元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が「第18回ビートたけしのエンターテインメント賞」の話題賞を受賞。25日、都内ホテルで行われた授賞式に、代表して香取が出席した。ビートたけしが審査員長を務める「第27回東京スポーツ映画大賞」と同時表彰の同賞。昨年9月にジャニーズ事務所から独立し、オフィシャルファンサイト「新しい地図」を立ち上げた稲垣、草なぎ、香取は、AbemaTVの『72時間ホンネテレビ』など、新しい活動が注目を集めたことを評価されて選出された。初受賞の香取はやや緊張した様子で檀上へ。たけしが、表彰状を読み上げる際に「審査委員長、ジャニー喜多川」とジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長の名前を出すなどブラックジョークを連発すると、香取は固まってノーコメントを貫き、会場から笑いが起こった。受賞のスピーチでは「『新しい地図』というものを始めてまだ1年もたってないんですけど、こんなに素敵な賞をいただけてとってもうれしく思っています」と喜びを語り、「自分がまさかこの舞台に、このステージに立つ日がくるとは思ってもいませんでした」と笑みを浮かべながら話した。続けて、「東スポさんには、僕もすごくお世話に・・・お世話に・・・一面を何度も飾らせていただいて、けっこう早い段階で『香取慎吾引退』って書いてありました」と引退報道をチクリ。「あのときに引退していたらこの舞台に立つことはできなかったのかなと思っています。引退しなくてよかったなと。引退しません!」と改めて引退を否定した。そして、「すごい盛大な授賞式で驚いています。まさかここに来る日が来るとは」と再び驚きを口にした香取。「4月に公開の映画を、4月に公開なのに今撮影をしていて、『クソ野郎と美しき世界』というタイトルで」と、「新しい地図」による映画にも触れ、「次回はぜひ映画大賞の方に参加できたらなと思っています。きっと、ほかの賞はもらえないと思うので、ここだったら。ぜひよろしくお願いします」と自虐を交えて笑いを誘った。東京スポーツ新聞社代表取締役社長の酒井修氏は、閉会のあいさつで「まさか香取さんにお越しいただけると思っていなかった」とコメント。そして、「ご迷惑をおかけして・・・これを機会にいい関係を築かせていただけたらと思っています」と香取にメッセージを送った。
2018年02月26日北野武(71)が2月24日、自身が司会を務める「新・情報7daysニュースキャスター」(TBS系)に生出演。「キタノ映画」を支えた大杉漣さん(享年66)の“早すぎる死”について初めて口を開いた。 番組では、大杉さんの特集を組んだ。冒頭では、昨年10月に「ぴったんこカン・カン」(同局)で北野と大杉さんが共演した模様を放映。北野が「浅草キッド」を歌う横で大杉さんがギターを伴奏する様子が流れると、北野は何度も目頭を押さえた。 北野が大杉さんの訃報を受けたのは「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系)の収録を終えた直後だったという。 「マネージャーが『大杉漣さんがお亡くなりになりました』って俺に言うのよ。『お亡くなりになりました』はわかる。『誰が(亡くなったのか)?』。大杉漣さんはこれほど知っているのに、真っ白でわからないの。『誰?大杉漣さん?』って言ってるの」 北野は、93年に公開された映画「ソナチネ」に大杉さんを起用した経緯についても明かした。オーディションに遅れてきた大杉さんを数秒見ただけで採用した北野。「勘なんだけど、この人を使うべきだと思った」と当時の心境を語った。そして撮影が始まると、ヤクザ役の大杉さんの演技に魅了されたという。 「『全部アドリブでやって』とお願いしたら、自分でセリフを作っちゃって。それがうまくて延々やれるの」 「HANA-BI」を始め10本もの映画に大杉さんを起用した。北野は「どんな役でもやってくれた」と感謝したが、悔しそうな顔も見せた。 「いくら監督だと威張っていても、役者が支えてくれているものだとよく分かったけど、だけど早いよね」 大杉さんが最後に出演した映画も“キタノ映画”である「アウトレイジ 最終章」。北野は大杉さんの同作での役柄と、役者人生に思いを馳せた。 「申し訳ないけど死ぬ役なんだよね。すごい変な言い方だけど、俺が生かして俺が殺したみたいな妙な気になって。悲しいけど、申し訳ないなって思ってさ……」 Twitterでは北野の、大杉さんへの思いに胸を打たれた視聴者からの声が上がっている。 ≪北野武さんの大杉漣さんに対する涙に打たれてしまったな≫≪北野監督「見抜いた」「見出した」というよりは「惚れた」という感じなんですね≫≪“名匠”北野武さんと“名優”大杉漣さんの間に生まれた友情……ひしひしと伝わって来る≫ 最後まで、北野は大杉さんの死を受け入れられない様子だった。 「(今ごろ)何してるんだろう…」
2018年02月25日ダチョウ倶楽部が2月22日、「ダウンタウンDX」(日本テレビ系)に出演。代表ネタである“おでん芸”に隠された秘密を明かした。 「実はダチョウのおでんの準備にはいろいろ決まりがあり、オファーがあるとそのリストを相手先に渡しております。そして現場では、おでんの準備は私たちマネージャーがしています」 マネージャーからこう、番組内でタレコミのあったダチョウ倶楽部。そのリストには必要なものが克明に記されているという。 「カセットコンロ×1、お椀×2、割り箸×3、さい箸×2、おでんの具セット×4袋、こんにゃく1袋、おしぼり×6本……」 さらにお椀はプラスチック製で、こんにゃくは「大きめの物、切らないで下さい」と指定されているとのこと。リーダーの肥後克広(54)は「テレビでするときに一番大切なのは、湯気」と語った。どれくらい熱いかを視聴者が想像しやすいからだという。 「湯気をためてるから開けないでくれって言っているんですけど、ギリギリになって局のスタッフが気になって開けちゃうと、全部台無しになる」 そしてこの注意書きどおりに用意されたおでんが、スタジオに登場。肥後は「やっぱりね、見た目も大切でね。おいしそうに見えないといけない」と説明し、やはり顔を近づけた上島に向けて箸で汁を飛ばし……以降は、“お家芸”の独壇場となった。 Twitterでは彼らの芸に賭ける情熱に、感動の声が上がっている。 《ダチョウ倶楽部のおでん芸は世界に誇るべき》《ちょんって当てるとことか計算されてるんだろうな》《竜ちゃんがキレながらも帽子のつばを手早く後ろに回す(顔を見やすくするためか?)姿に狂おしいほどの様式美を感じた》 もともとビートたけし(71)と片岡鶴太郎(63)が「オレたちひょうきん族」(フジテレビ系)で披露したことから始まった同芸だが、ダチョウ倶楽部に継承され20年近く。《なんど見ても笑える》《元気になる》という声も上がっており、ファンのためにも末永く続けてほしいものだ。
2018年02月23日お笑いコンビ・ナインティナインの岡村隆史が、22日深夜に放送されたニッポン放送のラジオ番組『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』(毎週木曜深夜1:00~)に出演し、日本テレビ系『ぐるぐるナインティナイン』で共演しながら、今月21日に急逝した大杉漣さんを悼んだ。この日の放送は、いつも通りの雰囲気でトークしていた岡村だったが、番組のエンディングで「皆さんご存知やと思いますけど、大杉漣がさん亡くなりまして、本当に突然のことでしたので、ホンマに信じられないような気持ちなんですけど」と切り出した。続けて、「気をすごいつかわれる方でしたし、今日も僕がしんみり放送なんかしてたら『そんなのちょっとやめてよ~』って言わはるような方でしたので、最後の最後になってしまったんですけど、本当に天国でちょっとゆっくりしていただきたいなという思いです」と、エンディングで大杉さんのことを語ることになった真意を説明。自身は芸人同士として、大杉さんは役者と監督して接するビートたけし(北野武)の話題になることが多かったといい、「僕がたけしさんの書いた(小説)『アナログ』にサインもらってたんです』って話をしたら、『僕もサインもらおうかな』と言って、次の週にすごくうれしそうに『岡村くん、僕もサインもらったんだよ』って言って」と、エピソードを振り返った。そして、「映画の話とかもしていただいて、ぼくらみたいな若い人間でも同じように目線下げていただいて、気をつかっていただいて、本当にありがたかったなと思います。最後になりましたけど、本当に心からご冥福をお祈りいたします」と悼んだ。大杉さんは、『ぐるナイ』の看板コーナー「グルメチキンレース ゴチになります!」に、昨年1月からレギュラーメンバーとして出演。22日は、大杉さん最後の参加となった「ゴチ」が放送され、大杉さんが最下位で16万5200円を自腹で支払うという結果だった。
2018年02月23日俳優の大杉漣さんが、2月21日未明に66歳で急逝した。その夜は、出演中の「バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~」(テレビ東京系)の放送日。ドラマは遺族や事務所、キャスト陣の意向もあり予定通りに放送された。いつも通りに竹原ピストルの歌に見送られるエンディング時、「大杉漣さんが、本日急逝されました。心よりご冥福をお祈りします。」との追悼テロップが流れ、「まだ信じられない」「涙が止まらない」「『バイプレイヤーズ』のネタっていって…」と改めて悲しみの声が上がっていた。報道によれば、大杉さんが体調不良を訴えたのは本ドラマの撮影後の食事中。松重豊に付き添われながら病院に向かい、そのまま21日午前3時53分、松重さんや遠藤憲一、田口トモロヲ、光石研ら共演者や、テレビ関係者、家族に見守られながら旅立ったという。大作からインディペンデント、学生の自主製作映画まで数多くの作品に出演し、「300の顔を持つ男」と呼ばれてあらゆる役柄をこなしてきた名バイプレーヤーの人生は、“名バイプレーヤー・大杉漣”その人を演じている最中に幕を下ろした。『ソナチネ』で注目され、北野武作品の常連に大杉さんは1951年9月27日生まれ、徳島県出身。1974年から88年まで、“沈黙劇”で知られる「転形劇場」で活動しながら、78年にピンク映画『呪縛いけにえ』で映画デビュー。その後もピンク映画やVシネマなどへ出演を続けていたが鳴かず飛ばずで、北野武監督作品『ソナチネ』(93)にオーディションで出演が決まった際には、撮影を終えたら俳優をやめるつもりだったという。しかし、その『ソナチネ』の暴力団幹部役は注目を浴び、以後『キッズ・リターン』『HANA-BI』『BROTHER』『監督・ばんざい!』ほか、昨年は『アウトレイジ 最終章』にも出演、北野監督作品の常連となった。タレントの東国原英夫は21日夜、Twitterで「大杉漣さん急死の報が飛び込んで来た。(中略)師匠も全ての動きが止まっていた」とコメント、突然の訃報を聞いたビートたけしの様子を綴っていた。「300の顔を持つ」多彩な演技で魅了映画では『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』『ゼブラーマン』などの三池崇史監督作をはじめ、黒沢清監督『LOFT ロフト』、塚本晋也監督『悪夢探偵』、園子温監督『エクステ』、SABU監督『ポストマン・ブルース』、崔洋一監督『犬、走る DOG RACE』など、日本映画界が誇る監督の作品に多数出演。また、藤岡弘、が主演を務めた『仮面ライダー1号』(16)では、『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』に続いて、地獄大使を喜々として演じる姿も印象的だった。2016年には名優チェ・ミンシクと共演した韓国映画『隻眼の虎』も日本公開されるなど、海外作品にも意欲的に出演し、『蜜のあわれ』では“金魚”二階堂ふみと妖艶な世界を創りあげていたことも記憶に新しい。テレビでは、連続ドラマはもちろんのこと、「土曜ワイド劇場」などのサスペンスものに出演多数、「世にも奇妙な物語」ではシリーズ最多出演者であったという。NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」や大河ドラマ「義経」ほか、「相棒」シリーズなど国民的ドラマともいえる作品には、必ずその顔があった。北野作品での強面ヤクザやタクシー運転手から、警視庁幹部や公安、生真面目なサラリーマン、気の弱いお父さん、狂気に満ちたサイコなキャラクターまで、演じてきた役柄は数知れず。大杉さんは真の意味であらゆる役柄をこなせる、屈指の名優であった。まさに、“バイプレイヤーズ”たちのトップを走り続けたリーダー、その人だった。親しみあふれる人柄。愛猫家・サッカー好きの一面もその一方、近年は「バイプレイヤーズ」をはじめ、旅バラエティ「大杉漣の漣ぽっ」、「ぐるぐるナインティナイン」の食コーナー「ゴチになります」レギュラー出演などで披露される、大杉さんの温かい人柄、飾らないお茶目な一面、そしてストイックな芝居への姿勢などもファンから愛された。出身地・徳島ヴォルティスの熱心なサポーターであり、無類のサッカー好きとしても有名。そして、2月18日までアップされていたブログには、大杉さんの愛猫・トラちゃん、愛犬・風ちゃんにデレデレな様子も。トラちゃんこと寅子は、大杉さん演じるリストラを断行する厳しい人事部長が子猫をこっそり始める物語『劇場版 ネコナデ』(08)で共演したスコティッシュ・フォールドを、撮影後に自ら引き取り、家族として迎え入れたのだ。最近では、記録的大ヒットとなった『シン・ゴジラ』での内閣総理大臣・大河内清次役がハマリ役だった大杉さん。ゴジラの上陸にアタフタ、右往左往しながらも、記者会見ではビシッと決め(?)、その日和見で不甲斐のない、でも憎めないキャラは“実際いそうな”政治家の姿そのものだった。21日放送の「バイプレイヤーズ」3話のシークレットゲストは、奇しくも『シン・ゴジラ』で大河内首相の後を引き継いだ臨時代理、農水省大臣・里見祐介役の平泉成だったことにもTwitterでは多くのファンが沸いていた。日本中から愛されながら、演じることに捧げたその人生のラストを“大杉漣”役で締めくくったことは役者冥利につきると、もしかしたらご本人も天国で思われているかもしれない。心よりご冥福をお祈りいたします。(text:cinemacafe.net)
