WOWOWプライムでは3月1日(日)、アカデミー賞授賞式のWOWOWスペシャルゲストを務めた「Sexy Zone」中島健人が出演する特番「中島健人 ハリウッドの風を探して」を放送。授賞式当日、中島さんがレッドカーペット上に立つ写真も到着した。『パラサイト 半地下の家族』がアジア作品・外国語映画として初めて作品賞を受賞したことや、松たか子が日本人として初の歌唱パフォーマンスを披露したことなど、日本でも賑わいをみせた「第92回アカデミー賞授賞式」。WOWOWでは、そんな授賞式の様子を現地から生中継、中島さんがスペシャルゲストを務めた。今回、現地レッドカーペットよりリポートを行った中島さんと共に熱狂のオスカーナイトをふり返る特番では、授賞式直後、興奮冷めやらぬ中島さんへのインタビューを中心に、授賞式前日から当日にかけての中島さんの取材裏側の模様も放送される。「(スペシャルゲストに)決まってからの2ヶ月間は、緊張と嬉しさ半々で、この日をめがけて生きてきたみたいな感じです」と大役への思いを明かしていた中島さん。事前に質問内容を英語で準備し、主演女優賞を獲得した『ジュディ 虹の彼方に』のレネー・ゼルウィガーをはじめ豪華ハリウッドスターにインタビューを実施。「授賞式までのストロークを見られたというのも感動ですし、これがアカデミー賞なのかとひしひしと感じられました」とレッドカーペットでのインタビューをふり返っている。「中島健人 ハリウッドの風を探して」は3月1日(日)21時30分~WOWOWプライムにて放送。「第92回アカデミー賞授賞式ダイジェスト」は3月1日(日)22時~[字幕版]はWOWOWプライムにて放送。(cinemacafe.net)
2020年02月26日夫に付き添ってもらって妊婦健診に行くこともあると思います。でも、ちょっと待って。あなたの夫は知らず知らずのうちに、周りに迷惑な行動を取っていませんか? 筆者の体験から、付き添い時に気を付けたいマナーを紹介します。 待合室の席は妊婦さんが優先産婦人科の待合室でよく見かけるのが、立ちっぱなしの妊婦さんがいるのに、夫たちが堂々と座っている姿。妊娠中はつわりで気分がすぐれなかったり、しんどい思いをしている妊婦さんも多いものです。その妊婦さんを差し置いて夫が座っているというのは、ちょっと気づかいが足りないと感じてしまいますよね。 待合室がよほど空いていない限り、夫には立ってもらうのがベターかもしれません。座っていても「妊婦さんが来たら席を譲ってあげてね」と、事前に伝えておくといいでしょう。 妊娠の喜びを出しすぎない女性であればご存知だと思いますが、産婦人科に来ているのは妊婦さんばかりではありません。病院によっては婦人科系の病気で通っている人、不妊治療をしてる人もいます。 でも、男性はなかなかそこまで気が回らず、産婦人科にいる女性=みんな妊婦さんと思い込みがち。そのため、赤ちゃんの誕生が楽しみなあまり、ついついテンションが上がってしまう夫を見かけることがあります。さまざまな事情を持っている人がいることを考慮して、待合室では妊娠の喜びを大きな声で話すのは控えたいですね。 香水やタバコのにおいに注意妊娠中の女性は、においに敏感になるという人も多くいます。産婦人科へ行くときは整髪料や香水をつけすぎないようにご注意を。待ち時間が長いからといって、外でタバコを吸うのも控えたほうがベター。服や髪についたにおいだけでも嫌がる妊婦さんはいるからです。 妊婦健診に夫が付き添うのは素敵なこと。でも、なかには男性がいることを好ましく思わない人もいます。産婦人科へ行くときは自分の妻だけじゃなく、ほかの妊婦さんへの気づかいを忘れないようにしてもらいたいですね。著者:高橋じゅんこ一児の男の子を育てるワーキングマザー。病気ネタやママ友ネタなど、ペンネームでリアルな体験談を執筆中。
2019年12月09日私の息子は、1歳半健診で体の成長は問題ありませんでした。ところが、保健師さんとの面談後、別室に通されて臨床心理士さんと面談をすることに……。そのとき、どんなことを話したのか、息子の言葉の様子とあわせてご紹介します。 気にしていなかった息子の言葉の遅れ私は「男の子だし、上の子もそうだったし……」と、あまり息子の言葉の遅れを気にしていませんでした。また、同年代の子と遊ぶ機会が少ないこともあり、周りの子の「一般的な」成長度合いに疎かったという部分もありました。 同時に上の子と年齢差があり、「もう少しだけ赤ちゃんらしくいてほしいな」という気持ちから、喃語や宇宙語がいとおしかったことも事実です。1歳半健診時、息子が話せていた言葉は「ママ」程度でした。 保健師さんから指摘されたこと今は言葉について吸収している時期で、息子もそのうちしゃべり出すんだろう……と悠長に構えていました。こちらの言っていることの理解も、問題がないように感じていました。 ところが健診後、保健師さんからは「言葉の理解がちょっと気になりますね。臨床心理士と話して、発語や理解を促す方法を相談してみましょう」という話が。そんな状況でも、保健師さんにニコニコするわが子。申し訳ないやら、悲しいやらで複雑な気持ちになりました。 臨床心理士さんとの面談臨床心理士さんには妊娠の経過や出産時の様子、首すわりの時期など、これまでの成育歴について気になっていること、普段の関わり方について質問されました。 質問のあと、「2歳までは様子を見て、2歳の時点で電話で面談し、それでも発語や言葉の理解が遅れがあるなら再度相談しましょう」ということに。言葉の発達を促すためにはたくさん話しかけたり、本を読んであげたりすることをすすめられました。ワンワン、ブーブーなどの音や声、物などの動きを音で表した擬声語である「オノマトペ」での声かけも効果的とのことです。 教えていただいたことを実践した成果か、少しずつ息子にも変化が見られている気がします。発達の遅れを指摘されたときは正直ショックでした。でも、これまでのかかわりを見直すいい機会になったようにも思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:東 慶子三児の母。育児のかたわら、アンガーマネジメントキッズインストラクターの資格を取得。自身の育児経験に生かすとともに、将来的には子ども向けの講座を開催したいと考えている。
2019年11月10日わが家の息子が、初めて発達障害の可能性を疑われたのは1歳半健診(1歳6カ月児健康診査)のときでした。市町村によって検査内容や診断方法に差があるようですが、今回は息子が発達障害と疑われた1歳半から、実際に診断が出るまでの検査内容などをご紹介します。 発達障害の可能性を指摘された1歳半健診1歳半健診では簡単な絵を見せられ、そのなかから「○○はどれ?」と質問される検査があります。息子は、市の検査と小児科の検査、どちらもその指示を適切にこなすことができず、言葉もほとんどしゃべらないことから「要経過観察」となりました。 この時期、同じような対応の子どもは意外と多いようですが、息子の通う小児科は偶然にも発達障害に詳しく、その後も定期的に検査を受けることになりました。 半年に一度のペースで実施された発達検査1歳半で要経過観察になって以降、半年に一度のペースで「遠城寺式 乳幼児分析的発達検査」という検査をおこないました。定期的におこなうことで前回と比べることもでき、先生が子どもの様子を見ることで発達具合もわかるようです。 この検査は先生と個室でおこなわれ、指示にきちんと従えるか、言われたことがどこまでできるかはもちろん、子どもの様子や理解力なども確認されます。息子は3歳までこの検査を定期的におこないました。 発達障害と診断されたときは……実際に発達障害と診断されたのはかかりつけの小児科ではなく、その後リハビリに通うことも考慮して紹介された、リハビリテーション病院でした。小児科からの紹介状に、今までの検査結果が詳しく記されており、リハビリテーション病院では診察のみ。息子は「自閉症」の診断がつきました。 診断がつくまでの診察時間は約10分と、予想外の早さでした。その後、これからのリハビリについての説明や診断の理由などが詳しく説明されました。 発達障害の検査は大変そうと思われがちですが、私の場合はかかりつけの小児科が発達障害に詳しい病院だったので、スムーズに診断がつきました。難しいことはあまり考えず、少しでも気になることがあれば、発達障害に詳しい小児科や市の保健センターに相談してみるといいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:前田奈々自閉症の長男、次男の二児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2019年11月01日当時、36歳で未婚だった私。結婚・妊娠に焦りはあったものの、婦人科健診もほとんど受けていませんでした。 婦人科健診で病気が見つかったそんななか、お付き合いしている方とそろそろ結婚という話になり、婦人科健診を受けることに。すると卵巣嚢腫、そして、子宮筋腫がボコボコあり、一刻も早く手術することになりました。 そして、どうにか無事に手術も終わり、結婚して子どもができればと思っていたのですが、なかなか妊娠できませんでした。 検査を受け、妊活をスタート!ようやく不妊治療も視野に入れ、病院に通い始めたのが39歳のときでした。当時の私は、まったく知識がなく、体外受精などをおこなえばすぐに妊娠するだろうと思っていました。しかし、ようやく自分自身の置かれている状況がわかってきて、どうしてもっと早く病院に行っておかなかったんだろうと後悔に打ちひしがれていました。 夫婦それぞれ検査を受け、幸い問題はなかったため、タイミング法から始めました。しかし、そんな簡単には妊娠できず……。 気分転換に近場の旅行へそんななか、自分の年齢もタイムリミットが近づいているので、次のステップへと進む話がありました。そのとき、大した大きさではないものの、子宮筋腫を取ったほうがいいという話があり、腹腔鏡手術をして取ることにしました。 その後、次のステップに進む前に、夫婦で気分転換に近場の旅行に行くことになり、その月は不妊治療をお休みして1カ月後に再開することになりました。 自然妊娠できてよかったところが、その気分転換がよかったのか、手術がよかったのか、その後まもなく自然妊娠することができました。妊娠したのは40歳、出産は41歳のときでしたが、高齢でも自然妊娠できたことが、本当にうれしく、感謝しています。 不妊治療中は、終わりが見えなくて本当につらかったですが、もっと若いときにちゃんと病院に行って体を診てもらっていたら、もう少し苦労しなくていいこともあったのではないかと思います。 また、出産のトラブルの可能性も増えたり、40歳に入ってからの高齢出産はリスクがあることを知り、早めに病院へ行っておけばよかった、と感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:高橋えみ1児の母親。育休中。
2019年10月30日現在、3人の子育て真っ最中の私。3人目を妊娠中のときはつわりで苦しんだり、引っ越しがあったり、とにかくバタバタしていました。当時は母子健康手帳と一緒に歯の定期健診の補助券をもらったものの、結局歯医者には行けずじまいで出産を迎えたのです。そして3人の子育てにも慣れてきたころに奥歯に違和感が……。ここから始まった長い長い歯の治療体験談を紹介します。 自分の体を後回しにした結果の歯痛2人目が2歳を迎えて気長に考え始めた3人目でしたが、すぐに妊娠がわかり、同時に一戸建てを購入しました。男兄弟2人の世話をしながらつわりに苦しみ、さらには引っ越しでバタバタしていたところ、あっという間に臨月を迎えていました。 母子健康手帳と一緒に歯の定期健診の補助券を貰っていたことを覚えてはいたのですが、歯の痛みもないし、何より時間がなかったので結局健診には行かずじまいでした。しかし3人目を出産して3カ月ほど経ったころ、左下の奥歯に何だか痛みが……。これはおかしいと思い、急きょ歯医者へ行くことにしたのです。 結果は経過観察だが痛みは増すばかり診察してもらったところ、左下の奥歯の虫歯が神経の近くまで侵食しており、これが痛みの原因になっているとの診断でした。虫歯の治療法として神経を取る選択肢もあったのですが、できるだけ神経は取りたくなかったのもあり、痛み止めの薬を定期的に歯に塗ることで痛みを軽減しながら虫歯の治療することになりました。 しかし1カ月ほど経っても、痛みは増す一方で一向に良くなる気配もなかったため、結局歯の神経を取ることになったのです。 これだけじゃない! さらに降りかかる悲劇奥歯の神経の処置も終わり、これでひと安心かと思っていたのですが、ある日痛みを感じないはずの奥歯に痛みが走り、夜も眠れないほどになってしまったのです。実はこの痛みは神経を取った奥歯ではなく、その横の親知らずの虫歯が原因だったのです。 親知らずを抜くことになり、授乳中だったため痛み止めや抗生物質などの薬が飲めるのか不安でしたが、授乳中でも問題はないと言われました。無事抜歯も終わりましたが、気が付いたら痛みから解放されたのは違和感を覚えてから3カ月後になっていました。 痛みに苦しむ期間も長く、子どもを連れて歯医者に通う大変さを痛感して、産前に歯の健診に行っておけばよかったと思わずにいられなかったのは言うまでもありません。ママの歯のケアはどうしても後回しになってしまいがちですが、今後は子育てをしながらも歯の定期健診には通おうと思ったできごとでした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:佐藤祐子二男一女の母。幼~高(中高は家庭科)の教員免許と保育士資格保有。洋菓子メーカーを退職後、現在は地元にて3人の子育てに日々奮闘中。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆。
2019年10月23日今回は、産院で行われる生後1ヶ月健診のお話です。これを終えると産院に行く機会がなくなるかと思うと名残惜しく、感慨深くその日を迎えたのを覚えています。その感慨深さを夫とも共有しようと誘ってみましたが、残念ながら同行は叶いませんでした。新米ママにとっては赤ちゃんとふたりきりでの、初めての外出です。でもとん奈は、帝王切開の傷口チェックもあり、生後2週間の時に一緒に産院に来ていたので、同じ感覚で行けるかな?と気楽に考えていました(傷口チェックのため、通常の診察と同じ対応でした)。しかし甘かった!ベビーカーだからと安心してたくさん詰めていったお出かけ用品一式。哺乳瓶・魔法瓶に入れたお湯・粉ミルク・オムツ・おしりふきシート・着替え・自分用の水筒…、とにかく重たい!今ならもっと簡略化するであろう荷物も、そこは新米ママです。首が座っていないふにゃふにゃの赤ちゃんを抱っこした状態では、出しやすい場所に入れたはずの母子手帳を取り出す作業もひと苦労でした。母子手帳に引き続き、検査も汗だく。着せていた服とオムツを脱がせて、新しいオムツを履かせて、身長体重を測って、また服を着せて…。一連の作業も次の人が待っているかと思うと焦る焦る。こんな時、付き添いがいる人は、赤ちゃんを健診させている間に荷物の整理を頼めたりするんですよね。バタバタしているうちに、息子はお腹が空いて大泣きに!粉ミルクを持ってきたけれど、お湯と調合して冷まさなくちゃいけないし…と困っていたところ、看護師さんが見兼ねて抱っこしてくれました。付き添いを頼んだり荷物をどうするか考えたりしておけば、もっとスムーズだったのになぁと思います。でも、今ならこうするのにと思うことも含めて、新米ママの頃の良い思い出です。
2019年10月19日はじめまして、今年第4子長女を出産いたしました育田花と申します。この度連載させていただくことになりました。第1話はつい先日あった3ヶ月健診と一緒に開催されていた離乳食指導でのお話です。長男、次男、三男のときは細かく指導いただいたのですが、説明が細やか過ぎてほぼ頭に内容が入ってきませんでした…いざ、離乳食指導の部屋へ行くといつもと違う先生。まずは兄弟構成を聞かれ、4人目と答えるとものすごい勢いで脱線した話で15分くらい話し込んでしまいました。やっと本題へ…!勢いがあってかなり印象に残る離乳食指導でした。しかし、これはこれで何を指導されたんやろ…とは思いましたがまずはお母さんの健康が第一だよ、離乳食はそんなにストレス溜めてやるもんじゃないから気楽にやればいいんだなと思えたのは収穫です! 5ヶ月、6ヶ月頃に開始しようと誓いました。
