異才の天才劇作家・前田司郎がオリジナル脚本で挑む最新作『ふきげんな過去』。小泉今日子と二階堂ふみが母娘役でW主演を務めることで話題を呼ぶ本作から場面写真が到着した。「あたし生きてたの」。大都会と下町が隣接する北品川の食堂で暮らす果子(二階堂ふみ)の前に、突然、18年前に死んだはずの伯母・未来子(小泉今日子)が戻ってきて、そう告げる。ある事件を起こして前科持ちになってしまった未来子の登場に慌てふためく家族と、自分の部屋に居候する図々しい彼女に苛立ちを隠せない多感な女子高生の果子。ただやり過ごすはずだった退屈な夏が、自分が本当の母親だという未来子の出現によって、特別な時間に変わる。いまにも世界を爆破してしまいそうな未来子に反発しながらも、2人はひと夏をともに過ごす――。三島由紀夫賞、向田邦子賞受賞、岸田國士戯曲賞など錚々たる賞を受賞し、劇団「五反田団」を主宰する前田さんが、監督第1弾の『ジ、エクストリーム、スキヤキ』から満を持してオリジナル脚本で人間ドラマに挑んだ第2弾の本作。自分が本当の母親だという未来子の出現によって、退屈していた女子高生の果子は、眩い生き生きとした世界を見てしまう。そんな二2人のひと夏の物語が描かれる。今回W主演で初共演を果たしたのは、強烈な魅力を放つ主演の2人。『毎日かあさん』以来5年ぶりの主演を務める小泉さんと、『蜜のあわれ』『オオカミ少女と黒王子』など主演作が目白押しの日本映画界の若きミューズ二階堂さんだ。この2人の最強タッグに、そのほか高良健吾、板尾創路らが脇を固めている。そして今回、新たに3枚の場面写真が解禁。メインの舞台となる食堂の店内に、どこかマイペースな母親といつも不機嫌な娘の微妙な距離感や空気感が感じ取れるような未来子と果子が並んで座ったカットや、果子の部屋に居候する未来子と、小学生のいとこのカナの姿が写されたカットも登場。突然現れた未来子がもたらした家族の不協和音と、全体的に図々しい彼女に苛立ちを隠せない果子と、そんな家族の様子を冷たい目で見つめる小学生のカナ。年齢も正確も違う女性3人が、それぞれ違った方向を見つめ、物思いに耽っている1枚では、未来子の「みんな寂しいんじゃない?一人でも居ても家族と居ても」という言葉がささくれ立った果子の心に響いているよう。また、未来子と果子、カナが雨の河川敷で立つスリーショットは、神妙な面持ちをした彼女たちが見つめるその先には何があるのか?と気になる仕上がりに。まさにここから前田監督が作り出す“可笑しくも切ない、愛と孤独と成長の「ひと夏」の物語”が伝わるカット満載だ。『ふきげんな過去』は6月25日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年02月19日詩人・小説家の室生犀星の晩年作「蜜のあはれ」を二階堂ふみ主演で映画化する『蜜のあわれ』。この度、二階堂さん演じる金魚である少女・赤子と真木よう子演じる幽霊・ゆり子の怪しげなふれあいを収めた場面写真が解禁。さらに石井岳龍監督が2人の魅力についても語った。赤子(二階堂ふみ)は、ある時は女、ある時は尾鰭をひらひらさせる、真っ赤な金魚。赤子と老作家(大杉漣)は共に暮らし、夜はぴたっと身体をくっつけて寝たりもする。「おじさま、あたいを恋人にして頂戴。短い人生なんだから、愉しいことでいっぱいにするべきよ」「僕もとうとう金魚と寝ることになったか」と奇妙な会話を繰り広げる2人は、互いに愛を募らせていく。そんな或る時、老作家への愛を募らせこの世へ蘇った幽霊のゆり子(真木よう子)が現れる。作家の芥川龍之介(高良健吾)、金魚売りのおじちゃん・辰夫(永瀬正敏)が3人の行方を密かに見守る中、ある事件が起きて――。監督には、『シャニダールの花』などの映画だけにとどまらず、PVなど様々なメディアで活躍する石井監督。石井監督は、作者・室生氏自身を想起させる老作家と、彼が愛でる少女の姿に変貌する金魚・赤子との無邪気かつエロティックな触れ合いを幻想的に描いている。自分のことを“あたい”と呼ぶ赤子役には、『オオカミ少女と黒王子』『ふきげんな過去』など主演映画の公開を控える二階堂さん。共演には、老作家役の大杉漣、幽霊・ゆり子役の真木さん、文豪・芥川龍之介役の高良健吾、金魚売りの辰夫役の永瀬正敏といった個性派俳優が脇を固めている。今回解禁されたのは、赤子がゆり子に膝枕され、肩に手置き頭を撫でられているワンシーン。赤子とゆり子の怪しげな触れ合いが、ただならぬ雰囲気を醸し出している。老作家の昔の女の幽霊役を演じた真木さんは、赤子とのシーンについて「おじさまの浮気が発覚し泣きわめく赤子に対して、ゆり子が慰めるシーンは、すこし男性的な感性が働いたと思います。それは純粋に、赤子に魅力を感じたからこその、自然な流れでした」と撮影をふり返った。また石井監督は、原作ファンで主演を熱望していた二階堂さんについて、「恐るべき女優さんですね。会った瞬間から、この人は赤子だと思いました。いま日本の女優さんの中でこの役をやるなら、二階堂ふみさん以外にはありえないと思います。」と絶賛し、「自分の意見もきっちり伝える、非常にしっかりとした大人の部分と、自由奔放な子どもぽい部分を併せ持っている方ですね。なおかつ役に憑依するタイプで、リハのときからリミッターを越えた完成度で入り込んでいた」とも語っている。そして真木さんについては、「今回、幽霊だけど人間的な感情もあって一番難しい役柄だったと思うのですが、編集してみると感情が繋がっていてさすがでしたね。幽霊なのに、『心臓が止まるかと思った』とかおかしいセリフも、絶妙なお芝居になっておりました」と演技力に感心していた様子。さらに監督は、「ほかのシーン同様、難しい役の微妙な感情の揺れの振幅を、お二人ともそれぞれの固有のやり方で的確に掴んで、感情を味わい深く葛藤させ交錯させています。二階堂さんのあくまで金魚としての無邪気な好奇心と言動と人間的エロスに対する幼稚さゆえの戸惑いと、真木さんの幽霊でありながらも生前のエロスが徐々に蘇り灯がついてゆく複雑な戸惑いの、感情表現のぶつかり合いが見事で、鑑賞していると何かこう体の奥の方がゾクゾクぞわぞわしますね」と改めて2人の色気に魅了されたと語っている。二階堂さんと真木さん2人なくしては成立しないと監督が絶賛する本作。そんな“金魚と作家と幽霊”が織り成す艶やかで濃密な恋の物語に期待したい。『蜜のあわれ』は4月1日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年02月17日女優の二階堂ふみと俳優の大杉漣が27日、都内で行われた、映画『蜜のあわれ』の完成披露試写会に出席した。室生犀星の小説を実写化した本作は、老人と金魚の交流を描くファンタジー。少女の姿に変貌する"金魚"の赤子(二階堂)は、一緒に暮らす老作家(大杉)との恋愛を楽しんでいたが、ある時、幽霊のゆり子が現れ――というストーリーで、映画は4月1日から全国公開。真っ赤な"金魚"を思わせる衣装で登場した二階堂は、「高校生の頃に読んで、『自分がやりたい!』と色んな人に話してて。言い続けてたら、出会う時があるんだと実感しました」とオファーに歓喜。"金魚"という難しい役どころだったが、「会話のやり取りが可愛い。全部が気持ち良いセリフだったので、言葉を発するのが楽しかったです」と笑顔で振り返った。そんな二階堂について、石井岳龍監督は、「本当に可愛らしい。こんな素敵な金魚がいたら欲しくなる。最高だろうな」と大絶賛で、大杉も、「振り回されっぱなし。ずっと翻弄されていました」とメロメロだった様子。二階堂は、「やりたかった作品で、こんな濃厚な時間を大杉さんと過ごせて幸せでした。役として愛でてくださいました。空いた時間には、ドライブにも連れて行ってくれました」と微笑んでいた。
