現地の人との交流は、旅の醍醐味の一つ。片言でも現地の言葉が話せると、旅が何倍も楽しいものとなる。ベトナム旅行の際に最低限覚えておきたいのは「シン チャオ(Xin chào、こんにちは)」「カーム オン(Cảm ơn、ありがとう)」「シン ローイ(Xin lỗi、すみません)」の3つの言葉。さらに今回は、食事の際によく使いそうなベトナム語18フレーズを、基本のほか、レストラン・フォーなどの麺専門店・カフェと3つのシチュエーションに分けてご紹介。旅先で積極的に使ってみよう!基本編■メニューを見せてください。Cho tôi xem menu.(チョー トイ セム メヌー)■これをください。Cho tôi cái này.(チョー トイ カイ ナイ)■辛くしないでください。Không cay.(ホン カイ)■数字の言い方1(モッ)2(ハイ)3(バー)4(ボン)5(ナム)6(サウ)7(バイ)8(タム)9(チン)10(ムォイ)※例えば「1 chai bia(モッ チャイ ビア、ビール1本)」というように使う。■これはいくらですか?Cái này bao nhiêu tiền?(カイ ナイ バオ ニェウ ティエン?)■乾杯!Dzô!(ヨー!)※ベトナム人と飲む際は「1、2、3、Dzô!(モッ ハイ バー、ヨー!)」のかけ声で乾杯すると喜ばれる。■おいしい!Ngon!(ンゴーン!)■お勘定をしてください。Tính tiền.(ティン ティエン)レストランにてベトナムに到着した日の夜、夕食を食べにあらかじめ下調べしておいたドンコイ通りのベトナム料理店へ。日本語のメニューがあるかどうか聞きたいときに使うフレーズとは?■日本語(英語)付きメニューはありますか?Có menu tiếng Nhật(tiếng Anh) không?(コー メヌー ティェン ニャット(ティェン アン) ホン?)■領収書をください。Cho tôi hóa đơn.(チョー トイ ホァ ドン)■冷たいビールをください。Cho tôi bia ướp lạnh.(チョー トイ ビア ウォップ ラン)※大抵のレストランでは冷たいビールを飲むことができるが、常温のビールが出てくることもある。その場合はグラスに氷を入れて冷やしながら飲む。少しでも冷えたビールが欲しいときはこう伝えてみよう。■氷を入れないでください。Đừng cho đá.(ドゥン チョー ダー)麺専門店にてベトナム人のように朝食に麺を食べようと、ちょっと早起きしてホテル近くのフォー専門店へ。スープに入っているパクチーの量を加減してもらいたいときに使うフレーズとは?■パクチーを入れないでください。Đừng cho rau mùi.(ドゥン チョー ザウ ムイ)※ホーチミンなど南部ではパクチーを「ngò rí(ンゴーリー)」と呼ぶ。※パクチーは麺類や単品料理としてのスープに入っていることが多い。■パクチーを多めに入れてください。Cho tôi nhiêu rau mùi.(チョー トイ ニェウ ザウ ムイ)※少なめのときは「nhiêu」の部分を「ít(イット)」に変えよう。■野菜を湯通ししてください。Cho tôi rau trụng.(チョー トイ ザウ チュン)※ホーチミンなど南部では「rau」を“ラウ”と発音※麺類にはモヤシや空芯菜など生野菜が添えられることが多いので、必要であれば湯通ししてもらおう。カフェにて観光やショッピングで歩き疲れ、ちょっと一休みしようと立ち寄ったカフェ。濃厚で甘いベトナムコーヒーを、さらに自分好みの甘さで作ってもらいたいときに使うフレーズとは?■練乳入りアイスコーヒーを一杯ください。Cho tôi một ly Cà phê sữa đá.(チョー トイ モッ リー カフェスァダー)※「Cà phê sữa đá」の部分をアレンジして使おう。Cà phê đá(カフェダー)・・・・砂糖入りアイスコーヒーCà phê nóng(カフェノン)・・・砂糖入りホットコーヒーCà phê sữa(カフェスァ)・・・練乳入りホットコーヒー※ベトナムではブラックコーヒーにあらかじめ砂糖が入っている。■砂糖を少なめ(多め、なし)にしてください。Ít đường.(イット ドゥン)※「Ít」の部分を変えて要望を伝えよう。Nhiêu(ニェウ)・・・多めKhông (ホン)・・・なし■テイクアウトできますか?Mang về được không?(マン ヴェー ドゥック ホン?)※ベトナムでは、カフェでも高級レストランでも、大抵の店でテイクアウトをお願いすることができる。ベトナム旅行をもっと楽しむためにも是非参考にしてみて!ベトナム語で話しかければ、お店の人とも仲良くなれるかも!?(text & photo:グッチ)ぐるりホーチミン歩き~美味しいと可愛いを探して~その他の記事を読む>
2015年06月30日○世界遺産データ『マチュ・ピチュ』(複合遺産)。ペルー。1983年登録。一生に一度は行ってみたい世界遺産のトップ3には間違いなく入るマチュ・ピチュ。インカ帝国が築いた天空都市、というのは言わずもがな。実は複合遺産なんですよ!マチュ・ピチュに至るには、麓の温泉街から急峻な坂道をバスで上っていくのですが、その道中はジャングルとなっています。今でこそ遺跡の周辺は切り開かれて見通しもいいのですが、1911年にアメリカ人探検家のハイラム・ビンガムが発見するまでは、ジャングルの中に埋もれていたのです。遺跡の周辺では、アンデスイワドリなどの絶滅危惧種が生息し、手つかずの自然が残されていることから自然遺産としての価値も評価されました。国外からマチュ・ピチュを訪れる際には、やはり世界遺産であるクスコという都市が起点となりますが、この間を結ぶ列車の名は「ハイラム・ビンガム号」となっています。○筆者プロフィール: 本田 陽子(ほんだ ようこ)「世界遺産検定」を主催する世界遺産アカデミーの研究員。大学卒業後、大手広告代理店、情報通信社の大連(中国)事務所等を経て現職。全国各地の大学や企業、生涯学習センターなどで世界遺産の講義を行っている。○世界遺産検定とは?世界遺産の背景にある歴史、文化、自然等の理解を深め、学んだことを社会に還元していくことを目指した検定。有名な観光地のほとんどは世界遺産になっているため、旅の知識としても役立つと幅広い世代に人気。主催:世界遺産アカデミー開催月:3月・7月・9月・12月(年4回)開催地:全国主要都市受検料:4級2,670円、3級3,900円、2級5,040円、1級9,250円、マイスター1万8,510円、3・4級併願6,060円、2・3級併願8,220円解答形式:マークシート(マイスターのみ論述)申し込み方法:インターネット又は郵便局での申し込みその他詳細は世界遺産検定公式WEBサイトにて
2015年06月29日写真提供:AVANI QUY NHON RESORT & SPAアクセスが楽ちんで、旅費もコスパなのが魅力のベトナム・ビーチ。ここ数年、新しいリゾートエリアが注目を集め、ホテルも続々とお目見え。今、最も活況に満ちているビーチといえそう。ベトナムのビーチは中部から南部にかけて点在しており、玄関口はホーチミンか、中部ダナン。しかもダナンへは週5便※も直行便が飛び、所要時間は5時間30分、フライト料金も夏のベストシーズンでも燃油サーチャージ込で4万円を切っていることも!たとえばホイアン5日間ツアーが4万円台~。今、ベトナム・ビーチが熱い!※2015年7月~9月は毎日運行予定人気上昇中のビーチを紹介した前編に続き、後編では日本人にとってはまだまだ穴場のビーチを一挙ご紹介。ファンティエットPhan Thiếtファンティエットのビーチ写真提供:ベトナム航空ホーチミンから車で約4時間。ざっくりと言えば、ニャチャンとホーチミンの間に位置するヌックマムの名産地。ファンティエットの中心地から隣のムイネーへ向かう東シナ海に面した23キロの海岸線に、リゾートホテルやプチリゾートが点在しています。リゾートとして比較的早くから開かれているものの、その歩みは遅く、素朴さが満開。ビーチには漁を終えたお椀型の船が干してあったり、早朝のビーチで投網をする地元の人々の姿を見かけたり。サーフィンやウィンドサーフィンなどもさかん。漁を終えたお椀型の小舟写真提供:ベトナム航空ビーチ沿いにはリゾートが点在写真提供:ベトナム航空ランコーLang Co美しいサンセットを望むラグーン写真提供:Banyan Tree Lang Coダナンとフエの両空港から車で約1時間のチャンメイ地区のリゾートエリア、”ラグーナ・ランコー”。羨望の名門リゾート、バンヤンツリーとアンサナが展開し、チャンピオンシップ・ゴルフコースでのプレイや洗練のスパなど、のどかな海辺の空気を楽しみながら優雅なヴァカンスを満喫できます。フエやホイアン、ミーソン遺跡など、3つの世界遺産を回れるロケーションも魅力。バンヤンツリー・ランコー 写真提供:Banyan Tree Lang Coバンヤンツリー・ランコー 写真提供:Banyan Tree Lang Coアンサナ・ランコー 写真提供:Angsana Lang Coアンサナ・ランコー写真提供:Angsana Lang Co■バンヤンツリー・ランコー■アンサナ・ランコーコンダオ島Con Daoヴィラから望む透き通る海写真提供:Six Senses Con Dao憧れのリゾートブランド、シックスセンシズのプロパティがあるベトナム南端近くの島。「アクセスしやすい、自然美にあふれた隔絶の地」というコンセプトどおり、ホーチミンから空路わずか45分にして、海ガメが産卵に訪れるピュアなビーチへ。リゾートの前には象牙色の砂浜が伸び、パラソルなど人工物が見当たらないせいか、この島の素地の美しさが際立っています。流刑地という悲しい過去を忘れさせるほどの自然美!遊び心を得意とするリゾートブランドゆえ、洗練の中に微笑みを誘う演出が随所に。壁一面に扉を並べたモチーフ写真提供:Six Senses Con Dao星空の下、できたてのポップコーン片手にクラシカルな映画を鑑賞写真提供:Six Senses Con Dao神秘的なサンライズ(著者撮影)ひと昔前のベトナムの台所をイメージしたレストラン (著者撮影)■シックスセンシズ コンダオクィニョンQuy Nhơnクィニョンのビーチ写真提供:AVANI QUY NHON RESORT & SPAホーチミンから空路約1時間20分。大まかにいえば、ホーチミンとホイアンの間に位置。果樹園でおおわれた山並みを背後に、手つかずのビーチが広がるクィニョン。ここ数年新しいビーチエリアとして注目を集め、上質なリゾートも話題に。そのひとつアヴァニ クィニョン リゾート&スパはスイートを含む客室わずか63室。最近改装を終え、鮮やかなニュールックに!実はリゾートの達人の写真家さんから、「クィニョンのビーチ、いいよ!」との評判を聞き、わたし的に今気になるエリア。刻一刻と表情を変える景色写真提供:AVANI QUY NHON RESORT & SPA手つかずの自然に囲まれた贅沢なロケーション写真提供:AVANI QUY NHON RESORT & SPA■アヴァニ クイニョン リゾート & スパ前編:5万円を切る5日間ツアーも!この夏行くべきは、ベトナム・ビーチ(text: 古関千恵子)ビーチ&リゾートコラム「アジアンビーチ☆マニア」その他の記事はこちら>
2015年06月26日写真提供:Six Senses Con Daoアクセスが楽ちんで、旅費もコスパなのが魅力のベトナム・ビーチ。ここ数年、新しいリゾートエリアが注目を集め、ホテルも続々とお目見え。今、最も活況に満ちているビーチといえそう。ベトナムのビーチは中部から南部にかけて点在しており、玄関口はホーチミンか、中部ダナン。しかもダナンへは週5便※も直行便が飛び、所要時間は5時間30分、フライト料金も夏のベストシーズンでも燃油サーチャージ込で4万円を切っていることも!たとえばホイアン5日間ツアーが4万円台~。今、ベトナム・ビーチが熱い!※2015年7月~9月は毎日運行予定前編では、今人気上昇中のベトナムビーチをご紹介!ホイアンHoi Anクアダイビーチ写真提供:ベトナム航空ダナンから南東へ約30キロ、車で約1時間。世界遺産のホイアン。18世紀ごろ、中国移民によって建造された家並みがいまだに残る旧市街、のどかな田園風景が広がるトゥボン川周辺、そして旧市街から約4キロ離れたクアダイビーチ、3つのエリアからなります。東シナ海に面したクアダイビーチには豪華リゾートからリーズナブルなお宿まで、選択肢が豊富。ホイアンへ行ったら、名物のカオラウとホワイトローズはぜひ食べたいっ!世界遺産に登録されている旧市街写真提供:ベトナム航空夜にはランタンが灯り幻想的な光景に写真提供:ベトナム航空米粉の記事にエビのすり身が包まれたワンタンのような料理、ホワイトローズ写真提供:ベトナム航空ニャチャンNha Trangニャチャンのビーチ写真提供:ベトナム航空ホーチミンから空路約1時間、またはダナンから空路約1時間10分。中南部の政治・経済・文化の中心地にして、リゾートシティのニャチャン。背後に4つの山々に守られたニャチャンの街に面して約7キロビーチが続き、沖には19の島々が浮かぶ。かつては小さな漁村だったけれど、ここ数年でリゾートホテルが続々と進出。海沿いのリゾートでのんびりと過ごし、新鮮なシーフードやベトナム料理に舌鼓を。ニャチャンの中心地から船で渡る隠れ家リゾートも人気。ニャチャンの街並写真提供:ベトナム航空フーコック島Đảo Phú Quốcフーコック島の美しいビーチ写真提供:ベトナム航空ホーチミンから空路約1時間。カンボジアの国境に近い、南西部唯一のリゾートアイランド。“99の山と丘”と呼ばれるほど起伏が激しく、豊かな川と美しいビーチの、多彩な自然環境が揃っています。中心地はユーンドン。そこから徒歩圏内にある、約20キロも続くチューンビーチが人気スポット。ユーンドンからバイクタクシーで約30分のサオビーチは遠浅の海が美しい穴場。昼間はビーチで遊び、夜はナイトマーケットへ!国境の島ゆえ、北部は軍事施設があり、立ち入りが禁止されています。新鮮なシーフードが楽しめる写真提供:ベトナム航空後編:自慢できるヴァカンスを!この夏行くべきは、ベトナム・ビーチ(text: 古関千恵子)ビーチ&リゾートコラム「アジアンビーチ☆マニア」その他の記事はこちら>
