松たか子主演、坂元裕二脚本による「大豆田とわ子と三人の元夫」が4月13日から放送開始。SNSでは伊藤沙莉のナレーションにざわめきが走るなか、映画のようなテイストの映像に松さんと坂元さんがタッグを組んだ「カルテット」を思い出す視聴者が続出している。これまでに三度結婚し、三度離婚している大豆田とわ子が、三人の元夫たちに振り回されながらも、日々奮闘するたまらなく愛おしいロマンティックコメディーとなる本作。3回結婚して3回離婚したバツ3で子持ち、住宅建設会社「しろくまハウジング」の社長のとわ子を松さんが演じ、とわ子の最初の夫で、現在は奥渋谷でレストラン「オペレッタ」のオーナー兼ギャルソンをしている田中八作に松田龍平。業界でも認められたファッションカメラマンで、とわ子のことが今でも好きで好きでたまらない二番目の夫、佐藤鹿太郎に角田晃広(東京03)。とわ子が社長を務める「しろくまハウジング」の顧問弁護士で理屈っぽくてひねくれ者な三番目の夫、中村慎森に岡田将生。とわ子と八作との間に生まれた娘で中学3年生の唄に豊嶋花。とわ子の親友の綿来かごめに市川実日子。「しろくまハウジング」営業部の責任者、松林カレンに高橋メアリージュン。八作の親友の彼女、三ッ屋早良に石橋静河。鹿太郎と撮影をきっかけに出会う女優の古木美怜に瀧内公美。慎森が公園で偶然出会う小谷翼に石橋菜津美といった顔ぶれが出演。1話には斎藤工もゲスト出演した。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。1話では社長就任と同時期に亡くなった母親のパソコンを開こうとしたとわ子が、パスワードが設定されていることに気付く。別れた夫のうちの誰かが設定したものらしく、唄から元夫たちに確認して欲しいと促され、とわ子は一人ずつ元夫のもとを訪ねていく…というのが1話のストーリー。放送が始まるとナレーションの声に「このナレーション好き!誰だろう?伊藤沙莉さんみたい」「さてはナレーション伊藤沙莉!?!?」「大豆田見始めたらナレーションが映像研の主人公の声」など、伊藤さんの声だと気づいた視聴者からの反応が殺到。「沙莉ちゃんの声聞けるだけでも幸せ」「伊藤沙莉ちゃんのナレーションも最高にマッチしてた!声が素敵」など、伊藤さんのナレーションにタイムラインが盛り上がりを見せる。また「坂元さんの脚本節炸裂」「冒頭からナレーションの洪水、セリフの応酬合戦をきいて坂元ドラマ観てる~って喜びを実感」「大豆田とわこ、音楽から坂元裕二さんのドラマ感あって最高」などの声とともに、「松たか子と松田龍平とかカルテットやん、絶対おもろいやんって思ったら脚本も坂元裕二さんやったんやな!!確実におもろいやん!!」「カルテット最高だったけど大豆田もさいこぅさいこぅッ!」など松さん、松田さんが共演し坂元さんが脚本を手がけた「カルテット」を連想する視聴者からの声も多数寄せられている。また、STUTS&松たか子 with 3exesによる「Presence I(feat. KID FRESINO)」の主題歌にも「大豆田めちゃくちゃ面白いし、主題歌情報ぜんぜん無かったからぶっ飛んだ」「主題歌はSTUTSくんと松たか子さんとのコラボだし、長岡亮介さんは俳優さんで出てるわ、 大豆田とわこと三人の元夫のラスト3分ぐらいで絶叫2連発!!」と驚きの声が集まっていた。(笠緒)
2021年04月13日千葉雄大が光源氏に、その相手役を伊藤沙莉が演じるドラマ「いいね!光源氏くん」の続編が全4話で6月7日(月)より放送されることが決定した。打ち上げ花火を1人寂しく見上げる沙織(伊藤沙莉)のもとに、平安の世から舞い戻ってきた光源氏(千葉雄大)。その日から再び2人のドキドキな同棲が始まる。中将(桐山漣)やカイン(神尾楓珠)や詩織(入山杏奈)は光の帰還を喜び、2人の恋の行方を微笑ましく見守っていたが、沙織の職場で彼女に好意を寄せる同期の男・一条が現れ、関係はにわかにぎくしゃくし始める――。昨年放送された本作は、現代人とはテンポも価値観も違う、千葉さん扮する平安貴族・光源氏と、伊藤さん扮するこじらせOLの沙織が巻き起こす、雅で愛らしくユーモラスな同居生活を描いたラブコメディ。続編となる“し~ずん2”では、「源氏物語」で光が愛でている紫の上までもが現代に次元ジャンプしている疑惑が持ち上がり、沙織は気が気でなくなっていく。そんな沙織にアメリカ帰りの同僚が猛アプローチをかけ…と、光と沙織、ふたりを取り巻く面々のその後が描かれていく。また、そんな沙織に好意を寄せる一条役で、「騎士竜戦隊リュウソウジャー」や「この恋あたためますか」に出演した一ノ瀬颯が出演することも明らかになった。今回の放送決定に千葉さんは「また『いいね!光源氏くん』の世界観を皆さまにお届けできること、本当にうれしく思います。気心しれた皆さまともまた一緒に作品を紡げますし、心強いです。とはいえ、きちんと気を引き締めて取り組んで参ります」と喜びと意気込みを語っている。よるドラ「いいね!光源氏くん し~ずん2」は6月7日より毎週月曜日22時45分~NHK総合テレビにて放送(全4回)。(cinemacafe.net)
2021年04月06日ミュージカル界のプリンス・井上芳雄と、若手実力派女優・伊藤沙莉が初共演する舞台「首切り王子と愚かな女」の上演が決定した。本作は、劇作家・演出家の蓬莱竜太と、蓬莱さんとの再タッグを待望した井上さんが、「正しい教室」以来、6年ぶりに再び手を組んで取り組む大人のファンタジー作品。魑魅魍魎が渦巻く王室を舞台に、腹に一物ある大人たちが、あの手この手で陰謀、裏切り、忖度、愛憎、競争をたくらみ、のしあがろうとしていく――。そんな欲望が先走る様子を、シニカルな笑いをまぶしながら描き出していく。井上さんが演じるのは、癇癪持ちで自分勝手、傍若無人の“首切り王子”。「すべての四月のために」以来4年ぶりのパルコ・プロデュース作品出演となる伊藤さんは、その王子に慕われ、世話係にまで上りつめた貧しい村の“愚かな女”を演じる。井上さんは「蓬莱さんが今、何を面白いと思っているのか、とても興味があります。現在の世の中だからこそ、演劇だからこそできることがあると信じて、その世界に全身で飛び込みたいです」と意気込み、伊藤さんは「いつか出演させて頂きたいとずっと思って、目標の一つにしていた蓬莱さんの作品への出演が、やっと叶う喜びと共に一気に緊張感が高まっています」と心境を明かし、「精一杯頑張ります。届けます」とコメントしている。2人のほかにも、高橋努、入山法子、太田緑ロランス、石田佳央、和田琢磨、若村麻由美が出演。初の女王役に挑む若村さんは「スタッフキャスト観客がひとつになる、劇的なる場の醍醐味を存分に味わいたいと思います」と話し、「蓬莱さんと仕事をするのは5本目」だと言う高橋さんは、「お客様の『楽しみ』の一端になれれば。観劇後にもジワる『楽しみ』になれれば、この上幸せなことはない。蓬莱さんの新作、新 PARCO 劇場、『楽しみ』な作品になるのは確実である」と語っている。そして「今、舞台に立てることを心から感謝して、防具を持たず、全力で挑みます」(入山さん)、「早く皆さんと稽古場であーだこーだ試して、ダントツに思いがけない人物をお見せしたいです」(太田さん)、「観て良かった!面白かった!と感じてもらえるように、共演者スタッフと共に創っていきたい」(石田さん)、「劇場での生のお芝居を皆様に楽しんでいただけるよう、1日1日の稽古を大事に取り組んで参りたいと思います」(和田さん)と、ほかキャスト陣も意気込んでいる。なお、東京公演のチケットは、5月8日(土)に一般前売の発売が行われる。<あらすじ>大人の寓話。時代も場所も架空の王国。雪深い暗い王国。英雄であり人格者であった先王が早くに没して20年。没後、女王は彼女に取り入った大臣に政を任せ、自分は享楽の日々を過ごし、大臣もまた甘い蜜を吸っていた。民たちは税を搾り取られ、流行り病は放置され、苦しみ、疲弊していた。その王国にはさらに、馬鹿王子がいた。何不自由なく育てられ、誰の話も聞かない、何の想像力も持たない馬鹿王子だった。気に入らないものは人であろうが動物であろうが、ことごとく首をはねた。命など王子にとって大事なものではなかった。だが、女王の寵愛を受けているため、側近たちも何も言えない。王国の未来への不安が民の中にも漂っていた。ただ、唯一この馬鹿王子に意見出来る王子専門の世話係の女がいた。この女は小さな貧しい村の出身で、そのため学も教養もない。召使いの身分から王子に上手く取り入り、王子専門の世話係にまでなった女で、いまやお妃候補とまで噂されている。女は貧しく惨めな暮らしは二度としたくなかった。女は野心に燃えていた。ある日、一人の女が反乱の疑いで投獄される。それは女の憧れの姉であり、自分と家族を捨てた憎むべき存在であった…。パルコ・プロデュース「首切り王子と愚かな女」は6月15日(火)~7月4日(日)PARCO 劇場(渋谷PARCO 8F)にて上演。ほか地方公演あり。(cinemacafe.net)
2021年03月30日伊藤沙莉、門脇麦、細田善彦、岡山天音、泉澤祐希、浅香航大ら“未知の可能性を感じさせる若手俳優”が集結した、“究極”の1シチュエーションドラマ「THE LIMIT」が3月5日(金)よりオンライン動画配信サービス「Hulu」にて配信。この度、第1話「ネコと井戸」に出演する伊藤さんと堺小春が“リミット“告知と題し、10秒間で見どころの告知を行った。本作は、“限られた空間、限られた時間、限られた状況”でリアルタイム進行する“半径3メートルの人間ドラマ”をオムニバス形式および、4K・HDR映像&5.1chサラウンドで贈る1シチュエーションドラマ。今回のスペシャル映像では、伊藤さんが「ネコと井戸」の見どころを熱弁。そのほか、「THE LIMIT」に出演が決まった時の思いや、タイトルにちなんだ人生で“リミット“を感じたことなどのコメントも到着。プライベートでも大の仲良しという伊藤さん、堺さんがチャレンジした「10秒”リミット”告知」では、想像以上の早口に思わず笑ってしまう2人。息の合ったコメント映像に注目だ。■Huluオリジナル「THE LIMIT」 第1話「ネコと井戸」見どころ&あらすじネコの救出劇が生み出す恋のトライアングルを描いた作品。6作品中唯一のオープンロケを敢行し、朝から日没までの間にドラマを撮影。まさに撮影そのものが"リミット"な状況下、なんと思わぬピンチも到来...!? 意図せず生まれた“リアルな役者陣の表情”も収められている。■「THE LIMIT」出演が決まったときの感想は?伊藤沙莉会話劇が本当に大好きなので、台本を読んでいてあっという間でしたし、今まで自分がやらせてもらったのは友人を応援するという役割が多かったので、今回自分が応援される側というのは初めてで新鮮でした。撮影もリアルにちゃんとその場をハラハラしたり、ドキドキしたりでき、1つのシチュエーションでそういう気持ちがどんどん生まれてくるというのが、すごく面白く、初めての感覚でとても楽しかったです。堺小春伊藤沙莉の友達役と最初に聞いた時は、驚くと同時にすごくテンションが上がりました。また、脚本の玉田(真也)さんが大好きで、玉田さんの作品に出るのが夢だったので、沙莉と本当に親友みたいな役、そして玉田さんの作品に出演するというのはすごく夢が詰まっていると思いました。とにかくなにより嬉しかったのを覚えています。■人生で”リミット“を感じたことは?伊藤沙莉飯塚健監督の作品を何作か出演させて頂いているのですが、その中でも序盤の方はキャラものの役が多かったんです。でもある作品で初めて、普通というかリアルな女性を演じることがありまして。その時に、「いつもじゃない沙莉を作りたい」と言われて「分かりました」と答えたのですが、自分が思いもしない瞬間に変顔とかしている時があるんです。普通に話しているのですが、リアクションが基本的に大きいので、そこでのNGがあったというのが、今まで経験しなかった制限というかリミットだったかもしれませんね。笑堺小春コメント大学3年生の時に役者になろうと決めたのですが、当時は建築の勉強をしていて、お芝居とかけ離れたところにいたので、役者をやりたいと母に初めて伝えた時は反対されたんです。やりたい!という気持ちとやっちゃダメなのかな?という気持ちでぎゅーと押し込まれた感じがしていたのですが、逆にそれが燃えて、自分でオーディションとか受けていたのですが、その制約があったからこそ原動力になったなと今は思います。受かってから親に報告したのですが、自分で進んでいったからこそ、そこからは母も応援してくれていて、あの時は人生で制限されたな~って感じでした。Huluオリジナル「THE LIMIT」は3月5日(金)より毎週1話ずつ配信(通常配信に加え、4KHDR/5.1chでも配信)。(text:cinemacafe.net)
