10月31日(土)・11月1日(日)に東京・豊洲野外音楽広場で音楽フェス「豊洲野音 CARNIVAL ~InterFM897 開局記念~」が行われる。【チケット情報はこちら】同フェスは、FM放送局「InterFM897(インターエフエム・ハチキュウナナ)」の開局を記念して開催。出演は初日の10月31日(土)にスキマスイッチ、THE King ALL STARS、LOVE PSYCHEDELICO~Premium Acoustic Set~、2日目の11月1日(日)に佐野元春 and The Hobo King Band、藤井フミヤ、Polarisなど。チケットは発売中。■「豊洲野音CARNIVAL」日時:10月31日(土)開場 10:30 / 開演 12:0011月1日(日)開場 10:30 / 開演 12:00会場:豊洲野外音楽広場(東京都)出演:【10月31日(土)】スキマスイッチ / THE King ALL STARS / LOVE PSYCHEDELICO~Premium Acoustic Set~ / Def Tech / 七尾旅人 / 佐藤タイジ & 堂珍嘉邦 / 大宮エリー / 椿鬼奴 / BLACK BOTTOM BRASS BAND / Johnsons Motorcar / Nakamura Emi / GOCOO【11月1日(日)】佐野元春 and The Hobo King Band / 藤井フミヤ / Polaris / OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND / Caravan / Czecho No Republic / Rickie-G / GAKU-MC / bird / Dachambo / 植田真梨恵 / 小林太郎【カーニバルアーティスト】【両日】エスコーラ・ヂ・サンバ・サウーヂ / RISO / ちんどんCARNIVAL宣伝隊【10月31日(土)】湘南なぎさ連 / バグバイプブラストス【11月1日(日)】西馬音内盆踊り料金: 一般一日券 7,000円 / 一般二日券 13,000円※小学生以下は保護者同伴に限り無料。ドリンク代別途必要。
2015年10月08日サンポー食品は14日、「初摘み 海苔スープラーメン」を通信販売などにて発売する。○有明海産初摘み佐賀海苔を使用した、"飲み干す"スープラーメン同商品は、有明海産初摘み佐賀海苔をふんだんにスープに溶かし込んだラーメン。佐賀県にある中華レストラン「シャン・リー」のオーナーシェフ立岡池敏氏が考案した料理「海苔スープそば」を再現した。めんは、22番の切刃で切り出した中細めん。福岡県産小麦「ラー麦」を100%使用し、小麦粉の風味が香る、コシがあって歯切れよいめんとした。ゆで時間は2分30秒となる。スープは、チキンエキスをふんだんに配合したスープベースに、鰹やイリコさらに利尻産昆布のダシをリッチに使用した。クセの少ない上品なスープのため、溶かし込む有明海産初摘み佐賀海苔の旨味と風味が引き立つという。かやくは、有明海産初摘み佐賀海苔(3切4枚)、おろし生姜を採用。1食入り袋は85g(めん70g)で540円(税込)、2食入り箱は1,080円(税込)。なお、同商品は佐賀の特産品を使用した商品であることから、2015年7月に山口祥義 佐賀県知事のもとへ完成報告のための表敬訪問を実施。その際、試食もしてもらい、「佐賀県ならではの味で非常においしい」との評価を得たとのこと。
2015年09月10日佐賀空港は9月24日~10月24日の1カ月間限定で、レンタカーが48時間1,000円になるキャンペーンを実施する。今回のキャンペーンは、5月の東よか干潟(佐賀市)と肥前鹿島干潟(鹿島市)のラムサール条約湿地への登録および、7月の三重津海軍所跡(佐賀市)の世界遺産登録決定を契機とし、首都圏からの航空機利用を喚起するためのもの。通常、24時間1,000円で提供しているが、この1カ月間の限定で48時間まで拡大する。佐賀空港は北部九州の中心に位置しており、レンタカーを利用した九州周遊旅行の起点としての利便性を最大限に活用すべく、2004年に日本国内の空港で初の24時間1,000円レンタカーキャンペーンを開始している。今回のキャンペーン内容としては、最初の48時間の貸出料金が2人の利用では1,000円/台、ひとりでの利用では2,000円/台となる。対象車種は、1,000cc~1,300ccのコンパクトクラス、福祉車両(リフトアップ車両、車いす使用車両)で、ハイブリットカー(アクア、フィットクラス)利用時は1,000円/台の追加料金が必要となる。利用条件としては、貸出しは佐賀空港内営業所に限り、利用当日の羽田/成田便(佐賀空港到着便が対象)の搭乗券など搭乗が確認できるものの提示が必要。また、48時間を超える利用料金は別途負担となる。また、佐賀県内、大牟田市、柳川市、久留米市、玉名市の各レンタカー営業所への乗り捨て料金は無料となる。利用にあたっては、利用日の前日までに対象レンタカー各社への電話予約が必要。そのほか詳細はホームページを参照。
2015年08月24日佐賀銀行は、佐賀県、佐賀市、佐賀県商工会議所連合会、佐賀県貿易協会、ジェトロ佐賀貿易情報センターとの共催で「外国人旅行者向け消費税免税制度セミナー~免税店で売上げアップ!~」を8月26日に開催すると発表した。○インバウンド需要を取り込み、地域経済の活性化を図る「外国人旅行者向け消費税免税制度セミナー~免税店で売上げアップ!~」は、インバウンド需要を取り込み、地域経済の活性化を図るため、外国人旅行者向け消費税免税制度の正しい理解と免税制度の普及促進を図ることを目的としているという。概要は以下の通り。
2015年08月03日佐賀県・佐賀市の佐賀県立美術館は、デザイナー・吉岡徳仁の代表的な作品群を展示する「吉岡徳仁展トルネード」を開催している。会期は8月2日まで(月曜休館、ただし月曜が祝休日の場合はその翌平日休館)。開館時間は9:30~18:00。観覧無料。同展は、吉岡氏の九州初の個展で、代表作のひとつであるインスタレーション「TORNADO」などを展示するもの。「TORNADO」は200万本を超えるストローによって作り出される巨大な竜巻で、空間と響き合いながら生み出すハーモニーを楽しむことができる。また、2002年に発表し世界の注目を浴びた紙の椅子「Honey-pop」、パリのオルセー美術館に常設展示されているガラスのベンチ「Water Block」、自然構造によって生み出された結晶の椅子「VENUS」など、代表的な作品群も併せて展示される。そのほか、関連企画として、吉岡氏によるギャラリートークが開催される。開催日時は7月2日13:30~。なお、吉岡氏(佐賀県生まれ)は、アート、デザイン、建築など幅広い領域において自由な着想と実験的な創作から生まれる作品により、世界に最も影響を与える創り手の一人として、国内外で高く評価されている。これまでISSEY MIYAKEをはじめ、SWAROVSKI、Cartier、LEXUS、など、ワールドブランドのデザインプロジェクトを手がけ、イタリア・ミラノで開催されるミラノサローネでは、カルテル、モローゾ、ドリアデ、カッシーナ、グラスイタリアなど、ファニチャーブランドとのコラボレーションでデザインを発表してきた。数々の作品は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)、ポンピドゥー・センター、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館、クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館、ヴィトラ・デザインミュージアムなどの世界の主要美術館で永久所蔵品に選ばれているということだ。
2015年07月09日ディー・エヌ・エーは、2014年10月より佐賀県武雄市の公立小学校1年生に対して、プログラミング教育に関するタブレットPC用の教材アプリケーションの提供および授業の実施を実証実験として行ってきたが、6月9日、2015年度においても、小学2年生向けの新カリキュラムの開発と授業を実施することを決定したと発表した。同社は、2014年10月~2015年2月の期間中、武雄市立山内西小学校の1年生に対し、実証研究授業として全8回のプログラミング教育授業を、放課後の時間を活用し実施。同社が独自に開発した教材アプリケーションの利用方法を学びつつ、児童自身が描いたイラストを使用したオリジナルのゲームやアニメーションを創作し、最終授業でその作品を発表し、保護者やほかの児童に共有するというカリキュラムを提供した。この最終授業後のアンケートの結果を受けて、昨年度受講した山内西小学校の新2年生に、新たに開発したカリキュラムにて授業を実施するという。また、昨年度の授業実施を通じて得られたデータをもとに改修した小学1年生向けカリキュラムを、山内西小学校および武雄市立若木小学校の2校の新1年生に対しても2学期以降に提供する予定だ。