2015年06月26日グーグルは6月22日、一般のユーザーがPCやスマートフォンなどでキーワード検索した国内の世界遺産の検索数を集計し、トップ30を公開した。ランキングは、2015年1月1日~6月8日に、日本国内で最も検索された世界遺産を対象としている。期間中に最も検索された世界遺産は「世界一美しい城」とも言われる「姫路城」で、3月に改装工事が完了したことで注目度が上昇し、堂々のトップとなった。惜しくも2位となったのは「高野山」。弘法大師が修行場として開創し、2015年は1200年を迎えることから注目を集めており、10月には金堂と金剛峯寺等の御本尊特別公開が予定されている。注目すべきは、5月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)に世界遺産への登録を勧告された「明治日本の産業革命遺産」も含まれており、その1つである長崎県の「軍艦島(端島炭鉱)」が3位にランクインしている。明治日本の産業革命遺産は、6月末に開催される世界遺産委員会では、世界文化遺産として大方登録される見通しで、さらなる注目が集まることが予想される。○2015年「世界遺産」検索ランキング トップ 301.姫路城2.高野山3.軍艦島(端島炭鉱)4.平等院5.薬師寺6.醍醐寺7.向島8.東大寺9.東寺10.下鴨神社11.松下村塾12.韮山反射炉13.春日大社14.仁和寺15.延暦寺16.本栖湖17.原爆ドーム18.上賀茂神社19.興福寺20.西本願寺21.龍安寺22.天竜寺23.唐招提寺24.高山寺25.西芳寺26.宇治上神社27.今帰仁城跡28.三池炭鉱29.日光二荒山神社30.識名園
2015年06月23日©TRIPPING!ベトナム中部の港町ダナンで愛されている麺料理といえば「ブンチャーカー」。Bún=米麺、Chả=焼き、揚げCá=魚という意味を持つ、魚のすり身揚げ(さつま揚げ)がゴロゴロと入った米麺料理だ。地元の人に愛される店「BUN CHA CA BA PHIEN」©TRIPPING!街の中心を流れるハン川の東側、Lê Hồng Phong(レホンポン)通りにある「BUN CHA CA BA PHIEN(ブンチャーカーバーフィエン)」は連日地元の人で賑わう人気店。店内に入ればすぐに大鍋でグツグツと煮えるスープがお目見え。一歩足を踏み入れれば忽ち食欲が湧いてくる。©TRIPPING!名物料理、ブンチャーカーブンチャーカー 25,000VND(約140円) ©TRIPPING!店名にもあるように、一番の名物はブンチャーカー。豚骨、牛骨、更に魚の骨をベースに、トマト、パイナップル、トウモロコシ、カボチャといった野菜や果物を加え、更にダナン近郊で獲れた新鮮な魚を使ったさつま揚げも加わったスープは、コク深くほのかに甘酸っぱい独特の味わい。そこに合わせる麺は、ベトナム麺料理の代表、ブン(米麺)。するすると喉ごしのいい麺に絡むスープが絶妙だ。付け合わせのトッピングにもチャレンジ©TRIPPING!テーブルの上には、ハーブやレタス、もやし、ライム、とうがらしといったベトナム麺料理の付け合わせとしては王道のトッピングが並ぶが、それに加えて是非チャレンジして欲しいのが、甘酸っぱいピクルスとエビの発酵調味料だ。人参や赤タマネギを甘酢に漬けたピクルスを加えればさわなかな酸味がプラスされ、さっぱりとしたスープを楽しむことができる。漬け野菜のコリコリっとした食感も楽しい。エビの発酵調味料は、スープの味を更に奥深いものに変える。地元の人は、それぞれの好みで、たっぷりトッピングを乗せてブンチャーカーを楽しんでいるので、参考にしてみよう。ブンチャーカーの他にも食べたい逸品ブンカートゥー35,000VND(約200円) ©TRIPPING!ブンチャーカーの他にも、ブンカートゥー(Bún Cá Thu)も人気メニューのひとつ。Cá Thu=サバであるため「サバの米麺」となる。なんともユニークな味を想像してしまいそうだが、香り高い魚出汁のスープは、一度味わえば病み付きに。生臭さはなく、こちらもピクルスなどのトッピングとの相性が抜群だ。©TRIPPING!お店は、朝6時~夜10時までオープンしているので、朝食やランチはもちろん、小腹が空いた時に訪れるのもオススメだ。©TRIPPING!
2015年06月22日東京都・六本木の森美術館は、東南アジアのアーティストのなかでも、特に国際的評価の高いベトナム人アーティスト、ディン・Q・レの個展「ディン・Q・レ展:明日への記憶」を開催する。会期は7月25日~10月12日。開館時間は10:00~22:00(火曜は17:00閉館、ただし9月22日は22:00まで開館)。入館料は一般1,800円、高校・大学生1,200円、4歳~中学生600円、65歳以上1,500円。同展は、ベトナム人アーティスト、ディン・Q・レのアジアにおける初の大規模個展。写真を工芸的に編んでいく「フォト・ウィービング」シリーズなどベトナムの手仕事を取り入れた作品、完成度の高い映像と本物のヘリコプターや舟などを組み合わせたインスタレーションなど、視覚的バラエティに富む、ダイナミックな作品が紹介される。同氏が注目されるきっかけとなった「フォト・ウィービング」シリーズは、写真を裁断してタペストリー状に編んだもので、幼少期にベトナムで親戚から習ったゴザの編み方に着想を得たという。作品にはベトナム戦争をはじめ、カンボジアの遺跡、ポル・ポト派による虐殺、ハリウッド映画など多様なモチーフが織り込まれ、作品を見る角度や立ち位置によってその見え方が変化するということだ。また、国際舞台への出世作となった映像インスタレーション作品「農民とヘリコプター」(2006年)では、自作のヘリコプターの開発に挑むベトナム人男性を中心に、ベトナム人と戦争との複雑な関係が描き出されており、人の深層心理にまで踏み込む同氏の独特の取材によって、マス・メディアやハリウッド映画によって流布されたベトナム戦争のイメージとは全く異なる、ベトナム人当事者のこれまで語られることのなかった物語が現れている。また、ベトナム戦争の歴史的出来事を再演する活動に興じる日本人男性への取材を基に、新作映像を制作。新たなベトナム戦争のヴィジョンを捉えるとともに、日本の歴史や記憶、アイデンティティの問題などについても考える内容となっている。また、関連企画としてディン・Q・レによるアーティストトーク(日英同時通訳付、手話同時通訳付)が開催される。開催日時は7月25日14:00~15:30。料金は無料(要展覧会チケット)だが、森美術館ウェブサイトにて予約が必要となる。そのほか、ディン・Q・レが出演するトークセッション「ベトナム現代アートをめぐって:戦争から今日まで」(7月26日14:00~16:00開催)、「アート・社会・歴史」(9月12日14:00~16:00開催)、ベトナム戦争を従軍取材した報道写真家によるレクチャー「カメラを通して見たベトナム戦争」(8月29日14:00~15:30開催)、ベトナム研究家によるレクチャー「結婚にみるベトナム社会のいま」、横浜美術館とのコラボレーション企画で中高生に向けたプログラム「アーティストと出会う」(8月2日、8月30日、9月13日全3日間開催)など、関連企画が多数開催される。詳細は森美術館ウェブサイトにて告知されている。
2015年06月19日フランスで植物遺伝学の博士号を取得したフンさん。しかし、母国ベトナムで長く農業に携わり、見えてきたのは、農薬の大量使用でした。「自分の子供にも安心して食べさせられる野菜をつくりたい」。一念発起して始めたオーガニック野菜栽培は、外国人や意識の高いベトナム人に大好評です。ベトナムにおける食育のパイオニアとして、植物たちと向き合いながら、今まで得た知識を惜しげもなく周囲に還元しています。■これまでのキャリアの経緯は?ベトナム戦争中に大学で植物遺伝学を学びました。1975年の戦争終結後は電車やブルドーザーの運転手などでお金を稼いだ時期もありましたが、その後は専門を活かし、長らく国営の野菜生産会社で働いていました。1989年にフランス国立農学研究所大学で学ぶ機会を得て渡仏。植物遺伝学で博士号を取得し、1995年にベトナムに戻りました。帰国後は国内の外資系農業会社などで働いていましたが、ベトナムで農業関連の仕事を続けてゆく中で、農薬の過剰消費を多く目にしました。大量の農薬は、消費者はもちろんのこと、生産者や環境にも良くないのではないかと心の中で疑問が大きくなると共に、オーガニック栽培への関心が高くなってゆきました。2006年に同じ志を持った現在のビジネスパートナーであるフランス人と出会い、オーガニック野菜の生産・販売を行うOrganik Vietanam社を設立。植民地時代にフランス人が避暑地として開発したベトナム中部のダラット市で、オーガニック野菜の栽培を行っています。先に述べたとおり、私の専門は植物遺伝子学。情熱はあったものの、オーガニック栽培については素人。専門書を片手に一から勉強し、畑で実践。更に改良を重ねるという、トライアンドエラーを繰り返しながら前進してきました。そのかいあって、2014年にオランダ発の国際認証検査機関、コントロールユニオン社からオーガニックファームの認定を受けることができました。この認定を保持しているのは、ベトナムでは当社だけです。収穫した野菜はオゾンを使って殺菌洗浄し、梱包した後にホーチミン市やハノイ市などへ直送しています。インターネットでオーダーした野菜を玄関までお届けするサービスは、日本人始め在住外国人に大変好評です。■ベトナムでオーガニック野菜の需要はどれくらい?現在、当社の顧客の9割近くが外国人です。ベトナムの人たちにも、オーガニック野菜の良さをもっと理解してもらい、シェアを広げてゆくのが今後の課題です。先に述べた通り、残念ながらベトナムで生産されている野菜の多くは沢山の農薬が使われています。まだまだ貧しいこの国では、食品購入の際に価格が優先されることが多いのです。食の安全に対する知識も不足しており、オーガニックや食育という概念自体が浸透していませんし、政府もそのことに対し協力的ではありません。そのため、私たちが取り組もうとしていることを理解してもらうのに、とても時間がかかりました。現在も啓蒙活動には時間と労力を割いており、農家や大学のセミナーで講義をしたり、畑を無料で案内するツアーを開催したりしています。日本企業の方も私の畑を訪れていますよ。販売に関しては、インターネットを使った個人宅へのデリバリーサービスに加え、ハノイ市とホーチミン市の複数の店へ卸しをしているほか、ホーチミン市の外国人が多く住む地区でアンテナショップを持っています。■現在のお給料はどうですか?純粋に給与だけで比較すると、会社勤めをしていた頃の方が高いです。しかし、今働いているのは私が情熱を持ってパートナーと設立した自分たちの会社。いわば自分の子供のような情があります。そんな会社を自分たちの力で大きくしてゆく喜びは、給与の大小だけでは味わえないものです。■今の仕事で気に入っているところ、満足を感じる瞬間は?今までの経験を通じて培ったオーガニック栽培に関する知識を、地域社会に還元し、みんなとシェアできる時ですね。当社では農薬を使わず野菜栽培をするために、たとえば、虫よけは赤唐辛子やニンニクから抽出した天然由来のスプレーなどを使用。肥料も科学肥料ではなく、畑から出た野菜くずから手作りします。