乳がん患者向けに貼り付けタイプの人工乳房を製造販売しているナチュラルブレスト株式会社(所在地:福岡県福岡市、代表取締役社長:本田 幸恵)は、写真から人工乳房に色付けする技術を確立いたしました。写真から色付けする技術の実施を、国内で1年半にわたり実行しています。仕組み概要: 人工乳房の色付け◆背景貼り付けタイプのリアルな人工乳房は、海外には無いもので、海外からの問い合わせが多くありました。そのため、4年前からJETROに支援をしてもらいながら、米国など契約先を探していましたが、現地での彩色技術者の育成などハードルがありました。写真から肌の色を再現して人工乳房に彩色することは困難でしたが、1年半の時を経て海外からの直接受注もできる彩色技術レベルとなりました。◆写真から人工乳房に彩色する技術本来は対面で人工乳房を体に乗せて彩色しますが、本技術は写真を特殊なモニターなどを使い、本来の色合いを再現します。本人に会わずに人工乳房に彩色するため、国内の遠距離の場合のみならず、海外からの注文にも対応できることになりました。すでに米国には2012年12月よりFDA登録を完了しています。昨年は、英国と米国に有償サンプルを輸出しました。◆企業概要商号 : ナチュラルブレスト株式会社代表者 : 代表取締役社長 本田 幸恵所在地 : 〒812-0018 福岡県福岡市博多区住吉3-1-18 福岡芸術センター507設立 : 2014年7月3日事業内容: つけ義乳首、つけ義乳房、人体パーツの製造販売、輸出資本金 : 500万円URL : 実績 : ・2019はばたく中小企業300社選出(経済産業省)・特許庁傘下INPIT重点支援企業・JETRO新輸出大国コンソーシアム採択企業(4年連続) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月06日乳がん患者向けに貼り付け(粘着)タイプの人工乳房を製造販売しているナチュラルブレスト株式会社(所在地:福岡県福岡市、代表取締役社長:本田 幸恵)は、2023年に10期目に入ります。それを記念して2023年2月1日から2023年6月末日までプレミアム彩色を無料で実施するキャンペーンを実施します。プレミアム彩色 概要: ※プレミアム彩色とは:人工乳房をお客様の胸に乗せてライブで技術者が色付けするものです。セミオーダーメイド人工乳房◆キャンペーンの背景プレミアム彩色の技術者は関東地区、大阪地区、福岡地区に在籍しています。今回、大阪府と兵庫県に技術者が増えたことや遠方の方にも気軽にプレミアム彩色を体験していただくために10期目に入る節目の年に無料キャンペーンを実施いたします。◆プレミアム彩色無料キャンペーンとはサービス名 :プレミアム彩色(セミオーダーメイド人工乳房用)提供期間 :2023年2月1日から2023年6月末日までキャンペーン内容:プレミアム彩色料金55,000円が無料申込方法 :当社のセミオーダーメイド人工乳房を契約時に申込サービス内容 :セミオーダーメイド人工乳房の基本は4色から選んで頂いてます。今回、人工乳房をお胸に乗せ,ライブで彩色技術者がお色付けする「プレミアム彩色」にアップグレードすることでお客様にぴったりの色で人工乳房が完成します。※人工乳房本体198,000円(税込)のお支払いは必要。◆企業概要商号 : ナチュラルブレスト株式会社代表者 : 代表取締役社長 本田 幸恵所在地 : 〒812-0018 福岡県福岡市博多区住吉3-1-18 福岡芸術センター507設立 : 2014年7月3日事業内容: つけ義乳首、つけ義乳房、人体パーツの製造販売、輸出資本金 : 500万円URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月30日私は2021年の秋、かかりつけの乳腺クリニックで乳がん定期検診を受け、左乳房に腫瘍(しゅよう)が見つかり、がんの疑いでがん治療拠点病院に転院しました。「どうかがんじゃありませんように」と、祈るような気持ちで検査を重ねましたが、11月初めに乳がんの告知。その乳房を全摘出手術することになりました。この話は、私の入院手術のタイミングがまさかの年末年始に決まり、家族と離れて年末年始を過ごした体験談です。★関連記事:「すぐに受診してください」人間ドックの結果は衝撃的なもので… #乳がん絵日記 1決定!入院日はクリスマス世間のクリスマスムードが高まる11月末。乳腺科の先生から「手術の日、12月27日はどう? 」とお話がありました。さらに「入院期間は、手術日前後を合わせて10日から2週間は空けておいてください」とのことでした。私は家族と楽しく過ごすはずの冬休みを思い、すぐの返事をためらいました。年末年始をゆっくり過ごし、英気を養ってから手術を迎えたい気持ちもあり、手術日は仮押さえにしてもらいました。ただでさえ初めての全身麻酔や長時間の手術、同室になるのはどんな人たちだろうかと不安が多い入院生活。その上イベントが多く楽しい年末年始と重なるなんて……と、心の中に冷たい北風が吹いていました。2020年に本格的に始まったコロナ禍。