2019年08月25日赤ちゃんのころから発達がゆっくりだった長男が1歳半健診を受けた際、「耳が聞こえていないかもしれません」と言われました。ショックを受けながらも紹介された耳鼻科に連れて行き、検査をした結果……。長男の発達障害に気付いたときの体験談を紹介します。 1歳半健診で衝撃のひと言周りの子と比べて成長がゆっくりだった長男。10カ月健診のころから発達の遅れを指摘されるようになり、私にとっては健診が怖くて仕方ありませんでした。 そうして迎えた1歳半健診。指示されたように積み木を積む、車などの物の名前を聞いて絵を指さすなど、月齢相応のことは何もできませんでした。その結果、個別の発達相談に呼ばれることに。育て方の悪さを指摘されると思って私がビクビクしていると、保健師さんから「お子さんは耳が聞こえていないかもしれません」という予想外のひと言が伝えられました。 紹介された耳鼻科で検査、聴力に異常なし厳密には「声が聞こえにくいのかもしれない」とのこと。そこで専門的な検査ができる耳鼻科を紹介されました。「耳が聞こえていないはずはない!」と思いながらも長男の様子を見ていたら、その提案をはねのけることはできず、半信半疑のまま病院で検査を受けました。 防音された部屋でおこなわれる聴力検査。その検査が終わり、伝えられる結果によって、この先の人生が大きく変わることになるとは、このときは気付いていませんでした。 検査が終わり、耳鼻科医から伝えられたのは「お子さんの聴力に異常はありません。発達支援センターを紹介しましょう」という結果でした。 長男の発達障害を知る「市の健診」→「耳鼻科」→「発達支援センター」という流れで、長男の発達障害を知ることになりました。健診での指摘は大変ショックなものではありましたが、この指摘がなければ、早くに長男の障害に気付けなかったと思います。 私は、わが子の障害を早く知るきっかけになった健診での指摘に、改めて感謝したいです。現在、長男は年齢より幼いながら、小学校の特別支援学級で毎日楽しく過ごすことができています。 受け入れるには勇気が必要な健診での指摘。前向きにとらえることは、結果的に自分のためにも子どものためにもなると感じました。 著者:戸塚麻心発達障害のある長男、長女、年の離れた次女の三児の母。保育園・アパレルなど幅広い業種を経験し、結婚・出産。子育て中に2級FP技能士を取得し、コンサル会社に勤務。現在は不定期でアシスタント業務をしながら記事を執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年08月18日妊娠検査薬で妊娠が判明すると、喜びも束の間、次から次へと決めなければいけないことが出てきました。そのうちの1つが出産場所です。夫や両親からは「実際に産むあなたが選んでいいよ」と言われたのですが、知識がまったくなかった私は、選ぶ基準がわかりませんでした。通いやすい近所の総合病院、クリニック、または里帰りして地元での出産……さまざまな選択肢がある中で、「安心感」を重視して病院選びをしたときのお話です。 出産・育児はどこでする?病院を決める前に、出産・育児をする場所について3つの選択で悩みました。 ①実家に里帰りをして出産・育児をする②住まいの近くで出産・育児をする③住まいの近くで出産後、実家で育児をする 初めての妊娠で何もわからず、とにかく不安でした。夫が単身赴任中のため、普段の生活は私ひとり。両家の実家はそれぞれ片道2時間以上かかるため、万が一のとき助けを呼べません。やはり妊娠中も産後も何が起きるかわからないので、実母にサポートしてもらえる①に決めました。そして、産休までフルタイムで働くことと、今住んでいる場所と実家の距離感から考えて、妊婦健診を受けるかかりつけ医と、出産する病院を分けることにしたのです。 健診のかかりつけ医を選んだポイントは?妊娠が判明した翌週末には受診したかったので、インターネットですぐに病院を検索しました。かかりつけ医を探すにあたって私が重視した点は、以下の3つです。 ①土日に診療をおこなっている②家から徒歩で通える③分娩施設がある(24時間電話対応) 安定期に入るまでは会社に報告したくなかったので、会社が休みである土日に通うために①は必須条件でした。また、家の近くの病院のほうが便利なので、②も絶対条件でした。その2点に当てはまるクリニックに電話をしたところ、「初産婦は分娩施設がある病院を選んだほうが良い。例えば出血があった場合、自己判断できず不安になってしまうことがある。当クリニックは診察時間以外は電話が通じない」と言われたため、後から③の条件も付け加えました。 出産する病院を選んだポイントは?2月に入り病院のホームページを見ると、出産予定月である9月の出産受付が残りわずか、または満床だったので急いで探し始めました。出産する病院として私が重視した点は、以下です。 ①総合病院または大学病院②NICUがある③実家から車で30分以内 母体や赤ちゃんに万が一のことがあった場合、小さな産婦人科では対処できないケースもあります。健診で顔なじみになった先生のもとで出産したかったので、①と②を満たす大きい病院を選択しました。結果的には早産だったため、もし小さな産婦人科だったら産むことはできなかったかもしれないと、産後担当の先生に言われました。大きな病院を選択してよかったと思いました。 働き方や生活環境が多様化しているので、一概にネットの情報を信じて良いものかもわかりません。結果的に私は緊急入院で早産になりましたが、出産後「この選択をして本当によかった」と心の底から思いました。妊娠・出産は何が起こるかわからないので、自分にとって何がベストかを考えて選ぶことが大切だと実感しました。 著者:鈴木さゆ0歳男児を育てているアラサーママ。現在育児休暇中。夫は早朝出勤&残業、たまに休日出勤のため、ほぼ毎日ワンオペ育児。いかに育児・家事をラクにするかを日々考え中。マイブームは息子と一緒にカフェ巡り。
2019年08月12日1人目の出産のときは陣痛開始から4時間で生まれたため、医師から「2人目はもっと早く生まれるだろうから、陣痛が始まったらすぐに病院に来てください」と言われていました。そして、妊娠37週の妊婦健診に行くと子宮口がすでに開いており、陣痛の前触れもないまま即入院に! そんな慌ただしい入院~出産までのお話をご紹介します。 妊娠37週の妊婦健診で⋯妊娠37週0日に妊婦健診を受けました。お産の気配がするような自覚症状はなく、腹部エコーで赤ちゃんを見てもらうと「元気で特に問題ない」とのことでした。 「1人目の出産時、陣痛を感じて病院に着いたときにはすでに子宮口が7cm開いていたので、今回も子宮口が一気に開かないか気になっています」と医師に伝えました。すると、「自覚症状が特にないなら大丈夫だとは思うけれど、内診してみましょう」ということに。 子宮口が4cm開いていた!内診で子宮口の開きを見てもらうと、医師の表情が一転! 「子宮口がすでに4cm開いている。このまま陣痛が来れば一気にお産が進んで生まれるかもしれない。家から病院まで遠いし、病院外で生まれてしまうと大変です。このままの状態で家に帰すことはできません。今から入院して様子をみましょう」と言われました。 出産準備はしていたものの、予定日まであと3週間あったので、当然何も持って来ていませんでした。まさかの手ぶらのまま即入院になってしまったのです。 一時退院…しかし自宅には帰れず健診後そのまま病室に案内され、陣痛を待つことに。急な展開で一気に出産の現実味が湧き、期待と不安を抱きながら病室で過ごしました。しばらくしておなかが張ってきましたが、間隔がばらばらでそのまま遠のいてしまい……。 入院している必要がなくなったものの、自宅は遠くて混雑時は1時間かかるということもあり、結局自宅への許可はおりませんでした。陣痛時にすぐ病院に来られる範囲で待機しておくように言われ、病院から5分のところに住む妹の家で、次の健診までの1週間を過ごすことになったのでした。 妊娠38週妊婦健診後、再入院~出産退院後は正期産の時期に入っていたため特に安静指示はなく、通常の生活を送っていいとのことでした。妹の家では、いつ陣痛が来るか怖くて最低限の身の回りのことだけをしていました。しかし一向に陣痛が来る気配がないので、3日目からは1時間程度歩いたり、家事洗濯をしたりと、普通の生活を過ごしていました。 そして陣痛が来ないまま妊娠38週の健診になり、子宮口の開きは変わらず4cm。しかし、このとき1週間離れて暮らしていたため長女の精神面が不安定になってしまっていたのです。これ以上は離れて過ごせないため、内診で陣痛を促すことに。内診を受けた後30分ほどで一気に陣痛が来て、1時間半で無事出産しました。 まさか妊娠37週で自宅に帰れなくなるとは思ってもいませんでした。改めて、出産はいつ、何が起こるかわからないなと感じました。2人目の出産時は長女のこともありますし、何を優先すべきか判断がとても難しかったです。想定外のことが多々あった出産でしたが、無事に生まれてきてくれてやっと安心することができました。 著者:福山あかね一男一女の母。元幼稚園教諭、元保育園勤務。第二子出産を機に退職。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年07月24日先日子どもの1歳6カ月健診に行ってきました。健診の内容の一つである歯科健診で、わが子も初めて歯を診てもらう機会があったのですが「先天性欠如」であることが判明しました。わが子は、生まれつき下の歯が1本足りない状態だそうです。 1歳6カ月健診でわかった「先天性欠如」1歳6カ月健診のころには上下で16本ほど歯が生えていた娘。歯磨きが苦手な子なので、歯磨きのじょうずな仕方を相談しようかなとは思っていたものの、他は特に気にしていませんでした。 しかし、先生に診てもらうとすぐさま「下の乳歯が1本足りないね」と言われました。娘の場合は下の歯が通常より1本足りないそう。それも、目立つ位置の前歯が足りないことがわかりました。さらに、生まれつき乳歯が欠如すると、永久歯も生えてこないとのことでした。 子どもの歯並びや発語が心配歯が1本足りないと、歯に隙間ができてしまったり、歯の大きさによっては歯並びが悪くなってしまうそうです。また、歯に隙間ができることにより、発音しにくい音があるなど発語も心配があると先生から言われました。 まだ1歳なので、「わんわん」「まんま」などの簡単な言葉しか話しませんが、私はこれから子どもが話し始めたときに不自由するのではないか、と心配になってしまいました。 実は母親である私も「先天性欠如」だった心配になった私は健診のあと、実母に娘が先天性欠如だったことを話しました。すると想像以上に反応が薄く「あんたもそうだよ」と驚きの発言が…! 実際に母子手帳を見せてもらうと、3歳ごろの健診で「先天性欠如・経過観察」と記載がありました。私は上の歯が1本足りなかったそうです。そのせいか現在でも前歯に少し隙間があります。ただ、かみ合わせが特別悪かったり、歯がガタガタというわけではありません。そのため、これまで歯列矯正等もすることなく現在も過ごしています。 娘の先天性欠如は「もしかして私のせい?」と思う一方、自分自身がそんなに苦労をせずに過ごせたので、あまり心配しすぎず見守りたいと思えるようになりました。歯が1本足りないと、隙間ができたりする心配もありますが、歯の大きさや生える順番などによっても歯並びは変わってくるそうで、個人差も大きいようです。これから小児歯科にしっかり通いながら、経過を見てもらおうと思います。著者:河相 さくら国内外問わず旅行が大好きな1歳女の子のママ。育休中に小学校英語指導者資格を取得。主に子育て・英語育児を中心に執筆中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年06月02日こんにちは! 助産師のREIKOです。超音波検査で先生が赤ちゃんの様子をいろいろ確認したあと、多くの産院でその超音波写真をもらえますよね。でも、その見方ってあまり知られていないのではないでしょうか? そこで今回は、健診でもらった超音波写真の見方についてお話しします。 妊娠初期の超音波画像 これは妊娠初期の超音波画像です。中央の黒い楕円形をした部分が「GS(胎嚢=赤ちゃんが入っている袋)」で、ピンク色の○の中にいるのが胎芽(赤ちゃん)です。黄色い○で囲んだ「+」から「+」の部分で、胎嚢の大きさを測っています。この画像の胎嚢の大きさは右端の黄色い四角の中に、2.62cmと出ていますね。 その下の「GA」は在胎期間(gestational age)のこと。赤ちゃんがおなかの中にいる週数で、予定日から計算しています。「7w6d」とは妊娠7週6日相当の大きさだということです。一番下の「EDD」は、分娩予定日(Expected date of delivery)です。分娩予定日は「EDC(expected date of confinement)」と表記されていることもあります。 妊娠中期の超音波画像~その1~ これは妊娠中期の超音波画像で、左側に赤ちゃんの頭、右側に赤ちゃんの太ももの部分が写っています。真ん中のオレンジ色の四角の部分は、超音波検査をした日付け、左の白い四角の部分が超音波検査をした日の在胎週数になります。 右端のピンク色の四角の中には計測値が出ています。「BPD」は、児頭大横径(じとうだいおうけい)で、赤ちゃんの頭の一番長い横幅部分の値、「FL」は大腿骨長(だいたいこっちょう)で、赤ちゃんの太ももの骨の長さの値です。 それぞれの値の下にある「GA」は、計測値がどの在胎週数に相当するのかが出ています。この値で赤ちゃんが実際の妊娠週数に対して順調に成長しているのか、それとも小さいのかあるいは大きいのかを先生は見ています。 妊娠中期の超音波画像~その2~ これは別の妊娠中期の超音波画像です。黄色い四角の中の「APTD」は腹部前後径(ふくぶぜんごけい)で、赤ちゃんのおなかの前後の長さ、「TTD」は腹部横径(ふくぶおうけい)で、赤ちゃんのおなかの横幅の値です。 「EFW」は赤ちゃんの推定体重(estimated fetal weight)。推定体重はBPD、FL、APTD、TTDの数値から算出しています。あくまでも「推定」なので誤差も多少あるようです。これら以外にも、「AC」赤ちゃんのおなか周りの長さ、「AFI」羊水インデックス(羊水量を評価したもの)などがあります。 せっかくもらった写真をよくわからないまま母子手帳に挟みっぱなしというのも、もったいないですよ。器械によって少し表記の仕方や値の出ている場所に違いがありますが、超音波写真を並べて赤ちゃんの成長を見比べてみてはいかかでしょうか? 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年05月06日赤ちゃんのなかには、「シャフリングベビー」と呼ばれる子がいます。ハイハイをせず、おすわりの状態のまま移動することが特徴で、おすわり以外の成長は少しゆっくりとしています。わが家の娘もこの「シャフリングベビー」でした。そんな娘の成長過程や、その成長を保育士さんとともに見守った体験談をご紹介します。 成長がゆっくりだった娘娘は、成長がゆっくりとした赤ちゃんでした。首のすわりも遅めで、生後3カ月健診のときには母子手帳に「要観察」のハンコが押されました。その後、首がすわったのは生後5カ月に入ってからでした。 その後もうつぶせになるのは嫌がり、寝返りもできないまま。ただ、おすわりは生後7カ月くらいでできるようになりました。赤ちゃんの成長には個人差があると聞いていたので、「これも個性なのかなぁ」とあまり気にしていませんでした。 そして生後7カ月で保育園に入園。