映画『カメラを止めるな!』の期間限定エキシビション「カメラを止めま展!」が、渋谷のGALLERY X BY PARCOにて2018年9月28日(金)から10月6日(土)まで開催。その後仙台、梅田、名古屋、福岡へと巡回する。映画『カメラを止めるな!』上田慎一郎監督作・映画『カメラを止めるな!』は、6日間限定の先行上映にて口コミが拡がり、連日満席、チケットは即完売となった2018年の話題作。無名俳優たちを起用した新人監督の作品にもかかわらず、劇場公開を望む声が殺到し、現在は全国の劇場で公開されている。舞台は山奥の廃墟。そこでは、とある自主映画の撮影隊がゾンビ映画を撮影していた。本物を求める監督はなかなかOKを出さず、テイクは42テイクにまで達した。そんな中、撮影隊に本物のゾンビが襲いかかる。大喜びで撮影を続ける監督、次々とゾンビ化していく撮影隊の面々…緻密な脚本と、37分間のワンカット・ゾンビサバイバルシーンが織り成す全く新しいエンターテインメント作品だ。エキシビション「カメラを止めま展!」作品の世界観を盛り込んだエキシビション「カメラを止めま展!」では、"撮られる"ことをテーマにユニークな企画を催す。会場内では常にカメラが回り続け、来場者を"REC"。撮った映像は随時配信されるという。また「本編の別テイク映像」と「撮影時の記録映像」、「劇中劇」の3視点を同時間軸で見比べる映像を初公開。作品の魅力の一つである、緻密な構想を見ることができる。他にも、劇中で監督が飲んでいたカップ酒が楽しめるバーの併設や、展覧会限定の"ONE CUT OF THE DEAD"Tシャツの販売など、作品をより楽しめるイベントとなっている。【詳細】エキシビション「カメラを止めま展!」開催期間:2018年9月28日(金)~10月6日(土)開催場所:GALLERY X BY PARCO住所:東京都渋谷区宇田川町13-17営業時間:11:00~20:00入場料:500円(オリジナルステッカー付き)特別割引:シネクイントでの映画『カメラを止めるな!』の半券提示で200円引きシネクイント住所:東京都渋谷区宇田川町20-11 渋谷三葉ビル7F※会場内では来場者の撮影・映像配信が行われる為、入場に際して撮影およびその権利の扱いに同意し、記帳する必要がある。■グッズ・展覧会限定 カップ酒 800円・展覧会限定 Tシャツ/ロングTシャツ 3,240円/4,320円・オフィシャルTシャツ 2,500円・感染記念タオル(先行販売) 1,296円・マフラータオル(先行販売) 1,944円・タンクトップ(先行販売) 3,024円・ヘアバンド(先行販売) 1,728円・キャップ(先行販売) 3,780円・オリジナルサウンドトラックCD(全18曲収録)全3種 各2,160円・BE@RBRICK ONE CUT OF THE DEAD 1,944円・巡回会場限定カラー Tシャツ 各3,240円■巡回展スケジュール・仙台パルコ2 2018年10月12日(金)~22日(月) 10:00〜21:00・梅田ロフト 5Fロフトフォーラム 10月19日(金)〜11月5日(月) 10:30〜21:00 ※最終日は18時閉場・名古屋パルコ南館 2018年10月26日(金)~11月11日(日) 10:00〜21:00 ※最終日は18時閉場・福岡パルコ新館 2018年11月23日(金)~12月16日(日) 10:00〜20:30※巡回展は東京会場と内容が異なる場合がある。※福岡会場のみ入場料200円。
2018年10月07日国内映画賞のトップバッターとして注目を集める「第10回TAMA映画賞」の受賞作品と受賞者が決定。是枝裕和監督の『万引き家族』と濱口竜介監督の『寝ても覚めても』という、今年のカンヌ国際映画祭コンペ部門に出品された2作が「最優秀作品賞」に輝き、前者に出演した安藤サクラと松岡茉優が「最優秀女優賞」を受賞した。毎年、晩秋に国内映画賞で最初に発表される「TAMA映画賞」は、多摩市及び近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる“いきのいい”作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰したもの。本年度最も活力溢れる作品の監督及びスタッフ・キャストに対して贈られる「最優秀作品賞」を受賞したカンヌ・パルムドール受賞作『万引き家族』には、受賞理由として「家族という集合体がどのような結びつきなのか、観客に問いかけ、胸に迫る」、『寝ても覚めても』には「人は人のどこに惹かれ、愛する気持ちが生まれるのか。理性の影に潜む愛の奥深さを炙り出し、観客に味わわせた」とのコメントが寄せられた。また、「めくるめく仕掛けによる映画の楽しさと手作り感溢れる疾走感が観客に感染」して大ヒット中の『カメラを止めるな!』、そして、先日逝去した樹木希林さんが山崎努と夫婦役を演じ、「ほっこりとした感動をもたらしてくれた」『モリのいる場所』が「特別賞」に。「最優秀男優賞」には、「二役を演じた『寝ても覚めても』をはじめ、静から動まで役柄を幅広く演じ、躍動的でありながら温もりをも感じさせた」として東出昌大、『娼年』から『孤狼の血』まで「作品ごとにまったく異なる境遇に生きる若者の姿をほとばしる情熱で息衝かせた」として松坂桃李が選出。「最優秀女優賞を受賞」した安藤サクラは、『万引き家族』での演技により「これまで生きてきた時間が体温ごと伝わってくるよう」と評され、「観終わった後の観客の心に確かな実在感を残した」として、また同作にも出演し、『勝手にふるえてろ』で映画初主演を務めた松岡茉優は「こじらせ型のヒロインに血を通わせ、強いシンパシーと共に観客の心をふるわせるバイタリティに圧倒させられた」ことから受賞となった。その年の“ブレイク俳優”ともいえる「最優秀新進男優賞」には、『モリのいる場所』『サラバ静寂』などの吉村界人と、『リバーズ・エッジ』『猫は抱くもの』『銀魂2掟は破るためにこそある』『ママレード・ボーイ』など数々の多彩な作品で印象を残した吉沢亮。吉沢さんは「心の奥に闇を抱えた役から相手を包み込む優しさをもつ役まで幅広く演じ、その奥深い眼差しは観る者を虜にした」と評された。同じく「最優秀新進女優賞」には『パンとバスと2度目のハツコイ』(今泉力哉監督)に主演した元「乃木坂46」の深川麻衣、同作や『榎田貿易堂』に出演した伊藤沙莉が選ばれている。■受賞者一覧最優秀作品賞『万引き家族』(是枝裕和監督、及びスタッフ・キャスト一同)『寝ても覚めても』(濱口竜介監督、及びスタッフ・キャスト一同)特別賞沖田修一監督、及び山崎努・樹木希林はじめスタッフ・キャスト一同(『モリのいる場所』)上田慎一郎監督、及びスタッフ・キャスト一同(『カメラを止めるな!』)最優秀男優賞東出昌大(『寝ても覚めても』『菊とギロチン』『パンク侍、斬られて候』『OVER DRIVE』『予兆 散歩する侵略者 劇場版』)松坂桃李(『孤狼の血』『娼年』『不能犯』『彼女がその名を知らない鳥たち』)最優秀女優賞安藤サクラ(『万引き家族』『DESTINY 鎌倉ものがたり』)松岡茉優(『勝手にふるえてろ』『万引き家族』『ちはやふる -結び-』『blank13』)最優秀新進監督賞今泉力哉監督(『パンとバスと2度目のハツコイ』)三宅唱監督(『きみの鳥はうたえる』)最優秀新進男優賞吉村界人(『モリのいる場所』『悪魔』『サラバ静寂』『ビジランテ』)吉沢亮(『リバーズ・エッジ』『猫は抱くもの』『銀魂2掟は破るためにこそある』『ママレード・ボーイ』『悪と仮面のルール』『レオン』『斉木楠雄のΨ難』)最優秀新進女優賞深川麻衣(『パンとバスと2度目のハツコイ』)伊藤沙莉(『榎田貿易堂』『パンとバスの2度目のハツコイ』『寝ても覚めても』『blank13』)「第10回TAMA映画賞」授賞式は11月18日(土)、パルテノン多摩大ホールにて開催。受賞作品を上映する「第27回映画祭TAMA CINEMA FORUM」は11月17日(土)~11月25日(日)、都多摩市内の3会場4スクリーンにて開催。※11月19日(月)は休映(text:cinemacafe.net)■関連作品:寝ても覚めても 2018年9月1日よりテアトル新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネパレスほか全国にて公開©2018 映画「寝ても覚めても」製作委員会 / COMME DES CINÉMAS万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.モリのいる場所 2018年5月19日よりシネスイッチ銀座、ユーロスペース、 シネ・リーブル池袋、イオンシネマほか全国にて公開© 2017「モリのいる場所」製作委員会カメラを止めるな! 2018年6月23日より全国にて公開©ENBUゼミナール
2018年10月04日第10回TAMA映画賞 受賞作品・受賞者が4日、明らかになった。最優秀作品賞には『万引き家族』『寝ても覚めても』が選出された。同映画祭は国内映画賞のトップバッターとして注目を集め、多摩市及び近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から表彰する。最優秀作品賞には、「人は寄り添わなければ生きていけない。この作品は家族という集合体がどのような結びつきなのか、観客に問いかけ、胸に迫る」として、是枝裕和監督の『万引き家族』、及び「理性の影に潜む愛の奥深さを炙り出し、観客に味わわせた」と、濱口竜介監督の『寝ても覚めても』が選ばれた。『万引き家族』出演の安藤サクラ、松岡茉優は最優秀女優賞に選出され、『寝ても覚めても』主演の東出昌大は、『孤狼の血』『娼年』など好演した松坂桃李とともに最優秀男優賞に。また、異例のヒットとなった『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督、及びスタッフ・キャスト一同が、特別賞に選ばれている。最優秀新進男優賞には、吉村界人と吉沢亮が並ぶ。『リバーズ・エッジ』をはじめとした、7本の映画に出演した吉沢は「多彩な表情で心の奥に闇を抱えた役から相手を包み込む優しさをもつ役まで幅広く演じ、その奥深い眼差しは観る者を虜にした」と評価され、同賞に。また、最優秀新進女優賞には深川麻衣、伊藤沙莉が選出された。■最優秀作品賞『万引き家族』 (是枝裕和監督、及びスタッフ・キャスト一同)『寝ても覚めても』(濱口竜介監督、及びスタッフ・キャスト一同)■特別賞沖田修一監督、及び山﨑努・樹木希林はじめスタッフ・キャスト一同 (『モリのいる場所』)上田慎一郎監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『カメラを止めるな!』)■最優秀男優賞東出昌大 (『寝ても覚めても』『菊とギロチン』『パンク侍、斬られて候』『OVER DRIVE』『予兆 散歩する侵略者 劇場版』)松坂桃李 (『孤狼の血』『娼年』『不能犯』『彼女がその名を知らない鳥たち』)■最優秀女優賞安藤サクラ (『万引き家族』『DESTINY 鎌倉ものがたり』)松岡茉優 (『勝手にふるえてろ』『万引き家族』『ちはやふる -結び-』『blank13』)■最優秀新進監督賞今泉力哉監督 (『パンとバスと2度目のハツコイ』)三宅唱監督 (『きみの鳥はうたえる』)■最優秀新進男優賞吉村界人 (『モリのいる場所』『悪魔』『サラバ静寂』『ビジランテ』)吉沢亮 (『リバーズ・エッジ』『猫は抱くもの』『銀魂2 掟は破るためにこそある』『ママレード・ボーイ』『悪と仮面のルール』『レオン』『斉木楠雄のΨ難』)■最優秀新進女優賞深川麻衣 (『パンとバスと2度目のハツコイ』)伊藤沙莉 (『榎田貿易堂』『パンとバスの2度目のハツコイ』『寝ても覚めても』『blank13』)
