MS&ADインシュアランス グループ ホールディングス株式会社(取締役社長 グループCEO:原 典之)は、今般、傘下の保険会社4社共同で森林ファンド「Manulife Forest Climate Fund LP」に投資しましたので、お知らせします。MS&ADインシュアランス グループでは、中期経営計画におけるサステナビリティの重点課題の一つに「地球環境との共生 ~Planetary Health~」を掲げ、気候変動への対応と自然資本の持続可能性向上を両輪に、社会との共通価値を創造するCSV取組みを進めています。本投資は、経済的リターンの獲得と同時に、社会的・環境的な価値の創出を目指すインパクト投資であり、森林ファンドへの投資はグループとして初となります。MS&ADグループは、本投資を通じてカーボンクレジット※の評価・管理の知見を蓄積するとともに、今後もSDGsの達成と持続可能な社会づくりに貢献していきます。※森林保護や省エネ技術、再生可能エネルギー導入といった事業活動によって生まれた温暖化ガスの排出削減量を売買できる仕組みのこと。国や国連が認めた公的なクレジットと、民間の認証機関によるクレジットがある。1. 投資の概要名称 :Manulife Forest Climate Fund LP運用会社 :Manulife Investment Management Timberland and Agriculture Inc.(以下、MIMTA)契約締結日:2024年3月28日参加会社 :三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保、三井住友海上あいおい生命、三井住友海上プライマリー生命2. ファンドの概要・「Manulife Forest Climate Fund LP」は、森林の保全・管理の改善に伴うCO2吸収量の拡大から得られるカーボンクレジットの獲得を主な目的としています。さらに、商業目的の森林の運営・管理による安定的な財務リターンを加えた運用を行うべく、米国・オセアニア地域を中心に分散した投資を行っています。・運用会社であるMIMTAは、森林の取得からプロパティマネジメントまでを自社で行う垂直統合型の森林運用マネジャーであり、1985年の設立以降、業界最大の森林運用規模と、森林ファンドの運営・管理に携わる豊富な実績を持つ、業界トップクラスの企業として認知されています。同社は、森林の伐採間隔の長期化や新規の植林、森林再生等を通じて、森林のCO2吸収量の拡大を図っています。加えて、保護価値が高い地域の保全と復元、水辺の緩衝地域の拡大、在来種の保護や外来種の管理など、森林の付加価値創出を重視した取組みを行っており、気候変動への対応と自然資本の持続可能性向上にも貢献しています。本ファンドへの投資を通じて貢献が期待できる主なSDGs項目 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月03日明治学院大学大学院 法と経営学研究科は、11月29日(水)に「中小企業研究総論(事業承継の法と経営)」の授業の中で、「事業承継とサーチファンド」について特別講義を実施しました。企業数では99.7%を占める日本の中小企業が抱える喫緊の課題は、経営者の高齢化による「事業承継者不足」と、これによる「黒字経営にもかかわらずやむを得ない廃業」です。この課題に向き合うビジネスモデルが、「サーチファンド」です。ファンドが事業経営に興味のある人材(サーチャー)を支援し、サーチャーが後継者問題に直面する中小企業の経営を円滑に引き継ぐことにより、地域経済の再生と活性化をはかるというものです。本研究科では、地域貢献型サーチファンドのパイオニアである山口キャピタル株式会社(株式会社山口フィナンシャルグループの投資専門子会社)の冷水 亮太氏、および同社の関東地区の提携先である株式会社千葉興業銀行の國吉 威氏と齋田 英幸氏をゲストに迎え、サーチファンドの仕組みと意義について理論の視点から検討を行いました。今回の受講者の修士課程1年生は、全員が税理士志望です。将来的には中小企業の承継問題に直面するであろうことから、「サーチャーにはどのような資質が求められるか」、「支援企業を選ぶ際にはCSR(企業の社会的責任)を考慮しているか」などの熱心な質問が出されました。特別講義の様子法と経営学研究科では、法学専門の教員と経営学専門の教員が共同で担当する複数の授業を開講しています。この授業も、本学の福田 清明教授(民法)、来住野 究教授(会社法)、西山 由美教授(税法)および神田 良名誉教授(経営学)が共同担当をするオムニバス形式の授業です。【法と経営学研究科について】“企業活動に不可欠な法と経営学とを融合的に学び、実社会のリーダーとなる”現代は企業や行政の専門化が高度に進んだ社会と言えますが、我々はそのメリットを享受する一方、「縦割り組織」などの弊害にも直面しています。法と経営学専攻のカリキュラムは、経営学と法学の双方から学際的に、健全かつ合理的な企業経営の在り方を探求することができるように編成されています。また、事業活動で不可避的に生じる諸問題に適切に対処するために、豊富な事例研究を多用して経営学および法学双方の理論を融合的に学ぶことができるように工夫されています。明治学院大学 白金校舎□■明治学院大学について■□創設者は“ヘボン式ローマ字”の考案や和英・英和辞書『和英語林集成』の編纂、聖書の日本語訳完成などの業績があるヘボン博士。建学の精神である「キリスト教による人格教育」と学問の自由を基礎とし、ヘボン博士が貫いた“Do for Others(他者への貢献)”を教育理念としています。広く教養を培うとともに、各学部学科において専門分野に関する知識・技能および知的応用能力を身につけた人間の育成を目指します。2023年は創立160周年を迎え、2024年には本学初の理系学部「情報数理学部」を開設します。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月18日ユニ・チャーム株式会社(代表取締役 社長執行役員:高原豪久)は、2023年の5月に住友林業グループが組成する森林ファンド「Eastwood Climate Smart Forestry Fund I」に参画することを発表しました。このたび、本ファンドの運用を開始したことをお知らせします。uc_01■森林ファンド「Eastwood Climate Smart Forestry Fund I」について本ファンドは、住友林業グループが当社をはじめとする日本企業10社からの出資金によって、森林を購入し運用をするものです。出資企業には、適切な森林管理を通じて、木材販売等から得られる利益や、森林から生み出されるカーボンクレジットが還元され、社会全体のカーボンオフセットへの貢献を目指すものです。■参画に至った背景当社は、「SDGsの達成に貢献する」ことをパーパスと定め、事業活動を通じて環境問題や社会課題の解決、地域社会に貢献することを目指しています。具体的には、2020年10月に中長期ESG目標である「Kyo-sei Life Vision 2030」を公表し、その中の重要課題の一つに「気候変動対応」を掲げています。また、当社製品の原材料は、管理された森林から調達しており、違法伐採材の排除や地域住民や労働者の権利保護などに努めています。以上のことから、当社の取り組みと親和性が高いと判断し、出資を行うことになりました。本ファンドを通じて、社会全体のカーボンオフセットや生物多様性の保全に貢献してまいります。■ファンド概要uc_02<ファンド運営のイメージ図>uc_03■参画企業10社(五十音順)ENEOS株式会社大阪ガス株式会社住友林業株式会社東京センチュリー株式会社日本郵政株式会社日本郵船株式会社芙蓉総合リース株式会社株式会社三井住友銀行三井住友信託銀行株式会社ユニ・チャーム株式会社■当社が「Eastwood Climate Smart Forestry Fund I」の運用を通じて貢献する「SDGs 17の目標」本活動の運用は、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs:Sustainable Development Goals)で定めた17の目標のうち、下記の3つに貢献すると当社では考えております。9. 産業と技術革新の基盤をつくろう 13. 気候変動に具体的な対策を15. 陸の豊かさを守ろうこれからも、商品やサービスの提供といった事業活動を通じて、環境問題や社会課題を解決し、SDGsの達成に貢献することを目指します。(関連サイト)住友林業株式会社 ユニ・チャーム株式会社 ユニ・チャーム サステナビリティサイト Kyo-sei Life Vision 2030サイト 5月11日のニュースリリース「住友林業グループが運営する米国の森林事業へ出資」 ■会社概要社名 :ユニ・チャーム株式会社設立 :1961年2月10日本店 :愛媛県四国中央市金生町下分182番地本社 :東京都港区三田3-5-27 住友不動産三田ツインビル西館社員数 :グループ合計16,308名(2021年12月)事業内容:ベビーケア関連製品、フェミニンケア関連製品ヘルスケア関連製品、化粧パフ、ハウスホールド製品、ペットケア関連製品、産業資材、食品包材等の販売 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年07月10日株式会社リアルクオリティ(代表:小林 豪、本社:東京都渋谷区)は、独立行政法人中小企業基盤整備機構、地域金融機関、事業会社と「RQ旅館再生ファンド投資事業有限責任組合」を設立いたしました。本ファンドは、旅館・ホテル等の宿泊業特化型の再生ファンドであり、リアルクオリティにとって第1号ファンドとなります。また、宿泊業の支援に特化した再生ファンドに中小機構が出資するのは本ファンドが初めてとなります。リアルクオリティは2006年の設立以来、旅館・ホテルの再生コンサルティングに加え、湯河原温泉「白雲荘」、箱根芦ノ湖温泉「ホテルラクーン」、石和温泉「花水晶」、下田温泉「黒船ホテル」の4軒の旅館経営を自社で行って参りましたが、今般、新たな切り口で旅館等の宿泊業を支援するために、本ファンドを設立いたしました。本ファンドは、新型コロナウイルス感染症により多くの中小企業が影響を受ける中、特にその影響を大きく受けた地域経済・観光の根幹を担う宿泊業を投資対象とし、DX化、マーケティング支援、財務改善等をハンズオンで、次世代の後継者育成を含めた再生支援を行うことを目的としております。現在のファンド総額は20億円ですが、引き続き地域金融機関等の出資者の募集を行うことで、総額50億円規模とすることを目標としております。リアルクオリティは、本ファンドを通じて、旅館コンサルで培った17年間のノウハウを活用しながら、日本文化の象徴でもある旅館を含む宿泊業全体の再生支援及び持続的成長の実現に取り組んで参ります。■本ファンドの概要について名称 :RQ旅館再生ファンド投資事業有限責任組合ファンド総額 :20億円(最大50億円)無限責任組合員:株式会社リアルクオリティ有限責任組合員:独立行政法人中小企業基盤整備機構、地域金融機関、事業会社設立日 :2023年6月30日投資対象 :旅館・ホテル等の宿泊業を営む中小企業■リアルクオリティについて当社は2006年の設立から17年間にわたり、旅館・ホテルに関する再生コンサル、事業DD、市場調査の実績が累計1,000件以上ございます。社名の「リアルクオリティ」のとおり、「真の品質」を追求し、旅館を含む宿泊業全体の持続的成長を目標にして参りました。また、自社で4軒の旅館を経営し、併せて湯河原温泉「夢十夜」、「巛湯河原」の2軒の旅館の運営受託をしております。当社代表の拙著「どうやって旅館を立て直すのか?3旅館を実際に立てなおした具体的手法」では、旅館再生のリアルな現場を包み隠さず解説しております。夢十夜巛-sen-湯河原■会社概要代表者 : 小林 豪所在地 : 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4丁目17-9 原宿パークハウス102号事業内容: 旅館・ホテルの経営・運営URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月30日ファイナンシャルプランナーの大野先生が、上手に貯蓄をしていくためのポイントについて教えてくれました。貯金だけでなく、学資保険や積立NISAなど様々な貯蓄方法がある現在。何をしたらよいか迷ってしまうという方も多いことでしょう。賢い貯蓄方法や、お金の運用方法を知りたいという方はぜひ参考にしてくださいね。 貯蓄(預貯金や有価証券の運用等)を始めたい、増やしたいと考えている人は多いと思いますが、上手にできない、長く続かないという人も多いのが実情です。貯蓄を増やすには、単純に考えると支出を減らすか、収入を増やすか、のいずれかが必要です。支出を減らし、収入を増やしたおかねはそのままにしてしまうと生活費などに紛れて貯蓄額が把握しにくくなります。今回は貯め方についてできることをお伝えしてまいります。 1.将来使うためのお金を貯めるには生活口座とは別の口座にしましょう固定費などを削減し、副業などで収入を増やしたとしても、それをしっかりと貯めなければ貯蓄を増やすことはできません。貯蓄する目的としては、お子さんの進学費用や住宅購入資金などがあると思いますが、必要な期間や金額を事前に把握しておきましょう。例えば、15年後の進学費用に400万円が必要で、利率を0とした場合には、毎月22,223円の貯蓄が必要です。目的と期間、金額が決まったらこれを確実に貯められるように貯め方を工夫しましょう。普段の光熱費や通信費、クレジットカード等の振替をする生活口座とは別の口座で貯めることによって、残高が多いことによる安心感からの使い過ぎを防げ、具体的な貯蓄額が分かり易くなります。なお、毎月生活口座から貯蓄用の口座に移すことでも対応できますが、自動的に貯蓄できると確実性が高まりますので、次項以降でその方法についてお伝えします。 2.積立定期預金は元本割れしたくない人に向いていますいつでも元本割れしないもので貯めたい場合は、毎月積立の定期預金(積立預金、積立定期預金など金融機関によって名称が異なります)が適しています。勤務先に財形貯蓄の制度があれば、給与から直接積立ができます。定期預金は、普通預金等と合わせて1000万円以内であれば銀行等が破たんしても保障されますし、中途で解約した場合でも利息は減るものの元本は保証されますので、元本をいつでも下回りたくない人は積立定期預金が向いています。なお、マイナス金利の影響を受けていますので、2023年4月時点では、年利0.01%~0.02%の金融機関が多く、ほとんど利息は期待できません。また、2022年からは預金金利より物価の上昇率が高い状況となっていますので、相対的に預貯金の価値が下がっているため、当初に想定した金額では不足する可能性があることは意識されると良いでしょう(例えば、5年後に200万円の自動車を購入しようとして貯蓄をした場合でも、5年後には250万円が必要になる可能性があります)。 3.学資保険は受け取れる時期と返戻率を確認しましょう学資保険(こども保険、こども共済など保険会社等によって名称が異なります)は毎月(半年に1回・年に1回にまとめて支払うこともできます)保険料を支払い、満期に学資金を受け取れる保険です。また、契約者(多くの場合は父親か母親)が亡くなった場合には、その後保険料を支払わなくても満期まで保険が継続されます。将来の学費を貯めつつ、生命保険の役割も果たす商品ですが、2016年に始まったマイナス金利の影響で以前より返戻率(払い込んだ保険料総額に対して満期で受け取れる金額の率)が低くなってきています。また、中途解約をする場合には、解約する時期によっては元本割れする可能性があります。なお、受取時期を20歳、22歳などの18歳以降に設定しているものや払込期限を10歳や12歳などに早めているものも増えてきました。保険会社によっては死亡保険の部分を手厚くする一方で満期を迎えても元本割れするものもあるため、加入する際には満期の返戻率や受け取れる時期を確認するようにしましょう。 4.外貨建保険や変額保険はリスクや種類を確認しましょう学資保険の返戻率低下や販売停止の代替商品として、多くの保険会社や保険代理店で外貨建保険(アメリカドルやオーストラリアドルでの積立)や変額保険(株式・債券等で積立・運用する)の提案・販売が増えています。外貨や株式・債券で運用すれば、従来の学資保険よりプラスになる可能性が期待できる反面、為替相場や経済状況によっては元本割れする可能性もあります。2022年にはアメリカドルが1月には1ドル115円前後でしたが、10月には150円を超えた局面があり、購入時期によってはプラス評価になった人がいる一方、短期的には10%を超えるマイナス評価になった人もいます。15年から20年の積立・長期運用であれば、短期で運用するよりリスクを低減することもできますが、常に元本を確保することはほとんどできません。貯蓄性のある保険は終身保険タイプ(保障期間が一生涯)と養老保険タイプ(保障期間が一定期間)の2種類に分かれますが、多くの場合は養老保険タイプの方が返戻率は高い場合がほとんどです。検討する際には、価格が変動する要因や保険の種類も合わせて確認するようにしましょう。保険の担当者の説明を聞いて理解・納得ができない場合には、別の方法での積立を考えた方が良いでしょう。外貨建の運用は保険だけでなく、積立預金やMMF、投資信託等の商品もあるため、ご自身やご家族に適したものを選ぶと良いでしょう。 5.つみたてNISAはいつでも現金化できますつみたてNISAは2018年から始まった、成人が1年あたり40万円までの金融庁が指定した投資信託(2023年4月7日時点で225種類)を最長20年間、非課税で積立ができる制度です。積立の目的は子どもの教育費の準備に限らず、定期預金や保険と異なり、当初から満期が決まっているものではないため時価での評価とはなりますが、いつでも換金ができます。通常の運用や預金の場合は収益や利息に対し20.315%掛かる所得税・住民税が、この制度を使うと0になることが主なメリットです。その一方で元本保証はなく、選択肢が多いため自分で投資対象を組み合わせる必要がある点がデメリットです。4.の外貨建保険や変額保険と同様に価格変動によって受け取れる金額も上下しますが、投資信託には保険の機能(保険の対象者が亡くなった場合に死亡保険金が家族に支払われる機能)がなく、そのコストがないため、同じ内容の運用であれば、つみたてNISAで投資信託を運用した方が将来手にする金額は多くなります。逆に投資信託は選択肢が多いため、ご自身で判断ができない場合や勧められた内容が理解できない場合には、見送ることも必要と思います。ご自身で勉強をしたり、証券会社・銀行等の担当者やファイナンシャルプランナーなどに適切なアドバイスを受けたりして、上手に活用すれば、毎月積み立てた金額より多くの金額を受け取る可能性が上がるので、まずは最低限の金額(証券会社によっては500円~1000円の場合も)から始めてみることも一つの選択肢と思います。 なお、2024年からはNISA制度が変更となり、1年あたり投資上限が120万円(合計最大1800万円)に上がり、非課税期間も無制限となるため、さらに利用しやすくなる予定です。 どの積立を選ぶにしても、一長一短ですべてにおいて優れている積立方法はありません。そのため、複数の組み合わせができる場合は、最初は手間もかかりますが、バランスの取れた積立をすることができます。例えば、予算が月3万円ある場合には、1万円をつみたてNISAで投資信託を積み立て、1万円を学資保険、1万円を積立定期預金にすれば、受け取る金額の収益を期待しつつ、3分の2は満期まで継続すれば元本も確保できます。元本の確保を優先するか、受け取る金額の増加を優先するか、ご自身やご家族の経験や考え方に基づいてご判断いただければと思います。積立方法が決まらない場合は、生活口座と別の口座に毎月貯めるだけでも将来の貯蓄額は変わります。支出を減らし、収入を増やした分を貯めるためにも確実な貯まる仕組みを使うこと検討してみましょう。※なお、本記事は、特定の運用商品・保険商品を推奨するものではありません。価格変動のある外貨建保険、変額保険、投資信託等の運用商品の購入は、ご自身の責任・判断に基づいて実行してください。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志