「延期が可能と判断される予定手術及び予定入院の延期要請」があり、病院では2021年もその影響が続いていました。手術を待っていた方、受診を控えていた方の通院再開で、先生のスケジュールは年末まで埋まっているようでした。「たとえ初期のがんでも、見つかったのなら早く摘出したほうが良いと思います」と言う先生の助言と、夫の「早く手術を済ましたほうが安心。それに仕事が長期休みと重なるほうが、子どものフォローをしやすい」との意見。これらを踏まえ、「何より体を守ることが一番の優先だ」と考え直し、先生の提案通り「12月25日クリスマスに入院、年内オペ最終日の27日に手術」することが決定しました。いざ入院。病院食は味も色もうすい!病院では入院の前日に新型コロナウイルスのPCR検査を実施。24日の午前中、通院でPCR検査を済ませ、帰りにクリスマスケーキとチキンを買い、夜は家族でクリスマスパーティー。息子から「おこづかいだよ」と、紙で作ったお財布とお金、手編みのマフラーをもらい、うれしく思いつつ少し切なくもなりました。入院病棟に入れるのは、基本的に新型コロナウイルスワクチン接種済みが条件。ワクチン未接種の当時6歳の息子は、家族といえども同席、面会ができず、お留守番です。25日の朝、サンタさんからのクリスマスプレゼントを見届け、年明けのお年玉、年賀状の準備を済ませて入院へと向かいました。看護師さんに病室へ案内され、パジャマに着替えるとお昼ごはんの時間。名前を呼ばれ、カーテンが開いて配膳された食事を見てビックリ。想像していたよりずっと「薄味で全体的に白っぽい! 」。あとで張り出されている献立表を確認してみると、1食600キロカロリー前後。「なるほど、仕事も家事もせずベッドとトイレの往復だと、この量になるのか……」と納得。早速持参したふりかけで味付けと色味を足し、いつもよりよくかむことを意識して、ゆっくりといただきました。食後に「動けるうちに、おやつとご飯のお供をもう少し確保しよう」と、いそいそと病院内にあるコンビニへと向かいました。しみ入る!手術後のコーヒーのおいしさ私の部屋は4人部屋、そして全員が乳がん患者でした。手術前にお顔を合わせたとき「きっと大丈夫ですよ! 」と、笑顔で勇気づけてくださり、自分以外にも同じ立場の方がいるのは本当に心強いものでした。手術の翌日。離床を促されているものの、体にはまだまだ痛みがあり、点滴がつながり、思うように動けないとき、同じ病室の方が「コーヒーを飲む? 買ってきてあげるよ!」と声をかけてくれました。さらに「手術後、私も買ってきてもらったの。感覚が戻ってくるよ〜」とおすすめしてもらい、それならと「砂糖は2つの甘めで」とリクエストしました。普段から愛飲しているコンビニのドリップコーヒー。術後の処置で疲れた体にしみ入る、温かいコーヒー。カップから立ちのぼる香り、飲み慣れた濃さと砂糖の甘さに、パチッと目が覚めたような感覚に包まれました。買ってきていただいたやさしさと相まって「すごくおいしい! 」と感じ、感謝を伝えました。そして改めて「おかえり」と言ってもらい、お互いの手術の無事をねぎらい合いました。コーヒータイムを介して皆さんとすっかり仲良くなり、そのあとも時間が合うと、おしゃべりを楽しく続けていました。入院病棟でご来光を待つ病室での大みそか。窓から見える寒そうな外の風景には、雪が降っていました。病室はぬくぬくと温室のようで、看護師さんは半袖で業務。私も薄手のパジャマ1枚でも平気なほどでした。子どものころから欠かさず食べていた「年越しそば」。コンビニでカップそばを買って食べようかと思っていたところ、夕食メニューに「年越しそば」の文字。翌日からのお正月も、おせち料理やステーキなどイベントメニューが続き、カロリーもややアップ。テンションが上がります。お正月を自宅で過ごすために一時退院していく患者さん、外来が閉まり、新規の入院患者さんもなく、だんだんと静かになっていく病院。いつもは慌ただしく過ごしていたはずの年末の雰囲気を、不思議な気持ちで過ごしていました。夕方からは「年末らしく紅白歌合戦を見よう! 」と病室の皆さんとテレビ鑑賞。消灯時間が22時なので全部は見ずに「明日の元旦は、みんなで初日の出を見ようか」と話し、眠りにつきました。日の出時刻を確認すると7時過ぎ。病棟の東に最も近い窓にスタンバイしたものの雲が多く、空はなかなか明るくなりませんでした。7時30分ごろ、病院の外壁の向こうから初日の出がしっかりと顔を出し「すごくパワーがある! 」「今までで1番ありがたいご来光だわ」と、新年を喜び合いました。まとめ不安と寂しさでどうなるかと思っていた年末年始の入院。当直の看護師さんが「お正月の人が少なくてのんびりした感じが好きなんですよ〜」とおっしゃるように、入院病棟はとても静かで穏やかな気持ちでゆっくりと治療に専念できました。そして私のような入院患者がいるということは、先生、看護師さん、調理師さん、クリーニングスタッフさん、たくさんの方が働いていて、思っていたような寂しいものではありませんでした。12泊13日の入院生活。夫と息子には少し寂しい思いをさせてしまいましたが、おかげで元気になって退院することができました。帰り道に早速夫と退院祝いの焼き肉ランチに立ち寄り、おなかも満足して帰路につきました。