2021年03月01日2021年2月19日に、タレントの指原莉乃さんがYouTubeチャンネルを更新。ファンから受け付けた、さまざまな質問に対する回答をしました。動画の中で、指原さんが明かした『嫌なことがあった時の対処方法』をご紹介します。指原莉乃のネガティブな気持ちを引きずらない方法「ネガティブになることはありますか?」という質問を受けた指原さん。自分に暗示をかけることで、ネガティブな気持ちを引きずらないようにしていることを明かしました。私、自分に呪文を唱えるのがめちゃくちゃ上手で、「寝たら忘れる」って思って寝たら本当に忘れてるんですよ。嫌なことがあったら「ああ、いま今日これでしっかり寝てしっかり忘れる」って思って寝たら、次の日には元気になってます。自己暗示できるようになるっていうのはすごくオススメ。さしはらちゃんねるーより引用ちなみに、この対処方法は、自分が悪くて落ち込んでいる場合にのみ使っているのだそうです。明らかに相手に非がある場合は、「脳内で相手を呪い殺してから寝ます」とコメントしました。指原莉乃が人間関係で悩んだ時の対処方法指原さんといえば芸能界で知名度の高い芸能人たちと親交を深め、多くの先輩たちから好かれているイメージですよね。ファンの1人が指原さんのことを『先輩キラー』と呼び、次のような質問を投げかけます。「最近、仲のよかった先輩を苦手だと思うようになり、距離を置いています。先輩キラーなさっしー(指原さん)ならどうします?」どうやら、質問を寄せたファンは、先輩との接し方に悩んでいるようです。人間関係にまつわる悩み相談に対し、指原さんはこう答えました。先輩・後輩・同期関係なくなんですけど、嫌なことがあったりされたら、さっきも話したんだけど脳みそで呪うのと。あと「この人は子供なんだな」って。ってことは「私ってめっちゃ大人じゃない?」と思って心をしずめてます。あまりにも態度に出すぎると自分もよくない感じになっちゃうから、自分の心の中でなんですけど「ああ、あの人はすっごく子供なんだから、私が包みこんであげよう」って大人の心で、グッと耐えますね。あとは脳で呪う。さしはらちゃんねるーより引用指原さんは、相手に対する直接的な攻撃は避けて、自分の考え方を変えることで、人間関係におけるモヤモヤとしたトラブルを回避しているようです。回答に対し、ネット上では「分かる!自分も嫌な目にあった時は、同じようにしている」「これぞ大人の対応だと思う」「好感度が高い理由が分かった」といったコメントが寄せられています。人間関係におけるトラブルは、自分がどんなに気を付けていても、起こり得るもの。指原さんのいうように、受け取り方や考え方を変えるなど、自分に合った対処方法を見つけることが大切ですね。[文・構成/grape編集部]
2021年02月20日伊藤沙莉、門脇麦、細田善彦、岡山天音、泉澤祐希、浅香航大らが出演する、リアルを徹底追求した“究極”の1シチュエーションドラマ「THE LIMIT」より、選りすぐりの映像が映し出されるPR映像が公開された。「限定された空間、限られた時間、限られた状況」でリアルタイム進行する「半径3メートルの人間ドラマ」をオムニバス形式および、4K・HDR映像&5.1chサラウンドで配信する本作。リアルな臨場感を漂わせながら、様々な限定空間の中で追い詰められた主人公たちが、深みのある人間ドラマが展開されていく。配信開始まであと約1か月となった今回、全6話のエピソードがそれぞれ放つ世界観を、満を持して初めて映像で一挙公開。第1話の井戸を覗く男女3人や、第2話のタクシーに乗っている門脇さん、第3話の狭いユニットバスのシーンなどと、不思議な世界観を覗くことができる。“ここから一体何が起こるのか!?”とワクワクするような緊迫シーンや衝撃シーン、思わずハッとさせられる主人公たちの追い詰められた様子が厳選収録されている。Huluオリジナル「THE LIMIT」は3月5日(金)より毎週1話ずつ配信(通常配信に加え、4KHDR/5.1chでも配信)。(cinemacafe.net)
2021年02月05日リアルを徹底追求した究極の1シチュエーションドラマ、Huluオリジナル「THE LIMIT」より、伊藤沙莉、門脇麦、細田善彦、岡山天音、泉澤祐希、浅香航大らが写るメインビジュアルが公開された。全6話からなる本作。伊藤さんが出演する第1話「ネコと井戸」は、ネコの救出劇が生み出す恋のトライアングルを描く。本作唯一のオープンロケを敢行し、朝から日没までの間に撮影された。続いて、門脇さんが出演する第2話「タクシーの女」と、浅香さん出演の第6話「高速夜行バス」では、走行車の中が舞台となっており、ハリウッド映画などでも利用される撮影システム「LED スクリーン・プロセス」(※投影された映像の前で役者が演技をするシステム)が使われ、臨場感を生み出した。また細田さん出演の第3話「ユニットバスの2人」はユニットバス内で巻き起こる“芸人と泥棒のバトル”を描いた作品。実際の一人暮らし用マンションのユニットバスで撮影されている。岡山さん出演の第4話「ベランダ男」も“忍び込んだ女性宅のベランダでピンチに陥った男”が追い込まれてく様を生々しく切り取るため、実際のマンションを使い、20分ワンカットで撮影。そして泉澤さん出演の第5話「切れない電話」は、喫茶店で謎の発信者から脅迫を受け、主人公たちがゲームに強制参加させられる物語。電話をかけてくる女性を演じる青山祥子が、リアルタイムで電話をしながら撮影された。どのエピソードも、撮影でリアルを徹底追求した本作。通常のドラマでは味わえないリアルな臨場感は必見だ。そんな本作のメインビジュアルでは、各話の主人公たちが緊迫の表情を浮かべている。登場人物たちの意外な過去、隠された本音、衝撃の事実、リミット空間に追い込まれたときに表れる人間の本性――人間ドラマの深みが伝わってくるビジュアルとなっている。Huluオリジナル「THE LIMIT」は3月5日(金)より毎週1話ずつ配信(全6話)(※通常配信に加え4KHDR/5.1chでも配信)(cinemacafe.net)
2021年01月15日タレントの指原莉乃が1日、自身のYouTubeチャンネル「さしはらちゃんねる」をスタートし、同チャンネルを開設した理由を語った。「指原です!YouTube始めました!」と題して公開された動画で、指原は「急すぎて皆さんびっくりしているんじゃないのかなと思うんですけど、なぜYouTubeを始めようと思ったのかという経緯を説明させていただきたいと思います」と切り出した。指原は「最近、MCの方の横に立ってテレビに出ることが多くなって、自分のことをしゃべる機会がなくなってきた」と説明。そのうえで、「私にもずっとアイドル時代から応援してくれているファンの方がいるんですけど、そういう方々が喜ぶような番組に出られてないんじゃないかなっていう。ありがたいんですけど、自分がしゃべらない、リアクションするだけという番組が多くて」と話した。そして、「YouTubeチャンネルがあったら私がずっとしゃべってるだけとかできるのかなと思って、YouTubeを作ったということでございます」と述べ、「食べたりとかしゃべったりとか、ゲームしたりとかできたらなと思います」と意気込んだ。
2021年01月06日『映画 えんとつ町のプペル』完成披露試写会が13日に都内で行われ、芦田愛菜、藤森慎吾、伊藤沙莉、宮根誠司、ロザリーナ(エンディング主題歌)、西野亮廣、廣田裕介監督が登場した。同作は、お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣が脚本&監督を手掛けた累計発行部数40万部を超える絵本の映画化作。厚い煙に覆われ、“星”があるなんて誰も想像すらしなかった“えんとつ町”で、少年・ルビッチ(声:芦田愛菜)とゴミから生まれたゴミ人間・プペル(声:窪田正孝)が出会い、大冒険が始まる。ルビッチを取り巻く少年・アントニオを演じた伊藤は、キャラクターについて「強いような立ち位置だと思われがちなんですけど、本当はすごく臆病で素直になれないところがあるので、ルビッチのことをうらやましく思ってるんです」と表す。「本当は信じたくても信じられなかった世界を目の当たりにした時に、やっと自分に素直になれるのかなと思いましたし、ターニングポイントがちょくちょくあったので、演じていて楽しかったです」と振り返った。さらに伊藤は、「10歳の時に西野さんがテレビのレギュラー番組の収録をスタジオでされてて、それを見ていて『西野だ〜』と言ってすごいしゃべりかけちゃったんですよ。怖いもの知らずだったんで」とエピソードを披露。伊藤が「そうしたら、本当に優しく対応してくださって、毎回その後『おっ子供!』って話しかけてくださって。自己紹介してなかったので『子供!』と言われてたんですけど、そうやって遊んでくださってたんですよ、廊下で」と明かすと、西野自身は記憶がなかったのか「え〜!? むちゃくちゃいいやつじゃないですか!」と驚く。伊藤は「何かしらでご一緒させていただきたいというのが、ずっとあったんです。そうしたらこのお話が来てやっと叶ったので、どこかで言いたいなという気持ちがありました」と語った。
2020年12月13日●出会いは2007年のドラマ『オトコの子育て』今年、『犬鳴村』『Daughters』と主演映画が続く三吉彩花と、主演映画『タイトル、拒絶』ほか『ホテルローヤル』『ステップ』など多くの作品が公開されている伊藤沙莉。ともに引っ張りだこの二人が、「源氏物語」を題材にした内館牧子氏の小説を、黒木瞳が監督した『十二単衣を着た悪魔』で共演している。「源氏物語」の世界に入り込んでしまった現代のフリーター・雷(伊藤健太郎)が、陰陽師として生き抜いていく本作で、これまで悪女と見られてきた弘徽殿女御(こきでんのにょうご)を、現代的なカッコイイ女性として演じた三吉と、結婚相手として雷を支えていく倫子(りんし)を演じた伊藤。本編では共演シーンがなかったものの、実は二人は小学生の頃から知る「三吉」「沙莉」と呼び合う仲! そんな二人だからこその掛け合いで、本作の魅力だけでなく当時の思い出などもざっくばらんに語り合った。○■弘徽殿女御はとても愛情の強い女性――源氏物語の絵巻の中に入ったようでした。三吉さんは現代の女性も憧れるかっこいい弘徽殿女御を、伊藤さんは現代の女性も可愛いと好きになる倫子を演じました。三吉:こんなに強い女性を演じさせていただくのは初めてでした。自分で口にしながら気持ちのいいセリフが多かったですね。一見、怖い女性に見えますが、いろいろなものを犠牲にしながら戦っている、とても愛情の強い女性。黒木監督からも、弘徽殿女御への思い入れをたくさんお話いただいて、セリフのニュアンスや佇まいなど、細かいところも一緒に作っていただきました。――三吉さんはクランクイン前に、黒木監督とみっちりレッスンされたそうですね。前に監督からお話を伺った際に、途中から三吉さん自身の弘徽殿女御として、役を消化して出せていたと。三吉:嬉しい! 「もうちょっと高い声で」とか、「滑らかに」とか、監督の細かな指導を日々吸収しながら必死にやっていました。とても濃い時間でした。○■雷と出会って、黒だったものが真っ黄色に――倫子は源氏物語にはいないキャラクターですね。伊藤:はい。倫子は雷の結婚相手です。結婚するというだけで、大人みたいに感じるけれど、でも倫子はまだ自分が整っていない状態。それでも大人として過ごさなきゃいけない。「もうちょっと子どもでいていいのに」みたいな育ち方をする人って、今でもいると思うんです。流れに逆らえずに。特にあの時代は恋愛結婚でもないから、倫子は「自分に当たった人はかわいそうだな」とも思っていた。それが雷と出会って、黒だったものが真っ黄色になったくらいに、パンって何かが跳ね上がった。その変化は大事にしたいと思いました。それと倫子はピュアではあるけど、弱い人間じゃないと感じました。――そうですね。しっかり支えになっていました。伊藤:自分とはまた違うベクトルで自信のなさを抱えた雷が目の前に来て、倫子の根っこにあった強さが出てきたというか。じゃなきゃ、雷を支えられない。そうした強さもどこかに垣間見えたらいいなと思いました。あと、強く見える弘徽殿女御にも弱い部分があって、クッとこらえているのが伝わるから、かっこいい女性に見えるんだと思います。完全無欠の鉄でできた女性ではない。それを三吉さんが、すごくステキに演じられてました。あ、すみません、「さん」付けでやらせていただきます。三吉:えー、やだ。こちらこそすみません(笑)。○■仲良しの二人の出会いは2007年のドラマ――おふたりは劇中での共演シーンはありませんでした。伊藤:そうなんですよ。そうそう、弘徽殿女御の登場シーン。あそこで扇子を投げるじゃん。あれって一発でOKだったの?三吉:扇子を最初に投げるのは私だけど、あとの扇子の動きはCGだから。伊藤:あ、そうなの!? あれ? 私、いいお客さんじゃない? どうやって撮ってるんだろうって真剣に思ってた。三吉:あはは。でも周りの人の動きがあるからね。御簾を上げるスピードだとか、みんなで合わせるのがすごく大変だったんです。クルクルクルって上げるんだけど、なかなかできなくて。「こうやるのよ」って監督が一番うまかった(笑)。伊藤:そうなんだぁ。――おふたり、とても仲良しですが、これまで共演は。伊藤:小学生のときから知ってるんです。最初は『オトコの子育て』(07 テレビ朝日系)っていうドラマで共演して。