秋の音楽シーズン開幕の先陣を切って、9月初旬に東京二期会が一挙上演するプッチーニの三部作(《外套》《修道女アンジェリカ》《ジャンニ・スキッキ》)が、オペラ・ファンの注目を集めている。プレ・イベントとして、出演歌手たちによるミニ・ライヴ付きレクチャーが8月16日に東京・すみだパークギャラリーSASAYAで行われた。【チケット情報はコチラ】100席ほどの会場は熱心なファンでほぼ満席で、上演への関心の高さをうかがわせる。講師を務めたのは、公演では《外套》の流しの唄うたい役を演じるテノールの高田正人。明るい達者なトークと噛み砕いた内容で立派な講師ぶり。今回のプロダクションへの興味をいっそう掻き立てた。なにより、(歌手だから当然かもしれないけれど)声がいいので聞きやすい。講義内容は、前半がプッチーニの人と作品について、後半が今回の三部作上演についてという構成。多くのファンの興味は、やはり三部作だ。三部作は1918年にメトロポリタン歌劇場で初演されて、今年でちょうど100年目。プッチーニは3演目をまとめて上演することを前提にしているのだが、単純に考えると、舞台装置や衣裳、出演歌手の人数も3公演分になるわけで、上演費用の面からも、実際に三部作として上演される機会は少ない。しかし今回のような三部作一挙上演こそがプッチーニの思い描いた本来の上演形式なのだ。演出を手がけるのは鬼才ダミアーノ・ミキエレット。もともと3作品の間にはストーリーや音楽上の共通点はなく、各物語は時代も場所もばらばらだ。しかしミキエレットは、3作すべてを現代の物語として読み替え、ストーリー的にも共通点を見出して関連づけているという。高田によれば、キーワードは「(死んだ)子供」そして「母性と父性」。さらにもうひとつ三部作を関連づける仕掛けがあって、ヒントとしては、「(ジャンニ・スキッキで)ラウレッタのアリア《私のお父さん》を聞いて、父親ジャンニ・スキッキはなぜ心変わりしたのか」とのこと。三部作に通底するこれらのテーマを可視化するミキエレットの手腕は天才的だと、驚きを語った。ミニ・ライヴでは、高田のほか、公演でラウレッタ(ジャンニ・スキッキ)、ジェノヴィエッファ(修道女アンジェリカ)、恋人たち(外套)の三役を演じるソプラノの新垣有希子と、《外套》のルイージ役のカヴァー・キャストを務めているテノールの菅野敦が、三部作以外のナンバーも含めてプッチーニのアリアや二重唱を披露。間近で聴くオペラ歌手たちの迫力ある歌声に会場は湧いた(ピアノ=三澤志保)。東京二期会の「プッチーニ三部作」は、デンマーク王立歌劇場、アン・デア・ウィーン劇場との提携公演で、東京・初台の新国立劇場で、9月6日(木)、7日(金)、8日(土)、9日(日)の全4公演。取材・文:宮本明
2018年08月23日東京二期会の2019/2020シーズンラインアップが発表された。7月11日に行われた記者会見には、韮澤弘志理事長、山口毅常務理事兼事務局長、歌手の宮本益光(バリトン)の3名が登壇した。【チケット情報はこちら】2019/2020シーズンラインアップは、「様々な愛の形」をテーマとした6作品で、全て新制作となる。幕開けは、2019年2月の宮本亜門演出『金閣寺』。フランス国立ラン歌劇場との共同制作となる本作は、今年の3月から4月にかけてストラトブール、ミュルーズにて計7回上演された。現地でも非常に高い評価を得ており、この成功を受けての日本公演となる。指揮は、ミラノ・スカラ座をはじめ欧州主要歌劇場で活躍をしているマキシム・パスカル。4月には、マスネの代表作『エロディアード』が上演される。映像と照明を駆使した〈セミ・ステージ形式〉で好評を博した《東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ》の第2弾となる。指揮は、ミシェル・プラッソン。6月は、ハンブルク州立歌劇場との共同制作でリヒャルト・シュトラウス『サロメ』を上演。指揮は、読売日本交響楽団常任指揮者就任が発表されたばかりのセヴァスティアン・ヴァイグレで、『ばらの騎士』(2016年)に続いて、読響とともに再びピットに入る。演出するヴィリー・デッカーは、『トリスタンとイゾルデ』(2016年)でも高い評価を得ている。10月は、プッチーニの『蝶々夫人』。アンドレア・バッティストーニ指揮、宮本亜門演出の顔合わせとなる。衣裳には、国内外で多岐に活躍するクリエーターの蜷川実花を迎える予定。11月は、毎年恒例となっている日生劇場での上演となるオペレッタ『天国と地獄』。指揮に大植英次、演出に鵜山仁を迎え、客席と舞台の距離が近い日生劇場の特性を生かし、セリフと歌のどちらも楽しめるように、日本語訳詞上演となる。2020年2月は、ヴェルディの『椿姫』。指揮はジャコモ・サグリパンティ。すでにバイエルン国立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、パリ・オペラ座などで活躍しているイタリアの若手指揮者のひとりだ。今後《二期会名作オペラ祭》での再演も視野に入れており、より長いスパンで多くの日本人が親しめるプロダクションに仕上がる予定だ。演出は現在調整中。今年の後半のラインアップにも、ニューヨークのメトロポリタン・オペラでの初演から100年というメモリアルを迎えたプッチーニ《三部作》や日生劇場での『後宮からの逃走』など注目作品の上演が控えており、今後の東京二期会から目が離せない。
2018年07月23日超大作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』が日本でも大ヒットを記録している。本作は恐竜が現代に甦った世界を舞台に新たなドラマを描く3部作の2作目で、2021年に公開が予定されている最終作につながるエピソードがふんだんに盛り込まれている。本シリーズはなぜこのような設定になったのか? 2作目では何が新たに描かれるのか? そして最終作はどこへ向かうのか? 新シリーズのすべての脚本を手がけ、前作と最終作の監督を務めるキーマン、コリン・トレボロウが“現段階で話せるすべて”を語った。まず最初に“ジュラシック”シリーズを簡単におさらいしておこう。マイケル・クライトンの小説を基に、スティーヴン・スピルバーグが伝説的な傑作『ジュラシック・パーク』を完成させたのは1990年。遺伝子操作によって現代に甦った恐竜たちが暮らすテーマ・パークを舞台にした作品は、人々に衝撃を与えた。その後、スピルバーグは続編も監督し、名匠ジョー・ジョンストンが2001年に3作目を手がけたが、その後は長らく新作が公開されることはなかった。実は3作目の公開後も、スピルバーグをはじめとする製作陣は新作を模索していたが、納得のいく脚本を作れずにいたようだ。そこで、声をかけられたのが、コリン・トレボロウと相棒の脚本家デレク・コノリーだ。トレボロウによると、彼らはスピルバーグからいくつかの“お題”を出され、それに応えるかたちで脚本執筆を進めていたらしい。「ですから当初は、3部作どころか、新しい“ジュラシック”映画をつくるかどうかも不確かな状況だったわけです」とトレボロウは振り返る。前作公開時、トレボロウはインタビューでスピルバーグから“パークはすでに開園していてある程度の時間が経っている”、“ヴェロキラプトルを調教している男が出てくる”、“遺伝子操作された恐ろしい恐竜が出てくる”の3つを盛り込むよう依頼されたと語っていたが、実はスピルバーグのリクエストはもうひとつあったという。「あの頃、スティーヴンが最も興味を抱いていたのは“恐竜を兵器として使う”というアイデアでした。当時、私たちの前には軍人が恐竜軍団を率いて戦争の準備をしている物語が描かれたプロットもありました。しかし、私は『その話をしたいのであれば、最初から恐竜が軍用兵器として登場するのではなく、人間と恐竜が意思疎通できるようになる過程を描かないとダメではないですか? だって、人間の命令を理解できなければ、恐竜は兵器として役立たないでしょう?』と彼を説得したんです。そこで、私たちは物語を当初のプロットよりも前の段階、つまり人間と恐竜が関係を構築しようとするところまで戻したわけです」前作『ジュラシック・ワールド』では、恐竜を現代に甦らせるテーマパークが新たな形で復活して人々から人気を集めているところから物語が始まる。そこでは恐竜と意思疎通をはかろうとする調教師のオーウェンと、人間と心を通わせる恐竜“ブルー”が暮らしていたが、遺伝子操作された新型恐竜が暴走してパークは大混乱に陥り、最終的に施設は崩壊してしまう。「前作を監督した際、私が最も興味を持っていたのは、恐竜を“動物”として扱うことでした。人間は動物に対して共感を覚えますし、愛着をもちますよね? 私はその部分を描きたかったのです。確かに恐竜は危険な部分がありますし、人を殺すことも可能です。でもよく考えたら、トラだってライオンだって危険ですよね? ですから、前作では人間と恐竜の関係をしっかりと描き、2作目では新たな監督J・A・バヨナとタッグを組んで、このテーマをさらに追求していこうと考えました」前作でパークが崩壊し、人間のいない島で恐竜たちは檻から出て自由に暮らしていたが、島の火山活動が活発になり、恐竜たちは窮地に立たされる。かつて施設の運営責任者だったクレアと調教師オーウェンは再び島に乗り込み、恐竜たちの救出作戦に挑むが、その背後には救出した恐竜ブルーの遺伝子を利用して、さらに恐ろしい“恐竜兵器”を生み出そうとする陰謀がうごめいていた。本作では、前作以上にサスペンス的な要素やホラー映画的な演出が盛り込まれているが、先ほどトレボロウが話した“人間と恐竜の関係性”の観点からシーンを観ると、緊迫感や恐怖だけでなく、恐竜の感じている哀しみや怯えが感じとれるし、恐ろしさの背後に複雑なドラマが息づいているのを感じられる。「その通りです! それこそが私たちが今回の映画で意図したことでした。前作は楽しくてカラフルでローラーコースターのような映画を目指しましたが、2作目ではどこか影のあるドラマを描こうとしました。むしろ、私たちはこの2作目を考えていたからこそ“1作目は明るく楽しく”を貫けたともいえます。ですから、本作で描かれる恐怖は、単に観客を怖がらせるものではなく、小さな子どもだからこそ感じる不安であったり、子を持つ親にのしかかる責任感や恐怖、そして謎めいた少女の過去だったり……複雑な要素をたくさん盛り込み、映画を最後まで観てもらえると観客に“なるほど。この映画のテーマは実はこういうことだったのか”とわかってもらえるようにしました」ちなみに本作の結末はトレボロウ曰く「次は一体、何が起こるんだろう? と観客に思ってもらえるエンディング」になっている。最終作では再び監督を務めるトレボロウは「現段階ではたくさんは喋れないんですよ」と笑顔を見せながらも「実は現在、最終作の脚本に取り掛かっています」という。「実は、今回の脚本をつくる段階で、3部作すべての物語をデレク・コノリーと話しながらつくってしまったんです。だからこそ2作目は、3部作全体のどの段階で終わればいいのか定めることができました。現在は共同脚本家のエミリー・カーマイケルと脚本を執筆しているところです。『…炎の王国』では“恐竜と人間の関係性”を主軸にして、前作からドラマを引継ぎましたが、最終作は『…炎の王国』のドラマを引き継ぎながら、登場人物たちが報われるような、希望のもてるエンディングを描きたいと思っています」『ジュラシック・ワールド/炎の王国』公開中
2018年07月21日女優の深田恭子が12日、自身のインスタグラムを更新。「UQ mobile」のCMで“3姉妹”として共演する多部未華子、永野芽郁と食事に行ったことを報告し、笑顔の3ショット写真を公開した。深田恭子のインスタグラムより同CMで長女役を演じる深田、次女役の多部、三女役の永野。深田は「多部未華子ちゃんの出演している舞台、『人間御破算』を永野芽郁ちゃんと2人で観に行って来ました」と報告し、「めーたんも(永野芽郁ちゃんをそう呼んでいます)連続テレビ小説『半分、青い』の撮影で忙しいはずなのに『おねえちゃんの舞台を一緒に観に行きませんか?』と誘ってくれて」と明かした。続けて、「舞台上の多部ちゃんはとても可愛らしくて声が透き通っていてダンスがキレッキレでした摩訶不思議な舞台であっという間の時間でした」と舞台の感想を記し、「その後なんと三姉妹でお食事にも行きましたあぁ可愛い妹達がいて私は幸せ者です」とつづった。永野も11日夜にインスタグラムを更新し、3ショット写真を添えて「お姉ちゃんたちとご飯に行けました!幸せな時間だったぁ。。頑張るパワーがフツフツと。今度はお家女子会かな楽しみ」と報告。「#多部さんの舞台観劇後に美味しいご飯#舞台に立つ姿がかっこよすぎました#そして深田さんと足つぼに笑#二人してほぐしてもらいました笑#早く3人の撮影ないかなぁ#UQ三姉妹」とハッシュタグもつけた。この投稿に、「超可愛い三人姉妹」「可愛すぎる」「この三姉妹大好きです」「美人三姉妹」「最高の三姉妹ですね」「素敵なスリーショット」「うっとり」「プライベートでも仲良しで嬉しいです」などとファンから多くのコメントが寄せられている。
