会陰切開とは出産の際に、腟と肛門の間である会陰(えいん)と呼ばれる部分を切開することを言います。必要に応じて局所麻酔をしてから、赤ちゃんの頭が出てくる直前に医師によりおこなわれる医療手技のことです。出産後は会陰切開した部分を縫合する処置をしますが、痛みが長引く方もいるために出産後に心配されることの1つのようです。 会陰切開をする理由会陰切開とは、赤ちゃんが出てくる腟の入り口を広げるために、産婦人科医により消毒、局所麻酔後に腟と肛門の間の皮膚を肛門に向けて垂直または斜め方向に切り込みを入れる処置のことを言います。会陰切開の目的は、 1.重症の裂傷が起こるのを予防する2.分娩(特に子宮口が開大してから赤ちゃんが生まれるまで)時間を短縮し、赤ちゃんへの負担を軽減する3.裂傷で生じる傷は各臓器の機能を障害することもあるため、その保護をする の3つが大きな理由です。赤ちゃんの頭が腟の入り口から出るためには会陰が十分に伸びる必要があります。最近では高齢での出産が多くなり、会陰の伸展が不良であったり、赤ちゃんの頭が大きかったり、皮膚の伸びが悪いと裂傷が起こる可能性が高まります。 裂傷の場合、皮膚がギザギザに裂けてしまうことがあり、重症ですと直腸や肛門まで裂けてしまうこともあります。ギザギザに裂けてしまうとうまく縫い合わせられなかったり、出血や痛み、裂傷により直腸の機能不全が起こるため、これらを予防するためにも会陰切開が必要になることがあります。 会陰切開時の痛みと痛みの続く期間会陰切開をする上で気になるのが、会陰切開の痛みはどのぐらいのものなのかということではないでしょうか。まずは会陰切開をするときの痛みですが、切開前に局所麻酔の注射をおこないます。もちろん針を刺すときに痛みはありますが、切開時の痛みは麻酔が効いているため心配はいりません。 縫合については最近では溶ける糸を使用することが多く、その場合、抜糸の必要がありません。切開後の痛みについては個人差はありますが、退院するもしくは出産1週間後には痛みも落ち着き、産後1カ月でほぼ痛みがとれてくるようです。抜糸が必要な糸を使用している場合には退院の前に抜糸をおこないます。 会陰切開後の過ごし方と抜糸後について会陰切開後の痛みの程度や注意する点について経過とともに解説します。1.産後~産後3日目会陰切開後の過ごし方は同時に産後の安静が必要な時期でもあるため、産褥期の過ごし方に準じて過ごしましょう。傷の痛みは最初、少し強めに感じる方もいらっしゃいますが徐々に和らいできます。排尿・排便時は傷口部分を清潔に保つようにしておきましょう。また悪露(おろ)のパッドの交換は会陰切開の傷口を清潔に保つためにも4~6時間に一度はおこないましょう。この間、傷の引きつれ感を感じる方もいます。痛みがひどい場合には医師や助産師に相談しましょう。 2.産後4日目~5日目(退院)早ければ4日目、遅くても退院前には抜糸可能となります。最近では溶ける糸を使用するために抜糸が必要にならない場合もあります。抜糸をする場合は、抜糸の際には麻酔は使用しないため、チクチクした痛みを感じることはあります。抜糸後の傷口は清潔を保つ必要があります。 3.退院~産後1カ月程度このころになると悪露の排泄も落ち着きます。痛みを感じることや傷口の引きつれ感などはほとんどなくなります。傷口を清潔に保ち、悪露のパッド交換は変わらずおこないましょう。 会陰切開後の痛みを和らげる方法痛みを和らげるために、排尿や排便時、座る際にいくつか気をつける点があります。まずは排尿や排便時にいきまないようにしましょう。また、排尿後は清潔なガーゼやコットンで会陰切開部をやさしく拭きましょう。 赤ちゃんにおっぱいをあげる際などはベッドや椅子に座る必要があるので、傷口が触れて痛むという方もいます。痛みを和らげるためには傷口を浮かせることができる円座や低反発のクッションを使うのもよいでしょう。 会陰切開の痛みは産後1カ月になるとほとんどなくなり、日常生活が可能になると言われています。しかしなかには、腫れや痛みが長く続く方もいらっしゃいます。痛みが我慢できないときには鎮痛薬などでコントロールをしましょう。傷口が清潔に保てなかったときには回復が長引くこともあるため、傷口のケアは大切です。 まとめ会陰切開はしたくないと否定的な方もいらっしゃると思いますが、会陰切開をすることでママや赤ちゃんの負担が軽減されます。会陰切開に対する知識を持っておくことでその必要性などを理解しておき、出産に臨まれるといいと思います。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 監修者:医師 おおたレディースクリニック院長 太田 篤之 先生順天堂大学卒後、派遣病院勤務を経て、平成22年より順天堂静岡病院周産期センター准教授就任。退職後、平成24年8月より祖父の代から続いている「おおたレディースクリニック」院長に就任し現在に至る。
2021年06月21日■前回のあらすじ あっという間に生産期に突入。出産を直前に控え、立ち会い予定の夫とともにPCR検査を受けることになって…。経膣分娩も怖いし、帝王切開も怖い。でももうお腹の中にいるから、出すしか道はない…。それなら、経験したことのある経膣分娩がいい、と思いました。無痛分娩も気になっていましたが、お気に入りの産院ではやっていなかったんです…。まぁ、一番いい出産方法は、旦那が産んでくれることなんですけどね(笑)。1度も産まずに3人もかわいい子どもがいるなんて…もしかして世界一幸せなのでは?PCR検査は、無事陰性。よかったですが、このまま陣痛来なかったら促進剤かぁ…と不安な気持ちもありました。次回に続く(全15話)「コロナ禍出産」は毎日12時更新!※本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2021年05月27日私の娘が「陰唇癒合(いんしんゆごう)」と診断されたのは、生後4カ月ごろの自治体での集団健診時でした。聞きなれない病名に、当時はとても戸惑いました。後日、大きな病院で処置をしてもらうことになった経緯と実際の症状についてご紹介します。 問題ないと思っていた健診で…娘の4カ月健診。身長と体重の測定が終わり、最後に首のすわりなど成長をチェックしていたときのことでした。性器の状態を確認した医師に、「ここ、くっついているのわかりますか?」と聞かれました。 娘の性器は左右のヒダが重なるように癒着していて、わずかな隙間しかありませんでした。このとき「陰唇癒合(いんしんゆごう)」と診断され、初めてその病気のことを知りました。 陰唇癒合の症状とは?医師の話によると、「陰唇癒合」とは女の子の性器の小陰唇(左右のひらひらしているヒダ)がくっついてしまっている状態で、腟口などが隠れているのだそうです。放っておくと、膀胱炎になりやすいなどのリスクがあるのだとか……。 以前からおしっこの出方に違和感があったのですが、出口が塞がっていて狭いためだったのです。私はその場で小児外科がある病院の紹介状をいただき、すぐに予約を取りました。 病院で処置、そして…後日、病院で処置をしていただくことになったのですが、想像していたよりもあっけなく終わりました。 娘の場合、癒着がそれほど強くなかったので、診察のときにヒダをピンセットのようなもので素早く剥がし、炎症箇所に1週間ほど薬を塗り続けて完治しました。薬で癒着を剥がしていく場合や切開するケースもあるのだそうです。ともあれ、早く治ったことにとても安心しました。 病院の先生から、陰唇癒合は後天的なもので、おむつ替えやお風呂のときなどに小陰唇とその周囲を清潔にするなど、毎日のケアが大事なのだと説明を受けました。お風呂に入った際など、陰部もきちんとチェックしてあげたほうがいいなと、改めて気付かされたできごとでした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:しまのさくら一女の母で夫と3人暮らし。出産を機に勤めていた会社を退職。現在は育児のかたわら、データ入力の仕事や妊娠・出産・育児に関する記事を執筆している。
