5月18日、フィンランドのライフスタイルブランドを紹介するイベントが、フィンランド大使館で行われました。そこで見つけたのが、現地で大人気のオーガニックスキンケアブランド〈Rimita Green(リミタグリーン)〉。現地で受賞歴があるデオドランド「リミタデオ」と保湿にすぐれたボディクレンジングシャワーオイル「リミタオーツ」を試してみました。フィンランドのライフスタイルブランドが集合今回、行われたのはインフルエンサーやメディア、企業向けのフィンランドのライフスタイルイベント。フィンランド在住歴のあるレポーターもご招待いただき、参加してきました。入り口すぐに、フィンランド大使館のキャラクター「フィンたん」のパネルと北欧家具「artek(アルテック)」のガチャガチャを発見。会場内には、インテリア、アパレル、毛糸、ジュエリー、スキンケアなど、多彩なブランドの製品が並びます。国土の約7割が森林と自然が身近なフィンランドでは、自然をモチーフにしたデザインや、自然由来の成分が使われたスキンケアやコスメ製品が多いんです。フィンランドの料理も堪能! ライ麦粉の生地にミルク粥を包んで焼いた「カレリアパイ」やサーモンなど、フィンランドを感じるメニューでした。デザートもちょうどいい甘さで、青空の下、気持ちのいい食事タイムでした。自然の恵みがたっぷりの〈Rimita Green〉今回、Hanako.tokyo読者のみなさんにご紹介したいのが、現地で人気のオーガニックスキンケアブランド〈Rimita Green〉。オオバコ、オーツ麦、アルガンフルーツなどフィンランドの自然原料をたっぷりと使用しているのが特徴で、ナチュラル、かつ質の高いスキンケア製品を好む人におすすめしたいブランドです。母と息子による親子起業によって生まれたブランドで、フェイシャル用、ボディ用、デオドランドなどを取りそろえています。自分用はもちろん、プレゼントとして贈っても喜ばれそうですね。夏の汗対策に!現地で一番人気の「リミタデオ」今回、レポーターが試したのは、〈Rimita Green〉で一番人気のデオドランド製品「リミタデオ」。現地のオーガニックフーズ&;スキンケアショップによる「ベストオーガニックデオドラント」に選ばれた実績もあるそうです。ラインナップは、アルミニウムフリーの「リミタデオ」とビーガンに対応した「リミタデオ センシティブ」( 無香料)の2つ(50ml/各3,190円)。いずれも、有機栽培されたアロエベラ、ローズマリー、ラベンダー、レモン、カモミールが使用されています。使い方はシンプルで、球体部分を肌に当てて適量の液体を塗ります。「リミタデオ」は、さわやかなハーブの香りを感じます。香りがあるデオドランド製品を好む人は、こちらがオススメかもしれません。「リミタデオ センシティブ」は無香料タイプ。レポーターは、香水など他の香りをじゃましないこちらのほうが好みでした。好みに合わせてセレクトしてみてくださいね。汗ばむ日が増えてきた今の時期にピッタリで、日中もニオイを気にせずに過ごすことができました。しっとり潤うクレンジングオイル「リミタオーツ」もう1つ、人気商品として紹介してもらったのが、潤いを残してしっとりと洗い上げる「リミタオーツ ボディクレンジングシャワーオイル」(250ml/5,280円)。オーツ麦とシーバックソーンにオイルを組み合わせたボディ用のクレンジングオイルで、肌の乾燥が気になる人にオススメなのだとか。シーバックソーンは、フィンランドの沿岸部で採取される酸っぱいベリー。過酷な環境下で育つため、ビタミンや必須脂肪酸などの含有量が高く、バランスもいいスーパーフードといわれているそうです。しっとりしながらもベタベタしないテクスチャ。濡れた肌に直接塗ってみたところ、やさしく泡立ち、洗い上がりはとてもしっとりしていました。担当者の方に「洗浄後にボディクリームを塗らなくても大丈夫です」と説明を受けましたが、確かに何も塗らない状態でも乾燥した感じはなし。特に乾燥が気になる秋冬に向いているかもしれません。購入は「オーガニックマーケット渋谷店」で現在、〈Rimita Green〉の製品は、西武渋谷店 A館にある「オーガニックマーケット渋谷店」で販売されています。近いうちに、オーガニックマーケット渋谷店のホームページで通信販売も予定しているそうなので、気になる方はホームページや公式Instagramを随時チェックしてみてくださいね!〈Rimita Green〉東京都渋谷区宇田川町21-1西武渋谷店A館M2階(オーガニックマーケット渋谷店)03-5489-8085(オーガニックマーケット渋谷店)定休日なし※価格はすべて税込
2022年05月26日フィンランドSTEAM教育のロッボジャパン株式会社(所在地:東京都渋谷区)は、フィンランドから来た「英語Xプログラミング」のロボット教室ロッボクラブにてGWの小学生向け体験会を実施いたします。渋谷・福岡・オンラインに加え、今年の春より、千葉、神戸、山口にも新しい教室がオープンしております。体験会では、プログラミング体験に加え、3Dモデリング体験も実施。外国人講師の英語に触れながら、本場フィンランドのSTEAM教育を体験できます。日本語フォロー付きなので、英語が出来なくても大丈夫。パソコン初心者も大歓迎です。また、体験していただいたお客様には、お得な入会キャンペーンも実施中です。体験会開催■GW体験会 キャンペーン概要体験内容: プログラミング体験、3Dモデリング体験特典 : 体験から1週間以内でのご入会で、初回支払い割引入会金無料(通常1万円)期間 : 2022年4月29日~5月17日開催日時: 教室により異なります費用 : 500円(税込) ※一部教室では無料申込URL : ■新規教室情報教室名 : 山口周南教室開校 : 2022年4月より所在地 : 山口県周南市久米3034-1アクセス: 櫛ヶ浜駅から10分URL : 教室名 : 甲子園教室開校 : 2022年5月より所在地 : 兵庫県西宮市甲子園口5-4-23アクセス: 甲子園口駅から徒歩10分URL : 教室名 : 新松戸教室開校 : 2022年5月より所在地 : 千葉県松戸市新松戸3-178-2 おうちスペースflat 1階アクセス: 新松戸駅より徒歩7分URL : ■英語で学ぶプログラミング教室「ロッボクラブ」って?フィンランドのヘルシンキ大学にて教育プログラムとして昇華されたROBBOの教育システムは、Google RISE AwardsやSTART UP FUKUOKA CITYで優勝しており、21ヵ国300校以上の学校で採用されています。経産省EdTech対象サービスにもなっており、日本の小学校でも採用実績あり。これからのSTEAM教育にまさにマッチしたものと言えるかと思います。世界に繋がるロボット教室ロッボクラブでは、学校でも使うScratchというプログラミング教材を基にしたROBBO Scratchを使い、プログラミングだけでなく、3Dモデリングや電子回路、スマホアプリまで学びます。他のプログラミング教室のように、同じ部品を渡され、全員同じものを作って、次の週に全員同じプログラムを行う、そういった教室ではありません。「想像力×創造力」で、ゴールは無限大です。オンラインレッスンの様子また、ネイティブの英語に触れることで、英語も自然と身についていきます。例えば、ある5年生の男の子の生徒さんは、ロボットもプログラミングも大好きだけど、英語に極度のコンプレックスがあり、受講を躊躇っていましたが、今ではちょくちょく英語で挨拶したり、知っている英単語で会話にトライしています。「これって英語だっけ?合ってる」と英語を積極的に使うようになり、保護者様にもとても喜ばれています。英語で学ぶ楽しく学ぶ【会社概要】商号 : ロッボジャパン株式会社共同代表取締役: 二宮 靖雄/久保田 啓介所在地 : 〒150-0001東京都渋谷区神宮前六丁目23番4号 桑野ビル2階設立 : 2019年11月URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】ロッボジャパン株式会社TEL : 03-6868-3895お問い合せフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月25日ラップランドのホテル朝食の一例(クレジット:Visit Finland)Visit Finlandはこの度、ラップランドで忘れられない体験ができる最も美しい宿泊施設を7選ご紹介します。静寂を味わい、美しい自然を観察し、晴れた夜には北極圏の空と踊るオーロラを堪能できるフィンランドは、75%以上が森林に覆われ、世界で最も空気がきれいで、ヨーロッパ有数の大自然を誇る国です。大自然と幻想的なオーロラや白夜を一望できる絶景の宿泊施設を多数ご用意しているフィンランドは、目的地や季節に関係なく、記憶に残る時間をお約束します。また、7選にも選出されているアークティック・ツリーハウス・ホテルが、ラップランドにある都市ロヴァニエミで初めてサステナブル・トラベル・フィンランドのラベルを取得したことを発表します。2022年3月14日から3月20日には、アークティック・ツリーハウス・ホテルの宿泊者限定で、ヨガやハイキング等アクティビティや、メディテーションを無料で提供します。ARCTIC TREEHOUSE HOTEL(アークティック・ツリーハウス・ホテル)Rovaniemi (ロヴァニエミ)アークティック・ツリーハウス・ホテル(クレジット:Visit Finland)アークティック・ツリーハウス・ホテルの32のスイートと5つのシャレーは、モミの木々に囲まれた鳥の巣のような立地にあり、他では味わえない滞在体験を提供しています。大きな出窓からは周囲の景色が一望でき、北極圏のラップランドの森を眺めるには最適です。また、当ホテルは、国際的な賞を受賞しています。グリーンキー・エコラベルを取得し、さらにロヴァニエミで初めてサステナブル・トラベル・フィンランドのラベルを取得しました。自然の中で楽しめるアクティビティは、氷上釣り、犬やトナカイが引くそり体験、スノーシュー、オーロラ探し、サンタクロースとのふれあいなど、満載です。ホテルでは、フィンランド式サウナでリラックスし、フィンランド語で「最愛の」という意味のレストラン「ラカス」で、シェフでアーティストのペッテリ・ルオトが考案した料理に舌鼓を打つことができます。また、春分の日にかけて、2022年3月14日から20日には宿泊者限定で、ヨガやハイキングといったアクティビティやメディテーションを無料で提供することを発表しました。環境との調和を目指し、スイートには雨水管理に適したグリーンルーフが設置されているだけでなく、建材はフィンランド松などの持続可能な素材を使用し、サステナビリティの哲学に基づいて設計されています。料金:€250~ アークティック・ツリーハウス・ツインスイート(27m²) 朝食付き詳細:arctictreehousehotel.comMAGICAL POND (マジカル・ポンド)Ruka-Kuusamo (ルカ・クーサモ)マジカル・ポンドのイグルー(クレジット:Visit Finland)マジカル・ポンドは、ラップランドにある良質で持続可能なイグルーから成り立つエリアです。この20のイグルーは純粋な北欧の内装が施され、息を呑むような大自然の景色を眺めることができます。運が良ければ、トナカイやオーロラに照らされた天の川を見ることができるかもしれません。マジカル・ポンドは、サステナブル・トラベル・フィンランドのラベルを取得しているだけでなく、水力発電を使用していることから、社会、文化、環境、経済的責任に非常に熱心であるとして、グリーンキー証明書を授与されています。ルカ・スキー・リゾートからわずか8kmの場所に位置し、スキーファンにとってもおすすめの場所です。料金:€375~ レストランでの朝食、ウェルカムドリンク付き 暖炉、スノーシュー使用可詳細:magicalpond.com/en/ARCTIC SKYLIGHT LODGE (アークティック・スカイライト・ロッジ)Ylläs (ユッラス)ガラスのキャビンからの眺め(クレジット:Visit Finland)Pallas-Ylläs National Park (パラス・ユッラス国立公園) の渓谷のくぼみに位置するアークティック・スカイライト・ロッジは、10棟のガラスのキャビン、ロッジ、レストランで構成されています。Kukaslompolo (クカスロンポロ) 湖畔にある高級サウナや、Äkäslompolo (アカスロンポロ)で楽しめる様々なアクティビティ、3コースの食事を楽しめるレストランなど、アークティック・スカイライト・ロッジ は、人と自然のつながりを取り戻すための場所となっています。自然と幸福感は密接に関係していると考えられていることから、自然の中に位置するガラス張りのサウナでは安らぎと「löyly」(ロウリュ)の力を体感することができるでしょう。「ロウリュ」とは、サウナストーンにかけた水から立ち上る蒸気のことで、ぬくもりに包まれるような感覚を意味します。また、隣接する川沿いの屋外ジャグジーでは、ラップランドの大自然を満喫することができます。料金:€475(朝食付き)、サウナとジャグジー €100、プラス €20/人で1.5時間から予約可能詳細:arcticskylightlodge.comAURORA QUEEN RESORT (オーロラ・クイーン・リゾート)Ivalo (イヴァロ)ガラスイグルーからの眺め(クレジット:Visit Finland)2021年12月1日にオープンしたオーロラ・クイーン・リゾートは、ガラス張りの美しい14のイグルーで構成されています。ガラスの天井とパノラマ・ウィンドウからは、気持ち良くベッドに入ったままで周囲の自然やオーロラを存分に眺めることができるのが特徴で、ありのままの自然に浸ることができます。イグルーは夜景を最大限に楽しめるように設計されているだけでなく、すべてのディテールが快適さと寛ぎをもたらすように入念に考えられています。プレミアム品質の素材がインテリアに使用され、完璧な滞在をお楽しみいただけます。すべてのイグルーには、専用のバスルームやその他の快適な設備が完備されています。イヴァロ空港から45分以内の距離にあるこのリゾートは、地熱を利用した暖房と無垢の木材を使用しています。ホテルでは、近くのトナカイ牧場訪問、スノーシューでのオーロラハンティング、氷上ゴーカート、ハスキー犬サファリなどのアクティビティも用意されています。料金:€595~ グラスイグルー(パノラマスイート) キングサイズ・ベッド、朝食付き詳細:auroraqueenresort.fiAPUKKA RESORT LAPPISH KAMMIT SUITE (アプッカ・リゾート・ラピッシュ・カンミ・スイート)Rovaniemi (ロヴァニエミ)ラップランド・カンミ・スイート (クレジット:Visit Finland)ロヴァニエミのスノーランドの歴史探訪をしてみませんか。このリゾートは、季節の移り変わりを写しだし、他では味わえない大自然を体験できます。アプッカ・リゾートの歴史は、北の大地とそこにまつわる物語とともに歩んできました。歴史に対する敬意と持続可能性なくして、ラップランドはありえません。