2023年04月14日再生可能エネルギー事業を主体としたファンド運用を行っているソーシャルファイナンス株式会社(本社:徳島県徳島市/代表取締役:松永 秋博/以下「当社」)は、2022年2月10日18:00より、地球にエコな太陽光クラウドファンディング『SOLMINA(ソルミナ)』のnonFIT太陽光発電ファンド「SOLMINA再エネファンド nonFIT1号」の募集を開始いたします。SOLMINA再エネファンド nonFIT1号『SOLMINA(ソルミナ)』として初となるnonFITの太陽光発電ファンドの募集となります。これまで、固定価格買取制度(FIT制度)によって、太陽光発電所の普及が大きく進み、日本の再生可能エネルギー比率の上昇に大きく貢献してきました。しかしながら、再エネ賦課金という形ですでに環境価値への対価が支払われているという理由から、100%再生可能エネルギーとしては認められていません。nonFIT太陽光発電所はFIT制度に依存しない発電所として、電気の売却先や買取価格、買取期間などについて法的拘束を受けない発電所です。通常だと市場から電気を購入するものが、直接発電設備と契約することで100%再エネ由来の電気として利用可能になります。いま、世界や日本の企業が自らの事業の使用電力を100%再エネで賄うことを目指す国際的なイニシアティブ「RE100(Renewable Energy 100%)」に加盟し、積極的に再生可能エネルギーの導入を推進、脱炭素社会への移行が加速しています。脱炭素社会実現に向けてnonFIT太陽光発電所は再生可能エネルギーの更なる普及に重要なものとして、今後さらに需要が高まるものと予想されます。「SOLMINA再エネファンド nonFIT1号」もこれまでの再エネファンドと同様、1口1万円からの少額投資が可能で、より多くの投資家様にファンドへの出資を通じてSDGsへの取り組みを行っていただけます。運用期間も61ヶ月と、一般的な個人投資家向けの投資用太陽光発電よりも短いので、投資初心者の方も参加しやすいファンドとなっています。◆収支とシミュレーションについて「SOLMINA再エネファンド nonFIT1号」の目標利回りは4.66%で設定しており、1口(1万円)を投資した際の目標分配額は下図の通りとなります。また元本償還・分配金は、四半期毎(3月、6月、9月、12月)の計算期日から3ヶ月後の月の月末までに支払われ、初回元本償還・分配金は、2022年6月を予定しています。各年における元本償還額と期中利益の合計額推移各投資額に応じた5年間の目標合計分配額は下図の通りとなります。例えば50口(50万円)を投資した場合、5年間で約60万円の目標分配額を予定しています。各投資額に応じた5年間の目標合計分配額◆事業スキーム本ファンドは、出資者と合同会社再エネファンド間で、匿名組合出資契約を締結し、合同会社再エネファンドが出資金を集めます。合同会社再エネファンドは、株式会社メディオテックから太陽光発電所を買い取り、合同会社再エネファンドと株式会社メディオテック間で、メンテナンス契約を締結します。太陽光発電所で発電した電気を株式会社メディオテックに売電を行い、収入を得て出資者に利益を分配します。具体的な事業スキームは以下の通りになります。投資スキーム◆1,500円分のアマゾンギフト券がもらえる!Wキャンペーンの実施1月21日から2月28日まで、最大1,500円分のアマゾンギフト券がもらえる『初回投資応援キャンペーン』を開催いたします。この機会にぜひ、多くの投資家様に「SOLMINA再エネファンド nonFIT1号」を通じて、地球環境問題やSDGsへの取り組みをご体験ください。アマゾンギフト券プレゼント【初回投資応援キャンペーン概要】●開催期間:1月21日(金)から、2月28日(月)まで●アマゾンギフト券贈呈条件:1、新規会員登録 500円分2、初回投資 1,000円分※1または2いずれかの条件を満たせばアマゾンギフト券を贈呈いたします。●対象サービス:ソルミナの全ファンド※必要事項を入力後、ご登録住所に郵送される「本人確認コード」をソルミナWebサイトに入力し、マイページにログインした時点で会員登録完了となります。会員登録完了まで5営業日程度かかります。【SOLMINA再エネファンド nonFIT1号】募集開始日 :2022/02/10 18:00募集金額 :13,200,000円投資可能口数:1,320口最低投資額 :1口10,000円目標利回り :4.66%運用期間 :61ヶ月応募方法 :2月1日にリリース予定のファンド詳細ページよりお申し込みください手数料・リスク等の広告記載事項1. 口座開設等の手数料についてソーシャルファイナンス株式会社では、口座開設、管理に際しての手数料等は頂いておりません。ご利用の金融機関からデポジット口座に入出金する際の振込手数料はお客様のご負担となります。振込手数料はご利用の金融機関にご確認下さい。2. ファンドの持分売却についてソーシャルファイナンス株式会社で取り扱うファンドの配当原資となる債権は、金融商品市場で取引されるものではない為市場価格はありませんが、第三者への売却価格を決定する際は、市場動向の影響を受けることがあります。尚、ソーシャルファイナンス株式会社で取り扱うファンドの持分売却は制限されており、ファンド組成企業(営業者)の承諾が必要となります。3. 元本の保証についてソーシャルファイナンス株式会社で取り扱うファンドは、元本が保証されているものではなく、欠損が生じる可能性があります。各ファンドの条件及びリスクの内容や性質の詳細は、重要事項説明書等をよくお読み下さい。【会社概要】会社名 : ソーシャルファイナンス株式会社代表者 : 松永 秋博設立 : 2018年2月資本金 : 50,000,000円所在地 : 徳島県徳島市川内町加賀須野1069-23主な事業内容: 金融商品取引業及び関連事業クラウドファンディング事業登録番号 : 第二種金融商品取引業 四国財務局長(金商)第25号加入団体 : 一般社団法人 第二種金融商品取引業協会Webサイト : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年01月21日再生可能エネルギー事業を主体としたファンド運用を行っているソーシャルファイナンス株式会社(本社:徳島県徳島市、代表取締役:松永 秋博、以下 ソーシャルファイナンス)と株式会社チェンジ・ザ・ワールド(本社:山形県酒田市、代表取締役:池田 友喜、以下 チェンジ・ザ・ワールド)は、両社の提携により、太陽光発電ファンド「CHANGE再エネファンド1号」の募集をソーシャルファイナンスにて行うことに合意いたしました。CHANGE再エネファンド1号投資対象となる稼働済み太陽光発電設備をチェンジ・ザ・ワールドが供給し、ソーシャルファイナンスが運営するクラウドファンディングサービス『SOLMINA』にて2022年1月1日よりファンドの募集を開始します。今回の提携により、再生可能エネルギーの利活用を推進することで、地球環境問題やSDGsに取り組むことができ、投資家様にもメリットが出せるファンドの提供を目的とします。SOLMINA×CHANGE◆「CHANGE再エネファンド1号」についてCHANGE再エネファンド1号は、国が20年間固定価格で電気の買取を保証している固定価格買取制度(通称 FIT)に対応したFIT対応型太陽光発電ファンドとなります。不動産投資のような空室リスクや、株式や投資信託など他の金融商品に比べ相場変動が少なく、20年間固定価格で電気を買い取ってもらえるため、安定した収益が見込めるものです。また1口1万円からと少額投資が可能なので、誰もが気軽に再生可能エネルギー投資ができるファンドとなっています。【CHANGE再エネファンド1号概要】募集開始日 :2022/01/01 00:00募集終了日 :2022/02/28 23:59募集金額 :8,190,000円投資可能口数 :819口一人あたりの投資可能上限口数:499口最低投資額 :1口10,000円目標利回り :3.92%運用期間 :58ヶ月応募方法 :ファンドの詳細ページよりお申し込みください<ファンドの詳細> ◆1口あたりの収支について「CHANGE再エネファンド1号」は1口1万円からの出資が可能です。元本償還・分配金は、四半期毎(3月、6月、9月、12月)の計算期日から3ヶ月後の月の月末までに支払われます。なお、初回元本償還・分配金は、2022年6月を予定しています。各年における元本償還額と期中利益の合計額推移◆アマゾンギフト券のプレゼントキャンペーン新規会員登録完了で、もれなくアマゾンギフト券がもらえるプレゼントキャンペーンを実施いたします。この機会にぜひ、多くの投資家様に「CHANGE再エネファンド1号」を通じて、地球環境問題やSDGsへの取り組みを体験していただきたく、ご検討いただければと思います。※必要事項を入力後、ご登録住所に郵送される「本人確認コード」をソルミナWebサイトに入力し、マイページにログインした時点で会員登録完了となります。会員登録完了まで5営業日程度かかります。Amazonギフト券プレゼントキャンペーン◆チェンジ・ザ・ワールドとは再生可能エネルギーの普及と耕作放棄地を減らす営農型太陽光発電所(ソーラーシェアリング)の建設事業を行う企業です。また、スマホでいつでも、どこでも、簡単に1ワット単位で購入できる太陽光発電所「CHANGE(チェンジ)」を運営し、誰でもカンタンに太陽光発電所のオーナーになれるサービスを提供しています。◆SOLMINAとはSOLMINA(ソルミナ)は、『クリーンエネルギーで社会的課題を解決すること』を目指し、CO2を排出しない太陽光発電などの再生可能エネルギーを主体とした、地球にエコなクラウドファンディングサービスです。地球環境と経済発展、社会性と収益性の両輪を追求し、持続可能な循環型のファイナンシャルサービスを目標とします。<手数料・リスク等の広告記載事項>1. 口座開設等の手数料についてソーシャルファイナンス株式会社では、口座開設、管理に際しての手数料等は頂いておりません。ご利用の金融機関からデポジット口座に入出金する際の振込手数料はお客様のご負担となります。振込手数料はご利用の金融機関にご確認下さい。2. ファンドの持分売却についてソーシャルファイナンス株式会社で取り扱うファンドの配当原資となる債権は、金融商品市場で取引されるものではない為市場価格はありませんが、第三者への売却価格を決定する際は、市場動向の影響を受けることがあります。尚、ソーシャルファイナンス株式会社で取り扱うファンドの持分売却は制限されており、ファンド組成企業(営業者)の承諾が必要となります。3. 元本の保証についてソーシャルファイナンス株式会社で取り扱うファンドは、元本が保証されているものではなく、欠損が生じる可能性があります。各ファンドの条件及びリスクの内容や性質の詳細は、重要事項説明書等をよくお読み下さい。【会社概要】会社名 : ソーシャルファイナンス株式会社代表者 : 松永 秋博設立 : 2018年2月資本金 : 50,000,000円所在地 : 徳島県徳島市川内町加賀須野1069-23主な事業内容: 金融商品取引業及び関連事業クラウドファンディング事業登録番号 : 第二種金融商品取引業 四国財務局長(金商)第25号加入団体 : 一般社団法人 第二種金融商品取引業協会Webサイト : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月22日日本メディカルファンド株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:渡辺 一夫)は、フューランヘルスケア社製の骨盤底筋トレーニング機器「HnJ-350」の取り扱いを、2021年9月21日より開始致します。同機器は、トレーニング効果をアプリで確認できる機能が搭載されています。トレーニング機器 HnJ-350骨盤底筋の損傷や老化による衰えによって発生する骨盤臓器脱や頻尿、尿もれの予防や症状改善のために、関連学会ガイドラインで骨盤底筋体操が推奨されてきましたが、自分で体操を行なう際に正しく骨盤底筋が動いているかどうかについて自ら確かめることは、セルフトレーニングでは難しいとされていました。また、骨盤底筋を鍛えることは、四肢の運動などと違ってトレーニングの効果が見えにくいために継続することが難しいとも言われてきました。これを解決するために圧力センサーを内蔵した骨盤底筋トレーニング機器が開発されました。機器の上に座って体操をすることで骨盤底筋の動きを捉えた圧力センサーの信号をアプリに転送し、正しく骨盤底筋体操が出来ているかどうかがグラフ表示により使用者に簡単に判ります。装置本体は座布団状の形をしていて椅子の上に敷き、そこに座って骨盤底筋体操を行ないます。Wi-Fiで接続されたスマホやタブレットのアプリを立ち上げることで、骨盤底筋の収縮に伴う会陰部下の圧力センサーの値が表示され、骨盤底筋の動きを見ることが出来ます。体操時のセンサーの動きトレーニングモードでは、画面に表示されるグラフの緑の指示線に合わせて骨盤底筋を収縮すると、圧力センサーの値が同じグラフにオレンジの線で描画され、2つの線が重なっていると、上手に体操が出来ていることが判ります。トレーニング画面また、同装置にはゲームモードも用意されており、画面に出てくるキャラクターを狙って骨盤底筋を収縮させるとキャラクターを捉えることが出来、その点数が表示されるようになっています。こうして、単調になりがちな骨盤底筋トレーニングをゲーム感覚で楽しみながら続けられるような仕組みが備わっています。ゲームモード画面本装置は骨盤底筋体操指導を行なっている医療機関、施設ならびに個人宛に販売もしくはレンタルを行なって参ります。フューランヘルスケア社製 骨盤底筋トレーニング機器 HnJ-350本体販売価格 ¥148,500(税込) ※表示用タブレットは含みません■会社概要商号 : 日本メディカルファンド株式会社代表者 : 代表取締役 渡辺 一夫所在地 : 〒113-0033 東京都文京区本郷2-3-4 大東ビル3F設立 : 2007年11月事業内容: 医療機器販売資本金 : 950万円URL : ■本装置に関するお客様からのお問い合わせ先日本メディカルファンド株式会社Tel : 03-6424-5941お問い合わせフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月07日「毎月きちんと収入があるのに、なぜか気づいたら毎月お金を使い切ってしまう…」そんな貯蓄が苦手な方でも、知らず知らずに貯めることができる方法があります。今回は貯蓄を始めたい人におすすめの「積立預金」について解説します。貯蓄ができるようになるための一歩として、まずは貯蓄体質への改善を目指してみることから始めてみませんか?貯蓄できるようになる、体質改善の始め方お金が貯まらない人の特徴お金が貯まらない人の特徴として、「まず使いたいだけ使って、残ったら貯めようかな」というスタンスが挙げられます。元々無駄遣いをしない金銭感覚を持っている人であれば、このスタンスでも貯蓄は可能です。一方、元々計画的にお金を使うことが苦手な人ほど、こういった考え方では手元にお金が残りにくく、貯蓄が増えていかない傾向にあります。計画的にお金を使えるタイプかを検証上記いずれかのタイプの見分け方としては、子どものころのお年玉を思い出してください。お年玉を「いつか必要な時のために」と貯蓄する人は、計画的に使えるタイプです。反対に、もらったお年玉をお正月の間にすぐ使ってしまう人は、計画的にお金を使えない貯蓄下手な可能性があると考えられます。貯められない人は先取り貯蓄がおすすめ計画的に使えないタイプの人が貯蓄するなら、「先に貯めておいて残った分を使う」方法がよいでしょう。つまり、先取り貯蓄で貯める、というスタンスに切り替え、強制的に貯めていく仕組みを作ることが必要です。先取り貯蓄の方法給与天引きであれば、お金を「初めから無いもの」と思うことができるでしょう。同じように、給与が入ったらすぐ自動的にお金を別口座へ移動させましょう。このように先取りして貯蓄をすると、お金を「無いもの」として毎月過ごすしかなくなります。これまで自由に使えてきた金額から一定額が少なくなってしまいますが、だからこそ残りのお金を計画的に使うことができます。結果的に「余ったお金」が生まれて、新たな貯蓄ができるサイクルを作ることができるでしょう。このように、貯蓄体質に変わるためには、先取り貯蓄を始めるのがおすすめです。貯蓄体質の味方、「積立預金」とは?貯蓄ができない体質を改善できる先取り貯蓄の代表的な商品と言えば、積立預金です。この積立預金には、大きく分けると3つの種類があります。積立預金の3つの種類財形貯蓄社内預金銀行等の積立預金1. 財形貯蓄財形貯蓄は、給与天引きで指定した銀行に毎月貯めていく方法です。勤め先が制度に加入していれば利用することができます。金融機関に預金を預けるのですが、積立期間が3年以上(1年経過したら払い出すことは可能)と長く、これまでお金を貯められなかった人にはハードルがやや高いかもしれません。2. 社内預金社内預金も、勤め先に制度があれば給与天引きで利用できます。利息は金融機関より高めに設定されていますが、金融機関で運用するのではなく会社が預金を管理するため、倒産してしまうと元本が戻ってこないこともあり得ます。3. 銀行等の積立預金どなたでも利用できるのが、この銀行等の積立預金です。始める際もネットを通じて開設できるところが多く、銀行ごとに積立額や期間、金利などが異なります。次項から銀行の積立預金について詳しくお伝えします。銀行の積立預金の仕組み銀行の積立預金は、金融機関を決めて金額と期間などを設定すれば、毎月一定額が積立口座へ自動引き落としされるシステムです。もちろん、ボーナス時に追加額を設定することも可能で、まとまった資金があったときも貯めていくことができます。今はネットなどで申し込みが完結する金融機関が多く、わざわざ銀行に足を運ぶ必要がないので便利です。[adsense_middle]積立預金の賢い活用方法貯める目的から目標額と期間を決めるお金を貯めると決めれば、たくさん貯めたくなるものです。だからといって、初めから目標が高すぎると、そもそも貯めるのが苦手な人の場合は途中でイヤになってしまい、リタイアしてしまう可能性もあります。貯蓄を続けられるようにするためには、達成できそうな目的を具体的に決めて、目標額や期間を設定するのがおすすめです。具体的な目標設定の方法目標の設定の具体的な方法について、例を挙げてみましょう。例えば、1年後の結婚式のために100万円を貯めたいとします。この場合、83,334円×12月で目標を達成できます。「月々の負担が多めだな」と感じる場合には、ボーナス時に20万×2回を追加すれば、月々は5万になります。このように、無理のない金額と回数を設定するのが目標達成のポイントです。マイカーの購入なども具体的に見積もりを取ってみると、予算立てしやすくなります。目標額に達するように積立額を決めていく中で、購入時期をずらす・車種やオプションを変えるなど、目標の調整も考慮しながら積立額と期間を決めていくといいでしょう。目標が決められない場合は少額から始めてみる当面お金を使用するための目標がない場合、まずは1年などの短いスパンで少額から積立預金を始めてもいいでしょう。私も社会人になりたての頃に、毎月2万円を給与振り込み口座の銀行で積立預金していました。他に目標を設定して貯めていたものもあったので、積立預金は特に目標は設定しないまま続けました。その約3年後、積立額の70万円を使って新婚旅行で贅沢にスイートルームに泊まることができました。目標を決めていたわけではないものの、積立を続けて良かったと感じたものです。もし途中で貯められなくなったら?積立預金を続けるのが難しい場合、積立を途中で一時中止することも可能です。残高が不足している際も振替は中断されます。保険料のように翌月に併徴になることはなく、このような場合は手数料もかかりません。また、普通預金に残高が不足していると、クレジットカードなどの他の引き落としが滞ることがあります。積立預金をしている場合、積立預金の金額の90%を上限に、上限額(金融機関により異なる)まで自動融資が実行される金融機関があります。この場合の利息は定期預金の約定金利の+0.5%(変動金利)となり、緊急時に役立つこともあります。解約などで手数料はかかる?解約の際の手数料はかかりませんが、設定した期間外に中途解約になってしまうなどの場合、その時期によっては普通預金の金利が適用されることもあります。ペナルティなしに一部解約できるところもあるなど、それぞれ規約が異なりますので確認しておきましょう。いずれにしても、元本が割れることはありません。積立預金のメリット・デメリット積立預金のメリット普通預金より金利が高い手間いらずで、一度設定してしまえば放っておいても貯まる少額からスタート可能期日や積立額が自由に選べるオーダーメイドであること長期利用で複利(一年)効果が期待できる(ゆうちょ銀行は半年複利)積立預金のデメリット投資と比べると金利が低いつみたてNISAのように非課税制度がない積立預金と定期預金の違いとは?「同じ預金をするなら、定期預金の方が金利が高いのでは?」と思う方もいるでしょう。定期預金は、スーパー定期(300万まで)、スーパー定期300(300~1000万まで)、大口定期(1000万超)と、金額に応じて主に3つの種類があります。定期預金の考え方としては、まとまった金額が大きいほど、預け入れる期間が長いほど、金利は優遇されます。つまり、まとまった額を長期に預ける場合は金利が高くなり、より貯まりやすくなるのです。ですが、現在の低金利の状況では、メガバンクやネット銀行でも積立預金との差がない金融機関が多くなっています。以下で金融機関ごとの金利を確認してみましょう。[adsense_middle]定期預金との金利を比較適用金利は変動金利で、積立日の金利が適用されます。(上記金利は、2020年11月28日現在のものです)積立定期預金などとしている金融機関もあり、今は積立も定期と同様の金利であると考えてよいでしょう。ネット銀行の方が金利は高めですが、給与口座でない場合や目標期間が短い場合などは別途費用が生じることもありますので、手数料規約なども確認が必要です。積立預金に便利な口座の選び方積立預金をする場合は、給与振込口座の金融機関で積立を実施するのがおすすめです。給与が振り込まれたらすぐに引き落とされるため、うっかり使ってしまうことを防げます。もし複数の口座に収入がある場合は、金利や利便性を考慮して金融機関を選んでください。積立預金は銀行だけではなく、信用金庫や信用組合などでも扱っており、名称が定期積金となっている場合もあります。メインバンク以外の銀行でも手数料がかからずに送金できるなら、金利が高めなネット銀行もおすすめです。積立期間は何年まで可能?積立期間は下記のように、金融機関により異なります。あらかじめ目標期日を設定している場合、自動的に普通預金の口座へ送金されるため、手続き不要で引き出しが可能な銀行もあります。銀行別の積立額と回数の比較ボーナス時などは、積極的に増額してもいいでしょう。積立預金には特典がある場合も積立預金を行うことで、特典を受けられる場合があります。たとえば、三井住友銀行(適用には条件があります)では以下のような特典があります。一部ローンの繰り上げ返済手数料が無料リフォームローンの金利を年1%引き下げその他の地銀や信用金庫なども特典やキャンペーンを用意しているところがあるため、チェックしてみましょう。積立預金に関するまとめ貯蓄が苦手な方も、積立預金なら少額からコツコツ貯めることができるので、スタートしやすいのではないでしょうか。投資などのリターンの高い資産運用や非課税のものもありますが、余剰資金のない状態で投資を始めるのは少々危険な考え方です。まずは、貯めることができる体質改善から始め、少しずつ投資による資産運用も活用して貯蓄をしていきましょう。
