ベビーカレンダーは4,599人のママ及びプレママにアンケート調査を実施し、「実際に使ってよかった」と思うマタニティ&ベビー用品をランキング形式でご紹介する「ベビーカレンダーアワード2020」を発表しました。 今回の調査結果から、ベビー用品市場にも新型コロナウイルスの影響による新しい波が到来していることが明らかに……! 赤ちゃんのためのコロナ対策グッズを購入した家庭が多数!コロナ禍における赤ちゃんのおでかけ“新3種の神器”「ベビーカレンダーアワード2020」を発表するにあたり実施したアンケート調査のなかで、今年、赤ちゃんの新型コロナ対策として購入したもの(除菌グッズ以外)について質問したところ、購入した人が多かったアイテムTOP3は、1位「おむつ替えシート」、2位「フェイスシールド(付きの帽子)」、3位「ベビーカー用カバー」でした。 1位:おむつ替えシート1位のおむつ替えシートはコロナ禍前から販売されている商品で、外出先などでおむつ替えをする際に赤ちゃんの下に敷く持ち運び用のシートです。洗って繰り返し使用できるタイプと使い捨てタイプがあり、今回の調査では使い捨てタイプのものが人気でした。コロナ禍でママたちの衛生意識が高まったことにより、さらに需要が高まったようです。 2位:フェイスシールド(付きの帽子)2位のフェイスシールド、またはフェイスシールド付きの帽子については、コロナ禍で新たに生まれたアイテム。取り外しできるフェイスシールドが付いた赤ちゃん用の帽子などが販売されています。ベビーカレンダーアワード2020で商品の選び方や使い方を解説している小児科医・保田典子先生は、「日本小児科医会では、2歳未満の子どもはマスクで呼吸がしづらくなったり、熱中症になったりする可能性があるため使用しないよう呼びかけています。その点フェイスシールドなら口を塞ぐ心配がないため、マスクに代わる赤ちゃんの感染対策として購入した方が多いのかもしれません」とコメントしています。 3位:ベビーカー用カバー3位のベビーカー用カバーも、コロナ禍前から販売されていた商品。本来は、雨風や雪を防ぐレインカバーとして、または花粉や紫外線対策、防寒や防虫のために使用されることが多いアイテムですが、コロナ禍以降は飛沫防止の目的で購入した人が多いようです。 これらTOP3のアイテムは、今後ウィズコロナ時代のベビー用品として定番化していくかもしれません。 赤ちゃんの新型コロナ対策にお金を使った家庭は75%!最高額は12万円さらに、赤ちゃんの新型コロナ対策への出費に関しても質問しました。今年、赤ちゃんの新型コロナ対策のためにお金を使ったという家庭は75%にのぼり、その最高額は12万円でした。 12万円と回答したママは赤ちゃんのために、パナソニックの次亜塩素酸 空間除菌脱臭機「ジアイーノ」を購入したそうです。 4,599人のママが選んだ【ベビーカレンダーアワード2020】「実際に使ってよかった」マタニティ&ベビー用品ランキングを発表 ベビーカレンダーアワードとは…4,599人のママが「実際に使ってよかった」と思うマタニティ&ベビー用品24部門をランキング形式で発表! これから妊娠・出産を迎える方、子育て中の方の参考となるように、先輩ママの本音レビューを掲載するほか、専門家が自分に合った商品を選ぶためのポイントについても解説します。赤ちゃんとの毎日を、もっとラクに!もっと楽しく! <POINT>★小児科医と助産師が商品のじょうずな選び方&使い方を指南!→子育て中のママである専門家が解説。ママや赤ちゃんの状況に合った商品選びをおこなう手がかりに ★先輩ママの本音の口コミを多数掲載!→商品を愛用しているママのリアルな感想。本音レビューだからこそ「私の場合は必要なかった」の口コミも ★ママ&プレママの利用率や使用した期間がデータでわかる!→どのくらいの人が使っているの?いつからいつまで使うの?気になる“みんなの参考データ”を掲載 ▼各カテゴリ受賞商品のうち、1位に輝いた商品を一部抜粋してご紹介しますすべてのランキング結果は、ベビーカレンダーサイト及びベビーカレンダーアプリからご覧いただけます。 解説してくださった医師・助産師からのメッセージ 医療法人アドベンチスト会東京衛生病院小児科医師 保田典子先生 現在はコロナ禍ということもり、店舗でのお買い物が難しいだけでなく、児童館などで他のママさんと交流し情報交換をすることも難しい状況が続いているかと思います。そのようななかで、一体何を買って良いのか迷ってしまうママも多いのではないでしょうか。 ネットショップで購入することも可能ですが、実物を手にとって確認できない状況でのお買い物は勇気がいりますし、失敗もつきものですよね。私自身3人の子どもを育てていますが、実際にネットショップで育児用品を購入し、思っていたものと違うなどの失敗をしてしまった経験があります。 そのような失敗を減らすためには、やはり先輩ママの口コミを参考にするのがおすすめ。ベビーカレンダーアワードでは、小児科医の視点からも商品選びのポイントを解説しています。お買い物の際には、ぜひ活用してくださいね。 保健師・看護師・アドバンス助産師高塚あきこさん 私は助産師としてお仕事をさせていただく一方、4人の子どもを持つママでもあります。皆さんと同じように、マタニティ用品や育児用品を使っていますが、お店に並んでいる商品は、日々新しいものが出ているなと感じます。また、便利かもと思って購入しても、使ってみるとあまり生活スタイルに合っていなかったりすることもよくありますね。 今回は助産師として、そして4児の母としての視点で、たくさんある情報の中から、お買い物の際に、少しでもお役に立てることがあればいいなと思い、ポイントを解説させていただきました。 新型コロナの影響もあるご時世で、気持ち的にもお買い物を楽しむ余裕がなかったり、さまざまな不安があったりするかと思いますが、ぜひ、ご自身に合った商品の選び方や使い方を参考になさってみてくださいね。 「ベビーカレンダーアワード2020」は、ベビーカレンダーサイト及びベビーカレンダーアプリからご覧いただけます。 <ベビーカレンダーアワード2020調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2020年10月6日(火)~2020年10月26日(月)調査件数:4,599件
2020年12月08日産後2カ月、初めての赤ちゃんを抱いて、私の祖父母が住む田舎へ出かけました。当時80歳代だった祖父母は、ひ孫に会える日を待ちに待っていました。そんな祖父母の喜ぶ顔を見るのが楽しみでした。そして、祖父母の家に到着すると、想像もしていなかった展開に……!? まさかのお祝いパーティ!?ひ孫に会って、祖父母はどんな顔をするんだろう……。私はワクワクしながら家へ入りました。玄関で「ただいま~!」と大きな声で言うと、出てきたのは祖父母だけでなく、近所に住む親戚たち総勢10人でした。 まさかのお祝いパーティが開催されました。どれだけ盛り上がっているんだとおかしくなりましたが、とても幸せな瞬間でした。親戚たちにとって、私の出産は大ニュースだったようです。 祖父母と親戚たちのパワーに圧倒された!当時80歳代だった祖父母は、年齢を感じさせないくらい元気でした。祖母は料理がじょうずで、私たちが来ると聞き、大張り切り! ちらし寿司にお刺身、天ぷらなど、豪華な食事が食卓に並んでいました。 私の祖父母の家では「誰がこんなに食べるの?」というくらい料理が並ぶんです。そんな祖母の気持ちもすごくうれしかったです。「遠慮せずたくさんお食べ!」と、みんなにお祝いしてもらいました。一緒にいた夫は、祖父母と親戚たちのパワーに圧倒されていました。 心底幸せそうな笑顔を浮かべる祖父母心底幸せそうな笑顔を浮かべながら、ひ孫を抱く祖父母。私はすかさずカメラに収めました。ひ孫を腕に抱けるなんて想像もしていなかったようです。祖父母は「長生きできてよかった」と、口をそろえて話していました。 私自身、ひ孫を抱くなんて想像がつきません。改めて元気な祖父母はすばらしいと感じます。お祝いにきてくれた親戚たちの温かさにも触れ、心地のいい時間を過ごすことができました。そんな余韻を感じながら、私たち夫婦は自分たちの住む町へ帰りました。 現在、祖父は94歳、祖母は90歳になりました。畑仕事をするほど元気です。体が元気だとやりたいことが何でもできます。私の目標は、祖父母のように元気でいること。ひ孫を抱けるまで生きられたらいいなと思っています。著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2019年04月19日華やかな一方で多忙なイメージがある建築の世界。その第一線で働くママ・パパたちは、子育てと仕事をどうやって両立しているのか。そのリアルな実態がわかるエッセイ集『子育てしながら建築を仕事にする(学芸出版社)』が刊行されました。そこで、編著者で「キュープラザ二子玉川」の商環境デザインを手がけた3歳児ママ・成瀬友梨さんをはじめ、建築家パパの三井祐介さんと豊田啓介さんも参加したトークイベントに潜入! さらに後日、成瀬さんにインタビューし、両立するための工夫や職場の環境づくり、働くママにとって過ごしやすい家づくりなどのアドバイスをいただきました。 ■「あきらめること」から始まる仕事と育児本でもトークイベントでも、多くのママ・パパが語っているのが「あきらめる」ことの大切さ。建築家は自分ですべての事柄を決定し、ディテールにとことんこだわる仕事ですが、育児が始まるとそうはいきません。「仕事をしていると子どもが気になるし、子どもといると仕事が気になる。葛藤もありますが、最近は鈍感力が身についてきました。例えば、忙しくても早く帰って家族と夕飯を食べたり、ビールを飲んですぐに寝ちゃったり。やってみると、結果はそう変わらなかったりするんですよね。すべてを自分がコントロールすることをあきらめることで、人が育つという面もあります(豊田さん)」。「私は、建築家の仕事と並行して7年間続けてきた大学助教の仕事を、辞める決断をしました。学生に対応する時間が足りなくなり、子どもと過ごす時間もボーッとすることが多く、体力気力の限界になってしまったんです。今やっている仕事も、細かいところには目をつぶってスタッフに任せている部分が多い。歯がゆい気持ちもありますが、今は我慢の時だと思っています(成瀬さん)」。育児も同様で、すべてを夫婦だけでやろうとするのではなく、あきらめが肝心。ベビーシッターや病児保育を利用したり、近所の知り合いやママ友に保育園の送迎を頼んだりと、周囲に頼ることが大切だと話してくれました。■「スケジュール管理」と「得意分野」で分担 本に登場する夫婦は、育児・家事の協力体制が完璧! それぞれの仕事や家族の行事など、あらゆる予定をスケジュール管理アプリで共有し、互いに助け合っています。「妻も仕事がかなり忙しいうえ、高齢の両親のサポートもある。だから、掃除や料理は僕がやることが多いんですが、家事は得意なので全然苦ではありません。妻は、買うと高いからと夜中に教材を自作したり、科学の実験装置を作ったりと、子どもの自発的な学習を促すための時間を惜しまない。お互いが得意なことを、自然と分担している感じです(三井さん)」「私は保育園への送り迎えや食事の用意、夫は掃除・洗濯・ゴミ出しなどを担当しています。私が出張の場合、夫は子どもにごはんを作って食べさせ、寝かしつけまでこなしてくれるので、本当にありがたい。2歳くらいまでまでは熱を出すことも多かったので、区の病児保育にはずいぶんお世話になりました(成瀬さん)」ほかにも、ルンバや食洗機・食材宅配サービスを活用したり、ファミリーサポートやベビーシッターを頼んだりと、両立するための方法は家族によってさまざま。試行錯誤しながら、自分たちに合ったスタイルを模索しているようです。■「クリエイティブな時間=1人時間」を確保する方法子どもが生まれるまでは1日中建築のことを考えていた建築家たちにとって、クリエイティブな時間をどう確保するかも重要な課題。仕事と子育てに追われる日々の中で、それぞれ工夫をしているようです。「子どもを寝かしつけた後で夜中まで本を読んだり考えごとをしたり、もう一度事務所に戻って作業をすることもあります。また、他業種の人に会ったり、面白そうなイベントに参加したりと、自分の世界を広げることも大事。どうしても夜の外出が多くなってしまうんですが、夫は快く送り出してくれます(成瀬さん)」「夕食はできるだけ家族そろって食べたいので、子どもを寝かしつけた後に1人で外出して、時間を確保することが多いですね、近所に3、4軒ある行きつけのバーで、ビールを飲みながら思考をめぐらせたり図面をチェックしたり。深夜1時ごろに帰宅して就寝、翌朝7時に起きるというサイクルです(豊田さん)」何かと忙しい子育て期に「自分だけの時間」を確保するのは難しいもの。お互いの仕事を尊重し合うこと、そして夫婦が同等に子育てスキルを身につけることが大切だと感じました。 ■ママ建築家・成瀬友梨さんにインタビュー! 働くママが子育てしやすい家とは?――まず、この本を出版しようと思ったきっかけを教えてください。成瀬さん:私は東京大学工学部建築学科の助教として学生の指導をしていたんですが、女子学生から「子育てと建築の仕事を両立する将来が想像できない。大変そうで、とても真似できない」と言われることが多かったんです。才能ある若者たちが「仕事か、子育てか、どちらかを選ばないといけない」と考えているとしたら、本当にもったいない。そこで、実際に両立している人々を紹介することで「自分にもできる!」ということを伝え、背中を押したいと考えたのがきっかけです。実際に、本が出来上がってみると、建築家に限らず、これから子どもを持とうとしている方や子育て中の方、会社のマネジメント層にも役立つ本になったと実感しています。――確かに建築家に限らず、子育てしながら働くことは「大変」というイメージが強いですよね。成瀬さん:実際に経験してみると、自分の時間が減ってしまうのは大変なのですが、豊かになったことの方がずっと多いんですよ。以前は、仕事に夢中で休日も常にインプットの時間でしたが、子どもがいると強制的にペースダウンするので、季節による太陽の光や緑の変化に敏感になりました。週末には公園で思いっきり遊んだり、保育園の友達家族と昼間からお酒を飲んだりと、世界が広がっていくのも楽しい。子どもができてからバリアフリーの大切さに気づくことができ、世の中には本当に多様な人がいることも知りました。――この本に出てくる建築家の皆さんは、会社の理解のもとで周囲と協力しながら仕事をしている印象を受けました。働くママが職場で協力を得るためのコツを、ぜひ教えてください。成瀬さん:子育てだけが大変なのではなく、それぞれにさまざまな事情があると認識することが、大前提だと思います。そのうえで、ほかの人が困っていたらいつでも相談にのる、協力する、というスタンスでいることが一番大事なのではないでしょうか。――子どもがいると、家に対する考え方も変わってきます。建築家の目線から見て、子育てしやすい家とはどんな家だと思われますか?成瀬さん:子どもが元気に動き回れるように、広くてのびのびした家がいいでしょうね。実利的には、玄関が広いのが一番。子どもが小さいうちは、ベビーカーや三輪車などいろいろと置くものがありますし、宅配便の荷物をちょっと置いておくのにも便利です。玄関で子どもの支度をすることも多いので、狭いと苦労するかもしれませんね。また、玄関が広いと全体の印象として余裕があるように見える、という効果もあります。――最後に、働くママ・パパへのメッセージをお願いします。成瀬さん:子育てを終えた方からは「子育ては大変だけど、さみしいくらいあっという間に過ぎてしまうもの」とよく言われます。その言葉を信じて、楽しんでいけたら素敵ですよね。私も怪獣のような子どもを抱えていますが、仕事も家庭も欲張りに生きていきたい。完璧じゃなくていいから毎日を大切にしていきたいと思っています。参考図書: 「子育てしながら建築を仕事にする」 (学芸出版社)著・編集 成瀬友梨ゼネコン、アトリエ、組織事務所、ハウスメーカー、個人事務所等、異なる立場で子育て中の現役男女各8名の体験談を集めたエッセイ集。仕事と子育ての両立に奮闘しながら、欲張りに楽しむリアルな姿が見えてくる。成瀬友梨 プロフィール1979年愛知県生まれ。2007年東京大学大学院博士課程単位取得退学。同年に成瀬・猪熊建築設計事務所共同設立。と2010年〜2017年東京大学助教。地域・ライフスタイル・コミュニケーションという観点から建築を考え、シェアをキーワードに設計を行う。主な編著書に『シェアをデザインする』『シェア空間の設計手法』等。
