メゾン マルタン マルジェラ(Maison Martin Margiela)初のドキュメンタリー映画『We Margiela マルジェラと私たち』が、2019年2月8日より東京・渋谷のBunkamuraル・シネマほか全国順次公開される。映画公開に先駆け、メインビジュアルと日本版予告編が公開された。ファッショニスタから熱烈に支持され、メディアには匿名性を貫いた「メゾン マルタン マルジェラ」のデザイナー、マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)が、2008年に表舞台から突然姿を消した。顔は見せず、インタビューは書面のみで「I=私」ではなく「We=私たち」と答える、ファッション界の異端児に何があったのか。マルタン・マルジェラと共にモードを築いたブランドの共同創始者ジェニー・メイレンスや、初期のデザインに関わっていたミス・ディアナことディアナ・フェレッティ・ヴェローニ、メイクアップ・アーティストのインゲ・グログニャール、自身のブランドを持つルッツ・ヒュエル、現在アレキサンダー・マックイーンにて活躍中のハーレー・ヒューズなど、当時のクリエイティヴ・スタッフの「私たち」が語られることのなかった激動の20年間を語り始める。当時のクリエイティブスタッフは、“We=私たち”がマルジェラだと強い意志を持って働いていた。本作は、当時の“私たち”にインタビューを重ね、貴重なアーカイブ映像と共に彼らの証言から、マルジェラの秘密が明らかになっていく。最終更新:12月12日【作品情報】『We Margiela マルジェラと私たち』監督:メンナ・ラウラ・メイール出演:ジェニー・メイレンス(声のみ出演)、ディアナ・フェレッティ・ヴェローニ(ミス・ディアナ)ほか配給:エスパース・サロウ2019年2月8日 Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開公式HP:wemargiela..espace-sarou.com
2018年12月11日ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)のデザイナー、ヴィヴィアン・ウエストウッドのパワーの秘密に迫る刺激と情熱に満ちたドキュメンタリー映画『ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス』が12月28日より、角川シネマ有楽町、新宿バルト9ほか全国の劇場にて順次公開されることが決定。『ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス』© Dogwoof英国カルチャーのトップの座に君臨しながら77歳にして生涯現役を誓うヴィヴィアン・ウエストウッドは、数々の伝説を纏っている。米国アカデミー賞の授賞式では、メリル・ストリープやヘレン・ミレン、ティルダ・スウィントン、ヘレナ・ボナム・カーターなど演技だけでなく生き方までがパワフルな女優たちが、彼女のドレスでレッド・カーペットを飾ってきた。映画『セックス・アンド・ザ・シティ』でサラ・ジェシカ・パーカー扮する主人公のキャリーが着たウエディングドレスは、誰もが初めて目にするルックで一大センセーションを巻き起こす。その膝丈バージョンを作って公式サイトでネット販売したところ、一瞬で完売という記録も打ち立てた。1993年には、ドラマティックなまでにヒールの高いシューズ「スーパー・エレベイテッド・ギリー」を履いていたスーパーモデルのナオミ・キャンベルがキャットウォークで転倒。ファッションニュースのトップを飾るほど話題になり、同じ靴がロンドンの博物館に納められた。そして遂には、エリザベス女王から「デイム」の称号を授けられる。しかし、何よりもレジェンドなのは、大企業の傘下に入ることなく、77歳にして世界数十ヶ国、100店舗以上を展開する独立ブランドのトップかつ現役デザイナーという彼女の存在そのものだ。『ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス』© Dogwoofカメラの前に座るヴィヴィアンは、「過去の話は退屈だわ」と惚れ惚れするようなカッコよさで言い放った上で、自らの生涯について語り始める。どんな10代を送ったか、最初の結婚と出産、「世界について知りたくて」決断した離婚。セックス・ピストルズの仕掛け人として知られるマルコム・マクラーレンとの出会いと、音楽史を変えたパンクムーブメントを生み出すまでの裏話が若きヴィヴィアンの秘蔵映像と共に明かされる。そして二人目の息子の出産やマルコムとの別れ、デザイナーとしての躍進を果たした後に経営に失敗し、無一文から再出発したという衝撃的な事実も飛び出す。世界的成功までの知られざる険しい道のりが、どんな時も人生を謳歌するヒントの詰まった数々の名言と貴重なアーカイブ映像を織り交ぜながら披露される。また、25歳年下の公私にわたるパートナー、アンドレアス・クロンターラーとの関係も、息子やアンドレアス本人が赤裸々に語っている。『ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス』© Dogwoofさらに、音楽とファッション業界で映像監督として活躍するローナ・タッカーが3年間の密着取材で捉えたのは、ショーの直前まで続く厳しいダメ出しや、ニューヨークとパリへの新規出店を指揮する真のプロフェッショナルの姿。また、環境保護の活動家として様々な運動の先頭に立って指揮する近年の勇姿もスクリーンに躍る。一方で、特別に公開された自宅のリビングや寝室などプライベートスペースのインテリア、アクセサリーや小物、花の活け方などからは繊細な感性が匂い立つ。そこには、家庭と仕事を両立させながら、母、妻、実業家、アーティストとして、波乱に満ちた人生を逞しく生き抜いてきた一人の女性の素顔があった。そんな彼女を称えるカリーヌ・ロワトフェルド、アンドレ・レオン・タリーらファッションエディター、クリスティーナ・ヘンドリックス、パメラ・アンダーソンら女優、ケイト・モスにナオミ・キャンベルら時代を創ったスーパーモデルなど、豪華セレブも登場する。『ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス』© Dogwoof英国カルチャーの女王が教えてくれる、自身を強く美しく引き立てると同時に心地よく包んでもくれる「人生の仕立て方」に触れてみては。
2018年11月14日世界を熱狂させた、アメリカ・ポップシーン史上最高の歌姫ホイットニー・ヒューストン。その知られざる素顔に迫るドキュメンタリー『ホイットニー~オールウェイズ・ラヴ・ユー~』の予告編映像が解禁された。ホイットニー・ヒューストン財団が初公認となる本作のメガフォンをとったのが、『ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実』などを手掛ける、アカデミー賞受賞監督ケヴィン・マクドナルド。世間にあふれたゴシップにとらわれることなく、膨大な映像記録を丹念にリサーチ。初公開となるホームビデオや貴重なアーカイブ映像、未発表音源とともに、家族、友人、仕事仲間などの証言を紡ぎ合わせることで見えてきたホイットニーの真の姿を描いている。今回解禁された予告映像では、80年代のアメリカ・ポップシーンに彗星の如く現れたデビュー当時の瑞々しい姿や圧巻の歌声で頂点を極めたホイットニーの姿が映し出される。一方で家族の前で見せる満面の笑顔や“ニッピ―”という呼び名で呼ばれる幼少期の貴重な家族写真、上手くいかなかった結婚や薬物問題などで世間を賑わせていた晩年、そしてスター故に多くの人にしがみつかれ、それでも1人で戦っていた彼女の苦しみなど、メディアには見せないステージを降りた1人の女性としての姿も捉えている。なお、ナレーションは小林克也氏が務める。伝説の歌姫ホイットニー・ヒューストンの笑顔の裏に隠された知られざる真実の一端はこちらの映像から確認してみて。『ホイットニー~オールウェイズ・ラヴ・ユー~』は2019年1月4日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ホイットニー~オールウェイズ・ラヴ・ユー~ 2019年1月4日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2018 WH Films Ltd