2015年06月09日佐賀県は6月9日、スクウェア・エニックスとのコラボレーション企画「ロマンシング佐賀2」の一環として、プロサッカーチーム サガン鳥栖とのコラボ「ロマンシングサガン」の開催を発表した。また、「ロマンシング佐賀2」イベントについても、一部延長して実施する。今回新たに企画された「ロマンシングサガン」は、6月20日のサガン鳥栖 VS FC東京(1st ステージ 第16節、場所: ベストアメニティスタジアム場内(鳥栖市京町812番地))で実施する。スタジアム内にはポスターを掲示するほか、BGMやMC等による演出も行う。13時30分(開場)から試合終了後30分までの間には、ロマンシング佐賀2ショップ「ベストアメニティスタジアム店」がスタジアム内に登場。当日限定コラボグッズ(馬郡蒲鉾ミンチ天、友枡飲料コラボサイダー)を販売する。また、スタジアム内スタンプラリーとして、スタジアム内に設置されたポイントで専用台紙を受け取って各ポイントに据え付けられたスタンプを集めると、特典として当日限定・数量限定のオリジナルステッカーをプレゼントする。さらに希望者には抽選で、Spring Japan(春秋航空日本)のペア航空券(5組10人)をプレゼントする。加えて試合当日の6月20日限定で、Spring Japan「ロマンシングサガン」便が運航される。対象路線は成田→佐賀線で、機内の座席ヘッドレストカバーやドリンク用紙コップ、キャビンアテンダント着用のスカーフなどが「ロマンシングサガン」便仕様となる。また、乗客には「ロマンシングサガン」便限定のウエットティッシュを用意する。この「ロマンシングサガン」に合わせて、現在実施している「ロマンシング佐賀2」イベントについても8月16日まで、ラッピング列車「ロマンシング佐賀」の1号・2号(2号は7月16日まで)の運行のほか、佐賀駅・小城駅・多久駅・唐津駅の装飾(キャラクターパネルの設置等)、佐賀県内の飲食店でのコラボメニューの提供、佐賀県内のショップで実施しているロマンシング佐賀2ショップの営業を延長する。そのほか詳細は「ロマンシング佐賀2」特設WEBサイトを参照。(c)SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.※実際のデザインとは異なる場合がある
2015年06月09日ロッテリアは29日、全国のロッテリアで「佐賀牛ハンバーグステーキバーガー(ドリンクM付き)」を発売する。数量限定で販売する予定。○「ブランド和牛バーガー」シリーズ最後の商品が登場同社では2010年より、年に一度の"ご褒美"として、1年をしめくくる年末シーズン間近の「いい肉(1129)の日」にあたる11月29日より、期間限定商品として"ご褒美"バーガーを販売。また「毎月29日はブランド和牛バーガー」の日とし、日本各地の和牛を使用したバーガーを順次発売している。同商品は、2014年6月29日の発売から好評を得ている「ブランド和牛バーガー」シリーズの締めくくりの商品。主役となるパティは、佐賀県特有の穏やかな気候とおいしい水と空気で育った佐賀牛を使用し、甘くコクのある肉の味わいを楽しめるハンバーグパティに仕上げたという。また、味の決め手となるソースには、炒めたジンジャーペーストに佐賀産の醤油、リンゴ酢、白味噌を加えた生姜の風味をほのかに感じる和風ソースを採用。それらをソテーした厚切り玉ねぎとともに、1等粉を使用して手丸め風工程を採用したバンズにはさんだ、上品でリッチなバーガーとなっている。価格は1,300円(税込)。
2015年03月25日佐賀県とスクウェア・エニックスはこのほど、コラボレーションプロジェクト第2弾「ロマンシング佐賀2」を始動し、3月20日には成田-佐賀線を運航するSpring Japan(春秋航空日本)の「ロマンシング佐賀2」便が、3月21日には「サガ」シリーズのキャラクターをデザインした「ロマンシング佐賀2」ラッピング列車が動き始めた。3月20日~31日には、LCCの春秋航空日本の成田~佐賀/広島/高松の全3路線で、特別仕様のヘッドレストカバーを用いる。なお、佐賀線のみ、紙コップやウェットティッシュ、CAのスカーフが「ロマンシング佐賀」仕様になる。3月21日~6月28日に運行される「ロマンシング佐賀」列車に先駆け、3月20日からは唐津線区間内の4駅(佐賀駅、小城駅、多久駅、唐津駅)で「ロマンシング佐賀2」仕様のホーム壁面やキャラクターパネルが登場。また、運行初日である3月21日には、JR九州「ロマンシング佐賀」列車運行に向けて佐賀駅にて出発式が行われ、佐賀発唐津行きの初便には県内外から訪れた約150人が乗車した。6月28日まで、佐賀駅前のギャラリーや空港、唐津など、県内の3カ所(ぎゃらりぃふじ山: 佐賀市、唐津市ふるさと会館 アルピノ: 唐津市、SAGA空港一番館: 佐賀空港)で「ロマンシング佐賀2ショップ」が登場し、「サガ」シリーズのキャラクターがデザインされた有田焼や小城羊羹などのコラボグッズを販売している。さらにJR唐津線沿線の飲食店では、県産食材を使ったコラボメニューを提供する。佐賀市の志乃(県庁店)では、佐賀のご当地グルメであるシシリアンライスを用いた「吟遊詩人のシリアンライス~『ロマンシングサガミンストレルソング(2005)』より~」(税込1,728円)を、唐津市のオデカフェでは「コッペリアのスイーツセット~『ロマンシング サ・ガ2(1993』より~」(税込756円)を提供。なお、店舗は今後も順次拡大する予定となっており、今後の企画に関してはオフィシャルサイトで順次発表する。また、東京都内でもスクウェア・エニックスのオフィシャルショップ「ARTNIA(アルトニア)」(東京都新宿区)にて、佐賀県食材を使った「サガ25周年×アルトニア」コラボメニューが登場する。ケーキセット「ラピッドストリーム&クイックタイム」(950円)には、佐賀県の銘茶「嬉野紅茶」を提供。また、日本酒カクテル「第七世界」(870円)には、佐賀県の「The SAGA 認定酒」にも選ばれた「純天山」を使用する。「サガ25周年×ARTNIA」フェアは、3月15日~4月19日の期間限定で展開する予定となっている。(c)SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
2015年03月24日佐賀県とスクウェア・エニックスは、昨年開始されたコラボレーションプロジェクトの第2弾「ロマンシング佐賀2」を、3月21日~6月28日の期間で実施することを発表した。同企画は、佐賀県の情報発信プロジェクト「FACTORY SAGA」と、1989年の「魔界塔士サ・ガ」発売から今年25周年を迎える人気ゲーム「サガ」シリーズによるコラボレーションプロジェクト。昨年は六本木ヒルズなどで佐賀県の伝統工芸や県産品の展示や販売して話題となっていたが、今年はイベントの舞台を佐賀に移して展開するという。メインのコンテンツとして、3月21日~6月28日の期間、佐賀県内で「ロマンシング佐賀」のラッピング列車を運行。運行初日となる21日には、スクウェア・エニックスの松田洋祐社長、および「サガ」シリーズの生みの親である河津秋敏氏、「サガ」シリーズのイラストレーターである小林智美氏、佐賀県の山口祥義知事が出席し、出発式を「佐賀駅1 番のりば」にて9:40~10:00に開催する。さらに、佐賀駅、小城駅、多久駅、唐津駅を「ロマンシング佐賀2」仕様に装飾し、ラッピング列車の区間を彩る。そして空の便では、春秋航空日本が「成田-佐賀」便を含む国内線の一部でコラボ装飾を3月20日~31日の期間で展開。ヘッドレストカバーに「ロマンシング佐賀2」のロゴが入るほか、キャビンアテンダントのスカーフは、ゲームに登場するキャラクターがプリントされたオリジナルデザインとなる。なお、現在同プロジェクトの公式サイトがオープンしており、ゲーム風に再現された佐賀県のマップ上で、県産品やイベントについて知ることができる。追加の情報に関してはここで随時公開されていくほか、サイトにはゲームとリンクした仕掛けも用意されているという。さらに、スクウェア・エニックス「ARTINA(アルトニア)」で開催される「サガ25周年×ARTINA」コラボメニューに佐賀県食材を使用。ケーキセット「ラピッドストリーム&クイックタイム」には佐賀県の銘茶「嬉野紅茶」、アルコールドリンクメニュー「第七世界」には佐賀県の「The SAGA 認定酒」にも選ばれた「純天山」を使った日本酒カクテルが登場する。新宿の「ARTINA」で実施される「サガ25周年×ARTINA」フェアは、3月15日~4月19日の期間限定で開催予定。(c)SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
2015年03月10日スクウェア・エニックスは3月9日、発売から25周年を迎えた「サガ」シリーズにおいて、佐賀県とのコラボレーションプロジェクト第2弾「ロマンシング佐賀2」を3月21日~6月28日に開催することを発表した。3月9日より「ロマンシング佐賀2」の公式サイトを更新。3月20日~31日には、LCCの春秋航空日本の成田~佐賀便を含む国内線の一部で、ヘッドレストカバーや紙コップ、CAのスカーフが「ロマンシング佐賀」仕様になる。3月21日~6月28日に運行される「ロマンシング佐賀」列車に先駆け、3月20日からは唐津線区間内の4駅(佐賀駅、小城駅、多久駅、唐津駅)で「ロマンシング佐賀2」仕様のホーム壁面やキャラクターパネルが登場する。また、運行初日である3月21日には、JR九州「ロマンシング佐賀」列車運行に向けて佐賀駅にて出発式を行う。出発式は佐賀駅1番のりばで3月21日9:40~10:00に行う予定で、同日の「ロマンシング佐賀」列車は佐賀駅10:09発の片道一便のみとなる。なお、着座で乗車できる席は100程度のため、乗車希望多数の場合は乗車できない場合もある。また、東京都内でもスクウェア・エニックスのオフィシャルショップ「ARTNIA(アルトニア)」(東京都新宿区)にて、佐賀県食材を使った「サガ25周年×アルトニア」コラボメニューが登場する。ケーキセット「ラピッドストリーム&クイックタイム」(950円)には、佐賀県の銘茶「嬉野紅茶」を提供。また、日本酒カクテル「第七世界」(870円)には、佐賀県の「The SAGA 認定酒」にも選ばれた「純天山」を使用する。「サガ25周年×ARTNIA」フェアは、3月15日~4月19日の期間限定で展開する予定となっている。(c)SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.※列車写真は製作中のもののため、実際のデザインとは異なる場合があります