2018年10月04日10月1日(月)今夜の日本テレビ系「人生を変える1分間の深イイ話2時間SP」では、話題の映画『カメラを止めるな!』で監督、脚本を手掛けた上田慎一郎監督のテレビ初密着をオンエア。上田監督の自宅や家族なども紹介されるという。本番組は様々な人物に密着、その中から“深くてイイ話”を紹介するバラエティ。今回は“話題の売れっ子男は本当に幸せなのか?”というテーマのもと、製作費わずか300万円、出演も無名の役者ばかりながら、6月23日(土)に都内わずか2館で公開されて以降、口コミで人気に火がつき累計上映決定館数は323館、観客動員数も160万人を突破するヒット作へと成長。ホラーとファンタジー映画を中心とする全米最大規模の映画祭「ファンタスティック・フェスト2018」でも最優秀監督賞を受賞するなど海外でも高く評価されている『カメラを止めるな!』を手掛けた上田監督に密着。同作のヒットで一躍“時の人”となった上田監督だが、現在は「一日に10社とかを30分刻みで組んでもらっています」「今日は4つの劇場で舞台挨拶です」と取材や舞台挨拶などで超多忙な毎日。映画公開後はほぼ休みがない生活を送っているという。「人口が一万人にも満たないような田舎町で、一番近くの映画館まで行くのに電車で一時間くらいかかった」という町に育った上田監督。町に一軒だけあったビデオショップに通って中学の頃から1年間に100本以上の映画を観たそう。「映画を観て、映画の感想をノートに書き綴るっていうのは小学校、中学校の頃からやっていました」という当時の映画ノートも公開される。その後、父から買ってもらった家庭用ビデオカメラを使い、完全独学で映画作りを始めた上田監督が高校3年生の時に脚本、監督、編集を全て1人でこなし作り上げた戦争タイムスリップ映画『タイムトラベル』の一部も今回テレビ初公開。また上田監督の妻でこちらも映画監督のふくだみゆきさんも出演。ふくだ監督も今年1月に『こんぷれっくす×コンプレックス』で「毎日映画コンクール・アニメーション映画賞」を受賞しているのだが、「私の方が先に売れるなと思った」「でも、気づいたら(夫が)すごい売れてて」という夫のブレイクを予想していなかったというエピソードなどを明かす。「1分間の深イイ」エピソードでは、同作を空前のブームへと繋げた“ある奇跡”を発表する。映画を観た人もまだ観ていない人も驚くその奇跡とは!?“奇跡”のヒット作を生み出した上田監督にテレビ初密着した「人生を変える1分間の深イイ話2時間SP」は10月1日(月)21:00~日本テレビ系でオンエア。(笠緒)■関連作品:カメラを止めるな! 2018年6月23日より全国にて公開©ENBUゼミナール
2018年10月01日全国的に異例の大ヒットを記録している『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督が、ホラーとファンタジー映画を中心とする全米最大規模の映画祭「ファンタスティック・フェスト2018」で最優秀監督賞を受賞したことがわかった。6月23日(土)に都内わずか2館で公開が始まって以降、多くの観客に愛されている本作は、累計上映決定館数は323館(9月26日時点で上映中の劇場は212館)にのぼり、観客動員数は160万人を突破!そんな “カメ止め”旋風は、海外でもとどまるところを知らない。9月25日(日本時間26日)、アメリカ・テキサス州で開催された「ファンタスティック・フェスト」では、本作(英題:ONE CUT OF THE DEAD)を手がけた上田監督がホラー部門の最優秀監督賞を獲得。「ひねりをきかせた、最高のゾンビ映画」「どこまでもチャーミングなゾンビ映画」といった声が相次ぎ、観た人の間では劇中に登場する“ポンッ”で盛り上がった様子だ。同映画祭は、世界中からホラー、ファンタジー、SF、アクションなどの映画が集まる米国最大のジャンル映画祭で、過去に、園子温監督の『冷たい熱帯魚』が脚本賞(ファンタスティック部門)を、井口昇監督が『電人ザボーガー』で監督賞(ファンタスティック部門)を受賞している。『カメラを止めるな!』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:カメラを止めるな! 2018年6月23日より全国にて公開©ENBUゼミナール
2018年09月27日映画『カメラを止めるな!』の期間限定エキシビション「カメラを止めま展!」が、渋谷スペイン坂のギャラリーエックスバイパルコ(GALLERY X BY PARCO)にて9月28日から10月6日まで開催される。©ENBUゼミナールわずか2館から公開が始まり、連日満席来場で映画界を賑わしている大ヒット映画『カメラを止めるな!』。その期間限定エキシビションとなる本展は、「カメラを止めま展!」と題し、常時カメラを回し、来場者が撮られることテーマに開催。映画で使用されたカメラが会場に展示され、そのカメラが常にREC中となっており、撮影された映像は随時配信される。また、本編の別テイクやその記録映像、劇中劇の3視点を同時間軸で見比べることができる映像が初公開され、本作の一番の魅力といっても過言ではないその緻密な構成を楽しめる。展覧会限定 Tシャツ(3,240円) / ロングTシャツ(4,320円)©ENBUゼミナール会場では、オリジナルパッケージの「展覧会限定カップ酒」(800円)などが楽しめるBARも併設する他、人気の“ONE CUT OF THE DEAD”Tシャツの展覧会限定バージョン(予定価格 Tシャツ3,240円 / ロングTシャツ4,320円)や、「BE@RBRICK ONE CUT OF THE DEAD」(1,944円)が登場。また、「キャップ」(3,780円)や「感染記念タオル」(1,296円)、「マフラータオル 黄・黒」(各1,944円)が先行販売される。会期中の10月2日19時半からは、監督の上田慎一郎によるトークイベントも開催。会場にて3,000円以上の商品購入者のうち、先着100名が参加可能。なお同展は、仙台・名古屋・福岡の各パルコで巡回展も決定。仙台パルコ2は10月12日から22日まで、名古屋パルコ南館は10月26日から11月11日まで、福岡パルコ新館は11月23日から12月16日まで。【イベント情報】カメラをとめま展!会期:9月28日~10月6日会場:ギャラリーエックスバイパルコ住所:東京都渋谷区宇田川町13-17時間:11:00~20:00料金:500円(オリジナルステッカー付き)※シネクイントでの映画『カメラを止めるな!』半券提示で200円引き
2018年09月25日観客動員120万人を突破した大ヒット映画『カメラを止めるな!』の主題歌「Keep Rolling」が、音楽ストリーミングサービス・Spotifyのウィークリーバイラルチャート(8月30日付)で1位になった。バイラルチャートは、Spotifyが独自の調査に基づき、SNSで話題の曲をランキング化したもの。「Keep Rolling」は、『カメラを止めるな!』上田慎一郎監督の幼なじみである鈴木伸宏とギタリストでコンポーザーの伊藤翔磨からなる謙遜ラヴァーズが楽曲を提供し、女優で落語家の山本真由美が歌う。「謙遜ラヴァーズ feat.山本真由美」は、きょう8日23時から放送される『シブヤノオト and more FES.2018』(NHK総合)に出演。スペシャルゲストとして、上田監督、主演の濱津隆之をはじめ、キャストも駆けつけるという。山本は、自身のツイッターで「なんと、、音楽番組、、KeepRollingします!」「みなさん夜更かしお付き合いくださーい」と呼び掛けている。なお、オリジナル・サウンドトラックCD『カメラを止めるな!』が発売中。「Keep Rolling」をはじめ、永井カイルが手がけた劇伴など全18曲が収録されている。
2018年09月08日観客動員数120万人を突破した映画『カメラを止めるな!』の舞台あいさつが6日、東京・日比谷のTOHOシネマズ 日比谷で行われ、上田慎一郎監督や濱津隆之らキャストをはじめ23人の関係者が勢揃いした。昨年11月に初めてお披露目された6日間限定の先行上映でたちまち口コミが拡がり、今年6月23日の公開初日からこの日まで149館(今後の上映も含めて269館で上映を予定されている)で拡大上映されるなど、異例のロングランヒットを飛ばしている本作。その勢いはとどまることをしらず、この日で観客動員数120万人を突破し、今後も全国各地で上映が予定されている。上田監督は「本日のご来場、本当にありがとうございます」とまずは詰め掛けた観客にあいさつし、「6月23日の公開初日から、今日で76日が経ちました。6月23日の初日が、大昔のように感じて、永遠のような2カ月半でした」と心境を吐露。続けて「今日で120万人を突破したそうです」と明かすと会場から拍手が巻き起こり、「それも凄いことだと思いますが、去年の夏の撮影からずっと一緒に走ってきてくれたみんなとこの映画を自分の映画のように応援してくれた皆さんが、今の僕の自慢です」と同じステージに上がったキャストや関係者、そして観客に感謝の言葉を口にした。また、濱津隆之が演じる映像ディレクターの娘役を演じた真魚は「毎日色んなことが更新されていき、中々追いついていくことができません」と本作の大ヒットが未だに信じられない様子だったが、「以前に日比谷で舞台あいさつをして、またこのメンバーで舞台に立つことができました。こういう機会をいただけて本当にうれしいですね」と上田監督やキャスト陣との再会を喜んだ。すべての登壇者のあいさつが終わった後、上田監督が締めの言葉。「この映画の生みの親は、僕たちスタッフとキャストで作った映画かもしれませんが、育ての親はここにいる皆さんと、カメラの前にいる皆さんだと思っています」と観客に深々とお辞儀をし、「こんなに熱い親がいる映画って本当にないと思います。皆さんのお陰でこんなに元気な子に育ち、まだまだこの子は遠くまで走ってくれると思いますので、一緒にこの子の背中を見守ってくれたら嬉しいです」とさらなるヒットに意欲を見せていた。