こういった情報を近隣の農家へ指導し、食の安全について啓蒙してゆくことも私の大きな仕事ですし、とてもやりがいを感じています。また安心・安全な野菜を広めることで、ベトナムの子供たちの未来を守っていかなければという使命感と自負を持って毎日仕事ができることにも大変満足しています。■逆に今の仕事で大変なこと、嫌な点は?忙しすぎるところでしょうか。ご存知かもしれませんが、植物には週末という概念はありません(笑)。だから私も、基本的に休みがないんです。離れて暮らす家族や友人と過ごす時間が十分に取れず、時折孤独を感じてしまうこともあります。■日本人のイメージは? あるいは理解しがたいところなどありますか?とても規律正しいイメージがあります。震災の後も、被災者同士が助け合い、お互いを尊重しながら生活している映像を目にし、本当に素晴らしいことだと感じました。理解しがたいこととなると、まだ日本の方と一緒に仕事をしたことがないので分かりません。ただ現在、日本の会社とのプロジェクトも進行中なので、それが決まればすこしは色々見えてくるかもしれませんね(笑)。■最近、気になる日本のニュースはありましたか?言葉は良く分かりませんが、NHKは時々見ます。農業についての映像などが流れると、やはり食い入るように見てしまいますね。さまざまな映像を見る度に、日本の技術は進んでいるなと感じます。■ちなみに、今日のお昼ごはんは?お昼は大体、自宅に帰って妻と一緒に食べます。家族を大切にするベトナム人ではそれほど珍しいことではないですよ。この日は妻お手製のベトナム料理。カーコートーという魚の煮物は日本人にも人気があります。粘り気が少なく、サラサラとしているベトナム米は、最後にスープをかけて頂くのが一般的です。■休日の過ごし方を教えてください。先に述べたように、植物に週末休みはありませんから、私も定休日はないんです。年に唯一の休みは旧正月(テト)の4日間です。この休みは娘たちが住むホーチミン市を訪れ、家族で過ごします。家族のつながりが強いベトナムにおいて、旧正月の家族団らんだけは絶対に欠かすことのできない重要なイベントです。それ以外は毎日朝8時から夜8時まで仕事をして、アフター8だけが休息時間です。束の間の休息時間は、テレビや映画を見たり、音楽を聞いたりしながら妻とゆっくり過ごします。■将来の仕事や生活の展望は?安全なオーガニック野菜をベトナムでも浸透させ、子供たちの未来を健康で明るいものとすることです。今後も勉強を重ねながら安心・安全で高品質の野菜作りに取り組み、将来的にはベトナム発のオーガニック野菜を外国に輸出できたら最高ですね!仕事で海外滞在も何カ国か経験していますが、日本には行ったことがないので、いつか訪れてみたいです。行って日本の農業についても実際に見て・触れて、色々な情報をシェアするのも私の大きな夢です。
2015年06月16日©ASEAN-Japan Centreベトナムの庶民の台所「クアンコム・ビンザン」早い、安い、旨いの3拍子揃ったベトナム人の台所的存在「クアンコム・ビンザン(Quán cơm bình dân)」。ベトナム語でquán=食堂、cơm=ごはん、bình dân=平民という意味で、日本語に訳すと大衆食堂といったところだ。通称“ビンザン(南部方言ではビンヤン)”には、店頭に30種類ほどのおかずが並び、客は好きなものを指さして注文する。お財布を気にせず、5万ドン(約280円)程度でお腹いっぱい食べられる庶民の味方だ。ベトナム人が普段食べている家庭料理の味を知りたいときは、ぜひ一度ビンザンに足を運んでみよう。大衆食堂の利用の流れ人気店の場合、昼時はショーケースの前に多くの人が集まり混雑するが、ベトナム人の勢いに負けず、勇気を出してチャレンジしてみよう!利用の流れは次の通り。1. 店頭で食べたいおかずを指さし注文店によってはメニューを置いているところもあるが、店頭に並んだおかずを指さして注文するのが基本。おかずを注文すると、自ずと白いごはんが付いてくる。1人の場合、肉料理(または魚料理)1品、野菜料理1品、スープ(なくてもOK)の注文が目安となる。複数人で訪れた場合は、より多くのおかずをシェアして楽しむことができる。その場合、スタッフに何人分のごはんが欲しいのかを伝えよう。料理一皿の大体の価格は以下の通り。■肉・魚料理2~3万ドン(約110~170円)■野菜料理1万~1万5,000ドン(約55~85円)■スープ5,000~1万ドン(約30~55円)■白いごはん5,000~1万ドン(約30~55円)■冷たいお茶2,000ドン(約10円)■おしぼり2,000ドン(約10円)2. 席に着いて待つ注文を済ませたら、あとは席に着いて待つのみ。数分後、スタッフが白いごはんと一緒におかずをテーブルまで運んでくれる。飲み物は席に着いてから配膳スタッフに注文するのがベター。ベトナム語で「チャダー(Trà đá)」と言えば、冷たいお茶を持って来てくれる。その他、ミネラルウォーターやコーラなどのソフトドリンクも用意されている。3. 食事を楽しむ卓上のライムやチリ、調味料の利用は無料。肩肘張らず、ベトナムのおふくろの味を楽しもう。ごはんのお代わりが欲しいときは「テームヌア(Thêm nữa)」と言えばOK!4. お会計お会計はテーブルで。お会計をお願いするときはベトナム語で「ティンティエン(Tính tiền)」と声をかけると、スタッフがやってきて計算してくれる。提示されるのは合計金額だが、一品一品の価格が知りたいときはその場でスタッフに確認しよう。日本人の口にも合う!おすすめのおかず5品いざ大衆食堂に足を運んでみても、種類豊富なおかずを前に圧倒される人も少なくないだろう。そこで、筆者おすすめのベトナムのおかず5品をご紹介。どの料理も白いごはんに合うものばかりなので、おかず選びに迷ったら参考にしてみて。ベトナム風豚肉と卵の煮物(ティットコーチュン、Thịt kho trứng)皮付きの豚肉と卵をヌックマム(ベトナムの魚醤)やココナッツジュースなどで煮込んだ料理。日本の豚の角煮より甘めの味に仕上がっている。魚の土鍋煮(カーコート、Cá kho tộ)ヌックマム、カラメルソース、砂糖などの調味料に漬け込んだ川魚を土鍋でコトコト煮込んだ料理。中まで味が染みこんだ煮魚は白いごはんが進む味。イカの肉詰めトマトソース(ムックニョイティット、Mực nhồi thịt)イカにひき肉を詰め、トマトソースやヌックマムなどで煮込んだ料理。ぷりぷりのイカの食感、酸味のあるトマトソースの味がたまらない美味しさ。小エビと豚肉の甘辛煮(テップザムティット、Tép ram thịt)小エビを殻ごと豚肉と一緒に炒め煮にした料理。噛むとジュワッと甘辛い味が口の中に広がり、白いごはんと相性抜群!ビールのおつまみにもピッタリ。焼きナスのネギ油がけ(カーティムヌォンモーハン、Cà tím nướng mỡ hành)皮をむいた焼きナスにネギ油をかけた料理。ひき肉がのっていることも。おろし生姜と鰹節をのせ、醤油でいただくシンプルな日本の焼きナスとはまた一味違ったパワフルな味わい。ホーチミンでおすすめの大衆食堂3選ベトナムの街中で「Cơm」と書かれた看板を見かけたら、そこは大衆食堂。今回は、味が良いのはもちろん、比較的きれいな店内で日本人旅行者でも利用しやすいホーチミンでおすすめの大衆食堂を3店ご紹介。3店とも一般的な大衆食堂と比べると少々割高だが、10万ドン(約565円)もあれば、お腹いっぱい食べることができる。人気のおかずは早く売り切れてしまうため、昼なら11:30頃まで、夜なら18:30頃までに行くのがベターだ。1.DONG NHAN COM BA CA(ドンニャンコムバーカー)日本のガイドブックでも取り上げられる有名店。ベンタイン市場から徒歩3分と便利な場所にある。トンタットティエップ通り(住所:11 Ton That Thiep)に1号店がある。店頭には常時30~40種類のおかずが並ぶ。甘みを抑えたさっぱり味の北部のおかずも用意されている。————————————住所:42 Truong Dinh , District 1 , Ho Chi Minh電話:(+84)8-3822-10102.COM BINH DAN SO 7(コムビンザンソーバイ)世界各国から旅人が集まるバックパッカー街、ファングーラオ通りから徒歩5分の場所にある人気食堂。昼時は外にも客席が並ぶ。名物料理は魚の土鍋煮「カーコート」。南部名物の甘酸っぱいスープ「カインチュア」も多くの人が注文する人気メニュー。————————————住所:3 Nguyen Van Trang , District 1 , Ho Chi Minh電話:(+84)902-744-7783.MINH DUC(ミンドゥック)ベンタイン市場からタクシーで5分ほどの場所、トンタットトゥン通りにある大型食堂。店内は広く明るい。昼時になると、地元の常連客でにぎわう。店舗の向かいには水産加工品を販売する姉妹店があるため、魚のおかずが豊富。————————————住所:35 Ton That Tung , District 1 , Ho Chi Minh電話:(+84)8-3839-2240※上記の日本円表記は、2015年6月15日の為替レートに準じます。(text & photo:グッチ)
2015年06月16日ベトナム・ホーチミン、ハノイに拠点を持つITオフショア開発会社であるエボラブルアジアは6月11日、ゲーム開発専門のプラン「ゲームセカンダリー運用特化プラン」を開始したと発表した。同社によると、ベトナムは、エンジニアのゲーム運用力が高く、また人件費が日本の1/3というコストパフォーマンスの高さから、日本だけでなく諸外国のゲーム会社が進出している。同プランは、運用フェーズまたは売り上げが安定しているゲームを同社のラボに作業移管することで、運用コストの削減とゲームライフサイクルの長期化を狙うもの。すでに3タイトルのゲームラボの移管および運用の実績があるが、今後は作業移管のノウハウの蓄積や、エンジニアの採用・トレーニング、移管元の企業に対してのコンサルティングをより一層強化し、2015年内には10タイトルの移管や新規ゲームの開発を目指していくという。デザインの加工においても、背景画や補助的作業だけでなく、キャラクターなどのデザインの加工、ゲームの更新などを予定している。
2015年06月11日ハ・ロン湾photo:ひさほ ゆう4年間世界遺産巡りの旅をした世界遺産イェーイ!が、お届けする連載第4弾はベトナム北部の世界遺産でございます!!ベトナムには、8つの世界遺産があるのですが、今回ご紹介するのは、ベトナム北部にある以下4つの世界遺産です。・ハ・ロン湾 (自然遺産)・ハノイ-昇龍(タン・ロン)皇城遺跡の中心地 (文化遺産)・胡朝の要塞 (文化遺産)・チャン・アンの景観美関連遺産群 (複合遺産)この4つの世界遺産はベトナムの首都ハノイ近郊を拠点として観光することができます。文化遺産2件、自然遺産1件、複合遺産(文化と自然両方の基準を満たす)1件とバラエティ豊富なのがすごい!世界遺産には、文化遺産と自然遺産と複合遺産の3種類があり、東南アジアでは全世界遺産36件中、文化遺産22件、自然遺産13件、複合遺産1件!となっています。(2015年5月現在)件数の少ない自然遺産、そして東南アジア唯一の複合遺産まで観光できるとはすごいことなのです!そんなわけで日本からの直行便もあるハノイにビューンと飛んで4つの世界遺産を観光しちゃいましょう!記事の最後にセカイェが行くならこんな日程とルートで行きますってのも勝手に書いちゃいまーす!イェーイ!1. ハ・ロン湾(自然遺産)登録基準: 「自然の景観美」、「地球の歴史」photo:ひさほ ゆうハ・ロン湾の「ハ」は「降りる」、「ロン」は「龍」を意味しています。昔、天から龍が降りてきて侵略者たちを撃退した際に、辺りの山が砕け、深い谷ができ、そこに海水が流れ込んでハ・ロン湾の景観ができたという伝説を持っている世界遺産です。大小様々な形をした島が無数にあり、その景観は中国の桂林にも例えられ「海の桂林」とも言われてます。ハ・ロン湾は、ハノイからの日帰りクルーズツアーが人気!ハノイからクルーズの船乗り場までバスで4時間弱かけて行き、昼頃に乗船し、船から奇岩を見学したり、ランチを食べたり、洞窟の中を歩いたりして夕方頃に下船し、再びハノイに戻ります。色鮮やかにライトアップされたティエンクン洞窟photo:ひさほ ゆうカルスト地形特有の鍾乳石が美しい!ライトアップがカラフルなのに少々驚くかもしれません。洞窟って涼しいイメージですが、中は意外と蒸し暑いのにもびっくり!ゴリラ岩photo:ひさほ ゆう横から見るとゴリラっぽいので、そのように呼ばれています。ハ・ロン湾にはこのように不思議な形をした岩や島が多く、それぞれに面白い名前がつけられています。こんな感じでボートから絶景奇岩を堪能できます!実はハ・ロン湾ツアーには船の上で1泊するツアーもあるので、夕陽のハ・ロン湾とか月夜のハ・ロン湾を見てみたいですね!