2021年05月01日私は、“会陰切開”に恐怖を抱きながら2人の男の子を出産しました。1人目は会陰切開をしたうえで出産し、「2人目の出産では絶対に切りたくない!」という気持ちを胸に5年後に再度出産に臨みました。2人目は会陰切開することなく出産! 1人目の出産と2人目の出産で違ったことは、素直に「怖いです」と伝えたことでした。 何もわからずに臨んだ1人目の出産私は1人目を妊娠36週2日のギリギリ早産で出産しました。陣痛が始まってから5時間で出産するという、初産にしてはスピード出産。私は痛みに強いほうなのか、便秘だと思い込みトイレでいきんでいたのを助産師さんに止められたのは、今では笑い話です。 赤ちゃんがおりてくるのも早く、陰部が中から押されるような感覚に、自分でも「いよいよだ」と感じたのを覚えています。初産ということもあり、会陰の伸びが悪く、医師から「ちょっと切ろうか」と言われ、会陰切開をすることになりました。 大きすぎる会陰切開の恐怖…会陰切開が自分の出産に必要な処置であることはわかっていました。会陰が裂けることを防ぎ母体のダメージを軽減したり、赤ちゃんがスムーズに出てきたりするための処置だということは頭では理解しているものの、やっぱり怖かったです。陣痛がきているときに切るから痛みは感じないとは言われましたが、意識しすぎたためか切開時に「ぱちん」と切られた感覚や痛みを感じました。 その後は「いきまないで」という助産師さんの指示のもと、息を小刻みに吸って吐いてを繰り返しながら、無事出産することができました。けれども、その後の陰部への麻酔や縫合時の違和感、産後の会陰の痛みを経験し、「もう次は切りたくないな」というのが正直な気持ちでした。 会陰切開の恐怖再び!初めての育児や仕事の再開でバタバタしているうちに5年が過ぎ、2人目を妊娠しました。5年ぶりの出産にドキドキしながら妊娠39週を迎え、今回は破水から始まる出産となりました。身支度を整えて病院に向かい、すぐに分娩室へと移動。それまでは冷静にいられたものの、徐々に出産時の痛みや陰部の圧迫感、会陰切開への恐怖がよみがえります。 「どうしよう……怖い」。それがそのときの気持ちです。正直、1人目の出産時は余裕がなく、「しっかりしなくちゃ」「なめられたくない」という若さゆえの意地がありました。でも、今回は素直に助産師さんに気持ちを打ち明けました。「すみません。会陰切開したくないです。怖いです……」。 声に出すことで払拭された私の不安助産師さんへ素直に自分の気持ちや希望を伝えると、すぐに会陰に触れたり伸びを見たりしてくれ、「この部分(肛門側を触れながら)が余裕がありそうだから」と、希望を受け入れてくれました。ただ、状況によっては会陰切開が必要な処置であることは再度説明を受けました。 そして、陣痛が強まりいざ出産。助産師さんは“余裕がある”と言っていた部分を広げながら、いきむタイミングを指示してくれ、そのサポートのおかげで切開することなく、3時間という早さで出産できました。もちろん、2人目の出産ということもあって会陰の伸びもよかったのかもしれません。でも、自分の気持ちは声に出して伝えないといけないんだな……とつくづく実感したのです。 不安が多く、デリケートな出産。何人ものお産をサポートしている医師や助産師さんに気持ちを伝えるのは、なんとなくハードルが高いと感じていました。でも、出産は自分だけのものです。私は、自分の気持ちを伝えることで最良のサポートが受けられました。勇気を振り絞って「会陰切開が怖い」と声に出したことで、自分だけの素敵なお産を経験できた、怖がりな私の体験談でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/ののぱ監修/助産師REIKO著者:菅田ゆうり1歳・7歳の男児を育てるワーキングマザー。自身の体験をもとに、妊娠や出産、育児、仕事との両立についての体験談を中心に執筆している。
2021年04月09日自分には卑屈なところなど一切ないと断言できる人なんて、はたしているだろうか。主人公の斎藤恭平は、ネガティブで存在感が薄いことを自覚している、いわゆる“陰キャ”の大学生。三浦風さんの初連載となる『スポットライト』は、デビュー作「ないものねだり」がプロトタイプとなっている。自分がかわいいのはみんな一緒!?まぶしくて辛辣な大学生群像劇。「その主人公も陰キャっぽかったのですが、もっと盛ってみようということになり、結果、かわいそうな感じになってしまいました(笑)」自分と他人との間の防護壁のように、首からいつも一眼カメラをぶら下げている斎藤は、大学に入学して早々、同じクラスのさばさばした美女・小川あやめに一目惚れする。といっても話しかける勇気はなく、彼女のことを密かに撮影……つまり盗撮して、笑顔を愛でる日々なのだが、あるときリア充グループから花見の記録係をしてほしいと頼まれる。しかし花見というのは口実で、真の目的は“一軍男子”があやめに告白をする決定的シーンの撮影だった。「陰キャの側から見ると陽キャって敵なんですけど、勝手に敵対心を抱いているだけで、実際はそれほど嫌な人でもなかったりしますよね。反対に陽キャといわれる人も、実は陰キャっぽいところがあると思うので、その辺りを意識して描いてます」斎藤を無邪気に振り回すのが、あやめと予備校が一緒だった逸崎元貴。ミスコン開催の夢を以前から持っていた元貴は、学園祭の実行委員として奔走。弱みを握ったのをいいことに、斎藤をミスコンのカメラマンに任命する。戦略的で自己評価の高いミスコン候補者の圧に斎藤は疲弊するものの、自分好きという根っこの部分は同じだったりして、陰キャ、陽キャでは単純に線引きできない人物像が浮かび上がってくる。さらに斎藤が表面的にしか評価していなかったあやめの素顔が、距離が近づくにつれて見えてくるのも生々しい。「どのキャラクターも自分が想像できる範囲内だと面白くはならなくて。考えすぎず、想像を超えていく塩梅を探りながら描いています。それってどうやるんだよ!?って感じですけど(笑)。とりあえず今の斎藤くんは友だちになりたくないタイプなので、なってもいいかなと思えるくらいにはちゃんとしてあげたいです」友だちになれるかどうかはさておき、自分のなかにもいる“ヘタレ斎藤”をなんとかしてやりたい!と前のめりになってしまう作品だ。『スポットライト』陰キャの大学生・斎藤恭平が恋をしたのは、周りも一目置く美女・小川あやめ。ミスコンをモチーフにもつれ合う人間模様を描く。第2巻が4月23日に発売予定。講談社660円みうら・かぜマンガ家。2019年「ないものねだり」(『コミックDAYS』に無料掲載中)で「アフタヌーン四季賞2019 春のコンテスト」四季大賞受賞。※『anan』2021年3月31日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・兵藤育子(by anan編集部)
2021年03月25日妊娠して初めて、「会陰切開」という言葉を知りました。体験談を読んでみると、どれも背筋がゾクゾクしてしまうような内容で不安だったのですが、必ずしも必要な処置ではないと知り安心していました。しかし、甘く見ていたのが悲劇の始まり……。会陰切開の痛みに苦しんだ入院生活の話をお伝えします。 会陰切開の痛みはそれほどでもなく…「じゃあ、切開するよ」。お産もあとひと息というころ、先生は突然言いました。拒否する余裕も悩む暇もなく、着々と会陰切開の準備が進んでいき、切開前の麻酔はチクっとした痛みを感じただけでした。そして切開は陣痛のピークに合わせておこなわれ、やはり痛みはありましたが「あ、今切られたな」という感覚のほうが印象的でした。「陣痛のほうが痛い」という助産師さんの言葉通り、切開時の痛みはささやかなものに思えたのです。 あらゆる日常生活が困難になるほどの痛み産後は陣痛も会陰切開も乗り越え、すべての痛みから解放されたと安堵したのも束の間でした。何をするにもとにかく縫合部が痛い! ベッドの上では微動だにできなかったのです。病院から借りたドーナツ型クッションも役には立たず、食事は立食スタイル。処方された鎮痛薬も、飲んだところで痛みは和らぎませんでした。そして入院生活中、最も怖かったのがトイレです。出産して便秘が解消したのはよかったものの、排便時に縫合部が避けるような痛みに襲われ、1日に何度もトイレで悶絶する羽目になったのです。 痛くて当たり前と思って我慢してしまった人体の一部を切断するのですから、痛くないはずがありません。耐えるしかないと思い、毎日病室に来てくれる助産師さんにも相談できずにいました。しかし、退院時の診察で縫合部を見た先生に、「あまりにも痛そうだ」と言われ抜糸することに。私の場合、どうやら痛みが強く現れていたようなのです。抜糸の必要がない糸を使用したようですが、抜糸することで痛みが和らぐと教えてもらいました。実際、多少の痛みは残ったのですが、比較的スムーズに歩けるようになりました。 助産師さんに相談すればよかった…事の顛末を助産師さんに話すと、ドーナツ型クッション以外に座面がU字になっている椅子もあると教えてくれました。それで痛みが軽くなるかもしれないと言われましたが、後の祭りでした。もっと早くに助産師さんに相談すればよかったと痛感。「そのうち痛みなんて忘れて、2人目欲しいって思うから」と助産師さんに慰められても、あんな痛みを経験したばかりだったので信じられませんでした。 でも日にちが経てば、痛みに悶絶した日々もいい思い出に。気がつくと、2人目もいいなあと考えるようになっていました。今では会陰切開の痛みも含めて、出産という貴重な経験ができてよかったと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー イラスト/おんたま監修/助産師REIKO著者:結城あかね1歳男児の母。登録販売者としてドラッグストアに勤務。現在は育休中。これまでの経験をもとに、子育て・恋愛・ライフスタイルに関する記事を執筆している。