2016年01月28日室生犀星氏の幻想文学を映画化した『蜜のあわれ』の試写イベントが1月27日(水)、東京・アキバシアターで行われ、出演する二階堂ふみ、大杉漣、石井岳龍監督が登壇。全身真っ赤な衣裳で登場した二階堂さんは、「赤くしました」と笑ってみせ、その可憐な姿で会場中の視線を釘づけにしていた。『蜜のあわれ』は、作者である金沢三文豪の一人・室生犀星自身を想起させる老作家と、彼が愛でる少女の姿に変貌する金魚とのふれあいを描いた物語。二階堂さんは、金魚の姿を持つ妖艶な美しさを兼ね備えた少女を生き生きと演じた。石井監督は、金魚役を演じた二階堂さんについて、「本当にかわいらしいですし、こんな素敵な金魚がいたら最高だろうなと…自分でもほしくなりました。二階堂さんは原作のことをずっと前から知っていらして、なり切っていて。本番になる前のテストから役が憑依したような状態で、『もったいないから待って』と逆に止めるくらいでした」と、完璧な役作りを誉めそやした。もともと高校時代より原作を読んでいて、映画化の際には出演を熱望していたという二階堂さん。本作への思い入れについて、「読んでからずっと自分がやりたいと思って、いろいろな人に話していたんです。言い続けていたら出会うときがあるんだなと思いました」と話すと、隣の大杉さんに「高校時代に読んでやりたいって。僕63歳で読みましたからね(笑)」と返されていた。劇中で濃密な時間を交わす二人。二階堂さんは撮影期間へ思いをはせ、「大杉さんという大先輩の姿を見ながら、私がやりたかった作品で、こんな濃厚な時間をご一緒できるなんて幸せだなと思いながら、すごくたくさん役として愛でていただきました。あと、空いてる時間でドライブに連れて行ってもらいました」と、微笑んだ。大杉さんも頷き、「食事に行ったり、あとウサギランドってところがあって。僕ら長い時間、夕方までウサギと触れあっていたよねえ」と、懐かしそうに振り返っていた。『蜜のあわれ』は4月1日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(cinamacafe.net)
2016年01月27日ミュージカル「忍たま乱太郎」第7弾 ~水軍砦三つ巴の戦い!~が1月23日東京・サンシャイン劇場で終幕。千秋楽のカーテンコールで、東京での再演と、“忍ミュ”シリーズ初となる尼崎・静岡公演決定が発表された。東京公演は6月18日(土)から7月3日(日)まで、東京・東京ドームシティ シアターGロッソ。兵庫の尼崎公演は7月15日(金)から17日(日)兵庫・あましんアルカイックホール。静岡公演は7月23日(土)・24日(日)静岡・静岡市民文化会館 中ホールで行われる。舞台「忍たま乱太郎」は尼子騒兵衛の漫画『落第忍者乱太郎』、およびそれを原作として放送23年目を迎えたアニメ「忍たま乱太郎」をミュージカル化した作品。2010年の初演から6年間で公演回数は208公演を数え、入場者数は延べ15万2千人を超えている。シリーズ第7弾となる今作は、主人公である忍術学園の面々と、原作では互いをよく知る間柄として登場する兵庫水軍の出会いを描く、言わば「エピソードゼロ」的な物語。忍術学園と対立するドクタケ忍者隊の面々も登場する。公演の詳細は今後公式サイトにて、順次発表される。
2016年01月26日「あなたがいいならそれでいいけど」は、坂上忍さんと土田晃之さんが毎週異なるテーマに小気味よく回答する『anan』人気連載。今回のテーマは、フレンド(友達)+エネミー(敵)の造語「フレネミー」。友達を装って周囲にあることないこと振れ回り、人間関係を崩壊させる恐い存在だそうですが、坂上さんのご意見は?***これは女性特有って思っちゃうな。女性の虚栄心って、怖いですからね…。あえて肯定するならば、潜在意識としては誰しもこういう部分を持っているのかもしれない。100%いい人なんていませんから。ただ、嫉妬や悪口って、じつはかなりエネルギーを使うものでしょ。普通ならこんなことに労力かけたくないし、自分のことも嫌いになりかねない。それでも嘘や陰口を重ねて、全部人のせいにして虚栄心を満たすわけです。もしかすると、一瞬でも悪い気がしているかもしれない。それでも、やっぱり何かのせいにする、業の深さったら…。いい年した大人がこんなことやっているんですから、子供のいじめ問題なんてなくなるはずがないです。こういう人って今も昔もずっといるし、絶滅もしないんです。もし、こういう人に巻き込まれてイヤな思いをしたとしても、自己責任じゃないけど、騙された自分が甘かったと思った方がいいですね。自己管理、自己防衛、自己責任!いい年した大人は、そろそろ人のせいにしない生き方をしましょう。◇さかがみ・しのぶ俳優。『バイキング』(フジ月~金曜)メインMC。『ダウンタウンなう』『あのニュースで得する人・損する人』『有吉ゼミ』レギュラーほか、出演番組多数。※『anan』2016年1月27日号より。イラスト・3rdeye文・神保亜紀子
2016年01月26日二階堂ふみと山崎賢人という日本映画界を代表する若手2人のW主演で贈る、“ドキドキラブコメ”映画『オオカミ少女と黒王子』。このほど、本作から、二階堂さんと山崎さんが、それぞれ嘘つき少女とドS王子の原作ビジュアルを超リアルに再現したビジュアルが解禁。劇場公開日も、5月28日(土)に決定した。高校に入学したばかりの篠原エリカ(二階堂さん)は、恋愛経験ゼロなのに彼氏とのラブ話を語る“オオカミ少女”。友達にそれを疑われると、街で見かけたイケメンを盗撮し、自分の彼氏として友達に写真を見せて、その場をしのごうとする。ところが、そのイケメンは同じ学校に通う佐田恭也(山崎さん)だったから、さあ大変。イケメン同級生・佐田に事情を打ち明け、彼氏のフリをすることを承諾してもらえるエリカ。だが実は彼、見た目は王子だが、中身は超ドSの“黒王子”!エリカは契約彼氏の条件=恭也への“絶対服従”を突きつけられることに!八田鮎子原作の累計発行部数450万部突破の超人気少女コミックを、主演作『蜜のあわれ』も控える二階堂さんと、『orange-オレンジ-』『ヒロイン失格』で日本アカデミー賞「新人俳優賞」に選出された山崎さんという注目の2人で映画化する本作。今回のビジュアルは、黒板の前で腕組みしながら、ちょっと困った表情を浮かべる二階堂さん演じるエリカと、山崎さん演じる学校一モテる、ドS王子らしい“オレ様顔”の恭也が映し出された、原作の世界観を見事に再現したもの。これまで、『ヒミズ』『地獄でなぜ悪い』『私の男』でも制服姿を披露してきた二階堂さんだが、本作では、ベストに胸元には赤いリボン、そしてミニスカートという“平凡な”(?)イマドキ女子高生に!そして、山崎さんは、いままで見たことのないような超“カルい”イメージで、自身初の金髪姿を披露する。二階堂さんは、「少女漫画のテーマである相手の王子様が個性的でカッコいいところに凄く惹かれて、またエリカの誰かに対する真っ直ぐさにも惹かれて、自分がこの漫画を基に映画ができることは凄く嬉しかったです。また、ドS王子・恭也のカリスマ性が山崎くんと近いものがあり、いままでに観たことのない山崎賢人が観られると思います!」とコメント。一方、山崎さんも、「ヒロインを犬のように扱うドSップリが面白いし、男から見てもカッコいいキャラですね、自分とは真逆ですが(笑)、ふみちゃんとの共演は久しぶりで、いろいろな話をしたり凄く楽しい」としながら、「髪色をこんなに明るくしたのは初めてなので、すごく新鮮な気持ちです。外見から原作の恭也に近づけることで、さらに身が引き締まりました。外見含めて、いままでに見せたことのない僕を見ていただけると思います」と意気込んでいる。「本当に大事なところは純粋な恋の気持ち」と山崎さんが語る、オオカミ少女とドS王子の“ウソ”から始まるドキドキの恋愛ストーリーが、ますます楽しみになってきた。『オオカミ少女と黒王子』は5月28日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月19日ミュージカル「忍たま乱太郎」第7弾 ~水軍砦三つ巴の戦い!~が1月9日より東京・サンシャイン劇場で上演中。【チケット情報はこちら】ミュージカル「忍たま乱太郎」は尼子騒兵衛著作の漫画『落第忍者乱太郎』、およびそれを原作として放送23年目を迎えたアニメ「忍たま乱太郎」をミュージカル化した作品。2010年の初演から6年間で公演回数は208公演を数え、入場者数は延べ15万2千人を超えている。シリーズ第7弾となる今作は、主人公である忍術学園の面々と、原作では互いをよく知る間柄として登場する兵庫水軍の出会いを描く、言わば「エピソードゼロ」的な物語。忍術学園と対立するドクタケ忍者隊の面々も登場する。開幕に先がけて、1月8日にゲネプロと囲み取材が行われた。同作への意気込みについて、七松小平太役の早乙女じょうじは「タイトルが“三つ巴の戦い“なんですが、稽古から忍術学園、兵庫水軍、ドクタケ忍者隊の3組で一緒に稽古をしてきた。明日は自信を持ってステージに立てるなと思います」と自信をのぞかせた。また、中在家長次役を務める白柏寿大は「今回からこのミュージカルに参加させて頂いたんですけど、ストンプがあったり、20人以上で行われる殺陣があったり、本当に日本に新しい風を吹き起こせるミュージカルと思っています。新メンバーとして頑張っていきます!」と語った。潮江文次郎役を務める海老澤健次は「今回、兵庫水軍が新しく入って、ドクタケもフィーチャーされて、忍術学園のメンバーもいて、本当に原作を知らない初めての方でも新しい感覚で観れる作品だと思います。一人一人の深い部分まで表現されているので、そこを観て頂きたいのと、何も考えずただ観に来て頂ければ『忍たま』の暖かさやカッコよさが伝わる作品になっていると思う」とコメント。早乙女も「2.5次元の作品は、アニメのストーリーを舞台でやるけれど、今回はアナザーストーリー。初めて忍ミュを観るという人でも、予習無しでOKな作品です」と話した。ミュージカル「忍たま乱太郎」第7弾 ~水軍砦三つ巴の戦い!~は、1月23日(土)まで池袋・サンシャイン劇場にて上演。
