《診断結果は突発性パニック障害です。病名もですが、自分のこの状況に正直大変戸惑いショックを受けております》パニック障害を発症し、一定期間の療養に入ることを11月28日に発表したSexy Zoneの松島聡(21)。報道各社に届いた直筆FAXの几帳面な文字からは、彼の辛苦が痛いほど伝わってきた――。パニック障害といえば、つい最近、同じ事務所で活動するKing&Princeの岩橋玄樹(21)が闘病中であることをテレビ番組で告白したばかり。「松島さんと岩橋さんは同い年で、プライベートでも大の仲良しなんです。松島さんの誕生日に、岩橋さんは自分とお揃いのティファニーのネックレスを贈ったというほど。松島さんはそのネックレスをいまでも肌身離さず大事にしているそうです。彼らが親友なのは、共通点が多いから。年齢だけでなく、幼いころに芸能界入りしているところや、ファン思いなところなど、そっくりなんです。『俺らって似てるよね』と話していたといいます」(前出・テレビ局関係者)先のFAXには“1年前から体調を崩し始めた”とあるが、実は、本誌も同時期に彼の“異変現場”を目撃していたのだ。それはちょうど1年前の昨年末、本誌が特別編集した『Sexy Zone Calender』の香港ロケでのことだった。亜熱帯の香港だが、この日は急に冷え込んだという。屋外プールでの撮影にほかのメンバーが躊躇するなか――。「撮影スタッフたちも『無理しないでね』と気遣うなか、松島さんは文句ひとつ言わず、真っ先にプールに入っていました。取材でも、記者のことを考えて答えてくれて、とにかく努力家なんだなって感激していたんです。でも、今思えば無理してたのかなって……」(スタッフ)また、彼は周囲に“できすぎた気遣い”を見せていたという。「天然な松島さんはメンバー内でも“イジられキャラ”なんです。その自分の役割を彼は必要以上に気にして、周囲を盛り上げるためにイジられ役を演じていたようなところがあって……。4年くらい前も、『考えすぎるんですよねぇ、僕』と漏らすことがありました。人に気を遣い過ぎることで、心身ともに疲弊してしまったのかもしれません」(前出・スタッフ)そんな松島は8月の『24時間テレビ』(日本テレビ系)で芸人のサンシャイン池崎(37)とコラボし、一躍注目を集めたのだが――。「10月に放送された同局の『幸せ!ボンビーガール』でも、松島さんは池崎さんのモノマネをハイテンションでこなしていました。でもその姿が、ちょっと心配になるくらいの頑張り方で……。さらに休養発表前日に放送された同局の『ヒルナンデス!』でも、松島さんは志村けんさん(68)風の食レポをして頑張っていたのですが、放送直後、ファンたちから“聡くん無理しすぎじゃない?”と心配の声が上がっていました」(前出・テレビ局関係者)1年前に20歳の誕生日を迎えた松島は、テレビ誌の取材に自分の性格をこう語っている。《ジャニーズに入って、“真面目すぎる”って言われてびっくりした(中略)気にしぃの性格も変えられない》心療内科『岡田クリニック』の岡田尊司院長は、パニック障害の特徴をこう解説する。「まずパニック障害とは、過呼吸や動悸とともに、強い不安に襲われる病気です。またなるという予期不安が特徴です。 だれでもなりうる病気ですが強いて言うなら、敏感で不安感の強い人と自分の身体感覚に無頓着な人がなりやすい。後者は、口に出して『怖い』とか『辛い』と言えず頑張ってしまうタイプです」今年7周年を迎えたことについて、ファン限定のブログに《8周年に向けて、皆様と一緒にいろんな景色を見れたらいいな》と綴っていた松島。心からの笑顔でステージに立つ日を願うばかりだ――。
2018年12月05日10月19日放送のドキュメンタリー番組「RIDE ON TIME」(フジテレビ系)にKing&Princeが出演。そこでメンバーの岩橋玄樹(21)がパニック障害であると明かし、話題を呼んでいる。岩橋は「はっきり言うと、パニック障害というものとずっと闘ってきて」と自身の病について告白。さらに「小学生のころにいじめに遭っていた」と明かし、「逃げられないような立場だったり、もうどうしていいかわからなくなると自分の感情のコントロールがわからなくなって」と病状を説明した。さらにパニック障害について「いつ治るかわからないですけど、それは自分が一生抱えていくもの」と語りながらも、いっぽうでステージに上がることへの不安を吐露。「プライベートの岩橋玄樹のままステージに出られるようなことはないですね。アイドルとしての僕でしか見せられない。じゃないとパニックになっちゃうから」と明かし、「でも、逆に隠すよりこうやって言ったほうが気楽ですね」と語った。人気アイドルによる切実な告白ーー。Twitterではエールが上がっている。《パニック障害を抱えながらアイドルをやるだけでも並々ならぬ覚悟が必要なのに、それを一切ファンに察されることなく今日この日まで隠し通してきた岩橋玄樹のプロ根性が凄い》《人気アイドルがパニック障害だったんだね。応援するよーっていうたくさんのファンの方がいて素晴らしいな、きっと支えになると思う》《パニック障害抱えてる中でアイドル続けてくれててありがとう》パニック障害とはその名の通り、突然“パニック”に陥ってしまう病。芸能界でも戦ってきた人は少なくない。「星野源さん(37)もその1人です。星野さんも岩橋さん同様に子供のころにイジメられ、発症したそうです。高校生になると、外に出ることすら難しく感じていたほど。そんなときクレイジーキャッツ『だまって俺についてこい』に出会い、気持ちがラクに。“そのうちなんとかなるだろう”というフレーズを支えに活動し、いまの大活躍ぶりがあるのです」(芸能関係者)岩橋にとっての“支え”は同じくKing&Princeメンバー・神宮寺勇太(20)だった。「岩橋さんはパニック障害について周囲になかなか打ち明けることができず、神宮寺さんにだけ伝えていたそうです。神宮寺さんもそんな岩橋さんの心情を理解し、これまで何度も手を差し伸べてきました。まさに二人三脚で歩んできたのです」(前出・芸能関係者)これからもそれぞれの活躍に期待したい!
2018年10月21日「事前予告」によって得た自信出典 : 発達障害のある子どもを育てるうえで、「事前予告」の大切さは何度となく言われてきました。普段と違うことをする場合は、まず「事前予告」。見通しを立てることによって、想定外の出来事でパニックになるという最悪の事態は防ぐことができます。わが家の息子は自閉症スペクトラム障害とADHDがあると3歳のときに診断されました。言葉がまだしっかりと理解できない幼少期は、絵カードをつくって見せることで見通しを持たせるようにしていました。言語能力がついてきたら、言葉で予定を事細かに説明したものです。おかげで、息子は普段と違う状況であっても、パニックを起こすことがなくなりました。パニックを起こさずに過ごせることを積み重ねたことによって、息子は着実に自信をつけていきました。やがて、突然予定と違うことが生じても、息子はそれほど動揺することなく、取り組むことができるようになってきました。「事前予告」を積み重ねていくうちに、息子も成長したのです。しかし、その成長は、思わぬ余波をもたらすことに…。「事前予告」をすることがかえって息子のQOL(Quality of Life)を落としてしまう傾向が見え始め、私は愕然としたのです。成長と共に鍛えられていく「想像力」で思わぬ方向に…出典 : 今思えば、幼少期というのはまだまだ知っている世界が狭く、人間関係も表面的で、何かに対する想像力もかなり限られたものだったのかもしれません。想像力が限られているからこそ、想定外の出来事が起きたときに、パニックになってしまったということも考えられます。息子はさまざまな経験をし、何かに取り組む自信をつけていくと共に、その積み重ねた経験によって先のことを想像する力もついてきました。やがて、自らの想像力が生み出す「不安」に翻弄されるようになります。これは、私にとって予想もしてない「副産物」でした。息子がパニックを起こさないように事前予告をすると、息子は「うんうん、分かった、頑張るよ」と言うのですが、次第に想像力が暴走し、不安で身動きができなくなっていくのです。「もしかしたらこうなるかもしれない」「こうなったらどうしたらいい?」「やっぱ無理かも」「怖い」さまざまな想像に絡めとられ、うまくいかないイメージばかりが頭に浮かぶようになってしまいました。息子の自信をつけるために必要不可欠だった「事前予告」だったのに、今度は彼の生活が不安でぐちゃぐちゃになってしまいました。こんなにQOLを落としてまで「事前予告」をする必要があるのか…。私は本来の目的から結果がかけ離れてしまったことに迷いが生まれてきました。息子の申し出、そして先生から言われた「成長の証」出典 : そんなある日、息子が私にこんなことを言ってきたのです。「前々から言われると不安になっちゃうから、何があるとかもう言わないで。いきなりだったとしても、僕はちゃんとできるから」息子の言葉を聞いて、私は療育の先生に「事前予告」をやめることを相談してみました。そのとき、療育の先生がこう言ったのです。「先のことに対する想像力がついたんですよ。これは、成長の証なんですよね。想定外の出来事でパニックになることを防ぐために事前予告をしてきたけど、それはもう起きないってこと、本人も分かっているはずです。だからこそ、もう言わないでって言ったんじゃないでしょうか。これからは伝えなくていいと思います」私はこれを聞いて、通り一遍な"発達障害のある子どもへの接し方"ではなく、息子の成長をしっかりと見ながら、息子に合った接し方を考えていかなければならないのだと思い知らされました。発達障害の特性が一人ひとり全く違うのと同じように、成長の仕方も、それに応じて取るべき対処法も、きっと一人ひとり違うのです。「事前予告」にこだわっていた私の気持ちが、この時、一気に緩んだのでした。そしてまた、息子は着実に成長しているのだと、嬉しく思ったのでした。