2018年06月12日女優の深田恭子、多部未華子、永野芽郁が3姉妹を演じるUQコミュニケーションズのウェブCM「UQクリニック」シリーズが、1日から同社のホームページ内で公開された。このウェブCMで、深田は医者、多部と永野はナース姿となって登場。ゴー☆ジャス、ザブングル、つぶやきシローなど6組の患者の悩みを解決していくという内容だ。ゴー☆ジャスは、「スマホ代が高くて首が回らない」と悩みを打ち明け、「イタタタ…」と首の痛みを訴えながら地球儀のイタリアを指差すものの、3姉妹は無反応。ザブングルは、料金プランが条件だらけであることを訴え、「条件ガッチガチで、くやしいです!」とギャグを披露するも、やっぱり3姉妹は無表情。つぶやきは「データ消費量が気になってしまい、全然つぶやけない」という悩みを打ち明けると、永野が「節約モードに設定すれば、データ消費ゼロ だから安心してつぶやけるのよ」と説明する。撮影現場は、3姉妹の前で芸人が代わる代わる登場してネタを披露するという状況で、そんな中でも3人は、無反応な表情で演技することに。しかし、ゴー☆ジャスの撮影シーンでは、地球儀ネタの勢いに圧倒され、さすがに笑いをこらえることができず、カットがかかるたびに、手鏡を見て小まめに前髪を整えるゴー☆ジャスの姿に、終始笑いが止まらない様子だった。
2018年06月01日今夏開催の「スター・ウォーズ in コンサート JAPAN TOUR 2018」は、史上初の『スター・ウォーズ』初期3部作を一挙上演するプレミア特別公演が行われることでも話題。そんな話題の本公演のチケットが、本日4月24日(火)10時より一般発売スタートした。昨年10月に大阪、名古屋、東京で行われた「スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015) in コンサート」に続く第2弾となる今回は、シリーズの原点となる「新たなる希望」(1978年)、「帝国の逆襲」(1980年)、「ジェダイの帰還」(1983年)の初期3部作を、国内7都市で14公演、日本で開催されるシネマ・コンサート史上最大規模で上演。「スター・ウォーズ in コンサート」は、音声やセリフ、効果音はそのままに、ジョン・ウィリアムズの音楽パートをフル・オーケストラが映画の上映に合わせて生演奏する新しいエンタティンメント。今回、シネマ・コンサート界の人気コンダクター、ニコラス・バックが来日して指揮を、演奏は東京フィルハーモニー交響楽団が担う。また、1日限定で初期3部作を一挙上演するプレミア特別公演も日本限定で開催。11時に始まり、休憩を挟みながら22時前まで上演する約11時間の長丁場コンサート。この公演には座席番号が印字されたピクチャー仕様のホルダー付きパス・チケットが用意され、会場には人気キャラクターの登場も予定。そして、チケット価格もシリーズの重要ナンバー「327」にちなみ、32,700円(税込)で販売される。「スター・ウォーズ in コンサート JAPAN TOUR 2018」は7月29日(日)から9月2日(日)まで国内7都市14公演で開催。(cinemacafe.net)■関連作品:スター・ウォーズエピソード5/帝国の逆襲 1980年6月28日公開ⓒ Star Wars: The Empire Strikes Back ⓒ & TM 2015 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.スター・ウォーズエピソード6/ジェダイの帰還 1983年7月2日公開スター・ウォーズエピソード4/新たなる希望 1978年6月30日より公開
2018年04月24日エドワード・ケアリーのアイアマンガー三部作、『堆塵館(たいじんかん)』『穢(けが)れの町』『肺都(はいと)』について、翻訳家・古屋美登里さんにお話を伺いました。ゴミだらけの館や町で巻き起こる、大スペクタクルを読み逃すなかれ。19世紀後半、ロンドンの外れにそびえ立つ「堆塵館」。ゴミから財を築き、その屋敷の主になったアイアマンガー一族をめぐる三部作の物語がついに完結。3巻合わせて1300ページを超える厚さにひるむかもしれないが、最初の『堆塵館』が刊行されるや否や、名だたる書評家や本好きたちから「早く続きを!」の悲鳴が上がったほど、面白さはお墨付き。物語が締めくくられたいまこそ、格好の読みどきだ。この大作の翻訳を手がけたのが、古屋美登里さん。エドワード・ケアリー自身も翻訳家として絶対の信頼を寄せている古屋さんに、三部作を楽しむためのポイントをうかがった。「ケアリーは絵を描いたり粘土細工をしたり、小説を書く以外にも絶えず創作的な活動をしている多才な人。あるとき描いた鉛筆画――憂鬱な表情をした不健康そうな少年が、まさか3冊にも及ぶ長大なストーリーのきっかけになるなんて、本人も驚いたそうですよ」この少年こそが『堆塵館』の冒頭で紹介されるクロッド・アイアマンガー。肌身離さず身につけている一族の印=<誕生の品>が浴槽の栓というのも愛らしい、クロッドの顔をまず見てほしい。こうした登場人物の肖像画などたくさんの挿絵が、本作の大きな魅力にもなっている。「物語と絵の融合にこだわっているケアリー。肖像画のほか、館の断面図や町の俯瞰図などが、想像を補完してくれます。決して可愛らしいタッチではないのに少しずつ絵の魅力に引き込まれ、しまいには、愛おしく思えてくるから不思議(笑)」クロッドはまた、<物の声>を聞くことができる稀有な能力の持ち主だ。孤児院から屋敷に引き取られてきた少女ルーシー・ペナントと出会い、物語は走り出す。大人と子ども、善と悪、国家と一族など、数多の対立の物語を内包していて、主役級のみならず脇役までが揃ってチャーミング。なかでもクロッドの成長小説としての面白さは格別だと古屋さん。「最初は気弱で孤独な少年だったクロッドが、物や他者の気持ちを理解し、町に出てアイアマンガーの外の世界に触れて見聞が広がることで、自分の役割を知っていく。私が特に胸が熱くなったのは、『肺都』で、クロッドが物たちを味方にして巨大な敵に立ち向かっていくシーン。人と同じように物にも愛着を持つケアリーらしさがよく出ていました」堆塵館の地上階にいるアイアマンガーたちと、地下階にいる使用人たちとの関わりから始まり、次に、館のふもとの町フィルチングの様子が描かれ、その勢いのまま、ロンドンで起こる大騒動になだれ込んでいく。「館という閉鎖空間から徐々に物語が開かれていく、とても計算された構造になっているので、怒濤の展開に身をまかせていけばいい。極上の読書体験を得られるはずです」エドワード・ケアリーから日本の読者のみなさまへ私はこれまで日本の文化から、つまり古い幽霊の話や北斎の絵、宮崎駿の傑作などから大きな影響を受けてきました。アイアマンガー三部作は、少年少女が年長者たちの残虐性と闘う話です。成長と愛と家族の物語であり、英国生まれで、現在アメリカに暮らしている私にとっては故郷を偲ぶ物語なのです。この三部作が、日本で居場所を見つけたことをなによりありがたく思っています。<堆塵館>をはじめ、原書のムードをより的確に伝える造語を多用した訳者の力量にも脱帽。東京創元社『堆塵館』3000円、『穢れの町』2800円、『肺都』3800円。ふるや・みどり翻訳家。目利きの書評家でもあり、書評集『雑な読書』『楽な読書』も好評発売中。※『anan』2018年3月7日号より。写真・水野昭子インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2018年03月02日“北の三部作”最終章を飾る一大巨編『北の桜守』の公開を記念して、「映画女優 吉永小百合」と銘打ち、吉永小百合出演の過去の名作を2月17日(土)より一挙上映することが分かった。吉永さんは1959年の映画初出演以来、数々の作品に出演してきた唯一無二の映画女優。『北の零年』『北のカナリアたち』に続く“北の三部作”最終章である今作は、大戦末期から高度経済成長期という激動の時代を生き抜いたある“親子の物語”。厳しくも温かく息子を守る母・江蓮てつを好演した吉永さんは、自身120本目の映画出演作となった。そんな本作の公開を記念して、今回吉永さん出演の作品群から選りすぐりの6本を上映することが決定。ラインナップは以下の通り。■『動乱』第1部 海峡を渡る愛/第2部 雪降り止まず1980年公開の森谷司郎監督作『動乱』。2部構成で描かれ、高倉健と吉永さんが共演を果たしたほか、桜田淳子、志村喬、田村高廣らが出演している。■『天国の駅』1984年公開、出目昌伸監督作『天国の駅』。戦後初の女性死刑執行者をモデルに描き、吉永さんのほか、西田敏行、三浦友和、津川雅彦ら名優たちが出演する。■『長崎ぶらぶら節』2000年に公開された、「事件」シリーズや「あ・うん」の深町幸男監督作『長崎ぶらぶら節』。共演には高島礼子、原田知世、渡哲也らが名を連ね、主演の吉永さんは第24回日本アカデミー賞や第43回ブルーリボン賞なども受賞した。■『北の零年』『世界の中心で、愛をさけぶ』『ピンクとグレー』の行定勲が監督を務めた『北の零年』(2005年)。豊川悦司、石原さとみ、渡辺謙、柳葉敏郎、香川照之ら豪華キャストが集結している。■『北のカナリアたち』阪本順治が監督を務め、作家・湊かなえの「往復書簡」を原案とした2012年公開の『北のカナリアたち』。東映が創立60周年記念作品として製作され、吉永さんが主人公の小学校教師・川島はるを演じるほか、柴田恭兵や仲村トオル、里見浩太朗、森山未來、満島ひかりらが出演した。日本最北の地である利尻島・礼文島。20年前に一人の女性教師と生徒6人の間に起こった“ある転落事故”を軸に、双方の思いが複雑に絡み合いながら、当時明かされることのなかった謎と真実が、一つの衝撃的な結末を導き出す――。■『ふしぎな岬の物語』2014年に公開、吉永さんが『孤高のメス』『八日目の蝉』の成島出監督と共に初めて企画も手掛けた主演作。作家・森沢明夫の小説を基に映画化したもので、のどかな太陽と海に抱かれた岬村の先端に佇む「岬カフェ」を舞台に、店主の悦子とカフェに集う人々の温かいドラマを描き出し、阿部寛、竹内結子、笑福亭鶴瓶らが共演。また本作は、第38回モントリオール世界映画祭で「エキュメニカル審査員賞」と「審査員特別大賞グランプリ」のW受賞という快挙を成し遂げた。のどかな太陽と海に抱かれて、時代に流されることなく、どこか懐かしさの漂う岬村。その岬の先端で、柏木悦子(吉永さん)は長年、小さなカフェを営んできた。悦子のいれる、とびきりおいしいコーヒーと、和やかな語らいを楽しみに、店に集う人々との交流を通して、当たり前すぎて忘れてしまいがちな、世の中の不思議や人と人との絆が、なめらかに紡ぎ出されていく――。名作揃いのラインナップで贈る「映画女優 吉永小百合」特集上映。上映劇場は、東映公式Webサイトにてチェックしてみて。「映画女優 吉永小百合」特集上映は2月17日(土)~3月9日(金)丸の内TOEIほか全国にて上映(※上映作品・日程は各劇場により異なる)。『北の桜守』は3月10日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:北のカナリアたち 2012年11月3日より全国にて公開(C) 2012『北のカナリアたち』製作委員会