2018年11月07日バンド・コールドプレイのドキュメンタリー映画『コールドプレイ:ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』が、2018年11月14日(水)のみ、一夜限定で新宿ピカデリーほか全国の劇場にて上映される。2018年で、デビューから20年を迎えるコールドプレイは、カムデンのパブから、世界的な人気バンドへとあっという間にスターダムを駆け上ったバンド。初のドキュメンタリー映画となる『コールドプレイ:ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』では、ビハインドシーンやライブフッテージなどの未公開映像も含め、20年間のバンドの軌跡に迫る。また、世界中で550万人を超えるファンを動員し歴代3番目に大規模だった「ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ(A HEAD FULL OF DREAMS)」ツアー中に撮影したシーンも満載となっており、ファン必見の映像が目白押しとなっている。監督は、コールドプレイ結成前の大学時代からメンバーと友人関係であるマット・ホワイトクロス。オアシスのドキュメンタリー映画『オアシス:スーパーソニック』も手掛けている。マット・ホワイトクロスは、コールドプレイが初期に、狭苦しい学生の部屋で行ったリハーサル風景までも映像に記録。本編では、貴重な初公開映像を含め、コールドプレイの音楽やメンバー間の友情が映し出されている。【詳細】映画『コールドプレイ:ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』劇場公開日:2018年11月14日(水)のみ ※一夜限定出演:コールドプレイ クリス・マーティン、ジョニー・バックランド、ガイ・ベリーマン、ウィル・チャンピオンほか監督:マット・ホワイトクロス原題:Coldplay: A Head Full Of Dreams料金:2,000円均一(一部劇場の座席を除く)チケット発売日:各上映劇場の窓口・HPにて、2018年10月26日(金)より発売開始。※ネット販売の取扱が無い劇場もあり。詳細は鑑賞予定の上映劇場へ問い合わせのこと。公開劇場:新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋、109シネマズ二子玉川、109シネマズ木場、TOHOシネマズ 上野、立川シネマシティ、109シネマズ川崎、109シネマズ湘南、TOHOシネマズ ららぽーと横浜、横須賀HUMAXシネマズ、イオンシネマ海老名、MOVIX柏の葉、イオンシネマ市川妙典、MOVIXさいたま、イオンシネマ浦和美園、MOVIX伊勢崎、MOVIX宇都宮、イオンシネマ守谷、TOHOシネマズ 水戸内原、イオンシネマ松本、イオンシネマ金沢、TOHOシネマズ 甲府、イオンシネマ新潟南、静岡東宝会館、TOHOシネマズ 岐阜、イオンシネマ津南、ミッドランドスクエアシネマ、109シネマズ名古屋、イオンシネマ長久手、なんばパークスシネマ、シネ・リーブル梅田、神戸国際松竹、MOVIX京都、イオンシネマ岡山、イオンシネマ広島西風新都、TOHOシネマズ 高知、イオンシネマ今治新都市、イオンシネマ福岡、イオンシネマ熊本、TOHOシネマズ アミュプラザおおいた、札幌シネマフロンティア、イオンシネマ旭川、イオンシネマ天童、中央映画劇場、MOVIX仙台、109シネマズ富谷
2018年10月18日ドキュメンタリー映画『マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ!』が、2019年1月5日(土)よりBunkamura ル・シネマほか全国の劇場にて順次公開される。60’sロンドンに焦点を当てたドキュメンタリー『ハンナとその姉妹』『サイダーハウス・ルール』で2度のアカデミー賞を受賞した英国の名優マイケル・ケインがプロデューサー&プレゼンターを務める本作は、1960年代のロンドンに焦点を当てたドキュメンタリー映画。名優マイケル・ケインが華の時代をナビゲートプロデューサーも同時に務めたケインは、「マイケルや彼の仲間たちがイギリスの階級に支配された社会を先頭に立って非難し、どのように新たなポップカルチャーが生まれたてきたのか。彼らや60年代に対して大きな恩義を感じているのは、私だけではないはず。」と語るデイヴィッド・バッティ監督と共に、6年がかりで50以上のインタビュー撮影を敢行。イギリスを代表するカルチャーアイコンが集結イギリスを代表するザ・ビートルズ、ザ・ローリング・ストーンズ、ザ・フーといった大物ミュージシャンをはじめ、日本でも一世を風靡したモデルのツィギー、彼女の代名詞とも言えるミニスカートやカラータイツの発案者であるマリー・クヮントといったカルチャーアイコンに取材。ジョン・レノンやデイヴィッド・ボウイら、数多くの伝説的パイオニアたちの貴重なアーカイブ映像と合わせて、光溢れる60年代当時の生々しい感覚を体験出来るような作品となっている。作品情報映画『マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ!』公開日:2019年1月5日(土)監督:デイヴィッド・バッティプレゼンター・プロデューサー:マイケル・ケイン出演:マイケル・ケイン、デイヴィッド・ベイリー、ポール・マッカートニー、ツィギー、ローリング・ストーンズ、ザ・フーほか原題:MY GENERATION字幕監修:ピーター・バラカン
2018年10月15日ドキュメンタリー映画『We Margiela マルジェラと私たち』が、2019年2月8日(金)からBunkamuraル・シネマほか全国で順次公開される。マルジェラ初のドキュメンタリー『We Margiela マルジェラと私たち』は、メゾン マルタン マルジェラ(Maison Martin Margiela)の創業者・デザイナーであるマルタン・マルジェラの秘密に迫る初のドキュメンタリー。ファッショニスタから熱烈に支持され、メディアには匿名性を貫いたマルタン・マルジェラは、インタビューには顔を出すことなく、書面のみで回答。「I=私」ではなく「We=私たち」として、質問に答えている。2008年以降、表舞台から突然姿を消したファッション界の異端児、マルタン・マルジェラに一体何があったのか?証言からマルジェラ激動の20年間が明らかに作中では、マルタン・マルジェラと共にモードを築いたブランドの共同創始者ジェニー・メイレンス、初期のデザインに関わっていたミス・ディアナことディアナ・フェレッティ・ヴェローニ、メイクアップ・アーティストのインゲ・グログニャール、自身のブランドを持つルッツ・ヒュエル、現在アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)にて活躍中のハーレー・ヒューズなど、当時のクリエイティヴ・スタッフの「私たち」が、今まで語られることのなかった激動の20年間を語り始める。数々のアーカイブと証言から、傷ついた天才と引退の舞台裏が明らかになっていく。詳細映画『We Margiela マルジェラと私たち』公開日:2019年2月8日(金) Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開監督:メンナ・ラウラ・メイール出演:ジェニー・メイレンス(声のみ出演)、ディアナ・フェレッティ・ヴェローニ(ミス・ディアナ)ほか原題:We Margiela
2018年10月12日ドキュメンタリー映画『バスキア、10代最後のとき』が、2018年12月22日(土)にYEBISU GARDEN CINEMAほか、全国で順次公開される。アーティスト・バスキアの秘密に迫るドキュメンタリー『バスキア、10代最後のとき』は、ストリート暮らしからアートシーンのスターとなった、ニューヨーク生まれのアーティスト、ジャン=ミシェル・バスキアの秘密に迫るドキュメンタリー。バスキアは、アンディ・ウォーホルにインスピレーションを与え、一流のアート・コレクターとしても名高いデヴィッド・ボウイのコレクションに名を連ねるなど、20世紀の美術史において重要なアーティスト。近年では、その作品をレオナルド・ディカプリオが購入したことや、日本の実業家が123億円で落札したことが話題となっている。ドラマティックな成功を掴んでから、27歳という早すぎる死を迎えたバスキア。『バスキア、10代最後のとき』では、彼が友人のアパートを転々としながらストリートに作品を残し続けていた、1978年から1981年頃にかけての時期にフォーカスし、天才アーティストが誕生するまでを描く。ジム・ジャームッシュなどが当時の世相やバスキアの姿を証言ヒップホップやパンクロック、ファッション、文学、アート、揺れ動く政治に人種問題など、目まぐるしく変化していた当時のムーブメントのリアルな実態を、アーティストのファブ・5・フレディ、『ワイルド・スタイル』の主演を務めたリー・キュノネス、映画監督のジム・ジャームッシュ、『プラダを着た悪魔』の衣装を担当したファッション・デザイナーのパトリシア・フィールドら、バスキアの友人が、カメラの前で語る。同時に、ありとあらゆるカルチャーを貪欲に吸収し、アーティストへと育っていくバスキアの姿についても言及する。世界初公開の秘蔵コレクションも世界初公開となる、秘蔵コレクションも劇中に登場。有名になる前のバスキアとともに暮らしていた、元ガールフレンドのアレクシス・アドラーが30年感保管してきた個人所蔵の作品だ。絵画だけでなく、部屋の冷蔵庫、壁、ドア、そして外のゴミまでがアート作品に変わる様子や、創作中のバスキアの写真も登場する。さらに、グラフィティ・ユニット“SAMO”として街の様々な場所に残した謎めいた詩、“マンメイド”と命名した洋服へのペインティング、映画監督のヴィンセント・ギャロらと組んだバンド「グレイ」など、文学やファッション、音楽など多岐にわたるジャンルの活動も紹介。コラージュからドローイングと、次々と手法を変え、ついにキャンバスへと至る、表現方法の変化を辿った貴重な映像も収録されている。詳細映画『バスキア、10代最後のとき』公開日:2018年12月22日(土) YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国順次公開出演:アレクシス・アドラー、ファブ・5・フレディ、リー・キュノネス、ジム・ジャームッシュ、パトリシア・フィールドほか原題:BOOM FOR REAL : THE LATE TEENAGE YEARS OF JEAN-MICHEL BASQUIAT