・アクセス羽田からハノイまで直行便で約5時間半。ハノイからの日帰りもしくは1泊2日のクルーズツアーに参加するのが一般的。ハノイから船乗り場があるバイチャイまではバスで約4時間弱。・必要日数ハノイからの1日ツアーに参加する場合早朝から夜まで丸一日必要なので、ハノイに2泊3日はしたいところ。2. ハノイ-昇龍(タン・ロン)皇城遺跡の中心地(文化遺産)登録基準: 「文化交流」、「文明の証拠」、「出来事や宗教、芸術」こちらは、ハノイ中心部旧市街の西側、ホーチミン廟から歩いて約15分のところにある、アクセス良好な世界遺産!かつて栄えたベトナム王朝の美しい皇城や発掘の現場を見ることができます。ハノイはその昔タン・ロン(昇龍)と呼ばれ、長い間政治の中心地であり続けました。そのため中国などから影響を受けた各時代の遺跡が残されているのが特徴です。端門photo:ひさほ ゆう第一城壁にある正門。登ることができるので、ぜひ登って上からの眺めを楽しんで下さい!よーく見ると屋根の上には龍がいますよ!ハ・ロン湾も龍に由来していますし、ベトナムでは龍は特別なものとされています。敬天殿photo:ひさほ ゆうこちらの龍の手すりの石階段の上に皇帝の宮殿があったそうです。この龍の階段を境にして上段が皇帝の政庁、下段が役人の政庁と分けられていました。その他2002年に国会議事堂を移転するために土地の調査をした時に発見されたホアンディウ考古遺跡などもあり、8世紀以降の柱の土台や井戸を見ることができます。・アクセスハノイ市内。ホーチミン廟から徒歩約15分。・必要日数ハノイ滞在数時間でも観光できます!!3. チャン・アンの景観美関連遺産群(複合遺産)登録基準: 「伝統的集落」、「自然の景観美」、「地球の歴史」photo:ひさほ ゆうベトナム北部世界遺産めぐりのハイライト!東南アジア唯一の複合遺産チャンアンでございます! チャンアン一帯は、石灰岩で構成された大地が水に浸食されてできたカルスト地形です。ハ・ロン湾のように海に沈んでいた時代もありましたが、現在は隆起によって地上に出ていることから「陸のハ・ロン湾」とも呼ばれています!こういった自然の景観美などだけではなく、渓谷内の洞窟から約3万年前の人類の生活の跡が発見されたことなどにより文化遺産としても認められ、2014年に複合遺産として登録されました。そんな複合遺産チャンアンは、ハノイからバスで1時間半のところにあるニンビンから手漕ぎのボートに乗って観光するのが一般的。ハノイから車で4時間弱のところから船に乗るハ・ロン湾よりも、実はアクセス良好なんです!ニンビンからは同じく複合遺産チャンアンの一部として登録されている古都ホアルーにも立ち寄ることができます。お寺の見学もできます!photo:ひさほ ゆう船を下船しての寺院見学などもあり、参拝もできます。船にずっと乗りっぱなしではないので小さな子供でも飽きずに楽しめそうですね。このような感じでボートツアーは大体3時間くらいで終了します。古都ホアルーphoto:ひさほ ゆうニンビンの市内から約6kmのところにある古都ホアルー。11世紀、ハノイに遷都されるまでは、ホアルーに都があったのです。こちらの写真は当時の皇帝ディン・ティエン・ホアンの祠の門です。古都ホアルーも世界遺産として登録されているので、ぜひ足を延ばして観光したいところです。チャンアン観光の拠点となるニンビンの郊外には「エメラルダ・ニンビン・リゾート&スパ」というリゾートホテルもありますよ!・アクセスハノイからニンビンまでバスで約1時間半。ニンビンからボートツアー。ハノイからの日帰りツアーも便利。丸一日でハノイからニンビンに移動しボートツアー、ホアルー観光をして夕方にハノイに戻ります。・必要日数ニンビン拠点であれば1泊。ハノイ拠点の場合は丸一日必要なので、ハノイに2泊したいところ。4. 胡(ホー)朝の要塞(文化遺産)登録基準: 「文化交流」、「建築技術」ハノイから南へ車で約3時間、ベトナムのタインホア州に胡朝の要塞が残されています。この地には1400年から1407年という短い間ですが、胡朝という王朝の首都が置かれていました。ハノイが都であった時代が長いのですが、実はその間に色々あったのです!そんなわけで、短命で中国(明)に滅されてしまった胡朝ですが、その建築技術は大変高く、要塞の四方に作られた堅牢な石造りの門や城壁などが残されています。南門photo:ひさほ ゆう城壁も残されています!photo:ひさほ ゆう近くには博物館もあり瓦などが展示されています。世界遺産に登録されていますが、この門は普通に近くに住んでいる方々が利用しています。門の上に登ることもできるのですが、見渡す限り田んぼが続いていたりのどかな風景が広がっています。ハノイからのんびり足を延ばしてみたいですね!・アクセスハノイから車で3時間。車のチャーターが便利。チャンアンも観光するのであれば、チャンアン観光の拠点となる街、ニンビンに泊まって日帰りで胡朝の要塞に行くのがおススメ。ニンビンからタインホアという街までバスで約1時間半。タインホアから胡朝の要塞までバスで約1時間。・必要日数ハノイ、ニンビンどちらを拠点としても、移動と観光合わせて丸一日かかるので、1泊2日必要。最後にセカイェだったらこんな風にベトナム北部の世界遺産をまわりたい!という日程表です!セカイェツアー日程表 6泊7日ベトナム北部4つの世界遺産を巡る旅1日目:東京→ハノイ ハノイからニンビンにバスで移動 ニンビン泊2日目:胡朝の要塞とホアルー観光 ニンビン泊3日目:チャンアンクルーズ ニンビン泊4日目:ニンビン→ハノイ バスで移動 タンロン遺跡観光 ハノイ泊5日目:ハ・ロン湾クルーズ1日目 クルーズ泊6日目:ハ・ロン湾クルーズ2日目 ハノイ市内観光 ハノイ泊7日目:ハノイ→東京初日は頑張ってニンビンまで移動してニンビンで少しのんびり。チャンアンクルーズは天気の良い日に行きたいので、3日目の天気が悪かった場合はもう一泊ニンビンに泊まって回復を待ち、その後のハ・ロン湾ツアーを日帰りのツアーに変更します!チャンアンとハ・ロン湾はツアーを利用しますが、それ以外の宿や移動は自分で手配するので少し余裕のある日程となっています。(text : 世界遺産イェーイ!鈴木かの子)※記事中の情報は、全て2015年5月現在のものです。※参考文献:『すべてがわかる 世界遺産大事典 <上・下> 世界遺産検定公式テキスト』、『きほんを知る世界遺産44 世界遺産検定4級公式テキスト』、『地球の歩き方』、『るるぶ』4年間世界遺産巡りの旅をした夫婦「世界遺産イェーイ!」のコラム>バックナンバーはこちら
2015年06月02日セカイラボ・ピーティイー・リミテッドは、5月27日にベトナム・ダナン市のセカイラボ登録パートナー企業アジアンテックに対し資本提携を締結し、グループ子会社化したと発表した。同社は、モバイルアプリやシステム開発を世界中のエンジニアチームにアウトソーシングできる仕組み「セカイラボ」を2014年2月より日本企業に提供している。東南アジアを中心とした世界各国のソフトウェア開発会社がパートナー企業としてセカイラボに登録されており、同社はそれらのパートナー企業に所属するソフトウェア・エンジニア(チーム数300、エンジニア7,000名)をディレクター、プロジェクトマネージャーを含んだチーム単位でネットワーク化することで、顧客企業の依頼内容・予算に最も効果的かつ安価な形でアプリやWebサービス開発のリソースを提供している。今回、セカイラボ登録パートナー企業のアジアンテックに資本参加することにより、セカイラボのディレクターやマネージャーが進捗管理をより密に行い、東南アジアでは当たり前とはいえないセキュリティ面が確保されたオフィスでの開発、業務系システムなどの大規模開発のニーズに対応できる人員数の提供が可能となった。また、アジアンテックとしては資金面での制限に左右されることなく、需要に合わせた人員拡大を図ることができるようになる。アジアンテックにはプログラマー・ディレクターを中心に200名が稼働しており、今後2015年末までに500名体制を目指し、この500名が2015年末までに約100社分の案件に対応していく予定となっている。
2015年06月01日ベトナム料理といえば「生春巻き」が有名だが、実は現地で生春巻きより一般的に食べられているのは「揚げ春巻き」。ヘルシーでいろいろなアレンジが楽しめる生春巻きとボリュームがあり腹持ちがいい揚げ春巻き。どちらもそれぞれ違った美味しさがある。そこで今回は“春巻き対決”と称し、約20種類の春巻きがファーストフード感覚で食べられるおしゃれな春巻き専門店「WRAP & ROLL(ラップアンドロール)」から、生春巻きと揚げ春巻きをそれぞれ4品ずつご紹介。北部(ハノイなど)、中部(フエなど)、南部(ホーチミンなど)と地域の特色が見られるものを集めた。生春巻きと揚げ春巻き、あなたのお好みはどちらだろうか?サラダ感覚で食べられてヘルシー!「生春巻き」生春巻きは家庭よりお店で食べることが多く、屋台ではおやつとして、ローカル食堂では麺料理などのサイドディッシュとして、高級レストランでは前菜として食べられている。テト(旧正月)など人が多く集まる際には、おもてなし料理として家庭に登場。たくさんの具材を食卓に並べ、手巻き寿司ならぬ“手巻き生春巻き”として各々が自分の好きな具を巻いて楽しむ。ホーチミンにはそんな“手巻き生春巻き”が楽しめる店もある(詳細はこちら)。〇ベトナム全土生春巻き(ゴイクォン、Gỏi cuốn)茹でたエビ、豚肉、レタス、ブン(米麺)などをライスペーパーで包んだ最もポピュラーな春巻き。ベトナムで食べるゴイクォンは日本のものより皮が固め。〇北部フォー生地の生春巻き(フォークォン、Phở cuốn)米の蒸し麺・フォー(Phở)の生地を四角にカットし、甘辛く味付けした牛肉、野菜、ハーブを巻いたもの。通常は生春巻きには乾燥させたライスペーパーを使うが、フォークォンの生地は生のため、モチモチした食感が楽しめる。〇中部からし菜の生春巻き(クオンジエップ、Cuốn diếp)古都フエの名物料理で、中にブン(米麺)、豚肉、エビなどが入っている。からし菜のピリッとした爽やかな辛味がアクセント。屋台やローカル食堂ではあまり見られない料理。〇南部ベトナムサラミの生春巻き(ボービア、Bò bía)ベトナムサラミ(腸詰)、干しエビ、錦糸卵の入った生春巻きで甘味噌をつけて食べる。シャキシャキした食感のクズ芋も入っている。ベトナム南部の学生に人気のおやつ。具だくさんでボリューム満点!「揚げ春巻き」北部ではネムザン(Nem rán)、南部ではチャーヨー(Chả giò)と呼び方が異なれば形も異なる。主な材料は豚ひき肉、キクラゲ、春雨などとほぼ同じだが、北部のものは大きめでハサミで切って提供される。南部のものは親指大の小さめサイズが特徴だ。揚げ春巻きをブン(米麺)や野菜と一緒に甘酸っぱいタレで食べる方法は、北部でも南部でもポピュラー。〇北部ハイフォン風揚げ春巻き(ネムブオンクアベー、Nem vuông cua bể)北部の港町・ハイフォン名物の大きな正方形の揚げ春巻き。パリパリの皮の中にカニの身、エビなどがたっぷりと入っている。〇北部魚入り揚げ春巻き(チャーヨー・カーラン、Chả giò cá lăng)カーラン(Cá lăng)はナマズ目ギギ科の淡水魚で、主に北部で食べられている魚。北部の名物料理・チャーカー(魚とディルの油鍋)にも使われる。〇中部黒ゴマ入り揚げ春巻き(チャーヨー・バンチャンメー、Chả giò bánh tráng mè)黒ゴマ入りの厚手のライスペーパーでエビのすり身と小エビを巻いたフエ名物の揚げ春巻き。カリカリに揚がった皮は香ばしく、まるで日本のおせんべいのような味わい。〇南部南部風揚げ春巻き(チャーヨー、Chả giò)一口サイズの揚げ春巻き。レタスにパリパリの揚げ春巻きとハーブ類をのせ、甘酸っぱいタレにつけて食べる。春巻きに欠かせない多彩なつけダレ(左から)フォークォンのごまダレ、揚げ春巻きのヌクチャムダレ、生春巻きの甘味噌ダレ春巻きの種類によってつけダレも変わるが、さっぱりした生春巻きにはコクのある甘味噌ダレを、カラッと揚がった揚げ春巻きにはヌクチャムだれ(ヌックマム、ライムの絞り汁、砂糖、唐辛子などを合わせて作る甘酸っぱいタレ)をつけて食べるのが定番だ。ベトナム旅行中または日本のベトナム料理店では、ぜひ生春巻きと揚げ春巻きの両方を注文してみよう。食べ比べをして、お好みの春巻きを見つけてみるのも面白いだろう。————————————WRAP & ROLL(ラップアンドロール)住所:111 Nguyen Hue , District 1 , Ho Chi Minh※他ホーチミン市内に5店舗、ハノイに3店舗あり電話:(+84)8-3821-8917営業時間:11:00~22:30HP:(text & photo:グッチ)