2018年02月22日俳優の大杉漣さんが21日、急性心不全のため66歳で死去したことを受け、元宮崎県知事でタレントの東国原英夫が同日、自身のツイッターを更新。大杉さんが出演した映画『HANA-BI』『ソナチネ』で監督を務めたビートたけしの様子について「師匠も全ての動きが止まっていた」とつづった。ビートたけし東国原は「大杉漣さん急死の報が飛び込んで来た。本当に吃驚である」と驚きを隠せない様子。そして、「丁度、TVタックルの収録が終わったばかりで、師匠も全ての動きが止まっていた」とたけしの様子を明かし、「詳細はまだ分からないが、ご冥福をお祈り申し上げたいと思う」と追悼した。大杉さんの訃報は、所属事務所が公式サイトで発表。21日午前3時53分に亡くなったとのこと。本人、家族の意向により、葬儀は親族のみで執り行うという。
2018年02月21日2月14日に放送された『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ系)でパーソナリティーをつとめる爆笑問題の太田光(52)が、お笑いコンビ・ナインティナインの岡村隆史(47)に平謝りした。 そもそもの発端は、太田が自分と関係のない芸能人同士の確執をかき回していことにあったという。 「1月18日放送の『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』で岡村さんが浅草キッドの水道橋博士との確執があったものの、後に和解したことを明かしました。すると博士と犬猿の仲で知られる太田さんは『爆笑問題カーボーイ』で和解したとする岡村の発言に“物言い”。いつの間にか太田さんと岡村さんが、それぞれの番組でバトルを繰り広げていたのです」(芸能記者) そんな状況に業を煮やしたのか、岡村は8日放送の「オールナイトニッポン」で太田の所属事務所社長をつとめる光代夫人に「太田光代社長から手紙がほしい」と要求していた。 岡村の発言を受けて14日の「爆笑問題カーボーイ」で太田は、岡村の所属事務所や水道橋の師匠であるビートたけし(71)に対し“ヨイショ”のオンパレード。「私は悪ふざけというか、大変失礼があったことは申し訳ないという気持ちがあります」などと謝罪した。 「テレビだと相方の田中裕二さんがうまく“ブレーキ”をかけてくれますが、ラジオは収録にもかかわらずほとんどカットなし。そのため、太田さんの“暴言”が際だってしまいます。周囲の関係者も『今後、取り返しのつかない“舌禍事件”を起こしかねないか』とヒヤヒヤしていますよ」(テレビ局関係者) 強烈な“毒舌”が武器の太田だが、もっと空気を読んだ方が良さそうだ。
2018年02月15日在京スポーツ紙7紙が主催する映画賞「第60回ブルーリボン賞」授賞式が8日に都内で行われ、助演女優賞を受賞した斉藤由貴(51)が出席した。 斉藤は32年前に「雪の断章‐情熱‐」で新人賞を受賞して以来となるブルーリボン賞の舞台。喜びを語った後は昨年の不倫騒動が頭をよぎったのか、「客席に母がきてくれています。ホントにごめんなさい……。そしてありがとう」と、母親に謝罪したという。 「映画『三度目の殺人』での斎藤さんの出演時間は、それほど多くありませんでした。それでも演技力が光っていましたし、話題性という面でも大きく“加点”されたようです。斉藤さんはスポーツ紙に散々叩かれましたが、受賞者インタビューも堂々と受けていました。不倫騒動にも言及するなど、覚悟をもって臨んでいました」(映画業界関係者) 斉藤は25日に都内で授賞式が行われる「第27回東京スポーツ映画大賞」でも、助演女優賞を受賞。同賞選考委員のビートたけし(71)は、選考について語った紙面で「もし授賞式にパンツかぶって出てくれるんだったら、ダントツで1番なんだけどな(笑い)。主演女優賞だよ」と語っていた。 「授賞式には出席するそうなので、たけしさんにイジられるのは必至。ただ公の場で不倫騒動について語ることも、ある種の“禊”と考えているようです。いつまでも沈黙し続けるわけにはいきませんし、今回の受賞を機にきちんと対応して次へ進もうとしているのでしょう」(芸能記者) たけしとどんなやりとりを繰り広げるか、大いに注目したい。
2018年02月09日タレントのビートたけしがパーソナリティを務めるニッポン放送のラジオ番組『ビートたけしのオールナイトニッポン』が、3月3日(18:00~20:00)に一夜限りで復活することが5日、発表された。これは、『オールナイトニッポン』50周年記念として放送されるもので、5日放送された同局『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』の中で発表。2013年2月以来、5年ぶりの復活となる。今回は、放送作家・高田文夫との名コンビで、現在の思いや今後の構想を語るほか、人気ハガキ企画も「まぬけなもの2018」「ケーシー高峰2018」として復活し、「たけしの人生相談」を募集する。
2018年02月05日●『探偵はBARにいる3』『関ヶ原』『銀魂』に熱い意見毎週様々な映画が公開され、趣向を凝らした宣伝が行われる。「映画の内容と関係ない」等と宣伝方法が非難されるケースもあるが、実際に「この作品を映画館に観に行こう」と思うのには、どのようなきっかけがあるのだろうか? マイナビニュース会員に、映画を観に行くきっかけとなる宣伝についてアンケートをとった。Q.どのような宣伝がきっかけで映画を観に行くことが多いですか? (3つまで選択/2,382名中の割合)1位 テレビCM(40.9%)2位 映画館の予告(39.6%)3位 インターネットの情報・記事など(36.6%)4位 インターネットでの評判(24.3%)5位 テレビのバラエティ番組などの宣伝(22.6%)6位 友人などの直接の感想(16.9%)7位 雑誌の情報(11.5%)8位 PRイベントの情報(7.8%)9位 その他(6.4%)1位はテレビCM、2位は映画館の予告と、映画に関する内容がダイレクトに分かるものがやはり強くなる傾向に。また3位、4位の「インターネットでの情報・記事など」「インターネットでの評判」を合わせてみると、WEB上の情報が重要となっていることも分かる。もっとも、このアンケート自体がインターネット上で集計されているため、回答者が親しんでいるという点もあるだろう。さらに実際にどういった宣伝が心に残ったのか、自由に答えてもらった。自由式のため、個別の作品を答える人、心に残った手法を答える人とその回答は様々。中でも、複数意見上がった作品や手法をまとめた。○人気の高かった作品■『探偵はBARにいる3』・「大泉洋は天才だと思う。映画の告知でバラエティー等の地上波に出ても飽きがこない」(52歳男性/専門店/営業関連)・「大泉洋の番宣バラエティ。なにしろ大泉洋のトークが面白い。『水どう』からずっと応援している。一発ギャグに頼る下手な芸人より大泉さん出せばよいのに、とまで思える」(52歳女性/その他/事務・企画・経営関連)・「大泉洋と松田龍平との絡みが印象的だった。大泉洋本人が俳優にしてはうるさすぎて印象に残った、松田龍平とのコンビも相変わらずで面白かった」(41歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「『探偵はBarにいる』を大坂の川から舟で宣伝したやつ。派手だな、楽しそうだなと」(59歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「CM宣伝で大泉洋さんがパンツ1枚で船にのせられているシーンが印象に残りました。パンツ姿が面白い」(50歳女性/教育/専門サービス関連)■『関ヶ原』・「俳優の対談。興味のある分野であり、また俳優さんたちの顔ぶれが私の好きな人たちばかりであったから」(52歳男性/百貨店/販売・サービス関連)・「骨っぽい硬派な感じがした!」(43歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「主演の岡田准一さんが監督から褒められていたことが心に残りました。岡田准一さんの役者にかける意気込みが伝わってきたからです」(57歳男性/不動産/その他・専業主婦等)■『アウトレイジ 最終章』・「ビートたけし氏が"暴力"について語ったことです。静かな"暴力"が一番怖い、ということを言っていました」(35歳女性/教育/専門サービス関連)・「"全員悪人"というキャッチフレーズと豪華すぎる出演陣とそれに伴うテレビなどでの豪華な面々の宣伝活動が印象的だった。出演陣が豪華すぎだった」(43歳男性/医療・福祉・介護サービス/営業関連(営業・MR・人材・コールセンター他)・「監督や出演者が積極的に宣伝してたのが意外だった」(42歳男性/証券・投資銀行/事務・企画・経営関連)■『銀魂』・「ハチャメチャだから」(63歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「橋本環奈の変顔が心に残っている」(45歳男性/食品/事務・企画・経営関連)・「予告からおもしろかったから」(25歳男性/化粧品・医薬品/営業関連)・「バラエティに富んだ予告編。笑えるところをもりこんで楽しそうだった」(43歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)■『8年越しの花嫁 奇跡の実話』・「地元・岡山の話だったから」(34歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)・「何よりも実話の内容がすごい。奇跡的と言える出来事がドラマ化されることで、決してあきらめることなく頑張った当事者にスポットが当たることは、とてもいいと思う」(48歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「もちろん一般人の実話なので、番宣等は一切ないのに、ネットやテレビ、本屋ですごく目にした。テレビの密着取材でも、本人夫妻を見た事があり、色んなメディアで、目に触れ、凄く見たい気持ちにさせられた」(39歳女性/百貨店/事務・企画・経営関連)■『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』・「亡くなってしまったキャリーさんがでていたのが、ああ、もう姫はいないんだな、とショックをうけた。作品の内容以前に、作品のキャリアをかんじ、同時に、物の哀れも痛感した」(58歳男性/放送・新聞/クリエイティブ関連)・「ルーク役のマーク・ハミルが来日して、子供の頃に日本に住んだことがある経験があることをインタビューで語っているニュースを見た。話題作の重要な役を演じている世界的な役者が日本に愛着を持っているインタビューがとても親近感がわきました。スターウォーズの最新作がとても期待できるストーリーや新しく登場するキャラクターに期待したくなりました」(50歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)・「『スター・ウォーズ』の映画キャンペーンがすごくよかったです。