2018年06月12日あるとき突然苦しくなって、倒れてしまうことがありました。救急車で運ばれ、パニック障害だと診断されました。それからは、発作が起きるかもしれないという恐怖感との戦いです。さまざまな病気があるなかで、どのように理解が深まれば当事者の不安が軽減されるのか、悩ましくもあります。文・七海何が原因かわからないのに、苦しい。パニック発作の症状パニック障害は、人によってさまざまな症状が現れます。心臓がドキドキしたり、体が震えたり、しびれを感じたりといった具合です。「このまま死んでしまうのではないか」という不安感が伴うとよくいわれています。こういった症状は、パニック発作といわれます。発作は一過性のもので、病院で検査を受けても体に異常がないと診断されます。ときには「気のせい」と言われてしまうこともあるのですが、脳内物質が影響しているとされる病気です。私の主な症状は、強いめまいと吐き気です。同時に ”酸素がない” ような感覚になり、呼吸が苦しくなります。自分の体なのに思うように動かせず、倒れてしまうことがしばしばあります。最初にパニック発作が起きたときは、一緒にいた人が驚いて救急車を呼びました。救急車で運ばれる間はとても苦しかったのですが、病院に着いた頃には治まっていました。もともと他の精神疾患を持っていたこともあり、精神科に行くよう言われ、最終的にパニック障害だと診断されました。それからは、どんなときにパニック発作が起こるかわからず外に出るのが怖くなっていきました。私のパニック発作のきっかけは、いまだにわかっていません。突然起こるパニック発作への恐怖。周囲への説明の難しさパニック発作は、時間も場所も問わず、突然やってきます。不安感が強く作用するのか、一度起きた状況と似ている場面に遭遇すると、再び起きてしまうことがよくあります。また、エレベーターや電車といった閉鎖空間は「逃げ場がない」と思ってしまうためか、パニック発作が起こることが多いです。パニック発作を恐れて、行動範囲が狭くなってしまったと感じることは多々あります。発作自体は当然苦しいですし、周囲に迷惑をかけてしまっていることも自覚しているからです。しかし、パニック発作が怖いからといって全く外出しないわけにはいきません。発作が起こってしまいそうな状況はなるべく避けるようにしています。どうしても電車に乗らなければならないときは、イヤホンで音楽を聞き、ずっと携帯電話か本を見るようにします。外界をシャットダウンするようにすると、私の場合は落ち着くことが多いです。しかし、それでも症状が出てしまうことがあります。そういったときは、周囲の方がとても親切にしてくれることも。電車で席を譲ってくれたり、道端で声をかけてくれたり。ときには安全な場所まで肩を貸してくれることも、救急車を呼んでくれることもあります。非常にありがたく、優しさが身に沁みます。しかし、平衡感覚を失い強い吐き気に襲われている最中なので、私の場合は無理に移動しようとすると症状が酷くなってしまうことも。胃の中のものが込み上げてきて、呼吸もしんどくなります。こうなると、余計に心配をかけてしまうことになるのです。心優しい人に「ありがとう」と伝えられなくて。不甲斐なさと感謝と心配してくれて、手を差し伸べてくれた優しい人たち。パニック発作が起きてからでは、しゃべることはおろか頷くこともままなりません。私がどういった病気を持っていて、たった今どういった状況なのかを伝えることが難しいのです。助けてくれた人は、症状が悪化している様子を見てとても心配したのではないかと思います。それを思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。パニック障害は、見た目ではわかりにくい病気です。無理に動くとしんどくなってしまうということは、正直伝わらないのではないかと思います。さまざまな病気があるし、同じパニック発作でも治まり方は人によるので、ゆっくり休めるところに移動させたほうが良いと考えるのも自然な流れだと思います。だからこそ、どのように理解が深まればいろんな人が安心できるのかが悩ましいのです。そこに今、答えを見出せないでいます。だけど、手を差し伸べてくれた人に「ありがとう」と伝えたい気持ちだけは確かです。彼らが「お大事にね」と声をかけて去っていくそのときに、私はしゃべることすらできないことが多いです。「ありがとう」と言えなかったことが、悔しくてなりません。私と同じように、「ありがとう」を言えないような症状が出てしまう人もいるかと思います。でもきっと、その人も私と同じように「ありがとう」と思っているはずです。治療を受けていても、予防をしても、突然起こってしまうパニック発作。迷惑をかけたくない気持ちはずっとありますが、ひとりで外出しない生活はあまり現実的でないのが事実。認識を広めるためにどのようにしたら良いかを悩みつつ、私はとても感謝しています。苦しいときに触れる人の優しさは、ずっとずっと、温かいものです。そういった温もりが、快方の助けになっているのではないかと、そう思うのです。手を差し伸べてくれた人がいるということが、恐怖心に打ち勝つ勇気を与えてくれているのだと感じます。直接言えなかったけれど、心から伝えたい。「ありがとう」と。(C)Favor_of_God/Gettyimages(C)oneinchpunch/Gettyimages(C)Leylaynr/Gettyimages
2018年01月18日パニックは、いつだって突然に…!出典 : 「き…き…キターーー」息子のパニックが爆発したとき、私はいつも思考停止しかけてしまう頭を茶化すために、こんな風に呟いていました。自閉症スペクトラム障害、ADHDと診断されている息子のパニックは、一切の予測ができません。いつ来るのか分からない、何が引き金かも分からない、突然訪れて、そして何時間も続く「地獄」でした。声をかけてなだめても火に油。抱きしめてみたら、暴れる息子に頭突きをされて自分がけがをすることも。私はなすすべもなく呆然とその場に立ち尽くすことしかできず、その様相は本当に滑稽で哀れとしか言いようがありませんでした。そんな息子も小学校1年生になり、最近はひどいパニックに陥ってしまうことはほとんどなくなりました。それは、息子が自分自身で「嫌な感覚」を説明できるようになったから。息子は「音がうるさい」「人が多い」「疲れた」「静かなところに行きたい」などと自分から言うことができ、周りの人に伝えることができるようになったのです。また、自分にとって嫌な刺激は、自分自身の行動で回避することができるようになったことも大きく関係していると思います。けれども、息子が自分の快不快の表現がまだできなかった頃を思い出すと、いまでも目を背けたくなるような辛い気持が思い返されます。知らず知らずのうちに不快刺激を我慢し続け、顔は青ざめ、道路に座り込み、耳を塞いだまま立ち上がれなくなったり。あるいは泣いて泣いてどうやっても泣き止むことができなかったり。こんなとき、いつも私は思いました。「パニックになることを予告してくれる警報機があったらなあ…」ストレスを感知できるリストバンドがある!?出典 : 発達障害のある子どもががパニックを起こす前に「ストレスがたまっています」「クールダウンさせてください」と警告してくれるような機械がもしあったら…。そんな夢のようなことを考えていたら、たまたまこんな海外の記事を見つけてしまったのです!"Sensor Detects Emotions through the Skin" (「センサーで皮膚から感情を測定」MITテクノロジーレビュー)2010年に書かれたこの記事には、アメリカのマサチューセッツ州にあるAffectivaという会社が、人の興奮や苛立ちを検知することのできるリストバンド型のセンサーを開発したということが書かれています。このリストバンドに組み込まれたセンサーが皮膚の水分量に応じて変化する電気伝導率を測定することにより、ストレス反応を検知することができると言います。この記事では、このリストバンドを自閉症の当事者の支援に活用できる可能性があるかもしれない、と書いています。自閉症の人はストレスを表現しづらいという特性を持つことが多く、またそもそも自分自身の「感情」や「ストレス」についてよく分かっていない場合もあります。そしてギリギリまで我慢した結果、パニックになるというのです。自閉症の人に限らず、人は誰でもこのような状態になると、交感神経の働きが活発になり、皮膚の水分量が増えて皮膚の電気伝導度が高まるのだそう。このリストバンドに搭載されたセンサーは、その電気伝導度の変化を、「ストレス反応」として捉え、ストレスレベルを測定するのです。交感神経が活発になるのは、必ずしも「ストレス反応」に限らないのですが、それでも自閉症の人の情緒に何かしらの変化が起こったことは分かると、この記事では言われています。製品化は進むのか!?その後の開発動向を追跡してみると…出典 : 待ち望んでいる人も多いであろうこのリストバンド。