元天才外科医で、最強の魔術師ドクター・ストレンジを主人公にした『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』より、MovieNEXに収録される惜しくもカットされた未公開シーンが2本、解禁となった。外科医スティーブン・ストレンジとクリスティーン・パーマーは最強チームこの映像は外科医時代のストレンジが当時の同僚であり、恋人でもあったクリスティーンと 2 人でメディアのインタビューに答える未公開シーン!お互いを認め合いながら2人で考案した術式について話す中、インタビュアーからの鋭い質問をクールに切り返す、ドクター・ストレンジの姿を見ることができる。ストレンジに魔法をかけられたピザ・パパのその後…アメリカ・チャベスとドクター・ストレンジが最初に迷い込んだマルチバースで、2人が出会うピザ・パパ。彼はサム・ライミ監督の親友で、監督の作品には必ず出演している俳優ブルース・キャンベル。彼がドクター・ストレンジにマスタードをかけようとすると魔法をかけられ、逆に自分の顔にかけてしまう羽目に…。ストレンジとチャベスが去った後のピザ・パパが一体どうなるのか?コミカルなシーンから解禁となった。クリスティーンとドクター・ストレンジの再会ドクター・ストレンジのかつての恋人であり同僚でもあったクリスティーンを演じるレイチェル・マクアダムスは、ストレンジ役のベネディクト・カンバーバッチとの撮影現場での再会について「ベネディクトとの仕事はとても素晴らしい、私たちが去ったところから再会できたような気がするから。ベネディクトが再びこのキャラクターに挑むのを見るのは、とてもエキサイティング」と語る。「彼は素晴らしいドクター・ストレンジを作り上げ、たくさんの素晴らしい癖や資質を持っています」と、最も身近な人物らしいコメントを寄せている。『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』はデジタル配信中(購入/レンタル)、8月5日(金)よりMovieNEX・4K UHD MovieNEX発売。(C)2022 MARVEL発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン(text:cinemacafe.net)■関連作品:ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス 2022年5月4日より全国にて公開©Marvel Studios 2021
2022年07月28日マーベル史上、最も予測不能で壮大な戦いを描いたアクション超大作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』。7月19日、主演ベネディクト・カンバーバッチの誕生日に合わせ、本作に登場する“別バージョンのストレンジ”の秘密に迫る映像がボーナス・コンテンツから一部解禁となった。ベネディクト・カンバーバッチは、それぞれのマルチバースに登場する「3人のストレンジ」について、「別バージョンのストレンジを演じ分けるのは楽しい。対峙するシーンはダークにしたかった」と語り、脚本担当のマイケル・ウォルドロンは「”ディフェンダー・ストレンジ”は命知らずの冒険家、“シニスター・ストレンジ”は悲劇バージョンのストレンジで教訓になる存在。ベネディクトと協力して作り上げた」と語っている。そして、話題となった”ゾンビ・ストレンジ”は脚本のマイケルの案であることをサム・ライミ監督が告白。様々なバージョンのストレンジを創造するために、スタッフ一丸となって試行錯誤を重ねた様子がわかる貴重な映像となっている。複数のドクター・ストレンジを演じるのは「とても楽しい」カンバーバッチは、別の自分と対峙するシーンは非常に難しく、「最後に、シニスター・ストレンジというニックネームで呼ばれている人物と出会う、とても重要なシーンがあります。複雑ですね。大変なんです。他人の代役やスタントダブルと仕事をするわけですから」と明かす。「そして、彼らがどこにいるか、自分がどこにいたかという目印のようなものとして使い、自分の演技を覚えていなければならない。とても奇妙なことです。でも何とかうまくやり遂げることができました」と言い、さらに「観客が複数のストレンジをスクリーンで一緒に見られることを、とても楽しみにしています」と付け加えている。『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』はデジタル配信中(購入/レンタル)、8月5日(金)よりMovieNEX発売。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス 2022年5月4日より全国にて公開©Marvel Studios 2021
2022年07月19日ジェーンマープル(Jane Marple)は、「4ストラップシューズ(4 STRAP SHOES)」を2022年7月1日(金)より発売する。メダリオン付き「4ストラップシューズ」に新作「4ストラップシューズ」は、その名の通り“4つ並んだストラップ”がポイントのクラシカルなレザーシューズ。アッパーにメダリオンをあしらった、英国調のウィングチップデザインを取り入れたシューズは、スカートルックにもジャケットスタイルにも心地よくマッチする。これまでジェーンマープルのアイコンシューズとして、定期的にリリースされてきた「4ストラップシューズ」だが、今回は素材にこだわりアップデート。キップヌメ素材のグロースワックスレザーを使用することで、革本来の風合いと柔らかさを残しながらも、傷が目立ちにくく、より長く楽しめるようになった。カラーは、ブラック、ブラウンに加えて、深みのあるネイビーも用意。コーディネートに合わせて好みのカラーを選べるのも嬉しいポイントだ。【詳細】ジェーンマープル「4ストラップシューズ」69,080円発売日:2022年7月1日(金)カラー:ブラック、ブラウン、ネイビーサイズ:S(23cm)、M(23.5cm)、L(24.5cm)【取扱店舗】・ジェーンマープル 原宿店東京都渋谷区神宮前1-11-6 ラフォーレ原宿2F・ジェーンマープル 新宿店東京都新宿区新宿3-1-26 新宿マルイ アネックス2F・ジェーンマープル 名古屋店愛知県名古屋市中区栄3-29-1 名古屋PARCO 西館2F・ジェーンマープル 大阪店大阪府大阪市中央区西心斎橋2-1-13 御津ビル1F・ジェーンマープル 福岡店福岡県福岡市中央区大名1-2-41-101・ベビーピンクムーン宮城県仙台市青葉区中央1-2-3 仙台PARCO 4F・プア山形県酒田市みずほ1-19-1【問い合わせ先】株式会社セント・メアリ・ミードTEL:03-3468-0232
2022年07月04日俳優のユ・スンホが主演を務めるドラマ『メモリスト』が、映像配信サービス・dTVで配信開始した。子役から活躍し、『ロボットじゃない~君に夢中!~』『リメンバー ~記憶の彼方へ~』などで知られるユ・スンホ。同作は、触れるだけで人の記憶を読むことができるサイコメトリー能力を持つ刑事トン・ベクをユ・スンホが演じ、トン・ベクが凶悪な連続誘拐殺人事件の犯人を追っていくうちに、奥に潜む黒幕の存在や、記憶を操作できる超能力者が関わっていることが明らかになる。トン・ベクの相方で天才プロファイラーのハン・ソンミ役は、ユ・スンホと同じく子役から活躍し、『王になった男』などに出演したイ・セヨンが演じる。ふたりの存在感を軸に、個性的な仲間たちが加わって繰り広げる本格派サスペンスに注目だ。
2022年06月29日現代美術作家、クリストとジャンヌ=クロードによる60年越しのプロジェクト「L’Arc de Triomphe, Wrapped, Paris, 1961ー2021(包まれた凱旋門)」が2021年9月に実行された。これは、フランスはパリの象徴、エトワール凱旋門を16日間にわたり布で包むというもの。21_21 DESIGN SIGHTでは、このプロジェクトの制作背景と実現に向けた道のりに焦点を当てる企画展『クリストとジャンヌ=クロード “包まれた凱旋門”』が6月13日(月)に開幕。2023年2月12日(日)まで開催されている。ブルガリア出身のクリストと、モロッコ生まれのフランス人、ジャンヌ=クロードはともに1935年6月13日生まれ。ふたりは1958年秋にパリで運命的に出会い、アーティストとして活動を開始する。21_21 DESIGN SIGHT エントランスこの展覧会は、ふたりが1961年に構想し、60年の年月を経て2021年9月実行に移されたパリのエトワール凱旋門を包み込むプロジェクト「包まれた凱旋門 」に焦点を当てるもの。残念なことにジャンヌ=クロードは2009年、クリストは2020年に鬼籍に入ってしまったが、彼らの意思を受け継ぐメンバーが、プロジェクトを成功に導いた。展覧会ディレクターはフランスと日本で映像作家として活躍するパスカル・ルランがつとめている。展示風景より展示風景より。クリストとジャンヌ=クロード展覧会は、ふたりの出会いから始まり、プロジェクトの構想、準備や設営、実現までを写真や映像をふんだんに使い、直感的に理解できる構成で紹介していく。エントランスから地下へ降りる階段では、クリストとジャンヌ=クロードの出会いを、地下ロビーではこれまでの大規模プロジェクトを紹介、「包まれた凱旋門」に至るまでの道程をたどっていく。展示風景より。パリの凱旋門周辺の模型とクリストとジャンヌ=クロードが手掛けた過去の作品映像過去の作品を紹介する映像では、パリで一番古い橋、ポン・ヌフを布で覆った「包まれたポン・ヌフ、パリ、1975–85」や、同じくベルリンの帝国議会議事堂を布で覆った「包まれたライヒスターク、ベルリン、1971–95」などの歴史的建造物を布で覆うプロジェクト、カリフォルニアに1760本の黄色の傘を、日本の茨城県北部に1340本の青色の傘を同時に立てた「アンブレラ、日本=アメリカ合衆国、1984-91」などが紹介される。ふたりのプロジェクトは、完成した姿だけでなく、構想段階から交渉、準備にいたるまで全てのプロセスを作品としていることも特徴だ。そして、メインとなる展示会場では「包まれた凱旋門」を多彩な角度から紹介する。ギャラリー1では凱旋門を包むための巨大な布の製作過程や、ロープの強度実験などを紹介する動画、緻密に作られた凱旋門の模型、ドローイングのレプリカなどが展示される。ふたりの構想に忠実なものにするために、様々な角度から各分野のプロフェッショナルたちによる検証が緻密に行われていたことが伺える。凱旋門を包む巨大な布は、ポリプロピレン製で再生可能な銀色のコーディングが施された青い布。巨大な凱旋門を包むため、25000㎡以上にも及ぶ布を、ドレープを折り出したり、運搬の準備のために丸めたりと、作業も非常に大掛かりだ。また、凱旋門に刻まれたレリーフ(浮き彫り彫刻)や凱旋門の角などが損傷しないよう、さまざまな形で保護されれていたこともわかる。展示風景より展示風景より展示風景より、クリストによる「包まれた凱旋門」のドローイング(レプリカ)会場には凱旋門を実際に包む際に制作されたポリプロピレン製の布や強度の高いロープを用いたインスタレーションも展示されている。実際のプロジェクトを見ていなくとも、現地の雰囲気を感じ取ることができるだろう。展示風景より16日間という短いプロジェクト期間ではあったが、「包まれた凱旋門」は朝から深夜まで、あらゆる角度から美しい映像に収められた。ギャラリー2ではその模様や、プロジェクトに関わったスタッフたちのインタビューなどの映像、そしてクリストとジャンヌ=クロードのアイデアを実現するための技術的資料などを展示している。展示風景より展示風景より展示風景より世界的な美術プロジェクト「包まれた凱旋門」は、新型コロナウイルス流行の影響で、実際に現地でその姿を見ることができた日本人はそう多くはなかっただろう。それゆえに、現地の雰囲気を可能な限り体感できる同展はとても貴重なものだ。歴史に残るこのプロジェクトの記録を、しっかりと目と心に焼き付けておこう。取材・文:浦島茂世【開催情報】『クリストとジャンヌ=クロード “包まれた凱旋門”』2022年6月13日(月)- 2023年2月12日(日)、21_21 DESIGN SIGHTにて開催