2015年03月09日●VAIO本社・安曇野工場の軌跡VAIO株式会社が、同社初のオリジナル製品となる「VAIO Z」の出荷を開始した。同製品は、発表日となった2月16日から受注を開始。いよいよ26日には、ユーザーの手元に製品が到着することになる。生産を行っているのは長野県安曇野市のVAIO本社。そこは、かつてソニーEMCS長野テックがあった場所で、ソニー時代からVAIOの生産拠点として、PC製造のノウハウを蓄積。新たなVAIOにも、そのDNAは受け継がれ、そしてさらに進化を遂げたともいえる、新生VAIOならではのこだわりが随所にみられている。VAIO Zの生産が開始されているVAIO本社を訪ね、ものづくりへのこだわりに迫った。○VAIO本社・安曇野工場の軌跡VAIOの本社は、長野県安曇野市にある。JR松本駅からJR大糸線に乗り換えて、約20分。豊科駅に到着すると、そこから徒歩で15分ほどの距離にあるのがVAIO本社だ。千国街道沿いを進むと左手に、VAIOの大きな文字が書かれた社屋が見えてくる。ここは、かつてソニーの生産拠点であるソニーEMCS長野テックとして、VAIOの第1号機から生産を行ってきた経緯がある。創業は1961年10月。東洋通信工業豊科工場として操業を開始。1974年には長野東洋通信工業としてオーディオ機器を中心に生産。1983年からは、MSXパソコンやマイクロコンピュータ「SMC-777」の生産を開始、1989年にはAXパソコンの生産も開始した。その後、パームトップコンピュータの生産や、ノートPCの受託生産を開始。1997年からはVAIOの生産をスタートさせた。現在でも、ここが「VAIOの里」と呼ばれている。1999年にはVAIOブランドのノートPCの累計生産100万台を達成。2005年にはソニーEMCS木更津テックから、VAIOブランドのデスクトップPCの生産を移管した。また、1999年にはロボット犬「AIBO」の生産を開始したほか、Myloやソニータブレット、ワークステーションのNEWSといったエポックメイキングな製品もここで生産されてきた。2010年には、VAIO事業本部の拠点を安曇野に移し、VAIOの設計、開発、生産の機能を一本化した体制を構築。その体制を前身として、新生VAIOも、本社機能をはじめとするすべての機能を、ここに集約している。そして、基板製造ラインや組立ライン、検査工程などのラインを、ソニーEMCSから移管。これまでに蓄積したノウハウを継承しながら、VAIOのモノづくりが行われているというわけだ。○高品質化のための"手作業"実際、VAIOの生産現場を訪れて驚いたのは、手作業の工程が多いことだ。現在稼働しているPCの国内生産拠点のすべてを取材した経験があるが、ここまで手作業が多い生産拠点はほかにはない。さらに、さまざまな治具を活用しているのもVAIOの生産ラインの特徴だ。もちろん、治具は多くの生産拠点でも採用されている。ただ、ここでもVAIOならではの大きな違いを感じた。多くの生産拠点が、作業の効率化のために治具を導入しているのに対して、VAIOの場合には、製品の品質を高めることを主眼として治具が作られていることが多いからだ。むしろ、VAIOが生産ラインで導入している治具の場合、操作だけみると、やや煩雑なものさえある。しかし、それは品質を追求する上で必要となる作業ともいえるものばかりだった。こうした点にもVAIOのモノづくりの姿勢が、他社とは違うことを感じる。また、基板実装から生産できる体制を持っていることに加えて、数多くの部品を内製化している点も大きな特徴だ。他社では、モジュールとして調達するような部品も、内製しているケースが数多く見られた。そのため、組み立て工程に入る以前の前工程の作業が多くなるという傾向もあるが、これも、VAIOならではのモノづくりにつながっている。独自性のある部品を活用していることの裏付けともいえる。○モノづくりへの情熱実は取材中、生産ラインを何度も止めてしまった。というのも、写真撮影のために、ラインのなかに入り込んだからだ。他社の場合、こうしたことは許されない。量産を前提としている生産ラインでは、1日で生産する量が決まっている。だからこそ、生産ラインを止めないことを前提として、取材をすることになる。しかし、今回の場合、取材のためにラインの中に入ることが許され、しかも、その作業者がその場を離れる形にまで配慮していただき、写真撮影に協力していただいた。これには驚いた。ここにも、単に効率化を追うのではなく、品質の高いモノづくりをするためには労力を惜しまないという気持ちが自然と感じられた。もちろん、VAIO Zの生産ラインにも目標生産数はある。それぞれの作業者の前にはタクトタイムを集計する仕組みも用意されている。だが、それにも関わらず、ラインを止めることまで許されて、取材をさせてもらったことは、取材陣に対しても、いいモノを作るために協力をするという気持ちがヒシヒシと感じられた。出荷直前というタイミングでの忙しい時期にも、こうした対応をしていただいたことには感謝したい。●小型基板の秘密?○小型基板の秘密?さらに、基板実装ラインにおいても、VAIOならではのモノづくりの特徴が出ていた。VAIOでは、ソニーEMCSで活用していた基板実装ラインを活用しているが、ここではキャリアと呼ぶプレートを使用した生産を行っているのが特徴だ。一般的な基板実装ラインでは、生基板のまま、実装ラインに投入することになるが、VAIOではその方法を採らない。VAIO Zでは10層の実装を行い、基板の小型化を図っているが、すべての層に均一に銅を使っているわけではないという。これは小型化するための工夫の結果なのだが、そのため、生基板のまま実装すると、基板が反りやすいという課題が発生する。そこでアルミで作られたキャリアを利用し、生産ラインでこの課題を解決したという。また、複数のボードをキャリア上に埋め込めること、そして、基板のぎりぎりの位置にまで部品を実装できるといった効果もあり、これらが結果として、コスト減にもつながっているという。実際、ODMで作られているVAIO Fit 13Aの基板と比較して、VAIO Zの基板は3分の2まで小型化。その上で性能を高めていながら、コストは減少しているという。開発、設計と生産部門とが同じ場所にいて、情報を共有化。お互いの意見を反映させているからこそ、小型化した実装基板を、高い品質で量産できることにつながっている。○VAIO Zも「安曇野FINISH」で一方、新生VAIOでは、「安曇野FINISH」と呼ばれる、安曇野で出荷するPCの全量を検査する体制を構築。ソニーからの継承モデルとして販売している「VAIO Fit 15E」や「VAIO Pro 11/13」は、ODMベンダーで生産されたのちに、安曇野の検査工程ですべてを開梱。VAIOならではの品質検査を行い、国内市場に出荷されることになる。そして、安曇野FINISHの考え方は、新たに構築されたVAIO Zの生産ラインにも生かされている。基盤実装ラインでは、基板が完成するまでライン上で6回の検査が行われ、早い段階で不具合を発見する工程づくりをしている。また、組み立て工程においても、細かい検査が何度も繰り返されている。OSのインストール作業とエージング検査に、7時間以上を費やし、高い負荷をかけた検査を行っているというのも、他社にはないこだわりだ。そして、最後の梱包直前まで目視と機械を使った細かい検査が行われる。誤差が出やすい部分はサイズが細かく設定された「スキマゲージ」で測りなおすという徹底ぶりだ。このこだわりも、他のPC工場にはないものだといえる。スキマゲージやピンセット、ハケ、ローラーなど、PCの組み立て工程ではあまり見かけない道具を見かけたのもVAIOらしいモノづくりを象徴するものだといえるだろう。***こうしてみると、VAIOの生産ラインは、効率性を追求するだけの生産ラインや量産化に最適化した生産ラインと異なるものであることがわかる。品質を追求することにこだわりがあり、それが手作業の多い生産ラインに構築につながっている。コスト面では高くなるという部分もあるだろうが、そこで妥協する生産ラインではないことがヒシヒシと伝わってきた。ソニー時代以上に、そのあたりはこだわっているといえよう。実際に、VAIOのモノづくりは、ソニー時代からどう継承され、VAIOになってどう進化しているのか。次回は、VAIO Zの生産ラインを通じて、VAIOのモノづくりの現場を追ってみよう。