2018年09月07日今年20周年を迎えた米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア(SSFF & ASIA)」が、「第31回東京国際映画祭」との提携企画として、東京都写真美術館とアンダーズ東京の2会場で“秋の上映会”を開催。本日9月5日よりWEBサイトがオープンし、事前予約がスタートしている。本イベントでは、6つの上映プログラムが用意されており、「SSFF & ASIA 2018」グランプリ受賞作品を含む約40作品を無料上映。加えて、スペシャルイベントも行われる。以下、6つの上映プログラムと作品の一部を紹介。■受賞プログラム6月に開催された「SSFF & ASIA 2018」の受賞作品をセレクト上映する「受賞プログラム」は、3つに分けて上映。SSFF & ASIA 2018 グランプリ(ジョージ・ルーカスアワード)、アジアインターナショナル部門優秀賞(東京都知事賞)受賞作品『カトンプールでの最後の日』をはじめ、Cinematic Tokyo部門優秀賞(東京都知事賞)受賞作品『東京彗星』、CGアニメーション部門 優秀賞作品『コトリのさえずり』など、全14作品を上映する。■秋のアニバーサリープログラム過去20年で上映された作品の中から、映画祭スタッフが特別セレクトした作品を上映する「秋のアニバーサリープログラム」は、2つに分けて行われる。『パディントン』『007』シリーズのベン・ウィショー主演の『ファミリー・ハピネス』が日本初上映されるほか、東京の魅力を発信するために製作され、忽那汐里や千葉真一らも出演した『シェイクスピア・イン・トーキョー』、今年8月に亡くなった津川雅彦さんが主演する三宅伸行監督作『サイレン』。村上春樹の短編小説を、キルスティン・ダンストやブライアン・ジェラティを迎え映像化した『パン屋再襲撃』、人気女優・有村架純が「SSFF & ASIA 2014」でベストアクトレスアワードを受賞した『平穏な日々、奇蹟の陽』などが上映される。■秋のBRANDED SHORTSプログラム企業がブランディングを目的として製作したブランデッドムービーを特集する「秋のBRANDED SHORTSプログラム」では、「Apple」のブランデッドムービー『Three Minutes』や、玉城ティナが出演する「講談社」のブランデッドムービー『玉城ティナは夢想する』、村上虹郎と神野三鈴が出演する『夢の背中』などを上映する。■目玉は『カメラを止めるな!』監督のトークイベント!今年の目玉となるのが、東京都内の劇場2館で6月より公開され、上映館が200館を突破するなど快進撃を続ける話題の映画『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督によるトークイベント。ショートフィルム作品も多数手掛ける上田監督。今回イベントでは、『カメラを止めるな!』の大ヒットに至るまでの経緯や製作におけるマインドセット、予算や脚本についてなどを徹底解説。一体なぜ、そんなにも多くの人の心を捉えるのか…ファン必見のトークイベントだ。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2018 秋の上映会」は10月5日(金)~8日(月・祝)東京都写真美術館にて、10月9日(火)~12日(金)アンダーズ 東京にて開催。■ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2018 -秋の上映会- 概要会場:東京都写真美術館 10月5日(金)~8日(月・祝)アンダーズ 東京 10月9日(火)~12日(金)主催:ショートショート フィルムフェスティバル アジア実行委員会共催:東京都後援:J-WAVEウェブサイト:チケット:無料(cinemacafe.net)■関連作品:カメラを止めるな! 2018年6月23日より全国にて公開©ENBUゼミナール
2018年09月05日監督&俳優養成スクール「ENBUゼミナール」のシネマプロジェクトから誕生し、いまや社会現象となっている上田慎一郎監督の『カメラを止めるな!』。「ロサンゼルス日本映画祭2018」「第22回ファンタジア国際映画祭」など海外での受賞も相次ぐ本作が、ロンドンで現在開催中のホラー映画の祭典「フライトフェスト」にて上映され、絶賛の声が続々とSNSにアップ。好評を受け、追加上映も決定しているという。先週は、第13回を数える「ロサンゼルス日本映画祭2018」にて最優秀賞作品賞(BEST PICTURE)を受賞した本作。同映画祭事務局は「映画祭の今年のテーマが“映画は冒険”。『カメラを止めるな!』はいままでの日本映画のイメージを覆すような作品であること、また、これほど映画作りに対する愛を感じる作品はないと感じ、映画の都ハリウッドで働いている人間に見てもらいたいと思わせる作品だという理由から選ばれました」と受賞理由を語っており、本場ハリウッドからもお墨付きを得た形に。続く、カナダ・モントリオールで行われた北米最大のジャンル映画祭「第22回ファンタジア国際映画祭」では、観客の人気投票によるSilver Audience Award(Best Asian Feature Film部門)、そして審査員特別賞にあたるSpecial Mention of the JuryをW受賞。全米レビューサイト「RottenTomatoes」では驚異のトマトメーター100%という高評価となっている。そして、ロンドンで2000年より開催されているイギリス最大規模のホラー系ジャンル映画の祭典「フライトフェスト」(@FrightFest)においても、この週末にプレミア上映され話題沸騰中。現地でも日本での大ヒットは耳に入っている様子で、ロンドン在住のアーティスト、岡田葉さんは「超最高! 大笑いして、なぜか大泣き。伊集院光の推奨通り、何の前知識もなく鑑賞したのがすごく良かったので、私もネタバレゼロで これだけは言いたい。めっちゃ面白い映画だからとにかく観て!!!!」と熱狂のコメントをアップしたほか、「前半の部分ですでにお客さんところどころ爆笑、エンドロールで拍手喝采。後半からはさらにボルテージが上がり、終始笑いが絶えず椅子の上で転げ回ったり涙流してる人も」といった日本人鑑賞者の声も。「今年最高のゾンビ映画 (と最高の“ホラー映画”)の1つ。ユニークで、スマート、狂気、面白くて、驚くほどほのぼの。何も情報を入れずに見て。絶対に驚きに値する」「字幕なしで見てもぶっ飛んだ。大変精密につくられた低予算インディーズ系映画。お見事」「ものすごく天才なアイデア、最初から最後まで最高に笑える」「ほぼ全員の今年のナンバーワン映画になりそう」といった声が、現地のコアな映画関係者からも続々。「the POM(ポン)move」と表記する人もいるほどで、すでに追加上映の実施も決まっている。8月23日からは韓国でも劇場公開がスタートしており、アジアにも感染拡大が広がりそう。日本では先週来、ワイドショーなどで取り上げられているが、「面白いから仕方ない」「話題になりすぎて混んでる」という声もあがっている。感染拡大=“ポンデミック”は、まだまだ続いていきそうだ。(text:Reiko Uehara)■関連作品:カメラを止めるな! 2018年6月23日より全国にて公開©ENBUゼミナール
2018年08月27日大ヒット中の映画『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督が21日夜、自身のツイッターを通じ、同日発売の週刊誌『FLASH』が報じた「著作権侵害疑惑」を否定した。『FLASH』は「独占スクープ 大ヒット映画をめぐる著作権侵害疑惑『カメラを止めるな!』は私の作品を無断でパクった」と題し、「原作」を主張する和田亮一氏の告発を掲載。和田氏は、自身が主宰していた劇団・PEACE(2014年に解散)の舞台『GHOST IN THE BOX!』の内容が、『カメラを止めるな!』の構成をはじめ、多数の類似点があると指摘し、「原案」ではなく「原作」として扱うことを求めている。上田監督は同舞台から着想を得たことを公言していたが、ツイッターでもあらためて説明。「ただ僕としてはその後自らが脚本・監督・編集して作ったオリジナル作品だと思っています」と「著作権侵害」を否定したが、「和田さんや劇団の方の主張にもしっかり耳を傾け、お互い円満な解決が出来ればと思っています。よろしくお願いします!」と事態の収束を願った。また、「僕もカメ止めのみんなも元気です」と報告し、「そりゃあちょっとはこたえたけど。でもなんとか元気です」と本音もポロリ。「心配してくれた皆さん、ありがとう」と周囲の支えに感謝し、「和田さんや劇団の方ともいつか一緒に面白いもんつくれたらな。そんなミラクルな未来を夢見ています。明日もカメ止めは元気に上映しています。よし!飯を食おう!」と前向きな思いをつづっている。
2018年08月22日大ヒット中の映画『カメラを止めるな!』を製作したENBUゼミナールは21日、同日発売の週刊誌『FLASH』が報じた「著作権侵害疑惑」に対して、同作の公式サイトを通じて反論の声明文を発表した。『FLASH』は「独占スクープ 大ヒット映画をめぐる著作権侵害疑惑『カメラを止めるな!』は私の作品を無断でパクった」と題し、「原作」を主張する和田亮一氏の告発を掲載。自身が主宰していた劇団・PEACE(2014年に解散)の舞台『GHOST IN THE BOX!』の内容が、『カメラを止めるな!』の構成をはじめ、多数の類似点があると指摘した。これを受け、ENBUゼミナールは「本記事の内容は不正確なものです」と真っ向否定。同舞台に着想を得て企画、製作した経緯は認めながらも、「本舞台に敬意を表す意味で、本映画を8月3日より拡大上映する際に、本舞台関係者の方々に対し、そのクレジットとして「原案:劇団PEACE『GHOST IN THE BOX!』という表記をご提案させていただきました」と内情を明かす。その上で、「本映画は上田監督自身による脚本、監督、編集というように、本舞台とは独自の形で製作を進め、ストーリーは本舞台と全く別物である上、脚本の内容も異なるもの」「法的に『著作権侵害』が生じていたり、本舞台を『パクった』といった事実は一切ございません」と断言した。また、「本舞台関係者の方々と都度協議を行っており、クレジットを含めたその他の条件や今後の対応についても協議を進めようとしていたところでした」とし、「それにもかかわらず、このような『著作権侵害』や『パクった』といったようなセンセーショナルな見出しや、未だ確定してもいない本舞台関係者との協議過程の内容を含む記事が掲載されたことに強く憤りを感じます」と訴えた。和田氏は『FLASH』への告発のほか、投稿サイト・noteでも「僕は、ただ、『原作』と入れて欲しかったんです。元劇団員のみんなが『あの作品PEACEの芝居が原作なんだよ!』と、素直に応援して、自慢できるようにしたかったんです。『原案』は作品を作るに当たって参考にしたアイデア 『原作』はその作品を作るための元の作品です。銀魂の映画は、全くオリジナルストーリーだけどちゃんと『原作』って入ってます」などと主張を展開している。『カメラを止めるな!』を手がけた上田慎一郎監督はこの日、TOKYO MXで生放送された情報番組『5時に夢中!』に出演。今回の騒動について触れなかったが、放送後、自身のツイッターで「今ザワザワしているあの件については僕の方からもしっかり発信します。少々お待ちください!」と呼び掛けている。なお、上田監督はマイナビニュースのインタビュー(8月17日掲載)で、作品が生まれた背景について、「2014年に解散してしまったんですが、2013年に劇団PEACEの『GHOST IN THE BOX!』という舞台を見て、インスパイアされました。最初はその脚本家、出演者と一緒に映画化しようとして動いていたんですが、お互い仕事の事情などもあって頓挫してしまって。2016年の暮れにとある企画コンペの話が来たので、その時にもう一度企画書を引っ張り出して、登場人物や展開をまるごと変えて、全く新しい企画として作り直しました」と語っていた。