2016年01月14日女優・二階堂ふみが12月15日、自身の写真集『near, far』の発売を記念したサイン会を東京・表参道のマーク ジェイコブス(MARC JACOBS)が手掛けるブックストア・ブックマーク(BOOKMARC)にて開催する。12月11日に発売される『near, far』は、女優の他、小説を執筆するなど、若くして多彩な活動を行う二階堂ふみが自らのディレクションで制作した写真集。撮影は、ライアン・マッギンレーのアシスタントも務めていた気鋭の若手フォトグラファー、チャド・ムーアが担当した。15年秋のニューヨークで21歳のバースデーを挟むオフを伸びやかに過ごす二階堂ふみを、ドキュメント写真として記録している。今回開催されるサイン会は、事前購入者の中から先着100名を対象にしたもの。1人につき購入は1冊までとなっており、ブックマークにて12月11日の11時より発売される。また、13日までは、青山にあるミュベール(MUVEIL)の旗艦店・ギャラリー ミュベール(GALLERY MUVEIL)にて写真展が開催中。【書籍情報】『near, far』写真:チャド・ムーア出版社:スペースシャワーネットワークソフトカバー発刊:2015年12月11日価格:2,000円
2015年12月11日「あなたがいいならそれでいいけど」は、坂上忍さんと土田晃之さんが毎週異なるテーマに小気味よく回答する『anan』人気連載。今回のテーマは、夫婦間において、複数のパートナーがいることをお互いにオープンにし、合意の上で複数の人と性愛関係を築く考え方である「ポリアモリー」。恋愛は1対1で行われるという価値観に一石を投じる概念ですが、坂上さんのご意見は?* **要するに、浮気の正当化?男同士の笑い話だったらいいんですけど、女性が推奨しているっていうからびっくり。この場合もそうだけど、欧米で推奨されている価値観って、どうも日本の文化には合わないと思いますよ。性愛関係って、なにかしらのルールがあって成立している部分があるわけですよ。浮世絵じゃないけど、秘め事であってほしいんです。男女の恋愛は1対1で行われるべきだし、浮気はルール違反だとしないと、歯止めがきかなくなりますからね。10対10の関係は、そもそも恋愛じゃないですよ。合理的に複数のパートナーを持ちたいんだったら、結婚しなきゃいいんじゃないの。浮気って観念がなくなりますしね。そういう性癖の人同士で勝手にやってください!多様化の時代だからといって、海外から入ってくる価値観がなんでも“グローバル化”ってことばで推奨されてしまう。過剰な受け入れを怖いとすら感じますから。どこまで広げて、どこまで独自の文化を守るかを考えることが、ものすごく大事な時代になってきていると思いますけどね。◇さかがみ・しのぶ俳優。『バイキング』(フジ月~金曜)メインMC。『ダウンタウンなう』『あのニュースで得する人・損する人』『有吉ゼミ』レギュラーほか、出演番組多数。※『anan』2015年11月25日号より。文・神保亜紀子(C)cmcderm1
2015年11月22日小泉今日子と二階堂ふみが新作映画『ふきげんな過去』でW主演を務めることが明らかになった。劇団・五反田団を主宰する前田司郎が監督・脚本を手がける本作は、北品川を舞台に、死んだはずの母親と娘のひと夏の物語を描く人間ドラマで、ふたりは母娘役で初共演を果たす。その他の画像『ふきげんな過去』は、「あたし生きてたの」と18年ぶりに突然、家族の前に現れた死んだはずの母親・未来子と、本当の母親は自分だと告げられ反発する女子高生・果子が過ごすひと夏の出来事を描くヒューマンドラマ。小泉と二階堂は本作について「未来子は心の中にエキセントリックなところがある不思議な役でした。数ミリ宙に浮いているような不思議な世界観のなか、宝島をめざす夏休みの冒険のような物語で、私はファンタジー映画かもしれないと思っています」(小泉)。「遠い耳鳴りのような感覚になるキャラクターと、歪みと心地よさが混合する不思議な現場でした。母と自分とワニと過ごした夏の映画、よろしくお願いします」(二階堂)とコメント。お互いの印象について小泉は「演じているときのプロフェッショナルなところと、21歳の素のままの女の子が共存していてとても嬉しかったです」といい、二階堂は「小泉さんは“素敵”という言葉が何よりも似合う方だと、現場でご一緒させて頂いて感じていました。美してくて儚くて強いお母さんと過ごした一時を、カコはこの先も追いかけ続けていくのかな、と思いながら」と語っている。『ジ、エクストリーム、スキヤキ』に続く完全オリジナル脚本の監督第2作目となる本作。前田監督は「この映画は爆弾の映画じゃないけど、過去と未来、正気と狂気、此岸と彼岸、そして生と死や全ての交わらないものを、ぐちゃぐちゃに混ぜるためには爆弾が必要な気がすると、そんなことを考えながら作った映画です」とコメントを寄せている。撮影は8月に終わっており、11月下旬に完成予定。2016年夏に公開される。『ふきげんな過去』2016年夏、テアトル新宿ほか全国ロードショー
2015年11月19日「あなたがいいならそれでいいけど」は、坂上忍さんと土田晃之さんが毎週異なるテーマに小気味よく回答する『anan』人気連載。今回のテーマは、何でも捨てられない、片付けられない性格で、いわゆるゴミ屋敷(部屋)に住む若い女性・「ゴミギャル」。テレビでは「ゴミドル」として取り上げられることもありますが、坂上さんのご意見は?***番組で取り上げられるから知っていますけどね、まず、誰が見ても生理的に嫌悪感をもよおすもので、いい気分にはならないですよ。忙しいからだの、過去のトラウマだのと言って、片付けられない理由にしているのは最低。ゴミ程度でトラウマなんて言葉を使ってほしくない。ただ捨てればいいだけのことなんだから。それに、大人になれば忙しくなるのは当たり前のこと。その当たり前のなかで、どうやって時間のやりくりをするか、なんですよ。もっとタチが悪いのは、私はモノを大事にしているだけだとか、まだ使える、とか、私自身はこれで大丈夫だからってヘリクツをずらずら並べて、正当化している人。そういう問題じゃないですから!使えるものはちゃんとしかるべき場所にあって、整理整頓されている状態で初めて使えるものになる。こんなこと言っているようじゃ、いち社会人としてダメ!テレビでは“ゴミドル”なんてキャラ化しているけど、そもそもゴミとアイドルを一緒にしちゃダメなんです。間違っても真似しないで!◇さかがみ・しのぶ俳優。『バイキング』(フジ月~金曜)メインMC。『ダウンタウンなう』『あのニュースで得する人・損する人』『有吉ゼミ』レギュラーほか、出演番組多数。※『anan』2015年11月11日号より。イラスト・3rdeye文・神保亜紀子
2015年11月10日「あなたがいいならそれでいいけど」は、坂上忍さんと土田晃之さんが今週のテーマに小気味よく回答する『anan』人気連載。今回のテーマは「省エネ女子」。anan男子100人に「恋愛に対する欲求、モチベーションが低い“省エネ女子”はアリですか?」とアンケートを実施したところ、63%が「ナシ」と回答。面倒くさがり屋で冷めた人との印象からか、不支持が上回る結果に。恋愛に興味を持たない省エネ男子も増加の一途のようだけど、坂上さんの意見はどうでしょうか?* **恋愛しないで平気な人は、女性に限らず、男性にも多い。バージン、チェリー率の高いことったら。重大な問題!いまや多様な生き方が認められてきた時代。ゲイやオネエの人たちと同じように、恋愛未経験の人もひとつの個性として成立しちゃうんですよね。そこから自分だけじゃないっていう安心材料にもなっていく。ただし、恋愛すること、つまり人と交わるってことは、生きていく上ですごく大事なんですよ。この省エネな人たちは、その人間活動をやめちゃっているってこと。根底には傷つきたくないっていう理由があるんでしょうが、めんどくさい!って一言で片付けてしまう。まぁ、この「めんどくさい」には、だいぶかっこつけも入っていると思いますけどね。恋愛経験値が低いと知識ばかりが増えて頭でっかちになり、机上の空論にだけは長けていく。それに反して人の持つエネルギーって、どんどんなくなっていくんです。省エネモードにするのは加減のできる年になってからで十分。臆せずとことんエネルギーを発散してほしいですけどね!※『anan』2015年10月21日号より。写真(C)Peeter Viisimaa