2020年12月24日新型コロナウイルスの影響で株価の下落や為替相場の変動が伝えられることが度々ありましたが、現在NISAやiDeCo、変額保険等で積立運用をされている方で不安に思っている方もいらっしゃると思います。しかし慌てて解約したり、中断したりしてしまうと今後の運用状況にさらに悪い影響を及ぼす場合もあります。 そこで、長期的視点に立った積立運用の考え方についてお伝えします。 積立運用の場合は価格下落時にもメリットがあるNISAやiDeCo、変額保険等の積立運用をしている場合は、価格下落時にもメリットがあります。積立運用は多くの場合、毎月決まった金額(例:月1万円)を積み立てますが、価格が下がっている時には購入数を多くすることができる仕組みです。この仕組みをドル・コスト平均法と言います。例を挙げると、ある会社の株式を毎月1万円積立とします。値動きは以下のとおりです。 この場合、1月と比べ4月の株価は10%下がっていますが、株価が下がった時期には購入できる株数が増えます。上記の例の場合、4カ月間に購入した株式の合計時価は43,110円と購入額の40,000円(4カ月×1万円)より約7.7%も増えた結果となります。 この考え方はすべての局面で当てはまるわけではありませんが、長期の積立投資であればこのように相場下落の局面もプラスに働かせることができます。 積立運用を継続する場合は当初の目的を思い出すNISAやiDeCo、変額保険等の積立運用をしている方は、お子さんの進学資金や老後の生活資金などの目的を持って取り組まれていることが多いと思います。その場合は、ある程度の長い期間を前提にされているでしょうから、月々の掛金に無理のない場合には、継続を前提とされることをおすすめします。新型コロナウイルスの影響などで掛金の支払いが難しい場合や投資対象の今後の見通しが厳しい場合はその限りではありません。 これから運用を始めようと思った場合は相場が安くなったことで、これから運用を始めようと思った方は、NISAやiDeCo、変額保険等の積立運用であれば、始めるタイミングはあまり問われませんが、まとまったお金を運用する場合は新型コロナウイルスの影響が長引いた場合に相場がさらに下がる可能性もあることは覚えておきましょう。このような情勢で銀行や証券会社などから勧誘を受けるケースもあると思いますが、自分で判断できないことや理解できない運用は避けるようにしましょう。 今回の経済状況は今年1月までは想像できませんでしたが、生活環境やお手元の資金が変わらない限りは、積立運用の継続を前提として検討されることをおすすめします。なお、金融商品のご購入に際しましては、ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年04月30日住宅は何もせずに放っておくと老朽化していくため、適切な維持管理が必要です。そのために「修繕積立金」や「管理費」を区分所有者から徴収します。マンションの場合は、日々の小さなメンテナンスに加え、数年から数十年ごとに必要になる外壁塗装や屋根の防水などの大規模な修繕工事や改修工事をあらかじめ計画して行います。ここではマンションの修繕費に関して詳しく解説します。■ 1. マンション購入後にかかる管理費と修繕積立金purimaro / PIXTA(ピクスタ)マンションを購入した後は、毎月「管理費」と「修繕積立金」がかかるのが普通です。それぞれの内容について確認しましょう。1-1管理費と修繕積立金とはなにか管理費とは、マンションで快適に生活するための費用です。管理会社に支払う委託業務費、管理組合の運営に要する費用、共用部分の火災保険料、地震保険料、損害保険料などがマンションの管理費から拠出されます。また、日常の清掃費やエレベーター、防犯カメラの設備点検費なども管理費から支払われます。定期的に行われる大規模修繕・改修工事などに使うためのお金が修繕積立金で、管理費とは別に積み立てます。外壁や躯体部分、ベランダなどの劣化・老朽化、排水管や給水管設備等のメンテナンスなどの修繕を行います。かかる費用が高額なため、管理費と併せて毎月積み立てて備えておく必要があります。1-2大規模修繕はどうして必要なの?大規模修繕工事は入居者の生活を安心・安全に保つだけでなく、マンションの資産価値を維持するために大切なものです。建物は必ず劣化し、築10年を過ぎたくらいから、外壁が紫外線や雨風で劣化しますので、雨水が内部に侵入するようになり、建物内部まで劣化が始まります。そうなる前に大規模修繕を行うことが必要です。■ 2. 修繕積立金の金額はどう決定する?管理費や修繕積立金の合計支払額は、物件によってさまざまです。月に4万円近くかかる物件から2万円程度の物件まであります。この違いは何なのでしょうか。セーラム / PIXTA(ピクスタ)2-1修繕積立金の金額は長期修繕計画により決まる修繕積立金の総額がいくらになるかは長期修繕計画の内容で決まります。新築マンションの場合、30年先の長期計画を立てることが一般的です。築25年~30年くらいが、一番修繕が発生する時期です。そのために、築浅のうちから修繕計画を立てます。修繕計画が変更になれば、徴収金額も変わります。修繕計画の変更は総会で決議されます。管理費の総額は、それぞれの委託料など、通常の管理費要する費用をもとに算出されます。管理費の負担割合は、原則として共用部分の持分割合=専有部分の床面積割合によります。修繕積立金も同様に考えられますが、規約で割合を変更することも可能です。2-2修繕積立金があまりに安い物件は要注意築年数が経って建物が老朽化していくと、修理箇所が増えるため値上がりします。もし、修繕積立金の徴収がなかったら、いずれ修繕費が必要になり、まとまったお金が思わぬタイミングで出ていくことになります。修繕積立金を支払っていれば、お金を積み立てているために、慌ててお金を用立てることがなくなります。そのために修繕積立金を支払うことは大変重要なことなのです。マンション購入時に、管理費、修繕積立金が安い物件を探す人がいますが、管理費と修繕積立金は前述のように意味が異なります。管理費が安いのは良いですが、修繕積立金があまりに少ないと、将来自分の手元から多額のお金が出ていくことになるので、単に管理費+修繕積立金が安い物件を探すのではなく、両者のバランスを見て、修繕積立金の割合が多い物件を探すべきです。■ 3.まとめセーラム / PIXTA(ピクスタ)マンションの修繕は資産価値を保つために長期的に計画し、実行する必要があります。修繕積立金は長期計画で決まった金額をもとに算出されるために、単に修繕積立金が安い物件は、後になって多額の支払いをしなくてはならない可能性が高くなる、または、修繕がおろそかになる可能性があるために、あまりおすすめできません。修繕内容と修繕積立金のバランスの良い物件を選びたいものです。
2019年08月09日本記事ではNISA(ニーサ)口座での初心者におすすめの投資信託(ファンド)について考察します。NISA(ニーサ)口座での初心者におすすめの投資信託(ファンド)1本はコレ!メリットや違いを理解しようニーサとは少額での投資を行う個人投資家向けの税制優遇制度です。まず最初にニーサ口座について、押さえておきたいポイントを理解しましょう。NISA(ニーサ)口座のメリットとは?普通の口座との違いニーサ口座のメリットを一言で言うと「利益が非課税になること」です。この点が最も大きな点です。その他の点は、通常の証券口座と大きくは変わりません。その他の特徴としては以下のようなものが挙げられます。(※図表は筆者作成)どこでニーサ口座が開けるんですか?ニーサ口座は証券会社などで開くことができます。前述のようにニーサの最大のメリットは「運用で得た利益が非課税になる」ということですが、それ以外のリスク(値動きの幅)やリターン(見返り・利率など)は通常の資産運用と変わりません。ニーサ口座ではどんな商品が買えるの?年間の投資枠が120万円あるニーサですが、買える金融商品は一般的なものです。つまり、株式と投資信託(上場投資信託:ETF含む)です。株式・・・・・個別の企業の株式のこと(トヨタや日産、マクドナルドなど)投資信託・・・複数の金融商品の入った金融商品(国内外の株式や債券などに幅広く分散投資がしやすい)ファンドの評判はあてになる?ニーサで投資信託を選ぶ際に、「運用成績が良かったファンド」を選ぶ方が多いかもしれません。ただ、これは文字通り「良かった」と過去形です。残念ながら資産運用の世界では過去は未来を保証するものではありません。つまり、過去に「良かった・悪かった」ものが未来も良い・悪いとは限らない、ということです。それでは何を目安に投資信託を判断したらよいのでしょうか。次に、初心者の方に最低限押さえてほしいポイントを3つ見てみましょう。[adsense_middle]投資信託を始めるなら「手数料・分配金利回り・銘柄の中身」の3つをチェック!投資初心者の方がニーサ口座で投資信託を選ぶなら、次の3つのポイントをチェックしてほしいと思います。手数料が低いか毎月分配型ではないか銘柄は株式が主体であるかどうかちなみにこれは、イデコ(個人型確定拠出年金)でも、通所の課税口座でも同様のチェックポイントです。そして、「つみたてニーサ」という税制優遇制度ではあらかじめ似たような選定基準が入っています。筆者はこの選定基準を「金融庁フィルター」と呼んでいます。金融庁フィルターには、「過去の成績」や「評判」という選別方法の概念はありません。【ニーサ口座で投資信託を選ぶときのチェックポイント①】「手数料」まずは手数料から見ていきましょう。手数料は単純に運用成績から差し引かれるお金です。利益が出ている場合は、その利益を押し下げる効果が手数料にはあります。利益が出てていない場合は、さらに損失を広げる効果が手数料にはあります。ですから手数料は低ければ低いほど良いのです。金融商品の手数料ってどれくらいならいいの?投資信託の具体的な数値を挙げましょう。この基準に当てはまるものだけを選択肢として残せば問題ありません。金融商品の手数料って高いほど良い成績になるんじゃないの?中には上記の説明だけでは納得されない方もいらっしゃるかもしれません。何しろ住宅購入の場合などは、高いお金を支払えば支払うほどに家の性能は良くなっていくからです。そのため、「金融商品でも同じではないか?手数料が高い方が良い成績になるのではないか?」と思われるかもしれません。しかし答えはノーです。現代の市場では運用成績は長期的に見ると市場平均が最適となるため、手数料の安い投資信託を保有することが唯一「マシ」な成績を得ることにつながります。【ニーサ口座で投資信託を選ぶときのチェックポイント②】「分配金利回り」初心者の方にチェックしていただきたいポイント2つ目は分配金の利回りです。分配金というのは、大変乱暴に言うと「利益や投資したお金を配ってくれること」です。保有している投資信託の成績が良ければ(市場次第)利益がもらえますし、そうでない場合は投資したお金の一部が返ってくるというものです。前述のように、ニーサでの投資枠は年間最大120万円です。そうなると、初心者の方の中には「投資額が120万円ならできるだけ分配金が多い方が良いだろう」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、結論から申し上げますと、効率の良い投資を考えた場合は分配金利回りがゼロのものを選ぶことが重要です。なぜでしょうか。投資信託および資産形成で重要なのは効率ではないかニーサのみならず、資産運用全般で重要なのは「効率」だと筆者は考えています。この効率とはどういうことでしょうか。効率の解釈にはいろいろあると思います。ここでは「同じ期間・同じ金額を投資をするのなら、できるだけお金が大きくなる方が効率が良い」とします。例えば100万円を10年間投資に回したとします。読者の方は次のどちらが効率が良いと思われるでしょうか?10年後に100万円が110万円になっている10年後に100万円が150万円になっている直感的に多くの方が2の方が良いと思われたのではないでしょうか。筆者もそう考えます。投資信託を始めるなら分配金利回りはゼロから選ぶそうである以上、投資信託を選ぶ際は資産形成の効率が良くなるものを選ぶことが大切です。そのため、先ほどの結論「効率の良い投資を考えた場合は分配金利回りがゼロのものを選ぶことが重要」となります。なぜなら、分配金は「利益や投資したお金を配ってくれること」ですから、再投資の効果が弱まってしまいます。簡単に言うと雪だるまを大きくする力が弱まってしまうのです。投資信託の分配金利回りは、高ければ高いほどいいんじゃないですか?世間の評判やランキングを拝見すると、分配金利回りが高い投資信託が上位にきていることがしばしばあります。しかし、それは見方を変えると「効率の悪い投資信託ランキング」でもあると筆者は考えます。分配金はゼロから選ぶことが重要です。ゼロであっても内部で再投資されます。雪だるま式にお金が大きくなる効果が高まります。先ほどの筆者の質問で「2」を選ばれた方は、効率を重視しているわけですから、冷静に考えれば分配金の利回りが高い投資信託は買わないのが正しい選択肢ではないでしょうか。【ニーサ口座で投資信託を選ぶときのチェックポイント③】「銘柄の中身」が株式主体であるかどうか初心者の方に知ってほしい最後のチェックポイントは、投資信託の銘柄の中身です。やはり結論を先に申しますと、株式が主体になっている投資信託かどうか?ということです。ちなみに銘柄の名前はほとんど重要ではありません。投資信託の銘柄は名前で選ぶのではなく、中身が株式かどうかで選ぶことが重要です。そして、銘柄選びでもやはり「効率」が重要です。そして、ハイリスク・ハイリターンの伝統的な資産は「株式」です。下の表は年金機構の想定している各資産の期待リターンを載せたものですが、債券よりも株式の方が期待リターンが高く想定されています。期待リターンとは、確実ではないがこのくらいのリターンが期待できるのではないか、という数値また、一般的に株式から得られるリターンは長期で見ると5~6%程度(+無リスク金利)になるのではないかと言われています。必ずそうなるとは断言できませんが、この点を考えても長期の資産形成で重要なのは株式であると筆者は考えています。(※図表は筆者作成)[adsense_middle]筆者の考える「自分が初心者だとしたらおすすめしたい投資信託の銘柄」それではここで、筆者の考える初心者の方におすすめの投資信託の銘柄を一つ挙げてみたいと思います。いくつか候補はありますが、今回は特にシンプルにするために一つの銘柄に絞ります。前回の記事でイオン銀行について触れましたので、本記事でもイオン銀行で買える銘柄で考察をしてみたいと思います。(※図表は筆者作成、数値は記事作成時点)これ一本で、日本を除く先進国二十数か国の株式千数百社に分散投資をしたことになります。この銘柄を買えば儲かるんですね?気を付けていただきたいのが、これを買えば必ず儲かるわけではないということです。結果は市場次第です。ただ手数料が低く・分配金がなく・中身が株式なので「マシ」であるだろう、というだけです。金融商品ってどのタイミングで売買したらいいですか?基本的に売買のタイミングは世界中の誰にもはっきりとは分かりません。つまり、いつ安く・高くなるかが良く分からないのです。例えば2008年の金融危機クラスの金融危機を待って(安くなるのを待って)いると、もう11年近く待つことになってしまいます。この先もいつ金融危機が来るのか分かりません。いつが高いのかもまた同様に分かりません。そのため次のような売買タイミングが考えられます。将来の値上がりを期待して、一括で投資するタイミングが読めない以上、毎月の積立投資に徹する筆者は個人的に積立投資が初心者の方には良いと思います。その理由は初心者の人(あるいは多くの人)が安くなると売りたくなり、高くなると買いたくなるという「認知エラー」にかかり、損をしてしまいやすいからです。初心者の方こそ、そしてベテランでも、積立投資に徹するのが良いと筆者は考えます。NISA(ニーサ)口座での初心者におすすめの投資信託に関するまとめ初心者におすすめの投資信託選びでは「評判」をそぎ落とす手数料と分配金利回りもそぎ落とす資産形成では効率を重視する本記事では効率について触れました。人生100年時代とはいえ、認知症や資金面、退職年齢のことなどを考えますと、案外資産形成をできる時間というのは短いのかもしれません。そうであるのなら、やはり効率の良い資産形成を考えることが重要ではないでしょうか。期間・年齢・働き方は人それぞれ異なります。そのため年齢や投資期間によって最適な金融商品の選び方が異なるような気がします。ところが効率を考えると、銘柄の選定方法はいつも同じになるのではないでしょうか。異なるのはシンプルに投資金額のみではないでしょうか。つまり運用商品は同じで、異なるのは投資する金額と預貯金などでリスクをコントロールする、という形です。本記事が読者の方の合理的な資産形成の一助になれば幸いです。
2019年07月16日本記事ではイオン銀行の投資信託人気ランキング上位のファンドを筆者が考察します。また、最後に筆者の考えるイオン銀行の投資信託の「おすすめ銘柄」をランキング形式でご紹介します。※各数字およびランキング内容は記事執筆時点の内容です。イオン銀行の人気投資信託をランキング形式で学ぶそれでは、イオン銀行の月間購入件数ランキングを見てみましょう。多数あるラインナップの中から多くの方が選んだ銘柄(評判の高い銘柄)は、このようになっていました(取材時)。イオン銀行の人気ランキング5位「ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)」はどんなもの?5位の「ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)」は、日本を含む世界の株式に広く投資をすることを目的としている投資信託です。また、毎月分配金も支払われます。初心者の方に大変な人気のあるタイプが毎月分配型です。イオン銀行の人気ランキング2位~4位の銘柄「日経225インデックスファンド」はどんなもの?それでは、2位~4位までを見てみましょう。2位:日経225ノーロードオープン3位:iFree日経225インデックス4位:野村 インデックスファンド・日経225『愛称:Funds-i 日経225』2位~4位までは、いずれも次の共通点があります。市場平均と連動することを目指すインデックス型投資信託対象は国内株式で日経平均株価に連動することを目指す買う時と売るときにかかる手数料がゼロ合理的な投資対象は手数料が0.3%以下のインデックス型投資信託2位~4位までが株式主体のインデックス型投資信託であることには、筆者としては大変共感できます。なぜなら、資産運用を考えた場合には、合理的な投資対象は以下のような点が欠かせないからです。手数料が0.3%より低い(より低い方がよい)株式が主体であること市場平均と連動することを目指すインデックス型投資信託であること上記の理由をとてもコンパクトに解説します。手数料は運用成績を押し下げるだけなので手数料は引く方が良い。債券はローリターンなので、同じお金で投資をした場合の期待収益額が株式と比べて低い。市場平均は世界中の機関投資家(専門家)の平均なので、長期的に見るほどに市場平均を超え続けることが難しい、という理由です。イオン銀行の人気ランキング1位の銘柄「SBI 日本株4.3ブル」はどんなもの?取材時の人気ランキング一位の銘柄は「SBI 日本株4.3ブル」という投資信託です。これはどのようなものなのでしょうか。イオン銀行のサイト説明によると、国内株式市場のおおむね4.3倍になる投資成果を目指すもの、という内容が記載されています。ブルは牛のことこの名称「SBI 日本株4.3ブル」 の「ブル」とは何でしょうか?このブルとは牛のことです。牛というのは相手を攻撃するときに、角を下から刺し、上に放り上げるそうです(見たことはありませんが)。その動き(下から上)を指して金融の世界では、ブルと名がつく投資信託は「対象の数倍の値動きをすることを目指す投資信託」を指すことが一般的です(てこの意のレバレッジともいう)。ちなみに、何倍動くかも種類によって異なります。この「SBI 日本株4.3ブル」は日本株式市場の4.3倍の値動きをすることを目指しています。イオン銀行で「SBI 日本株4.3ブル」投資信託を買うと、結果はどうなる?このブル型の投資信託は前述のように、対象の株式市場などが上昇すると数倍の値動きをします。大変に乱暴に言うと、株式市場が上がる前に仕込んでおいて、高くなった時に売却すると通常よりも大きな利益が得られる、というものです。イオン銀行の「SBI 日本株4.3ブル」投資信託購入時の手数料はいくら?ちなみにこの投資信託は、以下のような費用がかかります。持っている間にかかる手数料(年率)0.95%購入時手数料(買うときのみかかる)2.16%[adsense_middle]イオン銀行の投資信託人気ランキングの筆者の評価とデメリット以上5本の人気ランキングのラインナップをざっくりと見て参りました。ただ、どのようなランキングであっても、基本的に「ほとんどあてにならない」という風に考えておくことが重要かと思います。何しろ投資信託を含め、どのような金融商品であっても、過去の値動きは未来を予測するのに役に立たないからです。また、上位に来ているものが必ずしも投資家にとって有利なものとは限りません。イオン銀行の人気投資信託ランキング5位の評価とデメリットはどのようなものか?それでは5位の「ニッセイ グローバル好配当株式プラス(毎月決算型)」から見ていきましょう。結論から申しますと、筆者はこの「毎月分配型」という種類の投資信託は中身がどのようであれ、個人の資産形成に不向きであると考えています。なぜでしょうか。それは、分配金と呼ばれるお金を「毎月受け取れてしまう」ことに原因があります。分配金は利益のこともありますが、運用がうまく行かない時は自分の投資したお金が戻ってくる仕組みです。そのため、長期的に見ると資産形成がうまく行きません。毎月分配型の投資信託は無駄が多く、積立に向かないし、信託報酬も高いわかりやすく言うと、無駄が多いのです。合理的な資産形成とは時間経過とともに利益が利益を生み、雪だるま式に大きくなっていくことを目指します。しかし、分配金を毎月受取れてしまうということは、せっかくのお金を大きくするチャンスを失うことになります。雪だるまが次第に小さくなってしまうのです。イオン銀行の人気投資信託ランキング2位~4位の評価とデメリットはどのようなものか?ランキング2位~4位までは、インデックス型の投資信託なので、個人的には合理的だと思います。2位:日経225ノーロードオープン3位:iFree日経225インデックス4位:野村 インデックスファンド・日経225『愛称:Funds-i 日経225』突然ですが問題です。上記3つの投資信託は「連動を目指す指標が同じ・いずれもインデックス型投資信託」という共通点がありますが、3つのうちどれが理論上合理的でしょうか?信託報酬は同じ対象で同じインデックス型投資信託なら低い方がマシだと考えられる筆者の考える正解は3位の「iFree日経225インデックス」です。なぜでしょうか。それは、3つの中で唯一、持っている間にかかる費用が0.1%台だからです。他の2つは0.4%台、0.8%台とともに高い数値です。同じ日経平均株価に連動することを目指すインデックス型投資信託なら、表面的な運用成果は同じになると考えられます。そして、実質的な運用成果はコストがかかる分だけ下がります。つまり、仮に平均リターン(年率)が3%なら、次のようになります。コストが0.1%→3ー0.1=2.9%(コストが低いと実質的な成績がマシになる)コストが0.8%→3ー0.8=2.2%(コストが高いと実質的な成績が悪くなる)極端に言うと、まったく同じ内容でも名前とコストが違うだけで運用成果に差が出てしまいます。同じ投資対象とインデックス型投資信託であるならば、名前やランキングで選ばずにコストで選ぶことが合理的だと考えます。自国バイアスがかかっているのでは?また、2位~4位までに国内株式のインデックス型投資信託が固まっているのも少し偏りがある気がします。国内株式が悪いわけではありませんが、同じ値動きをするものばかりを選んでも分散効果はそれ以上生まれません。どこの国でも自国の株式や債券を多く保有したがる、という考え方の偏り(自国バイアス)があることが知られていますが、これには注意が必要です。分散投資の効果(リスクを低減させる)をより有効に発揮させるためには、日本株式のみならず、先進国株式も保有することが重要だと考えます。[adsense_middle]イオン銀行の人気投資信託ランキング1位の評価とデメリットはどのようなものか?1位の「SBI 日本株4.3ブル」について見てみましょう。これは「投資」には向きません。「投機」向きの商品です。※投機が悪いわけではありません。投資とは違うという性質の解説です。投機がしたい方にはうってつけの金融商品と言えるでしょう。この商品には以下のようなデメリットがあります。長期保有していると意図しない値動きになる当然だが、対象の価格が下がるとそれに応じて大きく値下がりする手数料が高い(持っている間にかかる手数料(年率)0.95%購入時手数料2.16%)ブル型は短期決戦・投機的に使う?ブル型は対象の値動きを増幅したような値動きをします。そのため、対象が大きく値下がりすれば、大きく含み損を抱えます。つまり、リスク(値動きの幅)が大きいのです。「でも、長期間保有していれば、いつか大儲けできるでしょう」という意見もあるかと思います。その可能性はあります。しかし、このブル型は中身が複雑な金融商品ですので、長期保有していると値動きが予期しない動きをすることがあります。そのため短期的・投機的な運用方法になることが予想されます。しかし、短期的・投機的な運用は結果がランダム・ウォーカー(でたらめ)になります。このような理由から、投資ではなく投機であり、それは老後のための資産形成・運用には向いていないと筆者は考えます。筆者の考える、イオン銀行のおすすめ投資信託ランキングここでのおすすめとは、筆者が合理的だと考えるものです。個別銘柄を推奨する意図はありません。特に儲かるわけでもありませんし、損をしないわけでもありません。運用成果は市場次第です。イオン銀行の投資信託で世界の株式に広く分散投資イオン銀行の投資信託ラインナップから筆者が選んだ銘柄は以下の5つです。いずれも次のような特徴があります。投資対象は株式インデックス型投資信託持っている間にかかる手数料が比較的低い(5位が高いのが残念)買う時と売るときにかかるお金はゼロ分配金は「ない」ブル型では「ない」つみたてニーサでも買えるイオン銀行の投資信託の積立投資のやり方【結果を良くする方法】上記のような投資信託を保有し、65歳や70歳などのお金が必要になる時期まで積立投資に徹するのが良いと筆者は考えます。もちろんまとまった資金で行っても構いませんが、認知的なエラー(高いと買いたくなり、安いと売りたくなる)が起こりやすいので、何も考えなくてもよい積立投資に徹するのが良いやり方だと思います。また、つみたてニーサという税制優遇口座を利用するのも重要です。運用結果を向上させようという意思があるのなら、「何もしない」で数十年間積立投資に徹するのが良いでしょう。そうするだけで認知的なエラーを防ぎ、誰でも市場平均に近い運用成果を得られると考えられるからです。イオン銀行のおすすめ投資信託ランキングに関するまとめランキングは過信しないブル型は長期投資にはいらない「いいな」と思うものにはたいてい大きなデメリットがある本記事ではイオン銀行のおすすめ投資信託について考察してみました。本文内でも触れましたが、ランキングを過信するのは危険です。「売れ筋ランキング」もそうですが、他に「トータルリターンランキング」「利回りランキング」「〇〇賞受賞ファンド一覧」などにも注意が必要です。それらから探しても合理的な運用商品に出会うのは難しくなります。かえって「魅力的すぎる」投資信託に惑わされやすいでしょう。本記事が皆様の合理的な資産運用の一助になれば幸いです。