2018年02月27日「ママが働きやすい企業ってどんなところだろう?」そう考えたときに、ある共通点があることがわかります。それは、ママ向け(女性向け)の商品やサービスを提供している企業ということ。そういった企業は、社員のなかにママが多い場合があり、制度が充実しているケースがあります。今回は、『マナラ化粧品』でお馴染みの株式会社ランクアップの人事部で、4歳と1歳のお子さんを持つ上田洋美さんに話をうかがいました。ほとんどの社員は定時前に退社する同社の定時は8時半から17時半まで。しかし、「17時に帰っていいよ制度」があり、ほとんどの社員は、定時前の17時には退社しているといいます。そもそもなぜ、そのような制度を設けたのでしょうか?「元々は、東日本大震災のあとに、サマータイムを導入し、期間限定で始まった制度です。取り組みを始めた3カ月後に、サマータイムを終了しようという話が出たのですが、すでに社員のなかでは、17時に退社できるように業務の効率化ができていたため、制度の継続を望む声があり、継続しました。30分早く帰れることで毎日が充実するだけでなく、業績もあがっていたんです」(上田さん、以下同)とはいえ、30分早く帰るためには、工夫も必要そう。「まずは業務の棚卸をすることです。何に、どれくらいの時間がかかっているかなどを全部洗い出して、システム化できるものはないか、削れる部分はないかなどを見える化することで、効率化を図りました。これらを徹底することで、時間を凝縮し、生産性を高く働くことが可能になったんです」ママ向け制度が充実していても両立は大変ランクアップには、「17時に帰っていいよ制度」の他にも、病児シッターサービスを自己負担300円で利用できる「病児シッター制度」や「時短勤務制度」など、様々なママ向けの制度が充実しています。実際に、家事・育児と仕事を両立するママの本音はどうなのでしょう?「両立するのはすごく大変です。制度は充実していて、どうしようもない事情があるときは、子連れ出社も認められているので、受け入れられてもらえる環境があるのは有り難いです。あとは、両立するために、夫婦間でスケジュールの共有なども行い、夫にも育児を協力してもらっています」ランクアップでは前述のように、ママに優しい制度がある一方で、業務面に関してはストイックだといいます。「ママだから考慮されたり、業務量を減らされたりということは一切なく、ママであってもなくても役割は同じです。このように甘えがない分、他の社員に対して遠慮も生まれないので、ママにとっては大変ですが、うれしいことだと思います」たとえば、時短勤務をしているワーママが「同僚に対して申し訳ない」という気持ちを抱くのは、よく聞く話。しかし、上田さんによると、ランクアップでは同じ仕事量をこなしているので、そんな気持ちを抱くことは一切ないそうです。ちなみに、今後の課題をうかがったところ、「現在、月に2回、在宅でのテレワークが認められていますが、今後はさらに推進させたいと考えています。また、社員一人ひとりの役割を明確化していくことで、より働きやすい環境を整えようという動きがあります」とのこと。キャリアウーマンとしても2児の母としても活躍する上田さんは、最後にこう話します。「ママをサポートするような制度はとても大切なものではありますが、それ以上に大切なことは、“覚悟”だと思います。“ママだから…”とキャリアを諦めてしまったり、制度に甘えきってしまうのは違うと思います。社会もまた“ただ制度を拡充すればいい”というものではなく、ママたちの“キャリアを諦めない働き方”が当たり前となるように変わるべきだと感じます」女性の社会進出が注目され、時短勤務やテレワーク、社内保育所など、様々な制度が導入され始めています。しかし、制度だけが充実しても、ママの働く意欲が低ければ意味がない。また、制度利用を承認する人たちの意識が低ければ、制度の活用もできないでしょう。ママがより働きやすい環境を整えるには、制度だけでなく、一人ひとりの意識改革も必要かもしれません。(文・奈古善晴/考務店)
2018年02月25日専業主婦の人たちが社会進出をすることで、日本経済に大きな影響を与えるといわれており、ママがより働きやすい環境を整える企業も増加傾向にあります。そこでここでは、社員の半数以上を女性が占めているトレンダーズ株式会社に話をうかがいました。リモートワークの導入で月の出社日数を調整「現在弊社では、試験段階ではありますが『リモートワーク』の導入を進めています」。そう話すのは、人事担当の吉澤雅代さん。リモートワークとは、在宅で仕事をすること。トレンダーズの場合は、育児や介護など、“自分以外の事情”がある場合に、リモートワークをすることができるそう。「たとえば、2児のお子さんを持つデザイナー部署のママ社員の場合は、定例ミーティングが毎週火曜日に行われているのですが、その他の打ち合わせもなるべく火曜日に設定することで、毎週火曜日は出社し、他の曜日はリモートワークで在宅作業に集中する社員もいます」(吉澤さん)ここで気になるのがキャリア形成について。リモートワークのような“出社日数が減る”働き方は、自身のキャリア形成に不利に働きそうですが、実際のところは…?「リモートワークがキャリア形成に不利になることはありません。むしろ、リモートワークは、会社との信頼関係が成り立たないとできないので、これまでの実績から会社から評価されている状態と考えています」(吉澤さん)リモートワークで通勤時間は削減できたが課題もあるでは、実際にリモートワークを活用しているママ社員さんの本音はどうなのでしょうか?広報担当で2歳半のお子さんをお持ちの保谷絢子さんに、ズバリ聞いたところ…。「私は通勤に片道で1時間半~2時間程度かかるので、リモートワークには、とても助けられています。正直、リモートワークがなければ、仕事を続けられなかったかもしれません。在宅勤務といっても、子どもを保育園に預けているので、出社をして仕事をするのとまったく同じことを自宅でしています」(保谷さん)しかし、リモートワークには課題もあると保谷さんは続けます。「仕事をする上でコミュニケーションはとても重要で、リモートワークの場合は、おもに社内でのやりとりがチャットのみとなることが多くなります。しかし、チャットだけでは伝わりづらいことや認識の違いがうまれることがあるので、できるだけ齟齬をなくすためには電話をしたりして補足することも多いです」(保谷さん)リモートワークには、会社として今後改善しなければならない課題はあるかもしれませんが、働くママとしては、通勤時間がなくなる分、長く働くことができたり、自分の時間が増えて心に余裕を持つことができたりと、仕事面でも育児面でも良い影響が出ていると保谷さん。卒業生ママも参加できるパパ・ママ交流会トレンダーズには、リモートワークの他にも気になる制度が存在しています。それが「パパ・ママ交流会」。「現在は主に月に1度、子育て中のママ社員同士がお子様連れで交流できる場を設けています。社内のセミナースペースに、お子さんが遊べるようにサークルも設置して、ランチをしながらコミュニケーションをとっているんです。現在仕事をしている人はもちろん、育休中のママや卒業生のママ(退職者)も参加できます」(吉澤さん)ちなみに、保谷さんによると、同じ職場で同じママという境遇だからこそ、悩みなどを分かり合える場になっていたり、他の部署の人たちとの情報共有、育休中の人が社内の雰囲気を知るためにも有益な場になっているのだとか。トレンダーズには他にも、「結婚祝い金」や「育休復帰祝い金」、「出産祝い金」、「家族バースデー休暇(祝い金付)」など、さまざまな制度が用意されており、社員一人ひとりが働きやすい環境になっているといいます。「ママたちの顔合わせや交流・情報交換など、ママたちのコミュニティ形成は出来上がりつつあります。そこで、今後はママたちの情報をもっと社内に発信できるようにし、ママ社員だけに限らず、多様な働き方をする社員同士の相互理解を深めていきたいと考えています」(吉澤さん)出産をして、「私のキャリア人生は終わった」と感じてしまうママは少なくないはず。しかし、企業によっては、子育てと仕事を両立しながら活躍することができます。社会復帰を考えているなら、どんな制度や福利厚生があるのかも大切ですが、企業がどのような考えなのかチェックすることから始めてみましょう。(文・奈古善晴/考務店)
2018年02月19日家づくりのプロである建築家さんが、テーマに沿って、過去に手掛けた住まいの事例とノウハウを解説するシリーズです。今回のテーマは、「働くママのこだわりキッチン」です。今回は、株式会社井川建築設計事務所(茨城県稲敷市)の井川一幸さんに、事例をご紹介いただきます。\t株式会社井川建築設計事務所 \t建築家・井川一幸\t◆作品名:見晴台の家◆依頼者について:5人家族旦那様(30代後半)/奥様(30代後半)/お子様(9歳、7歳、4歳)※すべて建物完成時の情報◆所在地:茨城県高台からの眺望にこだわった省エネ住宅依頼者の方からは、どのような要望がありましたか?依頼主自ら数年がかりで探した高台の土地に、眺望を楽しむため、2階にリビングを配置することが1番の要望でした。また、家族スペースと個々のスペースが程よい距離感を保てるようなプランニングが求められました。そして、高断熱や高性能など品質に対するご希望もありました。この作品のポイントはどのような点ですか?眺望を活かすため、階段を上がると、景色が抜ける右側にリビングとプレイデッキを配置し、左側にはダイニング、キッチン、その他の水まわりを配置しました。2階に床段差を付けることで、それぞれ違った景色が楽しめる家族スペースになるように設計しました。リビングとプレイデッキは床がフラットにつながり、内外の一体感を感じられるようにしました。また、景観を楽しむために北向きの配置としたため、南側からの採光を確保するなど環境面にも配慮しました。また、遮熱性や耐候性に優れた屋根材や外壁材を採用し、高断熱化・高気密化することにより、建物としての省エネ効果を高める工夫をしました。さらに、長期的なランニングコストを抑える効果もあるため、省エネでエコな住宅になっています。働くママに嬉しいキッチンは「家事動線」がポイントキッチンに対しては、具体的にどのような要望がありましたか?「買ってきた食材・ストック品などは、キッチンではなくパントリーに直接置け、十分な収納量と取り出しも容易にできる配置に」「冷蔵庫などは見えなくしたいが、遠すぎないように」「清掃のしやすさを考慮したキッチンに」という要望がありました。また、設備的には炊飯機能があるガスコンロ、大容量の食洗機、手元が隠せるカウンター収納などを希望されていました。要望やこだわりをどのように実現されたのですか?全体的なプランニングから、家事動線を考慮しました。共働きのご夫婦にとって、朝の準備時間はとても忙しいので、キッチンまわりで家事を完結できるようにしました。そして、パントリーはキッチンの動線上に配置し、冷蔵庫もパントリー内に置けるようにしました。また、バックヤードデッキを設けることで、生ごみなどのストックを外部に置けるような工夫もしました。ガスコンロは多機能機種を選択し、ガスの使い道としては、LDKに設置した温水式床暖房、さらに各所の給湯などを考慮し、エコワン(電気ガス併用のハイブリッド給湯機)を採用するなど、省エネにも考慮しました。このキッチンで取り入れた、働くママならではの観点・ポイントを教えてください。上記にもある通り、家事動線がポイントです。料理をしていてもリビング、ダイニングを見渡せる配置、水まわりやパントリーを動線上に配置することにより、家事の時短が可能となります。働くママは「家事もしたいし、子供の勉強も見てあげたい」。両方の希望を叶えるプランが働くママのキッチンでは大切です。特に、きょうだいの性別や年齢差に合わせ、子供のよりどころとなるスペースが家事をしながらでもママの目の届くところに、自然に配置することが重要となってくるのだと思います。働くママにおすすめするキッチンとは?これから家づくりを考えている働くママに、キッチンづくりのポイントを教えてください。働くママにとって、家事の時短や負担軽減を可能とするためには、キッチンの形状を含め、家全体の配置、プランニングが大変重要です。理想の形状、収納などは家族それぞれ違いますので、自分に合った形状でないと、使い勝手が悪く時短ができない“効率が悪いキッチン”になってしまいます。想定できる理想のキッチンを事前に把握してから設計することで、全体のバランスが取れたプランニングが可能になるでしょう。建築家情報事務所名:株式会社井川建築設計事務所建築家名:井川一幸HP:事務所所在地:茨城県稲敷市対応エリア:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県、茨城県、群馬県