2021年01月25日「会陰切開(えいんせっかい)」というワード、これから出産を控えている方にとっては気になりますよね。ここでは、初産で会陰切開をした私の体験をお話ししたいと思います。 会陰切開への不安私は妊娠するまで会陰切開を知らず、義母から教えられて、一気に出産することが不安になってしまいました。しかし、なかには会陰切開をせずに出産する方もいるそうです。自分もどうなるのかわからなかったので、周りの出産経験者に体験談を聞き心の準備をしました。今考えてみると、そのときに少し心の準備ができたので、いざとなったら強気でいられたのだと思っています。 会陰切開って痛いの? 流れと痛み私は事前に、もしも切開するときは一声掛けてほしいと先生に要望を出していました。しかし実際に声がかかったときは、恐怖よりも「早くラクにして!」という気持ちのほうが強かったです。切開の前に部分麻酔のための注射をしましたが、それもチクッとするだけで、痛みや恐怖は感じませんでした。 いよいよ切開の瞬間、パチン!という音が聞こえましたが、切られているという感覚はほぼなく、痛みはありませんでした。 会陰切開後の処置無事に出産が終わり、ほっとしたのも束の間、今度は会陰の縫合です。陣痛もほぼ終わったからか、少し痛く感じました。ただ、すごく痛いというより「イテテ」と声は出るものの、我慢できるくらいの痛さでした。 私の場合は、新人の先生がおこなってくれたのですが、ベテラン先生に指示を出されながらの縫合だったので痛みを感じたのかもしれません。 会陰切開後の生活で特に気をつかったこと会陰切開後に注意をしたことは、座る・立つ・トイレに関してです。座るときは、傷口が直接当たらないよう背もたれに寄りかかって座りました。ドーナッツクッションを使う方もいるそうです。立つ瞬間は、どうしてもとっさに力が入ってしまうので、引っ張られる感覚がありました。トイレのときは力を入れることが怖かったです。病院側からは、腟の中に水が入らないように注意しながらビデで傷口を洗い流して、清潔を保つようにとの指導がありました。最初はビデの強さも「弱」に調整しましたが、シャワーが当たる瞬間は少しドキドキしたものです。 私の場合、会陰切開は思っていたより痛くなかったけれど、縫合と傷口が治るまでは多少の痛みがありました。しかし、赤ちゃんが生まれた瞬間は本当に感動しましたし、初めて産んだわが子を見るたびに寝不足で疲れていても頑張ることができました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー イラスト/塩り監修/助産師REIKO著者:山﨑ゆい0歳男児の母。結婚を機に地方へ引っ越し出産。現在は新しい土地で、妊娠・出産・子育てに関する記事を執筆している。
2020年12月17日私は妊娠39週のときに、妊娠高血圧症候群で入院しました。その日の夜に陣痛が始まり、自然分娩になるはずが緊急帝王切開に! 陣痛の痛さで何も考えられないなか、ストレッチャーで手術室に運ばれるときに言われた助産師さんの言葉が今でも忘れられません。 臨月に妊娠高血圧症候群で緊急入院つわりはほとんどなく、血圧も正常。むくみはあるけれど、それ以外は何の心配もなく迎えた臨月。高齢出産ですが、自然分娩で頑張れそう。あとは陣痛をどう乗り越えるか……と、私自身いろいろなことを考えていました。 妊娠36週を過ぎたあたりから、上の血圧が130を超えることがありました。医師と相談し様子を見ていたのですが、下がる気配はありません。妊娠39週で妊娠高血圧症候群と診断され、入院することになりました。 入院初日に下された決断病室で安静にしていると、いつも静かな赤ちゃんが頻繁におなかをポコポコ蹴ってきました。「陣痛が来る前触れ?」と思っていると、その日の夜に陣痛が始まりました。はじめは軽い腹痛でしたが、だんだんと背中に激痛が走るようになり、分娩室へ運ばれ、夫も呼び出してもらいました。 これからが闘いだ!となるはずが、先生の表情が曇っています。赤ちゃんの心拍が時々下がることがあると言うのです。そして下された決断が「緊急帝王切開」でした。 ストレッチャーの上で聞いた助産師さんの言葉ストレッチャーに乗せられ、手術室へ運ばれました。途中、1人の助産師さんが私に声をかけてきました。「帝王切開も立派な出産ですからね!」。痛さで何も考えられず、夫も先生の言葉も耳に入ってこなかったのに、この言葉だけがスッと頭の中に入ってきました。 わかっているつもりでしたが、落胆した表情をしていたのかもしれません。無事に生まれた娘を目にして、「本来の目的を忘れないで!」と背中を叩かれたような気がしました。 無事に出産するためには、自然分娩も帝王切開も関係ない。そう教えられた気がしました。どちらも命がけで出産しているのですから。これから出産する妊婦さんやご家族の方に、改めて知っていただきたい私の体験談です。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 監修/助産師REIKO著者:永山たまこ1歳女児の母。3回の流産後、不育症の治療をえて高齢で娘を出産。現在は仕事と育児に奮闘中。愛犬と娘を連れて散歩に行くことが日課。
2020年12月12日産後、陣痛や出産の痛みから解放されたうれしさ、赤ちゃんが生まれたことのうれしさから、ちょっと産後ハイになっていた私。会陰切開の傷もさほど痛くなかったこともあり、入院中に産院内を動き回っていました。そして迎えた退院前日。まさかのできごとが……。 心配されるほど動き回った入院生活私は三男を出産時に会陰切開をしたのですが、産後にあまり傷が痛みませんでした。縫合の糸がつる痛みもなく、歩くのも何のその。2階の病室から1階の診察室へ行く際やナースステーション、新生児室に行く際も常に小走りで移動をしていました。 夫から「そんなに動いて大丈夫なの?」と心配されても、助産師さんから「無理しないでね」と助言されても、聞く耳を持ちませんでした。 退院前日にまさかのできごとが!動き回っていた入院生活も終盤を迎え、ついに退院の前日に。その日は会陰切開部の抜糸と診察、退院指導の日でした。意気揚々と診察室に向かい、抜糸を終え、内診を始めたときでした……。 先生が子宮内を触診している最中、会陰部に激痛が走ったのです。たまらず「痛ーい!」と声を上げてしまいました。すると先生から衝撃のひと言が。「あれ、傷が開いちゃったね」と……。 後悔先に立たず…まさかのできごとに驚いていると、先生から「もう1回縫うから、そのままで待っててね」との言葉が。「え? ここで? 麻酔は?」と頭の中はパニックでした。そしてそのまま診察台の上で、麻酔なしで会陰の縫合をしたのです。あまりの痛みに、内診台の上で絶叫していました。 その後、病室での退院指導の際に、「会陰切開の傷が開いちゃうことってあるんですか?」と聞くと、「動き過ぎたりすると、傷がふさがりにくいことがあるよ」と。動き回っていたことを後悔しました。 再度縫合したあとは、会陰の傷がすごく痛みました。そして1週間健診の際に、もう1度抜糸をするハメになってしまいました。お産を終えたこと、会陰切開の傷が痛まなかったことをいいことに、産後に動き回ってしまったことを心から後悔しました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:ライター 木村なち三児の母。現在4人目を妊娠中。パニック障害を抱えながらの妊娠・出産・育児の経験に基づき、体験談を中心に執筆している。
2020年12月02日出産時に会陰切開を経験する方も多いと思いますが、できるだけ痛いことは少なくしたいと思っていた私。4回の出産をし、会陰を切開したときとしなかったときがあったので、その違いについてご紹介します。 会陰切開した1人目の出産1人目の出産は、背中から硬膜外にチューブを入れ下半身に麻酔をするという和痛分娩を選びました。お産も終盤に入り、このままでは会陰が裂けそうだと判断され、「切るよ」と言われたあとすぐに切開。 立ち会っていた夫は、切るときの「パチン」という音や赤ちゃんが出てきたあとにザクザクと縫い合わせている様子まで見て、かなり強烈な思い出となったようです。もちろん私のほうも麻酔をしていたとはいえ、実は痛かったです。麻酔が切れると傷が痛い! トイレも怖い! 痛み止めを処方してもらい、何とかやり過ごしました。 会陰が少し裂けた? 2人目の出産2人目のときは自然分娩をしました。麻酔を使っていない分、本当に痛くて早く終わらせたいといきんでしまったからか、会陰切開はしなかったのですが少し裂けてしまったのだと思います。ひどい裂傷ではなかったようで、縫われることもなかったのですが、入院中は円座クッションが必須でした。そして、1人目のときもでしたが、トイレが怖いのです。もともと便秘とは無縁だったのですが、産後2日くらい便が出ず、かといっていきむのも怖くて医師に相談すると、酸化マグネシウムを処方してもらうことができました。おかげで排便時にもいきまず、するっと出るようになりました。 会陰切開しなかった3人目、4人目3人目は妊娠38週で出産。赤ちゃんが少し小さめだったからか、切開せずに済みました。すると産後のラクなこと! 会陰を気にしないで座れるってこんなにラクなのか!と思いました。そして、4人目の臨月のときに「会陰が切れない方法はないかな?」とネットで探すと、会陰マッサージというキーワードがヒット。2日に1回ほどマッサージして迎えたお産では、担当していた医師に「肛門のあたりが硬くてこのままだと切れちゃうかもしれないから、筋肉を柔らかくする注射しようか」と言われました。正直「えー! マッサージ意味なかったのかー!」と思いましたが、承諾しました。出産を終えると、助産師さんから「どこも切れなかったよー。よかったね!」と言われ、会陰の痛みを感じることなく過ごすことができました。 私は人にお願いをするのが苦手なのですが、今回は「痛い」「〇〇してほしい」など、気持ちを素直に伝えて善処してもらいました。どうせなら、妊娠中から会陰についての不安を積極的に助産師さんに相談すればよかったと思っています。何をしても裂けてしまうことはあるので、会陰を裂かずに生まれてきてくれた赤ちゃんに感謝しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 監修/助産師REIKO著者:小林まり6歳、4歳、2歳、0歳の母。元小学校教員。夫は土日出勤、出張も多いNPO職員。育児の大変さを実感しながらもコツをつかみ始めてきたところ。自身の経験を中心に執筆している。