2022年06月24日8月5日(金)にMovieNEXと4K UHD MovieNEXで発売、6月22日(水)にデジタル配信(購入)される『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』より、本編映像が公開された。本作は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』などのマーベル・シネマティック・ユニバース作品で、ドクター・ストレンジが主人公を務める最新作。トビー・マグワイア主演の『スパイダーマン』シリーズを手がけたサム・ライミが監督を務めた。今回、6月22日のデジタル配信(購入)を記念し、新キャラクターのアメリカ・チャベスとドクター・ストレンジが出会う6分を超えるシーン本編映像が公開に。映像は、異世界から逃げてきたアメリカ・チャベスを追って一つ目の怪物ガルガントスがニューヨークの街を暴れ回るところを、ドクター・ストレンジとウォンがそれぞれの魔術を駆使して救出するダイナミックなアクションシーンを捉えたもの。ドクター・ストレンジが魔術でバスを両断したり、車を使って攻撃したりする姿、新たに登場したアメリカ・チャベスとドクター・ストレンジ、そしてウォンが初めて出会い、本作の大きな鍵である「マルチバース」についての糸口を掴むという、ストーリー上最も重要なシーンも含まれている。脚本のマイケル・ウォルドロンは、「このシーン全体は、古典的な『ドクター・ストレンジ』の冒険と呼べるもので、そこからこの戦いのインスピレーションを得た」とコメント。「このタコはコミックに登場するガルガントスをモデルにしており、それが名前の由来です。というのも、サム・ライミの代名詞代わりになっているのが、過去のスパイダーマン映画の太陽の下で繰り広げられる素晴らしいアクションシーンだからです。また、このシーンはアメリカ・チャベスの紹介に最適な環境を作り出しています」とシーンの魅力をアピールした。また、特殊効果監修のクリス・コーボールドは「全作品の中で最大の特撮シーンです」「この8フィート、8本足のクリーチャーは、車を空中に放り投げ、店の窓に物をぶつけ、街灯をひっくり返し、信号機を引きちぎる。私の使命は、できる限り多くのものをカメラに収めることでした」と語った。なお、MovieNEXには、物語の核心となる“マルチバース”の大きな鍵を握る新キャラクターに迫る「“アメリカ・チャベス”とは?」、独自の世界観を作り出す監督の視点に触れる「サム・ライミ監督の世界」、キャストたちの仲の良さが伝わる「NGシーン集」、惜しくも本編には採用されなかった貴重な「未公開シーン」などのボーナス・コンテンツが収録されている。『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』6月22日(水)デジタル配信開始(購入)、8月5日(金)MovieNEX発売(c)2022 MARVEL発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン
2022年06月21日徳島県上勝町へ寄付女性向けの植物性ウェルネスプロテイン『KOREDAKE』を展開する株式会社メップルは、ゼロ・ウェイスト(無駄や浪費、ごみをなくす)推進のため、環境月間に合わせて6月1日から「Spoon Action」をスタートしました。同社は通信販売にて付属の計量用スプーンを付けない「スプーンレスプラン」を展開。通常、「スプーンレスプラン」での1購入あたり10円を、自治体として日本で初めて『ゼロ・ウェイスト(Zero=0、Waste=廃棄物)宣言』を行っている徳島県上勝町に寄付しています。今回の「Spoon Action」では環境月間にあたる6月1日(水)から6月30日(木)までの期間、1購入あたり100円が寄付されることとなります。ごみを生み出さない社会へ『KOREDAKE』は、人の健康と地球環境にやさしい「ウェルネスプロテイン」を目指し、原材料の調達においても人と環境に配慮。大豆の生産から消費、廃棄までを追跡可能な状態にする「トレーサビリティ」の向上に取り組むサプライヤーから調達を行っています。寄付先である徳島県上勝町は、2003年に自治体として日本で初めて『ゼロ・ウェイスト宣言』し、ごみ自体を生み出さない社会を目指し、コンポストを活用した家庭での生ごみの堆肥化や、資源ごみを45種類以上に分別するなどの取り組みを行い、現在のリサイクル率は80%を超えています。(画像はプレスリリースより)【参照】※KOREDAKEブランドサイト
2022年06月06日「世界中の『新しい音』が聴けるフェス」をテーマにした“Born Creative” Festival(略称:ボンクリ・フェス)が7月に開催される。作曲家の藤倉大がアーティスティック・ディレクターを務め、スペシャルコンサートやミニ演奏会、ワークショップを実施。赤ちゃんから年配の音楽ファンまで楽しめるプログラムが揃う。本イベントは、「人間は皆、生まれつきクリエイティヴだ」=“Born Creative”がタイトルになっている音楽祭で、全年齢を対象に、新しい音楽、新しい響きに触れることができることを目指している。豪華出演者が揃うスペシャルコンサートや、ミニ演奏会、ワークショップ、10分ほどの無料の演奏会など、プログラムは多彩で、アンサンブル・ノマド、ハイパー箏奏者の八木美知依、作曲家でヴィオラ奏者のアン・レイレフア・ランツィロッティ、ヴァイオリニスト・作曲家の木村まり、オーストラリアのアンサンブル・スリーらが登場する。◎藤倉大メッセージ「ボーン・クリエイティヴ」、略して「ボンクリ」。これは、「人間は皆、生まれつきクリエイティヴだ」という意味。僕が行っていた福島県相馬市での作曲教室では、5歳から高校生までを対象に世界から新しい音楽のエキスパートの演奏家を迎えて特殊技法等をみっちり紹介し、その場で子供達が新しい音楽(現代音楽と呼ぶ人も多いかも知れない)の作曲をする。しかもすべての音や指示を楽譜にきちんと記し、自分の作曲した作品をその場でプロの演奏家に演奏してもらう。そんな演奏家は、子供達が作曲中、子供達からの様々な楽器に対する質問に答え、試し弾きをしながら小さな作曲家たちとコラボレーションする。子供たちのアイディアを楽譜にし、時には言葉が通じない海外からの演奏家らに問題なく自分たちの音楽を演奏してもらうスペシャルな環境だった。この作曲教室を何年か継続していてわかったことは、全ての人間は子供の頃、「新しい音楽」「新しい音」、そして5歳の子供の言葉を借りると「変な音」が好きだったということだ。なぜかそのクリエイティヴィティは成長するにつれ、失われていく。この「ボンクリ」では、大人になっても5歳の子供のままクリエイティヴでいる人達の作品を紹介。今年はコロナも制限が許す限りの範囲で子供たちも参加でき、子供たちが演奏するコンサートがある。子供から大人までが新しい音楽に触れ、楽しめるイベント。演奏家と共に参加し、一緒に音楽を作るワークショップもあり、即興音楽もあり、箏をはじめとする日本の伝統音楽、エレクトロニクス(電子音楽)も、アンサンブル作品もある。東京芸術劇場館内に「新しい音楽」が満ち溢れる。一生分、少なくとも1年分の“世界中の新しい響き”を堪能することができるまたとない機会。7月15日&16日は是非芸劇へ!藤倉 大(作曲家/ボンクリ・フェス アーティスティック・ディレクター)藤倉大(c)Alf Solbakkenボンクリ・フェス20227月15日(金)、16日(土)東京芸術劇場
2022年06月01日2021年パリで実現した、現代美術家クリストとジャンヌ=クロードによるプロジェクト「包まれた凱旋門」に焦点をあてつつ、ふたりの生涯にわたる活動を紹介する企画展『クリストとジャンヌ=クロード“包まれた凱旋門“』が2022年6月13日(土)より、21_21 DESIGN SIGHTにて開催される。1935年6月13日、同じ年の同じ日に別々の場所で生まれたクリストとジャンヌ=クロードは、歴史的な建造物などを布を使って覆い隠す壮大なスケールのプロジェクトで知られているアーティストだ。1958年にパリで運命的に出会い、活動を始めたふたりは、コロラドの渓谷にオレンジ色のカーテンをかけた「ヴァレー・カーテン」(1970-72)、フロリダの11の島々をピンクの布で囲んだ「囲まれた島々」(1980-83)、ベルリンの旧ドイツ国会議事堂を銀色の布で包んだ「包まれたライヒスターク」(1971-95)など、モニュメンタルな環境芸術プロジェクトを次々と展開。1991年には茨城県で1340本の青色の傘を、カリフォルニアに1760本の黄色い傘を同時に立てる「アンブレラ」を実施するなど、日本もその作品の舞台となっている。2021年9月、16日間にわたって、パリのシンボルである凱旋門が銀色のコーティングが施された再生可能な青い布25,000㎡と、3,000mもの赤いロープで包まれた。これはふたりが1961年に構想し、悲願の夢でもあったプロジェクト「LʼArc de Triomphe, Wrapped, Paris, 1961–2021(包まれた凱旋門)」が実現したものだった。2009年にジャンヌ=クロードが逝去し、その後もプロジェクトの実現に向けて、クリストは創作活動を続けていたが、2020 年の実現予定が新型コロナウイルス感染拡大のため延期となり、クリストは完成を見ることなく同年5 月に逝去。その後、多くの賛同者の協力を得て、構想から60 年という歳月ののちに実現に至ったのだった。同展では、「包まれた凱旋門」制作背景と実現に向けた長い道のりを、本展ディレクターで映像作家のパスカル・ルランがクリストとジャンヌ=クロードが残した貴重な写真をもとに、様々な視覚手法で再構成し、空間インスタレーションとして展開。構想から、準備、交渉、実現までの約60年という長い道のりを、まるで一本の映画の中にいるように、ダイナミックな空間を通して体験することができる。さらに、長年にわたりクリストとジャンヌ=クロードの活動を支え、ワーキング・ファミリーのひとりでもある美術評論家、柳正彦の企画構成により、ドローイングやオブジェ、資料を交えて、クリストとジャンヌ=クロードの主要な活動を紹介する。長い年月をかけ、さまざまな困難を乗り越えて実現へと向かい、今までだれも見たことのない大規模な作品を生み出し続けたふたりのポジティブで力強い姿勢に勇気をもらえるだろう。Photo:Wolfgang Volz(c)2021 Christo and Jeanne-Claude FoundationPhoto:Benjjamin Loyseau(c)2021 Christo and Jeanne-Claude Foundation写真:宇戸浩二Photo:Wolfgang Volz(c)2004 Christo and Jeanne-Claude Foundation【開催概要】『クリストとジャンヌ=クロード“包まれた凱旋門“』会期:2022年6月13日(月)~ 2023年2月12日(日)会場:21_21 DESIGN SIGHT時間:10:00~19:00、6月13日~17日は13:00 - 19:00(入場は閉館30分前まで)料金:一般1,200円、大学800円、高校500円*ギャラリー3は入場無料休館日:火曜日、年末年始美術館公式サイト:
2022年05月24日マーベルが誇る最強の魔術師で、時間と空間を自在に操る魔術と知性を持つドクター・ストレンジを主人公にした『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』が、公開5日間で興行収入12億を突破する大ヒット。初日興収は『アベンジャーズ』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を超えマーベル・スタジオ作品歴代3位となっている。本作は『ドクター・ストレンジ』(2017)の続編であり、サノスとの決戦『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)、マルチバースの扉を開いた『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2022)から続く物語が描かれる。2時間6分と最近のスーパーヒーロー映画にしては“コンパクト”ながら、いくつもの宇宙が登場するマルチバースを舞台に『エンドゲーム』後のストレンジの成長や、ヴィランとなったスカーレット・ウィッチの脅威、次世代の新ヒーローであるアメリカ・チャベスの活躍など内容は盛りだくさん。「2時間とは思えないボリューム!」「かなりの神作!」「驚きの連続」といった声もSNSに上がる中、見どころ満載の本作で気になるポイントを探ってみた。以下、『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』および「ワンダヴィジョン」のネタバレがあります。ご注意ください。◆ワンダはなぜ、ヴィランの“スカーレット・ウィッチ”に…『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)で本格的にMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に登場したワンダ・マキシモフ(エリザベス・オルセン)。当初はウルトロン側についたものの、ホークアイの「あのドアから1歩外へ出たら、君はアベンジャーズだ」との言葉でアベンジャーズとして闘うことを決心。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)ではヴィジョンの額に埋め込まれたマインド・ストーンをサノスから守るため、ヴィジョンの死と引き換えに彼女自身がその額からストーンを取り除いた。だが結局、サノスは全てのインフィニティ・ストーンを手に入れ指パッチンを行う。『エンドゲーム』ではサノスとの最終決戦に勝利しても、ヴィジョンは失われたままとなった…。ワンダは悲しみのあまり、ヴィジョンと新しい暮らしを始めるつもりだった郊外の町ウエストビューで現実を改変させる“魔術”を使い、住民たちを人質にとりながら叶わなかった新婚生活を送る架空世界を作りあげ、自分の殻に閉じこもる。その物語を描いたのが、Disney+(ディズニープラス)で配信中のドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」だ。同作をひと言で説明するならば、『エンドゲーム』後にワンダがスカーレット・ウィッチになるまでの悲劇ともいえる。その中で自らの魔術によって生み出したのが、ヴィジョンと、トミー&ビリーという双子だった。内戦で両親を失い、『エイジ・オブ・ウルトロン』で双子の兄ピエトロを、『インフィニティ・ウォー』でヴィジョンを失ったワンダにとって憧れていた家族を架空の世界で手に入れたのだ。だが、もう1人の魔女アガサ・ハークネスに出会ったことで、ワンダは自らの強大な力を自覚して邪悪な魔術書「ダークホールド」を奪い、スカーレット・ウィッチとして覚醒。ウエストビューの住民たちを解放し、架空世界とともにヴィジョンや双子たちも“消して”どこかの山奥に隠遁する。実は、MCUでワンダがスカーレット・ウィッチと呼ばれたのは、この「ワンダヴィジョン」が初めて。母親として幸せになりたい…そんなワンダの願いは叶わないドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)は『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』で宇宙を守るため、「これしか道はない」として“指パッチン”という大きな犠牲を人々に強いた。おそらくストレンジもあの選択は本当に正しかったのかと、『エンドゲーム』後、秘かに自問してきたはず。だが、ワンダにはっきりと言われてしまう。愛する人の額に穴を開けるほどの犠牲を払ったのに、自分は何も報われなかった、と。本作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(以下、『ドクター・ストレンジMoM』)では、別の宇宙からやってきたアメリカ・チャベス(ソーチー・ゴメス)がマルチバースを行き来できる能力を持つことを知り、スカーレット・ウィッチはそのパワーを奪おうとする。劇中で“夢は別の宇宙の現実”と触れられているように、毎日夢に現れるどこかの宇宙にいるトミーとビリーと再び暮らすことが彼女の唯一の願いとなった。スカーレット・ウィッチ=ワンダは最初こそ誰も傷つけないと語っていたものの、やがてアメリカ・チャベスを保護したカーマ・タージや、後述する「イルミナティ」のメンバーらに大虐殺を行ってしまう。ただ家族と一緒に暮らしたい、母親として再び幸せになりたい。彼女のそんなささやかな、二度と叶わない願いが、本作で描かれたマルチバースの狂気のきっかけとなってしまった。自らの過ちに気づき、アメリカの導きでアース838のトミーとビリー、そしてワンダ自身と対面したことでついに改心したワンダは、全ての宇宙の「ダークホールド」を滅ぼしたが、彼女の罪はあまりに重い。それでも、ワンダには幸せになってほしい、いつか「I'm happy」と言える日が来てほしいと願わずにはいられないのがファン心。ワンダが再びMCUに現れることはあるのか、気になるところだ。舞台の1つ・アース838のトミーとビリー「ワンダヴィジョン」の劇中とは違い、アース838では双子のトミーとビリーはスーパーパワーを持たず、普通の子どもとしてワンダと暮らしている様子。ここではどうやらウルトロンの暴走は起きておらず、イルミナティを警護しているので、もしかしたらヴィジョンも存在していないかもしれない。ワンダは双子を養子として迎え入れた可能性もある。なお、『ドクター・ストレンジ』でタイム・ストーンの力を試すときストレンジは食べかけのリンゴを使っていたが、スカーレット・ウィッチが現実改変能力で作っていたのはリンゴ園。そして、アース838のトミーとビリーが見ていたTVの『白雪姫』といえば、魔女と毒リンゴが鍵となっている。◆「イルミナティ」が登場!そのメンバーは?原作のマーベル・コミックに登場する、“ニューアベンジャーズ”ともいえるスーパーヒーローたちの秘密結社「イルミナティ」。MCUでリブートされる『ファンタスティック・フォー』のリーダーや、アニメシリーズ「ホワット・イフ…?」(ディズニープラスにて配信中)にも登場したペギー・カーター版のキャプテンほか、なんといっても『X-MEN』シリーズからプロフェッサーXが登場したのは大事件といえる。キャプテン・カーター=ペギー・カータースティーブ・ロジャースではなく、ペギー・カーター(ヘイリー・アトウェル)が超人血清を打ってヒーローに。ペギーはイギリス人であるため、盾やコスチュームには英国旗ユニオンジャックが使用。『ドクター・ストレンジMoM』のポスターが解禁となった際には、このユニオンジャックの盾が写り込んでおり憶測を呼んだ。彼女がキャプテン・アメリカの口癖「まだやれる」と言うのも感動的だ。ヘイリー・アトウェル Photo by Frazer Harrison/Getty Imagesキャプテン・カーターはスカーレット・ウィッチが「ドリームウォーク」したアース838のワンダと激闘を繰り広げたが、「ホワット・イフ…?」5話でバッキーがゾンビ・キャップを倒したときのように、盾で真っ二つにされてしまった…。キャプテン・マーベル=マリア・ランボー『キャプテン・マーベル』(2019)の主人公キャロル・ダンヴァースの親友マリア・ランボー(ラシャーナ・リンチ)が、同作とは異なるコスチュームでキャプテン・マーベルに。マリアも優秀なパイロットゆえ、キャロルに代わってテスト飛行に抜擢されスペース・ストーン(四次元キューブ)のパワーを浴びたのだろうか。ラシャーナ・リンチ (C) Getty Imagesブラックボルト=ブラックアガー・ボルタゴン声だけであらゆるものを破壊するインヒューマンズの王、ブラックボルトがMCU映画に初登場。米TV局ABCで放送されたドラマ「マーベル インヒューマンズ」(2017/ディズニープラスにて配信中)のアンソン・マウントが再演した。アンソン・マウント Photo by Tommaso Boddi/Getty Images for IMDbミスター・ファンタスティック=リード・リチャーズファンタスティック・フォーのリーダー。過去に2度映画化された『ファンタスティック・フォー』はMCU版が予定されている。『クワイエット・プレイス』シリーズで知られる俳優で監督のジョン・クラシンスキーは、マーベルファンが演じてほしいミスター・ファンタスティック役の第1候補といわれ、今回のカメオ出演でうわさが現実味を帯びてきた。さらに、その妻スーストーム役にはジョンの実生活の妻であるエミリー・ブラントを望む声もある。ジョン・クラシンスキー Photo by Jeff Spicer/Getty Images for Paramount PicturesプロフェッサーX=チャールズ・エグゼビア『X-MEN』といえば、かつての20世紀フォックス(現在は20世紀スタジオ)が長らく製作してきた人気シリーズ。ディズニーとの合併後、ついにMCUにプロフェッサーXの登場が実現した。しかも演じているのは、おなじみのパトリック・スチュワートだ。どんなストレンジなのか見てやろうと試すような言動をしたり、スカーレット・ウィッチの深層意識に入り、“本当のワンダ”に手をさしのべたりするのは、さすがプロフェッサーXらしい。黄色のハイテク車いすに乗り、1997年のアニメ「X-MEN」のテーマソングで現れたが、2023年にディズニープラスで配信予定の新作アニメ「X-MEN’97」への伏線?パトリック・スチュワート-(C)Getty Imagesなお、本作の「イルミナティ」はモルド以外、「ドリームウォーク」ワンダに倒されてしまったが、これはアース838での出来事。MCUの本筋の舞台はアース616なので、そこでのプロフェッサーXやミスター・ファンタスティックらは無事、ということになる。◆「イルミナティ」のモルドとストレンジは一体どんな確執が!?アース838でドクター・ストレンジの代わりに「イルミナティ」のメンバーとなったのが、モルド(キウェテル・イジョフォー)。前作『ドクター・ストレンジ』では(アース616)、ネパールのカトマンズでカーマ・タージを探している際に暴漢に襲われたストレンジを助け、カーマ・タージに招き入れてくれた兄弟子だった。