ゆっくりとした娘の成長を促すために、園では保育士さんが積極的にうつぶせの姿勢をとらせてくれていました。 「シャフリングベビー」と診断された!生後9カ月になってもハイハイどころかずりばいもしない娘。ただ、座ったままの状態でずりずりと移動することはできました。 そして生後10カ月のとき、小児科の健診で「シャフリングベビー」と診断されました。シャフリングベビーの特徴の「座ったまま移動」は、まさに娘がしている動作のこと。帰ってインターネットで調べてみると、うつぶせを嫌う、寝返りをしようとしない、おすわりは通常通り完成する、ハイハイをしないなど、娘に当てはまることばかりでした。 保育士さんのすすめで療育センターを受診生後11カ月のころ、保育士さんから市のこども療育センターに行くことをすすめられ、「専門家に診てもらえるなんてありがたい!」とすぐに受診。先生は言葉を選びながら慎重にお話ししてくれましたが、毎日娘と過ごしている私は「さほど心配いらないのでは?」と気楽に構えていました。 専門医の診察の結果は、「確かに成長はゆっくりだが、このまま様子を見てみてもいいでしょう」という内容。専門家のアドバイスにより、発達を促すマッサージを保育園・家庭の両方でおこなっていくことに。娘の状態に合わせて少しずつ内容を変えながら、毎日足のマッサージや足の曲げ伸ばし運動などを続けました。保育士さんもとても協力的で、本当に助かりました。 娘はその後、1歳でずりばい、1歳1カ月でハイハイ・つかまり立ち・つたい歩きができるように。そして、1歳3カ月のときにはひとりで歩くこともできるようになりました。マッサージの効果も大きかったかもしれません。 シャフリングベビーだった娘の成長は、普通の赤ちゃんよりゆっくりでした。その成長を保育士さんと一緒に見守り、サポートできたのは心強かったです。発達を心配された娘も、歩けるようになってからの成長は周りの子どもと同じペースに。そんな娘も今では小学6年生。元気に大きく成長してくれました!著者:久保田さや長女(小6)・長男(小1)・次男(2歳)の母。歯科衛生士。育児と仕事を両立しながら衛生士としてキャリアを積む。第3子出産後は、専門知識や子育て経験を中心に記事執筆を行う。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月29日何の心配もなく、すくすく育った長男。気軽に受けた2歳児健診で、言葉の遅れを指摘されました。一歩を踏み出し、発達の専門医の診察を受けて、前向きに考えられるようになった私の体験談を紹介します。 とても育てやすい、ママ思いのいい子初めての妊娠で育児の右も左もわからず、大きな不安を抱えたまま長男との生活が始まりました。ところが、そんな頼りないママを思ってか、長男は何の問題もなく育ちました。毎月の身体測定でも、成長曲線のド真ん中を走り続け、発育もまったく問題なし! 離乳食にもすぐに慣れ、よく食べてくれました。 1歳児健診では、「順調です!」と先生のお墨付きをもらい、母子手帳にも「何も悩みはありません」と、自信を持って書いたことを覚えています。 かかりつけの小児科で2歳児健診を受けて……2歳を目前にして、かかりつけの小児科へ任意の2歳児健診を受けに行ったときのことです。これまで通り「順調です!」で、すぐに終わるものと思っていました。少し長い健診ののち、先生から「目は合うし、こちらが言うことはわかっているようだけど、もし2歳半になっても二語文が出なかったら、一度専門のところで診てもらいましょうね」と言われたのです。 言葉は交わさなくても、長男とのコミュニケーションはできていたので、先生からの言葉にとても驚かされました。 焦らず、温かく見守ること確かに同じ月齢の子どもに比べ、長男は言葉が出ていませんでした。2歳半になっても二語文がほとんど出なかったため、子どもの発達の専門機関である療育センターを受診しました。発達のテストの結果、発達障害とまではいかないグレーゾーンの診断。 もうすぐ3歳になる長男は、その後も定期的に専門医のサポートを受けながら、マイペースに成長中です。最初は心配しましたが、専門医からアドバイスをもらい、安心して育児に向き合えています。 周りの子どもと比べたわけではありませんが、長男の発達状況を素直に受け止め、プロに相談したことはよい判断だったと思います。長男の特性をより理解できたことで、以前より楽しく育児ができるようになりました。著者:鍜治すみの生後6カ月と2歳、2男の母。長男妊娠時の切迫早産により、9年続けた製薬会社のMR職を退職。前職では主に産婦人科領域製剤を担当。培った知識をフルに活かし執筆活動や育児に奮闘中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年04月25日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、赤ちゃんの1カ月健診の結果に関するご相談です。 Q.1カ月健診の結果、大きな病院への紹介状を頂きました今日、1カ月健診があり、気になる所があると医師から言われ、大きい病院への紹介状を頂きました。内容は、・心雑音が少し聞こえる・股関節が硬い上記2点でした。 心雑音のほうは不安が消える事がなく、ひとりずっと考えてしまっています。また股関節のほうはM字を意識してと言われるもののなかなか難しく、おくるみをしているとM字にするのが難しいなとも思います。寝る際等はどのような体勢をとるのがよいのでしょうか。 在本祐子助産師からの回答1カ月健診で、大きな病院で小児科の先生の診察を受けるようにお話があったんですね。急なお話でしたか? とても不安でしたよね。誰もが赤ちゃんに異常があるのではと指摘を受ければとても不安になられますよ。お気持ちお察し致します。 心雑音に関しては、しっかりと診ていただきましょう。赤ちゃんの発育が問題なければ、まず発育に影響を及ぼすほどの大きな心臓トラブルはないように思います。ですが、専門の先生にお任せしましょうね。股関節は足回しをしっかりしながらおむつをしましょう。足も一緒に診てもらえるんですね。何より1カ月健診でしっかりと発見できたことは早い対応ができていると思いますよ。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 生後1カ月時の特徴・母子健康手帳に身長・体重の発育の目安として、厚生労働省が発表する発育曲線が記載されています。生後1カ月時の男児の身長は50.9~59.6cm、女児の身長は50.0~58.4cmです。男児の体重は3~5.17kg、女児の体重は2.9~4.84kgです。 成長には出生時の身長体重や個人差がありますが、発育の目安として参考にしましょう。生後1カ月では、出生体重から約1kg増えていれば、順調に成長しているといえるでしょう。そのほかにも以下のような特徴があります。 ●皮下脂肪がついて、少しふっくらとした体つきになります●口の周りの筋肉が発達しておっぱいの吸い方が上手になって飲む量が増えると、授乳間隔が開いてきます。授乳の間隔は個人差があり、母乳の場合は1~2時間おきに1日10~12回哺乳する赤ちゃんもいれば、3~4時間おきに1日7~8回の哺乳する赤ちゃんもいます●視力が発達して、はっきりした色のものであれば見えるようになります。20~30cmであれば見えるようになってきているため、ママやパパの顔を近づけるとじっと見るようになります●音や色を感知して目で物を追いかけるようになります●表情が少し豊かになります 赤ちゃんの1カ月健診は何をする?●赤ちゃんの全身状態のチェック通常は出産した病院で1カ月健診がおこなわれ、身体測定は身長、体重、胸囲、頭囲などを測定します。成長・発達のチェックは、心臓・黄疸・おなかの調子・股関節脱臼・大泉門などをチェック。男児の場合は睾丸に異常がないかもチェックします。引き起こし検査、原子反射(モロー反射で大きな音を立てると両手を広げて抱きつく動作)などの確認がおこなわれます。 ●問診育児に関する不安や疑問などに対して相談可能ですので、メモして準備するとよいでしょう。体重が増えない、授乳に30分以上かかる、授乳直後も泣く、睡眠が1時間も続かない、哺乳後に吐く、おむつかぶれがひどい、湿疹がひどい、うんちの回数が少ない、鼻水や咳がある、しゃっくりが出るなど、気になる症状は相談しましょう。※参考:基礎知識(ベビー)「赤ちゃんの1カ月健診とは?健診の内容や注意点」 ベビーカレンダーは、妊娠や育児のお悩みを抱えたママさんの強い味方でありたいと思っています。自分だけではどうしても解決できなかったとき、不安で仕方がないときは本物の助産師や管理栄養士がリアルタイムでお悩みや質問にお答えする『助産師に相談』『管理栄養士に相談』の掲示板をぜひご活用ください!
2019年04月22日こんにちは! 助産師のREIKOです。産科特有の診察である内診。妊婦健診やお産のときにするけれど、あれって何を診ているのか気になったことはありませんか?今回は、お産のとき、助産師が内診で何を診ているのかをお話しします。 内診とは?そもそも内診とは、産婦人科の医師や助産師によっておこなわれる基本的な診察方法の1つで、指や専用の器具を腟に挿入して、腟内や子宮、卵巣の状態を診察することです。 助産師は、指の感覚のみで内診をして、お産の進み具合を判断しています。お産のときの内診のタイミングは、陣痛の強さ・間隔やママの表情・訴えなどから判断しておこなっています。 内診で何を診ているの?助産師は、内診のときに子宮口の開大度、子宮頸管の展退度、赤ちゃんの頭の位置、子宮頸管の硬さ、子宮口の位置を診ています。 子宮口の開大度お産が進むにつれて子宮口は開いてきます。最終的に10cmまで開くのですが、助産師は自分の指の太さや指の開き具合から、今どのくらい子宮口が開いているのか判断します。 子宮頸管の展退度子宮頸管の展退度(てんたいど)とは、子宮頸管の長さ・薄さを表しています。子宮頸管は陣痛が来る前、いわば「ちくわ」のような状態です。それが陣痛とともに徐々に短く薄くなっていきます。それを触れた感覚で判断していきます。 赤ちゃんの頭の位置赤ちゃんの頭がどのくらい下がってきているのか、恥骨や骨盤の触れ方で判断します。 子宮頸管の硬さ子宮頸管はお産が進むにつれて、小鼻、くちびる、そしてマシュマロ状と徐々にやわらかくなってきます。子宮頸管に触れた感覚で、今どのような状況なのか判断しています。 子宮口の位置子宮口はお産が進むにつれて前方に向いてきます。子宮口の触れ具合で今どの位置にあるのか判断します。 そのほかにも……それ以外にも、赤ちゃんがちゃんと正しい方向で降りてきているのか、産道の伸びはどうか、感染の兆候はないか……などなど、内診ではさまざまなことを診ています。 これらのことと陣痛の強さや間隔、ママの表情、訴え、赤ちゃんの心音など、総合的に診て、お産が順調に進んでいるのか、今後どうなるのか判断しているんですよ。 内診というと苦手な方が多いと思います。具体的にどんなことをしているかわかると、ちょっと苦手意識も薄れるのではないでしょうか? 内診をスムーズにおこなうにはリラックスが一番! ゆっくり息を吐くようにして内診に臨んでくださいね。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩)監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年04月16日「特定健康診査受診結果通知表」(以下・特定健診)は、40~74歳を対象に国が無料で行っている通称「メタボ健診」。本誌の女性記者(56歳)が昨年秋に受診した結果は、なんとほとんどの項目が国の基準値をオーバー。通知表では、要注意として、数値が黄色く塗られていた。完全にメタボ?本誌記者はあわてて、この通知を持って、健康診断の数値にくわしい東海大学名誉教授の大櫛陽一先生を訪れた。「これならすべて正常値の範囲内。投薬の必要もまったくなし。かえって、いちばん長生きできる体形(BMI値)です」表に示した「大櫛先生が全国70万人の健診結果で統計学的に計算した基準値」と「米国の診断基準値」に照らし合わせると、たしかに本誌記者は正常値内だ。「米国臨床学会は’17年に収縮期血圧が『130以上で投薬の必要があり』としていますが、米国政府の委員会は60歳では150未満を正常値としており、こちらが正しいと私は考えています」どうして大櫛先生と国の基準値はこれほど違うのか?それぞれ個別の項目ごとに教えてもらおう。■腹囲(特定健診の基準値=90cm未満/大櫛先生による55~59歳女性の基準値=66~97cm)メタボの基準として、おなかに内臓脂肪がどれくらいついているかを知る指標として、特定健診で測定されている腹囲。「国際的に腹囲はウエスト(肋骨と腸骨の間)を測ることになっています。しかし、特定健診では男女とも、へその周囲を測ることになっている。女性の場合、へその位置に腸骨があるため、内臓脂肪ではなく、骨盤の大きさを測ってしまっているのが、決定的な間違い。腹囲が基準値以上でも100センチ未満なら気にする必要はありません」■BMI(特定健診の基準値=18.5~24.9/大櫛先生による55~59歳女性の基準値=16.9~26.9)肥満の程度を表す指数で、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で導き出される。国の指針では、BMI25以上は「内臓脂肪蓄積リスク」として、保健指導の対象となる。「国際基準ではBMIが30以上で肥満。これを超えない限り、肥満の心配はしなくて大丈夫です」さらに驚くことに、大櫛先生が福島、神奈川などで10年間の追跡調査をしたデータでは、小太り(BMIが25~29)の人がもっとも長生きという結果が出ているのだという。「病気になったとき、最終的にものを言うのは体力。小太りの人は蓄えている内臓脂肪の分、体力があるということです」ちなみに、BMI30以上になると、がん、脳卒中、心臓病のリスクが上がり、逆に短命になってしまうのだとか。■血圧(特定健診の基準値=収縮期血圧130mmHg未満、拡張期血圧85mmHg未満/大櫛先生による55~59歳女性の基準値=収縮期血圧78~159mmHg、拡張期血圧50~97mmHg)日本では多くの健診で収縮期血圧(上のほう)と拡張期血圧(下のほう)を測定するが、「国際的には病気と関係する収縮期血圧の基準のみを定めています」というから、まず驚く。つづいて、収縮期血圧についても、大櫛先生の基準値は55~59歳で78~159となっている。「以前の医学教科書には『年齢+90』までが正常とされていました。私が実際に全国の健康診断のデータを調べた結果でも160までは死亡率に影響はありません。それ以上は脳出血や眼底出血などのリスクが高まります」現在、国の基準は130だが……。「じつは欧米やWHOの基準値も130~150の間を揺れ動いているのが現実です。その原因は、世界的な製薬会社と医療機関の癒着。今年秋に、日本高血圧学会が収縮期血圧130以上で投薬開始という基準に引き下げるといわれていますが、この基準になると、特定健診の対象者である40~74歳のうちの2,700万人が新たに薬を飲むことに。もうかるのは製薬会社と開業医だけと言わざるをえません」あなたも健康診断の結果に右往左往する前に、大櫛先生の基準値で確認してみよう。