2018年01月13日女優の吉永小百合が1月4日(木)、都内で行われた主演作『北の桜守』の完成報告会見に出席した。日本映画界を代表する吉永さんにとって120本目の出演作。「よくここまでやってこられた」と感慨深げに語り、スタッフや共演者に対し、感謝を示した。■吉永小百合、『北の桜守』に強い手応え「大事な作品になった」戦中から戦後にかけ、極寒の北海道で懸命に生き抜いた母子の30年にわたる葛藤と軌跡を描く本作。『北の零年』(行定勲監督)、『北のカナリアたち』(阪本順治監督)に続き、北海道を舞台にそこで生きる人々を描いた“北の三部作”の最終章にあたる。北の大地で力強く生きる母親を演じた吉永さんは、「とても難しい役だった」と回想。それだけに、「皆さんに支えられ、大変な撮影を乗り切ることができた。いまはホッとしているし、大事な作品になったと思います」と強い手応えは十分だ。■息子役の堺雅人、吉永さんは「すてきな大先輩です!」完成報告会見には吉永さんをはじめ、共演する堺雅人、篠原涼子、岸部一徳、滝田洋二郎監督が出席。吉永さんと親子役で共演した堺さんは、「吉永さんのひたむきさ、何事にも一生懸命にぶつかる姿に感動しました。すてきな大先輩です!」と敬意を示し、「44歳になりましたが、まだまだ一生懸命さが足りないなと思う」と背筋を伸ばした。また、「すっと役に入り込めた」(吉永さん)、「そばにいるだけで幸せ」(堺さん)と共演をふり返った。■共演者が明かす“スター・吉永小百合”の意外な一面は?「吉永さんとご一緒できるなんて、夢にも思っていなかった」と感激するのは、篠原さん。「すごくスポーツがお好きで、プロ顔負けのアスリートぶりに驚かされました。私も触発されたので、何か始めようかなと思う」と吉永さんの意外な一面を明かすと、吉永さんは「じゃあ、同じジムに行って、一緒にプールで泳ぎたいですね」と早速“お誘い”していた。また、岸部さんは「吉永さんは“スター”ですけど、現場ではそういうことを一切出さず、役にしか見えない。俳優はこうあるべきだなと、いつも思う」と話していた。『北の桜守』は2018年3月10日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年01月04日世界で一大ブームを巻き起こした『ロード・オブ・ザ・リング』3部作、『ホビット』3部作のピーター・ジャクソンが製作・脚本を務める最新作『Motal Engines』(原題)が、『モータル・エンジン』として2019年に日本公開することが決定。早くも初映像となる特報映像が到着した。イギリス作家フィリップ・リーブのベストセラーSFファンタジー小説「移動都市」を、ジャクソン監督の右腕として『キング・コング』(’05)で第78回アカデミー賞視覚効果賞を受賞したクリスチャン・リバースがメガホンをとり映画化した本作。物語の舞台は、人々は地上を這う巨大な移動型都市に住み、他の都市を喰うことによって資源を奪いながら生活している、という世界。とある目的を果たすため、移動都市ロンドンに潜入した少女ヘスターは、青年トムに出会い、街の強欲な主導者と、もう一度地上に戻ろうとする人々との壮大なバトルに身を投じることになる。荒廃した地球を舞台に描きだされる本作は、大きな決意を胸に刻むヘスターの勇敢な冒険と、息をのむほどの雄大な世界観が圧巻の映像美で展開する。今回解禁される特報映像では、滑走する巨大都市が小さい都市を丸飲みするかのように、中に取り込む衝撃の瞬間が映し出されており、小さい都市からその様子を見据えるへスターの力強く鋭い眼差しが印象的。そして短い映像ながらも、壮大な世界観とピーター・ジャクソンが手掛ける新たな冒険物語に期待が高まる映像に仕上がっている。主人公の少女へスターに抜擢されたのは、『アンナ・カレーニナ』(’12)でハリウッド進出を果たし、海外ドラマ「ダ・ヴィンチと禁断の謎」などで活躍をみせるアイスランド出身の新鋭女優ヘラ・ヒルマー。2015年には、過去にレイチェル・ワイズやキャリー・マリガン、アリシア・ヴィキャンデルなども受賞したベルリン国際映画祭「シューティング・スター賞」にも選ばれた注目株。また、へスターとともに壮大な戦いへと身を投じる青年トムを、俳優として『シャドウハンター』『ムーン・ウォーカーズ』やドラマ「Misfits/ミスフィッツ 俺たちエスパー!」に出演するほか、プロデューサーとしても活躍し、多彩な才能を発揮しているアイルランド俳優ロバート・シーハンが務め、物語に新鮮さと深みを与えるフレッシュキャストが集結。さらに、『マトリックス』『ロード・オブ・ザ・リング』でもおなじみのヒューゴ・ウィーヴィング、『アバター』『ドント・ブリーズ』のスティーヴン・ラングといった名キャスト陣が脇を固めている。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ1作目が公開された2000年から、およそ20年の時を経たいま。世界中を誰も見たことがない冒険の世界に誘ってきたピーター・ジャクソンと長編初監督となるクリスチャン・リバースにより、さらなる進化を遂げた映像体験が観客を魅了することになりそうだ。『モータル・エンジン』は2019年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年12月19日シリーズ最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の公開を前に、プロデューサーを務めるルーカスフィルム社長のキャスリーン・ケネディが来日し、インタビューに応じた。彼女が語る“現代の神話”「スター・ウォーズ」が今後歩む未来とは?■『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のテーマは「闘争」「光か、闇か」。前作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で文字通り、フォースの力に目覚めた主人公レイは、長年行方知れずだった伝説のジェダイ騎士、ルーク・スカイウォーカーと出会い、フォースとジェダイにまつわる衝撃の事実と向き合うことに…。一方、父親のハン・ソロを自らの手で殺したカイロ・レンにも新たな試練が訪れる。そんな本作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』について、ケネディは「テーマは“struggle”」だと語る。日本語では「闘争」と訳せるが、単なる戦いではなく、苦しみやもがき、葛藤といった意味合いが強い言葉だけに、レイとルーク、そしてカイロ・レンの内面をより深く掘り下げる内容になっている…ということだろう。その意味では、1980年に公開された『スター・ウォーズエピソード5/帝国の逆襲』に近い作風だと推測できる。「どちらの作品も、3部作の中間点なので、確かにそう言えるわね。前作でキャラクターや世界観を紹介し、いわばセットアップが完了したから、今回はより奥深いドラマ性を味わってもらえるはず。もちろん、エンターテインメントだから、ユーモアの要素も盛り込んでいるわ」。■「スター・ウォーズ」監督に求められる資質は?2017年はシリーズにとって、波乱の1年でもあった。来年公開される『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』、2019年12月公開を目指す『スター・ウォーズ』エピソード9と、立て続けに監督の交代劇に見舞われたのだ。それだけに、責任者であるケネディが「スター・ウォーズ」監督に求める資質とは一体何なのか、気になるところ。教えてください!「力強いキャラクターと、物語を生み出せる力ね。それ無しに、映画と観客を結びつける“絆”は生まれないから。その上で『スター・ウォーズ』のように数百、数千というスタッフやキャストを同じビジョンに向かわせるリーダーシップが必要だと思うわ。今回、メガホンをとったライアン・ジョンソンは、まさにそんな人物。思慮深く知的で、準備にも抜かりがなかった」。■さらなる拡大を続ける「スター・ウォーズ」の未来とは…そのライアン監督に、エピソード9以降に製作される新3部作を託したことからも、ケネディがいかに全幅の信頼を寄せているかがわかるはず。公開時期は未定ながら、新3部作は「いままでの『スター・ウォーズ』で描かれなかった、銀河の一角から来た新しいキャラクターたちが登場する」といい、ファンの期待は高まるばかりだ。「具体的な内容はまったく未定。年が明けたら、意見を交わすブレインストーミングを始める予定よ。ファンの期待はよ~く分かっているつもり。だからこそ、工場で再生産するような作品ではなく、常に驚きと新鮮さ、何よりファンが『スター・ウォーズ』を愛し続ける要素を大切にしたいわ。私自身、チャレンジが大好きだし、進化したいと思っている。『スター・ウォーズ』シリーズがそうであるようにね」。(photo / text:Ryo Uchida)
2017年12月16日史上初、3部作で描かれることが決定した“アニメーション映画”としての「ゴジラ」。第1章『GODZILLA 怪獣惑星』に続く、第2章『GODZILLA 決戦機動増殖都市』が2018年5月18日(金)より公開される。第1章『GODZILLA 怪獣惑星』では人類が帰還してから2万年が経過し、ゴジラを頂点とする生態系に変わり果てた地球を舞台に、ゴジラに正面攻撃を仕掛けるホバー部隊による空中戦、大地を焼き尽くす爆撃戦など、人類とゴジラの死闘が繰り広げられていた。続く第2章『GODZILLA 決戦機動増殖都市』では、都市機構がすべて荒廃したはずの2万年後の地球に遺された“都市”が何を示すのかが暴かれる。『決戦機動増殖都市』には、人間、異星人のエクシフ・ビルサルド以外の第4の存在「フツア」が登場。ポスタービジュアルに描かれた新キャラクターも「フツア」の双子の少女であり、彼女たちは本作において重要な鍵を握る。また、ゴジラ映画シリーズ不動の人気を誇る「メカゴジラ」も新たな姿で登場する。製作陣・声優は続投なお、第1章から引き続き、監督は、『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』でシリーズ最高63.1億円の興行収入を叩きだした静野孔文と、TVアニメ『シドニアの騎士 第九惑星戦役』などで知られるCG作品の名手・瀬下寛之の2人が務める。宮野真守、櫻井孝宏、花澤香菜、梶裕貴、諏訪部順一、杉田智和といった声優陣も第1章からの続投となる。また、新たに登場する「フツア」の双子の配役にも注目したい。姉のマイナ役には、テレビアニメ『南鎌倉高校女子自転車部』で主人公を演じるなど高い演技力が注目される上田麗奈が、一方妹のミアナ役には、テレビアニメ『月刊少女野崎くん』のヒロインや『宝石の国』などに出演する若手声優・小澤亜李が起用される。ストーリー21世紀初頭、人類はゴジラに蹂躙された地球に多くの人命を残し、選ばれし者達だけで恒星間移民船・アラトラム号に乗って移住可能な「約束の地=タウ星e」を目指した。しかし計画は失敗し、人類は再び地球へと舞い戻ることになってしまう。そして、長距離亜空間航行によって生じた時空の歪みは、人類が戻るべき場所を「2万年後の地球」に変えてしまっていた。その地球で主人公・ハルオたちはゴジラの攻撃を受けながら、20年間考え続けた「対ゴジラ戦術」をエクシフとビルサルド、2種族の異星人と共に実行し、決死の戦闘でゴジラを倒すことに成功する。しかし、喜びも束の間、地中深くから真のゴジラ「ゴジラ・アース」が姿を現す。2万年もの間成長を続け生き永らえ、体高300メートル、質量10万トンを超える姿へと進化した超巨大ゴジラの圧倒的な破壊力を前に、ハルオたちは散り散りになってしまう。そしてハルオを救ったのは、人類の生き残りと目される「フツア」の民、ミアナだった。フツアはこの地球で初めて出会った人型の生命種族である。また、ミアナには双子の姉<マイナ>もいた。彼らは人類の子孫なのか――。「フツアの神もゴジラに破れ、今は卵を残すのみ。挑むもの、抗うもの、すべて炎に呑まれて消える」という彼らにハルオは、「これは、人類の手に地球を取り戻す、最後のチャンスなんだ」と語り返す。一方、ビルサルドの指揮官・ガルグは、フツアの持つ矢じりが“自律思考金属体=ナノメタル”でできている事に気がつき歓喜する。それは、21世紀に彼らが富士山麓で「対ゴジラ決戦兵器」として開発するも、 起動寸前で破壊された<メカゴジラ>を構成するものと同じ物質であり、その開発プラントが今もなお、残っている証だった―――。詳細『GODZILLA 決戦機動増殖都市』 公開時期:2018年5月18日(金)全国公開キャスト:宮野真守・櫻井孝宏・花澤香菜・杉田智和・梶裕貴・諏訪部順一・ 三宅健太・堀内賢雄・中井和哉・山路和弘 他監督:静野孔文・瀬下寛之 ストーリー原案・脚本/虚淵玄(ニトロプラス)制作:ポリゴン・ピクチュアズ©2018 TOHO CO., LTD.