しばらくは手術痕に痛みや違和感がありましたが「日にち薬」(月日の経過が薬代わりになること)で少しずつ回復。当たり前のように日常生活を送れることに感謝しながら、がん完治を目指し、日々を過ごしています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic副院長)美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著者/ショコカ(47歳)夫と小学1年生の男子の3人家族。産後の体形が戻らず、コロナ禍でさらに体重増加したのが悩み。日課は朝のラジオ体操とプロテイン飲料、夜は糖質ゼロのビール 。アラフィフの体とうまく付き合うため、仕事と家事のバランスを模索中。
2022年10月24日乳がん検診の方法は、胸部超音波(エコー)検査とマンモグラフィー(乳腺・乳房専用のレントゲン撮影)検査の2種類。マンモグラフィー検査は、乳房が圧迫されるため痛いとのうわさをよく聞いていました。30代は妊娠・出産時期と重なっていたこともあり、まだマンモグラフィー検査を受けなくてもいいかと思い、エコー検査で済ませてきました。しかし40歳の節目の年を迎え、ついにマンモグラフィー検査を受けてみました。その体験についてお伝えします。★関連記事:「すぐに受診してください」人間ドックの結果は衝撃的なもので… #乳がん絵日記 1「マンモ適齢期」になったと感じて決意私は、夫の会社の健康保険で配偶者が受けられる婦人科検診を毎年受けています。30代のうちは、近所にレントゲン車が来てくれるので、乳がん検診はそこでエコー検査のみを受けていました。以前、エコー検査とマンモグラフィー検査のどちらが良いかをネットなどで調べた際に、「若いうちは乳腺が発達しているので、マンモグラフィー検査では乳腺の異常が見つかりづらい。エコー検査がおすすめ」と書いてあったからです。それに30代は、妊娠の可能性が常にありました。妊娠中や授乳中は、乳腺が発達するのでマンモグラフィー検査では結果がわかりづらいと聞いていたので、マンモグラフィー検査を受けても仕方ないと思っていました。30代最後の39歳。エコー検査にするかマンモグラフィー検査にするか、迷いました。しかし「痛いって聞くし、女性芸人さんがバラエティ番組でマンモグラフィー検査を体験していて、ものすごく痛そうだった……」という記憶がよぎり、結局、それまでと同じエコー検査を選択。そして40歳になり、2度の出産を経験して、もう妊娠の可能性も乳腺の発達もなさそうと判断し、ついにマンモグラフィー検査を受けることにしたのです。前半は痛くなかったけど後半は痛かった!レントゲン車での婦人科検診ではマンモグラフィー検査は受けられないので、今年は健康診断専門の施設に行きました。行ってみると、マンモグラフィー検査はかなり大がかりな設備が必要だとわかり、たしかにこれはレントゲン車では無理だなと思いました。私は2方向からのマンモグラフィー検査をおこないました。撮影台の上に乳房を片方ずつ乗せ、透明な板で圧迫して乳房を薄く伸ばして撮影します。レントゲン技師は壁の向こうから操作しており、板がアームのように伸びてきて胸を挟む仕組みです。最初、横から胸を挟むときはやや強めにギュッと挟まれた感じでしたが「あれ? 痛くない」と拍子抜け。やっぱり個人差があるのかなと。ところが、検査後半の上下から挟む動きになった途端、「痛ぁああ! 胸をもぎ取られるみたい……!」と、激しい痛みを感じました。ギリギリと容赦なく、乳房を押しつぶしてきます。どうにか耐えることができたのは「その後の安心のためならここは我慢!」とポジティブに捉えていたからです。あとで改めてネットでマンモグラフィー検査について調べてみたところ、「エコーと比べると、しこりを作らないタイプの乳がんの発見に役立つ」とのことでした。後悔しないための健康診断を深く考えるきっかけに40代になり、「毎年健康診断を受けていて異常がなかったのに、ある日突然、病気が進行していた」という話を身近で聞くようになりました。また、私自身がフリーランスなので「自営業で定期的な健康診断を受けていなかった。そのため、いつの間にかちょっとした体調不良が大変なことになっていた」という話もよく聞きます。たとえ健康診断を受けていても病気の発生や進行の可能性はありますが、それでも、定期的に健康診断を受けることで早期発見の確率は格段に上がり、「ちゃんと受けていれば……」という後悔はしなくて済むと考えています。もし、胸部のエコー検査で見つかりづらい異常があっても、マンモグラフィー検査を加えることで二重のチェックになり、早期発見の可能性がさらに上がると思います。40代になった今、これまでより病気のリスクも上がってくるので自分の体を知るためにも、万が一のときに後悔しないためにもマンモグラフィー検査をしてよかったし、今後も継続していきたいと思います。検査結果は写真の通り「A」で問題なしでした。まとめ私は血縁者に乳がんの経験者がいないので、乳がん検診に関してこれまでそれほど重要視しておらず、「ラクなほうでいいや」と考えていました。