディが堪能できるカットほか、20年たっても“相変わらずな”2人の場面写真がシネマカフェにて解禁となった。90年代ポップ・カルチャーの代名詞として社会現象にもなった映画『トレインスポッティング』の続編となる本作。イギリスで大ヒットスタートを飾り、これから公開を控える日本をはじめ、各国でも再び“トレスポ”旋風を巻き起こしそう!と早くも話題沸騰。マーク・レントン(ユアン・マクレガー)が、大金を持ち逃げした前作のラストから20年。そんな彼が、突如、オランダから故郷スコットランド、エディンバラに舞い戻る。彼に裏切られたのは、007オタクで女たらしのシック・ボーイ(ジョニー・リー・ミラー)、アルコール中毒でケンカっぱやいベグビー(ロバート・カーライル)、そしてヘロイン中毒者でレントンと最も仲の良かったスパッド(ユエン・ブレムナー)の3人。20年の時を経て再会する4人。想像した未来と現実の中で葛藤する彼らの姿を、前作同様、ボイル監督が独特の疾走感と陶酔感の中で描き出す。そして今回、一挙に解禁となったのは、現在はパブを経営しながらも売春、ゆすりを稼業とするシック・ボーイとレントンの悪友2ショット場面写真、6点。“トレスポ”メンバー屈指のイケメン2人が、40代とは思えない引き締まった上半身を披露!いったいなぜ、そんな格好に?という謎を残しつつも、前作でも登場したレールの上でちょこんと座るレントンと、ズボンに手を突っ込み気だるそうにこちらを見つめるシック・ボーイの姿も。そのほかにも、シック・ボーイのピアノ伴奏に合わせてレントンが歌う姿や、樹海にたたずむ怪しげな様子、さらには何やら会議の席に着くシーンなど、本作での2人の関係性やストーリーが気になるものばかりとなっている。前作『トレインスポッティング』をきっかけに『スター・ウォーズ』シリーズのオビ=ワン・ケノービ役や、最新作では実写版『美女と野獣』など多数のハリウッド作品の出演により世界的大スターとなったユアン。そして、アンジェリーナ・ジョリーの元夫であり、現在は「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」での憎めないシャーロック・ホームズ役で人気を不動のものとしたジョニー・リーのコンビ復活と、彼らが選んだ未来に、さらに期待が高まる。『T2 トレインスポッティング』は4月8日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:T2 トレインスポッティング 2017年4月8日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開
2017年03月14日先日の地上波初放送で"いろいろな意味で"また話題を集めた、2014年の空前のメガヒット作『アナと雪の女王』。そして記憶に新しいままアカデミー賞に輝いた、2016年の大ヒット作『ズートピア』。そのヒット、ヒットに次ぐ、ディズニー映画ファン待望のディズニー・アニメーション映画最新作『モアナと伝説の海』が、3月10日にようやく日本でも公開となった。すでに全米ではとっくに公開された本作は、日本市場ではレリゴーに次ぐ主題歌"アイルゴー"として、素晴らしい音楽面でもフィーチャーされている。そして、その内容は期待値をはるかに超えていった、必見の映画だった!その超待望作『モアナと伝説の海』、まずストーリーはこうだ。海が大好きな少女モアナは、島の外に出ることを父に禁じられていたが、島を襲う"闇"から人々を守るために神秘の大海原へ飛び出す決意を固めていた。実はモアナは幼い頃に海と“ある出会い”をしていて、海に選ばれた少女だったのだ。愛する人々を救う運命のモアナは、命の女神テ・フィティの盗まれた“心”を取り戻して、世界を闇から守らなければいけない。やがて大海原へ旅だった彼女は伝説の英雄マウイと出会い、世界を救う冒険身を投じていくが……。今回の冒険の主人公は、海に選ばれた少女モアナと伝説の英雄マウイ。最初にズバリ言ってしまうが、この男女の間にロマンスはない。日本公開に先立って来日したジョン・マスカーとロン・クレメンツ監督コンビ(『アラジン』、『リトル・マーメイド』を生み出したディズニーの巨匠!)に直撃取材をしたところ、"プリンスのいないプリンセスもの"だと言っていた。「今回の映画ではモアナの成長を軸としてマウイとの関係を描いているけれども、このふたりの間にはロマンスはないのさ。言ってみれば、プリンスのいないプリンセスものを描いている。『勇気ある追跡』(69)という映画があったけれども、若く決意を持った女の子と、ちょっと落ち目な年上の男性が物事を成し遂げていくような関係性だ」(ロン)。すなわち、ひとりの少女の成長物語をあくまでも描いていて、ジョン・マスカー監督は、これを『スター・ウォーズ』に例えて説明をする。「言ってみれば、ルーク・スカイウォーカーの旅のように世界の運命は彼女の手にかかっているわけで、そこにロマンスを入れようがなかった。