ところが、暗黒次元(ダークディメンション)の支配者ドルマムゥとの闘いでストレンジがタイム・ストーンを使ったことで、自然の摂理を破った代償に言及、モルドはその報いが必ず起きるとしてストレンジを敵対視することに。『ドクター・ストレンジMoM』のストレンジの発言から察するに、前作以降モルドに襲われたことがありそうだ。キウェテル・イジョフォー-(C)Getty Imagesアース838においても、やはりストレンジと確執があったよう。サノスとの闘いで「ダークホールド」をストレンジに渡し、「インカージョン」(マルチバースで宇宙同士が衝突し、その片方が消滅する)を引き起こすきっかけを作ったのはモルドではないかと616ストレンジに指摘されていたが、図星だったかもしれない。どの宇宙でも、天敵は天敵らしい。◆別の宇宙のクリスティーンも大活躍!ストレンジが『インフィニティ・ウォー』の“指パッチン”で5年間消えていたことから、クリスティーン(レイチェル・マクアダムス)は別の男性チャーリー(ストレンジの大ファンだという)と結婚することに。ストレンジは「私の愛を時と共に」というクリスティーンからのメッセージが背面に刻まれた腕時計を壊れていても大事しており、未練たっぷり。でも、クリスティーンは「あなたは自分でメスを握らないと気が済まない」とストレンジを愛することを諦めたと明かし、「あなたは幸せ?」とストレンジに問いかける。レイチェル・マクアダムス Photo by Jeff Spicer/Getty Images for Disney“いま、幸せか?”という問いは本作の裏テーマともいえ、『エンドゲーム』の結末に納得しているつもりでいるストレンジは本作で何度もその問いを反芻することになる。一方、アース838のクリスティーンはイルミナティの研究施設で働いており、マルチバースにも詳しい。魔術の効力を失わせる「ニサンティの砂」を用いた手錠でストレンジを警戒するが、スカーレット・ウィッチの脅威が迫ると共闘することに。荒れ果てたサンクタムにいるシニスター・ストレンジがいる宇宙では、ゾンビ・ストレンジに「ドリームウォーク」する彼をがっちりサポート。悪霊を「ボムガリアスの火鉢」でやっつけた。「ボムガリアスの火鉢」といえば、『ドクター・ストレンジ』ではカリシリウスと闘う際「使えないのか?」とツッコまれ、火鉢を持って殴りかかっていたストレンジ(その直後に出会ったのが、健気で賢い“マント”である)。アース838のクリスティーンは使い方をちゃんと知っていた。そんなクリスティーンがどのストレンジも傲慢さは同じと閉口しながらも、彼の壊れた腕時計を持ち続けていたことにジンときた方も多いのでは?生きる宇宙は違えど、ストレンジもようやく「全ての宇宙で君を愛している」と本音を打ち明けることができた。◆ポストクレジットに現れたシャーリーズ・セロン演じる新キャラクターは?アース616の地球、ニューヨークに無事戻ったストレンジ。「ダークホールド」を用いて、ゾンビ・ストレンジに「ドリームウォーク」したことの代償として3つ目の眼が額に現れたものの、日常を取り戻し始めている様子のストレンジを紫色のコスチュームに身を包んだ女性が呼び止めている。シャーリーズ・セロンが演じるそのキャラクターはクレア。原作コミックでは、前作のラスボスで暗黒次元(ダークディメンション)を支配するドルマムゥの姪とされており、いずれストレンジのパートナーになるとされている。エンドクレジットの最後には「ドクター・ストレンジは帰ってくる」とあったが、今後のMCUではクレアのキャラクターもはっきりしてくるだろう。◆結局、サム・ライミ印のMCU映画!?アース838でピザ・ボールを売るおじさん、ピッツア・パパ役は、本作の監督サム・ライミの出世作にして代表作『死霊のはらわた』『死霊のはらわたll』で主人公を演じ、『スパイダーマン』3部作にもカメオ出演していた俳優ブルース・キャンベル。エンドクレジットではようやくストレンジの魔術が終わって嬉しそうだったが、これは『死霊のはらわたll』で悪霊に取り憑かれた自分の右手を究極の手段で止めたことへのオマージュ。そういえば同シリーズでも、主人公が禁断の「死の書」のページを開いたことで呪いが解き放たれていた…。サム・ライミ Photo by Frazer Harrison/Getty Imagesまた、冒頭のニューヨークでのバトルやカーマ・タージでのスカーレット・ウィッチの攻撃、足をひきずりながらストレンジたちを追う血まみれのアース838・ワンダの姿や、ポニーテールのディフェンダー・ストレンジの屍がゾンビとして蘇るシーンなどは往年のホラー映画を彷彿とさせる。スカーレット・ウィッチ=ワンダ役のエリザベス・オルセンが「ホラーショーのような雰囲気」と語る理由がよく分かる。多元宇宙をまたいで様々な出来事が起こってもさほど混乱もなく、退屈することがないのは、随所に見られるこうしたサム・ライミ印によるところが大きいだろう。MCUのフェーズ4では特に、『ソー:ラブ&サンダー』のタイカ・ワイティティ監督はもちろん、『エターナルズ』のクロエ・ジャオ監督、『ブラック・ウィドウ』のケイト・ショートランド監督など、元来はインディペンデント映画やジャンル系映画で知られた監督がMCUの世界で自分色を出していく傾向が強い。ライミ監督もホラーテイストのスーパーヒーロー映画として、ぎりぎりのラインを狙った感じだ。ティム・バートン作品や『エイジ・オブ・ウルトロン』などで知られるダニー・エルフマンの遊び心に溢れた音楽も、それにひと役買っている。『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は全国にて公開中。(text:Reiko Uehara)■関連作品:ドクター・ストレンジ 2017年1月27日より全国にて公開© 2016MARVELドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス 2022年5月4日より全国にて公開©Marvel Studios 2021
2022年05月16日5月6日から8日にかけての週末、北米のボックスオフィスで首位を獲得したのはマーベルの『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』だった。現地時間日曜日午前中段階での推定売り上げは1億8,500万ドル。確実な数字が出るのは月曜日で、業界内では1億9,700万ドルまで行く可能性もささやかれている。いずれにしても、これは、パンデミックが始まって以来では『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に次ぐ2番目のオープニング成績だ。2位はドリームワークス・アニメーションの『The Bad Guys』。3位は公開5週目を迎えてもまだ堅調な『ソニック・ザ・ムービー/ソニックVSナックルズ』。4位は『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』、5位はミシェル・ヨー主演の『Everything Everywhere All at Once』だった。文=猿渡由紀
2022年05月09日ライブ配信アプリ「17LIVE(ワンセブンライブ)」と、ファンタジーRPG「CARAVAN STORIES(キャラバンストーリーズ)」のスピンオフ作品『キャラスト魔法学園』のコラボレーションイベント「『キャラスト魔法学園』プレイヤーキャラクター声優オーディション!!」が、1日より開催されている。同オーディションは、「17LIVE」でライバーとして活動中、もしくは活動予定の女性もしくは、V-LIVERであれば、誰でも参加可能。アプリ内イベントにて上位に入賞したライバーの中から、最終オーディションで選ばれた2名は、プレイヤーキャラクター「エメット」または「レリオーラ」の声優としてデビューすることができる。なおオーディションの開催期間は、1日15時〜14日23時59分まで。
2022年05月03日マーベル・スタジオの最新作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』がいよいよ5月4日(水・祝)から公開になる。本作は字幕版だけでなく日本語吹替版も公開が決まっており、これまで通りベネディクト・カンバーバッチ演じるドクター・ストレンジを俳優の三上哲が演じる。カンバーバッチの吹替を繰り返し担当する三上は本シリーズをどう観ているのか? 愛情を込めて“ベネさん”と呼ぶカンバーバッチの演技のポイントは? 公開前に新作の内容に触れないよう注意して話をきいた。アベンジャーズにはアイアンマン、スパイダーマンなどさまざまなメンバーが存在するが、その中で最も謎に満ちていて、今後のマーベル・スタジオ映画を語る上で最も欠かすことのできない人物がドクター・ストレンジだ。2017年の映画『ドクター・ストレンジ』で初めて姿を見せた彼は、天才外科医だった。しかし、ストレンジは自動車事故で両手に致命的な怪我を負い、人生を回復させるために彷徨する中で神秘の力をもつ指導者エンシェント・ワンに出会う。この世のものとは思えない魔術の世界に遭遇したストレンジは戸惑う。しかし、彼はエンシェント・ワンに弟子入りする。「1作目の映画では、ストレンジのさまざまな表情、ベネさんのさまざまな演技が描かれていましたよね」と三上は振り返る。「ですから、日本語吹替版の収録では彼の演技に寄り添って、彼についていく感じでした。こちらが画面の中の演技から、どれだけ汲み取ることができるのか? そして汲み取ったものを自分の身体を通して、どこまで声で演じることができるのか? そこがポイントでした」弟子入りしたばかりのストレンジは有能な男ではあるが、ある意味では自分本位で、少し身勝手。憎めないキャラクターだが、どこか上から目線な人物だった。しかし、彼は熾烈な戦いに巻き込まれ、魔術の世界の可能性と恐ろしさに触れることで変化を遂げていく。「ストレンジは最初は戦うことに対して反抗していましたし、相手を倒すことに対してすごく傷ついていて、映画の最後あたりでやっと責任感が出てくる。つまり、1作目は彼がヒーローになるまでの映画だったんですね」その後、魔術を使い空間や時間を自在に操るドクター・ストレンジは、アベンジャーズの中で重要な役割を果たす人気メンバーに成長していった。観客もストレンジの“スゴ腕で、達観しているようだが、どこか抜けてる部分もある”ところに大きな魅力を感じているようだ。「そうなんです。ただのイヤな奴じゃないんですよね。そこはベネさんがしっかりと演じてくれています。だから収録では彼の表情や声のトーンをよく観て、よく聞いて、彼とまったく同じトーンにするのではなくて、彼がどのような意図で言っているのか汲み取った上で日本語吹替版に落とし込んでいます。ベネさん自体がすごくチャーミングな人だと思いますし、個人的にはグッと入り込んで戦うシーンよりもストレンジのちょっと抜けている部分というかコミカルなシーンが好きだったりします(笑)」三上はドクター・ストレンジの表情、声のトーン、そのシーンで置かれている状況を漏らさずに汲み取って声の演技に反映している。じっくりと観察し、キャラクターに迫る中で見えてきた“ストレンジの魅力”もあるようだ。「観ていると“ストレンジの立ち方”というものがあるのかな? と思うんです。芯が通っていて、スッと立っている。というのも、画面の中のキャラクターの姿勢がいいと、こちらの姿勢もよくなるんです。逆に猫背のキャラクターを演じるときには、片足に体重をかけた状態でしゃべったりもします。姿勢というか立ち方によって世界の見え方は変わってくると思うんです。