2015年05月31日ベトナムフェスティバル2015実行委員会は6月13日~14日、「ベトナムフェスティバル2015-Viet Nam-Japan Hand in Hand-」を東京都・代々木公園のイベント広場にて開催する。ベトナム建国70周年を記念する今年は、国内最大級の日越文化交流の祭典として、食・文化・音楽などさまざまなシーンのベトナムを紹介する。イベントでは、ベトナム文化に直接触れることができる場を設ける。同国を代表する民俗芸能「アオザイショウ」のほか、ベトナムの伝統的水上人形劇や民族楽器の演奏、歌舞団の舞踊なども鑑賞できるという。ベトナムを代表するアーティストも集結。初来日のVan Mai Hung(バンマイフン)をはじめ、Hien Thuc(ヒエンツゥック)、Pham Anh Khoa(ファムアンコア)といったアーティストがライブやショーを披露する。そのほか会場には、ベトナム料理の飲食店、ベトナムに関する商品を取り扱う店舗など、約80のブースが登場する。開催時間は10時~20時、開会式は6月13日11時より実施。雨天決行。
2015年05月28日ロンスエンの朝、ホーチミンのような喧噪は皆無だホーチミンからバスに揺られロンスエンにやってきた。ロンスエンはベトナム南部アンザン省の省都でホアハオ教の中心都市といわれるれる。ホアハオ教は僧侶や寺院を置かず仏像の代わりに紫色の布を信仰の対象としているのが特徴だ。ホーチミンのような雑踏も道路を埋め尽くすようなバイクもない。街にはのんびりとした空気が流れていた。30分も歩かないうちに街の中心部らしきエリア出た。市場があったが午後ということもあり閑散としている。ハンモックで昼寝をしている人もいた。市場のすぐ近くにメコン川が悠々と流れている。ロンスエンはメコン川沿いに栄えた街でカンボジア国境のチャウドックまで約50kmクメール系の住民も多い。市場から船着き場に出ると岸に渡るフェリーが停まっていた。フェリーは大きくは無かったがトラックやバイクも一緒に乗り込むタイプの船だ。船着き場を出た船はゆっくりとメコンを航行した。ちょっと喧しいディーゼルエンジンの音が響く。途中、軽いスコールに遇い約20分ほどして対岸に到着。煩いバイクタクシーの客引きもない。拍子抜けするほどのんびりとしていた。バイクにまたがったおばちゃんがチラリとこちらを見た。もしかするとおばちゃんがバイクタクシーなのかも知れない。船着き場から延びる一本道をブラブラと歩いた。両側に民家が疎らに点在するだけだった。1時間ほど歩いただろうか。少し大きな通りに出たところで来た道を引き返した。再び船に乗り市街地へ向かう。太陽が西に傾きメコンの水面がキラキラと輝いていた。翌日、朝の市場に散策に出かけた。朝の市場は活気に溢れブラブラしているだけで楽しい。市場を抜け船着き場に向かった。小さな船をチャーターし運河の水上マーケットを見に行った。メコンデルタ地帯では多くの場所で水上マーケットを見ることが出来るが、場所によってはかなり観光開発されている場所も多い。ロンスエンはさほどでもなく、船の船頭もあまり英語が通じない。身振り手振りで周辺の水路を案内するといった感じが微笑ましい。支流に入ると貨物船や商品を積んだ船、食べ物を売る屋台船が水路を行き交っていた。水上家屋にすむ人々は、船を呼び止め買い物をしたり、食事を注文したりしていた。水辺に暮らす人々の生活を垣間見ることができた。メコン川沿いに栄えた街。船も重要な日常の足朝の市場をブラブラと歩く支流の水路に入ると人々の暮らしがわかるメコン川本流。対岸に渡るフェリー(photo & text : 中島貴義)熱帯写真家フォトエッセイをもっとみる>>
2015年05月28日○世界遺産データ『タリンの歴史地区』(文化遺産)。エストニア。1997年登録。世界遺産を紹介する仕事をしていてつらいのが、「どの世界遺産が一番好きですか? 」という質問です。好きなところがたくさんあるので、とてもひとつに絞りきれません。ですから、「自然遺産では○、遺跡であれば○」とジャンル別にご紹介するようにしています。ただ、強いて好きな世界遺産を3つあげるとするならば、ひとつにはこの『タリンの歴史地区』を挙げたいと思います。なんといっても、中世から続く街並みがそのまま残っているのですから! この街を訪れた時には、大切にしたい宝箱を発見したような気になりました。てくてくとお散歩をするのに最適の大きさですし、ちょっと脇道にそれるとかわいらしいカフェや雑貨屋に出合えます。フィンランドの首都ヘルシンキからは日帰りの船旅も可能です。ぜひタリンにも足をのばしてみてください。○筆者プロフィール: 本田 陽子(ほんだ ようこ)「世界遺産検定」を主催する世界遺産アカデミーの研究員。大学卒業後、大手広告代理店、情報通信社の大連(中国)事務所等を経て現職。全国各地の大学や企業、生涯学習センターなどで世界遺産の講義を行っている。○世界遺産検定とは?世界遺産の背景にある歴史、文化、自然等の理解を深め、学んだことを社会に還元していくことを目指した検定。有名な観光地のほとんどは世界遺産になっているため、旅の知識としても役立つと幅広い世代に人気。主催:世界遺産アカデミー開催月:3月・7月・9月・12月(年4回)開催地:全国主要都市受検料:4級2,670円、3級3,900円、2級5,040円、1級9,250円、マイスター1万8,510円、3・4級併願6,060円、2・3級併願8,220円解答形式:マークシート(マイスターのみ論述)申し込み方法:インターネット又は郵便局での申し込みその他詳細は世界遺産検定公式WEBサイトにて
2015年05月25日世界に数ある世界遺産の中でも、誰でも自由に入浴できる"世界遺産の公衆浴場"はひとつしかない。トルコ? タイ?? いえいえ、実は和歌山県にあるのだ。それも、約1,800年前に発見されたという日本最古の温泉なんだとか。どんな温泉なのか、車を走らせて行ってみた。○熊野本宮大社の湯垢離場その温泉は和歌山県田辺市にある「湯の峰温泉」。湯の峰温泉へは熊野本宮大社から車で15分程度で、公共交通機関を利用するならJR紀勢本線新宮駅からバスで約1時間というアクセスになる。細い山道の先に開けた温泉街は、旅館が14軒、飲食店・土産屋がともに3軒と、こぢんまりとした素朴な味わいがある。街の中心には湯の谷川が流れており、川からはもくもくと湯気が立ち上っている。湯の峰温泉には2種類の公衆浴場があるが、世界遺産に登録されているのは「つぼ湯」の方。湯の峰温泉は熊野本宮大社の南西約2kmの山間にある湯垢離場(ゆごりば)で、薬師信仰の地でもあるという。参詣者の記録によると、12世紀初期には湯屋が置かれていたことが確認されている。このつぼ湯は、湯の谷川の河原に建つかやぶき屋根の中にある。2~3人入るといっぱいになってしまうため、入浴は30分交代の予約制だ。つぼ湯の営業時間は6:00~21:30だが、筆者は観光客の多いゴールデンウィーク中だったこともあり、午後の予約は16:00ですでに予約がいっぱいに。「朝一で入浴を! 」と考えたところ、「5:00から並んでいる人もいますよ」ということだったので、その夜は早めに就寝することにした。○1日で7変化するにごり湯翌朝、同じように5:00から並ぶ人もいるかと思い、それより10分程度早く起きて受付前に行くと、すでに並んでいる人が。タッチの差で一番風呂を明け渡してしまったが、6:00までの間にすでに10組程度並んでいたことを考えれば、早く起きたことはいい判断だったように思われる。特に混みあっていたこともあってか、この時は30分よりも早めの交代をお願いされた。番台で番号札を受け取り、いよいよ世界遺産の湯である。天然岩をくりぬいて作られた湯船はつるつるで、さわり心地も気持ちがいい。ほのかに硫黄が香る湯は、1日で7色に変化するという。筆者が訪れた時はうっすらと青みがさしたにごり湯だったが、これがどんな風に変わるのか想像するのも楽しい。湯は熱いため入るのには少々気合が必要だが、そばには加水用の蛇口があり、自由に温度を調整できる。「薄めすぎたな」と思っても足元からどんどん湯が湧いてくるので、しばらくするとじわりと熱い湯へ。つぼ湯そのものの風情と相まって、「日本最古の温泉」「世界遺産」というスペシャルな温泉はより一層神秘を感じられた。なお、 つぼ湯の入湯料(770円)を払うと、隣接された「一般公衆浴場」(250円)か「くすり湯」(390円)のどちらか好きな方に無料で入ることができる。つぼ湯で風情と湯を楽しみ、くすり湯で身体を伸ばしてじっくり湯を楽しむ、という2度おいしい楽しみ方ができるのも魅力のひとつ。また、温泉水を購入することもできるので、ポリタンクの持参もオススメだ(10L=100円)。○手作り温泉玉子に熊野古道散策も街の中心部には手すりで囲われた源泉自噴口があり、そこでは温泉玉子やゆで野菜を作る光景も。周辺の飲食店や土産屋で玉子などが売られているのはそのためだ。温泉玉子の目安は11~13分程度。源泉自噴口には常時、温泉玉子が出来上がるのを待っている人たちがいるので、「どちらからいらしたんですか? 」などと会話を楽しんでみるのもいいだろう。また、この湯の峰温泉は全て未舗装路となった熊野古道「赤木越」の起点でもある。赤木越は船玉神社辺りに続く「赤木越分岐」までの5.9kmで、通常、熊野本宮大社を出発して赤木越を歩く、または、湯の峰温泉を出発して「中辺路」に合流し、小広峠に抜けるルートとなる。赤木越を5分程度歩いてみるだけでも、熊野の自然は十分感じられるはず。一歩ずつ踏みしめて、古の旅人たちの想いに馳せてみるのも楽しいひとときだ。※記事中の情報・価格は2015年5月取材時のもの。価格は税込
2015年05月21日「明治日本の産業革命遺産」に対して、世界遺産への登録可否を調査する国際的な諮問機関「イコモス」が5月4日、日本政府に対して登録勧告を行った。2014年に登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」に続き、今年も産業遺産の推薦となる。8県にまたがる23資産からなる遺産だが、全体で見た時には具体的にどのような魅力があり、世界遺産になることでどう変わるのだろうか。世界遺産に詳しい世界遺産アカデミー/世界遺産検定事務局の研究員・本田陽子さんにうかがってみることにした。―2014年は「富岡製糸場と絹産業遺産群」が登録されましたが、2015年も日本から、新たな遺産の登録の動きがすすんでいますね。「『明治日本の産業革命遺産』ですね。日本が幕末から明治にかけて近代化を進めていく上で特に大きな役割を果たした、製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業に関連する遺産です。2014年に登録された『富岡製糸場と絹産業遺産群』に続いて、2015年も産業遺産の推薦となりました。異なるのは、富岡が軽工業だったことに対して、今回は重工業である点です。ヨーロッパ以外の地域では一番早く、しかも短期間で近代化したことが評価されています」。―5月4日に行われた勧告では、名称の変更が求められたようですが、これはどんな理由からなんでしょうか?「もともと遺産名は『明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域』だったのですが、遺産価値をより明確にするために『明治日本の産業革命遺産 製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業』とすることをイコモスから求められています。このような遺産名の変更は、2013年に富士山が登録勧告されたときにもありました。そして『富士山─信仰の対象と芸術の源泉』になっています。ただし、いま提示されている遺産名だと、長崎県の『旧グラバー住宅』や山口県の『萩城下町』『松下村塾』あたりは、立ち位置が少し分かりにくいかもしれません。日本の主要産業の近代化に貢献しているという意味では、これらも工場などの施設と同様に価値があるとみなされているんですよ」。―この遺産ならでは、という特徴はなにかあるのでしょうか?「実は、これまでの日本の世界遺産とは異なる点がいくつかあるのが注目ポイントです。ひとつは8県にまたがっている点です。これまで、『白川郷・五箇山の合掌造り集落』や『紀伊山地の霊場と参詣道』のように、隣り合っている複数の県から登録されたというケースはあったのですが、今回は九州の5県と山口県に加えて岩手県、静岡県にまたがります。共通した価値をもっていれば、必ずしも地理的に隣り合っていなくても世界遺産になるケースがあるのですが、登録されれば日本では初のケースとなります。これを専門用語で『シリアル・ノミネーション』と呼んでいます」。―そのほかの、これまでに登録されている日本の遺産と違うところとは何でしょう?