2015年10月19日「あなたがいいならそれでいいけど」は、坂上忍さんと土田晃之さんが今週のテーマに小気味よく回答する『anan』人気連載。今回のテーマは「裸族」。自宅では全裸で過ごすことをこよなく愛する人々のこと。解放感がある、緊張感からのダイエット効果、セックスレスにならないなど、メリットがあるともいわれています。anan男子100人のアンケートでは、裸族の女性に5割強が「ナシ」と回答。さて、坂上さんの意見はどうでしょうか。* **恋人であっても家族であっても、裸で家の中をウロウロされるのはちょっと目障り。主張が強いロックかぶれの人に対する違和感と同じで、それって、すごい自己主張だと思うんです。体型チェックのために裸で過ごす女性もいるらしいけど、逆に服を着る=締め付ける方が、体型維持になると思いますけど…。ずっとジーンズをはいていたオジサンが、ジャージーに変えたとたん中年太りになるように、身体的には締め付けのない方が緩むんですから。と言いつつ僕は、“寝る時裸族”。寝ている時は真冬でも真っ裸です。女性で、寝る時までブラジャーとか下着をつけている人がいるけど、窮屈じゃないの?寝る時くらいは解放されたいですけどね。裸族はセックスレスにならない、なんていわれているそうですが、これは絶対に逆効果!裸も毎日見ていたら、まったくそそらなくなっちゃいますよ。裸でいるのに手も出されなくなった時の屈辱感といったら…。それで結局、いつのまにか服を着るのがオチ。やっぱり、隠すものは隠しておきましょう!※『anan』2015年9月23日号より。文・神保亜紀子写真・mpavlovic
2015年09月20日「あなたがいいならそれでいいけど」は、坂上忍さんと土田晃之さんが毎週異なるテーマに小気味よく回答する『anan』人気連載。今回のテーマは本命の彼氏ができるまで、とりあえず間をつなぐ「つなぎ彼氏」。男子100人に「つなぎ彼氏がいる女性はアリですか?」とアンケートすると、81%の人がナシと回答。男性からすればNOが大半を占めるのは当然。ただ、男性の方こそ、つなぎ彼女と本命をしっかり使い分けていそうな気もしますが…!?坂上さんのご意見は?***僕の若い頃の恋愛なんて、別れ際にはだいたい次の人がいたり、ダブっていたりしましたよ。ただ、「この人はとりあえず、つなぎ役」と思って付き合ったことはないですけど。そのあたりは潔いので。別れるのがヘタでズルズルと引きずる人には、こういう“つなぎ”の存在が一番手っ取り早いのかも?気をつけた方がいいのは、独り身ではいられないからって、その場しのぎで、つなぎの彼氏を作っちゃうと、自分自身の価値を下げることにもなりかねない。自分のことしか考えていない上に、欲求を満たさないとダメだなんて、ただの自己チューです。それに、彼氏がいない期間が全然ないと、いつでも隙間がない人だと思われちゃいますからね。他の男性から言い寄られるスキって、少しはあった方がいいと思うんですよ。「いまの彼氏はつなぎだし」とか公言しちゃうのも、自分を下げているのと同じ。自分の見せ方をちゃんとしておかないと、ただの尻軽女に見られてしまう。もしかして、逆から見ればアナタもつなぎ彼女なのかもしれないし!◇さかがみ・しのぶ俳優。『バイキング』(フジ月~金曜)メインMC。『ダウンタウンなう』『あのニュースで得する人・損する人』『有吉ゼミ』レギュラーほか、出演番組多数。※『anan』2015年9月16日号より。文・神保亜紀子イラスト・3rdeye
2015年09月15日ファッションブランド、キャンディストリッパー(Candy Stripper)とコラボレーションした、女優・二階堂ふみさん。今回、キャンディストリッパーのデザイナー・板橋よしえさんと共にインタビューに応じてくれた。二階堂さんは、今回の洋服の作り手になるという経験から「高いものには、その理由があり、本質的なもの見る目が大切だ」ということを、強く感じたという。映画の世界で俳優として活躍する二階堂さんが感じた、映画とファッションに通ずるものとは。前編(1/2)に続き、コラボブランド「FUMI NIKAIDO “Roots” Candy Stripper」のファーストコレクションと、今の日本のファッションに対する考えを語った。■ファッションのチカラ、ファッションのときめき。--二階堂さんにとって、今回、ファッションブランドとの初めてのコラボレーションになります。ファッションの作り手になってみていかがでしたか。二階堂ふみさん(以下、二階堂):洋服を作ったのが初めてというだけで、普段映画屋として作品を作っているのと近い感覚はありました。もちろん洋服は作るという表現だけではなく、売らなくてはいけない商品になるという点で、映画と違う部分もあります。映画だと、どれだけクオリティが高いものを作れるのかを目指しているけど、洋服だとそれだけではないですよね。例えば、価格のことを気にしなくてもよいのなら、いくらでもいいものを作ることが出来ますが、商品として買ってもらうためには、どこかで差し引きをして価格を決めなくてはいけないということを、今回学びました。高いお金を払えば、もちろんいい洋服は手に入るけど、今回は頑張れば手の届く価格にしたかったんです。もちろん5万円って割といいお値段なのだけど、スカジャンなんて贅沢に刺繍が入っていたり、ディティールにも手がかかっていたり、本当は10万円以上するくらいなんです。■ 若者がファストファッションを支持する時代に思うこと二階堂:よしえさんとも話していて感じたのは、ジェネレーションの違いです。50年代のオールディーズの時代や、ヴィンテージと呼ばれる服が生まれた時代って、一着一着が丁寧に作られていたと思います。それに、私の母の時代やよしえさんの時代には、食事を我慢してでも、本当にかっこいいと思って惚れ込んだファッションを手にして着るという体験があったと思うんです。でも、私の世代の人たちって、高い洋服を買わないし、ブランドを知らないし、なんでブランドのお洋服が高いのかを分かっていない人が結構いるなって思っています。私自身は、ファストファッションだったりにときめかないで育ってきたし、本質的であったり、本物であったり、いいものを手にするには、それなりの対価が必要だと思う。その本質的ないいものを初めて手にした時に、自分の中から何かが生まれてくるという経験をしてみることが大事だと私は思うんです。板橋よしえさん(以下、板橋):このふみさんの感覚が同世代や、もっと若い世代にも伝わったら、ファッションがもっと面白くなるだろうなって思っています。ふみさんの、この感性や感覚がとても好きです。■ファッションと映画の共通項--普段は映画の世界で活躍されている二階堂さんですが、ファッションと映画に何か通じるところは感じられましたか。二階堂:自分も映画の作り手のつもりなのですけど、俳優部には映画の作り手であると同時に、自分が衣装を着たりとか、小道具を使ったりとか、そのセットや背景に入るという、出る側だけの役割があります。衣装を着ることや、小道具を持ったり使ったりすることで、意味が生まれるように表現するのが俳優部の仕事。だから、洋服に関しても着心地だったりとか、見え方だったりとか、俳優として感じるものがあります。自分が映画の現場で持っている感覚と、よしえさんたちが洋服を通じて作ってきた東京の流行、原宿ファッションが融合したのが今回のコラボレーション。映画でも、ファッションでも、いいものを作りたいという一心で、それぞれの作り手が、それぞれの立場から本質的で、リアルで、いいものを作った時、きっと誰が観てもいい作品が生まれるんだと思います。だから、作り手として感じているものは、映画もファッションも同じだなと感じましたし、今回のように硬派な形でコラボレーション出来たことが嬉しいです。■ 過去から学ぶこと。そして、未来に向けて思うこと--ファッションでも、過去のトレンドが時を経てリバイバルすることがあります。また、歴史からインスピレーションを受けることは、ファッションに留まらず様々な分野においてもいえることです。二階堂さんが過去から学び、これからも大切にしていきたいことを、ぜひ教えてください。二階堂:お着物が好きでよく着るのですが、着物を自分で着られない日本女性がたくさんいのはちょっと残念だなと思ってしまいますね。日本を知らなすぎる日本人が多いから、一つの文化を守っていくには弱くなってしまうんじゃないかなと思います。