ストレンジはシリーズ全体を通して、スッと立って世界を見つめながら話しているイメージがあります。もちろんシーンによってはコミカルだったり、苦しい状態だったりしますから、こちらとしては自分の重心を少し変えたりしながら、可能な限り画面の中のキャラクターと同じ感覚に陥った状態でセリフを言いたいんです」『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では最強の敵サノスの出現によってアベンジャーズのメンバーはこれまでにない窮地に立たされたが、そこでもドクター・ストレンジは揺るがずにスッと立った状態で、物語のクライマックスにつながる重要な予言を提示していた。クセは強いが、ブレない、絶対的に頼りになる男、それがドクター・ストレンジなのかもしれない。「その上で、彼は成長してるんです。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』ではこれまで以上にスパイダーマンに寄り添う感じがあって、彼の成長を感じましたね」その『…ノー・ウェイ・ホーム』の“その後”を描く最新作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』がついに登場する。どのような内容になるのか、詳細はまだ伏せられているが、タイトルにもなっているマルチバース(多次元)が物語の重要なキーワードになりそうで、三上はすでに日本語吹替版の収録を終えているという。「最新作は映像もすごいですし、マルチバースが導入されたことで物語の可能性も広がりつつも、最終的にはすごくうまくまとまっています。僕もまだ完全な状態のものは観ていないのですが、収録しながら『これを映画館の大きなスクリーンで観たら、さぞすごいだろうな』と思いました。日本語吹替版は字幕版よりも得られる情報量が多いので、まずは日本語吹替版で楽しんでいただいて、その後にベネさんの美声を楽しむために字幕版も観ていただく。日本語吹替版→字幕版の順番でお願いします!」『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』5月4日(祝・水) 公開(C)Marvel Studios 2021
2022年05月02日『スパイダーマン:ノーウェイ・ホーム』のその後を描く『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』より、予測不能なマルチバースや、秘められた物語の一端についてキャストや監督が語る特別映像が公開された。主演のベネディクト・カンバーバッチは、“マルチバース”について「ワクワクするよ。マーベルの新たな次元の扉が開く」と壮大な物語であり、今後のマーベルに多大な影響を及ぼしていくであろうことを示唆する。さらに、アベンジャーズ最強の魔女ワンダを演じたエリザベス・オルセンも「別のユニバースに飛び込むんだけど、マルチバースは禁断の世界だった」と言い、ウォン役のベネディクト・ウォンも「未知の領域だ。観客は息をのむはず」と期待を煽りつつ、「新たなキャラクターが続々と登場する」とも明かしている。一方、サム・ライミ監督は「多様なユニバースを描くには物語が壮大でないとね」とマルチバースの世界観を解説しつつ、苦戦して作り上げた様子。新映像では、街一帯を封鎖して撮影しているようなメイキング風景もみられ、壮大なスケール感に期待が高まる。さらに、「最強のヒーローたちが共演するんだ」「大興奮してもらいたい!ファンが望むものを届けたいんだ。予想外の形でね」とコメントも寄せている。『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は5月4日(水・祝)より公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス 2022年5月4日より全国にて公開©Marvel Studios 2021
2022年04月25日元天才外科医の最強魔術師ドクター・ストレンジの最新作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』。この度、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に続いて、“マルチバース”の謎に迫るストレンジを含めた主要キャラクター6名のキャラクタービジュアルが解禁となった。<アベンジャーズ最強の魔術師>ドクター・ストレンジが、未だ多くの謎に包まれている“マルチバース”を舞台に新たな脅威へと立ち向かう本作。解禁されたキャラクタービジュアルでは、ストレンジがシリーズを通して数多のピンチを救ってきた相棒のマントを羽織り、新たな脅威を迎え撃とうと勇ましい表情を浮かべている。予告編では、“マルチバース”の世界でストレンジと全く同じ姿ながら、邪悪な雰囲気を纏うもう1人のストレンジと対峙しているが、別世界での“ストレンジたち”との予測不能な展開に期待せずにはいられない。<アベンジャーズ最強の魔女>ワンダ/スカーレット・ウィッチ(下段中央)は、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』では当初アベンジャーズの“敵対者”として登場するが、その後『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』などを経て“ヒーロー”へと成長。予告編では「毎朝、同じ悪夢を見る」と発言するなど、これまで家族、恋人、仲間など、大切な者を失い続けた彼女の苦悩が垣間見えているが、今回のビジュアルでは力が覚醒したかのような魔女の姿で力強い眼差しを覗かせている。『ドクター・ストレンジ』で初登場し、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』を経て、いまや<魔術師を率いるリーダー>となったウォン(上段左)。規律に厳しく、真面目な性格だがストレンジにはどこか甘く、彼を放っておけない人情派な一面をもち、最新作でも新たな脅威にストレンジと共に立ち向かう姿に注目だ。また、『ドクター・ストレンジ』では事故で医師生命を絶たれ絶望するストレンジを傍で支え、彼が唯一心を許せる存在であった<元恋人の医師>クリスティーン(下段左)。予告編では、新しいパートナーと結婚し、新たな人生を歩まんとする幸せそうな姿が描かれている一方で、ストレンジの横で“マルチバース”の世界を目の当たりにし呆然とする姿も垣間見える。果たして、彼女はこの予測不能な物語にどのようにかかわってくるのだろうか?そして、『ドクター・ストレンジ』ではストレンジとともに闇の魔術師と戦い勝利するも、最後には自らも悪に染まったかのような<謎を秘めた魔術師>モルド(下段右)も登場。新ビジュアルからは、坊主頭から一転、髪と髭を伸ばし、何か思惑を抱いているような曇った表情を見せているが、本作での彼の動向から目が離せない。さらに、新たに登場する<マルチバースの秘密を握る少女>アメリカ・チャベス(上段右)は、原作コミックでも人気のあるファン待望のキャラクター。彼女は“マルチバースを行き来する”という特殊能力を持っているが、まだまだ未熟なためその力を自分の意志でコントロールすることができない。その能力は、彼女が抱く“恐怖の感情”によって発動するため、別世界の脅威から逃れるべく多くの異なる世界を経てストレンジたちの前に現れる。そんな“マルチバース”の謎を解く鍵となる可能性を秘めたキャラクターがアメリカ・チャベスだ。本作の監督サム・ライミは、「ファンが興味を持っているのはキャラクターなんだ。彼らはどういう人物なのか?彼らはどうなるのか? 彼らは正しい選択をするのだろうか? 私たちはそういったところを掘り下げたんだ」と、キャラクターの重要性について解説している。『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は5月4日(祝・水)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス 2022年5月4日より全国にて公開©Marvel Studios 2021
2022年04月21日ヨーク(YOKE)の2022年秋冬コレクションが、2022年3月14日(月)、渋谷・ヒカリエホールにて発表された。抽象表現主義の先駆的画家クリフォード・スティルをテーマにヨークが、ブランド初となるランウェイショーを開催。主に20世紀に活躍した芸術家をテーマに選んでコレクションを手がけてきたヨークであるが、今回選んだのはクリフォード・スティル──戦後アメリカで興った抽象表現主義の先駆的存在であり、カラーフィールド・ペインティングの画家として知られるアーティストである。2021年秋冬にテーマとしたマーク・ロスコや2022年春夏のバーネット・ニューマンに見るように、カラーフィールドの絵画作品は、その名の示すごとく画面上に広げられた色面による抽象表現を特徴としている。しかしスティルにあって、画面はロスコやニューマンのように静的ではなく、むしろジャクソン・ポロックと似て動的にして鮮やかだ。そのバロック的な色彩表現の躍動感は、初となるランウィイショーに似つかわしい。スティルのダイナミックな色彩表現を反映するようにして、重厚なアウターとニットアイテムを中心としたコレクションは、グリーンやイエロー、赤みを帯びたレッドなど、レンジに富んだ力強い色彩群から構成されている。毛足の長いニットカーディガンやプルオーバーには、ダイナミックな色彩をジャカードで表現。また、編み方を不定形に変えたニットも登場した。一方でAラインのロングコートや丸みを帯びたシルエットのブルゾンには、さながら色面を引き裂いたかのようなブラックとホワイトのパターンを大胆に表している。「色面を引き裂いたかのよう」に、色彩がその下層に異なる色彩を覗かせる──これはスティル作品の特徴である。そしてヨークは、これを素材のレイヤリングや切り替えでポリフォニックに表現する。トレンチコートは異なるトーンのテキスタイルを重ねて構築。ボリューミーなシルエットを描くロングコートやカーディガンでは、キルティング素材など異素材と切り替え、さながら通常のコートの表面と裏面を反転させたかのように構築した。サイドに設けた大胆なスリットも特徴だろう。トレンチコートをはじめ、ロング丈のコートにはサイドスリットを深くデザインして、着こなしのレイヤリングを引き立てる。と、同時にスリットからパンツのポケットに手を入れやすく、立ち止まった佇まいもまた独自の落ち着きを放っている。あるいはパンツには、ファスナー仕様でスリットを入れる。そのように表層を引き裂くウェアは、その下層──インナーのウェアであるかもしれないし、それを身にまとう身体そのものかもしれないし──を多声的に垣間見せる。「立ち止まったおりに見せる佇まい」について書いた。そうした場面が生まれるのは、今回のショー演出ならではかもしれない。会場はさながらギャラリー空間──ヨークのこれまでのコレクションに携わった10人の作家の作品が展示され、そのなかでショーが行われた。モデルはいわばギャラリーを訪れる鑑賞者であって、展示作品に目をとめ、ふと立ち止まり、それに見入り、ソファーに座り込み、歩みを緩め、あるいは追い越し追い越され、時に振り返ってはもと来た道を辿り直す。モデルたちの足取りは、ここでは単線的ではなく、それ自体ポリフォニックだ。本記事のタイトルとした「ポリフォニー」とは、色彩と素材ばかりでなく、ショー演出における多声性の謂いでもあった。