この記事で紹介されてから7年あまりの時間が経過した現在の開発状況はどのようになっているのでしょうか。気になった私は、開発に取り組んでいるマシュー・グッドウィン博士(ノースイースタン大学准教授)にコンタクトを取ってみることに。すると、この技術を継承したリストバンドが既に商品化されていることが分かりました。上で紹介したAffectiva社は開発・販売を休止しましたが、そこから独立して設立された会社が他社と合併を行い誕生したEmpatica社が、現在でもセンサーの販売行っているというのです。それがこちら!Upload By 林真紀Upload By 林真紀Empatica Inc.(Empatica社のホームページ)社が販売しているのは、このE4とEmbraceという2種類のリストバンドです。E4は、体温や心拍や皮膚電位等を検知することにより、自律神経系、交感神経系、副交感神経系の働きを計測することができるといいます。Embraceは、皮膚電位や体温、動き等に大きな変化があった場合に、アラートを出すこともできるとか。このような急激な変化は、身体になんらかの発作が生じたときに見られる場合が多いため、現在は主に医療目的で使われているようです。自閉症へのフォーカスはまだ。でも今後の発展に期待!出典 : 残念ながらこれらの製品のWEBサイトでは、まだ自閉症の人に対しての有効性などには触れられておらず、あくまで体の情報を取得するセンサーとして紹介されています。しかし、開発段階においては、自閉症児の子どもや保護者、支援者からの要望がとても多かったというのは事実のようです。また自閉症の当事者も、ストレスをうまく表現できない苦しみと、それを周りに違って解釈されてしまう辛さに悩み、自らの感覚を他者に伝えることができるセンサーの開発を待ち望んでいた人が多かったと言います。現在の製品は自閉症の人に特化した商品ではないものの、将来的にはデータの蓄積と精度の向上が進めばさらなる活用が期待できるかもしれません。また、リストバンドのお値段は日本円にして約18万円とだいぶお高いですが、これから開発が進み、一般向けに普及していくようになれば、もっと安い値段で手に入る日がきてもおかしくないでしょう!なにより、実用化すれば言葉や表情に頼らず、自閉症の人の感じている辛さをリアルタイムに知ることができる画期的なツールになるはずです。テクノロジーが、いろんな人の生きづらさを変えていく時代が来ているのかもしれない…私はこのリストバンドのことを知って、とても明るい未来を想像したのでした。
2017年11月10日些細な失敗で「死んでしまいたい」と口走る息子出典 : 先日、自閉症スペクトラムの診断が下りている息子と並んで歯磨きをしていた時のことです。私の真似をして舌磨きをする息子に、「力を入れ過ぎると、舌にある味蕾(みらい)っていう細胞が傷ついて、味がわからなくなったりするかもしれないんだって。だから気をつけてそっとやるんだよ」と声をかけました。「えっ、味がわからなくなるかもしれないの?」と言いながら息子は静かにキッチンへと消え、その直後に娘の「やめてよっ!」という怒鳴り声と、夫が息子を叱る声が聞こえてきました。どうやら、娘が氷を入れて飲もうと準備していたコップの水を、息子が勝手に飲んでしまったようなのです。パニックを起こし、「だって!!!味がわからなくなってたら困ると思って!!!早く確かめなきゃ、味が、味がぁぁぁ!!!」と泣き叫ぶ息子。息子の行動には、どんな気持ちが潜んでいたのでしょうか。一旦キッチンから寝室へ息子を移して気持ちを落ち着かせた後、息子とじっくり話をすることにしました。「いったい、どんな気持ちだったの?」「お姉ちゃんなんか、殴ってやりたいと思った」私にはその怒りの根底には別の気持ちが潜んでいることが感じ取れました。「どうしてそう思ったの?」「だって味が分からなくなったら大変なのに怒るから」どうやら、味が分からなくなるって言われたことを必要以上に真に受け、怖くなってしまったようです。そのため、いてもたってもいられず、娘の用意した水をとっさに飲んでしまったということのようです。「そうか、味が分からなくなったらどうしようと思って怖かったのね。でも、あなたにそんな事情があるってお姉ちゃんもパパも知らないから、突然やって来てお水を飲まれたらやっぱり怒っちゃうよね。先にきちんと事情を話していたら、きっと『早くこれを飲んで確かめてごらん?』って言ってくれてたと思うよ」しかし、その言葉を受けめることはできなかったようで、「もう、僕は、なんてバカなんだ!僕なんて死んでしまえばいい!」と叫んで、息子はまた泣き出してしまいました。終わってしまえば、ささいな間違いなのに出典 : いつもは温厚な性格の息子が、他人を恨んだり、自分自身を傷つける言動をする回数が、ここのところ増えてきたのが気になっていました。いい機会なので、ゆっくり息子と向き合い、失敗の受け止め方について話してみることにしたのです。「朝起きてから夜眠るまで、人はいろんな選択をして、いろんな行動をとっているから、大人でも子どもでも絶対に間違っちゃうことがあるの。何万という行動や選択のうち、たった一つを間違えたからといって絶望したり他人を恨んだりしなくていいんだよ。誰だって間違うの。ママも毎日たくさん間違ってるよ」「間違ったって気がついたときはね、単純に『あ、間違った!』って思えばいいんだよ。そうして周りを見回して、誰かに迷惑をかけたり辛い思いをさせてしまったと思った時は、きちんとごめんなさいの気持ちを伝えよう。たった一つ間違えたからって、誰もあなたを否定したりしないよ。みんなが大切にしている君を、君自身が粗末に扱わないでほしいの」そんな話をして「確かにママも間違ってるね。うっかりさんだもんね」と息子が少し落ち着いた頃に、夫が息子に謝りに来ました。「いつもは『これ飲んでもいい?』と声をかけて了解を得てから飲んでいる君が、どうしてあんな行動を取ったのか、事情も聴かずに怒って悪かった。きちんと君の意見を聞くべきだった。ごめんな」「パパが謝った!」と驚きを隠せない息子に、ようやく笑顔が戻りました。「あ、間違った!」と思ったときには素直にその気持ちを伝えるという良いお手本を見せてもらって、息子もようやく娘に「勝手に飲んでしまってごめんね」と伝えることができました。2年後、3年後の成長を見すえて今が踏ん張りどころ出典 : ここ最近、怒りや悲しみを表現することが増えてきた息子。でもそれは成長の証でもあるので嬉しくも思います。しかし、自分の気持ちや衝動を制御していくことは、自然に何かを学ぶということが難しい息子にとって大きな課題となってゆくはずです。ここからは丁寧にひとつひとつ状況や感情を整理しながら息子と向き合っていく必要があると感じています。我が家ではこれまでも、怒りを抑えることができないアスペルガーの娘と、どうすれば自身が楽になるのか話し合うことを続けてきました。そして2年の月日が流れ、娘は同一人物とは思えないほどの変化を遂げることができたのです。とはいえ、決して平たんな道ではないあの作業をまた繰り返していくのか・・・と思うと少し気が遠くなったりもしますが、おそらくここが踏ん張りどころです。息子が自分自身の気持ちの変化をきちんととらえ、自分も周囲も楽しく過ごすことができるように、私は子どもをよく観察し時間をかけて子どもの気持ちを聞き出し工夫を重ねていくことが必要なのでしょう。その子どもに寄り添いともに歩いていく時間が、きっと子どもたちを安定させてくれると信じて、私は今日も子どもたちと向き合っています。発達障害のある子供にとっては決して生きやすいとは言えない世界。いつか子ども自身がその世界を上手く泳いで行けるように、一緒にステキな泳ぎ方を見つけられるといいですね。出典 :
2017年08月06日ある日突然、パニック障害を発症して出典 : 前回の記事で紹介したとおり、私はある日突然「パニック障害」になってしまいました。前触れなんて全然ありませんでした。電車の中で突如起こった、激しい動悸、吐き気、いてもたってもいられないほどのめまい、そして過呼吸発作。そのまま救急搬送されたその日から、私の生活は一変してしまったのです。私が生きる世界は、出来ないこと、行けない場所、怖い場所だらけになってしまって、これまで楽しかったいろんなことが、「怖いこと」に変わってしまいました。パニック障害は、激しい発作が起きていないときでも、心身に大きな負担がかかります。外の世界は怖いものばかりで、常に身体の変化に敏感になって身体がガチガチになっているのです。パニック障害が一番ひどかった時期、SNSなどに自分の写真を投稿すると、「なんか痩せました?」「やつれた?体調悪いの?」というようなコメントをたくさんもらいました。発作に翻弄され、疲れ果てていた私は、顔つきまでも変わっていたようでした。また、発作が起こる状況も、徐々に多様化してゆきました。ときには、階段を上ったり、ちょっと走ったりするだけで発作が起きてしまうこともあります。これは、運動をして心臓がドキドキしたり、呼吸が荒くなったりしてしまうと、身体が「パニック発作だ!」と勘違いして、臨戦態勢に入ってしまうためです。さらには、夏の暑さで発作が誘発されることもありました。暑い日というのは、ちょっと頭がくら~っとしたりするものですが、これを身体が「発作だ!」と間違って知覚してしまうのです。パニック障害になってから、私は暑さにことさらに弱くなりました。発作からの逃げ場のない状況を避けていればよかった初期と違い、このころには暑くても発作、運動をしても発作です。