2019年07月10日本記事では積立投資におすすめであろうと筆者の考える投資信託1位~5位までを、ランキング形式で紹介します。※本記事は特定の投資信託を推奨・斡旋する意図はありません。合理的な投資を考察するものです。積立投資におすすめの投資信託とは?まず最初に、積み立て投資におすすめの投資対象について、初心者向けの押さえておきたい基本的な考え方を解説します。本記事では以下の2点です。短期的に見ると、大きく損をする可能性のある株式が主体の投資信託であること個別の株式ではないまた、上記以外の基本として、「信託報酬が0.3%以内、購入時手数料・売る時にかかるお金はゼロ」「市場平均に連動するインデックス型であること」の2点が挙げられます。【おすすめしたい積立投資の選び方①】短期的に見ると、大きく損をする可能性のある株式が主体であることそれでは、本記事の2つのポイントのうち、最初の①から見てみましょう。短期的に見ると、大きく損をする可能性のある株式が主体の投資信託であることこれは、積立投資初心者の方にとっては「どうして大きく損をする可能性のある株式が主体の投資信託が重要なの?損する可能性の低い方が良いのでは?」と思われるかもしれません。その理由は、市場が効率的な場合、『リスクとリターンはおおむね比例する』と考えられるからです。市場が効率的とは:現代の株式市場や債券市場などは、機関投資家(プロ)が過半を占めているとされる。そのため、正常に株価などが判断されていれば、リスクの低いものは低い割引率の高い価格が付くので、将来の期待リターンは低くなると考えられる。つまり、ローリスク・ローリターンである。一方で、リスクの高い株式主体の投資信託は、より割り引かれた価格が現在ついている(投資家の要求リターンが5~6%と高い)はずなので、将来の期待リターンは高くなると考えられる。つまり、ハイリスク・ハイリターンであると考えられる。そして、株式が主体の投資信託はハイリスク・ハイリターンな金融商品です。積立投資では、目先のリスク(激しい縦の値動き)ではなく長期での期待リターンを望むもの積立投資では毎月コツコツと数千円~数万円程度を分散して投資していきます。そのため、長期的に見て期待リターンが大きくなるものを投資対象として選ぶことが重要だと筆者は考えます。これは、同じ金額を同じ期間、投資に回すのなら、できるだけ大きくなった方が良いだろう(効率が良い)、というシンプルな考え方だと思っていただけるとわかりやすいかと思います。期待リターンとは:「このくらいのリターンが期待できるのではないか」とする一つの目安。ただ、あやふやな未来のことを数値化したものなので、算出する人や機関によって数値は異なる。また、未来のことなのであまりあてにならない。ちなみに、短期投資でも長期投資でも、効率の良い投資をすることが重要だと筆者は考えます。そのため、積立投資の期間や、年齢によって投資対象の考え方や対象そのものが大きく変化することはないと考えています。【おすすめしたい積立投資の選び方②】個別の株式ではない「株式がハイリスク・ハイリターンであるなら、投資信託ではなく個別の株式をピンポイントで買えば良いではないか?」とも思われるかもしれません。しかし、こちらも理論上は分散投資を誰でも手軽に行える投資信託を選択する方が合理的になります。なぜでしょうか?その理由は、投資信託で保有した方がリスク(値動きの振れ幅)が小さくなるからです。リスクとは:しばしば「危険」という意味でも用いられるが、資産運用の世界では同時にリターンの散らばり(標準偏差)・値動きの振れ幅を指す。つまり、リスクが高い・低いとは、統計的に見た資産(株式や債券)の値動きの振れ幅が大きいか小さいかをここでは指す。複数の株式を保有すると、初心者でも専門家でも、誰でも簡単にリスク(値動きの振れ幅)が小さくなる一例ですが、個別の株式の場合、リスクが大きいです。一方、資産運用では期待リターンが同じならリスクが低い方が効率が良い、と考えられます。そして、投資信託とは「入れ物」のようなものですので、株式主体の投資信託を保有すれば、その中には数十から数千社程度の株式が内包されているのと同様の分散効果が生まれます(種類による)。また、そのように複数の金融商品を保有すれば(投資信託を持てば)自然とお互いの値動きの振れ幅が干渉しあい、値動きのトータルの幅を小さくします。その為、分散投資をした方が合理的、ということになります。【質問】ちょっと待って!リスクが高い方がリターンが高いなら、分散しないで個別の株式の方が有利なのでは?上記のような質問も浮かぶかもしれません。確かに、ある特定の株式が短期間に十倍などに値上がりすることがあります。それは事実です。また、先ほども述べましたように、リスクとリターンはおおむね比例すると考えられます。しかし、全体的に見た場合、答えはノーだと思われます。なぜでしょうか。それは、分散することで簡単に消えてしまう個別株式のリスクは、市場の参加者が評価しない、と考えられるからです。つまり、初心者でも複数保有すれば簡単に相殺することのできるリスク(非市場リスク)には、誰も追加的なリターンを付けないだろう、という考え方です。非市場リスクとは:例えば、会社の社長が交通事故やセクハラで逮捕されたりすることによる株価の下落など。市場や景気などとは無関係の企業個別のリスクなどを指す。市場が効率的であるならば、評価されるリスクとは、分散することでは消せない市場リスクだけだと考えられます。市場リスクとは:分散投資によって消すことのできない、市場全体にかかるリスクのこと。一例:2008年の世界金融危機など。つまり、どのように分散投資を徹底していても、将来的にはほぼ確実に大きく値下がりする時期が来る。そして、それは投資信託を保有することで、誰でも市場リスクだけを背負うことができやすくなります(種類による)。[adsense_middle]積立投資におすすめの投資信託ランキング以上を踏まえました、筆者の独断と偏見による積み立て投資におすすめの投資信託ランキングを5位~1位まで発表します。※数値は記事執筆時点の内容です。1位だから絶対に儲かる!というワケではありませんよくある誤解として、ランキングの上位を買えば儲かる、というものではありません。運用成果は市場次第、つまり世界の景気次第です。景気が良くなれば、未来の利益が上がるので、現在の株価が上がります。つまり、運用成績が良くなります。また、どのように分散投資をしようとも、本文中で触れたように、消せない市場リスクが残ります。景気が悪くなれば、未来の利益が下がりますので、現在の株価が下がります。つまり、運用成績が今度は悪くなります。そのため、長期間積み立て投資をしていると、ほぼ確実に大きく目減りをする時期(金融危機)に遭遇するでしょう。安い時にたくさん買うことができるのが積み立て投資のメリット積立投資においては、金融危機時などの大きく値下がりした時もコツコツと買い進めることが重要です。つまり、安い時期に買うことで将来の期待収益率の上昇を期待できます。積立投資をしているのにも関わらず金融危機時に慌てて売却をすると、全く反対の成果になることが容易に想像できます。積立投資におすすめの投資信託に関するまとめ積立投資におすすめの投資信託はリスクが大きい株式主体の投資信託であること個別の株式より投資信託の方が効率が良いのではないかどのような分散投資をしても、未来においては大きく値下がりする時がくると想定する今回は、積立投資におすすめの投資信託についてランキング形式で考察しました。積立投資そのものは、人間の持つ認知エラーを回避し、合理的な資産形成を『誰にでも』できるようにする、素晴らしい仕組みだと筆者は考えます。本記事が読者の方の合理的な資産形成の一助になれば幸いです。
2019年06月17日がん保険には色々なタイプの商品がありますが、積立型タイプのがん保険があることをご存知でしょうか。今回はこの積立型がん保険をランキング形式で紹介しながら、積立型タイプの特徴についてわかりやすく説明していきたいと思います。積立型がん保険のランキングそれではランキング形式で積立型がん保険を紹介していきたいと思います。今回のランキングの検討に際しては、がん保険だけではなく、がんの保障を含んでいる保険も調査対象としています。(小規模短期保険を除きます)また、今回の評価ポイントとしては、確実に積立となっているかどうかという観点を重視して、筆者独自の判断で順位づけをしました。調査対象:がん保険・がん保障を付帯している保険評価観点:確実に積立になっているかどうか第5位:がん診断保険R(東京海上日動あんしん生命)第5位は、東京海上日動あんしん生命のがん診断保険Rです。ペットネームのRはリターン(Return)の頭文字からとったものだと推測されますが、まさにこのリターンということが積立型がん保険であることを表しています。最初に、商品概要を一覧表で見てみましょう。がん診断保険Rの特徴がん診断保険Rの積立内容ですが、70歳時(厳密には70歳の年契約応当日)に、主契約の払込保険料相当額を「健康還付給付金」(上表の場合は合計6,094円のうち、主契約分3,360円の35年間分である1,411,200円)として受け取れることです。逆に言うと特約の保険料は掛け捨てになっていて、主契約の保険料が積立型であるといえるでしょう。上記の例でも約140万円となりますので、それなりにまとまった金額の積立になります。しかしながら注意点としては、70歳になるまでは還付されないため、途中で解約しても受け取れません。また、70歳までの間に主契約の診断給付金100万円を受け取っていたとすると、それは健康還付給付金から差し引かれます。(上記の例でいうと、1,411,200円マイナス1,000,000円で411,200円が受け取れます。)第4位:総合保障保険 スーパー2000(楽天生命)第4位は楽天生命の総合保障保険 スーパー2000です。2000というのは毎月の保険料負担を一律2,000円としているところから名付けられています。それでは具体的な保障内容を確認していきましょう。総合保障保険 スーパー2000の特徴冒頭でも紹介しましたが、総合保障保険 スーパー2000の最大の特徴は保険料が一律2,000円と設定されており、月々の保険料負担を軽くしていることです。また積立型の内容ですが、1年間入院がない場合に5,000円を受け取ることが出来ます。年間の保険料負担は24,000円ですから、支払った保険料の2割を受け取れることになります。注意点としては、がん以外の保障が備わっているため、人によっては要不要が分かれると思います。次の注意点は、年齢が上がるにしたがって保障額は減っていくという点です。これは保険料を一律2,000円にしていることで生じる結果です。(通常は保障額を一定にするために保険料が上がっていきます。)最後に、保障が1年更新となっていることに注意してください。最長65歳までは更新をして保障を継続していくことが出来ますが、一生涯の保障ではありません。第3位:アクサダイレクトのがん終身(アクサダイレクト生命)第3位は、アクサダイレクト生命のがん終身です。こちらもまずは保障内容をご覧ください。アクサダイレクトのがん終身の特徴アクサダイレクトのがん終身の積立内容を確認していきましょう。がんにならなかった場合という前提条件はありますが、3年ごとに5万円の無事故給付金を受け取ることができます。3年間の保険料合計は上記の例ですと142,920円となり、保険料の約35%が受け取れる計算となるので保険料に占める積立の割合は多いと言えるでしょう。注意点としては、3年間のうちにがんとなってしまった場合には無事故給付金は受け取れないという点です。それ以外はがん保険としてもバランスの取れた内容になっています。[adsense_middle]第2位:リンククロス ピンク(損保ジャパン日本興亜ひまわり生命)第2位は、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命のリンククロス ピンクです。特徴的な保障内容となっていますので、まずは保障内容を確認してください。リンククロス ピンクの特徴リンククロス ピンクの積立内容ですが、がんにならなかった場合という前提条件になりますが、2年ごとに5万円が受け取れるという内容になっています。上記の例ですと2年間の保険料合計は78,960円ですから、実に6割を超える金額が積み立てられているということになるのです。また、がん保険の特徴としては、女性専用であることに加えて、がん診断給付金の保障に絞った内容となっており、追加加入を考える際にも対象としたい積立型がん保険と言えるでしょう。第1位:フェミニーヌ(損保ジャパン日本興亜ひまわり生命)第1位は損保ジャパン日本興亜ひまわり生命のフェミニーヌです。フェミニーヌというと女性保険というイメージが強いのですが、がん保障も兼ね備えた積立型の保険といえるのです。それでは保障内容を確認していきましょう。フェミニーヌの特徴フェミニーヌは入院の保障をベースに、がんになった場合に給付金が上乗せされるという保障内容となっています。積立の内容としては、3年ごとに105,000円を受けることが出来ます。2位から5位までの積立型がん保険とは異なり、がんであろうが入院をしていようが、生存している限りは受け取れる給付金となっています。これがフェミニーヌの最大の特徵です。上記の例ですと、3年間の保険料合計は224,424円となっていますので、105,000円はその約47%となりますので、およそ半分弱の積立になっているということがわかります。積立型のがん保険ランキングに関するまとめ積立型のがん保険について、ランキング形式で紹介をしてきました。積立型といっても、がんの給付に関係なく支払われるタイプの商品や、がんにならなかった場合に支払われるタイプの商品など、積立型の内容に違いがあることを押さえてください。そのうえで、当然ながらがんの保障と、保険料負担額を考慮して、ご自身に合った積立型がん保険を選ばれることが大切です。特に積立型の貯蓄性が高まるほど保険料負担額は重くなりますので、途中で続けられなくなる、ということがないように注意してください。
2019年06月15日今回はnisaと積立nisaを比較していきたいと思います。同じnisaを冠する商品ですが、その違いや特徴を解説します。これから資産運用をお考えの方は是非参考になさって下さい。nisaとは?まず初めにnisaから簡単に解説していきます。2014年より新しい制度が始まりました。何が始まったのかと言いますと、これまで、日本国内で株式投資や投資信託等行った際に、利益に対し約20%税金が掛かっていました。この課税を非課税にする制度が始まった訳です。今でこそnisaと馴染みある名称で呼ばれていますが、漢字にすると少額投資非課税制度と書きます。また投資額も年間120万円までが非課税の対象となっている為、大口の取引を行いたい方には使い勝手の良い制度です。nisaの特徴nisaの大きな特徴は以下3点となります。5年間の非課税期間年間120万円の投資が可能(非課税対象)上場株式・投資信託・REIT・ETFに投資が可能①5年間の非課税期間nisaは投資してからの5年間に渡って得た利益に対し課税されません。そして非課税期間の延長も可能です。これを「ロールオーバー」と言います。分かり易く言えば、非課税期間が更に5年延びますというもの。つまり制度を最大限活用するとなると10年間は非課税で運用が可能になります。②年間120万円の投資が可能(非課税対象)年間の投資額が120万円までであれば、利益が出た際の税金が掛かりません。よって投資を行うのであれば120万円以内がおすすめです。③上場株式・投資信託・REIT・ETFに投資が可能後述します積立nisaと違って、投資出来るラインナップが豊富です。株などで資産運用を考えたい方や、不動産取引での運用等を検討している方はnisaで取引するのがベストです。nisaのメリット・デメリットは何?制度に関する事、特徴を書いてきました。ここからはnisaのメリットとデメリットについて触れていきます。nisaのメリット最大のメリットはやはり「非課税」という点です。nisaが始まる前は、利益が出た場合約20%もの税金が掛かっていました。ただでさえ「税金」というキーワードに敏感でもありますので、税金を気にすることなく投資できる点は非常に画期的な制度であり、メリットでもあります。次に積立nisaと比べてのメリットになりますが、投資金額が大きいという点です。積立nisaは年間40万円に対し、nisaは120万円と3倍もの差があります。特に株式などを購入する際は、大きな金額が必要ですので、枠を考えると、とてもメリットになると思います。そして購入出来る商品も豊富なので、組み合わせ等も自由自在な点は積立nisaには無い魅力でしょう。nisaのデメリットデメリットを言えば、非課税期間がロールオーバーを利用しても10年間しかない事です。積立nisaに比べると、非課税のメリットを享受しながら運用できる期間が短く、長期投資で結果を出すには少々期間が短すぎるというのがデメリットです。また制度自体も2023年に終了しますので(最長2027年まで)、本記事を書いている現在(2019年)から考えても期間の短さは否めません。また、口座は一人一口座までとなっていますので、複数口座を開設はできません。nisaの特徴まとめ5年間の非課税期間がある。年間120万円の投資が可能(非課税対象)。上場株式・投資信託・REIT・ETFに投資が可能。非課税のメリットを享受しながら運用できる期間が短く、長期投資で結果を出すには少々期間が短い。複数口座の開設はできない。nisaに関しては以上が主だった内容となります。特に2014年からスタートした本制度ですが、平成30年3月末時点でnisa口座開設数は約1,117万口座にも上ります。これまで、投資に対しマイナスイメージしか無かったですが、制度スタート以降、順調に口座開設を伸ばし、投資=難しいとか損をする、税金が勿体ない等のイメージの払拭に努めてきました。前述しましたが、株や不動産といった大きな額の取引にも利用できますので、大口利用、リターン重視の方はnisa口座をおすすめします。積立nisaとはさて今回は積立nisaとの比較になりますので、ここから積立nisaについて解説していきます。積立nisaは2018年1月より制度がスタートしました。nisaの良い所を継承しつつ、さらに投資に親しんで欲しいという事が広まり、平成30年3月末時点での口座開設者数は50万口座となっており、年齢別で見ると、20代~50代の方まで幅広く利用されています。早速、積立nisaの特徴について触れていきますね。積立nisaの特徴こちらでは、積立nisaの特徴を3つほどあげます。20年間の非課税期間年間40万円の投資が可能(非課税対象)投資対象は金融庁が定めた投資信託・ETF①20年間の非課税期間nisaの5年(最大10年)とは対照的に倍の非課税期間が設けられており、長期分散投資にうってつけと言えます。非課税期間が20年と長く設定されている為、複利効果を最大限発揮できますし、20年間もの間、投資信託を買い続けた場合、損をする確率が低くなるのも特徴です。毎月コツコツ積立てたい方、大きな額が難しい方、投資経験が浅い方は、積立nisaがおすすめです。②年間40万円の投資が可能(非課税対象)年間投資額に関しては積立nisaの方が小さく、40万円までの投資額に対し出た利益は非課税となります。月に換算すると毎月33,333円までの投資であれば非課税の恩恵は受け続ける事が可能です。株取引等と異なり、少額を積み立てる為、大きな取引を考えている方にとっては物足りないかもしれません。尚、40万円を20年間積み立てて、最大800万円までの投資額に対し非課税となり、nisaよりも200万円ほど多くなります。③投資対象は金融庁が定めた投資信託・ETF積立nisaという制度は、nisa、iDeCoと来て非課税第3弾として、一層投資に馴染んで欲しいという国の考えもあり、厳選されたファンドの中から選択する仕組みとなっています。金融機関によって取扱い本数は異なりますが、最大150本のファンドの中から選択します。また、ファンドは「インデックスファンド」と呼ばれるものが中心で、簡単に言えば低コストで運用できるお客様目線のファンドと思って下さい。この様にnisaでは株式、不動産といったものに投資できていましたが、積立nisaはファンドを絞っています。[adsense_middle]積立nisaのメリット・デメリットは何?nisaでも書きましたように、積立nisaもメリット・デメリットを解説していきます。積立nisaのメリットnisa同様に「非課税」という点は最大のメリットである事は間違いありません。更に言えば期間も20年間と長期に渡っていますので、nisaの泣き所でもある10年間の非課税期間で成果を出すのが難しいという点が解消されています。これは投資行動における長期分散投資に最も向いている制度だと思います。そしてnisaよりもファンドが選びやすい点でしょう。nisaは株式、不動産を含んでいましたが、積立nisaは絞ったファンドのみ対象となっています。選び易いと言えば積立nisaの方が選び易いでしょう。そして最近ではネット証券での積立nisaが話題です。何と言っても投資額が100円から可能なのは手軽なのではないでしょうか。これで投資に対するネガティブなイメージを排除し、身近なものになったと言ってもいいでしょう。前述しましたが、nisaと比べ、20代の方の積立nisa口座開設は非常に多く、ネット環境、手軽さ等がマッチしていると思いますので、これからも開設数は益々増えるでしょう。積立nisaのデメリットデメリットに関しては先程も書きましたが、一人一口座となりますので、nisaか積立nisaかどちらかを選択しなければなりません。よって、非課税枠を利用し投資を手広くやりたい場合は一口座の原則が引っかかってしまいます。また年間40万円の投資額に満たない場合、翌年に余剰分の非課税枠は繰り越されませんので、勿体ないとデメリットに感じる方も少なくありません。なぜなら、毎月最大33,333円であれば非課税ですが、仮に非課税枠に囚われて20年間続けられるのは、一握りの方ではないかと思います。開始後20年間に渡ってライフイベントは確実に変化するでしょう。ですので、あまり枠に固執しすぎない方が健全だと思います。積立nisaの特徴まとめ20年間の非課税期間がある。年間40万円の投資が可能(非課税対象)。投資対象は金融庁が定めた投資信託・ETF。ネット証券での積立nisaは投資額が100円から可能。複数口座の開設はできない。メリット・デメリットと大まかに解説しましたが、積立nisaの口座開設者は爆発的に増えており、手軽さが浸透してきたのではないかと思います。また長く積立てる事が得意な方、投資を簡単に考えたい方には積立nisaがおすすめです。nisaと積立nisaの比較表参考までに下図にnisaと積立nisaを表に纏めましたのでご覧ください。nisaと積立nisaの違いに関するまとめここまでnisa、積立nisaの話を書いてきましたが、それぞれの特徴を踏まえ次の様にまとめたいと思います。投資経験者・大口投資・リターン重視はnisa口座初心者・コツコツ投資・お任せしたい方は積立nisa口座皆さんの性格に応じて特徴を照らし合わせて、一口座を開設しましょう。