海から選ばれたモアナであっても彼女自身が対応できるかどうか、彼女が任務を遂行できるかどうかの物語だからね。それは、僕たちにとってもチャレンジだったけれど、作ってみたかったのさ」とのこと。一方で、マウイには『ズートピア』のニック・ワイルド並みのトラウマを用意するなど、オトナ男子層へのアプローチも実にぬかりない。『モアナと伝説の海』が感動的なポイントは、海に選ばれた少女モアナが世界を救う重責を担うも、選ばれただけではダメで、自分自身で努力を重ねていく姿勢にある。夢は叶う、信じれば叶うというプリンセスではなく、立ちはだかる困難に悩み傷つきながらも、自分の行くべき道をあきらめずに見つけていくモアナ。そのファンタジックな設定をバリバリはがせば、等身大の16歳の少女のリアルが残るわけで、これに感動しないわけがない。SWのルーク・スカイウォーカーも真のジェダイになるために血のにじむような努力を重ねたが、モアナもそれと同じ。観る者は我がごとのように、彼女の冒険に夢中になるはずだ。また、特筆したいポイントは、素晴らしすぎる音楽の数々だ。トニー賞11部門受賞の「ハミルトン」を手がけた大注目のアーティスト、リン=マニュエル・ミランダによる楽曲は、モアナをはじめとしたキャラクターたちの心情を見事に表現しているほか、一度聴いたら忘れられないメロディーラインがとても心地良い。実は社会現象になった「ハミルトン」よりも、はるか以前に彼に楽曲をオーダーしていたという事実にもびっくりだ。監督のロンは、こう話す。「3年ほど前かな。僕たちは元々、彼の『イン・ザ・ハイツ』という作品のファンでね。当時僕たちはブロードウェイで活躍中の数名にニューヨークでインタビューを行い、その過程で彼のことが一番いいと思ったのさ。この作品にぴったりだと思った」。昨今のディズニー映画では、来たる『美女と野獣』など、人気作の実写化ブームが到来中だが、この『モアナと伝説の海』も、例えばミュージカル舞台化への期待も抱いてしまうほど、横展開のポテンシャルを秘めている作品だ。ともあれ『ズートピア』同様、一見子どもが楽しめそうだが、大人のハートにこれでもかと刺激しまくる本作!一歩踏み出すということとは? そしてスピリットを継承するということとは? などなど、じっくり鑑賞して、感想を大いに語り合いたい、春先の人生の航海にうってつけの作品である。(C) 2016 Disney. All Rights Reserved.
2017年03月14日これまで製作されてきた「ゴジラ」映画とは一線を画す、“誰も見たことのないゴジラ”が誕生するという、今年公開予定のアニメーション映画『GODZILLA』。この度、「Netflix」と「東宝」がタッグを組み、劇場公開されたのちに本作が全世界配信されることが決定した。昨年公開された映画『シン・ゴジラ』は、累計興行収入82.5億円の大ヒットを記録し社会現象となった“ゴジラ”。TVアニメーションとしては、これまでに米国にて1978年にアニメ・シリーズ「GODZILLA」を製作・放送、1998年にローランド・エメリッヒ監督によるハリウッド版第1作目「GODZILLA」の続編が「Godzilla: The Series」として製作・放送されていたが、アニメーション映画としては今回が世界初の挑戦。約60年という歴史で初挑戦となるアニメーション映画には、大人気シリーズ劇場版『名探偵コナン』の監督を2011年から務め、昨年公開された劇場版『名探偵コナン 純黒の悪夢』ではシリーズ最高63.1億円の興行収入を叩きだした静野孔文と、「亜人」のテレビシリーズ&劇場版にて監督・総監督を務めた瀬下寛之の2人の監督を迎えた。そして、ストーリー原案・脚本は「魔法少女まどか☆マギカ」「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズで知られるニトロプラスの虚淵玄、アニメーション制作は「シドニアの騎士」「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」などを手掛けた国内最高峰のCGスタジオ、ポリゴン・ピクチュアズが担当する。静野監督は、「ゴジラが大好きな人も、まったく知らない人も楽しめるアニメならではの壮大なスケールのエンターテイメントを目指しています。ご期待ください」と意気込みを語り、瀬下監督も「虚淵玄さんと静野孔文監督、超個性的でグローバルセンスに富んだ才能を持つ2人のクリエイターと共に、壮大な世界観と人間ドラマを目指します」と力強いコメントを寄せている。さらに一級のクリエイターたちに加え、先日本作に出演するキャストには、これまで数々のヒット作にてメインキャストを務めてきた梶裕貴、櫻井孝宏、杉田智和、諏訪部順一、花澤香菜、宮野真守といった超豪華声優陣が発表。まだキャスト陣の配役は発表されておらず、それぞれどんなキャラクターを演じることになるのか、「Netflix」配信日発表と共に続報を待ちたい。