この地球上に私の逃げ場はどんどんなくなっていきます。そのうち、友達とお喋りして大笑いしたりするだけでも発作が出てくるようになりました。それがショックで、友達からの食事の誘いなども全て断るようになってしまったのです。こうして、日を重ねるごとに自分にできることが減っていき、最後は「家に閉じこもる」こと以外の選択肢が消えてしまったのでした。そうだった、できるところから少しずつだ!踏み出した回復への一歩出典 : もはや生きていることすらも辛く感じられたとき、私は医師に「認知行動療法」を薦められたのです。パニック障害の認知行動療法では、恐怖場面に直接臨み、「発作が起こらない」、あるいは「起こったとしても必ず落ちつく」ということを確認していくのだそうです。恐怖の対象から逃げれば逃げるほど不安が増すというパニック障害の悪循環を断ち、ある場面で条件反射のように発作が起こる反応を消去することを目的としています。重要なのは無理をしないことで、例えば電車に乗ることが怖ければ、最初は一駅だけ乗ってみる。それで大丈夫であれば、次の日はもう一駅乗ってみる。無理そうだと思ったら、一度休憩する。こうやって、少しずつ距離を伸ばしていくのです。最初は「電車に乗る」と考えただけで息が苦しくなりました。私は電車で発作を起こし救急搬送されたあの日から、それこそ「パブロフの犬」のように、電車に対して恐怖反応を示すようになっていたのです。そこで私はこう考えました。「電車に乗れた先に、ご褒美を設定しよう。どうしてもやりたかったことを、我慢せずにやってみよう!」そのとき、私にはどうしても見たかった映画がありましたが、パニック障害のためにずっと見に行けずにいました。映画館は、最寄りの駅から五駅ほど。さらに、私にとっては映画館も怖い場所でした。あの暗い空間に入った瞬間に、発作が起こってしまうのです。でも、平日の午前中なら、きっと映画館はガラガラのはず。発作が起きたら外に出ればいい!そうだった、発達障害の息子を育てながらいつも言っていたじゃないか。「できるところから少しずつ」私も、できるところから少しずつやっていけばいいんだ!私は勇気を振り絞って、駅に向かったのでした。パニック発作に向き合い、訪れた「クリア!」の瞬間出典 : 読者の皆さんの予測どおり、電車で5駅は遠い道のりでした。アロマを染み込ませたタオルで顔を覆って、リラックス音楽をガンガンかけて、とにかく気持ちを紛らわすためにありとあらゆることをやりました。しかし、電車の扉が閉まった瞬間に「そいつ」はやってきたのでした。「キ…キタ」「うううう、この感覚、ひえええええ」「倒れるっ倒れるっ」「もう帰ろう、ムリっムリっ!!!」頭の中はパニックに陥った自分の声でぐちゃぐちゃになっています。何度も諦めて電車を降りようとしましたが、「あともうちょっとで念願のあの映画が見られる」「きっとたどり着いて見ることができたら、自信になるだろう」と自分を励まし続けました。また、夫にお願いして常時連絡が取れるようにしておき、「発作きた!」「もう無理」「降りる~!!」などと辛い気持ちを送信し続けました。既読がつくたびに、ホッとする気持ち。そして、「頑張れ」「大丈夫」「君ならできる」という言葉が返ってくると、辛いけれど一人じゃないという気持ちになれました。そしてなによりも、これだけは自分に言い続けました。「パニック障害で死ぬことはない!」「たとえ発作が起こっても、10分もすれば必ずおさまる!」そして、発作と戦いながらとにかく気を付けていたこと。それは、「呼吸を整える」ということでした。パニック発作で怖いのは、過呼吸になってしまうことです。なったことがある方は分かると思うのですが、過呼吸ってびっくりするほど苦しいんです。私の場合、過呼吸で顔と手足まで痺れてしまい、手の指はこわばって変な方向に曲がってしまっていました。呼吸をし過ぎて辛いはずなのに、とにかく息が苦しくて、本当に空中をひっかきまわしながら空気を求めるような状態でした。私は心臓が激しく打ち鳴らされるのを感じながらも、冷静に自分に言い聞かせました。「過呼吸にさえならなければ、倒れることはない」発作で頭がめちゃくちゃな状態のなか、とにかく呼吸を整えることに集中しました。大きく1回息を吸って、10秒かけて吐く。これを繰り返すのです。そのうちに、ふと気づいたら、目的地の駅に着いていました。顔面は蒼白で、身体中が冷たい汗でぐっしょりになっていました。周囲から見たら、ちょっと心配な状態だったかもしれません。それでも私は、やり遂げた満足でいっぱいでした。降りた駅で空に向かってガッツポーズ。今でも忘れられない瞬間です。自分の中の「クリア!」を増やしていくために出典 : 映画館でも何度か小さな発作はありましたが、途中からは映画の内容に集中することができました。平日の午前中でお客さんが少なかったということも、リハビリとしては良い条件だったと思います。そして、なんと帰りの道中ではパニック発作を全く起こさずにいることができたのでした。そのときに、電車の窓から見えた空の青さを私は忘れることができません。パニック障害で一番つらかったころ、世界は色を失い、全ての景色が灰色に見えていたのでした。残念ながら、今でもたまに発作が起こることはあります。パニック障害は、一度発症してしまうと、長い付き合いになることが多いようです。その中で、私はパニック発作を怖がって、やりたいことを我慢することをやめました。会いたい友達がいれば、電車で会いにいくようにしました。参加したいイベントなどがあれば、閉塞空間でも頑張って出かけています。相手が理解してくれそうなときは、「実はパニック障害だから、途中で抜けることがあるかもしれない。そのときはごめんね。」と前もって言うようにしています。相手が分かっていてくれるというだけで、だいぶ気持ちが楽になるものです。「できることから少しずつ取り組んで、できることを増やして自信をつける」このことの大切さを教えてくれたのは、他でもない発達障害の息子です。息子と一緒に歩み続けた7年間が、パニック障害に苦しむ自分を救うヒントをくれたのでした。そしてもう一つ。「好きなことに取り組むこと」、最後はこれが回復への糸口になります。同じくパニック障害で長いこと苦しんでいた長嶋一茂さんも同じことを言っていました。私が行動療法の恐怖に立ち向かうことができたのは、どうしてもやりたいこと、好きなことを「やりたい」と強く思う気持ちでした。パニック障害をすぐに治すことのできる魔法は、残念ながらなかなかないようです。子育てと同じ、一歩一歩、できることをやっていくしかありません。その一歩一歩はとても辛いことなのですが、確実に前進している実感があります。だから今日も私は、できるところから一歩一歩、です。
2017年07月20日聴覚過敏の息子の「魔法の呪文」出典 : 先日、人混みに酔ってしまう凸凹姉弟を連れて、平日に休みを取ってテーマパークへ遊びに行ってきました。私たちの他には数組の観光客がいるだけでしたので、子どもたちの緊張度合いも軽く、ゆっくりと楽しめていたように思います。ところが、マイナス20℃の世界を体験できるというブースに入った時のことです。予想に反し、お化け屋敷のような造りになっていたため、息子は怖がって私の手を握り前に進めなくなってしまいました。早く脱出しようと、息子を抱っこして足早に出口に差し掛かったところで、「バーン!」という大きな音とともに冷風が吹きつけられてきました。その瞬間、聴覚過敏の息子はパニックに陥りました。私の胸にしがみついたまま目をつぶって大粒の涙を流し「怖い!怖い!」と泣き喚き、誰の声も届かない状態になってしまったのです。息子を抱いたまま慌ててその場を離れ、花壇の側に腰を下ろして、息子の顔をそっと両手で挟んでこちらを向かせます。私「大丈夫、大丈夫!ママはここにいるからね。とりあえず、あの呪文を言ってみるよ!せーの!」二人「「ああ、ホッとした!」」まだ小さい頃、しょっちゅうパニックに陥っていた息子と二人で決めた魔法の呪文、それが「ああ、ホッとした!」です。ママと目を合わせてこの呪文を唱えたら、心が落ち着くからね。パニックを終わらせられるからね。そうやって、何年も一緒に唱えてきた呪文のおかげで、息子は今回もあっさりとパニックから抜け出すことができました。次の瞬間にはもう花壇を眺めながら「きれいねぇ」「ママはこの色のお花が好きそうだね」とのんびりとお話しています。確かにあの大きな音には私も驚いたけれど、息子にとっては考えられないほどの衝撃があったんだな。そう考えつつも、こんなにあっさりと抜け出せるなら、さっきの大泣きは何の意味があったんだろう?そんな疑問もわいてきました。一体、どうして息子はパニックに陥ってしまうのでしょうか?パニックに陥ることで、息子に何かメリットがあるのでしょうか?パニックの時、息子の中で何が起こっている?出典 : そんなことを考えながら息子の手を引いて歩いているうちに、とあるテレビ番組を思い出しました。臆病な芸人さんたちをわざとビックリさせて、彼らが驚くようすを見て楽しむという番組です。テレビは作られた世界なのでやらせや演技だという意見もあるそうです。しかしわが子たちも、驚いた時や恐怖を感じた時は固まって動けなくなったり、飛び上って尻もちをついたりしています。それを思うと、番組での芸人さんの反応は、あながち演技ではないと感じたりもします。さて、その番組の中で、ある芸人さんがパニックを脱するために必要なことを「怖いという気持ちを抜く」と表現していました。