俳優陣へのインタビューもとても丁寧のこたえてくれているのが理解できましたし、真摯な姿勢がよく伝わってくるようでとても印象に残っています。1つ1つの質問に対してとても丁寧に答えていましたし、心打たれました。今までにもいろいろな映画のキャンペーンを見ましたが、スターウォーズが一番良かったと思いました」(57歳男性/通信機器/事務・企画・経営関連(マーケティング・経理・企画・経営他)●映画と結びつくのは、やはり「裏側」「作り手の言葉」○内容、手法に高評価■裏側の映像・「日本のアニメーターが予告動画を作っていたところ。日本のアニメの良さや完成度の高さ、人気度が海外のファンにもより伝わったと思うから」(24歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「乃木坂46の『あさひなぐ』のメイキング。忙しいアイドルの子たちが薙刀の練習を頑張って、ほとんど自分たちで試合のシーンもやったと言うのを聞いて驚いた。普段は声の小さい西野七瀬が、ものすごく声を張れていたのでビックリ」(52歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「『鋼の錬金術師』のメイキングを見て、CGやアクションが面白そうだった」(51歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「『ダンケルク』のPRで、映像がすべて実写でCGを使わずに撮影されたのを観た時です。あの迫力のある映像を実際に撮ったのだと思うと、ものすごく驚きました」(51歳男性/建設コンサルタント/建築・土木関連技術職)■作り手のインタビュー記事・「『ドリーム』の作り手の思いの記事は良かった。差別をうまく表してることがよくわかったから」(35歳男性/官公庁/事務・企画・経営関連)・「『鋼の錬金術師』は原作が大好きなので見るのを迷ったけど、いろんな人の出演者インタビューがよかったので。アイドルを封印しなかったという山田涼介さんが見てみたかった」(38歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「『鋼の錬金術師』で、キャストを日本人で揃えた理由を監督が話していた内容が印象に残った」(36歳男性/医療用機器・医療関連/メカトロ関連技術職)・「『海賊と呼ばれた男』は『永遠の0』のタッグが復活し、山崎監督と岡田准一のインタビューや宣伝が印象的だった」(58歳男性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)・「『ブレードランナー2049』。旧作の主人公だったハリソンフォードや監督だったリドリー・スコットのインタビュー記事を読みました。当時の思い出話が興味深かったです。その上でもう一度見直し新作を見ました。伝説のSF映画の続編がまさか35年ぶりに作られるとは思いませんでした。完全版やディレクターズカットを繰り返した上での続編。新作にあたり当時の関係者の話は興味深かったです」(48歳男性/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/営業関連)■イベント・「『ナラタージュ』で、松本潤くんの誕生日をお祝いするためにケーキが出てきて、そこに"ナラター潤"って書いてあったのが面白かった。まさかケーキにダジャレが書いてあるとは思わなかったから」(25歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジョニー・デップがサプライズでイベントに出てきた時。最初はそっくりさんが登場したのかと思っていたら本物だった」(33歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)・「『DESTINY鎌倉ものがたり』試写会イベントでの出演者の話が面白かったです」(34歳女性/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)・「『忍びの国』の浅草寺でのイベント。石原さとみさんの振り袖姿とメイクがとても綺麗だった」(55歳男性/精密機器/メカトロ関連技術職)・「『ミックス。』でガッキーと瑛太の高校生イベントが可愛くてきゅんってした! 告白練習? みたいなのが可愛かったです」(23歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「『三度目の殺人』の公開挨拶での福山雅治と役所広司のやりとりが面白い」(29歳女性/教育/公共サービス関連)■バラエティ番組・「お金をかけている映画はPRで俳優さんがバラエティに良く出ているなと思った。また出てるの!? って何度も思った」(35歳女性/建設・土木/事務・企画・経営関連)・「『行列のできる法律相談所』で、ゲストに藤原竜也さんと伊藤英明さんが出演して、映画『22年目の告白 -私が殺人犯です-』のタイトルに関連した内容での宣伝が印象的でした。番組内容が映画タイトルに関連した内容で特集されていておもしろかったですし、番組最後で恒例のゲストの映画宣伝&レギュラー渡部さんの映画解説をみて、映画もみてみたいと思いました」(51歳女性/サービス/その他・専業主婦等)・「『相棒』の宣伝。水谷豊と反町隆史のバラエティ番組の出演が珍しいので面白かったから」(39歳男性/その他/その他・専業主婦等)■アイディア勝負・「お菓子のばかうけが浮いてるみたいな表紙の映画が噂に出てて、それを実際レンタル店で見たときああ、ばかうけだw って思いました。『メッセージ』だったかな……」(25歳女性/流通・チェーンストア/IT関連技術職)・「エマ・ワトソンの仔猫いっぱいのインタビュー。多分、『美女と野獣』のインタビューなのに、仔猫がいっぱいいて、嬉しそうにたわむれながらも、しっかり答えるエマ・ワトソンだった」(54歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「エマ・ワトソンが猫と戯れてるやつ。可愛かったから」(28歳女性/専門店(総合)/販売・サービス関連)・「『ベイビー・ドライバー』は映画の最初の数分をネットで公開していたのですが、一発で見に行くことを決めました。それだけ引き込む作品である事は絶対条件ですが、『ベイビー・ドライバー』にはぴったしハマる宣伝だったと思います。Twitterで何度も拡散して、『とりあえずこの映像を観たら絶対明日には映画館だ!』と宣伝しまくっていました」(33歳男性/コンピューター機器/事務・企画・経営関連)■その他・「SNSの広告は面白かった。何気なくSNSをやっていて目に入って観に行くってすごいことだと思う」(23歳女性/冠婚葬祭/販売・サービス関連)・「出演している本人よりも、観た人の感想を紹介しているテレビとかが印象に残ります。出演者は映画の内容とかを言っていますが、見た人の感想はどこが面白いとかを言っているので、それを聞いて興味が持てる映画が自分に合うのかなと思うので」(34歳女性/ソフトウェア・情報処理/営業関連)・「新聞の夕刊に、映画の宣伝が出る。点数(星印)が低いとあまり面白くないのかなと思ってしまいがちだが、今年、それが真実でないことがわかった」(46歳女性/教育/事務・企画・経営関連)・「Twitterのファンイラスト。映画好きの人が宣伝してたなぁ」(22歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「来日イベントをLINEで生配信。気軽に見れる」(29歳女性/医療用機器・医療関連/専門サービス関連)・「少女漫画原作の映画化が相次いで、どれも似たような宣伝、インタビューをカワイイ若手女優とイケメン若手俳優がするのでなんだかよくわからなくなった……主演は違うのに、宣伝方法が同じだと同じ印象を受けるんだな〜と思った」(51歳女性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)・「シネマの広告の多さにびっくりした。映画界も活発だと思った」(35歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)○総評多くの作品の名前が挙がったが、強かったのが大泉洋。12月1日公開だった映画『探偵はBARにいる3』の宣伝でちょうど出演が続いていたこともあり、記憶に残ったこともあるかもしれないが、予告CM・バラエティ番組・出演したイベントと全てが印象的だと回答があり、その強さをうかがわせる。注目度に比例してか、同作は同シリーズの中で過去最高のヒットスタートを記録した。また手法としては、やはり真摯な制作の裏側や、作り手の思いが伝わるものが心に残りやすく、作品とも結びつきやすいようだ。一方で、『メッセージ』が行ったお菓子の"ばかうけ"とのコラボや、『美女と野獣』主演のエマ・ワトソンが子猫に囲まれながらインタビューに答えた映像など、アイディア勝負も重要に。ただし、一歩間違えると滑り散らす可能性もあると思われる。「映画を観てほしい」という思いから、様々な手法で行われている宣伝。気になったものがあれば、ぜひ映画館に足を運んでみてほしい。調査時期:2017年12月6日~2017年12月14日調査対象:マイナビニュース会員調査数:2,382名調査方法:インターネットログイン式アンケート
2018年01月06日俳優の菅田将暉(24)が、早くもスポーツ紙の2大映画賞を立て続けに受賞した。 菅田は今年「キセキ―あの日のソビト―」、「帝一の國」、「あゝ、荒野」、「火花」に立て続けに主演。硬軟の役を見事に演じわけ、すでに「報知映画賞」と「日刊スポーツ映画大賞」のそれぞれ主演男優賞を受賞した。 「まだまだ映画祭はスタートしたばかりですが、スポーツ紙の2大映画賞の結果からその年の賞レースはある程度予測できます。強力なライバルが多いなか、一番インパクトを残したのはやはり菅田さんです。このまま今年度の映画賞を総なめにしそうな勢いです」(大手映画会社の宣伝プロデューサー) これまで助演として数々の映画賞を受賞している菅田。主演にステップアップし演技力がさらに開花したが、昨年からは歌手活動にも取り組んでいる。 「昨年6月発売のファーストシングル『見たこともない景色』は菅田が歌っていることを伏せていましたが、CMに起用されました。するとあまりに高い歌唱力のため、『いったい歌っているのは誰?』とたちまちネット上で話題になったのです。シンガー・ソングライターの米津玄師とのコラボ曲『灰色と青』も、若者を中心に話題になっています」(レコード会社関係者) 映画「火花」ではW主演の桐谷健太(37)デュエットした、ビートたけし(70)のカバー曲「浅草キッド」が主題歌に起用された。そしてこのほどサードシングル「さよならエレジー」(来年2月21日発売)が、1月スタートの日本テレビ系ドラマ「トドメの接吻(キス)」の主題歌に起用。菅田にとっては初のドラマ主題歌となる。 「映画賞総なめに続いて曲まで話題になったとなれば、今後、NHK紅白からもお声がかかえりそうです。今や菅田さんはすっかり“旬の男”。一部からは現実味を帯びた計画として話も出ているようです」(前出・レコード会社関係者) 話題のCMソング「海の声」で紅白出場を果たして桐谷に続けるか、来年が注目される。