当リゾートは、この地の歴史的遺産と、かつて野営のたき火を囲んで語られてきた物語に脚光を当てることを目的の一つとしています。アプッカでは、数多くの古い手造りのログハウスに新たな命が吹き込まれ、使用されています。これらの建築物には歴史と物語があり、今後何十年にもわたって生き続けることでしょう。ホテルではさまざまなサステナブルな取り組みを行っていますが、アプッカでは、プラスチック製カードキーを大量に使用する代わりに、昔ながらの金属製の鍵を使っています。金属製鍵は長持ちし、プラスチックゴミを出さず、雪の中に落としても見つけやすいのです。ラピッシュ・カンミ・スイートは、本格的でエコロジカル、そして何より歴史にあふれています。キッチンを備え、天窓の下には快適なツインベッドがあり、お客様だけの忘れられない旅のための完璧な舞台です。料金:€261~ ラップランド・カンミ・スイート(32 m²)詳細:apukkaresort.fiARTIC FOX GLASS IGLOOS (アーティック・フォックス・ガラス・イグルーズ)Ranua(ラヌア)アーティック・フォックスのガラスイグルー (クレジット:Visit Finland)フィンランドのラップランド地方南部にあるアーティック・フォックスのガラスイグルーからは、ラヌアンヤルヴィ湖を臨むことができます。アーティック・フォックス・イグルーは小さな町ラヌアの近くにありながら、大自然の中の静かな湖畔にたたずんでいます。イグルーから、広々とした湖の向こうに広がる北の大地を一望することができます。ここでは、水泳やハイキング、スノーモービルなど、一年中自然の中でのアクティビティが楽しめます。アーティック・フォックス・イグルーでは、ハスキー犬やトナカイを使ったサファリツアーも開催しています。当施設の近くには、北極圏野生動物公園があり、北極ギツネやフィンランドではここでしかみられない北極グマ、その他50種類以上の北極圏の動物たちを見ることができます。動物たちは、北極圏の森の中の巨大な敷地で自然な環境で暮らしています。この動物公園は年中無休です。料金:1泊€269~ 朝食付き詳細:arcticfoxigloos.comNORTHERN LIGHTS VILLAGE (ノーザン・ライツ・ビレッジ)Levi (レヴィ)ノーザン・ライツ・ビレッジのオーロラキャビン (クレジット:Visit Finland)ノーザン・ライツ・ビレッジのオーロラキャビンは、暖かいベッドにゆったりと横たわりながら、冬の満天の星空とオーロラを体験できる空間です。北の空に向いている融雪機能を備えたガラス張りの屋根は、ボタン一つで除雪でき、最高の天空をベッドから眺めることができます。各スイートには暖炉があり、極上の快適さと居心地の良さをお約束します。ビレッジが提供するスキー、スノーシュー、ハスキー犬ぞり、トナカイサファリ、オーロラ撮影、リゾート内の農場訪問などのアクティビティを利用すれば、短い滞在期間でもフィンランドのすべてを体験することが可能です。ビレッジはお客様がフィンランド流のひとときを過ごすための努力を惜しみません。カップル、友人同士、家族(3歳以下のお子様は無料)で、忙しい都市や日々のストレスから離れた非日常を味わいたい方を、オーロラビレッジは歓迎します。料金:€299~ オーロラキャビン(29m²) 朝・夕食付詳細:northernlightsvillage.comVisit Finland (フィンランド政府観光局)について旅行先としてのフィンランドブランドを発展させ、海外旅行者にフィンランドをプロモーションし、旅行業界の企業のグローバル化を支援しています。旅行先や地域、旅行産業ビジネス、その他の輸出関連企業および大使館と協力しています。Visit FinlandはBusiness Finlandのグループ機関です。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2022年02月09日フィンランドの女性画家ヘレン・シャルフベックの半生を描いた『魂のまなざし』が生誕160年記念となる2022年の夏に公開されることが決定し、併せてティーザービジュアルが解禁となった。1915年、ヘレン・シャルフベックは、高齢の母親とともに田舎で暮らしていた。いわば忘れられた画家だった彼女は、それでも湧き出してくる情熱のためだけに絵を描き続けていた。全てが変わったのは、ある画商が訪ねてきて彼女が描き溜めていた159点のすばらしい作品を発見、大きな個展開催に向けて動き出した時。しかし、ヘレンの人生で最も重要な転機は、画商が紹介した15歳年下の青年エイナル・ロイターとの出会いによってもたらされる…。モダニズムを代表する画家のひとりとして、近年世界的に注目を浴びるフィンランドの国民的画家ヘレン・シャルフベック(1862~1946)。その生誕160年を記念し、彼女の画業と人生を決定づけた1915年から1923年の時代を描いた本作。シャルフベックは、ロシア帝国の支配下にあったフィンランドに生まれ、祖国の独立と内戦を経て封建的な世界が崩壊していく過程と歩調を合わせるように、画家として、女性として、一人の人間として自律的に生きていく。狂おしい愛に打ちのめされ生涯の友情を得る中で、自身と身の回りの存在を凝視しその本質を描きだす手法をひたすら追求した。抑圧的な母親や男性社会に臆せず、名誉よりも内から湧き出る情熱に従ったシャルフベック。どん底にあってもやがて立ち上がって背筋を伸ばし歩んでいく、その凛とした生き様が、北欧の透明な光に輝く自然や街並みとともに全編美しい映像で描かれる。解禁されたティーザービジュアルは、映画と同時代1915年にシャルフベックが描いた代表的な自画像「黒い背景の自画像」を模し、シャルフベックを演じた主演女優ラウラ・ビルンの姿に置き換えて描き下ろされた、映画のためのオリジナル作品を使用している。『魂のまなざし』は2022年夏、Bunkamuraル・シネマほかにて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:魂のまなざし 2022年夏、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開©Finland Cinematic
2021年12月21日2020年に世界規模でまん延した、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)。2021年12月現在、多くの国が感染予防のため、海外からの入国者について、さまざまな受け入れ条件を定めています。世界を股にかけて活躍していたビジネスパーソンや、海外旅行が趣味だった人にとっては、つらい状況が続いているといえるでしょう。フィンランド外務省が、子供たちへ粋なメッセージところで、12月24日はクリスマス・イヴ。一夜で世界中の子供たちにプレゼントを届けるサンタクロースにとって、各国の渡航制限は重大な問題です。子供たちの中には、「サンタさんは無事にプレゼントを届けてくれるだろうか?」と、心配している子もいるかもしれません。サンタクロースが住んでいるといわれている国の1つである、フィンランド。フィンランドの外務省は同月13日、世界の子供たちへあるメッセージを発信しました。その内容は、「サンタクロースは、コロナ禍でも全世界にプレゼントを届けてくれる」というもの。【世界中の子どもたちへ、サンタはちゃんとプレゼント届けるよ!】フィンランド外務省がサンタクロースに確認したところ、コロナ禍でも全世界の子どもたちにプレゼントを届けると話したよ。特別な多国間交渉によって、サンタとトナカイが引くソリは渡航制限が免除されたんだ。 — 駐日フィンランド大使館 (@FinEmbTokyo) December 13, 2021 各国と交渉し、サンタクロースが引くソリは、特別に渡航制限が免除されたそうです!心配していた子供たちを安心させてくれた、フィンランド。2021年のクリスマスも、子供たちの喜ぶ顔が各国で見られることでしょう![文・構成/grape編集部]
2021年12月15日時代に流されず、日常生活にやさしくなじむフィンランドのデザイン製品。1月30日(日)までBunkamuraザ・ミュージアムで開催されている『ザ・フィンランドデザイン展 ― 自然が宿るライフスタイル』は、フィンランドがデザイン大国になったあゆみをたどる展覧会だ。フィンランドは1917年にロシアから独立。新しい国造りの一環としてデザインの発展に注力し、「デザイン大国」として世界中に知られるようになっていった。同展では、日本でも広く愛されているフィンランドデザインの誕生と発展を、アルヴァ・アアルトやカイ・フランクなど50名以上のデザイナーやアーティストの作品と関係資料をもって紹介していく。アルヴァ・アアルト(左)《「サヴォイ」花瓶》1936年、(右の2点)《「サヴォイ」花瓶と木型》第一章「オーガニックなイメージ」では、「自然」を発想源としたプロダクトを紹介する。森と湖に囲まれたフィンランドは、人々は常に自然とともに暮らし、その有り様をデザインのモチーフに取り入れていった。フィンランドを代表するデザイナー、アルヴァ・アアルトの《「サヴォイ」花瓶》や《アームチェア・パイミオ》などもその一つ。器や家具で描かれた有機的な曲線は、フィンランドに多くある森や、湖のほとりの曲線のようにも見える。(写真左から)アルヴァ・アアルト《アームチェア・パイミオ》1940年代《キャンチレバーチェア31(現:42 アームチェア)/パイミオサナトリウム竣工時のオリジナル製品》1931年《スツール60》1940年代イルマリ・タピオヴァーラ《ドムスチェア》1946年第一章展示風景よりその一方で、実用的で大量生産可能、シンプルで使いやすい製品を作り出すこともフィンランドでは重視された。食器などはスタッキングができることなど、これまでにない機能性も考慮されるようになっていく。第二章「機能的なフォルム」では、シンプルなフォルムと色のプロダクトを紹介していく。第二章展示風景より(左2つの棚)アイノ・アアルト《ボルゲブリック》シリーズ 1932年(右の棚)サーラ・ホベア《グラス1718》 1954年、《ピッチャー1618》1954年カイ・フランクの《BA キルタ》は、絵付けをせず釉薬だけが唯一の装飾となったシンプルな食器シリーズ。器のデザインだけでなく、必要なアイテムを必要な分だけ組み合わせて購入できるスタイルが当時のディナーセットの概念を覆した。カイ・フランク《BA キルタ》シリーズ 1952〜75年当時の製品ポスター いずれも1954年独自の進化を始めたフィンランドのデザインを、国は積極的に支援。ミラノトリエンナーレで好評を得るなど、フィンランドデザインは国内のみならず、世界中の人々を魅了するようになった。第三章「モダニズムのアイコン」では、黄金時代と評価され、「デザイン大国」と位置づけられるようになった1950年代のフィンランドのガラス製品や陶磁器を中心に紹介する。展示風景より展示風景よりルート・ブリュックはアラビア製陶所で主に陶板作品に取り組んでいたアーティスト。日本では一昨年から昨年にかけて回顧展が開催され、注目を集めるようになっている。ルート・ブリュック(左)《孤独》1967年(中)《青い雲》1967年(右)《老いた木》1967年国の支援だけでなく、フィンランド国民のライフスタイルも、フィンランドデザインの発展に大きく寄与している。第二次世界大戦後、フィンランドの中産階級はその暮らしをより楽しむため、インテリアにいっそう気を配るようになった。冬場は長く留まる室内に明るさを求め、色鮮やかなテキスタイルを好んで取り入れるようになっていく。第4章「絵画のように」では、日本でも強く支持されているマリメッコ社のファブリックなど多様なテキスタイルデザインを取り上げ、布地の持つ可能性と魅力に迫っていく。展示風景より展示風景より展示はこのほか、1960年代に生まれたフィンランドデザインや、世界的キャラクターとなったムーミンや、作者のトーベ・ヤンソンの世界などにも触れ、フィンランドデザインをより深く知り、そして親しめる流れとなっている。まったく古びることなく、現代の暮らしにもすぐに取り入れることができるフィンランドデザイン。かわいらしく美しいフィンランドデザインの世界に入り込める、心おどる展覧会だ。取材・文:浦島茂世【開催情報】『ザ・フィンランドデザイン展 ― 自然が宿るライフスタイル』12月7日(火)~1月30日(日)、Bunkamuraザ・ミュージアムにて開催※会期中の全ての土日祝、1月24日(月)~30日(日)はオンラインによる入場日時予約が必要。
2021年12月10日「フィンランド・クリスマス・マーケット」が、東京・南麻布にあるフィンランド大使館敷地内メッツァ・パビリオンにて、2021年12月17日(金)・18日(土)に開催される。参加には事前登録が必要。本場フィンランド式クリスマスマーケットを体感「フィンランド・クリスマス・マーケット」は、昔ながらのフィンランド式クリスマスマーケットを体感できるイベント。期間中はフィンランド大使館敷地内にある木造の建物、メッツァ・パビリオンの内外に、伝統的なクリスマス・マーケットを設営する。インテリア雑貨や無料のスイーツ&ドリンク「フィンランド・クリスマス・マーケット」の会場では、クラフトジンを展開する「アークティック ブルー ビバレッジ」、アパレルブランドの「ピュア ウェイスト」、インテリア雑貨の「ロヴィ」「アアリッカ」など、フィンランドの有名ブランドによるギフトや土産品などを手に入れることが可能。北欧雑貨を展開するショップ・コルバプースティのブースでは、もみの木テキスタイルや、キッチンタオル・サウナカバー・タペストリーとして使用できるマルチクロスを販売。マリメッコ(marimekko)に在籍した経験を持つ、フィンランド在住の新留直人によるブランド・ヘルミノルディックラインのペットアイテムなども揃う。また、無料のクリスマススイーツやドリンクも並ぶ。ワークショップやサンタクロースのビデオメッセージもグッズ&グルメだけでなく、様々なアクティビティでフィンランドのクリスマスを体感できるのも「フィンランド・クリスマス・マーケット」の魅力。工作を楽しむワークショップや、サンタクロースからのビデオメッセージといったコンテンツも展開する。なお、「フィンランド・クリスマス・マーケット」は、メッツァ・パビリオンにおける最後のイベントとなる。【詳細】「フィンランド・クリスマス・マーケット」日時:2021年12月17日(金)・18日(土) 9:00~18:00※各回1時間ごとの入替制。場所:フィンランド大使館敷地内メッツァ・パビリオン住所:東京都港区南麻布3-5-39TEL:03-5447-6000入場料:無料参加登録場所:受付は12月3日(金)10:00より開始)参加希望者は事前登録が必要。先着順での案内となり、定員に達し次第、締め切り。グッズ例:・KUUSIMETSÄ もみの木テキスタイル 長さ2m 13,200円・ KUUSIMETSÄ マルチクロス小 45cmx55cm 3,300円