2019年06月01日さて今回の記事は積立NISAとロボアドバイザーを比較していきたいと思います。スマホを保有している方はWealth NaviやTHEOと言った広告を見かけませんか?一体何の事かと思えば投資のアドバイスや運用を自動的に行ってくれるロボアドバイザーというシステムです。投資に纏わる両者は一体何がメリットで何がデメリットなのか?色んな角度から比較検証していきます。それぞれの特徴今回は比較してみる記事ですが、共に投資信託に関連します。資産運用、資産形成といった共通の目的を果たす両者ですが、まず初めに、積立NISAとロボアドバイザーの特徴を簡単に見ていきましょう。積立NISAの特徴年間40万円の投資額より得る運用益、分配金に対し20年間非課税となる利用できる期間は2037年まで20年間有識者が推奨する厳選されたファンドを使用最低投資額は100円から可能箇条書きにするとこんな感じでしょうか。何と言っても最大の特徴は20年間の長きに渡り非課税であるという点です。中々投資に馴染みが無い日本に風穴を開けたと言ってもいい位インパクトのある仕組みだと思います。更に、損をするといったイメージを払拭すべくインデックスファンドと呼ばれる低コストで、ベンチマークと呼ばれる指標に連動する投資信託を中心にラインナップされていますので、初心者の方でも非常に選びやすく、投資を気軽に始めやすいです。ロボアドバイザーの特徴ネット上で投資診断、アドバイス、運用を行ってくれるサービスです購入するファンド等も選んでくれリバランスも行ってくれる非課税枠は無い為、40万円以上投資も可能最低投資額は1万円から可能ロボアドバイザーの特徴を箇条書きにしてみましたが、投資経験が無い方、時間を取れない方等に非常に向いていると言っていいでしょう。何よりも、購入すべきファンドまで選定してくれるので有難いですね。また投資方針に沿ってリバランスまで行ってくれるので、時間を割かなくてもいいですね。対照的に非課税期間が無い事、最低投資額が1万円よりと割高なのがネックですね。ロボアドバイザーで有名なのはWealth Navi(ウェルスナビ)やTHEO(テオ)、楽天証券の楽ラップなどです。積立nisaとロボアドバイザー、6つのポイントを比較してみました大まかな特徴は先程書いてきましたが、ここからは比較するに当たってポイントを6つに分けて比較してみたいと思います。比較の項目は下記の通りです。運用期間投資可能額(最低投資金額)手数料税金商品選定方法投資対象では早速比較してみましょう。1.運用期間積立NISAとロボアドバイザーの運用可能か期間を比べます。積立NISAは非課税の恩恵が受けられるのは20年間ですので、最大限メリットを享受するには20年間運用するべきです。対してロボアドバイザーでの運用期間は特に定めはありません。2.投資可能額(最低投資金額)投資可能額ですが、積立NISAは毎月33,333円、年間40万円までの投資額に対して運用益が非課税となります。最低投資金額は楽天証券やSBI証券等で100円から受け付けています。ロボアドバイザーの投資可能額は特に制限がある訳ではありません。最低投資金額がロボアドバイザー毎に異なります。Wealth Naviは初回10万円を投じ、その後自動積立機能で月1万円ずつが可能になります。マネックス証券のマネラップの場合ですと初回から1,000円でスタートできます。金額面では初期投資や毎月の投資額の負担が比較すべきポイントと言えそうです。3.手数料気になる手数料(コスト)ですが、積立NISAの場合は信託報酬が一般的です。ファンドにもよりますが、インデックスファンドで0.1%~、アクティブファンドでも1%弱です。ロボアドバイザーは、預かり資産の1%にファンドの信託報酬がプラスされます。よって単純計算すると、ロボアドバイザーはアクティブファンド相当のコストが発生するという事になります。但し、先程、特徴でも申し上げましたが、アドバイス、購入、運用、リバランス等も含めて1%ですので、決して高くはないのではないでしょうか。4.税金運用に関連する税金ですが、積立NISAの場合は20年間非課税ですので、通常の約20%である源泉分離課税は適用されません。よって投資効率はかなり高くなります。対してロボアドバイザーは非課税運用の適用がありません。通常通り課税されます。しかし、Wealth NaviやTHEOは税負担を軽減する機能が付いています。(決して非課税になる訳ではありません)税金面を考慮し、非課税運用で投資効率を上げるなら積立NISAに軍配が挙がります。5.商品選定方法運用商品のどれを選ぶかという事ですが、積立NISAの場合は証券会社のラインナップより自分自身で選択します。一方ロボアドバイザーでは、リスク許容度診断(ここでは投資に関するアンケートのようなものとお考え下さい)に基づいて、自身の投資方針に最適なポートフォリオを自動で構築し自動で運用される事になります。運用面に関してはロボアドバイザーが圧倒しています。投資に関する、知識、経験が無くても、自動選定してくれるのでこんなに良いサービスはありません。また最適なポートフォリオを組んで運用や自動的にリバランスまでやってくれる為、悩む必要が無い。つまり投資に対して時間を省略できる点は非常に優れています。尚、補足ですが、ロボアドバイザーにも2つ種類がありまして、アドバイスだけ行う「助言型」とアドバイスと運用まで行ってくれる「一任型」になります。(ここでは一任型の説明を適用しました)6.投資対象積立NISAでは国の基準をクリアした投資信託、ETFが対象となっており、多くて150本が投資対象となります。ロボアドバイザーはETF(主に海外ETFが対象)がメインとなっています。共に低コストを意識しているようで、長期投資を行うに当たっては非常に有難いです。それぞれどんな人にオススメなのか?ここまでに6つのポイントで比較してきました。ではどんな人に合っているのでしょうか?大まかな違いで言えば、投資を自分でやりたいのか、任せたいのか。また40万円という金額もポイントです。40万円以下で非課税運用したいのか、40万円以上でも投資可能だけど、非課税の恩恵は無い事を許容できるか。私の個人的な意見ですと、初心者の場合は積立NISAで十分だと思います。理由は非課税であり、またさほど難しく考えなくても良いと思っているからです。前回記事に書いていますが、沢山のファンドに手を出さなくても良いというのが私の持論です。投資は腰を据えて、長くやらなければ成果は出ません。それはロボアドバイザーでも同じです。まずは積立NISAから初めて、物足りなさや余裕があればロボアドバイザーで運用を始めてもいいのではないかと思います。ロボアドバイザーのデメリットはかなり優秀なシステムである事は間違いありませんが、デメリットは何が考えられるかという事ですが、意外にも「助言型」か「一任型」の見分けが付かないケースがありますので、現存するロボアドバイザーがどちらなのかを仕分けしてますのでご確認下さい。できれば助言だけでなく、運用まで任せたいですからね。助言型ロボアドバイザーSBI証券:SBIファンドロボカブドットコム証券:ファンドミー松井証券:投信工房一任型ロボアドバイザー楽天証券:楽ラップWealth NaviTHEOマネックス証券:マネラップ積立NISAとロボアドバイザーの比較まとめ今回は金融とITの融合であるFintech(フィンテック)企業が導入している最先端AIのロボアドバイザーについて書いてきました。かなり有能なサービスだと思います。投資を身近にする事は将来を豊かにする事でもあります。投資に対し自動で何でもやってくれるのは非常に助かりますし、有難いです。皆さんもご自身の価値観に合わせて活用してみて下さい。
2019年05月17日さて今回の記事は「ひふみ投信」です。お聞きになった事はあるかもしれませんね。雑誌、TVなどでも取り上げられ、運用の成果もまずまずです。そんな「ひふみ投信」の特徴を解説していきますので、積立NISAを考えている方、全く投資が初めての方は必見です!ひふみ投信とはまずは「ひふみ投信」からお伝えしていきますね。「ひふみ投信」とはレオス・キャピタルワークスという会社が販売している投資信託の事です。通常、投資信託は運用会社、販売会社といった様に「運用」と「売買」を切り分けて行いますが、このひふみ投信は運用会社であるレオス・キャピタルワークスが直接販売している珍しいファンドでもあります。そして日本国内の企業を対象としたアクティブファンドであるという事も特徴の一つですね。アクティブファンドとは市場平均よりも上の投資成果を目指す為に構成された投資信託の事。特徴としてファンドマネージャーと呼ばれる運用のプロの考えや意向が最も強く反映され、かかるコストも高い。対照的にインデックスファンドとよばれるものもある。販売会社のレオス・キャピタルワークスって?このひふみ投信を運用販売しているレオス・キャピタルワークスについて触れておきますね。設立は2003年と比較的若い会社です。現在はISホールディングスという会社の子会社となっています。代表は藤野英人社長です。後述しますが藤野社長があるTV番組に出演した事がきっかけで、ひふみ投信が注目を集める事になりました。運用方針も「ためて、ふやして、進化する」をコンセプトに掲げており、日本の成長企業に積極的に投資している事、着実なリターンを出すために守りながら増やす運用をするという事、そして顔が見える運用を行うという事で、実際にHPに運用している方々のインタビューや顔写真が掲載されている珍しい運用会社です。私個人はレオス・キャピタルワークスには好感を持っています。理由は、どんな人がどんな考えや想いで皆さんからお預かりしたお金を運用(投資)に回しているのか、ハッキリ分かるからです。従来は顔も見えませんし、方針等も目録でしか確認できません。レオス・キャピタルワークスはどこか「人」を見て仕事をしている感じがしてハートフルな印象を受けますね。ひふみ投信がメジャーになったきっかけ先程も触れましたが、藤野社長がTV番組に出演した事がきっかけで注目を集めました。ご存知の方も多いかと思いますがカンブリア宮殿という経済に関する特集を組む人気番組です。2017年2月にこの番組に藤野社長が出演されました。私もその時初めて知りましたが、伝説のファンドマネージャーだそうで、これまで手掛けたファンドを倍々で増やしていったそうです。2017年といえばiDeCoが世に出た時でもありますね。それまで日本人には投資といった考えが浸透していませんでした。iDeCoの登場も相まって、藤野社長の投資手法である現場に直接足を運び、大企業だけでなく、地方の無名な企業にまで足を運ぶ事や、投資に対する考えや想いが番組を通じて視聴者に伝わったからレオス・キャピタルワークスを知り、ひふみ投信が認知される事となり、今に至る訳ですね。私も過去の記事でアクティブファンドとインデックスファンドの事に触れました。私は初心者が増やせる確率を上げるのであればインデックスファンドを選びましょうと書きました。しかしこのひふみ投信はアクティブファンドでありながら、成果を出し続けている優れたファンドである事は間違いないです。選択肢として十分値するファンドではないでしょうか。ひふみプラスをご紹介ここで、もうひとつの「ひふみ」をご紹介致します。先程ご紹介したひふみ投信の姉妹ファンドになります「ひふみプラス」という商品です。何が違うのかと言いますと、「販路」が異なります。「ひふみ投信」はレオス・キャピタルワークスでの販売になり、「ひふみプラス」は「銀行」や「証券会社」で販売されているという事です。余談ではありますが、もうひとつ「ひふみ年金」というファンドもあり、これは確定拠出年金を通じて購入する事ができるファンドです。特徴をまとめたものがこちらですこの様に1つのファンドをどこで販売するのかだけを住み分けているんですね。シンプルで分かり易いですよね。違いは何?信託報酬や手数料を解説しますこれら3種類とシンプルで分かり易いファンドですが、違いを一言で言えば、ひふみ投信がどこで購入できるのかによって名前が異なるという所でしょうか。それと違いをもう少し解説します。まず買付手数料が異なります。「ひふみ投資」以外は販売会社に準ずる形を取っており、レオス・キャピタルワークスでの直接購入であれば無料となっています。そして運用者の報酬とも言える信託報酬ですが、ご覧の様に1%を超えています。アクティブファンドであり、膨大な調査を行うため費用部分は致し方ない部分ではありますね。裏を返せばこれだけの信託報酬だからこそしっかりとリターンが出せると考えても良いでしょう。ひふみプラスはどこで買えるの?レオス・キャピタルワークス以外で購入できる販売会社を表に纏めましたのでご覧ください。尚、今回は積立NISAがテーマになりますので、積立NISAで購入できる金融機関のみご紹介させて頂きます。(2019年4月現在の情報です)銀行証券会社信用金庫なお、以下記事でも説明している通り、積立NISAを行う際におすすめしている金融機関はSBI証券です。口座開設ナンバー1で手数料水準も低く、初心者でも使いやすい金融機関です。もちろん、ひふみプラスの取扱もございます。ひふみ投信と類似のセゾン投信ここまではレオス・キャピタルワークスが手掛ける「ひふみ投信」について解説してきました。しっかりリターンも出ていて、安心感のあるファンドであったかと思います。では同じような投信は他に無いのか?という疑問もあるかと思います。実は同じように運用会社が直接販売している会社がもう一社あり、セゾン投信という会社です。セゾン投信の商品はどんなのがあるの?同じく運用会社の販売する投信ですが、セゾン投信には2本のファンドが準備されています。セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドセゾン資産形成の達人ファンド上記の2本です。ひふみ投信は厳密に言えば同様のファンドをどこで販売するか?だけの違いですので1本となります。このうち「セゾン資産形成の達人ファンド」がひふみ投信と同じアクティブファンドとなっています。セゾン資産形成の達人ファンドを解説します基本的には直接販売ですので、ひふみ投信同様に買付手数料が無料であるという事は同じです。また投資の中身は海外、国内の株式に投資をするとあり、国内オンリーのひふみ投信とは対照的ですね。かかる費用からアクティブファンドであるという点も同じです。信託報酬に関して言えばHP上で確認すると1.35%にプラスマイナスが乗る感じです。数字上見ればひふみ投信よりコストは掛かる事になります。大きな違いは販売会社が多いか少ない事でしょう。ひふみ投信は「ひふみプラス」と名を変えて広く販売会社に委託している事に対し、セゾンはセゾン一択となります(積立NISAの場合です)購入過程においてどちらが有利なのかを考えて選択してくださいね。ひふみ投信まとめ今回は注目度の高い「ひふみ投信」に関して解説してきました。そのリターンの高さは目を見張るものが有ります。しかし、あくまで2019年現在の話でもある事は忘れないで下さい。投資は自己責任ですので、しっかりと調べて納得のいく投資を行って下さいね。
2019年05月03日今回は積立NISAに関して、話題のSBI証券で積立NISAをやるのであれば、どの銘柄がおすすめなのかをランキング形式で解説していきます(あくまでも私の個人的なランキングです)。SBI証券で始めた方、どれに投資したら良いのかお悩みの方、是非本記事を参考にして頂ければと思います。では早速本題に入りましょう!SBI証券のおすすめ銘柄ランキングTOP5年11月から2019年3月までの間の株式市場のパフォーマンスをグラフにしたものです。青の線は日経平均、赤の線はS&P500です。バブル時代の日経平均はS&P500よりもパフォーマンスが良かったですが、バブル崩壊以後、結果はご覧の通りです。過去にリーマンショックやITバブルが崩壊した事など含めても右肩に上がりっぱなしですね。これだけのパフォーマンスを叩き出している米国株式市場に、積立NISAを介して投資できるのがこのファンドです。それでいてインデックスファンドでもあるなら、投資というリスクを考えても、十分過ぎるくらい運用の成果は期待できます。第1位楽天・全米株式インデックスファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式)インデックスファンド信託報酬0.1696%特徴米国株式を対象に投資。S&P500と異なりバンガード社のETFであるVTIに投資する。私が選ぶおすすめ銘柄第1位はバンガード・ファンドです。以前より私はバンガード・ファンドを推していました。改めてその理由をお伝えします。まず、特徴にも書きましたETFとVTIという言葉から解説します。ETFとは「Exchange Traded Fund」の略で日本語に訳すと上場投資信託と言います。主な特徴として1つのETFに投資すれば様々な投資先に分散投資が出来るというものです。VTIとは「バンガード・トータル・ストックマーケットETF」が正式名称です。VTI最大の特徴は米国株式の99.5%にも及ぶ約3600社に分散投資出来るという点です。言ってしまえば、米国の株式市場丸ごと投資となりますね。以上の解説でもお分かりの様に、米国市場を丸ごとターゲットにしているという事になります。先程ご説明したS&Pは500銘柄が対象でしたね。桁が違います。S&Pと同じく設定来右肩上がりで推移しており、パフォーマンスもS&P500にかなり近い動きをしています。ほんの僅かにVTIの方がS&Pよりもパフォーマンスは上回っていると憶えておいて下さい。先程と同じくですが、積立NISAを介して全米株式へ投資できる。ある意味凄い事だと思います。FPおすすめのポートフォリオこれまで、おすすめ銘柄をランキングしてきました。では気になるのが組み合わせですよね。この組み合わせをポートフォリオと呼びます。まず皆さんに憶えておいて欲しいのは以下の2つの事です。株式=攻め債券=守りどういう事かと言いますと、株式はアップダウンこそ激しいですが、アップしている限り債券運用よりも遥かに増やせます。逆に債券を中心にした運用ですと株式程の派手さは無いですが、堅実に着々と増やすイメージです。皆さんの性格にもよりますが、今回は私だったらどんな組み合わせで運用するのかをここで書きたいと思います。私の投資方針まず、私の考え方からお話すると、ファンドは沢山持たなくて良いと思っています。何故なら、ファンドを保有する度に「コスト」が発生します。積立NISAの場合であれば、買付手数料は有りませんが、信託報酬が発生しますよね。今回記事の5つを保有する事も可能ですが、5つのファンド分信託報酬が発生しますので、極力低コストを意識します。そして、債券と株式のどちらで運用するかで言えば、私は断然、株式のみで運用します。理由は長期投資です。積立NISAの期間は20年間。仮に債券運用が2%として株式が4%で運用できたと仮定します。月10,000円投じた場合、どちらにも同じく240万円を投じる事になります。債券だと294万円になる試算に対し、株式では365万円の試算結果です。同じ時間を使って増やすのであれば株式のみで良いと思います。10年~15年以上続けることが出来るのであれば、ほぼプラス運用は可能だと過去の記事にも書きました。以上の事から、私は今回おすすめしたファンドであればバンガードファンドかeMAXIS Slim 米国株式のどちらか1本で十分だと思っています。それではリスクヘッジできないとお考えでしたら、せいぜい50%、50%で2本に投資で十分でしょう。積立nisaに対応しているSBI証券のおすすめ銘柄まとめSBI証券でオススメの銘柄を私の主観で5つ程ランキングを着けました。どれも本当に甲乙つけ難いファンドばかりです。ほんの僅かな違いや差でしかありませんが、今回記載した特徴が皆さんの投資方針に沿っているかどうか、判断材料にして頂ければと思います。