『GODZILLA』は2017年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年03月13日映画『パワーレンジャー』が2017年7月15日(土)に全国公開される。日本発のスーパーヒーロー「パワーレンジャー」テレビシリーズ「パワーレンジャー」は、“メイド・イン・ジャパン”のスーパーヒーロー。日本の特撮シリーズ「スーパー戦隊」をベースに全米では1993年に放送開始。日本の特撮シーンと外国人キャストで撮り直したドラマシーンを再編集して生まれたこのシリーズは、瞬く間に全米でヒット。ちなみに1作目としてリリースされたのは、日本の「恐竜戦隊ジュウレンジャー」をベースに誕生した「マイティ・モーフィン パワーレンジャー」。アメリカの子供番組史上最高視聴率を記録、クリスマスにおもちゃの品切れ騒動が起こるなどし、20年以上たった今でも放送が続いている。アメリカではなんと作品認知度93%だという。『パワーレンジャー』では、日本の特撮シーンの影響を受けつつもアメリカで進化を遂げてきた変身シーンやバトルシーン、巨大ロボの登場シーンなど誰もが懐かしく思うようなシーンがたくさん用意されている。『パワーレンジャー』のあらすじ遡ること時は紀元前。古代の地球で世界の運命を決する、大きな戦いが終焉を迎えていた…。ある5人の戦士たちによって守られた地球。そこにはやがて新しい命が芽生え、物語は現代に帰ってくる。小さな町・エンジェル・グローブに、普通に暮らす若者たちがいた。ジェイソン、キンバリー、ビリー、トリニー、ザック。ありふれた日々を過ごす彼ら5人は、偶然にも同じ時間、場所で不思議なコインを手にし、超人的なパワーを与えられる。自分たちの力に困惑する彼らの前に現れたのは、かつて世界を守っていた5人の戦士=“パワーレンジャー”の一人・ゾードンと機械生命体・アルファ5.かつて古代の地球で封印された悪の戦士=リタ・レプルサが蘇り、再び世界を滅ぼそうとしていること、そして彼ら5人はその脅威に立ち向かうべくコインに選ばれた、新たな「パワーレンジャー」であることを明かされる。しかし、自らの運命を受け入れられない彼らは、まだ、その秘めたる力を解放できずにいた。地球に残された時間はあとわずか。果たして彼ら普通の高校生に、この世界を救うことが出来るのか?世界がそして、仲間たちが危機にさらされた時、ついに“その力”が目覚める。これまで大作を手掛けてきたスタッフが集結社会現象とまで言われるほどの影響を出した「パワーレンジャー」を大迫力で描くため、これまで超大作を手掛けてきたスタッフが集結。総指揮を執るのは『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』『ハンガー・ゲーム』のアリソン・シェアマーと、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』『ジュマンジ』のブレンド・オコナーら。そして、脚本には『キングコング: 髑髏島の巨神』のジョン・ゲイティンズ、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』『マイティ・ソー』のアシュリー・ミラーを迎える。加えて、より映像を壮大なものにするための音楽は、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』『アイアンマン3』のブライアン・タイラー、そして、スーツデザインには『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのウェタ・ワークショップのスタッフらが集う。女優・広瀬アリスが声優初挑戦日本語吹き替え版は、リーダー・レッドレンジャーに実力派俳優・勝地涼が抜擢された。また、ヒロインのピンクレンジャーは女優・広瀬アリスに決定。映画『新宿スワンⅡ』のヒロインなど2017年も映画や舞台などすでに多くの出演が決まっている彼女が、本作で声優に初挑戦する。【作品詳細】パワーレンジャー公開日:2017年7月15日(土)全国公開監督:ディーン・イズラライト脚本:ジョン・ゲイティンズ(『フライト』『キングコング: 髑髏島の巨神』『リアル・スティール』)、アシュリー・ミラー(『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』『マイティ・ソー』)音楽:ブライアン・タイラー(『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』「ワイルド・スピード SKY MISSION」シリーズ)製作総指揮:アリソン・シェアマー、ブレント・オコナーキャスト:デイカー・モンゴメリー、ナオミ・スコット、RJ・サイラー、ベッキー・G、ルディ・リン、ビル・ヘイダー、エリザベス・バンクス (c)2016 Lions Gate TM&(c) Toei & SCG P.R.