2018年02月15日女性の社会進出の促進が話題になる昨今、「私もそろそろ働こうかな」と考えているママも多いでしょう。そこでママテナでは、ママでも働きやすい企業を訪問!実際にどんな働き方ができるのかご紹介します。子連れ出勤の先駆け!授乳服ショップのモーハウス今回訪れたのは、有限会社モーハウスの青山ショップさん。授乳服専門店で、授乳服を探したことがあるママなら、誰でも知っているはず。そんな同社は、子連れ出勤の先駆けとしても有名。平日の昼下がりに訪れたら、お客さんで賑わっており、店員さんとお客さんの区別がつかず…。筆者が戸惑っていたところ、スリングで赤ちゃんを抱いたママが近づいてきて、「お待ちしていました。ちょうどいま授乳中なんです」と笑顔で対応してくれたのが、ママスタッフの川本さんと生後10カ月のせい君 。営業中に授乳をしているとは思わず、驚きを隠せませんでしたが、川本さんと、店長・勝政さん、代表取締役・光畑さんに詳しいお話を聞くことに。創立当初(1997年)から、子連れ出勤制度を導入している背景には、どんなことがあるのでしょうか?「モーハウスをスタート時に、私自身に数カ月の子がいて、スタッフも赤ちゃんを持つ母親だったので、自然と子連れ出勤になりました」そう話す光畑さんによると、子連れ出勤に関して様々なメディアから取材を受けるようになり、「この働き方自体が、女性の意識の殻を破ること」につながると気づいたそう。いまは、「子育て=仕事人生の終わり」と思ってしまう女性たちに、出産をしても様々な働き方があることを伝えたいと感じているのだとか。同社の従業員はほぼ女性。産休・育休の取得率は、就労時に妊娠したときは100%。職場復帰率も100%(生後2カ月くらいから母子の体調を見て、子連れ出勤)と、数値だけを見てもママが働きやすい環境であることがうかがえます。とはいえ、子連れ出勤には、何かしらの条件などもありそう。「子どもの成長にもよりますが、月齢が進むと人見知りや場所見知りが出てくるので、1歳6カ月くらいまでの子どもを持つスタッフが対象になります。また、母子の体調面を考え、子連れ出勤は1日4時間まで、週2~3日出勤としています」(勝政さん)子どもの病気で欠勤しても憂うつになることはないでは、実際に子連れ出勤をしているママの本音はどうなのでしょう?「私は母乳育児をしたかったので、仕事をしながら母乳をあげられることがメリットだと感じています。それに、子どもとずっと一緒にいられるのも嬉しいです。通勤時間もラッシュ時を避けてもらえるので、通勤しやすいですが、ごくたまにラッシュ時になってしまうと、子どもは大変かなと感じることもあります」(川本さん)スタッフがみんなママだと、子どもの病気やケガで急な欠勤をせざるを得ないこともありそうですが…?「たしかにそういったことはあります。でも、誰かしらが代わってくれますし、私も誰かと代わることもあり、欠勤に対して心配に思うことはありません。欠勤の連絡をしたときに、“看病がんばってね”と、ひと言もらえるのが嬉しくて、気持ちがホッとします」(川本さん)「保育園でインフルエンザが流行っていたり、子どもが鼻水を出していたりしたら、“もうそろそろ、うちの子にもくるかも”と、早めに周知してもらうことで、交代しやすい状態にし、欠勤の気まずさを和らげています」(勝政さん)子どもの病気で欠勤するのは、ワーママあるあるのひとつ。そんなとき、子どもだけでなく、ママを気遣う言葉をかけてくれることは、同じ境遇のスタッフ同士だからできることかもしれません。最後に光畑さんはこう話します。「今後は、例えば『自分の勉強のために休みを取得できる』など、子どもを持たない、または子どもが大きくなったスタッフにとっても平等感のある環境作りをしていきたいです」今回青山ショップを訪れて感じたことは、スタッフの皆さんがとてもいきいきと楽しそうに働いていたこと。しかし、それを実現するには、企業制度や上司、同僚のサポートはもちろん、お客様(社会)の働くママに対する理解が、とても重要になるのではないでしょうか。(文・奈古善晴/考務店)
2018年02月09日家づくりのプロである建築家さんが、テーマに沿って、過去に手掛けた住まいの事例とノウハウを解説するシリーズです。今回のテーマは、「子育て世代の働くママに嬉しい、スマートキッチンのある家」です。今回は、フォレスト建築研究所 一級建築士事務所(東京都福生市)の小椋祥司さんに、事例をご紹介いただきます。フォレスト建築研究所 一級建築士事務所 建築家・小椋祥司◆作品名:子育て世代に嬉しい、スマートハウスの「スマートキッチン」◆依頼者について:3人家族旦那様(30代後半)/奥様(30代前半)/お子様(8歳)※すべて建物完成時の情報◆所在地:埼玉県家族の繋がりを大切にしたシンプルモダンなスマートハウス依頼者の方からは、どのような要望がありましたか?「北側を除く三方を建物で取り囲まれ、日当たりや風通しが悪い敷地なので少しでも生活環境を改善したい」というご要望がありました。そして、これからの住宅に必要な、日常生活のコストを抑えながら、エネルギーを無駄遣いしない、省エネ・エコ住宅を希望されました。デザイン面については、「生活感を表に出さない、シンプルですっきりした外観とインテリアを希望しています」とのことでした。特にキッチンへのこだわりは、夫婦共働きでもあり、子育て期でもあるため、家事の軽減や時短が図れる、機能的で使い勝手の良いキッチンを希望されました。また、家族の会話が自然に生まれ、コミュニケーションが深まってゆく、キッチンとダイニングやリビングが繋がりあっているような部屋配置を希望されていました。この作品のポイントはどのような点ですか?省エネ・エコ住宅を希望されていましたので、太陽光発電パネルを設置したオール電化住宅としました。価格の安い深夜電力を使ってお湯を沸かし、昼間の高い電気料金を抑え、「エネルギーを見える化」して節電できる「スマートハウス」にしています。また、断熱性や気密性など、建物の基本性能を高め、長期にわたりランニングコストや維持管理コストが抑えられる設計としています。節電、節水できる設備機器を設置するなど、無理なく節エネ、省エネ、創エネが可能な設計となっています。また、北側には緑豊かな公園があり、立地性を生かして大きなピクチャーウィンドーが設けられています。移りゆく四季の風景を切り取った「一幅の生きた絵画」は、ダイニングやキッチンからも楽しめます。自然光が入り込むキッチンもインテリアの一部として、トータルにコーディネートされています。動線を意識した働くママに嬉しい対面キッチンキッチンに対しては、具体的にどのような要望がありましたか?家族との会話がはずむ対面式で、家事負担の軽減や家族が一緒に作業できる使い勝手の良いキッチンと、十分な収納力のあるパントリーを希望されていました。また、コンロは、ガスではなく清掃性の良いIHコンロをご希望でした。要望やこだわりをどのように実現されたのですか?ワイドなキッチンカウンターを設置し、周囲にゆとりを持たせ、家族の参加やママ友の食事会など、L形シンクを使って多人数でも調理できるようになっています。料理を通じて、「つくる楽しみ、食す楽しみ、交流する楽しみ」がキッチンから生まれてきます。流し回りには、食器収納、家電収納、パントリーをまとめて設け、「取り出す・調理する・片付ける・収納する」といった一連の作業がスムースに行える機能配置・機器配置のキッチンづくりを行いました。これにより、短い家事動線で家事の軽減が図れ、作業性も向上しました。また、食器棚とパントリーをまとめて設け、天井までの大型引き戸により、収納物のストック一括管理がしやすい設計になっています。各種ごみが分別しやすいゴミ収納スペースも設けています。その他に、継ぎ目のない、カウンターと一体形の人工大理石シンクや、凸凹のないガラストップのIHコンロ、ほとんどメンテナンスのいらないレンジフードを使用し、キッチンの壁全体には、汚れの付きにくいキッチンパネルを使用するなど、清掃性を高めています。働くママにおすすめするキッチンとは?これから家づくりを考えている働くママに、キッチンづくりのポイントを教えてください。働くママには、家事の軽減と家事時間の短縮につながるキッチンのプランニングが大切です。機能的で使い勝手の良いキッチンはもちろんのことですが、収納計画をしっかり行い、まとめ買いなどにも対応できる収納量と収納物のストック管理が十分行えるキッチンにすると良いと思います。キッチンは主婦専用の場所ではなく、家族みんなで協力しあって一緒に食事を作る場所です。家族の中にも生活時差があるため、必要に応じ、個人で調理する事も多くなっています。そのため、複数の人が同時に使え、リビングやダイニングと一体になった、オープンで居心地の良い場所として計画する必要があります。家族それぞれがサポートしあい、“つくる事・味わう事の楽しみ”を共有しあえるキッチンづくりをおすすめします。建築家情報事務所名:フォレスト建築研究所 一級建築士事務所建築家名:小椋祥司HP:事務所所在地:東京都福生市対応エリア:全国
2018年01月19日*画像はイメージです:昨今大手企業の不正行為が相次いで発覚しています。いずれも日本を代表する企業であるだけに、その影響は計り知れないものがあります。一連の不正は、会社内で「当たり前」のような状態となっていた模様。それを見かねた一部の勇気ある社員が内部告発をしたことで、不正が明るみに出たようです。 ■意外と知られていない「内部告発」の方法自分の働いている会社の不正を告発することは、自らの首を絞めかねない行為。ほとんどの人が「見て見ぬふり」をしてしまうことでしょう。しかし、正義感などから、やはり「内部告発に踏み切るべきだ」と考える人もいるはず。この場合、周りの社員にバレないよう、密かに行動する必要があることは、皆さんご存知のとおりです。その一方で、「どこに、どうやって」告発をすれば良いのかは、あまり知られていません。仮に企業の不正を内部告発する場合、どのように進めれば良いのでしょうか?星野・長塚・木川法律事務所の木川雅博弁護士に解説していただきました。 ■内部告発はどのように行う?「最近も、性能データ数値、リコール件数、決算資料等の改ざん・ごまかしなどの企業の不正に関する報道が相次いでいます。従業員からの内部告発によって企業の不正や不祥事が明るみに出ることがありますが、原則として内部告発は実名で行うことになっているため、告発による不利益や報復をおそれてしまう方も多いかもしれません。そこで、実際に内部告発をしたいと思った場合にはどうすればよいかについて、制度を含めて簡単にお伝えしたいと思います」(木川弁護士) ■公益通報者保護制度(内部通報者保護制度)の存在「公益通報者保護法上の公益通報は、労働者が、不正目的ではなく、会社や役員・従業員等について生じている(まさに生じようとしている場合も含む)法令違反(コンプライアンス違反)行為を会社や外部に通報することです。公益通報者保護法や裁判例上、通報した人に対して降格・異動・解雇等の不利益行為を行ってはならないとされており、企業内の不祥事を発見した従業員が通報しやすくなっています」(木川弁護士) ■実際に内部告発をするときはどうしたらよいか「とはいえ、実際には不祥事が組織ぐるみで行われている場合などでは通報者に対する退職勧奨や不利益取扱いが行われてきたこともあります。法律は当事者間で紛争になってから守ってくれるものですので、事実上、不利益な扱いを受けない保証はありません。公益通報者保護法違反に対する罰則がないことも問題視されています。そこで、通報を検討している方が取り得る方法は2つあり、1つは匿名で通報をすることです。匿名通報は公益通報者保護法上の保護の対象になりませんが、理由のない不利益取扱いを受けた場合は裁判で争うことが可能できます。上司や会社を信用できない場合に様子見として会社上層部または外部に通報してみるのもいいかもしれません。そして、もう1つはその会社に見切りをつけて堂々と実名で通報を行うことです。昔とは違い、不正は明るみになりやすくなっていますのでその会社でキャリアを積んでも水の泡になる可能性が大いにあります。そのような会社は、残業代が払われないなど既に自分が被害を被っている場合がありますので、タイミングとコストを考慮して通報を行うのがよいでしょう。どこに、どのタイミングで通報するかについて迷われた場合は、第三者委員会や弁護士会の公益通報相談窓口へ相談するとよいです。結局、公益通報を行うこと自体によるメリットがない上、公益通報者保護法違反に罰則もなく、しかも、むしろ不利益取扱いを受けるリスクを背負うだけという点がネックだと思います。法改正もさることながら、どうしても社内での自浄作用が働かない場合には通報も選択肢の1つとして考えるような法令遵守行為が礼賛されるような社会になることを願います」(木川弁護士) 現状内部告発を行う場合は、会社からの不利益取扱いなどを受ける可能性があるようです。自分を守るためにも、告発の前に弁護士に相談してみてはいかがでしょうか。 *取材協力弁護士:木川雅博 (星野・長塚・木川法律事務所。通信会社法務・安全衛生部門勤務を経て、星野・長塚・木川法律事務所に所属。破産・再生・債務整理を得意とする。趣味は料理、ランニング)*取材・文:櫻井哲夫(フリーライター。期待に応えられるライターを目指し日々奮闘中)【画像】イメージです* NOBUHIRO ASADA / Shutterstock