2022年03月17日近鉄グループの文化事業である「松伯美術館」では、3月21日(月・祝)から6月12日(日)まで、展覧会「歩々清風ー日本画家 上村松園・松篁・淳之三代の歩みー」を開催します。「歩々清風」とは、上村松篁が画家として歩んできた自らの道に思い悩んだ際に、その道が正しい道であったと確信することができた、ある禅の老師の言葉です。明治から令和まで続く、上村松園・松篁・淳之と三代にわたる日本画家の画業を辿ると、激動の時代の中であっても、一人の作家として貫いた絵画世界からは、時代を超えて今なお強いメッセージが感じられます。時代に流されることなく普遍の美を追求し、独自に歩々清風の道を歩み続けた三代の画業を展覧します。上村松篁「春」上村松園「花見」上村松篁(1902~2001)は少年時代に「道というものは生命より尊いものだ」という言葉から、自分にとっての一筋の道は絵の道だと心に決め花鳥画家を志し、制作を続けてきました。一方で自分の歩いてきた道は正しい道だったのか、思い悩みます。しかし八十をすぎた頃、ある禅の老師から「道を歩くときは 歩々清風 の歩き方でなくてはならない」という言葉に、自分の道は少なくとも濁風は吹いていなかった、と初めて自信がわいてきたと語っています。本展では、当館では約2年ぶりの展示となる上村松園の「花見」をはじめ、松篁、淳之の作品を通じて上村家三代の画業の歩みを紹介します1. 名 称 「歩々清風―日本画家 上村松園・松篁・淳之三代の歩み―」2. 開催期間 2022年3月21日(月・祝)から2022年6月12日(日)3. 主 催 公益財団法人 松伯美術館4. 会 場 松伯美術館5. 休 館 日 月曜日6. 開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)7. 入 館 料 大人〔高校生・大学生を含む〕820円(730円)小・中学生410円(360円)※( )内は前売り料金。前売り券は近鉄駅営業所、JTB ホームページで販売。・20名以上は団体割引(入館料1割引)・障がい者手帳のご提示によりご本人と同伴者1名まで入館料2割引8. 展示作品数 約50点9. 展示作品●上村松園「花見」明治43(1910)年「娘」大正15(1926)年「新蛍」昭和7(1932)年●上村松篁「春」昭和12(1937)年「蓮」昭和56(1981)年「春輝」昭和59(1984)年●上村淳之「春宵」平成10(1998)年「月汀」平成10(1998)年「四季花鳥図(春・秋)」平成10(1998)年 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月11日春爛漫の桜の世界へ。日本初、ダミアン・ハーストの大規模個展『ダミアン・ハースト 桜』とは?ダミアン・ハースト《神聖な日の桜》2018年カルティエ現代美術財団コレクションPhotographed by Prudence Cuming Associates Ltd©Damien Hirst and Science Ltd. All rights reserved, DACS 2022『ダミアン・ハースト 桜』イギリスを代表する現代美術家の巨匠ダミアン・ハースト。彼は30年以上のキャリアの中で絵画や彫刻、インスタレーションと様々な手法で芸術、宗教、科学、そして生や死といったテーマを深く掘り下げてきた。なかでも彼が特に見つめてきたのが死。彼の名を聞いて〈Natural History〉という、死んだ生物をホルマリン漬けにしたシリーズ作品を思い浮かべる人もいるだろう。そんな彼の最新作〈桜〉のシリーズでは、19世紀のポスト印象派や20世紀のアクション・ペインティングなど、西洋絵画史の成果を独自に解釈し、色彩豊かでダイナミックな風景画を完成させている。昨年、カルティエ現代美術財団は本シリーズを世界で初めて紹介し、国際的に高い評価を得た。そして今春、ついにこの作品が日本に上陸。日本初のハーストの大規模個展となる。「本展は昨年7月から今年1月までパリで開催されていたもの。現地で大好評だったこの展覧会の日本開催をカルティエ現代美術財団より提案いただきました。ハーストの最新作を日本で紹介することに大きな意義を感じています」(国立新美術館主任研究員・山田由佳子さん)本展では107点から成る〈桜〉のシリーズからハースト自身が24作品を選抜。天井高8m、2000平方メートルの展示室の開放的な空間を生かし、大きいものでは縦5m、横7mを超える風景画の配置を彼自身が考案。大迫力の展示空間を作り上げている。「〈桜〉のシリーズは美と生と死についての作品です」とハースト。桜という具体的なモチーフを使いながら、作品は具象と抽象の間を常に揺れ動く表現に。その絵画世界は、生や死、さらに再生を感じさせる。一歩会場に入れば、咲き誇る桜の下に身を置いた時のように春爛漫の気分を満喫できるはずだ。ダミアン・ハーストのスタジオ風景ダミアン・ハースト2019年Damien Hirst1965年、英国ブリストルに生まれ、’84年からロンドン在住の英国を代表する現代美術家。’90年代に頭角を現してきたヤング・ブリティッシュ・アーティストと呼ばれる存在の代表。’95年、ターナー賞受賞など受賞歴多数。『ダミアン・ハースト 桜』国立新美術館 企画展示室2E東京都港区六本木7‐22‐2開催中~5月23日(月)10時~18時(金・土曜は~20時、入場は閉館の30分前まで)火曜(5/3は開館)休一般1500円ほかTEL:050・5541・8600(ハローダイヤル)※『anan』2022年3月9日号より。取材、文・山田貴美子(by anan編集部)
2022年03月08日大ヒットを記録した『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のその後、マーベル史上最も予測不能で壮大な戦いを描く『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』。この度、謎が謎を呼び、観る者をさらなる混沌の世界へ誘うような新映像と日本版ポスターが解禁された。これまで映像やビジュアルが解禁されるたびにSNSでは考察が飛び交い、主演のベネディクト・カンバーバッチが2月28日にハリウッドの殿堂入りを果たすなど話題が尽きない本作。最新映像は、最強の魔術師であるストレンジでさえも理解ができない謎に包まれた世界の扉が開かれ、「マルチバースとは何だ?」と彼の問いかけから始まっている。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』でも描かれていた“マルチバース”。それは無限の可能性が存在する無数のパラレルワールドにして、禁断の世界。そこから巨大な怪物など別次元から新たな脅威たちが人類に襲いかかるなか、これまでのストレンジとは異なるビジュアルのストレンジたちも多数登場している!髪型の少し違った精悍な顔つきのストレンジや、明らかに禍々しい邪悪な気配のストレンジ…。さらに手鎖をつけられたストレンジに向けられた「真実を教えよう」という謎の男の言葉が意味することは何なのか?心をザラつかせる不穏さに加え、緊迫感溢れる映像が続く中、アベンジャーズ最強の魔女スカーレット・ウィッチも緊迫の表情をのぞかせている。マーベル史上最も予測不能で、異次元の壮大な戦いを描いたファンタジック・アクション超大作が、新たなるマーベルの次元の扉を開けることになるだろう。『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は5月4日(水・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス 2022年5月4日より全国にて公開©Marvel Studios 2021
2022年03月08日5月4日(祝・水)に公開される映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』から新映像と日本版ポスターが公開された。主人公ドクター・ストレンジを演じるのはベネディクト・カンバーバッチ。『パワー・オブ・ザ・ドッグ』での繊細な演技が高く評価され、本年度アカデミー賞主演男優賞にノミネート、さらにはハリウッドの殿堂入りを果たすなど大きな話題を集めている。また、ストレンジの盟友の魔術師ウォン役のベネディクト・ウォン、ストレンジの元恋人で医師クリスティーン役のレイチェル・マクアダムス、かつての兄弟子モルド役のキウェテル・イジョフォーなど前作のキャストも再集結した。そして、『アベンジャーズ』シリーズにおいて高い人気を誇る、ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ役でエリザベス・オルセンも出演する。監督は、『スパイダーマン』(02、04、07 年)シリーズを手掛けたハリウッドの奇才サム・ライミ。唯一無二の独特な世界観を表現してきたサム・ライミ監督が、時間と空間を超越した圧倒的なスケールと未知なる映像体験で全世界を魅了する。公開された最新映像は最強の魔術師であるストレンジでさえも理解ができない謎に包まれた世界の扉が開かれ、「マルチバースとは何だ?」と彼の問いかけから始まる。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』でも描かれていた“マルチバース”。それは無限の可能性が存在する無数のパラレルワールド。そこから巨大な怪物など別次元から新たな脅威が人類に襲いかかる中、髪型の少し違った精悍な顔つきのストレンジや明らかに禍々しい邪悪な気配のストレンジなど、これまでのストレンジとは異なるビジュアルの”新ストレンジたち”が多数登場している。さらに新進気鋭の女優ソーチー・ゴメスが演じる、マーベル・コミックの人気キャラクターであり、本作の大きな鍵を握る“アメリカ・チャベス”も登場。手鎖をつけられたストレンジに向けられた「真実を教えよう」という謎の男の言葉が意味することは何なのか?ストレンジに迫りくる大きな犠牲と覚悟とは……?また、あわせて公開された日本版ポスターには、ストレンジが開いてしまったマルチバースの世界が無数の破片のようにして広がる中、”無限の可能性”の広がりを示唆するコピーが刻まれている。『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』5月4日(祝・水)公開
2022年03月08日『ドクター・ストレンジ』の続編『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』のポスターが公開されてから、そのポスターに「デッドプールが写っている」として、デッドプールのカメオ出演がうわさされている。『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』ポスタービジュアル(C)Marvel Studios 2022「Variety」誌はうわさの真相について、デッドプール役のライアン・レイノルズを直撃。3月11日からNetflixで配信開始となる、ライアンの主演映画『アダム&アダム』の特別試写会にてインタビューした。記者に前述のうわさについて聞かれたライアンは、「本当にその映画には出ませんよ」と否定。記者に「うそをついている可能性があるかも」と指摘されても「約束します。本当に出演していないんです」と再度否定した。しかし、そう話しているライアンの姿に、ツイッターでは「うそが下手。顔を見ればわかっちゃう笑」と指摘する声も。確かにライアンは少しにやついてしまっている。『デッドプール』第3弾については、「順調に行っています」と話したが、現在45歳のライアンは身体の衰えについての弱音やアクション映画の苦労も語った。「35歳を過ぎてから、コンクリートに投げつけられるのはおもしろいと感じなくなってしまいました。地獄にアップグレードですよ。鎮痛剤をシリアルみたいにむさぼるわけにもいかないし」。(Hiromi Kaku)■関連作品:ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス 2022年5月4日より全国にて公開©Marvel Studios 2021