2021年12月05日サウナ好きのオーナーがプロデュースを担当有限会社TH管理サービスが、2021年11月20日にフィンランド式個室サウナ「マイサウナ暖力(だんりょく)」をオープンします。原宿駅から徒歩7分の「マイサウナ暖力」は、サウナ好きのオーナーが細部にまでこだわりぬいた設備・環境・サービスを提供する本格的なサウナです。着替えからサウナの使用、水風呂、休憩まですべて同じ場所で完結する個室制なので、混雑や順番待ちのわずらわしさはなく、サウナを1人でじっくり楽しめる空間となっています。MISA社(フィンランド)製のサウナストーブを採用。日本のドライサウナと比べ若干温度は低く湿気が多いことが特徴となっています。温度や湿度はロウリュを使用することで好み通りに変えることができます。水風呂完備で最高の「ととのう体験」を提供さらに個室サウナとしてはめずらしい水風呂を各部屋に完備。サウナ利用後のほてった体で水風呂にしばらくつかることで肌の表面に冷水を中和する薄い膜ができ、シャワーのみの個室サウナでは体験できない快適さを体験できます。「マイサウナ暖力」では、無料で利用できるタオル、シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、メイク落としなどが用意されているので手ぶらで来店することが可能。女性専用のパウダールームもあるのでメイクやヘアをととのえてから帰宅できます。※パウダールームの利用時間はサウナ利用時間に含まれません。(画像はプレスリリースより)(画像はマイサウナ暖力より)【参考】※マイサウナ暖力
2021年11月20日国土の7割が森林、18万以上の湖があるという、フィンランドの美しい自然から生まれたデザインを紹介する展覧会『ザ・フィンランドデザイン展―自然が宿るライフスタイル』が、12月7日(火)よりBunkamura ザ・ミュージアムにて開催される。イッタラ、アルテック、マリメッコなど日本でも人気のプロダクトを生み出した、世界屈指のデザイン大国・フィンランドは、1917年にロシアから独立。新しい国づくりの一環としてデザインの発展に力を注ぎ、数多くのアーティストたちが誕生した。同展では、ヘルシンキ市立美術館(HAM)監修のもと、マリメッコやフィンレイソンのテキスタイル、カイ・フランクのガラス工芸のほか、陶磁器や家具など、同時代にデザイン・制作されたプロダクトとともに、同時代の絵画などもあわせて展示。世界中で愛され続けているフィンランドデザインの源泉と歴史を約250点の作品と約80点の関係資料で多角的に紹介。本国でも集結困難な多彩な作品群が一挙に公開される。自然と共に生きる暮らしのなかで生まれた、豊かな発想力と彩りに溢れた世界が楽しめる。撮影者不詳《プンカハルユ(フィンランド)》1940-1959 年、フィンランド国立写真美術館蔵アルヴァ・アアルト《キャンチレバーチェア 31(現:42 アームチェア)/パイミオサナトリウム竣工時のオリジナル製品》1931 年、木工家具・建築設備社(トゥルク)、フィンランド・デザイン・ミュージアム蔵、Photo/Rauno Träskelinカーリナ・アホ《卵入れ》1950 年、アラビア製陶所、フィンランド・デザイン・ミュージアム蔵、Photo/Kirsi Halkolaカイ・フランク《木製人形(サーカスの団長、女の子)》1940 年代、フィンランド・デザイン・ミュージアム蔵、Photo/Harry Kivilinna(サーカスの団長)【開催概要】『ザ・フィンランドデザイン展―自然が宿るライフスタイル』会場:Bunkamura ザ・ミュージアム会期:2021年12⽉7⽇(火)〜2022年1⽉30⽇(⽇)開館時間:10:00~18:00、⾦・⼟曜は21:00まで(⼊館は閉館30分前まで)休館日:1月1日(土・祝)入館料:前売一般1,500円/当日一般1,700円、大学・高校生1,000円、中学・小学生700円※状況により、会期・開館時間等が変更となる可能性あり。 また、会期中の土・日・祝日および1月24日(月)~30日(日)は【オンラインによる入場日時予約】が必要本展特設ページ:
2021年11月15日個室を貸し切って贅沢サウナ有限会社TH管理サービスが東京・原宿駅から徒歩7分の好立地に、水風呂を完備したフィンランド式個室サウナ「マイサウナ暖力(だんりょく)」を、2021年11月20日にオープンする。マイサウナ暖力は、着替え・サウナ・水風呂・休憩のすべてがひとつの個室で完結できるこだわりの空間だ。サウナ室の混雑や順番待ちから解放され、個室を贅沢に貸し切り利用できるよう、サウナ好きのオーナーが細部にまでこだわりぬいた設備・環境・サービスを提供する。水風呂も完備これまで個室サウナではサウナの後のクールダウンに欠かせない水風呂が設置されていないことが課題となっていた。マイサウナ暖力には水風呂が各部屋に完備され、サウナ好きが重視するサウナ、水風呂、外気浴のサイクルを個室で体感することができる。本場フィンランド式のサウナは設定温度は低めだが、湿気が多く、温度を上げたい場合にはロウリュの使用が可能。月替わりのアロマ水でロウリュを自分の好きなタイミングで楽しめるメリットもある。各種アメニティグッズ・パウダールームを完備し、手ぶらでの利用も可能だ。12月19日まで料金半額のオープン記念のキャンペーンを実施、公式WEBサイトにて予約を受け付けている。(画像はプレスリリースより)【参考】※マイサウナ暖力(だんりょく)公式Twitter※マイサウナ暖力(だんりょく)公式Instagram
2021年11月12日近年、日本では「空前のサウナブーム」ともいわれ、一人用サウナやテントサウナなど、趣向を凝らしたサウナが続々と誕生しています。今回は、サウナ発祥の地・フィンランドで見つけた現地らしさを存分に感じられるサウナを、現地在住のレポーターがご紹介します。アクセスが良く、朝から夜まで楽しめるサウナ「Allas Sea Pool(アッラス・シー・プール)」は、都会の中心にあるためアクセスが良く、朝から夜まで楽しめるサウナ。ヘルシンキ中央駅から徒歩約18分、トラムに乗ると約13分で到着します。大きなプールと観覧車が目印で、目立つのですぐに見つかるはず。ヘルシンキの観光スポットとして人気の「ヘルシンキ大聖堂」や世界文化遺産の「スオメンリンナ島」などからも近いので、観光のシメとして最後にサウナでととのう、というのもアリかもしれません。平日は6:30〜、土曜日は8:00〜、日曜日は9:00〜オープンし、21:00まで空いているので、朝から訪れてもOK。ヨガやストレッチのクラスも開催されており、早朝のサウナヨガもあります。サウナとプールがどちらも利用できるワンタイムチケットは、15ユーロ(約2,000円)。公式サイトで事前に購入するのがオススメですが、現地での購入も可能です。ロウリュはお好みで!80度のサウナAllas Sea Poolには、男性用、女性用、カスタムの3つの電気温水サウナがあり、カスタムは予約が入っていないときは、男女混合サウナとして使われます。男女混合は水着着用必須ですが、男女別のサウナは裸でも水着でもOK。レポーターが訪れたタイミングでは、水着着用と裸の人がちょうど半分ずつほどでした。今回、入ったのは女性用サウナのみでしたが、広々としたスペースがあり、夏場の繁忙期を除けば寝転がることもできそうです。実際、寝転がっている人もチラホラ。レポーターが訪れた10月初旬のタイミングでは、わずかですが広い室内を独り占めできた時間もありました。フィンランドのサウナは、基本的にロウリュ(熱したサウナストーンに水をかけて水蒸気を発生させ、室内温度を上げること)は自由。ここでも、必要に応じて各自が用意されている桶に水を汲み、好みのタイミングでロウリュできるスタイルでした。現地の人は熱いサウナが好きなようで、比較的ロウリュは頻繁です。かくいうレポーターも、だいぶ熱いサウナに慣れつつあり、やはりロウリュなしでは物足りない! 周囲の反応を見つつ、何度かロウリュ。じゅわ〜と水蒸気が発生し、温熱に包まれる感じがたまりません。現地の人は基本的にマイボトルを持参して、そこに水道水を汲んで飲んでいました(安心してください。フィンランドの水道水は安全でおいしいです)。敷地内でも購入できますが、なかなか良いお値段なので、マイボトルを持参するか、比較的価格が安いコンビニかスーパーでミネラルウォーターを購入するのがおすすめです。目の前に広がる海!気持ちよすぎる外気浴スペースAllas Sea Poolの魅力はサウナスペースだけではありません。レポーターのイチオシは、視界いっぱいに海が広がる外気浴スペース。現地の人は、この時期の外気浴を好まないのか、ほぼ独占状態で使えたのも、また魅力的。ゆったりとイスにもたれながら、大型の船や小型ボートが時折通り過ぎるのを静かに眺めている時間は、まさに至福。視線を上に向けると大きな空が広がります。この日は雲が多く、たまに太陽が顔を出すぐらいの天気。気温は13度と寒いのですが、サウナでしっかり温まると、しばらくは心地よく感じるほどでした。左を向くと、すぐ近くに観覧車が見えます。実は、この観覧車もサウナなんです。Allas Sea Poolとは別のサウナになり、2020年6月に誕生したばかりの「SKYSAUNA(スカイサウナ)」という施設。このSKYSAUNAは、1〜4人の利用で1時間240ユーロ(約31,000円)と、一般的なサウナと比べてグンと価格が上がります。サウナのほかに屋外に設置されたジャグジーもあり、なんともラグジュアリー。より特別感のある体験がしたい方は、SKYSAUNAに立ち寄ってみてください。27度の温水プールと冷たい海水プールサウナと外気浴スペースだけでも満足度は高かったのですが、せっかくなので名物のプールも見学。ここには、温水プール、子ども用プール、海水プールの3つがありますが、秋になると子ども用プールは閉鎖されるので、レポーターが訪れた10月に利用できたのは2つのみでした。こちらは、誰でも利用可能な約27度の温水プール。みなさん、気持ちよさそうに泳いでいました。レポーターも入ってみようと試みたのですが、深さは165センチ。深い! 身長153センチで泳ぎが苦手なレポーターは、足がつかない恐怖心からプールに降り立つことさえできず……。泳ぎが得意な方は、ぜひトライしてみてください。続いて、海水プールへ。ご覧のとおり、ほとんど誰もいません。スタッフさんいわく、水温は10度とのこと。私がちゅうちょしていると、現地人の男性がやってきて「Too hot!(暑すぎる!)」と叫んで、勢いよく海水プールで泳いでいました。フィンランドでは、真冬にサウナに入ったあと、キンキンに冷えている湖に浸かるという健康法があり、それと比べれば確かに大したことはないのかもしれません。この海水プールの海水は、すぐ横にある海から引いているのではなく、沖合のキレイな海から汲み上げられ、UV技術を用いてろ過されているそうです。ただし、ドブ色をしていて、おせじにもキレイとはいえません(笑)。夏には、利用するお客さんが増えるのかもしれません。ちなみに、海水プールはさらに深く180センチ。泳ぎが得意ではない方は、気をつけながら利用してくださいね。秋冬は、月イチで「ヌード水泳」が許可されるレポーターが訪れた日は、女性用サウナを除き、もちろん誰もが水着を着用していましたが、Allas Sea Poolでは、秋冬に「ヌード水泳」が許可される日があるのだとか。公式HPを見ていて驚いたのですが、「秋の夕暮れ時になると、ヌード水泳が盛んに行われるようになる」そう。「え、なぜ寒くなる秋冬に!?」と不思議でたまりませんが、これがフィンランド流のプールやサウナの楽しみ方なのでしょう。10月〜3月にかけて、毎月決まった一日だけはヌード水泳が許可され、男女混合のサウナも裸で利用できるとのこと。フィンランドの公衆サウナでは、時に裸で利用する人がいるというのは知っていましたが、プールもOKとは……。そのほか、プールの周りにキャンドルを灯すキャンドルスイミングや、プールから満月を眺めるムーンライトスイミングも。ロマンチックな一夜を過ごせそうですね。興味がある方は、ぜひイベントの日を狙って訪れてみてはいかがでしょうか? イベント日程は、公式HPの「イベント」のページでチェックできます。Allas Sea Poolは、地元の人たちと一緒にサウナとプールを楽しみ、ヘルシンキらしい雰囲気を味わうのに格好のスポット。カフェやレストランも併設されており、夏場はテラス席で海を眺めながら、爽やかな風を浴びるのが最高です! ぜひ、ヘルシンキ観光の目的地に含めてみてくださいね。〈Allas Sea Pool〉Katajanokanlaituri 2 A, 00160 Helsinki, Finland+358 40 565 6582定休日なし(事前に公式HPでの確認をおすすめします)公式サイト※価格はすべて税込
2021年11月11日「reima」がAmazonにて販売スタート北欧・フィンランド発のベビー&キッズブランド「reima(レイマ)」が、Amazon公式ショップをオープン。北欧デザインのファッショナブルかつ機能的な商品が、Amazonで購入できるようになりました。また販売開始を記念して2021年11月17日(水)23:59までの間、全商品が20%オフとなるスペシャル企画を開催中です。フィンランドデザインの子供服「reima」では、オーガニックコットンやリサイクル素材で作られるサスティナブルな子供服を展開しています。Amazon公式ショップには、こらからの時期活躍するジャケットやスノースーツなど、秋冬服が多数入荷しています。寒さが厳しいフィンランド発のブランドのため、高い撥水、防風、保温効果が特徴。どんな天候にも対応できる優れた機能性を持っています。また北欧らしいカラフルな色使いとデザインで秋冬のコーデを彩ります。(画像はプレスリリースより)【参考】※「reima」Amazonショップ
2021年11月11日ミナ ペルホネン(minä perhonen)とフィンランドのデザイナー、エサ・ヴェスマネン(Esa Vesmanen)によるコラボレーションランプが、2021年10月22日(金)よりミナ ペルホネン 代官山マテリアリにて発売される。自然から着想した白樺ランプミナ ペルホネンが、自然から着想したデザインを得意とするエサ・ヴェスマネンとタッグを組み、「FINOM ランプシリーズ」を展開。全3種類のランプ全てに薄くしなやかな白樺素材を用いており、明かりを灯すと、白樺を通した柔らかな光が辺りを優しく照らしてくれる。フィンランド語で“森”を意味する「メッツァ(metsä)」は、繊細な白樺素材に「メッツァ」柄があしらったランプ。シェードに小さな穴を散りばめ、夜空に星が煌めく森の情景を表現した。ペンダントランプをフォルム違いで2種類を用意する。“キノコ”を意味する「シエニ(sieni)」は、スタンドタイプのランプ。ミナ ペルホネンのデザイナー・皆川明がフォルムのデザインを手掛けており、その名の通り“キノコ”を思わせる柔らかく美しいラインが魅力だ。“雲”を意味する「ピルヴィ(pilvi)」は、“雲”のように軽やかなビジュアルが特徴のペンダントランプ。コロンとしたかわいらしいフォルムは、皆川明が手掛けている。白樺にあいた小さな穴から漏れる光が星を思わせる、幻想的なデザインに仕上がっている。【詳細】ミナ ペルホネン×エサ・ヴェスマネン「FINOM ランプシリーズ」発売日:2021年10月22日(金)※10月22日(金)〜11月7日(日)まで代官山マテリアリにてランプシリーズを展示。販売店舗:ミナ ペルホネン 代官山マテリアリ価格:・メッツァ ※スタンドランプは後日発売スクエア(W450×D220×H480mm)82,500円、ワイド(W780×D220×H300mm)88,000円・シエニスモール(W310×D230×H310mm)60,500円、ラージ(W360×D260×H360mm)71,500円・ピルヴィスモール(W530×D240×H390mm)71,500円、ラージ(W650×D350×H510mm)93,500円※ランプは組み立て式。※コードやソケットは日本仕様。※購入後約2週間で配送。