三吉:そこから年数があって『GTO』(14 カンテレ・フジテレビ系)でも一緒だったよね。――そうでしたね!伊藤:何年越しの付き合いだろうね。あと、オーディションでずっと会ってたんだよね。三吉:そう。当時から本当にすごいスーパー子役がいると思ってて、一緒になりたくなかったんです。オーディションって、5人ずつくらいのグループに分かれてたりするんですが、会場に入っていくと、「うわ、いる」って。伊藤:いやいや、スーパー子役って(笑)。「毎回、いるよ」ってね。私、オーディション魔だったんです。○■伊藤は三吉の母とも仲良しだった――確かに世代が一緒だとオーディションでも会いそうですね。そこから『GTO』でも一緒だと、学園ものは仲良くなりそうですね。伊藤:でも三吉の役は不登校だったからね。三吉:そうなんです。私は保健室っ子だったので。結構、みんなお芝居の中でのグループで一緒にいたりするから、そこではあまり話す機会がなかったかな。伊藤:だから一番密だったのは小学生のときだよね。三吉は、あの頃、一生お菓子食べてた。ジャンクなヤツ。三吉:今もです。あの頃のアノお菓子が一番好きです。伊藤:そうなの!? 当時から本当に背が高くてスタイルがよくて、すでに完成されてたんですよ。「こんなに一生、お菓子食べてるのに!どういうことなの!?」って思ってたんですけど、お母さんが答えなんです。キレイで、背が高くてスタイルがよくて。そういえば、三吉のお母さんって、当時、はっちゃけてたよね。三吉:今もです。伊藤:あはは! そうなんだ、サイコーじゃん! 当時は三吉とも喋ってたけど、お母さんとはもっと喋ってた。「沙莉、元気ぃ?」みたいな感じだったから、「あ、はい! 今日も元気っす」って。三吉:いまだに話に出るよ。今回もこの映画のこと見て、「え、沙莉、出てるの?」って言ってた。○■二人の関係は、三吉が姉で伊藤が妹?――なんだか同級生と会ってるみたいですね。伊藤:ほんとにね。三吉:いま何歳?伊藤:26歳。三吉:あ、そうなの。私は24歳。伊藤:え、2コ下なの? ずっと1コ下だと思ってた。意外と離れてるじゃん。――三吉さん、落ち着いてますからね。伊藤:同級生役が多かったから、同級生の感覚。というより、ホント三吉のほうがお姉さんぽいし、毎回お姉さんだと思って接してます。三吉:ウソでしょ。伊藤:ホントです。●互いに気になる「いつ休んでるの?」○■本作の見どころはお互いのシーン――今回、同じ作品で、大人になったお互いを観ていかがですか?三吉:私は、この映画の見どころは「倫子と雷のラブストーリーです」って他の取材でも話してるんです。伊藤:えー!三吉:本当に。弘徽殿女御は、もちろんかっこいい女性ですし、彼女によって雷が成長していく物語ではあるんですけど、一方で、ピュアで可愛い、とても温かい、そして最後にホロっと泣いてしまうような、そんな純愛が展開されていて。倫子も、ほんとだんだんたくましく見えてくるし。「二人のラブストーリーが見どころ」だとずっと言ってます。伊藤:三吉、ほんと、いい子だね。いや、嬉しいです。でもこれはお返しじゃなくて、私は強い女性を演じるって、本当に難しいと思うんです。ただ強くモノを言ったりしても、本当の強さには見えない。弱いヤツほどよく吠えるから。でも弘徽殿女御からは、ちゃんとした強さが滲み出ている。今回、三吉とは最初の所作指導で少し一緒だったくらいなんです。そのときにはゼロだったので、本編では完成された弘徽殿女御が出てくるんだろうと予想はしていましたが、でも予想以上だったというか。強く生きているように見えるのに、同時に切なさもあって。目が語る情報量がものすごく多くて、本当に三吉、さん、じゃなきゃできない弘徽殿の女御だったと思います。三吉:やだぁ、ありがとうございます。伊藤:いやいや、本当に。なんか上からに聞こえたら申し訳ないですけど、大正解の弘徽殿女御だったなって。しっかりと人間味があって、とても魅力的でした。○■もしもタイムスリップできるなら……――タイムスリップものでもあります。三吉さんは、時代でも物語でもで、どこかに移動できるならどこに行きたいですか?三吉:恐竜がいる時代に行ってみたいです。伊藤:アハハハ! 絶対ヤだ、食べられちゃうよ。三吉:恐竜に会いたいんです。伊藤:覗くんじゃなくて、会いたいの?三吉:触れたい。目を合わせたい。伊藤:ヤだ! めちゃくちゃデカイんだよ。どれに会いたいの? ティラノ?三吉:まあ、ティラノとか。一通り。――自分自身が恐竜になって戦いたいとかは?三吉:それは全然ないです。戦うのは本当に嫌いなので。伊藤:馬みたいな感覚で会いたいとか?三吉:そうそう。卵がかえる瞬間とか見たい。○■「光源氏」づいてる伊藤が三度目の正直で演じたいのは?――伊藤さんはこのところ光源氏づいてますが。(※ドラマ『いいね!光源氏くん』)伊藤:づいてますね~。――また光源氏ものの世界に入れるなら、今度はどんな役を演じたいですか?伊藤:役柄で言ったら、自分としては倫子がジャストだと思うんです。でもそうだなぁ、これまではどっちも受け入れる側なんですよ。現代で受け入れるか、平安で受け入れるか。三吉:確かに。伊藤:だから今度は受け入れられたいです。自分が降り立った時代で戸惑ってみたい!三吉:ねえねえ。沙莉っていつ休んでるの?伊藤:ええ! それはこちらのセリフですよ。三吉もすごく忙しそうじゃん。三吉:いや、仕事とかって話じゃなくて。伊藤:あ、テンションのこと?三吉:畳みかけるスピードが速すぎなんだもん。家に帰ったらめっちゃ静かとか?伊藤:家だとスイッチ切れてるね。充電してる。いまはまだ充電98くらいあるからね!三吉:あはは、そうなんだ。○■今度はがっつり共演をして喧嘩でも――本当に仲良しですね。今度は本編で共演しているお二人が見たいです。三吉&伊藤:本当に!伊藤:がっつり喧嘩とか。三吉:したいしたい。でも負けそう。伊藤:何言ってるの、大丈夫だよ。上から見下ろすだけで勝てるよ。三吉:あはは。そう?――最後に公開に向けてひと言ずつご自身のシーンから見どころをお願いします。三吉:弘徽殿女御は、たとえ犠牲を伴ったとしても、息子や国のために色んな事を成し遂げていく強い女性ですが、後半、六条御息所に問いかけるところがあって、そこは撮影しながらもグッと気持ちの入ったシーンでした。そういったところから弘徽殿女御の温かさを、ジンワリ感じていただけたらなと思います。伊藤:雷と倫子のシーンって、結構点描で展開していくんです。2人が育んでいく日々の全部を見せることはできないので。そのなかでも雷が歌うスピッツが絶妙なんです。三吉:わかる!伊藤:あそこが本当に絶妙で、倫子と雷の時間の流れを象徴するシーンにも感じられるので、ぜひ堪能してください。■三吉彩花1996年6月18日生まれ。埼玉県出身。ファッションモデルとして活躍。女優としては、映画『グッモーエビアン!』(12)、『旅立ちの島唄~十五の春~』(13)での演技が評価され、第67回毎日映画コンクールおよび第35回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。近年、『ダンスウィズミー』(19)、『犬鳴村』(20)、『Daughters』(20)と主演作が次々と公開されている。■伊藤沙莉1994年5月4日生まれ。千葉県出身。2003年に子役としてデビュー。主な出演作に映画『獣道』(17)、『寝ても覚めても』(18)、『劇場』(20)、ドラマ『ひよっこ』(17)、『これは経費で落ちません!』(19)、『いいね! 光源氏くん』(20)。アニメ『映像研には手を出すな!』(20)など声優としても活躍。本年は、第57回ギャラクシー賞個人賞ほかを受賞。望月ふみ 70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビュー取材が中心で月に20本ほど担当。もちろんコラム系も書きます。愛猫との時間が癒しで、家全体の猫部屋化が加速中。 この著者の記事一覧はこちら
2020年11月20日人は非日常の空間にいると解放的になることがありますが、今回ご紹介する映画『ホテルローヤル』の舞台となるのはラブホテル。本作は、そのなかで繰り広げられるさまざまな人間模様が見事に描かれている作品となっています。そこで、その裏側についてこちらの方にお話をうかがってきました。写真・大内香織(伊藤沙莉)女優の伊藤沙莉さん【映画、ときどき私】 vol. 340現在、映画やドラマ、CMなどで大活躍を見せている伊藤さん。劇中では、両親に見捨てられて居場所をなくした“自称ホームレス女子高生”のまりあを演じています。今回は、作品の見どころだけでなく、長いキャリアのなかで味わった苦悩やコンプレックスとの向き合い方などについても語っていただきました。―本作は久しぶりの女子高生役だったと思いますが、演じてみていかがでしたか?伊藤さん感慨深かったですね。というのも、実は「制服を着ているきみしか想像できないから、大人の役なんて来ないよ」と過去に言われたことが原因で、女子高生役はやりたくないと思っていた時期が長いことあったんです。でも、最近になっていろいろな役やらせていただけるようになってから、また制服も着たいなと。童顔なのでまだいけるんじゃないかなと思っていました(笑)。そんなときに、武正晴監督から「きみに決めていた女子高生の役がある」とお話をいただいたのがこの作品。ただ、「最初に考えていたときから、2、3年経ってしまって、きみも年を取ったから心配だ」と言われたんですけど、「ギリギリオッケー!」ということで大丈夫になりました。―実際に、制服に袖を通してみて思うこともありましたか?伊藤さん今後何があるかわかりませんが、自分のなかでひとつの区切りになった感覚はありました。自分が女子高生を演じるのは、これが最後の作品になるんだろうなと。でも、それがこの作品で、そしてこの役どころで締められてよかったなと思いました。あまりにうれしくて、制服姿のままめちゃくちゃ写真を撮りましたよ(笑)。普段とは違う武正晴監督の演出がおもしろかった―観ている側としては、まだあと数年は女子高生役も演じられると思いましたが……。伊藤さんいやいや、ギリでしたね。衣装の制服を着た状態で、メイクをする前の朝一番の顔を鏡で見たとき「大丈夫?」みたいな感じでしたから。ちょっとまずいなと思って、ロケ先の北海道でマッサージできるところを慌てて探して、死にもの狂いでマッサージしたくらいです。―(笑)。では、現役のときと大人になってから演じる女子高生とでは、違いを感じることもありましたか?伊藤さん今回のほうが、昔に比べて俯瞰で見ている感じはあったかもしれないですね。「ああ、こんな感じだったな」みたいになぞる時間が多かったというか。武監督の演出でおもしろかったのは、何も考えていないような感じを出すために「ずっと口開けてて」と言われたことと、あとは「余計なことをして」と言われたことですね。―余計なことというのは?伊藤さんただ廊下を歩くのでも、全部のものに触ってほしいと。それによって、ラブホに初めて来た感じやちょっと能天気な女子高生の様子、そしてまりあが抱える寂しさも表れていると思います。普段、お芝居をするときには余計なことはしないようにしようと心がけているので、逆におもしろかったです。―さすが武監督ですね。そもそもなぜこの役を伊藤さんに演じてほしいと思っていらっしゃったのかは、お聞きになりましたか?伊藤さん監督が言っていたのは、まりあが発するのっぺりとした感じの「せんせーい」というセリフが私の声で聞こえたし、聞きたかったと。そう言っていただいたときは、うれしかったですね。つい最近まで自分の声がコンプレックスだった―伊藤さんと言えば、やはりその声が非常に魅力的ですが、コンプレックスだった時期もあったとか。伊藤さん小学校3年生でこのお仕事を始めてから、オーディションでは声で覚えてもらえることが多かったので、最初はどちらかというと“武器”だと思っていました。そんなとき、毎回オーディションに呼んでくださるんですけど、いつも最後で落とすアニメーションの監督から、4回目くらいのときに「特徴的でも個性的でもないし、つまらない声だね」と言われてしまったんです。そこで声を全否定されたと感じてしまい、「武器でも何でもないし、かわいくもないし、歌える歌も少ないし……」みたいなことが一気に自分のなかで湧きあがってしまって、自分の声が大嫌いになってしまいました。こんな声、必要ないなと。なので、しばらくは声を褒めてもらっても、「それしか特徴がなくてごめんなさい」くらいひねくれてました(笑)。―いまは、そのコンプレックスとどのように向き合っていますか?伊藤さんつい最近まで嫌いなままでしたが、アニメやナレーションといった声のお仕事をいただけるようになったおかげで、ポジティブに受け止められるようになりました。実際、「うまいか下手か」よりも「好きか嫌いか」が大きいと思うんですよね。これはお芝居に限らず、人に対しても言えることだと思いますが。いまは、どんどんひねくれたのがぐちゃっとなって逆にまっすぐになった感じなので、素直に「ありがとうございます」と言えるようになりました。否定されたことも、すべて私のなかでは整理がついていることです。