2020年11月29日私は第1子を帝王切開で出産したのですが、産後の想像を絶する苦しみのあとに身内の心ない言葉によって心にも傷を負いました。今回は、私がその苦しみを乗り越え、幸せな今に至るまでをお伝えします。 予定帝王切開から産後まで私は逆子のため妊娠38週で予定帝王切開となりました。手術中に大量出血し、急激に血圧が下がり、頭痛、吐き気、寒気などに襲われて、死を意識するほどの状態でした。 でも、本当につらかったのは術後です。アレルギーの関係で痛み止めが使えず、後陣痛に加えて傷口の痛みが数日間続きました。 身内に言われた心をえぐられる言葉帝王切開による出産のため、9日間の入院生活の間に身内がお見舞いに来てくれました。久しぶりに知り合いに会ったうれしさで話がはずむなか、「帝王切開だと子どもを産んだ気がしないでしょ」と、心ない言葉が……。 その言葉を聞いた私は、術中や産後の大変だった様子を話すと、「痛かったの? でも、陣痛の痛みはわからないんだよね?」と言われ、悔しさのあまり何も言い返せず、心がえぐられる思いでした。 心の傷薬は“わが子の笑顔”身内に言われた心ない言葉によって精神的ダメージを受けましたが、育児は待ってくれません。数時間おきの授乳やおむつ替え、沐浴に寝かしつけなど、日々が目まぐるしく過ぎてゆき、あのとき帝王切開で産んだ子が1歳になりました。 いたずらやイヤイヤなど、新たな悩みが増えていきますが、健康にすくすく成長してくれて、私に向ける100万ドルの笑顔を見ていると、赤ちゃんへのリスクを抑えた帝王切開手術が誇らしく思えるようになりました。 あのとき身内から言われた言葉は、体の傷跡を見るたびに思い出すと思います。ですが、わが子のためにおなかを切って産む出産も、まさしく命がけです。わが子を見るとおなかの傷跡も勲章のように思えて、少し誇らしく感じるようになりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:上原りな一児(女の子)の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味は、手芸、映画鑑賞、ネットサーフィン。
2020年11月29日私には8歳・6歳・4歳・2歳の4人の子どもがおり、4人とも違う産院で出産しました。そのうち会陰切開したのは1人目のときだけです。下の子3人は会陰切開せずに出産し、裂傷ができた場合は縫うというものでした。個人的に一番痛かったのは、1人目のときでした。今となってはどれもいい思い出ですが、私の出産体験をお話しします。 1人目の出産、会陰切開あり1人目を出産した病院は、出産時は基本的に会陰切開をするという方針でした。初めての出産ということで、何の疑問もなく出産に臨みました。 陣痛の間隔が短くなり、子宮口が全開大すると、いよいよ分娩台へ。赤ちゃんの頭が出るという段階で「ザクザクッ」。もちろん麻酔もしていますし、陣痛のほうが痛いので平気でしたが、裁ちばさみで切られたような感覚で切開されました。無事に生まれた後、縫合して出産は終了しました。 抜糸までが地獄の痛み…無事生まれて感動と興奮が冷めやらないのも束の間、地獄のような痛みに襲われました。縫合した糸が引っ張られていたのか、結び目の所が痛くて痛くて、痛み止めを飲むほどでした。 普通に座ることもできず、ドーナツ座布団が必須。日に日に痛みが増していきました。この痛みは抜糸をすると嘘のようになくなりましたが、痛みに耐えた入院期間でした。 下の子3人は裂傷するも、痛くない2人目以降は、会陰切開のない産院でした。2人目の出産のときは、頭が出るときに確かに痛いと思ったら3カ所ほど裂傷しており、縫合してもらいました。 ただ、このときは体に吸収される糸で丁寧に縫ってもらったのか、産後の痛みはなく、用意していたドーナツ座布団も必要ないほどで、拍子抜けしたものです。3人目と4人目も切開なしの自然な分娩でしたが、3人目はちょこっと裂けて縫う程度で、4人目はかすり傷でした。 毎日の運動が功を奏したか4人全員の妊娠中、安定期に入ると毎日マタニティヨガやストレッチ、筋トレなどをして出産のために体を整えていました。そのなかに会陰の柔軟性を高めるポーズやバランスボールを使った体操もあったので、切開なしでも産めたのはそのおかげもあるのかなと思います。 また出産のための体力作りにもなるようにと、無理のない程度にできるだけ体を動かすようにしていたので、ラクに産めたのかもしれません。 4回の出産を経験して、もしかしたら1人目の縫われ方の影響があったのかもしれませんが、切開しないほうが痛くなかったので、私にとっては切開しないほうがラクでした。もし5回目があるのなら、マタニティヨガなどで会陰の柔軟性を高めたうえで、切開なしで産めたらいいなと個人的には思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:やましたくるみ2男2女の母。結婚を機に田舎に移り住み、のんびり子育てを楽しみながら、自身の体験談を中心に執筆中。
2020年11月19日陣痛は痛かったですが、赤ちゃんに会えるうれしさのほうが強く、なんとか耐えられました。しかし出産時に会陰切開となったため、今度は産後の傷跡の痛みが待っていたのです。出産直後だけ痛いと思っていた私は、数週間ほど傷の痛みとたたかうことに……。会陰切開をして傷の痛みとたたかい、その後傷が回復するまでをお伝えします。出産時、会陰切開が必要に!陣痛が始まって病院に着いたときにはすでに子宮口が7cm開いていたため、慌ただしく出産の準備がおこなわれました。こんなにも一気に子宮口が開くと思っておらず、出産が近づく緊張と激しい痛みに自分を保つのに精一杯で、軽いパニック状態に。あまりの激痛にとにかく早く痛さから開放されたいという気持ちが一番でした。そこで、医師から「赤ちゃんが出やすくするために会陰切開をします」と告げられ……。「出産時に会陰切開をする場合がある」と事前に説明を受けていたので、心の準備はできていました。 会陰切開をし、いざ出産!医師からの「切りますね」の声とともに会陰切開をしました。一瞬チクリとしましたが、陣痛の痛みほうがまさっていて会陰切開の痛みはさほど感じず、医師からも「少し会陰切開をしましたが、裂けてはないので最小限で済みましたよ」とのこと。ひとまず出産を終えてホッとし、喜びに浸っていました。出産後の処置も終わって2~3時間経ったころ、次第におしりに違和感が……。出産時は緊張と興奮で高まっていた気持ちが落ち着き始め、次第に痛みへと変わっていったのです。 退院後も1カ月近く続いた痛み出産後から会陰切開の傷が痛み、ドーナツ型の穴あきクッションに座る毎日でした。入院中、同じ日に出産した人でも会陰切開をしていない人は普通に椅子に座ったり歩いたりしているのでびっくりしました。あとで経産婦の人に聞いた話では、会陰切開をしたのとしないのとでは出産後の痛みや傷の回復にかかる期間も異なるとのこと。産むまでのことしか考えておらず、出産後にこんなにも会陰切開の傷が痛いとは思いませんでした。それから1カ月近く違和感や痛みが続くことになったのです。 痛みの感じ方や長引き方は人それぞれと頭ではわかっていたつもりでしたが、実際に自分が経験することで、こうも違うのかと痛感しました。第二子のときには少しでも産後の痛みを軽減するために、会陰切開をしないで済むよう、妊娠後期から会陰マッサージしたりしました。その効果あってか、第二子は会陰切開をせずに出産し、第一子のときよりも出産後の痛みはなく、経過も順調で身動きがとりやすかったです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 原案/福山あかね作画/やましたともこ