2015年02月26日箸で切れるほどやわらかな「博多うどん」、とんこつスープにシコシコ細麺の「博多ラーメン」など、おいしい麺料理が充実する福岡県にいま、佐賀県・武雄北方の名物「井手ちゃんぽん」を求める人たちが行列をつくっているという。天神をはじめ、福岡県内に瞬く間に4店舗を広げ、各店舗では総じて大盛況。何がそこまで人を並ばせるかというと、ちゃんぽんを見ればきっとあなたも一目で分かるはず。○並盛で野菜は400g、大盛では800g!人気の秘密はてんこ盛りの野菜。シャッキシャキに炒められた野菜は、食べても食べてもいっこうに麺が出て来ないほど。箸が麺にたどりつく前に野菜炒めを2人前は食べた気分になる。井手ちゃんぽんそのものは、昭和24年(1949)に創業した佐賀県武雄市の超有名店。佐賀県民なら知らぬ人はいない、言ってみればそのボリューム満点のメニューも相まって、"麺の巨人"的な存在と言えるだろう。そして2009年4月、満を持して福岡県に初出店を果たした。「うちのちゃんぽんは、並盛(700円)でもかなり大盛りです。並盛で野菜は400g、麺は180g使います。野菜大盛(860円)は、野菜が2倍の800g、両方大盛(980円)は、野菜も麺も2倍になります」と福岡県・新宮店の谷一輝店長。大盛りは、直径25.5cmのどんぶりにあふれんばかりの麺、そして炒め野菜がタワーのように積み上げられている。3台のガスコンロを有する広々とした厨房では、中華鍋からこぼれそうなほど大盛りの野菜を豪快に炒める音が響き、もうもうと湯気が立ちこめる中、元気なスタッフが次々と手際よく"野菜タワーちゃんぽん"を作っている。厨房の奥では、10kgのキャベツ、20kgのタマネギ、120kgのモヤシをスタッフが下ごしらえしており、土日はこの2倍の野菜を前に朝から閉店まで"格闘"しているそうだ。○大盛りキクラゲと生卵が自家製麺に絡む新宮店で一番人気は、「特製ちゃんぽん」(880円)。400gの野菜にキクラゲ、生卵がトッピングされたボリューム満点の1杯。キクラゲは手のひらに山盛りの約50gが入り、野菜とキクラゲの食感をダブルで楽しめる。さらに「特製両方大盛ちゃんぽん」(1,160円)は、野菜800g、麺360gに、キクラゲと生卵がのる井手ちゃんぽんの"横綱"だ。「佐賀県・武雄市の本店では、昔は赤エビを使っていたのですが、赤エビの値段が高騰してきたのでキクラゲに変えました。キクラゲはコリコリした食感はもちろん栄養面でもいいし、味をじゃましない。生卵をのせたのは、お客様からのリクエストがきっかけです」と本店3代目社長の井手良輔さん。惜しみなく豪快に入れられたキクラゲが効いていて、「キクラゲ入りの大盛り野菜炒めを注文したんだっけ? 」と思ってしまうほど。しかし、野菜エリアを食べ進めていけば、これまたしっかりと麺が敷き詰められているのでご安心を!○完食できてしまう秘密は柚子胡椒にあり!?そんな驚きのボリュームだが、ほとんどの客が次々と完食する。これだけの野菜を最後までおいしく食べられるのは、確かな炒めの技があるから。毎日届く新鮮野菜をその日に使う量だけ切り、最大の火力で短時間で炒めるため、野菜の香りとシャキシャキ感が生きている。そのため、完食しても重たさを感じないのだ。また、長崎発祥のちゃんぽんは鶏ガラスープを使うのが一般的だが、井手ちゃんぽんは半日以上じっくり作り込んだとんこつスープを使っているのも、博多ラーメンに慣れ親しんでいる福岡県人をトリコにした要因だろう。麺はというとモチモチした素朴な味わいの自家製麺で、コクのあるとんこつスープとよく絡む。生卵入の特製ちゃんぽんは、スープと卵が溶け合いクリーミィで優しい味わいに。食べ方もいろいろで、野菜にウスターソースをかけて野菜炒め感覚で食べた後、柚子胡椒を入れてピリっと辛くしたり、お酢をかけてさっぱり食べたりと、ボリュームがあっても最後まで飽きないところも魅力だ。○警備員が必要になるほどの人の入り取材で訪ねた新宮店は、福岡で超有名なうどん店「牧のうどん 新宮店」の目の前。博多ラーメンを全国に知らしめた名店「一蘭 新宮店」もすぐそばだが、井手ちゃんぽん 新宮店でも土日は常に満席、昼時は行列ができるほど。福岡出店の第1号店である筑紫野市・原田店では駐車場が常に満車になるため警備員を配置するなど、福岡県でも井手ちゃんぽんは確かな人気を確立している。地下鉄天神駅そばには天神店もあるので、出張や観光で福岡へ行く方はぜひチャレンジしていただきたい。※記事中の情報・価格は2015年1月取材時のもの。価格は税込
2015年02月13日マジシャンのプリンセス天功が10日、都内スタジオで、『引田天功大脱出』シリーズ放送記念のオリジナル番組『プリンセス天功出演特別番組』の収録に参加した。CSチャンネル・ファミリー劇場で3月に放送される『引田天功大脱出』シリーズは、1970年代に放送された初代・引田天功による脱出イリュージョン。大爆破や大流水、油地獄といったイリュージョンが大掛かりなスケールで展開される内容で、テレビ放送は40数年ぶりとなる。また、オリジナル番組として、プリンセス天功が初代について語る『プリンセス天功出演特別番組』も同時放送する。収録を終え、報道陣の取材に応じた天功は、「この"大脱出"は、『こんなことをやっていた人が過去にいたんだ』と楽しんで頂けると思う。テレビの制約がある今ではあり得ない、当時だから出来た貴重映像です」とアピール。また、初代について、「冒険を念頭に置いて、命を懸けてましたね」と振り返った天功は、「初代が好きだった菅原文太さんの『トラック野郎』を一緒に観に行きました。パッと見たらすごい泣いていて(笑)。とにかくお金を使うし、日本全国に彼女がいるような破天荒な方。今の時代にはいない面白い人でした」と懐かしそうに語っていた。そんな破天荒な初代から名前を継ぎ、2代目となった天功だが、「爆破の威力で、鼓膜が4回破れました。水槽で溺れたり、肋骨を折ったり、救急車で運ばれたことも7、8回ある」と命懸けのエピソードを披露しつつ、「引田天功を継いだので、初代を超えなきゃいけないし、私は女性なので負けるわけにはいかない。カルマですね」とキッパリ。神経を使うステージを終えた後は、自身が飼っている犬や猫、フクロウ、ホワイトタイガー、ピューマなどの動物に癒されているそうで、「動物をモフモフすると一瞬でリラックスする。ステージは戦場だけど、家に帰ると頭がフワッと溶けちゃう」と微笑んでいた。
2015年02月11日スクウェア・エニックスは3月21日、「ロマンシング佐賀」ラッピング列車の運行を開始する。同列車の運行は、同社がこのほど開始したコンピューターRPG「サガ」シリーズと佐賀県とのコラボレーションプロジェクト第2弾「ロマンシング佐賀2」の一環として実施される。「ロマンシング佐賀2」では、コラボレーションのフィールドを佐賀県に移し、県とゲームのさまざまな魅力を伝えていく。ラッピング列車はJR九州(佐賀駅~西唐津駅、西唐津駅~伊万里駅)にて運行。2輌(りょう)運行する予定で、「サガ」シリーズのイラストやドット絵でデザインされている。「ロマンシング佐賀2」のコラボレーションは、3月に一部、東京都でも実施予定とのこと。また、同プロジェクトの特設ティザーサイトもこのほど公開を開始した。※画像は製作中のもので、実際のデザインとは異なる場合もある(C)SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
2015年02月06日九州の中でも実は地理的に"侮れない"のが佐賀県だ。特に県西部は大都市・福岡へのアクセスも至便、特急列車を使えば通勤範囲に収まる。そのような九州における大都市圏ともいえる佐賀県で、駅近ビジネスホテルの無料モーニングを体験してきた。この企画では全国チェーンよりも、独立系・小規模チェーンのビジネスホテルで無料朝食サービスを展開しているホテルに注目し、別途料金が発生する「有料朝食」との対比で「無料朝食」と定義している。○太陽のように明るい会場で"おふくろの朝食"を佐賀県東部の都市として思い浮かぶのが鳥栖市である。鳥栖駅から博多までは特急列車で30分ほどで、通勤定期を利用する人も多いという。なるほど、駅にいると常に多くの列車が行き交う光景が見られる。そんな鳥栖駅近くのビジネスホテル無料モーニングとして注目なのが「サンホテル鳥栖」だ。駅から徒歩1分とあって多くのビジネスマンの支持を集める。そんなサンホテル鳥栖の自慢が"愛情いっぱいのおふくろの朝食"をうたった無料モーニング。ホテル1階の「ソレイユルーム」が会場だ。フランス語で"太陽"を意味するその名の通り、明るく開放的な空間だ。料理は和食・洋食メニューをバイキング形式で提供している。洋食メニューでは、ロールパンにグリーンサラダ、ゆで卵など、和食メニューには、ご飯、味噌汁をはじめ、魚、ミートボール、漬物などが並ぶ。つい迷ってしまいそうなラインナップであるが、利用時間は朝6時30分からと時間に余裕があるのもうれしい。早めの出発にも助かる。○良質なディナーブッフェ880円も提供ビジネスホテルは都市部や駅の近くにあるのが常識であるが、地方へ出向くとロードサイドに特化して出店されているチェーンも見られる。最近では都市部や駅近にも多い大規模チェーンの「ルートイン」はその名の通り、そもそもロードサイドへ特化したチェーンであったし、B&Bスタイルの「旅籠屋」もロードサイドに展開する人気チェーンだ。そのようなロードサイドへの出店に特化したチェーンのひとつに「HOTEL AZ」がある。九州を中心に全国へ展開する人気ビジネスホテルチェーンである。鳥栖駅に近い「HOTEL AZ 佐賀鳥栖店」は駅から徒歩10分ほど。ロードサイドとしては異色の駅からも歩いてアクセスできるホテルだ。駅近ホテルが満室でも、ロードサイドホテルは意外にリザーブできるケースも多く利用価値が高そう。ところが、ホテルの周辺には飲食店をはじめコンビニエンスストアもない。特に夕食を済ませていない夜の到着には心配であるが、こちらのホテルには併設されているバイキングレストラン「志高」でお得感の高いディナーブッフェを提供しているので安心。18時から22時までの間でなんと大人880円で楽しめるのだ。ディナーブッフェが880円とは驚きであるが、安かろう悪かろうと思いきやその充実した内容に度肝を抜かれる。煮物、揚げ物、焼き物、和食に中華にデザート、よりどりみどり。チェックイン時には生ビール半額券も配られる。飲み放題メニューなどもあり、居酒屋的な使い方もできそうだ。そんな充実した夕食が提供されるお店での無料モーニング、期待して出向くと、夕食に負けず劣らずのラインナップ。夕食時に提供されていた中華料理はさすがにないが、焼魚、ソーセージといった定番メニューはもちろん、パンにサラダ、デザートにはオレンジまで提供されている。何より明るく居心地が良い。導線がよく考えられたスペースには感心させられる。地方で規模の大きなビジネスホテルへ出向くと、ホテル内に居酒屋や気軽なレストランが併設されているのを時々見かける。一般利用者はもちろんいるが、ホテル宿泊者にはお得な割引券を配るケースもあり利用価値は高い。無料モーニングもそのような店で提供されているケースが多く、クオリティーの高い朝食が楽しめるので要チェックだ。※記事中の情報は2014年12月取材時のもの○筆者プロフィール: 瀧澤 信秋(たきざわ のぶあき)ホテル評論家、旅行作家。オールアバウト公式ホテルガイド、ホテル情報専門メディアホテラーズ編集長、日本旅行作家協会正会員。ホテル評論家として宿泊者・利用者の立場から徹底した現場取材によりホテルや旅館を評論し、ホテルや旅に関するエッセイなども多数発表。テレビやラジオへの出演や雑誌などへの寄稿・連載など多数手がけている。2014年は365日365泊、全て異なるホテルを利用するという企画も実践。著書に『365日365ホテル 上』(マガジンハウス)、『ホテルに騙されるな! プロが教える絶対失敗しない選び方』(光文社新書)などがある。「ホテル評論家 瀧澤信秋 オフィシャルサイト」