私も認めるところは認めないとかっこ悪いですから。感動したのは、こだわりが詰まったラブホテルの部屋―かっこいいですね。ちなみに、童顔と言われることに関しては、いかがですか?伊藤さんそれについては幅広い役ができるので、逆に武器かなと思っています。というのも、童顔って1周回ってけっこうおばさんに見えるときがあるんですよ。最近も、30代半ばに間違えられたことがありましたしね……。「そんなバカな!」と思うんですけど、童顔って意外と幅広いんだなと最近は感じています。―女子高生もできることを考えれば、確かに幅広いです。あと、今回の舞台はラブホテルでしたが、室内の様子を体験されてみて、どのような感じでしたか?伊藤さん釧路にある実際のホテルで撮っている部分とセットの部分がありましたが、そこにいるだけで役になれるような場所を作り上げてくれた監督と美術部さんたちのこだわりには、本当に感動しました。ただ、お風呂の扉が全部ガラスだったので、「お風呂に入ろうかな」って言うシーンでは、「え!?全部丸見えじゃん!」ってなりましたけどね。さすがラブホなだけに、すごいエッチだなって思いました(笑)。―(笑)。このところますます存在感を増していますが、ブレイクの実感は?伊藤さん最近は、フワフワしていて夢見心地みたいな感覚ですね。いつも次のお仕事が決まっていないことが多かったので、撮影が終わる頃にスタッフさんから「次は何やるの?」と聞かれるのが前は大嫌いだったんです。そういった経験もあって、いまは次が決まっていることがうれしくて仕方がないんですよ。―そういう喜びも原動力につながっているのでしょうか?伊藤さんそうですね。この先もそれが当たり前にはならないと思います。時間はかかりましたけど、「みなさん、私を視界に入れてくれてありがとう!」という感じです(笑)。神社でお参りをすると心が洗われる―伊藤さんといえば、エゴサーチをよくされることでも知られていますが、最近もされていますか?伊藤さんめっちゃしていますよ(笑)。癖なんでしょうね。怖いことに、気がついたらいつの間にか携帯でエゴサーチしてたりすることもありますから……。なので、最近は携帯から離れる時間を意識して作るようにしています。―コメントの内容によって、気持ちが左右されることはないですか?伊藤さんひどいことを書かれていても、もはや何も感じないですね。注射みたいに、最初はチクッとするけど、入ってしまえばこっちのもんみたいな(笑)。小学生のときからエゴサーチデビューしているので、もはや悟りの境地と言えるかもしれません。いまでは、原動力にしかならない感じです。―すごい境地ですね。では、伊藤さんにとって息抜きになるお気に入りの場所などがあれば、教えてください。伊藤さん神社ですね。私はウォーキングを兼ねて散歩をよくするんですが、そのときに近所の神社に寄って、お参りをして毎日おみくじを買って帰ります。もともと神社が大好きで、旅行先でも必ず行っていたんですけど、家の近所の神社にも行くべきだと言われてから行くようになりました。お参りをすると、心が洗われるんですよね。―オススメのストレス発散法といえば、何ですか?伊藤さんおうちでカラオケです。最近アプリを入れて、マイクを2本買ったので、家でかなり本格的なカラオケを楽しめるようになりました。男の人の曲とか、“病みソング”が多めですけど、ひとりでも、友達を呼んでもできるので、“スナック伊藤”ができています(笑)。かっこいい女性になるために心臓を鍛えている―楽しそうですね。ちなみに、これまでずっと同居されていたお兄さんが最近引っ越されたようですが、生活に変化はありますか?伊藤さん確かに最初はちょっと寂しかったですけど、兄はどれだけ洗濯物を出してたんだと思うくらい家事が断然楽になりました。おじさんをひとり飼うのは大変だなと(笑)。でも、久しぶりに家に遊びに来たりすると、「あー、好きだなぁ」って思うんですけど、たまに来てはカーペットを汚して帰るので、やっぱりしばらくは来ないでほしいです。―仲の良さが伝わってきます。また、インスタではファンのみなさんの質問に答える「質疑応答」をされることもあり、回答が秀逸でおもしろいですが、逆に伊藤さんが誰かに相談してみたいことは?伊藤さん恋愛マスターみたいな人に、恋愛の仕方を教えてほしいですね(笑)。私の場合、普段からこんな感じなので、飲み友達とかマブダチみたいな感じに思われちゃうことが多くて。どうやって恋愛に持ち込んでいるのかとか、恋愛の“フラグ”の立て方がわかったら楽しそうだなって思います。―ぜひ、それは聞きたいですね。それでは最後に、今後どのような女性になっていきたいかについて教えてください。伊藤さんかっこいい人になりたいですね。そのために、いまはできないことをあえてやってみたり、やったことのない仕事に挑戦したりして、大抵のことにはビクビクしないような心臓に鍛えているところです。そうしたら、昔に比べて新しいことにチャレンジするときも、自分にはできないと思い込んでいたことをするときも、怖がらなくなりました。それは自信にもつながるので、これからもそんなふうに経験値を増やしながら、どっしりしていけたらいいなと思います。インタビューを終えてみて……。以前からずっと取材したいと思っていた女優さんのひとりだった伊藤さん。喜びと興奮を内に秘めながらお話を聞いていましたが、こんなにも笑わせてもらった取材はないのではと思うほど、頭の回転の速い伊藤さんの話術にすっかり魅了されてしまいました。さまざまな“武器”を持つ伊藤さんの今後が楽しみでしかないです。今回で最後になるかもしれない制服姿は、ぜひお見逃しなく!新しい世界を切り拓く“光”を肌で感じる!誰のなかにもある葛藤や孤独、そして欲望。普段は胸の奥にしまい込んでいたとしても、非日常の空間のなかでは、すべてをさらけ出して素直に向き合えるはず。劇場をあとにする頃、あなたの心も裸にされているかも。写真・大内香織(伊藤沙莉)取材、文・志村昌美ストーリー北海道の釧路湿原を望む高台にあるラブホテル『ホテルローヤル』。経営者のひとり娘である雅代は、受験に失敗したのち、居心地の悪さを感じながらも実家を手伝っていた。そして、甲斐性のない父に代わり、半ば諦めるようにホテルを継ぐこととなる。そんなホテルにやってくるのは、子育てと親の介護に追われる生活を送る夫婦や行き場を失った女子高生と妻に裏切られた教師など。誰もが“非日常”を求めていた。ところが、ホテルの一室である事件が起こり、ホテルはマスコミの標的とされてしまうことに……。心に届く予告編はこちら!作品情報『ホテルローヤル』11月13日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー配給:ファントム・フィルム©桜木紫乃/集英社 ©2020映画「ホテルローヤル」製作委員会ヘアメイク:AIKOスタイリスト:吉田あかねオールインワン ¥30,000チュールリブニット ¥20,000(以上アンスリード/アンスリード青山店電話03-3409-5503)
2020年11月10日一度、その名前を覚えたら、スクリーンのどこに映っていても無意識に探してしまう、病みつきになってしまう女優がいる。彼女の名前は伊藤沙莉。2020年、ブレイクしたと言われる俳優のひとりだが、伊藤さんはいまの場所を運で掴んだわけではない、実力で手繰り寄せた。周りの目を気にしていた過去、今は「賛否あるほうがむしろありがたい」ドラマ、映画、アニメーション作品などを合わせ、本年だけで12本もの作品に出演。数だけを見てもうなるほどだが、すべてにおいてまったく異なる顔を見せているのが伊藤さんの真価だろう。「自分の中で、やっていることは、ずーっと変わらないんです。きっと、この先も変わらないだろうなとも思います。今は、皆さんに知ってもらえている現状が、うれしくて仕方なくって。名前を言ってわかる、顔を見てわかる存在に少しでもなれたことは、ありがたいなと思います。…でも、何がきっかけで、そんなに思ってくれたんだろうとも感じちゃう(笑)」。「この作品で伊藤沙莉を知った」ともはや選べないことも、伊藤さんならではの特徴。伊藤さんは、何年も前からコツコツと着実に作品を積み重ねていたのだ。さかのぼれば、2019年に配信されたNetflixのシリーズ「全裸監督」ではチーム村西の紅一点として、2018年『寝ても覚めても』ではヒロインの親友を、そして2017年『獣道』では家庭に事情を抱える不良少女役で、映画初主演を飾った。こうして挙げていくと、年次でも追い切れないほど、光る名演揃いだ。その経歴に対する評価が、現在のブレイクにつながったことは一目瞭然。強烈な時代のうねり、急激な注目度の上昇について、本人は、どう受け止めているのだろうか。「すごく恵まれた毎日というか、すごい幸せだなって、常に感じています。ただ、周りの目は、逆に昔のほうが気にしていました。今は、賛否あるほうがむしろありがたいと思うようになってきたので…もちろん賛が多いほうがうれしいですね。若干のとまどいとか、ちょっとしたプレッシャーは、なくはないんです。だから、自分について考える時間が増えました」。朋友・松岡茉優と「たまーに、する」未来の話は…伊藤さんの「自分について考える時間」は、いつしか9歳から芝居を始めた過去の自分、少し先の未来の自分について、思いを馳せることになった。「20歳くらいのときかな。事務所の社長に、“来年どうなりたい、再来年どうなりたいは、もう捨てなさい。君は10年単位で考えなさい”と言われたんです。“30歳になったときに、そこにいられるかどうかだから”って」と、伊藤さんは懐かしそうな表情で語り出す。「私は、どちらかと言うと、ふつふつとしたハングリー精神の持ち主ではなくて。だから、社長にそう言われたとき、すごくホッとしたんです。“すぐ結果を出さなくていいんだ”と思ったら、“じゃあ、もうちょっとのんびりするかな”って(笑)。それで肩の力が結構抜けて、たぶん自分のペースで今までこられたんだと思います」。「私、シンプルにお芝居が好きなんです。とりあえず、30になったときに、“伊藤にやってほしい”と思える役があるような人ではいたい、という気持ちはあります」。今のような話は、朋友・松岡茉優とも「たまーに、する(笑)」と言う。「松岡とは、ちょいちょい、本当に、たまーに、ちょっと弱ってるときに、こういうことをしゃべったりします。お互いに、“いるよね。うちら、(30になっても)いるよね?”みたいな感じで、なぐさめ合っています(笑)」。30になっても、40になっても、80になろうと“いる”であろう、トップ女優ふたりの健気なやり取りを想像するだけで、何とも微笑ましい。15回観た主演作、「ここ最近で変わった人生観」と照らし合わせて伊藤さんが長編2本目の主演となった映画『タイトル、拒絶』が、11月13日より公開される。セックスワーカーとして生きる女性たちをオムニバス的に綴った、山田佳奈監督によるオリジナル作品。伊藤さんは、体験入店で店に来たものの、怖気づいて客前から逃げ出し、結果、デリヘル嬢たちの世話係をするカノウを演じた。「実はこの映画、すでに15回観ました。こんなに観ることは特殊ですが、観れば観るほど好きになるんです!」と、伊藤さんが目の中に入れても痛くない『タイトル、拒絶』は、トレーラーでも流れるカノウによる独白から始まる。「私の人生なんてクソみたいなもんだと思うんですよね」と、少し怒りを含んだ口調の独白シーン。何ページあるかわからない、長いひとりしゃべりは、カノウの心の内や人生観をさらすと同時に、世界観に引き込む重要な幕開けとしての役割を果たした。「これがファースト・カットでした。台本を読んだ時点から、この独白をやりたい気持ちが大きかったので、自分の中でもすごく気合いが入っていましたし、良い意味でのこわばりもあって。でも、独白は感情を込めすぎると、ちょっと胃もたれしてしまうので、気持ちが入っちゃうところは入っちゃうで放っておきつつ、基本はフラットでしゃべろうと心がけていました」。その後、物語はデリヘルの事務所を軸に展開していく。人気トップのマヒル、文句ばかりのアツコ、トウの立ったシホ、こっそり事務所内恋愛をするキョウコなど、様々な嬢に振り回されながら、カノウは裏方業をこなしていく。カノウはそこでの縮図を日本の昔話の「カチカチ山」になぞらえ、自分はタヌキ、マヒルをウサギとする。賢くてかわいいウサギはみんなに愛され、性悪で嫌われ者のタヌキには誰も目もくれない、と。伊藤さんは、タヌキの気持ちこそ痛いほどわかると、熱弁した。「実際カノウにとって、マヌケ役を買って出るステージに選んだのが、デリヘルの職場だっただけで、私としては芸能界は“カチカチ山”だと思っています。最初の頃はマヌケ役を買って出ていましたし。不器用で、万人受けする何かを求められないなら、“もうこれでいくしかない”、“タヌキは、タヌキの人生の主役ってことに変わりはないから”って」。「私もきっと、ここ最近で変わった人生観なんです」と、伊藤さんは言う。「まだ、今ほどお仕事がいただけていないときなんて、脇役人生と思うしかなかった部分がありました。そこに関しては、カノウがもがいている様もすごく理解できますし、ひねくれて“どうでもいい”と言いつつ、どこかでちゃんと傷ついている。“どこかで何か覆したい、でもどうにもならない“という葛藤は、めちゃくちゃわかると思いましたね」。「だから、カノウ役は絶対にやりたいと思ったんです」と、伊藤さんはインタビューを締めた。伊藤さんがカノウに込めた想いは作品内で荒々しく息づき、傷みをともなって観客にぶつけられる。そしてまたこの98分、伊藤沙莉という女優の凄みを肌で感じるのだ。(text:赤山恭子/photo:Jumpei Yamada)■関連作品:タイトル、拒絶 2020年11月13日より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開©DirectorsBox