2017年12月21日一年の世相を表す「今年の漢字」が「北」だったことを受け、映画レビューサービス・Filmarks(フィルマークス)が3,000万件以上の映画レビューデータ(12月12日時点)をもとに、レビューに「北」という単語が最も多く使われている映画を抽出、独自のランキング結果をこのほど発表した。1位は妻夫木聡とニセ夫婦役を演じた北川景子出演の『ジャッジ!』。同じく北川が女子高生役を演じた『パラダイス・キス』も4位にランクインした。また、北野武監督・出演作の4作品がトップ10入りし、中でも最上位の『龍三と七人の子分たち』は最近の上映作品でレビュー数が多かったことや、「北野武映画というよりはビートたけし映画」といった内容のコメントが多く、その説明をするために「北」が頻出した。6位の『レッド・ファミリー』は、キム・ギドク氏の製作・脚本作。北朝鮮工作員による擬似家族と隣人の韓国人家族の交流をコミカルに描き、朝鮮半島が抱える問題を浮き彫りにした。3位の『シンプル・シモン』は一見「北」とは無縁にも思えるが、スウェーデン発の"北"欧のビジュアルセンスについて語るレビューが多数。「北欧ならではの色使い」「北欧感のあるポップさやインテリアがいい」など、洋画ナンバー1の「北」映画になった。また2作品がランクインした『マッドマックス』は、『北斗の拳』のモデルとなった作品であることが主な理由。8位の『マッドマックス2』と5位の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の件数を足すと1位を超える558件に達し、ウラ「北」映画ナンバー1に。そのほか、「南北戦争」「北海道」「堀北真希」「北斎」などのキーワードがあり、北川悦吏子監督・脚本で北乃きい主演の『ハルフウェイ』は13位に。北野監督作は、16位(『その男、凶暴につき』)と20位(『アウトレイジ ビヨンド』)にもランクインした。○■「北」映画ランキングTOP101位『ジャッジ!』(503件)2位『龍三と七人の子分たち』(470件)3位『シンプル・シモン』(451件)4位『パラダイス・キス』(338件)5位『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(334件)6位『レッド・ファミリー』(253件)7位『アウトレイジ』(242件)8位『マッドマックス2』(224件)9位『ソナチネ』(203件)10位『Kids Return キッズ・リターン』(201件)11位『ヘイトフル・エイト』(188件)12位『しあわせのパン』(182件)13位『ハルフウェイ』(175件)14位『かもめ食堂』/『白夜行』(171件)16位『その男、凶暴につき』(170件)17位『麦子さんと』(158件)18位『百日紅 Miss HOKUSAI』(155件)19位『日本で一番悪い奴ら』(146件)20位『アウトレイジ ビヨンド』(145件)(C)2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED(C)2015『龍三と七人の子分たち』製作委員会(C)2014「ジャッジ!」製作委員会
2017年12月15日「点と線」「砂の器」などこれまで数々の松本清張作品をドラマ化してきたテレビ朝日が、2017年ラストを飾るドラマスペシャルとして、清張初期の傑作短編小説「鬼畜」をドラマ化することが決定。玉木宏、常盤貴子、木村多江と豪華俳優陣を迎え、12月24日(日)に放送することが分かった。■ストーリー昭和51年、東京の下町――。竹中宗吉(玉木宏)は、働き者の妻・梅子(常盤貴子)と共に小さな印刷会社を営んでいた。大手の印刷会社の下請けだったが、新型の印刷機を導入したばかりで、景気はよかった。ところが、隣の食堂から火が出て、印刷所はあっけなく燃え落ちてしまった。そんな緊急事態なのに、印刷ブローカーとの接待とやらで出かけた宗吉とはまったく連絡が取れない。実はそのとき、宗吉は愛人・山田菊代(木村多江)のもとにいた。宗吉は6年前・菊代が料亭の中居をしていた頃から親密な関係になり、3人の子どもも儲けていた…。火災から2年後――。宗吉と梅子はわずかな保険金を元手に、別の土地に印刷会社を開いたものの、経営は苦しくなるばかりで、菊代に仕送りができなくなる。生活費を一切もらえなくなり、業を煮やした菊代は宗吉の家を襲撃、梅子と初めて顔を合わせる。菊代は煮え切らない宗吉の態度、自分を見下す梅子に怒りを露わにし、子どもたちを置いて姿を消してしまう。宗吉はやむなく3人の子どもを引き取るが、子どもたちに憎悪を向ける梅子は、自分は一切、子育てはしないと宣言し…!?原作は、清張が実話をもとに1957年に執筆し、善良な人間の心に悪魔が生まれる瞬間と親子の絆を描き、読者の胸の内を深くえぐった衝撃作「鬼畜」。1978年には緒形拳主演で映画化、2002年にはビートたけし主演でドラマ化もされた。そんな不朽の名作を、世に出て60年経ったいま、脚本・竹山洋(「砂の器」)、演出・和泉聖治(「相棒」シリーズ)のタッグで新たにドラマ化。人間の業、そして親子愛を描きだしていく。■玉木宏×常盤貴子が夫婦役! 愛人には木村多江主人公・竹中宗吉役を務めるのは、「砂の器」に続き清張ドラマは2作目となる玉木宏。梅子と駆け落ちした後、ようやく独立して自分の印刷工場を持ち商売を軌道に乗せるも、誘惑に負けて菊代という女に手を出してしまうという役どころだ。玉木さんは宗吉について「基本的には物静かで真面目。不器用で気のやさしい人であることは間違いないですね。彼にとって子ども3人も梅子も菊代も皆、大事。愛情があるからこそ、それが躊躇に変わって、その躊躇が歯車をおかしくしたひとつの要因となったと思う。悶々と迷っていることが多く、結論づけない“余白”を残す芝居を心がけました」とコメント。また、宗吉をじわじわと追い詰める妻・梅子役には常盤貴子。夫の事業成功を支えてきたが、その夫から裏切られ、冷酷な女に変貌を遂げていく。そして、宗吉の愛人で3人の子をもうける菊代役を、現在放送中の「ブラックリベンジ」での怪演が話題となっている木村多江が演じる。常盤さんは「2017年の締めくくりにやってくれるなぁ、と。梅子も梅子だけれど、宗吉さん、そら、無茶苦茶ですよ、と。玉木さんは、いつもやさしくしてくださったのに、役柄ゆえ、あまりお話することもかなわず、次はコメディーとかでお会いしたいなぁと本気で願った!!」と話し、木村さんも「玉木さんとは2回目の共演だったのですが、お芝居に対して真摯に取り組む方。とても魅力的な方なので、2人の女性に挟まれてオロオロしているところが人間くさくて、そこは視聴者の方も楽しめるのではないかなと思います」と玉木さんとの共演について語る。そして、本作には妻と愛人が対面する修羅場シーンがあり、その撮影ではスタジオ中に緊迫感が漂い、玉木さんは「オロオロするというか、なすすべがないという状況でした」と語るほど。当の2人は、「多江さんはもともと大好きな女優さんなので、気兼ねなく思い切り胸を借りることができました。お芝居を御一緒するのは久しぶりだったのですが、やっぱり楽しかった」(常盤さん)、「私が倒れなければならないアクションがあったのですが、“信頼してね”“私が守りますから!”と言ってくださり、本当に信頼してお互いにぶつけ合うことができました」(木村さん)と、この修羅場シーンを演じた感想を述べている。■柳葉敏郎、余貴美子、橋爪功…名優たちが脇を固める!この3人のほかにも、いち早く宗吉と梅子に疑惑を抱き内偵を申し出る警察官役を余貴美子、宗吉たちの動きを監視する刑事役を柳葉敏郎、刑事課長役を平泉成、医師役で橋爪功。また南岐佐、稲谷実恩、今中陸人、前田亜季、近藤芳正、羽場裕一が出演する。なお、本作の放送に先駆け、玉木さん主演の「砂の器」前後篇を12月22日(金)・23日(土)と2日連続で再放送することも決定した。ドラマスペシャル 松本清張「鬼畜」は12月24日(日)21時~テレビ朝日にて放送。(cinemacafe.net)
2017年12月03日19年のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」の第2出演者発表会が11月29日行われた。 会見には、落語家古今亭志ん生役と語りをつとめるビートたけし(70)ら7人が出席。この日は横綱・日馬富士(33)が引退会見を行ったが、たけしは「どうも、日馬富士です」とあいさつして報道陣を爆笑させた。 和やかな雰囲気の中行われた会見だが、「“情報漏えい”のせいで、もしかしたらたけしさんが会見にいなかったかもしれなかった」と明かすのはNHK関係者。 「大河の出演者選定はかなり極秘裏に行っており、なかなか漏れることはありません。ところが、この日の一部スポーツ紙がたけしの出演を大々的にスクープしたのです。『いったいどこから漏れたんだ!』と制作幹部が激怒していました」 激怒したのには理由がある。大河出演者をめぐっての“黒歴史”が、制作サイドをナーバスにしているというのだ。 「来年の大河ドラマ『西郷どん』の主演が堤真一(57)に決定、と一部スポーツ紙が書き立てました。その時点では最終的にまとまりかけていたが、記事が出たことで話が白紙になったのです。あわてて各方面にオファーして、鈴木亮平さん(34)に決定しました。たけしさんは懐が深いのでそんな事態にはならないでしょうが、万が一ということもあったので局側もヒヤヒヤしていたのです」(前出・NHK関係者) 秘密裏に選考を進めながらも、出場者発表前にボロボロ名前が漏れる紅白とはずいぶんと違うようだ。
2017年11月29日宮藤官九郎オリジナル脚本で“知られざるオリンピックの歴史”を描いていく、2019年の大河ドラマ「いだてん ~東京オリムピック噺~」。この度、本作の第2弾出演者が発表され、ビートたけし、森山未來、神木隆之介、川栄李奈ら豪華俳優陣の名前が明らかになった。大河ドラマ58作目となるこの「いだてん」は、中村勘九郎と阿部サダヲの2人がリレー形式で主演を務め、1912年の「ストックホルム」から、1936年「ベルリン」、そして1964年「東京」までの3大会を中心に、激動の52年間を描いていく。“オリンピックに初参加した男”金栗四三を演じる勘九郎さんと、“オリンピックを呼んだ男”田畑政治を演じる阿部さんのほか、物語の前半を彩るキャストたちには、金栗四三の妻役の綾瀬はるかをはじめ、大竹しのぶ、生田斗真、役所広司、竹野内豊、杉咲花、永山絢斗、勝地涼らがズラリ。日本で初めてストックホルムオリンピックに挑むという壮大な物語を綴る。今回の第2弾発表では、ビートたけしが古今亭志ん生役で物語をナビゲートしていくほか、運命的な出会いにより落語家を目指していく若き日の志ん生、美濃部孝蔵役を森山未來。志ん生の弟子・五りん役を神木隆之介。明治時代の東京名所“浅草十二階”を根城に客を引く遊女・小梅役を橋本愛。孝蔵とは腐れ縁で金栗と孝蔵を結びつけるキーパーソン、浅草の人力車夫・清さん役を「銀杏BOYZ」の峯田和伸。五りんのガールフレンド・知恵役を川栄李奈。明治の東京で絶大な人気を誇った落語の名人・橘家圓喬役を松尾スズキが演じることが明らかになった。大河ドラマ「いだてん ~東京オリムピック噺~」は2019年1月、NHKにて放送予定(全47回)。(cinemacafe.net)
2017年11月29日菅田将暉が初のライブツアーを、2018年2月20日(火)から、東京・名古屋・大阪のクラブクアトロにて開催する。歌手としての活動も広げ、映画ファンだけでなく音楽ファンからも大きな注目を集めている菅田将暉。auのCMソング「見たこともない景色」でソロデビュー、2ndシングル「呼吸」を発売し、映画「火花」では桐谷健太と主演を務め、主題歌でビートたけしの名曲「浅草キッド」を歌っている。ファーストツアーは、東名阪のクラブクアトロで行うプレミアムなライブ。ステージでの音楽表現に期待が高まる。さらに、2018年2月23日(金)に東京 渋谷WWW Xにて追加公演が決定。今回追加で発表された会場は、デビューシングル「見たこともない景色」の発売記念イベントを行った渋谷WWW X。本人はもちろん、ファンにとっても思い入れのある会場で行われるライブをお見逃しなく。【詳細】菅田将暉 Premium 1st TOUR 2018日程:2018年2月20日(火)愛知 名古屋クラブクアトロ2月21日(水)大阪 梅田クラブクアトロ2月27日(火)東京 渋谷クラブクアトロ時間:開場18:00/開演19:00料金:スタンディング 7,500円※入場時別途ドリンク代が必要。※特典グッズ付き(特典グッズの受け渡しは入場時、詳細は当日の発表。)チケット:TOP COAT LAND 先行受付 12月7日(木)16:00~11日(月)23:59ローソンチケット先行受付(プレリクエスト先行) 12月12日(火)16:00~19日(火)23:59各プレイガイド先行 12月20日(水)10:00~27日(水)23:59一般販売開始 2018年1月6日(土) 10:00~年齢制限:6歳未満入場不可、6歳以上有料【追加公演詳細】日程:2018年2月23日(金)東京 渋谷WWW X時間:開場18:00/開演19:00料金:スタンディング 7,500円※入場時別途ドリンク代が必要。※特典グッズ付き(特典グッズの受け渡しは入場時、詳細は当日の発表。)チケット:TOP COAT LAND 先行受付 1月12日(金)16:00~17日(水)23:59ローソンチケット先行受付(プレリクエスト先行) 1月18日(火)16:00~24日(火)23:59各プレイガイド先行 1月25日(水)10:00~31日(水)23:59年齢制限:6歳未満入場不可、6歳以上有料【問い合わせ先】愛知 サンデーフォークプロモーション052-320-9100(全日10:00~18:00)大阪 サウンドクリエーター 06-6357-4400(平日12:00~18:00)東京 ホットスタッフ・プロモーション03-5720-9999(平日12:00~18:00)