2015年02月02日WOWOWの連続ドラマ『翳りゆく夏』の完成披露試写会が15日、都内で行われ、出演者の渡部篤郎、時任三郎、橋爪功、前田敦子、板谷由夏と波多野貴文監督が舞台あいさつを行った。同ドラマは、江戸川乱歩賞を受賞した赤井三尋の同名小説が原作。20年前の誘拐事件の犯人の娘の大手新聞社への入社が決まり、それが週刊誌にスクープされる。同社の窓際社員である元敏腕記者の梶は社長の命令で、かつて追いかけた事件を20年ぶりに調べ直すが、その裏には驚くべき真相が隠されていた、というストーリー。2年ぶりのWOWOWドラマ出演となり、20年前の事件を追う主人公・梶を演じる渡部は「難しい役で、脚本も素晴らしかったので自分に務まるか不安でしたが、みなさんの力を借りてやりました」と語る。梶の良き理解者である人事部長の武藤を演じている時任は「いい仕事に参加させていただきました」と笑顔を見せ、渡部は「小さい頃から拝見していて、仕事でお会いする機会がなかなかなかったので。まだまだ先輩方に教わることがたくさんあります」と共演を喜んだ。前田は、20年前の事件の唯一の目撃者で、いまは風俗嬢として働く女性を演じているが、決して出演シーンが多いわけではない中で過去を含めて登場人物を表現せねばならず「難しい役をやらせていただきました。監督や渡部さんが引っ張ってくださいました」と語った。渡部は、初共演となった前田とのシーンについて「お芝居をしてすぐに役の持っている心のひだまで素敵に演じてくださって、ビックリしました。説明がなくても声や目の動きで表現されていて、私が付いていった感じで引っ張られました」と称賛した。また、新聞社の社長を演じる橋爪は、前田とのシーンがあるものと楽しみにしていたようだが、共演シーンはなく、「騙されたというか、降りようかと思いました(笑)」と語り、会場は笑いに包まれた。さらに橋爪は、渡部からの前田への称賛の声に「風俗嬢にピッタリってこと(笑)?」とツッコミ、これには前田も「なんでですか!」と苦笑を浮かべていた。連続ドラマW『翳りゆく夏』は1月18日(毎週日曜 22:00~ 全5話 第1話無料放送)より放送スタート。
2015年01月16日WOWOWの連続ドラマWで放送される「翳りゆく夏」の完成披露試写会が1月15日(木)に行われ、主演の渡部篤郎を始め、時任三郎、前田敦子、板谷由夏、橋爪功、波多野貴文監督が舞台挨拶に登壇した。江戸川乱歩賞受賞の赤井三尋の同名サスペンスを映像化。20年前の誘拐事件の死んだ犯人の娘が大手新聞社に入社することが週刊誌にスクープされる。かつては敏腕記者として鳴らしながら、いまは窓際社員となっていた梶は、かつての事件をもう一度洗い直し始めるのだが…。渡部さんは「女と男の熱帯」以来、2年ぶりのWOWOWドラマ出演。今回の梶役について「難しい役で、脚本も素晴らしかったので自分に務まるか不安でした」と漏らしつつ「みなさんの力を借りてやりました」と語った。その渡部さんが「男として憧れている」存在で、共演を熱望したというのが梶の理解者である人事部長の武藤を演じた時任さん。以前『緑の街』で渡部さんと共演してはいるものの、同じシーンはなかった。時任さんが「いい仕事に参加させていただきました」と言えば、渡部さんは「小さい頃から拝見していましたが、お仕事でお会いする機会がなくて…。先輩から教わることがまだまだたくさんあります」と嬉しそうに語った。前田さんと渡部さんも初共演。前田さんは、20年前に事件を唯一目撃した少女で、いまは風俗嬢をしている女性を演じているが、決して出演シーンが長くはなく、説明的なセリフも多くはない中で人物像や背景を表現しなくてはならず「すごく難しい役をやらせていただきました。監督と渡部さんが引っ張ってくださったのでついていっただけです」とふり返った。渡部さんはそんな前田さんの言葉に対し「私(=梶役)は人物の過去が描かれているけど前田さんの役はそれが一切ない中で『目撃した』ということと現代だけ。でもお芝居をしてすぐに、役の持つ心のひだを素敵に演じられていて、ビックリしました。私の方が引っ張られてついていった感じでした」と絶賛。波多野監督も「短いシーンに過去が見えて、存在感が強かった」と前田さんを称えた。橋爪さんは、新聞社の社長役で芝居をした相手は渡部さんと時任さんだけ。実は、前田さんと共演を楽しみにしていたそうで、共演シーンがないと知ったときは「だまされた!」と感じたとか…。「(作品を)降りようかと思った…」と恨みのこもった口調で語り、渡部さんや監督からの前田さんへの絶賛についても「風俗嬢が似合うってこと?」と茶々を入れ、これには前田さんも「なんでですか!」と苦笑していた。連続ドラマW「翳りゆく夏」は1月18日(日)より放送開始(全5話/第1話無料放送)。(text:cinemacafe.net)
2015年01月15日佐賀県は、1月15日(木)~2月14日(土)の1か月間、東京都内の人気カフェ3店舗で、県産食材を使った特別メニューを提供する「ごちそう佐賀フェア~SAGA Cafe 2015~」を開催する。同フェアは、昨年に続き2回目の開催となる。今回は、都内のお洒落エリアにあるカフェ&ダイニング「碑文谷テラス」、「パームスカフェ自由が丘」、「用賀倶楽部」の3店舗にて開催。佐賀県は、北の玄界灘と南の有明海と2つの海に挟まれ、陸には福岡県境に広がる脊振山地や丘陵が広がり、自然豊かな山や海に育まれた農産物が豊富に揃う。その筆頭に挙げられるブランド牛「佐賀牛」や有明の「海苔」などは全国的にも有名だが、今回のフェアでは、まだあまり首都圏では知られていない、佐賀の魅力がたっぷりと感じられる厳選食材によるメニューが楽しめる。グランドシェフが実際に佐賀県を訪れ、農家や漁師の声を聞き、佐賀の土地と食材の魅力に触れながらスペシャルメニューを考案。各店舗にてそれぞれ異なったメニューを提供する。色鮮やかな肉色で赤身と脂質のバランスがよい「肥前さくらポーク」を香草や岩塩でシンプルに焼き上げた一品や、玄界灘の鮮魚を使ったポワレや刺身の盛り合わせ、地鶏に負けない肉の旨みを持つ「ふもと赤鶏」のハンバーガーなどなど、900円~1,700円の価格帯で提供(一部、仕入れ値により変動)。また、全国で初めて制定された「佐賀県日本酒で乾杯を推進する条例」を記念して、ディナータイムに乾杯用の日本酒、古伊万里酒造「前(さき)純米酒」、お酒が飲めない人には佐藤農場「有機みかんジュース」が1杯無料で提供される。ちなみにこの条例は、古くから県民に親しまれている日本酒で乾杯する習慣を広めることで、郷土愛を盛り上げ、また日本文化への理解を深めることを目的として制定された。東京にいながらにして、佐賀県の魅力を味わえる同フェア。佐賀県出身の人も、そうでない人も楽しめるので、ぜひチェックしてみてはいかが。(text:Miwa Ogata)
2015年01月14日佐賀県有田町は20日~12月25日、「有田×サンタプロジェクトin2014」を開催する。○フォトコンテストなどのイベントを開催同イベントは、焼き物の町として多くの窯元の煙突が並ぶ有田の風景を生かそうと、地元の若手窯業関係者によるグループの発案で始まり、有田の冬の風物詩になっているというイベント。今年は、17の窯元の煙突に合計19体のサンタが、はるかかなたのグリーンランドからやってくる。クリスマスまでまだ1カ月以上ある11月から、気の早いサンタたちがさまざまなポーズで人々を楽しませるという。イベント期間中は、18時~22時に夜間ライトアップを実施。20日18時からは、佐賀県西松浦郡有田町黒牟田丙3448 西山徳右ェ門にて煙突ライトアップ点灯式を開催する。また、期間中は「フォトコンテスト on Facebook」「アリタクロースがあなたの夢をかなえます!」「X’masマーケット」「有田×サンタコラボメニュー」など各種イベントが開催される。場所は佐賀県有田町黒牟田・応法・外尾山・丸尾・広瀬山地区周辺17窯元。