2018年09月30日ドキュメンタリー映画『ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス』が、2018年12月28日(金)より角川シネマ有楽町、新宿バルト9ほか全国の劇場で公開される。生ける伝説、ヴィヴィアン・ウエストウッドの秘密に迫るドキュメンタリー本作は、英国カルチャーのトップの座に君臨する生ける伝説にして、エリザベス女王から「デイム」の称号を与えられた英国初のファッションデザイナーであるヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)の秘密に迫るドキュメンタリー映画。世界的人気ブランドが誕生するまでの知られざる道のりセックス・ピストルズと共に音楽史を変えたパンクムーブメントを生み出すまでの秘話、デザイナーとしての躍進と挫折、無一文からの再出発など、世界的人気ブランドとして成功するまでの知られざる道のりを、秘蔵映像と自由かつ痛快な名言を織り交ぜながら明らかにする。ケイト・モスやナオミ・キャンベルらファッション界の重鎮も出演本作の制作にあたって、3年間に及ぶ密着取材も敢行。作中にはショー直前まで続く厳しいダメ出しや、ニューヨークとパリへの新規出店を指揮する貴重な姿が収められているほか、スーパーモデルとして時代を牽引したケイト・モスやナオミ・キャンベル、ファッション界の重鎮エディターのカリーヌ・ロワトフェルドら豪華な顔ぶれが証言者として多数登場し、彼女の魅力を語っている。さらに、2度の離婚や25歳年下の公私にわたるパートナーとの関係などのプライベートな話題から、環境保護アクティヴィストとして精力的に活動する勇姿まで、様々な視点からヴィヴィアン・ウエストウッドのパワーの源に迫る作品となっている。あらすじ2016年2月、ロンドン・ファッション・ウィークの秋冬ショーを控えた前夜。ヴィヴィアン・ウエストウッドのアトリエでは、最終チェックに追われるデザイナーとスタッフたちがいた。デザイナーであるヴィヴィアンは、1枚1枚を細かくチェックし、指示を間違った服には「最低ね。クソ食らえよ」と容赦なく言い放つ。77歳を迎えた今も、現役だ。「私の知的好奇心が満たされなかったから」と、ヴィヴィアンは最初の離婚を振り返る。息子のベンが5歳の時、マルコム・マクラーレンと出会ったヴィヴィアンは、彼がプロデュースするバンドの服をデザインし、パンク・ファッションを生み出した。今でも人気のあるこの頃の服について、彼女は時代を超えるデザインをクリエーションする秘訣を惜しみなく披露する。「彼女のすべてが好きだ」と堂々と宣言するのは、アンドレアス・クロンターラー、ヴィヴィアンの今の夫だ。オーストリアの大学でヴィヴィアンの生徒だった彼はショーを手伝うようになり、今では共同でデザインを手掛ける最強のパートナーとなった。当時、「母の半分の年」だったアンドレアスについて、マルコムとの間の息子のジョーが本音を打ち明ける。さらに、CEO のカルロ・ダマリオと二人の息子が、1985年にヴィヴィアンが無一文になったという、衝撃の事実を明かす。古いミシンで自ら縫った服で一からやり直し、遂に1990年と翌年に連続でデザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞するまで上り詰めたのだ。環境保護活動に走り回り、ニューヨーク、パリと支店をオープン、絶好調のヴィヴィアンが、自分の会社は「危機信号よ」と驚くべき言葉を口にする。果たして、その真意とは──?作品情報ドキュメンタリー映画『ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス』公開日:2018年12月28日(金) 角川シネマ有楽町、新宿バルト9ほか全国ロードショー監督:ローナ・タッカー出演:ヴィヴィアン・ウエストウッド、アンドレアス・クロンターラー、ケイト・モス、ナオミ・キャンベルほか原題:WESTWOOD: PUNK, ICON, ACTIVIST
2018年09月16日大人気声優アーティスト・宮野真守の写真集撮影に密着したドキュメンタリー「宮野真守ドキュメンタリー2018 ~in Las Vegas~」の放送が決定。ラスベガスで行われたファースト写真集の撮影の裏側や独占インタビューをお届けする。ベストアルバム発売、アリーナツアーも開催し、先日の星野源による新感覚音楽&トーク番組「おげんさんといっしょ」第2弾では人気キャラの“雅マモル”となって登場した、“マモ”こと宮野さん。今年2018年はアーティストデビュー10周年イヤーにあたる。この度のドキュメンタリーでは、声優でありながら、圧倒的な歌唱力とダンスのパフォーマンスでファンを魅了し続けてきた宮野さんのアーティスト活動10周年を記念して出版される、女性誌「JUNON」プロデュースによるファースト写真集の撮影に密着。ラスベガスでの数日間の写真集撮影風景やオフショットを中心に、宮野さんの素顔の魅力を余すことなくお届け。また、番組ではアーティストデビュー10周年にあたっての独占インタビューも敢行。ライブや音源をこだわり抜く彼ならではのポリシーや熱量が垣間見えるインタビューとなっており、彼とともにこの怒涛の10年をふり返りながら、改めて“アーティスト・宮野真守”の魅力を再認識することができそう。■宮野真守からコメント到着この度、宮野さんからコメントが到着。宮野さんは、「初めて訪れたエンターテイメントの宝庫・ラスベガスはとても刺激的でした」とコメントし、「写真集撮影の裏側はもちろん、この街に魅了されてゆく僕の表情を、インタビューと共にぜひお楽しみください」とファンへメッセージを送った。「宮野真守ドキュメンタリー2018 ~in Las Vegas~」は9月30日(日)23時~、CS放送フジテレビTWOドラマ・アニメ/フジテレビTWOsmartにて放送/配信。「宮野真守ファースト写真集(仮)」は10月26日(金)より発売。(text:cinemacafe.net)
2018年08月30日ネイチャー・ドキュメンタリー映画『アース:アメイジング・デイ』が、2018年11月30日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開される。BBCによるネイチャー・ドキュメンタリー『アース:アメイジング・デイ』は、全世界で120億円以上の興行収入を収めたネイチャー・ドキュメンタリー『アース』に続く第2弾の作品。ネイチャー・ドキュメンタリーの先駆者ともいえる英国のBBCアース・フィルムズが製作を手掛けている。一流の撮影チームと4K技術による迫力の映像一流の撮影スタッフが最新の4Kカメラ技術を駆使し、ジャイアントパンダやキリン、ヒゲペンギンといった動物たちの貴重な表情や、絶滅危惧種のなかでも最上級カテゴリーの絶滅寸前種である、ハクトウラングールの姿などを映像化。撮影チームは総勢100名、使用したドローンは200台に上り、世界22カ国で撮影が行われた。日の出から日の入りまで、1日の太陽の流れを軸に動物たちに接近し、まるで同じ目線で見ているかのような迫力で彼らの生き生きとした表情を捉えている。監督は、英国アカデミー賞とエミー賞を受賞した経験を持つ『宇宙(そら)へ。』のリチャード・デイル、『真珠の耳飾りの少女』『ハンニバル・ライジング』のピーター・ウェーバー、エミー賞で2部門を受賞した初の中国人監督ファン・リーシンの3人が務める。音楽は『ラストキング・オブ・スコットランド』『マンデラ 自由への長い道』のアレックス・ヘッフェスが担当。製作総指揮はBBCアースのクリエイティブ・ ディレクターとして『ライフ−いのちをつなぐ物語−』などを手掛け『ウォーキング with ダイナソー』の監督も務めたニール・ナイチンゲールが担当した。日本版ナレーションは佐々木蔵之介日本版ナレーターを務めるのは、映画『嘘八百』で主演を務めるなど、実力派俳優として活躍する佐々木蔵之介。優しいナレーションで、生き物たちの日常をガイドする。また、英語版のナレーションは、先日俳優引退を表明したロバート・レッドフォードが務め、中国版はジャッキー・チェンが担当する。詳細映画『アース:アメイジング・デイ』公開時期:2018年11月30日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開監督:リチャード・デイル、ピーター・ウェーバー、ファン・リーシンプロデューサー:スティーブン・マクドノー製作総指揮:ニール・ナイチンゲール音楽:アレックス・ヘッフェス脚本:フランク・コットレル・ボイス、ゲリン・ヤン製作:BBC アース・フィルムズ監修:新宅広二原題:Earth:One Amazing Day
2018年08月26日人気YouTuberの素顔に迫ったドキュメンタリー『NET STAR ー再生回数の向こう側ー』の完成披露イベントが2018年8月15日、ヒューリックホール東京(東京都千代田区)で行われた。出演者の「禁断ボーイズ」のメンバーによるトークイベントや握手会が開催され、YouTuberの「よきき」と「くぎけん」が映画のオープニング主題歌『NET STAR』を歌った。会場には多くのファンやYouTuberが駆けつけ、映画の完成を祝った。禁断ボーイズは、いっくん、田中、メサイア、モーリーの関西出身の男性4人組ユニット。2015年3月に前身の「近代ボーイズ」として活動をスタートし、16年4月に改名。2017年3月に動画配信サイト「Youtube」のチャンネル登録者数が100万人を突破し、現在の登録者数は180万人を超えている人気Youtuberだ。ネットの炎上で2017年9月、一時活動休止を余儀なくされるが、同年11月に活動を再開。この映画は、彼らのプライベートの様子、メンバーそれぞれの悩みや思い、次世代動画配信者に向けたメッセージなどが赤裸々に描かれている。この日のイベントで、リーダーのいっくんは「イベントするとすごく元気出るなぁと思いました。これだけ応援してくれている人がおるんやなと思うとすごい嬉しいし、改めて、ファンの皆さんの大切さに気づけるなぁと。これからも頑張っていこうと思います」とコメントした。メサイアは「お金を払ってありがとうございましゅ。ここに来てくださった皆様、ありがたいでしゅね」とファンへの感謝の気持ちを述べ、田中も「1年後2年後、またドキュメンタリー撮れたらいいなと思っています。こんな状況でも会いに来てくれるファンの方は、ありがたいなと本当に思うので、これからも応援していただけたら」と話す。モーリーは「僕らのいろいろが分かる映画やったと思います。俺らの裏側を知った上でこれからも応援していただけたらなと思います」と語った。今後の完成披露イベントは、8月18日(土)、香川県宇多津町のハーモニーホール(ユープラザうたづ内)で午後2時半から開演される予定。映画は9月15日(土)からシネマート新宿とシネマート心斎橋で一般公開される。文・写真:五月女菜穂