2020年11月13日誰にでも1つや2つある黒歴史(えっ! ありますよね?)私にもあれやこれやあるのですが、今回このテーマを頂いた時にまず浮かんだのがこれでした。■ぽっちゃりで陰キャラだった過去の私思春期に入るまで、ずーっとプックプクのムチムチコロコロキッズでした。健康であるなら体型を気にする必要はないと思うので、細いか太いか自体はそこまで重要ではなく…問題はそれに加えてド陰キャオーラ丸出しだったことです。コミュ障であり当時ファッションにも無頓着だった私は「暗くてパッとしないオーラをまとったおでぶ」だったので、闇に葬り去りたい暗黒時代と化しているのです…。とはいえ人様に子ども時代の写真を見せることなんてないので、特に困りはしなかったのですが…夫と結婚する時に問題が起きました。私の実家で、昔のアルバムを見る流れになったのです。夫がページをめくるたびに、内心肝を冷やす私。昔のことは話していましたが、前述の通り問題はそこに陰オーラがプラスされていることなので、ただ“昔太っていたことを知られている”のと“実際にその姿を見られる”のは訳が違うのです。まぁ、実家の家族もそのへんは察してくれているので大丈夫だろうとは思いつつ、冷や汗が止まらない乙女心でした。■本気で困ったのは結婚式で恒例の…!そして更に困ったのが、結婚式の生い立ちムービー!使える写真がないよ~~~~!!なので私の生い立ちは、幼稚園の次がいきなり中3くらいになってるというすっ飛ばし具合になりました。生い立ちムービーを悩まず作れる人ってすごいよね。ちなみに夫はいまだに時々、私の暗黒期の写真を見たというような匂わせ発言をして私を惑わせてきます。からかわれているだけとわかっているのに、まんまと焦ってしまう悔しさ……。そして私は改めて、あの頃の写真はすべて墓場まで持っていくことを決意するのでした。
2020年11月13日2人目出産の際、おなかの中の赤ちゃんが妊娠38週で逆子になってしまいました。急きょ帝王切開になるかと思いきや、手術予定日当日の朝、奇跡的に赤ちゃんが頭位に戻ってくれたおかげで、最終的に自然分娩で出産することができました。出産を目前に控えた臨月のわずか1週間のうちに、逆子判明と逆子解消の両方を体験した、私の奇跡的な出産体験談をお伝えします。 妊娠38週で、まさかの逆子!妊娠38週に入り経過も順調だったので、あとはもう元気な赤ちゃんに会えるのを楽しみに待つばかりでした。しかし、妊婦健診に訪れた病院で先生から思いもよらない一言を聞かされます。 「あれ? 頭が下にないな。逆子になっちゃってるね」 驚くことに、出産予定日まであと10日と差し迫っているタイミングにもかかわらず、逆子になってしまったのです。自然分娩予定が急きょ、3日後に予定帝王切開手術を受けることになり、大慌てで心電図やレントゲン、血液検査を受けました。 逆子体操NG逆子と診断を受けてすぐ逆子体操をすべきかどうかも先生に伺いましたが、私の場合はすすめられませんでした。臨月に入ってから逆子体操をすることでお産が進みやすくなる傾向にあるそうです。 そして逆子のままお産を迎えてしまうと緊急帝王切開になり、普通の帝王切開手術よりもさらにリスクが上がってしまうので、逆子体操はせず、できるだけ安静にしているように説明を受けました。 前日はまだ逆子私の出産した病院では、予定帝王切開の場合は手術する日の前日に入院します。母体と赤ちゃんの健康状態を確認したり、前日の夜から飲食を中止したり、夫と一緒に手術について最終的な説明を受けて同意書を記入したりしました。この日のエコー検査では、残念ながら赤ちゃんはまだ逆子のまま。それでも先生から手術当日の朝も確認して、もしそのときに頭が下に戻っていたら、自然分娩にまた切り替えると説明を受けていたので、祈るような気持ちで一晩を過ごしました。 当日の朝、奇跡が! 帝王切開を受ける当日の朝、目が覚めるとそれまで恥骨のあたりで感じていた胎動が肋骨のあたりで感じられたことをはっきりと覚えています。これはもしかして……と期待を胸に診察を受けると、本当に赤ちゃんの頭が下にあり、逆子が直っていました。 通常は、逆子が戻ると陣痛を待って出産するために一時的に帰宅するそうですが、私の場合はまた逆子になるリスクがあったので、そのまま陣痛促進剤を使用して出産することに。先生から陣痛中もまた回ってしまうこともあると言われていたので、陣痛の痛みを耐えた上でさらにおなかを切られるなんて⋯⋯!とハラハラドキドキ。幸い陣痛中はもう一度逆子に戻ることなく、どうにか自然分娩で出産することができました。 「臨月でこんなにぐるぐる回る子は滅多にいない」と、病院の先生と助産師さんにも驚かれた私の赤ちゃん。今回の出産を通じて、逆子から頭位に自分で戻ってくれた赤ちゃんにも、直前まで戻ることを諦めずに待ってくださった病院の先生と助産師さんにも、心から感謝しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:山本加奈子5歳女児と0歳男児の2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年11月09日■前回のあらすじ夫と子どもたちがお見舞いに来てくれて、楽しい時間があっという間に過ぎてしまいます。寂しくもなったけれど、みんなにとても励まされました。■鼻腔ガンの患者さんに出会い、意気投合!やっぱり鼻を切開するのが怖くてビクビクしていましたが、同じ病気の患者さんに出会い、話が盛り上がって仲良くなりました!その方も鼻を切開したらしく、なんと傷口を見せてもらえることに…■傷口を見せてもらうと…思ったよりも傷口が小さくてビックリ…!もっと傷が大きく残ると思っていたので、これから学校行事にも顔を隠してこっそり行かないといけないのかな…なんて考えていました。先輩方にも励ましの言葉をたくさんもらって安心しました!■鼻うがいのやり方これは多目的洗浄器ということで、腸の洗浄にも使われるようです。「マジシャンじゃないのにこんなこと出来ません!」と言っても看護師さんには華麗にスルーされました…。※鼻うがいは間違った方法でやると、中耳炎になったりする危険があります。必ず正しい方法で行ってください。次回に続きます。※この記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。 【同じテーマの連載はこちら】 女性のがんとお金の話 この連載の全話を見る >> 湯本もゆのオドオド育児 この連載の全話を見る >> 長男の川崎病と職場の板挟みで大変だった話 この連載の全話を見る >>
2020年11月05日出産について、陣痛の痛みと同じくらい気になっていたことが「会陰切開」。自分の体を切るという痛みは、陣痛とはまた違った恐怖です。実際どんなふうにおこなわれるの? 陣痛の痛みでわからないってホント?などなど私も出産前は疑問だらけでした。最終的に私は吸引分娩のために会陰切開をしましたが、実際してみると想定外のできごとが続々! そんな体験談をお伝えします。 会陰切開って何?会陰切開とは、赤ちゃんが出てくるときに会陰が裂けるのを予防するため、あらかじめ会陰を切ることだそう。恥ずかしながら私は妊娠してから知りました。麻酔なしで切ることもあると知り、驚愕。 いくら陣痛が痛いと言っても、自分の体を切られるというのはまた別の痛みだと思うからです。心配性な私は出産にあたってまた1つ不安の種が増えることとなり、日々お風呂で会陰マッサージをしつつ、切開しなくて済むのを願うばかりでした。 吸引分娩のため会陰切開に!そんななか迎えた出産当日。最終的に私は吸引分娩に切り替えることになりました。そして器具を入れるために会陰切開も決定。「ちょっと切りますね〜」というお医者さんの言葉に、陣痛に耐えつつもまた別の緊張感が襲ってきます。 しかし、お医者さんは麻酔を打ち、あっという間に切ってしまいました。緊張からやたらその部分に意識を向けていたにも関わらず、痛みや違和感はありませんでした。陣痛の痛みでわからないというのは本当なんだ!と感心したのを覚えています。 切ったら縫うことを忘れていたその後無事出産! わが子の産声を聞きホッとしたのもつかの間、会陰に違和感が……。そうです、切った会陰を縫合する作業が残っていたのです。陣痛がおさまったからなのか麻酔が切れてきたからなのか、出産の感動も薄れるほどの不快な感覚が続きました。 我慢できなくはないのですが、針と糸が通るとき、なんとも言えず痛くて気持ち悪いのです。丁寧に縫ってくださるのは本当にありがたいのですが、「もう早く終わってー!」とばかり考えていました。 会陰切開は長い出産のなかのほんの一瞬のできごと。今振り返ってみるとたいしたことはありませんでした。ただ、陣痛は出産すれば終わりますが、会陰切開は出産後縫わなければいけません。産んだあとはつい開放感でいっぱいになってしまいますが、油断禁物だなと思いました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:優木このみ2歳女児の母。出産後まもなく、夫の海外転勤のため家族でイギリスに1年ほど滞在。現在は帰国し日本で子育て中。自身の体験を中心に執筆している。