「日本で初めてのケースなのですが、構成資産の中に現役で稼働している工場が含まれている点です。北九州市の八幡製鐵所や三菱長崎造船所が該当します。稼働中ですから、管理する企業は大半の公開を制限しているわけです。一方で世界遺産には、教育や広報の側面も求められます。自分たちの社会の中で生きている地域の資産として学び伝えることも大切な役割とされているのです。生産現場に見学者を入場させることは現実的に考えられないので、どこまで開放公開して遺産の価値を伝えていくか、ということに現在試行錯誤しているところですね」。―稼働中ということは、保存の面でもいろいろ難しそうですね。「その通りです。施設を使用していけば当然どんどん劣化していきます。そもそも、通常日本の文化遺産は文化財保護法で保護されることが求められるのですが、稼働中の施設はその法律の対象外となるのです。そのため文化財保護法ではなく、港湾法や景観法を適用しています。ただこれらの法律は、施設の保護を目的としているわけではないので、実際に世界遺産登録されるとなると、どう運用していくのかは正直なところ未知数ですね。そのあたりは大きな課題と言えます」。―海外には、稼働中の産業遺産が世界遺産となっているケースはあるのでしょうか?「数は少ないのですがあるにはあります。スイスとイタリアにまたがる『アルブラとベルニナの景観とレーティッシュ鉄道』や『インドの山岳鉄道群』などは現在運行しています。また、イタリアの『クレスピ・ダッダの企業都市』は、登録時には紡績工場が稼動していました」。―2015年に「明治日本」が世界遺産に登録される勝算はどのくらいあるのでしょうか?「私の個人的な見解にはなりますが、登録の可能性はかなり高いと思います。これまでに諮問機関から登録勧告をされて、それが世界遺産委員会の審議でひっくり返ったということはほとんど前例がないんですね。ただ過去には、イスラエルの『ダンの三連アーチ門』が、登録勧告をされつつも国境問題などを理由に審議を先送りされたケースがあります。今回、『明治日本』に対して、韓国人が強制徴用された施設があることから韓国政府が反発しています。イスラエルのケースと単純に比較することはできませんが、これからそのあたりがうまく調整されればと思います」。―登録されればどんなメリットがありますか?「2015年に続きまた産業遺産の登録ということで、まさに日本の『ものづくり大国』のルーツを知ることができるいい機会になると思います。また、施設が日本各地に点在していることから、遺産価値を点ではなくて面でみたり、関連性をつなげてゆくという楽しみがある遺産だと思います。登録勧告が出た直後からすでに各地の施設は観光客が急増しているようですが、それぞれの地域が活性化することにもつながりますし、岩手県の釜石が含まれていることから(『橋野鉄鉱山・高炉跡』)、震災後の復興にも貢献することが期待されています。私もこれまでに23の構成資産のうち3分の1ほどは訪問しているのですが、時間をかけて少しずつ訪問していって、各地の魅力を発見したいと思っています」。○筆者プロフィール: 本田 陽子(ほんだ ようこ)「世界遺産検定」を主催する世界遺産アカデミーの研究員。大学卒業後、大手広告代理店、情報通信社の大連(中国)事務所等を経て現職。全国各地の大学や企業、生涯学習センターなどで世界遺産の講義を行っている。
2015年05月18日ベンタイン市場にてフルーツ大好きベトナム人ベトナムでは、市場やスーパー、レストランや商店の入口に置かれた祭壇など、至る所で色鮮やかなフルーツに出会う。ホーチミンなどの南部の街にはカットフルーツを売る屋台が多く、朝食におやつにとフルーツを手軽に食べることができる。スレンダーで美肌のベトナム女性が多いのも、 (さらに…)ベトナムで食べられる南国フルーツベトナムでは、日本で高級品として扱われるフルーツが手頃な価格で楽しめる上に、日本ではあまり見かけない珍しいフルーツもたくさんある。今回は数あるベトナムのフルーツの中から7種類を一挙ご紹介!1. マンゴスチン(Măng cụt)「果物の女王」と称されるフルーツで、厚い殻の中には白い果肉が入っている。ジューシーで、甘酸っぱく上品な味。2. ドラゴンフルーツ(Thanh long)龍の鱗のような外見を持つサボテンの果実。中の白い果肉は甘さ控えめでさっぱりした味。鱗部分が赤いものは果肉の色も赤く、白い果肉より甘みが強くなる。3. 釈迦頭-しゃかとう-(Mãng cầu (ta))和名は「バンレイシ」。白いねっとりとした果肉は濃厚で甘みが強い。果皮が黒ずんで柔らかくなり、手で簡単に剥けるようになったら食べ頃。シントーに使われるのは近縁種のトゲバンレイシ。4. ランブータン(Chôm chôm)毛の生えたような個性的な外見が特徴のフルーツ。さっぱりとした甘さで、もっちりとした食感。5. スターアップル(Vú sữa)和名は「スイショウガキ」。みずみずしい食感で、味は柿に似ている。食べる前に皮の上から揉みほぐすと、中から乳白色の果汁がじんわりと出てくる。旬は乾季(11月~3月)。詳細はこちら。6. ランサット(Bòn bon)ブドウのように房状に実を付ける。皮の中には薄皮に包まれた果肉が5つほど入っている。半透明をした果肉は柑橘系の香りがし、甘酸っぱい味。種の近くはかすかに苦味がある。7. サポジラ(Hồng xiêm)和名は「チューインガムノキ」。果肉はとても柔らかく、食感は洋梨のようにザラザラしている。味はシロップ漬けの柿、もしくは干し柿のよう。酸味はなく、甘みがとても強い。フルーツのいろいろな楽しみ方とホーチミン市のおすすめ店フルーツは皮を剥いてそのまま食べるほか、絞ってジュースにしたり、アイスクリームにしたりといろいろな楽しみ方がある。ホーチミン市のおすすめ店と合わせてご紹介しよう。1.フレッシュジュース新鮮なフルーツや野菜を丸ごと絞ったフレッシュジュースで美味しくビタミン補給!おすすめのお店は、ベンタイン市場から徒歩5分の場所にあるカフェ風のフレッシュジュース店「FRUITIQUE」。市場散策の休憩に涼しい店内でパワーをチャージしよう。詳細はこちら。2.シントー(フルーツシェイク)新鮮なフルーツ、練乳(砂糖)、氷をミキサーにかけて作るベトナム風フルーツシェイク。おすすめのお店は約30種類あるフルーツの中から好きなものを2~3つミックスできる「FIVE BOYS NUMBER ONE」。仕上げにフルーツの角切りをのせてくれる。詳細はこちら。3.チャイカイスアチュア(フルーツヨーグルト)10種類以上のカットフルーツにヨーグルトとクラッシュアイスをかけて食べるデザート。一度にいろいろなフルーツが楽しめてお得な気分!ベンタイン市場近くの路地裏にあるお店「Trai Cay To(チャイカイトー)」はベトナム女子からの人気が高い。詳細はこちら。4.アイスクリーム1994年創業の「Fanny(ファニー)」では、フランス仕込みの天然素材100%で作ったアイスクリームが食べられる。ベトナムならではの南国フルーツのフレーバーも多数。————————————住所:29-31 Ton That Thiep , District 1 , Ho Chi Minh電話:(+84)8-3821-1633HP:(text & photo:グッチ)
2015年05月15日セタ・インターナショナルは5月13日、ベトナムのオフショア開発センターにおいて、設計段階から最終テストまでセキュリティを考慮した「セキュア開発チーム構築サポートサービス」を、オフショア開発のオプションとして6月より提供すると発表した。これまで、同社の顧客の多くは、近年増加するセキュリティ事故に備え、プログラム開発終了後に外部企業の脆弱性診断サービスなどを利用していたが、開発工期やコストが予定より多くかかってしまうというリスクを抱えており、より上流工程でのセキュリティ対策を講じるサービスへの要求が高まっていた。しかし、オフショア開発においては、開発ルームの入館セキュリティや開発環境へのセキュアな接続といった範囲の対策にとどまっているのが現状だった。こうした背景を受け、今回提供開始となる「セキュア開発チーム構築サポートサービス」では、ビルトインセキュリティの概念を導入し、開発工程全般にわたるセキュリティの向上を目指す。また同サービスの提供に先立ち、月額費用固定型契約の専任開発チーム「ラボ型開発」のチームスタッフはセキュリティ教育を受けており、日本品質に合ったセキュリティ意識の高いオフショア開発が実現可能となった。Basicプラン(5万円/回、税別)では、現状を把握するために、一般的な脆弱性テストである外部からの動的テストを行う。Advancedプラン(20万円/月、税別)では、静的テスト(ソースコードのセキュリティ・スキャン/SAST)を開発の各工程で繰り返し実施できる。さらにGoldプラン(個別見積が必要)では、設計レベルでのセキュリティチェックを実現するためのドキュメント作成支援などを行う。対象となるのは、同社とラボ契約を締結または締結予定のユーザー。対応言語は、.NET、PHP、JAVAなどで、AndroidやiOSなどは今後の提供を予定している。また同社は、今回キャンペーンとして、Basicプランを1社1回限定で2015年10月末日まで無償提供するという。
2015年05月14日女優の原田知世が、5月8日、京都最古の神社のひとつで、世界文化遺産でもある上賀茂神社の「世界文化遺産 上賀茂神社 式年遷宮記念文化事業 Supported by AGF Blendy」立ち上げ発表会に出席。この日ふるまわれた京都の名水・神山湧水を使用した“世界にひとつの珈琲”に舌鼓を打ち、頬をほころばせていた。スペシャルサポーターの原田さんは、この日、緑のドット柄が鮮やかな初夏を感じさせる和装姿で登壇し、会場に華を添えた。この日発表された「式年遷宮記念文化事業」は、原田さんが長年にわたりCMイメージキャラクターを務める「Blendy」などのコーヒー事業を展開するAGFがサポート。神山湧水を使用して開発されたというコーヒー「神山湧水珈琲」を、5月(9日、10日)、7月(25日、26日)、10月(17日)の計5日間にわたって上賀茂神社で提供する。原田さんは、「歴史ある上賀茂神社から湧き出る清らかな水を使った神山湧水珈琲を、先程飲ませていただきました。澄んだ香りと深い味わいがありました。ジャパニーズコーヒーを支えているのは“水”であるということを再確認しました。みなさまもぜひ、上賀茂神社にてこの貴重な珈琲を味わっていただければ幸いです」とコメントを寄せていた。
2015年05月08日「壺の部分を落とし穴のようにして虫をパクリ!」食虫植物ウツボカズラ(キナバル自然公園にて)photo:Miho Shimizu4年間世界遺産巡りの旅をした「世界遺産イェーイ!」がお届けする連載第3弾は、マレーシアの自然遺産でございます!!マレーシアの国土は「マレー半島南部」と「ボルネオ島の北部」で構成されております。ボルネオ島の北部には、ブルネイという小さな国も位置しています。前回の記事では、マレー半島にあるマレーシアの文化遺産2つについてご紹介しましたが、今回は、熱帯雨林のジャングルが広がるボルネオ島にある「キナバル自然公園」と「グヌン・ムル国立公園」という2つの自然遺産についてご紹介致します! (さらに…)グヌン・ムル国立公園登録基準: 「自然の景観美」、「地球の歴史」、「固有の生態系」、「絶滅危惧種」洞窟探検を楽しもう! photo:マレーシア政府観光局グヌン・ムル国立公園は、標高約2,400mのムル山を中心としたカルスト地域です。ここではドラクエさながらの洞窟探検に、キャノピー・ウォーキング(吊り橋を歩く)に、トレッキングなど大自然を体感できるんです!グヌン・ムル国立公園を観光する拠点となるムルは、コタ・キナバルから飛行機を乗り継いで(曜日によっては直行便あり)行くようなところですが、それだけに豊かな自然が広がっています。ボートに乗って洞窟の入り口へGo! photo:マレーシア政府観光局公開されている洞窟は整備されているので中を歩いたりすることができます。洞窟探検はガイドの同行が義務付けられているため、ツアーに参加するのが一般的!ムルを拠点にして、主な洞窟を1日でまわるツアーなどがオススメです。絶対に見逃せないのは夕暮れ時のドラゴンダンス! photo:マレーシア政府観光局夕方頃になるとディア洞窟から、な、何と、数百万匹!のコウモリ達が食べ物を求めて出てくるのです。その姿はまるで巨大なドラゴンが空に登っていくようなことからドラゴンダンスと呼ばれています。夕方スコールが降って見られなくなる可能性もあるので、ドラゴンダンスを見るには、ムルに2泊くらいして予備日を作っておきたいところです。ムルには、ムル・マリオット・リゾートという高級リゾートホテルもあるのでホテルライフも楽しめますよ!ディア洞窟に行く途中には、約500mのキャノピー・ウォークがあります。人数が制限されているので、早めに予約しましょう!また上級者向けには、3泊4日かけてムル山を登るツアーや、石灰岩から成る奇岩がナイフのようにそびえ立っているピナクルスを望むアピ山に2泊3日かけて登るツアーなんかもあります。こちらは歩いて川を渡ったりちょっとアドベンチャーな感じなので、アウトドア上級者にお勧めです。・アクセスコタ・キナバルからグヌン・ムル国立公園の拠点となるムルまで、週3回直行便があり約1時間。直行便がない曜日はミリという都市などを経由して約2時間。・必要日数主要な洞窟をめぐるツアーに丸1日かかるのでムルに1泊はしたいところ。ドラゴンダンスの予備日として2泊3日あると安心。山登りをするならそれに応じた日数が必要。ブルネイの世界遺産実は、ブルネイには世界遺産はありません!東南アジアでは、ブルネイとシンガポールが世界遺産を保有していないのです。ブルネイは2011年に世界遺産条約を締約しましたが、暫定リスト(世界遺産への候補案件)に登録されている物件は今のところありません。美しいモスクに豊かな熱帯雨林もあるブルネイ。未来の世界遺産を探しに行ってみたいですね!※記事中の情報は、全て2015年4月現在のものです。(参考文献:『すべてがわかる 世界遺産大事典 <上・下> 世界遺産検定公式テキスト』、『きほんを知る世界遺産44 世界遺産検定4級公式テキスト』、『地球の歩き方』、マレーシア政府観光局)4年間世界遺産巡りの旅をした夫婦「世界遺産イェーイ!」のコラム>バックナンバーはこちら