海外からの文化を見たり、取り入れたりする日本の良さもあるんだけど、もともと日本にある文化や刺繍の技術だったり、日本の色について知るという道を通らずに、海外のものを受け入れようとしちゃうから、日本文化の盛り上がりが弱いのかなと感じますね。海外から学ぶことも大切だけど、まず日本にどんなものがあるのかを知ることが大事。映画でもドラマでもファッションでも、日本のもの、Made in Japanがあるってことを知らない子が多い。だから、着物って日本の服なのに“特別なこと”になっているのがちょっと違うのかな…って。--板橋さんは20周年の節目を迎え、自分の好きなものを振り返る機会があったとお話されていましたが、逆に10年先や20年先を思い描くことはあるのでしょうか。板橋:いつも5年先、10年先を、あえて描かないようにしています。常に自分の気持ちや感覚を大事に、感じたものを表現することを大切にしています。音楽が好きでライブをよく観に行くのですが、音楽と触れている時に、パッとイメージが浮かんだりもしますね。普遍的に好きなものと、その時その時に感じた感覚とをミックスさせていつの時代もドキドキやワクワクが感じられるようなコレクションを作り続けたいと思っています。--最後に、二階堂さんにとってのファッションの魅力とはなんでしょうか。二階堂:ファッションには、着た時に自分がグッとなれるような魅力がある。それに辿っていくと、ファッションにも歴史的な要素があって、そこはかとない魅力がある。いい服は、シンプルに着ても決まるから、純粋にかっこいいし、好きですね。私がファッションにときめいたように、今回よしえさんたちと作ったファッションが、また誰かのルーツになったら嬉しいです。
2015年09月07日今年20周年を迎えたファッションブランド、キャンディストリッパー(Candy Stripper)と二階堂ふみさんがコラボレーションしたブランド「FUMI NIKAIDO “Roots” Candy Stripper」が発表され、伊勢丹新宿店本館2階=TOKYO解放区でポップアップショップを展開(9月8日まで)。二階堂さんが「これが私のルーツ。これが私のときめき」と語るスペシャルコラボレーションについて、キャンディストリッパーのデザイナー・板橋よしえさんとダブルトーク。--今回はブランド名に「ルーツ」という言葉が入っていますね。二階堂さんが今回のコラボレーションにあたって「ルーツ」という言葉を選んだのはなぜでしょうか。二階堂ふみさん(以下、二階堂):今回のコラボレーションでは、自分が本当に好きなもの、そして欲しいと思うものを作りました。インスピレーションは、私が育った沖縄で、中学生の時に初めて訪れた時のことが深く記憶に残っているライブハウス「ゴールドディスク(旧:ケントス沖縄)」で受けた感覚です。スカジャンとデニムのつなぎはメンズアイテムとして、オールドアメリカンなワンピース、バックプリントTシャツ、デニムのサーキュラースカートはレディスアイテムとして作っています。私の母が青春時代を過ごした70年代の沖縄には、アメリカの文化と沖縄に元々ある文化、それに日本の文化がミックスされた時代だったと思います。だから、日本のトラディショナルなものと、アメリカのオールディーズがミックスされたアイテムになっています。スカジャンの刺繍柄や、ワンピースの襟元にデザインした金魚など、細やかな部分でもそのミックスした感じを表現しています。--板橋さんは、今年はブランドデビューから20周年を迎えられた節目の年ですね。ブランドを始められた時のこと、ご自身のルーツについて考える機会などがあったのではないでしょうか。板橋よしえさん(以下、板橋):そうですね。今年はブランドのデビューから20年の節目なので、改めて“キャンディストリッパー”について考える機会になりました。20年目のコレクション「CANDY CANDY CANDY」は、好きなものがたくさん詰まったコレクションにしたいと考え制作しました。改めて自分のルーツについて考えた時に、子供の頃から好きなものが全く変わっていないと思いました。ウサギやテディベア、フリルやハートモチーフなどのガーリィな世界観。また、それと相反するようなエッジのあるスタイルも好きです。この相反する感覚は「キャンディストリッパー」というブランド名にも込められています。"キャンディ"の包み紙を服に例え、脱ぐことを"ストリッパー"とかけているのですが、口に含んだキャンディがいろんな味に変化するという意味の"キャンディ"、芯の強い女性をイメージした"ストリッパー"。その2つの要素が含まれたものがキャンディストリッパーの女性像のイメージです。コンセプトである“NO RULE,NO GENRE,NO AGE”同様、エイジレスに、自由に自分の好きなスタイルを楽しんで欲しいです。二階堂:そして、今回のコラボレーションは沖縄のカルチャーと、よしえさんたちが原宿で作ってきたファッションカルチャーとのコラボレーションでもあるなと感じています。--今日は、デニムのボンテージジャンプスーツの裾をロールアップしてクリスチャン・ルブタン(Christian Louboutin)のポインテッドハイヒールをスタイリングされていますね。今回は「ユニセックス」というのもテーマの一つと伺っているのですが、スタイリングのポイントを教えてください。二階堂:メンズライクな洋服を着る時でも、必ずどこかに女性らしいものも取り入れたいと思っています。例えば、インナーにキャミソールを合わせるとか。メンズのシンプルな洋服にはスタイリング次第で表情が変わる可能性があるなと。女性のために作られた服は、女性がきれいに見えるようにと考えられて作られているから、誰がみても女性らしくなる。でも、作業着というか、働く男のための服であるスカジャンやデニムのつなぎを、どうやったら女性らしく着られるかというところに惹かれます。凄く挑戦的ですが、女性だからこそ出来るメンズの洋服の着こなし方があると思います。板橋:そういった感覚が、キャンディストリッパーのブランドコンセプトと共通する部分があると思います。ふみさんのこのコラボレーションへの熱意に、私もスタッフも皆心動かされて、士気が高まると同時に、ふみさんが本当に満足がいくものを、という気持ちで、ひとつひとつディテールやシルエットにもこだわって制作しました。後半は、ファッションと映画の共通項、そして未来に向けて思うことを伺いました。2/2に続く。
2015年09月07日「あなたがいいならそれでいいけど」は、坂上忍さんと土田晃之さんが今週のテーマに小気味よく回答する『anan』人気連載。今回のテーマは「マイルドヤンキー」。地元に根ざした若者。小・中学校からの友人関係を継続、地元で就職、早婚、親との同居など、現代の一般的な若者の志向と正反対の行動様式のこと。anan男子100人のアンケートでは、ヤンキー的なライフスタイルに7割が「ナシ」と回答。さて、坂上さんの意見はどうでしょうか。* **地元に根ざす若者、僕は応援したいですね。昔は誰しも、一度は東京へ出ようっていう憧れがあったけど、今はもうそういう時代じゃないですし。地元から出ない理由のひとつに、都会への憧れがなくなったのか、欲を持たない、諦められる世代だからなのか。または、リスクを負いたくないと考えた結果の地元なのか…。超保守的といえばそれまでだけど、どんな理由であれ、地元にとどまって生活するのはいいことだと思います。むしろ、都会に出てこないことがもしかしたらチャンスかも。地元を都会化することを目指すのでなく、町の特性をいかに伸ばすか、地元をどうアピールするのか。そういう方向に考えていくと、違った発展性が見出せるんじゃないですか。ネット時代ですから、田舎に住んでいたって、なんだってやりようがありますしね。今、地方が頑張らなくちゃいけない時代ですよね。田舎を盛り上げる、この働き盛りの若者たちを、マイルドヤンキーなんて呼んでいる場合じゃない。もっと大事にしなくちゃダメ!※『anan』2015年9月9日号より。文・神保亜紀子