2017年11月13日幼稚園や小学校の夏休みが終わり、給食も始まりましたね。自分の時間を充実させたり、何か新しいことを始めようとしているお母さんもいるかもしれません。今回は、知り合いの「おうちサロン」にお邪魔し、リフレッシュついでにプチ起業、サロン成功のコツを教えてもらいました。おうちサロン、気になる初期費用は?今回話を聞いたのは「経絡美容サロンリノボーテ」を主催している田辺玲さん。経絡(けいらく)美容とは、体のツボとツボを結ぶライン(経絡)をマッサージすることによって、“気”(生命エネルギー)を巡らせ、体と心の毒素を排出し、若々しい美肌と疲れにくい身体へと導くこと。経絡は心(脳)にも働きかけ、前向きでやる気に満ちた心へと導き、その人の魅力を最大限に引き出すというものです。田辺さんが経絡について学び始めたのは、お子さんにぜんそくとナッツアレルギーがあり、体によい自然のものを取り入れようと思ったことがきっかけでした。「家族のためにと始めたことですが、ママ友にも施術すると、キレイになったとすごく喜んでくれて。それがうれしくて、おうちサロンを開業しようと決めました」とのこと。とてもやりがいを感じているという田辺さんですが、ビジネスとして成功させるために、ちゃんと戦略もあります。「母であることを強みに、“子連れでも気軽に行けるサロン、子育て中のママが利用しやすいサロン”という特色を打ち出し、大手のエステサロンとの差別化を図っています」ところで、気になるのが初期費用。国際クレイセラピスー協会認定クレイセラピストの資格を取り、リンパフェイシャルセラピスト、松永式経絡美容経絡ラインセラピーを修了するのに約80万円がかかったそう。オープン後も、継続的な勉強のために、年間30万円をかけて技術と知識向上に努めています。次にかかった費用は、サロンオープンに必要な什器や備品。施術ベッド、部屋のインテリア用品、鏡、その他、消耗品として、タオル類、トリートメントオイル、基礎化粧品、トリートメント用品、ガウン、スリッパなどを購入。制服、名刺、チラシも作りました。これらで15万円ほどかかったとか。テーブルや椅子は家に元々あったものを使用しています。自宅で起業したママが実感しているメリットやデメリット自宅起業のメリットも聞いてみました。「1番は家事と子育てと仕事を両立しやすいこと。子どもが学校から帰ってくるときに家にいられるので子どもは安心します。通勤時間がありませんし、仕事の合間に洗濯物を干す、掃除機をかけるなど家事を細切れで進められるのも助かります」デメリットは、「オン・オフの切り替えがしにくいこと」だそう。「いつまでも仕事モードのまま、子どもへの対応がおろそかになってしまうときがあります。また、お客さまがいらしているときは静かにさせるため、子どもがストレスを感じているかもしれません。ただ、うちのサロンのお客さまは、お子さん・お孫さんがいらっしゃる方がほとんど。子どもがいても気にされない方が多いようです」防犯対策と、自宅で仕事をするうえでのこだわりおうちサロンやおうちカフェは、近所の人や友達、その知り合いなど身近な人に喜んでもらえるのが魅力のひとつ。とはいえ、よく知らない人を家に上げるとなると、トラブルや抵抗はないのでしょうか?「広範囲にチラシを配るなど、まったく知らない人が来てしまうような宣伝はもともとしていません。お客さまは、友達のネットワークや口コミがほとんど。他は、近所で開催される地域のイベントで相手の顔を見ながら名刺を手渡すようにしているくらい」。近所に住んでいるママ友たちと普段から積極的にコミュニケーションを取り、何かあったらお互いに助け合える関係づくりにも気を配っているそうです。自宅で仕事をするうえでのこだわりを聞くと、「家事育児をおろそかにしないこと」ときっぱり。「仕事が長引いたから今日は外食とか、買ってきたお惣菜で済ませよう、という手抜きはしていません。実はこれは家族(主にパパ)との約束なんです」という言葉にビックリ。「手技の勉強代や、仕事に関する出費に家庭のお金を使わないようにもしています。最初の資格を取る時はパートで稼いだお金を使いましたし、一時的に家庭のお金を使うことがあっても必ず売り上げから返済しています」ずいぶんストイックな印象ですが、「そうしないと仕事としての意識が低くなる気がするから」と田辺さん。「きっちり線引きをしないと趣味の延長になってしまうと思うんです。“自分のプライドにかけて!”という意地もあります」。実際にフェイシャルエステを経験してきましたさて、せっかくだから私も、顔のクレイパックを体験してみました。お手製のドリンクをいただきながらのカウンセリングとボディチェック。信頼関係を築き、お客さまのニーズを把握するべく、時間をかけて丁寧に行っているのだそうひんやりして気持ちのいいクレイをたっぷりのせてもらいました。クレイにはいくつか種類があり特徴を聞きながら希望のものを選べました久しぶりにのんびりした時間、静かな音楽、心地よいトリートメントで気づいたら眠っていました…!知り合いのサロンなので、高い化粧品や次回の予約をムリに勧められることもなく安心。仕上げに、「エステや化粧品も大事ですが、普段の食事内容に気を配ったり、質のよい睡眠を取ることも忘れないように。お肌は1日にして成らず!」というステキなアドバイスをもらいました。取材協力:経路美容サロンリノボーテ<文・写真:フリーランス記者森藤理絵>
2017年09月18日こんにちは。ママライターのamuです。自分では気づかないけど他人は気づくもの……それが家のにおい。“匂い”ならいいけれど、“臭い”になると問題です。そこで、正直者のママ友たちに、他人の家で気になること、引いてしまうことについて聞いてみることにしました。●(1)水回り『トイレの便座カバーとタオルは、少しでも汚れていると、いつ洗ったんだろうと気になる』(小4女の子のママ)『スリッパも、通気性が悪そうだと少し抵抗がある』(小4女の子のママ)『マットだけでスリッパなしのトイレが無理 。染みこんでいそうで』(小4男の子のママ)『浴槽がザラザラしていたのを経験してから、義実家のお風呂に入れない。カビも生えているから、タイルに足を付けるのも無理なレベル』(小4男の子のママ)浴槽につかれないとの声多数。トイレの多少の黒ずみも、自分の家なら許容範囲でも、よそだとダメとの声でした。水回りは完璧にキレイにしたいものですよね。●(2)食事『おにぎりは自分と母親以外のものは食べられない 。素手でぺたぺたと触ってるのを想像すると食欲をなくします。ただ、おにぎりを握っているのをそばで見ていると大丈夫なので、気持ちの問題かも』(小4女の子のママ)『汚いお皿やグラス』(小4男の子のママ)お皿の裏の部分がぬるっとしていてヒャーとした記憶があり、直接口に入るものだけに、食欲をなくすような食器はいけないと思います。●(3)毛『床の髪の毛は気になる』(小4男の子のママ)『動物の毛は、臭いとともに気になる。コロコロで頻繁に掃除する家はいいけど、服が毛だらけになるレベルだともう行きたくない 』(小5男の子のママ)わが家も犬がいるので、気を付けたいと思いました。自分の愛犬なら汚いという感覚はありませんが、人によっては犬に口の周りを舐められるのは嫌という人もいるので、来客がある場合は愛犬を抱っこしていたほうがよさそうです。----------また、よその家のこたつがNGという意見もありました。こたつは毎日洗えるものではないので、それが気になってしまうそうです。私は何でも大丈夫なズボラな性格なので、こたつもダメなのかと衝撃でしたが、こういう人もいるのだという参考になる意見でした。そして、やはり家に入った瞬間の“臭い”が気になるという声も多かったです。靴の臭い、食べ物の臭い、衣服や布にしみ込んだ臭いなど、住んでいる本人は気づいていなくても、訪問している側が異臭を感じることがあります 。消臭スプレーや換気、拭き掃除などで対策しつつ、自分でも帰宅直後に気をつけてみるといいかもしれません。●ライター/amu(ママライター)●モデル/神山みき(れんくん)、いちご姫(いちごショートくん)
2016年12月09日こんにちは。ママライターのあしださきです。子育てをしていると、子どもを通じて仲良くなったお友達の家に遊びに行くことがありますよね。そんなときに気になるのが、他所様の家にある“不思議な習慣”。当の本人にとっては「これがわが家の常識だけど?」という様子で全く気に留めていないのですが、客観的に見ると不思議な習慣を持っている家庭って結構多いんですよね。そこで今回は、20代から40代の子育て中のママたちにそのようなエピソードをリサーチしてきました。「それ、普通じゃないですから!」というツッコミを入れつつ、もしかしたらわが家にも同じような仰天ネタがあるかも?という再確認のキッカケにしてみてください。●(1)玄関のタイルが汚れるから“土足禁止”です『これは、幼稚園のお友だちの家に初めてお呼ばれしたときの出来事です。新築のキレイなマンションにお住まいで、ステキだなと思いながら玄関の前に立ったときにママ友が言ったのです。「うちは玄関の中に入る前に靴を脱ぐことになっているの 。だから扉を開けるけど、土足で入らないでもらえるかな?」って。「わかった、外で靴を脱げばいいのね」と答えたのですが、正直とても驚きました。実際扉が開いたら1人ずつ外で靴を脱ぎ、靴はママ友へパス。その靴は玄関内のシューズクローゼットに直行させ、玄関タイルには靴底を一切触れさせないよう細心の注意をしているようでした。そのおかげでしょう、本当に玄関タイルはホコリひとつなくピカピカでした。たとえ普段はいつもそうしていても、来客時は妥協してもいいことでは? と思う反面、あそこまで徹底できたら、むしろ気持ちがいいとも思いました。今までいろんなお宅にお邪魔しましたが、このおうちが1番印象に残っています』(30代/2人の子どものママ)●(2)近所の飲食店の駐車場を私物化!?『公園で仲良くなったお友だち4人で遊びに行きましょうということになった当日、雨になってしまいました。外で遊べないので急遽その中の1人が家に呼んでくれたのですが、家が少し遠いので各々車で行くことになったのです。車を停めておくのに、近所にコインパーキングがないということで指定されたのは、なんと飲食店の駐車場 。「広い駐車場で目立たないし、いつも友達が来るときはそこに停めている。数時間なら大丈夫だよ」というのですが……。明らかにお店にとっては迷惑行為。友人のモラルを疑いました 。気が小さいわたしは車を停めている間じゅう、通報されたらどうしようと気が気ではなく、本当に嫌でした。結局ママ友たちとはそれぞれが幼稚園にあがるころに疎遠になってしまいましたが、いつもあの駐車場を私物のように利用していた友人には、びっくりでしたね 』(20代/年長の男の子のママ)●(3)“開かずの間”の秘密『小学校のPTAをしていて知り合った友人はホームパーティをするのが好きで、よく子どもとその親まで家に招き、遊ばせてくれたうえ食事まで振舞ってくれます。ママ自身の性格は世話好きのしっかり者という感じで、ステキです。PTAの仕事でも人一倍頑張ってくれて、皆からの信頼も厚いという完璧なママ。おうちに呼んでもらうことが多くなり、気になっていることが1つだけあったのです。それは「玄関を入ってすぐの和室にだけは、入らないでね 」といつも言われていたこと。しかし、その日はなぜかふすまが開いていて、部屋の中が見えてしまったのです。そこには大量の洗濯物とみられる服の山が! 部屋の畳が全く見えないくらいの量で、びっくりしました。それを子どもが見つけて、騒いでしまったのです。すると、ママ友はきまりが悪そうに「うちはね、洗濯物は洗って干して、取り込んだらOK。終了ってことにしてるの。だから畳まない。子どもたちも主人も、必要なものはあの中から自分で探して着るの 。おかしいだろうけど、もうそこまで手がまわらないから諦めてもらったわ」というのです。それを聞いてからよけいにその友人が好きになりました。お世話好きのママでも、全て完璧を求めないで、手を抜くこともあると分かってホッとしてしまいました』(40代/小4の女の子のママ)----------いかがでしたか?家を行き来する友人とは、お互いにプライベートを垣間見る間柄ですから信頼関係も大切ですよね。家の中を見ることでそのママがどういう人物なのかが一気に分かってしまうこともあり、そのことで印象がさらに良くなる場合もあれば逆に信頼を失ってしまう可能性もあります。今回ご紹介した3つのエピソードを通して感じたのは、一般的な大人としてのモラルを逸脱していなければ、よほどの悪印象にはならないような気がするということでした。受け止め方は人それぞれなのですから、そのママと自分自身の関係性の問題ですよね。家庭の中にはそれぞれいろんな小ネタが隠れているものです。子育てをしていると、少しずつその隠れている部分を見せ合う機会が出てきて面白いものですね。皆さんのお宅にもそんな小ネタ、ありましたか?●ライター/あしださき(元モデル)●モデル/神山みき(れんくん)、いちご姫(いちごショートくん)
2016年11月07日Women Willサポーター企業であるモーハウスが展開する子連れママのための授乳服。その魅力は歩きながらでも授乳ができること。ランチ、お買い物、公園など…お出かけしても、いつでもどこでも授乳ができます。まさに子連れママの悩みがダイレクトに解決されたアイテム。そんな授乳服を扱うモーハウスの社員は本社・ショップスタッフを含め全員が女性。赤ちゃん連れでも安心して働ける環境があるから女性が多いのです。今回は、モーハウスの土田さんにお話を伺いました。モーハウス青山店ショップスタッフさんの勤務風景「Women Willレポート」バックナンバー第1回:働くママだけじゃない。Google が目指すのは、誰もがHappy に働ける社会第2回:「子連れ出勤」がもたらすかけがえのない“体験”とはWomenWillサポーター企業「ソウ・エクスペリエンス株式会社」第3回:柔軟な発想力は柔軟な働きかたから生まれる WomanWillサポーター企業「株式会社スペースタイム」モーハウスの授乳服の魅力とは?モーハウスは授乳服をはじめ、ブラジャーやインナーなどのアイテムも取り扱っています。同社のアイテムを組み合わせて使用することで、赤ちゃんが1秒でおっぱいにたどり着けるというから驚きです。「私が今着ている服は授乳服なんです。普通のお洋服に見えますけど布が二重に重なっています」(土田さん)そう言って布をめくる土田さん…。一瞬戸惑いますが、全く肌が見えることはありません。これがモーハウスの授乳服の秘密で、布の重なりや形の設計により“胸を見せずに授乳ができる”ようになっているのです。「布をたっぷり使って国内生産にこだわっていますし、もちろん洗濯機で洗えます。授乳服の中にはケープが必要になるものもあるそうですが、弊社の授乳服はケープはいりません。ケープの中には二酸化炭素が溜まってしまい、赤ちゃんにとっては不快なんです。ケープ内の二酸化炭素濃度の計測など、様々な機関と一緒に研究し、ママにも赤ちゃんにも快適なアイテムを開発しています」(土田さん)授乳服は身につける授乳室、“ウェアラブル授乳室”という感じ。普段、デパートやショッピングセンターで授乳室を探していたママも、授乳服を着れば歩きながらでもその場ですぐ授乳できるようになります。肌が見えないので周りに気を遣う必要も、いっしょに外出したパパや友人を待たせることもありません。授乳がどこでも気軽にできる……小さなお子様を持つママがそれまで感じていた様々なストレスから解放される糸口になるはず。「モーハウスは授乳“服”の専門店ではあるのですが、自分たちではあんまりアパレルの会社だと思っていないんです。『授乳中は家に閉じこもっていよう』という女性の気持ちやライフスタイルを変えたい。ライフスタイルを提案する会社だと思っています」(土田さん)ママの、ママによる、ママのための会社そんなモーハウスは会社自体がママのアイデアから生まれています。代表の光畑さんが子どもを連れてお出かけしているときに体験したある出来事がきっかけだったそうです。「代表の光畑がつくばから中央線沿線のお友達の家へ電車で向かっているとき、当時1ヶ月だった次女が車内で泣きだしたそうです。仕方なく胸をはだけて授乳をしたのですが、とても恥ずかしかった……ただ、それは幼い子を持つママであれば誰にでもあること。『こういうのが気になってママたちが出かけられなくなってしまうのでは』と気づいたのが弊社のスタートです」(土田さん)女性専用車両や授乳室が登場するなど“社会が変わる”のを待つのではなく、自分ができることは何か?そう考え、当時日本では珍しかった授乳服の製作を始めました。当時の光畑さんは3歳と1ヶ月、2人の娘を育てながら、子どもを連れて代表として会社を引っ張っていたそうです。授乳をしながら仕事をして、周りのママ友にも声をかけて、みんなで協力して……創業から19年、当初から子連れ出勤は当たり前。普通の風景だそうです。本社オフィスにある子どもスペース。お昼寝したり、時々は遊んだり「モーハウスは最初からママたちが作った会社。だから自然にママが働きやすい環境が生まれて現在でも続いているんです。“子どもがハイハイなどで動き回れるように、オフィスは土足禁止”と、会社としての大きなルールはそれだけ。