2018年08月21日「ここまでの状態になることは本当に想像できませんでした。世界中で誰一人として想像もできなかったんじゃないかなと思います(笑)」と言うのは、たった都内2館から全国47都道府県・累計上映館数200館以上の拡大公開(8月21日現在)となった超異例の映画『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督。邦画・洋画とも夏休みの大作映画が軒並み揃った8月18日~19日の週末映画ランキングでは、拡大公開を受け8位にランクイン!観た者はみな褒めちぎり、リピーターが続出、なのにネタバレ禁止が徹底されている。いまだかつてない“感染拡大中”の本作について、上田監督がたっぷりと語ってくれた。「女子高生が『カメ止め』の話をしていた」パンデミック(広範囲の感染拡大)と劇中の重要ワード「ポンッ」を掛け合わせ、この拡大ヒットぶりが“ポンデミック”と称されている本作。上田監督がまず、その“予兆”を感じたのは「関係者試写会のとき」だったという。「関係者だけにも関わらず、上映中に笑い声が沢山起きて、上映後は力強い拍手が長く続いた。その後の打ち上げは12時間続いたんです(笑)。『この作品とならちょっと遠くまで行けるかも』と思いました」と打ち明ける。そうはいっても、作品としての手応えとヒットするか否かはまた別の話。「公開館が日に日に増えたり、動員○万人!みたいな数字って、すごい!とは思うものの実感は掴みづらい」と正直なところを明かしつつも、「公開2週目ぐらいかな、『女子トイレで女子高生がカメ止めの話をしていた』『電車の中でカメ止めTシャツを着ている人がいた』というツイートが見かけたんですね。生活の中にまでこの映画が感染しはじめている。これはすごいことになるかも…と思いましたね」と日常の些細な瞬間から“蔓延”を実感したという。「二度と撮れないワンカット」を激白『カメラを止めるな!』は、“37分ワンシーン・ワンカットで描くノンストップ・ゾンビサバイバル!”と、それを撮った“裏方”の人々を描く物語。そもそもなぜ、ゾンビサバイバルだったのだろう?「ずばり『ゾンビが好きだからだ!』ということが1つめ。『仕掛けが沢山あるゾンビものだといろんな面白い展開が作れるから』というのが2つめ。『ゾンビものというジャンルが持つ手作り感が好き』ということが3つめです。もっと、ほかにもあるかも。ひとまずいま思い浮かぶのはこの3つです」と上田監督。確かに、かつて神木隆之介らが演じた『桐島、部活やめるってよ』の映画部といい、サイモン・ペッグがエドガー・ライト監督と手がけ、注目されるきっかけになった『ショーン・オブ・ザ・デッド』といい、映画マニアはまずゾンビ映画を撮るもの!?昨年亡くなった巨匠ジョージ・A・ロメロによる『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(原題:Night of the Living Dead)、『ゾンビ』(原題:Dawn of the Dead)などはホラー映画の金字塔であり、『バイオハザード』をはじめ世界中の映画やゲーム、ポップカルチャーに大きな影響を与えている。ちなみに、本作の海外タイトルは『One Cut of the Dead』だ。冒頭からの37分間は一度もカットなし、予期せぬトラブルも交えつつのワンカット、ノンストップ。本当に、“カメラは止まらない”!その撮影をふり返り、「37分ワンカットで一番心を砕いたことは…沢山ありますが、1つ絞るとすると『二度と撮れないワンカットになったか』ということですかね」と監督。「何かトラブル起きて」と思いながら…「もちろん失敗しちゃったらダメなんですが、成功しすぎるのもダメというか。そつなく問題なく撮れちゃいました、というカットにはしたくないなと」と明かす。「カメラが止められない中で、予期せぬトラブルをも巻き込みながら『二度と撮れないワンカット』にしたいと思っていました。頭の半分では『失敗しないで』と思いながら、もう半分では『何かトラブル起きて』と思いながら撮っていました」。そのワンカットを繰り返すこと、実に6回。いま劇場で流れているのは、ハプニングがおそらく奇跡のようなバランスで盛り込まれた“二度と撮れない”6テイク目となる。監督が感じる「本当にありがたいこと」しかも、これだけSNSで口コミされ、リピート鑑賞もされている中で、鑑賞者は絶妙な感想コメントでネタバレ厳禁を徹底している。ハリウッド大作でもネタバレ合戦が盛大に行われるいま、この映画について“肝心な部分”を明かす人はほぼいない。「できるなら記憶を消して、また観たい」という人もいるほどだ。「本当にこの現象には驚いています」と上田監督。「正直に言うと、公開前は公式の宣伝でも、少しだけこの映画が持つ構造的なことは書いちゃってたんです。公式予告編でも構造的なことはうっすら伝えてる。少しは伝えないと『ゾンビものだと思って足を運ばないお客さんもいるだろう』と思ったから」。「ところが観たお客さんたちが、『何も予備知識を入れずに見て!』『予告編も見るな! あらすじも読むな!』と叫んでくれています。それはこの映画のことを本当に大事にしてくれているからなのかなと思います。自分の友達や知り合いに“一番いい状態で観て欲しい”という想いを持って勧めてくれているんです。これは本当にありがたいことですよね」。「映画のキャスト・スタッフなどのチームは家族」また、先日は上田監督の父親のSNSも「泣ける」と話題を呼んだばかり。映画の大ヒットを受けた親としての思いが、「毎日お母さんのライン(LINE)が止まらない」という言葉から始まり、Facebookにユーモアたっぷりに綴られているのだ。そんな今日も、LINEは止まらない?「お母さんのLINEの状態は…聞いてないのでわかりません(笑)。でもきっとまだ止まっていないんじゃないでしょうか」と上田監督。さらに家族について尋ねると、「『家族とは?』と聞かれた時はいつも『チームだ』と答えています。家族=チーム。チーム=家族」と断言する。映画の中には上田監督の実の息子も出演しており、「妻のふくだみゆきが衣装や宣伝ビジュアルを担当しています。妻には一番はじめに脚本を見せています。自分の自宅もロケ地として使っています」と、家族総動員で作られたことにも触れる。「家族はチームであり、映画のキャストスタッフなどのチームは家族だなと思います」と続けるように、全国各地での舞台挨拶やSNSでのやりとり、劇中の家族が揃って「ほんとにあった怖い話」や「痛快TVスカッとジャパン」(ともにフジテレビ系)などに出演している姿などを見ると、まさにキャスト・スタッフが一丸となった“1つの家族”であることが伺える。これこそ、“上田組”の一番の強みかもしれない。最後に、「こんな作品を作ってみたい!」という構想はあるか尋ねてみると、「『ミッション・インポッシブル』のようなスパイ映画、『ゴッドファーザー』のようなマフィア映画、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のようなタイムスリップもの、『オーシャンズ11』みたいなチーム強奪もの…」と言いつつ、「を、そのまま日本でやったら痛くなっちゃうと思うので、それらの王道ジャンルを日本ならでは、自分ならではに仕上げて、それぞれのジャンルのマスターピースを創っていきたい、という果てしない野望があります。あと、潜水艦ものもやりたいです」と、語る上田監督。「つまり中学二年生の男子が大好きな映画を作っていきたいんです」。(text:Reiko Uehara)■関連作品:カメラを止めるな! 2018年6月23日より全国にて公開©ENBUゼミナール
2018年08月21日8月19日に放送された「ワイドナショー」(フジテレビ系)に、現在大ヒット中の映画「カメラを止めるな!(通称・カメ止め)」の上田慎一郎監督(34)が出演した。上田監督はその前日Twitterで《「たぶん僕が世界で一番影響を受けた人物であろうあの方と……神との対面が早くも……!?》とし、同番組のパーソナリティを務める松本人志(54)との共演を告知。しかし当日、松本は病欠したため“対面”は実現ならずとなった。番組出演後、上田監督は《集合時間1時間前に着いちゃって極度の緊張で謎に手が痺れてきてもう大変でした》と緊張ぶりを回想。《まさかの松っちゃん不在……!》とコメントしつつ、《神との対話は持ち越されました。残念だったりホッとしたり。でも夢は残ってた方がいいよね》と期待を膨らましている。当初は都内2館のみでの上映だったところ、口コミで広まり現在は累計190館以上の劇場で公開されている「カメ止め」。コミカルな作風で始終笑いの絶えない同作だが、そこには上田監督の“笑い”への哲学があるという。「上田監督は20歳で上京したものの、不運の連続。借金生活や、ホームレスになった過去を持っています。しかし不運はすべて“ネタ”と捉えており、ブログに書き留めて笑ってもらうことに喜びを感じていました。不運であっても喜劇になるなら悲劇ではないと考えている。だけら同作も、トラブルをコメディにするという作りになっているようです」(映画関係者)そんな上田監督のコメディセンスを磨いたのは、実は松本だったようだ。「上田監督はお笑い芸人を目指していたこともあったそうです。ダウンタウンからの影響を強く受けており、笑いについて学んだといいます。特に松本さんの新しい笑いを提供する姿に憧れているそうです。影響を公言しているだけに、なおさら今回共演できなかったことに悔しい思いをしているでしょうね」(前出・映画関係者)“神との対面”が実現しなかった上田監督にTwitterでは《ワイドナショーは残念でしたけど、「ダウンタウンなう」でダウンタウンとじっくりトークする機会が巡ってくると良いですね》《「本音でハシゴ酒」に出て、是非お二人と共演してください!!》といったエールが。ファンのためにも次回に期待したい!