そして今回、息子がパニックから抜け出すまでの過程を見て、息子も怖いという気持ちを抜くために、パニック状態に陥ってるのかしれないなと思うようになりました。感覚過敏の息子には、突然降りかかってきた大音量は恐怖以外のなにものでもなかったのだと思います。私たちが「わぁ!ビックリしたなぁ!」と笑えるほどの音であっても、息子は何百倍、何千倍という強烈な感覚で受けて止めているのでしょう。そして、全身を襲う恐怖の感情をなんとか体から追いだそうと、大声で泣き叫んだり、逆に何も感じないように固まったりして、「怖いという気持ちを身体から抜く」作業を行っているのかもしれない。そう思うと、少し息子を理解できたような気がしたのです。だから、私と「ああ、ホッとした」という呪文を唱えることで、「怖いという気持ちを身体から抜く」という作業は完了し、いつもの息子に戻れたのではないでしょうか。今まで息子がパニックに陥るたびに、私は一刻も早くパニック状態から抜け出させてあげることだけを考えていました。周囲への配慮もありますが、なによりも息子が一番辛そうだったからです。しかし、パニックに陥るのにも意味があるとわかったことで、「どうしようもないほど怖かったんだね」と共感し、「怖い気持ちは追いだせた?」と声をかけることができるようになりました。息子が感じる恐怖がどれぐらいのものなのか、他人である私には本当の意味で理解することはできません。ですが、寄り添ってくれる人がいるということだけでも、安心して過ごせる材料になるかもしれないと思っています。保護者として私たちにできること出典 : 発達障害を抱えるお子さまの中には、パニックを起こしてしまう人も多くいらっしゃると思います。それを支えるご家族の方も本当に大変です。でも、次にお子さまがパニックを起こした時には、「今、恐怖を追いだそうと戦ってるんだな」「行き場のない感情を処理しようとしているんだな」と少し視点を変えて見守ってみるのはいかがでしょうか?パニックの内容を言語化してあげることで、お子さま自身も、なぜ自分がパニックに陥ってしまうのかがわかり、別の対処法が見えてくるかも知れません。残念ながら、些細なことに恐怖を感じたり、上手く体を動かせなかったりすることで、からかいやイジメのきっかけになるようなこともあります。今の私たちにできることは、苦手な刺激から子どもたちを守り、対処方法を一緒に探ること。そして、「自分を大切にしてくれない人からは全力で逃げなさい」と教えてあげることぐらいなのかも知れませんね。
2017年05月17日家事に子育て、仕事と、働くママの毎日は大忙し。やることが山積みで気持ちだけが焦ってしまう……ということもあるのではないでしょうか。焦って頭が真っ白になってしまうと、結局やるべきことに手がつかなくなってしまいます。やることだらけで途方に暮れてしまうようなときは、まず自分の心を上手に落ち着かせましょう。■STEP 1. まず深呼吸! 「焦っている」という状況を受け止める気持ちが焦ってパニックになってしまったとき、「私は大丈夫」「焦っていない」などと自分に言い聞かせるのは逆効果。まずは焦っているという現実を受け止めた方が、心はラクになります。そして、その場で大きく深呼吸を。空気が体中に行き渡る様子をイメージしながら鼻から息を吸い、ゆっくりと長く口から吐いていきます。数回繰り返すだけでも、自然と気持ちが落ち着くのを実感できますよ。■STEP 2. やらなければいけないことを整理する深呼吸をして気持ちが少し落ち着いたら、やらなければいけないことや不安の原因を紙に書き出してみましょう。チラシの裏に走り書きでも構いません。焦りの原因を書き出して明確にすることで、心の中のモヤモヤが少しずつ消えていくはずです。書き出した項目の中には、落ち着いて対処すればさほど焦る必要のないものが含まれているはずです。やるべきことに優先順位をつけ、重要度の低いものはひとまず切り捨ててしまいましょう。焦りの原因は、山積する問題を一気に片付けなければという気持ちの空回りでもあります。今必要なことだけをハッキリさせれば、「実はそれほど焦る必要なない」ということに自分自身で気づくことができます。■STEP 3. 朝のうちに家事を3つ片付けておく働くママにとってもっとも忙しい時間帯が、夕方から夜にかけて。保育園のお迎え帰りに買い物を済ませ、「お腹がすいた」という子どもをなだめながら夕食を作り、子どもを風呂に入れて寝かせて……と、息つく間もない忙しさです。「夜寝る前にこんなにやるべきことがある」と思うと、それだけで気持ちが焦る原因になってしまいます。おすすめは、朝のうちに家事を少し多めに片付けておくこと。食器を洗う、洗濯物をたたむ、風呂掃除、部屋の床をざっと掃除する、夕食のおかずを一品だけ作っておく、など、できそうなことを3つほど済ませておきましょう。慣れるまでは、朝の家事を1つプラスするところからはじめてみて。帰宅後にやらなければいけないことが少し減るだけで、気持ちがぐんとラクになりますよ。心に余裕を持つコツは、「あれもこれもしなきゃ」と完璧を目指さないこと。焦ってしまったときは上手に気持ちを切り替えて、自分のペースを取り戻してくださいね。
2017年03月09日俳優の向井理が、きょう12日(19:00~20:54)に放送されるフジテレビ系バラエティ番組『ネプリーグSP』に出演し、新クイズに「あれ?あれ?」とパニックに陥る。向井は、過去の正解率89%と同番組が得意。ホラン千秋に「昔と変わったな…」と放ち、意外な関係性が明らかになる。そんな中、小・中学校の教科書から出題される穴埋め問題を音読して解答するという新クイズに挑戦。向井は「小・中学校時代はずっと外で遊んでいた。家の中でゲームをしたことがない」と当時のエピソードを披露しながら、肝心の回答では「え?なんだっけ?あれ?あれ?」とパニックに陥ってしまう。また、今年都知事選に立候補して話題を集めた鳥越俊太郎が初参戦。「数あるクイズ番組の中でネプリーグだけは出たくなかった!」と弱気で、最終ステージ挑戦を前に「いつもテレビで見ているんだけどまさか自分がここに立つとは…」とプレッシャーを語る。
2016年12月12日パニック障害とは出典 : パニック障害は突然の動悸やめまい、発汗とともに恐怖を感じる精神障害です。また、発作を繰り返すにつれて、「また発作が起こるのではないか」という不安と、「発作が起こる状況に対する恐怖」とを感じるようになります。パニックを回避するために、今までは出来ていたことが出来なくなったり、行けていた場所に行けなくなるといった症状も生じることがありますが、周囲からは単に怠けていると誤解されてしまいやすい疾患であると言えます。パニック障害が進行すると、うつ病を発症する可能性が高苦なるとも考えられています。この記事では、パニック障害についての基礎知識、支援や治療方法などを紹介します。パニック障害の症状の分類出典 : パニック障害は不安障害のひとつです。不安障害とは、生活に支障が出るほどの過剰な不安を感じる疾患全般をさします。不安や恐怖を、その対象に釣り合わないほど過剰に大きく感じ、状況や具体的なものに対して、過剰に不安、恐怖心を感じ、それにより様々な影響が身体と精神にあらわれ、社会生活を送ることに支障が出てしまう疾患です。パニック障害は不安障害の中で理由もなく不意に起こるパニック発作を発端とする疾患をさします。パニック発作そのものは、恐怖や緊張などなんらかの引き金があって起こりえますが、パニック障害の発作はきっかけがないのに起こるのが特徴です。繰り返し発作が起こり、検査をしても体の異常は見つからないことも多く、また昼夜問わず24時間いつでも起こる可能性があります。パニック障害は、パニック発作を発端として、また同じような発作が起きるのではないかという予期不安や、「同じシチュエーションで発作が起きるのではないか?」という場所と状況に対する不安すなわち広場恐怖の症状が現れ、悪化していく可能性があります。「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖」というそれぞれの症状が一体どのようなものなのか以下で見ていきましょう。パニック発作とは繰り返される予期しない発作で、自覚されるきっかけが何もなく突然起こります。パニック障害の症状の中でも最も代表的なもので、これはパニック障害と診断される条件となっています。多くは強い不安や恐怖を感じます。特定の状況で生じることが多いですが、再発にはムラがあることもあります。パニック発作の主な症状として次のようなものがあります。動悸、心拍数の増加、発汗、身震いまたは震え、息切れ感または息苦しさ、窒息感、胸痛または胸部の不快感、嘔吐または腹部の不快感、めまい、ふらつき、気が遠くなる感じ、寒気または熱感、異常感覚(感覚麻痺またはうずき感)、現実感喪失、離人感(自分が自分でなくなるような感じ)、抑止力を失うなどがあげられます。予期不安とはかつて発症した症状がもう一度起きたらどうしよう、などと次の発作への恐怖を抱くことをいいます。これは一度パニック障害を発症すると、その恐怖心や不安を忘れられないという性質と関係があります。予期不安は一般的に長期間続くことが多く、約1ヶ月続くことがほとんどです。病気の急性期には、パニック発作が起こったときの状況がフラッシュバックとなって甦ることがありますが、治療が進み発作が起こらなくなると、自然に消えていきます。予期不安では、主に次のような感情があらわれます。・病気になってしまうかも?