2017年11月20日映画「スター・ウォーズ」新3部作の製作が決定。2017年12月15日(金)公開のシリーズ最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の封切りを前に、ウォルト・ディズニー・スタジオ傘下のルーカスフィルムが発表した。「『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』を監督したライアン・ジョンソンの“はるか彼方の銀河への旅”は、まだ始まりに過ぎません」という、シリーズ恒例のオープニングロールの言葉とかけた米スター・ウォーズ公式サイトの声明の通り、新3部作の1作目はライアン・ジョンソンが監督と脚本を手掛ける。また、同氏と長年の共同作業者であるラム・バーグマンが製作を担当する。気になるストーリーについては詳しく判明していないが、これまでのシリーズで核となってきたスカイウォーカー家を巡る物語とは切り離されたものとなるという。また、未だかつて描かれていない銀河辺境の新たなキャラクターが登場するとも伝えられた。ライアン・ジョンソンとラム・バーグマンは「『スター・ウォーズ』は最も偉大な近代神話であり、私たちはそのシリーズに貢献する事ができてとても幸運だと感じています。新たなシリーズに取りかかるのを今から待ちきれません」とコメントを残している。
2017年11月16日シリーズ最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の12月公開を前に、『スター・ウォーズ』シリーズの新たな三部作の製作が決定。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のライアン・ジョンソン監督が1作目の監督、脚本を務めることをルーカス・フィルムが9日(現地時間)、発表した。ジョンソン監督と長年組んできたプロデューサー、ラム・バーグマンが製作に当たり、スカイウォーカー家のサーガとは別の物語を展開する。発表によると、「いままでの『スター・ウォーズ』で描かれなかった、銀河の一角から来た新しいキャラクターたちが登場する」とのこと。ルーカス・フィルム社長のキャスリーン・ケネディは「私たちは皆、『最後のジェダイ』でライアンとの仕事を素晴らしいと思いました」「ライアンは、新しい三部作というまっさらなキャンバスに驚嘆するようなことをしてくれるでしょう」とコメントしている。ジョンソン監督とバーグマンは「『スター・ウォーズ』は最高の現代神話であり、貢献できることをとても幸運に感じています。新シリーズと共に歩み続けることが待ち遠しくてたまりません」と共同でコメントしている。ジョンソン監督は発表を受けて、ツイッターでも「言うまでもなく、皆さんに『最後のジェダイ』を気に入ってもらいたいと思っています。でもいまは、本当に皆さんに『最後のジェダイ』を好きになってもらいたいと願っています」と改めてつぶやいた。映画公開前に新作を手がけることが決まったということは…、とインターネット上では『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』への期待がさらに高まり、「うれしいのは、ライアン・ジョンソンの三部作に新キャラクターがいることだけじゃなく、彼らが『最後のジェダイ』は素晴らしいと思っていることだ」「スター・ウォーズの世界の新しい一角が描かれると聞いて、ただただうれしい」といった歓迎の声が上がっている。(text:Yuki Tominaga)
2017年11月10日吉永小百合主演で贈る、北の三部作最終章『北の桜守』。すでに堺雅人、篠原涼子、阿部寛、佐藤浩市ら豪華俳優陣が集結している本作だが、この度本作をさらに盛り上げるキャストとして、安田顕、野間口徹が出演していることが分かった。本作は、終戦直後の北の大地で懸命に生きた母と子が、長年にわたる別離を経て、家族の記憶を巡る旅に出る物語。今回新たに発表された安田さんが演じるのは、堺さん扮する修二郎の同級生で、少年時代に修二郎をいじめていた過去がある杉本久。今作で共演シーンはないものの、吉永さんにとって120本目という作品に出演することを尋ねられると、「日本映画界の歴史を作られてきた方と、その方が主演される作品にこうして同じスクリーンに出させていただき、本当に光栄なことだなと思います」とコメント。そして、野間口さんは、修二郎が日本で開業したミネソタ24の社員で、社長である修二郎をサポートする木村学を演じる。また安田さんは、アメリカ帰りの修二郎を訪ねた際「What can I do for you?」と聞かれて戸惑うというシーンで、「ホッケ?ホッケがどうしたって?」という北海道人らしいアドリブで応戦。カット後にほかのキャストやスタッフを爆笑させていたという。そして野間口さんも、稚内での撮影では初夏の東京から移動してきたため油断したのか、寒空の北海道に短パン姿で現れ、堺さんにからかわれるなど、独特の空気感で現場を盛り上げていたようだ。2人のキャスティング理由についてプロデューサーは、「これまでの出演作を見ていて、それぞれの役のイメージにぴったりだなと思いましたし、実力派のお2人だったので、ぜひ、お願いできればと思いました。撮影を終えて、滝田洋二郎監督もお2人の演技を絶賛していました」と語っている。『北の桜守』は2018年3月10日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年11月10日『虐殺器官』の「ジェノスタジオ」が、新たにTVアニメ3作品を手掛けることが先日発表され大きな話題となったが、この度、その3作品の最新情報が一挙解禁!1作目は堀尾省太の「刻刻」をアニメ化。来年1月より放送されることが明らかになった。伊藤計劃のデビュー作「虐殺器官」の映像制作のため、2015年に誕生したアニメスタジオ「ジェノスタジオ」。今回「ジェノスタジオ」が世に送り出すのは、TVアニメ3作品。テレビアニメ「刻刻」まず1作目は、「モーニング・ツー」にて連載されていた堀尾氏によるタイムストップSF「刻刻」。監督は「ギャラクシーエンジェル」の大橋誉志光、シリーズ構成は木村暢、キャラクター原案は梅津泰臣、アニメーションキャラクターデザイン・総作画監督は「HUNTER×HUNTER」「神撃のバハムート」「牙狼」などの日向正樹が担当。そして、主題歌は「MIYAVI vs KenKen」による「Flashback」に決定した。また、メインキャラクターの声を担当する声優陣も決定。本作の主人公・佑河樹里役を務めるのは、「クズの本懐」の安済知佳。そして瀬戸麻沙美(間島翔子役)、山路和弘(じいさん役)、郷田ほづみ(佐河順治役)。そのほか、辻谷耕史、野島裕史、岩田龍門、内田夕夜、吉野裕行が出演する。なお、アニメ公式Webサイトもオープンし、主題歌もいち早く聴くことができるPV第1弾が公開されている。■イントロダクション永遠の6時59分…。佑河家に代々伝わる止界術。止界術を使うと、森羅万象が止まった“止界”に入ることが出来る。ある日、主人公樹里の甥と兄が、誘拐犯にさらわれてしまう。救出の為にやむを得ず“止界術”を使うが、そこにいるはずのない自分以外の“動く”人間たちに急襲される。彼らは、止界術を崇める「真純実愛会」。止界術を使用する際に必要な“石”をめぐり、止界の謎、佑河家の謎が徐々に解明されてゆく…。■コメント堀尾省太(原作)先日、制作途中のものを拝見し、漫画で描きたかった雰囲気を共有できていると思いました。例えば、カヌリニが出てくるシーン。漫画では西日を浴びた赤松をイメージして描きましたが、白黒なので、頭のなかで省略して表現した部分もあります。アニメでは、それがかなり近い形で再現されていました。同じ風景を見て、受け取る印象までも同じだった、という感じです。そんな製作陣の皆さんの技量に敬服しつつ、アニメ「刻刻」の放送、いまからとても楽しみにしています。大橋誉志光(監督)正に刻刻と変わっていく人間模様と、本来は動かすことが命題のアニメーションが描き出す静止した世界(案外大変なんですコレ)。原作同様、次のお話が待ち遠しいこと、請け合いです。オンエアーをお楽しみに。MIYAVI(主題歌)この一瞬を、止めたい。けれど、止められない。止めてはいけない。死にゆくアンドレを、刻の止まった世界で見守る樹里ちゃんの気持ち、痛み、もどかしさ、やるせなさ、無力感を表現させていただきました。アクション・シーンに関しては、「淡々と、刻が、流れていく」という、 無情で、暴力的な側面をオーケストレーション・ヒットと共に、形にしてみました。テレビアニメ「ゴールデンカムイ」続いて2作目は、「週刊ヤングジャンプ」にて連載中の野田サトル原作の「ゴールデンカムイ」。「Fate/Grand Order -First Order-」『それいけ!アンパンマン くろゆき姫とモテモテばいきんまん』の難波日登志が監督を務めるほか、シリーズ構成:高木登、キャラクターデザイン:大貫健一と、豪華スタッフ陣でアニメ化される。■コメント難波日登志(監督)野田サトル先生が「映像化、やれるもんならやってみろ」というつもりで漫画を描いているとおっしゃっていましたが、果敢にも無謀にもアニメ化を、そしてその監督をやらせていただくことになりました。もちろん野田先生がいわれているように厄介な作品ではありますが、チャレンジ精神でスタッフ一同と共に放送規制に挑みます!杉元とアシ(リ)パと仲間たちの金塊探し大冒険!ぜひ放送をお楽しみに!!高木登(シリーズ構成)脚色者にとって原作が面白いのは幸せなことです。自分はそうした機会に恵まれ、いくつもの原作に幸福な伴奏をすることができましたが、またあらたに1本、「ゴールデンカムイ」に関わらせていただくことになりました。この破天荒な面白さを最良のかたちでお届けするべく、監督以下スタッフのみなさんと知恵をしぼっているところです。どうかご期待くださいませ。森貴弘監督作品そして3作目は、人気アニメ「デュラララ!!」「夏目友人帳」の監督として知られる大森貴弘監督の新作であることが明らかに。詳細は未発表となっているが、「企画構想からおよそ10年。これは、不自由な世の中で互いを想い合う無垢な心を描いた物語。」と書かれたビジュアルが公開されている。■コメント大森貴弘(監督)今回描きたいのは、人は何を以てして生きると決めているのかというところです。一言で言えば糧と言うか、希望と言い換えてもいいかも知れない。次の作品の登場人物たちは皆、ごくか細い希望を生きる縁として、自らの活路を開こうともがいて行きます。長い間、映像化を夢見ていた企画です。もちろん、そのとき、取り掛かっている作品のことを常に第一に考えて仕事をしていますが、頭の隅にこの作品のことを置いて、引き出しを半分、開けたり閉めたりしていたように思います。その集積を表現出来たら、と願っています。「刻刻」は2018年1月よりTOKYO MX、BS11にて毎週日曜日24時30分~放送予定。Amazonプライム・ビデオにて日本・海外独占配信予定(第1話はテレビ放送に先駆け、約24時間先行配信)。(cinemacafe.net)