2019年04月10日「特定健康診査受診結果通知表」(以下・特定健診)は、40~74歳を対象に国が無料で行っている通称「メタボ健診」。本誌の女性記者(56歳)が昨年秋に受診した結果は、なんとほとんどの項目が国の基準値をオーバー。通知表では、要注意として、数値が黄色く塗られていた。完全にメタボ?本誌記者はあわてて、この通知を持って、健康診断の数値にくわしい東海大学名誉教授の大櫛陽一先生を訪れた。「これならすべて正常値の範囲内。投薬の必要もまったくなし。かえって、いちばん長生きできる体形(BMI値)です」表に示した「大櫛先生が全国70万人の健診結果で統計学的に計算した基準値」と「米国の診断基準値」に照らし合わせると、たしかに本誌記者は正常値内だ。「米国臨床学会は’17年に収縮期血圧が『130以上で投薬の必要があり』としていますが、米国政府の委員会は60歳では150未満を正常値としており、こちらが正しいと私は考えています」どうして大櫛先生と国の基準値はこれほど違うのか?それぞれ個別の項目ごとに教えてもらおう。■中性脂肪(特定健診の基準値=150mg/dl未満/大櫛先生による55~59歳女性の基準値=12~138mg/dl※変動が大きいので参考程度にして、3年以上連続して高いときには注意を)米国の基準値は、なんと1,000未満は正常となっている。「炭水化物を取りすぎ、運動不足でエネルギー消費量が少ないと、中性脂肪が増えて肥満につながります。ただし測ってみると、1日のうちでも、数値は大きく変化し、健康診断の数値はあまり当てになりません。国際的にも、中性脂肪の血中濃度は疾患との関係は少ないと結論づけられています。ただ1,000を超えると、急性膵炎のリスクになると考えられています」■LDL-コレステロール(特定健診の基準値=120mg/dl未満/大櫛先生による55~59歳女性の基準値=80~192mg/dl)値が高いと動脈硬化の原因とされるコレステロール値。とくに悪玉とされるLDL-コレステロール値を気にする人は多いが。「まず悪玉という名前がうそ。LDLもHDLもそれぞれに役割があり、よい悪いという性質ではありません。また数値が高いほど、脳卒中になりにくく、心筋梗塞の原因にもならないことがわかってきています。また女性はもともとコレステロール値が高いうえに、とくに高齢者はコレステロール値が高いほど元気で長生きという住民追跡調査の結果がでています」それにしても、なぜこれほど国の基準値と、大櫛先生の基準値が異なるのか?「現在の基準値の多くが製薬会社と医学学会の癒着で生まれているからです。現行の基準値にとらわれず、国際基準に目を向けてください。また年齢とともに数値が徐々に上がるのは正常な変化。検査値にあまりとらわれることなく、気になる症状が現れたときに病院を受診することをお勧めします」あなたも健康診断の結果に右往左往する前に、大櫛先生の基準値で確認してみよう。
2019年04月10日三歳児健診で次男の発達特性に気づいて…ADHDと軽度の自閉症スペクトラムと診断されたのぼる(7)と、自閉症スペクトラム中度と診断されたひとし(4)を育てております。2018年の春頃からTwitterやNoteなどで、子どもたちの漫画を描いて載せています。前回、発達特性に気づくきっかけになった次男ひとしの3歳児健診の様子をご紹介しました。今回は、その続きのお話です。ニコニコ教室と再検査を勧められて思うのはUpload By ちちゃこニコニコ教室を勧められて、やっぱり…と思いました。実はこの頃、私は手のかかることの多かったのぼるのことで一生懸命で、要求もほとんどなかったひとしのことをあまり、構っていなかったことが原因かもと感じていたからです。健診からの帰り道、私は反省し通しでした。健診からの帰り道Upload By ちちゃこUpload By ちちゃこのぼるとひとしは、本当に真逆の性格です。自分を見て見て!アピールがすごく、好奇心旺盛で目をはなせばどこかにすぐ行くのぼると、ただそばにいつもくっつき、私の様子を観察して手助けをしてくれるひとし。思い返せば、そんなひとしに私は甘えていたのかもしれません。ひとしは私が必死でのぼるの相手をしているから、空気を読んで自分の気持ちを伝えないのだろうかと、グルグル考えていました。この時は何が普通で何が障害なのか、考えれば考えるほどわからなくなっていってました。次回、最終回に続きます。
2019年02月22日ウーマンエキサイトで連載中のちゅいママさんの記事 「言葉に遅れがあった次男の1歳半健診。他と比べてもキリがない!?」 で、“1歳半健診”についてアンケートを実施。体の成長だけをみてもらっていた赤ちゃんのときの健診とは違い、1歳半健診は、「積み木を積めるか」「発語があるか」など、知的な成長もチェックされる初めての機会。アンケートでは、子どもが健診を嫌がってしまったこと、わが子とほかの子を比べてしまったり、保健師さんとのやり取りでモヤモヤしたことなど、さまざまな体験談が集まりました。■子どもが予想外の行動で、ママぐったりママにとって緊張の1歳半健診ですが、子どもの方もいつもと違う雰囲気で落ち着かないものなのではないでしょうか。当日、急にテンションが上がってしまったり、「ここに居たくない!」と言わんばかりに泣き出してしまったり…。そんな、子どもの行動にママがヘトヘトになってしまったエピソードをご紹介します。この間のクリスマスが1歳半健診でした。同じ歳の子があれだけいて、待ち時間の間、走り回っていたのはわが子のみ…。それだけ元気だったのに、問診スタートと同時に大泣き。普段、余裕で積んでいる積み木は無視(その後いつの間にか積んでた)、「ワンワンわかる?」と聞かれても、顔を背けたまま。身体測定、内科検診、歯科検診、全部ギャン泣き。とにかく、疲れました…。質問に答えず走り回り、服も脱がず、歯科検診で大泣き大暴れ。内科検診も大泣き、先生に蹴りを入れていました。ようやく問診の順番が回ってきたと思ったらウンチ…。1番最後になり、ようやく次というときに爆睡。とてもとても疲れました。2時間あまりがんばったのに、再度やり直しになりました…。保健センターから2度脱走、質問中も逃げる。とにかく興奮が止まらずヘトヘトでかなり凹んだ三男の検診でした。ほかの子は、おとなしく遊んだりしているのに、なんだこの落ち着きのなさは! と、不安が一気に押し寄せた健診になった。しかし、今振り返れば昼寝の時間帯で寝てないから興奮気味だったのかなと。いまでも手は掛かるが、意思疎通ができるようになり、少し落ち着いてきたかな?■ほかの子どもと比べて不安になるママたち健診で「ほかの子どもとわが子を比べてしまった」、逆に「ほかのママの目を意識してしまった」というエピソードも多くありました。「子どもの成長は個人差が大きい」ということをわかっていながらも、親は同じ月齢の子どもがどんな様子なのか気になるもの。ほかの子どもより成長が遅れていたらどうしよう…。そんな不安を、ママたちはいつだって抱えているのかもしれません。初めて、ほかの子と自分の子と見比べることを意識する日だった。保健師さんの話より、わが子よりできない子を探してホッとしている自分がイヤだった事を覚えています。みんなお利口にママの側で絵本を読んだり、抱っこされていたりしているなか、うちの次男だけはあちこち走り回っていました。入ってはいけない場所に入ろうとして、私が制止しても手を振りほどき、まったくじっとしていません。厳しくいうとこの子の場合逆効果なので、制止しつつ見守っていました。どんな風に見られているか気になり、変な汗が出て、本当に疲れました。1歳過ぎてもつかまり立ちをせず、周りで歩いている子を見ると焦りました。ひとりっ子なので刺激が少ないのか? 私の関わりかたが悪いのか? とか、よく悩みました。結果的に、1歳半健診ではできましたが…。いまは小3、徒競走で1位になり、心配いらなかったなーと思います。発達を心配しすぎて曇った顔で子どもに接していた時間がもったいなかった、もっとゆったり構えておおらかに子育て楽しめば良かったなと思います。■保健師さんの一言に一喜一憂してしまうママたち今回のアンケート回答でとくに多かったのは、1歳半健診で「嫌な思いをした」というエピソード。保健師さんもその子の成長について良かれと思って親にアドバイスしてくれたり、大切なことを伝えてくれているのだろうと思います。しかしその言葉を重く受け止めすぎてしまったり、ママの平穏を崩してしまったりして、トラウマになることもあるようです。うちもおしゃべりがなく、健診で先生に「『ママ』という言葉も言わないの? アンパンマンは?」などキツめに聞かれて落ち込みました。まず、うちはママと呼ばせてない(うちは母ちゃんです)。アンパンマンも見せてなかった!いまならそう伝えられるが、あの頃は発語がなくて焦っていたとき。本当にこの時期は発達の差が大きいので、保健師さんたちも温かい目で見てほしい。そんな息子も小学1年生。私とケンカしても負けないくらい言語がしっかりしています。あの頃の私に「焦らず喃語(なんご)を話す息子を愛でなさい」と言いたいです。うちの長女は、言っていることは理解している感じだけど、1歳半のときにはまだ何も話せませんでした。でも普段の生活でちゃんと通じ合えているし、気になることもなかったし、そのうち話すようになるだろうと全然気にもしていなかった。それなのに、医師の診察で突然「発語がないし目が合わないので自閉症の傾向があります。専門病院を紹介しましょうか?」と言われました。パニックになりましたが専門病院に行ったら「なぜその医師が自閉傾向と言ったのかわからない」と言われ一安心。3歳現在、よくしゃべる女の子です。三男ですが、1歳半で単語はまったく出ていませんでした。ママすら言わず、「いないいないばぁ」の「ばぁ」くらい。一切言葉が出ていないと保健師さんに話すと、「え? まったくですか?」とめちゃめちゃ驚かれて心配されました。私は保育士としてこの時10年ほどの経験があったので、1歳半で発語がないことがそれほどおかしいとは思いませんでしたが、このときの保健師さんは、親が不安になるような反応ばかりで嫌な気持ちにさせられました。■健診では、ショックな言葉を掛けられることもある筆者の息子は発達障害ですが、1歳半健診の日が初めて「発達障害かも」と疑った日でした。息子の場合は、保健師さんには言葉の遅れを指摘されただけでしたが、健診に来ていたほかのお子さんを見ていて違いを初めて感じたのです。家に帰り、不安でいろいろネット検索してはさらに不安になって…。でも、そのとき気付いたおかげで早めに知識を得ることができ、待機せず専門機関に通うことが決まり、幼稚園入園までいろんな準備ができたので、結果的には良かったと思っています。先輩ママたちのコメントを読むと、健診を受けることが怖くなってしまうかもしれません。でも、知的発達の様子だけでなく、身体的な成長の面で見ても、健診を受けることでわかることもあると思います。また、「保健師さんから、自分では思いつかなかったアドバイスをもらって助かった」というコメントもあり、健診はママにとって日ごろのちょっとした疑問に答えてもらったり、子育てをラクにするアイデアをもらえる機会となる場合も。健診で嫌な思いをしたり、ナーバスになるママが多いことがわかった今回のアンケート。子どもの発達は個人差が大きく、思いもよらなかった言葉を掛けられることもある。それを前もって知っておくだけでも、ママの心構えができるのではないでしょうか。また、もし何か気になる発言があったり、受診をすすめられた場合には、専門家のさらなるアドバイスを受けることは、ママにとってもお子さんにとってもプラスになることもあると思います。Q. 1歳半健診でのエピソードやご意見をお聞かせください回答数:38アンケート集計期間:2019/1/17~1/21
2019年02月14日こんにちは! よくブログのコメントなどで育児について質問されることが多いのですが、大変申し訳ないことに全くお返事できていません。 1人ずつお返事させていただく時間がないというのもありますが、専門家でもなんでもないのでどう答えたらいいのか分からないというのもひとつあります(ひとつひとつありがたく読ませてはいただいています)。 その中でも「言葉の遅さ」について心配されているお母さんもたくさんいらっしゃるように思います。うちの次男も言葉を発するのが遅かったので、もしかしたら何かしらの共通点を感じる方が多いのかもしれません。 発語に限らずいろんな面で周りの子や母子手帳などと照らし合わせては、うちの子大丈夫かな…と心配になることたくさんあると思います。 特に第一子の子育てでは自分も初めて経験することばかりなので、些細なことでも心配になってしまう気持ちもよくわかります。 というわけで今回はわが家の次男の1歳半の健診の様子を書きたいと思います。 あくまでうちの次男の健診結果ですので、決して比べないでくださいね! というか比べるもなにも安心材料って感じになるかもしれませんけど(笑) でも真面目な話、子どもの発達は本当に個人差があります。母子手帳や問診票に書いてある項目はあくまで目安に過ぎません。 1歳半過ぎても歩かなかった子が半年後道端で会ったらスタスタ歩いていたり、3歳までママしか言わなかった子が幼稚園入園する頃にはちゃんとお話しできるようになっていたり、大号泣して体重計にも乗れず、問診にも何ひとつ答えられなかった子がすごくしっかり者の小学生になっていたり、いろ~~んな子がいます。 もちろん心配な事や不安なことはどんどん専門家に相談していただきたいと思いますが、あくまで私の経験だけで言えば集団健診の会場にいる保健師さんもまちまちなんですよね。保健師さんもそれぞれ考え方も違うし性格も違うし、ママとの相性もあると思います。子どもも千差万別なように保健師さんも十人十色なので、あまり1人の意見に一喜一憂しないように心構えして健診には臨むべきだなと私は思います。(問診でのひと言に傷ついたっていうママ、たくさんいらっしゃるので…) ただでさえ1歳半健診って初めて子どもと保健師さんが会話をしてコミュニケーションを図るスタイルになるので、親としてはなんだかちょっとわが子を試されているテストのような感じになってくるんですよね(笑) ついつい前置きが長くなりましたが、1歳半健診の様子を当時の記録をもとにお届けしたいと思います。どうぞ笑ってやってくださいな。この体験記に記載された健診は、あくまでも筆者の体験談であり、自治体によって問診内容は異なります。詳しくは自治体にお問い合わせください。■次男の1歳半健診健診会場に着いてしばらく待っていると「ゆいたんくーーん」と名前を呼ばれました。 保健師さんが待っている席まで出向いたらテーブルの上に積み木が置いてありました。 保健師:「ゆいたんくんこんにちは!」 ゆ:「ん! ん! ん! ん!」 おっと! 次男ってば挨拶も無視して積み木に一目散です。保健師さん:「おうちで積み木で遊んだりしますか?」 私:「はい、遊んでると思います」 保健師さん:「ゆいたんくん、積めるかな? って、…あ、もう積んでるね…」 はいそうですね。 もう積んでまーーーす!!! 保健師さん:「上手上手~~~」ゆ:「ん。ん。ん。ん。ん。」 見てくれアピールが凄いです。 長男:「見てーーー! ちゅんたんも積めたよーーー!」っとここで長男も俄然やる気で横入り(平日の午後だったので幼稚園児の長男も一緒に連れてきていました)。 保健師さん:「あ、お兄ちゃん。何歳?」 長男:「よんたい!」 保健師さん:「そう、4歳」 次男:「んっ! んっ! んっ! んっ!」 次男も負けじと会話に割り込みます。 1歳半といえば問診票には発語確認の項目があるのですが…保健師さん:(問診表を見ながら) 私:「はい」 保健師さん:「ママのことをママですか? パパは?」 私:「パパもママです。てゆうか、大人ならみんなママです」 保健師さん:「そうですか。こちらの言ってることは伝わりますか?」 私:「はい、分かってますね」 平均からすると遅めだったのかもしれませんが、こちらの言う事をちゃんと分かっているので次男の言葉の遅さは心配していませんでした。 保健師さん:(絵本を開いて)「犬とか、聞いても分かりますかねーー?」 私:「…さぁーーーーーどうですかねぇ…気まぐれなので」 保健師さん:「犬はどれかなぁ~~?」 ゆ:「ん! ん! ん! ん!」 積み木に夢中すぎて保健師さんの質問全部スルーです!!! 保健師さん:「ゆいたんくん、ワンワンどれ?」 ゆ:「ワゥッ! ワゥっ!!(吠)」 おいおい吠えてどうする。 保健師さん:「ゆいたんくーーん、ワンワンは…?」 わんわん。ワンワンは!? 何回も聞かれて面倒くさくなったのか絵本を「でぃ!!!」とたたき…適当にたたいた場所がたまたま「犬」でしたっ!!! これは果たして答えになっているのかそれとも偶然か!? 保健師さん:「今は積み木に夢中で全然興味ないですね(笑)」 私:「ですね…まぁでも分かってると思います」 保健師さん:「ですよね。