あとは子連れ出勤を続けるうちに社員から上がってきた小さな問題を解決するために少しずつルールを作り、日々改善を行っています」(土田さん)子連れママが勤務する会社とは?「小さな子どものいる女性が短時間で働く」、こう聞けばパートタイマーのイメージが浮かびますが、、モーハウスでは新しく“短時間正社員”などオリジナルの制度を設け、ママたちが働きやすい職場を作り上げています。「子連れだからといってなにも特別なことはありません。モーハウスにとって、子どもと働くことは“当たり前”なんです」(土田さん)授乳しながら働く……というと想像しにくいかもしれません。でも、家で育児をしながら家事をこなすのと同じで、育児をしながら仕事をする姿を思い描いてください。預けていた子どもが熱を出して急いで迎えに行かなければならない……働くママによくあるこうした悩みもモーハウスさんではきちんと対処します。ほかのスタッフに引き継ぐ、自宅での作業に切り替えるなど柔軟に対処することで、仕事をとめないようさまざまな工夫、細かな調整をしているそうです。「“子どもがいるから働けない、でも働きたい”といった思いを持つママは仕事に対する意識が高いかたが多いんです」(土田さん)時間にも立場にも制限があるからこそ、やりたいことを思いっきりやろうという想いを持てるのかもしれませんね。本社オフィスにある身長記録ボード。みんな少しずつ大きくなり、モーハウスを卒業していきました「仕事の引き継ぎ、人の入れ替わりの調整は正直言って大変です。子どもが成長していくとママの環境も変わっていくので、会社も対応していかないといけません。例えば、運動会の時期はみんな休みをとりたいので本当に大変です。でも、モーハウスが扱っている授乳服は『子育て中にしかできないことを思いっきり楽しんで欲しい』という想いを込めています。子どもがいるから仕事を諦めないと……社員にもそう思って欲しくないのでなんとか調整します」(土田さん)子育て中のママさんへモーハウスのモットーは“授乳服があれば 子育てはもっと楽しめる”。自分が自分らしくあるために……授乳服を着て自分らしくママを楽しんでもらいたい。「運動会だって、子どものために諦めることが多ければ面倒なイベントに思えてしまいますが、授乳服で『諦めること』をひとつでも減らせれば、『ママだからこそ楽しめるイベント』だと考えられると思うんです。授乳中だから家にこもってなきゃ、お母さんだからこういうことしなきゃ……そうではなく、子どもがいるからこそ、ママを楽しんじゃいましょう!」(土田さん)モーハウス青山店では子どもが素足で歩き回っていました。なんともいえない表情(笑)ライター所感:実はWomen Willレポート第2回のソウ・エクスペリエンスも、モーハウスを参考に子連れ出勤を実施したそうです。モーハウスでは子どもがいるのが自然で、特別なルールを設けずとも当たり前のように子どもと一緒に働く。ママだからこそ生まれた授乳服というアイテムですが、ママだからこそ「子どもがいる自然な仕事風景」を生み出すこともできたのかもしれませんね。有限会社モーハウス「Women Willレポート」バックナンバー第1回:働くママだけじゃない。Google が目指すのは、誰もがHappy に働ける社会第2回:「子連れ出勤」がもたらすかけがえのない“体験”とはWomenWillサポーター企業「ソウ・エクスペリエンス株式会社」第3回:柔軟な発想力は柔軟な働きかたから生まれる WomanWillサポーター企業「株式会社スペースタイム」ライター:山口聖子
2016年09月08日最近は大手の有名企業だけでなく、ベンチャー企業を選ぶ人も増えてきていますよね。ベンチャー企業は変化と可能性に富んでいて、若いうちからいろいろなことに挑戦できたり、古い企業に比べて柔軟な社風であるなど、様々な魅力があります。しかしその一方で、まだまだ新しい会社であるため、色々な問題がつきまとってくることもあります。今回は、「ベンチャー企業に就職するデメリット」を考えてみたいと思います。■賃貸契約などで戸惑われる「4月からベンチャー企業に入社することになり、会社の近くで物件を探していたんだけど、審査時に勤務予定の会社の名前を書いて出したら、不動産屋さんがちょっと怪訝な顔をしていた。結局不動産屋さんがリサーチしてくれて審査は通ったけど、なんかショック。比較的新しくて名前も売れてない会社だから仕方ないんだけど…」(24歳・大学院生)賃貸等を契約する際に、勤務先の会社名があまり有名でないと、特に年齢の高い不動産屋さんなどでは「それ、何の会社?」「何売ってるの?」など、ちょっと怪訝な顔をされることもあるようです。もちろん、それだけで審査に落とされることはなさそうですが、明らかに戸惑われて気持ち的にショック…という思いをした人も多いようです。■「大手企業主義」の人にバカにされる「就活が終わると内定先の披露し合いっこみたいになる。そういう時に『ベンチャー企業に行く』と言うと、勤めるのは大手じゃなきゃ!みたいな人には『え?それどこ?大丈夫?』みたいにバカにされることも多い。私はやりたいことを選んでるから全然後悔はないんだけど、やっぱりムカつくよね(笑)」(22歳・学生)今の時代、必ずしも大きな企業に行くのが正解、ということはありません。しかし依然として有名企業や大手企業のネームバリューには、魅力やステイタスを感じる人が多いのも事実です。そんなわけで、就活生の間にも、大手企業に行くことが正解!という価値観の人も多くいます。そういう人からは、「ベンチャーに就職する」というと、驚かれたり、バカにされることもあるようです。とはいえもちろん、価値観なんて人それぞれ。企業選びに模範解答はないので、素直に自分のやりたいことを選べば良いと思いますよ!■退職金が出ない「ベンチャーに行った先輩から聞いた話では、ベンチャー企業ではけっこう退職金が出ないところが多いらしい。意外と知られていないから、就活前にはしっかりチェックしておいた方が良いと思う」(24歳・メーカー)そしてわかっているようで意外と知られていないのが、ベンチャー企業では退職金が出ないことも多いということです。ベンチャーは新しい会社が多く、まだ制度が整っていなかったり、独立・起業など人の入れ替えが激しいこともその一因なのかもしれません。また残業手当や諸手当が「見込み」になっていて、月給の中に最初から含まれている…というパターンも多いようです。もちろんこうした諸手当や退職金が無い分、月給や年収は比較的高いことが多いです。どちらがいいかは自分でしっかり見極めておきましょう。就職活動では、急にずらりと自分の前に様々な企業が並ぶので、どんなところにいけばいいか分からなくなってしまうことも多いかと思います。どのように働いて、どのように生きていきたいか、ゆっくり自分と話し合って、自分にとってベストな選択にできるといいですね。
2016年03月14日好きになった彼は野心溢れる企業家男子だった場合、普通の男子を相手にしているように付き合ってしまってはなかなか上手く恋愛は発展しません。「企業をする」という前途多難な道を自ら選択した彼との付き合い方のコツを知っておけば、彼にとっての特別な存在になれること間違いなし!■1.ネガティブ発言厳禁「一緒にいる子にはあんまりマイナスな発言をしてほしくないかな。自分自身前向きに考えることで成功をつかみ取ってこれからも頑張っていかなきゃならないって思ってるから、同じように前向きに物事をとらえてほしい!」(25歳/IT)自ら成功を勝ち取りに行こうとしている彼は運気や言葉の力をよく信じていることが多いです。そんな彼のそばで支えていきたいと思っているのであれば彼の前での「マイナス発言」はNG!!できるだけ前向きな言葉で彼の気持ちから支えてあげましょう。■2.連絡は適度に「仕事関係でやっぱり日常的に忙しすぎて、彼女と連絡を四六時中取れるような環境にいないんだよね。申し訳ないけど、連絡頻度は俺に合わせてほしい!」(24歳/IT)大きな会社の様に仕事を分担してできない為、仕事の作業と並行して仕事相手と会談をしたりと彼は毎日分刻みのスケジュールで行動しています。彼の日々の忙しさを理解して、連絡頻度は彼に合わせてあげるといいかもしれません。連絡を返してくれない彼に「返信してよー」と催促してしまわないように!■3.夢を語らせる「夢があって起業してまだまだやりたいことが沢山あるんだよ!その話を嫌な顔せずに聞いてほしいし、共感とかしてくれたらすごく嬉しい!」(26歳/IT)企業家の彼は叶え切れないほどの夢と大きな希望を胸に秘めています。普段はクールな彼もお酒が入った途端「俺は保健所に入れられた動物をすべて貰って育ててやるんだ」と意外な夢を語りだすかもしれません。どんなに遠い夢だろうと彼は本気で言っているので、彼と同じくらい真剣に聞いてあげましょう!■4.家庭的な面を見せる「将来の話になっちゃうけど、付き合う彼女は家庭的な女の子じゃないと付き合っていけなくなると思う。仕事で忙しくて家には寝に帰ってくるような状況になると思うから、家事ができない子には家任せられないからね。」(23歳/IT)「彼女は家庭的な女の子が良い」という願望が強いのも企業家男子の特徴です。結婚後は専業主婦になって家のことを任せたいとも考えているかもしれません。彼と長い目を見て付き合っていくのであれば、家事能力の向上は必須です!まずは朝食や簡単なものから料理を始めてみたり、日々整理整頓を意識して生活してみましょう。■おわりに起業家の彼の彼女になると精神的に支えてあげることが大事になるので、常に前向きな考えであることが求められます。日々責任やプレッシャーと戦っている彼があなたの前では心地よく休めるような、環境を作ってあげられるといいかもしれません。(佐久間優/ライター)
2016年02月22日IDC Japanは2月4日、企業におけるオープンソースソフトウェア(OSS)の利用実態調査結果を発表した。OSSを「本番環境で導入している」と回答した企業は31.3%で、昨年の調査は31.5%、一昨年の調査では32.0%と、この3年間で大きな変化は見られなかった。従業員規模別で見ると、「本番環境で導入している」と回答した企業は1000人~4999人で36.8%、5000人以上で39.4%となり、一方では、100~499人以下の企業が最も低く24.8%となった。IDC Japanでは、企業の規模に比例してOSSの導入率が高くなる傾向があり、この背景には、多くの中小企業ではOSSを導入して管理する人材が乏しいということがあると分析している。また、OSSを使用している企業に対して、より詳細にOSSの利用実態についても調査。その中で、本番環境で使用しているOSSの種類を調査した結果、Linuxが67.3%で最も高い利用率となった。その次に高い使用率のOSSは、RDB(リレーショナルデータベース)のMySQLで53.1%となり、以降、アプリケーションサーバのTomcat(35.6%)、RDBのPostgreSQL(35.0%)、システムソフトウェアのSamba(21.4%)、システム管理のZabbix(16.2%)、ハイパーバイザーのXen(16.2%)が続く。近年、クラウドインフラ領域で注目を集めているOpenStackは6.1%、コンテナプラットフォームのDockerは4.5%となり、また、ビッグデータ関連としては、データ分散処理のHadoopが6.8%、NoSQLの中ではMongoDBの使用率が最も高く4.5%となった。さらに、調査ではクラウドサービスとOSS使用の関係を分析し、IaaS(Infrastructure as a Service)を利用している企業の42.5%はOSSを積極的に使用していくという方針をとり、43.8%はOSSを適材適所で使用していくという方針となっているという。PaaS(Platform as a Service)を利用している企業においても、53.1%がOSSを積極的に使用していくという方針をとり、34.7%はOSSを適材適所で使用していくという方針であることがわかった。一方、IaaSあるいはPaaSを今後も含めて利用しないという企業では、OSSを積極的に使用していくという方針は20%未満にとどまっており、こうしたことから、同社はOSSの使用はクラウドサービス利用との関係性が強く、クラウドサービスの普及がOSSの使用拡大のドライバーになると指摘している。同調査は、2015年12月に国内の企業および組織のIT部門を対象としたアンケートで回答を得たもので、1次調査で1482社、2次調査で309社から有効回答を得ている。
2016年02月05日●マーケティングは、大企業だけのものじゃない11月9日、日本国内で初めて「Facebook Marketing Boot Camp」が開催された。同イベントは中小企業やスタートアップ、個人事業主などを対象に、Facebookを通じたデジタルマーケティングの実施をサポートする目的で行われたイベントだ。世間一般的に、大企業とは異なり、マーケティングにかけられる人材・資金コストが限られているのが中小企業やスタートアップ。これに対し、Facebookはどのようにアプローチしてゆくのか。Facebook Japan 執行役員 SMB(中小企業)事業担当の井上英樹氏に、詳しい話を伺った。○マーケティングがスモールスタートできる時代井上氏 : このたび日本で初の開催となったFacebook Marketing Boot Campは、東京会場で約400名、金沢会場で約100名、大阪会場で約300名と、トータルで800名ほどのお客さまにご来場いただき、大盛況となりました。一昔前まで、マーケティングは膨大な予算が必要で、ノウハウを蓄積した専門知識を持つ人材が、マスメディアに対して時間をかけてやっていくものとして認識されていたと思います。しかし、状況は変わりました。今やデジタルが普及し、生活者は多くの時間をデジタル環境、モバイル環境で過ごしている状況です。それゆえ、中小企業やスタートアップ、個人事業主であっても、デジタルを活用することでマーケティング活動ができる時代になったといえます。Marketing Boot Campを開催した背景には、Facebookのソリューションやサポート体制、海外進出の方法をお伝えするのはもちろん、こういった「現状」をお伝えしながら、中小企業・スタートアップの方々と共に日本を盛り上げていきたい、という思いもありました。――― もともと中小企業・スタートアップは、マーケティング活動を行う上でどういった課題を抱えているのでしょうか?みなさんが共通してお持ちの課題は、やはり資金と人材のリソースが限られていることだと思います。資金面では予算を割けないこと、人材面ではデジタルを理解している方や、広告運用に必要な知識を持つ方が少ないこと、そして情報を学びとる場がないことなどが挙げられます。具体的に言うと、そもそもデジタルを活用して「どんなことが」「どこまで」できるのか知らない・わからないという企業は多いように感じます。