・気絶してしまうしまうかも?・死んでしまうかも?・運転中に起きたら、交通事故を起こしてしまうかも?・誰も助けてくれないかも?・発作が起きた場所から、すぐに逃げられないのかも?・取り乱したり錯乱して、恥をかいてしまうかも?・人前で吐いたり倒れたりして、恥ずかしい姿を見せてしまうかも?・他人に迷惑をかけてしまうかも?広場恐怖とは、一般名詞の「広場」の意味に限った恐怖ではなく、ここでは「パニック障害における場所に関係する恐怖」を意味する医学用語です。以前発作を起こした場所、もしくは似ているところに行くと「また発作が起きるのではないか」という恐れを抱くことです。次の特徴を持つ場所が広場恐怖になりえると考えられています。・発作が起きても、誰も助けに来れないところ・逃げたくてもすぐ逃げられないところ・発作が起きたら恥をかく、もしくは恥をかくと思われるところなど広場恐怖が進行すると、行けない場所が多くなり行動範囲が狭くなることが多くあるので注意が必要です。パニック障害の要因とは出典 : パニック障害の要因には、気質要因、環境要因、遺伝子要因・生理学的要因があります。否定的な感情や不安に対して敏感であることは、パニック障害を発症する要因の一つであると考えられています。それをもとに、パニック障害になりやすい性格がいくつかあります。・完璧主義な性格・几帳面な性格の人自分が満足いく状況でないとき、とてもストレスを感じます。また周りの人に頼らずに全てを完ぺきにこなそうとした結果、心も体もパンクしてしまいパニック障害を発症することがあります。・素直で従順な性格の人物事に対してひたむきに取り組んだものの失敗してしまい、そのまま立ち直れなくなってしまうことがあります。・マイナス思考、不安や恐怖観念が強い性格の人自分を責めたり落ち込んだりすると、ストレスや不安が溜まりパニック障害を発症しやすくなります。・利他的な性格、自分の気持ちをがまんしてしまう性格の人自分の気持ちを押し込めたり、他人のために尽くし過ぎたりすることもストレスがたまり、発症のもととなります。2013年に出版されたアメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)によると、小児期に性的および身体的的虐待の経験があると、パニック障害の要因となり発症の可能性が高まると示唆しています。また、喫煙はパニック発作とパニック症の危険要因です。パニック障害がある人のほとんどが最初のパニック発作の前数ヶ月の間に特定できるストレス因があったと報告しています。現在複数の遺伝子が、パニック障害になりやすい特性に関係があると考えられていますが、遺伝子に関連する機能に関してはまだ詳しく特定されていません。また、喘息をはじめとする呼吸器系の障害もパニック障害と関連があるといわれています。パニック障害の診断ガイドライン出典 : パニック障害は米国精神医学会の診断基準である『DSM-5』などを用いて「パニック症/パニック障害」という名称で診断されることが多いです。『DSM-5』におけるパニック症/パニック障害の診断基準は以下の通りです。A繰り返される予期しない/パニック発作、パニック発作とは、突然、激しい恐怖または強烈な不快感の高まりが数分以内でピークに達し、その時間内に、以下の症状のうち4つ(またはそれ以上)が起こる。注:突然の高まりは、平穏状態、または不安状態から起こりうる(1)動悸、心悸亢進、または心拍数の増加(2)発汗(3)身震いまたは震え(4)息切れ感または息苦しさ(5)窒息感(6)胸痛または胸部の不快感(7)嘔気または腹部の不快感(8)めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、または気が遠くなる感じ(9)寒気または熱感(10)異常感覚(感覚麻痺またはうずき感)(11)現実感喪失(現実ではない感じ)または離人感(自分自身から離脱している)(12)抑制力を失うまたは”どうかなってしまう”ことに対する恐怖(13)死ぬことに対する恐怖B発作のうち少なくとも1つは以下に述べる1つまたは両者が1カ月(またはそれ以上)続いている(1)さらなるパニック発作またはその結果について持続的な懸念または心配(例:制御力を失う、心臓発作が起こる、〝どうにかなってしまう")(2)発作に関連した行動の意味のある不適応的変化(例:運動や不慣れな状況を回避するといった、パニック発作を避けるような行動)Cその障害は、物質の生理学的(例:乱用薬物、医薬品),または他の医学的疾患(例:甲状腺機能亢進症、心肺疾患)によるものではないDその障害は、他の精神疾患によってうまく説明されない(例:パニック発作が生じる状況は、社交不安症の場合のように、恐怖する社交的状況に反応して生じたものではない:局所性恐怖症のように、限定された恐怖対象または状況に反応して生じたものではない:強迫症の様に強迫観念に反応して生じたものではない:心的外傷後ストレス障害のように、外傷性出来事を想起させるものに反応して生じたものではない:または、分離不安症のように、愛着対象からの分離に反応して生じたものではない)(日本精神神経学会:編『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』医学書院:刊P207より引用)パニック障害の治療を受けるまでの流れ出典 : パニック障害かもしれないと思ったら、精神科、神経科心療内科へ受診することをおすすめします。発作の症状は、体の病気やほかの精神疾患によっても起こるので、専門の医師による見極めが必要です。治療を受けるまでの流れは以下の通りです。・体の病気がないか調べる内科的な検査をして異常がないか、脳波や脳の画像検査を行う場合もあります。・問診・パニック発作の確定発作ではどんな症状があらわれたか、どんな状況でおこったか、発作の前後の状況などを詳しく聞いて「パニック発作の診断基準」と照らし合わせ、確定診断を行います。・パニック障害の診断パニック発作の確定診断があれば、次は「パニック障害の診断基準」と照らし合わせます。「症状が1カ月以上ある」「予期不安がある」などを調べ、場合によっては他の不安障害などによらないか調べることも必要になります。・広場恐怖の有無「広場恐怖の診断基準」に照らして、広場恐怖があるかどうか調べ、あれば治療法を検討します。・問診など不安の度合い、日常生活や仕事など、またどのように育ってきたか(成育歴)を質問し、情報はカウンセリングなどの治療に生かします(守秘義務に基づく)。パニック障害の治療方法出典 : パニック障害の治療には、主に薬物治療と精神療法の2つがあります。症状や状態によって飲む量や薬の組み合わせを調整していきます。薬物療法とは薬を使って治療する、最も一般的な治療方法です。パニック障害にはパニック発作を抑える抗うつ剤と精神を安定させる抗不安剤があります。・カウンセリング病気にとってはマイナスとなる考え方やものの見方を、自分自身で変えていけるよう医師からアドバイスを受けることです。まず、ベースとなるカウンセリングが繰り返し行われ、医師あるいは臨床心理士が患者さんの本心を聞きます。病気につながる問題点を明らかにし、専門家としてアドバイスしていきます。・認知行動療法物に対する考え方・受け止め方を改善することです。少し心臓がドキドキしても「死ぬのではないか」と思ってしまうような、薬では治せない「考え方のくせ」があることを自分自身が自覚(認知)し、行動を改善していきます。不安や恐怖が発生しやすい場所や状況に身をさらし(曝露し)徐々に慣れていくことで不安が解消されるようにする行動療法(曝露療法/エクスポージャーとも呼ばれる)もあり、パニック障害にうつ病を併発した場合でもよく取り入れられる療法です。・自律訓練法自分でリラックスできる方法を身につけ、予期不安や広場恐怖などの症状をやわらげる精神療法です。刺激に対して過敏に反応しないようになり、不安や恐怖を自分でコントロールできるようになります。パニック障害とストレス障害(PTSD)の関わり出典 : パニック障害と同じ不安障害の病気にPTSD(心的外傷後ストレス障害)があります。パニック発作やフラッシュバックなど共通の症状があらわれたり、パニック障害の二次障害としてPTSDが合併する場合があったり、関係性の深い病気です。PTSDとはトラウマになるような体験によって、強いストレスにさらされたあとに、特徴的な症状があらわれる疾患です。以下2つの疾患の相関関係を見ていきましょう。・パニック発作があるパニック発作自体はパニック障害でもPTSDでも起こりますが、PTSDの発作はトラウマ体験と重なる場合のみ起こります。・フラッシュバック症状がある両方の疾患で起こり得ますが、PTSDでは事故や災害など死に直面するような激烈な記憶ですが、パニック障害ではパニックが起こったときの状況がよみがえるのが特徴です。・脳にみられる特徴が共通している両方の疾患でノルアドレナリン(不安や恐怖に関わる神経伝達物質)や海馬(情動や記憶にかかわる部位)の働きに異常や不安定さを抱えています。よって効果をあらわす薬物も似ています(SSRIなど)。PTSDのある人はパニック発作があっても、パニック障害を併発することはほとんどありません。しかし、パニック障害のある人はパニック発作の経験がトラウマとなり、PTSDに進むケースがままあります。パニック障害の体験談出典 : こちらでは、パニック障害の体験談を紹介します。実際にどのようなパニック障害の症状があるのか見ていきましょう。