2020年11月09日映画『十二単衣を着た悪魔』の完成披露報告会が本日10月20日(火)セルリアンタワー能楽堂にて行われ、主演の伊藤健太郎をはじめ、三吉彩花、伊藤沙莉、山村紅葉、笹野高史、黒木瞳監督が登壇した。本作にも出演するLiLiCoが今回MCを担当。原作に惹かれた点を聞かれた黒木監督は「『源氏物語』桐壺帝の正妃でありながらも、悪役として描かれている、弘徽殿女御はこういった人だったのかもと考えられて書かれた物語で、現代に生きる自分の居場所がない、人と比べてうまくいかない、自分って何なんだろうと、ちょっとダメンズな男の子が、ひょんなことから源氏物語の世界にトリップ、弘徽殿女御をはじめとする様々な登場人物の輝く人生を見て成長するという希望のお話に惹かれました」と答える。就職活動連続失敗中の実家暮らしのフリーターで、ひょんなことから「源氏物語」の世界にトリップしてしまう本作の主人公・雷を演じた伊藤健太郎さんは、役柄との共通点について「あの平安時代に急に飛び込んで、意外とすんなりと対応していく姿は、今自分が平安時代にタイムスリップしたら、最初は驚くだろうけど、対応するだろうなというところはちょっと似ているかも」と役作りに苦労はなかったそう。また、最初からスタッフの中でこの役は伊藤健太郎さんでいきたいという思いがあったと明かす黒木監督。「たまたま私が出演しているラジオ局の番組の収録にいく際に、エレベーターのドアが開くと、真正面にポスターが貼られていまして、エレベーターが開くと伊藤健太郎さんがいらっしゃる。この方が雷ちゃんを演じてくれたらなぁと思っておりましたが、念願かなって嬉しかったです」とコメントした。“悪魔”とも言われた弘徽殿女御を演じた三吉さんは「ここまで強い女性を演じたのは初めてなんですけれども、だんだん自分の息子の為にとか誰かのためにとか愛情をもって何を犠牲にしてでも貫いていく姿勢に、この人についていきたいなと自然に感じることができて、弘徽殿女御への熱い想いを聞かせていただいて愛着がわいてきました」と演じてみた感想を語り、黒木監督は「ヘア、十二単衣が似合う三吉ちゃん以外、弘徽殿女御はいないと思いました」と言い切った。そして伊藤沙莉さんの出演は、監督がテレビに出演するのを見てぜひ倫子役にとオファーしたそうで、それについて伊藤沙莉さんは「凄くシンプルで嬉しかったです。現代を生きる女性は演じてきましたが、時代を超えて生きる女性を演じることが少なく、経験として踏まなければならないと思っていた時期にオファー頂いて、黒木組でその経験が出来たのがすごく嬉しかったです」と笑顔を見せる。さらにハプニングの演出についての話題になると、「とあるシーンで、ハプニングが起こりまして、めちゃくちゃ驚きました。お芝居でするのはずかしいと思いますし、是非そのシーンを探してほしいですね。でも、そのシーンの撮影の直後は、健太郎、ふざけた?本番なのに、何やってんの?とは思いました」と意味深に話すと、伊藤健太郎さんは「台本に書かれてなく、黒木監督に撮影前に指示されて、『え??』って戸惑いまして、やるべきかやらないか迷ってたんですけど、後ろのベースから、何度も『いけ!いけ!』って黒木監督が…」とそのシーンをふり返り、伊藤沙莉さんが「結果いいシーンでした!」と言い会場を沸かせた。最後に伊藤健太郎さんは「こういった時期に、公開が近づいてきて、能楽堂という場所で、皆様に完成を報告する機会を設けられたことを、光栄に思っています」と挨拶し、「主人公の雷の様に、映画の中にタイムスリップしていただき、ちょっとした非現実的体験をご体験頂ければと思っております。公開しましたら、是非劇場に足を運んでくださればと願っています」と本作をPRしイベントは幕を閉じた。『十二単衣を着た悪魔』は11月6日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:十二単衣を着た悪魔 2020年11月6日より新宿ピカデリーほか全国にて公開Ⓒ2019「十二単衣を着た悪魔」フィルムパートナー
2020年10月20日「現場での草なぎさんは、凪沙という人物、そのものでした。まるで憑依しているかのようで、生き様まで背負っている感じがしました」そう語るのは、草なぎ剛(46)がトランスジェンダー役を演じ、絶賛されている映画『ミッドナイトスワン』(全国公開中)に、バレエ講師・片平実花役で出演している真飛聖(43)。本作は、草なぎ演じる凪沙が、育児放棄されて孤独に生きていた一果という少女と出会い、母性が目覚めていく物語。実花は凪沙と一果の夢を後押しする、という重要な役どころだ。「一果がバレリーナになる、という夢に向かっていくということを通して、凪沙と一果の距離がどんどん縮まっていくのが映画の見どころでもありますが、実花としてもとてもうれしかったです」(真飛・以下同)一果役の服部樹咲(14)はこの作品が女優デビュー。その初々しさが演技をよりリアルにした、という。「樹咲ちゃんはバレエが大好きで、お芝居をやりたい!という情熱を持っている女の子。そこが夢を追いかけている一果の姿とピッタリ重なりました」作品を見て、何度も泣いてしまったという真飛。自身の母性や生き方なども考えさせられたようだ。「愛情を傾けられる存在がいることが大切ですよね、今後、結婚したり、家族が持てたらうれしいですが、今の私には愛犬のおもちが命をかけてでも守りたい存在。コロナ禍にあって、今までのようにお仕事をするのは難しいけれど、やらせていただけることの幸せを感じたり、演じることが好きなことを再認識しました。これからはプライベートも仕事も諦めないで生きよう、と心に決めました」「女性自身」2020年10月13日号 掲載
2020年10月05日波瑠主演で、桜木紫乃の直木賞受賞作を「全裸監督」や『百円の恋』『アンダードッグ』の武正晴監督が映画化した映画『ホテルローヤル』。本作で、誰にも言えない秘密や孤独を抱えた客のひとり、“自称ホームレス女子高生”を演じた伊藤沙莉について、武監督がキャスティングの秘話を語った。両親に見捨てられ行き場をなくした“自称ホームレス女子高生”まりあという、物語において重要な役どころを演じた伊藤さん。彼女をキャスティングした理由を武監督は「はじめから沙莉しかいないと思っていた。原作を読んで、まりあが担任の高校教師を“せんせぇ”と呼ぶ声が、頭の中で沙莉の声になっていた。彼女の声で“せんせぇ”を聞きたいと思った」と、伊藤さんの特徴的な声が決め手になったと語る。伊藤さんのチャームポイントの1つでもあるハスキーボイス。以前はコンプレックスだったという伊藤さんだが、声優としてオファーをもらえるようになったことで自分の個性だと思えるようになったと語っており、公開中の『小さなバイキング ビッケ』では主人公のビッケ役を務めている。また、伊藤さんは監督の演出について、「監督はいつも私たち役者に少しだけ余白を残してくれます。撮影現場で“まりあは親が出て行って、誰もいない家に帰った時どんな気持ちだったんだろうな…”とまりあの気持ちを私の中で膨らませられるような言葉をそっと掛けてくれました。こういう気持ちだったんだ、と限定せずに、役者自身に役の内面を想像させてくれるんです」と語る。「全裸監督」から続く、武監督と伊藤さんのタッグ。本作においても、互いについて語る言葉から監督と役者、それぞれの立場から寄せる強い信頼と絆がうかがえる。『ホテルローヤル』は11月13日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ホテルローヤル 2020年11月13日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©桜木紫乃/集英社 ©2020映画「ホテルローヤル」製作委員会
2020年10月02日●声優としても高評価「この声を肯定し続けていきたい」コメディからシリアスまでどんな作品でも特別な存在感を放ち、見るものを虜にしてしまう女優・伊藤沙莉。声優として参加したテレビアニメ『映像研には手を出すな!』の演技も絶賛されたが、劇場アニメ『小さなバイキング ビッケ』(10月2日公開)では主人公の男の子・ビッケ役に抜てきされ、また新たな扉を開く。不遇の時代を経て、今や飛ぶ鳥を落とす勢いで突き進んでいる伊藤は、「昔の名残なのか、今でもお仕事をいただけること自体が夢見心地。いただいたお仕事は全部やりたいくらい!」と意欲満面。「大きな壁が立ちはだかるほど興奮する」という、女優業への熱い思いを明かした。『SING/シング』(16)『怪盗グルーのミニオン大脱走』(17)のスタッフが手がけた本作。小さくて力の弱い少年・ビッケが、魔法の剣の力で黄金に姿を変えられてしまった母を救うため、海賊長の父とその船員たちと共に大海原へと冒険に旅立つ姿を描く。少年役という新たな挑戦となったが、伊藤は「ずっと男の子役をやってみたいと思っていた」と告白。「声のお仕事をさせていただくようになって、取材などで『次はどんな役をやりたいですか?』と聞かれると、『男の子』と答えていたんです。『わー!』と言いながら戦ってみたり、必殺技を出してみたり。そういった男の役に憧れていたんです。なので、その夢がこんなに早く叶って『どうしよう』という感じで……」と恐縮しきり。「ビッケは、自分の抱いている夢や目標を“遠いもの”として見ていない。純粋でピュアなところが、とても魅力的」と声を弾ませるが、役作りでは“男の子”という性別よりも、年齢設定を大切にしたと話す。「小学生くらいの頃って、声の高さについては、男の子も女の子もそんなに変わらないのかなと思うんです。それこそ、私みたいに男の子よりも声の低い女の子もいると思いますし(笑)。音響監督さんからは、『年齢設定を固めるほうが大事。“ビッケは10歳なんだ”ということを、丁寧に演じてほしい』というお話があった」そうで、10歳の子供を演じるために、試行錯誤を重ねた。「自分の中にある童心を無理やり引き出して。遊んでいるときの子供を思い浮かべると、目線が上に向いているのかなとも感じて。とにかく上を向いて演じようと思っていました」。アフレコは、「死に物狂い。たくさん練習したけれど、すごく緊張してしまって『どうしよう!』って(笑)」。緊張をほぐしてくれたのは、父親役の三宅健太の存在が大きいという。「休憩時間には、三宅さんが『本当にいい声だよね』と話しかけてくださって。私がガチガチなのをわかってくださっていたんですよね。そうやって話しているときは軽やかな口調なのに、本番になると、どこからあんな声を出しているんだろうと思うくらい、野太い声を出される! プロだなあと思います」とニッコリ。「アフレコ現場では、アプローチの仕方やアドリブの入れ方など、自分の考えてきたものを持ち寄って『こうするのはどうでしょう』と提案する声優さんの姿をよくお見受けします。実写の現場も声優業の現場も、本当に勉強になることがたくさんあります」と刺激もたっぷり受けている。テレビアニメ『映像研には手を出すな!』の浅草役では、個性的なキャラクターを躍動感たっぷりに演じ、原作ファンからも高評価を得た。「やっぱり認めていただくということは、すごくうれしいこと。飛び込んでみて、本当によかったと思います」としみじみ。以前は自身の声にコンプレックスを感じていたこともあるそうだが、女優業、声優業を通じて「この声だからこそ、できることがある」と知った。今では「この声で生まれて、どうせずっと付き合っていくのなら、楽しいことをしたいなと思っています。自分の声を否定しちゃいけない。大事にして、肯定し続けていきたい」と力強く語る。●みなぎるチャレンジ精神「大きな壁が迫るほど興奮する」9歳から子役として女優業をスタートした伊藤。今や映画、ドラマにと引っ張りだこの活躍を見せているが、「ちょっと前までは、オーディションに行っては落ち、行っては落ちの繰り返しでした」と不遇の時代もあった。本作のビッケは父親からなかなか認められず悔しい想いをするが、伊藤にとっても、“悔しさ”は大きな原動力になっているという。「ちょっと前までは、『今に見ていろ』と思いながら仕事をしていたようなところもあって。青い炎を燃やしているタイプですね(笑)。一人前として見てもらえなかったり、大人数の中の1人としてしか見てもらえなかったりすると、やっぱりそれは悔しい。でもそういう経験があったからこそ、諦めずにここまで来られたんだと思います。