2019年04月27日2018年よりスタートしました「積立NISA」ですが、周知のとおり非課税での運用が出来る期間が20年となっていますよね。20年後は随分先の話ではありますが、皆さんは20年後、つまり非課税運用が終わった時にどうすればいいのか?聞いた事ありますか?今回は何をしたらいいのか?どうしたらいいのか?にお答えしていきたいと思います。積立NISAの制度の振返りまず初めに思い出して頂きたいのは、先程も書きました「20年間」非課税で運用ができますよという事ですね。1年間最大で40万円の投資額で出た運用益に対して非課税って事です。何より金融庁肝入りの制度でもあります。広く国民に投資に親しんで欲しいという考えから、手数料が低いファンドの厳選等力の入れようも違っています。主に銀行やネット証券が主流となって取扱いされています。積立NISAは出口を考えて始めましょうこのタイトルですが、何が言いたいかと言いますと、この記事を読んで下さっている方が積立NISAを始めて20年後、一体何歳になっているのか?という事です。30歳の方が昨年から始めたら50歳の時には非課税運用期間は終了する事になります。積立NISAを利用してお金を賢く増やす目的は何でしょう?おそらく殆どの方は「老後の不安」を解消する為だと思います。年金もいくら受け取れるのか?制度はこのまま維持できるのか?分かりません。折角運用して増えたお金を、しっかりと受け取って、使えるタイミングの年齢でなければ勿体無いですよね。是非始めるタイミングで受け取り時のシミュレーションも行っておいて下さい。非課税の運用期間が終わったらどうするの?積立NISAを始めて20年間コツコツ積上げてきたものが、やっと手元に来る瞬間ですね。その時何をどうすればいいのでしょうか?出口の部分を1つ1つ解説していきますね。20年間終了すれば「移管」されますまず20年間の運用期間が終了したら、非課税口座から一般口座や特定口座と呼ばれる口座に移管されます。この一般口座や特定口座は課税される口座だと思って下さい。つまり、これから先は非課税の恩恵は使えませんから、まだまだ運用したい人は口座を変えて下さいねという事になります。これは自動的に行われるものになりますので、特に気を付けるべき事ではないでしょう。20年で強制終了ではありません積立NISAの事で結構誤認してある事があります。それは、20年後満期が来るんですよねとか、20年後は勝手に解約になるんでしょ等、20年が終わった時何もしなくても大丈夫だと思っていらっしゃる方も少なくありませんが、実は違います。積立NISAを利用して20年間非課税枠を利用して運用してきました。しかし、人によってはまだまだ運用したいという方もいるかもしれません。その際は継続して積立は可能です。但し、以後は課税されますよ、というだけです。したがって、20年後はご自身で解約等の措置を取らなければならないという事になります。また移管の時までに解約しておかなければ一気に税金が掛かるかというと、そうではありませんのでご安心下さい。20年後に「売却」するという事非課税期間が終了した際に行う事として、「売却」という方法があります。今まで積み上げてきた運用資産を売ってお金に換える事を指します。もっと分かり易く答えると、この「売却」という方法が「解約」という言葉と紐づきます。つまり、お金を使うタイミングが訪れた時に、積立NISAを「解約(売却)」するという事ですね。20年後の利益がもしもマイナスだったらどうしたらいいの?さて、この話題が一番気になる所ではありますよね。自分の老後の為に資産運用してみたものの、ふたを開けたら・・・・あれ?支払った額よりも少なくない???って事に。しかも20年後・・・・。もうどうしようもない!!って思うかもしれません。この場合どうしたらいいのでしょう?マイナスだった場合の策その1先程も書きましたが、20年後に強制解約ではありません。よってマイナスを受け入れたくない、もう少し運用すればプラスに転じるかもと思う方であれば、引き続き一般口座や特定口座で積立を実施しても構わないという事なります。引続き運用する事によってプラスの成果を求めるという方法です。マイナスだった場合の策その2全額損した訳ではありませんから、割り切って「解約(売却)」するという方法です。少々表現はきついかもしれませんが、投資で損をしない事はありません。損をするかもしれませんという事を分かった上で積立NISAや投資信託等を始めると思います。ご自身の性格を鑑みて「マイナスだなんて!(怒)」「やらなきゃよかった!(泣)」と言いそうだなぁと思えるのであれば別の方法で資産形成をする他ありません。策というほどではありませんが、そもそも始める際の心構えでしょうか。マイナスだった場合の策その3先程とは逆に、何も気にしないという方法です。過去、私が書いてきた記事にリターンの事を書いた記事があります。例えば毎月20,000円を20年間に渡って積立てたとします。その際、これまでの利回り等を最低3%で見込んでも480万円の投資額が655万円になっている訳です。しかも、積立NISAのファンドはその殆どがインデックスファンドですので、手数料も低く比較的増やしやすいファンドでもあります。過去の歴史を振り返っても長期的な資産運用ではほぼ増えていますので、何も心配せずほったらかし!というのが一つの方法ではないかなと思います(私個人的にはこの方法を推奨します)20年後のお金の使い方今回は積立NISAの随分先のお話でした。20年後に向けて積立を開始する訳ですが、増えた資産(お金)どう使いましょう?一気に使いたい!という方や、取り崩しながら使いたいという方もいると思います。先程、出口を考えてシミュレーションして下さいとお話しました。20年後どんな環境にご自身がいますか?現役でまだ働いているかもしれません。あるいは定年退職を迎え、セカンドライフに突入しているかもしれませんね。その時、毎月の「収入」の状況でどうでしょう?現役の方であれば、毎月お給料が入ってきますよね。生活にもそんなに困らないのではないでしょうか。逆に年金で生活が始まった方は、これまでのお給料が一気に目減りした金額となるでしょう。生活のリズムや水準が狂ってしまうかもしれませんね。20年間非課税で積上げた資産をどう取り崩すのかは、この様な将来の自分の環境下で決めてみるのも良いでしょう。積立NISAは全額売却(解約)もできますし、少しずつ取り崩しながら売却(解約)もできます。必要に応じて取り崩しましょう。積立NISAの20年後まとめ今回は積立NISAの20年後について解説してきました。非課税適用の期間が20年間である画期的な商品です。しっかりと資産運用、形成が望める内容だと思いますが、気になるのは非課税期間が終わった時ですね。大きく言えば、非課税期間が終わったと言って、驚くほど高額な税金が掛けられる事はまずありませんので、安心しておいてほしいです。そして何度も言うようですが、20年後の出口にどんな結果が来ようとも、割り切って待っていて欲しいです。そして、取り崩すタイミングのご自身がどんな環境下でいるのだろうか?年齢から推察して使い方や取り崩し方を今の内から考えておきましょう。
2019年04月23日新年度が始まり、また来月からは元号も「令和」に変わります。この機会に、新しく積立預金を始めてみてはいかが?積立預金のなかには意外な好条件のものがいろいろあるそう。経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれた――。オトクな積立預金といえば、会社員の方なら、まずは社内預金、次は財形貯蓄です。これらは利率も高く給与天引きですから、忘れていても勝手に貯まっていきます。こうした制度のない会社員や自営業の方などは自分の口座から自動引き落としで積み立てるのが基本。けれど、ちょっと余裕があれば、金利アップや特典付きのオトクな積立もいろいろあります。実は、JAバンクもねらい目です。なじみの薄い方が多いと思いますが、JAバンクは農業と関係なく誰でも利用できます。JAバンクえひめには、「50歳代限定退職ライフ定期積立」があります。年利は、積立預金では破格の0.3%。大手銀行の定期預金利率0.01%の30倍です。満期には、特別割引のあるパック旅行を案内する特典も付いています。積立預金を選ぶ際、毎月の預け替えの手間も重要です。家や勤め先に近いなど、できるだけ手間のかからない金融機関を選びましょう。面倒になって口座振込みをすると、利息より高い振込手数料がかかって元も子もありません。半田信用金庫「安心積立」は、給与振込みのある方に、店頭金利に0.05%上乗せがあります。これなら預け替えの手間もなく、楽に長続きするでしょう。さらに、引き落としを給料日の翌日あたりに設定すれば、先に貯金をして残ったお金でやりくりする「先取り貯蓄」が実践できます。SBJ銀行の「ベスト積金」は、積立期間が半年だと年利0.05%ですが、1年だと0.1%、2年だと0.15%と上がっていき、最高は5年の0.25%です。ですが途中で解約すると、預金ですから元本割れになることはありませんが、予定利率が引き下げられます。使うタイミングなどを考えて、期間を決めてください。地方銀行や信用金庫は営業エリアが限定されるところが多いのですが、SBJ銀行などネットバンキングなら、全国どこからでも申し込めます。また、定期預金でよく見る懸賞付きの積立預金もあります。越前信用金庫の懸賞金付定期積金「夢一番」は、積立金1万円ごとに抽選権が1本もらえ、1等5万円が最大4本、2等3万円は最大8本などが当たります。さらに、利率はほかと変わらないものの、さまざまな特典を付けて、差別化を狙うものがあります。仙台農業協同組合の定期積金「やすらぎ」は、同組合で葬儀を行うと割引があります。祭壇が10~20%引き、花環が10%引き、葬祭会館利用料が10~20%引きなどです。実際に葬儀を行うと、利息よりずっとオトクになることもあるでしょう。目的をもっと絞ると、金融機関より有利な積み立てがあります。航空会社や旅行会社が行っている「旅行積立」もそのひとつ。なかでも、全日空の「ANA旅行積立ハワイ限定プラン」は、年利3.8%にも相当する高利回りです。オトクな商品ですが、注意点があります。まず、満期時に受け取るのはハワイ行きの旅行券だということ。お金ではありません。また、当然ながらANAのツアーでしか使えません。ツアー内容などを事前によく調べてください。さらに、金融機関と違って、破綻した際、積立金の保証制度はありません。積み立てた全額が戻るのはむずかしいでしょう。金融機関以外の積み立てでは、百貨店の「友の会」がより高利回りです。積立金がいくらでも、12カ月積み立てれば13カ月分が受け取れますから、年利は15%超です。ただ旅行積立と同様、受け取るのはその百貨店でしか使えない商品券です。使い道をよく考えて。破綻の保証もありません。
2019年04月12日今回は「楽天証券の積立NISA」に関して、おすすめポイントをお伝えしながら全容を解説していきたいと思います。私、個人的には楽天証券は利便性やユーザーの事を考えたサービス提供など、かなりおすすめだと思っています。楽天証券が気になる方は是非ご一読下さいね。楽天証券とは?この図にありますように、ランク分けされています。最上位のスーパーVIPともなればATM手数料や振込手数料は無料になりますし、何より楽天スーパーポイントが3倍という、この大盤振る舞い!この楽天スーパーポイントが更にお得に貯まって使えるんです。楽天スーパーポイントとは?楽天スーパーポイントとは一体何に使えるのでしょう?簡単に解説しますね。楽天スーパーポイントとは便利なポイントサービスの事。楽天の様々なサービスで貯まったポイントを使用したり、また交換したりする事ができる。1ポイント1円で換算される。よくお買い物の際に「ポイントカード」を求められる事ってありますよね。あれと同じです。この楽天スーパーポイントは楽天の中で貯めたりする事も出来るとあります。つまり積立NISAを購入する時もポイントが貯まっていくわけですね。そこで、こちらの画像をご覧ください。ここに、どんな時ポイントが貯まるのか記載されています。様々なシーンでポイントが付く為非常に大きいですね。ここで皆さんに知っておいて欲しい事があります。毎日積立による効果が絶大です!積立NISAを始めるに当たって、楽天証券では「毎月」の他に、「毎日」という選択肢もあります。積立投資を行う際に「毎日」か「毎月」を選ばなければなりませんが、楽天証券で且つ楽天カード(楽天銀行)で行う場合は「毎日」の方が早々にスーパーVIPへ辿り着けます。理由は積立NISAの購入を自動引落にしておく事で、下図の赤丸に該当します。つまり、毎日自動引落が発生する方法で買い付けを行えば、1ヶ月ほどでスーパーVIPに到達出来るだけの取引を行う事になるのです。スーパーVIPの条件が「残高300万以上」となっていました。300万円無ければ到達は難しいと思います。しかし、「または取引30件以上」と記載がありますので、30件以上の取引は成立するのも簡単ですよね。ここで注意しておきたいのは、1つのファンドだけを購入した場合に単月で30件の取引に到達するかと言うと、そうならないケースもあります。例えば、「営業日」という金融機関が稼働している日数で言えば、二十数日でしょう。そこで購入するファンドを2つ以上にする事で30件の取引はクリアできると思いますので、オススメな購入の方法は「毎日積立」・「ファンドは2つ以上」となります。早々にスーパーVIPを目指しましょう!また貯まったポイントは積立NISAの購入にも使用できますので、ものすごく有難い方法ではないでしょうか?手数料負担とかデメリットはあるの?この購入方法でデメリットは?と聞かれますが、毎月であっても、毎日購入であっても手数料は掛かる事はありません。また楽天証券の場合「最低100円」から購入できますので、毎日100円ずつ買っても問題はありません。デメリットと呼べるものが見当たらないと言った方が早いかもしれませんね。どうやって申し込みすればいいの?まず、前提条件を纏めます。楽天証券口座開設楽天銀行口座開設この2つは必須です。ここからですが、まず初めにマネーブリッジというサービスを利用しなければなりません。この様に楽天銀行と楽天証券を結びつける為の手続きを取って頂きます。その後、ハッピープログラムのエントリーを済ませます。これで完了となります。手続きとしては非常に簡単ですね。自動引き落としの注意点ここまでの設定は非常に簡単な内容だと思います。ここからが肝心です。ハッピープログラムを利用しポイントを賢く貯める場合の最後の設定です。絶対に怠らないでくださいね。ハッピープログラムは「楽天銀行」を利用した際にポイントが多く貰える制度です。積立NISAを購入する際に、「どの口座から引き落とす」のか?ここが大きなポイントになります。「証券口座」か「銀行口座」という事です。証券口座から自動引き落としとなると、ハッピープログラムの対象にはなりませんのでご注意下さい。引き落とし口座は楽天銀行に設定しておき、証券口座に残高が無い状態を作っておかなければなりません。やっておくべき設定方法を解説しますでは最後にその設定方法を画像を使用しながら解説していきますね。まず最初に楽天証券にログインします。そして右上のマネーブリッジを押します。次にこちらの「変更する」ボタンを押します。最後にこちらの「楽天証券」を0円に設定します。銀行と証券が並んでいます。ロゴも見た目も似ていますので、くれぐれもお間違え無いようにして下さい。これで設定は完了となります。あとは、毎日積立で、お好きなファンドに毎日積立するだけで、ポイント3倍とかなり多くのポイント獲得できます!余談ですが・・・ちなみにどれだけのポイントが貯まるのか、ざっくり試算してみました。稼働日を平均20日として考えて、ハッピープログラムが1日15件まで取引をカウントしてくれます。100円投資で15ファンドに毎日積立を行ったら、100円×15ファンド×20日=30,000円もの積立投資となり、300回の取引に相当します。ここで3倍のポイントであれば900ポイントが1ヶ月で稼げる試算です。積立NISAの上限が33,333円として考えても非課税枠の範囲内ではありますので、いけますね!しかし、あくまでポイントありきで考えました。ポイント欲しさに100円積立を15ファンド・・・。すこし管理が大変になるかもしれません。しかも積立額が低い為、やはり2~3ファンド位に投資をオススメしたいところです。楽天証券での積立NISAまとめ今回は楽天証券の魅力について解説してきました。やはりポイントの効果は非常に大きいですね。「塵も積もれば」ですね。これだけのサービスを受けられるのでやはりオススメ度はかなり高いです。最近ではネット系が非常に便利になってきました。折角、長い事積立をしていくのであれば、是非効果を得やすい会社を選びたいですね。
2019年04月09日積立NISAに関して日々関心が高まってきているように感じます。私の所にもクライアントさんから多くのご質問を頂く事が増え、認知が向上してきましたね。そこで、今回はどれくらい増えるのか?という事に主眼を置いて解説していきたいと思います。投資信託の利回りとは?そもそもですが、積立NISAは「投資信託」です。これまでは投資した金額に対し利益が発生したら、約20%の源泉分離課税という課税がなされてきました。折角増やした資産が減る仕組みでした。しかしNISA口座の誕生により利益に対し課税がされなくなる。結果、複利効果はそのまま維持され増える仕組みに変貌を遂げます。しかも積立NISAの場合20年間は非課税枠を設けていますので、その効果は期待できそうですね。この様に増える事に対し「利回り」という言葉を聞く事があるかと思います。「利回り」とは一体何のことでしょう?利回りとは投資した金額(投資元本)に対して、どれくらい増えたのかを示す割合の事。一般的には1年間当たりの平均利回りの事を指します。投資信託における利回り計算方法は以下の通りです。何だかややこしい計算式ですよね・・・・。積立NISAの利回り計算において、この計算式の中で省略できるのは「販売手数料と税金」ですね。この2つがあるかないかでも全く変わってきます。積立NISAの平均利回りって?2018年1月に始まった積立NISAの平均利回りですが、まだ始まって1年しか経過していません。ファンドにより高かったり、低かったりします。そこでモノサシになる数値を用意してみました。積立NISAで購入できるファンドってジャンルで言えば次の様に分類されます。積立NISAで購入できるファンド(ジャンル別)国内株式先進国株式新興国株式米国株式全世界株式バランス型以上のジャンルを組み合せたり一つに絞って積立NISA口座を介して購入していきます。それぞれが平均でどれ位利回りがあるのかを調べてみました。そうする事によって20年後の積立金額がどれくらい増えるのか予想する事は可能です。その前に、折角ですので、上記ジャンルについて少し補足しておきますね。国内株式日本国内にある株式市場を指します。TOPIXや日系平均といった指数に連動した投資成果を目指して運用されます。先進国株式日本を除いた先進国にある株式市場へ投資します。国内株式とは異なり使用される指数はMSCIコクサイ・インデックスに連動した投資成果を目指して運用されます。新興国株式新興国の株式市場へ投資します。こちらに使用される指数はMSCIエマージング・マーケット・インデックスの動きに連動した投資成果を目指します。米国株式米国の株式市場を指し、使われる指標はS&P500に連動した投資成果を目指します。全世界株式全世界の株式市場を指します。主にFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスやMSCIACWIインデックスと呼ばれる指数に連動した運用成果を目指します。バランス型様々な指数に連動し、中には上記ジャンル以外にも債券やREIT(不動産投資)といったファンドを組み込んでいる場合もある。それぞれの平均利回りはいくらなの?前置きが長くなりましたが、先程解説しましたジャンルがどの程度の利回りがあるのかをお伝えしますが、ざっくりとしかお答えできないというのが残念ではあります。実際に毎日、毎月、毎年と値動きしますし、確定では無いので、あくまでも平均するとこれ位というモノサシになる事をご理解頂ければと思います。ではざっくりの平均利回りを纏めたものが下記になります。それとバランスファンドに関しては債権やREITといったファンドが入っている事もあり、平均を出すにはかなり難しい為、今回は除外しております。投資信託平均利回り(20年)国内株式3〜4%先進国株式5〜6%新興国株式8〜9%米国株式6〜7%全世界株式5〜6%こうやって見た場合、感情として「あれ?たったの4%」と思うのか、「4%もあるのか!!」と捉えるのでは全く投資商品が異なると思います。積立NISAは長期に渡って、リスクを軽減しながら行う投資ですので、成果としてはかなり上出来だと思います。銀行預金と比較してみましたここで、多くの日本人が保有してある「銀行預金」と比較してみました。どの様に比較するか条件は以下になります。積立期間20年金額毎月10,000円適用利率は銀行0.01%積立NISAは3%で試算双方複利で計算他諸費用は考えないものとします銀行の場合毎月10,000円が12ヶ月(1年)で12万円ですね。そしてその金額が20年間ですから後述の積立NISAも同じく投資元本は240万円となります。ではこの240万円に対しどれ位増えたのかと言いますと・・・・2,402,411円という結果になります。積立NISAの場合同じ条件で積立てた場合20年後どうなっているでしょう?金額は何と3,276,606円にもなっていました。比較して分かった事比較して、実際に数字をご覧になってみてどんな感想をお持ちになりましたか?私はご相談頂くクライアントさんには必ず試算ツールを使いご説明します。中には「上手くいけばこの結果でしょ?損しないって事はないですよね?」と聞かれる事もあります。ハッキリ申し上げると、絶対損しない!と言い切る事はできません。しかし、損をしない為に長期に渡ってリスクを分散させながら積立を行いますので、高い確率で先程示した利回りに近い運用が出来ると考えます。皆さんは同じ金額を積立た時に、2,402,411円よりも多く増えていれば、預金より良かったと言えそうですか?積立NISAはどれくらい儲かるの?ではここで先程の利回りを使ってシミュレーションをしてみたいと思います。全ての投資結果をグラフにしてみますね。また、積立金額も1万円、2万円、上限の33,333円と3パターンに分けてみたいと思います。また想定利回りの条件は下記の通りです。銀行預金0.01%国内株式3%先進国株式5%新興国株式8%米国株式6%全世界株式5%毎月10,000円の場合グラフで見ると5年目位までは大きな開きは無さそうですが、先々に目を向けると段々開きが大きくなるのが分かると思います。この開きこそ「複利効果」です。長い事積立を行っていますと、利息に利息がついてきますので、長期積立には効果絶大です。毎月20,000円の場合月10,000円程上乗せしました。金額も大きくなりますし、20年目をご覧頂くと、投資元本480万円に対し1,000万円以上増えているファンドも存在します。但し何度も言いますが、確実にこの利回りで運用できた場合を想定しているという事をお忘れなく。毎月非課税額上限の33,333円の場合積立NISAの非課税枠に合わせて積立を実施した場合、この様になります。投資元本800万円に対し、3%運用でも1,000万円を超える運用成果となります。もっと高い8%運用だとしたら約2,000万円の結果が出せそうですね。積立NISAはどれくらい儲かるの?まとめここまでの平均利回りや、投資金額にもよりますが、税金が掛からない事で複利効果が増すことはかなり大きいメリットです。どれくらい儲かる(増える)かで言えば、今回の試算結果を元にするなら毎月33,333円で8%運用出来れば約1,100万円は増やせる結果となりました。但し、20年間毎月33,333円を積み立てるとなると、かなり計画的に行わなければ難しいでしょう。途中で止めなくても良い様にしっかりと計画しておきましょう。どの商品がおすすめ?筆者独自の見解最後にどの商品がいいのか、私の独自の見解をお話して終わりたいと思います。まず先にお話ししておきたい事は、私は沢山のファンドで運用はしないようにしています。目移りするのも嫌ですし、途中で変えない方針でやっていきたいので、結果ファンドが絞られます。その中で選んだのが下記になります。楽天・全米株式インデックスファンド(楽天・バンガード・ファンド全米株式)過去記事でもご紹介いたしましたが、私は個人的にこのファンドをオススメしています。まず運用会社の規模もさることながら、全米株式市場への投資が可能です。利回りも十分に期待できると判断した上で選んでいます。eMAXIS Slim米国株式(S&P500)同じく過去記事でご紹介したファンドです。eMAXISと名前が付くものはいくつかありますが、S&P500に連動している点に於いては非常に優れていると思います。正直言えばバンガードとこのeMAXISの2本で十分なんじゃないかと思っているくらい優れていると思っています。参考になれば幸いです。積立NISAの利回りまとめ今回は利回りやどれ位儲かるのかという事について書いてきました。先々の運用次第ではありますが、どんなに悪くても3%~6%を見込んでいます。あくまで、これが積立NISAの運用できる範囲だと思ってもいます。これ以上の利回りを得たいという事であれば、別の金融商品を選択する事になります。皆さんがどれ位増えてくれたら良いなとゴールを設定する事も大事だと思います。