2017年11月28日世界の様々なテレビ番組を紹介するバラエティ「世界まる見え! テレビ特捜部」。その11月27日(月)今夜の放送は、全国公開が迫った『DESTINY 鎌倉ものがたり』から堺雅人と高畑充希をゲストに迎え“世界の衝撃映像”など見ごたえ抜群のコーナーの数々をお届けする。スペシャルパネリストをビートたけし、司会は所ジョージと日本テレビ・杉野真実アナウンサーが務める本番組。今夜は堺さんと高畑さんのほか、「フェアリーズ」伊藤萌々香、植草歩、小峠英二、出川哲朗がゲスト出演する。人気番組の「ボーダーセキュリティー」からはオーストラリア空港税関の様子を紹介。オーストラリアの空港で日々繰り返される怪しい旅行客と税関職員との緊迫したやりとりは必見。また戦慄の衝撃映像集ではオランダで花火保管倉庫が炎上する様子や、モトクロスジャンプでの大アクシデント、ベトナム料理屋の監視カメラが捉えたトラブルなど各地で撮影された「戦慄の瞬間」の迫力に驚かされる。また海賊に襲われたアメリカの貨物船、その“戦慄の瞬間”をアメリカ海軍から提供された実際の映像を元にお届けしたり、浮気現場の修羅場を放送してしまう超過激番組「浮気調査団チーターズ」も必見だ。さらに堺さんは雪山で遭難!?高畑さんは草を食べた!?それぞれの戦慄体験を大告白する。堺さんと高畑さんが出演する映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』は、西岸良平の累計発行部数900万部(既刊33巻)のベストセラー「鎌倉ものがたり」を、同じ西岸氏の原作を映像化した大ヒットシリーズ『ALWAYS 三丁目の夕日』の山崎貴監督がメガホンを取って映像化。鎌倉に住み和装のミステリー小説家・一色正和を堺さんが、正和の年離れた妻・亜紀子を高畑さんが演じるほか、堤真一、田中泯、國村隼、薬師丸ひろ子、三浦友和、安藤サクラ、中村玉緒らが脇をかためる。そこここに人ならざる者がいる鎌倉という土地を舞台に、犯罪研究の腕を買われ迷宮入りしそうな事件の捜査に協力している名探偵でもある一色がある日、大金持ちの殺人事件の捜査を依頼されることから始まるストーリーが展開する。『DESTINY 鎌倉ものがたり』も12月9日(土)より全国東宝系にて公開。「世界まる見え!テレビ特捜部戦慄の瞬間2時間SP」は11月27日(月)20時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2017年11月27日第30回東京国際映画祭において、音楽家の坂本龍一が時代を切り拓いていた映画人に贈られる「SAMURAI賞」を受賞。11月1日(水)に授賞式が行われ、坂本さんは映画『戦場のメリークリスマス』撮影時の思い出などを語った。今年で4回目を迎えるSAMURAI賞。大島渚監督作で、音楽のみならず、俳優としてビートたけし、デヴィッド・ボウイらと共演を果たした『戦場のメリークリスマス』、アカデミー賞受賞の『ラストエンペラー』、また近年では山田洋次監督作品『母と暮せば』、アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督『レヴェナント:蘇えりし者』、李相日監督作品『怒り』など、そのキャリアにおいて数々の映画音楽に携わってきた坂本さんに贈られた。■坂本龍一、『戦場のメリークリスマス』撮影時をふり返り「当時はそんな意識も高くなくて…」侍の刀をイメージしたトロフィー受け取った坂本さんは、自らに突き刺すようなしぐさを見せるなど、壇上でも茶目っ気たっぷり。「思い起こすと『戦場のメリークリスマス』では、役者として居合いをするシーンがあり、撮影前に道場に通って、文字通りの付け焼刃で刀を振り回すのを習いました。現場でも、みんな軍人の役で刀を持ってるんですが、振り回して曲がっちゃったり…(笑)。こういうのを持つと、振り回したくなっちゃうんですよ。危ないですね、人間って(笑)。いまでこそ森林保全の運動とかやってますけど、当時はそんな意識も高くなくて、撮影が行われた南太平洋の島の木をバッサバッサと切ってました(笑)」と明かし、会場は爆笑に包まれた。坂本龍一/第30回東京国際映画祭■5年にわたるドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto:CODA』について言及この日は授賞式に加えて、坂本さんに密着し、その活動を5年にわたって追いかけたドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto:CODA』の上映も行われた。坂本さんは「僕は、自分の素顔をさらけ出すとか、そういう趣味はないんです。ではなぜ撮影を承諾したのか?ひとえに監督の人柄、人間性に惹かれて、任せてもいいかなと思ったから」と同席した本作のスティーブン・ノムラ・シブル監督を称賛する。坂本龍一&スティーブン・ノムラ・シブル監督/第30回東京国際映画祭5年におよんだ撮影について「当初、監督も何か『こういうものに…』という計画があったと思うけど、だんだん収拾がつかなくなっていきました(笑)。そのうち僕が病気(※2014年7月に中咽頭癌の罹患を発表。その後、1年にわたって治療、療養を行なった)になって『やった!』と思ったでしょ(笑)。『これでドラマチックになる!』と。思ったに違いないです(笑)。計画通りじゃなく、起こることを追ってるうちにこうなって、気がついたら5年経っていました」とふり返った。坂本龍一にとって“映画音楽”とは?大島渚、ベルトルッチ、ペドロ・アルモドバル、イニャリトゥなど、これまで錚々たる名匠たちと仕事をしてきた坂本さん。改めて「坂本さんにとっての映画音楽とは?」と問われると「難しい質問だな…(苦笑)」と思案しつつ「映画にはルールはない。自分の仕事を否定するみたいですが、必ずしも映画に音楽は必要なくて、あってもなくてもいいと思っています。映画が(音楽を)必要とするかどうか?映画が主人公であり、作っているうちに、必要とされる場所、いい場所に必要とされる“音”があれば、映画音楽の役割として、最高に幸せなケースだと思います」と語った。『Ryuichi Sakamoto: CODA』は11月4日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2017年11月01日「それまでの深夜放送は、トラック運転手や水商売の人など深夜労働者に向けたものでした。しかし、受験競争が激しくなり、夜遅くに机に向かいながら、1人でラジオを聴いている若者がものすごく増えてきた。そんな孤独な若者の夜に寄り添った番組が作りたかったのです」 そう語るのは、番組創成期の人気パーソナリティだった亀渕昭信さん(75)。カラーテレビが一家に一台という時代が近づき、ラジオの存在意義が危ぶまれた’67年10月、ニッポン放送のラジオ番組『オールナイトニッポン』はスタートした。 「最初は制作費も少なかったからパーソナリティは局アナが担当。でも、折り目正しく話すのではなく、リスナーに語りかけるようなスタイルで、個性を出し、面白いことをやろう、と。ちょうど始まった年に『帰ってきたヨッパライ』が関西で話題になっていて、番組で流したら“今の曲は何?”と問い合わせが殺到。そこで一晩に5回流したことも(笑)。テレビではできない、くだらないことをやろうと、いつもワクワクしていました」(亀渕さん・以下同) 瞬く間に若者たちの心をつかんだ『オールナイトニッポン』。その半世紀にわたる“事件史”を、亀渕さんと共に振り返ってみよう。’70年、アフリカのビアフラ(現・ナイジェリア)は内戦のため食糧危機に。そこで立ち上がったのが「オールナイトニッポン」だった。 「飢えている子どもを救おうと、リスナーたちに『ビアフラに米を送るよう外務省にハガキを出そう』と呼びかけました。すると、学生や子どもたちから2000通ものハガキが外務省に届き、その結果、政府が5000トンの食糧援助を決定したんです」 ’73年からは、歌手やタレントのトーク中心に路線を転換。あのねのね、泉谷しげる(69)らが登場し、『なごり雪』のヒットで知られるイルカ(66)が、リスナーの恋愛や学校などへの悩みに対して「バカヤロー」と絶叫する、「深夜のバカヤロー」コーナーなどが誕生した。人気コーナーを作ったパーソナリティには、ほかにも、笑福亭鶴光(69)やタモリ(72)、ビートたけし(70)がいる。ビートたけしを起用したのは亀渕さんだった。 「当時ツービートで活動していましたが、たけしさんだけに出演をオファー。村田英雄さんをネタにした『デカアタマコーナー』や『ほら吹きポール牧コーナー』、『ガッツ石松コーナー』など大御所をネタにして伝説の番組に。“ハガキ職人”と呼ばれる投稿の常連者があらわれました」 歌のイメージとは違った、突き抜けた明るさで人気だったのが中島みゆき(65)だ。 「リスナーのハガキにすべて目を通していたみゆきさんは、ラジオ愛にあふれた人。プライベートは語りませんでしたが、女性リスナーは、彼女の“素”を見いだし、聴き続けてくれました。最終回ではニッポン放送前に1000人を超すリスナーが集まり、彼女の曲を大合唱!」 現役アイドルとして初めてパーソナリティを務めた小泉今日子(51)は、放送後に集まった“追っかけ”たちと毎週のようにカーチェイスを繰り広げ、ゆずの北川悠仁(40)は、プロレスラーになりきり、5000人のリスナーを集めて“引退試合”イベントを。そんな数々の伝説に彩られた『オールナイトニッポン』ーー。 現在も’94年からパーソナリティを務めるナインティナインの岡村隆史(47)や星野源(36)が、その歴史を紡いでいる。なぜ若者たちは、『オールナイトニッポン』にひかれ続けるのだろうか? 「メールやSNSなどがある一方で、今は“心が孤独”な人が増えた気がします。『オールナイトニッポン』では番組で呼びかけるとき、“皆さん”ではなく“あなた”とか“キミ”。パーソナリティとリスナーが1対1のコミュニケーションになるように意識しています。そんな関係を、今の人たちは、無意識に求めているのかもしれません」
2017年10月19日ダウンタウンの松本人志(54)が10月8日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演。爆笑問題の太田光(52)が松本を“大嫌い”と発言した騒動に言及した。 松本は、「盛り上がって話題になって、笑いが起こったのなら、全然僕はいいと思いますよ」と、太田の発言を容認。「そういう意味じゃ、なんだってありだと思うんですよ。僕はBIG3(ビートたけし、明石家さんま、タモリ)大嫌いですからね」と、悪ノリした発言で笑いを誘った。 続けて、「ずるいのは水道橋だわ。自分の手を汚さず、人をたきつけているよね」と、今回の太田の発言を引き出した浅草キッド・水道橋博士(55)に怒りの方向を転換。「あいつは悪い。水道はしっかり締めてやろうかなと。一滴も出さないようにしないと」と発言した。 司会の東野幸治(50)も「水道橋さんの仕事として、たきつけたり、もめさせたりするのが大好きなんですよ」と付け加え、「水道橋さん、聞いてますか?締めます!」と呼びかけた。 今回の騒動のきっかけは、特別番組「おはよう、たけしですみません。」(テレビ東京)の5日の放送回だ。同番組は、ビートたけし(70)が監督を務めた映画『アウトレイジ 最終章』の公開に合わせ、2日から6日の期間限定で放送されたもの。“犬猿の仲”とされる太田と水道橋博士の共演も注目を集めていた。 5日の放送回で水道橋は、「俺が抜けて、ここに松本人志をおいてください」と提案。太田とは“共演NG”で知られる松本の名が挙がり、司会のビートたけしも「松本人志、嫌いなの?」と太田に尋ねた。太田は「大嫌いですよ。だから言わすなよ!問題になるんだから!」と回答。翌日の放送では「大好きです」と訂正したことが話題となっていた。