2021年10月22日ブランドライセンス管理の株式会社クラウン・クリエイティブ(所在地:東京都、代表取締役:吉野 房彦)は、フィンランドのアーティストのカティ・ラウニアイネン(所在地:フィンランド ヘルシンキ)と契約し、Hihka(ヒッカ)のブランドライセンス事業を開始いたします。Hihka: Hihka logoHihka イラスト1Hihka イラスト2■「Hihka」についてHihkaは、メディアの専門家、脚本家としても活躍するアーティスト、カティ・ラウニアイネンのイラストで、作者の「日記」から誕生したキャラクターです。2009年に初めての本が出版されました。日本語、ドイツ語、英語、フランス語の他多くの言語に翻訳されています。2002年~2015年にはフィンランドの新聞最大手「ヘルシンギン・サノマット」に掲載された他、絵はがき、ステッカー、バッグ、マグカップ、ぬいぐるみ、壁画などさまざまなグッズも展開されていました。Hihka: ■会社概要<ブランドライセンス管理>社名 : 株式会社クラウン・クリエイティブ所在地 : 〒100-0014 東京都千代田区永田町2-13-1 オカムラ赤坂ビル4F代表者 : 代表取締役 吉野 房彦事業内容: ブランド&キャラクター・ライセンス管理URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月06日北欧フィンランドを代表するファッションブランドIvana Helsinki(イヴァナ・ヘルシンキ)を展開する、Markkinointi P. Suhonen Oy(マルッキノインティ・ピー・スホネン社、所在地:ヘルシンキ)は、2021年9月9日(木)駐日フィンランド大使館 メッツァ・パビリオンにて展示会を開催いたします。このイベントは、国内最大級のファッションの祭典『Rakuten Fashion Week 2022 S/S』の公認イベントです。SALAMAMAA柄のドレスLYYTIイヴァナ・ヘルシンキは、1998年にフィンランドで設立されたブランドで、北欧ライフスタイルとスラブ地方独特の憂愁、アメリカのヴィンテージを繊細に融合して表現した、ノスタルジーあふれる作風を特徴としています。デザイナー Paola Ivana Suhonen(パオラ・イヴァナ・スホネン)の幼少期の思い出や、夢、風景、自然や動物に対する深い愛情に基づいた、過去と現在をミックスさせた、美しくオリジナリティあふれるデザインワークは、国内外で多くのファンの心をとらえています。また、パオラ・イヴァナ・スホネンは、クリエーションには垣根がないという考えのもと、アート、ファッション、デザイン、映像、音楽と、幅広いジャンルで才能を発揮しています。会場では、イヴァナ・ヘルシンキの世界を商品展示、スライドショー、ライブプレゼンテーションによって紹介し、最新のレディスウェアやアクセサリー、ブランドを代表するデザインやアイテムが展示されます。コロナ禍でのデザイナー来日が困難なため、ヘルシンキと東京を繋いだハイブリッドイベントを開催し、デザイナーのパオラ・イヴァナ・スホネンによるオンラインでのプレゼンテーションやデザインスタジオツアー、来場者やオンライン参加者への質疑応答をリアルタイムで行います。さらにイベント会場となる駐日フィンランド大使館商務部のラウラ・コピロウ氏とのトークショーも予定しています。プレゼンテーションでは、2022SSの新作発表も行います。イベントの企画運営は、2020年より日本におけるエージェントである、株式会社アンドフィーカ(所在地:東京都目黒区下目黒、代表:今泉 幸子)が担当し、同イベントをきっかけに、インポートとライセンスによるブランド強化を進めて参ります。イベント会場となるメッツァ・パビリオンはフィンランド語で「森」を意味し、再建築できるサステナブルな建築物として、フィンランド大使館商務部とパートナー企業により同大使館敷地内に2020年秋にオープンした、2021年末までの期間限定施設です。自然・テクノロジー・サステナビリティをテーマに掲げ、オリンピック・パラリンピック期間のフィンランド代表チームのナショナル・パートナーハウス「Home of Finland」としての機能に加え、フィンランドの文化とビジネスを広めるプラットフォームとして、企業や組織による様々なイベントやPR活動が行われています。内装デザインは、世界的に有名なウッラ・コスキネンによってデザインされ、フィンランドの各企業から提供された木製を中心とした家具が配置されています。そのシンプルで美しい空間のなかで、イヴァナ・ヘルシンキの世界を、映像や音楽を交えて演出いたします。なお、今回のイベントは、新型コロナウイルス感染防止のため、時間帯による人数制限をするとともに、オンラインによる配信も加えたハイブリッド形式で行います。【展示会概要】日時:2021年9月9日(木)11時~19時13時~14時30分 ライブトーク(1)Ivana Helsinkiの代表的なパターンのプレゼンテーションイヴァナ・ヘルシンキのアイテムによる室内装飾もライブで紹介15時~16時30分 ライブトーク(2)Ivana Helsinki 2022 SS コレクションのプレゼンテーションデザインアトリエのライブツアーも実施17時~18時15分 パオラ・イヴァナ・スホネンと駐日フィンランド大使館商務部ラウラ・コピロウ氏によるトークショー場所:駐日フィンランド大使館 メッツァ・パビリオン〒106-8561 東京都港区南麻布3-5-39【お申込み】入場及びZoomウェビナーオンラインセッションとも、事前登録が必要です。下記イベント参加登録フォームから事前に申込みをしてください。 申込み締め切り:2021年9月7日(火)17時※大使館敷地内での開催のため、事前のお申込みをされていないと入館できません。入館の際に申込み受付完了メールとご本人確認が出来る証明書(免許証、パスポート、健康保険証など)のご提示をお願い致します。【Ivana Helsinkiブランド】1998年にデザイナーのPaola Ivana Suhonen(パオラ・イヴァナ・スホネン)によって設立されたブランド。デザイナーの幼少期の思い出や、夢、風景、自然や動物に対する深い愛情に基づいた、過去と現在をミックスさせた、美しくオリジナリティあふれるデザインワークが特徴。スラブ地方独特の憂愁や北欧、アメリカのヴィンテージを繊細に融合したノスタルジーあふれる作風で、アート、ファッション、デザイン、映像、音楽と、幅広いジャンルで融合されている。ドレスからホームデコレーションまで様々なアイテムで展開されているオリジナルプリントが特徴。アートから生み出される商品ひとつひとつを、毎日をわくわくさせる特別なステートメントピースとして捉えている。トレンドを追うことなく、自らトレンドを作り、色あせることのない作品と機能的でサステナブルなラグジュアリーを創造している。パリコレとニューヨーク・ファッション・ウィークに正式参加した唯一のフィンランドのブランドで、コカ・コーラ、ユニクロ、スワロフスキー、トップショップ、グーグル、カルフール、ソコス・ホテル、ノキアなど、数多くの国内外の企業とも協業。2018年にはヘルシンキ東地区に、旗艦店、デザインスタジオ、ミニモーテル、ショールームと夏季限定のカフェを併設した、建築的にもユニークな「イヴァナ・ヘルシンキ・ハウス」をオープン。音楽や映画、ダンスイベントなど様々な催しが企画されている。【デザイナー】Paola Ivana Suhonen(パオラ・イヴァナ・スホネン)1974年生まれ。デザイナー、アーティスト、起業家、ミュージシャン、映画監督として多角的に活躍。1998年にイヴァナ・ヘルシンキを設立。ヘルシンキのアアルト大学とロサンジェルスのアメリカン・フィルム・インスティテュートで芸術修士を取得。マンハッタンのノリータ地区でアートスペースも運営。自身の感受性や人間性から主体的に作品を作り、同時にパワフルで映画的な作品を創造している。その姿勢はファッションフィルムやドキュメンタリー、フィクション映画にも反映されていて、撮影監督として携わった映画では、2013年に、栄誉あるスチューデント・エミー賞を獲得。ヘルシンキのアアルト大学とヘルシンキ・デザイン・スクールで招聘講師として教鞭をとる。また、児童書“Special dog Affe”を発刊し、動物の権利保護やファッションにおけるサステイナビリティの推進者としても知られている。また、フィンランドの栄誉ある芸術賞である、Pro Finlandia(2013年)とSuomi-prize(2018年)を授与される。またフォークロックバンド Lone Deer Laredoのメンバーとして、作詞作曲を手掛ける。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月01日展覧会「ザ・フィンランドデザイン展 ―自然が宿るライフスタイル―」が、福岡の北九州市立美術館にて2021年8月29日(日)まで開催される。北欧フィンランドのライフスタイルとデザインに迫る展覧会「ザ・フィンランドデザイン展 ―自然が宿るライフスタイル―」は、北欧フィンランドの人々の豊かなライフスタイルと、創造に満ちたデザインの数々を紹介する展覧会。会場には、ヘルシンキ市立美術館監修のもと、フィンランド・デザイン・ミュージアム、タンペレ市立歴史博物館などのコレクション作品約250点と関連資料約80点が集結する。豊かな自然に寄り添う彩りあふれたデザイン豊かな自然に囲まれたフィンランドは、1917年にロシアから独立すると首都ヘルシンキを中心に近代化が進み、1930年代から1970年代にかけて多くのデザイナーやアーティスト、建築家が誕生。「大いなる自然を忘れない」という考えに裏付けられた発想をもとに、彩りにあふれたデザインが続々と生み出されていった。美しく豊かなデザイン・プロダクツは、自然とともに生きるフィンランドの人々の暮らしに寄り添い、長きにわたって愛されている。マリメッコの生地やアルヴァ・アアルトのガラス工芸例えば、マリメッコ(marimekko)やフィンレイソン(Finlayson)の明るく華やかなテキスタイル、アルヴァ・アアルト、カイ・フランクといった巨匠たちのガラス工芸や陶磁器などは、フィンランドにとどまらず、日本でも根強い人気。会場には、親しまれてきたデザイン・プロダクツに加え、家具、絵画などの美術作品も登場する。【詳細】ザ・フィンランドデザイン展 ―自然が宿るライフスタイル―開催日時:2021年6月26日(土)~8月29日(日) 9:30~17:30(入館は17:00まで)※月曜日は休館(ただし月曜日が祝日・振替休日の場合は開館し、翌火曜日が休館)会場:北九州市立美術館本館住所:福岡県北九州市戸畑区西鞘ヶ谷町21-1料金:一般 1,300円、高大生 800円、小中生 600円【問い合わせ】北九州市立美術館TEL:093-882-7777
2021年07月16日美しい森と湖で知られる北欧の国フィンランド。 日本でもファンの多いフィンランドのモダニズムの原点を築いた建築家、エリエル・サーリネン(1873-1950)の活動を紹介する展覧会が、7月3日(土)よりパナソニック汐留美術館にて開催される。サーリネンはヘルシンキ工科大学在学中に出会ったゲセリウスとリンドグレンと共同で設計事務所を設立。1900年のパリ万博フィンランド館をこのふたりとともに設計し脚光を浴び、ヘルシンキ郊外の湖畔に、設計事務所兼共同生活の場 ヴィトレスクを設けた。住宅、商業建築、公共建築、駅や都市のデザインと、次第に幅を広げていくサーリネンの設計活動は、多様な文化を受け容れつつ民族のルーツを希求した初期のスタイルから、独自の形態を通じて新しいフィンランドらしさを提示しようというモダニズムへと展開していった。1923年アメリカに移住。自ら設計したクランブルック・アカデミー・オブ・アート(美術学校)で教鞭をとるほか、同じく建築家となった息子のエーロ・サーリネン(1910-1961)と建築事務所を設立し、ともに設計に励んでいた。同展では、渡米前のフィンランド時代の活動にスポットをあて、公共建築や都市計画から、住宅や生活のデザインまでを紹介。つねに革新を求めつつ、自然や風土に根ざし、光と陰影をとりこんで豊かな表情を見せるサーリネンのデザインに、これからの生活のあり方を考え直すためのヒントが隠されていそうだ。≪1900年パリ万国博覧会フィンランド館≫ラハティ市立博物館≪ヴィトレスクのサーリネン邸のダイニングルーム≫Photo: Ilari Järvinen/Finnish Heritage Agency, 2012エリエル・サーリネン≪椅子「コティ」≫1897年 フィンランド・デザイン・ミュージアム蔵エリエル・サーリネン≪バラのタペストリーのスケッチ≫1904年 フィンランド・デザイン・ミュージアム蔵≪建築家エリエル・サーリネンの肖像写真≫Photo: Daniel Nyblin/ Finnish Heritage Agency, 1897【開催概要】『サーリネンとフィンランドの美しい建築展』会期: 7月3日(土)~9月20日(月)会場:パナソニック汐留美術館時間:10:00~18:00(8月6日、9月3日は20:00、入館は閉館30分前まで)休館:水曜、8月10日(火)~13日(金)公式サイト:
2021年06月07日仕事や人間関係において、悩みが多くなればなるほど“心の健康”を保つのが難しいと感じている人も多いのでは?そこで、「世界幸福度ランキング」で、2018年から3年連続で1位を獲得しているフィンランドから届いた心温まる1本をご紹介します。それは……。『世界で一番しあわせな食堂』【映画、ときどき私】 vol. 360フィンランド北部・ラップランド地方の小さな村にある食堂に現れたのは、上海で料理人として働いていたチェンとその息子。恩人を探すためにやって来たというが、その人物を知る者は誰もいなかった。そんななか、食堂をひとりで経営していた地元の女性シルカは、チェンに食堂を手伝ってもらう代わりに恩人探しに協力することを提案する。恩人は見つからないままだったが、チェンの料理は評判となり、食堂は大盛況。次第にチェンは、シルカや常連客と親しくなっていく。ところが、チェンの観光ビザの期限が迫り、帰国の日が近づいていた……。日本でも人気の高い北欧のライフスタイルを垣間見ることができる本作。そこで、こちらの方にさらなる魅力について、お話をうかがってきました。ミカ・カウリスマキ監督弟で映画監督のアキ・カウリスマキとともに、フィンランド映画界を代表する存在のミカ監督。今回は、本作の見どころや舞台裏、そして“真の幸せ”について語っていただきました。―舞台となっているラップランド地方の美しい景色は見どころのひとつだと思いますが、監督にとってこの土地の魅力とはどのようなところでしょうか?監督本当に魅力的な場所なので、止めてくれないといつまでも話せるくらい(笑)。ラップランドこそがこの作品のスタートでもありますが、もともとは35年前に現地で始めたミッドナイト・サン映画祭がきっかけでした。そのため、いまでは映画祭を行う6月とクリスマス休暇中の冬に毎年訪れています。夏でも冬でもそこには美しい自然が広がっていて、寒暖と明暗の両方を味わうことができるので、本当に特別な場所。そのなかでも、僕が好きなスポットは2か所あって、まずは劇中にも出てくる森のなかでダンスができる施設。ここはいつも映画祭でも使用しているほど、お気に入りの場所です。そしてもうひとつは、美しい山の景色。ラップランドの空気はとても澄んでいますし、湖の水も飲めるくらい本当にキレイなんですよ。―画面からもその美しさは伝わってきました。そんななか、現地では数年前から中国人観光客が殺到している様子を目の当たりにしたそうですね。それによって街に変化を感じることもありますか?監督いろいろな意味で、とても興味深いなと思って見ていました。もちろん、そこに住んでいる人たちにとっては、経済的に良い点もあるけれど、僕としてはあまり観光客が多くなりすぎると、その場所自体が破壊されてしまうのではないかという心配も正直あったので。非常に複雑な気持ちと言えるかもしれませんね。ただ、地元の人たちには、お金だけを追うのではなく、自然を保つことも忘れずに、バランスを取っていってほしいなとは思っています。長い歴史を誇る中国の料理との対比を見せたかった―本作では、料理がもうひとつの主人公のようでした。なかでも中華料理にスポットを当てていますが、劇中に登場する料理で監督のお気に入りはありますか?監督本当に全部美味しかったんですけど、強いて言うならトナカイとハーブを組み合わせた一品。フィンランドにはなかなかない料理なので、印象に残っていますね。今回の現場ではキャストやスタッフ用のケータリングでも劇中と同じメニューを出していたので、休憩になった瞬間にみんな食べ物に飛びついていたほど(笑)。現地で獲れた魚なども使っていたので、最高の食事とともに撮影できる環境でした。―ただ、監督はフィンランドでは多くの人が不健康な食事をしていると感じているのだとか。どのような食生活を送っているのでしょうか?監督「フィンランド」と言われて、最初に「食」が思い浮ぶことがないくらいここには食の文化というものがありません。さすがに最近は以前よりもおいしいレストランが増えてきて、料理も多様化してきましたが、それでも私たちは昔ながらの肉や魚を使ったシンプルな料理を食べています。というのも、フィンランドでは、食べ物に対して「お腹がいっぱいになればいいよね?」みたいなところがありますから(笑)。そういったこともあり、医食同源的な考えを持ち、長い歴史を誇る中国の料理との対比をコメディとして劇中で見せられたらおもしろいだろうなと思いました。もちろん、フィンランドにもおいしい食べ物はありますけどね!―(笑)。あと、監督は日本食もお好きだとうかがっていますが、きっかけなどはありますか?監督僕が初めてお寿司を食べたのは、1980年代初頭のドイツはベルリン。本当においしくて、すごく大きな感銘を受けた瞬間でした。それ以来、ずっとお寿司やお刺身の大ファンなので、以前作品のプロモーションで日本に行ったときにも、1週間毎日「お寿司が食べたい」と言い続けていたほど。そしたら、配給会社のみなさんから「監督、日本にはほかにも料理があるのですが……」と言われてしまったこともありました(笑)。でも、それくらいお寿司をずっと食べ続けていたいほど大好きなんですよ。いまでは、いろいろと試しましたが、日本料理はどれもおいしいので一番好きな料理のひとつとなりました。世界中を旅して、現地のものをたくさん味わってきた僕でも、やっぱりお寿司が一番のお気に入りですね。全人類が力を合わせて地球を守るべき―日本人としてはうれしいお言葉です。では、弟のアキ・カウリスマキ監督についてもおうかがいしたいのですが、お互いの映画について話し合うこともありますか?監督いつも別々の国に住んでいることが多いので、会う機会があるとすれば、2人で始めたミッドナイト・サン映画祭を開催する夏の時期だけ。しかも、映画の話はほとんどしなくて、一緒に経営しているレストランやバーについての話ばかりしていますよ(笑)。―そうなんですね(笑)。とはいえ、お互いに刺激を与えあっているところもあるのでは?監督確かに、一緒にいろいろな映画を観て育ち、一緒に映画を作り始めたので、テイストが似ているところはあると思います。ただ、あくまでもそれぞれが自分の作品を作っている、という感じですね。僕たちは以前からいくつかのお店を一緒に営んでいますが、そのなかでも30年くらい前からやっている映画館とレストランやバーを合わせた複合施設をちょうど去年リニューアルオープンしたところなんです。だから、余計に会うとその話ばっかりになってしまうんですよね。ちなみに、お店の名前はなんと偶然にも『コロナバー』と言います(笑)。ヘルシンキではけっこう有名なので、日本からの観光客の方にもよく足を運んでいただいていますよ。―落ち着いたらぜひ『コロナバー』にお邪魔したいです。また、映画のなかではグローバリズムについても描かれています。海外生活が長い監督だからこそ、その重要性について実感することも多いのではないでしょうか?監督本当その通りですね。人類はいま、たくさんの大きな挑戦に直面しているので、それと戦うためには、みんながひとつにならなければいけないと感じています。気候の問題からパンデミック、戦争までいろいろありますよね。でも、さまざまな場所に住んできたからこそ思うのは、誰にとっても一番重要なのは日々の生活。つまり、食や安全、健康、愛、宗教などですが、信じるものがなんであろうとみんなが必要としているものは共通して基本的なものなんですよね。それを今回の映画でも見せています。人生において、私たちが目を向けるべきは本当にシンプルなものなのに、クレイジーな独裁者たちが真逆なことをしていて、人々を分断するような怖いシナリオが進められているんです。本来ならいまこそ全人類が力を合わせてひとつになり、私たちが住む美しい地球や自然を守っていかなければならないんですけどね……。人が幸福になるために必要なのは、シンプルなもの―そういう状況だからこそ、改めて「幸せとは何か?」を考えている人も多いと思います。“世界一幸福な国”と言われるフィンランドに住む監督にとって、“真の幸福”とは何ですか?監督実は、フィンランドが幸福度ランキングで1位だと知ったときには驚きました。なぜなら、フィンランド人は、そこまで自分たちが幸福だと思っている人は多くないですからね(笑)。おそらく幸福度ランキングというのは、社会福祉や基本的な生活に必要な教育や医療システムといったものがきちんとしているかどうかという意味においてですよね。確かに、そういった幸福であるために必要な土台に関しては、しっかりしていると思います。でも、真の幸福というのは、家族や子ども、友人、好きな仕事といったものが大事なんじゃないかなとは思います。だから、人が幸福になれる理由はすごくシンプルなことなんですよね。あとは、安心できる環境かどうかというのも重要なポイントかなと。フィンランドは安全な場所なので、そのあたりの安心感はありますし、税金を払う気になる環境が用意されていると感じています。フィンランドでは子どもがひとりで出かけることはできますが、ブラジルに住んでいたときはボディーガードをつけなければ、絶対に出かけられませんでしたからね。そういったことがかなわない多くの国に比べると、基本的な幸福に必要なものがそろっている国だと思います。いまこそみんながひとつになることが大事―では、コロナ禍や分断が広がる社会で幸せを見失っている人も多いと思うので、日本の観客にも伝えたいメッセージがあればお願いいたします。監督この作品を観てくださった方のなかで、希望を感じ取ることができたとおっしゃっていた方がいましたが、それこそがこの映画を作った理由のひとつでもあります。なので、他人のことをケアすることで生まれる喜びのように、すごくシンプルなことからスタートするべきかなと。繰り返しにはなりますが、みんながひとつになることが本当に大事だと思っています。実際に起きてしまったことは喜ばしいことではないけれど、たとえばトランプ前大統領のような人物がトップに立つと世界がどういう方向に行ってしまうのか、ということがわかった人は多かったはずです。なので、教訓を得られたという意味ではよかったのではないかと感じています。ただ、SNSに対してはまだ心配なところはありますね。「ソーシャル」という言葉が入っているように社交性を促しているものではあるけれど、実際には極論を言う人やテロリストのような人たちに利用されているところもありますから。ただ、こういった状況が加速していくと、SNSに関連する大手企業がすべての情報をコントロールし、私たちの考え方を支配してしまう可能性もあるのかなと。そうなる前に、みなさんには自分自身で判断できるようになってもらいたいです。SNSは“いい使用人”ではあるけれど、“いい主人”ではありませんから。いくつかの企業にコントロールされてしまわないように気をつけてほしいなと思っています。寒い国から届いた最高に温かい1本!美しい自然の景色と思わずのどが鳴る料理の数々に、釘づけになってしまう本作。目が喜ぶだけでなく、文化や言葉を超えて生まれる人と人との絆にも心が満たされるのを感じられるはずです。取材、文・志村昌美ほっこりする予告編はこちら!作品情報『世界で一番しあわせな食堂』2月19日(金) 新宿ピカデリー、渋谷シネクイント 他、全国順次ロードショー配給:ギャガ©Marianna Films
2021年02月17日世界幸福度ランキング第1位の北欧・フィンランド発、地元の人たちと異国の料理人の出会いを描く、心温まる映画『世界で一番しあわせな食堂』より場面写真が公開された。フィンランド北部の小さな村にある食堂へ、上海から料理人チェンとその息子がやって来た。恩人を探していると言うが、知る人は誰もいない。食堂を経営するシルカは、チェンが食堂を手伝う代わりに、恩人探しに協力することとなる。恩人探しが思うように進まない一方で、チェンが作る料理は評判となり、食堂は大盛況。次第にチェンとシルカ、そして常連客とも親しくなっていくチェンだったが、観光ビザの期限が迫る――。毎年国連が発表している「世界幸福度ランキング」で、2018年から3年連続1位を獲得しているフィンランド。本作はそんなフィンランド北部・ラップランド地方の小さな村が舞台。到着した場面写真では、料理人のチェンがフィンランドで出会う食堂の女主人シルカに料理を教えるシーンや、ダンスに挑戦する少しぎこちなさが垣間見えるシーン。村人たちと一緒にサウナを楽しむ様子など、ふとした幸せを感じる場面が切り取られている。また、この地域でしか見ることのできない、太陽が沈まない美しい白夜が描かれる。湖畔で静かに白夜の日差しを浴びるチェンとシルカの姿も写し出されている。本作の監督ミカ・カウリスマキは、ラップランドの大ファンで年2回は訪れているそうで「ここは手つかずの自然が残っており、まだ人々によって台無しにされていない、とても神秘的な場所」と説明し、「視覚的に美しくエキゾチックなだけでなく、素朴でオープンな場所だからここを舞台に選んだんだ。素朴でオープンな場であるからこそ、人々はゆっくりと自分自身に向き合うことができる」とコメント。そんななか、なかなか見ることのできない神秘的な自然や美味しい料理を観て楽しむことで、旅行気分も味わえそうだ。『世界で一番しあわせな食堂』は2021年2月19日(金)より新宿ピカデリー、渋谷シネクイントほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:世界で一番しあわせな食堂 2021年2月19日より新宿ピカデリー、渋谷シネクイントほか全国にて公開©Marianna Films
2020年12月23日フィンランドの首相、サンナ・マリン氏の服装を巡り、ネット上では大きな議論が巻き起こっています。サンナ・マリン氏は2019年12月10日に、世界最年少の34歳の女性首相として就任し話題となっていました。「女性を服装で判断するべきではない!」擁護の声高まることの発端は、サンナ・マリン首相が、同国の女性誌『トレンディ』にて、谷間が大きく開いたスーツ姿で撮影したことでした。その姿が、こちらです。 View this post on Instagram A post shared by Trendi & Lily (@trendimag) on Oct 8, 2020 at 2:00am PDT素肌の上にスーツを着用したことで、胸元があらわに。この写真に対し、批判の声が集まったのです。・首相としての信頼が落ちますよ。女性なんだから、下品な格好をしないで。・恥ずかしい。こういう服装はやめて。・首相なのに、こんな撮影をしている暇があるのか。時間の無駄では?アメリカのニュースメディア『CNN』によると、同誌にこのような非難の声が寄せられたのは初めてとのこと。同責任者によれば、同社の女性ファッション誌ではこれまで長年、知名度の高い女性がシャツなしでブレザーを着た写真を掲載してきたが、このような反響があったことはなかったという。CNNーより引用批判に対し「女性を服装で判断すべきではない!」の声サンナ・マリン首相の服装への非難が話題となった後、今度は逆に擁護する声が多く上がりました。・TPOをわきまえていればどんな服装をしたっていいはず。ファッション誌への掲載なんだから問題ないでしょう。・似合っているし、何が問題なの?わざわざ非難することでもない。・見た目で能力とか判断される社会じゃなくなるといいなぁ。・「女性だから」「首相だから」というのは、服装を制限する理由にはならないよ。さらに、SNSでは『#imwithsanna』つまり『#サンナとともに』というハッシュタグが誕生。男女関係なく、素肌の上にスーツを着用した写真を投稿し、批難の声に抗議する人が続出しています。結果的に、サンナ・マリン首相の姿は『立場ある女性の服装』について大きな議論を巻き起こしました。TPOを守ることは大切ですが、性別や立場によって服装の自由を奪われることのない社会となってほしいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年10月22日2019年カンヌ国際映画祭監督週間で上映され注目を浴びたフィンランド映画『ブレスレス』(原題:DOGS DON’T WEAR PANTS)が日本公開決定。ポスタービジュアルと場面写真も到着した。不慮の事故により突然妻を失った外科医のユハ。