しかし今回、マンモグラフィー検査には、エコー検査とは違うメリットがあることがわかりました。厚生労働省でも40歳以上の女性に対し、2年に1度、マンモグラフィーによる乳がん検診の受診をすすめているようです。私自身も今後もマンモグラフィー検査を受けたいと思っていますが、身体的負担(痛い……)や精神的負担(痛いのが怖い……)がすごいので、当面、「来年はエコー検査、再来年はマンモグラフィー検査」と交互に受診しようかなと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic副院長)美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著者/Spinof Design(40歳)グラフィックデザインを中心に、講師やライター業などをサービスの柱としている。美術大学を卒業後、デザイン制作会社や広告代理店、印刷所の勤務を経てフリーランスに。仕事と育児のほどほどの両立を心がけている。
2022年09月29日深沢潮さんの『乳房のくにで』は、古色蒼然とした母性信仰や母乳信仰という価値観をはさみ、対立する女性たちを追う物語。根底にある「母とは」「母性とは」は、女性であれば誰もが、人生で何度も向き合わざるを得ないだろう問いだ。母性神話や母乳神話で分断される女性たちが、ある真実に気づくまで。男性に裏切られ、シングルマザーとなった福美。乳飲み子を抱え貧困に喘いでいたが、〈ネットワーク・ナニィ〉という母乳を仲介する活動をしている廣瀬と知り合い、ある代議士一家の乳母として雇われることになる。その家に嫁いでいたのは、小学校時代に福美をいじめていた奈江。そして奈江の夫は、福美が淡い気持ちを抱いていた秀人だった。「福美は母乳が有り余るほど出るけれど、育休中でキャリアアップの勉強もしているという奈江には〈おっぱい飲ませているだけのあなたとは違う〉と言われてしまう。一方、奈江は母乳が出ないので、義母から母親失格の烙印を押されています。自分も母乳をあげているときは幸せでしたが、出ても出なくても苦しむというのはおかしな話。いま女性たちはとても分断されていますよね。専業主婦と働く母親、中央と地方、子どものあるなし…。その小さなグループごとに“これが普通”があり、そこからはみ出すと軋轢が生まれる。女性たちの生きにくさにつながっているように思います」本書が素晴らしいのは、ただの対立の物語になっていないからだ。福美と奈江は、やがて自分たちが抗うべき本当の敵が何かを知る。その象徴として描かれるのが、奈江の義母である千代だ。「『いまどきこんな姑はいないのでは?』という反応もあったんです。でもマインドは現代にも生きていますよね。実際問題、千代のような考え方をしている人が国を動かす権力側にいますよ、ということをわかってほしくて、あえて濃く書いたところがあります。男性あっての女性という“アフターユー”の価値観を持つ人の、一種のメタファーです」家父長制が女性に押しつけてくる役割を、個人だけで乗り越えるのは不可能だ。「社会構造そのものを変えるために、女性たちは共闘していくことが必要だと思うんです」そんな気づきと祈りが、ひしひしと伝わってくる。ふかざわ・うしお作家。東京都生まれ。2012年「金江のおばさん」で「女による女のためのR-18文学賞」大賞受賞。受賞作を含む『ハンサラン 愛する人びと』(文庫版『縁を結うひと』)でデビュー。『乳房のくにで』母乳が出る出ないで、これほど存在価値が左右されるのは恐怖でしかないが、母親たちは現実にそれで一喜一憂する。問題提起の書でもある。双葉社1600円※『anan』2020年12月9日号より。写真・土佐麻理子(深沢さん)中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2020年12月03日治療中の女性のセカンドオピニオンとしても東京都新宿区新宿にある美容外科の新宿ガーデンクリニックは7月24日、乳房再建術の手術を開始すると発表した。現在、大学病院などの大病院では、保険適用による乳房再建手術が行われているが、同クリニックでは、美容外科としての技術と実績を生かした手術が行われることになる。同クリニックは治療中の人のセカンドオピニオンとしての活用も可能としており、カウンセリングは何度相談しても全て無料となっている。シリコンインプラント法や脂肪注入も女性の象徴ともいえる乳房。乳がん治療における手術では、乳房に何らかの変形をもたらしてしまうことになる。手術を受けた女性の中にはがん治療がひと区切りしても、パートナーに見せることができなくなったり、女性としてのアイデンティティの喪失感を覚えたりする人も少なくない。ガーデンクリニックでは、豊胸術などの審美目的の手術を日常的に多数行っており、乳がん手術後の乳房再建術においては、大学病院などではあまり行われていないシリコンインプラント法や脂肪注入なども実施し、乳頭と乳輪の再建手術も同時に行うことが可能となっている。また、ガーデンクリニックはNPO法人J.POSH(日本乳がんピンクリボン運動)のオフィシャルサポーターでもあり、乳がんの正しい知識の普及と、乳がん検診の早期受診を推進するピンクリボン運動を支援している。(画像はプレスリリースより)