2017年10月08日北野武監督が裏社会の男たちの抗争を描く『アウトレイジ』シリーズの最新作『アウトレイジ 最終章』の初日舞台挨拶が10月7日(土)に都内で行われ、北野監督をはじめ、西田敏行、大森南朋、ピエール瀧、松重豊、大杉漣、金田時男が出席した。人気シリーズの5年ぶりの最新作にして、最終章となる本作。関東「山王会」と関西「花菱会」の巨大抗争後、韓国に渡った大友(ビートたけし)が帰国。権力争いの真っ只中に突っ込んで行く姿を描く。シリーズへ初参加を果たした大森さんは「夢にまで見た『アウトレイジ』。いつ出番が回ってくるのかと。『アウトレイジ』『ビヨンド』と出番がなかったぞ、どうしようと思っていた」と念願だったことを告白。「ついに最終章でお呼びいただきまして、非常に感動しました」と喜びをかみしめた。「すべてのシーンに思い出がある」という西田さんは、「塩見三省とのシーンを初日に撮ったんですが」と共演者の塩見さんについて言及。「塩見は脳出血の後遺症があって、歩行も自由じゃなかった。私も頚椎を亜脱臼して、歩行が定かじゃなかった。2人とも4人くらいの人に抱えられながら対峙するシーンを撮った」と、病と戦いながらの撮影だったそう。西田さんは「監督が“大丈夫、大丈夫。ホンを変えちゃおうか”と、優しい言葉をかけてくださった。監督に恩を感じた」と北野監督の気遣いを思い出してしみじみ。北野監督は「体の悪さ具合が、撮ったときにものすごい迫力になって。これは活かさなきゃと思った」と西田さんと塩見さんの渾身の演技に心を打たれたことを明かしていた。いよいよ最終章を迎えた本シリーズ。北野監督は「恋愛ものを撮って、ちょっと俯瞰的、客観的にバイオレンス映画を見直して、次にやるときは、日本のオールスターズで(バイオレンス映画を)やりたい。全員、車代くらいで出てもらう」とさらなる意欲を吐露。完成作について「うまいまとまり方をしている。自分で編集していても、映像的にも“これはいいなぁ”と思うかなりの自信作」と晴れやかな表情を見せていた。『アウトレイジ 最終章』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2017年10月07日公開初日を迎えた映画『アウトレイジ 最終章』の舞台あいさつが7日、東京・新宿ピカデリーで行われ、北野武監督、西田敏行、大森南朋、ピエール瀧、松重豊、大杉漣、金田時男が出席した。北野武監督をはじめ、西田敏行らキャスト陣が勢揃いして行われた初日の舞台あいさつ。西田が「本日は小説『アナログ』(9月に発売されたビートたけしの長編小説)の販売促進会にお出でいただきましてありがとうございます」とあいさつして会場の笑いを誘い、「毎回すべてのシーンで思い出がありますが、初日の時に塩見三省さんと2人の絡みがあって、塩見さんも脳出血の後遺症があって歩行が自由じゃなかったし、私も頚椎を亜脱臼して歩行が定かではない状況で、2人を4人の人に抱えながら対峙しました」と振り返り、塩見は「その時に監督が気を遣ってくれて、優しい言葉を掛けてくださって恩を感じました」と北野監督に感謝。『アウトレイジ』シリーズ初登場となった大森南朋は「もう夢にまで見た『アウトレイジ』にいつ出番が回ってくるのかと思いましたよ。最終章でお呼びいただいて非常に感動しました」と出演を喜び、北野作品の魅力について「今この現代でここまでヤクザをしっかりと描いている映画はないと思います」と熱く語った。最後にあいさつした北野監督は「今回は西田さんがケガをしたり塩見さんも病気になったりしましたが、最初撮った時にモノ凄い迫力で、これは生かさなければいけないなと思いました。それを見た自分が首を動かすなど、この3人は一体なんなんだと。病気グループになっちゃったよ」と笑わせるも、「上手いまとめ具合だと思っています。私の場合、評論家と喧嘩して人気がありませんが、あまり文句言う奴もいないし、自分で編集していて映像的な面でもいいなと、かなりの自信作です」と胸を張った。続けて「次の映画で恋愛ものとか息抜きではないですが、客観的にバイオレンスの映画を見直して、次やる時は日本の役者オールスターでやろうと思います。全員"車代"だけで。仲代達矢さんには500円で出てもらおうという作戦でいきますよ」と笑いを交えながらも次回作の構想を明かしていた。
2017年10月07日テレビで思い切りバカなことをやり倒す偉大なお笑い芸人「ビートたけし」として、また世界から評価される映画監督、そして文化人として大人気の、北野武さん。10月7日より公開される18作目の監督作品『アウトレイジ 最終章』は、ヤクザの世界を描いた物語の第3弾。笑いと映画、両方で頂点を極めた武さんならではの、独特な世界観が拡がる作品です。――『アウトレイジ』は、毎回誰かが衝撃的な方法で殺されるのが、ある種観どころになっています。今回の予告編でも、とてつもないシーンが公開されていました。どれも残酷なのに、どこかにたけしさんの作るコントに通じる笑いがあるような気が…。北野:そうだね。2作目のときの、加瀬亮くんが、バッティングセンターで椅子に固定された状態で野球のボールを延々投げつけられて死ぬのなんて、おいら実際、昔『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』でやったやつだからね。ていうか、この映画に出てくる殺され方、だいたいみんなコントでやってんじゃない?(笑)――描き方が、おもしろいか、シリアスかってことですか?北野:命にかかわらないレベルで「痛い!」で終わればコントで、本当に死んでしまえば…って、死んだって描けば、殺人になるってこと。違いはそれだけなんだよ。あのね、お笑いって悪魔のようなもので、シリアスな部分には、必ず笑いが忍び寄るんだよ。分かりやすいところで言うと、例えば結婚式でブーケトスでスカートが脱げちゃったり、ケーキが落っこちちゃったり。あるいは葬式で、足がしびれて倒れたり、とか。厳粛さと笑いって、隣り合わせなんだ。――場が厳粛であればあるほど、実は笑いが忍び寄っている?北野:うん。それは死に対しても同じことで、ヤクザ映画だったら、「てめぇ、殺すぞ、この野郎!」って銃口を突きつけて、引き金を引いたら、カチャッ、カチャッ。「あれ?弾がない!」って、完全にコントだよね。笑いは常に、緊迫感とか緊張感を壊してやろうと狙ってるわけだ。――ということは、殺人場面で笑うのは不謹慎?と思っていたんですが、笑っていいんですね。北野:うん、いいのいいの。――ちなみに、北野組というのは厳粛な雰囲気なんですか?北野:うちの場合はね、俺はすごく穏やかなんだけど、スタッフが怖い(笑)。なかにはすごい迫力ある人もいるから、初めて来た役者さんとか、震え上がるみたい。で、俺が「いいよいいよ、適当で」って場を和ませたりするんだけど、なかなか緊張はほぐれない(笑)。――そういえば、『アウトレイジ』は顔のアップが多いので、顔の緊迫感も半端ないです。北野:実は、この映画に出てる人ってみんな、他の作品ではヤクザ役をやっていない人ばっかり。そういう役者がヤクザを演じて、どアップで凄むからこそ怖いし、インパクトがあるんじゃない?俺が描いているのはいわゆる現代ヤクザだから、わかりやすいヤクザ顔より、普通の顔のほうがいいわけ。今回で言うと、西田敏行さんなんて、『釣りバカ日誌』で見せている顔と全然違うじゃない。だからおもしろい。でも、もちろん顔だけで選んでるわけじゃないよ?雰囲気も大事。岸部一徳さんの場合は、とあるセリフを言わせたいっていうその1点で、出てもらったの。結果、すごく良かった。――ネタバレになるので言えませんが、落差に驚きました。北野:へへっ、そうでしょ。『アウトレイジ 最終章』関西の〈花菱会〉と、国際的フィクサー〈張グループ〉が一触即発状態に。済州島にいた大友(ビートたけし)は、決着をつけるべく帰国する。怒号と銃声が唸るバイオレンス映画の最終章。監督、脚本、編集は北野武。共演に西田敏行、大森南朋、ピエール瀧、松重豊、岸部一徳ら。10/7より全国ロードショー(C)2017『アウトレイジ 最終章』製作委員会きたの・たけし1947年生まれ、東京都出身。’80年代より日本のお笑い界を牽引、俳優などでも活躍するエンターテイナー。また映画監督としては、海外でも評価が高い。※『anan』2017年10月11日号より。写真・矢吹健巳(W)(by anan編集部)
2017年10月07日作る映画は世界から愛される、名監督・北野武さん。でもその一方で、ひたすら笑いに真摯。偉くなりたいと願うその理由が、素敵です。映画の最初は4コママンガ。そこから場面を繋げていく。――毎週テレビのレギュラーを何本も抱え、生放送もありますよね。そのスケジュールの中で、どうやって映画を作っているんですか?北野:基本的に、テレビのレギュラーを1週間やったら、次の1週間は映画、またテレビ…って感じ。撮影と編集で3~4か月くらいかな。――脚本執筆にかかる時間は?北野:今回は、構想は2作目のときにすでに浮かんでいたから、台本としてまとめるのは、1週間か10日くらいでパッと作って。――ストーリーはどうやって考えるんですか?北野:ノートがあってね、そこにまず4コママンガみたいなものを描いて、台詞を書き加えつつ、こんなこと、こんなこと、こんなこと、で、終わりってまとめて、そこに枝葉をつけていくの。その枝葉の部分に、具体的な映像のアイデアを描いていって…。思いついた映像を、次のシーンにどう繋げていくかが勝負なんだよな。物理的に具現化できないシーンとかもあるし、その兼ね合いが難しい。――映画の分だけ、そういったノートがあるんですか?北野:そのはずなんだけど、だいたいいつの間にかどっか行っちゃうんだ。たまに出てくるから見返すと、「お、おもしれぇこと書いてたんだな」とか思うんだけどね。――しかし、笑いと映画、頭の中は簡単に切り替わるもの?北野:うーん、映画は台本ができちゃえば、あとは現場に行くだけだから、テレビやりながらでも全然…っていうか、テレビって、本当に仕事かな?って思うんだよね。だってただ座ってりゃいいんだもん。大したことしてないよ。――そんな!だってテレビでは、どの番組でも常に笑いを取りにいくじゃないですか。北野:笑いを商売にしているやつが、現場で「どうしよう?」なんて考えてたら、相当才能ねぇよ(笑)。最近はお笑いの学校を卒業して芸人になるやつがいっぱいいるけど、そもそもお笑いなんて普通の道じゃないんだから、学校で学ぶもんじゃないっていうの。――その中には、たけしさんに憧れてお笑い界に入ってくる人もたくさんいるのでは…。北野:だから、憧れてるうちはダメだよ。憧れるっていうのは、そいつを超せないってこと。俺を嫌いってやつのほうがいいと思うよ。「たけしのはお笑いじゃない、こういうのがお笑いだ」ってやらないと意味がない。それは映画においても同じことで、誰かに憧れて映画を作るのもダメ。俺は黒澤明監督は、敵わないし、すげえなって思うし、認めているけれど、憧れてはいない。それとは違う映画を作ろうと思ってる。すべてはオリジナリティとひらめきで、それをどう具現化するかが大事なわけ。――初監督作品である’89年に公開された『その男、凶暴につき』は、スケジュールの関係で深作欣二監督が降板したことで、急遽メガホンをとったと伺っています。戸惑いはなかったんですか?北野:もともとテレビでコントの演出をやってたからね。カメラ6台を使いながら、引きで撮って、手元撮って、ここでスイッチングして…って、自分で指示を出していたわけだから。映画はカメラが1台しかなかったから、逆に楽だったよ。モニターを見てああだこうだ言うのも同じだし。これがデカいスクリーンになるのかって、それだけしか考えてなかったね。1本目を撮ったときに、助監督に、「俺、10本撮るわ」って言ったの。でもなかなか当たらなくて、4作目の『ソナチネ』でもコケて、その頃から、世間は全然俺の映画を理解しねぇんだなって思いがどんどん強くなっていって。外国ではいくつか賞を貰ってたんだけど、全然日本ではそれを発表してくれないし。そんなこんなであの時期には、交通事故まで起こしちゃうしさ。今に至っても、日本アカデミー賞から、一度だって選ばれたことないもんね。まあ映画業界なんて閉鎖的だからさ、アメリカのアカデミー賞もそういうところが問題になって、いろんな国の人を会員にするとか言ってるけど。――誘われたらどうします?北野:行かないよ、そんなもん(笑)。――じゃあノミネートされたら?北野:『アウトレイジ 最終章』で?それはもちろん行くよ、紋つき着て、下はフルチンで(笑)。とにかく、笑わせるために行きたいね。――映画より、笑い、ですか?北野:俺が映画賞が欲しかったり、偉い人になりたいって思うのは、全部人を笑わせるためだからね。だって、ただのおじさんが転んでもおもしろくないけど、偉い人が転べばそれだけでおもしろいじゃない。俺がすごく偉くなって、「たけし、食い逃げ」とか、「たけし、万引」とか、おもしろいじゃん。ラブホテルから裸で逃げてくるとかね。そういうもののために、偉くなりたいし、映画を頑張ってるの(笑)。俺はお笑いは、芸術だと思ってるからさ。『アウトレイジ 最終章』関西の〈花菱会〉と、国際的フィクサー〈張グループ〉が一触即発状態に。済州島にいた大友(ビートたけし)は、決着をつけるべく帰国する。怒号と銃声が唸るバイオレンス映画の最終章。監督、脚本、編集は北野武。共演に西田敏行、大森南朋、ピエール瀧、松重豊、岸部一徳ら。10/7より全国ロードショー(C)2017『アウトレイジ 最終章』製作委員会きたの・たけし1947年生まれ、東京都出身。’80年代より日本のお笑い界を牽引、俳優などでも活躍するエンターテイナー。また映画監督としては、海外でも評価が高い。※『anan』2017年10月11日号より。写真・矢吹健巳(W)(by anan編集部)