2018年08月20日●1カット37分にスタッフ「いや、無理だ」漫画や小説をもとに実写化される「原作モノ」が全盛の中、オリジナル映画に果敢に挑んだ人々を取材する連載「オリジナル映画の担い手たち」。第5回は、空前のヒットを記録している映画『カメラを止めるな!』(公開中/製作:ENBUゼミナール 配給:アスミック・エース=ENBUゼミナール)を手がけた上田慎一郎監督の現在地とルーツを探る。監督俳優養成スクール・ENBUゼミナールのシネマプロジェクト第7弾として製作された『カメラを止めるな!』は、オーディションで選ばれた新人の俳優たちが出演。脚本は数カ月にわたるリハーサルを経て当て書きされたもので、37分にわたる1カットのゾンビサバイバルが観客を引き込む。都内2館上映から口コミが広がり、著名人も次々とSNSを通じて絶賛。公開館数は累計180館以上(8月14日時点)まで拡大し、47都道府県の劇場を“感染”制覇した。製作費300万円のインディーズ作が起こす数々の奇跡。そのきっかけは、上田監督の情熱とそれを育んだ環境にあった。○脚本の初稿で青ざめた理由――映画史上、大変稀な現象が続いています。今の状況をどのように思われていますか?最近、よく聞かれます(笑)。今はこういう取材をいただいたり、テレビやラジオに出演したり、公開が150館に増えたり、舞台あいさつが2分で完売したり。毎日驚くようなニュースが飛び込んで来るたびに驚き、そのことについてこうした場でしゃべっているうちに1日が終わるような日々です。喜びを噛み締めたり、実感を慈しんだりしている暇が今はありません(笑)。――じっくりと余韻に浸るのは、もう少し先になりそうですね(笑)。そうですね(笑)。「あの日々は何だったんだろう」と考えるのは、だいぶ先になると思います。――小劇団の作品にインスパイアされて、今回の映画ができたそうですね。2014年に解散してしまったんですが、2013年に劇団PEACEの『GHOST IN THE BOX !』という舞台を見て、インスパイアされました。最初はその脚本家、出演者と一緒に映画化しようとして動いていたんですが、お互い仕事の事情などもあって頓挫してしまって。2016年の暮れにとある企画コンペの話が来たので、その時にもう一度企画書を引っ張り出して、登場人物や展開をまるごと変えて、全く新しい企画として作り直しました。――初稿ができた時、「本当に撮れるのか?」と青ざめたと聞きました。ええ。結局、企画コンペには落ちてしまって、その直後にシネマプロジェクトのお話をいただきました。新人の俳優と新人の監督で、ワークショップを経て1本の映画を作るという企画です。俳優応募者の中から僕が選抜させていただいて、最初の数回は普通のワークショップをしたんですよ。既存の映画台本や演技トレーニングをして。みんなの個性を知った上で、このメンバーとなら『カメラを止めるな!』が作れるかもしれない、そう思いました。もともとあった骨組みの中に12人を投げ込んで、完全当て書きで作りました。○「これ、やれるの?」に燃える――出演者の方々に1カット37分のシーンがあると伝えた時の反応はいかがでしたか?最初に伝えたのはカメラマンと特殊造形のスタッフだったんですが、「いや、無理だ」と(笑)。ホラー映画やゾンビ映画はカット割りありきの仕掛けだったりするので、37分の会話劇ならまだしも、37分廃墟を走り回って首や腕がとれたりするのを1カットで撮るのは無理だと。うまくつないで1カット風にするか、本当の1カットにするかは、撮影直前まで検討しました。僕はもちろん1カットで撮る派。映像上、1カットで繋がってるように見せられてもテンションとか空気感、緊張感みたいなものは1カットにならない。映画を観てくださった方なら分かると思うんですが、そもそも彼らを「1カット風」で撮っていいのか? そんな嘘はアカンやろと(笑)。結局は、みんな納得してくれました。――説得するのも一苦労だったわけですね。説得というよりは……やっぱり、「無理」「不可能」って言われることって、本当はみんなやりたいと思っているはずなんです。僕も、企画を出した時に「いいね」って言われるより、「これ、やれるの?」と言われる方が燃えるタイプ。徐々にみんなも「マジでやるの?」から「マジでやるのか!」に変わって、モチベーションが上がっていって、最終的にはノリノリになっていました(笑)。――オリジナル作の映画化は非常に難しいという声をたびたび耳にしますが、そういう苦労はありましたか?僕は商業映画をやったことがないので分からないんですが、今回でいえばプロデューサーから「上田くんの好きな企画を好きなようにやってくれ」と言われ、具体的な指図もないまま自分のやりたいことをやらせてもらいました。もちろん1カットを撮るために工夫したことはたくさんありますが、世間で流行っているものを入れてくれとか、有名キャストを起用してくれとかも言われなかったので、そういう大変さは全くなかったです。●琵琶湖遭難事件と父の反応○最初の動員目標は5,000人――普段映画を観ないような人も劇場に足を運ぶほど、大きなうねりを生み出しています。その予感はいつ頃感じ始めましたか?作品として面白いものができたという手応えを感じたのは、関係者試写の時です。関係者は台本を読み、展開も分かってるので粗探しをしがちなんですよね。キャストもスタッフも、フラットに見ることができない。だから、そこまで盛り上がることがないんですが、今回はすごく盛り上がって笑い声もあって、拍手も力強くて長かった。その後の打ち上げは12時間、4次会まで続きました(笑)。「自分たちはいいものを作ったんだ」という日の飲み会って、なかなか帰りたくないじゃないですか? 当時はまだ著名人の方々からも全くコメントをいただいてなくてヒットする見込みなんて全くない状態ですけど、その時点で「俺たちは面白いものを作ったんだ!」という達成感がありました。去年の11月の6日間先行上映が連日の満員で、そこから口コミが広がっていきました。ただ、ワークショップで作った映画のお披露目の場でもあるので、知り合いや身内も多い。関係者ではない人たちが褒めてくれて自信はついたのですが、果たして一般の方々に届くのかという不安が残ったままでした。その後は海外映画祭で日本人以外にもウケるということが分かって、業界向けの試写でもお褒めの言葉をいただいて。それでも一般の方が反応してくれるのか不安をいだいたまま、公開日を迎えました。――それだけ絶賛の声があっても不安を感じるものなんですね。もちろん。インディーズ映画は、1館でレイトショー1回、2週間ぐらいの上映がほとんどです。それが『カメラを止めるな!』の場合は、2館で1館は3回上映。この規模のインディーズ映画としては異例な形でスタートしたわけですが、最初の動員目標は5,000人。インディーズ映画ではかなり高い目標です。それが今では十数万人の方が観てくださって、自分たちの想像をはるかに超えた事態が巻き起こっています。「作品として面白い」という自信と、ヒットに対する自信はまた違う。面白い作品でもヒットしてないものはたくさんあると思います。何よりも、キャストとスタッフがこれだけ胸を張って周囲に勧めてくれたのが最初の奇跡。先行上映までの半年間、毎日のようにビラを配ってくれたり、SNSで発信してくれたり。本当にありがたかったです。○「ノストラダムスの大予言」父の決断――Twitterに書いてありましたが、ご両親も宣伝してくれたそうですね。そうですね(笑)。母は今まで短編映画を作った時も、宣伝してくれてました。今回は地元でも凱旋上映が決まったので、そのスタッフとしても働いてくれています(笑)。両親は、僕が「映画監督になりたい」「東京に行きたい」と言った時も、全く反対することもなく。幼い頃からわりと「やりたいようにやれ」という親でしたね。――その中でも、ご両親からの教えで覚えていることはありますか?お父さんが、変わった人というか。永ちゃんに憧れていて、オールバックで。すごく車高の低いフェアレディZで幼稚園に迎えに来るような人です(笑)。「こういうふうに生きろ」みたいに説教されたわけではないんですが、「自分のやりたいことはすべて叶う」と常々口にしていました。親父は、1999年に地球が滅亡するというノストラダムスの大予言を信じていて、1,000万円ぐらいかな? すべて金塊に変えたんですよ。「金塊だったら燃えないから」みたいな思考だったのかな(笑)。ただ、それを換金した時にかなり値が下がっていたみたいで、母に土下座したそうです(笑)。とにかく自由で破天荒なのが父。母はそれを支える常識人です。――ホームレス時代があったことも別の取材で話されていますが、その当時のご両親はさすがに心配されたのでは……?そうでもありません(笑)。それよりも前の出来事になりますが……高校2年生の夏、男なら何かでっかいことをやり遂げなければいけない。そう思って、友達と3人で琵琶湖を手作り筏(いかだ)で横断しようとして、遭難してしまったことがありました。NHKでも行方不明と報じられた大事件。ほかの親は集まって泣いてたらしいんですが、親父だけは「大丈夫。帰ってくる」と安心していたそうです。対岸までついた時、琵琶湖全域にパトカーが出動するほど大騒ぎになっていることを知るわけですが、すぐに警察に連行されてマスコミにも囲まれました。友達2人の親はカンカンに怒って泣いていましたが、親父だけは喜々としてマスコミの取材を受けて「うちの息子がやってしまいましたね!」みたいに明るく話していました(笑)。○日本映画界へ「前を向こうよ」――ワイルドすぎる(笑)。劇場では小さい子から中高年まで多くの人が同じところで笑っているのが印象的でした。幼い頃に影響を受けたお笑い芸人はいますか?思春期の時に影響を受けたのはダウンタウンさんです。『ごっつええ感じ』『ガキの使い』『ビジュアルバム』など、松本人志さんのお笑いから最も影響を受けたと思います。あとは吉田戦車先生、うすた京介先生といった漫画家さんからも。高校卒業する時、映画監督になるかお笑い芸人になるか迷ったぐらいお笑いが好きでした。――斎藤工さんがブログで絶賛されていて、その他の著名人の方も「映画界に一石を投じる作品になる」と評価している方が多いです。ご自身としてはどのように思っていらっしゃいますか?僕は「映画界を変えたい」という思いでこの映画を作った訳ではありませんでした。本当に面白いものをただただ作りたかっただけです。でも、『カメラを止めるな!』がきっかけで普段劇場に行かない人が行くようになって、劇場で映画を観ることのすばらしさに気づいた人からの声をいだくので、それは本当に嬉しいですね。「低予算でキツイ」「人手が足りない」「時間が足りない」「原作ものばかり」そういう声を聞きますよね? 僕はあまりそういうことを思ったことがないんですよ。別に否定するわけではないんですが、そういうことをボヤいてるだけじゃ何も変わらない。とにかくやるしかないわけで、まずは「じゃあ、どうするか?」って前を向こうよって思います。(C)ENBUゼミナール