2017年03月12日アニメーション映画として史上初めてアカデミー賞作品賞にノミネートされ、いまなお愛され続けている不朽の名作を実写化する『美女と野獣』。このほど、主人公ベルと野獣を支え、2人の愛の行く末を見守るユニークなお城の住人たちのキャラクターポスターが一挙に解禁となった。魔女によって野獣の姿に変えられた美しい王子。呪いを解く鍵は、魔法のバラの花びらが全て散る前に誰かを心から愛し、そして愛されること――。絶望のなか、彼はベルという女性に出会う。自分らしく生きながらも、心に孤独を抱えるベル。はたして、その王子の運命を変えることができるのか?珠玉の名曲とともに長らく愛されてきたアニメーションを、エマ・ワトソンを主演に迎えディズニーが実写映画化する本作。自分らしく生きながらも、周囲から「変わり者」と呼ばれ心に孤独を抱えていたベルと、外見に囚われ本当の自分を見失っていた野獣との“真実の愛”が描かれていく。『美女と野獣』といえば、野獣に仕えるお城の住人たちの活躍も大きな見どころ。美しい王子を野獣の姿に変えた魔女の魔法は、お城の住人たちをも燭台や置時計などの調度品に変えてしまった。彼らの呪いを解くカギはたった1つ、野獣が“真実の愛”を得ること。自分たちの呪いを解くためにも必死にベルと野獣の仲を取り持とうとする彼らは、時には2人の背中を押し、すれ違う2人に助言を与え、互いが言えない本音を代弁する。今回解禁されたビジュアルは、そんな彼らの呪いにかけられた姿と、元の人間の姿の2バージョン。魅力的なサブキャラクターたちを演じるのは、いずれも実力派の超豪華俳優陣。城の給仕長ルミエール役には、『スター・ウォーズ』シリーズに出演し、『ムーラン・ルージュ』で披露した歌声にも定評があるユアン・マクレガー。ポット夫人には、『ハリー・ポッター』シリーズにも出演したアカデミー賞女優エマ・トンプソン。執事コグスワースは、『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』3部作を始め、数々の名作に出演するトニー賞受賞俳優イアン・マッケラン。さらに、6度のトニー賞に輝くブロードウェイの歌姫オードラ・マクドナルドも出演する。彼らは、王子の傲慢な態度に憤慨した魔女によって姿を変えられたにもかかわらず、なぜ、野獣に仕え続けたのか?実写版では、アニメーション版では語られなかった理由が野獣の知られざる過去と共に明かされる。◆ルミエール(ユアン・マクレガー):レディファーストな給仕長城の給仕頭。主人である野獣とともに魔女の呪いをかけられ、燭台に変えられた。人をもてなすのが得意。◆コグスワース(イアン・マッケラン):小言が多い生真面目な執事城の執事。置き時計に姿を変えられた。まじめで几帳面な性格で、野獣の機嫌を損ねないよう気を遣っている。◆ポット夫人(エマ・トンプソン):あったかくて世話好きの料理番城のキッチンをとり仕切る料理人。ティーポットに姿を変えられた。囚われの身になったベルを優しく励ます。◆プリュメット(ググ・バサ=ロー):ダンス好きのセクシーなメイド城で働くメイドの1人で、ルミエールの恋人。羽ぼうきに姿を変えられた。◆マダム・ド・ガルドローブ(オードラ・マクドナルド):ゴージャスな歌声の衣装係かつてはヨーロッパでも評判のオペラ歌手で、華やかな生活を送る歌姫だったが、洋服ダンスに変えられた。◆カデンツァ(スタンリー・トゥッチ):ちょっぴり神経質な音楽家オペラ歌手マダム・ド・ガルドローブを妻に持つ、少々神経質なマエストロ。王子の舞踏会で妻とともに音楽を奏でていたときに呪いにかけられ、ハープシコードに変えられた。『美女と野獣』は4月21日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:美女と野獣 (2017) 2017年4月21日より全国にて公開(C) 2016 Disney. All Rights Reserved.