2015年09月07日室生犀星の晩年の小説を、二階堂ふみ&大杉蓮主演で映画化する『蜜のあわれ』。このほど、本作に女優の真木よう子が出演していることが明らかとなった。自分のことを「あたい」と呼び、まあるいお尻と愛嬌のある顔が愛くるしい赤子(二階堂ふみ)は、共に暮らす老作家(大杉漣)を「おじさま」と呼んで、とめどないおしゃべりをして毎日を過ごしている。ふたりはかなりきわどいエロチックな会話を繰り返し、夜は身体をぴったりとくっ付けて一緒に寝たりもする。しかしなにやら様子がおかしい。赤子は普通の女とは何かが違う。普通の人間には彼女の正体がわからず、野良猫には正体がバレてしまう。そう、彼女はある時は女(ひと)、ある時は尾鰭をひらひらさせる真っ赤な金魚…。赤子と老作家が仲睦まじく暮らしていたところに、老作家の過去の女(真木よう子)が現れて…。徳田秋聲、泉鏡花と並び、金沢三文豪の一人である室生犀星の小説「蜜のあはれ」を、『生きてるものはいないのか』『ソレダケ/that’s it』の石井岳龍が監督を務め実写映画化する本作。すでに発表済みのキャストとして、妖艶な美しさを兼ねそろえた魅惑的な少女・赤子に二階堂さん、赤子と共に暮らす老作家に大杉さんが配役され、その独特の世界観の映像化が期待されている。このほど真木さんの配役が決定したのは、大杉さん演じる老作家の過去の女である怪しげな幽霊・田村ゆり子役。二階堂さんと大杉さんがそれぞれ演じる“金魚”と老作家、そして真木さん演じる“幽霊”との三角関係が展開されるようだ。今回の出演に際して真木さんは、「今回演じたのは幽霊役なんですが、監督からは『感情がないわけではないんだけれども、どこか生と死の狭間を演じてほしい』と言われて。そんなこと言われてもできないですよね(笑)。だからこそ役者としてはやりがいがあって、今まで演じたことのない役どころなので面白いなと思い演じました」と、幽霊役を演じるやりがいについて語っている。さらに石井監督は、「この役はとても難しかったと思います。幽霊だけど普通に見えるし、でもやっぱり幽霊だし、ギャグなのかシリアスなのかよくわからないオフビートな会話もたくさんあるし。私的も、どう演出したらベストなのか迷った時もありましたが、ご本人はさすがに演技勘が鋭く、天然でお茶目な面もあり、最終的に繋がってみると、ぴったり彼女ならではのキャラにハマって見え、さすがでしたね」と、真木さんの演技に賛辞を送っている。映像化が困難ともいわれた室生犀星の超現実主義的小説を実写化する本作は、室生氏の地元である石川県金沢市・加賀市を中心に富山県でもロケを敢行。二階堂さんの“金魚”と真木さんの“幽霊”がどんな世界観を作り出しているのか、大いに期待がかかる。『蜜のあわれ』は2016年公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月27日ドスパラは8月21日、東京・秋葉原のGALLERIA Loungeにて、上海問屋で販売している「忍マウス」の発売記念イベントを開催する。時間は18時からで、当日の抽選会で選ばれた30名が参加できる。忍マウスは、静音性の高いクリックボタンとスクロールホイールを搭載した光学式ワイヤレスマウス。本体には、アニメ「ラブライブ!」で星空凛役を務める声優の飯田理穂さんが書いた「忍」の筆文字がプリントされている。今回のイベントでは、飯田理穂さんをゲストに招き、じゃんけん大会や習字コンクールの受賞者発表を予定。じゃんけん大会で勝ち残った10名には、ドスパラパーツ館/秋葉原本店で当日購入した商品に、飯田里穂さんがサインしてくれる(ひとり1商品まで)。イベントに参加するには、まずドスパラパーツ館/秋葉原本店にて、当日15時までに任意の商品を購入し、レジにて応募。その後、15時半からドスパラパーツ館前にて抽選会を行い、当選した30名がイベントに参加できる。詳細はイベントWebページを参照のこと。
2015年08月17日女優の二階堂ふみが8月6日(木)、都内で行われた主演作『この国の空』公開記念トークイベントに出席。戦時下を生きる19歳の主人公を演じ、「再び戦争を起こさないために、映画を通して、平和な日本と向き合い、考えてもらえれば」と思いを語った。芥川賞作家・高井有一による「谷崎潤一郎賞」受賞の同名小説を脚本家の荒井晴彦が映画化。二階堂さん演じる主人公・里子が「私は愛も知らずに、空襲で死ぬのでしょうか…」と空襲におびえながら、それでも懸命に生き抜き、ある男性との出会いを機に、少女から女へと開花する姿を描いた。イベントには里子の母親を演じる女優の工藤夕貴、そして70年前、原爆が広島に投下された8月6日に東京大空襲でご家族6名を亡くし、孤児となった戦争体験者の海老名香葉子さんが出席した。工藤さんは、いまの二階堂さんと同じ歳のとき、東京大空襲を描いた『戦争と青春』(今井正監督)に出演しており、「時がめぐって、20歳くらいの子どもを抱える母親を演じるのは感慨深い」としみじみ。「戦争経験はないが、撮影当時に今井先生から教わったことが、今回の土台になった」と語った。一方、海老名さんは「戦争映画ではあるが、文芸作品のような印象を持った。戦時下の人の情や気持ち、生き方を描いている」と本作を評し、二階堂さんの“東京弁”を「きれいな言葉づかいで良かったですよ」と絶賛。「私が味わった悲しみや苦しみを、いまを生きる人々に経験させたくない。二度と戦争を起こさないように」と戦争体験を語り継ぐ強い思いを示していた。『この国の空』は8月8日(土)よりテアトル新宿、丸の内TOEI、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:この国の空 2015年8月8日よりテアトル新宿、丸の内TOEI、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開(C) 2015「この国の空」製作委員会
2015年08月06日終戦70年を迎えるこの夏、「あの戦争」を見つめ直す大小さまざまな日本映画が公開されている。女優・二階堂ふみが主演する『この国の空』(荒井晴彦監督)もそのひとつ。沖縄生まれの二階堂さんが「こういう作品に出演したかった」と語る本作にこめた思いとは?二階堂さんが演じるのは、空襲におびえながら「結婚もできないまま、死んでいくのだろうか」という不安を抱える19歳のヒロイン・里子。妻子を疎開させた隣家の銀行支店長・市毛(長谷川博己)との心揺れる関係性を通して、はかなげな少女の憂いと葛藤、青春を奪われた悲壮感、そして「それでも生き抜いてやる」という力強さを演じきった。役作りを支えたのは、「すべての答えがそこにあった」という荒井監督によるシナリオだった。「美しい言葉がたくさんあったので、それを映像の中で生かしたいなと思って。成瀬(巳喜男)監督、小津(安二郎)監督の作品を参考に、日本語が美しく聞き取れるセリフまわしを意識しました。具体的には鼻濁音を入れたり、声質を変えたり…。現代的なしゃべり方ではセリフひとつも印象が変わってしまうので、そのあたりは徹底して役作りしましたね。当時の女性が歯を食いしばって生きている、重みや説得力を表現したかったですし」戦争に翻ろうされた男女が織りなすラブストーリー。『この国の空』を端的に説明すれば、こんなフレーズになるだろう。しかし、二階堂さんは「これは恋ではない」と断言する。「相手には妻子がいるし、頭ではダメだと理解しても、心と体の歯止めが利かない。ただ、市毛という男性に惹かれたというよりは、戦争の恐怖に押しつぶされそうな里子のなかで、本能的なものが動き出して…。実はふたりは全然違った方向を向いている男女なんです」。10代前半でも20代後半でもなく、19歳の少女がひとりの女へと開花する瞬間をとらえた本作。二階堂さん自身も本作の撮影中に、20歳の誕生日を迎えており、戦時下を生きるヒロインでありながら「役作りはしつつも、最後は等身大であることが一番大事だと思った」とふり返る。「里子と同じで、現場ではひとりで戦わないといけないという孤独感がありましたし、ひとりで戦った結果がスクリーンに焼き付いた。戦って良かった。そう思います」沖縄出身の二階堂さんは、「以前から戦争を題材にした映画に出演したかった」といい、「歴史をふり返ったとき、なぜあの時代に日本が戦争に向かってしまったのか。そして人々が何を感じ、考えていたのかを広い視野で考える必要があるなと思っていたので。祖父母が戦争を経験したという事実も、私にとっては大きなこと。受け継がなければいけない言葉や物語があり、それを見た人に実感してほしい」と凛としたまなざしで語った。ここ数年、年3作品のペースで出演作が公開される「映画に愛された女優」二階堂さん。同時に熱心な映画ファンとしても知られている。「映画の魅力は、いろんな形の感動があることですね。涙の感動、笑う感動、『なんだこれは』という感動…。私自身、それを求めて映画館に足を運んでいます。いい映画の条件ですか?私にとっては子どものような純粋な気持ちになれる作品、かな。すごい映画の作り手は、まるで魔法使いに思えますね」いつ見ても感動するという『アダムズ・ファミリー』。戦争映画では『戦場のピアニスト』をお気に入りに挙げて「敵同士であっても、やはり同じ人間なんだと思わせるラストシーンが忘れられない」。ちなみに昨年のベストワンは『グランド・ブダペスト・ホテル』なのだとか。「女優になったことで、映画のいろいろな見方ができるようになりました。要はいかに心が動いたか。たとえ荒削りであっても、力強さがあれば、映画として魅力的ですよね」(photo / text:Ryo Uchida)■関連作品:この国の空 2015年8月8日よりテアトル新宿、丸の内TOEI、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開(C) 2015「この国の空」製作委員会