現状を知らないがゆえに「マーケティング=大企業がやるもの、マス向けの広告を出すもの」といった、旧来の価値観を持ってしまっている企業もあるのではないでしょうか。とくに小規模な組織だと、デジタルに関する知識を身につける時間を確保しづらい面もあります。自社製品・サービスを作ったり、提供したりすることにリソースの大半を割き、次いで経理や人事などの業務に残りのリソースを割く、ということは当然の流れと言えるでしょう。また、マーケティングは販路を構築するために欠かせない業務ですが、やらなくても事業は回っていきます。そういった背景があり、マーケティングの優先順位を上げきれていない中小企業・スタートアップは少なくないでしょう。○北海道の中小企業がアジアへ、海外売上を30倍に――― 企業の規模に関わらず、デジタルを活用する企業・そうでない企業に二極化している面もあるのでしょうか?そうですね。規模に関わらず、「マーケティング = 事業全体の目標を達成するための柱」だと考え、デジタルを活用すれば予算に応じた施策を打っていけると気づいている企業は、先進的な取り組みをしている印象です。今回のMarketing Boot Campに登壇いただいた、健康食品・化粧品等の企画・製造・販売を行う北の達人コーポレーションさま(本社 : 北海道札幌市)の取り組みは、とてもよい事例だと思います。北の達人コーポレーションさまは、2014年9月からの4カ月、日本で展開する広告と同じ戦略で、言語とターゲットを変えて広告を出稿する「Facebookを活用したアジア圏への海外進出キャンペーン」を香港・台湾・シンガポールに向けて実施し、海外売上を30倍に成長させました。海外売上のうちFacebook広告経由で発生した割合は80%を占めます。加えてこのキャンペーンを実施後、北海道のドラッグストアで同社の商品写真を見せ、「これ置いてないの?」と尋ねる台湾人観光客が続出したそうです。それまで同社は店舗販売をしていなかったのですが、あまりの反響の大きさに、ドラッグストアから商品を卸してほしいと問い合わせがきたのだといいます。インバウンドのお客さまからのニーズが生まれたことで、販売チャネルを増やすことにも成功しました。●Facebookが、中小企業の海外進出プラットフォームへ○Facebookなら、日本から出ることなく"気軽に"海外進出できる―――勝因はどんなところにあったのでしょうか?まずは、いきなり「何か買ってください」と押しつけるのではなく、最初にサンプルをお送りするという、ハードルを一つ下げたアプローチを行ったところです。また、基本的なところになるのですが、複数のクリエイティブをテストし、最も良いものに注力したことが考えられます。このテストでは、キャッチコピーと写真を3種類ずつ用意して、掛け算で全9種類のクリエイティブを同時に出し、反響の良かったクリエイティブの配信を増やしていきました。Facebook広告には複数回している広告のうち、効果の良いものを多く表示する調整機能(自動)があるので、それを活用してもらいましたね。この事例は、海外展開を目指す中小企業・スタートアップに、希望を与えるものになったと感じています。デジタルがない時代であれば、海外進出するとなると、現地調査はもちろん、リアル店舗の準備、現地での人材採用など、非常に高いコストがかかります。しかし、Facebook広告を使えば、どのエリアに対するどの広告が良い結果を出しているか、日本にいながらにしてチェックできるわけです。海外マーケットに挑戦する上で、ほとんど手間をかけることなく、インパクトを出せる可能性がある。もちろん、各国の言語を使って広告コピーを考えるなどの努力は必要ですが、それさえ乗り越えればFacebookという情報発信のプラットフォームを活用することで、数千~数万円で気軽に海外へ挑戦できます。○コミュニティ・Eメール・チャットで広告主のサポートを強化――― 今後、こういった成功事例を見て、あとに続きたい企業も多く出てくると思います。彼らに向けて、どのようなサポートを行っていくご予定ですか?大きく2種類のサポート対象者がいます。1人目は、Facebookに費用を直接支払い、広告を運用する広告主です。以前はオンラインのヘルプセンターを設けていただけでしたが、今春から広告主同士のコミュニティを作りました。その中で相談をあげると、知識のある人が答えてくれるほか、過去の履歴も参照できます。同時に、Facebook社員が正しい回答がなされているか確認したり、誰も回答していない質問に答えたりと、コミュニティを活性化する動きも行っています。さらに同時期から、過去180日間に100円(1ドル)以上、広告出稿をしていただいたお客さまに対し、Eメールでのサポートを開始しました。日本語で質問を書いて送っていただくと、初期対応に関しては1営業日以内に回答をお戻しします。また、トライアルとして、一定額以上出稿いただいているお客さまには、リアルタイムでのチャットサポートを開始しました。どれくらいの規模感で、どういったサポートを提供すれば、お客さまの役に立てるか、私たちの側でも模索している段階です。2人目は、エージェンシーのサポートを受けながら、広告を運用する広告主です。私たちからエージェンシーに対し、積極的に情報提供を行うことで、間接的に支援を行っていきます。○中小企業・スタートアップでも世界相手に勝負できるプラットフォームがある――― 最後に、中小企業・スタートアップに対し、メッセージをお願いします日本では中小企業が会社の数でいうと99.7%、就労人口でいうと70%を占めます。大企業がデジタルを活用している状況があっても、それだけでは国民全員が「成長している」実感は持てないでしょう。皆が「未来がある」と希望を持てる社会を作るためには、中小企業・スタートアップの層を盛り上げていかなければ、と強く思います。人口減少が続く今の日本では、経済成長が頭打ちだと言われ、「5~10年がんばれば景気が良くなる!」といったムードはありません。2020年の東京五輪に伴う観光誘致で、訪日外国人観光客は増えていますが、活気は足りていない印象を受けます。また、日本経済の世界におけるシェアは4%だと言われます。残り96%は別の経済が存在するわけです。しかし、わずか4%の中で「成長しない」「伸びない」と悲観的になるのではなく、96%を含めた世界経済全体に対し挑戦できる世の中にしていきたいと、私は個人的に思っています。そんなチャレンジに貢献できるのが、世界共通のプラットフォームとなるFacebookです。実名のIDベースで、趣味趣向などを元に精緻で多種多様なターゲティングができることが、Facebookの圧倒的な強みです。狙ったターゲットに9割以上の確率でリーチでき、近隣という狭い範囲でも、もちろん海外に対してもアプローチできます。ターゲティングとリーチを掛け合わせたとき、Facebookは大きなパワーを発揮するはずです。一社でも多くの日本企業が、Facebookというグローバルなプラットフォームを通じて、世界に挑戦してほしいと思っています。
2015年12月10日帝国データバンクは、2016年に創業から節目の年を迎える企業(個人経営、特殊法人等含む)を「周年記念企業」として、企業概要データベース「COSMOS2」(146 万社収録)から10年刻み(200 周年以降は 50 年刻み)で抽出し、調査・集計した。それによると、2016年に、創業10周年・50周年・100周年といった節目の年を迎える企業(周年記念企業)は全国で13万5,292社に上り、うち創業100周年を迎えるのは大同特殊鋼や主婦の友社、霧島酒造など1,830社あることが、帝国データバンクが11月16日に発表した「2016 年『周年記念企業』調査」で明らかになった。2016年に周年記念を迎える全国の企業13万5,292社のうち、上場企業は383社あるという。全体では2006年に創業して10周年を迎える企業が2万4,415社と最も多く、1976年創業の40周年が2万2,187社で続く。上場企業では、1946年創業の70周年が92社で最多だった。また、1916年創業の100周年は1,830社、1816年創業の200周年は7社、1566年創業の450周年も4社あったとのこと。このうち、450周年を迎える西川産業は室町時代の1566年、ヒゲタ醤油大阪夏の陣の翌年である1616年に、それぞれ創業した(詳細はこちらを参照)。100周年を迎える企業には、大同特殊鋼や主婦の友社などの大手企業の他、本格芋焼酎「黒霧島」で知られる霧島酒造や、NHK連続ドラマ「マッサン」の主人公のモデルとなったニッカウヰスキー創業者の、妻リタが英語教員をしていた小学校などを運営する帝塚山学院などがある。この他、ジャパネットたかたは30周年を、2011年12月に史上最年少(当時)の25歳でIPOを果たした社長として注目された村上太一氏が創業したリブセンスは10周年を、それぞれ迎える。創業10周年・50周年・100周年企業の社数を業種別に見ると、10周年ではサービス業が8,149社(33.4%)で最多であり、50周年では建設業(6,495社、35.6%)、100周年では小売業(491社、26.8%)がそれぞれ最多だった。同じく創業10周年・50周年・100周年企業の、本社所在の都道府県別に見たところ、10周年・50周年・100周年のいずれも東京都が最多で、大阪府が続く。2016年を前に、既に周年記念への準備を進めている企業も少なくないという。サッポロビールは2015年8月に、札幌市の「サッポロガーデンパーク」を140周年記念事業の一環として2016年春に向けてリニューアルすると発表した。また、主婦の友社は、2008年に部数低迷により休刊した老舗雑誌「主婦の友」のブランドを復活させた雑誌を、100周年を前に2014年秋に刊行し、2015年も第2弾の発売を予定しているという。周年記念は自社ブランドの向上や販売促進に寄与する他、社員の士気を高め、企業活力の向上にも繋がると同社はいう。さらに、各種の周年イベントはギフトやノベルティ関連企業、飲食店やホテルなどにとっても大きなビジネス・チャンスとなっており、2016年も多くの周年記念企業の動向が注目されるとしている。主な周年記念企業(100年以上)
2015年11月17日IDC Japanは14日、国内の企業における、企業向けモビリティソリューション導入/検討状況を調査し、その問題点および導入ポイントについて分析した結果を発表した。これによると、タブレットの導入率が高い企業で「高い導入効果が出た」と回答する企業が多いことが判明した。モビリティソリューションに対する投資を主導する部署は、本社部門や経営者管理部門が35.0%と最も多く、次いでIT部門が25.1%となった。この結果に対し、同社はPCなどの一般的な機器導入は、IT部門が主導することが多いが、モビリティソリューションは企業内における新たな市場分野であり、本社部門や経営/管理部門を中心に運用ルールを定めながら導入することが求められるためと分析している。モビリティソリューションの導入目的としては、50.1%の企業が「生産性の向上」と回答。しかしながら、「販売や売上額の増加」は約23%、「カスタマーサービスの改善」は約12%と低い回答率となり、「工数/業務効率改善」を細分化した目標の項目も同様に低い回答率にとどまっており、導入にあたっての具体的な目標設定がされている企業が少ないことが明らかになった。モビリティソリューション導入した企業の同ソリューション投資に対する評価は、約57%の企業が「会社上層部の期待に添っている」と回答。また、タブレットとスマートフォンの社内導入率と評価を分析すると、それぞれの機器の導入率が40%を超える企業では、タブレット導入企業の「上層部の期待に添っている」とする回答率がスマートフォンよりも高い傾向となった。この結果については、モバイル機器の社内導入率が上昇することで、業務アプリケーションなどへの展開が進み、より大画面のタブレットで導入効果が出やすくなっているためとしている。IDC Japan PC,携帯端末&クライアントソリューション シニアマーケットアナリストの浅野浩寿氏は、「モビリティソリューションでは効果測定が十分にされないために、継続的な導入が進みにくい傾向が見られる。効果測定が十分にされていない1つの理由は、導入段階で導入目的を十分に細分化できていないことにあると考えられる」と分析結果を述べている。
2015年10月16日イノベーティブな発想に基づくプロジェクトを、企業内でビジネスとして成立させるために必要なノウハウとは?イノベーションを起こそうとする企業が、真に大切にすべきこととは?こうしたテーマに特化したセミナーやワークショップ、人材交流会を開催するコミュニティ「Innovation Cafe」が注目を集めている。昨年7月には「業務改革」(vol.0)、今年2月には「事業開発」(vol.1)をテーマにシンポジウムを開催し、数多くの参加者を集めたことからも、このコミュニティに対する期待の大きさ、ニーズの高さが伺える。そして2015年7月15日に秋葉原コンベンションホールにて、「技術開発」をテーマとしたシンポジウム(vol.2)が開催される(お申し込みはこちら)。今回は、これに先立ち、同Cafeの実行委員たちに、コミュニティ起ち上げの経緯や活動の目的などを聞いた。○なぜ今、イノベーションが必要なのか取材当日集まっていただいたのは、大成建設、大成ロテックを経て、現在はビジネスプロセス・コンサルィングなどを行う株式会社オランの代表、木内里美氏、CAC-社会起業家研究ネットワークの代表で、ソーシャルイノベーションに関する著書もある服部篤子氏、そしてITソリューションで企業の情報活用を支援するウイングアーク1st株式会社の奥田哲史氏と平田寛美氏の4人。ウイングアーク1stは、同Cafeのスポンサーであり、事務局の役割も担っている。同Cafe発案の原点は日本の将来に対する危機感だと、発起人の一人、木内氏は語る。「今後日本の高齢化はいっそう進み、20年後には急激に国力が劣化します。その時にも日本が今と同じような力を持ちつづけるには、イノベーションを起こして海外へ発信し、ビジネスにしていかなければなりません」そして、かつての仕事仲間である田辺 要平氏(大成建設)や、データサイエンティストとしても有名な河本 薫氏(大阪ガス)らと、イノベーター支援のための具体的な活動を模索し始めた。これが同Cafe誕生へとつながっていく。○異端・異才ならではの発想と、企業内の壁「イノベーションを起こせるのは、“異端児”です。だから“異端児ネットワーク”をつくり、その多様性の中から得た気づきを、イノベーションにつなげてもらえるような環境を用意したいと考えました。ただ異端児的な人材は、自分がやろうとしていることに対する熱意も知識もある反面、企業という組織の中にある政治を利用することが苦手で、想いを達成することができないことが多いものです」(木内氏)型破りな人材が、既存の事業とかけ離れた分野で何かを始めようとしても、予算取りや上層部の説得という壁にぶつかったり、社内で敬遠されたりするようになるのは、想像に難くない。