2018年07月31日辛い気持ちをぬぐうブラジャー株式会社ワコールは、乳房を手術した女性のための「下着の相談会」を、7月12日(木)からスタートさせる。同日は石川県の金沢歌劇座にて開催するほか、全国8都市での開催となる。同社はバストに関わる企業として、乳房を手術した女性を支援する「リマンマ」(再生を意味する「Re」と、ラテン語で「乳房」を表すMammaを組み合わせた造語。「乳房よ再び」「美しいラインをもう一度」との意味が込められている)事業を行っている。「リマンマ」では、ブラジャーのストラップを術部に当たりにくい位置にずらしたり、パッドがずれにくい設計を採用したりと、さまざまな状況の女性に寄り添う商品が展開されている。相談員がアドバイス「下着の相談会」ではこの「リマンマ」の商品のサンプルを手に取って確かめられるほか、専門の相談アドバイザーがパッドや下着の選び方、着け方をレクチャー。もちろん採寸や試着も受けられるので、「新しいバスト」のためのブラジャーを安心して選ぶことができるのだ。開催日程と場所は以下の通り。・2018年 7月12日(木)~14日(土) 石川県 金沢市 ( 金沢歌劇座 )・2018年9月13日(木)~15日(土) 徳島県 徳島市 (あわぎんホール)・2018年9月27日(木)~29日(土) 青森県青森市 (青森観光物産館アスパム)・2018年10月11日(木)~13日(土) 山梨県 甲府市 (かいてらす)・2018年11月29日(木)~12月1日(土) 長野県 松本市 (ピレネビル)・2018年12月13日(木)~15日(土) 宮崎県 宮崎市 (宮日会館)・2019年2月7日(木)~9日(土) 栃木県 宇都宮市 (マロニエプラザ )・2019年2月14日(木)~16日(土) 大分県 大分市 (未定)(プレスリリースより引用)なお相談会参加の際には事前の予約が必要となる。予約はワコールリマンマ課(0120-037-056)まで。(画像は「リマンマ」オフィシャルサイトより)【参考】※プレスリリース※リマンマ
2018年06月01日4月13日、元SKE48の矢方美紀(25)が自身のブログで2017年12月に乳がんが発覚したと告白。手術で左乳房全摘出とリンパ節切除を行ったと報告した。 『*お知らせ*』と題したブログを更新した矢方。3月から療養のため、約1カ月間休んでいたことを伝え「SNSでは、私が通院している事をちらっと書いていましたが、『体調悪いのかなぁ?』と、ファンの方や関係者の皆様を驚かせてしまったり、心配をおかけしてごめんなさい」と謝罪。 「去年の12月、私の身体にずっと気になる箇所があり、周りの方にも色々と相談をして…病院に行ってみたところ、『改めて詳しく検査を受けてください!』と言われ、その検査の結果で、乳がんだと判明しました」と病名を明かした。 「その後、他にも異常はないか色々な検査を受けて先日手術を受け、左乳房全摘出とリンパ節切除を行いました」と告白。 「手術後の私は意外と元気でした!今は、術後の痛みは少しありますが、なんとか無事に退院も出来ました」と現在は無事に退院したことを報告した。 「リンパ節切除という事で、左手が今は肩から上に上げるのが少し難しい感じです。でも、リハビリを自分でもすれば、また以前と変わらずになるそうなので、1日でも早く治したいと思います」と明るく前向きな気持ちをつづっている。 これに対しファンから「びっくりしました…無事でよかった」「休んでください!」「身体を大切にしながらがんばってください」「まずは退院おめでとうございます!無理せずに!ずっと応援しています」など励ましのメッセージが寄せられている。 また、ネットで矢方の病状を知ったという同じ病を患っているファンからのコメントもみられ「お互い病気で辛い思いをした分、絶対に幸せになりましょうね」「長い道のりですが、一緒にがんばりましょうね」など一緒に頑張ろうというメッセージも送らせている。
2018年04月13日乳がん治療のため、右乳房を全摘してから1年4カ月になるだいたひかるさん(42)。ご主人が家中に「大丈夫」と張り紙をしてくれたエピソードや「がんはテロのようなもの。個人では防げないから、心配しすぎない」という格言(?)が印象的だったが、その後の様子が気になり、連絡をしてみると……。「妊活再開にチャレンジしようと思ってます」と回答が!前回同様ご主人の小泉貴之さん(39)共々、インタビューに答えてくれた。 だいたさんには乳がん発覚前に行っていた不妊治療の際、人工授精のために採卵した、移植できずに凍結してある受精卵が1つある。抗がん剤治療後のホルモン療法を中断すれば移植が可能で、だいたさんが通うクリニックではそういう前例があるそうだ。 小泉「統計学で考えると妊娠成功率は低いかもしれないですけど、あくまで統計ですから。気にしてません」 取材中も小泉さんがだいたさんをマッサージしたりと、ノロケ指数の高さは半端じゃない。最終的に赤ちゃんを授からなかったらという話になっても、「生きるって、悲しみを背負うみたいなもんだから。どう?格言ぽい?」とだいた節は健在だ。 