2020年10月22日出産を目の前にして気になることといえば、陣痛の痛みや会陰切開を挙げる方も多いのではないでしょうか。私は二度の出産を経験していますが、出産のときの傷の大小で産後の回復が大きく違いました。初産と経産の違いはありますが、私の体験を紹介します。 初産は産道・会陰裂傷+会陰切開で全治1カ月初めての出産では、陣痛は1分間隔とどんどん迫っているのになかなか子宮口が開かず悶絶、痛みで身をよじり、過呼吸になってしまいました。しかし、破水後は急速に進み、その影響もあってか産道も会陰も裂け、会陰切開もおこなわれました。 出産後、医師に「だいぶ奥まで裂けたので、かなり縫いました」と説明を受けました。その影響で産後はとにかく引きつれがひどく、便秘で気張ると食い込み、さらに排尿時にはそこがしみて……。糸が吸収されたと思われる1カ月ごろまで非常につらい状態で、円座が手放せませんでした。2人目を出産したときも、陣痛よりこちらのほうが怖かったです。 経験値が上がった二度目のお産二度目の出産は、痛みで身をよじり、過呼吸になった初産より相当スマートでした。陣痛の波が来たら、息を細く長く吐き続けること。いきみはおしりをベッドに押し付けて逸らし、赤ちゃんが降りてきやすいイメージを描くよう心がけました。 生まれた子は1人目より大きめでしたが、会陰切開はせず、小さな会陰裂傷ですみました。会陰裂傷の傷も数針の縫合で、退院前に抜糸してもらい、産後も円座いらずでした。 便秘は大敵! 産前に解消しておくべし私は妊娠中から便秘気味だったのですが、便秘は体重増加につながったり痔になったりといいことなしです。分娩は排便時のように気張るし、おしりのことも不安でした。産後は母乳に水分がまわるためか便秘が進み、とにかくつらかったです。 私の場合、頑固な便秘になる前に処方された酸化マグネシウムが腹痛もなく効果もありました。産前から適度な運動や食生活を通して便秘を解消しておいたほうがいいと思います。 何かと痛みを伴う出産ですが、済んでしまえば思い出話です。少しでも早い回復ができるように、しっかりと体力をつくることも必要だと感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:藤原しおり子育て奮闘中のママ。育児と家事のかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2020年10月04日妊娠・出産を経験したママたちのなかで、「会陰切開」というワードを検索した方は少なくないと思います。私もその1人でした! 会陰切開を避けるためのケアとして、マッサージはよく耳にすると思いますが、切ったあとはどうしているか気になりませんか? 私は吸引分娩をしたときに会陰切開したのですが、今回は会陰切開後に試したことを紹介します。 会陰切開はしたくない!私は通っていた産婦人科の妊婦教室で会陰切開のことを知り、その事実に驚きました。そして、その日から毎日ネットで検索したり出産経験のある友人に聞いたりと、情報収集するのに必死でした。 その結果、行き着いたのは会陰マッサージ。私の場合はお風呂に入る毎にマッサージをしていました。「会陰切開はしたくない!」という思いで、妊娠中はマッサージを続けました。 いざ出産! ある程度心構えはしていたが⋯陣痛が5分間隔を切ったころ、痛みに耐えられず呼吸もままならない状態だったため、「赤ちゃんのためにも吸引分娩しましょう」と医師に言われました。私も赤ちゃんのためなら!と覚悟を決めました。 「会陰切りますねー」と言われたかと思ったらもう切り終わっており、麻酔をしたおかげか想像していた痛みはほとんど感じませんでした。その後、赤ちゃんは無事誕生しました。 無事出産が終わったが、違和感無事に出産が終わり、会陰切開した部分はきれいに縫われていました。ですが、体も気持ちも落ち着いたころに下半身に違和感が。やはり切って縫われているので、皮膚が引きつったような感じでした。 特に、トイレで用を足すときが一番痛かったです。痛み止めも飲んでいましたが、涙が出るほど痛くてあお向けになれず、横になるのが精一杯。どうしたらこの痛みを和らげることができるのか、とても悩みました。 切開したあともできるケア私は痛みを少しでも緩和できないかと思い、助産師さんに相談しました。助産師さんが教えてくれたのは、「お風呂のときにシャワーのお湯を1分ほど会陰にあてること」でした。 会陰にシャワーのお湯をあてると痛いのでは……と思いましたが、むしろ心地よかったです! 痛みが消えたわけではありませんでしたが、緩和された気がしたので退院した後も入浴の許可が下りるまでは続けました。ケアも兼ねてですが、リラックスできたのが続けた一番の理由です。 初めての出産、会陰切開は未知の世界。妊娠中も会陰切開したあとも、自分に合った方法でリラックスしてケアすることで会陰切開の恐怖や痛みを和らげることができました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:島尻せいか0歳男の子の母。夫の転勤で初めての土地で、夫婦二人三脚で子育て楽しんでいる。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2020年09月22日3回の出産で、会陰切開・裂傷・無傷の3パターンを経験しました。無傷だったのは、唯一3,000gを超えた2人目の出産のときです。3人目の出産では、まさかの会陰裂傷に! 3人目にして、トイレが恐怖になる痛みを経験したのです。どうして2人目は無傷だったんだろう……?と疑問に思い、3回の出産をふり返ってみました。 1人目は酸素不足で会陰切開に!会陰切開に不安を感じていた1人目。本格的ではないものの、ほどほどに会陰マッサージもおこなっていました。出産は思ったよりも進みが早く、入院から7時間ほどで子宮口が全開大に。そしていきみはじめたころ、おなかに装着していた分娩監視装置から赤ちゃんの酸素不足を知らせる警告音が鳴り始めたのです。 そのタイミングで先生から、「赤ちゃんを早く出すために会陰切開するね」と宣言があり、チョッキン。赤ちゃんは男の子・2,480gの低出生体重児でした。子宮口の開きも早かったし、もっと呼吸法を練習しておけば切らずに済んだのかな?と思いました。 力を抜いたおかげ? 2人目の出産は無傷!2人目の出産は、1人目が2歳3カ月のときでした。イヤイヤ期真っ盛りのお兄ちゃんの相手が大変すぎて、運動も会陰マッサージもほとんどせず! あっという間に出産の日を迎えました。2人目ということもあり、入院から3時間半でいきみ開始! ところが赤ちゃんの頭が出口に挟まった状態で、助産師さんに「今、陣痛の波が引いたから、いきむのをやめてね。力を入れたら裂けちゃうよ!」と言われたのです。 「えっ、今? こんな中途半端な状態で無理でしょ!」と思ったのですが、助産師さんを信じて力を抜きました。そして、3,004gの女の子を出産! 力を抜いたおかげなのか、ほぼ無傷状態で出産を終えました。 いきみすぎた3人目は会陰裂傷!?3人目は、4年ぶりのお産でした。切迫早産で会陰マッサージはほとんどおこなえませんでしたが、呑気に構えていました。赤ちゃんにへその緒が絡まっていたこともあり、陣痛時間はなんと約13時間! そして、赤ちゃんの頭が出たときのことです。 助産師さんが「もう力を抜いてくださいね! 前に会陰切開したときの傷から裂けちゃいますよ!」と言ったのですが、私は無視。「無理~! 早く出したい!」と、いきみ続けてしまったのです。結果、大きく会陰が裂けてしまいました。 3回の出産を経て、学んだことがあります。それは、「助産師さんのアドバイスは聞くべし!」ということ。無傷だった2回目の出産では、落ち着いて助産師さんの言う通りに動くことができました。毎日お産に携わっている助産師さんのアドバイスはさすがだな~と思います。もし4人目を出産することがあるのなら、今度は絶対アドバイスを無視しない!と固く誓いました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:河津明香2男1女の母。旅行代理店勤務をしながらの育児を経て、フリーランスのライターへ転身。現在は発達障害の長男のサポートをおこないながら、旅行・育児・生活雑貨などの記事を中心に執筆。