2015年08月05日女優の二階堂ふみが16日、都内で行われた映画『この国の空』の完成披露試写会の舞台挨拶に、共演者の長谷川博己、工藤夕貴、富田靖子、メガホンを取った荒井晴彦監督とともに登壇した。映画『この国の空』は、芥川賞作家の高井有一氏による同名小説を、脚本家の荒井氏が18年ぶりに監督に挑んだ一作で、戦時下の激しい空襲と飢餓が迫る恐怖のなかで懸命に生きる人々を丹念に描いた人間ドラマ。主演の里子を演じた二階堂は「戦後70年という節目でこの映画を作ることができて、皆さんにお披露目できるということで、今とても胸にくるものがあります。この映画を見て色々なことを感じていただければうれしいです」とあいさつした。さらに、脚本を読んだ感想を聞かれると「中学生のときに『わたしが一番きれいだったとき』という茨木のり子先生の詩を国語の教科書で読んで、ものすごく肌で実感した作品だったので、自分が戦争を題材に扱った映画に出る際は、こういう肌で感じるものをやりたいなと思っていました」と胸の内を語り、「今回の本を読ませていただいたときに、茨木先生の詩がすぐに頭に浮かんで、ぜひやりたいと思って、監督に初めてお会いしたときに、監督も茨木先生の詩のことをおっしゃっていて、そこでつながった気がしました」と運命を感じたことを明かした。また、今回の役を演じて、一番心に残った点について二階堂は「(戦争について)改めて考えたり感じたりすることが多かったんですけど、やはり忘れないということであったり、作り続けることであったり、私は戦争を知らない世代ですけど、体験をした方から話を聞いて感じて、伝えていくということをやっていかなければなと、すごく感じました」としみじみ語った。そんな二階堂と3年ぶりに共演した長谷川は、「初めて共演したときもすごい女優だなと思って、自分が10代のときってこんなことできなかったと落ち込んだんですけど、すっかり大人っぽくなって、その成長の過程が見られて、何か不思議な感じです(笑)」と照れ笑いを浮かべ、工藤は「ふみちゃんはすごく前向きな女優さんで、今どきに珍しくいい意味でガツガツしている女優さんなので、初日から英語で話すことになって、もんぺ姿で英語でしゃべっていました。でもそこですごく親しくなれたので、やりやすくて楽しい現場になりました」と印象を語った。映画「この国の空」は8月8日(土)よりテアトル新宿、丸の内TOEI、シネ・リーブル池袋ほかで全国公開。
2015年07月17日終戦70周年を記念し製作された『この国の空』の完成披露試写会が7月16日(木)、都内で行われ、主演の二階堂ふみをはじめ、長谷川博己、工藤夕貴、富田靖子、荒井晴彦監督が登壇した。園子温監督の『地獄でなぜ悪い』以来2度目の共演となった二階堂さんと長谷川さん。本作では戦時下で思いを寄せ合う、19歳のヒロインと妻子ある年上男性を演じており、長谷川さんは「ふみちゃんはすっかり大人っぽくなっていて…。成長の過程を見られた喜び、というか勉強?になりました」とドギマギ?一方、二階堂さんは「私にとっては仲のいいお兄ちゃん。今回も(演技を)たくさん引き出していただいた」と涼しい表情だった。芥川賞作家・高井有一による「谷崎潤一郎賞」受賞の同名小説を原作に、19歳の里子が「私は愛も知らずに、空襲で死ぬのでしょうか…」と空襲におびえながら、それでも懸命に生き抜き、ある男性との出会いを機に、少女から女へと開花する姿を描いた。沖縄出身の二階堂さんにとって、戦争映画への出演は念願だったと言い、「(終戦)70年という節目に作られたこの映画を、こうしてお披露目できて、胸に来るものがありますね」と感無量の面持ち。約18年ぶりのメガホンとなった荒井監督は、「知り合いの阪本順治監督から『荒井さんは、この国の上の空でしょ?』って言われるけど、いまこの国の上の空は、安倍晋三じゃないですか」と痛烈に批判していた。里子の母親を演じる工藤さんは、「誰も死なない、誰も血を流さない。不思議な戦争映画ですが、見終わると、熱い気持ちが沸き上がる」とアピール。里子の叔母に扮した富田さんも「戦争映画なのに、艶っぽさを感じさせる。もちろん、やっぱり戦争はいかんぞとも思わせる」と話していた。『この国の空』は8月8日(土)よりテアトル新宿、丸の内TOEI、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月16日「あなたがいいならそれでいいけど」は、坂上忍さんと土田晃之さんが今週のテーマに小気味よく回答する『anan』人気連載。今回のテーマは「セルフウェディング」。自分にとって最も必要な存在は“自分”と気付いた女性が、私自身と結婚式を挙げること。anan男子100人へのアンケートでは“セルフウェディング”という価値観に、約半数が「アリ」と回答。さて、坂上さんの意見はどうでしょうか。* **“自分自身と結婚”て、なにそれ。アラサーの新しいけじめのつけかたですか?僕はドン引きですけれど。一人でいることの方が向いている人、一人の時間が必要な人、一人じゃいられない人。世の中にはいろんなタイプがいますよね。結婚していた時期があった僕自身、いろいろと考えさせられて結局独り身になりましたけど、だからといって、自分大好き!結婚するなら自分自身!なんて発想には絶対になりません!やっぱりね、生きていると辛いこと、傷つくことなんてたくさんありますよ。だからといって、そこから逃れて相手すらいない状況にしてしまうのはよくない。一人になることなんて、いつでも簡単にできちゃうんです。交じって交わり尽くして行き着いた先が一人…っていうなら、本望ですけどね。アラサーそこそこで、他人に振り回されずに人生を謳歌したいから…なんて言って選択するのがコレだとしたら…、終わってますね。それでも、どうしても自分と結婚したいんだったら、きっちり人生の終点まで、その考えを貫いてくださいな!※『anan』2015年7月22日号より。文・神保亜紀子
2015年07月15日演技派女優・二階堂ふみと長谷川博己を主演に迎え、芥川賞作家・高井有一の同名小説を基に映画化した『この国の空』。いままで戦地に赴く男たちを描いた作品が数多く公開されてきたが、本作では戦時中の日常を生き抜く女たちが登場する。愛を知らない少女、娘を見守る母、家族を亡くした叔母…シネマカフェではそれぞれの生き様に注目した。昭和20年、終戦間近の東京。19歳の里子は母親と杉並区の住宅地に暮らしている。度重なる空襲に怯え、雨が降ると雨水が流れ込んでくる防空壕、日に日に物価は高くなり、まともな食べ物も口には出来ないが、健気に生活している。日に日に戦況が悪化していくなか、里子は男性と結ばれることなく、戦争で死んでいくのだろうか。その不安を抱えながら、市毛の身の回りの世話をすることがだんだん喜びとなり、そしていつしか里子の中の「女」が目覚めていくのだが――。本作は市川由衣&池松壮亮主演の『海を感じる時』で脚本を手掛けた荒井晴彦が18年ぶりに監督を務める渾身作。主演の二階堂さんが演じるのは、19歳の少女・里子。戦況が悪化する中、愛も男も知らぬまま、時代に飲まれてしまうのではないかと不安な日々を過ごしていくが、隣家に住む妻子持ちの市毛(長谷川博己)に心を傾けてゆく。「私は愛も知らずに、空襲で死ぬのでしょうか…」この不安も市毛といる時間は忘れることができるのだ。そんな里子を見守る母親・蔦枝(工藤夕貴)は、結核で主人を亡くし、娘とふたり身を寄せ合って暮らしている。愛も知らずに死んでいくよりは、それがたとえ許されぬ恋だと分かっていても目をつぶるしかないと、“女”の顔をみせていく娘を見守る。娘への複雑な感情を吐露するシーンでは、「市毛さんに気を許しては駄目よ。普段のときだったら、許しはしない。でもいまはこんな時代で、あなたの近くには、市毛さんしかいないんですものね…」と感情で動く里子を想ったセリフも。そして横浜で空襲に遭い、命からがら杉並に逃げて来る叔母・瑞枝(富田靖子)。家族を戦争で亡くした彼女は、母娘のもとに身を寄せる。戦争へ恐れを抱き、絶望しても、生きて行こうとする生命力が強く感じられる女性だ。それぞれ3人の女性について荒井監督は「もちろん満足のいく形ではないけれど、戦争中だって衣食住があり、そして、男女がいればセックスだってしたんです。