彼は妻を救えなかったという自責の念から、毎日を無気力で死んだように過ごしていた。十数年後、ふと迷い込んだSMクラブに、ボンデージ衣装に身を包んだドミナトリクス(女性の支配者)のモナがいた。客と間違えられたユハは、そこで思いもかけない体験をする。首を締められ酸欠状態の中、目の前に現れた映像は妻の死の直前の姿。僅かながらも生きる糧を見つけたユハは、その日を境に、モナの元に通いはじめる――。失意の中を生きてきた男と、痛みを与えることでしか生きられない女…。出会ってしまった2つの悲しみは、誰にも奪えない唯一無二の愛へと発展していく。その斬新なストーリーと卓越した演出力、完成された映像美で多くの観客に衝撃と感動を与えた本作。監督は、前作『2人だけの世界』がヴェネチア国際映画祭、トロント国際映画祭ほか、世界40か国の映画祭で上映され、本国フィンランド・アカデミー賞(ユッシ賞)で7部門にノミネート、作品賞と監督賞を含む4部門を受賞した、北欧を代表する気鋭の監督として注目を集めているユッカペッカ・ヴァルケアパー。主演のユハは、ゲイアートの先駆者でありフィンランドの国民的芸術家の半生を描いた『トム・オブ・フィンランド』でトムを演じたペッカ・ストラング。ドミナトリクス(女性の支配者)として生き、ユハと共にさらなる危険な愛の領域へと足を踏み入れるモナは、クリスタ・コソネンが演じている。日本公開決定と同時に到着したポスタービジュアルは、モナのSMルームの真っ赤な照明が印象的な、ユハとモナの異質な愛の形が垣間見える写真を使用。なお本作は、現地時間10月14日(日本時間10月15日)に発表された2020年ユッシ賞(フィンランド・アカデミー賞)では、9部門にノミネート、主演男優賞ほか6部門で受賞という、前作を超える快挙を成し遂げた。『ブレスレス』は12月11日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2020年10月20日フィンランドは、人口あたりの音楽家の比率が世界で最も高い国だということを耳にしたことがある。そのフィンランドが生んだ“異才”ムストネンが「東京・春・音楽祭2020」に登場する。経歴にもある通り、ピアニストであるとともに、作曲家・指揮者としても活躍するムストネンはまさに“音楽家大国”フィンランド音楽界を代表する存在だ。その尖った活動ぶりは、ちょっと普通じゃない過去の来日公演やアルバムの数々からも感じ取れる。最初の衝撃はベートーヴェンの小品ばかりを収めたアルバムだった。「パガテル作品126」の強烈無比のタッチと切れ味抜群の演奏は今もファンの間での語り草。来日公演で披露した、バッハとショスタコーヴィチの「前奏曲とフーガ」を交互に奏でるステージにも、単なるピアニストとは一味違うムストネンのこだわりが見えて目からウロコの連続だったことが思い出される。今回のステージでは一体どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか興味津々。●公演概要3月22日(日)東京文化会館小ホール「オリ・ムストネン/東京・春・音楽祭2020」●オリ・ムストネン(ピアノ)(c)Heikki Tuuliラフマニノフ、ブゾーニ、エネスクといった偉大な作曲家の伝統を継ぎ、作曲家、ピアニスト、指揮者として非凡な才能を持つ、今日の音楽界において特異な存在である。一人三役での公演も多く、その傑出した業績が称えられ、過去にはダニエル・バレンボイムやパーヴォ・ヤルヴィも受賞した名誉あるヒンデミット賞を、2019年に授与された。およそ35年にわたるキャリアにおいて、自身の非凡なる音楽的見識を発揮し、これまでに、ベルリン・フィル、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、シカゴ交響楽団、クリーヴランド管弦楽団、ニューヨーク・フィル、ロサンゼルス・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、パリ管弦楽団等の著名オーケストラと、ウラディーミル・アシュケナージ、ダニエル・バレンボイム、ヘルベルト・ブロムシュテット、ピエール・ブーレーズ、チョン・ミョンフン、シャルル・デュトワ、クリストフ・エッシェンバッハ、ニコラス・アーノンクール、クルト・マズア、ケント・ナガノ、サカリ・オラモ、エサ=ペッカ・サロネン、ユッカ=ペッカ・サラステ、パーヴォ・ヤルヴィ等の指揮者と共演している。2019/20シーズンは、自身の新作《Taivaanvalot》をイアン・ボストリッジ&スティーヴン・イッサーリスとアムステルダムのミュージックヘボウ・アアン・ヘット・アイで初演、その後ウィグモア・ホールと香港でも公演を行う。ボン・ベートーヴェン音楽祭から委嘱された弦楽六重奏曲は、2020年2月にタベア・ツィンマーマンらによって初演される。また、ユーリ・テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルク・フィルとの共演や、オークランド・フィルへ弾き振りでの客演の他、南アメリカ・ツアーや各国でリサイタルなどがある。輝かしい音楽家との交流を持ち、ロディオン・シチェドリンからピアノ協奏曲第5番を献呈され、シチェドリンの70歳、75歳、80歳を祝うバースデーコンサートに招待された。またヴァレリー・ゲルギエフとは幾度も共演を重ね、これまでにマリインスキー劇場管弦楽団、ミュンヘン・フィル、ロンドン交響楽団、ロッテルダム・フィル等と演奏している。昨シーズンはフィンランド独立100周年式典で、ソリストとしてエーテボリ交響楽団と共演した。世界各地でリサイタルを行い、ワルシャワのショパン協会、ペルミのディアギレフ音楽祭、マリインスキー劇場、ドレスデン音楽祭、シカゴのシンフォニー・センター、ニューヨークのザンケル・ホール、シドニーのオペラ・ハウス等に登場している。スティーヴン・イッサーリスとは30年以上にわたり共演を続け、近年はヒンツガルフ音楽祭、魔法にかけられた湖音楽祭、ウィグモア・ホール、イタリア・ツアーなどで共演した。プロコフィエフの解釈には定評があり、ハンヌ・リントゥ指揮フィンランド放送交響楽団とのピアノ協奏曲全曲の録音がオンディーヌからリリースされた。ピアノ・ソナタ全曲演奏会を、ヘルシンキ・ミュージック・センター、アムステルダム・ムジークヘボウ、メキシコのセルバンティーノ国際音楽祭、シンガポール・ピアノ・フェスティバル、ルール・ピアノ・フェスティバル等で開催し高評を得た。ベートーヴェンも重要なレパートリーであり、協奏曲は全曲とも何度も演奏し、ピアノ・ソナタ連続演奏会も各地で開催している。録音では、1997年にリリースしたロンドン・デッカからの『ショスタコーヴィチ&アルカン:前奏曲集』がエディソン賞とグラモフォン賞を受賞。オンディーヌからはほかに、『レスピーギ:ミクソリディア旋法の協奏曲/ローマの噴水』(サカリ・オラモ指揮フィンランド放送交響楽団)をリリースしている。イッサーリスとの録音は、BISレーベルよりマルティヌー、シベリウス、ムストネンの作品をリリースされているほか、ハイペリオンからの最新盤のショスタコーヴィチとカバレフスキーのアルバムが好評を博す。 ヘルシンキ生まれ。5歳よりピアノ、ハープシコード、作曲を学ぶ。最初にラルフ・ゴトーニに、その後ピアノをエーロ・ヘイノネンに師事した。
2020年03月12日「世界幸福度報告」の幸福度ランキングで2018、19年と2年連続で1位を獲得したフィンランド。“世界一幸せな国”の秘密を仕事や日常という視点から探った『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』(ポプラ社)が1月10日に発売されました。フィンランドと言えば、昨年12月に34歳の世界最年少の女性首相が誕生したことも話題に。フィンランドに学ぶ女性活躍について聞いた前編に引き続き、後編ではフィンランドに学ぶ働き方について、著者の堀内都喜子(ほりうち・ときこ)さんに伺いました。日本人と似ている?フィンランドの国民性——本を読んで、すぐに制度など大きな部分を変えるのは時間もかかるし個人の力では難しいかもしれないけれど、日常や職場での小さなこと、例えば「やたらにメールにCCを入れない」などはすぐに取り入れられていいなあと思いました。堀内都喜子さん(以下、堀内)ありがとうございます。この本を執筆する際に、国の制度とかスケールが大きくなってしまうと「国が違うし」「人口も違うし」「環境も違うし」とか思っちゃうけれど、実はちょっとした考え方ややり方で「私もできるかも」という発見があるといいですね、と担当さんと話していたんです。私も普段はフィンランド大使館勤務でフィンランドにどっぷり浸かっているとフィンランド流が当たり前すぎて何も思わないのですが、改めて考えてピックアップしていくといろいろあるのかなと思いました。——「フィンランドでは〜」「外国では〜」と言うと“出羽守(でわのかみ)”と揶揄(やゆ)されることもありますが、せっかくほかでうまくいっている事例があればどんどん自分や自分の生活に取り入れればいいのにと思います。取り入れてダメだったらやめればいいだけなので。堀内:ムーミンやマリメッコ、映画『かもめ食堂』などのおかげでフィンランドも日本人にとってだいぶ身近になったと思うのですが、国民性が意外に日本人のメンタリティと似ているんです。自然に対する気持ちやシンプルな生活を望むところとか。あとちょっとシャイでコミュニケーション下手なところも似ていて心地がいいんですよね。CCはなるべく使わない——この記事を読んでいる読者には働いている人も多いと思います。すぐに真似できるフィンランドの働き方について3つ、教えてください。堀内:すぐに実践できるかどうかは微妙なところなのですが、まず働き方で「いいなあ」と思うのは、できるだけフラットな組織をつくっているところですね。——本でも触れられていましたね。フラットな組織とは?堀内:まず大前提として、変にヒエラルキーをつくらない。上司であっても部下であっても取りあえず何でも聞ける間柄というか、何でも話しやすい関係性を築いているので風通しが良くてリラックスして仕事ができます。本に書いたように「ファーストネームで呼び合う」というのは日本では難しいかもしれませんが、例えば先ほどの「メールのCCに入れない」というのは、上司は部下を信じて仕事を任せているからなんです。もちろん何かあったり、悩みや迷うことがあったりした場合は直接相談に来てくれていいけれど、すべてに伺いを立てる必要はないよ、と。部下を管理するという発想がないんです。もし後輩や部下がいる人は「CCに入れなくてもいいよ」と言ってみてもよいかもしれません。前編でもお話しましたが、任されたほうは期待に応えようと気合も入りますし、そんな風潮が政治にも感じられます。——そういえば「おつなぎ」文化もあまりないそうですね。堀内:そうですね、日本ではある人と知り合いたい、連絡を取りたいという場合、人に仲介を頼んで近づくことが多いですが、フィンランドでは「連絡先が分かっているのならどうぞ直接連絡を取ってください」というスタンスです。直接連絡が取ったほうが時間の無駄にならないのでいいと思います。2週間の休みを取ってみる堀内:二つ目も簡単にできるかどうかが分からないのですが、ぜひおすすめしたいのが「思い切って2週間の休みを取ってみる」でしょうか。フィンランド人は1カ月の休みを取るのですが、休み明けの生産性がまるで違います。それに2週間は意外にあっという間です。一回取ってみると意外に「取りづらい」ということはないかもしれません。——祝日と有給を組み合わせれば日本でも何とかなりそうですね。必ずしも「会うこと」を重視しない堀内:三つ目は「会うことを重視しない」でしょうか。仕事で相手と会うとどうしても30分や1時間は取られるので、電話で済むことは電話で、メールで済むことはメールで済ませる。就業時間内で仕事を終わらせようとすると平日の30分や1時間は結構大きいですよね。もちろん顔を合わせて良いことはたくさんあるとは思いますが、1回会えばいいかなという感じですね。仕事だけではなくプライベートのお付き合いでも、家に招いたり招かれたりということがあるのですが、歓迎の料理でおもてなしということはあまりないですね。意外にあっさりしていて、コーヒーや紅茶にちょっとしたお菓子だけ出して終わりです。もちろん、料理や歓待するのが好きな人はいいと思うのですが、気を使って使われてという関係や人間関係に疲れやすいという人はシンプルさを見習ってみてもいいのかもしれません。豪勢なおもてなしよりも、気軽な雰囲気で会話を楽しむことのほうがお互い心地いいと思います。【前編】34歳の女性首相誕生のフィンランドに学ぶ「女性活躍」(取材・文:ウートピ編集部・堀池沙知子、写真:矢野智美)
2020年01月20日「世界幸福度報告」の幸福度ランキングで2018、19年と2年連続で1位を獲得したフィンランド。そんな“世界一幸せな国”の秘密を仕事や日常という視点から探った『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』(ポプラ社)が1月10日に発売されました。フィンランドと言えば、昨年12月に34歳の世界最年少の女性首相が誕生したことも話題になりました。ムーミンやマリメッコ、サウナ、オーロラなどその文化や自然、ライフスタイルは多くの日本人を魅了していますが、著者でフィンランド大使館広報の堀内都喜子(ほりうち・ときこ)さんは「日本でも働き方改革が叫ばれ、ワークライフバランスという言葉もここ数年で浸透してきました。そんな日本が目指す先にフィンランドがあるのでは?」と力を込めます。日本に暮らす私たちがフィンランドの働き方やライフスタイルから学べることは?堀内さんに話を伺いました。前後編。女性は“期待されてない感”を感じとっている?——フィンランドと言えば、昨年12月に34歳のサンナ・マリンさんが首相に就任したことが日本でも大きなニュースになりました。女性の首相誕生が日本でこれだけ話題になるのは日本が男性中心社会だからなのではと肩を落としたのですが、フィンランド国内での反応について教えてください。もしかして国内では「最年少で女性の首相?そこまで驚くことじゃないよ」という感じなのでしょうか?堀内都喜子さん(以下、堀内)ええ、フィンランドよりも世界での注目度が高いですね。12月20日の時点でマリン首相も400社を超える社からインタビューリクエストがあったと聞いております。世界で話題になり、改めてフィンランドでも話題になっているようです。ただ、フィンランド人も、「若くて」も「女性」でも能力さえあれば要職に就ける時代になったことに誇りを感じていると思います。——フィンランドでは女性の首相は3人目ということですね。堀内:そうです。確かに年齢も歴代の首相の中で一番若いのですが、過去には1991年に36歳の男性の首相(エスコ・アホ首相)が誕生しました。マリン首相も、ここ数年は党内のナンバー2の位置にいたので、そういう意味では必然というか自然なことかもしれません。——フィンランドでは同世代の首相が誕生しているのに、日本では政治は父親世代の男性で占められています。