2014年11月17日●『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』の原画に感動した庵野秀明監督庵野秀明監督は10月26日、「第27回東京国際映画祭」でアニメ・特撮評論家の氷川竜介氏と対談を行い、自らのアニメーターとしてのキャリアを語った。日本を代表するクリエイターである庵野監督がどんな道を歩んで現在に至ったのか、またアニメーション表現にどんなこだわりを持っているのか、対談を振り返り紐解いていこう。庵野監督は冒頭、アニメーターとしての自分自身について「人間を描くなら僕よりうまい人はいっぱいいる」と述べた。庵野監督が関わった作品として知られている『風の谷のナウシカ』では、人間を描いたものの宮崎駿監督にすべて描き直されてしまったのだという。「ヘタだなって言いながら、宮さん(宮崎監督)が一から全部描き直したんです。だからクロトワはうまいんです(笑)。僕が描いていたのは、後ろの煙やクロトワが巨神兵の中でドクンドクンなっているところです」庵野監督がプロになったきっかけは、自身が師と仰ぐアニメーター、板野一郎氏との出会いだった。大学時代、岡田斗司夫氏に誘われて東京へ上京した際、紹介されたのが板野氏だったのだ。そこで板野氏が描いた『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』の原画を見た庵野監督は「本当にすごくて、こんな原画が世の中にはあるんだ」と感動したという。「それまでは自分がプロで通用するなんて思ってなかったし、まだ学生だしって思っていたけど、板野さんの原画を見てから、この人のところで仕事をしてみたいと思ったんです。プロになりたいというのではなく、板野さんの仕事を見てみたいと」その後、庵野監督は板野氏の間近でアニメの仕事をこなしながら、経験を積んでいく。当初はキーフレームの意味も知らず、タイムシートも見たことがないという状態だったが、板野氏からはいきなり『超時空要塞マクロス』の原画の修正を任せられた。当時を振り返って「いきなりの作監デビューですよ(笑)」と庵野監督は笑う。「『マクロス』のTVスペシャルを見て、自分が描いたものが出てくるのはやはりうれしかったですね。22話と25話のときは東京に出てきて、冬にスタジオまで行って板野さんと二人でずっと寝泊まりしていました。そこの仮眠室に暖房がなかったので、毛布をす巻きにして寝るしかなくて、冷凍仮眠室って呼んでいましたよ(笑)」当時は「ド新人だった」という庵野監督だが、コンテ通りに作業するのではなく、カットを変更して描いていた。「自分が絵を描く以上は面白いアニメにしたかった。あの頃のアニメ業界は自分さえ目立てばいいという人ばかりで、僕のその仲間でした(笑)。25話の頃にはすっかり仕事にも慣れていて、日曜が放送日なのに最後の原画を上げたのが木曜。間に合うものだなと(笑)」庵野監督が手がけた最後のカットは、バルキリーがガウォークに変形するシーンだった。ここで描いた爆発シーンが各所に評価され、仕事が来るようになったという。1983年に再び開催された日本SF大会(通称DAICON4)への参加を経て、庵野監督は『風の谷のナウシカ』にスタッフとして参加することになる。「アニメージュにスタッフ募集と書いてあったから、追い返されることはないだろうと思っていたら、即答で来いと言われて僕自身がびっくりしました。かばん一つで上京したら、宮崎監督が『いつから来れるんだ』と。今と変わらず、回転椅子にあぐらをかいた状態でしたね。『ナウシカ』の制作はかなり追い詰められていたようです」●納得のいく爆発表現は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の丸い爆発庵野監督といえば巨神兵を描いたことで有名だが、もともとは別のスタッフが予定されていた。本来なら、参加したばかりの新人に任せられるパートではなかったというが、「『ナウシカ』は宮さんが普段使っている人がほとんどいなくて、メインは鈴木さんが集めたスタッフ。本当に外人部隊でした」という状態だったこともあり、庵野監督が原画を担当することになった。「どうも煙を描いたら気に入られたみたいです。そのシーンが終わったら、次は巨神兵と王蟲が戦うところをやってほしいと言われました。宮さんが最初に描いていたコンテが実によかったんですよ。巨神兵は溶けてなくて、王蟲の群れの中に入って、ちぎっては投げちぎっては投げしているんです。だけど最後は王蟲の数に潰されてしまう。これはかっこいいけど大変だな、自分に描けるかなと思っていたところ、(納期までの)時間がなくなったんですね。それで宮さんが上げてきたのが、巨神兵が溶けている絵で、一発撃って自滅してしまうんです。映画の尺もないからと説得されて、渋々納得しました」宮崎駿監督から学んだものは大きいと庵野監督は言う。「『ナウシカ』のときに初めて地面があるレイアウトを描いたんです。『マクロス』でやっていたのは宇宙空間で地面がなく、空間の中を自由に動くカットしかやってなかったんですね。『ナウシカ』で砂丘に三角形の塔が建っているシーンを描いたんですが、僕が最初に描いたのはひどくて、そこに空間がないんです。それで宮さんが僕を呼んで、どう直せばいいかを教わりました。宮さんのレイアウトだと、ただの線一本なんだけど、ちゃんと砂丘の膨らみがあるんですよね」『風の谷のナウシカ』で経験を積んだ庵野監督はその後、『王立宇宙軍 オネアミスの翼』に参加する。この作品で庵野監督が「スペシャルエフェクトアーティスト」という肩書でクレジットされていることがしばしば話題になるが、本人にとっては「世間への嫌がらせだった」のだという。「アーティストで名づけたらアーティストだろうという軽い気持ちでつけたんです。エフェクトにしても、当時流行していたSFXという言い方が嫌で、エフェクトにしてやれと。自分が嫌なものを肩書にしたんです。こんなに後々まで残るとは思いませんでした(笑)」氷川氏によると、『王立宇宙軍 オネアミスの翼』は作品内にリアリズムを取り入れたことでも評価されているという。庵野監督自身も「作品世界が漫画的描写を受け付けないので爆発をリアルに見えるよう描いた」と述べており、「アニメーターの技術としては、今でも『王立宇宙軍 オネアミスの翼』が最高峰」だと断言する。アニメーターとして、特に爆発の表現にはこだわってきた庵野監督だが、『王立宇宙軍 オネアミスの翼』以降の作品で納得のいく爆発表現は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』で「丸い爆発が次々に出るところ」くらいなのだとか。「あれは久々によく描けたカットだなと。それ以外は全然ダメ」その後もさまざまな作品でアニメーターや監督として活躍してきた庵野監督だが、あらためて自身の道を振り返り、「いいタイミングで監督になった」と言う。「自分がやっていた仕事は、アニメーターとしては若いときしかできないことだったので、あのままアニメーターを続けていても早々に田舎に帰ることになっていたと思います。僕としては途中で監督になってよかったです」新たに「日本アニメ(ーター)見本市」をスタートさせるなど、意欲的に人材育成を行っている庵野監督だが、今後アニメーターを目指す人に対しては次のようにアドバイスしている。「アニメーターはまず絵描きじゃないといけないし、同時にカメラマンじゃないといけないし、役者じゃないといけない。実写だったらバラバラでやるところを、一人でやれる面白い職業です。その面白さがわかれば、アニメーターになっても続くはず。後は観察することが大事。宮さんのすごいところは、一度見ただけで物の構造を把握する観察力ですから。アニメーションは記号に落とす作業があるので、記号化するときに何を捨てるのか、自分で考えてイメージを組み直さないといけません。実写でできないこと、アニメならではのものがあります」日本のアニメ業界は今後どうなっていくのか。庵野監督の新たな挑戦「日本アニメ(ーター)見本市」に注目だ。
2014年11月05日第27回東京国際映画祭(10月23日開幕)で特別上映「庵野秀明の世界」(10/11(土)からチケット発売)が開催される映像作家・庵野秀明が取材に応じ、原画を手掛けた『風の谷のナウシカ』(84)がキャリアの大きな転機だと語った。現在は同作の生みの親であり、昨年長編アニメから引退した宮崎駿監督の“後継者”とも目されているが、「そう言われるのは、ありがたいですけど、意識はしていない」と心境を明かした。スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが企画した「庵野秀明の世界」では、学生時代の自主作品から最新作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』まで、全編・抜粋を含めて50作品以上を上映。原画を担当した『風の谷のナウシカ』(84)や『火垂るの墓』(88)、実写作品に挑んだ『ラブ&ポップ』(97)、『式日』(00)、『キューティーハニー』(03)、三鷹の森ジブリ美術館の展示用に製作した短編など、庵野監督の“多様性”がうかがえるラインナップだ。「ナウシカに参加したことで、東京でアニメーターとしてやっていける自信がつきましたね。僕らの仕事は依頼がないと成立しないから、自分で『やっていける』って言うのは少し違うんですが。宮崎さんからは、作品づくりの姿勢というものを教わった気がします。技術的なことはもちろん、現場でクオリティを維持し続ける精神力と集中力にすごく感銘を受けました」(庵野監督)。キャリアの総括ともいえる特別上映が、東京国際映画祭というインターナショナルな場で行われる。「奇妙な世界を大真面目に追及するのが、日本アニメの特殊性だと思います。『ヱヴァ』もその1本。ディズニーやピクサーのようなポピュラリティを大切にした商業作品もいいですけど、日本アニメが世界に打って出るには、特殊性こそが突破口になるんじゃないかと思います」(庵野監督)。第27回東京国際映画祭期間:10月23日(木)~31日(金)会場:六本木ヒルズ(港区)、TOHOシネマズ 日本橋(中央区)ほか取材・文・写真:内田 涼
2014年10月07日ネットワンシステムズは10月1日、佐賀県庁の全職員約4,000名のワークスタイル変革を加速するコラボレーションシステムを構築し、10月から稼働したと発表した。佐賀県庁は、2008年に都道府県庁として初めて在宅勤務制度を導入したが、あまり活用されていなかったため、2013年、所属長以上の管理職員全員を対象に、週1回以上、テレワークを行うことを努力目標とするとともに、庁内公募で選定した35所属において、タブレットや仮想デスクトップなどを活用したモバイルワーク実証実験を実施するなど、ワークスタイル変革の取り組みを強化した。今回構築したシステムでは、各職員はタブレット・スマートフォン・PCを状況に応じて使い分け、庁内・庁外どこからでも、ビデオ会議・他職員の応答可能状況(プレゼンス)の確認・チャット・資料共有を可能にする。佐賀県庁は10月から本システムを活用し、従来の半数から全職員へと対象を拡張してテレワーク(在宅勤務・サテライト勤務・モバイルワーク)を実施する。テレワークの効果として、「現場での課題解決」「業務の効率化」「育児・介護の負担軽減」「災害時の迅速な業務遂行」等が生まれており、コラボレーションシステムによるこれら効果の更なる充実を見込んでいる。