2018年08月17日映画監督アニエス・ヴァルダと、写真家・アーティストのJRのドキュメンタリー映画『顔たち、ところどころ』が、2018年9月15日(土)より全国で順次公開される。ヌーヴェルヴァーグの祖母×新時代ストリートアートの先駆者年の差54歳、フランスの田舎街を巡る二人がアートを残す旅「ヌーヴェルヴァーグの祖母」とも呼ばれる女性映画監督の先駆けであり、2015年にはカンヌ国際映画祭で史上6人目となるパルム・ドール名誉賞を受賞した映画監督アニエス・ヴァルダと、大都市から紛争地帯まで、そこに住む人々の大きなポートレートを貼り出すアートプロジェクトで知られる写真家でアーティストのJR。本作は、そんな二人がフランスの田舎町を旅しながら、人々と作品を共に作り、そして街に残していくというロードムービースタイルのドキュメンタリー映画。第70回カンヌ国際映画祭にて最優秀ドキュメンタリー賞ルイユ・ドール、同年のトロント国際映画祭では最高賞にあたるピープルズ・チョイス・アワードのドキュメンタリー部門を受賞するなど、各国の映画祭を席巻した作品だ。旅の条件は、“計画しないこと”。プリンターも備えたJRのスタジオ付きトラックとともに、フランスの村々を巡り始める二人。そこにいたのは、炭鉱労働者の村に一人で住む女性、ヤギの角を切らずに飼育することを信条とする養牧者、港湾労働者の妻たち、100歳になるJRの祖母など、それぞれに様々なバックグラウンドを持つ人々だった。ルーブル美術館を訪れた際には、車椅子に乗るアニエスを押しながら館内を駆け巡り、ジャン=リュック・ゴダールが映画『はなればなれに』の作中で作った“最短見学記録”を更新。時に険悪になりながも、二人は様々な人々との心温まる交流を経験しながら旅を進めていく。作品情報映画『顔たち、ところどころ』公開日:2018年9月15日(土) シネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、アップリンク渋谷ほか全国で順次公開監督・脚本・ナレーション:アニエス・ヴァルダ、JR出演:アニエス・ヴァルダ、JR音楽:マチュー・シェディッド(-M-)
2018年08月06日映画『旅するダンボール』が、2018年12月7日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、新宿ピカデリーほか全国で順次公開される。"段ボールアーティスト"島津冬樹とは世界から注目を集めている段ボールアーティスト・島津冬樹。今まで世界30ヶ国の街角で捨てられた段ボールを拾って、財布へと甦らせてきた。必要とされなくなった段ボールをデザインと機能性を兼ね備えた財布にすることで、島津は"アップサイクル"の可能性を世界に伝えている。あらすじ『旅するダンボール』では、島津があるひとつの段ボールと出会い、その段ボールに様々な形で関わった人々との温かい交流を3年間に渡り密着。段ボールが導く人との縁や、不要なものを使用価値のあるものへと昇華させる"アップサイクル"活動の裏側に迫った。展示やワークショップも島津冬樹が手掛けるCartonの普段の製作現場を体感できる、移動アトリエのような展示「Atelier Carton『旅と段ボール』」が、東京・YEAST GALLERY 渋谷にて実施される。公開製作が行われるほか、予約制でワークショップも開催される。【詳細】『旅するダンボール』公開日:2018年12月7日(金)YEBISU GARDEN CINEMA/新宿ピカデリーほか全国順次公開監督:岡島龍介出演:段ボールアーティスト・島津冬樹ナレーション:マイケル・キーダ配給・宣伝:ピクチャーズデプト■Atelier Carton「旅と段ボール」期間:10月27日(土)~31日(水) 平日14:00~21:00/土日12:00~20:00場所:YEAST GALLERY 渋谷住所:東京都渋谷区神宮前5丁目28−7 ローヤルタウン神宮前305ワークショップ:平日19:00〜/(土)1回目15:00〜 2回目18:00〜/(日)展示のみ※メール(Info@carton-f.com)で要予約。平日は18時まで予約可能。費用:3,500円 ※当日会場にて支払い。定員:1回6名 ※定員になり次第、締め切り。※好きな段ボールを持ち込んでも可。
2018年07月15日ピアニストのチリー・ゴンザレスに迫る音楽ドキュメンタリー映画『黙ってピアノを弾いてくれ』が、2018年9月29日(土)より、渋谷・シネクイントほか全国の劇場にて順次公開される。唯一無二の天才ピアニスト、チリー・ゴンザレス強烈なキャラクターと、クラシック、ジャズで培った演奏技術&唯一無二の音楽性で、ビョークなど多くの有名アーティストから熱狂的支持を集める天才ピアニスト、チリー・ゴンザレス。ピアニストだけでなく、作曲家、そして稀代のエンターテイナーでもあるゴンザレスは、2014年にはダフト・パンクのアルバム「Random Access Memories」に参加し、同作はグラミー賞最優秀アルバムを受賞。ほかにも、レイクやファイストといったトップアーティストたちへの楽曲提供やプロデュース、iPadのテレビCM使用曲として知られる「Never Stop」の世界的ヒット、27時間連続でライブ演奏するというギネス記録、ミュージシャンとしての偉大なショーマンシップと、彼の魅力を象徴するエピソードの数々は枚挙に暇がない。その魅力すべてに迫るドキュメンタリー90年代後半以降にカナダからドイツへと渡り、挑発的で破天荒な生き様で注目を浴びた彼の軌跡、そして、狂気とも呼ばれる言動や、ウィーン放送交響楽団のオーケストラをバックにラップする破天荒な姿からは想像がつかない、ピアノの音色の美しさ。本作では、音楽ドキュメンタリー映画という形で、唯一無二の天才ピアニスト、チリー・ゴンザレスの魅力に迫る。ウィーン放送交響楽団をバックにラップ?異色パフォーマンスも収録作中には、ゲストミュージシャンとしてアルバム「Random Access Memories」の制作に携わったダフト・パンク、2017年に共同制作のアルバム「Room 29」をリリースしたパルプのジャーヴィス・コッカーらとの共演や、前述のウィーン放送交響楽団との驚愕パフォーマンスも収録している。9月7日(金)には、大ヒットシリーズの最終章となるニューアルバム「Solo Piano III」のリリースを控えているチリー・ゴンザレス。その名前を全く知らない人でも楽しめるような彼の魅力が詰まった本作は、“ゴンゾ入門編”としても最適かもしれない。作品情報映画『黙ってピアノを弾いてくれ』公開日:2018年9月29日(土)監督:フィリップ・ジェディッケ製作:スティーヴン・ホール『MR.LONG/ミスター・ロン』、アントワネット・コスター撮影:マルクス・ウィンターバウアー、マルセル・コルベンバッハ編集:ヘンク・ドリース出演:チリー・ゴンザレス、カイザー・カルテット、ジョー・フローリー、シビル・バーグ、アダム・トレイナー、ピーチズ、レスリー・ファイスト、Paul PM aka MR. Maloke(パペット・マスタズ)、ラズ・オハラ、ルノー・ルタン、クレバー・バリアム、ケーナ・ブール、コーネリアス・マイスター、ジャーヴィス・コッカー原題:SHUT UP AND PLAY THE PIANO
2018年07月14日大阪万博開催から48年、今もなお大阪のシンボルである太陽の塔についての、“最初で最後のドキュメンタリー映画”「太陽の塔」が、9月29日より、新宿シネマカリテ、渋谷・シネクイント、シネ・リーブル梅田ほか全国公開。©2018 映画『太陽の塔』製作委員会1970年、高度経済成長に沸く日本で、「人類の進歩と調和」というテーマで開かれた大阪万博。そこでひときわ異彩を放っていたのが、前衛芸術家・岡本太郎が制作した太陽の塔だった。2018年3月、48年ぶりに内部展示である「生命の樹」の一般公開が始まるやいなや、見学希望者が殺到。一時はサイトのサーバーがダウンする事態にまでとなった。そして今秋には「太陽の塔」展の開催も決まっており、48年の時を超えて、再び太陽の塔に注目が集まっている。©2018 映画『太陽の塔』製作委員会作者である岡本太郎は、80年代に「芸術は爆発だ!」という言葉で、一躍世間の注目を浴びる。「凡人の理解を超えた変わり者」というタレントのイメージもあるが、画家・写真家・彫刻家・建築家・思想家の顔を持ち、芸術家という言葉にはとうてい収まり切らないスケールの大きな人物であった。本作では、そんな岡本太郎に影響を受けた人々をはじめ、総勢29名へのインタビューを敢行。芸術論だけでなく、社会学・考古学・民俗学・哲学の結晶としての岡本太郎が語られ、「太陽の塔」に込められたメッセージを解き明かす。©2018 映画『太陽の塔』製作委員会監督は、これまでにミュージックビデオやCMを手がけ、カンヌ広告祭ではヤングディレクターズアワードなど3部門を受賞するなど、日本を代表する若手映像クリエイターとなった関根光才。長編ドキュメンタリー映画は初監督となる本作は、あえてナレーションを使わず、時にはフィクションの映像を用いながら、太陽の塔に新たな命を吹き込んだ。当時太陽の塔の制作に関わった関係者や専門家たちのインタビュー、貴重な万博当時の映像、岡本太郎のルーツ、そして同時期に制作された“明日の神話”のテーマを探ることにより、太陽の塔からのメッセージを浮き彫りにする本作。岡本太郎は何のために創ったのか?、今でも人びとが太陽の塔に惹かれるのはなぜなのか?、「太陽の塔」の謎がいま明かされる。©2018 映画『太陽の塔』製作委員会大阪・あべのハルカスでは、展覧会「太陽の塔」が9月15日から11月4日まで開催される。太陽の塔の構想段階から完成、再生事業までを立体的なアプローチで網羅する。岡本太郎の感性を大きなスケールで体感するこの機会。是非、体験してみては。