いままでの戦争映画では、そういう人間の姿が描かれてこなかった。男は死ななくてよかったと歓び、妻子が帰ってくる、と唇を噛むこの映画の主人公・里子のうれしくない戦後に重ねて、私たちの戦後が問えるのではと思った」とコメントを寄せている。また、本作のエンドロールで流れるのは、二階堂さんが朗読する茨木のり子の詩「わたしが一番きれいだったとき」。二階堂さん自身、本作の脚本を初めて読んだときに、この詩が思い浮かんだとのこと。あの時代を生きた少女たちが何を考えていたのか。二階堂さんの声からあふれる想いを劇場で感じてみて。『この国の空』は8月8日(土)よりテアトル新宿、丸の内TOEI、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月14日女優の二階堂ふみが、文豪・室生犀星の最晩年の小説を原作にした映画『蜜のあわれ』(2016年公開)で主演を務めることが8日、明らかになった。本作の原作は、室生が1959年に発表した同名小説。物語は、室生の理想の女性の結晶とも言われ、実は正体が金魚であるという少女・赤子と老作家との会話で構成されている。劇中では、妖艶な美しさを兼ねそろえた魅惑的な少女・赤子を二階堂が熱演。赤子と共に暮らす老作家を大杉漣が怪しげに演じる。原作を高校時代に読んだという二階堂は、「映画化するなら絶対に自分がこの赤子という役をやりたいなと思ってました」と念願がかなった模様。さらに、「私はあの頃の時代の小説のフェチズムがすごく強調されているところがとても好きなんです。ロリータコンプレックス的な要素や女性に対しての憧れであったりとか、色んなものが入り交じっていて」と、自身の文学観を披露する。金魚が正体である少女を演じることについては、「金魚ってこういう動きするかな…と手探りでやる作業がとても楽しかったです」と振り返りつつ、「人間以外の役をやるのは猫、狸に続いて、実は3回目なんですが、意外と人間以外もいけるな、と思いました」と手応えをつかんだようだ。メガホンをとった石井岳龍監督は、「今回は以前からお仕事をしたかったけどかなわなかった初めての方々とたくさんご一緒でき、緊張もしましたが同時に大きな喜びでもありました」と撮影の充実ぶりを語るとともに、「本格文芸ドラマにファンタジー、エロス、ミュージカル要素なども盛り込まれ、それが目を見張る映像と美術世界の中に描かれます。見どころ満載の、おかしくて切なくていとしい至福の作品になると思います」と自信をのぞかせた。撮影は、石井監督と数々の作品を共にし、近年では『悪人』(2010年)、『大鹿村騒動記』(2011年)、『許されざる者』(2013年)など話題作を手がけたカメラマン・笠松則通氏が担当。ロケは室生の地元である富山県・金沢市を中心に行われた。
2015年07月08日徳田秋聲、泉鏡花と並び、金沢三文豪の一人である室生犀星が、晩年の1959年に発表した小説「蜜のあはれ」の映画化がこのたび決定し、二階堂ふみ、大杉漣が出演することが明らかになった。詩人として大正期の詩壇を牽引し、昭和期には「幼年時代」「あにいもうと」「杏っ子」などの名作小説を発表しつつも、随筆、童話、俳句と多岐のジャンルに渡って作品を発表した室生犀星。今回映画化が決定した小説「蜜のあはれ」は、室生氏の理想の“女(ひと)”の結晶といわれ変幻自在の金魚の姿を持つ少女・赤子と老作家との会話で構成された、超現実主義的小説である。今回の映画化にあたって監督を務めるのは、『狂い咲サンダーロード』『逆噴射家族』などジャンルを超越した強烈な世界観で熱狂的な支持を受け、今年『ソレダケ/that’s it』が公開された石井岳龍。撮影を、石井監督と数々の作品を共にし、近年では『悪人』『許されざる者』などを担当する日本を代表する名カメラマンの笠松則通が務め、石井監督との20年ぶりのタッグが実現した。今作の監督を務めるにあたって石井監督は「金魚や幽霊と小説家がこんなに活き活きと会話をし続けるお話が面白くないはずがないです。見どころ満載の、おかしくて切なくて愛しい至福の作品になると思います」と、本作の仕上がりへの自信を見せた。金魚の姿を持つ妖艶な美しさを兼ねそろえた魅惑的な少女・赤子を演じる二階堂さんは、「原作を初めて読んだ高校生のときから、映画化するなら絶対に自分がこの赤子という役をやりたいなと思ってました。私はあの頃の時代の小説のフェチズムがすごく強調されているところがとても好きなんです。ロリータコンプレックス的な要素や女性に対しての憧れであったりとか、色んなものが入り混じっていて。今回の私が演じた赤子はすこし自分自身が子供にかえっているような気がしています。人間以外の役をやるのは猫、狸に続いて、実は3回目なんですが、意外と人間以外もいけるな、と思いました(笑)」と、異色の役どころに挑んだ感想を語っている。赤子と共に暮らす老作家を演じた大杉さんは、「老いゆく作家の儚さ 切なさ 可笑しみ そして あわれ!そんな人物像に愛おしさを強く感じました。室生犀星のリアルな言葉に老いてなお枯れることのない “残酷な蜜“ を味わっていただければ嬉しい限りです」と本作への思い入れを口にした。石井監督自ら、文芸ドラマにファンタジー、エロス、ミュージカル要素が盛り込まれていると語る本作。二階堂さんの妖艶な演技にも大きな注目が集まりそうだ。『蜜のあはれ』は2016年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月08日「あなたがいいならそれでいいけど」は、坂上忍さんと土田晃之さんが今週のテーマに小気味よく回答する『anan』人気連載。今回のテーマは、体から始まる恋愛、「カラ恋」について。男子100人に「カラダから始まる恋愛」についてアンケートをとったところ、「アリ」が55%、「ナシ」が45%という意外に保守的な結果に。この「カラ恋」について、坂上さんはどう考えているのでしょうか。***大人の方々の恋愛は、むしろこれがフツーなのでは?別にカラダが先っていうわけじゃなくて、なんとなく気の合う人となんとなく…っていう流れは、ごく自然だと思うけど。僕は完全にこっち派。「なんとなく」って言葉は男に都合がいいように取られがちだけど、お互い傷は浅くて済む。なんとなく関係性が深まっていったとき、つき合う方向にもいくし、フェードアウトもしやすいわけだから。ある程度年を取れば、正式な告白なんてしなくなるもの。告白→つき合う→エッチっていう流れで、カラダの相性にズレを感じたときに受けるショックって相当大きいですよ。そこからどうやって修正していけばいいのか…ってなっちゃう。もう年だから、気負いもあるし、労力も相当使う。そういう意味でも、お互いをちゃんと知ってから、つき合うかどうかを判断するのが大人の恋愛かなって思う。ただ、この関係は不倫かもしれないし、ただのセフレかもしれない。セックスにおける女性のリスクも高い。都合のいい女にだけは、ならないように気をつけましょう!※『anan』2015年7月8日号より。文・神保亜紀子(C)IS_ImageSource
2015年07月02日「あなたがいいならそれでいいけど」は、坂上忍さんと土田晃之さんが今週のテーマに小気味よく回答する『anan』人気連載。今回のテーマは、「性欲不一致」。性欲旺盛な女性と性欲の強くない男性のカップル。彼氏の性欲の少なさに不満を持っている。男性100人に「性欲の不一致は問題アリですか?」との問いに、67%がアリと回答。セックスに関する考え方のすれ違いが原因で、結婚を考え直すほどの問題になることも…。これに対して坂上さんのご意見は?* **性欲って年齢とともに男は退化するし、女性は上がっていく。実は男女の性欲曲線ってすれ違っているんですよね。これは僕にとっても他人事じゃない、大問題(笑)。結婚となると、また別モノですから。体の相性よりも気持ちの相性の方が重要だったりしますからね。こういうのは話し合いづらい案件だとは思いますけど、あえてちゃんとガチで話した方がいいんですよね。週2回なのか、それとも月1回でいいのか、ちゃんと折り合いをつけていく方がいいんです。「私は週2回ぐらいはしたい」とか、結婚している人なら「子供は2 人は欲しい」とか、具体的に。男ってこういう話題はどうしても腰が引けた状態で避けてしまいがちだけど、話し合うことでちゃんと頭には残るわけです。「最近すぐ寝るよね~」とか「ずっとしてないよね~」だけでもプレッシャーだけど、なんとか頑張ろうとするはず。そのかわり、女性側も上手になって奮い立たせてあげられるように努力してください。したい方の頑張り次第で解決するんじゃないの?(笑)※『anan』2015年6月24日号より。文・神保亜紀子(C)Tg-pint
2015年06月20日