2017年10月16日「GOGOバンチ」にて連載中のゆくえ高那の「ちょっとまて野球部!-県立神弦高校野球部の日常-」を原作に、須賀健太、小関裕太、山本涼介が野球部3バカトリオとして出演する青春映画『ちょっとまて野球部!』。この度、本作の予告編がWebにて先行解禁!あわせて主題歌は「Shout it Out」の「アフタースクール」が起用されていることが分かった。“野球部”というタイトルからだけだと、熱血な野球シーンなどが映し出される汗と涙の青春映画を連想しがちだが、今回先行公開された予告編では、須賀さん演じる野球部のキングオブバカ・大堀広揮、小関さん演じる3バカの1人で乙女男子の秋本高兵、山本さん演じる天然マイペースな宮田捺生が登場。カモミールティーをやかんで作ったり、「光合成中だから」と言い太陽の光を浴びてみたり…笑いと友情が詰まった、熱くない青春映画の一端を覗くことができる。そして本作の主題歌が明らかに。主題歌を担当したのは、昨年7月にデビューしたばかりの「Shout it Out」。高校の軽音楽部で結成され、「未確認フェスティバル2015」で3,254組の中からグランプリを獲得。インディーズ時代からテレビドラマの主題歌に抜擢されるなど一躍注目を浴び、同世代の音楽ファンを中心に支持を集めている。「Shout it Out」山内彰馬(Vo&Gt)は、「『Shout it Outなりの青春を描いてほしい』。宝来監督との打ち合わせのとき、そう言われました。ボーッと過ぎて行く毎日をただただ眺めていた学生時代、ほかの人からすればなんでもない出来ことが、自分の前でだけ輝きを放つようなあの日々の先に今日がある。そんな曲を作りました」と楽曲について明かし、「微力ながらも力添えさせていただいたこの作品が、たくさんの人に愛されればいいな、と思います」とコメントしている。そして予告編とあわせて新たな場面写真も公開!宮崎秋人、荒井敦史、塩野瑛久、柳喬之の初出しカットも到着。また本作のメイキングDVDが、来年1月10日(水)に発売決定。撮影現場に完全密着したもので、野球大好きの3バカトリオを演じる、須賀さん&小関さん&山本さんの“1年生座談会”に加え、3人にふり回される先輩トリオ、塩野さん&荒井さん&柳さん“2年生座談会”も開催。2月の真冬の寒さの中、6日間という超短期間で撮影された熱く濃厚な現場風景が収められたスペシャルメイキングとなっている。『ちょっとまて野球部!』は2018年1月27日(土)より池袋HUMAXシネマズほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年09月15日9月2日より公開される映画『トモダチゲーム 劇場版FINAL』の完成披露イベントが3日、都内で行われ、吉沢亮、内田理央、山田裕貴、大倉士門、根本凪、永江二朗監督が出席した。本作は、『別冊少年マガジン』で連載中の山口ミコト原作・佐藤友生作画による『トモダチゲーム』の劇場版第2弾。4月にもドラマ化された本作は、6月に劇場版第1弾も公開され、本作はその続編でシリーズ完結となる。主人公の片切友一を演じた吉沢は「撮影の時はドラマに前作の劇場版、そしてこのファイナルとまとめて撮りました。ドラマ版と前作の劇場版以上に面白い作品になっていると思います。自分で見てもすごく良いものが作れたという実感がありますし、早く皆さんの意見が聞きたいですね」と公開が待ち遠しい様子。沢良宜志法役の内田は「今回のかくれんぼで山田くんと吉沢くんがめちゃくちゃヤバかったんです。吉沢くんのゲス顔がめちゃゲス格好良いというか、皆さん本当にそう思うと思います」と絶賛して、「三部作最後の作品で、ずっと裏切り者は誰かとゲームを進めてきましたが、最後に明らかになると思いますので、最後まで瞬きせずにご覧ください」とアピールした。劇中では各自が演じたキャラクターの中学生時代も演じているが、それについて内田が「キツかったですね。見ていて『これもうキツい!』って言っちゃうぐらいキツかったですよ。山田くんも大人っぽいしちょっと気になる場面ですよね」と振り返り、吉沢も「無理があるなと思いました。高校生は意外にイケるけど、中学生って普通に無理だと思います(笑)」と苦笑い。そのような中、心木ゆとり役の根本凪について山田が「満場一致で違和感がない! ぴったりでしたよ」と褒め、当の根本は「ありがとうございます(笑)」と照れ笑いを浮かべていた。映画『トモダチゲーム 劇場版FINAL』は、9月2日より全国順次公開。
2017年08月04日福士蒼汰をはじめ、中山優馬、古川雄輝ら最旬俳優勢揃いで実写化映画の公開が控える、唐々煙の原作コミック「曇天に笑う」。この度「曇天に笑う<外伝>」の物語が、全3部作の劇場アニメとなることが決定。中村悠一、梶裕貴、代永翼をはじめとするTVアニメ版の豪華キャストが再集結した特報映像が公開された。歴史の裏側でこの国を護る──。三百年に一度蘇る魔物・大蛇復活の十一年前。 歴史の裏で国を護ることを志した者たちがいた。 それは大蛇討伐のため結成された部隊・犲(やまいぬ)。 曇家当主・大湖が師範を務めるその隊には、天火だけでなく、 天火の盟友・安倍蒼世、佐々木妃子らの姿もあった。だがある事件をきっかけに、天火は志を同じくした犲たちと、道を分かつこととなる。 部隊に属したままでは、護れぬものがあったから──。明治十二年。大蛇が滅び、晴れ渡る滋賀の空の下で、犲と曇兄弟たちは天火の秘めたる思いを知る。激動の時代の中、それぞれが大切にするものを護ろうとした若者たちの相克と絆、宿命の戦いを描いた人気コミック「曇天に笑う」(マッグガーデン刊)。その世界は進行形で拡がり続け、2018年2月には実写映画公開のほか、「曇天に笑う」より時代を300年を遡った琵琶湖を舞台に大蛇を巡る物語が描かれる「煉獄に笑う」の舞台化が8月より上演。いまもっとも注目すべきシリーズのひとつだ。そして、唐々煙が描く原作コミック「曇天に笑う<外伝>」の物語が、全3部作の劇場アニメとなってスクリーンに登場。原作を新たな形で映像化するのは、「進撃の巨人」「甲鉄城のカバネリ」のアニメーション制作を手がけた「WITSTUDIO」。キャスト陣には、三兄弟の長兄・天火役の中村さんをはじめ、梶さん、代永さんほかTVシリーズからの続投が決定。そのほか、安倍蒼世役の鳥海浩輔、鷹峯誠一郎役の安元洋貴、佐々木妃子役の大原さやか、芦屋睦月役の藤原祐規、犬飼善蔵役の藤原貴弘、屍千狼役の岩崎ひろし、武田楽鳥役の下野紘、比良裏役の鈴村健一、牡丹役の佐藤利奈、錦役の能登麻美子、金城白子役の櫻井孝宏、曇太湖役の大川透、曇小雪役の折笠富美子ら人気・実力ともに兼ね備える豪華声優陣が集結する。琵琶湖のほとり、大津の街を照らす曇三兄弟たちの活躍やいかに!壮大なスケールで描く、笑って泣ける歴史浪漫群像活劇を、劇場アニメでも堪能して。『曇天に笑う<外伝>>~決別、犲の誓い~』は12月2日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2017年06月29日俳優のトム・ホランドが、主演を務める『スパイダーマン』の新シリーズが3部作になることを明かした。12月23日に日本公開予定の『スパイダーマン:ホームカミング』に次ぐ2つの続編をマーベルが製作する予定であることをトムが認めた。「スパイダーマンの軌跡と僕らが呼ぶ作品だよ。ピーター・パーカーとスパイダーマンについてはまだまだ語るべきことがあるからね。特に次の2作品の中ではそれを発展させていくことになるよ」「彼については『スパイダーマン:ホームカミング』だけで語り尽くしたということは絶対にないし、違った形でこのキャラクターを成長させていくことを楽しみにしているよ。思春期をかけぬけていくようなものになるかな。ワクワクするようないくつかの作品が登場するよ」インタビューの中で「いくつかの作品が登場する」と答えた真意について尋ねられると、トムはSuperHeroHype.comに対し「『スパイダーマン』第2弾と第3弾ってことだね。ああ、言っちゃったよ。ごめんなさい、マーベル」とコメントしていた。(C)BANG Media International
2017年06月17日NHK朝の連続テレビ小説『ひよっこ』の警官・綿引正義役で人気急上昇の竜星涼。彼がなんとTBSのドラマ『小さな巨人』、サスペンス映画『22年目の告白―私が殺人犯です―』(6月10日公開)と、3作立て続けに警官役を演じています。しかも三者三様にきちんと演じ分け、それぞれの魅力が炸裂(さくれつ)しています!さわやかな笑顔、小顔、そして高身長という恵まれたルックスの竜星くん。ご存じスーパー戦隊シリーズ『獣電戦隊キョウリュウジャー』の桐生ダイゴことキョウリュウレッド役で人気を博し、『ひよっこ』で一気にブレイクしました。■“ザ・昭和の男”時々おちゃめなギャップ萌え『ひよっこ』竜星くん『ひよっこ』の綿引は、主人公・谷田部みね子(有村架純演)の蒸発した父親・実(沢村一樹)の行方を探す巡査役です。律義そうな“ザ・昭和の男”という感じの七三ヘアが、誠実で清潔感あふれる綿引のキャラに絶妙にマッチ。先日放送された回では、みね子たちと映画『ウエストサイド物語』を観たあとで、余韻に浸っていた綿引が、ひとりこっそり“なりきり”ダンスを披露。しかもそれをうっかりみね子たちに見られ、大慌てする姿がかわいかったです! 生真面目な警官ぶりと素顔のおちゃめさのギャップ萌えがたまりません。みね子親子と同じ茨城出身の綿引は、本来の実務ではなく、非番の日にも実を捜索してくれていました。しかし、実家の都合で巡査を辞め、地元に帰ることになってしまい…。ガガーン! どこかいい感じの雰囲気が漂っていたみね子と綿引だけになんとも残念!ちなみに6月からは、いまをときめく竹内涼真が、みね子の暮らす東京のアパート「あかね荘」の住人・ 島谷純一郎役で登場予定です。彼も『仮面ライダードライブ』出身ということで、みね子を巡る竜星くんとの元ヒーロー対決に、女子は鼻息が荒くなってしまいそうです!■抱きしめたくなる母性本能を刺激! 『小さな巨人』竜星くんつづいて、長谷川博己が敏腕刑事・香坂真一郎役に扮し、『シン・ゴジラ』張りの統率力を発揮している『小さな巨人』での竜星くんは、忠誠心あふれる若手刑事・中村俊哉として奮闘していました。ビジュアル的には、3役の中でいちばんフラットです。同ドラマでは、警視庁本庁と所轄の確執が描かれます。向上心と忠誠心が強いがゆえに、上司の犬となり、裏切り行為に走ってしまった中村。それが香坂たちにバレて、打ちひしがれた子犬状態だった中村・竜星くんは、見ていて思わず抱きしめたくなるほど愛おしかったです。中村の人柄を知り抜いている香坂が、中村を裏切らせた上司・杉本(池田鉄洋)の方に怒りをぶつけ、中村の直属の上司だった渡部(安田顕)も、彼を一切責めませんでした。本当に良かった! 懐の深い上司たちの愛が身にしみたであろう中村のうれしそうな表情を見て、ファンは肩をなでおろしたはずです。竜星くん、舞台が芝署から豊洲署に移ってからはレギュラー組から外れてしまいました。でも、またひと皮向けて成長した中村刑事が再登場し、香坂刑事の援護射撃をしてくれることを期待しています!■ワイルドで熱いガッツある若手刑事!『22年目の告白』竜星くん3つ目の警官役が、藤原竜也と伊藤英明が初共演した映画『22年目の告白―私が殺人犯です―』(6月10日公開)で演じた春日部信司役です。まるで役柄に食らいつくようにギラギラした野犬のような目つきの竜星くんは、かなり新鮮です!ガッツのある若手刑事ですが、直情型すぎるところがたまにキズ。ともに現代劇の刑事役を演じた『小さな巨人』と差別化してか、眉毛を短くそり上げ、ワイルド系が入っているところがビジュアル的な萌えポイントです。本作は、時効となった後で、突如「私が犯人です」と名乗り出た殺人犯に翻弄(ほんろう)される人々を描くサスペンス。春日部刑事は伊藤英明演じる牧村刑事の直属の部下ですが、殺人犯の曾根崎雅人(藤原竜也)が毎回挑発的な態度を取るので、その度に威勢よくブチ切れる瞬間湯沸かし器的な役どころです。伊藤英明と藤原竜也の胸を借りて、若者ならではの熱さや青さを爆発させている竜星くん。まだまだ伸びしろがあるだろうから、きっと現場でも2人から良い刺激をもらい、俳優としてさらにパワーアップできたのではないでしょうか?気づけば3作続けての警官役を見事に演じ切った竜星くん。出世作の『キョウリュウジャー』もそうでしたが、正義を貫こうとする誠実な役どころは、精悍(せいかん)な彼の風貌にはぴったりです。ドラマ2作はもちろん、映画の最新作『22年目の告白―私が殺人犯です―』もチェックしてみてください。『22年目の告白―私が殺人犯です―』6 月10 日(土)全国ロードショー公式サイト: www.22-kokuhaku.jp