2017年03月10日2016年カンヌ国際映画祭で上映され絶賛された、メル・ギブソン主演最新作『ブラッド・ファーザー』が、6月3日(土)より日本公開されることが決定。併せて、荒野をバックに何者かと対峙する、メルの姿を捉えたポスタービジュアルが到着した。トレーラーハウスでアル中のリハビリをしながら細々と暮らす男、ジョン・リンク。 血生臭い世界から足を洗った元犯罪者の彼のもとに現れたのは、数年前から行方不明になっていた1人娘リディアだった。ギャングとトラブルを起こし、警察にも殺し屋にも追われる娘を守るため、父親はこれまでに培ったアウトローのサバイバル術を駆使して迎え撃つことを決意する――!主人公は、アルコール中毒のリハビリをしながら、ひっそりと暮らす元犯罪者ジョン・ リンク。本作は、生き別れた娘を守るために己のアウトローのスキルをフル活用して挑む、闘いを描くサバイバルアクション。しかし単なるアクション映画とは一線を画し、フィルムノワール的なスタイリッシュな世界を描きながらも、観る者の胸を打つ娘への贖罪に燃える父と、反目する娘の愛憎のドラマにもなっている。ジョン・リンクを演じるのは、『マッドマックス』シリーズに出演し、荒野とバイオレンスが最も似合う男とも呼ばれるメル。ジョン・リンクは過去の栄光と対照的に、公私ともに長きにわたりスランプにあった彼自身の姿を彷彿とさせるよう。しかし第89回アカデミー賞作品賞、監督賞等6部門にノミネートされ、編集賞、録音賞を受賞するなど、本年度の賞レースを堂々と渡り合った渾身の監督作『ハクソー・リッジ』の高評価と共に、顔に刻まれたシワで語る人生の酸いも甘いも知り尽くしたアクション俳優として、このたび本作で完全復活を遂げた。また併せて解禁となったポスターには、荒野とバイクを背に何者かと対峙するメルの姿が。闘志に燃えるその目は、何としても娘を守るという固い決意が伺え、銃口にまとうように散る火花が、この直後に起こるであろう激しい闘いを予感させるようなビジュアルとなっている。そのほか、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のディエゴ・ルナ、『ファーゴ』のウィリアム・H・メイシーなど、1度みたら忘れないクセのある共演陣が出演。脚本は、『ザ・タウン』のピーター・クレイグが担当し、『アサルト 13 要塞警察』のフランス人監督ジャン=フランソワ・リシェが監督を務めている。『ブラッド・ファーザー』は6月3日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年03月09日昨年の大阪アジアン映画祭で上映され、注目を集めた香港発のオムニバス作品『十年』が、香港返還20年目となる今夏7月22日(土)より日本公開されることが決定。その予告編が解禁となった。本作は、5人の香港新世代監督がそれぞれに“10年後の香港”を描いたオムニバス作品。その衝撃的な内容から、昨年、香港のアカデミー賞といわれる「香港金像奨」で作品賞を獲得した際には世界にそのニュースが配信され、話題を呼んだ。自主映画として製作費750万円(50万香港ドル)で製作され、現地で2015年12月、わずか1館から始まった本作の上映は、徐々に上映館を広げ、興行収入約9,200万円(609万4,741香港ドル)を記録。口コミで広がり、一時は同日に公開された『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の動員を凌ぐ勢いで香港の人々の支持を受けた。また、第11回大阪アジアン映画祭の特集企画「Special Focus on HongKong 2016」にて上映されると、その注目度の高さから2度の上映回が売り切れに。本作では、5人の新人監督たちがそれぞれ5本の短編を創作。『エキストラ』(監督:クォック・ジョン)は、労働節(メーデー)の集会会場のある一室で、2人の男が銃で来場者を脅そうと密かに準備を進める…という物語。『冬のセミ』(監督:ウォン・フェイパン)では、壊れた建物の壁、街に残された日用品など “黙示録”の中の世界のような香港で、1組の男女が標本を作製している。『方言』(監督:ジェヴォンズ・アウ)は、タクシー運転手に普通話(中国語)の試験が課せられ、それに受からないと香港内で仕事ができる場所に制限がかかってしまうという物語。また、『焼身自殺者』(監督:キウィ・チョウ)は、英国領事館前で焼身自殺があったものの、身元もわからず遺書もなく、誰が何のために行ったのかに迫っていく。