先日発表された「ジェンダー・ギャップ指数」も日本は153カ国中121位で史上最低を更新しました。順位を下げたのは女性の政治参加の低さが要因でした。フィンランドは3位でしたが、日本が少しでもフィンランドに近づくためにどんなことが必要だと思いますか?堀内:日本はすごく年齢重視の部分があるし、まだまだ女性がトップに立つことが見慣れていないですよね。女性がトップに立つと周りもつい「この人で大丈夫なの?」と思ってしまう。まずは、女性に期待することがもっと必要だと思います。女性自身も期待されないからやる気がなくなってしまう部分はあると思います。というのは、私の前職はフィンランドのエンジニアリング企業だったのですが、会社に「エンジニアリングのことなんて女性は分からないでしょ?」という空気が何となく漂っていました。会社も女性に優しいし、もちろんハラスメントはないのですが、女性社員は“期待されてない感”をうっすら感じていました。そうすると女性自身も「表舞台に出るよりはサポート役に回ろう」と判断してしまったり、会議でも「私の意見は大して重要じゃないだろうから」と後ろの席に座ったりしてしまう。それはそれで居心地がいいから「まあ、いいか」と思ってしまうんですよね。——女性自身も「責任がないほうが楽」と考えている部分もあると思います。周りの友人に聞いても「管理職なんてやりたくない」という女性は多い気がします。堀内:本当に女性活躍と言うのであれば、まわりは女性にもっともっと期待すべきだし、女性も期待されたことに対して応えていかないといけないと思います。自信がなくてもやってみる思い切りの良さは女性にも必要だと思います。——同時に環境も整えてということですよね。堀内:もちろんです。それぞれライフイベントがいろいろとあると思うので、ワークライフバランスも含めて無理せずに続けていかれる環境を整えていかなければいけないと思います。男性ももっと家庭のことをやるべきですね。フィンランド人がよく言うのが「外も男女平等なら、家も男女平等であるべき」。女性は男性にもっと任せるべきだし、男性もやるべきだと思います。——フィンランドの家庭は男女平等が徹底されていますか?堀内:フィンランドでも一世代前は女性が家事を担う家庭が多かったのですが、今の20代、30代は平等を望んでいます。男性も「子供と一緒に時間を過ごしたい」ときちんと主張します。本にも書いたのですが、小学生の子供を持つ親は、男性のほうが子供と過ごす時間が若干長いんです。私のフィンランド人の男性上司は子供が2人いますが「僕も父親だから子供と一緒に過ごす権利がある」と言いますね。——「権利」と言うんですね。堀内:はい。子供に忘れられてほしくないですし、子供の父親としての存在感を持っていたい意識の表れだと思います。国会はいろいろな人たちがいる世の中の縮図——先ほど「一世代前は〜」とおっしゃっていましたが、フィンランドも男女平等ではなかった時代もあったのですか?堀内:ありました。1960年代、70年代に女性が少しずつ社会に進出して働きはじめました。当時は、家事も育児も女性がするべきと思われていて、保育園も足りなかったんです。まさに当時、今の日本と同じ状況でした。——どんなふうにその状況を変えたのですか?堀内:やはり政治ですね。女性たちの声を代弁する政治家が増えていきました。女性の政治家はそういった声をすくい上げるのが上手なので、それで徐々に変えてきたという状況ですね。——日本もとにかく女性の議員やリーダーを増やすのが先決でしょうか?堀内:そう思います。もちろん政治だけがすべてではないですが、近道ではありますよね。制度にしても、何にしても。世の中にいろいろな人たちがいる中で、その縮図が国会にあるべきだと思います。——マリン首相が誕生した際に、エストニアのヘルメ内相が、貧しい家庭に生まれレジ係として働いた経験を持つマリン首相に対して「売り子」と中傷したことが問題になりました。マリン首相は自身のツイッターで「フィンランドをとても誇りに思う。ここでは貧しい家庭の子供でも教育を受け、目標を達成できる。レジ係が首相にもなれる」と投稿していたように、世の中のいろいろな人の声を拾い上げるのが政治の役割だと思いました。堀内:フィンランドの社会保健大臣も40代の女性です。先日、彼女が来日した際に「いろいろな人が議員になれるべきであって、いろいろな人の代弁者がいるのが国会だ」と言っていました。私も本当にその通りだなと思います。(取材・文:ウートピ編集部・堀池沙知子、写真:矢野智美)
2020年01月16日埼玉県さいたま市にある温浴施設「おふろcafe utatane」をご存知でしょうか?「おふろ café utatane」は、北欧の雰囲気と木の温もりを感じられる空間で“友達の家のように寛ぐことができる”をコンセプトにした「おふろ屋さん」と「ホテル」。今ラウンジは北欧の「ピックヨウル(クリスマスパーティー)」バージョン!自分の本なら持ち込んでも良い大浴場、おしゃれなレストラン、漫画や雑誌がずらりと並んだブックコーナー、ボディケア・エステが受けられるほか、ごろ寝ができるリラックススペースに無料のコーヒーが飲めるラウンジ。そしてパソコンとWi-Fiが完備されたワーキングスペースと、お風呂を中心に施設内容が充実!好きな時に好きなだけ、好きなタイミングで入れる大浴場には、名湯「白寿の湯」から運び湯した露天風呂も。ナトリウムを多く含む塩化物強塩泉で保温効果が高く、冷え性・疲労回復効果が期待できます。また、今トレンドのサウナも備わっています。「おふろcafe utatane」のサウナは、「ロウリュ」というフィンランドに伝わる蒸気浴。アロマオイル入りの水が熱したサウナストーンで蒸発され、室内に癒しの香りが広がるリラックス空間で爽やかな汗を流すことができます。12月25日(水)までは期間限定で、モミの木のアロマオイルを使ったロウリュが楽しめます。爽やかでほんのり甘いニュアンスの樹木系の香りで、サウナなクリスマス!さらにお風呂で泥パックができるなど、女性に嬉しい仕掛けがたくさん!宿泊はお一人様限定ビジネスプランや、ボディケア20分付プラン、素泊まりプランなど、様々なシチュエーションに合わせたプランを用意。一人でゆっくりとお風呂に入って本を読んだり、友達とおしゃべりしながら暖炉で温まったり、ハンモックに揺られながらぼんやりと過ごしたり。いつもとちょっと違った環境で仕事をしたりと、使い方はアナタ次第。クリスマス仕様で、冬の白樺の森ハンモックゾーンが登場!本物の雪の中にいるような雰囲気を味わえます。また、2019年12月25日(水)までの期間では、フィンランドのクリスマスパーティー「ピックヨウル」イベントを開催中。11月から12月にかけてのホリデーシーズンをお祝いする習慣があるフィンランドでは、家族や友人など大切な人と一緒に「ピックヨウル」を開いたり、「ヨウルサウナ(クリスマスサウナ)」に入って一年を振り返りながら、楽しいひとときを過ごすそう。フィンランドのクリスマスを再現した「おふろcafe utatane」で、北欧流の冬の楽しみを満喫してみてはいかがでしょうか? フィンランドのクリスマスパーティー『ピックヨウル』開催期間:2019年11月8日(金)〜12月25日(水)(1)フィンランド冬の風物詩の雑貨市「クリスマスマーケット」を館内に再現(2)レストランでフィンランド大使館監修のクリスマス伝統料理を提供(3)サウナで「モミの木のアロマオイル」を用いたフィンランド式蒸気浴体験(4)本物の雪の中にいるような、「冬の白樺の森ハンモック」ゾーン登場(5)フィンランドの伝統品づくりワークショップを毎日開催おふろcafe utatane住所:埼玉県さいたま市北区大成町4丁目179-3営業時間:10:00~翌9:00(23時間営業) レストランは11:00~23:30 L.O.料金:施設利用料に準ずる 例)フリータイム 平日1,260円〜 タオル・館内着付き公式HP:::: : Mizuki Igarashi
2019年12月02日フィンランド最古のベーカリーカフェ「エクベリ(Ekberg)」が日本初の期間限定ショップをオープン。2019年10月2日(水)から7日(月)まで、東京・松屋銀座本店8階催事場に登場する。「エクベリ(Ekberg)」とは?「エクベリ(Ekberg)」は、1852年にヘルシンキで創業したフィンランド最古のベーカリーであり、パティスリー、カフェレストランでもある老舗店だ。フィンランド伝統の味を大切にし、オリジナルレシピに基づいたパンやケーキを展開している。本国では、惣菜なども取り扱い、「カフェ エクベリ」では「エクベリ」伝統のフードを提供するなど、地元民に愛され続けている名店だ。「エクベリ」日本初登場そんな北欧の老舗ショップが日本へ。松屋銀座の期間限定ショップでは、「エクベリ」オリジナルのシナモンロール「コルヴァプースティ」をはじめ、アラビカコーヒーや缶入りブレンドティー、エクベリロゴ入りバッグといった、ギフトに最適なアイテムも販売される。フィンランド流のシナモンロール実演中でも注目は、フィンランドの国民的パンと称される「コルヴァプースティ」。「コルヴァプースティ」は、フィンランド流のシナモンロールで、シナモンとカルダモンをたっぷりと使用した香り高いメニューだ。今回は、日本の有名ベーカリー・アンデルセンとともにエクベリ秘伝のレシピとノウハウを活用しながら、「コルヴァプースティ」を実演販売する。【詳細】「エクベリ(Ekberg)」期間限定ショップ開催期間:2019年10月2日(水)~2019年10月7日(月)10:00~20:00※最終日は17:00まで。会場:松屋銀座本店8階イベントスクエア住所:東京都中央区銀座3-6-1<メニュー例>コーヒー(250g)2,700円(税込)紅茶(60g) 2,592円(税込)コーヒー1杯 432円(税込)ジュートバッグ 2,750円(税込)シナモンロール 486円(税込)<シナモンロール作りの実演>11:00~12:00、14:00~15:00、15:30~16:30※4日(金)のみ15:30~16:30なし。
2019年09月28日プロダクトデザイナー、ハッリ・コスキネン(Harri Koskinen)がデザインしたカプセルホテル「マヤ ホテル キョウト(MAJA HOTEL KYOTO)」が、京都中心地河原町エリアに12月下旬開業。1階にはフィンランドのカフェ「カフェ・アアルト(CAFE AALTO)」が、初の世界進出として出店する。スタンダードサイズ Hut©HARRI KOSKINEN / FRIENDS OF INDUSTRY LTD.現在のデザイン界において最も重要なデザイナーの一人であるハッリ・コスキネンはコンパッソ・ドーロ賞やカイ・フランクデザイン賞など数多くの権威あるデザインアワードを受賞し、「イッタラ(iittala)」や「アルテック(artek)」をはじめ様々なブランドやレーベルのデザインを手がけている。その中でもニューヨーク近代美術館(MoMA)に展示されているガラスの中に電球を閉じ込めたようなデザインの「Block Lamp」は、彼が世界的に知られるきっかけとなった。今回“プロダクトデザイナーがデザインするカプセルホテル”のオファーを快諾したハッリ。彼のミニマルかつ機能的なデザインアプローチにより、寝るためだけの最小限のスペースであったカプセルが科学反応を起こす。©HARRI KOSKINEN / FRIENDS OF INDUSTRY LTD.大小2サイズのカプセル「Hut」は、家に見立てた三角屋根の象徴的なデザインに、ライトやスイッチ、テキスタイルなど内部までオリジナル制作。外観は、京都の町屋との調和性を図ったデザインとなっている。予約開始は10月中旬を予定。詳細はHP(www.maja-hotel.com)、インスタグラム(@maja_hotel_kyoto)で案内される。カフェ・アアルトまた、1階共有部にはフィンランド・ヘルシンキにあるフィンランドを代表する建築家アルヴァ・アアルトがデザインしたアカデミア書店内のカフェ「カフェ・アアルト」が日本初上陸。フィンランドスタイルの朝食や伝統的な料理のサーモンスープ、チーズケーキをベースにしたブルーベリーパイ、甘さ控えめでしっとりしたシナモンロールの他、コーヒーやお酒などを楽しめる。【施設情報】マヤ ホテル キョウト(MAJA HOTEL KYOTO)住所:京都市中京区柳馬場通六角上る槌屋町92客室:ラージサイズ walk-in hut 20室、スタンダードサイズ sleep in hut 40室オープン日:12月下旬予定
2019年09月04日サウナの本場・フィンランドで1年以上ロングラン上映を記録した映画『サウナのあるところ』が、9月14日より全国で順次公開。映画公開を記念し、⽇本最⼤のサウナ検索サイト・サウナイキタイとのコラボTシャツなど、コラボサウナグッズが順次発売。サウナイキタイ「ウィスキングおじさんTシャツ」(3,500円)公開を記念して発売される「ウィスキングおじさんTシャツ」(3,500円)は、⽇本最⼤のサウナ検索サイト・サウナイキタイとのコラボレーション。フィンランド・サウナには⽋かせないヴィヒタ(⽩樺)のマッサージ=ウィスキングをするおじさんが⼤きくプリントされている。劇中に登場するこのおじさんにも注⽬したい。サウナイキタイSTORE()、アップリンク渋⾕、アップリンク吉祥寺他、⼀部劇場にて8月28日10時より販売となる。カウニステ(kauniste)「モッキラ サウナマット」(1,200円)フィンランドの⼈気テキスタイルブランド・カウニステ(kauniste)による「モッキラ サウナマット」(1,200円)は、森に囲まれた北国の伝統的な⼩さな集落の様⼦を描いたモッキラ(Mökkilä)柄。フィンランド・サウナ気分が⾼まる、持ち歩きたくなる⾃分だけのサウナマット。カウニステ⾃由が丘店、アップリンク渋⾕、アップリンク吉祥寺他、⼀部劇場にて8月28日10時より限定数販売する。「⼿ぬぐい」(1,000円)本作のポスターやチラシ等に使われたイラストレーター・⼩池アミイゴによる「オリジナルイラスト⼿ぬぐい」(1,000円)は、「いい湯だね〜」ならぬ「いいロウリュ(蒸気)だね〜」と呟きたいサウナーの必須アイテム。アップリンク渋⾕、アップリンク吉祥寺他、⼀部劇場にて8月31日10時より限定数販売する。©2010 Oktober Oy.自宅やオフィスのプライベートなサウナから湖畔や街のなかの公衆サウナまで、日本のお風呂のように暮らしにサウナが根づいているフィンランド。映画『サウナのあるところ』には、DIYによるキャンピングカー型、トラクター型、電話ボックス型などユニークなサウナが登場。また、身も心も裸になったサウナで、シャイで寡黙と言われるフィンランドの男性たちが、人生を語り涙する姿も映し出されている。日本でも空前のサウナブームが到来中。本作を鑑賞した後は、オリジナルグッズを携えてあなたも“サ活”を楽しんでみては?【作品情報】『サウナのあるところ』(原題:Miesten vuoro /英題:Steam of Life)監督:ヨーナス・バリヘル、ミカ・ホタカイネン提供・配給:アップリンク + kinologue9月14日 アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺、新宿シネマカリテほか全国順次公開