2018年08月17日もともとわずか2館での公開だったインディーズ映画「カメラを止めるな!」(上田慎一郎監督)が異例のヒットを記録している。「37分ワンシーン、ワンカットのゾンビサバイバル映画」を撮った人々の姿を描いた同作。映画専門学校「ENBUゼミナール」のワークショップ「シネマプロジェクト」の第7弾として制作されたが、予算は約300万円の低予算。昨年11月の6日間限定先行上映で話題を集め、今年6月23日に公開された。「ネット販売のない都内の劇場には、連日チケットを求める行列ができています。公開館数もどんどん拡大し、7月末には全国100館での公開が決定しました。8月中にはおそらく、週末の観客動員ランキングでトップ10入りしそうな勢い。ミニシアター系では異例のヒット作となりました」(映画業界関係者)著名人たちが続々と称賛の声を寄せるなか、ブログで熱いコメントを寄せたのは俳優の斎藤工(36)だ。〈【カメラを止めるな!】ちょっと待ってくれ面白過ぎるやい 映画関係者達よ邦画の現状・実状をやいのやいのと嘆く前にこの映画を観るべし『カメラを止めるな!』の “角度” はそれら全ての答え(打開策)では無いだろうか〉まるで“挑戦状”ともとれる情熱ほとばしるメッセージを、関係者に突きつけたのだ。「斎藤さんの映画マニアぶりは有名。ジャズをテーマにした米映画『セッション』(15年)の公開前には、自ら“PR大使”を買って出て集客しました。もともと、ゾンビ映画好きを公言。イベントでは、デートムービー用のゾンビ映画をオススメするマニアぶりです。そんな斎藤さんにとって、この和製ゾンビ映画はまさに“ストライクゾーン”のど真ん中に突き刺さったようです。今後、斎藤を呼んでのイベントが実現するかもしれません」(芸能記者)実現すれば、さらなるヒットが期待されそうだ。
2018年07月31日監督および俳優養成スクール・ENBUゼミナールの"シネマプロジェクト"第7弾作品で、上田慎一郎監督による長編映画『カメラを止めるな!』(公開中)が、全国40館以上の劇場で拡大上映されることが決定した。本作は、上田監督がオーディションで選んだ無名の俳優たちと共に制作。「37分、ワンシーン・ワンカットで描くノンストップ・ゾンビサバイバル」を撮った撮影隊たちの物語が映される。数カ月に及ぶリハーサルを経て、俳優たちに当て書きした特徴的な構造と緻密な脚本が見どころとなる野心作だ。2017年11月の先行上映で話題を呼んだ後、国内では「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018」でゆうばりファンタランド大賞(観客賞)を受賞、「第20回ウディネ・ファーイースト映画祭」(イタリア)では5分間に渡るスタンディングオベーションが起こり、アジア各国のコンペ作全55作の中でシルバー・マルベリー(観客賞2位)を獲得。6月23日に一般公開されてからは、週末観客動員数ミニシアターランキング(7/21~22)で1位に輝き、都内2館の上映劇場では、口コミから連日チケットが即完売となっている。上田監督は、本作について「今日まで僕たちの想像を超える奇跡を次々に起こしてくれました」とコメント。「『想像もしていませんでした』と何度言ってきたことでしょう」と感嘆し、今回の公開拡大は「間違いなく僕の34年の人生史上最大の『想像もしていませんでした』となりました」と歓喜を表す。加えて、「お客さんから『この映画の客席は色んな色に溢れている』という言葉を頂いた」と明かし、「様々な人たちが、同じ場所で一つになって、驚き、笑い、涙してくれています。控えめに言って奇跡です」と力強く語った。さらに、8月3日(時間未定)に東京・TOHOシネマズ日比谷にて、上映劇場拡大を記念した舞台挨拶の実施が決定。上田監督のほか、濱津隆之、真魚、長屋和彰らが登壇する。(C)ENBUゼミナール
2018年07月25日ベストセラー小説や少女漫画、少年漫画の人気作が相次いで映画化されている日本映画界。そんな中、第71回カンヌ国際映画祭にてパルムドールを受賞した『万引き家族』は是枝裕和監督の集大成ともいえるオリジナル脚本であり、映画ランキングで3週連続1位を獲得、興収は30億円を突破する大ヒットとなっている。また、毎年、新世代クリエイターを世に送り出す「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018」にて観客賞にあたる「ゆうばりファンタランド大賞」を受賞したホラーコメディ『カメラを止めるな!』は、劇場公開されるや、連日満席が続いているという。かつて同賞を受賞した松居大悟監督の渾身の最新作『君が君で君だ』をはじめ、これからの猛暑を前に、日本映画のオリジナル作品がいまヒートアップを続けている!■現在公開中!監督の熱い思いが観客に伝播する2作品6月9日(土)より公開されている『榎田貿易堂』は、『虹色デイズ』が公開される飯塚健監督と、バイプレイヤー・渋川清彦の同郷タッグによるヒューマン・コメディ。「扱う品はゴミ以外。何でも来い」を信条にした群馬県渋川市にある開業4年目のリサイクルショップ・榎田貿易堂は、高校卒業後に上京したもののパッとせず、39歳で故郷に戻ってきた榎田洋二郎(渋川さん)が開いた店。ここに集う人間模様をユーモラスに映し出し、それぞれの再出発を描写、人生の悩みをシュールな笑いで包み、話題を呼んでいる。6月23日(土)より公開中の『カメラを止めるな!』は、新人監督・上田慎一郎のもと無名俳優により製作されたスーパーエンターテインメント作。斬新な構造と緻密な脚本、そしてキャスト・スタッフの熱い魂のこもった渾身の37分間におよぶ“ワンカット・ゾンビサバイバル”により、連日満席となっている。■人気俳優が参加!異色の恋愛物語も熱いこの2作のように、立て続けに監督の熱い思いが込められた作品が劇場を盛り上げている中、7月7日(土)からは新たなオリジナル作品が公開される。松居大悟監督が「最後の意地を込めた」と発言し、主演の池松壮亮が「やばい人たちのテラスハウス」と表現する『君が君で君だ』。「尾崎豊」や「ブラッド・ピット」、「坂本龍馬」という、好きな女の子(キム・コッピ)の好きな男になりきり、10年間見守り続けた男たち(池松さん&満島真之介&大倉孝二)を描いた、異常か純情か判断しかねる愛を描いた衝撃の完全オリジナルラブストーリー。“2人が付き合う、付き合わないといっただけではない愛のあり方もある”という持論をユーモラスかつ、熱烈な表現で描き、完成披露試写会などでは「心が八つ裂きにされそう」「この感情は言葉でうまく説明できないが、すごい」と評され、観客たちに衝撃と熱を伝播させている!いずれも独特の視点を持つ作品ばかり。それぞれに込められた熱を、劇場で確かめてみて。『君が君で君だ』は7月7日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:君が君で君だ 2018年7⽉7⽇より全国にて公開ⓒ2018「君が君で君だ」製作委員会
2018年07月07日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介します。■『68TH STREET』上田義彦撮影する写真のカテゴリーにとらわれず、第一線でシャッターを切り続けてきた上田義彦。そんな上田が一枚の紙をモチーフにしたあるシリーズを撮影した。ニューヨーク68丁目の部屋に落ちてきた光は、刻々とその姿を変え、やがて消えていく。上田はその光をある日から飽きずに毎日追いかけ、完璧な美しさでモノクロームの印画紙の上に、彼にとっても命題であった写真の宿命である光と、それによって生まれる影を定着させた。その写真群を託されたのは、上田が信頼し、ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)の2018年春夏キャンペーンなども手掛けている世界有数のトップディレクターファビアン・バロン(Fabien Baron)。印刷・製本は京都のサンエムカラー。数々の写真集や美術書、カレンダーなどの美術印刷で知られるサンエムカラーならではの1,000dpixの高精度印刷と、UVインクとエンボス加工も施した、日本の印刷技術と造本技術の粋を極めた仕上がりになっている。竹芝駅周辺の再開発および鈴江倉庫ビルの取り壊しに伴い、2018年5月20日をもって閉廊した上田義彦がキュレーションするGallery 916では、最後のエキシビションとして本シリーズの上田義彦写真展「68th Street 光の記憶」が開催された。【書籍情報】『68TH STREET』写真:上田義彦出版社:ユナイテッドヴァカボンズ言語:日本語ハードカバー/140ページ/360×250mm発刊:2018年価格:1万円■Shelfオフィシャルサイトで『68TH STREET』を購入する
2018年06月30日『DRESS』でも定期的に寄稿いただいている海老原露巌(えびはらろげん)さんの「墨アート展」が、6月11日〜31日まで、銀座にあるギャラリー上田で開催されています。今回の展示のテーマは「現代アート」。墨を使った、勢いのある作品群が展示会に並びます。今回の展示会に「書作品」は一切なく、墨で描くアートのみの展覧会となります。力強い墨と金泥、銀泥の美しい彩りをお楽しみいただけます。銀座付近にお立ち寄りの際には、ぜひ一度足を運んでみてください。■展示会情報名前:海老原 露巌展会期: 2018年6月11日(月)~30日(土)時間:11:30~18:30 (日曜休廊)作家在廊 : 6月11、13、20、23、26、29、30日会場:ギャラリー上田住所:〒104-0061 東京都中央区銀座6-4-7 いらか銀座ビル8Fメール:info@gallery-ueda.com電話番号:03-3574-7553海老原露巖さんの略歴在日イタリア大使館ホテル雅叙園東京強羅花壇 NOBU TOKYO在フランス日本大使館(フランス)大明寺(中国)陝西省歴史博物館(中国)カナダ歴史博物館(カナダ)他展覧会・揮毫パフォーマンス天龍寺(世界遺産)明治神宮青龍寺(中国)大興善寺(中国)アートサイエンスミュージアム(シンガポール)他
2018年06月19日『DRESS』でも定期的に執筆していただいている海老原露巌(えびはらろげん)さんの「墨アート展」が、6月11日〜31日まで、銀座にあるギャラリー上田で開催されます。今回の展示には、通常の「書作品」は一切なく、墨アートのみの展覧会となります。力強い墨と金泥、銀泥の美しい彩りをお楽しみください。■展示会情報名前:海老原 露巌展会期: 2018年6月11日(月)~30日(土)時間:11:30~18:30 (日曜休廊)作家在廊 : 6月11 , 13 , 20 , 23 , 26 , 29 , 30日会場:ギャラリー上田住所:〒104-0061 東京都中央区銀座6-4-7 いらか銀座ビル8Fメール:info@gallery-ueda.com電話番号:03-3574-7553海老原露巖さんの略歴1961年、栃木県下野市に生まれる。1982年~ヨーヨー・マ(チェリスト 米国)の公演やその他映画・舞台等の題字執筆多数。2012年、文化庁文化交流使に任命。収蔵在日イタリア大使館ホテル雅叙園東京強羅花壇 NOBU TOKYO在フランス日本大使館(フランス)大明寺(中国)陝西省歴史博物館(中国)カナダ歴史博物館(カナダ)他展覧会・揮毫パフォーマンス天龍寺(世界遺産)明治神宮青龍寺(中国)大興善寺(中国)アートサイエンスミュージアム(シンガポール)他
2018年06月01日お笑いコンビ・爆笑問題の田中裕二が、1日深夜放送のTBSラジオ『爆笑問題カーボーイ』(毎週火曜 25:00~27:00)にて、くりぃむしちゅーの上田晋也が唯一緊張したという人物を明かした。爆笑問題の田中裕二田中はかつて故・立川談志さんに呼ばれ、爆笑問題と海砂利水魚時代のくりぃむしちゅーがゲストとして登場した際のエピソードを紹介。その楽屋で、上田が髪をセットするためにヘアスプレーを使用していたが、隣にいた談志さんに「全部かかっていた」と明かした。談志さんが怒らないことをとにかく願っていたという田中に対して、上田はまったく気づかずに素知らぬ顔でいたという。この一件で上田を「こいつは大物だな」と思うようになったといい、上田自身も「緊張したことがない」と当時から語っていたようだ。しかし、そんな上田にも唯一緊張したという人物がおり、田中は「『唯一、たけしさんに初めて挨拶したときに、ちょっと緊張した。あとは、1回も緊張したことない』って言ってた」と振り返っていた。