2018年07月03日エリック・クラプトンの波乱に満ちた壮絶な人生を、貴重なアーカイブ映像とともにドキュメンタリー映画『エリック・クラプトン~12小節の人生~』が、2018年11月より、TOHOシネマズ シャンテほか全国の劇場で公開される。エリック・クラプトンの波乱の生涯を凝縮エリック・クラプトンは、富や名声よりも音楽重視。愚直なまでにブルースに身を捧げ天才の名を欲しいままにしていたが、私生活では欲望、愛情、快楽と幸せ、絶望など様々なシチュエーションに立たされてきた。いつも“何か"を探してさまよい続けてきた。母親に拒絶された少年時代の孤独、ギターの腕を競いあった仲間たちの死、ヤードバーズやクリームなど様々なバンドを渡りあるいた初期、女性関係、ドラッグとアルコールに溺れた日々、そして最愛の息子コナーの死。天国と地獄を行き来するような、数奇に満ちた人生を経て、初めて自分の居場所を見つけた今だから振り返ることができる、音楽と愛と魂の軌跡。グラミー賞の受賞は18回、長年音楽界を引っ張ってきた、ミュージシャン エリック・クラプトンの人生を凝縮し、赤裸々に描いていく。音楽の歴史を彩るミュージシャンたちエリック・クラプトンの輝かしい歴史を象徴するのが、彼と同じ時代を生きたアーティストたち。ボブ・ディラン、ジミ・ヘンドリックス、B.B.キング、ザ・ローリング・ストーンズをはじめ、客演したこともあるザ・ビートルズなどの貴重なアーカイブ映像が満載。クラプトン本人によるナレーションとともに、ヤードバーズ、クリームなどのバンド時代、そしてソロと、未発表の映像、私的な日記や手書きの手紙やデッサンなどをふんだんに取り入れていく。クラプトンのゆかりある女性たちのインタビューもあり、例えば、親友ジョージ・ハリスンの前妻で、最初の妻となったパティ・ボイドなども登場する。監督はアカデミー作品賞を受賞したリリ・フィニー・ザナック『ドライビングMissデイジー』を制作したリリ・フィニー・ザナックが監督を務め、『シュガーマン 奇跡に愛された男』のジョン・バトセックがプロデュースを担当。編集に『AMY エイミー』のクリス・キングが、音楽は『ブロークバック・マウンテン』のグスターボ・サンタオラヤが担当す。作品詳細『エリック・クラプトン~12小節の人生~』公開時期:2018年11月、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー原題:ERIC CLAPTON : LIFE IN 12 BARS監督:リリ・フィニー・ザナック(『ドライビングMissデイジー』製作)製作:ジョン・バトセック(『シュガーマン 奇跡に愛された男』、『We Are X』) 編集:クリス・キング(『AMY エイミー』) 音楽:グスターボ・サンタオラヤ(『ブロークバック・マウンテン」)出演:ミュージシャン:エリック・クラプトン、B.B.キング、ジョージ・ハリスン、パティ・ボイド、ジミ・ヘンドリックス、ロジャー・ウォーターズ、ボブ・ディラン、ザ・ローリング・ストーンズ、ザ・ビートルズなどイギリス映画/英語/135分/配給:ポニーキャニオン/STAR CHANNEL MOVIES
2018年06月21日ドキュメンタリー映画『世界で一番ゴッホを描いた男』が、2018年10月20日(土)より、新宿シネマカリテほか全国の劇場で順次公開される。1人の複製画家に迫るドキュメンタリー映画有名画家のレプリカ制作を主な産業としている、中国・深圳市近郊の「大芬(ダーフェン)油画村」。本作は、そんな大芬で生きるゴッホの複製画家・チャオ・シャオヨン(趙小勇)が、“本物のゴッホの絵を見る”という夢を叶えるため、オランダはアムステルダムを訪れるまでを描いたドキュメンタリー映画だ。「大芬油画村」の複製油絵産業世界最大の「油画村」と呼ばれる中国南部深圳市の大芬(ダーフェン)では、ゴッホをはじめとする有名画家の複製画制作が産業として確立しており、世界市場の実に6割の複製油絵が制作されていると言われている。1989年に香港の画商が20人の画工を連れてきたのがこの街の始まりで、画工の数が1万を超える現在、毎年数百万点の油絵がこの街から世界中へ売られていき、その総額は2015年で6,500万ドルを超えている。20年間で10万点以上の複製画を描いた男物語の主人公で、1996年に出稼ぎで大芬にやって来た湖南省出身のチャオ・シャオヨンは、この街で初めてゴッホの絵画と出会う。以来20年もの間、独学で磨いた技術を武器に、毎月600〜700枚、累計すると10万点以上を家族と共に描き、作品を全世界へ輸出している。複製画家は職人か、それとも芸術家か絵を描くのも、寝るのも、食事をするのも工房の中。いつしかチャオ・シャオヨンは、本物の絵画からゴッホの心に触れて何か気づきを得たい、今後の人生の目標を明確にしたいという思いと共に、ゴッホ美術館へ行くという夢を抱く。ゴッホと共に生きる者としての複製画へのこだわりとプライドと溢れる畏敬の念から、「自分はゴッホの複製画制作に命を懸ける職人なのか?あるいは、ゴッホの生き様を今に蘇らせるアーティストなのか?」という葛藤を抱くチャオ・シャオヨン。ついに夢を叶えるためにアムステルダムを訪れた彼は、そこで一体何を思ったのか。知られざる稀代の複製画家に迫った、感動のドキュメンタリー。前売り券は特典グッズ付き前売り券には、嬉しい特典グッズ付き。ゴッホ絵画の特製マグネット(3種ランダム配布)、または特製ポストカード3枚が付属する。なお、販売場所は東京・新宿シネマカリテ、愛知・伏見ミリオン座、大阪・シネ・リーブル梅田の3か所。作品情報映画『世界で一番ゴッホを描いた男』公開日:2018年10月20日(土)より新宿シネマカリテ/伏見ミリオン座ほか 全国順次ロードショー監督:ユイ・ハイボー、キキ・ティンチー・ユイ原題:中國梵高英題:China’s Van Goghs© Century Image Media (China)■前売券情報発売日:8月11日(土)価格:1,400円(税込)取り扱い場所:新宿シネマカリテ、伏見ミリオン座、シネ・リーブル梅田、メイジャー通販特典:劇場窓口:特製マグネット(3種からランダムに1個)※メイジャー通販にて購入の場合は特製ポストカードセット(3枚1組)
2018年06月17日ドキュメンタリー映画『太陽の塔』が、2018年9月に新宿シネマカリテ、シネ・リーブル梅田ほか全国で公開される。「太陽の塔」とは岡本太郎の「太陽の塔」は、1970年に「人類の進歩と調和」というテーマで開かれた大阪万博のシンボルとして制作された作品。万博のテーマに反して周りと調和しようとしない太古のようなフォルムがひときわ異彩を放っていた。現在も大阪のシンボルとして大阪府吹田市の万博記念公園にそびえ立つ「太陽の塔」は、2018年3月19日(月)より約50年ぶりに内部を公開。入館予約開始と同時に予約が殺到し、サーバーをダウンさせる程の盛り上がりを見せている。制作当時の関係者や専門家にインタビュー映画『太陽の塔』では、制作当時、岡本太郎の周辺で太陽の塔の事業に関わっていた人々の貴重な証言と、美術研究家などの専門家やアーティスト、クリエイターのインタビューを記録。太陽の塔のルーツ、そして同時期に制作された"明日の神話"のテーマを探る取材を通して、現代に生きる我々への太陽の塔からのメッセージを読み取っていく。監督は、公募で選ばれた映像ディレクター・関根光才。これまでに安室奈美恵、AKB48、Mr.Childrenのミュージックビデオや、資生堂、TOYOTA、アディダスなどトップブランドのコマーシャルを手がけ、カンヌ国際広告祭など国際的な賞を受賞した経歴を持つ。展覧会も映画『太陽の塔』公開に連動して、大阪のあべのハルカス美術館では展覧会「太陽の塔」を2018年9月15日(土)から11月4日(日)まで開催する。詳細映画『太陽の塔』公開時期:2018年9月監督:関根光才撮影:上野千蔵照明:西田真智公録音:清水天務仁編集:本田吉孝音楽:JEMAPUR製作:映画『太陽の塔』製作委員会(株式会社パルコ、株式会社スプーン、公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団、 株式会社NHKエデュケーショナル)■展覧会「太陽の塔」期間:2018年9月15日(土)~11月4日(日)場所:あべのハルカス美術館住所:大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階©2018 映画『太陽の塔』製作委員会