じゃあ次のブースへ移ってください」 ってなわけで問診タイム終了~。 お次は歯科健診。 別に泣きはしなかったけれど、口を真一文字に結んで意地でも開けようとしなかったので最終的にこじ開けました。エイッ。 今度は保健相談です。 問診表の中には「育児について相談する人はいますか?」「子育てを辛いと思うときはありますか?」という項目があるんですよね。 その答えを見ながら保健師さんが 「子育てを辛いと思うときがありますか? で、時々ある、になっていますが…大丈夫ですか? ちゃんと相談する相手はいますか?」と真剣な面持ちで聞いてきました。 そうなんです。私ここの欄を「時々ある」にマルをしたんですよね。 いやだって、子育てって楽しい時もあるけど辛い時やイライラする時だってもちろんありますよね??辛くない子育てってむしろどういうのだろう。 子どもと一緒に泣きたいぐらい必死な日だってあるし、子どもに叱りすぎて自己嫌悪で落ち込む夜だってあるし、でもその反面かわいくて仕方がない朝もあれば、愛しくてたまらない瞬間もあるんですよね。 みんなそんな中でなんとかかんとかやりこなしてるお母さんがほとんどだと思うのですが、その微妙なニュアンスが伝わりにくい育児の問診票って答え方が難しいなとつくづく思います。保健師さん:「誰かに相談したりとか…されてますか? ご実家は近いですか?」私:「実家は遠いのでめったに帰らないですけど…だ、大丈夫です。ちゃんとうまいこと発散していますので」 保健師さん:「そうですか。お友達とか、いますか?」 私:「いますよ~」 保健師さん:「そうですか。牛乳の飲む量が多いということなので、もし、アレでしたら栄養相談のほうにも寄られてみてはいかがでしょうか?」 あーーそうなんです。 次男牛乳が大好きすぎて、1日500ミリぐらい牛乳飲んでたんですよ。食べないかわりに牛乳をガブガブ飲むので私も飲ませすぎないように悪戦苦闘していました。 てことで、栄養相談の窓口へーーー。 栄養相談の窓口ってテーブルの上に「1歳半の一度の食事量の目安」って感じでサンプルが置いてあるんですよね。 次男、これに食いついちゃってサンプルの乗った食器を「でぃ!!」っと投げて、カランコローーン!! カランコローーン! と床に転がりまくるーーー…。 転がったサンプルを私が拾い遠くに飛んでいったものは長男が拾い。拾っては投げ拾っては投げ…そしてそれを拾っては戻し拾っては戻し、ヒィィ…!! ちょっ…!話どころじゃないんですけど~~~!!! せっせせっせとあたしゃ田植えでもしてるんか! ぜーはーぜーはー。全然落ち着きのない次男…。 カランコローーン。 栄養士さん:「牛乳500ccですか?」 私:「水で薄めてその量です」 栄養士さん:「すごいですねーー。それで、小食ですよね?」 私:「ですねー。ほとんど水みたいな味のはずなんですけどねー。どうゆう味覚してるんでしょうね…。欲しがるのって我慢させたほうがいいですか?」 栄養士さん:「いやぁ、水分だから我慢させるってのもねぇーー。ご飯前には我慢させるとか…?」 そりゃ保健師さんも牛乳をガブガブ飲む小食の子をどうしたらいいかとか、そんな解決策千差万別すぎてなんとも言えないですよね。 私:「はいー」 栄養士さん:「小食って、どんな感じですか?」 私:「えぇぇーーっと、野菜が嫌いで、きのこ以外はろくに食べませんけどー…でも、まぁ、生きてるしなんだかんだで食べてるんでしょうね」 栄養士さん:「まぁ、そうでしょうね(笑)おやつは?」 私:「おやつは、この子はほとんどあげないようにはしています。ご飯を食べないので」 栄養士さん:「そうですか。じゃぁ…まぁ… うまいことやっていってください」 ババァァーーーン!!! ですよねーーーーーー!!!!! いや私がこの方の立場だったとしてもこうとしか言いようがないです。 そのぐらい個人の好みも食べる量も傾向も違いますから。オールマイティーになんでもよく食べよく眠り早く喋れてすんなり指示が通る子もいれば、うちの次男みたいな子もいるということで… 栄養相談を終え歯科相談はさくっと済ませ、かれこれ1時間半の健診を終えましたとさ! ■その後次男は… はい、というわけでその後次男がどうなったのかというと。 3歳になる頃には喋っていました(ちょっと記憶が…(笑))。 ポイポイお皿投げまくっていましたが、今はもう投げませんし、ワンワンもわかります。 あ! そうそう。あれだけガブ飲みして困っていた牛乳はその後パタリと飲まなくなってしまい、今、家では一滴も牛乳飲まなくなったんですよ(学校の給食では飲んでるみたいです)!きっと一生分の牛乳を1歳代で飲みつくしてしまったんじゃないかと真剣に思っています。 次男は次男なりの速度で着実に成長し、今小学1年生です。まだまだ未熟な部分はたくさんありますが元気に楽しく学校に通い、好き嫌いもだいぶ軽減しつつあるので、わが子はもうこれでオッケー! 他と比べればきりがないけれど、わが子をよく見つめて温かく見守っていきたいなと思っています。※記事の一部を修正して2019年1月18日に再度公開しました。
2019年01月17日患者数が最多を更新し、例年以上に猛威を振るっているインフルエンザ。また他にも溶連菌感染症やおたふくかぜ、感染性胃腸炎など、今の時期に子どもがかかりやすいと言われるものは多く、日ごろから手洗い・うがいを徹底するなど、子どもの体調管理に余念がないというママは多いことと思います。では、「自分の健康」は?「行った事がない」が約4割…株式会社インタースペースが運営する『ママスタジアム』が、「ママリサ~いまどきママリサーチ~」の第21弾として昨年11月に行った、「『家族の病気』についての実態調査(対象:子育て中の女性549名)」では、「ママの健康管理・不調」について、その現状を知ることができます。Q.ママになってから定期健診や人間ドックなどに行ったか・年に1回は行っている…31.3%・2年に1回程度…9.5%・ほとんど行けない…21.5%・行った事がない…37.7%なんと、ママになってから定期健診や人間ドックに行ったことがない人は、約4割にも上るのです。ちなみに、就業状況別にみると、「行った事がない」と回答したママは、フルタイムで12.2%、パートタイムで27.2%、専業主婦で51.8%という結果に。会社では年に1回の健康診断を義務付けていることも多いため、定期健診に行っていないフルタイムママが少ないのは納得。しかし、半数以上もの専業ママが、何もしていないというのは、ショックが大きいです…。「子宮がん」「乳がん」など女性系に関心アリ?定期的に健康診断や人間ドックなどに行けているママが少ないことがわかりましたが、「年に1回は行っている」「2年に1回程度」と回答したママたちが受けている検査って?Q.定期的に検査しているのは?・子宮がん…48.1%・乳がん…30.1%・肺がん、大腸がんなど女性系以外のがん…7.3%・胃潰瘍、十二指腸潰瘍など消化器系疾患…4.7%・糖尿病…4.6%・卵巣がん…4.0%他の項目よりも突出しているのは、「子宮がん」と「乳がん」の検査。やはり、女性系の病気を気に掛けるママは多いようですね。同調査の結果では、きちんと定期的に検診や人間ドックを受けているママは少数派。「子どものため」「夫のため」と、家族のことを優先しているうちに、自分のことを忘れてしまう…。だけど、家族の幸せは元気なママがいてこそ。「しばらく病院で診てもらっていない」、そんな心当たりがあるママは、これを機会に受けてみてはいかがでしょうか。(文・三軒茶屋すみ子/考務店)
2018年02月15日3歳児健診ともなると、いろいろとチェック項目が増え緊張するパパママも多いのではないでしょうか。いつもはできるのに、何故に今日に限って!なんてハプニングも。ヒヨくんの場合は…先日インスタグラムにこんな絵日記を載せたところ「輪っかをドーナツに見立てて、どこをかじられたか聞けば良い」などのアドバイスをたくさんいただきそれらを試したところ、指差しができるようになりました。いや、できるようになったはなったのですが…
2017年11月26日3歳児健診の目的は?印象的なAくん親子を例に…出典 : 歳児健診は、子どもと保護者の、身体・心の健康を総合的にチェックする健診です。その中では、発達障害疑いの子どものスクリーニングをすることもあります。ただスタッフは、決して子どもを「発達障害」と決め付けたい訳でも、保護者の皆さんの育児を批評したい訳でもありません。成長に凸凹が見られる子どもには成長しやすい環境を、育児に悩む保護者には皆で協力し合う環境を、提案し、皆が幸せになれる方法を一緒に考えていきたいのです。私はこれまで保健師、看護師として、沢山の子どもと保護者の支援に携わってきました。この記事では、発達障害疑いのAくん親子を例に、スタッフである保健師の目線から3歳児健診の裏側をご紹介します。保護者の皆さんにとって、少しでも参考になれば幸いです。スタッフにとっては当日の前から「健診」は始まっている出典 : 保健師にとって健診は、前日までに健診対象者全員の生まれてから今までの記録をチェックするところから始まります。記録には過去の新生児訪問・健診で保護者から直接得た、出生時の身長・体重、予防接種歴、3~4ヶ月健診、1歳半健診の情報が記録されています。「今度3歳児健診に来る予定のAくんは、生まれてから夜泣きがひどくて、3~4ヶ月の時にお母さんが5kgも痩せちゃってたのよね。1歳半の時は、言葉も出ていて、お母さんも笑顔だったわ。保育園には行かずに、3歳過ぎたら幼稚園に行く予定って言ってたけど、今は元気に子育てしてるかしら。」そんな風に、これまでの記録を振り返りながら、健診にやってくる親子の姿をイメージします。3歳児健診当日にお子さんの様子を見たときに、それがその子にとって順調な成長なのか、少し心配で様子見した方が良いのか、専門家の相談に繋げた方が良いのか…適切に見極めるためにも、あらかじめこれまでの成長の記録をチェックし、頭に入れておくことが大切なのです。そして3歳児健診当日!舞台裏のスタッフ達は…出典 : 健診には、小児科医、保健師、看護師、心理相談員、管理栄養士、歯科衛生士、保育士など(自治体により多少の差あり)が参加します。診前には、スタッフ全員で対象者の情報共有を行います。「Aくんは、生まれてから夜泣きがひどくて、○○○な子です。Bくんは、○○で、○○な子です。Cちゃんは、○○で、○○な子です。・・・」ようやく健診開始!健診で見ていることは…?出典 : 健診は、まずは保護者に対する問診から始まります。ここで、親子のニーズを把握し、必要があればアドバイスをします。生まれてから今までの大きな病気やケガ、睡眠や食事等といった生活のリズム、子どもの普段の状況、保護者の困っていること等を聞き、育児ストレスについて聞くこともあります。また、家で行った視聴覚検査の結果を確認します。子ども自身には、名前を聞いたり、ボタンで遊んでもらったり、丸を描いてもらったりして、その様子を観察します。問診は、保健師、看護師が行いますが、皆、小児保健の知識・経験があるので、誰がどの親子を担当するかはランダムに割り当てられることが多いです。もし保健師が問診をしていて、病気に関する悩みがあり、アドバイスは看護師の方がいいと思えば、その部分は看護師にアドバイスをもらうなど、皆、臨機応変に保護者のニーズに対応しています。さて、それではAくん親子との問診の様子を覗いてみましょう。保健師: Aくん、お名前教えてください。Aくん: Aです!(元気に名前を言える)あ!救急車!(他の子が持つトミカを見て走り出そうとする)Aくん母(以下Aママ): Aくん、ダメよ!あの救急車は、お友達のものよ!(走り出そうとするAくんを捕まえる)Aくん: イヤーーー(A母の手が緩むと、すぐに逃げて走り出そうとする)Aママ: はぁ(ため息)、いつもこうです。全然じっとしていられなくて(暗い表情)。保健師: そうなんですね。Aママ: この子、他の子と違うのかな。それか私の子育てがいけないのかしら……(涙を浮かべる)保健師: お母さん、頑張ってきたんですね。お母さんがAくんを大事に思っている気持ちは、Aくんにきっと伝わってると思いますよ。Aママ: そうでしょうか。保健師: 今まで沢山の子どもを見てきましたが、親の子どもへの愛は、必ず伝わっています。お母さんの愛も、Aくんに必ず伝わってますよ。誰か、子育てを手伝ってくれる人はいますか?Aママ: ありがとうございます(涙を流す)。夫は仕事で毎日夜遅くて、実家も遠方なので、ほとんど頼れません。どうやればAをちゃんと育てられるのか、分からなくて。保健師: そうなんですね。もし良ければ、後でゆっくり子育ての相談をお聞きすることも出来ますよ。Aママ: そんなことができるんですか。(悩みながら)お願いします。いろんな専門家が一堂に集まる機会出典 : 問診が終わったあとは、小児科医の健診、尿検査、歯科医の健診、管理栄養士の栄養相談を行います。疑問や悩みがあれば質問し、アドバイスを受けましょう。おそらく何千人という子どもを見てきただろう専門家のアドバイスを聞ける絶好の機会です。遠慮して聞かないなんてもったいないと思いませんか?先ほどのAくん親子の問診では、お母さんがずいぶん思いつめて悩まれていた様子。管理栄養士との栄養相談ではどのようなお話をするのでしょうか。管理栄養士: Aくんのご飯で困っていることはありますか?Aママ: 緑の野菜が嫌いで自分でよけてしまうので、刻んでカレーやハンバーグに混ぜています。刻み方が少し大きいと出してしまうので、かなり小さくしています。小さくしてしまえばよく食べてくれるので、そんなに困ってないです。管理栄養士: 頑張ってらっしゃるんですね(Aくんは敏感な子なのね、痩せ型だけど標準範囲内だし、食事の量と質は大丈夫だわ)。色や見た目での好き嫌いはこの年齢ではよくあることですけど、お母さんがそうやって工夫をされて食べることができているのは、素晴らしいと思いますよ。必要があれば個別相談も出典 : 健診では、身体の健康だけでなく、子どもと保護者の心の健康もサポートします。3歳児って、なかなか大人の言うことを聞きませんし、こだわりも強くてイヤイヤも多く、待つこと、じっとしていることが苦手です。どの子どものお母さんも悩み、一生懸命色んな声かけや方法で、しつけを行っています。Aくんのお母さんも同じように悩み、問診時に希望したため、心理相談員の個別相談を受けることにしました。心理相談員は、臨床心理士などが行っています(自治体により違いあり)。問診、栄養士相談を経て心理相談員の部屋にやってきたAくん親子。心理相談員は、ゆっくりと時間をとり、お母さんに普段のAくんとの生活や悩みを聞き、お母さん、傍らで遊ぶAくん、2人のやりとりの様子を観察し、今、お母さんが出来るAくんの育児アドバイスを行いました。心理相談員: Aくんの育児はいかがですか?Aママ: 毎日いっぱいいっぱいです。Aは優しい子なんですが、とにかくじっとしていられないんです。家ではおもちゃ箱を引っくり返したり、トミカを投げて遊んだりします。公園でも、割り込みをしたり、他の子を押しのけたりしてしまって。私は子どもの頃から大人しいタイプで、Aを産むまで子どもと縁がない生活だったので、Aみたいな元気な男の子の気持ちが分からないんです。どうしたらじっと遊べるようになるんでしょうか。心理相談員: そうなんですね。Aくんは、よく一緒に遊ぶお友達がいますか?Aママ: 私自身が社交的じゃないので、人に気を遣うのが苦手で、Aと2人で遊ぶことが多いです。幼稚園から通わせようかと思っていますが、まだ入園まで半年あるので、それまでは今の状態かな、と思っています。Aくん: (傍らで保育士と静かに遊んでいる)心理相談員: (Aくんがじっとして遊べないことが困っていると言っているが、ママの一番の困り事は「子育てを相談する人がいない」ことだな…)お母さん、ではまず今日から、Aくんと話をするとき、耳よりも目で見せるよう意識してみて下さい。例えば、割り込みをしてしまったら「割り込んじゃダメよ」と言うのではなく、割り込みをされたお友達が悲しんでいる姿を目で見せて「割り込みをしたらお友達が悲しいよ」と伝えるようにしてみて下さい。家でも外でも、言葉だけでなく、Aくんの目で視覚的に分かるよう意識してみて下さい。3歳児健診の目的は…Aくんには、ADHDの子どもの特性が見られましたが、発達障害は、1度の観察で分かるものではありません。Aくんはものすごく快活な子で、毎日の生活でエネルギーが発散できていないだけかもしれません。そして、そもそも私達は、診断することが目的ではありません。Aくんとお母さんにとって一番良い方法を、一緒に探していきたいと思っているのです。まずは、お母さんがAくんの子育てを一人で抱え込まないこと、それがスタートだと思いました。Aくんのお母さんは、心理相談員のアドバイスを活かして育児をしてみます、とおっしゃり、また3ヶ月後に個別相談のフォローアップを受ける予約をして帰宅されました。健診が終わっても保健師の仕事は終わらない!出典 : 健診後はスタッフ全員で、今日の健診の子どもや保護者、今後もフォローしたほうがいいと思われることに関して、情報共有をし、スタッフはそれぞれの専門性を生かして、意見を出し合います。Aくん親子のことも共有され、「まずは3ヵ月後、フォローアップの予約に来てくれるといいね」と皆が同意見でした。Aくんのお母さんが「言葉だけでない視覚的なしつけ」のアドバイスを活かせなくてもいい、まずは何よりも、一人で悩まないで欲しい、スタッフは皆、そう思っています。3歳児健診、怖がらずにこの機会を利用して出典 : 歳児健診は、皆さんが無料で平等に利用できる機会です。スタッフは、今までに、何千人という子ども達を見てきました。この健診をぜひ活用して、少しでも子育ての役に立てていただけたら、と思います。もし、健診日にスケジュールが合わない方は、別の日に変更することも可能です。お住まいの自治体にご連絡下さい。ぜひ、私達に気軽に悩みを相談して下さいね。