2019年03月29日2018年1月よりスタートしました積立NISAですが、世に出てから1年弱。その制度のお得さに皆さん実行したり、興味を持ったりと様々ですね。今回は、積立NISA取り扱い証券会社の中の一つである「SBI証券」にスポットを当ててメリットや使い方等、解説していきたいと思います。SBI証券の評判ってどうなの?この画面が基本になりますので、ブックマークなどしておくと良いでしょう。初心者の方へお伝えしたい使い方基本的に先程の画面から様々な情報を得る事になります。私が初心者の方にオススメする使い方はこちらです。まず「投信」の部分にカーソルを置くと上記の様な項目が出てきます。ここで赤丸してある「はじめての方へ」をクリックして下さい。次の画面に移ります。上記画面に移りましたね。この画面では赤丸で囲ってある所を読み進めて貰いたいですね。投資信託の事が非常に分かり易く説明されています。そして初心者の方が詰まる部分でもありますが、何を買ったら良いのだろう?という疑問です。前回記事では私のオススメを書きました。もちろん私のオススメだけでない他の方の意見も是非見たいという方必見です。この赤丸の中の「はじめて投信を選ぶなら?」をクリックしてみて下さい。次の画面に移ります。大変有難い事に、最近投資を始められた方が何を選択購入しているのか、ランキングされているんです。皆さんもランキング見てみたいですよね?他の方の意見も参考になるのではないでしょうか?この様な使い方をオススメしています。特に初心者の方だと分からない事だらけです。慣れてきたら、他の株、金などクリックして情報を集めてみるのも良いでしょう。積立NISAの注文方法解説!これまでは使い方を解説してきました。では実際に画面を見ながら注文方法を解説していきますね。最初のTOP画面から「投信」→「つみたてNISA」をクリックして下さい。すると次の画面に移ります。ここで購入したいファンドを選択します。ここで気をつけておきたいのは、つみたてNISAのファンドだけで150本あります。どれを選ぶべきか?迷いそうになったら、画面左側の絞り込みを活用しましょう。もうすでに買うファンドを決めている!という方はファンド名をクリックして次に進みます。ファンド名をクリックしたら次の画面です。つみたてNISA買付というボタンをクリックします。この作業はいわゆる「お買い物かごにファンドを一つ入れました」という作業です。他にも買いたいファンドがあれば同じように「お買い物かご」に入れていきましょう。次に積立金額を指定します。この画面でもお分かりの様に、「毎月」積立てるのか「毎日」なのかを決めます。そして、4つほどファンドを買い物かごに入れていますが、それぞれに積立金額を割り振ります。ここで忘れてはならないのは、積立NISAの非課税対象金額は月33,333円までという事です。この金額を超える事もできなくはないですが、非課税運用を行う事の方が遥かにメリットが大きいですので、超えない様に注意して下さい。金額の指定が完了したら、次にお買い上げ?その前に「目論見書」を確認しなければなりません。ここで目論見書を解説しておきますね。目論見書とは購入しようとしている投資信託について、投資判断に必要な重要事項を説明した書類の事。投資信託を購入する前に必ず投資家(購入者)に交付されます(SBI証券だと電子交付となります)。この、契約上必要になる書類を「確認しました」という記録を残す必要がありますので、しっかりと確認してボタンをクリックしましょう。目論見書を確認し終えたら、最終確認画面に移ります。ここでは注文に間違いが無いか、金額に相違ないかを確認する最終チェック画面になりますので、今一度確認しましょうね。以上で注文は完了となり、積立NISAがスタートします。いよいよ将来へ向けて資産形成の始まりです。SBI証券で積立NISAを行うメリット・方法まとめ今回はSBI証券にスポットを当てて使い方から注文方法を解説してきました。お金をに増えて貰う事は「今までやったことが無い」から不安が大きいと思います。しかも長期的に見ておかなければ結果は見えてきません。しかし、何かを始めなければ増える事は絶対に無い訳です。今回積立NISAという商品は国がバックアップしての取り組みでもあります。投資初心者の方でも親しみ易い構成になっていますので、今回の記事も含めてお役に立てればと思います。
2019年03月17日本記事では、投資初心者の方に向けた、投資信託の始め方と、おすすめファンドの選び方をわかりやすく解説します。投資信託とファンド:投資信託とは、複数の金融商品が入った分散投資に適した金融商品のこと。投資信託のことをファンドと呼ぶこともある。広義のファンドとは運用する機関などを指すこともあるが、本記事内では、投資信託=ファンドとする。結論を先に言いますと、投資信託初心者の方に気を付けていただきたいおすすめファンドの選び方・見方は以下の4点です。よくわからないものは無視する長期投資では株式主体にするコストが0.3%より高いものは選ばないインデックス型投資信託を選ぶそれでは、詳しく見ていきましょう。そもそも、投資信託とは?わかりやすく簡単に解説しますまず、投資信託とはザックリ言うと「みんなでお金を出し合って、運用は運用者に任せる」という金融商品です。みんなでお金を出し合いますので、投資信託を利用すると、少額でも投資を行うことができます。現在では、百円から世界数十か国の数千の株式や債券に分散投資をすることもできます。投資信託の仕組み:運用者はファンドマネージャーと呼ばれる、個人やチームを指すことが一般的。その他に、販売・企画する機関や財産を分別管理する信託銀行などが投資信託を構成している。投資信託をさらに簡単に言うと「なんでも包める風呂敷」みたいなものさらに投資信託をイメージ的に表現します。投資信託とは、大きな風呂敷の中に複数の金融商品を入れたようなものです。投資信託とは、分散投資に適した金融商品投資信託について、よりわかりやすく詳細に記した記事は、こちらです。ご興味のある方はご一読いただければ幸いです。投資信託に関する大切なメリット・デメリットについてわかりやすく解説しています。投資信託と株式投資との違いをわかりやすく解説します投資信託を行ったことがない初心者の方の頭の中に浮かぶ疑問としては「投資信託は株式投資や債券投資とは別物なの?」という疑問ではないでしょうか。この疑問の答えは、「イエスでもあり、ノーでもある」です。どういうことでしょうか。投資信託は前記の通り、イメージ的には大きな風呂敷の中に複数の金融商品を入れたようなものです。ですので、株式ばっかりをたくさん入れることもできます。もし、個人投資家(私たち)がその「株式ばっかり入った投資信託」を買えば、それは投資信託で株式投資をしていることになります。また、債券ばっかりをたくさん入れることもできます。それを買えば、私たちは投資信託で債券投資をしていることになります。その他にも、不動産投資をすることもできますし、金(ゴールド)投資を行うこともできます。さらにそれ以外にも、海外の株式・債券・不動産などにも誰でも手軽に分散投資が少額からできます。別の言い方をしますと「投資信託という中身の金融商品はなく、投資信託は、いろいろな投資商品を包み込める入れ物」という言い方もできます。投資信託と使うと、株式投資や債券投資ができる。しかも、合理的に分散投資した状態で行える。投資信託の始め方を3ステップで説明それでは、投資信託の始め方をわかりやすく3ステップで見ていきましょう。証券会社に口座を開く自分の口座にお金を入れる投資信託を選んで、買う1. 証券会社に口座を開く最初のステップは、証券会社に投資用のあなた専用の口座を開くことです。証券会社:銀行や郵便局や、対面形式の証券会社もある。しかし、これらは一般的に人件費や家賃が高いため、自然と私たちが負担する手数料(コスト)が高くなりがち。手数料(コスト)が高いと、その分だけ運用成績が押し下げられる。そのため、手数料(コスト)の低い大手のオンライン証券会社を選ぶことが、理論上は望ましいと考えられる。この口座は、投資信託を買うための「お財布」のようなものです。お財布ですから、その口座にお金がないと、基本的に投資信託を買うことができません。現在では、インターネット上で口座開設のための資料請求ができます。届いた資料に記入などして、必要書類とともに返送すると、口座を開設できることが一般的です(証券会社により異なります)。また、残念ながら特定の○○証券で買えばいわゆる「平均」を上回るスゴイ成績が出せる、ということはありません。証券会社はオンライン証券会社が手数料(コスト)が安い傾向にあり、結果としてお得になりやすい。2. 自分の口座にお金を入金する証券会社などの自分専用の口座が開設できたら、お金を入金します。基本的にこの入金したお金の範囲内で取引を行います。現物取引などと呼ばれます。入金額は少額でも問題ありません。投資初心者の方こそ、最初のうちは数百円などの少額で行ってみるのが良いでしょう。金額が高額でも少額でも、金融商品の値動きのパーセンテージ(%)は変わりません。つまり、少額でも高額の投資と同じ経験を積むことができます。これを保有効果と言います。保有効果:行動経済学などでは、自分の持ち物は価値が高い、などと感じてしまう効果を指す用語。しかし、同じ用語で「投資信託などを持っているだけでも、経験がたまり、理解が深まること」などを表すこともある。一例:アイドルの曲を聴いていると、自然と生活の中でもアイドルの情報が入ってきて、いつの間にかメンバーの詳しい情報が頭の中に入っている。投資においても同様で、少額でも投資をしていると、自然と金融知識が増えやすくなる傾向にある。3. 投資信託を選んで買うお金が入金できたら、投資信託を購入することができます。購入したい銘柄(ファンド)を選んで、投資信託を購入します。もちろん売ることもできます。投資全般に言えることですが、基本的に利益を上げるには「安く買って、高く売る」ことが重要です。その差益が売却益となります。投資信託を始めたい、初心者でもできる、投資信託(ファンド)の見方・選び方を説明しますそれでは、初心者の方にもわかりやすい投資信託(ファンド)の見方・選び方を見てみましょう。初心者の方に気を付けていただきたい、投資信託の見方・選び方結論を先に言いますと、以下の4点です。よくわからないものは無視する長期投資では株式主体にするコストが0.3%以下より選ぶインデックス型投資信託を選ぶ1. よくわからないものは選ばない投資信託は国内だけでも五千本とも六千本ともいわれる商品数があります。これだけあると目を通すだけでも一苦労です。しかも、名前もカッコいいものやら、星(☆)がたくさんついているものなどたくさんあり、思わず目移りしてしまいます。しかし、どのように名前がカッコよくても、星がたくさんついていても、ランキングが上位でも、前年(または過去)の運用成績が良くても、それらはじつは、あてになりません。また、どれを買っても、長期的に見れば「ほぼ確実に買った時よりも値下がりする時がくる」のが普通です。その時に慌てて売ると、「高く買ったものを安く売る」という損をする行動に結びつきます。大事なのは中身です。普段の私たちの洋服選びと同じ感覚で良いのです。大切なのは、中身です。誰だって、洋服を買う時に、黒い袋の中に入っているサイズや色、デザインが不明の謎の服を買う人はいませんよね。もし、中身が「よくわからない」ものがあったら、それらは「全て無視」して構いません。まずはこれを覚えておいてください。中身がよくわからないものは選ばなくていい。焦って買う必要はどこにもない。焦って「買いたい」という気持ちが強い場合は、心理的にバイアス(歪み)が生じていて損をしやすい行動をとりやすいので、いったん落ち着きましょう。投資信託のリスクとは?初心者の方にも分かりやすく投資信託は、基本的に「どれを買ってもいつか損する時はきます」という金融商品です。このようにいうと、驚かれるかもしれませんが、そういうものです。損をしている状態、買った時よりも値下がりしている状態を「含み損」と言います。これは、どのような投資信託を買っても、基本的に「いつか必ず含み損」になる時が来ます。これを価格変動リスクと言います。もちろん、値上がりした状態「含み益」にもなります。一般的に、リターンが高い投資信託ほど、この価格変動リスクは大きいです。投資の世界では、基本的にリスクとリターンはおおむね比例する2. 長期でできる人はリスクが高い株式主体にする投資信託を買う目的は何でしょうか?それは、資産形成のためです。そして資産を形成するためには、リターンとリスクの大きな金融商品を長期で保有することが理論上は大切です。リターン:収益率ともいう。未来のことは分からないので、投資の場合は「期待リターン」と呼ばれることも一般的。基本的に「期待リターン」は未来のことなのであまりあてにならない。過信には注意。では、リターンとリスクが大きい金融商品とは何でしょうか。それは株式です。参考文献:「敗者のゲーム原著第6版」チャールズ・エリス著上記の表を見てみますと、およそ86年間での年率リターンでは、リスクの高い株式の方が高くなっています。そのため、ここだけを見ると、長期投資ができる人にとっては、リスクとリターンはおおむね比例すると考えられるので、株式を保有することが重要だ、と考えられます。しかし、現実的には、すべての人が長期投資ができるとは言えません。そのため「近々お金が必要だ」という人は預貯金を重視すべきです。また、「大きく減るのはイヤだし、お金を将来あまり大きくしたくない」という人がいた場合には債券の比率を増やすことも選択肢として挙げられます。しかし、20年間や40年間など、いますぐ使わないお金がある場合は、できるだけ大きくした方が良いのではないか、と合理的な投資では考えることもできます。ちなみに「つみたてNISA」と呼ばれる投資制度では、基本的に株式主体の投資信託しかありません(一部バランス型あり)。この理由をじっくり考えてみることが、長期投資では重要ではないでしょうか。長期間投資ができる人にとっては、ハイリスク・ハイリターンの株式が効率が良いと考えられる。しかし、実際には、人によりやはり異なる。投資信託は貯金代わりになる?ならない?投資信託は価格変動リスクがあります。そのため、投資信託は貯金代わりになりません。投資信託を貯金として使うのは、あまり合理的とは言えないかもしれません。資産が減ると困る人は、安全資産(預貯金・個人向け国債)をメインに考えることが重要です。3. 手数料(コスト)が高いものは選ばない投資信託には、手数料(コスト)がかかります。とりわけ、信託報酬と呼ばれる手数料(コスト)は0.3%以下から選ぶことが重要です。その理由は、手数料(コスト)は、運用成果に寄与しないからです。投資信託は複数の金融商品を入れているものですから、投資初心者の方からすると手数料(コスト)が高いということは、特別な運用をしているのだから、その手数料(コスト)分だけ、運用成績が良いだろうという誤解をしてしまいがちです。しかし、現代の市場では手数料(コスト)をかけると、その分だけマイナスになってしまうだろうと考えられます。その理由は、どの金融機関の運用者も賢いからです。全員が賢い世界では、コストを多くかけた方が不利になってしまいます。信託報酬と呼ばれる手数料(コスト)は0.3%以下から選ぶ投資信託の2つの種類、アクティブ型とインデックス型投資信託には大きく分けて2種類があります。スタイル内容コスト現実の運用成果アクティブ型投資信託市場平均を超えることを目標とする高い傾向連続しては市場平均を上回りにくいインデックス型投資信託市場平均と連動することを目標とする低い傾向コスト分だけ市場平均を下回る非常に乱暴に書きますと、この2種類です。アクティブ型とインデックス型、どちらが良いと思いますか?4. インデックス型を選ぶ初心者・プロ問わず、投資信託を選ぶ際には、インデックス型投資信託を選ぶことが合理的だと考えられます。インデックス型投資信託:大きな風呂敷に「市場の平均」を入れたようなイメージの投資信託。これを選ぶことで、市場平均に投資をしたのと同じような効果が得られる。ただし、手数料(コスト)分だけ市場平均を下回る。投資初心者の方が前記の表を見ると、「アクティブ型投資信託と呼ばれるものが、市場平均を超えるし、手数料(コスト)も高いし、良さそうだ」とやはり誤解をしがちです。しかし、現代の市場では金融機関などのいわゆるプロ(おりこうさん)が9割のお金を運用している、と言われています。結論から言えば、「市場平均」と呼ばれるものは「世界中のお金のプロが知恵を出し尽くした結果」と酷似しています。別の言い方をすれば、「アクティブ型の(効率的な)平均、かつコストが低いもの、それがインデックス型」です。ですから、長期間投資を行い、資産形成を合理的に行うには、コストが安く、アクティブ型の(大変に効率的な)市場平均である、インデックス型投資信託を選ぶことが重要です。理論上合理的だと思われる投資対象はインデックス型投資信託。それはアクティブ型が優れていればいるほどに、効率的になる存在。初心者向けの投資信託の運用のコツは?それでは、投資信託の初心者(そしてプロでも)おすすめの運用のコツをわかりやすく見てみましょう。投資額は毎月、少額でも良い。資産形成のカギは「長期×分散×積み立て」まず、積み立て投資が合理的です。じつは、プロでも投資のタイミングは読めないからです。そして、投資対象を世界中に分散します。これがいまでは数百円から誰でもできます。そして、投資期間は1年や2年ではありません。20年・30年という長期で行うことが重要です。その理由は、1年や2年では、どのように分散投資をしても「丁か半か」のように、値動きが投機的になってしまうからです。木を育てるように、長く大きな目で見守ります。短期的に見れば、木は冬には枯れます。しかし、枯れたときに「この木はダメな木だった」と言って、伐採しては元も子もありません。投資信託も同様です。価格変動リスクや景気の良し悪しがありますので、冬に木が枯れるように、ほぼ確実に元本割れします。その時に「これはダメな投資信託だった」と言って売却すると、含み損が現実の損になります。これでは、いつまでたっても資産運用は合理的になりません。資産形成で重要なのは、長期×分散×積み立て。株価などが低い時にも、積み立て投資に徹することが、「安く買う」ことにつながり、資産形成においては重要。むしろ、株価などが上がっている状態では収益率が下がる要因になるので、イヤな気持ちになってもおかしくないのだが、そのような合理的な人は稀有な存在。多くの人は株価などが下がると(収益率が上がるにも関わらず)イヤな気持ちになって売りたくなる、という不思議な性質が私たち人間には備わっている。心のエラーに要注意。投資信託では、ほったらかしが多くの人にとってはより良い成績になりやすいそして、意外かもしれませんが、統計的なデータを見ますと、「ほったらかし」にした方が運用成績が良くなる傾向にあります。この理由は、先ほども触れましたが「プロでもタイミングが分からない」からです。そうである以上、プロの英知の結晶である市場平均の入ったインデックス型投資信託を「ほったらかし」にすることこそが多くの人にとっては重要です。ほったらかし運用:いわゆる積み立てるだけの投資。買うだけで売らない。売る(取り崩す)のは、老後などの「お金が要る時」だけというもの。投資信託の始め方やおすすめファンドの選び方:まとめ初心者の方の投資信託の始め方:まずは証券会社に口座を開設するおすすめファンドの選び方は4ポイント①良く分からないものは無視②長期では株式型重視③コストが安い④インデックス型であること投資信託の運用のコツは「ほったらかし」でなにもしないこと本記事では、投資信託の始め方やおすすめファンドの選び方について初心者の方にもわかりやすいように解説をしてみました。資産形成や資産運用というと、大変に難しいという印象を抱かれるかもしれません。しかし、ポイントだけを抑えれば、中身は非常にシンプルになっていきます。それは、世界中の金融機関・ファンドマネージャーなどの「お金のプロ」が優秀だからです。私たちは、そんな彼らの知恵を低い手数料(コスト)で拝借することができます。そして、運用方法自体も、彼らが素晴らしいからこそ、シンプルな「ほったらかし」へとなっていくものです。資産運用はポイントをしっかりと押さえておけば、未来のあなたを助ける心強い存在になるかもしれません。
2019年03月09日今回は積立NISAの何を選んだら良いのか?という所にスポットを当てて解説していきたいと思います。と言うのも、投資信託商品より厳選された銘柄(商品数)ではありますが、約160本もの商品数の中から選ぶのは大変ですよね。そこで、初心者の方でも選ぶ際のチェックポイント等、分かり易く解説していきますので、選び方の参考にされて下さい。積立NISAを選ぶ前に知っておくべき事今回積立NISAを選ぶに前に知っておきたい事、もう少し言うと憶えておいて損はありませんという事をいくつかお伝えします。何故かと言いますと、運用の結果はもちろんですが、ご自身の受け取るべきリターンに影響が出るからです。では早速解説していきますね。投資信託はアクティブファンドとインデックスファンドの2種類より成り立っているこれは当たり前の話ですが、初心者の方には??となるかもしれませんね。それぞれを詳しく解説します。インデックスファンドとは、日経平均株価やNYダウ等の株式指標と同じような値動きをする様に構成された投資信託の事。特徴としてはリスク分散し易く、またかかるコストが低く設定されている。またパッシブファンドと呼ばれる事もある。アクティブファンドとはインデックスファンドと対照的に市場平均よりも上の投資成果を目指す為に構成された投資信託の事。特徴としてファンドマネージャーと呼ばれる運用のプロの考えや意向が最も強く反映され、かかるコストも高い。以上の2種類のファンドで構成されている訳です。アクティブファンドとインデックスファンドどちらが良いの?では積立NISAで投資信託を選ぶ時にどっちを選べば良いの?となりますよね。ここからは筆者の見解でお話していきます。私はインデックスファンドをお勧めします。理由はいくつかあります。インデックスファンドをお勧めする理由① コストが違うかかるコストの違いです。過去記事でも書いてきましたが、長く腰を据えてやらなければ長期積立投資は結果が見えてきません。つまり、長い事積立てる事をやっていく訳ですが、それに伴いコストもかかります。何の費用か?それは運用する方への支払う手数料です。これを信託報酬と呼びます。このコストが高いのがアクティブファンドです。市場平均より高いリターンを追い求めるとなれば、それなりに調査等にお金(費用)がかかりますよね。だから高く設定されているのです。でも毎月この費用が掛かっているので、長い目で見れば結構な費用負担になります。インデックスファンドをお勧めする理由② どっちが結果を出しているか次にどちらのファンドが利益を出しているのか?です。言ってみれば「勝ち負け」のような表現になりますが、過去のアクティブファンド、インデックスファンドの統計を取った結果、インデックスファンドが圧倒的に「勝っている」という事実があります。おそらくネットで調べても同じ様に記述はあると思いますが、投資の世界を語る上で誰もが知っている事実でもあります。ではアクティブファンドはダメなんですね?というと決してそうとも言い切れません。中にはインデックスファンドに負けなかったファンドもある訳です。しかしながら、数多くの投資信託の中から負けないファンドを探すのは、初心者にとって限りなく難しい作業ではないでしょうか?ですので、初心者にとって「負けない確率を上げる為のファンド選び」はインデックスファンドで十分だと私は思います。FPが教える、初心者向け投資信託の選び方(必須チェックポイント)ではここまでの話を纏めたいと思います。投資信託は2種類。アクティブファンド、インデックスファンド。コストが高いのがアクティブファンドで低いのはインデックスファンド。勝ち負けで言えばインデックスファンドが勝つ確率は極めて高い(過去の統計より)。私の所にも、どの投資信託を選べば良いか?