2018年03月16日日本・キューバ合作の音楽ドキュメンタリー映画『Cu-Bop across the border』。東京・シネマート新宿にて、3月10日(土)・11日(日)に先行上映、3月18日(日)より一般上映される同作の上映後トークゲストが決定した。【チケット情報はこちら】同作監督の高橋慎一とトークを展開するのは、音楽家・文筆家の菊地成孔(3月10日(土))、音楽評論家の柳楽光隆(3月11日(日))、映像制作集団「空族」メンバー・映画監督の相澤虎之助(3月21日(水))、映画監督の阪本順治(3月23日(金))の4組。2015年に渋谷のミニシアター、アップリンクで限定上映として公開がスタートし連日ソールドアウト。その後も追加上映が何度も組まれ、音楽ドキュメンタリーとしては異例の半年間にわたるロングランヒット作となった『Cu-Bop Cuba New York Music Documentary』。困難に直面しながらも、それをものともせずに、自分の音楽を演奏し続けるセサル・ロペス、アクセル・トスカなどキューバのミュージシャンたちを記録し、話題を呼んだ。今回公開される『Cu-Bop across the border』は、『Cu-Bop Cuba New York Music Documentary』公開後、激変するキューバ/米国情勢を踏まえ、入念な再撮影と再編集を施したもの。前売チケットは発売中。
2018年03月05日女優のジェニファー・ローレンスが、「#MeToo」運動をテーマにしたドキュメンタリー番組に取り組んでいるようだ。ジェニファーは、ハリウッドにおける男女間の賃金格差とセクハラ騒動に焦点を当てたドキュメンタリー番組をキャット・サドラーと共に制作しているそうで、ニューヨークでのイベントに出席した際、その企画が進行中であることを認めた。ジェニファー・ローレンス(C)BANG Media Internationalジェニファーは、女性の平等な賃金を以前から提唱しており、男性共演者より賃金が少ないことが発覚した時の愕然とした気持ちをエッセーの中で訴えていた。「働いている女性として自分の体験を話すことは辛いわ。自分の問題は恐らく親近感を持ってもらえるものではないでしょうから。ソニーがハッキングされた時、運がいい男どもよりどれくらい私の賃金が少ないのか分かったけど、ソニーに対して腹を立てなかったわ。自分に向けて腹が立った。すぐに諦めたから、私は交渉人としては失格。正直に言って、2つもシリーズの仕事があったから、何百万ドルについて戦いを続けるのが嫌だったし、必要なかったの」続けて、「でも正直言って、好かれたいという気持ちが、戦わずして契約をすることに影響を与えていなかったと言ったらウソになるわね。面倒な奴ともわがままな奴だとも思って欲しくなかったの。その頃はいい考えのように思えた。インターネットで賃金を見て、一緒に働いていた男性たちが面倒な奴ともわがままな奴なんて思われるのを全く心配していなかったと気づくまではね」と打ち明け、「これは若い人の問題かもしれないわ。個人的な問題かもね。その両方だと思うけど。でも、これは何年も反対してきた私の要素でもある。それに統計を見て見れば、この問題を抱えているのは私だけではないと思うわ。私たちって社会的にこういった態度を自然と求められているのかしら? 私たち女性が選挙権を得られたのって、ここ90年くらいの話?」と話した。(C)BANG Media International
2018年02月27日浮世絵師・葛飾北斎に迫るドキュメンタリー映画『大英博物館プレゼンツ 北斎』が、2018年3月24日(土)より、 YEBISU GARDEN CINEMAほか全国の劇場にて順次公開される。北斎初の長編ドキュメンタリー本作は、2017年5月から8月にかけて、イギリスの大英博物館で開催された展覧会「Hokusai: Beyond the Great Wave」をフィーチャーした、北斎に関する映画としては初の長編ドキュメンタリー作品。制作にあたっては、イギリス人芸術家のデイヴィッド・ホックニーや、ニューヨーク在住の新進気鋭の日本画家・出口雄樹など、北斎という偉大な巨匠の研究に情熱を燃やし、影響を受けてきたアーティストや学者たちが協力。展覧会の舞台裏や北斎の作品を通して、江戸時代の世界的天才絵師の魅力を紐解いてゆく。作品情報ドキュメンタリー映画『大英博物館プレゼンツ 北斎』公開日:3月24日よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開監督:パトリシア・ウィートレイ協力:大英博物館ナレーション:アンディ・サーキス出演:デイヴィッド・ホックニー、ティム・クラーク他2017/イギリス/87分/英語・日本語/原題 British Museum presents: Hokusai配給:東北新社 / 配給協力:DBI INCか原題:British Museum presents: HokusaiDocumentary film and guide to exhibition film © British MuseumBIG COMIC Manga images in documentary © Shogakukan
2018年02月11日日本・キューバ合作の音楽ドキュメンタリー映画『Cu-Bop across the border』が東京・シネマート新宿にて3月18日(日)より公開。さらに3月20日(火)には東京・EX THEATER ROPPONGI(東京)にて、映画公開を記念したコンサートの開催が決定した。【チケット情報はこちら】2015年に公開されると、連日ソールドアウト、その後も追加上映が何度も組まれ、異例の半年間に渡るロングランヒット作となった『Cu-Bop Cuba New York Music Documentary』。困難に直面しながらも、それをものともせずに、自分の音楽を演奏し続けるセサル・ロペス、アクセル・トスカなどキューバのミュージシャンたちを記録したドキュメンタリー映画だ。この度上映される『Cu-Bop across the border』は入念な再撮影と再編集を施し、より多くの映画ファン、音楽ファンに訴える作品として作り直された作品。昨年11月にYEBISU GARDEN CINEMAにてワールドプレミアイベントが開催。主演のひとり、ピアニストのアクセル・トスカがモントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパンに出演するなど、話題に事欠かなかった本作。シネマート新宿での上映日には全日、監督の高橋慎一によるサイン会が実施。さらに3月10日(土)・11日(日)には高橋監督とゲスト(後日発表)によるトークショー付き先行上映も行われる。また、3月20日(火)に行われる映画公開記念コンサートには、作中で驚異的な演奏を繰り広げているピアニスト、ロランド・ルナが出演。そのほか、2016年の“さよなら日本ツアー”で感動を巻き起こした伝説的バンド「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」でもおなじみの87歳のレジェンド、オマーラ・ポルトゥオンドが精鋭バンドメンバーを率いてスペシャルライブを繰り広げる。先行上映イベントのチケットは1月27日(土)、映画公開記念コンサートのチケットは1月31日(水)発売。劇中のコンサートを収録したサントラCDと新たに制作・編集した未公開の中編映画『Cu-Bop番外編』DVDが付属した公式パンフレットは発売中。
2018年01月24日昨年のベルリン国際映画祭“カリナリー・シネマ部門”(食にまつわる映画部門)にてプレミア上映された、伝説のバーマンに迫るドキュメンタリー映画『シューマンズ バー ブック』(原題:BAR TALKS BY SCHUMANN)の日本公開が決定。その日本版ビジュアルがシネマカフェに到着した。本作は、世界中のバーでバイブルとなった革新的レシピ本「シューマンズ バー ブック」の著者チャールズ・シューマンが、NY、パリ、ハバナ、東京などの名店を訪れ、バーの原点を探すドキュメンタリー。チャールズ・シューマンはミュンヘンで35年以上、不動の人気を誇るトップバーのオーナーであり、バーマンであり、思索する旅人でもあり、革新的レシピ本の著者でもある。世界中のバーマンから尊敬を集め、76歳を超えたいまも現役でカウンターに立ち続けている。パリ・ホテルリッツから東京・雑居ビルのバーまで巡る本作では、成功も名声も手にしたシューマンが、もう一度バーの原点を求めて、NY、パリ、ハバナ、東京、ウィーンの“バーベスト10”に入る各地の名店を訪れる。NY最先端のクラフトカクテルから格式高いホテルのバー、ハバナでは文豪ヘミングウェイが通ったフロリディータ、パリでは“ココ・シャネル・スイート”があるホテルリッツのバー、ウィーンの文化人が集まるバー、さらには東京の雑居ビルの中にある隠れた名店。新しい感性から伝統まで、バーにはその街の魅力が詰まっている。1杯のカクテルに込められた職人魂から見えてくるバーカルチャーの奥義。そして、旅の最後にシューマン自身がたどり着いた境地とは――。『シューマンズ バー ブック』は4月、シアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2018年01月20日孤高のファッション・デザイナー、ドリス・ヴァン・ノッテンベルギー・アントワープ出身のファッションデザイナー、ドリス・ヴァン・ノッテン。2017年の3月には、100回目のコレクションを発表。