2017年10月07日ビートたけし(70)さんが、10月4日のテレビ東京系列で生放送の「おはよう、たけしですみません。」を無断で欠席しました。本来午前7:30からの同番組でいなければいけない人の不在に浅草キッドの水道橋博士(55)は『マジで色々な意味で申し訳ありません』と謝罪。また爆笑問題の太田光は『いるははずの人がいないじゃん』と不愉快な心情を吐露 しました。普段トラブルも笑いに変えることができる二人の憤りに場の雰囲気も開始直後は終始冷めきっていました。番組の右上のテロップには「たけしさんが来てません・・・起きて!」の文字も書かれ、番組内では水道橋博士がたけしさんの運転手に電話すると、「自宅にいると思います。テレビを見ていると思います。」などと淡々とした様子で返され、さらに場の雰囲気は張り詰めて いました。番組終盤にはたけしさんかと思われる人と電話が通じ、「滑舌悪くなりすぎていません?」と切り出すと、「どーも、北野武です」とモノマネ芸人と松村邦洋さんであることが発覚。なんとか生放送を終えましたが、明日以降、たけしさんがスタジオに現れるのかが心配されています。この一連の騒動にネットでは応援の声 が相次いでいます。●無断欠席のビートたけしに応援の声続々?『台本通りだね、番組みたくなった』『どこまで自由にできるか、TVへのチャレンジ』『面白い。変な時事ネタを堅苦しく一時間見させられるよりネタを挟みながら飽きないものもいい』『限定番組なんですね。ずっとやって欲しい』『なつかしい、オールナイトニッポンと何も変わらない!』『本当にたいした人だ』『来ない方が面白いのが面白い』もう70歳を迎えたたけしさん。しかしいつまでも自由におかしくやり遂げる方法に時代を超えて愛される人物 になっているようです。信頼関係があるからこその三人のやり取りに思わず視聴者も心奪われました。●ライター/ぶるーす(芸能ライター)
2017年10月04日9月28日に放送されたフジテレビ系「とんねるずのみなさんのおかげでした」の30周年記念特番。そこで石橋貴明(55)扮する懐かしのキャラクター「保毛尾田保毛男」が28年ぶりに出演し、物議を醸し出している。 LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)など性的マイノリティーに対する理解が高まる中、男性の同性愛者をからかうキャラクター。同局には批判の意見が寄せられ、LGBT関連団体が謝罪を求める抗議文を提出する騒動へと発展した。 そのため宮内正喜社長(73)が同29日に行われた定例社長会見で「不快に思われる方がいるとしたらテレビ局としては大変遺憾なことで謝罪しなくてはいけない」と陳謝した。 「同局は今年5月に社屋をレインボーカラーにライトアップする企画を行うなど、LGBTへの理解を呼びかけて来ました。にもかかわらず、まさかの時代錯誤なキャラの登場で『ホモ』と連発。元アナウンス部で報道局に勤務する阿部知代さんはツイッターで、今回の騒動を報じるニュースをリツイート。阿部さんはライトアップの企画にもかかわっていたので腹に据えかねたのか、暗に自局批判に踏み切ったようです」(芸能記者) 同番組ではタモリ(72)とビートたけし(70)を起用。メモリアルイヤーを飾るはずの特番だったが、視聴率は10.0%。視聴者はあまり関心を持たなかったようだが、この数字こそフジの現状の問題点が露呈してしまった証だというのだ。 「作り手の目線がまるで視聴者に向いていません。いわゆる“身内ネタ”でいかに盛り上がるかに重点が置かれてしまっているのです。完全に“身内ファースト”の状態で数字が取れるはずがない。この体質を脱却しない限り復権はないでしょう」(テレビ局関係者) 以前から打ち切りのうわさがささやかれる同番組だが、このままだと再燃しそうだ。
2017年10月02日「アートたけし展」が、松坂屋名古屋店にて2017年9月30日(土)から11月18日(土)まで開催される。漫才師として一時代を築き、「コマネチ!」など伝説のギャグを次々と生み出してきたお笑い芸人「ビートたけし」。今では、俳優として、『アウトレイジ』などを手掛ける映画監督としても名を馳せ、「世界のキタノ」とも呼ばれる存在だ。漫才、お笑い、コメンテーター、司会者、俳優、映画監督、作家、歌手など、枚挙に暇もない程の様々な顔をもつ彼の出発点。それは、脳内に浮かぶ様々な一枚のビジュアルだという。「映画を撮るときは、まず1枚の絵もしくは写真が頭に浮かんで、そこからストーリーを作っていく」という北野の制作秘話は有名。また、「コマネチ!」も、あのポーズ=北野武の脳内に浮かんだ1枚のビジュアルといえる。本展覧会では、北野武の最も素に近い世界=「絵画」約100点を一堂に会する。 彼自らが手を動かし、ただただ「楽しいなぁ!」と夢中になり、無心で表現した世界が繰り広げられる。また、同展は、北野の希望により展示はノンコンセプト、作品はノンタイトル。「ビート」でも「キタノ」でもない第三の“たけし”、「アートたけし」の作品の数々を堪能できることだろう。【詳細】会期:2017年9月30日(土)~11月18日(土) 50日間(会期中無休)開場時間:10:00~19:30(最終日は18:00閉館、 入館は閉館30分前まで)会場:松坂屋名古屋店南館7階 松坂屋美術館住所:愛知県名古屋市中区栄3-16-1入館料:一般 1,200円、 高・大学生 800円、 小・中学生 500円(税込)※未就学児童無料
2017年10月01日「発売当日から『アナログ』は話題になっていて、反応はいいです。恋愛小説ですが、購入者はたけしさんファンの男性読者が多いという感触です」(三省堂書店神保町本店の文芸担当者・大塚真祐子さん) 9月22日、ビートたけし(70)初の恋愛小説『アナログ』が初版3万部で出版された。芸能プロダクション関係者は、こう感想を述べる。 「たけしさんはよく『振り子の理論だ』と口にするように、両極端への挑戦を大切にする人です。バイオレンス描写満載の映画を撮るいっぽうで、今回は30代の草食男子が主人公の純愛小説。振り幅の大きいたけしさんらしい作品ですね」 驚いたのはその内容ばかりでない。書店員には通常、ゲラといわれる試し刷り原稿が宣伝のために渡されるが、今回はゲラが配布されず、いきなりの刊行だった。版元の新潮社・担当編集者が、舞台裏を明かす。 「1年ほど前に『小説を書いてみたい』とお話がありました。1年ほどかけて取材、執筆をされていたそうですが、その間、たけしさんの執筆現場は誰も見ていません。今年7月にいきなり、完成した原稿が持ち込まれたんです」 元の原稿はノート4冊に手書きされた“アナログ”なものだった。 「その手触り、質感を損ないたくなくて、あまり編集者の手を加えませんでした。ただ、秋には出版したいという意向でしたので、怒濤の作業が続き、けっきょくゲラを書店員さんに見ていただくことはできなかったんです」 本作で描かれるのは男女の恋愛ばかりでなく、友情や親子愛もテーマになっている。 とくに書き込まれているのは、主人公が2時間をかけて老人ホームへ通い、母親を見舞う描写。介護の現場については「たけしさんご自身、かなり取材もされていました」というほど詳細だ。この描写に、たけしの“ある思い”を感じると、テレビ局関係者が語る。 「じつはたけしさんは若いころ、脳梗塞で倒れた父親を9年間も介護しているんですね。まだ駆け出しで金銭的にも余裕がないから、家族総出で介護。たけしさんは朝6時に病院にお見舞いにいって、下の世話をして、朝食を食べさせてから、浅草の舞台に舞い戻る生活をしていたそうです」 その父は77年に亡くなっている。 「介護が大変で、父親が亡くなった当時は『ほっとした』と話していました。ご自身の介護に心残りがあって、小説では愛情深く寄り添う主人公を描いたのかもしれません」 作品には、たけしの亡き父への愛もこめられていた――。
2017年10月01日●刷り込まれたヤクザ像と「生々しさ」千原ジュニア(43)のエピソードトークで度々登場する"鬼軍曹"。ジュニアを慕う後輩芸人たちをまとめ上げるその男・三浦誠己(42)は、『侠飯~おとこめし~』(16年・テレビ東京系)、映画『アウトレイジ』(10)、『極道大戦争』(15)、『ディストラクション・ベイビーズ』(16)などその名を彷彿とさせる強面の印象が強いが、近年でも『木屋町DARUMA』(15)、『関ヶ原』(17)、『ナラタージュ』(17)、『火花』(17)など、幅広い役柄のバイプレーヤーとして多くの監督から支持を集めている。その三浦が、芸能事務所・ディケイドの設立25周年を記念して企画・製作された映画『AMY SAID エイミー・セッド』(9月30日公開)で主演を務める。村上淳、村上虹郎、渋川清彦、山本浩司といった同事務所の役者が総出演する中、彼は主演としてある"実験"を行っていた。よしもと所属の芸人時代に一度は見失った「本質」。役者転向後、その重みを噛みしめる三浦の演技は凄みを増している。『AMY SAID エイミー・セッド』は、かつて映画に注いでいた情熱も冷め、人生に疲れた元映画研究会の40代男女8人が行きつけだったバーで再会する物語。三浦演じる朝田は、周囲の羨む声とは裏腹に、誰よりも自身の才能に失望している人物だが、酒を酌み交わしながらの会話では「才能」という言葉が頻出する。芸人としての挫折を知り、演技の実績を積み重ねてきた三浦にとって「才能」とはどのような意味を持つのか。○死ぬまで終わらない目標――公式サイトには「本気で挑んだ大人の青春映画」とありました。そして、ディケイド設立25周年という他の作品にはない要素も含まれてます。そうですね。この映画に出ているすべての俳優がそうだと思うんですけど、「25周年」ということはあまり考えなくて、それぞれが全ての作品を全力で取り組んできたのと同じように。節目になる映画だから特に気合いを入れたということでもなかったんですが、同じ事務所なので予定が合わせやすくて、その上、仲も良いので事前の本読みを3~4回することができたり、そういう部分では他の作品との違いは感じました。――映画化の話を聞いたのはいつ頃だったんですか?去年の夏に撮って……その半年ぐらい前に聞いたと思います。社長から聞いてその時点で台本はできていなかったんですが、「分かりました」と。その後に台本をもらって読んで、そこからですよね。闘いというか。監督と喫茶店で話させてもらって、社長とも意見を交わしました。というのも、僕が抱いていた同窓会イメージとはちょっと違っていたんです。人の出入りが多かったり、電話で外に出たり、登場人物がもっと散らばるのが同窓会のイメージだったんですが、一人ひとりが告白していくのはあまりないことなのかなと。映画のリアリティから外れている印象だったので監督とお話しました。そのやりとりの中で、ピンときたんです。同窓会って、やっぱりみんなどこか装うというか。そこがきちんと伝われば成立して厚みが出る話になると思ったので、僕が演じた朝田という役は「演じない」と決めました。生々しさというか。極端にいうと、どこからか素人の人を連れてきて演じさせたような。「演技を取り除くこと」が、この作品の背骨になればと思いました。――最近の『侠飯』をはじめ、これまでの作品とは三浦さんの雰囲気が何となく違うと感じるのは……その生々しさだったんですね。それは僕が演じる上での裏テーマでもあるんです。地上波やネット、映像カテゴリーがこれだけ増えている中での映画を考えると、昔の映画のアクションシーンは体に当たっているように撮っていました。でも、生で人を殴っている映像はネットで簡単に見ることもできる。映像の中での暴力のリアリティって何だろうとなりますよね。『ディストラクション・ベイビーズ』(16)では真利子哲也監督とそういうお話もしました。ヤクザの役をやることも多いんですけど、多くの人に刷り込まれているイメージは『仁義なき戦い』なんです。そして、実際にヤクザを生業としている方々も影響を受けていたりする。そういう逆転現象が起こっています。だからこそ、演じ方はもっと違っていてもいいはずなんです。きっと時代によってヤクザ像も変わるはず。これが僕の中での「生々しさ」という裏テーマです。――まずはリアリティを重視すると。ウソっぽくならないように。これは雲をつかむような話なんですけど、映画に出ている僕を観た方に「僕」と気づいてほしくないんです。「よっ! 待ってました三浦誠己!」にはなりたくない。「この人は誰だろう?」から、エンドロールで名前を見つけて、「どこに出ていたっけ?」となるのを目指したい。不可能なんですけどね。顔は変えられないわけで。出演作が増えれば増えるほど、それは難しくなります。――先月千原ジュニアさんを取材しました。トーク番組で三浦さんの名前を出されることが多くて、あらためて三浦さんの経歴を確認してみて驚きました。自分が観ていた作品がたくさんあったからです。そうですね、それが理想です(笑)。自分が出ているから観てくださるのはうれしいことでもありますし、それが俳優の仕事だとも思うんですけど、そう思わないと役者として成長できないというか。