2019年08月29日フィンランド人を「レンタル」してフィンランド式幸せメソッドを体験。その模様をお伝えします。「フィンランド」といえば、アアルトやマリメッコ、シナモンロールが有名ですが、実は世界でもっとも幸福度が高い国、ということはご存知ですか?国連が発表する「世界幸福度報告」で2018年、156カ国中1位に輝いたのがフィンランドなんだそうです。幸せってぼんやりした概念だけど、どうしてフィンランド人は幸せなのか?その答えを探るべく、地元の人と触れ合って「リアルなフィンランド」を美容コラムニスト・フリーランスPRの福本敦子さんが体験することに。旅立ちは「Finnair」で!今回は日本のフィンランド観光局、Visit Finland が企画した「Rent a Finn(レント・ア・フィン)」というプログラムに参加。このプログラムはフィンランドを知り尽くした地元の「幸せのガイド」がフィンランド人ならではの自然の楽しみ方や地元の人しか知らない、とっておきの場所やフィンランド流のリラックス法などを紹介してくれるというものです。幸せのガイドは全8人。バックグランドも住む場所もさまざまでユニークな一般のフィンランド人ですが、彼らに共通しているのはフィンラドの自然を愛していること!それぞれがテイラーメイドのプランでフィンランドを案内してくれるそう。今回は、デジタルメディアとヘルステクノロジーの仕事をしながら農業も営むユホ(今年で50歳!若い!)が福本さんのハピネスガイドに。きのこ探しも得意なユホ。18歳まで日本で育ったというユホは関西弁バリバリのめちゃくちゃ喋るオモロ〜なフィンランド人です。サウナが大好きで、今ハマっているというテントサウナについてもあれこれ教えてくれました。今回はローカルの人しか知らない「フィンランド式自然の楽しみ方」を教えるべく、福本さんをヌークシオ国立公園へと連れて行ってくれました。ヌークシオ国立公園はヘルシンキから気軽にアクセスできる約45平方キロメートルの公園。起伏のあまりない美しい森林、大小80の湖と池、沼地などの自然が残されています。到着して早速、湖でボートを漕ぐことに。鳥の声や風の音しかない静かな湖の上をゆっくり漂っていると心が落ち着きます。井の頭公園じゃないですよ、ヌークシオ国立公園です。また、この公園内には順路が示された循環ハイキングルートがあり、初心者から上級者までレベルに応じてルートを選べます。今回は約2時間で森を一周できる初心者コースを歩くことに。ちなみに森の中は地面がぬかるんでいるところもあるので、歩きやすくて汚れてもいいスニーカーで。また、市内よりも気温が低くなることがあり、虫刺され予防のためにも服装は基本長袖&パンツスタイルで、がお約束です!森の中には珍しい動物やキノコ、植物も多数観察することができるそう。そして、多種多様な生物を守るために制定された広大な自然保護区では素晴らしい景色も楽しめます。しかし、こういったフィンランドの国立公園は「自然を保護するだけのものではない」とユホ。私たち人間がリラックスしたり、自然を楽しむ場所でもあるんです。「これ、食べられるよ」とトウヒをバリバリ食べるユホ。約2時間のハイキングの間に、フィンランド人の幸せについても教えてくれました。それは、ヨーロッパで随一の広さを誇る森が関係しているそう。陸地面積の65%を森に覆われているフィンランドでは、人々にとってものすごく身近な存在。気軽にハイキングにでかけたり、ベリーやきのこ狩りをしたり。ストレスフルな喧騒から離れ、心をしずめて、安らぎをもたらせてくれる場所なんだそう。フィンランド人にとって森と触れ合うことがなによりのストレス解消になるのだとか。「自然の中で過ごすシンプルな暮らしはインスピレーションを与えてくれる」とユホ。「五感を研ぎ澄ませて自然を味わう。音も立てず、何もしないでただそこに『存在している』という感覚を楽しむ。そういったシンプルなことがなによりも大切なんですよ」丘の上から湖と森の美しい風景を楽しみます。“フィンランド人の幸せ”についてジーンとしていたら、キャンプエリアに到着しました。フィンランドの国立公園にはこういった火を起こすことができるキャンプファイヤーエリアがある場合がほとんどだそう。みんな自分たちで食事を用意して、ここで熱々出来立ての料理を楽しむそうです。私たちもユホが持ってきてくれたキャンプセットでランチをとることに。ジューシーなウインナーや自家製のオープンサンドや焼きマシュマロ、最後はひきたてのコーヒーも淹れてくれました。気持ちのいい森の中でいただく食事はどれもびっくりするぐらいおいしい。大自然の中で思い切り深呼吸をして、美しい自然と静けさを享受する。フィンランド人にとって森で過ごす静かで豊かな日常が、ごくあたりまえの幸せを育んでくれているのかもしれません。日本に帰ってもこの穏やかな時間を忘れずに、気軽に森と触れ合える日常を作れたらいいなと感じた旅になりました。ちなみに「Rent a Finn」のウェブサイトでは、ヒンツァ・メソッドをもとにした「ライフバランス診断」を受けられます( )(英語)。このテストでは、実際どれくらいバランスがとれたライフスタイルを送れているかを知ることができます。さらにストレスを軽減し、心身の健康を保つためのアドバイスも受けられるので、ぜひチャレンジしてみてください!前編「“サウナ三昧”でディープリラックスのフィンランド旅へ。」はこちらから
2019年08月11日サウナ発祥の地・フィンランドでサウナ三昧の旅を体験。ディープリラックスの世界を熱量高めにお送りします!!サウナの国、フィンランド近年、女性の間でもブームを巻き起こしつつあるサウナ。どうですか、みなさん入ってますか。日本ではスーパー銭湯やスパ施設など様々な場所で入浴できますが、”やっぱり一度は行ってみたい本場のサウナ!”というわけでサウナ発祥の地、フィンランドへ 「Visit Finland」のツアーで行ってきました。今回、一緒に旅してくれたのは、フリーランスPR・美容コラムニストの福本敦子さん。フィンランドへ来るのは2回目ですが、サウナ三昧の旅は今回が初めてだとか。短い滞在期間ではありますがさまざまなサウナを体験して、サウナトランスを突破し、サ道をきわめます・・・!サウナ前の腹ごしらえは地元の人気カフェROBERT’S COFFEE JUGENDへ。成田空港からヘルシンキ空港まで「FinAir」を利用して約9時間のフライト。意外と知らないけれどフィンランドって日本から一番近いヨーロッパなんですよね。とはいえ長時間機内にいると体はそれなりに疲れます。ヘルシンキに到着後、すぐさまホテルに荷物を置いてさっそく行ってきました、サウナ!いきなりフィンランドサウナの洗礼向かったのは「カウリラン サウナ(Kaurilan Sauna )」。ヘルシンキの中心部からトラムに揺られて約10分ほどで到着するオールドメイラハティ地区にある施設です。静かな森の中をぐんぐん進むと現れる「カウリランサウナ」は築100年以上の丸太小屋を移築して、1995年に薪ストーブサウナの施設として運営を始めたのだそう。緑の中に佇む姿はなんともメルヘンチックでかわいいー!天国の玄関口、もとい、カウリランサウナの入り口です。平屋のサウナ施設は素朴でかわいらしい。「カウリランサウナ」に入るためには事前予約が必要。毎週月、火、水、2つの時間帯(午後6時〜午後8時、午後8時〜午後10時)で予約が受けられるようになっているのでウェブで予約を忘れずに。ちなみにここにはお庭にも家の中にもかわいい猫がたくさんにいて、彼女達がローテンションで出迎えてくれます!人間にも動じないキュートな猫私たちも含めて老若男女10人くらいがぞろぞろと集まったところで施設の中へ案内されました。玄関を入ってすぐにリビングルーム(みたいなことろ)があり、そこでオーナーから入浴に関する説明を受けます。この時ちょっと「あれ?っ」と思ったのですが、オーナー(男性)は半裸です。下半身をバスタオルで巻いているだけ。一通り説明を受けた後に「じゃあ、どうぞ」という声がけがあり、男女関係なくその場(リビングルーム)で脱ぎ出しました…!!!!!!「フィ、フィランドのサウナ、ハードコアすぎる……!!!」と驚きを隠せなかったのですが、聞けば、私たちが訪れた火曜日は男女混浴でサウナに入る日だそうで、みなさんいきなり全裸に!!!(月、水は女性のみ)水着を持参していた私たちはのんびり着替えていたのですが、みなさん潔い脱ぎっぷり。あっちでポロリ、こっちでポロリ。もう一度言いますが、男女同じ部屋で着替えます。恥ずかしがっているほうが居心地悪いというか、これは堂々とバーン!と脱いじゃったほうがいい気もしますが、どうしても抵抗がある人は外にトイレがあるのでそこで着替えるのもアリかもしれません。(ちなみに鍵は壊れていますwww)突如、脱衣所になるリビングルーム。着替えが済んだ人から続々とリビングの奥にあるサウナルームへ。中はコの字型の椅子が階段状に組まれていて、そこに座ってサウナを楽しみます。入り口に近い人が室内の水道から水を汲み、室内の奥に置かれたサウナストーンにバッシャバッシャと水をかけ、室内の温度を上げていきます。いわゆる「ロウリュ」ですね。これ、日本でも2000年頃から少しずつ普及していますが、「水かけすぎ厳禁!」ってところも多い。でも、こちらではお構いなし。オーナー(なぜか彼も一緒にサウナに入る)もバッシャバッシャと水をかけ、体感温度をぐんぐん上昇させ、発汗作用を促進!日本のサウナでよく見かける針時計や砂時計はありません。みんな自分の体の声を聞いて「そろそろかな」と思ったタイミングでサウナルームを出て、ベランダで外気浴を楽しみます。そう、日本でおなじみの水風呂はここにはないのです。この日来ていたのは男女半々くらい。カップルで来ているのは1組だけであとはお一人様ばかり。みんな根っからのサウナ好きのようで、しかも裸の付き合いということもあり、隣の人とおしゃべりを楽しんでいます。「どこから来たの?」「ここはどうやって知ったの?」「ほかのサウナはどこにいった?」など。宗教、人種、年齢、ジェンダー、すべてを取っ払ってくれる裸の付き合い、サウナの素晴らしさに感動していたら、頭から煙が出そうなくらい体が温まったので外へ出ることに。サウナルームの外にはオーナーお手製のリネンタオルが用意されていて、それで汗を拭き、体に巻いてリビングや庭で外気浴。リビングには水やリコリスティーが用意されていて自由に飲めるようになっています。そしてなぜか、パン(バケット)も置いてあります。カウリランサウナの注目ポイントはあと一つ。サウナルームの隣の工房で、オーナーが、ピートやソルトソープ、シャンプー、フットバスタブレットなどオリジナルのプロダクトを作っているのです。しかも、ピートマスクはサウナで試し放題。福本さんもさっそく塗り塗りしながら、女の子たちとおしゃべりを楽しんでいました。ピートでガールズトークもはずみます。カウラリンサウナのオリジナルプロダクト。水風呂はないけれど、美しい森に囲まれて外気浴は最高に気持ちいい。体をクールダウンしたところで、ふたたびサウナルームに入ってしっかり汗を流し、フィニッシュ!!!1時間ほどのサウナを楽しみました。体がしっかり温まったおかげですぐにでも横になりたいほどの眠気が。そして、驚いたことに長時間の移動で蓄積されたむくみが解消されているみたいに体が軽くなっていたのです。裸の人間がウロウロしてもお構いなしの猫。気軽に楽しめるホテルサウナも。2日目はホテルのサウナを楽しみました。フィンランドの宿泊施設のほとんどはサウナがあるそうで、私たちが宿泊したHotel Helkaの最上階にもありました。朝7時から夜10時まで自由に入ることができる男女別のコンパクトなサウナルームがあります。ちなみに予約をすると広めのサウナルームをグループで使用することも可能。サウナパーティーを開くのも夢じゃありません。ウェイウェーイ!シンプルできれいなサウナルーム。(c)Hotel Helka温度はしっかり高め。(c)Hotel Helkaアアルトの家具がさりげなく置かれた客室も居心地抜群。サウナセラピストとスペシャルセッション3日目はヘルシンキを離れ、湖水地方西部のラハティへ。電車で1時間ほどで到着する田舎町で、湖畔を望むロケーションにサマーコテージが立ち並んでいます。ここではサウナ付きのコテージ(ログキャビン)に滞在しました。フィンランド人にとって欠かせないサマーコテージ伝統的なフィンランドのコテージでは、好きな時に好きなだけサウナに入ることができます。しかも目の前は湖。火照った体を誰もいない静かな湖でクールダウン。なんて贅沢なひととき!穏やかな湖。写ってないけどハンモックもありまっせ。こんなかわいらしい感じのベッドルームが4つ。そして、このコテージにサウナセラピストのMaariaが訪ねてきてくれ、彼女のサウナトリートメントを受けることができました。まず、服を着たまま関節を動きやすくするフィンランドマッサージをしてくれます。そして、シャワーを浴びて、Maariaのお母さんお手製のサウナハットをかぶってサウナへ。ちなみにこちらのログキャビンは電気でストーンを温めた電気サウナ。体をしっかり温めた後、Maariaと1対1のサウナセッションが始まります。髪を乾燥から守り、頭部の暑さを軽減するサウナハットまずは、新鮮な植物のリースを顔にあててうつぶせに。頭の周りに水にくぐらせた白樺のリースを置きます。そして、Maariaが歌いながら、サウナの精と交信します。彼女のホーミーな歌声にうつらうつらとし始めた頃、Maariaがバッシャーンとサウナストーンに水をかけ、室内の温度がぐんぐん上昇。そして突然、水にくぐらせたヴィヒタ(白樺の枝を束ねたもの)をシャンシャンッと体の上で振りまくります。白樺の香りで、まるで森林浴をしているような気分に。ヴィヒタにはリラックス効果と血行促進、殺菌、保湿作用もあるそう。Maariaの神聖な歌の時間。右が白樺のヴィヒタ。じわじわと温まった体に白樺から落ちる水滴が心地よい!そのあとMaariaはジュニパーを手に取り、足の裏から腰、背中までチクチクッと刺激を与えていきます。(これ正直、痛いのですが一瞬なので我慢してください)その後、白樺の束を再び手に取り、今度はバシバシッと体を叩かれます。そして仰向けになり、またバシバシっと叩かれ、最後に頭に水をかけてフィニッシュ。されるがままのサウナセッションですが、これがまぁなんともいえない爽快感と多幸感!!!終わったあとMaariaを拝みたくなるほどでした。サウナスペシャリスト、フォークヒーラー、ナチュラルリレーションズインストラクター…といくつもの肩書きを持つ、それがMaaria!Maariaによるピートパックのサービスもあります。こんな体験、フィンランドにこないとなかなかできない。少々お値段は張りますが、ぜひ仲間とサウナ付きコテージをレンタルして、スペシャルセッションを受けていただきたい!!!と、こんな感じでさまざまなサウナを楽しみました。サウナに入っている時間はスマホやPCから離れ、自分と向き合い、人と触れ合うことのできる穏やかな時間。フィンランドならではのサウナに入りまくる旅、おすすめです。
2019年08月10日