2015年05月07日イコモス(ICOMOS/International Council on Monuments and Sites、国際記念物遺跡会議)は5月4日、日本が世界遺産に推薦している「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」(福岡、佐賀、長崎、熊本、鹿児島、山口、岩手、静岡の8県の23資産)全てに関して、世界遺産リストに「記載」すべきだと勧告した。ただし、現状の名称は「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」となっているが、イコモスとしては「明治日本の産業革命遺産 製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業」と変更した上で登録することがふさわしいとしている。今後、6月28日~7月8日までドイツで開かれる世界遺産委員会において正式に決定となり、日本の遺産については、7月3日~5日の間に審議される見通しとなっている。今回の遺産が世界遺産に登録された場合、日本国内では19件目、また、『富士山―信仰の対象と芸術の源泉』『富岡製糸場と絹産業遺産群』に続く、3年連続での登録となる。加えて今回登録されれば、現在も稼働中の施設を含めた国内初めてのケースとなる。
2015年05月04日フォーや揚げ春巻きなどのベトナム料理を注文すると、別皿でたっぷりと添えられるハーブ。爽やかな香りやピリリとした辛味をプラスして、ベトナム料理をさらに美味しくしてくれる名脇役だが、「一体どのハーブを使えばいいの?」となかなか手をつけられない人も多いのではないだろうか。 (さらに…)中級者向け コリアンダー(Rau mùi、Ngò rí / セリ科 )「パクチー」の名でおなじみの独特の強い香りを持つハーブ。料理のトッピングに用いたり、刻んでスープに散らしたりと薬味のように使われる。合う料理・・・麺類、炒めもの、サラダ、スープ、バインミー(ベトナム風バゲットサンド)などノコギリコリアンダー(Mùi Tàu、Ngò gai / セリ科)ノコギリのような細長いギザギザした葉を持つハーブ。コリアンダーより香りが強く、料理に入れると味が引き締まる。合う料理・・・麺類、炒めもの、サラダ、カインチュア(南部名物の甘酸っぱいスープ)などリモノフィラ(Rau ngổ、Rau ôm / ゴマノハグサ科)カレー(クミン)のような香りがするハーブで、ピリリとした辛味と苦味がある。主にホーチミン市などの南部で食べられている。合う料理・・・麺類(特に牛肉のフォー)、カインチュア(南部名物の甘酸っぱいスープ)など上級者向け ドクダミ(Rau diếp cá / ドクダミ科)魚(ベトナム語でcá)のような強い臭気のあるハーブで、ベトナム人でも苦手な人が多い。解毒作用がある。合う料理・・・バインセオ(ベトナム風お好み焼き)、生春巻き、サラダなどヤナギタデ(Rau răm / タデ科)強い香りと辛味を持つハーブ。解毒作用がある。ベトナムでは体を熱くするハーブだといわれているため、妊娠中の女性は控えること。合う料理・・・サラダ、ホビロン(孵化しかけのアヒルの卵をゆでたもの)、貝料理、田ウナギ料理など魚や肉など素材の臭みを抑えたり、料理の味を引き締めたり、風味を引き立ててくれるハーブたち。フレッシュなハーブを料理に取り入れれば、身体の中から元気が湧いてきそうだ。ハーブの強い香りが苦手だという人は、まずはクセの少ない初級者向けのものを少しずつ加えることから始めてみて。ベトナム料理の新しい美味しさを発見できるかもしれない。(text & photo:グッチ)
2015年05月01日2013年の外交関係樹立40周年事業を経て友好な関係を築き続けている日本とベトナム。両国の文化交流の祭典「ベトナムフェスティバル2015」6月13日(土)、6月14日(日)に開催される。 (さらに…)
2015年04月29日紀陽銀行は27日、創立120周年を記念した大阪地区における地域社会向け貢献活動の一環として、「世界遺産登録応援定期預金~百舌鳥・古市古墳群~」の取扱いを開始した。期間は9月30日まで。同定期預金を取扱うことにより、地域の人たちに百舌鳥・古市古墳群に対する認知度を高めてもらうとともに、世界遺産登録推進への気運を盛り上げていきたいとしている。また、この世界遺産登録応援定期預金は、顧客から預け入れられた総額の0.01%相当額を、同行より堺市世界文化遺産登録推進基金に寄付(顧客の負担はない)をする商品となっており、顧客の預け入れが世界遺産登録への応援につながるものとなっているという。紀陽銀行では、銀行をこえる銀行を目指すべく、今後も地元に密着した社会貢献活動に積極的に取り組んでいくとしている。○「世界遺産登録応援定期預金~百舌鳥・古市古墳群~」の商品概要対象:個人の顧客預入期間:1年預入金額:20万円以上募集総額:200億円。200億円に到達次第終了適用金利:スーパー定期(スーパー定期300)1年もの店頭表示金利+0.20%(税引前)満期時の取扱い:自動継続方式(元金継続・元利継続)預金種類:スーパー定期(スーパー定期300)寄付額:取扱終了後、定期預金預入総額の0.01%相当額寄付先:堺市世界文化遺産登録推進基金取扱店舗:大阪府下店および奈良県下店(関西国際空港出張所・インターネット支店を除く)。ATMでは、預け入れできない
2015年04月27日©ANANTARA HOI AN RESORT毎月、旧暦14日の満月の夜になると、家々の軒先に吊るされたランタンの灯りが、ベトナム中部にある古都・ホイアンの街を幻想的に照らし出す。これが有名な「ランタン祭り」だ。中世に東西貿易で栄えたホイアンは、今も木造建築の美しい街並みを留めており、 (さらに…)2. ANANTARA HOI AN RESORTアナンタラ ホイアン リゾート©ANANTARA HOI AN RESORT上品で肩に力の抜けたインテリア、風光明媚なトゥボン川の風景や異国情緒たっぷりの中庭が眺められる趣味の良いポーチ、居心地の良いラウンジソファのあるリビングルーム、そして肌触りの良いリネンで設えられたベッドルーム。そんな風景を思い浮かべただけで、ちょっといい気分になれる。©ANANTARA HOI AN RESORT「アナンタラ ホイアン リゾート」は、ホイアンの中心街に位置し、植民統治時代さながらの川辺の風景が見渡せる隠れ家的なリバーサイドリゾート。フランス、オランダ、中国、日本の意匠が融合したデザインのラグジュアリーな雰囲気の建物で、最高にロマンティックな滞在を約束してくれる。リバービューを眺めながら、ベトナム料理の逸品に加え、絶妙に焼き上げられた海鮮料理、ステーキが味わえるフレンチコロニアル様式のダイニングルームでワインを傾けてみたり、ランタンの下がった大木の木陰にしつらえたバーの席で憩う時間など、旅の思い出が蘇るたびに、この上なく美しい光景が思い出されるに違いない。何もせずに過ごす贅沢もいいが、ランタン工作教室やトゥボン川クルーズといった地元の文化に触れるのも楽しい。©ANANTARA HOI AN RESORT*宿泊料金:一泊(2名一室) JPY20,666~*部屋数:93室-----------------------------------住所:1 Pham Hong Thai Street. Hoi An City, Quang Nam Province, VietnamTEL:+84 510 391 4555Email:hoian@anantara.com Hoi An Ancient House Village Resort & Spaホイアン エンシェント ハウス ビレッジ リゾート&スパ©Hoi An Ancient House Village Resort & Spa旅に新しい刺激と興奮はつきもの。でも、平和な気持ちを求めて旅に出るというのもありかもしれない。ここホイアンに限っては、アンティークな街の美しさや静かなリバービュー、のどかな田園風景に、ピースフルな気持ちを満たされるはずである。ホイアンならではの幸福感あふれる旅情を満喫するのにぴったりな一軒が、ここ「エンシェント ハウス ビレッジ リゾート」だ。ホイアンの中心街とクアダイビーチの中間にあるこのホテルは、周囲を水田の緑に囲まれていて、どこかノスタルジックな気分をに誘われる。(私たち日本人にとっては、とりわけそうかもしれない。)ベトナムの伝統的なスタイルでエレガントなゲストルームは清潔で心地よく、忙しない日常に縛られた身体をリリースして、思いきり伸びをさせてあげたくなる。©Hoi An Ancient House Village Resort & Spaベトナムの人々は古くからハーブや薬草を用いて日々の健康に役立ててきたそうであるが、ホイアンのボディケアの技術もそうした伝統に裏打ちされている。ここでは、伝統的なベトナムの薬草療法や他の東洋のアプローチの組み合わせによるスパ・トリートメントを提供。ホイアン流の癒しの極意をとくと堪能あれ。©Hoi An Ancient House Village Resort & Spa*宿泊料金:一泊(2名一室)VND 1,495,660.00~*部屋数:56室-----------------------------------住所:Hamlet 5, Cam Thanh Village Hoi An Quang Nam 880000 VietnamTEL:+84.510.3933377Email:info@ancienthousevillage.com Victoria Hoi An Beach Resort & Spaヴィクトリアホイアン ビーチ リゾート&スパ©Victoria Hoi An Beach Resort & Spa次は、いま注目度が急上昇中のホイアンのビーチリゾートへご案内。明るい太陽と絶え間ない波音、潮の香り。ビーチが近づくと、おのずと南国ムードにさらされてアップカミングな気分になるものだ。美しい白い砂浜が続く、ホイアンのクアダイビーチは、世界的にも注目が集まるビーチのひとつだ。このビーチに面した「ヴィクトリアホイアン ビーチ リゾート&スパ」は、ホイアンを代表する4つ星リゾートホテル。海が目前に迫るヴィラタイプの部屋からは、ホイアンの朝焼けの美しさを独り占めできる。朝の食卓に並ぶフレッシュなフルーツやベトナム料理をたっぷりといただいて、太陽と海が刻む自然の時計にチャネルを合わせれば、レイドバックな一日がスタート。ホテル内は、プールサイドにいても、レストランにいても、落ち着いたムードに満たされている。©Victoria Hoi An Beach Resort & Spaサイドカーで古都を巡るショートトリップもおすすめ。ホイアン旧市街からも近く、博物館やかつて中国人街だった通りの中国の豪商の家々、日本橋など、世界遺産に登録されているスポットをゆっくり散策できる。歴史保護地区の中心にはフィッシャーズマーケットもあり、早朝に訪れれば、穫れたての魚が並んだローカルな市場を見てまわることもできる。