2017年06月28日先日、次男の1歳6ヶ月健診に行ってきました。長男はもうすぐ6歳のため、久しぶりの健診です。1人目のときは健診のたびに必ず一度は落ち込んだり、モヤモヤしていました。2人目になり分かったことも増え落ち込むことはなくなりましたが、やはりどうしても違和感が残るのです。子育て支援も経験したことから、健診で違和感を感じるその正体に気付きました。「ママへの信頼」が足りていない?健診に行くたび落ち込むのはなぜか…それは全体(保健師さんや会場作りなど)的に、ママへの信頼が足りないからではないでしょうか?筆者は元転勤族のため、3つの地方で健診を受けていますが、それはどこでも共通で感じました。ママの話から、「間違ったこと」「周囲と違うこと」を問題にしているような空気感が、悩みを相談したいママの口を閉じてしまっているのではないか…とも思います。そもそも育児は個人差の大きいもので、画一的に決められるものではありません。日々悩みながら子育てをしているママにとって「それは違う」と一刀両断されてしまっては、落ち込むのは当たり前。具体的にご紹介しましょう。アドバイスが「ちょっと違う…」次男は断乳していません。断乳・卒乳に関しては個人差ありますが、一度長男で断乳を試したものの違和感を感じ、長男は4歳で自然卒乳。WHOでは2歳まで母乳をあげることを推奨していますし、世界の卒乳平均は平均4.2歳。次男も自然卒乳でいくつもりです。ですが健診ではやはり、断乳を勧められました。「ぐずるたびにおっぱいは止めて」など一見アドバイス的なものをいくつかされたのですが、それが全て当てはまるかといえばちょっと違うのです。「こんな例もあって、それはどうかと思うのね」など保健師さんは懸命に話しているものの、聞いてる側からすると「それは私も違うと思うけれど、私も同じことをすると疑われているのでは…?」という気持ちに。「目の前にいるママへの信頼」よりも「ダメなママを是正しないと」という姿勢が優先されているように感じてしまいました。たとえ断乳を勧めるにしても、最初に「どういう時におっぱい飲ませてるの?」と聞いてほしい。最初に質問してママの話を傾聴しておけば、ママも安心して相談できますし、保健師さんも適切なアドバイスができるのではないかと思うのです。張り紙からの圧迫感健診では様々な張り紙が貼ってあったり、チラシも貰います。一例としてよく見かけるのが、『スマホに子守りをさせないで!』。職業柄か、表現が断定的なために「スマホに子守りをさせてるでしょ?絶対ダメだよ!!︎」という疑いと圧迫感を感じてしまいます。それがイヤで、続きを読むのをやめる人もいるようです。子育て支援の経験上、「ラクだから毎日2〜3時間はスマホを見せてまーす☆」というママは少数派。みんな「罪悪感を感じながら、迷いながら、それでもいっぱいいっぱいで」見せています。私も1人目のときは、できるだけスマホを見せたくありませんでした。しかし次男の産後2ヶ月目頃、毎日長男が幼稚園から帰ってくる夕方になると決まって、次男が激しい黄昏泣きを2時間以上…。のけ反りギャンギャン泣く次男をあやしながら、「あと1人大人がいてくれたら、長男に寂しい思いをさせないのに…。そうか、人がいなくなった代わりにテレビやスマホがあるのかな」と思いました。夫の帰りが遅く、『孤育て』状態の多い現代。今ではスマホを使う時があっても仕方ないと思います(子どもが執着するので適切にですが)。『スマホで育児もう一度考えてみませんか』などソフトな表現にすることで、ママの心の負担も軽くなるのではないでしょうか。信頼がないとママの心は開かない健診では違和感を感じましたが、ママが1番悩みを相談しやすいのもまた健診。ママの心を開き、相談してもらうためには、まずは保健師さんの対応や張り紙などにおいてもっとママを信頼してほしいと思うのです。確かに、育児を軽く見ているママもいるかもしれません。ですが真剣に子育てをしている大多数のママからすれば「すべてのママがそうではない」というのが本音。まずは目の前のママと向き合って、信頼してほしいと思います。信頼してもらえない人に、相談はできないのが人間ですから。ママにとって健診が、「ずっと悩んでたことを相談できて良かった」と思えるような場になることを願っています。ライター:メオトーク編集部
2016年09月29日3歳児健診とは出典 : 歳児健診は、子どもの心身の成長、栄養状態、先天的な病気の有無などを確認するとともに、子育てのサポートを行う乳幼児健診(乳幼児健康診査)の一つです。正式には3歳児健康診査と言います。乳幼児健診の時期は、1ヶ月、3~4ヶ月、6~7ヶ月、9~10ヶ月、12ヶ月、1歳半、2歳、3歳です。市区町村によっては、4歳、5歳、6歳健診を行う場合もあります。そして、その中でも1歳半と3歳の健診は母子健康法で定められた健診であり、費用は自治体が負担してくれるため、原則無料となっています。自治体によっては、その他の健診も無料の場合があります。医師、保健士さんなどもいますので、保護者の方の日ごろの悩みや子どもの様子で気になることを相談してみましょう。母子健康法第十二条 市町村は、次に掲げる者に対し、厚生労働省令の定めるところにより、健康診査を行わなければならない。一 満一歳六か月を超え満二歳に達しない幼児二 満三歳を超え満四歳に達しない幼児第二十一条 市町村が行う第十二条第一項の規定による健康診査に要する費用及び第二十条の規定による措置に要する費用は、当該市町村の支弁とする。歳児健診の目的出典 : 歳児健診の目的は、子どもの心身の発達・健康状況を診ることと、その上で適切なサポートにつなげることです。主に以下の項目が中心となります。1.子どもの心身の健康、発達2.疾患の有無3.生活習慣4.コミュニケーションや社会性の発達5.運動能力の発達6.予防接種の状況7.子どもとその保護者のサポート3歳児は、自我が芽生え始め、保護者への依存状態を抜け出し、さらなる社会性やコミュニケーションスキルを学び始める時期です。そのため、言葉の発達や運動能力の発達の確認は、3歳児健診における重要な目的となります。それまでの健診とは違い、自分の名前と年齢が言えるか、指の細かい運動ができるかなどが診査項目となります。さらに、食事や、衣服の着脱、排泄の自立などの生活習慣も3歳ごろから形成されるため、そのような生活習慣の確認も健診の目的となっています。具体的には、就寝時間やおやつの回数、トイレトレーニングなど多岐にわたる診査項目が設定されています。3歳児健診は、ほとんどの市区町村で乳幼児期最後の健診となります。そのため、予防接種、聴覚・視覚障害などの疾患、発達障害などの障害の有無を確認するラストチャンスです。健診を通してこれらを早期発見することは3歳児健診の重要な目的です。3歳児健診を受けるためには出典 : 歳の誕生日前後に、市区町村から案内が届きます。その中には、健診要綱、診査受診券やフッ素塗布受診券、視聴覚検査キット、尿検査キットなどが入っています。■時期子どもの発達の観点から、市区町村によって違いますが、3歳児健診は2つの時期に集中して開催されます。3歳という発達の節目での疾病の早期発見に重点を置いている市区町村は3歳0~2ヶ月児頃に行われ、視覚検査や言語発達などのスクリーニングの精度に重点を置いている市区町村は、3歳6ヶ月以降に実施されます。■場所集団健診の場合は、ほとんどお住まいの市区町村の保健センターで行われます。3歳児健診に限らず、乳幼児健診は市区町村ごとに手続きや場所、健診内容が異なります。ホームページの情報や健診要綱でわからないことや、少しでも疑問に思うことがあったら直接、お近くの市区町村の保健課や保健センターに気軽に尋ねてみましょう。■集団健診と個別健診集団健診とは、決まった日時、場所で他の子どもと一緒に健診を受ける健診形態です。同じ月齢の子どもや保護者の方と交流の機会にもなります。また、栄養指導や歯科検診を同時に受けることができるのも、集団健診の利点です。個別健診とは、診査受診券を持って指定された病院や、近所の小児科に行って受診する健診形態です。個人で受けるため、時間や場所が比較的自由に選べます。また、集団が苦手な子どもには、落ち着いて健診を受けることができるという利点もあります。3歳児健診では、多くの自治体が集団健診を行っています。しかし、市区町村によっては集団健診、個別健診を選べることもあります。3歳児健診を受けるまでの準備出典 : 今まで受けた予防接種の母子手帳で確認をしておきましょう。定期接種、任意接種のものも含めて、以下は乳幼児が受ける予防接種の時期と種類の一覧です。日本の定期/任意予防接種スケジュール3歳児健診では、特にヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、四種混合ワクチン、MRワクチン(定期接種)、水痘ワクチン、ムンプスワクチン(任意接種)について接種が完了しているかどうかを確認します。日本脳炎ワクチンは3歳より接種することができます。3歳児健診では、視力検査キット、聴力検査キット、尿検査キットが送付された場合、家庭で検査して、当日提出します。視力検査は、一般的に、動物などの絵などが描かれている用紙を一定距離離れたところから当てるものです。この時片目ずつ行う必要があります。ランドルト環を用いて行う場合もあります。聴覚検査は、一般的に二つの方法があります。一つ目は、動物など絵が描かれている用紙を見ながら、子どもが少し離れたところからささやかれた動物の名前を指さして当てるものです。二つ目は子どもの耳元で手をこすり合わせ、音が聞こえるか確認するものです。子どもに、検査するよと伝えるのではなく、「楽しいことするよ」、「ゲームするよ」などと声をかけると、子どもも楽しく検査に挑んでくれるでしょう。また、パパ、ママ二人で検査すると、片目を隠す係と、検査用紙を持つ係に分かれて行うことができ、よりスムーズに検査ができます。基本的には案内に書かれた物を持っていきます。・母子手帳・診査受診券(はがきなどの案内)・保険証・健診助成クーポンなど・問診票・視力検査、聴力検査の結果・尿検査の尿・筆記用具・着替え・オムツ・おしりふき・オムツ用ビニール袋・歯ブラシ(指定された場合)・診察券(個別健診の場合)など先輩パパ・ママのいろいろな体験談をもとに、事前に準備しておきたいことをご紹介します。1. 寒さ対策にバスタオルを用意バスタオルを持っていけばよかった。最後の医師の診察を待つ間、パンツ一枚で待つように言われたので。 子どもが飽きないようにおもちゃを用意待ち時間が長くなりがちで、ご機嫌悪くなるかと思いますし、場所見知り、人見知りもあるかと思います、お気に入りのおもちゃや絵本、落ち着けるお気に入りのものは必ずお持ち下さい 事前に場所慣れして子どもの不安を軽くする場所見知りで入れない時は、数ヶ月前から何度か足を運び徐々に慣れさせていくことが大事だと思います。最初は入れなくても、建物をみせるだけ、その後玄関付近まで、それから一歩入ってみたり・・・こういう感じだと良いと思います。長時間になることがあるので、飲み物を持っていくとよいでしょう。また、健診中オムツやパンツ一枚になっていることが多いので、寒い時期にはタオル以外にも、ブランケットなどの防寒具があると便利です。健診当日の朝の尿をとり、提出します。オムツが取れていない子どもや、トイレトレーニング中の子どもは尿が取りにくいかもしれません。そんな時は採尿袋というものがあるのでぜひ使ってみてください。小児用採尿セット-小児用採尿袋12枚(採尿スポイト付)保健士さんからのアドバイス出典 : 健診にかかわる保健士をなさっている方からのアドバイスをご紹介します。1. 子どもの体調について体調の良い時にお越し下さい無理しても、結果的に普段の様子がみれないので、連絡頂ければ対象月齢の前後でも受診は構わないのです℃以上熱がある場合、インフルエンザ・水ぼうそう・手足口病・おたふくかぜ等の感染症に感染している場合は、健診を次回に見送りましょう。佐久市乳幼児健診2. 保健士さんが診ているところ簡単な発達検査をしますが、あくまでも目安です、、あまりお子様を叱らないで下さい、、検査結果も大切ですが、お子様のセンターでの過ごし方や、保健師やお母さんとのやりとりをみています検査結果というより、重きを置くのは取り組み方かもしれません日々の生活習慣やこだわり、多動などの聞き取りも含め、総合的に診ていますので、 所要時間について3歳がどこも最後の健診になりますので、診るべきところ、相談内容も多岐に渡るので、少々時間が掛かります、余裕のある時にお越し下さい歳児健診当日の流れ一般的な集団健診の3歳児健診について、その流れと診査内容を詳しく説明していきます。出典 : 受付時間が決まっている場合と、健診を行っている時間ならいつ来てもよいという場合があります。市区町村からあらかじめ送られてきた問診票、母子手帳、診査受診券と尿検査の尿を提出し、受付をします。問診票はあらかじめ記入しておきましょう。ここでは、先ほどの問診票を使いながら、実際に保健師さんが子どもの発達を診ます。その後、保護者の相談にのってくれます。保健士さんとの問診では、肥満度などの体の成長から、運動能力、生活習慣について幅広く診られます。また3歳は、自我が芽生え始めて保護者や友達とのコミュニケーションや社会性を身につけ始める頃ですから、対人関係での子どもの様子についても詳しく聞かれます。それに加え、3歳は生活習慣を学び始める時期でもあります。家庭での睡眠時間、テレビやDVDの視聴時間、食事の栄養バランス、衣服の着脱、わがままへのしつけの仕方、排泄のトレーニングなど様々な家庭での子どもの様子を聞かれます。子どもの発達の様子は以下のような項目で診ます。1. 言語発達保健士さんは子どもとの会話の中で言語発達を確認します。具体的に、 「お名前は?」「何歳?」などと聞きます。 また、クレヨンや鉛筆を用いて、「何色が好き?」「○色、ちょうだい」などの質問をとおして、概念を理解しているか確認します。ここでは、会話が成立しているか、吃音の有無、発音の明瞭度なども確認します。2. 微細運動の発達先ほどの選んだ鉛筆やクレヨンを使って、保健士さんが描いた絵を真似して、「○を描いてごらん」と言われます。指先の細かい筋肉が使えているかを確認します。また、保健士さんが作った積み木と同じ積み木を作るという診査もあります。これは微細運動の発達の確認だけでなく、積み木の作り方を認識できているかということも診ています。