ウイングアーク1stがスポンサーとなることを決めた理由の一つも、そこにあった。新しいビジネスを起こそうとしている同社のユーザーが、社内の壁を前に行き詰まっているケースをしばしば目にしていたのだ。「個人やチームが持つイノベーションへの熱い想いを、なんとか支援したい、当社製品のユーザー様に限らず、日本企業のイノベーションをしっかり支えていきたいと考え、事務局も引き受けることにしました」(奥田氏)「同Cafeでは企業内の個人やチームが、企業のリソースを上手く使いながらイノベーションを実現していく方法にフォーカスをあてることにしました。その方が効果も大きなものになりえるからです」(平田氏)○それぞれの想いが結実して生まれたInnovation Cafe企業内イノベーションの成功事例をコミュ二ティで役立てていきたいとの考えから、平田氏は、服部氏に参加をオファーする。服部氏は阪神淡路大震災をきっかけに市民の力、特にNPOの活動に着目し、社会起業家、ソーシャルイノベーションへとその研究の幅を拡げていった人物で、企業内イノベーターへの取材をまとめた『未来をつくる企業内イノベーターたち』(近代セールス社)の著者でもある。「今の社会には、政策と市民のニーズの間にギャップがあり、歪みが生じています。それを埋めるために多くのNPOが活動していますが、草の根運動では成果を上げるのに時間がかかってしまいます。だから企業がそうしたギャップ、つまり今目の前にある課題を、自らのビジネスにどう取り込んでいけるかを考えることが必要です。それこそがイノベーションとなり、社会的な成果につながるものとなるはずです」(服部氏)木内氏の抱く将来への危機感とは別の角度から、イノベーションの必要性を捉える服部氏だが、イノベーションを支援したいという想いは同じ。服部氏は実行委員となることを快諾する。こうして同Cafeの骨格ができあがった。○企業の内外からイノベーションを支援同Cafeでは、企業内イノベーションを実現させた(実現させつつある)人材を「バリスタ」としてシンポジウムに招き、その体験談からノウハウを学び取ってもらう他、バリスタたちが実践した人の巻き込み方、政治力の利用の仕方、新規ビジネスを定着させるためのノウハウなどを凝縮し、「イノベーターセオリー」として確立しようともしている。「最初の発想だけでなく、ビジネスとして定着するまで、全体をどうデザインしていくかがわかっていないと、実を取ることができません。そこを我々が『セオリー』にまとめ、ノベーションを起こすための手法として参加者と共有したいと考えています」(ウイング1st奥田氏)こうしたセオリーが必要となるのは、裏を返せば、企業内に新しい発想を評価できる人材がいないということの証でもある。「今の日本企業には、異端な人材の活かし方を知っている人が少ない。経営者も含めて、まず異端・異才を認知する力が必要です」(木内氏)そこで同Cafeでは、きちんとした評価のできる人材、個人を認められるリーダーの育成をも視野に入れつつ、同時に同Cafe自体がイノベーティブなプロジェクトを評価する役割をも担おうとしている。「成功した企業内イノベーターの場合、自社内よりも先に外部から評価されていることが多いですね。まず外部で認められ、何かの賞をとって、ようやく社に認められたという話は良く聞きます」(服部氏)「Innovation Cafeでは今まで表に出てきたことのないイノベーターを採り上げ、社外からその人の仕事の価値を認めることで、企業内イノベーションの支援につなげられればと考えています」(平田氏)○1500いいねを超えCafe Member同士の異業種交流もすすむ参加者や登録者はCafeMemberとされ、Member同士の業種をこえた交流も、同Cafeの大きな活動目的だ。立ち上げ当初から企業内の様々な部門から関心を集めており、Memberは今後ますます増えていくことが予測される。「企業の人は一人ひとりと喋っていると有能さを感じるのに、成果が出せていない人も多い。成果を出すためには、様々な人たちとコラボレーションし、知恵を出し合う場が必要です」(服部氏)「考え方が違う異業種の人から得られる影響は非常に大きいし、自分のヒントや力になります。そういう体験を広く味わってもらえるコミュニティにしたいですね」(木内氏)次回のシンポジウムは7月15日に開催される。イノベーションにつながる発想を持っている方、社命でイノベーションを起こすことを求められている方のみならず、イノベーティブな人材を育てる立場の方にも必見の内容となるだろう。「今は企業にも余裕がなくなってきて、本業に関係ないセミナーには参加できないという話も聞きますが、個としてその雰囲気を打ち破って、ぜひ参加していただきたい。それくらいでないと、社内の壁など打ち破れないでしょう」(木内氏)
2015年06月19日・ 「老後が不安」なママ世代の、不安の本当の正体とは? ・ 年金、私は結局いくらもらえるの? ・ 公的年金で、サラリーマン家庭が特に知っておくべきポイント4つ の続きです。私たちが、年金で知りたいことは、「自分は、どこから、いくらもらえるの?」ということ。だったら年金制度を、もらえる先ごとに「公的年金」「企業年金」「個人年金」にわけて考えてみると、全体像が把握しやすい。今回は、企業年金で知っておくべきポイント3つについて、年金のプロ、大江英樹さんにお話を伺った。■年金制度のわかりにくさの元凶? 企業年金を理解するためのポイント3つ<ポイント1>企業年金とは、給与の後払いのことである「企業年金という言葉自体が、実は年金制度の理解を難しくしているんです」と、大江さん。では、どう考えればいいのだろう?「『企業年金とは、給与の後払い』であると理解したほうが、ずっとスッキリします。アメリカでは公的年金をSocial Security、企業年金のことをBenefitと呼びますが、こちらのほうが実態を上手に表現した言葉かもしれません」。<ポイント2>企業年金は、分けて受け取る退職金会社を定年退職した後にもらえるお金としては、退職金と企業年金がある。この2つの違いについてもどう違うのか迷ってしまう。「名前と受け取り方が違うだけで、実態は同じものです」。こちらも図にして、視覚的にイメージしてみよう。 <ポイント3>企業年金には、2つのタイプがある企業年金のうち、分けて受け取る年金型には、下記の図のように2つのタイプがある。・退職後に貰う金額が確定しており、会社が一括してそのお金を管理・運用する=確定「給付」型・お金を出すのは会社だが個人が自分の分を管理・運用し、その成果次第で退職後に貰える金額が異なる=確定「拠出」型確定拠出年金は、従業員ひとりひとりに口座が割り当てられ、会社が出した掛け金が従業員の口座に割り振られる。確定拠出年金の場合は、従業員は、割り振られた自分の分のお金を自分で運用することになる。近年、確定「拠出」型の企業年金の制度を導入する会社は増えている。それに伴い、世の中に確定拠出年金という言葉は広まりつつあるが、多くの人が「会社で確定拠出年金は導入されたけれど、よくわからない」というのが現状だ。今後、世の中に広まっていくことが必須の確定拠出年金。次回は、「企業型確定拠出年金のポイント3つ」を取り上げ、企業型の確定拠出年金のポイントを整理する。年金についてもっと詳しく知りたい人は?◇ 自分で年金をつくる最高の方法確定拠出年金の運用【完全マニュアル】 (著者:大江英樹/日本地域社会研究所) 定価:本体1,680円(税別)
2015年06月15日企業業績の改善や株主還元の強化から、5月の決算発表時に、増配を発表する企業が目立ちました。また、配当金について、利益の一定額を配当に回す政策を打ち出す企業も散見されました。今回は、日本企業の配当政策について調べてみました。○配当金と配当政策投資家(株主)は、投資先企業の株価の上昇という形で投資の成果を受け取ることが期待できるほか、投資先の企業が稼いだ利益から配当金という形で受け取ることができます。株価上昇の大きな原動力は企業業績の向上であり、そのため、設備投資や事業拡大などの投資が必要であることから、企業が稼いだ利益を、配当に回すのか、投資に回すのかは重要な問題と言えます。そのため、企業が稼いだ利益の割り振り(利益処分)は、企業の経営方針を決める最高の会議である、株主総会の重要な議題の一つとなっています。こうした利益処分の考え方は、配当政策と呼ばれ、日本企業はこれまで、安定した金額を継続して支払う配当政策を採ることが一般的でした。安定配当を配当政策に掲げる場合、企業は配当金額を減らすこと(減配)に抵抗感があり、増配に対して慎重な姿勢を取ることから、配当金額は低く抑えられる傾向となり、年間配当金額を株価で除した配当利回りは、相対的に低くなっていました。1990年代後半、株価が低迷する中、株式投資において配当金が注目され、海外投資家などからの強い要求もあって、安定した低い水準の配当金ではなく、例え変動したとしても、企業業績に見合った配当金を求める声が徐々に高まりました。ステップアップ安定配当の政策下では、高業績などにより配当金を増やす場合でも、増額する部分を「特別配当」、「記念配当」と称して追加的に支払う形式にし、将来、元の水準に戻した場合に、減配と見られるのを避けるようなことが行なわれていました。○配当性向配当性向とは、その決算期の企業の最終利益に対する配当金の割合を示すものであり、その期の配当金をその期の最終利益で除して算出します。日本企業の配当性向は30%程度と言われており、40%~50%程度といわれる欧米企業に比べると低い水準にあります。なお、利益を配当に回すか投資に振り向けるかは、企業の成長段階や経営スタイルなどによって変わるものであり、配当性向の水準だけで企業の優劣を決めることには注意が必要です。足元で、日本企業は「稼ぐ力」を強く求められるようになっており、ROE(自己資本利益率)の向上や、その先にある株主還元の強化が大きな課題となっています。すでに導入されたスチュワードシップ・コードや、6月から適用予定のコーポレートガバナンス・コードなどにより、これまで利益を蓄えて着実な経営に留まっていた企業は、蓄えた資金を、更なる成長のための投資や、配当や自社株買いなどの株主還元に、振り向けることが求められつつあります。このような流れを受けて、2015年の配当総額は初めて10兆円を上回る見通しとなるなど、増配を発表する企業が目立ちました。また、決算発表時に、配当政策として配当性向の採用を掲げる企業が散見され、そうした政策転換を行なった企業の株価が上昇するケースも見られました。現状では、ROEの向上に注目が集まっていますが、投資家として配当利回りや投資収益を考えた場合、配当の源泉は企業の利益であることから、新たな市場拡大や利益率改善などによるROA(総資産利益率)の向上を通じてROEを引き上げるという、まさに「稼ぐ力」の強化が望まれる時代に変化しつつあると考えられます。ステップアップ配当総額は6年連続で増えています。配当性向は配当額を最終利益で除して算出しますが、配当額に自社株買いを加えた額を最終利益で除して算出する「総還元性向」も注目を集めつつあります。(2015年5月21日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、投資信託・投資・経済の専門用語をテーマで学べる「語句よみ」からの転載です。→「語句よみ」※1 当資料は、日興アセットマネジメントが経済一般・関連用語についてお伝えすることなどを目的として作成した資料であり、特定ファンドの勧誘資料ではありません。また、当資料に掲載する内容は、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。※2 投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
2015年05月21日ユーザーローカルは5月12日、ビジネスSNS「LinkedIn」の人気企業ランキングを集計し、その結果を発表した。同ランキングは、「それぞれの企業アカウントを、何人のユーザーがフォローしているか」をもとに順位付けしたもの。これによると、最も人気のある日本企業は日産自動車で、フォロワー数は25万8,611人となった。また、同社は、「LinkedIn人気企業ランキング」のサイトを公開し、同結果のほか、登録社員数のランキングや日別のフォロワー数推移グラフを掲載している。これらのデータは、ユーザーローカルが提供するソーシャルメディア解析ツール「Social Insight」にて、さらに詳しく分析することが可能だ。
2015年05月12日ライオンはこのほど、IT企業に勤める20歳代女性を対象とした「ライフスタイル」に関する調査の結果を公表した。同調査は、IT企業(ヤフー、アイスタイル、フリークアウト)に勤める20歳代女性を対象に、今年3月にインターネットを通じて実施。59名から有効回答を得た。○新社会人女子のお手本? 若手女子社員のライフスタイルとは「職場生活の満足度」について聞いたところ、76.5%が満足していると回答した。その理由は「人間関係に恵まれている(79.5%)」が最も多く、以下、「職場環境が整っている(59%)」「仕事が自分に合っている(51.3%)」が続いた。また、将来結婚を考えている人(84.3%)に聞いたところ、9割以上が「結婚後も仕事を続けたい」と回答した。「仕事上で日頃から心掛けていること」を聞くと「コミュニケーションを大切にしている」が78.4%と最も多かった。フリーコメントによると、その秘訣は「デジタルツールに頼らない」「誰に対しても笑顔で接する」フラットコミュニケーションにあることが伺えた。「職場に限らず、日々の生活の中で充実感を得られるのはどのような時か」を聞いたところ、「友人や仲間といる時(59.1%)」に次いで「仕事に打ち込んでいる時(54.6%)」「趣味に打ち込んでいる時(54.6%)」が上位に挙げられた。「週末にしていること」を聞いた。その結果「掃除・洗濯(87.2%)」が最も多く、次いで「休息・寝だめ(74.5%)」となった。それに対し「もっとやりたいと思っていること」では「勉強(57.5%)」が最も多く挙げられた。健康のために日頃から何かしらに取り組んでいる人を対象に「健康のためにしていること」を聞いた。トップ3は「栄養のバランスを考えて食事をする」「野菜をたくさん食べる」「睡眠をしっかりとる」となった。また、「美容のためにしていること」のトップ3では、「スキンケアを怠らない」「野菜をたくさん食べる」「睡眠をしっかりとる」が入った。