秋には集大成としてコレクションをまとめた『DRIESVANNOTENBOOKS1-100』を出版。59歳と円熟期を迎えている。ニコール・キッドマン、ミッシェル・オバマ、アイリス・アプフェルなど、世界のセレブやファッション・アイコンも愛して止まない。広告は一切しない、自己資金だけで活動するメゾン。年4回のメンズとレディースのコレクションの洋服だけで世界と勝負する潔さ、ファストファッションと大資本全盛の時代において、まさに孤高のファッションデザイナーなのです。あまりメディアへの露出を好まなかった彼を監督のホルツェマーは、3年がかりで口説きました。カメラは、パリのグラン・パレで開催された2014年9月の2015春夏レディース・コレクションの舞台裏から、念願だったオペラ座を舞台にした2016年1月の2016/17秋冬メンズ・コレクションの本番まで1年余りも密着。描かれるのは、華やかなコレクション・ショーの舞台裏、世界中に特注した大量な生地をセレクションするアトリエの様子、スタッフを駐在させて高い品質を維持するインドの刺繍工房の現場など、クリエイションの現場のリアルなプロセスです。他のブランドとの違いは、ドリス自身がデザイン画を描かずに、生地作りから始まる創作過程にあります。世界の織物メーカーに発注し、生地サンプルをチェックし、デザイナーのザイラーやメリルらとアイデアを出し合い、裁断、仮縫いへ。その後、仮縫いされた150~160点のサンプルを叩き台にして、公私にわたりパートナーのパトリックとスタリイストのナンシーとともにさらに絞り込んでいきます。最終的にリリースする50~60体まで、さまざまな布を重ねたり、合わせたり。ドリスがファミリーと誇るチームでの試行錯誤を続けて、コレクション当日を迎えます。こうした繰り返しを年に4回、メンズ、レディースの春夏、秋冬のコレクションを25年余り続けているのです。ドリスは言います。「成功はプレッシャー、さらなる期待が高まる」「このサイクルから抜けたい、デザイナーなら誰しも、1年間休みたい、いや1シーズンでも休めればと妄想するが、それは不可能だ」コレクションはすべてチャレンジ、と語るドリス。自らを「病的な完璧主義者」と認め、コレクションの直後は「ここをこうすれば・・・」など後悔するので、すぐに映像を見たくないという彼に、過去のコレクションを解説させる場面もあり、「見せ方が冷淡、受けも悪かった」「スポーツウェアとオート・クチュールのミックスは冒険だった」「スージー・メンケスに腐ったエビのいろと酷評された」など、率直に語る姿はとても印象的です。ドリスのプライベートに立ち入ったのは、パートナーのパトリックと暮らすアントワープ郊外の自宅。庭園と自家菜園をドリス自らが案内し、花を摘み、野菜を調理する場面も描かれています。子供のころは、両親の経営するブティックで遊んでいましたが、家業を継ぐことより、服そのものをつくることに興味を覚えました。1977年から80年までアントワープ王立芸術学院で服作りを学びました。同期にアントワープ・シックスと呼ばれる才能ある6人が集まっていました。1992年に初のメンズコレクションを発表、3年目からレディースのコレクションも手掛けるようになりました。英国のジャーナリストのスージー・メンケスが賞賛して売れるきっかとなり、さらにマドンナが着たことで、一気にブレークします。1994年には、フランスTVでは、3シーズンで有名なデザイナー、トップ20のゴルチエの次の2位にランクされたのです。6カ月で消費される「ファッション」が嫌いなドリスドリスは語る。「とりつかれている。ファッションは空っぽ、ファッションという用語は嫌いだ。半年で寿命がつきると思われてている。自分の洋服はもっとタイムレスな言葉で表現したい」ファッション・デザイナーでありながら、「ファッション」という用語は嫌いだと断言し、「服をデザインする前に、ストーリーや人物や、モノを思い浮かべる。感じることを服を通して表現したい」93分に凝縮されたドリス・ヴァン・ノッテンの「とりつかれた」世界にひたってみませんか。『ドリス・ヴァン・ノッテンファブリックと花を愛する男』公開情報2018年1月13日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館他全国順次ロードショー監督・脚本・撮影・製作:ライナー・ホルツェマー撮影:トゥーン・イレハム音楽:コリン・グリーンウッド、マシュー・ハーバート、サム・ペッツディヴィス2016年/ドイツ・ベルギー配給:アルバトロス・フィルム上映時間:93分© 2016ReinerHolzemer – RTBF – Aminata bvba – BR – ARTE監督ライナー・ホルツェマープロフィールドイツ語圏のドキュメンタリー界を牽引する作家。1958年、ドイツ・ゲミュンデン生まれ。82年にドキュメンタリー作品『Wer sich nicht wehrt…』がHessianTV Awardで最優秀新人監督賞を受賞。代表作はアウシュヴィッツに強制収容されたロマ族に光をあてた『Verfolgt und vergessen』(85)、ドイツで初めてエイズ患者を公表した人物に密着した『I am still alive』(86),『マグナムフォト世界を変える写真家たち』(99)など。本作はドリスに出会って3年がかりで説得し、撮影に至った。
2017年12月07日世界のセレブリティやファッション・アイコンが愛して止まない孤高のファッションデザイナー、ドリス・ヴァン・ノッテンの初のドキュメンタリー映画『ドリス・ヴァン・ノッテンファブリックと花を愛する男』が、2018年1月13日(土)より日本公開。この度、本作の予告編が公開された。これまで、殺到する密着取材を断ってきた孤高のファッションデザイナー、ドリス・ヴァン・ノッテン。カメラはパリのグラン・パレで開催された2015春夏レディース・コレクションの舞台裏から、オペラ座で発表した2016/17秋冬メンズ・コレクションの本番直後までの1年間に密着。半年間かけて準備した努力の結晶であるショーの舞台裏はもちろん、アトリエ、刺繍工房など創作活動の全貌を明らかにする。また、ドリスのユニークな創作活動を支えるインスピレーションの源であるアントワープ郊外の邸宅にも初潜入。季節ごとに表情を変える花園や家庭菜園をドリス自らが案内し、採れたばかりの野菜を手際よく調理する貴重な映像も収められた。美しいものを愛し、スキャンダルとは無縁で、何事にも全力で取り組む完璧主義者の彼がのぞかせた意外な素顔とは。これまでの25年間の軌跡とこれからの25年間を予感させる夢のような93分が、いま、始まる――!本作は、ニコール・キッドマン、ミシェル・オバマ前大統領夫人、そしてアイリス・アプフェルなど、世界のセレブリティやファッション・アイコンが愛して止まないファッションデザイナーのドリス本人に迫る初のドキュメンタリー映画。監督は、『マグナム・フォト 世界を変える写真家たち』のドキュメンタリー監督、ライナー・ホルツェマー。3年に及ぶ取材交渉の末にドリスから撮影許可を取り付け、映画化が実現。また、2013年にドリスの2014春夏レディース・コレクションで音楽を担当したイギリスのロックバンド「レディオヘッド」のベーシストを務めるコリン・グリーンウッドが本作で映画音楽を初めて手掛けた。到着した予告編では、ドリスの美しき服作りへの知られざるインスピレーションの源を垣間見ることが出来る。ドリスのデザイナーとしての姿はもちろん、芸術品に囲まれたアントワープ郊外の邸宅の庭園に咲き誇る鮮やかな花で部屋を美しく彩る、私生活では花に没頭している姿が映し出されている。そして、美しい生地サンプルや多くのデザインに囲まれ「じっくりと味わえる服をつくりたい」と徹底した姿勢で取り組むドリスのデザイナーとしての姿や、15年越しのオファーが実現したパリ・オペラ座でのショーに向けてひたすらに突き進む様は、アイリス・アプフェルの「彼は宝物よ」という言葉がピッタリはまる。また、これまで多くの取材を断ってきたドリスに「そこまで取材する?」とはにかませるなど、彼の内面にまで迫った貴重なドキュメンタリーとなっていることが、この予告編からも感じ取れる。『ドリス・ヴァン・ノッテンファブリックと花を愛する男』は2018年1月13日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2017年11月29日© 2015 MOJO ENTERTAINMENT LLC Authorised by The World Licence Holder Aram Designs Ltd., London.映画『アイリーン・グレイ 孤高のデザイナー』が10月28日から、Bunkamuraル・シネマにて公開中。本作は、近代建築の巨匠ル・コルビュジエと彼が生涯で唯一その才能を羨んだと言われる女性建築家、アイリーン・グレイの知られざる波乱のドラマを、美しく綴った映画『ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ』と並行して制作されていた、アイリーンの作品と生涯に迫るドキュメンタリー映画。監督はマルコ・オルシーニ、出演はメアリー・マクガキアン、ジェニファー・ゴフ。妥協のないビジョンと冒険心を持ち、装飾、デザイン、建築の分野できらめく才能を発揮した彼女の作品は、ル・コルビュジエのみならず、イヴ・サンローラン、ジャック・ドゥセなど、多くのクリエイターを魅了してきた。本ドキュメンタリーでは、百年の時を経てもなお時代の最先端を走り、各界に影響を与え続けるアイリーンの生い立ちから、亡くなるまでを残された当時の作品や関係者、研究家のインタビューを交え、そのヴェールに包まれた肖像を明らかにしていく。鑑賞料金は1,500円、『ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ』の半券提示で300円割引になる。