2017年06月09日戦後の貧しさと飢えに苦しみながら、極寒の北海道で懸命に生き抜いた親子が、十数年の空白を経て再会し、失われた記憶をめぐる旅を描く、吉永小百合の120本目の出演作となる映画『北の桜守』。この度、本作の撮影現場から撮影の模様が到着。母の日には、吉永さんへ篠原涼子と堺雅人からお花のプレゼントがあったと明かし、「子どもがいなくても、究極の母という役を演じていられる。自分は母親ではないのに、本当にこういう仕事をしていてよかったという思いがします」と喜びを語っていた。1945年、南樺太に一輪の桜が咲いた。やっと咲いたその花は、江蓮てつたち家族にとって希望の花のはずだった。その年の8月、ソ連軍の侵攻が起こる。てつは息子2人と共に樺太を脱出。決死の思いで北海道の網走へと辿り着く。そんな満身創痍の親子を待っていたのは、想像を絶する過酷な生活だった。意識を失うほどの厳しい寒さと飢餓、その中を親子は懸命に生き抜くのだった。1971年、成長した次男の修二郎は米国で成功し、日本初のホットドックストアの日本社長として帰国。15年ぶりに網走を訪れた。そこには長男の姿はなく、一人、夫を待ち続けながら慎ましい生活を送る年老いたてつの姿があった。修二郎はてつを札幌へと連れ帰り、面倒をみる決意をする。息子夫婦と暮らし始めたてつだったが、薪を使い米を炊き、近所から苦情を受けたり、金を払わず八百屋から葱を持ち去ろうとするなど、徐々に不可解な行動が目立つように。年老いたてつは、戦禍によるPTSDの後遺症に陥っていた。そして、てつ自身もその変化を自覚していく…。そんなある日、てつが突然姿を消す。立派になった修二郎に迷惑をかけたくないと思い、一人網走に戻ろうとしたのだ。だが網走の住宅はすでに取り壊されており、帰る場所を失ったてつ。てつのために一緒に寄り添いたいと思う修二郎。2人は北海道の大地を巡る過去への道行を始める。その旅は、親子の抱える禁断の記憶の扉を開けてしまうのだった――。本作は、北海道を舞台にそこで生きる人々を描いた、2005年公開の行定勲監督作『北の零年』、阪本順治が監督を務め、湊かなえの「往復書簡」を原案とした2012年公開の『北のカナリアたち』に続く“北の三部作”最終章。本作は、『おくりびと』の滝田洋二郎監督が手掛け、主演の吉永さんが江蓮てつ役を演じるほか、てつの息子で大人になった修二郎役を堺さん。そのほか篠原さん、佐藤浩市、阿部寛ら日本映画を代表する豪華俳優陣が参加している。2月に北海道・網走でクランクインし、現在「春パート」を東映東京撮影所や関東近郊にて撮影されている本作。今回到着した写真は、吉永さん演じるてつが、息子・修二郎とその妻・真理(篠原涼子)を想い、昔作ったおにぎりを握るシーン。てつはもともと、アメリカへ渡った息子と離れて暮らしており、網走でひとり食堂を営みながら生活していたという設定。おにぎりは馴染みのある三角形ではなく、当時の母親が握るおにぎりの主流であった太鼓型のおにぎりを再現。このシーンのために吉永さんは、約1か月前におにぎりの握り方を料理学校の先生に教わり、握る姿を動画に撮った映像などを見ながら、自宅で練習を積んだそう。その結果、プロ顔負けの腕前を披露している。また、ビジネスを学びに渡米した修二郎が帰国し、開店した日本初のホットドックストア“ミネソタ24”の前(現在のコンビニのはしり)にて、吉永さん、堺さん、篠原さんがいくつかの質問にも答えてくれた。ミネソタ24は70年代の北海道・札幌にある狸小路商店街に位置する設定。本作では、東映東京撮影所内に全長65mの巨大なオープンセットを作り、70年代の狸小路の雰囲気を再現させた。主演の吉永さんについて堺さんは、「僕は初めてご一緒させていただくので、どんな方だろう?と非常に楽しみにしていたのですが、今日も一緒に芝居しながら見とれるというと、ちょっとおかしいんですが、見入ってしまいました。セリフのない間がどれだけあってもお芝居が成立するので、ずっと見ていられます。まるで引き込まれるようです」とコメント。同じく共演を喜ぶ篠原さんは、「こんな場所でいうのも変なんですが、とてもお綺麗で…そして、毛穴がないんです!どうしたらそんなにきれいなお肌でいられるんだろうと思います。また、元気でエネルギッシュで、アクティブですし。一緒にお話をしているだけで、こちらもエネルギーをいただけるようなすごくエネルギッシュな方。絶対なれないですけど、生まれ変わったらこういう方になりたいです。一日でいいからなってみたい」と印象を語ると、吉永さんは「逆!逆です!涼子さんみたいにパンツスーツでぱっぱって歩くようなそんな役もやってみたい。本当にかっこいい方で。今回、堺さんもそうですけど、ご一緒させていただけるのを、わくわく楽しみにしておりました」と話した。公開された写真にもあったおにぎりを握るシーンについて吉永さんは、「150個くらいは握りましたね。スタッフに毎晩食べさせて、スタッフがおにぎり中毒で嫌になるんじゃないかなって心配しています」と明かし、「これだけおにぎりを作ったし、作ったものをみんながおいしいって言ってくれるので、おにぎり屋もいいかなーって。引退後はそんな気がしています。楽しいです」とコメント。本作をこれから観る観客へ向け、「活力が生まれるような作品になっているのではないかなと思います。ぜひ若い方から様々な方々に見ていただきたいなと思います」(篠原さん)、「いろんな要素がある映画なんですけど、日本の何十年かのうつろいの中で、生きてきた人たちのことをこの映画を通じて思っていただけたら」(吉永さん)と呼びかけた。『北の桜守』は2018年3月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年05月17日新緑まぶしい5月に、タイプの異なる3つの“愛”が燃え上がる3作のカップル映画が相次いで公開される。うっとりとして、胸躍り、キュンとなる、それぞれの恋愛スタイルを、初お披露目となる場面写真とともにご紹介!●全力投球で恋したい!『カフェ・ソサエティ』5月5日(金・祝)公開2012年『ミッドナイト・イン・パリ』で、観る者を1920年代ゴールデンエイジのパリへとタイムトリップさせたウディ・アレン監督が、“もうひとつの黄金時代”へと誘うロマンティック・コメディ。こちらに登場するのは、「もっと刺激的で胸がときめく人生を送りたい」漠然とそんな願望を抱くニューヨークの平凡な青年ボビー(ジェシー・アイゼンバーグ:33)と、大物エージェントの美人秘書ヴェロニカ、愛称“ヴォニ―”(クリステン・スチュワート:27)が1930年代のハリウッドで出会うアラサー同士のカップル。美しくて、お洒落で頭の回転が速いヴォニーは、飾り気のない性格で、ボビーはたちまち心奪われる。彼女には恋人がいるというが、構わず積極的にアタック!!ついに努力が実って海辺や映画館でのデートを重ねた2人は、仲睦まじい恋人同士に。しかし、事態は急変し、ボビーは失意のどん底まで落ちてしまう。その後、故郷に戻ったボビーの運命やいかに!?目の前の恋に全力投球したい方にオススメ。●スリリングな恋を楽しみたい!『バッド・バディ!私とカレの暗殺デート』5月13日(土)公開アナ・ケンドリック(31)とサム・ロックウェル(48)という、17歳の年の差のカップルが出演する“覚醒ラブ・アクション”。ダメ男に恋してばかりのマーサは、また失恋。そんなときに立ち寄ったコンビニで、偶然、フランシスと出会い頭に衝突!腕利きの殺し屋であるフランシスは、その千里眼でマーサの“素質”に興味を持ち、一方のマーサは今度こそ運命の出会いに違いない! と心ときめく。急速に惹かれ合った2人はそのままデートに繰り出し、濃密な時間を過ごすことに。マーサは、フランシスが殺し屋と知って驚くも、好きになったら止まらない!一緒にスリリングな時間を過ごしながら、いっそう絆を深めていくマーサとフランシス。2人とも、“この人だ!”とひらめく野性の直感力はさすが。運命的な出会いを信じる方、スリリングな恋をしたい方にオススメ。●穏やかな恋を育みたい!『光をくれた人』5月26日(金)公開マイケル・ファスベンダー(40)とアリシア・ヴィキャンデル(28)の12歳差カップルで贈る世界的ベストセラーの映画化。1918年、トム・シェアボーンは戦争の英雄として帰国したが、心に深い傷を負い、人生の全てを拒むかのように、インド洋と南極海がぶつかる大海に浮かぶ、住民もいない孤島で灯台守の仕事を始める。3か月後、灯台守に正式採用となったトムは、契約を結ぶために町に戻る。そこでトムは、カモメに餌をやる若い女性イザベルに目をとめる。トムの心にさざなみが立った。町と孤島、離れて暮らす2人は、手紙でやりとりを続け、愛を育んでいく。劇中には、愛する人に向けて手紙をしたためるシーンも何度か登場する。実はこの2人、本作の撮影を通してホンモノのカップルになってしまったという。劇中に登場する髭剃りのシーンでは、アリシアがマイケルの髭を実際に剃っている。本来ならば俳優の顔に刃物をあてることは許されないことだが、プライベートでもパートナーとなった2人は、このシーンを自ら提案。愛の証ともいえる、名シーンの1つとなっている。穏やかに愛を育みたい、誠実な方にはこちらがオススメ。カップルの数だけ、恋愛の形がある。5月はあなたらしい恋のスタイルを見つけてみては?(text:cinemacafe.net)■関連作品:バッド・バディ!私とカレの暗殺デート 2017年5月13日より新宿シネマカリテほか全国にて公開(C) 2016 Right Productions, LLC光をくれた人 2017年5より全国にて公開(C) 2016 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLCカフェ・ソサエティ 2017年5月5日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開(C) 2016 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.