2015年05月09日6月より、企業のあるべき行動を記した「コーポレートガバナンス・コード」が導入されることとなり、市場でも注目が集まっています。日本の企業や株価にどのような影響を与えるか、今回はコーポレートガバナンス・コードと資本効率について調べてみました。○コーポレートガバナンス・コードコーポレートガバナンス(企業統治)とは、透明性が高く、迅速な意思決定を行なうための仕組みを意味します。企業が株主から経営を託された者として、また、顧客や従業員などの関係者に対する責任を果たすことをめざし、取るべき行動原則を記した「コーポレートガバナンス・コード」は、そうした仕組みを強化するために、6月1日より導入されることとなりました。同コードでは、OECD(経済協力開発機構)のコーポレートガバナンス原則や、英国のコーポレートガバナンス・コードなどをベースに、東京証券取引所(東証)と金融庁が原案を策定しました。そこには、株主が議決権などの権利を適切に行使できるような環境整備や、経営の透明性を高めるために経営戦略や財務情報などの適切な情報開示を行なうことに加え、企業価値の向上をめざし株主総会以外でも経営陣と株主が対話を行なう体制を整える、といった原則が定められています。東証は、こうした内容を適用した上場規則を同じく6月1日より施行することで、日本の上場企業に同コードの実施を求める予定です。また、実施しない場合はその理由を説明することが求められ、さらに、その説明をしない企業には、東証による社名の公表や、改善報告書の提出などの措置がとられます。同コードは政府の成長戦略の一環として位置付けられており、グローバル競争に打ち勝つための「攻め」の経営判断を後押しする仕組みとして、日本企業の持続的な成長、そして「稼ぐ力」の向上を促すことをねらいとしています。同じく持続的な企業成長を促すという主旨で「スチュワードシップ・コード」が昨年に導入されました。これは、機関投資家が顧客から預かった資金を適切に管理・運用する責任を果たすための「株主」側の行動原則です。「企業」側の行動原則であるコーポレートガバナンス・コードとともに、「企業価値を向上させるための車の両輪」として、日本企業の「稼ぐ力」の向上に寄与することが期待されます。ステップアップ同コードでは、独立した社外取締役を2名以上選任するべきとしています。外部の立場にある社外取締役が株主の視点に立って経営を監視することで、日本企業の収益力や国際競争力の向上につながることが期待されています。○資本効率コーポレートガバナンス・コードで焦点となっているのが、資本効率です。資本効率とは、企業が株式発行などにより調達した資本をどれだけ効率的に活用して利益を上げているかを示すものです。資本効率の指標として代表的なものが、株主が投資したお金(自己資本)を使ってどれだけ効率的に利益を上げているかを示すROE(自己資本利益率)です。近年の日本では、長らく続いた景気低迷を受け、財務の安定を優先して手元資金を積み上げたり、設備投資を控えたことなどから、収益率が低下し、ROEが欧米企業などと比較して低い傾向にありました。同コードでは、外部の声を経営に反映し易くさせることで手元資金の活用が進むと期待されているほか、政府も「グローバル水準のROEの達成」をコーポレートガバナンスの強化の目安の一つとしています。こうした取り組みを受け、ROEを経営目標に設定したり、増配や自社株買いといった株主還元によって資本効率を高める動きがみられるなど、日本企業にも既に変化が現れ始めています。足元では、こうした日本企業の変革の兆しがROEを重視する海外投資家を中心に市場で好感され、日本株式の上昇に寄与しました。6月よりコーポレートガバナンス・コードが適用されることで、日本企業の資本効率改善へ向けた「変革」が更に拡がることが期待されています。ステップアップ最近では、日本の機関投資家の議決権行使の判断基準にROEが用いられるようになり、ROEが一定以下の場合、トップ人事に反対するなど、「物言う株主」としての動きが拡がりつつあります。ROE向上へ向けた動きは企業だけでなく、株主側にも拡がっているようです。(2015年5月7日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、投資信託・投資・経済の専門用語をテーマで学べる「語句よみ」からの転載です。→「語句よみ」※1 当資料は、日興アセットマネジメントが経済一般・関連用語についてお伝えすることなどを目的として作成した資料であり、特定ファンドの勧誘資料ではありません。また、当資料に掲載する内容は、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。※2 投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
2015年05月07日社会人になって21年目に入った。その半分以上を外資系の企業や団体で働いている。たまに日本企業にお勤めの方から、「日本企業と外資系との違いは何ですか?」と、とてもバッサリとした切り口の質問を受けることがある。「日本企業といってもいろいろあるのと同じで、外資系にもいろいろあるので…違いを一言でなんか言えない」というのが本音だ。だが、それをそのまま言ってしまっては、会話がそこで終わってしまう。だから、「そうはいってもですね…」と、以下の話をする。○日本企業と外資系とのもっとも大きな違い日本企業の中にいると社内での議論や仕事仲間同士の会話で「誰が」「何で」といった「前提」を強く意識することが少ない。これは日本語独特の文法も関係してくるのかもしれない。例えば、「ランチ行かない?」と職場で誰かが私に言ったとする。この会話には「誰が」といった主語や、「何で」といった理由は含まれていない。だが、余程、私が「勘違い」な人間でない限り、「ランチに行く」のは、声をかけた人と、声をかけられた私である。他のメンバーが加わるのかもしれないが、そのメンバーが誰かは、「ふわっ」としている。曖昧であってもあまり問題にはならない。「特に重要な相談ごと」があるわけでもないことは「阿吽の呼吸」で分かる。ランチに行く「理由」については気にもならない。私の想像だが、日本人同士には「そこまで言葉で言わなくても、相手は分かってくれている」という前提と安心感がある。この点、異なる言語、宗教、文化で育った者たち同士のコミュニティの場合、「そこまで言わないと、相手は分かってくれない」というのが前提のことが多い。「ランチに行かない?」と声をかけると「君と僕と二人でかい?」と、日本人同士ではあまり交わさないような会話の流れになることもある。「今度、新しいプロジェクトを始めることになったから相談をしていいか?」と「何で」という「理由」が、会話上続くこともある。「言わなくても相手はすでに分かってくれている」という前提のあるなしは、社員同士のランチのような他愛のない話であれば大きな問題ではない。だが、これが外交問題や、ビジネス上の重要な戦略についての議論、あるいは大きな契約に関わる「前提」の場合、当事者同士の勝手なバイアス(思い込み・先入観)が重大な失敗を招くことがある。だから、特に重要な話の時には、相手から「しつこい」と思われるくらい、前提となる言葉の定義や具体的な意味を、繰り返し確認して聞くクセがついた。自分の「常識」というのをあまり信用しないことにしている。こうして、日本企業と外資系とのもっとも大きな違いを挙げるとするならば、「言葉(文字)で言わないこと(書かれていないこと)」の確認にいかに手間ヒマをかけるかだと感じている。一方、こうした前提(条件)についての「勘違い」「早とちり」は、必ずしも外国人相手や外資系企業などで起こるわけではない。日本に住む者同士でも地域や世代の違い、何よりも個人差によって「前提」のミスコミュニケーションはよく生じる。これは、どちらか一方に責任があるのではなく、双方に原因がある。「異なることが前提」の異文化間よりも、「言わなくても分かってくれている」と思っていた間柄でのミスコミュニケーションの方が、生じてしまった後からの痛手や影響は、双方にとって大きいこともある。親しくて大切な間柄にこそ、丁寧な説明、あるいは、意を察することの胆力が必要なのかもしれない。<著者プロフィール<片岡英彦1970年9月6日東京生まれ神奈川育ち。京都大学卒業後、日本テレビ入社。報道記者、宣伝プロデューサーを経て、2001年アップルコンピュータ株式会社のコミュニケーションマネージャーに。後に、MTVジャパン広報部長、日本マクドナルドマーケティングPR部長、株式会社ミクシィのエグゼクティブプロデューサーを経て、2011年「片岡英彦事務所」を設立。(現 株式会社東京片岡英彦事務所 代表取締役)主に企業の戦略PR、マーケティング支援の他「日本を明るくする」プロジェクトに参加。2011年から国際NGO「世界の医療団」の広報責任者を務める。2013年、一般社団法人日本アドボカシー協会を設立代表理事就任。
2015年01月29日日本ブランド戦略研究所は20日、「企業情報サイトユーザー評価ランキング」の結果を発表した。同調査は業種別に抽出した有力企業252社の企業情報サイトの6コンテンツ(「会社案内」「ニュースリリース」「技術・品質・安全情報」「CSR・環境への取り組み」「IR情報」「理念・ビジョン」)をユーザーが評価するという形式で実施。調査期間は2014年10月、有効回答数は1万2,600人。○20社中10社は食品・水産業調査の結果、1位は食品・水産業の「サントリー」に。コンテンツの豊富さと頻繁な更新、ユーザビリティが評価され、6コンテンツのうち「ニュースリリース」「技術・品質・安全情報」「CSR・環境への取り組み」「理念・ビジョン」の4コンテンツで1位を獲得。前々回1位、前回2位から返り咲いた。次いで2位はWEBサイトを一新した「キリン」。3位「トヨタ自動車」、4位「サッポロビール」、5位「カルビー」という結果になった。業界別に見ると、上位20社のうち10社が「食品・水産業界」。他「機械・輸送用機器」「化学・繊維」「電機・精密」も多数ランクインした。
2015年01月21日富士通マーケティング(FJM)は、中堅中小企業向けマーケットプレイス「azmarche(アズマルシェ)」において、新たに「スタートアップ企業応援プラン」の提供を開始した。同プランは、起業を予定する人や創業から3年以内の法人を対象に、創業に必要なサービスを集約したもの。各種業務システムなどの「業務アプリケーション」や、情報共有やグループウエアなどの「コミュニケーション」、ファイルサーバやセキュリティなどの「ICTインフラ」といった各分野のサービスを用意する。また、「ICT投資はしたいが、費用は最低限にしたい」というニーズに応え、初期費用が無料で初年月額費が特別割引価格となるほか、電話サポートの付くプラン「応援価格」を設ける。なお、同社は今後、日本中小企業情報化支援振興協会(JASISA)やクラウドサービス推進機構(CSPA)、商工会議所、ITコーディネータ協会などと連携し、情報セキュリティのリテラシー向上やICTの利便性の理解促進などの啓蒙活動を実施し、中堅中小企業のICT基盤構築とそれらを活用した効率的な生産活動につながる情報提供を行う考えだ。
2014年12月08日日本生命保険はこのたび、企業保険を契約している団体向けに、6月2日よりインターネットを活用した新たなサービス「企業保険インターネットサービス(以下企保ネット)」を提供すると発表した。「企保ネット」は、これまで書類等の送付により行っていた加入者情報の変更手続きや保険料払込案内の確認など、企業保険に関わる手続きの大半をインターネットで行えるようにするもの。これにより、企業保険における各種手続きの迅速化・ペーパーレス化を実現することで、団体の利便性が大きく向上することとなるという。○団体のメリット簡単自動表示サポート機能により、必要最小限の項目を入力するだけで、その他の項目が自動表示され手続きが完了迅速書類等の送付からインターネット上の伝送に変更となるため、これまで1週間程度かかっていた各種手続きがリアルタイムで完了安全インターネット上の伝送により、書類等の紛失・個人情報の漏えいを防止(国際標準の暗号化技術やクライアント認証の導入により、セキュリティを確保)同社はこれまでも、企業年金を契約している団体向けのインターネットサービスとして、「確定給付企業年金オンラインサービス」を提供している。このたび提供を開始する「企保ネット」と合わせて、企業保険・企業年金にわたる団体向けの主要保険商品をカバーし、ほぼ全ての団体に利用してもらえるインターネットを用いた業界トップレベルの網羅的なサービス体制を構築したとしている。
2014年05月20日子どもを産んでも、もっとかわいく、もっとアクティブに、毎日の生活を楽しんでいるママがたくさんいますね。Woman.exciteではNPO法人チルドリンと業務提携を結び、そんなママを応援していくことに。その第一弾の企画として、11月11日、品川グランドホールで「Woman.excite×チルドリン ママまつりin東京」を行いました。会場へ足を運んでみると、ママと小さな子どもたちでいっぱい。とってもにぎやかな雰囲気です。さまざまな企業ブースには、たくさんのママが訪れ、中には行列ができているところも。30社以上の保険会社から保険選びの相談ができる保険テラスでは、ファイナンシャルプランナーが気になる学資保険などの相談を受けていました。アンケートに記入するだけで、ベビースタイかママのためのコスメセットのプレゼントも用意。有機野菜などの食材宅配サービスのOisixでは、サービスの案内や申し込みの受付、野菜ジュースの試飲を行っていました。小さな赤ちゃんが美味しそうに野菜ジュースを飲む姿も。他にも森永乳業や大地を守る会、NECなどの企業が、ママにぴったりな商品やサービスを紹介していました。さらに、主役であるママが出展しているママブースは、もっとさまざまな内容が。布の絵本を作るワークショップや、ハワイのセラピーカード「マナ・カード」の体験、手相鑑定、似顔絵など盛りだくさんでした。どこのブースでも出展者のママと参加者のママたちの笑顔があふれ、その周りには小さな子どもの笑顔と元気いっぱいの声。メインステージでは、音育リトミックやベビーサイン体験、ベビーダンス体験などが行われました。さらに、おうち料理研究家「みきママ」によるさつまいもを使った時短レシピの実演も。さつまいもと生クリーム、チョコビスケットを使って、あっという間に「お手軽!プチ・イモンブラン」が完成。そのアイデアと、みきママさんのわかりやすいトークに、会場に集まったママも夢中。子どもと一緒に試食を楽しんだり、みきママさんと写真撮影をするママもたくさん。おおいににぎわった会場に集まったママたちは皆おしゃれでかわいく、子育てに忙しい中でも、自分自身も楽しく生き生きとした毎日を過ごしていることが伝わってくるようでした。会場に足を運んでくれたママには、食品やオーガニック化粧品のサンプルプレゼントがあったうえ、事前にメルマガ登録してくれたママには、食品や洗剤サンプルのプレゼントも。Woman.exciteでは、このようなリアルな場とネット両方を使って、これからもママたちを応援していきます。これからの展開を、ママもプレママもしっかりチェックしておいて。そして、お友達のママにも、ぜひ教えてあげてくださいね。
2013年11月27日