最初はめまいみたいな感じで、フラフラとなりました、え?何?頭の病気?と思ったとたんものすごい不安感に襲われました。そうなると過呼吸になり手足がしびれ、そして指が動かなくなる・・・そうなると、ますます不安が押し寄せてきて、逃げたい、どこに?でも怖い、誰か助けて、でも変な奴と思われる、どうしよう、どうしよう・・みたいな感じの発作です。発作がくると、あ・・・きたかもという実感はあります、でも大丈夫、数分後、やっぱりなんか変、いや落ち着け、落ち着け、あ、大丈夫、でも・・・みたいに繰り返しているうちに、あれ?おさまった、ん、もう大丈夫、よかった、ほっ・・みたいな。でもいつくるかもわからなくて、拘束されたり(美容院、電車、会社など逃げ場がないときは特に)すると余計引き起こすような気がします。私もパニック障害です。パニック障害って、とても説明が難しい病気で・・・、人によってこれは大丈夫、これはダメっていうのがあるんですよね。自分でもその線引きが分からないときがあります。電車に乗れない人もいれば、電車は大丈夫っていう人もいます。症状の重さ・種類にもよるので何とも言えませんが・・・、(中略)・・・難しいですね。パニック障害の症状があると、いろいろと融通が利かなくなって、「できない」ことが多くなってしまうんですよ。やりたくてもやれない・・・という感じで。そんな自分にもイライラしちゃって。買い物に出られないのはなんとなく分かります。おそらく、人の居る場所に1人で行くことがダメなんじゃないかと(広場恐怖)。.・・・(中略)何よりもまずは、元気になることをみつけてそれをやるのが一番かなと思います。お友達と喋ったり、実家に甘えたり。以上のことからパニック障害が、突然自分の意思と反して生じることが分かります。また症状の種類や程度は人それぞれで、臨機応変に治療を行い周囲の人は支援を行うことが大切になります。そのためにも、どのような症状が起こるのか自分で把握することが、治療する上でも重要な姿勢となっていきます。パニック障害と付き合う上で気をつけること・再発防止のために出典 : パニック障害の症状は理由がなく不意に起こることから、本人はすぐさま救急車を呼ばなければならないという気持ちになり、連絡を急ぐケースも少なくありません。パニック発作が起こったと認められたら、次のように行動しましょう。・呼吸が浅く、過呼吸になっていたら、ゆっくりと腹式で呼吸するように指導する。・窮屈な衣類を緩める(呼吸をしやすくするのと、からだの熱を逃がすためです)。・室内や車内のときは、窓をあけて外の空気を入れる。・太陽の下のときは、日陰に移動する(暑くて湿度の高いモワッとした空気はパニック発作を引き起こしやすいのです)。(パニック障害患者さんのご家族の方へ受診を勧めるときには | こころの陽だまりパニック障害情報サイト)周囲の人は突然の発作に驚くかもしれませんが、慌てずに上記の対応をして本人を安心させてあげ、症状が落ち着くのを待つことが大切です。パニック障害と付き合う上では、生活上のストレスをなるべく減らし、規則正しい生活を送ることが大切です。人間関係だけではなく、過労や睡眠不足もストレスの原因となります。回復をあせらないようにしましょう。発作が治まってもすぐに治療が終了するわけではありません。急に服薬などを止めると、再発する可能性もあります。治療をどのように、どの程度継続していくかは、必ずかかりつけの医師に相談し、独断で治療を中止しないようにしましょう。また、治療には家族をはじめとする周囲の人たちの理解と協力が不可欠です。病気や困りごとについて説明し、落ち着いて治療に臨めるようなサポート体制を築きましょう。まとめ出典 : パニック障害とは、突然の動悸やめまい、発汗とともに恐怖を感じる精神障害です。いきなりの発作に周囲の人は驚きますが、本人はいつ次の発作が起きるかと不安に駆られながら生活しています。周囲の人たちは、完治を焦らせずに、長い目で見守りながらサポートしていきましょう。パニック障害・不安障害 | 厚生労働省パニック障害 | CBTセンターリラクゼーション療法とは? | パニック障害克服・治療・治し方マニュアルパニック障害ってどんな病気? | こころの陽だまりパニック障害情報サイト
2016年11月25日発達障害の子が起こすパニック。みんな長男のように激しいものかと思いきや…発達障害の子がよく起こすパニック。それは、自分の思い通りにならなかったり、いつもと違う生活に混乱したりしたときに現れ、冷静でいられなくなってしまう状態を指します。Upload By モンズースー長男のパニックは派手でした。泣いたり、怒ったり、話が聞けなくなったり、次の行動に移せずその場から動けなくなって大暴れ。赤ちゃんの頃はよくえびぞりになって大騒ぎ。私が考えていた「パニック」は派手なイメージだったのですが、支援を受ける子どもたちのパニックは、それぞれ違ったものでした。大声や奇声を発する子自分を叩いたり、壁に体をぶつけたり、自分を傷つけてしまう子他者を叩いたり、物を投げたり、噛み付いたりして、他者を傷つけてしまう子…中には固まって言葉が出ない子や、1人片隅で延々泣いてしまう子もいました。このような静かなパニックは、集団の中では見逃されることもあるかもしれませんね。今思うと長男も、1時期壁に頭を打ちつけるなどの自傷行為がありました。当時は理由がわからなかったのですが、今思うと環境の変化などでパニックになっていたのかもしれません。パニックの原因もさまざまですが、パニックの現れ方も色々あるのだな…と思いました。
2016年11月04日パニックを起こしませんように…息子との外出は緊張しっぱなし!出典 : 発達障害と診断の出ている6歳の息子にとって、「初めての場所」は1番緊張感の高まるシチュエーションです。行動の見通しが立たない場所に突然連れて行かれると、パニックになって支離滅裂なことを言い出したり、大きな声をあげてその場にいる人たちを困らせたりしてしまうのです。私はいつの間にか、息子を初めての場所に連れていくとき、とても緊張するようになりました。「どうか大声をあげませんように…」「走り回って収拾がつかないことになりませんように…」「あの状況にパニックを起こすかもしれない、先に予告しておこうか…」出かける前は、前日から様々な状況を考え、1人でうんうんと唸るのが常です。ですから、息子といざ外出する頃には、私は疲れ果てています。目は血走り、緊張で汗ばんだ手で息子の手をぎゅうっと握っているような状態なのです。周囲に迷惑をかけてはいけない…息子が失敗するたびについ手が出てしまう私出典 : ふと気付いたら、習い事や療育先でもつい先回りしていた私。先日、公文に行った時のことです。教室のドアを開けたとたんいつも騒ぐ息子に、「ドアを開けたらしゃべらない、大声出さない、走らない。お約束だよ」と事前に言い聞かせました。息子はパニックのとき、周囲のお友達から白い目で見られると、余計パニックがひどくなるので、教室に入っても落ち着いて過ごして欲しかったのです。ところが、ドアを開けた瞬間キャーッと騒ぎ出す息子!とっさに止めに入ろうとしたら「お母さん大丈夫ですから!」と先生に止められてしまいました。「そんなにしなくても大丈夫。私たち、プロですから」「お母さん、ちょっと外に出ていて大丈夫ですよ。息子くんは落ち着いたらちゃんとできますよ。」先生からはこう指摘されましたが、私は「息子が教室で騒ぎ、パニックになれば授業は進行できない。そうなればみんなの迷惑になる…。」という思いが拭えませんでした。しかも、パニックになった息子を止められるのは私しかいない。みんなが授業に参加できるように私が動いているのだ、とすら思っていたのです。正義感でいっぱいの私、息子を厳しく見つめる目は徐々に変化し…出典 : 習い事や外出先でいつも息子の行動を監視していた私を見て、あるとき息子がいいました。「お母さん、こっち見ないで」「見ないでってば!!」「こっち見るな!!!」と、パニックを起こすようになりました。なぜなのか本人に聞いてみると、「お母さんの目がどんどん怖くなる」と言うのです。発達障害の子というのは、そもそも人の目を見ることがあまり好きではありません。息子も、療育を受けるまではなかなか視線が合わず、今でも人の目を見るのが怖いために挨拶することが苦手です。そんな息子が「どんどん怖くなる」と言った私の目。「息子がパニックになってしまったらどうしよう」「みんなに迷惑をかけたらどうしよう」と緊張するあまり、私の目は息子をじっと監視する目になっていたに違いありません。周囲からの言葉で気付かされたのは、「人を信頼する」ということ出典 : こんな風にガチガチに緊張し、血走った目で息子を監視する…そんな私を見て、これまで沢山の方々がいろいろな言葉をかけてくださいました。「子どもなんてこんなものだよ~」「よくいるよ、こういう子」こうした言葉は、息子が発達障害ではないかと悩んでいたときは、とても辛く感じました。けれども今は、なぜかこの言葉が、ガチガチになっている私をその都度救ってくれるのです。それから、「私はプロなんだから、こっちに任せて。お母さんはその辺でゆっくりしていて」という言葉も本当にありがたいと感じるようになりました。それまでは「私しかこの子を止められない!」と自分を過信していましたが、親は人を信用する力を養うことも大切だな、と最近は感じます。習い事や療育先で親が先生を信頼できるようになると、子どもも先生を信頼する傾向があるようです。息子は、先生が信頼できるようになることで、パニックも起こさずに落ち着いて過ごすことが増えてきました。親ができる範囲は限られているのだから、プロを信頼して委ねよう…と、少し解放された気持ちになりました。大変な毎日の中で、ついつい怖い目になっていた私。いろいろな人に気付きをもらったおかげで、少しずつ子離れの必要性を感じ始めています。