2018年05月04日お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が、1日深夜放送のTBSラジオ『爆笑問題カーボーイ』(毎週火曜 25:00~27:00)にて、くりぃむしちゅーの上田晋也について語った。くりぃむしちゅーの上田晋也放送では、4日に日本テレビ系で放送される上田主演のスペシャルドラマ『天才バカボン3~愛と青春のバカ田大学』(21:00~)の話題に。同作は16年より放送されている実写ドラマの第3弾だ。太田によると、上田がある人物から「やった方がいいよ」と言われ、それを日本テレビのプロデューサーに相談したところ、とんとん拍子に話が進み、「天才バカボン」の実写ドラマが決定したようだ。太田は上田について、「アイツ、凄いんだよ。たけしさんレベルの仕事の決め方してんだよ」と驚きを見せた。しかし相方の田中裕二は、上田の演技について「恥ずかしくなっちゃうんだよね、見てて」と評していた。
2018年05月04日富士山の麓で行われる映画フェス「富士・湖畔の映画祭2018」が、山梨県・本栖湖キャンプ場にて2018年7月27日(金)から29(日)まで開催される。日本のインディーズ映画を中心に上映する「富士・湖畔の映画祭」は、日中は大自然を満喫しつつ音楽を楽しみ、夜は月光の下で映画鑑賞をすることができる野外イベントだ。会場となる本栖湖キャンプ場には、映画祭専用のテントエリアが開設され、キャンプをしながら映画を見るという贅沢な体験をすることができる。4回目の開催となる今回は、コンペ部門をスタート。事前に応募された作品の中から、上映作品の一部を決定する。審査員には、サブカルシーンでも絶大な人気を誇る監督カンパニー松尾、映画評論家の町山智浩が創刊しインディーズシーンに強い影響力を持つ『映画秘宝』編集長・岩田和明、「劇場版シネマ狂想曲」で注目を集める名古屋シネマスコーレ副支配人・坪井篤史などが名を連ねる。上映作品には、インディーズ映画界で話題の上田慎一郎監督『カメラを止めるな!』や、行定勲監督『いっちょんすかん』、『うつくしいひと サバ?』など42本がラインナップ。行定監督ほか、35作品以上の監督の舞台挨拶も予定されている。【概要】「富士・湖畔の映画祭2018」開催日時:2018年7月27日(金)~29(日)開催場所:本栖湖キャンプ場特設会場住所:山梨県南都留郡富士河口湖町本栖18アクセス:・車の場合 東京より車で2時間半 河口湖ICより約30分・電車/バスの場合 河口湖駅下車 路線バスにて本栖まで約60分定員:無し申込み:チケットぴあ・e+にて前売り券発売予定、他当日券有り※新宿-映画祭会場 直通バスおよびバンガロー予約は公式サイトで受付中。■上映作品・長編コンペ『NOISE』(監督・脚本・編集:松本優作)『さらば大戦士トゥギャザーV』(監督・脚本・編集:松本純弥)『センターライン』(監督・脚本:下向拓生)『ドブ川番外地』(監督・脚本・編集:渡邉安悟)『向こうの家』(監督:西川達郎)『森のかたみ』(監督:大杉拓真)・短編コンペ『なぎさ』(監督・脚本:古川原壮志)『ヒロイン』(監督・脚本:松崎まこと)『三つの朝』(監督・脚本:根岸里紗)『子供は天使ですか』(監督・脚本:川西薫)『声』(監督・脚本:串田壮史)『林檎は樹の近くに落ちる』(監督・脚本:吹原幸太)・他上映作品『いっちょんすかん』(監督:行定勲)『うつくしいひとサバ?』(監督:行定勲)『花に嵐』(監督:岩切一空)『劇場版テレクラキャノンボール2013』(監督:カンパニー松尾)
2018年04月14日写真家・上田義彦の個展「林檎の木」が、12月2日から2018年1月13日まで東京・六本木の小山登美夫ギャラリーで開催される。林檎の木 6 2017 c-print, acrylic frame 63.1 × 52.8 cm ©Yoshihiko Ueda, Courtesy of Tomio Koyama Galleryアート写真、広告写真というカテゴリーやジャンルにとらわれず、35年もの間第一線でシャッターを切り続けてきた写真家・上田義彦。自然、静物、人物など多様な主題を扱いつつも、誠実で一貫したまなざしで、目の前の世界の最高の瞬間を捉え、その写真で多くの人を魅了してきた。本展で発表する新作「林檎の木」は、2013年に上田義彦が群馬県川場村で開催されている「川場村ネイチャーフォトフェスティバル」の審査員として同地を訪れた際に、タクシーで会場へ向かう際に撮影した1枚の写真に由来する。思わずカメラを向けたのは、車窓から見えた、たわわに実った林檎の木。その時の印象が鮮烈で「また撮りたい」という強い想いが残ったという。林檎の木 6(部分) 2017 ©Yoshihiko Ueda, Courtesy of Tomio Koyama Galleryその2、3年後、再び川場村を訪れた上田義彦は、8×10のカメラで撮影。彼が魅かれたのは、林檎の赤、強い太陽の光、それらの生命力。川場村で一番古いと言われる林檎の木の、醸し出される歳月だったという。太陽の光が林檎を照らし、林檎の赤い色が生命力を放ち、その反射と充満した光の中でシャッターを切る瞬間、上田は「眼が歓び、身体全体に歓びがわきあがった」と言う。「林檎の木」には、林檎の木という被写体を通して、生命力やその木が経て来た年月、そしてそこに出会えたという上田義彦の高揚した気分までもが写し出されているかのような作品だ。個展開催初日である12月2日18:00から20:00には、オープニングレセプションを開催。上田義彦も在廊する。【イベント情報】上田義彦展「林檎の木」会期:2017年12月2日〜2018年1月13日会場:小山登美夫ギャラリー住所:東京都港区六本木6-5-24 complex665ビル2F時間:11:00〜19:00休廊日:日、月曜日、祝日。2017年12月29日~2018年1月8日 冬期休廊入場無料
2017年12月02日SIMPLICITY代表・緒方慎一郎とプラントアーティスト・川本諭による共著『拈華(ねんげ)』が刊行される。本書は2016年4月、緒方 慎一郎が亭主を務める八雲茶寮において開催した緒方 慎一郎と川本 諭による二人展の作品を「静と動」の視点で写真に収めたもの。「現代における日本の文化創造」をコンセプトに、様々なかたちで日本の表現を試みる緒方 慎一郎が、川本 諭とともに挑んだ生け花でもフラワーアレンジメントでもない現代の花の軌跡である。ねん - げ【拈華】「拈華微笑(ねんげみしょう)」の故事より引用。霊鷲山で説法をした釈迦が花を拈って大衆に示したところ、摩訶迦葉だけがその意を悟って微笑し、仏教の真理が無言のうちに伝授されたことをいう。以心伝心で法を体得する妙を示す。【書籍情報】『拈華 - nenge -』著者:緒方慎一郎/川本 諭写真:池田裕一/小松原英介アートディレクション:緒方慎一郎出版社:株式会社青幻舎208ページ/B5価格:4,000円発売:2017年10月初旬(全国書店にて)
2017年10月18日「KAT-TUN」上田竜也が主演を務めるドラマ24「新宿セブン」に、このたび、人気歌手の家入レオが出演決定。本作で女優デビューすることが決定した。24時間眠らない街、新宿歌舞伎町。東洋一の歓楽街と呼ばれ、妖しく危険に満ちたこの街で一目置かれている男がいた。七瀬質屋の店主で天才鑑定士。その男の名は「“七つ屋”の七瀬」。七瀬の店には、あらゆる物が持ち込まれる。時計やバッグ、果ては拳銃、クスリ、臓器まで…「人」も「モノ」も偽物を認めず、本物しか信じない七瀬は、持ち込まれる品物から依頼人の悩みを解決していく。なぜ、彼がこの街で質屋を経営しているのか?そこには歌舞伎町に潜む謎と隠された理由があった。ある答えに辿り着いた七瀬が、最後に鑑定するモノとは一体!?果たして、それは本物なのか偽物なのか…。家入さんが演じるのは、夏木マリ演じるシノブが経営する餃子屋のアルバイト店員・栞(22歳)。主人公の七瀬(上田さん)たちが通う歌舞伎町の餃子屋で、元気な看板娘を演じる。ひと癖もふた癖もある登場人物たちが、混沌とした街・歌舞伎町で繰り広げる人間模様…そこに栞はどう絡んでいくのか?本作への出演にあたって「すごく嬉しかったです」という家入さん。「台本をいただいたときに、ドラマの主題歌ではなく、出演者として自分の名前が載っているのを見て、少し感動しました(笑)」「私自身、今回ドラマに初出演させて頂きますが、皆さんが栞という役に対してどんな感想を持たれるのか、ドキドキワクワクしています」と期待を明かす。また歌手活動との違いについては、「音楽って、色んな人に支えて頂いて、はじめてステージに上がることが出来て。常に発信者が自分で、でもやっぱりどこか自分の中に深く潜っていく感じなんです。どんな歌詞を書いても、どんなメロディを作っても『家入レオ』なんです。当たり前ですが」「ドラマも色んな人に支えられて撮影しているとこには変わりないのですが、常に外にヒントがあって。相手の言葉や表情を受け取れたときの連動感とか、常にみんなでっていう連帯感のような雰囲気が新鮮でした」と熱弁。「あと普段の私ではなく『栞』なので、言葉遣いとか服装とか自分以外になれるという感覚が面白いです」と楽しんでいるようだ。クランクインした現場では「主演の上田竜也さんをはじめ、出演者の方みなさんに優しくしていただいてます。夏木マリさんにドラマについても勿論ですが餃子について話したり、田中哲司さんと学生時代のことについてお話したり、私がドラマの勝手がわからないときとかさりげなく中村倫也さんがフォローしてくださったり。助けられてます」と良い雰囲気であるようだ。「ドラマ初出演ですが、ちゃんと作品に馴染んだ『栞』をお届けできるように頑張りますので、楽しみにしてもらえると嬉しいです」と最後にメッセージを寄せた。ドラマ24「新宿セブン」は10月13日より毎週金曜深夜0時12分~テレビ東京ほかにて放送。(text:cinemacafe.net)