2022年02月17日絵画、彫刻、インスタレーションと様々な手法を用い、芸術、宗教、科学、そして生や死といったテーマを深く考察してきたイギリスの現代作家ダミアン・ハースト。その最新作〈桜〉シリーズを紹介する日本では初となる大規模個展『ダミアン・ハースト桜』が、3月2日(火)より、六本木・国立新美術館にて開催される。日本では2008年の『英国美術の現代史:ターナー賞の歩み』、2009年の『医学と芸術:生命と愛の未来を探る』(共に森美術館)などへの出展歴があるダミアン・ハースト。牛と子牛をホルマリン漬けにした《母と子、分断されて》など、生と死を意識させる衝撃的な作品のイメージが強いアーティストだが、最新作である『桜』のシリーズでは19世紀のポスト印象派や20世紀のアクション・ペインティングといった西洋絵画史の成果を独自に解釈。色彩豊かでダイナミックな風景画を完成させた。同展では、2021年カルティエ現代美術財団により世界で初めて紹介された『桜』シリーズを、桜の開花時期に合わせて日本で初めて公開。ハースト自身が同展のために、107点から成る『桜』のシリーズから作品を選び、展示空間を作り上げる予定だ。大きいものでは縦5メートル、横7メートルを超える画面に描かれた風景は、儚くも鮮やかに咲き誇る桜並木の下に身を置いた時のように、私たちを幻想的な世界に誘ってくれるだろう。スタジオでのダミアン・ハースト2020年Photographed by Prudence Cuming Associates Ltd (c) Damien Hirst and Science Ltd. All rights reserved, DACS 2022ダミアン・ハーストのスタジオ風景Photographed by Prudence Cuming Associates Ltd (c) Damien Hirst and Science Ltd. All rights reserved, DACS 2022【開催概要】『ダミアン・ハースト桜』会場:国立新美術館 企画展示室2E会期:2022年3月2日(水)~5月23日(月)休館日:火曜日(5月3日は開館)時間:10:00~18:00、金土は20:00(入場は閉館30分前まで)料金:一般1,500円、大学1,200円、高校600円■展覧会公式サイト:
2022年02月15日映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の新映像とポスターが公開された。主人公ドクター・ストレンジを演じるのはベネディクト・カンバーバッチ。『パワー・オブ・ザ・ドッグ』での繊細な演技が高く評価され、本年度アカデミー賞主演男優賞にノミネートされるなど大きな話題を集めている。また、ストレンジの盟友の魔術師ウォン役のベネディクト・ウォン、ストレンジの元恋人で医師クリスティーン役のレイチェル・マクアダムス、かつての兄弟子モルド役のキウェテル・イジョフォーなど前作のキャストも再集結。さらに新進気鋭の女優ソーチー・ゴメスが演じる、マーベル・コミックの人気キャラクターであり、本作の大きな鍵を握る“アメリカ・チャベス”。そして、『アベンジャーズ』シリーズにおいて高い人気を誇る、ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ役エリザベス・オルセンも出演。監督は、『スパイダーマン』(02、04、07 年)シリーズを手掛けたハリウッドの奇才サム・ライミ。唯一無二の独特な世界観を表現してきたサム・ライミ監督が、時間と空間を超越した圧倒的なスケールと未知なる映像体験で全世界を魅了する。本作の主人公は元天才外科医にして、上から目線の最強の魔術師ドクター・ストレンジ。その時間と空間を変幻自在に操る圧倒的な能力と知性で世界を救ってきた彼は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』での壮絶な死闘を経て、アイアンマン、キャプテン・アメリカが去った今、アベンジャーズの次代のリーダーと目されている。公開中の『スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム』でもスパイダーマン(トム・ホランド)の新たなメンター的存在として描かれるなど、今後のアベンジャーズのキーパーソンとして動向が最も注目されているキャラクターだ。公開された予告編は、これから訪れる最悪の事態を暗示するかのように悪夢にうなされるドクター・ストレンジから始まる。「本当の悪夢が始まる」意味深なストレンジのセリフ以降に映し出される映像は、時間・空間・場所を問わず、様々な脅威が人類を襲う予測不能な展開に。このキッカケとなったのは『スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム』でも描かれている“マルチバース”。迫りくる宇宙への最大の脅威にドクター・ストレンジは「この世界を守るために、やるべきことをした」と口にするが、盟友の魔術師ウォンは「すべてを制御するのは無理だ。ユニバース間の扉が開いた、何がやってくるか分からない」警告する。危険すぎる禁断の呪文によって時空を歪ませてしまったストレンジは、何もかもが変わりつつある世界を元に戻すため、アベンジャーズ屈指の強大な力を誇るスカーレット・ウィッチことワンダにも助けを求めるが、もはや彼らの力だけではどうすることもできない恐るべき脅威が人類、そして全宇宙に迫っていた。さらに驚くべきことに、その宇宙最大の脅威はドクター・ストレンジと全く同じ姿で現れた“もう一人の自分”。邪悪な姿のドクター・ストレンジは不敵な笑みを浮かべていた……。また、あわせて公開されたポスタービジュアルは、ストレンジが開いてしまったマルチバースの世界が無数の破片のようにして広がり、壊れゆく世界の脆さと危うさを感じさせ、破片の中に映るワンダやアメリカ・チャベスらの意味深な表情が描き出されている。『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』5月4日(水)公開
2022年02月14日近鉄グループの文化事業である「松伯美術館」では、2月11日(金・祝)から3月13日(日)まで、企画展「未来につなぐ日本画展―松伯美術館公募展大賞受賞作家の現在(いま)―」を開催します。本展では、松伯美術館公募展の歴代の大賞受賞作家の現在の作品をご紹介いたします。松伯美術館では1994年の開館以来、毎年、日本画を模索する作家達の育成と伸長を企図して公募展を開催してまいりました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症拡大の影響等の諸事情により昨年度、本年度につきましては、公募展の開催を残念ながら中止いたしました。そこで、このたび作家の育成という公募展の歩みを振り返る機会として、大賞受賞作家の皆さまに現在の作品を自由に発表していただく展覧会を企画しました。豊かな感性で描かれた多様な表現の作品一点一点をご高覧いただき、本展が環境や価値観の激しい変化の中で日本画の未来について問いかける貴重な機会となるよう願っています。詳細は下記のとおりです。詳細本展では、松伯美術館公募展の歴代の大賞受賞作家の皆さまが自らセレクトした現在の作品をご紹介いたします。また、会期中、特別展示室では上村松園・松篁・淳之の作品もご覧いただけます。入館料は、現代日本画家の制作を応援し、その作品をより多くの皆さまに紹介するという企画展の趣旨から、通常に比べて、ご入館していただきやすい特別入館料[大人:410円(通常820円)、高校生・大学生:無料(通常820円)、小学生・中学生:無料(通常410円)]といたします。1. 名称「企画展未来につなぐ日本画展―松伯美術館公募展大賞受賞作家の現在―」2. 開催期間 2022年2月11日(金・祝)から2022年3月13日(日)3. 主催 公益財団法人 松伯美術館4. 後援 読売新聞社5. 会場 松伯美術館6. 休館日 月曜日7. 開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)8. 入館料 大人:410円、 学生(高校生・大学生を含む):無料* 高校生・大学生の方は学生証をご提示ください。* 特別入館料のため割引の取扱はございません。9. 展示作品数 約40点10. 展示作品 ※( )内は大賞受賞公募展鈴木 周子(第2回花鳥画展) 「緑蔭」、「微風」檜垣 智子(第3回花鳥画展) 「椿之図」、「夢」、「黄昏」沖谷 晃司(第4回花鳥画展) 「入梅」、「初夏」安宅 惠 (第5回花鳥画展) 「よどみなき流れの中に在る」、「沈黙の泉」永吉 秀司(第8回花鳥画展) 「雪日譚」、「思春」只内 寿則(第10回花鳥画展) 「転生」増田 貴司(第11回花鳥画展) 「秋」、「慈光」松岡 歩 (第12回花鳥画展) 「牡」、「月下」長田 佳子(第13回花鳥画展) 「まほう」石田 育代(第14回花鳥画展) 「秋麗」、「山桜」、「向日葵」柳沢 優子(第15回花鳥画展) 「水簾」、「遊蛍」秋山 洋平(第17回花鳥画展) 「季節は穏やかに」田中 翔子(第19回花鳥画展) 「La glycine du soir ~宵の藤~」鹿間 麻衣(第20回花鳥画展) 「紫季 ー桜ー」、「紫季ー朝顔ー」、「紫季 ー藤ー」、「紫季 ー紫陽花ー」前川 祥子(第21回花鳥画展) 「巡るいのち」森 友紀恵(第1回日本画展) 「降りつもる」、「葉の音」山田 雄貴(第22回花鳥画展) 「太古の痕跡」、「集積空間」杉木 智美(第2回日本画展) 「月影」、「水のほとり」大森 正哉(第23回花鳥画展) 「風櫛雨沐」島田 滋 (第3回花鳥画展) 「願い」特別出品 上村松園「雪」、上村松篁「軍鶏」・「双鳩」、上村淳之「鵲」他≪松伯美術館の公募展について≫松伯美術館の開館(1994年)以来、毎年開催している公募展で、これまで26回開催してきました。2014年度まではテーマを花鳥画に限定し「松伯美術館花鳥画展」として23回開催し、2015年度からはジャンルを限らず広く日本画を対象とした「松伯日本画展」を隔年で交互に開催することとし、これまで3回開催しました。≪松伯美術館の企画展の取組みについて≫今後も松伯美術館は、今回のような現代日本画家の制作を応援し、その作品をご紹介する場としての展覧会開催も企画してまいります。自然との共生の中で日本の風土、日本人の感性によって培われ、描き続けられてきた花鳥画。日本画にしかない花鳥画に深く取り組むことにより、日本画の独自性への理解を深めていただきたいという願いを変わらず発信しつづけます。以 上参考:新型コロナウイルス感染症予防・拡大防止のために 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年01月26日マーベル・スタジオ最新作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(原題:Doctor Strange in the Multiverse of Madness)の邦題と公開日が2022年5月に決定。