上記の項目が必ずできないといけないわけではありません。上記は、3歳の子どもの発達状態の目安のひとつでしかありません。子どもの心や言葉の発達は、性格や生活環境により発達度合いに差があります。また、家庭ではできているけど、その場でできなかった場合は、保健師さんにきっちりその旨を伝えましょう。家庭でできているかどうかも保健師さんの重要な判断材料です。歯科では主に、歯の状態と、歯磨きの習慣について診ます。歯の状態は、乳歯が上下各10本ずつの萌出が完了しているか、虫歯がないかを確認します。歯磨きの習慣については、本人による歯磨き、保護者による歯磨きの仕上げが行われているかを診ます。身長、体重、頭囲を測定します。それをもとに、幼児の身長体重曲線を使い肥満度を確認します。3歳は、幼児体型から、細身体型へ変化する時期でもあります。医師によって診察が行われます。視覚異常はないか、胸の音に異常はないか、皮膚や性器の状態、脚がX脚O脚になっていなかを触診と目視で医師が診ます。ここでは服やおむつを脱ぎます。受付の時点でおむつ一枚になってくださいと指示をだす自治体もあるので、冬場は寒さ対策をしておくことが大切です。次のような指導がなされることが一般的です。・栄養指導・生活指導・精神衛生・事故防止・予防接種・疾病対策3歳は、食生活、歯磨き習慣、睡眠時間、排泄の自立、遊び等、健康的な基礎習慣が確立されてくる時期です。 その中で、その子にとって必要なことには、親が子どもに必要な手助けを適切な形で行えているかです。友達遊びができるといった、子どもが家庭外へも関心が向けられ、今後も社会性が発達しているかについてもアドバイスがある場合があります。結果とともに母子手帳を返却されます。結果を受けて、保護者が気になっていることを相談できます。自治体によっては、相談を結果返却のときに行うことがあります。子どものことや、保護者自身のことなど、なんでも相談できます。診査項目によっては、診査する側の目安として、異常なし、要観察、要紹介と判断が分かれています。異常なし: 疾患の疑いがない要観察: 診察や問診等で疾病の疑いがあり、保健機関で経過観察の必要があるもの。要紹介: 診察や問診等で所見があり、医療機関等に紹介して診断や治療等を求める必要があるもの。要観察の場合、観察期間、どんなことに注意してその期間を過ごすかについて、説明されます。要観察であっても、親子教室や、療育施設、臨床心理士の診察を紹介されることがあります。要紹介となった場合は、子どもの必要に合わせて、適切に判断できる地域の医療機関や、臨床心理士を紹介してくださります。これはあくまでも目安であり、子ども一人ひとりの状態や緊急性に合わせてその場の医師や保健師が判断することになります。3歳児健診を受けた後出典 : 歳は、社会性が身に付き始め、生活習慣の基礎ができ始める時期です。また、体つきも、幼児体型から、細身と変わっていきます。3歳児健診を通して、普段とは違う、専門家の意見や、目に見える数字といった形で子どもの成長を感じることができたのではないでしょうか。3歳児健診を終えると、ほとんどの市区町村では、次の公的な健康診断は、就学時健康診断です。しかし、市区町村によっては、4歳、5歳、6歳健診を行っているところもあります。お住まいの地域で確認してみてください。再診査とは、当日うまく測定できなかった項目を再度個別で診査することです。子どもの体調や、その日の気分などで泣いてしまってうまく測定できなかった場合や、判断するにはもう少し様子を診る必要がある場合などに再診査となるようです。再診査と聞くと、保護者の方は不安になったりするかもしれませんが、疾患等の見落としをなくすための工夫として、重篤な状態でない場合でも念のために再診査をするという場合が多いです。ですので、あまり不安になり過ぎず、当日も気になることがあれば気軽に相談してみてください。再診査のほとんどは、指定された日に個別で行われます。保健師さん、場合によっては医師や臨床心理士さんが診てくださり、より専門的な診断がなされます。再診査でもうまく測定できない場合、再々診査や再々再診査になることもあります。3歳児健診をきっかけに支援につながることも出典 : 歳児健診は、最後の乳幼児健診となることも多く、発達障害やその他の疾患を早期発見する大切な機会とも言えます。そのため、この3歳時健診での診査や相談、再審査をきっかけに、必要な治療や支援につながるケースもあります。3歳という比較的、早い段階で必要な治療や支援につながることで、症状を治すことができたり、改善することができたりします。3歳児健診をきっかけに支援につながった方の経験談をご紹介します。以下は3歳児健診をきっかけに広汎性発達障害(PDD)の診断を受けたお子さんをお持ちの保護者の方からの経験談です。3歳児健診の時のお子さんの様子について人見知りの激しい子だったので、医師や保健士さんの顔を見ては、泣いてましたね。健診の相談内容について3歳なのに、明らかに、同年齢の子たちのように、3語文とか、話さず言葉が、出ていなかったので、相談したのは、主に、発語について。です。健診後健診のあと、何週間かに1~2度。保健センターの保健相談に通って、巡回の心理士さんに、娘の発達状況を見て貰ってました。(幼稚園を、終わってから。)そのあと、隣市の、療育センターに、紹介状を書いて頂き、そのまま電話予約。その後、3歳8ヶ月で、センターの小児科医にPDDの診断を受けて、3歳10ヶ月から、療育を、月に2度。就学前まで、受けてましたね。まとめ出典 : 歳は、親への依存状態を脱し、社会性が養われる時期です。それと同時に基礎的な生活習慣が身に着く大切な時期でもあります。3歳児健診は、健診を通して感じた子どもの成長や、保健士、医師からのアドバイスをもとに、子どもとの接し方や子育てを工夫してみる良い機会になるでしょう。新潟県医師会乳幼児健康診査の手引
2016年09月17日1歳半健診とは出典 : 1歳半健診は、正式には「1歳6か月児健康診査」と言い、各市町村の保健センターなどで主に集団で行われる乳幼児健診(乳幼児健康診査)の一つです。乳幼児健診は、子どもの成長、栄養状態、先天的な病気の有無などを確認するとともに、栄養指導や母親へのサポートを行う機会でもある、大切な健診です。乳幼児健診には、医師、歯科医師だけでなく、保健士さん、場所によっては栄養士、管理栄養士、歯科衛生士、看護師、心理職に従事している人などの専門家がいます。保護者の方の日ごろの悩みや子どもの様子で気になることあれば、積極的に相談してみましょう。乳幼児健診の時期は、1ヶ月、3~4ヶ月、6~7ヶ月、9~10ヶ月、12ヶ月、1歳半、2歳、3歳です。ごく少数、自治体によってその後の4歳、5歳、6歳の幼児健診を行っている場合があります。そして、その中でも1歳半と3歳の健診は母子健康法で定められた健診であり、費用は自治体が負担してくれるため、原則無料となっています。自治体によっては、その他の健診も無料の場合があります。母子健康法第十二条 市町村は、次に掲げる者に対し、厚生労働省令の定めるところにより、健康診査を行わなければならない。一 満一歳六か月を超え満二歳に達しない幼児二 満三歳を超え満四歳に達しない幼児第二十一条 市町村が行う第十二条第一項の規定による健康診査に要する費用及び第二十条の規定による措置に要する費用は、当該市町村の支弁とする。歳半健診は、体の発達を中心に診てきたそれまでの乳幼児健診とは違い、心のと体の発達の両方を診査します。保護者の方の中には、「1歳半健診の内容ってどんなものがあるの?」「子どもの様子が気になる」「母子手帳の項目ができない」など、1歳半健診を受ける前に様々な不安を抱えている方も少なくないのではないでしょうか。このコラムでは、1歳半健診の目的や内容を、実際に1歳半健診を実際に経験された先輩パパママの経験談も交えながら説明していきます。事前に詳しい内容や、診査項目、その後の結果を知ることで、健診への不安や心配が和らげば幸いです。1歳半健診の目的出典 : 歳半健診では、次のような目的で診査が行われています。1.子どもの体の健康、発達の確認2.子どもの心の健康、発達の確認3.疾患の有無4.子どもとその保護者のサポート1歳半健診とそれまでの健診の大きな違いは、子どもの心の発達も診査することです。それまでの健診では、乳児の体の成長、たとえば、身長や体重、栄養状態などを確認することを目的としてきました。しかし、1歳半ごろからは脳幹支配から大脳支配が優位になるため、心身の発達がより著しくなってきます。そのため1歳半健診では、体の成長だけでなく、運動面、言語、生活習慣、社会性を診ることも目的となっています。たとえば、二足歩行ができるか、意味のある単語を発するか、理解できているか、などの子どもの成長に関することを診ます。それ以外にも、排尿・排便のしつけや、他の子どもへの興味など生活に関することも診査の対象となっています。そして、1歳半健診では、先天性疾患や、斜視、聴覚異常、心音異常、皮膚の異常などの有無を確かめる重要な機会でもあります。子どもの様子により、経過観察の場合もあれば、専門的な病院を紹介してもらえることもあります。とはいえ、心の発達は体の発達と同じように一人ひとり異なります。1歳半は、心身の発達スピートの個人差も大きい頃です。発達がゆっくりな場合でも早期に働きかけることで、遅れを取り戻すことができることもあるので、1歳半健診を受けて現在の発達状況をしっかり把握しておくことは重要です。子どもと保護者へのサポートも健診の大きな目的として位置づけられています。子育てには保護者やお母さんの健康状態はとても重要です。日々の悩みや不安を保健師さんや専門家に相談できるチャンスが1歳半健診です。多くの健診で相談の時間が設けられているので、事前に相談したいことを考えて行くとよいでしょう。そのほかにも、子どもへの栄養指導や、同じ月齢の子どもを持つ保護者との交流の場としての役割も、1歳半健診は担っています。1歳半健診を受けるには?出典 : 一般的には、子どもが1歳半を迎える頃に市区町村から案内が送られてきます。これに詳しい診査日や場所の記載、診査受診券や要綱が同封されています。後の健診の診査受診券やフッ素塗布受診券などが同封されている場合もあります。1歳半健診を受ける時期は、基本的に子どもが1歳半になった月の翌月から健診の対象となっている市区町村がほとんどです。受ける場所は市区町村によって様々です。役所の多目的室、保健センターや保健福祉センターなど。また、医療機関に委託されている市区町村は、住んでいる地域ごとに近くの病院などで行う場合があります。集団健診とは、決まった日時、場所で他の子どもと一緒に健診を受ける健診方式のことです。同じ月齢の子どもや保護者の方と交流の機会にもなります。現在、1歳半健診のほとんどはこの集団健診方式で行われています。一方、個別健診とは、診査受診券を持って指定された病院や、近所の小児科に行って健診を受ける方式です。個人で受けるため、時間や場所が比較的自由に選べます。ですが、1歳半健診において個別健診を採用している、もしくは集団健診か個別健診を選べる市区町村はまれです。お住まいの市区町村が個別健診を行っているか確認してみましょう。1歳半健診に限らず、乳幼児健診は市区町村ごとに手続きや場所、健診内容が異なります。ホームページの情報だけではわからないことや、少しでも疑問に思うことがあったらお近くの市区町村の保健課や保健センターに相談してみましょう。1歳半健診を受ける前に準備しておくことは?出典 : 歳半健診では、保健師さんをはじめ様々な専門家に相談できる機会があります。日ごろの悩み、相談したいことをまとめておくと良いでしょう。悩みや相談ごとだけでなく、子どもの普段の様子、たとえば、食べ物の好き嫌いや歯磨き、断乳・卒乳や睡眠時間など生活についての事柄や、歩行や運動に関することなど、なんでも相談できます。市区町村からの案内に持ち物が書いてある場合はがほとんどですが、以下のようなものを持って行きましょう。・母子手帳・診査受診券(はがきなどの案内)・問診票・案内に書かれた持ち物(バスタオルやおくるみ、尿検査や便のチェック表など)・筆記用具・着替え・オムツ・おしりふき・オムツ用ビニール袋・飲み物・診察券(個別健診の場合)・保険証・健診助成クーポンなど1歳半健診に子どもを連れて行く際のコツ出典 : 歳半頃の子どもにとって、たくさんの人が行き交う健診会場は未知の空間です。お子さんによっては場所見知りをしてしまったり、お昼ご飯やお昼寝の時間に重なったためにグズってしまうことがあるかもしれません。1歳半健診をすでに経験された先輩パパママの1歳半健診の時の子どもの様子を参考にしながら、1歳半健診での工夫をご紹介します。二日目は保健センターにて、歯科医師による診察と歯科衛生士さんからの講話、保健師さんとの面談でした。息子は順番待ちの間も講話の間もずっとウロウロ動き回り、会議用のテーブルの上に上ろうとすることを繰り返し、私はずっとそれを阻止するために話をゆっくり聞けませんでした。いざ、保健師さんに育児のことを相談しようとすると、飽きてしまった息子がギャン泣きで、後日個別面談をする予定になりました。人見知り、場所見知りがとても激しかった息子の一歳半検診で失敗だったなと思っていることがあります。◯語りかけ、説明の不足自覚あります。言葉が出てなかったのであまり語りかけしていませんでした。◯開始時間がいつもの昼寝の時間だったので昼寝を早めようとしたけどうまくいかず、開始時間に眠気のピークになってしまった。◯送迎をわたしの妹に頼んだこと。会場に着いて妹が去ると泣き出し、眠いのも手伝ってそこから一時間ほど泣き止まず。◯抱っこひもを忘れたこと。受付したもののあまりに泣き止まないので検査も受けられず、『落ち着いてからでいいですよ』と後回しに…何しても泣き止まないのでわたしも泣けてきていったんトイレにこもって泣きました(*_*;その後、外を延々と歩き回り息子は眠りました。抱っこひも忘れたことが本当に痛手でした。健診自体は、1、2時間で終了することがほとんどですが、地域によっては長い待ち時間や保護者への指導の時間があります。子どもがぐずらず、診察が受けられるように、お気に入りのおもちゃや絵本を持って行き、長い待ち時間に備えた準備をオススメしますまた、上記の体験談にもあるように、子どもが眠ってしまった場合に備えて抱っこひもなどがあると便利です。1歳半健診当日の流れと診査内容出典 : 一般的な集団健診の1歳半健診の流れと診査内容を詳しく説明していきます。受付時間が決まっている場合と、健診を行っている時間ならいつ来てもよいという場合があります。市区町村からあらかじめ送られてきた問診票、母子手帳と診査受診券で受け付けを済ませましょう。問診票はあらかじめ記入しておきましょう。ここでは、先ほどの問診票を使いながら、実際に保健師さんが子どもの様子を診ます。その後、保護者の相談に乗ってくれます。子どもの様子については一般的に以下の診査項目で確認していきます。1.積み木指先の微細運動ができているかを診ます。具体的に積み木を2、3個積むことができるか、積み木を打ち合わせて音を出すことができるかを確認します。(場所によっては、クレヨンなどで殴り書きをさせて、指先の微細運動を確認することもあります。)保健師さんが「積み木ちょうだい」などの言葉がけをして、他人の言葉を理解できるかを同時に確認する場合もあります。2.指さし意味のある言葉が理解できているか、物事を理解できているかを診ます。犬や車などの絵が描かれたボードを見ながら、保健師さんの「●●はどれかなー」という声掛けに反応して、その絵を指でさせるかを確認します。また絵を見たときに知っているものに関して、「ぶーぶー」や「わんわん」など発語を伴うか確認します。それと同時に会話をしているときに目が合うかなどを確認しています。3.言葉言葉や話しかけに対する反応を見ながら、コミュニケーションがとれるか診ます。名前を呼ばれて反応するか、「バイバイ」と言いながら手を振ると、真似をしてバイバイと手を振るか、「ポイしてきて」といわれてゴミ捨てができるかなどを確認します。