2016年11月03日ひどかった息子のパニック。回数が減って成長したと安心していたけれど出典 : 発達障害がある息子は、3歳で診断がおりる以前から、頻繁にパニックを起こしていました。新しい環境が怖い、見通しの立たないことをやるのが苦手、何かの音がうるさい、などなど、特定の不快な条件に耐えられなくなると、「ぎゃーーーーっ」と叫んでは、地面をゴロゴロと転がっていました。しかし息子自身の成長と共に、6歳の現在はパニックに陥ることが、ほとんどなくなりました。そしていつしか、私は「息子はもうパニックからは解放されたのだ」と勘違いしていました。しかし、それは違ったのです。お祭りで突然始まった、息子の不可解な行動出典 : ある日、家族で夏祭りに出かけたときのことです。夏祭り会場に着いてすぐに、息子が私たちを困らせることばかり言い出しました。息子「僕、たこ焼きはあっちの店じゃなくてこっちの店じゃないとダメなんだ。でも並ぶのは嫌なんだ。お父さん、並ばないで買ってきて!」父「何を言ってるんだ、並ばないとダメだろう」息子「お父さん、並ばないで買って!」このように、普段の様子からは考えられないような、支離滅裂なやり取りが続くのです。おまけに、私の手を引っ張ったりつねったりして、ひどく困らせようとします。「やめて」と言えば言うほど、彼の行動は加熱していくのです。「言うこと聞かないなら帰りなさいっ!!」息子がどうしてそんな困った言動を繰り返すかも知らず、私はひどい言葉を息子に投げかけました。その言葉に対して、息子は「帰るならお母さんが帰れっっ!!」と言うではありませんか。そのときの息子の顔を見ると、体調でも悪いのか真っ青でした。帰宅したあと、私を驚かせた息子の一言出典 : 息子の言動に私はぐったりしてしまい、お祭りもほとんど参加できずに、帰宅しました。帰宅後、家族全員無言でした。そのあとしばらくして、息子の様子が落ち着いてきたので、「今日はどうかしたの?」と聞いてみたところ、息子はこう言ったのです。「太鼓の音がうるさかったんだ。頭が割れそうで辛くて辛くて…」私はそのときハッとしたのです。息子のパニックは成長と共に落ち着いてきたと思っていたけれど違った!パニックは「形を変えた」だけだったのだと。それも知らずに、大勢の前で叱り飛ばしてしまった自分が、とても情けなかったです。パニックで気付いた、息子の成長出典 : 息子は成長と共に、自己コントロールや感情のコントロールができるようになってきて、人の前で大声で泣き叫んだり、地面を転げまわったりしなくなりました。その分、どうしようもなく不快な状況に対しては「人を困らせる態度」を取っていたのでした。「悪い態度」は、成長した彼のパニックの表現だったのです。困りごとの現れ方も、成長と共に変わる出典 : 発達障害児はゆっくりではありますが、成長していきます。それは、心も同じです。その中で、自らの困り感の表現方法も変わっていくのだと思います。そのときそのときの表現方法を見逃さないためにも、パニックや癇癪について一定のイメージに、囚われてしまわないようにしたいものです。
2016年09月15日言葉が理解できない娘に、予定を伝えるときはUpload By SAKURA娘には広汎性発達障害があります。2歳半の頃は自分が今からどこに行くかが分からないと、不安でパニックになってしまいました。この頃の娘は、私の言葉も理解できなかったので、次に行く場所の絵や関係したものを見せて、どこに行くかを伝えようとしていました。でも予定が突然変わると大パニックに…Upload By SAKURAしかし、突然の予定変更で行く場所が変わったときは、いくら説明しても娘には理解できませんでした。娘の行きたいところを後回しにしようとすると、娘はそこに連れて行ってもらえなくなると勘違いして癇癪を起してしまうのです。娘の大泣きに、私もとても苦労していました。数字を理解し始めた娘に、私はひらめいたUpload By SAKURAUpload By SAKURA3歳になったばかりの頃、娘は数字を理解するようになりました。そこで私は、これからやることの順番を数字を使って教えることにしました。娘は「順番」が大好きになった!Upload By SAKURAUpload By SAKURAUpload By SAKURAこの方法が娘にはとても合っていました。娘は「順番」が気に入ったようで、幼稚園に迎えに行くと、毎日毎日今日この後することの「順番」を聞くようになりました。そして、私が言った順番をきっちりと守って行動していました。順番を聞くことで、先の行動をきちんと理解することができ、また先が見通せる安心感につながっていたようです。一つひとつ順番をこなしていく娘は、とても満足そうでした。予定が突然変更になったときでも…Upload By SAKURAこの順番を伝える方法は、以前困っていた突然の予定変更にもとても役立ちました。娘がやりたかったその項目は、なくなったわけではなく、「順番が後になっただけ」と娘に分かるのです。最初は、私が順番を突然変えたりすると娘は怒っていましたが、少しずつ変更を受け入れてくれるようになりました。娘なりのペースで、少しずつ成長しているUpload By SAKURA娘は3歳から4歳半過ぎぐらいまでの約1年半、順番を毎日聞いてきました。「いつまで続くんだろう…」と私はちょっと心配していましたが、5歳になる頃には、娘は私に順番を全く聞かなくなりました。5歳5ヶ月になった娘は、私の話だけで先の見通しを立てられるようになったのです。そして、突然の予定変更にも癇癪を起すことなく、説得だけで理解してくれるようになりました。時間はかかりましたが、娘に合った方法で、娘のペースに任せてゆっくり成長できてよかったなと思います。
2016年08月17日サム・ワーシントンやミア・ワシコウスカが出演するモンスター・パニック映画『マンイーター』のブルーレイ&DVDが発売&レンタル開始となった4日にモニター試写会が実施され、会場に集まった観客から好評を集めた。その他の写真本作は、『ピラニア3D』の製作総指揮陣が製作を、ホラーファンから高評価を集めた『ウルフクリーク猟奇殺人谷』の新鋭監督グレッグ・マクリーンがメガホンを執り、若者たちが、人喰いワニと想像を絶する死闘を繰り広げる様を描いたパニック映画。試写会には、「モンスター・パニック作品が好き」「『ピラニア3D』製作総指揮陣が製作した作品だから観たかった」という10~50代の観客が参加。作品上映後に行なわれたアンケートでは、「よくあるモンスター映画かと思ったが、ワニの登場や動きに工夫があり、先が読めなかった」「CGとは思えないワニの存在感に圧倒された」「このワニには出会いたくない! と思わせるだけの迫力があり、最後まで飽きずに楽しめた」など、映画の“真の主役”とも言うべき、人喰いワニに関するコメントが多く寄せられたほか、「心理描写もしっかりと描かれていてストーリーもおもしろい」「これまでにないサム・ワーシントンの一面が楽しめた」「無名の俳優の起用が思わぬ効果をあげていた」などの声も聞かれた。本作はTOHOシネマズ日劇などで公開され、大きな反響をよんだが、セル版のブルーレイ&DVDには本編だけでなく、メイキング映像やミニドキュメンタリー集、“伝説の人喰いワニ”に関する秘蔵映像などが60分以上も収録されており、映画館で観た観客もさらに深く映画を楽しめるアイテムになっている。『マンイーター』ブルーレイ&DVD、発売&レンタル中アンレイテッド・バージョン:ブルーレイ4935円(税込)DVD3990円(税込)発売元・販売元:ポニーキャニオン
2012年09月11日トム・クルーズの新作映画『All You Need Is Kill』(原題)の撮影中に起こった銃声が、閑静なイギリスの田舎町をパニックに陥れたようだ。今月6日(現地時間)、ハートフォードシャー州のアボッツ・ラングレー村にあるリーヴスデン・スタジオで同作の撮影が行われており、それを知らされていなかった村の住人は複数の銃声を聞いて同地の警察に通報したという。現地警察が捜査した結果、銃声は同スタジオからのものだと判明し「午後9時頃、アボッツ・ラングレーとウォトフォード北部地域の住人から遠方で銃声音がしたという通報を2件受け取りました。警察官がリーヴスデン・スタジオのセキュリティー担当者に連絡をとった結果、スタジオ内で午後、銃器の使用を含んだ映画のリハーサルが行われていたことを確認できました」と声明を発表した。日本の小説家・桜坂洋のライトノベルを映画化する本作は、エイリアンとの戦争を舞台に、何度殺されても人生最後の日をやり直す羽目になったひとりの戦士の姿を描いた作品だ。同作でトムは、エミリー・ブラント、シャーロット・ライリーらと共演する。■関連作品:ロック・オブ・エイジズ 2012年9月21日より全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINENT INC.アウトロー 2013年2月、丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2012年09月11日