©Victoria Hoi An Beach Resort & Spa*宿泊料金:一泊(2名一室)USD 160.00~*部屋数: 109室-----------------------------------住所:Cua Dai Beach, Hoi An Town Quang Nam Province, VietnamTEL:(84 510) 3 927 040Email:reservation@victoriahotels.asiawww.victoriahotels.asia/en/hoi-an5. HOI AN BEACH RESORTホイアン ビーチ リゾート©HOI AN BEACH RESORT太陽と海、潮風と砂浜だけあれば何もいらないビーチリゾートは、お気楽でロハスな過ごし方が基本。一方のリバーサイドリゾートは、川の流れを眺めている時間にも情趣があって、どことなくロマンティックなステイが楽しめる。「ホイアン ビーチリゾート」は、デ·ヴォング川とクアダイビーチの間に立地しているから、ビーチとリバーサイド、2つのウォーターフロントを同時に味わえる一軒だ。ホテルの外観は伝統的なベトナムの家屋を思い起こさせるが、中には広々としたリュクスな客室でアメニティも完備。開放的なムードを演出してくれる美しいインフィニティ―プールのまわりのビーチパラソルの下でくつろげば、すぐそばの広がる海からの風を感じることができる。ダイニングは、リバービューを堪能できる「River Breeze Restaurant」がおすすめ。夜には、川面にたゆたうカラフルなランタンが幻想的でロマンティックな光景を作り出して、ホイアンの滞在をより一層メモリアルなものにしてくれるはず。©HOI AN BEACH RESORTホテル周辺には、世界文化遺産のミーソン遺跡や、五行山、サンゴが美しいダイビングスポットとして有名なチャム島などがあるので、ロングステイの予定なら、プライベートビーチでのんびりする合間に、観光で出かけてみてもいいかも。©HOI AN BEACH RESORT*宿泊料金:一泊(2名一室)VND2,274,772~*部屋数: 121室-----------------------------------住所:01 Cua Dai St., Hoi An City, Quang Nam - VietnamTEL:(+84.510) 392 7011Email: reservation@hoianbeachresort.com.vnwww.hoianbeachresort.com.vn(text : Miwa Ogata)TRIPPING!編集部がリアルに泊まりたいホテルをピックアップ!【MY HOTEL CHOICE】>>その他の記事はこちら
2015年04月24日子どもの頃からホテルに興味があったというオーストラリア人のピートさん。ベトナムの山岳地帯サパにある2軒のホテルを始め、ハノイ市内にもカフェや飲食店を多数経営する彼が、今のビジネスを始めるきっかけを作ったのは、北海道で出会ったアイヌの人々でした。■これまでのキャリアと今の仕事について教えてください16歳の時に、日本政府が企画する国際交流船に乗りました。日本で数カ月の研修があり、船上でも多くの日本人と接し、自然に日本文化に興味が湧いてきました。その後、日本語の取得と大都市での暮らしを経験するために東京へ。英語を教えることで収入を得ながら、日本語学校に通ったり、浅草寺で仏教について学んだりと、とても充実した日々を過ごしていました。そんな折、北海道旅行の最中にアイヌの人々に出会ったんです。民族独自の暮らしを守る人々に深い感銘を受けたと同時に、こういった人々を支援したいと考えるようになりました。小さな頃から「いつかホテルを営みたい」と漠然とした夢があったのですが、その時「これだ!!」と感じました。物価が高すぎる日本でホテルを始めるのは無理だと思っていたので、東南アジアを旅して場所探しをすることに。その中で、少数民族が多く住むベトナム北部の山岳地帯「サパ」に辿り着き、ここでホテルを始めようと決心。開業資金を作るためにオーストラリアに帰国しIT関連企業で2年間働きました。貯めたお金をつぎ込んでサパの小さな古いホテルを買い、最初は1泊5ドルから事業をスタートさせました。お客様にとっては、さまざまな民族の文化や暮らしを知ってもらう場所であるホテルですが、同時に、スタッフとして雇う少数民族の若者たちにとっては山岳地帯において貴重な現金収入を得られる場です。お陰様で沢山の方に利用して頂き、現在は従業員も増えました。今は労働に見合った給与を渡すのはもちろんのこと、彼らに英語やサービス技術などを教え、ハノイ市内のカフェでの研修を通して都会での暮らしを体験する機会も与えています。北海道で心に思い描いた「民族支援ビジネス」が、少しずつではありますが、形になってきていると感じています。■現在のお給料はどうですか?私は情熱さえあれば、お金は関係ないと思っています。いくら高いお給料をもらっていたとしても、朝起きた時に「今日も会社に行かなければならない」と憂鬱になるような生活は御免ですね。そういう意味で、今の仕事にはこれ以上ないほど満足しています。給料面ではオーストラリアで働いていた時が最も高かったのですが、毎日同じルーティーンを繰り返すことが苦手なので、その仕事をずっと続けたいとは思いませんでした。■今の仕事で気に入っているところ、満足を感じる瞬間は?頭に思い描いていたビジョンが形になる瞬間が一番ワクワクします。ビジネスパートナーのベトナム人デザイナーと相談しながら、こういう家具を作って、この場所に置いて、サパで買った布でこんなクッションを作って……と頭の中で組み立てていたアイディアが、実際にホテルやカフェで形となって完成し、そこでお客様がそれぞれの時間を満喫している姿を見るのが何よりも楽しいです。またホテルやカフェの従業員は、山岳地の少数民族の若者を雇っています。貧しくて満足な教育を得られなかった彼らが、英語を覚えてお客さんと話をしたり、料理技術を上げたりする姿を見るのも非常に喜ばしいことです。■逆に今の仕事で大変なこと、嫌な点は?強いて挙げれば、プライベートとの境界線がないところでしょうか。ハノイの外国人コミュニティはとても小さく、皆が知り合いなので「あのカフェのピート」という看板が常に付きまとうため、悪いことはできません(笑)。■日本人のイメージは? あるいは理解しがたいところなどありますか?高いクオリティを求めるという印象があります。それは裏を返せば、一旦クオリティに満足すれば安心して何度も同じ店を訪れてくれるということ。特に女性でその傾向が高く、忠誠心が強いと感じています。日本での暮らしの中で大変だったのは、「遠回し」な表現を使うこと。上司やクライアントと20~30分話をしても、「どちらかと言うと…」「○と言うよりは…」などの言葉ばかりが飛び交い、結局相手が自分に何を求めているのかが分からず困ったこともありました。でも、それも相手を尊重する日本の文化・やり方だということは理解しています。■最近TVやラジオ、新聞などで見た・聞いた日本のニュースは何ですか?少し前になりますが、安部総理再選のニュースです。日本は「総理大臣がすぐに代わる国」ということで世界的に不名誉な形で有名になっているので、同じ人物が再選し、長い任期を務めることができるというのは良いことだと感じました。■ちなみに、今日のお昼ごはんは?昼食はいつも、店で提供するメニューの試作品を食べます。この日は卵とベーコンのオープンサンドイッチでした。付け合わせのルッコラは自家農園で育てたものです。サルサソースも、もちろん自家製ですよ!■休日の過ごし方を教えてください全てのお店は旧正月の期間お休みします。スタッフが故郷に帰り、家族と過ごす時間を持つためです。その他は、不定期に休みを取っています。休みは、世界遺産にも登録されているベトナム中部のホイアンという街にあるセカンドハウスでのんびりすることが多いですね。ビジネスパートナーとの都合が付けば、思い立ったその瞬間から数日間休んでホイアンで休息することもあります。ストレスをためないために、空いている時間は自宅で飼っている犬と遊んだり、ヨガや瞑想をしたりしています。■将来の仕事や生活の展望は?小さなことでも良いので、いつでも夢を持っていたいです。ビジネスで言えば、常に変化がありお客様にイマジネーションを与え続けられる店舗を保ってゆくことが目標です。私生活では、シングルマザーで私を育ててくれた母に恩返しをしたいです。最近オーストラリアから彼女を呼び寄せ、ホイアンの家で暮らしてもらうことにしました。彼女に人生の最終章を心地よく過ごしてもらうのも、夢の1つです。自分自身のプライベートは、シンプルに過ごしたいですね。仕事に行くのが毎日ワクワクするような日々をずっと送ることができたら最高です。
2015年04月21日写真提供:インドネシア共和国観光省来月5月から10月までの期間、ユネスコの世界遺産に登録されているプランバナン寺院群の中心となる寺院、ロロ・ジョングラン寺院の屋外ステージ(Outdoor Theater)でジャワの伝統芸能であるラーマヤナ舞踊劇が上演される。(さらに…)
2015年04月20日ベトナムのローカルスイーツの代表格、チェー(Chè)。甘く煮た豆類や芋類、寒天や果物など複数の具材を合わせて食べる伝統的なデザートで、温かいものと冷たいものがある。 (さらに…)毎日食べても食べつくせないほどバリエーションが豊富なベトナムのチェー。どれも1杯100円程度と安いので、色々な種類を食べ比べてみるのも面白いだろう。温かいチェー北部(ハノイなど)でよく食べられる温かいチェーは、優しい甘さでほっとする味。氷が心配な人は、まずは温かいものから試してみるといいだろう。チェー・チュオイ(Chè chuối)バナナとタピオカにココナッツミルクとピーナッツをかけたチェー。チェー・チョイ・ヌォック(Chè trôi nước)緑豆あん入りの白玉団子に生姜シロップとココナッツミルクをかけたチェー。チェー・トゥン・ハッ・セン(Chè thưng hạt sen )緑豆、蓮の実、ピーナッツ、細切りにしたキクラゲ、タピオカをココナッツミルクで煮込んだ具だくさんのチェー。冷たいチェー一年中暑い気候の南部(ホーチミン市など)では冷たいチェーが主流。ロングスプーンを使い、グラスの中の具材と氷をよく混ぜてから食べよう。チェー・タップ・カム( Chè thập cẩm)タップ・カムはベトナム語で「ミックス」という意味。お店によって具材の組み合わせが異なる。ベンタイン市場の食堂街にある人気店「Be Che」のミックスチェーは、小豆やザクロの実に見立てたもの(クワイとタピオカ粉から作られる)など7~8種類の具が入っている。チェー・コアイ・ラン(Chè khoai lang )※写真左さつまいもとココナッツミルクのチェー。スイートポテトのような優しい味。スーン・サー・ハッ・ルー(Sương sa hạt lựu)※写真右ザクロに見立てたものと寒天のチェー。シャクシャクの食感が面白い一品。チェー・クック・バック(Chè khúc bạch)近年、流行中のミルク寒天と竜眼のチェー。ベトナム版杏仁豆腐と言える味。ホーチミン市でおすすめのチェー専門店を4店ご紹介。街歩きや買い物で疲れたら、美味しいチェーを食べて一息ついてはいかがだろうか。1. Be Che(ベーチェー)ベンタイン市場の食堂街にあるチェーの人気店。地元客で毎日にぎわっている。————————————住所:No.1154-1130 Ben Thanh Market , District 1 , Ho Chi Minh電話:(+84)8-3520-13982. Che Nam Bo(チェーナムボ)TV番組「モヤモヤさまぁ~ず2」で紹介された店。近くに大学があり、ベトナム人の学生でいつもにぎわっている。メニューは写真と日本語付きで分かりやすい。————————————住所:8A Dinh Tien Hoang , District 1 , Ho Chi Minh電話:(+84)8-2216-5410 CHE MY 2(チェーミーハイ)ブイビエン通りの東端近くにある店。看板メニューは寒天やナタデココ、ジャックフルーツの細切りにイチゴシロップがかかった「CHE MY(アメリカ風チェー)」。————————————住所:119 Nguyen Thai Hoc , District 1 , Ho Chi Minh電話:(+84)8-2247-8389 Xoi Che BUI THI XUAN(ソイチェーブイティスアン)好きなものを指さし、オリジナルチェーを作ることができる。ソイガー(鶏おこわ)もあり、ソイガーの後にチェーを食べるという人も多い。日本語メニューあり。————————————住所:111 Bui Thi Xuan , District 1 , Ho Chi Minh電話:(+84)8-3517-8333(text & photo:グッチ)
2015年04月16日