だいた「不妊治療に関してはすでに気持ち的には乗り越えているというか」 小泉「二人が一緒にいる幸せを痛いほどしっているので。愛の証しが子どもだとしても、自分たちにしか作れない愛の証しも必ずあるんだって。くさくてすみません。でも本当に、そう思うんです」 人工授精をスタートしたころから、小泉さんのことを「耐久性があるなと思っていた」というだいたさん。泣き虫だけど、いつでも前向きな小泉さんに支えられている。 小泉「今、不妊治療をしている人には“とにかく夫婦仲よく”って言いたいです。二人の愛の結晶が欲しくて妊活を始めたのに、仲が悪くなったら本末転倒ですもんね」 だいた「もし赤ちゃんをあきらめることになったとしても、二人で笑って過ごせればいいんだと再確認できたら、やってよかったと思えるはずです。理想を言えば、高齢出産の難しさがもっと世の中に広まればいいなとは思います。40代後半で出産!なんてニュースを聞くと、出産できる年齢も上がってるイメージを持っちゃいませんか?でもそんなことはなくて、排卵日にドンピシャで頑張っても40歳の妊娠率は5%ですからね。流産率は40%。避妊の方法を保健の授業で指導するとき、中年のオバサンの自然妊娠率も併せて教えるべきですね」 ものすごくまじめに締めくくるだいたさんを、いとおしくて仕方がないという目で見つめる小泉さん。二人の赤ちゃんが生まれ、物心ついたときには両親の仲のよさにあきれるかもしれない。 だいた「あと補足させてもらうと、不妊治療は人生でいちばんまじめに取り組んだことでした。仕事もいつもふざけてたし。がん治療の直前まで採卵に行くなんて、われながらすごかったなと。だから確率は低くても、まだ二人の赤ちゃんはあきらめません!」 小泉「ありがとう(笑)」
2017年06月25日カネカは7月30日、グループ会社であるバイオマスターが運営するセルポートクリニック横浜が、培養脂肪幹細胞を用いる乳房再建療法の臨床研究を9月より開始すると発表した。乳がんの手術で乳房を摘出した場合、精神的な苦痛や日常生活の不都合などが生じるため、乳房再建が試みられる。乳房再建では、自身の背中や腹部の組織を用いる筋皮弁法やシリコンなどの人工物を挿入するインプラント法、脂肪・ヒアルロン酸注入などが行われているが、安全面を含め満足度の高い再建が得られない場合がある。これに対し、臨床研究を開始する再建療法では、自身の少量の脂肪から取り出し培養で増やした幹細胞を脂肪と混ぜることによって乳房を再建する。取り出す脂肪量が従来の脂肪移植にくらべて少なく負担が小さいことに加え、自身の幹細胞と脂肪を用いるため、安全に元の乳房に近い状態への再建が期待できるという。
2015年07月30日トム・ハンクスの妻で女優のリタ・ウィルソンが乳がんと診断され、両乳房の切除手術を受けたことを公表した。58歳のリタは14日(現地時間)、「PEOPLE」に「健康上の問題があり、ブロードウェイの舞台『Fish in the Dark』(原題)を降板しました」という一文で始まる声明を寄せた。「先週、夫に付き添われ、家族や友人の愛とサポートを受けて、乳がんのために両乳房の切除と再建の手術を受けました。浸透性小葉がんと診断されたのです。現在回復中ですが、最も重要なのは完全回復の見込みだということです。なぜか?早期発見ができ、素晴らしい医師たちに恵まれ、セカンドオピニオンを受けたからです」と声明は続く。リタは毎年乳がん検診を受けていて、一度は「がんはない」という結果が出たが、乳がんを患ったことのある友人の勧めでセカンドオピニオンを受け、がんが見つかったという。「セカンドオピニオンが健康にとって重要であることをみなさんに伝えたいから」と公表を決意したという。「愛ある協力的な夫、家族、友だち、そして医師たちに恵まれて、感謝しています。乳がん治療と再建手術の進歩の恩恵を受けられたことにも感謝しています」と綴るリタは快方に向かっていて、5月5日(現地時間)にはブロードウェイの舞台に再び立つ予定だ。(text:Yuki Tominaga)
2015年04月16日マタニティ・ベビー用品メーカーのピジョンが展開している会員サイト「ピジョンインフォ」はこのほど、乳頭・乳房のスキンケアに関するアンケート結果を発表した。この結果は、ピジョンインフォで会員向けに2015年2月に実施した「乳頭・乳房のスキンケア」に関するアンケート」(回答数702件)をもとにしたもの。乳頭・乳房のトラブルの主な原因は乾燥肌による切れ・傷・荒れなどにある。調査によると64.6%と半分以上のママが乳頭のトラブルを経験していることがわかった。どのような乳頭ケアをしているかについては、1位が「母乳パッド」(65.2%)、2位「保湿剤」(59.6%)、3位「マッサージ」(33.9%)、4位「保護パッド」(18.2%)と続いた。また同社によれば乳頭に塗る保湿剤は赤ちゃんの口に直接入るため「塗るのをためらうママも多い」が、一方で「口に入れても問題のない成分を使用している乳頭のスキンケア用品を選べば、塗ったまま授乳しても大丈夫です」という。乳頭ケア用の保湿剤を選ぶポイントとして「塗ったまま授乳ができる」こと、赤ちゃんがにおいに敏感なことから「においが気にならない」ことが重要とコメントしている。同社の乳頭・乳房ケア製品「ピジョンリペア二プル」が購入された理由としても「塗ったまま授乳できる」(54.3%)こと、「においが気にならない」(4.3%)ことが上位に挙げられたという。「赤ちゃんとの大切なコミュニケーションを楽しむために、積極的に乳頭のスキンケア用品を使って、痛みが起きないようにケアしたいですね」と締めくくっている。なお同社では、ピジョンインフォ会員を対象にプレゼントキャンペーンを実施中。クイズに回答して応募した人の中から抽選で【リペア二プル】が60名にプレゼントされる。