悲しい思い出にはまったくなっていないです」と打ち明けつつも、とりわけ大きな“悔しさ”を感じるのは「自分自身に対して」なのだとか。「『うまくできなかった』『悔しい』と思うことがあっても、同じ作品で取り返すことは絶対にできない。違う作品で、その時の自分を超えるしかない」。主役に限らず、脇役であっても、キラリと光る唯一無二の存在感を発揮している。オファーが殺到していることと思うが、彼女自身は「昔の名残なのか、今でもお仕事をいただけること自体が夢見心地というか。うれしくて仕方がない。いただいたお仕事はぶっ倒れてもいいから、全部やりたいくらい!」と求められる喜びをひしひしと感じている。その上で「もしスケジュールが重なってしまって、出演する作品を選ばないといけないとしたら、自分が寄り添えると思う役、作品に出たいですね。“そこに人間がきちんと存在している”と思える作品が好きです。生きた人間が描かれている作品は、主役、脇役も関係なく、『やってみたい』と心を動かされます」という。居場所を求めてもがく女性役で主演を務めた映画『獣道』(17)や、性サービス業を舞台にした『タイトル、拒絶』(11月13日)など大胆なチャレンジを要するような作品にも果敢に挑んでおり、心を動かされたら、迷いなく飛び込む覚悟が伝わる。「『獣道』で演じた愛衣は、ものすごく愛している役なんです。『獣道』を演じ切って、『その役をどれだけの愛情を持って演じられるか』ということが、私にとってかなり大きなことなんだなと感じました。あと私、好奇心が旺盛で! 『獣道』も『タイトル、拒絶』も、覗こうと思ってもなかなか覗くことができない世界を描いています。知らない世界を覗くことって、面白いですよね」と女優業が楽しくてたまらないといった様子。「いつも作品に入る前は、不安で、怖いと思うこともありますが、私、ちょっと変態なので(笑)。大きな壁が迫ってくるほど、興奮するタイプなんです。それが気持ち良くて仕方ない。だからこそ、きっと一生、このお仕事を楽しめるのかなと思っています!」といたずらっぽく笑う姿も頼もしい。伊藤沙莉の快進撃は、どうやらまだ始まったばかりだ。■伊藤沙莉1994年5月4日生まれ、千葉県出身。2003年、9歳でドラマデビュー。子役時代から安定感のある演技力には定評があり、映画、ドラマなど数多くの作品で活躍。2020年には『映像研には手を出すな!』でテレビアニメ声優に初挑戦し、高評価を得る。「第57回ギャラクシー賞」では、テレビ部門個人賞を受賞した。映画公開待機作に、『十二単衣を着た悪魔』、『ホテルローヤル』、主演『タイトル、拒絶』が控えている。(C)2019 Studio 100 Animation - Studio 100 Media GmbH - Belvision
2020年10月01日2020年9月27日放送の、情報番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)では『母親らしい服装』について特集。タレントであり、1児の母親である紅蘭さんが、自身のInstagramにセクシーな服装の写真を載せると「同じ母親として恥ずかしい」「母親らしい服装をしろ」などと非難の声が寄せられたといいます。非難の声に対し、紅蘭さんが「母親になったら着たい服が着れないのでしょうか?」と疑問を呈し、話題となっています。「母親らしい格好をしろ」の声を一蹴!紅蘭の投稿に「スカッとした」の声高校生らしい服とは?若者の露出の多い服装について疑問同番組にコメンテーターとして出演したタレントの指原莉乃さんは、司会を務めるお笑いタレントの東野幸治さんから「紅蘭さんの服装を見て、母親らしくないと感じる?」と問われると…。あの写真だけでは判断できないですよね。生活を見ているわけではないし。なんなら、「同じ子を持つ母としてその格好はないと思う」っていうメッセージを芸能人に送っている親の方がなんか嫌です。ワイドナショーーより引用その後、スタジオでは『らしさ』について議論。コメンテーターとして出演していた、現役高校生でモデルの白石彩奈さんは、学校生活で『学生らしさ』を強要される場面があるといいます。高校の修学旅行などで私服でいる時間があるんですけど、「学生らしい私服を着なさい」というルールがあったんです。これはやっぱりみんな「学生らしい服って何?」って先生に問いかけていましたし、何が基準なのか、何が『学生らしい』なのかは気になりました。ワイドナショーーより引用また、白石さんは「肩、お腹、胸元が開いている服だけでなく、普通のTシャツでも先生が露出が多いと判断した場合は上着を着させられた」と『学生らしさ』を強要されたエピソードを明かしました。この主張に対し、スタジオでは「親としては先生が正しいのかも」「先生の立場上、自由な服装を許すことは難しい」という意見で締めくくられています。指原莉乃「いえなかったけど、思っていたこと」番組終了後、指原さんが自身のTwitterを更新。『高校生らしい服装』について、「番組放送中にはいえなかったけれど…」と持論を投稿しました。言えなかったけど思ってた事修学旅行の学生らしさってやっぱり学校からしたら預かってるわけだし、何かに巻き込まれたら…というのがあるのかなあ。でも性犯罪ってもちろん手を出す人がおかしいわけで被害者が体を隠すことで抑制に繋がるからってのはなんか違いますよね…ワイドナショーでてました— 指原 莉乃 (@345__chan) September 27, 2020 学校側は性犯罪に巻き込まれないよう、予防策として生徒たちに露出の少ない服装をさせると推測。その一方で、「そもそも性犯罪を犯す人がおかしい」「そのために服装が制限されるのはなんか違うと思う」と疑問を呈しました。同番組の視聴者や、指原さんの意見を見た人からはさまざまな声が上がっています。・その通りだと思います。そもそも性犯罪を犯す人間がおかしい。被害を受ける側ばかりに抑制させるのはおかしいと思います。・実際、どんな服装をしていようが関係ないと思います。露出の少ない服装の子を狙う犯罪者もいますし。・修学旅行先には遊びに行くわけではなく、学びに行くという面もあるので『高校生らしい服』というよりは『TPOに合った服』と定義したほうが納得できる気がします。TPOをわきまえた服装であることは必要です。その上で「○○らしくない」や「性犯罪に巻き込まれるかもしれない」という理由から、服装を制限されるのではなく、個人が自由にファッションを楽しめる社会になってほしいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年09月28日あどけない表情に、個性的なハスキーボイス。彼女には、自然体で、媚びない愛らしさがある。公開を控える作品を含め、今年は8本もの映画に出演。もっとも勢いのある若手女優のひとりにお話を聞きました。子役から始めて、芸歴17年。長いキャリアの中で、これまでに伊藤沙莉さんが演じてきた役は、誰もが憧れるような美人役では決してない。ヒロインに嫉妬する小娘、モテないOL、SNSで毒を吐き続けるフリーターなど、どこか自分に自信が持てずにいる、等身大で飾らない普通の女の子が多い。そしてこの秋、出演映画が立て続けに公開され、映画『タイトル、拒絶』では、主人公のカノウを演じる。これは伊藤さんが、絶対に誰にも渡したくなかったと話すほど意欲的に臨んだ役だそう。「カノウは、ウサギに憧れるタヌキのような、イケていない普通の女性なんですが、まさに自分自身がそう。ウサギ側に属するきれいな女優さんは、キラキラしているし憧れますが、私は自分のことをタヌキ側の人間だと思っているので、なりたいとも、なれるとも思っていません。映画やドラマでは、タヌキをウサギ側の人が演じることも多いんですね。でもカノウ役でそれをしたら彼女の苦悩が全く伝わらない気がするんです。カノウのいじらしかったり、不器用だったり、人間っぽい魅力を引き出せるのは、同じタヌキ側に属する私にしかできないと思いました」自分をタヌキ側の人間だと堂々と宣言できるって、なかなかできないこと。「小学校高学年くらいの時には、自分の身の程は知っていました。小学4年生の時がモテ期のピークだったんですが、それ以降、パタリとモテなくなったので(笑)。本来ならばもっと早く気づくべきだったんですが、末っ子で甘やかされて育ったので、時間がかかった。でもタヌキ側だからといって卑下していません。タヌキのヒロインって、突き詰めれば突き詰めるほど、ウサギのヒロインよりかわいく見える時があるんです」伊藤さんが演じると、ごくごく普通の役も、たちまち光り輝き、印象的な人物になる。それは、持ち味でもあるハスキーボイスを生かし、喜怒哀楽をチャーミングに爆発させたり、メランコリックな表情で、心の機微を静かに見せたり、感情表現が実に巧みだからだろう。大胆さと繊細さを兼ね備え、親しみやすさの中にブレない芯の強さが垣間見えるからこそ、彼女の演技に惹きつけられ、演技派女優としても高い評価を得ている。「演技派とか言われますが、ぶっちゃけ派って自分にはよくわからない。自分自身、芝居やテクニックに納得したことはないので。ちょっと逃げのような言い方に聞こえるかもしれませんが、芝居は上手下手ではなく、好き嫌いだと思うんです。たとえば感情を乗せて豊かに表現する演技が好きな人もいれば、無表情で、セリフが棒読みに近くても、感情が見えてくるような演技が好きな人もいる。お芝居には正解がないので、私も毎回悩みながら演じていますし、もしそれを評価していただけているなら、私が普通に近い人間で共感を得やすいからだと思います」そんな彼女の無邪気さ、親しみやすさ、サバサバキャラは、同性たちからも支持されている。「サバサバしている、姉御肌、男勝りとかよく言われるけれど、そんなことは全くない!生粋の妹キャラだし、すごくめんどくさい女だと思います。でも応援してくれている人は、やはり同性の方が多くて、よく『友達に似てる!』とか言われるのですが、友達にいそうな親近感があるのかな。私を小さくして胸ポケットに入れておきたい、そんなマスコット感があるのかもしれないですね。女の子はキャラクターが好きだから!」彼女は作り手からも愛され、『タイトル、拒絶』で彼女を主演に選んだ内田英治さんは、『獣道』『全裸監督』でも伊藤さんを起用。また、今年公開された『ステップ』をはじめ、飯塚健監督作品にはこれまでに7作に出演。何度もキャスティングされる理由を、伊藤さんはどう考えているのだろうか。「ありがたいことです。理由はわからないけれど…、私を使って、監督が自分のホームで遊びたかったからですかね(笑)。何度もご一緒して現場の雰囲気がわかっているから使いやすいだろうし、任せてももらえる。その期待に応えたいし、頑張った分だけ楽しい。短い時間でも爪痕を残せる役者だと褒めていただくことはありますが、それは監督さんをはじめスタッフさんの力量であって、私の技術や技量ではないと思います」黒木瞳さんがメガホンをとった『十二単衣を着た悪魔』でも物語の中盤に登場し、重要な役どころを演じている。女優の大先輩でもある黒木監督の作品に出演したことで、新しい発見があったとか。「女優として長く一線で活躍されている黒木さんだからこその魅せ方を教わりました。セリフや表情だけに頼るのではなく、ちょっとした仕草や動作で、解き放たれていく感情を美しく魅せていく方法は、とても刺激的で!これは、私が今までにしてこなかった表現の仕方だったので、最初は戸惑いましたが、黒木さんが、そっと寄り添い、導いてくれました。そうやって監督や共演者たちと突き詰めていく時間が楽しいんです」無邪気で一途、全身で芝居を楽しんでいる。彼女が愛される理由は、そこにあるのかもしれない。これから公開を控える出演作『小さなバイキング ビッケ』果てしなき大海原を舞台に贈る、感動の冒険ファンタジー。主人公・ビッケの声を担当。小さくて力もないが、知恵を使って危機を乗り越える勇敢な海賊の少年に、伊藤さんが息吹を注ぐ。10月2日(金)より全国公開。©2019 Studio 100 Animation‐Studio 100 Media GmbH‐Belvision『十二単衣を着た悪魔』自信を失ったネガティブ男子が、『源氏物語』の世界へタイムスリップする異世界トリップエンターテインメント。監督は、女優の黒木瞳さん。伊藤さんは、主人公の妻を演じる。11月6日(金)より全国ロードショー。©2019「十二単衣を着た悪魔」フィルムパートナー『タイトル、拒絶』事情を抱えながらも力強く生きようとするセックスワーカーたちの姿を描く。主演の伊藤さんが、デリヘル嬢たちの世話係・カノウをどう演じるのか期待大。11月13日(金)より新宿シネマカリテほかにて全国順次公開。©DirectorsBox『ホテルローヤル』桜木紫乃さんの直木賞受賞作が待望の映画化。釧路のラブホテルを舞台にした愛と哀の群像劇。伊藤さんは、物語の重要な鍵を握る女子高生を熱演。11月13日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国ロードショー。©桜木紫乃/集英社 ©2020映画「ホテルローヤル」製作委員会いとう・さいり1994年5月4日生まれ、千葉県出身。9歳でドラマデビュー。子役時代から安定感のある演技力に定評があり、数々の作品に出演。映画『獣道』(2017年)で長編初主演を飾る。テレビアニメ『映像研には手を出すな!』やドラマ『これは経費で落ちません!』(共にNHK総合)などでの活躍が評価され、今年、第57回ギャラクシー賞テレビ部門個人賞、さらに映画『生理ちゃん』(2019年)で第29回日本映画批評家大賞助演女優賞に輝いた。シャツワンピース¥28,000(BRAUNGE/MIC TEL:046・224・3636)スカート¥9,900(SOMETHING/EDWIN TEL:0120・008・503)シューズ¥22,000(W&M/INDLE CO.,LTD TEL:03・5808・3977)イヤリング¥7,500(253Bijoux/DRESSUNREVE TEL:03・5468・2118)※『anan』2020年9月30日号より。写真・阿部裕介スタイリスト・吉田あかねヘア&メイク・aiko取材、文・鈴木恵美(by anan編集部)