『地元産の卵』(監督:ン・ガーリョン)は、香港最後の養鶏場が閉鎖され、「地元産」と書かれた卵を売るサムは“良くないリスト”に入っている言葉だと注意を受ける…。この5本の短編で構成された予告編は、オムニバス作品をまるで1本の繋がった映画のように見せる。10年後の香港ではなく「“いま”の状況そのまま」と現地で話題になった香港の姿と、そこに住まう人々の不安を、ドラマチックに示す映像となっている。5人の若手監督はいずれも、短編で各国映画祭に招待された経緯を持つ監督たち。本作の後、さらに大きな劇場用映画を撮り始めているという。『十年』は7月22日(土)より新宿K’scinemaほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年03月09日『ムーンライト』の作品賞“逆転”受賞で幕を閉じた今年のアカデミー賞授賞式。ジミー・キンメルの絶好調トークが楽しく、感動の瞬間も満載だった授賞式には、海外ドラマでも活躍する面々が多数出席していました。いくつか例を挙げますと、「殺人を無罪にする方法」のヴィオラ・デイヴィスが『Fences』(原題)で助演女優賞を受賞、「ハウス・オブ・カード 野望の階段」や「Marvel ルーク・ケイジ」のマハーシャラ・アリが『ムーンライト』で助演男優賞を受賞。受賞者以外にも、「Empire成功の代償」のクッキーことタラジ・P・ヘンソンは作品賞候補作『Hidden Figures』(原題)のキャストとして授賞式に参加し、アルベルタ・フェレッティの美しいドレス姿が注目の的に。「プリーチャー」のルース・ネッガは『ラビング 愛という名前のふたり』で主演女優賞にノミネートされており、鮮やかな赤の「ヴァレンティノ(Valentino)」で視線を独り占めしていました。そんな中、視覚効果賞のプレゼンターとして登場し、「エルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)」のタキシード姿で最旬スターのオーラを放っていたのが「ナイト・オブ・キリング 失われた記憶」のリズ・アーメッド。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の元帝国軍パイロット、ボーディー役も記憶に新しい彼が、同作の共演者フェリシティ・ジョーンズと共にオスカー像を手渡しました。ちなみに、アカデミー賞の前哨戦にあたるゴールデン・グローブ賞では、「ナイト・オブ・キリング 失われた記憶」で彼自身がテレビ部門の男優賞候補となっています。その「ナイト・オブ・キリング 失われた記憶」は、昨年の夏に全米で放送されたHBOのミニシリーズ。『ドラゴン・タトゥーの女』の脚本家スティーヴン・ザイリアンと『チャイルド44森に消えた子供たち』の脚本家リチャード・プライスが製作総指揮&脚本を、ザイリアンと『博士と彼女のセオリー』のジェームズ・マーシュが監督を務めています。また、本作はベン・ウィショー主演の英国ドラマ「Criminal Justice」(原題)のリメイクでもあり、2013年に急逝したジェームズ・ガンドルフィーニが出演するはずだったドラマとしても知られています。物語の始まりは、NYに暮らすパキスタン系の大学生ナズ(アーメッド)が、初対面の女性アンドレアと一夜を共にするところから。しかし、目を覚ました彼の横にはアンドレアの死体があり、ナズは殺人容疑で逮捕されてしまいます。アンドレアを殺したのは誰なのか?ナズは無罪を勝ち取ることができるのか?これらのクエスチョンを掲げ、物語が進んでいく中、同時多発テロ以降から今も続くイスラム移民への偏見、拘置先となる刑務所のシビアな現実、敵とも味方ともなり得る司法制度の罠が浮き彫りになっていきます。じわりじわりとナズを蝕んでいく現実と、それでもどこか侵しがたい純粋さを固持しているようにも見える、そう信じたいと思わせられるナズの空気は、すべてを見透かすような瞳のリズ・アーメッドならでは。真面目で無垢なナズが逮捕され、刑務所に拘置され、目の前の現実に染まらざるを得ない展開にぞっとさせられながらも、一縷の美しさを感じられる作品に仕上がっています。そんなリズ・アーメッドの演技に感激したレナ・ダナムが、自身のドラマ「GIRLS/ガールズ」に出演してもらおうと奮闘したのもいまや有名な話(その結果、めでたく最終シーズンに出演)。今後も、リズ・アーメッドからますます目が離せません!(text:Hikaru Watanabe)
2017年03月08日