2017年04月30日菅田将暉と『息もできない』の監督・主演ヤン・イクチュンをW主演に迎え、寺山修司が唯一遺した傑作長編小説を映画化する『あゝ、荒野』。2部作となる本作の公開日が、前篇10月7日(土)、後篇10月21日(土)に決定。併せて、生前の寺山氏とも親交があった世界的写真家・森山大道の撮り下ろしによるイメージビジュアルが初解禁となった。かつて母に捨てられた新次は兄のように慕う劉輝と詐欺に明け暮れていたが、ある日、仲間の裕二たちにより襲撃されてしまう。そして2021年新宿、行き場のないエネルギーを抱えた新次は、劉輝を半身不随にした裕二への復讐を誓っていた。一方、同じ新宿で吃音・赤面対人恐怖症に悩む”バリカン”こと健二は、ひょんなことから新次とともに“片目”こと堀口からボクシングジムへと誘われる。言われるがままボクシングジムを訪れた2人は、それぞれの想いを胸にトレーニングを始める。新次はボクシングで裕二への復讐を果たすため。バリカンは内気な自分を捨てるため。試合を重ね、徐々に名を挙げて行く新次に対し、特別な感情を抱くようになっていく健二。そのさなか、新次は宿敵・裕二との戦いに挑む。一方、バリカンもまた大きな決断を下し、新次との関係が変わろうとしていた――。1960年代後半、激動の時代において、演劇、映画、文学とマルチに活躍し、いまもなおカルチャーアイコンとして注目され続けている寺山修司が、“心の荒野”を見つめた傑作小説を、『二重生活』で高い評価を得た岸善幸が監督を務め、映画化。主演作『帝一の國』の公開を控え、アーティストとしても多岐に渡り活躍する若手実力派俳優の筆頭格・菅田さんと、韓国映画『息もできない』で世界各国の映画賞を総なめした名優ヤンさんのW主演に、彼らの人生を一転させるキーマンで、ボクシングジムのトレーナー通称“片目”こと堀口役をユースケ・サンタマリア、ヒロイン・芳子役をオーディションで抜擢された演劇界で注目を集める木下あかり、新次の宿命のライバル裕二役を山田裕貴、新次の母親・京子役を木村多江が務めるほか、今野杏南、でんでん、モロ師岡、高橋和也ら個性豊かな俳優陣が集結。2020年東京オリンピック後の近未来を舞台に、“人々の心”をせつなくも強烈な青春ストーリーとして描き出す。今回解禁となったのは、長らく絶版となっていた寺山氏の名エッセイ集「スポーツ版 裏町人生」をイメージし、自身がプリントした写真集を出版するなど、生前から寺山氏と親交のあった世界的写真家・森山大道が手掛けたビジュアル。菅田さんとヤンの2人をディープな新宿の街で撮り下ろした貴重な1枚を使用しており、アートディレクターは森山作品には欠かすことの出来ない存在である町口覚が担当。“寺山修司の世界”が森山、町口両氏の手によって新たな作品として蘇っている。「寺山修司さんが、フイと何処かへ行ってしまってからもう30余年。でも名作小説『あゝ、荒野』を中立ちとして、寺山さんとぼくのお付き合いはまだ続いている。写真集で、本で、ステージのポスター撮影で。そして、いまふたたびの『あゝ、荒野』。スクリーンで戦う新宿新次とバリカン建二、すこぶる健在でカッコイイ!」と、森山さんは映画として再構築された本作にアツいコメントを寄せている。『あゝ、荒野』前篇は10月7日(土)より、後篇は10月21日(土)より全国にて2部作連続公開。(text:cinemacafe.net)
2017年04月26日吉永小百合の120本目の出演作にして、北海道を舞台にした『北の零年』(行定勲監督)、『北のカナリアたち』(阪本順治監督)に続く“北の三部作”最終章となる『北の桜守』。本作の公開日が2018年3月に決定し、体感温度マイナス20度を超える極寒の北の地で魅せた、吉永さん演じる“強き母”をとらえたポスタービジュアルと初映像が解禁となった。戦中・戦後の北海道の厳しい環境の中、懸命に生きた母・江蓮てつ(吉永さん)と、息子・修二郎(堺雅人)の約30年にも渡る姿を描いた物語。『おくりびと』で米国アカデミー賞で日本初の外国語映画賞を受賞した滝田洋二郎監督がメガホンをとる。今回届いた本作の第1弾のポスタービジュアルには、吉永さん演じるてつが、行方の判らなくなっている夫の安否を心配し、息子の修二郎と共に、海に向かって夫の無事を強く祈る…という、映画の中でも重要なシーンの際に撮られえたビジュアルが起用されている。吉永さんが本作で演じるてつは、優しいだけでなく、時には息子に叱咤激励を飛ばすなど、常に胸を張って生きようとする“強き母”。ポスターの中の、てつの表情からも、吹き荒れる雪の中で、厳しい寒さと貧しさに耐えながらも、必死で生き抜こうという強い意志を感じることができる。実は、このシーンが撮影された冬ロケ最終日は、雪に加え、スタッフが用意したテントが吹き飛ばされるほどの強風が吹き荒れる悪天候だったという。体感温度はマイナス20度を超えるような極寒の寒さ。さらに、撮影場所は流氷が押し寄せた海岸の先端ということもあり、強風で体ごと吹き飛ばされそうで、さらには雪で目を開けることすら困難な状況。そんな中でも、吉永さんたちは撮影に挑み続け、今回のビジュアルが切り取られることになった。冬ロケのパートは、北海道・網走市にて2月16日にクランクイン。樺太を追われた、てつと幼少の修二郎が、戦後の網走の地で懸命に生き抜く姿を中心に撮影が行われた。メインとなるのは、流氷を前にしたシーンの撮影。網走入りした際には流氷が見渡す限り一面に着岸していたが、撮影の前日に風向きが変わり、なんと流氷は遥か遠くに。そんなハプニングに、急きょ毎朝6時に撮影スタッフが流氷の状況を確認してから、その日のスケジュールを決めるという変則的な撮影に。ようやく19日になって流氷が再び着岸し、その日の撮影は無事に終えることができたものの、翌朝、なんと流氷は再び、海の彼方に…。三度、着岸したのは冬ロケの最終日。待望の流氷を前に、本作でも重要な母と子のシーンを満を持して撮影することができたという。終始、氷点下の極寒の中で撮影が続いた今回の冬ロケでは、吉永さんが子役をたびたび気遣う場面も。北の大自然との闘い、つれない流氷とのハプニングに見舞われながらも、予定通り2月21日に冬ロケパートの撮影を無事終了した。さらに、先日発表された、篠原涼子、佐藤浩市、阿部寛ら豪華キャスト陣も加えた春パートの撮影が、いよいよ4月30日から撮影所や都内にて開始、6月上旬には稚内を中心とした北海道縦断ロケが行われ、7月上旬のクランクアップを予定しているという。『北の桜守』は2018年3月より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年04月25日文明社会と切り離された森で暮らす家族のロードムービー『はじまりへの旅』。公開初日から各劇場で満席続出中の本作で、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたヴィゴ・モーテンセンから日本の観客へメッセージが到着。本作への思いはもちろん、アカデミー賞に出席した際の気持ちなど、忙しい合間を縫ってたっぷりと語ってくれた。本作で、ヴィゴが演じたのは6人の子どもの父親ベン・キャッシュ。彼らはスマホやゲームなどはもちろん、現代社会に触れることなく、アメリカ北西部の森深くに暮らしている。父仕込みの訓練と教育で子どもたちの体力はアスリート並み。みな6か国語を操り、18歳の長男ボウドヴァン(ジョージ・マッケイ)は名立たる大学すべてに合格。しかし、ある日、入院していた母・レスリーが亡くなり、キャッシュ一家は葬儀への出席と母の最後のある“願い”を叶えるため、ニューメキシコまで2,400kmの旅に出る――。ヴィゴは、本作に出演したことについて「自分の息子との関係においても、常に向き合っていることの重要性や、彼や周りの人間の話を聞くことの価値を再認識させてくれた。この作品は、自分が知らなかったり、本能的に拒絶したくなるような思考や人々に対してはなおさら、本当の意味で心を開いたり対話を持つことが大事と言っているんだ」とその思いを語る。本作の撮影は、「ピーター・ジャクソンの三部作(『ロード・オブ・ザ・リング』)に比べたらずっと短い撮影期間だったけど、同じような絆がキャストやスタッフの間に生まれた」という。「幸運なことに、2か月前にロサンゼルスで、この2作品のメンバー合同で食事する良い機会に恵まれた。あの夜は2つの“家族”に一緒に会えてとても嬉しかったよ。『はじまりへの旅』の子どもたち全員と母親役のトリン・ミラーは、オーランド・ブルーム、イライジャ・ウッド、ビリー・ボイド、ドミニク・モナハンと知り合うことが出来た。みんなとても仲良くなって、いろんな面白いエピソードを紹介し合ったよ」。また、本作が日本でも絶賛の声が相次ぎ、カンヌをはじめ国を超えて評価が高まっていることについては、「この作品が世界中で愛されているのは、誰にでも当てはまるテーマを扱っているからだと思う」と断言。「自分の住む世界の中で、既存の信念や物の見方が通用しない状況に遭遇したり、家庭でも社会でも、特定の共存方法やコミュニケーションの取り方に対して自分が持っている偏見を見直す瞬間は、誰でも経験していると思うんだ。この作品の観客は、自分がどう育てられ、両親(もしくは保護者)とどんな関係を持ち、どんな対話や共存の仕方をお手本に見てきたかを考えさせられる」と語る。「この作品は、上映されたすべての国で、素晴らしい反響を呼んできた。個人的にも、ヨーロッパや南米の各地で観客と接して思ったのは、彼らは作品の中で起こる出来事や感情を、自分の家族とだけでなく、一見、豊かで平和に見える彼らの国や社会の中にはびこる対立構造と結び付けて考えている、ということだった」とヴィゴ。だからこそ、「僕らの映画は、周りの人々や自然と共存するための様々な方法について学ぶ努力をすることが大切だ、と伝えているんだ。これはすべての人の問題で、すべての人に影響する」と、本作のテーマは万国共通、すべての人に通ずるものがあると思いを込めている。さらに、賞レースを席巻し、9年ぶりにアカデミー賞にノミネートされたことについては、「マット・ロス(監督)と彼の素晴らしい物語『はじまりへの旅』を作るために協力したすべての人の代表として、出席することを大変誇りに感じたし、息子のヘンリーと授賞式に出るのは楽しかった。良いひと時だった。息子はゴールデン・グローブ賞、全米俳優組合賞、インディペンデント・スピリット賞、英国アカデミー賞にも一緒に行ったんだ。これらすべての賞に俳優としてノミネートされたのは栄誉なことだった。こんな風に同僚や批評家から評価される機会は滅多にない」と謙遜しながらも、「僕らの小さな作品にとっては勝利だと思ったし、これが世界の人々に『はじまりへの旅』を見る動機を与えたと思うと、とても感謝しているよ」と語る。そして日本のファンには、「この作品を紹介するために日本に行けなくてごめんね!」とヴィゴ。「この作品を ――願わくは一番良い環境の劇場で―― 観るみなさんが、ワシントン州の森の中やニューメキシコの砂漠で撮影に挑んだ僕等と同じように、キャッシュ家の旅を楽しんでくれることを願います」とメッセージを送り、「僕がとても誇りに思う作品で、今後何年にも渡って人々の記憶に残る作品になると信じています。日本でとても丁寧に紹介してもらえて、とても嬉しいです」と語ってくれた。『はじまりへの旅』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:はじまりへの旅 2017年4月1日より全国にて公開(C) 2016 CAPTAIN FANTASTIC PRODUCTIONS, LLC ALL RIGHTS RESERVED.
2017年04月06日吉永小百合120本目の出演作となる映画“北の三部作”最終章『北の桜守』。この度、本作に参加するキャストとして、篠原涼子、佐藤浩市、阿部寛ら日本映画を代表する豪華俳優陣の参加が明らかになった。1945年、南樺太に一輪の桜が咲いた。やっと咲いたその花は、江蓮てつたち家族にとって希望の花のはずだった。その年の8月、ソ連軍の侵攻が起こる。てつは息子2人と共に樺太を脱出。決死の思いで北海道の網走へと辿り着く。そんな満身創痍の親子を待っていたのは、想像を絶する過酷な生活だった。意識を失うほどの厳しい寒さと飢餓、その中を親子は懸命に生き抜くのだった。1971年、成長した次男の修二郎は米国で成功し、日本初のホットドックストアの日本社長として帰国。15年ぶりに網走を訪れた。そこには長男の姿はなく、一人、夫を待ち続けながら慎ましい生活を送る年老いたてつの姿があった。修二郎はてつを札幌へと連れ帰り、面倒をみる決意をする。息子夫婦と暮らし始めたてつだったが、薪を使い米を炊き、近所から苦情を受けたり、金を払わず八百屋から葱を持ち去ろうとするなど、徐々に不可解な行動が目立つように。年老いたてつは、戦禍によるPTSDの後遺症に陥っていた。そして、てつ自身もその変化を自覚していく…。そんなある日、てつが突然姿を消す。立派になった修二郎に迷惑をかけたくないと思い、一人網走に戻ろうとしたのだ。だが網走の住宅はすでに取り壊されており、帰る場所を失ったてつ。てつのために一緒に寄り添いたいと思う修二郎。2人は北海道の大地を巡る過去への道行を始める。その旅は、親子の抱える禁断の記憶の扉を開けてしまうのだった――。北海道を舞台にそこで生きる人々を描いた、2005年公開の『北の零年』(行定勲監督)、2012年公開の『北のカナリアたち』(阪本順治監督)に続く“北の三部作”最終章である本作は、戦中・戦後の北海道の厳しい環境の中、懸命に生きた母・江蓮てつ(吉永小百合)と、息子・修二郎(堺雅人)の約30年にも渡る姿を描いた物語。『おくりびと』で米国アカデミー賞で日本初の外国語映画賞を受賞した名匠・滝田洋二郎監督が丁寧に切り取っていく。