2020年09月26日年齢肌を諦めない2ステップ株式会社Wondershakeは、9月11日、元宝塚・沙央くらまさんがプロデュースするスキンケアブランド「if nature(イフナチュール)」から化粧水「クリアピールローション」とクリーム「モイストバリアクリーム」を通信販売限定で新発売したことを明らかにした。同スキンケアブランドは、沙央くらまさんの「いつまでも魅力的でキラキラした人でありたい。」という思いから誕生した。敏感肌で悩む彼女が女優という仕事をする上でスキンケアに試行錯誤してきた経験を生かし、成分、テクスチャー、香り、全てにこだわりながら大切に作り上げたということだ。紫外線を浴びても壊れにくい次世代成分を配合同製品の特徴は、化粧水とクリームが異なる部位に効果を届ける独自システムを採用し、「潤してほぐす」と「守って育てる」を2ステップで実現する。化粧水には「奇跡の果実」と呼ばれるシーベリー果実を配合し、ミネラル・アミノ酸成分によって角質全体を整え、潤いを与える。クリームにはビタミンC誘導体、アセロラ果実エキス、クダモノトケイソウ種子油を配合し、年齢肌による肌の弾力や不足しがちな美容成分を補い潤いを保つ。また、次世代レチノールのして注目されるバクチオールを配合しているのも特徴だ。バクチオールは紫外線を浴びても壊れにくいと言われ、シワなどのエイジングサインへの効果が期待できるだけでなく、刺激が低く、敏感肌でも使うことができる。(画像はプレスリリースより)【参考】※if nature(イフナチュール)ブランドサイト
2020年09月16日女優の伊藤沙莉(いとう・さいり)さんが、2020年9月6日にインスタグラムを更新。おしゃれでかわいいコーディネートを、一挙に公開しています。伊藤沙莉の着こなしに「センスがいい!」※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 遅ればせながらの一挙紹介 かわいいお洋服たちです 【一枚目】 ワンピース @suzukitakayuki_atelier イヤリング @roughntumble_mine 【二、三枚目】 dress @tamaehirokawa #somarta earring @critical_lab boots @jimmychoo 【四、五枚目】 ブラウス スカート @near.nippon_official パンプス @dianashoespress イヤリング @joueteofficial 伊藤沙莉 (@itosairi)がシェアした投稿 - 2020年 9月月6日午前3時18分PDT1枚目の写真では、桃色のワンピースを着用。それに合わせ、メイクもほんのりピンクカラーにしているところがおしゃれですね。2枚目と3枚目ではモードな赤のドレス姿に。ところどころにレースの入ったデザインが、大人の雰囲気をかもしだしています。最後の写真では清楚なスカートコーディネートを披露。ビタミンカラーで統一された着こなしが、伊藤沙莉さんの元気なイメージにぴったりです!伊藤沙莉さんのさまざまなコーディネートを見たファンは、「似合ってる!」「かわいすぎる」と絶賛!「おそろいにしたい」といった声もたくさん寄せています。・沙莉ちゃんの着こなし、素敵すぎます!・ますますあなたのファンになりました。そしてセンスがいい!!・全部かわいかった!同じ服を買っちゃおうかなー?2020年11月公開予定の映画『タイトル、拒絶』で主演を務めている伊藤沙莉さん。その勢いは、これからも加速していきそうです!伊藤沙莉の兄は芸人のアノ人!男性のタイプや、自身の『声』に関するおもしろエピソードを語る[文・構成/grape編集部]
2020年09月07日『SING/シング』のスタッフが再結集し、伊藤沙莉が主人公の少年ビッケの日本語吹き替えを担当する『小さなバイキング ビッケ』。本作から予告編が解禁された。スウェーデンの作家ルーネル・ヨンソンによる児童文学シリーズを原作に、日本ではドイツとの共同製作の70年代に放送されると、最高視聴率20.5%を記録、尾田栄一郎「ONE PIECE」のモチーフにもなった海賊アドベンチャーの金字塔がCGアニメーションで新たに登場。今作は、何でも黄金に変えてしまう魔法の剣の秘密を解き明かす物語で、原作にはない全く新しいオリジナルストーリーが展開する。予告編は、魔法の剣によってビッケの母が黄金の像になってしまうシーンから始まる。小さくて弱虫だけど知恵は誰にも負けないビッケが、母を助けるため、そして夢であるバイキングになるために大海原へ旅立ち、巨大な波を乗り越える姿が描かれている。主人公・ビッケの日本語吹き替えを担当する伊藤さんによる名台詞「そうだ、この手でいこう!」のナレーションに、ビッケファンはテンションが上がること間違いなし。また、『アベンジャーズ』シリーズのソー役で知られる三宅健太(ハルバル役)をはじめ、前野智昭(レイフ役)、和多田美咲(イルビ役)、白井悠介(ゴルム役)、神尾晋一郎(ウルメ役)、野津山幸宏(ソー役)ら日本語吹き替えキャストも明らかにされている。『SING/シング』で、人は誰でも輝くことができるというテーマを数々のヒットソングに乗せて描き、世界中を笑いと感動で包み込んだスタッフが、本作では“夢を信じる勇気”と“家族の絆”をドラマチックに描き出す。『小さなバイキング ビッケ』は10月2日(金)よりイオンシネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年08月11日第32回東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ」部門でワールドプレミア上映され、主演の伊藤沙莉が「東京ジェムストーン賞」を受賞した『タイトル、拒絶』が、11月13日(金)より劇場公開されることが決定。予告編と共に、山田佳奈監督と伊藤さんからコメントも到着した。本作は、2013年に山田監督自身により初演された同名舞台の映画化で、監督にとって初の長編作品。それぞれが抱える事情に抗いながらも力強く生きようと進む、セックスワーカーの女性たちの姿を描いた。若手実力派・伊藤さんが演じる主人公は、以前に体験入店でデリヘルに来たものの、いざという段階になって怖気づいてホテルの外に助けを求めて逃げ出したカノウ。それ以来、彼女はデリヘル嬢たちの世話係になった。伊藤さん自身「誰にも渡したくなかった」と話すほど意欲的に臨んだ役だ。デリヘル嬢役には恒松祐里が一番人気のマヒルを演じるほか、佐津川愛美、森田想、円井わん、行平あい佳、野崎智子、大川原歩、そして片岡礼子ら個性豊かな女優陣が集結。そのほか、モトーラ世理奈、池田大、田中俊介、般若、でんでんなども出演している。この度完成した予告編では、「ワタシの人生なんてクソみたいなもんだと思うんですよね」と、主人公のカノウが黒いブラ姿で真正面切って語りかけてくる。その一方で、デリヘル嬢として過ごす女性たちの日常とセンセーショナルなシーンが切り取られ、前向きさと力強さをも感じさせる予告編となっている。監督・山田佳奈とても思い入れのある作品が遂に公開という運びとなりました。去年の冬に撮影をしたのが嘘のように状況も大きく変化し、映画の可能性を自分自身考える日々が続きましたが、私に出来ることは人の生活における不安や遣る瀬無さに、そっと手を添えることではないかと思っています。出演者、スタッフ、すべての人が全力でクリエイティブに関わって下さった作品が公開になること、本当に誇らしく思います。セックスワーカーの彼女たちを通して、観て下さった方々が力強く踏み出せますように。そう願っております。カノウ役・伊藤沙莉昨年、第32回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門での正式出品以来、ようやく再び作品を沢山の方々に観ていただける機会が巡ってきました。必死に、もがきながら、なんとか生きているという点では、今こういう時代だからこそ、より多くの方々に観ていただきたいなと思います。『タイトル、拒絶』は11月13日(金)より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2020年08月03日女優の伊藤沙莉(いとう・さいり)さんが、2020年7月5日にインスタグラムを更新。フェイスシールドを着用して、撮影に臨む様子をアップしています。伊藤沙莉、フェイスシールド着用でピース!2019年から配信がスタートし、話題になったドラマ『全裸監督』(Netflix)。小瀬田順子役で出演していた伊藤沙莉さんは、2021年配信予定の『全裸監督 シーズン2』(Netflix)への続投が決定しており、同作で共演している冨手麻妙(とみて・あみ)さんとのツーショットを公開しています。 View this post on Instagram A post shared by 伊藤沙莉 (@itosairi) on Jul 4, 2020 at 9:03am PDT新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐべく、現場ではフェイスシールド着用と対策を万全に行なっている様子。投稿には「楽しみです!」と撮影再開を喜ぶ声とともに、「マスク越しでもかわいい」と見慣れない格好の伊藤沙莉さんの姿を称賛するコメントが寄せられています。・わぁ、楽しみです!撮影、頑張ってください。・フェイスシールド越しでもにじみ出るかわいさ…。・どんな格好でも似合うね!配信が待ちきれない!!フェイスシールドを着けていると不便があるかもしれませんが、用心は必要です。伊藤沙莉さん含め、スタッフ、共演者には感染予防に気を配りながら、素敵な作品を作り上げてほしいですね。伊藤沙莉の兄は芸人のアノ人!男性のタイプや、自身の『声』に関するおもしろエピソードを語る[文・構成/grape編集部]
2020年07月06日最高視聴率20.5%を記録し、尾田栄一郎の「ONE PIECE」のモチーフにもなった名作アニメ「小さなバイキング ビッケ」が、伊藤沙莉主演でこの秋、劇場公開されることが決定した。バイキング・フラーケ族の族長ハルバルの息子・ビッケの母イルバが、ある日、魔法の剣の力で黄金に姿を変えられてしまう。ハルバルは案内役のレイフと船員たちと海賊船で剣の秘密を解く旅に出発。おいてきぼりを食らったビッケは、そっと樽に隠れ海賊船に乗り込む。ビッケたちが辿り着いたのは謎の島。人間界に追放されたアズガルドに住む神、ロキが待ち受ける――。本作は、スウェーデンの作家ルーネル・ヨンソンによる児童文学「小さなバイキング」シリーズが原作。半世紀に渡り世界70か国以上で愛され続け、日本ではドイツとの共同制作アニメが1972年から1974年にかけて放送された。今回は、何でも黄金に変えてしまう魔法の剣の秘密を解き明かす物語となっており、TVシリーズ「Vic The Viking」に参加したエリック・カズが監督・脚本を、『SING/シング』『ペット』のティモ・ベルクが作画監督を務め、原作にはない全く新しいオリジナルストーリーを作り上げる。連続テレビ小説「ひよっこ」、「いつまでも白い羽根」、「獣になれない私たち」、「いいね!光源氏くん」、『劇場』などに出演する伊藤さんが今回演じるのは、勇敢な海賊の息子・ビッケ。小さくて力もないが、知恵を使って危機を乗り越えるキャラクターだ。「緊張と興奮のハーフ&ハーフと言った気持ちでいっぱい」と出演が決まった心境を明かした伊藤さんは、「世代的に私の母など、身近な人たちが幼い頃に触れた思い出の作品ということもあり、その世代の方々に、もう一度あの頃のワクワクを感じて頂けるように!そして、今のお子様たちや私と同世代の方など幅広く楽しんでもらえるよう、精一杯頑張ります!」と意気込んでいる。『小さなバイキング ビッケ』は10月2日(金)よりイオンシネマほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2020年06月29日タレントの指原莉乃とフリーアナウンサーの田中みな実が出演するWEBムービー『キリン一番搾り 指原莉乃×田中みな実「おいしいって、うれしい。」篇』が18日、公開された。同ムービーは、プライベートでも仲の良い指原と田中のオンライン飲み会を描いたもの。2人はビールに合うおつまみをお互いに提案し、「一番搾り」とともに楽しみながら、ビールのおいしさを語っている。17分のフルバージョンでは、ステイホーム期間中の美容トークも。さらに、恋愛トークでは、田中からの「結婚願望あるの?」「彼氏いるの?」といった直球質問に、指原がタジタジに。田中も自身の恋愛に言及する。田中の仕草やコメントに、指原が思わず「かわいい」とつぶやく場面も。また、アフタートーク映像では、田中が「さっしーちゃん、ほんとにどんどんかわいくなっていく」と話し、指原が「うれしいです」と喜んでいる。