これは実際にその場で確認するより、家庭でできているか聞かれる場合が多いようです。上記の項目が必ずできないといけないわけではありません。上記は、1歳半の子どもにとっての一種の目安でしかありません。子どもの心や言葉の発達は1歳半の時点では一人ひとり発達度合いに差があります。また、家庭ではできているけど、その場でできなかった場合は、保健師さんにきちんとその旨を伝えましょう。家庭でできているかどうかも保健師さんの重要な判断材料です。次に、保健師さんが保護者の相談にのってくれます。事前に用意してきた相談内容を相談してみましょう。市区町村によって、相談は最後になる場合もあります。出典 : 歯の萌出(ほうしゅつ)があるか、乳歯の本数はいくつか、生え方は正常、口内環境や、歯磨きがしっかりできているか、虫歯やそのほかの歯科疾患を診ます。一般的な歯科検診のように行います。事前に歯磨きをしておきましょう。市区町村によっては、フッ素塗布を行ってくれます。身長、体重、頭囲、胸囲を測ります。成長曲線と照らし合わせ、順調に成長しているかを確認します。身長は寝て測るものが一般的ですが、立って測る場合もあります。子どもが怖がって泣いてしまって測れない場合などは、保護者の方と一緒に体重計に乗って測る場合もあります。その後、大泉門が塞がっているか、胸の音に異常はないか、皮膚や性器の状態、脚がX脚O脚になっていなかを触診と目視で医師が診ます。ここでは服やおむつを脱ぎます。受付の時点でおむつ一枚になってくださいと指示をだす自治体もあるので、冬場は寒さ対策をしておくとよいでしょう。また、診察では歩行(一人歩き)の確認もします。転んだり、つかまったりせずに歩けるか、歩くと同時に上半身と下半身の協調運動ができているかを確認します。一人歩きができるかは、1歳半の子どもの運動能力を測るのにちょうどよいとされています。ただし、1歳半の子どもの10%程度は歩行が難しいという報告もありますので、子どもが1歳半健診の時点で歩行をうまくできなくても、それだけですぐに心配だということではありません。また普段とは違う環境で子どもが歩行を嫌がったり、上手にできなかったりした場合は、普段の様子などを医師に伝えましょう。新潟県福祉保健部乳幼児保健指導の手引改訂第4版出典 : 結果とともに母子手帳を返却されます。結果を受けて、保護者が気になっていることを相談できます。自治体によっては、問診のときに行われた相談を結果返却のときに行うことがあります。子どものしつけや育児、保護者自身のことなど、なんでも相談できます。また、栄養指導や歯科指導が行われる場合もあります。食事だけでなく断乳、卒乳に関しても相談指導をもらえるでしょう。診査項目によっては、診査する側の目安として、異常なし、要観察、要紹介と判断が分かれています。・異常なし: 疾患の疑いがない・要観察: 診察や問診等で疾病の疑いがあり、保健機関で経過観察の必要があるもの・要紹介: 診察や問診等で所見があり、医療機関等に紹介して診断や治療等を求める 必要があるもの要観察や要紹介となった場合は、医療機関の紹介や、臨床心理士を紹介してくれることもあります。また、アドバイスや指導がある場合や、3歳健診の時まで様子を見ましょうとなる場合もあります。ですが、これはあくまでも目安であり、子ども一人ひとりの状態や緊急性に合わせて医師や保健師がその後の対応を判断します。1歳半健診を受けた後出典 : 歳半健診を経て、目に見える数字や専門家の視点から、子どもの成長や状態を確認できたことは、保護者にとって安心につながるのではないでしょうか。また、子どもの気になっていた様子や、普段の生活での悩みを保健師さんに相談しアドバイスや答えをもらうことで、今後の子育てに対する見通しを持つことにもつながるでしょう1歳半健診を終えると、今後は2歳健診と3歳健診があります。3歳健診は母子保健法で指定された健診なので原則無料ですが、2歳健診は市区町村によって無料であったり、助成金が出たりと様々です。基本的な健診内容は大きく違いませんが、子どもの様子を確認するよい機会ですのでぜひ受診してみてください。再診査とは、当日うまく測定できなかった項目を再度個別で診査することです。子どもの体調や、その日の気分などで泣いてしまって測定が難しかった場合や、判断するにはもう少し様子を診る必要がある場合などに再診査となるようです。再診査と聞くと、保護者の方は不安になったりするかもしれませんが、重篤な疾患などの見落としをなくすための工夫として、それほど重篤な疾患や症状がない場合でも、なるべく再診査を行う、という方針が取られています。ですので、再検査になったというだけで、不安になり過ぎる必要はありません。再診査のほとんどは、指定された日に個別で行われます。保健師さん、場合によっては医師や臨床心理士さんが診査を担当し、より専門的な診断がなされます。再診査でもうまく測定できない場合、再々診査や再々再診査になることもあります。1歳半健診をきっかけに、子どものサポートにつながることも出典 : 歳半健診は、それまでの乳幼児健診と違い、体の発達と心の発達を診る健診です。そのため、この1歳半健診での診査や相談、再審査をきっかけに、必要な治療や支援につながるケースもあります。1歳半という比較的、早い段階で必要な治療や支援につながることで、症状を治すことができたり、改善することができたりします。1歳半健診をきっかけに支援につながった方の経験談をご紹介します。以下は、一歳半健診をきっかけに子どもの発達が気になり、その後、療育や支援を受けられた方の経験談です。こんにちは。昨年ディスレクシア・書字困難と診断された小5の息子がいます。発達障害を知るきっかけになったのが、まさに1歳半健診からです。1.同じ空間にいた子供たちに比べて多動気味でした。一か所に座っていられないのでウロウロしてました。発達に関する診査項目がすべてできなく、即日別室で発達検査と聞き取りが行われたそうです。公的な療育教室を紹介されたので、希望しました。その後、療育教室から紹介していただいた病院を受診することにしました。療育は小学入学前まで受けました。現在は、病院受診継続と学校の支援学級に在籍しながら通常学級に通っています。小学校入学以降は、学習が中心になるので、それ以外のコミュニケーションや感覚統合の練習など、できる限りの準備をしておいたほうがいいと思います。お友達と関係性などに加え小学入学以降は学習が加わってくるので、フォローする内容が確実に増えます。まとめ出典 : 歳半健診は、子どもの心と体の成長を確認し、保護者のサポートを行う大切な機会です。コミュニケーションが取れているか、言葉を理解しているか、歩行できるか、など様々な診査項目があり不安に感じる方もいるかもしれません。ですが、診査を通して、子どもの状況を正確に把握することで、適切な対応や、育児への工夫につながっていきます。早い時期から様々なサポートや子どもに合った環境を用意するには、普段感じている子どもの特性以外にも、専門家の意見などは重要です。みなさんも1歳半検診を通して、ぜひ子どもの様子を普段より深く知る機会にしてください。また、1歳半健診にはさまざまな診査項目があります。おうちではいつも問題なくできているが、当日の子どもの体調や機嫌でうまくできなかった場合はあせらず、普段の様子を医師や保健師に伝えましょう。1歳半健診は、試験のように当日できるかが問題なのではなく、普段できているかが重要です。普段の様子も、医師や保健師には重要な判断材料になります。母子健康法の現状標準的な乳幼児期の健康診査と 保健指導に関する手引き乳幼児期の健康診査と保健指導に 関する標準的な考え方
2016年09月02日長編ドキュメンタリー映画『健さん』が2016年8月20日(土)から全国公開される。2014年11月10日、俳優・高倉健が惜しくもこの世を去った。これまで『幸福の黄色いハンカチ』『鉄道員(ぽっぽや)』など邦画史上に残るヒット作に出演してきた名優は、スクリーンからにじみ出る圧倒的な存在感のみならず、彼の考える俳優のあり方や人生哲学によって、多くの人を惹きつけてきた。本作は生前に限られたインタビューしか受けなかった高倉健の素顔を明かす、初のドキュメンタリー映画。監督はニューヨークを拠点とし、写真家としても活躍する日比遊一だ。海外の名優、名匠のインタビューからは、映画そして日本の美学を紐解く。また、日本映画の黄金期を彩り、今日もなお活躍し続けるクリエイター陣の証言からは、高倉健の輝かしいキャリアとともに、古き良き日本映画の歴史も辿っていく内容となっている。解禁された予告編では、ジョン・ウー監督がトム・クルーズを撮影する時に健さんのスタイルを意識し、「ブラック・レイン」で共演したマイケル・ダグラ スが高倉健から多くを学んだと語る。またマーティン・スコセッシ監督は、高倉健は本物のアーティストであったとコメント。その他、国内からは降旗康男監督や山田洋次監督なども登場するほか、高倉健の実妹、森敏子が母親のエピソードを語るなど、大変貴重な映像が使われている。【作品詳細】『健さん』公開日:2016年8月20日(土)全国公開監督:日比遊一エグゼクティブ・プロデューサー:李鳳宇出演者:マイケル・ダグラス/ポール・シュレイダー/ヤン・デ・ボン/ユ・オソン/チューリン/ジョン・ウー/マーティン・スコセッシ (50音順)阿部丈之・真子/石山希哲・英代/今津勝幸/梅宮辰夫/遠藤 努/老川祥一/川本三郎/佐々木隆之/澤島 忠/関根忠郎 立木義浩/中野良子/西村泰治/降旗康男/森 敏子/八名信夫/山下義明/山田洋次/中井貴一(語り)音楽:岩代太郎 / 写真提供:遠藤努 今津勝幸 立木義浩 操上和美 高梨豊 2016年/日本/95分/5.1ch/ビスタカラー・モノクロ 製作:ガーデングループ、レスぺ制作・配給:レスぺ / 宣伝協力:ブラウニー / 後援:読売新聞社(c)2016 Team "KEN SAN”
2016年08月08日国が違えばお産も違う?世界の妊婦健診・出産はどんなものなのか、日本と海外の両方で出産経験のあるママに体験談を聞きました。エコーは2回まで?システムも違う異国での健診はじめての妊娠はわくわくするものです。初回の健診は本当にドキドキ。海外での妊娠・出産となると、ドキドキだけでなく好奇心や不安も少しありますよね。日本では初期の経膣エコーで赤ちゃんの心音を調べますが、アメリカでのエコーは初回と20週の2回のみ。私はオーストラリアでの出産経験がありますが、オーストラリアでも問題がなければ2回、経膣エコーはありませんでした。その後日本で出産したときは、日本の4Dエコーがちょっとリアルすぎてびっくり。逆にオーストラリアで2回しか受けられなかった貴重なエコー写真が愛おしく感じられた記憶があります。妊娠中の体重については何も言われず、むしろ「アジア人はやせているから太った方がよい」と言われたのは、ドイツで第1子を出産したトモさん。日本では体重制限が厳しかったので、体重計にのる度にドキドキしたのだとか。ドイツでは健診は婦人科医に通い、出産は病院へ(助産院や自宅での出産も可能)。日本のように病院での出産予約は必要なく、出産の兆候が現れたら直接病院に向かい、その日、勤務している初対面の助産師と医師と出産を迎えるという仕組み。ドイツとロシアと日本の3カ国で妊娠の健診を受けたことがあるMagnolilyさんは、ドイツが一番時間をかけて丁寧に健診をしてくれたと感じました。逆に日本はあっさりとしていて不安に思うこともあったと言います。モスクワに駐在中に第2子を妊娠、唯一分娩施設が整ったセレブ御用達の私立病院で受診。担当医は指名制で、キャリアによって診察料が異なりました。そして驚くのは、全てが“前払い制”だということ。健診を受ける前に診察料を払い、エコーの前にエコー料を払って検査、血液検査も代金を払ってから採血をするという、とても面倒なシステム。しかも担当医には定期的にお酒やお菓子の手土産を持参しなければならなかったそうです。これはロシアでは当たり前の習慣なのだそう。アメリカでは健診に「遺伝子カウンセリング」の時間が組み込まれていました。専門家に家族の病歴を話し、採血をしてリスクを調べ、リスクが高いと判断された場合には任意で羊水検査も可能という流れになっていました。出産スタイルは自由に、夫の立会いも一般的“無痛分娩”が浸透しているアメリカにて、第1子は日本で自然分娩をしたことを伝えたシュー太さん。ドクターに「どうして?!何か宗教上の問題でもあるの?」と、真顔で驚かれたことが印象に残っています。1人目の出産が辛かったので2人目は無痛分娩に。出産も産後もとても楽に過ごせたそうです。南アフリカで双子を出産したゆきこさんは、私立病院にて帝王切開での出産となりました。「帝王切開なので夫は立ち会いに尻込みしていましたが、産科医が強く誘い手術室へ。産科医が赤ちゃんを取り出して夫に見せてくれたあと、頼みもしないのにおなかの中まで無理やり見せられたという“おまけ”がありました・・・笑」と、驚愕(がく)エピソードを語ってくれました。産むスタイルについては、ほぼ自由。オーストラリアでは妊婦さんが好きなスタイルで産むことができるよう、ベッドはもちろん、床用のマットや水中出産用のバスタブもありました。私は両ひざを床につけて出産したので、日本での3人目の出産では、自由なスタイルで出産させてくれる“産み場”を探すのに、とても苦労しました。(オーストラリア公立病院のLDR室)各国、夫の立ち会いは一般的。妻の横ではなく足元に立ち、赤ちゃんが出てくる様子を一部始終見守ることができます。ドイツ、トモさんのご主人は「足をおさえるのを手伝って」と言われ、お手伝い。日本でもオーストラリアのときのように私の足元にスタンバイしていた夫、いよいよというときに助産師さんに「お父さんそちらではなく、ママの頭の上で応援してください!」と言われ困惑、赤ちゃんが出てくるところを見られなかったし、へその緒も切らせてもらえなかった・・・と後日ぼやいていました。入院期間と産後の違い入院期間がとても短い海外。アメリカのシュー太さんは、なんと1泊で退院!「産後はすべて外来、子どもの健診で何度も小児科に通院しなければならず、日本のようにある程度入院して赤ちゃんの様子を見てもらえた方がよかった」と振り返ります。南アフリカのゆきこさんは、帝王切開の傷口もふさがらないうちに大量の鎮痛剤を処方され、2泊3日で帰宅。産後はメイドさんとベビーシッターさんを雇い、乗り切りったのだそう。ドイツは通常3日で退院。この国のすばらしい点は、退院後のシステム!妊娠中に産後ケアをお願いするヘバメ(助産師さん)を探して予約をします。産後すぐから自宅を訪問してくれて、母子の体のチェック、赤ちゃんのお世話の指導などを行ってくれるそう。その後は様子をみながら訪問回数が少しずつ減ってはいきますが、約2カ月間は通ってくれるのだとか。「日本のように入院中の指導はありませんが、自宅で赤ちゃんのお世話などを丁寧に教えてもらえ、精神的にも肉体的にも助かりました」と、このシステムを絶賛のトモさん。同じくドイツで出産経験のあるMagnolilyさんいわく、訪問がなくなった数カ月後でも、問題や相談ごとがあるときは電話するとまた来てくれ、これらの費用は全て保険でカバーされるということでした。多くが声をそろえていたのは“入院中の食事は日本が一番”。アメリカもオーストラリアも、決しておいしいとは言えない食事。ドイツでは朝と夜はドイツ定番の、パン・チーズ・ハム・フルーツなどの冷たい食事で、これでは全然足りない。トモさんはご主人の差し入れのおにぎりを楽しみにしていていました。私自身「何も知らなかったから海外で産めたのかも・・・」と、初めての妊娠・出産を思い返します。日本の基準を知らないまま、新しい環境ではじめての“妊娠”。「郷に入っては郷に従え」精神も助けとなり、ささいなことをあまり気にすることなく、文化や違いを素直に受け入れることができたのかも。そして海外での経験があったからこそ、日本の助産師さんのきめ細かな介助に感動し、日本の医療設備や技術の高さなどの“日本のよさ”と、“日本の恵まれた環境”を再認識することができたのかもしれません。<文・写真:フリーランス記者林未香>
2016年08月08日