2017年09月19日「KAT-TUN」上田竜也主演で贈る10月スタートの新ドラマ「新宿セブン」。この度、本作を盛り上げる新キャストが決定。上田さん演じる天才鑑定士・七瀬のバディ役として、映画・舞台などで幅広く活躍するカメレオン俳優・中村倫也が出演するほか、豪華キャストが発表された。24時間眠らない街、新宿歌舞伎町。東洋一の歓楽街と呼ばれ、妖しく危険に満ちたこの街で一目置かれている男がいた。七瀬質屋の店主で天才鑑定士。その男の名は「“七つ屋”の七瀬」。七瀬の店には、あらゆる物が持ち込まれる。時計やバッグ、果ては拳銃、クスリ、臓器まで…「人」も「モノ」も偽物を認めず、本物しか信じない七瀬は持ち込まれる品物から依頼人の悩みを解決していく。なぜ、彼がこの街で質屋を経営しているのか?そこには歌舞伎町に潜む謎と隠された理由があった。ある答えに辿り着いた七瀬が最後に鑑定するモノとは一体!?果たして、それは本物なのか偽物なのか…。質屋の店主で抜群の鑑定眼を持った主人公・七瀬(上田さん)が、「物」の真贋を見極めると同時に、依頼人の悩みや事件を解決する本作。このほど発表されたのは、七瀬の周りに登場する、ひと癖もふた癖もある個性的なキャラクターを演じる豪華出演者。まず、ある出来事をきっかけに、七瀬の下で鑑定士見習いとして働く大野健太役を演じるのが、「お義父さんと呼ばせて」「スーパーサラリーマン左江内氏」に出演する中村さん。七瀬とは物語の中で“バディ”のような関係となるようだが、中村さんは「凸凹コンビというか、物語の真ん中にいる人の2タイプだと思うんですよね。物語の中のヒーロー像と、いろんな出来事から成長していく人。物語の両方の役割を担っているので、七瀬がヒーローで、秘められた過去があったりして。健太は健太でいろんな出会いがあって成長していく話だと思うので、もちろん、上田さん演じる七瀬が主人公ですけど、横の二本軸になれたらいいな」とコメント。また、七瀬と健太の前に現れる記憶喪失の謎の女性・水月華役を、モデルや女優として活動し、今回テレビ東京の連続ドラマ初出演となる大野いと。七瀬とは旧知の仲で、七瀬らが足しげく通うコリアンバー「エルドラド」のママ・宝生エリカ役を、「こちら本池上署」「モテキ」の野波麻帆。「エルドラド」の従業員・楓役を、「第12回全日本国民的美少女コンテスト」受賞者の工藤綾乃。歌舞伎町を仕切るマフィアのボス・王(わん)役を、数多くの役を演じている嶋田久作。歌舞伎町を見回る新宿西署の刑事・近藤昭人役を、「緊急取調室」「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」の田中哲司。七瀬らが常連として通う餃子屋店主・シノブ役を、テレビ東京ドラマ初出演となり、女優業はもちろん多方面で活躍している夏木マリが演じる。大野さんは、「華という役を全力で演じたいと思いました。台本を読んだときに、歌舞伎町の異国感の様な世界観が伝わってきて、そこにちゃんといれるように大切に演じたいなと思います」と意気込み、野波さんも「自分でもめちゃくちゃ楽しみにしているので、これは絶対面白いものになるだろうと思って、みんなの力を借りつつ、自分も何かサポートできるように頑張って、撮影は2か月ほどですけど、頑張ろうと思っています」と気合い十分。そして、田中さん演じる近藤の登場シーンは衝撃的だそうで、「あのシーンがやりたくて!ああいうのいいじゃないですか。全然やりますよ!逆にああいうシーンがあるから、この役受けたいなと。奥深くなりますから」と明かしており、どんな登場を見せるのかぜひ注目していたい。さらに、「コミックが面白かったです。脚本もいいですね。あと、テレ東のこの 枠は興味があったものですから。GOしました!」と今回の出演決定理由を語ったのは夏木さん。夏木さん演じるシノブは餃子屋の店主ということで、「餃子がうまく焼けるようになりたいですね。羽根つき餃子が美味しく映るように、と(笑)」とコメントしている。ドラマ24「新宿セブン」は10月13日より毎週金曜日深夜0時12分~テレビ東京ほかにて放送。(cinemacafe.net)
2017年09月07日「KAT-TUN」の上田竜也が、同じくメンバーの中丸雄一が4月クールに主演していたテレビ東京のドラマ24枠の「新宿セブン」にて連続ドラマ初主演。全ての欲を飲み込む街・歌舞伎町を舞台に“伝説の質屋”に扮し、自身で主題歌も手がけることが分かった。中丸さんの「マッサージ探偵ジョー」をはじめ、数々の挑戦的なドラマを生み出してきた深夜のドラマ24枠。10月より新たにスタートするのは、新宿・歌舞伎町の“質屋”が舞台にしたドラマ。「漫画ゴラクスペシャル」(日本文芸社)で連載中の同名人気コミックを原作に、テレビ東京のドラマ初出演にして連ドラも初主演となる上田さんを起用し、アウトローな主人公がワケありなお客と関わり、トラブルに立ち向かう痛快なヒューマンミステリードラマを描いていく。上田さん演じる主人公・七瀬は、“腎臓”からブランドバッグまで、抜群の鑑定眼を持つ伝説の質屋にして天才鑑定士。歌舞伎町の誰もが認め、恐れる“顔”であり「“七つ屋”の七瀬」と呼ばれている。幼少期、アジアを放浪し様々な修羅場を潜り抜け、鑑定眼を身につけたが、全ては謎に包まれている。「物」の鑑定はもちろん、「人」に関しても偽物を認めず、本物しか信じない。そして「物」の真贋を見極めると同時に、依頼人の悩みや事件を解決していく。知的好奇心をくすぐる鑑定品の情報をはさみながら、本格的なアクションシーンもふんだんに取り入れ、歌舞伎町が舞台となるだけに「多国籍」「謎」「猥雑さ」を想起させる演出にこだわった、スタイリッシュな画面構成とクセのある人物造形やストーリーを展開。ドラマ24枠では異例の海外ロケを敢行し、国内では描き切れないスケール感を映し出していく。さらに今回、本作の主題歌も上田さんが初めてソロとして担当。グループが充電期間中だからこそ実現したソロ楽曲とともに、中毒性の強い斬新なエンターテイメントドラマが実現しそうだ。原作マンガを読んでいたという上田さんは、「自分の中でひとつ、こういった役柄は絶対にやりたいと思っていたので、引き寄せられたというか…。自分の持っているものをうまく引き出しやすい役かなと思います」とコメント。「決して “いい人”ではない。でも、芯に曲げたくないことは絶対的にあって。自分の中でやっちゃいけないことの信念があり、そして熱い部分を持っている」主人公は、自分に考え方が近いという。また、ボクシング歴10年以上の上田さんだけに、アクションシーンも「すごく楽しみですね。自分の気持ちとしてはガンガンやっていきたいです!どんな要望にもこたえようと思いますし、やりがいがあります」と気合い十分。「七瀬は、自分よりもうちょっと体格がいい役なので、監督にも言われて、体重を増量しようかと考えています」と明かす。主題歌を今回初めてソロとして担当することについては、「こういったことひとつひとつに参加させていただくことが、自分の成長につながっていくと思うので、充電期間に、メンバーそれぞれが成長するという役目をしっかり今回も果たして、全力で歌いたいなと思います。それがうまくドラマの世界にハマればいいなと思いますし、自分が成長することによってグループの活動に結びついていくと思っています」と、自身とグループのためにも楽しみにしている様子。中丸さんの「マッサージ探偵ジョー」も、「観ていましたよ。中丸君らしい、すごくハマったと役いうか、シュールでいいところが出ていましたね」と語る上田さん。今回、自身主演・主題歌担当の本作でも「“自分の色”みたいなものが明確に出ると思うので、『新宿セブン』の世界観を自分の中でも楽しみたい」と期待を寄せている。ドラマ24「新宿セブン」は10月、毎週金曜深夜0時12分~テレビ東京ほかにて放送開始。(text:cinemacafe.net)
2017年08月21日山々に囲まれ、千曲川の流れる長野県上田市の塩尻地区。蚕室造りの家々の並ぶ旧北国街道沿いに立つ織元「小岩井紬工房」。小岩井カリナさん(45)は、32歳から機織りに向かいはじめ、現在は伝統工芸士として活躍している。 およそ400年の伝統を誇る上田紬は、江戸時代には大島紬や結城紬と並ぶ日本三大紬として、「上田縞」の通り名で人気を博していた。その後、機械織りなどに押されて下火に。そんな上田紬の復興とブランド化に尽力した一人が、カリナさんの祖母、小岩井雅代さんだった。昭和30〜40年代、ふたたび上田紬は全国的なブームとなった。 「私の子ども時代は、毎日たくさんのお客さまがみえて、すごくにぎやかでしたね」(カリナさん・以下同) ひいき客には有名人も多かった。女優の杉村春子さん、有馬稲子さん、俳優の中村梅之助さんなど枚挙にいとまがない。昨年亡くなった九重親方(元横綱の千代の富士関)も何度も工房を訪れていたという。 「たしか’80年代後半だったと思いますけど、大みそかの紅白歌合戦に横綱が審査員として出演なさったとき、上田紬のアンサンブルをお召しになっていたんです。テレビの前で家族みんな大騒ぎしていたのをよく覚えています」 子ども心に、さぞや自慢だったのではないだろうか。しかしカリナさんの答えは違った。 「当時の私には、着物はただただ疎ましい存在でしたね」 中学に上がるころ、女優になることを夢見ていたカリナさん。つねに人の目のある紬工房のお嬢さんという狭い現実から、もっと広い世界に飛び出したかったのである。 「家族や工房の皆さんに大切に育ててもらったと感謝しているんです。でも、どんどん窮屈に感じられて、それこそ繭玉に包まれている感覚でした。それも、自分で吐いた糸でできた繭じゃない。とにかく、ここじゃないどこかに、私の本当に生きる場所があるはずだと思っていた。繭を破って出て行きたかった」 大学進学を機に、カリナさんは上京。進学先に大東文化大学の中国語学科を選んだ理由は、広大な中国を舞台にした映画『ラストエンペラー』に感動したからだという。在学中に1年間の北京留学も敢行。大学卒業後、舞台女優を目指した。アルバイト生活のかたわら、24歳の春、前進座の養成所に入所。昭和6年創立の、由緒ある劇団である。1年後、カリナさんは同期15人中3人の合格者の1人となった。見事、座員として迎えられたのである。 「前進座は祖母も大好きだった劇団なんです。やっと自分の道が開けた!そう思いました。憧れの舞台に立てて、地方巡業の旅にも行ける。それに前進座はお給料制でしたから、私の将来はこれで保証されたって(笑)」 しかし、役者の世界は甘いものではなかったのである。とにかく先輩たちから叱られどおしだった。 「たまに端役をいただいても、コテンパンにダメ出しされましたね。前進座は時代ものが基本なんですけど、着物はきちんと着て当たり前、着崩れるなんて許されない。歩き方から所作からメークまで、あらゆることで怒られました」 期待と現実のギャップに悩み、思い悩んだ末、’04年1月、31歳にして前進座を退団。身も心もボロボロだった。そこでカリナさんは思い切った行動に出た。先のことはまったく未定のまま、アイルランドに向かったのだ。 「とにかく日本から遠い、知らない世界に行きたかったんです。すべてをリセットして、自分を見つめ直したかった」 帰国したカリナさんは、真っすぐに上田に向かった。かつてあれほど飛び出したかった紬工房に帰ったのである。 「愕然としました。活気がまったく失われていたんです」 仕事が減っていることは知っていた。それにしても、あれほど大勢いた職人はほとんどやめていて、薄暗い座敷には売れ残りの反物がうずたかく積まれている。さらにカリナさんの帰宅1週間後、工房を支えてきた祖父が倒れた。 「入院した祖父を見舞いながら、家に戻ろう、紬をやろうって。工房で受け継がれてきたものが、誰かが引き継がなければなくなってしまうという危機感と、それを守る責任を強く感じました」 時を同じくして、ドイツの和食店で働いていた弟・良馬さん(42)も実家に戻ってきていた。2人で工房をもり立てていこうと話し合い、両親にそのことを伝えた。 「とにかく、できることから始めようと思いました。まずは仕事を覚えることから」 祖母の代から働いている職人の女性たちに教わることから奮闘は始まった。片っ端からメモを取り、写真を撮り、ときには動画も撮って、紬のあらゆる工程を覚えていったのである。 最初は花瓶敷きなど小さなものからはじめ、やがて自分でデザインを考案してコツコツと作りはじめたという。 「それがすごく楽しいんです。自分の手のなかで、柄が出来上がっていくのが面白くて」 昨年、小岩井紬工房の代表を務める弟・良馬さんとともに、伝統工芸士として認定を受けるまでになったカリナさん。今年6月には、福岡市で開催された「第21回・女性伝統工芸士展」に初参加。工房は低迷期を脱し、売り上げも伸びている。 「ずいぶん回り道をしました。でも、これまでのいろいろな経験があって、いまの私があると思うんです。前進座での経験があるおかげで、着物の着付けや所作に困ることはありませんし、人前でなんとかお話しできるのも、舞台の経験があるからかなって」 懸命に生きてきたことには、ひとつの無駄もないーー。 「いまは、ここが私の居場所、これが私の道と自信を持って言えます」
2017年08月04日