2020年06月18日平安時代からの大ベストセラー『源氏物語』の主人公・光源氏が、令和の日本に!?そんな突拍子もない設定で展開されるドラマ『いいね!光源氏くん』。光源氏役の千葉雄大さんと、光くんが居候することになる地味なOL・沙織役の伊藤沙莉さん。取材現場に現れた時から、気のおけない賑やかな雰囲気のふたり。伊藤:クランクインしたばかりの頃は、何を話しても「はい…」くらいで、めちゃくちゃ静かだったよね。千葉:最初はさぐりさぐりでしたね…。きっかけは覚えてないけど、ある時、急にこの人の前ではふざけても大丈夫だって思ったら、シャンパンのコルクが抜けて…。伊藤:そのコルクが飛んだ瞬間は見た気がする。でも、そのあたりから、現場の空気が一気に変わったんだよね。千葉さんが盛り上げてくれるから、どんどん楽しい雰囲気になって。千葉:みなさん「ウザい」って時もあったとは思うんですが…。伊藤:ないない(笑)。千葉:でもそれくらい現場が楽しかった。これまで、笑っちゃってNGを出すみたいなことってあんまりなかったのに、周りが引くくらい笑いが止まらなくなったりして。伊藤:千葉さんがはじけすぎて、その場の全員が笑っちゃったこともあったよね。あと、待ち時間に急に千葉さんが踊りだす時があって。突然。千葉:俺、ヤバい奴みたいじゃん。でも、平安の装束を身につけていると体の動きが制限されるんで、たまに解放されたくなる瞬間があって、その時にミュージカル調に…。伊藤:即興の歌詞で歌いだす(笑)。千葉:沙莉ちゃんも踊れる人だから、こっちのノリに合わせて、めちゃくちゃ即興で返してくる(笑)。でもそうやって一緒にふざけながらも、真面目な話も一緒にしてくれて、そこに本当に助けられた日々でした。おかげで作品に対して、できる限り嘘がなくできたなって思ってて。伊藤:千葉さんのすごいのは、私が「ここのシーンがちょっとやりづらいな」って悩んでたりすると、それを雰囲気で察知して声をかけてくださるんですよね。すごい周りを見ているし気遣いのできる方だなって。千葉:僕が意外だなと思ったのは、沙莉ちゃん、クランクアップの時に涙を流したんですよ。僕はそこに感動しちゃったんだけど、そういう繊細な部分もあったんだなって。伊藤:あるわッ!全然、人のこと見えてないじゃんっ!でもシンプルに毎日現場に行くのが楽しみで、ああ走りきったんだって思ったら…。千葉:普段は明るくて、そういう部分を見せないから…。そういう表に出さない優しさは、“沙織どの”と似ているのかもしれない。伊藤:(噴き出して)…嘘?千葉:嘘じゃないよ。あと沙莉ちゃんが演じる沙織どのは、見てるとすごく応援したくなるんだよね。伊藤:私は、知らないものに遭遇するたびにいちいち驚く光くんの表情がかわいいなって思ってた。千葉:純粋に楽しめる作品だよね。『いいね!光源氏くん』地味なOLの沙織(伊藤)が自宅で寛いでいると、目の前に平安貴族の扮装をした光源氏(千葉)が現れる。最初は驚く沙織だが、なりゆきから彼を部屋に住まわすことになる。毎週土曜23時30分~NHK総合にて放送中。©NHKちば・ゆうだい1989年3月9日生まれ。宮城県出身。モデルを経て2010年に俳優デビュー。出演映画『子供はわかってあげない』は6月公開予定。いとう・さいり1994年5月4日生まれ。千葉県出身。子役時代からドラマ『女王の教室』などで活躍。ドラマ『ひよっこ』や『獣になれない私たち』などの演技で注目される。出演映画『劇場』など公開待機作も多数。ワンピース¥84,000(THE KEIJI TEL:03・3499・7355)中にはいたパンツ¥25,000(Room211 TEL:03・6416・9525)イヤリング¥16,000(Jouete TEL:0120・10・6616)この情報は変更される可能性があります。※『anan』2020年4月29日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・寒河江 健(Emina/千葉さん)吉田あかね(伊藤さん)ヘア&メイク・平山直樹(wani/千葉さん)岡澤愛子(伊藤さん)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年04月25日齊藤工監督が“STAY at HOME”をテーマに、テレワークを舞台にした映画企画『TOKYO TELEWORK FILM』を始動、リモート撮影でクランクインしたことが分かった。東京都の外出自粛要請を受け、自宅環境での“娯楽の選択肢”として特別Webサイト「A TAKUMI SAITOH FILM」を立ち上げ、監督作品や出演関連作、レコメンド作品や映画を随時更新中の齊藤監督。そんな中での立ち上げとなった本企画『TOKYO TELEWORK FILM』は、鬱屈に屈さず、ウイルスショックによって生まれ行く「テレワークカルチャー」を記録し続け、連作を時系列に並べるオムニバス映画となっている。「テレワークセッション」(フェーズ1)、「テレワーク会話劇」(フェーズ2)を経て、「短編・長編を想定した製作」(フェーズ3)へと発展させた3段階(フェーズ)で製作を展開、2020年中の長編公開を予定している。4月20日に撮影が終了した「テレワークセッション」では、テレビ電話で繋がったキャストが本人として実名で登場し、『コーヒー&シガレッツ』(ジム・ジャームッシュ監督)のテレワーク版のようなドキュメンタリー性ある仕上がりに。そんな第1弾の出演は、齊藤監督のほか、伊藤沙莉、大水洋介(ラバーガール)、酒井健太(アルコ&ピース)ら。近日撮影予定の第2弾以降には、秋山ゆずきらが参加予定。長編映画へと更新と進化する間に、Webにて随時公開を予定しているという。そして第1弾として、4月29日(水・祝)にプレオープンするオンライン映画館「STAY HOME MINI THEATER powered by mu-mo Live Theater」にて、齊藤総監督映画『COMPLY+-ANCE コンプライアンス』との併映でプレミア上映が決定。トークイベントも開催される。<監督:齊藤工コメント>「漁師は漁に出られない時は網を縫う」と言う言葉があります。この"予期せぬ事態"に対し、従順に自主規制をかけながらも、そこから新たな歓びや愉しみを見付ける事はその網の目を密にする事我々人間の進化に繋がると、割と本気で思っています。(人命・医療・インフラ最優先ですが)手探りですが、様々な方々とオンラインで繋がり、お力・才能をお借りし、知恵を絞り合い、共に可動域を広げながら、"今(在宅・遠隔)だからこそ出来る事"を発掘、開拓して行きたいと思います。具体的に、悠々と、迅速に。STAY at HOME 斎藤工(cinemacafe.net)
2020年04月23日・彼女なりの『踊ってみた』。・ハッシュタグとの差がすごい。・強い…。吉田沙保里さんが自身のTwitterに投稿した動画に、そんな驚きと困惑の声が寄せられています。星野源の楽曲に合わせて吉田沙保里が踊る著名人の間でブームになっている、歌手の星野源さんが自身のInstagramに投稿した、オリジナル曲『うちで踊ろう』。元の動画に合わせて一緒に歌ったり、踊ってみたりと、星野さんとのセルフコラボを楽しむ動画を多くの著名人がSNS上に投稿しています。吉田さんもブームにのり、自身のTwitter上に『うちで踊ろう』とのコラボ動画を投稿。『#うちで踊ろう』のハッシュタグをつけて投稿された動画、こちらです。シャドーレスリングしてみましたぁー途中のジャンプする所、足が上がってなーい運動不足を感じます… #うちで踊ろう #星野源 さん #シャドーレスリング pic.twitter.com/upeqwWEANp — 吉田沙保里 (@sao_sao53) April 11, 2020 踊りや歌ではなく、シャドーレスリングを披露するコラボは、「さすが」のひと言…!現役時代、レスリング選手として数々の偉業を成し遂げ、『霊長類最強』の異名を持つ吉田さんにしかできないコラボです。吉田さんは「運動不足を感じる」と、自身のシャドーレスリングのレベルに満足がいっていないようですが、すぐにでも現役復帰できてしまいそうです!『踊ってみた』とは若干違うものの、投稿を通して多くの人に笑顔と元気を届けた吉田さん。見ているだけで、新型コロナウイルス感染症を撃退してくれそうな心強さすら感じますね。[文・構成/grape編集部]
2020年04月14日千葉雄大、伊藤沙莉、桐山漣、入山杏奈、神尾楓珠、小手伸也らが出演、現代に現れた平安貴族・光源氏とこじらせOL・沙織が織りなすゆる~く笑える“いけめん”居候コメディ「いいね!光源氏くん」が、4月4日(土)本日よりNHK総合で放送開始となる。えすとえむによる同名人気コミックを原作にドラマ化した本作。「源氏物語」の中で、雅(みやび)の世に生きていた平安貴族・光源氏が、まったく世界観の違う現代に出現。あたりまえに見える現実世界とのギャップに驚いたり、楽しんだり…。そんな光源氏をヒモ同然のように自宅に住まわせることになるのは、地味で自分に自信がない今風のこじらせOL・沙織。はじめは違和感を覚えつつも徐々に光の存在に癒されていく沙織だが、そんな矢先、ふたりのもとに新たな源氏物語の登場人物、あの中将(ちゅうじょう)が現れ…。奇想天外でゆる~く笑える千年の時を越えた“いけめん”居候コメディとなっている。光源氏を演じるのは「おっさんずラブ-in the sky-」で改めてその“美貌”を世間に知らしめた千葉さん。本作の光源氏は「みなさんが思われている“プレイボーイ”な光源氏とは少し変わっています。目の前で起こったことを素直に楽しんでいて、鈍感な部分もあるけど、柔らかさをもって、切なさもありつつ。僕はそこがすごく好きで、本当に純な人物」とのこと。「光源氏が劇中で、突然、和歌を詠み始めるので、そういった突拍子もない部分は、(共演者やスタッフに)多々ご迷惑をおかけしたなと思いますけど(笑)、そういう誇張されがちなところを、いかに真剣にやるかということが、楽しくて印象に残っています」と撮影をふり返る。一方、現代で光源氏と“同居”することになる沙織を演じたのは「これは経費で落ちません!」などの伊藤さん。「自分に自信がないし、美人の妹がいて、自分は脇役人生って勝手に思い込んで勝手に辛くなっている女性」だという沙織に「原作と台本を読んで、自分と近い部分というか、共感するところはたくさんありました」といい「“がんばれ~”と思いながら演じました」と語る。そんな伊藤さんだが「笑っちゃってNG出すとか、いままでの役者人生の中でなかった」にも関わらず「沙織が勝手にときめきだす」恋愛モードに入るシーンでは笑いが止まらなくなったとか。千葉さんも「お芝居だから当たり前なんだけど、『なにやってるんだろう、我々』って思ったら笑いが止まらなくなって、困りました」というほど。出演者自身も楽しんで演じたという本作で、笑って元気になって辛い日々を乗り越えていきたいところ。「いいね!光源氏くん」は4月4日(土)今夜より毎週土曜23時30分~、NHK総合にて放送開始。(笠緒)
2020年04月04日女優の伊藤沙莉が30日、インスタグラムを通じ、新型コロナウイルス感染による肺炎で29日に亡くなったタレント・志村けんさん(享年70)との思い出を明かした。伊藤は、志村さんとの共演シーンを撮った動画をアップし、「コント番組でご一緒させていただきました。そのうちの1つはバディを組ませていただきました」と振り返り、「ずーっとテレビで観て育って、だから、本当に嬉しくて、唯一テレビの録画にずっと残してあった番組でした」と告白。「空き時間お話ししてくださったこと、遠慮するなとアドバイスしてくださったことずっと忘れません」と感謝し、「正直まだ信じられません。いつか2ができると信じてました。悔しいです。心よりご冥福をお祈り申し上げます」と結んだ。志村さんは、2018年1月放送のスペシャルコント『志村けん in 探偵佐平60歳』(NHK総合)で、60分の長尺コントに挑戦。志村さん演じる木野塚佐平は警視庁を定年退職し、ハードボイルドに憧れていたことから探偵事務所を立ち上げる。伊藤は、その秘書役で出演した。なお、2016年9月放送のコント番組『となりのシムラ』(NHK総合)でも、伊藤は志村さんと共演している。
2020年03月31日