生々しくありたい。これも変な話になるんですけど、「お嫁さんを僕にください」と相手の両親の実家でする結婚のあいさつ。実はもともと、実際にそういう人なんていなかったんじゃないのかなと。おそらく何かの作品でそういうシーンがあって。そうやって無意識のうちに刷り込まれていることは、日常生活では無数にあると思います。僕は、そうやって刷り込まれているものがたくさんあるんだと意識してこの仕事をしてきました。それが自分のポリシーです。役者としての目標を聞かれた時に、例えば「大河ドラマに出たい」とか「賞が欲しい」とかそういう具体的なことではなくて、「生々しさを追求する」という死ぬまで終わらないようなことが僕の目標(笑)。それいつ終わるんだよというものが本質的なことなんじゃないかなと思ったので。この作品の中で感情が高ぶって泣くシーンがあるんですけど、もともと泣こうと決めていませんでした。どういうリズムでしゃべろうとも考えず。それを本読みしている時とかに、これだとリズムがよすぎるし、観ている人に違和感なく届いてしまうかもしれないとか考えました。それって結局、「刷り込まれている」ことなんですよね。実際の会話は、そんなに流暢にしゃべることなんてないですよね。それを僕は大事にしていますが、それを「芝居じゃない」と監督にけちょんけちょんに言われる時もあります(笑)。基本的には監督に従いますが、話し合って歩み寄れるポイントを探っています。●千原ジュニアから「よしもと辞めたほうがええ」――事務所の方々がみなさん揃って撮影するのは初めてなんですか?こういうアンサンブルではなかったんですけど、5年前に『Playback』を撮りました。その時に僕や渋川清彦、山本浩司とか事務所の俳優が揃って共演したことはありました。年に1回忘年会があったり、出演舞台を観に行ったり、お互い交流しながら俳優として気にしながらの関係なので、今回の映画でも自然と同窓会っぽい雰囲気が出せたんじゃないかなと思います。――親しい間柄でこれだけ熱量の高い作品を演じるのは、役者としてどんなメリット、デメリットがありますか?確かに、やりやすいところとやりにくいところがありますね。やっぱり感情的になるところで、相手は芝居なわけですけど「いつもと同じだ」と思ったりする(笑)。だから僕はプライベートをあまり知らない人の方が演じやすいです。あまり知っていると笑ってしまうというか。千原ジュニアさんなんかプライベートの時間が長すぎるので、絶対に無理です(笑)。仕事なんて照れて緊張してしまいます。――お二人の共演楽しみにしています(笑)。25周年作品の主演と聞いて、率直にどう思われましたか?僕を主演に据えてくだったからこそ、実験的な試みをしようと思いました。「演じない」というか普段やらないスタンスでやること、そのわがままを主演だからこそ通させてもらおうかなと。本読みの前後、監督や社長とこのあたりを話し合いました。そこで「演技をしない生々しさを突き詰めることができる」と確信しました。これができたら、この作品の見え方が変わるんじゃないかと。完成した作品を観た時に、監督と社長がそれを予感してこの映画を作っているような気がして、計画的に俺はハメられたんじゃないかと思いました(笑)。自分では分からないけど、他者から見た自分。的確に課題を与えられているような気がしますし、演じる人間の核となる部分に気づいていらっしゃるのかなと感じた作品でした。○お笑い芸人、俳優の才能とは――この映画の中には、渡辺真起子さん演じる芸能事務所の社長が登場します。「自意識のない俳優はつまらない」というセリフがすごく印象的でした。演技に対してやりたいことがないとか、目標がないとか。悩んだり苦しんだりすることがない俳優はつまらないという意味だと受けとめています。結局はみんな「商売」なんですが、演じることを商売のための「ツール」にしてしまうのは良くないなと。「演じる」をツールにするのではなく、自分の中で膨らませたり、縮ませたり、悩みながら取り組んでいきたいですね。――今回の映画には「才能」という言葉がたくさん出てきます。主人公は同級生から、映画監督としての「才能」をうらやましがられていた。「芸能界と才能」は密接に関係していると思うんですが、芸人から俳優へと転身した中で、「才能」をどのように受けとめていますか?才能……本当に難しいですよね。自分自身のことしかわからないですが、僕は子供のころから歌はヘタだったし、楽器ができる環境でもなかった。それは自分に才能がなかったからなのか、チャレンジしようとしなかったからなのか、そういういろいろな要素が「才能」へと結びつくと思うんです。最初にお笑い芸人になったのは、1990年頃でバブル崩壊や湾岸戦争で世の中でいろいろな変化が起こっていたタイミングでした。当時15、6歳の自分は、こんな時代でどんな大人になろうかと考えた時、立川談志さんとか、上岡龍太郎さんとか、ビートたけしさんとか、松本人志さんとか。世の中の本質を捉えるような発言をしているのが芸人さんだった。すごくかっこよかった。実は最初、教師になりたかったんです。人が生きる上での指針になれる存在。でも、ふと考えた時に、学校の1クラスは40人ぐらい、全校生徒は500人ぐらい。もっと多くの人の耳に届けるには、芸人じゃないかと。本質を捉えている芸人さんは、すごく魅力的な仕事に感じました。和歌山出身なので、よしもとも身近な存在でしたから。あとは、大学に行きたくなかったんですよね。勉強が嫌いで。それから逃げるためというのも半分はあったのかもしれません(笑)。今振り返ると、時代の流れの中で自分の価値観も変わっていったんですよね。笑いの勉強を一生懸命しようと思いながらよしもとの養成所に入り、最初に最終目標を聞かれるんです。みんな冠番組を持ちたいとか、漫才賞がほしいとかあるんですが、僕は「映画監督」でした。すべてのことを成し遂げた先に「映画監督」があるんじゃないかと。そして、それは本質を捉えている人たちに回ってくる仕事なんじゃないかと。そういう人になりたいと思いました。物事の本質を捉え、それを笑いに変えるのが芸人です。世の中のあらゆる本質を見抜ける男になりたかった。17歳からはじめて、27歳で芸人を辞めました。どういう家庭で育ったのかとか、もともと備わっていたとかに才能には関係してくると思いますが、僕が芸人を辞める時に最後に思ったのは、「情熱」と「才能」の欠如でした。お笑いの才能はないと思っていましたが、そんなことより、「情熱」がなくなったことが辞めるきっかけでした。――何か決定的な出来事があったんですか?年齢による考えの変化もあると思いますが、自分がやってきたこと、やろうとしたことが、今になってですが本質を捉えることとはかけ離れていたんだなと感じます。芸人になりたての時はお金がほしいとか、イイ女を抱きたいとか、売れたいとか、よこしまなことばかり。最初はそれがハングリー精神になって努力へとつながっていったんですけど、それが最後は努力を置き去りにしたただの欲望になっていた気がします。それは若さゆえの欲望だったはずですが、一流の先輩方と接する中で「俺、無理やな」と思いました。17歳の頃に思い描いていた未来の自分がそこにはなかった。その時、27歳。僕にとっては挫折ですね。今思えば若いと思うんですけど、10年芸人をやった上だと「もう27歳」だったんです。芸人を辞めて次に何をやろうかと思った時に、映画の話が来ました。これは奇跡的なことなんですけど、あるきっかけがありました。芸人を辞める前に映画のオーディションに行くように事務所に言われて、そこにはたくさん俳優がいるわけですよ。オーディションでは芝居の審査をされて、「こんなん受かるわけないやろ、アホちゃうか」と思いながら適当にやったんです(笑)。そんな僕を監督が気に入って下さって使っていただきました。芸人辞めるときに、その映画を観た別の方が仕事をくれました。タイミングよくつながって、ちょこちょこ俳優の仕事をやりながらアルバイトをする生活が続きました。これからも俳優をやらせていただく環境があるのであれば一度きりの人生、せっかく入った芸能界ですし、もう一度17歳の時の気持ちに戻って欲望を捨て去ろうと。「本質を捉える」ということだけを守ってやっていこうと誓いました。芸人から役者へと職業が変わりましたが、芸人時代の自分を知ってくれている木村祐一さんや板尾創路さんが監督として起用してくださったり、一つひとつは繋がっています。生々しく、本質的でありたい。どんな仕事でも、そういう人と人の縁は大切でしょうし、自分で大事にしていることがたとえ難しいことでも思い続けていれば必ず具現化してくるんだと信じています。――千原ジュニアさんがよしもとから現在の事務所に移るきっかけになったと聞きました。芸人を辞めて俳優の仕事をはじめた頃も、よしもとに籍を置いていました。よしもともそれを理解してくれて俳優部門みたいなところに1年半ぐらいいたんですけど、それをジュニアさんは「よしもと辞めたほうがええ」と。最初、それを聞いてもピンとこなかった。ジュニアさんは映画にも出ていたので見えていたんでしょうね。一度やめて、別の俳優事務所で看板を立て直した方がいいと。だから、あの人は本質を見ているんですよ。活躍していた漫才コンビが解散する時、僕なんかは「解散せんほうがええ」と思いがちなんですが、ジュニアさんは「解散したいんやったらしたらええ」と。「めっちゃがんばらなアカンぞ。ただ、未来のことは誰にも分からへん」「お前がどうなるかなんて誰にも分からへんから」。僕らは過去からつみあげてきたものをまた一からやり直すのが怖かったりするんですけど、ジュニアさんはそういうことを常に俯瞰で見ている感じがします。今は年に1回か2回ぐらいしかお会いしてないんですけど、昔は毎日のように一緒にいて。だからこそ、そういう部分に触れることができたのかなとも思います。毎日、毎晩、飯連れて行ってもらって。「本質を捉える」はここにも通じているような気がしますね。――その後、ディケイドに入るきっかけは? 10年前ぐらいですよね。どうしようかと思って、知り合いのプロデューサーに相談して。いくつかある中で、ディケイドに自分が出ているすべての作品資料と手紙を送りました。佐伯社長から会いましょうと言われて2時間ぐらい話して、「とりあえず預かるよ」とあっさり。まだ、預かられてるんとちゃうかと思います(笑)。■プロフィール三浦誠己1975年11月16日生まれ。和歌山県出身。身長181センチ。B型。『岸和田少年愚連隊』(96)でスクリーンデビューし、同年にお笑いコンビ・トライアンフを結成。翌年、コンビ解散後は東京でピン芸人として活動。2005年に現在の事務所ディケイドに移籍した。これまで、『きょうのできごと』(04)、『ニセ札』(09)、『アウトレイジ』(10)、『人類資金』(13)、『木屋町DARUMA』(15)、『ディストラクション・ベイビーズ』(16)などの映画に出演。今年は『AMY SAID エイミー・セッド』のほか、『なりゆきな魂、』、『昼顔』、『関ヶ原』、『ナラタージュ』、『火花』など。
2017年09月28日菅田将暉、桐谷健太という、いま最も旬な2人を主演に迎えた映画『火花』。このほど本作の主題歌に、ビートたけしが作詞・作曲し、浅草での下積み時代を歌った名曲「浅草キッド」が決定。ともに歌手としても活動する菅田さんと桐谷さんが歌い上げる、本主題歌が入った最新予告も公開された。「ピース」又吉直樹の芥川賞受賞作を、自身も芸人である板尾創路が監督を務めて映画化。このたび、売れない若手芸人・徳永と、彼が憧れる先輩芸人・神谷をそれぞれ熱演する菅田さんと桐谷さんが主題歌を歌唱することになった。今年、auのCMソング「見たこともない景色」で華々しくソロデビューを飾り、2ndシングル「呼吸」も発売され、歌手としても話題を集める菅田さんと、昨年、同CMから大ヒットした「海の声」で第58回日本レコード大賞優秀作品賞を受賞し、第67回NHK紅白歌合戦にも初出場を果たした桐谷さんが、歌でも夢のタッグが実現。しかも、今回の主題歌は、たけしさんがいつか売れる日を夢見てもがく若手芸人の気持ちを綴った「浅草キッド」。福山雅治もカバーしたことのある名曲だ。本楽曲で映画のラストを飾りたい、という板尾監督たっての希望で起用が叶ったという。8月下旬に行われたレコーディングでは、劇中の神谷と徳永のように桐谷さんが菅田さんをリードしながら、2人で何度もテイクを重ね丁寧に歌い上げていた。その楽曲が全編に流れる最新予告からも、2人の息の合ったやりとりや、“芸人である”ことの葛藤が伺える。夢に向かって生きた2人の芸人の人生にそっと寄り添うような、切なくも力強い主題歌を、ここから確かめてみて。『火花』は11月23日(木・祝)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年09月27日