2014年10月01日みなさんは佐賀県にどんなイメージを持っていますか? 「何が名産なのかよくわからない」「そもそもイメージがわかない…」と思う人も多いのではないでしょうか。そんな曖昧な印象を払拭すべく、佐賀県が1月15日(水)から2月14日(金)までの1ヶ月間、カフェ&ダイニング「用賀倶楽部」と六本木「けやき坂ベーカリー」の2店舗で県産食材を使用した「ごちそう佐賀フェア」を開催中です。記者は「用賀倶楽部」で、その自慢の味を堪能してきました。店内へ足を踏み入れると、落ち着いた木目を基調としたくつろげる空間が広がっています。テーブルも大きく、席と席の間がゆったりとしているため、食事を楽しみつつおしゃべりにも花を咲かせられるような内装です。一部ペット同伴OKの席が設けられているのもうれしい限り。肝心のメニューはというと、「ごちそう佐賀フェア」が開催されている上記2店舗+「Shibuya City Lounge」や「碑文谷テラス」など6店舗のグランドシェフを務める多賀伸幸シェフが佐賀県を直接訪れて、農家の方々からお話を伺って選定したこだわりの食材がふんだんに使用されています。イチオシは、ウイークデー限定のランチメニュー、「ふもと赤鶏の香草岩塩焼 白石レンコンのソース」(1,200円)。用賀倶楽部はパンビュッフェorライス(さがびより)・ミニサラダ・ドリンクバー・スープバーつき。けやき坂ベーカリーは、パンのみ、ドリンク1品、スープバーなしで1,050円。男性でも十分に満足感を味わえるというボリューム感あふれるふもと赤鶏を口に入れると、「鶏肉ってこんなに美味しかったの!?」とビックリ! 地鶏のしっかりとした味とブロイラーの柔らかさのいいとこどりをした味わいです。旨味が凝縮されていて、岩塩でシンプルな味付けにしたことに納得!白石レンコンの食感を少し残したソースはやや甘めで、ふもと赤鶏のしっかりとした味わいとピッタリでした。アイスプラントはえぐみが少ない品種をセレクトしているため、未経験者はココで初体験するとハマってしまうかも。記者は用賀倶楽部で販売されている「白石レンコン」のレンコンパン(230円)と共に食したのですが、ほくほく&もっちもち! ミネラルの多い重粘土質の土壌で育った「白石レンコン」を練り込んであるだけあります。「レンコンはサクサクであまり味がないもの」という概念を一掃してくれるかも。デザートの「あんみつ姫」みかんと「さがほのか」いちごアイスのホットパイも、これまたボリューミー! パイとクリームの間には実は「あんみつ姫」が隠れているのですが、パイを温かいうちに提供することで、みかんらしい味わいを楽しめる工夫がなされています。「あんみつ姫」も「さがほのか」も酸味がほぼなく、すっきりとした甘みでした。またけやき坂ベーカリ―では、「さがほのか」のいちごデニッシュや「あんみつ姫」のみかん酵母パンも用意されているそう。どれもおかわりしたくなるほどの逸品ですが、実は記者が何度もおかわりしてしまったのが(笑)、用賀倶楽部のみ、平日・終日のディナータイムで提供されている「佐賀プレート」(1,050円)。ふもと赤鶏の串焼き・肥前さくらポークの肩ロースをあんみつ姫(みかん)でマリネしたグリル・白石レンコンを練り込んだ天然酵母パンの3種盛り。肥前さくらポークの肩ロース、ぜひ一度食べてみて下さい! 臭みがなく香ばしい味わいとしっかりとした歯ごたえがありながらも楽に噛み切ることがでできる食感、やみつきになりますよ。こちらのメニューは、女性からの人気が高いとのことです。ちなみに、試食した男性陣のイチオシは、週末のランチタイム限定(用賀倶楽部のみ)の「肥前さくらポークの燻煙と白石レンコンのピッツァビアンカ 柚子胡椒マヨネーズ焼き」(1,700円)。こちらには桜チップでスモークされた、肥前さくらポークの肩ロース肉が使われています。デートや女子会など、どんな用途にも当てはまるメニューが勢揃いしている上に、用賀倶楽部のディナータイムには、有田焼の器で日本酒1杯が無料!(お酒が飲めない人には「佐賀農場の有機みかんジュース」を提供)。ぜひ一度、来店を。SNSに書き込むネタとしても使えそうですよ。
2014年01月24日「パスザバトン(PASS THE BATON)」は「コクヨ(KOKUYO)」とコラボレーションし、測量野帳を販売する。1月10日よりパスザバトン丸ノ内店、表参道店にて数量限定で取り扱い。価格は189円。今回のコラボは、実際の使用には差し支えないもののコクヨの品質基準を満たせなかった測量野帳に、パスザバトンのオリジナルイラストを入れたもの。デザインを担当するのは、紙にまつわる多彩なクリエーティブ活動を行っている「キギ(KIGI)」のアートディレクター植原亮輔と渡邉良重。パスザバトンのアイコンでもあるバトンを手渡す動物たちが表紙を飾る。測量野帳とは、野外での使用に適したコンパクトなサイズと厚みのある表紙で、測量や建築、工事など様々なフィールドワーク従事者に人気のノートブック。1959年に測量現場からの声によって誕生したコクヨのロングセラー商品。
2014年01月10日かわいすぎる!と注目の2世美少女が本格デビュータレントとして活躍する野々村真と俊恵夫妻の長女である香音(かのん)が、本格的に歌手デビューすることが決定した。まだ11歳というあどけなさも残る彼女だが、その愛らしさは、テレビの親子番組などで出演して以来、ネットでも話題となっており、「かわいすぎる」2世美少女として注目されてきている。その愛らしさとは裏腹に、ドラムの英才教育をしっかりと受けてきたロックンロール少女なのだそうで、デビューは2月9日リリースの「花粉デビルをやっつけろ!」における歌手活動からとなっている。また、香音本人が実演モデルを務めた書籍「花粉キラー『元気ボール体操』で脳内リセット」(SDP)も発売される。将来はドラムや歌もできるアンジェリーナ・ジョリー?!デビュー曲のPVは、東京都内にある野々村の自宅で撮影されたそうで、夫妻や弟の侑隼(ゆうと)君も参加しているという。香音は得意のドラムも披露しているそうだ。楽曲は、「マル・マル・モリ・モリ!」の大ヒットを生み出した宮下浩司氏が作詞・作曲を担当し、花粉症対策と結び付けたユニークな作品となっている。今後はダンスや演技にも力を入れていきたいと考えているそうで、本人はアクションが大好きなのだとか。将来女優としてはアンジェリーナ・ジョリーのようになりたいと、憧れを語っている。アイドルルックスで、モデルや女優、歌を含む音楽活動と活躍が期待される場は幅広い。すでに9歳で舞台デビューを果たしており、今後のさらなる活躍がはやくも期待されている。元の記事を読む
2013年02月09日そば打ち名人として知られた人が安曇野に美味しいそば屋を開いています。長野県と言えばそばどころですが、安曇野の近くまで来たら、この名店に寄ってみませんか?ご紹介するのは『翁』というそば屋です。翁は北アルプスを望む安曇野の高台にあります。安曇野は長野県の松本盆地の一部で、水の郷百選に選ばれるほどきれいな伏流水のわく土地です。この地に翁を開いた若月 茂さんはそば打ち名人として知られた人です。若月さんは29歳の時に高橋邦弘さんの元でそばの修行に入ります。高橋邦弘さんがまた有名な人で「そば仙人」と異名をとっています。高橋さんの元からはそば打ち名人が幾人も出ました。若月さんもその1人です。若月さんはその後35歳の時に『箱根暁庵』の店長に、平成9年、40歳でこの翁を開店。翁では北海道、茨城、長野の契約農家から玄そばを仕入れ、自家製粉をしているとのこと。水は安曇野の豊かな伏流水。これで名人が打つとなればそのそばはうまいに決まっています(笑)。また、おつゆもぜいたくに作られています。だし(だし)は、鹿児島枕崎市の「枯本節」、北海道函館市南茅部町の「真昆布」、伊豆産の「茶花どんこ」からとられているとのとこ。ちなみに「茶花どんこ」とは、傘の部分が花模様のように割れている干しシイタケのことです。高価な干しシイタケです。また「返し」は松本の大久保醤油でとるそうで、だしと合わせて翁独自の深みある「つゆ」になっています。「ざるそば」と「いなかそば」はともに840円。いなかそばは色が黒くてやや太めのそばです。辛味大根で味わう「おろしそば」は1,050円、鴨せいろは1,350円です。基本的にメニューは以上なので(12~3月には「かけそば」と「鴨南蛮」がある)、行列ができていても回転は早いため、すぐにお店に入れます。また翁はお店からの眺望が素晴らしいのです。坂を上っていった、小高い丘にあるため、窓が大きくとられた店内からは遠く北アルプスが望めます。晴れた日にはまさに絶好のロケーション。安曇野に来たら、ぜひこの眺めを見ながら逸品のそばを食してみてください。(高橋モータース@dcp)『翁』店内からはこのように八ヶ岳を望めます。ざるそば。840円。のどごしが最高。さすが名人の打つそば。田舎そば。840円。黒く、少し太めのそば。やや固めの食感です。