2020年09月20日「自分は自然分娩で出産する」と信じて疑わなかった私。しかし、胎児と母体の安全を優先した結果、急きょ帝王切開で産むことになりました。出産直後は分娩の方法などまったく気にならなかったのですが、日が経つにつれじわじわと悔しさや悲しさが湧き出てきたのでした。 「もったいなかったね」の言葉出産後は休む間もなく慣れない子育てが待ち構えており、1週間の入院中は「傷あとが痛い」「母乳が出ない」「赤ちゃんが泣き止まない」ということで頭がいっぱい。分娩方法のことでくよくよしている暇はありませんでした。 最初に心に引っかかったのは、1カ月健診のときに病院の母乳外来で出会った助産師さんの「太ってないし背も高いのに、帝王切開でもったいなかったね」という言葉。きっと「分娩異常さえなければ傷あとが残らずに済んだのにね」という慰めの言葉だったのだと思うのですが、そのときからモヤモヤが始まりました。 友人の体験談がつらい「帝王切開で残念だった」という気持ちは日に日に大きくなっていきました。難産で出産した友人の話を聞くことが特につらく、「自分は出産まで72時間もかかった。さっさと帝王切開で産んでしまいたかった」という言葉を聞いたときは、まるで自分が手抜きをしたような気がして引け目を感じました。 手術で切ったおなかの傷口は約10cmでしたが、出産の話題で聞かれてそう答えると、「自分は会陰切開だったけどもっと切った」と言われて落ち込んだこともあります。 自分だけじゃない2人目も帝王切開で出産したこともあり、5年ほどモヤモヤした気持ちと付き合ってきました。ある日、帝王切開ママの集まりがあると知り、参加させてもらうことに。そこには私と同じように悩むママがたくさんおり、それぞれの病院での出来事や出産後の体験談などいろいろな話を聞くことができました。 「自分だけじゃないんだ」「悔しい・悲しいという気持ちを人に伝えていいんだ」と思えたことで、とても気がラクになりました。 くよくよしていたせいで、ちょっとした言葉に過敏になっていたように思います。出産は十人十色。どんな出産だって大変だし、どんな分娩方法だって胸を張っていていいんだと今では考えられるようになりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO 著者:沢田真紀子自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年08月24日若いころ、出産の痛みは「鼻からスイカを出すくらい痛い」という例えを聞いて、出産とは赤ちゃんが出てくる“その瞬間”の痛みがすごいのだと思っていました。妊娠してから、その前の陣痛が相当痛いらしいということを知りましたが、実際に出産を経験してみると、ほかにも意外な痛みがあったのです。 陣痛は叫び声が出るほどの痛みだった!私の初産は陣痛促進剤を使っての出産となりました。陣痛促進剤の点滴が始まってしばらくすると、だんだんと生理痛のような痛みが襲ってきました。 もともと、それほど生理痛がきついほうではなかったので、徐々に強まってくる痛みに「あーこれはしんどいかも」と思っていましたが、まだまだ序の口。少しずつ少しずつ強まっていく痛みに耐えること6時間。終盤は思わず叫び声が出るほどの痛みでした。 「やっと陣痛の痛みから解放された!」初産にしては6時間というのは短かったようですが、自分としてはこれほどの長時間、これほどの痛みに耐え続けた経験はありませんでした。「生まれる瞬間は感動するだろうな~」なんて呑気に思っていましたが、なんといっても「やっと陣痛の痛みから解放された!」という喜びが一番強かったように思います。 わが子が生まれる瞬間、鼻からスイカを出すくらい痛かったかというと、正直なところよく覚えていません! とにかくいきむだけで精一杯でした。 傷を縫う痛みが意外と痛かった!無事に出産を終えると、カンガルーケアでわが子を抱かせてもらい、やっとじわじわと「自分の子に会えた」という感動が湧いてきました。そんなとき、出産という大仕事を終え、解放感に浸っている私の耳に聞こえてきたのは、「(会陰の)裂けたところを縫いますね」という医師の声でした。 「ふーん、縫うのか」くらいに思っていると、これが意外と痛い! 陣痛の鈍い痛みとは違う、パチン!と弾かれるような痛みに思わず「痛い!」と声をあげてしまい、「ごめんね、すぐ終わるからね」と先生も苦笑いをしていました。 会陰の傷を縫う痛みが陣痛よりも痛かったというわけではないのですが、「もう痛いことは全部終わった!」と思い込んでいたところの意外な痛み。なんだかとても印象に残っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー イラスト/imasaku監修/助産師REIKO著者:奥田美紀二児の母。IT企業にてSE・プログラマーとしてシステム開発やWEBサイト運用等をおこなう。夫の転勤や子育てのために退職し、現在は妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年08月22日お産は千差万別、何があるかわかりません。私と長男に起きたできごとをご紹介します。 第1子妊娠中の話です。妊娠36週の健診では特に問題もなく、子宮口もまだ開いていないし赤ちゃんもあまり下がっていなかったため、マタニティ生活を満喫していました。ところが!健診から2日後、破水?と思って便座を覗くと、まさかの大量出血でした。すぐに病院に行くことになりました。その間も出血は止まらず……。当日は土曜日で家に夫がいたため、すぐに車を出してもらい、 数十分後病院へ到着。当直の先生に診てもらうと先生の顔色が一変、そのまま緊急帝王切開で出産することになったのです。原因は常位胎盤早期剥離でした。 夫は先生から説明を受けて手術同意書にサインをし、双方の実家に電話をして両親や兄弟が駆け付けてくれました。病院に到着してからあれよあれよという間に長男が誕生しました。病院到着からされるがままでしたが、長男の泣き声を聞いたときはホッとして涙が溢れました。 私は大量出血したこともあり貧血に悩まされましたが、長男は何の問題もなく2人揃って1週間で退院できました。 何の予兆もなく突然の出血からの帝王切開手術。出産はいつ・何が起こるかわからないので、入院準備は早めにしておいたほうが安心だと思いました。また、子どもの名前も決めていなかったので、早めに考えておけばよかったと後悔しました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 原案/タカハシユウ作画/和田フミ江
2020年08月11日今回は、逆子だったため帝王切開で出産となったときのお話です。手術中、研修医と思われる若者に指導している医師に、「え……今、私のおなかで研修してる?」となったそう。 「ママ戦記」第2話 ついに出産! おめでとうございます! 吐いては食べてを繰り返した、つらい食べづわりを乗り越え、無事に産声を聞いたときの安堵感、緊張と不安からの解放感……。 張りつめた気持ちが一気に解き放たれる感覚……。帝王切開を経験したママたちからは、「最後のコマ、涙が出ました」など共感のコメントが寄せられていました。 そして、感動したのもつかの間、もうのはなこさんに厳しい産後の試練が訪れます……!※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター ものうはなこ2歳男子と夫との3人暮らし。 フルタイムで働くワーママ。 妊娠・出産・共働き育児をテーマに、 日々を記録する漫画を描いております。
2020年08月04日私は緊急帝王切開で長子を出産したのですが、次子は予定帝王切開だったので手術前におこなうことがいくつかありました。産院によって異なるのかもしれませんが、手術前はどのような様子だったのか、私の体験をご紹介します。 出産予定日はこう決まった手術予定日は出産予定日の約2週間前に設定され、妊娠38週3日で出産しました。私が通っていた産院では希望日を受け付けておらず、予定帝王切開手術をおこなう曜日が決まっていたようで、妊娠38週周辺で1番近いその曜日の日に決まりました。 出産する日があらかじめ決まっているのは、なんだか不思議なような変な気持ちでした。赤ちゃんの準備ができないうちに、無理に出してしまうようでちょっとかわいそうな気も。しかし、「仕事の休みがとれる。出産に立ち会える!」と、パパはうれしそうでした。 前日から入院 幸いにして妊娠中にトラブルはなく、赤ちゃんは順調に育ってくれました。もし何かあったり、手術予定日前に陣痛が起こったりしたら、緊急帝王切開になると言われていました。 手術予定日の前日から入院し、夜の9時以降は水も飲んではいけないということでした。点滴をして、院内は空調が効いているので「喉が渇いて仕方がない」ということはありませんでしたが、結構つらかったです。予定された手術は人生で初めてだったので、こんなことまでするのかと驚きました。 手術直前にすること手術直前に浣腸をして腸内をできるだけ空にしました。浣腸は必須ではなく、「しておきますか? どうしますか?」という軽い提案でした。出産時の排泄物が気になるのであればしてもいいし、出ちゃってもきれいにするから大丈夫ですよと助産師さん。私は一応浣腸をしたのですが、便意を我慢できずにすぐ便と一緒にその薬を出してしまったので、あまり意味がなかったかもしれません。 そして点滴をつけたままで、手術台に上がりました。手術中ずっと顔の近くに助産師さんが立っていて、ときどき顔を覗いて「大丈夫ですか、気持ち悪くないですか」と声を掛けてくれたのが心強かったです。手術中、特に異常なく、無事に出産することができました。 長子のときは緊急帝王切開だったので無我夢中でしたが、予定された帝王切開の場合はいろいろと事前にすることがあり、初めてのことばかりだったので不安も募りました。手術前にどのようなことをするのか知ることで、不安が少しでも軽減できるのではないかと思いました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて出産予定の産院や病院、医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー イラスト:sawawa著者:ライター 銀鏡あゆみ二児の母。生まれ育った町で、自身の父母・祖母・夫・子ども2人との大家族で暮らす。地元を中心に取材・撮影・執筆を行うライター。