2015年04月08日乳房の夢は女性にとっては大切な夢のひとつです。左右対称である乳房のイメージは、カップル・パートナーシップなどを象徴し、また、体の中で左右一対になっている重要な器官をあらわします。乳房にまつわる夢のストーリーによって、身近な人間関係や健康状態を判断できるケースがあります。ではそんな夢のいくつかをご紹介しましょう。■母乳が出る夢・・・ホテルの部屋で、ベッドに座っている私の胸から、突然母乳が出ました。びっくりした私は「ねえ、これ、何かなあ?」と彼氏に質問しているところで目が覚めました。これは結婚を控えたある女性の夢ですが、夢に現われた彼氏は婚約者です。彼に何かを訊ねているイメージは新しい生活を控えて彼を頼りにしていることを反映し、母乳は彼女の心からの喜びをあらわしています。既婚、未婚に限らず、意外に母乳が出る夢はポピュラーです。筆者の鑑定でも数多く取り扱っていますが、基本的に吉兆となり、幸運の訪れを暗示します。母乳が止めどなく溢れてくるほど吉兆です。■乳房が大きくなる、小さくなる夢乳房が大きくなるのは運気アップを、乳房が小さくなるのは運気ダウンを暗示します。母乳があふれる夢と同様、乳房が大きくなる夢やバストアップの夢は対人的な幸運、開運を暗示します。未婚であれば恋愛運は急激に良くなるでしょう。■乳房のかたちが変わる夢・・・お風呂場にいて、私は自分の胸を見てびっくりしました。右の乳房だけが異様に小さく萎びたようになっていました。どうしよう、病院に行かなきゃ・・・と思っているうちに目が覚めました。これはある女性の夢ですが、その後、右眼の視力が急激に低下し、近眼の度が進んでしまったそうです。乳房のイメージが「両眼」に似ているからでしょうか、左右対称になっている器官、眼や卵巣などの疾患を警告していることがあるので要注意です。いびつなかたちの乳房は患部を象徴します。基本的に乳房そのものの疾患を暗示することはありません。反対に、左右の乳房がバランスよく理想的なかたちにバストアップされているなら、運気好転の暗示です。■左右の乳房の大きさが極端に違う夢・・・上半身裸で鏡の前にいます。向かって左側の乳房が異様に大きく、右の乳房が小さいのです。主人に「アンバランスだな。こっちをもっと寄せたらいいんじゃないか?」と言われ、寄せたり、ブラに押し込んだり、一生懸命に形を変えようとするのです。これは20代前半の既婚女性が見た夢ですが、まだ若いので結婚生活のバランス感覚が悪く、試行錯誤している状況をあらわしています。鏡を見ているのは内省的な状態、また、御主人にアドバイスを受けるのはコミュニケーションの不調和をあらわしています。こんなはずじゃないのだけれど、と試行錯誤しているのかもしれません。基本的に左右の乳房の大きさが極端に違うのは、恋人、異性との関係など、身近な人間関係のバランス感覚の悪さや人間関係の不和を暗示することがあります。■乳房の夢は健康、または人間関係のバランサー大切な左右の器官のバランスが悪い時、または身近な人間関係のバランスが悪い時、乳房に象徴されるイメージの夢を見る傾向があります。左右の大きさのバランスの悪い乳房の夢を見た場合、体調に違和感があれば、対になっている体の器官を検査してみてください。健康に問題がない場合、結婚・同棲生活をしているならパートナーシップに何らかの問題があることをあらわします。(梶原まさゆめ/ハウコレ)
2015年03月07日ワコールはこのほど、乳がんなどで乳房を手術した人にのためのインナーウェア「リマンマ」から、「術後の胸をささえるブラ」を発売した。手術直後から胸帯の代わりに着けられる同商品は、乳房の再建手術を受けた人からの「術後すぐに着けられ、優しくサポートしてくれるブラジャーが欲しい」という声を受けて開発された。伸縮性のある素材を使用することにより、手術後などのバストの変化に対応。下部から脇にかけてのあて布によって、ほどよいサポート感で優しく胸を包み込み、適正な位置に安定させる。フロント部は着脱しやすい前開きタイプで、スナップが樹脂製のため、ブラジャーを着用したままで胸部レントゲン検査も可能とのこと。軽めのパッドを入れられるポケットも備え、縫いつけラベルは直接肌に触れないようにポケットの内側に付いている。サイズはM(バスト79~87cm)、L(86~94cm)、LL(93~101cm)、3L(100~108cm)の4サイズ、カラーはレッドとソフトスイートピーの2色展開。なお、今年40周年を迎えたサンリオキャラクター「ハローキティ」とのコラボレーションデザインも数量限定で販売する。価格は4,000円(税別)。札幌・東京・名古屋・京都・大阪・福岡のワコール「リマンマルーム」のほか、「リマンマ」のカタログからの通信販売も行っている。