2017年11月13日「YMO」結成前からの細野晴臣・坂本龍一・高橋幸宏や、デヴィッド・ボウイらを撮影してきた写真家・鋤田正義氏の初のドキュメンタリー映画『SUKITA』が、2018年5月より全国公開されることになった。本作は、2018年5月で満80歳を迎える“写真家・鋤田正義”(すきた まさよし)の創作活動から人柄までを追った初のドキュメンタリー映画であり、鋤田氏の今後の写真家としての人生をも予感させるもの。日本が誇る世界的音楽家・坂本龍一に5年間密着し、「YMO」時代からアメリカの同時多発テロ、東日本大震災を経て現在に至るまでを記録した『Ryuichi Sakamoto:CODA』の公開も控える中、本作では「YMO」の細野さん、坂本さん、高橋さんそれぞれと語らう鋤田氏の姿が映し出され、アルバム「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」のジャケット撮影時のエピソードを愉しそうに3人が披露し、その秘話も明かされている。鋤田氏といえば、「YMO」以外にも、2016年に急逝したデヴィッド・ボウイとの40余年に及ぶコラボレーションが有名。また、イギー・ポップ、マーク・ボラン、寺山修司、忌野清志郎など、時代の寵児たちをカメラに収めたことでも知られる。1938年に福岡生まれ。高校生のころに母親にカメラを買ってもらったことで「もう一つの“時”」があることを知ったと語っている。1960年代から頭角を表し、1970年には活躍の場を世界に広げ、そのフィールドは広告、ファッション、音楽、映画まで多岐にわたっている。現在もイギリス、フランス、イタリア、アメリカなどの世界各地で、自身の写真展を展開中だ。劇中では、坂本さんをはじめ、布袋寅泰、MIYAVI、ジム・ジャームッシュ、ポール・スミス、山本寛斎、永瀬正敏、リリー・フランキー、是枝裕和など、世界に名だたるアーティストやクリエーター、映画監督たちが鋤田氏との仕事や思い出を語っており、かなり貴重なドキュメンタリーといえそうだ。『SUKITA』は2018年5月より新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年11月02日日本・キューバ合作の音楽ドキュメンタリー映画『Cu-Bop across the border』のワールドプレミア(世界初公式上映)イベントが11月5日(日)東京・恵比寿ガーデンシネマで開催されることが決定した。【チケット情報はこちら】ワールドプレミアは11月3日(金・祝)・4日(土)・5日(日)に東京・恵比寿ザ・ガーデンホールで行われるジャズフェスティバル「Montreux Jazz Festival Japan 2017」の一環として行われる。2015年に公開されると、連日ソールドアウト、その後も追加上映が何度も組まれ、異例の半年間に渡るロングランヒット作となった『Cu-Bop Cuba New York Music Documentary』。困難に直面しながらも、それをものともせずに、自分の音楽を演奏し続けるセサル・ロペス、アクセル・トスカなどキューバのミュージシャンたちを記録したドキュメンタリー映画だ。この度上映される『Cu-Bop across the border』は入念な再撮影と再編集を施し、より多くの映画ファン、音楽ファンに訴える作品として作り直された作品。イベントでは、約102分の本作全編の上映に加え、高橋慎一監督とアクセル・トスカ(通訳付き)による舞台挨拶を実施。また、11月6日(月)発売となる『Cu-Bop across the border』記念パンフレットも先行販売。劇中のコンサートを収録したサントラCDが付属するほか、今回は新たに高橋慎一監督が新たに制作・編集した未公開の中編映画『Cu-Bop番外編』DVDも特典として付く。ワールドプレミア上映イベントのチケットは80席限定で、10月28日(土)午前10時より発売開始。■モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン 2017 関連プログラム『Cu-Bop across the border』ワールドプレミア上映イベント日時:11月5日(日)開場11:40 / 上映開始11:50※パンフレット等グッズ販売は開館時間より開始※舞台挨拶後、グッズ購入者限定サイン会あり会場:YEBISU GARDEN CINEMA シネマ2(東京都)料金:2,500円(指定席)※前売で完売の際は、当日券はございません。■公式パンフレット『Cu-Bop across the border』A4/オールカラー/特典CD・DVD付料金:2,800円(税込)発行:ぴあ株式会社内容:ミュージシャンやキューバの街並み写真『Cu-Bop』完成秘話セサル・ロペス、アクセル・トスカへの最新インタビュー11月5日(日)YEBISU GARDEN CINEMAにて先行販売11月6日(月)より、BOOKぴあにて販売開始
2017年10月27日ドキュメンタリー映画『アイリーン・グレイ孤高のデザイナー』が、2017年10月28日(土)よりBunkamuraル・シネマにて公開される。アイリーン・グレイは、20世紀前半にパリで活躍した女性クリエイター。装飾、デザイン、建築の分野で才能を発揮した。1929年に手掛けた建築処女作「E.1027」が、近代建築の巨匠ル・コルビュジエを驚嘆させ、彼が生涯で唯一その才能を羨んだ人物だと言われている。また、2009年、クリスティーズにて開催された『イヴ・サンローラン&ピエール・ベルジェ・コレクション 世紀のオークション』にて、彼女が手掛けた<ドラゴン・チェア>が、当時史上最高額の約28億円で落札され、大きな話題になった。アイリーン・グレイは死の直前に自分にまつわる多くの資料を処分し、彼女の名前は徐々に表舞台から消えていった。本作では、5年に渡る丹念な調査から浮かび上がった実際の史実に基づき、謎に包まれたアイリーン・グレイの人生をドキュメンタリー形式で掘り下げていく。【詳細】『アイリーン・グレイ孤高のデザイナー』公開日:2017年10月28日(土)~Bunkamuraル・シネマにて公開監督:マルコ・オルシーニ出演:メアリー・マクガキアン、ジェニファー・ゴフ© 2015 MOJO ENTERTAINMENT LLCAuthorised by The World Licence Holder Aram Designs Ltd., London.
2017年10月24日ドキュメンタリー映画『猫が教えてくれたこと』が、吉祥寺「ココロヲ・動かす・映画館〇」にて、2018年3月10日(土)より上映される。2017年11月18日(土)に公開され、人気を博した本作の再上映となる。舞台はイスタンブールヨーロッパとアジアの文化の交流地点であり、数千年ものあいだ世界有数の大都市として繁栄を誇ってきたトルコの古都、イスタンブール。この街に住む野良猫たちは、人々から食料や寝床を与えられながら、ある人にとっては生き甲斐として、ある人にとっては生涯の相棒として、周囲に生きる希望と癒しを与えながら自由気ままに生活している。映画『猫なんかよんでもこない。』(15)、『世界から猫が消えたなら』(16)などの映画に始まり、カフェ、雑貨、写真展、コスメまで、日本の猫ブームはとどまることを知らない。そんな中で公開される本作は、猫を愛し猫とともに生きる街、イスタンブールだからこそ捉えることのできた猫の自由きままな生活ぶりや、人々と猫の暖かい関係性を捉えたドキュメンタリー映画だ。地上10センチほどしか離れていない地面すれすれでカメラを使い、猫の目線でイスタンブールの街を撮影。猫にしか見ることのできない街並みを私達に見せながら、ガイドブックを見ながらでは体験出来ない、不思議な旅へといざなってくれる。主役は7匹の個性的な猫たちそんな本作の主役は、7匹の個性的な猫たち。生まれたばかりの子猫たちにエサをあげるため、市場の食べ物を狙う虎猫「サリ」、なでられるのが大好きなメス猫「ベンギュ」、レストラン近くでネズミ退治を仕事にしている「アスラン」、喧嘩が強く、旦那を尻にしいているくせに嫉妬深い「サイコパス」、下町の市場で働く商売人や客と触れ合う看板猫の「デニス」、遊び人風で周囲の大人たちの心を虜にする「ガムシズ」、高級なデリカテッセンにいつも美味しいエサをもらっている礼儀正しい「デュマン」。生まれも育ちも全く違う彼らを軸に、世界で最も幸せに暮らす猫たちに迫る。写真展&トークショーが開催『猫が教えてくれたこと』の再上映を記念して、2018年3月11日(日)には、トークショー&写真展が「ココロヲ・動かす・映画館〇」で開催される。登壇者は、「ほぼ日刊イトイ新聞」に取り上げられた猫写真家・沖昌之。会場では、写真集「必死すぎるネコ」から抜粋した、愛くるしい猫たちの姿を捉えた作品展示が行われる。作品情報ドキュメンタリー映画『猫が教えてくれたこと』監督:ジェイダ・トルン製作:ジェイダ・トルン、チャーリー・ウッパーマン主演猫:サリ、ベンギュ、アスラン・パーチャシ、サイコパス、デニス、ガムシズ、デュマン原題:Kedi配給:アンプラグド©2016 Nine Cats LLC■再上映情報上映日:2018年3月10日(土)~映画館:ココロヲ・動かす・映画館〇住所:武蔵野市吉祥寺本町1-8-15■トークショー&写真展示開催日:2018年3月11日(日)15:50~登壇者:猫写真家 沖昌之
2017年10月19日