2020年08月03日妊娠期間は何事もなく過ごし、いよいよ出産! でも、なかなか生まれてこなくて……私が体験した出産までのエピソードをお話しします。 楽しかった妊婦期間妊娠期間はつわりもなく、体調不良もなく、すこぶる健康妊婦でした。妊娠期間はのんびり過ごすことができ、夫と2人きりの最後の旅行にも行き、楽しんで生活していました。このまま何事もなく出産して、子育てしていくんだろうな〜と当然のように思っていました。 おなかの張りは陣痛だった出産予定日が近づいてきたある日、今日はやけにおなかが張るなぁと感じました。そのまま夜になり、夕食を食べ終えたころからおなかの張りが収まらなくなって、これは何か変だぞ?と思い、病院に電話。状況を説明しても陣痛ではないようでしたが、少し心配だったので、夜間に病院へ。 診てもらうと、なんと子宮口が5cm開いていると言われ、驚き! 感じていたおなかの張りは、どうやら陣痛だったようです。 深夜からは痛みを感じるようになり、このままだと早ければ朝方に生まれそうと言われ、痛みを感じながらもいよいよ赤ちゃんに会えるのが楽しみでした。 緊急帝王切開、そして無事出産!陣痛の痛みがだんだん強くなっていく一方、朝になっても子宮口が5cmのまま開かず、帝王切開を提案されました。当然、普通分娩できると思っていた私は大ショック。普通分娩で産んであげられないことへの申し訳なさから、涙が……。なかなか決断ができず、陣痛が始まってから12時間後、このままでは赤ちゃんも苦しいよという助産師さんの言葉に背中を押され、緊急帝王切開をすることにしました。 手術中、麻酔で動けませんでしたが、赤ちゃんの産声を聞くことができ、思わず感動して涙が溢れました。 今はどんな形であれ、赤ちゃんが健康で無事に生まれてきてくれたことに感謝しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー イラスト:(c)chicchimama著者:塩澤 萌華初めての子育てに奮闘中の30代ママ。子どもの昼寝中におやつを食べるのが至福の時間。
2020年07月26日出産予定日の1週間前、長男の運動会で少し張り切りすぎてしまい、次の日に足がパンパンにむくんでしまいました。むくみが治まらずに運動会2日後に陣痛が起き、そのまま分娩室へ向かうことに。 いざ出産のときを迎えましたが、いきんでもいきんでも赤ちゃんの頭が見えるだけで赤ちゃんが出てきません。そこで提案されたのが会陰切開でした。そんな私が経験した会陰切開やその後について紹介します。 実際に会陰切開を受けたときは?赤ちゃんの頭が見えている状態のまま出産が進まなくなったとき、会陰切開を提案されました。むくみがひどく、自分自身もいきむ体力が残っていなかったため、すぐにお願いしました。 切開前に局部麻酔をしたので切開の痛みはありませんでしたが、はさみでジョキンジョキン切られた音は鮮明に覚えています。 会陰切開後の縫合は?会陰切開をするとすぐに赤ちゃんが生まれました。会陰切開の縫合前に、赤ちゃんを胸に乗せてもらい、抱っこをした記憶があります。対面後、赤ちゃんは計測や着替えのため連れて行かれ、私自身は傷を縫合することになりました。 縫合も麻酔のおかげで痛みはほとんどありませんでしたが、糸がスルスル通っている感覚があり、とても違和感がありました。麻酔が切れると痛みを感じるようになり、痛み止めを処方してもらいました。 会陰切開後の症状や産後は?会陰切開の縫合には溶ける糸を使用していたため、抜糸はありませんでしたが、傷口のチェックがありました。傷の腫れなど異常がなければ、出産の24時間後にはシャワーに入れました。 会陰切開後の違和感でトイレに行くのが怖くなりましたが、トイレに行かないわけにもいきません。トイレのあとは傷口の消毒が必要で、その指導も受けました。数日は会陰部の違和感がありましたが、退院後2週間健診まで、特に注意することはありませんでした。 出産前の会陰切開に対する想像が大きすぎて、実際の会陰切開ではあまり怖さを感じませんでした。むしろ、会陰切開のおかげで赤ちゃんが元気に無事に生まれてきたので、切開してくれてよかったと感じています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:手塚みく三兄弟の母。義父母と同居し、異母兄弟の母として毎日奮闘中。妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆をおこなう。
2020年07月21日今回は痛々しい表現がはいっております。苦手な方、閲覧ご注意ください。 妊娠前から「おそろしい!絶対私は耐えられない!」と怖がっていたのが『会陰切開』でした。で、実際に出産時に体験してみてどうだったかと言うと…… 思いっきりいきみすぎて、会陰切開する前にちょっと裂けてしまいました(涙)で、そのあと先生がちょいちょいっと切開。 でも陣痛の痛みが強烈すぎて、どちらもまっ……たく気になりませんでした。どこ切ろうが構わないから早く生まれてくれ〜!!という感じ。大変だったのは出産後の裂傷の痛みだったんですが、それはまたいずれ別の回でお届けしたいと思います。 <つづく>著者:イラストレーター 和田フミ江姉妹の母。趣味はゲームと旅行と美味しいものを食べること。
2020年07月18日初めての出産は、帝王切開手術でした。出産だけでなく手術も初めてのことで、どのように進むのかまったく予想ができず不安でいっぱいに。また、急に手術が決定したことで、なんとなく実感のないまま出産に挑むことになってしまった体験談です。 心の準備は2時間で私の場合、予定帝王切開ではなく、陣痛が微弱すぎて分娩できそうにないので帝王切開に切り替えるという緊急帝王切開でした。ただ「緊急」といっても差し迫って命の危険があるからではなく、「急に決まった手術」という意味であり、決まってから手術までは2時間ほど時間がありました。 すっかり普通分娩のつもりでおり、帝王切開の可能性をまったく考えていなかったため、状況に気持ちが追い付かない状態だったのです……。「え、手術? 2時間後に?」と、信じられない気持ちでした。 なかなか実感できない与えられた2時間は、心の準備をするどころか緊張するために使ってしまいました。なにしろ当時の私は予備知識がまったくなかったのです。 先生からは「下半身麻酔なので腰から薬を入れて手術をします」と説明があり、また手術の流れを書いたプリントも渡されたと思うのですが、そこに書いてあることを自分がこれから経験するということがなかなかピンときませんでした。 「これからおなかを切るんだ」ということをやっと飲み込み、不安と緊張でいっぱいになったところで手術の時間になってしまいました。 不安なまま手術台へ手術台に横たわると「どうにでもなれ」という気持ちにもなり、とても複雑な心境だったことを覚えています。部分麻酔だったので手術中も意識ははっきりしており、医師や看護師さんたちの話し声が聞こえていました。もっと厳粛にしてほしいと感じる人もいるかもしれませんが、私の場合は緊張がほぐれてちょうどよかったです。 助産師さんが私の顔のすぐそばに立っていて、時々「気持ち悪くないですか?」「大丈夫ですか?」と声をかけてくれたのも、心強くて安心できました。複雑な心境でも赤ちゃんが生まれたときの感動はもちろんあり、涙が出たことを覚えています。 急に決定したことだったのでよく状況が飲み込めず、夢を見ているような感じでした。帝王切開を他人事と考えずちゃんと知識をもっておけば、もう少し「出産」の実感が得られたのかもしれないと後悔しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー イラスト:ののぱ 著者:ライター 銀鏡あゆみ二児の母。生まれ育った町で、自身の父母・祖母・夫・子ども2人との大家族で暮らす。地元を中心に取材・撮影・執筆を行うライター。
2020年07月16日出産のとき一番痛いのは、「赤ちゃんが出てくる時」だとずっと思っていました。でも私の場合、実際に痛かったのはそれ以前の陣痛の間。その中でも一番痛かったのは……。 夫もこの時のことはよく覚えていて、廊下に出されたら私の絶叫が聞こえて何事かと思ったそうです。おそらく助産師さんは子宮口の開き具合などを調べてくれたのだと思いますが、痛すぎて気を失うんじゃないかと思いました(涙)。でもこれも赤ちゃんのため、もう少しで生まれてくるであろうわが子のため……と思って耐えたのに、まさかの「半分」。こんなに痛いのにまだ半分なの!?まだ折り返し地点なの!?と、ものすごくショックでした。 ちなみに2人目の出産のときも内診が一番痛いんだろうと覚悟していたんですが、特に痛みはありませんでした。1人目のときは体に力が入っていたせいで痛かったのか、それともほかに原因があったのか、謎。まわりに聞いてもいろいろなので、個人差があるようです。 <つづく>著者:イラストレーター 和田フミ江姉妹の母。趣味はゲームと旅行と美味しいものを食べること。
2020年06月06日