2014年10月31日ビューティ&ダイエット編集部に届いた、「片方の乳房に電気が走ったようなピリピリした痛みがあります。」との相談。しこりのようなものは無いとのことですが、どのような原因が考えられるのでしょうか?女性専用のクリニック「私のクリニック目白」の平田雅子先生に、詳しくお聞きしました。(以下、平田雅子先生)乳房に強い痛みが生じる場合、月経前になると痛むのであれば月経前症候群(PMS)の可能性が高いでしょう。もしも、妊娠中や授乳中に乳房に痛みを感じるのであれば乳腺炎、月経前でも妊娠中でもなく乳房の片方だけに痛みがあるのであれば帯状疱疹(たいじょうほうしん)の可能性も考えられます。乳腺炎なら乳房マッサージを試したり、授乳を頻繁に行うことで症状が和らぐことがあります。PMSならバランス食、温浴、運動など心身の健康に努めることが肝心です。水ぼうそうにかかったことがあったり、帯状疱疹のウイルス保持者から感染することで、水疱・帯状疱疹ウイルスが体内の神経節に潜伏します。潜伏すること自体には何の問題もありません。ところが、当の本人が風邪を引いたり体力や免疫力が低下した時、突然ウイルスが活性化して病気を発症させてしまうことがあります。帯状疱疹は体の左右どちらか片方に症状が出て、数日後には赤い発疹が現れます。4~5日ほど腫れが広がり続け、その際、痛みが強くなります。神経を刺激するため、電気が走ったようなピリピリした痛みを感じます。ただ、水ぶくれは数日で乾いてかさぶたになり、2~3週間後にははがれ落ちるから、それまでは決して針などでつついたりつぶしたりせず、自然に乾燥するのを待つのが鉄則です。帯状疱疹の水ぶくれ中には、伝染性のウイルスがたくさんいるんです。万が一、目の中に飛び散ってしまうと角膜炎や結膜炎を起こし、悪くすると失明することもあります。特に、体の弱い子供やお年寄り、妊婦との接触は避けること。ともかく、できるだけ早く皮膚科での診察を受けて、体を休めて体力を回復させましょう。(ビューティ&ダイエット編集部)
2012年11月09日乳がんと診断されていたキャシー・ベイツが、両乳房切除手術を受けていたことが分かった。2003年には卵巣がんと診断されていたキャシーだが、今回乳がんと診断された結果、両乳房を切除する手術を受け、放射線治療と化学療法は今後全く行わないことを明らかにした。キャシーは「People.com」に、「よくよく考えた結果、両乳房切除手術をを受けることにしたの。幸運にも、放射線治療と化学療法は受ける必要はないわ。私は、いつも猫のようにちゃんと両足で着地できるから家族には“キャット”と呼ばれてるんだけど、それは今回も例外ではなさそうね」とコメントしている。さらにキャシーは、医師団から病状が回復すると伝えられているため、今後仕事に復帰する意欲も見せ、「医師たちには長生きするって言われたの。だから私の大好きな仕事に復帰できるのをいまから楽しみにしているわ」と話している。卵巣がんと診断された際、女優業を継続したかったため診断を公にしていなかったキャシーだが、今年初めには、もしがんが再発した場合にはこれからは公表するとも語っていた。「メリッサ・エスリッジのように、診断をオープンにできる人たちは感心するわ。カツラも着けず、すべて隠さずに人生を歩んでいる女性たちにもね。だから、次に再発したらもっと勇気を持とうと思うの」。
2012年09月14日金沢医科大病院乳腺内分泌外科の野口昌邦教授が、乳房の傷跡が目立ちにくい新しい”乳がん手術法”を確立、乳輪や脇の下などを切開し切り口を移動させて施術する独自の技術のため、患者の体の負担が小さいという。乳房を残したい女性の願いと、がんの治癒とを両立させる手術法として、今後普及させたいとのこと。これを富山新聞が報じている。最近の乳がん手術では、腫瘍部だけを切除し乳房を残す「乳房温存手術」が一般に行われているが、この場合、傷跡が目立ったり、乳房が変形してしまうケースも少なくない。傷跡目立たず乳房の変形も少ない、新手術法を開発そこで、乳がん手術の第一人者である野口教授は、乳輪の周囲や脇の下など目立たない部位を2~3センチ切開し、皮膚の保護などに使う器具をはめ込んで移動させることにより、切除部を直視しながら手術を行う方法を開発したもの。窓を移動させるような動きから、この手術法を「ムービングウインドー法」と名付けたという。この方法では、従来と比べて乳房の傷跡が目立ちにくく、乳房の変形も少ない。かといって、再発し易いこともないとのこと。また最近普及してきた内視鏡手術と比べても手術時間が短く、出血量も少ないという。保険適用内で行え、かつ費用負担も少ない!さらにこの手術は、保険適用内で行えるほか、内視鏡など高価な器具を使わないため、病院側の費用が節約できる利点もあるとのこと。乳がん発症者は年々増加する傾向にあり、いま4万人を超えるとのことだが、女性にとっては大きな望みにつながるだけに、これは朗報といえる。
2010年10月28日