2012年12月01日九州の中でも控えめでおっとりした県民性だと言われる佐賀県人。そんな佐賀県がくまモン人気に影響を受けたのか、独自のゆるキャラを生み出し、そのキャラクターを駆使してご当地グルメを大々的にアピールしているという。早速突撃取材を試みた。そのキャラがいる場所は、佐賀県唐津(からつ)市。そう!佐賀市の西北に位置し、あの伝統工芸品「唐津焼」で有名な焼き物の町である。この町の頭文字をとって名付けられたのが、唐津城のイメージキャラクター「唐ワンくん」。唐津を一つにというスローガンを体現して、「唐ワン(一)」というネーミングという。この唐ワンくん、唐津城築城400年を記念して、2008年に誕生した。熊本県のくまモンのようなインパクトはないが、優しい笑顔が印象的な犬のキャラクター。きりりとした紫のかぶとをかぶっているのも特徴で、しつこさがなく上品な雰囲気のキャラクターである。ちなみに、かぶとにもいわれがある。唐津藩最後の藩主、小笠原長行(ながみち)のかぶとなのだ。今、このゆるキャラ「唐ワンくん」が熱烈にPRしているのが、唐津市の「唐ワン伽哩(カリー)」だ。佐賀県のご当地グルメといえば、シシリアン・ライスくらいしかなかった。そこで、この唐ワン君を旗振り役に唐津市が街をあげて応援しているのが、この唐津市の食材を駆使したオリジナルカレーなのだ。それにしても一体なぜ唐津焼のふるさとで、カレーなのか?どう考えても焼き物とカレーは結びつかないのだが、実は佐賀県は、一世帯あたりのカレールゥ消費量が全国1位だというのだ。この2008年度の総務省家計調査の結果を受け、唐津市では「唐ワン伽哩」企画を立案。日本で初めてカレーを食べたとされる教育者・山川健次郎(1854年~1931年)が、唐津出身の建築家・辰野金吾の義弟というご縁もあり、開発を進めてきたらしい。「唐ワン伽哩」を提供している市内の飲食店は、目印に黄色ののぼり旗を掲げている。店のカレーが「唐ワン伽哩」であるか否かの判断基準は、「カレーの中に1品以上唐津産の食材を入れること」などの3カ条が守られているかどうか。登録料3,000円を支払うと、販促ツール(=のぼり旗×1本、ランチョンマット×100枚、卓上POP×5枚)をもらえるので、それを使って各点イメージを共有してこのご当地グルメをPRしていくのだ。つまり広告フレームさえ統一すれば、あとは各店舗が自由にアイデアカレーを「唐ワン伽哩」として展開できる。この、ゆるい縛りが実に佐賀県らしい。参加第1号店として有名な、同市新興(しんこう)町の「檸檬樹(れもんじゅ)」を訪れてみた。この店では、パンを器にしたカレードリア(800円)で、焼きカレーやキーマカレー、カレーパン など多彩な味わいが楽しめる。早速、ユニークさで異彩を放つカレードリアをオーダーしてみた。字面を追うと、食パンの上にカレーが塗られているだけだと思うかもしれない。しかし違うのだ。焼きたての食パンの中央がくりぬかれており、カレードリアを盛る器として改造されているのだ。その焼きパンで作った入れ物の中に、あつあつのドリアがずっしりと盛り付けられている。つまり、器まで食べられるカレー。初の体験である。オーナーは「唐津の食材にこだわりました。うちの料理が地域活性化に役立てられれば」と話す。店舗には「唐ワン伽哩3カ条」なる、事務局のただし書きが飾られていた。読んで思わず、ほのぼのとする、3カ条である。一カレーライスの他、麺やパンにするも良し!二必ず、一品以上、唐津市の食材を入れるべし!三唐津ならではの、店主のこだわりを入れるべし!この優しさ。ストイックだが決してヒステリックにならないただし書きに、佐賀県らしいがにじみ出ている。地域の人々への愛情あふれる3カ条といえよう。このゆるーい縛りでそれぞれの店舗の魅力を最大限に発揮した「唐ワン伽哩」、唐津へいらした際にはぜひご賞味あれ! ●information檸檬樹(れもんじゅ)唐津市新興町2936-7【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月30日国登録記念物である御船山楽園(佐賀県武雄市)は、11月10日から11月25日まで、紅葉の夜間ライトアップ・イベント「たまゆらの夕べ」を開催する。同イベントは、御船山楽園の紅葉(もみじ)まつりの期間(11月1日から12月5日)に開催される。池のあぜを周回できるよう散策路を明かりで照らすことで、池泉回遊式庭園ならではの紅葉狩りが楽しめる。ライトアップのエリアは約2,000坪(6,750平方メートル)。さらに今年は、武雄市と武雄市観光協会の協力により、LED照明装置が貸与され、御船山岩壁のライトアップも行われるという。また、紅葉まつり開催期間中に特別公開されるかやぶき屋根の茶屋「萩野尾御茶屋」は、同イベントに合わせて公開時間を延長。さらに、開催期間中の22時から翌日1時までは、「御宿竹林亭」および「御船山観光ホテル」の宿泊者だけが利用できる深夜カフェも営業される。なお、同園の開園時間は8時から17時だが、同イベント開催期間中は22時まで延長。入園料は、大人(中学生以上)500円、子供(小学生)200円。昼夜共通券は、大人(中学生以上)700円、子供(小学生)300円となっている。詳細は、同園公式サイトを参照のこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月03日筆者は佐賀市出身だが、華やかな福岡の陰に隠れて佐賀の存在感はすごく薄いと感じることがしばしばある。東京で過ごした大学時代には、「佐賀出身です」と答えると「ああ!佐賀!」と言ったきり相手の笑顔が固まる様を、筆者は何度も見てきた。その後の会話が続かないのだ。悲しいことに、佐賀県が九州のどこにあるのかすら知らない人も多い。自分の故郷のあまりの知名度の低さに、サークルの歓迎コンパで女の子たちに出身を聞かれて、豪快な笑顔で「九州です」と返事をしてきた学生時代を思い出す。そしてその後、佐賀のお隣、福岡県の広告代理店に就職してはや10数年。40代になった今、あらためて全国クラスで有名な佐賀の名物を考えてみたが、瞬時には浮かばなかった。あえて挙げるなら……吉野ヶ里(よしのがり)遺跡くらいか?そんな佐賀に、B級グルメとして人気上昇中の料理がある。「シシリアンライス」である。B級グルメに詳しい人の間での知名度は高いらしい。しかし、筆者の職場、福岡の博多では、シシリアンライスを実際に食べたことのある人はほとんどいないのが現状だ。シシリアンライスとはどういう食べ物であるかを簡単に説明しよう。ご飯の上に肉とサラダがのっていて、そこにマヨネーズがかかっただけのシンプルな料理。しかし、味は絶妙である。現在は佐賀市内にある20店舗以上のレストランで提供されている。シシリアンライスのはじまりは昭和50年頃。佐賀市中心街にある喫茶店でスタッフのまかない飯として出されたことだという。調理法はサラダのように簡単なので、自宅でさっと料理することもできる。基本的な作り方は、まずご飯の上に甘辛いタレで炒めた薄切り肉(牛肉が多い)と玉ねぎを乗せる。その上にレタスやトマト、きゅうりなどの生野菜を盛り付けたら、最後にマヨネーズを網かけする。これだけだ。見た目は沖縄県のタコライスに近いかもしれない。ネーミングの由来は、トマトの赤、ゆで卵の白、キュウリやレタスの緑にある。この色味がイタリアの三色旗をイメージさせるということから、地中海に浮かぶシシリー島にちなんで名付けられたのである。ところで、今回の取材を兼ねてふるさと佐賀へ帰省した筆者は、佐賀市内に着くやいなや、おなかがすいて喫茶店へ入った。そして、やはりそこでもシシリアンライスに出合うことができた。店によって微妙に盛りつけや素材が異なるのも、このメニューの特徴だろうか。そして、さすがは看板ご当地グルメ。注文して5分足らずでシシリアンライスが運ばれてきた。やはり、本物のファストフードである。目の前に鎮座したシシリアンライスは、一瞬サラダと見間違うほど、ごはんの上に新鮮野菜がたっぷり乗っている。サラダの下には焼き肉らしきものを発見。つくりは実にB級グルメっぽい。フレッシュな野菜をマヨネーズが彩り、見た目は本当に鮮やか。シャキシャキしたサラダと焼き肉、ご飯の異なる食感がたまらない。そして、マヨネーズの甘さと、絶妙にマッチする甘辛な焼き肉の味付け。その濃い味をライスが吸収してくれて、何とも食べやすい。佐賀のユニークなところは、町が一丸となってこのメニューを盛り上げようと躍起になっているかというと、全然そうでもなさそうなところだ。九州B-1グランプリでシルバーグランプリを獲得しても、町の人々の関心度合いは変わらない。例えば静岡の「富士宮焼きそば」のように、「シシリアンライス研究会」のような団体が積極的に活動したり、名前にちなみ、三色旗を町中に立てたりというようなことはない。そして、この料理と佐賀県の認知度を高めようというようなリーダー的人物も……見渡す限り、ここ佐賀にはいなさそうだ。シシリアンライスを頬張る筆者の横では、地元のオヤジが黙々とカツカレーを食べていた。ちょっと肩透かしをくらった気分で食後のコーヒーを静かにすすっていると、ドヤドヤと県外からの観光客らしき女性たちが入店。シシリアンライスを一斉注文したのだ。そうそう。観光というのはこの華やかなノリだ。このノリがうまく動けば、巨万の富になるのだ。彼女たちの手には、有名全国誌の観光ガイドブックがしっかりと握られている。それにしては迎える側にサービス精神が乏しいというか、媚(こび)がないというか、覇気がないというか。……相変わらずだな、佐賀は、と思ったしだいである。大量のシシリアンライスの注文を受けた喫茶店のおばさんは、女性客たちの華やかさに気おされることもなく、かといって彼らと楽しく語らうこともない。ひとりカウンターの奥で淡々と、丁寧に新鮮野菜の盛り付けをはじめた。その、ゆっくりとした動きをじっと見ているうちにハタと気づいた。全国のブームに飛びつかず、あまり同調もせずサービスもせず、注文を受ければ、おいしいものをきちんとつくって素朴に出す。もしかしたら、これが(いや、「これこそが」)佐賀のいいところなのかもしれない。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月15日