また、今回新たに発表されたキャストたちが演じる役柄も明らかに。堺さん演じる修二郎の妻・江蓮真理役を演じるのは篠原さん。吉永さんとは本作が初共演となり、義理の母と娘という間柄の役で挑む。同じく吉永さんとは初共演となる佐藤さんは、闇米屋として貧困に喘ぐ江蓮親子に仕事を与え、生活を手助けする菅原信治役。そして、吉永さんと共演した『ふしぎな岬の物語』では、甥っ子役を好演した阿部さんは、今回は吉永さん演じるてつの夫・徳次郎役を演じる。そのほか、かつて網走で江蓮家の隣人であった女性、島田光江役を高島礼子、真理の父親で修二郎の義父となる岡部大吉役を中村雅俊、てつと修二郎が思い出の地を2人で巡る道中、立ち寄る居酒屋「たぬき」の主人を笑福亭鶴瓶、樺太で生活していた頃からの友人で、長年てつたちを手助けしてくれる山岡和夫役を岸部一徳が扮する。さらに、悲惨な現実をファンタジックに昇華するケラリーノ・サンドロヴィッチが舞台演出を行い、主人公・てつの心象風景を象徴的に舞台で表現。また、音楽は小椋佳、星勝が担当し、美しい日本の情緒をメロディで表現し、本作の世界観にさらなる彩りを加えていく。『北の桜守』は2018年春、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年03月22日エルメス(HERMÈS)は、「水の三部作 2」 アブラハム・クルズヴィエイガス展を、銀座メゾンエルメス フォーラムにて開催。会期は、2017年4月21日(金)から7月2日(日)まで。メキシコシティを拠点に活動するアーティスト、アブラハム・クルズヴィエイガス。ロンドンのテート・モダンでの個展の開催や、ヴェネチア・ビエンナーレに参加するなど、世界的に評価を受けている。彼が手掛けるのは、単体のオブジェから大規模な建築的インスタレーションまで。それらの作品は、石や段ボール、廃材や鉄屑など、訪れた土地で拾ってきたローカルな素材で構成されている。そんな各地の歴史や、政治、社会を内包する”日常的”な素材は、彼によって”非日常的”に組み合わせれ、配置されることで、全く違った姿で立ち現れてくる。この意味のズレや混沌さに、日常的なモノの見方に慣れている私たちは、ハッとさせられることだろう。本展は、2017年に3カ所で開催されるクルズヴィエイガスの一連の個展「水の三部作」の第2章。東京という街で彼のインスピレーション源となったのは、日本で展開された建築運動「メタボリズム」や、日本と米国にルーツを持つ芸術家イサム・ノグチによる家具だ。それらはメキシコの伝統的な音楽や、農法、水辺の生き物と混ざり合い、私たちが知らない新たな「東京」が物語られる。【詳細】「水の三部作 2」 アブラハム・クルズヴィエイガス展会期:2017年4月21日(金)〜7月2日(日)会場:銀座メゾンエルメス フォーラム住所:東京都中央区銀座 5-4-1 8階休館日:不定休 ※エルメス銀座店の営業時間に準ずる開館時間:月〜土曜 11:00〜20:00(最終入場19:30)、日曜日 11:00〜19:00 (最終入場18:30)入場料:入場無料【問い合わせ先】銀座メゾンエルメス フォーラムTEL:03-3569-3300
2017年03月20日アニメ「交響詩篇エウレカセブン」新劇場版3部作の公開が決定。『交響詩篇エウレカセブンハイエボリューション1』が2017年9月16日(土)より公開され、2018年に第2部、2019年に第3部が公開される予定だ。また10月28日(土)からは、全国71館にて『交響詩篇エウレカセブンハイエボリューション1』の4DX、MX4D上映が決定。映画のシーンに合わせて、客席のシートが前後、左右、上下に動き、さらに風や香り、煙、振動など五感を刺激する特殊効果も。まるでアトラクションに乗っているかのような気分で作品を楽しむことができる。「交響詩篇エウレカセブン」2005年に放送開始、主人公の少年レントンがヒロイン・エウレカと出会い、世界を知る旅に出る――というストーリーが多くの視聴者の共感を呼んだ「交響詩篇エウレカセブン」。2009年には劇場版『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』が公開館数わずか6館のスタートながら興行収入1億円のヒット。2012年には続編となるTVシリーズ「エウレカセブンAO」も放送され、これまでにBlu-ray&DVDはシリーズ累計85万本出荷を記録している大ヒットシリーズだ。新劇場版3部作は全てのセリフを再構築、新作映像&再撮影された映像で構成新劇場版3部作では、すべてのセリフを再構築し、新作映像と再撮影された新たな映像で構成。また、TVシリーズ「交響詩篇エウレカセブン」で何度か言及されながらも、詳しく描かれる事がなかった物語の鍵を握る大事件「ファースト・サマー・オブ・ラブ」を初めて映像化するなど、リメイクでもリミックスでもない新しい“エウレカ”で、誰も知らない新たな結末が描かれる。シリーズを再起動させるにあたり、総監督・京田知己、脚本・佐藤大、キャラクターデザイン・吉田健一のオリジナルスタッフが12年ぶりに集結。12年のキャリアを積んだ3人が、新たな構想に基づいて人気シリーズを再び作り上げる。キャスト主人公レントン役の三瓶由布子や、エウレカ役の名塚佳織、デューイ役の辻谷耕史、タルホ役の根谷美智子、チャールズ役の小杉十郎太などオリジナルキャストが集結。ホランド役は、病気療養中の藤原啓治に代わり森川智之が務める。そして、本作の鍵でありレントンの父親でもあるアドロック・サーストン役は、古谷徹に決定。これについて古谷は、「アドロックの特攻と共に放心状態になってしまい、二日間ほど思考回路が正常に作動しませんでした。完璧に役と一体になれた時にだけ現れる症状です。それほど僕にとってはチャレンジングな役で、久しぶりにアフレコの数日前から心地よいプレッシャーを感じていました。おかげで会心の演技ができて、また一つ伝説を作れたと自負しています」と、作品に対する気合いと自信をのぞかせている。Hardfloorの新曲「Acperience7」が劇中曲にまた『交響詩篇エウレカセブンハイエボリューション』の新しさを象徴するもう一つのポイントが、ドイツのテクノユニット・Hardfloorによる新曲。TVシリーズ「交響詩篇エウレカセブン」では、サブタイトルに度々「アクペリエンス」という単語が登場したが、これはもともとHardfloorの曲名として有名な造語。新劇場版3部作では、Hardfloorより新曲「Acperience7(アクペリエンス・7)」の提供を受け、音楽面でも進化を果たす。主題歌は尾崎裕哉による書き下ろし楽曲伝説のアーティスト、故・尾崎豊を父に持つ尾崎裕哉。今回、主人公であるレントン同様「伝説の父」を持ち、「父の成し遂げられなかったことを果たしたい」という思いを胸に、同じ音楽の世界で自身の未来を切り開いていこうとする尾崎裕哉に白羽の矢がたち、コラボレーションが実現。尾崎裕哉、いしわたり 淳治、蔦谷好位置の手によって書き下ろされた「Glory Days」は爽快感が溢れる楽曲ながら、歌詞には、葛藤や背負っている運命、時代に対する想いなど、様々な想いが込められている。4DX上映特別予告映像が公開本作をチェックする上で見逃せないのが、4DXでの上映。ダイナミックな戦闘シーンをよりリアルに、映画の世界の中にいるかのような感覚で楽しむことができる。予告映像ではお笑いコンビ天津の向が、エウレカファン代表として4DXを体験。その表情から、劇場で味える臨場感を一足先に感じ取って欲しい。作品情報映画『交響詩篇エウレカセブンハイエボリューション』新3部作公開時期:第1部 2017年9月16日(土)、第2部 2018年、第3部 2019年2017年10月28日(土)より4DX、MX4D上映総監督:京田知己脚本:佐藤大キャラクターデザイン:吉田健一キャスト:レントン 三瓶由布子/エウレカ 名塚佳織/デューイ 辻谷耕史/ホランド 森川智之/タルホ 根谷美智子/チャールズ 小杉十郎太/レイ 久川 綾/アドロック 古谷 徹原作:BONES監督:清水久敏メインメカニックデザイン:河森正治コンセプチャルデザイン:宮武一貴デザインワークス:武半慎吾、齋藤将嗣、出渕裕、コヤマシゲトキャラクター作画監督:藤田しげる、倉島亜由美特技監督:村木靖/メカニック作画監督:阿部慎吾メインアニメーター:柿田英樹、金子秀一、大塚健、横屋健太、長野伸明、工藤糸織美術監督:永井一男美術監督補佐:本庄雄志色彩設計:水田信子編集:坂本久美子撮影監督:木村俊也音響監督:若林和弘音楽:佐藤直紀挿入曲:Hardfloorアニメーション制作:ボンズ© 2017BONES/ProjectEUREKAMOVIE<ストーリー>10年前、世界を揺るがせた大事件「ファースト・サマー・オブ・ラブ」が起こった。そこで父アドロックを失った息子のレントンは今、辺境の街ベルフォレストで塔州連合軍軍学校に通っていた。英雄と讃えられる亡き父。なにもない単調な毎日。レントンにとって自分の身の回りにあるすべてが息苦しかった。そんなレントンの前に、世界最古のLFOニルヴァ―シュが突如姿を現す。そのコクピットから姿を現したのはエウレカだった。レントンとエウレカの、必然と偶然の間で揺れる出会い。それこそが人類と異種知性体スカブコーラルの未来の始まりだった。レントンとエウレカの旅路は、果たしてどこに行き着くのか。
2017年03月20日貫井徳郎の大人気3部作を、玉山鉄二、谷原章介、渡部篤郎ら豪華俳優陣を迎えドラマ化することが決定。東海テレビとWOWOWが初タッグを組み「東海テレビ×WOWOW 共同製作連続ドラマ 犯罪症候群」を放送。シーズン1は玉山さんを主演に4月より「オトナの土ドラ」枠にて、シーズン2は谷原さんを主演に6月より「WOWOW 連続ドラマW」として放送されるろいう。原作は、累計45万部を越える貫井徳郎の3部作「失踪症候群」「誘拐症候群」「殺人症候群」。Season1では「失踪症候群」「誘拐症候群」を基に、Season2では「殺人症候群」を基に、シーズンごとに主役を入れ替えるという手法で初のドラマ化に挑む。警視庁内には捜査課が表立って動けない事件を処理する「裏稼業」ともいえる存在がいた…。警察組織が扱いにくい事件を捜査し、真相を追い求めるのが特殊任務担当の彼らの仕事。本ドラマは、「特殊任務」につくことになった男と、その男の親友である現役刑事、そして特殊任務を指揮する男の3人を軸に“誘拐”“失踪”“殺人”3種類の事件を重厚に描く社会派サスペンスだ。ドラマ全体を通しての共通テーマは「復讐の是非」。主役は、同じ大切な女性を殺された2人の男、早くに両親を亡くし親代わりにかわい がってきた妹を殺された男・武藤と、天涯孤独の身で唯一愛した恋人を殺された男・鏑木。Season1では、心のうちの復讐心に苦しみながらも復讐を選ばず、妹のような犠牲者を二度と出さないように犯罪を追い続けようと決意する武藤、Season2では一線を越えた復讐に囚われていく鏑木、また特殊任務の指揮役であり事件解決のためなら手段を選ばない非情の男・環、この3人の男の物語を軸に、特殊で興味深い誘拐事件や殺人事件を取り上げ、男たちの対照的な生き様を通して「復讐の是非」の表裏を描く。そんなSeason1で主役・武藤隆を務めるのは、連続テレビ小説「マッサン」以来2年ぶりの地上波連続ドラマ主演となる玉山さん。武藤は、正義感が強く熱い元刑事で妻と娘がいる。1年前、親代わりにかわいがっていた妹を殺害されてしまうが、犯人は未成年者だったため相応の罰を受けることなく社会復帰できることに。そんな犯人に憎悪を燃やした武藤は、いっそ自らの手で殺そうと思いつめるが、結局犯人は自殺。しかし武藤は自分の中に人をも殺しかねない“獣”がいたことに恐怖し、それを封じ込めるために警察を辞め「復讐をしない」道を選ぼうとする。1年後、生活のために調査員をしていたところ警視庁人事課の環からとある未成年者犯罪の捜査を依頼され再び犯罪捜査に身を置くことに。だがそれは、時には超法規的手段を使ってでも犯罪者を逮捕することが要求される警察の裏稼業だったのだ…。そしてSeason2の主役・鏑木護には谷原さん。鏑木は、武藤の先輩であり捜査一課の刑事。殺された武藤の妹は鏑木の恋人でもあり、鏑木もまた心から愛した女性を未成年に殺害された過去を持っていることになる。しかし、鏑木は刑事の仕事に打ち込むことによってその過去を乗り越えようとしており、復讐心に苦しむ武藤を諌め、忘れろと説くという役どころだ。また、警視庁人事二課に所属し、刑事部長から極秘で特命を受け、警察が表立って動けない事件を退職した元警察官を使って超法規的手段で捜査している環敬吾役には渡部篤郎が扮する。玉山さんは「谷原さん、渡部さんこの3人だからこその説得力や大人の魅力を出して、見応えのある作品を届けられたら」と話し、谷原さんは「今回の作品は、罪を取り締まる側のモラルが試されます。同じ罪に相対したとき登場人物たちは各々違った向き合い方をしていき、そこに人間の切なさ、業のようなものを感じます」と本作について語る。また渡部さんは「いままで映画、ドラマにならなかったのが不思議なくらいです。素晴らしい原作の映像化は原作のファンの方々の期待を背負う、大変プレッシャーのかかることだと思います。今回、私も作品作りに参加させて貰うことなり、心より感謝しております」とコメントしている。「東海テレビ×WOWOW 共同製作連続ドラマ 犯罪症候群」Season1は4月8日(土)より毎週土曜日23時40分~東海テレビ・フジテレビ系にて、Season2は6月11日(日)より毎週日曜日22時~WOWOWにて放送予定。(cinemacafe.net)
2017年02月28日