というご相談もありますが、上記の事をお伝えし、高いコストを払って負ける確率が高い商品を買うか安いコストを払って負けない確率が高い商品を買うかと投げかけます。当然後者を選択します。初心者の皆さんは「インデックスファンド」を選択して頂ければ、期待は出来るのではないでしょうか?何を選ぶのかは「インデックスファンド」である事。これがまず第一歩でしょう。FPが積立NISAでおすすめする商品は?先程までは選び方について解説してきました。では次におすすめファンドについて触れていきたいと思います。あれこれ悩みたくない方向け商品ならコレ!投資信託と言ってもかなりの数があります。どれを選ぼうかな?選んだファンドはちゃんと増えてくれるかな?株式の割合?債券?何それ????と始めたいけど、ちんぷんかんぷん。こんな時、株式にも債券にも均等に投資できるパッケージ商品があります。それが「バランスファンド(バランス型)」と呼ばれるものです。代表的な商品名を挙げますと、eMAXISバランス型(8資産均等型)でしょうか。取引の多い楽天証券やSBI証券で取り扱われています。どんな内容かと言いますと次の図をご覧頂ければと思います。図の様に、8つの投資先にそれぞれ12.5%ずつ投資されていますので、あれこれ悩まずにコレ1つで沢山の分野に投資できる優れものです。折角時間を要して口座まで解説したのに、商品選びで二の足を踏んでしまっては意味がありません。この様な初心者の方向けの分かり易い商品はオススメだと言えます。できる限り増やしたいなという方にはコレ!ある程度はリスクを許容でき、出来る限り資産を増やしたいなという方は次の2つをオススメしたいと思います。楽天・全米株式インデックスファンド(楽天・バンガード・ファンド全米株式)eMAXISSlim米国株式(S&P500)楽天・全米株式インデックスファンド、通称バンガードファンドこのファンドをオススメする理由ですが、何と言っても「バンガード社」の運用するファンドが日本で購入できる点に尽きます。このバンガード何が凄いのかを掻い摘んでご説明しますと、全米トップシェアを誇る運用会社の一角を担っています。(2019年現在はNo2だそうですが、2020年にはNo1になるとも予想されております)また低コスト運用がウリでもあり、コストが低くしかも大きな運用会社で運用してくれる。且つ全米株式ですので、アメリカの名立たる企業に分散して投資してくれるという商品です。良く考えると世界経済の中心はアメリカにあります。皆さん身近なもので利用した事あるものありませんか?例えばフェイスブック、アマゾン、ウィンドウズ、アップルといった生活に密着している企業の殆どがアメリカにありますよね。ここに投資出来れば絶対とは言い切れませんが、安泰ではないでしょうか?私は個人的にそう思っていますので、このファンドをオススメしています。eMAXIS Slim米国株式(S&P500)こちらも同じくアメリカの株式市場に投資するものになりますが、このS&P500って聞いた事ありますか?簡単に解説します。S&P500とはNYダウと並ぶ代表的な株価指数の事です。多くの投資信託やETFがベンチマークとして採用しています。S&P500はその名の通り500銘柄を対象としており、分散性を考える指標としても適しています。1941年より開始され今に至るまでほぼ右肩上がりで上昇していて、年間収益率も約6%を超えるなど、約2%前後を推移する日経平均と比べても高い。冒頭にも書きましたが、インデックスファンドはこの指標に従って運用成果を求めていきます。つまりこの商品はS&P500の指標に従って運用成果を求めるファンドという事になります。もうお気づきですよね。先程ご説明したように、日本株に投じるのとアメリカ株に投じるのとでは収益が異なってきます。(何度も言いますが確実や絶対ではありません)長期に渡って資産を増やす事に関して言えば、この様に歴史ある指標に沿って右肩上がりに堅調に運用して貰えると非常に心強いですよね。積立nisaでおすすめ商品まとめ今回は積立NISAのどんな商品を選べば良いのかを解説してきました。本日書いた事はあくまで私の見解です。よって絶対や確実とは言えませんが、私なりに考察した事を皆さんに知って頂ければと思います。そして今回の記事が皆さんにとって背中を押すようなものになれば幸いです。
2019年03月04日今回は積立NISAの解約に関する記事となります。積立NISAの詳細やメリット、デメリット、そして始め方とこれまで解説してきました。始まりがあれば終わりがあります。では一体いつ、どんなタイミングで解約したら良いのでしょう?解約しなくても活用できる方法とは?今回は損をしない為にも知っておくべき事をお話していきたいと思います。積立NISAの解約について最低の表記を見ると20年間投資していれば最低リターンがプラスに移行していますよね。つまり投資信託の特性上「長期に渡って(10年以上、もう少し言えば15年以上)投資継続できれば損失が出る可能性は小さくなる」商品です。解約するに当たって損しない為にはなるべく、長期間継続した後に解約するタイミングが私はベストだと思います。そもそも目的を持って商品は選ぶべき積立NISAが始まってまだ1年足らずですが、長い目で見る場合には非常に向いている商品です。では途中で解約をしなくてはならない事態に陥った時、優先は積立NISAになるでしょうか?筆者はマネーセミナーを開催する事が多々あります。その際に必ずお伝えする事は「目的別に金融商品は分けて保有しましょう」とお伝えしております。15年内に何か資金需要が発生しても対応できる様に「預貯金」という手段も備えておく必要はあるという事です。折角長い事やってきた積立NISAが勿体ない事になりますし、何より「時間」は取り戻せませんので。解約をお考えの場合はまず優先してどの金融商品から手をつけるかをよく考えて下さいね。解約時のデメリットを教えて!ここまでは解約に関してのタイミングについて触れました。ここからは積立NISA解約時に関わるデメリットについて解説していきたいと思います。解約時に税金は掛かるの?何か手数料は?積立NISA口座に関しては非課税となっている為、解約して返ってきたお金に対し税金が掛かる事はありません。税金の事を考慮して運用できる点は非常に有難いですね。税金に関してはデメリットという事はありません。ではその他手数料が掛かるのか?ですが、厳密に言えば投資信託を売却(解約とお考え下さい)する際に信託財産留保額(売却手数料と思って下さい)が掛かります。これは積立NISAに限ったことではなく、投資信託を買い付けし売却する際に必ずかかるものですので、強いて言えばデメリットになるでしょう。また、ファンドによって手数料も異なりますので、購入前にしっかりとその点もチェックしておきましょう。解約したらお金はいつ戻ってくるの?ここで、この話題に触れたいと思います。実は直ぐにはお金は戻ってきません。これは明日にでもお金が必要だという方にとってデメリットでしかありませんよね。解約をもう少し小難しく言うと、投資信託を売却する事になる訳です。この売却のタイミングによって解約金がプラスかマイナスかになります。しかし気を付けたいのは解約の申し出を行った時の基準価額(※1)で解約は出来ないという事です。投資信託のファンドによっては翌日や翌々日の基準価額で計算される事もありますので注意が必要です。しかもお金が手元に届くまで約1週間は見ておいた方が良いでしょう。直ぐには返ってこない事だけ憶えておいて下さい。(※1)基準価額とは投資信託の値段の事(時価)です。投資信託には取引を行う際の単位があり、「口(くち)」と呼びます。例えばある投資信託を買う時、1口1円で購入できた場合、運用の成果によって1口当たりの値段が変動します。FPが教える!解約より前に検討するべき事さてこれまで積立NISAの「解約」に関する事を解説してきました。しかし、折角コツコツやってきたものを泣く泣く解約するのは忍びないですよね・・・。そこで解約以外に何かいい方法は無いか?それをご紹介致します。積立金額の変更積立をSTOPする(休止する)お金を引き出す以上が解約せずに継続できる方法です。1つずつ解説していきますね。1. 積立金額の変更分かり易くする為に、積立NISAの非課税枠一杯の拠出額でお話します。例えばAさんが積立NISAを始めました。余裕があったので毎月33,000円の積立NISAを開始したとします。ところが環境が変わり、33,000円の積立が厳しくなりました。ここで実行するのが積立金額の変更です。毎月の金額を減額し10,000円に変更し継続するという方法ですね(金融機関によって最低金額まで下げられます)。こうする事によって、今までの積立てた口数を売却しなくても継続は可能となります。金額を減らすだけでなく、増やす事も可能ですので、元に戻せそう、もう少し積立金額を増やせそうだと思った時に変更してください。2. 積立をSTOPする(休止する)先程のAさんを事例に出します。Aさんが同じく毎月33,000円積立を行っていました。しかし、環境が変わり、継続する事さえ難しい状況に陥ったとします。その時に実行するのが積立の休止です。つまり今月、ないし来月以降から積立てません!とする事になる訳です。そんな事が可能なのが積立NISAの特徴でもあります。購入できる口数が増えないだけで何の問題もありません。また再開する事も可能です。必ずしも解約といった事をしなくても大丈夫ですのでご安心下さいね。3. お金を引き出すまたまたAさんに登場頂きます。纏まった大きなお金が必要になったAさん。預金や保険等かき集めても若干足りない・・・・。いよいよ積立NISAにも手を出さなければならないか・・・・。とその時実行するのが、お金を引き出す、もう少し具体的に言うと今まで購入した投資信託の口数をいくらか途中売却して現金に変えるという事です。こうする事で必要な資金だけを引き出しておく事が可能になりますので、全部を手放さなくても大丈夫だという事です。以上3つの方法をご紹介致しましたが、真っ先に解約をするのではなく、どうすれば継続できるかを考えてみて下さいね。折角始めたから長く続けたいですからね。手続きはどうすればいいの?先程、解説しました手続きはどこでやるのか?ですが、銀行等で初めていらっしゃる方は窓口等で受付可能です。最近多いのがネット証券ですが、楽天証券、SBI証券等メジャーな会社の場合はネットより手続きが出来ますので、どこにその画面があるのか一度確認しておいてみて下さいね。他に注意すべき事はあるの?今回解約というテーマで解説してきました。お金が必要になった際に解約と冒頭にも書きましたが、それ以外に、購入している投資信託の運用成果が思わしくないなと感じる方もいらっしゃいます。この時解約をするのではなく、購入する投資信託を変更する事も出来ます。通常、投資信託を購入するに当たり「スイッチング(※2)」という機能が備わっています。(※2)スイッチングとは投資信託を買い替える事。今保有している投資信託を売却しそのお金で別の投資信託に投資しなおす事。スイッチングを実施すれば、もしかしたら運用成果の良いファンドに投資できる事も可能ですが、実は積立NISAにはスイッチングの機能そのものが無いのです。これは積立NISAを世に出すに当たり、そもそも頻繁に投資信託を変える必要性を持たせない為であり、投資初心者に難しい事をさせない為でもあります。しかし、そうは言っても商品を変えたい!その時は、先程の休止を利用します。今買い付けている投資信託に対し支払いをストップし、別の投資信託に商品や銘柄を変更するという事です。この場合、スイッチングと違うのは「売却」していないという点です。しかし注意点はここからですが、投資信託には複利効果があります。利息に利息が付いていくのが複利です。長い事運用していけば効果は大きくなります。しかし途中で商品を変更した場合、複利効果は失われ、また最初からとなってしまします。折角の効果が勿体ないので、私はコロコロと商品を変える事はあまりオススメしていません。言える事は、腰を据えて辛抱強くやるという事だと思います。積立nisaの解約まとめさて今回は解約に関して解説してきました。まだまだ制度自体始まって1年しか経っていませんが、今解約をするのは非常に勿体ないです。解約を検討されている方は折角投じたお金が損をしてしまいますので是非思い留まって継続できる方法を模索して下さいね。
2019年02月21日マンションを買うと、ローンを返済しなければならないだけでなく修繕積立金や管理費などの費用が毎月かかってきます。修繕積立金はマンションに住んでいる限り払い続けるお金であることを認識しておかなければなりません。この記事では、修繕積立金に焦点を当て、マンション売却時のさまざまな疑問点を解消します。マンションの修繕積立金とは?修繕積立金とは、マンションをメンテナンスする費用に充てるため、毎月各戸から徴収するお金のことを言います。具体的な用途は、排水管の取り換え工事、外壁の補修や塗装など、さまざまです。地震や大雨による被害はもちろん、マンションそのものは時とともに必ず劣化しますので、定期的なメンテナンスが必要となるのです。修繕積立金の金額は、長期修繕計画から決定されます。長期修繕計画とは、マンションの快適な住居環境を保つため、管理組合によって作成される長期的な修繕計画のことです。大規模修繕には数百万円単位の高額な費用がかかるため、住民同士で毎月コツコツ積み立てる必要があるのです。マンションを購入する際、販売価格やローンの金利にばかり目を向けがちですが、修繕積立金も考慮に入れ、返済計画を立てるべきです。ローン返済後も必ず毎月のしかかる負担であり、値上がりするおそれもあるのです。【修繕積立金と管理費の違い】マンションを購入すると、修繕積立金のほかに管理費も負担しなければなりません。修繕積立金と管理費は、使い道が異なります。管理費とは、マンションの共用部分の設備を維持管理する費用のことです。例えば、エレベーター点検費用や、共用部分の清掃、光熱費などが、徴収した管理費からまかなわれます。【修繕積立金の相場は?】修繕積立金はさまざまな要因によって決定されるため、マンションによって大きな差があります。適正価格を知るには、平成23年に国土交通省が発表した「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」が参考になります。同資料によると、階数・建築延べ床面積によって専有床面積あたりの修繕積立金額の目安がわかります。その金額にご自身の専有床面積を掛けた金額が、相場と考えられるでしょう。ただし、機械式駐車場があれば修繕コストがかかるため、修繕積立金は高くなります。また、新しいマンションほど安く、古いマンションほど高くなる傾向にあります。古いマンションは劣化が見られる分たくさん修繕しなければならないので、当然とも言えますね。マンションの価格を無料査定してみるマンションを売却しても修繕積立金は返ってこないさて、気になるのは、「マンションを売却したら修繕積立金はどうなるのか?」ということです。住んでいる間に一度も修繕工事が行われなかったら、支払った修繕積立金は管理組合が蓄えたままです。そのため、「返金を要求したい」と考える人も少なくないようです。しかし残念ながら、たとえ住んでいる間に修繕が行われなかったとしても、修繕積立金の返金はありません。これは、住んでいる期間や修繕の有無とは関係なく、管理規約に明記されていることです。一度納めた修繕積立金は、マンションの管理組合の財産となり、合理性のある特別な事情がない限り返金要求には応えないでしょう。修繕積立金はいつまで払い続ける?滞納したらどうなる?【引渡し日前日まで支払う義務がある】修繕積立金は、マンションに住み続ける限り払い続けなければなりません。マンションを売却すれば、修繕積立金は買主が負担することになります。では、どの時点から債務が移るのでしょうか。マンションの修繕積立金は、「引渡し前日」まで日割り計算した金額を売主が負担するルールとなっています。例えば、修繕積立金月30,000円のマンションを売却し、9月11日に引渡しを行う場合、売主は10,000円の修繕積立金を納めなければなりません。計算式は以下の通りです。残りの20,000円は、買主が負担します。<30,000÷30日×10日(9月1〜10日分)=10,000円>その他、管理費、固定資産税、都市計画税も、引渡し日に清算を行うことを知っておきましょう。【滞納したらどうなる?】修繕積立金を滞納すると、強制執行などの法的措置を取られる可能性は十分にあります。対応はマンションの理事会の判断となるため、一概には言えません。そして、もしも滞納した状態のまま売却すると、管理組合は買主に滞納分の修繕積立金を請求する権利があります。裏を返せば、マンションを購入する際は、滞納金がないか確認しなければなりません。まとめマンションの修繕積立金についての理解が深まったでしょうか。残念ながら納めた修繕積立金はいかなる場合も戻ってきませんが、快適な住まいを保つために必要な経費です。マンションを購入する際は、購入価格だけでなく、修繕積立金や管理費も含めた返済計画を立てるようにしましょう。まずはマンションの価格を無料査定してみる
2017年11月15日こんにちは、金融ライターの齋藤惠です。2018年1月から、積立NISAがスタートします。その前に「積立NISAとはどんな仕組みなのか」や「これまでのNISAと何が違うのか」をしっかり理解しておく必要がありますよね!もうすでに知っている方も、今回は復習だと思ってもう一度確認してみましょう!●そもそも、NISAって何だっけ?積立NISAを理解するためには、これまでの普通のNISAの仕組みを理解しないと始まらないので、簡単に説明しますね。NISAとは、株や投資信託をするときに申込むことで利益にかかる税金が免除される という非課税制度です。他にも、下記のようなルールのもと現在まで利用されてきました。・NISAが適用されるのは、原則1人1口座・NISA口座の変更は1年単位でのみ可能・今年の非課税枠(120万円)の残りは、翌年に繰り越せない・他口座で保有している資産との損益通算や損失の繰越控除はできない●積立NISAで、何が変わるの?では一体、これまでのNISAと積立NISAでは何が違うのでしょうか?“積立”と付くくらいですから、なんとなくは察してもらえるかもしれませんが、詳しく説明します。【つみたてNISA/積立NISA】・運用方法は積立方式のみ・非課税枠は年間40万円まで・投資対象は、国が決めた投資信託・非課税期間は20年間大きな違いは以上です。実はこれまでのNISAも積立方式で購入はできたのですが、一般の買付の場合と変わらず非課税枠120万円、非課税期間は5年でした。本来、積立は少額の資金を長期的に運用することが前提の商品 なので、今のままでは非課税枠が少々大きすぎる気がしますし、非課税期間は短すぎます。そこで新たに2018年から積立に特化した非課税制度が作られたというわけなのです。●積立NISAは長期投資におすすめ!これまでのNISAも、少額投資家にとってはよりお得に投資を始めるきっかけになるうれしい制度でした。さらに今回の積立NISAでは、その特徴からより長い期間、資産を非課税枠で保有できるので、長期的な資産形成を考えている人には大変魅力的な制度と言えるのではないでしょうか?また、積立NISAの投資対象は国が決めた投資信託に限られていることから、数あるファンドの中でも長期的な運用に向いているものが厳選されています 。これまで「どのファンドを購入すべきかわからない」という理由で投資を迷っていた人も、積立NISAならより絞られた選択肢の中でベストなファンドを見つけることができるのではないでしょうか?----------いかがでしたか?これまでNISAを利用していた人も、今回初めて投資をはじめてみようという人も、積立NISAで無理なく長期的な資産運用を検討してみてくださいね!【参考リンク】・知っておきたいNISAのポイント|日本証券業協会()●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)●モデル/坂井由有紀(央将くん)
2017年08月16日前回 、「長期で保有し、老後資金などのためにゆっくりお金を増やしていきたい場合は、やはりコストの安いインデックスファンドを選ぶのがいいでしょう」とお伝えしました。コストについては、 第13回 でお話ししています。信託報酬の安いものを選ぶ投資信託を選ぶ際は、同じような種類の投資信託のコストを比較することが大切です。会社によって信託報酬はさまざまなのです。今、インデックスファンドの低コスト化が進んでいます。たとえば、日経平均株価をベンチマークとするインデックスファンドで安いものは、以下のようになります。・ニッセイ・アセットマネジメント/ニッセイ日経225インデックスファンド 信託報酬=年率0.25%(税抜)・三井住友トラスト・アセットマネジメント/日経225 インデックスe 信託報酬=年率0.19%(税抜)・DIAMアセットマネジメント/たわらノーロード日経225 信託報酬=年率0.195%(税抜) (いずれも2016年1月現在)ここには、信託報酬の安いものを挙げましたが、これらと同じタイプのものでも、商品によって信託報酬は違います。「少々は気にしない!」と思うかもしれませんが、長期ではこれが大きな差になってくるのです。ちなみに、アクティブファンドの平均信託報酬は年率1.5%くらいのものがたくさんあります。販売手数料がかからないものをまた、ファンドを購入するときは、購入時に一度だけかかる販売手数料は、同じ商品でも販売窓口によって金額が異なります。販売手数料がかからない(ノー・ロードになる)ネット証券などで買うことも大切です。資産運用をスタートするプロセスのおさらいではここで、これまでのおさらいをしておきます。<資産運用をスタートするプロセス>1.自分の資産の状況を確認、把握し、投資の目標を明確化する住宅ローンなどの借入金がいくらあるか。預貯金はどのくらいあるかを確認し、毎月、いくら運用に回せるか考えます。子どもの教育費を貯めていく、老後の資金を作っていくなど、投資目標を明確にしましょう。投資環境を把握することも大切です。記事はこちらをご参考にしてください。・ 支出にはくせがある? 自分の支出のくせを知ろう(普通のママでもできる投資 Vol.4) ・ 貯まる家計にするための3つのステップ(普通のママでもできる投資 Vol.5) 2.アセットアロケーションを考える投資は、分散が基本です。「卵は一つのカゴに盛るな」という格言を思い出していただけましたか?何を買うかの前に、安定資産である債券とリスク性資産である株式などをどのように組み合わせればよいのか、配分比率を考えましょう。・ 安定した資産運用のための重要ポイント=「資産配分」(普通のママでもできる投資 Vol.11) 3.どこで運用するか考える長期で運用するほど、コストの差は大きく影響してきます。より安い商品をネット証券で買うのがおススメです。使いやすい会社を探してみましょう。コストについてのおさらいはこちら。・ 投資信託のしくみを知ろう(普通のママでもできる投資 Vol.13) 4.投資対象を選択する具体的に商品を選択する段階です。今日の記事やこちらをご参考にしてみてください。・ 購入の前に知っておきたい、投資信託のインデックスファンドとアクティブファンドとは(普通のママでもできる投資 Vol.14) そして、その後は、5.買付方法を決める6.モニタリングとリバランスというステップになります。こちらについては順次お話ししていきますので、楽しみにしていてくださいね。次回は、どんなファンドを選べばいいのか、もう少し考えてみましょう。(岩城みずほ)
2016年02月08日