苦悩・怒り・憂いなど様々な表情を魅せるドクター・ストレンジとスカーレット・ウィッチが印象的に写された特別ビジュアル、そして初めての特別映像がついにお披露目された。『アベンジャーズ/エンドゲーム』での壮絶な死闘を経てアイアンマン、キャプテン・アメリカが去ったいま、アベンジャーズの中心人物としての活躍も期待されている、元天才外科医にして最強の魔術師ドクター・ストレンジ。しかし、映像の冒頭から「他に方法がなかった。まさか、こんな事態になるとは...」と、時間と空間を変幻自在に操る最強の魔術師らしからぬ後悔を口にしている。危険すぎる禁断の呪文によって時空を歪ませてしまったストレンジは、“マルチバース”と呼ばれる謎に満ちた狂気の扉を開いてしまう。 何もかもが変わりつつある世界を元に戻すため、盟友の魔術師ウォン、そしてアベンジャーズ屈指の強大な力を誇るスカーレット・ウィッチことワンダにも助けを求めるが、もはや彼らの力だけではどうすることもできない恐るべき脅威が人類、そして全宇宙に迫っていた。その宇宙最大の脅威とは、なんとドクター・ストレンジと全く同じ姿の人物。「宇宙への最大の脅威はお前だ」と不敵な笑みを浮かべている...。2016年に公開され日本でも大ヒットを記録した『ドクター・ストレンジ』から「アベンジャーズ」シリーズ、そして『スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム』にも登場するドクター・ストレンジを演じるのは、ベネディクト・カンバーバッチ。『パワー・オブ・ザ・ドッグ』での繊細な演技が高く評価され、本年度ゴールデン・グローブ賞主演男優賞にノミネートされるなど大きな話題を集めている。ベネディクト・カンバーバッチまた、ストレンジの盟友の魔術師ウォン役のベネディクト・ウォン、ストレンジの元恋人で医師クリスティーン役のレイチェル・マクアダムス、かつての兄弟子モルド役のキウェテル・イジョフォーなど前作のキャストも再集結。レイチェル・マクアダムスそして、「アベンジャーズ」シリーズにおいて高い人気を誇り、主演を務めたディズニープラスのオリジナルドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」でゴールデン・グローブ賞主演女優賞にノミネートされるなど、今回注目の人物となるワンダ役エリザベス・オルセンも出演。エリザベス・オルセンさらに、Netflixシリーズ「ベビー・シッターズ・クラブ」の新進気鋭ソーチー・ゴメスが演じる、マーベル・コミックの人気キャラクターであり、本作の大きな鍵を握る“アメリカ・チャベス”にも早くも注目が集まっている。監督は、『スパイダーマン』(02、04、07年)3作品を手掛けたハリウッドの奇才サム・ライミ。本作では、時間と空間を超越した圧倒的なスケールと未知なる映像体験で全世界を魅了する。『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は2022年5月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ドクター・ストレンジ 2017年1月27日より全国にて公開© 2016MARVELドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス 2022年5月、全国にて公開©Marvel Studios 2021
2021年12月23日講談師神田伯山の襲名・真打昇進後初となる「新春連続読み」が、1月6日(木)から池袋・あうるすぽっとで、いよいよ開催される。演目は『寛永宮本武蔵伝』(全17席)で、東京では前夜祭含め五夜連続を2回、合計10夜という大掛かりな公演だ。この企画は、2021年に予定され、コロナ禍でまるまる1年延期となっていた。東京に続き、名古屋、福岡でも“旅公演”が予定されている。「連続読み」は、長編の講談を続きものとして数日間にわたり読みあげるもの。テレビのなかった時代に寄席などで連日かけられたが、現代ではよほどの実力と人気を持つ演者でなければ興行として成立しない。神田伯山はこの連続読みに挑戦し続けている。2019年1月に『慶安太平記』全19席、20年1月にも『畔倉重四郎』全19席を、同じくあうるすぽっとで上演している。前売りチケットは5日間の通し券のみだったが、ともに即日完売という快挙。高座内容も大評判をとった。『寛永宮本武蔵伝』は、伯山が初めて覚えた連続物。剣豪宮本武蔵の一代記だが、映画の原作になった吉川英治の『宮本武蔵』とは趣が異なる、豊前小倉藩の家臣宮本伊織の息子、二刀流の使い手宮本武蔵が、妻の父の仇、佐々木小次郎岸柳を倒すため、西へ西へと死闘を繰り広げながら旅をする物語で、全17席の構成。伯山はあうるすぽっとの所在地、豊島区の出身。この舞台を初めて踏んだのは2018年の「みんなの演芸」の一席。その時の演目が、まさに『寛永宮本武蔵伝』のなかで一席物として読まれることの多い第4話の「狼退治」だった。公演は5日間を2回。以下の予定で上演される。前夜祭(6日、12日)初日 (7日、13日) 「偽岸柳」「道場破り」「闇討ち」「狼退治」2日目(8日、14日) 「竹ノ内加賀之介」「山本源藤次」「柳生十兵衛」「吉岡治太夫」3日目(9日、15日) 「玄達と宮内」「天狗退治」「吉岡又三郎」「熱湯風呂」「桃井源太左衛門」楽日(10日、16日) 「甕割試合」「山田真龍軒」「下関の船宿」「灘島の決闘」【神田伯山からのメッセージ】ありとあらゆる興行が、延期をしております。ひどいのになりますと、延期興行の延期興行のそのまた延期興行で、お客様半分にしてのソーシャルディスタンス昼夜公演という、大変な状況になっております。『寛永宮本武蔵伝』は、私もお客様も一年間待たされました。佐々木小次郎を待たせてジリジリさせた、宮本武蔵の計略のようです。そう思うと、この公演は武蔵の思い通りかもしれません。さぁ、ようやく武蔵が参ります。開幕です。12月21日(火)まで、チケット一般抽選販売申し込み受付中。詳細は公演公式サイトで確認を。
2021年12月19日現在アメリカで公開中のファミリー映画『でっかくなっちゃった赤い子犬僕はクリフォード』の続編にゴーサインが出た。パラマウントが今月10日に北米公開したこの映画は、現在までに3,500万ドルを売り上げている。今作はParamount+で劇場公開と同時に配信され、好調なアクセス数を得た。続編も劇場と配信で同時公開するのかどうかはわかっていない。1作目の監督は『オールド・ドッグ』のウォルト・ベッカー。次の監督はまだ決まっていないが、パラマウントは同じチームでの続投を願っているようである。1作目の日本公開は1月21日。文=猿渡由紀『でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード』2022年1月21日(金)公開
2021年11月25日展覧会「上村松篁展「美の構成」に触れる」が、奈良の松伯美術館にて、2021年11月2日(火)から2022年2月6日(日)まで開催される。伝統と自然に織りなされる“美の構成”上村松篁(うえむら しょうこう)は、上村松園の長男として京都に生まれ、近現代の京都画壇で格調高い花鳥画を描き続けた日本画家だ。幼少期からの精緻な観察力と伝統的な円山四条派の写生に基づき、近代的な構成をもつ洗練された作品を手がけた。展覧会「上村松篁展「美の構成」に触れる」では、伝統のなかで育まれ、自然の神秘にふれて織りなされる、松篁芸術の「美の構成」に着目して作品を紹介。火炎木と印度孔雀、スコールを描いた70歳時の代表作《燦雨》、《白木蓮》の本画をはじめ、作品の制作過程を知ることができる下絵や素描も展示する。展覧会概要展覧会「上村松篁展「美の構成」に触れる」会期:2021年11月2日(火)〜2022年2月6日(日)会場:松伯美術館住所:奈良県奈良市登美ヶ丘2-1-4開館時間:10:00~17:00(入館は16:00まで)休館日: 月曜日(1月10日(月・祝)は開館)、1月11日(火)、年末年始(12月27日(月)~1月3日(月))入館料:大人(高校生・大学生を含む) 820円、小学生・中学生 410円※20名以上は団体割引1割引※障がい者手帳の提示により本人と同伴者1名まで2割引※出品作品は、都合により変更となる場合あり【問い合わせ先】松伯美術館TEL:0742-41-6666
2021年10月23日手づくりの祭典「クリーマクラフトパーティ2021(ポートメッセなごや)」が名古屋に初上陸!日本各地で活躍する全国3,000名のクリエイターが集合し、アクセサリーやバッグなどのファッションアイテムからインテリア、キッチン、アート、器、手工芸品などの作品が展示販売される"マーケットエリア"や、伝統工芸士や人気クリエイターによるもの作りが体験できる"ワークショップエリア"、手作りにこだわった焼き菓子やパン、ジャムなどを販売する"フードエリア"まで、たっぷりお楽しみいただけます。久しぶりの大規模なクラフトイベントであり、名古屋で初となる本イベント開催を、この場に集うすべてのみなさまと思いっきり楽しみたい、そんな思いを込めた2021年の開催テーマは“PLAY”。イベント当日は会場にて「名古屋」をテーマにしたクリエイター作品の展示コーナーや、みんなで「巨大しゃちほこ」を作るフリーワークショップも登場。ここにしかない出会いや体験をお楽しみに。名称:Creema Craft Party 2021(クリーマクラフトパーティ2021)日時:2021年9月11日(土)・12日(日)各日10:00~18:00場所:ポートメッセなごや 第3展示館名古屋市港区金城ふ頭2-2入場料:前売券 800円(1日券)/当日券 1,000円(1日券) ※小学生以下は無料チケットは好評発売中。
2021年08月11日エンダースキーマ(Hender Scheme)の2021年夏秋コレクションから、新作サンダル「パラレル/ レザー デバイス ストラップ(PARALLEL/ LEATHER DEVICE STRAP)」が登場。スキマ 恵比寿・合羽橋・宮下公園ほかにて発売される。定番サンダル「デバイス ストラップ」をクリーンな雰囲気にエンダースキーマがこれまでに発表してきたアイテムを、異なる視点で再解釈するライン「パラレル/」。その第4弾として登場する「パラレル/ レザー デバイス ストラップ」は、定番サンダル「デバイス ストラップ」をレザーストラップでアップデートした1足だ。オリジナルモデルのナイロンテープのストラップを、ベジタブルタンニンレザーへと変更することで、アクティブな印象をシックでミニマルな表情へと昇華。ストラップのレザーには、ナイロンの華奢なシルエットを再現するため、繊維を堅牢に仕上げたカウレザーを採用している。一方でソールには、オリジナルモデルと同様、素足に心地よいベジタブルタンニンレザーのフットベッドに極薄ながらも高いグリップ力を誇るヴィブラム(Vibram)社製アウトソールを組み合わせ、快適な履き心地を実現した。カラーは、ブラック、ナチュラル、ダークブウラン、オリーブグリーンの4色を展開。いずれもワントーンで、落ち着いた雰囲気に仕上げられている。詳細パラレル/ レザー デバイス ストラップ取扱店舗:スキマ 恵比寿・合羽橋・宮下公園・オフィシャルオンラインショップ、全国のエンダースキーマ取扱店舗価格:27,500円カラー:ブラック、ナチュラル、ダークブウラン、オリーブグリーン【問い合わせ先】・スキマ 恵比寿TEL:03-6447-7448・スキマ 合羽橋TEL:03-6231-7579・スキマ 宮下公園TEL:03-6434-1197
2021年07月31日